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12月08日-03号

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  1. 仙北市議会 2020-12-08
    12月08日-03号


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    令和 2年 12月 定例会          令和2年第7回仙北市議会定例会会議録議事日程(第3号)               令和2年12月8日(火曜日)午前10時00分開議第1 一般質問---------------------------------------出席議員(17名)      1番 門脇晃幸君       2番 武藤義彦君      3番 高橋輝彦君       4番 小木田 隆君      5番 高橋 豪君       6番 熊谷一夫君      7番 平岡裕子君       8番 田口寿宜君      9番 阿部則比古君     10番     11番 荒木田俊一君     12番 小林幸悦君     13番 伊藤邦彦君      14番 真崎寿浩君     15番 八柳良太郎君     16番 高久昭二君     17番 稲田 修君      18番 黒沢龍己君---------------------------------------欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名  市長        門脇光浩君     副市長       倉橋典夫君  教育長       熊谷 徹君     代表監査委員    高橋祐策君                      地方創生・  総務部長      大山肇浩君               小田野直光君                      総合戦略統括監  市民福祉部長兼            竹下義博君     農林商工部長    八柳 司君  福祉事務所長  建設部長      草なぎ雅人君    会計管理者     戸澤 浩君                      医療局長兼  教育部長      佐藤義一君               菅原貞男君                      医療連携政策監  総務部次長兼            大山隆誠君     危機管理監     高橋宏和君  企画政策課長  田沢湖市民センター所長         角館市民センター所長            伊藤 聡君               茂木博巳君  西木市民センター所長          総務部総務課長   藤村幸子君            山田且也君                      観光文化スポーツ部次長  総務部財政課長   草なぎ郁太郎君             冨木弘一君                      兼文化創造課長---------------------------------------事務局職員出席者  議会事務局長    三浦清人君     議会事務局次長   高階栄子君  書記        堀川貴吉君     書記        高橋繁幸君--------------------------------------- △開議の宣告 ○議長(黒沢龍己君) ただいまの出席議員は17名で、会議の定足数に達していますので、これから本日の会議を開きます。 本定例会において出席を求めた者のうち、細川観光文化スポーツ部長は本日欠席です。 さらに出席を求めた者は、冨木観光文化スポーツ部次長文化創造課長です。 本定例会において出席を求めた者のうち、草なぎ建設部長戸澤会計管理者菅原医療局長高橋危機管理監伊藤田沢湖市民センター所長茂木角館市民センター所長山田西木市民センター所長冨木観光文化スポーツ部次長文化創造課長は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、別室で待機していますので御了承お願いします。 広報及び報道の関係者の撮影を許可します。 本日の議事日程は、タブレットに掲載のとおりです。                             (午前10時00分)--------------------------------------- △一般質問 ○議長(黒沢龍己君) 日程第1、一般質問を行います。--------------------------------------- △高久昭二君 ○議長(黒沢龍己君) 通告により発言を許します。16番、高久昭二君。 ◆16番(高久昭二君) おはようございます。 それでは、2日目の一般質問のトップバッターでやらせていただきますので、非常に簡潔な簡単な質問ですので、どうか皆さんも非常に簡単な答弁で結構ですので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。 質問のタイトルは、新型コロナウイルス感染拡大の中で、仙北市地域経済と市民生活を守り、より仙北市を目指して質問をさせていただきます。 質問は大きく3点でございます。一問一答方式で行いますので、限られた時間でございますので、どうか簡潔な答弁、あまりたくさん答弁しなくてもいいですから、結論だけひとつ答弁をお願いしたいと思います。 それでは、最初の質問でございます。 仙北市の貴重な文化財遺跡保存及び発掘調査の推進と今後さらに文化財観光に結び付ける取り組みについてお尋ねしたいと思います。 1番目は、仙北市は伝建群、武家屋敷群をはじめ、西木町の戸澤城址、さらには田沢湖草なぎ家など、国・県文化財指定も含めた貴重な文化財を多数管理してございます。このたび、新角館庁舎開庁により、観光文化スポーツ部が新設されました。しかし、この中で田沢湖神代の黒倉遺跡等は、ここ数年、仙北市ではほとんど手つかずの状態でございます。かつて昭和の初期の時代に当時の県立角館高校の教師でございまして、また、県の文化財保護審議委員も務めた現在の鹿角市大湯ストーンサークルを調査され、さらには武藤鉄城先生によって、また、今回の黒倉遺跡も同時に地元の御協力をいただきながら調査して発掘を進めてまいったことも皆さん方、お分かりのとおりと思います。その中には黒倉遺跡にもストーンサークル、環状列石が存在するということを大湯のストーンサークルとともにあるということが、新田沢湖町史にも記載されてございます。 近年、同地区に居住なさっている方から、農耕作業中に貴重な埋蔵物、遺跡や遺物、また、女性の装飾品、石器や矢じり、斧、石斧のいろんなものが出てまいってございます。さらには環状列石ストーンサークルもあるということで私は見に行きまして、確かに存在してございました。いろんなものにとりあえず寄せてございましたけれども、これらは全て仙北市の埋蔵文化財に関わる文化財課のほうには伝えてございますし、秋田県の教育委員会出張所南事務所のほうにもお話をしてまいってございます。がしかし、現在に至るまでほとんど市の動きが見られませんけども、それはどういうことなのでしょうか。また、人が足りないし、また、それまでやっている手間暇もないとおっしゃるんであれば、それは非常に残念なことでございます。まず、これらにつきましては、仙北市教育委員会最高責任者である熊谷教育長からの御答弁をよろしくお願いします。 以上です。 ○議長(黒沢龍己君) 答弁を求めます。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) おはようございます。高久昭二議員の一般質問にお答えをいたします。 1点目の仙北市の貴重な文化財遺跡保存、それと発掘調査の推進等に関してであります。 今、私が答弁させていただいて、後に教育長の答弁ということになろうかと思いますけども、現在、組織再編で文化財の担当部署が観光文化スポーツ部の所管となっておりまして、私が最高責任者ということになります。しかし、経験不足でありますので教育長にも補足をいただきたいと思いますし、また、議長に御相談を申し上げまして、文化財、これまで携わってこられた冨木次長も控えておりますので、冨木からもお話をさせていただく機会があればありがたいと思っております。 私からは現状をお話させていただきたいと思います。 このような形で組織再編ができて、これまで御要望になかなかお応えできていなかった学芸員、専門職員も新たに配置をさせていただくことができました。まだまだ十分とはいえないかもしれませんけども、市民の皆様からのお問い合わせ、議員の皆様からの情報など、スピード感をもって対応する最低限の体制は整えられたと思っております。どうかよろしくお願い申し上げたいと思います。 しかし、今、議員からお話いただいた黒倉のストーンサークルについて、大変申し訳ありません。私その情報を知り得ておりませんでした。私の中でも市内にはストーンサークル幾つかあるという話をお聞きしたことがあります。私の思いとしては、袖野ストーンサークルは大湯のストーンサークルよりも前に作られているのではないかというような御指摘も先輩議員からいただいたこともあります。 このような埋蔵文化財に対する対応ということでありますけども、現状保存、これは言い換えると、手をつけずにそのままの状況で残しておくこと、破壊から守ることが原則というふうにいわれております。ただし、開発行為で遺跡が破壊される恐れがあったり、現状のまま保存ができない場合等には、やむを得ず緊急発掘調査を行って記録を残すという手順となるという話を聞いております。その経費は開発事業者の負担が原則であります。それに対して学術上貴重な研究対象となり得るような遺跡の発掘調査、近いところで例を申し上げますと、秋田城であったり、払田柵跡であったりということがありますけども、これらは学術調査であります。 仙北市内には周知の遺跡が206カ所あるというふうに言われております。さらに、周知されていない、まだ発見されていない遺跡というものもあるのではないかということも言われております。そういった中で、これまで仙北市内では、圃場整備事業であったり、道路造成事業等の開発行為に伴う緊急発掘調査開発事業者の負担で、主に秋田県埋蔵文化財センターによって行われ、報告書も出されております。また、黒倉遺跡、潟前遺跡の出土品の一部は、JR田沢湖駅の2階に展示をされて、市民をはじめとする一般の皆様にも資料提供させていただいているという現状にあります。 今お話いただいたストーンサークル、黒倉のストーンサークル、大変重要だと思います。私の知る範囲では、別のストーンサークル、先ほど話をした袖野ストーンサークルの話は、その石がもう既にそのような形に置かれているという状況が崩れているというふうに言われておりまして、近くの民家の方々が自分の家の土台に昔から持っていったというような話もあるというようなお話を聞いております。そういうふうな形でその状況が変わってしまうということは大変残念でありますので、その保存に対する対応をしなければいけないというふうに思っております。 これまでの対応については教育長のほうから御答弁させていただきたいと思っております。 以上であります。 ○議長(黒沢龍己君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 高久議員の御質問にお答え申し上げます。 黒倉遺跡につきましては、私も議員と同様、大変貴重なもの、あの地域は北の円筒式遺跡と南の扇出土遺跡、ちょうど境目に存在する非常に意義のあるといいましょうか、価値のある遺跡であり、ストーンサークル、環状列石のようにも見られるということでお話伺っております。それから、私も行って色々見聞させていただいておりますが、これまで本当に残念ながら人的な面でなかなか手が回らなかったり、いろんなような状況でなかなかそこまでしっかりと発掘なりそれなりができなかった。途中でやってもおるんですが、きちんとした形ではできなかったというのが実情でございました。今度、所管替えで市長部局に移られるわけですが、そちらのほうで、私どもも教育委員会ももちろん学校関係、教育関係として関係もありますので、一緒に力を合わせながら、何らかの形で県のお力、御指導もいただきながらしっかりと発掘並びに保存に関わっていかなければと思っているところでございます。 ○議長(黒沢龍己君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) 先ほど熊谷教育長のほうから、なかなか手が回らなかったと仰って、途中までやったと言いましたけども、なかなか手が回らないといいましてもですね、文化財課が角館庁舎の2階にあるわけですよね。冨木課長には私何回かお会いして、口頭ですけどもしゃべったこともあるんですよ。がしかし、どなたもですよ、その農耕をやっている方で集めた方に見に行ったという方は、私は本人も誰も来ないし来てないというふうにおっしゃるんだから、嘘はついていないと思うんですが、角館から片道で約20分で車であれば来るわけですよね。いくら仕事が、スケジュールが忙しくて、業務に抹殺されておるかもしれませんけども、なぜどなたもやはりそういう方にお会いしてですよ、確認を取ると。確認というのは電話でなくて、行って現物を見せていただくということが確認だと思います。ですから、そういうふうなことをやることが私は職員のやっぱり責務だと思いますので、そういう点が私は非常に欠けているんじゃないかなと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。 それとあわせて、途中までやったと言いますが、いつ具体的にやったんでしょうか、その点を答弁していただきたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 先ほどもお話させていただきました観光文化スポーツ部の所管でありますので、私の責任ということになります。これまでの経緯は教育長からも先ほどお話があったというふうなことでありますけれども、この後は観光文化スポーツ部ができて良かったと市民の皆様にも言っていただけるように、勝負どころが始まるという話をしておりますので、まずその情報をいただいた方にお会いをし、そのストーンサークルの形状等について現地を確認し、この後、できることに対して一生懸命取り組むという形で担当職員、専門職員、学芸員もいます。やっとこういうふうな状況で整うことができましたので、スピード感を持って対応させていただきたいと思います。よろしく御指導お願い申し上げます。 ○議長(黒沢龍己君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 発掘の件でありますが、太陽光パネルの設置にあたりまして、うちの職員のほうが県の指導のもとに発掘等を行っております。ただ、その時点、その場ではなかなかいろんなものが出てこなかったということで、あのような形でパネルの設置のほうに進んだというふうになっております。 まずいずれ、大変貴重なものであるということは、大変私たちも分かっているわけで、今、市長がおっしゃいましたように、今後しっかりと取り組んでまいりたいと思っているところであります。 ○議長(黒沢龍己君) 16番、ちょっと正面さ立って、テレビこっちさ向かってるから、真ん中さ。 ◆16番(高久昭二君) 分かりました。分がったす、分がったす、言わんとすること、議長、分かりました。 あのですね、ただいま熊谷教育長のほうから太陽光パネルのお話出ましたので、次の質問も兼ねて質問させていただきたいわけでございます。 太陽光発電事業を目指した田沢湖建設業者に対し、門脇市長は全面的に協力され、経済通産省の関わるおひさま財団、そして北都銀行から融資を斡旋し、それに係る利子補給も市が公費を投入して現在稼働に至ってございます。しかしながら、太陽光パネルの寿命は約20年といわれてございます。同建設用地は、かつて地元建設業者が玉川敷の河川敷の付近で土砂採取をし、それは全て遺跡は撹乱されて破壊されてございます。そうした中でですよ、先ほど熊谷教育長がおっしゃいましたそういうふうな調査をしたと言いますけれども、県の文化財課の職員に来ていただいてですね試掘、調査は確かにしました。でもやっぱり出てこなかったんですよ。下にないものは出てこないわけです、誰が考えても。ですから、そういうふうなことしか実際はしておらないのではないかなと思うんです。この時点からですね門脇市長は、ほとんど黒倉遺跡には関心を示していないんじゃないかということが地元の有識者の方々の一致した意見でございました。先ほど答弁の中でも触れておりましたとおり、環状列石はちょっと初耳だという最初答弁に答えてございますので、それくらいですねあまり関心がないのではないかなと思いますので、その2つの点についてお答え願いたいと思います。
    ○議長(黒沢龍己君) 答弁、門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 関心がないというか、知識がなかったというふうに言い換えたほうが正確かもしれません。関心なかったわけでなくて、先ほど議員がお話になった武藤鉄城先生の書籍なども読ませていただいたこともありますし、先ほどお話させていただいたように、別の遺跡については私も何度か足を運んだことがありますので、関心がないということではありませんでした。黒倉遺跡に環状列石があると、ストーンサークルがあるということは、本当に私は知識として持ち得ていませんでした。誠に申し訳ありません。 ○議長(黒沢龍己君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) お答え申し上げますが、今、市長もおっしゃいましたように、何といいますか大変貴重だということは、もう武藤鉄城先生時代から、まず黒倉のABCDEFと遺跡があるんですが、分かっているんですが、この太陽光パネルにあたってのその発掘した時点では、やはり出なかったと。それでまず、何といいますか県の指導もありまして、こういうふうな形になったわけでありまして、貴重な本当にものであるということは私たちも認識しているつもりでございます。今後、皆で力を合わせて、何とか素晴らしい遺跡をですね発掘して、市民の皆様にお知らせを申し上げるというふうな形にいくようにいきたいと思いますので、どうか御理解いただきたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) 再度熊谷教育長にお尋ねしますけども、私、冨木文化財課長にですね2階に上がっていって、教育委員会の2階にあるから、角館庁舎の、何回か、または外で会ったときもお話したんですよ。だけども、どなたもやっぱり訪ねてこなかったと。そのいろんな収集している方にですね、黒倉の、名前言いませんけども、記録に残るから。そういうふうに憤慨しておりましたので、確かに日常業務に抹殺されて、伝建群を守ることが精いっぱいで、それどころでないと言われればそれまでですけども、やっぱりですね100分の1ぐらいの時間を割いて、1回見に行くことぐらいはね私は可能だったんではないかなと思うんですが、その点は上司である教育長は職員のほうから報告をいただいておるもんでしょうか。 ○議長(黒沢龍己君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) おっしゃるとおりで、私の怠慢であったと思っております。どうしても文化財課のテリトリーというのは非常に広い地域を担当しているものですから、なかなか手が回らなかったというのが実情ではなかったかと思っております。今後、所管が市のほうに変わりますので、もっと広い範囲でいろんな形で人的なものも含めて見ていけるものと思いますので、私どもも協力させていただきながら、本当に議員が今おっしゃられましたことを胸に刻んでしっかりと対応してまいりたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 教育委員会には本当に御難儀をかけたと思います。必要な人員の配置ができなかったことなど、それで日常業務に忙殺してしまったという環境を私たちは改善できていなかったということで、市長としては大変申し訳ないと思っております。 今回の組織再編で文化財は本当に広い範囲がありまして、その文化財保護に携わったり、新たな文化創造したりするというようなセクションも立ち上げたわけでありますので、これまでできなかったことに対して職員も大変前向きに取り組みたいと思う気持ちも今しっかりと確認できておりますので、この後の対応についてどうか御期待いただきたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(黒沢龍己君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) それで最後でございますけども、門脇市長がただいまそういうふうに答弁なさいましたので私信用しますけども、来年のですね年明けには、令和3年度の当初予算なり、いろんなその予算なりの策定をする時期でございまして、今から恐らく各部課のほうでも机上では検討なさっておるんでしょうから、そうすれば観光文化スポーツ部になるからには、そういうふうな遺跡調査を、まず調査費用ですね、試験掘りなり調査費用を始めてみるというふうなお考えはあるもんでしょうか。 それからあわせてですね、今後そういうふうなことを進めていく中で黒倉地内の中にですね、こじんまりとした、大々的なミュージアムとかそういうのを造るんじゃなくて、こじんまりとした少額の予算でそういうふうな出土品なり、また、収集家があの地域にたくさんございますので、そういう方々からの御協力をいただいて、黒倉遺跡の文化センター的なものの構想を検討なさるお考えはないもんでしょうか。その点だけを答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) まさに今、議員がお話をしたように、来年度当初予算の編成作業に着手しております。来年度当初予算の形を、今ここでお話申し上げるのはなかなか作業の密度によって御紹介しにくいところがあるんですけれども、いずれにしても、これまでの予算とは違うものにならなければいけないというふうに思っていて、それはどういうことかというと… ◆16番(高久昭二君) (聞き取り不能) ◎市長(門脇光浩君) はい。コロナ対策がやっぱり基本になければいけない当初予算となるというふうに思っております。そういう観点からすると、この後どのような形で仙北市の観光文化スポーツを前進させていくのかということに関しては、これまでではない形のものを提案していかなければいけないということは、これは明白であります。