仙北市議会 > 2019-06-17 >
06月17日-03号

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  1. 仙北市議会 2019-06-17
    06月17日-03号


    取得元: 仙北市議会公式サイト
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    令和 1年  6月 定例会          令和元年第3回仙北市議会定例会会議録議事日程(第3号)                  令和元年6月17日(月曜日)午前10時開議第1 一般質問---------------------------------------出席議員(18名)      1番 門脇晃幸君       2番 武藤義彦君      3番 高橋輝彦君       4番 小木田 隆君      5番 高橋 豪君       6番 熊谷一夫君      7番 平岡裕子君       8番 田口寿宜君      9番 阿部則比古君     10番 黒沢龍己君     11番 荒木田俊一君     12番 小林幸悦君     13番 伊藤邦彦君      14番 真崎寿浩君     15番 八柳良太郎君     16番 高久昭二君     17番 稲田 修君      18番 青柳宗五郎---------------------------------------欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名  市長        門脇光浩君     副市長       倉橋典夫君  教育長       熊谷 徹君     病院事業管理者   進藤英樹君  代表監査委員    戸澤正隆君     総務部長      阿部慶太君  地方創生・               市民福祉部長兼            小田野直光君              浅利和磨君  総合戦略統括監             福祉事務所長  観光商工部長    細川秀清君     農林部長      八柳 司君  建設部長      草なぎ雅人君    会計管理者     長松谷 光君                      医療局長兼  教育部長      戸澤 浩君               菅原貞男君                      医療連携政策監  総務部次長兼            大山肇浩君     危機管理監     高橋宏和君  企画政策課長  田沢湖地域センター所長         角館地域センター所長            石川一幸君               茂木博巳君  西木地域センター所長          総務部総務課長   朝水勝巳君            山田且也君  総務部財政課長   草なぎ郁太郎---------------------------------------事務局職員出席者  議会事務局長    三浦清人君     議会事務局次長   高階栄子君  書記        堀川貴吉君--------------------------------------- △開議の宣告 ○議長(青柳宗五郎君) ただいまの出席議員は18名で会議の定足数に達していますので、これから本日の会議を開きます。 広報及び報道関係者の撮影を許可します。                              (午前9時59分)--------------------------------------- △一般質問 ○議長(青柳宗五郎君) 日程第1、一般質問を行います。---------------------------------------平岡裕子君 ○議長(青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。7番、平岡裕子さん。 ◆7番(平岡裕子君) おはようございます。日本共産党平岡裕子です。 今日は、主に3点の視点から質問をいたします。 質問に先駆けて、2点目の子供を産み育てやすい環境づくりの中で、平成30年度の出生数、今年度の出生予定数に誤りがありました。ここで訂正をお願いいたします。平成30年度出生数を「98人」、今年度の出生予定数を「80人台」と訂正をさせていただきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。 それでは、質問に入ります。 1点目、医療機関関係の手数料についてであります。手数料は、医療費と異なりますので病院の裁量で決められると思いますが、次の3点について伺います。 普通診断書中、簡単なもの、複雑なものと区分されていますが、具体的にどのように違うのか。 2点目、その他の文書の内容について伺います。 3点目、近年の文書料収入は幾らになっているのか。 まず、この3点についてお伺いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁を求めます。進藤病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(進藤英樹君) おはようございます。平岡議員の一般質問にお答えをいたします。 医療機関関係の文書料につきましては、両病院、各診療所に共通するものでございますが、大半は病院事業での扱いとなっておりますので、私のほうからお答えをさせていただきます。 まずは、普通診断書の簡単なもの、それから複雑なものの区分についてでありますが、簡単なものとは、病院所定の様式に傷病名や通院日、今後の見込み等を記入したものになります。一方、複雑なものは、保険会社への保険金請求診断書のように、相手方が指定した様式に多岐にわたる項目を記載するなど、文字どおり複雑な内容を記入したものとなります。 それから、区分といたしまして、その他の文書についてでございますが、診断書、証明書、そのいずれにも該当しないものを想定してございますが、当市におきましては、ここ数年発行した実績がございません。 それから、近年の文書料収入の実績についてであります。 平成29年度、平成30年度の実績について申し上げます。角館総合病院につきましては、平成29年度が、千円単位でございますが、1,698万円、それから平成30年度は1,545万5,000円、田沢湖病院が平成29年度254万7,000円、平成30年度は215万1,000円、西明寺診療所が平成29年度34万5,000円、平成30年度33万3,000円、神代診療所、平成29年度が33万5,000円、平成30年度は23万3,000円、田沢診療所が平成29年度1万4,000円、平成30年度は2万4,000円となっております。 以上でございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 7番。 ◆7番(平岡裕子君) 今、この普通診断書の簡単なもの、複雑なものとして内容を伺いました。簡単なものとされて、複雑なもの。実は私、1月に病院にかかりまして、診断書が欲しいと話をしたところ、受付のところで「どういう内容ですか」って尋ねられたわけです。私は、まあ簡単なもの、今答弁された簡単なもので良かったんですけども、そのとき窓口で「5,400円かかりますよ」と言われて、少額のお見舞金をいただくのに要求した、お願いしたその診断書が、5,400円もするんだったらもうお見舞いいただく以上の診断書料になるなと思って、ちょっと遠慮した経緯がありましたので、ちょっと非常にこう関心を持ったところであります。そのことについて、窓口等ではどのように対応なさってるんですか。そこのところ、私はそのときに、ただ自分がけがをしてしまって、今どういう状態で、どれぐらいの日数が全治までかかるかっていうそういう内容のものであれば良かったんですけど、それでちょっと遠慮したって、控えたっていうそういうことがあります。そこのところ、窓口の方はその点はどのように周知されてるのでしょうか。 ○議長(青柳宗五郎君) 菅原医療局長。 ◎医療局長兼医療連携政策監(菅原貞男君) 窓口の対応について、私のほうでお答えをさせていただきます。 窓口のほうでは、病院所定の様式であれば簡単なものということで対応させていただいてるところでありまして、それ以外の生命保険等様々なものを記入しなければならないということであれば、複雑なものと分類して対応しているところであります。 ○議長(青柳宗五郎君) 7番。 ◆7番(平岡裕子君) その他の文書料の内容について伺ったわけですけれども、そのことについて、これまで仙北市では発行の実績がないというそういうことでしたが、例えばその他の文書料っていうと、項目的に言うとどういうことが挙げられるのか。例えば診断書であればこういう診断書ですよとか、それから証明書であればこういうことの証明書とか、その内容的なことはないんですか。 ○議長(青柳宗五郎君) 菅原医療局長。 ◎医療局長兼医療連携政策監(菅原貞男君) 特に内容については、全く診断書、証明書と付かないものということで想定しておりますので、ここ数年発行した、調査したところ発行した実績がなかったということですので、ほぼ診断書、証明書等に網羅されて手数料のほうが設定されているところでありますけども、ただ、それにも全く対応してない場合を想定してるということでありますので、具体的にと申しましてもなかなか難しいところでありまして、そのようなものを想定してるということでございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 7番。 ◆7番(平岡裕子君) そうすればですね、今、学校給食センターが建設中ですけども、建設された後に、今回の給食センターアレルギーを持つお子さんの食事を提供していくというそういうことも設定されてますけども、そういうふうになると、アレルギー食物アレルギー、何に対してアレルギーなのかっていうそういう検査等をやっぱり保護者の方にお願いをしてきちんと出してもらって、事故等を避ける場合はやっぱりそれなりの診断書が、また証明書が必要になってくるんじゃないかなと、そのように思いますけれども、かつて私、保育園でお世話になったときは、食物アレルギーって言われたときは、やっぱりお医者さんのそういう診断書もお願いしますっていった経緯があって、親の方がやっぱりその負担が大きいのでってちょっと躊躇された、そういう場面もありましたので、そういうことは今、教育委員会、それとも市とのほうでは、そういうお子さんに対してのそういう提出の要求はなさらないのですか。
    ○議長(青柳宗五郎君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 今の議員の御質問にお答え申し上げますが、子供のですねアレルギーは本当に多岐にわたっておりますので、それから人数もかなりいらっしゃるわけでありまして、恐らく程度によってだと思いますが、必ずしも診断書の提出は求めていないものというふうに私たちは認識しております。ただ、非常にこう何と言いますか、色々情報交換の中でですね、やっぱりあってはならないことでありますので、かなり話し合っておりますが、必ず健康診断書を提出というような、そういうような義務的な形でいただいてるということではないと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 7番。 ◆7番(平岡裕子君) そういうのが、じゃあ、食物アレルギーのお子さんっていうか子供さんは誰なのかっていう、そういうところは、ただそうすれば自主申告、私は牛乳が駄目ですとか、卵が駄目ですとか、そういう感じでもって給食センターのほう進めていかれるっていうそういうことになるのでしょうか。今ちょっとこの診断書、証明書と関連した質問させていただきましたけど、その辺はどういうふうに。 ○議長(青柳宗五郎君) 暫時休憩します。                             (午前10時10分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                             (午前10時13分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 7番。 ◆7番(平岡裕子君) その他の文書料の内容について、余り細かな詳細なことが今こう伺えませんでしたので、後でまた少し触れたいと思います。 それで、まずですね、近年の文書料の収入、予定したより、私が思ってたよりちょっと多い、大きい数になっているなと、そのように思います。これもやっぱり病院の経営からすると、医業収益に入っていくので、経営にも非常に大きな位置を収入に占めていくというふうに察しますけれども、最近、診断書の記入に当たって、非常にお医者さんに非常に負担をかけている、そういう場合が多いとも伺っております。そのときに、仙北市の診断料は妥当だと思うと、そういうことを話される方もおりますが、診断書を求める立場としては、これは幾らですよと提示されれば、それを受け入れざるを得ないっていうそういうふうになって、私たち患者側からすると、「高いんじゃないの」なんてそんなことを言うこともなく、過ぎてしまうわけなんですけれども、中には、「仙北市の病院は他の自治体病院に比べて高い」という声もあります。例えばですね、普通診断書では、他の自治体病院が1,000円から、簡単なものから複雑なものも合わせてですけども、1,000円から3,000円のところを、本市は5,000円。死亡診断書では、他の自治体病院は2,000円、それに対し仙北市は4,000円となって、1.5から2倍高い内容になっていると思います。この点、他のこともずっと述べていきますとですね、身体障害者用診断書、仙北市5,000円です。それに対して他の自治体病院は3,000円から4,000円。それから、年金受給者用の診断書、これ5,000円に対して、他の自治体は3,000円です。それから、生命保険請求死亡診断書、これはその保険会社から来る様式等もあるのですけれども、5,000円から3,000円、これはそんな大差なくいくと思いますが、病院様式のものであれば2,000円となっております。そういう各種の証明書、簡単なものであれば他の自治体では500円、そして仙北市は2,000円。複雑なものは、1,000円から1,500円に対し、仙北市は5,000円。自動車の自賠責保険の請求の診断書も、3,000円から4,000円に対して、仙北市は5,000円。そういうふうに非常に高いとなっております。 それで、その他の文書料について、細かな説明はなかったわけですけれども、他の自治体では大体5項目ぐらいあります。その中で、仙北市の場合は倍以上はあるということ。その中にとても気になったのが、項目の中で学校・幼稚園・保育所伝染病証明書というのがあります。これに対して、仙北市は2,000円の文書料になっておりますので、他の自治体で216円、これ消費税8%入れてですけども、216円。それを仙北市は消費税を入れて2,160円。つまり200円に対し2,000円というそういう状況にあるということで、そこで先ほどの給食のアレルギーのその問題と関連したそういうこの内容で関連の質問をさせていただきました。 それで、学校健診でやった後に治療するわけですけれども、その証明書に対しても、200円に対し仙北市は2,000円。今まで実績はなかったと言いながらも、公文書の中できちんとこういうふうに2,000円って想定、決めてあるっていうことは、例えばいろんな証明書がそういうふうに出てきて、ここにその他の文書料に入ってきたときに非常に高くなるのではないかなと、そういうことを非常に危惧して、子供の子育て応援、経済支援をしていくっていうそういう中でこういうふうな実態になっていくと、私は非常に保護者の負担も大きくなるのではないかと、そのことを非常に危惧しております。その辺についての所見というか、それからまた、そういう点の見直し、そういうことも考えてこれからいくのか、そのことについて伺いたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 進藤病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(進藤英樹君) 御指摘のとおり当市の文書料金につきましては、県内の自治体と比較した場合に、同額あるいはそれ以上の金額になってお高いという御指摘は、そのとおりだと我々も自覚してございます。 現行の料金に至った経緯でございますが、町村合併に際しまして、病院及び診療所の手数料につきましては、合併後3年以内を目途に統一するというその合併協定に基づきまして、従来、医療機関ごとに料金を定めていた文書料金を、2度にわたって市議会の御議論を経て段階的に角館総合病院の水準まで引き上げ、平成21年4月から、病院、各診療所において統一された料金になったものでございます。 なお、ベースとなりました角館総合病院の文書料につきましては、平成9年度に現在の料金に改定されまして、その後は消費税に係る増額分を除きまして料金改定は行われていない状況でございます。 今後の文書料金の見直しについてでございますが、御指摘のとおり、できるだけ低廉な料金で市民サービスを提供すると、そのために努力するというのが行政の基本ではございますが、ただいま申し上げました料金改定の経緯でございますとか、それから現下の私どもの病院事業経営状況等を総合的に勘案いたしますと、全般的には現状の料金の引き上げは大変難しいものではないかなと今考えてございます。ただ、御指摘のとおり、その個々の、学校、あるいは極めて公共性の高いものにつきまして、個々のものにつきましては、見直しが必要な場合、それは個々にこれから検討していかなければならないのではないかというふうに考えております。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 今、平岡議員の子育てに関する状況に対応しているのかどうかという考え方、整理が必要だと思います。病院事業で行っている文書料、一般的な文書料という考え方とは、またひとつテーマを別に仙北市が子育てに優しいまちでありたいという考え方の中でいくと、今の例えば新しくオープンする総合給食センターでの食物アレルギーの関係の話であったり、もしくは子供たちの病症疾患に関する話であったりということを、市が子育てのサービスの充実という観点から議論をするという考え方が必要だと思います。しかし、その議論のスタートで現在どのようになっているのかというところが、まだなかなかよくつかめておりませんので、ここは整理をしたいと思います。精査させていただいて、今、病院事業管理者がお話のとおり、全般的にはなかなか困難な事案ではあるけれども、しかし仙北市の子育て支援という考え方でいくと、扉を開くことが可能な分野の一つと捉えることができて、可能性をやはり追い求めなければいけないと思います。ちょっと今時間をいただきながら、現状がどうなっているのか、そしてほかの市町村の対応の仕方というものの研究させていただきながら、なおかつ仙北市の特色のある子育て支援の一つのメニューとすることができるかどうかという検討をさせていただきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 7番。 ◆7番(平岡裕子君) そうすればですね、ここのその他の文書料2,000円、消費税を予定しての額で挙げられておりますけれども、そういうふうになったときに、この部分は個々に対応するということでしたけれども、どういうふうに、特例みたいなものを付けていく、そういうふうに対象って、今まで実績がないと言われると、例えばインフルエンザの予防、予防じゃなくて実際に罹患した場合ですね、お医者さんに言われて5日間休んで、それから学校に行ってもいいですよ、何日から行ってもいいですよっていう、そこだけでストップしてるわけなんですけれども、それについての証明書なんかは、今まで求める人もいなかったということでしょうし、学校側も教育委員会側からもそれを要求してないというそういうことですけれども、これから万が一そういうことが発生した場合のこの対応をどのように、今は決まりは決まりですから、そういう場合はこれだけはいただきますよっていうようなそういう方向でやっていかれるのか。例えば、そういう場合は無料にしちゃうとか、そういうところはどういうふうにされていかれるおつもりでしょう。 ○議長(青柳宗五郎君) 進藤病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(進藤英樹君) その他の文書という区分そのものの基本原則は、現状の維持でやってまいりたいと考えておりますが、ただその中身といたしまして、議員御指摘のようなそういう極めて、市長が申しましたような子育てでありますとか、公共性の高い、公共性と言いましょうか、政策的に必要性の高いものにつきましては、個別に抜き出して、最終的には条例の改正が必要なものであれば条例の改正を御提案を差し上げたいと思いますし、それ以前の実際の運用といたしましては、病院の運用内規、そういう個別にきちっと限定したものを明確に区分をして運用を進めていきたいと思ってます。今のその他、それ自体のやつを個別の議論ではなくて、きちっとやっぱり特別なものを抜き出すという作業をしていきたいと思ってます。 ○議長(青柳宗五郎君) 7番。 ◆7番(平岡裕子君) 他の自治体の病院に比べて仙北市は高いほうだっていうところを、それは同じ考えであるということで、でも、平成9年からこの現状の時点で改正をされて、病院の経営等もあるので余り見直しはしないでこのまま進んでいくというような答弁であったかのように思いますが、やっぱり高いという、そういうふうにお認めになりましたので、少しは下げていく、そういう方向でぜひとも進めるべきだと、そのように感じました。あれですか、はい。 ○議長(青柳宗五郎君) 進藤病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(進藤英樹君) いろんな高い安い、近隣の自治体と比較いたしますと高いということでございます。我々と同じ水準の自治体病院も県内にはございます。ですので、それとはやはり、先ほど繰り返しになりますが、私どもの置かれた経営状況、それからいわゆる、その辺を全体的に考えますと、なかなか近傍のほうに合わせて下げるということの判断はなかなか難しいのかなというふうに、繰り返しになりますが、そういうふうに今時点では考えてございます。ですから、極めて何と言いましょうか、そういう保険とか、あるいは応能の受益の範囲内のものの考えである以外のそういう公共性の高いものについては、個別にいろんな見直しをしていかなきゃいけないというふうに自覚しております。 ○議長(青柳宗五郎君) 戸澤教育部長。 ◎教育部長(戸澤浩君) 先ほどのアレルギーの子供さんの証明書等の件についてでございますけれども、アレルギーのある子供さん、保護者のほうから学校のほうにこれを申し出していただきます。これは入学の時点、あるいは途中でアレルギーが発生する場合もありますので、その適時に申し出してもらうと。その後、対応委員会、その子供さんに給食をどうしたらいいのかと、栄養士さん等の委員会で協議をいたします。その結果、管理指導表、こういうものを病院に書いていただきます。これはどうしたものにアレルギーがあるのかなということで、それを基にして給食の献立を作成すると。この管理指導表というのは、病院によって無料なのか、有料な病院もあると、そういうことでございます。