仙北市議会 2019-06-14
06月14日-02号
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) これは私のほうから御答弁させていただきたいと思いますけれども、令和元年5月28日の秋田県
教育庁幼保推進課長及び
保健体育課長から「通学路等の安全確保の徹底について」という通知がありまして、各園に周知をしております。独自の対応策として、保育園ではお散歩マップの作成に取り組んでおります。職員が危険箇所に対する意識を共有して、安全対策の徹底を図っているという現状にあります。
○議長(
青柳宗五郎君) 2番。
◆2番(武藤義彦君) いずれにしても、今回のような園児の事故は、保育士の努力であったり注意だけでは防ぎようもありません。また、学校現場においても、登下校を含めた全てを見守ることは極めて困難だと思います。父兄や行政、警察などとの連携以外に
マンパワー不足を解消するためにも、地域を巻き込んだ取り組みが必要ではないかと考えますが、いかがかお伺いいたします。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 議員と全く同様の考え方を持っております。行政当局と
教育委員会で現状の整理、課題の共有を行い、一歩でも安全対策を進めることができるよう、その要因精査を行う
総合教育会議を開催したいと考えておりまして、現在、日程調整を行っているという現状であります。 保育園や
放課後児童クラブは、保護者の御協力で子供を玄関まで送迎することにしています。安全・安心のため、家族以外の方の送迎は原則お断りをしている現状にあります。また、各園では、園外保育で出かける際にも、事前に下見をして子供たちの安全対策を講じてから出かけるようにしております。今後も、警察や地域の方々、保護者から危険箇所等の情報の提供を受けながら、それに一つ一つ対応して子供たちの安全の確保に努めてまいりたいと思っております。 大津市や川崎市で起きた事件は、余りにも悲しくて防ぎようのない事件・事故でありました。仙北市としても、さらにフェーズを上げて安全対策を講じていかなければいけないと強く感じています。しかし、これら事件・事故を引き起こしている要因の分析と対策も非常に重要ではないかと考えております。中には日本社会が抱える共通の課題も見え隠れしております。私たち市の取り組みは限定的なものになるかもしれませんけれども、それでも最大努力を注ぐ覚悟で臨みたいと思います。
○議長(
青柳宗五郎君) 2番。
◆2番(武藤義彦君) 未来ある命が奪われるのは許せることではありませんし、子供たちを守るのは我々大人の責任でもあります。いつ起こるか分からない子供たちを巻き込む事故・事件に対して、あらゆる想定を踏まえ、できることは全て対応可能な環境づくりが必要だと思いますが、いま一度お伺いいたします。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 全くそのとおりであります。私たちが最大努力をしなければいけないことは、将来の子供たちの未来を閉ざさないことだと思っております。常にそれを心がけて行政の運営に当たりたいと思います。 また、この点に関しては教育長からも答弁を続けて行いたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
○議長(
青柳宗五郎君)
熊谷教育長。
◎教育長(熊谷徹君) 今、議員、また市長からもございましたけども、私たちの一番の職務はもちろん子供たちの命を守ることであります。子供たちの安全・安心、これを私どもの第一義の責務としてしっかりと取り組んでまいりたいと思っているところでございます。
○議長(
青柳宗五郎君) 2番。
◆2番(武藤義彦君) 過去には、新潟市での下校時に小学校2年生の女児、女の子が殺害されたということで、国のほうで防犯プランというものを作成したことがございました。しかしながら、児童生徒を極力一人にしないという視点に重視するにとどまっております。また、通学路のブロック塀の倒壊のときも、当然そのときには見回りをしておるんでありますけれども、国の通達などは通達として、地域の特性・環境を踏まえた独自の
マニュアルづくり等が急務だと思っております。 次の質問に移ります。新角館庁舎の入札不調についてお伺いいたします。 この件については、
全員協議会であったり、
総務文教常任委員会協議会でも説明・議論が繰り返されております。三度目の公告に向けて、今月中旬までには設計の内容精査を終えるとしておりますが、改めてその要因を伺います。 1点目として、不調の原因とされます資材単価は、取引業者によって納入価格が違うと思いますが、設計上での
見積価格算定に問題点がなかったのか、お伺いいたします。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 建設資材の見積価格についてでありますけれども、
設計事務所が各メーカーなどから徴収した建設資材の見積価格を、そのまま設計単価として採用することはないと思います。建設業界の一般的な慣例でありますけれども、各メーカーは、
市場流通価格ではなく自社の定価を
設計事務所に示し、
設計事務所は、市場の動向や建設業者の購買力を客観的に踏まえた
見積査定率を乗じて設計単価を定めております。今回は、一部の設計資材について、
見積査定率が市場の動向と差異があったものがあり、これが不調の要因になったと考えております。
○議長(
青柳宗五郎君) 2番。
◆2番(武藤義彦君) 次に、県内で確保できない建設資材についてはどのようなものがあるのか、お伺いいたします。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 秋田県内で確保できない建設資材でありますけども、計画にある庁舎西側に面した
カーテンウォールや屋根資材、金物資材、金属資材であります、の一部だと捉えております。
○議長(
青柳宗五郎君) 2番。
◆2番(武藤義彦君) その例えば
カーテンウォール、屋根資材、金属資材と今お話しがありましたけれども、これらは県内で同等のものを代替できる資材確保は可能なのか、お伺いいたします。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 県内で同等の代替できる資材の確保でありますけれども、屋根資材など一部は県内で同等品の確保が可能だと考えております。しかし、県内に製造工場のない
カーテンウォールや一部の金属資材は、仕様を見直した上で見積もりの再徴収などの修正作業を進めました。一部は県内で調達が困難だという状況があるということであります。
○議長(
青柳宗五郎君) 2番。
◆2番(武藤義彦君) 今のお話でもありましたけれども、県内調達できない資材を設計に組み入れることこそが、今回の入札不調の大きな要因にもあるのではないかと考えます。
県外資材業者とのお付き合いがないといいますか、取引がない地元業者は、市の想定よりも高値での
納入見積もりとなる場合があると思いますけれども、その点についてお伺いいたします。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 今議員が御指摘のとおり、そのメーカーの仕様によって、今回の庁舎の部材としての購入単価、見積単価が高いという状況は否めないものと思います。そのような幾つかを見直しをして、3回目の入札に向けた再調整を行ったということであります。
○議長(
青柳宗五郎君) 2番。
◆2番(武藤義彦君) 次に、一昨年から導入しております電子入札は、業者負担を軽減するという利点もあるわけですけれども、応札しない場合にはその理由確認ができないという不便さもございます。二度の入札不調の情報収集、聞き取りなどは、どの程度実施したのかをお伺いいたします。
○議長(
青柳宗五郎君) 市長答弁する。入札契約、誰、副市長だか。倉橋副市長。
◎副市長(倉橋典夫君) ただいまの御質問にお答えいたします。 入札不調の情報収集や聞き取りについては、2回目の入札に参加表明した2JVから、参考となる資料、見積もりの内訳書を提供いただき、さらに内容の確認が必要な部分については聞き取り調査を行って、設計業者に伝えて見直しを行ったところでございます。 なお、電子入札の応札理由に、不調の理由については、システム上は出てきませんけども、電子入札を取り扱っている業者に協力を得まして、不調の原因について確認をしているところでございます。 以上です。
○議長(
青柳宗五郎君) 2番。
◆2番(武藤義彦君) 次に、三度目の公告に向けまして、建物の意匠見直しや仕様変更による単価圧縮をするとしてございます。予定価格は設計が終了しなければ確定しないことでありますけれども、間もなく精査が完了する現段階で、過去二度と比較して変動はありそうなのか、お伺いいたします。
○議長(
青柳宗五郎君) 倉橋副市長。
◎副市長(倉橋典夫君) 先ほどお答えした、その2JVからの聞き取り等も踏まえて、設計業者と内容を詰めてきたところでございます。概ねその作業は終わっておりまして、議会の皆様に報告する機会をもちたいということでございますけれども、その内容のまだ概略ですけども、庁舎としての規模・機能を変えずに修正する方法で作業を進めましたので、予定価格については大きな変動はないものと見込んでおります。 以上です。
○議長(
青柳宗五郎君) 2番。
◆2番(武藤義彦君)
入札参加資格でございますけれども、1回目が大仙、美郷、仙北、そして2回目が県内ということでありましたが、次回の参加資格は県内から拡大するものなのでしょうか、お伺いします。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) この案件について
入札参加資格等でありますけども、この後開催される指名審査会で決定をさせていただくという流れになります。
○議長(
青柳宗五郎君) 2番。
◆2番(武藤義彦君) 二度の入札不調を受けて、市民の中には、プレハブでも十分でないのか、計画の見直しが必要なのではないかというお話をされる方もございます。しかし、
角館庁舎建設に当たっては、
統合庁舎建設から始まって難産に難産を重ねてようやく今の計画が議会に認められた形でございます。築50年近くもなる現角館庁舎は、訪れる市民、職員のみならず、
危険そのものとなってございます。その危険を回避するためにも、三度目の入札不調は絶対にあってはなりません。設計の精査も、細心の
チェック体制により入札・着工にこぎ着けていただきたいと思いますけれども、市長のお考えをお伺いいたします。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 議員がお話のとおり、難産に難産を重ねたという形容が一番私の心の中にはありますけれども、その難産に、各場面で市民の方々、議会の方々と深く議論をしたという経緯があります。今、この計画、私たちは皆様方の協議を経た上での生まれ出た計画でありまして、大変大切に思っております。大きな地震等が発生したときに、一番私たちは角館庁舎を心配しておりまして、そういう心配な庁舎にお客様をお迎えするということを長く続けてはいけないという強い思いがありまして、3回目の入札についてはその思いを深く市民の方々にも御理解いただけるような、良かったねと言っていただけるような、そのような結果にしたいという思いで臨みたいと思っております。
○議長(
青柳宗五郎君) 2番。
◆2番(武藤義彦君) ぜひ早めの入札・着工にこぎ着けるよう努力していただきたいと思います。 次の質問に移ります。
耕作放棄地についてお伺いいたします。 市では
産業振興対策として、
農業夢プラン型事業であったり、
農地集積加速化基盤整備事業などを積極的に実施してございます。しかし一方で、中山間地域では、畦畔の除草はおろか、柳の生い茂るような農地も存在しております。 そこで1点目として、
耕作放棄地の近年の推移はどうなっているのか、お伺いいたします。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 私からは全体的なお話をさせていただきまして、農林部長のほうからも追加答弁させていただきたいと思いますけれども、推移であります。
耕作放棄地の動き方でありますけれども、農家自身による解消、
自己保全管理の徹底、事業による農地としての再生などで、平場の地区では
耕作放棄地の解消が比較的進んでいるという現状ではないかというふうに見ております。これ、各単年度の解消面積で少し申し上げますと、平成27年度はブナ森の解消を含めて約53.4ヘクタール、平成28年度は約9.9ヘクタール、平成29年度は約3.8ヘクタール、平成30年度は約8.5ヘクタールの農地が
耕作放棄地から再生して、もしくは
自己保全管理が行われているというような状況がありますけれども、これを実は上回る放棄地の誕生というものもあります。その点については、現状でありますので農林部長のほうから答弁させていただきたいと思います。
○議長(
青柳宗五郎君)
八柳農林部長。
◎農林部長(八柳司君) 現在の放棄地の状況ですけども、農林部のほうで事業実施されております
多面的支払交付金、こちらのほうも
耕作放棄地の対策が該当っていうんですか、対策を講じることができることになっておりまして、今回数字、今述べた数字ありますけども、これに加えまして、対策については各組織のほうで各々対策を講じている状況でございます。増えてく状況ではなく、現状から、現状の数値が増えていかないような対策を講じているのが現在の状況でございます。
○議長(
青柳宗五郎君) 2番。
◆2番(武藤義彦君) 今、当局でも現地見回りであったり指導を当然行っているわけでありますけれども、
耕作放棄地が解消されない理由はどこにあるのか、お伺いいたします。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 毎年8月中旬、9月上旬の間で、市内全域を対象に、
農業委員会の皆様であったり
農地利用最適化推進委員の皆様であったりが、各地区で
農地パトロールを行っております。新たな
耕作放棄地として発見した農地をリスト化をして、所有者及び耕作者へ
農地利用意向調査を送付して、所有者の意向を確認して、貸し出し、または
売り渡し希望の所有者については、委員等の斡旋で借り受け、それから買い受けができる可能性のある農業者との調整を行うという仕組みであります。ですが、所有者の高齢化であったり、後継者・担い手の不足であったり、未相続農地、相続人が県外に在住していて手続が困難であったり、相続人の行方がなかなか分からなかったり、金銭的に相続を行えないという理由等々がありまして、斡旋や
耕作放棄地の解消を阻む要因となっているという現状があります。
○議長(
青柳宗五郎君) 2番。
◆2番(武藤義彦君) 先ほど農林部長のほうからお話しありましたけれども、多面的機能の
支払交付金が地域ごとに取り組めば該当になると発言されましたけれども、例えばその地区外の
耕作放棄地に手をかけた場合は該当にならないと伺っておりますけれども、それはいかがでしょうか。
○議長(
青柳宗五郎君)
八柳農林部長。
◎農林部長(八柳司君) この
多面的機能支払交付金事業は、事業の採択時点で取り組む範囲、あるいは項目をあらかじめ計画して申請しておる事業でございます。計画の中で取り組むエリアの外にある、今の御質問ですけども、外にある場合は、その協定の計画でうたってあれば協定の外の枠でも取り組みは可能です。ただし、あらかじめ計画している範囲でなければ、いわゆる事業の対象にならないというふうに捉えております。
○議長(
青柳宗五郎君) 2番。
◆2番(武藤義彦君) そこで質問でございますけれども、今、計画範囲、当初の計画範囲でなければ該当にならないということでございます。例えば景観的なこと、環境保全ということで草刈りなどを実施した集落には、市単独では助成も考えるべきと思いますが、いかがかお伺いいたします。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) これも方向性を私のほうからお話しさせていただいて、補足して農林部長から答弁いただきたいと思いますけども、昨年度までは、国の助成制度、これは
荒廃農地等利活用促進交付金というのがあったんであります。そこで今年度は、令和元年度というか今年度当初予算に、市単独の助成制度で当該交付金に上乗せをする形で交付規定を設定して補助金を交付する方向で、しばらく実は検討をしておりました。作業を続けておりました。ところが、この国のその
荒廃農地等利活用促進交付金が、この年から、今年度から廃止するという情報が入りまして、国の動向の精査も必要なことだという判断もあって、一旦この作業を中止して白紙に戻してるという現状があります。私どもとしては、次のタイミングを見計らうためにも、国の動きを注視していかなければいけないというふうに思っているという現状があります。 農林部長からもひとつ答弁をお願いします。
○議長(
青柳宗五郎君)
八柳農林部長。
◎農林部長(八柳司君) 今市長が、荒廃農地の利用促進交付金のことにつきましては、国のほうでまず見直しがかかった形でございまして、まずゼロということで動いておりますけども、
多面的支払交付金のほうでも今年度からまた新たに計画して組織づくりを進める年度となってございます。ただ、先ほどの質問でございますけども、組織の活動範囲の外、いわゆるある程度の距離もあるかと思いますけども、全然関係ない農地のほうをずっと離れた組織が