その中に今、議員がお話になった、小さくともという話もありましたけども、遺跡をしっかりと保存、伝承し、後世に伝えていくというようなアクションは、これは重要な取り組みになるというふうに思います。 ○議長(黒沢龍己君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) それでは、時間の関係上、次の2つ目の質問に移らせていただきます。 これまでの仙北市における企業誘致の在り方を再検討され、問題や諸課題を明らかにして、今後の市の方策を具体化する事案についてお尋ねしたいと思います。 質問の1点目、田沢湖生保内黒沢工業団地レタス生産工場(起業)進出についてお伺いします。 仙北市は、県内陸部に位置し、高速道路やバイパスのインターからも岩手、盛岡インター、そして大仙の協和インターから距離的に離れており、企業誘致も他市町村に比べやや不利な条件下にあると思います。そのため、黒沢工業団地にかつてインスタント食品等の調味料を製造される司食品工業が誘致の際には、仙北市も多額の公費を投下しましたけれども、結果的には不調に終わってしまいました。またそれも、今現時点では回収できずにおります。 そこで質問をします。1つは、水耕栽培によるレタス生産販売を目指す株式会社ハレタス田沢湖が設立され、仙北市も物心両面、全面的な支援を始めました。そのため、国・県に働きかけ、農林水産省から10億円、仙北市から1億円補助を交付決定してございます。しかしその後、同工場を建設する用地を整地するための業者が作業をしたところ、多数の昔のかつての暗渠が出土してございまして、その撤去費用が新たに生じてきました。さらには、今後、水道の工事も今現在行われてございます。また、今後予定される工場内の道路工事、これらもあわせますと総額幾らぐらい市のほうで税金を投下しなければならないか、まずお答え願います。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 短くお話したいんですけども、その前段で議員がお話をいただいたところに到達するまで、少し説明させていただきたいと思います。 ハレタス田沢湖が田沢湖黒沢工業団地に水耕栽培による植物工場、これをフランチャイズ方式で建設、運営する事業についてということでありますが、総事業費は現在のところ25億7,400万円、国庫補助金が10億円、市補助金が1億円の事業計画が令和2年5月21日付で計画承認をいただき、同日付で補助金申請をし、令和2年6月4日付で補助金交付決定を受けているというその流れがあります。 それで議員が先ほどお話をしたどれくらいの工費がまたかかっていくのかという話でありますけれども、市が応援をさせていただいた1億円、これは議会の皆様方からも御同意いただいております。さらにいうと、工業団地として必要だったと考えていた中生保内配水管の新設工事、これは12月第2週には配水管布設を終える見込みというふうに聞いております。それから、事業主体のほうから工場団地内の暗渠についての迂回要望、事業要望をいただいておりますけども、それについては暗渠撤去、付設工事を完了しておりまして、400万円程度だったというふうに認識をしております。 水道の事業については、工業団地の一部造成ということに鑑みて、水道で4,000万円ということであります。 以上です。 ○議長(黒沢龍己君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) そうすれば、少なくとも1億5,000万円ほどですね、は、かかっているんじゃないかなと思うんですが、確認したいんですが、それでよろしいでしょうか。 それであわせて聞きます。また同じ答弁を繰り返されると困りますから。 株式会社ハレタス田沢湖は、来年4月にレタス生産販売を目指しましたが、このたび新型コロナウイルス感染拡大のため、水耕栽培で使用するマットの入荷が困難となり、操業開始が大幅にずれ込むということが今回の定例会の初日に門脇市長の市政報告で述べられてございます。このマットはですよ、設備資材は、具体的にどこのメーカーのものを使い、どこで生産されてこちらに搬入なさる予定であったのか、その点について、新型コロナウイルスとの因果関係があるとすれば、こういうふうな因果関係があるからできにくくなったと、そういうことも含めて答弁をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) まず1点目の金額については、自分の認識では1億4,500万円程度というふうに認識をしています。 それから、現状のプラントに対してでありますけども、これは植物工場の中核となるプラントであります。バイテックベジタブルファクトリーが担当しておりますけれども、プラントの要となる栽培ベッド、これは先ほど議員がお話のとおりでありますが、この施工については中国のPVC、塩化ビニール形成メーカーに施工まで一貫して発注することという計画でありましたけれども、新型コロナウイルス感染症の影響、先ほどこれは御指摘のとおりであります。感染症の影響があって、この栽培ベッドの製造元の中国企業側の対応、また、施工技術者の来日等が困難な状況が続いたということであります ○議長(黒沢龍己君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) 1億4,500万円というふうな巨額の予算ですね、昨日の一般質問の答弁でも全面的な見直しをしないといけないというのを盛んに市長は強調されましたけども、ここについては結果的に大盤振る舞いだというふうに私は見ざるを得ないんですが、その点はいかがなもんでしょうか。 それとあわせてですね、バイテックベジタブルファクトリーが、いつですよ中国のその製品を納入したいというふうに決定しておったんでしょうか。国内では、そのマットだとか中核となるですね、水耕栽培の中核となるものがメーカーというのは、つまりゼロだと、全く存在していないということなんでしょうか。その点もあわせて答弁をお願いします。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) いつそのような形で中国産の形成メーカーへの依頼があったかというのは、これはハレタス田沢湖さんもそうですし、それから金融機関の皆様、県、国の皆様、私もそうですけども、時期については承知しておりません。その時期がどうだという話も含めて、今、先週も実は工場の開発担当者が来ていて、新型コロナウイルスの関係でまたいろんな見直しが必要になるという話もしていただいております。そのような中で精査をお願いしておりますので、今度、次に来たときに、その中国メーカーに対してどのようなアプローチをしていたのかということは、私のほうから聞いてみたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) ただいま門脇市長、答弁で触れてございませんので、再質問しますけども、国内ではですよ、こういうふうなマットなり水耕栽培に関わる機材を調達できる会社は、全く皆無であると。いくら優秀なノーベル賞をいただくような方がたくさん続出している日本でも、それはできないんだと。そのために中国から優秀なそういうふうな技術者も含めて、そっちから用立てるということになったということなんでしょうか。それで、いつそういうふうに会社が決めたかというのは分からないとおっしゃいましたけども、それ調べてですね、今日の本会議終わるまでの間に答弁していただけませんか。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) フランチャイズの先の企業でありますので、その企業の内部の情報ということになるかもしれませんけども、議員も私もそれは知りたいという思いがありますので、お聞きしてみたいと思います。 それから、そのときに一緒に、それは中国製品、中国製品大変優秀ですので、しかも単価が安いっていう話もあると思いますけども、それを日本国内のメーカーで代替できないのかというような話についてもお聞きしてみたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) それでは、次の質問に移らせていただきます。 同新設工場は、国から10億円、仙北市から1億円、さらにまた先ほど市長も答弁なさいました4,500万円ほどの補助がいただき、そうした中で、本来であれば来年3月から操業したいという話でございましたけども、先ほど市長が何回も繰り返すとおり、新型コロナでちょっと工場の建設が立ち行かなくなったというふうなことで、これはさらに令和3年度以降に延びるという市長の市政報告でも触れてございますけども、そうなればですよ、市の1億円、もちろんまだ渡してはいないと思いますよ、会社には、間違っても。これは明許繰越しなければならないのではないかなと思うんですが、その点いかがでしょうか。 あわせてですね、国の10億円もですよ、県や農林水産省の東北農政局とも協議なさるんでしょうけども、これはどのようになるんでしょうか。国でも分かったと、是非やってもらいたいから来年度まで延ばすと、国でいえば明許繰越という言葉を使うか、どういう用語か私分かりませんけども、その点はどのようになるのかという見通しをお知らせ願いたいと思います。 あわせてですね、総額が23億円中12億円は恐らく自己資金か、または金融機関から調達なさる、かなりの額が恐らく金融機関秋田銀行から調達なさるんでないかなと私想像するんですが、秋田銀行から幾ら融資を受けることになっておるもんでしょうか、お知らせ願います。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) まさにそこが今私どもが注力している部分でありまして、先ほどもお話をしましたけども、担当者が来られて、新型コロナウイルスの感染拡大によって業界全体の現状の変化があったり、市場動向、将来予測の変化があるというふうに話をいただいております。どれだけの変化となるのか、コロナ禍にあって、いずれ重要な見直しになるのかということも想定して改めて精査をお願いしているという現状です。 この作業と同時進行で、県を通じて国と繰越承認について協議を現在も行っております。事業計画の変更の内容が大きいと、そのままその計画を繰り越ししていいのかどうかという議論にきっとなると思います。ですので、その見きわめが必要だということで、今その精査作業をしているという現状にあります。 それから、先ほど議員が23億円というその事業費だと言いましたけども、25億7,400万円で、基本的には国庫、それから県、市の応援以外は地元、ハレタス田沢湖さんの自己資金、そして借入金となると思いますけども、この自己資金がどれくらいで、その残の借り入れがどれくらいという話は、私の情報ではありません。 以上です。 ○議長(黒沢龍己君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) 今回の交付、つまり補助金の交付決定をなさったときにですよ、この交付基準に基づいて市のですね要綱に基づいてやっていただくということの前書きがあって、なお、仙北市の監査委員のですね監査を場合によっては求めた場合はそれに応じなければならないという一項があるんですよ。私、書いたの持ってるんですけども、それくらいやっぱり厳しくやるわけですから、そういうふうな分からない、分からないでですね、市長が分からないと職員誰も分からないと思いますよ。ましてや俺みたいな議員は机に座っている人間ではありませんので、益々分からなくなるわけでございますので、その点について再度調べた上で、後で議会に報告をしていただきたいと思います。 草なぎ財政課長に1つだけお伺いしたいと思います。市長が答弁してございませんので、もちろんお分かりでしょうけども、市で交付する補助金1億円は、明許繰越の手続きをいつなさる予定なんでしょうか。 ○議長(黒沢龍己君) 草なぎ財政課長。 ◎財政課長(草なぎ郁太郎君) 高久議員の明許繰越をいつするのかということでしたけれども、先ほど市長が答弁したように、県と国と含めまして今協議中でございます。そちらの方向性が固まった時点で市としてはしかるべき、例えば3月補正とかで明許繰越をすることになるかと思います。 以上です。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 今、高久議員から財源について会社に聞いてくれって話いただいたんですけども、ちょっと私も今どうかなと思ってるところがあって、というのは、民間の企業の経営に対して資金運用の話でありまして、基本的には、私の推測では残、要するに国庫補助だったり、県とか市とかの応援の他の財源は自己資金というくくりになります。その自己資金をどのような形で調達するのかということに対しては、その会社の経営方針に関わることというふうに自分は認識しておりましたので、あえてその部分については回答できなかったということであります。 お聞きすることが適切かどうかという話は、少し庁内で検討させていただきたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) じゃあ次に移りたいと思います。 この前のですね、前に開かれました9月定例会時にもですよ、総務文教常任委員会でも、私も含めて他の議員の方々からも指摘されておるわけでございますけれども、旧角館東小学校野球場を活用されましたセレクトラ時計工場が現時点でも操業なさってございます。それは大変喜ばしいわけではございますけれども、隣接する市有地、市の土地にですね、そういう工場を建てるときの土砂が山積みになってございます。あれ、あのままにずっと年越してですよ、ずっとやっていけば、もし万が一ですね他の会社が、いや、実は見たいと、視察したいといわれたときに、これ何ですかと聞かれたときに、いや、隣の工場がこのままにしてるんですよっていえば、ちょっとはっきり言うと市のほうもだらしないというふうに見られるんじゃないかと思うんですよ。例えば個人の家でも隣の家にまでまたいでですねごみを置いたり、こぼしてそのままに放置しておけば、当然言われるのは当たり前ですし、どこの部署だと、管財であるとか商工観光の部署だと、そういうふうなキャッチボールをするんでなくて、市として一日も早く本格的な雪が降る前に、これを撤去なさるというお気持ちはないもんでしょうか。その点についての答弁をよろしくお願いします。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 旧角館東小学校グラウンド跡地、昨年12月にセレクトラ角館事業所が操業をいただいておりますけれども、この際に発生した残土、土量が926立方ほどというふうに積算しております。まさに議員がお話のとおり、商工課が管理する同敷地内東側に積み上げた状況でありまして、どこがどうだという話をするようなことでないだろうというのはごもっともな話でありまして、この残土を市の事業で活用する見込みが立てば、もちろん活用させていただきたいというふうな思いがあったわけですけども、当面そのような計画がありませんし、また、同敷地内西側の窪地がありますので、ここに残土を敷き均す準備をするということで指示をさせていただいております。この残土の敷き均しで企業進出用地の整備がまた一層進むというような考え方ができるなということで、年内にできるかどうかというところは今、スピード感の話でありますので対応させていただきたいと思いますけども、方針はそのような形で指示をさせていただきました。 ○議長(黒沢龍己君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) ここの項の質問の最後でございますけども、司食品にしても、今回のハレタス田沢湖にしても、つまり食品、人の口に入るものを製造なさるわけでございます。そうすれば、当然賞味期限というものは今の現代社会の中では厳しくチェックされるわけでございますので、そういうふうな食べ物なり植物なり、そういう動物なりに特化することなく、今後ですよ、例えば大館にあるいろんな医療機器の必ず使う注射針とかデスポとかそういうのを製造なさる会社なり、またはいろんな紙おむつやパンパース、生理用品なりそういうのは、県内でも毎日使うわけでございますので、そういう会社を誘致するということももうちょっと方向転換をして考えてみるというお気持ちは市長自身にはないもんでしょうか。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 何年も前の話になりますけども、なぜ自分が食品加工、製造にこだわりを持ってるのかという話をさせていただいた経験があります。それは、食品は絶対に廃らない、どんな時代にあっても必要なものだし、それから、その食品を核にして様々な加工業態が活性化する可能性があり、仙北市はそのような手の器用な方々がたくさんいるので、何とかそのような形で食品加工をする会社を誘致したいという話をした記憶があります。 しかし、今、議員は御指摘にあったように、世の中が激変してしまいました。コロナの対応は、この後、人類がずっと続けていかなければいけない、それは健康、命に関わる対応というふうに思います。むしろこれからの時代は、そのような市民の方々が日常的に健康、それから命を守るということで必要な工場、製品というものに目を向けていくということは、これは至極当然のことではないかと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 16番、質問ちょっと逆戻りしたような感じもするから、順序に。 ◆16番(高久昭二君) いや、私の頭の中は順番にやってます。 最後の質問でございます。 仙北市の少子高齢化がさらに進行する中で、市民の方々、とりわけ高齢者、障害者、子育て世帯、生活困窮者等に手を差し伸べることのできるネットワークシステム構築についてお伺いしたいと思います。 昨日も熊谷副議長がいろいろ質問なさってございましたけども、私は今回の人口が激変する中でですね、次の点についてできないもんかなということでひとつお答えを願いたいと思います。 第1に、仙北市3庁舎、支所、出張所等から遠く離れた地域に暮らすこれらの方々が、現金の支払いなり領収、納付なりを伴わないですねいろんな市に対する手続きや、または申請書作成なり、または行政機関に対する相談なりをするためにですね、できますれば本人がそれは当然役所に出向けば一番いいわけでございますけども、車を手放している方も高齢者もおるし、なかなか交通が不便な方、誰も連れていってくれないという方をですね、電話をいただいた場合ですね、各支所、出張所、それらの一番近いところの職員がですね輪番制でですよ、じゃあ高久、上桧木内にいるから何か来てくれというから、じゃあ時間を割いてですね、じゃあ何時頃行きますというようなことを電話で対応しながら行くなり、そういうことがひとつ今後必要ではないかなと思うんですが、デジタル社会の中でITを駆使したやり方もあるんでしょうけども、そうすることは、やはり費用が伴うわけでございますので、人力であれば、確かに人件費はかかるといえばそれまでですけども、そういう点を訪問なさることで、やっぱり人と人との会話、コミュニケーションを図るということが本人にとっても非常にうれしいことだと思いますが、その点についてはいかがなもんでしょうか。 ○議長(黒沢龍己君) 答弁、門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 大雨対策、それから洪水対策のときに、これは先達の痛ましい土石流災害があった後の対応だったんですけども、消防団だったり市の防災担当が現地に着く前に、その現地の情報を収集したいということの仕掛けの中で地域職員という考え方で地域に居住する皆さん方から力をいただいて情報を収集するというシステムは、もう今、連絡網としてできています。これは昨日の熊谷議員の御答弁の際にもお話したことですけども、デジタルがいくら進んだ世の中になっても、行政は顔をしっかり見て、もしくは人と人との対応で行わなければいけないことをサービスとしているので、それはやっぱり重要ではないかという話させていただきました。地域にいる職員の人たちが、まだまだ、例えば時間外だということでの様々な整備は必要かもしれませんけども、そういう地域にいる人たちに対する地域の職員の、何ていうか地域の一人としての職員の対応ということもやっぱりあると思います。以前にやった防災対応での考え方を拡大するということで、そのような対策が可能となるのであれば、これはぜひ試験的にでもやってみたいと思いますし、以前は行政連絡員の皆様を補完するような形で地域に様々なお届けものさせていただくというようなこともやっていた、そういう昔もありました。なので、地域の方々にとっても心強いものになるのかなというふうな思いがあります。 ○議長(黒沢龍己君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) 非常に前向きな心強い御答弁をいただきましてありがとうございます。どうか今後よろしくお願いしたいと思います。 それでは次の質問に移らせていただきます。 また、お年寄りの方々や身体的な障害のある世帯等に非常に困っていることが、毎週、ごみ集積所に行かなければならないごみの収集のごみ出しでございます。若い方々は、車でパッと行ってパッと置いてくればそれまでだということでも、やっぱりそういった車も持ってない方もおるし、足腰が弱いと、そういう方々は恐らく街部でもそうですし、また、農村部でも増え続けておるんじゃないかと思います。これから冬期間になれば、なおさら雪のために大変でございます。そのためですね、先ほど行政連絡員のお話もございましたが、仙北市においても各地区の行政連絡員や、また、町内会長、そして各地区の担当の児童民生委員の方々と御協議の上、御協力いただくような輪番制でですね、今回は高久おじいさんの所に行ってごみ出してもらうとか、この次は門脇おじいさんのところに行ってとか、そういうふうなやり方をやって、やはりなかなかどこの町内もきずなが非常に薄まってしまいました。コロナの問題もあろうかと思いますけども、そういうふうな点でお互いに助け合うことによって励まし合っていけるんじゃないかなと思うんですが、その点はいかがなもんでしょうか。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 大変難しい御提案だと、その仕掛けそのものよりも、今、コロナの時代で、こんな話もありまして、宅急便を受け取りたくないという話があったりするわけです。