仙北市議会 > 2019-12-10 >
12月10日-03号

  • DMO(/)
ツイート シェア
  1. 仙北市議会 2019-12-10
    12月10日-03号


    取得元: 仙北市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-02
    令和 1年 12月 定例会          令和元年第6回仙北市議会定例会会議録議事日程(第3号)              令和元年12月10日(火曜日)午前10時00分開議第1 一般質問---------------------------------------出席議員(18名)      1番 門脇晃幸君       2番 武藤義彦君      3番 高橋輝彦君       4番 小木田 隆君      5番 高橋 豪君       6番 熊谷一夫君      7番 平岡裕子君       8番 田口寿宜君      9番 阿部則比古君     10番 黒沢龍己君     11番 荒木田俊一君     12番 小林幸悦君     13番 伊藤邦彦君      14番 真崎寿浩君     15番 八柳良太郎君     16番 高久昭二君     17番 稲田 修君      18番 青柳宗五郎---------------------------------------欠席議員(0名)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名  市長        門脇光浩君     副市長       倉橋典夫君  教育長       熊谷 徹君     病院事業管理者   進藤英樹君                      地方創生・  総務部長      阿部慶太君               小田野直光君                      総合戦略統括監  市民福祉部長兼            浅利和磨君     観光商工部長    細川秀清君  福祉事務所長  農林部長      八柳 司君     建設部長      草なぎ雅人君  会計管理者     長松谷 光君    教育部長      戸澤 浩君  医療局長兼               総務部次長兼            菅原貞男君               大山肇浩君  医療連携政策監             企画政策課長  危機管理監     高橋宏和君     田沢湖地域センター所長                                石川一幸君  角館地域センター所長          西木地域センター所長            茂木博巳君               山田且也君  総務部総務課長   朝水勝巳君     総務部財政課長   草なぎ郁太郎---------------------------------------事務局職員出席者  議会事務局長    三浦清人君     議会事務局次長   高階栄子君  書記        堀川貴吉君     書記        高橋繁幸君--------------------------------------- △開議の宣告 ○議長(青柳宗五郎君) ただいまの出席議員は18名で会議の定足数に達していますので、これから本日の会議を開きます。 広報及び報道関係者の撮影を許可します。 本日の議事日程は、タブレットに掲載のとおりです。                              (午前9時59分)--------------------------------------- △一般質問 ○議長(青柳宗五郎君) 日程第1、一般質問を行います。---------------------------------------平岡裕子君 ○議長(青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。7番、平岡裕子さん。 ◆7番(平岡裕子君) おはようございます。日本共産党平岡裕子です。今日は次の4点について質問をいたします。 まず1点目は、地域公共交通の充実に向けてであります。 昨日、熊谷議員が地域公共交通の質問で終わりました。それを受けて続きをやるような形にはなりますけれども、ちょっと視点を変えて質問させていただきます。 これまで市民の要望を伝え、市民バスの運行、デマンドタクシー路線の延長や拡大、停留所の増設などの充実は見られてきたものの、地域によっては事業者の運行バスとの関連から空白地域があることも確かであり、取り残されることへの今後の不安を抱える方も多い状態にあります。 合併前の田沢湖地域、西木地域、角館地域が、互いに活力を維持し、連携し合ってこそ、仙北市の健やかに美しく輝くまちづくりがなされていくものと思います。そのためには、移動手段となる公共交通は重要であることはいうまでもありません。いち早く地方創生、近未来技術等実証実験など、他に先駆けて取り組んでいる仙北市ですが、自動車の自動運転走行の実現には、まだまだ時間がかかり、現実的なドローンによる物資輸送もまだ先のことと捉えます。待ったなしの状態とよく市長は言われますが、より充実させていく方向で取り組むことが課題といえます。 平成28年3月に作成された仙北市地域公共交通網形成計画、これは平成28年3月に作成されて平成32年度が一応の目安となるとすれば、もう1年でここにある形成計画は達成されていなければいけないという、そういう状態にあるのではないかと思います。 この内容をよく見ますと、第2次仙北市総合計画に沿って、市民が輝き安心して暮らせるまちづくりを目指しています。施策では利用者のニーズの把握に努める、JR秋田新幹線では、全新幹線が角館駅、田沢湖駅に停車するよう、利用者の利便性向上を働きかける、交通手段がない地域には、地域に合った新しい交通システム構築を検討するとあります。また、厳しい情勢状況下の中にあるが、柔軟な対応で取り組んでいくと、そのようにあります。このことからすると、新幹線の角館駅、田沢湖駅に停車するという提言、さきの一般質問の中で高橋輝彦議員が質問した経緯があります。でも、その質問した経緯で、そのときはもうこの計画の中に載っていたという、そういう事実でもあります。そのことがまだ改善の方向にはというか、見える方向には至っていない、そういうことも伺えます。そのことからしても仙北市の地域公共交通網形成計画は、市民の要望が現実のものになっているでしょうか。そのことから質問をさせていただきます。 まず、循環バスの定時走行、路線の延長、このことについては停留所には時間の掲示もあって待っていたが、「バスは定刻どおりに来なかった。多少ずれがあったにしても随分と待たされた。病院の予約時間に間に合わなかった。だから乗らないことにした。誰も乗っていませんよ。ほとんどカラですよ。」と、こんな声も聞かれます。これは角館の事例です。 また、次に田沢湖の事例からは「小学校の所まではバスが来るが、その上のほうまで来ていない。買い物をしたものを持って歩くのが大変である。」と、これは田沢湖の方からです。 また、空白地域対策はどうかということです。バス路線から外れている地域、これは刺巻のある地域、そして神代の生田などの地域でもあります。この方々にバス代、タクシー代の補助制度を設けてはいかがですかという質問をした経緯もありますが、そのことも検討されたかどうか、まだ報告がない状態にあります。 あと、他の交通機関と連携をしながら進めていくということは非常に大事なことです。その中で内陸線も今、利用者がだんだん減っているというそういう報告も受けておりますが、内陸線の角館の出発していくその時間帯、または停車する駅のその検討もなされたらどうかということです。例えば角館に滞在時間を増やしてゆっくりと飲食ができて、高いタクシー代や代行代を使わなくても内陸線を使ってうちに帰れる、そういうものをつくったらどうかということであります。これは飲食をされる方、また、飲食を提供する方からも話が出ております。 また、デマンドタクシー定時発着便の設定、これはデマンドタクシーですので、予約があれば1人ずつ寄って、中に乗車する人を増やして目的地まで行くわけですけども、例えばこれは病院に行く便ですよというふうに設定ができていくと、直行便でも何箇所かに止まって直行便となるような、そういう体制でもよくないのかと、そういう声もあります。 また、今非常に、昨日も話題になりましたけれども、免許返納者への市内公共交通において使用できる回数券を有効に活用できる対応はなさっているのか。平成26年度から平成30年度まで免許返納者は458人です。回数券を交付された方は146人と低調であります。報告では地域公共交通利用増につながったとありましたが、これは本当にそういう状況になっているのでしょうか。だから回数券をいただいても利用できないのでは、だから初めから受け取らないのではないか、そのような声も聞かれます。そのことへの対応、また、この網形成計画についての取り組み等を質問、伺います。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁を求めます。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) おはようございます。平岡裕子議員の一般質問にお答えをいたします。 1点目の1ポツ点目の循環バスの定時走行、路線の延長等についての御質問でありますけれども、先ほど議員も御指摘をされていたように、平成28年度に策定をした仙北市地域公共交通網形成計画というのがありますけれども、この計画では角館町内に循環バスを新設をして、観光拠点も経路に組み込んで、観光客の二次アクセスとしての機能も強化するというそういう計画でありました。しかし、この計画の根底となっていたところに乗り換えを前提としたものであるということで、民間事業者の鉄道であったり、バスであったりの連結、また、タクシー事業者との調整など、時間と経費が必要と見込まれたという振り返りがあります。これらのことから、当面の対応策として現在運行しているスマイルバスのうちの八割線の6便のうち2便を循環バスとして町内で運行しているという現状です。直近の1年間では、八割線利用者9,793人の約21%に当たる2,046人が循環バスの利用者との現状の報告をいただいております。 SDGsの考え方に先ほど議員がお話をした誰一人取り残さない持続可能なまちづくりを目標としている、そのターゲットの一つに、やはり公共交通の維持というのは大変重要な目線であります。もちろん仙北市、それから関係の民間事業者の方々も、そのような思いで交通網の整備に取り組んでいるということは間違いありません。しかし、先ほど話したように、様々な壁があって、その壁を取り払うという作業を継続して行っているという現状にあります。どうか御理解をお願い申し上げたいと思います。 ポツ2点目の空白地の対策でありますけれども、交通空白地帯の対策として合併前から民間事業者の路線廃止に伴って市民バスや乗合タクシーの運行を開始し、空白地の解消に努めております。しかし、近年の急速な高齢化などの影響もあって、停留所までの移動が困難となっている利用者が増えていることを大変心配しております。地域の移動手段を確保するために国でも様々な輸送手段について制度の改正や規制緩和に取り組んでいますけれども、地域の実情に即した輸送手段については、やはり何より市民の皆さんの声、要望をお聞きしながら、その実現に向かって取り組むということが重要ではないかと考えております。 3ポツ点目の内陸線の角館発最終時刻等の見直しについてであります。 内陸線の角館発最終時刻の見直しについては、議員の御指摘のとおり角館の町内の飲食店の利用が増えることで地域の活性化に効果があると考えております。現状のダイヤ改正は、秋田内陸縦貫鉄道株式会社秋田新幹線やJRの在来線、また、民間バスのダイヤ等との連結を考慮して決めたものでありまして、地域事情を勘案して見直しをしていただけるという隙間があるか、また、それが最優先ではないかなどの議論を次の内陸線の会議でお話をしていきたいと思います。 それから、4ポツ点目のデマンドタクシー定時発着便の設定等のお話であります。 デマンドタクシー定時発着便について、運行地域から買い物直行便の要望を受けております。現在の検討結果では、車両のサイズの問題や運行時刻や停車する停留所の設定によって、むしろ不便になる場合も想定される事案がありました。そのため、利用者との話し合いを進め、試験運転などでニーズの把握をしたいと考えております。その上での判断になろうかと思いますけども、導入後の効果に対しては、これは慎重にならざるを得ない状況があります。全県の各自治体でやはり同じような取り組みをして、試験運用はしたけれども乗者数が計画を見込めないというような理由で断念せざるを得ないという事例が、今日の新聞にもありましたけども、そんなことも幾つも実は出てきておりまして、というのは、私たちが想定する以上に地域の方々は多様な問題を抱えているということもあるみたいであります。一番重要なことは、先ほどお話したように市民の方々とのお話を、とにかく深くしていって、そしてその対策に対するビジョンを共通で描くという作業ではないかと思っております。そのような前提のもとに話し合いをしていかなければいけないというような思いを持っております。そして、この後、地域公共交通会議は、例えば停留所の場所を変えたり、路線の移動等で移動を行うという計画があった場合はもちろん開催するわけでありますけども、そのときに以前お話したとおり、私も地域公共交通会議に参加をさせていただいて、住民の方々のお話をさせていただくという役割を持っておりますので、その前段としての話し合い、声を一生懸命受け取りたいというような思いであります。 それから、免許返納者の方々のお話でありますけども、市内公共交通で使用できる回数券を活用できる対応、これは平成26年度から平成30年度まで免許返納者が458人でありますけれども、回数券の交付者が146人と低調だという御指摘であります。報告では、公共交通の利用増につながったとあるけれども疑問だと、これは私も同じ思いであります。仙北市免許返納制度への申請者について、制度開始直後は免許返納者に対する補助券の申請の割合が平成26年度は15.2%、平成27年度が26.9%でありました。現在は仙北警察署での免許返納申請時に市の補助金の制度への申請を積極的に行っていただく、御協力をいただいているという現状もありまして、平成30年度は36.2%まで高まってはおります。補助券の申請者は146人でありますけれども、利用金額は年々増加しておりまして、平成30年度には11万4,400円という状況があります。需要は高まっていると思っております。しかし、改善作業は必要だというふうに考えているということであります。ましてこの後、当初予算、全ての事業に対してゼロベースで見直しをしますという話をしている状況で、このゼロベース見直しにしっかりと応えることができるような、耐えることができるような制度設計については必要ではないかというふうな思いがあります。 この場面からは以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 7番。 ◆7番(平岡裕子君) ただいまの答弁で地域公共交通は充実させていくということは非常に大事なことであるという、そういうことを確認できたと思います。 市長の今、答弁の中に、有効にさせていくためには市民との話し合いを深めていくという、それで会議の件も話されましたけども、市民の皆さんはなかなかそういう場に入っていって、市民が組み入れられないというか、その協議会の中にもちゃんと市民枠を置いて、きちんとしたそういう会議がなされていくことがとても必要じゃないかと。例えば空白地域の方々からは、特にそういう要望がありますので、来る声を、届く声を聞くだけじゃなくて、やっぱりそこの中に踏み込んでいって、その中にどういうことがあるかきちんと話を聞くという、そういう体制が非常に必要でないかなと、そんなふうに思いました。そのことを何とか実現できていくような、そういう地域公共交通会議であるように要望をいたします。 次に2点目に、国民健康保険税のそのことについて伺います。 家計に占める国保税の負担は非常に大きくて、そのことは市長もよく承知されていることからして、今議会に税率の減税の見直しを提案されたと思います。そのことについては深く評価をするものですが、仙北市においては滞納世帯数が県内で、とても残念なことに上位にあります。税の滞納者が多いということは、市民の生活が大変であるという、やっぱりSOSと捉えるべきであって、配慮があってしかりと思います。今回の見直しで所得割、医療分と支援分、合わせても19.9%、それから40歳以上になると介護分が入りますので、それで合わせますと全体で14.3%になります。所得割が14.3%も占めるというのは、やっぱり私は高いのでないかなと、そんなふうに思います。そのときに所得割と介護分は介護保険のほうだから違うといわれればまたそれまでなんですけども、でも、納税者にとっては一緒に払う税金でありますので、介護分の平等割と均等割を据え置いた理由を、まず1点目として伺います。 2点目には、国保税には、他の保険にはない均等割と平等割があって、負担に影響を及ぼしていることは御承知のことと思います。国保に加入して、出生届と同時に発生する子ども分についても、これは当然議論が必要がある事案でないかと思います。その件についてもまず検討はあったのかどうかということです。 例えばですね、子ども分について均等割を、それからまた全世帯の均等割、平等割をなくしていくというのは、非常にちょっと大変な財政事情からすると、段階的に進んでいくべき事項ではないかと思うんですけど、10月末現在で0歳から19歳までは392人です。その人たちが例えば均等割を全部納めたとすると1,097万6,000円になります。このうち法定軽減措置、2割・5割・7割の軽減措置も当然ありますので、これよりは実際に少ない額になると思います。ここに昨年の人口比とありましたけども、これ平成29年に比べての比率、差でありますので、ちょっとそこを訂正していただきたいと思います。 平成29年は0歳から19歳までは519人でした。それが今392人というそういう数字出てますので、127人減っていることになります。0歳から4歳の人口は、10月末現在で57人です。平成29年はそれよりもさらに低くて16人の減少となっております。ということは、だんだん0歳から19歳までの年齢も減ってきているという状況の中で、この均等割の見直しも当然されていってもいいのでないかという、そういうことの一つの提案です。 さきの議会での説明では、繰越金と基金積立金で5億9,900万円となったと説明がありました。このことからしても、財源は確保できていると捉えて、私はいますが、いかがでしょうかということです。 あと、先進医療などの高額な療養給付に対応できる基金の積立額になったとあって、その積立額が3億6,200万円、これを実際に療養給付とかそういうふうに向けられていくわけですが、この3億6,200万円はどのように向けられていくのか、その内容についても伺います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 大きな2点目の国保税の関係の御質問にお答えいたします。 1点目の質問でありますけども、医療分と後期高齢支援分は、74歳までの被保険者に課税されるものであります。介護保険分については40歳から64歳までの被保険者に課税されるものであります。 仙北市の現在の国保被保険者の構成のお話をさせていただきますと、前回の税率改正を行った平成27年度は4割程度だったんですけども、65歳から74歳までの年金世帯の割合です。が、これが現在、半分になったと、5割を占めるようになったという高齢社会の数字が実は大きな要因だというふうに御理解いただきたいと思いますけれども、これで所得割に係る税率は当然減少するわけです。働いている方々の数が少なくなっておりますので減少して、1人当たりである均等割、1世帯当たりの平等割に係る税額の負担が増えるという、そういうバランスになります。この状態を何とか是正したいという考えのもとで所得割と均等割、平等割との割合の釣り合いが何とかできないかと、とれるように所得割額は据え置いて、均等割と平等割の負担の軽減を図ったという差し引きの考え方です。 また、国保被保険者については、介護保険分よりも医療分、後期高齢支援分の負担が増えたことから、介護保険分を据え置いて、医療分、後期高齢支援分税負担軽減を図ったということであります。この制度設計の見直しの結果、税率改正で被保険者の全ての皆様方が税軽減の恩恵を受けることができるようになったという設計内容の基本であります。 それから、2点目でありますけども、これは私も幾つもの様々な会で疑問に思っていることに対する議員の御提案だったわけでありまして、大変共鳴するところもあります。子どもの国保税均等割の減免の制度について、いろんなところでのお話に私も興味深く実は参加しております。