市長並びに理事者の誠意ある簡潔な答弁をお願いし、質問を終わります。御清聴まことにありがとうございました。(拍手)
4 ◯議長(花田明仁君) 答弁を求めます。鹿内市長。
〔市長鹿内博君登壇〕
5 ◯市長(鹿内博君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)中村議員の福祉行政、福祉避難所並びに
台湾ランタンフェスティバルについての御答弁を申し上げます。
その前に、今、中村議員からも御紹介がございました
ロンドンオリンピックにおける本市選手の活躍についても、私からお祝いと、また、本日のこれからの市の対応について御紹介させていただきたいと思います。
さきに開催されました
ロンドンオリンピックでは、
日本代表選手団の活躍により、とりわけ私たち青森市民の胸を熱くしましたのは、我が青森市にゆかりのあります選手たちが見事な活躍をしたところであります。
アーチェリー男子個人では本市出身の古川高晴選手が銀メダルを、卓球女子団体では福原愛選手が銀メダル、そして、
バトミントン女子ダブルスでは藤井瑞希選手、垣岩令佳選手が銀メダルをそれぞれ獲得いたしましたほか、卓球男子団体では水谷隼選手、丹羽孝希選手が5位入賞を果たしたものであります。各選手の御努力はもちろんのこと、御家族や競技関係者の支援あってのたまものであり、関係するすべての皆様に心からの敬意とお祝いを申し上げます。
日本国民に興奮と感動、そして、特にスポーツで活躍を志す青少年に大きな夢と希望を与えたこれら選手の偉業は、私たち青森市民の誇りであります。市ではその大きな御功績に対し、古川高晴選手、福原愛選手、藤井瑞希選手、垣岩令佳選手へは
青森市民栄誉賞を、そして、水谷隼選手、丹羽孝希選手へは青森市
スポーツ栄誉賞を授与し、その栄誉をたたえることといたしました。なお、古川選手につきましては、先ほど議員からお話がございました、本日、私と正副議長を表敬訪問されるとのお話がございましたので、その時間に合わせまして、本日、午後1時30分から古川選手本人への
市民栄誉賞授与式を正副議長の御出席をいただきながら、多くの市民の皆様が、市民とともに古川選手の栄誉をたたえることができるようにとの思いで
本庁舎正面玄関前においてとり行うことといたしました。まことに喜びにたえないところであります。本会議一般質問の日程の中で議事進行に御配慮いただきますことに、議長初め議員の皆様に心より感謝を申し上げる次第でございます。授与式には議員の皆様も御参加いただき、古川選手の
市民栄誉賞受賞をお祝いいただければありがたいものと、そしてまた、心よりお願い申し上げます。このたびのオリンピックで活躍された選手の皆様の今後ますますの活躍を期待するものでございます。
それではまず、中村議員からの
福祉避難所設置の進捗状況について答弁を申し上げます。
市では、災害時要援護者の二次的避難所となります福祉避難所については、民間の
社会福祉法人等との協定により設置をすることとしております。福祉避難所の
受け入れ可能施設における人員体制及び設備内容の把握を行うために、8月に市内の
社会福祉法人等30法人を対象に、青森市福祉避難所の設置・運営に関する
社会福祉施設等アンケート調査を実施いたしました。その結果、21法人30施設から
福祉避難所指定の受け入れが可能であるとの回答が得られました。今後においては、
当該アンケート内容の精査を行うとともに、
受け入れ可能法人に対する説明会の開催、施設確認等を行い、今年度中には協定を締結し、福祉避難所の指定を行いたいと考えております。
次に、
台湾ランタンフェスティバルへのねぶた派遣の概要についてお答えいたします。
台湾ランタンフェスティバルは、旧暦1月15日の元宵節を祝うお祭りとして1990年より開催され、約1000万人の方々が訪れる台湾を代表するお祭りであります。2013年の
台湾ランタンフェスティバルは2月24日から3月10日までを期間として、台湾新竹県で開催されることになっております。ことしの2月に当市及び函館市、弘前市の各市長、各
商工会議所会頭、
各市コンベンション協会会長がともに台湾を訪問し、それぞれの観光物産の宣伝、そしてまた航空便の
チャーター便等の就航を要請してまいりました。そのことが今回の
青森ねぶた派遣につながったものと、さきの2月の台湾訪問の成果のあらわれの一つと認識いたしております。
このたび、2013年
台湾ランタンフェスティバルの開催地であります新竹県から、日本を代表する火祭りとしての知名度と集客力の高さから青森ねぶたを派遣してほしいとの申し出がありました。そのため、青森市、
青森商工会議所及び
青森観光コンベンション協会で構成される
青森ねぶた祭実行委員会において協議をしてきたところであります。その結果、去る8月3日には新竹県の関係者が本市を訪れ、ねぶた祭の視察とともに
ねぶた祭関係者と打ち合わせを行ったところであります。その結果、2013年の
台湾ランタンフェスティバルへの青森ねぶたの派遣について覚書が交わされたところであります。今後は、青森ねぶたの派遣、運行に関する具体的内容を協議した上で、新竹県と
青森ねぶた祭実行委員会の事務局であります
青森観光コンベンション協会とで契約締結をすることとしておりますが、ねぶた運行については、
台湾ランタンフェスティバルの開催期間中の2月28日及び3月2日と3月3日の計3日間の運行を予定しております。
これまでも、本市のねぶたは海外で何度も公演されておりますが、台湾には昭和55年以来となります。また、最近では平成13年のロンドン、平成17年の韓国、平成19年のロサンゼルス以来の海外公演となりますだけに、関係者が一丸となって成功させなければならないものと思います。市としても、台湾を初めとした東アジア圏での旅行需要の高まりを踏まえ、このたびの青森ねぶたの派遣を機に
ランタンフェスティバル会場での本市観光のPR、さらには観光客誘客のための関係機関へのプロモーションなど、
青森ねぶた祭の魅力紹介とともに四季折々の豊かな自然や歴史、文化など、本市の魅力を引き続き強力に発信し、さらには食の魅力としてリンゴなどの青森産品の販路拡大など、ねぶたの派遣を通じて本市の経済、産業のさらなる活性化につながるよう、関係機関連携のもとに取り組んでいきたいと考えております。
