私自身にとりましても、さきの議会でも申し上げましたが、浪岡町の町民の方々にとって、この合併の選択は間違いなかったという誇りを持って議会の議決に臨みたいと考えております。これらのことを踏まえて、次のことにつきお伺いいたします。
1、サービスは高く、負担は低くのこの原則は、合併後も恒久的に継続されるのでしょうか、あるいは通過措置としてのものなのでしょうか。町民にとって負担増となるもの、負担減となるものを対比し、経済、福祉、教育など立て分け、具体的な数値、情報の提示をお願いいたします。
また、この原則を浪岡町民のために恒久的に適用させていく場合、私は、この原則は合併に関する重要な基底部をなすものだと考えます。浪岡、青森の合併協議の過程において、どのような方策、手段がとられるのでしょうか。また、町民への説明は、どのような形で行われるのでしょうか。
2、調整委員会や
ビジョン検討委員会、小委員会における協議において、この原則に沿った主張、討論がなされているかという点でございます。例えば
ビジョン検討委員会を例にとりますと、
ビジョン検討委員会は
市町村建設計画素案策定方針に関し、浪岡町民からの提言を受けるために設置された委員会であります。この原則がどのような形で受けとめられ、町民からの提言を収集し、さらにそれが浪岡町のビジョンへと反映されているのでしょうか。今、
ビジョン検討委員会の例をとりましたが、同様に調整委員会や五つの小委員会では、それぞれの委員が趣旨を理解し、この原則に沿った主張、討論がなされているのでしょうか、お伺いいたします。
項目2、
男女共同参画、今後の推進方策についてであります。
この運動は、まだまだ浸透度が低く、なぜかと考えまして、少しその理念について考えてみたいと思いました。
男女共同参画社会の理念は、その淵源をたどってみますと、第2次
世界大戦終了後の1945年、国連が平和のために創設され、その翌年の1946年、この年は私が生まれた年になるのですが、国連に女性の地位委員会という委員会が誕生したことに始まります。
その後、この委員会は、女性の地位向上のために活動を進め、大キャンペーンとして1975年を「国際婦人年」とし、その年に
メキシコシティーで第1回の
世界女性会議を開催しました。その後、1980年第2回目はコペンハーゲン、第3回1985年ナイロビ、ケニア、1995年第4回は北京で開催され、私も出席いたしました。
国連の
世界女性会議とともに、また時代の変化、世界の動き、日本国内の動きとともに、日本の女性政策の潮流は今日に至っています。
男女共同参画社会の促進は、これまでも、そしてこれからも、国連や諸外国の
国内本部機構とも連携しているという点を念頭に置くことが大切です。
そして、最も重要なことは、
男女共同参画、この漢字ばかりのかたく難しい感じを受ける取り組みは、実は最も身近な私たちの現実の生活の中でなされるということです。我が国において画期的であったのは、1999年6月「
男女共同参画基本法」の成立であります。まさに、新しい時代に入った感があります。これは、
少子高齢社会、就業構造の変化、家族形態やライフスタイルの多様化、国際化、地球環境の問題など、さまざまな社会からの要請に沿ったものであると考えられます。
さて、このような
男女共同参画社会への取り組みの流れがあるわけですが、ここ浪岡町では、平成12年、
男女共同参画社会推進委員会を立ち上げ、これまでに2回のフォーラムがなされ、平成15年度11月に意識調査のためのアンケートを実施、15年度中に浪岡町
男女共同参画行動プランを策定する予定であります。これまでの経緯を踏まえて、来年度の方策についてお伺いいたします。
1、浪岡町において
男女共同参画社会の実現を推進、またこれまで以上に促進していくために行政は何をしなければならないかという目標について、また具体的施策について。
2、浪岡町において、内閣府が提唱する六つのポジティブアクション、11の重点目標、これらを浪岡町の現状に即した形で総合的、かつ計画的に推進していくためのポイントは何でしょうか。
次に、質問2の
男女共同参画社会の推進方策について、青森市に学ぶべきことが多々あるのではないかについてですが、青森市における取り組みは、昭和55年に始まり、昨年は「
日本女性会議あおもり2002」が青森市で開催されました。それに先立ち、昨年2月には、青森市助役佐藤健一氏を招いて、浪岡町
男女共同参画社会推進フォーラムを開催いたしました。その提言の中から、浪岡町の来年度の方策等に結びつく手がかりはなかったでしょうか。浪岡町独自の特性を生かした方策についてお伺いいたします。
項目3、町立病院に産婦人科や
女性専門外来が必要、設置の可能性はでありますが、この質問は、中年の男性と1歳のお子さんを持つ31歳の女性からいただいたものに基づいております。ある中年の男性の方が、私が道で会ったとき、うちのおばあちゃんは83歳で現在黒石市の婦人科に通院している。車で連れていって、病院で待って、薬をもらって帰ってくるのは、本人にとっても家族にとっても一日仕事です。病人は非常に疲れるし、家族も大変です。これからは高齢者がふえていくので、町立病院には婦人科の設置がぜひとも必要であるという要望でありました。また、31歳の女性の方は、第2子は欲しいけれども、乳児は家に置いていけないので、連れていくとすると、例えば青森市内の産科に行く場合、時間はかかるし、冬などは往復するだけでも大変。また、乳児を連れて病院での待ち時間などを考えると、とても面倒になる。少子高齢化と騒いでいるのに、子供を産むのが何だかおっくうになってくる。浪岡は、近隣市町村へのアクセスはよいけれども、そこへ行くまでには時間がかかるので、町立病院に産科は絶対必要ですというものでした。
このお二人は、今後、町立病院に産婦人科の設置が必要だということを話されました。町立病院の産婦人科の設置の可能性についてお伺いいたします。
次に、
女性専門外来の必要性について。
女性専門外来とは、女性に特有な疾患への対応、女性のための総合的な
医療サービスの提供を目的とした
女性専門外来が、ここ二、三年の間に日本全国に急速に広まっています。性差に基づく医療、ジェンダースペシフィックメディスンの実現を目指したものです。
女性専門外来の診療に携わる担当医は女性医師です。女性は、その人生の過程において、特有の健康上の問題と遭遇します。例えば骨粗しょう症や更年期、閉経に伴うさまざまな女性特有の心身の不調や、病気では乳がん、子宮がん、卵巣がんなど、また胃がん、大腸がんなどは男性に比べて罹患率が高くなっています。40歳、50歳代と若年での罹患年齢が低く、死亡率は高くなっています。これらは早期発見と早期治療が必要であり、早期に診断ができれば予後も良好です。女性の疾患の背後には、介護や配偶者や家族、職場の人間関係など社会的な問題を抱えていることもあります。また、受診に抵抗のあるデリケートな疾患の早期発見、治療の可能性や、どの科を受診したらよいのかわからない、そうした受診者の指導をするプライマリーケア、初期治療の役割を果たすことも重要な点です。
女性の健康の問題は、家族や家庭生活において、また女性がみずからの人生を主体的に考えていく上で非常に大切です。
少子高齢化社会を見据えた新しい医療の形として大きな役割を果たすと考えられる、
女性専門外来の浪岡町への設置の可能性はあるのでしょうか。以上、2点につきお伺いいたします。
項目4、下痢、腹痛、嘔吐、入院など、町内の保育園の園児に集団感染症が発生しましたが、入院手続、公衆衛生上の指導などは適切になされたのでしょうかについてでありますが、平成15年10月23日、町内の保育園で定数60名の園児に対し42人の園児に嘔吐、腹痛、下痢の発症が見られ、うち3歳の女児が4日間の入院、5歳男児が5日間入院されたということですが、まずこの経過及び措置について、また園児及び保護者への連絡、説明について、公衆衛生上の手続及び指導についてご説明いただきたいと思います。
項目5、特色ある教育の一環として、小学校の段階から英語教育の導入をについてであります。
浪岡町
長期総合計画において、ゆとりある学校教育の推進、その教育活動につきまして、平成3年より
ジェットプログラムを展開、語学指導を行う
外国人英語教師を浪岡中に1名配置しておりますが、その授業時間の配分、また町内全小学校における英語授業の
タイムテーブルについてお伺いいたします。
2点目として、浪岡町において学校が主体性を発揮し、小学校の段階から英語教育をという保護者の声を取り入れていく方策はないものでしょうか。また、例えば研究開発校として英語教育を導入できないものでしょうか。
以上で一般質問を終わります。
4 ◯議長(福士銀一君) 町長。
〔町長 加藤新吉君 登壇〕
5 ◯町長(加藤新吉君) おはようございます。
9番
塚本艶子議員の質問にお答えをいたします。
まず最初に、合併についてでございます。
当町と青森市は、合併に向けて10月1日をもって任意協議会の事務局を設置し、10月6日付で合併に関する具体的な事項を検討するために「青森浪岡21
世紀まちづくり創造会議」を設立して合併協議に着手したところでございます。
この創造会議においての主な業務は、一つには、両市町それぞれの行政制度の調整、いわゆる事務事業の調整と、二つ目には、どのようなまちづくりをするのかといった「
新市建設計画策定素案」の策定であります。
その中で、事務事業の調整については、「青森浪岡21
世紀まちづくり創造会議」の下部組織に五つの専門部会、総務・企画部会、産業・経済部会、建設・
上下水道部会、福祉・環境・衛生部会、教育・文化部会を設け、協議をし、調整を図ることとしてございます。
また、当町においての体制は、「浪岡町
合併調整会議」を早々に立ち上げ、その下部組織に任意協議会の部会に連動する組織として五つの小委員会を設け、両市町の行政水準や
住民サービス等の相違点を検証し、整理し、調整を図ることで協議を重ねてございます。
その調整に当たっては、創造会議の方針として「
各種行政制度の調整に当たっては、合併によって
サービス水準を落とさないよう配慮する」と決定しております。当町においても、創造会議の方針に沿った方向で調整委員会において決定したものであります。
現在、創造会議も第3回の協議を数え、事務事業の調整につきましては、全調整件数約 1,500件のうち、法定協議会で協議するとした件数を除いた 1,250件のうち 301件が協議されましたが、その内訳は、青森市の独自の制度 189件、それから両市町が有する制度78件、浪岡町の独自の制度が34件となっており、どのように調整されたのかといいますと、青森市の制度を適用する 165件、青森市においては現行の制度を適用する24件、両市町の制度を統合する63件、青森市の例により両市町の制度を統合する4件、両市町とも現行の制度を適用する4件、浪岡町の制度を廃止する7件、浪岡町においては現行の制度を適用する25件、浪岡町の制度を廃止する9件となってございます。
この中で、合併後の新市として、現在の青森市より負担増が想定されるものは、
転作推進事業、
全国市議会議長会に代表されるように人口が増加することによる負担金の増は16件で、その金額は 240万円余りとなっており、また負担減となるものは、
全国積雪寒冷地帯振興協議会など、合併することによって組織が統合されることから負担金の減額になるものや、
黒石地区農業改良普及協議会負担金のように、合併することによって組織から脱会するなどによって負担金や補助金、交付金の減額になるものが61件、金額にいたしまして 307万円ほどになってございます。
市町村合併につきましては、それぞれの地域住民の合意によってなし得ることができるものであって、地域住民の意向を反映させることが最も重要な課題だと考えてございます。この意味から、行政は地域住民に情報の提供をするとともに、民意の取り込みにも配慮しなければならないと考えております。創造会議においての情報は、一つに両市町の窓口で議事録を縦覧する、二つには
