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  1. 青森市議会 2002-12-17
    旧青森市 平成14年第4回定例会(第6号) 本文 2002-12-17


    取得元: 青森市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-29
    ▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   午前10時開議 ◯議長木村巖君) これより本日の会議を開きます。  本日の会議は「議事日程第6号」により会議を進めます。           ────────────────────────── 日程第1 議案第195号 青森市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について 2 ◯議長木村巖君) 日程第1議案第195号「青森市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。  総務企画常任委員長報告を求めます。17番大矢保議員。   〔議員大矢保君登壇〕 3 ◯17番(大矢保君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)ただいまから、総務企画常任委員会の審査の経過と結果について報告いたします。  本委員会は12月3日に開催し、本会議より付託されました議案第195号「青森市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について」の1件について審査をいたしましたが、本案については、起立採決の結果、賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程における主なる質疑応答は、お手元に配付いたしております委員長報告書のとおりであります。  以上をもって本委員会報告を終わります。 4 ◯議長木村巖君) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 5 ◯議長木村巖君) 質疑ないものと認めます。  討論については通告がありませんでした。  これより採決いたします。  本案については、ただいまの委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
    6 ◯議長木村巖君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。  本案については、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 7 ◯議長木村巖君) 起立多数であります。よって、委員長報告のとおり決しました。           ────────────────────────── 日程第2 議案第192号 青森市立幼稚園条例を廃止する条例の制定について ~ 日程第4 議案第197号 公有水面埋立てに係る意見について 8 ◯議長木村巖君) 日程第2議案第192号「青森市立幼稚園条例を廃止する条例の制定について」から日程第4議案第197号「公有水面埋立てに係る意見について」まで、計3件を一括議題といたします。  経済文教常任委員長報告を求めます。11番大坂昭議員。   〔議員大坂昭君登壇〕 9 ◯11番(大坂昭君) おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)ただいまから、経済文教常任委員会の審査の経過と結果について報告いたします。  本委員会は12月3日に開催し、本会議より付託されました議案3件について審査をいたしました。  初めに、議案第192号「青森市立幼稚園条例を廃止する条例の制定について」でありますが、本案については、起立採決の結果、賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第193号「住居表示の実施に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について」及び議案第197号「公有水面埋立てに係る意見について」の2件についてでありますが、いずれも全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程における主なる質疑応答は、お手元に配付いたしております委員長報告書のとおりであります。  以上をもって本委員会報告を終わります。 10 ◯議長木村巖君) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 11 ◯議長木村巖君) 質疑ないものと認めます。  討論については通告がありませんでした。  これより採決いたします。  ただいまの各案件については、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 12 ◯議長木村巖君) 2番布施一夫議員、何号に御異議がありますか。 13 ◯2番(布施一夫君) 議案第192号に異議があります。 14 ◯議長木村巖君) ただいまの委員長報告中、議案第192号について御異議がありますので、起立により採決いたします。  議案第192号については、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 15 ◯議長木村巖君) 起立多数であります。よって、委員長報告のとおり決しました。  次に、ただいま決定されました案件を除く各案件については、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 16 ◯議長木村巖君) 御異議なしと認めます。よって、委員長報告のとおり決しました。           ────────────────────────── 日程第5 議案第196号 財産の取得について ~ 日程第7 議案第199号 市道の路線の認定について 17 ◯議長木村巖君) 日程第5議案第196号「財産の取得について」から日程第7議案第199号「市道の路線の認定について」まで、計3件を一括議題といたします。  建設交通常任委員長報告を求めます。23番奥谷進議員。   〔議員奥谷進君登壇〕 18 ◯23番(奥谷進君) ただいまから、建設交通常任委員会の審査の経過と結果について報告いたします。  本委員会は12月3日に開催し、本会議より付託されました議案3件について審査いたしました。  初めに、議案第196号「財産の取得について」でありますが、本案については、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第198号「市道の路線の廃止について」及び議案第199号「市道の路線の認定について」の計2件については、内容に関連があることから一括議題として審査いたしましたが、両案については、いずれも全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程における主なる質疑応答は、お手元に配付いたしております委員長報告書のとおりであります。  以上をもって本委員会報告を終わります。 19 ◯議長木村巖君) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 20 ◯議長木村巖君) 質疑ないものと認めます。  討論については通告がありませんでした。  これより採決いたします。  ただいまの各案件については、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 21 ◯議長木村巖君) 御異議なしと認めます。よって、各案件については、委員長報告のとおり決しました。           ────────────────────────── 日程第8 議案第194号  健康保険法等の一部を改正する法律等の施行に伴う関係条例の整理に関する             条例の制定について 22 ◯議長木村巖君) 日程第8議案第194号「健康保険法等の一部を改正する法律等の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について」を議題といたします。  民生環境常任委員長報告を求めます。2番布施一夫議員。   〔議員布施一夫君登壇〕 23 ◯2番(布施一夫君) ただいまから、民生環境常任委員会の審査の経過と結果について報告をいたします。  