仙北市議会 > 2021-03-04 >
03月04日-03号

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  1. 仙北市議会 2021-03-04
    03月04日-03号


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    最終取得日: 2021-08-02
    令和 3年  3月 定例会          令和3年第2回仙北市議会定例会会議録議事日程(第3号)                令和3年3月4日(木曜日)午前10時00分開議第1 一般質問---------------------------------------出席議員(17名)      1番 門脇晃幸君       2番 武藤義彦君      3番 高橋輝彦君       4番 小木田 隆君      5番 高橋 豪君       6番 熊谷一夫君      7番 平岡裕子君       8番 田口寿宜君      9番 阿部則比古君     10番     11番 荒木田俊一君     12番 小林幸悦君     13番 伊藤邦彦君      14番 真崎寿浩君     15番 八柳良太郎君     16番 高久昭二君     17番 稲田 修君      18番 黒沢龍己君---------------------------------------欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名  市長        門脇光浩君     副市長       倉橋典夫君  教育長       熊谷 徹君     総務部長      大山肇浩君  地方創生・               市民福祉部長兼            小田野直光君              竹下義博君  総合戦略統括監             福祉事務所長  観光文化スポーツ部長          農林商工部長    八柳 司君            細川秀清君  建設部長      草なぎ雅人君    会計管理者     戸澤 浩君                      医療局長兼  教育部長      佐藤義一君               菅原貞男君                      医療連携政策監  総務部次長兼            大山隆誠君     危機管理監     高橋宏和君  企画政策課長  田沢湖市民センター所長         角館市民センター所長            伊藤 聡君               茂木博巳君  西木市民センター所長          総務部総務課長   藤村幸子君            山田且也君  総務部財政課長   草なぎ郁太郎事務局職員出席者  議会事務局長    三浦清人君     議会事務局次長   高階栄子君  書記        堀川貴吉君     書記        高橋繁幸君--------------------------------------- △開議の宣告 ○議長(黒沢龍己君) ただいまの出席議員は17名で、会議の定足数に達していますので、これから本日の会議を開きます。 本定例会において出席を求めた者のうち、高橋代表監査委員は本日欠席でございます。 また、小田野地方創生総合戦略統括監草なぎ建設部長戸澤会計管理者菅原医療局長伊藤田沢湖市民センター所長茂木角館市民センター所長山田西木市民センター所長藤村総務課長は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、別室で待機をしていますので御了承願います。 広報及び報道関係者の撮影を許可します。 一般質問に先立ち、市長から発言の申し出がありますので、これを許可します。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) おはようございます。一昨日開催の東京五輪パラリンピック組織委員会の理事会で本市出身の荒木田裕子さんが副会長に選任されたと昨日報道がありました。 荒木田裕子さんは、東京五輪パラリンピック招致団の一員として御活躍をされ、国際オリンピック委員会プログラム委員、また、仙北市の観光大使もお引き受けいただく郷土を代表する人物であります。市民を代表し、敬意と祝意を申し上げます。大変な職務であることは想像に難くありません。市民の皆様と一緒に御活躍をお祈りしたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 本日の議事日程は、タブレットに掲載のとおりです。                             (午前10時00分)---------------------------------------一般質問 ○議長(黒沢龍己君) 日程第1、一般質問を行います。---------------------------------------阿部則比古君 ○議長(黒沢龍己君) 通告により発言を許します。9番、阿部則比古君。 ◆9番(阿部則比古君) 市民クラブ阿部則比古でございます。私のほうから通告しておるわけですけれども、まず、これを朗読させていただいて質問に移りたいと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。 これ大変、大上段によりかざしたようなものでございまして、市長も大変気にしているというか、気に病んでいるんでないかなと思いますけども、質問するほうとしても非常に私こういうことって本当苦手、性格としてはあれなんですけども、大変失礼もあるかもしれませんけれども、これ議員の職務として質問するしかないという考え方でございまして、どうかひとつよろしくお願い申し上げたいと思います。 間もなく門脇市政が3期目の終盤、残すところ8カ月余りになりました。議会として、これまでの11年4カ月、市長のマニフェストから始まって、ハレタス田沢湖に至るまで、門脇市政とは一体何だったのか、検証と総括をし、今後の市政運営のありようについて真剣な議論をすべき大切な時期に入ったんだろうというふうに思います。新年度の予算編成やその内容、あるいは財政の課題、新型コロナウイルスへの対応など、山積する諸問題の解決や今後の方向性を議論しなければならないのは当然ですけれども、一方で、これまでの門脇市政11年4カ月余りにおける様々な問題、課題の処理、あるいは事業へのこれまでの取り組みが、果たして妥当かつ適切なものであったのかどうか、これまでの市政運営万般について、俯瞰的かつ総合的な見地から質問を申し上げたいというふうに思います。 最初にですね、確認と申しますか、こういう順序で質問したいと思いますので、ただ、時間がございませんので、これ恐らく非常に半端なものになると思いますけども、足りない分は9月定例会でまた再質問しますので、ひとつよろしくお願い申し上げたいと思います。 まず、市長は、マニフェストを最初の選挙戦でですね市民に発表いたしました。そして、私は何回も申し上げますけども、やめるべきだと、こういうものを出して自分の首絞めるばかりだ、自縄自縛とはこのことだし、それともう一つ大きな心配というのは、やっぱりどうしても公約ですから、少しぐらいあんばい悪くても、やっぱり色々それに拘泥するでしょうから、そうなるとやっぱり市のほうに、特に財政に色々な影響が出てくるんだろうということで反対も申し上げたわけですけども、市長は強行をいたしました。その後、どういう顛末だかと申しますと、私はもうあと1期目であれは破綻したもんだろうというふうに今思ってますけれども、ただ、残っているのがその後、一つはですね総合産業研究所であり、あるいは今も継続しているわけですけども地域運営体ということでございまして、この2点に関しても、その他いっぱいあるんですけども、まず総合産業研究所って一体何だったんだと、私も麺を一回ごちそうになりましたけれども、あれは一体何だったんだのかなと、何が残ったんだろう、結構多額な色々金も使ったわけですし、それはそれとして、さらにはこの地域運営体、まだ続いているんですけれども、当初から二重行政だよという強い指摘がございましたんですけれども、これも果たして何が残ったのかなということなんですけども、これ先回の定例会でしたか、高久さんが何か質問したのに対して市長は、今もどうたらこうたらというような話をしましたけども、実はあのイモ、私の六本杉と家の中間にあります作業場の下がそのイモの畑なもんですから、年から年中見ているわけですけれども、確かに春になればイモ植えるときに3人ぐらい女性の方頼んでイモ植えをして、秋の収穫時にもまたやっぱり3人ぐらい頼んでやっているようですけれども、これ、少なくてもですよ、まず法人であればいくらかでもと思うんですけども、あれ個人にですね、私、地域運営体の内容も全部分かっているわけですからお話するわけですけども、あんなものが産業なんてなほんと、笑止千万と言うしかない代物だわけですよ。はっきり言えば、全く個人にイモを焼く道具を買い与えて、毎年20万円、小遣いやってるようなものなんです、あれは、内容的には。そういうものをですね、その他、精査するとこれ、全く今まで金投げたとは言いません、ドブに捨てたとは言いませんけども、果たして4億もの金ここまで注ぎ込んで、何の成果があったのかなということを非常に疑問に感じているわけでございます。そこら辺を市長に答弁いただきたいと思います。 それからですね、次はこの医療局のことなんですけれども、私、今ずっとこれ振り返ってみて、仙北市の医療行政というのは、私はめちゃくちゃになってしまったんだろうなというふうに非常に強く感じますし、今、市民福祉の委員長ということで仰せつかっていろいろ議論したりしているわけですけれども、全くこれが、今、私、当初から病院建設の委員になりましたので、市長もよく分かっているように、非常に強くいろんなことにこれ反対をいたしました。何がだったのかといえばですね、やっぱりこの、まずこの病院の場所、私は当初から外ノ山、あそこを開発して、あそこ、市長に聞いてもらったら、あの頃、今もうとっくにお辞めになっているんでしょうけども、営林局の副所長、県議時代に知り合いだもんで聞いてみるということで聞いていただいたんですけども、1反歩3万円で市のためだったら売ってもいいよというような市長から話を聞きましたので、19ヘクタール全部買ってしまったらどうかというようなお話をしたわけですけれども、本当に今、振り返ってみれば、都市計画ということから考えれば、あそこに全てを集中することによってですね、やっぱり交通の要所、国道が2本交差しておりますし、非常に強固な岩盤で、地震、あるいは高台ですので、洪水にも縁がないということで防災拠点としても全く本当に申し分ない場所だったんだろうというふうに今でもつくづく思うわけですよ。あそこに病院も、本町側から行って右側に病院と庁舎を配置して、広大なあそこに駐車場が確保できるわけですから、その中間にヘリポートもできるでしょうし、駐車場を共用して周りに桜、あるいは広葉樹を植えて、春夏秋冬、景色が入院している方でもお勤めになる方でも楽しめるような素晴らしい仙北市のシンボルになる場所でないのかなというふうに私も夢みましたし、さらには道路を挟んでこっちから行けば左側に警察、あるいは消防、そうした道の駅などを配して、素晴らしい今もうあれから10年以上たちましたので、植えていた桜なども結構大きくなったんでないかなというふうな夢もみたりするわけですけども、これが大分駄目になってしまいまして、次善の策としては羽根ヶ台というような考えでそのまま押しましたけども、全て駄目になってしまって、結果的に病院もあそこに建つことになったわけで、これも当初42億円ぐらいだったろうと思いますけども、そのぐらいでできるんでないかなというふうな話だったんですけど、私これ病院ももう早く建てるべきだということで、当初ずっと、しかも今のというか解体対象になっております古い病院も、非常にRCの状態が悪いし、すぐにでも建て直すべきだよということで何度も申し上げたんですけれども、延び延びになっているうちにですねあの震災が来てしまって、資材が非常に高騰してしまって、実際、建たったら倍もかかってしまったと。あれしかもMRIだとか医療機器、あるいは外構工事まで含めるとすると、果たしてこれ最終的にどのぐらい金かかっているのかよく分からないぐらい金かけてしまったわけでして、これが私、仙北市としての最大の今後の問題になるんでないだろうかと思っているわけですよ。大体最初からあの時点でですよ、県の厚労省のほうから秋田県全体で4,500床をとにかくベッドが余っているんだと。今後益々増えるでしょうから、病院もあちこち整理しなければならないというような県にそうした通達が来ておったようでございまして、私それも話したんですけれども、ですから仙北市も病床数を大幅に減らして、あの時点では羽根ヶ台に、田沢湖病院との将来的な併合も考えると、やっぱり羽根ヶ台辺りに建てて、120床程度のコンパクトな病院にして、救急病院に特化したような病院にして、慢性期の患者はどこでも好きなとこに紹介状書いてやればいいんじゃないのっていうような考えでずっとそれも話しましたけども、全部無視されたと申しますか、私の考え通らなくて、最後はそれだけのこの病床数、もしどうしても作らなければいけないとするならば、一部を将来的に切り離して老健施設にできるような設計にならないかと言いましたけれども、これも全く何ともならないという話だったわけですけれども、私、病院そのもの、ここまで話すとちょっと長くなりますけど、あの病院そのものの設計思想から私非常におかしいと思ってるんですよ。というのは、ずっと言われてきていることなんですけれども、心を病んでる方とか、あるいは身体も病んでいる方というのは、いろんなケアも大切だわけですけれども、従業員、看護師さん、あるいは先生方も含めて、朝日のですね、この朝の紫外線を浴びることが非常に大切だというふうに言われているわけですよ。ですから、スペースのある病院なんか、平鹿病院なんかは全くそういう思想でやっているわけですけれども、ああいうふうに外光が入らないような病院の設計、人工光で生活しなければならないような部分が非常に多い病院というのは普通はあり得ないんですよ。中に入ってみても、まるっきり迷路のようになっていますし、聞かないとどこが何あるか分からないような配置でなくて、やっぱり駐車場から見て、あああの人は何階のここにいるんだなとか、ああ治療はここでするんだな、手術室はここにあるんだなということを、もっと非常に分かりやすい設計にするべきだったと思いますけれども、私だから佐藤総合設計というのは、これ、病院の設計に全くそういう思想がないんだなというふうに思ったわけですけれども、それも後の祭りなんですが、いずれ多額な累積債務、さらには経常、毎年多額な一般会計から持ち出ししているわけですけども、これも青天井にしてしまったので、何となるんだか、とにかくこれからの仙北市の財政を圧迫していく最大のあれっていうのは、この角館病院田沢湖病院のやっぱり病院経営、これにひとつ尽きるんだろうと思います。私、大分前にも申し上げましたけども、宮川先生がいらしたときに、委員会で話したら、これ、門脇市長、確か否定したと思うんですけれども、私、門脇市長がどこに行ったときだったかな、帰りに、朝水さんと、秘書と2人で東京の全国自治体病院協議会に寄っていこうということで寄ったら、対応に出たのが宮川誠先生だったということだったようですけれども、そのときに私ね、市長に言ったんですよと、こう言いました。私、全国自治体協議会の副会長を仰せつかっているもんですから、全国で自治体病院で財政がおかしくなっている自治体いっぱい見てきているんだよと。しかも、例えば10万人の自治体だって、たった1つの自治体病院でおかしくなっているところいっぱい知ってるし、いわんやあなたのところのようなその3万人たかだかの弱小市で2つの自治体病院抱えるなんていうのは、これもうきちがい沙汰ですよというようなことを言ったというんですよ。門脇市長に、それおやめなさいと言ったら、門脇市長が、いや、それだった先生、うちのほうにおいでいただいて指導していただけませんかというのでいやぁ来てしまったんですよ、来なければよかった、まいったなって。まず最初に市長に顔出したら、いやいや宮川先生、あなたをお呼びしたのは、そういう指導してくださいということで呼んだんじゃないんですよと。2病院併存したらどうすればいいのかということをどうかひとつ考えていただきたいということ言われましてねえ、私本当まいりましたよ、来なきゃよかったということしきりに言ってたんですけども、市長に言ったらそんなことないよという話でしたけれども、あの方はうそをつくような方でもないし、冗談言うような方でもないし、私はそうだったんだろうなというふうに思っているわけですけれども、それがですね、このとおり、あの当時、国立人口問題研究所の推計よりもさらに今日こうして仙北市の人口が減少しているわけですけれども、あの時点で今のようなこの病床数、田沢湖と合わせたらですね、こっち60床でしたか、相当の病床数で、全く余ってしまっているわけですよ、現実には。当時のことを考えてみますと、由利組合総合病院なんかも開業当時からやっぱり7割しかベッドが埋まらないんだということで大変な問題になっておりましたし、それから北秋田市民病院も全く同じような経緯で7割ぐらいしか病床が埋まっていないということで問題になったんですけども、私ども今、コロナの問題があるから特にでしょうけれどもですね、7割切って、恐らく、分かんないすよ、これ、調べてないんで、恐らく六十七、八%ぐらいしか病床埋まってないんでないかなと思うんですけれども、これがこのコロナ禍が収まったら、果たしてこれが8割とかになるのかということだわけですけども、到底無理なんですよ。どんどん人口また減ってますし、よそから来るもんでもないし、むしろこれ、田沢湖なんか岩手県の病院にかかる方が大分多いんですけれども、何とかして特別な名医でも連れてこられりゃ別でしょうけども、なにいかんせんこういう国公立の病院なんて言うのはそういうことできません。給料をですね、これやこれ、あれやこれなんて決められるわけがないわけですから、望むべきもないわけでして、これ黙っていると病床利用率というのは下がる一方だと思うんですよ。全くですからもう、大変なこれ医療行政の私は誤りだと思うんですけども、そこら辺、市長はどう考えているのかということとですね、それから次に、あのころあれしたのはバイオマス発電だったんですけども、これもすったもんだのあげくにですね火事になって、幸いだったといえばそういう言い方すると叱られるかもしれませんけども、国からの補助金を何とか返済しなくていいということで、傷は比較的小さく治まったんですけども、この対応も実に最初から私はまずかったということで、何度も何度も繰り返して言ったんですけども、これを最終的に貸借対照きちっとしてしまうと、相当の、あげると相当の赤字になったんだろうというふうに思います。それから次に、あの頃、仙北夢牧場ですけれども、何でこれ、門脇市長に興信所でも何でも使ってそれほど金かかるもんでもないし調べなかったんですかって言うと、県との協調だからという、それはそれにしたという話だったんですけども、私あの頃もあそこに、仙北夢牧場連れてくることに反対をいたしました。何でこんなその公害型の企業を、この神聖な場所とまでは言わないけども、こういうとこに連れてくるんだということを言ったら、公害型なんて言わないでくれということで、部長にこれ、インターネットで配信しているもんだから、向こうだって見るかもしれないということで、その公害型ということを使わないようにしましたけれども、果たしてですね、今振り返ってみると、あのとき2億7,000万円ほどの公的、県が1億8,000万円だったでしょうか、市が9,000万円ほどの公費を注ぎ込んで県との協調でやったわけですけども、その後も子牛を買うということで毎年百数十万円の補助金を出して、トータルで今までどのぐらいの補助金注ぎ込んだのかちょっと分かりませんけれども、果たしてもう何だったんだろうという、非常にでたらめな経営形態でございまして、内容的にはもう粉飾決算の繰り返しで多額な借金をして、今もこの公庫のほうには相当額返済しておらないようですけれども、最後に本社のほうから切られてしまって、ここに来て何かしてるようですけれども、これも本当に何だったんだろうと、それに加えてですよ、この堆肥処理場、必要だということになったんですけども、これ大平畜産、いや、仙北夢牧場というものがなければですね、私はこれ、誰も作ろうということにならなかったと思うんですけども、これも当初4億円ほどということだったんですけど5億円ぐらい色々かかっていると思いますけども、これも惨たんたる当初の計画の売り上げに比べれば話にならない売り上げでございまして、全くの赤字でございます。