青森市議会 > 2003-09-16 >
旧浪岡町 平成15年第3回定例会(第2号) 議事日程・名簿 2003-09-16
旧浪岡町 平成15年第3回定例会(第2号) 本文 2003-09-16

ツイート シェア
  1. 青森市議会 2003-09-16
    旧浪岡町 平成15年第3回定例会(第2号) 本文 2003-09-16


    取得元: 青森市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-29
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1     午前9時21分 開議 ◯副議長(葛西丈徳君) おはようございます。  ただいまの出席議員は18名です。定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。  これより本日の会議を行います。  町長から、台風14号の被害状況について報告の申し出がありますので、発言を許可します。町長。 2 ◯町長(加藤新吉君) おはようございます。  一昨日の台風14号の被害概要について報告いたします。  台風14号は、13日午後7時30分ごろから次第に風が強くなり、本町においても被害が発生いたしました。総務課では13日より警戒態勢をとっておりましたが、14日午前9時30分には三役会議を開催して、三役及び農政課、建設課が現地調査に入りましたので、その概要については担当課より報告させます。  なお、被害農家に対しては心よりお見舞いを申し上げます。 3 ◯副議長(葛西丈徳君) 町長の報告が終わりました。  農政課長。 4 ◯農政課長(古川輝雄君) 台風14号についてご報告いたします。  農協と農政課が14日から回りまして、午前9時から回ったわけですが、午前中に回りましたが、その結果については、つがるが 3.1%の落下でございます。ジョナが 6.8%、それから王林が 4.3%、ふじが 5.4%でございます。ただ、これについては被害が大きいところと少ないところがございました。大きいところというのは高速の付近でございます。一番大きかったのは北中野、それから本郷ということになっております。さらに樽沢、下石川の西南の斜面のところが被害があったというところでございます。  なお、落下のリンゴについての取り扱いなんですが、中生種については農協では取り扱いを行うということになっております。ただ、王林、ふじについては、晩生種については取り扱いを行わないということになっております。以上、報告いたします。 5 ◯副議長(葛西丈徳君) 建設課長。 6 ◯建設課長天内善磨呂君) 建設課の方では、14日の朝から午前中で町内の道路を全部見て回りました。その結果、立木が数本道路に倒れておりまして、それは14日のうちに全部建設課の職員で排除して作業を終了してございます。以上でございます。 7 ◯副議長(葛西丈徳君) 健康福祉課長。 8 ◯健康福祉課長(西塚瀞子君) ひとり暮らし、それから老人世帯、生活保護受給世帯につきましては、健康福祉課で13日、民生委員さん、各地区長さんに連絡を入れまして安否を確認いたしましたが、被害はなかったということでご報告を申し上げます。 9 ◯副議長(葛西丈徳君) 総務課長。 10 ◯総務課長(工藤照造君) 総務課関係の方からは全体的なまとめとして、14日にそれぞれ担当課の職員合わせまして総勢30名で手分けをして調査したわけであります。その結果、屋根のトタンが飛んだ、あるいはまた屋根が壊れた、家が倒れたといった被害は一切ありませんでした。また、随時警察、消防署と連絡をとりながら体制に当たったわけですけれども、人のけが等も一切発生いたしておりません。これまでの報告は以上のようになっております。
    11 ◯副議長(葛西丈徳君) これで台風14号の報告を終わります。 ───────────────────────────────────────────     日程第1 一般質問 12 ◯副議長(葛西丈徳君) 日程第1、これより一般質問を行います。  2番一戸善正議員の質問を許します。一戸議員。     〔2番 一戸善正君 登壇〕 13 ◯2番(一戸善正君) 質問に先立ちまして、町長初め参与の方々、台風14号の調査のために大変ご苦労さまでした。  私も冒頭、一般質問でそのようなことを取り上げておりますので、何か文面が狂ってきたのかなというように感じてもおりますけれども、そういった中で聞き苦しい点があるかわかりませんので、よろしくお願いいたします。  まず、皆さん、おはようございます。  一般質問に入る前に、8月3日の選挙で当選されました議員の皆さん、本当におめでとうございます。これからもよろしくお願いいたします。  また、2期目最初の一般質問に当たりトップバッターを与えていただきまして、ありがとうございます。さらに、このたび決算特別委員長という大役をご指名いただきまして、心より感謝と御礼を申し上げます。初めての委員長の経験でありますので、委員の皆様方のご指導とご協力をよろしくお願いいたします。  それでは、一般質問に入らせていただきます。  さて、いよいよ我が浪岡町の第一次基幹産業である農業生産者が手塩にかけ、一番楽しみにしている収穫期が少しずつ始まろうとしておりますが、何分にもことしの天候が低気圧で不十分な日照不足と温度不足のため、冷害被害が心配されておるところでございます。リンゴに関しては、日照不足のため糖度が少ないのだと心配され、米に関しては、お盆前後を基準に米の花が咲かなければならないのが9月の前半でも花が咲いている、そういう稲穂があると言われ、稲作作物にはかなりの被害が出るのではないかと心配されておるところでございます。  そのことで今月の10日に、稲作不稔障害についての産業建設常任委員会で、稲作の被害状況を早急に調査して、16日までには報告として、被害に対して検討するということで会議を終わったところでございます。  その3日後の13日に台風14号は、我が県を避けて日本海に抜けて青森県に直撃の心配がないのではないかと安心していた矢先の13日の夕方から風が徐々に強くなり、夜中から明け方までの間に津軽一円を暴れまわり、津軽初め青森県全体の農作物や民家にも相当な被害を与えていったのであります。  当然ながら、我が町の第一次基幹産業の一つであり、町長が町の自慢の一つにしている、町村の部でリンゴ生産量日本一のリンゴにもかなりの被害が出たと生産者や関係者から話を聞いております。正確な被害状況は、先ほど報告があったわけでございますけれども、まだまだきちっと調べなければならないものと思っております。そのようなことから、いま一度被害状況とその対策をお尋ねいたします。  このような状況から、我が町の基幹産業である農家の経営状況が非常に落ち込んでいるのが実態であり、落下したものは、先ほどさほどの数字ではないと言っておるものの、さすれば、なっているリンゴがどのようになっているのか。それは収穫してみなければわからないような状況であるわけでございます。  このように、稲作にしてもリンゴにしても落ち込んでおり、ましてリンゴであれば2年続きの低価格所得ということもあり、やはり町としては今後十二分に検討して農家救済のためにひとつ頑張っていただきたいと思っておる次第でございます。そのようなことにもやはり回答をお願いいたします。  それでは、一般質問に入らせていただきます。  アクセス道路延長路線(鶴田まで)の測量の図面はどのようになっているのかでございます。  それから、市町村合併についてでございます。  市町村合併に対して町民の大多数が興味を持ち、町内ではどこと合併するのかと会う人、会う人から聞かれております。そのようなことから、私も議員の一人として、町長から合併の方向性をきちっとしたものを出さなければならないと思いますが、そのことを町長、ご答弁お願いいたします。  第3、野沢地区の県道拡幅工事についてでございます。  野沢地区の県道拡幅工事の予定があるということでありますけれども、着工予定はいつごろになるのかご答弁願います。  第4でございます。農道の危険箇所についてでございます。  再三にわたり私はこの危険箇所について質問させていただいておるわけでございますけれども、今の時代、事故などが起きれば、起きた第一原因も問われますけれども、もともとの根本的にはどうしてこのような事故が起きたのかということが全国的に法律で争われておるのが実態であります。そのようなことから、やはり危険な箇所は、優先順位を度外視してでも、手直しもしくは補修するべきではないかと思いますけれども、その辺の考えを答弁願います。  5でございます。町内の排水路の逆勾配についてでございます。  括弧には赤川地区とだけ署名しておりますけれども、やはり町内にはかなりの箇所があるようにいろいろご相談を受けております。そのような実態を把握しているのかご答弁願います。  第6、町内全体の町道・農道・林道の未整備や整備中の箇所はどのくらいあるのかをお尋ねいたします。  それから、7でございます。稲作の不稔障害の実態はどのようになっているのか。  先ほども申しましたけれども、16日までには報告をするというふうなことでありましたけれども、やはりいろいろな中で徹底して調査した中で、やはり町としてもいろいろな形の中で農家の救済的なものを考えるべきではないかと思っておりますけれども、その辺のことをご質問いたします。  以上で壇上からの質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 14 ◯副議長(葛西丈徳君) 町長。     〔町長 加藤新吉君 登壇〕 15 ◯町長(加藤新吉君) 2番一戸善正議員の一般質問にお答えをいたします。  まず、通告の順序に従って答弁をいたします。  一番最初に、「アクセス道路の延長路線(鶴田まで)の測量図面はどのようになっているのか」でございますけれども、五所川原県土整備事務所管内の路線測量・用地測量につきましては完了をいたしてございます。一部構造物などに着工していると伺ってございます。  弘前県土整備事務所管内では、用地測量も一部終了して、構造物に一部着工している箇所もございます。  また、浪岡管内では、国道7号バイパス・アップルヒル付近から、樽沢の宝ため池の堤体を通って主要地方道五所川原浪岡線交差部までの区間約 2.6キロメートルは、用地測量まで完了をしております。その先は、常海橋銀線との交差点までの約 2.5キロメートルは、予備設計の段階でございます。  今年度は、樽沢から空港アクセス道までの一部の用地買収と補償を予定をしていると伺ってございます。  次に、「市町村合併について」でございます。  当町の合併問題につきましては、昨年12月に弘前市を中心とした津軽14市町村で任意の協議会「津軽南地域市町村合併協議会」を立ち上げて検討を重ねてまいりました。  この14市町村の枠組みは、県が示したもので、県の基本的な合併後の自治体のありようは、旧3市を中心に中核市を3市つくり、これが県内の自治を誘導していくといたしたものであります。  しかし、当町の地理的立地条件は、津軽4市の中間にあることで、合併の選択肢は、津軽14市町村のみではなくて、他にもあると申し上げてまいりました。  任意協議会であります津軽南地域合併協議会法定協議会に移行する前に、町民アンケート結果を尊重して合併の相手方を決定したいと申し上げてきたところでございます。  町村合併のアンケート結果につきましては、5月20日の議会特別委員会において、既報のとおり発表させていただきました。あわせて、その日の記者発表では、一つには、合併の相手方の決定はアンケート結果を踏まえて8月前半までに決断すること。二つには、青森市との合併任意協議会を決断したときは、津軽南地域市町村合併協議会を脱退すると申し上げてまいりました。  そして、8月8日に臨時議会終了後の議員全員協議会において、アンケートを尊重しつつ、多くある合併選択肢の中から、基本的指標をもとに検討を加え、青森市との任意協議会の設置を決断したものであります。  今後、本補正予算が成立し次第、速やかに青森市との任意協議会を立ち上げ、予定といたしましては、今月29日に任意協議会設立の協定を行う予定でございます。事務事業の調整や新市建設計画などを協議し、これらの協議の内容、情報を絶えず議員の方々及び町民とキャッチボールしながら町民の合意を得た内容として合併に取り組んでまいる所存でございます。  また、常盤村が当町と行動をともにしたいという場合にあっては、今まで、青森市浪岡町の勉強会の枠外でもあることで、任意協議会から法定協議会に移行し、新市建設計画策定までの時間的制限のある中でスケジュール的に間に合うか、しっかり検討することが必要となってまいります。  また、津軽地域14市町村は、今月29日に津軽南地域市町村合併協議会任意協議会から法定協議会に移行するか否かの決断を下すことになっておりますので、その動向を見きわめてから検討もまたしたいと考えてございます。  次に、「野沢の県道拡幅計画について」でございます。  主要地方道五所川原浪岡線の15年度の樽沢地区の視距改良は、交通安全対策事業で、有限会社プライムを過ぎた、樽沢から銀へ行く町道三好線交差点から株式会社シャルム手前の新山1号線交差点まで、約 150メートルの区間の用地買収と補償を見込んで、8月28日、地元説明会を開催して、工事は来年度以降となる予定でございます。  また、郷山前地区は、交通安全対策事業で、農村公園付近から野沢方面に約 100メートルの工事を発注してございます。  なお、用地補償の契約ができ次第、随時工事発注する予定と伺ってございます。  また、吉野田地区は、道路改良事業で、昨年度、野沢小学校へ行く甲浜街道交差点から下石川方面へ約 820メートルの現道拡幅で測量を実施しております。  今年7月29日、地元説明を開催し、同意を得て8月から一部用地測量に入ってございます。今年度は、用地測量だけと伺ってございます。  また、常海橋銀線は、交通安全対策事業で、町道甲狼森線交差点付近から狐森線交差点過ぎまで、通称愛宕町付近の約 180メートルの区間の用地買収と補償を見込んで、8月29日、地元説明会を開催してございます。工事は、来年度以降となる予定でございます。  いずれにいたしましても、幅員が狭小でカーブが危険であり、野沢小学校への通学路であることも踏まえて、樽沢町内から下石川町内までの早期完成を要望してまいります。  次に、「農道の危険箇所について」でございます。  この路線は、道路幅員が狭小で、しかもカーブとなっており、片側の畑が路面より約 1.5メートルほど低くなっております。このことから大型トラックが入れず、秋のリンゴ収穫時や春の農道除雪などに支障を来しておるところでございます。今後、当道路利用者及び周辺土地所有者との協議を検討してまいります。  しかしながら、当箇所は農政サイドでの農道整備事業計画予定路線ですから、暫定的な形での整備を基本に、地元農業者と話し合いをしていきたいと考えてございます。  次に、「町内の排水路の逆勾配(赤川)について」でございます。  ご指摘の水路は、旧赤川保育所付近からJR奥羽線までの排水路かと存じます。  これまで、当水路が逆勾配になっているというお話は承知しておりませんでした。どうしても逆勾配ですと、夏季には悪臭もたつようかと思います。  このことから早速現地を調査して、手法について町内会と話し合いをしていきたいと考えてございます。  次に、「町内全体の農道・町道・林道の未整備や整備中の箇所はどのくらいあるのか」でございます。  現在、町道台帳に登載をされている町道は、 1,175路線 659キロメートルで、ちなみに、町道の舗装整備率は、1級が87%、2級が66%、その他が19%となってございます。  農道台帳に登載されている農道は、93路線で約52キロメートルでございます。  また、林道台帳に登載されている林道は、5路線で約15キロメートルでございます。  今日まで、町中は、都市計画街路市町村道整備等の事業を活用して整備を進めてきております。  農村部周辺は、農村総合整備樹園地農道・農免農道・緊急畑地帯・自然環境・畑地帯総合農村振興総合整備事業など活用して整備を進めてきております。  現在、市町村道整備事業で、西花岡3号線・高屋敷林本線花岡大釈迦線の3地区の町道整備と、農政サイドでの畑地帯総合整備事業吉野田地区ふるさと農道整備事業で本郷地区、農村振興総合整備事業で杉沢地区と花岡地区の農道整備を進めてございます。  それから、「稲作の不稔障害の実態はどのようになっているか」でございますけれども、今年度は、6月からの日照不足と低温により水稲への影響が深刻となってきたため、9月1日に登熟と不稔の状況を調査するため、黒石地区農業改良普及センターと浪岡農協が水稲生育観測ほ生育調査を実施し、その調査結果が報告されていますが、それによりますと、浪岡町の観測地点6カ所の平均で不稔割合が11%となっており、例年が5~7%であることから、かなり高い数値になっており、不順天候の影響が出ているものと考えてございます。  また、この後、担当課からも説明をさせていただきます。 16 ◯副議長(葛西丈徳君) 答弁が終わったようですので、再質問がありましたら発言願います。一戸議員。 17 ◯2番(一戸善正君) 1番から順に進んでいきたいと思います。  アクセス道路の測量と用地買収も若干進んでいるということでありましたけれども、たしか前に3路線ほどあった中で選択肢があったというふうに伺った経緯があるんですけれども、それはある町内会の方々から聞くと、非常に曲がりくねっているというふうな話を聞いていましたけれども、その辺はどうなんですか。 18 ◯副議長(葛西丈徳君) 建設課長。 19 ◯建設課長天内善磨呂君) 道路の線形的にはご指摘のような曲がりくねった道路とはなってございません。 20 ◯副議長(葛西丈徳君) 一戸議員。 21 ◯2番(一戸善正君) それと、郷山前におりていくということのようですけれども、私は以前に、どうせ土地の付加価値をつけるのであれば下石川もしくは高野の道路まで延ばした方がいいんじゃないかというふうなお話をした経緯があるとは思うんですけれども、そういった中で、今いろいろなものを想定した中で測量に入っているということであると思いますけれども、では、例えば下石川の方まで延びるような状況等をつくってあるのかということをちょっとお伺いしたいんですが。 22 ◯副議長(葛西丈徳君) 建設課長。 23 ◯建設課長天内善磨呂君) 今の津軽横断道路がいわゆる下石川の方面に延びるのかというご質問でございますか。(「そうです」の声あり)それは、当初三つの候補があったわけです。その中の一つとして、吉野田地区を通って空港アクセス道につなぐという計画もあったんでございますけれども、そこは、吉野田のいわゆる大区画事業が行われたばかりのところで、そこを通ると大区画道路もまた国費をかけてやったものが二つに分かれるということもございました。それからもう一つには、そこを通ると遺跡が何カ所も通るということで、それらの方にも非常に労力をまた予算的にも費やすということで、そこのところは残念ながら候補から外れたという経緯がございます。これは県の方でそういう判断をしてございます。 24 ◯副議長(葛西丈徳君) 一戸議員。 25 ◯2番(一戸善正君) 私は、確かにそういう遺跡とかがあれば非常に時間と労費がかかるということは承知しておるわけでございますけれども、やはり町内の野沢ばかりでなくして、そういうふうな環境にあった地域に関しては、できる限りの地価の付加価値をつけるべきだというふうに考えておるわけです。  私が今質問しているのは、延長線上を将来的ににらんだ形の中で道路をそういうふうにしたのか。郷山前を通ったからだめだと言っているわけじゃないんですよ。そういうふうな方向的なものをにらんだ中で私は何物でもやるべきではないのかなと思っておりますので、その辺も、今後でもさほど遅くないと思いますので、それはそれで進んだ中で次はこっちで行くんだよというふうなことも考えていただければなというふうに思っております。いかがですか、課長。 26 ◯建設課長天内善磨呂君) 吉野田、下石川方面、こちらの方の交通網ももう少し充実したやり方をしていただければ、あちらの方も今後よい住環境とか、そういうふうになるんじゃないかということでございますけれども、これに関しては、今五所川原浪岡線がございます。そちらの方の県道事業で、いわゆる道路改良という形で、今の現道の道路を拡幅するという形で作業は現在進んでおります。そういうことで今よりももっと道路幅員、それから歩道幅員が広くなるということで、これまで以上に道路網はよくなるんじゃないかなと思っております。 27 ◯副議長(葛西丈徳君) 一戸議員。 28 ◯2番(一戸善正君) わかりましたとは言いたくはないんですけれども、ひとつ頑張っていただきたいなと。