本委員会は12月3日に開催し、本会議より付託されました議案第194号「健康保険法等の一部を改正する法律等の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について」の1件について審査をいたしましたが、本案については、起立採決の結果、賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程における主なる質疑応答は、お手元に配付いたしております委員長報告書のとおりであります。  以上をもって本委員会報告を終わります。 24 ◯議長木村巖君) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 25 ◯議長木村巖君) 質疑ないものと認めます。  討論については通告がありませんでした。  これより採決いたします。  本案については、ただいまの委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 26 ◯議長木村巖君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。  本案については、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 27 ◯議長木村巖君) 起立多数であります。よって、委員長報告のとおり決しました。           ────────────────────────── 日程第9 議案第177号 平成14年度青森一般会計補正予算(第3号) ~ 日程第24 議案第200号 決算の認定について(平成13年度青森一般会計特別会計歳入歳出決算) 28 ◯議長木村巖君) 日程第9議案第177号「平成14年度青森一般会計補正予算」から日程第24議案第200号「決算の認定について」まで、計16件を一括議題といたします。  予算決算特別委員長報告を求めます。34番坪清美議員。   〔議員坪清美君登壇〕 29 ◯34番(坪清美君) ただいまから、予算決算特別委員会の審査の経過と結果について報告いたします。  まず、12月3日、本会議終了後に開催された予算決算特別委員会組織会において委員長及び副委員長の互選が行われたところ、私が委員長に、副委員長柴田久子委員が選ばれましたので報告いたします。  次に、本委員会は、12月9日、12月10日及び12月11日に開催し、本会議より付託されました議案16件について一括議題とし、議案第177号から議案第191号までの計15件の平成14年度一般会計、各特別会計補正予算及び議案第200号の平成13年度一般会計特別会計歳入歳出決算の2つに分けて、それぞれ審査いたしました。  また、採決の方法については、平成14年度一般会計、各特別会計補正予算及び平成13年度一般会計特別会計歳入歳出決算の2つに分けてそれぞれ諮ったところ、まず、議案第177号「平成14年度青森一般会計補正予算」から議案第191号「平成14年度青森市二ケ大字(築木館・諏訪沢)財産区特別会計補正予算」までの計15件についてでありますが、議案第177号「平成14年度青森一般会計補正予算」、議案第178号「平成14年度青森国民健康保険事業特別会計補正予算」、議案第180号「平成14年度青森下水道事業特別会計補正予算」及び議案第184号「平成14年度青森介護保険事業特別会計補正予算」の4件については、一括による起立採決の結果、賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第177号、議案第178号、議案第180号及び議案第184号を除く議案11件については、いずれも全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第200号「決算の認定について」でありますが、起立採決の結果、賛成多数をもって認定すべきものと決しました。  以上が審査の経過と結果でありますが、審査の過程における主なる質疑応答は、お手元に配付いたしております委員長報告書のとおりであります。  以上をもって本委員会報告を終わります。 30 ◯議長木村巖君) ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 31 ◯議長木村巖君) 質疑ないものと認めます。  これより討論に入ります。  討論の通告がありますので、順次発言を許します。  19番大沢研議員。   〔議員大沢研君登壇〕(拍手) 32 ◯19番(大沢研君) 日本共産党大沢研です。  ただいまの予算決算特別委員長報告中、議案第177号並びに議案第178号、議案第180号、議案第184号及び議案第200号の計5件について反対討論を行います。  今、市民の間で、市長がもらった1億1000万円の退職金の話で持ち切りです。地元東奥日報紙は、12月3日、11日、12日と連続的に報道し、12日付では社説で取り上げました。その社説の一部を引用します。
     青森市の佐々木誠造市長は、3期12年間で退職金が約1億1160万円だったという。金額の大きさに青森市民の多くは驚いたのではないか。市の財政が豊かで、何の心配も要らない状態ならまだしも、実態はその逆ではないか。市民の多くは長引く不況に苦しんでいる。退職金どころか職を失い、毎月の収入も得られなくなった市民さえいる。そんな状況を考えるならば、12年間で約1億1160万円という退職金は、多過ぎると指摘されても仕方がない額だ。条例で市長の退職金は決まっているにしても、それが決して手を触れることのできない聖域というわけではあるまい。時代に合わせた市民の納得できる退職金制度について見直しを急ぐべきではないか。以上であります。  我が党が厳しい財政状況を踏まえ、「市長の給与・退職金を削減すべき」と求めたのに、市長は答弁にも立たず、総務部長に「考えていない」と拒否させました。市長みずから発表した「中期財政見通し」では、財政状況の厳しさを理由に高齢者障害者バス無料制度見直しを初め、一般管理費等の10%削減を打ち出しました。さらに、今議会には、職員給与の2%カットが提案されています。長引く不況で、倒産、リストラ退職金さえもらえず、失業者が増大しているとき、市長は庶民の痛みを本当にわかっているのでしょうか。  全国どこにも例がない警察署長天下りポストである消防の専任助役は、依然として廃止を拒否しました。行政改革と言うならば、多額の報酬を払いながら明確な仕事もない、こうしたむだなポストこそ削減すべきではないでしょうか。  我が党は、こうした厳しい財政状況を生み出した責任についても明らかにするよう求めましたが、全く答えていません。青森市の財政破綻は、政府が景気を立て直すとして打ち出した公共事業積み増し路線に無批判に従ってきた結果であります。その責任は佐々木市長、あなたにあることは明白であります。  税収の落ち込みに対して取り立てを一層厳しくしようとしています。これまでの資産の差し押さえに加えて、給与や生命保険証書まで広げようというのですから、サラ金以上の取り立てと言わなければなりません。滞納者が多くなっている最大の原因は、不況による倒産やリストラなどの影響であります。この事情を十分に把握しない無理な取り立ては必ず悲劇を生み出します。  今議会でも、天田内に建設中の生コン製造工場に対する市の開発許可不法性が浮き彫りになりました。市が許可した市街化調整区域内に生コン製造に使う鉱物資源どころか、水すらもありません。都市計画法第34条第2号規定に照らしても許可できるものではありません。ところが、都市整備部長は、鉱物資源が近隣の滝沢にあると答弁。滝沢は市内東部であり、天田内市内西部直線距離で19キロも離れている場所が近隣と言えないのは明白であります。県の開発許可制度の手引でも、余り資源の産地から距離のあるものは不適となっており、どうして許可したのか異常と言うほかありません。何らかの政治的圧力に屈したとしか考えようがありません。  三菱エレベーター問題も重大です。佐々木市長になってから建てた市営住宅市民センター公立大学などのエレベーターは全部三菱電機製で、その保守点検もすべて子会社の三菱電機ビルテクノサービスが独占していることは、かねてから問題にしてきました。その保守点検業務委託料県庁舎エレベーターと比較して3倍以上も高いことを我が党は指摘し、随意契約から競争入札に切りかえるよう求めましたが、総務部長さまざま理由をつけて契約を変えようとしません。県庁舎にある11基のエレベーター保守点検業務委託料は、別途部品代も含めて1基当たり24万円、公立大学交流会館などにある9基のエレベーターは、1基当たり79万円と実に3.3倍です。厳しい財政状況の中、一般管理費などの10%削減を打ち出しておきながら、随意契約から競争入札に変えるだけで3分の1以下に経費節減できるというのに、三菱エレベーターだけはどうして例外なのでしょうか。これでは市民の納得が得られるわけがありません。  