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06月12日-03号

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  1. 仙北市議会 2018-06-12
    06月12日-03号


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    平成30年  6月 定例会          平成30年第4回仙北市議会定例会会議録議事日程(第3号)                 平成30年6月12日(火曜日)午前10時開議第1 一般質問---------------------------------------出席議員(17名)      1番 門脇晃幸君       2番 武藤義彦君      3番 高橋輝彦君       4番 小木田 隆君      5番 高橋 豪君       6番 熊谷一夫君      7番 平岡裕子君       9番 阿部則比古君     10番 黒沢龍己君      11番 荒木田俊一君     12番 小林幸悦君      13番 伊藤邦彦君     14番 真崎寿浩君      15番 八柳良太郎君     16番 高久昭二君      17番 稲田 修君     18番 青柳宗五郎---------------------------------------欠席議員(1名)      8番 田口寿宜君---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名  市長        門脇光浩君     副市長      倉橋典夫君  教育長       熊谷 徹君     病院事業管理者  進藤英樹君  代表監査委員    戸澤正隆君     総務部長     阿部慶太君  地方創生・               市民福祉部長兼            小田野直光君             中村和彦君  総合戦略統括監             福祉事務所長  観光商工部長    高橋和宏君     農林部長     浅利芳宏君  建設部長      吉田 稔君     会計管理者    伊藤一彦君                      医療局長兼  教育部長      戸澤 浩君              高橋信次君                      医療連携政策監  総務部次長兼            大山肇浩君     危機管理監    加古信夫君  企画政策課長  田沢湖地域センター所長         角館地域センター所長            石川一幸君              長松谷 光君  西木地域センター所長          総務課長兼            佐藤人志君              朝水勝巳君                      事務事業移転室長  総務部財政課長   草なぎ郁太郎---------------------------------------事務局職員出席者  議会事務局長    三浦清人君     書記       藤岡 純君  書記        堀川貴吉君--------------------------------------- △開議の宣告 ○議長(青柳宗五郎君) ただいまの出席議員は17名で会議の定足数に達していますので、これから本日の会議を開きます。 欠席の届け出は、8番、田口寿宜君です。 広報及び報道関係者の撮影を許可します。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。                              (午前9時59分)--------------------------------------- △一般質問 ○議長(青柳宗五郎君) 日程第1、一般質問を行います。---------------------------------------高久昭二君 ○議長(青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。16番、高久昭二君。 ◆16番(高久昭二君) おはようございます。一般質問の2日目のトップバッターとして質問をさせていただきます。 このたびの4月に行われました仙北市議会議員選挙に、有権者の皆さん方からの御支持をいただきまして再び議会に復帰させていただきましたことを、この場所から厚く感謝申し上げたいと思います。同時に、私は生活弱者や高齢者や障害を持つ方々をはじめ、市民の方々のよき生活相談を積極的に承りまして、また、市当局の職員の方々の接点としての役割も果たすようにこれからの議会活動に邁進してまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、質問に入らせていただきます。 これまでの門脇市政を検証し、3期目を迎えた門脇市政についてお尋ねいたします。 初めに、田沢湖生保内黒沢の旧司食品工業用地についてお聞きします。 仙北市の指定金融機関である秋田銀行から以前紹介されました司食品工業を誘致するために、仙北市は用地取得など建設事業費、さらには総計約2億6,000万円以上もの貴重な公金を投下しましたが、御承知のとおり最終的に司食品工業は進出を断り、その後それにかわる他社のうわさもありましたが、結果的に1社も現時点では進出がなってございません。これまで積極的に誘致を進めてこられた門脇市長はどのような責任をお感じになっておられるのでしょうか、まず最初その点をお伺いしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁を求めます。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) おはようございます。高久昭二議員の一般質問にお答えをいたします。 一番最初に、企業誘致に対してこれまで積極的に取り組んではきたけれども成果が出ていない、これに対して市長としての責任を問うというお話でありました。 もちろん職員を挙げて、また関係の機関の方々からたくさんの御支援をいただいて、情報をいただいて、足を運んで、これまで何度も何度も企業誘致に対しての取り組みを続けてきております。議員が御指摘のとおり、この時点で企業誘致、旧司食品工業という話でありますけれども、あの場面、今は田沢湖の黒沢工業団地というふうに呼んでおりますけれども、その造成工事に対する企業の誘致ができていないということについては、市民の方々はじめ、もちろん議会の皆様にも大変申しわけないというふうに思っております。引き続き企業誘致に向けて積極果敢な取り組みを続けていくことが私の責任のとり方だというふうに思っております。 この場面からは以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) ただいまそのような御答弁をいただきましたけども、もし今年度もですよ、今年度も結果的にはいろんな方々からの御協力をいただいたけれども誘致が実らなかったということがあった場合は、どのような責任をとられる所存でしょうか。また次の年も頑張ってみるというふうな御答弁になるんでしょうか。その点確認したいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 企業誘致は、たくさんの事例を見ますと1年、2年でやはりなかなか形にならないということが多いようであります。しかしながら、その時間軸にこだわることなく、最も仙北市が進出していただいて市民の方々が喜んでいただける、そのような誘致活動をしなければいけないということはこれは議員もよく御存じのとおりでありますので、そのような対応を少なくとも任期中は一生懸命に取り組みを続けていきたいというふうな思いで立ち向かっていきたいと思っております。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) 門脇市長は今回そのような答弁でございますけども、平成28年の12月定例会での市政報告においてですね、司食品工業が誘致できなくなったということで、「本事案については、過日、秋田銀行関係者が造成した土地の利活用について全力を傾注する。」と報告されてございます。そのようなことでございましたので、秋田銀行さんのどういう方々がそのメンバーなのか私はよくわかりませんけども、どれだけ頑張っていただいたのか。その結果も含めて現時点でも誘致できないというふうなことなのか。今年の2月に行われました、まあ4月選挙前に行われました市政報告でも、できるだけ早い時期に早期に決定できるよう努力するというようなことで、それが全て努力努力でこうずっと延ばされておるんですけども、そういう点も含めてどういうふうになっているのか、もう1回確認したいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 当該団地への企業の誘致の協議を今進めている会社は全国規模の植物工場を計画している企業でありまして、会社訪問、また、企業側のほうから仙北市のほうへ訪問をいただいたりして、進出に向けた諸条件に関して具体の話し合いを目下行っている最中であります。その中で企業側が課題としていることが幾つかあります。その中の一つ大きな部分としては、この企業誘致の実現に向けて財源の確保なんでありますけれども、国の補助金の枠がここ一、二年で大変狭くなっている現状がありまして、建設に向けたハードルが高くなっているというのが現状であります。今、県を含め関係機関と対策を検討している中にあります。また、補助金の確保の問題解決がなかなか進まない状況の中で、こういう提案もあります。企業が本体が進出するということの形ではなくて、現地法人を設立して、ここが事業主体となっての建設ということであれば、この企業に要するに何回も国の補助が入るということを回避できるというようなそういう提案もあります。現地法人を設立するとなると、これもなかなか幾つかのハードルが今度は私どもほうにもありますので、その今手法を検討してるという状況にあります。補助金の確保が可能であれば、この対応はスピード感を持って進めることが可技ではないかというような思いを持っております。 また一方の話を少ししていきたいと思いますけれども、この企業の誘致以外にも、先ほど秋田銀行という話出ましたけども、秋田銀行をはじめ多くの金融機関であったり、また県の機関であったりにさまざまな御支援をいただいてるという状況があります。市では、今年度の定期人事異動でも商工課に企業誘致専門員を配置させていただいて、主体的に誘致に取り組む体制を強化しています。また、例えば企業との接触では、これは例でありますけども、先週7日には秋田県企業立地事務所と連携をしまして、市の職員2名が首都圏に本社を置く企業2社を訪問するなどしております。訪問活動は多面にわたっております。これら訪問で本市の産業振興の状況をお話したり、特徴的な事業の取り組みであったり、企業誘致に係る助成制度等の説明であったり、また、もちろんこの黒沢工業団地の紹介をさせていただいてるというような状況があります。 また、これも少し今強化しているということでの報告でありますけれども、御指摘があった市のホームページの企業誘致情報、これはトップページから情報収集ができるようにリニューアルをさせていただきました。また、企業のリアルタイムな情報収集であったり、企業誘致のノウハウを取得するために秋田県企業立地事務所への市の職員の派遣も検討させていただいております。また、金融機関からは誘致協議の継続企業のほかに、ほかに新たな企業進出を含めた情報の提供も最大限行っていただいております。今後とも地元企業からの最新情報の蓄積であったり、秋田県や関係機関との定時協議であったり、関東・関西圏での企業懇談会であったりトップセールスであったりと、さまざまなチャンネルを活用して活動を展開していくというような計画を持っております。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) ただいま門脇市長現地法人という言葉使われましたけども、以前に司食品工業も、現地法人を立ち上げると言っておきながら設立をしないままにどんどんどんどん事を進められ、そして市長もそれを認めてですね許して、なおかつまた面積が足りないとかレーンを増やすとかということで、また買い増ししてですね造成をまたさらに追加したりしたことは、市長御自身がよく御存じだと思います。そういう点をですね、やはり二の舞を踏むようなことがないようにですね、現地法人が立ち上がらないうちにですよ、どんどんその相手方の社長の言うがままにやるということは、これは全て公金を使うということなわけですね、税金を。市長御自身のポケットマネー使うんだばそれは誰もどうのこうの言うつもりはないんですけども、そういう市民の税金を使うということが少し私は市長自身のそういう点が欠けているんではないかなと思うんですが、その点いかがでしょうか。あわせて聞きます。 それから、県が県がと今おっしゃいましたけども、県のですね、県のいろいろ、県内のそういうふうな工業団地を紹介している最新のパンフレットもごらんになっていると思いますけども、それには仙北市の田沢湖黒沢工業団地は何も載ってないんですが、それはどういうことなんでしょうか、あわせて簡潔にお答え願います。時間の関係もありますので。
    ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 公金の使用については、私自身最も気を使っている部分であります。議員が公金の使用について甘いのではないかという御指摘がありますけれども、私にとっては大変残念な御質問だったというふうに思っております。 また、県の企業立地に関して多くの御指摘をいただいていることも事実でありまして、パンフレット等にも黒沢の工業団地を掲載させていただくということで約束を取り交わしておりますので、この後出てくる企業のパンフレットには掲載なるということであります。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) 県のですね、あちこちの部署にですねパンフレットが置かれておるんですけども、仙北地域振興局、大曲にはございます、資料が並べられておるんですが、一切仙北市の市の字も出てこないわけですよね。そういうふうなことは事実でありますので、やっぱり早急にやっていただきたいと思います。と同時にですよ、さっき植物工場というふうなことがちょっと答弁で触れてございましたけども、私は司食品のときも強く申し上げましたが、市長さんは残念ながら聞く耳を持たれなかったようですが、やはり市は独自にですよ相手の会社がどういう会社なのか、銀行さんが紹介してくれたからいい会社だとか県が紹介してくれたからいい会社だというふうに頭から決めつけないで、人間も同じように表もあれば裏もあるわけですから、やはり独自に商工リサーチなりいろんな方面を使うなり、また青森県の青森工場の現地の自治体に問い合わせをするなりしないかということを幾ら言っても聞く耳持たなかったんですが、今回のこれから進めようとしてる会社についても、やっぱりそういうふうな商工リサーチなりそういうとこを使ってですね、やっぱり調べる必要があるんじゃないかなと思うんですが、二の舞を踏まないためにもそういうふうなお考えはないものでしょうか。簡潔に答弁をお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 議員の御指摘にあるように私は人を信用し過ぎる、もしかしたら癖があるのかもしれません。それは政治家としてはいかがなものかという、政治家の大先輩の御指摘であります。しっかりとその思いを受けとめたいと思います。 もう一つのほうの独自に市がリサーチをしていないのかということでありますけども、前回の司食品さんの場面であっても青森県の地元の自治体等にも御照会させて頂いた経緯もあります。ただ今回は、議員が先ほどお話したとおり他人任せにするということは、前回もなかったわけでありますけども、さらにその精度を高めていくということでさまざな方々からお話をお聞きしてこのような今動きになっているということは、ぜひ御承知おきいただきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) 実はですね、初めに司食品を誘致するにあたりましてですね、数カ所を担当部署の職員の方々と滝本社長が一緒に回ったようなんですけども、例えば具体的には今黒沢にあります旧司食品工業、今は仙北市の黒沢工業団地と言いますけども、そのほかに角館町にある山口の周辺のあたりとか、それからあとは旧西木村の西木の旧工業団地、今、総合給食センターを建設しようとしている箇所とかですね数カ所回って、滝本社長がぜひここがいいというふうにおっしゃったんでしょうか、黒沢が。そのときは門脇市長さんも同行なさいましたか。ちょっと簡潔な答弁をお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 前に誘致を一生懸命に働きかけた企業の社長と、何度もこちらのほうにお見えになっていることがありますので、当然私も一緒に回ることはありました。また、今議員が御指摘いただいた箇所以外にも数カ所現地を私も一緒に見ております。その際に先方様の社長のほうからは、ここはこういう条件でなかなか難しい、ここはなかなか難しいというようなお話を幾つもいただいて、最終的には黒沢の工業団地、今の工業団地の場面が一番適しているという判断があったということは確かであります。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) 私は以前にですね産業建設常任委員会のメンバーの方々が司食品の青森工場を視察なさるときに断って同行させていただいて、その青森工場も見学させていただいた最後のところでですね、見送った滝本社長が二度とあなた方と今後お会いすることないでしょうとはっきり私の耳に入ったんで、おやと思ったんですけども、これは全く来る気ないなというふうに思って、車中帰りはそう思って帰ってきたんですけども、いつの時点で滝本社長が来ないというふうに判断なさったんでしょうか。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) その議員が青森県の工場の視察をした際に先方の社長が言われたお話については、私はそこにいませんでしたのでよく承知していません。わかりません。しかしながら、その後さまざまな交渉の末に断念せざるを得ないというようなお話をしたのは議会でしっかりと答弁させていただいておりますので、その内容のとおりであります。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) それでは、この件については最後になりますけども、現在ですねあのとおり眠っているといいますか休眠状態の公有地、つまり塩漬け土地になってしまっておるわけで、毎年当初予算でも草刈り等の予算は計上されてございますが、実際まだ来ることになったわけでもないので、進出をまだ決まったわけでもないのでそれ以上の動きはないわけでございますけども、ひとつですね市長にちょっと考えていただきたいことがあるわけですけども、私の見解の相違だと言われればそれまでなんですが、私は食品会社関係またはそういうふうな、さっき言った司食品にしろ、レタスとかいろいろなその水耕栽培をなさる会社は、人の口に入るものは必ず賞味期限があるわけですよね。