でも、やはりそういうふうな方向性は、県道は県道としてでも、例えば樽沢から下石川路線の農道の道路があるわけですよ。やはりそういうものをいろいろな方向性で見て、じゃ、途中から前田野目線に出そうかとか、そういうふうな計画も視野に入れた中で、やはりできる限りの付加価値をつけて、将来的には道路環境によい観光リンゴ園でも想定できるようにしてやっていただきたいと思いますので、その辺よろしくお願いします。  それから、市町村合併についてでございますけれども、先ほどやはりアンケートの結果に基づいて町民の意向を尊重しながら、町長は青森と任協を立ち上げるというふうなことであります。その中で常盤とも、時間が間に合えば歩調を合わせた中で一緒に進んで行けるのであればそういうふうにしていきたいということでありましたけれども、それに間違いないですか、町長。 29 ◯副議長(葛西丈徳君) 町長。 30 ◯町長(加藤新吉君) 私は率直に申し上げまして、常盤と浪岡町と2カ所は、私はこれは望んでおりません、率直に言って。今、常盤もまた、常盤の議会でも黒石の議会とよく何か協議を開いているようでありますけれども、私は、常盤と浪岡2カ所は希望しておりません。 31 ◯副議長(葛西丈徳君) 一戸議員。 32 ◯2番(一戸善正君) そういうことではなくて、常盤と浪岡と、じゃ、青森と一緒に合併しようかというふうなことであればどうなんですかということを私は伺っているわけです。 33 ◯副議長(葛西丈徳君) 町長。 34 ◯町長(加藤新吉君) 今月の29日、14市町村のは今協議会をつくっておるわけでありますけれども、29日に法定協議会に移行する。14市町村の方々が29日までに回答をしなければならないと言われております。浪岡は、率直に言って、29日に14市町村を脱会をいたします。脱会で進んでいきます。常盤はそのとき、29日にどういう判断をするか、それを見きわめたいと私はさっきも言っております。 35 ◯副議長(葛西丈徳君) 一戸議員。 36 ◯2番(一戸善正君) わかりました。その29日の意向によってそれなりに方向性を見出そうということだと思いますけれども、私もそう思います。いろいろ常盤も、あっちの方、こっちの方といろいろな方と模索しておるように見えますけれども、私も正直なところ、私個人としては心配しております。私は、常盤と一緒に青森に行ければというふうに考えている一人でございますので、心配している一人でございます。そういうことで町長の意向もよくわかりました。  それでは、第3の「野沢地区の県道拡幅計画について」でございます。  先ほど建設課長、そして町長の答弁にもありましたけれども、やはり非常に子供たちが、特に今郷山前まではかなり拡幅されておるわけですけれども、吉野田、下石川地区が非常におくれております。若干いろいろな問題もあった経緯の中でおくれたということも伺っていますけれども、やはりどうしても今浜街道を子供たちが通っておるそうでございます。学校では注意しているみたいなんですけれども、どうしても車が少ない、そして伸び伸び歩けるというふうなことからそういうふうな子供たちが、学校の注意にもかかわらず浜街道経由で行っているというふうなことのようでありますけれども、この工事は暫定的にいつごろ完成するのか。計画的に、概算でもいいんですけれども、ひとつ答弁願いたいんですが。
    37 ◯副議長(葛西丈徳君) 建設課長。 38 ◯建設課長天内善磨呂君) 今ご指摘の野沢小学校近辺、この辺は若干早まるかと思います。  ただ、全路線、いわゆる下石川までですけれども、これを全部やるとなると相当数まだ時間がかかると。というのは、県でも財政的にも非常に厳しいということから三つの工程で分けて工事を進めていくということで、今現在は郷山前地区の方の工事に入っていると。そしてこの次に吉野田方面に入っていくと。そしてその後、今度は下石川方面に入っていくと。大体そういうふうな形になります。ということで、時間的にはここではっきりは言えません。ただ、相当数時間はかかるということは承知してございます。 39 ◯副議長(葛西丈徳君) 一戸議員。 40 ◯2番(一戸善正君) 時間は確かにかかると思いますけれども、吉野田の場合は、何を隠そう、やはり若干問題があったということがあります。ただ、やはり子供たちの危険、事故、生命をやはり考えれば、いろいろな予算等もあるとは思うんですけれども、やはりできる限り早急にやるように県の方にお願いしてひとつ頑張っていただきたいと思いますけれども、課長、頑張れますか。 41 ◯副議長(葛西丈徳君) 建設課長。 42 ◯建設課長天内善磨呂君) はい。当町といたしましても、議員ご指摘のとおり交通安全上も問題があります。ということで、できるだけ早く完工していただくよう町からも今後も働きかけていきたいと思っております。 43 ◯副議長(葛西丈徳君) 一戸議員。 44 ◯2番(一戸善正君) わかりました。ありがとうございます。頑張ってください。  それから、第4でございますけれども、しつこいようですが、いろいろ質問された結果前向きに早急に取り組むということでありますけれども、非常に、私、何で、正直なところを言えば、大きな原因なんだけれどもやってみれば小さなものだという部分が結構あると思うんですよ。不思議だなと考えるかわかりませんけれども、やはりその中で今合併ということが非常に叫ばれており、また急がなければならないと。ましてや来年の3月までに法定に入らなければだめだということもいろいろ話も聞いています。そういうふうな状況の中で、小さなものほど合併すればサービス低下するんじゃないかな。大きなものは目に見えるから、やはり目に見えるものはやりやすい。けれども、目に見えないものはどうしても置き去りにされやすいというふうな懸念から、私はこういうふうな質問をしつこくさせていただいておる一人でございます。  そういった中で、まだ2カ所、3カ所、こういうものがあると思いますので、やはりそういう中で、人命にかかわる、私冒頭でお話ししましたけれども、すべて法律で第一次の原因はこれだ、第二次の原因はどこにあったのかというふうなのが今の日本であります。アメリカであれば、柵を回していないところを落ちれば、わかっていながら落ちたんだから落ちた人に原因があるということですけれども、日本ではそういうことは通りません。そういうふうなことから、ひとつ町長初め三役、そして参与の方々もぜひそういうふうな部分の中で、日本の環境に合った整備の仕方をお願いしたいと思います。いかがですか、農政課長。これ建設課長と両方なんです。農政課長も一言。 45 ◯副議長(葛西丈徳君) 農政課長。 46 ◯農政課長(古川輝雄君) 先ほど建設課長が言ったとおり、農政課としては事業がございまして、野沢地区の農免道路として改良していきたい。ただ、これには若干時間がかかるということでありますので、今とりあえずその危険箇所については、暫定的に仮に建設課で進めているということでやるということですので、農政課としては、基本的にいくと大々的に基本整備計画の中でやるということでございます。以上です。 47 ◯副議長(葛西丈徳君) 建設課長。 48 ◯建設課長天内善磨呂君) 今農政課長の答弁にもありましたように、今後農政サイドでの事業がここに張りついているわけでございます。そういうこともありますけれども、それまでの間、やはり建設課としては道路管理上の問題もございます。ということで、先ほどの町長の答弁にもありましたように、いわゆる暫定的にでもそういう危険回避をしながら処理していきたいと思っております。ただ、これに関しては、地元土地所有者、それから道路利用者、この方々の協力を得なければできないわけでありまして、今後そういう方々と話し合いを進めながら手法などについて考えていきたいと思っております。 49 ◯副議長(葛西丈徳君) 一戸議員。 50 ◯2番(一戸善正君) わかりました。ひとつよろしくお願いいたします。  それから、5番も6番も似たような状況なわけでございます。  まず、町内の排水路の逆勾配と、それから町内全体の町道・農道・林道の未整備、もしくは整備途中の箇所ということなんですが、まず、5番の逆勾配の生活排水、これもいろいろ一生懸命工事をやった方々はやったとは思うんですけれども、やはり地盤がやわらかいがために逆勾配になったというふうな経緯になったのかわかりませんけれども、ことしの夏場はさほど猛暑がなかったもので問題はなかったわけでございますけれども、暑いときは水がよどんで、そしてまた生活排水も流されるというふうなことの中で、非常ににおいもするし、またウジ虫も出てくる、ハエも出る。そして親も出てくるみたいです、ハエの。そして蚊も出てくるみたいです。そういった中で、やはり今非常に衛生と、一緒にまた環境というふうなことで、今非常に少しの問題でも原因というものが追求されておるわけでございます。ですから、確かに町内会の清掃とかそういうものも、やはり義務づけると言ったら失礼なんですけれども、やるべきことは必要だと思いますけれども、どうしても頑張ってもできないというふうなものの中ということがあると思いますので、この中で、たまたま体質が弱くて蚊に刺されてちょっと大きなことになったとか、そういうことが発生するようであれば、未然に防げる部分は防がなければならないんじゃないかなというように思っております。  そういうことで、私も、ああ、これはちょっとしたら、それこそ見て見ぬふりすればそれはそれでいいわけなんですけれども、やはりこれから大事な金の卵がそういうふうな状況になっていけば非常に困るなというような観点から、私はこういうふうな一般質問をさせていただいたわけでございます。そのことに関してどのように考えていますか、建設課長。 51 ◯副議長(葛西丈徳君) 建設課長。 52 ◯建設課長天内善磨呂君) 確かに町内の側溝に関しては、逆勾配というよりも途中中だるみというふうなところはこれまでも数カ所ございました。それに対して建設課では、その都度予算の範囲内で対応してきたわけでございますけれども、ということで、今後もそういう箇所がございましたら、これまで同様、そのような形で対応しいきたいと思っております。  また、確かにご指摘のとおり、そういう衛生上好ましくないということもございます。町の住環境を考えればまさにそういうところは改善しなければいけないかと思っております。そういうことでございますけれども、先ほども言いましたように、これまで同様な対応でやっていきたいと思っておりますので、どうぞご理解願いたいと思います。 53 ◯副議長(葛西丈徳君) 一戸議員。 54 ◯2番(一戸善正君) そういうふうな中で私も非常に矛盾するなというふうな質問をさせていただいておるわけでございます。なぜかというと、今集落排水を一生懸命やっております。そういった中で、これも今何もわざわざやらなくてもいいんでないかというふうな状況の考え方を持たれれば、そうかなというふうに思うわけですけれども、ただ、あした完成するということであればそれはそれでいいんですけれども、やはりまだまだ先のこともありますので、ひとつその分も理解していただいた中でご検討して、実施に向けてお願いいたします。  それから、第6でございます。  「町内全体の町道・農道・林道の未整備や整備途中の箇所はどのぐらいあるのか」。先ほどるる説明いただきました。やはり全般的に、先ほども申しましたけれども、ひとつ合併に向けてそういうものをチェックして、そして必ずやらなければならないというものはやはりいろいろな中でひとつ早急にやっていただきたいなと。合併してから10年、15年、20年たっても手をつけられてないというふうになれば後の祭りということになるわけですので、その辺を、こういうことをいろいろな中で、合併の段階で確かに議論の題材にはなりますけれども、私は、こればかり言っているのであれば前に進めないと思うんです。ですから、今のうちに直せる分は直しておくと。多少の財政難であっても私は前向きに検討するべきだと思いますけれども、ひとつ答弁願います。 55 ◯副議長(葛西丈徳君) 建設課長。 56 ◯建設課長天内善磨呂君) 確かに合併問題で当町も非常にそのことでいろいろ議論されているわけでございます。そして、合併に際していろいろな重点事業がございます。ということで建設課としては、いわゆるこれまで計画してまいりました幹線道路、都市計画道路とか、そういう面を重点事業として今後とらえていきたいと思っております。 57 ◯副議長(葛西丈徳君) 一戸議員。 58 ◯2番(一戸善正君) ひとつそのようなことで建設課長にはよろしくお願いいたします。  ところで、企画課長にお願いがあるわけなんですけれども、企画課長としては、財政を担って非常に苦しんでいるのかなと、手腕を振るっているにもかかわらずどんどんどんどんいろいろなものを要望されるというふうな状況の中で、企画課長から何か財政出動の許可が出なければなかなか面倒だなというふうな状況に伺っていますけれども、今までの状況の中で、やはり最優先してやらなければならないものに関してはやっていただきたいなと思っておりますけれども、企画課長としてはどのような見解でおるのかひとつご答弁願いたいんですが、よろしくお願いいたします。 59 ◯副議長(葛西丈徳君) 企画課長。 60 ◯企画調整課長(石村正司君) 財政出動のさまざまな条件といいますか、そういうことだと思ってございます。ただ、毎回予算のときにお話ししていることでありますけれども、歳入がどんどんどんどん少なくなっていく中で政策的な経費をどういうふうに回していくかということが非常に重要になってまいります。そういうことでは、待っていただくものは待っていただく、そういうような措置をとらざるを得ないわけでありまして、緊急的なものには、これはそういう措置の除外だという形では処理しておるつもりです。特に町民の生活に直接影響するもの、こういう緊急的なものについてはそれ以外のことで対応すると、そういうことでは財政出動がどんどんどんどんやっていくんだということであります。いずれにいたしましても、予算、歳入を見ての歳出ということですので、どうぞご理解を賜りたいと存じております。 61 ◯副議長(葛西丈徳君) 一戸議員。 62 ◯2番(一戸善正君) 私は、今合併を控えての小さなもの、大きなものは別にしても、そういうことをいろいろご相談かたがたお願いをしているわけでございますので、いろいろ、収入が伴わないものを支出ばかりしてもということは十分理解できます。でも、やはりその中でも、やらなければ、やっておかなければというふうなことはやっていただきたいと思います。どうぞその辺はよろしくお願いいたします。  最後になりますけれども、稲作の不稔障害の実態ということでご質問させていただくわけでございますけれども、これはひとつ産業建設常任委員会にも、16日でしたか、調査を発表してもう1回常任委員会を開くというのでなかったですか、農政課長。 63 ◯農政課長(古川輝雄君) 調査はきょう16日に行います。それで、結果が出るのが早くても22日、1週間ぐらいということですが、22日の常任委員会に間に合うように資料を出します。それに基づいて、今後の対策は国・県の対応を見ながら検討してまいりたいと思っているところです。 64 ◯副議長(葛西丈徳君) 一戸議員。 65 ◯2番(一戸善正君) 言われてみればたしかそのような状況であったなというふうに認識いたします。  ただ、私が町長にお願いしたいのは、不稔障害もそうですけれども、リンゴもまた、冒頭にもお話ししましたけれども、非常に2年続きでリンゴは低価格の、生産者に少ない収入しかないと、なかなか生活が厳しいというふうな状況の中で、今、さらにまた台風が来た。被害そのものは、先ほど町長初め参与の方々から平均すると 4.5%の、リンゴであれば被害しかないと、落下の。ただ、そればかりでなく、なっている実にもやはり相当な被害があるのではないかというふうに想定されるわけでございます。  そういった中で、ことしで3年です。生産者の方々、いろいろ苦しみを我々に訴えるわけでございますけれども、やはりそういった中で、町としてやはり何かかにかの今後の救済措置をとらなければ、稲も不稔、リンゴも2年、3年続きでこういうふうな状況だというふうになれば、やはり相当慎重にいろいろ生産者、第一次基幹産業の農業生産者をやはり救う手だてを考えなければいけないのではないかなと。そうしないと、ましてや高齢者が大半を占めておるわけでございます。農業生産に従事している方々が、そしてまた、いろいろなスプレーヤー等、草刈り等、トラクター等の借り入れもあるわけでして、支払いもしなければならないというふうな状況の中で、今こそ真剣に、考えていることとは思うんですが、より一層真剣に前向きに検討していただけないものかなと思っておりますので、その辺は助役、一言。 66 ◯副議長(葛西丈徳君) 助役。 67 ◯助役(工藤政光君) 6月以来の低温、日照不足ということで、もちろん町もそれに対するどういう対策があるのか、そして県ではどういうまとめ方になるのかということも我々としては本当に注意深く見守っているわけでございます。そういう中において支援対策がどういう方法があるのか、そして救済対策はどういう方法があるのかということは、やっぱり調査の結果をまとめないと具体的な方法が出せないというのが現状だろうと思います。14日にも県知事さんが五本松の園地に参りました。そのときもマスコミからいろいろ問われていましたけれども、全体を見て調査の結果をまとめないと、という回答をしています。そういうことでは米もリンゴも同じだと、こういう認識でいます。その結果待ちだということで我々は考えているところでございます。 68 ◯副議長(葛西丈徳君) 一戸議員。 69 ◯2番(一戸善正君) やはり当然いろいろな調査結果、それは必要であります。ただ、今現状わかっているのは、2年続きのリンゴに関しては非常に低価格収入だと。そして、さらに今台風が来ていると。米に関しても、非常に毎年毎年1俵当たりの単価が下がり、そして、さらに今このような状況で、4割になるのか5割になるのかの収入だというようなこともあるわけです。そういった中で、確かに共済金が来ればいかべやというふうなことは想定されるわけでございますけれども、やはりその分リンゴがよければということもあるわけですので、いろいろな面で、県の方向性を待つということではなくして、町単独で勇気づけるためにもやはりしっかりした支援策をお願いしたいと思います。その辺はどうですか。もう一言答弁願いたいんですが。 70 ◯副議長(葛西丈徳君) 助役。 71 ◯助役(工藤政光君) 例えば米をとってみると、登熟の歩合が、この調査の結果が9月1日なんですよ。それから、不稔の歩合が5日ということになって、その後の天候によってどれくらい回復するのかと。この辺の見きわめもまだできていないということですので、先ほど農政課長が申し上げましたとおり、これからの調査の結果を見ないとはっきりした支援対策とか救済対策とか、いろいろ法律的に対象になるものがございます、このはっきりした具体策が出さないというのが現状でございます。 72 ◯副議長(葛西丈徳君) 一戸議員。 73 ◯2番(一戸善正君) 確かにそのとおりだと思います。ただ、やはり私どもの町は、稲作とリンゴの町であります。このような状況であればどのようになるのかということは、あえて言うならば、百も承知の中で善後策を前々から検討して私は進むべきでないかというように思っております。どうも新聞あたりの発表を見ていれば、私はちょっと疑問を抱くというふうなことがあるわけなんですけれども、でも、調査は調査の仕方があると思います。でも、我々見るのと全く違うわけですよ。だから、その辺も今後町単独のものを、調査機関的なものを設けた中で、県でマスコミに発表したからそれでいいというふうなことではなくして、やはり浪岡としては浪岡の調査結果はこうなんだ、県の結果おかしいんじゃないか、どことどこなんだというふうなことを、県にも問い合わせした中でやはりけんけんがくがく議論していかないと、泣き寝入りをしたりする部分というのがあると思いますので、ひとつそのことを念頭に置いてさらに支援策を考えていただいて、町単独でもやはりやらざるを得ないのではないかと私は思っております。ひとつそういうことで検討をお願いをして、一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 74 ◯副議長(葛西丈徳君) 2番一戸善正議員の一般質問が終わりました。  暫時休憩いたします。     午前10時24分 休憩 ───────────────────────────────────────────     午前10時38分 再開 75 ◯副議長(葛西丈徳君) 休憩を取り消して会議を再開いたします。  引き続き一般質問を行います。  5番工藤祥三議員の質問を許します。工藤祥三君。     〔5番 工藤祥三君 登壇〕 76 ◯5番(工藤祥三君) 日本共産党の工藤祥三です。  