耕作放棄地対策をした場合、交付金として支払いが可能かというのは、秋田県のいわゆる協議会と協議いたしまして、組織の近い範囲であれば可能かと思いますけども、その辺のところは実際活動している全県の協議会と協議した形で、利用可能かということを確認させていただきたいと思います。
○議長(
青柳宗五郎君) 2番。
◆2番(武藤義彦君) 私が言ってるのは、今の補助対象になる地区以外の場合、大した面積でもありませんし、それを市単独で助成できないかということでありますけども、いかがなものでしょうか。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 今、市が抱えてる課題の中で私がとても悩んでいるのは、今議員がまさに御指摘のどうやって活用していくのか、再生していくのかという話であります。全県の活動内容等も随分情報収集しております。それは先ほどの国の動向に対する対応ということで考えた結果でありますけども、なかなか打つ手がなかなかないという現状もありますけれども、しかし仙北市は、先ほど話をしたとおり、実はここ2年ぐらい、
耕作放棄地の解消されてる面積と、それから新たに
耕作放棄地が生まれた面積と、若干生まれたほうが大きいのではないかというような危惧もしているような状況もありますので、有効策を今打たなければいけないという思いであります。来年度に向けた精査を続けていきたいというふうに思っておりまして、できたら実態的に対応できる制度の活用というものを皆さんに提供したいというような思いがあります。 以上です。
○議長(
青柳宗五郎君) 2番。
◆2番(武藤義彦君) 最近は民家の近くまで熊の出没が相次いでおります。山林の手入れがおろそかになっているからだとも言われておりますが、荒れ放題の
耕作放棄地もその一つの要因になりかねません。助成のあるなしにかかわらず、自分の農地でもない畦畔などの草刈りを個人的に行っている方もおられます。ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。 最後の質問です。スマートシティ先行モデル選出についてお伺いいたします。 1点目として、今後のスケジュールと具体的な取り組み内容。 2点目として、実証調査予算は事業が複数年にわたっても継続して支援されるのか。 併せてお伺いいたします。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) この質問に対しては、実際に国土交通省と協議を続けてきた小田野統括監に後ほどまた答弁をさせますけども、大きなフレームとして私のほうからお話しさせていただきたいと思います。先に具体の取り組みについてをお話しさせていただきまして、その後にスケジュールについて御答弁させていただきたいと思っております。 この取り組みは5つあります。 1つ目は、交通・モビリティであります。モビリティというのはなかなか分かりにくいんでありますけども、人間の空間移動能力もしくは空間移動能力をつくるという、そういう意味ということで御理解いただきたいと思います。仙北市は、これまで無人運転バスの公道での自動走行実証実験、また、自動車の自動走行実証実験、これは前述の実証実験はレベル4という全く無人ということであります。自動車の自動走行実証実験のレベル3というのは、人が乗ってるという状況があります。これらを実施し、自動走行技術の可能性であったり、意義であったりについては、市民の方々にも随分その認識が深まっているのではないかというふうな思いがあります。今年度は、白岩地区のデマンド型タクシー、これは受託事業先は平和観光タクシーさんであります。また、観光2次アクセスとして角館駅と抱返りの間。これ受託事業者は近畿日本ツーリストさんの秋田支店であります。走行実証データを取得して、将来的な自動走行の実用化を目指すというものであります。 2つ目は、エネルギー活用であります。東北大学環境科学研究科との連携であります。平成29年度から2カ年にわたって、玉川温泉水からの水素生成に成功しております。実用化を目指して研究開発を進めている現状にあります。仙北市は、近未来技術実証特区としてドローンの活用検討を進めております。また、リチウムイオン電池によるバッテリーの技術的な性能の限界が見えてきていることから、今年度は、水素エネルギーを利用したドローンの社会実装計画の策定、将来的には水素ドローンを目指したいと思っております。 3つ目は、観光振興であります。市は年間500万人以上の観光客の皆様においでをいただいておりますけども、依然通過型の観光地となっていることは否めない事実であります。観光人流データは観光戦略を立案する上で重要でありますけども、スマートフォンや特定アプリの使用状況から人流データを取得・分析し、いかに観光戦略につなげていくかという点については、まだまだ検討が必要であります。今年度は、観光人流データを活用し、魅力的な観光地を作るための戦略を検討し、将来的には、観光人流データを活用した観光戦略の実践を目指して観光振興につなげたいと考えております。 4つ目は、生産性の向上であります。基幹産業であります農業分野は、農業従事者の高齢化とともに担い手の不足が深刻になっておりまして、作業時の省力化や、篤農家でなくても農業に参入できるという仕組みが何としても必要だと考えております。このことから、今年度は、センサーなど農業IoTの導入による水稲の水管理、栽培作物の生育環境モニタリングであったり、病害虫感染の予測技術の高度化、GPS機能を登載した収量コンバインによるリアルタイム収量マッピング技術の高度化等々の実証実験を実施したいと思っております。将来的には、仙北市に適した形でスマート農業が新しいビジネスとして展開できるような計画を組みたいと考えております。 5つ目は、物流であります。仙北市は中山間地でありまして、独居高齢者が多いために生活物資の配送等を自動化できる仕組みは、生活の改善に大きくつながるものと期待をしております。そのため、今年度は、二酸化炭素排出量削減にもつながるハイブリッドエンジンを搭載したドローンでの物資配送の実証実験を行う予定であります。将来的には、ドローンによる物流配送が実サービスとして展開できるように、民間企業と連携をしていきたいと思っております。 というような幾つかの取り組みに対するスケジュール観でありますけども、5月31日に選定後、現在、国とコンソーシアムとの契約に向けた準備を進めております。7月までには契約を整えて、速やかに前段で申し上げた今年度予定の実証であったり、研究調査を開始したいと考えております。仙北市が提案するスマートシティの実現のスケジュールとしては、2030年までのロードマップを策定して、それまでに近未来技術による地域課題の解決を図ることができるような事業計画としたいというふうに考えております。 なお、現状、この答弁書を書き上げたさらにその後の最新の状況、それからスマートシティ推進コンソーシアム等についても含めて、小田野統括監から答弁させていただきたいと思います。
○議長(
青柳宗五郎君) 小田野地方創生・
総合戦略統括監。
◎地方創生・
総合戦略統括監(小田野直光君) 市長からお話のありましたように、現状、新しい情報について御報告させていただきます。 まず、仙北市のスマートシティ推進コンソーシアムの構成でございますけれども、今まで仙北市で色々と近未来技術関係の実証を行ってまいりましたけれども、それに御協力いただいている様々な企業さんに連携を御協力をいただいております。まず、交通・モビリティ分野に関しましては、モネテクノロジーズ株式会社であります。これは、トヨタと、それからソフトバンクの合弁会社でございます。それから、エネルギー分野に関しては、東北大学と大館の東光鉄工株式会社です。それから、観光分野に関しては、今、電気通信事業者と調整を図っているところです。それから、農業生産性向上に関しては、株式会社池田、これは由利本荘市が本社です。それから、ヤンマーアグリジャパンの東北支社と連携をいたします。また、ドローンによる物流などの実証実験に関しては、東光鉄工さんに御協力をいただきます。さらに、民間連携に関しては、北都銀行、秋田銀行さんの御協力をいただきまして、全体の取りまとめに関しては、フィデア総合研究所さんに担っていただくことになっております。 現在、国土交通省とは予算について折衝しているところでありまして、全体の予算額としては、1億1,000万円、国土交通省は予算を持っておりますが、今回採択されたのが15団体採択されておりますので、平均730万円ぐらいの規模になりますけれども、現在なるべく多くの予算を獲得できるよう、国土交通省と調整を図っているところです。また、状況としては、こういうところで今予算の調整をしておるところです。 この事業は、私ども仙北市としては2030年度までのロードマップを作って、地域課題を近未来技術で解決するような事業として提案をしているところでありますけれども、今年度はあくまでも、この事業、そのスマートシティをいかに仙北市で実現していくかというその計画ビジョンをしっかりと練るというのが主体でありまして、その部分に多く予算をいただけるということと、それに関わる必要最小限の実証実験に予算を付けていただけるというそういう状況になっております。 以上です。
○議長(
青柳宗五郎君) 2番。
◆2番(武藤義彦君) 2030年までのロードマップ作成まで、大変ボリュームのある内容である、メニューであるということは確認できました。過去に私が市役所にお世話になっておりました折に、国、県、それから業者とのコンソーシアムを作りまして、普通走行の車両にカメラを搭載し、国道、県道、市道、これらの舗装面の平坦性、歪み、亀裂などの計画実証実験を行いました。補助金の活用ではございませんでしたけれども、データ収集により道路の維持管理、道路補修の優先順位を決める上でも大変実践的な取り組みでありました。現在、市で取り組んでおります事業は、農業IoT、DMO、SDGs、そしてこのスマートシティと多岐にわたっておりますけれども、市民からは、アルファベットと片仮名が多くて、何に取り組んでいるのかよく理解できないという声が多く伺えます。市民への取り組みのその周知と、それから計画を変えるということはできないかもしれませんけれども、補助制約の許せる範囲内での実現可能な実践的な取り組みを取り組んでいただきたいと思いますけれども、お考えをお伺いいたします。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 議員が前段でお話しをいただいた、まさに議員が市役所時代に大きな働き方をしていただいたコンソーシアム、あれはリコーさんが中心になって、凍上災といって、道路が冬期間ひび割れなんかして、それが今度、凍みでっていうか、何ていうんですか、凍って、そのひび割れが拡大していくというそのデータを毎年毎年蓄積していくことで、どれくらいの年限で、どのくらいの寒さだと、どれくらいのひび割れになるんだということをしっかりとした推測できる、そういうプログラムを作りたいということでありまして、とても有意義な実験に参加をさせていただきました。あと一歩で実用化なるというような情報もお聞きしております。 また、後段のほうのお話しでありますけども、私も国のその事業名であったり、また、実験の題名が片仮名が多く、また、スペル、英語スペルの短縮形であったりということで分かりにくいなと、いつも思っております。それを日本語に変換するときに、若干その思いと違う日本語しか見当たらないということもありまして、結果的に国の事業名での事業ということで行ったりしてる場面もあります。何よりも重要なことは、市民の方々が、この取り組みを行うことで、将来様々な負担が軽減されたり、課題が解決できたりするというようなことをしっかりと認識していただくということが重要で、それがなければ御協力いただける関係になかなかなれないということも、ここ2年ぐらいで随分感じている、そういう現状もあります。できる限り分かりやすく、また、できる限り市民の方々に御協力をいただける、その領域を作り込んでいきたいというような思いであります。
○議長(
青柳宗五郎君) 2番。
◆2番(武藤義彦君) いずれにしても、積極的に今臨んでおるわけでございますけれども、市民への周知は徹底していただきたいと思います。 以上で私の質問を終わります。
○議長(
青柳宗五郎君) 以上で2番、武藤義彦君の一般質問を終わります。 11時まで暫時休憩します。 (午前10時45分)
---------------------------------------
○議長(
青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 (午前10時59分)
---------------------------------------
△高橋輝彦君
○議長(
青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。3番、高橋輝彦君。
◆3番(高橋輝彦君) 蒼生会の高橋輝彦です。 去年の6月の定例会で初めて一般質問に立ちまして、ちょうど1年になります。令和という新しい時代になって、少しでも生活の豊かさを実感できる暮らし、幸福であることを実感できる暮らしを仙北市民は期待しています。仙北市民がずっと住み続けたいと思える魅力あるまちづくりを目指して、通告に基づいて質問いたします。 1つ目です。令和元年度の気になる工事について、3点質問させていただきます。 1点目です。先ほど武藤議員からも質問がありましたし、この後、小木田議員、それから八柳議員も一般質問に取り上げております、新
角館庁舎建設工事の3度目の入札に向けた取り組みについてであります。4人も一般質問で取り上げているということは、2度も入札が中止となったことに対する市民の疑問や不安、こういった声がとても多いからだと思っております。 4月26日の
全員協議会で、市長は、「3度目の入札に向けて、万全の準備をする」という決意表明されましたが、この万全の準備は整ったのかについて伺います。 4点まとめて質問いたしますので、よろしくお願いします。 1点目です。総事業費の枠は変更しないということでしたが、どのような見直しをして3度目の入札を行うのか伺います。 入札の参加資格については、先ほど指名審査会実施後となることの確認は取れてますので、こちらの答弁は不要です。 2点目です。公用車車庫建設工事は5月中旬、地中熱利用設備工事は6月中旬の入札公告の予定でした。こちらの入札のほうは順調に進んでるのかお伺いします。 3点目です。新角館庁舎の供用開始見込みです。こちらは、4月の
全員協議会で3カ月程度遅れるということで、令和2年、来年の12月初旬頃から供用開始という説明でございましたけども、さらに遅れる感じがいたします。この3度目の入札については6月の18日に
全員協議会で詳しい説明がありますけども、その
全員協議会後のスケジュール、いつ頃公告して、工事はいつ頃から始まって、工事完了はいつというところをお伺いしたいと思います。 4点目です。4点目は、5月23日に2件の水道工事、それから最近6月11日にも武家屋敷の防災施設整備工事の入札も取りやめになったようですけども、これらもあれですか、新角館庁舎の入札取りやめと同じ事象なのか。そうであれば、今後の入札工事における予定価格の
チェック体制をどうやっていくのかということをお伺いしたいと思います。 以上です。
○議長(
青柳宗五郎君) 答弁を求めます。門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 高橋輝彦議員の一般質問にお答えをいたします。 1点目の①番であります。まず、万全かという御質問であります。 その万全を期するために、議会の皆様にも御了解いただいて時間をいただいて、市民の皆様にも安心していただけるような入札がしっかりとかなうような設計内容にしたいということで作業を続けてきました。その主な内容の見直しというものは何かというと、先ほども少しお話をさせていただきましたけれども、
カーテンウォールであったり、屋根資材であったり、また、移動書架などの仕様の見直しも行いました。また、西側アルミルーバーの簡素化、また、2階会議室パーテーションと売店スペースの造作家具等、備品で対応できるものは備品のほうへということで見直しをしております。
入札参加資格については、先ほど御答弁のとおりであります。 このような形で見積もりの一つ一つを、仕様、それから意匠等検討させていただいて、設計を全体を見直したと。非常に細やかな作業をさせていただきました。 それで万全かということでありますけども、私たちが今できることは、お時間をいただいて最大やらせていただいたという気持ちであります。万が一、私どもの思うような結果にならないという状況があるとすれば、面積であったりというようなことにまで手を入れなければいけない。床面積の件であったり、土地の件であったりと、土地の造作の件であったりと、いろんなことが出てくるということも予想されますけども、今現在は最大やらせていただいたということであります。 なお、2点目、3点目、4点目等については、実務担当からしっかりと御答弁させていただきたいと思いますので、この場面からは私からの答弁は以上であります。
○議長(
青柳宗五郎君) 大山総務部次長。
◎総務部次長兼