ただ、現行の国民健康保険の関係法律は、収入所得のない子どもに対しても一律の平等負担を求めているという、現在はその状況ですので、これはやっぱり国から様々な議論を喚起していく必要を痛切に感じております。地方の私たちが話をしていく状況ももちろん重要ですけども、やはり法改正を行うという中枢の皆様方の議論が何よりも深さが必要ではないかと思っております。 また、65歳から74歳までの国民健康保険の被保険者が5割を占めるという現状で、この後さらに国民健康保険の被保険者の減少であったり、1人当たり医療費の増大が見込まれることは明らかであります。今回の税率改正では、医療分、後期高齢者の支援分の介護分のバランスを改善することで高齢者、また、子育て世帯、税の軽減を受けている被保険者も、税軽減を受けていない被保険者に対しても、1人当たりに係る均等割、それから1世帯当たりに係る平等割の税負担が軽減されていくということから、その幅は狭いかもしれませんけれども負担軽減の一役買っているという、そういう制度になっていないかなというふうな思いはあります。 現在の繰越金と基金積立金を、さらに子どもの均等割の減免や減額に向けるということは、税収の減少ばかりではなくて、国・県からの事業に対する補助金の減少にも影響があります。基金の早期枯渇を招くことも心配します。全国の市町村の動向であったり、また、私たち首長の中での話し合いであったり、また、国の動向等に注目をしていきたいと思っております。 先ほど0歳から19歳の年齢の中で、確かに高齢化が進んでおりますので若年人口が減ってきていることもありまして、均等割を見直してもよいのではないかというお話がありますけども、一理ありますけれども現状のような状況だということも御理解いただきたいと思っております。 それから、3点目の3億6,200万円の使途等についてでありますけども、秋田県が国保財政を担うということになって市の医療費に係る保険給付分については、県が市に全額納付するということであります。ただ、毎月の保険給付費は市が毎月国保連合会にお支払いをし、最終的に県が普通交付金という形で市に全額相当分を給付するということになっていることから、一時的な高額な保険給付で予備費で対応できなくなった際は、何としても基金からの繰り入れが必要となるということであります。高額な治療となる例えば心疾患や脳疾患、また、先進医療によるがん治療や透析など、1人月額1,000万を超えるというような高額な保険給付への一時的な補填の必要が生じたとしても、仙北市では基金積立の3億6,200万円で対応ができるものではないかと考えております。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 7番。 ◆7番(平岡裕子君) この所得割については、所得が少なくなっているから全体の金額としては安くなっていくという、そういう状況でありますけども、この国保についての被保険者は、やっぱり年金生活者の方とか、それからたまたま本当に仕事に就けないでいるというそういう方が年々増えている状況にありますので、やっぱりこの所得が低くなってというか収入がなくなっているから、所得割はまずこのままで安くしているんだという、特に介護の分なんかについては、やっぱり少し見直しを図るべきでないかなと、そのように思います。 次に3点目として、近年本当に多発している水害対策は、本当に万全かということで、昨日の一般質問の中でも何人かの方が質問されておりました。そのことについて私も質問したいと思います。 今年を振り返ると、夏は本当に暑い猛暑でした。そして台風被害と、異常気象を実感した1年となりました。被災された方々には本当にお見舞いを申し上げるとともに、大変今でも御難儀な生活をなされているということに対して、大変私たちは幸い元気に暮らしている者としては、本当につらいだろうなと、そんなことを思っている次第であります。本当に本市では大きな被害もなく、安堵しているところでありますが、先達供養佛地域の土砂災害、昭和35年の生保内川の氾濫、昭和47年の大雨、近年では2年前の雄物川河川の大氾濫、いろんなことがありました。市内にもそのときは大きな被害もありました。市内の各所には土砂災害、水害の被害をもたらして、現在その復旧の途上にあります。 大規模な土砂災害や浸水被害を引き起こした台風19号の被害状況を、テレビの映像、新聞報道から身近なこととして捉えた方も多いと思います。そのときに私は新築した角館病院は大丈夫か、家族を託している介護施設は大丈夫かなどなど、本当に心配に思いました。 国土交通省のまとめでは、福祉施設、病院の浸水時避難計画、全国で作成しているのは35%止まり、本県では43%、市町間では非常にばらつきがあると報道されましたが、まず本市の実情について伺います。 また、同省では、土砂災害は20都道府県で601件、堤防の決壊が7県の71河川139カ所と発表されています。自然の恵みを生かして山沿い、川沿いに集落ができ、現在のまちづくりに至ったとなれば、川や山の手入れは非常に大切です。私は、桧木内川の沿線に暮らし、昭和47年の豪雨を体験しました。水の流れに大きな木が根こそぎさらわれ、畑も大きな川になっていく様を見ました。その後、河川改修が進み、現在の川になり、一時ゲートボール場として使える空間もありましたが、現在は河川の中に目立つ雑木林、中洲ができて河川の合流点も同様で、水の流れに支障を来している実情があります。これらのことに対してどのように解決していくのか、お伺いいたします。 昨日、ハザードマップのお話もたくさん出ましたけれども、まだ市のほうでは出ていないということでしたが、何かそういうものがないだろうかなと思って探したっていうのはおかしいんです。こういうのはハザードマップは、いつも見えるところに置かないといけないものなんですが、たまたま探したという状況にあります。これは神代地域の避難地図ということで、地域運営体の方々が作ったんですね。そのときにずっとあって、これを作成したときに私は桧木内川の沿線に暮らしていますけども、河川の改修があったからハザードマップには危険区域に除外されていたという、そういうのでないかなと思います。やっぱりこういうものをしっかり市のほうでも作り上げていくという、こういうことが非常に大切でないかなと思います。これ作ったときは神代の地域運営体の方々が集まって、全地域で水上がるとすればどこだとかって、みんなで意見を出し合って、声を出し合って、ここもそうだ、ここもそうだといった形がこういうのになってでき上がっているということをたまたま見つけましたので、見つけましたというのは非常におかしなことですので、こういうのが身近にあって良かったなと安堵しながら今の御質問に答弁をお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 水害対策についての御質問でありますけども、議員と同じように私も桧木内川の近くに住んでおりまして、小さいころから大雨になったその朝に川を見ると、いつもは川面が見えない川がうねるように茶色い水が膨らんで流れているのを見た記憶があります。私のうちの周りは田んぼですけども、田んぼと川の境が分からなくなってしまうという状況の場面もよく目にしました。ですから、災害に対する恐怖感のほうが強くて、防災という立場になったときに自分が防災の話ができるんだろうかと実は思ったくらいでありました。 今、ハザードマップのお話もいただきましたけれども、昨日の御答弁のとおり、県が玉川と桧木内川での調査も終えておりますので、それを生かした状況のハザードマップを来年度、作成を実現したいと思っております。 ただ、よく実はお話があることは、地域の方々が一番その地域の状況をよく分かっているわけで、その地域の方々の意見をしっかりとハザードマップに生かすということが果たしてできていたかどうかという心配もあります。地域運営体の方々は、全くそのような意識を持った方々でハザードマップを作っていただいた、神代地区の方々に作っていただいたという事例は大変参考になります。この後の仙北市のハザードマップ作りのときには、地域の方々にたくさんのお願いをしなければいけないと思っております。どうかよろしくお願い申し上げたいと思います。 1点目の国土交通省等のまとめであった福祉施設、病院の浸水時避難計画、全国では35%止まりだけれども、本県で43%だけども、市はどうなのという御質問でありますけれども、今年3月に見直しをした地域防災計画に浸水想定域内にある福祉施設等に対して、13施設あるんですけども、このうちの12施設は今年度、計画を既に策定を終えております。13施設中12施設は計画策定を終えているという現状にあります。残り1施設ですけども、現在策定しております。年度内には完成する見込みです。そうなると、仙北市の場合は計画100%ということになります。 それから、2点目であります国土交通省の取り組みで現状があって、例えば雑木林であったり中洲であったりの対応に対して、現状、まず対策はどうなのかという御質問でありますけども、仙北市管内の河川は県管理の1級河川と市管理の普通河川の二種類にまず分けることができます。1級河川の60河川、これは仙北地域振興局の建設部が、その他の全ての普通河川は市の建設部が維持管理等の対応をしております。上流には土砂の流出を防止する砂防堰堤などの施設が国や県の事業をいただいて設置されています。この前も国に対して直轄の砂防堰堤事業の要望会があって私も出席をしております。まだまだ心配箇所が複数あるからであります。 下流域への土砂流出は、それでも続いている状況があります。そこに堆積をした土砂に雑木が自生をして良好な水の流れの支障となっている現場も幾つかあります。仙北市では、良好な河道を維持するために河川維持費にて、毎年優先順位をつけておりますけども、勘案しながら堆積土砂の撤去、洲ざらいを行っています。また、自生した雑木の伐採、伐木などを実施しております。県河川でも県に対して、毎年、洲ざらいや伐木をお願いして実施をいただいております。この後も取り組みを強化していかなければいけないということで、要望は毎年、また、御要望があったときにしっかりとリアルタイムに地域振興局等にお伝えしているということを日常的に行っております。 河川維持活動として河川愛護会が河川敷地内の草刈りなど実施しております。大変ありがたい活動であります。ただ、この活動でありますけども、5年前、平成26年に17団体ありましたけども、今は16団体と1団体なくなっております。これは団体加入の方々の高齢化が進んでおりまして、活動が維持できなくなって休止せざるを得ないというような事由でありました。愛護団体での活動は、河川維持の大きな力になると思っております。何回も愛護団体の方々の総会に出席をさせていただくと、例えば河川を守っているという意味合いから、大変な矜持もお持ちでありまして、だけれども県、市の応援が薄いというお話もよく聞いております。申し訳ない気持ちもありながら、ブッシュの刃とか、燃料とかという本当にささやかな応援しかできないということもおわびしながら、できるだけ私たちも頑張りたいというお話をさせていただいているという現状があります。愛護団体の存続に向けた取り組みであったり、新たにその加入したい人の動機付けなどについても、市がサポートできることについては一生懸命サポートしていきたいというような思いでおります。 ○議長(青柳宗五郎君) 7番。 ◆7番(平岡裕子君) 河川はいつも動いている、私は本当に生きているという、そう感じがします。今、木を伐採したから次の年はいいのかってなると、また新しいのが出てくると。川の流れも非常に不安定で、水のないとき、また、何かこう大雨になると上のほうでためている例えばダムなんかがどっと流してきたりすると、やっぱり下流のほうで想定外のことが起きてきたりとか、そういうことが非常に多くなってきます。砂防堰堤も非常に今、充実させて、そこの山から崩れている木がその場所で一つガードされて、そしてそこでとられてあまり下流のほうには流されてこないというそういう実績が今だんだんありますけど、例えば私のすぐ近くの桧木内川、先ほど、ただの雑木って、それだけでいっていいのかな、でも私はいっぱい生えているから、これは雑木林だと自分でそういうふうに思ったわけなんですけども、水が引いた後に、そこに流れついているごみだとか、木だとか、そういうのを見ると、本当にもうちょっとこうサイクルを早めて管理していただきたいなとそのようにいつも思います。そういうこともあわせて、市長はいろいろ各所に要望なさっているということでしたけれども、そういうことも含めて御要望いただければ、また私たち議会としても、そういう要望を取り上げていければいいのでないかなと、そのように思います。 最後になります。4点目について質問をいたします。 4点目として、史実に基づいた「姫観音像」の案内板をということで伺いたいと思います。これ、案内板と申し上げたらいいのか、看板にしたらいいのかというところでちょっと悩みもありましたけれども。 田沢湖には、岡崎院内に住んでいた辰子が、永遠に変わらぬ美しさと若さを保ちたいと大倉山の観音様に祈り、満願の日、にわかに山は砕け、田沢湖ができ、辰子は蛇体に変わって田沢湖の主になったという伝説があります。田沢湖の周りには、辰子像が4体あります。 その中の一つに玉川導水路の取水口のすぐ近くに姫観音像があります。案内板には、東北地方振興のため、仙北平野の開拓と水力発電に田沢湖を活用することになり、湖水が大きな変化を受けることになった。ここに滅びゆく魚族と湖神辰子姫の霊を慰めるため、浄財を集めて姫観音を建立したとあります。そういうふうに案内があるわけであります。 昭和14年11月10日に、その姫観音像の開眼法要が行われ、田沢湖に玉川の酸性水、毒水といわれていますが、導入されて80年になる今年10月10日に「田沢湖姫観音像」開眼80周記念法要実行委員会の主催で法要が行われました。配布された資料、そのときにいただいた資料になりますけれども、この資料から、難工事で犠牲となった朝鮮人労働者を弔う像でもあることが平成3年に明らかにされているということが分かりました。このことについては、田沢の田澤寺に所蔵されているそうです。姫観音建立趣意書によれば、観音像は田澤寺、東源寺、東林寺、安楽寺の四和尚が発眼士となって生保内村、田沢村、桧木内村、西明寺村、4村の村長を初め小学校長、郵便局長、他の人々が発起人となって工事関係者や地域住民から浄財によって建立されたとあります。付言として、開眼式を行うときは、各会社の従業関係者で、その職に準じ、尊き犠牲となった人の追悼慰霊の弔会式をも施行して、その冥福を祈るようにとあります。現在あるものは、田沢湖町時代に設置されたものであり、史実の内容が今話したことと少し異なっております。ですので、史実に沿う内容の案内板、看板を、仙北市として作り替えていく必要があるのではないでしょうか、見解を伺います。 これが今、田沢湖の姫観音像の所にある看板になっております。このことについては、工事で亡くなった方の霊も弔うんだよという、そのために立たっている姫観音像であるということについては一切触れておりません。でも今言ったように、姫観音建立趣意書なんかによりますと、このことがしっかり書かれたそういう文書もありますので、検討していくというか、必要があるのではないでしょうか。そのことについての見解を伺います。
    ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) あの日、議員もそうでしたし、私も、また教育長も、田沢湖姫観音像開眼80周年記念法要に出席をさせていただいて、多くの方々からたくさんの知識をいただくことができた、とても私にとっては重要な日になっています。というのは、先ほど議員の質問の中にもあるとおり、滅びゆく魚族と湖神辰子の霊を慰めるというような、私の心の中にはそのような思いを公務として行っているということもありまして、何としても出席をしなければいけないという思いで出席をさせていただいて、たくさんの方々からまた新しい知識をいただいたという場面だったということであります。 法要に出席するにあたって姫観音像の建立趣意書を拝見させていただいております。その付言、付け加えていうことということですけども、には、開眼式を行うときに際しては、各会社の従業関係者にしてその職に準じ、尊き犠牲となりたる者の追悼慰霊の弔会式をも施行して、その冥福を祈らんとするを以ってここにあわせてこれを付言すというような書き方であります。 次の日に早速、観光商工部長に問い合わせをしております。案内看板というか、案内板というか、の内容についてであります。細川部長も以前から着目をしていた事案ということもあって、写真も撮っておいてありましたので、それも拝見させていただくということもしております。姫観音像の傍らにある案内板、内容でありますけども、この付言の意図を表した部分は見当たりません。当時、どのような経緯でこの内容となったのか、もしくはその後の多分いろんな方々からのお問い合わせ等もあったと思います。そのようなものを一つ一つ洗い出したいということで指示を出しております。今しばらくお時間をいただきたいと思っております。そのような今、対応を始めているということであります。 ○議長(青柳宗五郎君) 7番。 ◆7番(平岡裕子君) 今の市長の答弁を聞いて、この姫観音像に携わった方々については、これからの活動の方向付けもあったかのように受け取れますけども、私もこの写真を撮るためにですね、その近くに行ったら、たまたまですけども、すぐその隣に作業場のある方とお話できました。その方はこんなことを言ってました。この観音像はとっても良いものらしいよ。立派な人が造ったんだってよ。ここで亡くなった人たちのこと、魚に変えているらしい。台座を見て、ここの所が欠けてきている。これを何とかしなければ。誰がやるんだべな。80年前の写真には、この辺りに飯場小屋があって、このろうそく立ても80年前の写真にはちゃんと載ってたよなど、こんな会話をいたしました。この会話から、今、市長が話されたこと、これから市の教育委員会として、そしてまた観光協会としても、やることが見えてきた、その事案でないかなと。これもまた田沢湖畔の一つの名所になればいいなと思いながら私の一般質問を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 以上で7番、平岡裕子さんの一般質問を終わります。 11時10分まで暫時休憩します。                             (午前10時58分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                             (午前11時09分)---------------------------------------阿部則比古君 ○議長(青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。9番、阿部則比古君。 ◆9番(阿部則比古君) お疲れさまです。私のほうから、そうすれば質問させていただきたいと思います。 逼迫する財政を今後どうするつもりなのか伺うというタイトルで通告してございます。もう一点は、田沢湖の湖水の浄化の夢はどうなったというタイトルでございます。この2点通告してございますが、順序に財政のほうからお伺いしたいと思うわけですけれども、私は持論と申しますか、この自治体の一般行政というのは、ほとんど、98%は金があれば何でも解決できる、そのかわり金がなければ何もできないわけでして、ですから一般行政に関しては、一に財政、二に財政、三に財政という私の基本的な考え方だわけですけれども、この通告にあたってですね、普通であれば初日の市政報告、あるいは行政報告等々の報告、あるいは議案の上程を受けて、それからこの通告するわけですけれども、私、今回はやっぱりこの財政が一番大切だろうなと思って大分前から通告書を書いておりましたので、議会初日に提出したわけですけれども、事務局のほうに出したわけですけども、たまたまというか市長の市政報告で財政のことに触れておったので、やっぱりそうなんだなというふうに強く思ったわけですけども、今日は特にこの財政についてを中心にして、いろいろちょっとお伺いしたいし、お話したいこともあるので、ただ、どういう角度から、どう切り込んでいったらいいのか、まだ全然整理がついておらないんですけれども、市長の答弁次第で、何と申しますか出たとこ勝負で話したいと思いますので、どうかひとつよろしくお願いをしたいと思います。 逼迫する財政を今後どうするつもりか伺う。 今後、交付金の削減や自主財源の先細りが強く懸念される中、市内インフラの維持管理に多額の負担を強いられる。さらには各庁舎の抱える様々な問題や不要になった、あるいはこれから不要になる市有建築物の解体整理にも相当額の費用を要する。あわせて、急速な市民の平均年齢の高齢化による社会保障費の増大も大きな問題になりつつある。