一般質問に入る前に、ことしの天候不順における冷害、そして13日未明から通過した台風14号における農作物の被害に対し、この場をかりて農家の皆さんに心からお見舞いを申し上げるとともに、基幹産業を農業に据えた町にとってふさわしい対応を強く望むものであります。  今議会は、さきの町議選で改選された初めての一般質問であります。町民の間から、合併を控えた町の最後の議員という見方さえされているところであります。このようなことが言われる中で、町民の皆さんからの温かいご支援により当選を果たすことができました。この場をかりて心から感謝を申し上げるとともに、私の掲げた公約を守るためにも、改めて全力を尽くして頑張りたいと思います。  私は特に選挙で何を訴えたかというと、一つには、青森市との合併であります。国の押しつけ合併に反対し、きらりと光る浪岡町を残したいこと。暮らしの問題では、国保税などに絡む短期保険証の制裁をやめよ。検診の有料化をやめさせ、無料化の復活。わけのわからない6,000万円補助金支出の中止。これらを全面に掲げました。私はこれらを中心にしながら質問したいと思います。  一つ目は、新しい議会が組織され、町民にとっても、今後の議長はだれになるのか、副議長はだれになるのか、だれもが関心を持つところであります。なぜこんなに関心が高いと言えば、特にこの4年間は学校給食のトマト議会から端を発し、議員間の懲罰、収入役の不信任と百条委員会の設置、政治倫理条例の否決、たび重なる副議長をめぐる不信任、商工会問題での百条委員会の設置とあわせて、議会が副議長職である常田議員を警察に告発する、こうした経過をたどれば議会の人事は町民にとって関心が高いものになって当然であります。  私の考える議会とは、「行政を監視し、活発な議論が展開できる場所でなければならない」、このように考えています。よく行政と議会は両輪の役割だということを耳にしますが、これは町長のための議会を意味するものではなく、互いに指摘し合いながら、住民にとってどうしたらよい行政運営ができるのか、一人一人の議員の立場が保障されて成り立つものと思っています。  改選された9月1日に議会の人事が決定しました。農業委員会の人事はさほど時間をかけることなく終了したところであります。町議会の人事は、会期時間を延長するまでに時間を要しました。時には町長室に会派の中心的な議員が集まり、町長室もさぞかしにぎわったことかと思っています。  こんな中で新しく当選された議員から、議長、副議長を決めるのにこんなに時間がかかるものなのでしょうかと聞かされたところであります。本来なら人事はそんなに時間がかからず済む状況であったと私は思っています。少なくとも副議長人事をめぐり、町長室内でさまざな意見、調整があったかと思います。そして特定の議員に対して、だれに投票するのかという圧力があったと言われています。  議会の人事に町長は口を挟むべきではないと言いたい。町長は議会の人事をどのように考えているのかお尋ねするものであります。  次は、合併問題についてお尋ねします。  前段でも申し上げましたが、私は、青森市との合併問題で大きな異議を唱えました。そして多くの町民から、青森市との合併は問題があり過ぎる。町の行った住民意向調査の資料だけで判断できるものではない。考えれば考えるほど青森市に丸をつけたことは間違っていた。こうした反応が続々と示されました。  町長はさきの6月議会で14町村の枠組みから離脱することを表明しました。私からすれば、不十分で町民から批判の多い住民意向調査をもとに、町長は青森市との合併を選択したと思っています。この選択に若柳地区は分町を決断。銀地区も青森市との合併に反旗を翻しました。今現在青森市との合併に相当な抵抗を持っている住民が確実にふえていることと思っています。このように考えるのは私だけなのでしょうか。もし町長がこのような認識もなしに青森市との合併を選択するというのは余りにも軽率ではないのか。  6月議会において企画調整課長は、任意協議会は、合併するしないにかかわらず双方の勉強の場だと答弁いたしました。また、合併が前提だとも答弁をいたしました。勉強の場だったら合併が前提とは言わず、今後の参考までの課題ですと答えておけばよいはずであります。どのような結果になったとき青森市との合併が不成立になるのかお答え願います。  合併の是非は、住民投票が民主主義の原則である、私はこのように考えています。なぜ町長は住民投票を拒むのか。住民投票で困ることがあるのか。もし困るとすれば、青森市との合併の選択に自信がないのではないのか。このことにお答え願います。  今まですべてが「合併ありき」で進められてきたことは、これは否めません。今日までの浪岡町の歴史と文化、「リンゴ日本一」になぜ誇りを持てなかったのか。改めて情けないことだと思っています。何度も言いますが、必ず合併しなければならないのでしょうか。今まで自立策をなぜ示せないのか私は求めてまいりました。なぜ自立するという検討ができないのか。できないとすれば、町民に責任の持てない行政の怠慢ではないでしょうか。  次は、町民の暮らしの実態と行政の対応についてであります。  国保税が1割、介護保険料が2割も値上げをされました。この値上げは町民の暮らしを直撃するものとなっています。国保税が高くて納めれない国保滞納者には短期保険証の発行という制裁。値上げをした国保事業の検診も有料化。その一方では、西稜会には補助金 6,000万円。この構図が、住民に対する暮らしの犠牲という問題では本当にわかりやすい部分になっていると私は思っています。こんな町政の横暴きわまりないやり方に町民は納得できないと思うが、少なからずそういう声が寄せられてまいりました。これらについてどのように考えているのか。  一つ目は、町民の平均寿命は、自殺も起因すると思いますが、特に男子の平均寿命が全国3,000を超える市町村の下から8番目ということであります。特に、死因の要因であるがんの早期発見が必要なはずではないのか。  次は、ことしから財政難を理由に検診を有料化いたしました。今まで無料にしても、たったの 600万円。町民の健康を守るという本来の姿から、有料化して検診率を上げることが今の町民生活の実態からいって支持されると思っているのか。このことについてお答え願います。  今現在は大変な雇用不安、そして雇用悪化の中で経済的な打撃を受けている町民が相当数おります。税金の滞納や健康への不安、そればかりか自殺に走ることも現実に起きています。それも最近は際立って自殺者が急増しています。平成14年度だけでも13人の自殺者が出ています。これらに配慮した自治体の施策は必要不可欠であると思います。自殺を防ぐための対応策も緊急ではないのかお答え願います。  最後は、花岡荘の施設収入がおよそ 1,500万円。温泉が熱いということで薄める水道代がおよそ 550万円。どうにか改善できないものかと今までこの1年間議論してまいりました。その結果、以前まであった井戸を調査し、工事することになっていました。しかしながら、いざ手をつけようとするとその肝心な井戸がありませんでした。このような内容です。  今までの議論が何だったのか情けなくなるとともに、議会軽視も甚だしいことではないのか。どうせなら温泉の温度を下げる井戸の掘削、またはそれにかわる対策は緊急ではないのかお答え願います。 77 ◯副議長(葛西丈徳君) 町長。     〔町長 加藤新吉君 登壇〕 78 ◯町長(加藤新吉君) 5番工藤祥三議員にお答えをいたします。  まず最初に、「議会の人事について」でございます。  去る8月3日に執行されました町議会議員選挙において、現職17人及び新人5人が立候補し、少数激戦と言われました状況で見事当選されました議員皆様を初め、先般の臨時議会組織会において、議長及び副議長に推挙されました福士銀一議員、葛西丈徳議員には衷心よりお祝いを申し上げるとともに、町政推進のためになお一層のご協力とご指導を賜りますとともに、さらなるご鞭撻をお願い申し上げます。  さて、質問の議会正副議長人事の件に関しては、一切かかわるものではありませんし、また、かかわるべきではないと考えてございます。議員みずからの組織づくりについては、議員が自主的に決定すべきものであると思っております。したがって、そのような風評は、町民にとりましても議会にとりましても決して好ましいものではないと思ってございます。  次に、「合併問題」でございます。  合併問題の1でございます。以前に議会合併特別委員会と議員全員協議会市町村合併までの手続・スケジュール等と題したフローチャートを示してございます。  ここでは、いずれも平成17年3月までに合併に至るように整理してありますが、議会の項目では法定協議会の設置と新市建設計画の議決について重要事項として説明をいたしたところでございます。  このことは、合併の決定権は議員の方々に存在するということであります。確かに任意の協議会の立ち上げは、合併を前提としていることはそのとおりでありますけれども、議員の方々が法定協議会への移行をよしとしない場合、あるいは法定協議会へ移行した後でも、「合併後にどういう町にするのか」という新市建設計画の議決が得られない場合には合併には至らないということであります。  次に、2番目であります。  先ほど申し上げましたとおり、合併する、しないの決定権は、町民の代表であります皆様方にあるわけでございます。  先月、皆様方が公約を掲げて選挙に臨み、めでたく当選をされたところであります。  合併に関しては、議員の方々個々にいろいろな意見を持っておられますから、町民の代表として議会において議論を重ねて決定されることと存じます。議会の採決でもって合併の成否が決定されることでありますから、今のところ住民投票の必要性を考えていないということでございます。  次に、3番であります。  今、国を挙げて合併を推進しております。  しかし私は、さきの6月議会途中まで合併しないことも選択肢の一つであると、14市町村の任意協議会に席を置いていながらでも申し上げてまいりました。このことは、浪岡町にとって、合併した方が有利なのか、不利なのか、現状のままで自立できないのかなどの検討を加えることを意味するものであります。  合併を決断するに当たっては、昨今の地方分権の流れの中で、地方行政は自己決定、自己責任を求められ、また、市町村間競争の激化、さらには町の将来の財政シミュレーションなどを総合的に検討をいたし判断したものでありまして、先般、青森市と任意協議会を立ち上げることといたした次第でございます。  次に、3番でございますけれども、1と2は関連しますので、一括答弁をいたします。
     本町の平均寿命は、特に男子の場合は、平成7年74.3歳で県内ワースト22位の順位から、平成12年は74.4歳でワースト3位の統計結果が公表され、厳しく受けとめているところであり、短命に至る健康問題の検討を始めたところであります。  亡くなっている方々の原因を見ますと、議員ご指摘の自殺は平成12年を境に倍増し、40歳から64歳の年齢層において、がんで亡くなる人に次ぐものであります。短命に影響を与えることは確かでございます。  死亡原因の第1位であるがんの早期発見は、検診が最優先の手段であると認識しているところでございます。  その認識のもとに、以前から申し上げているとおり、集団検診と医療機関委託検診の体制を崩さず、町民だれもが、いつでも、どこでも、検診を受けられる体制を維持しているところでございます。  検診の有料化につきましては、町単独事業になって3年を経過し、受診者の8割が国保と老人世帯であることから厳しい財政事情をあおり、検診料は、受診者が等しく負担し合うこととしたものであります。  「町民から支持されていると思っているのか」については、今年度、集団検診の受診率は低下しましたけれども、医療機関委託検診については、昨年度との同期比較ではすべての検診の受診者が増加しておりますので、町民にはご理解をいただいているものと思ってございます。  次に、3番でございます。  当町の自殺については、平成12年から横ばい状態にありますが、自殺に至る心理的過程には、雇用の悪化による失職や社会的な慢性ストレスなどからのうつ病などが挙げられるものの、調査等しておりませんので、その対応策に及んでございません。  平成12年、国の調査によりますと、自殺の原因は、健康問題、経済・生活問題、家庭問題の順になっておりますが、男子50歳から59歳の自殺者の理由は、経済・生活問題、健康問題、家庭問題となっており、経済不況の回復、雇用環境等、職業安定対策が望まれるところでございます。  今後、本町における自殺者の経路、背景や自殺者に共通する課題、あるいは遺族の精神的ケア等、自殺予防対策を関係団体や関係機関と一緒に前向きに検討をしたいと考えてございます。  次に、花岡荘の件でございます。  保養センターの既設井戸を活用して、温泉を薄めるための水道料削減策については、井戸が埋め戻されていた事実を把握していなかった調査不足は否めず、深く反省をしておるところであります。議会に対してもおわびを申し上げます。  ご質問の温泉を薄めるための水道料は、年間約 180万円であり、保養センター全体の水道料 550万円の3分の1を占めてございます。  水道料の軽減策については、既設井戸が活用できないことが判明した時点で、新たな井戸の掘削や近くの農事用井戸の活用等、新たな方法を検討したものの、温泉揚湯ポンプや施設・設備の老朽化とレジオネラ菌等の感染防止の観点から、あらかじめ塩素殺菌処理がなされている水道水の使用が最適であると判断したのであります。  既に6月定例議会で工事に係る予算を減額補正してございますけれども、今後も水道料削減策については、専門機関や他施設等の処理方法等の情報を集めて検討を続いてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 79 ◯副議長(葛西丈徳君) 答弁が終わったようですので、再質問がありましたら発言願います。工藤議員。 80 ◯5番(工藤祥三君) まず第一に、議会の人事の問題です。  町長は答弁の中で、あくまでも議会の人事には一切関与すべきものではない、してはならない、そういう風評もまた困ると、このようにおっしゃっているわけですけれども、でも実際は、あの副議長の選挙のときには町長室に集まって、例えばあなたはだれに投票するの、あなたは長谷川さんに投票するのか、こういうふうな確認したでしょうが。そういうのをやっぱはまったというんですよ。そういう事実あるでしょうが。 81 ◯副議長(葛西丈徳君) 町長。 82 ◯町長(加藤新吉君) あなた、だれから聞いてそういうことしゃべるの。実際に町長に来ましたよ。来たけれども、議員方に、議長、副議長はあなた方が決めるんですよと。私の意見はこうだけれども、せめて私を支持する与党議員の中から2名出たからって、それをだれだれと決めるにいいんですか。冗談でないですよ。何怒っているのって、そういうことを聞くから怒るんですよ。言われないんですよ、私は。 83 ◯副議長(葛西丈徳君) 静かに、静かに。工藤議員。 84 ◯5番(工藤祥三君) いやいや。あんた、だれから聞いているのよって、いや、しゃべっているからしゃべるんだよ。あなたが一番よく知っているでしょうが。やっぱり議会というところはみんな平等、少なくとも議会と行政が両輪だと言うけれども、それは時と場合によっては違うんだよ、町長。あんた、おとなしく、いや、おめたちのことはおめたちで決めろやと、そう言ってげそっとやっておけばいいじゃな、やってないからしゃべってらんだよ。そうなんだよ。ここでしゃべろってか。そんなことは私はできませんよ。まず、ということです。  合併問題です。  まず、今までの合併そのものがすべてが「合併ありき」で進められてきたというところに私は、何度も言いますけれども、一番大きな問題があるだろうという考えでおります。それは否めない事実でしょう。先ほどの町長の答弁でも、合併した方が有利になるのか、不利になるのか、財政のシミュレーションを総合的に検討した結果が合併の方向だと、そういうことですね。では、我々議員がこの合併を論じる中で、浪岡がどうしたら生き残れるのか。逆に言えば、あなたたちが言う生き残れないのか。それをやっぱり数値で示すということが私は大事だろうというふうに考えているんです。あなた方、一度もそれやってこなかったでしょうが、我々に。すべてが「合併ありき」でやってきたでしょう。その辺はどういうふうに考えていますか。 85 ◯副議長(葛西丈徳君) 企画調整課長。 86 ◯企画調整課長(石村正司君) 合併ありきだということではございません。説明会のときには、国はなぜ合併しなければならないと言っているのか、こういうことをしっかり説明してございます。ただその中で、合併しないことも選択肢の一つでありますということはきちっと申し上げておるつもりです。そしてまた、資料に対しても、これはシミュレーションですけれども、14市町村の例をとって、合併した場合はどうなるのか、合併しない場合はどうなるのかということもきちっと資料としてお出ししてご説明を申し上げたということでございます。  それから、議員の方々ということではありますけれども、実は、古村議員からは、浪岡町の予算が60億円になった場合にはどうなるのか研究しておきなさいということは言われました。そのことで整理したところ、今の状況、例えば15年度の予算というのは77億 8,000万円でございますけれども、この中での人件費というのは大体19億円でございます。そうした場合には、経常的な支出を全体的に見た場合ちょうど人件費相当分、これが不足になるということでございます。今までの水準を維持したということであれば、維持することを前提としたならば、職員が1人もおれないという状況になるということでございます。 87 ◯副議長(葛西丈徳君) 5番工藤議員。 88 ◯5番(工藤祥三君) そういう言い方もちょっと異常だな。そうすれば、合併すれば人件費は確実に下げられますか。 89 ◯副議長(葛西丈徳君) 企画調整課長。 90 ◯企画調整課長(石村正司君) 説明会のときでも申し上げてきてございます。将来ともにこれからの生活がよくなるという保証は全然ございません、そういうことでございます。ただ、合併特例法を活用した場合には、また10カ年に限って、はたまた10年を過ぎた5カ年というときに緩和措置、これらを活用した場合には10年間はおおむねしのげるだろうということで説明をしてきてございます。 91 ◯副議長(葛西丈徳君) 5番工藤議員。 92 ◯5番(工藤祥三君) 合併して人件費削減できるのかと聞いているの。そうすれば、あんたたちの言うことからすれば、とりあえずは10年間は合併特例債で賄うよということしかないのさ。10年間は合併特例債で維持していこうやと。あと10年後は、まあ野となれ山となれでいいんだと、そういうふうにしか聞こえないんだよ。 93 ◯副議長(葛西丈徳君) 企画調整課長。 94 ◯企画調整課長(石村正司君) 合併した場合には市町村ごと合併しますので相当な経費の節減になるということであります。このことにつきましても、14市町村の例をとりまして大体年間68億円の削減になると。これは合併してすぐの年ということはそういうことにはならないでしょうけれども、5年を経過した後、6年を経過した後、そういうことでは試算の中では68億円の節約になるということであります。  ただ今回、青森市との合併ということであれば、さらに任意協議会の場でもってさまざまなそういう試算を示しまして町民にご理解をいただくということになるということでございますので、ご理解を賜りたいと存じます。 95 ◯副議長(葛西丈徳君) 5番工藤議員。 96 ◯5番(工藤祥三君) あなたたちは行政のプロでしょうからいろいろなところも研究しているだろうと思っています。前回、私は議会の中で、青森市の財政がどうなるかということを指摘しました。合併年度から赤字です。これが、7月の末、青森市の財政が赤字になる、私の主張がそのまま新聞紙上で報道されました。まず、青森市の財政がそういう状況だということですよね。  それと、平成の大合併の皮切りに真先に合併したところがあるんです。これは東京都です。あきる野市という。多分皆さんご存じかと思います。そこは人口5万 4,000人の秋川市と五日市町という2万人ちょっとの、割と浪岡と似ています、そういうところが合併しました。この合併の中で、いろいろ見学者が多いんだそうです。行政の一方的なことを聞いて大概議員の研修なんかでも帰るそうなんですけれども、一般の住民がこういう白書をこの間出版したんです。  先ほど私はあえて、合併すればこの人件費がどうなるのかということをちょっと聞いたわけですけれども、このあきる野市では、人件費が減らない。なぜかしら減らない。これが実態なんです。なぜかしら減らないんです。これは、町村の議員が市の職員になることによって給料が高くなったりいろいろあるでしょう。それが実態なんですね。  浪岡と青森というのは、もう経済基盤がはっきり言って違います。