通学区域審議会会議概要捏造、改ざんが市民世論も巻き込んだ大きな問題となりました。9月議会では、教育委員長教育長も、同審議会答申の「白紙撤回」を示唆しました。しかし、その後の教育委員会では、「白紙撤回」をにおわせていた教育長の提案で、「一時棚上げ」になったというのですから、裏切られたも同然であります。教育委員会会議録を見ると、他の4人の委員は「白紙撤回」を主張していたのに、教育長の一言で棚上げになってしまったのです。9月議会で「深くおわび申し上げます」と言った教育長の言葉は何だったのでしょうか。経済文教常任委員会での自民党の奈良岡央委員の言葉をかりて言えば、「全く反省の色もなく、ただ自己保身しか考えていない」ということです。引き続き答申の「白紙撤回」を強く求めるものであります。  国民健康保険事業では、10月の保険証切りかえの時点で資格証明書の発行が355世帯にも上りました。私が指摘した資格証明書のために、自宅で倒れて衰弱し切っていても病院に行けなかった市民がいたことを、市長はどのように考えているでしょうか。後日、短期保険証に切りかえられたということは、資格証明書を発行しなくてもよい「特別の事情」のある世帯が含まれているということの証明ではないでしょうか。あなた方は、金がないため病院に行けない市民をどんどんつくり出すつもりでしょうか。このままでは犠牲者が出かねません。355世帯も悪質滞納者がいるとは思われません。355世帯について再度調査をするよう強く求めるものであります。  下水道事業では、普及率が全国平均を上回ったと自画自賛しましたが、しかし、東北6県の県庁所在地では下から2番目の普及率であります。まだまだ抜本的な対策が必要であります。「中期財政見通し」では、使用料改定を示唆しています。これ以上の使用料の値上げは長引く不況のもとで個人消費を一層冷え込ませ、本市の経済に与える影響は重大であります。使用料を値上げしないよう強く求めるものであります。  最後に、介護保険事業では、既に来年度の保険料の値上げを明言しました。低所得者の保険料・利用料の減免制度は実施するのかどうか結論がなかなか出ないのに、保険料の値上げはいち早く発表する、これが本市の福祉行政の実態でしょうか。弘前市では、11日の一般質問で、我が党の石田議員の質問に答えて、来年度から生活保護基準以下の生活困窮者を救済する減免制度を実施すると明言しました。本市とは対照的です。せめて弘前市と足並みをそろえて保険料の減免制度を実施するよう強く求めるものであります。  介護給付費準備基金は、市民が払った保険料が余ったのを積み立てているものです。その額も約4億9000万円にもなっています。この基金の一部を取り崩して保険料の値上げを極力抑えるべきと再三求めても、拒否し続けています。この10月から老人医療の自己負担が引き上げられ、今度は介護保険料の引き上げ、しかも、わずかな年金さえ引き下げようとしています。お年寄りにとってはトリプルパンチとも言うべきもの、これが政府の言う高齢化への対応でしょうか。せめて介護保険料の引き上げを抑えてほしいというのが、多くの高齢者の切実な願いではないでしょうか。  以上申し上げて、予算決算特別委員長報告に対する反対討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手) 33 ◯議長木村巖君) 次に、28番舘山善一議員。   〔議員舘山善一君登壇〕 34 ◯28番(舘山善一君) 自由民主党の舘山善一であります。今定例会に提案されました議案第177号「平成14年度青森一般会計補正予算」を初め、議案第178号から議案第191号までの各特別会計補正予算及び議案第200号、平成14年度青森一般会計特別会計歳入歳出決算の認定について、賛成の立場からその所見を述べさせていただきます。  今回の補正予算等の概要につきましては、既に本定例会冒頭において市長から提案理由を、また、決算の概要につきましては、収入役から説明がありました。その内容については、本会議及び予算決算特別委員会の場を通じ、市長並びに理事者の方々から詳細に説明をいただいたところであります。今回の補正予算は、平成14年度の決算見込みに基づく調整や職員の給与改定費などがその主な内容となっております。  まず、除排雪対策事業費についてであります。過去、平成10年度における最大積雪深147センチ、累計降雪量10メートル33センチ、平成12年度の最大積雪深154センチ、累計降雪量10メートル27センチの豪雪に見舞われたことについては、まだ記憶に新しいところであります。今冬も12月11日には上空に氷点下40度以下の寒気が入り込んだ影響で、津軽地方を中心にこの冬一番の大雪に見舞われ、青森市では11日の「日降雪量」が67センチを記録し、1日の降雪量としては統計開始以来最高記録となり、今年度もまた青森市民には避けて通れない季節が到来いたしました。  これまでの教訓を生かし、平成8年度に策定されました「青森市雪処理基本計画」に基づき、これまでも一般委託工区から業者の自主的判断で除排雪を実施する全面委託工区への移行を初めとし、数々の除排雪強化対策を施してきたところでございます。今年度の「除排雪事業実施計画」におきましても、これまでの取り組みに加え、さらなる除排雪強化対策が盛り込まれております。  まず、昨年度に引き続き、すべての工区を全面委託工区、「指定委託工区とするとともに、業者間の連携によって除排雪作業のばらつき解消や作業効率を高めるため、これまでの12ブロックを16ブロックとし、ゾーン分担制強化を図る内容となっております。  次に、昨年度から新たな取り組みとして実施しております、民間地を雪寄せ場として提供した場合、固定資産税の一部を減免する市民雪寄せ場事業や雪処理に関するさまざまな情報を網羅したハザードマップの活用については、継続実施するとともに、市民モニターによる路面状況等の情報収集については、モニターポイントを増設し、情報収集強化を図るとのことであります。  また、市民要望の高い歩道除排雪強化策として、機械除排雪実施路線については2路線の増、町会等の協力団体への貸与小型除雪機2台、通学路確保のための小学校PTA等除雪協力会への貸与小型除雪機8台、市民除雪隊によるきめ細かな対応など、歩行者空間の確保を図ることとなっております。  さらに、今年度についてもこれまでどおり債務負担行為が設定されており、予算に不足を来した場合でも迅速に債務負担行為による予算執行を行って、市民生活や経済活動を確保するための措置がなされております。  このように、都市機能の維持及び道路交通の確保と市民生活の安定に万全を期する内容となっており、今回1億4544万余円を超える追加補正措置については、前向きな取り組みとして大いに評価できる内容であり、今年度も市民一丸となって雪処理に取り組んでいかなければならないと考えております。除排雪作業を担当される市職員を初め関係各位には、作業の安全及び健康管理には十分留意し、健康を害さぬよう念じている次第であります。  東北新幹線八戸・新青森区間建設促進負担金については、去る12月1日、東北新幹線八戸駅が開業し、新幹線列車「はやて」が本県入りいたしました。青森・盛岡間基本計画決定から30年、盛岡駅開業からおくれること20年、ようやく本県にも高速交通時代の幕あけとなる新幹線が到来し、本県経済への活性化が期待されるところでありますが、難関とされております八甲田トンネルを新聞報道によりますと、1998年8月に着工してから1カ月約100メートルのペースで掘削が進み、12月9日現在で計1万3006キロメートルの全体の約49%まで達したとのことであり、順調に進捗していることを知らされました。  今回、新青森駅付近の用地取得費に係る県への負担金を追加措置することは、青森全市民の願いである八戸・青森間の一日も早い開業を目指すものであり、今後さらなる事業促進が図られることを大いに評価すべきものと考えております。  次に、青森操車場跡地につきましては、早期の市民利用を図るため、平成15年4月の供用開始を目指し、「青森操車場跡地利用構想」に基づき、自由運動広場、多目的芝生広場の整備が進められているところでありますが、JR東北本線地下化構想実現に向けた総合的な調査に係る債務負担行為の設定につきましては、地下化の実現性の検証を行うものであり、これを実現し、「中心市街地の整備」「石江地区の整備」「青森操車場跡地の整備」の3つの都市核の事業推進が図られることを考えると、土地利用計画の早期策定に向けた1つの取り組みとして評価できる内容であります。  地域総合整備資金貸付事業につきましては、地域振興づくりの推進に寄与するため、市が地域総合整備財団の支援を得ながら、民間事業者に対して無利子で資金を融資するものであり、今後ともこの制度を有効かつ適切に活用されるよう、より積極的な対応をお願いいたします。  