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  1. 青森市議会 2010-09-22
    平成22年第3回定例会(第7号) 本文 2010-09-22


    取得元: 青森市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-29
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   午前10時開議 ◯議長渋谷勲君) これより本日の会議を開きます。  本日の会議は「議事日程第7号」により会議を進めます。           ────────────────────────── 日程第1 議案第130号 一般職の任期付研究員の採用等に関する条例等の一部を改正する条例の一部             を改正する条例の制定について ~ 日程第5 議案第136号 契約の締結について(蜆貝ポンプ場No.6雨水ポンプ増設機械工事) 2 ◯議長渋谷勲君) 日程第1議案第130号「一般職の任期付研究員の採用等に関する条例等の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定について」から日程第5議案第136号「契約の締結について」までの計5件を一括議題といたします。  総務企画常任委員長の報告を求めます。18番嶋田肇議員。   〔議員嶋田肇君登壇〕 3 ◯18番(嶋田肇君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)ただいまから総務企画常任委員会の審査の経過と結果について報告いたします。  本委員会は9月7日に開催し、今期定例会において付託されました議案5件について審査いたしました。  議案第130号「一般職の任期付研究員の採用等に関する条例等の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定について」、議案第133号「青森市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例の制定について」、議案第134号「契約の締結について」、議案第135号「契約の締結について」及び議案第136号「契約の締結について」の計5件についてでありますが、各案件については、いずれも全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程における主なる質疑応答は、お手元に配付しております委員長報告書のとおりであります。  以上をもって本委員会の報告を終わります。 4 ◯議長渋谷勲君) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 5 ◯議長渋谷勲君) 質疑ないものと認めます。  討論については通告がありませんでした。
     これより採決いたします。  各案件については、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 6 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、各案件については委員長報告のとおり決しました。           ────────────────────────── 日程第6 議案第137号 契約の締結について(青森市戸籍総合情報システム整備業務委託) 日程第7 陳情第4号 住宅リフォーム助成制度創設に関する陳情 7 ◯議長渋谷勲君) 日程第6議案第137号「契約の締結について」及び日程第7陳情第4号「住宅リフォーム助成制度創設に関する陳情」の計2件を一括議題といたします。  文教経済常任委員長の報告を求めます。10番木下靖議員。   〔議員木下靖君登壇〕 8 ◯10番(木下靖君) ただいまから文教経済常任委員会の審査の経過と結果について報告いたします。  本委員会は9月7日に開催し、今期定例会において付託されました議案1件及び陳情1件について審査いたしました。  初めに、議案第137号「契約の締結について」でありますが、本案については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、陳情第4号「住宅リフォーム助成制度創設に関する陳情について」でありますが、本陳情については、起立採決の結果、閉会中の継続審査すべきものと決しました。  以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程における主なる質疑応答は、お手元に配付いたしております委員長報告書及び閉会中の継続審査申出書のとおりであります。  以上をもって本委員会の報告を終わります。 9 ◯議長渋谷勲君) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 10 ◯議長渋谷勲君) 質疑ないものと認めます。  討論については通告がありませんでした。  これより採決いたします。  両案については、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 11 ◯議長渋谷勲君) 1番村川みどり議員、何号に御異議ありますか。 12 ◯1番(村川みどり君) 陳情第4号を継続審査とすることに異議があります。 13 ◯議長渋谷勲君) ただいまの委員長報告中、陳情第4号について御異議がありますので、起立により採決いたします。  陳情第4号については、委員長報告のとおり継続審査と決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 14 ◯議長渋谷勲君) 起立多数であります。よって、陳情第4号については委員長報告のとおり継続審査と決しました。  次に、ただいま決定されました案件を除く各案件については、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 15 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、委員長報告のとおり決しました。           ────────────────────────── 日程第8 議案第131号 青森市道路附属物自動車駐車場条例の一部を改正する条例の制定について 16 ◯議長渋谷勲君) 日程第8議案第131号「青森市道路附属物自動車駐車場条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。  都市建設常任委員長の報告を求めます。26番小倉尚裕議員。   〔議員小倉尚裕君登壇〕 17 ◯26番(小倉尚裕君) ただいまから都市建設常任委員会の審査の経過と結果について報告いたします。  本委員会は9月7日に開催し、今期定例会において付託されました議案1件について審査いたしました。  議案第131号「青森市道路附属物自動車駐車場条例の一部を改正する条例の制定について」でありますが、本案については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程はお手元に配付しております委員長報告書のとおりであります。  以上をもって本委員会の報告を終わります。 18 ◯議長渋谷勲君) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 19 ◯議長渋谷勲君) 質疑ないものと認めます。  討論については通告がありませんでした。  これより採決いたします。  本案については、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 20 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、委員長報告のとおり決しました。           ────────────────────────── 日程第9 陳情第6号 高齢者の肺炎球菌ワクチン接種の助成に関する陳情(継続審査中のもの) 日程第10 陳情第7号 乳幼児期ヒブワクチン接種の助成に関する陳情(継続審査中のもの) 日程第11 議案第132号 青森市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について 日程第12 陳情第6号 小児用肺炎球菌ワクチン接種費用の助成に関する陳情 日程第13 陳情第7号 子宮頸がん予防HPVワクチン接種費用の助成に関する陳情 21 ◯議長渋谷勲君) 日程第9陳情第6号「高齢者の肺炎球菌ワクチン接種の助成に関する陳情」から日程第13陳情第7号「子宮頸がん予防HPVワクチン接種費用の助成に関する陳情」まで、計5件を一括議題といたします。  民生環境常任委員長の報告を求めます。2番舘田瑠美子議員。   〔議員舘田瑠美子君登壇〕 22 ◯2番(舘田瑠美子君) ただいまから民生環境常任委員会の審査の経過と結果について報告いたします。  初めに、さきの定例会において閉会中の継続審査と決した陳情第6号「高齢者の肺炎球菌ワクチン接種の助成に関する陳情」及び陳情第7号「乳幼児期ヒブワクチン接種の助成に関する陳情」の計2件についてでありますが、7月21日、8月18日に開催した本委員会では、内容に関連があることから一括議題として審査いたしましたが、両陳情については、いずれも全員異議なく、さらに閉会中の継続審査すべきものと決しました。  次に、9月7日に開催した本委員会において、さきの委員会において閉会中の継続審査すべきものと決した陳情2件及び今期定例会において付託されました議案1件及び陳情2件について審査いたしました。  まず、陳情第6号「高齢者の肺炎球菌ワクチン接種の助成に関する陳情」及び陳情第7号「乳幼児期ヒブワクチン接種の助成に関する陳情」の計2件については、内容に関連があることから一括議題として審査をいたしましたが、両陳情については、それぞれ起立採決の結果、いずれも採択すべきものと決しました。  次に、議案第132号「青森市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について」でありますが、本案については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、陳情第6号「小児用肺炎球菌ワクチン接種費用の助成に関する陳情」及び陳情第7号「子宮頸がん予防HPVワクチン接種費用の助成に関する陳情」の計2件については、内容に関連があることから一括議題として審査いたしましたが、両陳情については、それぞれ起立採決の結果、いずれも閉会中の継続審査すべきものと決しました。  以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程における主なる質疑応答は、お手元に配付いたしております委員長報告書及び閉会中の継続審査申出書のとおりであります。  以上をもって本委員会の報告を終わります。 23 ◯議長渋谷勲君) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 24 ◯議長渋谷勲君) 質疑ないものと認めます。  討論については通告がありませんでした。  これより採決いたします。  各案件については、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 25 ◯議長渋谷勲君) 26番小倉尚裕議員、何号に御異議ありますか。 26 ◯26番(小倉尚裕君) 陳情第6号「高齢者の肺炎球菌ワクチン接種の助成に関する陳情」と陳情第7号「乳幼児期ヒブワクチン接種の助成に関する陳情」を採択することに対して異議があります。 27 ◯議長渋谷勲君) 次に、1番村川みどり議員、何号に御異議ありますか。 28 ◯1番(村川みどり君) 陳情第6号「小児用肺炎球菌ワクチン接種費用の助成に関する陳情」と陳情第7号「子宮頸がん予防HPVワクチン接種費用の助成に関する陳情」を継続審査とすることに異議があります。 29 ◯議長渋谷勲君) まず、ただいまの委員長報告中、陳情第6号「高齢者の肺炎球菌ワクチン接種の助成に関する陳情」について御異議がありますので、起立により採決いたします。  陳情第6号「高齢者の肺炎球菌ワクチン接種の助成に関する陳情」については、委員長報告のとおり採択と決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 30 ◯議長渋谷勲君) 起立少数であります。よって、陳情第6号「高齢者の肺炎球菌ワクチン接種の助成に関する陳情」については不採択と決しました。  次に、ただいまの委員長報告中、陳情第7号「乳幼児期ヒブワクチン接種の助成に関する陳情」についても御異議がありますので、起立により採決いたします。  陳情第7号「乳幼児期ヒブワクチン接種の助成に関する陳情」については、委員長報告のとおり採択と決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 31 ◯議長渋谷勲君) 起立少数であります。よって、陳情第7号「乳幼児期ヒブワクチン接種の助成に関する陳情」については不採択と決しました。  次に、ただいまの委員長報告中、陳情第6号「小児用肺炎球菌ワクチン接種費用の助成に関する陳情」についても御異議がありますので、起立により採決いたします。  陳情第6号「小児用肺炎球菌ワクチン接種費用の助成に関する陳情」については、委員長報告のとおり継続審査と決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 32 ◯議長渋谷勲君) 起立多数であります。よって、陳情第6号「小児用肺炎球菌ワクチン接種費用の助成に関する陳情」については、委員長報告のとおり継続審査と決しました。  次に、ただいまの委員長報告中、陳情第7号「子宮頸がん予防HPVワクチン接種費用の助成に関する陳情」についても御異議がありますので、起立により採決いたします。  陳情第7号「子宮頸がん予防HPVワクチン接種費用の助成に関する陳情」については、委員長報告のとおり継続審査と決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 33 ◯議長渋谷勲君) 起立多数であります。よって、陳情第7号「子宮頸がん予防HPVワクチン接種費用の助成に関する陳情」については、委員長報告のとおり継続審査と決しました。  次に、ただいま決定されました各案件を除く各案件については、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 34 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、委員長報告のとおり決しました。