まさに疑心暗鬼の世の中になっておりまして、他人から物をいただく、他人と話をする、会うということに対して恐怖を持っているというような、しかもそういうお話をする方は高齢の方々でして、罹患すると重篤化していくという心配を、知識をしっかり持った方々ですので、まして難しくなっているという状況があります。 現状でごみ集積に対してどのような支援ができるか、これは検討しなければいけませんけども、今、既にある制度もいくつかありまして、それは社会福祉協議会の皆様の御相談で改善できたこともありますし、また、ごみ収集の業者さんとのやり取りで、ちょっと若干お金かかるんですけどもやっていただいたというような事例とか、いくつか研究させていただいております。その一つのまた枠の別の方法として地域の方々に支え合いをするという方策については、この後、検討が必要かと思います。 先ほども一番先に話しましたけども、それを喜んでいただけるという状況は大変ありがたいんですけども、それで心配が増えるということにはならないようにしなければいけない、そういうふうな思いを持っています。 ○議長(黒沢龍己君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) コロナの時代でありますから、そういう心配なさる方もあろうかと思いますが、できればですね、家の中にトントンとたたいていってごみくださいというんじゃなくて、たいていごみ出す日はみなお互いに分かっておるでしょうから、玄関先に出しておいてですよ、外に、早朝に、トイレに起きたりしたついでに出しておいて、それをまず持っていくと。なくなれば持っていってくれたわけですから、そういうふうな方法を考えられないのかなと思うんですが、その点と、あわせて最後の質問でございます。最後の手前の質問でございます。過疎化が進む中でですね、いろんなその安否確認がこれから益々求められると思いますので、民間の事業所や、さっき宅急便の話もございますけども、新聞配達、牛乳配達や郵便配達、または食品販売をなさっている定期的に回られる方々の御協力をいただきながら、不慮の何かやっぱり事故とかですね何かやっぱりあったときに、やっぱりすぐ市役所の職員が訪問できるようなシステムを今後検討できないものなのかどうか、その点について答弁を、簡潔で結構ですのでお願いします。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 様々な行政サービスがこの後必要になると思いますけども、それに伴ってマンパワーの確保ということが必要になります。85歳以上の皆様が急速に増加している現状がありまして、現役世代の人たちは逆に減少が予測されていて、その状況を何と克服していくかということは今まさに大変重要な課題になっています。地域で多様な支援ニーズに対応していくためには、公的支援が個人の抱える課題に対応するだけではなくて、個人や世帯、地域、集落、町内が抱えている様々な課題に包括的に対応していくということが必要になっています。そういう総合的に支援を提供するということを何とやっていくかということですけども、これまで公的支援の在り方は、言葉はちょっと悪いんですけども、縦割りだったわけでありますけども、まるごとにしていくと、まるごと支援していくという、そういうことがこれから必要だというふうに職員と議論をさせてもらってます。今まさに包括支援だったり市民福祉部が角館庁舎に一元化されて、縦割りだったそのサービスの壁が取り払われる絶好の機会だと思っていて、市民福祉部に限らず事業系4部一緒にいますので、まるごと支援をしていくというような方策について検討していきたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) それでは最後の質問でございます。 合併後、門脇市長は西木地区をモデルにして羽後交通の路線バスを廃止なさり、試験的に事前に予約制のもとでのデマンド型タクシーを導入されまして数年経過しました。枝道の方々は大変利便性が高まりまして非常に喜んでおるわけでございますけども、また一方では、定期路線バスが廃止されたために、定時定地点での乗降ができにくくなったということでの、せめて少なくても1日2往復程度でもよいから西木町、そして本町、角館方面に走らせていただけないかという要望も一部ございます。そのために、例えば最近、横手市では過疎化が進む中で羽後交通の路線バスが廃止され、それを解決するために横手市の教育委員会で使用なさっているスクールバスを併用して使っていただくという手法を最近テレビでも放映されてございました。県内の放送でも放映されてございました。仙北市でもスクールバスを上戸沢から本町の方向、または往復なさってございますんで、それを試験的にやってみていただけないもんでしょうか。その点についての答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 高久議員の質問の前段のほうでお答えをしておりますけども、来年度の予算はやはりこれまでの予算とは違う形になるはずだという話をしておりまして、その一つの中で地域公共交通の在り方に対して、やはり私たちは挑戦をしなければいけないと思っていて、それがコロナ対策というもちろんベースがあっての話ですけれども、さらにタイミング的に角館に事業系4部が集まりましたので、もちろん田沢湖、西木各庁舎で、ほとんどの業務は、そこでできるようになっていますけども、何として担当部長に直接話したいとかっていう話は当然あるわけでしょうから、そういうときには免許証の返納していて公共交通の足がないというふうなことになっては、これは行政サービスを滞らせる話になりますから、今、私たち検討しているのは、庁舎をしっかり全部の庁舎、それから出張所と、できれば医療施設だったり、できればショッピングセンターの前とかにもやっぱりループしてバスが動くような、こういうことが重要じゃないかという話しを、議論を始めております。どういう形に予算がまとめることができるのかというのは今お話できませんけども、議員のその御指摘は、その一つになるかと思いますので、この後、大変恐縮ですけども少し時間いただきたいと思っております。 ○議長(黒沢龍己君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) ちょうど時間3分前でございますので、これで一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(黒沢龍己君) 以上で16番、高久昭二君の一般質問を終わります。 11時10分まで暫時休憩します。                             (午前10時59分)--------------------------------------- ○議長(黒沢龍己君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                             (午前11時10分)--------------------------------------- △荒木田俊一君 ○議長(黒沢龍己君) 通告により発言を許します。11番、荒木田俊一君。 ◆11番(荒木田俊一君) 市民クラブの荒木田です。先に質問した高久先輩は簡単な質問ですと言いましたけども、かなり難しくて、私はその後どのように質問したらいいかかなり悩んでいます。 質問の中で表記の間違いとかあって、税と書くのは本当は金だと思いますけども、正しくは、質問させていただきます。 コロナ禍が続く中での令和3年度の予算編成に影響はないのかという聞き方なんですけども、これも間違いなんですが、影響はあるけれどもどの程度にとどめることができるかというのが正しく言えばそちらなのかなというふうに思っています。そういう中で、先の市長の報告にもあったように、各種税の伸び悩みといいますか、減は、これは必須条件。言いたくないですけども、もうそういう環境にあるのは皆さん御認識いただいているというふうに思います。大変な状況であるのかなと、目的税である入湯税なんかも減ると、やっぱりいろんなところに、観光産業にも影響くるし、逆からいうと、企業会計から使い道のない湯っこ、いっぺ供給してるんでねがという言われ方も私するかもしれませんけども、本当に大変な状況であると思います。 市長、昨日の答弁にもあったように、ふるさと納税は順調だよと言ってますけども、確かに昨年を上回る環境下にあるかもしれませんけど、私、肌で感じるとこは、大山課長なんか分かってると、去年みたいな12月の爆発的な伸びはないだろうと感じてますし、秋田県のみならず東北の各県も色々な方法を考えて、やっぱり米が出るんだなということで、山形であったりいろんなところが米に結構力を入れたサイトが作られてきていると。そういう中で、今独走しているまではいかないけども、トップのところの位置についているというのは、これ大健闘だと思うけどね、ただ、これを当てにした予算の組み方もいかがなものかと。財調基金は取り崩してやってるわけですけども、私からいうとね、どうも市政を、今までの予算を見るとね、やっぱり市長は財調基金依存症でないのか、予算編成するとね。やっぱりこれはやっぱりもっと早く、やっぱり今こうなったからでなくて、もっと早くからやっぱり財調基金というものの考え方を基本的に、基本に据えてないと、困ったとき財布、空なってしまってる、そういう環境であると思うんですよ。これも財調基金取り崩すにも限度があるし、市長は昨日の答弁でもね、思い切った見直しをやるって言ってますけどもね、私は思い切った見直しも必要だけども、もっと原理原則に立ち返ってね、いろんなことを考えるべきだと。これ議会でも何回も提案されてるしね、確かに首長なればいろんなことやりたいことも分かるけども、やっぱりこの基本的なことをやらないでいくと、やっぱり膨らむしかないと思うんです。そこら辺をね、見直しという発言もあるがね、これどういうふうに、思い切らなくても、なんも元さ戻るだけの話だと思うんですよ。市長はかなり思い切って変えたと言うかもしれねけども、私から感ずると、元に戻すだけの話じゃないのかなと。コロナで環境が変わったとかどうのこうのでなくて、それはやる手法が変わったり、いろんなものがそれはメニューとして変わるかもしれないけども、予算の在り方としては基本が大原則でないかなというふうに思いますけども、市長はどのように捉えているか。 特にですね人口問題に、私は仙北市が存在する限りはね、これはずっと今後もう何があろうと続けていかなければならない。移住、定住、子育て支援は、途切れることなくやっていかないと、これ黙ってたって減少するしね、仙北市の課題でなくどこでもそうなんだけども、ある意味でいけば、私は元気な農村をつくることがやっぱり何といいますか、子どもを何とかかんとか最低限のラインでも維持できる方法でないのかなという思いがありますけども、どういうふうに捉えているか。 何か話に聞くと、定住支援補助事業もね、来年の予算からなくなるんでねがといううわさも出るんですけども、いっつも計画を立てて実行して、行うとこまでいくんだけども、成果の検証とか見直しっていうのは、私方のほうさ見えでこねんだすよ。ドローンの話のときもんだんだすよ。やるときへば何人免許取得させるのか、どうするのかっていうないままに走って、今度はじぇんこねぐなればあとやめたなんです。だから、なんも行ったことが、門脇市政の中で行ったことが、きちんとプランを立てて行った。じゃあどういう成果あったか。どういうふうな検証をして、今後どう結びつけるかっていうのが、どうも見えてこねんだす。昨日の田口寿宜議員の質問に対する市長の答弁聞いても、総論の答弁はあるんだすよな。なかなか各論のどこさ見えでこねがら、私はかみ合ってるのかなってなかなか判断に難しいんですけども、これはやっぱり切れ目なくねずっと続けていくことがね仙北市の、昨日、寿宜議員は子育ても必要だし、雇用も必要だということですけど、これやっぱり両輪としてね、ずっとやっていかなければならない問題と思いますけどもね、何か聞くところによると大体そろそろ3年とか5年やったから、あといいんでねがというそういう問題でなくてね、結果、何となったの。まして今、コロナ禍の中でね、事業見てると、くれる事業なんだすよ。いや、私は働かせる事業でなければ税収も確保できないしね、仕事だす。で、働いてもらって、それを税収としていくらかでも還元していただくという、そういうような手法をとらないとね、休んだから休んだ分あげるのもいいかもしれないけども、そうでなくて、やっぱり私はみんな仕事しでど思うんだすよ。誰も休みたぐねんだすよ。そういう環境をつくることがね、仙北市の予算の在り方として好ましい状況でないというように思いますけども、まずそこまで御答弁をお願いします。 ○議長(黒沢龍己君) 答弁を求めます。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 荒木田俊一議員の一般質問にお答えいたします。 準備していた答弁とは、それこそかみ合わなくなってしまいますので、今言われた幾つかをお話させていただいて、そして準備したものに対してということにさせていただきたいと思います。 ふるさと納税は、確かに勢いが心配なところがあります。前回であれば400倍とかっていう話あったんですけども、今200倍ちょっとぐらいだったすべが。それで、何よりも私たちは、財源としてしっかりと活用していきたいと。現実としては、ふるさと納税に頼った予算は編成すべきでないと、これ分かりますけども、実態としてはふるさと納税が頼りになっている部分もあります。なので、市のお任せ事業ということが8つの項目の中の一番下に実はあったんですけども、今ご覧なって分かるとおり、ホームページでも全てのサイトでも市のお任せ事業のその中にコロナ対策、市民の生活、健康を守ると、命を守るというふうなことに使わせていただきたいという、これでいくらかその何ていうか掘り起こしがまた進むのかなという期待はしていますけども。いずれ昨年のような状況の伸び率は心配なところはあります。やっぱりどこの自治体も研究されています。それが実感であります。 それから、財政の立て直し、もしくは財政予算の作り方というものも共通したお話だったと思います。原理原則からいうと、これも客観的な話ということで、それしたいのがというふうな思いもあるかもしれませんけども、原理原則からいうと、これ身の丈の予算を作るということにしかならない。ということはどういうことかというと、歳入に見合った歳出という考え方が原理原則。しかも歳入についていうと、例えば普通交付税、地方交付税のその歳入という考え方にするのか、これも一般財源ですので、でもいいでしょうし、さらに先ほどのふるさと納税でもいいでしょう。いずれ一般財源を財政の予算の主格に置いた予算編成をするということが鉄則です。しかし、やりたいことやってきたでしょうっていう話、さっきなりましたけども、やりたいことということよりは必要なことという、自分の中でそういうふうに思ってるんです、政策としては。この後、仙北市がしっかり持続していく地域社会を作っていくためには、医療の必要性、それから給食の必要性、何より集合した庁舎の必要性というものに対して一定のその形を作らなければいけないということに費やした時間、それから経費、多大なものだったと思います。 それと、定住支援について、しばらくやったからやらねくてもいいべということは絶対なくて、これは先ほどから議員言ったとおり、子育て支援とか定住、移住の話については、ずっと続かなければいけないことだと思います。新しい視点だったお話としては、これ大変恐縮ですけども、国のコロナ対策助成金とかが欠損部分を埋めるという考え方も、もちろんこれ重要だけれども、その欠損部分を埋めて仕事ができるという状況にいかなければ生きた金にならないでしょうっていう話、これは私としては、あっその考え方があるというふうに思いました。大変何というか生意気な話をして恐縮であります。少しせっかく私も書いてきたものがありますので、予算の考え方について、もう少し話させていただきたいと思います。 令和3年度の税収でありますけども、これは個人市民税が前年度当初予算比で9,300万円、固定資産が1億100万円、入湯税が4,200万円、各々減少、これだけで2億6,000万円ですけども、3億ベースにならんとしているというふうに自分としては思っています。 総務省の概算要求では、地方の一般財源総額は令和2年度の地方財政計画の水準を維持するということにはしていますけども、新型コロナウイルスの影響で国税とも地方税とも全部落ちてますから、かなり厳しい状況ではないかと思います。 コロナウイルス、この感染を防げるかどうかということで予算は随分変わってきますけども、見通しができないという状況が現実です。今朝の報道等によると、政府は、これいろんな報道の仕方があって、区切りがよく分からないままでお話をしますけども、いずれ8日の臨時閣議で3次補正と来年度に向けた予算、概算の大きな予算73兆円という事業規模で予算を出すんだという話をしています。しかし、これもですよ、その予算の中で例えば国土強靭化の事業に何ぼ使うんだとか、デジタル化に何ぼ使うんだとかっていう話が小刻みに刻まれてきていて、コロナ対策に地方がどれだけ活用できるかというのはまだよく見えてこないという状況です。なので、益々不安な状況だというふうにお話させていただかなければいけないという状況です。 収入金の収納率の向上であったり、遊休資産の処分であったり、先ほど話のあったふるさと納税の増収対策であったり、最大の努力をしなければいけないというふうに思っております。 既存事業の見直し、廃止、縮減、それから新たな視点での事業の再構築等については、これは実は新しい手法ではなくて、毎年毎年やっていてこの現状があるということであります。だけども、大きく違うのは、これまでその政策の足場にしていた総合計画、総合戦略が、議員の皆様方にも御理解いただきながら大きく転換したということがあります。それは、やっぱり市民の方々の、この時代ですので市民の方々の健康、それから命、生活を守らなければいけないということに大きくシフトしたので、質自体が違ってきます。そういうことからいうと、令和3年度の当初予算は最初からコロナ対策を軸にした予算編成にするということは見えているというふうに思います。その財源の確保をどうするかという話になります。 この場面からは以上であります。 ○議長(黒沢龍己君) 11番。 ◆11番(荒木田俊一君) 質問するほうもあれですけども、市長とはなかなかこれまで予算については色々議論してきたけども、かみ合わないのを重々承知しながらも質問しているわけですけども、我々もそうですし、市長も同じだと思います。市民の要望に応えた結果がこうなったという、多分大ざっぱに言ってしまえばそういうことだと思いますし、私がやり過ぎたという思いはないというお答えも十分分かるわけですけども、ただ、最終的に我々そのときよければいいんじゃなくて、やっぱりこの後、持続可能にしていくためにどういうことが必要なのかといえば、やっぱりやるべきはやっても、片方でやっぱり不要なもの、あるいは無駄な、一番大事な無駄なものをどう削るかと、そういう判断分かれるんですよ。我々が無駄だっていっても、市長がいやいや大事だよと、これねぐへばおれが魂ねえよったもんだというものがあるかもしれねすども、でも、やっぱりさっきも言ったようにね、今何かこの事業見るとね、コロナって書けば何でもいいような在り方なんですよ。正直な話。生産性に、それ本当に結びつくのかっていう疑問なこともあるんですよ。そうじゃなくて、やっぱり仙北市はね、やっぱりそうじゃねえんだと。やっぱりこれをきっかけに、どうやって働く場所を作りながらね、どうやってここに定住できるか。そして仕事を出しながらやっぱり税金も納めてもらうもの納めてもらう。それをね、きちっと分かるように、見えるようにしていかないとね、この後の質問と関係あるけどもね、仙北市に来てくださいよったって、それどこもみんな同じこと日本中やってると思うんです。ただ、我々としては、やっぱりここが一番だって言わせる、やっぱり英知を働かせなきゃいけないんだ。それがね、やっぱり、別にこれ市長一人してやれっていう問題でないけれども、やっぱり本当に市全体、あるいは議会も一緒になってね、それに向かう方向性としてね確認できる予算編成であり、やっぱりそういう意欲がわくようなね問題提起であったり課題提供であったりね、そういうものがやっぱり私は欲しいんですよ。何かいろんな質問して答弁受ければね、全くそのとおりだと。私も同感であると。ずっといっつも聞いたような話なる。でも、その中に、俺はこうするんだとか、こうしねねよとかって、まあ出でこねもの、はっきり言って。やっぱり我々議論するのはね、やっぱり何で議論するかって。やっぱり市民にね、ここで安心して生活できるような環境を作るため、それが我々と当局とのやり取りの中でもっと具体化する、させる、やっぱりそういう工夫なり、やっぱり我々も努力していかなければないし、やっぱし当局もね、そういう態勢で臨むべきだと思うんですけども、そこ改めて予算の在り方として。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 今の議員の質問に対して、全くそのとおりだって言いにくくなってしまったので、だけれども気持ちは同じなので、あえて別の答えをする必要もなくて、それはそのとおりだと思います。もしかしたら、私たちの行政のずるさみたいなものがあって、本当に手にしなければいけないものをお話ししているという姿を見せていながら、実態としては別のことに着手しているんじゃないかとかって、よく市民の方々も言うんですけども、これ、AというものをやるはずだったのにBになってるのどういうことって話だったり、でもところが私たちの中からすると、Bも狙っていたんですっていう話なので、結果オーライなんですっていう話。だけど、こういう話を議会でするわけには当然いかないわけで、やっぱり今の話は働き方をしっかり、全部が市がゼロから100までできることは多分ないと思うので、だけどそういう方向付けに皆さん進みましょうという、その目標設定とかはできると思います。一歩、二歩を踏み出すということの応援もできると思います。でも、それ以降は皆さん、わでやってくださいよっていう話にしなければいけないという点、それを言える議会と行政の間柄になるということは大変重要だと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 11番。 ◆11番(荒木田俊一君) 市長が自分で白状したっていうか、ずるさという言葉が出てしまって、それだけ捉えるわけにはいかないんだすけども、実は私も本当、ずれぇなって思うごといっぺあるんですよ。聞かれたことしか答えない。余計なことはしゃべらない。