29万人の大都市、我々から見れば大都市。浪岡の町は、何やかやと言っても農業圏です。そこと本当に合併して浪岡町が、あなたたちがシミュレーションしたかわからないけれども、本当に有利になるのかと。他町村で申しわけないけれども、平成の合併したところでさえもだよ、合併したところでさえも、この7年間のうちに旧五日市町がどうなったかと、これは写真入りで出ているんだけれども、言葉で言いあらわせば、例えば農協なんかは金融機関のみだけ残ってあとは統合されてしまったと。酒屋、食料品店が自動販売機のみになった。東京の五日市でさえもだよ。出張所が、五日市の役場が出張所となって、これも一部公民館的な役割をしているんだけれども、それもいつの間にか有料化されて、市民がほとんど利用しない。一番打撃を受けたのはそば屋さんだったかな。花屋さんなんかはテナント募集中。スーパーが1軒撤退。郵便局がなくなったんですよ。ここで言えば町の郵便局がなくなったんですよ。これが合併の、私は端的な実態ではないかと、私はそのように思っています。  おもしろいことに、売り場面積がちょっと出ていたんですけれども、これは1994年、平成6年に合併しているわけですけれども、秋川のいわゆる駅の周辺の売り場面積というのが、合併した時点では 2,862平方メートル、それが何と97年には2万 5,800平方メートル。五日市駅というのは、当初 6,006平方メートル、それが97年には 6,085平方メートル。  何か私、この白書を読んで、浪岡町の姿というのをいろいろ想像させられる思いでこれを読ませていただいたんです。相手は東京の割と山の方、多分秩父だとかあっちの方に近い、その後に西東京が合併されたけれども、その横の方あたりでしょう。そんな田舎でもない、かといって大都会でもない。人口5万人規模のところに2万人が合併しただけでこういうふうになってしまうと。そうすれば、29万人のところにたった2万人が行くんですよ。合併特例債で二百何億円来るからとか言うけれども、いろいろ検討委員会でいろいろな検討はされるとは思うんだけれども、それではあえて、青森市との合併がボツになるというのはどういう状況のときなんですか。私は、そのことがはっきり言えないようでは、浪岡の行政マンとして私は失格だと思いますよ。プライドがないということになるんだよ。どうですか。 97 ◯副議長(葛西丈徳君) 企画調整課長。 98 ◯企画調整課長(石村正司君) 理論的には、町長が答弁されたように、法定協議会の意向を議会の議決されなかったとき、それから、そこの場所でもってまちづくりをどうするのかというそういう計画、これ新市の建設計画と申しますけれども、これが議会でもって否決されたとき、これが合併に結びつかないということであります。  ただ、任意の協議会で我々がさまざまな試算をしてまいります。その中で、青森市との合併というのはとてもだめだということであれば、これは議会の皆さんとともに断念せざるを得ないだろうということであります。ただ、これから試算そのものについては、さまざまなことを検討して任意の協議会で町民に示していくという形になってございますので、議会の議員の皆様方とともに研究、検討をしていきたいと思ってございます。 99 ◯副議長(葛西丈徳君) 5番工藤議員。 100 ◯5番(工藤祥三君) 今の話を聞いて、やっぱり浪岡町の町を背負って立つ役人としてやっぱりプライドがないと思う、はっきり言って。例えば、これこれこういう場合には当然合併はありませんよと。例えば、いや、町立病院はこのままなら合併すれば残すにいい、いや、合併したらなおさら不採算部門から削っていかなければならないから残されないと。いろいろな角度で物を見ることができるでしょう。せっかく 500万円もかけて「リンゴ日本一」という看板立てたけれども、あの看板だってどうなるものか。いろいろあるでしょう。やっぱりそこなのさ。今までの浪岡の歴史と文化というのがあるわけだ。まず、これが合併で守られるのかと、基本的に。私は守られないと思うんですよ。だから、少なくとも、さっきおよそ約90億円でやっている予算が60億円でどうなのかと。そういうふうに言うんだったら、そういうふうなので組んでみたらどうなんですか。シミュレーションしたらどうなんですか。できないんですか。60億円というのは余りにも私は脅かしだと思うんですよ。  そもそも地方交付税というのは、地方交付税法で自治体を保障するという憲法に基づいてうたわれているわけでしょう。基準財政需要額に応じた自治体の維持する分のお金は最低限は保障すると、これが交付税法でしょうが。これを本当に政府がばっさり思いっきりやると思っているの。財政が厳しい、厳しいと言って、今ちゃんと今回の補正で1億 4,800万円交付税入ってきているじゃな。やっていけないだけ削られるのか。そういう意味で、我々にシミュレーションをしてほしいというふうに言っているわけよ。その辺はまずどうなのか。  それともう一つ、一応合併特例法の期限というのが定められていますけれども、今の政府の動き、今のが第一弾でしょう。第二弾というのはやって来ると思っていますか、思っていませんか。今で終わりだと思っているんですか。 101 ◯副議長(葛西丈徳君) 企画調整課長。 102 ◯企画調整課長(石村正司君) まず、浪岡町は自前でやっていけないのかというご質問であります。自前でやっていくということは不可能でございません。これはどういうことかと言いますと、相当サービスにもマイナス面が出てくる、また職員も相当削減をしなければならない。先ほど古村議員から宿題をおろさいたことを例にとりまして、現状の行政レベルを維持するためには職員を1人も置けないような財政状況だと。このことはどういうことを物語っておるかといいますと、職員を置くことによって行政レベルが下がるということを意味しているわけです。ちなみに職員の人件費というのは大体13億円であります。そういうことからして、シミュレーションを立てることは容易ですけれども、どれを、例えばサービスの低下というのはどの部門を落とすかということでは非常に難しいものが出てくるだろうと。したがって、総体的に今そういう状況になるということを想定して示しておりますよということであります。  それから、交付税の動きであります。確かに国の方では、交付税というのは地方自治のために必要で出すということであります。それは、法定分というのがございまして、主要5税から捻出される交付税、現状では11兆円をちょっと切ってございます。15年度の予算の中では11兆円を切っている。ところが、それに赤字国債と、あるいは交付税特会からの借り入れ等でもって19兆 1,000億円まで伸ばしているということです。大体四十何%ふやしている。制度の中で落とせるとすれば、これはなかなか国の方でもやらないでしょうけれども、40%ぐらいの削減はあり得るんではないか。そこまで今危惧しなければならない状況だということでございます。  ただ、実際に40%も一律削減ということは、これは常識外ですのでそうはいかないでしょうけれども、法律上の内容からいけばそういうことだということであります。  それから、今後の国の動きはどうなのかということであります。17年3月まででもって特例法が失効いたします。そして、特例法の存在の期間だけについてはさまざまな優遇制度がございます。これは、特例法が失効する前までに合併した場合にはそういう優遇措置を残す、与えてくれる。それから、さきの片山総務大臣の発言の中では、合併することを17年3月、失効前までに決定されて手続だけを残した場合にはそれも残すというような話がございました。  それともう一つ、地域の自治制度も残してはどうかと、そういう案もありますよということであります。このことには非常に注目しているわけですけれども、現状ではまだ法制化になっていない。また、これらが法制化になる動きがあるということは、議員がおっしゃる第二弾の制度も出てくるんではないだろうか。そういうことは予想されます。ただ、現状で一生懸命頑張って合併にこぎ着けた市町村とそうでない市町村では、しっかりとそこには差をつけてくるだろうというような私は見解を持ってございます。 103 ◯副議長(葛西丈徳君) 5番工藤議員。 104 ◯5番(工藤祥三君) 相も変わらず合併しなければ職員が雇えないというふうに私は聞こえてきます。合併して初めて職員も生き残れる、そういうふうにも聞こえます。果たして合併してしまった、そうなると後戻りできない。合併した方が財政的には楽になるんだというふうに、では、考えているわけ、あなたたちは。これ大事なところなんだよ。合併した方が楽だと思っているわけ。例えば長野県の信濃毎日新聞という、これちょっと手に入らなかったんだけれども、そこでいろいろな合併のテーマを「Q&A」で載せたんだそうです。「合併しないと地方交付税が減るって本当?」の質問に、合併存続とも減少、合併した方が少なくなるというシミュレーションを示していると。これは、私もそう思うわけ。一たん特例債で来るけれども、10年後には返済が始まるわけでしょう。合併特例債と言ったって同じ交付税の一つの財布から来るわけでしょう。そうすると、合併特例債だから、借りたものだから返していかなければならない。合併した方がかえって苦しくなるというのは、これは今割と常識的なことになっているのではないか。  そうすれば、この浪岡、交通も恵まれ、農業も本気になって頑張れば大変魅力ある町なはずです。あえて29万人に、町長が助役になるといううわさもあるけれども、行って大丈夫なのかと。将来の問題だよ。私は、そういう意味から言っても、あなたたちがいま一度やっぱり考えてシミュレーションを出すというふうにしないと私はだめだ、全然だめだと、そう思っています。  そうすれば、青森市の感覚というのはどうなのか。市民の感覚、合併に関して。まるでありません。まるでありません。これはタクシーの運転手が盛んにしゃべっています。青森のタクシーの運転手さんが。浪岡でも結構行っていますよ、ほとんど関心がないって。関心がないものに浪岡がぱたぱたぱたぱたって行くわけ。大変なずれがあると。そこはまずどう考えるんだろうね。  あわせて、企画課長は今まで各集落の説明会の中で、この合併というのはその地域の住民が決めることだよと、最終的には決めることだよというふうにおっしゃっていました。この住民が決めることというのは、意向調査のことを言っているわけではないと思うんだけれども、やっぱり住民が決めるわけですから住民投票、これが一番いいものだと思います。住民が主人公ですから。ところが、あなた方の話を聞いていると、いや、我々一定度の計画を組むから、最終的にはあんたたち議会にかけるから、おめたち決めてくれと。我々に今度ぽんとよこすわけだ。あなたたちに責任がなくて、浪岡町の存在がかかったこの大事な問題をたった20人の議員に判断をしてもらう。私はここに、本当の民主主義というのは何なのかと言いたいのさ、それって住民投票でないのか、町長。 105 ◯副議長(葛西丈徳君) 企画調整課長。 106 ◯企画調整課長(石村正司君) 町長の答弁にもありましたように、決定するというのは議員の皆さん方であります。ただ、我々は地域の中におりていって、地域とともに話し合いをして、そして新市の建設計画も策定しますし、そして、状況というのは地域の皆さんの代表であります皆さんも判断される材料になるだろうと、そういうふうに思ってございます。  特に、これから任意の協議会を立ち上げますとさまざまな資料が出てまいります。これは途中だって議論の過程の中ででもお示ししたい、町民にどんどん出していって、それについての反応を伺ってそういう対応したい、そういう形での最終的な新市町村建設計画をつくりたいと思っているわけですので、ひとつその辺もご理解をいただきたいと思ってございます。 107 ◯副議長(葛西丈徳君) 5番工藤議員。 108 ◯5番(工藤祥三君) やっぱり住民投票には口開かないだね。情報は当然。そうすれば、合併の検討委員会でも何でも、合併調整委員会でも当然そうすれば公開はするわけだね。それが大前提でなければならないね。 109 ◯副議長(葛西丈徳君) 企画調整課長。 110 ◯企画調整課長(石村正司君) 会議においてはすべて原則的には公開ということにいたしてございます。 111 ◯副議長(葛西丈徳君) 5番工藤議員。 112 ◯5番(工藤祥三君) 私は前回の議案審議の中でこういうふうに尋ねたことがありました。合併した場合に浪岡町の役場がどうなるのか。当然14市町村と合併すれば出張所だよね。青森と合併になれば当然支所なわけです。せいぜい四、五人、一般的な支所だと。そうすれば今の段階だって言えるでしょうが、どれくらいの規模だと。そこなのよ、譲れない路線という、最低限度。それはどう考えているわけ。  浪岡の役場に莫大にお金かけて耐震地震来ても崩れないようになったわけだ。あのときこんな話がありましたよ。賛成するのか、反対するのか。新しくした方がいいんでないか。いや、修理して長く使った方がいいよ。今これやっておけば合併に勝つにいいんだねとかって、そんな話までなったの。今のこの簡単に青森にぽんと行くわけだ。その辺どうなの。 113 ◯副議長(葛西丈徳君) 企画調整課長。 114 ◯企画調整課長(石村正司君) まちづくりのすべての面に対して新市町村建設計画ということが策定されるというわけであります。したがって、この庁舎の問題も、また特徴的な浪岡町の行政においての基幹産業と申します農業に関しても、これは特に農業に関しては、青森市ととりわけ大きな差があるわけですので、そういうものを生かした中での計画ということになります。今これをさまざまな方々、さまざまなセクションでもって議論をされて、そして新市の建設計画に策定されると、そういうことですのでご理解をいただきたい。また、その中ではさまざまな議員の皆さんの提言も入ってくるわけですので、ひとつよろしくお願いいたしたいと、そう存じております。 115 ◯副議長(葛西丈徳君) 5番工藤議員。 116 ◯5番(工藤祥三君) 合併しても何もいいことはないと思っている。そう言いながら、あえて合併をする。3月議会で町長は、町民との間では十分な議論はされていないとは思っている。そう言いながら、これを進めていく。これでは余りにも問題が多過ぎるんじゃないの。私はそう思っているの。一国、一家の主が、十分な議論が展開されているとは思っていません、そう言いながら、青森と合併を選ぶんだよ。だから、私は住民投票でやれと言いたいのさ。  だから、私は、住民意向調査は不十分だと言っているんだよ。合併反対だと言いながら、反対だと言っても、もしあなたが選ぶとすればどこに丸をつけますか。平内との合併問題があってあれだけもめたときに浪岡がどんと浮上したでしょうが。あれの記事で相当影響されたと思っているんですよ。あえて言えば、今浪岡の町民は青森との合併に関しては相当疑問を持っていますよ。浪岡の商店を私回ってみましたけれども、ほとんどって、全部反対だ。全部反対だ、はっきり言って。これでいいの。だから私は、10人、20人の委員で走っていいのかということを言いたいのよ。情報公開する、公開するからと言ったって、合併してしまえばそれで最後なのよ。財政の問題でも、合併しなければペナルティーがあると思っているの。これだって私聞きたい。課長、どうなのか。あると思っているの。 117 ◯副議長(葛西丈徳君) 企画調整課長。 118 ◯企画調整課長(石村正司君) ペナルティーという形ではございません。ただ、先ほど議員がおっしゃいましたように、交付税制度の中で合併した町村に対しては合併の優遇措置を与えるということは、合併しない町村というのはそれだけマイナスが大きくなるということであります。要するに、差がついてくるということであります。要するに、一つの升の中での配分ということになります。そういうことです。ただ、このことについては、では、具体的にどこの町村と、どういう形で合併した場合にはどういうふうになるのかというと、 3,200の市町村ですので具体的なその辺のシミュレーションまではできておりません。いずれにしても、問題点というのはそこですので、そのことをひとつご理解いただきたいと思います。 119 ◯副議長(葛西丈徳君) 5番工藤議員。 120 ◯5番(工藤祥三君) 結局合併特例債の借金をもらうのが目当てでしかないわけよ。これはちょっと余談になるかもしれないけれども、先般、総務省に対して我が党が交渉に行ったんです。合併しなければペナルティーあるんですかと言ったら、役人が顔を見合わせながら、いや、ペナルティーはありませんと言ったそうですよ。ペナルティーなんてかけられるわけないのさ。結局あなたたちが言うのは、合併特例債があるからでしょう。そういう観点で言うんだったら本当に情けないよ。常盤と合併しただけでも75億円前後の特例債があるのに、あの人口29万人と合併してたかだか 210億円。これ、どっちが得と言ったら、特例債目当てだったら何も青森とくっつくよりも常盤とくっついた方がいいんではないですか。どうして無理やり市民にならなければならないの。私は町民でいいです。あんたたちの判断は、あくまでも市民なわけでしょう。そうすれば市民になった途端に、職員の退職金9億円も10億円を一たん済まさなければならないんでしょう、借りていたところに。合併というのは、いろいろなそういう財政的な弊害が私は逆に出てくるというふうに考えています。  検診の問題です。  15年度の浪岡町高齢者保健福祉計画が出されました。私は、この計画が、12年に出した「中世の里長寿21プラン」、21プランが今回発表した福祉計画、大幅に検診率の内容を変えてあります。修正が加えられてあります。結局検診が有料化をされて、さっき町長がしゃべったけれども、有料化されて医療機関の委託は増加をした、こういうふうにおっしゃっていました。有料化して医療機関が増加したというのは、医療機関が頑張ったという証明でしょうが。一人一人説得をしながら検診率を上げていこうやという、それが実態でしょうが。いま一つ評価が足りない、私はそう思っています。  そこで町の経済の状況というのは、はっきり言ってあずましくない。町民の皆さんは、ある人にはそれはあるかもしれないけれども、大概的にはお金がない、現金が厳しい、私はそういうふうに思っています。例えば国民年金です。この検認率がどうなっているか。平成5年から大体平成8年までは90%台の検認率でした。それが、今は何とたったの62%です。1万 3,300円を毎月毎月払う、大変厳しい状況だと思っています。これは市町村の事務から国の事務に変わったというその内容にもありますけれども、いずれにせよ検認率がこんなに下がる。国の方でも国民年金、いわゆる年金が危ない、そういうふうな状況です。果たして検診そのものをことしはどうにか持ちこたえたけれども、来年は果たして 2,000円、 3,000円と出して無料だったものを行うのか。私は大きな疑問を持っています。  12年に出した中世の里21プランでは、例えば平成16年度の基本健診50.1%を目指していました。今発表した福祉計画では43%にどんと少なく落としました。15年度では結局42%に落ち込んだ、そこのスタートから考えたんでしょうね。今までいわゆる町民の理解も、例えば医療機関の理解もと言ったものの、無料化に、国保税を1割も値上げしておきながら、検診まで一挙に有料化すると。私はそういうもとでこのプランは新しい計画がつくられたけれども、結局は検診率上げれないと見越した保健計画、そういうふうにつくられたと思うんですけれども、どうですか。 121 ◯副議長(葛西丈徳君) 健康福祉課長。 122 ◯健康福祉課長(西塚瀞子君) 検診率につきましては、もろもろ老人保健福祉計画での策定の事務のいわゆる一定の算式に基づいて出した部分ですけれども、それと、今回出ました保健計画の中での検診率ということでの整合はもちろん、基本健診を今例にとっていますので、基本健診そのものは、国は50%という国としての目標を掲げておりますので、第1段階、老人保健福祉計画の中世の里の場合は、国の目標としております検診率50%という、それをまず第1段階の目標ということで町でもそのままマニュアルに沿った形でしたけれども、そういった形で設定をいたしました。  今回保健計画の中での検診率ということでは、これまでの町の検診率、受診者の推移を見ながら、あるいはまた町民参画の保健計画でしたので、それらを網羅した形での43%というふうな設定をしてございます。  率的には7%という開きはございますけれども、これはあくまでも、検診はこれからは自分の責任において町民が選択をして、その後の検診をベースにした健康づくりも進めるという、そういった観点から43%というふうな設定にいたしてございます。 123 ◯副議長(葛西丈徳君) 5番工藤議員。 124 ◯5番(工藤祥三君) 私はさきの選挙のときに、およそですけれども、 4,000世帯にアンケートを配ったんです、返信用の封筒を入れて。もう検診に対する怒りは圧倒的でした。1割も国保値上げしておきながら何だもんだという。これは町民の率直な声ですよ。