企画政策課長(大山肇浩君) それでは、2点目について御答弁いたします。 公用車車庫建設工事、地中熱利用設備工事ともに昨年12月末で設計業務が完了し、本体工事との兼ね合いで発注時期を調整している状況でございます。また、地中熱に関係する国庫交付金については、順調にいけば7月中に交付が決定される予定となっております。 3番目の御質問ですが、供用開始時期につきましては、間もなく再々公告が可能となった場合、3回目の入札が、かつ3回目の入札が成立した後は、先にお示した令和2年の12月初旬開庁が可能となります。ただ、万が一3回目の入札が不調になった場合は、さらに遅れることになりますが、この順調に進んだ場合は、8月の工事の開始で翌年10月末で工事が終了するという計画でございます。 以上です。
○議長(
青柳宗五郎君) 倉橋副市長。
◎副市長(倉橋典夫君) 4点目と、それから入札のスケジュールなんですけども、先ほど高橋議員がおっしゃいましたように、18日に
全員協議会をお願いしたいと考えております。そこで、今一般質問の答弁で説明した部分と重なると思いますが、改めて皆さんに御報告の機会を持ちたいと思います。その後に速やかに指名審査会を開催いたしまして、入札公告を行うわけですけども、そうしますと、入札公告してから開札まで1カ月ぐらいの時間を要しますので、最終的な開札が7月20日前後になると思っております。その後に、入札が成立しますと臨時議会をお願いすることになろうかと思っておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。 それから、4点目の御質問で、この角館庁舎以外にも不調案件が何件か出ておりまして、大変苦慮しているところでございます。先ほど議員がおっしゃった工事も含まれておりますけども、水道施設工事で2件、それから文化財課発注の消防施設工事1件、長寿支援課発注の管工事が2件、合計で6件の不調が発生しております。例年にない高い不調の入札が続いている現状でございます。 なお、ちなみに平成30年度の状況を見ますと、仙北市で127件の発注のうち、不調件数は13件で10%ぐらいでしたけれども、また、秋田県の発注工事においても、昨年4月から12月までの発注の中で15%の不調が発生しているということを伺っております。これは仙北市だけでなくて、秋田県全体の問題なのかなというふうに受け止めてるところでございますけれども、入札の不調が発生しないように努めていかなければならないということで、先ほど予定価格の
チェック体制ということの御質問でございました。予定価格は、その金額によりまして、予定価格を各担当が、市長であったり、私であったり、部長であったりするわけでございますけれども、現在は予定価格の公共工事の品質確保の促進に関する法律の改正によりまして、設計単価よりも、それに97%掛けたり、95%掛けたりして予定価格を決めていた時代もございましたけども、今はそれが歩切りによる予定価格の切り下げはできないということになっておりまして、基本的には設計額に合わせた予定価格を作っているところでございます。 そうしますと、やはりその設計内容の精査が確認が非常に重要になってきておると思います。6月3日開催された部長等会議で、私から、入札不調案件が続いていることから、設計内容を設計業者と最終段階精査いたしまして、適正な価格で算定しているかということを十分確認をしていただきたい旨を各部長に指示したところでございます。また、御承知のように社会人枠採用の建築関係に当たる職員も採用したところでございますけども、ただ、やっぱり大きな工事になりますと、なかなか職員だけで確認できない部分もございます。そこはやっぱり設計者との十分なヒアリング、協議が欠かせないものと思っております。今回の角館庁舎につきましても、1回目、2回目は設計内容の見直しがなかったわけですけども、業者からは適正な設計であるという旨は聞いておりましたけども、やはり先ほど武藤議員の御指摘にもございましたように、秋田県内で調達できない資材等が生じますと、どうしても地元業者等の見積もりが差異が生じるということが明らかになっておりますので、今後もそうした面についても十分チェックして進めていきたいというふうに思っております。 先ほど市長が申し上げたとおり、3回目の入札につきましては、再度不調になるということが絶対にないように万全を期したいと思います。 以上です。
○議長(
青柳宗五郎君) 3番。
◆3番(高橋輝彦君) 色々3度目の入札に向けての取り組み、非常に分かりやすく説明いただきました。いずれ6月18日、
全員協議会でまたさらに詳細説明を受けてですね、もうあと新角館庁舎っていうのは田町山に建設決まってるわけですから、もうスピード感持って私は進めていただきたいと。多分引っ越しも、これ真冬の引っ越しになるかと思われますけども、そういったですね、やっぱり予定した入札ができないとなかなかこうスケジュール等も段々ずれていってしまいますので、そういったやっぱり入札、3度目も確実に入札成立させていただきたいと思います。 次の質問に移ります。気になる工事2点目です。旧角館東小学校野球場を株式会社セレクトラの事業所建設用地にすることから、それに関連した工事などについて伺います。3点伺います。 1つ目は、代替野球場にすることにした中川小学校グラウンドと、それから雲然野球場の整備内容について伺います。 2つ目です。2つ目はですね、旧角館東小学校野球場、こちら工場の建設用地にしますので、今あるバックネット、それからベンチ、ダッグアウトですね、それからフェンスなどの撤去費は発生しないのか伺います。 3つ目はですね、仙北市と、それから株式会社セレクトラと、旧角館東小学校野球場の約3,000平方メートルを事業用建設用地として賃貸借契約を締結したということですけども、残りの倍以上、7,000平方メートルの土地は今後どのように活用していく予定なのか、3点伺います。
○議長(
青柳宗五郎君) 答弁を求めます。
熊谷教育長。
◎教育長(熊谷徹君) 1点目の代替野球場につきましては、私の方から説明させていただきます。 代替野球場として整備する両球場の整備内容につきましては、角館地区の6つの野球クラブの皆さんに呼びかけをいたしまして、代替施設整備検討会を3回開催して検討させていただきました。今定例会に補正予算での対応をお願いしたものは、整備検討会の結論として、500歳野球並びに学童野球の公式試合ができる野球場整備を優先的に行うことの方針に基づいたものであります。 中川小学校グラウンド整備内容につきましては、給水栓設置工事費、それから簡易外野フェンスネット購入費、仮設トイレ借上料、トイレくみ取り手数料であります。 雲然野球場整備内容につきましては、ダッグアウト改修工事費、簡易外野フェンスネット購入費、仮設トイレ・物置きプレハブ借上料、トイレくみ取り手数料、グラウンド整備・トイレ関係消耗品であります。 なお、ダッグアウト改修工事につきましては、現状の鉄骨のものではなく、自動車車庫で見かけますカーポートタイプのものを設置するということとしております。 また、整備検討会で要望のございました雲然トレーニングセンタートイレへの外部玄関設置や、角館東地区公民館グラウンドの整備につきましては、財源を含め、引き続き検討協議を行っていくこととしているところでございます。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 2点目と3点目は、私のほうから御答弁させていただきます。 2点目であります。株式会社セレクトラ角館事業所新築工事の際、支障となるバックネット、ダッグアウト、フェンスの撤去については、市施設であることから、本来であれば撤去に係る予算措置をして議決をいただいて、そして撤去工事に取りかかるというのが、これが段取りでありますけれども、その時間的猶予をとることで工場新築工事、操業がずれ込むことが懸念されたために、株式会社セレクトラと協議を行って、バックネット、ダッグアウトについては、株式会社セレクトラ側の御負担で撤去・処分をしていただくこととして、既にその工事に入ったということを伺っております。 なお、工事に支障を来さない内野・外野フェンス等については、撤去しないこととしております。 3点目であります。この後どのような活用があるのかということでありますけれども、株式会社セレクトラ角館事業所建設用地として貸し出す面積は、事業所・駐車場等用地として約3,000平米、2,957平方メートルであります。今回の株式会社セレクトラの事業所建設によって、残地の土地活用として、株式会社セレクトラ角館事業所のさらなる増設用地活用と併せて、株式会社セレクトラからも関連企業の誘致に関し、最大限の御協力をいただいて、時計修理事業であったり、精密機械工場の企業誘致を進めていくこととしております。6月3日の市有財産賃貸借契約締結の際、私から株式会社セレクトラの秋坂社長に、この点について強く要請をしております。 なお、株式会社セレクトラを通じて得た情報の中には、時計修理事業を発注しているセイコーから、武家屋敷や桜に彩られた仙北市角館の地で世界から集まった時計の修理が行われている実態を、メーカーやユーザーを含め、視察させてあげたいという思いがあるとのことでありました。仙北市の様々な魅力が誘致促進に寄与していただければありがたいなという事案でありました。 以上です。
○議長(
青柳宗五郎君) 3番。
◆3番(高橋輝彦君) 代替野球場の整備の関係ですけども、これ雲然野球場なんですが、こちら内野のほうに土、若干内野だけ土入れて欲しいという要望があったと思ったんですが、その土は入ってなかったですか。
○議長(
青柳宗五郎君) 戸澤教育部長。
◎教育部長(戸澤浩君) そうした御要望は承ってございます。土に関しましては、予算、消耗品で予算措置をしてございます。 以上でございます。
○議長(
青柳宗五郎君) 3番。
◆3番(高橋輝彦君) それともう一つ外野のフェンス、中川小学校と、それから雲然野球場、両方ともやっぱり500歳野球と学童野球だと手前のフェンスになるので、フェンス購入するらしいんですけども、タイプ。例えば杭打ってネット張るのか、それともボードタイプでパタパタパタっと設置していくのか。確か予算57万円の補正予算が確か計上されてましたけども、どんなタイプなのか。これの収用する場所も多分必要になると思いますけども、すいません、細かいところですいませんけどもお願いします。
○議長(
青柳宗五郎君) 戸澤教育部長。
◎教育部長(戸澤浩君) 500歳野球するためには野球場の規格が違うということで、そのフェンスにつきましては、ネット型の簡易的なフェンスを、その試合やるたびに、まあ手数はかけますけども、支柱を打ってネットを張ると、そうした形に、その予算を計上してございます。延長につきましては、140メートル、高さ1.2メートルのものを購入予定でございます。その格納庫につきましては、まず既存の倉庫等利用して、まだどこに置くかとは決めてございませんけども、これから色々協議したいと思います。 以上です。
○議長(
青柳宗五郎君) 3番。
◆3番(高橋輝彦君) 整備についても確認いたしました。実際、もう試合のほうも始まってますので、できれば早めにお願いしたいと思います。 あと、旧東小学校のグラウンドの貸付した残りの7,000平方メートルにつきましてもですね、色々セレクトラさんの関連会社とか要望されてるようですけども、企業用地に限らず、例えば分譲地とかですね、もしそういうのでも要望があれば、有効に活用していただきたいなというふうに思います。 次に、気になる工事の3点目です。昨年の12月の定例会で仙北市内の小・中学校の冷房設備の設置が決定して、現在、急ピッチで各学校での工事始められてると思うんですけども、この工事について伺います。 1つ目は、あの12月の定例会のときに、冷房設置を予定した小・中学校11校、これ
生保内小学校は何か改良工事で除くだったと思ったんですけども、11校213教室全てが工事契約されて、213教室全てが工事着工されてるのか伺います。 2つ目はですね、工期のほう、なるべく早めにと12月でお願いしたんですけども、全て8月30日までの契約ということになってるようですけども、冷房の設置工事が完了した教室から順次使用できないものかと。特に中川小学校だと、もう来年度統合ということで、ちょっと竣工検査とかの関係で難しいかと思いますけども、設置工事完了した段階で順次こう使えるようにできたらいいと思いますけども、いかがなものでしょうか伺います。
○議長(
青柳宗五郎君)
熊谷教育長。
◎教育長(熊谷徹君) 今、議員の御質問にお答え申し上げます。 現在、各学校の冷房設備設置工事のほうの進捗状況でございますが、順調に進んでおります。6月からは、配線・配管工事のための点検口の設置等の作業でありますけれども、各学校とも授業等の支障にならないように進めているとこであります。 議員の御質問の設置教室につきましては、昨年の事業申請時点でですね詳細な内容の通達がない状況での申請でありましたために、
生保内小学校を除く全ての学校11校の普通教室、特別教室合わせて213教室設置予定として申請しておりました。しかしながら、12月27日に県
教育委員会からの通達がございまして、2月初旬に各学校と最終的な精査をして、準備室等は授業やクラブ活動等で使用実態がある教室に設置するとの方向で意見をいただきました。また、中川小学校と
角館小学校との統合が予定されておりますことから、県
教育委員会と協議いたしまして、中川小学校を補助対象外の単独事業とした対応もありますので教室等に変更がございました。普通教室は全ての85教室、それから特別教室が46教室減の82教室であります。合わせて167教室の設置となります。7月には、室内機・室外機とも納入予定との報告もありまして、設置等の作業も順調に進めていきたいと思ってるとこでございます。 なお、
生保内小学校につきましては、長寿命化対象事業といたしまして、他校と同様の方向で進めてまいります。 次に、工事の、今議員の御心配、本当にもっともでございます。それで、工期のほうでありますが、平成31年3月26日から令和元年8月30日となってございます。 設置が完了した教室から順次使用できないかというふうな御質問でございましたが、各学校単位での契約となっておりまして、工事完了後に速やかに検査員による完成検査を受けまして、各学校ごとに稼働を許可するというふうなそういうふうな予定となっているところであります。各施工業者のほうには、少しでも早く稼働できるように、中学校につきましては特に夏季休業期間中の補習授業がございますので、その部分も十分に考慮して、どうか早期完成の御協力をどうかお願いしたいというふうに申し入れているところでございます。 以上でございます。
○議長(
青柳宗五郎君) 3番。
◆3番(高橋輝彦君) 特別教室だいぶ、46減の工事ということで、中川小学校については予定どおり5、5つの教室で間違いないでしょうか。中川小学校については、8月30日だとすれば、もうあと今年度9月頃の暑いときしか使用できないということで、それでもまず市単独で設置したということですよね。ちょっとそこ5つの教室かどうか、ちょっと確認したいと思います。
○議長(
青柳宗五郎君) 戸澤教育部長。
◎教育部長(戸澤浩君) 中川小学校5つの普通教室に設置をして、今工事を進めております。国庫補助金から単独事業に変わったという減ということですけれども、普通教室、全小学校、
生保内小学校を除く全教室に設置をしてるというのはそのとおりでございます。 それで、8月30日、工程表が8月、全ての業者さんから8月30日までの工程表は出てきておりますけども、先ほど教育長も申しましたとおり、できるだけ早くということなんですけども、ただ、今7月までとか、今の色々打ち合わせしてるんですけど、その8月、夏休み明けには涼しい場所で勉強ができる、少なくとも、そうした回答をいただいております。できるだけ、また再度業者さんのほうに打ち合わせお願いする予定でございます。 以上です。
○議長(
青柳宗五郎君) 3番。
◆3番(高橋輝彦君) 分かりました。小学校側のほうでも、実際使えるのは来年度からだなというふうな先生方の声もありましたが、できるだけ早めに設置のほうお願いしたいと思います。 ひとつ確認なんですけども、中川小学校、教室5つでしたよね。ただ、5つの教室にしてはですね、ちょっと契約額がちょっと異常に高いのがちょっと腑に落ちないんですけども、これ何で中川小学校だけぐんと、一つの教室のあたりの平均、一つの教室の平均にしても、これほかの教室に比べると異常に高い工事契約額なんですけども、もしお分かりであれば伺います。
○議長(
青柳宗五郎君) 戸澤教育部長。
◎教育部長(戸澤浩君) そのとおりでございまして、理由といたしましては、変圧器の交換、また、キュービクル、そうした、あとケーブルの外構工事、こういうものが、ほかの学校でもそうした工事もございますけれども、そうしたこともございまして、若干教室数に比べては高上がりとなっている、そういうような状況でございます。 以上です。
○議長(
青柳宗五郎君) 3番。