私からの答弁は以上であります。
6 ◯議長(花田明仁君) 答弁を求めます。健康福祉部長。
〔
健康福祉部長福井正樹君登壇〕
7
◯健康福祉部長(福井正樹君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)福祉行政についての御質問のうち、
障害者総合支援法の概要についてお答えいたします。
まずは、
障害者総合支援法の成立に至る国の動きについてお答えいたします。
障害者制度改革につきましては、平成22年6月に閣議決定された
障害者制度改革の推進のための基本的な方向についてに基づき進められてきたところであり、この中で
障害者自立支援法を廃止し、新たに(仮称)
障害者総合福祉法の平成25年8月までの施行を目指すとされていたところであります。その後、平成23年7月に改正された
障害者基本法と平成23年8月にまとめられた
障害者総合福祉法の骨格に関する総合福祉部会の提言などを踏まえ新たな法律の検討が進められた結果、平成24年3月に国会に提出された地域社会における共生の実現に向けて新たな
障害保健福祉施策を講ずるための関係法律の整備に関する法律が6月20日に成立したものであります。
この法律によって講じられる新たな
障害保健福祉施策の概要といたしましては、1つに、
障害者自立支援法に規定していた法律の目的を変更し、
障害者基本法を踏まえた基本理念を新たに設け、法律の名称を障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援する法律、いわゆる
障害者総合支援法とすること、2つに、制度の谷間のない支援の提供として、これまでの障害者の範囲に加えて政令で定める難病等により障害がある者を追加すること、3つに、個々のニーズに基づいた
地域生活支援体系の整備、4つに、
サービス基盤の計画的整備、5つに、障害者及び障害児の支援に関する施策を段階的に講じるため、法施行後3年をめどとして、
障害福祉サービスのあり方や
障害支援区分を含めた支給決定のあり方などについて検討することなどとなっております。
次に、
地域生活支援体系の整備と
サービス基盤の計画的整備に係る主な改正内容についてお答えいたします。
まず、
地域生活支援体系の整備に係る主な改正点といたしましては、1つに、
障害福祉サービスのうち、重度訪問介護の対象を拡大し、重度の肢体不自由者その他の障害者であって、常時介護を要する者として厚生労働省令で定めるものとすること、2つに、
障害福祉サービスのうち、共同生活介護、いわゆるケアホームを
共同生活援助、いわゆるグループホームに一元化し、
共同生活援助において、日常生活上の相談に加えて、入浴、排せつ、または食事の介護、その他の日常生活上の援助を行うこと、3つに、
地域移行支援の対象を拡大し、地域における生活に移行するために重点的な支援を必要とする者であって厚生労働省令で定めるものを加えること、4つに、市町村が行う
地域生活支援事業に、障害者等の自立した日常生活及び社会生活に関する理解を深めるための研修及び啓発を行う事業や、意思疎通支援を行う者を養成する事業などを加えること、5つに、障害の特性に応じて支援が適切に行われるものとなるよう障害程度区分を
障害支援区分に改め、障害の多様な特性、その他の心身の状態に応じて必要とされる標準的な支援の度合いを総合的に示すものとすることとなっております。
次に、
サービス基盤の計画的整備に係る主な改正点としては、1つに、
障害福祉サービス等の基盤整備を計画的に行うことができるよう、国が定める基本指針、市町村が定める
障害福祉計画に
障害福祉サービス等の提供体制の確保に係る目標に関する事項を定めるとともに、
障害福祉計画に
地域生活支援事業の種類ごとの実施に関する事項を定めること、2つに、基本指針や
障害福祉計画について、定期的な検証と見直しを法定化し、適時適切な見直し等を行うこと、3つに、市町村が
障害福祉計画を作成するに当たっては、障害者などの事情を勘案するよう努めること、4つに、
自立支援協議会の名称について地域の実情に応じて定められるよう弾力化するとともに、当事者や家族の参画を明確化することとなっております。
この法律の施行期日は平成25年4月1日となっていますが、重度訪問介護の対象拡大、共同生活介護の
共同生活援助への一元化、
地域移行支援の対象拡大及び
障害者支援区分の創設については平成26年4月1日からとなっております。この法律の施行に必要な政令、省令等は現時点で示されておらず、今後、順次整備されることとなっておりますことから、市としては、今後国から示される制度の詳細を踏まえ、平成25年4月の施行に向け適切に対応してまいります。
8 ◯議長(花田明仁君) 答弁を求めます。経済部理事。
〔
経済部理事石澤幸造君登壇〕
9 ◯経済部理事(石澤幸造君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)中村議員からの観光行政に関する御質問のうち、先ほど市長が答弁した以外の2点の御質問に順次お答えいたします。
初めに、東北観光博に関する御質問にお答えいたします。
東北観光博は東北全体を博覧会会場に見立て、東日本大震災の影響により大きく落ち込んでいる東北地域への旅行需要の喚起を目的に、本年3月18日から来年3月31日までを期間として開催されているものであります。「こころをむすび、出会いをつくる。」をテーマに、訪れる人と迎える人みんなが東北を盛り上げることをコンセプトにした官民一体型の
観光キャンペーンであり、本市におきましては、
青森浅虫温泉ゾーンが東北地域の核となる観光地の一つとして指定されております。
本市の取り組み状況といたしましては、東北観光博の開催による特典を活用し、
東北パスポートの発行や公式ガイドの配布などのサービスが提供できる旅のサロンを、青森駅前の青森市
観光交流情報センターと道の駅「ゆ~さ浅虫」に設置したところであります。