              ────────────────────────── 日程第14 議案第113号 平成22年度青森市一般会計補正予算(第2号) ~ 日程第30 議案第129号 平成22年度青森市二ケ大字(後潟・四戸橋)財産区特別会計補正予算(第1号) 35 ◯議長渋谷勲君) 日程第14議案第113号「平成22年度青森市一般会計補正予算」から日程第30議案第129号「平成22年度青森市二ケ大字(後潟・四戸橋)財産区特別会計補正予算」まで、計17件を一括議題といたします。  予算特別委員長の報告を求めます。17番丸野達夫議員。   〔議員丸野達夫君登壇〕(拍手) 36 ◯17番(丸野達夫君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)ただいまから予算特別委員会の審査の経過と結果について報告いたします。  まず9月7日、本会議終了後に開催された予算特別委員会の組織会において委員長及び副委員長の互選が行われたところ、私が委員長に、副委員長に佐藤良隆委員が選ばれましたので、報告いたします。  次に、本委員会は9月13日及び9月14日に開催し、今期定例会において付託されました議案第113号「平成22年度青森市一般会計補正予算」から議案第129号「平成22年度青森市二ケ大字(後潟・四戸橋)財産区特別会計補正予算」までの計17件を一括議題として審査いたしました。  また、採決については、議案第113号「平成22年度青森市一般会計補正予算」から議案第129号「平成22年度青森市二ケ大字(後潟・四戸橋)財産区特別会計補正予算」までの計17件を一括して諮ったところ、各案件については、いずれも全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程における主なる質疑応答は、お手元に配付いたしております委員長報告書のとおりであります。  以上をもって本委員会の報告を終わります。 37 ◯議長渋谷勲君) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 38 ◯議長渋谷勲君) 質疑ないものと認めます。  討論については通告がありませんでした。  これより採決いたします。  各案件については、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 39 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、各案件については委員長報告のとおり決しました。           ────────────────────────── 日程第31 議案第138号 決算の認定について(平成21年度青森市一般会計特別会計歳入歳出決算)             ~ 日程第34 議案第141号 決算の認定について(平成21年度青森市自動車運送事業会計決算) 40 ◯議長渋谷勲君) 日程第31議案第138号「決算の認定について」から日程第34議案第141号「決算の認定について」までの計4件を一括議題といたします。  決算特別委員長の報告を求めます。14番赤木長義議員。   〔議員赤木長義君登壇〕 41 ◯14番(赤木長義君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)公明党の赤木長義でございます。ただいまから決算特別委員会の審査の経過と結果について報告いたします。  まず9月7日、本会議終了後に開催された決算特別委員会の組織会において委員長及び副委員長の互選が行われたところ、私が委員長に、副委員長に秋村光男委員が選ばれましたので、御報告いたします。  次に、本委員会は9月9日及び9月10日に開催し、今期定例会において付託されました議案第138号「決算の認定について」から議案第141号「決算の認定について」までの計4件を一括議題として審査いたしました。  また、採決については、議案第138号「決算の認定について」から議案第141号「決算の認定について」までの計4件を一括して諮ったところ、議案第138号から議案第141号までの計4件について一括による起立採決の結果、各案件については、いずれも賛成多数をもって認定すべきものと決しました。  以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程における主なる質疑応答は、お手元に配付いたしております委員長報告書のとおりであります。  以上をもって本委員会の報告を終わります。 42 ◯議長渋谷勲君) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 43 ◯議長渋谷勲君) 質疑ないものと認めます。  これより討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。21番大沢研議員。   〔議員大沢研君登壇〕(拍手) 44 ◯21番(大沢研君) 日本共産党の大沢研です。  ただいまの決算特別委員長報告中、議案第138号から議案第141号まで計4件に反対の討論を行います。  今回の決算のもとになった当初予算は、佐々木前市政が編成したものであります。市がJR東日本と共同で青森駅を建て直し、その中に市役所機能を移転させるという計画が新聞報道で突然明らかになりました。佐々木前市長が庁議にもかけず、一部幹部によって水面下で進めていたことも明らかになりました。この計画を推進するため、当初予算には700万円の調査費が計上されました。議会にも知らせず、秘密裏に進めてきた計画を認めるわけにはいきません。昨年4月に誕生した鹿内新市長によって、市民の同意がないとして、この調査費の予算を全額削除したことは高く評価するものであります。  市立保育所の民営化が引き続き進められました。青森市立保育所のすべてが民営化されてしまいました。市の保育行政に対する公的責任を否定する暴挙と言わなければなりません。このほかにも佐々木前市政が掲げた行財政改革プログラムにより、市民課窓口の民営化や小学校給食の民営化なども進められようとしており、市民の利益、安全性を考えれば、鹿内市長にはこうしたレールの上をそのまま進むべきではないと一言申し上げておきます。中学校給食の民間委託、市民病院の給食の民間委託は、給食機材の無償貸与や水道光熱費の市負担など偽装請負の疑惑がますます深まってきました。学校給食は教育の一環であり、病院給食は治療としての給食であります。公的責任において給食を提供するのが本来の責任ではないでしょうか。  県警幹部の天下りポストである危機管理監、かねてから私どもは廃止するよう求めてきましたが、09年度は廃止されませんでした。1983年、全国で初めて消防本部に専任助役を設置して以来、警察からの天下りが続きました。市民からも消防署内部からも専任助役は必要ないという批判に、危機管理監という天下りポストにかえました。しかし、税金の無駄遣いには変わりありません。ようやく鹿内市長のもとで今年度から廃止されました。  介護保険料が大幅に値上げされました。しかも、09年度より3年連続値上げを決めてしまいました。09年度だけで6億円の負担増となりました。この春、私どもは市民アンケートを実施しましたが、現在の暮らしに不安を感じると答えたのは85%にも及びました。暮らしの問題で困っていることに、国保税や介護保険料が高いと答えたのが約50%にもなりました。少ない年金から高い介護保険料を天引きされ、介護サービスを受けたくても利用回数や時間を減らしている高齢者が多くなっています。その一方で、介護給付費準備基金が10億円を超えています。基金の一部を取り崩して、所得の低い高齢者の保険料、利用料の軽減を図るべきであります。3年ごとに値上げを繰り返し、このままでは介護の社会化といううたい文句とは裏腹に、介護から排除される高齢者がふえ続けるのではないでしょうか。高齢者のための介護保険制度と言えるでしょうか。  以上申し述べて、私の反対討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手) 45 ◯議長渋谷勲君) これにて討論を終結いたします。  これより採決いたします。  議案第138号から議案第141号までの計4件については、反対討論がありますので、起立により一括採決いたします。  議案第138号から議案第141号までの計4件については、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 46 ◯議長渋谷勲君) 起立多数であります。よって、各案件については委員長報告のとおり決しました。           ────────────────────────── 日程第35 新幹線対策について ~ 日程第38 議会広報について 47 ◯議長渋谷勲君) 日程第35「新幹線対策について」から日程第38「議会広報について」まで、計4件を一括議題といたします。  各案件については、各特別委員長から会議規則第104条の規定により、お手元に配付いたしております申出書のとおり、閉会中の継続審査の申し出があります。 48 ◯議長渋谷勲君) お諮りいたします。  各特別委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 49 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、各特別委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決しました。           ────────────────────────── 日程第39 議案第142号 財産区管理委員の選任について 50 ◯議長渋谷勲君) 日程第39議案第142号「財産区管理委員の選任について」を議題といたします。  提案理由の説明を求めます。鹿内市長。   〔市長鹿内博君登壇〕 51 ◯市長(鹿内博君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)議案第142号について御説明申し上げます。  平成19年第2回定例会において議会の御同意の上選任されました前田財産区管理委員澤田昂氏は、去る平成22年1月22日死去されました。そこで、この後任について慎重に検討した結果、澤田正氏が適任と認められますので、選任いたしたいと存じます。  また、平成19年第4回定例会において議会の御同意の上選任されました桐沢財産区管理委員葛西曙氏は、去る平成22年4月29日死去されました。そこで、この後任について慎重に検討した結果、千葉眞一氏が適任と認められますので、選任いたしたいと存じます。  また、平成18年第3回定例会において議会の御同意の上選任されました土橋財産区管理委員西田勉氏、金浜財産区管理委員田邊末光氏は、来る9月25日をもって任期が満了となります。そこで、この後任について慎重に検討した結果、土橋財産区管理委員西田勉氏は再任とし、金浜財産区管理委員田邊末光氏の後任には田邊亨氏が適任と認められますので、選任いたしたいと存じます。  何とぞ御同意を賜りますようお願い申し上げます。  なお、これらの方々の経歴についてはお手元に配付いたしたとおりであります。 52 ◯議長渋谷勲君) これより質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 53 ◯議長渋谷勲君) 質疑ないものと認めます。 54 ◯議長渋谷勲君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第142号については、委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 55 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、委員会の付託を省略することに決しました。  討論については通告がありませんでした。 56 ◯議長渋谷勲君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第142号については、これに同意することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 57 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、本案は同意することに決しました。           ────────────────────────── 日程第40 議員提出議案第33号 青森市議会議員定数条例の一部を改正する条例の制定について 58 ◯議長渋谷勲君) 日程第40議員提出議案第33号「青森市議会議員定数条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。  提案理由の説明を求めます。7番中田靖人議員。   〔議員中田靖人君登壇〕(拍手) 59 ◯7番(中田靖人君) 議員提出議案第33号「青森市議会議員定数条例の一部を改正する条例の制定について」、提出者を代表いたしまして御説明申し上げます。  旧青森市が旧浪岡町と合併した時点での人口は31万4786人でありましたが、きょう現在、青森市の人口は30万4111人であります。既に1万675人減少しております。少子社会と景気低迷による雇用不安が要因となって、本市の人口減少に対する傾向は歯どめがきかない状態であります。それに伴い、市税の獲得も大変厳しくなっております。さらには、厳しい都市間競争に打ち勝たなくてはならないという課題もあります。これらの状況にかんがみ、議会が行財政改革の旗印となるべきであり、時々刻々と変わる社会情勢に機敏に対応し、常に施策を打ち出し、速やかに実行することが求められております。  翻って青森市議会を検証いたします。議員定数の基準となる地方自治法では、第91条第2項に中核市の議員定数がうたわれております。平成の大合併に伴い、全国で中核市は40都市となりました。その40都市の平均値を見ますと、人口41万人、条例定数は41名、平均しますと議員定数は人口1万人当たり1人という数字が算出されます。青森市は現在人口が30万人で、年間2000人ずつ減少しております。2年ないしは3年以内には30万人を割り込む可能性が出てきております。厳しい財政状況を踏まえ、聖域なき行財政改革に取り組まなくてはなりません。まずは、市民代表である議会が、我々がその姿を見せるべきであります。  現在、青森市議会は39名で運営されております。現状のままの41名の定数でいくとなると、2名増員されることになります。日本全国で行われている議会の動きとは逆行してしまいます。青森市議会の議員定数に関しては、合併後2回定数削減案が提出されて、今回で3回目であります。この問題に関しては市民の関心も高く、もし議会が否決するのであれば住民直接請求をするとの御報告も直接ございました。  先日の16日、つい6日前のことでありますが、愛知県常滑市におきまして、議員定数削減を求める市民グループからの直接請求に基づき、提案されていた条例改正案ではなく、議員提案の修正案が賛成多数で可決されました。同時に、議員提案された月額の議員報酬を定めた条例改正案も可決されました。ここまで各地の状況は変わってきております。青森市も立ちおくれることなく、住民からの直接請求がかかる前に議会として英断をするべきであります。政治は決断であります。これからの青森市を見据え、問題を先送りすることなく、議員各位の御賛同をいただけることをお願い申し上げまして、私からの提案理由とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) 60 ◯議長渋谷勲君) これより質疑に入ります。  質疑の通告がありますので、順次発言を許します。
