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旧浪岡町 平成17年第1回定例会(第2号) 議事日程・名簿 2005-03-14
旧浪岡町 平成17年第1回定例会(第2号) 本文 2005-03-14

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  1. 青森市議会 2005-03-14
    旧浪岡町 平成17年第1回定例会(第2号) 本文 2005-03-14


    取得元: 青森市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-29
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1     午前9時06分 開議 ◯議長(福士銀一君) おはようございます。  ただいまの出席議員は16名です。定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。  これより本日の会議を行います。 ───────────────────────────────────────────     日程第1 一般質問 2 ◯議長(福士銀一君) 日程第1、これより一般質問を行います。  1番小倉尚裕議員の質問を許します。小倉議員。     〔1番 小倉尚裕君 登壇〕 3 ◯1番(小倉尚裕君) 平成17年3月定例議会、浪岡町にとりまして最も重要となる、そして浪岡町の将来を大きく左右する最後の定例議会が開催をされます。  そして、私も、住民投票を求める会の一員として、一昨年の12月より多くの同志の皆様とともに、浪岡町と青森市との合併問題において果たして議会制民主主義とはどういうものであるのか、同志とともに大いに語り、そして多くの町民の皆様とともに2回の署名活動、そして2回の投票と、この結果を果たして今回の浪岡町町議会がどのような形で、浪岡町の将来、青森市との合併問題においてどのような結論を出すのか、多くの町民だけではなく、青森県内、そして昨日は社民党の国会議員団の視察という形でさまざまな波及効果があらわれ、そして県内においては、たくさんの町村においての住民投票条例の制定を求める運動、さらには議会の解散、町長リコール運動のはしりは、やはりこの浪岡町でありました。  さて、私は、古村町長とは、6年間の議員時代を通してことごとく対立をしたものでありました。収入役の問題、そしてまた、先般の 6,000万円の公金の支出、いわゆる西稜会問題に関しましては、古村町長とは全く意を対するものでありました。  しかし、私も、あくまで政治の理念として、自分の行動には自信を持って立ち向かい、そして古村町長とは議員として意見を交わしたつもりであります。  そして、今回の合併問題において全く志を一つにして今回の運動であり、そして古村町長には、いよいよ最後の浪岡町の行方を大きく動向を左右をする立場として、ぜひとも全身全霊を傾け、頑張っていただきたいと思います。  さて、今、日本においてさまざまな問題があります。例えば大阪市職員の給与に関する不正支出が、次々と明るみに出ています。最近の報道を見ただけでも、ヤミ昇給による3年間の不正支出が43億円、そして職員の健康保険組合に対する超過支出が年36億円、そしてヤミ退職金・年金の助成が1年間に37億円と、いとまがないという形であります。  政府は、自治体の質に問うことなく、合併による規模拡大を躍起となって進めてまいりました。規模の拡大が地方自治体の質の向上につながる、町から市、そして財政規模の拡大によるスケール・メリット、我が町浪岡町町議会でも何度も言われてきた言葉であります。大阪市は、我が国においてもトップ3に入る大きな規模の自治体であります。その大阪市にしても、このていたらくであります。例えばこれ一つを見ても、規模の大きさが果たしてその自治体の質の向上につながっているのかということは、明らかにそうではない。大きいことがよいことだという今回の我が町の合併問題における経済のスケール・メリット、財政規模の大きくなることによっての浪岡町の優位性が果たしてあるのかということは、この日本における、例えば大阪市、このような最も我が国において代表的な都市でさえも、このような状況であります。  さて、我が浪岡町の合併の相手先である青森市は、どうでありましょうか。青森公立大学の公金の不正支出の問題等は、一体どうなっているのか。昨年の報道以来、我が浪岡町としても、当然同じ市となった以上は同じく負担をするものであります。しかし、この青森の公立大学の問題の解決がどうなっているのか、新聞報道でもなかなか明るみになっていない。こういう状況を考えるとき、果たして我が町、我が議会において、相手先の問題がどうなっていたのか。私は、前加藤町政におけるこのような問題が、大きな汚点であったのではないかと思います。  また、小・中学校での除雪費の問題もありました。青森市は、小・中学校の備品等の購入の際に、この除雪費を使い、そして除雪は職員が行っていた。決してこのような除雪費を飲食等に使っていたわけではありません。いかに青森の財政において、このように教育の部分におきましても、こういう小さいものでさえも処理がされていない。果たして青森市が浪岡町よりすぐれているというのは、どういう点にあるのか。  そしてまた、青森市は、職員のラスパイレス指数 102という点であります。いわゆる公務員の給与が一番高い国家公務員の 100に対して青森市は 102という、県内において唯一 100を超えている市であります。青森市の維持管理がいかに難しいのか、我が浪岡町のように町民の声がすぐ届く町ではない。果たして、このような浪岡町と青森市を比べる際に、行政改革の根本と言える、このような公務員の給与という点においても、青森市は手が加えられていない。果たして浪岡町が青森市より劣っているということは、どこにあるのでありましょうか。  さて、先般、青森市長が青森市議会の場におきまして、「先般の浪岡町の町長選挙は、例えば町立病院が診療所になるとか、合併の白紙撤廃になる、こういった間違った情報で判断をした」との発言がありました。これは、明らかに浪岡町町民を見下した発言であります。浪岡町は、この1年半以上、合併問題においてさまざまな議論をして、そして町民はその中で判断をしたのであります。決して間違った情報ではない。我が浪岡町におきましては、38町内会を4回にわたる説明会、そしてまた、各種団体における合併の説明会等、他の市町村にはない合併の説明会が何度ともなく行われてまいりました。果たしてこういう状況の中で、青森市長がおっしゃった「間違った情報で判断をした」、こういうことがあり得るのか。私は、この二度の署名活動、そして二度の議会というこういった大きな先例を、青森市長は明らかに浪岡町の町民を見下した発言である。合併問題の二度にわたる選挙の結果が出た以上、青森市長としては当事者であり、浪岡町民に配慮をした発言が当然必要なはずであります。古村町長には、浪岡町町民を代表して、この発言の撤回を求めていただきたいと思うものであります。
     さて、それでは、今回の合併問題における町長の政治姿勢について質問をさせていただきます。  古村町長になり、二度の臨時議会が開催をされました。まずは、2月18日臨時議会の開催でありました。この大きな問題は、何といいましても、本日皆様のもとに資料があります柳川庁舎の専決処分の問題であります。合併推進債という名のもとに、青森市が7億 6,700万円、浪岡町が 5,300万円の負担により8億 2,000万円、このお金で柳川庁舎を購入をする、これが先般の臨時議会2月18日の審議でありました。浪岡町の一般財源からは 1,576万円支出がされる、これが今、前助役が行った専決処分が果たして正しい判断であったのか大きな問題となっており、古村町長は、先般の臨時議会におきましては、どのような理由で浪岡町が負担になったかはわからない。しかし、予算は専決で成立をしている。詳しく調査を行った上で、そして執行するかどうかは検討させていただくとの発言でありました。そして、先般の新聞報道によりますと、古村町長はこの専決処分の予算の執行、これは行わないとの報道であり、私どもの手元にある柳川庁舎の取得に関する経緯におきましても、このように今回の予算の執行は行わないとの方針であります。まず、この臨時議会の審議、この経緯についての質問であります。  そして、もう一点は、先般の3月4日の臨時議会であります。この3月4日におきましては、住民投票条例の予算 632万円、そして除雪対策費 8,100万円の計上でありました。これは、浪岡町の貯金と言える 8,742万円を、減債基金を取り崩すという形であります。我が町においては、財政調整基金、ほとんど皆無に等しい中、この貴重な財政調整基金ではない減債基金を取り崩す、これは町長にとっても大きな判断であったはずであります。この減債基金の取り崩し、それによっての、町長が就任以来まずは行った豪雪対策本部を設置をする、この除雪対策費、ともに今回の3月4日における基金の取り崩しについてお尋ねを申し上げます。  2点目として、町長リコール選挙出直し選挙の投票所における選挙妨害についてであります。  昨年の12月26日に行われた町長解職投票における敷地内におけるプラカードの件については、私ども住民投票を求める会として抗議をしてまいりました。当日は、当時の古村事務局長と、そして私もこの役場に来て、その現場を見てまいりました。その結果、選挙管理委員会であった当時の総務課長に、果たしてこのような行為は認められているのかとお話をしてまいりました。その際には、この件は事前に相談をした、そしてこの行為は認めているとの発言も聞かれました。したがって、私どもは、即座に他の投票所を見回り、また数カ所においてこのような形のプラカードが敷地内に持っている、そして警察に連絡をして撤去をお願いをした次第であります。果たしてこのような行動が正当な行為と言えるのか。選挙妨害、この住民投票における、町長解職投票におけるこのような行動が認められるのであれば、例えば今私どもが一連の中で求めている住民投票条例であります。町長は、50%を超えなければ開票しないとの発言であります。そして、先般の臨時議会の際にも、推進の町議の間では、投票に行かせなければ50%を超えない、それによって開票をすることがない、したがって住民投票を行わせても投票に行かせなければよいとの発言を耳にしたこともありました。果たしてこのような選挙妨害、これが今現在の我が町の行く末を考えるとき、本当に許される行動であるのか。  そしてまた、本年の2月13日の町長出直し選挙の際には、やはり同じように投票所には不審者と思われる車が各投票所に停車をしており、投票をしている人を見張っているかのような行動も見受けられました。果たしてこのような、町長リコール選挙、そして出直し町長選挙における選挙妨害、今後の住民投票条例における投票、また各種選挙における行く末を考えても、十分に検討すべきとは思いますが、選挙管理委員会事務局長にお尋ねを申し上げます。  さて、3点目であります。行政と議会との関係についてであります。  地方公共団体の議決機関である議会、そして執行機関である長、いわゆる行政と議会は車の両輪という表現があります。例えば議会においてさまざまな部分をチェックをする、例えば今回の柳川庁舎のような、こういった問題をチェックをするのが、当然議会の役割であるはずであります。我が町において、このような合併問題の協議の際に、例えば合併特別委員会が10月18日より開催されていない。10月26日、合併の議決がなされ、すべて合併の協議が決まってしまった。したがって、私ども住民投票を求める会が、何度もこの合併特別委員会の開催を要求をしても、受け入れることがなかった。合併が決定をしても、例えばこのような柳川庁舎の問題であります。 500人を収容する庁舎であるとお聞きをしております。今現在、青森市役所は約 1,000名の職員の方が入っており、お仕事をなされております。我が浪岡町役場は 150名前後であります。それを考えるとき、 500名の柳川庁舎、いかに大きな規模であるのか。今現在の青森市役所の約半数が、この柳川庁舎に移行するとのお話であります。こういう部分を考えるとき、合併特別委員会、このような議会において十分な議論をする、これこそ必要であった部分ではなかろうかと思います。  今、我が浪岡町は、議会においてもさまざまな形で、例えば議員の逮捕者という形であらわれております。私どもは、20名の同じ議員としてさまざまな協議をした経緯を考えるとき、本当に残念な部分であり、今私どもの議会が果たす役目は何であるのか、もう一度考えるべきであります。  合併は決まってしまった、議会において決定はした、町長が提案をした、しかし町民の思いの中で、合併問題はもう一度、青森市ではなく、原点に立ち返ってほしい、こういう声を拾っていくのが私ども議員のはずであります。多くの町民は、自分たちの声を、自分たちの思いを、私ども議員に託しているはずであります。そして、その声を、私ども議員として、やはり議会の場で執行機関である長に意見を申し、そして町民の声を反映していく、これが議会のはずであります。  私ども住民投票を求める会の今現在の7名の議員、いろいろな形で行政に相対してまいりました。本当に長い運動であり、多くの町民の方に支えていただきました。しかし、私どもは議員として、あくまで町民の声を行政に反映をさせる、この使命感で今回の運動を行ってきたつもりであります。したがって、青森合併賛成・反対、さまざまな思いが20名の議員にはあったはずであり、それを私どもは法にのっとった形で、二度の署名活動、そして町長のリコール投票、そして出直し町長選挙、この結果を我が浪岡町議会は真摯に受けとめ、そして浪岡町町議会として町民の声を受けた判断をすべきときが来たのではないでしょうか。単なる青森合併反対・賛成だけではない、二度の選挙という洗礼を受けた以上、やはり青森合併推進派の議員の皆様も、今は新たな判断をすべきと思っております。今回の最後の定例議会となる3月定例議会、青森合併推進派の皆様の賢明な判断をぜひとも、古村町長ともども、私ども住民投票を求める会の議員として求めてまいりたいと思います。  4月1日の合併は決まっている。確かに法的には決まっています。しかし、二度の選挙で町民が下した判断は何であったのか、4月1日以降の我が町の将来に向けても、もう一度浪岡町議会として判断を下すべきが今ではないかと思います。速やかな青森合併反対青森合併白紙撤廃の議決を合併推進議員にも求めるものでございます。  以上、壇上からの質問とさせていただきます。 4 ◯議長(福士銀一君) 町長。     〔町長 古村一雄君 登壇〕 5 ◯町長(古村一雄君) 改めておはようございます。  1番小倉尚裕議員の一般質問にお答えをいたします。  合併問題における町長の政治姿勢、特に臨時議会での審議についてでありましたけれども、青森市役所が一方的に発表した柳川庁舎の件については、町長選挙後において専決事項の調査を行って、浪岡町としても初めて判明をしたところであります。言ってみれば、それまではこの事業が進められていたことは、全く承知いたしておりませんでした。当時の与党であります推進議員の皆さんも含めて、町民の代表である議会議員にも知らされていないということが、はっきりいたしました。  また、予算の専決処分は、町長選挙の告示日の2月8日でありましたが、その前の日の7日の日には、青森市長と当時の町長職務代理者である工藤政光助役が、浪岡町長の職務代理者として市長と会談を行っております。しかし、その場でも、柳川庁舎はその会議の議題にもなっておりませんでした。  なぜ浪岡町が、合併の前に、手狭な青森市役所の分庁舎の負担をしなければならないのか、私は全く理解できません。しかし、予算は、助役の専決処分で成立しておりますので、詳しく調査を行った上で支出を検討する、こう前回答弁いたしておりました。  なお、その後の調査の結果や経緯につきましては、きょう議会の皆様に資料として配付してございますので、ご精読を賜りながら今回の定例会の質疑の参考にしていただきたいと思っています。  減債基金の件についてでありますが、現在のところ、使える基金としては財政調整基金が1,000円足らずとゼロに等しいことから、減債基金が取り崩しできる唯一の財源であります。ことしの冬の雪の降り方は、きょうも異常なほど雪が降っていますけれども、近年経験をしたことのないもので、町内はもとより県内でも、家屋の崩壊や雪による人身事故が多発をしています。特に、緊急車両の通行の確保や児童の通学路の確保、そして町の重要産業でありますリンゴ関係を主とした農道の確保対策等、緊急に対応しなければ町民の生命・財産の確保に大きな支障を来たすおそれが高いと判断をいたしているところであります。  このことから、町長就任と同時に14日の日に豪雪対策本部を設置いたしまして、とにかく実態の把握調査を進め、機械力と町内業者のご協力をいただき、強力にことしの冬最後の排雪作業、こういう決意で進めているところでございます。  今冬の雪対策は、災害対策であります。国も、除雪費に対して助成対象にすることを決定しております。私も、町民の方々の生活を守るために、大切な基金を取り崩ししても対応すべきものと判断をいたしまして、さきの臨時議会にご提案をし、満場一致で 8,100万円の追加支出を決定していただいたところであります。  町長リコール選挙出直し町長選挙の投票所の選挙妨害については、選挙管理委員会から答弁があるものと思います。  3点目の行政と議会との関係でありますけれども、冒頭小倉議員の方からは、合併特別委員会の開催が、言ってみれば昨年10月26日の青森市との合併を議決した後開かれていない、こういうお話がありました。市町村、地方公共団体の議決機関であります議会と執行機関である私、町長は、ともに住民の直接選挙によって選ばれたものであります。それぞれ独立の立場において相互に抑制しながら、その均衡と調和の上に運営されていくべきものであると考えています。前の加藤町長は、これをわかりやすく「車の両輪」ということで表現をいたしていました。  しかし、この両者間において、基本的な対立が発生し、ひいては住民の福祉にも重大な影響を与えかねない場合には、民主主義の原理にのっとり、議会には不信任議決、町長には議会の解散権が与えられていることはご承知のとおりであります。  私は、町長選挙公約において、住民投票を実施すること、議会とは対話を重視し、対決の姿勢で臨むと言い続けてまいりました。さきの臨時議会では、 7,000人の「熱い思い」を背に受けて提案をいたしました住民投票条例議案は、予算案は可決されたものの、条例案は否決をされました。  さらには、青森市との合併白紙撤回を掲げて当選した町長の信任案については、合併推進の町議12名全員が信任票を投ずるという、私の予期していなかった町民に対する侮辱、背信行為がありました。推進議員みずからの思惑のみを先行し、自治の主役である「民意」を踏みにじり続けている議会には、勇断を持って町民に再出発の意思を明確にする責任があります。  私は、今議会に私の進退、政治生命をかけて追加提案をする住民投票条例が、この期に及んでまたもや否決の結果に至るならば、「民意の反映されない浪岡町議会」に対して、政治的に最後の重大な対決も辞さない覚悟で臨んでいるものであります。何とか在任特例制度を悪用をして市議会議員になろうとしている、こういう印象を町民に持たれないよう特段のご理解を賜るものであります。 6 ◯議長(福士銀一君) 選挙管理委員会事務局長。 7 ◯選挙管理委員会事務局長(工藤照造君) 選挙管理委員会に対する町長リコール選挙と出直しの投票所におけることについてお答えをいたします。  昨年12月26日に行われた町長解職投票所敷地内におけるプラカードの件につきましては、求める会からの抗議や意見などさまざまなことがありました。  また、投票日当日の午後には、求める会の議員や事務局長が来庁し、選挙管理委員会委員長や私にも、投票妨害でないかと申し入れがありました。  選挙管理委員会としては、敷地及び施設使用の許可をいたしておりませんが、抗議のあった段階でそれぞれの投票管理者にその旨を伝え、撤去の連絡や警察署からも注意を行い、敷地内からプラカードの撤去をいたしてもらいました。  さらに、午後からの投票所巡回においては、それらしきものは見当たりませんでした。  また、ことし2月13日投票の町長等選挙投票所における不審車両と思われる件につきましては、どういう目的での行動であったのかは定かでありませんが、比較的長い時間、施設内に車両を待機させているという事態は、有権者に好ましい状況ではないので、投票管理者及び警察署に連絡をいたしまして、退去してもらったところであります。  いずれにいたしまても、投票時付近におけるさまざまな行為・活動が有権者に与える影響を考えるとき、今後は関係機関、例えば警察、県選挙管理委員会、そしてまた、広報関係者と密接な連携をとり、事前対応もあらゆることを想定して対処しなければと思っております。  また、選挙管理委員会に対するいろいろな問い合わせについても、誤解を招かないよう慎重に対応しなければと考えております。  さらにまた、先ほど小倉議員のご質問の中で、私がプラカードのことについて事前に打ち合わせをしているとのことでありますが、これにかかわらず、双方からいろいろな問い合わせがありました。しかし、投票所敷地内におけるプラカードの件については、私が許可したとか、認可したとかということはありません。  