つまり、これからが本番というべきときに、あまりにも先行きを無視したこれまで財政運営をしてきたと言われても仕方ないのではないかという質問ですけども、この点について、まず市長にお伺いしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁を求めます。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 阿部議員の一般質問にお答えをいたします。 冒頭、議員が自治体の大きな役割、また、一番重要とするところは、一にも二にも三にも財政だというお話をいただきました。私も100%ではないにしろ、財政は非常に重要だという認識を持っております。今回の議会でもそうですし、また、6月の議会、9月の議会でもそうだったわけでありますけれども、私たちが数年前に想定をした市の在り方というものが、人口減少であったり、少子高齢社会をまさに目の当たりにしているという現実が、直視しなければいけない現実が幾つもの事例でこの半年ぐらいの間に起きてきているという、そういう局面だと思っております。 例えば、これまで様々な計画で後年度の事業計画を組んでいたその内容も、そのまま実施することは非常に無理があるというようなたくさんのプランがあります。これは財政ももちろんそうですし、先ほどお話をした社会情勢の変質が大きな要因になっているという現状です。特に阿部議員におかれては、6月の定例会でも財政のお話を非常に熱心に、心配なお話をしていただいておりますので、その際にもお答えしたことと重複するかもしれませんけども、その後の対応も幾つも先ほど話したとおり起きておりますので、まずそこからお話をさせていただきたいと思います。 6月の議員の一般質問の際には、庁舎の統合化計画は崩れ、現状を基本とした財政の運営計画となっていて、それが思うような戦略的なものになっていないこと、市民の方々からの要望へ応えるため創設をした多くの補助金について、終期設定や廃止の検討が遅れていること、病院事業や下水道事業、温泉事業など公営企業会計で行財政改革を進めるスピードが遅くて、国保会計も含めて一般会計からの繰り出しが増えていること、公共施設の集約化が進んでいないこと、第三セクターの見直しが進んでいないこと、財政調整基金の現在高が減少したことなどなど、これらをしっかりと反省をし、また、認識をし、これを改善すべく取り組み、不要なものや事に税金を使わず、自治体としての地域住民の安心・安全、幸せを支える本質的な業務に注力をして公共施設の統廃合等を進めて歳入対策、歳出対策を全力で実施したいというお話をさせてもらいました。 この幾つかの対応が必要だといわれているいったものの中で若干状況が変わってきたものもあります。それを今度はお話したいと思います。 病院事業会計では、これは昨日の高橋豪議員の一般質問にもお答えをしましたけれども、外部民間コンサルタント、また、総務省の地方公営企業アドバイザーなどの指摘、アドバイス、内部の医師、経営企画推進室の検討をもとに病院事業自らが病院機能や経営状況などの抜本的な見直し、改善に取り組んでいるということであります。私も市民の傍らに寄り添う医療を、安定的、持続的に提供しながら、赤字体質からの脱却を目指して、病院事業と情報共有、連携をさらに密にし、一般会計と病院事業が共存できる手法の構築、検討の場の拡充強化、組織、人事等での対応を既に始めているというお話をさせていただきました。 また、下水道事業3特別会計、下水道事業、それから集落排水事業、浄化槽事業であります。これらは令和2年度から公営企業法を適用する公営企業会計へ移行するというお話をさせていただきました。企業会計方式を導入することでは、幾つかの負もあります。しかし、経理内容を明確化して、計画的に経営基盤を強化するということでは評価しなければいけない。このような方法をとって一般会計の負担軽減も何とか図りたいというようなことで、今、作業を進めているという現状です。 市から50%以上出資をしている第三セクター、これは花葉館、クリオン、アロマ田沢湖とありますが、事務事業移転室を中心に関係部と連携をして基礎的な課題の抽出を終えております。今後は専門的な知識を有する方にアドバイザーをお願いして、財務状況の分析や事業見直しを行っていただき、経営統合など抜本的な改革も視野に今後の方向性を決定します。その前に、例えば共同仕入れであったり、社員の相互交流などであったり、できることから着手をし、現状を突破していきたいという思いであります。 温泉事業も変革期を迎えております。カラ吹き源泉事故後の対応も含め、観光客の皆さんに将来にわたって支持をいただける温泉事業として、安定的な経営ができる手法の検討に入りました。 事業の多くが観光対策ということ、さらに健康維持、保健事業等の性質も持っております。市の政策実現に最も機動力を発揮できる会計の在り方について、県と協議を始めております。 一般財源の確保対策では、ふるさと納税の高度活用をお話しておりますけれども、一般会計の財源確保、市内産業の活性化を図る有効な手法として魅力ある返戻品の開拓、寄附の窓口となる有効なポータルサイトを増やす等、寄附金増額への取り組みに力を入れて成果が見えてきております。 さらに令和2年度の当初予算編成での対応も違ってきております。 既存事業の廃止、統合、縮減も含めた歳出抑制に取り組むため、これまでと違う手法の導入であります。予算編成作業に入る前から既存事業の廃止候補、約30事業あります。また、縮減、それから整理等の候補が110事業ほどあります。これらの候補リストを作成し、庁内へ情報共有を行い、関係する団体との意見交換を図ってまいりました。各課では、廃止、縮減の候補リスト査定等に基づいて、さらに内部検討、関係団体、関係者との調整を行う予定となっております。年明けには各課からヒアリングを再度行い、予算のさらなる絞り込み、必要な事業費等の確保等を行っていきたいと思っております。 現状でいうと50億近くの収支不均衡が既に発生しております。これらを圧縮、縮減されている、要するに当初予算の規模を圧縮すると、さらに事業精査が必要だということがありますけれども、継続事業があり、また、会計年度任用職員制度が始まるということもありまして、必ずや計上を行わなければいけない事業も相当数あるという中での作業であります。先ほど話をしたような手法でどこまで切り込めるかという作業の連続であります。 一方では、思ったように進んでいない対応が幾つかあります。公共施設総合管理計画に掲げた延べ床面積35%縮減については、なかなか進捗を見ることができずにおります。全ての施設について個別施設計画を令和2年度中に策定することとなっております。方針を決めた施設については策定が進みましたけれども、統廃合等縮減につながる施設の検討が進まず、取り組みの在り方を改めなければならないと感じております。 教育行政報告にもありましたけれども、予算計上していた生保内小学校長寿命化改修事業の実施設計業務委託は、急激な出生数の低下、学校施設全体の計画が整っていないなどの理由から、今年度の事業実施を見送る判断をしたと。先ほどの状況の変化から計画していた事業が変質しているというお話の例であります。 行政サービスを継続する必要があります。ですから、施設も必要であります。長寿命化更新する施設、統廃合する施設を個別具体に見きわめて、それに要する経費、財源も含めて精査をしなければいけないということで作業を行っております。市民や関係者等との慎重な議論、今後の人口や出生数などを勘案し、学校施設、保育園等も含め、計画策定を進めなければなりません。議会の皆様にも御協力をいただきたいと思います。どうかよろしくお願い申し上げたいと思います。 財政調整基金の話も少ししたいと思います。 今年度当初予算で約4億9,000万円を繰り入れしておりますけども、これまでの補正予算で追加こそしておりません。しかし、減額もできていない状況であります。この後、さらに繰入額を削減できるように取り組みたいと思います。 行財政運営全般についてでありますけども、これまでにない大変厳しい状況だという認識は議員と同様であります。私はもちろん、職員も十分にこの状況を理解しております。今以上に健全性を損なうことのないよう、しかし、同時にやるべきことはしっかりと行い、未来の仙北市を開かなければいけないという決意も持っております。議員の皆様、市民の皆様にも、御理解と御協力をどうかよろしくお願い申し上げたいと思っております。 この場面からは以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 9番。 ◆9番(阿部則比古君) 予算編成にあたっては、市長あなたが査定もしたでしょうし、編成にも全責任を持っているといって過言でないんだろう思いますけども、私どもというのは、あなたぐらいこの財政の内実というのを把握できる立場にないので、それでも非常にこれ大変だなとずっと毎年思ってきたわけですけれども、ここまで悪化させてきたというのは、あなたはもう随分早くからこういう予算の編成では、いずれこれ行き詰まるときがくるんだろうというふうに内心思っても、ある意味でああいう強引なというか、ああいう当初予算を毎年組み続けてきたもんだろうと思うわけですけれども、私、これ市長の最初からの、市長としての取り組みの段階から私様々驚いて、いろんな助言もしてきましたし、反対もしてきたということは市長が一番よく分かっているわけですけども、この一般行政に対する取り組みに対する姿勢と申しますか考え方が、私は、あなたはおかしいよってずっと言い続けてきました。私、決してリアリストでもないんですけども、市長は何を考えているんだろう、何をこの理想郷のようなものといえないかもしれませんけども、この独特の理念をこの行政の場で具現化しようとしているんだなという強い思いが私ございました。それに対しておかしいんでねえのと私がずっと言ってきたわけですけども、この社会のリアリズムに対して直視しないと申しますか、別な夢みてるんだなというふうな思いできたわけですけれども、ここで私よく“しゃば”という言葉使って、仏教語なんですけども、私若いころ、このしゃばという言葉あまり好きでなかったんですけども、歳とともにしゃばという言葉がだんだん、このしゃばというこの文字の醸し出す感じも好きですし、この語呂も好きだし、このしゃばというものが醸し出す何ともいえないこのリアリズムが歳とともに好きになってきて、ああそうなんだなっていっつも感心させられているんですけれども、この市長の目線というのは、この社会といってもいいんだろうと思います。この社会に対して一般行政はどうあるべきなのかなと、考え方なんだろうと思いますけども、実際このしゃばというのは一般的にいわれる社会とは違うんですね。どういうことかというと、いつだかも申し上げましたけども、三省堂の新明解国語和訳って三千数百円の辞書があるんですけども、この中で実社会をどういうふうに表現しているかというと、実社会というのは美化、様式化されたものとは違って、複雑で虚偽と欺瞞が充満し、毎日が試練の連続であるといえる厳しい社会を指すというふうに実社会を定義しているわけですよ。多少へそ曲がった編者かなとも思いますけれども、実際やっぱり非常にこの虚偽と欺瞞が充満して、毎日が試練の連続であるといえるということは、一般の人々にとっても、これ戦っていかなければどうにも大変なことになるという社会だわけですけれども、これ一般行政という立場から考えますと、もうこの市役所の職員になると、もう戦場に借り出されたようなものだと思うんですよ、ある意味で。ましてその代表者となると、毎日戦っていかなければ、これ様々な市民から問題点が山積しているわけですから、非常に厳しい社会を、市長のような非常にとろっとした甘い考え方で私は通っていかないもんじゃないかっていうことで当初からそういうふうにして申し上げてきたわけですけれども、私、司法の場ではよく法の精神という言葉いわれますけれども、法には精神がある、当然そういうことだと思いますけども、長い間研ぎ澄まされてきた法の中に精神が宿っている。例えば一例挙げていきますと、警察官が付けているバッヂ、記章というのは、秋霜烈日バッヂというんですけれども、秋霜烈日、どういうことかというと、全てのものを枯らすような秋の霜のように、あるいは苛烈な夏のものを焼き尽くすような太陽のようにあるべきだ、だからそこに私情を差し挟まないで、何と申しますか厳罰性だとか、あるいは尊厳、威厳というものを示すバッヂということだわけですけれども、私はこの一般行政に関しても、そこまでいかないわけですけども、このリアリズムに対してもっとドライでロジカルなシステムでないと、これ立ち行かないもんでないかなというふうに思っているわけですよ。どういうことかというと、一例挙げてみますと、6月にもお話しましたけども、岐阜県の本巣市の税金の収納率98.27%、ほぼそこをずっとキープしているわけですよ。98.27%というと、これ何として税金取り立てているんだろうなと。まるでこれ、鬼のような税務課の連中が、もうしょっちゅう差し押さえでも何でもして、病人の布団をはがしてくるようなことまでしてそこまで上げてるんだろうなというふうに一般的に思われるかもしれませんけれども、これあれですよ、この前も話したように、1回も臨戸徴収もしない、それから夜間徴収もしない、催促の電話1本かけないんですよ、これ。だからそれ、市民が全部窓口で黙って待ってれば、必ず持ってくるわけですよ。遅くなりましたと、遅れれば。これ何としてやってるかと説明しましたけれども、最初は納付書を送る。その次に催促状を送る。次に催告状を送る。それで駄目となれば差し押さえの通知を出すと。たったこの4回を、だから誰かが恣意的に、あるいは意図的にやるんでなくて、いわゆる事務的に機械から出てきて、ただ発送するだけだわけですよ。片や市税関連で98.27%もですよ納めている市があるのに、あの時点でうちのほう何となったかというと、71.9%しかこの市税関連の収納率がないわけですよ。これはもう、全く同じ自治体で考えられない話だわけですよ。ここにやっぱり市長の税金を取り立てるということに対して非常に嫌悪感すらあったんでないかなと私思わざるを得ない。というのはなしてかというと、門脇光浩という名のもとにですよ、厳しい取り立てをして、差し押さえまでするということは、どうも私のさっきのリアリズムの考えでありませんけれども、こういうことは俺嫌なんだという、どこかそういうことに対する嫌悪感があったと思うわけですよ。これだから、片っ方はあれですよ、誰一人その職員が嫌な思い、全くしてないですよ、向こうは。だってほら、電話1本する必要ないから。だから彼らいわくは、私どもとしてはとにかく取るものはもう、入るものは必ず取ると。出すものは徹底的に制限するんだという、いわゆる例のあれですよ。中国のことわざでないですけど、やっぱり入るを量って出るを制すという精神だということを何回も彼らしゃべっていましたけども、こういうことだわけですよ。だから、こういうロジカルでドライなやり方でも、市民というのは非常に何も反発しない。しかもあの時点で住みやすさで全国4番目というランクでしたから、非常にうまくいってるんだろうなと思ってきましたけども、これってだから、例えば今、収納対策室を立ち上げて色々やってますけども、なかなか思ったように収納率がそう上がらない。かなり厳しいわけですよ。厳しい取り立てをしないと収納率って上がらないわけですけれども、だからこれ、ロジカルにやることによって非常に簡単に、誰も傷つかないで税金持ってくる。これ、ただやってこの何と申しますか、言いたいこと分かっていただけると思いますけども、くるけで、くるけで、それでもう取るほうも取られるほうももう辟易するような感じっていうのは、これ駄目なわけですよ。というのは彼らも言ってましたけども、私は今、税務課にいるけれども、来年どこに行くか分からね、子育て支援に回されるかもしれない、老人をケアするとこに回されるかもしれね、そんなところに今度行ったら石ぶつけられますよって、私そういう税務の徴収なんてしたくないし、そういう税務課なんて、それだばとても行きたくないと、こういうことを言ってました。これただ一例ですよ。一例なんですけれども、まずだから考え方によって、やっぱりドライでロジカルな方法で一般行政というのは進めていかないと、いろんなところで私情を挟んでしまうと公平性も欠きますし、いろんな問題が出てくるわけですけれども、そこら辺、こういう言い方せばちょっと抵抗もあるんだかもしれないですけども、私の目から見ると、この市役所全部が何かふやけた、ふけさめた餅みたいに私の目に映るわけですよ、実際。しかも向こう、これあれですよ、本巣町というのは、今、私のとこも3万人切って今2万6,000人、向こうは私どもより1万人多い3万6,000人なのに、面積は向こうのほう少ないですよ、本巣市ね。私どもより面積少ないんですけども、交付金がもうほぼ同額なんですよ。交付されてくる交付金の全体が。にもかかわらず、向こうのほうはずっとあれですよ、ネットで調べてみれば分かりますけども、160億から170億ぐらいなんですよ。今170億ちょっと超してますけども。うちのほう、門脇市長の予算編成というのはずっと190億台でこれきてます。これ絶対無理な予算編成なんですよ、この規模では。これ行き着くとこは決まってるんですよ。これ、石黒市長のときはあれですよ、190億ぐらいの予算編成してましたけども、あれはだって合併特例金とかっていうあめ玉もらったりしているときの予算の編成なんですよ。そのときの予算編成よりさらに膨らませてるということは、これ大変な問題が将来起こるということは、これ誰考えたって分かるわけでしょう。そこら辺まずどう考えて今日まで来たのかということ、もう一度、一回答弁してもらいたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) たくさんの御指摘をいただいたので、どれが御質問なのかよく分からなくなってしまいましたけども、まず実社会というものは耐えず毎日が試練だというお話、これは全く同感しておりますので、私の性格上のものかもしれませんけれども、もしかしたら周囲の方々には楽しい市長生活を送っているかと見えるかもしれませんけども、そうではなくて、特に財政の話ですので、大変な心配もしていますし、努力を職員の方々にお願いをして緊縮財政、緊縮予算の編成に御努力をいただいているという現状は、まずこれはあります。 ドライでロジカルな行政でなければいけないというのは、よく私も理解できているつもりですけども、多分自分自身の性格からいくと、ドライではなくてウェットで、ロジカルではなくてエモーショナリズム、感情が、そういうことがあって議員からすると様々な情勢では甘いと。特に税の対応については、嫌悪感があったんじゃないかと、徴収、取り立てについて嫌悪感があったんじゃないかという御質問だったと思いますけども、これについては全くその心配はいただかなくて結構です。嫌悪感というものは全くありませんで、むしろ議員の皆様方が、この徴収率をどう改善するんだという真摯な議論に対して何とかお答えしたいということで、現状のシステム化があったと。皆様方の御議論があったおかげで現状があるというふうに捉えております。 それと、本巣町は以前もお話いただいたので着目している自治体であります。私どもと地勢も違う、置かれている環境も違うということも確かにありますけれども、仙北市の場合は何よりも、やはり面積が大きいということは、これは事実だと思います。東京23区の約倍の面積を持っておりますので、この面積、しかも8割が森林だということもありまして、なかなかそこから産業を起こすことが難しいという現状があったことで林業振興というふうな着目点が出てくるわけですけども、それが思うように進まないということもあります。 また、いろいろ施策として実施してきたものがうまく進まないということで、議員の皆様方にも御心配をおかけしていることもたくさんあります。 しかしながら、決して楽しくて楽しくて市民の方々をないがしろにして感情に走った私利私欲の行財政じゃないかといわれると、これはやはり私の思いとしては、そうではないというお答えをさせていただくしかありません。ただ、皆様方の御期待、御負託に応えていない部分もたくさんあるということも承知しております。市民の方々の幸せをかなえたいという思いは、これは議員の皆様と同じであります。足らないところは、どうか御指摘をいただき、改善できることは改善をしなければいけない、自分で駄目だというときには、別のものを立てる、様々な対応で仙北市が持続的に発展できるまちづくりを続けていっていただきたいという思いは変わりありません。 200億ぐらいの予算というのは確かに仙北市からすると実力以上です。しかし、これは議会の皆様とのお話し合いが今まで継続してきて、様々な制度の締切とかがあって今行わなければその後の市民の方々に大きな御負担をかけるというような思いがあって着手した事業も幾つかあります。それは起債という考え方でいったら将来負担が増えるんだから同じじゃないかというようなお話も当然あるかと思いますし、そのような御批判も受けなければいけないと思います。ここ二、三年の間、そのような事業が続きます。まさに今が踏ん張りどころではないかと思っております。