     26番小倉尚裕議員。 61 ◯26番(小倉尚裕君) 今、青森市議会議員の定数条例の一部を改正する条例の制定についての提案説明がありました。  3月、6月、そして今回の9月議会と連続3回目の提出であります。まず、私がお聞きしたいのは、旧青森市が旧浪岡町と合併して5年6カ月がたちました。そして、今現在この議場にいる旧浪岡町出身の議員は私と佐藤議員であります。30名の理事者側の席で、浪岡出身の方は福士区長1人であります。部長級28名中、区長は特別職ですのでこれを考えればゼロであります。次長級43名、この中で浪岡地区出身は市長公室の次長1人であります。部長、次長71名中、浪岡地区の部長、次長級は1人であります。  果たして、議員の役割は何であるのか。議員は、地域の声を伝える、政策的な決定をする、これはきっと公平に行われているものと思います。しかし、現実として、この議場にいる部長、理事者側と私ども議員70名中、浪岡出身者は3名しかいない。そして、一連の政策の決定の中におきまして、私は納得できないのが例えば第三セクターの公募の問題、そしてまた合併特例債においての平成17年4月1日から平成20年3月―ちょうど私と佐藤議員が同じく平成20年の第1回定例議会で合併特例債について質問したときは青森地区が63億円、浪岡地区は27億円でした。2年半たった今回、また質問したら、浪岡地区は2年半たっても変わらず27億円でした。青森地区は100億円、この政策の決定の差は何なのか。私は、理事者側、行政のほうは公平に行っているものと思います。しかし、この数字がはっきり示している。果たして、こういう声を議会で議員が訴えなければ、この声は一体だれが訴えるのか。したがって、今回の定数について、浪岡地区の有権者が1万7000人で、青森市合計の有権者が25万人ということを考えれば、この削減しようとする3名というのが当落において非常に大きな数字になっていく。  浪岡自治区が保障されるのは合併後の10年間であります。議員の次の任期満了時点で合併から9年と8カ月になります。この10年間は、当然浪岡地区の議員の数がなければ、行政に対して浪岡地区の声を訴えることはできない。まず、この点で提案者である両名―大矢議員は合併の際の議長でした。そして、提案者の中田議員は、小学校は浪岡地区の大栄小学校に通っていたと聞いています。同じく浪岡地区の選出である佐藤議員は、合併の際の合併協議会の委員長でした。まずこの点を考えて、議員の役割は何なのかというと、やはり地域の声を訴えることであり、これをなくすことはできない。私は今回の定数を考えれば―我が会派の市政会・無所属クラブの皆さんにお話ししたら、この点は理解していただきました。我が会派でも、当然改選になった後は議員の定数の削減は必要である、旧青森市が38名であるならば、それよりも少ない5名の削減をと考えています。でもこれは、今回のように選管の説明会が終わった後に提出するのではなくて、改選があったら速やかに議論すべきであるとの考えが根底にあります。まず、この点を3名の方にお尋ね申し上げます。(「提出者は2名だ」と呼ぶ者あり)提出者2名と佐藤議員。(「提出者にしかできない」と呼ぶ者あり)残念ながら、佐藤議員には聞けないそうですので、そうすれば、提出者2名にお尋ね申し上げます。 62 ◯議長渋谷勲君) 7番中田靖人議員。 63 ◯7番(中田靖人君) 御質問ありがとうございます。会派の中で話し合われて、改選後には議員定数削減に関しては了承していただいているという点に関しては感謝申し上げたいと思います。  この議員定数削減に関しての私なりの考えになるんですけれども、議員定数削減という問題は、いかに市民の意向を反映して議案審議と行政に対するチェック機能を果たせるのかという点に配慮していかなくてはならないと思っています。それから、より多くの議員がいたほうがより多様な民意の反映につながるということは小倉議員、おっしゃるとおりだと思います。浪岡から選出されている方もいらっしゃるし、青森市内にも―私が住んでいる原別だって800世帯ぐらいありますけれども、それでも小さいエリアであります。それぞれの地域代表が青森市議会を構成しているとなっておりますけれども、これからの青森市を見据えたときに地域代表でいいのか。我々は本来であれば市民代表なんだという自覚を持ってやっていくべきであると私は思いますので、その浪岡という地域に限定して青森市議会のあり方というものに固執して考えて矮小化するようなことはしたくないと私は思っております。ただ、今後改選後、もし38名という定数削減がかなうのであれば、その後も結果的には―先ほど壇上でも申し上げましたけれども、地方自治法の中でうたわれているのは30万人から50万人の中核市であれば上限46名ということで、最終的には30万人という人口に対してのあるべき議員定数のあり方というものを議員みずからが話し合っていくべきであると私は考えております。 64 ◯議長渋谷勲君) 39番大矢保議員。 65 ◯39番(大矢保君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)確かに私は合併したときには議長をやっておりました。それは間違いありません。そして、浪岡には、区域を設けましょうということを提案しました。そうしたら浪岡の人から、これはオープンでやりましょうという提案がありましたので、私は浪岡の声をどうやって反映させればいいのかと常に思っていましたけれども、先ほど中田議員が言いましたように、私も地域から出ているのが議員だとは思っていません。議員というのは、青森市全体を考えるものであって、市民の負託にこたえ、市民の声を聞いて、それを議会に、そして市政に反映させるのが議員の役目だと思っているところでありますので、よろしくお願いしたいと思います。私も浪岡の声は今後も十分に反映させていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 66 ◯議長渋谷勲君) 26番小倉尚裕議員。 67 ◯26番(小倉尚裕君) ありがとうございました。今後は浪岡の声を反映していただけるとの大矢議員のお声であります。  でも、この合併は何であったのか。中核市になったことによって、開発行為の許可を青森市が得た。その許可を得て、新幹線の新駅舎、そして現駅舎の開発行為をさまざま行ったはずであります。そして、保健所の権限を持った。保健所の権限を持つことによって、青森市において、例えば福祉行政においても、県からの許認可とは別に市のほうで決定できる。この行為を持ったのは間違いなく中核市になったおかげであるはずです。これは浪岡町と合併して30万人を超えた、仮にこれから30万人の人口を切っても、この中核市は残ってまいります。いかにこの権限が大きいのか。単なる地域代表ではないはずである、これはわかりますけれども、浪岡の問題は違うんです。旧浪岡町の町長がリコールとなって、旧青森市とは全く違った形で合併を進めてまいりました。そして、市長も今、合併検証委員会をつくり、そしてまた、今回の合併の特例債においても合併特例債未着手事業検討会議をつくった。これは、いかに進んでいないかという部分を解決しようとしての今回の設置だと思っています。  私が言っている地域代表というのは、決して全体のではなくて―5年半前に合併したんじゃないんですか。そして、青森市は合併特例債5%の頭金を使って新幹線の新駅舎、今の現駅舎にさまざまな形で投資して、新幹線の新駅舎建設が間に合ったはずであります。これは単なる地域代表の声では片づけられない。浪岡地区では、今回の予定される市議会議員の選挙においても合併の問題はまだ終わっていない、まだまだ争点になっています。私は、今のお話の中で、地域代表である以上にやはり青森市全体を考えるべきであるということは、それはそれでわかりますけれども、それでは、この10年間の自治区、国で決めた合併特例法というのは何なのか。この合併特例法をどのように思っているのか、提案者にお尋ねします。 68 ◯議長渋谷勲君) 7番中田靖人議員。 69 ◯7番(中田靖人君) 合併特例法についてどういう認識を持っているかと。私は正直に申し上げて、今回の青森市のこれからの議員定数のあり方と、旧浪岡町と旧青森市の合併問題は別次元の話だと思っております。これからの青森市が30万人を割り込む、行財政改革をやっていかなくてはいけない。その中で我々の議員としての矜持を持って、どのようなあり方をこれから話し合っていかなくてはいけないのかというところを論点として話していきたいと私は思いますので、申しわけありませんけれども、旧浪岡町と旧青森市が合併したことによっての合併特例法に関しては次元が違う話なので、答えたくないと思います。  1点、私は今回提案するに当たって、日本全国の中核市を調べてみました。人口を議員数で割っていったときに、先ほど話しましたけれども大体1万人が基準になっております。人口を議員定数で割っていったときに、実は青森市が現状でワーストワンであります。先日久留米市議会で、17日に閉会しましたけれども、42人から38人に議員定数の削減が可決されております。久留米市は、大体青森市と同じ人口規模で30万5000人ぐらいですけれども、久留米市議会では、5年前に合併したときには57議員いたそうであります。2年後に42人まで減員して、そして今回、最終日に42人から38人に減員することができた。それは今、日本国内、中核市の中で行われている聖域なき行財政改革の一環として、そういった大きなうねりが出ているということを、我々は県都青森市の市議会議員として誇りを持ってその決断をするべきであると思います。 70 ◯議長渋谷勲君) 39番大矢保議員。 71 ◯39番(大矢保君) 事業によっては急がなければならない事業、もう少しおくれてもいい事業を検証していきながら100億円と27億円になったんだろうと思いますが、今回、新青森駅を建てたというので合併特例債が膨らんだということもありますけれども、浪岡にも十分配慮してこういう事業を進めるのではないのかと私は思っていますし、また、合併検証委員会があるんですから、その中で検証していけばいいのではないかと思っています。また、議員としてもチェック・アンド・バランスをしっかり機能させていただいて、行政に目を光らせていくのも大切だと思いますので、今後は浪岡の合併特例債がどのように進行していくのかもしっかり見守っていきたいと思っています。  いずれにしても、浪岡だけに特化した質問であって、私もさっき言いましたけれども、地域の代表が議員なのではなくて、青森市全体の代表が議員なのだということを一人一人が認識していただきたいと思います。よろしくお願いします。 72 ◯議長渋谷勲君) 26番小倉尚裕議員。 73 ◯26番(小倉尚裕君) ありがとうございました。まず、合併というものの認識について、そもそも今の時点では語ることができない、そしてまた大矢議員からは、今後いろいろ進める中で、浪岡に特化するのは今回はなじまないというお話がありました。しかし、現実として1つの市と1つの町が対等合併という形で話を進めてきて、そして、議員も在任特例という形で全員が一緒になったわけです。それがたかだか5年半で、もうその議論はないんですというのは根本からあり得ない話だと私は思います。議員が地域代表というのは違う、これもわかります。しかし、私は合併した旧町から選出された議員ですので、これは何としても訴えていくしかない。これは私の役割だと思っています。  最後に1点お尋ね申し上げます。これは3月議会、6月議会、9月議会と提案されました。全く同じ内容、同じ議案が毎回提出されて、これはパフォーマンスではないのかと私は議運で言いました。なぜ選管の説明会が終わったこの時期にまたこのような提案がなされるのか、これがまず理解できません。この点について最後お尋ねします。 74 ◯議長渋谷勲君) 7番中田靖人議員。 75 ◯7番(中田靖人君) 同じ内容のもので提案されたものがパフォーマンスではないのかとのことですが、パフォーマンスと言われればパフォーマンスかもしれません。反対する議員も、それはそれでパフォーマンスなんでしょう。議員というのは、市民にメッセージを送るために、しっかりとした自分なりの思いを伝えるためには、そういった演出をするということはあるでしょう。ただ、私がさっきから言っているのは、議員定数削減を実行することによって青森市の行財政改革にどれだけの影響が出てくるのかというところも踏まえていただきたいということです。ちょっと算出してみたんですけれども、我々は、議員報酬月額63万3000円をもらっております。掛ける12カ月で759万6000円。期末手当が231万6780円、共済費が124万600円、政務調査費が108万円。それから費用弁償の部分では、一般行政視察旅費が20万円、常任委員会の視察旅費が11万円、特別委員会視察旅費が9万円、合計で59万7000円。議員1人当たりの経費が1283万円かかっているということは、3人削減して4年間合計すると1億5600万円、これだけの経費を削減することができる。仮に議員定数の削減がかなった場合、いろんな青森市の施策があると思うんですけれども、その中でも、例えば市情報プラザ運営事業が3593万円でかなうことができる、いろんな施策をできるわけです。それを我々が自分たちの身を削ってでも、その覚悟を決めて、この厳しい財政状況の中ではまず議会が隗より始めろでやっていくべきなんじゃないですか。パフォーマンスと言われればパフォーマンスかもしれません。 76 ◯議長渋谷勲君) 39番大矢保議員。 77 ◯39番(大矢保君) パフォーマンスじゃないかという問いですが、私は6月の議会のときに奈良岡隆議員にパフォーマンスじゃありません、私は終始一貫そういう気持ちでいますということを申し上げたはずだと思います。最近、ちょっと信念もなくという人間がふえていますけれども、私は信念に基づいて一貫して提出しておりますので、その点だけ御理解願いたいと思います。 78 ◯議長渋谷勲君) 次に、23番三上武志議員。 79 ◯23番(三上武志君) 三上武志でございます。今のいろんな話を聞いて、いろんな思いをいたしました。  その前に中田議員にちょっと言っておきます。久留米市は私も調べましたけれども、久留米市は合併を平成17年2月に行っています。その1年半後に条例改正して議員の定数を見直しましたけれども、その時点での議員定数は36名から42名に6名ふやしております。これは久留米市から直接御報告いただいた数字ですので、少し勘違いがあるのではないかと思いますので、つけ加えておきたいと思います。  それで、3月、6月に続いて今回も出ました。その熱心さ、ひたむきさは、私は敬意を表したいと思います。中田議員、これが否決された場合は議会解散を含めていろんな動きがあるぞと言ったら我々も受けて立ちましょう。私ももう既に議員歴17年半ほどを数えましたけれども、これまでも何回かこの議員定数削減の問題、条例改正については議論してきました。ただ、これまでの多くの議会での審議は、市民からの削減を求める陳情が出されて、それを会派なり議員が引き受けて提案する形態をとっていました。このところ出ているのはすべて議員提案です。議員みずから提案するのが悪いと言っているのではないですが、そのことについては、今回の議員提案という形は少し違うような気がいたします。市民が今この時期に本当にどれだけ積極的に議員の定数削減を求めているのか、私も正直言ってわからない。その声が大きく盛り上がっているとは、残念ながら私は思えない。ただ、私を応援してくれる中でもいろんな方がいます。提案されれば、削減すべきだという市民の意見が多いと率直に認めております。私もそう思います。市民の求めているもの、意識は、議員を削減することについては賛成する、評価するという声は多いと思います。ただ問題は、議員がその責任で提案するためには、世論にどれだけの声があるのかを、それなりの調査をして臨むべきだということです。今回3回目です。どれだけの調査をしているのか。  それから、いろんなデータを含めて、中田議員は前回までの提案と違っていろんなデータを調べていることについてはそれなりに敬意を表しますけれども、提案者全体が賛同者を含めてどれだけの構えと説得力のある調査、データをもってこの議論に臨んでいるかというのは、私は疑問があります。