次に、職員給与改定についてでありますが、今年度の人事院勧告に準じ、給与改定率で2%、期末手当で0.05カ月分の減額措置という厳しい内容でありますが、これまでも国の取り扱いに準じてきたという経緯や給与改定の原則などに照らしても妥当なものと考えるものであります。  さて、日本銀行青森支店は、12月3日に10月の県内金融経済概況を発表されましたが、電機、機械など生産面の回復テンポが鈍化しつつあるが、雇用面で新規求人の動きが見られ、景気はおおむね下げどまりとなっている。ただ、公共投資や個人消費が盛り上がりを欠いており、先行き不透明感が強まっているとのことであります。我が国全体で見ますと、バブル崩壊後、企業収益の低迷、設備投資の縮小、さらには完全失業率が5%を超える厳しい雇用情勢など、予想をはるかに超える景気悪化が進んでいます。  このような状況の中、国においては経済社会構造の変革に備えたセーフティーネットの構築、構造改革推進型の公共投資の促進を柱とする補正予算を編成し、平成15年度の施策への切れ目のない対応を行うこととしております。  本市においても、今回、単独事業として舗装・側溝・水路護岸整備事業及び下水道整備事業に債務負担行為を設定し、前倒しして事業を発注する措置を講じており、市民生活に密着したこれらの事業が年間を通して実施できることは、景気浮揚対策として公共事業の端境期における効率的な執行が可能となり、また、広く市民要望にこたえる適切な措置であります。  次に、決算の認定についてでありますが、前段で申し述べたように、収入役の概要説明や各理事者からの御答弁を伺いましたが、適正に予算が執行されていることが十分理解できるところであり、今後も予算の効率的な執行と適正な管理に意を用いていただきたいと思います。  政府は、11月29日の臨時閣議において、「平成15年度予算編成の基本方針」を決定いたしました。国においては、平成14年度予算を財政構造改革の第一歩として国債発行額30兆円以下との目標のもと、歳出構造を抜本的に見直す「改革断行予算」と位置づけ、編成いたしました。しかし、今年度、財政構造改革に取り組んできたものの、税収の大幅な落ち込みも見られることから、財政状況はさらに深刻化し、平成15年度予算についても平成14年度予算の「改革断行予算」の基本を継承し、一般歳出及び一般会計歳出全体について実質的に平成14年度の水準以下に抑制するとなっております。昨年度に引き続き、公共事業、裁量的経費及び奨励的補助金の削減のみならず、少子・高齢化により、自然増が見込まれる公的年金や医療保険など、社会保障関係費についても制度改革等による削減、合理化を図る。特に地方財政については、国の関与の縮小、地方の自主性拡大の観点及び地方財政計画の計画的抑制方針を踏まえ、国庫補助負担金の整理統合化、地方交付税改革、税源委譲を含む税源配分の見直しを検討するという内容になっており、地方財政に及ぼす影響は、これまで以上に大きく、厳しさが増すものと考えられます。  このような中、先ごろ本市においては「中期財政見通し」が公表され、それによると、バブル崩壊以降の景気を反映し、税収の低迷、公債費、扶助費の急増により、これまでどおりの事業展開を実施すると、平成15年度には、もはや基金は底をつくという試算となっております。これが私は一番大事なところと考えております。  一般管理費、施設管理費の経常経費について10%削減、投資的経費、政策的経費についても着手済みの事業や法令に基づく事務事業を除き、原則10%削減等の「平成15年度予算編成の基本方針」を盛り込んだ「中期財政計画」を策定しております。このような中で、今後の安定的な財政運営を確保するためには、行政改革を計画的に推進し、事業の優先度の見直し、スクラップ・アンド・ビルドの徹底により歳出の抑制を図るとともに、税収確保に努め、また税・税外収益の収納率の向上に努める必要があると考えております。  「わたしたちのまち 青い森 21世紀創造プラン」を推進していくためにも、今後も市長並びに理事者の皆様におかれましては、引き続き健全財政の維持に努めながら、市勢発展と市民福祉の向上のため、全力を尽くされるようお願いいたします。  また、ただいまの討論中の中で間違いがありましたので、おわびを申し上げたいと思います。平成13年度の一般会計・特別会計歳入歳出の決算と申し上げるべきところを平成14年度と申し上げましたので、謹んでおわび申し上げます。  以上、私は、今定例会に提出されております各会計補正予算及び決算について賛成の立場からその所見を申し上げましたが、何とぞ議員各位の御理解と御賛同を賜りますようお願いを申し上げまして、賛成討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手) 35 ◯議長木村巖君) これにて討論を終結いたします。  これより採決いたします。  まず、議案第177号、議案第178号、議案第180号及び議案第184号並びに議案第200号の計5件については反対討論がありますので、起立により一括採決いたします。  議案第177号、議案第178号、議案第180号及び議案第184号並びに議案第200号の計5件については、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 36 ◯議長木村巖君) 起立多数であります。よって、委員長報告のとおり決しました。  次に、ただいま決定されました案件を除く各案件については、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 37 ◯議長木村巖君) 御異議なしと認めます。よって、委員長報告のとおり決しました。           ────────────────────────── 日程第25 新幹線対策について ~ 日程第28 石江土地区画整理事業促進対策について 38 ◯議長木村巖君) 日程第25「新幹線対策について」から日程第28「石江土地区画整理事業促進対策について」まで、計4件を一括議題といたします。  各案件については、各特別委員長から会議規則第104条の規定により、お手元に配付いたしております申出書のとおり、閉会中の継続審査の申し出があります。 39 ◯議長木村巖君) お諮りいたします。  各特別委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 40 ◯議長木村巖君) 御異議なしと認めます。よって、各特別委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決しました。           ────────────────────────── 日程第29 議案第201号 財産区管理委員の選任について 41 ◯議長木村巖君) 日程第29議案第201号「財産区管理委員の選任について」を議題といたします。  提案理由の説明を求めます。佐々木市長。   〔市長佐々木誠造君登壇〕 42 ◯市長(佐々木誠造君) 議案第201号について御説明申し上げます。  平成11年第2回定例会において御同意をいただき、選任いたしました土橋財産区管理委員西田壽一氏は、平成14年8月5日死去いたしました。そこで、この後任について慎重に検討した結果、神勇一氏が適任と認められますので、選任いたしたいと存じます。  次に、平成10年第4回定例会において御同意をいただき選任いたしました前田財産区管理委員澤田公誠氏は、来る12月18日をもって任期が満了となり、大平財産区管理委員穐元豊一氏、野内財産区管理委員横内繁一氏、横内大成氏は、来る12月24日をもって任期が満了となります。そこで、これらの方々の後任について慎重に検討した結果、澤田公誠氏、穐元豊一氏、横内大成氏の3名の方々については再任とし、横内繁一氏の後任には加藤喜代道氏が適任と認められますので、選任いたしたいと存じます。  何とぞ御同意を賜りますようお願い申し上げます。  なお、これらの方々の経歴についてはお手元に配付いたしたとおりであります。 43 ◯議長木村巖君) これより質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 44 ◯議長木村巖君) 質疑ないものと認めます。 45 ◯議長木村巖君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第201号については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 46 ◯議長木村巖君) 御異議なしと認めます。よって、議案第201号については、委員会の付託を省略することに決しました。  討論については通告がありませんでした。 