昨日の小木田議員のね除雪の問題でも、ちゃんとうまくいってるって言うんですけども、私聞いた話は、今年、業者がですね従業者を確保したっきゃ、その後で市がね募集出して、うちから従業員逃げらいだと。当てにした従業員いねぐなったって。それが後で市が募集かけたんでしょう。して、業界に、いやいやそういうことしねでけれって申し入れ受けなかったですか。やっぱりね、市は信頼されるもので、後出じゃんけんみたいなことをしないで、やっぱりずるさだすよ、私から言うと、それも。それは誰だってね、5円でも10円でも高いどごさ行ぎでの、普通からいけば。労働環境のいいどごさ行ぎての。市長、昨日の答弁、オペレーターはそんなに見っからねんだすよ。高齢化してるし。何ぼ免許あったってできるわけでもねんだすよ。市長いっぺ免許あるかもしれねけどもね、明日から除雪しれったってするわけもないし、できるわけもないんだすよ。やっぱりそういう業者との信頼関係とか、行政はしっかりやってるっていうそういう信頼関係をね、ちきっとやらねんだすよ。昨日の話聞けば、いやいやいやいや小木田さん、全部業界とうまくいってるっすていう話しか聞けでこねものな。実際私はその前に、何とああいうことされたって困るって苦情受けるわけですよ。だから、あなた方は聞かれないことには答えないし、余計のこともしゃべんないった優秀な管理ですからあれですけども、やっぱりそこをちゃんと説明して、おらほうもひづねがったがら募集せざるを得ないって言ったら理解されるかもしれねけども、何も触れないというようなずるさを私はふだんで感じてます。これは余計なことですけども。 次に、市有財産の管理について聞きます。 私聞く前に高久先輩が聞いていただきました。東小学校のグラウンドの残土はどうするのか。あるいは、秋木跡地の活用の問題です。これ、取得費から、ずっとこれ、気に掛けてやってきた経緯もあります。多額のお金を掛けながらね、これらをどうするのって。利用率だって低いすべ。だしのこ園建てで、だしの湯があそこの敷地を使っただけで、あと真ん中をぐっと空いてる。ここは旧田沢湖町時代にね文教施設を取得するということで、この用地を買収したいということで走ったはずなんです。だしの湯もですね、副市長一番経緯は分かってると思う。だしの湯建てるときもね、これ健康増進だっていう説明で旧田沢湖町は、1日200人入るんだと、200人。そんなわげねって議会で言ったんです。最後に出た言葉はね、あそこ文教施設で、将来は体育館が建つから、その方々にも利用していただければ200人の数字に近づくだろうという苦しい課長答弁をされているんです。でも、仙北市の中でいろんな土地あるけどもね、活用されてない。まずこの2点について伺います。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 今の御質問の前に、ちょっと一言、ずるさという話だけども、積極的なずるさなのか、不認識がゆえにずるさになってしまったのかということは、これ大きく違うと思います。先ほどのオペレーターの話、すいません、私、不認識でした。大変申し訳なかったと思います。 2点目の旧角館東小のグラウンドの残土の話、繰り返して恐縮でありますけども、旧角館小学校グラウンド敷地、昨年12月にセレクトラ角館事業所が操業いただいております。事業所の新設工事に際して発生した残土がまだ野積みの状況で保管されているということであります。大変多くの方々からも御心配の声もいただきました。市で同敷地内の西側の窪地に残土を敷き均す準備を進めているということであります。 企業進出、この他にも多くの皆様に御利用いただきたいという思いがありまして考えておりますので、これで用地の有効化が図られて、少しでも企業誘致に対する思いが皆様方に伝わればなというふうなことを考えております。できるだけ早い時期にこれは対応させていただきたいと思います。 それから、旧秋木跡地の件でありますけども、すいません、御認識のある方々ばかりかとは思いますけども、少し経緯をお話させていただきたいと思います。 旧秋木跡地は、平成8年に旧田沢湖町が秋田県土地開発公社から3億700万円の15年払い、これは平成22年度までであります、という条件で宅地3万3,375平方メートルを購入し、15年間の元金及び利子の支払総額が3億9,327万6,000円ということであります。 当該用地でありますけども、平成5年と6年に旧営林署貯木場、官舎跡地とあわせて幼保一体施設だしのこ園、町民浴場施設、それから町民体育館、生涯学習センター、多目的広場などを整備する計画で取得したということであります。 営林署用地には、平成11年にだしの湯、それから平成15年に、だしのこ園を建設しております。旧秋木跡地については、購入時にその計画、町民体育館、生涯学習センター、多目的広場などがあったんですけども、これは実現できずに今日に至っております。面積は、道路敷、だしの湯の施設及び駐車場敷地として1,000平方メートルあまり減って3万2,746平方メートル、宅地の取得の面積が3万3,000でしたので約1,000平米ということであります。 その利用状況についてでありますけども、確かに恒常的な利活用というのがなかなかできておりません。ただ、様々な行事等で、議員もよく御承知のとおり正月の出初め式だったり、それから、工事現場の資材置き場ということでもずっと使ってるところもあります。それから、駐車場だったりグラウンドゴルフの会場だったり、マラソンの臨時駐車場にも使わせていただきました。いろんな使い方がされております。 管財課の会計年度任用職員が草刈りしていることもあって、特別な管理費等については発生はしていないということであります。 今後の利用でありますけれども、総合体育館の建設などで民間の方々から提案もいただいているという敷地になっているというふうな認識を持っております。 以上です。 ○議長(黒沢龍己君) 11番。 ◆11番(荒木田俊一君) まず最初に、東小跡地のグラウンドの件です。今、市が片付けると。これ、なぜ市がやるんですか。契約の仕方でね、確かにあそこ貸してるから、出た土は市のもんだといわれるかもしれねけど、これ、契約の仕様でね、建設時に出た土は利用者が片付けるって書けばそれでいい話なんです。今、市がね、寄せでけれっていえば、市から何十万円って金が出ていくでしょう。それとも仙北市持ってるトラックで投げに行くの。これは隠れた支援ですよ。支援というものは、みんなに見える形で、大手を振ってやるのが支援でしょう。隠れて穴埋めするような支援の仕方、だからそこはずるいやり方だって言うんですよ。通常どこでもね、建設するときは、施工者が、出た土はどうしますって必ずうたわれてるんですよ。それを貸した人が、何しに片付けねねって。建てるどこさ掘削したら、土とか残土出るっていうのは普通の話だもの。特にあの場所が形状が悪くて多く出るとか何かっていうんであれば分かりますよ。元々グラウンドのどご掘削したら、そんなに多く出るわけねえすべと。それを市長はしらじらしく、委員会で言われたから今よへるごとにしたような話するんですよ。違うべって。仙北市の財産を本当にあなた方、真剣に管理する気があってね、貸したりいろんなことしてるがっていう問題なんだすよ。たとえわずかでもね、支出伴うんですよ。それは逆に言えば、議会さ見えない形でお金動かせることできると思いますけどもね、やっぱりそこがね本当に私から言うと、意識しないずるさかもしれませんけども、私から言うと意識するずるさで、普通建てるときはね、そこさ思いをめぐらす、めぐらすべ。んでね。みんな、わいの家建でるどき、ここどんで、こしぇるどきね、土どごさ寄せますかって必ず聞かれますよ。こんなの意識しない人ってのは、全く本当素人以下だと思いますけども、そういうのが平然と行われてきてるんですよ。 今、これはね、本来は施工者に要求すべきだと思いますよ。発生したお金は。どうするつもりなのか、改めて伺います。 あと、旧秋木跡地なんですけども、残念ながら今まで本当にその目的に沿った利用のされ方してない。そりゃあ出初めでも使ってますよ。それは、あそこが空いてるから、あそこに集まったほうが利便性が高いとか、あそこが空いてるから、これ物置いだっていいんでねがという発想なんです。例えばね、窪地の残土埋めてんだば、いっぺあるすよ、生保内に。生保内財産区有地にね、県が上げた生保内川の砂利を上げだやづね、例えば中生保内の工場敷地埋めるづきだってあの残土使えばいいのに、公共団体が使う場合は県でもくれるはずなんですよ。あるもの使っていがねもの、ずっと。だからね、本当に管理してるがっていえば管理してねのだす。ちゃんと聞いてください。秋木跡地の利用についてもね、確かに総合計画の中で体育館とか書いてるんですよ。そこさ建てるっていう話もない。残念ながら議会でも地域住民から要望を受けながら、まだ委員会で審査中だ。これ、先に言った予算と、まだ、おめ言ってるごとやってるごど違うどって言われるかもしれませんけどもね、やっぱり予算を確保できでがらやるのか、頭の中で構想を練るの、金かがらねすべって。前回、議会っていうか第1会議室でね佐藤工業が来ていろんな案を出したときに、残念ながら市当局からね、ほとんど質問も出ねがったもんな。ああ、これ何もやる気ねなって。普通だばよ、何がしら質問するのも義理の一つのうぢだども、質問すら出ねんだすや。あいだけいい説明をしながらも。だからこれ全然意識にねんだすよ。無意識なんだすよ。今、市長答弁で初めて聞かれれば文教施設だから、あそこに体育館をイメージしてるって言うかもしれねけどもね、じゃあ総合計画の中で体育館は必要というか、体育館の文字数数えればね、1行かそこらしかねんだすべ。本当にやる気あるなら、住民の要望に応えるなら、なにがしらのねそのアクションをとってしかるべきだと思うけどもね、ですから、こういう土地の活用だったり、いろんなね財産の活用がね、しっかりされでねんだすよ。昨日は西長野小学校の提案もされたりしてるけども、まず活用と、まず使わねもの、まず。早く片付けねねんだよ。住民の空き家対策でねくて、仙北市の財産のね空き家対策だって進めでいがねねんだすよ。本当にこれで、旧角館東小学校の跡も委員会で視察したようだけどもね、これで本当活用してるって言えるがっていうような環境においてね、誰見たって活用してるんだって言われね状況でも、ちゃんと平然とそうやって答えてくるもの。やっぱりそこは全然意識がねんだすよ。やっぱりいろんな意識を持ちながらね、こういう財産の管理や活用がね、きちっと計画するべきだと思うども、聞くたんびに、今、段取ってる、今、段取ってるっていう答弁しかこねすべ。んでねすか。もし売れる土地あったら定住対策でここの敷地、安く売って家建てる、不動産より安くするから建てたほういいんでねすかというような場所だってあるすべ。そうやったほうが将来のために、定住対策であったりいろんなものさも結びついていくとこ、私見ればねありますよ。そこは何も手つかずだもの。して聞けば、ちゃんとやってるって。仙北市のいうちゃんとやってると、私が求めるちゃんとやってるって、かなりの開きあるすども、そこら辺改めてお聞きします。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 体育館について、企業の方から事業提案いただいたときに、質問、行政側からなかっただろうというお話でありますけども、だからイコール無関心かというような決め方はちょっと性急ではないかと思います。聞きたくても聞くことができない状況もありますので、そこは御理解いただきたいと思います。 それと、大変残念だったんですけども、今、セレクトラの件ですけども、思い込みがやっぱり、当初の思い込みがあったということが今の現状を作ってしまったなというふうに反省してます。というのは、公有財産の運用の考え方なんです。議員が御指摘のとおり、契約時に、いや、これは契約書に書かなくても口頭でお話しておくことも一つの方法なんですけども、当時担当の思い込みがあって、公有財産、賃貸なので、土地に対しての権利は市が所有するという考え方がやはりあったようです。それを契約時点で運用する側の責任において対応してくださいという話をすることで今の現象、実は起こらなかったということであります。これは不認識に他ならなかったと思いますので、その叱責については甘んじて受けなければいけないと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 八柳農林商工部長。 ◎農林商工部長(八柳司君) 経費のことでしたけども、私のほうで現地のほう、ちょっと1回調べさせてもらいました。本来であれば、先ほど議員がおっしゃられたように、普通であれば工事費の中で、私も工事何回もやってますけども、工事費の中で残土が出た場合は捨て土ですね、それを計上するのが通常の工事のやり方でした。私のほうで現地見ましたけども、当時、造成した、いわゆる岩ですね、岩そのものは1回ほろった形で1カ所、それから手前のほうには礫混じりの残土が結構なボリュームでまず置かされていたということでして、これは御指摘あったように、このままではいわゆる用地として利用価値はないということでして、建設業者さんのほうから見積りを聴取して、これから検討するということにしております。たまたま市長もおっしゃられましたけども、今の工場敷地のまた上には、サッカー場がありまして、段差が結構あります。私ども、舗装だったり駐車場がもう整備済みになっておりますので、この整備済みになったのをまた重機等が入れば、これまたそれ以外の経費もかかってきますので、業者さんにお願いして、まず重機が上の障害ならないところ通過できるかっていうのを見ていただきました。その他に段差がありまして、のり面も比較的緩く、現状水たまりもありまして一部窪地がありましたので、ボリューム的にはそこにまず敷き均しは可能でしょうということで、まず現地のほうの調査はさせていただいております。その後のいわゆる事業費なり経費なりは、これからの相談ということで考えております。 ○議長(黒沢龍己君) 11番。 ◆11番(荒木田俊一君) 今おっしゃられたようにね、いわゆる民間の常識があなた方のどごさいげば、知らねがったで終わっちゃうんですよ。私が借りた業者だばね、今頃相談に来たら、そんたの知らねって、おたくほうで払えというと思いますよ。普通だば。かなりいい業者でないと。これから見積って金を出したってね、本当、何も記録も何も残ってない、何もないどごでね、何とがこれさ同意してけれっていうのはね、なかなか大変だと思いますけども、あなた方の技量に期待します。 やっぱり今までの経緯見るとね、市が自分たちの財産価値をね高める工夫してねぐて、低める工夫をして、後から金を使って高める工夫するんですよ。流れ見ると。私、前にも質問したんだけども、角館の市営住宅ですねあるんですけども、もう長年使用貸借して、使用貸借してるでしょう。入居者からもらったお金より借り賃のほうが高くね。普通ね、ああいう建物建てるとき、借地さ普通建でねすべ。建物建てれば20年、30年って建づどごさよ、その歴代の市長は合併しても誰も何も不思議だと思わね。前からそうだがらって。自分のお金でないもの、誰も。上物は確かに市のものだけどもね、やっぱり買うもの買って、必要なものはちゃんとするとかね、なんもだらしねもの、一言で、分かりやし日本語で言えば。ほじだしてねもの、なんぼいわいだって。まあ、ほじという言葉が削除されれば、理性を持った対応していただきたいというのか何としたらいいんだが分がらねすどもよ、やっぱりそういう課題がずっと永遠に来て、こういうふうにお金が足りねぐなれば、さあ困ったじゃなくて、やるべきことをきちんとやってきてねやらなければ駄目なんだすよ。今の説明聞いで、市長、改めてどう思いますか。部長は苦しい答弁してますけども。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) まず、現地を確認させていただきましたので、その現地の価値を高めるための政策として、経費が必要であるという場面において、その土地の有効活用がその後かなうんだという将来性をしっかりと見きわめることができれば、公費の支出ということになるかと思います。そうでない場合については、また検討しなければいけないと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 11番。 ◆11番(荒木田俊一君) 非常にいい言葉で、検討という言葉があるんですけども、いろんなとこで検討が使われますけども、それがものになったためしある、数年後に証明されればいいんですけど、なかなかそういう機会がないことを残念に思ってます。 最後の質問です。 農林政策についてですけども、今日の主食米の状況からいくと、来年度は限りなく転作率が50%に近づくと。残念ながら東北の中では、色々具体的な数字上がってるんですけど、秋田県はまだ再生協議会で議論してるんでしょうけども出てこない。ただ、伝え聞くとこによると、仙北市は46.1ですか、になると。これ、仙北市たまたまなのかなというイメージもあるんですよ。今、市内では基盤整備事業が行われて、去年も示された数字より休んでいるほうが多かった。秋田県の試算でいくと10ポイントぐらい下げるというあれじゃないですか。そういうふうに一部で報道されているんです。これ10%もやらいだら大変なんだすよな。して、米の状況見ると、残念ながら仙北市はサキホコレさいがねんだすよな。あの市長のあれでも、4町8反部ぐらいですか、それぐらいしかないっていう。これ、栽培地の制限も受けているせいもあるんですけども、なかなか非常に厳しいこの農業情勢なんです。ただ大変大変とは言ってられないんで、次の認識をどうするか聞きますけども、次の質問にも移らせていただきます。 今、集約がどんどん進んでいって、法人が立ち上がってきている。この状況からいくと、まず、農家戸数は減っていく。でも、私はやっぱり戸数は減ってもね従事者、従業者はやっぱり増えない方策をやっぱりきちっと立てていく必要がある。やっぱりそうでないと、ますます人口減に拍車がかかるというふうに認識してます。今、基盤整備のとこ、どんどん法人が立ち上がってきている状況はいいんですけど、県の第3次のふるさと秋田農林水産ビジョンによると、33年までに法人もかなり増やすような取り組みをしたいと、多分したい、ビジョンだがらね、していくということなんだろうと思うけども、やっぱりそういう中で、今、神代地区でネギの生産団地というか、メガまでいかないけどもそういうふうな取り組みも計画もあるようですけども、やっぱりそういう計画知ってる私、非常に大事だなと。県はメガ団地の取り組みとかいろいろ勧めるけれども、やっぱり法人の規模によっては、そこまでいけないと。じゃあどうするかというと、やっぱりサテライト方式みたいに、そういう取り組みを、本来は農家が自ら作っていくべきだと思いますけども、やっぱり行政も手助けしていく立場にあると思いますので、それをね今、今たまたま神代に法人かもしれない。ただ、今、仙北市内でこれからも、この後も続く基盤整備の、やっぱり土地利用型のね農業をやっぱりどう進めていくか、これが大きな問題であろうと。これ、半分しか、分かりやすく言えば作らいねんだすな。いわゆる言葉ではね色々あるんですけども、いわゆる水田のねフル活用というけども、なかなかこれも難しい話なんだすな。やっぱり、基幹法人を決めた支援しながら仙北市の中で、いわゆるサテライトの生産者を作って、仙北市がそういう団地になれるような取り組みとかね、そういう仕組みを作っていって、やっぱり仙北市の知名度、あるいは仙北市の農産物を知名度を高めていく必要性があるのじゃないのかなと思うんですけども、この土地利用型の作物ってなかなか難しいんですけども、現状のところどう捉えているか、まずここまでお聞きします。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 1点目についてでありますけども、減反政策が2018年に廃止されて3年目、それ以降は仙北市も主食用米について妥当な、生産の目安ということを公表して、先ほど話があったとおり転作率は46.1%ということで先日の会議で皆様方から御理解をいただいたということになっております。 これを基に各農家の皆様には、需要に基づいた米生産を推進していただきたいということで進めます。令和2年産米の生産量が需要量を上回る見通しということで、3年度産米には全国の在庫量が増加する見込みということもあります。需要が緩和することで米価の更なる下落を懸念するという現状、これは多分認識一緒だと思います。 今後も厳しい状況が続くことが予想されております。価格と需要を安定させるには、早期の確実な事前契約を進めていって、確かな需要を見きわめながら、非主食用米へ適切に振りかえていくということが重要だというふうに考えております。 2点目のお話でありますけども、農業者の高齢化や米価の低迷など、農業を取り巻く環境は、多分これ年々厳しくなって、この状況でいくと年々厳しくなっていくということがいえると思います。これに対して仙北市は、生産性の向上を図るために、ほ場整備事業を契機として法人化、農地集積を進め、土地利用型作物の大規模な経営を目指しています。大区画化等で大型機械の導入が可能となって効率的な作業体系の確立が実現されると。先ほど話のとおり、神代地区で令和3年度から大規模なネギのメガ団地がスタートすると、計画がスタートするということになっております。さらに、これも先ほど議員が御指摘のとおりなんですけども、サテライト型の園芸拠点を作っていくということ、整備を進めていくということで、地域ブランドを確立していくということが方向性であります。今のところ市内で栽培されている土地利用型の作物としては、大豆、これは165ヘクタール、小麦18ヘクタール、そばは370ヘクタールとなっています。組織の作業可能面積を超過していて、もっとたくさんの作付増加ということは期待できない状況にあります。 今、前述の品目に代わる土地利用作物が、これも先ほどお話のとおり、なかなか見当たらない状況であります。用途限定、米穀への転換が現実的ではないかというふうな思いを持っています。中でも価格の下落の影響が比較的少ないと思われる飼料用米への誘導が適切ではないかなというふうな思いがあります。 さらに、作業の機械化が進んでいる作物、これネギとかニンニクとかですけども、作付誘導を図るために産地交付金を有効活用しながら作付面積の拡大を進めていきたいと思っています。ですが、実需者との結びつきがなければ取り組むことができないので、JA等をはじめとした集荷業者等と連絡、情報共有を進めなければいけないと、新たな契約先の確保をしていかなければいけない、いろんな課題があるということが現実として認識しています。 以上です。 ○議長(黒沢龍己君) 11番。 ◆11番(荒木田俊一君) 私も県のビジョンとか色々見させていただくんだけども、なかなかビジョンどおりいかないというか、進める中身で現場は苦労していると思います。