◆3番(高橋輝彦君) 分かりました。電気設備が交換しなきゃいけないという工事ですね。分かりました。 いずれですね、このエアコンの工事については、一般の教室についてはやっぱり土日中心、あと、もう夏休みにも突貫工事しかないのかなというふうな業者の声もありましたけども、できるだけ安全に早く設置していただきたいなというふうに思います。 続きまして、大きな質問項目の2つ目です。2つ目はですね、令和元年度の新規事業や新規の取り組みについて、3つほど質問いたします。 1点目です。1点目はですね、幼保の給食の副食、これはおかずですね、副食費の助成事業についてであります。 消費税増税分を財源に10月から始まる予定の幼児教育・保育の無償化に続いて、秋田県が独自で10月から始めるとしている、幼稚園や保育所に通う3歳から5歳児の給食の副食費の助成事業は、世帯の年収に応じて半額か4分の1を県が助成するという報道がありました。残りの2分の1については市町村が予算化するというふうな報道でありましたけども、仙北市では、この給食の副食費の助成事業は、どのような取り扱いになるのか伺いたいと思います。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 仙北市は、これまで副食費、今お話ししたおかずとか行事費、行事費というのは、七夕とかクリスマスとかそういうときに特別出てくるメニューということでありますけども、これを保育料に含めておりました。10月から始まる幼児教育・保育の無償化では、副食費と行事費を保護者の実費負担としています。しかし、年収360万円未満相当世帯の子供であったり、第3子以降の子供であったりは、副食費は免除されるという状況にあります。この制度によって副食費が有料となる対象児童数は、220人ぐらいではないかと見込んでいます。副食費は1人1カ月4,000円を負担していただくことで検討しておりますけども、この費用に対して、年収360万円以上640万円未満相当の世帯には、県4分の1、市4分の1の助成があって、保護者には2分の1の負担をいただくということになろうかと思います。また、年収640万円以上相当の世帯には、県8分の1、市8分の1の助成を行って、保護者には4分の3を負担していただこうかという計画であります。第2子については、これまで県の助成を含めて市単独によるその保育料助成をしてきましたので、この助成を継続して、多子世帯を応援するために副食費を免除していきたいというふうに、今までどおり考えております。これで実際に副食費を負担していただくのは、年収360万以上相当の世帯の第1子の家庭のみ、現状多分、推計では110人ぐらいだと思います、となります。 仙北市では、子供を安心して生み育てられるように、保育料についても手厚く助成しています。今後も、保護者の方々の負担をできるだけ軽減できるように、できる限り助成を続けていきたいというふうに思っています。
○議長(
青柳宗五郎君) 3番。
◆3番(高橋輝彦君) 分かりました。その年収によってちょっと色々取り扱いがちょっとややこしいなと思いましたので、いずれ保育料、それからおかず代、もう第1子から負担、経済的な負担が軽くなるということで、子育て世代の親にとっては非常にありがたい事業でありますので、ぜひ市民に分かりやすく説明していただきたいなというふうに思います。 それではですね、新しい事業2つ目です。2点目の質問ですけども、仙北市、それからJR秋田支社、DMO候補法人、これ田沢湖・角館観光協会ですけども、この三者による「観光まちづくり」に関する連携協定の締結によりまして、角館の滞在観光、滞在型観光の拡大も推進していくとのことで、大変期待しているところであります。特に、事業の目玉としている古民家などの既存施設を改修しての宿泊施設を整備することについて、2つほど伺います。 1つ目は、JR秋田支社が西宮家の敷地内で宿泊施設を整備して、今年の秋頃にも営業を始めたいとのことですけども、仙北市で把握している、この西宮家の敷地内での宿泊施設の概要について伺います。 2つ目は、首都圏や海外の富裕層やシニア層を対象とした少人数向けの高級路線で、一軒家を借り切って泊まるタイプの宿泊施設ということで、JR秋田支社では市内数カ所で検討しているようですが、例えば、例えばですよ、内町での空き家、これを改修して、例えば武家屋敷風の「サムライハウス」みたいなですね宿泊施設、これができれば非常にもう人気が高いと期待するところですけども、伝建群保存地区内でのこういった宿泊施設を整備することに支障はないものか。また、内町でそういった宿泊施設を整備することについての市長の所見を伺います。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 高橋議員の御質問の1点目の、これまでの経緯を私のほうから少し説明させていただきまして、今一番最新の宿泊施設の概要等については、担当部長から説明させていただきたいと思います。2点目のほうに入っていきたいと思います。 1点目の前半のほうでありますけども、滞在型宿泊施設でありますが、昨年12月にJR秋田支社から、市内の空き家をリノベーション、修復したり再生したりするというそういう考え方であります、をして、古民家風の宿泊施設を展開したいという旨の提案を受けております。幾つかの候補地の中から条件等を考慮して、取りかかりとしてはまずは西宮家が最適であると考えて、指定管理受託会社の株式会社西宮家の4月の取締役会で情報を共有させていただいて御理解をいただきましたので、第一候補地とさせていただいたという流れがあります。さらに6月10日に株式会社西宮家の株主の方々への説明会を実施いただいて、JR及び市、またDMO候補法人、観光協会様から概略等について説明をしたという場面がありました。反対はなかったわけでありますけれども、運営方法や将来構想などに関して御意見、御質問をいただきました。6月21日に再度その意見、御質問等に対する説明を行い、そして同日開催予定の株主総会のほうに流れていくというようなことで皆様方に御理解いただいたということであります。 整備内容については、部長から説明させていただきたいと思います。 そして2点目であります。市長の見解はということでありますけども、JR秋田支社では、当面、西宮家での開業に向けた検討・調整に注力をするということとしておりまして、ほかの施設については、まだ決まっていないという状況をお聞きしております。様々な物件は下見してるということはお聞きしております。また、菊地支社長は、当初の段階から外町で2軒ぐらい手がけたいというお話をしておりました。現段階で具体的に伝建群での開業を検討しているというお話は伺っておりません。 ただ、市としてでありますけれども、過疎化であったり高齢化などを背景として、文化財の喪失であったり、散在の防止が差し迫った問題・課題ではないかと、そういう認識は当然私どもは持ってるわけであります。この課題を解決するために、4月に改正をされた文化財保護法に関する勉強会等を地元の方々と一緒に進めていきたいと考えております。また、今年から着手する地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律、歴まちというその取り組みであります、であったり、また、仙北市の国家戦略地方創生特区の制度であったり、も活用していきながら、将来的には、これいつという話は全く私どもは見えておりませんけれども、未指定の文化財であったり、伝建群も含めた内町での観光まちづくりというものは必要ではないかというような思いはあります。以前、地元の方々と勉強会というか意見交換会を行った際には、私も実は関係者でありますけれども、そもそも伝建群、あそこは武家町として指定されたわけでありますので、武家町としての趣というものを壊すということはもちろんあってはならないし、居住しているということに関しての条件というものもやはり現在では大変重要な要件というふうに考えております。地元の方々の御理解なしに、JRについても、またDMO法人についても、市についても、無理無理そういうような計画を進めてるということは毛頭ありませんし、あくまでもコンセンサスが大事だというふうに考えております。 具体の内容については、部長から答弁させていただきます。
○議長(
青柳宗五郎君) 細川
観光商工部長。
◎
観光商工部長(細川秀清君) それでは、施設の概要について御説明をいたします。 宿泊施設は、蔵を利用した2棟の古民家風の宿泊施設、最大定員は各6名程度というふうに聞いておりますが、と、その周辺に庭を整備する計画というふうに聞いております。それぞれ1日1組限定で、国内のシニア世代やインバウンドをターゲットとし、価格は通常のホテルより高めに設定するということのようでございます。 なお、スケジュールですけども、諸所の条件が整えば、今年の紅葉シーズンにはオープンしたいというふうなことでお聞きしております。 以上です。
○議長(
青柳宗五郎君) 3番。
◆3番(高橋輝彦君) JR秋田支社での西宮家の敷地内での宿泊施設ということですけども、多分まだそういう計画はできてないかもしれないんですけども、ここ例えば従業員の雇用とかですね、あと、JR、西宮家のガッコ蔵と前蔵ですか、のリノベーション、リノベーションって何かリニューアルよりも大々的にもう改装するらしいんですけども、そういった何ていいますか、その借地っていうか賃貸借という形になるのでしょうか伺います。
○議長(
青柳宗五郎君) 細川
観光商工部長。
◎
観光商工部長(細川秀清君) 基本的には、その今、高橋議員がお話しされたように前蔵とガッコ蔵を利用して、それをこう泊まれるような宿泊施設にするということですけども、JRさんで整備するということになりますが、いずれ仕組みについては、今、JRさんと西宮家さんとも協議をさせていただいてる最中で、賃貸借契約が市と結ぶことになるかどうか、その辺を今考えておりますし、西宮家の従業員の方々については、これまで数回説明をさせていただいておりますけども、例えば従業員の削減とかそういう話には全くならないというふうに認識しております。 以上です。
○議長(
青柳宗五郎君) 3番。
◆3番(高橋輝彦君) 分かりました。大体の概要は分かりました。私はですね、今、JR秋田支社でこういった仙北市に宿泊施設事業、これやっぱりどんどん進めてもらいたいと思ってます。JR出身だからというわけじゃなくて、どんどんですね、こういった新しいこと、もうどんどんやってもらいたいというふうに思ってます。今、DMO候補法人、田沢湖・角館観光協会もですね、最大限、仙北市も最大限の協力をしていただいてですね、この令和の新しい時代、いろんな新しいことを進化・発展するためにはですね、どんどんこう新しいことを取り入れていかなければ、もうどんどん廃れてしまうっていう言葉はちょっと表現悪いかもしれませんけども、取り残されてしまうというふうに私は感じております。ぜひですね、こういった観光、滞在型、特に角館地区での滞在型観光への推進、取り組みについては、仙北市、それからDMO法人、協力してやっていただきたいという思いをお伝えしてですね最後の質問に入ります。 地方創生・近未来技術実証特区系の取り組みについてであります。 先ほど武藤議員の一般質問のほうにもありました。最近、スマートシティ先行モデルプロジェクトにも選定されました。仙北市はですね、まずは平成27年の8月に国家戦略特区に指定されました。昨年の6月には、「SDGs未来都市」に選定されました。今年の2月には、内閣府との「仙北市特区推進共同事務局」が開設されました。そして、5月の31日付で、国土交通省が募集していた「スマートシティ先行モデルプロジェクト」にも選定されました。仙北市民にとってですね、これらの取り組みは、市民自らが何らかのこう関わりがあって参加する機会があるという市民以外は、はっきり言いまして何をやってるのかほとんど分かっていないと思います。この地方創生・近未来技術実証特区系の取り組みにつきましては、やはりですね、やっぱり市民の理解を得て取り組んでいくことがとても大事じゃないかと思います。そのためには、今、仙北市では、どこの課室がどんなことに取り組んでいて、その効果はいつ頃どんな形であらわれてくるのか。つまりは、これをやることによって、将来的に「まちはよくなる」ということをですね、もう市民にもう、例えばリーフレット、漫画、これもね漫画的に分かりやすく市民に説明して、「ああ、そうなんだ。だからこういうことやってるんだ」というふうなですね市民の理解を得ながら進めるべきではないかと考えますが、市長の所見をお伺いします。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 平成27年8月、国家戦略特区・地方創生特区指定から平成30年6月のSDGs未来都市の選定、平成31年2月の内閣府との特区推進共同事務局、平成、今年5月の国交省のスマートシティ選考モデルプロジェクトへの選定などで、仙北市は将来の自治体、国の在り方を左右する先進性にあふれた多くの取り組みをしているという自負心はあるわけでありますけども、先ほど武藤議員のお話の、答弁のときにもお話ししましたけども、今まさに高橋議員がお話ししたとおり、市民、特定の市民の方々の関わりだけで事業を進めていくということではやはり駄目なわけでありまして、これらを活用して、私も僕もこの選定をきっかけにこんな次のアクションを起こすんだというふうな思いに至っていただいたり、実際にそれがビジネスとして展開できたり、そういうような広がりがなければやはり支持をいただけないというふうに強く思っております。 ひとつのきっかけとして今議員の御質問があるとすれば、私はここでしっかりと御答弁しなければいけない場面でありますのでお話しさせていただきますけれども、何よりもやはり事業効果を高めるには、市民方々の参加が不可欠であります。これは間違いのないところであります。さらに参加をいただくためには、取り組み内容が分かりやすくて、成果など将来のビジョンも含めて皆様方にお伝えしていかなければいけないという作業が、今の御指摘ではまだまだ不足してるというそういうことだったというふうに重く受け止めました。御提案のように、例えば仙北市広報などでこれまでも特区の事例については御紹介させていただいておりますけども、内容がやはり市民の生活とは少し距離感があるというようなものであったりすると、読んでいただけないという状況もあるのかもしれません。その点、イラストであったり、漫画であったりすれば、目を引いていただいて興味深く読んでいただけるということもあるのかもしれません。市民にも、また職員にも、漫画の得意な職員だったりがいまして、そういう皆さんに市民の方々を含めて協力をいただいて、余り経費かけることなく工夫をすれば皆さん市民の方々にその取り組みは紹介できるのかなというような思いを持っております。少しお時間いただいて、その仕組みを整えたいと思います。ちょっとだけお時間いただきたいと思います。 また、この場面で大変恐縮でありますけれども、やっぱりPRが必要だということでありますので、少しPRをさせていただきたいと思いますが、今月29日に仙北市SDGsユニバーサルシンポジウムが樺細工伝承館で開催されます。昨年に引き続いて、SDGsについて理解を深めていただけるようなユニバーサルの観点も入った内容となっておりますので、ぜひ議員の皆様にも御参加をお願い申し上げたいと思います。 また、宮城県東松島市であったり、山形県飯豊町と連携している東北SDGsサミットでありますけども、今年度新たに選定されるであろう自治体も加えて、今のところ11月頃に仙北市がホストとなって仙北市で開催する予定であります。市民の皆さんにも広く、SDGsが生活にどのように関連していくのか、何ができるのか、何をしなければいけないのか知っていただくような機会としたいと思いますので、この点についても皆様方から御協力よろしくお願い申し上げたいと思います。 以上であります。
○議長(
青柳宗五郎君) 3番。
◆3番(高橋輝彦君) 最近、私いろんな集まりに、このSDGsのバッジ付けていきます。私が住んでいる白岩地区の皆さんは、「あれ、これ何のバッジよ、それ」って、「うん、SDGsだ」、「何それ」、で、そこで「17のいろんな持続可能な世界をつくっていくために色々取り組んでるんだよ、こういったこういったこともあるんだよ」って言えば、「何、それだばおらだばやってるでぁ」っていうふうになるので、やっぱり市民に理解もらわないと、例えば水素の実験にしても、やっぱり何のためにやってるのかなっていうところをですね少しこうPRしていかないと、なかなか市民のこう、「何だって、そんなことやるより、おらえのめえの道路舗装直してけれで」なんていうふうな感じに、いつもこうそんな会語になってしまうのが非常にこう寂しいなと思ってますので、ぜひですね、このいろんな取り組みの市民の理解のほうにも、私もなるべく言葉では伝えてますけども、こういったバッジ着用も啓蒙活動の一つじゃないかなというふうに感じてます。 まあ、SDGs未来都市の選定、それから、このたびのスマートシティ先行モデルのプロジェクトの選定などはですね、仙北市が国家戦略特区であるということが選定された大きな私は要因になってると思います。ですから、今、内閣府との共同事務所、これ有効に機能させてですね、ドローンの活用、自動車の無人運転、農業IoT導入、それから水素エネルギー活用などの実証実験をすることによって、仙北市で新たな産業が創出され、仙北市に企業がどんどん進出してきて新たな雇用も生み出され、人口減少対策にもつながっていくんだよと、まさに地方創生を市民が実感できるようにしていただくことを強くお願いして、私の一般質問を終わります。
○議長(
青柳宗五郎君) 以上で3番、高橋輝彦君の一般質問を終わります。 13時まで昼食のため休憩をいたします。 (午前11時59分)
---------------------------------------
○議長(
青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 (午後0時59分)
---------------------------------------
△小木田隆君
○議長(
青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。4番、小木田隆君。