また、観光博の開催を契機により多くの方々に本市並びに東北各地へお越しいただき、地域の活性化につなげていけるよう、1つには、ホテル、旅館などの観光事業者の御協力をいただきながら、市内33カ所に観光案内を行う旅の駅を設置、2つには、東北観光博のお客様への特典やサービスを提供できる
東北パスポート加盟店の募集、3つに、ホームページによる
青森浅虫温泉ゾーンの情報発信、4つには、ポスターやのぼりの掲出、パンフレットの配布、青森を身近に感じていただけるよう、金魚ねぶたをあしらった鈴の配布、テレビ等を活用した情報発信など、関係機関や関係事業者と連携を図りながら、効果ある多様な取り組みを行っているところでございます。
東北観光博がスタートした本年3月から7月までの本市への観光客の入り込み状況につきましては、アスパムや三内丸山遺跡、
青森県立美術館などの市内主要9施設の合計で98万4187人となり、平成22年の震災前の92万1871人に比べ、6万2316人、6.76%の増加となっております。
今後も観光客入り込み数の震災前水準への回復を基本的な目標としつつ、さらなる上積みを獲得できるよう、市内の観光施設や近隣市町村などとの連携強化に努めてまいります。
次に、ねぶたのハネト対策に関する御質問にお答えいたします。
青森ねぶたは、青森市の成長とともに多くの先人達の飽くなき努力と情熱によって引き継がれてきた私
たち青森市民共有のかけがえのない財産であり、長い歴史の中で青森市民にはぐくまれてきたものであります。また、青森ねぶたは我が国の代表的な伝統文化と認められ、昭和55年に青森のねぶたとして国の
重要無形民俗文化財の指定を受け、今や世界的な評価を得る祭りとして、運行団体やはやし方、ハネトなど、多くの市民の皆様の御協力や御参加のもとに開催され、継承されてきております。ことしの祭り期間中の人出は、東日本大震災の影響により平成元年度以降最低であった昨年の291万人を14万人、約4.8%上回る305万人となり、震災以前の平成22年度の実績である320万人には及ばないものの、回復傾向となっております。
一方、今年度の
ハネト参加状況の実績を見ると、平成11年度以降最高であった平成17年度の9万8000人と比較して3万1000人、約32%の減、また、昨年度の実績である6万9000人と比較しても2000人、約2.9%下回る6万7000人となっております。ハネト減少の要因として考えられることといたしましては、近年の少子化により祭りに参加する若者が減少していることや、祭り期間中の曜日の配列がハネトの参加人数の増減に影響を及ぼすことなどが考えられるところであります。特に、今年度の祭り期間は5日目、6日目が日曜日及び月曜日に当たったことから参加者に影響が出たものと考えております。
市では、これまでも
青森ねぶた保存伝承条例の目的である市民一人一人が青森ねぶたを健全で良好な姿で次の世代へ保存及び伝承していただくよう啓発活動に取り組んでおり、特に将来の祭りを担う
市内小・中学生を対象に
青森ねぶた祭の出前講座を開催し、ねぶた祭を誇りに思う青少年をはぐくんでいるほか、市内小・中学校長会や
東青地区高等学校生徒指導部会などにおいてもハネト参加の呼びかけを行ってきているところでございます。
また、
青森ねぶた祭実行委員会の事務局である
青森観光コンベンション協会におきましても、ハネトへの参加を広く呼びかけるため、
青森ねぶた祭オフィシャルサイトや
各種パンフレットを活用し、ハネトは正装であれば自由参加できる旨の情報発信にあわせ、衣装の着方や貸し衣装の御紹介をしているところでございます。
今後も、ねぶた、はやし、ハネトが三位一体となり、見る側も参加する側も共感でき、そして、より多くの市民が参加したいと思えるような魅力あるねぶた祭を関係者一丸となって目指してまいります。
10 ◯議長(花田明仁君) 18番中村節雄議員。
11 ◯18番(中村節雄君) 答弁ありがとうございました。順次意見、要望等を述べさせていただきたいと思います。
まず、福祉行政についての
障害者自立支援法から
障害者総合支援法に変わったという部分のところから、意見、要望を言わせていただきたいと思います。
私が市議会議員の選挙に初出馬したのが平成18年であります。
障害者自立支援法が動いたときであります。その前の年まで私はそういう思いはなかったんでありますが、きっかけとなったのが平成17年、もう忘れません、10月6日。
衆議院厚生労働委員会中村元
厚生労働省社会・援護局長、
政府参考人答弁をした方でありますが、その中で、
障害福祉サービスはお金で買うものだという考え方で
障害者自立支援法が制定されるに至ったということであります。私も障害者の子どもを抱えていて、この中のこの考え方に共感できなくて、政治活動の中で訴えていきたいという思いから初出馬に至ったというのが経緯でございます。
当時、そういうことでこの発言から
障害者自立支援法が導入されたわけであります。現在の政府である政府・与党民主党が、この
障害者自立支援法に対しての違憲訴訟が起こされている中で、これを廃止するというふうに述べました。その中で政府のほうがさまざま―内閣府の中に「障がい
者制度改革推進会議総合福祉部会」というものをつくりまして、そこの中から骨格提言が提出されておりましたけれども、私はその資料を全部持っているんですが、この中のものがほとんど採用されなくて、
障害福祉サービス利用料の原則無料化ということに関しても見送られました。
現在、その
サービス利用料が原則1割負担、これは応益負担と言いますが、そういう部分の自立支援法をめぐって違憲訴訟が起こされていたわけでありますから、その中で和解をして、廃止をして、応益負担を応能負担にするという、これもほごにされた部分がございます。そういう中では、これは国の制度ですから、地方からは条例の制定とかでしているところもありますけれども、やはりこれに対しては国に求めていく部分になりますのでここでどうこうということではございませんが、その中でこういうふうにして来年4月からこれが変わっていくということでございますから、その中で市町村に求められるところもたくさんございます。そういう中では適切に対応していただければと思います。いろいろと障害者の団体等もありますから、そちらの意見等も十分取り入れて