青森の場合でいうと、平成18年6月に46名から41名へ約11%に及ぶ議員の定数を削減して、合併後初めての選挙に臨みました。合併とともにいろんなことを審議して、5名を減らしているわけです。選挙のたびに定数を見直すことが本当に必要だという根拠は何なんですか。そのことが説明されていない。  市民からはいろんな意見が出ますので、いろんな形で話します。市民の中には、半分でいいという人もいる。おれらみんなボランティアでやっているんだから、議会もボランティアでやれという意見だってあるんです。ではどこで落ちつけるかといったら、データのとり方で、皆さんが言っているように中核市は1万人に1人だとか、いろんな基準の考え方が出されていますけれども、データのとりようによってはいろんなデータが出てくるんです。例えば、私は今回の議会に向けて、中核市は全国に40ですけれども、青森市を除くいろんなものを調査してみましたけれども、青森市を入れた中核市の平均定数は42.4名。データのとり方はいっぱいありますけれども、どの数が妥当だというのは、市民とのキャッチボールで決めるしかないんです。後でいろんな議会改革の問題は別枠で質問しますけれども、もっといろんなデータに基づきながら提案してもらいたい、そういう姿勢を持ってもらいたいと思います。そこで、先ほど来の討論と若干の重複もありますけれども、1回目は3点の質問をいたします。  1点目は、今回も提案されている削減数の根拠については、必ずしもそれで一本化できるとは私は思わない。この点について、提案者2名おりますので、それぞれ答えていただきたいと思います。  それから、先ほども触れましたけれども、2点目は、毎回選挙のたびに削減する必要があるのかどうか。あるとすれば、その根拠は何なのか、これをまず示していただきたい。  3点目は、少し前置きをお話しさせていただきます。毎回、自民党会派さんが熱心に積極的にこの議員定数の削減を求める動きをされていることも、非常に強い意思、こだわりを感じます。これはいい意味で感じているということです。しかし、いつも会派内の相当数の議員の方々が反対されます。議員個々はもちろんいろんな意見があります。その中でも、話を聞いていないとか話し合いがないという声も私の耳に入ります。事実かどうか、私は一人一人確認していませんけれども、いろんな声が聞こえてくる。だから、今言ったように議員個々の意見はもちろんあるし、会派の中で違う場合も常にある。それはそうですけれども、ただ問題は、自民党会派さんが中心となって提案する提案なんです。少なくとも中で十分討論して意思統一するためには、いろんなデータと根拠を集めて、お互いが納得し合意できる点で提案するのが本来の提案者の姿勢であるべきです。先ほどから繰り返し言っているように、3回連続なんですから、それらの構えが今議会に向けてあったとは、正直なところ私は余り感じないんです。だから、3点目の質問は、この提案を何とか賛成多数で通すために、あなた方がいろんな角度で討論し準備してきたのは、どのような討論準備をしてきたのか。会派内の意見の違いは結果として会派の離脱になっております。直接それが理由かどうかは、ここで触れるということで言っているわけではありませんけれども、そういうもろもろを考えたときに、どのような努力、準備をして今回の提案に臨んでいるのか、以上の3点について、まずそれぞれからお答えいただきたいと思います。 80 ◯議長渋谷勲君) 答弁を求めます。7番中田靖人議員。 81 ◯7番(中田靖人君) 先ほど、三上議員から久留米市議会に関してのところ、ちょっと情報が違うんじゃないかというお話がございました。その後のお話の中で、データのとり方によってはいろいろ数字も変わってくるというお話もされておりましたけれども、私が手に入れた久留米市議会の情報によれば、9月定例会、17日、最終日に、来春の統一地方選から反映される38議員が可決された。その5年前に、周辺の4町との合併の際、議員の在任特例を適用して、議員数は九州地区では最大の94名となった。その後、段階的に議員を削減するため、2006年9月の定例議会で定数を42人とする条例改正を可決、今回、最終段階として9月議会に特別委員会で38議席にすることを決定し、15日の議会運営委員会で本会議に提案することを決め、そして、採決の中で38で可決されたというのが私のところで持っている情報であります。  先ほど、三上議員から3点質問がございました。今回の3議席を削減する根拠をお示しいただきたいということでございますが、先ほど来私が申し上げているとおり、38という数字が最終段階の数字ではないと思っております。これから30万人を割り込む青森市をしっかりと分析し、自分たちの身の丈に合った議会というものが改選後も話し合われていくでしょう。ある意味、ここにいる議員の皆さん全員、今41人でいいのか、それとも38人がいいのかというところのはっきりとした根拠をしゃべることができる人はだれもいないんじゃないでしょうか。ただ、我々が目指すべきは、本当の意味で青森市が再生を果たせるように、持続可能なまちづくりをするために、行財政改革にしっかりと取り組んでいく、議員としての決断をするべきである、その段階的数字として38を挙げたわけであります。そして、先ほど申し上げましたけれども、3人定数を削減した場合の経費としては1億5600万円という数字が出てくる。わかりやすく言えば、1億5600万円という数字をかけてまで41名でいけばいいのか、それとも今、我々が議員定数削減の決断をすることによって、市の財政に対してしっかりと協力し、我々がまず範を示す、隗より始めるということをやっていくかの覚悟の違いであると思っております。  それから、毎回選挙のたびに削減する根拠はと。これも先ほど申し上げましたが、選挙のたびというよりも、やはり時々刻々と変わるこの青森市議会、先ほど来ずっと話しておりますが、合併により、中核市というのが日本各地にでき上がってきて、40都市あるんです。その中で、人口を議員定数で割った数字としては、青森市が7417人ということでワーストワンなんです。これに私は、県都青森市の議員として正直恥ずかしささえ覚えます。  それから―ちょっと静かにしてください。会派の中でコンセンサスがとれていないんじゃないのかというお話をされておりました。結局、私はこれからの地方議会というのはローカルパーティー化していくのかと思っております。ローカルパーティーというのは、各会派がそれぞれ政党として見られていく、それを判断するのは有権者、市民です。例えば社民党が会派としてしっかりと一致している。その姿を見て有権者は投票する人を決めていくでしょう。私が所属している自民党会派、はっきり言えば、それぞれの議員の思いの中ではコンセンサスがとれないかもしれない。でも、最終的にそれを客観的に見て、入れるかどうか、この人を議員として上げるかどうか決めるのは有権者であります。反対に、自民党という、柔軟性というか、会派で党議拘束をかけない中で議員個々の考え方を反映させることで、最終的には会派で一致ができないという中でも、有権者が決めるという中では、柔軟性を持って会派が運営されていることに関しては、最終的にはそれなりの覚悟を持って議員たちが議員活動をしているんだから問題ないと私は思います。 82 ◯議長渋谷勲君) 39番大矢保議員。 83 ◯39番(大矢保君) 3つ出されました。38人にした根拠ですが、私の本音は36人であったんです。皆さんの会派をいろんな意見を聞いて回ったときに、38人がちょうどいいのではないかと、私はそこで信念を曲げましたけれども、そのためにやったはずだと思います。  それから、選挙ごとに議員削減をということはありますけれども、やはり政治というのは、もう2年ぐらいで30万人を切るという先導的な目線で先取りするというか、そういうものを見ていかないと決断できないのではないかといつも思っております。ですから、三上議員とも一献を交えながらそういう提案を聞いたというような、内輪のことは話せませんけれども、そういうので大方が38人だということになっています。また、いろんな社会、経済、文化、そういう流れの中で私どもは生きていかなければいけない、それが議会の原点であると私は思いますので、その流れに沿ってこれからも活動していきたいと思います。また今回は、民間企業でも多くのところでリストラしているのを見ていると、そういう人たちの声から、議会はもっと何かをしてほしいという願いがすごくあるんです。三上議員のところにもその声はかなり届いているのではないか。私たち自民党よりも、かえって共産党とか社民党のほうにそういう声が届いていると私は聞き及んでいるところであります。  それから、会派内の―さっき中田議員が言いましたが、私は自民党会派の会長をやっていますけれども、やはり議員個々の考え方はありますので、意思もあるだろうし、だから、会派で拘束をかけてどうしても会派に従えということは、私は会長としてできませんので、柔軟な対応で今回も臨んでほしいという要望を出して、この議場に入りました。 84 ◯議長渋谷勲君) 23番三上武志議員。 85 ◯23番(三上武志君) いろいろと言いたいことはありますけれども、3回目の質問までのトータルで今の答弁にかみ合わせて議論することにいたしますので、全体像を見ながら一緒に考えていただきたいと思います。  先ほど質問した中で一番重要なのは、努力の経過を聞いているんです。確かに議員だから、それぞれ意見はあるでしょう。しかし、提案者なんだ。自民党会派が中心となった提案者なんだ。これは普通の賛同者と意味が違う。絶対同じでなければならないなどと機械的に言っているつもりではないんだけれども、問題は提案に当たってどれだけの努力とどのような議論の努力があったのかということを言っているので、それには答えていないと思います。重要なポイントなので、その辺は1つ言っておきたいと思います。  私も、先ほどから正直に言っていますよ。社民党に聞こえていないとか、いろいろと大矢議員は言いましたけれども、何カ月か前に支持者の方から電話が来まして、何で議員定数の削減に反対するんだと極めて強い口調で怒られました。そのときに私はいろんな意見を聞かせてもらった。電話で1時間半ぐらい話しただろうか。そのときに、最後に名前と住所を話したのさ。だれだったかわからない。けれども応援してきたということで話し合ったときに、話を聞いてくれたということは姿勢として非常に評価してくれた。その後、今回また連絡がきまして、反対するならもう応援できないということです。そういう声もあります。私にだってそれは届いています。だから、先ほど言ったように、市民は議員定数を削減するかどうかの議論をしたら、圧倒的な市民は議員削減したほうがいいと言うでしょう。それだけ市民生活は大変なんだ。それは私もわかるし、我々は党是みたいに反対を前提として議論しているわけでもない。時期との問題なんです。  後で3点目の問題、改革の問題も述べますけれども、私はその人に二度と支持しないと言われましたけれども、6枚に及ぶ手紙を書きました。それで、この件に関する意見を自分なりには丁寧に書いたつもりだ。自筆で丁寧に書いたけれども汚い字だ。そうしたら、それについては、また感謝の電話が来た。それでも応援はできない、やっぱり自分は納得できないと言う。だから、私も言っているように、反対することにみんなが賛成してくれるとは必ずしも思わない。ただ、我々は議員だから、ここは議会なんだ、市政をチェックしなければならないという大きな役割がある。だから、それについて必要であれば、一生懸命かかわって説得する、説明する、納得する努力をする。その過程が大事なんじゃないですか。民主主義というのは、それだけ時間とお金と手間がかかるんです。その姿勢をお互いに持たなければ、議員定数を削減しなければ何かすべてにおいて後ろ向きなんじゃないかという議論をするのはいかがなものかということです。最終的には採決で決まるでしょう。ただ、議会なんだから、そういうところとの関連でお互いに前向きに議論できるような提案の仕方、議論の仕方が私は必要だと思っています。  そこで、ちょっと長くなりましたので2点目は簡単に言いますけれども、先ほどもちょっと出ましたが、きょうは9月22日です。市議会議員選挙は10月31日が投票日なんです。1カ月ですよ。それで、この前、市の選管の説明会が16日にあって、候補予定者として名前を連ねたのが49名です。全員が出るかどうかはもちろんわかりませんけれども、49名が予定者として参加しています。この人たちすべてが41名を前提にして準備してきたんです。そうでしょう。あと1カ月しかないんです。もしきょう38名に決めたら多くの人がやめます。勝てないと思えば、やめざるを得ないんです。そのことに本当に責任を持てるんですか。我々現職だけでいえば、議員の意思だから、議会の意思として決めたら、あした投票日でも、いつやっても、それは議会全体で責任を持てます。しかし、ずっと準備してきた人、これから出ようと夢を持って臨もうとしている人にとって見れば横暴でしょう。だから、せめて3月、6月はまだいいけれども、もう今は時期的に決めるべきときじゃないんですよ。このことについてはどう考えるか、この1点、まずそれぞれお答えください。 86 ◯議長渋谷勲君) 7番中田靖人議員。 87 ◯7番(中田靖人君) 来月選挙があると。この時期で定数削減をするとやめる人も出てくると。正直にしゃべれば、そのぐらいの志なのであればやめればいいと思います。市議会議員選挙に出なければいいですよ。時期尚早だとかじゃないんですよ。我々が、この日本全国にある中核市の中で青森市が今置かれている立場はワーストワンなんです。38人に減員したとしても、まだ中間ぐらいです。そのうねりに青森市も乗っていかなくてはいけない。38人に減員するというのは、先ほど来しゃべっているとおり段階的数字です。これからもっと定数を削減していかなくてはならない状況になるのは目に見えております。なぜならば市税獲得がままならない状況だからです。今の三上議員の質問に答えるとすれば、新人で出る方のために定数を41にするということは、私は、反証するための根拠にさえなっていないと思います。 88 ◯議長渋谷勲君) 39番大矢保議員。 89 ◯39番(大矢保君) なぜ今ここで削減ということですが、だったら、なぜ3月のときに賛成していただけなかったのかと、逆にそのようにも考えます。それから、今議員を削減しようとしているのは、一番最初に青森市全体の財政状況を考えたときに、議員みずからがもっと削減して、財政に貢献していきましょうというのが私の最初の趣旨であったかと思うんです。ですから、何人新人が出ようが、その人には勝っていただいて議会に新しい風を吹き込んでいただいて、そしてまた、私もさらにもう1度、目標を高く持って役割を認識して、そして行財政改革とか市全体、議会全体に私たちの力を発揮していきましょうというのが願いでありますので、いまだ、これからだということではなくて、先ほども言いましたけれども、初志貫徹、その気持ちが通るまでは頑張っていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 90 ◯議長渋谷勲君) 23番三上武志議員。 91 ◯23番(三上武志君) 新人はそのぐらいの志だったらやめろって、あなたは1回目も上位で入ったからね。我々は現職だから、決めるのも現職でしょう。新人の人たちが、市民の人たちが参加して決めるわけじゃないから。みんないろんな条件を持っているんですよ。どんなことがあっても、そのぐらいの覚悟がないのなら立候補しないとあなたが言える立場にありますか。冗談じゃないですよ。新人は新人のいろんな思い、ましてこの景気が悪いときに、選挙にかかるお金だって大変で、なかなか立候補できない。