◆4番(小木田隆君) 市民クラブの小木田です。今回初めて市民クラブができてからの最初の質問者でございます。どうかよろしくお願いします。 質問の通告書のとおりなんですけども、私の心配してるのは財政状況でございます。 3月に市長と話ししたときに、全ての事業について、議会と相談して見直しをかけると、そういうお話をいただいたんで、今回こういう質問をするわけでございますが、今の現状の財政状況では多分、来年度の予算は組めないと思います。当然、職員の方々の給料にも手をかけないと無理だと思います。それで、今回これを見直しすることによって、そこの部分を随分緩和できるのでないかなと、そういう考えでこういう質問をいたしました。 いろんな人と話を聞き、何で事務所に16億円、20億円の金をかけるんだよと、事務所だったら、生産性のないものとしては事務をとれる場所があればいいんじゃないかと、そういうことを言われました。私もそのとおりだと思います。今、この財政の厳しい中、明日明日財政状況が逼迫している中、こういう16億円も20億円もかけなくても、当然一番いい見直しがこれなんじゃないかなと、事務見直しとしては。そうすれば5億円、6億円のお金がもしここで余ってくるとすれば、非常にこれからの財政についてはよろしくないかなと、よろしいのではないかなと。そのために、ここを何としても安くあげることができないのか。先ほど市長、2人の質問に答えてましたが、面積要件とか材質とかそこまでの見直しは私はかけていただきたいんですよ、逆に。ということで、まず最初に見直しをかける気があるのかどうかをお伺いいたします。
○議長(
青柳宗五郎君) 答弁を求めます。門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 小木田議員の一般質問にお答えいたします。 議員と3月定例会で、一般質問の答弁の中に、向こう数年間は非常に厳しい行財政運営になることが予測されますよというお話をさせていただきました。歳入対策として、市税・使用料等の徴収率の向上、市有財産の売却・譲渡など実施し、歳出対策として、大型事業はもちろんのことで、市の単独補助金など全ての事業を改めてゼロベースで見直しをして、市にとって真に必要な事業以外は廃止も辞さない決意で財政運営に当たりたいという答弁をさせていただきました。今、この思いをさらに強くして行財政運営に当たっている毎日であります。 新角館庁舎については、
統合庁舎建設をお認めいただけなかった後、次善の策として、その建設について議会の皆様、市民の皆様とも何度も何度も説明や協議を重ねた上で御理解をいただき、平成31年1月の臨時議会で建設予算を御可決いただいたものであります。統合庁舎に至らなかったことも含め、現在の新
角館庁舎建設事業の全てが、議会、市民の皆様との協議・議論の賜物、最終形と考えております。 私は、先ほどもお話をしましたけれども、地震災害が発生しないことを毎日朝起きて祈っております。それは、新庁舎の建設がかなう日まで続くと思います。現状で入札会が2回不調となってはおりますけれども、これまでお示ししてきた庁舎の規模、持たせる機能等を変えることなく、意匠等の変更等で設計変更を行い、予算額もふくらまないような形で速やかに着工する、それが私たちが今できる最も最善な策だと考えております。 先ほど小木田議員は、これ心配してのお話しだと思いますし、私たちも全くその点については同じ気持ちでして、議員の皆様にそういう心配をさせてしまったことについても申し訳ないという思いがあります。具体に内々の費目については、もう手をかけなきゃいけないんじゃないかという心配までしていただきましたけども、今のところやっとその財政調整基金もほぼ前年並みに戻ってはきておりますけれども、しかし、来年度の予算編成で、これが潤沢な資金となるというふうな思いはありません。やはり今年度中にさらに精査を進めて、できれば来年、再来年と、2カ年度ぐらいをイメージした予算編成を来年行わなければ、再来年がさらに厳しくなるというような思いを持っているくらいでありますので、できることを最大進めていかなければいけない、手をかけていかなければいけないという思いは持っております。 ただ庁舎については、例えば実証例で求められている1人当たり職員数の面積等がありますので、この面積を下回ってしまうということは基本的に法律上できないわけでありますので、それはしっかりと対応しなければいけません。ですので、まずこの新しい庁舎に150人以上の職員が入るとなると、今の敷地面積、今の延べ床面積は必要になってきます。そうすると、やはり一定の規模の建物が必要になってくるということになります。これを例えばもう少し縮小した考え方でいいんじゃないかというお話になると、これは前の議論になります。というのは、統合庁舎がかなわかったけれども、何とか、これは全く小木田議員と同じ気持ちだと思いますけども、後年度に負担を残さない形で行政運営を持続・継続していかなければいけないという考えでありますので、そうすると、できるだけ職員の方々は1カ所に集まっていただいて効率よく仕事をしていただくと。だけれども、地域としてしっかりと対応していく行政サービスは必要ですので、各地域地域に行政の窓口は残さなければいけない。このバランスを考えて皆様方と御議論した上で、この計画があるということになります。したがって、この計画の基本は、新角館庁舎に部が集合して、議会、総務部、
教育委員会は別になりますけども、集合して一体的な行政を効率よく行うという一番最初のスタート時点の議論に、その面積を考えなければいけないとなると関わってくるわけでありまして、再度の最初からのスタート、また振り出しに戻るということになりかねません。そうすると、さっき話したとおり、いつ何時どのような災害が起きるか分からないという不安の中で、市民の方々に長い時間我慢していただくというのは、私どもとしては得策ではないというような思いがあります。財政状況の許す範囲で、現在の建物の計画を行ったと。これは間違いないところでありますので、どうかこの点については御理解いただきたいというふうに思っております。 この場面からは以上であります。
○議長(
青柳宗五郎君) 4番。
◆4番(小木田隆君) 市長の話は分かります。ただ、市民の方からは、そこの庁舎に金をかけて何でインフラに金をかけてくれないのと、道路なり橋なり何でお金をかけてくれないのという話が言われます。そのためにも、1億円でも2億円でも安くあげるべきだというのが私の考えであります。これからの財政状況とすれば、今、農集排で3億円の何か工事がありますよね。それも全て一般会計でもたなければ農集で金がないですよね。てことは、下水なり農集なり合併処理も、当然一般会計と同じ考えでいかなければ、同じ財源で考えていかなければならないと思うんですよ。多分これからのその3特別会計に繰り出す繰出金は、益々増えてきます。今、病院さんも結構な赤字赤字と言いながら、これを何とかしなくちゃいけないと。そういうことを考えれば、できることは、この今の事業をなるべく安くすると、ほかに回すことができないかと。そのために今の質問をしているんであって、まあ市長の言うことは分かりますよ。今までのこういう経緯でどうのこうのって分かります。ただ、この今の庁舎の最初の最初の時点で、何で20億円っていう設計屋さんに、設計決めるとき、何で20億円ぐらいの設計なのと、そういうことで設計屋さんにお願いしてるんですか。分かんない。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 庁舎の規模は、庁舎の機能とリンクしますので、これまでの議論で行ってきた効率良い行政運営をしていく、これは決して役所側から効率がいいという話ではなくて、市民の方々に最も税金の活用としてそこを圧縮できて、その圧縮した部分の行政サービスを厚くするというような財源のほうに持っていきたいという考えがあるので、ここは効率よくしなきゃいけないという考え方なんですけれども、そういうことで、部の再編、それから機能の集合を行うこと等が基本になって、その今の庁舎の何ていうか仕様がスタートしていきます。この仕様のスタートに対して、
設計事務所、プロポーザル方式で手を挙げていただいて優秀なところにお願いするというような流れになりますので、基本的なところは、やはり職員数であったりサービスの内容であったり、それから機能の集積であったりというところがスタートでないかというふうに思います。
○議長(
青柳宗五郎君) 4番。
◆4番(小木田隆君) 機能、分かりますよ、確かに。それだけの広さがなければ機能はできないと。ただ、使ってるものがですよ、使ってるものが何でこんな高くなるのと。何でこんな高いものを使わなくちゃいけないのと。言いたいのはそこなんですよ。八郎潟町ですか、本庁舎で11億円で済んでますよ。ということを考えれば、分庁舎の角館新庁舎が何で16億円も、本体価格だけで16億円もかかるのと。これ誰だって考えますよね。今あるもので使えるものでやって安くあげるっていうのがやっぱり行政のほうの考えじゃないかと思いますけども、行政として一旦決めたことを変えるっていうのは非常に難しいと思います。どこの国でも県でも一旦決めた予定では、絶対変えない。これは行政の悪いところでもあります。私もそれは十分知ってます。ですから、そこを市長が勇気を持って、次年度の仙北市のために何とか勇気を持って、これをできる限りの資材でやってもらいたいというのが私の本心なんです。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 今後段のほうで小木田議員がお話になった、行政は一旦決めたことを変えないという話はですね、事象としてはそういうようにお話になるかもしれませんけども、それまでの積み上げがあるので、その積み上げの議論を台無しにするということが、市民の方々に果たしてプラスになるのかどうかという判断が必要だということであります。私たちは議会の方々と一緒になって、この庁舎問題、統合してからずっと抱えている問題で、課題で、それを解決するということが次の時代の皆様に対する責任だという思いは、議会も私どももあるわけですけども、その最大の何ていうか折り合いをつけたところの今、最善、次善の策ということでお話をしてるので、これを方向転換するということになると、また一からスタートするということは、これ全くやぶさかではありませんけども、その時間的な要素、それから、さっき話しした様々な危険な状況の回避、それから財源の話ということで、また最初から積み上げがあります。そういうことをしているいとまは私にはないというふうな思いがあるわけで、この方向性で何とか考えていきたいというふうな思いがあるということであります。 それから、こういう場面で何ていうか他のまちと比較するのは、もちろんこれはよろしくないわけでありますので、余り比較するお話はできれば御遠慮したいわけでありますけども、例えば八郎潟の場合は、本庁舎であっても50数人の庁舎で、機能も各地区にある機能がそのまま残るということでありますので、私どもの場合は150人ぐらいの、まあ3倍近いというか職員の方々が一緒になって総合支援をしていくという、そういう窓口サービスをしていく、行政サービスをしていくという場面になりますので、何としてもやっぱり面積は、延べ床面積が違うということは起きるのかなと思います。その他にもいろんな八郎潟町との違いはいっぱいありますけども、それに比べると、決して私たちは、ほかの事例も考えて様々情報収集しておりますけども、華美なものでは全くないということは何とか御理解いただきたいと思います。 ただ問題は、さっき議員がお話ししたように、その材料で高額なものがあったじゃないかということについては、私たちも本当それは、今までこれ2回入札が不調になってますけども、その原因を究明していくまで今回時間かかってるということが実はあったわけであります。午前中の議論のとおり、秋田県内で調達できない部分も確かにあるわけでありますけども、にしても、その部材が高額で大きな工事に関わるということになると、当然建設費がアップしていきます。それを3回目のこの入札に向けて徹底的に精査させていただいたということであります。数量も、それから様式というか仕様も、同等程度であるけれども、機能も果たすけれども金額が抑えられるというような、しかも広範にそれが流通してるというような、そういうようなものにどんどん切り替えていったということで、前回皆様方から御指摘をいただいた金額、まあ一般的に皆様方がお思いになってるような、うわさにあるような金額の乖離は圧縮できたというふうな思いがあります。
○議長(
青柳宗五郎君) 4番。
◆4番(小木田隆君) ということは、仕様なり部材なりを見直して安くはならないっていうことですよね、先ほどから。安くなりますか。ならないですよね。今の予算16億円、庁舎だけで16億円ぐらいなんですよね。安く、見直しして安くなりましたか、なりませんか。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) これも午前の議論の中でありましたけれども、議会の皆様に御可決をいただいた予算の上限を超えないレベルでの建設が可能になったというような思いはあるということであります。しかしながら、それをもって安くなったかというと、多分議員のお話になっている例えば16億円というものが12億円になったのかっていう話ではない。入札がしっかりと成立できるところまで見直しは進んだのかなという思いはあるということであります。ただこれも、私たちが何というか確約できるものではないわけでありまして、やはり参加をいただく企業の方々の御努力もあるでしょうし、そのような様々な条件が折り合って初めて成立するものだというふうに思いますので、この段階、この場面での私の答弁はこれ以上のことはできないというふうに思います。
○議長(
青柳宗五郎君) 4番。
◆4番(小木田隆君) 幾らやっても何か話が食い違うので何ともなりませんが、その
カーテンウォールなりをやめてもっと安くするとか、ですよ、私言ってるのは。面積を少なくしろと言ってるんじゃないんです。建物を建てるというのが駄目だということではないんですよ。要するに、この財政状況を鑑みれば、2億円、3億円を何とかして安くできないかと、そういう努力をしていただけないかということなんです。言って悪いですけども、今の頼んだ、プロポーザルで頼んだ設計屋さん、角館病院のときにも2回も不調してますよね。何でこういう設計屋さん頼んだんですか。ここまで言ってしまえばあれなんで。普通は頼まないですよね、何かそういう不調になった場合は。だからその経緯は、まあその経緯に関しては後で総務委員会のほうで報告してください。私、それまではここで聞く気はありませんけども。ただ、何とかして安くしてください。市長、見ましたか、内川橋の橋の欄干。単管パイプですよね。あれ子供落ちますよ。歩道の欄干が単管パイプで補修してるんですよ。あれ落ちますよ子供たち。これぐらい隙間あるんですよ。だから私が言いたいのは、そういうインフラ整備を早くやってやらないと、そっちをできてれば別にこれ文句は言いません。いろんなインフラ整備がまだ途中、途中っていうか、やってないことがいっぱいあるんですよね。そのためにも安くできないかっていう、まあこれあと言っても水掛け論になりますのでやめますけども、そこいら辺の考え。見てますか、あの内川橋の欄干、見ました。単管でやったの。見てます。歩道の舗装もでこぼこで、子供たちがすごい危ないんですよね。あれ通ってみれば分かりますけども。だからそういうインフラをもっと先にやってくださいと。そのためには、今の部分でなるべく安くしてそっちのほうに向けられないですかっていう私の考えなんで、これ以上やっても何ともならないとすれば、最後に、内川橋の欄干の件とか歩道の舗装の件とか、それ見て判断してどういう判断をしたか、ちょっと教えてください。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) まず前段の庁舎を安くできないかと。多分誤解がないとは思いますけれども、私どもも豪華で立派な庁舎をつくるという気持ちで向かってるわけではなくて、最低限の機能で将来の仙北市民のまちづくりの拠点としてしっかりと行政サービスを提供することができる、そういう市役所の角館庁舎をつくっていくというスタンスであります。ですので、先ほどからお話ししてるとおり、例えば部材が高いもの何で使うんだという話もありますけども、私が知って、お聞きした範囲ではですよ、例えば
カーテンウォールとかは直射日光を避けるための要するに遮光機能を果たすということでありますけども、私もこの工種が高いことが一つの原因じゃないかというようなことで御指摘させていただいたわけであります。その遮光の機能を最低限確保するというところまで歩み寄ってるというような作業がなされてるということであります。それから、2階の様々な取り付け工事等についても、職員が市民の方々をお迎えする場面で不都合がない状況のものは徹底的に見直しをかけましょうというような、そういうふうなやり方をさせていただいて、だけれども延べ床の面積に関しては超えなければいけない、そういうところは確保しなければいけないということでありますので、豪華なものをつくりたいという思いで取り組んでることではないということは御理解いただけると思いますけども、そういうことです。 それから、こういうふうな議論が出てくるのは、要するに公共事業でほかにやらなければいけないことがたくさんあるにもかかわらず、その財源を確保できないにもかかわらず庁舎に16億円というような金額をかけるっていうのはどういうことなんだというお話だと思いますけども、公共事業の、自分の認識の中では、公共事業の重要性の優先度で予算は議会の方々と議論をして、優先度の高いところから手がかかっていくと、予算化していくと。もう少し我慢できるものについては、じゃ、少し我慢しましょうねというような予算編成にならざるを得ない財政状況なわけでありますけども、そういう意味から言うと、現角館庁舎の老朽度は、これはもう待ったなしだという皆様方の思いが今回の予算をお認めいただいた大きな力になってるのじゃないかなというふうな思いがあります。したがって、公共施設の優先順位という考え方からいくと、庁舎の建設、新角館庁舎、安全対策としての角館庁舎というのは優先順位は高いんだという皆さんの御認識が、今この現状の大きな力になってるというふうに思っております。 それと、最後の内川橋の件でありますけども、例えば庁舎の建設であったり、総合給食センターの建設であったりが終了した後、2021年度に実施設計に着手するというスケジューリングをしておりまして、財源等も既に県のほうに相談してるという現状がありますので、これは今19年ですので、もう2年ぐらいお待ちになっていただきたいというふうに思います。これも大変重要度の高い事業になるかと思っております。 以上です。