障害者福祉計画に生かしていただければということを要望しておきます。
次に、
福祉避難所設置に向けた取り組みに関してでございます。
答弁いただいた中で、二次的避難所となる
福祉避難所指定のアンケートをとって、今年度中にそういう形の指定を行いたいと考えているということでございます。私、3月議会のときにこの点を若干触れておりましたけれども、危機管理室から危機管理課になった効果があらわれたのかなと感じております。というのも、5月の時点で、県内何市町村だったかわからないですけれども、9市町村ぐらいだったと思ったんですが、アンケート調査を行ったところ、この福祉避難所の取り組みというのはそれぐらいでございました。当然、八戸市は東日本大震災で直接的被害を受けている部分もありますので、割と早いときにそういうふうな取り組みを見せていたわけでありますが、青森市もやっぱり室から課に昇格したという部分の効果なのでしょうか、8月にはもうアンケートをとっていろいろとそういうふうに取り組んでいるということで、大変うれしく思っております。引き続き、これが今年度中にきちんとなるように要望しておきたいと思います。
次に、観光行政について意見、要望を述べさせていただきたいと思います。
台湾ランタンフェスティバルですけれども、市長から答弁がありましたように、元宵節を祝う祭りとして1990年から開催されて、この期間中1000万人の観光客ということを聞いておりました。非常に大きな祭りであるということですね。期間も2月24日から3月10日までということですから、約半月ぐらいの開催期間ということでございます。その中で、2月28日、3月2日、3日、恐らく3月議会の日程との調整をかけながらしないと市長もここに行くことができないのかなと思っておりますけれども、この辺は
議会運営委員会とも日程調整をかけて進めていただきたいと思います。
その中で、先ほども海外遠征の御紹介がありました。いろいろとあっているわけですけれども、ソウル、それから紹介があったロサンゼルス等々、そういう中には、市長等も行っていろんな部分で交流を深めるために行っているものと思います。市長もソウル、ロサンゼルスのときはまだ市長でなかったので、この海外遠征は台湾が初めてではないかなという気がしております。そういう中では、本当に青森市の物産、観光、交流を深めながら、人的交流、それから経済交流を深めていっていただきたいという思いであります。
新聞報道を見ますと、台湾の部分で知事といろんな部分でという記事もありました。そういう中では、県ともぜひとも連携をとってこの機会を生かして、この交流での実績が来年の市長選にも影響するのかなという部分もございますので、ぜひともその部分では頑張っていただきたいと思います。
次に、東北観光博です。実はこの東北観光博、震災復興という東北地方の観光地の落ち込みがありまして、東北観光博は国の観光庁でやっていると聞いておりました。その中で、来年の3月31日まで、これは今年度の部分しかなっていないということなんですが、できれば国にやはり3年ぐらいは継続してやっていただけるように、なかなか浅虫に訪れる人たちも―フラッグとかいっぱいやっているんですが、この東北観光博がそんなに定着していません。パスポートを発行したりとか、旅の駅とかいろいろとやっているんですが、そういう中ではまだ定着していないという部分がありますので、できれば国に、そちらのほうも単年度で終わることなく継続していけるように要望していただければありがたいと思います。
昨日夜に浅虫での会合で市長とお会いしました。その中で市長が、東北地方から来ていたお客様に浅虫温泉をアピールしてくださいました。最低でも年に5回は浅虫温泉を訪れていただきたいというまことにありがたいお言葉をいただきました。本来であれば浅虫出身の私が皆さんにそういうお願いをするべきところを、私に成りかわってすばらしい宣伝をしていただいたということは非常にありがたく思っておりました。本当にありがとうございました。機会がありましたら、浅虫温泉のほうも引き続き宣伝していただくよう、よろしくお願いいたします。
最後に、ハネトの減少についてであります。先ほども答弁にありましたけれども、もちろんさまざまな理由がございます。曜日の配列が悪いというのも、本当にそういう部分ではあります。私はハネトの数が多ければいいというふうには考えてはおりません。適切なハネトの数というのも実はあるかとは思います。ただ、ことしの8月2日、運行初日のときに、私は運行委員として子どもねぶたについて、新町、柳町交差点まで子どもねぶたの運行委員としての役目をしました。その後、ねぶた祭終了時、協働社交差点の開放をするという部分で担当を任せられておりました。その中で見て感じたことは、大型ねぶたをスムーズに迎えるための交差点の開放という役目でした。見ていたところ、実はねぶた愛好会のねぶたが来たときに、役員団のほうが多いのではないかというぐらい―8月2日、実は数えたらハネトが10人ほどしかおりませんでした。できればきちんと愛好会にも適切なハネトの数がいれば全体としていいのかなと感じておりました。もちろん人気のあるねぶたの団体、そういうのもございます。ハネトが物すごく多い団体もあれば、極端に少ない団体もある。このバランスがとれたのが、どの場所からどのねぶたを見ても、やはりねぶたとはやしとハネトと三位一体となったすばらしい祭りに見えるんではないかなと思っております。