あまりしゃべってしまうとなんなんで、ここでですね一回、この後色々あるんですけども、御自分で一番よく分かってるでしょうから、自分でこういう事業ずっとしてみて、今日までですね、どういう御自分で評価しているものなのか、点数つけたら一体何点ぐらいになるもんだか、ひとつ市長から聞いてみたいなと思いますので、どうかひとつそこら辺の答弁お願いをしたいと思います。ここまでの部分で何とかお願いします。 ○議長(黒沢龍己君) 市長、多岐にわたっているので、答弁も広範囲だから、そこら辺、市長の答えるにいい範囲で答えてください。 答弁を求めます。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 改めておはようございます。阿部則比古議員一般質問にお答えをいたします。 今、議長からもお話があったとおり、大変多岐にわたる御質問を一気にいただいたので、ちょっと今整理をすることが追いついておりません。 まず、マニフェストというお話をいただきました。マニフェストは、今まで私の市長という職に対する思いを取りまとめたもの、これまで1期目は平成21年、2期目が平成25年、そして3期目が平成29年、3回皆様方にお目通しをいただいておりますけれども、しかし、議員が御指摘のとおり、マニフェストというのはその政策課題に対して数値目標を設定して、その目標にどのようなアプローチをするのかということがマニフェストの本質ですので、そういう意味からいうと1期目の平成21年に皆様方に見ていただいたマニフェスト、これが本来、議員が御指摘のマニフェストだというふうに思います。 マニフェストについて始まりはという話でありましたので、私も振り返ってみておりました。幾つもの項目があって、それを一つ一つお話することは、この場面では決して正確な話とはならないと思いますし、また、議員が俯瞰してというお話でしたので、財政面の話がたくさん多うございましたので、まず一つ財政で、ここは比較をしていきたいと思っております。 財政の改善、改悪について両面がありました。例えば平成20年と令和元年の比較であります。要するに、私が着任した年度の決算と、それから現状で一番近い喫緊の財政の比較でありますけども、例えば実質公債費比率でいくと、平成20年と令和元年です。その順番でいきます。20.4%から10.5%へ9.9%の減、将来負担比率からいくと156.6%から118.6%へ38.0%の減、公債費比率が18.5%から6.2%の12.3%減、公債費負担比率が23.8%から15.2%の8.6%の減、積立金現在高が22億3,849万2,000円から28億8,715万4,000円の6億4,866万2,000円の増、地方債現在高、また、市民税徴収率、昨日も市民税徴収率の話がありましたのでここはお話をしますけども、91.6%から96.2%と4.6ポイントの増と、それから純固定資産比率等の改善がなされているということがありました。これは全く数値ですので、先ほどから議員が御指摘の財政に対して考えると、改善できているポイントが多かったと。 一方で悪化したところもあります。それは財政力指数、これが0.291から0.255の0.04ポイントが悪化していると。それから、経常収支比率、これが92.7%から98.6%の5.9%の増、これは非常に一般財源の硬直化が進んでいるということを示しているので、非常に気をつけなければいけない状況だと思います。の、これらの話がありました。ですので、いろんなトライをして、そしてトライした結果、先ほどから議員が御指摘になっている様々な点でうまく進まなかったということについては、しっかりとこれは受け止めなければいけないと思いますし、それを改善していくことを進めなければいけないと思っております。 それで、点数の話の前に少しお話をしますけれども、個別の話をしますけれども、総合産業研究所について一番最初に御指摘がありましたので、今それを思い起こしているんですけども、昨年、荒樋豊所長がお亡くなりになりまして、そのときに周囲の方々から色々お話を聞いたことを思い出しております。総合産業研究所が、これは議員と同じお話で、何を仙北市に残すことができたのかということを荒樋先生御自身が様々な思いを持っていたということでありました。これ一つ一つ話はしませんけども、私は、今まさにポストコロナ時代で重要な視点を、あの当時、様々な思いを実現しようと頑張っていただいたものというふうに思っております。まだまだ進んでいない加工食品等の研究の種、シーズはできましたけども、まだそこに現実に至っていないということは、これは改善をしなければいけないと思っております。 それから地域運営体ですけども、これは以前からも議論があったとおり、私の中では地域コミュニティの核をなすもので、この後も必要な団体として、また活躍をいただけるものだというふうに考えています。 それから、医療局、それから病院、これについて先ほど議員が病床数の何ていうか、充足率というか、どれくらい今、パーセントとして活用ができているかという話がありましたけども、これ私今手元にないので、これは菅原局長のほうから答弁をさせていただきたいと思いますけども、今少し後でその病床数についての満床ではないわけでありますけども、そこはお話させていただきたいと思います。 それと宮川先生の話は、これは前からお話しているとおり、私の思い込みであるのかどうか段々私不安になってきておりますけども、議員がそこまでお話になりますので私不安になっておりますけども、私が宮川先生に一番最初にお願いしたことは、それは2つの病院を並立して存続できる方向性、その連続性というものを、連携する方法をぜひ御教示いただきたいということでお願いしておりました。それをお受けいただいたというふうに私は認識しております。 それから、仙北夢牧場に対して現状は議員が御指摘のとおりでありますが、今、県との共同誘致でありましたので、県の皆様方にも大変な御難儀をかけて、その再生の糸口を探っているという状況にあります。 それから、堆肥センターについて色々と御指摘がありましたけども、堆肥センターについては、現状等について農林商工部長のほうからも補足をさせていただきたいと思いますが、私の認識としては大変良質な堆肥を生産できているということで、令和2年度は市民の方々に活用をいただきたいということもあって、ポストコロナの関係もあって農業の生産についての活用を進めさせていただきたいということで、相当活用いただいたというふう認識をしております。無料だったから使ったんだという話もあるかもしれませんけども、その優位性というものは皆様方に御認識をいただけたものではないかというふうに思っております。 まだ色々あると思いますけども、補足の説明をしながら、またお話を続けさせていただければありがたいと思います。この場面からの答弁はこれで終わりたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 今、菅原医療局長が待機していますので入場を求めます。 病床数について、菅原医療局長。 ◎医療局長医療連携政策監(菅原貞男君) 阿部議員の質問の病床利用率につきましてですけども、角館総合病院の平成30年度の病床利用率が85.4%、令和元年度の病床利用率は83.7%となっております。ちなみに田沢湖病院のほうですけれども、こちらは平成30年度が78.5%、令和元年度が79.4%となっております。 ○議長(黒沢龍己君) 引き続き、夢牧場について、八柳農林商工部長。 ◎農林商工部長(八柳司君) 夢牧場の件でございましたけども、昨年はコロナ禍の影響で無償で製品を農家の方へ供給してございますけども、延べで484名、1,333.5トンの堆肥を供給いたしました。農家さんからは、製品の状況は大変いいということで、これをまず有償であれば、有償換算いたしますと947万4,000円ほどの提供となっております。これをもちましてですね、今年度でまず無償の提供をまず終わる見込みですけども、製品がいいというのが農家さんから分かっていただければ、この後の有償化なってからでも使っていただけるということで、そういった方向付けをした形になったかと思いますので、今後も周知しながら提供できるようにしたいと思います。 以上です。 ○議長(黒沢龍己君) 9番。 ◆9番(阿部則比古君) タダでやって、これ実績にも何もならないで、とても評価できるものではありませんけれども、堆肥処理場、そういうことだとしまして、この仙北夢牧場なんですけども、あの頃9,000万円も金注ぎ込んでですよ、雇用が正社員2人にパート1人って、これ一体どうなっているんだといったら、川合社長に頼み込んで角館か生保内にステーキハウス作ってもらうんだなんて議会の質問切り抜けたということ記憶にあると思いますけれども、その後、全くこういう状況でステーキハウスどころでない、これからどうなるんだろうということだわけですけれどもですね、もう惨たんたる状態、実態がですよ、大平畜産が、だということ当時から色々言われていたわけですけれども、全くそれ調べもしないでですね、興信所使ってやったらすぐにですね社長に女性がいるんだとか、それに給料払ってると、しかも、海外旅行を一緒にしたりですね、しかもさらにはあっちのステーキハウスの店長に使い込みされたとか、最後に金みな持ち逃げされたとまでいうような話でしたけれども、さらに四女の、名前は言いませんけれども、タイでですねステーキハウスやらせたのが大変な赤字を出してですね、億単位の赤字を出して撤退したということ、そういうこともあの時点でも結構そういうことがあったんですよ。それを全く知らないままで県との協調だからということでやったわけですけども、2億7,000万円のうち1億8,000万円ほど県の負担だからうちのほうは9,000万円だからというような考え方もあるんだかもしれませんけども、県のほうはですね5,600億円まで一般会計の予算あるのに、うちのほうは200億円たかだかということ考えますと、被害程度からしたら県の30倍もあるわけですから、そこら辺もっと、これがですねこの司食品にも全くつながっていくわけですけども、やっぱりああいう簡単にそんな話鵜のみにしてですね、今後この展開していく、企業を誘致していくということは、やっぱりやめたほうがいいんで、やっぱり慎重にもっとかかるべきだろうと思いますけども、こういう話するとちょっとなんですけども、法曹界にはですね、法曹界というのはNHKとかでなくて弁護士だとか検事だとかの世界ですけども、法の精神ということを好んで使われるわけですけども、法には精神があるんだと。私、非常にうまい言い方するもんだなと思うんですけども、法というのは何者にも不可侵でなければならないし、揺れ動くようなものではならないわけで、無謬性だとか公平性、公正性だとかですねそういうものが法の中に背骨のように入っていて、その法の精神に照らせばいろんなことが誰でも、精神が分かっている方はですよ、これがいいとか悪いとか、これまずいんだろうなということを判断できるという、こういうわけなんですけども、一方でこの一般行政にも精神があるのかどうかということだわけですけれども、これ一般行政に精神があるなんて話も聞いとこともありませんし、恐らくないんでしょうけれども、ただやっぱり非常に通底したものがあるんだろうと思います。それは、いろんなこの政策を考えたりですよ、設計したりする際に、やっぱり基本となるものがやっぱり条例でしょうし、これまで長い間積み重ねられてきたこの一般行政の在り方、考え方というものが、やっぱり凛々としてあるわけでですね、ただそれが時代とともにやっぱり変遷していきますし、背景によっても色々解釈からは変わっていくわけですけども、ここにいる人はあまり褒め称すということも、これもまたちょっとはばかれるんですけども、倉橋副市長の答弁なんか聞いていますと、いやぁやっぱり行政マンだなって、非常にこの冷徹にそうしたロジック、ロジカルな答弁するもんだなということで常々感心しているわけですけども、じゃあ門脇市長のこの判断基準というのは非常にロジカルでないんですよ。というのは、非常に情緒的な、もうちょっと言えば叙情的な判断される方なんだなということずっと思ってきたわけですけども、それが門脇市長のひとつの人心をつかまえるひとつの魅力だろうと思いますけれども、やっぱりそのことがですよ、このいろんなこの政策、これまでのこと俯瞰してみれば、ボトムアップしてきたものを大切にするんじゃなくて、ほとんどトップダウンで職員の皆さんにこれやれあれやれっていう、これやってくれということで押しつけてきたと言えば抵抗あるかもしれませんけども、ほとんど自分の発案に頼ってきたものが多すぎると。これがですよ、みんなこれ失敗につながってるんですよ。極端な話ですね、これ、例えばさっきの医療局でもそうですし、このマニフェスト地域運営体とか、さっき申し上げたことの中に例えば仙北夢牧場もそうですけども、司食品、それから地方創生ですね、これ、玉川温泉に、この際、医師を台湾から招聘してきて医師不足を何とか補うんだというような話をしてみたりですね、それのほかにいろいろクニマス未来館だとかこういうものもあるんですけども、例えば一つ例えていえばですね、去年うちほうの小木田議員がですね、このコロナで観光が大変な状況になっているということでですね、観光協会のほうに収入がないような状態になるとまずいということで、例の駐車場を無償で貸与することにしたわけですけども、これなんかも小木田議員に色々追求されたら、慌てて色々書類なんか出してきましたけれども、やっぱりこのロジカルな考え方、一般行政に対してですよ、倉橋副市長のような考え方すると、ああいうことってないと思うんですよ。というのは、もっと慎重に、やっぱりきちっと根回ししてやったんでないかと思いますけども、そのほかにこれ、司食品、これだって誰かが言ったわけじゃないでしょう、これ門脇市長が言い出してああいうことになったわけですよ。地方創生のドローンだってそうでしょう、あれ、誰かが持ちかけた話でなくて、全部これ、そればかりでない、この庁舎の問題だってそうですよ。これもう全く御自分でですね検討委員会、みんなの庁舎検討委員会というものを諮問機関として立ち上げておきながらですよ、5回ほど会議開いたと思います。それに報酬も委員にきちっと払ってますし、それをたった一度、誰にも断りもなくですよ、市長案としてこうだなんていうことを出すなんていうこと自体が、とても一般行政をロジカル、行政マンとしては考えられないと私思うんですよ。この考え方がですね全てにこれ、通じているんですよ、門脇市長のこの行政に対する。その点について、今振り返ってみて、そう指摘されてどう思うか、ちょっと答弁をいただきたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 答弁、門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 答弁を求められましたので答弁をさせていただきたいと思いますけれども、まず1点目の大平畜産、秋田夢牧場の件でありますけども、いろんなSNS情報とかたくさんの話をいただきましたけれども、大変恐縮ですが、私の認識としてはタイとか台湾とかの出店というのは、秋田県が推し進めた事業でありまして、その秋田牛の拠点として今の仙北夢牧場を位置付けられたものでありまして、その誘致があった後の展開だったと思っております。そのような企業だったにもかかわらず何で誘致したのかという時系列が若干ずれているというふうに思っております。つまり、企業誘致が進んだ後の増産体制に入ってからの展開ということで承知をしております。 それから2点目でありますけれども、行政に精神はあるんだろうかと、議員は無いとお話をしましたけども、私はやっぱりあると思います。行政の精神というのは、その行政区域内に住む住民の方々の福祉、安定的な所得の向上、そして市民の皆様方が夢を描ける、そのようなまちづくりではないかと。幸せづくりに対して、市が、行政が一生懸命取り組むということが、これがすなわち行政の精神ではないかというふうに思っております。 それから、倉橋副市長をお褒めいただいて本当にありがとうございます。ロジカルな副市長という評価でありまして、市長は情緒的な市長だということで、これに仮に情緒的な市長に情緒的な副市長であったら益々大変でしょうし、ロジカルな市長にロジカルな副市長というのも大変だと思います。私は副市長に大変助けられておりまして、その点からいうと、ロジカルな副市長と言っていただいた評価は大変ありがたかったと思っております。 それから、その後に、どう思ってるというふうにお話になったので、議員はこの11年間少しの期間を全否定された御判断だったんだなというふうに思いました。私は以前、議員も少しやらせていただいたので、議会の思いというものも若干は承知しているつもりでありますけれども、例えば御自身が反対された案件に対して、しかしそれが議会で例えば進もうという御判断があったとき、その考え方に対する自分の判断の優位性、これは各皆様方がお思いが別々なんだなというふうに受け止めました。自分の認識では、議会が総意として議決になったことに対して、全力でその実現に向かっていくという、そういう姿が議会であり、行政の在り方ではないかというふうな思いがありました。この項の前段で議員が病院の話をたくさんされましたけれども、特別委員会の意見の集約であったり、また、議員も委員として御発言いただいた内容でありましたけども、それを議会という立場から御判断いただいての立地でありましたし、また、事業でありました。一番自分が何ていうか先ほどからとても残念だったのは、門脇市政というお話をして、全く独善的で行っているという話をいただいたのは、残念でありました。そもそも門脇市政、例えば佐竹県政、その以前、寺田県政とかという話がよくありますけども、決して御自身一人で県政運営されているものではありませんし、仙北市も門脇市政と仮におっしゃるのであれば、門脇が一人でやってるというような御認識をされる方も多いかと思いますけども、私の思いとしては、できる限り議会の方々、そして議会の方々を通した市民の方々の御意見に基づいて政策を練っていこうというようなスタンスだと自分では思っておりましたので、そのイメージが阿部議員には全く別のイメージをお持ちなんだなということで、それは残念でありました。 今の政策、良い悪い、どうなんだというお話でありますけども、もちろん市役所全庁で考え抜いて対応しているというふうに私は受け止めておりまして、結果的に思いのとおりにならなかった政策については、誠に申し訳ないですし、しかし、それをリカバリーするしっかりした次の政策を練り込むということが私の責務ではないかと思っております。 ちなみに、まちづくりに対して総合政策審議会等々での議論色々ありまして、その評価もしっかりといただいているんですけども、これは第三者機関なので、私が恣意的に様々な評価をすることではありませんが、成果としては半分出ているだろうというような評価をいただいている現状があります。これは逆に見ると、半分できていないということであります。半分できていないことには、先ほど議員が御指摘になった幾つもの事柄があるというふうに承知をしております。それをしっかりと改善していくということが今、私に課せられた職務、責務ではないかと思います。 今の御質問には、このような形で御答弁させていただきたいと思います。