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 7番。 ◆7番(平岡裕子君) アレルギーを持つ子供さんに対しての対応の今答弁いただきました。その中で、病院に対して管理指導料、それを、指導表ですか、それを作っていただくということで、それが無料になるか有料になるかは、まだ今分からないっていうそういう内容と理解していいですか。 ○議長(青柳宗五郎君) ちょっとそれは、病院事業管理者。無料なのか有料なるかっていう問題については、その判断は病院だべ。 ◆7番(平岡裕子君) だからそういうふうになったときに、ここのその他の文書料の2,000円のこの中に入れるとすると、有料にすると、2,000円を親が負担しないといけない。それとも、市の方針でもってこれはそういう場合は無料で対処しますよっていうふうなそういうことになるのかどうか、その辺は。 ○議長(青柳宗五郎君) 進藤病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(進藤英樹君) 私どもは、今の条例の規定の中では、それを我々が前提がないままに個別の判断はできないと思います。基本的には有料ということになります。ただ、その際に、例えば市長部局のほうでそこの部分については補助をするであるとかという別途のその手当によって、何と言うんでしょうか、無料になるということはできると思いますが、我々の使用料条例の中ではそこまで今規定してございませんので、それは、それをやるとすれば、今後の条例改正の作業を待たなければできないと思っております。 ○議長(青柳宗五郎君) 開設者、門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 今の議論はとても実はいろんなセクションにわたってる話で、調整、今していないままでの答弁ですので、どうかそれは御理解いただきたいと思いますけれども、この後さらに必要になるのは、子供たちの身体上の様々な特性をしっかりと受けとめて、例えば給食活動であれば給食を行うと、それから疾病対策であれば疾病対策を行うと。その対応が、サービスと言うのは変ですが、その対応が仙北市として子育て、それから健康な子供たちを育てていくというその政策のもとに行われるということで、それがコンセンサスが得られれば、今原則的にはその他文書料ということで有料であるということに対しての条例を改正していくという作業になると思います。先ほどから言ってるように、これは非常に重要な話でありますので、私たちもそれを子供たちを応援していこうという政策を展開していますので、その展開の上の議論を積まなければいけないと思います。今いただいた意見、非常に広範な議論になると思いますので、これはお時間いただきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 7番。 ◆7番(平岡裕子君) やっぱり子供たちが安心で、何よりも楽しみに学校に出かけるその給食ですので、やっぱり親の負担なく対応できるようなそういう対策はしていかないといけないのじゃないかなと、そのように考えます。 では次に、2点目の項目に入ります。子供を産み育てやすい環境づくりについて伺います。 仙北市では、平成30年3月23日に仙北市イクボス共同宣言を発表しました。ブログの中でも、市長の「私はこういうふうなイクボスになります」とはっきり宣言をされて、そして皆さんに示された写真では、今日ここの議会の中で参与されてる皆さん、職場の中で、それからまた地域にあっては事業所のトップの方々が約40名ほど並んで写真を写してるという、そういう光景を目にしましたけども、年間子供の出生数が100人を切る状態の中で、地域や産業の発展に不安が募ります。子供を産み育てる重責を担う女性、今、女性の方もほとんど仕事を持たれています。そして支える男性。両者のリスペクトがあって、生みやすい、育てやすい環境が形成されていきます。 イクボス、イクボス助成は、職場全体で仕事と家庭の両立を支援する機運を高めることで、市民一人一人の健やかな暮らしの実現に向け全力で取り組む、そのような内容でもって宣言をされております。宣言の中で、家庭を子育てや介護等と意味付けをしていらっしゃいます。子育てや介護支援ではなくて、子育てにする前段階、もう今は仕事が忙しくて出会いの場がなく、結婚に踏み切れない若い方、たくさんいらっしゃいます。その方の応援のための婚活、そしてまた、子供になかなか恵まれない御夫婦、このことで悩んでいる御夫婦もたくさんいらっしゃると思います。この点も視野に入れて取り組むべきと思いますが、そのことはまずどうかなということで、また、役所、そしてまた事業所でもそのような取り組みは実際になされているのか。その実績等伺いたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) この項の1点目であります。イクボス共同宣言後の様々な対応ということもありますけれども、市のイクボス共同宣言、先ほど議員がお話のとおり、平成30年3月23日に、これは企業経営者の管理職の方々であったり、また、私であったり、また、市の管理職であったりということで、50人程度でスタートしております。さらに11月20日には、企業関係者6人、それから市の管理者4人が宣言をしております。増えております。 イクボスの定義というものは、企業等の経営者や管理職が、時間外勤務の削減であったり、休暇取得の促進であったり、部下の仕事と家庭の両立、ワーク・ライフ・バランスを応援しながら、自らも仕事と私生活を楽しむことに加えて、男女問わず働きやすい環境づくりに努め、職場全体で仕事と家庭、これは子育てだったり、介護等であったりでありますけども、の両立を支援する機運を高めることで、健やかな暮らしの実現に向けて努力していこうというものであります。イクボス宣言をした管理職の一人一人は、いろんな実は話あるんですけれども、これまでの部下と担当業務というその観点から、部下の家族をより強く意識するようになったと。イクボス宣言をした、しない抜きにかかわらず、本来はそうだとは思うんですけども、部下の家庭環境等に意識しながら仕事量の配分等に意を配するというような状況が既に生まれてきてるということであって、これは効果があったのかなというふうに思います。また、今年から働き方改革も始まっておりまして、時間外労働の上限規定であったり、年次休暇の確実な取得などが必要となりますので、これは市も国も県も挙げて改革を進めてるという現状にあります。 イクボスの活動というのは、まだ始まったばかりではありますけれども、徐々に浸透しているものというふうに受け止めています。しかし、一方では、イクボス宣言したにもかかわらず、どうしたらいいのか分からないという声もあります。この後も活動の実例などを紹介する機会を増やしながら、イクボスを理解してもらいながら、人生を楽しめる人をどんどん増やしていきたいと思っております。 この前、トヨタ自動車の豊田章男さんが、御出身大学、米国のバブソン大学ですけども、そこで卒業生に対して講演をしたんですが、その講演が「自分が一番大切なドーナツを見つけてください」。そのドーナツは何かというと、自分が人生を楽しむために必要な自分自身の一番大切なものを見つけてくださいという話でした。その中、いろんな話を聞いていると、イクボスということにトヨタ自動車がいかに注意しているかと、注力しているかということがよく分かるスピーチであって、とても参考になりました。 市の取り組みとしては以上な概要でありますけども、この後、その内容の現状について総務部長からも答弁をしてもらいたいと思いますので、議長、御配慮よろしくお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 阿部総務部長。 ◎総務部長(阿部慶太君) それでは、事業所での実績等になりますけれども、まず、ワーク・ライフ・バランスの取り組みにつきましては、平成25年に先進的な市内業者の取り組みにより男性職員による育児休暇が取得されておりますし、市役所でも昨年度1名の育児休暇取得がございました。イクボスを宣言した管理者のお話は先ほど市長もお話ししましたけれども、これまでの部下と担当業務という観点から、部下の家族をより強く意識するようになったと、そういう声も聞かれておりまして、これはパワハラ防止などの効果もあると受け止めているところでございます。 また、市では独自に婚活への支援にも取り組んでおります。出会い結婚支援事業は、市内の訪問販売や勧誘に関わる企業・団体58団体に、幸せのキューピット隊として御協力いただいてございます。18歳以上の独身男女で、出会いや結婚支援を希望する方々の情報提供、相談を随時お願いしております。ただ、マッチングが必要な場合は市役所に御相談いただくことも想定していましたが、なかなかそのようなケースがなく、プライバシーやSNSの影響により直接会うことへの抵抗があるためか、あと一歩踏み出せない様子がうかがえます。また、昨年11月24日に東部地区郵便局主催の出会い結婚イベント、ポスコンが開催されております。これは内陸線を活用したものでございましたけれども、参加者は男性19人、女性12人で、仙北市からの参加者は男女ともに5名でございました。イベントでは、手紙を最低2人に投函するという条件がございましたけれども、残念ながらカップリングの成果はまだこちらのほうでは確認できていないという状況でございます。 私のほうからは以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 7番。 ◆7番(平岡裕子君) 出会いがなければ結婚もない。そして出産には至らないというそういう状況というか、そういう中で、せっかくイクボス宣言を他に先駆けてやって、そしてそれに対して取り組みがやっぱりより積極的であってほしいなと、そんなふうに思うわけですけれども、例えば女性の多い職場、例えば保育園だとか、それから病院だとか、そういう、介護施設だとか、そういう場等いっぱいあるわけですけれども、そういう職場の中で、産休、そしてまた育休が本当に取りやすい状況になっているのかっていうところもひとつ検証していただきたい、そのように思います。例えば保育園の場合では、今、少し前は産休でも代替がいて、その職場に余り迷惑をかけないでしっかりと保証されて、産前産後の休暇をしっかり取れたということでしたけれども、今はなかなか保育士のなり手がいなかったり、そしてまた、職場の皆さんの中でそれを消化していくことになると負担になるのかなと思って遠慮もされたりとか、そういう場は実際にないのかどうか。そしてまた、先ほど総務部長の答弁の中に、イクボス宣言をすることによってパワハラもないというそういう状況でありましたけれども、そういう意味で、実際各部署各部署でしっかりと、これから出産を望んでいる方、妊娠を望んでいる方、そういう方々にちゃんとしっかりとした対応ができているのかどうか、その辺についても伺います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 少なくともイクボス宣言をした当事者は、意識があります。その意識は、先ほど総務部長が話したパワハラにも好影響があるのかという話もありますけども、実態として見ると、その職場・セクションで様々な上司に対して、もしくは同僚に対して、いろんなお気遣いをしながら当然仕事をしています。ですので、イクボス宣言をした部長から見ると、今までなかなか感じ取れなかった職員の様々な感情が、よりその意識付けをしたことによって把握ができてきてるという、これは確かなことです。だけど、議員がお話のとおり、イクボス宣言をしたからといってすぐに、何というか、職場環境が劇的に変わったという状況はないと思います。だけども、このスタートする時点で意識がなければ、そこには到達できませんから、イクボス宣言をしたことはとても有効だと思います。 さらに、これは公共団体でありますので、公共団体が率先して行うということが、地域社会のイクボスの精神、意識を広範にする力になると思いますので、というのは、例えば第三セクターであったりするところも人手不足なわけです。先ほど議員がお話ししたように、保育所、病院、介護施設に限らず様々なところが人手不足で、状況としては人員の確保ができないということがあって、だけども私たちはイクボス宣言した一つの大きな目的というのは、そういう環境を改善していく中にしっかりと次の子供たちの将来を開けるような職場をつくっていくということの決意があるので、イクボス宣言したということです。今歩き始めたときですけども、意識は広がってるというふうに思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 7番。 ◆7番(平岡裕子君) かつてはですね、どこに行ってもおなかの中に大事な宝物を抱えている、そういう女性とたくさん出会いましたけども、今はなかなか目にすることは本当に少なくなりました。そして病院でも、お産の件数が段々少なくなっていって、非常にそれも危惧しているというそういう話も伺いますので、何とかそういうふうに産んで育てやすいそういうまちづくりに、皆さんでこれ以上に取り組んでいただきたいと思います。 仙北市では、母子保健対策費として、不妊治療を受けている夫婦に対し治療の一部助成を昨年度あたりから強化していますが、その現状はいかがでしょうか。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 御質問の不妊治療の一部助成についてでありますけれども、直近3年間の状況で少しお話をしたいと思います。 平成28年度は申請件数2件で助成額は17万1,220円、平成29年度は9件で52万6,579円、平成30年度は17件で97万9,605円となっています。本年度2カ月間では、1件で9万2,690円という状況であります。この中で母子手帳を交付した方は5人、既に2人の方が出生されているという現状があります。 不妊治療は、特定不妊治療と、それから不育症を含む一般不妊治療に分類されておりますけれども、最近では、仙北市は特定不妊治療のみの助成でしたけれども、しかし、出生数の減少が著しい現状がありましたので、平成30年度には一般不妊治療、それから不育症治療のいずれも助成対象としました。これが平成30年度の件数、助成金額がガーンと増えた、件数が増えたというふうにつながったものではないかというふうに思っております。この後もこの制度の目的を周知しながら、活用されるように情報発信に努めていきたいというふうに考えております。 ○議長(青柳宗五郎君) 7番。 ◆7番(平岡裕子君) それでは、3点目の子供を産んで育てていく、そのときに非常に保育園、幼稚園の役割が大きくなってきます。10月から実施される幼稚園、保育園、認定こども園の保育料の無償化は、本当に保護者の負担軽減につながるだろうかということを非常にちょっと疑問を持ってるわけであります。教材費、給食費、それから行事費、おやつ代などの負担が増えるのではないかというふうにも思います。保育料は10月から来年3月まで国が全額負担となりますが、来年度からは市の負担が4分の1となり、財源は消費税分で賄うことと国はしております。市財政に及ぼす影響も大きくなって、個々人に係る経費は集金してもいいというそのことを建前としていけば、保護者負担は当然増えてくるわけです。その中で、どこよりも一番子育てしやすいまちを目指す本市では、これまでどおりの対応を本当に続けていけるのかどうか、その辺のところについてまず伺います。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁、門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 今の御質問でありますけども、3歳から5歳児までの教育・保育の無償化でありますが、これまで保育料に含まれていた副食費であったり、行事費を全ての保護者の実費負担とするということになります。この制度に対して、県では副食費について独自助成をすることで、6月県議会に案件を提案しております。市でも、副食費等について、県と同じ基準で助成する方針を固めております。また、第2子以降について、要するに多子応援をしたいということで今までやってきておりますけども、第2子以降については、これまでどおり市が独自助成をして保護者の方々の負担を軽減していきたいというふうに考えております。 内容について、細やかな単位、金額等ありますけども、これについては市民福祉部長のほうから説明させていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 浅利市民福祉部長。 ◎市民福祉部長福祉事務所長(浅利和磨君) 市としましては、副食費を4,000円とすることとして、年収360万円以上相当の世帯の保護者の負担につきましては、2,000円から3,000円とすることとして進めております。また、国が基準としている教材、行事費の2,500円につきましては、生活保護世帯を除き全ての子供を対象に保護者が負担するよう、国では求めております。しかしながら、市としましては、これにつきましても免除という形で進めさせていただいております。 以上でございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 7番。 ◆7番(平岡裕子君) 保育園、幼稚園に関連したそのことで、実際にこういうふうになっても実際保護者の負担はできるだけ抑えていくというそういうスタンスなようなので、ぜひそのようにお願いしたいと思います。 3点目は、市民の命と暮らしを守るためについて伺います。 この間、いろんな地域の行事等に呼ばれる機会もありまして、たくさんの方とお話しする機会を得ました。その中で、やっぱり地域公共交通対策を何としても早めにやってほしいというそういう声がたくさん聞かれました。高齢者の車の事故が報道されるたび、運転免許証を返納したら後の暮らしが心配だという、そういう高齢の方が増えております。巡回バスもなく、デマンドタクシーも利用できない。その上にタクシーの運転手不足の話を聞くと、なおさら不安になるとの声もあります。定時に走行する巡回バス等の希望の声に応えるために、その施策をまず伺います。 今度、白岩デマンドタクシーと角館・抱返り観光周遊バスのそのことについて、モビリティーサービス推進事業として、今、市のほうでは取り上げて、国と一緒になって調査を進めていくということでした。そのデマンドタクシーや、民間のバスが運行されていない、すっぽりと穴を開いているそういう地域の公共交通もどのようにするのかというところも、このモビリティーサービス推進事業と関連していく内容があるとすれば、そのことについても伺います。 2点目、水道を待ち望んでいる地域に早めの対応をぜひしてほしいと思います。計画が具体的に進行せず、意識調査をしたいと行政はそういうふうに言ってるんだけども、なかなかその意識調査もやられていない。そして、市民の水道を待ち望んでいる方は、苛立ちもあります。その市民の方々に応えるためにも、スピード感をアップする必要があると思います。その対策も伺います。 3点目、高齢者の社会参加を促すため、地域によってはミニデイサービスや老人クラブの集会などのために、会館、それから集会場を使う機会が非常に多くなっております。今日はたまたまこういうふうに涼しいわけですけれども、非常に暑さでやっぱり苦しんでいる高齢者の方々もたくさんいらっしゃいます。その皆さんの集まるその場所にエアコンの設置を望む声もあります。その声に応えるために、市のほうではお考えはないのか。例えば会館や集会場の改修について、トイレの水洗化だったり、そのようなところも補助する内容のものが最近は出てきておりますけども、それにエアコン設置も加えたらいかがでしょうかということで質問をいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 3点一緒に御答弁させていただき、補足する部分については担当部に説明させたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 1点目であります。高齢者の事故が報道されるたびに、悲しみと痛ましさを強く感じております。高齢者の皆様が安心して運転免許を返納できる環境を1日も早くつくらなければいけないというふうに、最近特にそのニュース報道を見ながら職員は心を一つにしています。そのために、市は、市民バスであったり、デマンドタクシーを運行して、利便性の向上に向けた利用者の要望に基づいた改善を続けております。また、免許返納者には、返納時に市民バス、デマンドタクシー、羽後交通等で利用できる1万円分相当の回数券を交付し、経済的負担の軽減にも努力させていただいているつもりであります。 定時に走行する巡回バス等の要望については、以前から要望がありました。団体の皆様を訪問してお話を聞く機会を開催してきております。こちらのほうからは、時間帯であったり、運行経路などの要望をお聞きした上で、試験的に運行を行って利用者数を把握した上で、効果が見込める場合について、やはりそのような運行形態も考えなければいけないという話をしております。 白岩デマンドタクシーと角館・抱返り観光周遊バスの選定理由でありますけれども、白岩デマンドタクシーは、運行距離が短い、34.3キロあります。また、道路状況が良い、比較的良い。それから、観光周遊バスのルートに近い。それから、運行事業者の協力があるという理由などがあります。角館・抱返り観光周遊バスについては、インバウンドの2次アクセスの課題解決に効果が見込める。また、運行実績があるといったことが理由となっています。今回の事業内容は、運行実態の把握と運行データの収集のために調査システムを借りて、令和元年10月から令和2年3月までの6カ月間行いたいというふうに考えています。現段階ですぐになかなか自動運転ということには至らないかもしれませんけども、この実験がなければ、実証データ取得がなければできないということも明らかであります。市内のほかの地域の公共交通の導入についても、同時進行で考えていくというふうに考えております。 それから、2点目の水道のお話であります。仙北市水道事業については、水道を必要とする地域へ少しでも早く上水を供給したいと考えていて、喫緊の対応を必要とする地域に絞って事業を進めている現状があります。また、国庫補助金の活用を原則として、既存施設を利用するなど、少しでも事業費の負担軽減を図りたいとも考えております。 また、昨年、田沢湖角館東前郷地区の方々から、上水道を早く実現してほしいという要望がありました。この地域の方々には、説明会を開催させていただいて、できる限り早期に上水道を提供できるようにしたいというお話をさせていただいております。令和2年度でありますけれども、水道事業基本計画5カ年の最終年度となります、令和3年度から新たに策定した基本計画に基づいた事業を進めていくことになりますけども、特にこの点について留意していきたいというふうに考えています。 水道事業の現状については、後ほど建設部長から答弁をさせていただきたいと思いますので、よろしく御配慮お願い申し上げたいと思います。 3点目であります。集会所の件でありますけども、集会所・会館等に関しては、現在、仙北市集落集会所の建築費補助金交付要綱に基づいて、集会所等の新築工事費、増築・改築・補修工事費及び浄化槽設置整備工事費並びに水洗化工事費等に対して、それぞれの補助率、限度額を設けて補助金を交付させていただいております。この補助要綱では、備品購入費や解体費等は除くとなっておりまして、現行制度でエアコンについては補助対象外という規定になっております。