ただ、今になってみれば、いろいろな説明の段階で舌足らずの部分があったのではないかとも思っております。  また、住民投票運動に係る諸注意事項については、双方に事前にその内容を書いた文書を配付しているところであります。以上であります。 8 ◯議長(福士銀一君) 答弁が終わったようですので、再質問がありましたら発言願います。小倉議員。 9 ◯1番(小倉尚裕君) それでは、順次質問をさせていただきます。  まず1点目、臨時議会の審議についてであります。  やはり、きょう町長からありました、柳川庁舎の取得に関する経緯があります。町長の判断で、新聞報道にあるとおり、これは執行しないとの発言、そして報道であります。まず、合併推進債の性質であります。これは、例えば合併特例債のように使途の目的がどうなっているのか。例えば昨年協議をしたバスの7台の取得、青森市で専決をして決定をした2億円のバスの取得。これも、当時は合併推進債を活用するとのお話があったのですが、やはり利用目的がなかなか難しい合併推進債として、このバスの取得は企業債に変わったという経緯がありました。そういう点を考えるとき、果たしてこのような庁舎、大きな部分でありますが、合併推進債には値をするのか、まずこの点のお話をお聞きを申し上げます。 10 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 11 ◯企画調整課長(石岡 修君) 合併にかかわる起債、いわゆるよく言われる合併特例債、これは合併後に新市計画に基づいたことで計画にのったものは、まな板にのると、そういうことでございます。  ただ、今の合併以前に合併にかかわる経費を、合併を推進するための起債を認めると、こういうことで償還の分の半分は交付税で見ると、そういうことで有利な起債なわけでありますけれども、柳川庁舎につきましては、起債対象になるかどうかということで、かなり難航したというお話は伺っておりますけれども、詳しくは存じておりません。 12 ◯議長(福士銀一君) 小倉議員。 13 ◯1番(小倉尚裕君) 先般の臨時議会では、予算は成立をした。しかし、詳しく調査をした上で執行するかどうかを決定するとのお話でありました。そういった中で、私どもも柳川庁舎には十分関心を持って臨んでおり、そしてこれを執行するのかどうか、これもやはり大いに興味がありました。  まず、合併推進債ですが、例えば額等の問題、8億 2,000万円とかなり大きな額であり、仮に浪岡町の 5,376万 9,000円、これを青森市が負担をする7億 6,713万 3,000円にプラスをして、青森市が浪岡の分も仮払いをして、そして先行取得をするというのは合併推進債に値をするのか、これで合併推進債を借りるというのは可能なのかお尋ねを申し上げます。 14 ◯議長(福士銀一君) 町長。 15 ◯町長(古村一雄君) 柳川の買収について、浪岡町が予算執行するのかどうかということについて、私の方から答えさせていただきます。  専決処分した予算を減額するかどうかということも議論をいたしましたけれども、とりあえず青森市からのお話を聞きたいということもありまして、定例会には減額の補正措置はいたしておりません。  しかし、3月9日で合併推進債の最終要望申し込み期限が来るということでありました。その後、青森市が県にお願いをして、11日まで要望書の提出を延ばしてもらったということで、10日の晩に総務部長とお話し合いをして、11日に青森市長と会ってください、そういうことでありましたので、実は11日お待ちをしておりましたけれども、市長の予定がつかない、そういうようなことがあって、キャンセルになっています。したがって、この合併推進債の最終要望の県に提出をする書類、これは私どもの方では断念いたしました。 16 ◯議長(福士銀一君) 小倉議員。 17 ◯1番(小倉尚裕君) 町長が今回の予算執行を含めて、断念をしたとのお話であります。やはりこの合併推進債、仮に額が多少にかかわらず、青森市、浪岡町、多少にかかわらず、これは両市町で負担をする性格なものなのか、それとも額が少なければ、例えば青森市が8億 2,000万円のうち、浪岡町の負担が仮に 5,000万円であるならば、とりあえず浪岡町の分は先に払いましょうという形で済む性格の予算なのか、この点についてお尋ねを申し上げます。 18 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 19 ◯企画調整課長(石岡 修君) 皆様にお渡しした資料の中に詳しく書いてありますけれども、特例債というのは、今回は青森市と浪岡町の2市町なんですけれども、いわゆる5カ所、あるいは6カ所の合併の場合でも、必ず額にかかわらず負担していただくと。みんなでもって合併の事業を進めるという性格でございますので、額に関係なく各関係自治体が負担すると。1カ所でも負担しない場合は、特例債の対象にはなりません、推進債の対象にもなりません。以上です。 20 ◯議長(福士銀一君) 小倉議員。 21 ◯1番(小倉尚裕君) そうしますと、やはりこの推進債、ある意味では浪岡町が執行しなければ推進債の対象にはならないというふうな形で判断してよろしいんでしょうか。 22 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 23 ◯企画調整課長(石岡 修君) 小倉議員がおっしゃるとおりでございます。 24 ◯議長(福士銀一君) 小倉議員。 25 ◯1番(小倉尚裕君) この問題は、6名の合併反対の議員がいろいろな形で取り上げております。したがって、いろいろこれからまた細部にわたって質問をすると思います。私も、やはりこの問題は、町長は断固たる決意で臨んでほしい。浪岡町のこの基金、一般財源から 1,576万 9,000円ではありますが、自分たちの町の財源から支出をしなければいけない。これは、額の多少にかかわらず、浪岡町のお金のはずであります。したがって、前加藤町政の工藤前助役が専決をした、したがって執行しなければいけない、こういう性格の予算ではないはずであります。当然私ども議会にも何ら説明がなかった。そして、合併特別委員会という、最もこういうふうな問題を議論すべき場でも、何ら議論をすることがなかった。 1,000人を収容する青森市役所が 500名が分割される、ある意味では浪岡町の 150名の職員、3倍強の職員が入る庁舎を取得をするのに、我が浪岡町には一切説明がなく、議会にも説明がない。このような問題は、古村町長には断固たる決意で臨んでいただきたい。これは、町民のひとしい思いではなかろうかと思います。  続きまして、2点目であります。町長リコールの選挙と出直し町長選挙の投票所における選挙妨害についてであります。  今現在の選管の事務局長、前任も総務課長であり、またこの選挙管理委員会の事務局長でありました。私ども二度の選挙、そして二度の署名活動を行う際に最も感じたのは、やはり町長部局という立場上、どうしてもこの立場の権力者に選挙管理委員会が左右される可能性が大きいのではないか。例えば投票日の設定にしても、50日以内が、49日目であり、そして町長のリコールの投票、これも県議会の前。あと10日早ければ、県議会の判断も町長リコールの投票によって判断をしたはずでありました。こういう部分を考えるとき、やはり選挙管理委員会、決してそうではないと思いますが、どうしても私どもの立場からすれば町長寄り、そして例えば異議申し立ての 3,000名にしろ、こういうことが本当に常識で考えられるのかという部分で、選挙管理委員会に対して非常に私ども不信感を持っておりました。  そして、投票日当日、私と当時の古村事務局長、この役場の投票所に行った際、やはり投票所の役場の入り口の前でプラカードを持っていた。そして、私は尋ねました。「これは、選挙管理委員会の許可を得ているのですか」と尋ねました。そうしますと、事前に話をしていたとのお話でありました。それで、これはなぜそうなのか、その本人ではなく、青い浪の会の会長さんが総務課長、いわゆる選挙管理委員会の方にお聞きをした。そして、選挙管理委員会では、県に問い合わせたとのお話でありました。この件についてお尋ねを申し上げます。 26 ◯議長(福士銀一君) 選挙管理委員会事務局長。 27 ◯選挙管理委員会事務局長(工藤照造君) まず、選挙管理委員会が町長部局というふうな形で、しかも私が兼ねるということからすれば、いろいろそこに何らかのものが出てくるのではないかというふうなご質問とご心配でありますけれども、まさに選挙管理委員会は公平・公正な選挙をしなければならないということから、ややもすればそういうふうな目で見られがちでありますけれども、そういったことは断じて絶対にないというふうなことでお答えをしておきたいと思います。  郡内の中を見ても、選管の事務局長が総務課長と兼ねているところは相当ございまして、これも浪岡町の場合でも、一昨年の4月からことしまで8回の選挙を行ったわけであります。しかし、いずれの選挙についても、町長から特別そういう形で選挙期日の指定をされたとかいうふうなことはありませんで、あくまでもこれは選挙管理委員会が独自で決めるということになっておりますので、そういうルールに従って行ったということでありますので、この点についても誤解のないようにお願いをいたします。  さらにまた、12月26日に行われた投票所のプラカードの件について、確かに問い合わせがありました。当日、こういうふうな形でプラカード、あるいはまたチラシの配布を行うというふうなことに対して、いかがなものかということでありましたので、通常の選挙の場合ですと、選挙の投票当日は公職選挙法によってそういうふうなことは固く禁じられております。しかし、通常の選挙と違って住民投票ということでは、いささか違う部分もあるのではないだろうかということで、その部分については県に問い合わせをして、後ほどお答えをするというふうなことで話は一たん終わったところであります。  しかし、後日、県の選管の方から、文書図画に対する特別の規定はないということでありましたので、そのことはそういうふうな形でご説明を申し上げたところでありますけれども、ただ先ほどお答えしたとおり、私の説明の中で文書図画に対する当日の規定は特にないというふうなその部分には、仮にいろいろなところでポスター等を設置する場合には、それなりの許可というものが必要になってくると。所有者あるいは管理者から許可をもらうと。そのことについては、私から言葉では申し上げておりませんけれども、事前に双方に配布した、いわゆる注意事項に関するものの中には、そのことははっきりと明示してありましたので、あえてそのことはお話をいたしておりませんけれども、いずれにしても施設の中で行うということに対しては、許可をいたしておりませんし、そういうことはできないものだと思っています。 28 ◯議長(福士銀一君) 小倉議員。 29 ◯1番(小倉尚裕君) 通常の選挙とは違う、住民投票である、とありますが、やはりこれは投票には変わりがない、選挙には変わりがないのであります。したがって、私と古村事務局長は、役場に来て選管の事務局長ともお話をしました。それで、その際にも、県の方にもお話をしたとのお話を聞いております。特に、今回の一連の住民投票、そして町長選挙、例えばチラシ等における行動が、青森市長の発言では、ある意味ではネガティブ・キャンペーンという表現もなされている。果たして、私どもの行動がネガティブ・キャンペーンであり、それによって町民が判断をされた、これはとんでもない話であります。この部分も含めて、やはりどうしても、例えばリコール投票の際においても、署名簿の名簿が各議員に渡っているとのうわさもありました。決してこういうことは考えられない、あり得ないと思うのですが、なぜこのような話が出てくるのか。やはりこういう部分が、どうしても総務課長というのは、町長の秘書課長的な役割も果たす部分がある。したがって、総務課長がそういうような部分で、選挙管理委員会の事務局長であり、どうしても町長を擁護するという形でそのように考えられる部分があったのではないか。(「それ事実だば大変だ話だな」の声あり)そしてまた、果たしてそのような形の、このような事前に話をしていた、今のお話でいきますとプラカードの件も話があったとの話であります。それが現実として、投票所の前にプラカードを持っている、そして仮にプラカードを持っていた方が投票する方に何らかの言葉をかけたとしたら、プラカードを持っていて、だれだれに投票してくださいというふうな発言があったとしたら、これこそ威圧であり、選挙妨害になるのではないかと思いますが、どうでしょうか。(「何しゃべってるのよ、事実どごにあるのよ」「黙ってなが」の声あり) 30 ◯議長(福士銀一君) 選挙管理委員会事務局長。静粛に願います。 31 ◯選挙管理委員会事務局長(工藤照造君) まず、県選管からの回答の件でありますけれども、県選管からの回答の中でプラカードがそういうふうな形で許可になるというふうな、そういう回答は県の選管からはいただいておりません。そこについては、先ほど説明したとおりでございますので、誤解のないようにお願いしたいと思います。  さらにまた、名簿が流出したというふうなことでありますけれども、全く事実無根、何をもってそういうことを言っているのかよくわかりません。住民投票を求める会の事務局長の方からも、そういうふうな形で抗議がありましたけれども、私どもの方で持っております名簿と、それから提示された名簿の様式が全く違うというふうなことでありますので、そういう風評は風評としても、事実としてそういうことはありませんので、そのことについても、ここではきっぱりと誤解のないようにお願いをいたしたいと思います。  それから、さまざまな選挙と投票の中で、もちろん浪岡としては住民投票ということは初めてでございますので、そういう状況の中では、いろいろなことがありましたけれども、いずれにしても、今後こういうふうな形で選挙が行われるということになれば、先ほどもお答えをしておりますけれども、ありとあらゆることを事前に想定をしながら、その対処をして、有権者に威圧、あるいはまた妨害とか、そういうふうなことで誤解されることのないような対応を事前にとっていくという考え方を持っておりますので、そういうふうな形で今後も進めてまいるというふうに思っています。 32 ◯議長(福士銀一君) 小倉議員。 33 ◯1番(小倉尚裕君) 4月1日より個人保護条例、例えばこういうふうな名簿等の規制が民間の会社にも適用されます。したがって、こういう部分を含め、行政は今最も危惧される住民基本台帳を含めて、この名簿というのがいかに大きいものであるのか、この認識も当然必要なはずであります。  町長にお尋ねをしたいと思います。このような選挙妨害、当然町長が考えていらっしゃる住民投票50%以上でなければ開票しないとの今回の条例における部分があります。こういう点も含めて、果たしてこの選挙妨害、その場所に人がいるだけで妨害に値をすると私は思うのでありますが、町長の見解をお尋ね申し上げます。 34 ◯議長(福士銀一君) 町長。 35 ◯町長(古村一雄君) 私も現場を、役場の投票所、銀の投票所、吉野田の投票所、杉高の投票所、実際この目で見ました。銀投票所では、パトカーも来ていましたけれども、やはり投票所の玄関入り口に張りついてプラカードを推進側の人たちが持っている、あるいは町内の有力者がそれを掲げて、「右だが左の欄だ」というのを見まして、露骨過ぎるということで非常に腹が立ちまして、警察に告発をいたしたところであります。警察としては、総務省等にも問い合わせをしながら、結果的には、可罰性があるかどうか議論があると。可罰性というのは、罪を加えるほどのものかどうかということでありました。  問題は、町が施設の許可を与えたのかどうか、ここがポイントであるかと思いますけれども、私も町長になりましたので、それを本当ははっきりさせたいと思っていながら、今までやってきていませんので、奥瀬議員の質問もありますので、その間、ちょっと庁内からお聞きをしておきたいと思っています。  ただ、いずれにしましても、異様な光景であるのは確かでありますし、おじいちゃん、おばあちゃん、何人かは戻ったと、こういうこともありますし、杉高では、やはり不愉快であったという大方の意見でありました。どうして推進側がこういうことをするのか、やはりきちんと議員団の方でも、今回の現金買収事件の摘発もあるわけですから、記者会見をするなどしてきちんと明確に説明する責任があるのではないかと、それがこれ以上混乱を引き延ばさない、その責任はやはりあるのではないかと私は思っています。 36 ◯議長(福士銀一君) 小倉議員。 37 ◯1番(小倉尚裕君) この町長リコール、そして出直し町長選挙、今町長もおっしゃったように、この後奥瀬議員も、あす、この点については質問の通告がありますので、ぜひこの点を明確にしていただきたいと思います。  それでは、3点目であります。行政と議会との関係についてでありますが、まず3月12日、東奥日報に「浪岡町議に買収資金提供、市長後援会関与、青森市側が否定」、市議会の予算委員会で発言があったとの報道であります。まさしく、例えばこのような発言というのは名誉棄損にも当たる、通常では予算委員会等では考えられない発言であります。この中で、青森市議の方が、「市長後援会幹部がかかわっているという情報やうわさがある、市長みずから調査をすべき」という質問に対して、総務部長は、「市長に聞いたところ、そのような事実はない」との発言であったとの報道であります。通常は、こういうことが青森市予算委員会で議論されるというのは考えられない。ましてや、当事者は今、市長選を迎えている方であります。こういうような発言がある、浪岡町議という形があって、そしてさらに、「町議の逮捕によって金で買われた合併と言われてもしようがない、市として抗議の意を示すべきではないか」、これは私ども浪岡町、私も町民として、何に抗議をされなければいけないのか、これもまたとんでもない発言であり、非常に遺憾な思いであります。  まず、私が壇上で申しました、市長が「間違った情報で今回の選挙が判断をされた」、これはやはり、この市議がこの部分についても、「町長選挙で誤った情報が流されたのが残念という発言があったならば、やはり訂正すべきである」との報道でもあります。  私も、古村町長には、青森市長に「間違った情報で浪岡町民が判断をした」、この発言はぜひとも撤回を求めていただきたい。浪岡町町民が、この長い間の運動の中で、ようやく下した判断について、このように間違った判断という、浪岡町町民を明らかに見下した発言、これは私も議会人として許されるものではない。したがって、古村町長には、この発言の断固たる撤回を求めていただきたいと思いますが、町長の判断はどうでしょうか。 38 ◯議長(福士銀一君) 町長。 39 ◯町長(古村一雄君) 実は、市議会での議長の答弁、だましたのか、ごまかしたのか、古村町長が誕生をしたと。言いかえれば、求める会の事務局長が町民をだまして、事務局長である古村一雄が町長についたということだと私は解釈をしていますけれども、やはりたび重なる佐々木市長の発言、浪岡町民の民意を認めようとしない。しかも、市議会という公での発言については、私は市長を果たして適格性があるのか、そういう感じさえ持っている。今、青森なり県の方で、古村一雄は町長として適格性があるのか、こういう議論もしているようでありますので、あえて私も言わせていただきますけれども、二度の投票、出直し町長選挙、これに当たっても、すべて合併問題は別、町長の姿勢が問われた、2回目は人を選ぶ選挙、こういうことで常に合併問題と一連の私どもの行ってきた行動とを一緒に考えて認めようとしない。しかも、2月24日市長とお会いをしたときは、私の方から、加藤さんを私どもは批判してきた、したがって加藤さんを応援をする佐々木市長も、佐々木市政も、批判をしたり攻撃をしてきました。そうしたら市長さんの方から、「坊主憎ければけさも憎い、そういうことですね」と言われまして、お互いにそれで、選挙は終わったんだからという意味合いで解消をした、そういうつもりでありましたけれども、市長は依然としてその発言を続けているというのは、私は非常に残念である。浪岡町民の苦しんでいる状況、あるいは合併をとめてほしいというこの悲痛な叫び、私どもは、推進側も私どもも、すべてをさらけ出して、この1年間県内どこでもない合併論争を繰り広げてきたという、私は自信と誇りを持っているわけでありますので、そういう点で青森市長から批判される筋合いは、我が浪岡町はない、こう思っています。  ですから、青森市長は、きちんと謝罪をすべきではないのか。私ども浪岡町は、植民地になったのでもないし、今戦に敗れて城の引き渡しを求められているのではない、まだ合併するかしないか続いている。法的に手続は整ったとしても、このまま合併すれば合併しないよりも混乱の度合いが大きいというのは、私は町長になって合併の事務事業の進め方を見ていますと、非常に粗雑で、詰めるものも詰まっていない。対等合併と言いながら、すべて青森市が一方的に浪岡町に、柳川の庁舎にしても、判こをつかせているのではないか。浪岡の助役も、だまされて判こを押したのではないか、こういう感じさえしているところでありますので、青森市がきちんと説明責任を果たすべきではないか、そういうぐあいに考えているところでありますし、青森市長のたび重なる発言については、私だけではなくて、町民そのものを愚弄している。私はよく「2級市民」という言葉を使いますけれども、合併して果たして対等の市民なのか、旧青森市民が1級市民で、新しく青森市民になる浪岡町民は2級市民なのか、そういう思いさえ持っているところです。(「よし、白紙撤回だ」の声あり) 40 ◯議長(福士銀一君) 静粛に。小倉議員。 41 ◯1番(小倉尚裕君) やはり私は、青森市の現状を考えるとき、例えば青森公立大学の問題、なぜか最近一切報道がされない。いわゆる「くさい物にはふたをする」体質であるのかと、ついつい勘ぐってしまう。  そしてまた、対等合併と言いながら、我が浪岡町町民の判断を間違っているとの発言であります。これは、決して市町の大きさではない、その市町に暮らしている町民のレベルではない。やはり私ども議会人として、そして町長には、町民から選ばれた選良である町長として、当然確固たる決意が必要である。したがって、私は、例えばこの柳川庁舎、これはもしかすれば町長にとって唯一の懐の刀であるかもしれない。町長には、ある意味で確固たる決意で向かっていただきたい。そして、浪岡町町民が下した判断が決して間違いではない、仮に4月1日の合併となる、やはりこの2年間にわたる合併の協議、合併の調印、そして議会の議決、そして総務大臣の告示と本当に長い間かけて、青森市との合併において、我が町のこの道のりを経て今現在にあります。したがって、4月1日、あと16日と迫った現状を考えると、町長の公約である白紙撤回というのも決して簡単なことではない、楽な道のりではないというのは十分に判断ができます。  しかし、私は、我が議会も当然町民の声をもう一度考える時期が来ているのではないかと思うのであります。なぜこの二度の町民の判断、確かに議会制民主主義であり、議会の議決は必要であります。したがって、この合併の議決、これは本当に私も一議員として重いものと考えております。しかし、今この現状で、議会も、もう新たな局面の第一歩を踏み出すべきではないか。町長の対話と対決の中、この対決と言いながらも、今現在の、例えば町議の買収問題等含めて、新たな局面に入っているのではないか。合併の議決というのを、もう一度考える時期ではないかと思いますが、町長のお考えはどうでしょうか。 42 ◯議長(福士銀一君) 町長。