    ○議長(黒沢龍己君) 菅原医療局長、さっきの残りの答弁。 ◎医療局長医療連携政策監(菅原貞男君) 申し訳ございません、答弁のほうが遅れまして申し訳ありません。 1月末の病床利用率のほうですけども、角館総合病院で69.8%、田沢湖病院で82.0%と今なっております。 ○議長(黒沢龍己君) 9番。 ◆9番(阿部則比古君) やっぱり門脇市長は話がうまいなというふうにつくづく思ったわけですけれども、以前に話しましたけども、岐阜県の本巣市に行った話で、地方税率なんですが、平均で98.27%をキープしているという驚くべき徴税力のある市だったわけですけども、ここに事業の検証制度があってですね、第三者委員会を作ってずっと継続してその行った事業の評価しているわけですけれども、いや、素晴らしいなとは思ったわけですけども、私のほうでそういう評価制度がないのでですね、私の独善ということを言われてもそういうわけですけども、あまりにもですね、これだって例えば司食品のこのお粗末さですよ、地方創生、何だったんでしょう、これ。玉川温泉に、これ医師連れてくるなんて、これ本気で考えたものかなって、私すぐあの後に、これ日本というのは、これ医師法というのがあってですね、しかも非常に強固な日本医師会というのがあってですね、これ海外がら連れてきて日本で治療させるなんていうことになると、この医師法の根底を変えなければならないという大変な問題なんですけども、行政がどうのこうのできる話でないんだよということを私すぐ申し上げましたけれども、何かどこか勘違いしていたのかそんなことも色々言ってましたしですね、そしてドローンも私すぐ、委員会でもすぐやめるべきだというふうに言ったんですよ。どういうことだかっていうと、中国にDJIという大きな、今、国際市場の70%を占めるドローンの大メーカーだわけですけれども、これ、全く国策企業でですね、ドローンが軍事的に非常にこれ将来優位だということで国費を大量に注ぎ込んで、世界中からその人材確保してですよ、最先端の技術をこのあれして非常に安い、労働力が安いわけですから、世界中に売りまくっていると。これに対して、そのニッチ産業だか何だか知りませんけども、農薬散布するもの、ドローンなんか作ったってですよ、例えば150万円で販売するものにしたって、すぐに60万円とか70万円でそれよりまた性能のいいものが出てきている状況なんです、全てのドローンの分野でですよ。だから私はこれに対しては、過度なあれしないほうがいいよということでいろいろ話もしましたけれども、今日どうにもならないような状態になっているわけですよ。さらにはですよ、これ、庁舎建設もこれ、黙っておけば、市長が黙っておけば、あそこに、羽根ヶ台にもう既に庁舎が建って、あそこで今日議会してるでしょう、恐らく。もうとっくにでき上がってですよ、これがいわゆるあのとおり、もう大変なしっちゃかめっちゃかな状態になって今日になってますけれども、市長はそれでも事業部をあそこに統括したということで非常に悦にいってるようですけれども、なんとこれ事業部どころが、これやっぱり3分庁舎方式でこのまま続けていくということなると、やっぱり非常に無駄な経費もかかるし、やっぱり職員の頭数も多くなるわけですよ。非常に残念なことになってしまったわけですけども、これも何ともなりませんし、それからこれ、クニマス未来館というけど、これ本当に未来があるのかということなんですが、これ、市長が変われば、私、たちまちのうちに休館するべきだという話になるんだと思いますよ、これ。ほとんどだってあそこにですよ、国内のかなり大きな水族館だってもうお客さんが入ってこないということで廃業したり色々休館したりしているとこが出てきてるとこでですよ、あんな見た限りでは珍しくもない、そこら辺にいる雑魚入れでみたって分からないようなああいうものを、あれ例えば魚族、田沢湖に、いわゆるその酸性水が入る前の魚族全てを展示しているんだとかっていうことになると、またこれ別だかもしれませんけども、たった1種類の魚あれしてきたって、もうリピート客なんか来るわけないです、全然。全くですからこれ、未来がない未来館だったろうと思いますよ、これ。本当にあれに5億円もかけるぐらいだったら、やっぱり道の駅をですよ、これ道の駅、私は最初から言ってるんですけれども、全然聞いてもらえなかったわけですけれども、やはり観光もいいけれども、やっぱり第一次産業というものにきちっと手当てしなければ、ここは中山間地だから、特にやっぱりこの水稲一辺倒から脱却するために、やっぱり果樹でも園芸でも花卉類でもですね、そういうものにやっぱり産業構造を転換していかないと、これいずれ何ともなんねぐなるよってずっと言ってきたわけですけれども、もうでもここにきたら既にですねやっぱり老齢化してしまって、それすら難しいのでないかなと私今思っているわけですけれども、いやぁこれやっぱりどうしてもそうしたものをあれですよ、マーケティングの一歩として、やっぱり道の駅というのは本当に欲しかったなと今でも思っているわけですけども、たまたまですよ去年、一昨年でしたか、福島に羽後交通のバスで行ったことがあったんですが、庄内の鶴岡にある道の駅なんですけども、あそこ2階がずっと食堂になって、1階が物販スペースになっているわけですけれども、行く先にですよ、お昼頃になったので、あそこに全員でバス何台か、3台だったかな、行って、みんなで御飯食べて、福島に一泊して、帰ってきたらまたそこに寄るんですよ、庄内道の駅に、また昼飯を。ですからです、私はこれ、ああこういう道の駅やっぱり仙北に絶対欲しいな、これ、秋田県の観光拠点になり得るな、そういう意味ではですよ。ですから、この46号線にやっぱり羽根ヶ台あたりに… ○議長(黒沢龍己君) 阿部議員、答弁いらねが。 ◆9番(阿部則比古君) そういうふうな、途中で、これ9月にまたやりますのでですね、ここまででちょっとそれじゃあ最後に答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) まず、玉川温泉に医師を連れてくるという話は本気だったかという御質問ですけども、それが外国の医師か、また、日本人の医師かということはいろいろあるんですけども、これは国会でも自民党政調でも大変もめにもめた案件で、しかし、特区という形で当時の総理が判断されたということであります。それは何かというと、根底には玉川温泉の地域は医療空白域だからでありました。あそこに湯治に来られた方で急に体調を崩された方が、それこそ田沢湖病院、それこそ角館病院へと搬送される中で亡くなる方々が多かったということを改善したいと。それを外国の方々のお客様もおいでになるので、外国の方々に対して母国語でしっかりと診療できる体制が必要ではないか、要するに医療の交流事業だったわけでありますけども、そういうことで許認可をいただいたという案件であります。ですので、本気で医師の確保を考えた事案であります。 それから、ドローンは、これは議員も御承知しておりますのであれですけども、これ大きな可能性を秘めた技術であります。この後もたくさんの場面で活用がいただけるものと思っております。 庁舎建設については、議員がお話のとおり私たちも統合庁舎を何とかしてかなえたいということの議論だったわけでありまして、先ほど議員がお話したとおりであります。 クニマス未来館の中にいるクニマスを雑魚ということは、これは承服できません。仙北市、また、秋田県の方々に対しても、クニマスを雑魚というようなお話されるのは、どうかそれは改めていただきたいと思います。 道の駅は、私も今でも欲しいと思っておりますし、仙北市に道の駅がないということで様々な優位性が損なわれているというふうな感情を持っております。 以上です。 ○議長(黒沢龍己君) 以上で9番、阿部則比古君の一般質問を終わります。 11時15分まで暫時休憩します。                             (午前11時03分)--------------------------------------- ○議長(黒沢龍己君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                             (午前11時15分)--------------------------------------- △稲田修君 ○議長(黒沢龍己君) 通告により発言を許します。17番、稲田修君。 ◆17番(稲田修君) 前の質問者と市長のやり取りを聞いておりましたら、非常に次元の高いやり取りであったなと思っておりました。ただ、その一端では、議会の責任も非常に大事であるなというようなこと、改めて痛感された次第であります。 さて、私、市民クラブの3人目でありますけれども、市民クラブの一つの概念というのは、市民の要望、負託に応えるのが市民クラブの基本であるというようなことであります。カラスの鳴く声が聞こえない日があっても、新型コロナのニュースがテレビや報道で毎日のように報道されておる昨今、市当局初め市長も参与の皆様も、その対応に苦慮されておられることと思います。その心中はいかばかりかとお察し申し上げます。一日も早く、顔からマスクを外すことで普通の生活に戻ることが市民皆様の願望ではないかと思う一人であります。新型コロナの渦中に加えて地震、暴風雪、自然災害に見舞われ、市民の皆様も大いに動揺された3月定例会前のことがありました。 さて、市民生活が以前の生活に戻るには、数年の歳月を要するものと思われます。当然ながら自治体、地方自治体もそのしわ寄せ、いわゆる不況対策、弱者対策、税の減収等で、その対応に相当な時間を要するものと思われます。2月22日の施政方針や監査報告書の内容を見聞きし、その思いを強くしたところであります。そこで通告のとおり3点について質問をいたします。 1つ目は、シルバー人材センターの委託業務と市の管理体制ということであります。 市当局におかれましては、膨大な業務の一部をシルバー人材センターに委託されているケースがあります。その中には同じ業務を数十年間にわたってシルバー人材センターに委託しているケースも見受けられます。そこで質問の第1点目は、市が委託した業務履行について、契約書にはどのように記載されているかを伺います。そして、質問の第2点目としては、現状を鑑みるときに、もしかすれば慣れ、あるいはマンネリ化が懸念されるところであります。委託側の市としては、現地での点検や確認、必要に応じた指示等適正な管理が行われているかであります。私、生保内公園の愛護会のいわゆる色々なことも30年間近くやっております。生保内公園は自分の家の庭のようでありますし、墓地公園も30年間走ったり歩いたりして、それも自分の家の庭のような感じであります。流雪溝の関係についても、30年弱、市の業務みたいなことを組合でやっておるというような現況であります。私、なぜこのテーマを取り上げたかといえば、公園、シルバー人材に委託しても市の職員が点検、あるいは働く方々と話して色々なことを確認しているというような緊張感がなくて、あと委託すれば市の職員の人方は絶対に顔を出さないという、こういう形の中で市の色々なものが良くなっていくかということが疑問でありますので、あえてこの質問をしたところであります。若い職員の人方は、いわゆる委託という一つの文字の中で、惰性でその業務が行われてて、何も分からなくて、いわゆる委託すればあと全然関係ないんですよというように若い職員の人方は見受けられますので、そういうことが市長、現実的にないかあるか、実際に私これ、くだらない質問でありますけれども、もしこういうことがなされておらないとすれば、市政はあなたがいわゆる施政方針を述べたように、ランランとした仙北市の未来は私はないと思ってる。やっぱり若い職員が仙北市を愛しながら、いくらかでも良くしていくという気持ちがなければ、私はできないと思います。良い例は、教育委員会のあの東地区の公民館の話で、私はあえて申し上げましたら、やはり教育長がトップでなく、やっぱり中間の若い人方が一生懸命、あっこれでは駄目だということで、あっという間に素晴らしい環境をつくっていただきました。やっぱりやればできるんです。ただ、それに向かう、燃える職員が、私はいないのではないかなと思っております。そしてシルバー人材センターから派遣されている社員の人方も、長くなりました。後期高齢者、78から80歳、そのほかのところはちょっと私は分かりませんけれども、そういう年齢になっております。それがいわゆるシルバー人材センターに委託して、そのままの形で引き継ぐ。けれども、シルバー人材センターも職員も、その中のチェック体制が何もできてないとすれば、惰性で管理しているとこは年々悪くなっていくというのが私は現状ではないかと思っております。そういうことで、やっぱり職員の人方も大変でしょうけれども、やはり中間職、ここにおる人方は、私は立派で、みな全て分かっておるけれども、中間職の人方が仙北市のことのために燃えるというような気持ちがなければ、仙北市の総合的な観光地としての未来はないのではないかと思っておりますので、その辺のあたり。私、シルバーとの関係はどういう契約しているか分かりませんけれども、そのことをあえて質問申し上げたいと思います。そういう管理体制に対する私が今申し上げたことを市長はどのように見解を持ちながら、そしてこれから、4月からの新しい年度に向かって進まれるのかなと思っております。 私、定期監査の報告を見ました。監査報告の結びの中に、職員は財産、全職員は健康でいかんなく力を発揮され、仙北市全体の利益を追求し、一人も取りこぼしすることなく全職員が能力を発揮される職務に専念する職場を創出していただくことを希望するとあります。これはやっぱり何をいってるかといえば、これもやっぱり市長、監査委員が変わった意味で、惰性でなく、やっぱり監査を通したいわゆる職員の立場ということを、私はちょっとした言葉であろうけれども、非常にいい言葉だなと思って監査委員が変わればやっぱり変わるんだなって、やっぱり惰性で監査してではいい結果は私は出ないと思いますんで、この辺のあたりももし監査委員と行き会ったら大いに褒め称えてやって、大いに市当局のけっつをはたいていただければ大変いいなと思っております。 それから、2つ目は、市民体育館の改修工事であります。 市民体育館の改修工事は、本件については総務文教で議論の中で、来年度の当初予算に4,500万円ぐらいの改修経費が計上されておると聞きました。私は特に生保内体育館は、建設から53年たっております。雨漏りがひどく、床、あるいは、それから昭和57年に床の一部改修されておりますけれども、市民が利用するに支障あるところはどういうところで、何とで、どういう形で今回は直すのかということが質問の1点であります。いずれあと屋根を直せば、市長、この庁舎の建設のときみたいに、足場、体育館の中、全部足場がかかります。そういう意味合いで、私は当局で一生懸命みて、市長に予算要求したんでしょうから、外壁についても私は直すのかな、あるいは窓、みな古しぐなっておりますので、今回思い切って、また新たに足場をかけるっていえば、いわゆる経費が二重に使われますので、その辺のあたりも、自治体としての経営感覚をもった、いわゆる受注と仕事の発注の仕方も私は必要だなというようなことで、あえて質問申し上げました。 昨日、高橋豪議員は、やっぱり生保内市民体育館の質問をしていました。日常で管理とか点検とか、いわゆる市民目線というような言葉を使って質問しておられましたので、大いにやっぱり18人の議員は、全員こういうふうに素晴らしい感覚でおると思いますので、何とか議員の声も大いに聞き入れながら、より良い市政に向かっていただければと思っております。 3点目は、これからの地域交通の在り方ということで、高齢者の免許の自主返納やら、高齢者の足腰ももう衰えて通院、日常生活に支障を来す地域も拡大しつつあります。私の地域でも一人暮らしの方々が、あっという間に増えたんです。市民部長もおると思いますが、後期高齢者対策は、私は見直して、やっぱりもうちょっと前々にやっていかなければ、みんな足腰立たなくなってからの後期高齢者対策では何ともならないのではないかなと思っております。私はあえて自分のほうの、集落のことを話しますけれども、あっという間に一人なって、やはり家から出れなくなるから回覧板も簡単に回っていかないんですよ。そこの家さやっても回覧回っていかなくなるから、やっぱり隣の家さは口頭で伝えて次の家さ持っていってくださいよという、そういう手だてが必要になってきている。武蔵野でも。それがやはり潟とか、あるいは田沢とか、いわゆる隣近所がちょっと歩いていかなければならないとか、そういうところって大変だなというようなことで、この公共交通対策の現状をもう一回地域に足を入れながら考えるべきではないかなということが、公共交通対策の在り方であります。 また、市長は常に新しいことを好んでどんどんどんどんやる人でありますが、特区の利点を最大限に生かしながら、この後期高齢者対策を、全県に先駆けた手本になるような形を私はできないのかなというようなことであります。何とか全県に先駆け、あるいは全国に先駆ける、地域の後期高齢者の交通体系の在り方等についても質問をした次第であります。 私の通告はこれでありますが、あとは答弁によって再質問申し上げたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 答弁を求めます。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 稲田議員の一般質問にお答えをいたします。 大きな項目1点目のシルバー人材センター委託業務の管理体制についての御心配、また、様々な御示唆でありました。 1点、2点、2つありますので順に御答弁をさせていただきたいと思いますけども、1点目であります。業務についてでありますけども、今、実際に令和2年度の予算でシルバー人材センターに委託している業務というのは50件あります。そのうちの26件は50万円以上の契約でして、地方自治法の考え方でいくと随意契約として市がホームページに公表しているという状況があります。 主な業務内容ですけども、庁舎、体育施設の施錠、解錠、維持管理業務、公園や野球場などエリアの草刈りの業務、トイレの清掃、冬囲い撤去、設置、それから花壇の整備、公民館などの宿日直代行、これらたくさんの業務を委託させていただいております。 今回御指摘の業務の指導、管理でありますけども、管理日誌等で随時確認をしているケース、それから作業前後を現地で職員が確認しているケース、それから、現地で安全指導を実施しているケースなど、これも多種多様な対応となっていることが今回の御質問で明らかになりました。連絡体制の整備であったり、しっかりと整えて、問題発生時には担当職員へ連絡する事例、また、作業後の写真とか報告書等で完成検査を実施しているという、そういうしっかりと対応しているところがほとんどであります。 2点目の慣れ、それから事故への心配、それから業務自体の品質についての御質問でありましたけども、業務の適正な執行の在り方、管理、指導体制について、いずれの業務でも作業者が高齢であるということもあって、シルバー人材センターに御委託している事業ですので当然請け手としてはシルバー人材センター登録者でありまして、高齢の方々です。ですので、事故等がないように安全確認はもちろんですが、契約内容、仕様書の業務が確実に遂行されているか、そこを随時確認をして、内容によっては作業の前後で業務の進捗、完成の現地確認などなどで、当たり前のことだけれども改めて職員の指導の徹底が必要ではないかというふうに先ほどの御指摘を聞いて思いました。 後段のほうで、その燃える思いを持った職員、燃える思いを持ったシルバー人材センターの方々の業務と完成度というものと比較して、議員は仙北市も中間の職員たちが燃える気持ちを持ってあたらなければいいまちづくりはできないという御指摘、これは全くそのとおりであります。成果、私たちは成果主義ですので、成果をしっかりとした形にするためには、それまでの過程でどれだけ情熱を注いでいただけるかということが大きく反映しますから、その思いをしっかりと持った職員の人たちに仕事してもらう、その環境づくりと、何よりもそういう燃え立たせるようなその思いのモチベーションを高めてもらうということをしなければいけないということはもちろんそうです。今回、シルバー人材センターの質問を通して、議員はそんなお話も言及されておりましたので、このケースに限らず、職員の人たちのまちづくりに対する情熱を喚起できるように改めて在り方を検討したいと思います。 