だって、国保だって今累積で滞納が1億 5,000万円でしょう。総件数で滞納している人というのは、総件数で、だから誤解しないでほしいんだけれども、大体 1,000件を超すだろうというふうに言われているんです。大体お金のない人ほど体の調子が悪くなったりするんですね、見ていれば。いろいろな悩みがあったり、そういう人が大体病気になりがち。だから、あえてこの検診というのは、本来なら、露骨に言えばお金のない人にとっては最後の頼みというか、自分の健康状態をはかる最後の命綱的な存在、私はそう思っています。だから、無料に戻せと言うの。このまま検診率が上がらないんだったら、幾ら財政が厳しいといっても、守るところは守ると、私はそういうふうに主張したいところです。まずその辺、再度お伺いします。  それと時間もないので、花岡荘、薄める水が 180万円だと。確かに水全体が 550万円、薄める水だけでも 180万円、私はこれ大変だと思いますよ。一般家庭だったら七、八千円でしょう。 180万円の水を使うと言えば、大体二百二、三十世帯分の水がただ冷やすだけということになるわけでしょう。やり方が……、1年間も議論されてきたわけだ。前の決算のときから、当時この間 530万円の工事費が盛られたけれども、いやいや、あけてみたらその井戸がありませんでした。これで済むの、あんたたちの仕事。ここなのさ、いい加減で。私は本当にあのときあいた口ふさがらなかったよ、本当に。(「私はもっとふさがらない」の声あり)レジオネラ菌云々と言うけれども、では、これ10年間やったら 1,800万円でしょう、水道料金が。本当にやっぱり財政を大事に扱うというのは、私たちやっぱりそういう観点での考え方というのは大事だと思うの。そうすれば、新しくボーリングすれば幾らなの。相沢の温泉掘ったとき 1,500万円ぽんと上げたけれども、まだこっちの方が深刻なんじゃないの。この辺はどう思いますか。  それともう一つ、短期保険証、 280世帯に発行されています。前の年の1期分だけでも納めていなければ短期保険証、それも役場に呼んで、そういうのもうやめればいいんじゃないの。青森市は、青森市がいいというんでないんだよ。合併すればいいというんではないんだよ。青森市は、その事務で大変だからということで短期保険証の発行をやめているんですよ。これも結局医療抑制にもつながる。みんな意識的に税金払えなくて払っているでないはずなんだ。そこはどうなの。私は短期保険証を発行すべきでないと思うけれども。 125 ◯副議長(葛西丈徳君) 健康福祉課長。 126 ◯健康福祉課長(西塚瀞子君) まず、第1点目の検診の有料化のことですけれども、再び申し上げますけれども、集団検診、基本健診、がん検診すべて今年度みんなで負担し合いましょうということで有料化というふうな形をとりましたけれども、ただこれは、検診、ご存じのとおり約 4,500万円ぐらい、保健事業全体が 5,700万円ぐらいなんですけれども、 4,500万円は検診に使われている予算でございますけれども、そのうち、これまで町民に負担していただいたというのは、いわゆる社会保険加入者の方に負担していただきまして、それと、あとは国保の方からは国保の町民税課税世帯に対する助成ということで約 300万円から 350万円。したがって、年間これまで 4,500万円ぐらいの検診の費用に対して 350万円ぐらいの町民の負担でやってきましたけれども、先ほどから出ています財政ということもありますし、それから、もちろん国保、あるいはまた老人世帯、この部分に、弱い立場の方々には負担いくことには結果的にはなるんですけれども、 350万円のこれまでを約 300万円負担していただくという形で 600万円のことし歳入負担ということで、それでもなおかつ三千七、八百万円は町持ち出し部分ということになりますので、集団検診あるいは有料機関検診、今後もこの体制でできるだけ医療機関でも受けやすくして、もちろん医療機関の努力ということは十分評価してございますが、ご理解をいただきたいなと思います。  それから、花岡荘の薄めるための水のことですけれども、町長の答弁にもありましたけれども、今後新たな方策をまた具体的にいろいろな専門機関に尋ねながら検討してまいりたいと思いますので、ご理解をいただきたいと思います。 127 ◯副議長(葛西丈徳君) 町民生活課長。 128 ◯町民生活課長(吉川創平君) 短期保険者証でありますけれども、ただいま青森市では交付をやめたと初めて私お聞きしたわけですけれども、ただ、その事実を確認していませんけれども、私ども決して短期保険者証を交付するのが目的ではないわけであります。ただ、私ども事務局としては、やはり負担の公平を図るという、そういう方法の一つとしてこの短期保険者証を交付して接触を多く図るということで行っておりますので、何とぞご理解をお願いしたいと思っております。(「終わり」の声あり) 129 ◯副議長(葛西丈徳君) 5番工藤祥三議員の一般質問が終わりました。  昼食のため暫時休憩いたします。     午前11時59分 休憩
    ───────────────────────────────────────────     午後 1時09分 再開 130 ◯副議長(葛西丈徳君) 休憩を取り消して会議を再開いたします。  引き続き一般質問を行います。  14番加藤智栄子議員の一般質問を許します。14番加藤議員。     〔14番 加藤智栄子君 登壇〕 131 ◯14番(加藤智栄子君) 前のお二方同様、冷夏に苦しみ、台風の被害に遭われた農家の皆様に心からお見舞いと感謝を申し上げます。  では、始めさせていただきます。  このたび14番の議席をいただきました加藤智栄子です。再び議員という職務を与えていただき、町民の皆様にこの場をおかりし心からお礼と感謝を申し上げます。  加えて、昨年12月から8月までは舟生智栄子で活動してまいりましたが、9月からは選挙候補名と同じ加藤智栄子で活動させていただくことといたしましたので、壇上よりご報告申し上げます。この名字でいろいろと混乱を招いてしまったようですが、離婚は一度もしておりません。あくまでも戸籍上は舟生でございます。どうぞご理解のほど、これからもよろしくお願い申し上げます。  では、質問に入らせていただきます。  広報無線放送についてです。  スピーカーの遠い場所では、「今の放送聞こえた?何て言ったんだべ」、片やすぐ近くに設置されているところでは、「こちらは浪岡広報です」という放送が「浪岡高校です」と聞こえてしまうんだそうです。  昭和55年3月の条例が制定されはや23年がたちました。そろそろ取りかえの時期だと伺いました。その計画をお伺いいたします。  そして、質問通告でこだわりました「時代の変化に伴い」という部分についてです。既存のものとの違いを知りたいと思います。詳しく、わかりやすい答弁をお願いいたします。  次に、「アップルヒル周辺の計画について」です。  アップルヒル基本計画というものをいただきました。地域振興はもとより道の駅、都市公園との連携を図りながら、増加傾向にある利用者の利便性向上を促すことが目的で計画されたようですが、現在のアップルヒルの利用者は予想をはるかに超えたのではないでしょうか。ほぼ毎日のようにたくさんの人でにぎわっています。特に週末や休日は駐車するのも一苦労するくらいの混雑ぶりです。今やアップルヒルは浪岡町が誇りに思う施設の一つだと思います。  そして足を伸ばせば、先日お披露目されたばかりのりんどうの丘や津軽平野を一望できる展望台、あの大パノラマは実に感動的です。また、アップルヒルエリアには花岡公園と花岡荘の温泉、尾根を越えた西側には湿生花園があります。これらすべてが我が町の財産です。とても大切な財産だと思います。  そこで質問です。こんなすばらしいアップルヒル周辺を今後どのように整備するのか、構想をお聞きしたいと思います。  そして、「合併と計画の関連について」です。  町長が青森市との任意協議会の立ち上げを決意したということで、先ほどの計画はどうなってしまうのかが心配です。単なる通過点にならないよう、きょうは浪岡に遊びにいこうと他の市町村の方も言ってくれるような町になれるよう、期待を込めて町長にお尋ねします。  平成12年度に作成されたアップルヒル周辺整備計画とアップルヒルステップアップ事業の報告にあるような施設などの整備が今後どのように進めていただけるのかお尋ねします。こちらも詳しく、わかりやすい答弁をよろしくお願いいたします。 132 ◯副議長(葛西丈徳君) 町長。     〔町長 加藤新吉君 登壇〕 133 ◯町長(加藤新吉君) 14番加藤智栄子議員の質問にお答えをいたします。  まず最初に、「広報無線放送について」でございます。  既存の広報無線は、昭和55年に新農業構造改善事業で施工された施設であります。23年が経過しておるわけでございます。  このため、平成15年度から平成17年度までの3年間で、農村振興総合整備事業の情報基盤整備事業で3億円を投資し、新設する計画であります。  今年度は、細野、相沢、羽黒平、北中野、北大釈迦の5町内の一部を、16年度に残りの町内を整備し、町内全体で59カ所にスピーカーを設置する予定になっております。  なお、電波の届きにくい北大釈迦、北中野開拓、それから郷山前、増館の一部には戸別受信機も設置する予定でございます。  また17年度は、樹園地に11カ所のスピーカーを設置して、さらに気象観測箇所を6カ所設けて、農業災害等に迅速に対応する体制を整備いたします。  特徴としては、今までと違い農協から農事情報を、消防本部から災害情報を発信できることであります。新設することによって、音量を調整できるため難聴地域の解消と、聞こえ過ぎることの解消にもつながるものと考えてございます。  次に、「アップルヒル周辺の計画について」でございます。  道の駅アップルヒルは、平成8年7月にオープンしてからこれまで順調な経営を維持し、このごろでは年間の来客数が 100万人を超え、これと相まって営業実績も平成14年度では売上高は4億円を超えました。  アップルヒルではこれまで、道の駅の機能充実と、来場者には憩いの場を提供するというサービスを基本に、農産物販売、それからレストラン、農産物の紹介と販売及び休憩地として必要な施設の整備や管理を行ってまいりました。  私は、将来にわたってアップルヒルが道の駅の機能を保持しつつも、堅調な経営を維持する目的で、平成12年度に緊急雇用対策事業で「アップルヒル周辺整備調査委託」及び「アップルヒルステップアップ事業」を実施いたしたわけでございます。また先日、加藤議員も出席されたわけでありますけれども、町の花のりんどうの花を植栽したわけでございます。この中では、花岡保養センター、湿性花園、アップルヒル周辺の整備に対する考え方と、アップルヒルが将来にわたって持続可能な施設であるための方向についての考え方をハード・ソフトの両面から提示しております。  これは平成13年2月に策定された浪岡町長期総合計画の中で「活力にあふれたたくましい産業のまちづくり」からアップルヒルエリアの整備充実を、「豊かな自然と生活環境が共生するまちづくり」では、花岡保養センター・湿性花園一帯を身近な公園・緑化の推進を図ると位置づけております。  また、平成13年12月に行われたアップルヒル調査特別委員会では、この二つの調査実施の経緯と報告されている基本的な考え方をご説明申し上げ、委員の方々の理解を求めたところでございます。  次に、「合併と計画の関連は」ですけれども、現在の道の駅アップルヒルの来場者数は、当初計画の約3倍に達しており、これに伴う問題も提起されております。  このことから、今後は年次計画を策定し個々の問題に対処しなければなりません。具体的には、駐車場の拡充、観光リンゴ園の増設、大型遊具の設置、展望台の増改築、温泉・宿泊施設の設置などが考えられるわけであります。  私は、アップルヒル及びその周辺地域は将来に向けて大きく発展していく可能性を持っているものと確信しております。  以上のことから、今後設置される青森市との任意協議会の中で、将来とも多くの人々が集い、潤いと憩いを確保できるような一帯であるために必要な機能を備えた施設整備を図らなければならないと思っております。 134 ◯副議長(葛西丈徳君) 答弁が終わったようですので、再質問がありましたら発言願います。14番加藤議員。 135 ◯14番(加藤智栄子君) まず、スピーカーの数なんですけれども、広報無線放送の。私が先日お聞きしたところ、最終的には町内全体で70カ所と聞いておりましたが、今の答弁で59カ所、これは59カ所で間違いはないのでしょうか。 136 ◯副議長(葛西丈徳君) 総務課長。 137 ◯総務課長(工藤照造君) 現在町内に34カ所のスピーカーがありますけれども、これを更新で町中、部落の中には全部で59カ所、そしてそれ以外に樹園地、畑に11カ所立てるというふうなことで、合わせて70カ所ということでございます。 138 ◯副議長(葛西丈徳君) 14番加藤議員。 139 ◯14番(加藤智栄子君) わかりました。最後の、音量を調整できても、細かく地域を分けないと音の大小が解消されないんじゃないかなと、そこら辺の仕組みがいまいちわからないので、説明をお願いいたします。 140 ◯副議長(葛西丈徳君) 総務課長。 141 ◯総務課長(工藤照造君) これまでの放送設備ですと全町一斉に放送が流れるわけであります。したがって、こういうことからすれば、お互いにスピーカーから出る音が干渉して聞こえにくい、あるいはダブって聞こえるというふうなことがありまして、非常に町民の皆さんに不便をおかけしたことがあります。今回更新するのは、もちろんできるだけスピーカーの数をふやしてというふうなことで59カ所にふやしておりますし、増設するに当たっては、町内会等に要望書を配付して、果たして今の場所でよいのか、あるいはもっとふやした方がいいのかというふうな要望を取りまとめながら、最終的に町内の中には59カ所というふうなことにいたしてございます。  それから、その放送を全町一斉に流すにしても、これまでは34カ所のスピーカーに一斉に流したというふうなことでありますけれども、これがいろいろ弊害があるというふうなことで、今度は時間差を設けて放送を流すと。具体的に申し上げますと、高屋敷に1時に放送すると、杉沢の方には同じような放送が5分おくれで行くと。それが全町そういうふうな形で、お互いにそういう音の出るところが干渉しないように、現在調査を進めながら、ダブらないような形で調整をしてやっていくというふうなことで行ってございます。  それから、ついででございますので申し上げますけれども、それぞれの中には非常にうるさいところ、あるいはまた聞こえにくいところ、スピーカーが遠くて聞こえにくいところ等もございます。そういう町内の中で比較的うるさいというふうなところについては、それぞれのスピーカーに個別の音量調節機を設けてございますので、それで調整することができると。もちろん低いところには、小さいところについては音量を増幅することができると、そういうふうなこともできるようになってございます。  あわせて、どうしてもこれまでは電波の届きにくいところ、そういったところだとか、あるいは町内会の中からさらに有線でもって戸別に町内会の方でスピーカーを配置しているところもあります。そういったところについても、今度は全部すべて無線でもって放送を流すというふうなことにしておりますけれども、どうしても電波の届きにくいところが何カ所かございます。例えば先ほど町長が申し上げましたとおり、増館とか、あるいは北中野開拓とか、そういったところについてはそれぞれの家庭に個別の受信機を配置してそこで聞いてもらうというふうな形で対応しています。これも全部にそういうふうな形で行うというふうなことは無理でございますので、現在調査している段階では、18世帯にそういう個別を行うというふうな計画を立ててございます。  あわせて、もう少し時間をいただきたいんですけれども、さらに、そういう状況の中で6カ所に気象観測所を設けるというふうなことでもあわせて行っております。この気象観測の中では、風向、風速、そして日照時間、雨量、温度・湿度、これらが観測できるというふうなことで、それぞれの6カ所で観測されたデータは役場の方に逐次送られてきますので、その情報も農協さんの方と合わせながら情報を調整して流すと、こういうふうなこともできる仕組みの新しい無線機でございます。 142 ◯副議長(葛西丈徳君) 14番加藤議員。 143 ◯14番(加藤智栄子君) わかりやすい説明ありがとうございます。これだけ新しいものになれば、やっぱりさっきの時間差を設ければ緊急のときにはどうするんだろうとふと思ったんですけれども、これはやっぱり消防の方からばっといく、別に考えればいいんですか。 144 ◯副議長(葛西丈徳君) 総務課長。 145 ◯総務課長(工藤照造君) 例えば緊急に全町一斉にしなければならないというふうなことも当然出てくるだろうと思います。ですけれども、それは役場の方の本体の機械の中で一斉に流すか、あるいは時間を調整して流すか、そういうことが調整できるようなシステムになってございますので、時々の状況を勘案しながら対応していきたいと思っています。 146 ◯副議長(葛西丈徳君) 14番加藤議員。 147 ◯14番(加藤智栄子君) 私がちょっと考えたのは、内容別、例えば農業関係のときは今までみたいに「ピンポンパンポン」から始まったとしても、だれかがいなくなったとか、クマが出没したというときに始まり音を変えるということはできるものなんですか。 148 ◯副議長(葛西丈徳君) 総務課長。 149 ◯総務課長(工藤照造君) それはこれからの運用になると思います。例えば役場で流す場合、あるいは農協で流す場合、いろいろな最初の音で発信がどこから出ているかというふうなことはこれからの運用の中で詰めていくことになると思いますし、できるだけそういうふうな方向で、わかりやすい情報の発信に努めたいと思っています。 150 ◯副議長(葛西丈徳君) 14番加藤議員。 151 ◯14番(加藤智栄子君) 私も「七つの子」が一番聞こえやすいということから、そういうメロディーの違いをぜひ使っていただければと思います。  あと長くなるんですけれども、ちょっと私がこだわった「時代の変化に伴い」という部分を自分の意見をちょっと言わせていただきます。  まず、ケーブルテレビや町独自のテレビ局開設を考えました。広報連絡がないときは映画などが放映されて、時間を決め、商店街や個人事業のCM、各種イベントなどのお知らせをしたりすれば町の活性化につながるのではないかと思いました。そして、町としてはもう実施されないであろう選挙活動も、伝統にこだわらず、ノー選挙カー、つまり選挙の俗に言う選車の廃止です。ブラウン管を通しての呼びかけで、よく知事選とかでテレビで目にするんですけれども、ああいう形で町民の皆様に訴えられるんであれば小さなお子さんがいる家庭や夜勤のお仕事の方にも喜ばれるんではないかなと考えました。これが私の意見なんですが、とはいっても、やはり町独自の事業となれば財政が厳しくて無理だろうし、お年寄りには少し理解するのが面倒な品物になるのではないかと思いまして、まずできないだろうなと思うんですけれども、こういう発想はいかがなものでしょう。 152 ◯副議長(葛西丈徳君) 総務課長。 153 ◯総務課長(工藤照造君) 大変な意見、本当にありがとうございました。実は、無線機を更新するに当たってケーブルテレビとか、あるいは戸別受信とか、そういうことをいろいろ検討してきた経緯があります。  ケーブルテレビについては、青森とか、あるいは田子町等で活用していますけれども、非常に経費がかかるというふうなことが一つと、それから、それを維持していくための経費も膨大で、合わせてそれを操作する人も重要になってくるというふうなことで、なかなか財政、人的な面から、当町においてはなじまないのではないだろうかというふうな考え方をとったわけであります。  そして加藤議員が言いますように、例えばいろいろな町の情報等をケーブルテレビ等で流すというふうなことも十分考えられますけれども、現在は町のホームページを作成しております。それも当初ですと6カ月に1回の更新、そしてその後4カ月に1回というふうな形でなっていますけれども、現在は、急ぐものについてはその都度都度更新というふうな形で載せております。いろいろな情報を載せておりまして、そちらの方を活用していただければよりよいのではないだろうか。ちなみにこの夏ですと、吉野田の十和田神社までどういうふうにして行くのかというふうな形の案内が相当ホームページに出てきています。したがって、今後情報のそういったものの提供、あるいは行事の提供等については、できるだけホームページを介して情報を提供していきたいというふうなことで、ケーブルテレビも検討いたしましたけれども、やっぱり二者一択というんですか、ホームページもケーブルテレビというふうなわけにはいきませんので、そういう形で選択をしたというふうなことです。  