    43 ◯町長(古村一雄君) 私は、分町も視野に入れてとか、そういうことも課長会議でも考え方を述べていますし、青森市にも、その旨の文書のやりとりをしたい、話し合いをしたい、こういうことも申し入れているつもりであります。  だからといって、合併を取り消したい、この望みを捨てているわけではありません。3月31日まで、これだけ私どもは犠牲を払っているわけでありますから、知事も再考願えるだろう、県議会も今開かれていますので、その中で何とか糸口が見出せないものか、こういう思いは変わりません。  ただ、柳川の問題が青森市との取引材料になるとは思っていません。というのは、合併推進債という借金を青森市があきらめればよいだけの話であって、せいぜい5億円程度のお金を工面できれば青森市が単独で、浪岡の方の判こを借りなくても買収できるはずであります。県都の青森市は、それぐらいのお金の余裕はあって当然だと考えていますので、この柳川が合併の取引材料になるとは毛頭考えていないところであります。  あと一つ、合併の議会議決、私は極めて強引であったと思っています。その後の手続に至っても、県や青森市等は何ら瑕疵はない、こういう言い方をしていますけれども、確かに違法性はない、としたところで、果たして正当性はあるのか。  しかも、全体を通して見ますと、会議録作成の問題、さらには12月26日、町長をやめさせる投票が決まっているにもかかわらず、県議会は私どものたった一つのお願い、12月県議会で決めないで26日の解職投票結果を見定めてから、次の議会で決めても合併は間に合う。私どもは、文書でこういう切ないお願いをしたところでありますけれども、県議会は10日前の16日に議決をしたところであります。その際、私どもは、そういうことをすれば「浪岡町は大混乱に陥る」、こういう文書表現もいたしております。現実にそうなっているのではないでしょうか。3人の逮捕者も出されました。警察の捜査は、どこまで進展をするのか、私は推進側の議員が態度をはっきりさせるべきではないか。今、町民の中で、どういう話がなされているのか、だれだれが呼び出されているとか、だれだれも逮捕されるとか、こういう異常な町内の中で、推進側の方では、もう少し毅然とした対応を町民に明らかにすべきではないのか、そう考えているところでありすので、事ここに至ったら、やはり浪岡の町議会が合併をもう一度振り返ってみて、白紙にしていただく。青森市との合併の善し悪しは別にして、ここまで混乱したわけですから、白紙、取り消していただきたい、こういう決議をして、青森市なり県議会に申し入れをして、とにかく一服する、頭をみんなして冷やす、このことが今土壇場に来て、我が浪岡町が一番求められているのではないか、仕切り直す、こういうことをぜひとも町議会にお願いをしたいと思っています。 44 ◯議長(福士銀一君) 小倉議員。 45 ◯1番(小倉尚裕君) いよいよ、私を皮切りに6名の住民投票を求める会の議員が、さまざまな形で今回の一般質問をしてまいります。通常の3月の定例会とは違った、予算等の議論が全くない、助役、収入役、教育長もいない、そして我が議会でも3名の欠席者がいる、まさしく浪岡町にとっては緊急事態であります。この事態を、やはり浪岡町町議会も当然現実問題として把握をして、それなりの判断を下すべきときが来たのではないかと思うのであります。  そして、青森市議会の予算委員会でこのような、後援会幹部がかかわっているのではないか、全く異例の発言であり、古村町長には、浪岡町の代表者として、やはり毅然とした態度で、浪岡町町民が下した判断は決して間違いではないということを、佐々木市長に撤回を求めることを強く要望して一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 46 ◯議長(福士銀一君) 小倉尚裕議員の一般質問が終わりました。  暫時休憩いたします。  10時40分から再開いたします。     午前10時25分 休憩 ───────────────────────────────────────────     午前10時43分 再開 47 ◯議長(福士銀一君) 休憩を取り消して会議を再開いたします。  引き続き一般質問を行います。  8番清野達徳議員の質問を許します。清野議員。     〔8番 清野達徳君 登壇〕 48 ◯8番(清野達徳君) ただいま議長から登壇を許されましたので、通告している4点について町長及び関係参与の方から、町の取り組みとその対応についてお伺いいたしたいと思います。  去る2月13日施行されました町議会議員補欠選挙において 6,552名の方々から温かいご支持、ご支援を受けましたことに対して、この場から厚く御礼を申し上げる次第であります。  私は、選挙期間中、一貫して古村町長とともに青森市との合併の白紙撤回を訴えてまいりました。合併とは、財政問題もさることながら、関係市町村がどのようなまちづくりを目指すのかということが共通認識として根底になければならないと思っているわけであります。そのためには、町民意識をしっかり把握し、それを議場で議論することが私たちに課せられた使命ではないかと考えているところであります。  当町にあっては、平成15年4月14日に実施されました住民意向調査の結果を受けまして、加藤前町長が8月8日、合併の相手方を青森市と表明したのが始まりであります。この時期にあっては、私もそうでございましたけれども、町民は合併に対する知識をほとんど有していなかったというのが実態ではないでしょうか。この後の取り組みは、行政主導、あらかじめ設定された路線を特急列車がノンストップで終着駅に到着した感が否めないところであります。  9月29日のまちづくり創造会議の設立、翌年の平成16年6月24日の法定協議会の設立、10月13日の合併協定書締結、さらには10月26日の合併議決と、これは一連の手続のもとに行われたことは私も否定いたしません。  しかし、この間、議会にあっては二度の住民投票条例の否決、町長解職請求署名簿提出という動きがあったこともまた事実であります。今まで先人がつくり上げてきたこの浪岡町を、十分議論することなく、また十分な協議を重ねることなく、絶対多数決で町民の意思を押さえ込んだ責任の重さは、はかり知れないものがあります。  さきの臨時議会では、ほとんどの議員が知らない間に、旧営林局柳川庁舎を取得するための手続がなされたという報告を受けたところであります。このような行為は、許されるものではなく、合併の相手方としては、決して賛同できるものではありません。  12月16日には、県議会において合併の議決がなされ、年が明けた1月18日には、総務省の告示も完了いたしたところであります。手続的にはすべて完了いたしました。  このような手続が進められた中にあって、町長解職請求が成立し、さらには合併白紙撤回を唱えた古村町長が誕生したわけであります。私たちは、どのように受けとめなければならないか、いま一度再考する必要があるのではないかと思っているところであります。町民からの負託を受け、町民の声を代弁する私たちの責任を果たすことが、最も今町民が望んでいることではないでしょうか。  そこで、町長にお伺いいたします。町長が一貫して主張している合併の白紙撤回は可能なのか。また、これが不可能だとすれば、これにかわる何らかの対応策が見出せないものかお伺いをいたします。  先般、自立を目指した浪岡町の財政計画素案が策定されました。町長が就任してわずか1カ月以内に、粗削りながらも素案がつくられたということは、町長の合併白紙撤回に対する意気込みと、またこれにこたえようとする職員の意識のあらわれではないかと私は感じております。  あの自立を目指した浪岡町の財政計画で、町長がいつも主張している自立は可能なのかどうか、その点についてもお伺いをいたしたいと思います。  次に、リンゴ対策についてお伺いいたします。  今さら私から申し上げるまでもありませんけれども、年明けとともに断続的に降り出したどか雪は、3月までも続き、町民から聞かれる声は、雪片づけに疲れた、何とかならないものかという半ばあきらめの声ともとれるものであります。町民生活に支障を来さないという町長の指示のもと、除排雪には万全の対応をしていると思いますけれども、これとて不満がないとは言えないものであります。それほどことしの降雪量は多いわけであります。3月3日での本町の積雪が 186センチメートルだったことからも、雪の多さがうかがえるわけであります。本町の基幹産業であるリンゴ園にも、既に被害が出ていると思います。現状の積雪では、被害状況の把握すら難しいのではないかと思っているところであります。私も、農業に従事した経験から、今の状況では何らなすすべもなく、その対応はある程度雪が消えてからになると思います。しかし、その手だての計画は、今からしっかり取り組んでおかなければ、後追いとなり、対応ができない状況となります。既にこれらの対応には取り組んでいると思いますけれども、どのような対応策を検討し、また実施しようとしているのかお伺いをいたします。  例年ならばリンゴの剪定の最盛期で、農家の皆さんも活気が感じられるわけでありますけれども、今ようやく作業の着手にいら立ちを感じているのが実態であります。  昨年は、台風18号によって13億 8,600万円余りの落下被害があったわけですけれども、「つがる」から「ふじ」の収穫まで、価格がある程度安定していたことから、リンゴ農家にとっては久しぶりの笑顔の見られる出来秋であったと思っております。  リンゴに大きく依存している本町にとって、雪による樹体損傷被害が最小限に食いとめられるよう町当局の対応を切にお願いするものであります。  最後に、リンゴの流通対策についてお伺いいたします。  リンゴを有利販売するためには、消費者のニーズに合った安全・安心なリンゴでなければなりません。皆さんの記憶にも新しい農薬の無登録問題は、本町のみならず県産リンゴにも大きなダメージを与えたところであります。当町は、ご承知のとおりエコファーマーの認定を受け、リンゴ農家がおよそ 650戸ありますけれども、また減農薬にこだわってコンフェーザーを導入するなど、一貫して安全・安心にこだわったリンゴづくりを進めているところでありますが、そこで加藤前町長が最も青森市との合併を推進するに当たって力説したのは、リンゴの貯蔵ガス冷でなかったかと思います。私も、ガス冷の必要性については、決して反対するものではありませんが、これについては、どのように計画されているのかお伺いします。  浪岡の農業を推進するに当たっては、農協の協力は不可欠であり、このことからもガス冷の建設については、農協の意見も尊重する必要があるかと思いますが、これについては話し合った経緯があるのかどうか、その辺についてもあわせてお願いをいたしまして、壇上からの一般質問とさせていただきます。 49 ◯議長(福士銀一君) 町長。     〔町長 古村一雄君 登壇〕 50 ◯町長(古村一雄君) 初陣の清野達徳議員の質問にお答えをさせていただきます。  まず、白紙撤回は可能性があるのかどうかということであります。  町長に就任して3月31日まで、投票した13日から任期が始まるということでありますので47日、あと19日であります。28日間の貯金を使い果たしていますので、残り19日の残っている貯金で果たして白紙撤回できるのか、町民の皆さんも一番の関心事であると思っています。  先ほど小倉議員の質問にも、私は期待を捨てていない、どんでん返しがある、こういう気持ちには変わりのないところであります。そういう意味では、合併の白紙撤回は、求める会事務局長を兼ねる町長公約であり、その対応には議会に対する住民投票条例の提案から、町議会における白紙撤回の議決を含めて、県議会への合併再考要請を2月23日に行っています。  さらに、県知事に対しては、2月25日、合併処分取り消し要請を行いました。  特に、2月24日の青森市長との協議では、私の立場を理解していただくとともに、町民生活に支障を来さないよう、町長としての対応をしているところであります。  しかしながら、推進派議員の逮捕という事態に至り、風は合併撤回の方に、町民は向いてきたのではないかと認識をいたしております。金で買われた合併劇ではないのか、この思いは、私ばかりではなくて、青森市長や県知事も、ある意味ではおそれているのではないかと思っています。具体的な作業に関しましては、今後精査をしなければなりませんが、冒頭申し上げましたように不可能とは考えておりません。  次に、自立できるのかどうかであります。  合併が撤回された段階で、最も基本となることは、浪岡町の財政計画であります。私どもは、合併撤回も視野に入れて、今自立を目指した財政計画を策定をしたところであります。既に町のホームページにも掲載しているとおり、町長公約の自立を目指した財政計画、5年でありますけれども、これを3月1日付で作成をし、議員の皆さんに配付をしたところです。  さらに、将来にわたって安定的な財政運営が確保されていない、県の総務部長の批判的なご意見もありました。さらには、その後の状況変化、人事院における職員の地域給導入や、さらなる財政改革を実施した場合の計画、これを10年計画として補強し、とりあえず今議会の議論に供するために急ぎ提示をさせていただいたところであります。  この計画の大きな特徴は、一つには、浪岡町が合併でなく自立して単独運営した場合を想定した一般会計における計画であること。二つ目には、青森市と合併した場合の財政計画との比較を試みたこと。3点目は、これまで浪岡町が作成してきました財政運営計画との比較を試みたことであり、基本的な考え方は次のとおりであります。  まず、合併しても自立しても、平成17年度から21年度まで、単年度収支は赤字であります。このことは、合併しても自立しても、行財政改革を行わない限り、基金がなければ財政運営は困難であることを示しています。  2点目は、最も気になる歳入における地方交付税等に関して、平成17年1月21日に閣議決定された「改革と展望」(構造改革と経済財政の中期展望-2004年度改定)の資料をもとにした内閣府試算を参考にいたしたところであります。この中で「地方普通会計の姿」として試算されています地方交付税は、平成18年前年度比からマイナスの 7.1%、順次 8.8%減、 3.2%減、 2.6%減とすべてマイナスになっています。よって、平成17年度の見込み額である普通交付税30億 1,540万 8,000円、特別交付税3億 796万 6,000円をベースとして試算をしているところであります。これに対して地方税は、推計上 5.9%から 3.1%、 3.8%、 4.4%の増となっていますが、三位一体の改革の動向を見定める必要があり、地方譲与税は平成17年度以降据え置きといたしております。  3点目は、従前の財政運営計画との比較で見た場合、歳入は内閣府試算を用いたことにより厳しい内容となっている点です。基金残高は現在の3億 8,000万円であるのに対し、5億4,000万円という当時の想定であり、これも異なります。さらに、従前は一般職の給与を10%削減で人件費抑制をしていますが、私ども今回は、削減ではなく、ここ5年間の退職者58名に対して、採用を毎年3名の継続という差し引き43名の自然減少での対応をしている点であります。このことは、職員の活力を維持することが大きな目的であります。  建設事業に関しては、毎年10億円強で推移していたものを、18年度以降は2億円前後に圧縮しています。特定財源に対する10%の一般財源 8,000万円という額の捻出をする考え方もありますが、将来の財政運営計画における地方債への影響を考慮したものであります。目先の事業を拡大することによって、将来の借金返済にきゅうきゅうとすることだけは避けたい、こういう思いであります。自立は可能と考えているところであります。  リンゴ対策についてでありますけれども、豪雪に関わる生産基盤対策でありますが、これにつきましては、国が「雪害における果樹被災園復旧対策事業」を既に決定しており、リンゴ樹の補植用苗木購入費用として5割の補助をいたすこととなっております。  県におきましても、10%のかさ上げを決定していることから、町としても連年の凍霜害や台風により被害を受けた農家の経営状態を考慮し、青森県と呼応して10%のかさ上げを実施せざるを得ないものと考え、青森市に対して豪雪に係る生産基盤対策として引き継ぎ協議書を提出しております。  また、去る2月19日に開催された、南黒市町村連絡会議で実施された雪害に関する知事要望とは別に、町単独で作成した豪雪による雪害からリンゴ産業を守るための陳情書を同行の県関係者に提出しているところであります。今後、被害実態が明らかになると思われますので、具体的な対応を、新青森市に移行するのかどうかは別にして、進めなければならないものと考えているところであります。  現状では、何よりも農作業のおくれが心配であります。果たして、1階傍聴席、関係者の方々、こうして議会を傍聴して作業のおくれをさらに……、間に合わなくなるというような事態にならないのか心配しているところであります。  次に、ガス冷蔵庫についてでありますが、農協からは、以前から「不良債権処理の問題があり、農協として新たな資産の取得が制限されていることから、リンゴの通年計画販売に必要なガス冷蔵庫を町が建設し、農協に貸し付けてもらいたい」、こういうガス冷蔵庫建設の要望が出されておりますが、町の財政事情や生産施設の公設民営の方法論等課題があり、その判断は先送りされてきたところであります。  しかし、市町合併協議が進められる中で、合併特例債を利用してガス冷蔵庫を建設するというプランが急浮上してきたことは周知のとおりであります。  しかし、この合併特例債を利用してガス冷蔵庫を建設するというプランは、まだ不確定な要素があり、建設するという目標だけが決定し、その必要性、受益者の範囲、規模、公設民営の方法、さらには特例債事業の対象となるのかなどの具体的な検討が後回しになっていることから、今後の重要な検討課題になるものと思われます。  特に、国の補助事業等を活用した場合は、いわゆるハード事業に対する費用対効果の検証に厳しい目が注がれているところでありますが、浪岡の農家にとって有利販売につなげることができるよう努力をいたしたいと考えているところであります。  現状の青森市との合併協議の内容、対応を見るときに、ガス冷蔵庫の実現性には不安がないわけではありません。以上であります。 51 ◯議長(福士銀一君) 答弁が終わったようですので、質問がありましたら発言願います。清野議員。 52 ◯8番(清野達徳君) 合併については、町民の多くの方が「青森市とはいやだ」と、こう言っているわけでございますので、引き続き合併の白紙撤回に向けて一層努力をお願いしたいと思います。  それから、自立を目指した浪岡町の財政計画でありますが、私なりに思いついた点を二つぐらい申し述べさせていただきたいと思いますが、その中で、全体的にはよくまとめたなと思っていますけれども、歳出の中で人件費、この中では議会に対するものというのは全く手つかずだと、我々に余りにも遠慮した嫌いがあるのではないかなという気もしているし、やはりこの辺ももうちょっと考えてもよいのではないかなという気もしております。  それから、繰出金でございますが、これは特に下水道の関係でありますが、公共と農排の繰出金が17年度でもって1億 7,900万円ほど、平成21年では3億 5,300万円というような金額が出ているわけでございますが、私、公共事業の下水の関係の方を調査した中では、事業費が全体でもって95億 3,200万円、それに15年度現在でございますが78億 3,400万円、工事費では大体82%の進捗率でございます。