○議長(
青柳宗五郎君) ちょっと応急処置の関係で、草なぎ建設部長。
◎建設部長(草なぎ雅人君) 内川橋の現状でございますけれども、私も現場見てます。確かに内川橋、かなり老朽化して傷んでおります。そういう、特に後段、欄干ですね、その腐食も塗装の剥がれも確認しております。それで現場見たときに、まずとりあえずはまず欄干の下部の部分、腐食してる部分につきましては、早急にこれは補修しなきゃいけないなと思ってきました。それとあと地覆の部分で、コンクリートが剥離しまして鉄筋が出てるところもありましたので、その辺も、修繕の規模としますと小規模な形になりますけども、そういう対応はしていきたいなというふうに思っております。
○議長(
青柳宗五郎君) 4番。
◆4番(小木田隆君) これはいつまでたっても平行線ですのでやめますけども、ただ内川橋の単管パイプで子供たちが抜けれるようなあの場所に関しては、早急に網なり何なり張って子供が抜けれないような状況にしてもらわないと、見てますよね。小学校側のほうの高欄が単管パイプでできてるんですよ。これぐらい穴開いてるんです。穴ってば隙間開いてるんですよ。だからそういうところを直してもらわないと、やっぱり何でこういうところにお金をかけないで何でこんな庁舎と、そういう声がいっぱい聞こえてくるんですよ、正直な話。私、一人二人じゃないですから。ですから、まずインフラ整備できることはちゃんと、まあ新しいものつくれと言ってるんじゃないですよ。危ないところ、まずとりあえずは直す。そういうような姿勢じゃないと、これをこのままっていう私は認められないって感じはしますけども、あとこれで終わります。これ以上やっても市長との話ししても何ともなりませんので、これでやめます。終わります。
○議長(
青柳宗五郎君) いい、いいの。今の緊急性の問題について、市長、これだけ答弁して。
◎市長(門脇光浩君) 小木田議員の今の緊急性に鑑む安全対策については、これはもちろん見逃すと、ここの場面でこういう議論があってですよ、それで何も対応しないっていう話はもちろんありませんし、こういう小さなことが例えば大きな公共事業の賛同をいただく一つ一つの積み上げだというのはよく分かりますので、建設部に指示をして、お話も一緒に聞いてますので、対応、何ができるかというところからスタートしていきたいというふうに思っておりますので、その点については御理解いただきたいと思います。
○議長(
青柳宗五郎君) 4番。
◆4番(小木田隆君) そうすれば、その補修に関しては大至急やってください。去年の9月から私言ってますけども、まあそういうことで何とか子供たちの安全を守るために早急に修理していただきたいと思います。終わります。
○議長(
青柳宗五郎君) 以上で4番、小木田隆君の一般質問を終わります。 13時45分まで暫時休憩します。 (午後1時27分)
---------------------------------------
○議長(
青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 (午後1時44分)
---------------------------------------
△熊谷一夫君
○議長(
青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。6番、熊谷一夫君。
◆6番(熊谷一夫君) お疲れさまでございます。初日の最後の大トリをとりたいと思います。公明党の熊谷一夫でございます。 一般質問、通告しておりますのは、大きく区切って4つの点でございます。では、よろしくお願いいたします。 初めに、1点目、観光資源としての田沢湖畔の整備をということで、田口寿宜議員から当局へお願いしてありますけれども、田沢湖の観光遊覧船乗り場に車椅子や障がい者用のスロープ設置のお願いの件であります。 先月も、愛媛県から身障者のグループ、20数名が観光にまいりました。これは休暇村に宿泊しておりましたけれども、半分以上が車椅子の方々でございます。観光遊覧船乗り場の階段も急な上に、さらに車椅子用のスロープもないような状況でございます。したがって、その観光の方々は、遊覧船に乗りたいけれども乗らないで、ああ残念だなというようなことでお帰りになりました。羽後交通でも「一、二台であれば従業員で対応できるけれども、とても10数台になると無理です。」と。私も1台に手伝ったことがありますけれども、非常に急な階段で、おろすのさえ大変だというような状況でございます。何とか人に優しいまちづくりは、観光客や障がいを持った人にも優しくしてこそと思う次第でございます。その後の進捗状況を伺いたいと思います。 続きまして、昨年の1月、台湾の澄清湖を訪問したときには、辰子飛翔の像周辺に生け垣や噴水があり、道路清掃も行き届いておりまして、非常に爽快な気持ちになって帰国したことを覚えております。一方、田沢湖畔の飲水思源像の周りには、花もなく、雑草だらけであり、下のほうでは錆びた廃ボートなどもありまして、台湾の方たちに非常に恥ずかしいなと、申し訳ないなという気持ちがいっぱいでございました。何でこうなんだろうと。田沢湖の「飲水思源像」の清掃、また、周辺の環境整備、それから廃ボート等の管理は一体どうなっているのか、この点について伺いたいと思います。 3つ目には、クニマス未来館周辺の整備事業が行われる計画で、もう既に始まっておりますけれども、白浜周辺は錆びれていくばかりになっております。駐車場の道路から田沢湖畔の白浜へおりる階段もなく、歩道、さらに横断歩道もない。20数年、田沢湖畔に観光客は来ますけれども、周りはきちんと整備されていない状況でございます。したがいまして、今廃業したホテル、また、歩道の整備計画等立案の上、田沢湖畔の活性化策をしっかりと講じて欲しいと、こう思いますけれども、この3点についてとりあえず伺いたいと思います。
○議長(
青柳宗五郎君) 答弁を求めます。門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 熊谷議員の一般質問にお答えをいたします。 1点目の遊覧船乗り場の車椅子対応についてでありますけども、誰もが安心して旅を楽しめるユニバーサルツーリズムの推進というものは、SDGs未来都市の仙北市として非常に重要な施策と受け止めなければいけません。その市内随一の観光スポットでもある田沢湖で、まだその対応が十分ではないという現実、これは改善がぜひとも必要であります。遊覧船乗り場周辺で言うと、春山第2駐車場からは2カ所の階段のほか、キャンプ場方面に県道を下って行った先にスロープ等がありますけれども、階段に比べ250メートルくらい迂回をしなければいけません。必ずしも安全かつ便利ではないという状況もあります。一方で、田沢湖面及び水際周辺部の多くは県有地でありまして、遊覧船乗り場周辺についても、市の単独整備等ができるものではなく、いただいた御意見を基に県当局に対しても対応をお願いしている状況にあります。5月27日に開催をいただいた地域振興局との行政懇談会でも、テーブルに乗せて具体の話に入っております。少しお時間はかかるかもしれませんけども、進展できるものというふうに思っております。 2点目の飲水思源像の清掃等に関しては、現場対応のこともありますので、担当部長に答弁させます。 3点目の田沢湖畔の活性化策についてでありますけども、仙北市の第2次観光振興計画では、戦略の柱の(2)の9つのプロジェクトの1つとして、特に田沢湖周辺においては、夏、緑の賑わいを位置付けて、避暑地田沢湖として新たな年齢層の誘客や訪日外国人も含めた誘客促進を図ることとしております。特に田沢湖駅側からアプローチをする場合の玄関口、春山地区においては、湖水浴やボートなどを楽しめる白浜で以前から懸案となっている排水対策を県と協議をしながら進めております。その他、田沢湖マラソンのゴールにもなっているイベント広場の舗装なども進めてきました。また、市では、田沢湖湖畔の清掃活動など市民との協働活動、水質改善や環境学習など環境再生の拠点として位置付けております。これらの取り組みが健康や癒し、自然体験、生涯学習といった新しい観光フィールドとして、今までとは違う田沢湖の魅力を生み出してくれるものと考えております。 私の夢としては、田沢湖再生を進めていく過程で多くの方々が田沢湖を訪れたくなる、そして自分の様々な能力を田沢湖に協力をしたくなるというような、新たな体験学習型の観光のエリアというものが多分初めて、全国で初めてそのようなアクションを起こすことができるのかなという期待もしております。そのためには、田沢湖再生に向けた道筋を明らかにしなければいけないということもあります。過日、玉川の工事事務所に御勤務で、今は参議院議員として活躍している足立敏之議員と一緒させていただきまして、足立さんは当初の玉川の温泉水の中和処理施設の初期の設計に関わった方でありますので、その設計精神を今に伝えていただくということは大変ありがたいというお話をさせていただきまして、8月にでもこちらのほうにおいでいただいて、そのような思いをぜひ市民の方々にお聞きいただきたいというような場面を作りたいという話をしておりました。ぜひ皆様方にも御案内差し上げたいと思っております。 この場面から私からは以上であります。
○議長(
青柳宗五郎君) 細川
観光商工部長。
◎
観光商工部長(細川秀清君) 熊谷議員の2つ目の飲水思源像の清掃、周辺の環境整備、廃ボート等の管理についてお答えしたいと思います。 田沢湖畔の飲水思源像は、昭和62年の田沢湖と澄清湖との姉妹湖締結の調印を記念し、中華民国台湾省自来水公司より、当時の田沢湖町国際交流促進協議会に贈られたものでございます。現在、飲水思源像は国際交流協会が管理していて、年1回ではありますが像の掃除をしたり、花壇に花を植えたりしているほか、周辺の敷地につきましては、田沢財産区より市が借り受け、田沢湖を美しくする会等を通じて草刈り等を実施しているところでございます。時期によってはそれらの対応が十分でないことも考えられるため、今後、隣接する用地の関係機関とも調整をしながら、廃ボードの取り扱いも含めた周辺整備について対応していきたいというふうに考えております。
○議長(
青柳宗五郎君) 6番。
◆6番(熊谷一夫君) 答弁いただきましたけれども、遊覧船乗り場については、あそこ250メーター先へ行ってもですね車椅子が入れるスペースがないんですよ。車椅子の入るところに鉄のそれこそ輪っかがなってまして、入れるスペースがないんです。したがって通っていけないというところでございますので、それは認識して1日も早く進めていただきたいなと、こう思う次第でございます。 それから、2つ目の国際交流の要するに姉妹湖締結をしているというようなことでありますけれども、本当に見るからに草ぼうぼうで、行ってみれば分かります。今の時期一番本当は花っこが咲いて、草花がいて、本当に一番のいい新緑の時期でもありますし、田沢湖を見るには最高のシチュエーションの時期なんじゃないかなと、こう思いますけれども、本当に行ってみてがっかりっていうか、田沢湖の白浜の後ろのほうの斜面も全部草だらけです。まあ明後日、白浜で清掃しますけれども、クリーンアップしますけれども、そういったことで、白浜の中しかクリーンアップできないので、中にはそれこそ物資持ってってですね草刈りもやりますけれども、そういったことで、本当に市長がおっしゃったように体験型の学習等々色々観光客来ますけれども、「ああ、良かったな」と、「ありがとう」と言うだけで、本当の意味で「あっ、ここが観光地で、ああ行き届いてるな」と、まさに言うところのおもてなしはゼロです。これはやっぱり市民とともに、もしくは地域の方々とともに育てていかないことには、これはきれいになっていかないんじゃないかなと。美しい田沢湖、美しい観光地にはなっていかないんじゃないかなと、こう思います。さらに、春山地区にしてみれば、それこそ廃ホテル、廃業したホテルが草ぼうぼうで、冬になると毎年あそこの裏の道は通れません、危なくて。それこそ危険空き家でですね、何とかできないものかというような思いもありますので、その点についても再質問させていただきます。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 大変難しい問題だと受け止めております。もし仮に県立自然公園をやめて仙北市が対応しますよということであれば、また内容違ってきます。しかしながら、田沢湖の県立自然公園、県の方々の様々な努力もあって施設整備ができてるという状況もあるわけであります。財政力が弱い仙北市としては、県の自然公園をやめていただきたいという話をしても、現状以上のものを対応することがなかなか困難ではないかと思います。やはりその現実があるということは、県と市が連携して各々が協力し合うというスタンスがなければいけないわけで、まさに5月の行政懇談会は、そのようなスタートを切ることができたのかなというふうな思いがあります。地域振興局長も大変熱心な方ですので、いろんな御相談をさせていただきたいというふうに思っております。 また、ホテルの廃屋は非常に私たちも困っております。安全対策を講じなければいけないということはありますけども、御存知のとおり財産処分の関係がありましてなかなか難しいということがあります。しかるべく法的な対応ができるかどうか、これは今まさに議員が御指摘のとおりでありますので、御相談させていただきたいと思います。
○議長(
青柳宗五郎君) 6番。
◆6番(熊谷一夫君) やっぱり行政とともにですね地域も巻き込んだ田沢湖再生に向けた活動というか、そういうものをやっぱりしっかりと構築する必要があるんじゃないかなと、こう思います。したがって、今の春山地区のその地域の中においても、「もうなかなか大変だものな」と、「行政もこういう状況で、あんまり合併以来手をかけてくれないし」というような話も聞こえてきますし、また、「角館の観光と比べて、逆に合併してから田沢湖には金をかけなくなった」というような方もおりました。益々衰退していく一方であるというような思いがいたしますので、何とかしっかりと活性化策を講じて抜本的な対策を講じていただきたい、この点を1点だけ答弁をお聞きしたいと思います。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) いろんな方々がいろんなお話をします。私には、「田沢湖にだけ金をかけて何で角館には金をかけないんだ」というお話をする人もいますし、「西木はどうなってるんだ」という話をする人もいます。それぞれやはり思いはあると思います。重要なことは、今熊谷議員が言ったとおり、市民の方々と協働して物事をなしていくんだという行政の姿勢だと思います。その姿勢をしっかりと皆様にお伝えすると、お示しするということが、まずやっぱりスタート地点になるのかなと。ただ、田沢湖畔の場合は、そこに県が絡んでおりますので、県の意思と一緒になって、市が一緒になって、行政という枠の中で意思疎通をしっかりとした上で市民の方々と連携していくという、二重の取り組みが必要になると思います。そこは省けないものだというふうに思っております。
○議長(
青柳宗五郎君) 6番。
◆6番(熊谷一夫君) 何とか県と一緒になってですね進めていただきたい、このように思います。 次に移りたいと思います。午前中に高橋議員のほうからも話がありましたけれども、地方創生について、「稼ぐ!地方創生であれ」ということで2点目の項目に挙げました。 元地方創生の担当大臣の山本幸三氏は、地方創生とは「地方の平均所得を上げること」と定義をいたしまして、「“稼ぎ”につながることを意識し、地方の仕事をつくり、魅力を高めることが“稼ぎ”につながらなければ意味がない」と。なぜなら、「“稼ぎ”がなければ、その地域の持続的な発展が約束されないからだ」と。「“稼げる地域”には、人も、モノも、カネも集まってくる」と、全国の成功例をひかれて、「世界が驚く!日本の宝 稼ぐ!地方創生」の著書に書いております。これがその本でありますけれども、もう市長も既にお読みになったと思いますけれども、非常に失敗例・成功例等含めて、全国の地方創生の物語りをずっと見てるような感じがいたしました。 そういった思いでですね、本市は全県で唯一、2015年に地方創生特区指定を受けている市であります。しかしながら、色々な実証実験やイベント事業等を行ってまいりましたけれども、実用化されたり、具体的に企業化され“稼ぐ地方創生”とはなっていないと、こう市民も感じております。これまでの地方創生事業を検証する意味で伺いたいと思います。 1つ目は、全国初の自動車無人運転自動走行実験を田沢湖畔で行い、反響を呼んだ折に、「田沢湖一周無人バスを走らせます」と、こう市長おっしゃいましたけれども、そうした構想はどこまで進んだのでしょうか。 2点目は、西明寺中でのドローンを使った図書輸送実験では、「学校間を結ぶ本の輸送」、また、「過疎地へのドローンを使った配達」などの夢を語っていただきましたけれども、その夢はなくなったのでしょうか。 また、3点目に、ドローンインパクトチャレンジカップはその後行われないのか。非常に反響を呼んで、子供たち、私の孫も行きましたけれども、非常に「いや、空飛んだ」とかね、非常にもう何ていうか、楽しいっていうか、有頂天になって戻ってきて言ってましたけれども、「いや、今度また来年もあるんだよな」ということであれしましたけれども、次の年からはないと。一体尻切れとんぼみたいにどうなったでしょうか。 それから、外国人医師等が行う臨床修練制度のその後、玉川温泉に温泉診療所、また医師は来るのでしょうか。北投温泉等に毎年招待されて行きますけれども、そういったことの受け答えで、その後の具体的に進んでいるんでありましょうか。 それから、