今現在の一斉スタート・一斉解散方式、この中では、やはりハネトがふえ過ぎると運行に支障を来すという部分もございます。この運行というのが非常に難しいところもありまして、ハネトが多い時代にはハネトが進まない、そのためにねぶたの進行がおくれる。それを解決するために、はやしをねぶたの本体の前に出して進行をスムーズにさせるという理由ではやしを前に出したというのがございます。今のねぶた祭の保存会でしております運行形態の標準的なものは、ねぶた本体が前であります。いまだに運行団体の人たちでも誤解しているところがあります。はやしはハネトをはねらせるためにある。これは実は間違いであります。はやしはねぶた本体のためにあります。ねぶたをはやし立てるためにあるんです。ですから、ねぶたが前であり、はやしが後ろであるという今の形態が標準的なものになっております。もちろん今のはやしというのは、PA等も使って音量も大きくなっておりますけれども、もちろんあんどんをつけたり、台車も豪華になったりして、ねぶた本体の前に置くとねぶたが見えないという弊害がございます。そういう中では、今後とも各団体にはやしは後ろであるものと理解いただくように私もさまざまな発言をしていきたいと思いますが、できれば来年以降、青森市役所のねぶたは、たしかはやしが前にあったと思います。その辺の御理解をいただき―私、ことしのねぶた祭がテレビで放送されたのを見ましたが、ねぶた運行というものをほとんどわかっていないなという印象を受けました。
最後に、ねぶたの扇子持ちは、ねぶたを回す方向を間違えるようであれば扇子持ちをやめていただきたい。そのことを青森市役所の扇子持ちに申し上げまして、質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
12 ◯議長(花田明仁君) 次に、17番上林英一議員。
〔議員上林英一君登壇〕(拍手)
13 ◯17番(上林英一君) 17番、市民クラブの上林英一でございます。質問に入る前に、一言所見を述べさせていただきます。
震災被災地の瓦れき処理につきましては、青森市が最終処分地受け入れを断念いたしました。その経緯につきましての市長の説明には一定の理解は示しますが、青森市民の安全・安心を保証するという前提で全会一致した議員としてとても残念に思います。「がんばろう、にっぽん いっしょに青森」というバッジをつけている一人として、被災地支援のため何ができるのか、どんな方法があるのか、立ちどまることなく、いま一度考えていかなくてはならないと思うのであります。
加えて、先日の質疑の中で、岩手県、宮城県の瓦れきについて、放射能に汚染された瓦れきという表現がありました。この言葉は、震災で被災され、いまだ瓦れきの山を前に復興ままならない方々に甚だ思いやりのない言葉であると思います。青森市議会議員として被災地の方々におわび申し上げますとともに、改めて同じ東北の仲間として今後の復興支援を心に誓うものであります。
それでは、通告に従い、一般質問をさせていただきます。
最初の質問は、除排雪についてであります。
先般、市から今年度の除排雪計画の素案が示されました。私は抜本的な見直しをするという強い決意の中で策定された計画であると感じるとともに、市の本気度が伝わってまいりました。既に市民との懇談会も数回行われており、真の意味での行政と市民のパートナーシップの雪処理が構築できるものと期待するものであります。この計画により、何としてもことしこそは苦情の少ない冬にしなければなりません。そのためには、担当部署だけではなく我々議員も含め、全庁を挙げて取り組まなくてはならないと思います。
そこで質問いたします。
今年度の除排雪事業の主な見直しについてでありますが、他の議員の答弁と同じであれば割愛してください。
質問の第2は、教育問題、いじめ対策についてであります。
ことしの夏は例年にない暑い夏でしたが、7月末から始まった
ロンドンオリンピックでの日本選手の活躍、夏の甲子園での本県の光星学院の快挙、そして、本日閉幕しましたパラリンピックでの選手の明るい笑顔と、本当に心の中も熱くさせられました。たくさんの感動をいただきました。改めてスポーツのよさを感じた次第であります。特に印象に残ったのは、多くのメダリストがインタビューの中で述べられた言葉の中に共通した言葉がありました。それは、今まで支えてくれた人、応援してくれた人への感謝の言葉でありました。人と人との温かいきずなを感じた瞬間でもありました。
そんな中、暗いニュースもありました。それは大津でのいじめの自殺の事件であります。人間生まれたときは無一物、すなわち真っ白であります。それがいろいろな体験、環境変化の中、さまざまな色に染められていきます。いじめ対策として、私は、最も重要なのは幼少期、成長期における家庭の教育だと思っております。いじめを根絶するため、命の授業導入のほか、いじめを生み出さない学校づくりのため、各自治体もさまざまな取り組みを行っております。
そこで、質問は本市教育委員会のこれまでの取り組みと今後の方針についてでありますが、何人かの議員に対する答弁と一緒であれば割愛してください。
質問の第3は、福祉行政についてであります。
私は6月議会で、浜田小学校の児童が入会している放課後児童会について、人数がふえていること、環境改善の余地があることなどを質問してまいりました。その後の検討状況についてお示しください。
最後の質問は、冬まつりについてであります。
私は3月議会で、冬まつりをセントラルパークで開催できないかと質問してまいりましたが、その後の検討状況についてお示しください。
壇上からの質問は以上であります。御清聴まことにありがとうございました。(拍手)
14 ◯議長(花田明仁君) 答弁を求めます。鹿内市長。
〔市長鹿内博君登壇〕
15 ◯市長(鹿内博君) 上林議員の除排雪に関する御質問、冬まつりの問題についての御質問2点にお答えいたします。
上林議員からは除排雪の問題について何度となく建設的な、具体的な御提言をいただき、感謝を申し上げたいと存じます。
答弁内容につきましては、一般質問初日の奥谷議員に対する答弁と同様でございますので、議員からお話のように割愛させていただきたいと存じます。
次に、冬まつりについての御質問でございますが、議員からはこれまでも青い森セントラルパークを活用して冬まつりを開催できないだろうか、そういう御提言もいただいてまいりましたので、そのことを中心としながら答弁を申し上げたいと思います。