しかしながら、近年の温暖化による夏日、また真夏日が長期間続くような気候がよく起きておりまして、高齢者の方々の健康面であったり、また、コミュニティーの形成という観点から考えると、例えば集会所に集っていろんなお話をする、いろんな活動をするということは非常に有効だという考え方を持つに至っております。その環境整備を進めることが重要だというふうに思っております。エアコン設置についても補助対象とする方向で、交付要綱の見直しを検討したいというふうに考えております。 先ほどお話ししたとおり、水道の関係に関しては建設部長から一言お願いしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 草なぎ建設部長。簡潔にお願いします。 ◎建設部長(草なぎ雅人君) 今年度の水道未普及地域解消事業についてでございますけれども、今年度は、角館町山谷山崎地区と田沢湖卒田地区の2つの地域で事業を行ってまいります。山谷山崎地区につきましては、送水ポンプ場の建設工事と送配水管の施設工事等を実施してまいります。卒田地区につきましては、水道需要に関する調査を行い、既存施設の活用と経費節減が可能か再検討して実施設計をしてまいります。 先ほどお話の中に住民意向調査のお話がありました。これにつきましては、外部のコンサルタント業者のほうに委託しております。若干スケジュール的なことをお話ししますと、現在調査の対象者となる方を名簿作成、それと住民意向調査の調査表の作成を6月末を目途に行っているところでございます。これができ次第、調査表のほうを7月中旬頃を目途に発送したいというふうに考えております。調査の結果の取りまとめについては、回答の期限を8月上旬頃、集計については9月中に集計という形で予定を考えております。 以上でございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 7番。 ◆7番(平岡裕子君) 地域の公共交通に、この対策は、非常に広範な仙北市にとっては非常に大事なことだと思います。先日、ある方は、自分で今までシルバーマークを付けて車に乗っていたけども、最近高齢者の事故も非常に目立ってきて、これで免許証を自主返納したら俺はここで生活していけなくなってしまう。だから高齢者マークを外したっていうそういう方もいらっしゃいました。それほど切実な問題だと思います。 それからまた会館についての、しのぎやすい、集まりやすい、そのコミュニティーを大事にしていくというそういう内容であって、今そういう補助要綱なんかも見直しを図るということでしたので、ぜひそのように検討を進めていっていただきたいと思います。 一般質問を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 以上で7番、平岡裕子さんの一般質問を終わります。 11時15分まで暫時休憩します。                             (午前11時01分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                             (午前11時15分)---------------------------------------阿部則比古君 ○議長(青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。9番、阿部則比古君。 ◆9番(阿部則比古君) 御苦労さまです。市民クラブの阿部則比古でございます。市民を代表して、市民の声を市政にしっかり届けるという名前だそうでございまして、よろしくお願いを申し上げたいと思います。 ちょっと質問に入る前に、前置きみたいになるんですけども、この5月1日から平成から令和へと元号が変わったわけでございますけれども、私、世界中にあちこちそういう元号みたいな制度っていうのはあるものだろうと思っていたんですけども、これ、世界広しといえども我が国日本だけの制度だそうでございまして、考えてみれば非常に西暦と和暦が混在しておりまして面倒なこともあるわけですけれども、しかし、やっぱり日本人にとってみれば、元号が変わるということはこれまた何か古い時代から新しい時代に入ったんだなと、今、新しい時代のステージを踏んだような、こう非常に高揚したような気持ちにもなりますし、何だか盆と正月一緒に来たような大変めでたいような気持ちにもなるわけでございますけれども、先日はアメリカからトランプ夫妻が、新しい徳仁新天皇の即位をお祝いするということで来日されまして、賑々しく宮中晩餐会なども開催されました。日本中がそうした慶祝ムードに包まれている中で、まるでそれに冷や水をかけるような形で川崎で悲惨な事件が起こりましたが、非常に残忍な事件でございまして、先日は武藤議員が本当にこのことに対しまして触れておりましたけれども、何と申しますか、非常に身勝手と言っておりましたけれども、身勝手といえば、何か自分の自殺の道連れに、この女児たちを滅多刺しにして道連れにしようということだったようでございまして、まさに理不尽極まりない事件であったわけですけれども、結果として2人が亡くなりまして、1人は39歳の前途これからある外務省の職員ということでございまして、将来非常に嘱望されていたようでございますけれども、この方が背後から柳刃包丁で2カ所深く刺された人たちと申しますか、一殺が後ろから心臓に達しておりましたようで亡くなられたと。もう一人の方は女児で11歳、6年生の快活な女の子だったようでございますけども、これ首を切られたことによる頸動脈からの失血死ということだったようでございまして、2人とも本当に恐怖のうちに、恐怖と苦痛のうちに、何が起こたっんだか分からないというような状況の中だったろうと思いますけれども、息絶えたものだろうと思いまして本当に気の毒に思いますし、本人はもとより遺族の皆さんも、この世の不条理なと申しますか、この不条理な世に言葉もないものだろうと思います。お二人の御冥福をお祈り申し上げますとともに、ほかにも怪我された女児17名とも8名とも言われてますけれども、1日も早い心身ともにの快癒をお祈り申し上げたいと思います。さらには、その後もずっとこうした凶悪な事件が続いておりますし、大変な事故も色々発生しております。先日も警察官が拳銃強奪されまして、防弾チョッキの上からも滅多刺しにされたようでございまして、今も意識不明の大変な状態のようで色々手術もしておるようでございますけれども、これまた1日も早い何とか快癒してくれるようにお祈りを申し上げたいと思います。 まあこう考えれば、やっぱりこの世の中っていうのは娑婆なんだなというふうに今また思い知らされるわけでございますけれども、何とか明るい社会になっていただければありがたいと思いますが、もう一つ、ずっと心に、私ばかりでないと思います、これ同僚議員の皆さんも全員そう思っているんでないかなと思いますけれども、心の中にわだかまりのようにずっと黒いものがあるわけでございまして、これがやっぱり市政における本市の財政状態が、どこかこの溜飲が引っかかるように取れないわけでございまして、このことについて、私、新しい年度、令和元年ということでございますので、これを中心にして若干、市長がどういうふうに捉えて、今後どういうふうにしようとしているのかということについて、あらかたの時間を割いてお話をお伺いしたいと思います。それから、後段のほうで病院会計、いや、病院の経営が今非常に厳しい状態だということ、私は今、市民福祉から離れておりますけれども、いずれ病院経営のこの厳しさが、最後市政の命取りになるんでないかなと、今非常に大きな危惧がございますので、後段で病院経営についても若干話しさせていただきたいと思います。 最初に、市長への質問なわけですけれども、1番目、これまでの想定を超える市民人口の減少や老齢化によって、今後、交付金の減少や自主財源の減少が大きく危惧される中、現在の事業や今後の事業、インフラの維持、社会保障費の増大等、市を取り巻くありとあらゆるファクターが財政の破綻を強く示唆している。これまでの財政運営の在り方で果たして良かったのか。これまでしっかりした財政に対する長・中期ビジョンに立脚した運営であったのか。反省点はなかったのか。今後の展望も含めて市長にお伺いをしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁を求めます。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 阿部議員の一般質問にお答えをいたします。 平成30年12月11日付の地方財政審議会の意見書を少し引用させていただきます。内容は次のような内容であります。「少子高齢化や人口減少、東京圏に対する地方からの人口流入や経済活動の一極集中、それに伴う地方の疲弊が限界を越えているけれども、住民に安心と安全、幸せをもたらし、社会の変化にも対応した活力あふれる持続可能な地域社会、それが目指すべき地域の姿であり、引き続き地方自治体がその役割を担っていくべき」という内容であります。私、全く同感をしております。また次のようにもあります。「目指すべき地域の姿を実現するためには、地方自治体が医療・介護、子育て、教育、ごみ処理、社会資本整備等、幅広い住民サービスを持続的・安定的に確保していくことが必要である。その上で、それぞれの地域の実情に応じて創意工夫を凝らしながら地域の活性化に取り組み、少子高齢化、人口減少により生じる様々な課題を乗り越えて持続可能な地域社会を構築していくための取り組みを進めていくことが求められている。そのためには、持続可能な確固たる税財政基盤の構築が不可欠であって、地方税や地方交付税等の一般財源の総額を適切に確保していく必要がある。その際、地方税の一層の充実を図るとともに、税源の偏在性が小さく、税収が安定的な地方税体系の構築を目指すべきである」という内容であります。 仙北市は、少子高齢化や人口減少が他県の市町村よりも進む推計があります。秋田県自体が他県と比べてもその状況が顕著でありまして、それからしてもということであります。市税、地方交付税等の一般財源の確保は、厳しさを増していくと考えられておりますけれども、合併算定替えによる縮減後は、人口減に直結した一般財源の減少にはならないような地方財政制度が講じられると見込んでおります。 反省点はないのかという御質問、後段にありましたけれども、反省の毎日であります。毎日毎日反省をしております。自分の1日の行動、それから言動に対して、適切だったかという思いを毎日持っております。 じゃあ何をっていう話が、大きなものは何よっていう話の質問だったので少しお答えをさせていただくと、例えば庁舎の統合化の計画を断念せざるを得なくなって、現状を基本とした財政の運営計画が統合を基本に据えましたので、それが崩れていったということがあります。思うように戦略的な財政運営ができていないという反省。市民の方々からの要望に応えるために創設した多くの補助金について、終期の設定であったり、廃止の検討が遅れてしまったことへの反省。病院事業、下水道事業、温泉事業など、公営企業会計で行財政改革を進めるスピードが遅くて、国保会計も含めて一般会計からの繰り出しが増えている現状。公共施設の集約化が進んでいないこと。第三セクターの見直しが進んでいないこと。財政調整基金の現在高が減少していること等々、どれも心配している内容であります。この後、地方財政審議会の考え方もありますけれども、一般財源確保等を大丈夫だよと言ってる内容ではありますけど、これを過信するわけにいかないという戒めを自分の中に持っております。また、反省点を改善すべく取り組み、それから、これは先週の小木田議員だったり、また熊谷議員の質問にもありましたけれども、不要なものであったり、事に税金を使わないで、自治体として地域住民の安全・安心、幸せを支える本質的な、行政が取り組まなければいけない本質的な業務に注力をして、公共施設の統廃合等を進めながら、歳入対策、歳出対策を全力で実施をし、行財政運営に当たらなければいけないと、将来展望を強く持っております。 この場面からは以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 9番。 ◆9番(阿部則比古君) 何か余り殊勝に反省されますと、私もちょっと突っ込み入れにくくなるわけですけれども、ちょっと比喩的な話になるんですが、前佐藤議長がよく話ししておりましたんですが、コーヒー、まあ比喩的な話ですよ、コーヒーを話しするんだったら、コーヒーの本場に行って一番高いコーヒーを飲んでみろって、幾ら高くてもいいから一杯だけでいいから、そのことによって人にコーヒーというのはこんなもんだという話しする自信もわきますし、説得力もある話になるから、本物を飲まないでしてそのコーヒー飲んだような話したって何ともならねっていうような、あの方の持論だったわけでございまして、私ども全くそのとおりだなと思って、当時、今から7年前の話なんですけれども、市民会議という会派、4人で構成しておりまして、今は私と議員2人しか残っておりませんで、2人とも亡くなって非常に残念な思いもするわけですけれども、会派の研修に行こうということで、本物のコーヒー飲んでみようという、これ比喩的な話なんですけども、何回か議会の中で私も話もしたんですけれども、あのときとまたメンバーが、参与しているメンバーの皆さんもほとんど違いますし、議員も2回ばかり改選になってもうだいぶメンバーが変わっておりますので、もう一度だけ岐阜県本巣市の話をさせていただきたいと思いますが、これ亡くなった門脇議員が色々手配してくれまして、この財務体質が非常にいい、税金の収納率が非常に高い、しかも日本の中でも住みやすさランキングナンバー4というあそこだったそうですけれども、しかも、平成の合併した人口も同じようなところということで、彼が非常に苦心して選んだところが岐阜県の本巣市でございまして、7年ほど前だったと思いますけれども、ちょうど人口が私どもと非常に、3万人ちょっと超えているということで、私どもは3カ町村の合併だったわけですけれども、あっちは1町3村と、4町村の合併ということで、人口もほとんど同じということだったわけで、しかも税金の徴収率が大体平均すると98.27という驚異的な収納率を上げておりまして、何としてそういうふうにして税金取れるもんだろうということで非常に興味を持って、そこに一番興味持って行ったわけで、非常に駆け足でございまして、泊まるんだったら本巣市以外に泊まったって駄目だよって条件付けられまして、そうでないと対応しないよというようなことまで言われまして、本巣市のちょうどここで言えば花葉館のようなところに1泊して飛行機でとんぼ返りしてきたわけですけれども、非常に実は残念だなと私思ったのは、当時の藤原市長が公務のために対応したいと思っていたけれども対応できないのですみませんという話で、執行部のメンバーほとんどの方から対応していただきまして、そのときは残念だなというような思いもあったわけですけども、後から考えてみると、これ市長入ってねえでああいう話ができたからかえって良かったんでないかなと私は思っておるわけですけれども、非常に責任のある対応、お話をしていただいたもんだろうというふうに思っております。この税金何としてこういうふうにして取る、収納率を上げるのよっていう話に対して、私どもは4つの、この税金のための4種類の色の違う紙をただ納税者に送付するだけだよという話でございまして、色は順序忘れましたけれども、白とピンクと黄色と赤だったろうかと思いますけれども、最初に納付書が行って、納付しないと督促状が行って催告状が行って、最後はもう差し押さえするんだよというその通告書が行くということでございまして、これでもって税務課の職員は、臨戸徴収もなければ夜間徴収もない。電話、納税しなくても絶対に電話もかけないということなわけですよ。黙っててもいずれ窓口に持ってくると。私ども行ったときに3月だったので、年度末、その収納の最後の出納閉鎖まで若干時間があったので、今何%ですかと言ったら、まあ98.15%ですという話だったわけですよ。でも、もう4人来てないから、あの4人は必ず来るはずだから、最終日まで。せば98.27になりますよという話だったんですよ。いやあ、大変驚きました。そしたら税務課長が「いや、実はですね」って、私ども最後まで、最初から最後まで税務課にいるわけじゃないので、いずれここにいて余り納税者に恨まれるようなことすると、今度は長寿支援課に行ったり、子育て支援に行ったり、建設課に行ったりしたときに、ああ、あの人だば本当ひどい人だと言われかねしないので、私どもはもうそういう臨戸徴収したり、夜間徴収したりするということは一切やめようということで、全然だから電話で催促もしないので恨まれる必要もないというわけですよ。差し押さえ専従班というのは、だから本巣市外から、岐阜県からでも、岐阜市から頼んで専従班作って、実際に必ず100%納付しなければ、最後まで応じなければ差し押さえすると。差し押さえする件数ってそうすると相当あるんでないのって言ったら、そうでもないということで、必ず来るということが皆分かってるもんですから、非常に素直に納付してくれるということだったわけですよ。その他に、もう一つは病院のこともございます。病院に関して言えば、私どもの市には病院はございませんと。隣の岐阜市に私立の病院、大きい病院があるので、そこに補助金出してるんだという話でした。病院は持つべきでないという非常に強い気持ちを持ってるようでございまして、ひとつだけ医師4名体制の有床の診療所がございまして、ちょうどこの位置関係から言うと、大曲が岐阜市だとすると、ちょうど角館あたりに本巣市があって、分庁舎方式なんですけれども、一番奥にやっぱり生保内あたりの位置にそのあれがあると、診療所があるという大体こういう構図だったんですけれども、これ市長の最初の公約で、1億円の赤字を超えたら、このあれは閉鎖するというもう非常に強い藤原市長の意向だったようでございまして、だから病院の職員も1億円超えたら大変なことだということで非常に熱心に働いておりますそうですし、市民の人たちも、赤字これ以上出せばもうねぐなってしまうということで非常に積極的に利用しておって、ずっと1億円は超えてないんだという話でした。それから、財政規模ですけれども、私ども今現在、本巣市というのは3万4,000人ぐらいになってるようで、私どもは2万7,000人台になってしまったんですけれども、その後ずっと経緯見てみましたんですけれども、ほとんどやっぱり一般会計予算が当初予算で150億円から160億円、まあ大きな事業があれば膨れるのは当然ですけれども、それ以外の年度はほとんど150億円、60億円ぐらいのところで推移しているようでございまして、やっぱりそういうことから来ても、やっぱりうちのほうのこの財政規模、まあ門脇市長、最初になったときから190億円ぐらいの一般会計、当初予算で、それに何だかんだって補正加えると200億円近くまで膨らんでいた状態がずっと続いておりますので、いや、やっぱりこういうやっぱり強気の予算編成だと、いずれこれ成り立たなくなるんだろうなというふうに、私、市長にも話したこともあるんですけれども、やっぱり無理な予算編成を続けてきたのが財政圧迫してきたんだろうなというふうに、今強く考えております。それから、関心したことは、事業の検証制度があるんですよ。それは事業によって全てきちっと検証できるかというと、まあそうはいかないわけですけども、あらかたな事業に関しては、1年度、2年度、3年度、4年度っていうふうに検証して、一般の、議会はもちろんですけども、一般の市民も、ああ、あの事業が一体どうなってるんだろうな、黒字なんだろうか赤字なんだろうか、まあミュージアムみたいなもんだったら入館者はどうなってるんだって、そういう推移全部出しておりまして、いやあ、これもやっぱり素晴らしいものだなというふうに思って見て帰ってきました。それから、この前も話したんですけれども、「財調何ぼ積んであるの」って私が言ったら、「今、100億です」と。「えっ、100億。だって、一般的な常識からいったら、このぐらいの財政規模だったら40億かそこらぐらいが普通でないですか」って言ったら、「いやあ、私ども以前に大地震がありまして」、濃尾大地震ともいうそうですけれども、美濃と備前でしたか、地方の、それが本巣市のですね根尾谷というところが一番の震源地だそうでございまして、これ内陸部の地震としては世界でも有数というか、もうほとんど例がないぐらいのマグニチュード8.0という、断層が80キロに渡って表面に出ておりまして、そこの根尾谷というところでは何しろ6メートルもの落差があるということで、そこ自体はドームみたいにして囲ってミュージアムみたいにしておったんですけども、「いつ何時この財政的な衝撃か分からないから、私どもは100億でも足りないと思ってるんです。まだまだ積みますよ」という話も聞いてきまして、ああ素晴らしいなというふうに考えてきたわけです。 この行政の運営というのは、議会もそうですけれども、議会も100あれば100あり、1,000あれば1,000あるように、それぞれのこの運営の仕方が違うわけですけれども、行政体も全く同じでございまして、これはどういうふうな行政運営していくかというのはやっぱり市長次第だと思うんですよ。財政規律よくすれなんて議会ではしゃべるにはいいんですけども、直接何ともできないわけですから、職員だってあれですよ、市長にがってこうやれと言われれば、法に触れたり、あるいは条例に違反するものであれば、「いや、市長これだばうまくねえ」と言うかもしれませんけども、よほどのことだってこれ何とかせと言われれば、やっぱり使われてるわけですから、財政規律が多少悪くなるのはしょうがねえなというような感じにもなろうかと思うわけですよ。市長が、というか首長次第で、やっぱりその財政、この自治体の財政規律というのは決まってくるわけだと思うんですが、私、この財政規律が本市の場合非常に甘いんだろうなというふうにずっと思ってきました。この最たるものがですよ、この財務体質を非常にむしばんでるこの地域運営体だとか総合産業研究所、これ今なくしましたけれども、先日もこの地域運営体の総会に顔を出しまして、ここにセンター長もいるわけですけれども、非常に私、いたたまれない思いをしてきました。じゃあ、おめえ地域運営体何も使ったことないかと言われれば、一度だけ実はございまして、当初の頃だったんですが、基盤整備した地区がございまして、ずっと前のことなんですけども、一番その南尻60メートルU字溝入れれないということで、地域の住民から、これ非常に、畦畔は崩れるし、路肩も崩れるので何とかしてほしいということで非常に懇願されまして、それもそうだよなということで農林課、農林部に行ったり、建設部に行ったり、森林組合にかけずり回ったわけですけども、とてもそのままではやって、やることはできないんだと。自己負担出してくれればそれは、応分の自己負担があればできるけれどもという話だったんですが、もう組織も解体してしまってもうないわけですから、自分のポケットマネーで出そうかなと思ったんですが、そこまでもなと思って。その時に地域運営体を利用させていただいて、20数万円だったと思いますが、そこは完成させていただきましたけれども、その時の経験から何からして、やっぱりこういうこの財政規律を甘くする非常に大きな要因だろうなというふうに非常に強く感じました。このあれですよ、地域運営体の存在そのものがですよ、つかみ金のようにしても、今までした事業、あるいはこれからのどうするかということも含めてみて、こんな金の使い方って許されるもんだべがという非常に思い切ってですね、これはうちのほうばりでねぐ、どこもそうなんですけども、大体見てみたら。やっぱりこれ、やめるべきだろうと思いました、私は。