ですから、賞味期限を考えて全国販売なり東北・北海道なり、場合によっては九州までも販売するとなればですよ、高速体系、交通体系がいいとこじゃないと、黒沢もはじめ仙北市はどちらかといえばその点は非常に劣っておるわけでございますので、大仙市や横手市、湯沢市等に比べればですね、もちろん大館市もそうです、に比べれば劣っておるわけなんで、その点もうちょっとですね、賞味期限とか人の口に入るものじゃない他職種、例えば大館市は今ニプロの大会社が来てですね非常に販売促進、そして製造がかなり上向きになっておると聞いてますので、そういうとこは賞味期限がないわけでございますし、介護関係であれば、例えばおむつとかですねいろんな介護関係の製品を製造する会社とか、または場合によっては他の職種でもいろいろな会社が選ばれる可能性としては私はあると思うので、県内の大きい会社でもあると思いますので、そういう会社をですね誘致できるだけ努力して、いつまでも食品とか人の口に入るものにこだわらないというふうなお考えにもう少し気持ちを大きく持っていただく、心を大きく持っていただいてですね、積極的にそのアプローチするというふうなお考えにはならないものでしょうか。その点だけをお聞きして、この質問を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) なぜ食品関係の企業に集中したかというと、思いがやっぱりありまして、仙北市は大変清浄な土地で、すばらしい水と空気で一生懸命にまじめに取り組む農家の方々が多くて、そういう方々と連携をすることで食品産業クラスター化ができるのかなというふうな思いがあったんです。これは議員にも何回もお話していますので御記憶にあるかと思いますけども、そういう形で仙北市の生産物をさらに2次加工、3次加工までして、それが新しい何というか製品として地域の方々にももちろんそうですし、多くの方々にそれを食していただくというようなクラスター化をぜひしたいということで考えたことが食品産業でした。しかしながら、今議員がお話のとおり賞味期限というものが確かにあります。したがって、結果的に言うと交通網の整備がどれくらい進んでるのかということが大きな問題になります。以前の企業も、高速交通体系から言葉ちょっと申しわけないんですけども取り残されたような市町村ではなかなか厳しいということも、ひとつの断念の要因だったというふうに受けとめております。ですので、この後多くの方々の御理解も当然いただきますけれども、食品産業を中心に考えてはいきたいと思いますが、そうではない分野についても幅広く誘致を進めていきたいと思っております。 なお1点だけ、決して薬品には、ニプロさんは薬品だけでなくてさまざまな医療品をつくってますけども、あれも一応は何というか期限がありますので、その期限の短い長いということに余りこだわられないようなそういうようなものづくりということを進めていくという視点では、私も最近非常にそのような思いが強くなっております。大変参考になる御意見だったと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) じゃあ、次の質問に移らせていただきます。 田沢湖神代卒田黒倉太陽光発電施設」と「黒倉遺跡」について若干お伺いしたいと思います。 初めに、平成27年、田沢湖卒田黒倉太陽光発電施設大型メガソーラー事業について、仙北市は当初から積極的に推進して支援してまいりました。同事業が近隣市民の方々の十分な御理解のもと果たして進められたのか。さらに、関係する農業用水路、若松堰であるとか黒倉堰水利組合の方々と、その境界の差し合いも含めた了解のもとに果たして進められた事業であるのか。民間事業者を支援するが余りに、幾ら再生可能エネルギー自然エネルギーのよさを強調されましても、結果的に地元地域市民の方々にはほとんど恩恵がなかったのではないでしょうか。門脇市長は、同事業に対する問題点や、また反省点もあるとすれば、それも含めてひとつ簡潔にお答え願いたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 今の御質問についてでありますけども、平成19年の9月に仙北市では新エネルギービジョンを策定しておりまして、これは昨日の御答弁でも一部ありましたけども、新エネルギーをどんどんどんどん活用していくというまちをつくろうというふうに思って平成19年当時策定したものというふうに推測しております。このエネルギービジョンでも、太陽光であったり小水力であったりというものを活用したいという話がありましたので、その流れの中にある事業、おひさまプロジェクトはその流れの中にあるプロジェクトだというふうに認識しております。 議員が心配されている幾つかの点について、これも簡潔になかなかお話しするのが難しいんでありますけれども、仙北市としては、当初その民間企業が行う事業というその設定の中で、私たちは許認可等が必要であればそれは当然許認可の審査をしますし、そして必要な融資があれば必要な融資をさせていただくということで、そういう立ち位置でスタートをしたというような認識を持っております。その後、黒倉堰であるとか若松堰であるとか地元の方々から不安な要件が幾つか指摘をされまして、例えばそのような案件を請願であったり嘆願であったり要望であったりというような形で市民の方々、団体の方々から幾つかの指摘をいただいている。これに対してしっかりとお応えをしながら、説明会等の開催も行いながら進めてきたので、仙北市としては対応としては皆様方に御迷惑をおかけする部分というのは当初は想定していなかったわけでありますけれども、そのような対応をさせていただいたという流れがあります。 なお、この太陽光発電に関して、特に住民説明会を行った後にその説明会でいただいた御意見、御質問等に対しての御返答を差し上げていたり、また若松堰土地改良区であったり、また黒倉堰土地改良区であったりの皆様方との防災の協定等も締結させていただいて、環境の保全に対する約束事もしっかりととらせていただき、その約束事の中にある水質の検査等もそれ以降ずっと継続して行っているということで、約束の不履行もないというふうに認識をしております。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) 門脇市長も御承知かと思いますけども、最初にですねこの事業を立ち上げたときに、地域の町内の方々の話されたその触れ込み等でですね、あと皆さん方の街灯もこの太陽光のメガソーラーでつけさせていただくというようなことを社長がおっしゃったようなんですが、実際は何も一つも1基もついておらないんじゃないでしょうか。その点はわかってますか。その点だけ簡潔に、1分でいいです。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 地元の市民の皆様と、それから企業、おひさまプロジェクトのほうの企業との約束事というのは、私どものほうで担保したものではありませんので、今の話は初めて話をお聞きしました。もしそのような事例があって、太陽光パネルで街灯を設置するという約束事があるのであれば、当然それはプロジェクトとして設置をしなければいけないものというふうに思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) 次にお尋ねします。さきの民間事業者が立ち上げました株式会社仙北おひさまプロジェクトに対しまして、市のほうでも、先ほど市長も触れてございましたが、ふるさと財団一般財団法人地域総合整備財団のほうから地域総合整備資金1億8,000万円が融資されてございまして、地元金融機関であります北都銀行が連帯保証人となっておられます。そういうふうな中でですね、この計画を見ますと総事業費が4億2,000万円で、そのうちの1億8,000万円の残りがまた別枠でもしかしたら北都銀行さんなり金融機関からお借りしているのかなとは思うんですが、それやこれやでいろいろ売電価格がですね、御承知のとおり国の経済産業省のほうでもこれまで固定価格を定めていたことがどんどんどんどん変更しましてですね、逆に引き下げるような方向がFITが出てきたり、また21円まで下げたことが果たして、豪雪地帯であり、また山間部でもあり、日照時間が極めて短く、気象状況が非常に悪いこの地域に果たして、その東北電力でさえも風力発電よりも不安定であるというふうなことをおっしゃっておるようです。なおかつ、余り本当は買いたがらないと。だけどもやっぱり何としても、市でも頑張っておるし、協力せざるを得ないというふうなことなんで、過剰に東北電力が電力がものすごい余ったときは一時シャットアウトするという話まで聞こえてきてますが、そういうふうなそれやこれやで平成28年、平成29年度のその連続発電してございますが、その償還も含めて損益計画も恐らく立てられると思いますが、この事業が果たして収支が合っているのかどうか、その点を確認しているのかどうか、市のほうで調査なさっておると思いますので簡潔にお答え願いたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 民間企業の今この事業でありますので、私どもがその経営収支に関して資料を提出しなさいという話になると、これは多分議員のお気持ちとしてはふるさと融資があるので私どもも融資をしているから、その側だからそれの責任があるんじゃないですかという御質問だったと思いますけども、その役割区分については少し整理をしていきたいと思います。 それと、その前段で議員が御指摘になった系統連携のお話でありますけども、これは大きな問題です。というのは、このおひさまプロジェクトが本当に土壇場、最終期限くらいのところで東北電力さんに買い取りをしていただくというその系統連携の約束事の中でおさまったわけでありますけども、それ以降ですね、議員よく御承知のとおり小水力の企業が仙北市内には立ち上がっておりますけれども、系統連携の見直し等で、これは一番大きい要因は東北電力さんの送電線の容量の問題があるんですけども、この容量を2倍ぐらいにしないと安定的な発電、再生可能エネルギーの発電エネルギーを送電できないというようなそういうお話がその直後から出てきたわけであります。今一番私ども困っているのは、その小水力の今発電会社が存在してますけども、それをお買い求めいただけていないと。さらに言うと、先ほど話したとおり、例えば何か過大な発電があったときにはそれをストップするというようなお話は、その後の話でありました。大変私どもも困惑しております。しかしながら、今最新の情報というか聞き漏れたところによると、再生可能エネルギーの関係法律がこの秋ぐらいには見直しになって、そして今のこの状況が改善できるんでないかというようなそういう期待も持っております。これは国のほうの議論となりますけれども、また東北電力さんのほうにはもう2回ぐらい実は本社のほうにお伺いして、仙北市の小水力発電について御理解をいただこうと思ってさまざまな話をしてるんですけども、まだまだこの状況の中では法律の関係があるみたいであります。この秋の法令の改正に大変期待しているというところが実情であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) 実はですね市長自身も、副市長ももちろんそうですけども御承知と思いますけども、この事業を立ち上げるにあたりまして審査会が開かれておるわけですよね。ふるさと財団一般財団法人に提出するためにですね、融資を求めるための。そのときに副市長が審査会長になっておられて、その会議録も読まさせていただいたんですけども、かなりさっき市長もおっしゃったように急いでやらないといけないということでてんまつ書まで出ておったんですけども、まだ系統電力がはっきり認めてもらえない中でその提案したということで、申しわけなかったというふうな幹部職員の人方のてんまつ書も出ておるんですが、市長宛てにですね。それで、副市長がこういうふうに言ってるんですよ。おひさまプロジェクトを立ち上げることによって、果たして今後どのようになるのかということまでいろいろ部内でもやっぱり検討なさったようなんですよね。そういうふうなことで、市がものすごく「この事業は民間事業、民間事業。」とおっしゃいますけども、非常に深くかかわりすぎておるなというふうに私は思ったんですけども、それはどのようなことでそういうふうになったのか。その会社そのものに支援するということに間接的になりがちにわけですよね。その1社に対して。そういうふうな一応まあ法人は立ち上げてますけども、株式会社ということになってますけども、お付き合いでそこに参画した方も、会社もあるんでしょうけども、実際は1社がやってるのと同じなわけですよ実際は。そういうふうな形で、何といいますか、余りにも偏りすぎたんでないかなと思うんですが、その点はいかがなもんでしょうか。 ○議長(青柳宗五郎君) 倉橋副市長。 ◎副市長(倉橋典夫君) 地域総合整備資金の貸し付けに関する審査会の私が委員長でしたので、その点の御質問というふうに受けとめてお答えいたしますけども、地域総合整備資金はこのおひさまプロジェクトのみならず仙北市になってからも数件案件ございまして、その都度審査会で内容を確認して精査しております。特別にこのおひさまプロジェクトに対して市が偏りというような言葉がございましたけども、そういうことではなくて、整備資金の事業内容が妥当かどうかを客観的に審査するというのが審査会の役割であると思ってますし、他の事業と比較しても特段の市として何か特別な配慮したというようなことは一切ございません。 ただ、先ほど来、高久議員御質問にありますように、地域への説明であったり土地改良区への事前の説明であったりした部分が不足したという点については、御指摘のとおりであると思っておりますし、その点については市としても事後になってしまいましたけれども、その説明に参加して御理解をいただいたというふうに理解しております。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) 倉橋副市長のほうから御答弁いただきましたが、市が深くかかわりすぎたというふうなことについては恐らくそうだと言いたくないんでしょうけども、先ほどの1億8,000万円の融資に対してですね市が利子補給としまして268万9,141円を支援しておるわけですが、これどういう根拠に基づいてこういうふうに公金ですよ、市の税金をそういうふうに予算化してその会社におあげすることができるもんでしょうか。市の財務規則やその他いろんなその諸条件の中で、何に照らしてそういうのが可能なのかどうかも併せて簡潔な御答弁をよろしくお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 倉橋副市長。 ◎副市長(倉橋典夫君) このふるさと資金、地域総合整備資金の制度自体が利子分をその自治体で賄うと、それを補給するというのがこの制度でございますので、その制度に基づいて利子補給、利子分を市で負担してるというふうに理解しております。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) 財務規則は市のいろんな補助金の規定があるんでしょうけども、やっぱりそれも比べながら見ていかないと、市長がいいとか副市長さんがオーケー出して検印したとか判子押したとかということでできるもんでしょうか。そういう制度だからそれはやむを得ないというふうなことで通るもんでしょうか。 ○議長(青柳宗五郎君) 倉橋副市長。 ◎副市長(倉橋典夫君) 資金自体はふるさと財団のほうから出ておりますけれども、連帯保証として銀行さんが、いずれかの地元銀行さんが入ってこの制度が成り立つということで、利子を負担してることについては、審査会を経て市が認めたものに対して予算化をして議会の議決をお願いして、そこで初めて成立してるということだと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 議長すいません。誤解があるのかもしれないのでお話しますけども、決して例えば以前もこのような議論が確かあったと思いますけれども、肩入れしすぎてるんでないかと、1社に対してとかっていう話ですけども、プロジェクトプロジェクトとしてしっかりとした経営体として設立になっておりますし、ふるさと融資、財団の融資についてはルールどおりなしっかりとした対応をしているということがあります。むしろ私どもは、今議員からお話を聞いて以前のお話とトーンが違うのかなと思ったことは、あのとき説明会等にしっかりと執行部として役所として出ていくという姿勢がなかなかなくて、要するにかかわりが薄いのではないかという御指摘があって、それに対して私どもはそれは反省しなければいけないということで説明会等に足繁く通うようになったと。多分私の記憶では議員がそのような御発言もやはりあったと思います。しかしながら、今の話は全く逆で、かかわりすぎたのではないかというような御指摘だったとすれば、また次のさまざまなプロジェクトのときに私たちはアクセルを踏むのかブレーキを踏むのか、ちょっと戸惑ってしまってるというのが私の今の心情であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) この件については最後でございますけども、私は今回の卒田黒倉の太陽光メガソーラーは、仙北市にとっても余り大した有益な事業ではないというふうに判断してございます。なぜならばですよ、あそこはですね御承知のとおり教育委員会でもおわかりだし、県の教育委員会の文化財センターでもわかるとおり、黒倉のB遺跡が発見されまして、旧田沢湖町時代ですね、町道改良工事のために大量に出土して、これはまだまだ出てくるんですよ本当は。元の神代発電所の旧官舎があったところまで、あそこはA遺跡と言われてますけども、2回にわたって県の埋蔵文化財センターで調査なさったんですよ。それが大量に出てですね、今の田沢湖駅のJRのフォレイクの2階のほうにも展示されてございますし、その一部はまた別のほうにもありますけども、そういうふうな形でこれは三内丸山遺跡とかそういうところと重なるような時期で、非常にこれは貴重な遺跡であり、これは抱返り県立公園の入り口でもありますし、いろんな意味で観光にも恐らくプラスになる可能性は私は十分にあると。何も無理して太陽光やらなくてもですね、そういうときにその太陽光を設置するために仙北市の教育委員会が県の埋蔵文化財センターにお願いしましてですね、約8カ所、2メーターほど試掘して出なかったというふうな返事だったんでしょうけども、それが正しかったもんでしょうか。簡潔にお答え願いたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 議員の質問にお答えさせていただきます。 ただいまの件でございますが、この太陽光発電施設の事業者からの申請を受けた後に、平成27年7月22日に教育委員会文化財課が県の文化財保護室職員立ち会いのもとで試掘調査を実施しております。調査範囲は採石プラントとして使用されておりました場所でありまして、まず申請を受けました敷地内の6カ所で約2メートルの試掘をさせていただきました。ただ、遺構・遺跡は一切出てまいりませんでしたので、この結果、県のほうからは慎重な形で施設を進めてもいいというふうなゴーサインをいただいたわけであります。ただ、やっぱり議員がおっしゃるとおり、ここの地域というのは非常にこの貴重な遺跡でございます。何といいますか、円筒式ですか、円筒式とか大木式とかの接点となる非常に貴重な遺跡だということは私どもも十分に把握しておりますが、やはり業者からの申し出があり、この施設をこれを試掘をした結果として、それを文化財保護室のほうでゴーサインを出したものであれば、私どもといたしましては慎重な形で進めていかざるを得ないというそういう現状でございました。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) 県の文化財課が、埋蔵文化財センターのほうではもしかすれば御承知でなかったかもしれませんけども、あそこはですよ現地の方々からいろいろお聞きしますと、以前の地権者、あそこの土地を所有してた方々が数回にわたりですね砂利をとってるんですよ。それは事実であります。後で詳しくまた報告しますけども、砂利をとってしまって遺構とか何かそういうのを全部もう取られてしまってるというふうな話でございますし、比較的あそこがどちらかというと江戸時代も含めてですね恐らくその間もそうでしょうけども共同墓地のあたりであるというふうなことで、人骨も出てきたというふうなことでございますので、そういうふうなところであるということは御承知だったんでしょうか。その点だけ。 ○議長(青柳宗五郎君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 黒倉遺跡に関しましては、ABCDとまずありますけども、Aが橋寄りのほうですね、赤い橋寄りのほうで、BCDがまず一連の関連施設でありますので、まず本当に議員のおっしゃるとおり非常に墓地も含めて、武藤鉄城氏の著作などによれば非常に大湯の環状列石に本当に匹敵するようなすばらしい遺跡だというふうにはお聞きしております。ただ、採石プラント、採掘されてるとおっしゃいましたけども、それも私どもも文化財課のほうで承知しております。ただ、あの時点でやはり試掘した結果として何も出てこないというのもこれも事実でございますので、そこを引きとめるまでには至らなかったというのが現状でございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) じゃあ、次の質問に移らしていただきます。 これからの若い方々がやっぱり仙北市に住んでよかったと言えるような、そのやはり生活して働きがいを持たれる、将来に希望の持てる仙北市を目指すということで、まず第1点目、学校給食費の半額助成を実現できないのかどうか。子育て支援の真っ盛りの方々に対して、さらに支援を強化するという点でどのようなお考えを持っておられるのか。その財源をどうするのかとかいろんなことがあろうかと思いますけども、簡潔に御答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 議員の御質問にお答えを申し上げます。 現在、児童が1食283円ですね、生徒、中学生が319円というような形で負担していただいておりますが、議員御提案の半額助成によりまして子育て世代が非常にこう大きな恩恵を受けることになりますけれども、これが一般財源が非常に厳しい中での助成ということが非常にこう財政面でまだまだ課題が大きいのではないかと考えておるところであります。新設されました収納推進課等々と連携いたしまして、今年度十分な協議をし、まずは給食費の滞納対策を最優先に取り組みながら、保護者の御理解、御協力を得なければと考えているところであります。半額助成につきましては、それによって得られる教育的・福祉的、少子化対策上の効果等、いろんな効果があることとは思いますが、十分に検討しながら、市長部局と相当十分に検討しながら進めてまいりたい、やってまいりたい、考えてまいりたいと思っているところでございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) 教育長も御承知のとおり、憲法第26条ではですね義務教育はこれを無償とするというふうにうたっておるんですが、実際はですよ御承知のとおり無料なのは授業料と教科書だけでございまして、その他は皆もろもろ保護者の負担になっていると。それはひとつは若い方々の生活が、特別恵まれた方もおるんですけども、一般には非常に今低賃金でございまして、また車社会で仕事がやっぱり車ないとできないもんですからガソリンも上がったりいろいろなことで、どうしても給食費が、まあ滞納するのは決していいことじゃないけどもそうなってるという現実があるということなんで、それらを支援するということでは私はそういうふうな保護者にやっぱり直結するんじゃないかということなんで、先ほどおっしゃったように一般財源が非常に厳しいというふうなことは事実でございますので、今やらなければどうしてもならないことをそれはやらないといけないけども、後回しにできることは不要不急のお願いはやっぱり大型箱物事業等を少しですね遅らせてでも、やっぱりそういうふうにやることがやっぱり市民のため、特に若い方々にとっては非常に私は助かるんではないかなと思うんですが、その点はこれは市長部局と教育委員会は分かれてますからなかなか難しいんでしょうけども、門脇市長のお考えがあればひとつだけお聞きしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 建物のその必要性、例えば今大型の建物ということで言うと新角館庁舎整備事案であったり、また総合給食センターであったりということがあると思いますけれども、どれもこれは大変急がなければいけない、老朽化に対応するために急がなければいけないという事案だというふうに御理解いただきたいと思います。一方で、給食費の半額という考え方は非常に私も興味があります。大体これでいくと5,000万弱ぐらいの金額で、一般財源5,000万ぐらいの金額になると思いますけれども、その考え方の前に、私はやはり給食費のお支払いいただけていない方々に対して、やはりしっかりと給食費を納めるんだというようなことの前提がなければ、私はいけないというふうに思います。決して教育的な論点とかそういう話をしているのではなくて、納めなければいけないものは納めるということをしっかりと行う。その上でそれだったら財政の逼迫性は確かに高いわけではありますけれども、子供たちに対して、やはり次代の子供たちをどうやって健やかに育てていこうかという観点の中でいくと、給食費の半額化、無料化ということも当然議論しなければいけない。以前から話したとおり私はそういう思いであります。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) それでは最後の質問に移らせていただきます。 旧角館総合病院跡地利用等の、それからさらにその地域の活性化につながることについて若干お伺いしたいと思います。 合併以前、角館町には地域並びに北仙北の中核医療機関であった角館総合病院が昭和45年の7月1日に病院建物が完成され、昭和48年10月から名称を公立角館総合病院として改称し、その後平成2年に角館町議会で病院のさらなる増改築の事業に立ち上がったわけでございます。それは事業費が14億円をかけまして人工透析室を設置したり、また手術室ですね、新しい手術室、無菌の手術室をつくったり、また現在も建物も存在しております管理棟も手がけてやられたわけでございますし、また地盤もですね調査なさったら非常に強固であるということが判明しまして、非常にその点も安くできたというふうになってございました。合併しまして、御存じのとおり市立角館総合病院となって現在は新しい病院に移管したと。門脇市長は、御承知のとおり市政報告の中では、旧角館病院は解体をしてですね、恐らく管理棟も含めてだと思いますが解体をして、それを更地に示して、もちろんそのためには企業財産から市の財産に戻すわけでございますけども、公有財産に。そしてその後にということなんですけども、全てやっぱり解体しなければならないと。そしてその後はどのような活用を考えているんでしょうか。簡潔な御答弁をお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 何か私の答弁を全部先にお話しいただいたような感じで恐縮だったんですけども、旧角館総合病院の診療棟及び増築棟、先ほど話した部分です、これは現在は病院事業の資産となっているということであります。市と病院事業の協議を行って、この後、市が建物を無償で譲り受けて除去、除却するという一応想定をしております。このような考え方で作業を進めております。施設はできるだけ早くに解体したいと考えています。譲渡後にアスベスト除去、解体工事等の実施設計費を予算化して、来年度にはアスベスト除去工事、土壌汚染調査、解体工事等に着手するという予定を持っております。 なお、土地の跡地利用についてでありますけれども、現在売却も含めて複数案を検討中です。早い時期に議会の皆様にこれではどうでしょうかという御提案、方向性をお示しさせていただいて、御意見をいただきたいというふうに考えております。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) 無償で病院のほうから譲り受けてですね公有財産として行政財産としてかかるということなんですけども、先ほど私聞きましたとおり管理棟なり手術室、無菌の装置も、それから人工透析室、それから新しい管理棟も全て解体したいというふうな願いなんですか。 それと併せてですね、その解体費用をどっから捻出するのか。それもやっぱり合併特例債だとかそういうふうなことをおっしゃるかもしれませんけども、答弁でですね、それでは幾らぐらいの費用がアスベスト除去も含めてかかるというふうに見込んでいるんでしょうか。恐らく課内では検討なさっているんでしょうから、その点について簡潔な御答弁をお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) まず1点目の御質問で、管理棟、増設棟、手術棟も含めてでありますけども解体をしたいというふうに考えております。全て解体したいというふうに考えております。それは多分にその後の跡地利用をどのような形にするのかということと全く連携しておりますので、今のところは売却等も考えてるという考え方でスタートしておりますので、議論しておりますので、その際に不必要な建物となるということが十分に考えられるということから全部解体を考えてるというような思いが一つ。 それから、財源についてでありますけれども、例えば過疎債のソフト事業分であったり、ふるさと振興基金であったり、公共施設等適正管理推進事業債であったりということで、基金とかあとは地方債の充当を予定してるということであります。 なお、事業費については詳細についてお話しできる状況にありませんので、これはどうか御了承いただきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) 不必要な建物であるというふうに門脇市長は決めつけておりますけども、例えばですよ旧その病院の管理棟なり、まだ十分に使える建物をですね、今度新しく田町山に新角館庁舎の建設が進んでいくわけですので、その中には保健課も入るんでしょうけども、できればですよ健康管理センタープラス市民の健康増進のためのセンター的な役割を果たせるようなですね場所としても私は十分に、少しはリフォームは必要かもしれませんけれども使えるというふうに思いますが、その点はいかがなものでしょうか。 併せて、その売却というふうなことでこだわっておるんですが、跡地利用をですね。具体的にはまだ申し上げられないといいますが、売却といえば売るのが市民なのか、一般市民、それは市民じゃなくても県民でもいいかもしれません、広くその売却するとすれば。または不動産会社が入ってくるのか。不動産なりそういうふうないろいろなその業者ですねいわゆる、そういう方々にもあわせて売却を考えておるんでしょうか、お答え願いたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 私の答弁がもしかしたら誤解を招いたことになるのかもしれません。最初からその管理棟部分とかを不必要だということで決めてかかってるということでは全くありません。この後の跡地利用を考えたときに、先ほど話したとおり例えば売却を考えていくとそれが不必要になる場合があるというふうな想定の中での話でありますので、それはどうか御理解いただきたいと思います。 また、その後どのような形で使うのかということに対しても、まさに私ども今幾つもの案を検討中でありますので、余り無責任な提案もできませんので、それはやはり市民の方々にしっかりと御理解もいただきたいというふうな思いを持っての議会の方々へのお話し合いにならなければいけませんので、いま一度少しお時間をいただきたいというふうに思っております。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) 売却というのは余りにも単純でですね、非常にストレートであるけども非常に私は単純な発想だと思います。公共物をですね使えるものはやっぱりいかんなく使って、使えなくなったものはこれやむを得ないわけですが、解体するにしても何するにしてもふるさと整備資金があるとかいろんなその過疎債があるとかとおっしゃいますけども、必ず市の一部負担は伴うわけでございますし、非常に今市の財政が厳しい厳しいと一方では言っておきながらそういう使い方をするのはいかがなもんでしょうか。 併せて、選挙のときの投票所として以前は南投票区でも使われておりましたが、いろいろ事情があって今電気も全部切られ、水道もストップしている状態なんで、旧南高校のですねあそこのほうに移ったわけでございますので、本当はあそこは選挙管理委員会でも使えるんであれば私はあそこでやったと思うんですが、その点だけ答弁していただいて、時間になりますので終わりたいと思います。答弁をお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) まさにこのような議論を幾つかの御提案の際にしたいと思っていた案件であります。ひとつもしかしたら議員と私が思いのすれ違いがあるなと思ったことは、1点だけです。というのは、管理棟を残して例えばさまざまなものに活用していくということになると、当然それは市が管理していくということになりますからお金も当然かかるわけであります。また一方で償却をするとなると、やはりそれもお金がかかることになります。ただ、まさに先ほどのお話のとおり、市は今一般財源の獲得に向けて本当に、ちょっと言葉は悪いですけども死に物狂いで一般財源の確保をしようということで、税の関係の話も皆様から御提案いただいたものをしっかりと受けとめて今まさに実施、実行しているわけでありますけども、できれば私の考えとしては、市が持っている、そして今使用しているその状況が余り芳しくないというようなものについては、できる限り市からそれは、市の持ち分を減らすために、そして財源を確保するためにできるだけ売却をしていくと。土地に関してはそのような考え方も持っておりますし、活用できるものであればまた別ですよ、別ですけれども、活用で特に余りまあいろんな提案がないという場合は、できる限り身軽になったほうがこの後の市の財政をきっと肯定させていく要因になるのかなというふうな思いがあります。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(高久昭二君) あそこの外ノ山のですね樺細工のあそこの工芸指導所があるんですが、その隣にありました旧角館町時代からありました技能センターを解体したわけですね。担当部署は商工課なんですけども。あれ更地にしててあのままにしておくんですか、同じ考え方からすれば売却するというふうにしたほうが市のための財政上プラスになるんじゃないでしょうか。その点いかがですか。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 当然あの更地になったものに対しては、さまざまな売却であったり財源化するという考え方は当然しております。 ○議長(青柳宗五郎君) 以上で、16番、高久昭二君の一般質問を終わります。 11時10分まで暫時休憩します。                             (午前10時59分)--------------------------------------- ○副議長(黒沢龍己君) 休憩前に引き続き会議を開催します。 議長が体調不良により、暫時副議長、私が進行させていただきます。                             (午前11時10分)--------------------------------------- △稲田修君 ○副議長(黒沢龍己君) 通告により発言を許します。17番、稲田修君。 ◆17番(稲田修君) 通告により質問させていただきます。久しぶりの一般質問でありますので、若干緊張しております。門脇市長には大いなる前向きな答弁をいただきながら、私の一般質問に入らせていただきたいと思います。 門脇市長、久しぶりの一般質問でありますので、なかなか私も文章のまとめに大変苦労しました。私は過去の質問では、門脇市政に対して大いなる疑念を呈してきました。あなたのまちづくり日誌や新年の挨拶文等、いま一度読ませていただきまして、市長としていろいろ悩みのあるような形にも見えております。けれども、市長は立候補して当選されたので、平成30年度の当初予算執行は淡々と前に進むしかないのではないかと思います。私は、あなたの思いを果たすために基本は何であるかということで、平成29年度の施政方針、平成30年度の施政方針にいま一度目を通しました。平成30年度の施政方針の中には、「これまで蒔いた種を確実に花にせよ」という言葉があり、いろいろ問題があるにせよ結果を出すしかないなというふうに私は思っております。市長として財政の健全化は当然のことでありますが、市民の要望に応えるためには財政の見通しは私は決してよくないというように判断しております。私は思っておりますが、施政方針には「聖域なき徹底した見直し」とあります。私は財源確保は市長の手腕が問われると思っております。市長、平成28年度の施政方針にあるように、市民の信頼を取り戻そうと対応に追われた1年であり、あれから3年、市長は市民の信頼を取り戻し、市政運営にあたっておるんでしょうか。果たして市長のいわゆる追われた本年度の市長の目線は、果たしてどこにあるのかということが私の質問であります。 さて、私は交通安全協会のいろいろな関係に所属しており、いろいろな方々と話しする機会があります。秋田県警察本部では、今年度は交通安全運動の原点として県民ファーストでいくという一つの課題があり、いわゆるその中心は弱者を中心に高齢者、子供を交通事故から守るということであります。私は思います。本市も市長も市民ファースト的な考えでいろいろな要望活動に対処すべきと考えるが、市長はどう考えるのか。 私は選挙運動の期間中、市民各位の要望なり事情を聞いてまいりました。質問に入る前に、私自身胸を打ったいわゆる思いが3件ほどありますので、これは市の職員だったり、一般の人であったり、お医者さんであったりしますので、私は市長に、市民の方々なりいろいろな方々がいわゆる育っておるなということを話ししたくて、これを事例にお話したいと思います。 その1は、花葉館の支配人の佐藤支配人であります。みずから毎日敷地内をほうきを持って清掃してる姿でありました。市民の皆さんに聞いたら、このことはずっと前からやっておるんだよというようなことで、「うーん、すごい。」というようなことです。 その2つ目は、西木センターでの出来事であります。前の西木庁舎、いわゆる1年前の西木庁舎の玄関は非常に汚れておって、庁舎に入るたびにこれは誰が掃除するのかなと思っておりましたけれども、今実際にあの佐藤センター長がここにおりますが、恐らくここでほめるのもいささかなんですが、これはよいことなのであえて報告したいと思います。みずからが、いわゆる朝に市民の皆さんが訪れやすいようにきれいに掃除してる姿を目にしたことがあります。この頃は、気持ちもよく庁舎を訪れることができて、私自身非常に軽やかな、いわゆる気持ちのいいような西木庁舎を訪れることができると思っております。 その3は、田沢湖市立病院の出来事であります。担当医は大森病院の先生であると聞きました。私は今まで別の先生方に見てもらっておりましたけども、その先生の診療の対応のすばらしさには「うわあ、すごい。」、これはむしろ門脇市長も見習うべきだ。いわゆる市民ファーストを地でいっているような方でありました。大変に感銘を受けて、いわゆる診察受ける前に、私、自分は血圧なんですが、血圧が平常に戻ったような感じして非常に気持ちよく帰ってきました。後で聞いた話なんですが、それが大森病院の院長先生だと聞いてまたびっくりしたのであります。田沢湖病院の先生も看護師もすばらしい方々でありますので、念のために申し添えておきます。他の病院の関係者の皆さんも、いわゆる非常にお医者さんの言葉が悪いし、看護師の言葉も悪いというような話が聞いております。やっぱりこういうこともやっぱり病院関係者の方々も、いわゆる今日医療局長おりますが、私の話したことをやっぱり総体的な話の中で事例にしながらやっていくことによって、片一方の病院もいわゆる進化して市民に対するいわゆる思いがぐっと熱くなるのではないかなということで、あえてこういう事例を話しした次第であります。 市民なり、いわゆるいろいろな、いわゆる今日後ろに職員が来ておりますけれども、こういう行動がいわゆる職員の意識改革が生まれる。