青森冬まつりは雪を冬の観光資源として活用するとともに、みんなで冬を楽しく過ごそうという趣旨で昭和55年にスタートして以来、今では本市の冬のイベントとして定着いたしております。この間、県総合運動公園のほか合浦公園、また青い海公園などを会場におおむね2月上旬に開催してまいりましたが、平成19年度からは再び合浦公園を会場に、昨年度は2日間の会期で開催いたしています。昨年度も陸上自衛隊第5普通科連隊の御協力をいただき、子どもたちに大人気の大型滑り台が制作されましたほか、棒パンコーナーや手づくりアイスクリーム体験、もちつき体験やスノーモービルなど、冬のイベントを通じて、子どもから大人まで大勢の方々に会場に足を運んでいただいたところであります。
本市では、現在も冬季のさまざまなイベントの一体的な情報発信で雪の町青森のにぎやかさを広く伝えるなど、関係機関とともに冬季観光の振興と地域の活性化に努めているところであります。平成18年度からは、「あおもり雪の“街”フェスタ」として市内で行われるイベントの連携を図り、また、新幹線開業を契機として、平成22年度から本市を訪れる多くの観光客の皆様を市民の皆様とともにお迎えし、楽しんでいただくために「ねぶたの家 ワ・ラッセ」や青森駅前公園などを会場に、町なかで冬の夜の青森を楽しんでいただく新たなイベントとして「あおもり雪灯りまつり」を開催したところであります。
現在市内においては、青森冬まつりを初め八甲田丸周辺を会場とした「あおもり灯りと紙のページェント」やアスパムを会場とした「ひかりの森 青い森の散歩道」、そして、「あおもり雪灯りまつり」が開催されておりますが、これらを1つの魅力ある青森市の冬季観光資源として集約し、そして、市民のみならず、市外、県外から訪れる観光客の方々にも楽しんでいただける効果ある冬のイベントとして発信できるよう、関係者との連携により今協議を進めております。
しかし、現在のように、主に市民を対象とした冬まつりの運営規模を、議員から御提言の青い森セントラルパークを活用した大規模な冬まつりとして開催しようとする場合に、経済団体、また観光関係者などから実施に向けた御理解と御協力を得られる組織づくりがまず重要と考えています。
このため、実現に向けては時間と準備を要するわけでありますが、議員、御提言の大規模な冬まつりの開催は冬季観光の振興による経済効果も見込まれますことから、青い森セントラルパークの利活用の検討を見きわめながら、今後の冬まつりのあり方についても経済団体や観光関係者などの声をお聞きしながら検討を続けてまいりたいと思います。もちろん一気に大規模な冬まつりあるいは観光イベントとしなくても、段階的にまずは地域の、あるいは市民を中心とした冬まつりといいますか、そういう地域に密着した雪と遊ぶ、あるいは冬を楽しく過ごすというコンセプトでのやり方もまた考えられるわけでありますから、さまざまな点での検討をして、また議員から御提言もありますが、町内関係者等地域の皆様とも御相談あるいは御協力をしながら、さらなる検討をしてまいりたいと思います。
冬季観光の充実は本市観光施策に極めて重要であるとの認識から、食の魅力も含めて冬の観光資源を最大限に活用した観光メニューの強化と充実を図りながら、通年観光も視野に市民や観光客がともに楽しめる、そして、本市の冬を快適な冬としてアピールできる、そういうイベントの創出に取り組んでまいりたいと思います。
先ほど冬まつりのスタートを昭和55年と申し上げましたが、正しくは昭和53年でございます。おわび申し上げ、訂正させていただきたいと存じます。
私からの答弁は以上であります。
16 ◯議長(花田明仁君) 答弁を求めます。教育長。
〔教育長月永良彦君登壇〕
17 ◯教育長(月永良彦君) 上林議員のいじめに対する教育委員会の取り組みについての御質問にお答えいたします。
初めに、これまでの取り組みについてですが、教育委員会におきましては、これまでもいじめは決して許されないことであり、どの子どもにも、どの学校にでも起こり得るとの認識のもと、平成18年にいじめ対応マニュアルを作成し、いじめの未然防止や早期発見、被害者や加害者、観衆・傍観者への対応、家庭教育の充実とともに、家庭や地域、関係機関との連携等について具体的な方策を示し、各学校に対して定期的な実態把握に努め、解決に向け万全の対策を期すよう指導してきたところでございます。
次に、今後の方針につきましては、教育委員会といたしましては、家庭や地域、関係機関との連携を強化し、人権尊重の精神を貫いた教育活動や子ども同士の心の結びつきを深め、心の教育や社会性をはぐくむ教育活動の展開を図るなど、いじめを生み出さない学校づくりの一層の推進が重要であると考えており、いじめの問題に関しましては、さらに積極的に取り組んでまいる所存でございます。
以下、具体的な対応につきましては、赤木議員、木下議員と同じ答弁ですので、割愛させていただきます。
18 ◯議長(花田明仁君) 答弁を求めます。健康福祉部長。
〔
健康福祉部長福井正樹君登壇〕
19
◯健康福祉部長(福井正樹君) 福祉行政についての御質問にお答えいたします。
浜田放課後児童会は、浜田小学校に余裕教室がなく、また近隣においても放課後児童会を新たに開設する場所の確保が難しい状況にありますことから、小学校敷地内のスポーツハウス、近隣の公共施設である浜田福祉館、浜田市民館の3カ所で開設しており、8月1日現在でスポーツハウス26名、浜田福祉館66名、浜田市民館30名の合計122名の児童が入会しております。
国のガイドラインでは、児童1人当たりの生活スペースとして、おおむね1.65平方メートル以上のスペースを確保することが望ましいとされており、市内各放課後児童会同様に浜田放課後児童会においても出席児童に必要なスペースが確保されているものの、その環境については継続的に改善に向けた検討をしているところであります。
200 ◯11番(村川みどり君) 納税支援業務の改善を強く求めておきたいと思います。
時間がないので、この行政サービス制限において、分納していても滞納者であるという認識であったかと思います。
帯広市の例を紹介したいんですけれども、分納を履行している方をどのように扱っているかというと、明確に規定していました。分納とは市長と納税者との納付に関する新たな契約であり、その履行は滞納に当たらないと基本的認識を示しています。また、基本方針においても、新たに弾力的運用という項目をつけて、市税に滞納があっても、納税相談により納税課長が分納を認めて履行中の場合は、行政サービスの性質により申請を却下しないことができるものとすると位置づけました。