インターネットホームページ掲載、三つには「創造会議だより」の発行、4についてシンポジウムの開催等であり、町独自の情報提供は、一つに町広報掲載、二つにはパンフレットの発行、三つに説明会、座談会の開催を実行あるいは計画をし、あらゆる手段を講じて行うこととしてございます。
しかし、議員のお求めになる住民の負担の軽減を整理しての情報提供には、調整作業の進捗状況から、明年2月以降になるものと予想されますので、ご理解を賜りたいと、こう思います。
次に、調整委員会や
ビジョン検討委員会、小委員会で、この原則に沿った主張や討論がなされているのかであります。
両市町の行政制度の調整においては、両市町の制度を比較検討して、地域住民にマイナスにならないように工夫をすることとしてございます。
しかし、税金など制度上どうしても最終的に負担増となるものもございます。これらには、合併特例法の優遇措置であります不均一課税の導入などの配慮が必要となってまいります。現時点では、小委員会で調整のついた事務事業の件数はおよそ 600件で、このうち 301件が創造会議で検討されたところでございます。
創造会議での検討状況に関しては、先ほど述べたとおりでありますが、先に調整のつきやすい事項から取りかかっておりますことから、難しい事項はこれから調整に入ることで「サービスは高く、負担は低く、浪岡町独自のものは残す」という原則に沿って創意工夫をして調整をしなければならないと考えてございます。
次に、
男女共同参画についてでございます。
平成11年6月に制定された
男女共同参画基本法は、これまでの社会的な変貌の背景から将来を展望し、国政の重要課題の一つとして、五つの柱を基本理念として定めております。
この基本法に基づく初めての基本計画「
男女共同参画基本計画」は、平成12年12月に閣議決定されております。基本計画では、11の重点目標を掲げ、平成22年度までを見越した施策の基本方向と平成17年度末までに実施する具体的な施策について言及しております。
各自治体の行動計画は、この基本計画をよりどころとして策定されており、青森県にあっても、平成14年6月に「あ
おもり男女共同参画プラン21」の改訂版を策定し、
男女共同参画社会推進に向けた取り組みを行ってございます。
浪岡町の
男女共同参画の取り組みは、平成12年10月に浪岡町
男女共同参画社会推進委員会を立ち上げ、これまでも活動を継続しております。
具体的には、これまで開催された2回の「
男女共同参画フォーラム」の結果から、浪岡町における
男女共同参画推進のために整理すべき問題点を検証し、今後は、例えば社会活動、男女平等、人権、教育、労働、高齢・少子化の問題等を骨子とした
行動計画策定の検討を行わなければなりません。
議員ご承知のとおり、浪岡町の
男女共同参画の取り組みは、まだ基本的な事項の確認の段階であると認識しております。
このことから、平成15年11月に実施したアンケートの集計結果は、広く町民に周知し、また認識を深めるなどの啓蒙活動も推進し、これから策定する行動計画に反映させなければなりません。これまでの浪岡町の活動は、国が示す
男女共同参画基本計画の理念に沿ったものであり、今後とも活動の理念として位置づけなければなりません。
いずれにしましても、浪岡町
男女共同参画社会推進委員会にあっては、これまでの活動の軌跡を踏襲し、行政が設定したテーマに沿って活動を展開するのではなく、推進委員みずからが問題意識や現状の考察等から「浪岡町の行動計画」を策定するという明確な意識に基づいており、その方向は今後も変わるものではありません。
次に、
男女共同参画推進方策について、青森市に学ぶべきことが多々あるのではないかと、こういう質問でございます。
男女共同参画の取り組みは、青森市はこれまで全国的に見ても先進的に行われております。平成14年10月には「
日本女性会議あおもり2002」が開催されました。
青森市の
男女共同参画施策の主なものでありますけれども、昭和55年4月に青森市
婦人問題行政連絡会議が設置され、さまざまな団体で活躍する女性の方々が市民運動にかかわり、昭和56年には青森市
婦人意識調査を実施したことを契機に、これまで活動の中心となる人材育成のための
リーダー養成研修を実施し、市民運動を新しい時代の変化に合わせる意識の涵養を図っております。
以降、平成7年の
青森女性プラン21の策定、北京会議に4名の市民を派遣、平成8年には女性情報誌の発刊を通じて女性の問題や
男女共同参画の問題を考えるなど、さまざまな行動を起こしております。
今、私たちが青森市に一番学びたいことは、第2回目のフォーラムにおける青森市の取り組みの姿勢、つまり行政は
男女共同参画活動にかかわる団体等と問題意識を共有し、同じ視線で方向性を見出そうとすることではないかと思います。
とはいえ、やはり浪岡町にあっては、地域的な特性や文化的・社会的・歴史的な背景などを見据え、これまで継続している個性豊かな活動を体系化しなければならないと、こう思ってございます。
次に、町立病院についてでございます。
町立病院の産婦人科は、平成10年度を最後に休診となっております。あらゆる機会に医師派遣の依頼をしてきたところでありますけれども、これに対して大学側からは、産婦人科を希望する医師が減少していること、産婦人科は複数の医師の配置が望ましいことなどが病院に要望され、また病院としては、助産師の確保、病院の構造上によるベッドの効率的な運用の困難性等があり、さらには少子化傾向が続く中で、現在は黒石病院等での産婦人科医療の機能の対応をお願いしている状況でございます。
女性専門外来につきましては、病院の医師の充足率、これは患者様の数における医師の必要数でありますが、13.3人に対して 9.2人、69.2%であり、専門外来の配置は難しい状況でありますけれども、常勤医師8人のうち2人が女性内科医師となっておりますので、相談等に応じることは可能と考えてございます。
次に、保育所の集団感染症が発生した問題でございます。
ご質問の保育所園児の感染症の集団発生については、発生の翌日である10月24日、園長から対応方について相談を受け、すぐ保健所に連絡したところ、10月中旬から管内保育園・小学校でノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生が見られているとの情報を得、保育園には清潔方法、感染防止のための注意などを助言したところであります。
ノロウイルスの感染経過については、カキなどの二枚貝の中にウイルスが蓄積され、人がそれを食べることで人の腸内で増殖し、発症した患者の嘔吐物や人の手を介して感染が広がるものとされてございます。
今回の事例は、保育園内の給食やおやつ等の食材からはノロウイルスの検出はなかったとの検査結果であり、感染経路は特定できないので、人から人の接触によって感染が拡大されたようであります。
お尋ねの入院手続の際、乳幼児医療費助成制度の周知などなされていたのかということでありますが、乳幼児医療費助成制度については、出生届け出窓口で対面による説明をしておるところであります。既に保護者が承知しているところであります。
また、公衆衛生上の指導については、教育委員会のご協力を得ながら、蔓延防止チラシを町内全保育園、幼稚園、小・中学校へ配布し、注意を喚起したところであります。
次に、学校問題は、教育委員会から答弁をさせます。
6 ◯議長(福士銀一君) 教育長。
7 ◯教育長(成田清一君) 小学校の段階からの英語教育の導入にかかわる質問にお答えしたいと思います。
二つのポイントがあったと、こう理解していますが、まず中学校に配置されているALTの英語の授業時間が、小学校、中学校、どういうふうになっているのかということであったと、こう思います。ALTの授業時間は、中学校においては毎週12時間、1年生、2年生の全クラスに1時間ずつ行けるようになっております。したがって、クラスが多くなると時間数も多いのです。今回は、大体12時間を基本にしています。ただ、いろいろな関係で13時間になったり、11時間になったりと、こういう開きはあります。
そして、このALTの勤務時間は、1週30時間と決められております。したがって、小学校へは、希望のある小学校に週1回ぐらいは行けるように計画できるのです。
それで、昨年度の実績を調べてみますと、学校へ行ったのは21回で時間にして31時間ぐらいが小学校に出かけた時間としてわかっております。
それから、二つ目の小学校に英語の教育をということでありますが、小学校における外国語、英語教育は、これからの日本の小学校教育で取り上げるべき課題でありますが、現在のところ学習指導要領に教科として導入するまでには至っておりません。平成14年度から「総合的な学習の時間」の国際理解に関する教育の一環として行うようになりました。
この時間は、今回の教育課程の改正の目玉の一つで、生きる力をはぐくむために、例えば国際理解、情報、環境、社会福祉、健康などの横断的、総合的な課題、子供の興味、関心に基づく課題、地域や学校の特色に応じた課題を各学校が選定して行うものです。したがって、全国一律に実施されるものでは決してなく、教科書のたぐいもありません。英語活動を選択した小学校も、やはり各学校に任されているのです。したがって、各学校でも、この国際理解教育の重要性は知っていますので、学年によってそういう総合的な時間を組んでいて、そこにALTなど、それから外部講師を招聘して進めていると、こういう現状です。
それで、最後のところの研究協力校としてのあれをやったらどうかということでありますが、今のところそういう計画は持っておりません。
8 ◯議長(福士銀一君) 答弁が終わったようですので、再質問がありましたら発言願います。9番塚本議員。
9 ◯9番(塚本艶子君) 1項目ずつ再質問させていただきます。
項目1の合併についてですけれども、今、町長はご答弁で、合併においては調整によってサービスを落とさない、また地域住民の反映を考えていくというご答弁でありましたけれども、例えば固定資産税一つとってみましても、5年の猶予はありますけれども、値上がりするということには違いはないわけで、それに固定資産税の場合ですと3年に1回の評価替えがあります。そうなりますと、固定資産税は二重に値上げされるということになります。町民にとって負担や痛みはあるけれども、これだけよいところがあるから合併する、これだけよいところがあったから合併した、そういうものがはっきりと町民によく見える合併でなくてはならないと思うのですけれども、そこでやはりこの部分に大きくかかわってくるのが、「負担は低く、サービスは高く、独自のものは残す」ということであると思うのですが、加藤町長は9月の議会において、80%の要求が通らなければ合併はやめますと、こういうふうに申されたのですけれども、この合併の可否を決定づける80%の要求というのは、具体的にどんなふうにお考えなのかということと、もう一つ、単刀直入に質問をしたいと思うのですが、町長ご自身の合併に対する姿勢は、新設対等なのでしょうか、編入吸収ということなのでしょうか、ご質問いたします。
10 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。
11 ◯企画調整課長(石村正司君) まず、調整の問題であります。議員がおっしゃるように調整に関してはさまざま、すべからく負担は低くという形にはなかなかまいらないということは、常々申し上げているところでございます。したがって、トータル的にという表現をいたしておるわけですが、そういうことでご理解をいただきたいと、そう思っているわけです。
特に、税の問題に関しては、制度上においても不均一課税ということを認めてございますので、そういう方向で行っていくと。