人々に何かを与えるというようなことであるのではないかなと思っておりますので、あえていわゆる事例を申し上げた次第であります。 さて、いわゆる通告により質問に入らせていただきたいと思います。 私は門脇市政の政治スタンスというようなことで通告してあります。いわゆる市民の声に応えるための予算編成は今後どうであるべきかということであります。市民の皆様の要望・苦情処理がどのような手順で処理されているのか。その結果を私ども議員は市民に報告する義務があります。ただ、市民の皆さんが一様に言うには、担当課にお願いに行ったときには予算がない、いわゆるお金がないと言われて、その一言でその後の言葉も出せずに市役所を後にするというようなことであります。これがほかの議員の方々も思っておりますが、これが私は今の仙北市の現状ではないかなと思っております。 そこで私は、市民の声に応えるためには、要望・苦情等を精査して、いわゆるよく聞いて、金額はこれぐらいかかるんだ、予算が伴うのでもうちょっと先延ばしになるんだ、またいわゆるお金のかからないものについてはすぐ対応する、そういうような結論、いわゆる三者三様の結論を出して市民の気持ちを吸い上げることが、市民が納得のできることではないかなと思いまして、あえてこのことについては市長の見解を問いたいと思っております。 また、維持管理費の現状はどうなっておるのか。いわゆる予算は過去5年間どのような推移しているのかというようなことであります。私は歩いたり走ったりして市内を巡回しておりますので、いろいろな現状を見ております。何年たっても直らない箇所もあります。また、これからは年々修繕箇所を含めて市民の要望は増加傾向にあるものと思われます。私も無理ないわゆるお願いだけではなく、緊急性も加味されることもあるでしょう。市長も職員も議員も市民も、一つの事案に対して共通認識を持つことが解決にあたり非常に大きく前進するものだと思っております。 私、現状の問題点をカルテ等で作成することによって、これは一つの判例なんですが、私はこの間、いわゆる田沢湖のセンターの職員と行って、いわゆる田沢地域の苦情の関係のものを写真にしてまいりました。これは8年前にいわゆる職員が行ったけれども全然直らないので、期間中に何とかならないのかなって、いわゆるU字溝が針金でつないでいるんですよ。こういう現況が、いわゆる恐らく4年以上続いてるのでないかなと思っております。後ろの石垣なんかもあっという間に崩れて、市長がいつも言うような現状の問題をどうしながら、いわゆる市民の災害を未然に防ぐかということは、やっぱりこういう小さいことからやっていかなければ私は市民のいわゆる理解は得られない。そういうようなことで、やっぱりこういうことがいわゆるそのカルテをこうつくりながら、いわゆる次の職員に、若い人方は恐らくこの地域のこういうことっていうのは恐らくわからないのじゃないかと思っております。石川センター所長にちょっと聞いたんですが、やっぱりそれぞれ問題点は全部整理してあるんですよ。で、私がお願いしたのはやっぱり載っておりました。けれども私には返事来なかったので、私は当然やってるもんだなと思って選挙でお願いに行ったら、あなたに頼んだことは何もやっておらないので今回はだめですよ。非常にやっぱり市民の皆さんは、生々と私たちのいわゆる活動が悪ければやっぱり判断するというようなことであります。そういうことはやっぱり私ども議員はもちろんでありますが、いわゆる職員の皆さんもやっぱり一つ一つの結論をやっぱり結果的に議員に報告して、議員がそれを市民に報告して、そして全体のいわゆる市民の理解度のレベルアップにつなげるということは、私は非常に大事というようなことで質問を重ねております。そういうことで、こういうものをつくっていわゆる解決したしない、して、今市長等に報告しながらやっていくということになれば、いわゆる後ろにいる若い職員の人方がやっぱりまたいわゆる我々に頼まれたときに写真撮っていろいろなことをやって同じこと繰り返すというよりも、やっぱりカルテ的に登録していけば、ひとつの職員の負担の軽減につながりますので、あえて市長の考えを問いたいと思っております。 次は、ロのいわゆる民間企業との連携状況であります。 これは通告にあるとおり、これまでに締結した協定の件数は何件。その目的は何か。 2は、いわゆる現在も継続していて効力を有する協定は何件ぐらいなのか。 3は、これらの協定が市民に与える実質的ないわゆる効果はどう捉え、また費用対効果の観点からどのような判断されておるかということが質問であります。 いわゆる市民の声を私は市長に述べたいと思います。これは2人になったときでも話せることなんですが、やはり公の場で私が述べてあなたの見解述べることがやっぱり市民にいわゆる大きな報告事項として載ると判断しておりますので、あえて質問申し上げたいと思います。 市民の声は正直に、いわゆる公務多忙な市長でありますので、これ以上協定とか連携とか結ぶよりも、少し職員と連携協定をしながら事業の成果を上げるべきではないかというのが市民の偽らざらない気持ちでありますので、私はいわゆるこのことを、恐らく門脇市長はこれからも効果があるので連携とか協定はどんどんどんどん進めて、これは私のスタンスだと言われれば「はあ、そうですか。」と言うしかありませんが、もし反省したり、いわゆる前向きにいくということであればそれはそれで結構ですので、その辺のあたりを見解を問いたいと思います。 それから、いわゆる健康寿命の延伸対策であります。 秋田県は県挙げて健康寿命についての事業の必要性、実施等が議論されており、まだその決定的な方法には手探り状態というふうに私は判断しております。横手市は健康の道の駅というようなことでいわゆる報道にありましたけれども、当市のいわゆるその保健事業での健康増進と健康寿命の延伸というようなことを見て、いろいろなことを判断されました。そこには各種事業、いわゆる健康増進・健康寿命の延伸については各種事業を積極的に推進するとありました。基本目標には、優しさにあふれた健やかに暮らせるまちとあります。市民のいわゆる健康を守るために、いわゆる健康寿命を守るためには、いわゆる私は何だか検診だけがいわゆる主なように見えてまいりました。私は検診事業も大事でありますが、いわゆるみずからの体をつくることだと思っております。それはまず体を動かすことが原点であろうと思っておりますので、その方法論として、いわゆる市民挙げていわゆる健康寿命延伸のためにラジオ体操を月に1回、全市挙げて取り組むとか、そのことを職場なり町内会にいわゆる話しすることによって、その健康寿命の延伸という意識が市民に芽生えるのではないかなと思っております。 2つ目は、いわゆる高齢者が自然体で動く環境の整備であります。いわゆるグラウンドゴルフ場とか、いわゆるゲートボールとか、そういうこと、いわゆる60過ぎてから一生懸命ボール追う姿は、いわゆるすごく20ぐらい若くなって見えるという、グラウンドゴルフ場の大会とかゲートボールの大会で今いろいろ顔出すんですが、実質的にボールを追う姿っていうのはすごく若くなって見えますので、私はこういうこともいわゆる仙北市の健康寿命の延伸の策として、私は必要ではないかと思っております。ただ、この間、グラウンドゴルフ関係者の皆さんに聞いたら、市長、去年の選挙のときに私たちのとこ、いわゆる大沼に来て「よし、直す。」というようなことの話して、非常に皆さん喜んでおったけれども、今年の予算にはちょっとその姿が見えないので「稲田議員、何とかしてけれ。」というような話がありまして、私、いわゆる保健部長とか、市長とか直々取引すれば、ちょっと頭かしげるべども、できねえがもしれねえども、私やっぱりこういう場で質問することによってそれぞれの意識をいわゆる別に持ってくれるというようなことで、あえて小さなことでありますけれどもいわゆる一般質問という形の中でいわゆる市長の見解を問うというような形をとっておりますので、そこは御確認をさせていただきたいと思います。 それから、3にはジョギングコース。この頃、私も1日1万歩極力歩くようにしておって、朝なりいわゆる夕方なり一生懸命歩いております。そのときにやっぱり今はすごく歩いてる方々が多いんです。そうすれば、やっぱりキロとかいわゆるコースとかそういうのを設定させて、いわゆるそこをこう歩くことによってやっぱり波及効果があるのではないかなと思っておりますので、そういうことも私はいわゆるそれをモデルコースにしながらやることが大事ではないかなと思っております。 それから、私はあえて申し上げますけれども、私走り始めて30年になります。今も一生懸命歩いたり走ったりしております。やっぱり私言いたいということは、やっぱり継続することの大事さではないかなと思っております。その継続性をいわゆる市民の皆様方にどう理解させながらいわゆるその継続をさせるということが、私は今ここに並んでおる皆さん方のやっぱり使命ではないかなと思っております。ただ一つの行事やればあとはいいと、そういうことでなく、やっぱり継続することがやっぱり仙北市の大きな前進につながるのではないかなと思っておりますので、その継続性のためにもやっぱりこのいわゆる施政報告の中にありましたけれども、健康ポイント事業の導入とかというようなことはあります。恐らくまだ全くゼロに近いと思いますので、やっぱりジョギングコースなりいろいろな環境、ラジオ体操なり、そういうことにポイントを与えて、いわゆる3月なり12月にいわゆる市長が特別頑張ったからポイントをやるとか、それが10枚たまったからいわゆる温泉に入る入浴券やるとか、いわゆるそういうことが私は必要ではないかなと思っております。 市長、実はこういうことがあったんですよ。いわゆる市長の施政報告の中で、いわゆる湯ったり生き活き温泉事業の中で、その実施率とか実績とかとありましたけれども、やっぱり市民の人方がただで入れるというような環境だから無理して1人5枚、私は反対しましたのでもらいませんでしたけれども、で、無理して市民の人方があれして、やっぱり3月31までっていういわゆる期間も短いので、いわゆる湯あたりしてひっくり返って救急車で行った人もいるというのが実例で、私はあえてそういう報告を関係者からいただきました。やっぱり何でもかんでも思いつきで短期間に結果を出すということのいわゆる難しさというのは、私はそこにあると思います。そういうこともやっぱり市民福祉部長そこにおりますけれども、やっぱりゆっくりじっくり市長にきちっと反対しながらやっていくことも私はあなたの責務ではないかなと思っておりますので、あえてここでお話を申し上げたいと思います。 そういうことで、今私が申し上げましたことについては、いわゆる市長、いろいろな3点でいろいろな話をしましたけれども、市長の、いわゆる私は職員の皆さんが書いた文章ではなくして、市長のその市民に対する熱い熱をいわゆる議会広報で、恐らく私の担当は小木田さんというお話でしたけれども、そのことをやっぱり伝える議会広報にも私はあなたの思いを伝えたいので、書いた答弁書はいいので、いとも簡単に答弁していただければ幸いと思っております。 私、今日こうして久方ぶりに一般質問したわけでありますけれども、議員は質問しただけで終わってはだめというふうに私は判断しております。ただそのことによって職員の皆さんがどう動くのか、どういう結果を出すのかということも、私は、議員の方々がおりますけれども恐らく私以上にじっくり見て、いろいろな職員の皆さんの行動を監視してるのではないか。ただ私さっき言ったように、監視でなくしてやっぱりお互いに共通認識を持つことがいわゆる議会と職員、部長いわゆる参与の皆さんとのいわゆる間も縮めながら、よい仙北市ができるものではないかというようなことでありますので、あえてこういうものについて非常に小さいことで市長はもっともっと夢を語ってお金をかけて一生懸命仙北市をやるというような気持ちで、私の質問なんか小さいのであっという間に終わると思いますけれども、これで私は質問を終わって答弁によって再質問いたしたいと思います。 ○副議長(黒沢龍己君) 答弁を求めます。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 稲田修議員の一般質問にお答えをいたします。 初めに、政治スタンスのお話がありましたので、その点からお話を進めていきたいと思いますけれども、議員は市民ファースであるべきだというお話をしておりました。私、平成21年10月に着任させていただいてからその思いは、言葉は違うとしてもその思いはずっと持ち続けているという、これは議員もよく御承知のことだとは思います。市民協働、そして主役が市民のまちづくりをしていこうということで、協働というのは市民と市民の協働、もしくは市民と行政の協働、そして民間との協働、これは行政だけに限らず議員との協働ということも当然あります。先ほど一番最後のところで、議会とそれから職員の関係についてもお話をいただきましたけれども、まさに議員の皆様は市民の代表でありますので、私はその市民の代表の皆様とお話をする機会をいただき、また職員に対してさまざまな御提案をさせていただくという立場で、執行権は持っておりますけれども議決権はございませんので、議決権のある議会の皆様がもっとさらに市民の方々を代表として職員の方々との協働ということも当然これは必要ではないかというふうに思います。それが1点であります。 平成28年の所信表明、また、その後の財政の見通しについてでありますが、平成27年に大変残念で残念で仕方のない事案が発生しておりましたので、何としてもその思いからの文章になったということを今思い起こしております。一度失った信頼を回復するのは大変な時間と作業が必要だということ、今もなお感じております。決してあってはならない贈収賄の事案が仙北市で起こって、そして役所が捜査対象となったと。思い出すだけでも悔しくて涙が出る思いでありますけれども、そういう事案があった後に、これは5年、10年では信頼の回復は厳しいという覚悟の中で書かせていただいた文章であります。それは自分の今大きな戒めにもなっております。信頼は取り戻すことは本当に大変です。まさにその経過の中にあるというふうに思っております。 1点目の市民が要望するインフラ整備についてということでありますけども、市民の皆様から苦情・御要望たくさんいただいております。これは昨年の私の市長選挙の際もそうですし、この春の市議会議員選挙の際もそうだったと思います。一つ一つに対してしっかりと対応していかなければいけないという思いで、来年度、平成31年度の予算は編成していくことになろうと思います。その力になるのは当然議会の方々のさまざまな御提案であります。これはどうかよろしくお願い申し上げたいと思います。 道路・橋梁に対してでありますけれども、これは公共施設等総合管理計画で緊急性や重要性を公正に判断して整備等を行う方針となっております。財源の確保は確かに大変であります。また、上下水道についても平成32年度から下水道事業が法適用と移行としたこともあって、未普及地域の解消と公営企業のこれは独立採算が基本でありますので、この課題を同時にかなえていくという大変難儀な作業となっています。現在、山谷川崎の水道事業など緊急に整備を要する案件もあって、この後に策定する水道事業の基本計画であったり下水道事業のストックマネジメントであったりで、この後の緊急性や重要性をしっかりと推測したものを事業に反映させていくという作業になります。 今まさに御議論となっている道路・橋梁等の補修でありますけれども、この後ますます道路等についての補修事業がボリュームが増してきます。その財源として社会資本総合整合交付金であったり合併特例債であったり公共事業債等の充当で、毎年度一定量の事業を実施してきましたけれども、その事業量では間に合わない、昔から積み上がっているさまざまな箇所の改善ができていないということは議会の皆様もよく御承知のとおりです。これを何とか早めに改善したいということで、田沢湖、角館、西木の各センターに振興事業費として600万円今回計上しておりますけども、これが大変に好評であります。好評というのは、確かに職員の方々は難儀しておりますけれども、お話をして、例えば先ほど話をした公共事業との計画によらなくてもスピード感を持って対応できるから、言ったことが見えてくると、形として見えてくるということを大変たくさんの方々の御意見をいただいておりまして好評であります。この事業をもう少し拡大できないかというような思いを持っております。 ということで、公共事業等については財源の確保は大変難儀でありまして、地域の方々からお聞きできている内容についてももちろん十分熟知しておりますし、先ほど話をされたリスト化もしくはカルテ化というのは大変有効な手法であります。これは前に1回実はお話しさせていただいて事業化のほうでやっていますけども、このカルテがあればいろんな方々に、例えばバトンタッチをする職員の人たちにもよくわかっていただけるということで、さらに進めていきたいというふうに思っております。 それから、民間企業等との連携でありますけれども、これまで締結した協定の件数について言うと、合併前も含めてお話をしますけれども全部で85件あります。協定の相手別では、民間企業や団体が38件、行政機関が37件、教育機関が8件、住民団体が2件という状況です。 それで、大きなものは災害対応の協定でありますので、これは何か有事がなければむしろありがたい話でありますので、そういうことで協定があるにもかかわらず何も実がないというか見えていないということも大変多くあります。これは、協定等は20件あります。内容としては、物資の補給であったり避難者の受け入れであったり、施設の応急修繕、情報収集などであります。次に大きいのは事業連携でありまして、これ17件あります。これ農業、観光といった産業振興であったり、市税等の納入の推進に関するものなどであります。 現在も継続して効力を発している協定の件数はということですけども、83件です。先ほど85件と申しました総体の件数はありましたけれども、現在有効なのは83件です。総数中2件が終了しているということです。事業終了ということです。 それから、これらの協定が市民生活にどのような形で効果があるのか、費用対効果の観点からどう分析しているのかということですけども、災害協定では先ほどの話のとおりです。災害が起こらない限り、これは協定は見える形で動きませんので、むしろないほうがよろしいわけであります。民間企業との事業連携で言うと、例えば株式会社ツムラとの薬用植物栽培であったり、インフォテリア株式会社との桜保全活動であったりがあります。また、多いのは姉妹都市等との交流であります。例えば、つい先立って行った長崎県大村市であったり、また毎年出入りがあります常陸太田市であったり、それからクニマスの御縁で富士河口湖などがあったりします。これは、子供世代では教育的な意味合いが大変大きいと思っております。また、大人世代では歴史や文化の掘り起こしであったり、人的ネットワークの形成などがあります。これがむしろ仙北市にとって最も大きな財産になっていくのかなというふうな思いがあります。 費用対効果の御質問ですけども、大変分析が困難でありました。協定の目的を果たすために費用がかかるのが実はごくごく一部の協定でありまして、ほとんどが経費を必要としておりません。そのために、費用対効果の測定要素が全く不足しております。また、将来的に効果があらわれてくるという将来型ということもあります。例えばということで例を挙げてみますと、経費がかかっているものについて言うと、姉妹都市や交流を目的としたもので平成30年度の当初予算の歳出に計上しているものについては、約250万円です。事業連携、産業とか観光とかの事業連携等で申しますと、約100万円などがあります。一方で、事業連携で寄附をいただいている企業もあって、これは当初予算に歳入で100万円、年間5年間で500万円の寄附をいただけるという約束事ということもあります。これいずれにしても、締結した協定が当初の目的をしっかりと達成して効果を発揮できるように最大努力をしなければいけないというふうに思っております。 なお、先ほど議員からの御提案で、外部との協定はともかくも職員と協定書を結ぶべきだというお話がありましたけれども、職員との協定ということは必要がないと思っております。