何もこれ、こういうものから切っていかないとですよ。今まで地域運営体の会長した歴任された方々の話も、もうやめるべきだという方が非常に多いということも申し上げておきたいと思います。実名は申し上げませんけども。これは、こういうものから切っていかないと、何ともならないわけでして、これはまあ来年度からやめたほうがいいと思います。 それから、議会側から見ておりまして、やっぱり市長の金の使い方っていうのは、やっぱり財政規律ということから考えると非常に甚だ不満が私から言わせればあるわけですよ。これ公金ですから、まあ首長が提案して議会が承認すればそれは何でも合法的な金になって何さでも使えるわけですけれども、やはりもうちょっと違った、例えばこれまでずっと繰り返してきたこの何とかフォーラムだとかですね、何とかサミットなんていうのは、まあやらない、やったことによって何百の効果もあったかもしれないんですけども、何だかもう酒飲んだば次の日もう二日酔いで何がどうだったんだろうかっていうような、たとえは悪いですよ、悪いけれども、そういうような気さえするわけで、これまで何か残ったのかなというような思いすらするわけでございまして、やっぱり昨日、いや、この前も熊谷議員からも色々質問ありましたけれども、市民のやっぱり所得に反映されるような政策だと、これはやっぱり誰も反対する人いないと思いますけれども、いろんな面で、この地方創生に関しても、熊谷議員の質問に対して、門脇市長早口で時間がないのでということでまくし立てて話は伺いましたけれども、やはりああいうことが果たしてこれやっぱり市民の、まあすぐと言わないですけれども、まあある程度時間経ったら所得に何とか反映されるもんだろうかなと今、そういうふうに私も疑問も持ちました。そういうことまで含めてですね、さっき余りにも殊勝に反省されたので話にくいんですけれども。 それからですね、もう一つ、これちょっと通告、ダイレクトな通告してないんですけども角館庁舎のことで、これ財政問題が全く絡んでくる問題ですから、若干話しさせてもらいたいと思いますけども、この角館庁舎をですよ、これ2回、私もやっぱり大幅に本当は削減して、財政がこうなんだから身の丈の角館庁舎にすべきだという強い気持ちは持っておりましたけれども、今度2回ですね入札公告して不調で、不調というよりも応札がないわけでして、今度3回目ということなんですけれども、これってまず一つお伺いしたいと思いますけれども、これだけ金額、グレードを落としてもう一回応札願うという、公告するということでございますから、ある意味でやっぱり設計そのものがまずかった、設計の積算がまずかったということになろうかと思いますので、このことに対して、実は地元、特に業者の間から非常に不信感と不満が募っておりまして、これ実際にそれだけグレード落としたのであれば、何で最初からそうしてくれなかったのって、これだばとても無理な金額だということが分かったんだろうねということですので、やっぱり何らかの形でこれお詫びを申し上げる必要があるんでないかなと思いますけども、まずその、このことと、さっきの地域運営体について、ちょっと市長にお伺いしたいと思います、この2点について。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 阿部議員の質問の幾つか指摘をいただいたんですけども、その中でも地域運営体の存廃についての御指摘だったと思います。 地域運営体、自分の政策として皆様方に、もう間もなく10年が経とうとしておりますけれども、その時間経過の中で地域運営体の方々の果たしてきた役割というのは、私は、もしくは私以外の方々の評価としては、必要な団体にいよいよなってきたというお話、それから、今まさに阿部議員が御指摘のようなああいう金の使い方というものに対しては、やはり見直し、もしくは廃止するべきだという双方の意見があるなというふうに思いました。特に議員が御指摘したのは、運営体ということのその制度の否定ではなくて、お金の資金の使い方、公金の運用の仕方に対して問題があるのではないかという御指摘ではなかったかと思います。仮にそのような状況であるとすれば、当然地域運営体の方々との協議は毎年毎年何回も行っておりますので、そういう御議論が議会であったということをお話しさせていただいて、地域運営体の方々の使い方についての様々な、もしかしたら運営体自身でお悩みのところも今までなくはなかったわけでありますので、改善できるものは改善していきたいというふうに思います。ただ、議員も御指摘していない地域運営体というコミュニティー組織、地域を守っていこうというその方々の志については、否定はされておりませんようですので、地域運営体の果たすべき役割としての、何というか、生命線はそこにあるのかなというようなことは感じました。 今のところ、全てを含めて地域運営体の廃止という議論になるのかならないのかと申し上げますと、私の場合は、重要な役割を担っていただいてるという思いがあります。ということであります。 それから、角館庁舎のお話でありますけれども、ちょっと質問の趣意が少し自分の中で薄いというか、お話なかなか理解できなかったところもありますけれども、現実的に2度入札会が不調になってますので、3度目を行うということが、まずこれは今の現状であります。ただ、その過程の中で設計の内容がどうだったのかということは、これは大変重要な話です。私どもはこれまで、入札会の開催に向けた様々な設計事務所とのやりとりの中では、基本的に1回目、2回目の場面では、設計が違算、もちろん間違った積算ではないということは確認しております。しかし、今回の議会で何回もお話をしておりますけども、その仕様の中で、この秋田県外の様々な単価を導入せざるを得ない部材等があるということが、これがなかなかJVを組んだ企業の方々にとっては高額になっていくということが、これはもう見えましたので、その点については改善をさせていただいたという現実があります。何回も、先週もお話しさせていただきましたけれども、今の新角館庁舎の建築に対して、私たちは粛々と手続を進め、こうなってる現状というのはこれまで議論を皆様方として、その結果として今この作業があるわけでありますので、それについては遺漏のないように粛々と対応させていただきたいというふうな思いがあります。 ○議長(青柳宗五郎君) 9番。 ◆9番(阿部則比古君) この地域運営体のことですけれども、そうか、分かった、やめようかという話にはならないんだろうと思いますけれども、これはさっき非常にいたたまれない気持ちになったというようなお話を申し上げましたけれども、ずっと私そういう気持ちだったので、顔出さないできておりました、毎年。ただやっぱり何としても来てほしいというふうな通知をもらいまして、やっぱり今年出たわけですけれども、これ実に話しづらいわけですけれども、チェック機能が全く効かないわけですよ。まず全くと言っていいぐらい。なぜかというとあれなわけです。私ども議員として顧問という形で参加させていただいておりますけれども、私は最初は、いや、そういう公金の使い方だからこれまずいよ、こういうふうにしてけれとか、これだば駄目だとかっていうそういう立場なのかなみたいな感じで顔出したわけですけれども、さっき申し上げたように自分でもそういうお金使ってしまったなということがあるもんですから、まあ非常に極端な話しすれば、議員も皆同じ穴のむじなだわけですよ。口が悪いですけれども。自分も利用してるもんだから、その他のものに対してそういうこと言われないわけですよ、実際には。自分もものを認めてもらわないといけないという立場もあるもんですから、これはやっぱりまずいんでねえがということは非常に言いづらいんですよ。分からないかもしれないけれども。実際にそういうことですから、公金こんなことで使っていいもんだべかなという烙印いっぱいあるわけですけれども、私どもとしてそれだって、全部支持者もいるし、まあ仲間みたいな状況の中でですよ、これは駄目だ、あれは駄目だとかって非常に言いにくい、そこまで言えたら議員として大したもんだと思いますけれども、私もとてもじゃないけれども、その前でこれはどうだ、こうだなって言える状況でないなというふうに私は思いましたので、その後参加しないようにしていたわけですけれども、実態はそういうことなので、ぜひこのチェックが全くほとんど効かないということをひとつ考えていただきたいというふうに思います。 それからもう一つ、角館庁舎問題ですけれども、非常にこれ秋田市内の業界の中で憶測といったか風評が非常に飛んでおりまして、まあ本当だろうかなと思って私も聞いてみたわけですけれども、何か最近は風評に今度は実名が、市長、市長、この秋田市の業界の中で様々な風評や憶測が飛んでおりまして、最近になったらそれに全部固有名詞が付いてきたわけですよ。これこのまま入札してそのとおりになったとすると、これまあ秋田市内にとどまらず、業界に大変な衝撃が走るんだろうと思いますし、議会の中にも大変な衝撃、皆さん大体分かってるわけですから、これは非常にまずいことになるんだろうなというふうに、ただこういう問題ですからどうのこうのって本会議でも余り大きく話しできないわけですけれども、非常にまずい状態になってるなということだけはお話し申し上げておきたいと思います。これ答弁要らないです。 次に、この病院の問題……。 ○議長(青柳宗五郎君) どうぞ。 ◆9番(阿部則比古君) 次に、この病院、さっき申し上げましたけれども、2病院併存ということで、これまで大変な市の、まあ病院会計が別になっておりますので、表面的にはそうですけれども、これは実際最後は全部市の借金になるわけでございまして、当初からと申しますか、合併した当時というか、私が議員になったときから大反対、2病院併存というのは非常に難しくなるし、このままでは市がつぶれてしまうよということを、私はそういう論者でございましたけれども、やっぱり生保内地区の議員の皆さんにもある程度配慮して、ある程度の話ししかしてきませんでしたけれども、非常にこれ、今、重くのしかかってきているんだろうと思います。特に角館病院の建設費が当初46億円で完成するというのが、佐藤総合設計でございましたけれども、最終的に外構工事から何やら含めると相当大きく倍ぐらいになってるんでないかなというように思いますけれども、これが非常に今後大きくのしかかってきておりますし、それから累積債務も両病院合わせると130億円近い債務になるんでないんだろうかと思いますし、大変、それからひとつ驚いたことは、私が去年一昨年まで市民福祉にいましたので様々なことを申し上げてきましたけれども、まずいずれ新角館病院が完成した暁には、何とかこれ黒字とまでいかなくても、これほどの基準繰り入れ、あるいは基準外繰り入れというものを出さなくても何とかなるんでないんだろうかなというふうに、うっすらとそうした期待を持ってきたわけですよ。最初に非常に大きな赤字計上してきましたので、患者数も、入院患者も外来患者も非常に減るという、何だこれはと言ったら、その新病院に移行するために引っ越しもあるし何もあるので患者の受け入れを制限してるんだということで、そうかということで納得しました。その翌年度は、非常に赤字計上してきましたので、これは引っ越しや何かあったから仕方ないんだろうなと思って、来年度からは何とかなるべでなという話をしたら、なかなかその電子カルテだとか、あるいは機材などの習熟、建物のあれもありますし、そういうものにやっぱり時間かかるので、来年、新築した翌年度も難しいかなというような話だったので、そういうもんなのかなと思って、いずれ回復するだろうと思っていたら、もう全く回復するような兆しもございませんし、赤字幅も昨年度のこの病院に対する一般会計からの繰り入れが非常に大きな金額になっておりまして、これもまあこれまで基準外繰り入れということで、いかにも異常なような繰り入れを繰り返してきましたけれども、一昨年度から基準外繰り入れという言葉すらなくなりまして、へば何とするんだって言ったら、一般会計と相談して赤字の分は補填してもらうしかねえべなみたいな話で来たわけですけれども、このままですよ行くとすると、これいずれこのとおりの激しい人口減少ですし、これはどんなことがあったってほかのほうから患者なんて、特別何とかすりゃ別ですけれども、こういう自治体病院ということですから特別そうした名医も雇用することもできないわけですから、いずれこのまま沈下していく、総体的にボトムダウンしていってどうしようもなくなるんでないかなという非常に強い思いがするわけですけれども、ここら辺に関して進藤管理者からお伺いするしかないと思いますけれども、ここら辺をどういうふうに捉えて、赤字が今後増大していくということに対してですよ。それをどう捉えているのか。もう仕方ないなということなのか、それとも何とかできる見込みがあるということなのか、そこら辺をちょっとお伺いしてみたいと思いますが。 ○議長(青柳宗五郎君) 進藤病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(進藤英樹君) 前提といたしまして一般会計からの繰り入れでございますが、平成29年度までは、議員おっしゃるとおり総務省の繰り出し基準を参考としつつ、その積算方法、算定方法が明確になっていないものについては繰り入れを行っておらず、国からの交付税措置のみに対応したものを繰り出ししておりました。これにつきましては、秋田県からの指導・助言を受けまして、市と病院との間で協議を行った結果、平成30年以降につきましては、総務省の繰り出し基準を参考とすることは変わらないんですが、地方財政計画等も参考にいたしまして、積算方法、算定方法の繰り入れルールを明確にした上で繰り出しをすることにしたものでございます。ただし、繰り入れ額につきましては、市全体の財政事情を考慮し、協議の上決定することにしております。したがいまして、繰り入れについて決して際限なくということではなくて、あくまでも総務省の繰り出し基準に基づいた負担割合について、一般会計の財政事情を考慮して行うものでございます。 繰り出しが増えておりますのは、この繰り出し基準の中で、いわゆる病院建設のために起こしました起債の一定割合を繰り出してみるということがございまして、角館については、一定の据え置き期間がありますけども、その元金償還が始まるとおのずとそれに基づいて繰り出しが大きくなってしまうということでございます。 今後の経営見通しでございますが、御指摘のとおり非常に楽観はいたしておりません。おっしゃるとおり事業費がやはり結果的に、結果的に大きくなってしまった。これが病床規模、患者数からしてこれが見合うかというと、かなりこれは厳しい現状だと思っております。ですので、私たちとしては、通常の経営改善に含めまして、いかに効率良く病院を運営していくかということで、我々にはなかなかない視点も入れてということで、今年度、いろんなコンサルを入れてお願いしたわけでございます。ですので、地域のニーズに沿って、なおかつ一定の収益が上がるすべを今積み上げてるとこでございます。こういう現状でございますので、特効薬と言いましょうか、一発逆転みたいな、これで経営状況が飛躍的に改善するというそういう妙手はございませんけども、そうした個々の対策を一個一個積み上げまして、赤字額を議員おっしゃるように拡大しないように運営していくということに尽きると思っております。 ○議長(青柳宗五郎君) 9番。 ◆9番(阿部則比古君) 私、これ病院の新しく新築する計画が持ち上がった時点から病床数が多いんだろうというふうに考えておりまして、もっとも病院の立地もああいうところでなくて、やっぱり市立病院ですから市の中心部、人口分布の中心点近傍にやっぱり建てるべきなんだろうというふうに非常に強く主張してきました。それまで色々経緯が、厚労省との経緯もあったわけですけれども、いずれ両病院合わせて200床程度の病院の規模にして、救急にある意味で特化したような病院にするべきだろうというふうに言ってきました。慢性期に入った患者というのは、もうどこでも紹介状書いてやればいいわけですから、そういう形でないとこれやっていけなくなるんだろうなと。田沢湖病院は医師2名体制の有床ベッドある程度の付いた診療所にするしかないんだろうというふうに、ずっとこれ主張してきましたし、このことに関してはこれまでも幾度も話ししてきました。しかし、それもかなわなかったので、いや、それだけの病院建てるんだったら、これいずれも10年、20年後考えたら、これがらがらだよと、この病床が。ですから、一部を切り離せるようにして老健施設にして、そっちのほう今は病棟として使っても、いずれそこに厨房施設だとかそういうものを、お風呂だとか使えて老人施設にするように切り離しできなかったら、まあそれもできないということでございまして、最後ああいう病院が建ったわけですけれども、非常に、さっきから話しておりますように、これが最後、市の命取りになるんだろうなと思わざるを得ないわけですけれども、今さら死んだ子供の年数えてもどうにもならないわけですけれども、実は医師の処遇について、非常に私一回疑問を感じたことがありまして、これって何だったろうなと思うことが一つありまして、色々あるんですけども、この玉川温泉の温泉治療を市長が地方創生で最初に取り上げて、台湾から医師を連れてくるんだという話だったんですが、そこ私も最初から反対しました。これ医師会がそんなこと賛成するわけない。この医師法違反に抵触する重大な問題ですから、それは絶対認めるわけがないんだろうということで反対もしたんですけれども、結局はそうなったわけですけれども、その後ですよ、これ温泉治療を続けるという、まあやめたというわけにはいかないでしょうから続けるということで、秋田市からですよ、イニシャルネームでいけばYSという方、医師を田沢湖病院の副院長として待遇で連れてきていたわけですよ。何してるんだろうなと思ってちょっと色々聞いてみたら、院内外とも非常に評判も良くなくてですね、何としたもんだろうなと思って、これ一体何してるんだということで医療局にまで聞いたところ、いやあ、色々やろうと思って、今度研修室にあっちのほうから5人旅行でくるから、この人たちを温泉治療の実験と申しますか、これでやってみようと思ってるんですけどというような話があったり、急に来なくなったという、来られなくなったというような話もあったりして、ほとんど何もやってないんですよ。やっていなかったんですよ。それに対して給料と報酬を幾ら払っているのということを聞いたら、2,100万円ちょっと超えるんですよという話だったんですよ。給料と手当ですね、手当と合わせれば2,100万円ちょっとと。いや、こんな評判もよくねえ、何にもやらない医師にこれだけの金払うなんて、これとんでもない話だなと思ったわけですけれども、彼も都合悪くなったのか辞めていきましたけれども、こういうことからして、医療、これだけであればいいんですけれども、医療全体に対する市長、あるいは医療局の取り組みっていうのは、こういうもんなのかなって、非常にさっきの話でないですけども、財務規律の甘さということもこういうところにまで表れているのかなというふうに当時思いましたし、今もそのままの延長線上で病院経営もやってるのかなというような思いもあるわけですけれども、そこら辺に関して誰か、菅原局長把握してるすかな、このYS、YSさんについて。どこからどういう医師で連れてきて、何していねぐなったのかということ、もし分かれば教えていただければありがたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁。菅原医療局長。 ◎医療局長兼医療連携政策監(菅原貞男君) 田沢湖病院の前副院長の招聘については、当時、医療ツーリズムの関連で健診事業を行うということも含めて招致したというふうに私は存じておりますけども、その後の研究、様々な事業の展開をしていたにもかかわらず、なかなか難しい部分があったということで医師のほうが、この医師については退職をされたということであります。 ○議長(青柳宗五郎君) 9番。 ◆9番(阿部則比古君) ちょっと難しい話なので分かりました。 精神科病棟が閉鎖になって、36床が非常に1階のいいところが空いてしまってるわけですけれども、なかなかやっぱりこれ一般病棟に変えるのは難しいという話は何度か聞いておりますんですが、再開する、その後医師の方たちが何と思ったかとなれば、辞めていった次の日からあるとこに行って働いてるよというような話も聞きましたけれども、再開というのは非常に難しいのか、それとも絶対これ難しいというか無理だとすれば、何とかしてこれ一般病棟に変えることができないものなのかどうなのか、そこら辺をちょっと、これも管理者からお伺いしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 進藤病院事業管理者。 ◎病院事業管理者(進藤英樹君) 基本的に休床につきましては、退職されてから病棟を再開すべく、市長、私、院長ともども昨年努力してまいりましたけども、なかなか厳しい状況が続いております。というのは、昨年度から始まりました医師の専門医研修が新たな制度になりまして、我々のような若手医師、まあ後期の、初期臨床は当然終わって医師として通常業務はできるわけですけども、さらに専門の資格を取るための後期研修というのがございます。その方々が我々のところに地域医療研修ということで派遣いただいたという方が何名かいらっしゃってます。そういうことが今の新しい専門医制度の中では、それを指導する医師がそこにおらないとそれさえもできないということで、非常に我々のような立場の病院がさらに厳しい状況になってるというのが現状でございます。精神科につきましても、全ての方々が退職されてしまいまして、若手の医師を招聘しようにもやはり指導医がいないということで実現できていない、非常に苦しい状況でございます。そうした中で、ただ議員指摘のように、いつまでもあの36床の病床をあのままでいいのかということは、院内でもずっと議論してまいりました。今年度に入りまして、どのような活用方法があるのかということで院内に病棟再編検討委員会を立ち上げまして、先週13日に初めての会議を行ったところでございます。手法は色々あろうかと思います。一般病床が法的にできるのか、精神病床を建設する際にちょうだいした補助金の返還問題はどうなるのか、それから地域のニーズがどういうふうに変わっていくのかということで、一般病棟であれ、地域包括病棟であれ、回復期病棟であれ、あるいは、おっしゃるとおり介護のベッドであれ、それから介護と医療の中間である介護医療院のベッドが可能なのかどうなのかと、そうした多方面に渡って今検討をしているところでございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 9番。 ◆9番(阿部則比古君) この前の定例会、年度始めの定例会で、市長が令和元年度は病院改革の元年度にするんだと、まあ非常に強い決意も申し述べられておりましたので、ぜひこれを実行していただきたいというふうに思います。 それから前段に戻りますけれども、大変なまあ今後は、私は産建にいるわけですけれども、金のかかることが非常に多いわけでして、特にライフライン一つ考えてみても、もう道路、このとおり非常に傷んでおります。市長、予算付けないからということなんでしょうけれども、建設部でも非常に苦慮しておりまして、ここまでって、逆に言えば舗装道路の耐久性というのはこれだけあるものなんだなということを、私改めてあちこち、小山田なんかも非常に亀の子と言ったらいいか、まるで細い砂利の石畳のように割れてるその舗装路面なんかもありますけれども、いやあ、すぐ穴開いたら防げばこういうふうにして持つんだなという、非常にそういう思いもありますけども、これ全体でこれ道路が傷んでるということは直さないでこれ辛抱できるわけでなくてですね、これはツケをずっとこう伸ばしていってるだけだということを申し上げておきたいと思います。 