47 ◯議長木村巖君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第201号については、これに同意することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 48 ◯議長木村巖君) 御異議なしと認めます。よって、本案は同意することに決しました。           ────────────────────────── 日程第30 議案第202号 人権擁護委員候補者の推薦について 49 ◯議長木村巖君) 日程第30議案第202号「人権擁護委員候補者の推薦について」を議題といたします。  提案理由の説明を求めます。佐々木市長。   〔市長佐々木誠造君登壇〕 50 ◯市長(佐々木誠造君) 議案第202号について御説明申し上げます。  平成11年第3回定例会において御同意をいただき、推薦いたしました人権擁護委員藤原勉氏は、来る12月31日をもって任期が満了となり、平成11年第4回定例会において御同意をいただき、推薦いたしました人権擁護委員有馬勝衛氏は、平成15年4月30日をもって任期が満了となり、平成12年第1回定例会において御同意をいただき、推薦いたしました人権擁護委員落合武治氏は、平成15年5月31日をもって任期が満了となります。そこで、この後任について慎重に検討した結果、有馬勝衛氏、落合武治氏は再任とし、藤原勉氏の後任には齋藤きぬよ氏が適任と認められますので、それぞれ推薦いたしたいと存じます。  何とぞ御同意を賜りますようお願い申し上げます。  なお、これらの方々の経歴についてはお手元に配付いたしたとおりであります。 51 ◯議長木村巖君) これより質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 52 ◯議長木村巖君) 質疑ないものと認めます。 53 ◯議長木村巖君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第202号については、会議規則第37条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 54 ◯議長木村巖君) 御異議なしと認めます。よって、議案第202号については、委員会の付託を省略することに決しました。  討論については通告がありませんでした。
    55 ◯議長木村巖君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第202号については、これに同意することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 56 ◯議長木村巖君) 御異議なしと認めます。よって、本案は同意することに決しました。           ────────────────────────── 日程第31 議員提出議案第27号 青森市議会政務調査費の交付に関する条例の一部を改正する条例の制                定について ~ 日程第33 議員提出議案第29号 WTO農業交渉等に関する意見書 57 ◯議長木村巖君) 日程第31議員提出議案第27号「青森市議会政務調査費の交付に関する条例の一部を改正する条例の制定について」から日程第33議員提出議案第29号「WTO農業交渉等に関する意見書」まで、計3件について一括議題といたします。 58 ◯議長木村巖君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出議案第27号から同第29号まで計3件については、会議規則第37条第2項の規定により、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 59 ◯議長木村巖君) 御異議なしと認めます。よって、議員提出議案第27号から同第29号まで計3件については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 60 ◯議長木村巖君) 質疑ないものと認めます。  討論については通告がありませんでした。  これより採決いたします。  議員提出議案第27号から同第29号まで計3件については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 61 ◯議長木村巖君) 御異議なしと認めます。よって、議員提出議案第27号から同第29号まで計3件については可決と決しました。           ────────────────────────── 日程第34 議員提出議案第30号 国民の主食・米の生産を守り、国民に安定供給を図る米政策の実現を                求める意見書 62 ◯議長木村巖君) 日程第34議員提出議案第30号「国民の主食・米の生産を守り、国民に安定供給を図る米政策の実現を求める意見書」を議題といたします。 63 ◯議長木村巖君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出議案第30号については、会議規則第37条第2項の規定により、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 64 ◯議長木村巖君) 御異議なしと認めます。よって、議員提出議案第30号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 65 ◯議長木村巖君) 質疑ないものと認めます。  討論の通告がありますので、発言を許します。  9番藤原浩平議員。   〔議員藤原浩平君登壇〕(拍手) 66 ◯9番(藤原浩平君) 日本共産党の藤原浩平です。  議員提出議案第30号「国民の主食・米の生産を守り、国民に安定供給を図る米政策の実現を求める意見書」に賛成の立場で討論を行います。  政府が12月3日決定した「米政策大綱」は、国民の主食であり、日本農業の支えでもある米の生産を需給・価格両面で全面的に市場任せにする方向を示しました。新しい米政策は稲作だけでなく、日本農業全体にも深刻な打撃を与えます。国産米の安定供給という国民的な願いを踏みにじる政府には、命の源を託すことはできません。  政府はこれまでの政策では、我が国米経済は活力低下の悪循環に陥りかねないから改革すると言います。確かに減反拡大と生産者価格の大暴落で全国の稲作所得は年1兆円も減り、農家と地域経済は大打撃をこうむっています。しかし、その主な原因は、95年にWTO農業協定を受け入れ、需要のない米の輸入、ミニマム・アクセスを初め、米価の下支えも廃止したことにあるのは明らかです。そこにこそメスを入れるべきであります。  政府は、輸入米は国内需給に影響ない、生産調整も生産者のためなのに政府が割り当てているから反発が出ると、責任を農家と生産者団体に押しつけました。国の責任とされてきた「米の需給と価格の安定」から基本的に手を引く、いわば徹底した国産米のリストラです。政府による減反推進を2008年度までには廃止して、農業者団体に責任を持たせます。また、2004年から面積配分から生産数量で調整する方式にします。やり方が変わっても減反が強化されることは変わりません。米価の暴落の打撃を緩和する稲作経営安定対策と転作助成金は廃止、産地づくり推進交付金が設けられますが、全体の予算は減らされます。政府が米づくりに求めるのは、家庭用、業務用、加工用など、さまざまな「需要ごとに求められる価格安定条件を満たす」ことです。生産コストに関係なく、量販店や食品企業が要求する低価格で供給すべきで、それ以外は必要ないというわけです。  国民にできるだけ安く米を供給することは必要です。しかし、全く条件の違う輸入米との競争を含めて生産経費や農家の労働を無視する価格を押しつけることは、国内生産を破壊することになります。しかも、WTO協定以来、穀物メジャーなどの買いたたきで、国際穀物価格が暴落、アメリカ政府は一たん廃止した価格保障を復活させ、アジア各国も国内生産を守るため、米の買い入れ価格を引き上げています。すべてを農業者に押しつけ、大部分の農家を切り捨てるのはまさに亡国のきわみです。  政府は、現在174万戸の米農家のうち、数万戸しかない大規模農家だけを対象に、「担い手経営安定対策」をつくるとしています。しかし、これまで政府が何度も青写真を描いてきたのに、大規模経営は実現せず、国内生産は縮小を続けてきました。机上のプランにしがみつくのはもうやめるべきです。  日本共産党は、農業を国の基幹産業に位置づけ、米を基本に農業生産を多面的に発展させる方向に政策を転換することを求めます。米政策では、強制減反に反対し、備蓄を含めゆとりある需給計画を確立、理不尽な輸入米の廃止、米価の下支えの確立、水田の生産力を生かすための転作の条件整備を先行させるなどであります。