何よりも大切なことは、市民を代表する議員の方々との信頼関係だと思います。どうか重ねて申し上げますけども、足りないところがあったら御指摘をいただきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 9番。 ◆9番(阿部則比古君) 本巣市の話では、ちょっと遠くてあまりピンとこないと思いましたので、ちょっとここら辺の自治体の財政の状態、あるいは一般会計とかがどうなっているのかなと思ってちょっと調べてみたんですけど、例えば美郷町さんの場合、今、人口2万人、ちょっと多いがぐらいで、私どもは2万6,000人なんですけども、これ、美郷町さんに入ってくるいわゆる国からの交付金、それからうちのほうの交付金なども大体比較してみて、同じ数値になるように計算してみれば、ほとんどあれなんですね、私どもと美郷町さん2万人なんですけど、2万6,000人というふうにしてそれかけますと、今の一般会計というのは110億ちょっとだと思いますけれども、ちょうど170億ぐらいになるんですよ、美郷町さんの場合ね。ですからやっぱりここら辺でこの一般行政を運営をしていくには、やっぱり本市のぐらいの規模だったら、やっぱり170億、あるいは面積が非常に広いので、美郷町さんなんかよりかかり増しになるわけですから、事業量も多くて当然なんですけども、それでもやっぱり175億かそのぐらいで何とかしないと、やっぱりこれいずれ成り立たなくなるんでないかなと強い思いがしました。来年度の予算はどのぐらいの編成の規模になるんだか分かりませんけども、やっぱり今まで門脇市長が市政運営してきて10年ちょっとなるわけですけども、この間のそうした私からいわせれば、何であんな金使ったんだろうなというとこがもういっぱいある、いろんなところでまた私も反対もしてきたんですけども、そうしたもののやっぱり累積、積み重ねというのは、これ相当大きいものがあるんだろうなというふうに私は考えています。時間がないので細々とは言いませんけれども。 それからもう一つ、さっき病院の話が出ましたので、私これお伺いしたい点が10点ぐらいあるんですけど、病院にちょっと話させていただきたいと思いますけれども、最初に私驚いたのは、私そのとき浪人してましたので、何でこういうことするんだろうなって外野で見ていました。市長に就任するや否や、医師招聘事業と称して日本全国駆け回られて、結構な旅費も使われたようですし、その後、私議員になってきて、あれですよ、委員会のときに、そのときに今の副市長が総務部長だったんですけども、その旅費の補正をお願いしたいということだったので、ばかしゃべりすなって話した記憶がございますけれども、非常に何でこう市政というものをないがしろにして、おろそかにして、こうして走り回って歩いてるんだろうなというふうに非常に強い疑問を感じました。大体私は来たときにすぐ話したけども、あなた、医師の招聘事業なんかやったって、これもう、ここは秋田大学の医学部の縄張りだから、医学部長のもう反発買うばかりで何もならねえよという話もした記憶もございますけれども、その後、よその話あまりしなくてもいいんだかもしれませんけれども、北秋田市でもやっぱり津谷市長も非常に北秋田市病院で医師が足りないということで、あの後ですけれども、工藤進英さんという大腸がんの権威がいるわけですけども、あの方と県議時代からいろいろ親しかったということで、進英先生に頼んで横浜だとかあちこちから5人ほどだったと思いますけれども、医師紹介してもらって着任したところ、もう秋大の医学部の学部長がもうやっぱりへそ曲げてしまって、それじゃああとうちのほうの応援はいらねんだなということで、もうまるで散々な目にあったという経緯がございました。全くだからこの世界っていうのは縄張りだし、いわゆる白い巨塔ですよ、ある意味で。非常に医学部、地方の権限というのは強いもんで、何でそんなことをするんだろうなと思っていましたけども、そのうちに宮川信先生という全国自治体病院協議会の副会長なる方をあなたが連れてきて、何と処遇するもんだろうなと、医療局というものを立ち上げるということで、非常にこのときも驚きました。高久さんが真っ先に反対して、何でそんな屋上屋重ねてどうするんだというような話になったわけですけど、私非常に強く感じたのは、これ、両病院の病院長から、今日は進藤管理者もいるんでしゃべりにくいんですけども、全くその管理権というものを剥奪してしまった病院長というのは一体何なのよという話もいたしました。もうかえってこれ抵抗勢力になってしまって、病院の改革なんてのはもう絶対進まないよと、まあ申し上げた記憶もございます。その後もやっぱり、特に角館病院のこの医局っていうのは、非常に風通しが悪い、まあ、ある医者なんかはもう朝来ても医局に顔出さないで自分のセクションに行くなんていう医者もおりましたし、ほとんど、だから管理権のないその病院長ですから、何も極端に言えば、何言ったって何の権限もないわけですから、そういう院長としての権威というものが保たれない。まあこういうある程度のおっきい病院というのは、みんなあれですよ、民主的に選挙で院長あるいは副院長を選出して、これでみんなでやっていきましょうよということでガバナンスが成り立ってるわけですけれども、今の状態でも、まあ私は非常に異常な状態、民主的ではないわけですから全然。院長、権限のない院長、そして実際に権限あるのは医療局管理者だわけですから、これはもう市長が選任してあてがうという方なんですから、これでうまくいくというのはちょっと難しい話でないんだろうかなと私は強く思ってるわけですよ。宮川先生がいらっしゃって、そのときに何話したかっていうと、いやあ私ねって、「門脇市長に来てくださいっていうから来たんですけれども、私はこの2病院を何とかしないと、10万人のたとえ都市だって1病院、自治体病院でおかしくなってくところ全国でいっぱい見てきましたから、3万やそこらの自治体が2つの自治体病院抱えるなんてのは、これきちがい沙汰ですよ」って、まあ私に彼、最初に言いました。そしたら、門脇市長に、いやいやいや、先生ね、あなたをお呼びしたのはそういう問題じゃないですよ。この2病院併存するために何とか頑張っていただきたいと思って、あなたを呼んだんですよと、こう言ったという話ですよ。彼は言われたからにはしょうがねえんだろうなという話でしたけれども、秋田大学の医学部にまず行ってこいと言うから、後藤副管理者と顔出したら、自分の子供のような医学部長にもうけんもほろろにされて、もう私、こんな生涯の中で不快な思いしたことないすよ、もうあとあそこには二度と行きたくないと言ってましたよ。後藤管理者は後で、後藤管理者、ひそひそとこう言って、何であんな方と私と一緒に行かせたんだろうな、私一人に任せてければ、医学部長は知らない仲でもねえし、私一人のほうがよっぽどうまくいくよっていうようなこぼしてましたけれども、そんなこんなで、今、病院も建ったわけですけども、あれは病院も当初は46億円ぐらいで建てるといったものが、もう倍も近い金が実際かかってしまいました。私はこの新しい病院できたら、幾らか患者が増えるんだし、収支も改善されるもんだろうなというふうに期待をもっていたわけですけども、年々このとおり、昨日、豪ちゃんが、あ、豪ちゃんじゃない、豪議員が質問したと思いますけれども、内容が毎年この外来、入院患者とも毎年のように結構な数で落ちてきています。この原因というのは何なのかということをまず何とかしないと、ただこれ人口減に伴うものなのか、あるいは医療の内容が悪いので逃げ出してるのかもしれない。そこら辺の分析も当然必要だと思いますし、とにかくこれほど、9億円超える繰り入れ、これ市ばかりでない、国からの繰入金も当然あるわけですけれども、足りなくてまた1億5,000万円も一般会計から、いわば基準外繰入をしなければならない状態になってきている。今、基準外繰入という言葉すらねくしてしまったので、もう青天井で幾ら赤字出しても、端的に言えばですよ、一般会計からどんどんどんどん毎年金出していけるようなシステムにしてしまったので、これ恐らく市民福祉の中でもあんまり大きな問題に、本来はこれ最大の市民福祉としてはしなければならないもんだろうと思いますけれども、私関係しておりませんので。ただ、このままではとにかく累積赤字から、それから毎年こういうような繰り入れをしていかなければならないとすると、これ当然、これ資金もショートしてくるでしょうし、これ市で何とかしなければならないというと、もう全くこれは市がつぶれる時限爆弾としか考えられないすよ、この病院のあり方というのは。ですから、これ本当に市長が、さっきも申し上げましたけれども、これと本当に最初から戦ってきたのかということなんですけれども、私はもうこれ全然戦ってこない、とにかく成り行き任せに近いような状態で放置してきたことが、今日の病院、病院というか、この仙北市のこのあれですよ、この医療行政のあり方なんだと思うんですよ。そこら辺をちょっと、その病院に関して、市長が、いや、そうでないよと、私これほど頑張ってきたんだというところがあったとしたら、ちょっと答弁をいただきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 果たして自分が取り組んできていることが、自分で、頑張ってきたんだというようなことを話しすべきなのかどうかというのはちょっと躊躇するところがあります。でも決してそれは、いや、頑張ってきませんでしたという話ではなくて、最善を尽くしてきたつもりです。 議員が先ほど、日本全国医師招聘で駆けずり回ったという話をしておりますけども、長崎県の大村市は、御存知のとおり姉妹都市、友好都市でありますので、そこの首長さん、歴代首長さんとかには、交流で行ったときにはお話をすることはそれはままありましたけれども、医師招聘ということでお伺いしたのは岩手県、宮城県、東京都、神奈川県、このぐらいだと思います。ですので、全国駆け巡ったということではない。それをして頑張ってこなかったというように御指摘が逆にあるとすれば、そうですという話しかありません。 それと、昨日の初日の一般質問の際に、高橋議員であったり、集中的に現状の病院の経営等について、また今後の姿について相当、例えば消えた患者問題についてもそうですけども、詳細のデータで医療管理者、病院事業管理者が答弁させていただいております。今日はその場面がなかなか時間がないようでありますので、個別によろしければお聞きいただきたいというふうな思いも持っております。 宮川前管理者が、前回もそうでしたけども、そのように私をお話しているということをお聞きするたびに、私の気持ちは重くなります。私に対しては、市長の思いはよく分かるので、できる範囲で頑張っていこうじゃないかという激励をいただいたつもりでありました。また、阿部議員におかれては、当時、宮川管理者が着任したときに、一番今まででいい仕事をしたねというようなお褒めの言葉もとても心に強く残っております。先生、残念ながら途中で行ってしまわれましたけれども、その思いをしっかりと受けとめて進藤管理者が務めてるというふうに思っております。 なお、これまで病院事業、屋上屋という話もありましたけども、田沢湖病院、角館病院の2病院のどちらにも、そのくみしない医療管理者という存在、病院事業の進め役が必要な時代は確かにあったと思っております。その状況が変質していることも事実であります。先ほど話しましたとおり、病院事業については議論の場面を拡充強化していきたいという思いと、人事、また組織の面でも改善をしていくということで作業を始めているということを御理解いただきたいと思います。 もし議員、昨日の、議員はお休みでしたので、昨日の議論に対して管理者から答弁が必要であれば、答弁させていただきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 阿部さん。 ◆9番(阿部則比古君) ((聞き取り不能))。 ○議長(青柳宗五郎君) 9番。 ◆9番(阿部則比古君) 時間がございませんので、残念ですけど。このほかにお伺いしたいことが、地域運営体であったり、今はなくなりましたけども総合産業研究所、あるいは仙北夢牧場、それから司食品工業、統合庁舎の様々な今日までの問題、地方創生、玉川温泉、ドローン、クニマス未来館、大瀬蔵野橋というふうに時間があればと思ったんですけれども、全く時間がなくなりましたので。 ただ、私、もう一つ非常に案じているということは、市長も気にくわないんでしょうけれども、こういう行政体と申しますか、行政の、一般行政のあり方で、まず果たしてこの職員の人たちがしっかりした行政マンとしての矜持と誇りをもって成長していってるのかなというふうな、非常に心配しなくてもいいと言われるかもしれませんけれども、大変心配ですので、これもひとつ申し上げておきたいと思います。 それから、次の2点目の田沢湖の湖水浄化の夢はどうなったという点でございますけれども、田沢湖の水質の浄化は、本市、市民のみならず、多くの方々の積年の悲願であることは論を待たない。門脇市長にとっても、立場上はむろん、私情としても悲願であるはずだが、今般の水素生成実験も、玉川温泉水にアルミニウムを溶解させて水素を生成するという事業につなげようとするもくろみのようだが、湖水のさらなる汚濁を促進する行為であり、象徴的な意味から考えても信じられない思いがするが、一体何を考えているのかお伺いしたいということでございますけども、これずっと門脇市長のまさに唱えてきた理念と真っ向から私はぶつかる話でないのかなというふうに思いましたので、この点に関してどういうふうに考えているのか。実際に解かした量なんかわずかだからとかってそういうんでなくて、やっぱり田沢湖浄化ということを考えたときに、この象徴的な意味でですよ、例えばですよ、今、玉川温泉のもう熱湯に廃アルミニウムを解かしてっていうことでしたけれども、100%田沢湖にそれみんな入ってくるわけですから、田沢湖の湖畔にそういう、どっかの会社が工場建ててですよ、アルミニウム解かしてここで水素つくるんだなんていって、いわゆるその工場排水のようなものをどぼどぼと、田沢湖に流したら、これみんな驚いて、湖畔の方たちももちろんですけれども、これ市としてもこれ抗議するべきでないかという話に私はなるもんだろうと思いますけれども、そこら辺まで含めてどういうふうに考えているのか、ちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 田沢湖再生についての思いは御同様だと思いますので、そこは割愛します。 東北大学との連携による廃アルミニウムを活用した水素生成事業について、これまで毒水とまで言われていた玉川温泉の温泉水をエネルギーとして活用しようというものであります。地域資源を活用した地域振興につながると考えております。東北大学には、玉川温泉水からの水素生成のほか、石灰岩にかわる岩石による効果的な酸性水の中和方法であったり、レアメタル等の選択的抽出による玉川の浄化についても検討いただいている現状があります。これらの研究も田沢湖再生につながるものだというふうに確信しております。東北大学の研究成果に期待をしています。12月2日に東北大学の土屋先生を初めとする研究チームの皆さんに仙北市においでをいただいて、玉川温泉水からの水素生成に対する報告会を開催し、これまでの成果や将来展望についてもお話をいただきました。この席上でも様々なお話があったわけでありますけども、議員は御多忙でそのときにもいらっしゃらなかったようでありますけども、たくさんの議員の方々にも御出席をいただいて、本当に深みが出た事業だったのかなというふうな見返りをしております。 議員が御指摘のとおり、玉川温泉水からの水素生成事業が環境に悪影響を与えることはあってはならないと、私も思っております。高温の酸性水がアルミニウムと反応することで、水酸化アルミニウム等が生成されますけれども、実用化に当たっては、このような副次的な生成物を排出せずに、むしろその生成物の利活用も視野に入れた工夫が必要だということは、大学側のほうもお話をしております。研究に関わる方々の思いは同一であります。現在実施中の水素生成事業では、今年度は環境に配慮した水素生成プラント等の設計を実施して、来年度は設計に基づいて生成された、製作された水素生成プラントにより実証実験を行っていきたいと思っております。 科学的な反応等について、私よりも100倍知見がある小田野総合戦略統括監のほうから補足説明をさせていただきたいと思いますので、議長、どうかよろしくお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 小田野統括監。 ◎地方創生・総合戦略統括監小田野直光君) 若干補足の説明をさせていただきたいと思います。 先ほど市長が答弁申し上げたように、廃アルミニウムと玉川の酸性水が反応することで、水酸化アルミニウムなどが生成されますけれども、そういうものが、まあ将来的にプラントをつくるとすればですね、確実に環境には排出せずに、そのプラントの中でしっかり廃棄物としてためるようにしてですね、仮に出さないような配慮をすべきだということで東北大学とも話をしております。また、そういう水酸化アルミニウムは、熱を加えることで酸化アルミとかに変わっていくので、そういうものは、例えばですけれども、道路の白線とか、あるいは環境、外でですね使うようなものでセラミックスとかいろんなところで活用があるので、そういったものに活用することで、その廃棄物の利用ということもかなうんじゃないかということで、東北大学とも議論させていただいてるとこです。 いずれにしても、東北大では、環境を汚染しない形での水素エネルギー利用をしたいというふうなことをおっしゃってますので、我々も田沢湖再生の思いっていうのは議員の皆さんと一緒ですので、そういったことにしっかり配慮しながら事業を進めていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 9番。 ◆9番(阿部則比古君) アルミニウムそのものがですね、まあボーキサイトというものから、いわば電気使って精錬して非常に複雑な工程なようですけれども、アルミニウムっていうのは電気の塊と言われてるんですよね。ですから廃アルミニウムになっても非常に価値が高くて、一番高いときで1トン当たり、そういう業者が持っていくに1トン20万円ぐらいだったんですよ。今、大体相場は若干下がって16万円ぐらいなようですけれども、それ今度、一般、何ていうか、そこから今度買うとなると、恐らく相当の金額、1トン30万円とかっていう金額になると思いますけれども、果たしてそういう金、アルミニウムっていうのは再生、何ていうか、新しくそのボーキサイトからつくるよりもはるかに安く再生できるわけですから、そこら辺考えたら一体どうなのか、コスト的にですよ。それさ工場作って、いろんな装置、あるいは人件費だとか考えたら、それだけ金かけて果たして間に合うもんだろうかなという強い思いもございますし、それからもう一つは、さっき話したようにですよ、全くアルミニウム出さないっていうんであれば別なんですけども、水酸化アルミニウムというの、アルミニウムがどのぐらいの濃度になると人体に影響があるかっていうことはよく分からないそうですけれども、WHOなんかでは1トン当たり1グラムぐらいが限界だろうというところで、そこに線引いてるんですけれども、今、田沢湖の水、実際に水酸化アルミニウム濃度測ってみたわけじゃないんですけれども、非常に高濃度のアルミが溶け込んでるということのようで、それにさらにこのアルミニウム解かし込むとなると、これそういう基準値すら超える可能性もあるわけですから、相当の量のこれ年間アルミニウム解かすと思いますので、そこら辺も非常に心配なわけですけれども、全く出さないということになるとこれまた話が別なわけですけれども、そこら辺のこと、これ事業化進めるに当たって本当に大丈夫なもんだべかなということ、私どもとしても念を押しておきたいと思いますけれども、当局としてもそこら辺重々に、その有害物質を田沢湖には絶対出さないというような形でやるとすれば進めていただくようにお願いをしまして、私からの一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(青柳宗五郎君) 以上で9番、阿部則比古君の一般質問を終わります。 昼食のため13時10分まで休憩します。                              (午後0時08分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後1時09分)--------------------------------------- △高橋輝彦君 ○議長(青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。3番、高橋輝彦君。 ◆3番(高橋輝彦君) 蒼生会の高橋輝彦です。令和元年も残すところあと3週間となりました。この令和という新しい時代を迎えて、将来に持続可能な仙北市にするためにはどうしたらよいかという思いを強くして、今回の一般質問させていただきます。 