それからあと、橋梁、この前も内川橋の話ありましたけれども、やっぱり市道にかかる鉄骨の橋梁があちこちかなり傷んできているところがあるんだろうと思います。ものすごい数があるわけですから、しかも林道、市で管理する林道にかかる鉄橋まで見ますと、相当のこれいずれ将来金がかかる、やっていけるのかなと思いますし、道路、その他に水道といえばこのとおり生保内地区の水道というのは、4割も漏水しているような、ザルのようなこの路網でございまして、これもいずれ近いうちに何とかしなければならないと思いますし、下水も今回、桧木内地区の下水処理場を3億ちょっとかけて改修するということだそうでございますけれども、ほかにもまだいっぱいありますし、あるいは下水管ひとつにしても、これ相当厳しくなってきてるところもあるそうでございまして、これの下水管というのはもう布設替えはちょっと無理なので、いずれ管の改良ということになるんだろうと思いますけども、秋田市で今盛んとやっておりますけれども、いずれにしましても、とにかくこのライフラインひとつとっても相当金がかかると思いますので、やっぱり非常に今後の財政気を付けて運営していかないと、これはとんでもないことになるんだろうというふうに思いますので、そこら辺を強く進言を申し上げまして私の一般質問を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 以上で9番、阿部則比古君の一般質問を終わります。 13時15分まで昼食のため休憩します。                              (午後0時14分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後1時14分)---------------------------------------八柳良太郎君 ○議長(青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。15番、八柳良太郎君。 ◆15番(八柳良太郎君) それでは、私、蒼生会の八柳良太郎であります。 通告に基づき、早速発言をさせていただきます。 通告の第1点目であります。桜についてということでありますけれども、桜とか桜自体、それからまた桜まつり、また、桜の観光等について質問をさせていただきます。 今年の桜は、例年よりも遅く、遅くというよりも咲き始めはそんなに変わらないんですが、23日頃に咲き始めて、非常に長持ちをいたしました。桜まつり会期終盤の5月2日頃まで咲いておりました。また、雨の日も少なかったので、非常に長く観光客の目を楽しませてくれたなというふうに思っております。今年、いろんな新しい試みということで土手のライトアップということもやられて、これも私もお話聞いたんですが、非常に好評だった、良かったなと、こういうふうな、やっぱりとても武家屋敷のライトアップも良かったなということで、大変好評だったようであります。ただ、10連休ということで非常に経済効果がたくさんあっただろうなというふうには思っておりましたけれども、まつりの後に私聞いて歩いたところでは、いや、やっぱり結局連休の終盤にはお客がいなくなって、とんとんだなという人と、やっぱり良かったなという人とやっぱりあるようでしたので、皆々この要するに桜が非常に長く咲いたおかげで恩恵を受けたというふうには至らなかったようでありますけれども、しかし、全体的には去年より良かったという声がやっぱり圧倒的でありました。 そういう意味で、来年、桜がまた同じように咲くかどうか、これは難しい問題であります。やはり来年も再来年もやっぱりそういうような形で観光客の目を楽しませて、そしてやっぱり経済効果がやはり毎年プラスになっていくような、そういうふうな取り組みをやっぱりすべきだろうなと思う点で幾つか質問させていただきます。 まず1点目であります。今年、古城山の桜でありますけども、例年全く咲きません。まあ花も全く、まちの中から見た感じは咲きません。あの公園の、上がった公園のほうでは若干咲いてる年もたくさんあるわけですけども、今年、まちの中から古城山を見た景観では、全くいつもは咲かない。しかし、今年は約5分か6分ぐらいは咲いていたんですかね。まあそういう意味で、観光客にも「あっ、山の上にも咲いてるね」と、こういうことで非常にいい桜の見頃の年だったなというふうに思います。ただ、昨年、タカの声を出して、何とかひとつきちんと咲かせたいというそういうふうな取り組みもされておったわけですけども、今年についてはそういうふうな取り組みをもしかしてなさったのかなというところもありますけれども、何か今年の施策を講じたということがあったかどうかというこの点について質問したいと思います。 それからもう1点であります。まつりが始まる前の日でしたけれども、桜を見に行きましたら、ライトアップしようということで、その前の日にあそこへ伝承館の前に行ったわけですけども、何か非常に商工会の会長さんから、いやあ、ライブカメラ見ようとするんだけど全く見えなくて、何か今年違うようなことやったのかということで、まあ観光課の方とお話をしておったわけですけども、いや、そんなことないよという観光課の方のお話しだったんで、私もパソコン開いてみました。ライブカメラが見えるだろうと。ところがなかなか出てこない。出てこないっていうか、武家屋敷の真ん中に四角い画像が出てきて、それ以降は桜の花も全く出てこないということで、どうしてかなというふうなことで諦めたわけなんですが、今年、去年よりも恐らく見たい、かなり見たい人がおったはずなんですが見えなかったんだろうなということで、その何か理由があって、いろんなことがあったらしいんですけれども、そのライブカメラが非常に見にくかったその内容についてひとつお聞かせ願いたいと思います。 その点については、何か画面には、ちょっと後になってからなんですが、7とかじゃなくて10のほうが推奨機能ですというような形のものが出たわけですけども、その点、昨年よりも変化したその内容について少し詳しくお知らせいただければと思います。 それからもう1点、一緒に最初に聞かせていただきます。年間通して非常に武家屋敷にたくさんやっぱりおいでになってます。今年、昨年、今年もやっぱり非常に多かったと思うわけですけども、その多かった、どのぐらい多かったのかは正確な人数が分かればそれもできればお話ししていただきたいと、こういうふうに思うわけですけども、そのたくさんの方が来られて、小人町側のほうへこう来る人たちは、あのトイレのところがやはり、ポケットパークのトイレでありますけれども、昨年、非常にトイレの前に行列ができるということで、昨年指摘をさせていただきました。そのトイレについては、女子のほうのトイレ、昨年指摘させていただきましたけども、その洋式、10台あるうち洋式は2つぐらいで、あと全部和式だと。大体、今どこ行っても非常に和式を使う人がいないのであって、何とかひとつこれを改善してもらいたいということを昨年質問したわけですけども、そのときは、来年の秋頃には何とかひとつそういう方向に向いて頑張りたいというふうな答弁をいただきましたけれども、この秋のシーズンの前にこういうものの改善ができないのかなということで、進行状況についてひとつお知らせいただきたいと思います。 以上、まず3点だけよろしくお願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁を求めます。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 八柳議員の一般質問にお答えをいたします。 私どもも、今回10連休ということもありまして、できるだけ多くのお客様をお招きして、また、地域内での経済効果を高めるという手法に随分腐心させていただいたつもりであります。結果的に、先ほど後段のほうで入場された人員の数ということでお話をいただきましたけれども、140万1,000人でありまして、昨年度と比べると9万9,000人の増加ということで、これ大変うれしい結果であります。また、お話の中にあったライトアップ事業というのは、夜の夜桜に着目をして、夜桜を見ていただくことで飲食店に入っていただく方々を増やす、そういうことが可能ではないかということで挑戦をさせていただいて2年目ということになります。非常にいろんな方々から好評をいただいておりますけれども、まだまだできることがあるということで、来年度もまた色々工夫を加えていきたいというふうに考えております。 1点目の古城山の桜のお話、御指摘でありましたけれども、これは実は基本的には特別なことはしていなかったわけであります。昨年御指摘のとおり、タカの声を拡声器で流して、そのやった時点ではウソが飛び去るということはあったんですけども、それが本当に声が聞こえなくなるとすぐにまた集まるというような状況があったりして、恒常的な対応にはならないという判断をしました。そのこともあって、今年特別なことは実はしていなかったんでありますけれども、理由が判然としませんけれども、花が咲いたということのようであります。ただ、ウソの飛来が例年より少なくて、ソメイヨシノのつぼみが余り食害がなかったのかなというような、観察ではそのようなお話をする方もいらっしゃいました。 古城山の植樹事業については、平成29年度にベニヤマザクラを8本、平成30年度にベニヤマザクラ7本とカンザン3本、合計18本を植樹をしておりまして、角館地域運営体の方々が記念プレートも設置をしていただいております。植樹した樹種でありますけども、ウソに食されないという点と、開花時期が若干ソメイヨシノよりも遅れるということで選択させていただきました。また、平成31年1月30日には、NPO法人角館里山再生プロジェクトが古城山、外ノ山などの角館を取り囲む里山の環境保全・育成・再生等を目的として設立となって、古城山の草刈り作業も業務委託としてお願いしているということで、環境は皆様方のお手を借りてどんどん向上してるという現実はあろうかと思います。市民の積極的な取り組みが多くの場面で掲げた課題の解決につながってきているのかなというふうにしてうれしく思っております。この後も市民、また民間団体の皆様と協働を深めて、公園、桜の管理に努めたいと考えております。 2点目のライブカメラの関係でございますけども、先ほど議員が御指摘のそのウィンドウズの関係であったり、また、プライバシー保護の関係もあったりしまして、これについては、私、一旦この場面から降壇させていただいた後に、阿部部長からその内容を詳しく説明させていただきたいと思います。どうか御配慮よろしくお願い申し上げます。 それから、3点目のポケットパークの公衆トイレのお話でありますけれども、昨年度に改修工事の設計事業を実施して、便器の洋式化のほかに、建物表示でありますとか誘導看板、これも含めて内部を全面改修するということにしています。これは議員からも様々な御指導もあったこともありまして、それを反映させた形となっております。今年度は、工事の実施に向けて国の補助金の申請が終わり、採択を待っている現状であります。改修時期でありますけれども、改修工事等については今年の11月から12月、供用開始は来年1月頃を予定してるというふうにお伝えをしております。確定的なことは申し上げられないわけでありますけれども、採択が順調に進めば工事時期及び供用開始も年内に繰り上がる可能性もありますけれども、いかんせん採択の状況でありまして、採択がいただけない前の着工はできないわけでありますので、できるだけ速やかに採択をしていただいて速やかに工事発注にかかれるように、市としての発注の準備は進めさせていただきたいと思っております。この点については、どうか御理解もよろしくお願い申し上げたいと思います。 この場面からは以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 阿部総務部長。 ◎総務部長(阿部慶太君) それでは、私のほうからライブカメラについてお話しさせていただきます。 ライブカメラ、画像が見にくいということにつきましては、今年の桜まつり開催期間中、観光課のほうでも若干質問をいただいております。で、今議員がおっしゃった質問内容につきましては、ウィンドウズ10より古いパソコン、今、ウィンドウズ7という形で使われておりますけれども、最新式のほうがウィンドウズ10になっておりまして、それに対応するウィンドウズ以外のOSでは見られないという状況が発生していることが分かりました。これについては、今年の2月、総務省より、ホームページを悪用する犯罪へのさらなるセキュリティー強化を図るようにと市のほうに注意喚起がございまして、市のホームページのセキュリティーレベルを上げたことにより、先ほど言いましたOSやブラウザの種類によって画像の配信が見られない状態になるパソコンがあるということが確認しております。この点につきましては、現在検討しておりまして、スマートフォンも広く普及していることから、パソコンのみならずスマートフォンでも見るようにとの手法が適切なのか、技術的な部分も精査をいたしまして解決に向けて今取り組んでいるところでございますので、少しお時間をいただきたいと思います。 また、観光課のほうには、ライブカメラにつながりにくいという苦情もございました。これについては、調査しましたら、閲覧者数が多過ぎてアクセスできなくなる現象が起きているという。今、武家屋敷のライブカメラについては、5人から7人のアクセスを許可してございますけども、それ以上入りますとどうしてもつながりにくいというそういう状況になるようでございます。 また、今、ライブカメラにつきましては、もう少し鮮明にならないかというお話もいただいております。ただ、これは顔など鮮明な画像配信による個人情報に配慮したものでございまして、若干画質を下げているというのが状況でございます。また、隣接する民家への配慮としましては、ズーム機能やカメラ稼働範囲の制限を行ってございます。カメラ稼働範囲につきましては、数年前に実施したものですけれども、こういうようなこともあり、以前より見にくく感じている方も中にはおるかもしれません。 ライブカメラの活用につきましては、桜の時期には開花状況を確認しながら観光に訪れる方もたくさんおりまして、観光情報を発信する大きな役割を担っていると感じているところでございます。今後も適切な配信を心がけていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 15番。 ◆15番(八柳良太郎君) 今、説明いただきました。1番については、特別していないんだが咲いたと、こういうことですので、分かりました。この点については分かりました。 2点目でありますけれども、3点目もまず分かりました。こちらで幾らやきもきしても、やっぱり総務省のほうでとか国のほうで決まらない限りはできないと、こういうことですので、了解いたしました。 2点目でありますけれども、実は、やはり色々商工会から観光協会のお話聞くと、たくさんの人が見てると。ところが見てるんだけれども、その理由がなく、去年まで見えてたのに何で見えないんだと、今年はなぜ見えないんだということで、やはりそういう方がやっぱりたくさんやっぱりおられたようです。そういう意味で、実は私も見てて色々こういうふうにしたらという提言を申し上げたんですが、それがまあ7とかXPで見られるのもあるし、見られないのもあるので、そこら辺、それからセキュリティーの問題も説明がない。で、ウィンドウズ10が推奨するものですよっていうだけでは、恐らくその説明がやっぱり不足してるんでないかなというふうに思います。私ももう少し、やはり今総務部長言ったように、例えばセキュリティーを上げるということになって、そういう対策のためにこの点では見られないのもありますよということを書けば、恐らく「ああ、そうか」ということになったと思うんですが、私みたいに何回もウィンドウズ7で、途中まで出てきて次行くかな、次行くかなって、やっぱり20分も30分もやってるわけですよね。で、ああ、これはどうも駄目だなといってお話を実際に当局のほうから聞くと、いや、見れるものも見れないものもあるというふうな話でしたので、もし、そのときにちょっとそういうセキュリティーの関係でウィンドウズ7、XPが見れないということでしたが、見れないのもあるということでしたが、そのやっぱり現時点でも見れるのも見れないのもあるということなのか、全くやっぱり7とXPは今はもう、XPは見れないということなのか、もしその点でありましたらひとつ返答いただきたいし、で、来年については、例えばそういうときにはもう少し丁寧に、やっぱりたくさんの人が見に来るんですから、丁寧な説明を心がけていただきたいというふうに思います。その点だけ、もし今把握しておられれば。絶対駄目なのか、やっぱり今でも7とかXPでも見れるのかっていうことについて、お分かりになってればその点だけひとつ。 ○議長(青柳宗五郎君) 阿部総務部長。 ◎総務部長(阿部慶太君) 今のことでございますけれども、市のホームページから入りますと、やはりウィンドウズ10でなければ環境的に悪いということで色々なかなかつながりにくいという状況があるようです。ただ、市のホームページ以外から実は入れるのがございまして、例えば観光協会からそのライブカメラを見るとなりますと、市のホームページにつきましてはセキュリティーを通してライブカメラにつながりますけれども、観光協会のホームページからは直接ライブカメラにつながるということがございまして、その場合はセキュリティーが関係なく直接見れるという状況です。 注意喚起については、ウィンドウズ10が推奨ですよっていう形で注意事項を付けておりますけれども、これもまた見れるものと、今議員がおっしゃったように、そこの場面が抜けていってしまうというところがございましたので、そういうところも気をつけて今後精査していきたいというところでございました。新しいウィンドウズ10に全て機種が変わればいいわけですけども、ただ他機種もありながら、そんな簡単に買い換えるようなものではない場面もございますので、その点についてもう少し精査しまして、できるだけライブカメラの画像を活用できるような形で検討したいと思っております。 ○議長(青柳宗五郎君) 15番。 ◆15番(八柳良太郎君) その点については、桜まつり期間中だけでなくてもすごくやっぱり見たいということで、ライブカメラをのぞきに来る方も多いと思いますので、丁寧な説明をして、できるだけ難儀して、ぶつぶつ文句の来ないような形で説明を付けてやっていただきたいというふうに思います。 それでは、次の質問に入らせていただきます。 4番だわけですけども、やはり紅葉のシーズンにやっぱり葉が落ちてしまう、病気にかかって落ちてしまうということがやっぱりありまして、非常に周りの木の樹木は非常にいいんだけど、桜だけ何かその葉が落ちてしまって何もないというふうな形のものがやっぱり景観としては非常に残念だなというふうに私思っておりますので、その点、例えば何とか、あの通り全部というふうにもしいかないとしても、何とか例えばこの部分だけはきちんと薬をかけててきれいに見れるという、もしですね、お金がないとすればですよ、そういうことをどっか1カ所だけでもひとつきちんと、例えば伝承館の前のあそこのところだけきちんと秋になってもきちんとした葉が残ってるというふうな形できないか。その点、まあできればやはり薬をまいて、あの通りをそぞろ歩きしたときに、「ああ、葉がない。落ちて枯れてるな」なんてことのないような景観を出してもらいたいと思うんですけれども、その点についてお聞かせ願います。
    ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) この御指摘は、以前も観光協会の皆様方から、秋の観光シーズンで紅葉、とても実は人気がある商品になっておりまして、そういう方々から何年か前に、せっかく来たのに葉が落ちてしまっていて紅葉を見ることができなかったという御指摘があったということが数年前にあって、それを御指摘をいただいた観光協会の皆様には、しっかりと消毒をしようと。これは、消毒といっても殺菌と、それから殺虫とあるんですけども、しようという話になって、昨シーズンは4回実施してます。これも時期的なところが色々あって、いつが一番効果的だとか、色々専門の方々もいらっしゃいましたのでいろんなお話を聞きながらやっております。今年もやろうと思ってます。で、既に1回は5月30日に実施しております。それで消毒剤は、殺菌の場合はトップジンというのを使うという話でありまして、殺虫の場合はトレゴンというのを使うという話でありました。その年々で虫の付きが違うとか、いろんな状況があるみたいです。それに対応したやり方をしてやっていくということで、秋の紅葉シーズンを迎えたいという思いであります。 ○議長(青柳宗五郎君) 15番。 ◆15番(八柳良太郎君) 何とかひとつ年間を通じてやっぱりお客さん来ていただいて、そして地域の活性化に貢献していただければなというふうに思います。 次の5番に移らせていただきます。相当前から、桜が温暖化の関係でやはり27、8で終わったりということが結構、4月の27日、8日で桜がなくなってしまう年が結構多くなってきました。やはりその当時から、どうしても、それから5日か1週間ぐらい遅れるような桜はないもんだろうかなということで、私もずっといろんなところを探しながら、まちの中も見ながら、まちの外へも出かけながらそういうことを研究してきたわけですけども、先ほど市長が言われた山の上にベニヤマの8本、それから去年がベニヤマが7本にカンザンが3本ということで、その山をきれいにしようという意欲は非常に感じられます。ただ、やはりなかなかソメイヨシノがやっぱりなくなるとなると、残ってる桜ももちろんあります。伝承館前の横の入り口の桜、これベニヤエですかね、ベニヤエザクラがまだ若いわけですけれども、それが残ってて、あっ、なくなったのかっていうときに、あっ、ここにあるのかってことで非常に観光客に好評なようであります。ただ、私、そのベニヤエザクラ、ベニヤエザクラですね、それからヤマザクラ、カンザンももちろん5月5日ぐらいまでちゃんと咲いてますんで非常にいいと思うんですけども、ヤマザクラも若干遅れたものがいいように思います。ただ、私ずっと前から、市内でですねソメイヨシノが終わってから、毎年50年間、ソメイヨシノが終わってから対岸で咲く桜ということで、実は2年前にこの桜の葉、これは画像で提出しておりますんで御覧になってると思います。これが実はヤマザクラの色とほぼ同じです。若干ヤマザクラとちょっと色が近くに行ってみると違うんですけど、これが実は私、去年の6月にですね、この葉をここのうちからいただいてDNA観点を多摩森林研究所というところに出したんですよ。そしたら、まあ私、花の色は何も言ってませんけども、そこの森林研究所のほうで、これはオオシマザクラですという、これはオオシマザクラは色々文化財課のほうからもお話聞いたんですが、白のオオシマザクラであって、赤は何か違うんじゃないのというお話でありました。これもひとつのこれ提案です。これは、要するにそのときも研究所からは、完全にオオシマだかはもう1回やってみないと分からないと、こう言われてます。しかしながら、きちんとオオシマザクラですという鑑定はいただきました。で、細部にわたってはもう1回やらないと分からないけどもという条件付きながらも、これはオオシマザクラですというのをいただいております。これは大体5月の29日か30日に毎年咲きます。そして5月の5日か、長いときは5月の8日、まあいつか長いときがあったんですが、その頃まで完全に咲いております。