米つぶしの政策はやめ、日本に最も適した米農業を発展させ、食糧自給率を向上させる政策を確立することこそ、世界の流れにも、国民の願いにも沿った政策ではないでしょうか。  以上で「国民の主食・米の生産を守り、国民に安定供給を図る米政策の実現を求める意見書」に賛成の討論といたします。(拍手) 67 ◯議長木村巖君) これにて討論を終結いたします。  これより採決いたします。  議員提出議案第30号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 68 ◯議長木村巖君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。  議員提出議案第30号に賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 69 ◯議長木村巖君) 起立少数であります。よって、議員提出議案第30号は否決と決しました。           ────────────────────────── 日程第35 議員提出議案第31号 国連を無視したイラク攻撃反対の表明を求める意見書 70 ◯議長木村巖君) 日程第35議員提出議案第31号「国連を無視したイラク攻撃反対の表明を求める意見書」を議題といたします。 71 ◯議長木村巖君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出議案第31号については、会議規則第37条第2項の規定により、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 72 ◯議長木村巖君) 御異議なしと認めます。よって、議員提出議案第31号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 73 ◯議長木村巖君) 質疑ないものと認めます。  討論の通告がありますので、発言を許します。  2番布施一夫議員。   〔議員布施一夫君登壇〕(拍手) 74 ◯2番(布施一夫君) 日本共産党布施一夫です。  議員提出議案第31号「国連を無視したイラク攻撃反対の表明を求める意見書」に賛成の討論を行います。  「対テロ戦争と言うが、アフガニスタンを見ればわかるように、結果は罪のない市民が殺されるだけだ。この1年で、戦争がテロをとめられないことが明確になった。米国の石油の利益だけで、また戦争を起こすのは許せない」これは11月9日、イタリアのフィレンツェで主催者発表100万人、警察発表45万人が集まって行われた「欧州平和大行進」参加者の声であります。平和行進後の集結集会で、欧州市民に向けた「反戦の呼びかけ」が発表され、その中で、戦争は「国連の承認があろうとなかろうと、イラク国民と中東地域の人々にとって大災害であり、世界的破局につながる可能性がある」強調しています。  イラク問題の平和解決を願う、こうした世界各国の世論と運動を背景に、国連安保理事会は1カ月の激論の末、イラクに大量破壊兵器の査察の無条件受け入れを求める決議1441を全会一致で採択しました。イラクが決議を受け入れ、国連による査察が始まって3週間になります。  ところが、米ブッシュ政権は、決議が採択された後も、イラクへの査察が始まってからも、あらゆる口実を使ってイラクに戦争を仕掛ける準備を進め、戦力を中東へ集結させています。そして今月11日、大量破壊兵器への脅威に対抗するとして、核先制攻撃を国家戦略とすることを表明するに至りました。附属文書によれば、対象国は北朝鮮、イラン、シリア、リビアなどとされ、イラクの名はないが、フセイン大統領への明白なメッセージだと言います。  イラクには、安保理決議を無条件に誠実に履行する国際的義務があります。同時に決議1441は、仮にイラクが義務違反を犯した場合でも、国連安保理に報告され、安保理で次の措置を決める、このことをうたっています。つまり、国連の枠組みの中で解決を図ることを明記し、アメリカが自動的に武力行使をしてはならない。自動的な武力行使を排除することを決めたのが決議1441であります。国連憲章は、いかなる国の先制攻撃をも禁じています。アメリカがイラクの義務違反を口実に戦争を始めるとすれば、国連憲章に反するだけでなく、みずからも賛成して決めた安保理決議をも踏みにじることになります。  イラクに対する戦争は、首都バグダッドの市街戦になるだろうと言われ、何十万人もの犠牲が心配されています。イラク戦争にとどまらず、イスラエル・パレスチナ紛争を含め、中東全域を巻き込んだ紛争に発展することが現実味をもって懸念されています。  「対イラク戦争反対」「国連の枠組みの中での平和解決を」これが世界の声であります。ことしノーベル平和賞を受賞したカーター元米大統領は授賞式で、「核保有国がふえた現在、超大国が予防的な戦争を原則として採用すれば、破滅的な結果を招きかねない」と述べましたが、カーター氏の平和賞授賞は、ブッシュ政権の対イラク政策への批判を込めたものだと言われています。  12月2日付ワシントンポスト紙は、イラク攻撃反対の運動が従来の平和・反戦組織の枠を超えて全米に広がっていることを1面トップで報道、記事の見出しは「勢いづく平和運動 予想していなかった仲間が並んでいる」となっています。会員3000万人の全米キリスト教会協議会、会員6500万人の全米カトリック司教会議、組合員1300万人の米労働総同盟産別会議議長もイラク侵略反対を唱えていると紹介しています。イタリアでは、人道団体などが呼びかけた「イラク攻撃反対のアピール署名」が2カ月半で33万人を超え、12月10日、約200の都市で、イタリアがイラク攻撃に参加しないよう求めるキャンドル行進が一斉に行われました。  インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙が実施した世論調査によれば、ヨーロッパ諸国でイラク攻撃に反対する国民の割合が高いことが明らかになりました。アメリカへの同調を鮮明にしているイギリスで武力行使に賛成47%、反対47%と拮抗。フランスは賛成33%、反対64%。ドイツは賛成26%、反対71%。ロシアは賛成12%、反対79%です。日本でも昨日16日付で報道された朝日新聞世論調査で、賛成26%、反対65%です。戦争の犠牲になるのは罪のない子どもたち、民間の女性、男性、お年寄り、罪なき人々が、国連を踏みにじる「無法な力」によって殺されることがあってはならない。これが世界と日本の共通の声だと思います。  昨年のアフガニスタンに対する報復戦争では、3000人以上の民間人が殺され、犠牲になりました。戦争か平和かの岐路にあり、世界がかたずをのんで見守っているというのに、自民・公明・保守3党に支えられた小泉首相の決断は、アメリカのイラク攻撃を支援するためのイージス艦派遣であり、平和憲法のじゅうりんであります。去年見送られたイージス艦をなぜ今派遣するのか、全く理屈が立ちません。  安保理決議1441が開いた平和解決の可能性を現実のものとするために、国連を無視したイラク攻撃に反対することを日本政府は表明すべきであります。アメリカの無法な戦争に日本は絶対に協力してはなりません。  この意見書への賛同を呼びかけ、私の討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手) 75 ◯議長木村巖君) これにて討論を終結いたします。  これより採決いたします。  議員提出議案第31号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 76 ◯議長木村巖君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。  議員提出議案第31号に賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 77 ◯議長木村巖君) 起立少数であります。よって、議員提出議案第31号は否決と決しました。           ────────────────────────── 日程第36 議員提出議案第32号 有事法制3法案に反対する意見書 78 ◯議長木村巖君) 日程第36議員提出議案第32号「有事法制3法案に反対する意見書」を議題といたします。 79 ◯議長木村巖君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出議案第32号については、会議規則第37条第2項の規定により、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 80 ◯議長木村巖君) 御異議なしと認めます。よって、議員提出議案第32号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。