それについては、仙北市の組織体として市民の方々のお仕事をサポートしていくという仕事から考えると、一体でありますので協定は必要ないと考えております。 それから、3点目の健康寿命の延伸対策であります。 生きがいを持って安心して暮らせる健康長寿社会を実現するために、大きな実は時間と労力をかけなければいけないという覚悟を持っております。健康づくりの推進は、個人として生活習慣の改善努力をしていただくことはもちろんでありますけれども、個人の健康づくりを社会全体で支えていくという環境整備が必要というこの御指摘、全く異論ございません。 仙北市では、全ての命を慈しむ健康福祉のまちの実現を目指して、平成21年度を初年度として、けんこう仙北21計画というものを策定しております。これ計画期間が10カ年であります。平成26年度で中間としての計画の見直しを行っておりますけれども、見直しした計画では、大きな基本方針として健康寿命等の延伸と一時予防と重傷化予防の重視、子供から高齢者の健康生活の質の向上、ライフステージに応じた健康づくりと各施策を行っているという状況であります。今年度の重点施策は、県との協働による健康づくり人材育成事業に取り組みながら介護予防との連携による健康ポイント事業、先ほどお話のとおりです、を導入して、長寿のトップランナーをぜひ目指したいと思っています。温泉プールの水中運動等の話も先ほどいただきましたので、ここは省略させていただきたいと思います。 また、会場に足を運ぶことが困難な高齢者であったり、働き盛りの若年者への対応として、これは社会福祉協議会や民間企業との連携があります。市の担当者が各地区の会館や企業を訪問し、血圧測定のほか、健康にかかわる講話を通じて個々の健康相談に応じるなど、最近はですね庁舎外に出る機会が大変多くなっていて、これがまた好評であります。この動きをぜひこの後も拡大していきたいと思っております。 そしてですね、先ほど話をさせていただいた中に、けんこう仙北21計画の終期が今年度でありますので、平成30年度でありますので、来年度の策定に向けて既に準備に入っております。その中に、先ほど議員から数点御指摘、御意見の提案があったことを少し重複しますけどもお話ししますが、一斉のラジオ体操であったり、また、高齢者の健康増進のためのさまざまな諸施設の整備であったり、また、これは大沼の運動公園を例にしていただきましたけれども、各団体との連携であったり、ジョギングコース、あらかじめジョギングコースの設定であったり、ということは、こちらのほうで今まさに一つ一つ今点を線に結ぼうという作業ですので、盛り込むことを検討しなければいけないというふうに思いました。男女これは問わず、また年齢を問わず、健康志向への動機づけ、支援づけができるように、この後も健康相談の拠点施設の設置も視野に入れながら、市民の健康増進、健康寿命の延伸に努めていきたいというふうに思っております。 なお、議員が先ほど一番最後に運動を継続する大切さという話もしております。私どももけんこう仙北21計画で継続性のことをお話ししておりますけれども、これは次の平成31年度からの事業の計画の中でも継続することの重要性はしっかりと盛り込んでいきたいというふうに思います。 この場面からは以上であります。 ○副議長(黒沢龍己君) 17番。 ◆17番(稲田修君) 私の予想したとおり答弁をいただきました。全く今の答弁で、私満足しております。ただもう一つ、午後から武藤議員の質問にもインフラというようなことをうたっております。私、きのう田口議員が、いわゆる運営体が非常にこの頃うまくいってるというようなお話で、市長も非常に同感したような感じですが、私は決して運営体がうまくいってるというような形では捉えておりません。ただ、そのことを、そのお金を、いわゆる年間5,000万、4年間で2億ですか、そうすればいわゆる市民が一番困ってる舗装等の小修理に向け、あるいは側溝等、壊れてる側溝に早速手がけることができるのではないかというふうに判断しております。それで、もし一つのいろいろな運営体のこのことをいわゆる市長が継続していくとすれば、地域の草刈りなり、いわゆる道路の清掃なり、いろいろなことをやっぱり地域の運営体に任せながら、そのことを集落でやっていたたくということも私は必要、運営体にその項をやっぱりつけて、いわゆる地域をきれいにすると、そういうこともやっぱり私は不可欠な問題と捉えておりますので、市長その辺のあたり見解を聞きたいと思っております。 実は、滝沢から中生保内の田口善五郎の豆腐屋さんのあたりまで、いわゆる歩道、側溝、石が上がってるし、側溝には砂利がたまってるし、法面には草が、あれは今まで田沢湖町のときは春先に業者に委託して清掃して、やっぱり観光地なもんだから、いわゆるその沿線をきれいにしたというふうな思いがあります。私は、これは観光地でひとつの不可欠な問題ではないかなと思っております。私いつも役所に来ますが、役所の前の道路は一番悪いと思うんですよ。私は遠慮してるんでないかなと思っております。あの前の道路こそやっぱりきれいにして、これがいわゆる仙北市の道路の見本だと、将来このようにやっていくと、それぐらいの気持ちで役所の前をきれにしたらどうですか。一番汚い役所が見本だから、道路さ穴だらけになっているというような感じもしますので、その辺のあたり、これをやっぱり職員の皆さんも感じておると思いますので、その辺のあたり基本的なことを私聞きたいなと思っております。 それから、もしどうしても、いわゆる道路の清掃の予算がなければ、やっぱり掃除、清掃する車あるすべった。仙北市が道路、延長としてまずすごくあるので、仙北市でやっぱり補助金をもらいながら、いわゆる買って、して仙北市の道路をきれいにすると、そういうこともいわゆる門脇市政のひとつの策、いわゆるほかに先駆けた策ではないかなと思いますので、その辺のあたりの見解等も併せて伺いたいと思います。 ○副議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 基本的な考え方ということで御答弁させていただきたいと思いますが、地域運営体の議論は昨日のとおりでありますけれども、あくまでも基本的な考え方ということでお話しますけれども、地域運営体事業はソフト対応事業です。ソフトというのは、要するに建物がどうだかという話ではないソフトという考え方で、そして道路整備等はハード対策であります。地域運営体が重要だということは、これはもうずっと議論していますので議員も耳にたこの状況だと思いますけども、次の時代の仙北市をしっかりと維持していくために必要なシステムを各地域で持とうと、仕掛けを持とうということが地域運営体の存在の意味です。ですので、ソフト対応だという考え方です。一方で、議員が御指摘になっている道路等の補修等についてはハード事業ということで進めていかなければ、これは何としても進めていかなければいけない事業です。この役割を例えば地域でどのような形で改善できるかということのもしかしたら一つの役割に、まあ地域運営体がどのような形でかかわるかということはこの後の議論になると思いますけれども、そことハードとソフト事業を連動、連鎖させるというのはなかなか難しいのかなと思う。何を言いたいかというと、要するにハード事業、やはり市がしっかりと責任を持って対応していかなければいけないことに間違いはないと思います。したがって、午後の議論にもなりますけれども、公共施設の維持補修については、その事業、その箇所、その存在がある限りは市が財源を確保してそれを対応していく主体者であるということの整理ができるかと思います。そこに住民の方々、市民の方々がどのような関係性をもってサポートしていただけるか、もしくは協働していただけるかということは、次の議論としたいと思います。 それと、これはまさに実は議員が御指摘のとおりでありまして、役所は相当遠慮してます。役所周辺も含めてでありますけれども、施設も含めてでありますけども相当遠慮してます。多分それはごらんになってわかると思いますけども。いつだったか議員に、せめて田沢湖庁舎の凍結してぼろぼろになった玄関口のあの路面だけでも何とかしなさいよという話をいただいたことを、私たちは力にして改修させていただいたというようなことであります。市の建物は基本的には、できるだけ市民の方々を優先するという考え方で後回しになっていることは事実であります。ということもあって、市のほうの財源の手立てが今難儀しているということは先ほどのとおりでありますけども、中生保内地区の道路に関しては、このワールドカップのときもあんな状況だったわけでありまして、とてもこれはこのままにしておけないということは十分に承知しております。あの箇所に限らずこれまで議員の方々からいただいた提案について、別枠の事業も今動き始めましたので、その進捗をぜひごらんいただきたいと思っております。 ○副議長(黒沢龍己君) 17番。 ◆17番(稲田修君) 道路清掃の車の件は。 ○副議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 先ほどのお話で道路を清掃している車の話、ちょっと私理解ができなくてですね、もう一度、議員、大変恐縮でありますけども御説明、御享受いただければと思います。 ○副議長(黒沢龍己君) 17番。 ◆17番(稲田修君) 建設省でも秋田県でも道路を、いわゆるエル型のところに砂利たまったり何だりすれば、きれいに洗って、そうそうそうそう、その車あるすべった。だから全県に先駆けて、仙北市の道路の延長もあると思いますので、それをいわゆる活用して、いわゆる例えば補助金ねえがあるかわからねえども、そういう補助金等を有効だに利用しなから、建設省あたりによ問いかけて、して先駆けてやれば、まるでけるかもしれねえし、そういうことを市長にやっていただきたいというのが再質問のことでありますので、それ考えるか考えねえか、いらねえが、いるがでいいす。 ○副議長(黒沢龍己君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) すいません、やっと質問が飲み込めました。私もよく目にします。クリーナーカーですね、あれは建設省のほうで持ち、もしくは県のほうでも数台あったと思いますけれども、その状況、私今全く認識がなかったので、情報収集したいと思います。まだ市のほうで、要するに特殊車両ですので、それを購入するとなるとこれは大変なまた費用になってしまいますけども、もしそのような状況の中で国・県のほうで御協力をいただけるそういう可能性があるのであれば、それは大変ありがたい話でありますし、先ほど話したのは観光地ということもあって、お客様をお迎えする環境づくりに県も市も国も一緒になってやるというような取り組みの中では、もしかしたら可能性があるのかもしれない。最初から話は、それはできませんという話、私今までしたことがありません。同じようにこの後もその情報収集と対応について検討させていただきたいと思います。 ○副議長(黒沢龍己君) 17番。
    ◆17番(稲田修君) ありがとうございます。終わります。 ○副議長(黒沢龍己君) 以上で、17番、稲田 修君の一般質問を終わります。 13時まで休憩します。                             (午前11時59分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後0時59分)--------------------------------------- △武藤義彦君 ○議長(青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。2番、武藤義彦君。 ◆2番(武藤義彦君) 蒼生会の武藤義彦です。初めての一般質問に大変緊張しております。よろしくお願いいたします。 今日の質問でございますが、地域の皆様よりお話を伺った中から幾つか質問させていただきます。 初めに、秋田内陸線について伺います。昨日、高橋輝彦議員も質問してございますが、再度伺います。 私が中学校1年生のときでありましたけれども、旧国鉄の角館線が松葉まで開通いたしました。当日の開通式には、当時の根本龍太郎建設大臣、小畑勇二郎県知事など多くの来賓の方々が松葉駅に降りてこられまして、一生懸命旗を振って歓迎したことを覚えております。その後3年間は高校の通学にも利用させていただきまして、冬場でありますと松葉始発列車が西明寺駅では車掌さんが背中を押さなければならないほど混雑する日もございました。今では想像もつかない現象でありました。その後、廃止承認を受けまして、秋田内陸縦貫鉄道に移管となり現在に至っております。経常損益が2億円を超えないことを経営目標として、秋田県、北秋田市、仙北市がそれぞれ補填をしております。沿線の住民の皆様は、公共交通区間の空白地帯になってはいけないということで今まで数々の活動を展開しております。しかしながら、一方では内陸線を全く使用することのない地域の方からは、なんで赤字路線に長い期間投資をするのだというような言葉も少なくございません。乗客数も輸送人員も平成元年の107万8,000人をピークに年々減少し、昨年度は27万5,000人となっております。約4分の1と激減しております。 国鉄再建法により、旧国鉄、JRから転換した三セク鉄道の平成28年度経営状況でございますけれども、全国33社のうち、黒字化してるのは6社のみであります。秋田内陸線は6番目の赤字額となってございます。これを踏まえて、今後どのように経営を継続していくのか、まず伺います。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁を求めます。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 武藤義彦議員の一般質問にお答えをいたします。 最初に秋田内陸線についての御質問でございます。 まず、平成29年度の状況を少し御説明申し上げたいと思います。 輸送人員については、2月の土砂崩れによるバス代行の解消が4月28日まで続いた影響、また、高校生の定期利用者の減少などで定期券利用者は12万7,843人、前期比で85.4%、2万1,891人の減少という現状であります。しかし、一方で定期外利用者は、大雨による運休があった7月を除いて各月とも前年を上回り、14万7,744人と前期比109.9%、1万3,281人の増加とすることができました。特にインバウンドの利用者が2万5,232人と初めて2万人を超えて、前期比162.5%、9,706人の増加であります。定期外利用者数、収入ともに前期を上回ることができました。ただ、利用者全体で申しますと、お話のとおり27万5,587人にとどまり、前期比8,610人の減少で、総収入は3億262万2,000円、前期比105.4%、1,538万5,000円の増でありますが、一方で総費用も5億10万8,000円、前期比104.1%、1,982万3,000円の増となったことから、経常損益はマイナス1億9,748万6,000円となっております。目標としている経常損益2億円以内という目標は、3期連続達成できている状況ではあります。 今後の取り組みとしてでありますが、定期外利用の拡大策として、お座敷列車の特定期間の定期運行、イベント列車の充実、新たな周遊ルートの企画・発信、交通事業者との連携による広域企画の充実などを図りたいと考えております。また、改築された阿仁合駅の魅力づくりや観光窓口の強化、レストランの魅力向上、駅舎オーナー募集などによる収益力アップを図りながら、駅舎・車両の多言語対応も充実させてインバウンド対応をさらに強化したいということで、取締役会で話し合っております。 しかしながら、議員も御指摘のとおり旅客事業でありますので、やはりお客様をできるだけ多くお乗せすると、そして、できる限り地域の皆様に活用しやすいダイヤ等、また施設等の必要性を強く痛感しております。この事業の根本は、市民の方々、特に地域の方々の生活の足としての確保、さらにインバウンド対策のひとつの大きな魅力鉄道というこの2本立てで、しっかりと運営をしていかなければいけない。そのための施策、また課題等は多く、また、今議論している最中ではありますけれども、即効性の高いものというものはなかなか今のところは見えてこないというのが現状であります。 この場面からは以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) 特効薬がないというのは私どもも理解しておりますけれども、沿線地域の存続に関する熱意はずっと変わっておりませんし、また、会社としてもさまざまな取り組みをしております。乗車運動であったり、地場産品を販売したりと、その展開をしていることには敬意を表しますけれども、今後も厳しい状況の中で少しでも赤字の削減ができるような実現に取り組みを期待しております。 次の質問をいたします。2点目として、施設の維持管理について伺います。 私は、この一般質問の通告前に戸沢駅から羽後太田駅を、車でありましたけれども9カ所の駅を回ってみました。掃除も行き渡り、中にはぬいぐるみであったり本であったり置いたり、きれいな座布団を準備するなど、その地域の思いが伝わる駅舎もございました。しかしながら、旧国鉄時代につくられた駅舎は約50年も経過していることから、老朽化が進んでおります。駅舎内の壁の剥離、手すりの腐食・破損、階段の鉄筋露出などもございまして、高齢者や幼い子供にとっては危険な状況なところもございました。中には駅名の書いたつるし看板も1カ所しかないところもございました。 そこで、これらの施設の維持管理を今後どのように進めていくのか伺います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 現在、内陸線の市内の9駅の管理は、それぞれの駅の愛護会の皆様にお願いをして、環境美化であったり除雪、またトイレがある駅はその管理も行っていただいてるという現状にあります。最近、急行が停車する駅では、海外からの団体のお客様が下車をし、バスに乗りかえて観光地に向かう際に駅のトイレを使用されているようでありますけれども、トイレが和式だったり便器が一つしかないということから、近隣の施設、例えば桧木内であれば郵便局さんを活用するとかというような状況で、トイレを拝借しているという話も多数伺っております。また、今年の1月に上桧木内部落会秋田内陸縦貫鉄道を守る会の代表者から、上桧木内駅の紙風船館付近への移設要望をいただいております。確かに出張所、金融機関、商店などが集積していることから、内陸線の利用率向上と地域のにぎわい創出につながる提案と受けとめておりまして、取締役会でこれを話題に上げ、会社としても現在検討をいただいているという途中であります。こういった状況の変化も勘案しながら、老朽化した駅舎・トイレの整備・維持管理の対応について、改修に向けた取り組みがぜひとも必要だというふうなことで社内でもお話があるという現状であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) トイレの話がありましたけれども、今年の3月頃でしたか、松葉駅に大型バスが待機しまして、列車から降りたインバウンドの観光ツアーと思われる台湾人の皆さんだと思いましたけれども、移動する様子を何度か見かけました。バスの移動後でありますけれども、近くの男性の方が「まずトイレを見にこい。」と言われまして確認しましたが、すさまじい汚れ方でありました。使用のマナーが悪いのか、それとも掃除の頻度の少なさが原因してるのかはわかりませんけれども、あの状態では、多くの観光客もありますし、また地元の方も利用するに値しないと思いました。細やかな対応が必要であると感じました。今後、トイレの水洗化を予定しているということではありますけれども、ツアーなどの計画がある場合はもっと早めの情報共有を早めるべきと思いますが、いかがか伺います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) ごもっともな御指摘であります。特に今話題となった桧木内の松葉駅については、もちろん愛護会の皆様からも大変な御難儀をかけて作業、また清掃活動をしていただいておりますけれども、団体のお客様の入り出の状況を共有できていないということもあって、そのような場面も幾らかのお話をお聞きする場面もあります。