整備人口については、これは2万 1,000人に対して1万 1,000人、大体54%ほどでございます。  それから、一番問題になるのは水洗化でございますが、これは水洗化人口が1万 1,710人に対して 4,835人、42%と非常に低いわけであります。私は、このままだとますます財政を圧迫する、そういう傾向にあると思うわけであります。したがって、この水洗化率を、やはりもっともっと高めなければいけない。それは、対策室長の方もさることながら、上下水道課の課長もまた一生懸命頑張らなければ、これもまた大変な状況になると思いますので、その点を一つ指摘したいと思いますが、ただこれは、工事はやって、資本費の回収については努力しないと、この財政というのはなかなかもたないわけでございますから、町長は大丈夫自立はできるんだと、こう言ってございますけれども、これらのものをまだまだ改善すれば余裕が出るわけでございますから、私もこれは自立は可能だと、こう思っているわけでございますけれども、この辺についてひとつお話を聞かせていただきたいと思います。 53 ◯議長(福士銀一君) 合併対策室長。 54 ◯合併対策室長(工藤清泰君) 清野議員の質問にお答えさせていただきます。  まず、先ほどの、いわゆる合併撤回の可能性についてという、町長から不可能ではないということで答弁があったわけですが、じゃあもし不可能な場合どういう対応をするのかというご質問もあったわけでして、その部分をもう少しお話したいと思います。  もし、例えば3月31日までに合併が撤回できないとすれば、少なくとも地方自治法第7条の中で、これまでは合併合併という形で進んできておりまして、その第7条の中の1項目が合体、それから一つが編入、これが合併という一つのあれですが、ほかにやはり分割、それから分立という考え方も地方自治法第7条の中に出ているわけですので、その部分を基本的に考えながら行政対応していかなければいけないだろうというふうに考えております。  それから、次に自立のところでございますが、私の方からは人件費の部分を少しお話しさせていただきたいと思います。  まず、歳出の中で人件費をかなり切り詰めて、少なくとも自然減、いわゆる職員の自然減によって人件費を切り詰めていく方針を立てて、第1回目の自立の財政計画を立ててみました。  ところが、この財政計画自体は、本来であれば1年前に議論をした上で青森市との合併を考えるべきような資料でありまして、これは急遽、私どもが町長の命を受けて、それで、じゃあ自立した場合はどうなのかということを短期間のうちで検討したものでございますので、非常に粗削りになっていることはご容赦いただきたいと思います。  さらに、今回第1回目の自立計画、自立の財政計画をお示しした後で、各皆様からいろいろなご意見を伺いました。それで、その部分をしんしゃくした上で、さらに人事院の方で出しております地域給、それから、さらには従前の財政計画で示しておりました10%の給与削減、それらも加味しまして、地域給の5%を入れた段階で10%削減というようなことも第2案、今回、きょうお配りした資料の中で出しております。そうしますと、その中で職員の給与だけを削減していいのかという議論が出てまいりました。そういう意味で、実は第2回目の方には、議員数の削減、あるいは議員報酬の削減ということも出しておりますので、その辺をご考慮いただきたいというふうに思っております。 55 ◯議長(福士銀一君) 上下水道課長。 56 ◯上下水道課長(平田国昭君) 町の下水道の水洗化率でございますけれども、15年度では人口比率でいきますと40.1%、16年度はまだはっきりした数字は出ていませんけれども、42.1%になろうと思われます。  また、世帯数でまいりますと、16年になりますと48.3%ぐらいになるだろうと考えてございます。確かに、清野議員おっしゃるとおり水洗化率を高めることは重要でございます。町といたしましても、最重点として取り組んでいくべきと考えてございます。水洗化率を高めまして使用料の増収を図りまして、繰出金の減少に努めてまいりたいと考えてございます。 57 ◯議長(福士銀一君) 清野議員。 58 ◯8番(清野達徳君) 上下水道課長にもう一つ。  公共については、今申し述べたとおりなわけですけれども、集落排水については、今野沢地区実施しているわけでございますけれども、これは供用開始がいつなのか、ちょっと私存じてございませんけれども、今のままで公共のような形での水洗化の進捗では、非常に集排もまた財政に大きく影響してくるわけでございまして、集排の中身について若干お知らせいただきたいと思いますが。 59 ◯議長(福士銀一君) 上下水道課長。 60 ◯上下水道課長(平田国昭君) 野沢地区につきましては、17年、今年でございますけれども、4月1日に下石川、吉野田につきましてはほとんど全区域です。あと郷山前、樽沢、銀についても一部供用開始できます。人口にいたしますと約 2,100人くらいの供用開始の見込みとなってございまして、それが全部つなげるといいんですけれども、その辺は我々もこれからいっぱい普及、PR活動に力を入れてまいりたいと思ってございます。  また、浪岡町の自立を目指した財政計画では、農業集落排水事業は野沢地区が完了した後に休止するとございますけれども、農業集落で計画してございますのは、野沢地区ほかに王余魚沢、大釈迦、それから相沢、下十川、これは増館も含みますけれども、この4カ所でございます。整備する計画でございます。  近年、水質汚濁の状況は改善されてございますけれども、町の中の河川や農業水路には、まだ生活排水等が流れ込みまして、汚れが見受けられてございます。清野議員も下水道課長も経験してございますので、下水道については十分理解されてございますけれども、下水道は環境の保全と公共用水系の水質汚濁防止には積極的な役割を果たすものと考えてございます。したがいまして、豊かな自然環境を保全いたしまして、子供たちにきれいな環境を与えてやるのも我々の使命であると思ってございます。したがいまして、町全体を考えれば、ある程度の事業費を計上いたしまして、事業を継続すべきものと考えてございます。これについては、町財政当局とよく相談してまいりたいと考えてございます。 61 ◯議長(福士銀一君) 清野議員。 62 ◯8番(清野達徳君) ひとつ将来余り財政を圧迫しないような、そういう体制で頑張っていただきたいと、こう思います。  次に、リンゴの関係でございます。ことしは非常に雪が多くて大変な年であったわけでございますけれども、今現在、町単独事業、そしてまた国庫事業等のものが出されているわけでございますけれども、前にもらった、農政課長、この資料ですね、この資料の国庫事業のところの補植用の「植」が、ふやすになっていますので、これは植えるですから、これは資料間違っていますので。単独事業では消雪剤、こういうものが対象として事業が進められているわけでございますけれども、雪がだんだん少なくなって傷みが出てきた段階で、種子の裂開とか、あるいはまた成枝の欠損等が相当出てくると思うわけですが、これに対する塗布剤の問題、それと野そによる欠木が相当出るのではないかなという気もするわけで、これは国庫事業については補助対象としてやれるようですが、町単独のものについては、メニュー的には出てきていませんね。この辺のとらえ方はどうお考えになっているか、ひとつ農政課長の方からお願いします。 63 ◯議長(福士銀一君) 農政課長。 64 ◯農政課長(成田豊昭君) 清野議員おっしゃるとおり、非常にことしは豪雪のためリンゴの被害が出ております。  まず、塗布剤の関係なんですけれども、これについては雪が消えた段階では当然対応しなければいけないんですけれども、今どういうような方法があるのか課内で検討しているところでございます。  それから、野そについても、先般3月8日に私園地を巡回したんですけれども、非常に野その被害も見受けられると、そういうことが言われております。したがって、現在国の方で計画している補植、この苗木に対する申し込みがかなり出てくるのかなと。ただ、この苗木についても、県で10万本という限定されておりますので、できるだけこの枠は何とかして頑張って1本でも多くとりたいと、そういう決意で頑張っていきたいなと、そのように思っています。 65 ◯議長(福士銀一君) 清野議員。 66 ◯8番(清野達徳君) 私、なぜこの苗木にこだわるのかについては、これは今仮に、国の方に出している資料からすると、わい化でもって 6,750本、普通台で 4,631本、合わせて1万1,381本という、こういう数字が出ているわけで、これを面積換算すると普通台で16本ですか、1反歩当たりね。それから、わい化でもって 125本。この計算からすると、この本数で求めた場合に、わい化でもって5町4反、それから丸葉でもって29町歩という、いわゆるリンゴ園が再生される勘定になるわけです。だから、私は町単独の野その被害による欠木についても、国の補助の中まではいかないにしても、せめて半分ぐらいまでは町単独でも考えていかなければならないのではないかと。やはりこれは将来生産に結びつくわけですから、いわゆるリンゴ園の充実化を図る意味からも、これはぜひとも単独でも、余り町単独だからこれでいいんだとか、そういうことではなくして、せめて国の補助並みの苗木の購入費に対する手当て、これは考えていただけないものかということで私は考えているわけですが、その点どうでしょうか。 67 ◯議長(福士銀一君) 農政課長。 68 ◯農政課長(成田豊昭君) 先ほど申し上げましたけれども、課内の中では検討はいたしております。ただ、これを実施するとなれば、今の段階で予算がちょっと対応できないものですから、本来であれば、先ほど町長が答弁しましたように、青森市に対する協議事項の中にもこれを入れたかったんですけれども、うちの方で財政の対応がちょっとできなかったものですから、今後の協議の課題にしたいと、そのようには考えてございます。 69 ◯議長(福士銀一君) 清野議員。 70 ◯8番(清野達徳君) ぜひとも、この問題については、青森市の方と引き継ぐなり、そういう形で継続して取り組んでいただきたいと、こう思います。
     それから、ガス冷でございますが、当初のオンリーワンを見てでも、合併特例債でのガス冷というものは出ているわけでございまして、私は相当具体化しているものだと思っていたのですが、先ほど町長の答弁等でも、余り進んでいないような状況にあるわけですが、私はリンゴの長期販売については、これは栽培の体系もさることながら、やはりこの施設は必要不可欠な施設であると。ましてや、浪岡のこれだけのリンゴの生産量の町であったときには、農協の取り扱い量からしても、もっともっと早く手をかけるべき施設だと、こう思っているわけです。むしろ、遅いのではないかという気がしています。ただそれは、もちろん農協の不良債務の問題、いわゆる体力的なものもあるから、こういうふうになってきたのだろうと思いますけれども。やはり、これは浪岡町の生産量に対する農協の取り扱い量、そのうちのどの程度の規模なのか、これは仮に、詰まっていないかもわかりませんけれども、どの程度の施設なのか、ひとつお願いします。 71 ◯議長(福士銀一君) 農政課長。 72 ◯農政課長(成田豊昭君) まず、ちょっと説明が横にそれるかもわかりませんけれども、平成15年の園芸作物統計、これは一番新しい資料でございまして、これによると浪岡町内の樹園地、結果樹でございます、これがおよそ 1,720ヘクタールと。そういうことで、このうちの町内の所有者が大体 1,200ヘクタールだろうと、町外が 520町歩と。そういうことで、生産量は3万 5,300トン、箱数にいたしますと 176万 5,000箱になると言われております。そのうちの町内の収穫が2万 4,000トン、箱数で大体 120万箱になります。それで、農協の取り扱いですけれども、およそこのうちの半分、60万箱ぐらい取り扱われていると。その年によって大分変動がありますので、大体60万箱と、そのように言われております。  それで、現在町にある施設は、農協で5施設の冷蔵庫を抱えてございます。そのうちガス冷が一つでございます。それで、そのガス冷一つの箱数にいたしますと11万強、11万 6,000箱ですね、これがガス冷と。それで、そのほかのものが32万箱ぐらいが普通冷蔵庫。合計で5施設で43万 2,000箱を収容していると。そういうことで、この5施設のうちの普通冷蔵庫、3施設が非常に老朽化していると。平成43年以前に建てられたということで、以前から老朽化が論じられております。その中で、今合併が議論された中において、この3施設の扱っている量、18万箱をめどにしてガス冷をお願いしたいと、そういう協議が農協から出ております。  それで、事務サイド等で検討しているのは、これはあくまでも農協の希望額でございまして、私どもとしては町全体を考えた場合には、むしろこれにあと1割ぐらい乗せて20万箱ぐらいの容量があってよいのではないかと、そういうことで農協の事務サイドでは20万箱の容量のガス冷を検討していると。  ただ、具体的なその詰めの段階にはまだ、先ほど町長が申し上げたようになってございません。というのは、現下でのそういう検討の指示等もございませんでしたし、ただ私どもとしては、そういう指示があったらすぐ対応できるようにと、そういう課内での協議はいたしてございます。以上でございます。 73 ◯議長(福士銀一君) 清野議員。 74 ◯8番(清野達徳君) ガス冷については、これは非常に有利販売有利販売というような言葉が先走っているわけでございまして、外れた場合にはリスクも非常に大きいわけですから、やはりそういう貯蔵能力等についても、大きく言えば県全体の生産量の何%ぐらいまでガス冷に入れて流通するかについては、これは県自体も計画を持っていないとだめだと思うし、ただここだけここだけということでは、これもまた問題がある。みんなが思ったときには、みんな長期販売に向けたって、果たしてそれが成功するのかについては、これもまた非常に問題もあるわけでして、やはり扱い数量に対する無難なガス冷に対する数量というものを十分見きわめながら、施設に対して取り組んでいただきたいと、こう思います。終わります。 75 ◯議長(福士銀一君) 8番清野達徳議員の一般質問が終わりました。  昼食のため暫時休憩いたします。  午後は1時から再開いたします。     午前11時30分 休憩 ───────────────────────────────────────────     午後 1時03分 再開 76 ◯議長(福士銀一君) 休憩を取り消して会議を再開いたします。  引き続き一般質問を行います。  5番工藤祥三議員の質問を許します。工藤議員。     〔5番 工藤祥三君 登壇〕 77 ◯5番(工藤祥三君) 日本共産党の工藤祥三です。  思い起こせば、一昨年の町会議員選挙の9月定例議会終了とともに、工藤敏秀議員、海老名鉄芳議員、奥瀬金蔵議員、小倉尚裕議員、そして現町長古村一雄議員、そして私を含めて6人の町会議員が、合併の賛否を問うために真剣に住民投票の話し合いを行いました。チラシをつくり、事務所を構え、集会を開き、資金の調達に苦しんだ、あのころの運動が本当に懐かしくてなりません。こうして始まった住民投票を求める会の運動は、住民投票の直接請求を成功させました。前町長は、住民投票を嫌がり、町会議員の数の力で住民投票を否決させました。  私たちは、青森市との合併を最大の争点に、前加藤町長を町民と一緒にやめさせて、さらに出直し町長選挙で古村町政を誕生させました。しかも、たった47日間の合併撤回のイバラの道しか歩むことはできない。切なく、荷の重い町長を誕生させたのではないかと改めて思っています。  しかしながら、古村町長の誕生は、何よりも町民の声を大切にする、住民投票を求める会の町政を誕生させたわけです。県内はおろか、県外からもたくさんの激励が寄せられました。  「おめだぢ頑張ったな」という、こういう声が本当に寄せられました。喜びもつかの間であります。県議会や浪岡の議会、または市議会が、何らかのアクションを起こさない限り、きょうのこの日が最初で最後の一般質問となろうとしていることに、残念というしかありません。  今、私たちが浪岡町民としていられるのは、このままだとたったの18日間しか残されておりません。たった18日間といえども、残された期間に、青森市との合併が本当に町民の願いにかなっているのか、どんなことをしてでも確認する必要があります。浪岡町の歴史に刻む必要があるからであります。  それでは、通告に従って一般質問を行います。  初めに、買収と町会議員の逮捕についてであります。  前加藤町長を支援する合併推進議員団は、子や孫のための合併を合言葉に、リコール阻止の運動を繰り広げました。  ところが、出直し町長選挙が終わり、時間が経過するとともに、町会議員の事情聴取が始まり、買収事件に絡み3人もの逮捕者を出しました。買収は最も卑劣な行為であり、民主主義とは相入れないものであります。このことは、多くの町民に衝撃を与えました。このように町民を裏切る行為を行いながら、住民投票を嫌がり、議会の議決が民意、町民のための合併と主張してきた合併推進議員団に、果たして合併を語る資格があるのでしょうか。ここが今、私たち議会や、そして町会議員に問われていることだと思っています。新聞報道では、組織的な買収を行っているのではないかということが報道されました。住民の意思を無視して合併を進めた前町長のリコールを阻止することは、民主主義を破壊する、金で買われた合併と言われて当然であります。このことについて、町長の見解を問うものであります。  次は、町民の暮らしを守るための青森市長との重要事項(課題)は何か。  合併反対の古村町長が誕生したのは、町民の圧倒的な民意であります。その一方では、不本意ながら、合併の手続は進めざるを得ない、町民の暮らしを脅かすことなく青森市と事務事業の調整を図らなければならない。合併反対の町民の信任を得た古村町長は、合併を壊すという任務を負いつつも、青森市との最も重要とされる協議事項は何なのか、お答え願います。  次は、4度目の住民投票条例否決は、私は実質町長の不信任ではないかと思っています。去る4日の臨時議会で、古村町長が提案した住民投票条例が否決をされ、その一方では、否決した議員が町長を信任する動議に賛成をいたしました。傍聴者の中からも、あいた口がふさがらない、議員としての資質が問われるという声がたくさん漏れました。住民投票を否決された町長として、合併推進議員の行動は、議会解散だけは怖い、とにかく在任特例で市会議員に滑り込みさえすればいい、こういう行動にしか映らなかったと思います。私は、実質的には不信任をかけられたという、そういう感じがするのかどうか、問うものであります。  四つ目として、町長の公約である住民投票は必ず実施すべきだということであります。  今定例会にも、5回目の住民投票が提案されています。古村町長の公約の柱は、何よりも住民投票を実施する、このことで私たち住民投票を求める会は一丸となって古村町長を誕生させたわけであります。これは、何としてでも実現していただきたい、町長に課せられた任務だと私は思っています。  5番目、分庁舎取得に対する対応をいかにするか。  柳川の分庁舎取得は、青森市議会でも多少問題になりました。残念ながら、私たちの浪岡町が問題にするほど問題になったというわけではありません。なぜ問題になるのか。単純に言えば、今まで合併協議をする中で、合併を推進する側も、役場はほとんどこのままだと、こういうことが言われておりました。午前中の小倉尚裕議員の質問にもあったように、柳川分庁舎は 500人の規模が収容できるとされています。浪岡町は、この役場には、およそ 150人、この分庁舎が何の議論もされないで、役場の2倍もある建物が議論もされないで取得をされる。私は、浪岡町の根幹を揺るがす問題だと認識しています。この対応をどうするのかお答え願います。  最後は、浪岡の区長はどうあるべきかであります。  合併時における浪岡の区長は町民の代表でなければならない、これは私は当然だと考えています。先ほども言いましたように、浪岡の議会や市議会、県議会が、何らかのアクションを起こさない限り、このまま町は合併してしまうわけです。  しかしながら、仮に合併したとしても、この町が一体どうなるのか、関心が高いのが区長がどなたになるのか、青森市から来るのか、県の役人が来るのか、町民にとって私は不安を与えてはならない、このように考えています。区長のあり方をどうあるべきと思っているか問うものであります。  簡単でありますが、壇上からの質問とさせていただきます。 78 ◯議長(福士銀一君) 町長。     〔町長 古村一雄君 登壇〕 79 ◯町長(古村一雄君) 5番工藤祥三議員の質問に考え方を明らかにしてみたいと思います。  まず、買収と町会議員の逮捕についてでありますけれども、正直申し上げて二度逮捕劇がありましたけれども、そのたびごとにマスコミにさらされてきました。これ以上、マスコミの前に出たくない。もしも、不幸なことに続くのであれば、福士議長にかわっていただきたい、こういうような気持ちさえ持っているところであります。  私は、なぜ求める会を議員と一緒になってつくって、あえて法律で認められている条例制定運動や町長の解職運動、こういうのを取り上げてきたかという一番の大きな目的は、町民も一緒になって、言ってみれば町民を巻き込んで公開の場で青森市との合併問題を議論をしてみたい、それが一番の大きな目的でありました。