それから、制度的なものであります。先ほど町長が説明した中では、 301件の調整の中で青森市が独自の制度というのは 189件、それから浪岡町独自の制度34件、したがって市ということでは、それだけの制度が多くあるということです。こういう形では、トータル的には大きなメリットが出る、そういうことが最終的には調整がある程度ついた段階でわかってくるのではないだろうか、そういうことであります。したがいまして、今のスケジュールからいきますと3月ということを一つのめどにしてございますけれども、その結論が出る前に行政側としても、地域住民の説明会を起こして、そこでさまざまな決まっていないことでも申し上げまして住民の意向も酌み取りたいと、そういうことを考えているところであります。
それから、80%の要求ということでございます。これについては、恐らく建設事業の中で優遇措置がございます。特に、大きなものとしては、合併することによって合併特例債 212億円の事業展開ができる、そういうことがございます。これらについて、浪岡町の要求というものは、10カ年において基本的な財政の中でできること、これを要求してまいります。この要求の中では、
ビジョン検討委員会の中で検討されていくことでありますけれども、この検討委員会の中で検討されている中において、町企画部門、青森市企画部門、このような検討の中で検討されて形づくられていくわけです。これにおいても、地域の要望ということでは反映させるという意味において、もちろん説明会においてそのことも当然意見を伺う。それから、さらに確定した段階では、3月において素案ができます。それから、合併に向けては法定会議に移行していきます。法定会議のときには、微調整だとかさまざまなことをやっていきます。その中において、町民の意向というものがトータル的に、町長が要求したもので80%というのが一つの基準だと。そういうことでありますので、今後、事務事業等踏まえて具体的なまちづくりの事業として、どこどこをどういうふうにするのかという、その大きなプロジェクトがどれくらい合併の最終的なまちづくり建設計画に落とせるのか、そういうことが80%ということだとご理解をいただきたいと、そう思ってございます。
12 ◯議長(福士銀一君) 9番塚本議員。
13 ◯9番(塚本艶子君) つまり、もう一度確認しますと、その80%の要求というのは、トータル的に見て町民の意向が十分に反映され、そして建設事業の事業展開を中心として行われていくと理解してよろしいのでしょうか。
14 ◯議長(福士銀一君) 町長。
15 ◯町長(加藤新吉君) 塚本議員もわかっておると思いますけれども、この浪岡の議会は全国のインターネットに入っております。これが、仮に、私率直に言いますけれども、青森の市長もこれを見ているかもわからないよ。そういうところで私、80%この浪岡の要望にこたえなければ合併しかねると、こういうことも言っております。これからなんですよ、80%がどこまで、これは浪岡の要望を青森市で受け入れてくれるかということ。だから、まだ今いろいろな段階で検討中なんだでばの。先ほど課長言ったように来年の3月、遅ければ5月まで全項目は、これは決まるわけだでばの、その時点で80%いくか、70%いくか。今から何%いぐだばずがさ、 100%いぐだが、80%いぐだがって、今からだ、まだその段階さ入ったばかりだわけだでばな、議員の皆さんも覚えているとおり。これからなんだね、問題。そういうことを、きちんとご理解願いたい。
16 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。
17 ◯企画調整課長(石村正司君) 先ほどのメモの中で合併の方式ということの答弁を忘れておりましたので、追加させていただきたいと存じます。
合併の方式、編入か新設かということであります。このことについては、法定協議会の中で整理するということで決定してございます。そういうことで、地域住民の皆さんに直接影響のある、そういうものについて先に調整をして、それを説明して、その後で合併の方式ということを協議すると、そういうことにいたしてございますので、ご理解を賜りたいと、そう存じます。
18 ◯議長(福士銀一君) 9番塚本議員。
19 ◯9番(塚本艶子君) 私も、原稿には町長にお尋ねをする場合に、もうちょっと前に前置きがあったのですけれども、そこを抜かしましたので、今ちょっと申し上げたいと思います。
確かに、町長がおっしゃるように全国ネットではありますが、やはり質問したいと思うことは質問していきたいと思っておりますので、そのことは私自身が恥じることではないと思っております。
そして、なぜ町長にお尋ねしたかと申し上げますと、現在、浪岡、青森の合併協議は非常に期間が短いということで、スピードアップした状況の中で議論とか調整が展開されているのではないかと思います。それで、私も時期尚早かなとは思いましたが、少しスピードアップしたところで質問いたしましたので、私自身もその点は少し考えるところがあったかなと思っております。
次に、2番目、もう一つ合併についてお伺いしたいことがありますが、
ビジョン検討委員会についてであります。この
ビジョン検討委員会は、将来の都市像、人口フレーム、地域別の整備方針、施策の大綱など、新たなまちづくりの根幹となる非常に重要な委員会ではないかと考えております。今、幾つかのこれまでの会議録を拝見する機会がありましたけれども、議論の方向性として、これは例でありますけれども、提言の中に浪岡町
長期総合計画の何ページ、上位何項目をきっちりとやっていってほしいといったたぐいの提言がありましたけれども、これでは非常に心もとないと思います。この総合計画というのは、平成13年に策定され、恐らく私はこの時点では余りよくわかっていないのですけれども、この時点では合併というのは視野に入っていなかったのではないだろうかと考えるからです。もしも
長期総合計画をたたき台にするのであれば、さらにその上の新たなまちづくりという新たな議論と洞察、もっともっと未来のまちづくりを想定した夢や、また現実も交差させながらの討論が欲しい、そういうふうに思います。
そして、心豊かな人材育成のための教育文化論とか、また安心して暮らせるまちづくり、コミュニティー活動、そのような観点からも、やはり創意工夫のある議論をしていっていただきたいという要望があります。以上で合併については終わります。
続きまして、項目2の
男女共同参画についてお伺いいたします。
確かに
男女共同参画の取り組みは、推進委員の意識も大切でありますが、行政と推進委員のパートナーシップというのが最も大切ではないかと思うのですけれども、先ほど出ましたチャレンジ支援、ポジティブアクションの特徴は何であるとお考えになるのでしょうか、町おこし対策室長にお伺いいたします。
20 ◯議長(福士銀一君) 町おこし対策室長。
21 ◯町おこし対策室長(工藤俊一君) ただいまは、塚本議員から非常に大所高所に立った、ある種グローバルなといいますか、そういう大きい意味での意見、質問をちょうだいしております。
それで、11のポジティブアクションということなのでありますが、ご承知のとおり基本法に基づいた基本計画ということであります。町長答弁にありましたように、基本法の中には五つの柱がございます。それを実質動かすためのといいますか、それを運んでいくための基本計画ということで、町長答弁にありましたように11の重点項目が掲げられてあるということであります。
さて、浪岡町にあっては、これをどう具現化していくのかというようなご質問の内容だと思いますが、議員ご承知のとおり12年10月に
男女共同参画社会推進委員会を立ち上げまして、るる今まで活動を行っております。一番印象的だなと思うのは、第1回目の浪岡町で行われた初めての
男女共同参画フォーラムであります。この中の意見を、私ちょっと今こちらの方に来るときに読んでみたのでありますが、
男女共同参画、浪岡町においてこれから進めていくための一番基本になること、一番心しなければいけないことというのは、このフォーラムの中で集約された意見の中にあるのではないかと。どういうことかと申しますと、今まで女性の方々、表へ行って物を言うものではないとか、その役割みたいなものが、ある種ある部分で限定されているような意識でずっとこれまで暮らしてきたよと。これは、これからはそうではなくて、いわゆる対等な立場でいろいろ活動に参加、参画していくんだよと、こういうことをフォーラムで申し上げてあります。
さらにまた、第2回目のフォーラムでは、塚本議員が青森市の助役の相手方ということでいろいろご質問やら討論しておったわけなんですが、その集約の中にあっても、やはりこれは、浪岡町が今まで平成12年10月からやってきたスタイルが間違っていなかったなということを改めて確認されたような格好のフォーラムだと私理解しております。
さらにまた、今後の取り組みでありますが、町長の答弁に集約されるわけでありますが、今申し上げましたように、町民の一番身近なところに立脚して運動の展開というようなことで計画を進めていくのが、これからの方向だろうと思います。それが、すなわち行政と推進委員会とのパートナーシップの根幹をなすものではないだろうかと、こんなことで考えております。
22 ◯議長(福士銀一君) 9番塚本議員。
23 ◯9番(塚本艶子君) 町おこし対策室長のおっしゃったとおりだと思います。浪岡町におきましては、市を除きまして町村の部では第8番目のアクションプランに取り組んでおりまして、これはかなりスピードが速いというふうに思っておりますが、もう一つ室長にお伺いしたいのですけれども、私はチャレンジ支援ということに対しては、そのチャレンジ支援の中にあります重要な点、ネットワークの整備という点に着目しているのですけれども、例えば青森市を例にとりますと、従来からある女性団体と新しい
男女共同参画の推進団体が結びついた時期がありました。これによって、
男女共同参画推進の活動は青森市に広がったわけで、加速もいたしました。
それで、浪岡町には、これまで母親クラブとか交通安全母の会、JA女性局等々、本当にこれまでにすばらしい活動をされている女性の団体がたくさんあるのですけれども、私はこれらの女性の団体の方々、それから
男女共同参画推進委員会がこれから連携をとっていくということが、今後の浪岡町にとって必要ではないかと考えているのですけれども、この点についてお伺いいたします。
また、もう一つ、女性のチャレンジ支援の拠点づくり、体制整備とかについての方策などについては、どのようにお考えでしょうか。
24 ◯議長(福士銀一君) 町おこし対策室長。
25 ◯町おこし対策室長(工藤俊一君) 塚本議員からの二つのご質問であります。
浪岡町に現在存在するさまざまな団体、女性団体とのパートナーシップといいますか、一緒にやっていくという方向はどうなのかと、こういうことであります。
塚本議員、こういうことを聞いておりました。青森市
男女共同参画社会づくりを進める会、これは11年9月に発足しておりますが、塚本議員もこちらの方の委員で、ある時期活動しておったというようなことでお聞きしております。
さらにまた、先ほどの質問の中にありましたけれども、北京女性会議への出席ということで、青森市民から選抜されて出席されたということも聞き及んでおります。ですから、浪岡町にあっては、塚本議員が推進委員のメンバーの一人でもありますので、これまでの経験、これらのものを、これから浪岡町の
男女共同参画を進めいていく上の大きな助言といいますか、そういうことで少し提言やらアドバイスというようなことをちょうだいし、そしてそれらを今申し上げておるさまざまな女性活動を行っている団体とのネットワークづくりに生かしていければ、なおいいのではないか、こんなことで考えております。
さらにまた、チャレンジ支援の拠点体制ということであります。町長答弁の中にありました浪岡町の
男女共同参画の活動は、今始まったばかりであります。ですから、その拠点やら体制づくりというのは、これからの問題として議論されなければいけないし、形成されていかなければいけない問題だろうと、このように考えております。