本市においても、滞納があっても分納相談できちんと履行している市民に対しては、このような弾力的な運用を用いるべきではないか。答弁を求めます。
201 ◯議長(花田明仁君) 答弁を求めます。企画財政部長。
202 ◯企画財政部長(伊藤哲也君) 先ほど壇上でも御答弁いたしましたが、その辺の分納者の扱いというものを今まさに検討させていただいているところでございます。
帯広市の事例は細かにどういうことだかわかりませんが、先ほど壇上で御答弁申し上げましたとおり、納税相談に来て分納していただいているということでは、市民の方は納税に対して前向きに取り組んでいらっしゃるということですので、それはそれでよろしいかと思いますが、ただ、分納している方でもさまざまな方がいらっしゃいます。分納相談で分納のお約束をいただいたんですけれども、実際には納税していただけない方。あるいは、分納して、例えば1回目とか2回目とか、そういうところだけ納めて、その後納められない方。さまざまなケース、額もさまざまございます。行政サービスにつきましては、例えば給付するようなもの、1回切りで終わってしまうものもございます。そうしますと、例えば、分納相談をして1回目納税をして、行政サービスの給付を受けて、その後納税いただけなかった場合、その方は大多数の納税いただいている方との公平性の担保の中でどう考えたらいいのかといったこともございます。では、そういった場合、給付したものを返してもらうのかとか、そういう技術的な面もございます。そういった点の技術的な検討も含めて今現在検討しているところでございます。
203 ◯議長(花田明仁君) 11番村川みどり議員。
204 ◯11番(村川みどり君) ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。
3月の予算特別委員会で遺児給付金のことを取り上げました。この遺児給付金というのは、父あるいは母を亡くした子どもの健全な育成と福祉の増進を図る目的で、子どもに対して、小学校、中学校の入学祝い、卒業祝いに給付金を出しているものです。これにも行政サービス制限が加えられていて、このときはフローチャートのことを問題にして、機械的に、滞納しているから給付できません、受給できませんというやり方を問題にしたんですけれども、そもそもこういう福祉的な目的のあるものに行政サービス制限をつけていいのかということが問われていると思います。
それで、先日、現在市で行っている行政サービス制限の一覧をいただきました。先ほど言ったように、95項目に行政サービスの制限がついているんですけれども、一つ一つ取り上げたいんですが、まず、公営住宅入居者申し込み資格にも市税の滞納がない者という行政サービス制限がつけられています。
都市整備部になるかと思うんですが、公営住宅法第1条、いろいろ省略しますけれども、住宅に困窮する低額所得者に対して低廉な家賃で賃借し、国民生活の安全と社会福祉の増進に寄与する。これが公営住宅法第1条、低所得者に対して安い家賃を保障する。その前には、健康で文化的な生活を営むに足りる住宅を整備することと位置づけられています。まさに福祉の位置づけであり、公営住宅法には、国民の住宅を国と自治体の責任で保障する憲法第25条にのっとった生存権の立場に立った住宅であると第1条で規定しています。
そもそも憲法と公営住宅法で保障している権利に自治体が利用制限をつけるというのは問題だと思いますが、いかがでしょうか。
205 ◯議長(花田明仁君) 答弁を求めます。企画財政部長。
206 ◯企画財政部長(伊藤哲也君) 公営住宅の今の具体的な件は存じ上げませんが、行政サービス制限について誤解をされているならば、1点補足させていただきたいと思います。当然のことながら、滞納しているとはいっても、行政サービスの制限ができないものというのはございます。そういったものについて精査をした上で現在の項目になっておりますので、関係法令等と照らし合わせて問題がないものが対象になっているという認識でおります。
207 ◯議長(花田明仁君) 11番村川みどり議員。
208 ◯11番(村川みどり君) 一応精査したということなんですけれども、公営住宅というのは、もともと低所得者に対して国と自治体が安い家賃で貸し出すと。それも、生存権という健康で文化的な生活を営む住宅というように憲法で保障されているのにもかかわらず、滞納があるからということでそういう権利を制限するというのは非常に問題があると思います。
それから、先ほど企画財政部長は何度も公平性が担保されなければならないと言いますけれども、公平性といっても、例えば同じ200万円の所得であっても、普通に生活できている人もいれば、例えば病人がいるかもしれない、例えば子どもがいっぱいいるかもしれない。そういうことも加味されて、そういう条件も引っくるめて公平性が担保されるだけで、同じ200万円の所得があるからということで、ただ公平性を保てないというんではなくて、それぞれの生活の状況がどうなのかということを当然配慮してこその公平性だと思いますけれども、その辺どう考えますか。
209 ◯議長(花田明仁君) 答弁を求めます。企画財政部長。
210 ◯企画財政部長(伊藤哲也君) 村川議員も御案内のことだと思いますが、税の世界では、当然、同じ収入200万円に関して同じ税額がかかっているわけではありません。当然、関係法令の中で、例えば扶養している子どもがいるとかいないとか、配偶者がいるとかいないとか、あと、医療費がかかっているとかかからないとか、さまざまな控除等もございます。そういった中で、関係法令が定めたルールの中で税額は決まってくるものですから、その中でいわゆる1つのルールといいますか、公平性といいますか、仕組みの中で担保されているのではないかと思います。
ただ、そうは言っても、個別具体的に当たってみたときに、どうしても、納める意思はあるんだけれどもなかなか納められないという方もいらっしゃるのも事実でございます。そういった方に関しましては、納税相談というような機会をとらまえて分納等の御相談をさせていただいているということでございますので、その辺は関係法令から成り立っている税本来の制度から全体を通じて見ていただければと思っております。