耕作放棄地などの、先ほどの質問、午前中の質問にもありましたけれども、生産農地への再生の具体例はありますでしょうか。 それから、国有林野の貸付面積の拡大の具体的な活用例についてはどうなっているのでありましょうか。 以上について質問をしたいと思います。 ちなみに、宮崎県の新富町では、「稼げる地方・自立した地域づくり」を目的に観光協会を解散して、地域商社こゆ財団を設立をいたしました。「世界一チャレンジしやすい町」をビジョンに掲げて、東京、大阪、福岡などから人材育成塾に参加し、関係人口移住希望者が増えている町であります。ここから「1粒1,000円のライチの奇跡」、これテレビとか雑誌等でも取り上げられましたけれども、を開発をいたしまして、その稼いだお金をさらに人材育成に投資し、今、町の人口1万7,000人の町から農業ビジネスで上場企業の創出をしようという、これは2025年の目標ということでございますけれども、ちなみに、まちおこし協力隊の応募者が189名と。さらに、関係人口が1万人来たというようなことでございました。これは直接、私は全国自治創造学会の事例発表をお聞きしましたけれども、非常にインパクトのある事例発表でございました。もう自信を持って答える。その間に、私は5年間失敗しましたという失敗の事例をずっと話をして、この1,000円のライチの奇跡が出てくるんですよね。非常に感動した覚えを覚えておりますけれども、こういった思いをしながら、何とか自分たちの町を自分たちの地域を稼げる地方創生、稼げる町にしたいという思いがあふれ出てくるような、そういった思いがしたわけでございますけれども、その点、今の質問いたしましたけれども、その点も含めて市長にお伺いしたいと思います。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 今議員がお話しのとおり、例えば新富町の場合は、うまくいかなかった時代をずっと経て、その後、職員の人たちがチームワークをもう一回再編し直しして、できることから始めようということからスタートしていったというストーリーだと思います。だったと思います。何か始めなければ、自分たちがその当時、そのときに思い描いたものではないにしろ、何も手にできないということは世の末だと思います。始めなければできないわけです。ということで、新富町もそういう思いで始めて、うまくいかなかったけれども、うまく結果が出るまで頑張るということで、当時、自分たちが目標としたものではないものに成功事例が出てきたということは、それはよくある話、よくあるというか、努力を続けていったからこそできる話だというふうに思っております。私たちもそうなりたいというふうに思っております。 ということで、幾つかどうなってるのかという話がありますので、お答えしていきたいと思います。たくさんありますので、ちょっと早口になってしまって大変恐縮です。また、後段のほうでは、実は特区の成績表といえば変ですけども、毎年内閣府で取り組みをしたその検証を行う会がありまして、その会に小田野統括監が毎回出ていってその検証をしています。それも含めて、後で統括監に御報告もしていただきたい、現状の動きなんかもいただきたいと思っております。 1点目であります。自動車の無人走行の話でありますけども、これは自動走行に向けたデータを取得する段階まで進んでいます。その後、全国に広まった公道実証は、田沢湖畔での実験成功が引き金になっております。また、株式会社リコーとアザパによる公道での自動運転では、公道走行や雪国での実用化に向けた技術的な課題の洗い出しを行って、雪国での道路補修を判断する材料となるまであと一歩と聞いております。また、ソフトバンク株式会社とトヨタ自動車株式会社の共同出資会社であるモネテクノロジーズでありますけども、自動運転車両の普及に向けた次世代運行サービスに係る施策等を連携して取り組むための覚書を締結しております。今回の補正予算に上程しているモビリティサービス推進事業では、白岩地区のデマンド型乗り合いタクシーと観光2次アクセス、これは角館駅と、それから抱返り間であります、この2分野での自動走行を目指したモビリティシステムを導入することが目的であります。そのため、交通車両にセンサーを登載し、運行実態の把握と運行データの取得を行いたいと考えております。これらデータ取得等の実験を積み重ねることで、将来的には田沢湖畔で自動運転も視野に入れたいというふうな思いで、何も目的変わっておりません。 それから、ドローンの話であります。ドローンを使った図書輸送実装実験は、特区の規制緩和メニューを利用したものではありませんでしたけれども、これにより実運用に向けた課題もたくさん見えてきております。学校間を結ぶ本の輸送は、学校間を結ぶドローンの空中ハイウェイが必要でありますけども、現状の法律ではまだまだ制度が整っておりません。また、費用対効果などから運用を見送っている現実があります。しかし、ドローンを使った配送関係では、災害時の物資輸送や農産物のドローンでの運搬実験も予定しております。防災訓練では、駒ヶ岳付近での遭難者に対する携帯電話の配送や、ドローンに登載したスピーカーによる入山者への避難を呼びかけるなどの実験も行っております。市内の事業者によるドローンでの新聞配達実験などの取り組みも始まっております。このような取り組みも踏まえながら、今年度選定されたスマートシティモデル事業選考モデルプロジェクト事業であっては、ドローンによる物資配送に係る実証実験を継続していくこととしております。中山間地におけるドローンを使った物資配送実サービスをして展開できるようなモデルを構築したいと考えております。 ドローンに関係してインパクトチャレンジはどうなったのかという話でありますけども、特定実験試験局制度に関する特例を活用したドローンインパクトチャレンジカップは、全国で初めて、日本で外国人を参加させた初めての国際大会となっておりました。この大会に引き続き、全国ドローンレース選手権2019の地方予選大会や、ドローンテクニカルチャレンジを地域おこし協力隊の播磨隊員が中心となって開催しております。ドローンテクニカルチャレンジは、災害時に的確にドローンを操縦する技術を競い高めるなど人材育成を支援するための大会で、今年が3回目の開催、10月を予定しております、となります。ドローンの競技会は、市民の皆さんにドローンを身近に感じていただく非常に良い機会だと思っております。この連携を続けていきたいと思っております。 また、このチャレンジをきっかけに、映像で競う大会として平成29年からインターナショナルドローンフィルムフェスティバルを開催しております。海外からも作品出品をいただくという取り組みでありまして、これは秋田ケーブルテレビジョンとの連携で、昨年は同テレビジョンが主体となって継続開催をして、今年も引き続き開催する旨のお話を伺っております。 外国人医師の話であります。単独の診療所における外国人医師等が行う臨床修練制度の特例については、規制緩和メニューとして仙北市が国に提案したものでありますけども、実際の事業計画をまだ国に提出しておりません。この取り組みは、仙北市の資源である温泉を市民の健康増進や観光資源として活用していく中で、湯治文化の再生や温泉活用に対する保険の適用や医療分野における国際交流を推進する目的がありました。実際の運用に当たっては、現状の法律の規制緩和以外の部分で、事業主体の選定、外国人修練医と日本人指導医の確保、研修プログラムの策定、診療所としての設備または資金の確保など、様々な課題が明らかになってきております。しかし、これをきっかけにして、仙北市では豊かな温泉資源を生かした温泉掛ける健康による持続可能なまちづくりのためのヘルスケア産業推進協議会が立ち上がり、温泉を核とした市民の健康増進、ヘルスケア産業の創出で市民の健康づくりに弾みがついたという道筋があります。
耕作放棄地であります。農業生産法人に係る農地法の特例を生かして、農地所有適格法人の設立をした特区関連事業者が
耕作放棄地を再生している事例としては、株式会社メディカルファーム仙北がキクイモ栽培のため1.78ヘクタールを再生した事例が、平成30年度までの実績となっております。また、
耕作放棄地再生利用交付金や
荒廃農地等利活用促進交付金を利用して、水稲作付や、それから供給ありの牧草地に0.6ヘクタール、薬草栽培に0.29ヘクタール再生した事例があります。 国有林の関係であります。国有林野の管理経営に関する法律の特例を活用した事例は、民間事業者が事業計画を策定しているものの、豚の放牧に適した平場で水の確保がなかなか難しかったこともありますけども、これができたこと、また、現地への作業道への確保が可能なところへの適地選定に苦慮していること等々があって、いま一歩、まだサポートが必要な状況にあります。一方、伐採可能な国有林を樹木伐採区に指定し、数百ヘクタールといった大規模な伐採採取の権利を長期間にわたって民間企業に与える国有林野の管理経営に関する法律の一部を改正する法律案、これが6月5日、参議院本会議で可決をされました。仙北市の国有林の特区提案は、まさに国有林野の民間活用でありました。私たちの取り組みがこのような法案に続いたこと、また、改正法が低迷する林業の経済成長に道を開いたことなど考えると、稼げる地方創生の仕組みづくりに少し近付いてきたような気がいたしております。 元々特区は、指定となった圏域や単独自治体がモデル的な取り組みを行った結果、良好な成果が見えたものについては法律改正を行って全国展開する仕組みでありました。稼げる地方創生は、過疎や少子化等、社会を乗り越えるすべを全国の自治体と住民と一緒になって追い求める作業だと思っておりまして、まさに今その過程の中にあるというふうな思いであります。 最新の情報を少し統括監から皆様方に御報告したいと思います。
○議長(
青柳宗五郎君) 小田野地方創生・
総合戦略統括監。
◎地方創生・
総合戦略統括監(小田野直光君) それでは私のほうから、平成30年度の特区事業に関する評価について答弁させていただきます。 先月5月31日に仙北市国家戦略特別区域会議がございまして、門脇市長の代理として私が出席させていただいております。現在、仙北市では8事業が動いておりますけれども、その中でも、内閣府のほうからは、農業法人経営多角化促進事業、これは農地所有適格法人の設立要件を緩和する事業でありますけれども、これを活用している事業者の方が、1つはキクイモの生産と加工をやってる方ですけれども、その事業が営農面積が拡大しているということでまず評価を受けております。また、豚の放牧をされている会社に関しては、豚の放牧の頭数も増えておりますし、また、それによってレストランの営業展開をしているというその事業展開、これはまさに地方創生につながってるということで高く評価をいただいてるところでございます。また、会議のほうでは、仙北市だけではなく、全体の自治体への片山内閣府特命大臣からのメッセージとして、特区の自治体は岩盤規制の改革ですとか地方創生のパイオニアとして政府から選ばれているので、大きく期待している。また、規制改革による地方創生を加速化するために、積極的な改革の提案、特区メニューのさらなる拡大をお願いしたいと、活用をお願いしたいというふうにコメントいただいております。 それを踏まえて、私どもとしては、今年の2月に特区の共同事務局を内閣府と共同で開設させていただいておりますけれども、この仕組みを活用しながら、市内の民間事業者の経済活動の拡大につながる事業を提案していきたいと思っておりまして、特に仙北市の特徴を生かした規制改革の提案、これをしっかりやっていき、稼ぐ地方創生につなげていければというふうに思っております。 以上です。
○議長(
青柳宗五郎君) 6番。
◆6番(熊谷一夫君) 分かりました。この5月20日には、もう既に第2期の地方創生のまち・ひと・しごと創生基本方針2019の骨子案が出されておりまして、6月にもその具体的な内容等が示されております。そういったことも勘案して、4つの基本目標である、自分たちの地域を連携しながら、しっかりとやっぱり特区に取り組んでいくと。何とか実用化を目指すその計画というか、実用化にあとどのぐらいかなというこの目に見えるような形で進めていただきたいなと、こう思うものですが、その点だけ1点だけお願いします。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 私の癖かもしれませんけども、目標高く設定して、職員には大変難儀させてしまってるんですけども、その目標設定が高いと、やはりそれまでの道筋が長く時間がかかり、途中で心が折れてしまうという場面もなくはないわけです。皆様方がよく言われるとおり、小さな成功事例を積み上げていくということのほうが大きな成功に結び付く近道なのかもしれないという思いを最近しております。しかし、いずれにしても、特区はやっぱりファイティングスピリッツ等が大切ですので、そのファイティングスピリットの旗を降ろさないで走り続けなければいけないと思っております。職員の人たちと一緒に、また、何よりも市民の方々と一緒の協働活動を進めていきたいと思っております。
○議長(
青柳宗五郎君) 6番。
◆6番(熊谷一夫君) ぜひとも、それこそくじけないで、しっかりと事例発表できるぐらいになるまで持続して、目に見える形にしていっていただきたいなと思います。 それでは、次に移りたいと思います。 次に、森林環境譲与税で森林整備や人材確保をということで、令和6年度より森林環境税及びそれを財源とする森林環境譲与税が導入され、課税に先行して今年度より「新たな森林管理システム」が開始されます。地球温暖化防止や土砂災害防止、また、森林環境整備、担い手の人材育成確保のために、林業、また木材産業の方には長年待望されたものでございます。今年度は約200億円の国の予算とのことでございますけれども、本市の今年度予算、今の補正予算に計上されておりますけれども、この税の使途、また譲与基準、森林管理システムとその効果、それから今後の課題について伺いたいと思います。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 私からは、森林環境税の制度上のフレームをお話ししたいと思います。さらに、この後の課題についてお話ししたいと思いますけども、現実としての運用、予算上の話については、担当部長から説明させます。 新たに創設された森林環境税及び森林環境譲与税は、森林の整備に関する施策や森林の整備を担うべく人材の育成及び確保、森林の有する公益的機能に関する普及啓発、木材の利用の促進その他の森林の整備の促進に関する施策に要する費用に充てられることとされております。森林環境税は、令和6年から課税されますけれども、森林環境譲与税は、新たな森林管理システムとなる森林経営管理法の施行に合わせて、今年度から市町村と県に譲与されるというものであります。新たな森林管理システムである森林経営管理法は、手入れの行き届いていない私有林の人工林について、所有者の同意を得た上で市町村が間伐等を行い、管理をしていくというものであります。本年度仙北市に譲与される森林環境譲与税は、秋田県の試算では2,639万1,000円となっておりますけれども、その譲与基準は、林野庁の森林資源の現況調査資料からの私有林人工面積割合が10分の5、総務省の国勢調査からの林業従事者割合が10分の3、同じく国勢調査からの人口割合が10分の2の基準で配分されるということになっております。これがその制度上の話であります。 この後の話でありますけれども、間伐等森林の施業に欠かせない林道、また作業道の補修等に、現在のところは森林環境譲与税は充当できないというお話を聞いております。私は、林道作業道に活用して路網の整備が進むことで、市で管理することになる森林の整備はもちろん、森林組合等林業事業体の事業活動にも大きく寄与をし、担い手の確保や定住対策にも成果を挙げることができるのではないかというふうに考えております。国、県に強く要望を行いたいと思います。どうか議会の皆様にも御理解をお願いし、要望活動に一生懸命御協力をいただければありがたいと思っております。 その予算についての使い道については、担当部長から説明させます。
○議長(
青柳宗五郎君)
八柳農林部長。