     これより質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 81 ◯議長木村巖君) 質疑ないものと認めます。  討論の通告がありますので、発言を許します。  1番舘田瑠美子議員。   〔議員舘田瑠美子君登壇〕(拍手) 82 ◯1番(舘田瑠美子君) 日本共産党の舘田瑠美子です。  議員提出議案第32号「有事法制3法案に反対する意見書」に賛成の立場から討論を行います。  継続審議になっている有事法制関連3法案は、さきの通常国会での審議を通じて、アメリカの戦争に自衛隊が武力行使をもって参加し、日本国民を動員するものであることが明らかになりました。自民・公明・保守の与党3党が出した修正案の最大のポイントは、武力攻撃事態法案が発動される規定である「武力攻撃事態」の定義変更です。変更の理由について、「武力攻撃のおそれ」と「予測」との違いがわかりにくいからだとしています。  政府は、これまで「おそれ」とは「武力攻撃が発生する明白な危険が切迫していると認められることが客観的に認められる事態」と説明。「予測」は、「事態が緊迫し、武力攻撃が予測されるに至った事態」としていました。今度の修正案は、「おそれ」の定義を「武力攻撃事態」の中に、「予測」の定義を「武力攻撃予測事態」の中にほとんどそのまま入れただけ、違いは何ら明確になりませんでした。  自衛隊法は、武力攻撃発生と「おそれ」の事態の際には、武力行使可能な防衛出動を命じることができますが、「予測」の事態では防衛出動待機命令が出せるだけです。ところが修正案は、「武力攻撃予測事態を含む武力攻撃事態等」で実施すると変更しただけ。結局、2つの事態で緊迫度にどんな違いがあろうと実施する対処措置は1つという仕組みなのです。そして、どの事態にどの措置を行うかの明確な基準は条文のどこにもありません。連続した一連の事態なので、対処措置に明確な区別をつけることができないのです。結局、政府の判断で自衛隊による海外での武力行使に道を開く危険は修正案でも変わりません。  また、あわせて示された「国民保護法制」は、保護と言いながら、重要通信の確保といった通信にかかわる統制、社会秩序の維持といった外出禁止、交通の規制などの治安対策、物価の安定、生活必需品物資の確保といった経済統制など、国民生活がまるごと政府の統制下に置かれます。こうした統制がいつ、どういう事態で始まるのか、首相官邸のホームページでは、「国民保護法制」の発動を「予測」の段階からとし、武力攻撃が予測される事態での発動を当然視しています。つまり、アメリカが始めた戦争で自衛隊が周辺事態法やテロ対策措置法に基づき支援を開始することによって、相手国から反撃を受けることが「予測」される事態から統制が始まるのです。  政府は、戦時での国民統制をより完全なものにするために、平素からの備えが大事だとし、必要な組織や訓練のあり方といった仕組みを考えています。戦争放棄を掲げた憲法のもとで、平時から職場、地域、学園で戦争動員のための訓練や組織づくりが進められるのです。このように、国民保護の名で国民を戦争に動員しようという有事法制の危険な本質に何ら変わりはありません。  地方議会では、引き続き慎重審議や反対を求める意見書が採択され、12月12日現在で605自治体に達しました。県内でも6月議会での木造町、今別町に続いて、9月議会で大間町、12月議会で川内町と意見書や陳情、廃案を求める請願を採択する議会が相次いでいます。  去る11月9日、青森市の青い森公園にて日本共産党委員会、社民党県連のほか4団体の呼びかけで行われた「有事法制を許さない県民集会」には、風雪の中、目標を超える2150名が集まりました。また、平和・民主・革新の日本を目指す青森県の会が発行する有事法制反対のメッセージ集には、県内の宗教者、学者など各界の著名人70人が、断じて許してはならないとの有事法制反対を訴えています。津軽藩藩主の菩提寺である弘前市の長勝寺の住職は、「戦争に直結する他国を侵略するおそれのある有事法制には反対します」とメッセージを寄せています。  有事法制は、13日に閉会した臨時国会で継続審議になりましたが、平和憲法を持つ日本が率先して戦争の道に踏み出す法律を制定することは、憲法をじゅうりんするばかりか、世界やアジアの期待を裏切るものです。国民の批判は、有事法制が米軍の行う無法な戦争に自衛隊が武力行使をもって参戦し、国民を動員するという点にこそあります。法案は廃案しかありません。  以上を申し上げて賛成討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手) 83 ◯議長木村巖君) これにて討論を終結いたします。  これより採決いたします。  議員提出議案第32号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 84 ◯議長木村巖君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。  議員提出議案第32号に賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 85 ◯議長木村巖君) 起立少数であります。よって、議員提出議案第32号は否決と決しました。           ────────────────────────── 日程第37 議員提出議案第33号 行政サービス向上のため法務局の増員を求める意見書 86 ◯議長木村巖君) 日程第37議員提出議案第33号「行政サービス向上のため法務局の増員を求める意見書」を議題といたします。 87 ◯議長木村巖君) お諮りいたします。  ただいま議題となっております議員提出議案第33号については、会議規則第37条第2項の規定により、提案理由の説明及び委員会の付託を省略いたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 88 ◯議長木村巖君) 御異議なしと認めます。よって、議員提出議案第33号については、提案理由の説明及び委員会の付託を省略することに決しました。  これより質疑に入ります。  御質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 89 ◯議長木村巖君) 質疑ないものと認めます。  討論の通告がありますので、発言を許します。  10番村川節子議員。   〔議員村川節子議員登壇〕(拍手) 90 ◯10番(村川節子君) 日本共産党の村川節子です。  議員提出議案第33号「行政サービス向上のため法務局の増員を求める意見書」に賛成の立場から討論いたします。  法務局で働く職員は、登記を初め戸籍、供託、訟務、人権擁護など、私たち国民の権利と財産を守る非常に大事な、しかも国民に密着した仕事をしていることは、皆さんも既に御承知のとおりです。とりわけ登記の業務量は、1971年の2億件から急激な増加を示し、日本列島改造以降、民間活力導入による都市再開発計画やリゾート開発、地上げ屋による土地転がしなどの土地の登記によって、1991年には2.5倍の5億件に激増し、バブル経済崩壊後も高水準を維持しています。さらに、日米構造協議による公共事業投資630兆円の具体化に伴う住宅建設、低金利による借りかえ、地価の下落、住宅価格の引き下げなどはすべて登記事務にはね返り、今後も膨大な事務量の増加が見込まれています。  さらに、登記以外の部門においても職員不足により繁忙を極めており、人権擁護業務を初め市区町村の戸籍業務に助言する立場にある戸籍事務などは、その機能を十分に果たすことすらできません。国民の期待する法務行政にほど遠い状態になっています。  これに対して法務省当局は、政府の厳しい定員削減計画を受ける中で、登記事務量増加に伴う登記事務処理要員不足の暫定的な方策として、事務の一部、下請及びパート職員の雇用を行っており、長期的対策としては登記業務のコンピュータ化を進めておりますが、とても正規職員の不足を補える状況にありません。  皆さん、法務局のこうした現状と問題点を直視し、行政官庁としての機能と信頼を復活させるためにも、真に利用者や地域住民に奉仕できるように人員確保は欠かすことができないものです。しかも、この運動の中で衆参両法務委員会で23年間全会派一致で連続採択されてきましたが、いまだに見るべき改善が図られていません。  法務局の労働条件改善を図るためにも、皆さんの御賛同をお願い申し上げ、私の賛成討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手) 91 ◯議長木村巖君) これにて討論を終結いたします。  これより採決いたします。  