1つ目です。仙北市における「観光まちづくり」に関する三者連携協定の取り組みについてであります。 先日の共同記者会見では、JR東日本秋田支社が、西宮家の二つの蔵と、しちべえの蔵を改装しての3つの宿泊施設を、来年3月16日に開業すると発表しました。当初の紅葉シーズン前の開業予定から大幅な変更となりましたが、今後の角館エリアにおける滞在型観光の拡大や新たな交流人口の拡大への期待が高まります。今年の5月に締結した三者の連携協定は、観光需要の更なる創出と観光交流の促進を加速していく絶好の協定であると思います。大いに活用していくべきと考え、4つの点について質問いたします。 1点目です。JR東日本が古民家などの歴史ある建物を活用したホテルを「和のゐ」と総称して、新たなホテルのブランドを立ち上げました。その第1弾が今回の角館の3つの蔵を活用した宿泊施設ということで、JR東日本のこの事業に対する強い意気込みを感じています。既に多くの予約が入っていると聞いております。来年3月の開業時は、3つの蔵で定員が16名、3つですから3グループしか宿泊できないようですけども、JR東日本がこれから取り組むことを考えるとですね、まだまだ宿泊施設を増設していくのではないかと予想されますけども、今後の事業展開、分かる範囲で結構ですので、今後のこのJR東日本の宿泊施設に関する事業展開、どうなっていくのか伺います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 高橋輝彦議員の一般質問にお答えをいたします。 仙北市の観光まちづくりに関する取り組みの中での1点目であります。今後のJRとの事業展開に関する情報等についてでありますけども、令和2年3月16日に開業が決まったJR東日本のホテルの新ブランド「和のゐ」の角館の宿泊施設3棟については、現時点ではJR東日本秋田支社から発表となった内容の情報以外に、私どもは承知をしておりません。ただ、様々な事業での打ち合わせの中で、アルベルゴ・ディフーゾのイメージをお伝えをしていることは事実であります。と申しますのは、空き家、古民家等の既存の施設を活用した、町並みを楽しみながらまち歩きとか体験メニューとかを提供できる、そういうような、まち全体がホテルみたいなイメージでの提案でありますけども、これが実現していくと滞在時間を延長できるというふうに考えております。今後も打ち合わせ、また、働きかけは続けます。 なお、「和のゐ角館」のオープンを機に、公衆トイレの洋式化など、一部関連する西宮家の施設整備等も市が並行して行うというような思いを持っております。JRとの連携で、周辺エリアの面的な整備と活性化に大きな期待を寄せております。さらに、連携事業の五感楽農事業での首都圏のプロモーションと誘客、JRを足として活用したワーケーション事業、JR秋田支社が事務局を務める函館・津軽・秋田広域観光推進協議会での取り組み、令和3年度の東北DCなどを見据えて、引き続き関係の強化を図りたいという思いであります。 この場面からは以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(高橋輝彦君) この宿泊施設に関しては、今のところこの3つで営業していくということですけども、私が思うには、やっぱり今、JR東日本がですね、今このホテルを、角館のこの宿泊施設をですね自社、JR東日本グループのホテル事業の価値向上を図ると宣言してます。この角館エリアをさらなる発展を目指しながら、ホテル事業の価値向上を図るということを宣言してる割には、ちょっとキャパがちょっと少なすぎるかなと。まず最大16名が泊まったとして、毎日満室だとしても365日で年間で5,840人しか、交流人口増えないことになりますけども、これだけ宣言してるJR東日本ですので、多分私はこれからも宿泊施設を、古民家を改修した宿泊施設はどんどん増えるのではないかという期待も込めて思っておりますけども、ちなみにですね、この事業で仙北市もですね収入が見込めるもの、例えば固定資産税とか、しちべえさんを購入した不動産取得税とか、そういったものの仙北市の歳入が見込めるものがありましたら伺いたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) まず、一番直接的なことは、西宮家の蔵の2つは仙北市所有でありますので、それを貸し出しするということに対する賃料が入ります。さらに、今お話をいただいたしちべえさんは、これはJRさんのほうで取得をしておりますけれども、固定資産税等の収益、また、先ほど議員も御指摘があったとおり、仙北市に対するJRの広報媒体をフル稼働していただくという話でありますので、これについては、投資額は明らかになっておりません。しかしながら、私どもに対する大きな追い風になるというふうな期待を寄せておりまして、この試算はなかなか難しいところだというふうに思っております。 いずれにしても、JR東日本がここまで本気で取り組みをいただくということに対しては、私どもは見える形、見えない形で多くの恩恵があると思っておりますし、それにしっかりとおこたえしていくということの立場ははっきりさせておきたいというふうな思いであります。 なお、先ほど私、情報を知り得ていないというお話、これは本当の話でありまして、ただそのほかに、いろいろと私どもから御要望をしている物件であったり、また、他社の方々からのお問い合わせ等は複数件あるということは承知しております。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(高橋輝彦君) せっかくこういう事業やっぱり活用してですね、ぜひ仙北市にとってもこの何といいますか、プラス、プラスになるこの取り組み、ぜひお願いしたいと。例えば遊休市有財産で、「和のゐ」にマッチした土地、建物あればですね、これもうばんばん売ってしまったほうがいいんじゃないかと私は思っておりますけども、ぜひですね少しでも歳入を高めることにつながればいいなと、勝手に思ってます。 あと、ここに泊まった方々の、ちょっと細かいことですいませんけども、食事の提供っていうか、できれば地元の飲食店で、その地元のものを堪能していただきたいと思ってるんですけども、多分自炊の設備もあるかと思いますけども、特に食事の提供っていうのはないということでよろしいんでしょうか。 ○議長(青柳宗五郎君) 細川観光商工部長。 ◎観光商工部長(細川秀清君) JRさんの共同会見等の説明によりますと、朝食はフォルクローロさんのほうからデリバリー、配達してというふうなお話のようですけども、夕食につきましては、市内のほかの飲食店を利用していただきたいということもありまして、このホテルでは提供しないというふうに聞いております。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(高橋輝彦君) ありがとうございます。ぜひですね、これが市内のそういう飲食店の収入増にもつながっていくようになれば非常にいいのかなというふうに思ってます。 2点目です。JR東日本では、先ほどもお話したとおり、この事業を通じて旅行需要の喚起とインバウンド獲得強化による角館エリアのさらなる発展を目指すというふうに大々的に宣言しているようです。 そこでですね、この玄関口であるJR角館駅の利便性向上、これ観光のお客様はもちろんですけども、地元の利用のお客様にとってもですね利便性向上のために、1番線ホームと、それから2・3番線ホームにエスカレーターの設置を、これを機会に働きかけていくべきだと思いますが、いかがでしょうか。今、同じ仙北市の中で新幹線の停車駅であります田沢湖駅には設置されてます。あれと同様のものをですね角館駅にも設置を働きかけるということお願いしたいんですけど、いかがですか。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 現在の角館駅は、東京方面上り、これ1番線と、大曲・秋田方面下り、これ2番、3番線であります、を連絡する跨線橋として階段及びエレベーターがありますけれども、エスカレーター施設はありません。観光客の方にとっても必ずしも便利な状況ではないということは、たくさんの方々から御指摘もいただいております。特に下り列車から下車される場合、1号車からはホームを120メートルほど秋田方面に向かって歩かなければいけないという現状です。グリーン車利用が多いと思われる大きな荷物を抱えたインバウンドのお客様、また御年配のお客様などにとっては、全く不便だという御指摘もいただいております。田沢湖駅は、JRでは大変めずらしい形だったわけでありますけども、自社でエスカレーター整備をしていただいという御実績もありまして、その際も、様々お話をお聞きすると、やはりインバウンドのお客様が非常に増えていることと、やはり田沢湖というその土地柄、やっぱりエスカレーターの設備が必要だという判断があったということでありました。 これにも負けじと勝る角館であります。以前、この事業については、内川橋の改修を終えた後の事業とするというような順位を皆様の前でもお話した経緯があります。東西自由通路の事業については、当時のJR秋田支社長にもそのようなお話をさせていただいて、繰り延べしたという経緯があります。しかし、その当時と現在の仙北市のインバウンドのお客様をお迎えする数は倍増しているという現状がありまして、当時のお話をそのままリピートすることができない状況です。先ほど議員が御指摘のとおり、この案件については、その東西自由通路、また内川橋の改修を終えたというような状況ではないところではっきりとJR秋田支社と協議を行わなければいけないというような、今も変質、状況が変わっておるということを自覚しておりますので、この後、また様々な場面で秋田支社の皆様とはお話をする機会が増えますけれども、その際にはしっかりとその思いをお伝えしていきたいというふうに思っております。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(高橋輝彦君) 私も市長と全く同感です。今これだけ、今、JR東日本が角館エリアに今この事業を展開するというのは、本当にチャンスだと思います。ぜひJR100%負担で、エスカレーター設置をぜひ強く要望していただきたいと思います。本当はですね、私一番最初の一般質問のときに、本当は東西自由通路、これ本当は観光のお客様も、それから地元の市民の方々もですね、本当は東西自由通路が一番利便性がいいんですけども、あの駐車場の関係とかですね、送迎、学生の送迎の関係とか、一番いいんですけども、市長のおっしゃるとおり、内川橋架け替え後となりますと、はっきり言って私の試算ではいつになるか分かりません。ですから、まずは、まずはエスカレーターの設置、ぜひお願いしたいと思います。 3点目です。2点目と同じくですね、こちらも仙北市の負担が全くなくですね、旅行需要の喚起、それからインバウンドの獲得強化による角館エリアのさらなる発展を実現するためにも、角館駅に秋田新幹線の全列車が一番望ましいんですけども、上りの始発と、それから下り、向こうから帰ってくる最終をですね、ぜひ角館駅に停車させるように、この側面からもですね、多分ダイヤ改正の際に、多分企画政策課のほうでも毎回要望は出してるかと思いますけども、またこちらのこの「和のゐ」のこの東日本の事業に絡んでですね、ぜひこれ実現というか、停車を強く働きかけていただきたいと思いますけども、いかがでしょうか。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 今回の滞在型観光施設の整備事業、これはJR東日本が主体となって進めている一大プロジェクトだと認識をしております。連携協定を締結したこの機会を逃すことなく、まず角館駅へ全列車を停車させることが、この滞在型観光施設整備事業が成功に向かう大きな要素となり得るというふうに認識をしております。これまでも議員が先ほども話したとおり、企画政策課のほうで秋田県のほうを通じてJR東日本にダイヤ改正の要請等を、要望等をしておるという現状がありますけれども、これも先ほどと同じようにインバウンドのお客様が倍増したという事例と、同じようにこれまでの対応で大きな変化があったと、状況の変化があったというような捉え方をしておりまして、この機を逃すことなくアピールをするということが最適だと、私たちがしなければいけない取り組みだというふうに認識をしております。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(高橋輝彦君) ぜひ、本当これ長年の本当に地元の皆様、観光のお客様もそうかと思いますけども、もう秋田新幹線開通して間もなくもう、仙北市民、当時はまだ角館町だったかな、本当に待望していることですので、ぜひこの機会をですね、この機会にですね、ぜひ要望していただきたいと思います。 以前の一般質問の答弁の際ですね、上りの始発のこまち6号の停車は検討の余地があるということでしたけども、それもまだまだ、この段階ではまだ進展はないかと思いますので、またこの宿泊施設絡みのこの観光協定の中でですね、またお願いしていただきたいと。ぜひ実現させていただきたいと思います。 4点目です。4点目はですね、先ほど市長のほうからもお話がありましたけども、令和3年、まだまだ先と思われるかもしれませんけども、令和3年の4月から展開されます東北デスティネーションキャンペーンなどにおける仙北市への誘客促進、これについてもですね早期に協議していくことについて伺います。 これは、東北デスティネーションキャンペーンっていうのがですね、去年でしたっけか、秋田キャンペーン、JR東日本だけじゃなくてですね、全国のJR、それから航空会社、それから今回は高速道路会社も連携して、まあ全国から東北にお客様を送り込むというキャンペーンでございますけども、ぜひこれについてもですね、これ一番効果あるのが共通でつくる東北デスティネーションキャンペーンのパンフの中に仙北市を盛り込んでもらうと。本当にいろんな、昨日も「帰れマンデー」で乳頭温泉郷やってましたけども、ああいったところもですね、仙北市の見どころ載っけて、なかなかでかく載っけてもらうのは東北6県の共通パンフですから難しいかと思いますけども、これもですね、このJR東日本との協定を利用した中でもですね、ぜひ早めにこのパンフに仙北市を掲載してもらうという働きかけについてですね、観光部長、よろしくお願いします。多分実質、観光部長が協議していくと思いますので、お願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 細川観光商工部長。 ◎観光商工部長(細川秀清君) もう既に、議員御存知のとおり、東北デスティネーションキャンペーンについては事務局が設置されまして、実行委員会等立ち上がっておりますので、そちらのほうにぜひ要望していきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(高橋輝彦君) さすが観光部長おっしゃるとおりですね、これ実はもうあと、キャッチコピーとかロゴマークがもう決まってましてですね、既にやっぱり東北6県の中のやっぱり観光地は既に動き始めてるということですので、ぜひたくさんのお客様が仙北市を訪れるように働きかけて、ぜひお願いいたします。 それでは、大きな項目の2つ目に入ります。2つ目はですね、将来に持続可能な仙北市にするための取り組みについてであります。 仙北市の行財政運営が次世代にとって過度な負担にならないようにして、将来にわたって持続可能な仙北市にすることが、私たちの重要な責務であると考えます。決して破綻することなく、次世代に過度な負担ならないように引き継いでいくということが必要かと思います。私は一番の課題である人口減少対策をはじめ、市債残高の縮減、病院事業などの公営企業等の大改革、第三セクターの大胆な見直し、公共施設の統廃合など課題は山積みです。そこで、将来に持続可能な仙北市にするための取り組みや、これまでの仙北市の懸案事項の進捗状況など、5つの点について質問します。 1点目です。今年度の一般会計の当初予算、今年度ですよ、過去最大規模の211億1,600万円でスタートしました。ですが、定例会の都度、補正予算が追加となり、本定例会では累計で224億円を超える提案となってます。市債残高も今年度末は20億円を超える増加が見込まれます。昨年度決算では経常収支比率が99.5%まで悪化しておりますので、令和2年度の予算編成も非常に難航してると思います。全ての事業をゼロベースで見直し、真に必要な事業以外は廃止するなどして、市長が目指している予算規模の縮小化は来年度予算で見えてきているのか。また、財政を圧迫するという遊休市有財産等の処分による歳入は、来年度予算で見込めるのか伺いたかったのですが、昨日の小木田議員の一般質問の答弁、それから今日の阿部議員の答弁でも、現状での歳入歳出の不均衡額が50億円もあるということで、多分この予算規模の縮小化や遊休市有財産等の処分の歳入などは、多分、来年度の当初予算では見込めないと思われます。そこでですね、自主財源、歳出についてはかなり今、やめるものはやめるということで盛んに作業中だと思いますけども、この自主財源となる歳入、自主財源となるこの歳入を高める施策は何か考えていないのか、伺います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 歳入で自主財源となるものは、何よりも重要なものは市税等の税であります。先ほど午前中の阿部議員の御質問にもあったとおり、市税をしっかりといただく、これは仙北市が行政体として市民の皆様にサービスを提供するという徹底した姿勢がなければ、市民の皆様は御納得いただいて市税をお支払いいただくことはできない。ですので循環があるわけでありますけども、まず一番重要なことは、しっかりと皆様方に税を負担していただくというその作業であり、また、税に対する取り組みの強化ということだと思います。 もう一方で、税といっても幾つかの税がありまして、仙北市が独自にセットできる税というのも、地方税というのもありますけれども、まず今回そこに余り触れることなく答弁させていただくとすると、一般的にはふるさと納税というものも強化しておりまして、初日にお話したかと思いますけども、現在最も皆様に指示をいただく年度となっておりまして、4億2,000万円を超える金額になっているということも大変ありがたいお話であります。また、地方交付税、それから特別交付税、普通交付税に分かれますけれども、その特別交付税の基準算定に用いる特殊財政事情、私どもは過疎地でありまして、過疎脱却のための多くの作業を日常的にしておりますけれども、それが特殊な財政事情によるものだというような主張はしっかりとしていかなければいけませんし、特に冬期間のスポーツイベントなどは、ここの特質と言えるものでもありますので、そのような主張もしていかなければいけないですし、先ほどお話があった病院事業に対しても特殊財政事情に加えていただいて、これもしっかりと総務省にアピールしていくというような、そのような特別交付税、また普通交付税、地方交付税の獲得に努力すると。ただ、地方交付税の場合のルール分がしっかりと定まっておりますので、こちらのほうの交付税の伸び率というのは期待できないだろうというふうな思いを持っております。あとは、事業を行う際の様々な補助金等がありますけども、これは自主財源というか、ひもつき財源でありますので、一般財源化することが難しいだろうと思います。 というふうに考えていきますと、やはり一番最初にお話をした税に対して市民の方々から御協力をいただく。その御協力をするというような思いになっていただく仙北市の行政を提供していくということに尽きるのかなというふうな思いがあります。ただ、議員が先ほどからお話しているように、遊休施設の売却等については大変重要な視点であります。これも午前の阿部議員の御答弁でもお話しましたけれども、延べ床面積35%カットしていきたいというような目標設定をしておりますけれども、令和2年中に個別の公共施設の利用計画をつくらなければいけませんけども、この作業に今、大変難儀しているという現状があります。しかし、これがないと、計画がないと進みようがないというのも事実でありまして、処分のしようがないというようなことにもなりかねない。処分をするにしても、例えばスクラップをするのであればそこのスクラップをしなければいけない費用もかかりますから、その費用とスクラップ代の総体を見なければいけないという作業も遅れていくということでございます。自主財源の獲得は様々な手法があります。そのような中でも、ぜひ皆様方からもお知恵をいただいて、まず95%を超える経常収支比率ですので、決して予断を許さない状況が続いておりますので、何よりもやっぱり自主財源の獲得ということが一番の有効な策ではないかと思います。 どうか産業振興で税を皆様方からいただきやすい環境をつくるということもあわせまして、ぜひ御議論を活発に行っていきたいと思っています。