県が多分サキホコレに期待してだろうけども、いわゆる市場の占有率も高める工夫をしていくということでうたってますけども、これも仙北地区はサキホコレがないと、なかなかこれもよいでねのがなと。残念ながら私あの4.何ヘクタールっていう数字を見ただけでがっくりしましたけども、やっぱり県の期待の高さと現場のその温度の感じ方の違いというのは、ある意味直接関係者でないけどもショックを受けた次第であります。 先般もですね、いわゆる市の事業でICTの活用した報告会も開かれているんだけども、実際問題、市もそれを活用してどこに向かうのかというものが、私はなかなか感じれず、これが例えば施設型の農業入ってくると、これはかなりそっちの方向が有意義かなという感覚はあるんですけど、まだそういうものがない。ただ、私こうやって見ると、中川地区の半促成のアスパラの出来なんか見ると、これはすごいなって感心しましたし、今後、中川がああいう基盤整備していくとね、あそこの中核の何ていうんですか、そういう作物になろうかなという期待する部分あるんですけども、まだまだいろんな面で見ると点なわけですよね。ICTの活用も県でも認めてるんだすな。ほとんどやってねってな、実際のところ。ただ、この文章さ書けば活用した、野菜・花卉園芸の最適な生育環境を自動制御するとかいっぱい書いてるんだども、先般も大曲の普及の課長の岸さんといろいろお話する機会あって、県何もやってねべったごどとか、簡単にあっさりそのとおりだって言わいでガクッときたんですけどもね、やっぱりせっかく仙北市にこういうねいろんな先駆的なことやってるんだから、そういうやづをやっぱりどうしていくかっていう、このどうも農林部とそこのとこの横の線こう見ても、離れすぎたとかよく見えねんだすな。今、コロナ対策で農機具メーカー、すごい何ていう、バブルとは言わねけども、物がないくらい繁盛してる。その中でもドローンはすごい出てる。ただ、ドローンも今200グラム以下が飛行届いらないのが、今度は規制を強くして100グラムとかってやるっていってますけども、私は逆にね仙北市なんか農業で本当に取り組むんだば、せっかく特区あるんだから、他の機種のメーカーやっても、この資格で動かせるっていうのはね、そういうやっぱり開放すべき、臨むべぎでねがって。桧木内さ飛ばすのもいいけどもね、これから実用化がどんどん進んでって、普通免許ある人が車種変えるたびに別の資格必要だなんて、こんな規制ってねえすよ、普通からいえば。省力化するためにお金をかけてるだげだもの、逆からいえば。機種変えるたんびに、また別の資格取ってください、また別の資格取ってください。多分ね、ドローンなんか、今後二、三年に一回ずつ変えるパターンなってくると思いますよ。それがそのたんびにね資格を取らなきゃいけない。せっかくある特区なのに、それぐらい国にね農業に限定してでも何でもいいからね、やっぱりこの資格一つ取ったら、東光鉄工でもいい、中国産でもいい、どこでもいいからね、やれるっていうようなね、そういうやっぱりね先駆的な取り組みもしてもいいでしょうし、やっぱり横の連携がね農林と一緒にやるべきだと思うけども、なかなかそこはいろんな会場見てもね、そろった姿は見たことないんですけども、やっぱりここをねきちっと農林だとかでねくて仙北市の産業を作るっていう、その発想でどうやってやるかっていうね、縦軸と横軸がねきっかりかみ合わないとやっぱりできねど思うすよ。これからの農業、私いっつも言うけどもね、やっぱりこれからの農業は宮沢賢治みでも駄目だって。百姓ばりでね、気象も読めねば、光学も分がらねばやらいねって。いろんなもの資格が必要だしね、ただ本当黙ってもの栽培できる人では務まらねえ時代なってきた。そのときね、行政がね、こっちだこっちだでなくて、やっぱり今の農業、これからやっていくときに、こういうものにしっかり取り組む必要性があると思います。余計なことを言ってると時間がなくなりますので、最後の質問。 私、一次産業の力強さを改めて感じたというのは、やっぱり観光産業が衰退した中で仕事がなくなったと。その中でわずかな人数であるけども農業のとこで受け入れたり、やっぱり働く場所を作ったり、また、そのできた作物を販売したり、改めてその、影響は受けているにしろ、足腰の強さに改めて感じたと。ただ、本当にへば仙北市がこの林業を含めた中でね、それをきちっと体系付けているのかっていうのは若干、若干でねえな、かなり弱いんだな。これはやっぱり一次産業というのは、資源、環境を守りね、観光産業を発展させるにも非常に大事なベースなんだすよ。市長ね、仙北市の樺細工あるんですけども、これの生地作ってるとこ、どこかありますか。広域の製材やってるとこは、もう角館に1社しかないんですよ。私、ある業者にね、こういうの作らいねもんだがったっきゃ、いや、荒木田さん、生地ねえがらなんも樺な貼らいねでって、要は土台ねもの、貼らいねでっていう話なんです。だから、商工観光のとこにいくら頑張って樺細工を育てたってね、生地ねば貼る下地がねんだす。ましてそういうね広葉樹の木をしっかり見れる人がいねがら、大事な木がね持ち込まれればみんなチップなんだすよ。チップ。有効活用されねんだすよ。だからやっぱり樺細工を育てるに、森を見る前に木を見れとかって色々いうけどもね、仙北市の産業もいろんなとこでやっぱり有機的に結びついてるんですよ。ですから、この一次産業をね、どうやって今後きちっとね守りながらも、やっぱり発展させる、育てる、林業も含めてですけども。私、委員会で言ったけども、なしに商工観光だけがね新規採用さ補助するのと。一次産業だって同じ地域の産業を守る、後継者を育てるとき、これ一次産業であれ、どういう職業であれ、やっぱり支援していくというのが普通でしょうって。これも定住、子育てと全部絡むんじゃねえって言ってきてますけども、何かここだけ、おらいのどごだげ見でるんだ。おらいのどこだげ、担当者、ここにいる人たち。やっぱりせっかく、だから部長会議とか色々やるけどもね、これは議論でねもの。いわゆる報告と指示しかされでねんだすよ。施策についてね、議論なんてされでねんです。まして市長、今日大事なこと言ってる。いくらリモートとかデジタル化進めても、やっぱり行政って人と人が会わないと駄目だって。例えば私、ここでzoom活用してね、自分の家で議会やったってね、18人も映った顔と市長しか見えないどごで議論かみ合いますか。私は少なくとも市長の顔色が変わったやつ見えるまでやっぱり議論してんだすよ。やっぱりそこら辺はね、本当に大事な場面であるしね、やっぱりそういうどぎでもやっぱりしっかり取り組むというその方向性っていうのはどういうふうに考えているか、この一次産業について。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。
    ◎市長(門脇光浩君) 一次産業の考え方の前に、ドローンのライセンスはお話の提案は、これ必要だと思います。特に一から始めなくていいのが仙北市ですので、それは地の利だと思いますので、それは進めていかなければいけない一つの提案だなと思いました。 それから、樺細工の生地についてですけども、今やっと地元の木材屋さんのほうで、例えば家具の作り込みについて、いすとかそういうものについて、やっと今、着手できる状況ができて、そのときの話では広葉樹の山をなんと育成していくかという話が一番重要なんだという話もいただいてて、そんな状況に今やっとなってきたなと思います。このきっかけになっていくのは、自分はコロナだったと思ってます。一次産業は、もしかしたらこれまで仙北市の主要産業といわれてても、もしかしたら観光事業の周辺事業みたいな形になっていたかもしれないけども、全くそうじゃないと思ってます。これからは一次産業が、もしくは一次産業の環境がコロナ対策そのものになっていく可能性が十分にあって、それを見直ししなければいけないというのも、今の総合戦略の一つの柱になります。 ちなみに、農業者が昔は林業者だったわけですけども、今そういう状況で、山さ入る人たちいなくなってしまって、山を守ることが行政の課題になってしまっているというのに対して、国も県もいろんな今、森林環境税等もあって働きかけていますけども、それは山を守るだけではなくて、農業を守るということの視点がないと、自分はその交付金の活用の仕方に大きな間違いを起こす可能性がないかなということを心配しています。 同じような話をすると、農業者が冬期間ゆっくり休んで次の作物を何作るかというものを計画していくっていう期間になるってことあるかもしれないけども、やっぱり農業をやりながら地域で現金収入、冬期間の間に現金収入をいただくということが次の再生産につながっていくということも十分考えられるので、冬期間の過ごし方について農業者の方々に提案できる様々な雇用の確保というものについても、次の総合戦略でやっぱりお示ししていかなければいけないというふうに思っています。 以上です。 ○議長(黒沢龍己君) 11番。 ◆11番(荒木田俊一君) 時間がなくなりました。ずるくなく、市長はシャツ1枚で先頭になって頑張っていただくことを祈念して質問を終わります。 ○議長(黒沢龍己君) 以上で11番、荒木田俊一君の一般質問を終わります。 13時10分まで休憩します。                              (午後0時10分)--------------------------------------- ○議長(黒沢龍己君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後1時10分)--------------------------------------- △門脇晃幸君 ○議長(黒沢龍己君) 通告により発言を許します。1番、門脇晃幸君。 ◆1番(門脇晃幸君) お疲れさまです。蒼生会の門脇でございます。通告により質問させていただきます。 先の定例会で令和元年度の決算認定がなされました。そのとき、市の監査委員より監査意見書が提出されております。この意見書を踏まえて、先にも質問、市の財政についていっぱいされておりますけれども、私もちょっとかぶりますが、市長はどのような実感を持っているのか、まずはお伺いします。 ○議長(黒沢龍己君) 答弁を求めます。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 門脇晃幸議員の一般質問にお答えをいたします。 まず、市監査委員から監査意見書が提出されているけれども、どのような実感なのかということだと思いますが、令和元年度決算では、経常収支比率が前年度から0.6ポイント改善し98.9%、臨時財政対策債を除いた場合は1.7ポイント改善し102.0%となりましたけれども、100%を超えている状況で公債費比率と公債費負担比率は、それぞれ0.4ポイントと1.0ポイントの上昇、財政調整基金の現在高は約1億4,200万円減少しまして11億8,100万円と。また、歳入では、ふるさと納税の寄附が前年度比435.7%増の約8億2,000万円、市債が前年度比51.4%増の34億3,800万円、未済額は約2億7,100万円、市税、給食収入の滞納繰越分などですけれども全体で12.6%、現年度滞納繰越分ともに前年度比で改善はされております。また、特別会計への繰出金は、下水道事業など6特別会計で約11億6,100万円、企業会計の繰り出しは病院事業等で増加傾向が顕著になっています。 これらの状況から、市の財政状況は厳しい状況が続いているという認識であります。一般会計では、ふるさと納税寄附金が増額となって、収納の強化により収入未済額も減少しております。令和元年度及び2年度は、懸案の総合給食センターであったり、角館の新庁舎であったりを実施しましたけども、市債額も膨らんでおります。しかし、令和2年度で終了しておりますので、令和3年度以降は減少するという見込みが立ちます。この後、経常収支比率の改善、財政調整基金の残高確保を図るため、収入金収納率の向上、ふるさと納税のさらなる増収対策、事業見直しによる歳出抑制、あわせて特別会計、企業会計の繰出額が多いことから、繰り出しルール等の見直し、特別会計、企業会計の体質改善の実施が何としても必要だというふうに感じております。ずっとこの2日間の間に議論をいただいている遊休地、活用ができていない土地の活用という大きな視点も、これはこれから絶対に必要だというふうに思っておりますし、その他、金に換えることができるものが、いや、むしろそういうことよりも、金を生み出すはずのものが金を食っているという状況の改善ということも当然必要だというふうに強く感じております。 特別会計、企業会計の体質改善は、これらも含めて必要だと感じております。三セクも同様であります。ただ、公共団体の事業でありますので、利益が上がらないからといってサービスを停止するということではない。しかし、かといって重要な税財源等を投下し続けるということは、無策と言われても仕方のない状況だというふうに思っております。外部の知恵もお借りしながら、また、議会の皆様の御判断もあおぎながら健全化を進めていきたいと考えております。 一言で現状を申し上げますと、厳しい状況が続いていて、さらにこの後も厳しい状況が続く数年を今過ごしているということです。今の判断が後年の財政状況をさらなる悪化に導くというようなことは絶対にしてはいけないということで、これは日夜、頭の中から離れることありません。 以上であります。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 今、厳しい状況が続いているという答弁をいただきました。しつこい質問になりますが、続いているということは、過去からずっとこの厳しい状態が今現在も続いてきているのか、それとも過去よりも今現在がもっともっと厳しくなっているのか、あるいは今も厳しいけれども、過去よりはましになってきていると、少しずつ良くなってきている、この部分の傾向についてはどのような認識を持っておりますか。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 15年前に合併する際に財政議論は相当実はあったというふうに自分も認識しておりますけれども、私の客観的な思いからお話させていただくと、2町も1村も決して潤沢な財政事情ではなかったことから、その2町1村が集合してできた仙北市、財政状況がそれで改善したということはなかったと思います。その時点から既に厳しい状況は続いていると思います。 しかし、その後、例えば庁舎整備であったり、当時からずっと、この前もお話しましたけども、十数年庁舎の在り方について議論されていて、一定の形として今なってますけども、そういうことの将来必要だと思われる経費の捻出も含めて、その後、私の前代の石黒前市長も相当御腐心されたと思います。そうやって財政状況の改善に努めてきてくれた恩恵があったと思います。私も着任後数年、財政状況の緊縮化を図っていって、何とかその次の時代の仙北市の形を創るために必要な公共工事の財源確保のために、私の場合は市債の発行額を、1期目、2期目合わせて80億円程度の圧縮はさせていただいたということがあります。 しかしながら、現状はそういうことの耐える時間があって、そして将来の仙北市をしっかりとした形のものに創っていくための施設整備に着手をしたという現状があって、それがあったことでこの数年はまた厳しい状況が続くと。この繰り返しにならざるを得ないということなのか、それとも別の手法を皆さんで議論していかなければいけないのか、迷いは、悩みは尽きないと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) またちょっとしつこいような質問になりますけども、監査委員より意見書が出されております。厳しい状況だというお話ですが、この意見書を見る中で、どういった部分を捉えて厳しいという認識を持っておられるのか、それも含めてお聞きしたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 今もうコロナの時代ですので、代表監査委員もいらっしゃいますけども、その状況で、じゃあこれやめましょうっていう話にはならない、それは大きくいうと病院事業等であります。一般会計が今この状況だからこそ、病院事業を支えることができているということもありますし、最近ではその病院自体が角館病院も田沢湖病院も市民の傍らに寄り添うということで、インフルエンザ対策だったりコロナ対策を主体的に行っていただけるというところまで、やっと皆様方その思いが結集できてきているわけですけども、もう赤字部門だから切り捨てるということはしてはいけない、これは指摘の中で十分な思いは感じます。 もう一方で、三セクというように今まで市が関わってきた企業体のやっぱり拠出に対しては、一定のやっぱり見定めをしなければいけないというふうに思います。特別会計もそうですけども、必要に迫られてできた会計、全てがそうです。だけども、時代の流れによってそれの何ていうか在り方は、やっぱり議論していかなければいけないでしょうっていう話は、これは至極当然だと思います。 あと、職員の方々の日常の歳出に対する思い、これは大きな意味でいくと、仙北市の形作る一歩なりますので、職員一人一人が自分たちが仙北市の未来の一歩を歩んでいるという話をしっかりと自覚していただきたいという思いは、これは共有させていただける思いであります。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 平成19年に自治体財政健全化法が施行されました。平成20年の決算を踏まえて平成21年度からそういう報告が毎年ですね監査委員からなされているというふうに認識しております。 当時は、夕張市を除けば21団体、自治体ですね、が当時の、今もありますけども、早期健全化基準以上の団体であったと。21団体、夕張市を含めれば22なりますけれども、それが平成25年には1団体、これ夕張市を除いて1団体しかなくなってしまった。なくなったというか、良くなったということですね。平成26年には夕張市を除いて全ての自治体がこの標準、早期健全化基準に抵触する団体はなくなっているということでございます。 その他の会計につきましても当時62会計が該当になっておりますが、平成26年をもって、このときで9団体減っていると。これが今、直近の数字、私見てませんが、少なくなっているというふうに認識しております。 ということは、おしなべてですね、国内の自治体の財政状況は、おしなべて良くなっていると。数字だけ見るとね、統計を見ると、この自治体財政健全化法の範囲内で見ますと、良くなっているというふうな印象を持つんです。実際がどうかは別としてですね。 それで、令和元年度の監査委員よりの意見書を見てみました。今回、久々に熟読したといいますか、分からない部分もありましたが、見てみました。そうしますと、今、市長がおっしゃられました色々財政状況が厳しいという部分について見てみますと、実質公債費比率、令和元年9.9%、これが過去にさかのぼりますと平成24年16.5%だったと。おしなべて良くなっているのかなと。数字だけ見ますとですよ。それから将来負担比率、これは大体横ばいなんですが、平成24年110.9%、令和元年118.6%ということです。これを見る限りでも、いや、ちょっと私も認識がちょっと最近おかしくなったんですが、そんなに悪くないんじゃないかという思いもちらちら頭の中を今よぎっている状況です。 そうすれば、この早期健全化基準はどうなっているのかと、実質公債費比率25%なんですね、基準が。それから将来負担比率、早期健全化基準350%、この基準はどうかという部分については、専門家じゃないので差し控えますが、普通の素人がこの数字を見る限り、いや、仙北市の財政そんなに悪くはないんじゃないのというふうに最近ちょっと思ったりしたんですね。だけれども、みんなで厳しい、厳しいって言ってるし、私も厳しいという認識で今まで一般質問にも立ってきました。それで先ほど市長がお話しました経常収支比率98.9%でしたっけか、去年が99.5%でしたんで、何ぼか良くなったという話ですけれども、これにもいくつかの要因がありますが、一番その大きくこの数字を引き上げた理由としましては、社会保障費がものすごい勢いで伸びていると。これは西暦2000年から今2020年です。2020年は推定ですけれども、2000年の頃には七十数兆円の社会保障費が発生しています。これは推計ですが、2020年度には百二十数兆円になるだろうと。そうすると50兆円ぐらい、わずか20年の間で50兆円もの社会保障費が伸びていると。これ全国平均ですので、仙北市はこれよりもちょっと角度がきつい形で動いているという状況なようです。そうしますと、これ、財政規律をしっかりしたとか、自治体の力で一生懸命頑張ったとしても、すぐ改善できるような状況ではないと。それが20年もこういう状態が今も続いていると。この部分を除いたとしますと、いや、財政運営、非常に上手だなと、市長は舵取りがうまいんじゃないかなと、いや、今までの認識を少し変えなくちゃいけないのかなというふうに思うんですね。数字だけを見ますと。でも、ここにいる皆さん、そんなことはないよと。このギャップをですね、短い時間で穴埋めできればなと、何が原因で、何が認識を変えなければいけないのか、何がこのような状況になっているのか。そうすると、そもそもの基準自体がどうなのかということも含めますと、とても興味のある数字なんです。そこでですね、違う何ていいますか指数、見ていきたいということでございます。 もう一つの指標としましては、財務指標となります債務償還可能年数、実質債務月収倍率、積立金月収倍率、行政の経常収支率ですね、これ比率じゃなく率のほうになりますけれども、令和元年度のはまだ公表なってませんが、もしお分かりであればお聞きしたいということでございます。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 各指標、比率のお話、頑張って推計した数字がありますのでお話しますけども、その前に、厳しい、厳しいといっていながら実はそれほど厳しいという状況ではないんじゃないかという、そういう簡単に話をすると、お話だったと思いますけども、実態、数字的には確かにそのような数字で、これは揺るがしようのない分子分母の関係だったりありますので、数字の細工ということはしませんからそうなんですけども、ただ、市長会で集まったときによく話をすることは、経常収支比率の話なんです。というのは、この後、議員からの質問の中にもありますけども、例えば100ある財源の中で98はもう行き先決まってしまってで、あと2しか自由裁量権のある財源がないという、仮にそういう状況、これが仮に経常収支比率が98%だからオーケーだかというと、とんでもない話です。