議員提出議案第33号については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕 92 ◯議長木村巖君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。  議員提出議案第33号に賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 93 ◯議長木村巖君) 起立少数であります。よって、議員提出議案第33号は否決と決しました。           ────────────────────────── 日程第38 議員派遣について 94 ◯議長木村巖君) 日程第38「議員派遣について」を議題といたします。  本件については、地方自治法第100条及び会議規則第160条の規定に基づき、議案の審査等のため、議員を派遣しようとするものであります。 95 ◯議長木村巖君) お諮りいたします。  お手元に配付いたしておりますとおり、議員を派遣することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 96 ◯議長木村巖君) 御異議なしと認めます。よって、お手元に配付いたしておりますとおり、議員を派遣することに決しました。           ────────────────────────── 97 ◯議長木村巖君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。           ────────────────────────── 98 ◯議長木村巖君) 閉会に当たり、市長から発言の申し出がありますので、これを許可いたします。佐々木市長。   〔市長佐々木誠造君登壇〕 99 ◯市長(佐々木誠造君) 平成14年第4回定例会の閉会に当たり、お許しをいただき、一言ごあいさつを申し上げます。  本定例会も議員各位の慎重な御審議により、条例案を初め各会計補正予算及び決算など、すべての議案について原案どおり御議決・御認定を賜り、厚くお礼申し上げる次第であります。  景気の低迷や雇用不安など大変厳しい社会経済情勢の中、ことしも年の瀬を迎えました。振り返りますと、本年は、国際的、全国的な会議により国内外から数多くの方々が来青され、市民の皆様とのたくさんの交流の輪が広がるとともに、本市の持つ情報が広く内外に発信された年でありました。  初めての本格的な国際会議であります「2002年北方都市会議INあおもり」は、「豊かな北のくらしを育む~環境・文化・生活~」を全体テーマに、15カ国77都市から600名を超える参加者を迎え、開催されました。市長会議では、参加各都市から、本市が目指しております「コンパクトシティ」が持続可能なまちづくりの方向性として支持され、高い評価をいただくとともに、青森市から世界に向けて持続可能なまちづくりに関する「共同アピール」を発信することができました。  併催イベントとして北方都市会議参加都市や本市の友好都市の芸術家においでいただいて開催した、国際芸術センター青森開館後、初のアーティスト・イン・レジデンス事業では、市民の皆様とアーティストとの交流等を通じ、多様な芸術に接しながら、新たな発見や創造性をはぐくむまたとない機会に恵まれたものと考えております。  また、「私は私を大切に思うのと同じ重さであなたを大切に思う」本市の男女共同参画都市宣言のこの一文をテーマに、「日本女性会議2002あおもり」が開催され、全国すべての都道府県から3000人を超える方々の御参加をいただきました。この会議は、これまで市民の皆様が主体的に取り組んでこられた男女共同参画社会づくりの集大成と言っても過言ではなく、市民一人一人の高い意識と力がまさに結実した市民本位の大会でありました。  私自身、今回のこの2つの大きな会議に接し、その運営主体としての市民の皆様の力強い行動力、そして、その運営を支えていただいた多くの市民ボランティアの皆様の汗をかいま見たとき、改めて青森市民の持つエネルギーとまちづくりへの熱い思いを感じることができ、市民の皆様とともにこれまで培ってまいりました市民と行政のパートナーシップが、まさに実証されたものと再認識した次第であります。  待望久しい東北新幹線がいよいよ本県入りいたしました。盛岡までの完成から20年の経過がありましたが、先人関係各位の御労苦に心から敬意を表する次第であります。しかしながら、本市への乗り入れがあってこそ県全体の経済的な波及効果につながるものであり、既にすべてのトンネル工事が着手されている現状を踏まえ、1年でも早い新青森駅の開業に向け、引き続き強力な運動を展開してまいることとしております。  また、新幹線効果を確実なものとすべく、その受け皿づくりとして石江地区を「快適都市のゲートウエー」と位置づけ、新青森駅前広場、道路、公園等の基盤整備を行うとともに、計画的な土地利用を誘導し、住環境の整った快適な市街地形成を図っていくこととしております。いわゆるアウガ効果等により、中心市街地のにぎわいが回復傾向にありますが、これをさらに確実なものにするためにも、引き続き中心市街地再活性化に向けたさまざまな取り組みを、関係市民の皆様ともども精力的に進めなければならないものと認識を新たにしているところであります。  また、操車場跡地整備につきましては、「緑豊かな交流拠点~あおもりセントラルパーク」を利用コンセプトに、一日でも早く市民の皆様に御利用いただくために、自由運動広場や多目的芝生広場整備を進めているところであり、明春のオープンに向けて着実に工事が進捗しております。  この3つの都市核につきましては、いずれも本市長年の懸案事項でありましたが、その解決に向けた具体的な対応が図られつつありますことは、まことにうれしい限りであります。  去る14日、合浦地区のスポーツエリアの新たな機能として「青森市スポーツ会館」がオープンいたしましたが、専用の武道場やカーリングができる多目的運動場など、多くの市民の皆様のスポーツ需要に資する施設であり続けることを念じてやみません。当日のオープンセレモニーでの小学生による鼓隊演奏、レスリング場、柔道場、剣道場、そして弓道場などのすべての施設で行われた子どもたちの練習や試合を見学できましたが、私たちの未来を託す青森市民が、晴れがましく、頼もしく、そしてまぶしく輝いていました。  私は市長就任以来、市長の職は私個人のものではもちろんなく、青森市のよりよいまちづくりと市民の皆様のしあわせづくりのためにのみあるということを自分自身に言い聞かせながら、市民が何を考え、何を思い、何を求めているかを常に検証し、青森市の将来のまちづくりのありようをしっかりと見据え、市政運営に当たってまいったつもりであります。  国・地方を通じた厳しい行財政環境、そして行政制度が、中央集権から地方分権へと加速度的にシフトする中、私たちはこれまで以上に住民自治に徹しながら、強い主体性を持ってまちづくりに当たらなければなりません。それがためにも、市民の皆様との揺るぎないきずなを維持発展させながら、「わたしたちのまち 青い森 21世紀創造プラン」に掲げた各種施策の具体化に向けて、市民福祉の向上や市勢発展に資する、さまざまな手法や手段を的確な効果測定のもと選択しなければなりません。  未来を託す青森市民のために、そしてこの世代が誇りを持って暮らせるまちの魅力づくりのために、本市百年の大計を踏まえた持続的な発展を図り得る、重点的かつ効率的な施策の展開とより有効な行政機能の導入が求められております。  ようやく全国平均の普及率を超えた下水道整備事業、日本一おいしい水道水の安定供給、健康・福祉・医療に係るしあわせづくり、地域経済の活性化、そして生きがいづくりなど、継続的に取り組むべき課題は山積しておりますが、これまで以上に市民の皆様とともに知恵と力を出し合いながら、全力で挑戦してまいりたいと考えております。  議員各位には、これまでの御支援に心から感謝申し上げますとともに、今後ともより一層の御理解と御協力を切にお願い申し上げる次第であります。  先週は今冬一番の寒気が流れ込み、11日の「日降雪量」が昭和28年の観測以来最高の67センチメートルを記録するなど、いよいよ冬本番を迎えた感がありますが、議員各位のますますの御健勝・御活躍と間もなく迎えます新年が、御家族ともども希望に満ちた明るい年でありますことを心から御祈念申し上げ、閉会に当たってのごあいさつといたします。ありがとうございました。(拍手)           ──────────────────────────  閉 会 100 ◯議長木村巖君) これにて平成14年第4回青森市議会定例会を閉会いたします。   午前11時37分閉会 TOP▲ ©2005Aomori City Assembly. 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