26 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。
27 ◯9番(塚本艶子君) ありがとうございました。私は、まだ今も進める会で活動を続けております。
次に、項目3の町立病院の産婦人科、
女性専門外来のことについてですけれども、このことに関するご説明は、了解をいたしました。
一つだけお伺いしたいのですが、黒石市民病院の年間の受診者数は、産科、婦人科、別々にどれぐらいあるのでしょうか。
28 ◯議長(福士銀一君) 病院事務長。
29 ◯病院事務長(細川義彦君) 具体的に黒石病院そのものの受診者数というのは、町内から申しますと、病院、どこでも利用できるわけでございますので、必ずしも黒石ということではないのですが、私どもが産婦人科を持っていた段階での外来の数、9年度の数でございますが、産婦人科の1日当たりが大体17人、入院につきましては6人ぐらいでございますか、という形ではとらえてございますが、この時代も、うちの方だけでなくて、当然ほかの病院の方にも受診されているものというふうには考えてございます。以上でございます。
30 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。
31 ◯9番(塚本艶子君) ありがとうございました。
次に、項目4に対しては、了解をいたしました。
項目5の英語教育についてですけれども、やはり英語教育は非常に私は必要ではないかというふうに考えているわけですけれども、教育研究開発校に対しての取り組みの規定とか、そのようなものをまた調べまして、ぜひ挑戦していただきたいというのが私の願いであります。
また、できないとかということではなくて、やっていくという方向性で、英語教育とまた交流というものは違うと思いますので、田舎館とかは取り組んでいると聞いております。これからもっと研究をいたしまして、今後の実践に期待したいと思いますが、教育長のお返事をいただきたいと思います。
32 ◯議長(福士銀一君) 教育長。
33 ◯教育長(成田清一君) 今のお話でありますが、研究協力校云々のお話もありましたけれども、小学校における英語教育、これのねらうのは何なのか、ここが大事かなと。私たちが知っているところでいきますと、受験のための英語、将来この子が高校進学、大学に進んだときのその力を得るための小学校の英語教育と、こういうねらいではないはずであります。要は、今小学校に英語の活動が入ってきたというのは、英語を通して子供たちの心を開いたり、異文化に身を置く人たちへの理解、それから他者理解につながる人権教育の一環として入ってきたものだと、こう理解しています。また、そのように指導要領等にも示されているわけです。したがって、先ほどお話ししましたように、総合的学習の時間の中で各学校でそういうふうな教育課題、これはどうしてもここの子供たちにもというときに、英語のそういう活動が入ってくると、そのときには受験勉強につながるようなそういうものではないと、こういうことをご理解いただき、そういうのをどうしても浪岡のどこかの学校でも必要だと、こうなったときには、またそういう機会が、また計画が見えてきたときには、できるだけ手を挙げて取り組みをしていきたいなと、これは考えております。以上です。
34 ◯議長(福士銀一君) 塚本議員。
35 ◯9番(塚本艶子君) ありがとうございます。教育長の情熱に期待したいと思います。
以上で私の一般質問を終了させていただきます。ご答弁ありがとうございました。
36 ◯議長(福士銀一君) 9番
塚本艶子議員の一般質問が終わりました。
暫時休憩いたします。
午前10時14分 休憩
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午前10時33分 再開
37 ◯議長(福士銀一君) 休憩を取り消して会議を再開いたします。
引き続き一般質問を行います。
8番古村一雄議員の質問を許します。8番古村一雄議員。
〔8番 古村一雄君 登壇〕
38 ◯8番(古村一雄君) まだ病院から薬をもらって療養中の身でありますけれども、一般質問をさせていただきたいと思います。
まず、冒頭、最近の日本の自衛隊の動きについて、若干私なりコメントをしてみたいと思います。
私が知る限りのイラクという国、世界第2の石油産出国であるということ。また、イラクの首都バグダットは、アラジンの魔法のランプや開けゴマのアリババと48人の盗賊とか、あるいはシンドバットの冒険、いわばアラビアンナイトに出てくるイラクの都、この程度のイメージであります。
ただ、フセインという大統領が独裁政治を行って、非常に勇ましい強気な口先とは裏腹に、アメリカが戦争をしかけたらいともあっさりと国を占領されてしまった、こういうことぐらいであります。夕べですか、きょうですか、これもまたあっさりとアメリカ軍に捕まった元大統領であります。
しかし、このイラクでは、毎日戦が続き、人が死んでいます。占領軍の兵士1人が殺されれば新聞やテレビは大きく取り上げますが、イラクの人々がまとめて何十人殺されようが、新聞は取り立てて論評するわけでもなく、関心を示すこともない、一過性の出来事で終わる。まさしく、そういう意味では、今もってこの国イラクでは戦争が続いています。
イラクという国を日本という国に置きかえれば、外国の軍隊が日本の政治体制が気にくわない、悪いといっていちゃもんをつけて、日本を軍事力で占領する。占領された私たち国民はどういう行動をとるのだろうか、当然抵抗する勢力が生まれる。私たちは、あらゆる手段で外国の占領軍に抵抗する、このことは私たち日本国民の義務と当然考えるのではないでしょうか。
小泉内閣は、占領された国民の抵抗運動をテロと一緒くたにし、アメリカの占領政策を補うために安全な地域に自衛隊を派遣をすることにしました。外国の軍隊に自分の国を占領され、抵抗運動、レジスタンス、これらに立ち上がった国に果たして安全な地域などあるはずはない、結局自衛隊は武力で立ち向かうしかない。
しかし、簡単に考えてみますと、武力が必要なために小泉内閣は自衛隊という軍隊、世界で最強のクラスに入る軍隊を派遣すると受けとめた方が自然ではないのかと思っています。
政府の今までの憲法解釈は、自衛隊は、その名のとおり、もっぱら日本の国土防衛に限定された戦力と説明してきました。日本は戦争をしかけない国、国の外では戦争をしない国、世界に向けてこう宣言をしたのが我が国の憲法であります。外国に占領された国で、その占領軍の一員として戦をすることは、日本の憲法はかたく禁じています。平和が危ない、崩れかけている、憲法と戦後の民主主義、イラクに自衛隊を派兵することによって、今存亡の危機に追い込まれています。
さきの選挙で私ども社民党は壊滅的敗北を喫しましたけれども、憲法に対する私どもの認識、考え、これからも変わることはありませんし、イラクに対する政府のやり方を見ても、間違っていない、こう信じています。
この戦争に突き進む道、いずれ市町村行政にも大きくのしかかってきます。既に有事法制が整備をされました。我々市町村も組み込まれました。青森市では、消防部局に危機管理対応の助役が必要なのかどうか、与党、野党を問わず議会で問題になっています。国の大号令のもとで進められている平成の大合併もまた、日本が戦争に突き進む道を地ならしするための一里塚と私は受けとめております。自衛隊の海外派兵や有事立法の整備は、私が平成の大合併に抵抗する理由の一つでもあります。
平成の大合併も、一時のはやり病から脱して、幾分平静さを取り戻しつつありますが、我が町では事務事業の調整や各種会議、説明会等がメジロ押しとなって、任意協議会も御用納めの26日開催という強行日程が組まれております。合併作業が押し迫るにつれ、役場の通常業務がおかしくなっている。
特に、税金の使い方が荒っぽい、収入が苦しくなっているのに財政規律のたがは緩んでいる。その一番の顕著な例が、西稜会補助金 6,000万円と言えます。西稜会補助金について町は、5月14日の住民監査請求の監査結果報告書で、不当、違法な支出であると指摘されているにもかかわらず、10月17日に 5,740万 5,000円の補助金の支払いを済ませたところであります。ことし3月の議会に予算が提案されて以来、私は毎回くどいほど、くどくどと町に問いかけをしてまいりました。今もって責任ある説明はなされていない。公益性のある補助金だとしても、町始まって以来の大金 6,000万円を一度に注ぎ込む補助事業にしては、町の答弁、説明は、ずさんでお粗末きわまりない、答弁はくるくる変わる、要領を得ない。9月議会の後に補助金の額を決め、請求に基づいて町のお金を支出するに当たっても、手続などを含め、指摘されてきた事項は何ら反省、改善されておらず、不当な手続が依然として随所に見受けられます。しつこいのは承知で、今議会でも取り上げさせていただきます。これが議員としての私の務めであると信じているからでもあります。
3月議会では、補助金の額は 6,000万円、6月議会では 5,740万 5,000円。さらに、先般の9月議会では、健康福祉課長は「新たな変更の金額での交付申請を受けています。その額は5,714万 6,000円という交付申請になっています」と答弁しています。それがまた、どうして 5,740万 5,000円に戻ったのか。この補助対象となる施設は、3月31日までには完成をしています。皆さんもご承知のとおり、4月1日から営業して既に9カ月、9カ月たって今もってどうしてこうも補助金の額がくるくる変わるのか、その理由は何か、もう一度問いたださざるを得ません。監査委員の勧告を無視して支出を強行したものの、その理由と根拠が貧弱で自信を持てないために補助金の額がくるくる変わるのか。補助金の対象事業や補助率の根拠もまたあいまいで、自信がないために、私どもから指摘を受けるたびにくるくる変わるのか。果たして西稜会補助金は、町が言う通所リハビリ施設の整備費に充てられたのか。町と収入役は、そのことを確認しているものなのでしょうか。
この補助金は、額は大きいものの、書類上の事務手続は至って簡単な事務です。なぜなら、町の税金を注ぎ込むだけの公益性があるとするならば、議会が予算を議決する、予算に基づいて町は申請書を受け付け、補助金の額を決定する、施設の完成を見届けて補助金を交付する、事業者は決算書を添付して町に報告する、これだけの事務であります。
しかも、補助金を申請をした3月には完成している施設。したがって、この時点では、事業費も借入金も確定をし、3月28日付でこれらの書類はすべて県に提出されているからであります。浪岡町は、設計を組むわけでもないし、工事や機械器具を注文するわけでもない。建設工事を監督するわけでもないし、町の直営工事と違って微に入り細に入り検査をするわけでもない。完成した施設に対して補助金を出すだけの、書類上だけの手続であります。このいとも単純な事務手続が適法、正当になされていない。今までの議会答弁と同じくまた町は、異例の手続、事務に習熟していなかった、こういう答弁を繰り返さざるを得ないのでしょうか。簡単に事が運ぶ事務手続に手こずる、なぜなのか、私の大きな疑問でもあります。私から見れば、簡単な補助金事務さえも支離滅裂、混乱している中で、1年後の合併を控えて16年度の予算編成作業が今行われています。
一方では、青森市との合併に向けて、行政サービスや事務事業の調整作業が大詰めを迎えています。町長や助役、町職員の仕事ぶりと能力が今問われているところです。合併する・しないにかかわらず、16年度予算は、町の将来を方向づける予算と私は思っています。そのわけは、青森市と了解に達した約束事を合併後に着手するのではなく、この変化の激しい世の中にあって、むだな1年を過ごすことになります。青森市との約束事をまとめる「新市建設計画」にしても、計画的に確実に実行される、する、と言われてみても、政治や経済事情の移り変わりの激しい今日、いつ何時、理由をつけられて反故にされ、白紙に戻されかねないとも限りません。計画とふんどしは外れるためにある、私が役場から給料をもらっていたときに、よくよく耳にした言葉であります。