よろしくお願い申し上げたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(高橋輝彦君) 市長、自主財源を高めるために、市税の徴収にだいぶ期待してるようですけども、私が思うにですね、この市税の徴収っていうのはもう収納推進課のすごい頑張りによりましてですね、これ以上は余り増えないところまで私は来てると思います。先ほど阿部議員も、ほかの市のちょっと徴収率の話がありましたけども、実は、昨年度の市税の現年課税分につきましては、もう仙北市98.68%、98.68%まで来てます。あとは収入未済金の2億4,000万円なんですけども、この収入未済金、何ていうんでしたっけか、これは、何て、滞納、繰越、滞納繰越分、これの徴収っていうのはもう大変難しいものがあります。秋田県の平均のこの滞納繰越分の収納率っていうのは、もう17%弱、16.8%ぐらいしか徴収できてません。あとは、これ徴収できないと、3年、5年でもうあと不納欠損金になっていってしまうのが大半です、8割方。ですから、この市税の徴収にまた期待するっていうのも、ちょっとまた今の時代がちょっと変わってきてですね、ちょっとこれ厳しいところがあるのかなというふうに私は思ってます。ですからやっぱり市有財産の処分っていうのはもう、自主財源を増やせる本当に数少ない施策の一つであると私は思いますので、ぜひですね市有財産の処分、これも加速していっていただきたいなと、将来に持続可能な仙北市にするためには、そういったところの自主財源増やしていかないと、何ともやりくりできなくなるのかなというふうに思ってます。 あと期待するのは、ふるさと納税でありますけども、こちらもですね、ちょっと私は民間企業の考えでいくと、2億円、2億円、2回補正予算で4億円増えまして、当初予算の2億円から6億円の見込みでありますけども、こちらもですね歳出を見ると、やっぱり6割以上ですか、6割以上の経費が、民間で言いますと、この収入のためには6割の経費がかかってるということで、丸々この6億円が自由に使える、まあまあ自由にというか、丸々この増分じゃないっていうことは多分皆さんも分かってると思いますけどもですね、こういった経費がかかってるんだよということもですね、ちょっと意識しながら、意識しながらもっともっと増やしていけば、さらにまた使える金っていいますか、プラス分が使えるのかなというふうに思ってます。 あとですね、この場面につきましてはですね、多分またこのままの予算編成でいきますと、多分結構大きい除雪費というものが多分また当初予算から外れてしまうのかなと思ってますけども、これ今9月の、今年度、今年度は9月の補正でやっと3億5,773万円になりました、補正で。ただ、雪、積雪が比較的少なかったと感じた昨年度でも、決算額が4億5,516万円ということでですね、このまんまでいきますと、もうあと1億円ほど除雪費必要になるのかなというふうに感じてますけども、あんまり降らないでほしいと思うんですけども、市長が前におっしゃったように、雪が少ないとまた水不足ということもありますので、いいあんべに降ってもらって、あんまり除雪費もかさばらなければいいなというふうに思ってます。ただ、多分もうあと1億円ぐらいは多分補正必要かなというふうに勝手に思ってますけども。 2点目に入ります。将来に持続可能な仙北市にするための2点目です。 2点目と3点目、これどちらも人口減少対策ということでですね、2つまとめて質問させていただきます。 2点目です。仙北市における急激な人口減少を少しでも食い止めるためには、一人でも多くの若者が仙北市に居住することだと思います。そのためには、若者に人気の高い雇用の場を提供することが有効です。民間の企業さんも頑張っていただいてますけども、地元の高校生や県内外、これ県外も含めた学生、大学生に人気の高い仙北市職員の新規採用枠についてですね、これ再任用枠、これ何人ぐらいいるか、ちょっとすいません把握してないんですけども、再任用枠を調整するなどして、少しでもこの新規雇用枠をですね増やしていくことはできないものかということについて伺います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 平成27年、平成28年頃まででありますけれども、大卒の一般行政職に約30人ぐらい、また、高校卒業の一般行政職に20人ぐらいの受験もいただいていて、やっぱり仙北市人気が高い自治体でありまして、一次試験で約半分ぐらい、二次試験でそれぞれ5人前後を合格者としてこれまでも採用させてきています。しかし、最近、ここ一、二年ぐらいですけども、状況が随分変わってきてるというふうに感じておりまして、人気が落ちたとかという話ではなくて、受験者の行き先がどんどん変わってきてるのかなというようなそういう認識です。また、私たちがこれまで採用試験を実施しますというようなPRの仕方に問題があるのかもしれない。これはもう今まさに検討協議中でありますけども、今年実施した、今年度実施した令和2年度採用のための職員採用試験では、大卒で12人、高卒で7人受験者だったわけであります。一次、二次試験の成績等も考慮して、必要な人員の確保が困難な状況と。御存知のとおり、団塊の世代の職員の皆様方がどんどん退職されていって、もう職場の内部ではその方々が持っていた知識、技能とかっていうのをしっかりと受け継ぐだけの人材が日常的な業務の中で忙殺されていくというような、よくない循環もあったりで、何としても人員的には全く窮屈な状況になっておりまして、そういうこともあって有能な新人職員を採用したいという思いは、これは同様でありますけれども、なかなかそこの募集にヒットしないというような現状があって、大変今苦労してるという状況です。人数の優先という考え方もあるかもしれませんけども、やっぱり地方公務員としてしっかりとした責任のもとで仕事してもらいたいと思いますので、そこはやっぱり検討しなければいけない大きな問題になってるということであります。 国の政策ということで取り上げられている就職氷河期世代の支援も考慮していて、社会人枠の採用試験についても検討して、優秀な人材確保に努めたいというふうにも思っておりまして、これは議会で以前から様々な特技とか技術を持った人、社会人の方がたくさんいるから、そういう方々の門戸を開きなさいという議論があって、そういうふうな形で以前から仙北市も取り組んでおりますけども、この例えば社会人選抜なんかは、全国から優秀な方々がどっと集まってくるんです。なので、先ほどお話した大卒、高卒の職員の採用試験のあり方というものが、皆様方情報が欲しい方々にうまくフィットしていないのか、学校、大学も高校も協力的でありますけれども、そこを少し今検討しているという状況です。 それと、再任用枠の調整の件でありますけども、年金の支給引き上げに伴う法令等があっての、それが始まっての再任用制度ということでありますので、調整することがなかなか困難だという状況ではあります。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(高橋輝彦君) ちょっと確認させていただきたいんですけども、人事行政の運営等の状況の公表っていうのをちょっと拝見したんですけども、採用が平成30年4月1日から平成31年4月1日まで、退職54名、採用34名。この34という数字っていうのは、これ再雇用の方々も入った人数でしょうか。 あとそれからですね、先ほどの受験者数、来年度採用の受験者数って、これ大卒12名、それから高卒7名っていうのは、これ合格者じゃなくて受験者数、ああそうですか。いや、意外と少ないのかなと。これですね、もしかして受けても、これ多分1人か2人とか枠が少ないので無理かなというので受けない人もかなりいると思います。なぜかというと、今、県外の大学生の親たちがですね、何と仙北市役所さ採用されるんだったら、おらえの娘、息子もそうですけど、仙北市さ戻って来でって言ってらどもなって、枠少ねえもんななんていう話もちらちら聞こえますけども、これ例えば令和2年度の採用、例えば大卒10人とか、高卒は多分これ学校のほうでも制限、もう高校生はもう就職希望の人はほとんど仙北市役所を受けたいんですよ。受けたいんですけども、学校でこれはもう、おめえだば無理だってもう調整して、おし、おめえだば仙北市役所、おめえ受げでみれっていうふうに、もう選抜されてこの方々が受けてるので、これ少ないのは分かるんですけども、この大卒の受験12人の申し込みっていうのはちょっと少ないのかなと思ってますけども、どんなもんでしょうか。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) まず最初の質問の三十数名の採用者、これは再任用も含めた方です。だから、ざくっと話をすると、30人は採用するけども、50人いなくなるから20人が不足するという、そういう状況です。もちろん私たちはそういう技術の伝承だったり、知識の伝承だったりを、各職場でしっかりと対応していただきたいという思いがあるし、人事当局には、人が足りなくて仕事が回らないという話も本当によく出てくる話なんです。ですので、それにこたえようということで採用試験やってるわけですけども、そこに枠の何ていうか縮小というものはありません。私たちは、いつもは若干名という話はしてますけども、できれば退職された方々のその後をしっかりと受け継ぐ、将来年度を受け継ぐことができるような職員の方々の数を確保したいと。でなければ、仙北市は先ほど話したとおり持続可能な団体になれないわけでありまして、ただ、人口減少とか様々地域の諸課題に対応するということで人事の判断はいろいろありますけれども、だけども、私たちが積極的に今その例えば受験者を絞り込むとかということは何もしてないわけです。にも関わらず、先ほど話したとおり、大卒の子供たち今回12人、実はもっと応募者はあったんです。あったんですけれども、多分この辺がいろいろ、多分ほかの試験等重複があったとか、いろんな状況、私たちがまだ認識できてない状況とかがあって、最終的にこの方々の受験者数になったというふうに考えるということが適切だと思いますけども、それにしても受験者数が少ないと、当然やはり様々な人材を私たちは採用したいと思ってる、その何ていうか土台自体がちっちゃくなってることですから、これは仙北市にとってはマイナス要因だというような思いがあります。ですので、この後、職員採用試験のあり方についてももちろん議論は今してますけども、たくさんの方々、社会人選抜みたいに全国から優秀な人材が集まってくるというようなことまでできれば、何とか拡大していきたいと。そしてその中から、大変ぜいたくな話ですけども、仙北市にしっかりと根付いて仕事していく方々を育てていきたいというふうに思ってます。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(高橋輝彦君) 分かりました。ぜひですね、この仙北市の採用ということもですね、ちょっと人口減少対策も考えた上でのちょっとこう、まあ活用といったらちょっと語弊ありますけども、そういった部分、観点からもですね、いろいろ周知方もですねお願いしたいなというふうに思います。 3点目、さっき一緒にやるって言って忘れましたけども、3点目です。人口減少対策の一環です、これも。 子育て世帯が住宅を新築・購入するときの補助や、新婚世帯のアパート家賃を支援する制度があります。あります、現行あります。当初の計画では今年度末で終了する予定でしたけども、1年延長、令和2年度末までこれ延長する予定とのことですが、子育て世帯の利用が多く、地元業者の経済効果も高い、成果が見える事業であることから、来年度末までといわず、さらに継続していけないものか伺います。ちなみに、新築・購入、うち建てたり、一軒家買ったりしたのがですね、昨年度で28件、それから賃貸、新婚さんのアパートの助成がですね、これが新規で15件ということで、多分結構定住に貢献してるのではないかと思いますので、いかがでしょうか。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 45歳以下の夫婦または子育て世帯の移住・定住世帯に対する新築や新築住宅の購入費の一部を助成する制度の次世代定住支援事業費補助金や、これが一つ、や、新婚世帯に月額2万円を上限とした賃貸住宅の費用2分の1を36カ月間助成する定住対策新婚世帯家賃助成事業費補助金のいずれも、平成27年度から今年度、令和元年度までの計画で、総合戦略に位置づけて具体的に動いているという現状であります。議員がお話のとおり、新築や新築・購入に対する一部助成金は、市内事業者を利用した場合の加算額があることから、地元業者を利用する世帯も多くて、経済効果もあって、成果が見える事業の一つだというふうに考えています。 事業を1年間だけ延長する予定という話の本意、理由というのは、総合戦略の大幅な見直しをする改定時期を今年度から来年度まで1年間延長したということがあるからであります。来年度中に総合戦略上の位置づけ、それぞれの事業の方向性を定めたいと思っております。今後も持続可能な支援事業として継続していくためには、ますます厳しさを増す財源の確保、ゼロベースで見直す事業精査の結果が重要だというふうに考えております。 なお、先ほど議員がお話をしていただいたように、次世代定住支援事業費補助金に係る業者契約額の推移、交付額、内訳があるわけですけども、件数で申しますと、平成28年が16件、平成29年25件、平成30年が27件、令和元年が29件、定住対策新婚世帯家賃助成事業でいくと、平成27年が15件、以降29件、50件、56件、52件という利用活用をいただいていると。で、これで推移をした交付額に対する経済効果というのは、大変大きなものがあるということも承知しています。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(高橋輝彦君) あれ、さらに延長するっていうことについては、あれでしたっけ。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 計画的な話としては、今年度から来年度に向けて1年間延長をしますけれども、だけれども、あっ、1年だけ延長するっていうのは、ですから総合戦略の見直し期間は延長しますという話です。だけれども、それ以降の事業の継承等については、やはり全ての事業をゼロベースで見直しするという作業をしておりますので、その効果を分析しなければいけないと。さっきのお話のとおり、効果はあるものというふうにはご覧いただければ分かるとは思いますけれども。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(高橋輝彦君) あれですね、予算編成において、市長は何を重点的に予算取りするのかなというのを本当は聞きたいんですけど、私はやっぱり人口減少対策、これが私は一番の重点項目だと思ってますが、ぜひですね、この自然減食い止めるのは非常に困難ではありますけども、社会減を少しでもこう食い止めていく、少しでも、少しでも食い止めていくという施策をですね講じていくべきではないかと思います。 4点目です。4点目、仙北市の長年の懸案事項であります田沢湖黒沢工業団地への企業誘致については、頻繁に一般質問で取り上げられておりますが、本定例会の市政報告では触れていないので、進展はないかと危惧しておりますが、9月の定例会では、水耕栽培の植物工場誘致について協議中であるとの非常に前向きな報告でしたので、最新の状況を簡単にお願いいたします。私、次の5点目もこれ必ず質問したいので、簡単にお願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 現在、来年3月を目途に現地法人を設立して、フランチャイズでの野菜水耕栽培による植物工場を計画している民間企業が、来年度、国庫補助事業の採択を受ける準備を進めているという現状です。事業規模の概要でありますけれども、敷地面積約1万平方メートル、建築面積約4,200平方メートル、延べ床面積約4,700平方メートルの鉄骨造り2階建て構造で、事業費は約25億円の計画であります。生産規模は年間約680トン、リーフレタス換算でいくと約520万株であります、を想定しております。生産品目は、リーフレタス、グリーンリーフをはじめ、積極的に新種開発等にも取り組む計画であります。工場建設には国庫補助金の強い農業担い手づくり総合支援交付金の採択が条件となることから、秋田県庁の担当本課並びに仙北地域振興局と情報の共有をしながら協議を進めております。市役所内でも部課を横断したプロジェクト体制を敷いて対応しております。また、令和2年度の当初予算へ関連予算として盛り込むべきインフラ整備も含めて、工場建設を支援する補助金のかさ上げも検討している現状ということであります。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(高橋輝彦君) 具体的に進んでいることで、非常に安心いたしました。多分この件に関しては、多分協議会等で詳しい説明があるかと思いますので、次の質問に入らせていただきます。 5点目です。将来に持続可能な仙北市にするためには、公共施設の統廃合も待ったなしのミッションであります。特に、仙北市庁舎の分庁舎方式は、将来にわたって財政負担が大きいことや、業務効率の悪さがもう顕著です。これ誰が見ても明らかです。市長が常々口にしている、ゼロベースで仙北市庁舎のことを考えるなら、私は、現在建設中の新角館庁舎を、そんなに遠くない時期に統合庁舎にするべきだと考えますが、市長は、このことに関してどのようなお考えをお持ちなのかを伺います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 議員が先ほどから遊休市有財産の利活用が大変重要だという御指摘で、全くそのとおりでありまして、例えばでありますけれども、今年度完成予定の総合給食センターの建設に伴って、例えば田沢湖給食センター、西木給食センター、角館給食センターを廃止して、田沢湖、西木の給食センター売却、角館給食センターは解体して土地の売却を予定するというような様々な転用が既に、公共施設の利活用の中で検討しなければいけない事案ということで動いているということも、どうか御認識をいただきたいと思いますけれども、その中枢という話だと思いますが、庁舎の話であります。市民の皆さんであったり、議会の皆さんであったり、統合庁舎の議論をずっとしてきたその数年間、もっとはっきり言うと合併してからの15年間という考え方もあるかもしれません。この数年間と比べても、少子高齢化による社会構造の変化がものすごく大きくて、そのスピードもどんどん加速しているようなそんな気がしています。その変化に適切に対応して、市民の生活を守ること、また、この仙北市を持続的に発展させていくというそういう思いを第一に考えていけば、高橋議員の御提案は、というのは、要するに今、庁舎を整備している、新角館庁舎ですけども、その統合庁舎としてはどうかという御提案ですけども、これは可能性の一つとなり得ると私も考えております。 幾つかの理由があると思います。まず、今話したとおり、大きな変質がもう始まっていて、それにしっかり対応しなければいけないということ。それから、150億円と言われてますけれども、合併特例債の活用に対しては、もうこれ以上、今もう残額は60億円ぐらい、100億円弱切ったぐらいの今活用だと思いますけども、この後、様々な議論をして、そして庁舎建設財源、ほかになかなか見つけることができないんじゃないかなという心配があったり、様々なこと考えていくと、今、高橋議員の御提案というのは可能性の一つになり得るというふうな思いがあるということであります。 ○議長(青柳宗五郎君) 3番。 ◆3番(高橋輝彦君) 若干前向きな答弁で、ちょっと、ほっとした部分もありますけども、今の建設の角館庁舎を統合庁舎にするということについても、これもお金もかかる話でありますけども、ぜひですね、まあ早めにそういう認識をもってですね、皆さんがですね、もうそういう方向に行くんだという思いをですね、もったほうが私はいいんじゃないかと。これから何をやるにしてもですね、いいんじゃないかと。とりあえずは、まず西木庁舎、それから田沢湖庁舎、ちょっとお金をかけ過ぎてる部分もあるかなと思いますけども、田沢湖庁舎の耐震補強、それから西木庁舎の改修ということで、これやらざるを得ない工事だと思いますけどもですね、ゆくゆくは私は庁舎は一つ、一つでいくべきだし、場所的には今のところしかないということをですねちょっと強く申し上げて、令和元年最後の一般質問終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 以上で3番、高橋輝彦君の一般質問を終わります。 14時20分まで暫時休憩します。                              (午後2時09分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後2時20分)--------------------------------------- △真崎寿浩君 ○議長(青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。