前回と比べて市議選に参加しようとしている人が今回は少ないようだけれども、それはいろんな条件が重なっているわけじゃないですか。それをどこの時期に来ても関係ないんだ、そのぐらいの構えを持ってやれというのは無責任な話ですよ。それがわからないのなら、やっぱりあなたたちだって市民感覚がないということなんだ。私の支持者でも離れていっている人がいた上で、私はあえて言っているんだ。だから、みんな真剣に議論しているわけさ。議論というのはそういうことでしょう。かみ合わせて議論してもらわなければ困るんだ。  全国の中核市だけに絞って調査してみれば、議員定数の削減は、全部じゃないけれども多くは合併とセットでやっているんですよ。合併後に、次の1回目の本番の選挙に向けて議員の定数は削減しているのが多い。もちろん、それ以外の削減をしたところもいっぱいあります。だから、我々はそれをやっているじゃないですか。その上で言いますけれども、全国の中核市、青森を含めて40市の中で、議員定数の削減を決めてから選挙の実施までの期間も調べてみました。長いところ、短いところあります。その中核市の平均は11.47カ月、約1年ですよ。これはだれが考えても常識なんだ。選挙に出るためには、特に初めて出る人は、それなりの準備をしなければ勝てないものだ。選挙はそう簡単じゃない。そういう点では、我々が時期を問題にしているのは、一定の根拠があって言っている。いつだって決めればいいというのは、議会として無責任だと私は思う。  その上で、最後の質問に入りますけれども、私はこの間の議会改革の議論もずっとやってきました。いろんな議会の改革の課題も、テーマも出してきました。その中で提案している皆さん、定数の問題を含めてどれだけ真剣に提案したんですか。提案は1回も出ないでしょう。何でこの近くなってから出すの。毎回そうだ。この辺はもちろん我々も含めての共同の責任として私は言うつもりだけれども、みんなが考えなければならないことですよ。反対した者、賛成した者、それぞれどちらが正しくてどちらが不正解という問題じゃなくて、議会全体が本当に痛みを伴った改革をしようというのであったら、それなりの時期から議論が始まってしかるべき。それがなかったのは、全議員が反省しなければならないことだと思う。  そこで言うけれども、月刊ガバナンスという総合情報誌が毎月発行されていて、私も読ませていただいておりますけれども、この8月号に議会基本条例の意義と議会改革の可能性というテーマで、法政大学の廣瀬克哉という教授がいろんなことを述べております。その中で1つは、大多数の住民が定数と報酬の削減を支持しているんだと、これはなぜか。それは、住民から見て議会の活動実態やその存在意義も役割も全く見えないという背景、実態がある中で、議会不要論というか、議会は役に立たないという受けとめ方がその背景にあるのではないかという指摘なんです。その中で必要なことは、今後我々が市民にどのように議会の存在意義を訴えていくのか、議員個々の活動というよりも、議会の活動が市民に見える形でどのように活動するのか。傍聴者も非常に少ない中で、これを真剣に考えていかなければならないと思うんです。ここで廣瀬先生が言っているのは、議員の誤解と錯覚がそこにあるのではないか、こうも指摘するわけです。それは、個々の議員が選挙で選ばれていることから、議員と自分の支持者との関係でいろいろと相談事を受けたり、いろんな話をしている機会が多い中で、住民と議会とのパイプ、チャンネルというのはこれで十分という思い込みがあるのではないか。しかし、ここには限界があり、だから大多数の住民から見れば議会の存在意義は感じられない。定数も報酬も大幅に減らせとなるのは当たり前ということから、この先生は議会の改革を求めているわけです。その1つが、議会基本条例であり、それを決めるだけでなくて、それをいかにしてつくっていくのか、それをどのように生かしていくのかということについてのいろんな提言をしております。  その1つは、議会基本条例の制定を議会の内輪だけの議論で決めるのではなくて、公募の市民、学識経験者なども入れて検討過程も公聴会や傍聴者を認めたりする中で、市民の意見も反映できるようなやり方で取り組んできたのが福島県会津若松市であるという評価をしているんです。2つ目は、宮城県の本吉町議会を初めとした全国の多くの議会で取り組み出しているのは、議会組織として取り組む議会報告会とか、市民対話集会とか、名称はそれぞれ違いますけれども、議会みずからが例えば市内の10何カ所に直接出かけていって、議員が考えていることをしゃべる、市民から意見が出る。やったところは、最初は議員定数削減の問題の袋だたきから始まって、それで1年、1年半と取り組んでいく中で意識が変わってきているという話もあります。これは先生の見方ですよ。そういうことから、あえて私はこの先生の助言を受けながら、議員定数の見直しについては、議会の改革、議会としてどう市民の信頼を回復していくのか、この全体の中で考えていくことだと思う。私は、議員の定数削減そのものが単独で出ることがだめだと言っているわけではない。ただ、あなた方のこれまでの提案を聞く限りは、議会の改革と議会の決意がない。定数を削減することだけの問題は強調されているけれども、最も市民に対してこたえる道は、議会としての存在意義をどうやって訴えていくか、それにこたえられるような議会にどうやって質的に高まっていくか、そことセットでなければならないんです。  だから、今回3名減らしたら評価はされるでしょう。では、5名にしたら評価がいいのか、10名にするとか、そんな問題じゃないんです。何名減らすかは、常にいろんなデータも集めなければならないけれども、やっぱり市民の意識なりいろんなことを想定して、みんなで議論して決めなければならない。だから、常にその議論は議会改革全体の中で意思統一をやらなければ、5名ふやした、今度また5名減らした、今度また5名減らしても、それはそのときそのときの結果として評価はされても、依然として議会に対する見方は変わらないですよ。私はそう思う。変わるというのであれば、その根拠を言ってみてください。提案の中で、3回連続、今までも質疑の中で議会の改革等についての問題の認識がなぜ出てこないかというのは、あなた方賛成者を含む議員の中での議論が不十分だという意味です。だから、私は先ほどから言っているように、どれだけのデータをもって意思統一して、お互いが腹合わせしながらこの議会で決めようとするのであれば、決めるための努力がなければ、出して否決されてもいいんだという話ではないはずだ。私はそう思う。  そこで、最後の質問部分は2点、今言ったように定数と改革の問題、そして議会基本条例制定等について、これはすべて改革問題、議会が変わっていこうという意思の問題ですけれども、これらについて具体的にどう思うかの見解を述べていただきたいと思います。 92 ◯議長渋谷勲君) 7番中田靖人議員。 93 ◯7番(中田靖人君) 先ほど三上議員のお話の中で、議員定数削減に関しては、改正後、平均すると大体11.47カ月で話し合われてきた。そういう点では、先ほど来私も申し上げているとおり、青森市は立ちおくれているんです。立ちおくれているから、今の任期中にその結論を出しましょうとお話ししているんです。これを任期改選後にまた4年間延ばした後の議員の方々で話し合うべきなのか、それとも今現職でいる我々がしっかりとその責任を全うするためにその決断をするのか。平均すれば11.47カ月だと、だからこそ、おくれているから青森市議会は今やらないといけないんじゃないでしょうか。  それから、議会基本条例についてというお話をされておりました。今後、青森市は自治基本条例制定に向けて特別委員会も設置して、これから具体的に話し合われていく。その中に、議会基本条例というのも内包されていくことになると思います。これから、市民と行政と議会が一体となった形で行財政改革に取り組んでいかなくてはならないことは十分承知であるし、これから改選されて、新人の方も勉強されて、そういったうねりの中でやっていかなくてはならないというのは十分わかると思います。よく議論の中で出てくるのが、三上議員もおっしゃっていましたけれども、市民意見を聞くためには、議員として我々も日々支持者の方を回っていろんな御意見をちょうだいしますけれども、青森市に関していえば、あおもり市民100人委員会を設置したり、そういった形で議会のほかにも広聴的な組織も設けて市民意見を反映するということは、機能を果たすことができるようになってきているのかなと思いますし、また、例えば専門家の方、それから学識経験者にも入っていただいて、しっかりとそういった形の補完はできると思います。38人になることによって市民意見が反映されなくなる根拠になるとは私は思っておりません。反対に議員の政策提案能力を研ぎ澄まして、資質向上に向けて1つステージアップすることができると考えておりますし、先ほど三上議員からお話しされた議会基本条例に関しても、しっかりとそれらのことを踏まえて、これから我々一人一人の議員がそれぞれの考えの中でしっかりと議論して制定していくべきものであると認識しております。 94 ◯議長渋谷勲君) 39番大矢保議員。 95 ◯39番(大矢保君) 三上議員の考え方と私どもの考え方はイデオロギーの差でちょっと違うかもわかりませんけれども、今中田議員から答弁があったように、特別委員会もつくる、その中で議会基本条例も一緒に並行して進めるということでありますので、それは私ども全員が認識して、議会の活性化に向けて力を合わせて頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 96 ◯議長渋谷勲君) これにて質疑を終結いたします。 97 ◯議長渋谷勲君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出議案第33号については、委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 98 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、委員会の付託を省略することに決しました。  これより討論に入ります。  討論の通告がありますので、順次発言を許します。  11番藤原浩平議員。   〔議員藤原浩平君登壇〕(拍手) 99 ◯11番(藤原浩平君) 日本共産党の藤原浩平です。  議員提出議案第33号「青森市議会議員定数条例の一部を改正する条例の制定について」に反対の討論を行います。  地方分権に関して、国による三位一体の改革では、税源移譲と引きかえに国庫補助負担金の廃止、縮減、地方交付税の削減を進め、地方自治体が担う教育や福祉の仕事の財源を保障する制度を改悪し、住民の暮らしと権利を切り縮めるものとなっています。一方、自治体の仕事のほとんどが法定受託とするものを除き、原則として自治事務、自治体みずからの権限で行う事務とされ、これに対して地方議会の権限が及ぶこととなり、その権限が強化されています。これらのことから、住民の暮らしと権利を守るためにも、さらに執行機関へのチェック機能を強化するためにも、議会の役割はますます重要となっています。  2006年2月に発表された全国市議会議長会都市行政問題研究会の調査研究報告書では、分権時代における市議会の役割について、議会の執行機関に対する監視の役割が一層重くなる、政策立案も住民の意思、地域の実情を的確に踏まえたものとしていくことが必要とし、議会の構成も都市全体を見渡すことのできる議員で多く構成されることが求められること、執行部に負けないほどの政策論争を重ねることが必要、この機能の向上を果たす上においても相当の議員数は必要であると述べています。このように分権時代において議会に求められているのは、議員定数の機械的な削減ではなく、住民の多様なニーズや意思を正確に反映できるだけの議員の数であり、議会、議員の本来の役割が発揮できるよう質的向上を図ることです。市民の中に議員が多過ぎるという声があるとすれば、市議会と議員の質が問われているのであり、今必要なのは単純な定数削減ではなく、議会、議員に対する不信感を取り除くための議会改革をさらに前に進めることです。  格差と貧困の問題は深刻な様相を見せ、厳しい雇用情勢の中で市民の暮らし向きはますます大変になっています。市民の中には多様な意見が混在し、行政への要求も山積しています。こうした中、経費削減を主たる理由にして議員定数を削減することは市民に最も身近な議会とのパイプを細くし、今でも遠いと言われる市役所、市政をなお一層遠い存在にしてしまいます。行財政改革の旗印となるべきと言いますが、行財政改革は行政が主として行うものであり、これをチェックする議会がその旗印となるということは矛盾した議論と言わなければなりません。議会、そして議会議員の厳しいチェックで行政の無駄を省くことができるのであって、ここにこそ議会の存在意義があります。そのため一層の議員の質の向上こそ求められるのではないでしょうか。経費を問題にするなら、日当の廃止や海外視察の見直し、議員歳費の見直し、政務調査費の見直しなど、これに真摯に取り組むべきであります。既に法定数を5名も削減しており、これ以上の削減を認めることは将来にわたって限りなく定数削減を許すことになりかねません。市民の声を議会から遠ざけ、行政に対するチェック機能を弱体化させる議員定数削減に反対するものであります。  議員各位の議会制民主主義を守る立場からの賢明な御判断をお願いして、反対討論といたします。お聞きくださいまして、ありがとうございます。(拍手) 100 ◯議長渋谷勲君) 次に、8番山本治男議員。   〔議員山本治男君登壇〕(拍手) 101 ◯8番(山本治男君) 自由民主党、山本治男でございます。  議員提出議案第33号「青森市議会議員定数条例の一部を改正する条例の制定」に賛成の立場で意見を述べたいと思います。  第1回、第2回定例会に続いて、第3回の提出であります。2回続けて議会で否決されたにもかかわらず、今回また提出した理由は、市民の反響が非常に大きいということです。なぜ否決されたんだ、自分たちの身がそんなにかわいいのかという声が大勢を占めておりました。確かに、広く市民の声を市政に反映させるには議員が多いほうがよいという意見には一理あります。現在、議員39名で議会運営が行われております。議員活動にも全く支障がありません。直接住民と会って話を聞くことや実際に現場を検証することはとても大切なことです。しかし、今は住民意識調査、市民の声、市民ポスト、市民と職員の対話サロン、市民と市長の何でもトーク、あおもり市民100人委員会などさまざまな形で市民の意見を聞くことができ、寄せられております。これでは議員は必要ないのではないかと思われるほどです。ただ、議会は行政のチェック機能と市民のためになる施策の議決機関でもあります。  それでは、この議会の役割を果たすためには、議員は何人が適正か。これはさまざまな意見がありますが、人口30万人の中核市の法定定数は46人でございます。しかし、青森市合併後の改選前に41人に削減しております。5人削減しております。その前の合併前の平成13年第4回定例会においては、定数44名を6人減の38人とする削減案が可決されております。それは12月議会に可決されて、2月に施行されております。この2回の削減案は可決されているのに、なぜ今回提出された削減案は否決されたのか理解できません。今回も3名削減の定数38人とする案で出しておりますが、合併前の人口に戻ってしまうのは時間の問題でございます。30万人を切るのは時間の問題です。そして、実際は現在39名から38名となる1名減であります。  福島県矢祭町のように議員手当を廃止して日当にしたところもありますが、これは矢祭町の議員が議員以外に生活の糧となるしっかりとした職業に従事しているからできることであって、議員を職業としている方が多い都市部では全くそぐわないシステムでございます。ヨーロッパなどでは議員はボランティアだと言って、日本でも見習えばよいという方もおりますが、欧米の議会、議員に対する伝統、風土というものが根本的に違います。日本には日本のやり方、地方には地方に合ったやり方があると思っております。全国的に見ると、人口1万人に議員1人と言われておりますが、人口10万人の都市は議員10名でよいのかと言われれば、これはまた別の問題でございます。やはり地方に合った適正定数をきちんと話し合って決めるべきと私は考えております。  今、本市では世論の声は削減すべきというのが大勢を占めております。市民の声を反映しない青森市議会はこれでよいのでしょうか。ふだん、市民のためにとか市民の意見を聞いてなどと言っている議員が自分たちの身分にかかわるこの定数削減案に反対するということは、市民不在の議会の上にあぐらをかいて市民をないがしろにしているとしか思えません。今回上程された3人削減により、年間約5000万円の歳費が捻出されます。例えば、この金額を就学支援の援助者の学校給食費の補助に充てると給食費無償化の道筋ができるのではないでしょうか。また、高齢者医療補助や国保の一部補助など、さまざまな使い道ができます。今こそ我々議会が襟を正し、市民の声に耳を傾け定数削減をするべきと私は考えます。  以上、賛成討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手) 102 ◯議長渋谷勲君) これにて討論を終結いたします。  これより採決いたします。  議員提出議案第33号については、反対討論がありますので、起立により採決いたします。  議員提出議案第33号については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 103 ◯議長渋谷勲君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。  この際、暫時休憩いたします。