で、ここのうちに嫁に来てから50年間そういう咲き方ですというふうなことをいただきました。で、これまあ何とかこれを育てて植えることができれば、また角館の、これは今までのソメイヨシノとかヤマザクラではありませんので、しかもオオシマザクラは結局白、全国、私も全部調べましたけれども、ホームページも調べました。それから、伊豆熱海のほうのオオシマザクラの産地にも、赤いオオシマってありませんかねということで、何ていうすか、種屋さんとかにも聞いてみたんだけど、やっぱりありませんということでした。で、これはもしかすると雑種なのか品種なのか分かりませんが、非常に、要するに50年間も咲いて、同じく咲いてるわけですから、こういうものをひとつ調査・研究してね、やっぱりこの後の、1週間後に大体咲くわけですから、これは今年はソメイヨシノが5月2日まで咲いて、これが5月7日にもう駄目なっちゃったですかね。色が駄目になっちゃって、7日まで咲いておったわけですけれども、こういうものがありました。で、こういうものをひとつ研究していく、そういうふうにその公として取り上げて調べる、調査するというふうなことはできないもんだろうかなと。まあ私、個人でやったもんですから、公的にこれ認定されるかどうか分かりません。しかし、これ非常にいいのでないかなということで、ここにもちょっとソメイヨシノのお父さんでありますと書きましたが、私、文化財課のほうから教えていただきまして、お父さんということではなくて、私調べましたら、要するにソメイヨシノのDNA鑑定、DNA鑑定でいくと、ソメイヨシノが1番になってる、そのDNA鑑定では1番がエドヒガン、2番目がオオシマザクラ、3番目がベニヤマザクラということで、ソメイヨシノの根っこになる分はオオシマザクラがそのエドヒガンに次いで第2位になっております。で、ここのその要するに多摩森林研究所っていうところには教授がおりまして、勝木教授っていう人なんですが、これがそのソメイヨシノの遺伝子について非常に詳しい第一人者と言われている人であります。そういう意味で、こういう桜をやはりひとつ研究して、そしてまあこれヤマザクラと遜色ありません。そば行くと若干違うんですけど。で、まあこれをひとつ研究する気はないのかなと。調べて、そしてこの後に生かしていくというふうなことは考えられないのかなということで、実は質問をしたところであります。そういう点で答弁ひとつお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 花の色であったり、咲く時期であったりが、私たちにとっては非常に都合のいい桜であります。その桜がどういった経緯で育ったのかというところに対しても非常に興味を持つお話でした。どんな方法でその桜を育てることができるのか、その桜の今持ってる特徴が遺伝子的に固定化されたものであるのか、色々興味あります。いろんな興味を感じておりまして、黒坂樹木医にちょっと聞いたところだと、交雑するということもあるんだというようなお話だったわけでありますけども、その雑種ではないかなというようなお話もあったわけでありますけども、それが結果として仙北市角館にとって非常に都合のいい品種になり得る可能性は、これは今の段階で否定することは全くできませんので、興味を持って、しかるべく機関に、どの要するに手法でアタックすることが最も適切なのかというところから相談させていただきたいというふうに思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 15番。 ◆15番(八柳良太郎君) これをやはり今言った遺伝子の関係でいくと、やっぱり突然出てきた突然変異であって、その後につながっていかないのか、つながっていくのか分からないわけですけれども、まず研究するという、調査していくということは、私は意味があるんでないかなというふうにやっぱり思います。ただそういう意味で、どうかひとつ、この桜についてひとつ前に進めていただくようにひとつお願いしたいというふうに思います。 この花というのは、要するにソメイヨシノが終わって、そしてちょうど古城山の入り口にカンザンが22本ぐらいあるわけですけども、ヤエザクラですからやはり非常に輪が大きい、ボボットっていうかね、そのちょっと重苦しいような雰囲気の桜なんですね。それと同時に咲くんですけど、こちらは結局、私調べましたら、これ全部5弁じゃないんですね。6弁のもあるんですよ。一つ一つこう見て調べていったら、5弁じゃなくて6弁のも中に入ってるんです。6つね花弁が。という、ですからちょっとある意味、雑種で一時的に出てきて、後につながるのか分からないんですけど、しかし調査の対象にする研究にはなり得るんでないかというふうに思いますんで、よろしくひとつお願いしたいというふうに思います。 それでは、続いて6番に移らしていただきます。以前なかったにおい、桜美町の関係では結構においが流れてきてて、前にも私質問ひとつさせていただいたんですけど、前よりはちょっと何か非常に広範囲ににおいがやはり流れてくるようになってまして、桜美町のある場所ではすごいと、耐えきれないとかって私直訴されまして、耐えきれないにおいですというふうなことを直訴された人がいるわけですけども、前に私質問したときに、風が吹くときには何か作業しないようにとかっていうふうなそういうふうな対処方法だったような気がするわけですけども、この点やっぱりちょっと、非常に広くにおいがやっぱり流れていくっていうふうになってますんで、いずれ時間的に例えば頻度がどうだと、こう言われると、毎日流れてきてるというもんでもないわけですけども、そのやはりこれは観光のまちとしてはやはり対策をとっていかなきゃいけないんでないのかなと。特にまず七日町とか中央通りとか、時には武家屋敷通りのほうにもやっぱり流れると、こういうふうなことも聞いておりますので、何とかこれについては、まあ長期になるし、それから対策費も重なってくるかもしれないんですが、しかし、観光のこれだけたくさんの方がやっぱり来られてるところでありますので、住んでも快適で、来られる人も快適というふうにやっぱりしていかなきゃいけないのでないのかなというふうに思うわけです。そういう点で、においのもとについてですね、これについては苦情も恐らく行ってると思いますけれども、この点について、原因、また対策等色々取り組み、これまでの取り組みについてひとつお知らせいただきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 横町橋付近での異臭について、以前から御指摘をいただいておりまして、畜産臭気として平成26年にまず調査を行いました。このときは秋田県畜産試験場の協力をいただいて調査を実施しましたけれども、そのときの結果として特に異常がなくて、横町付近の異臭発生源の特定には至らなかったということであります。その後も色々場面で市民の方々からお話をいただいておりまして、特に桧木内川沿いにかけて異臭発生の指摘が多くあって、平成29年に横町橋と、それから鵜ノ崎橋付近を再調査しております。調査は畜産試験場の所有するにおいセンサーというもので測定をしておりまして、特に朝6時頃異臭がするとのことだったので、朝5時半から6時半までの1時間、早朝の3日間を活用して実施をした経緯があります。測定の結果でありますけれども、科学的に測定することができなかったということであります。ただし、鵜ノ崎橋上流で微妙な畜産臭がありましたけれども、これも悪臭防止法等の行使に至ることではないというレベルだったようであります。風が弱いときに硫化水素、それから酪農など、空気により重い臭気の標高の低い地域に下りていく可能性があるという話も聞いております。桧木内川の川沿いという話も聞きました。色々と断片的ではありますけれども、においの流れ等については一定の何というか法則があるのかなという思いを持っておりまして、定期的な測定をこの後行って、効果、それから対策等の検証もしていきたいというふうに思っております。 なお、畜産臭ということでありますので、周辺の農家の方々、それから企業の方々などに対しては、先ほど議員がお話のようにいろんな作業上の注意もさせていただいておりますけれども、具体に例えば大型の養鶏場等について、こんな事業を行ってこんな脱臭装置をというようなことももちろんやっておりまして、その事業等については、大変恐縮ですけども農林部長のほうから現状について御説明させていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 八柳農林部長。 ◎農林部長(八柳司君) それでは、私のほうから養鶏場につきまして、それから畜産関係農家の対策っていうんですか、そちらのほうを答弁させていただきます。 先ほどありましたけども、角館市街地の周辺の畜産農家様には、堆肥などのいわゆる動かす、切り返しの作業を行うときは、いわゆる集落方向への風向きのないときで作業をお願いしたい。あとは住民の活動の時間帯には実施しないようにということで、指導・注意を行っております。また、周辺の養鶏場には、畜産環境改善のため飼養羽数に対応した排水処理施設を平成28年度に整備いたしました。また、平成30年度には堆肥処理施設、平成30年度に新たに縦型のコンポスト、いわゆる堆肥の処理できる機械でございますけども、こちらのほう4基を導入、現在合計で8基ございます。これらを導入し、また、畜舎の改修等も同時に行いました。さらに、脱臭装置の導入による無臭化を行っていただきました。以前に比べまして飼養環境は相当改善されたものと期待しておりましたけども、まだ臭気が拡大しているとのお話を伺いまして、さらに原因の究明が必要だというふうに考えております。まず臭気測定の定期化を進めまして、原因を明らかにした上で有効な対策を講じたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 15番。 ◆15番(八柳良太郎君) 相当いろんな施策がですね、においが来ないようにということでいろんな施策を講じていただいていますので、やはりそういう意味では前よりも本当に少なくなった地域と、それから、まだ実は来ててどうにもならないという地域もお話聞いてます。そういう意味で、どうかひとつその臭気測定については継続してどうかやっていただいて、そしてその臭気測定に基づいてまた前進できるようにひとつお願いしておきたいというふうに思います。 やはり先ほど、何て言うすか、科学的な数値がない、なかったと。で、異常なしからフン的な数値を出そうとしたんですが、なかったと、こういうふうなお話をいただきました。で、科学的な数値がないからと言っても、やはりあそこの地域については、春になれば武家屋敷の掃除をするとか、やはり武家屋敷の中のごみの出し方なんかも、要するに前の日には出さないでくださいと、当日出してくださいというふうなことで、かなりそのにおいとかについても、町内の方々が自発的に意識的にそういうふうに観光客に不快な思いを与えないような、そういうやっぱり取り組みをしております。だからそういう意味で、ひとつどうか、この臭気のやっぱり測定を今後も続けていただいて、何とかひとつまたいい改善点が見つけられるようにお願いしたいというふうに思います。 それで、1番の点については終わります。 次に、2番目のことであります。2番目、庁舎建設についてであります。 新角館庁舎については、入札予定額16億3,000万円で、参加要件は、1回目、仙北郡内ということで2月4日の入札日でありましたけれども、4JVが入札辞退と。改めて3月7日に、消費税や最近の労務単価の見直しを含めて4,000万円ほどの増額をして入札を行ったと。しかし、また申請のあった2JVが辞退をしてしまったと。その後、全員協議会や、それから総務委員会等で様々な意見が出されました。市長の市政報告によれば、再度設計内容について慎重に検討作業を行っているということの説明がありました。 で、私の質問の前に3人ぐらいが質問しておりますけれども、一応慎重な検討作業について、設計図書とか資材の購入単価、全体の事業費、スケジュールの見直しなど。 それからまた、グレードが高すぎて予定価格より2億円の違いがあるといううわさがありますけれども、機能を落とさず仕様変更することで対応するというふうに答弁をいただいておりますけれども、どんなものの仕様変更なのか。前の議員の中で色々出てきたわけですけれども、それについて整理する意味でお願いしたいと思います。 それから、またこれも市長報告では、精査が終わる、そうするとその後すぐかかりたいと、こういうことでありますけれども、この後のスケジュール等について簡単にひとつ説明をお願いしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 経緯については、今議員が御指摘のお話のとおりであります。先週も各議員の皆様にお話したとおりでありまして、例えば見直しをした部分としては、カーテンウォールであったり、屋根材の見直しであったり、金属部品等の見直し、仕様の見直しであったり、移動書架の見直しであったり、西側アルミルーバーの簡素化であったりということで、多面にわたった設計内容について指示をさせていただいて見直しをさせていただくという作業をずっと繰り返して、ほぼ終局している状況になります。そういうことがありますので、見直しについては一定の成果があったというような話は先週させていただいたわけでありまして、建設資材仕様及び単価見直しを行って、設計図書の変更、それから全体事業費の見直しに至ったということになります。 この後のスケジュールは、まさにこの後の進捗の状況によると、いうようにお答えする以外に今の段階ではないのかなと思っておりまして、誠に恐縮でありますけどそのような答弁とさせていただきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 15番。 ◆15番(八柳良太郎君) この入札で第1回目のときに落ちなかったときに、色々やはり皆さん、私だけじゃなくて皆さんが非常に異常な事態だなと、こういうふうにまあ思ったわけでございますけれども、そのときに、何て言いますか、今、そのときに今のような、第2回目の今のような議論ができてれば、まだすごく何て言うすか、市民の利益にかなったような形になったと思うわけですけども、1回目の時点で結局私ら説明を受けたのは、設計は間違ってない、設計は間違ってない。で、そういうことが非常に何て言うすか、設計が間違ってないから全部間違ってなかったんですよというふうな形の答弁でありました。ただ、その設計が間違ってない。でも入札に参加した人は誰もいないということで、例えばその時点で、第1回目の入札時点でやはりどうしてそうなのかという情報を取りにいかなかったのが、やっぱり今ここへ来て響いてるのかなというふうに見てる方はたくさんいるわけでございまして、私の聞きたいのは、その時点で、例えば不落、入札ができなかった時点で、いや、これをもう少し色々調べておかなきゃいけない、調べなきゃいけないんじゃないかというふうな意見が、その不落になったときに部内ではなかったのかどうかなと。そう言う人は誰もいなかったのかについて、ひとつお聞かせ願えればと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) もちろん1回目のその入札会が不調に終わったという時点で、当然私たちとしては何が原因だったのかということは当然注目するわけであります。で、その際にこちらのほうから申し上げたことは、設計の要するに違算はない。これは要するに単価だったり数量だったりということに対しては、これは間違いはないということは確認できた。そもそも設計書をいただく段階で確認作業ですので、それはできているんです。問題は、2回目の場合は労務単価、国の労務単価の変更等によって基づいてそれに対応しなければいけないということで補正予算をいただいたわけでありますけども、同時に、当然同時に、何が入札を阻害しているのかということは、当然それは私たちも立ち入らなければいけないわけで、それは入札を予定していた企業の方々には聞き取りはさせていただきました。そういう作業もしての現在であります。 議員の皆様方から、もしくは市民の皆様方から、だったろうという話になるのかもしれないけれども、私たちとしては、その場面場面の対応で最善のことをしてるというふうな思いがありまして、まず設計の内容について精査させていただいた。数量等については問題がない。しかし、使われている材料、今3回はまさにそうですけども、部材について、秋田県内で調達することが不可能ではないかというものに対しては、設計の仕様を変えていくというようなことを毎回させていただいて、議員の方々、皆様方が御指摘になっている金額の乖離というものは、ほぼ埋められることができるところまで来たということです。したがって、その事象に対して、私たちは原因を必ず見極めなければいけません。でなければ対応ができませんので、その対応を取るための入札予定の方々に対しては聞き取り等もさせていただいてるという現状があるということです。 ○議長(青柳宗五郎君) 15番。 ◆15番(八柳良太郎君) 過ぎたことなので何とも言われないわけですけど、例えばカーテンウォールは、これは華美過ぎるんではないかとかそういう点について、私らは図面を見てもなかなかやっぱり分からないと。で、分かってる人方の中では、例えばこれは、いや、ちょっとこれは華美過ぎるんではないか、これは相当良過ぎてどうなんでないかというそういう議論はなかったのでしょうかということなんです。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) カーテンウォールは庁舎西側に設置を予定しているものですので、当然、日の光、西日対策としての遮光の機能があるわけであります。現状では、その遮光の機能をカーテンウォール以外にするということは技術的になかなか困難なところがあるということもありますし、ほかのものを使用するとなると決して安く済まないだろうという推測もあるようであります。技術的なことで色々私もそれは自分の中で理解できないところもありますけれども、その数量の調整であったりをしながら、現在のところは機能を維持しながらその仕様の見直しを行うということに力点を置かせていただいたということです。 ○議長(青柳宗五郎君) 15番。 ◆15番(八柳良太郎君) なかなかそこら辺が私ら素人にとっては、何かそこでもう少し気付いてもいいんでないのかなというふうに思うわけですけれども、お話は分かりました。 で、まあこの庁舎については、やはり市民の方々、やはり建設業者もそうであると思いますけども、この庁舎はやはり地域の活性化にね、やっぱり資するべきでないのかなと。つまりほかから来て、ああ、大手が来てどんとやって、とんびが油揚さらってくような形のものではまずいんでないのかなというふうに考えてる市民の方々やっぱりたくさんいるだろうと、こういうふうに思います。だからそういう意味で、今回、ほかの議員の方々の質問に答えて、金額を圧縮できて要するに乖離を埋めることができたというふうな答弁をほかの議員の方にされておりましたけれども、圧縮できて乖離を埋めることができるということであるのであれば、今、要するに1回目は仙北郡、2回目は秋田県全体ということでありましたけれども、地域の活性化に資するという意味では、一番先の仙北郡内というところに戻すということもできるのではないかと考えるんですが、これはどこかで決めるのか分からないんですが、色々今決めることでないと思うんですが、そういう選択肢もあるのかどうかについてお聞きししたいというふうに思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 心情的には議員の思いは非常に私もよく分かりますけども、行政ですので様々な法律の論拠に基づいた手続をこの後も進めていくと、粛々と進めていくということになろうかと思います。その工事、どのような形で発注をするのかということについての枠決めというのは、指名審査会、これは副市長が審査会長でありますけれども、審査会で決定することになろうかと思います。仙北市で、平成22年か23年だったと思いますけれども、様々な委託業務等に関する仙北市の事業者の優先をするというような条例を皆様方の御議論の中で可決をいただきましたけれども、あの議論の際も実はあったんですが、これは果たして独占禁止法に当たるのかどうかというような話も実はあったわけであります。心情としては、できる限り地元の皆様方に行政の運営についての御協力をいただきたい、参加をいただきたという思いは十分ありますけども、それが果たして公共事業でその思いを遂げる手法があるのかないのか。事業を発注する側として、私たちの思いとしては、しっかりとした製品を納品いただくということが一義的な目標になって、それがその一義的なその納品された施設を私たちは活用して行政を運営してまちづくりを進めていくということになるわけでありますので、一番大事なことは、しっかりとした納品をいただくということになるわけでありますけども、それをかなえていただける方々を、だから指名に加えさせていただくということの考え方にこれは間違いありません。そのステージが1回目が郡内で、郡内ではかなわかったので2回目に全県という形で広めさせてもらいましたけども、それをまた郡内に戻すというような考え方は、そこに果たして公共性の公正・公平感を維持できるかどうかということは、これは十分に考えなければいけないかと思います。いずれその判断は、私の判断ということよりは指名審査会の判断に委ねられることが、首長の公平・公正さを担保する上でも重要だと思っておりますので、そのような形でこの後の対応も進むべきものではないかと思っております。 ○議長(青柳宗五郎君) 15番。 ◆15番(八柳良太郎君) 市民のために何が最善なのか。最後の最後まで慎重に考えて事に当たっていただきたいということをお伝えして、質問を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 以上で15番、八柳良太郎君の一般質問を終わります。 14時30分まで暫時休憩します。                              (午後2時11分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後2時28分)--------------------------------------- △高橋豪君 ○議長(青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。5番高橋 豪君。 ◆5番(高橋豪君) お疲れさまです。5番、蒼生会の高橋 豪でございます。一般質問これで私で最後の順番になりますけれども、どうかよろしくお願い申し上げたいと思います。 今日のテーマとしては、通告をしてありますとおり、良好な観光地形成と、それに関連してということで、JRと、それから観光協会との連携によるまちづくりについてということであります。このことは、この間の一般質問の初日に高橋輝彦議員も少し質問の中で触れていたと思いますけれども、また、似たような質問も通告の中にありますけれども、せっかくなんで私の視点から色々と質問をさせていただきたいというふうに思います。 ということで、このJR秋田支社及び田沢湖角館観光協会との仙北市との連携協定ですけれども、これは観光のまちづくりを促進するということで、こういう連携によって、より一層充実した観光施策ができるようになるということを非常に期待してるというところでありますけれども、また、国内外からの多くの観光客の方々に喜ばれて、また、地域活性化にも資するというような、より良い観光地を形成するということと併せて、この連携協定のですね具体的な内容について、1番から順番に聞いていきたいというふうに思います。 