それから、こちらのほうでまた一つお話しなければいけないのは、監査報告書に、人が宝なんだと。職員が宝なんだというお話、全くそれもそのとおりでありますが、ただ、監査報告書、監査委員が変わったから見方も変わるということあるかもしれませんけども、一貫してしっかりと監査はしていただいていますので、これについてはどうか御認識をいただきたいなと思います。 それから、特に生保内公園について御指摘があったので少しお話をさせていただきますと、生保内公園の契約の金額等は約158万1,000円です。私も生保内公園に何回か必ずシーズンには行って、少し散策させてもらうので、そのときにも作業する方々とお会いすることがあって、声掛けもいただきますし、私のほうからも声掛けもしますけども、高齢だとは言いながらも非常に良く私からはお仕事されているというふうに見受けております。なので、帰ってくるときはありがとうございますっていう話をしてくるんですけども、元気に、まだっていう話していただくこともあったりで大変ありがたいんですけども、業務としてはですよ、契約の内容としては、生保内公園の清掃作業、除草作業、トイレの清掃、それから公園内植物の冬囲いと撤去、それから火葬場側の広場のトイレの清掃ということが業務になっています。それで、私のほうで指導というか、どういうふうな対応しているかというと、市と受託者で業務内容の確認をまずします。そして、受託者は就業報告書を毎月提出していただいております。市はその報告書を見て、また現場を確認しているという作業があります。今後の課題についてでありますけども、私どもと、それから作業者の間には委託関係はあっても、やっぱり年齢が高齢であったりして何が起きるか分からないという心配も、これは捨てられない大変不安なところもあることも事実でありますので、事故がないように何回も何回も様々な注意喚起を行っているという状況があります。そういう信頼関係があって現在があると思いますけども、ただ、やっぱり何というか業務に、誰とはいいませんけども、業務に慣れがあると、その業務に対して自分で寛容になっていくということがあることは私も職務上そういうことを危惧した場面もありますので、その気持ちはしっかりと戒めていかなければいけないし、それをこちらのほうから、発注者側のほうから改めてお話するという場面も必要だというふうに思いました。いずれこちらのほうがしっかりと対応してくださいという話をするだけでなくて、見ていく、そして守っていくという作業も同時進行で行うということがあるかと思います。これが大きな1点目の答弁、この場面での答弁であります。 それから、大きな2番目であります市民体育館の改修についてですけれども、1点目であります。生保内市民体育館の改修工事、これは現状、当初予算に計上させていただいております案件ですので、その後、予算委員会等での御審議になるかと思いますけども、まず5,500万円ぐらいの規模の事業となると考えております。 体育館の改修工事、雨漏り対策が緊急を要するということの判断から、屋根の改修工事等であります。あわせて、天井証明のLED化、それからトイレ改修等についても行いたいと考えております。生保内市民体育館の床の修繕については、今後の検討ということになっております。また、生保内、それから神代の市民体育館の西側の窓に直射日光を避けるためのカーテン、遮へいカーテン等の設置も考えております。いずれ設計業務の際に改めて皆様方からたくさんの意見をいただいておりますので、盛り込める限り盛り込んでいただきたいというふうな思いを持っておりますし、また、この財源では財産区の皆様からも大変応援をいただいておりますので、財産区の皆様のその応援に応えるような改修工事としなければいけないというふうな思いも持っております。 2点目でありますけども、各地区の市民体育館の改修について御心配のお話をお聞きしました。公共施設の個別計画も参考に、しっかりとこれをたたき台にしながら、個別の破損、老朽化の状況を見極めて適切な管理を行わなければいけないと思っております。これは昨日、複数の議員の皆様方からも御質問がありましたけれども、計画に基づいているからやるやらないという話ではなくて、市民の皆様の活用の状況を見て、不便があるときにはやはり小破修繕であってもスピーディーにやらなければいけないということであります。これまでの所管が変わるという場面もありますので、その所管の変わるということをしっかりと連動させて、これまで行ってきた業務、それから、この後必要な業務というものをすり合わせをしながら対策を講じていきたいというふうに考えております。 それから3点目であります。これからの地域交通の在り方であります。 高齢になっても、また、障害があっても、今まで暮らしてきた家、地域で安心して暮らし続けたいという思いをたくさんの方々がお持ちです。先ほど議員は、回覧板も回らなくなってしまうという話ありましたけども、うちの集落も同じ状況です。ですので、お届けして、見ていただいて、その人に次から渡すということでなくて、その人がまた持っていくというような、次に持っていくというような対応をしているということもあります。そんな状況があるということで、通院、買い物などに伴う移動、外出が、何としてもこの地域に住み続けるといったときには必要になってきます。高齢者の一人暮らしは増加していて、気軽に送迎を頼める人が身近にいなかったり、近所のバス路線がなくなってしまったり、バス停までの道のりが歩きにくかったりと、外出がおっくうになってしまう人がたくさんいるという話を聞きます。数年前に行ったアンケート調査の中の一つに、高齢者の生活支援に必要なものに何が一番重要ですかと答えたものに、かなり高位のところに外出応援というのがありましたので、やはりこれは皆さんが思っている心配、お悩みのテーマだというふうに受け止めております。乗り降りに手助けが必要だったり、見守りが必要だったり、たくさんのケースがありますけども、公共交通を使うのが難しい人がたくさんいるというのは事実であります。こういった自分で外出することに困難を感じる人たちにも使いやすくて安全な移動手段を確保すること、これがこれからの人口減少だったり高齢社会において地域の重要な課題というふうに認識をしております。地域での高齢者の移動手段の確保を検討するにあたって、まず利用者が運送の対価を負担する有償運送によるサービス提供の検討から始めることが一般的と言われております。その理由は何かというと、有償がゆえに道路運送法の許可や登録をすることで輸送の安全や旅客の利便性がしっかりと確保されること、また、利用者からの運賃収入があることでサービスを継続できることなどが挙げられています。 次に、地域における移動手段の確保の検討に4つの段階があるというふうに言われています。1段階目は、既存のバス、タクシーを見直すことであります。輸送サービスのプロであるバス事業者やタクシー事業者を活用するという方法で、地域に既に存在する交通事業者と協議を行って、サービスを地域の移送ニーズに合ったものに見直すということで、高齢者に求められている移動手段の提供が可能となるというケースであります。現在、4地区で運行しているデマンド型乗合タクシーがこれに当たります。これは結果的には、公共交通の利用促進にもつながっていて、ひいては地域全体の安全で持続可能な地域公共交通網の維持にもつながるというふうに考えております。さっき話した4地区というのは、神代、白岩、西木北部・南部の4地区であります。 2段階目は、市が、自治体が自ら主体となって自家用有償運送を実施してしまうという場面であります。公共交通機関、これは一般的にはバスやタクシー、列車などといわれていますけども、これでは対応ができない場合は市が自ら道路運送法上の登録を受けて自家用車を用いて自家用有償旅客運送の輸送サービスを提供するということになります。現在、市でも行っている4地区がありまして、これは市民バスでありますけども、向生保内、中川、下延、八割、4地区であります。 3段階目でありますけども、NPO法人等による自家用有償運送を市が支援して運行する方法であります。公共交通機関で対応できない場合にNPO等が道路運送法上の登録を受けて自家用有償旅客運送を行う場合、市が運営に必要なアドバイスやサポート、車両の購入等の支援を行ってNPO法人等がサービスを提供するものであります。以前にあったんですけども、なかなか御用命と、それから有償運転のNPOさんとのマッチングがうまくできなかったということもあって、今は休止しているという状況にあるそうであります。 4段階目でありますが、市民などによる許可登録を要しない輸送を支援し、運行する方法であります。許可登録を要しない輸送というものは、主にボランティア団体や自治会などによる地域の助け合いで実施される移動サービスのことでありまして、燃料代の範囲、あるいは無料でサービスを提供するというものであります。無料なので、様々な公共交通の何というか空白域だかどうだとかという話じゃなくて、要するにお金のやり取りがないわけでありますので、そういうことではなくて助け合いという考え方であります。地域の公共交通ではカバーしきれない細かなエリアのニーズに対応できるけれども、あくまでボランティアベースの活動ということになるので、導入を検討するということよりも活動を支援するための情報提供であったり、人材育成をすることがスタートにつながるというふうに考えています。 最後に特区のお話もいただきましたけども、特区の制度の活用ということであると、NPO等が道路運送法上の登録を受けて自家用有償旅客運送を行う場合に、構造改革特区の特別区域計画を申請し、その認定を受けた場合には当該NPO等による道路運送法に基づく申請に対して速やかに許可をいただくことができるという特例措置、また、公共交通の空白対策として、地域運営体が運行団体になり得るということもあります。既に横手市の例でいいますと、狙半内地区の自治組織の狙半内共助運営体が運行の担い手として事業を実施しております。住民の要望があった旧十文字町まで運行するものの、乗車は狙半内地区だけですよとか、路線バスが運行する区間は乗降が不可ですよとか、いろんなルールをもって運用しているようでありますけども、横手中心地まで直通運行を実現しているという例であります。 以前、実は田沢地区へ導入を検討していて、地域と協議、検討を重ねてきた事例があったんですけども、地域で運転手の方の確保が難しいということで、今、実施に至っていないという経緯があります。 令和3年度は、新たに地域公共交通の計画を策定して、持続可能な公共交通ネットワークの構築に取り組む、まさに先ほど議員がお話した秋田県で取り組みの先進地となり得るかどうかというような思いを持った公共交通ネットワークの構築の計画があります。この計画は、地域公共交通の現状だったり問題点だったり課題の整理を踏まえ、公共交通ネットワーク全体を一体的に形作って持続させることを目的にしています。地域全体の公共交通の在り方であったり、また、市民、交通事業者、行政の役割を明確に定めるものでありまして、地域にとって望ましい姿を私たちは追求していきたいと、議論していきたいというような思いを持っております。どうか稲田議員初め議員の皆様から応援いただきたいと思っております。 この場面からは以上であります。 ○議長(黒沢龍己君) 17番。 ◆17番(稲田修君) いやあ市長、答弁はよ、やっぱりそれぞれの担当部署の部長さんとか係が書いたから満点だわけですよ。現実はそうでねがら私は質問してるんですよ。 生保内公園、火葬場の下からいわゆる私の前まで来て、今度、安情の滝のほうのあの裏側までですよ、便所は毎日使うから、これためて掃除するわけにいがね。やっぱり生保内公園さはキャンプでたくさんの方々が来て、あそこさ一泊して帰る。やっぱりトイレは毎日掃除しねねもの。な。現実的にはよ、そういってねんだよ。あの安情の滝のほうに私若いときに休み小屋建てたって、そこの掃除だってしてねし、安情の滝だって、そこだって散らがってきれいでねもの。せっかく小石であれして道路あのきれいにあれしてらやづ、それだってもう草生がってるんだよ。私は現実でねがら質問してるんだよ、市長。あんだよ、みんなの答弁聞いでよ、答弁書見でよ、これでしゃべればよ、ああこれで済むのがなど思ったって私はよちょっと納得でぎねんな。何とが、いわゆるそういう色々なことを組み合わせながら、もう少し担当がやっぱり現場に足運んで、そしていわゆる部長等も、もし色々な自分方が担当してる箇所を4月に初めに見て、いわゆる秋の終わるときに見て、そして総括して反省するとか、私はそういうこと一回もねど思うよ。来てねもの。来てね。特にアヤメのところ、渡辺課長が来て、あそこは年に2回草刈って、してアヤメもようやく見えてきたども、ちゃんと刈った草をあれして、投げでってる。だから次のステップができるども、その他は刈りっぱなしだおの。そうすれば結局、草生がれで重なってたまる。んだすべ。へば、そこは今度ブワブワじぐなる。現実はそうだんだよ。して、つつじ祭りのときもやっぱり松切って、松っていうのは駄目なんですよ。ツツジ咲いたときにあの松の葉っぱから、かさから。それを私たちはボランティアで秋、春とツツジ見るときと、あるいは冬囲い等様々、大いに協力はしてけるども、うーん、一人では私は見回りしたりして、途中で一人来たりするったって、急にその人よ、自分のこともやらねねがら指導へねおの。そうすれば、その人には作業していただきながら、職員が来て、作業はこうこうこうでこうだということを指導しなければ、それが慣れだし、惰性になっていくんでねがっていうことが私が一番の危惧してることだわけですよ。 それから2点目の体育館、足場ほとんど掛けるすべ。体育館の担当、誰だや。細川さんが。あの外壁、見だごどあるが。北側からの外壁。穴だらけだ。屋根ばり直して何とするの。あんだ予算要求するときに、そういうところ全て見て、市長さくどいて、こうでこうだから市長何とか予算付けてくださいと、ただ屋根がむってらんだがら屋根直へばいいなんてもんでね。私は今、足場、今、建設するに足場がまるでじぇんこかがるど。体育館さ周りさみんな今回足場掛かるんだから、屋根直すどって。その外壁も直さねば、まるで今度穴開いで直してるよ。ぽちょぽちょど穴っこ開いだどごろ。あいな、すぐまだいぐ。だから、私は色々物事を市当局なり財政課長とか総務部長や要求するときは、やっぱりきちっとこうだこうだということをやっぱり市長をくどいて、そして予算執行していかなければ、さっき我が市民クラブの阿部さん言ったように、何もなねごどをやるって、じぇんこいらねごどさ使うっていうことだわげよ。やっぱり自治体も経営感覚を持ちながら、これをやって今やれば、市長、これぐらい安くできるんだから、何とかつけでけれど、そういう形のものの予算要求していがねば、私はこの偉い人方の部長としてのあれはねど思ってる。だから、やっぱり何とか部長方忙しければ、だから中間が動かなければ何ともならないというのが私が言ったことだわけよ、市長。だから、今、前に総務部長やった阿部さん、一生懸命仕事してるんだ。やっぱり部長クラスなれば机さ座って仕事さいねんだよ。いわゆる市長代理でどこかしこさ出であがねねがら。だから中間の人方を指導、育成していかなければ、私はどこかで止まってしまうということが話だわけよ。私はだから市長には、市長の気持ち、答弁書を読むんでねぐ、市長の気持ちを私は聞きでがったんだよ。だがら市長のなげ答弁聞いだから、あと時間もねぐなってきたども、私は市長が仙北市に寄せる思いを聞いて、してその思いを部下方に伝えることで、それが実行されると。そういう市政でなければ、私は一つの進展もねし、躍動もないと思う。その辺のあたり、総括して。ああ、総括だ、これちょっと市長の、一つは総括だども、この体育館の件については、私は予算、細川観光文化スポーツ部長に、やっぱりもう一回見直していただきながら、やっぱり何とすればこれ1回で済むか、いわゆる効率の良い公共事業の執行できるか。してやっぱり予算も、やっぱりもうちょっと上げて、完全なものにする。そういうようなやっぱり形のものがなければよ、そして、入り口のほうの屋根もむるそうだよ。おっき屋根でねぐな、それはこっちは直すべども。だから、その辺のあたり、市長のもう一回、本当に腹からのあなたの気持ちを聞いて私は一般質問を終わりますので、その辺のあたり、お金が絡むこともあるけれども、思いを聞いて一般質問を終わりますので。 ○議長(黒沢龍己君) 答弁、門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 稲田議員の再質問で、納得のいく答えがないと一般質問終わらないという話だったのかなと今思ってお聞きしてますけども、本意であります。全くの本意で、稲田議員が御指摘になっている中間、中間というのがどうかでありますけども、職員の皆様方の熱意とか情熱とか、何とかしなきゃいけないというそういう気持ちが町を元気にしていく力になると私もそう思います。ですので、先ほど議員が御指摘をした、例えば部長とかが忙しいから、その次のセクション、職制にある人たちに頑張ってもらわねば駄目なんだよということは、これは部長の人たちも次の職制の人たちに対して日常的に指導している内容だというふうに私は受け止めています。ですので、そういう連続性があるから行政は持続していくわけであります。だけども今それが危機だよという話をされていますので、それは私はやっぱり看過するわけにいかない大変重要な提起でありますので、しっかりと取り組まなければいけないと思います。 そもそも議員はよく御存知かと思いますけども、私が青年会活動とかやっているときに、つまり人材なんだという話をされた話はよく共有されていますけども、その思い、若いときの思いと全く変わりありません。人材が全てだと思います。 一つは、いらないことに金を使わずにという話がありましたけども、いらないかいるかという話は、今このタイミングで判断できることできないことあると思います。将来必ず役に立つと思って議会の方々からの賛意をいただいて予算化しているというものだというふうに認識していますけども、今この状況で評価できないこともあるということも、これは長い議員経験の中で議員も御承知だと思います。いずれにしても人材の育成こそが、そもそもが大変重要な課題で、今そこのまだ成果が上げられていないという御指摘はしっかりと受け止めたいと思います。 それと、細川部長に答弁を求めておりますので、それはよろしいですけども、今ある予算の中で、いただいた中で、これから詳細な設計等に入る業務が進みます。今、様々御心配なことについては、ぜひ私どもも共有させていただきたいと思いますので、よろしく御指導お願い申し上げたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 細川観光文化スポーツ部長。 ◎観光文化スポーツ部長(細川秀清君) 稲田議員の御質問にお答えいたします。 今の当初予算の内容、修繕箇所については、先ほど市長が申し上げたとおりなんですけれども、いずれその外壁も私、見させていただいております。かなり傷んでいるなというのは実感としてあります。部の中で再度検討させていただいて、それを総務サイドだったり市長、副市長に再度相談をさせていただきますので、少し時間をいただければというふうに思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(黒沢龍己君) 17番。 ◆17番(稲田修君) 検討ということでねな。時間ということだな。そう理解していいな。 ○議長(黒沢龍己君) 細川部長。 ◎観光文化スポーツ部長(細川秀清君) 部内では検討させていただきますけれども、私の一存でやるやらないという判断もできかねますので、その辺は市の内部でちょっと相談させていただきたいというふうに思います。 ○議長(黒沢龍己君) 17番。 ◆17番(稲田修君) 市長、私、いつも思うんですが、話してることはやっぱり部長、朝間にやっぱり課の、いわゆる今週の出来事とか行動とかっていうことを、やっぱり打ち合わせもやっぱり朝の会合やれば私は意外にスムースにお互いに、若い人方まで緊張感持つのかなと思って、若い人方っていうのはやっぱり特別目的がなければ、ばやっと来てばやっといってしまうというような、ややもすればよ、そういうことになると思いますんで、私、高橋危機管理監なんては消防にいだったから、私はむしろ朝、朝礼をやりでびょん。