14番、真崎寿浩君。 ◆14番(真崎寿浩君) 蒼生会の真崎寿浩です。一般質問最後を務めさせていただきます。 通告によって質問させていただきます。 仙北市の観光とは、リピーターを増やす手法は、とタイトルを掲げてはおります。 令和元年、今年はいろんな場面で、市内の観光スポットに対する御意見や御要望を聞く機会、いただいた機会がたくさんありました。それもほとんどの言葉が直球で忖度もなく、厳しい辛口のものばかりでありました。知人の中で、仙北市においでをくださいと声をかけた方からも、お言葉をちょうだいいたしております。また、団体でたまたま、団体旅行で仙北市を訪れた知り合いからも、辛口の言葉をいただいております。それぞれ立場の違う方々、居住地は県内であったり県外であったり、県内においては県北であったり中央部であったり、また、近所の方からもいろいろ言われたこともあります。職種も様々で、いろいろな立場での辛口の言葉で、多数の御意見、御要望いただきました。集約すると、宝の持ち腐れというふうに私は解釈をいたしました。これだけ良いものあって、全然生かしきれてないんではないのかというふうな内容と受け止めております。辛口の言葉の裏には、市内のそれぞれの観光スポットのことを思い、改善並びに改良等期待をしているとのあらわれと私は受け止めております。どうでもいいことには、みんな話しません。そういうふうな中で、仙北市に足を運んでくれたそれぞれの方々、私に意見、要望等言ってくれた方々、それぞれの方々は、来た理由も違う、また、何を求めて来るのかもそれぞれ違う。そんな中において、全ての求め、100%の対応は、観光行政の中では無理とは思いますが、100%に近づけるための努力は必要なことであると考えております。DMO候補法人田沢湖・角館観光協会、頑張っております。また、観光産業に携わっている皆さんも頑張っておりますが、さらなる努力は必要だと思っております。 行政が担う観光に対しての役割のことを考えたときに、情報の発信、魅力や価値の発信についてはもちろんですが、この発信については、市長が先頭を切って発信をしている現状の中でありますので、十分過ぎるくらいというふうには認識はしておりますけれども、その発信した内容について責任を負うということは、大変重要なことと考えております。責任を負うということ、このことは受け入れ体制のさらなる充実ということと私は考えております。魅力を発信して責任を負うことが観光行政の役割と認識し、そのことを踏まえ、今回その言われたありのままの声というものをもとに質問項目を出させていただいているところであります。多少ちょっと失礼なこと言うかもしれませんけれども、生の声に対応する観光地ということでのことと免じてお許しをいただきながら質問をさせていただきたいと思います。 住民にとって観光のあり方とは、ということで、観光に対する意識改革をということでありますけれども、観光産業を生業としていない、つながりの薄い住民の観光に対する意識改革について、毎回のようにこのことについてはお話をしております。住民がこの地域、自分の住んでる地域、いいどこだから、おめだもおらほさ来いでゃって言えるくらいの地域でないと、観光で訪れる方々は満足はしてくれないと私は思っております。住民が地域に対して不平不満ばっかり漏らしているようなところに来てくださいとは言えないというのが、私のベースにあることであります。行政が行うべき住民サービス、社会資本の整備、全て含みながら、そのことがこの仙北市全て平等になっているのか、格差があってはいけないものと感じております。この地に住む喜びやうれしさを実感できない状況では、うわべだけのおもてなししかできないものと考えております。 住民の観光に対する意識改革の必要性について、このことについては毎回のようにお聞きしておりますが、必要性についての御所見を最初に伺いたいと思います。 関連していくことでもありますので、2番目の農業との結びつきということでの2番まで一緒にやらせていただきますけれども、住民の対応で、そこの地域の評価は良くも悪くも言われてしまうという部分も踏まえながら、これも前もお話しました。田んぼで農作業をしている人に道を尋ねたら、つっけんどんの答えが返ってきて嫌な思いをしたという話。この話は、3年前にもお話をしているはずです。ただ、そのとき市長からは、農業との結びつきによって、携わることによって、おもてなしの心は醸成されるような趣旨の答弁をいただいていたと思います。あれから3年くらいたっておりますけれども、そのときにもお聞きをしております観光と農業の結びつきについてでありますけれども、自己努力により結びつけながら、例えば直売所開設しながら自分で頑張っているという農家もあったりする中で、本当に観光産業の中にどれだけ溶け込んでいるのかと。地場産業が観光なのか農業であるのかみたいな話になる前の段階でありますけれども、たまたま今朝の新聞、「秋田県産枝豆日本一の出荷量」というのが一面に載っておりましたけれども、そうすれば極端な話、秋田県内の旅館、また宿泊施設等、食事を提供する中において、枝豆は必ず国産のもの、あっ、国産じゃないや、県内産を使うとか、この仙北市においても、枝豆につきましてはたくさんの農家の方、取り組んでいる部分あると思います。今、枝豆の例を挙げましたけれども、全ての食材に関しては無理な話かもしれません。部分的には、この分野だけは100%地元産だよっていうようなことをアピールしながら、誘客対策につなげていける可能性、どうでしょうか。考え方をお伺いいたします。また、地場産業の現在の提供の状況、年々増えているという答弁かとは思いますが、現状はどうなのかという部分も併せてお伺いいたします。 差し当たってここまでで答弁をお願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 真崎寿浩議員の一般質問にお答えいたします。 1点目であります。住民にとっての観光のあり方、観光に対する意識改革の状況、進めぐあいに対して、まあ意見を求められた、答弁を求められたという状況ですけども、大変難しい御質問だと受け止めました。 平成31年の3月に、観光協会だったり、商工会だったり、各種団体が手を携えて、DMO、日本版のDMO候補法人を立ち上げていただきましたけれども、その後、DMOは高校生なども含めた若い方々のワーキンググループの開催していただいて、地域の意見、課題等の抽出などを行って、それらを4つの専門部会を通じて取り組むべき事業等を絞り込んで、実施に向かう財源の確保対策などを検討しながら、多様な関係者も市の観光施策に参画できるスキームづくりを進めてるという状況であります。今は候補法人でありますけれども、今年度中の本法人の申請、そしてまた、申請終わった後の法人の登録は年度を越すかもしれませんけども、そういう状況で、いよいよ本格的にDMOの活動が進んでるという現状にあります。 DMO候補法人は、その市民の方々、たくさんの多くの市民の方々からの御参画があって初めて機能するというふうに思っています。市民参加型の観光まちづくりの土台だというふうに考えています。この後、このDMOを中心として、市民を挙げて観光客を迎える意識醸成の変革を進めなければいけないというふうに思っております。デスティネーション・マネージメント・オーガニゼーションがDMOでありますけれども、その主体となっているという御自身のお気持ちがある方と、お話いただいたとおり、観光というものに対して自分の生活とクロスオーバーしない時間をお過ごしの方々と、意識の違いは当然あります。だけれども、仙北市が観光産業でどれだけ多くの方々をお迎えし、そのことで経済が成り立っているという側面を、もしかすると側面というよりは正面かもしれません、をしっかりと御自覚いただけるというその場面が、体験があれば、御自身も必ずその主体者だというような思いに至っていただけるかと思います。そういうような場の設定を、この後どんどん作っていくということであります。 市民の方々の意識の変革というのは、行政がどこまでできるかというのは大変難しい課題だと思っております。したがって、先ほど一番最初冒頭に大変難しい御質問をいただいたというのは、そのような思いであります。そもそも仙北市商工観光部、観光商工部の観光課の取り組みというのは、先ほど議員がお話をしたような観光行政をいかにプロデュースするかという確かな公務としての所掌はありますけども、御存知のとおり、多忙な多彩な行事に対するサポートがほぼ毎日の状況でありまして、観光政策を練り込んで、その観光政策を練り込んだものを具現化していくというプロセスにどれだけ時間を避けるかというのが非常に実は少ない。これがそもそも大きな問題、仙北市が先ほどお話をいただいた辛口の宝の持ち腐れだと、それから、生かしきれていないというお話の、何ていうか、システム的な問題がそこにもあるのかなというふうな思いを、先ほど議員の質問で感じました。この後、組織再編等で観光商工部、もちろんそのものだけではなくて、観光課だけでもなくて、様々なセクションがありますので、そのセクションが総力を挙げて観光政策の立案及び実現に向けたプロセスに向かっていくというシステマティックな動きが、まさに今しなければいけないというような思いであります。組織再編の重要な視点だというふうに思います。 それから、農業との結びつきはどうなのか、さらなる地場産品の提供という話でありますけれども、お土産などの商品開発については、今話をしているDMOの候補法人の中で、特に商工会が中心を担っている開発流通部会というのがあります。この開発交通部会で検討が相当進んでおります。しかし、現時点では、以前に農林部内に組織をさせていただいた総合産業研究所のような、農業分野での具体的な商品開発の組織体であったり、それが日常的な活動であったりというわけにはいかない現状があります。同じDMO候補法人の中のマーケティング部会との連携協議で、プロダクトアウト、要するに地元がつくりたいという商品開発からマーケットイン、要するに市場が欲しているというような商品開発へと大きく転換することが必要ではないかという議論が沸き起こっております。これは全く正常な議論だと思います。前回の会議に出席したときに、味噌たんぽであったり、御狩場焼などの可能性が議論の的となっていました。このような取り組みの中で、市場から求められるお土産づくりだったり、それに必要な原材料となる農産物の生産体制が整っていくと、この展開がまさに農業者が観光事業者の主体者だという御自覚をいただける大きなチャンスになるのかというような思いがあります。したがって、お土産品の開発自体は、経済活動ではありますけれども、お土産品の開発等を通して、農業者が原料を調達するために栽培をしてそれを収穫していくという作業の中で、自分も観光事業を行っているというような御自覚をいただけるような、そういう作業のあり方というものもまさに今議論になってるという状況であります。 大変厳しい御指摘をいただきましたけれども、そのような思いで皆さん頑張っております。仙北市の観光事業は、まさにこれからが一歩も二歩も前に進む時期を迎えるのかなというような思いであります。どうか皆様方からも、議員の方々からも、市民の方々からも、応援をいただくというか、主体者として関わっていただきたいという思いであります。 この場面からは以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 14番。 ◆14番(真崎寿浩君) 丁寧な答弁ありがとうございます。今、まあ冒頭、私申し上げたいろんな声をお聞きした中で、私、この項目ということで観光が5つ項目挙げた中でのことの生の声、ひとつ御披露させていただきます。本当失礼なこと、それがそうだっていうわけではありません。湖畔の味噌たんぽ、なしてこんたにうめぐねえっていうのが、まず本当正直なその人の話です。何でって、まあ聞いたんだども、なかなか、んだってうめぐねえって、まあ口さ合わねがったっていう意味なんだべども、やっぱりそこまで面と向かって言われて、湖畔のでねぐ、おめほのほうでもえがった、湖畔のまで言われてしまったもんだから、いやあ、何かそういうのってな、なんて思いながら、ちょっとこの質問書いてらことでありました。 実際問題、そうすれば、やっぱり何を求めてこの地に来た、その人なのか。食べ物、食事に一番重点を置いてきたことなのか、また、風景、また、私みたいに写真好きな人はまたそれを求めたりとかって、いろんなもの、いろんな千差万別の求めるものの中でのまず一つの事例として、まず今回たくさん辛口の言葉の中の一つでありましたけれども、やっぱりそういうことを聞いたときに、せば、その味噌たんぽのきりたんぽは地元の米だとかって、逆においしくねくてもって、おいしくねえば本当はまずいことなんですけれども、よくないことなんですけれども、やっぱりここでしか味わえないからここの産地で、ここの土地でとれたものをどんどんどんどん提供して、その中で評価を受けるのであればいいんですけれども、営利的、まあ経営ですから、どっから仕入れたとかっていうのは私分かりませんけれども、そういう中においてのやっぱりある程度の、何ていうのかな、地場産のものを使ってるから許される部分っていうのも生まれてくるのかなというふうに思っております。例えば、議員の中でも農業のプロの方いっぱいいます。私もまず農家のはしくれとして米を作ってます。味は全然落ちます、私の米は。でも、やっぱり地元のお米を使った御飯みたいなの食べたときに、私の米、いや、んだ、あのときちょっと失敗したなとかって、まず逆に言い訳ができたりする場面も出てくるのかなみたいなこともあるんですけども、ただ、やっぱりそこがこう関わっていけるきっかけになれればっていうようなことが思いました。昔、私の米も、縁故米ということでちょっと、大昔の話です。ホテルでちょっと使っていただいたことがありましたけれども、やっぱりそういうのを考えたときに、やっぱりどこまでこう携わっていけるのかなみたいなのが、まあそこには責任は発生することでありますけれども、そういう中において、やっぱり農業と結びつきはもっともっと強めていかなければならないことだなというふうに今感じております。ちょっと何か別の話が長くなってしまいました。 地元産の提供については、年々増えているという解釈でよろしいのでしょうか。そこ1点だけ。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 例えばという事例で恐縮ですけども、数年前に行った種苗交換会の際に、全てのホテル、また旅館等の皆様に対して、何とか地場産品を活用していただきたいという流れが一つ大きなピークがありました。それ以降、実はそのときは農協さんでもいろいろ頑張っていただいて、安い材料を仕入れたものと、地場産のものを使ったときの単価差に対して、いろいろ御努力をいただいたということがありました。その後、このような対応をしていくためには、市としてその補填が必要だという話も実はあったんでありますけども、それをずっと続けるということがなかなか困難な状況でありましたので、それをお受けすることができなかったと。しかし、種苗交換会でのそのきっかけが大きなその後の地元産品を活用していくという引き金になったことは事実でありまして、その後は一定の規模でそれが推移しているという話を聞いております。したがって、その種苗交換会の前と比べると、随分厚く地元のものは使われているような認識を持っていましたし、また、実際に使われてるというふうに受け止めております。 ○議長(青柳宗五郎君) 14番。 ◆14番(真崎寿浩君) ありがとうございます。やっぱり気持ちが先に行っちゃえばちょっとまずいんですけども、携わってるって、どっか隅っこのほうでもかじってる農家の一人だなんて思う気持ちがあれば、やっぱりおもてなしの気持ちも生まれてくるのかなと思いますので、引き続きよろしくお願いしたいと思います。 3番目に移ります。市長、もちろんご覧になってますよね、議会だより。はい。表紙は、私、後輩の写真部の、私、撮らせていただいたものであります。自画自賛するわけではありません。ただ、今回、私、この写真は誰にもけちつけられたくないなというくらい、いやあニュース性もちょうどよくて、このすみっこに金属の、金属性ですよ、これ確か海外の人が考えてやったスーツケース。いや、この足も本当こう歩いてる姿、すいません、自画自賛です。こういう中で、私も写真をかじった人間の中です。それと同時に、私は無類の鉄道好きでもあるのは市長も御存知のとおりであることであります。大の鉄道ファンであります。 3点目の観光拠点へのアクセス体制について、各駅からのアクセスのさらなる充実をということで項目を挙げております。 私自身、学生の頃、いや、決して放浪癖があったわけではありません。前置きしておきます。時間の制約がないときには、電車に乗って、列車に乗って出かけておりました。その思い、最近思いは、実際外国の方が普通列車に乗ってる姿を見ることもあるということを踏まえての話です。ローカル列車の乗り継ぎの旅されてる海外の方というのが増えている現状と私は認識しております。後半の方でまたお話しますけれども、一人二人の外国の方がレンタカーでこの地を訪れてくださってるというのが、後半の方でお話しますけども、抱返りの駐車場にいたときに、やっぱり宮城ナンバー、岩手ナンバーの半数以上が海外の方みたいに捉えておりましたので、それはまず置いといても、この鉄道好きだからこういうのを思うのかなっていう部分もありますけれども、各駅からのアクセスっていう意味合いは、普通列車が止まる駅という意味合いで、ちょっと項目書き方悪くて申しわけございませんでしたが、春にはミズバショウの咲く刺巻の湿地帯に、刺巻の駅からアクセスのバスなんかがあってもいいんじゃないかなと。また、秋には神代駅から抱返り、実際、田んぼ道歩いて駅から行く姿も毎年のようにお見かけしている場所でもあります。そういう部分での、1日にそんなに普通列車は多くありません。その時間帯だけでも乗り降りの部分でアクセスなるバス等あればいいのではないかなという思いがあって、ここの観光拠点へのアクセス体制についてということで項目を挙げさせていただきました。 またこれも関連がありまして、4番の田沢湖畔の整備についてであります。 これもちょっと辛口の言葉の中で、そのままお話をさせていただきます。湖畔まで、田沢湖の駅から湖畔までタクシーで3,000円くらいと、その人は言ってました。行き先は湖畔のある場所です。私が聞いた話は、3,000円もかけてタクシーさ乗ってきて何もねえねがっていうのが、まずこれがその言葉のそのとおりなんです。やっぱり前段のほうでもお話しました。求めてくるものは千差万別であって、その場所に来たときに、その求めてるものなければ、やっぱりこれだけPRしながら観光で訪れてくださる人数が増えている観光地の中であれば、やっぱり求める度合いも大きいと思うんです。せば、その中で、求めるものが大きければ大きいほど、落胆っていうか、がっかりしちゃう部分も大きくなってしまうのかなというふうに思います。 併せて、せば今度、いや、そっちさ行ってみるがと思ったどもっていうのがクニマス未来館です。足何とせばいいんだべみたいな。いや、実際は周遊バスもあるんです。だども、その人は、結局何で湖畔までタクシーで行ったのかっていうのもちょっとクエスチョンマークつくんですけども、湖畔までは十分過ぎるくらい路線バスで対応できますので、ただ、その3,000円もかけて湖畔さ行ったったってなっていう、何かやっぱり何とかしてもらいたいなっていう気持ちだったのかなっていうふうに思ったので、また項目として挙げさせてもらった部分であります。その湖畔での、湖畔のバス停前の付近での交通手段、何とかならないもんなのかなっていうのが、ハートハーブからの間、クニマス未来館までの間で、気軽に移動できるような手段があれば、クニマス未来館ももっと利用、見学する方も増えるのかなみたいなのがちょっと感じましたので、その辺のことで田沢湖畔の整備ということで項目を挙げさせていただきました。 そういう中においては、冬行ったっていいべかというちょっとその言葉もありましたので、その通年観光の中で、そうすればどうなのよって、ホームページ見れば分かることなんですけども、通年観光ができる体制づくりっていうのはきちっとできてるもんなのかなっていうふうなこと、またもう一点は、県道周遊道路、県道からの見透しについて、やっぱりこれも感じ方がいろいろ千差万別の中で、何だって林おが茂げりすぎてななんていう声も実際ありましたので、周辺道路からの景観の整備をという項目を挙げさせていただいております。 やっぱり求めるものがずれ、これがやっぱり求めるものが強ければ強いほどマイナスの部分も大きくなってしまうのかなということがあります。そういう中において、もう一点がクニマス未来館、閑散とした館内だったそうです。これまた別の、その3,000円のタクシーの人とは別の人の話ですけれども、閑散とした館内。懇切丁寧な説明を受けたことは本当にいがったなっていうふうにおっしゃっておりました。ただ、やっぱり閑散としている中で、逆に寂しさを感じてしまったっていうのがあって、その人に言わせると、いやあ、ちょっと音楽でも流れてればいいんでねえのがななんていうことをちょっと言われましたので、そのことを踏まえながら、クニマス未来館に賑わいをというような項目を挙げさせていただきました。これもその求めてくるものの違いによっては評価変わるものでありますので、一概には言えない部分いっぱいあると思いますけれども、御答弁をいただきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。