青森県や国においても、財政事情を理由に国民や地域に約束した計画を見直すべきだとの主張が、小泉内閣発足以来まかり通って、今議論が百出し、いまだ定まっていないではありませんか。県や国、市町村との今までの約束事である交付金や補助金、負担金、見直しという表現で町は今破られようとしています。破られることは確実であります。
平成12年度につくられた浪岡町
長期総合計画で、町は多くのことを町民に約束しています。青森市と合併するとしても、譲れない事務事業、行政サービス、これらは青森市に気兼ねすることなく、新市建設計画を先取りし、淡々と16年度予算から実施しなければなりません。大きなものでは、町長が12日の一般質問の答弁で明言した中学校の改築調査費の計上、私は大賛成であります。そのほかにも、町長は町立病院を継続すると言っていますので、町立病院の建てかえは差し迫った課題でもあります。そのほかに、長期計画で触れられていない南と北小学校のグラウンド、水はけが悪い、これをもう一度整備し直すことも緊急の事業ではないかと思っています。小さなものでは、通学バス、相当古くなってきています。そのほかにも、合併を待たずに実施をする、あるいはつばをつけておく、こういうことがたくさんあるのではないでしょうか。私は、16年度予算は、これら事業の確実な着工を前提に、少なくとも大きな事業については調査費を計上すべきだと思いますが、いかがでしょうか。
さらに、合併に当たっての不公平、不都合となる施策について一例を申し上げさせていただきます。農家の冷害被害対策です。
我が町は、救済しなければならないほどの被害はなかったのでしょうか。今、師走、年の終わり近くになっても、町の方からは、なしのつぶて、音さたなしであります。新聞によれば、青森市は独自の低利の融資事業や緊急就労対策、市民税や国保、国民年金、介護保険料、幼稚園や保険料の減免措置など、多彩なメニューをそろえて今被害申請を受け付けています。農家への低利の融資事業の返済期間は6年、1年後に合併したとすれば、浪岡の農家は同じ冷害の被害に遭っても、税金は払わなければならないけれども、利子補給は受けられない。一方の青森市の農家は、合併した後も5年間は利子補給されることになる。同じ災害に遭って不公平が生じる事態となります。
合併を前提にした16年度予算編成のもう一つの焦点は、町長や職員の退職積立不足金の処理であります。言葉をかえれば、職員退職積立金のいわば隠れ借金の処理です。9月議会では、合併前に退職組合に一括返済しなければならない、こういう答弁であります。一般会計は80億円の10%、8億円、これだけのお金を、町長や職員の退職金の不足は16年度予算でどのように工面し、返済をして合併するのかお聞きをするところであります。
青森との合併に当たって、町長は、アンケート調査の意思が示されたとして、かたくなに住民投票を拒んでまいりました。私は、町の存続を決めるのは町民であり、最終局面では町民の判断を仰がなければならないと痛感しています。そのためには、いつ実施するかは別にして、住民投票制度が最も有効な手段と考えています。青森市との合併は、ただ単にスケジュール的に進められ、合併の既成事実だけがアピールされています。問題点や課題は山ほどあるにもかかわらず、町民には、まとめて整理されてまだ知らされていません。
我が町は、津軽14市町村合併協議で負担金を出し、職員を派遣するなどして少なくない授業料を払い、時間を割いて、たくさんの教訓や反省を学んだはずであります。合併協議は、青森よりも浪岡が経験豊かで先輩であります。青森をリードしなければならないのに、だれが見ても引きずられているように見えるのは、どうしてなのでしょうか。なぜ住民投票が必要なのか、聞かなければ知らせない、聞いても肝心なことは答えない、答えられない、このままでは町民が判断するための必要な情報は小出しになり、だらだら合併となって後で悔やまれるのではないかとの心配は、今もって私はぬぐい去ることはできないのです。
住民投票を行うメリットは、合併の賛否をただ単に町民に問うだけではありません。住民投票をやると設定することによって、町は合併によるまちづくりを町民に提示をしなければなりません。そのための個々の事務事業を具体的に町民に明らかにしなければ、投票に臨む町民は賛成をしません、町は理解を得ることは難しい。
また、合併に反対、あるいは慎重な私たちもまた、なぜ反対するのかその理由や、浪岡町が自立できるのか、こういうことを示さなければ、これはまた町民の皆様の理解を得られないことは明らかであります。
住民投票をセットすることによって、双方のまちづくり案が同一の時期に町民に示され、町民は見比べることができ、合併のよしあし、是非が判断しやすくなります。
また、もう一つ、選挙管理委員会が住民投票を取り仕切ることによって、今まで市町村の組み合わせ、どことすればいいのか、あるいは私のように自立すべきだ、こういう合併の賛否をめぐる町民や町内会の分裂を、選挙を行なうことで決着をつけることができると私は考えています。
つけ加えて、もう一つ申し上げれば、住民投票実施の利点として挙げられることは、青森市に対して浪岡町の要求を貫くための大きな力となる、住民投票条例は合併協議を有利に導くことができるものと、私は労働組合をやった経験上、確信をしています。
当然のことながら、住民投票を求める私たちは、投票の結果には従います。合併の賛否を決める議会では、この投票結果に従って議会で態度を表明することをお約束をし、私の最初の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
39 ◯議長(福士銀一君) 町長。
〔町長 加藤新吉君 登壇〕
40 ◯町長(加藤新吉君) 8番古村一雄議員の質問にお答えをいたします。
まず最初に、「西稜会」の補助金 6,000万円についてでございます。
監査委員の勧告を無視して支出したその理由と根拠についてでありますが、西稜会に対する補助金交付につきましては、本年1月、西稜会を事業主体とする介護老人保健施設整備に伴う町の助成を求められ、3月定例議会で14年度3月補正予算として補助金 6,000万円を提案し、議決をいただきました。
予算議決後、住民監査請求があり、監査委員の当該補助金交付差しとめ勧告を受け、当該事業は停止されていたものであります。
その後、老健施設の持つ公益性そのものを否定するものではないとしながらも、西稜会に対する補助金の支出を行わないよう求める監査結果報告が出されたことは、ご承知のところでございます。
町は、監査結果報告を重く受けとめて、監査委員が指摘する補助対象事業の決定根拠、事業完了時期、14年度予算を15年度に繰り越した事務手続等について再度検討を重ねた結果、9月定例会終了後、西稜会に対して補助金の交付をしてございます。
当該補助対象事業については、事業主体からの要望書は、インフラ整備に追加出費がかさみ、施設整備の支障となる事態に相なったものであり、監査結果報告には、インフラに関する経費について公益性があるとは理解しかねるとするものでありましたが、老健施設は町の高齢福祉政策の行政目的を大きく達成できる事業であると判断し、その整備に支障を来すことで町の受ける影響の深さを考え、補助対象事業と判断したものであります。
また、当該事業の完了時期でありますが、監査報告に示された建築主事による建物完成検査済証は、15年3月18日付でありますが、事業主体は3月24日、工事請負業者から建物の引き渡しを受け、15年6月26日に支払いを完了しているところであり、建物の完成が事業の完了ではないものであります。
さらに、監査委員の補助金交付差しとめ勧告により、補助金の交付もなされておらず、補助金交付申請時に事業が完了してしまっていたことにはならないものであります。
次に、予算繰り越しの件でありますが、議会の議決を得た14年度予算が、監査委員から補助金の差しとめ勧告があり、年度内の支出が終わらない見込みのものとして翌年度に繰り越したものであり、地方自治法第 213条に規定される繰越明許費として町財務規則に基づいて事務処理をしたものであります。
次に、補助率及び補助金交付額の根拠についてですが、補助率については、6月議会でもご説明しているところでありますが、老健施設整備は老人保健法に規定されているものでありますが、法的には若く、平成12年介護保険制度開始に伴い、介護保険施設となったものの、法的位置づけは未整理のままであります。したがって、町単独補助であることから、老人福祉施設整備率である4分の3を準用したものであります。
次に、補助金交付額の根拠でありますが、当初、補助対象事業である通所リハビリ部門の施設整備費 8,011万 7,000円の4分の3である 6,000万円を補助金交付額としたものでありますが、3月議会で古村議員から国庫補助交付対象額に相当する過積算部分のご指摘があったことは、ご承知のところであります。
9月議会終了後、当該事業の補助金交付事務を進め、事業主体から補助金等変更交付申請を受け、事業計画、収支予算書等審査した結果、浪岡町福祉施設整備事業補助金交付要綱第3条に規定する4分の3以内であることから、補助金交付額を 5,740万 5,000円として事務処理をしたものであります。
次に、補助金の使い方を特定した根拠についてでありますが、高齢福祉を増進するための資金として積み立てをいたしております福祉基金を財源としていることから、補助金交付対象事業を通所リハビリの施設整備費として特定したものであり、地方自治法第 241条並びに浪岡町地域福祉基金条例を根拠とするものであります。
次に、事務手続は適法、正当になされているかについてでありますが、9月議会終了後、当該補助金事務を進めるに当たり、補助金等変更申請を受けたことについては、これまでの経過を事務手続上、理解しやすくするための措置であり、町補助金等に関する規則の適正を欠くものではございません。
また、事業主体から出された一連の補助金交付関係書類の審査段階に事業名の誤りに気づかず、監査委員に指摘されたことについては、浪岡町補助金等に関する規則の正当性を欠くものと厳重注意したところであります。
次に、平成16年度の予算編成はでございます。
今年11月11日付で通達したところでありますが、その内容は、国においては交付税概算要求が前年比 3.4%の減、県においては危機的な財政によって「財政改革プラン」で県単独補助金の廃止・見直しが示されたことを初め、当町における歳出見通しが大幅に増加することが予想されていて、前年に増して厳しい予算編成となるため、以前にも増して事務事業の見直しを徹底するとともに、経費の節減合理化に努め、最小の経費で最大の効果を上げるという財政運営の基本原則にのっとり、限られた財源の重点的かつ効率的運用に努めることにしてございます。
合併に向けて「新市計画の先取り」ということでありますが、以前にも申し上げていることでありますが、合併を目指しての駆け込み事業の実施は、相撲で言う「禁じ手」であって、合併後の「新市建設計画」を台なしにするものであります。
財政運営に当たっては、常に「入りをはかりて出を制する」の例えどおり、基本にのっとった方法で行うべきであると考えてございます。このことは、合併の相手方双方に信頼関係を築く上にも守らなければならないことだと考えてございます。
次に、農家の冷害対策についてでございます。
10月に助役をトップに関係課による「平成15年異常気象による農作物被害対策会議」を設置し、被災農家の救済措置を検討し、災害資金の貸し出しや町民税、国保税の減免、介護保険料の減免、国民年金の免除等の措置を逐次実施していくことを確認し、作業に入ってございます。
農業関係の資金対策としては、当初、天災資金については水稲共済金で補てんされるということもあり、市中銀行が募集した低利資金に対する問い合わせもなかったことから、県に対する需要額の申請はしませんでした。