他、何もやってねがら遠慮してやらねがもしれねし、大いに今度、部長等会議で、やっぱり朝の朝礼なんかは大事でないかなと思いますんで、そういうことを要望いたしまして私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(黒沢龍己君) 以上で17番、稲田修君の一般質問を終わります。 13時10分まで暫時休憩します。                              (午後0時02分)--------------------------------------- ○議長(黒沢龍己君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後1時10分)--------------------------------------- △真崎寿浩君 ○議長(黒沢龍己君) 通告により発言を許します。14番、真崎寿浩君。 ◆14番(真崎寿浩君) 蒼生会の真崎寿浩です。今回は、安心・安全なまちづくりということで4点ほどお伺いすることと、最後のほうで農政についてということで、私みたいな下手な農家の救済措置等のことをちょっとお伺いしたいと思います。 現在、新型コロナウイルス感染対策で御難儀をしている、携わっている全ての方々、その御努力に敬意を表するとともに、一日も早い終焉、本当に望んでいるところであります。そういう中において、間もなく3月11日がやってまいります。 平成23年、2011年3月11日14時46分、大きな揺れがこの仙北市でも記録されました。東日本大震災であります。今、10年の節目を迎えようとしております。 最初の、防災、減災上の安心・安全なまちづくりについての課題についてお伺いをいたします。 あのときは、私は議員落選中でありまして、ちょうどその時間、パソコンに向かって何か事務作業をしておりまして、揺れ始め、結構長かったんですよね、あのとき。もう揺れが長くて、段々揺れの激しさ、恐怖感をおぼえ、裸足で外に飛び出しました。外、出たときの印象っていうのが、小雪がちょっと舞ってで、あれ、何か違うなっていうのを受けた記憶があります。そういう中で先般、2月13日午後11時8分、突然の緊急地震速報アラームが鳴り、そのときは仙北市、震度4ということでしたけども、この地震も長かった。ちょっと久しぶりにこたえたなっていう気持ちがありました。そのときはたまたま居間にいて、娘とテレビ見てたときだったんで、そのときにやった行動が、つい食器棚、テレビ台、押さえてしまったんですよ。揺れが長かったせいもあるんですけども。いやあ後から思えば、これはまずいことだったんだななんて思ったところであります。結局は、この10年の間、何回かおっきい地震もきたりはしてますけれども、全然教訓が生きてなかったんだなって、いざとなればできないもんだなっていうのが自分自身の思いであります。 先般の2月13日の地震の後、テレビの報道番組を見ておりましたら、ちょうど福島県相馬市の立谷秀清市長さん、何か出演されてまして、そのときの地震のときの対応について色々とインタビュー並びに写真も含めて、動画も含めて色々やっておりました。そのときにちょっと気になったことあったので、そのことも踏まえながらこの質問に入っていくわけでありますけれども、避難所開設まで1時間、インタビューした人が、何でそんなすぐ迅速な対応できたんだということを聞いておりました。立谷市長は、やっぱり3.11の記憶がまだあるからではないのかと、その意識が、職員がしっかり持っているんではないかと、意識の高さ、ましてに招集かけなくても、集まれっていう前に、もう職員たちは動いてたっていうことを言われておりました。もし、現時点で同じこと仙北市で起きたっていうときに、せば果たして、もうそういうことができるのかなっていうふうに思ったところであります。そのときの映像の中に、その避難所、カウンターのところにしっかりとパーテーションというか仕切を置いて感染症対策もしながらの状況が、まして何か天井の無いテントみたいなのもあったりしながらの映像がありました。それで、1つ目の避難所、避難場所の現状、他の一般質問の中でも雨漏りのする施設の話等たくさん出ております。ホームページを見てみますと、避難場所の一覧がまずうちの仙北市の、その中にそうすれば雨漏りする建物いくつあるんだべなっていうふうにもちょっと感じたところでありました。まずはこのコロナ禍の中で大雨等、川の氾濫等、ある理由で何回か避難所開設されたこともあると思ってます。そうすれば、そのときの状況はどうだったのかな、きちっと対応ができであったのかなというふうに思いますので、施政方針の中では、そのコロナ対策の部分の備品は増やしていくようなこと言われておりましたけども、今、現状の中で、そうすればどのようになっているのかっていうところ、お伺いをいたします。 そのホームページ上、災害ハザードマップに全部、角館地区はこれだけ、西木地区はこれだけ、田沢湖地区はこれだけっていうふうに全部入っておりますので、その状況のこともあわせてお伺いをいたします。 やっぱり雨漏りあるようなところさ避難してくださいというようなことにはならないかと思いますし、その点についてお伺いをいたします。 その避難所、避難場所のことに関しまして、その中にも教育委員会の所管のほうの施設、質問の順番は最後のほうに書いてありましたけども、その施設のことについてもあわせて答弁をいただきたいなというふうに思います。それぞれの学校等、施設もかなりの年数なってきております。ここに括弧してトイレとも書いてありますけれども、私も60近くなったら膝が痛くて、やっぱりその部分というのはやっぱりいろんなところで障害が、膝が痛い部分で障害が出ます。その点の整備、施策の中では学校施設はこれからどんどん整備していくということはいわれておりますけれども、その現状と今後の対応について、避難所として対応できるものなのかという今の現状、そこも含めてお伺いをいたしたいと思います。 次に、備品の数量や管理している場所、管理状況等、しっかりとしらしめる必要はないのかなという話にいきます。このことにつきましては、今回またたくさんの方御質問をしておりましたが、角館の東公民館でのこともありまして、正直話、見せていただいたとき、その乱雑さには驚いたというのが正直なことです。高橋豪議員の質問の中では、きちっとその後はなっているというようなことでありましたけども、結局ここさ例えば飲料水はいくら、毛布は何枚とかっていうのをきちっと示すことによって安心感って生まれてくると思うんです。その場所、場所にもよるかとは思いますけれども、やっぱり管理の方法等もしっかりと工夫しないと、例えば、ないとは思いますよ、毛布かび生えでだっけとかという状況、もしかすれば起き得るのかなというふうにも思いますので、その備品等の数量、備蓄している場所、管理状況の中身、しっかりと示すことによって安心感を住民に与えるというようなこと、する必要性があるなと思いますので、その現状について等お伺いをいたします。 もう一点がハザードマップの件、実はうちの母親、部屋にこれ持ってました。平成23年1月に発行の地震災害マップです。こっちは運営体のほうで発行した水害ハザードマップですけども、これって地震の前なんですよね。いやぁやっぱり何か教えるものがあったのかなというふうにもちょっと思いましたけれども、例えば、やっぱり何でうちのばあちゃんが、私の母親がこれを自分の部屋に持っていってたのかなっていうことを考えたときに、やっぱりお守りというか何かしらの頼るものというふうな、まずこれ持ってれば何とがなるんでねがなっていうふうなことを思って部屋に持ってってだったのかなというふうに思いました。その紙出しによる、印刷物等による情報を示すもの等があれば、また高齢者等の、ホームページ絶対見るような、絶対と言えば怒られますけども、見るようなことのない高齢の方々に対しても情報提供がスムーズにいくのではないかなというふうに思いますけども、発行しているかもしれません。ちょっとそこ、勉強不足ですけれども、その現状と考え方についてお伺いをいたします。 1番の部分はここまででお願いいたします。 ○議長(黒沢龍己君) 答弁を求めます。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 真崎議員の一般質問にお答えをいたします。 質問の前段で3.11の東日本大震災の御記憶をお話されましたので、私も少し今、振り返って思い起こしておりました。 あの日、結果的にはほとんどの職員は夜も情報収集のために各庁舎で発電機で情報収集活動を行っていたと記憶しております。あのとき一番困ったことは寒さでした。非常に寒い夜だったと記憶しています。ですので、投光器のあの照明のぬくもりがありがたくて、その前に立った職員に、そこに立つと書類が見えなくなるからやめなさいというような、そんな会話をした記憶があります。 あの当時と比べてこの前の2月13日の地震は、情報収集はすぐに部課長等の災害対応のLINEグループで一斉にもう情報の共有が始まっておりまして、先ほど立谷市長、あの方は全国市長会の会長ですけども、の話にあるとおり、私も、あっこれは田沢湖庁舎、防災ですので、田沢湖庁舎に登庁して欲しいということを、しばらく情報収集した後に実は連絡したところ、もう既に庁舎で対応しているということだったので、職員が動いているということに安堵した、そんな振り返りを先ほどしました。 大変日本の価値観を変える地震だったわけで、その後に災害対策は急速に充実したと思います。私どもの場合は、土石流災害等もありまして、災害に対する危機感はさらに強い自治体だという認識もあります。ですので、防災組織の立ち上げに本当に地域の方々に御面倒になりながらも着実に進めていくという方針でこれまでやってきました。件数的には徐々に増えておりますけども、爆発的に増えるという状況ではないので、これは改めて仕切り直しが必要なのかなというふうな思いがあります。 1点目の避難所、それから避難場所の現状、課題についてでありますけども、今、避難所でのコロナウイルスの感染症対策、令和2年6月に策定された感染症対策避難所運営マニュアルというマニュアルを作っておりまして、これに基づいて運営をしているという現状にあります。年明け前の昨年ですけども、桧木内小学校でこのマニュアルに基づいて避難訓練を実施しています。具体的には、本年度新たに避難所用で備蓄したパーテーションであったり、アルコール消毒液であったり、非接触型の体温計などを使って避難者に入り口で検温、消毒を行ったり、万が一、避難者で体調が悪いという方がいれば動線を分けてパーテーションで仕切られた専用スペースへ隔離するというような対応の訓練を行いました。この訓練は、消防の皆様に大変御難儀かけましたけども、小学校の父兄の皆様にも大変御難儀をかけ、また、子どもたちにも参加をいただいて大がかりなものとなりました。しかし、その分たくさんの方々が集中して動くということに対する様々な気づきもあった大変意義の高い訓練大会だったというふうに記憶しております。この後もこの感染をしっかりと防衛しながらも避難所の運営を行っていくということが前提になります。 今の現状について、この後、危機管理監からも補足をお願いしたいと思いますので、少し話を進めていきたいと思います。 それから、備蓄等の関係でありますけども、地域、また、先ほどお話の自主防災組織の皆様との講習会をやっておりますけども、その際の備蓄品の説明であったり、数量等であったりは共有させていただいています。各組織、地域住民の方々との情報の共有はできているんですが、今、議員が御指摘のとおり、例えばその避難所が活用できないということになったときに、何らかの状況になったときに、別の地域に行くということになったときに、その地域にはどういう備蓄品があるのかということが地域を越えてしまうと共有できていない可能性があります。先ほどの御質問にあったように、広くお知らせするということが前提としてはないのではないかというような、今、気づきがありました。これについては改善が必要だというふうに思いました。 それから、ハザードマップでありますけども、今年度、令和2年度から更新作業が既に始まっておりまして、令和3年度中、来年度中には冊子版を全戸配布する予定となっております。現在の電子データについても更新をして打ち出しができるようにしたいと思っております。新たなデータをホームページ上からダウンロードするというようなことを、各お宅でお願いできればなというふうな思いもありますし、また、冊子としても差し上げておりますので、この点は御安心いただきたいと思います。 様々な自主防災組織の方々にはもちろん提供しますけども、その前にその作成の時間が要した、要するに県の対応であったり、様々なものを新しく盛り込んだものを出したいという思いがありまして、このようなスケジュールになっているということを御理解いただきたいと思います。 それから、学校の話ですけども、特にトイレについてという御質問の趣旨だったのではないかということで、私そっちのほうを実は専門に調べて、ちょっとそこだけは話させていただきたいと思いますけども、学校の避難所のトイレ整備には和式のトイレから洋式への改善というのをまさに進めておりまして、小学校の洋式化率は54%まで進みました。中学校は36%と、これはスピードアップ必要です。体育館のバリアフリー等については、角館小学校と神代小学校で既に施工が終わっております。そのほかの小・中学校の体育館も避難所に指定されていて、先ほど話したような雨漏りとかでどうしようもないという事案はありませんけども、決して快適だというわけにはいかないと思いまして、そのような状況を改善しなければいけないなというふうに思いました。教育委員会と、これはしっかりと連携して、トイレの洋式化であったり、バリアフリー化であったり、また、不具合の調整であったりを急がなければいけないと思います。教育委員会とのやり取りも加速していきたいと思います。 なお、それから、具体の現場、現場のお話等については、この後、高橋危機管理監のほうからも説明を補足していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 この場面からは以上であります。 ○議長(黒沢龍己君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 今、市長のほうからお話ございましたけれども、避難場所としてのトイレの整備ですね、学校のほうは、市長がおっしゃいましたように小学校が54%、中学校が36%、バリアフリーが角小と神代と、そういうふうな状況であります。 それで各学校、非常に老朽化が進んでいる中で、このトイレの洋式化、バリアフリー化というのは、避難所としてもそうですし、そうでなく普段の子どもたちの活用の面からも非常に多数の要望が寄せられているという現状でございます。議員が御心配なさっていらっしゃいますように、災害時の避難場所としても、また、普段の日常の活動、生活の中でということでも、やはり本当に喫緊の課題であると捉えているところでございます。 今後、学校施設個別施設計画を踏まえた交付金事業での整備を初め、それから、単年度の学校維持修繕費での洋式への更新など、状況に応じた柔軟な対応で、市長部局のほうともよく相談させていただきながら、着実にスピード感を持って進めてまいりたいと思いますので、どうかよろしく御理解のほどお願いいたします。 以上であります。 ○議長(黒沢龍己君) 高橋宏和危機管理監。 ◎危機管理監(高橋宏和君) 真崎議員にお答えいたします。 今、市長のほうから大まかなお話はしていただきましたけれども、私のほうからは若干詳しくお話させていただきます。 まず、避難所の関係でございますけれども、現在、仙北市の指定されている避難所は54施設、それから避難場所としている広場、グラウンド、公園などですけれども、そういうものは53指定されております。皆さん、災害起こった場合に自主避難という言葉を使って自主避難所がまず最初に開かれることになります。こちらについては、現在、田沢湖地区で3施設、角館地区で2施設、それから西木地区で3施設ということで、全体で自主避難所としては8つのところを開くということにしております。これは災害が予想されたときに、全体に及ぶ災害だということであれば8つを同時に開けるということで、何年か前に一度は8つを開いたことがありましたけども、災害のほうがひどくございませんで、実際に避難した方は本当にわずかな人数でしたので、その内容についてはちょっと詳しくは入ってきておりませんけれども、そんなに多くの人数が避難したわけではございませんでした。 避難所も今、コロナの関係で、コロナ対策をした形の対策ということで、マニュアルは作りました。8月4日に桧木内小学校で実際にそれに基づいて訓練を実施しました。まず、この中でやっぱり課題となるところが多く見えてまいりました。まず、収容人数の問題です。今まで予想していた人数よりも3分の1程度しか避難者を受け入れられないような状況になります。それはどうしてかといいますと、間隔をとるということで、パーテーション、パーテーションをくっつけて立てるわけにはいかないということで、間隔を2メートルほどとりながら区画を作っていきますと、大体の1人当たりの計算でいくと本来は2平米くらいをみて人数を算定しているところですけども、6平米以上をとらないと対応はしきれないというような状況になるようで、大体そういう計算でいくと、本来入るところの3分の1程度しか収容はできないだろうというところがございます。その中で課題として実際に出たところは、パーテーションもいろんなものがございまして、種類もありまして、各メーカーさんでいろんなものを出していて、どれが一番使いやすいのかというそういうところも実際にやってみて見えてきたところがございました。立てていても風が吹いてくると倒れてしまうようなきゃしゃなものだったり、しっかり立てるために非常に時間のかかるものというものもございました。この前、多分、相馬市のほうで避難所が出たときに、テントの屋根のないようなテント、簡易型のテントですけれども、ああいうものが非常に有効ではないかなというところまでは検証では分かっておりますけれども、実際今それは購入できておりません。この後、購入についてお願いをしていくという形でございます。やっぱり段ボール自体も、1回使いますと、その後、湿気が込んでしまって、なかなか2回目同じような状況で使えるということも、ちょっと予想できないようなこともございますので、そういうテント型のものをこれからは備蓄していかなければいけないというふうに感じております。 また、ベッドなどについても、前は段ボールベッドということであったようですけれども、これについても、やはり段ボールベッド自体、ベッドを組み上げてもベッドに敷くものがなかったり、掛ける毛布はあるんですけども敷くものがないというようなことで、毛布も倍使ってしまうような状況も出てきますので、現在はエアベッド、空気を入れて膨らむベッドですけども、これがいいのではないかということで、今回はそれを実際に使ってみました。非常に皆さんから好評でした。これはこのまま毛布1枚あれば寝れますよと言ってくれましたので、そのようなものもこれからは増やしていかなければいけないものかなと考えております。値段的にも段ボールベッドなどともそんなに価格差もないようですので、そういうもので対応できるのかなと考えております。 それから、備蓄品の関係ですけれども、それぞれの避難所に本来は配置できればいいんですけれども、実際、現在のところ、それぞれの避難所には配置できていない状況であります。まず、全体的な数量がまず足りないということが一つ問題としてありますけれども、それを分散した形で配置しておいて、同時に被害が起こればそれはそれですけども、各一定地域で起こったときに、そこに物を、備蓄品を集めるのに時間がかかってしまうということもございまして、現在は東公民館だったり田沢湖庁舎の倉庫だったりということで、ちょっと分散をしている状況であります。まず、発災すると、そこからその必要なところに持っていくというのが現在の体制でありまして、議員おっしゃるように各場所に十分なものがあるとすれば、用意できるとすれば、それは配置するべきだと思いますけれども、現在の状況ではちょっとそういう形はとれない状況ですので、今の対応で当分はいかなければいけないというのが現状であります。 