それから、後段の方の選挙活動、あるいはまたそういう状況の中で選車の廃止というふうなことも意見として十分わかりますし、私もできればそういうことをしてもいいのではないだろうかとこういうふうに思いますけれども、ただ、これについては、選挙法の中でいろいろな規制がありますので、今後どういうふうに変わってくるかわかりませんけれども、もしそういうふうな形で選挙法が改正されたならぜひ取り組んでみたいものだなと思っています。 154 ◯副議長(葛西丈徳君) 14番加藤議員。 155 ◯14番(加藤智栄子君) 私も時代の変化に伴ってどんどん変わってくれればよいなと思います。  くどいんですけれども、もう一つ考えたんです。コミュニティFM放送局というもので、特に災害時に役立つメディアであります。被災地では停電がつきものなので、実際のところ電池式ラジオが一番役立っているようです。  このコミュニティFMというのは、市町村などで限られたエリアを対象に地域に密着した生の情報を発信する放送局として平成4年1月に制度化されました。同年12月、その第1号として函館市に「FMいるか」が誕生し、現在では 128もの地方色豊かなコミュニティ放送局が全国で活動しています。東北は16局ですが、ジャイゴウエーブという名の放送局がすぐ近くの田舎館村にあります。  全国ネットの放送局ではローカル放送局枠は限られており、わざわざ地元向けにきめ細かな情報を出すまでには至らないけれども、地域のためのラジオ局・コミュニティFMは日ごろから地域住民との接点も多く、条例を持たない独立局のため比較的自由な編成が組めるんだそうです。そういうことから災害時の特別放送も入れやすいので、緊急連絡手段としての役割を視野に入れて、市町村や商工会議所などが中心となって設立された例も多く、それだけにいざというときの期待も大きいということであります。  少しわかりづらい説明になってしまいましたが、私が一番言いたいことは、すぐには無理かもしれませんけれども、どんどん、先ほども言ったように新しい事柄も視野に入れて今後の課題に取り組んでいただければよいなと思います。このコミュニティFMについて、意見をお願いします。 156 ◯副議長(葛西丈徳君) 総務課長。 157 ◯総務課長(工藤照造君) 実は、町で広報無線を更新するに当たってこのFMも検討いたしました。この近辺ですと、加藤議員がおっしゃいますように田舎館、そして弘前市にもございます。いろいろお話を聞いてみますと、効果は非常にあるんですけれども、金の方も相当かかるというふうな状況で、まず、スタジオを設けてやっていかなければならないというふうなことから、いろいろな時間の調整とかそういったものがあって、なかなかそれも対補助の中では難しいなというふうなことになったわけであります。それで、現在田舎館にありますFM放送は浪岡の方まで電波が届くというふうな状況をそのときに伺いました。したがって、緊急時のそういう体制の中で電源がとれないというふうなことであれば、そういうふうなことも含めて、田舎館のFMとか、あるいは弘前さんの方にもそういうふうなことをお願いして、可能かどうか、緊急時にお願いした場合に浪岡の災害情報を流せるのかどうか今後検討して、できるのであれば対処したいと思っています。 158 ◯副議長(葛西丈徳君) 14番加藤議員。 159 ◯14番(加藤智栄子君) ありがとうございます。  次に、アップルヒルエリア周辺の計画についてですけれども、これは、私がいただいた道の駅「なみおか」アップルヒル基本計画というものは、この計画は町独自の事業として考えられたものですか。 160 ◯副議長(葛西丈徳君) 町おこし対策室長。 161 ◯町おこし対策室長(工藤俊一君) 議員お手元の冊子は、町長の答弁にもありましたように、まさに町独自で、道の駅アップルヒルがこの後持続可能な状態で存続させるにはどうあるべきかということを視点に置いて緊急雇用対策事業で実施したものであります。 162 ◯副議長(葛西丈徳君) 14番加藤議員。 163 ◯14番(加藤智栄子君) 概算事業費が23億 6,170万円という計画ですけれども、大きく分けて3カ所で、これは、私は余りに大き過ぎてわからないんですけれども、町独自でできる計画なんでしょうか。 164 ◯副議長(葛西丈徳君) 町おこし対策室長。 165 ◯町おこし対策室長(工藤俊一君) 計画というよりも、議員お持ちの冊子の中には、こうあればいいなというものを構想として申し上げております。ですから、それを具体的に計画に落としていくとすれば財政計画やら何やら関連するものとの突合しながら、年次計画ということで策定していかなければいけないだろうということで考えております。なお、このことは、先般のアップルヒル調査特別委員会の中でも再三申し上げているところであります。 166 ◯副議長(葛西丈徳君) 14番加藤議員。 167 ◯14番(加藤智栄子君) 確かに中を見るととても夢のようなすばらしい計画なんですよね。  それで話がちょっと飛ぶんですけれども、私はきのう初めて湿性花園に行ってきました。本当に初めて行ったんですけれども、すばらしい場所だと思ったんです。そしてそれと同時に、すごくもったいないと思ったのが実感でした。先ほどの計画にとらわれず、あそこを何とかもうちょっと修正、修復する予定はあるんでしょうか。 168 ◯副議長(葛西丈徳君) 建設課長。 169 ◯建設課長天内善磨呂君) 今現在では新たな整備計画は持ってございません。がしかし、今後の浪岡町長期総合計画、また都市計画マスタープラン、これらにも記載されておりますけれども、花岡公園、西山公園、それから、今ご指摘の湿性花園、この3カ所の公園を健康の森と位置づけております。そしてそれぞれの公園の機能充実を図ることから、リニューアルしながらより利用者への利便性を高めてまいりたいと思っております。 170 ◯副議長(葛西丈徳君) 助役。 171 ◯助役(工藤政光君) 実は、アップルヒルのいわゆる丘というのは他の町村にないところだと、私はこう理解していますし、そういう見方をしています。したがって、青森県の冬の農業、これに関連をつけたいということから、将来は、将来というよりもごく早いときの将来でございます、花岡荘からお湯を引っ張っていってハウスをということも考えていますし、おふろもということも考えています。これはまだ計画の段階ですが、早い段階の計画だと理解してもいいんじゃないかと思います。 172 ◯副議長(葛西丈徳君) 14番加藤議員。 173 ◯14番(加藤智栄子君) 今助役の話を聞いて、その計画に加えて、私が前回3月のときに一般質問させていただきました、花岡荘の温水を使ってぜひとも子供たちのために温水プール、年間通して使えるプールを組み込んでいただきたいと思います。 174 ◯副議長(葛西丈徳君) 助役。 175 ◯助役(工藤政光君) プールについては花岡荘建設以来話題になったわけでございますが、お湯の性質がなじまないよという結果が出ているわけでございますので、それについては相当無理があるのではないかと考えています。 176 ◯副議長(葛西丈徳君) 14番加藤議員。
    177 ◯14番(加藤智栄子君) 話があっち行ったりこっち行ったりですみませんが、先ほど、どうしても私は湿性花園にこだわりたいんですよ。それで、あそこはふだん行っていい場所なんですよね。 178 ◯副議長(葛西丈徳君) 建設課長。 179 ◯建設課長天内善磨呂君) 多くの方に利用してもらいたいためにどんどん開放してございます。 180 ◯副議長(葛西丈徳君) 14番加藤議員。 181 ◯14番(加藤智栄子君) 私は、きのう入り口、青森病院のところから右に入る消えかけている看板まではわかったんですけれども、りんどう苑の隣ってわかって行っても、入っていくところがわからなかったんですよ。ここって教えていただければいいなと思いますけれども。あの消えかけた看板ももうちょっと見やすくなれば、どうでしょうか。 182 ◯副議長(葛西丈徳君) 建設課長。 183 ◯建設課長天内善磨呂君) まことに申しわけございません。ご忠告ありがとうございます。  早速職員とともに現場に行って、看板がきっちりなっているかどうか確認してそれなりの対応をしたいと思います。 184 ◯副議長(葛西丈徳君) 14番加藤議員。 185 ◯14番(加藤智栄子君) もう一つだけその湿性花園でこだわりたいのが、本当にすばらしい場所なんですよ、何回も言う……。バーベキューとかしたいなというぐらい、家族で楽しみたいな、釣りもできるしと。きのう釣りしていた方もいらっしゃっていて、自然を満喫できる本当にいい場所だってきのうまでわからなかったのがちょっと残念だったくらいでした。  そこで、子供たちが今水洗トイレしかわからないんですよ。トイレをのぞいてみたら、落ちるんじゃないかなと思ったんですけれども、あのトイレだけ直ってくれたらどんどん家族で、皆さんに行こう、行こうって言いたい場所なんですけれども、そのトイレの件何とかなりませんでしょうか。 186 ◯副議長(葛西丈徳君) 建設課長。 187 ◯建設課長天内善磨呂君) この場で即答はちょっとご勘弁願いたいと思います。今後建設課と、それからそれなりの関係課とも協議いたしまして検討を重ねてみたいと思います。 188 ◯副議長(葛西丈徳君) 14番加藤議員。 189 ◯14番(加藤智栄子君) このアップルヒルエリア計画、合併後もすばらしい憩いの場の自然を壊さず、なるべく、かつ新しい施設整備を何度もお願いして、私の一般質問を終えさせていただきます。ありがとうございました。 190 ◯副議長(葛西丈徳君) 14番加藤智栄子議員の一般質問が終わりました。  暫時休憩いたします。     午後1時46分 休憩 ───────────────────────────────────────────     午後2時03分 再開 191 ◯副議長(葛西丈徳君) 休憩を取り消して会議を再開いたします。  引き続き一般質問を行います。  4番海老名鉄芳議員の質問を許します。     〔4番 海老名鉄芳君 登壇〕 192 ◯4番(海老名鉄芳君) 4番、女鹿沢の海老名です。  2期目の初めての議会での一般質問となります。  私は加藤町政の与党の一員として1期目を議会の中で活動してまいりました。それは加藤町政の1期目ともほぼ当たっておりまして、私は加藤町政の1期4年間は大変すばらしい1期目ではなかったかと思っております。それとともに行動できたことは私にとっても幸いなことであったと感じております。そのおかげをもちまして、また、それなりに一般町民からも支持をいただきまして、きょうただいま2期目としてこの場において議員として活動できると思っておりますし、2期目に当たりましても引き続き同じスタンスで臨んでまいりたいと考えております。  それでは、通告に従って質問させていただきます。  「任意協議会に臨む町長の基本姿勢とは何か」であります。  私は、生きる力で、子供たちがどうしたら一生懸命勉強し、学力が向上するのか。そのためには学校がどうあるべきなのか、家庭がどうあるべきなのか、そして地域社会がどのようにかかわるべきかを議論してきた過程があります。結論としましては、子供たちが夢を持ち、目標を持つ。それが学習意欲の向上につながり、それが学力の向上につながると主張してまいりました。また、それぞれのセクションでは、子供たちが目標を、夢を持つような取り組みが教育のテーマではないかと。これは私どもの日々のテーマでもまたあり、農業の場でも、行政の場でも同じことではないかと私は思っております。今は大変であるが、息の長い努力が今日の閉塞的な社会情勢を解決してくれることを私たちの先人が戦前、戦中、戦後、それぞれの形で私たちにいろいろ教えてくれました。  私は、今回の合併問題に当たり、町長の基本姿勢というものが、浪岡町の将来的な目標、夢がどのようなものなのか。それが町民の持っている目標、夢と合っているのか、この点が一番大事なことではと思っております。目標があり、夢があれば、どのような形の合併であっても、私は、皆が賛同しこの町がなくなっても我慢すると思いますが、その点があいまいな合併では私は後世に悔いを残すと思います。  私は、行政の範囲は一般町民にかかわる範囲はいろいろな生活の中では小さいものであると感じておりますが、その範囲内であっても一般町民に目標、夢というものが行政課題になくてはならないと感じています。今回の青森市との合併、15対1の編入合併、この浪岡町が消えて飲み込まれてしまうのではないかと後ろ向きな考えに流れが変わっている中での任意協議会の中で、そのようなことはない、大いに町として町民に目標もあり、夢のある合併であることを主張した協議の場となるのか。  2番目に入ります。  中核市となることにより、県の権限の約6割が移譲になることから、多種多様な個性のあるまちづくりが可能になると基礎資料で住民並びに議員へ説明がありましたが、私はどうもそのような多種多様な個性のあるまちなのか、イメージとして全くわいてこないので質問するわけでありますが、1.行政サービスの効率化。2. きめ細やかな行政サービスの提供。3. 独自のまちづくり。4. 地域の活性化。と言われているが、もう少し具体的に夢のある合併に説明していただきたい。  3番目、どのような主要事業を想定しているかであります。  夢があり、創意工夫することにより地域の特性を生かした個性豊かなまちづくりが可能となる。また、地域の活性化や経済振興につながる合併であるとしたら、その中でどのような主要事業を想定しているのか。一般町民にとっても、合併特例債 200億円をどのようにこの地域に使い、個性豊かで、地域が活性化し、経済振興により子供たちの就労の場が確保され、浪岡町商店街は潤い、浪岡町の農業は巨大な消費市場が確保され、生産が有利販売進展のもとにさらに強化され、農村にも所得の増加、さらにもろもろな文化活動・ステータスの向上等により、若い就農者であふれるという状況を思い描ける合併特例債によるまちづくりのあり方をお聞きいたします。  4番目になります。「サービスは高く、負担は軽く」であります。  「サービスは高く、負担は軽く」が今回の合併のキャッチフレーズでありますので、私は今回の合併がもし実現したら、すべての行政分野においてそのような結果になることにより、一般町民は大いに恩恵があるものと考えておりますので、合併の中では必ず実現していくということをはっきり明言していただきたいと思っております。  それによって一般町民の行政へのさらなる信頼が生まれるはずです。さらに、従来に増して中核都市ゆえの行政サービスの効率化、きめ細やかな行政サービスの提供によることにより、旧浪岡町民へのサービスはいろいろさらに向上することになるのか、これもお聞きいたします。  5番目になります。「合併における行政各分野の主要課題は何か」。  1、編入合併の課題として、地域内分権は考えているのか。  2、職員退職組合9億円の精算は、町民負担になるのか、それとも町の活性化の要因になるのか。  3番目、地元商店街は、市場が15倍に拡大するために、説明会の折のように、売り上げが進展して活性化するのか。  4番目、地元指名業者は、この地域の行政予算が飛躍的にふえて、受注量もふえ、業界内の競争力も向上し、中核都市の中でさらなる飛躍が期待できるのか。各種団体もいろいろな状況の中で進展ができるのか。さらに、行政の中で、税、各種使用料金も向こう5年ないし10年間は「負担は軽く」の原則は変わらないのか、であります。  6、合併に関する情報の収集及び町民に対する情報提供は万全かであります。  1、民意は変化していないのか。合併する合併しない、これについては。合併先の組み合わせについては。また、民意が変わっていると感じているときはどうするのか。また、合併情報は今は主に新聞が多くを担っていると思うが、適切な情報になっていると考えているのか。考えていないとしたら、町民に対する情報の提供をもっといろいろな形で考えるべきではないか。  2番目、銀地区の陳情の件であります。銀地区のアンケートの違いをどのように感じているのか。他の地区においても同様のことが起き、全町的な動きになったときはどうするのか、であります。  小規模合併についてです。  常盤村、藤崎町との流れもあるが、今後14市町村の法定協議会等の参加、離脱の中でいろいろなことが想定されると思うが、それは臨機応変に対応していくのか。  最後になります。  冷夏対策であります。  ことしは春から天候不順が続いており、私も田畑をつくっている者としていろいろ大変な年になっております。春の田んぼの肥料の散布を田植え長靴を履いて行うなどいろいろ初めてのことから始まり、6月、7月、8月と低温と日照不足が続いて、今でも稲の花の咲いているものもあります。平成5年以来の不作となることは決定的になっています。米価の低落、減反の強化なのか、生産意欲は著しく低下しています。基本的には共済事業と低金利の融資が救済の軸となると思いますが、そのほかにもいろいろな対応についても十分考えて、来年以降の生産意欲の低下が生じないような対策を進めてほしいと思っておりますので、考えをお願いいたします。以上です。 193 ◯副議長(葛西丈徳君) 町長。     〔町長 加藤新吉君 登壇〕 194 ◯町長(加藤新吉君) 4番海老名鉄芳議員の質問にお答えをいたします。  まず最初に、「青森市との合併問題について」でございます。私の基本姿勢についてでございます。  現状の社会経済情勢は、国際化、高度情報化、少子・高齢化、長引く景気の低迷、財政の悪化、地方分権の推進など目まぐるしく変化してございます。このような状況の中にあって、合併は避けて通れないことだと認識いたしてございます。  先般、青森市との任意協議会の立ち上げを決定したわけでありますが、ぜひ合併特例法の期限内に合併を実現して、合併特例法の優遇措置を確保することとし、これによって、早い時期に当町の立ちおくれておりますインフラ整備を推進し、町の基礎部分を整備・構築して都市機能を高めて、独自性のある地域づくりを行わなければならないと思っておるわけでございます。  また、当町は、リンゴ生産町村日本一の町に象徴されますように、農業に関して生産性が高く、市の農業をリードするとともに、青森市の観光、商業ノウハウを加えた新たな展開にも期待してございます。  次に、「合併でどのようなまちづくりをイメージしているのか」でございます。  合併してのまちづくりは、任意協議会法定協議会の場で話し合われ、新市建設計画に織り込まれることとなりますけれども、基本的には、平成13年2月に策定いたしました町基本構想及び長期総合計画を踏襲した内容になろうかと思ってございます。  また、合併した場合には中核市への移行が確実でありますので、これによって大幅な権限の移譲がなされることから、より独自性の追求が容易になろうかと思ってございます。  次に、「どのような主要事業を想定しているのか」でございます。  主要事業の配置は、どのようなまちづくりをするのかということにかかっておるわけでございます。  このことは、新市建設計画に登載され、計画的に事業実施されていくこととなりますが、今後、任意協議会あるいは法定協議会で協議を重ねて、煮詰まった時点で発表し、ご意見を伺うこととなると思います。  しかし、現時点で予想するとすれば、当町の立地条件では、一つには、交通の要衝をさらに生かす取り組みからは、さらなる交通網の充実、4市の中間に位置するということからは、住宅整備の推進、また、物流拠点としての工業の振興を目指すこと。二つ目には、気候風土、技術を生かした農業の振興などに関連した事業の配置が考えられるところであります。したがいまして、これらの推進事業といたしましては、今計画中の大型事業では、駅前周辺整備や農業総合整備事業に加えて新規の国・県の補助事業も模索していくことになります。  次に、「サービスは高く、負担は軽く」でありますけれども、合併の理想像は、すべての行政サービスについて「サービスは高く、負担は軽く」を実現することだろうと思っております。  しかし、合併特例法による優遇措置を十分活用したといたしましても、現実的には不可能な面も出てくるであろうと考えてございます。  具体的に申し上げますと、町から市になりますと、市町村民税の標準税率や均等割額などが高くなり、法律で5カ年の緩和措置が用意されておりますが、高くなることには変わりはないからであります。  行政サービスにつきましては、今後、任意協議会法定協議会で協議していくことになりますが、負担は高くならないように、行政サービス水準は低下しないように努める所存でありますが、先ほど申し上げましたように、どうしてもだめな場合も出てこようかと思っておりますが、トータルでどうなるのかということも念頭に置いて情報を提供し、説明していかなければならないと思っております。  次に、「合併における行政各分野の主要課題は何か」であります。  