市民の方々からいただく要望が何ぼかなえられるかというのは、その自由裁量権の中の金額、動かせるか動かせないかということに大きく関わってきますので、市役所は存在するけれども市民に仕事を、サービスを提供しない市役所はあっても仕方ない話なので、経常収支比率は、簡単に言えばですよ、簡単に言えばかかるごとにかがりきってしまってで、あど市民のほう見てくれないじゃないかという話になりかねないんです。でも、そういう実はそういう傾向が強くなっていってるんです。たまたま今回は一般財源の関係があって、それからふるさと納税の関係等も、これは実はふるさと納税は一般財源化できてますのでそういうふうになっていくんですけども、だけども本当はそうじゃない。さらにいうと、社会保障制度がかなり高くなって、50兆円これで増えたっていう話は、すごい実感があって、これはあんまりこんな話しちゃいけないかもしれないけども、広域の負担金もですよ、すごく上がってきてるんです。これは確かに広域に対する様々な行政運用が膨らんでいってるから必要で、しかも広域で支えることが各市町の負担よりも合理的だという考え方があるので、これ全くそのとおりなんですけども、ただ、そういうその社会保障制度に類似した多くの費用もまたあるわけで、そういうものがやはり自由裁量の財源を狭めているということは間違いなくあると思います。ですので、市長会とかの話の中では、本当に苦しいよねっていう話です。それからさらにいうと、コロナの状況で、財政健全化団体にはなっていないけれども、全国約1,800の自治体の中で財源がしっかりとある不交付団体のようなところは抜きにしても、そうすると大方の、90数%の自治体は、こんな言い方失礼ですけども、もうあと本当に疲弊する、倒れてしまう一歩手前ぐらいの財政状況でないかと、いろんな方々から話を聞くと、そういう認識を持っています。そういう状況の中で今お話をさせていただくということを御理解ください。 それで、推計しております。御質問の4指標は、財務省が財政融資資金の償還確実性を確認するという視点から地方公共団体の財務状況となる債務償還能力、それから資金繰り状況を把握する際に用いられる指標で、あまり一般的な指標ではないようです。だけども、これを仙北市の場合は令和元年度に平成30年度を基準年として財務事務所の実地検査を受けたときに提出している数字があって、さらにそれを今回は令和元年度決算ベースの指標に置き換えて見ています。ということで、そういうことでお話をさせていただきたいと思います。 債務償還可能年数は、平成30年度が16.0年に対して令和元年度は22.4年、これは悪化か改善かといったら悪化です。それから、実質債務月収倍率は、平成30年度が14.0カ月に対して令和元年度が15.3カ月で、これも悪化ということです。積立金月収倍率は、平成30年度が2.9カ月に対して令和元年度が2.7カ月で、やっぱり悪化です。それから行政経常収支比率の平成30年度が7.3%に対して令和元年度が5.7%、これは緩やかですけども悪化です。というように、全ての指標、今、議員が御指摘になった指標の参考数値、私たちの計算による参考数値だと、決して状況的には改善できているということではないということが、この数字からは見て取ることができると思います。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 最後の行政経常収支比率じゃなく率ですね。 ◎市長(門脇光浩君) はい。 ◆1番(門脇晃幸君) 数字いただきました。予想はしてましたが、全てにおいて厳しい方向にベクトルが働いているという認識を改めてしました。確かに悪化してますね。ただですね、今、市長も話なりました東北財務局秋田事務所からヒアリングを受けて、当初のヒアリングは平成25年で、私、先の一般質問でもした記憶ありますが、平成30年の決算を踏まえて今回は令和2年の予測も同時に出させていただいているようです。ただ、今、令和2年このとおりで、全くその過去の数字と比較するには、相当手順を踏まないと参考にならないという形になるのかなというふうに思います。 それでもですね、やはり監査基準の数値を見ると、何となくですねそんなに心配するほど悪くないんじゃないかという思いをするのは私だけなんでしょうかね。ここでちょっと先ほど午前の質問にもあった財政規模、歳入に対する歳出ですけれども、このバランスがとれていれば悪いということでないんですよね。間に合っていることであれば。私が厳しいと思っているのは、その他の例えば財務指標の数字の基となる普通会計の数値を基に計算するはずなんですけれども、その数値を見る限りではいいけれども、その数値に入らないもの、例えば先ほどから話が出てます公共施設なんかの除却ですね、こういった部分は普通会計の中に大きく盛り込めば数字は大きく変わるんだろうけれども、そういう計画はあってないような、大分変えなきゃいけなくなるだろうと。それからインフラ整備、これも前の一般質問もしましたが、おしなべて1,000億、1,000億、合計2,000億ぐらい今後40年間で投資しなければ具合が悪いと。到底できる話ではないと。そういったものがこの歳入歳出の部分に反映したとしたら、これとんでもない、容易でない財政だというふうに思いますが、数値を見る限りでは心配しなくていいと、非常に矛盾した、すっきりしない状況です。 そこでですね、じゃあどうするかと。そうしますと、やはり身の丈に合った、先ほども先の質問の答えで市長お話しました身の丈に合った財政規模。だとすると、私たち市民が、いやぁ困った困ったと、道路がさっぱり整備されないと、建物がさっぱり良くならないという部分については、身の丈に合わない施設を持っている、身の丈に合わないインフラがたくさん抱えているというふうにも思えるわけですね。ここを改善していかないと、それは市民の利便性を欠くとか、サービスの低下につながるとか、いろいろ意見はあると思いますが、やはりここにメスを入れていかないことには、例えばですね、この財政規律を守ってしっかりやっていくとすれば、何とかかんとかなるんですよ。市の財政もっていくには。だけれども、問題を先送りしているだけの話で、どっかで前向きにぶつかっていかなきゃいけないとした場合に、いの一番にくるのは先ほど話した社会保障問題は、これは仙北市でどうなるもんでもないです。国全体で考えるべきことなのかなというふうに思いますが、注視して見ていかなきゃいけない。仙北市が一番財政に向けて考えていかなきゃいけないのは、やはり公共施設の在り方、そしてインフラの今後の在り方、これに大きくメスを入れることを施策として長期的に見ていかないと容易でないだろうなという思いが強くあります。 まだいっぱい調べてはみたんだけれども、ダブるところがありますので省略します。 そこでですね、その次の質問にもなりますが、固定費を変動費に変える施策が今後の財政改革に有効と考えるが、どのような考えを持っているか。これは質問を通告した後で、ちょっと質問の仕方まずかったかなと、私の意図したことが当局に伝わっているのかどうか心配だったんですけれども、質問がなかったので理解してもらったのかなと。でも、多分ニュアンスが違って、答弁を聞かなきゃ分からないんですけども、ここをですね私が言いたかったのは、今言ったインフラ、それと公共施設ですね、これらの今後の除却の方法とあわせて、市民サービスが逆に悪くなっていく、あるいは大きく負担を強いるという部分が出てきたときに、違った施策が考えられないのかなという意味合いだったんですね。多少は負担をかけるけれども、市長の口癖である市民の命と財産を守るという部分は譲らないと。ただし、若干の負担はお願いしたいという形の中の施策、何かいいことないのかなという意味で今回質問させていただいたんですけども、まず答弁を聞きたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 以前、東北財務局の定期的な御訪問をいただいた監査の際に、全国の自治体は大変厳しい状況で、仙北市ももちろん厳しい状況だと。だけども、規模の割りには健闘してますよって話を聞いた記憶があります。もしかしたら、その財務諸表の数字の見方にもよると思いますけども、そういう意識はやっぱり持ってるよっていう話を評価いただいたというふうに受け止めて、少しうれしい思いがあった記憶があります。 それから、公共施設の状況がやっぱり大きく財政状況と連動していくという話は、これは至極もっともな話で、今3点目に御質問いただいている固定費と、それから変動費の話ですけども、基本的な私たちの準備した論点は、固定費、それから変動費っていうのは、民間の企業の方々がよく財務諸表を語るときにお話になる用語でありまして、行政では一概には言いませんけども、固定費っていうのは義務的経費、そして変動費っていうのは政策的経費というふうに置き換えることができるのかなという思いを少しベースにして答弁書作っておりますので、その点についてまた後で御指摘いただきたいと思います。 市町村の固定費というのは経常経費にあたって、人件費、業務委託料を含む物件費、施設の維持補修費などがあります。変動費は、固定費以外で住民のニーズ、サービス需要に連動して増減する政策的経費等をいっております。民間企業では、固定費を削減することで経費を節減できて、変動費の拡充がかなって売り上げが伸びていくというような対策が可能と思いますけども、地方自治体の場合は必要な行政サービスを人が行う場面がほとんどでありまして、人件費の抑制というものはサービス低下に陥る、直結する場合が多々あります。合併以降、定員適正化計画等に基づいて削減、とにかく削減ということをしてきましたけれども、職員数の削減がもう限界でありまして、これ以上削減することは必要な行政サービスの質も量も低下させてしまうだけだという判断で、今回も就職氷河期世代の採用などで職員を補充したという経緯があります。 今後議論となる行政DX、デジタル化も進めながら業務の見直し、働き方改革などで人件費抑制の可能性を探っていかなければいけないと思っております。 また、施設の維持費の削減対策でありますけども、現在進める公共施設管理計画で目標の達成を目指さなければいけないと思っています。現在策定中の公共施設等の個別実施計画で35%の延べ床面積の縮減を図って、また、角館庁舎に入る部署で保有している公用車を集中管理化することができるので、車両減による維持費等の減、蛍光灯のLED化、新電力も含めた電気料の節減、指定管理も含め委託料の見直し、全ての事業、全ての業務全般を見直すことで経費の抑制を図らなければいけないと思っています。新型コロナの影響で一般財源等の歳入見込みが大変厳しい中でも、さらなる財源の確保とあわせて経常経費の削減に努め、市民の健康と命、生活を守るために必要な事業、行政サービスを持続可能なものとしなければいけないという思いであります。 先ほど議員が御指摘にあったように、どうにもならない部分、社会保障とかどうにもならない部分については、それは法律のもとにおいてしっかりと対応していくということはもちろんそうですけども、財政的にいうと身の丈に合ったという考え方は、市民、まず2万5,000人の市民の方々がいらっしゃって、2万5,000人の市民の方々が必要とする施設等の類似団体という区分が総務省から出ていて、学校数はこれだけ、それから病院はこれだけみたいな話のモデル的なものがあります。そのモデル的なものに年間これくらいのお金がかかりますよっていうモデル的な予算というのもあります。それが仙北市にそくっと、そっくり当てはまるかというと、地勢も置かれた環境も違いますので、なかなかそうはならない。だけれども、標準的なモデルを頭の中に思い描きながらも、私たちが今取り組んでいる例えば230億円、240億円というような大きな一般会計の予算規模、これは絶対に一時的なものでなければいけないというふうに思っているということであります。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 今の項目の質問、私も勉強不足で、本当はもっと突っ込みたかったんですけれども、言わんとしていることは人口が減少、あるいは関係人口、それぞれのセクションにおける関係人口が増えたり減ったりしたときに、公共施設とかインフラも変動できる施策はないのかという思いがありまして、具体例いくつか考えたんですが、うまく今言える状況じゃないので、この部分についてはまたの機会にまで勉強して、また質問させていただきたいなと思います。 次に移ります。 令和3年度予算編成については、午前も、昨日も似たような形で類似質問なりますけれども、先ほど来質問しております、まず令和元年度の決算認定された中で、市単独事業といったものはどれぐらいの決算規模だったのか、事業規模だったのか。その事業は、主なものだけで結構です。どんな事業があったのか。そして、令和2年の当初予算です、ではどうだったのかをまず伺います。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 調査を行って御答弁できますけども、基本的には令和元年度の決算と、それから令和2年度の当初の比較ってなかなか実はそこから何が見えてくるのかというのは、なかなか見にくいところがありますので、それはどうか事前に御了解いただきたいというふうに思います。 それともう一点、市単独事業の捉え方であります。市単独事業は、どの範囲のものを市単独事業というのかということも、実はこれも財務的には各論あります。それも含めて今お話させていただきたいと思います。 まず令和元年度の決算の市単独事業費の主な事業ということでお話をさせていただきますと、総合給食センター建設事業費が12億6,847万円、ふるさと仙北応援基金積立金7億9,341万円、ふるさと納税ふるさと便事業費4億1,250万円、仙北市中小企業振興資金預託金3億円、辺地対策事業費が8,927万円、再災害防止対策事業費が7,939万円、臨時地方道整備事業費が7,348万円、塵芥処理費が7,152万円、道路維持補修費が4,517万円などなどでありまして、これらの合計でいくと31億3,321万円ということになります。さらに職員給与費27億4,081万円、市地方債償還元金20億3,978万円、病院事業会計補助金12億5,592万円、広域消防負担金7億7,481万円、広域廃棄物処理費負担金7億1,223万円、広域介護保険費負担金5億8,022万円などなどもあります。これらの合計は81億377万円であります。考え方にもよりますけれども、この2つを合わせて、つまり国・県の補助金を充当していないという意味でいくと、この2つが合わさって市単独事業費の額は151億2,370万7,000円という金額になります。 同じように令和2年度の当初予算の市単独事業費の主な事業でありますけれども、ふるさと仙北応援基金積立金が4億円、仙北市中小企業振興資金預託金が3億円、ふるさと納税ふるさと便事業費が2億4,765万円、辺地対策事業費が1億1,740万円、臨時地方道整備事業費が8,032万円、過疎対策事業費が6,000万円、林道補修費が4,428万円などで、合計は12億4,965万円であります。さらに職員給与費27億8,587万円、市債償還元金19億9,590万円、広域消防負担金が8億4,051万円、広域廃棄物処理費負担金が6億8,666万円、広域介護保険費負担金6億1,253万円などもあります。これらの合計で69億2,147万円となります。この2つ、12億4,965万円と69億2,147万円を合わせて国・県補助金を充当していないという意味での市単独事業の額は、134億831万円ということになります。 その他にもいくつかありますので、含めてこうなりますけども、考え方がちょっと私どものほうもどういうふうに分析しようかということで随分財政課も悩みましたけれども、ラインとしては市の単独事業という考え方は、国・県の補助金を充てない事業の洗い出しということを中心にさせていただいたということであります。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 次の質問に入ります。 これは先の一般質問でも同じことを質問してるんですけど、そのときは方向性については答弁いただきましたが、具体策については今一生懸命練っている最中だということでございましたので、ここで改めて質問させていただきます。 市長はこのコロナ禍においてですね、来年度の予算編成に向けた意気込みということで、量から質への転換で新たな価値創造を進める。本質的な役割を果たすことに重点を移すといっておりました。具体的な事業、どんなものをやろうとしているのかについて伺います。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 新型コロナの爆発的な感染を防止するために、国でも日々対応が変わっていて、感染防止と経済対策の両立に対する様々な意見、見解が報道されております。 仙北市はコロナ以前から県内屈指の観光地として国内外の入り込み客数、宿泊者数を増やす政策をずっと展開してきております。入り込み数を増やし、経済活動の幅を広げるという、パイをたくさん作るという戦略であります。しかし、現状からいくとお客様は過密を嫌い、その場所を訪ねる必然性がなければ県外へ出てはいけないという話がありますので、そういう必然性、ストーリー、自分だけの消費を求めているという現状になっております。 数を増やす政策から少し高値かもしれないけれども、自分だけの満足度の高いサービスを提供すると。必然的なサービスを提供するということが、今まさに求められている、観光分野で求められているトレンドであります。 来年度は、この12月1日に改組しましたけれども、観光文化スポーツ部がしっかりとした機能を果たしているかどうかということをお見せできる初年度になります。新しい旅の形を提案し、野外活動の通年化であったり、メニューの強化であったり、非接触サービスの充実化などに重点を置きたいと思っています。 野外活動の通年化というのは、例えばキャンプ場とかは、これ委託先と今協議していますけども、実態を調査していますけども、冬の間のキャンプ場は下がらないということで、しかしそれは秋田県内では私どもの市ではない市で1カ所あるのみで、大変な過密感があるというような状況とかというものを、今ある施設を活用して改善できる、提供できることがないかというような視点をもって観光文化スポーツ、観光と文化とスポーツが一緒になることで優位性、例えば文化事業を行いながら観光のためのポイントを一緒に広報してやるとか、そういうような連続性、そういうものをぜひ来年度の事業としてお見せできればというふうな思いで取り組んでいます。 以前の大量生産、大量消費から違うトレンドも出ておりまして、それは農業生産であります。少量多品目づくりに市場が今、対応が始まっておりますので、この市場対応に合致できるような商品の生産性を高めるという取り組みも行っていきたいと思いますし、また、その点からいくと伝統野菜とかの生産には、やはり応援が必要ではないかというふうな思いも持っております。そういう状況です。 それから、市民の健康と命と生活を守ることを最優先したいというのは、コロナ時代の行政としては全く至極当然な行政指針ではないかと思います。対策本部だったり経済支援会議などで民間委員の皆様からも多くの提案をいただいて、市民の健康と命と生活を守る仙北市として市民を支えたいというふうに思っています。 医療環境を整備、これはもう昨日の御答弁でももう出ておりますけども、今ある医療資源を活用して市民の方々にしっかりと寄り添うという病院づくりは、もう既に始まっております。そういうことでありましたり、福祉の分野でいきますと、来年度から高齢者の保健事業と介護予防事業の一体的な取り組み事業に着手をさせていただきたいと思っています。健診の未受診であったり、医療機関に行きたくない方々、敬遠している方々であったり、介護給付なしのメニューなどなど、自身の健康状態が不明な方を訪問して受診を奨励したり、閉じこもりがちな高齢者には通いの場を提供したり、認知機能や社会的なつながりが低下するそのフレイルの予防も着手したいというふうに思っております。市民福祉部が結集したことで、事務と事業の連携がスムーズに進むことが、まず第一であります。総合力を発揮できると喜んでおります。この他多くの部局でベクトル合わせをして、市民を守るメニューづくりに皆様方からの御意見をいただきながら、実績を上げていきたいというふうな思いであります。 以上です。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 今の具体策といいますか、それらしい感じで受け取りました。これは市の単独事業で行う方向なものでしょうか。それとも国のメニュー、色々なその補助金のメニューあると思いますが、そちらのほうが中心で組む形になるもんでしょうか。あるいは両方ミックスなるのか伺いたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) ミックスです。一部には国の事業導入も予定してますし、また、来年は東北デスティネーションキャンペーンの年に当たりますので、そのような対応をするということで、秋田県の動きにも連動しています。 高齢の方々、介護予防が必要な方々の一体的な取り組みについては、国の動きと軸を一つにしておりまして、ぜひ挑戦していきたいというような事業であります。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 分かりました。次の質問に移ります。 これまた監査委員の意見書の話になりますが、指摘されております多額の不用額が散見されたということで指摘されておりますが、これは別に令和元年という話ではなく、過去からも散見されるというように指摘されております。令和3年度予算編成にあたり、対応策としてどのような指示を市長は出されて、事業に反映させていこうとしているのかについて伺います。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) お二人の監査委員から監査委員の意見書を提出いただき、その際に私、それから副市長、総務部長、それから監査委員事務局の皆様方、一緒にお話をする場面を作っていただいてやり取りをさせていただいております。そういう場面での指摘事項に対する私の思いも話させていただきましたけれども、今回は議会という場でお話をさせていただきたいと思っております。 令和元年度の予算執行にあたっては、平成31年3月27日付で平成31年度予算の執行方針についてという文書で総務部長名で通知、これは依頼通達というものであります、仙北市長の命を受けて総務部長が通知をするというそういう文書であります。依命通達といいます、をし、計画的かつ効率的な予算執行に努めること。