それから、ハザードマップの関係です。ハザードマップの関係につきましては、現在のものがやはりかなり古い時期に作られたハザードマップでありまして、多分10年以上たってしまったと思います。昨年からハザードマップを作らなければいけないということで準備をしておりました。一応、浸水想定域と土砂災害区域と、それから仙北市としては独特の火山という部分もございまして、なかなか情報を織り込むのが難しいという話でございましたけども、まず浸水想定域と土砂災害のものは1つの冊子に取りまとめることができるようでございます。昨年、もう業者さんも決まりまして、先日、二日ぐらい前にも一度、いよいよ本当に作るための打ち合わせを一度行っております。業者さんのほうからは、ページ数にして約50ページちょっとになるような、以前は6分割の地図しかございませんでしたので、非常に小さいもので、自分の家まで確認するというのは非常に難しい状況で、ホームページとかで、パソコンなどで拡大していかないと、なかなか見えない状況でしたけれども、これから作るものに関しては、ある程度建物の位置が分かるような形の地図になるようですので、非常に見やすいものができ上がるかなと思っております。ただ、時期に関しては、国からの情報の関係で、当初は桧木内川と玉川だけが浸水想定域をもらえるということでしたけれども、実は結構最近、入見内川の事故というか被害が多いということで、国のほうから入見内川の情報も出すというふうな情報をいただきまして、現在その情報を待っている状況でございまして、それが届きますと印刷のほうに入れるくらいの状況ですが、現在のところまだ御返事をいただいておらない状況です。しかしながら、予定としては市長おっしゃったように令和3年度中には皆さんにお配りしたいと思ってますし、できれば早いうちにと思っていますので、業者のほうには、できれば10月、11月あたりには何とかしてもらいたいなということで強く要望しているところでございます。これについても全戸配布という予定でございますので、皆さんに見ていただけると思います。自分の家のところをしっかりと確認をしていただいて災害に備えていただければなと思っているところであります。 以上であります。 ○議長(黒沢龍己君) 14番。 ◆14番(真崎寿浩君) 詳細な説明をありがとうございます。私も、見てない私も悪いんですけども、やっぱりそのときやっちゃいけないこととかっていうのは、やっぱりしっかり書き込んで、ああいいなって思ったのは正直話です。やっぱりここに生まれ、また、住んでる人間にとっては、やっぱり地域のことをしっかりと理解しなければならないという部分がある中で、観光の仙北市であります。やっぱり何かあったときに、その対応はしっかりやらなければならない部分で、そのもととなるものがこういうものであると思います。同じように、その備蓄に関しましても、先ほどちょっと言いましたけども、その後、しっかりと仕分けをして片付けたというところまでは、東公民館の件ですけども、そのものについて、数量的な部分とかっていうのは、やっぱり先ほど全体的にはまだ足りないということは言われておりましたけども、今後増やしていくかとは思いますけども、今あるものについてはしっかりと備蓄品として耐え得るものなのかというところを再度お願いしたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 備蓄品は大変重要でありまして、必要数量というものの算定の仕方も実は難しいんですけども、というのは、どのような災害が起こるか、その災害の種別によって対応する機材等が違ってくるということもありますので、一般的なお話しかできなくて大変恐縮なんですが、例えば前回の角館地区の水道の断水等の事案の際も、それこそ周辺の自治体から飲用水の備蓄品の提供をいただいたりしたんですが、これも全部実は使用期限というのがありまして、その使用期限を、これちょっと適切な話かどうか疑問もあるんですけども、使用期限が切れてしまったもの、これは災害が起こらなかったので良かったというふうに思うんですけども、それに対して市民の方々の税金をいただいて購入しているということがあって、できる限り不用なものとしないような使い方ができるということが前提になるというようなことでありまして、これは水についても同じ状況があります。したがって、その数量等については、しっかりと目算をもって購入するということが前提になります。 先ほど管理監がお話をした例えばベッドであったり、それから隔離する様々なパーテーションであったりについては、先の皆様方の御議論で購入することになっておりまして、まだ納品になっているかどうかちょっと今そこは確認できてませんけども、着時進めているという状況がありますので御理解いただきたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 14番。 ◆14番(真崎寿浩君) ありがとうございます。やっぱり災害、いつやってくるか分からないということでの、気持ちの上でもやっぱり準備というか、やっぱりその辺のところはしっかりと示しておかないと、いざというときに何もやれないっていう状況になってしまいますので、ないとは思いますよ、何か災害があったときに飲料水配ったば、賞味期限切れてたとかなんていうことあっては駄目なことだなと。ましてに、先ほど何でちゃんと数量的な部分も示しておかないかっていう部分も、やっぱりそこにこれだけあるということは、みんなの分あるんだなということで安心感、市民に対しても、またあわせて実際、火山も抱えている仙北市の中で、観光客の方々にも、しっかりとここは安心・安全、手間暇かけてしっかりやってるよっていうことをしらしめることにも、やっぱり今後のコロナ後のことにもつながっていくかなというふうに思っておりますので、しっかりとお願いをしたいと思います。 また、学校のトイレの話は、自分自身がやっぱり膝痛かったりの部分で、やっぱりその必要性というのが、高齢者の方々も、ほぼほぼ膝痛いだの腰痛いなんて言ってる中で、もし洋式のトイレがないところへ避難しちゃったっていうときに、へばどうなるのかなみたいなこともちょっと考えましたので、やっぱり学校施設に限らずいろんな部分で広げていってもらいたいなというふうに思います。 安全・安心は手間暇かかります。プラスしてお金もかかります。そういうことをしっかり踏まえて、安心・安全な地域づくり、今後も進めていただきたいと思います。 1つ目は以上です。 今度、2つ目の農政のほうの質問に入ります。 2つ目、農政についてということで、小規模農業者への援助等の必要性はということでお伺いをいたします。考え方についてお伺いをいたします。 私も職業は農業です。昨年とれたお米、いつになくおいしいって実際問題感じております。ある人に田んぼさ行ぐ回数増えれば増えるほど米はおいしくなるよっていうようなことも言われ、また、コロナ禍の中で逆に時期になると田んぼのほうばっか向いてたのかなということもありまして、本当においしいお米がとれたなというふうに自分では思っております。食味等の数字的な裏付けはありませんが、まず自分では満足しているお米がとれました。収量は少なかったんですけども、粒もちょっと小さいかななんて思いながらも、おいしいお米とれていがったなっていうふうに思っているところであります。 先日、縁故米として親戚のほうに送ってるその先方から、送った先から、いやあおいしがったっていう声が、その人は滅多に逆に連絡も来れない人が、わざわざ連絡と、また、そっちの地域の特産品もあわせて送ってもらったりして、いやあへば本当においしがったんだなということを、自分自身は実感したところでありました。 そうすれば、今までの米づくり、その前の年までの米づくり、何だったのよって妻からは言われたところでありましたけれども、そういう中で自分自身もその米づくりの難儀せば難儀した分、おいしいものとれるのかなというようなやる気が起きてきたところでありました。 あわせて、私、昨年までは隣の大仙市のほうまで機械持って行きながら、260アールくらい作業委託受けて機械持って行ってやったりしてましたけども、その人も私のいとこでありますけども、70代であります。その人が、今年からは、令和3年からは全部を近所の大規模な農家の人にお願いするっていうことなりまして、今年からはあと行かなくてよくなったわけでありますけども、その人がやっぱり何でやめたかっていうのが、やっぱり体の不調というか、やっぱり年齢的に無理きかなくなったということでやめることになりました。全部をその反別を任せる、近所の大規模農家のほうに任せることになったわけでありますけども、実際問題、私も黒沢議長とか荒木田議員みたいに、プロの農家くらい腕あれば、まず引き受けてもよかったんですけれども、なかなか自分自身もたまたまの昨年はおいしいお米がとれたという程度でありますので、全部全部その260アールを引き受けるというようなことも、まして隣の大仙市の分でありますので、場所的な部分もありましてお断りをしたところであったわけでありますけども、そのいとこがやっぱりやめるっていうことを決めた段階で、やっぱり急に元気がなくなったっていうか、張り詰めてたものが切れたのかなというふうに受け止めました。やっぱりそこの家は後継者がいなくてという部分が絡んでくるわけでありますけれども、同じような状況が仙北市の中の農業、水田、稲作中心でやっている農家においては多数あると思います。そのような事象あると思います。やっぱりこだわりが強ければ強いほど、そのこだわり持ってる農業者は、なかなか認定農業者にも誘ってもならなかったりというような声も聞きました。いずれは全体的にも、今、基盤整備等も神代地区は行われているわけでありますけども、集約化、全体的には進んでいくかと思いますが、今の実例みたいな感じの、やっぱりやる気があっても何かしら、その思いは強いんだけども、もうちょっとなっていうようなところに、何かしら援助はできないものなのかな、こだわりの強い方々へということで、その考え方についてお伺いをしたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 答弁、門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 大きい2点目の農政についてです。 まず、全国的に令和2年産米の収穫量が令和3年産米の米価を下げてしまうんでないかと心配等があって、今、農家の方が大変、米価の話だけではなくて農業政策全体に大変不安を感じているというのが現状ではないかと思います。自分の認識は、必要性というのはもちろん必要だというふうにお答えするわけですけども、小規模農業者の支援、援助の必要性というのは、何とかしなければいけないという思いがある反面で、国の農業政策のベクトルがそうでないということもまた事実で、だけどもそれは今までの話で、果たしてこの後そういうその何というか農業政策で、農業イコール地域という考え方はどうかという議論もあったんですけども、農業県、中山間地で、やっぱり農業に対する思いのある方々が、できるだけ農業、いろんな形で農業に携わるというその生涯を応援するということが必要ではないかという、一くくりにしてみるとまちづくりの政策の一つになるんじゃないかという議論を今回の答弁の検討会でしている現状にあります。そういうことも踏まえて少しお話をさせていただきたいと思います。 農家の負担軽減支援策として産地交付金等の仕組みを変えながら、仙北市重点品目への取り組みに手厚い支援を引き続き行おうという姿勢を持っております。また、令和3年度からは薬用作物を対象作物に追加をしました。また、園芸や畜産といった複合経営を目指す農業者への支援策として、農業夢プラン型戦略作目等生産基盤拡大事業であったり、元気な中山間資源を生かす生産体制整備事業であったり、経営規模の拡大や経営の多角化を図るために必要な農業用機材、機械、施設等の整備に必要な支援を実施していくというのが来年度の取り組みになります。また、これらの事業要件に該当しない農業者への支援策として、単独事業になりますけれども、仙北市畑作園芸等振興事業で畑作物や施設園芸などの新規作物や作付拡大に取り組む農業者へ、農業機械の取得であったり初期投資の負担軽減を図る支援も行っていきたいと。議員が御質問でお話したい部分は、この辺の話だったとは思いますけども、取り組みは何とかしたいということで着手したということになります。 さらに、農業で頑張っていこうとする意欲ある農業者の皆様、性別や専業、兼業の別、経営規模の大小、営農累計等にかかわらず、認定農業者制度の活用で様々な公的支援や保障を受けやすいような仕組みを整えていくなど、農業の持続的な発展を図るために意欲ある全ての農業者が農業生産活動を通じた所得向上だったり、生きがい対策だったりを目指せるような、期待ができるような、そういう政策を応援したいというふうに思っております。 また、新たな農業の取り組みとして、ポストコロナ時代に向けた農商工連携を見据えて組織再編に踏み切っておりますので、農林商工部でありますが、生産から加工、流通、販売、消費者対策まで一貫した政策に取り組むこと、これが強みということができると思います。新幹線を活用した市産食材など物流サービスの可能性も探る現状があります。これは産地の魅力ある食材や地産品などをスピード感がしっかりととれるような形で消費者にお届けをして、食材など鮮度を保って流通させることで消費者の付加価値の高い地産品を提供できないかという取り組みになると思います。生産数量が少なくても農家にとっては所得確保につながる可能性があるのではないかというふうな思いを持っております。小規模農業者だからこそ、そういう政策が必要ではないかというような思いがあります。 また、昨日からの議論で伊藤邦彦議員が、飢餓の時代、SDGs、日本の国だけではなくて世界で飢餓ゼロを目指すということがSDGsのターゲットの一つになっておりますので、それを考えると、この10年後には食料が大変不足していくという統計的な数値がありますので、それを改善、回避していくということになると、今、耕作をしていない遊休農地等に対して、どういうような政策を打ち込めば食料生産につながっていくのかというような視点も重要ではないかというふうに、昨日のSDGsの議論の中で考えていました。このような政策については、規模の大小にかかわらず、地域の皆様方の協力があれば可能性としては形がつくられる可能性があるのかなというふうな思いも昨日の議論で感じていました。地域の方々が、農業者の方々が、農業を行うことでこの地域に住み続けるということの確信を得ることができるような政策、行政がどこまでできるのか、行政だけではなくてどんな連携が団体組織と必要なのか、今の真崎議員の質問はそういう投げかけだったと思います。今こうです、こうですというような具体の話ができるのは来年度予算の内容等で大変恐縮でありますけども、そういう方向性が必要だということは強く認識しています。 その他、補足事案等があれば農林商工部長にも答弁をいただきたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 八柳農林商工部長。 ◎農林商工部長(八柳司君) 今、市長から大まかなところにつきましては答弁いただきまして、私ども昨日の八柳議員からもありましたけども、農林と商工がまず一緒になったわけでして、今までは武家屋敷等でも伝統工芸品とかはまず当然お土産品として売買あったわけなんですけれども、じゃあ農産物も売っても悪いわけではないと思います。そういった形で連携できる部分がたくさんあるかと思います。 真崎議員の小さな農家でも、これからやはり補助とかも必要というのは、私も市長も当然分かっておりますけども、小さいながらでも多品目であったり、あるいは特色のある作物を生産したりして、いくらでも収益につなげるよう、あるいは転作の計画につきましても、農家さん、分かりやすいように工夫して色々な交付金を組み合わせて、いくらでも収益につながるように詳しい説明をしながら営農を指導してまいりたいというふうに考えております。 その他、今回のように他の市町村では大変災害の関係で、これからまず春作業に向けて色々JAさんとかと協力しながら、まず復旧していくわけなんですけども、幸い仙北市におきましてはハウスの倒壊は9棟くらいで収まっております。これはあくまでも備えあれば憂いなしということで、私どもも共済組合さんのほうからも、ハウス等の復旧につきましては大分手厚いシステムが構築なっておりますので、収益もさることながら被害も最小限に抑えて、被害を少なくして、収益をもっていかれないような指導もしていければなというふうに考えております。共済関係につきましても、市の広報を利用させていただきまして、こういうシステムありますとか、あるいはコロナ禍の収入保険ですね、こういった方面にまで農家さんへいろんな情報を市側からも出していくような努力してまいりたいと思います。 私のほうからは以上でございます。 ○議長(黒沢龍己君) 14番。 ◆14番(真崎寿浩君) ありがとうございます。結局、こだわりを持ちながらやっている小規模の方、一くくりにしては言われません。確かにこだわりを持ちながら、逆にそのこだわりが頑固で、やっぱりそこでちょっと障害なったりというような考え方の方も見受けられるのも事実かと思います。ただ、私、実例として隣の大仙の話しましたけども、その人は結局、大規模にやられている方は仕事が雑だなっていうことをものすごく感じでだったっていうのもあります。実際、みなそうではないにしても、そのまず引き受ける側の団体、法人だったり個人だったり大規模にやられている方々の中で、その人の性格上、丁寧にやってける人だべなっていうことでまずその人を選んだわけだらしいんだすども、やっぱりその辺の考え方も、やっぱりこだわりを持てば持つほど、やっぱり難しいものも生まれてくるのかなというふうに思います。ある人、これは仙北市のある農家の人に言われました。レタス工場さあれだけお金かけて、結局農林予算だべ、あれっていうことを言われて、何でこっちがら出さねねがったのよっていうようなことも言われましたけども、やっぱりその受ける、行政として農家それぞれ感じ方、予算的な部分も見ながらの感じ方っていうのは違うのかな、小規模の農家の人方の中には、やっぱりふるいさかげらいでおめだ早ぐやめれっていうふうに受け止めちゃう人がいるのかなっていうふうにも思いますので、まず市長の考え方としては、必要だと、支援策等は必要だというふうに認識しているというところ、心強く受け止めたところであります。引き続きそれを実になるように実行していただくこと御要望申し上げて一般質問を終わります。 ○議長(黒沢龍己君) 以上で14番、真崎寿浩君の一般質問を終わります。 14時20分まで暫時休憩します。                              (午後2時07分)--------------------------------------- ○議長(黒沢龍己君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後2時20分)--------------------------------------- △門脇晃幸君 ○議長(黒沢龍己君) 通告により発言を許します。1番、門脇晃幸君。 ◆1番(門脇晃幸君) 蒼生会の門脇でございます。私のほうからは、コロナ禍の教育現場ということで伺ってまいります。 まず初めに、学校雇用シェアリンクについて伺います。 文部科学省は雇用の維持を図る企業の人材を教育現場に活用したいとして、学校側の求人情報を企業に提供するデータベースを1月より開設しています。このデータベースは、学校側が求める人材の情報が登録した企業に提供される仕組みとなっていて、双方の間で勤務条件が一致すれば出向や兼業、副業などの形で学校側に企業の人材が派遣されることになります。教育現場では、企業の経験を生かし、進路相談や面接の練習支援のほか、英語の授業の講師、部活動の指導員の役割を担うことが期待されています。 県では、このような取り組みについてどういうスタンスなのか、また、仙北市の取り組みについてはどうかについて伺います。 ○議長(黒沢龍己君) 答弁、熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 門脇議員の御質問にお答え申し上げます。 今、議員のほうからは、文科省のほうから1月8日に出されました学校雇用シェアリンクのことについて御質問を承りました。それで、文部科学省によりますと、開設から1カ月後の登録企業が約130社、それから学校や各地の教育委員会からの求人情報の登録が約150件、それから、約1,600人であったということが報告されております。 秋田県教育委員会に県の状況を確認しましたところ、現在は本制度の活用は県では予定してはいないという回答でございました。 それで、私ども仙北市教育委員会といたしましては、国や県の今後の動向を見据えながら、秋田県教育委員会や市当局と連携して、本制度の活用について検討してまいりたいと考えておりますので、どうかよろしくお願いいたします。 この場からの御回答はこれで終わらせていただきます。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 1年前の質問でもこのようなやり取りがあったような気がしております。取り組みを予定していないということであれば、そういうことなんでしょうねと思います。 次の質問に入ります。小学校5、6年生教科担任制へ、2022年度を目途に本格導入とあります。あと1年ちょっとということになりますけれども、これは教科担任制の中学校とスムーズな接続を見通し、教科は実験や観察に取り組む理科、それから、つまづく児童の多い算数、それから2020年度から教科となった英語、この3教科についてですけれども、課題となる教員の数や専門性の確保では、小・中学校の両方で教えられるよう、教員免許等の取得要件を弾力化するというふうになっております。これについて仙北市ではどういう状況になっているかについて伺います。 ○議長(黒沢龍己君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 議員の質問にお答え申し上げます。 小学校5、6年生の教科担任制について、5、6年と限らず他の学年でもやっておりますが、この教科担任制でございますが、仙北市の現状ということでございました。 小学校5、6年生の教科担任制導入につきましては、令和3年1月26日に文科大臣の諮問機関である中央教育審議会の答申内容の一つであると私ども理解しているところであります。答申では、導入の対象は、ただいま議員もおっしゃいましたが、特に算数、理科、英語、この3教科で、私たちは基本教科というふうな呼び方をしていますが、この算数、理科、英語の3教科でありまして、情報通信技術を活用しながら専門の教員が指導することで児童の理解や学びを深め、中学校での学習につなげやすくなり、教員1人当たりの授業時数の削減や準備の効率化により負担を軽減できるとし、2022年度の本格導入を目指しているところでございます。 本市の現状を申し上げますと、秋田県教育委員会により教科担任制導入のための教職員の加配といいまして、教職員を1人とか2人とか定数よりも増やしてくださるんですが、その加配が今年度は小学校に1名、それから来年度は3小学校に各1名ずつ受けられる予定となっております。今年度は角館小学校でした。それから来年度、次年度は角館小、白岩小、桧木内小学校の予定であります。 また、加配を受けていない学校でも学級担任同士が、それぞれの専門性を生かしながら教科を交換するなどの工夫をして指導の充実を図っているところでございます。 以上であります。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 最初の質問と今の質問なんですけれども、これは3番目の質問に連動する形になりますが、ちょうど1年前も同じような質問をしております。小学校教員の確保、労働環境の改善が急務と言われているが、秋田県の状況、仙北市の実際はどうなっているかということなんですけれども、最初の質問は予定はしていない、2つ目の質問は、若干補充があるという形で改善になっているのかなというふうに思います。ただ、令和2年の教育の中身見てみますと、ICT化というのが進んで、教職員の業務、多くなっているんじゃないかなという中で、労働環境の改善の急務という部分と、大体いい形で補充ができているんであればいいんだけれども、もし悪化していて、この程度の補充でよくないとすれば、益々去年よりは悪くなっているんじゃないかというところが危惧されるわけなんですね。それで3番目の質問は、労働環境の改善について仙北市の状況をまず伺いたいと思います。 以上です。 ○議長(黒沢龍己君) 教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) ただいまの議員の御質問でありますが、やはり危惧されておりますとおり、やっぱりICT導入、GIGAスクール等のああいうふうなICTのかなり前倒しの導入でありましたので、先生方はやはり業務内容、それからやっぱり心的にも、メンタル、特に私たちのような高齢の先生方、かなり心配しているという現状はございます。それで、各校、小学校教員の労働環境の改善が急務で、秋田県、それから仙北市の状況がどうなっているかということでちょっとお話申し上げます。 秋田県の公立小学校教員採用試験の志願者数を見ますと、昨年度が276名、今年度が255名となっております。志願者数は昨年度から若干減少しておるわけであります。それで、採用者数は98名から135名と、ぐんと増加しております。他に退職者の再任用制度もありますので、秋田県及び仙北市では、小学校教員の確保という面ではまず心配がないと、そういう状況であります。 それで、ただその教職員の労働環境の改善でありますが、これやっぱり厳しさを増しているというのは、これは事実でありまして、この2月に秋田県教育委員会から2021教職員が実感できる多忙化防止計画が各小・中学校に示されました。それで市教育委員会といたしましては、新年度から市内小・中学校の全てをまとめた形で、1つの事業所として捉えまして、衛生委員会ですね、衛生委員会というものを県内他の市町村25市町村に先駆けて組織して、産業医ですね、先生お一人、産業医としてついていただいて、専門的な知見を得ながら快適な職場環境の形成促進と長時間労働による健康障害防止の取り組みを、さらに一歩踏み込んで推進したいという思いから当初予算にその経費を計上して御審議をお願いしていると、そういうところでございます。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 1年前も残業時間について質問した記憶がございます。同じ質問して恐縮なんですけれども、月80時間、これ過労死ラインと言われていますけれども、1年前にちょうど伺ったときは小・中学校の平均で10%台前半というふうにお答えいただきました。中学校のほうが多いという形ですけれども、今どのぐらい、増えているのか減っているのかという部分については、もしよろしければお願いします。 ○議長(黒沢龍己君) 教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 議員から御質問もいただきまして、また、色々な県教委のほうからも、また、労働組合のほうからも色々お話伺いまして、とにかく労働時間、残業時間を減らそうということで、今はまず大分とまではいきませんが、少なくなっている現状であります。それで、特に中学校の先生方が非常に部活に一生懸命なってくださって、いい成績残していらっしゃるんですが、やはりいろんな健康面、子どもたちのことも、それから御本人のことも考えてということで、特に中学校の先生方には何とか土日に1回、それから普通の要するに月から金の間ですね、に1回の休みを取ってくださいというようなお願いをしたりなどして、大分小学校も中学校のほうも少なくなってまいりました。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 何でこのことをしつこく聞くかと申しますと、80時間の部分については、小学校が少なくて中学校が多いということだけれども、それ以下の45時間とか30時間の部分については小学校も結構多いんですね。残業時間が。80時間という部分については低いけれども。何でここを強くお話するかと申しますと、残業時間が多くて教職員が疲れていて、授業を受ける側の生徒さんに目配りがしっかりできるんだろうかという部分を強く心配しているところでございます。この後、後半になりますと色々それに関連する質問が幾つかございますけれども、その部分をこれからもですね注意深く質問しながら見ていきたいなと、できる限り、いい形に残業時間はまず無いということはできないにしても、子どもたちにしっかりと目が届くようなレベルになっていればいいんだけれども、もしなっていないとすれば、そこは気を付けていただきたいなというふうに思います。 次の質問に入ります。 平成19年の特別支援教育制度の改革以来、特別支援学級の対象となる子どもの数は増え続けています。少人数でクラスが編成されることや、障害を持つ子どもを対象にしていることから、個別の教育ニーズや発達度合いに合わせた、より細かい指導方法が必要になってきました。そこで、児童生徒数が増えている特別支援学級、ここはちょっとミスプリで「学校」になってますけども、「学級」の間違いでございます、学級への備えは万全かということについて伺いたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 御質問にお答え申し上げます。 児童生徒が増えて、その特別支援学級への備えは万全かという御質問でございましたが、市内小・中学校の特別支援学級在籍児童生徒数と学級数でありますが、平成30年度から令和2年度まで、小学校は30名12学級、24名11学級、17名9学級、それから中学校では9名8学級、12名8学級、14名4学級と推移しております。来年度は小学校19名10学級であります。中学校は12名6学級となる予定でございます。在籍児童生徒数、学級数、ともに年度による増減はございますが、極端に増えているというような状況ではございません。 それで、県教育委員会からは、現在、特別支援学級1クラスに対し1名の教職員を配置していただいておりますし、この後も継続される予定となっておりますので、特別支援学級の学級経営に対する備えは心配のない状況ではないかなと感じているところでございます。 なお、通常の学級に在籍して、特別な教育的支援を必要としている児童生徒でございますが、色々ちょっと情緒の面でちょっと不安定だったり、ちょっと軽度の発達障害等が見られるお子さんでございますが、そのような子どもたちに対して特別支援教育支援員をですね小学校に30名、中学校に5名配置いたしまして、学級、教科担任と連携しながら手厚い対応をしております。私どもしょっちゅう県の教育長会議というのに行きますが、要するに子どもたちの学校数に対する支援員ですね、支援員の数の率では仙北市がまずほぼトップレベルといいますか、かなり手厚く配置していると。それはやっぱり予算措置して、議会の皆様にも御理解賜ってしているということで、この支援員に対して、支援制度ですね、軽度発達障害等の子どもたちに対する支援制度としては、非常に仙北市は手厚くやらせていただいているという現状でございます。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 今、答弁いただきましたけれども、仙北市総合計画で学校教育の充実を施策としている部分に、今御答弁いただきました特別支援教育支援員、これ1人当たりの担当児童生徒数の最大数、ここには令和元年度6人と、そして令和7年度は4人とする計画であると書かれています。これは今お話した話と整合性はあるんだけれども、この計画どおりいくとすれば、それが充実という考えなのか、それとも今後、世の中的には増えているということなんで、その増えている部分に対する充足なのか、それとも両方を意味してこういう計画を立てているのかということについて伺います。 ○議長(黒沢龍己君) 教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) やはり特別支援学級のお子さんが、やっぱり少ないほうが先生は非常に目を配れますし、いいといいますか、いろんな教育効果を期待できるわけですので、できるだけ少なくするように頑張ってどうにかしているわけですが、まず目標としましてまず4名というふうに掲げているところでございますが、やっぱり学校によってはもうちょっと多くて、かなり7とかというふうになっているところもあります。ただ、平均値はまだ取ってはございませんけれども、やっぱりできるだけ1学級には特別支援のお子さんが少なくなるようには色々配置しているところでございます。 それから、普通学級にいる子どもさん、普通学級に在籍している軽度発達障害等の子どもさんに対しては、まずさっきも話しましたが、全県でもトップレベルの手厚い配置をしているという現状でございます。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 非常に手厚い環境になっているということで、良かったなというふうに思います。 次の質問に入ります。 日本の義務教育は履修主義が主流であると。コロナ禍において、これが問題点が表面化してきているというふうに言われております。カリキュラムを消化する目的とする履修主義は抜本的に見直す必要があると指摘されています。仙北市での実態と今後の取り組みについて伺います。 ○議長(黒沢龍己君) 教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 国の緊急事態宣言を受けた新型コロナウイルス感染拡大防止のための市内小・中学校の臨時休業期間は、令和2年3月2日から3月21日と4月22日から5月6日の2回となりました。 1回目は14日間の授業日の削減となりましたが、各学校とも年度末ということで、ほぼ未履修部分が無い状況であったことと、未履修部分についても新年度の時間割が確定する4月第3週の4月17日までには余裕をもって解消できるということでございました。 2回目には7日間の授業日数の削減となりました。市校長会と協議の結果、夏期休業の前半に4日間、後半に3日間の臨時登校日を設けることで児童生徒の負担を最小限に抑えながら学びを保障できるという結論に至り、実施しました。 なお、家庭の負担を軽減するために、臨時登校期間には給食を提供したというところでございます。 それで、今、議員がおっしゃりました履修主義ということで、要するに出席していればそれは勉強できた、習得できたということで次の学年に上げていると。日本の場合は、要するに履修主義だわけですよね、日本の義務教育は、今、議員がおっしゃった履修主義である。それに対して欧米のほうは、時間いくらやっても、まずある程度の点数を取らないと落第等のそういうふうな形になるわけで、日本の場合は全部この履修主義でございますので、まず何といいますか、やはり日本全体が履修主義でやっている以上、欧米のような習得主義といいますか、きちんと点数取らないと上に上がられないんだというふうな形にはやっぱり、我々の段階ではどうにもできないという現状であります。ただ、それについては、いろんな学者の皆様とか御意見などは伺っているという現状でございます。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) GIGAスクール構想とか、ICTが加速される中で、この問題点は解決される方向にいくんじゃないかという期待が非常にあるようなんですけれども、今おっしゃったとおりだからできないかもしれませんが、現実としては非常にそこで差がついてきているというのも実態なようなんで、その部分についての気持ちはどうなんでしょうか。履修主義からICTとGIGAスクール構想が先行していった場合、可能性としてどのような考えをお持ちか、お伺いしたいですが。 ○議長(黒沢龍己君) 教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) やっぱりこのリモート学習が浸透することによって、伝統的な日本の何ていいますか、要するに出席さえしていれば進級できるという、この習得主義がもしかすれば徐々に崩れつつといいますか、まだ制度としては残っておりますが、それが疑問視されてきているのではないかと。例えば会社なんかは、完全にもう履修主義ではないですよね。全然そうでなく、たとえ出社しなくても成果さえ上げれば上がっていけるというふうなことでありますので、段々そういうふうに日本も欧米化していくと言いましょうか、伝統的な履修主義が、もしかすればこの後、変えられていくのではないかというふうな気持ちは持っております。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 次の質問に入ります。 GIGAスクール構想は2019年12月に文部科学省から発表されたプロジェクトです。多様な子どもたちに最適化された創造性を育む教育を実現するという構想なようですが、2020年、去年の春ですけれども、コロナが拡大して、国は学校休校時においてICT活用により、子どもたちに学びを保証できる環境の実現を目指すとしています。仙北市のICT環境の整備状況はどのような形なのかということですけれども、1つ目に、2023年度まで児童生徒1人の端末機を整備するということですけれども、これについては教育行政報告で1,591台、実装しているということですので、これはまずクリアしてきたのかなというふうに思います。 2つ目の、学校現場へのICT技術者の配置支援ということですけれども、この部分についてですが、これも市の総合計画の教育の充実、情報学習支援員配置数1人から3人へ増と。令和7年度までの目標ということになっていますけれども、新聞では湯沢市では来年度、予算計上して実施の方向ということで出ておりましたけれども、この部分については仙北市ではどういう方向になっているのか伺います。 ○議長(黒沢龍己君) 教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) ICT技術者であるGIGAスクールサポーターでございますが、今年度10月から専門業者に業務を委託いたしまして、端末等のセッティング、学校ごとの運用マニュアル作成、それから教職員対象の研修会の開催など、各学校を巡回しながら支援していただいております。それで、来年度も5つ仕事がございまして、新しく赴任した教職員への運用方法の解説ですね。それから、2つ目が教職員同士の活用事例共有の支援、それから3番がヘルプデスクによるサポート、ヘルプデスクというのは分からないときにすぐに電話したりメールしたりファクスしたりするとすぐ答えてくれる、それをヘルプデスクというんですが、そのサポート、それから4つ目が定期的な学校訪問と支援、それから5つ目が、1人1台端末の使用状況の確認と学校からの要望調査等の支援を継続して受けると、こういうふうな仕事をする方を配置して、まず、タブレットですね、そちらのハード面はもうできておりますし、こちらのほうも準備段階、もう4月1日からというか現在も動いておりますけども、動けるような状況になっております。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 次の部分ですけれども、在宅オンライン学習に必要な通信環境の整備ということですけれども、これについても教育行政報告の中にありました。オンライン授業モデル校として、角館小学校では実証実験については、もう取り組んでいるという話を伺いました。非常に良かったという印象を持っているということでございます。 この部分については、今後、他の学校に対してどういうスケジュールで進めていくのかについて伺います。 ○議長(黒沢龍己君) 教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) この在宅のオンライン、特に何かが、学校休校になったり何かがあって学校に来られないという、そういうようなことを想定しての実験だったわけですが、人数が少ない学校は比較的やりやすいわけであります。