推進側も、その節目節目に論争に積極的に応じてきたということでは、大いに町民にもわかりやすかったのではないか、少なくとも他の市町村とは違って、長と議会が市町村の組み合わせのだけを議論して、壊したり、また新たに立ち上げたりというよりも、浪岡町はそういう点では、県内では一番町民とともに議論をしているのではないか、こういう自負心を持って1年以上、この苦しい、厳しかった運動に耐えてまいったところであります。  しかし、買収事件が発覚をし、警察が摘発に乗り出して、逮捕者が出るということは、ある程度予想してあった、出るのではないか、余りにもひどい、こういう予感がありましたけれども、実際に逮捕をされた、この現実の前には、私としても打ちのめされたというんですか、非常に大きな衝撃を受けたところであります。  特に、私や工藤祥三議員と一緒になって会派をつくってきました長谷川議員については、ショック以外の何ものでもありませんでした。なぜかといいますと、長谷川議員は、自民党員であったはずであります。私も、議員当時は社民党員でありました。もちろん、祥三議員は共産党員でありました。所属する政党が3人とも違う、しかもその中に共産党所属の工藤祥三議員が入っている。全国広しといえども、共産党員、自民党員、社民党員を含めて一つの会派をつくっているというのは、恐らく浪岡だけではないか。これもまた、私の密かな自慢の種でありましたので、この中から1人逮捕されたということは、非常に大きな衝撃でありました。  選挙に当たって、あるいは投票行為に当たって、現金買収という行い、私は民主主義制度を否定する、いわば禁じ手であって、公職選挙法上、最も重い犯罪であるというぐあいに受けているところであります。合併を推進をしてきた有力な町議会議員の皆さん、例えば副議長、合併特別委員会の副委員長、さらに両名は創造会議の委員でもありました。また、長谷川議員は、青森市議会浪岡町議会、6人ずつ出し合っている新しい市議会の議会運営会議のメンバーでもあります。私は、合併にかかわっている主要な人たちが逮捕をされたということは、合併が金で買われた、こう言われても反論はできないのではないかと思っています。  この次はだれが逮捕をされるのか、今町内で町民の間でもっぱらのうわさであります。このような状況下では、町民感覚では、議会の解散、これを求める声が出るのは当然だと思いますし、私は議会解散というのを最近は余り口にしていません。まず、議会自身がこの異常な事態をどう危機感を持って受けとめているのか、町民の信頼を回復するために議会みずからがどういう行動をしなければならないのか、このことを議会が、与党も野党もなく考えるべきだと思っています。  依然として具体的な動きが議会自体に見られないということからいけば、町民の意識をくみ上げて議会制民主主義が円滑に運ばれるのに、既に浪岡町議会はその機能も失っているのではないか、こういう疑問を持たざるを得ない、そう思っているところであります。  二つ目の、町民の暮らしを守るための青森市長との重要協議事項は何かということでありますけれども、今までの経緯を含めて合併対策室長の方からご説明をさせていただきたいと思っています。  3番目の住民投票条例の否決は町長の不信任に当たるのではないか、これについても法的な部分も含んでいますので、総務課長から説明をさせていただきたいと思います。  4番目に入ります。町長の公約である住民投票は実施すべきであります。  私も、当然民意尊重の意味からも、必ず実施したい。確かに時間はありません。日にちも迫ってまいりました。そういう意味合いから、3月4日の臨時会で野党の皆さんからも信任をいただいた、こういう現実を踏まえて、本定例会できょう追加提案を申し上げたところであります。住民投票を求める会の最初から最後までの合併が覆らないとしても、4月1日前に必ず住民投票を実施をして、浪岡町の町民の民意というものをはっきりさせたい、これが私ども住民投票を求める会の一貫した、たった一つの要求であります。事務局長である私が、町長に就任した以上、必ず間違いなく実施をいたします。お約束をいたします。  分庁舎の取得に対する対応でありますが、いわゆる柳川の分庁舎、旧営林局に関しては、その取得理由が、浪岡庁舎の成立によって庁舎の分散に対応することと聞き及んでいますけれども、合併推進債という両市町の合併に期する財源負担にもかかわらず、青森市役所の老朽化と賃貸業務場所の解消という青森市側の都合による対応と考えられています。浪岡側にとっては、何ら合併と関連のない事項と私は認識をしていますし、青森市役所の分庁舎の取得であって、こちらから話し合いを申し入れるとか、協議をしてくださいとか、そういうことは一切考えておりません。  次に、合併した場合の、いわゆる区長をどうあるべきかということであります。  合併協定書の8番目で規定されています「地域自治区の設置等に関する協議」において、区長の選任に当たっては、「青森浪岡21世紀まちづくり創造会議」副会長である、私浪岡町長の意向を踏まえ、浪岡町における行政運営に対する識見を兼ね備えた町民から選任することが一番望ましいと考えているところであります。以上であります。 80 ◯議長(福士銀一君) 合併対策室長。 81 ◯合併対策室長(工藤清泰君) 工藤議員の2番目の質問にあります町民の暮らしを守るための青森市長との重要協議事項(課題)は何かというご質問に、今までの首長協議の経緯を含めましてご説明したいと思います。  まず、古村町長が当選した以降、2月18日臨時議会の終了後に青森市の総務課長が、実は市長職務執行者の選任に関する協議ということで来町し、その文書を受け取りました。  この文書に関しましては、少なくとも首長協議の協議事項は、市長職務執行者の選任が唯一であるというようなことでございましたので、浪岡町としましては、少なくとも首長協議の中で懸案事項、それから協議がまだ整っていない事項、それらについて疑義をただし、少なくとも重要案件に関しましては、双方合意のもとに進めたいというようなことをお話ししました。それが、2月21日の段階で青森市の方に文書で申し入れたわけです。それで、その文書を申し入れた段階で、青森市側は、それでは首長協議を持ちましょうということになりまして、2月24日、青森市のラ・プラス青森において第1回目の首長協議がなされたということになります。  ただ、この段階でも、浪岡の懸案事項、あるいはその疑義に関しまして、こちらから提示した段階でございますので、その部分の疑義に対する回答は、2月28日の段階で浪岡側で受理しております。  さらに、懸案事項に関しまして、双方新設合併で対等合併であるということでありますので、それらの案文を覚書という形で、少なくとも青森市、浪岡町が双方協議して合意すべきではないかという案文を3月4日、あるいは3月7日、青森市役所に出向いて案文を提示しましたが、青森市側からは、これは職務執行者の選任とは全く関係ない事項であるというような回答をいただきました。  それで、少なくとも対等合併でありながら、一つランクを下げまして、青森市長に対して懸案事項の申し入れという形を3月9日の段階で申し入れ書、本当に対等合併では双方調印して事を決めるというのが普通なんですが、浪岡町として、ここまで一応譲歩した形で申し入れ書ではどうですかというようなことで行きましたが、それも受理できないということになりました。少なくともその重要協議事項として私たちが考えている内容は、以下の8点でございます。  一つ目が、もし仮に、青森市・浪岡町を合併して新青森市が成立した時点において、浪岡町における懸案事項であった「若柳地区の境界変更事案」に関しては、新市においても引き続き住民意向に沿った対応をしていただきたいということ。  2点目は、浪岡町における合併賛否の混乱を踏まえ、将来にわたって浪岡の住民が合併に対して反対の意思を表明した場合、「分町」も視野に入れて民意に沿った行政対応をお願いしたいということ。  それから、先ほど町長の答弁にもありましたが、区長の件でございます。3点目ですが、合併協定書8で規定された、いわゆる「地域自治区の設置等に関する協議」において、合併特例法第5条の6第2項に基づく区長の選任に関しましては、「青森浪岡21世紀まちづくり創造会議」副会長である浪岡町長の意向を踏まえ、浪岡町における行政運営に対する識見を兼ね備えた町民から選任していただきたい。  第4点目でございますが、浪岡町の道の駅は、浪岡の宝でございます。その株式会社アップルヒルを運営主体として、浪岡町における地域活性化のかなめであることから、地域住民の意向に沿って人事を行い、浪岡地域における人材登用を基本としていただきたい。  ほかに、5点目になります。実は、事務調整がついていない部分がありまして、例えば浪岡町立病院の指定金融機関、これに関しましては、企業会計上一本化されるわけですから、総括出納取扱金融機関をみちのく銀行としていただきたいとか、そういうことになります。  それから、6点目、青森市と浪岡町の職員給与の格差は、先ほど小倉議員の質問にもありましたとおり現行のラスパイレス指数ラスパイレス指数というのは、国家公務員に対する各市町村の職員の給与の比率といいますか、区分になりますが、現行では青森市が 102、浪岡町が92.8ということになっております。そのために、現行のラスパイレス指数から明らかであり、速やかに格差是正を図っていただきたい。  7点目でございます。非常に抽象的な言い方ですが、地域自治区内における浪岡事務所と浪岡教育事務所で従前まで行われた住民サービスを低下させない。また、地域自治区における施設の維持管理及び地域の雇用に配慮していただきたい。  8点目、最後のところになりますが、平成16年度における豪雪対策に関し、平成17年度以降において対応しなければいけないいろいろな事項がございます。その事項に関しては、市長職務執行者が誠実に対応していただきたい。  以上の8点が市長との協議の重要事項ということになります。以上でございます。 82 ◯議長(福士銀一君) 総務課長。 83 ◯総務課長(三浦秀志郎君) 3番目の住民投票条例否決は実質町長の不信任ではないかと、この点についてでありますけれども、住民投票条例は、町長の公約であります。提案者である町長は、「住民投票を求める会」の事務局長を引き続き継続しておりまして、いわば命をかけてこの住民投票条例を制定しようと提案したわけでありますけれども、結果的に否決と、先回そうなったわけでありまして、その実質的なものを見れば、これは実質町長に対する不信任と同じレベルではないかと考えております。  ただ、現在の地方自治法のもとにおきましては、町長の解散権というのは、実は大変制約がありまして、いわば内閣総理大臣が国会衆議院を解散するみたいな、非常に広い裁量権はありません。2点だけ条文にあるわけですけれども、地方自治法の第 177条によりますと、これは災害関係予算を否決した場合、削除した場合、通常はこれで終わるわけですけれども、なおこれは問題があるということで再議に付する場合があります。再びかけると。再議にかけてもなおかつ議会が否決した場合には、これは不信任とみなすことができると、これが一つ条文があります。  もう一つは、通常の第 178条でありますけれども、3分の2以上の出席のもとに4分の3以上の賛成を経て、不信任案の議決、可決された場合。この通常二通りでございます。  そういうことで、非常に町長の解散権にも制約があるということだけは、ひとつご承知おきいただきたいと思います。 84 ◯議長(福士銀一君) 答弁が終わったようですので、再質問がありましたら発言願います。工藤議員。 85 ◯5番(工藤祥三君) まず、町会議員の逮捕であります。いろいろあちらこちらで選挙があって、まれには町会議員の逮捕というのは新聞にも載ったり、ニュースにもなったりします。  しかしながら、この浪岡の町で合併が最大の争点になって、しかも3人の逮捕者が出ると。ややもすれば、組織ぐるみだということで、さらにふえるのではないか、こういうことが言われているわけです。当然我々議員にしても、町民にしても、これは並大抵の出来事ではないはずです。そういう意味では、我々がどんな行動に出るのか、町長は議会みずからが考えることだとおっしゃっています。そのとおりだと思っています。47日間の町長を誕生させるために、それこそ自民党も共産党も社民党も、党派を越えて、我々はこの間1回も崩れずに頑張ってきました。逆に、合併推進側の方からは、太田 一議員が、リコールの結果を受けて、この合併はおかしいと、求める会の主張は間違っていない、こういうことで仲間入りをしました。町長もおっしゃっていましたけれども、我が党は一般的に会派を組んだりはしません。あのとき、長谷川章悦議員となぜ会派を組んだのか。議会を改革しよう、例えば一問一答、これは守っていこうという、単純に議会を大事にしたいという思いで会派をつくったわけです。そういう意味から考えると、本当に残念でなりません。  私は、やはり不正というものは、許すわけにはいかない。本来であれば、議会は逮捕された議員に対して辞職勧告決議を上げるなり、そういうことが当然求められてくるだろうとは思っています。この点、町長はどうお考えですか。議会のことではありますけれども、もしも思いがあったらお答え願います。 86 ◯議長(福士銀一君) 町長。 87 ◯町長(古村一雄君) 今回の違反事件というんですか、通常の選挙とは全く意味合いが異なる。通常選挙であれば、4年に1回、節目節目に選挙が行われて、失格になればその次の選挙は出られない、公民権停止というようなことがあるんですが、今回は、不正な手段、違法な手段で合併に至ったというのであれば、町が消えてしまう、もう取り返しがつかない。そういうことで、今回の違法なことが事実であったとしたら、町民にとっては本当に大きな損失というんですか、そういうことになるのではないかと思っています。  私は、事長谷川章悦議員に関しては、もしも事実ならば、議員辞職を一日も早く、清く出していただきたい、同じ会派であった者として、そう思っています。 88 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 89 ◯5番(工藤祥三君) 今回のこの逮捕劇は、当然青森市議会にとっても波紋を投げかけたわけであります。波紋は投げかけたけれども、果たして青森市議会での、この浪岡の出来事がどのようにとらえられたのか。私は、例えばこの間新聞に報道されていました、市議会の赤木市議ですか、「今回の逮捕を受けて浪岡の議員は自主解散をすべきだ」という。なぜ青森の市議会の議員に浪岡の不祥事が、しかも全体的なとらえ方をされて、自主解散をすべきだと言われなければならないんですか。青森市議会だって、数を力にして合併を決めたんじゃないですか、県議会だって、もうちょっと待てばよかったものを知事が議決をさせてしまう。私がもし青森の市会議員だったら、浪岡の議員に自主解散をしなさいとは絶対言えません。じゃあどう言うかというと、ここまで問題が起きたんだから、この合併ちょっと待てやと、これが普通の言い分でしょうが。何で我々が、いわば町民が、青森市議会から粗末に扱われなければならないの、我慢ならない、私は。  そればかりではないですよ、小倉議員も新聞記事を拾って言いましたけれども、我々この求める会というのは、本当に一致団結して崩れないで、県議会で議決された後であっても、リコールを成立させた。全国の町村でも、リコールという運動が起きた場合に、県議会が合併を決めてしまえば全部オジャンなんです。成功しないんですよ。これが私たちは成功させたわけです。  しかも、本選挙でも、たった47日間しか残されていない町長を誕生させる。佐々木市長が、青森市議会で何と言ったかというと、「誤った情報のもとで古村町長が誕生した」。なぜここまで町民が、これから選挙に出る市長にばかにされなければならないの。だから、我々議会が今何をすべきなのかということが求められているでしょう。この合併は、少し一服して、少なくとも民意が2回も反映されたわけですよ。合併の撤回の議決、この議決があれば、私はたとえ合併したとしても、浪岡町がもとに戻る、先ほど対策室長がおっしゃいました、分立、分町という方法がある。この足がかりになるんじゃないですか、町長。 90 ◯議長(福士銀一君) 町長。 91 ◯町長(古村一雄君) 私も、新聞記事を見まして、佐々木市長ばかりでなくて、青森市議会の与党会派を構成しているその一員の市議会議員が、まず合併に泥を塗ったと、青森市民や市議会をばかにした、町議会は解散してしまえと、佐々木市長が合併のために流した汗を思い出して誇りを持って全力で仕事をしてほしいと、こういう市長に励ましをしたという記事を読んで、市議会もかという思いを強くいたしました。  何回も言いますけれども、賛成の側も推進の側も、それを見守ってきた町民も、この1年間精いっぱいやってきたわけでありますし、疲れ果てているというのは確かであります。  しかも、私どもは、市長は中傷記事、ネガティブ・キャンペーンばかりやっているといっても、意図的にやってきたわけではなくて、当然必然的にそういう私どものチラシの内容、今になれば正しいわけであります。逮捕者が出るだろう、出るのではないか、余りにやり方がひどい、こういうこともチラシで事前に町民に訴えてきたつもりであります。にもかかわらず、それが行われ、警察につかまったとすれば、市長が私どもを批判するのは当たらない。みずからきちんと前町長を応援をした、前町長が正月いっぱい考えさせてくださいと言ってでも、出るのであれば応援をする、そうしてあえて肩をたたいて町長選挙にまで出して、泥なしにしたのではないか、それは市長は責任を持たなければならないのではないか、私はそういう思いを強くしているところでありますし、果たして私ども町議会を含めて、合併問題について青森市議の方々は、どこまで今回の合併を理解しているだろうか。ただ単に、私に言わせれば2月の冬の、この間の私の町長選挙のあの大雪の選挙から、11月の上旬、11月の下旬に今度市議会議員選挙が変わった、これだけよりあの人たちは受けとめていないのか、非常に腹立たしい。こういうことからいって、何としても今回の合併は、一服するにいいものであったら1年でも一服して、お互いに頭を冷やして、もう一度仕切り直しをしてもいい、できるものなら白紙に戻して、もう一度議論するなら議論してもいい、そういう気持ちで私はいっぱいであります。  しかし、残念ながら、町長がやめさせられた選挙、出直しの町長選挙、県の総務部長も含めて合併問題とは別、こういう態度を依然として崩していないというのは、官僚的な体質そのものをあらわしているのではないか。果たしてこれで真の地方分権がなし遂げられるのか、私は全くもって疑問であります。  今回の浪岡町の合併劇は、ただ単に買収、違反事件、こういうことで受けとめられることだけは、私はやめなければならない。確かにこういう勇み足はあったけれども、私どもはきちんと1年かけて議論をしてきた、双方一生懸命やってきた、そういうことだけはきちんと整理をしておかないと、それこそ推進側の言う子供や孫のために何でこの1年間を費やしたのかわからなくなる、そういう思いを持っています。 92 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 93 ◯5番(工藤祥三君) 今にして思えば、この1年半に及ぶ我々の運動というのが、いろいろなことがよみがえってきます。あの焼きそば屋の向かいの小さな事務所で、カップめんが山と積まれて、それをすすって、「おめだぢそういうものばし食っていんだな、体悪ぐせやまねや」って、石田のばっちゃがでっかい握り飯持ってきて「頑張れじゃ」という、ああいう形で私たちのこの運動というのは支えられてきたんです。これは、運動をした我々でないと理解できないという面があるかと思います。推進議員の皆さんも、そういう我々の運動を少しでも理解していただければというふうに本当に心から願っています。  私は、町長が言うように浪岡の町民というのは、いずれにしても、合併問題ではよそに負けない、全国に負けないぐらいの知識を、また感覚を得ただろうと思っています。というのは、県内の動向を見ますと、例えば合併は必ずしなければならないという認識が先に立って、あなたは、例えば村長として、町長として、合併できないからリコールだという、こういう運動が起こったりしています。それは、そこの自治体の出来事ですから、それはそれでいいんです。  ただ、浪岡の町は、この合併に歩むに至って一番決定的な欠陥は、どうしたらこの町を維持できるのかという、これが最初から欠落をしていました。我々求める会も、随分口うるさく自立策がない、合併しないとやっていけない、何も言えない、ばかにされました。古村町長が言うように我々が役場をとらない限り、そういう高度なことは、とてもできません。  しかしながら、短期間のうちに、きょう配られたように浪岡の町が合併しなくてもやっていける、これをつくり上げました。私は、そういう点では、すばらしいと思っています。県の役人が最初出した自立計画を見て、「ああ合併しないとやっていけない」、すぐ文句を言う。でも、やってできないことはないんです。そういう点では、古村町政というのは、やはり浪岡町の計画を立派につくり上げる、そういう力量を引き出すことができたというふうに私は評価いたします。  リコールのさなかに、あちらこちらの説明会、町でも行いました。推進派も、推進派を寄せ集めたような形で説明会を行いました。いわゆる推進派の中に、私みたいな議員が行きますと、「あんただぢ合併反対だんだはで、町会議員やめればいいでばな」、こういうことが言われる。あるときには、同じ仲間の議員からもそういうふうなことが言われる。まるで民主主義を理解していない。そういうことからすれば、私は古村町政のこのつくり上げた自立計画というのは、本当に評価できると、そう思っています。