それが、県の作況指数の大幅な下方修正に伴って、追加の需要額申請を受けることになり、町内の需要額を把握するため11月5日、6日の両日、農家の借り入れ希望額の申込受け付けを実施しました。
台風被害と降ひょう被害については、天災資金の対象外であり、町単独で貸し付けに対する利子補給をするという考え方でしたので、天災資金の受け付けと同時に、借り入れ希望額の申請受け付けをいたしました。
水稲を対象とする天災資金については水稲共済金の支払い額が、リンゴを対象とする町単独資金については果樹共済金の支払い額が確定しなければ貸し付け額が決まらないので、当面1月末の貸し付け実行の予定で作業を進めています。
なお、それに伴う利子補給補助金については、新年度に予算計上いたしますが、債務負担行為については、今後の事務日程に基づき、専決で処理したいと、こう考えてございます。
次に、職員の退職金の隠れ借金の処理はであります。
町職員退職金につきましては、県内市町村の大部分が加入しております青森県市町村職員退職組合に加入して、計画どおりに積み立てをいたしてございます。
15年度においては、特別職分 424万 8,000円、一般職分1億 2,927万 9,000円の予算計上をいたしてございます。
しかし、行財政改革の一つの柱であります定員管理及び給与の適正化の推進において、条例定数 425人に対して現在の職員数 356人で69人ほど減になってございます。これは、勧奨退職を進めていく中で、近年になって退職者が計画を大幅に上回った結果であり、退職組合積立金も給付超過となって、残高は、平成15年11月末現在でマイナス8億 1,200万円余りと大幅な赤字になってございます。
121 ◯議長(福士銀一君) それでは、暫時休憩いたします。
午前11時38分 休憩
───────────────────────────────────────────
午後 1時15分 再開
122 ◯議長(福士銀一君) それでは、休憩を取り消して会議を再開いたします。
8番古村議員。
123 ◯8番(古村一雄君) それでは、決裁年月日の日にちは特定できたのか、助役。
124 ◯議長(福士銀一君) 健康福祉課長。
125 ◯健康福祉課長(西塚瀞子君) 15年の2月10日ごろでございます。
126 ◯議長(福士銀一君) 古村議員。
127 ◯8番(古村一雄君) 2月10日ごろに決裁を受けていながら、じゃあどうして一連の申請書、請求書等の事業名がまちまちなのか、簡単に。
128 ◯議長(福士銀一君) 健康福祉課長。
129 ◯健康福祉課長(西塚瀞子君) 法人から上がってきていました書類を審査見落としておりました。
130 ◯議長(福士銀一君) 古村議員。
131 ◯8番(古村一雄君) じゃあ見落としてあったのが、10月10日の請求書からは気がついたの。
132 ◯議長(福士銀一君) 健康福祉課長。
133 ◯健康福祉課長(西塚瀞子君) 大変申しわけありませんが、監査委員から指摘されて気づいたという、本当に大変申しわけないことをしておりました。
134 ◯議長(福士銀一君) 古村議員。
135 ◯8番(古村一雄君) じゃあ監査委員から指摘を受けたその日にちは。
136 ◯議長(福士銀一君) 健康福祉課長。
137 ◯健康福祉課長(西塚瀞子君) 11月18日でございます。
138 ◯議長(福士銀一君) 古村議員。
139 ◯8番(古村一雄君) じゃあ請求書の月日は。うそでしょう、請求書出てからでしょう。
140 ◯議長(福士銀一君) 古村議員。
141 ◯8番(古村一雄君) 助役、今の健康福祉課長の答弁で間違いないか。助役も決裁しているわけだから、一言。
142 ◯議長(福士銀一君) 助役。
143 ◯助役(工藤政光君) 日にちの確定については、数多い公文書の中ですので、何月何日と今この場で問われても、なかなか答弁ができないというのが実情でございます。
ただ、大事な公金の支出ですので、決裁月日等は担当課に記入するようにという指示はしています。
144 ◯議長(福士銀一君) 古村議員。
145 ◯8番(古村一雄君) いや、今休憩とっていろいろ打ち合わせしたでしょうや。だから、健康福祉課長が2月10日前後と言ったのを私は助役に確認を求めでらの、それでいいんでしょうって。
146 ◯議長(福士銀一君) 助役。
147 ◯助役(工藤政光君) 私も日にちをはっきり確認していませんので、そうだと思います。
148 ◯議長(福士銀一君) 古村議員。
149 ◯8番(古村一雄君) 監査委員に指摘をされて気がついたというのは、11月と今言いましたけれども、請求書は10月10日ですよ。じゃあどうして10月10日から請求書名がそうなるの、請求書直させたの、1カ月後、11月に。
150 ◯議長(福士銀一君) 健康福祉課長。
151 ◯健康福祉課長(西塚瀞子君) 訂正はしてございません。うちの方は、今議員おっしゃる10日の日に、補助金の交付申請書を受け取っていまして、そのままそれに基づいて支出命令の、いわゆる執行票を出しておりましたので、そのときは誤った事業名で処理してございます。
152 ◯議長(福士銀一君) 古村議員。
153 ◯8番(古村一雄君) だから、交付決定は西山の整備費なわけでしょう、10月10日の請求書は、いわゆる交付要綱の事業名をきちんと使っているわけだ。あなたは、それに気がついたのは11月何日だかの監査委員会から指摘を受けたと言ったわけだ。じゃあ西稜会の方で交付要綱を見て、正規の名称を使ったということ。
154 ◯議長(福士銀一君) 健康福祉課長。
155 ◯健康福祉課長(西塚瀞子君) そこまでの確認、うちの方してございませんけれども、そう理解しておりました。
156 ◯議長(福士銀一君) 古村議員。
157 ◯8番(古村一雄君) いろいろこの、いつ決裁をしたのか、しかも 6,000万円という金額の補助率にかかわるこういう決裁年月日も、全くもってあいまいもことしていると。私は、間違いなく9月に決裁を受けているという感触を持っています。
それから、収入役、先ほどこの伝票、さらには交付決定等の事業の名称、まちまちなために訂正させたけれどもという答弁でありましたけれども、支出伝票等は訂正になっていないことは確かですけれども、その件について。
158 ◯議長(福士銀一君) 収入役。
159 ◯収入役(常田道彦君) 先ほどの答弁を訂正させていただきます。
実は、事業名、監査委員から指摘を受けたということの情報は入っておりましたので、会計課長に訂正した方がいいのではないかということで話はしておいたわけでございますけれども、結果はそのままになっていたということでございますので、先ほどの答弁を訂正させていただきます。私の勘違いでありました。
160 ◯議長(福士銀一君) 古村議員。
161 ◯8番(古村一雄君) じゃあ訂正しないままに 5,740万 5,000円を支出をした、そういうことですね、収入役。
162 ◯議長(福士銀一君) 収入役。
163 ◯収入役(常田道彦君) はい、そのとおりでございます。
164 ◯議長(福士銀一君) 古村議員。
165 ◯8番(古村一雄君) 先ほど町長は、答弁の中で、事業名の誤りは正当性を欠くものとして厳重に注意をしたと、正当性を欠くものとして。言ってみれば、事業名が食い違う、交付決定と請求書との事業名が違うということは、言わずもがな違法である、こういうことでしょう。正当性を欠くということはどういうことです。
166 ◯議長(福士銀一君) 古村議員。
167 ◯8番(古村一雄君) 収入役は、違法性を認識をしたから訂正しなさいと言ったんでしょう、訂正したのを確認をして支出すべきではないの。
168 ◯議長(福士銀一君) 助役。
169 ◯助役(工藤政光君) 事業名、いわゆる西稜会に対する補助金の事業名は変わったけれども、内容については同じなわけでございます。したがって、その辺でご理解賜りたいと。
なお、いわゆる事務手続について不適正であったと、このことについては、関係事務をとった者に対して懲戒等の機関で検討して処分したいと、こう思います。
170 ◯議長(福士銀一君) 古村議員。
171 ◯8番(古村一雄君) 言ってみれば、これこれにお金を使いなさいとして町が認めた交付決定通知書、こういうものとお金を請求してきたものとの名称が違えば全く別個なものでしょうや。いすを買いなさいって子供さ銭こけだのに、パチンコやってくれば、あなたたち怒るべさ、それと同じことでしょう。だから、町長の答弁の中にも、正当性を欠くもの、あえてこういう答弁をしているわけだ。言ってみれば、違法な公金を収入役は支出をした、こういうことになるかと思います。
それから、先ほど健康福祉課長は、15年度にという言い方をしましたが、15年度でいいの。
172 ◯議長(福士銀一君) 健康福祉課長。
173 ◯健康福祉課長(西塚瀞子君) 15年度と申し上げましたが、14年度の誤りでしたので、訂正方、おわびを申し上げます。
174 ◯議長(福士銀一君) 古村議員。(「15年度ってしてねでばな」の声あり)
175 ◯8番(古村一雄君) 何もや、課長が15年度ってしゃべったんだ、何しゃべってらの。
それから、3月24日に完成をし、引き渡しを受けた、これも町長の答弁であります。じゃあ歳出の会計年度区分からいきますと、3月24日に完成し、引き渡しを受けているのであれば、法律では明確に14年度中に交付決定等の手続をしなければならない、これは自明ではないのですか。何で14年度に、仮に監査委員から差しとめの請求があったとしても、それは単なる勧告であります。意味をなさない。それは、あなた方が監査委員の勧告に対して全く意味をなさずに10月に支出した、こういう事実でも明らかなわけであります。したがって、3月24日に完成して引き渡しを受けたのであれば、14年度中に交付決定をしなければならない。法律は、そう規定をしていますし、この年度区分の法律の条項を盾にとって監査委員会は違法な補助金として差しとめをした、私はこう理解していますが、町の方ではどうですか。
176 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。
177 ◯企画調整課長(石村正司君) 補助金そのものについては、3月議会の補正ということで非常に年度末まで間がなかったわけであります。そこの中でのさまざまな処理の段階で、一つには、監査委員からの補助金の差しとめがあったということがございました。それによって、補助金業務をストップさせたということでございます。それで、自治法上における当該年度に支払いのできないものと判断して、繰り越し明許の処分を行ったと、そういうことでございます。
なお、これについては、予算の定めるところという規定がございますので、このことに関しては専決処分をいたしたと、そういうことでございますので、ご理解をお願いいたしたいと存じます。
178 ◯議長(福士銀一君) 古村議員。
179 ◯8番(古村一雄君) 私は総務省から見解をもらったのですが、仮に監査委員の差しとめにあっても、それは理由にはならない、年度内に完成しているものについては年度内に手続をすべきだ、こういうような見解がありました。したがって、あなた方の解釈というのは拡大解釈、そういうことになるかと思いますけれども、もう一度。
180 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。
181 ◯企画調整課長(石村正司君) 私どもは、そういうとらえ方をいたしてございません。と申しますのは、監査委員というのは、確かに勧告を守らなくてもいいということには制度上はなっておるわけです。しかしながら、監査委員の制度があるということは、それだけ重要な勧告であると、そういうふうに受けとめたわけであります。そこで、年度を繰り越しまして、そこでしっかりとした調査、研究を行って、その補助金の交付をいたすべきものなのか否かというのを判断すると、そういう措置を講じたということでございますので、ご理解をお願いしたいと、そう存じます。