やっぱりどうしても子どもたちの数が多いと、画面的のディスプレイもそうですし、非常にこのオンライン学習というのは難しいわけで、一番生徒数が多い、500人近くいる角館小学校でできれば、少ない学級では、学校では、まずおそらくできるわけです。理論的にも。ということで、一番多い角館小学校で、まずほぼ全子どもたちと、ルーターの貸し出しなんかを行いましたが、できたわけですので、他の小・中学校はやらなくても、もう設備さえそろえておいて先生方がその操作、一部子どもたちの中で操作が分からなくて駄目だったという子どもがおりましたので、そこの部分をしっかりと教えればできるというふうに私ども判断しております。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 次に移ります。 在宅でのパソコン等を用いた問題演習による学習・評価が可能なプラットホームの実現ということも国はうたっていますけれども、この部分について県教育委員会は、2021年度、情報通信技術ICTを活用して学力の向上につなげようと県内6つの小・中学校をモデル校に指定するというふうに新聞に載っていましたけれども、モデル校はデジタル教科書や電子黒板などを導入し、効果的な授業法の開発に取り組む予定と。モデル校は小・中学校3校で、県北、中央、県南に1校ずつする方針であると。今後、学校側から希望を募った上で指定すると。期間は3年ということが出ておりました。モデル校として小学校でオンライン授業のほう、なったわけですけれども、このプラットホーム実現という部分と県のほうの提案といいますか、内容について、仙北市はどのような受け止め方と、手を挙げるというようなことはあるのでしょうか。 ○議長(黒沢龍己君) 教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) もちろんこういう事業に対しましては、いろんなこういう事業あるんですが、私ども教育委員会が独自で決めるということはございません。必ず小学校の校長先生方、先生方の御意見等も伺いながら決めておりますので、いずれまだといいますか県のほうでは決定しておりませんが、手を挙げるか手を挙げないかというような実情も判断しながら進めていきたいと思っております。 いずれ、このICTに関しては、何ていいますか、もう我々避けて通れないものでありますので、必要であれば手を挙げて、選ばれるかどうかは別としてですね、ICTに積極的に取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 私たちが認識している以上に学校現場のICT化が進んでいるということで、私たちもついていくのがやっとかなというところであります。逐一勉強しながら、これについてはチェックしてまいりたいなというふうに思っています。 令和2年というのは、新型コロナの拡大ということで、この世代が5年後とか10年後になった場合、コロナ世代という風に呼ばれるのかなと、呼ばれるかもしれません。そのときにですね、批判的にコロナ世代などということが言われないように、コロナ世代の方々はICTに強いんだとか、そういうふうに言われるような教育行政になっていただきたいなというふうに望むところでございます。 次の質問に移ります。 教育行政方針の学校教育充実についての中で、「いじめ・不登校問題の未然防止と適切な対応等・・・資質向上に向けた研修を充実させます。」とあります。この中で、未然防止と適切な対応となっていますが、これは具体的にどういう取り組み、対策をいうのかについて伺います。 ○議長(黒沢龍己君) 教育長。
    ◎教育長(熊谷徹君) 具体的な対策について申し上げます。 まず、いじめ問題の未然防止のためには、各学校の全教育活動を通じた、いじめは絶対に許されない学校風土づくりが大切であると考えております。そのために、いじめ問題を直接的に扱ったり、生命の尊さや思いやりの心を育んだりすることを目指した道徳の時間の授業改善に向けた教職員研修を県教育委員会と連携して実施いたします。 また、昨今問題となっているネット上のいじめの深刻さに対する児童生徒や保護者の理解促進のために、外部講師を活用した情報モラル教室を全ての学校で開催したいと思います。 さらに、各学校と保護者がパートナーとなり、足並みをそろえていじめ撲滅に取り組むために、年度当初の学校いじめ防止基本方針の保護者への説明と学校ホームページでの公開を義務付けたいと思います。 また、児童会、生徒会によるいじめ防止のための自治的活動や各校のいじめ対策委員会が機能するように、学校訪問等を通して日常的に支援をしていきます。 次に、不登校の対応でありますが、不登校を生まない学校づくりのためには、1つ目に、児童生徒にとって学校に安全で安心な居場所があるということ、それから2つ目が学業不振や個に応じた指導に対応できる校内体制が構築されていること、3つ目に、学校を核とした保護者、地域住民との連携協働体制が構築されていることなどが柱となります。 教育委員会といたしましては、あらゆる機会を捉えて各学校の不登校を生まない学校づくりを支援してまいります。 なお、不登校及びその傾向を持つ児童生徒に対しては、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等の連携により、児童生徒本人や保護者、家族等の心理面や福祉面から支えるとともに、スペースイオ、それから桜教室等の適応指導教室と連携して、多様な教育機会の提供に努めたいと思います。 また、各学校とは不登校を問題行動でないと、そんなふうな捉え方はしないということ。それから、不登校の時間が休養や自分自身を見つめ直す等の積極的な意味を持つことがあるんだというふうな、そういうふうな広い捉え方、それから、学校に登校することだけを目標にはしないんだと。そういうふうな思いを共有いたしまして、児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを最終的な目標として対応してまいりたいと思っているところであります。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) この部分についても1年ほど前に質問したのかなという思いを今ちょっと思い出しましたけれども、次の質問等々にも、このいじめ、不登校問題、未然防止と絡む形になりますけれども、次に移りたいと思います。 児童虐待の通告人数が過去最多ということで、県警が認知した件数が昨年度330件、虐待が確認されたのが272件、児童相談所に相談した18歳未満の子どもは394人、その内訳が、就学前が146人、小学生が147人、中学生が66人、高校生が33人と。心理虐待が278人、身体的虐待85人、育児放棄、ネグレクトですけども28人、性的虐待が3人、子どもを虐待した疑いで検挙された件数は8件ということで、これは発表になっているから御存知の方も多いと思います。 仙北市の実情については、先の定例会で武藤議員が質問されて当局から詳細を伺ったところでございます。児童虐待という言葉で色々議論する中で、最近ですね、マルトリートメントについての話が時折出てきております。また、このマルトリートメントについては、テレビ番組で話題になっておりました。2017年10月ですけれども、「世界一受けたい授業」、これが第1弾でございました。2019年1月ですけれども、また「世界一受けたい授業」、これ第2弾、ここまでのテレビ報道でちょっと有名になったんですね、このマルトリートメントということが。だけれども、昨年ずっとコロナ、コロナで、この話題がちょっと埋没してしまったようなきらいがありましたが、最近になってまたこのマルトリートメントについて色々議論といいますか、議論はしていたんだけれども、私たちの目に止まるような形になってきました。このマルトリートメントについてですね、当局の見解を伺いたいなと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 答弁、門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 最初、門脇議員からマルトリートメントの御質問をいただいたときに、大変恐縮ですけども、私たちもそのマルトリートメントという現象がよく理解できませんでした。その後、答弁書を作成する過程で色々勉強させてもらいましたけれども、結果的に話をすると、親からの不適切な養育、つまり、虐待とは言えないかもしれないけれども、子側からすると避けたい関わりを親に強要されているというのがマルトリートメントの定義だというふうに言われています。例を挙げると、例えば親御さんがたばこを吸う、もしくはライターをここに置いておくということに対しても、見方としては、子どもにとっては避けたい行為ということでマルトリートメントというような事案になるというような報告もあるということでありました。 最近は、幼少期に通告相談があったケースが、就学後に再度通告されるといった長期にわたる児童虐待の継続が目立っている。未就学児の年代で起こった事案がその後の児童生徒、そして青年期にまで影響が及ぶという報告も見ることができました。ですから非常に重要な案件というふうに私たちは捉えました。 児童虐待防止には、社会全体で家庭を見守り育てる環境が必要でありますけども、不適切な養育については、なかなか改善に向かうことが困難で、早期発見や早期対応、関係機関による細やかで長期的な見守り体制の構築及び情報共有、連携強化、これらが必要だというふうに言われています。 前にも、先ほども議員が御指摘にあった武藤議員からの虐待の現状等について、また重複で恐縮ですけども、仙北市の児童虐待の相談、対応状況は、令和元年度は62件あって、相談内訳は、身体的虐待が19件、ネグレクトが30件、心理的虐待が13件、性的虐待が0件であります。今年度については、1月31日現在、身体的虐待が12件、ネグレクトが30件、心理的虐待が8件、性的虐待が1件の51件であります。重複事案が大変多いというのが仙北市の特徴ではないかと、要するに、同じ対象の方々の繰り返し行為があるということが特徴ではないかと私は分析をしています。 仙北市は、仙北市要保護児童対策地域協議会を設置して、関係機関との連携や児童虐待の周知徹底、支援の検討など、児童虐待における対策を講じております。実態調査については、保育園、認定こども園、小・中学校、市保健課、警察などの関係機関から通告、また、相談を受けることが多くて、訪問して児童の安否確認を行っておりますけども、ケースの状況によっては専門的な対応が必要となるということがあって、秋田県南児童相談所へ送致、通告をしていると。前回の武藤議員への回答、答弁のとおりであります。これにプラスして令和3年度から、来年度からですけども、仙北市こども家庭総合支援拠点を新たに設置をします。子どもの家庭支援、要保護児童並びに特定妊婦などへの支援、関係機関との連携調整などを行って、さらなる相談体制の充実や児童虐待防止の強化に努めなければいけないと考えております。議員が先ほど、本来であればコロナの状況が仮に無いとすれば、このマルトリートメントの現象が非常に、さらに社会では問題となるというような御指摘がありましたけれども、このコロナの状況があって家庭内での巣ごもりの状況があって、さらに親と子の関係する時間が増えたというような状況の中で新たな事案が発生しないか、市の見解としては心配をしたというような状況であります。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) このマルトリートメント、先ほどの質問のいじめ、不登校等々にも影響することが最近の研究から関連性が出てきているというふうにいわれております。今、市長のほうから話がありましたとおり、マルトリートメントそのものは虐待の部分に大きく入ってくるんですけれども、その中に過干渉とかスマホの見せすぎ、それからお風呂上がりに裸でうろうろする、これお父さん方、よくやる行為じゃないのかなと。あとは兄弟や友だちと自分の子どもを比較するとか、あるいは感情に任せた暴言、それから最近増えている代理ミュンヒハウゼン症候群とか、一人で留守番するのが多い、ごくごく普通の家庭で日常的に起こっていることが、それがその子どもにとってよろしくない養育とすれば、全てがマルトリートメント。これ、虐待という表現でも通用するのかなという、最近、厳しい捉え方をしているようです。これ専門家の話なんで、それが一般的にどうかというのはまだ分からないですけれども。そして、このマルトリートメントは1980年代、アメリカから広まった言葉なんですけれども、その頃からちょうどこのことについての研究が幅広く行われてきて、近年になってその研究の成果が発表されてきております。その中でも興味深いのが2つほどあるんですね。1つは、マルトリートメントを受けている子どもの脳を変形させることが分かってきたということなんです。MRI画像の調査研究から報告されているんですけれども、子どもの脳の発達というのは1歳前後から急激に発達してきて、このマルトリートメントを受けやすい感受性の強い時期というのが就学前後、6歳から8歳ぐらいがものすごく影響を受けやすいと。それを引きずるのが、先ほど市長もお話されたとおり小学校高学年まで引きずり、その影響を受けるということなようなんです。困ったことに、もしこの就学前に家庭で、あるいはその地域でマルトリートメントを受けていた子どもさんが、脳が変形するという現象がもし起きていたとすれば、それは就学後に顕著にその影響があらわれてくる。鬱病の傾向が高まり、気分障害、それから非行を繰り返す素行障害などです。これはそのままいじめられる側になる可能性もあれば、逆に加害者、いじめる側にもなるということなんですね。そして、それが不登校の原因になったり、いじめの側になったりするとか、そういうことでよろしくない形にどんどん進んでいってしまうと。未然防止、不登校とかいじめは未然防止という部分で、先ほど教育長のほうから色々お話いただきましたが、就学前の家庭環境を、養育する方々と一緒に色々議論したり連携をしたりする機会が今後あるとすれば、このマルトリートメントを抑えることができれば、それはそのまま小学校の子どもさんがいじめられたり、いじめの側になったり、あるいは集団になじめなかったりとか、あるいは学校に行かないとか様々な、鬱になるとかならないとか、そういう部分において非常に興味深い内容だというふうに認識しております。この部分について市長、どうなんでしょう、これからこの部分について市としては教育分野において、どういった気持ちを持っているのか、今やり取りした中でですね今後これをぜひやっていきたいとか、何か思いがあったらひとつ伺いたいんですけど。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 議員が今御主張されているマルトリートメントというその定義が、まだまだ社会に、もしくは仙北市の皆様方にお伝えするに、カタカナという言葉もあるかもしれませんけども、定義がなかなか難しい。しかし、その言葉でなくても、以前から幼年期の性格形成が青年期まで大きく影響しているというのは、これは幼児教育、それから子育ての間では一般的な話であります。問題は、その年代でできる限り良好な家庭をしっかりと提供していくという大人の責任、社会の責任、この循環があって初めて、今、議員がお話したマルトリートメントが改善できて、改善できた子どもさんたちがまた親になっていくときには、またこれが循環していくと。負のスパイラルから正のスパイラルに変えていくということが、絶対にこれは必要だというふうな判断を、これは誰もがすると思います。三つ子の魂百といいますけども、自分で環境を改善できない子どもたちにとって、その責任、環境を改善できるのは親しかありません。社会しかありません。そういう子どもたちの良好な環境をつくっていくことに行政は一生懸命にこれは取り組まなければいけないというふうな思いを今、議員とのやり取りで感じております。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) これにつきましては、不登校、いじめ等々に関係することでございます。それと教育委員会としましても、非常に注意深く見守る部分、それから直ちにどうこうということはちょっと私分かりませんけれども、非常に大切な部分であるなというふうに認識しております。教育長の今の私、市長とのやり取りの中で、教育委員会としては、今後、小学校とかですね、の部分において、この部分、コロナ禍が落ち着いてくれば私もっともっと今の学校現場ではいじめだとか、それに近い、あるいは家庭においてのこのマルトリートメントというのは多いんだろうというふうに認識しています。先ほどの未然に防ぐという部分のことも大事なんだけれども、もう一つこの部分をですね検討していただいて、役に立てていただけないものかと。それがもし、これが今このようなマルトリートメントが浮き彫りになってきたんだけれども、これは今始まったばかりじゃなく、ずっと過去から実際にあった、実際あってるわけです。ということは、表面化しているのは少なくて、本当はこれから何かのきっかけで、ICTがどんどん進んだ中で置き去りにされる部分があったとすれば、もっともっと私たちの目に分かるくらい大きなことになってくるのかなと。ですので、この中で教員や職員の方々が忙しさにかまけてですね、子どもたちに目がいかない、それによっていじめを見逃してしまったとか、そういうことが今後出てくるとすれば、これはよろしくないわけですよね。その辺についての心意気といいますか、意気込みといいますか、改善策等々含めて、ちょっと見解を伺いたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 今、私、議員と市長の討論を拝聴いたしまして、やっぱり一番感じたのは、やっぱり就学前教育の大切さというのは本当に痛感いたしました。私どもは、どちらかというと、その現象面というんですか、やっぱり不登校を生まないためには子どもたちの学級どうしようとか、交友関係どうしようとか、それからいじめでどういうふうに注意していこうとか、そういうふうなアプローチの仕方あるんですけども、やっぱり今、議員おっしゃったように、脳科学とか発達心理学とかそういうふうなものによってですね、このようなマルトリートメントというふうな新しい、実は恥ずかしながら私も初めてこの用語をお聞きしたものでありますけれども、非常に重要な何といいますか子どもたちのこれからの対応に対する非常に重要な要素であるというふうに考えたところであります。 やはり私たち、現象面を捉えて子どもたちに対応していくということだけでなく、やっぱり就学前のどういう家庭環境の中でどういうふうになってきたかというふうなところをですね、やっぱりなかなか個人情報ですので、必ずしもスムーズにはいかないかもしれませんが、そういう話し合いの機会、連携の機会を、その担当者でですね、例えば子育て支援課であったり養護の先生方であったりと、いろんな連携を取りながら、いろんな情報を得てですね、やっぱりそれに対してしっかりと私どもも対応していくと。まずうちのほうでは教育研究所ありますので、そこに2人ですが、不登校とかそういうふうなちょっと心理学のほうも勉強してきた人もおります。そういうふうな方々を中心にですね、やっぱり幼保と連携して、子育て支援課と連携しながら、そういうふうなネグレクトであったり虐待であったり、いろんなことをしっかりと心理学的にも勉強しながら対応していきたいなと思ったところでございます。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 以上で質問を終わります。 ○議長(黒沢龍己君) 以上で1番、門脇晃幸君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(黒沢龍己君) これで、本日の日程は全部終了しました。 本日の会議を閉じ、散会いたします。                              (午後3時15分)...