    ◎市長(門脇光浩君) まず、3点目のアクセス体制について、各駅からのアクセスのさらなる充実ということで、私勘違いしまして、新幹線の対応なのかなと思っていろいろと準備をしましたけれども、議員のお話、よく分かりました。要するに在来線の、むしろそういう駅から観光地にしっかりとお客様運ぶことができるような二次アクセスを検討するというその目線が抜け落ちてるよという話だったと思います。もちろん各駅からのアクセスということでいうと、新幹線が停車する田沢湖駅、角館駅はもちろんそうです。それも含めて数駅ある中で対応ができるかできないかというところも含めて考えていかなければいけないと思いますけども、まず、今現状でこんなことやってますというところだけ少しお話をさせていただければありがたいと思います。 例えば抱返り紅葉期間中でありますけども、田沢湖、角館からシャトルバスを発車しました。特定期間に来客が集中することが予想されるような場合でありますけども、普段路線のない箇所についても、国の国庫補助などを活用しながら有料のバスの設定をするなどしております。ただ一方で、閑散期との利用者数のギャップが激しくて、これはやっぱり民間の企業、バス会社からすると、なかなか営業路線になり得ないというような御指摘をいただいております。しかし、短期間であっても、今お話があるとおり二次アクセスの確保については最大努力をしているということは、どうか御理解いただきたいと思っております。 一方で、内陸線、それから路線バス、市民バスなどの既存の定期路線をもっと積極的に二次交通の手段として活用していくということも検討しています。既存の公共交通は、これまでのいろんな制約の中で運行されてきておりますけれども、先進事例の研究から、まだまだ高度利用は可能だというふうに感じております。これ先ほど平岡議員とのお話の中でも若干触れさせていただきました。現在の田沢湖、角館の両駅では、観光客にとって使いやすいような交通情報の案内が十分でないということも指摘もあります。DMOの受け入れ体制部会でも、観光客が一見しただけで二次交通の情報について把握できるような、各駅に見やすい案内表記が必要ではないかというような課題が既に洗い出しができております。併せて、スマートフォン等での情報の共有、提供をいかに進めていくかということも議論になってるというところであります。DMOが本格稼働していくと、今まで私たちが困難な場面だと思っていたことが、むしろチャンスに変わるという可能性があるということを感じているという現状です。 大きな4点目の田沢湖畔の整備についてでありますけれども、夏場の湖水浴やボート、カヌーやサイクリングなどの賑わいに対して、ほかのシーズンは誘客に苦心している、苦慮しているエリアです。湖そのものがリゾート地として旅行のデスティネーションとなっていた時代とは全く違っております。いろいろな組み合わせをしていかなければいけないと思っています。例えば、今年、観光課内に新たに設置をした桜まちづくり係でありますけども、市内各地の桜に光を当てて、当市のお花見期間を角館の桜まつりの前後に長く捉えていただくようにと、様々調査や、今、育樹などもしております。湖畔については、県民の森や発電所取水口、それから片前山などがお花見候補地として考えられております。秋には湖畔の紅葉、冬には、今年の「行くぜ、東北。」のポスターご覧になったと思いますけども、JRの大型ポスターにも採用された雪の中の御座石神社の赤い鳥居であります。写真映えして、とても今注目を集めております。これらの情報発信もしていかなければいけないと思っております。 昨日の番組で自分が一番びっくりしたのは、上空からのドローンの映像で、まずまず自分のうちのテレビはもう本当に古しくなってしまって、色具合が変わってるんですけども、それでも、それでもこれはきれいだという湖畔でしたし、駒ヶ岳でした。あんなにきれいな紅葉の映像を見たことがないという、よくやってるSNSでいろんな話をいただきました。それくらい私たちは平面で物を考えてるわけですけども、立体になったときに、あんな観光資源が、またさらに、議員から言わせると、もしかしたら宝の持ち腐れという話になってしまうかもしれませんけども、そういう視点を変えるだけであのような状況をまた確認できたということで、素晴らしいところに住んでるという自覚もまた芽生えております。とてもありがたい番組だったと思っています。 周遊道路からの景観整備でありますけども、田沢湖は県立自然公園の中にあって、周遊道路と湖畔との間の緑地については、ほとんどのエリアが第一種及び第二種の特別地域の指定を受けております。そのことから、伐採等にあたって様々な制約があります。これも議員よく御存知のとおりであります。一方で、折れた枝がそのまま放置されているということなどで、景観上好ましくない状況が生じている箇所も数カ所あります。地元の皆さんなどからも、県の自然保護課に対しても維持管理の要請等が挙げられているという話はもう既に伺っております。これらについても、市からも県へ状況を伝える、再度伝えるなどして、景観整備について引き続き協議をしていって、できるだけ早い時期に対応をしていくということになっております。 それから、クニマス未来館の賑わいでありますけども、平成29年7月に未来館が開館して3年目となっております。今年度は、山梨県の御理解、御協力があって、クニマスの1歳魚が18匹入って話題の多い年でした。入館者からも大変喜ばれております。湖畔のエリアは、紅葉シーズン終了後の12月から3月の冬期間は休業している施設も多いことから、未来館への来館者数も少なくなっていくという状況にあります。しかし、静かな田沢湖を散策しながら訪ねる未来館は、格別な趣があるというお話も一方でいただいてるという現状にあります。拠点としての賑やかさが欲しいというお話をお聞きしますけども、館内はクニマスへの影響を考えたり、真剣に展示パネルをご覧になる来館者が非常に多いものですから、余り賑やかな演出はしない。そもそも観光施設ではないという考え方ですので、教育学習施設という考え方で、環境学習の拠点という考え方でありますので、そこに配慮してるということも実際あります。田沢湖クニマス未来館は、そのような状況でありますので、教材、全てが教材だというふうな考え方であります。中学1年生の国語の教科書にも教材として採用されているクニマスでありますので、たくさんの方々、この後も訪れていただけることは期待しております。 また、外国人の旅行者の対応として、国際交流推進室の国際交流員の協力もあって、音声ガイダンスの多元言語化も進めております。インバウンド客の取り組みにも積極的に行っていきたいと思っております。 私も余りお話あれですけども、批判をいただくことは常であります。議員ももちろんお話をいただく場面では批判の言葉が多いと思います。私の周辺では、ほぼ批判の話であります。しかし、先ほど議員はとても重要なことをお話しされまして、期待があるから批判をしていただくということは、これは本当にそうだと思います。その批判で心が折れることもありますけれども、だけども批判した人たちにそれは失礼だというふうな思いがあります。せっかく批判してもらったんだから、その批判にこたえなければいけないという思いで、田沢湖の様々な今お話いただいた諸課題については、やっぱり立ち向かっていかなければいけない、そういうようなちょっと元気をいただいた質問をいただきまして、心から感謝を申し上げます。ありがとうございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 14番。 ◆14番(真崎寿浩君) 実は、御存知のとおり、うちのお袋が昨日いきなり電話をよこしました。ちょっと今、交通事故の後のリハビリということでちょっと遠くに行っております。いきなり電話よこされ、うわって、ちょっとびっくりした。何のことはなくて、「昨日のテレビ見てらが。」って、いきなり元気な声で電話をよこしました。やっぱり遠くに離れていれば、誰だってそうだと思います。生まれ育ったとこや住んでる場所っていうのは恋しくなったりっていうことで、いきなりお袋が、何か悪い電話なのかななんて逆に思いながらでしたけれども、まずそういう中で昨日のテレビ番組、湖畔から乳頭への本当に原稿も書かないで見てしまいました。そういう中で、やはりこれだけPRをしていただける分、せばそれを、番組を見て、やっぱりこれはって思うと思うんですよ。やっぱりその効果っていうのはものすごい強いものだなっていうことで、最初のほうでお話をしたどうでもいいことについては、口は開かねえよっていうことで、その辛口の言葉については、いや何とかなるからやっぱり期待を込めての言葉だなっていうふうに私自身は受け止めておりますので、引き続きの御配慮、力の入れぐあいをよろしくお願いしたいと思います。 最後、5番であります。観光のこと聞いて、地元の抱返りのこと聞かねえば、いろいろ市長御存知のとおり、紅葉祭のほうちょっとかじってる人間の一人として、毎年、紅葉祭終わってから意見をお聞きする、みんなで反省会というようなのをやっております。その中での言葉もやっぱり重要だなと思うようなものがありましたので、この場でちょっとお聞きをしたいなというふうに思います。 まずもって、市政報告の中にありましたように、台風19号による被害に対しましてはもう迅速な対応をしていただき、本当にありがとうございました。その滝までは行けなかったにも、ですけれども、手前のところまで、頭首工のとこまで行けたっていうことで、実際、駐車場で料金徴収をしている方々の声の中でも、やっぱり怒って帰る人もいたっていうのも事実です。そういう中において、本当に難儀して難儀して駐車場での対応、まして日本国の方、日本人ばっかりじゃなく外国からの方々にも対応しなきゃならなかったっていうことで、本当に今年は係の人たち本当に難儀したなというふうに、今年は一生懸命頑張ったんだなというふうに私は捉えております。本当に頭が下がる思いでした。そうやってすぐ対応、看板も、通行止めの看板等もいろいろ対応していただいた中で、いや逆にこの機会って、ちょっと私、申し訳ないんだけども、市長とも一緒に現場行った中で、まずすぐ行けない橋の上に落ちた木の処分だとかっていう部分で、市政報告の中でも報告あったように3月までにはという、今まず仮復旧の段階ということでありますので、この機会にっていうのがちょっとよぎったんです。機械、現場まで持っていくんでねえのかなっていう単純な話。滝よりも向こうの部分で、その機械を持ってって重機で何かやるとかっていったときに、何か対応できることないのかなというふうにちょっと思いましたので、そういう中において、前はまず20億円かかるべみたいな試算のことも答弁としていただいておりますけれども、今回この幸い転じて福となるような部分の勝手な私の思いです。こういう中身も含めてどうなのかなというふうに思って、県に対する働きかけどうなのかなというふうに思いましたので、ちょっと質問させていただきました。前回の質問は、困難な事案とまできちっと、奥、滝より奥に行くのは困難な事案とバンと言われてしまってる中でありましたが、今回はこのような形ですので、あえて質問させていただきました。 もう一点、トイレの改修ということであります。市長も御存知のとおり、今の位置につきましては、毎年毎年、何とこさトイレあってなっていう話は毎回のように出てるのは、市長御存知のとおりだと思います。場所移動ができれば一番いいことでありますけれども、今回、中身については水不足でどうのこうのっていう、においに対しても大丈夫だったんですけれども、ただ、景観上の問題、移動ができねえば一向にちょっと色さっと塗り替えたりして、カモフラージュでねえども、何か手立てあるもんでねえおごなんていうそういう声があったのも事実です。ということで、このトイレ、神代側から入る入り口のほうのトイレについてどうなのかなという部分ありますので、お伺いをいたしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 抱返り渓谷周辺の整備に関して、1点目の1ポツ点目の通年観光ができる体制づくりに対してでありますけど、まず、10月12日から台風19号の倒木発生時には、真崎議員には現地同行をいただき、また、大変無理なお話をさせていただいて大変恐縮でありました。しかし、同行いただいたことで大きく事業は進展したことも事実でありますので、重ねて感謝を申し上げたいと思います。 この一帯は、御存知のとおり県立自然公園でありますけれども、冬期間は安全確保のため、県自然保護課と協議を行って閉鎖をしているという状況にあります。期間は、例年だと11月末から翌年の4月下旬までであります。この間、観光シーズンでダメージを受けた様々な施設等の補修工事などを実施しているということもあります。これらのことを考えると、現状で通年観光へ移行するということは幾つかの課題があるというふうに認識をしております。一方で、観光客の集中する紅葉時以外でも、新緑、それから、これは新しい緑、また、深まっていく季節の中の深い緑などの美しさがあったり、市やDMOがSNS等で積極的に情報発信をして露出の機会を増やしていく、紅葉期シーズン以外の観光認知を上げていく、このような努力は引き続き必要だと思っておりまして、実際にもやっていることも御存知だと思います。その取り組みは、相当実は厚くなってるという状況があります。ですので、一生懸命PRはするけれども閉鎖だということに、この後なりかねない状況もあるということも心配しております。 それから、2点目の遊歩道の未整備区間の整備に対しての働きかけでありますけども、本年10月12日からの台風19号の影響で通行止め及びその復旧状況については、市政報告でもお伝えしたとおりであります。現在は、抱返り頭首工から回顧の滝までの約200メートル区間の復旧、具体的には、抱返り十五橋上に落下してきた倒木、根の除去、それに、これに伴う橋の損傷に対する修繕工事、これは県事業で発注していただいて11月22日から復旧工事が始まっていて、工期は積雪期をまたいで来年の3月末を予定しているというふうに伺っております。また、回顧の滝から先、飯村少年殉難の碑までは、県の自然保護課によると、本年11月末までに調査及び設計が完了しておって、現在、令和2年度の部分的な工事着手に向けて予算要求をしてる状況となっております。この間の整備については、引き続き県当局と協議を進め、できる限り早くの整備をお願いしていきたいという思いであります。 さらに、その先の未整備区間については、これも議員が一番御承知のとおりだと思いますけども、崩落等の危険性が高い箇所も幾箇所もありまして、以前の概算見積りでも約20億円かかるとの報告を受けています。ただですね、今回も実はそうだと思うんですけども、19号被害で復旧しなければいけないというときに、様々積算をいただいたわけですけども、結構頑張れば何とかなるぞというようなそういう金額まで、いろんな御努力をいただいた関係者がいらっしゃるわけです。そういうことも考えていくと、額面どおり20億円かかるからできないんだという話ではなくて、何とすればその未開通区間を踏破できるんだと、いうようになるんだというような、まずその議論がやはりなければいけないのかなというふうな思いを、先ほど議員のお話で感じました。困難な事案には間違いありません。間違いないけれども、困難な事案に対してどうやって立ち向かっていくかということを検討する余地というものは、金額ではなくて、方法、工法等にやっぱりあるのかなという思いがあります。これは県のほうと、またぎっちりとお話をしなければいけないと思います。 それから、トイレの改修でありますけれども、抱返り渓谷付近の2カ所の公衆トイレは、これは県立自然公園に整備されたものでありまして、県自然保護課の直轄であります。最近、紅葉シーズンに限らない、特に外国人旅行者の増加が本当に多い、よく御存知のとおり大変日常的にも秋に限らずとても多い状況で、多くの、逆に多くの苦情があるというのが実態であります。そういうこともありまして、トイレの洋式化等の改修に向けて、国の予算を活用して仙北市で対応したいと考えました。考えましたけれども、国では、県の所有施設を市が改修するのでは、補助事業の対象とはしませんという回答がありました。基本的には、県に改修をお願いするということにならざるを得ない状況であります。ただ、県内に複数ある県立自然公園の中で、このトイレの改修の優先順位、県はいかほどか、いかほどの順位に思ってるかということは、推測は、私ども単純な推測は困難であります。このまま引き続き県へ要望を続けるという手法でいいのか、新たな対応策を検討したほうがいいのか、これはまさにこの後の情報の共有によるものだというふうに思っております。現状では、国としては、県が直轄施設なので、その直轄施設を管理する管理者以外の自治体がそれを発注するということはできません。そういうことでは補助金の交付対象になりませんという回答をいただいてるということであります。 ○議長(青柳宗五郎君) 14番。 ◆14番(真崎寿浩君) ちょっと時間がないので。観光地において、医療体制の整備、これは絶対欠かせないことであります。併せて、やっぱりトイレの部分っていうのは、昔、どっかの町長さんは、すごい頑張っていろんな部分整備した町長さん、私知っておりますけれども、やっぱりそういう部分では、やっぱり必要性っていうこと考えたときに、やっぱりその外人対応も必要であるかと思いますけども、抜本的な何かできることないのかなというふうにも思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 併せて今聞いた中で、外観上ちょっとそぐわないという部分で、ペンキちょっと塗れば直るような部分もあるのかななんていうふうにも思いますけれども、その点はいかがでしょうか。それの対応、もしまず差し当たって移築、別の場所に移すっていうことができない場合、また新築ができない場合に、ちょっと外壁色塗るくらいとかっていうのは、市ではできないものなんですか。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 原則的には、県の所有でありますので、実施主体者は県となります。ですから、例えば塗装等を行う実施主体者は県になります。管理を委託されているという点では仙北市が参加することは可能ですけども、建物自体への手入れというのは、財政規律上は県ということにならざるを得ないと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 14番。 ◆14番(真崎寿浩君) ちょっと時間なくて、すいません。その働きかけだけは、景観上の理由もあるということで、ひとつよろしくお願いしたいと思います。 最後に、今回の質問、私、いろんな方から言われた辛口の言葉ということで、今回質問の項目挙げさせてもらった中で、最後に、いっと最初に言いました「仙北市の観光とは」、この部分でのリピーターを増やす手法、これも事実です、言われました。外国人あんまりよぎゃくて行きづらくなったっていうのも、これも事実であります。だからだどって、外国からのお客さんないがしろにしろという部分ではありません。そういう中で、国内の来てくださる方に対するリピーターとしての考え方について、最後に一点お聞かせをいただきたいと思います。増やす手法。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。簡潔にお願いします。 ◎市長(門脇光浩君) はい。東日本大震災の後に、やはり日本の国内の方々、本当は県内の方々に仙北市にぜひ足を運んでほしいということで、たくさんの政策を行いました。あの考え方だと思います。外国の方々はもちろん重要であります。外国の方々の力を借りて、今回の例えば改修事業等も国のほうから応援もいただけることも事実でありますけれども、まず一番近いところにお住まいの方々に足繁く来ていただけるような観光地づくりが必要だと思っております。 ◆14番(真崎寿浩君) 終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 以上で14番、真崎寿浩君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(青柳宗五郎君) これで、本日の日程は全部終了をいたしました。 本日の会議を閉じ、散会をいたします。御苦労さまです。                              (午後3時21分)...