まず1点目ですけども、この連携協定は、遊休農地を活用した都市住民の移住促進や6次産業化の検討推進、首都圏での観光キャラバンなど、既に行われている事業も含めて多岐にわたりますけれども、それらの具体的な内容を伺いたいと思います。 また、その中で注目するべきが、この間も話になりましたけれども、この滞在型観光施設の検討と推進という分野についてであります。角館地区の古民家など既存施設を改修して宿泊施設を整備するとして、早ければ19年度中にも始めたいということでありますけれども、先日のお話では西宮家を第一候補ということで現在準備中というようなことでありました。このことについて、これまでの経緯と、それから具体的な内容、これは先日も答弁ありましたけれども、具体的にどんな感じになるのかということについてをまず最初に確認したいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁を求めます。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 高橋豪議員の一般質問にお答えいたします。 1点目でありますが、連携協定の具体的な取り組みとして、現在2つの事業が進んでおります。1つは、昨年度も実施をした五感楽農事業であります。これはJR商品として今年3回ツアーが計画されておりまして、既に5月25日と26日に1回目のツアーが催行になっております。農業、また農家民宿での体験を軸として、将来的には移住・定住へつなげたいというふうに考えています。2つ目については、この連携事業のJR側としては中心的な事業と捉えてるかと思いますけれども、滞在型宿泊施設についてであります。その他の事業についても、今年度事業実施に向けて検討しておりまして、連携協定の内容、幾つかまた細川部長に少し説明をさせていただきたいと思いますので、よろしく御配慮をお願い申し上げます。 その滞在型宿泊施設でありますけれども、昨年12月のJR秋田支社から御提案をいただいた後に、幾つかの候補地の中から条件面を考慮して、西宮家を第一候補として6月10日に株式会社西宮家の株主の皆さんに説明会を実施をしたということであります。反対の意見はありませんでしたけれども、経営プランであったり、連携協定の三者の役割、議員先ほど田沢湖角館観光協会という話ですけども、連携協定の三者というのは、JRさんと、それから市もそうですけども、DMO候補法人の田沢湖角館観光協会ということであります、の三者で、いろんな今議論が行われているということでありますけれども、その幾つか心配される事案についても、実はその西宮家の説明会のときに話があったということであります。これは、この後の経営のプランであったり、お互いの三者の役割というのがどの程度のものなのかという話とか、まだ調整ができてない部分がたくさんありますので、その点についてたくさんの御質問があったということであります。このときにいただいた質問に対して、この後6月21日に改めて説明を行わせていただいて、そしてその日に開催予定の西宮家の株主総会で正式にお諮りしたいというような流れになってるということであります。 現在提示されている宿泊施設の概要等については、先週もお話ししましたけれども、蔵2つを活用して古民家風の施設を実現したいということであります。定員は各蔵6名程度で、それぞれ1日1組限定だというふうに聞いております。シニア世代であったり、インバウンドをターゲットとした施設として活用度が高いというふうにJRのほうでは見込んでるということであります。 この連携協定のそもそもの経緯というのは、JR秋田支社の菊地支社長が、秋田県の観光の底上げを図るためには、仙北市のフィールドが滞在型にならなければいけないという強い信念をお持ちでありました。その信念を形にするということを、ここ2年ぐらい実は議論してきた中で、その先ほど話ししたDMO候補法人、なぜDMO候補法人かというと、田沢湖角館観光協会というのは協会の会員の方々の会でありますけれども、DMO候補法人となると、その他にも様々な業種の方々が参画をして、それがパワーになっていくので滞在型が早まると、加速できるというような考えがあるということで、DMO候補法人ということを三者の一者としたということであります。こういうような形で連携をすることによって宿泊滞在がさらに進むということを期待し、それが秋田県の観光振興に大きくつながるという思いがあったということであります。 この場面からは以上でありまして、少し連携協定の内容について細川部長から答弁させていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 細川観光商工部長。 ◎観光商工部長(細川秀清君) それでは、私からその他の連携協定の取り組み等についてお話をさせていただきます。 五感楽農事業と、先ほど説明がありました滞在型宿泊施設以外の事業ですけれども、まず1つ目がJRさん主催の首都圏主要駅での観光キャラバンへの参加を予定してございます。今年度2回程度を予定しておりまして、7月には大宮、11月上旬には町田で開催をされているものに参加したいというふうに考えてございます。もう一つが商品の造成販売についてでございます。先ほど市長のお話にもありましたけれども、五感楽農というJRさんの商品のほかに、今年度は今までに桜まつりの関連のもの、ミズバショウ関連のものというような商品を造成していただいておりますし、この後、秋田港への寄港のクルーズ船の対応の仙北市への関連商品も造成をしていただく予定でございます。その他に、JR東日本さんの宣伝力を生かした各種媒体を用いたPR、パンフレット等々でありますけども、こういうものも連携して実施させていただきたいというふうに考えてございます。その他に、JR秋田支社さんでは、仙北市内の農産品を活用した6次産業化の検討もされているというふうなことを聞いてございます。このような事業について具体的に取り組んでいければなというふうに考えてございます。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 5番。 ◆5番(高橋豪君) 今詳細もお伺いしましたけれども、いずれにしても、これは市も積極的に関わっていかないとなかなか進まないのかなという気もします。JRさん任せ、またDMO任せということではなしに、やはり市も主導をしながら、これはまちづくりという側面もひとつは持っているので、この宿泊施設の整備については、やはりそのような形でやっていかないといけないかなというふうに思います。 この2点目としてはですよ、そういう中にあって、この宿泊施設の整備ということで今は西宮家から始めるというような段取りをするということなんですけども、この地域全体を、またはエリア全体を一つの宿に見立てると。空き家だったりとか、または古民家、それから歴史的建造物群なんかをリノベーションすることで、これを宿泊施設にすると。食事や買い物は地元の店を利用してもらうと、これが分散型宿泊施設という形を形成していくということだろうなと、それが狙いだろうなというふうに私はお見受けしました。この分散型ホテルっていうのは、これイタリアで生まれたというふうに伺っておりまして、この地域活性化の取り組みにはアルベルゴ・ディフーゾというふうな、イタリアではそういうふうに呼ばれてるということですけれども、まず市が描いているそのイメージというか、そういったJRさん等と連携しながらどういったふうに展開していくのか、そういったイメージについてを伺いたいと思います。 また、これ3番の質問になりますけども、先進事例ということでは、これ兵庫県の丹波篠山市、丹波篠山市、5月1日から名前が篠山市から丹波篠山市に変わりました。この丹波篠山市や、あとは滋賀県の大津市の事例があります。例えば大津市では、大津宿場町構想というのを策定してありまして、この調査事業の実施や計画、それから将来ビジョンなど具体的に定めて実行しておりまして、既に民間事業者が去年の6月から宿泊施設を開業しております。この宿泊施設は、商店街ホテルという名前で、点在する町家7棟を改修したもので、フロント機能のある施設で受付を済ませた宿泊客は、点在しているそれぞれの宿に歩いて向かっていくという仕組みになっています。キッチンとか自炊の設備も備えられてありまして、地元で買った食材をお客様が実際に調理するということもできるよということであります。こうしたその分散型宿泊施設によるまちづくりというのが、これ全国で増加傾向にあるということですけども、やはりさっきも言いましたけども、市でも先進事例に見られるようなきちっとした計画性を持って、例えばJRさんであったりとか、DMOだったりと連携をしながら、そういう計画性を持ったですね取り組みが必要ではないかと考えますけども、市長の見解を伺いたいと思います。 それから併せてですね、この改正旅館業法、それから地方創生特区の規制緩和ですね、こういったものがある中で、また具体的にどのような展開が可能でありますかというところも確認をしたいと思います。 以上3点、お願いしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 2点目、3点目、4点目ということで答弁があちこち行く可能性もありますので、どうかそれは御了解いただきたいと思いますけれども、まずイメージでありますけれども、JR秋田支社がイメージしているものと仙北市がイメージしているもの、若干違うんでありまして、秋田支社がイメージしているものは、空き家、古民家等をリノベーションをして、これを活用して、先ほど話ししたように1泊1組からの少数の方々を受け入れる高単価の1棟貸し宿泊施設という考え方であります。今まさに実はオープンしている実績のある、JR角館駅前にある経営グループの宿泊施設をチェックイン・アウトのオペレーション窓口としたいという考え方でありました。複数の宿泊施設と、外町エリアを中心とした飲食店であったり、市内の体験施設等との組み合わせを行うことで泊数を増やしていけると。滞在型の観光施設の要件を満たすエリアが広がるというようなイメージでJRは考えているということであります。 前回の西宮家の説明会のときに、実はこんな質問もあったんです。というのは、今のこの話については非常に好ましいと。だけれども、その話を通して、この後、西宮家をどうしたいのかという明確なビジョンが欲しいというお話があった。むしろ私たち行政からすると、西宮家の最大出資元でありますので、この西宮家の将来をこんなふうにしていきたいんだということがひとつあって、その中にJRさんのお考えも当然組み込まれていて、それが外町全体の活性化にどういうふうに連結していくんだろうかというようなイメージまで持たなければいけないのではないかという議論がありました。 それで計画的な取り組みについてでありますけれども、将来的には、そのJRさんであったり、それからDMO候補法人であったり、また市であったりという、この協定をきっかけにして、町内や集落など一定エリアに民家等を改修した小規模な宿泊施設が点在をしていて、旅行者が住民との交流であったり、自然・文化体験であったり、食事や温泉などのエリア体験であったりができるというような観光まちづくりにつなげていきたいというふうに考えています。 JRは高級感のある滞在型宿泊施設を考えてるという話を先ほどしましたけれども、私のイメージ、市のイメージというより私のイメージとしては、比較的若い方々が抵抗なく時間をかけて歴史や文化を体験することができるような、それこそまさに先ほど議員がお話ししたイタリアのアルベルゴ・ディフーゾのイメージでありますけれども、このような施設を点在することのエリアづくりが必要ではないかというふうに考えています。仙北市は幾つかの温泉郷であったり、農村部に点在する農家民宿であったり、グリーンツーリズムの宿のような分散型宿泊の先例が既にありますので、例えばお風呂は近くの温泉にしましょうとか、食事は町内のレストランでしましょうとか、体験は朝採りした野菜を採りに行きましょう、それでサラダを作りましょうというようなイメージが実現できればありがたいなと思っております。 JRとの連携は、このプランの先駆けになるというふうに受け止めています。年齢も求めるものも価値観も違う多様な皆さんが長く滞在できるようにするためにも、仙北市の計画的な取り組みというものは必要だというふうな思いで、今、西宮家にどういう西宮家としてのビジョンを提案できるかということの作業も含めて進めていきたいというふうに考えております。 4点目の改正旅館業法であったり、地域創生特区の規制緩和だったり、当市の展開の可能性について少しお話をさせていただきますと、平成30年6月15日に改正された旅館業法は、ホテル営業と旅館営業の種別が統合されたことで、これまでよりも構造設備の基準が緩和されています。最低客室数の撤廃であったり、洋室の構造設備の要件、また煖房の設備要件等の廃止、それから客室最低床面積や便所数の緩和、それから一定条件のもとにおいて玄関・帳場等が不要となることなど、空き家等の改修による小規模な宿泊施設の開業がさらにしやすくなってるというふうに受け止めています。仙北市としても、先ほど話したような宿泊施設群の実現に向けた展開がしやすくなる環境ができたというふうに思っております。一方で、また地方創生特区の規制緩和もあります。平成29年度に農家民宿などが国内旅行業取扱管理者の資格を取得したことで、旅行手配や商品造成等ができるようになって、現在は一般社団法人仙北市農山村体験推進協議会がランドオペレーターの機能を果たしながら宿泊の手配等を実施してるという現状が既にあります。 宿泊施設であったり、観光施設等が、以前よりも容易に新しい取り組みが始められる条件が少しずつ周辺から整ってきてるという現状があります。これを活用した民間事業者の積極的な参入を期待しています。仙北市が行政として議会の方々と議論をして、こんなふうな計画にしましょうと進めていきますけども、実際としては市が事業者になり得ませんので、やはり民間の方々がそれに魅力を持って参入していただけるというそういう応援の仕方というものも必要ではないかというふうに思っております。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 5番。 ◆5番(高橋豪君) まさにですね公民連携の取り組みということにしていかないといけないのかなと。そしてまた、先進地でも同じような形で、市も当然応援するんですけども民間主導でということで、実際の運営も民間会社が行うというような、しかも地元のというような形で、当然それから第三者というか、地元の方以外の人も入れていろんな計画を作ったりとか、そういうこともやられてるようであります。いずれにしても、前に進めていって何とか地域活性化につなげたいと。 それから一方で、今、空き家の話もありましたけれども、この事業は、つまり地域活性化と空き家対策にも非常に大きな効果があるということかと思います。私も色々調べたんですけれども、どういうやり方してるのかと、空き家の所有者とどういう交渉してるかという一例がサブリースっていう手法ですね。例えば、土地・建物の所有者から運営会社がそれを10年なら10年借りると。無償で借りる。何だ、何ももらえないのかっていう話になりますけども、そのかわり全部改修をしてリノベーションしたものが10年後には戻ってくるよと、お返ししますよと。当然その10年間は宿泊施設として使いますよとか、そういったいろんなやり方がたくさんあると思います。この仙北市も、中心市街地も含めて、空き家だったりとか、例えば今はもうやめてしまった商店とか、そういった部分の活用、リノベーション、そのような展開も十分可能ではないかなというふうに思いますので、やはりいろんな分野と連携したような、そういった取り組みとしてこれを進めていただきたいと思いますので、その点はいかがでしょうかということです。 それから、続いて次の質問も一緒に行います。こういった取り組みにおいて、例えば角館地区では当然伝建群ありますが、それを保存して守っていくということは当然ですけれども、私、以前もこれ一般質問してるんですけれども、外町の景観づくりをどうするかということもこれ非常に重要だというふうに認識をしております。市では平成27年6月に景観計画を策定して、良好な景観づくりを進めましょうということでやっておりますけども、このこれまでの取り組みと、それから現状と課題、今後どういうふうにしていくのかということについてを伺いたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 前段のほうのお話を少し御答弁させていただくと、十分に私も可能性があると思います。議員はよく御承知のとおりだと思いますけども、丹波篠山市であったり、養父市では、NPO法人のノートという団体がありまして、先ほど議員がお話ししたように、借りて価値を高めて、それを10年、15年先にお返ししますというようなことで不動産をブラッシュアップしてるという作業をずっと進めている団体です。ノートさんの話を聞くと、そのような需要が全国にあるというお話もお聞きしております。そんな関係もあって角館に訪ねてこれらとノートの代表者が、やはり角館が非常に魅力的だというふうに話をされた。その中で、空き家について非常に興味を持っておりまして、その方々から見ると、このまちにある空き家は財産ですという話をされておりました。非常に印象深い言葉だったわけであります。そういう状況があるということでありまして、その運用の仕方では非常に可能性が高い地域だということは、私たち最初から意識しなければいけないことだと思います。 それで、景観づくりの話を少し、後段のほうでありますけども、させていただきますと、市の景観づくりの取り組み、これは平成28年1月1日から仙北市の条例が施行になっていて、例えば高さが10メートルまたは建築面積が500平米を超えるものなどが届け出の対象になっていて、6月1日現在、この1日現在では37件の届け出をいただいております。景観の主な規制内容としてでありますけども、壁面だったり、屋根の色、マンセル値というものがあるということでありまして、これらについて、屋根の形状やデザインを規制するなどの強制性は実はなくて、最低限の水準となっているという現状があります。このために、伝統的建造物群から外れた箇所での看板や戸建て住宅など景観を阻害しているというお話も指摘を既にいただいている現状があります。良好な景観づくりのために行政のみならず市民、事業者のそれぞれが景観づくりの主体として自らの果たすべき役割を認識して、身近な場所から良好な景観の創出に取り組んでいくということがぜひとも必要だというふうに考えています。 そのための取り組みとして、景観づくりを推進する市民の組織立てということで、景観づくり市民会議、これが平成30年10月1日に発足をいただいております。委員11名で現在活動していただいております。委員からは、外町地区、田沢湖の湖畔、西木の田園風景について等々、景観に対する活発な議論が、集中議論がされております。今後、景観づくり市民会議からの意見・提言などを参考にしながら、仙北市の良好な景観づくりを進めていきたいというふうに考えております。 なお、先ほど議員が御指摘をした歴史的風致維持向上計画、通称これ歴まちというものでありますけども、この策定に向けて、今年度から本格的に一歩踏み出してるという現状があります。関係省庁、主に、主には国土交通省で、文化庁、また、農林水産省など多岐にわたっておりますけれども、関係省庁と調整を図ることにしております。この計画は、その景観を阻害しているものなどを集計する事業も含めて、各省庁の補助対象として採用いただける事業となっております。私どものまちとしては、非常に使い勝手のいい計画または補助事業となりますけども、先ほど議員が現状・課題という話をいただきましたけども、チームをつくることがなかなか難しい状況にありまして、例えば各省庁に及んでいる、その情報の収集先が及んでるということがあって、現在建設部にその事務局を置いて準備を進めてるわけでありますけれども、例えば教育委員会、例えば農林部等の連携をどのようにとっていくのかというその技術的なところで、ちょっと今、前になかなか進むことが難しいような状況があり、来年度はこれをパワーアップするために一定職員をそこに配備するという人的な配慮が必要ではないかというふうな思いがあります。 ○議長(青柳宗五郎君) 5番。 ◆5番(高橋豪君) さっきの分散型ホテル、宿泊施設とかですね、を展開していくとなると、当然やっぱりいいなと思われるような町並みとか、そういう景観をやっぱりこう自ら整備する必要があるんだというふうに思います。 歴まち法のお話ありましたけども、その計画は、この法律よっぽど前からあって、大体、伝建群とかをお持ちの自治体は、早いうちからもう計画出してもう採用されてずっと来てるわけなんです。秋田だと大館と横手でしたか。まだ角館は伝建群の指定が一番最初だったはずなんですけど、この仙北市として計画がまだ出されていないというような状況でしたので、これはぜひひとつきちっとしたものを計画性を持ってやっていただきたいというふうに思います。 次の質問ですけども、この町並み整備ということに当たっては、道路の無電柱化ということも同時に検討をするべきではないかというふうに思います。日本は、ヨーロッパとかと比較すると無電柱化の後進国ということになります。ロンドンやパリ、香港では100%、シンガポールとか台北でも95%ぐらいが無電柱化が進んでいるという中にあって、日本は東京や大阪で6から8%程度、地方道においてはせいぜい2%程度しか進んでないというのが現状であります。この無電柱化は、まちの景観が向上するということのほかに、特に災害時においての電柱倒壊による事故、家屋の損壊、感電、それから緊急車両の通行の妨げになったりするということを無電柱化によって防ぐことができるなど、多くの利点があります。今後、先の宿泊施設などの連携した取り組みとともにですね計画的に進めていくべきではないかというふうに思いますので、市長の考えを伺いたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) その前に、先ほどの歴まちの話、ちょっとだけ。大館市も横手市も3年ぐらいかかったそうです。歴まちの計画を作って承認いただくまでかかってて、仙北市は2年でやりたいという話をしたんですけども、さっきのスタッフをしっかりと用して進めないと全く無理ですよという、そういうお話を先輩市から聞いております。来年度の展開に向けた、今年度その準備段階ということになるしかないという状況です。御理解いただきたいと思います。 さらに、無電柱化でありますけれども、仙北市で今、市内で武家屋敷通り線と、それから角館横町線のこの2路線が無電柱化の現状にあります。武家屋敷通り線、これ昭和59年度に、当時の角館町教育委員会で修景事業として施工されて、地中線化ではなくて、民地・家屋への裏配線を行ってその修景したという事業です。角館横町線については、横町十字路の西部側が平成14年度に、東部側が平成27年度に完了しています。これは秋田県の事業で施工されたものであります。完全な地中線化事業です。 現在の取り組みでありますけども、無電柱化事業と位置付けられるほどの規模は今のところ事業として持ち合わせておりませんけれども、角館中学校の正門前の路線である小倉山校線で、通学路の安全確保のため、グリーンベルト上にある電柱2本を移設する予定であります。これはNTTとの打ち合わせも終わって、NTTの工事待ちの現状にあります。