      午前11時56分休憩           ──────────────────────────   午後1時開議 104 ◯議長渋谷勲君) 休憩前に引き続き会議を開きます。           ────────────────────────── 日程第41 議員提出議案第34号 青森市費用弁償条例の一部を改正する条例の制定について 105 ◯議長渋谷勲君) 日程第41議員提出議案第34号「青森市費用弁償条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。 106 ◯議長渋谷勲君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出議案第34号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 107 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 108 ◯議長渋谷勲君) 質疑ないものと認めます。  これより討論に入ります。  討論の通告がありますので、順次発言を許します。  11番藤原浩平議員。   〔議員藤原浩平君登壇〕(拍手) 109 ◯11番(藤原浩平君) 日本共産党の藤原浩平です。  議員提出議案第34号「青森市費用弁償条例の一部を改正する条例の制定について」に対して、反対の立場から討論を行います。  これまで青森市議会では、議員が本会議や常任委員会などに出席した場合、日額5000円の日当が支給されていました。これを今回の改正では、議事堂から自宅までの距離に応じて定額の交通費を支給するとしたもので、その内容は、片道10キロメートル未満1000円、片道10キロメートルから20キロメートル未満2000円、片道20キロメートル以上2500円とするものであります。費用弁償の基礎となる費目は費用性を有し、報酬性を有しないものとされ、地方自治法第207条の実費弁償と同様に、事実要した経費、つまり交通費の実費の意味とされています。支給するなら公共交通機関の乗車料金、自家用車なら旅費規程で定める1キロメートル当たり37円の燃料費が当然のことと考えます。中核市及び東北の県庁所在地42市の状況を見ますと、支給していないのが18市で42.9%、実費支給は11市で26.2%、合計29市、69.1%となっています。  私ども日本共産党市議団は、日当は廃止するべきと主張してきましたが、全国の他都市の事例を見ると、廃止あるいは実費支給が大勢を占めていることから、改正に当たって実費支給なら一歩前進と考えてきました。しかし、今回の改正案は定額制であることと距離区分が大ざっぱ過ぎて交通実費からほど遠いものになっており、報酬性を有しないとされる規程に抵触すると判断せざるを得ません。よって、今回の改正は極めて不十分で、賛成できるものではありません。  以上、反対討論といたします。(拍手) 110 ◯議長渋谷勲君) 次に、15番里村誠悦議員。   〔議員里村誠悦君登壇〕(拍手) 111 ◯15番(里村誠悦君) 議員提出議案第34号「青森市費用弁償条例の一部を改正する条例の制定について」に賛成の立場から討論いたします。  費用弁償につきましては、平成20年の地方自治法の改正を契機に、公務災害の対象会議やその費用弁償の支給額も含め、全国的に見直しが進んでいる状況にあります。本市議会においても費用弁償の見直しが必要であるとの一致した認識のもと、今回の条例案提出に至るまで、各派の代表者で平成21年度より合計8回の協議を重ねてきたところであります。今回の改正案では、平成20年の地方自治法の改正に伴い、青森市議会会議規則に定められている公務災害の対象会議と費用弁償の支給対象会議の整合性が図られたもので、議会活動の実態に応じたものとなるよう改正されております。また、費用弁償の支給額につきましても、これまでは全議員一律の定額であったものを、居住地から議事堂までの距離に応じ交通実費を基礎として3段階の定額としたほか、公共交通機関及び自家用車のどちらを利用しても対応できるよう合理的な金額を算定しているなど、費用弁償の趣旨である実費弁償という観点からも妥当なものであると考えております。  参考までに、最近出された裁判の判例においても、費用弁償の算定に当たっては、費用性を有し、報酬性を有しないものであることのほか、定額自体が合理的に見積もられたものであれば定額で定めることができると示されております。各議員とも議員活動で多忙の中、いかなる交通手段により議会の会議に出席するかは、皆さんそれぞれであると存じます。仮に、費用弁償をバス等の公共交通機関を利用した場合はその運賃、自家用車を利用した場合は居住地から議事堂までの距離に1キロメートル当たり37円を乗じた額とした場合、それぞれの議員がその都度異なる交通手段で議会の会議に出席すると、費用弁償の請求から支給に至る事務手続は非常に煩雑になることが予想されます。また、自家用車利用の場合、有料道路や高速道路の利用等も考えられ、距離のみでははかれない状態にもあります。さらに、議員としての職責上、タクシー等を利用する場合もあり得るところであります。この点においても、交通実費を基礎とした本改正案のような定額とするほうがより合理的であると考えるところでございます。  また、今回の費用弁償の改定により、平成21年度の決算見込みでは988万5000円を要していたものが、改正後の費用弁償としては約280万円程度となり、平年ベースで金額にして年間約700万円程度、率にして約71%の費用削減効果があると聞いております。このことは、長引く景気低迷などにより本市の財政環境も厳しい中、市財政に貢献できるものと考えております。  以上を申し上げ、何とぞ議員各位の御理解と御賛同を賜りますようお願い申し上げ、私からの賛成討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手) 112 ◯議長渋谷勲君) これにて討論を終結いたします。  これより採決いたします。  議員提出議案第34号については、反対討論がありますので、起立により採決いたします。  議員提出議案第34号については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 113 ◯議長渋谷勲君) 起立多数であります。よって、本案は可決されました。           ────────────────────────── 日程第42 議員提出議案第35号 国民健康保険の国庫負担をふやすよう求める意見書 日程第43 議員提出議案第36号 あおもりコンピュータ・カレッジの運営継続に関する国の支援拡大を                求める意見書 114 ◯議長渋谷勲君) 日程第42議員提出議案第35号「国民健康保険の国庫負担をふやすよう求める意見書」及び日程第43議員提出議案第36号「あおもりコンピュータ・カレッジの運営継続に関する国の支援拡大を求める意見書」の計2件を一括議題といたします。 115 ◯議長渋谷勲君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出議案第35号及び議員提出議案第36号の計2件については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 116 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、両案については提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 117 ◯議長渋谷勲君) 質疑ないものと認めます。  討論については通告がありませんでした。  これより採決いたします。  議員提出議案第35号及び議員提出議案第36号の計2件については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 118 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、両案については原案のとおり可決されました。           ────────────────────────── 日程第44 議員提出議案第37号 保育所最低基準の緩和見直しに関する意見書 119 ◯議長渋谷勲君) 日程第44議員提出議案第37号「保育所最低基準の緩和見直しに関する意見書」を議題といたします。 120 ◯議長渋谷勲君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出議案第37号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 121 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 122 ◯議長渋谷勲君) 質疑ないものと認めます。  これより討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  1番村川みどり議員。   〔議員村川みどり君登壇〕(拍手) 123 ◯1番(村川みどり君) 日本共産党の村川みどりです。  議員提出議案第37号「保育所最低基準の緩和見直しに関する意見書」に対する賛成討論を行います。  保育所や幼稚園の果たす役割が一層重要になっているにもかかわらず、これらを充実するのではなく、逆行するような動きが進んでいます。政府はことし1月に子ども・子育て新システム検討会議を立ち上げ、関係者との十分な議論もせずに、6月25日に子ども・子育て新システムの基本制度案要綱を発表しました。このシステムを理解するためには、同時期に公表された産業構造ビジョン2010をベースにした新成長戦略と政府が進める地域主権改革の基本方針、地域主権戦略対抗が求める保育制度改革の方法と関連を見る必要があります。そのことで保育制度改革の真のねらいを明確にすることができるからです。  ビジョン2010は、経済成長戦略の5大分野の1つに医療・介護・健康・子育てサービスを位置づけ、保育をサービス産業化し、自動車産業のように新たな経済成長のエンジンとして育成することを構想しています。この構想を受けて新成長戦略は、雇用・人材戦略としての幼保一体化、子ども家庭省の創設、企業参入の拡大のための環境整備などを提案し、その具体化を新システム検討会議にゆだねています。新成長戦略において産業として位置づけられた保育で稼ぐためには、保育を市場化する必要があります。市場化には、保育事業者を縛る規制の緩和が不可欠です。地域主権戦略大綱は、国の義務づけ、枠づけを見直し、市町村の条例にゆだねるための規制緩和を全面的に展開します。保育所については、国の責任を後退させる最低基準の廃止、地方条例化が進められようとしています。地方条例化に当たって、人権にかかわる配置などは従うべき基準として遵守事項とされますが、避難路など安全に関する部分は自治体の裁量に任される参酌基準とされており、人権の保障、子どもの命の安全が危ういものとなっています。保育所の給食についても、小泉自公政権が実施してきた構造改革特区の取り組みを引き継ぎ、かつ十分な検証をすることなく、公私立ともに3歳以上児の保育所の給食外部搬入の全国展開が認められてしまいました。地域主権により市町村の裁量を拡大するという理由で最低基準が解体される保育は市町村任せになり、保育所の地域格差が拡大することになります。保育水準の切り下げや地域格差を生み出すような制度改革ではなく、必要とするすべての子どもたちに行き届いた保育が保障されるよう国、自治体が責任を持って保育施策の拡充を図り、必要な財源を確保することこそが求められています。  以上申し上げ、賛成討論といたします。(拍手) 124 ◯議長渋谷勲君) これにて討論を終結いたします。  これより採決いたします。  議員提出議案第37号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 125 ◯議長渋谷勲君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。  議員提出議案第37号については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 126 ◯議長渋谷勲君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。           ────────────────────────── 日程第45 議員提出議案第38号 所得税法第56条の廃止を求める意見書 127 ◯議長渋谷勲君) 日程第45議員提出議案第38号「所得税法第56条の廃止を求める意見書」を議題といたします。 128 ◯議長渋谷勲君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出議案第38号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 129 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 130 ◯議長渋谷勲君) 質疑ないものと認めます。  これより討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。