まず情報の共有をしっかりさせていただくことが一つと、それから、その駅舎に附帯しているトイレ自体の改修について、やはり内陸縦貫鉄道、私も取締役でありますけども、内陸縦貫鉄道に特にこの点についてはしっかりと対応をお願いしたいとお話させていただきたいと思います。 駅、市内は9駅ありますけれども、特にインバウンド対策で必要な部分、それから実際に活用される方々の多い駅等々、これはやっぱり濃淡あると思います。できるだけ需要の多い場所を早期に改修できるよう努めたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) 維持管理についてでございますけれども、例えば車両であったり橋梁・トンネルなどの修復となれば膨大な予算が伴うわけでありますけれども、私が見た範疇では駅舎の塗装であれば塗りかえをするとか、それから階段の鉄筋の露出は捨てコンを打っても利用者には何ら問題ないと思いますので、こちらはぜひ早めの対応をお願いしたいと思います。 それから、先ほど市長のほうから、上桧木内駅の移設要望に対して検討がなされているとか話題になったようなお話がありましたけれども、どの程度のお話だったでしょうか、お伺いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) あの要望書をいただいた直後に社長に状況をお話をし、また、取締役会では、私と同じく取締役になっている堀井副知事であったり、また北秋田の津谷市長であったりという方々と意見交換をしてるという場面です。具体に今どのような形でどうすることができるかということ、もしくは財源、もしくは事業費のボリューム等でありますけども、今会社で精査しているということであります。具体の動きにまだ至っていないというのは、やるかやらないかという話は別にしても、どれくらいの経費がかかるのか。そもそもあそこは御存じのとおり上下線が交差する場所でありますので、技術的に、もしくは法令等にそれが移設ということが可能なのかどうかというところから今精査してるというふうにお聞きをしております。 ○議長(青柳宗五郎君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) たまたま選挙の期間中でしたけれども、上桧木内の方から「この要望書を出しておるが、どうなっておるのか。」ということを伺われましたので、あえて質問させていただきました。 次の質問に移ります。今、全国的にも深刻な問題となっております買い物難民・買い物弱者について伺います。 高齢者や近所の商店の廃業などにより、買い物をしたくともできない買い物難民・買い物弱者が増加しております。6月9日の秋田魁新報に記載された記事によりますと、農林水産省が65歳以上の買い物弱者、2015年時点で全国に824万6,000人に上るとの全国推計を発表してございます。高齢化により10年前に比べ21.6%の増、65歳以上の人口に占める割合は24.6%と、4人に1人が不便を強いられているという現状のようでございます。県内の65歳以上の人口に占める買い物弱者は10万7,000人、うち75歳以上は8万1,000人で7割以上を占め、増加率は38.2%ということでありました。高齢者にとりましては、日常的な買い物ができなくなることは生鮮食料品を確保できないだけではなく、売り場での会話であったり、自分で選択するという貴重な機会も失うこととなり、精神的な健康維持にも支障を来すことにもなりかねません。 ちなみに、桧木内地区の現状でございますけれども、日常的な食料品を扱う店舗は幾つかはございます。しかし、その店舗まで買い物に行くことのできない、移動手段のない高齢者も多くおります。今までは移動販売車が決まった曜日と時間に集落の隅々まで来てくださいまして、今頃の時期ですとナスの苗であったりキュウリの苗まで届けてくれるという、大変サービスをしていただきました。しかし、惜しまれながらも昨年の秋に休業してございます。ある程度は体力のある高齢者であれば、デマンドタクシーを利用して病院の帰りに買い物をするとかというのが可能でありますけれども、手押し車に頼る方や自宅の入り口付近を往復する程度の足腰の弱い高齢者にとっては、デマンドタクシーの利用を遠慮しているというお話もございます。このように買い物支援が必要な地区の現状を当局ではどの程度把握しておるのか、お伺いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 地域の暮らしを支えてきた移動販売車営業が廃業される状況については、居住区域が広範囲な仙北市にとって、暮らしの根幹を揺るがす緊急かつ重大な問題だというふうに認識しています。これは私も昨年秋の市長選挙で多くの御要望をお聞きした内容であります。 仙北市では、市民が住みなれた地域で安全に安心して生活が続けられる地域づくりを推進する事業として、包括支援センターの生活支援体制整備事業が進んでいます。その中で、支え合い協議会の設置や生活支援コーディネーターを配置し地域づくりを進めておりますけれども、平成29年度末までに買い物代行や買い物配達、移動販売等の状況等について、田沢湖、角館、西木地区それぞれで協議体を開催し、住民の方々から多くの御意見をいただいております。結果として、交通手段がなく買い物や通院が困難だ、食品の移動販売はあるけれども医療品の移動販売もあればいい等の御意見もいただいております。また、買い物関連の企業等についても現状の聞き取りを行っておりますが、どうしても事業範囲が限られてしまう等の業者さんのほうのお話もお聞きしております。 買い物弱者を支援する方法として、「家まで商品を届ける」、「身近な場所に店をつくる」、「家から出かけやすくする」等が考えられます。現在、仙北市内で事業を展開している企業は、「家まで商品を届ける」では買い物代行業が3社、買い物配達が6社、食材配達が2社、配食サービス1社となっております。ただし、田沢、桧木内、上桧木内地区では、企業としての配食サービスは実施できていない現状にあります。「身近な場所に店をつくる」では、移動販売5企業が市内全区域をカバーしている現状があります。また、「家から出かけやすくする」では、市内の一部を市民バスやデマンド乗り合いタクシーの運行がなされている現状であります。 なお、議員が先ほど、大変惜しまれて地元で便利だった移動販売車がなくなってしまったということもありまして、その後、地域の方々からたくさんのお話もお聞きし、その中で、今お話のとおり1社、移動販売という形で再興という再営業というか、事業者は別ですけれども行われているということで一時安堵しておりますけれども、まだまだ状況的には改善を進めなければいけない事案だというふうに認識しています。 ○議長(青柳宗五郎君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) さまざまな条件もありますけれども、買い物難民・買い物弱者にとっては待ったなしの状況でございます。当局の早い対応を期待しております。 それで、2点目、今ほとんど支援策について伺ったようなものですけれども、支援策について伺いたいと思います。 経済産業省の調査によりますと、全国で599の市町村でコミュニティーバスの運行支援や移動販売車の導入、運営支援などの買い物弱者支援制度が実施されていると伺います。しかし、医療や介護と違いまして国の制度でございませんので、司令塔なき状態で各自治体が独自に支援を行っている実態でございます。採算が合わずに撤退する民間事業者が出たり、市町村が経済的支援をしても順調な運営ができているケースは少なくないと言われます。仙北市のようなこの状況の中で、今後独自の支援策をどのように検討するのかお伺いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) この後ますます増加するであろうと推測しておりますけれども、買い物弱者への応援について早期に制度化をする必要があると強く感じております。どのような応援が必要なのか、地域住民の皆様をはじめ、流通関係の事業者、商工関係の方々、そして市がそれぞれの地域特性に合った応援方法をつくり上げていくという作業に着手したいと思います。 なお、田沢、桧木内、上桧木内地区においては、今次、この定例会終了後の早いタイミングで地元の方々とのお話し合いの場を設け、意向把握を行うこととしております。これもできるだけ早く進めていきたいというふうに思っております。具体的には、現在行われている移動販売であったり、買い物代行等の取り組みがさらに利用しやすくなる充実化を図ることであったり、買い物等に出かけやすくなるような各地域への乗り合いタクシーの送迎、気軽に乗れるコミュニティーバスの運行などが課題の解決に有効かと考えております。また、地域の支え手が減少することもあって、互助体制についても住民や関係機関・団体と市が協働で推進をすることにしております。現在、仙北市社会福祉協議会と共催で平成29年度から実施している地域の担い手養成講座などで、地域互助の担い手養成事業を進めております。また、地域の互助で解決できない課題については、流通事業の関係の方々、商工関係の方々、関係機関等々と市全体として解決に向けた取り組みを推進するということにしております。 ○議長(青柳宗五郎君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) これから地元とのお話し合いで意向を把握するということでありますので、大変喜ばしいことだと思います。私がたまたま意見を伺った方のお話ですと、例えば、全く車が利用できない方を買い物ツアーで1週間に曜日を決めて運ぶとか、また、出張所などに8人、9人乗りぐらいのバスを準備して、それは集落ごとに曜日ごとに、その運転手の問題もあるかと思いますけれども、そういうものも考えられるのではないかというお話も伺いました。検討をお願いしたいと思います。 次の質問に移ります。学校適正配置について伺います。 教育委員会では、児童生徒数の減少が著しい中川小学校と桧木内中学校の統合を視野に入れた学校規模見直しの対象校とする、学校適正配置推進計画を示してございます。過去に上桧木内小学校、それから中学校、それぞれ桧木内の統合をされております。そのときの地元からの声といたしまして、子供たちの元気な声が聞けなくなると地域が疲弊してしまい寂しいという声がある一方で、将来的に児童生徒の数が増えるはずもなく、10年、20年後の児童生徒数も予想できるはずであると。目先の統合よりも旧町村1校とするような検討も必要ではないかという意見もあったようでございます。まさに今、桧木内中学校はその20周年を迎えようとしてございます。私個人的には、子供たちの将来を考えますと、基本的に統合は賛成でございます。小規模校の少人数での指導は、目が行き届き、細やかな指導ができるという反面、勉強、それから部活においても多様性が損なわれ、個人の能力向上には弊害となることだと思います。教育委員会では、今年度から対象地域での意見交換会、翌年度からは学校間交流を実施するとしておりますが、具体的な内容をお伺いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 議員の御質問にお答え申し上げます。 議員がお話しなられましたように、当市におきましても急激な少子化による学校の小規模化に伴いまして、学校の適正配置が大きな課題となっております。そこで、仙北市の学校適正配置研究検討委員会からの提言を受けまして、教育委員会総合教育会議でさらに議論を重ねて、先ほどお話にありました仙北市学校適正配置推進計画を策定いたしまして、中川小学校並びに桧木内中学校を学校適正配置検討対象校としたところでございます。そして今年度から対象地域におきまして、保護者、地域住民等との意見交換会を開催しまして、その議論の中で学校適正配置を実施するとなった場合には、平成31年度から学校間交流を行う予定というふうになってございます。 まず、対象地域での意見交換会ということでございましたが、第1回の意見交換会が6月26日に桧木内地区、それから6月27日に上桧木内地区、7月1日、桧木内中学校、7月11日に中川地区、7月13日、中川小学校の計5回開催予定となっております。第2回は8月下旬、第3回は11月下旬に実施させていただきたいと思っております。 それで、市民や、また保護者の皆様への周知でございますが、仙北市広報、それからホームページ、それからチラシの折り込み等で何とか周知をしっかりと図ってまいりたいと思っているところであります。 次に、学校間交流でございますけれども、もし仮に学校適正配置を実施するとなった場合には、子供たちにとりましてはこれまでと違う学校に通ったり、新しい環境の中で生活するということは、期待もあるとともに大きな不安も伴うということが予想されるわけであります。このような不安をできる限り軽減するために、さまざまな場面における学校間、それから子供同士の交流などを積極的に行って、子供たちが新しい環境に円滑に適応できるよう、できる限りの配慮と準備を行いたいと思っているところでございます。具体的な交流内容、回数等につきましては、当該学校間で、一番子供たちの状況がわかっているわけでございますので協議となりますけれども、特にはまず宿泊学習などの学校行事を合同で実施させていただくと、それから、一部教科、全ての教科はできませんが、いろいろな教科を工夫いたしまして合同授業を行うと。それから合同集会的なもの、それから合同行事なども行いたい。それから部活の合同練習などもいろいろ予定しているところでございます。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) かなりの回数で説明会なり行うということで、よいことだと思います。地域には、まだまだおらほの学校、この地域の学校という意識がまだまだあります。慎重な充実した話し合いを進めていただきたいと思います。 2点目として、校舎の再利用について伺います。 市内には統合されまして幾つかの廃校となった校舎が残っております。校舎の再利用につきましては、使用形態によっておのおの管轄部署が変わることと思いますけれども、例えば山鳩館と使用されている旧上桧木内中学校以外は、余り思わしい活用ができていないように思われます。しかしながら、再利用については地元からさまざまな要望であったり意見が出されるものと思われます。そこで、再利用にはそれなりの予算も伴うこととなりますけれども、どの程度まで地域の声を吸い上げ反映していくのかをお伺いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 議員がおっしゃられましたとおり、やっぱり地域の皆様は、おらほの学校と、本当に地域の本当に核となるそれがおらほの学校なんだという思いが、本当に強く思っていらっしゃるのではないかなというように推察しているところであります。話し合いに際しましては、本当に慎重で丁寧な話し合い、説明をしていきたいと思っているところであります。 議員の御質問の学校の再利用につきましては、その話し合い、議論の中で学校適正配置を実施するとなった場合でありますが、地域の御意見を十分にお伺いした上で協議を重ねまして、地域の求める方向を最大限反映して地域のための学校の再利用を十分に検討して、いろんな角度から検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) 学校の統合になりますと親御さんたちの負担も多くなることでありますことなので、慎重に地元とのお話し合いを進めていただきたいと思います。 次の質問に移ります。最後の質問でございます。先ほどの稲田議員の質問と重なるところもございますけれども、再度質問させていただきます。 今、国では、インフラ事業に関しまして一般的な整備を進めながらも、既存施設のストック点検、橋梁・農集施設などの長寿命化に向けた予算の充実を図ってございます。仙北市では災害以外の補助事業や起債事業が年次計画で進められておりますけれども、ここ数年の国庫配分の低さから事業進捗が鈍化しております。また、維持修繕費につきましては、その多くが一般財源でありまして、厳しい財政事情から頭打ちの状況であることも存じております。そんな中ですけれども、市民の皆様からは苦情・要望が特に多かったのは、このやはりインフラの維持・修繕に係るお話でございました。中には、合併前からお願いしているが対応してくれない、現地確認してもらったが数年待たされている等々、この1月までここにお世話になった私としては大変耳の痛い思いをいたしました。各担当部署では、限られた予算の中で多くの市民要望に対応すべく努力をしているのも理解しております。市民にとっては目の前の状態を少しでも早く改善してもらいたいと、たびたび連絡もいただきます。今年度から地域センターに災害やさまざまな修繕などに向けた地域振興事業費が計上されたことには、その効果を大いに期待してございます。市民の声に全て応える予算措置は不可能でございます。ただ、専決処分で同じ場所での事故報告を繰り返すことなどのないように維持修繕費の拡充が必要と思いますが、考えをお伺いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) まず初めに、議員には1月まで建設部の最高責任者として多くの場面でその手腕を振っていただいたことに、改めて感謝を申し上げなければいけないと思います。その経緯もあって、今回のこの質問、並々ならぬ思いで御質問されているなということもよく十分に承知をしているつもりであります。議員がよく御存じのとおり、財源の話はできるだけ理由にしないで、なぜできないのかという話をしないで、できる方法を考えようということで重ねて予算折衝をした間柄でありますので、議員のそのじくじたる思いというものについては私も深く深く、かえって申しわけなかったなというふうな思いも持っております。 そういうことを前提にして答弁をさせていただきたいと思いますが、市内の道路・水道・下水道などのインフラ整備・維持管理は、よく御承知のとおり施設の老朽化等で毎年多くの修繕要望が寄せられている現状にあります。こうした中で、道路事業の主たる維持修繕としての舗装、側溝等の更新等は、先ほどお話のあったとおり計画的に進めているという現状です。また、緊急的に対応としての局所的な舗装修繕、ハッチングであります、などを実施しておりますけども、最近、豪雪による凍結災がとても多くて、修繕が必要な箇所も年々増えているという状況です。 水道事業について少しお話をさせていただきますと、これも基本計画に基づいて水道未普及地域の解消事業であったり、老朽施設及び老朽管の更新等を計画的に進めている現状にあります。下水道も公共下水道の事業はストックマネジメント策定、農業集落排水事業は老朽施設の最適整備構想を設定し、設備更新、機能強化を毎年計画的に進めているという現状であります。 なお、水道事業と温泉事業は公営企業会計で行っておりますので、その費用については利用者からの使用料収入等をもって賄わなければ、原則的に賄っているという状況であります。下水道事業もおのおのの特別会計予算の中で、できる限りの対応というそういう状況であります。 昨年の市長選挙もそうでしたし、皆様方今回よくお話になっているとおり、今春の市議会議員選挙でもやはり施設の老朽化、改修の必要性というものを本当にたくさん多く聞いております。そういうこともあって、今回この当初予算で各地域センターに対する、スピード感をもった対応をできるだけしましょうということで予算を配分をさせていただきましたけども、先ほどの質問にあるとおり使い勝手が大変よくて、皆様方には喜んでいただいているという現状があります。予算規模的にはそう大きなものではないとしても、その何というか対応力が皆様方に大変喜ばれているということだというふうに認識をしております。これを少しずつ広げていくことができればというふうに思っております。