◎農林部長(八柳司君) 仙北市における森林環境譲与税の使途についてでございます。 新たな森林管理システムである森林経営管理法で、手入れの行き届いていない私有林・人工林を管理していくための費用に充てることとし、私有林・人工林から森林組合などの森林経営計画により管理されている私有林・人工林を除いた部分、いわゆる概算で4,349ヘクタールほどが管理対象となる見込みでございます。これを、林野庁の指導によりますと15年で調査していくというような内容となっております。本年度は、森林所有者の同意を得れられた人工林から間伐等を行っていくための準備費用としまして、森林所有者への意向調査の実施、また、指導・助言を受けるため、地域林政アドバイザーの委託を予定しております。残りは、積立金として次年度以降の管理費用に充てたいと考えております。 森林環境譲与税を活用し、新たな森林管理システムである森林経営管理法に基づき市町村による森林整備を着実に行うことで、パリ協定の枠組みの下における温室効果ガス削減目標の達成や災害防止等、森林環境税創設の趣旨に沿うものと考えますけれども、手入れのされていない森林に関心のない所有者からいかに同意を取得するかが、どの程度同意を集積できるか未知数のため、事業を行いながらより良い方策を探ってまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(
青柳宗五郎君) 6番。
◆6番(熊谷一夫君) これ林野庁の出した資料なんですけれども、林野庁または自治税務局で出した資料なんですけれども、この中にやっぱり一番関心あるのが、先ほど市長がおっしゃったように、やっぱり路網整備とかがやっぱり行われないという、やっぱり本来であればこのやっぱり税でもって行うことが一番大事な目的になるんじゃないかなと、こう思いますけれども、その点1点だけ伺いたいと思います。 また、もう1点は、新たな森林管理システムでは、林業経営に適さない森林、これについては市町村自ら管理すると、このようにしておりますけれども、この委託による管理なんですけれども、これは全て委託にするのか、それとも市町村でどういう形で管理していくのか、この点についても伺いたいなと、このように思います。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 1点目のほうは私のほうからお話しさせていただきまして、答弁させていただきまして、2点目については農林部長から答弁させていただきたいと思います。 議員御指摘のとおり、今の使い道の中には路網の整備というのはなくて、何のための森林環境税、森林環境譲与税なのかという話が、これは仙北市だけでなくてですよ、全国の自治体から出てきております。さらに申し上げますと、これ実は先般の仙北東森林組合の総会のときに私もお話しさせていただいて、後で「いやいや、違うんですよ」という話をいただいたので調べてみたんですけども、というのは、この今の譲与税の金額の査定基準の中に、国有林はカウントされていないと私は思ってまして、本来であれば仙北市のようにですよ、市の8割を林地に囲まれて、まあ恵まれていて、その中の6割以上が国有林だなんていうところはですよ、その国有林と民有林を分けて施業するなんていう考え方はもう古い話で、国有林にも足を踏み込んでいくんだということでやらなければいけないし、だとすると、譲与税の積算についても、やはり国有林も一定のやっぱり割合で、要するに配分するという設計思想がなければいけませんよという話をしたんですけども、そしたら営林局長さんが「いやいや市長、してるんですよ」って、最後に係数で1.何とか、要するに国有林の面積によって係数が色々違うらしくて、「試算されてるので入ってるんでよ」って。「いやいや、そんなことじゃなくてですよ、本質的に管理をしていこう、守っていこう、そしてそれを産業に変えていこうという視点があれば、そういう係数がどうだという話ではおさまらないでしょう」という話をしたつもりだったんですけども、ちょっといろんなとこから波紋が起きてまして、市長が物を知らないという話になってますけども、だけどやっぱりそういうことやってですよ、適切な積算をした上で林道の、それから作業道の路網の整備に向かっていくということがやっぱり絶対に必要だと思います。ぜひ、これは県の中の市長会でもそうですし、町村会でもそうですし、ぜひ議会の皆様からも一生懸命なお声をいただければありがたいというふうに思っております。 私から以上です。
○議長(
青柳宗五郎君)
八柳農林部長。
◎農林部長(八柳司君) 先ほどの質問の件ですけれども、林野庁のほうでもいわゆる間伐が経営ベースに乗る部分につきましては、いわゆる森林経営者の経営を採択等を考えておりまして、いわゆる山から木を出した段階で儲かる部分については、きちっとした業者が担当していただくと。それよりももっと条件の悪い、いわゆる自然的条件が悪いところ、経済ベースに森林管理を行うことが困難な地区については、いわゆる自治体のほうが公的に管理を行うというような指導になってございます。こちらのほうも、やはり森林の管理する経営体が今募集とかの段階でございまして、こちらが手を挙げて何社ということで後々分かってくると思いますけども、こちらの方へ委託するというような形をとるような形になると思っております。それらを想定してございます。
○議長(
青柳宗五郎君) 6番。
◆6番(熊谷一夫君) 一つは、私も幾らかの山持ってますけれども、境界が分からないというのは、大体個人向けのですね、個人の要するに所有の森林だと。隣との境界が分からないというのは、かなりあるような話でありますし、また、分収林組合とか組合形式であるときは、ある程度境界もはっきりしたんですけれども、それが分割されてからはなかなか木のほうが大きくなってですね、それ以降なかなかできないというようなこともございましたので、それをやっぱりしっかりと、この森林の環境譲与税によってしっかりと管理していくと、もしくはそれを整備していくというような形にしていただければありがたいなと、このように思う次第でございます。 時間もあれですので、最後の問題に移りたいと思います。 2040年問題を見据えてということで、最後に、2040年には、本市の総人口が2018年の4月1日現在で2万6,770人でありますけれども、これから1万27人減り1万6,743人と推計されます。団塊ジュニア世代が65歳以上になり、高齢者人口は7,828人に達し、高齢化率が46.8%、約半分となります。人口構造の変化は社会に大きな影響を与えるとともに、産業を支える労働者不足が深刻であります。こうしたときに産業を支える2040年問題を見据えて、以下の点を伺いたいと思います。 1点目は、働き手不足に対する対応、これは医療・介護のみではなく、産業就業者不足に対する全体の働き手改革。 2点目は、社会保障の支え手の確保であります。全国では、高齢者1人を2.2人、現在ですけれども、これが1.5人になるということで、仙北市にとっては、もっと1人が1人を支えるようなそんな感じになるのかなというように思います。高齢者1人についてですね。非常に社会保障の持続可能と、それから今問題となっております財政基盤の強化が必要となるのではないかなと、このように思われます。 健康寿命の延伸や認知症施策の強化をどうするか、3点目に伺います。 4点目には、先端技術の活用ということで、人工知能、AI、それから情報通信技術、ICTなどの先端技術の実用化についても伺いたいと思います。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) これは大変重要な話でありますけども、多岐にわたっておりますので、私の答弁を中心に、細川部長、浅利部長、それから小田野統括監にも説明をいただくということにしたいと思います。 1点目でありますが、働き手の不足に対応するその質問でありますけれども、世界に類を全く見ない超高齢社会をどう乗り越えるかということであります。 国を含めた地方公共団体に課せられた最重要課題と受け止めております。生産年齢人口の減少によって、全ての産業において労働力不足は如実となることから、継続雇用延長や定年延長、就業マッチング支援等による高齢者の就業促進や育児休暇の改善や短時間勤務、フレックスタイム制度の導入、在宅勤務の推進等、また、女性の就業促進、現在職に就いていない方々の職場への誘導、いろんな課題があって、これをしっかりと一つ一つ解決していかないと働き手が確保できないというところまで問題は整理できております。併せて、人口知能であったり、情報通信技術であったりなどの先端技術の活用を行い、労働生産性を向上させながら省力化を実現するという取り組みを加速されることが重要と考えております。これ仙北市しょっちゅう取り組んでいることであります。この春、向生保内地区での無人トラクターによる耕起作業、それからドローン、これは雲然地区でありますけれども農薬散布等を行っております。 いよいよ国土交通省のスマートシティ事業の認定もいただいて、さらにその取り組みが広がるところでありますが、具体の商工行政の中でも今まさに一歩踏み出そうとしている部分がありますので、これについては細川部長から答弁をさせていただきたいと思います。
○議長(
青柳宗五郎君) 細川
観光商工部長。
◎
観光商工部長(細川秀清君) 商工関係の具体の事業について御説明を申し上げます。 市内企業の労働力確保と市内企業振興を目的に、ハローワーク角館、仙北市商工会、仙北市シルバー人材センター、市内企業代表者等で組織する仙北市雇用確保対策連絡協議会を来月11日に開催することとなっております。市内労働力確保に向け、取り組みを一丸となって進めていくこととしております。加えて、移住・定住の促進による現役世代の労働力確保に合わせ、小・中学校世代への職業キャリア教育を推進し、地元就職への意識付けをすることで一定の労働力確保推進を図っていきたいと考えております。 以上です。
○議長(
青柳宗五郎君) 門脇市長。
◎市長(門脇光浩君) 2点目でありますけれども、社会保障の支え手の確保等についてでありますけれども、人口減少に歯止めがかからずに、この後も東京一極集中が続いて地方の過疎化が益々進む、そういう人口推測であります。特効薬のような法律改正であったり、また、パワー政策と呼ばれるようなものが生まれ出ない限りは、社会は拡大基調から確実に縮小基調となっていくだろうという推測であります。これをまず行政も市民、住民の方々も認識をすることから始めなければいけないというふうに思っております。支え手が少なくなるということであります。 社会保障の持続可能を実現するためには、生産人口の確保が必要と考えられておりますけれども、若者の定住や仕事の確保による安定した収益を得られるような環境を構築するということが、まず一歩ではないかと思います。さらに、若者が魅力を感じることができるようなIoTやAIなどの近未来技術を活用した職場が楽しいと、おもしろいというような感覚のスペースを確保することであったり、また、高齢者が支え手に依存する期間が少しでも短縮できるような健康寿命の延伸ということで、健康ポイント制を取り入れた健康増進事業であったり、ヘルスケア事業であったりということ、これをマトリックス的に施策を展開していかなければいけないというふうに考えております。 財政基盤の強化についてでありますけども、不要なものや事に税金を使わずに、自治体として地域住民の安全・安心、幸せを支える本質的な業務に集中するということが重要ではないかというふうに思います。先ほどの議論、小木田議員の議論、また、午前中の議論、まさにその点が皆様御不安に感じてる点ではなかったかと思いますが、明らかに幸せを支える本質的な業務に注力をするということが重要だというふうに考えております。そのためには、公共施設等総合管理計画の目標に掲げた施設及び延べ床面積の35%の縮減を図るために、個別施策の統廃合を進めるということであります。同時に、歳入対策として、市税・使用料等の徴収率の向上、市有財産の売却・譲渡などを実施し、歳出対策として、全ての事業を改めてゼロベースで見直しをするということであります。これは何回もお話ししていることであります。 第2次総合計画に掲げた本市の将来像「小さな国際文化都市」を目指しておりますが、市民がつくる誇りあるまち、これを実現するために、人口減少対策、財政基盤の強化、これに全力を注がなければいけません。今までできたことができなくなるということがいろんな場面で出てくるということでありますけども、それも仙北市が持続可能な自治体となるためには取り組まなければいけない一つの手法ではないかというような覚悟であります。 3点目であります。この点については、これは健康寿命の延伸等でありますけれども、この点については、担当部長、浅利部長からも答弁いただきたいと思います。 人口構造の変化に伴って、2040年問題、これは大変なことになるぞというのは議員と認識は一致しております。 御質問の3の健康寿命の延伸、これは再三にわたって今までも議論が行われてきていて、現在も継続して様々な取り組みを実践しております。とりわけ健診事業の充実と勧奨強化はもちろんでありますけども、市民個人の健康増進のために意識付け、それから行動変容への動機付け支援を強化しながら、健康秋田いきいきアクションプランに基づいて、食生活、運動、たばこの3項目を重点施策に掲げて、喫緊の課題の生活習慣病予防を初め、健康格差の縮減を目指して努力していかなければいけないというふうに考えております。一例を挙げますと、今回チャレンジデーで勝利をさせていただきましたけれども、これまでは仙北市
教育委員会のスポーツ振興課が中心になって行ってきましたけれども、こういうこともしっかり捉えて、保健事業だという捉え方をして、そのきっかけづくりにチャレンジデーを利用するというような副次的な、一つの行事を副次的に活用して健康増進を図っていくという目線を、今調査・研究させていただいております。 以下については、部長から答弁させていただきたいと思います。
○議長(
青柳宗五郎君) 浅利
市民福祉部長兼
福祉事務所長。
◎
市民福祉部長兼
福祉事務所長(浅利和磨君) 市長から答弁ありましたが、健康寿命の延伸、この件につきまして、健康ということにひとつ焦点を当てますと、心の健康、それから体の健康だと認識してございます。そういったことを含めまして、3本の柱としましては、まずは予防、それから早期発見、それから市民の皆様への啓発活動、この3つが重要な課題だと思っております。 そういった中で具体的な取り組みですが、認知症予防の取り組みについては、これまでも実施してきたところではありますけれども、昨年度から、運動や軽作業により脳を活性化させる教室としまして、脳若さわやか教室を実施してきております。その中で、延べ220人に参加していただきまして進めさせていただいております。それから、熊谷議員から以前の議会でも、認知症予防と早期発見のタブレット端末の活用ということで御提案をいただきまして御購入させていただきましたが、そのタブレット端末を使用した認知症機能向上講座を組み入れて進めております。それと併せまして、認知症を地域で支え合う取り組みとしまして、集いの場としての認知症カフェ、オレンジカフェと呼んでますが、それを7団体さんに助成をしています。地域的にやはりなかなか持てないところとかっていうのもありますので、そういったところにつきましては、包括支援センター直営としまして3カ所で認知症カフェを実施しているところでございます。 それから、認知症サポーター養成事業としまして、市内の小・中学校、全小・中学校ですが、の児童さんたちにもそうなんですが、あとは手を挙げてくださった地域の方とか、あとは企業の方というところで、認知症のことを理解していただくような場を提供させていただくということで、その際には寸劇を取り入れまして、笑いあり、涙ありということで、ぜひ先生方にも見ていただければと思うんですが、そういった取り組みで楽しく学べるような形で進めさせていただいております。認知症サポーターにつきましては、延べ4,712名ということで、これ平成20年から始まっておりますけれども、今延べ人数としましてはそういった実態でございます。加えて、平成29年度から、地域で支えるということで、地域の担い手養成講座ということで、これは社会福祉協議会さんと一緒に協働でやってる事業ですけれども、例えば電球の球を取り替えるだったりですね、あとは地域で電気つくかどうか見守りをするとか、そういったことであれば私できますよというようなことを少しでも増やしていくというような講座を開いておりますけれども、それによりまして、その方々の中から、地域かがやき隊ということで組織が昨年から組織化されておりまして、今実際に動くような形で進めております。 いずれ厚生労働省の認知症施策、新オレンジプランに基づく普及啓発、早期発見の推進を初めとしまして、認知症の方を含めた包括ケアシステムの構築を目指しているところです。医療、介護、保健等、他職種の連携はもちろんではありますが、部局を越えた全庁的な取り組みとしまして、さらには企業等からも御協力をいただき進める所存でございます。いずれにしましても、現状への対応を確実に実施することを……
○議長(
青柳宗五郎君) 簡潔に。
◎
市民福祉部長兼
福祉事務所長(浅利和磨君) はい。また、広めたり、長続きするためには、楽しさがなければいけないということを重点的に進めたいと思っております。 以上でございます。
◆6番(熊谷一夫君) 終わります。
○議長(
青柳宗五郎君) 以上で6番、熊谷一夫君の一般質問を終わります。
---------------------------------------
△散会の宣告
○議長(
青柳宗五郎君) これで、本日の日程は全部終了をいたしました。 本日の会議を閉じ、散会をいたします。御苦労さまです。 (午後2時44分)...