     2番舘田瑠美子議員。   〔議員舘田瑠美子君登壇〕(拍手) 131 ◯2番(舘田瑠美子君) 日本共産党の舘田瑠美子です。  議員提出議案第38号「所得税法第56条の廃止を求める意見書」に賛成の立場から討論を行います。  日本の中小業者の営業と生活は、家族ぐるみの長時間労働に支えられているのが実態です。しかし、所得税法第56条は、配偶者とその親族が事業に従事したとき、対価の支払いは必要経費に算入しないと定めており、中小業者の営業と暮らしを支える配偶者や親族など家族従業者はその働き分、給与を必要経費と認められず、家族従業者の給与はすべて事業主の所得とみなされ課税対象となるため、中小業者の経営を圧迫さえしています。事業主の所得から控除される働き分は、配偶者が年間86万円、家族が50万円と低額で、住宅ローンが組めないなど事業継承の障害となり、国民健康保険に傷病手当や出産手当が支給されない根拠の一つにもなっています。家族従業者が働いた分が正当に反映されず、家族従業者は社会的にも経済的にも自立できずにいます。本来、所得税法は個人単位の課税を原則にしています。ところが、自営業者には家族単位で課税し、明治時代からの封建的な家制度をいまだに残しています。これは所得税法の原則から逸脱するばかりか配偶者や家族の人格をも否定するものです。税法上では、特例として青色申告すれば働き分を経費にすることができますが、同じ労働に対して青色と白色で差別する制度自体、矛盾しています。  国税庁への情報開示で、青森税務署管内では、青色申告者数は9256件37.2%、白色申告者数は2万4827件62.8%に上ることがわかりました。少なくても6割以上の業者が所得税法第56条の弊害を受け、さまざまな権利が抑制されているのです。国税庁は、白色申告者に対して帳簿をつけていないという見方をしていますが、現在ではパソコン会計や記帳ノートなどが普及しているので、白色申告者でも記帳に基づいて申告しており、白色と青色申告者の実質的な差はなくなっています。家族労働の成果について制度上の差別を受けるのは憲法第14条、法の下の平等に違反しているとの専門家の指摘もあります。さらに、この条文は働き分を認めないばかりか、劣悪な社会保障を生み出しています。労働者の場合は、出産や病気のときに会社を休めば給与の6割が社会保険から支給されます。業者婦人に出産手当や傷病手当が支給されないのは、手当の算定基準となる給与そのものが認められていないからです。一方、年金では、サラリーマンの妻は保険料を納めなくても支給されるのに対して、業者婦人は高い保険料を払っても低い水準に抑えられています。また、母親の所得証明書がないために保育所入所が困難になったり、交通事故の所得補償でも家族従業者は日額2300円しか認められないなど、所得税法第56条は諸悪の根源になっています。  衆議院経済産業委員会で、日本共産党の吉井英勝衆議院議員が、アメリカやイギリスなどでは業者2世や配偶者に支払う対価はどうなっているかと質問したのに対し、川北力審議官は、各国において家族及び第三者への給与は必要経費として控除が認められていると回答しています。世界の流れを見ても、家族従業者は従業員と同じで、働き分は正当に評価され、給与として必要経費に認められています。必要経費に算入しない所得税法第56条は家制度の名残であり、憲法から見ても、女性差別撤廃条約などに照らしても是正されるべきではないでしょうか。国会論戦でも、2009年4月20日の参議院財政金融委員会において、大門実紀史参議院議員の質問に、与謝野財政金融大臣が廃止について検討してみると答弁し、2010年3月19日、吉井英勝衆議院議員に峰崎直樹財務副大臣が財務調査会のメンバーで家族従業者の労働の対価をどう保障するか考えていきたいと答弁し、前政権でも現政権でも検討を約束しています。  最後に、議員各位の御賛同を呼びかけまして賛成討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手) 132 ◯議長渋谷勲君) これにて討論を終結いたします。  これより採決いたします。  議員提出議案第38号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 133 ◯議長渋谷勲君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。  議員提出議案第38号については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 134 ◯議長渋谷勲君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。           ────────────────────────── 日程第46 議員提出議案第39号 保険でよりよい歯科医療の実現を求める意見書 135 ◯議長渋谷勲君) 日程第46議員提出議案第39号「保険でよりよい歯科医療の実現を求める意見書」を議題といたします。 136 ◯議長渋谷勲君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出議案第39号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 137 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 138 ◯議長渋谷勲君) 質疑ないものと認めます。  これより討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  2番舘田瑠美子議員。   〔議員舘田瑠美子君登壇〕(拍手) 139 ◯2番(舘田瑠美子君) 日本共産党の舘田瑠美子です。  議員提出議案第39号「保険でよりよい歯科医療の実現を求める意見書」に賛成の立場から討論を行います。  長引く経済危機と雇用情勢の悪化の中で経済格差が広がり、生活不安や貧困の問題が深刻化し、その影響は患者の受診抑制に及んでいます。民間調査によれば、費用的理由で歯科医の受診を控えたことがあると答えた人が高所得・高資産層で13%に対し低所得・低資産層40%と、経済力による受診格差が3倍以上もあり、特に経済力が弱い人に受診抑制が著しいことが明らかになりました。  このように歯の健康格差が蔓延してきたのは、第1に、窓口負担が高過ぎるからです。健康保険本人の窓口負担が1984年10月に無料から1割に、97年9月には2割、2003年4月には3割へと引き上げられました。負担増となった時期に歯科診療所の大幅な患者数の減少が起きています。第2に、歯科治療では保険がきく治療の範囲が限られているので、歯の治療はお金が幾らかかるかわからないという不安から、歯科の受診の手控えが広がってきました。第3に、国保税が高過ぎて払えないために保険証を取り上げられ、全額自己負担となる資格証明書では、医療費が払えずに歯の痛みを我慢し、歯科治療をあきらめている人がふえています。  20本以上の歯を持つ高齢者は、それ未満の人に比べると活動的で寝たきりになることも少ないということで、80歳で20本以上の歯を残そうという8020運動は、厚生労働省や日本医師会が推進し全国に広がってきたのに、受診抑制はこうした運動に逆行するものとなります。口腔の崩壊を防ぎ、歯の健康格差を是正するためには、経済的格差で歯科受診が妨げにならないように、いつでも、どこでも、だれでも、お金の心配なしで安心して歯科医療技術の進歩を取り入れた十分な医療が受けられるよう保険でよりよい歯科治療が受けられるようにすべきではないでしょうか。「保険で良い歯科医療を」全国連絡会の調査では、歯科には健康保険のきかない治療があることについて反対が69.9%に対し、健康保険のきかない歯科治療や新しい治療技術、材料を保険に取り入れることについて賛成が83.3%に上り、国民は保険のきく歯科医療の充実を切望しています。  以上申し上げ、議員各位の賛同を呼びかけまして、保険でよりよい歯科医療の実現を求める意見書の賛成討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手) 140 ◯議長渋谷勲君) これにて討論を終結いたします。  これより採決いたします。  議員提出議案第39号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 141 ◯議長渋谷勲君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。  議員提出議案第39号については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 142 ◯議長渋谷勲君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。           ────────────────────────── 日程第47 議員提出議案第40号 生活保護の老齢加算復活を求める意見書 143 ◯議長渋谷勲君) 日程第47議員提出議案第40号「生活保護の老齢加算復活を求める意見書」を議題といたします。 144 ◯議長渋谷勲君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出議案第40号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 145 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 146 ◯議長渋谷勲君) 質疑ないものと認めます。  これより討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  21番大沢研議員。   〔議員大沢研君登壇〕(拍手) 147 ◯21番(大沢研君) 日本共産党の大沢研です。  議員提出議案第40号「生活保護の老齢加算復活を求める意見書」に賛成の立場から討論いたします。  生活保護の老齢加算廃止は違憲であるとして、生存権裁判が全国各地で闘われています。青森市でも、青森地裁でこの裁判が続行中であります。これまで東京地裁、広島地裁、福岡地裁、京都地裁などで敗訴しましたが、ことし6月、福岡高裁で初めて老齢加算の減額、廃止は基本的人権を侵害しているという判決が下されました。  老齢加算は、青森市の基準で言えば月額1万6000円で、04年3月まで支給されていました。その根拠は、高齢者特有にかかる必要性からであります。1980年になされた中央社会保障審議会生活保護専門分科会の加算の必要性の検証では、老齢者はそしゃく力が弱いため、他の年齢層に比し消化吸収がよく、良質な食品を必要とするとともに、肉体的条件から暖房費、被服費、保健衛生費等に特別な配慮を必要とし、また、近隣、知人、親戚等への訪問や墓参などの社会的費用が他の年齢層に比し余分に必要となるとされました。生活保護の基準である年齢別に定められている1類は、高齢になればなるほど金額が減少していくため、老齢加算で高齢者特有の必要性が補われるようになりました。  しかし、小泉内閣の構造改革による社会保障費削減のもとで、廃止という結論が先にありきで老齢加算が廃止されてしまいました。その結果、高齢者の生活保護費はこれまでよりほぼ20%も削減されました。単身高齢者の生活保護費は、青森市では8万5000円から6万9000円になり、食事を3回から2回に減らしたり、電気代を節約するために早く寝たり、親戚のお悔やみに行けなかったり、切り詰めた生活を強いられています。憲法や生活保護法で言う最低限の生活とは言えない状態に置かれてしまいました。同時に、生活保護基準はナショナルミニマムとして国民健康保険の減免基準や介護保険料、利用料、障害者自立支援法における利用料の減免基準などさまざまな制度や基準に直接、間接的に連動しています。生活保護を利用していない高齢者や母子家庭などの低所得層も老齢加算廃止のあおりを受け、必然的に食費等の生活費を抑制せざるを得なくなります。その結果、低所得層の消費はますます抑制され、このことがさらに生活保護の基準を引き下げる口実になるという、まさに貧困の悪循環に陥ることになります。このように老齢加算復活は決して高齢者だけの問題ではなく、国民全体に直結する喫緊の課題だと言わなければなりません。  議員各位の賛同を呼びかけて、賛成討論といたします。(拍手) 148 ◯議長渋谷勲君) これにて討論を終結いたします。  これより採決いたします。  議員提出議案第40号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 149 ◯議長渋谷勲君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。  議員提出議案第40号については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 150 ◯議長渋谷勲君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。           ────────────────────────── 日程第48 議員提出議案第41号 21世紀型の公共投資の推進による景気対策を求める意見書 151 ◯議長渋谷勲君) 日程第48議員提出議案第41号「21世紀型の公共投資の推進による景気対策を求める意見書」を議題といたします。 152 ◯議長渋谷勲君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出議案第41号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 153 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 154 ◯議長渋谷勲君) 質疑ないものと認めます。  討論については通告がありませんでした。  これより採決いたします。  議員提出議案第41号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 155 ◯議長渋谷勲君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。  議員提出議案第41号については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 156 ◯議長渋谷勲君) 起立多数であります。よって、本案は可決されました。           ────────────────────────── 日程第49 議員提出議案第42号 子宮頸がんの予防措置実施の推進を求める意見書 157 ◯議長渋谷勲君) 日程第49議員提出議案第42号「子宮頸がんの予防措置実施の推進を求める意見書」を議題といたします。 158 ◯議長渋谷勲君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出議案第42号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。
     これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 159 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 160 ◯議長渋谷勲君) 質疑ないものと認めます。  討論については通告がありませんでした。  これより採決いたします。  議員提出議案第42号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 161 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。           ────────────────────────── 日程第50 議員提出議案第43号 完全な地上デジタル放送の実施に向けて円滑な移行策を求める意見書 162 ◯議長渋谷勲君) 日程第50議員提出議案第43号「完全な地上デジタル放送の実施に向けて円滑な移行策を求める意見書」を議題といたします。 163 ◯議長渋谷勲君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出議案第43号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 164 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 165 ◯議長渋谷勲君) 質疑ないものと認めます。  討論については通告がありませんでした。  これより採決いたします。  議員提出議案第43号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 166 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決されました。           ────────────────────────── 日程第51 議員提出議案第44号 郵政民営化のさらなる推進を求める意見書 167 ◯議長渋谷勲君) 日程第51議員提出議案第44号「郵政民営化のさらなる推進を求める意見書」を議題といたします。 168 ◯議長渋谷勲君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出議案第44号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 169 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 170 ◯議長渋谷勲君) 質疑ないものと認めます。  これより討論に入ります。  討論の通告がありますので、発言を許します。  1番村川みどり議員。   〔議員村川みどり君登壇〕(拍手) 171 ◯1番(村川みどり君) 日本共産党の村川みどりです。  議員提出議案第44号「郵政民営化のさらなる推進を求める意見書」に反対の立場から討論を行います。  日本共産党は、国会で日本郵政の非正規労働者の問題を取り上げ、調査を求めたところ、日本郵政グループ5社の非正規社員は17万2316人のうち64%が年収200万円以下であることが明らかになりました。民営化されたとはいえ、政府が100%株式を保有し、郵政サービスを担う企業が大量のワーキングプアを生み出しています。この面からも、郵政民営化の見直しが求められています。現在の非正規社員は臨時的に雇われている人などを合わせて21万5800人です。人件費削減のため、民営化後の2年で正社員は6000人も減らされる一方、非正規社員は1万5000人もふえました。非正規社員の多くは正社員と同じように基幹的な業務を担いながら、低賃金と雇用不安にさらされ、かけ持ちで働いている人も少なくありません。郵政民営化による営利追求のため、正社員を非正規社員に置きかえてきた結果です。まさに日本一のワーキングプアを生み出す企業になっていると言っても過言ではありません。郵政民営化の見直しの中で、郵政サービス拡充とあわせて非正規社員の正規化や待遇改善をしっかりと位置づけていくことも必要です。  旧自公政権が推し進めてきた郵政民営化と民主党政権が言う見直しとは、基本的には民営化を徹底する立場であり、株式会社化は維持したままの見直し案となっています。郵政事業の見直しを言うなら、国民が将来にわたり、郵便、貯金、保険のサービスを全国の郵便局で一体に受けられるようにすることが必要です。しかし、現行のゆうちょ銀行、簡保生命は金融のユニバーサル(全国一律)サービスの義務づけを提供する義務を負っていません。このこと自体も問題ですが、現政府の方針である株式会社化と金融のユニバーサルサービスとは根本が矛盾しています。金融の全国一律サービスとは、例え不採算の地域であってもサービスを提供することだからです。株式会社は利益の最大化が目的であり、もうからない地域から撤退する可能性があります。国民サービスが切り捨てられるおそれは十分あります。現に、過疎地や離島では民間の金融機関が店舗を減らす中、郵便局が唯一の金融窓口というところが少なくありません。郵便貯金の預け入れ限度額の引き上げも検討されていますが、ゆうちょは小口金融が基本で、国民の生活資金を安全・安心に預け入れるのにふさわしい限度額が設けられていました。限度額の引き上げは、事業の拡大や利潤追求という株式会社化の方向と一体の関係です。  日本共産党は、郵政事業のあり方について、利潤追求ではなく、公共の福祉の増進を事業の目的としてはっきりさせる方向への改革が必要だと考えています。全国2万4000余の郵便局のネットワークによって提供されている生活に不可欠なサービスを、全国一律サービスとして保障する公的な事業体として再生することを目指すべきと考えます。  以上申し上げ、反対討論といたします。(拍手) 172 ◯議長渋谷勲君) これにて討論を終結いたします。  これより採決いたします。  議員提出議案第44号については、反対討論がありますので、起立により採決いたします。  議員提出議案第44号については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 173 ◯議長渋谷勲君) 起立多数であります。よって、本案は可決されました。           ────────────────────────── 日程第52 議員提出議案第45号 家電エコポイント制度の再延長並びに住宅エコポイントの延長を求め                る意見書 174 ◯議長渋谷勲君) 日程第52議員提出議案第45号「家電エコポイント制度の再延長並びに住宅エコポイントの延長を求める意見書」を議題といたします。 175 ◯議長渋谷勲君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出議案第45号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 176 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 177 ◯議長渋谷勲君) 質疑ないものと認めます。  討論については通告がありませんでした。  これより採決いたします。  議員提出議案第45号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 178 ◯議長渋谷勲君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。  議員提出議案第45号については、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 179 ◯議長渋谷勲君) 起立多数であります。よって、本案は可決されました。           ────────────────────────── 日程第53 議員派遣について 180 ◯議長渋谷勲君) 日程第53「議員派遣について」を議題といたします。 181 ◯議長渋谷勲君) お諮りいたします。  本件については、お手元に配付しておりますとおり、議員を派遣することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 182 ◯議長渋谷勲君) 御異議なしと認めます。よって、お手元に配付しておりますとおり、議員を派遣することに決しました。           ────────────────────────── 183 ◯議長渋谷勲君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。           ────────────────────────── 184 ◯議長渋谷勲君) 閉会に当たり、市長から発言の申し出がありますので、これを許可します。鹿内市長。   〔市長鹿内博君登壇〕 185 ◯市長(鹿内博君) 平成22年第3回定例会の閉会に当たり、お許しをいただき、一言ごあいさつを申し上げます。  本定例会も議員各位の慎重な御審議により、一般会計決算を初め企業会計決算、各会計補正予算、条例案など、すべての議案について原案どおり御議決を賜り、厚く御礼を申し上げます。  さて、任期満了に伴う市議会議員選挙が来る10月31日に予定されているところであり、議員各位にとって本定例会が現任期中最後の定例会となります。昨年4月に私が市長職について以来約1年半が過ぎましたが、この間、私はこの青森市の意思決定機関である議会に対し、誠心誠意向き合い、情報の共有に努め、市政が直面する多くの課題について議論を重ねてきたつもりであります。そして、これら課題の解決に向け、議員各位から多大なる御支援と御協力を、そしてまた御意見を賜りながら市政運営に当たることができました。この場をおかりして、改めて御礼申し上げる次第であります。  今期を最後に御勇退される皆様、長年にわたり地方自治の振興、そして市民の福祉向上のために御尽力いただきましたことに対し、衷心から敬意を表し、そして感謝を申し上げる次第であります。皆様方の市政発展に対する熱き思いは、必ずや新たな議会に引き継がれることでありましょう。そして、これまでの御労苦と御功績、何よりも市民の幸せを願い、地方自治の本旨を実現せしめんとする、その気高き意思こそが血脈となって、あしたの青森市の礎となることでありましょう。今期に続き立候補される皆様、ぜひとも御当選の栄誉に浴されまして、再びこの議場に集われますよう御期待を、そしてお祈りを申し上げます。そして、ともに未来の青森市を思う気持ちをぶつけ合いながら、志も高く、議論を重ねてまいりたいと存じます。  本日、東北新幹線新青森駅開業まであと73日となりました。新しい時代の幕あけが日一日と迫っております。勇退される皆様方も、また立候補される皆様方も、新しい時代の青森市を築き上げていくため、今後とも変わらず市政に対する御指導、御鞭撻、そして御協力、御支援を賜りますように心よりお願い申し上げます。  最後になりますが、ここにお集まりの議員各位の今後ますますの御健勝と御活躍をお祈り申し上げ、閉会に当たってのごあいさつとさせていただきます。(拍手) 186 ◯議長渋谷勲君) 閉会に当たり、私からも一言ごあいさつを申し上げたいと思います。  今、議会は私たち議員にとって心に深く刻まれる任期最後の定例会であり、静かに目を閉じ、過ぎ去った4年間を振り返りますと、私たちの脳裏にはさまざまな出来事が映し出され、その映像は決して消え去ることはないでしょう。  私は、昨年の3月、議員各位の御推挙によりまして議長に就任させていただきました。身の引き締まる思いで就任のごあいさつをしたことがつい昨日のように思い出されているところでございます。顧みて、この1年9カ月の間、浅学非才ながら議長職を務めることができましたことは、ひとえに議員各位の御協力と理事者側の御理解ある御指導、御鞭撻のたまものであり、この場をおかりいたしまして衷心より厚く感謝とお礼を申し上げたいと思います。  思い起こせば、昨年4月、鹿内市長が誕生し、あおもり市民100人委員会や市民と市長のなんでもトークなど、広く市民意見を聞き、市民目線での行政に変革がなされており、議会としては奥谷前議長から引き継ぎ、全国市議会議長会研究フォーラムを誘致し、今年度は大分市で開催される当フォーラムにおいて、次期開催市としてのPRを10月に実施し、東北新幹線新青森駅開業はもちろんのこと、青森市の観光PRに努めてまいりたいと考えております。また、今定例会開会日に東北新幹線新青森駅開業100日前となり、議員と市長を初め理事者全員が新幹線開業PR用はんてんを着用し、それこそ議会と執行機関が一丸となって新幹線開業対策に取り組むことができましたことは、今後も市全体のために一丸となって取り組むことができる姿勢の最たるものと考えております。
     私ども議員は、この11月25日をもって任期満了となり、この議場において皆様方と顔を合わせることは本日が最後となります。来月31日は市議会議員選挙が行われる予定となっており、市民の審判を受けることになります。立候補を予定している方には、改選後再び市民の厚い信頼を受けて、この議場において笑顔でお会いできますことを心から祈念いたしておるところでございます。また、今期限りで後進に道を譲られる議員の皆様方には、長きにわたり本市発展のため御尽力を賜り、まことにありがとうございました。議員の皆様方のそれぞれの思いは、この青森市議会史の中でも永遠に残っていくものであります。今後とも健康には十分御留意され、今まで培ってきた豊かな経験を生かし、郷土青森市発展のため、これまで以上に御指導、御助言を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。  12月4日には、いよいよ市民の長年の悲願であります東北新幹線新青森駅が開業いたします。この機会を最大限に活用し市民に享受できるよう、議会としても全力を挙げて支援していかなければなりません。また、来年10月には、青森市議会が誘致した全国市議会議長会研究フォーラムを開催いたします。全国から3000人に及ぶ市議会議長を初め、議員の皆さんが来青いたします。東北新幹線新青森駅開業とともに、本市に来青される一人一人のお客様にどのように満足していただき、また来たいと思っていただけるか、また、四季折々の食や観光を通して青森のよさをどのようにPRしていくかなど、まだまだ青森として取り組む課題がたくさんあります。今後ますます青森市が発展していくためには、この機会を活用しながら議員と理事者が一丸となって取り組んでいく必要があると思います。  さて、理事者の皆さん方におかれましては、市政における主役はあくまでも市民であり、市民参加によってまちづくりが行われていくということを常に念頭に置きながら、行政の透明性と市民参画機会の増加を促進させるとともに、時代の要請と言うべき費用対効果という基本原則、いわゆる民間感覚を持って効果的な行財政運営に努めていただくよう切にお願い申し上げる次第でございます。また、鹿内市長におかれましては、31万市民のリーダーとして、その一つ一つの課題に対し果敢に取り組んでいただくよう切にお願い申し上げる次第でございます。  最後になりますが、議会を見守ってくださった多くの市民の皆さん、そしてまた報道関係の皆さんに対し心から感謝申し上げ、平成22年第3回定例会の閉会に当たってのごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)           ──────────────────────────  閉 会 187 ◯議長渋谷勲君) これにて平成22年第3回青森市議会定例会を閉会いたします。   午後2時2分閉会           ────────────────────────── TOP▲ ©2005Aomori City Assembly. All Rights Reserved. 青森市議会ホームページ │ 青森市ホームページ...