     次は、柳川の分庁舎の問題です。  お互いに理解しないままに分庁舎が進められて、購入計画が進められていくと。これも、やはり古村町政が誕生して初めてこれが発覚をする。あれがもしずるずるになっていれば、何ら問題なく新市になってから分庁舎が取得されてしまう、こういう状態だったかと思います。私は、一つの大きなものをなし遂げるというときには、対等合併でありますから、お互いがこの利益を享受できなければならない、そういうふうに思っているわけです。先般、柳川分庁舎のできるあたりを歩いてみました。 500人規模だというふうに報道されましたから、やはり沖館の地域の人たちというのは、歓迎ムードなんですね。たまたま通りすがりの人に、「ここの分庁舎に 500人ぐらいの規模が入ったら、どういうところが一番得しますか」と言ったら、「いやあ、焼鳥屋でねが」という、冗談にもね、そういうことが言われたわけです。浪岡にとっては、分庁舎が取得されるというのは、当然浪岡の職員がほとんどいなくなる、私はこれを想像するわけです。きのう、社民党の国会調査団が入りまして、たまたま私どもも視察した新潟の黒埼町の話がされました。あそこも、2万数千人の黒埼町が新潟市に合併することで指定都市がつくられる。そこだって、総合支所として扱うという確約が、4年もたたないうちに崩れてしまう。そうすると、青森市は、市役所をもう1個というか、あの大きい建物をもう1個持つわけですから、浪岡のためではなくて、青森市のための分庁舎じゃないんですか。 94 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。 95 ◯企画調整課長(石岡 修君) 議員の皆さんにお配りした資料の中で、町が負担しない理由と書いています。その中に、この中に書いていないものもありますけれども、いわゆる青森市役所が狭くなったのは、浪岡町が合併になったから狭くなったのではないと、従前から隣の第一生命ビルとかいろいろなところを借りていまして、年間 5,300万円ですか、 5,000万円以上の借り賃、いわゆる借家賃がかかると。それであれば8億円でも何年かでペイすると、そういうことで買いたいという話でありました。ですから、この柳川庁舎の購入に当たって、町の税金を使う理由はないと、そういうことで負担はしないということを町長が決断したものであります。 96 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 97 ◯5番(工藤祥三君) 最後は区長の問題です。  区長の問題では、いわゆる浪岡の識見のある人を区長にしたいということでありました。区長の問題も、もう一つあるんですけれども、例えば職務執行者ですよ、例えばこの職務執行者というのは、対等合併の場合は一体だれがなるのが一般的なのか、まずこの点から一つお答え願います。 98 ◯議長(福士銀一君) 合併対策室長。 99 ◯合併対策室長(工藤清泰君) 一般的に二つの市町が合併する場合、基本的には次の選挙に出ないという方がなっているのが通例だというふうになっています。 100 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 101 ◯5番(工藤祥三君) なぜこんなことを聞くかといいますと、これは新聞紙上でも問題になりました。2月18日の日に、青森市長から古村一雄町長に、市長職務執行者の選任について協議という形で申し入れがされています。この中に、「私自身が4月1日以降の青森市長職務執行者として就任したいと考えています。判こ押して送ってください」。我々チラシにも書きましたけれども、余りにも、対等合併でありながら、なぜこうまで合併反対の町長とはいっても、はねのけなければならないのか。私は、合併反対の町長が誕生して、4月1日から職務執行者になったからといって、大きな問題が出るとは思っていません。4月1日は4月1日ですよ。3月31日までは、とことん頑張るだろうし、4月1日以降は住民サービスに支障を来してはならない、そういうために私は古村町長は合併対策室を立ち上げて、町民生活を守りながら、合併には抵抗していく、これでまず合併対策室を設置されたと思うんですけれども、その点はどうなんですか。  それと、もう一つ、先ほど言ったように合併反対の方が、たかだか市長が確定するまで職務執行者になったとしても、大きな問題が生じると考えられるのか。 102 ◯議長(福士銀一君) 町長。 103 ◯町長(古村一雄君) まず、青森市長の気持ちもわからないではありません。私は、合併はとめるとも言っていました。また、合併を壊すとも言っていましたので、下手をすれば壊される、4月1日以降になって下手に浪岡町長を職務執行者にすればどうなるかわからない、どういう抵抗をするかわからない、そういう気持ちを持つのは、青森市長としては当然ではないかという気もしますけれども、当選して初めて18日に議会を開いたわけですから、いきなり文書を送りつける、それも判こを押してと、文句あるのであったら25日までというやり方は、やはり県庁所在都市の市長さんのやり方としては大人げないのではないのかと思っています。  それから、職務執行者になる気があるのかどうかということでありますけれども、私は、佐々木市長さんがおやりになるのであればどうぞと。ただし、やはり疑義のある問題については、その前にきちんとお互い合意しなければならない。先ほど対策室長が言いました8項目について、少なくとも私どもは関心があって、方向性をはっきりさせたいわけでありますので、その辺をきっちりしないと職務執行者をだれにするか、きっちりさえすれば、青森の佐々木市長さんが私やりたいと言っているわけですから、おやりになればいい、こういうことも申し上げてはいます。  ただ、青森市としては、すべて決まった、決まっていないのは職務執行者だけということで、双方の協議が暗礁に乗り上げているということであります。 104 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 105 ◯5番(工藤祥三君) 対策室長が、先ほどこんなことをおっしゃっていました。対等合併であるのに申し入れをしなければならないという。やはりここら辺自体が、はっきり言って対等ではないんですよ、もはや。何といいますか、溝が深いといいますか。でも、私は、溝をつくったのは、はっきり言って青森市の側だというふうに思っています。本当は29万人の大所帯なんだから、両手を広げて浪岡に対してどんと来いよと、こういう態度があればいいんですよ。逆に言えば、住民投票にしても、何もそう13人が固まらなくてもいいねと、住民投票させでみながと、それで来ればいいっきゃという、本来はここら辺までの力量がなければ、とてもじゃないけれども対等な合併というのは難しいだろうと、私はそう思っています。たとえ古村町長が職務執行者になったとしても、何も市民の生活を惑わすような、そういうことするはずないんですよ。  そこで、区長の問題です。私は、この区長の問題というのは、やはり浪岡町民が一番関心のある問題だと思っています。町長の出直し町長選挙で、前町長は、合併した暁には私は区長になるんだという、これをあちらこちらで街頭から訴えたわけです。町民の皆さんから、古村一雄という名前を1票投じて、あなたが町長になった。やはり町民とすれば、これから安心できる旧浪岡町を守りたい、旧浪岡町を少しでも安心感を持たせたい、こういう心理は当然働くはずです。幾ら合併の貢献者だからといっても、やめさせられた前町長が区長に選ばれたとすると、これこそ私は大混乱だと思っています。合併反対の人が区長になろうが、合併賛成の人が区長になろうが、私は区長という点では、さほど大きな違いはない。むしろ、町民から選ばれた町長が区長になることによって、住民を見つめることができる、私はこう思うわけなんですが、これは合併対策室長、私の考え、どうでしょう。 106 ◯議長(福士銀一君) 合併対策室長。 107 ◯合併対策室長(工藤清泰君) 工藤議員の意見もごもっともだと思います。  ただ、区長の選任は、新市長の選任事項でございます。ですから、私どもは、10月の合併協定書、それから2月7日の首長確認書、それに基づいてさらにこの区長の件についても、浪岡町長の意向を踏まえて何とか引き継ぎしていただけませんかという覚書、あるいは申し入れまで下げてまでも何とかお願いしているところでございます。その辺をご賢察いただきたいというふうに思います。 108 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 109 ◯5番(工藤祥三君) なかなか苦しいどごだいな、こごはな。  また議会の話に戻ってあれなんですけれども、町長は、最近議会解散という口は余り出さなくなった、私自身余り最近口に出さなくなったと。やはり町会議員の不祥事というのは、直接我々にはね返ってきます。「そったらだ議会解散へばいいじゃな」って、こういう声は当然たくさん既に出ています。議会解散もなかなか簡単ではなくて、この間の4日のように、いわば在任特例という、こういう毒まんじゅうでもって町長を信任してしまうと。私は、あの段階で、4日の日が、臨時議会が、ある意味ではすべてだったと考えています。なぜなれば、例えば議会最終日に、もし議会を解散したならばどうなるのか、そのときに浪岡の町で選挙が3月中に実現されますか。選挙管理委員会事務局長。 110 ◯議長(福士銀一君) 選挙管理委員会事務局長。 111 ◯選挙管理委員会事務局長(工藤照造君) 通常の場合ですと、選挙に要する準備期間というのは1カ月ぐらいかかるわけでありますので、そういうことからすると、なかなか厳しいものがあるのかなと、こう思っています。 112 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 113 ◯5番(工藤祥三君) じゃあ、できるということもあるわけですね。 114 ◯議長(福士銀一君) 選挙管理委員会事務局長。 115 ◯選挙管理委員会事務局長(工藤照造君) 選挙期日の決定については、ご承知のとおり選挙管理委員会を開いて決定するわけでありますけれども、全く不可能ということではないけれども、現状としてはなかなか厳しいものがあるのではないかというふうなことです。 116 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 117 ◯5番(工藤祥三君) なぜこんなことを言うかといいますと、新市になった場合には、議員定数は46人です。今、青森市の市議会は38人、2人欠員です。幾ら浪岡の議員が全員やめたとしても、新市では全体で定数10の補欠選挙を行うわけです。有権者が青森市は24万人ですか、浪岡町が1万 7,000人、定数10のこの補欠選挙で、果たして新市でもって浪岡町の力というのは見せることができるかどうか、これは大変不安になるところであります。  私は、それだけに今回の合併という問題というのは、非常に大きい問題でもあるし、議会が今何をすべきかという点では、非常に注目をされていると。少なくとも、浪岡町が青森市との合併でどんな意思を示すのか、住民投票は実施するという、この点は町長とともども一緒に頑張りたいと考えています。  一つだけ、住民投票は十分間に合う、選管で。 118 ◯議長(福士銀一君) 選挙管理委員会事務局長。 119 ◯選挙管理委員会事務局長(工藤照造君) けさの段階で追加提案で住民投票条例がありました。それで、あの条例案を見てみますと、選挙期日の指定は町長が行うと。それで、投票日の5日前には告示をしなければならないと、そういうふうなことがありますので、その期間がだんだんだんだん短くなってきて、最初は10日、それからその次のときが7日、今回が5日というふうなことでありますので、そういうことからいくと、いつの段階で町長が選挙期日を指定するのかは知りませんけれども、いずれにしてもなかなか時間的に厳しいものがあるなと、こう思っています。 120 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 121 ◯5番(工藤祥三君) 時間的に厳しいものがあるといっても、投票条例が可決をされれば、それに選管も全力を尽くすというのが当たり前ではないんですか。「できる」というふうに言わなければならないんじゃないですか。 122 ◯議長(福士銀一君) 選挙管理委員会事務局長。 123 ◯選挙管理委員会事務局長(工藤照造君) できる・できないとかというふうなことではなくて、これをいつに期日を指定するのかしれませんけれども、現段階で3月31日までの間に行うとすれば、なかなか状況としては厳しいものがあるのかなと。しかし、条例が可決されれば、それに伴って当然施行しなければならないということは確かです。 124 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。 125 ◯5番(工藤祥三君) 今の話で補足なんかはないですか。 126 ◯議長(福士銀一君) 総務課長。 127 ◯総務課長(三浦秀志郎君) まだ議案の審議ではないわけですけれども、あの条例案の内容では、今回3月31日までの間、十分これは可能な時間をとると考えております。 128 ◯議長(福士銀一君) 町長。 129 ◯町長(古村一雄君) 最後に一言、議会解散もできない、住民投票もできない、そうなれば青森市長さんが議会で答弁したように、町民をだまして私が最後の浪岡町長になるために仕組んだ……(「市長のひとり勝だ」の声あり)そうなります。そういうことは絶対にないと思っていましたので。 130 ◯議長(福士銀一君) 5番工藤祥三議員の一般質問が終わりました。  暫時休憩いたします。  2時35分より再開いたします。     午後2時19分 休憩 ───────────────────────────────────────────     午後2時37分 再開 131 ◯議長(福士銀一君) 休憩を取り消して会議を再開いたします。  引き続き一般質問を行います。  4番海老名鉄芳議員の質問を許します。海老名鉄芳議員。(「町長さこまって」の声あり)     〔4番 海老名鉄芳君 登壇〕 132 ◯4番(海老名鉄芳君) 女鹿沢の海老名です。余り笑わないでということで、笑わないようにしてやります。  私は、今回の青森市との合併問題について、基本的に合併の是非は住民投票の結果によって決定すべきであると主張してきた一人であります。  私ども議会は、そもそも市町村合併とはどういう意味があるのか、その結果、住民生活がどのように変化するのか、最も基本的な議論が不足していたのではないかと思われております。  そこで、合併協議の出発は何なのか。それは、町民がそこに住む人の行政をどのような形で進めていくべきかという議論でなく、ただ単にお金がないという財政面からの出発であったということが問題であったのではないかと思われます。  今、政府を中心として、合併を推進している方々は、町村の規模が小さく、自主財源が少ないので、財政危機になったと言っております。ただ、今回の財政の問題は、バブル崩壊後、国が自治体に借金をさせ、景気対策としての公共事業や単独事業を消化させたためであって、その折、政府の許可をもらった地方債をもって行ってきたその償還財源は、地方交付税の上乗せが約束されていた中で今借金の償還のピークを迎えている。その中、交付税は増額でなく減額という、そういう中で今回の財政危機と申しますか、財政が難しくなった。これが、私ども浪岡町を初め、他の町村も含めた現状でもあり、今日の自治体の問題というのは、自治体にあるのではなくて、本来国が責任を持って行わなければならない事態ではないかと、私はそう思っております。  そういう中で、合併特例債、従来と同じような交付税の上乗せに期待して、今回青森市との合併協議を、従来の反省、見直しというものが全くない中進められてきたというのが、今回の青森市との合併の一番の問題点であったのではないかと私は思っております。  私も、任意協議会の委員としまして、合併協議会の中においては、やはり一番基本となる協議事項は行政改革から始めなければならないのではないか、そういうふうに主張しましたけれども、あとの委員は、それに対してだれもこたえてはくれませんでした。  そういう形で今回、新市に移行後、結論を先送りという、そういう協議の中で今浪岡庁舎全体をどういうふうにするのか、さらに柳川庁舎の問題、いろいろな問題がいっぱい出てきております。  ただ、今、古村町長は、この浪岡町と青森市との合併の白紙撤回という中で、浪岡庁舎全体をそれなりに整理し、合併に関しての協議等を合併対策室を設け、それによって新市とのそれなりのきっちりした協議を進めており、この先、していけるのではないかと、私はそう思っております。  今柳川庁舎の問題、新組織体制、新市建設計画等、いろいろ今もってあいまいで、青森市だけの中で合併準備が進められている現状を考える中、今後の浪岡事務所の所在、従来説明されてきた住民サービスについても、大変心配しているところであります。  また、現在の青森市は、この先中核市として県・国から分権を目指している中で、私は今回の合併劇だけでなくて、青森公立大学の不正流用問題を初めとして、自治体の資質は現在の青森市は高いとはとても思えません。前加藤町政と同じように、住民との信頼も納得もなく、住民の意思とのずれも、今の青森市には多く見受けられるのではないかと思っております。本来行政の透明性、説明責任、これらが一番今求められている中で、今の青森佐々木市政というのは、そういうものもきっちりしていなく、さらに先ほど来議論があるように、青森市議会そのもののチェック機能も十分でないのが今の青森市の現状であるならば、そのようなところと合併した浪岡町民2万 1,000人はどうなるのか、私は非常に心配が尽きない現状であります。  私は、新しくスタートする新市ほど、やはり民意を尊重しなければならないというのがスタートの一番の基本ではないかと思っておりますし、市長も議会も、謙虚に民意とは何かということを常に立ちどまってチェックするべきであると思っております。これは、きのう卒業式がありました。その折、古村町長は、やはりいろいろな局面で立ちどまって過去を振り返って見ることは、この先の新しい判断をする一つの非常に有効な手だてであると。昔から温故知新という形でことわざにもありますけれども、そういうふうにきのうも卒業式において諭しておりましたけれども、私も今回、今こういう事態の中で、やはり立ちどまってチェックすべきであると、そう思っております。  今回、大変なエネルギーと時間を私どもは要した。その中で町長リコールの成立、さらに古村新町長の誕生、これは合併反対の町民の民意であるということを、私も住民投票を求める会の議員として確信しておりますし、今平成の大合併の中で、自治体はどう民意をとらえるか、また規模よりも質の向上が自治体に求められているのではないか、そういう視点に立って私は今回一般質問をさせていただきます。  1番に入ります。合併の撤回はどうなるのでありますかであります。  4月1日に新市に移行という中で、どのような見通しを持っているのでありますか。また、若柳地区の分町の経過についても説明をお願いいたします。  2、浪岡町長解職投票の買収事件についてであります。  私ども住民投票を求める会は、1年強、町民とともに民意のあり方、直接民主主義という民主主義の原点に立って、青森市との合併の是非の運動の中での事件であり、大変残念なことであります。私は、これらのことも踏まえ、議会としていかに民意を尊重するかということを今回の事件の中で強く感じておりますが、町長のお考えをお願いいたします。  職務執行者の件であります。  2月18日、青森市佐々木市長から、市長職務執行者、私がやりますという文書が入っているということでありますが、その経過とこの先の方針をお知らせください。私としては、当浪岡町の古村町長が、短い期間であっても新設合併ということであるならば、当町の町長が務めるのは当然のことと思いますが、よろしくお願いいたします。  4番目であります。新市の組織体制についてであります。  青森市との間で素案の提示が1回だけ、浪岡事務所については首長間の調整が進んでいないと聞いております。町長は、合併の撤回は求めるが、合併の事務調整は行うと明らかにしている中で、青森市が協議に応じないのはおかしいのではないかと、私はそのように思っております。青森市側から合併撤回の動きでもあるのでしょうか、それについてお答え願いたいと思います。  5番目であります。柳川庁舎の件であります。  この分庁舎の話は、降ってわいてきた話でありますが、経過を聞きますと任意協議会のスタートした時点からの話であると聞いております。なぜ今の今まで秘密にしておかなければならなかったのかであります。このことは、透明性の求められる中核市にあって、十分な説明、協議を重ねるべきと思いますが、答弁をお願いいたします。  農林水産部についてであります。  さきの町長選の直前、農林部だけでなく、農林水産部の浪岡事務所の設置とありましたが、これは青森市からの情報であります。本当に設置になるのでありますかであります。また、その中身はどういう形になるのかであります。  7番目は、教育現場の混乱は生じないのかであります。  