182 ◯議長(福士銀一君) 古村議員。
183 ◯8番(古村一雄君) この件は、あくまでもそういう答弁をするのであれば、改めて別な場所でということになるかと思います。
それから、補助金の額でありますけれども、再三くるくる変わっているわけでありますけれども、この通所リハビリに充当している 259万 5,000円の国庫補助金、これは定額の補助金ですか、4分の3の補助金ですか。
184 ◯議長(福士銀一君) 健康福祉課長。
185 ◯健康福祉課長(西塚瀞子君) 定額でございます。
186 ◯議長(福士銀一君) 古村議員。
187 ◯8番(古村一雄君) そうすれば、町補助金の算定は誤りではないの。まず、事業費の 8,011万 7,000円からこの 259万 5,000円を差し引いて、その差し引きの額に対して4分の3、これが正式な町の補助金になるのではないの。
188 ◯議長(福士銀一君) 健康福祉課長。
189 ◯健康福祉課長(西塚瀞子君) 先ほど町長の答弁にもありましたとおり、法人から交付申請で申請のあった額ということで、要綱に規定しております4分の3の以内の金額であるということで事務処理をしてございます。
190 ◯議長(福士銀一君) 古村議員。
191 ◯8番(古村一雄君) じゃあ補助金の額というのは、法人から申請された額をそのまま予算内、あるいは4分の3以内であれば、それが補助金の額になるの。
192 ◯議長(福士銀一君) 健康福祉課長。
193 ◯健康福祉課長(西塚瀞子君) うちの方でも書類は精査してございますけれども、特段法人の方から申し入れもなかったことから、そのように処理をいたしてございます。
194 ◯議長(福士銀一君) 古村議員。
195 ◯8番(古村一雄君) 補助金って、町が交付するものでしょう。それを、以内であれば事業者側の方で勝手に決める、決めれる、いいの企画課長。
196 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。
197 ◯企画調整課長(石村正司君) 本来であれば、その以内の額というのは、予算の中で間に合わない場合、そういうことが一般的に考えられるわけです。
しかしながら、今回は一連の、予算はあるわけですけれども、事業主体との交渉の中で起きたことだろうと、そういうことでございますので、私からしては、以内の額であれば違法ではないということしか申し上げることはできません。
198 ◯議長(福士銀一君) 古村議員。
199 ◯8番(古村一雄君) 時間がなくなりました。皆さんはどう理解したかもわかりませんけれども、全くめちゃくちゃな事務で 6,000万円の補助金が交付をされた。このことについて、私は、町の方ではほとんど反省もしていない、依然として体質は変わっていない、こういうことを申し上げて質問を終わらせていただきます。
200 ◯議長(福士銀一君) 8番古村議員の一般質問が終わりました。
引き続き一般質問を行います。
17番佐藤良隆議員の質問を許します。
〔17番 佐藤良隆君 登壇〕
201 ◯17番(佐藤良隆君) それでは、私の質問いたします。
平成15年も、あと2週間と少しで終わろうとしています。春から選挙の年で、県知事の選挙、県議会の選挙、再度の知事選、そして私たちの町議会の選挙、その後衆議院選挙と選挙で終わった年かと思います。そのためか、浪岡の経済は、よくなるどころか、ますます悪くなっているような気がいたします。この景気を何とか打開できないものかと思うこのごろです。
それでは、私の一般質問に入らせていただきます。
青森市との合併に対する議員の姿勢についてであります。
241 ◯企画調整課長(石村正司君) まちづくりのビジョンです。これについては、新市建設計画素案の中に織り込まれるものであります。
なお、これについては3月いっぱいでおおむね素案ができるという、そういうスケジュールになっておるものであります。したがって、3月前までにはなかなかきちんとしたものには固まってこない、そういう形になるわけです。
しかしながら、それまで待ってもこれはなかなか大変だろうということで、我々が2月の農閑期に説明会をいたすということであれば、1月の下旬には、少なくともそういう時期、そのころの時期までには、ある程度のまとまった、固まったものが必要だろうと、そういうことで作業を進めているということであります。
それから、工藤議員の先ほどの町長への質問の最初のところでは、3月までという、そういうスケジュールで法定協に移行するというスケジュールのことをご説明申し上げたのですけれども、このことについては当初から、任意協議会を設立するそのスケジュールの最初の出だしのところからは6月を想定していると、そういうことであります。3月まで事務事業の調整、いわゆる制度の調整を行って、それから一方では、まちづくりをどうするかといった新市建設計画、この素案を3月いっぱいでつくり上げます。その後、6月の法定協議会に移行するまでの期間を地域住民にしっかり説明して、それでもって移行すると、そういうスケジュールであったわけです。今申し上げたように、それでも、そういうスケジュールの中での我々の行動ということでは、地域住民の意向というものを、いわゆるキャッチボールしたという形にはならないだろうということで、そこまで行かないうち、進める中において説明会を1回開催しようと、そういうことで今作業を進めているということをご理解いただきたいと、そう思います。
242 ◯議長(福士銀一君) 10番工藤議員。
243 ◯10番(工藤敏秀君) 1月の下旬までには大体の、今の 1,500ですか、 300ですか、そういう事項のすり合わせを大方終わるんだと。そして、2月に入ると地域もしくは町民に町内会で説明をしていくんだという、そういう考えのようでございますけれども、そうでないですか。
244 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。
245 ◯企画調整課長(石村正司君) 今、協議を重ねている任意協議会、いわゆる創造会議の中での協議というのは、大きくは二つあるわけです。工藤議員のおっしゃる事務事業の調整、これは大体 1,500ぐらいあるわけですけれども、法定協議会で協議しなければならない事項等を除いた場合は、約 1,250ぐらいになるだろうということです。これらについて、3月までにある程度の調整をつけようということで進めている、これが1点。
それから、もう一つは、まちづくりをどうするのか、町長の話の中で80%論争が出てきているのは、このまちづくりのことだと、そういうふうに理解しています。そこのところが大きなところだろうと、そう思っていただいて結構だと思うわけですが、そこの中で、まちづくりをどうするのかということであれば、具体的に事業を配置する、駅前をどうするのか、また道路をどういうふうにするのか、農業関係の予算というのも、どういうふうにどういう事業を配置していくのか、そういうことを合併特例債を含めて、既存の補助事業だとかそういうものを含めて、トータル的に10カ年の計画を立てる、これがいわゆるまちづくりの基本をなす新市の建設計画だと。この素案もまた、3月中までにつくり上げるということなわけです。
ただ、そう申しましてでも、3月中の素案をつくり上げる段階におきましては、できてしまったことを説明するのでは、これは片手落ちだろう、そういうことであります。したがって、できる前、最中協議を重ねている2月のころに説明会に入って、いわゆる具体的に、この問題についてはこういう議論をしていますよということを町民の方々にお示しして、それに対して意見を聞いて、そのことも新市の建設計画、あるいは事務事業の調整の中に意見を取り込もう、そういうことで今進めていると、そういう計画でございますので、ご理解をいただきたいと存じます。
246 ◯議長(福士銀一君) 10番工藤議員。
247 ◯10番(工藤敏秀君) そうしますと、 1,500あるすり合わせの事項が、いわゆる3月いっぱいまでに折衝、すり合わせをしていくんだと。あとのすり合わない、簡単に言えば 300なり 350が3月以降、6月の法定協議会を設立するその2カ月とか3カ月の間にそれを調整していくんだという、そういう考えになればいいのですか。
248 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。
249 ◯企画調整課長(石村正司君) 努力はするということにしましても、非常に調整のつかないものが出てまいるだろうということでは、法定協議会に持ち込むものも出てくるのではなかろうかと、そういうふうに感じておるところです。極力3月までには調整をつけようということで努力はいたします。
しかしながら、なかなか調整がつかなくて法定協議会以降までに持ち越すものも、恐らく出てくるのではなかろうかなと、そういうとらえ方をしてございます。
250 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。
251 ◯10番(工藤敏秀君) 何としても、私ども議員としても、今現在は合併に対する情報というのは、ほとんど、私ばかりでないと思うのですけれども、つかんでいないわけです。いわゆる今のすり合わせの部分でいろいろな調整委員会、小委員会、その上にはビジョン委員会ですか、創造会議などいろいろあるわけでございますけれども、それらの情報が一切私どもには提供もされていないということで、私どももちょっと苦しい立場になっているんですけれども、町民から「どうなってるんだば」と、そう聞かれても。ですから、今、企画調整課長の説明だと、2月から地域の住民に説明していくんだと、それは2月の末になるのか、3月に入ってからなのか、これから時間もそうはっきりは決められないんだと、状況によってはずれ込む可能性もあるんだという答弁でございますけれども、そこいら辺はだんだんずれていけば、やはり7月、8月、その辺までずれ込むということは不可能なんでないか。何ぼことしの3月に法定協議会をつくるんだと、そうしていながら、3カ月ずれて6月だということになっていけば、町民に説明する機会もなくなるのではないかなと、私はそう思うのですけれども。それはそれとして、これから経緯を見ていかなければだめだと思うんです。
そういうことで、できるだけ今までの、 1,300ないし 500のすり合わせの3分の1なり何%進んでいるのかわかりませんけれども、あした小倉議員も何かすり合わせの進捗状況を質問されているみたいですけれども、何%ぐらい進んでいるのか、3分の1でも4分の1でもいいんですよ、今までのすり合わせの部分だけでも私ども議員たちにも報告してもらえればと、こう考えるのですけれども、その辺は。
252 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。
253 ◯企画調整課長(石村正司君) 事務事業の調整のことでは、午前中の一般質問の中でもご説明いたしてございますけれども、 301件、これは創造会議の中で調整がついた事業として承認されているということであります。
ただ、その中で、今月中に、今月中といいましても、御用納めの日に実は創造会議を予定してございまして、この調整のことについては、町の調整委員会を通った事務事業の調整について 600件ほどございます。残りの約 300件ほど、今月末の創造会議にかかると、そういう段取りになってございます。
ただ、ビジョン部会の方ということでは、骨子案と五つの大きな項目ができて、実はきょうビジョン部会がまた開催されるということになってございます。これについても、創造会議で報告ということになってございます。以上であります。
254 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。