「合併した場合、現浪岡町のまちづくりを具体的にどのようにするのか」が重要な課題であります。  このことは、新市建設計画の策定に係るものでありまして、この計画に登載して、新市の1)将来像、2)基本目標、3)土地利用、4)地域別整備の方針を掲げ、これに基づいた新市の施策、主要事業等が、合併市町村の財政計画に裏づけられたものとして掲載されることになります。  また、一方において、議員がおっしゃる職員退職組合9億円の精算、地元指名業者等の問題、地元商店街の問題、各種団体等の問題、税、各種使用料金、保育料、事務組合負担金などの問題など 1,255項目にわたる調整が、任意協議会及び法定協議会において整理されることになるわけであります。  また、地域内分権ということは、総務大臣が今年5月に打ち出した片山プランで法人格を有する特別地方公共団体の創設のことと存じますが、このことにつきましては、まだ法制化の見通しが立っておりませんので、現時点では、検討対象として想定はいたしてございませんが、これが法制化になった場合には、ぜひ検討しなければならないことだと思ってございます。  次に、「合併に関する情報の収集及び町民に対する情報提供は万全なのか」であります。  平成14年7月に津軽南地域14市町村が任意協議会設立の方向を示したとき、広報に毎月合併コーナーを設けて住民の情報提供を充実させ、一方、夏場8月から9月にかけてと15年2月に39集落に対して合併説明会を開催し、また、年度末には地区公民館で、説明会資料に青森市の資料・指標を加えた説明会を開催して、情報の提供を万全にしてまいりました。  今後、青森市との任意協議会を設立いたしましても、協議会の内容等につきましても、情報提供をして意見を反映させながら進めていかなければならないと考えてございます。  4月にアンケートを行って、5月に公表したところでありますが、現在に至るまでの期間に私は青森市との任意協議会の立ち上げを表明いたしました。また、「津軽南地域市町村合併協議会」の動きも、当初は、9月議会で法定協議会に移行する予定が、今月29日にそれぞれの市町村が決断をすることで、どのように合併の枠組みが変わるのか想像がつかない状況にあります。  このことは、当町においても同様でありまして、私が青森市と任意協議会の立ち上げを決断したことに呼応して、銀地区から周辺地域市町村の合併の陳情がありまして、このことからも合併に対する意識は変化をしているとは思っております。  しかし、だからといって何回もアンケートをとることは考えてございません。  さきのアンケートは、その実施までに町長として、町民の方々に対して情報の提供を万全にして、アンケートで町民の意向を調査し、これを参考にして合併の相手方を決定すると公言して実施し、これが町内会の絶大な協力のもとに整然と行われたものでありまして、今後、再度アンケートの必要はないものと考えてございます。  次に、「小規模合併について」でございます。  平成15年8月8日に議員全員協議会で合併に関する町の方針を発表いたし、青森市との任意協議会の立ち上げを表明いたしました。この時、当町周辺市町村の動向にも触れましたが、私の合併に対するスタンスは、合併特例法の失効前までに一番有利な合併をすることが、「あずましい町づくり」実現のかぎであると考えております。  合併に要する期間は、最短で22カ月、通常は28カ月と言われてございます。現時点で平成17年3月までに19カ月を切っている状況で、周辺地域の小規模合併は実現の可能性は極めて薄いと言わざるを得ません。  また、8月8日の記者発表ではこのことにも触れ、9月中に任意協議会の設立ができなければ周辺地域の小規模合併はできないと予測したものであります。  先ほど申し上げましたとおり、今月29日、14市町村で任意協議会がつくられておるわけでありますけれども、法定協議会に移行するかしないか29日に各市町村長がお答えしなければならないわけでございますので、その動向も見きわめる必要があると思ってございます。  それから、「冷夏対策について」でございます。  今年の日照不足と低温によって、農作物への影響は特に水稲に顕著にあらわれております。町としてその影響が懸念され始めた7月の幼穂形成期に計8日、8月初旬の穂ばらみ期に計5日、8月末の登熟期に計3日の合計16日間、町の防災無線広報による臨時稲作生産情報を流しております。主に水管理を徹底することを農家に対し呼びかけ、被害の拡大予防策をとってきたところでございます。  その後の登熟のぐあいがどうなっているか心配しておりましたが、作柄が明らかになり、収量が大幅に減収となった場合何らかの対策を検討しなければならないのではないかなと考えてございます。  以上であります。 195 ◯副議長(葛西丈徳君) 答弁が終わったようですので、再質問がありましたら発言願います。  4番海老名議員。 196 ◯4番(海老名鉄芳君) ちょっと私の質問の意図するところと若干かけ離れている点がありますので、ちょっとその辺さらに確認させていただきたいと考えております。  私は、今回の市町村合併、そういうものをやはり少しさかのぼって考えてみたいと考えております。前回、昭和29年ですか、浪岡町とそういう形で合併がありました。その折は非常に社会環境が大きく変化したわけですね。その中におきまして住民生活にいろいろな形でこの浪岡町というものが非常にうまくかかわってこれて、いろいろな住民の生活が非常に便利になった、さらに安定したという経過があったわけなんですけれども、平成の今回の合併というものが、私はこの先、いろいろ最近景気が悪いとかいろいろ言われております。私ども農家もある意味では大変です。ただ、そういういろいろな状況はありますけれども、財政上の都合以外には、この社会変化というものが余り変わらない中で合併というのが必要だと思いますか、必要でないと思いますか。その辺、企画課長とちょっと意思を確認したい。財政の問題だけで合併するんだと。財政の問題外のものでは合併する必要がない、それ以外のものであっても合併する必要がある、その辺の考えというのをちょっと聞きたいと思います。 197 ◯副議長(葛西丈徳君) 企画調整課長。 198 ◯企画調整課長(石村正司君) 財政の問題は一つの合併の要因であるというふうに理解してございます。そのほかには制度が大きく変わりまして、もう一つには地方分権制度という形になってきてございます。それから、少子・高齢化、そういうことであります。したがって、私自身は財政が一番大きい問題だとは思っているわけですが、そればかりではないというふうに理解してございます。 199 ◯副議長(葛西丈徳君) 4番海老名議員。 200 ◯4番(海老名鉄芳君) 私は今回余り、平成、戦後の大きな社会変化の中での合併というものと今日の合併という社会環境を考えてみますと、私は今回の合併の話といったら財政がすべて、それ以外の少子・高齢化とか地方分権というのはこじつけにすぎないのではないかと、私はそのように考えているわけなんですね。  ちょっと新聞記事がありまして、「小泉を問う 構造改革は今 自治体自立方向見えず」と。その中身は「三位一体の改革」と。二、三ちょっと読ませていただきたいと思います。「三位」とは、本来創造の主、父なる神、子なる神、───これがキリストの言葉らしいです。聖なる神のこと。三つに上下の差別はない。「三位一体」は宗教用語から転じ、三者が協力して一体になること。これが三位一体の意味らしいんです。その中でこの会議そのものがどういう形で推移してきたか、それについてちょっと触れているわけなんですけれども、6月に決めた骨太の方針第三弾は、補助金を4兆円削減。2.そのうちの事務的経費は10割、そのほかは8割を税源移譲。3.地方交付税を抑制。この三つの進行速度をどういう形で行っていくかと。これが今回の議論の場になったと。究極の今回の改革の要点というのはどういうことなのかと。何ということはない、国で総額を出す交付金という地方に出すお金を少なくする、それだけの話だと。現実には地方には全然この中では恩恵がないと、そういうふうに新聞で書いております。
     ということは、地方分権というのは、これはもう現実的に私ども今回地方分権一括法の中で若干いろいろ審議もさせていただきましたけれども、その中で、企画課長、これ総務課の範囲だと思うんですけれども、企画課長にあえて聞きますけれども、その中で、私どもの町の町民が非常に広域になることによって便利になった、そういうことにつきまして、二、三でもちょっと説明していただければと思います。 201 ◯副議長(葛西丈徳君) 企画調整課長。 202 ◯企画調整課長(石村正司君) 広域になって便利になるという具体的なものというのは、ここで今は示せません。ただ、広域が必要になってきたということであります。議員は今、昭和の大合併のお話をなさいましたけれども、昭和の大合併の時点では国道もまだ舗装されておりませんでした。それが、我々が学校に通っていて、何台も歩いていて車が来ない中で、いつかこういう車が欲しいなと、そう思ったものでありました。それが今、一家に車が二、三台持つような、そういうような状況であります。したがって、時間、距離も物すごく短くなりました。青森市にも、当時1日がかりが、今は半日でもう用を足して戻ってきてしまう。そういう時代の大きな変革の中で、枠の組めるものではそういう方向で持っていかなければならないだろうということであります。これが、とりもなおさず、そういうことをやることによってトータル的に経費の節減になってくるし、行政サービスもそんなに低下させないでやっていける行政体ができる、そういうことだろうと思ってございます。  また、地方分権というのは元来そういう方向の流れでありまして、これが、分権したからといって極めて行政が楽になる、プラスになるということは本当はあり得ないと思ってございます。ただ、分権をやらなければ、国自体も今の財政状況からは支え切れないだろうし、そういうことで、すぐにできないものであっても、分権ということを目標としてやってきていることだろうというふうに理解してございます。  特に浪岡町で、これは津軽の中に位置しておりましてでも、町長が答弁の中でおっしゃいましたように、3市に隣接しているということであります。したがって、合併に関してももともと選択肢があるということで進めてまいってきていることですので、ご理解を賜りたいと存じます。 203 ◯副議長(葛西丈徳君) 4番海老名議員。 204 ◯4番(海老名鉄芳君) 私が一番最初に申し上げたことは、企画課長が今おっしゃったように、道路も舗装されていない、そういう中での合併という時点と、今日これだけ社会資本がインフラ整備がされた時代の中においての合併というのは意味が違うのではないかと、私はそのことを申し上げたわけで、その辺について考え方が違うということにつきましては、これは仕方のないことで、次にちょっと進みたいと思います。  でも、私は、合併と、こういう大きないろいろな組み合わせというものをさらにもう少しさかのぼっていろいろ考えてみたわけです。そういう中で私は行政というものを、まだ役場に来まして幾らもたっておりませんで、本当のところよくわかりません。どういう形で、どういうふうなシステムになっているのかよく理解していない私が言うということは、ある意味ではこれ素人の直観での発言にも多々なると、その辺はお許しいただきたいと思います。  私、過去においてどういう歴史があったのか。昔、ずっと紀元前にローマ帝国というのがありましたね。中国では元という国もありました。社会主義の中ではソ連という、そういう国々がどういう歴史をたどったのか。非常にお金がなくなって逆に小さくなったわけですね。ローマは東と西に分かれたと。元も四つの国に分かれたと。ソ連は、現在幾つあるのかちょっと私忘れましたけれども、いっぱいになったと。そういうふうにそういう経過をたどっているわけです。  さらに、今現在民間の企業というのはどういう形をとっているのか。この辺につきましても、私どもこういう合併の折は非常に参考になるのではないかと思うんですけれども、非常に組織が巨大化してきまして小回りがきかないと。それこそ分権なんですね、企画課長。その中で企業というのは分社化しているんです、分社化。小さく分けていろいろ小回りがきくようにしている。それが余り組織の大きくないものゆえの一つの流れなんです。  私は、こういう議員という形で初めてこういうところに来ましたけれども、若干民間にはいたことがありますけれども、官というものを知りませんけれども、ある意味では、私ども民間におりましては「官は民に学べ」と。私どもはそういうキャッチフレーズのもとに意識指導され、そういう考えを教え込まれまして、やはりお役所さんと、非常に仕事がぱっとしないのではないかと、そういうふうに私ども民間にいた場合は見てきたんですけれども、大変失礼だったんですけれども、来ましたら、特に浪岡の役場の職員は、青森市の職員に比べますと非常に仕事をいっぱいしていると。そういう実態がわかりまして、その辺につきましてはちょっと失礼なことがあるかもわかりませんけれども、そういう一つの流れがある。  私は、非常に今の分権という問題に対して、組織を大きくすることが分権には私は必ずしもつながらないと、そのように考えております。その辺についての意見というのはどうですか。 205 ◯副議長(葛西丈徳君) 企画調整課長。 206 ◯企画調整課長(石村正司君) 議員のおっしゃるとおり、確かに役場、特に地方自治体においても民間企業のよさを倣え、そういうふうに今はなってきてございます。そのことでは意見を同じくするものであります。ただ、民間企業が分社化を行うということでは、経営的な面からさまざまな要因がございますということであろうと思ってございます。特に、一番目につくという表現は変ですけれども、わかりやすいのは、青森市では銀行さんが分社化をいたしてございます。これも地域、地域の経営というものに責任を持たせると、そういう意味からだろうと思ってございます。そういう点では、確かに我々地方公務員も民間のよさを学べということはそのとおりでありますけれども、そのことが、とりもなおさずイコールとなるとは思っていないわけですので、よさを生かすという面ではそのとおりであります。ただ、民間がそういう小さくなっているのものと、役場が具体的に申し上げれば大きくなっているもの、こういうものではとらえ方が違うんではなかろうかと思ってございます。 207 ◯副議長(葛西丈徳君) 4番海老名議員。 208 ◯4番(海老名鉄芳君) その辺につきましても私と意見が違う、その辺についてはやむを得ないことでありまして、私の一番最初の質問で加藤町政の合併に臨む姿勢、それにつきましてちょっと議論させていただきたいと。  加藤町政の5年間、私は大変頑張ってこられたと、そのように私は非常に大変高く評価しております。その前の4年、それが非常に一般町民からも高く評価されたゆえに無投票で私は再選されたのではないかと考えております。その実績というものをちょっと拾ってみました。  1、7号バイパスの着工。これは非常にもめていたわけです。これを非常にスピーディーに処理しております。  2、下水道、農業集落排水事業の推進。これも非常に今町内各地でこの事業が強力に展開されております。  3、女鹿沢小学校、役場庁舎の新築改修。私どもの小学校も大変立派な学校を建てていただきまして、私もまだ小学生の子供がおりまして、非常に喜んで一生懸命勉強している次第であります。  4番目として、集会所、介護拠点施設の整備。集会所、私どもの女鹿沢地区のコミュニティセンターも非常に長い間いろいろな課題だったわけなんですけれども、それも加藤町長が就任することによってスピーディーにともかく処理していただいたと。そういう形で非常に各種そういういろいろな施設の整備がスピーディーに運ばれたと。  さらに、アップルヒル駅前再開発整備の促進。グリーンツーリズム屋久島との友好盟約の締結。農業、商工業の振興。スポーツに強いまちづくり、県民大会2年連続総合優勝、駅伝総合7位、町の部3位。  9番目、細野山野温泉のボーリング等によっていろいろな僻地対策もとらえている。さらに、先般例えばりんどうの丘の整備とか、いろいろもろもろ一生懸命これをやってきたわけです。  これほど一生懸命やってきた町長がさらなる飛躍をするために合併するのか、しないのか。私はそこが一番、町長、先ほどの件はそうですね、一生懸命やってきましたよね。ひとつその辺ちょっと。 209 ◯副議長(葛西丈徳君) 企画調整課長。 210 ◯企画調整課長(石村正司君) 確かに今さまざま申し上げられましたとおり、知恵を駆使してやってきたということであります。しかしながら、先ほど議員がおっしゃる夢のある合併ということを考えてみた場合には、これはとりもなおさず合併特例法の優遇措置を活用した、そういうものでどういうまちづくりをするのかと、これにかかっているのではないだろうかと思ってございます。これについては、先ほどの工藤議員には直接的にこういう事業、こういう事業ということは申し上げませんでしたけれども、このことについては、今までやってきたもの、まだ積み残ししておるものというのがたくさんあるわけです。これらにつきましては、各関係課、それから関係団体、これらにさらに洗い出しをいたしてございます。その中から特例債、こういうもので、すくい上げるものについてはどんどんすくい上げていかなければならないことだろうというふうに思っております。そして新しいまちづくりの計画、新市町村建設計画の中に織り込んでこういうまちにしますよということをお示しして、それが受け入れられてめでたく青森との合併という形にはなるだろうというふうに考えてございます。 211 ◯副議長(葛西丈徳君) 4番海老名議員。 212 ◯4番(海老名鉄芳君) 私が次に質問することも答えたみたいなんですけれども、今回の合併、町長の基本姿勢というのは、一番何が大きな要因なのか、一番大きな何が大切なのかと、そこを私はちょっと確認させていただきます。  ということは、いろいろ今までいっぱい言ってきましたけれども、今回、15対1の合併になるということに対して一般町民が非常に大きな不安を持っているわけです。決して今回の合併は、15対1の合併になるが、例えば青森との合併の場合ですよ、15対1の合併になるが決して、形の上ではあくまでも1対1の合併なんですよと。人口の上では15対1であっても形の上では1対1の合併なんだと、そういう決意があるのか、ないのか。私はそれを夢という形にかえて質問したわけですね。その辺なんです、企画課長。先ほど別な方もちょっと質問しておりますけれども、私は、このまちづくりのイメージ、これをやはり具体的にしっかりした形で持っていないと、これから協議会、そういう中での話し合い、それをしっかりした形で協議に臨むためにはやはりそういうこちらの決意というものが前提になければ私はこの市町村合併の中においてある意味での対等、そういうものが成り立たないのではないかと、そういうふうに考えているわけです。  先ほど来企画課長等の話をいろいろ聞きますと、投資的経費も財政の中で難しくなった、機構改革、行政改革も非常に行き詰まってきていると。そういう中でどん詰まりの合併を仕方がないからしなければならないのかと、そういうふうに聞こえるんですけれども、その辺についてどうですか。 213 ◯副議長(葛西丈徳君) 企画調整課長。 214 ◯企画調整課長(石村正司君) これは今後の任協の協議に向けてということになろうかと思っています。これは、その前の段階で浪岡町合併調整委員会というのを立ち上げてございます。そしてまた、現時点ではもちろん町の基本構想、長期総合計画があるわけですが、それをベースにいたしまして中期の財政運営計画というのがございます。これらを踏まえての話ということになってまいります。先ほども申し上げましたけれども、その前提とする事務事業というのは、関係課あるいは関係機関にさらに洗い出しをしていると。だから、そういう手持ちの材料をたくさん持っていて、それを調整委員会の中で協議して、そして浪岡町の理想的なまちづくりというのをつくり上げてそれを協議会に持ち込むと、そういう形になるということでございます。ご理解を賜りたいと存じます。 215 ◯副議長(葛西丈徳君) 4番海老名議員。 216 ◯4番(海老名鉄芳君) 細かい点につきましては当然そういうことというのは必要なわけです。ただ、浪岡町として、基本的に15対1の非常に小さな町がこれから青森市と一緒にやっていくかもしれない、やっていくのではないかと、そういう合併というものについての姿勢というものが、非常に強い意思を持って強い意思確認をしてやらなければ、今回の合併というのはただの一般町民にしてみれば、飲まれてしまうのではないかと非常に危惧してしいるんですよ。その辺をやはり事務方としましても私はしっかり認識しておいてほしいと、そのように考えております。  合併特例債の問題です。これは、非常にこの地域がどう変わっていくのかと、その辺の中で非常に大きな問題だと思うんですよ。