きのう、浪岡中学校の卒業式に出席しました。もしかしたら、浪岡町立がなくなるかもしれないからであります。私は、東青と中南では、いろいろな形で学校教育、さらに現場の方々も影響は出るのではないかと思っております。それら等について、教育委員会の場で十分議論されたのかであります。私は、そうでなかったのではないかと思っております。その中で、子供たちの部活動はどうなるのか、教職員の採用、さらに南地方教育振興会から青森市に行ってどうなるのか、教科書はその折どうなるのか。また、教育委員の人数、人選はどうするのか。その折、新市の中で、私ども議員も同じでありますが、対応できるのかであります。  8番目であります。駅前開発についてであります。  これも、新市で本当に実施するのかであります。また、一連の駅前開発の推進に当たって、都市計画審議会が議論を進めてきたと聞いておりますが、その経過については、最終決定の中で事業変更もあったと聞いていますが、その経過についてもまちづくり交付金との関係の中で説明をお願いいたします。  9番目であります。浪岡町の自立と新たな合併構想についてであります。  さきに、浪岡町の自立を目指した財政計画が提示され、私は十分に検討、理解する能力を持っていない者でありますが、評価はさておき、基本的に自立できるか・できないか、前加藤町政は十分に議論し、町民に理解を求めることから始めるべきではなかったかと、今回の青森市との合併に関して思っております。そうすることによって、民意と申しますか、住民とのずれがなくなり、合併劇もそれなりにスムーズに運んだのではと思っております。  ただ、2回の住民投票の結果によって、青森市との合併は反対、これは明らかに出ているわけでありますので、ぜひ自立ということで財政再建と新しい浪岡町の再生のために、青森市との合併の撤回に、古村町長には最後の最後まで全力を挙げていただきたいと思っております。  そして、古村町長には、やはり行政としての説明責任をきっちりやっていただきたい。情報公開も徹底をする、議会とは常にオープンな議論を通じて結論を出す。私は、このようなことができる町政が、やはり町民が真の豊かさを感じられる浪岡町になるのではないかと思っております。お考えのほどをよろしくお願いいたします。 133 ◯議長(福士銀一君) 町長。     〔町長 古村一雄君 登壇〕 134 ◯町長(古村一雄君) 4番海老名議員にお答えをいたします。  合併の撤回は、まだ私は堅持いたしております。少なくとも、23日の県議会の開会中までは望みをつないでいる。特に根拠があるというわけではありませんし、3月10日、青森市の総務部長が急遽こちらの方にお見えになった際にも、1%の望みは持っている、そういうようなことで会話をしているところであります。  ただ、こうして一方で、撤回はまだ可能性は1%であったとしても、あると言いながら、一方で合併の準備を進めているこの私のやり方に対して、町民にとっては非常にわかりづらいのではないかと私は感じていますが、何とか住民投票が果たして実施できるのかできないのか、私は必ずやりますけれども、住民投票が決まれば3月31日まで私の在任期間中の方向性を明確にしたいと考えていますし、その場というのは、住民集会を開催する、こういうことも検討課題と思っているところであります。全く白紙撤回は不可能というのは考えていないということをご承知いただきたいと思います。  若柳地区の市町村変更問題につきましては、浪岡町と青森市との合併に絡んで、地域住民から常盤村に編入することの請願書が両町村へ提出されましたことから、浪岡町と常盤村の協議のもとにこの問題に取り組むこととなりました。事務的作業につきましては、随時進めてきましたが、町の合併そのものが不安定であったことから、浪岡町の合併を決定した後に取り組むこととし、その旨は地域住民にも説明いたしているようであります。  この問題につきましては、新市移行後、新市の責任において処理されなければならないという点では、浪岡と青森市の共通認識となっておりますけれども、いつまでどういう手続を踏むのかという具体的な手順については、現時点では全く合意はされておりません。すべて、合併を前提にしたとすれば、今後の新市にゆだねられているというのが実情であります。  また、女鹿沢の地区の分町は、できるのかということでありますが、不可能ではない、新市議会の議決があればできるのではないかと。現に、東目屋地区なんかの例を持ち出すまでもないのではないかと思っています。  解職投票の買収事件でありますが、何回も言いますように、言うべき言葉を持たない、このぬかるみはどこまで続くのかというような感じを持っているところでありますし、まず議会自身がこの問題に取り組むべきではないか、対応すべきではないかと考えているところでありますし、求める会の議員団長としての海老名議員のお考えを、むしろお聞きをしたいという心境でございます。  3点目の職務執行者はどうするのかという点に関しましては、合併対策室の方から詳しくご説明させていただきたいと思いますし、新市の組織体制と関連がありますので、農林水産部の設置、その中身等については、総務課長の方から説明を申し上げさせていただきます。
     柳川庁舎の浪岡支所の存在はどうなるのかということでありますけれども、簡単に申し上げれば、浪岡側にとっては何ら合併と関連のない事項というぐあいに私は認識いたしております。  ただ、質問の中にありました、なぜ、今まで秘密にしなければならない理由は何かというのが急遽出されておりました。青森市長が定例の記者会見、2月21日に行っていますが、インターネットでそれを見ますと、マスコミの方で、なぜ経過をもっと早くから前もって話をしておかなかったのですかということに対して、総務部長は、青森市が置かれている財政環境からいって、財源の見通しが立たなければこの取得については不可能という前提で森林管理局側の方と精査をしてきた。買わないこともあり得るというふうなことの中で、最終的に2月上旬に財源のめどがついた。この財源のめどがついたというのは、その前段に、この合併推進債についての活用は、本年2月上旬に、国を含め、県の方から内々で活用可能というふうなお墨つきを、いわばいただいたところであります。こういうことが「青森市長の部屋」というのに載っておりましたので、こういうことからいけば、2月上旬に浪岡町に急遽おじゃまをして、2月8日当時の町長職務代理者に専決処分をさせた、こう考えられるところであります。これ以外に私どもの知る情報は持ち合わせておりません。  7番の教育現場の混乱については、教育委員会の学務課長の方から説明がありますし、駅前開発についても、建設課長の方から詳細に説明を予定しているところであります。  9番目の浪岡町の自立について。また、新たな合併構想についてでありますが、浪岡の自立は町民の大多数が希望していることである、これは2回の投票、出直し町長選挙、さらにその前のリコール署名、住民投票条例を求める署名、有効署名、これらを見ましても 7,000というのをキープしているわけでありますので、今後も法律的に困難な状況というものを打破をしながら、自立の道というのは探ってまいります。そのために、「自立を目指した財政計画」を提示をさせていただきました。  新たな合併構想に関しましては、今後の対応事項でありますので、まずは自立の道を第一に考えたいと思っているところであります。仮に青森市との合併が壊れて、新たな市町村の枠組みで合併すべきだという問題が発生したとすれば、当然住民投票で決着をつけるべきが妥当ではないかと考えています。  ただ、今までのいきさつから言いますと、そういう心配はないものと思っています。なぜかと申しますと、浪岡町は自立できるからであります。以上であります。 135 ◯議長(福士銀一君) 合併対策室長。 136 ◯合併対策室長(工藤清泰君) 職務執行者の件についてお答えいたします。  市長職務執行者の選任というのは、地方自治法施行令第1条の2の規定に基づきまして「長の職務を暫定的に行う者」というふうな形で、関係地方公共団体の長たるものから協議により定めたものというふうにあります。つまり、青森市長佐々木誠造氏と現浪岡町長古村一雄氏のどちらかということになります。  それで、市長職務執行者自体は、短期間といえども市長という業務を行うわけですから、その選任に当たっては、両首長が十分な話し合いをもって決定すべきことであり、佐々木誠造市長が創造会議の会長を務めたから協議に同意するということにはならないと考えております。  これまでの経過は、また繰り返し述べさせていただきますが、2月18日に青森市の総務課長がおいでになり、選任の協議書をいただきました。それで、浪岡側からも、今言った理由によりまして、もう一度お二人が会って再度協議すべきであるというようなことを提示しましたところ、2月24日の首長会談で、佐々木市長の方から私が市長職務執行者になりたいと口頭で協議がなされました。ただ、浪岡側の立場としましては、市長職務執行者の選任に当たって、これまでも申し上げてきましたとおり、覚書等の、いわゆる浪岡町の懸案事項を解決した上で、実は選任に同意したいというようなことで、数度の交渉を重ねてきたわけですが、基本的に青森市側の見解は、2月7日の首長協議の後、いわゆる助役の段階での首長協議の後は、「職務執行者の選任」しか協議のものではないということで、いまだ浪岡側と未調整の部分がかなりあります。浪岡としましては、懸案事項の部分を解決した上で職務執行者の選任に当たりたいと何度も同じように申し入れてきたわけですが、なかなかその状況の打破を図れない段階になっております。  さらに、議員の質問の中に浪岡の町長が務めるべきではないかというご質問がありました。実際的に、町長の公約が「合併撤回」という公約でありますので、今浪岡の町長が、私が職務執行者になりたいというふうに言った場合、そのこと自体は新市を認めることになりますので、非常に矛盾が出てくるわけでございます。ですから、少なくともその点をご賢察いただければと思います。 137 ◯議長(福士銀一君) 総務課長。 138 ◯総務課長(三浦秀志郎君) 4番目の新市組織体制、それから6番目農林水産部の設置であります。  この新市の組織体制につきましては、実は2月7日付、最終的な合意。これは首長協議でありますけれども、この2月7日付で最終合意といいますか、確認されております。これは、古村町長が誕生する前の日付であります。2月7日。  その内容と申しますのは、青森市との合併により浪岡町役場は総合支所的な役割を持たせ、名称を青森市浪岡事務事務所とし7課、総務課、税務課等ありまして全部で7課。それから、教育委員会の組織でありますけれども、これは浪岡教育事務所と称しまして、このもとに6課、その他病院、消防等、これらはほぼそのまま形で残ると、こういうことで、人員の総枠につきましては、廃止される課、統合される課はあるものの、残された課につきましては、基本的には大きな人員の増減はないと、大きくは変化はないものと考えております。  それから、浪岡地域のリンゴ産業等についての組織なわけですけれども、いわゆる農林水産部、これを役場の庁舎の中に配置すると。その下には農業政策課、農地林務課、りんご支援室、この2課1室ですけれども、実質的に3課、これが入ると、こういう対応組織であります。実は、これは2月7日の首長協議で決まったのでありまして、すぐ次の日、2月8日、9日、職員説明会等でも資料を配付して、こうなりますよということは公表している事実であります。  ただ、2月13日、古村町長が誕生してから、実は具体的にこれをどうのこうのという、余りその後は進展はないわけです。したがいまして、その辺は再度確認といいますか、そういう詰めの作業といいますか、その作業はぜひこれからは必要なのではないかなと考えておるところであります。  なお、先ほど海老名議員から、青森から合併撤回の話があったのかと、こういうことは、ありませんでした。以上です。 139 ◯議長(福士銀一君) 学務課長。 140 ◯学務課長(有馬孝彦君) 教育現場の混乱はということでございますけれども、この状況につきましては、子供たち、児童・生徒にとってみた場合、中体連を初め部活動の対外試合などによっては、予選試合の枠組みが南地方から青森市で今度は行うということになるわけで、郡予選で今までもらってある優勝カップとか、それらを返還しなければならないのかというようなことで、ちょっと戸惑いはあるように聞いています。  それから、教職員にとってみますと、浪岡は長年続けてきた南地方の教育振興会という組織から外れて青森市の方へ、その教育研究組織に入るわけですので、これまた多少の戸惑いはあるように聞いてございます。  ただ、青森市との合併が12月で事実上固まったというそのころからは、それぞれに学校の先生方も心の準備を整えてきておりまして、来年度の教育課程を作成するに当たっても、新市の学校管理規則についても、浪岡地域の今現在の学校管理運営規則、これの内容を一部適用させるなど、1年間はそれを適用するなど経過措置を持ってございまして、その調整がついてございます。  それから、教科書はどうなるのかというお話でございますけれども、16年度中に来年使う小学校の教科書については、これは4年に1回採択になるわけですけれども、夏分に採択した当時は、南地方と青森は5教科ほどの違いがありましたけれども、それこそ12月で固まった段階で、これを変更してございます。  それから、教員人事のこと、中南教育事務所から東青教育事務所、こうなった場合のお話でございますけれども、これについては、大分前に新聞でも報道されたように、校長人事については3年間、それから一般教職については5年間で、それぞれ本人の希望に基づいて調整していくというようなことになってございます。  それから、最後の教育委員の人選ということですけれども、これはまず合併段階での4月1日段階は臨時的な教育委員ということになります。というのは、合併と同時に双市町の教育委員は失職しますので、教育委員の人事、双方の失職した中から5名を選ぶというんですか、それは市長職務執行者の選任事項になろうかと思います。以上です。 141 ◯議長(福士銀一君) 建設課長。 142 ◯建設課長(天内善磨呂君) 駅前開発についてご答弁いたします。  浪岡駅周辺地区整備計画につきましては、平成3年3月に作成されました浪岡スリーアロー構想の駅前広場及び商店会活性化計画に関する提言、さらには平成13年2月に作成されました浪岡町長期総合計画にも位置づけされた計画であるということでございます。  県事業によります主要地方道五所川原浪岡線花岡踏切除却事業によりまして、駅の東西を連絡するアップル21地下道、これの建設計画等に伴いまして、駅前の環境が大きく変化することが予想されますために、浪岡の顔である駅前広場、駐車場及び駐輪場の整備、これらの気運が高まりまして、駅前広場基本計画作成のための平成13年に「浪岡駅周辺地区整備協議会」、18名ですけれども、協議会を設立いたしまして、啓蒙活動といたしまして保育園の園児から中学生までの駅前広場絵画展、これを開催してございます。さらには、浪岡高校全生徒にもアンケートを実施しております。これらを踏まえまして、基本計画を作成いたしました。  公営住宅の建設については、「浪岡町長期総合計画」との整合性を図りながら、平成12年、13年度にかけて策定いたしました「浪岡町住宅マスタープラン」では、町の住宅政策の目標と施策、公的住宅供給計画など住宅行政の基本となる事項等を定めておりますが、これによると将来の人口と世帯数から、平成22年度までに公営住宅は約50戸の新規建設が必要であると、こういうふうになっております。  また、平成13年度に策定いたしました「浪岡町公営住宅ストック総合活用計画」、これでは国が進める既設の公営住宅改善事業の見直しと建てかえ事業に加え、既存の躯体を生かしました住戸改善等について検討され、その総合的かつ有効的な活用について示されておりますが、この中では簡易耐火構造の平屋建ての林本団地、これが8戸はございます。それから、花岡団地4戸、これらについては、平成23年までにはこれら12戸が耐用年数を満了するということから、早期に建てかえまたは用途廃止する必要があると、こうなっております。  しかしながら、これを建てかえの場合、現地の敷地が狭小ででありますことから、既存団地の駐車場・緑地、これらが不足していることもありまして、移設建てかえの必要が出てまいりました。  町で進めておりました「浪岡駅前広場周辺整備計画」では、旧市街地の活性化策として、JR浪岡駅の利便性を生かしながら、人口定着とまちなか居住推進の必要性が高かったことから、これらについては、浪岡駅周辺移設建てかえが検討されたところであります。  まちなか居住機能を担う施設といたしましては、移設建てかえ分の12戸、ただいま申し上げました12戸と新規分、これが38戸でございます。合わせて50戸を配置いたしまして、駅前で利便性が高く高度利用が求められることから、中高層住宅を2棟といたしまして、また多様な社会的住宅ニーズに対応したバリアフリー化と高齢者向け等の計画とすることにしております。  同年10月公営住宅誘致のために、まちづくり総合支援事業の事業計画で関連事業に位置づけておくという必要がありますことから、まちづくり総合支援事業に要望することといたしました。  平成14年8月、浪岡駅周辺地区まちづくり事業計画策定協議会を設立いたしまして、これは4回開催してございます。  平成14年12月、東北新幹線八戸駅開業に伴う、連絡特急「つがる」の浪岡駅への停車について、JRに対して積極的に働きかけました結果、浪岡駅に停車することになりまして、これと同時に駅前整備の気運がさらに高まりました。平成15年作成の浪岡町都市計画マスタープランにおける駅前開発計画の上位計画等も踏まえまして、花岡踏切除却事業が完工となりますことから、町としても駅前広場についても要望し、実施の方向に進むことになってございます。  平成15年10月9日より、駅前広場に関する都市計画変更の手続を進めまして、同年12月19日に住民に対する説明会を開催。平成16年1月23日に町の都市計画審議会を開催いたしまして、同年2月23日に県の都市計画審議会を開催。同年3月8日に変更決定いたしまして、これまでの 1,300平米の駅前広場面積を 3,680平米に変更したわけでございます。  その後、平成16年5月に国土交通大臣にまちづくり交付金を要望、同年7月28日の交付決定通知書を受け、現在に至っております。  なおまた、平成16年1月23日の都市計画審議会では、地域交流センターを西側からも入り込めるようにした方がよいのではとの意見も出されておりますが、東西を結ぶ通路がない場合は新たな通路が必要となりますが、実際地下道が現在あるわけでございまして、東西通路は地下道利用でということで、これまでと変わりはございません。以上でございます。 143 ◯議長(福士銀一君) 答弁が終わりました。再質問がありましたら発言願います。海老名議員。 144 ◯4番(海老名鉄芳君) 2月13日、新しい町長に当選後は、古村町長は非常にその間大変な思いをしつつも、浪岡町民の負託にこたえようと、そういう形で誠心誠意、今一生懸命青森市との合併の白紙撤回に取り組んでいることに私も敬意を表したいと、そういうふうに思っております。  私は、やはり今回この平成の大合併というのは、先ほども若干申しましたけれども、いろいろな国の諸事情の中で、これは進めなければならない問題なのかなと、それは私も一つの形としては合併というものは否定しておりません。それで、この青森市との合併そのものも、私は全く根本的に考えられないと、そういうことで私は認識としては持っていなかったのであります。  ただ、今回いろいろな青森市との協議の中で、今の青森佐々木市政、それら等に関しましては、私どもも今回この住民投票を求める会の活動の中で、加藤町政を応援しなければならないと、一緒にやっていかなければならない、そういう思いというのは確かに佐々木現市長にもあったとは思うんですけれども、やはり今回の浪岡のリコール問題並びに出直し町長選というものは、基本的には浪岡町の町民が決めるべき問題であって、佐々木市長並びに青森の方が本来これは口を出すべき問題では私はなかったと、ここを忘れていたのが今の佐々木市政。  もう一点は、事務的にきっちり進めなければならないことは、私は進めればいいと思うんです。それをやらないで、いろいろな形でコメントを出す。一つ、私もこれは新聞の切り抜き、これは先ほど小倉議員も工藤祥三議員も若干申しておりますけれども、2月13日の加藤選挙事務所の中で、「今回の選択は正しい選択でなかった、地域の皆さんにわかってもらうため運動をやってきた」、何かこういう意味不明のことを言っております。選挙2日前、3日前ですか、浪岡にその福士京子なる者が発起人となって「市長と語る会」を開催してみたり、これは本来そういう時期を選ばないでやるべきことを、そういう時期を見計らってやったと。これは、浪岡町民に対する、はっきりした私は敵対行為だと思うんです。そういう行政の基本にも劣るようなことをしている方の今の姿勢というものに対して、やはり私ども浪岡町民が一番怒ったというのが、私は今回の町長選挙の一つの結果ではないかと、そう思っております。  それで、その後、古村町政が誕生いたしまして、役場に入ったら、いろいろなことが決められてしまっていたと。それで、新青森市の設置に向けて、これは2月7日、取扱方針、共同して取り組むことにすると、こういうことで判こを押しているんですけれども、これの持つ意味というのは、私どもまだちょっと理解できないところもあるんですが、これについて説明していただきたいと思うんですけれども。 