それから、今のところその計画があるかという状況ではないという話をしておりますけれども、しかしながら、先ほど議員もお話のとおり、景観づくりなどで非常に有効な事業だというふうに捉えておりまして、歴史的風致維持向上計画、通称歴まちの事業の中で無電柱を進めていきたいということで、大きな枠組みをとろうというふうに思っているという現状があります。 ちなみに、無電柱化の推進に関する法律というものがもう出ておりますけども、この内容について少しだけ建設部長のほうから少し説明させていただきたいと思いますので、よろしく御配慮をお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 草なぎ建設部長。 ◎建設部長(草なぎ雅人君) 私のほうから、電柱無電柱化の推進に関する法律の概要について簡単にお話しさせていただきます。 これまで無電柱化は、防災性の向上、安全性・快適性の確保、良好な景観形成等の観点から実施されてきましたが、近年、災害の激甚化・頻発化、高齢者・障害者の増加、在日外国人をはじめとする観光需要の増加等により、その必要性が増しております。無電柱化をめぐる近年の情勢の変化を踏まえ、無電柱化の推進に関する法律が平成28年12月16日に施行されております。 初めに法律の目的ですけれども、災害の防止、安全・円滑な交通の確保、良好な景観の形成等を図るため、無電柱化の推進に関し、基本理念、国等の責務、推進計画の策定等を法律で定めることにより、公共の福祉の確保、国民の生活の向上、国民経済の健全な発展に貢献するとされております。 次に、法律の基本理念といたしまして、国、地方公共団体、関係事業者が適切に役割を分担することなどが定められております。また、法律では、国に無電柱化推進計画の策定・公表を義務付け、それを受け、都道府県、市町村については、無電柱化推進計画の策定が努力義務として定められております。 次に、主な無電柱化の推進に関する施策といたしましては、国、地方自治体が必要に応じ道路占用の禁止・制限等を行うことや、道路事業や開発事業等の際、道路上の電柱・電線の新設の抑制や既存電柱・電線の撤去についてなども規定されているところでございます。 以上で終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 5番。 ◆5番(高橋豪君) 今、無電柱化についてお答えをいただきましたけれども、国土交通省でもこれを非常に推進してるという現状があって、御存知のとおりだと思いますけども、町中には当たらないと思いますが、今度からは国道の中でも重要なものということで指定された国道等については、新たに電柱を建てさせている契約を更新しないというようなことが先日新聞にも出て、つまり災害時に電柱が倒れて車両が通れないとかいろんなことがあったので、できる限り無電柱化していこう、地下に埋設していこうということだと思いますけども、そういうことにしたいというようなこともあります。したがいまして、何とか先ほどの計画づくりと一緒に、この中心市街地の景観づくりも含めて無電柱化をやっていただきたいと思います。いろんなやり方あると思います。さっき、武家屋敷は後ろ側にやって茶色い電柱にしてというのもあるし、あと、よその例を見れば、各家々の軒下に電線をはわして、何ですか、目立たないようにしてるというような事例も色々あるようです。なので、色々研究をしていただいて、そしてまた住民の皆さんの御理解も必要だというふうになるかと思いますので、それとすぐにはなかなか進まないようなことなんですが、だからといって何もやらないというといつまでたってもできないということになりますので、できるだけ早期に着手できるようなということで計画性を持って進めていただきたいというふうに思います。 次の質問に行きますけども、この後、まあ今日も、それから先日の一般質問でも非常に新角館庁舎のお話多いわけなんですが、それができないと何ともならない話なんですけども、新角館庁舎の整備に伴って解体される予定の現在の角館庁舎、それから中町庁舎、こういったこれまでエリアの中心となっていた箇所についての利活用策というのも、具体的にもう準備をしている時期で取りかかっていく時期に来てるのではないかなというふうに考えますけれども、現時点での考えをお伺いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 現在の角館庁舎は、新角館庁舎が開庁して西木庁舎を改修し、教育委員会等がそちらのほうに移った後、できるだけ早期の解体を予定しています。中町庁舎は、新角館庁舎開庁後、公共施設等個別施設計画で解体の方針となっております。 角館庁舎跡地については、火除けの復元を考えております。また、中町庁舎跡地については、曳山会館用地として活用してほしい旨の答申書を曳山会館検討委員会からいただいております。いずれにしても、具体的な事業内容、時期等は定まっていない現状にあります。この後、全ての公共施設の個別施設計画を令和2年度までに定めることになっていますので、市の施設全体の状況も勘案しながら最終的な方針を検討・策定して皆様方にお示ししたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 5番。 ◆5番(高橋豪君) 火除けの復元というお話もありましたし、それから中町庁舎解体した後、曳山の展示施設というかそういう話もありましたけども、いずれにしても、解体して、例えば中町庁舎を解体しましたというと、単に何か建物を建てるというよりかは、やはりまちづくり全体に資するような、そしてまた地域経済に貢献できるような、相乗効果が生まれるようないろんな使い道ってあると思うんですね。だからそういうのをきちっと今から色々と準備をして、いざ解体しましたと、また数年間放置されるとかではなしに、速やかにいろんな次の展開に持っていけるように、これ火除けもそうなんですけれども、角館の今の庁舎がなくなりましたと、そのまま更地のまま何年間か放置されていくとかそういうことじゃなしに、すぐ次の展開に持っていけるようなこと、これはもう解体するって前々から分かってることなんで、もうそろそろ具体的に進めるべきではないですかという。火除けの復元ったって、どういうふうにじゃあ復元するんですかなんていうことだって、恐らくまだはっきりしてないということだと思いますので、今からでもやってくべきではないかなという趣旨のことでありましたので、その点、いま一度お答えいただきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 私たちも常にそのことは頭の中にありまして、令和2年に向けて個別施設計画を策定することにはなっておりますけれども、同時進行で今からその話はしております。教育委員会、文化財、それから秋田県の方々ともいろんなその活用の仕方についての御意見もいただく場面も多いことでありまして、皆さん注目度も高いということであります。ただ、その気持ちも十分あって議論は始まってますけれども、すいません私の気持ちの中では、新角館庁舎がこの状況の中でなかなか議論に力が入っていかないというのも実際の話でありまして、まずはそこを起点にしていこうというふうな思いであります。いずれ頑張って、議論を後にならないように進めていきたいと思っております。 ○議長(青柳宗五郎君) 5番。 ◆5番(高橋豪君) さっきも言いましたけど、官民連携、公民連携の手法、いろんなやり方がまちづくりのやり方ってあると思いますので、様々な側面から検討していただきたいというのと、今の新角館庁舎のほうが決まらなきゃ進まないということで今お話ありましたけども、早期の完成を願いますということで次の質問に移ります。 今度は、観光客の皆さんに対する受け入れ態勢についてです。 受け入れ態勢の整備ということも非常に重要だということで、国内はもとより外国人の観光客の方々が非常に増加してるという中にあって、そうした方々に対する環境整備というのももっともっとやっていく必要があるんではないかというふうに思います。市政報告では、この観光庁の多言語解説整備支援事業というものの採択を受け、多言語解説の専門人材が今後市に派遣されるということになったようですが、この事業について、具体的にどういうものなのか説明を求めます。また、宿泊施設や店舗において、スタッフの外国語対応力を高める施策なんかも積極的に行う必要があると考えますが、市の取り組み状況について伺いたいと思います。加えて、クレジットカード決済、それからキャッシュレス決済ということで、この仕組みが普及しないとなかなか外国人客の消費に結びつかないということは以前から言われていますけれども、市内の現状、それから普及に対する取り組みということでお伺いをしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 多言語設備の充実ということについては、議員が御指摘のとおり、東京オリンピック・パラリンピック2020開催前に着手すべき地方創生に不可欠な重要事業というふうに位置付けることができると認識しています。事業としては、平成31年3月、観光庁に申請をし、今年4月に採択をいただいたというスケジューリングであります。 平成30年の仙北市の外国人宿泊者数は、延べ3万8,612人でありまして順調に増加してはいますけれども、滞在時間の拡大、旅行消費額の拡大が課題となっております。この事業は、外国人目線でインターネットやパンフレットなどを見た際に、日本語からの翻訳が適切でないためにその魅力をうまく伝えられていない英文を抽出して、英語、ネイティブのライターが外国人にとって魅力的で分かりやすい解説文に作り直すという作業であります。5月下旬に仙北市多言語解説整備検討協議会を開催し、また、観光庁から事業支援事務局を委託されている凸版印刷が指定した東京都の制作会社オールアバウトとも打ち合わせを進めている現状にあります。今年7月30日から4日間、取材等の作業を行う予定と聞いております。整備対象候補としては、武家屋敷通りの重要伝統的建造物群の各施設、また、角館祭りの山行事、田沢湖、抱返り渓谷などの地域、施設、自然環境、景観等々がありますけども、外国人ライターによる現地取材の結果によっては、一部が整備対象外になることもあるのかもしれないという話も伺っております。 それから、宿泊施設や店舗において、スタッフの外国語対応力を高める施策を積極的に行う必要があるんじゃないかという御指摘でありますけども、これは全くそのとおりでありまして、昨年度、一般社団法人田沢湖角館観光協会の主催で9月開催のインバウンドセミナーに23名が参加をして、また、秋田県観光連盟の主催では9月開催の観光ガイド向け外国人観光客案内研修に1名が参加をして、11月開催の訪日観光客対応研修には12名が参加していますけれども、しかしながら、これらの研修だけで外国語の対応力を高めることは困難ではないかと考えております。もちろんこれは大変重要な場面でありますので活用はさせていただきたいと思いますけれども、それだけではなかなか外国語の対応力は高まるということはなかなか難しいのではないかという思いであります。そこで、市内の英会話教室、また、市内に居住の外国人の皆さんに御協力をいただいて、外国語の習得活動を応援する事業を立ち上げていきたいと考えております。商工会や観光協会などの皆様と協議・検討をさせていただく準備を今進めているという現状にあります。 なお、今年度の微細な取り組み等については、細川部長から答弁をさせていただきたいと思いますし、加えて、現場の認識として、クレジットカードの決済であったり、キャッシュレス決済の仕組み等についても、様々な意見を聞いていて実際になし得ようという努力をしている現場でありますので、細川部長のほうから御答弁をよろしくお願い申し上げたいと思いますので、議長お願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 細川観光商工部長。 ◎観光商工部長(細川秀清君) それでは、私のほうから今年度の取り組みについて御説明をさせていただきます。 今年度は、仙北市観光商工部国際交流推進室で地方創生推進交付金を活用した台湾在住の外国人材を3年間雇用する事業に着手をします。4月から募集を始め、5月末で締め切りましたが、35名の方々から応募がありました。現在、一次選考までは済んでおりまして、7月上旬に決定し、9月1日には着任をしていただく予定になっております。着任後の業務内容は、各宿泊施設、飲食店での多言語翻訳業務、ポップ等のツール作成、SNSでの情報発信、仙北市におけるインバウンド事業関連の通訳業務等を想定しているところでございます。 加えて、クレジットカードやキャッシュレス等の市の取り組みについてでございます。 仙北市内の宿泊施設、飲食店でのクレジットカード決済システムの普及率は、平成30年度で約30%とかなり低い水準となっています。併せて、Suica等の電子マネー決済システムも、クレジットカード同様にさほど普及していない状況になってございます。進まない要因としては、決済に伴う手数料の相場が3から7%と高額であること、決済システムの導入に伴う機器類の初期導入コストが高額であることが、事業者への負担となっているものと考えております。一方、QRコード決済のシステム導入もこれからの対応となる施設が大半を占めている状況です。しかしながら、QRコード決済の仕組みは、初期導入コストが比較的低額であること、決済に伴う手数料もクレジットカード決済と比較して低額に抑えられるということですので、日本人観光客だけでなく、インバウンド対応上も有効な決済システムと考えております。 そのため、市としては、各色々な会社から十分なヒアリングを行っております。その結果、仙北市商工会と田沢湖角館観光協会との共催で、マルチ決済事業者であるStarPayというシステムの説明会を6月上旬に実施する方向で準備をしているところでございます。このStarPayは、NTTなどが出資するマルチ決済システムの会社でありまして、LINE PayですとかPayPay等のほか、外国の会社も含め多数のペイメント会社を取り扱うことが可能となる利点があります。 以上でございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 5番。 ◆5番(高橋豪君) 後段で、クレジットカード決済とか電子マネーとか、今どんどん普及しているキャッシュレスの仕組みというのが、まだ3割しかないっていうのは非常にちょっと厳しいのかなと。今大体やっぱり現金を持ち歩いて旅行に行くってことをしないわけなので、そうすると、どうしてもやっぱ消費に結びつかないということになっちゃうということです。一方では、さっき答弁にもあったように手数料がかかるということで、これが安くても3%ぐらい、2.何%とか、高いともう6%、7%。今までになかったものがそれだけ負担しなきゃいけない。これ売り上げの額が大きくなればなるほど非常に高額な手数料を負担しなきゃいけないということで、導入を見送られるということもあろうかと思います。だからその辺のことも十分分かるので、なかなか例えばわざわざ個人の商店では導入しなくてもいいやとかっていうふうになってしまうのかなというふうに思います。そのあたりは、行政としてもやっぱり何か考えて、今後ですよ何か考えていく必要もあるのかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。 それからもう一つは、軽減税率、消費税上がったときの軽減税率対策ということで、タブレット端末とかレジ、タブレット端末を使ったレジなんかに切り替えると、仕組みに切り替えるといったときの補助金とか、例えば今皆さん使ってるiPadを買うことに対する国の補助制度とかそういったものもあるので、そういったのも今のうちしか使えないと思いますが、広く周知したりとかいろんなことをやっていかないと、そのまんまということにもなり得るのかなと思います。ぜひ市としても積極的な取り組みをやるべきだと思いますけれども、いかがでしょうかということです。 それから、最後のほうの質問、併せて行います。 もう一つがお客さんからの苦情ということで、これは非常に重要なことだと思います。この観光客からの苦情に対して真摯に対応し改善を図っていくということも、新規の観光客はもとより、リピーターのお客様を確保する上で非常に重要であります。今年の角館桜まつりは、前年比9万9,000人増の140万1,000人の入り込みとなったようです。これだけの観光客が訪れているということであれば、良かったという声の一方では、当然何かの苦情も出ているはずであります。市では、この観光客の皆さんからの苦情等については、どの程度把握して、また、どういう対応をとっているのかということについて伺いたいと思います。 それからまた、以前から多い苦情の一つとして、10番の質問に書いてますけども、桜まつり期間中の駐車場についてです。観光客からは、武家屋敷駐車場において、特に雨天時の環境の悪さというものが前々から指摘されていることは市でも分かっているはずであります。観光協会等からは全面舗装の要望も上がっているようですが、一方では、駐車場の一部が伝建群地内となっていることによって実現が難しいとも聞いています。市としては今後どういう対応をしていくのか、当該箇所における法的見解も含めて確認したいと思います。 それから、先ほど八柳議員も話しされてましたけども、においというのも、これ本当に目に見えないんですが、本当大事だと思います。朝か夕方、私も何回も何年も前から、以前もお話ししたことありますし、そのことは答弁いいですけれども、そういった観光のお客様を迎えるに当たって、何とかひとつでも苦情が少なくなるような取り組みというものをしっかりやる必要があると思います。ということで、先ほどの点について答弁をお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 見えるものばかりが真実ではないと思っておりますので、消臭対策もしていかなければいけないと思います。 それから、キャッシュレス決済は仙北市のこの後の経済再生に大きな要因となるというふうに思っています。議員が御指摘の事業以外にも事業導入を進めていきたいということで準備させていただきますので、その点でも御理解をお願い申し上げたいと思います。 それから、苦情等の話でありますけれども、桜まつりに限らず、年間で約500万人以上の観光客の訪れる仙北市でありまして、封書、電子メール、お電話、あるいは直接市役所まで足を運んでいただいて観光に関する御意見をいただく場面も多々あります。感謝やお褒めもありますけれども、残念ながら議員のお話のように苦情や苦言も非常に多く、今年の桜まつり期間中には、特に未舗装の駐車場に対する苦言、事業者の接客、料金設定等に関する苦情・苦言等を寄せられました。私も今回、とある未舗装の有料駐車場を活用された方から大変な叱責をいただいております。申し開きができない状況でありまして、御指摘は正論でありました。 様々な事案がありますけれども、市としても真摯に受け止めて、また、関係者が分かる場合には、プライバシーに配慮はしつつも、できるだけその意見を共有して改善に向けた取り組みを促していかなければいけないと考えております。 また、近年はSNS等によって苦情や批判が拡散する時代でありますので、それにも十分に気をつけて、要するに原因をしっかりと対応策をとって、皆様方から支持いただける観光地づくりをしなければいけないというふうに考えております。 それと10番の件でありますけれども、このグラウンドの件であります。旧角館高校グラウンドは市の普通財産となっておりまして、4月から11月初旬まで、角館の桜まつりなどの臨時駐車場として使用しております。昨年度、田沢湖角館観光協会の会長のお名前でグランドの舗装化の要望をいただいております。当該地を舗装することで、管理面、環境面、利便性等が向上すると考えて、庁内関係部署と協議した結果、当該用地は仙北市角館伝統的建造物群保存地区にあり、文化財保護法、それから仙北市角館伝統的建造物群保存地区保存条例等に基づき策定した保存計画によれば、角館高校グラウンド跡地は道路面における敷地割の復元整備を図るとされておることもありまして、当該計画、これ平成18年から19年にわたって、文化庁、秋田県、学識経験者、地域住民を含む保存計画見直し調査委員会で策定をし、計画に基づき伝統的建造物群地内の改修等を実施し、国庫補助、県補助もいただいたという内容のものであります。このため、旧角館高校グラウンドを駐車場として整備する舗装化については、保存計画の変更が原則必要となりますので、平成30年8月に角館伝統的建造物群保存地区保存審議会に舗装化の現状変更についてお諮りをいたしました。しかし、保存計画に則って駐車場として全面舗装化することは認められないという結論でありました。これが流れであります。このような経緯があって、改めて関係部署で協議を行い、観光協会へは、当該用地を舗装化することはできないと回答しております。 私は、昨年から伝統的建造物群全国協議会の副会長に選任をいただいていることもありまして、全国の伝統的建造物群保存地区の皆さん、また、文化庁の方々と様々な課題の解決に向けた協議を行う機会が増えております。そのような場面で、文化財保護法を遵守しながらも、生活者と来訪者のどちらにもメリットとなる伝建群の保存活動の在り方を模索させていただいてる現状にあります。先の文化財保護法の改正は、文化財の活用が主な特徴となっております。まず、市民の皆さんと一緒に改正法が何を目指しているのか勉強会を開催して、皆さんで一緒に考えていきたいと思っております。 私の考え方と教育委員会の考え方には距離がありますけれども、引き続き、そのグラウンドの舗装化に向けて可能性を探る価値が十分にある事案だというふうに考えております。しかし、私と立場が違う教育委員会で、また違う答弁があると思いますので、教育長からも答弁をいただければありがたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 法的見解も含めまして。国の伝統的建造物群保存地区に選定されるに当たりまして、文化財保護法の規定によりまして伝統的建造物群保存地区の実施に必要な市町村の条例を制定しなければなりません。この条例に基づきまして、仙北市角館伝統的建造物群保存地区保存審議会の意見を聞いて、保存地区の保存に関する計画を定めてこれを告示する必要があると。それで、昭和53年に策定されました最初の保存計画では、保存地区内への自動車の乗り入れは、地区内居住者及びその生活に伴う必要度の高いもののみに限定するので、その他の車両が収容される駐車場は外縁部に設けるとなっておりましたけれども、新たに変更された現在の保存計画では、万延元年の絵図による屋敷割の復元に努め、そのうち角館高校グラウンド跡地は道路面における屋敷割の復元整備を図るというふうにこう変更しているわけであります。 それで、昨年から出ておりますが、いろんな要望がございましたが、伝建群の結論としましては、駐車場として利用されていること自体が伝建群の趣旨に反しており、古城山から見れば旧角館高校グラウンドの跡地は重要な景観であるという指摘もされておるわけであります。駐車場はどうかまちの南側のほうに設けるというのも含めてですね、この後いろんな面から検討していただきたいという回答でございました。 ○議長(青柳宗五郎君) 以上で5番、高橋 豪君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(青柳宗五郎君) これで、本日の日程は全部終了いたしました。 本日の会議を閉じ、散会をいたします。                              (午後3時29分)...