255 ◯10番(工藤敏秀君) それでは、できるだけその情報も私どもに提供していただきたいと、こう思います。
それから、町立病院なんですけれども、12日に一戸議員でしたか、答弁があったのですけれども、いわゆる浪岡の町立病院を存続、継続していきたいという町長の答弁、先ほどだれかの質問にもあったようでございますけれども、そういうことで、私も今回浪岡町立病院の運営委員になったわけでございます。そういう観点から、やはり浪岡の町立病院というその位置づけというものは、町の執行部としてはどう考えているのかということは、12日の答弁でも継続していくんだという答弁なわけでございます。そのように今のところは私も理解していきたいと思います。
それから、青森との合併では、盛んに米、先ほど町長も答弁されておるわけでございますけれども、佐藤議員ですか、青森と合併した場合は米とリンゴ、これを消費していきたいんだと。どういう形態で消費していく考えなのか、その辺お聞かせ願いたいと思います。
256 ◯議長(福士銀一君) 農政課長。
257 ◯農政課長(古川輝雄君) 現在、浪岡はリンゴが主であると。ただ、米についても、青森と浪岡の米というのは違うという点がございます。これについては、いろいろ私たちも農協と農政課で、ことしの10月ですか、県の農産物販売の促進、あれに売ったことがございます。ということで、ある一定のめどはついたという点で、販売の中では自信を持っているところでございます。こういう点については、今後、農協、商工会を含めていろいろ協議をして、販売促進に向けてまいりたいというふうに考えているところでございます。
258 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。
259 ◯10番(工藤敏秀君) 今、課長は、米に対してはそういう考え方でありますけれども、リンゴもあるわけでございます。農協との話し合いで、そういう消費の見通しがついたという答弁でありますけれども、いわゆる一般市民での消費、あるいは何かの組織体で消費していくとか、リンゴも同じなんですけれども、いわゆる学校給食とか、そういう考えでの農協との話し合いはなされているんですか。
260 ◯議長(福士銀一君) 農政課長。
261 ◯農政課長(古川輝雄君) 申しわけございません。言うのがちょっと……、わからないということでありましたが、ことしの場合のリンゴについて売ったのは、台風の被害とひょう害のリンゴで、そのように青森市の方に売ったということで自信を持ったという点でございます。
ただ、米については、今のところ、これからどのようにすればよいかということがこれからの課題だと思っているところでございます。
262 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。
263 ◯10番(工藤敏秀君) 次に、合併特例債でのガス冷建設ということで、先ほどの答弁ですと、いわゆる行政側で建てるものにしても、ちょっと面倒なような答弁だと、私はそう聞き取ったわけでございます。今までの平賀、あるいはその辺の近隣の町村だと、行政側でガス冷を建てて農協に貸し付けしていると。ですけれども、先ほどの答弁だと農協一本ではだめなんだと、いわゆる生産者もある、商人もいる、いろいろな分野のそういうリンゴを入庫をするのでなければガス冷の建設は不可能であるという、私はそう解釈したのですけれども、それはそれで、その答弁でいいですか、私しゃべったとおり。
264 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。
265 ◯企画調整課長(石村正司君) 工藤議員のそういう考え方で結構だと思います。
まず、平賀町で、前に町でガス冷を建設して農協に貸し付けすると、そういう形の中では、これは恐らく構造改善事業という形での補助金で建設したのだろうと、そう考えてございます。ただ、近代化施設に関して、これは特例債の中では規定がないということであります。したがって、農協が建設するものに対しての特例債ということでは、非常に難しいだろうと。町長が答弁いたしましたように、じゃあ公設民営という形で行ってはどうなのかということでは、これは多少の見込みがあるだろうというところが、青森市側の判断なわけです。でも、これも、先ほど町長の答弁にありましたように、非常に難しいだろうと、私はそう踏んでおります。というのは、近代化施設そのものについては特例債のメニューにないという、そういうところであります。
ただ、特例債はどういう形でということでは、合併することによって行政に差が生じる、その浪岡町の特性を生かすという観点からは、特例債ですから、特別認めてくださるのではないだろうかと、そういう一縷の希望というのはあるわけでありまして、それにかけるという、そういう今状況だろうと、そういうふうに考えているところであります。
266 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。
267 ◯10番(工藤敏秀君) 私は、通告しておらなかったのですけれども、簡単でいいですから、特例債の意味というのが町民の皆さんがわかっていないのではないかと。特例債というのは、どういう範囲でどういうものに使えるのかと、何でもかんでもみんな特例債ということはないと思うのですけれども、いわゆる建物なのか、公共事業的なもの、その色分けがあろうかと思うのですけれども、その辺ちょっと説明願います。
268 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。
269 ◯企画調整課長(石村正司君) 特例債そのものの事業ということでは、公共施設ということに限定されるということです。じゃあどういう公共施設なのかというと、合併市町村の一体性の速やかな確立を図るため、均衡ある発展に資するために行う公共施設整備事業と、こういうような表現であります。したがって、一般的に考えられるのは、道路だとかそういう、いわゆる公共施設というものが想像できると、そういうことになろうかと存じます。
なお、細かい内容については、我々のところに資料がございます。ごらんになりたい方は、コピーをとって差し上げますので、お申し出いただければと思います。
270 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。
271 ◯10番(工藤敏秀君) それは後ほど、資料があるみたいですから、コピーお願いいたしたいと思います。
それから、町立病院の赤字とか市営バスの赤字なんですけれども、いわゆる関心を今持っているのが市営バスなんですけれども、青森と合併した場合は浪岡での路線、今までは弘南バスがいろいろな路線を走ってきたわけですけれども、お互いに時代が時代なわけで、経営者側も行政側もちょっと苦しくなったということで引き上げしているわけなんですけれども、合併した場合の青森の市営バス、いわゆる8億 7,000万円ですか、先ほどのあれを見ますと、私は病院もそうなんですけれども、バスは8億 7,000万円近い借金があって、これはあくまでも浪岡の要望としてこれから進めていかなければならないし、そう行くと思うのですけれども、その場合は、基本的にはどの路線を重点的に運行をお願いするのかという、そういう基本的なスタンスは持っているのですか。
272 ◯議長(福士銀一君) 企画調整課長。
273 ◯企画調整課長(石村正司君) 市営バスの場合は、非常に難しいということで、路線だとかそういうものについては、これからということになろうかと思ってございます。
なお、事務事業の調整の中でも、さまざまなバス関係の調整というのがございます。それを現時点では、すべからく保留という形で、これからの協議という形にしてございます。
なお、浪岡町のまちづくりにおいて浪岡町の特徴を生かすとすれば、今までも津軽4市の中間であるという、そういう交通の利便性というのは、これはさらに際立たせなければならないだろうと、そういうことが当然考えられるわけでありますので、特に浪岡町は空港とJRの本線の駅と一番近い町だと、そういうことです。これについては、当然市営バス、合併した場合には市営バスというものを活用していかなければならないだろうし、また新幹線が青森市に来た場合には、これとの運行も当然考えて市営バスの運行の経路、そういうものを考えていかざるを得ないだろうと、そういうふうに現時点では考えているところでございます。
274 ◯議長(福士銀一君) 工藤議員。
275 ◯10番(工藤敏秀君) はい、わかりました。
ちょっと町立病院の件についても、市民病院との絡みで、合併すれば、先ほども演壇でも申し上げたのですけれども、当初は診療所になるという、そういう可能性を持ってあったのですけれども、町長は継続していきたいという考えなわけでございます。
私は、今まで、青森と合併すれば、いわゆる浪岡の町立病院というのは診療所になってもこれはしようがないんだなと。だけれども、やはり浪岡の町民にしてみれば、青森と合併して市民病院になった場合、廃止なり診療所になった場合は、浪岡の町民は果たして青森の市民病院に診療もしくは検査、入院、そういうのに行くのかなと。今までの流れを見ても、いわゆる浪岡町立病院があってでも、黒石とか弘前とか、そういう病院に通院あるいは検診に行っている患者が大分あると思うんですよ。だから、そういうことを考えれば、青森の市民病院の赤字を浪岡で町民が負担して、果たして、借金おらだぢかぶっているはで市民病院さ行がねばまねと、行くとか、私はそういう考えにならないと思うんです。それは何かと言えば、やはり距離感が一番ネックになっているし、しゃべれば飛行場なり大釈迦なり、山を越えていくという、それが非常に町民から見ればネックになっているみたいでありますので、その辺も町長は今は継続していくんだという答弁でございますので、それは答弁は要りません。私は、そこだけを認識してもらいたいなと思って。そういうことでございます。
時間もなくなりましたので、最後に、しょっちゅう今までも何回か申し上げてきたんですけれども、浪岡の農業はどうなるんだと、青森と合併すればどういう考え方でいるのかと。私は、6月の青森のシンポジウムに私独自で顔を出してみたんですけれども、そこには佐々木市長も出席しておりました。今、議長である福士銀一議員も出席されたみたいでございますけれども、あの中で佐々木市長が答えているのが、合併すれば浪岡の農業を大事にしていきたいということを発言しているんですけれども、まず浪岡では、市長に聞かなければだめなんですけれども、どうやっていくのかという、それはそうなんですけれども、浪岡としてはこうやっていただきたいという、ああいう市長の発言を聞いていれば、やはり浪岡ではこういうものを、こういう姿で描いてお願いしていかなければだめだと思うんですけれども、その辺はどうなの、農政課長なり、企画調整課長。
276 ◯議長(福士銀一君) 農政課長。
277 ◯農政課長(古川輝雄君) 現在、浪岡では、地域農業マスタープランというのが16年まであるわけです。これは5年で切れるわけですが、17年からまた新たに16年までにあるやつを見直しをしながら考えていくという内容になっております。これについては、マスタープランそのものについての内容というのは、水稲については担い手農家への集積と、それからリンゴについては、今後、今現在は10アール当たり 100箱ぐらいなんですが、これが 200箱というような一つのめどをつけておりますので、これについてのことで、もし合併になった場合についても、これを新市の計画の中に組み入れてまいりたいというふうに考えているところでございます。(「終わります」の声あり)
278 ◯議長(福士銀一君) 10番工藤敏秀議員の一般質問が終わりました。
本日は、これをもって日程を終了いたします。
午後3時55分 散会
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