145 ◯議長(福士銀一君) 合併対策室長。 146 ◯合併対策室長(工藤清泰君) 少なくとも昨年10月に合併協定書が結ばれまして、そこで事務作業、いわゆる業務作業をどういうふうに調整すればいいかということを積み上げてきたわけでございます。その積み上げてきた業務内容、その調整内容を、少なくとも首長協議の前に事務調整としてはこれだけは調整しましたよということを双方確認する作業として、この2月7日の首長確認書が締結されているというふうに理解しております。 147 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 148 ◯4番(海老名鉄芳君) そうしますと、これがその書類なんですけれども、この確認があれば、この後についての浪岡と青森と話し合いというのは、職務代理者以外はあと一切話し合いをするということは要らない状況だということ、そういうことなんですか。 149 ◯議長(福士銀一君) 合併対策室長。 150 ◯合併対策室長(工藤清泰君) 青森市側の考え方は、今議員がおっしゃられたところなんです。市長職務執行者以外はすべて確認済、あるいは整理済だというふうに言っているわけです。ただ、浪岡側としては、懸案事項もありますし、実は未調整の部分も、まだこの確認書の後ろの方にいろいろな事務調整があるわけですが、それが決まっていない部分もあったわけです。ですから、青森市側としては、その調整がついていない部分も今後調整するんだから、ここで確認しているんだからいいじゃないかというような言い方なわけです。ですから、そこに関しましては、浪岡側としましては、少なくとも懸案事項、未調整の部分は、双方覚書で締結した後で市長職務執行者を選任すべきではないかというのが浪岡側の主張だったわけです。 151 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 152 ◯4番(海老名鉄芳君) その辺わかりました。  それで、その過程の中で、青森市の市長との会談を持たれました。さらに、青森市といろいろな協議を、人事の問題にしても、新市の浪岡事務所の組織体制にしましても、まだまだ協議しなければならない課題というのはいっぱいあるわけなんですけれども、その中で古村町長は、青森市との合併は白紙撤回だけれども、4月1日に向けて事務調整はきっちりやっていく、そういうふうに1回目の首長会議の中で双方とも確認しているわけですよね。その中において、やはり私ども浪岡町としましては、今回青森市との重要協議の中で8点につきまして、先ほども対策室長の方から要望と申しますか、確認をしたいと、そういう形で協議を申し入れたわけなんですけれども、それに対して一切、青森市としては取り扱わないと、そういう状況なわけなんですけれども、例えばこの8項目の協議が、青森市と協議がこの先も一切持たれないと、そういう場合はどういうことが予想されるのか、例えば4月1日に向けてですね、その辺につきまして総務課長の方から。 153 ◯議長(福士銀一君) 総務課長。 154 ◯総務課長(三浦秀志郎君) 実は、対策室を中心に8項目程度要求といいますか、提示はしてあります。その中に、総務課所管のものが結構あるわけですけれども、例えば若柳地区の境界の事案につきましても、若柳地区の地域住民は何を一番心配しているかといいますと、旧浪岡、まだ3月31日まで浪岡町でありますけれども、この中で処理できなかったわけであります。新しい市が処理することになると。そうした場合に、新しい市がどういう対応をしてくれるか何も担保がないと、どうなるか不安であると、こういうことでありますので、できますれば私たちの方でも3月31日までの間には、例えば覚書なり、あるいは何らかの協議書なりの中に具体的な文言で表現して、4月1日以降もこの問題は真剣に新市において対応するんだという文言をぜひ挿入すべきであると、こういう主張なわけです。これが、全くそういうことを表現が、文書ができなくて、このままいってしまうと。そうなればそうなるだけの話で、これは4月1日以降果たしてそういう、それまでいろいろと口頭なり、いろいろな話し合いの中で言われましたことが、果たして確実にそれが履行されるのかどうか担保がないと、こういうことになるわけです。  あるいは、給与格差の問題を、実は私どもの方でも主張しております。職員の給与の問題は、やはり双方の給与の決定、位置づけが、給与制度が若干違うわけですので。具体的に言いますと、青森の方がやはり高いわけです、職員の給料が浪岡町の場合低い。こういうのは、やはりきっちりした形でこれは調整すべきではないかと。  ただ、非常に多くの職員、浪岡町の職員 300何人も絡んでいるわけですから、4月1日発令の時点で一挙に解決することは、これはなかなか大変なことではあります。その辺は、私たちも事情をわかりますので、ある意味では時間をかけてでも、この辺は、方向性はひとつそういう格差を埋める作業をきっちりやるということをこの3月31日までの間に、合併する前の段階で覚書等にきっちり表現してやってほしいというのが我々の主張なわけですけれども、なかなかその辺も具体的に文言を挿入して文書を書くということについては、やはり難色を示しているというか、そういう状況なわけです。いずれにしましても、そういうのが数点ございます。  何もそういうのが全くこれから進展がなくて、このまま行けばどうなるのかということは、やはりこれはケース・バイ・ケースといいますか、それぞれの事案によっては、ある意味では4月1日以降の新市のそれにかかっているわけで、予想はつきませんけれども、何としても私たちとしましては、確実にその辺をお願いするために、3月31日までには何回でも頑張りまして、できればそういう場を設定していただいて私たちの主張をきっちり出したいなと、そのように思っております。 155 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 156 ◯4番(海老名鉄芳君) 私は、やはり古村町政が誕生しまして、この8項目の重要協議というのは、これは町民から選ばれた町長としましては、合併の是非を争点として選ばれた町長としては、最低限の要求ではないか、話し合いに対する提示ではないかと、そのように私は思っているんですけれども、それすらもやはり飲めない今の青森市というのは、先ほども申しましたけれども、私はこの先非常に心配であると。  それで、私は、今回この中において、分町も視野に入れ民意に沿った行政対応をしたいと、そういうふうに申し入れているわけなんですけれども、これら等もそれなりに棚上げしても、やはり青森市としても協議には臨むべきだと思うんですけれども、それすらもやらない。  それと、今企画課長の方から話のあった職員の給与の問題、私はこの問題というのは、浪岡町では譲ってはならない問題ではないかと思うんです。やはり同じ職員として、議員は明らかに差がつけられました、在任でも、それでも職員はそれなりの格差を埋めて合併するべきだと私は思うんです。それら等につきましては、きっちりやっていただきたいと。  それで、先ほど農林水産部の件につきまして、ちょっとお聞きしたいんですけれども、農林水産部というのは、これが来まして、これは企画課長に聞いた方がよろしいのではないかと思うんですけれども、具体的に従来と農業に対する機構としての行政効果というのは、いっぱい出てくるわけなんですか、その辺につきまして説明願えれば。 157 ◯議長(福士銀一君) 総務課長。 158 ◯総務課長(三浦秀志郎君) 現在、浪岡町に農政課があるわけです。陣容は十五、六名でしたでしょうか。これが、浪岡町の庁舎の中に農林水産部という形で、部の下に3課を配置すると。想定されるその3課の総数というのは、かなり、四、五十名という、これはまだ実は正確な数字は確認されていないわけですけれども、相当数でございます。それだけの陣容と、それから組織的には農業政策、りんご支援、あるいは農地林務という形で三つの組織を設けて、これはただ浪岡町の区域だけに限定して行われる仕事でなくて、全青森市区域を見た組織ではありますけれども、しかしこの組織が浪岡町役場の中に置かれるということ自体、非常に浪岡町の町民にとりましてはスピーディーな行政がすぐ執行されるということもありますし、少なくとも浪岡町のリンゴや農政面においては、大きなこれはメリットがあるのではないかなと、そのようには考えております。 159 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 160 ◯4番(海老名鉄芳君) ちょうどこれは選挙直前でありましたので、この発表があったのはですね。私が、農林水産部ができてどういうふうに変わるのかなという話を太田 一議員に申しましたら、青森市みたいな大きなまちでは、その部長というのが、やはりそういうのを市長に告げる、それが非常に持つ意味合いが大きいのではないかと、そういうふうに私に教えてくれまして、私も「ははあ」と思ったんですけれども、そういう意味では農林水産部がこの浪岡にできるというのは、非常に持つ意味合いというのは大きいわけなんですけれども、これはりんご支援室というのがこの先できるわけですよね。それで、今回浪岡町と青森市との合併協議の中で、浪岡町のもろもろのリンゴ、さらに農業に対する事務調整というのは、これはついておりまして、このりんご支援室というのは、その範囲以外のことはやらないということですね、その辺はだれがこれは答弁してくれるのかな。 161 ◯議長(福士銀一君) 農政課長。 162 ◯農政課長(成田豊昭君) ただいま総務課長が組織についてご説明したわけですけれども、町においてもいろいろ農林部について検討はまずいたしてございます。その中で、組織を担当する部署が青森市といろいろな協議を重ねた結果において、りんご支援室が出てきたと。それで、当初私どもの農政課で考えていたのは、りんご農産課という課を考えていたわけです、実は。それはどういう内容かといいますと、浪岡町が新市になった場合には食料供給の拠点になると、そういうことが早く示されておりましたので、そうなればリンゴ、野菜、花卉、米、これらを総合的に対応すべきでないかと、そういうことでりんご農産課というのを、うちの方では当初課内で検討していたわけですけれども、最終的に合意になったのが、りんご支援室が農業政策課の下といいますか、その課の中に位置づけられていると。それで、これについては、特別リンゴにこだわった対応をするということで、私どもが当初考えていた米、リンゴ、花卉、野菜、これらについては農業政策課の中で対応すると。あくまでも、りんご支援室はリンゴにこだわった対応ということを私は伺っております。 163 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 164 ◯4番(海老名鉄芳君) その件につきましては、これからいろいろな協議をしなければならないし、その中でまたこの地域に合ったものは考えられる、そういうこともあり得るのではないかと、合併ということになればですね。  駅前開発につきまして、時間も大分なくなってまいりましたので、ちょっとお聞きしたいと思います。  仮に自立するとしましたら、今の浪岡の駅前開発というのは、これは当然見直しをしなければならないわけなんですけれども、仮にスムーズにこの先合併と、いろいろなケースを言いますので複雑なんですけれども、合併に進みまして、この駅前開発というのは、今当初の計画どおり進むと思うんですか、進まないと思いますか。その辺につきまして、これはあくまでも当事者でなくなる可能性もあると思いますので、一応観測でよろしいので、ちょっとお聞きしたいと思います。 165 ◯議長(福士銀一君) 町長。 166 ◯町長(古村一雄君) この駅前開発、合併したとすれば計画どおり進むのかということだと思うのですが、旧営林局も独自で買えないわけですから、果たして40億円の事業をやれるのか、全くもって私は疑問だと思っています。すぐその後に青森市は新幹線絡みの整備事業がメジロ押しということから考えても、青森市は浪岡町よりも財政が厳しいのではないかと。市長や総務部長は、浪岡町は財政は立ち行かないということで、このインターネットで言っていますけれども、こうしてみますと青森市の方は絞っても滴も出ない、私どもの方では、まだまだ絞れば滴り落ちるものが出てくるというような財政状況と見た方が正しいのではないかと思っています。 167 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 168 ◯4番(海老名鉄芳君) 今は、仮に合併したらどうなるのかと。これが仮に自立すると、そういう場合ですと、今の合併対策室等ではどのような見直しをしなければならないのか。それにつきまして、ごく簡単でよろしいので、よろしくお願いします。 169 ◯議長(福士銀一君) 合併対策室長。 170 ◯合併対策室長(工藤清泰君) 自立を目指した財政計画の中で、町長公約に基づいて、この駅前開発の部分は見直しをしております。  ただ、第1回目の段階で出した財政計画、それからきょう資料提示しました財政計画の中で、少なくとも人件費をかなり抑制した段階になっております。ですから、投資的経費、あるいは建設事業としてどれぐらいその部分を見るかということは、これはこれからの検討課題となっていきますので、少なくともまちづくり対策事業として、いわゆる補助事業ベースにのせたものを即さまやめるというわけにはいきません。少なくとも、どういう形にしても見直しをしながら進めるということだけは、今後自立を目指した中でも対応できるというふうに考えております。 171 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 172 ◯4番(海老名鉄芳君) 私は、今回駅前開発というのは、本当に十分に議論されて行われてきていたのかと、それら等につきましても、やはり若干疑問を感じておりますし、またこの駅前開発そのものが、今行政で求められている透明性と申しますか、そういう情報公開がきっちりなされた中でいろいろな用途変更等も行われてきたのか、それら等につきましても非常にあいまいな部分があると思っております。  今回のこの駅前開発につきまして、都市計画の変更というのが15年10月9日から手続が進められているわけなんですけれども、これら等の経過の中で、浪岡町都市計画審議会というものが1月23日午前10時から役場2階の大会議室で開かれているわけなんですけれども、そのいろいろな議事録というのをちょっと今私確認させてもらったんですけれども、この中におきまして、今回の計画変更についての議論というのは、ほとんど行われていないわけですよね。一説によれば、この用地は議長の倉庫が入っていると、この中にですね。それも、いろいろな働きかけがあったのではないかと、そういううわさもまた流れている中で今回用途変更が行われたわけですよね。私は、それら等の経過が、やはり都市計画審議会の中できっちり議論されているのであれば、これは何ら問題ないと思うんですけれども、そういう形で非常にあいまいな形で物事が進んだと。それら等については、これは担当課長から聞いても何ともならないと思いますので、新しい町長の方から、どういう形で経過を聞いているのか、それにつきまして質問させていただきたいと思います。 173 ◯議長(福士銀一君) 建設課長。 174 ◯建設課長(天内善磨呂君) おっしゃっていることが、ちょっといま一あれなんですけれども、その中で議長の用地が入ってどういう形で云々というふうなご質問なんですけれども、変な形での話は、そういううわさのようなことは一切ございません。 175 ◯議長(福士銀一君) 町長。 176 ◯町長(古村一雄君) 経過は聞いていません。(「はい、わかりました」の声あり) 177 ◯議長(福士銀一君) 海老名議員。 178 ◯4番(海老名鉄芳君) 駅前開発は、この先いろいろな形で、いずれにしても、合併するにしましても、しないにしましても、やはり私は見直しというものがきっちり情報公開がされ、透明性のある行政の中で十分な説明がある中で進めていただきたいと、そう思っております。  時間もほんのちょっとよりなくなりましたので、これは古村町長の最も主張したいことではないかと私は思うんですけれども、今回青森市との合併というものを古村町長は選挙戦の折、やはり住民といかに密着した行政で物事をやっていくかということを町長選挙の中で非常に強く訴えていたと思うんです。それで、合併のあり方というのは、人口規模の拡大だけでは、私もこれは整理できる問題でもないし、少子化問題そのものも、人口が多くなったから少子化問題が解決するわけでもないし、逆に高齢化社会になったとき、高齢化社会の中での地域の自治体というのはどうあるべきかということを、私はもっともっと議論をした中で、合併というものの枠組みがどうあるべきかというものを、もう一回考えてみるべきだと思っております。  それで、その中で、先ほど申しましたけれども、やはり最低限今回の合併の期日というものが4月1日でなくて、もう1年間でも、仮に青森市と合併する場合でも、延長して、その間いろいろな再協議を積み重ねた中で浪岡町の町民も理解をし、青森市民の理解も得られ、その中で新市としてスタートする、これが一番よい合併になるのではないかと、そのように考えております。ですから、やはり……、今、後ろの方で太田議員も申しましたけれども、きのうの卒業式で町長も申されておりましたけれども、やはり一服をすると、これが今浪岡町と青森市の間で求められていることではないかと思っております。それにつきまして、町長、簡単に、時間もないようですので。 179 ◯議長(福士銀一君) 町長。 180 ◯町長(古村一雄君) この辺で一服というのは、当然必要かと思いますけれども、法的には極めて難しい。特に、海老名議員がおっしゃいましたように、必ずしも大きい市になったからといって地域なり住民が幸せになるとは考えていません。むしろ、コンパクトな今の浪岡町の方が、高齢社会にとっては適当ではないのかと。「遠くの親戚よりも近くの他人」と言いますので、私はそういう感じを持っています。  最後に、立ったついでに申し上げさせていただきたいんですが、進展がなければどうなるのかという質問も先ほどありました。まず、ここまで来た以上、この混乱はだれが、だれだれと、どこの場面で、どういう条件で収拾すべきなのか、されるべきなのかというのは、私の頭にあるわけでありますけれども、やはりリコール投票を待たずに合併を決めてしまった知事、県議会、この辺ではないかと。  特に、県知事は、1回より、短時間しかお会いしていませんけれども、合併をしなさいと言った一方で、分町の相談にものりますよと。これは、知事は本心ではないかとは思いますけれども、私の方はそう受けとめてもいるわけなので、果たして分町という担保を3月31日まで引き出せるのかどうか、どういう場面で担保をとれるのか、こういうところが全く進んでいないし、私ども感触もない。そうしている間に、新市の市長選挙は刻一刻と近づいてきて、佐々木市長も身動きとれない、こういう状況がだんだん深刻になっているのではないか。こういうままで合併をすれば、相当混乱をするだろうという心配もしているところでありますので、あすもう一日一般質問の時間がありますので、お互い議論をしてみたいと思っています。(「質問終わります」の声あり) 181 ◯議長(福士銀一君) 4番海老名鉄芳議員の一般質問が終わりました。(「議長、動議」「賛成」の声あり)  動議は成立しません。(「賛成ってしたべさ」の声あり)
     賛成者がありますので、動議は成立します。  あらかじめ時間を延長します。  暫時休憩します。     午後3時56分 休憩 ───────────────────────────────────────────     午後4時26分 再開 182 ◯議長(福士銀一君) 休憩を取り消して会議を再開いたします。  一戸議員から動議が提出されました。この動議は、所定の賛成者がありますので成立いたしました。  一戸議員より、動議の説明を願います。 183 ◯2番(一戸善正君) 今定例会に青森市役所の分庁舎、柳川庁舎の取得に関する決議案の提出を追加提案したいというふうに思います。(「追加提案」「そした動議あるもんだな」「議長、ちゃんとさ」の声あり) 184 ◯議長(福士銀一君) 暫時休憩します。     午後4時28分 休憩 ───────────────────────────────────────────     午後4時51分 再開 185 ◯議長(福士銀一君) 休憩を取り消して会議を再開いたします。  一戸議員。 186 ◯2番(一戸善正君) 先ほどの動議を取り消しいたします。 187 ◯議長(福士銀一君) 一戸議員から、動議の取り消しの申し出がありました。申し出のとおり許可することにご異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 188 ◯議長(福士銀一君) 異議がないようですので、動議を取り消しいたします。  本日はこれをもって日程を終了いたしました。  どうもご苦労さまでした。  この後議員全員協議会を開催しますので、議員控室にお集まりください。     午後4時51分 散会 TOP▲ ©2005Aomori City Assembly. All Rights Reserved. 青森市議会ホームページ │ 青森市ホームページ...