この合併特例債、確かに借金になるわけなんですけれども、後ほど交付金でも六十何%というのが返ってくると。そういう中では、やはり一つの考え方としましては、こういう合併特例債を活用してやはりこの町をかえてみようと、そういう考えも私はあってもいいと思うんです。ただ私は、その際、先ほども企画課長の方からもありましたけれども、町の長期基本計画というものはこれはあくまでもベースになると。私も全くそのとおりだと思うんですね。これを見ますと、これ町長の顔がばっと1番目に入っていまして、「豊かな田園都市の実現に向けて」と。やはりこういう形で、当然私どものこの地域の田園都市、そういうものをいかにつくり上げていくかということが合併特例債の使い方の一番の基本になるのではないかと思うんですけれども、私はこの中で、極端な話、この合併特例債二百何億円、そのものを我が浪岡町が全額ほぼ要求していくと、そういう考え方ってあるのか、ないのか。その辺につきましてちょっとお聞きします。 217 ◯副議長(葛西丈徳君) 企画調整課長。 218 ◯企画調整課長(石村正司君) 合併特例債に関しては、大変、額というのは言いづらいところがございます。といいますのは、さまざまな補助事業がある中で浪岡町がまちづくりをするためにはどういう事業をそこに落としていくのか。こういうことが具体的に出てきて、それがさらに財政の裏づけがあって初めてそれが実現可能となるわけですから、そういう形で実現可能な形で登載ということでなければ意味をなさない、そういうふうに考えるわけです。  したがって、合併特例債には、必要であれば 200億円、すべからく浪岡町で使えるものでは使う。そしてまた、このことは補助事業の中でやるとかさまざまそういう運用の中でいきますから、これは青森市との協議はその辺に出てくると。また、先ほど来申し上げておりますように、数字上は15対1でございます。しかしながら、合併の特例債のそういう交渉、折衝等については1対1だと、そういう認識を持ってございます。したがって、我々としても全力で頑張るつもりですので、議員の皆様方にも、側面からでもよろしいのでご協力を、ご援助をお願いしたいと、そう存じております。 219 ◯副議長(葛西丈徳君) 4番海老名議員。 220 ◯4番(海老名鉄芳君) 私、今合併特例債と、これでどのようなまちづくりでこの地域でできるのか。その中身につきましては、いろいろこれからの協議が多々あると思います。ただ私は、今回新市建設計画の中においては、やはりいろいろな合併事例というものも一つ参考にしてみるべきではないかと、そのように考えております。私どもの方で、議長とか、町長も行かれたのかな、収入役も何か行ってこられたみたいですけれども、北上市と江釣子と和賀町、これの合併について私ちょっと資料をもらったものですので、一応ちょっとこれにつきましてお話しさせていただきたいと思います。  たまたまここの市長、伊藤彬さんという方なんですね。私が前勤めていた会社で、私も東芝系列でおりまして、この伊藤彬さんという市長も東芝のコンピューターの仙台の支社長をやっていたと。その経緯がありまして、私も同じ事務機の販売ということで一緒によく仕事をさせていただいた方で、当時32歳ぐらい、私まだ26歳ぐらいだったんですけれども、六つぐらい年が離れていたんですけれども、非常に説得力があって「ははっ」と私もよく思った人なんですけれども、その後いろいろ時を経まして今現在市長さんをやっていると。非常に北上市も変わってきていると。そのいろいろな経緯は別にしまして、北上市と江釣子村の和賀町の場合、新設合併を行ったわけですね。今回浪岡町も、青森市の場合、条例とかいろいろな問題というのは多々あると思うんですけれども、私は基本的には編入合併ということでなくて、あくまでも新設合併にこだわるべきだと、私はそのように考えております。その中でやはり先ほどの15対1の問題も解決するべきであるし、合併特例債の問題等もその中で解決するべきであると、私はそのように考えております。この北上市の場合は新設合併と。合併特例債はどのような使われ方をしたか。合併特例債というのは、北上市はほとんど取らないで江釣子と和賀にほぼ全額やってしまったと。やはりそのぐらいの度量が、青森市との合併の中で向こうの青森市というのが示さなければ、私はこれ合併する必要がないと思うんですね。その辺についてはどうですか。 221 ◯副議長(葛西丈徳君) 企画調整課長。 222 ◯企画調整課長(石村正司君) 特例債の問題については、先ほど申しましたように、どういうまちづくりをするかという中での事業配置によって決まってまいると。ただ、議員のおっしゃるとおり、浪岡町を考えた場合にはそういう強い姿勢というのもこれは必要でないだろうかというふうには思ってございますので、その辺では同じであります。ただ、新設合併あるいは編入合併、これらを決めるというのはこれからのお話ということになりますので、交渉の結果という中で推移していくことだろうと存じてございます。 223 ◯副議長(葛西丈徳君) 4番海老名議員。 224 ◯4番(海老名鉄芳君) 今企画課長の方から大変心強い発言がありました。私も、やはりそのぐらいの覚悟で臨むべきだと、そのように私は思っています。ということは、基本的には新設合併にするんだと。もう一つは、やはり合併特例債もほぼ浪岡町が新しいまちづくりをするためには何とかそのぐらいの額というものに近いものをお願いすると。そういう二つの基本ラインというものがなければ、今回の15対1の合併に対しての一般町民の不安というものを解決することには私はならないと思う。仮に結果はそうならなくても、やはり交渉というものは最低そのぐらいの意気込みがなければ話にならないということです。  次に進みます。  「サービスは高く負担は軽く」。これはなかなか難しい問題だと思うんですね。私もいろいろ各課にちょっといろいろ回って話を聞いてみましたら、やはりなかなかすべてがすべてそういう形にはならないのではないかと。特に水道とか下水道とか、ごみの問題にしましても、いろいろな従来の広域の枠組みというものも残っております。私は、今回、「サービスは高く負担は低く」の中で一番やはり関心のある事項というのは、各種団体のいろいろな補助金とか交付金、それらの扱いというものがやはり非常に一般町民にとってみますと不安な点というのが多々あるのではないかと思うんですね。また、それら等は、現在の行政改革、これは浪岡町の中におきましてもそうでありますし、青森市でも現在いろいろな形で行われていると思うんですけれども、その中の行革の対象と非常になりやすいまた項目であると、私はそのように考えているわけです。これら等については、基本的にはやはり最低5年、そのぐらいのものについては現在と同じ水準での給付というんですか、そういう形を最低限主張されていくのか、いかないのか。その辺につきましてちょっと聞きたいと思います。 225 ◯副議長(葛西丈徳君) 企画調整課長。 226 ◯企画調整課長(石村正司君) 町長が答弁した内容と同じような答弁になります。どうしてもだめなというものはあるわけでありまして、これについては制度上5カ年の緩和措置が設けられてございます。これらを十分駆使して、そして町民に対してマイナスになったなというような印象のないような、そういうような合併の仕方でなければならないだろうというふうに考えてございます。  なお、マイナスになる部分についても、町民にはこういうことではこうなりますよということをきちっとお話しして、それで納得いただく。そしてトータル的にはどうなるかということもすべからく考えていただいてということを説明の中でしてまいらなければならないことだと考えてございます。 227 ◯副議長(葛西丈徳君) 4番海老名議員。 228 ◯4番(海老名鉄芳君) 今、私の質問と非常に今回かけ離れた説明と。ということは、私が言いたいことは、例えば青森市と合併しまして一般町民は何を一番心配しているのかと。非常にサービスが悪くなった、負担は重くなった、それを一番実感するのは何かと。いろいろな各種団体の補助金、交付金です。それが、合併することによって実感するのか、合併しないことによって実感するのかでは一般町民のとらえ方というのは非常に私は違うと思うんですね。これ浪岡町が独自で残っていく、そういう前提でいろいろな私は浪岡町の自立策というものも考えてみる必要はあると思うんですね。  その中で、階上村というところで住民投票を行ったわけです。階上町ですね、大変失礼いたしました。そこの中でいろいろな行政改革、そういういろいろな経費の節減、そういうものを町が生き残るための一つの方法としましてはこういう形のものもありますよというものを提示しているわけです。その中では、いろいろ議員の削減とかそういうものから、いろいろなイベントをやっているとか、いろいろなそういう各種団体に対しての経費の削減、それら等を積算しましたところ約2億円ぐらい削っていると。そういう形で行政改革が行われたと。浪岡町が合併しない場合です。青森市と合併しまして、当初はそういうお話は聞いていなかったけれどもそういう形になったと。私は非常にこの浪岡町の町民が、そういう経過の中でそういう形をたどるということは、非常に裏切られたという思いを持つと思うんですね。同じ形のものでありましても。ですから、私が申すことは、「サービスは高く負担は軽く」、これを簡単に今までいろいろな説明会の中で企画課長はすべてこれは言ってきたはずです。うたい文句だったんですよ。それを今、全体の中で処理しますと。そういうことでは、これは通る話ではないです。あとやめます。  次に、これ企画課長よりも町おこし対策室長の方とちょっと話をしてみたいと思います。地元商店街の問題です。  先ほど工藤祥三議員は、地元商店街全部みんな合併に反対なんだと。説明会の中では「中核市に移行することによりステータスが向上し、地域の活性化や経済の振興につながる」、こういうふうに住民説明会の折はきっちり説明していったわけですね。これについて、町おこし対策室長としてはどう思いますか。こういう形になるか、ならないかということです。答弁してください。 229 ◯副議長(葛西丈徳君) 町おこし対策室長。 230 ◯町おこし対策室長(工藤俊一君) 非常に厳しい質問であると正直実感しております。あと海老名議員がおっしゃったように、目標、夢を持った合併というような切り口から私なりに目標・夢ということで、商工行政担当しているセクションのキャップということで申し上げたいと思います。  まず、人口比例でありますけれども、海老名議員が何回もおっしゃっているように15対1にあります。ということは、非常に楽観的な意見だということでおしかりをこうむるかもしれません。今まで私ども、例えば商店街の活性化というようなことで議論する場合は、浪岡町2万 1,400人のエリアの中で議論をしてきたと。これを今度は、合併すれば30万人、そういう規模で議論といいますか、大きい場でそういう活動というのも少し検討というか、夢を見てもいいのではないか。なぜこういう話をしますかというと、グリーンツーリズム活動を私平成11年度からずっと担当させていただいて今日に至っております。これが必ずしも参考になるとは申しませんが、先般、8月1日から8月24日、旧松木屋でねぶた期間中、夏まつりの期間中、イベントといいますか、商店街の活性化といいますか、そういうことで開放したわけであります。それで浪岡町の方にも申し込みがありまして、町おこし対策室が窓口といいますか、事務方みたいな格好で、実はJAとかが参加しております。  それでいきますと、浪岡町そのころちょうど、ご承知のとおり8月の頭ですから、余り農産物等もないわけです。ただ、そのときに農協にある例えばジュースとか、その辺にあるジャガイモであれ持っていって販売したわけなんですが、そこそこあったかなと、私はそういうふうに理解しておるわけです。その辺、それとは別に今まで私どもグリーンツーリズムの関連で、要するに人がいっぱいいるところで浪岡町の産品を紹介し販売するという運動を展開してまいりました。ですから、それらのささやかな経験談でありますけれども、それから推して考えてみると、15倍の人がいる場所というのはマーケットとしてある種魅力かなと。そんなことで非常に能天気だといいますか、楽観だとおしかりを受けるかもしれませんけれども、私はそういう議論もこれからしてみたらいかがなものかなと、そんなことで考えていました。 231 ◯副議長(葛西丈徳君) 4番海老名議員。 232 ◯4番(海老名鉄芳君) 私は非常に大変参考になる意見を聞きまして、ありがとうございました。我が町の合併がそういう方向に向かうということがやはりある意味では必要なことではないかと、私はまたそのようにも考えております。それはともかくとして、ちょっと税の話を税務課長の方に聞きたいんですけれども、今回いろいろ税率が変わるということで、具体的にどのぐらい、仮に青森市の現在の税を適用したら負担がふえるものなのか、その辺についてちょっと説明いただければ。 233 ◯副議長(葛西丈徳君) 税務課長。 234 ◯税務課長(三浦秀志郎君) まず、違いだけ少し申し上げますと、固定資産税の税率が、青森の場合は 100分の 1.6、浪岡町 100分の 1.4。これは大変大きな違いです。仮にこの 100分の 1.4がいきなり 100分の 1.6になれば、税率だけ単純に見ても15%ぐらい上がりますので、単純に掛け算しますと、今現在の町の固定資産税額は6億円ちょっとぐらいですか、6億円に15%引き上げて掛け算すれば 9,000万円、そのぐらいの額が出ます。これは固定資産税。  それから、町長が答えていました町民税均等割。市の場合は、これは 2,500円と決まっています、税法額で標準税率と言いますけれども、町の場合は 2,000円。 500円上がるわけです。これは 500円上がっても均等割を納めている方が 3,000人ぐらい。じゃ 3,000人に 500円掛ければ 150万円ぐらいかな、そのぐらい。  もう一つ大きいのは、町民税の中の法人税割。法人税割というのは、法人税額の一定の割合を市町村に納めるというのですけれども、この税率が浪岡町の場合には 100分の12.3、これが市の場合は14.7。これも率にしましすと 100分の 12.幾らが 100分の 14.幾らになればこれも十数%上がるはずですから、これもかなり大きい。単純に計算しますと、これは 1,000万円弱の額が出ると思います。そういうことで、単純に上がるということだけを見れば大変大きな額になるわけですけれども、これは、企画課長が何回も言っていますように、合併特例法の中では、5年間だけれども激変緩和措置、これがあると。いきなり合併してどんと上がればこれは町民も大変だし、そういういきなりのあれは好ましくないということで、両者が協議して低いままでも5年間はできますよという制度がありますので、何とかその辺で可能性を含めて両者が協議するということになると思います。 235 ◯副議長(葛西丈徳君) 4番海老名議員。 236 ◯4番(海老名鉄芳君) 少し飛んで、時間がなくなってきたみたいですので、民意は変わっていないかと、その辺につきましてちょっとお話しさせていただきたいと。  私は、役場の庁舎内で職員が合併に関する情報、そういうものが十分に行き渡っているのか、その辺が非常にやはり大きな一つの問題ではないかと思うんですね。ということは、日々一般町民といろいろな形で接するわけですね。そういう職員がやはり一般町民に対して合併と、そういうものが現在どういう状況になっているのか。そういうものはやはりいろいろな形で情報を提供すると。確かに個人によってとらえ方が違いますので、若干ニュアンスは違ってはくると思うんですけれども、やはりその中で適切な情報を提供すると。私はそういうことが非常に大切なことではないかと、そのように考えているわけです。  町民と役場職員のやりとり、これはちょっとあったのを見たんですけれども、「合併はだれがどうやって決めるのですか」、これが問いです。答え、「最終的には町長が議会に提案し、議会が議決することで決まります」。問2、「では、町長の考え一つで町の方向が決まってしまうのか」。答え、「町民全体の声を無視し、町長の思いだけで決めることはありません。これまで議会答弁でも、町民の声を聞き、町民全体の意思を体して議会に提言すると言っている」。問3、「町民の意思をどのように確認するのか」。答え、「地域説明会を開催し、アンケート調査を行います」。4番目、「町内の現状は。情報不足であり、私たち町民に合併についての賛否を問われても答えられない。もっと判断できるようなわかりやすい資料を提示するべきではないか」。答え、「なし」、「答えられない」。  これがアンケート調査の時点での役場の職員の状況だったんです。この役場の中においても、そういう状況のもとアンケート調査が行われたということです。ね、企画課長。ここが一番大事なところです。もう一回言いますか。町内の現状は情報不足であり、私たち町民に合併についての賛否を問われても答えられない。これが一般町民の問いです。もっと判断できるようなわかりやすい資料を提示するべきではないかと、これ一般町民が聞いたわけです。それに対して、役場職員が「答えられない」。これが、こういう流れの中でアンケート調査が行われたということです。この役場の庁舎の中の職員ですら、合併というものに十二分に理解していない中でアンケート調査が行われたと。私は、この辺が非常に大きな問題だと思うんですね。私ども議員としましても、私も大変申しわけないなと思っているんですけれども、非常に私も当時は勉強不足で、合併というものは非常にまだ遠い問題ではないかと、そのように感じていた次第で、これらの中でのアンケート調査、そういうものについて、企画課長としましては認識というのはどうなんですか、その辺。 237 ◯副議長(葛西丈徳君) 企画調整課長。 238 ◯企画調整課長(石村正司君) 確かにそういうお話も聞いたりするわけですが、ただ、我々としては、できる限りの情報の提供には努めたということは考えてございます。特にさまざまな情報の提供で、最初は町民の方々も最初の説明会のときには10人ぐらいしか来られなかった。次には20人ぐらいふえた。もう1回やればきっと30人、40人とふえたでしょうが、そのときにはもう時間的なものがなかったということでは反省をいたしてございます。ただ、その前には広報にも合併の特設コーナーというのを設けまして、そこではさまざまな情報を掲載してございます。それから、Q&Aという形でもさまざま合併にかかわる問題をそこに出してございます。そして、最後に年度末のとき3月議会終わった後で、地区の公民館においてこれまた説明会をずっと開催してきたということであります。  議員のおっしゃるような話、時たま伺います。このことについては、これからもさまざまな情報の提供ということで、今度は説得という形で進めてまいりたいというふうに考えてございますので、よろしくお願いをいたしたいと存じます。 239 ◯副議長(葛西丈徳君) 4番海老名議員。 240 ◯4番(海老名鉄芳君) 時間がなくなってきたみたいですので、これが最後になると思います。  先ほど工藤祥三議員の質問の中にもあったんですけれども、協議会の中での賛否と、私もこのあり方というのは非常に大きな関心を持っております。どういう場合進めるのか、どういう場合撤退するのかと。その辺の判断というのが非常に私は大きな一つの判断材料になるのではないか。先ほど企画課長は、議会の決議と、これは確かに議会の決議というのは、私は非常に重いものがあると思います。私どもそのためにこの場に来させていただいているという状況だと思います。  ただ、この議会の決議というものがすべてに優先するかと、その辺を私は考えてみたいと思います。私ども選挙の折、候補者の中には合併というものをとらえて、それを有権者に説明して当選された方もあると思います。ただ、私ども議員に選出される基準というのは、この合併問題だけということだけでは私は決してないと、そのように考えております。そういう状況の中で、私ども議会が議会の決議でこの合併というものをすべて最終決定をすると、それには私自身考えてみますと、非常に不安だと申しますか、難しい問題だと、私はそのように考えています。やはり私は、最終的には一般町民がすべて参加して決める住民投票というものが一番今回のこの合併を決めるふさわしい方法ではないかと、私はそのように考えております。ぜひそういう方向等も模索することをお願いいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 241 ◯副議長(葛西丈徳君) 4番海老名鉄芳議員の一般質問が終わりました。  本日は、これをもって日程を終了いたします。     午後3時24分 散会 TOP▲ ©2005Aomori City Assembly. All Rights Reserved. 青森市議会ホームページ │ 青森市ホームページ...