もちろん年次計画で進めなければいけない、財源を確保しなければいけないというような事業については、これは財源の措置を計画的に行っていかなければいけないので、なかなかすぐにというわけにはいかないということも議員十分御承知のとおりでありますので、まず今できることを何とやって予算化していくかというこの部分を、強力に少しというか、拡大を、少しずつ拡大していくという方向性で、市民の方々からの信頼、そして安心・安全を確保するということをしていきたいというふうに思っております。 ○議長(青柳宗五郎君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) 普通、職員であれば、市民の声に対して予算がないと言う職員は余り多くはないと思いますけれども、やはり市民なり議員の皆様方からお願いされた場合に、苦しい胸のうちは重々職員が抱えていることだと思います。ただ、先ほども言いましたけれども、地域振興事業費が即応できるという予算であるということが何よりも市民の皆様は喜ぶと思います。私の言ってる例えば維持修繕は、それらの金額が一番市民のために効果があるんではないかと思います。その計画的なものの事業については、それは当然起債であり補助事業であり考えなければならないことでありますけれども、即応できる予算をもう少し拡充していただきたいと思いますが、その点についてもう一回お願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 即応力、行政が今求められているのは、投げかけ、問いかけをしても答えが返ってこないということがまず一番よくないことで、それは仮に今できないという状況だとすれば、今できないという回答をしっかりしましょうよということは徹底してこの後も進めさせていただきたいと思っておりますが、現実として予算的なちょっと話をさせていただきますと、例えば道路維持費であれば、これは道路維持補修費であったり交通安全施設の整備費であったり、安心・安全道路維持整備費であったり市民参加型インフラ維持費であったりというものの合算値、合算計をちょっとお話しさせていただきますと、平成26年には約5,000万の予算、当初予算額の計上があったんでありますが、平成30年度、今年度は4,100万ですので900万ぐらいの予算減となっている。これは先ほど話しした地域振興事業のほうに振り向けられて部分もありますけども、一概には言えないんですが、そんな状況で、道路維持費については需要がとても多いにもかかわらず財源の確保の関係もあって予算は目減りしているという現状にあるということが1点。それから、例えば道路新設改良事業であれば、平成26年は約4億円ぐらいでスタートしていたものが、現状では予算としては4億3,000万ぐらいあるんですけども、先ほど議員が御指摘のとおり社会資本総合整備事業交付金が約4割、5割という状況でありますので、これについては非常に厳しい状況だというふうに認識をしなければいけないというふうに思っております。橋梁維持費についても、平成26年度であれば350万ぐらいでありましたが、今これは平成30年度は500万程度まで何とか確保してると。河川改良については、これ事業が増減しますので一概に比較できませんけれども、8,000万程度のこれはさまざまな事業の合算値でありますが行っていて、結果的に申しますと、平成26年に全体でいくと、まず4億6,000万ぐらいの金額、インフラ整備に関する金額予算、4億6,000万ぐらいで、平成30年度は予算上でいくと4億8,000万強という状況になっております。で、この事業を進めて行きながら市民の皆様方の感覚としては、事業費は事業費として確保されてることでありますけども、後に補助金の確定があって増減しますからこれはこれとしても、それよりもやはり議員が御指摘のとおり即効性があって対応力の高い、すぐにでもお話をさせていただいたときに形になることの予算が何としても必要だというようなことは、市議会の選挙のときもそうでしょうし、私の選挙のときもそうでした。そういう対応が必要なのだということを、それを望んでいるんだというお話が大変強うございました。この部分の予算の拡大は私は必要だというふうに認識しておりまして、この後も、もしくは予算が不足した場合にあっても、獲得していかなければいけないというようなそういう思いでこれはあたりたいと思っております。 ○議長(青柳宗五郎君) 2番。 ◆2番(武藤義彦君) やはり市民の要望、また連絡があった場合に即応できるようなその予算の確保をお願いいたしまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 以上で、2番、武藤義彦君の一般質問を終わります。 14時まで暫時休憩します。                              (午後1時42分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後1時59分)---------------------------------------八柳良太郎君 ○議長(青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。15番、八柳良太郎君。 ◆15番(八柳良太郎君) 蒼生会の八柳でございます。通告に基づき質問をさせていただきます。 私の一般質問、最後になります。長丁場のこの一般質問最後でございますので、大変当局の皆様もお疲れだと思いますけれども、積極的に、かつ前向きな答弁をひとつ御期待を申し上げまして質問に入らせていただきます。 私の質問でございますけれども、初っぱなから1番、2番というふうになっていますが、これを書いた背景というのがですね、合併して13年目に入ってるわけですけれども、合併のときに非常に観光資源があって豊かな生活がこの後来るんだというふうな、そういうことで合併をしたわけでありますけれども、しかし、どう考えてみてもなかなかその豊かな生活になるその資源の生かし方、観光資源の生かし方、この点がやはりまだまだ不十分でないのかなというふうに思っています。で、さまざまな会議のときに、やはり首長もそうですが、担当課長の方々も、まだなかなか観光資源を生かしきれてないのでというふうな話が出てきます。やはり観光資源をきちっと生かして、そしてやはりにぎわってお金を落としていただく、こういうことをやはりもっともっと頑張っていかなきゃいけないだろうなということで質問させていただきたいというふうに思います。 今年の桜まつりでも、ここ数年の桜まつりでも、「いやあ、前年と比べてどうでしたか。」というふうなお話を私常に聞いて歩くわけですけれども、やっぱり「よかったよ。」と言う人もいれば、「いやいや、もうだめ。相当去年より悪い。」と、それから観光客数についても当局で発表した数字は若干ずつ増えてるようになってますけども、やはり「いやいや減ってますよ。」と。これはなかなか真偽、別にそれで数字がおかしいということを言ってるわけではありません。ただやはり、よくよくまずお話を聞いてみますと、やはり新幹線、金沢の新幹線の後、桜の開花の状況等もありますけども、あそこの後ずっとやっぱり何か人が少なくなってるんでないかなということ、かなりの方から聞きました。そういう意味で、今年の桜まつり、いろんなことをやりまして非常に評判がよかったと、こういうことも聞いております。聞いておりますけれども、私はあえてもっともっとよくするためにということで、ここに質問させていただきます。 それでは、まず1番のほうから、これ全部一時にお話しますので、続いてその答弁をお願いしたいというふうに思います。 1番でございます。交流人口の増加と資源の活性化についてということで、(1)が、桧木内川の桜は、枝が折れたり幹が腐ったりする木が大変多くなってきてる。景観上もよくない状況に進みつつあるんでないか。やはり腐れた木から枝が出ております。枝が出ておりますけれども、多少太くなってるものはありますけれども、今までそれをどうするのですかという私は質問してきたわけですが、自然萌芽に任せる。つまり切って萌芽させるんではなくて、要するに木から枝が出るのに任せるんだというふうに私はお聞きをしてきたわけでありましたけれども、しかし、やはりその本体自体に腐れがあったりしてやっぱり倒れる危険性がこの後出てくるんでないかなと思うと、単に大木の中から枝が出て少し太くなってるなだけでは、これはこの後大変なことになるんでないのかな。だからそういう意味で言うと、自然萌芽ということでただ枝が出てるだけでいいのかということについての問いであります。 2番目であります。やはりそういう意味から言うと、新たな桜を植えていかなければ資源は続かないのではないか。やはりきれいな桜を観光資源としている、ヤマザクラをですね観光資源としている吉野山でも、やはり何も手をかけない、かけなくてあのきれいな桜が咲いてるわけではありません。やはり、ヤマザクラでも大体80年前後と言われておりまして、常にいろんな方々から寄附なんかも募りながら、やはり常にそのヤマザクラを植え続けている。それがあの景観を常時維持していることであります。そういう意味で、やっぱり新たにやっぱり植えていかなければいけないんでないか。そういう点についてお考えをお聞きしたいというふうに思います。 それから、3番目であります。ツアー客の評判でありますけども、今年は何か弘前がよかったねというふうな方が多いというふうにお話聞きました。これはやはり、要するに弘前よかったんで、ここはちょっとおかしいなというふうな話だと私は理解しました。そういう意味でいきますと、春がだめでも秋、やはり葉が残ってきれいな紅葉ができれば、通年を通した観光資源になるのではないかなということでお聞きをしましたところ、ここ数年、やっぱり葉っぱが秋になると残ってないよと。そういう意味で、秋まで残れば非常にきれいな紅葉になるなと。モミジなんかも赤くてきれいですし、それから、この桜も紅葉になったら非常にいいんでないかと、春だけではなくて夏の緑、新緑の緑、それから秋の紅葉ということでシーズンやはり観光客にアピールできるんでないかということであります。その点については、数年前に何か消毒して紅葉のシーズンまで桜の葉が残った年があったということをある方からお聞きしました。実際そうだったのかどうだったのかは私見てないのでそれはわかりませんけれども、そんなことをもしやった年があったとすれば、そういうふうなことで秋にやはり桜の葉が残るように、そういうふうなことができないかなということであります。 4番目であります。昨年、古城山のウソ対策で、タカの声ということを放送してウソが来ないようにということで頑張っていただいたわけでありますが、それはどうだったのかな。やはりなかなかタカの声というのも、現地を見させていただいたんですが、入り口のあたりにこう何ですか、マイクを入れて山の上まで届くような感じにはどうも受け取れなかったなということで、その点、やはり私はウソの有害駆除と、これが一番方法がいいんでないかな。やはり土手でやってるものをそこでやることによって立派な桜が咲くんでないのかな、こういうことであります。 それから、5番目であります。熊であります。熊については、やはり昨年は看板を設置したので、大体本当に人がほとんど上がらない状態。やはり外国人も「べア、ベア」というようなことで驚いて山から下りてきた方もあるというふうに、山の下の方からはそういう話も聞いています。やはり熊の被害というのは、やはり大変な、死亡も結局ついてくるわけでございまして、やはり昨年も、秋田県の熊の被害というのは死亡4人を含む20の人が被害を負ってるということであります。昨年でも古城山近辺だけでも3回の目撃情報があったということであります。で、今年の桜まつりは看板が外されましたんで、結構な方が登って、その山の上からの景観を楽しんだと、こういうふうにお聞きをしております。しかしながら、やはり看板がなくて犠牲者が出るということがあったときにはこれ大変だろうなということで、有害駆除の認可権限が市に移管されたというふうな報道があったわけですけれども、そういう点で、このウソと熊の有害駆除に迅速に取り組めるだけの権限移管の中でのメリットというのは何かあったのかなということが5点目であります。 それから、その5点目の熊の中には、私ちょっと調べてみたわけですが、なかなかおりの設置場所に苦労してると、こういうことで、どういうことかというと、熊のまず通路であることと、それから熊の通路におりを置くとすると、その平坦地でないとだめだ。こういうことで古城山を見ても、角館高校のあの山見ても、なかなかその平坦地がないということでありました。私は提案だけでありますけども、角館高等学校の自転車置き場、あそこに神社の鳥居のあたりに平地があるということで、それは適地にならないのかなという点で、これ提案でありますが、お考えをお聞きしたい。 それから、6番目であります。今後植える桜の樹種で、ヤマザクラを昨年7本、古城山に植えておりますけれども、この後のこともありますので、今後どういうふうな展開になるのかそれはわかりませんけれども、この後植える桜については、できればやはり1週間遅れの桜であればなと。そうすると、大体4月に桜の花が終わったとしても、5月になってから咲き始めるというふうな桜のほうがいいのではないかなということであります。そういう意味で、古城橋近くに、ソメイヨシノが散り果ててから咲く桜があるそうであります。それが約1週間遅れで咲く桜だそうであります。これは「におい桜」と呼ばれる桜でありまして、何か桜餅を包んだりする桜のヤマザクラみたいなものだと、こういうふうなことであります。こういうようなものを、やはり1週間遅れて開花するようなものを、やはり同じような色がついて桜が咲いていくのであれば最高ではないのかなと、こういうふうに思うわけであります。実際に私、ようやっとそれ今年写しましたが、5月6日の日に、こういうヤマザクラにほとんど似た桜でございますけれども、こういうヤマザクラが5月6日、これ散り始めなんですが、5月の恐らく初めに咲いたんだと思います。この桜があります。こういうふうなものが今後いろんなその桜を植えるときに、1週間遅れですから連休に間に合うなということでどうだろうかなということで提案をさせていただきます。 それから、7番にポケットパークのトイレですけれども、非常に何ていうすか、女性のトイレのほうがすごく並んだらしいです、やはり実情を聞いてみますと、洋式が3で、女性の場合、和式が6というふうなことでありました。やはり非常に順番待ちで非常に長くなってしまったと、こういうことであります。中が女性の場合は見えないそうです、入り口に立つと。そういう意味で、入り口に立った人がやはり順番待ちをしてずっと長い列になるんで、その入り口にやはりトイレの設置図があれば、つまり中のほうに、ここには洋式和式幾つずつ入るというふうなものを張り出してやってくれたら、非常に順番待ちのトイレはもっともっと活用できたんではないかというお話をいただきました。私も要するにポケットパーク、小人町のポケットパークでありますけども、やはり黒い立派な建物が何かわからないという観光客が多すぎたそうで、私も苦情を言われまして、あれはちゃんとトイレのマークをつけるべきだというふうなことで、期間中でありましたけれども観光課さんに対応していただきましてつけていただいて、もっと利用していただいたかなと、こういうふうに思います。 それから、入湯税でございます。入湯税というのは、地方税法第701条によって、「温泉衛生施設、鉱泉源の保護管理施設及び消防活動に必要な施設の整備並びに観光(観光施設を含む)の振興に要する費用に充てる為、温泉浴場における入湯に対し入浴客に入湯税を課するものとする。」と規定されている自的税であります。したがって、どの目的に使っているのかはっきりやはり明示すべきと考えるがどうでしょうかと。また、自分のお金でなくて入湯客からの預かりであって、市に入るべき財源であることから、市の決算時期に入湯税を扱う業者が倒産とか異常事態があったというときには、当然その延滞とかそういうものは、そういうときは除くわけですけれども、やはりそういう場合を除いてはやっぱり即刻納税していただくというべきであると思うがどうでしょうかと。やはり一流の桜を見せる。一流の桜には今なかなかなってないというか、本当にその桜の樹生が見事なときからはやっぱり相当過ぎてしまったんでないのかなと。そういう意味で、今後やはりもっとその入れかえをして新しい桜をやっぱり見せていくということになりましたら、やっぱり鵜ノ崎の上流から落合まで、左岸右岸問わずウソ対策とテングス病対策をやはりやるべきであろうかということで、そういう財源としても入湯税等を活用して、交流入口の大幅増加を図るため積極的に観光振興を図るべきではないかと考えますが、御意見を伺います。 できるだけ簡潔によろしくお願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁を求めます。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 八柳良太郎議員の一般質問にお答えいたします。 大きなくくりの1の桜の関係の話でありますけれども、原則的には文化財課等での所管ということになろうかと思います。また、そういうことになりますと教育長の答弁を御期待したかもしれませんけれども、桜は仙北市にとって宝物でありますので、政策の大きな宝物という観点から私のほうからの御答弁ということでどうか御容赦いただきたいと思っております。 1点目であります。現在のあり方でありますけども、名勝桧木内川堤の桜は、昭和50年の国指定後、平成10年度と平成11年度に文化庁及び秋田県の助成をいただいて名勝桧木内川堤保存管理計画を策定し、長期的に保存管理事業を実施しています。この管理計画の策定では、秋田大学の当時の井上教授、また東京農工大の渡辺先生ほか専門研究者の方々、また地元代表者等からなる保存管理計画策定委員会を設置し、会議には指導助言者として文化庁記念物課主任文化財調査官、文部技官に出席をいただく等々、大変識者の方々に御協力をいただいての会議であります。策定指針としては、伐採や植えかえに頼るのではなく、生育環境を改善し治療することで樹生を回復させることを基本指針としております。そこで、専門研究者からの指導手法で、現在は萌芽したヒコバエを桜の後継木とし、手入れを行い、生育の経過観察をしているという現状にあります。ヒコバエは順調に生育しておりますから、今後も後継木として手入れを継続したいと思っています。専門家の意見としては、私どもの知見でも本体が、元木が倒れると萌芽したその若木もだめになるというようなことはないということで、ほっとしているところであります。 2点目であります。新たな桜を植えていかなければ資源は続かないのではないかというそういう御指摘、御提案であります。桧木内川堤については、現在名勝指定を受けている鵜ノ崎から西野川原橋から下流の落合河川公園までの区間で、河川改修が終わった後にソメイヨシノを植栽しております。現在名勝指定を受けている範囲は、保存管理計画では桧木内川堤の景観を維持するために、枯れて欠損した場合は同じ樹種であるソメイヨシノを植えることとなっております。先ほどの答弁のとおり、後継木でヒコバエの手入れ・管理を行っているということであります。 3点目で、ツアー客から弘前はよかったねというお話をお聞きしたということで、もし仮に議員御自身が仙北市の桜を低く評価しているということであるとすれば大変残念なお話でありました。観光客の皆様からは、訪れる時期や場所や天候などでも桜の印象は変わると思いますけれども、桜まつり実行委員会には多くの皆様から感動したとの言葉をいただいております。確かに改善が必要な場面も多数ありますが、弘前の桜に見劣りしない美しさ、これを守る方々、関係の方々の御努力があって角館の桜は今年も咲いてくれたものというふうに認識をしております。 黒坂樹木医さん、これは仙北市教育委員会の桜アドバイザーを委嘱している黒坂さんでありますけれども、に確認したところ、今年のシダレザクラは、伝承館周辺の日当たりのよい場所では花芽も多く、きれいだったとのことでありました。一方、武家屋敷通りは周辺の樹木の成長もあって日当たりが悪くなって、それが花芽が少なく葉っぱが多い原因と考えられるというようなお話をいただいております。また、桜の葉が落葉するのは、せん孔褐斑病、それから斑点病という病気が原因との御指導をいただいております。病気に感染すると落葉が進むために、紅葉前に葉っぱがなくなってしまいます。