211 ◯議長(花田明仁君) 11番村川みどり議員。
212 ◯11番(村川みどり君) 例えば、同じ税額でも病人がいるとかということは、その税制度には反映されてきているのか、そういうのも見ているのか。時間がないので、それは後でいいです。
それではもう一つなんですけれども、これは問題じゃないかというのを1点、2点ですけれども、浪岡単独事業で行われている高齢者世帯等冬期除雪サービス、これにも行政サービス制限がつけられていて、市税の滞納がない者しか受けられない。
それに長寿者顕彰事業、これも浪岡単独事業で、長寿福祉のつどいといって結婚60年のダイヤモンド婚の夫婦、50年の金婚夫婦、それから最長寿者、それから満95歳到達者及び90歳到達者。この福祉長寿のつどいにも行政サービス制限がつけ加えられているんです。これまで仲良く50年、60年暮らしてきた御夫婦。それから、95歳まで頑張って生きてきたお年寄りに、長生きしてありがとうございますとするのが行政じゃないでしょうか。滞納者は長生きしたお祝いをする資格もないんでしょうか。私は、お年寄りが長生きしたこと、それから50年、60年、夫婦で一緒に生活してきたこと、それを無条件に祝ってあげるべきだと思います。
市長、これは前佐々木市政の置き土産です。これを見直すことができるのは鹿内市長しかいないと思います。見直す考えはありませんか。
213 ◯議長(花田明仁君) 答弁を求めます。鹿内市長。
214 ◯市長(鹿内博君) 行政サービスの制限についてという全体的なお話の中での今のお話でございました。多分、経緯があろうかと思います。その経緯について私は承知しておりませんので、十分経緯を検討させていただきたいというのが1つ。
それから、先ほど来から担当部長から説明しておりますように、市として、これにつきましては、収納対策本部会議の中でまた全体的な検討がされるわけでありますから、その中でも、引き続き今のような旧浪岡地域における長寿者の顕彰の部分についても検討させていただきたいと思います。
215 ◯議長(花田明仁君) 11番村川みどり議員。
216 ◯11番(村川みどり君) 経過はどうであれ、お年寄りの長生きを、滞納しているからということでそのつどいに出られなくするということがどうなのかということです。市長しか見直すことができる人はいないんじゃないかと私は思っているので、期待の意味も含めて見直ししてください。
217 ◯議長(花田明仁君) 答弁を求めます。鹿内市長。
218 ◯市長(鹿内博君) もし出られないというのであれば、これは到底考えられない話。出席の話ですよね。私は出席ではなくて、顕彰というのはまた別なことだと思いますので、長寿のつどいは、私も主催者でございますから出席して、そこには出席はできるものと認識しております。ですが、顕彰の場合、そこの部分についてのお話かと思いましたが、もし出席できないというのであれば、それは来年から出席できるようにいたします。
219 ◯議長(花田明仁君) 11番村川みどり議員。
220 ◯11番(村川みどり君) 顕彰状も滞納している方には出さなくてもいいんですか。その辺もあわせて見直ししていただきたいと思います。
時間がないので、ケースワーカーの件です。関係部局と協議していくということで関係部局にお尋ねしたいんですけれども、現在14人も足りないという状況の中で、先ほど言いました、このまま放置していいのか見解を求めます。
221 ◯議長(花田明仁君) 答弁を求めます。総務部長。
222 ◯総務部長(相馬政美君) 関係部局は私ども総務部でございます。
ケースワーカーにつきましては、これまでも限られた人員の中で、生活保護業務を適切に実施していくために研修などを通じまして職員の資質向上に努めるなど、そういう工夫を凝らしながら対処してまいりました。近年の生活保護世帯の増加の状況ということもございますので、適正かつきめ細かなケースワーク―今年度はございませんでしたけれども、昨年度は5名増員いたしました。
今後につきましても、この生活保護世帯数の増加の動向把握、人員に対するヒアリングを通じまして、限られた人員の中で可能な限り適正な配置に努めてまいりたいと存じます。
223 ◯議長(花田明仁君) 11番村川みどり議員。
224 ◯11番(村川みどり君) 今、体制はどうなっているのかなと思って調べていただきました。そうしたら、相談員を除いて現在いるケースワーカー65名のうち、経験年数が1年未満の人が10人、2年未満が9人、2年以上3年未満が16人、65人中35人が3年未満の経験年数で占められているという現状です。社会福祉の専門的な知識とか技術が備わらないままに生活保護行政を担わなければいけない状況になっているというのが今の状況だと思います。3年とかで異動しているという感じだと思うんですが、それであれば、やはり生活保護法の制度をきちんと理解したり、運用できるスペシャリストは育たないというのが現状だと思います。こうした業務を蓄積できる異動体制、人事異動の展開を図っていただきたいと思います。
それから、橋本議員も言ったんですけれども、私も社会福祉士の配置は必要だと思います。専門職の配置をぜひお願いして、質問を終わります。
225 ◯議長(花田明仁君) これにて一般質問を終結いたします。
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226 ◯議長(花田明仁君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。
明日は午前10時会議を開きます。
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散 会
227 ◯議長(花田明仁君) 本日はこれにて散会いたします。
午後4時37分散会
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