完了、中止を決定した事業は直近の議会で減額補正することなどを直接指示しております。 令和元年度の1月末に新型コロナの感染による影響が懸念される状況が出てきておりまして、あのとききておりました。新型コロナへの対応が想定されたために、未実施事業を無理に執行しないで、令和元年度末の流用財源、要するに財源の確保です、令和2年度への繰越財源、財源の確保です、をするように私が指示をしました。暖冬少雪だったこともあって、結果としては指摘のあった不用額が生じた結果になってしまったということであります。これは特殊な状況下での緊急避難的な措置でありました。やむを得ないものだったというふうに思っております。 令和3年度予算編成にあたっては、市税の大幅な減収など財源不足による厳しい財政運営が見込まれることから、予算要求段階で、これまでにない規模の一般財源の削減、事業等の見直し、廃止、縮減、再構築をお願いしております。財源的な話をすると、今まで当初予算に編成ということで各部局から予算の見積りをいただくわけでありますけども、その予算の見積り、全部合算すると当然予算に運用できる収入をはるかに超えた金額になります。そのような状況になる前に、まずは要求する各部局で精査に精査を重ねたものを上げてください、さらにいうと、一般財源を今年度の予算編成の際から総額で8億円弱ぐらいまでは圧縮したものとして予算要求をしてくださいというようなお願いもしています。なかなかそれはかなっております。かなわない分だけ予算編成が大変になってくるということはありますけども、そういうようなことで職員の方々を通して各団体の方々の意見も聞きながら予算要求を行い、今、編成作業にあたっているという現状であります。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 詳細につきましては、次の定例会で色々見させていただくわけですので、そちらのほうに持ち越ししたいなというふうに思います。 関連してですけど、これ通告にありませんが、こういう不用額が散見されたというその数字について、これは無駄とか贅沢、使い方、その人の捉え方によって違いますけれども、市長もし分かる範囲で結構ですので、自治体における無駄な事業といいますか、あるいは贅沢な事業に対する定義的なものは、あったほうがいいのかなという思いが時折私は感じてはいるんですけれども、市長はどうなんでしょう。 ○議長(黒沢龍己君) できる範囲で。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 財政規律上の話もありますし、首長個人の考え方もあると思いますけども、ルールがあれば非常に透明性は高くなるというふうに思います。今、議員が御指摘いただいた事案に限らず、ルールを定めることが市民にとって利益なのか不利益なのかという判断が、その場面場面、ケースバイケースということがとても多くて、職員はじめ私たちの悩みの一つ一つということになっているような気がします。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 次の質問に移ります。 地方創生についてですけれども、人生100年時代の地域社会が刻々と近づいております。これを踏まえた地方創生のビジョンは、どうなっているのか、また、現在どのような取り組みをしているのかについて伺います。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 地方創生は日本全体の人口減少が進み、東京圏への一極集中の是正、地方の人口減少に歯止めをかけて、日本全体の活力を上げることを目的として取り組まれている一連の政策だというふうに受け止めております。 各自治体では、人口動向や将来の人口推計、産業の実態、国及び県の総合戦略などを踏まえて、直面する人口減少、少子高齢化により顕在化する課題を解決する施策を取りまとめ、地域経済やコミュニティの活性化を図る、いわゆる地方創生を目指して総合戦略を策定していて、様々な施策を実施しています。全国約1,800の自治体が手法の違いこそあっても、等しく取り組む現状があります。1,800の自治体があるので1,800の地方創生があるというふうに言っていいと思います。 この10年を見ていて人口減少、少子高齢化の影響が生活の基盤となる地域コミュニティ力、力の低下を進まってきたことを大変心配しております。既にコミュニティの活動に限界を来した集落も何集落も私見てきております。このような中で近所とつながり合える共通の行事とか仕事というものが大変重要な場面というふうに、益々思っております。地域運営体事業などは、それぞれの地域の特性を生かして、自主的、主体的な活動で課題解決を行ってきていただいております。毎年、制度の見直しも行いながらも一定の役割を担えるコミュニティ団体に育ってきているというふうに思っております。 健康長寿の延伸について少しお話したいと思いますけども、少子高齢化が進んでいる仙北市にとって是が非でも達成したいのが、この健康寿命の延伸であります。市では、これまでも子どもから高齢者までそれぞれのライフステージに応じた課題、生活習慣病の取り組みなどとして健康増進事業や予防事業に取り組んできておりますけども、間口がとても広く、政策がとても多岐にわたっていることもあって、各部局の総合調整が大変難儀していました。今回、庁舎整備ということもあって、それが統一感を持つことができたというメリットも最近気がついて本当にうれしい思いであります。 人口減少、少子高齢化が進む中でも持続可能な社会を構築するために、深刻化するそれぞれの課題の解決力に規制緩和や最先端技術の導入を進めていきたいというふうな思いもあります。ヘルスケア事業実施などで地方創生の実現に向けて取り組みを継続していきたいと思います。 また、コロナ禍が世界の価値観を変えて、新しい生活様式の定着が必要になってきておりますけども、そのような状況で人生100年時代の地域社会の構築を進めなければいけないという難しさが、さらにハードルが高くなっております。SDGs未来都市としても、SDGsの基本理念、誰一人として取り残さないということを念頭に、この後も皆様方の命と健康と、それから生活を守るために、行政サービスを中心とした施策を展開していきたいというふうに思っております。 ○議長(黒沢龍己君) 1番。 ◆1番(門脇晃幸君) 時間の配分ちょっと失敗しました。2分ちょっと残っていますが、これで質問を終わります。 ○議長(黒沢龍己君) 以上で1番、門脇晃幸君の一般質問を終わります。 14時20分まで休憩します。                              (午後2時08分)--------------------------------------- ○議長(黒沢龍己君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後2時20分)--------------------------------------- △武藤義彦君 ○議長(黒沢龍己君) 通告により発言を許します。2番、武藤義彦君。 ◆2番(武藤義彦君) 御苦労さまです。蒼生会の武藤義彦です。通告により質問致します。 新角館庁舎も完成し、組織再編に伴う人事異動もありました。事業部門の集約により、行政サービスの迅速化と、より高品質なサービスの提供が期待されます。大規模な箱もの事業であります市立病院、給食センター、そして今、新角館庁舎も完成し、今後は田沢湖、西木庁舎も含めた維持管理であったり、各庁舎の在り方について考えていかなければなりません。 新角館庁舎が間もなく開庁を控え、市民の内覧会も好評であったようであります。中には今までは各部署が部屋ごとであったり、1つのフロアであったりというのが、今はオープンスペースになったために、入った瞬間、職員みんなの視線が感じるというような声もあります。そこで質問いたします。 はじめに、新角館庁舎に設置される総合案内は、単純に担当課への案内だけなのか、また、各部署の窓口職員も含め、来庁者へのワンストップサービスは徹底されるのか伺います。 2点目として、地域センターから市民センターとなり、角館庁舎への事業課の集約により、各センターの業務内容も多少変わると思いますが、各センターで完結できる業務の変化、これはどの程度あるのか。また、市民から好評であります地域振興事業費は、今後も継続計上されるのかお伺いします。 3点目については、昨日、今日と質問、答弁がございましたので、質問を控えます。 以上2点について伺います。 ○議長(黒沢龍己君) 答弁を求めます。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 武藤義彦議員の一般質問にお答えをいたします。 新角館庁舎の開庁を控えて、その1点目であります。ワンストップサービスの徹底はできるのかというお話でありますけれども、皆様にもご覧をいただいた新角館庁舎の1階、2階、それぞれのフロアやエリアは、目的別、業務ごとに配置がされ、職員も物理的な環境も大きく改善をすることがかなったわけでありまして、本当に感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。 いずれの窓口においでいただいても、職員同士の連携で、職員自らが動いて市民に御負担がからないように動線を作っております。 また、新角館庁舎に初めてお越しになる方で窓口の場所や用件の対応先など困っている方に対しては、総合案内で職員が御案内をさせていただきます。西木、田沢湖の両市民センター及び各出張所各窓口も、全てにおいて御不便をおかけしないように、これを機会にお客様対応に当たりたいと思います。ワンストップサービスを徹底させていただき、市役所が変わったと言っていただける、そのような市役所づくりに本格的に取り組める12月21日を迎えたいというふうな思いであります。 なお、人の目があって、あの建物は1階も2階もオープンスペースの事務エリアなので、たくさんの職員がそこに在庁し、人の目が気になるというお客様もいらっしゃるかと思いますが、基本的には窓口対応の方がお客様対応となりますけれども、逆にいうと職員への目も一人一人の職員に注がれています。例えば業務がなくて、少し時間が空いたというようなそぶりが見える職員に対しては、部長、課長等が職務の振り分けを行うなどして、ワンフロアがゆえの職務の均等化ができるわけで、職員同士の目配り、気配りもかなうというような、そういう期待をしております。 それから、2点目の各市民センターで完結する業務と利用可能な予算額はという話でありますけども、少し整理をさせていただきたいと思いますが、角館市民センター、市民センターというその機能としての角館市民センターは、総合案内、税務関係、これは市税関連の証明書の発行に関する業務、例えば所得証明であったり資産証明であったり納税証明であったりの発行であります。また、市税関連の各種申請書の受理及び税務課への送達であります。それから、教育委員会の関係でありますけれども、各種申請及び手続書類等の受領や送達であります。それから、所管する各施設に関する業務としては、新角館庁舎、西長野交流センター、中川コミュニティセンターなど各施設に対する業務であります。また、財産区に関する業務としては雲沢財産区を所掌するということであります。西木市民センター、田沢湖市民センターについては、特徴的なことは、組織再編でも話をさせていただきましたけども、建設部関係と農林商工部、農業委員会関係があるということであります。そして、福祉事務所関係もあって、先ほど話をした税務関係の手続き等もできますので、基本的にワンストップだということであります。 少し詳しくお話をします。建設部関係では、西木地域での道路の状況、改修、確認、それから側溝補修、河川補修など公共施設の維持補修、農林商工部、農業委員会関係では、各種申請及び手続書類等の受領、送達であります。福祉事務所関係でありますけども、各種申請及び手続書類等の受領、送達、税務関係におきましては、市税関連の証明書発行に関する業務、これ先ほど話したとおりであります。また、各種申請の関係であります。届け出関係におきましては、戸籍、住基関連の証明書の発行に関する業務、これは戸籍謄本、住民票、印鑑証明書等の発行であります。また、死亡届の受領及び埋葬許可証の発行も行います。また、戸籍届出書の受領、住基関連の各種申請書の受理及び市民生活課への送達ということになります。田沢湖市民センターも同様であります。建設部関係では田沢湖地区での道路等の補修の状況確認であったり、側溝補修や河川補修など公共施設の維持補修であります。農林商工部と、それから農業委員会関係にあっては、農林業振興資金に係る業務であったり、中生保内農村公園の管理であったり、それから、福祉事務所関係では各種申請手続書類等の関係であります。教育委員会についても申請手続書類等関係、届け出関係においては、戸籍については西木センターと同様であります。また、生保内財産区、田沢財産区に関する業務も行います。 共通ということで少しお話をしますと、先ほど議員もお話をいただいている地域住民の要望にスピードアップで対応できるという予算の配分がこの後も続くのかということでありますけども、令和3年度も、大変好評でありますので、この予算をしっかりと確保したいというふうに考えております。 この場面からは以上であります。 ○議長(黒沢龍己君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) 市民が役所を訪れて一番嫌うのはたらい回しであります。庁舎が新しくても来庁者が不快な思いで帰ることのないように、徹底していただきたいと思います。 過去に新しい病院ができたときも、接遇の問題でかなりこの場で議論になったこともございます。これは田沢湖、西木庁舎も同じことでありますけれども、庁舎を訪れた方が困っている様子を見かけたら、職員自らが積極的に「どうした、ばあちゃん」「どうした、じいちゃん」と声を掛け合えるような環境づくりも大事だと思います。市長も話しておりましたけれども、これからはオンライン、リモート化、その強化が当然必要となりますけれども、真の行政サービスは人と人であると思います。市民に寄り添うことのできる人材の育成が、さらに必要だと思いますけれども、いかがかお伺いします。 2点目については、地域振興事業費は継続されるということでしたけれども、今年ですけれども、今年度2年度の予算編成の段階でも既存事業のゼロベースでの見直しということで、継続事業の中断であったり、インフラ関係の維持補修費などの縮減されております。そんな中で地域振興事業費はセンターで直接利用できるということから好評でもありますし、市民の安全確保と市民要望に即応できるということでも最低限確保していただきたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 1点目の市民に寄り添う行政マンの育成に努めなさいというお話は、全くそのとおりであります。自分の経験からいっても、武藤議員も以前、行政マンだったわけでありまして、市民と、住民の方々との関わり合いでこの人の行政マンとしての資質は向上していくというふうに思っておりますので、できる限り関わりをもてるようにしなければいけない、そういう意味で昨日からのいろんな御答弁の中には、コンピュータの画面で向かい合っているだけでは行政マンとしての資質を磨くことができませんという話をしているのはそういうことであります。 それと、行政マンとしては、地域の方々の実態感、生活感を共有することが何としても政策に反映できる大きな力になりますから、そういう方々とのお付き合いをしっかりするということを考えても、お話し合いの場面だったり、また、サービスの提供の場面であったりで、リアルな関係を築くということがとても重要だと思います。そのような日常的な職員研修ともいえるかもしれないルーティンに対して時間を割いていきたいというふうな思いを持っています。職員係ともしっかりその点について認識を共有していきたいと思います。 それから、角館市民センターも田沢湖、西木市民センターも令和2年度の予算額は、地域振興事業はそれぞれ300万円配分させていただいておりまして、大変皆様方から喜ばれている事業であります。喜ばれている事業だからこの次も何とか参加したいという話だけではなくて、先ほどからずっと話をしている市民の皆さんの日常の健康と、それから命と生活を支えるという意味で、今まで実績を見ておりますけれども、本当にこれまで長年なかなか手をかけることができなかった、ちょうど旧農林部と建設部の間にあるような事業が大変多いんですけども、市民福祉の観点からいったら改善することがやっぱり必要だというふうな判断で各市民センターで対応していただいてますけども、そういう生活を支えるという観点から、喜ばれているのは大変ありがたいんですけども、それ以上にそれがなければ、改善しなければ市民生活に大変な支障を来すというものばかりでありますので、その点についてはしっかりと対応させていただきたいというふうな思いであります。 ○議長(黒沢龍己君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) しっかり対応していただきたいと思います。 次の質問です。 秋田県の高齢化率は37.9%で過去最高となりました。仙北市も43.5%で県内で10番目の自治体となっております。そこで、高齢化への対応策について伺います。 1点目です。国では75歳以上の後期高齢者の医療費窓口負担を原則1割から2割への引き上げを検討しております。引き上げ決定の全世代型社会保障検討会議は、年金年収の対象範囲で折り合いがつかないため、まだ開催に至っておりません。確か170万円から240万円の間だったと思います。団塊の世代が75歳になり始め、現役世代の保険料負担がさらに重くなるため、制度改革をするものでありますけれども、国が示した5つの案のうち、対象者が一番多い44%を占める年金年収155万円以上の該当者は市内にどの程度いるのか伺います。 2点目です。個人的には、現役世代の負担軽減を考えますと、やむを得ない制度改革と思いますけれども、引き上げによる国の試算では、年間の自己負担額は1人当たり平均で3万4,000円ほど増えるとしております。これは当然個人差があるわけでありますけれども、コロナによる影響もある中、自己負担増加による受診控えが強まれば健康が害される懸念も少なからずあります。直接的な支援は無理だとは思いますけれども、この該当者への何らかの支援の考えはあるのかお伺いします。まずはこの2点について伺います。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) まず1点目であります国での後期高齢の医療費負担2割引き上げを検討しているけれども、市内の該当者で年金年収155万円以上の割合はどの程度かということでありますが、11月現在ということで御理解いただきたいと思いますけども、年金収入が155万円以上で医療費負担が現在の1割から2割引き上げに該当するという皆様方は、被保険者5,734人中1,036人で、18.06%ということになります。国から細かな制度設計が示されていないので、この数字にはもしかしたら若干の動きがあるのかなというふうな思いもあります。現役並みの収入があって、3割負担の65人を除いた人数及び割合ということになります。 それから、2点目の試算では引き上げによる自己負担額は、年間3万4,000円程度増えるということだけれども、独自支援はないのかということでありますが、厚生労働省の医療保険部会での議論でありますけども、2割負担になる人について2年間は外来受診の負担増加額を月4,500円に抑える配慮措置の案も示されているようであります。そうした何らかの緩和措置が今後示されるというふうに期待をしております。この点については動向を注視していかなければいけないと思っております。 また、先ほど話をしたように、高齢の方々の健康診断、検診等の受診に備えて様々な今、対応を当初予算のほうで考えておりますので、その点についても一言申し添えておきたいと思います。 以上です。 ○議長(黒沢龍己君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) 分かりました。次の質問です。 秋田県では健康寿命日本一を目指しておりますけれども、仙北市の健康寿命維持への取り組み状況をお伺いいたします。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 各種がん検診や特定健康診査、特定保健指導に糖尿病予防教室など各種教室の開催のほか、地域の集いの場に参加をして健康指導や相談に応じております。 また、秋田県が掲げた健康寿命日本一という目標を達成し、生きがいをもって安心して暮らせる長寿社会を実現するために、健康づくりについて自ら学び、実践する健康長寿推進員の育成をしております。 育成には、推進員本人はもちろんでありますけども、家族や友人、隣近所へと情報を発信していくことで地域全体が健康になろうと運動を中心とした健康づくり人材育成研修会を開催してきました。大変な人数になっておりまして、平成30年度からこれまで延べ120人を超える健康長寿推進員を任命することができております。また、健康づくり行動の習慣化を図り、その結果として健康寿命の延伸を目指す「仙北健康ハッピー大作戦」も展開中であります。ポイント手帳は、ずっと今までも様々な場面で議論がありますけれども、今年度は昨年度168人を超える倍近い300人以上に発行することができております。介護予防としては、運動することで介護状態を予防する目的の「生き生き元気アップ教室」や運動、栄養、健康について楽しく学ぶ「元気まるごと教室」、自分自身で認知症予防をしながら地域で元気な生活を目指す「脳若さわやか教室」を行っております。一層市民への周知を図って仙北市全体の健康長寿活動を推進していきたいと思っています。 市民の皆様の健康を考える上で、これまでと大きく違う要素は、コロナ時代をいかに生きるかという視点であります。仙北市の総合計画の後期計画、また、総合戦略は、この歴史的な出来事に対応するために政策の中心に市民の皆様の命と健康、そして生活を守るということを掲げさせていただいております。来年度の健康領域事業は、さらに実施、また、企画に対して工夫が必要だというふうに考えております。 以上です。 ○議長(黒沢龍己君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) 様々な取り組みをされているようでありますけれども、この様々な教室は高齢者に限ったものなのでしょうか。それとも、もし全市民を対象にしたものであれば、高齢者の参加の度合いはどの程度なのか、お伺いします。詳しくなければ。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 候補とするその対象者ということでは、御高齢の方々を対象にする活動が大多数でありますけども、推進員の育成は若手の方々が中心、中心でもないですね。高齢の方もいらっしゃいますし、若い方々もいらっしゃるという状況です。 ○議長(黒沢龍己君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) 大仙市では、市内にあるタニタ、こちらと連携しまして手のひらサイズの活動量計を全市民を対象に準備いたしまして、希望者に無料貸与するという取り組みをしております。これは体調変化の見える化を推進しております。準備した8万2,000個のうち現在まだ貸与数は7,000個程度だということでありますけども、健康づくり、医療費抑制にも大変期待が持たれる取り組みだと思います。健康であれば様々な趣味であったりサークル活動にも参加できますし、何よりも病院での受診機会が減少します。今後も様々なメニューを取り入れて健康寿命維持に臨んでいただきたいと思います。 次の質問です。ごみ出しの問題です。 先ほど高久議員も御質問されましたが、コロナの影響で課題もあるというような答弁でありました。ごみ収積所までのごみ出しの困難な高齢者が増えております。私の集落でも往復300メートルほど、手押し車でごみ出しをしている高齢者を見かけます。車で通りかかった場合に何度か運んだこともありますけれども、冬期間は大変な重労働となります。 そこで、市内の高齢者全てを対象とするには人的、財政的にも当然無理がありますので、該当要件、例えば要介護者であったり、そこに線引きをした上で高齢者宅へ週1回程度のごみの各戸回収を検討できないものかお伺いします。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) ごみの自力搬出が困難な世帯の対応についてということであります。 市が戸別回収の態勢をとるのは、現状では幾つかの要件で困難な状況がありますけども、介護認定を受けて訪問介護でヘルパーをお願いできている人については、集積所までのごみの搬出はヘルパーさんがやってもらっているという話を聞くことがあります。また、包括支援センターでは、支え合いの地域づくりという担い手養成講座を受講した方を仙北地域かがやき隊として登録をしてもらって、高齢者とか身体障害者の方がふだんの暮らしの中で抱える困り事を自宅を訪問してお手伝いするかがやき隊サービスを行っております。だったり、要支援認定1、2、または65歳以上の生活機能の低下が見られる方々に対しては、シルバー人材センターの登録者が自宅を訪問して日常のちょっとした困り事を支援してくれるかっぽう着サービスというサービスがあったりします。訪問の時間にもよりますけども、ごみの搬出などは作業はそれらのお話を聞くとやってもらっている方々がいらっしゃるという話も聞きます。 なお、市内の一般廃棄物収集運搬業許可業者の皆様で個人のお宅と直接契約をしてごみの回収サービスを行っている業者が3事業所あります。そちらにお願いしている世帯が20世帯ほどあるという話も聞いております。先ほど議員が御指摘をされたこの様々な要件の中で対応するということが、公平感からいってそのほうがよろしいかと思います。今のこの状況、それからさっき話をしたコロナの状況下で人と会いたくないという方もいらっしゃるというような話もあったので、そういう話も包括的に様々判断したいと思います。何よりこれまで市民福祉部が分散していたものが1カ所に集まって市民福祉部がまるごとサービスができる体制が整いましたので、議論していただきたい、そして、できる限りその改善に努めていただきたいというふうな思いで共有していきたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) 今の市長の答弁の中で収集業者の3業者が20世帯、請負をしておると思いますけども、これはどの程度の金額といいますか、月幾らとかの金額は分かるものなのでしょうか。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 恐縮です。契約の内容が各その事業者ごとに違うということもあるみたいですし、金額の単価の違いというのも、なかなか難しいところもありますけども、若干各社違いますので、その点について少し、A社、B社、C社でお話をさせていただきますが、A社は玄関、風徐室、小屋等にごみを置いてもらえれば、一言声掛けをしてから回収しますと。ごみ袋に指定はしません。契約時、ごみ出し簡単表もお渡しします。年契約をいただければ多少の粗大ごみの回収もオーケーです。例でいくと、例えば一人暮らしで週1回月4回で月額2,000円程度というようなお話でありましたり、B社では可燃、不燃、缶、ペットボトル、新聞紙、雑誌、粗大ごみ等の一般廃棄物の収集もします。週1回収集をし、月3,000円程度であります。粗大ごみはお客様宅に訪問し、粗大ごみの量などを確認した後、後日依頼があれば収集運搬を行いたいというお話であったり、C社では、1カ月当たり3,000円程度、お電話をいただければ、これとは別に収集にも向かいますけども、不燃、可燃、それから大きさ等にもよりますという話があったり、いずれ何か統一感のない話で恐縮ですけども、そういう状況で対応している民間企業の方々の対応もあります。 ○議長(黒沢龍己君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) やはり月二、三千円も出してのごみを出してもらうというのが、やはり高齢者にとっては非常に負担になると思います。 次の質問です。市では、免許返納者に対しまして公共交通の回数券を交付しております。今では山間部でもデマンドタクシーもありますし、温泉施設では入浴日の送迎もあります。ただ、若い世代と同居していない高齢者の返納したくない理由には、自分の時間帯で買い物ができたり、通院、趣味で山菜取りにも行けるというようなことで返納を躊躇している方が多いようであります。また、返納しても自由な時間に公共交通を利用することができないというようなこともあるようであります。最近は、高齢者のブレーキの踏み間違いなどによる事故も多発しており、やむを得ず免許返納される高齢者が多いと聞きます。さらにこの返納者に対しての手厚い対応が必要ではないかと思いますけども、いかがか伺います。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 令和元年12月末現在で市内65歳以上の運転免許保有者の皆様の数は6,023人であります。同じく70歳以上で3,755人であります。65歳以上の運転免許証の自主返納者の皆様の数は、平成29年が109人、平成30年が116人、令和元年が147人と、毎年増加傾向にあります。歳を重ねられて身体機能の低下で運転に自信がなくなっても、買い物や通院など生活の足として運転免許を手放すことができなくて運転を続けている高齢者の皆様は多くて、家族も大変心配しているという話をよくお聞きしますし、うちの家庭も同様であります。 こういう運転免許証の自主返納の皆様に対する支援制度、秋田県警では運転経歴証明書の提示でタクシー運賃の割引を行っていたり、地元商店での割引サービスなどがあります。仙北市も申請で管内を運行している羽後交通バス路線、デマンド型乗合タクシー、秋田内陸縦貫鉄道の全線、市民バスの利用にあたって1回100円の割引となる回数券100枚を交付しております。また、免許返納者は対象となっていないけれども、一般財団法人角館感恩講様では満80歳以上、もしくは要支援者、要介護者、障害者に対し、乗り物割引券を発行していただいております。 しかしながら、こうした支援制度は免許返納のきっかけとしては有効かもしれませんけれども、免許返納後の生活の足を継続してどう確保していくかという問題が解決しません。高齢化の進展、一人暮らし世帯の増加など、交通弱者、買い物弱者と言われる方に対する公共交通の果たす役割は、私は益々重要性を増してきているというふうに認識をしています。 先日、公共交通に関わる機関、事業所等の皆様が集まって仙北市の地域公共交通会議が開催されました。私、冒頭で過疎地域、中山間地で住み続けたい人たちがそこに住み続けることができるには、公共交通の存在は本当に大きな要因になっていること、法律の問題、予算の問題などはあるけれども、どうか足の確保、交通手段の確保に御理解、御協力をお願いしたいこと、また、来年4月の運行に向け、新角館庁舎を含めた公共機関、医療施設、ショッピングモール等を巡回する交通アクセスの構築について検討していて、最大限の御理解と御協力をお願いしたいというお話をさせていただいております。 今後の仙北市の公共交通の在り方については、令和2年度の法律の改正に伴い、地域公共交通の現状や課題を整理した上で、令和3年度に地域公共交通計画の策定を予定しております。この計画は、全体の交通体系の中で住民、交通事業者、行政の役割を定めるものでありまして、この計画策定の議論の中で関係機関と協議を進め、この免許返納者への支援策も含めて交通弱者の足の確保について検討を進化させていきたいと考えています。 以上です。 ○議長(黒沢龍己君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) 是非この返納者に限らず高齢者も含めて、公共交通の充実を図っていただきたいと思います。 次の質問です。墓参りであったり、墓掃除も容易でない高齢者が増えております。子どもが都会に住んでいる、跡継ぎもいないことなどから、墓地の管理もできなくなり、墓終いを考えている高齢者もいると聞きます。市内には民間の樹木葬墓地もあることですけれども、核家族化により、まだ墓地を持たない方や、ここに住み続けたいと考える移住、定住者のためにも、市営墓地内に樹木葬墓地の整備を検討してはと思いますが、いかがかお伺いします。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) お墓参り、墓地管理といった昔からの行為でありますけれども、現在は家族の単位、生き方、考え方など大きく変わっていて、お墓に対する思いも随分違ってきていることを実感しています。 現在、仙北市では田沢湖の柏山墓地が1,189区画、角館の外ノ山墓地が181区画、西木の門屋墓地が95区画ありまして、ほぼ埋まっている状況であります。この中に継承する人がいない墓地が15基あります。仙北市に限ったことではありませんけれども、こうした継承者がいない墓地が今後増えていくのではないかなと思っています。樹木葬、合葬墓など継承者を必要としないお墓のニーズは、この後も増えると思います。検討しなければいけない課題であります。少し寂しい思いをしますけども検討しなければいけない課題だと思っております。 ○議長(黒沢龍己君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) 整備には当然予算が絡むわけでありまして、前向きな検討をしていただきたいと思いますが、SDGsの考え方、理念からいいますと、誰一人取り残さない社会、特に高齢者が取り残されるようなことのないように今後の施策を検討していただきたいと思います。 次に、増え続けますいじめと児童虐待について伺います。 1点目として、仙北市の現状を伺います。 また、2点目として、実態把握の取り組み状況と、その解消に向けた対策があればお伺いします。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 最初に、市長部局から答弁をさせていただいて、その後、教育長から答弁をさせていただくということで御理解お願いします。 仙北市の児童虐待の相談、対応状況は、平成29年度は44件、平成30年度は51件、令和元年度は62件となっています。昨年度の62件の相談内訳でありますけども、身体的虐待が19件、ネグレクトが30件、心理的虐待が13件、性的虐待はゼロ件であります。 現在、児童虐待や保護者支援が必要な仙北市要保護児童対策地域協議会の名簿に登録されている児童は、11月30日現在で在宅児が34名、施設入所児が8名であります。 児童虐待及び児童相談を含む児童の総合相談の延べ件数は、令和元年度が1,173件でしたけれども、今年度は11月27日現在で1,299件であります。大変ショッキングな実態であります。 対策でありますけども、仙北市では虐待を受けている要保護児童などの早期発見や適切な保護に迅速に対応するため、仙北市要保護児童対策地域協議会を平成19年に設置をし、関係機関との連携や児童虐待の周知徹底、支援の検討など、児童虐待における様々な対策を講じてきています。実態把握については、保育園、認定こども園、小・中学校、市保健課、警察などの関係機関から通告や相談を受けることが多くて、その都度訪問をし、児童の安否確認を行っております。ケースの状況によっては、専門的な対応が必要と判断される場合もあります。その際は、秋田県南児童相談所へ送致、通告の対応を行っております。送致件数については、昨年度は1件、今年度は4件であります。 また、支援の中では、必要に応じて個別ケース検討会議を行っています。昨年度は13回、今年度は現時点で7回開催しております。各機関の担当者と役割分担や支援の方向性について検討を重ねています。 新角館庁舎へ移転後は、これまで物理的に距離があったけれども、これが解消されます。保健課との連携で包括的な支援体制を構築し、令和3年度からは仙北市子ども家庭総合支援拠点を設置し、子どもの家庭支援、要保護児童並びに特定妊婦さんなどへの支援、関係機関との連絡調整を図り、さらなる児童相談の充実や児童虐待防止の強化に努めなければいけないと考えております。 私からは以上であります。 ○議長(黒沢龍己君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 武藤議員の御質問にお答え申し上げます。 いじめでございますが、仙北市の現状は、文部科学省が毎年行っております児童・生徒の問題行動等生徒指導上の諸課題に対する調査に対する仙北市内の小・中学校のいじめ認知件数の報告数でございますが、平成29年度から令和元年度までの3カ年で、小学校が平成29年度65件、平成30年度59件、令和元年度75件、中学校では、平成29年度25件、平成30年度33件、令和元年度34件となっております。小・中学校、ともに横ばいもしくは微増、若干増えているという傾向にあります。 幸いにして、いじめにより児童・生徒の生命、心身等に重大な被害が生じる疑いがあると認められたり、いじめが原因で学校を相当期間欠席することを余儀なくされていると認められるような、そういう重大事態と判断される事案は発生しておりませんが、各学校ともいじめ件数が少ないとはいえない現状でございます。 先ほど市長答弁にございました児童虐待につきましては、就学前の状況を保育園、こども園等と小学校間で情報共有するとともに、学校生活の中で家庭での虐待が疑われる児童・生徒については、躊躇なく関係機関へ相談、報告する体制が整っております。 次に、取り組みと対策でございますが、市内の各小・中学校では、国のいじめ対策推進法を受けた市教育委員会のいじめ防止等のための基本方針に基づきまして、学校いじめ防止基本方針を策定しております。各学校では、年度当初に基本方針を児童・生徒や保護者に説明したり、学校のホームページ等で公開したりしながら、いじめは重大な人権侵害であり、絶対に許されない行為であるという根本理念を共有し、いじめが起きにくい、いじめを許さない環境づくり、また、早期発見の対策、事案発生時の対処を円滑かつ有効に進めるための学校と家庭がパートナーとなって児童・生徒を見守っていくことの重要性の理解促進、体制整備に努めているところであります。さらに各学校では、日常の教育活動ではもちろん、道徳や特別活動を中心に、いじめ問題に対する計画的、発展的な指導を展開しております。また、児童会、生徒会を軸とした自治的な活動もいじめ防止対策として有効に働いており、各校の活動につきましては、こどもサミット等で情報交換を通して全ての学校に共有されております。 教育委員会といたしましては、各小・中学校から認知したいじめにつきまして報告を受け、状況に応じて指導、助言をしたり、スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラー等の外部人材と連携した対応をコーディネートしたりしながら各学校を支援しております。また、社会的にも新たな課題となっているネット上のいじめやトラブルの未然防止のために、外部人材を各学校に派遣し、児童・生徒及び保護者を対象とした情報モラル教室を継続して開催しております。この後もいじめ防止対策は認知件数の数の多さ少なさではなく、その解消率で評価されるものであるということを各校の教職員と共有しながら、全ての学校でいじめ解消率100%の達成を目指して歩んでいきたいと思っておるところでございます。 ○議長(黒沢龍己君) 2番。
    ◆2番(武藤義彦君) 今の数字を聞きまして、児童虐待が予想よりかなり多いことに驚きました。例えばいじめでありますと、学校の先生であったり家庭内である程度把握可能だと思いますけれども、児童虐待については非常に判断が難しいと思いますけれども、この児童相談所と行政との連携はどのようになっておるんでしょうか。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 竹下部長のほうからも補足をいただきたいと思いますけども、まず、発症件数については、やはりショッキングな件数じゃないかと思いますが、着目すべきところは先ほど教育長が話したとおりであります。もう一度復唱しますと、仙北市の児童虐待の相談、対応の状況については、平成29年度に虐待の相談があったのは44件、平成30年度は51件、令和元年度は62件というふうにして増えてきているということであります。一方で、先ほど1,000件という数字は、件数は、児童虐待だったり、児童相談だったりということで、全てが児童虐待ということではないということをまず御理解いただきたいと思います。 神経質になられている事案、ケースだけではなくて、日常的な御相談というのも含まれているということなので、重要な現象としては、先ほど話をした児童虐待の例えば昨年度62件の中身においては身体的虐待が19件、ネグレクトが30件、心理的虐待が13件というのが、やはり非常に重要な看過できない重要な事案、ケースだというふうに思っております。 児童相談所等との連携については、少し市民福祉部長からも御答弁させていただきたいと思います。 ○議長(黒沢龍己君) 竹下市民福祉部長。 ◎市民福祉部長福祉事務所長(竹下義博君) 武藤議員の質問にお答えします。 通報がありました児童虐待の案件につきましては、まず連絡を受けた際に子育て推進員の家庭援護係の職員、保健師含め職員いますけども、その担当の者がうかがって、その事情を把握します。それで持ち帰って、その案件の重要度とか緊急度に応じまして、例えばすぐ警察に通報する場合もありますし、南教育事務所のほうに連絡して、通告してそちらのほうにという形もありますので、まずはすぐ連絡を受けた場合にはすぐ対応して、先ほど言いました重要度に応じて対応しているという状況です。 以上です。 ○議長(黒沢龍己君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) 例えば学校であれば、不登校の子どもたちを減少させるためにも、早期発見に努めていただきたいと思います。 最後の質問です。秋田ワーケーション推進協会が先月設立されました。受入拠点としてわらび座に開所されました仙北コンプレックスでは、モデルツアーを行うとしておりますけれども、その内容についてお伺いします。 2点目として、推進協会には様々な企業であったり自治体が加盟するようでありますけども、仙北市としてどのように関わっていくのかお伺いします。 ○議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 今の御質問にお答えする前に、前の御質問に少し補足をすると、特定の重複事案があるということもあるようであります。 それから、ワーケーションについての答弁でありますが、モデルツアーの内容についてでありますけども、11月10日に秋田ワーケーション推進協会が設立となって、仙北市も会員として加入をしております。協会には、仙北コンプレックスの運営主体のADK富士システムも加入をしております。令和2年度の協会の事業として、ミニフォーラムの開催や会員研修会、先進地視察などが計画されております。仙北コンプレックスが主催するモデルツアーの詳細については、現在検討中という話を聞いております。この中でミニフォーラムについては、先週開催があって、内閣府の地方創生の担当者の方から地方創生の考え方などを勉強させていただいたという機会をいただきました。 それから、仙北市との関わりでありますけども、仙北市は多くの観光資源に恵まれて、全国でも有数な観光地として交流人口の拡大に取り組んできております。コロナ禍にある現状では、これまでの観光主体のお客様のみをお迎えするだけではなくて、ワーケーションやリモートワークを目的とする誘客など、新たな視点での取り組みが必要となっています。観光都市である仙北市にとって、これまでの経験を最大限生かすことができる利点がありますし、観光行政の先頭を走ってきた仙北市がこの分野で実績を上げることが全体の活動の底上げにもつながるというふうに考えております。官民連携で、この取り組みを最大支援していきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(黒沢龍己君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) この地域に滞在してのワーケーションは、少なからず地元の経済効果も見込まれますし、何よりも観光、伝統文化の面でも、滞在される方の生の声で同僚であったり家族に伝わるということが多くの可能性が期待されます。市としても大いにバックアップしていただきたいと思います。 以上で私の一般質問を終わります。 ○議長(黒沢龍己君) 以上で2番、武藤義彦君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(黒沢龍己君) これで、本日の日程は全部終了しました。 本日の会議を閉じ、散会いたします。御苦労さん。                              (午後3時12分)...