また、病気にかかった部分についている胞子がほかの桜へと風に乗って飛び移るので、武家屋敷は同一樹種のシダレザクラが多いことから病気がまん延することが推測されるということでありました。対策として有効な対応は消毒作業、これは先ほど議員も御指摘のとおりであります。これまでも観光協会などからの要請もいただきまして、最近数年は毎年、職員が消毒作業を実施しておりますけれども、その病気の拡大のしぐあいで皆様方に良好な紅葉を見ていただけるかどうかということを左右されてるという悔しい思いをしてるということも事実であります。今後も状況をしっかりと確認しながら、秋の紅葉シーズンに向けて、また消毒作業を進めていきたいと思います。 なお、今年は既に1回目の消毒作業を終えております。 また、職員と黒坂桜アドバイザーが、桜まつりに間に合うように3月から桧木内川堤のソメイヨシノと武家屋敷のシダレザクラの整枝作業を行っておりますけれども、天候もあって整枝作業実施段階で枯れ枝を全て取り除くことができないケースもあったりで、大変皆様には申しわけないというふうに思っております。 4点目であります。ウソの対策であります。タカの声でのウソ対策で、今年の2月初めから3月末まで、議員がごらんになっていただいたとおり、古城山の遊歩道の30メートルほど入った場所に音響施設を設置しまして実施をさせていただきました。傾向としては、装置近くではウソは見られなかったです。しかしながら、100メートルほど離れた場所には変わらずウソがおりました。装置の出力の関係なのか、タカの声の周波数の関係なのか、さらに研究が必要だと思っておりますけれども、現時点での効果分析は断片的ではないのかなというふうな思いであります。一方、今年度の古城山の桜の開花状況を確認したところ、入り口付近は花がありましたけれども、ウソが集中して確認された場所の周辺は、つぼみが食べられ、桜の花をほとんど見ることができない状況でありました。切り札と言えると思っておりましたタカの声でしたけれども、切り札ではなかったという感想を持っております。また、猟友会による駆除でありますが、猟友会には事務局長を通じて相談した経緯が何度もあります。過去に古城山を含めて角館町内を全域的に駆除したことがあったようであります。しかし、民家も近く、高台からの銃器使用という行為から細心の注意を払っての射撃になり、また、住民とのトラブルも幾つかあったようでありまて、継続的な駆除ができなかったということであったようです。また、実弾ではなく空砲使用についても相談をしております。これも以前空砲で対応したことがあったそうであります。しかし、ウソがすぐに慣れてしまって、その効果が期待できないというお話もお聞きしました。全国の桜名所が苦労しているウソ対策であります。やはり一筋縄にはいかないなということを痛感したシーズンでした。 有効策は実弾での駆除が最も効果的な手段ではないかと、そんな思いを再認識しております。今年は周辺の皆様に十分な説明をすることで、古城山での駆除の可能性を突き進めることが可能かどうかということを見きわめたいというふうな思いを持っております。 それから、熊対策であります。昨年、古城山付近での熊の目撃情報は、7月から10月にかけて7回ほど寄せられております。その都度、猟友会でパトロールを実施していただいて警戒にあたっています。このうち1回は市民に被害を及ぼす危険性があることから、口頭許可による駆除の指示を出しております。しかし、民家が密集していることや近くに高校があることなどで、猟友会の判断で空砲による追い払い行為を行っております。今年度に入って、今のところ古城山付近での目撃情報は寄せられておりませんけれども、今後また昨年のように熊の出没があれば、おりの設置を検討するほか、危険防止のために看板設置等の安全対策を講じなければなりません。このことは、昨年12月定例会での議員の質問にお答えしたとおりであります。何よりも市民や観光客の安全を優先に対策を講じるという必要性を感じております。 有害駆除の許可権限の移譲についてでありますけども、市町村への権限移譲の推進に関する条例、これは秋田県条例であります、第71号であります、によって、人への被害を防止する目的で捕獲を行う場合に限り、市町村に権限移譲がされたものであります。具体的には、人が在宅する住居敷地内に現に熊がいる場合、学校や病院等の敷地内で熊が誘導している場合、また、人里において人畜に被害を加えた個体がなお集落周辺に誘導している場合などに限られております。生活環境や農林水産被害、また生態系に係る被害防止については、これまでと同じく県知事に許可権限があります。また、ウソ等の被狩猟鳥獣についても、県知事の許可が必要であります。 御質問の許可権限移譲によるメリットとしては、熊による人身被害の恐れがある場合には市が直ちに口頭許可を出せることにあります。そのほか被狩猟鳥獣の被害については、これまでどおりの対応となってしまうということをどうか御理解いただきたいと思います。 おりの設置場所についても、議員から御提案をいただいて大変ありがとうございます。これも昨年12月定例会で議員の御質問にお答えしたことと重複してしまいますけども、地権者、これは角館高校であります、と協議を進めておりまして、地権者からは、敷地内であれば特に問題がないし、また、おりの見回り等で敷地を通ることについても御理解をいただいている現状にあります。おりの設置に関しては、法律上の問題もあって被害発生の恐れがある場合に限り、有害駆除、おりの設置を含むものでありますけども、の許可が下りることとなっております。 交流人口の増加についての次の提案であります。6番であります。古城山への植樹について、現在のところ昨年度と今年度の2カ年を予定しております。昨年度はベニヤマザクラを8本、今年度はベニヤマザクラとカンザンを10本程度植樹する予定となっています。桜の樹種についてはベニヤマザクラとカンザンとしておりますけども、これはソメイヨシノよりも約一、二週間遅れて開花するものでありまして、議員が心配しているその連休期間の後半、もしくはそれ以降に桜が咲くということの想定ということであります。また、ウソに食されない樹種ということも選定の一つと理由となっています。 近年、角館まちづくり地域運営体の活動や民間企業によるふるさと納税の御寄附など、環境が整いつつあります。市役所内には桜対策に関する組織横断の課題などがありますけれども、将来的には私も古城山全体を桜山にしたいという思いを持っております。まずは地権者の御理解、地権者というのは議員よく御承知のとおりでありますが、地権者の御理解と御協力が何よりも不可欠でありますので、関係する組織、市民が大いなる夢を持って取り組みたいということを、まずこの地権者の方にお話をして、そして一歩を踏み出すというチャンスを何とかつくりたいというふうに思っております。 7点目であります。ポケットパーク内のトイレ等の話でありますけれども、武家屋敷通りポケットポークにある公衆トイレは、お話のとおり建物自体の表示等改善点があります。以前お話のあった配置図は既にこれは掲示を済ましております。議員もごらんになっていただいてると思います。また、清掃はシルバー人材センターに委託しておりますけども、清掃方法について、できるだけ利用者に御迷惑のかからないように協議を始めたいと思います。 なお、本公衆トイレは、今年度予算で改修工事設計業務を計上しております。予算を計上しております。和式便器の洋式化のほかに、建物表示や誘導看板を含めて改修を行いたいと思います。平成31年度に着工できるように、国の補助金の活用を検討してるという現状にあります。 それと、8番目の入湯税の使い道についてであります。入湯税の使い道については、毎年度当初予算の概要版で、入湯税が充てられる経費ということで予定している目的を公表しております。また、決算においても、入湯税が充てられた経費として同様に市のホームページへ掲載し、公表をしております。例えば、平成28年度決算、これはホームページを見ると出てくるんですが、環境衛生施設の整備3億1,167万8,000円、鉱泉源の保護・管理施設4,960万6,000円、消防施設等の整備4,253万4,000円、観光施設の整備448万2,000円、観光振興、これは施設整備費を除くものでありますが、これが7,628万2,000円という現状にあります。仮に桜の保全事業を入湯税で行う場合も、地方税法701条の温泉衛生施設、鉱泉源の保護・管理施設及消防活動に必要な施設の整備並びに観光(観光施設を含む)の振興の区分、これに従いまして観光振興に含めて表記することが適切だというふうに考えております。 その次の御質問でありますけども、即時それは納税させるべきではないかと。当然の話であります。入湯税については、申告納付による特別徴収によって納付する制度のため、基本的には未納が発生しないというはずであります。しかしながら、実際には滞納繰越額が発生している状況にあります。これは全く議員御指摘のとおり、その税の性質から入湯客からの預かり金でありますので、遅滞なく納付されるべきであります。特別徴収義務者、これは事業者であります、には、これまで以上にその税の目的、制度を周知徹底し、未納額が発生しないよう入湯税申告書提出の際の指導にあたるほか、税務課、収納推進課が連携して納税に努めるように頑張りたいというふうな思いを新たにしております。 ということで、一流の桜を見せるには、鵜ノ崎上流から落合まで左岸右岸問わずウソ対策とテングス病対策をきちんとすべきであって、それに対して財源として入湯税の活用をして観光振興を図るべきだというふうな御指摘、御提案もあります。まさにそのとおりであると思います。目的税として入湯税を間違なく市の重要な財源というものを今後どのような形で使うのかということは、この案件も含めて検討させていただきたいと思います。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 15番。 ◆15番(八柳良太郎君) 答弁いただきまして、かなり細く丁寧にいただきました。ありがとうございます。二、三点だけちょっとわからないとこがあって再質問させていただきます。 土手の桜についてですが、ヒコバエの生育をしていってそれを後継種としていきたいというお話がありましたけども、このヒコバエというのはですか、要するに自然萌芽してきてるものを、ほかに持ってって植えてるということなのかどうなのか。これが1点。 それからもう一つはですね、実はベニヤマ、この後継、今、古城山に植えるやつについてベニヤマとカンザン、今年は10本ぐらいと、こういうふうにしているようでございますけども、実は、カンザンは八重桜ですのでどうも私は余りあれについては恐らく個人的な評価ということでいくと、すっきりしないなという方も恐らくいる。で、私提案だわけですけども、例えばベニヤマとですね、エドヒガンザクラをという、写真家の方が主張してる後継種エドヒガンザクラ。このエドヒガンザクラも、どれにするかはわかりませんが、それもいいのかなと思います。で、それをちょうど桧木内川堤の駐車場のすぐ大型の車がとまるところにある、まあ市長も恐らくおわかりだと思いますが、あれはエドヒガンザクラというのは垂れてるんで、シダレだから私は余りそうではないのかな。私はその勧めたいのが、この要するに今言ったオオヤマザクラだわけであります。このオオヤマザクラというのは、伊豆半島の松崎町で、この葉っぱを使って桜餅の葉っぱをね、たくさん製造してる、全国で80%ぐらいがその松崎町という、伊豆半島のところで生産してるのがあります。これは見るのも、それから使うにも恐らく、まあこれ、あるお菓子屋さんから私、この塩漬けのものを、これで桜餅を巻くんだということで、これ一番大きいオオヤマザクラの葉っぱなわけですが、これと、これのひとつ小ぶりなんですが、ここに葉っぱ持ってきたんですが、全く同じような形状のものが要するにこれが葉っぱなんです。で、これはまあ、今後もしかするとやはり桜餅とかそういうものを、例えば特産品としてうちの方で売り出すときには花も葉っぱもというふうなことになるんでないかなということで、何とか私は研究の検討の中に入れてもらえればなと、こういうふうに思いますがいかがでしょうかと。 それから、そうですね、トイレは和式ということで非常によく考えていただきました。 あっ、それからもう1点であります。実は、そのトイレで男性のトイレでありますけども、今般、戊辰の150周年記念で大村に行ったときに、大村のところの公的なトイレの中に、男性の方のトイレの中に、何といいますか、その汚れないようにということで「人生積極的に一歩前へ」というようなものが書いてありました。私、仙北市の場合には殿がおるわけですから、そこに少し遊び心を入れて、例えば「ささ、殿、もう少し前へ」とかって、そういうふうにやれば何か和んでいいんでないのかなというふうにちょっとこう考えたので、そういうのもいかがかなというふうに思います。 その3点についてよろしくお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) ヒコバエの別に移すかということではなくて、そこにある本木、本木という親木、親木から出てきて萌芽している苗を後継木として育てていくという考え方であります。 それから、2点目のベニヤマザクラ、それからヒガンザクラ、これエドヒガンザクラの話。私、一番今興味持ったのは、におい桜ということで、におい桜イコール、オオヤマザクラという考え方でよろしいのかどうかという、ちょっとですが、確かに桜餅食べるときに包んでいる、とてもにおいのいいその葉っぱが、これがにおい桜、通称におい桜という呼ばれる、初めて知りました。というようなことで、私としては非常に興味があります。ありますけれども、果たしてそれが角館もしくは仙北市でどのような形で植樹することができるのか、適切なのかということについては、今ここでなかなかお話ができませんので、少しお時間をいただきたいというふうに思います。 それから、私も先般、議員と御一緒させていただいて大村市のほうに伺いました。非常に今、いいお話をお聞きしました。「ささ、殿、もう少し前へ」少し検討させていただきたいと思いますが、いずれにしても人生を積極的にいこうという、さっきの「人生積極的に一歩前へ」というのとまた少し御当地らしいことで、前に出て、余り便器を汚さないようにというようなウィットにとんだ表記等で、おもしろいなと思いましたけども、これ特に殿にお伺い立てるようなことでもないと思いますけれども、担当課のほうと少しお話しさせていただいて、皆様方にニコっとしていただきながら前に出ていただくという工夫は必要だというふうに思いますので、ちょっとお時間いただきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 15番。 ◆15番(八柳良太郎君) すいません。時間がちょっとないので、すいません。ヒコバエのことがどうもちょっとよくわからない。もうちょっとお願いしたいと思うんですが、要するに本体の中には出てきてるものをヒコバエというふうに言うのかどうか。で、本体が崩れる場合はそれなくなるような気がするんですが、要するに枝にできるだけ栄養やって、その枝を大きくしようということですか。何かちょっと。申しわけないです。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 議員大変恐縮ですが、実は一番最初に議員からいただいた質問のところで、その萌芽するヒコバエというものは成長はかなり芳しいものではないというようなお話が前提としてあって、それで私たちも私の知る範囲で実はお聞きした経緯があっての今回の答弁の内容だったんですけれども、専門家の方々からお話をいただくとですね、ヒコバエは順調に生育できるものだという考え方のようであります。で、そのヒコバエをもって後継木としていくということが、さきのお話のとおり策定計画の中でその方針でいくんだよという話がありますので、それを踏襲してるという現状にあります。生育の状況については、私どもも観察をしておりまして、今のところ不良な状況ということではないということも認識しております。 ○議長(青柳宗五郎君) 15番。 ◆15番(八柳良太郎君) 非常によくいろんなことに対応していただけるなということで、ありがたいなというふうに思います。ただ、桜の先ほど、別に私が桜の評価を低く見てるわけでは私はございません。それは、やはりソメイヨシノというものが、先ほどいろんな専門家から、いろんな方々から見てもらったからということで、もしかしたらそれは安心することではもしくは私はないんでないかな。私、ホームページで見たわけですけれども、財団法人日本花の会ということの代表者の方が、もともとソメイヨシノというのは人が接ぎ木をしてつくってきたものです。人が手をかけないとソメイヨシノは弱ってしまいます。で、まあ弱ってしまうから手をかけて今延長してるわけですけれども、何も手をかけずにいると衰退は一層進み、約60年たった頃には大体なくなる。40年が一番最高で、60年たったらなくなるのが、何も手をかけない場合は60年たったらなくなるのがソメイヨシノって言ってるわけです。だからそういう意味で言うと、やはり今手をかけて80何歳になってるわけですけども、それで安心してはできないだろうなということで質問をしたので、これ答弁いりません。ということで、その評価をしてないということでございませんので、よろしくお願いしたいというふうに思います。 それでは、次の質問に移らせていただきます。 いつも要するに財源がない、財源がないと、こういうことであって、今、桜のほうで財源、人がたくさん来て、たくさんそのやっぱり消費をしていただくという意味での収入増になろうと思ってひとつ1番やったわけですが、今度は自主財源の関係について2点目、自主財源の確保と納税の公平性についてを質問いたします。 1番目でございます。昨年12月の議会では、税の未収金が異常だと。それからやっぱり給食費等の収入未済額が異常であるというふうな指摘を受けまして、残念ながら反対多数で不認定ということになったわけですけれども、これを受けて今年はそういうふうにはならないようにするということで一生懸命今頑張っていただいてるわけでございます。私、4年前に仙北市の債権管理基本方針と債権管理マニュアルというのが策定されまして、私もその当時、徴収率っていうのはもうこれで圧倒的によくなって事態は相当改善するだろうなというふうに思ったわけですけども、なかなかそうはならなかったわけです。そういう意味で、その原因についてひとつ伺いたいわけですが、マニュアルのどこが問題だったのか。マニュアルに問題はないんだけども、やはりその徴収ルール、こういうものにもしかしてやっぱり遵守できなかったことがあるのかなというふうな点であります。 それから、自主財源ということになりますと給食費もあります。これは税外未収ということになるわけですけども、これも年々とにかく増えていまして、確か平成28年度決算で2,600万ぐらいの確か滞納があったと思いますが、今年度それは減少に向かっていけるのだろうかなと。それが1点目であります。 それから、これ全部一緒にやります。 収納推進課の人員については、昨日、11名の内訳、5名と6名ということでお聞きしました。その分担についてどうなっているのかということについてお聞きしたいというふうに思います。 それから、3番目であります。市長、県平均の徴収率を目指すということでありましたけども、実際は何%の目標を設定して、設定というか何%の目標であるのかということであります。市長の市政報告見たときに、計算していったらなかなかこれが市長の施政方針の中では月に1,150万円ぐらいにしかならないのかなというふうに思ったわけですが、高橋議員の質問に対して、そうじゃないよというふうなお話をされておったわけですけれども、どのぐらいの月々の目標になっているのかということについてお知らせいただければというふうに思います。 それから、4番目が徴収率と収入未済に対する措置状況なんですが、これが、収入未済がやはり調定額が大体26億として、その十七、八%ぐらいが決算のときで収入未済になるわけですけども、その収入未済をやっぱりどういう状態の方々が収入未済になるのか。やはり倒産とかいろんなこともあると思いますが、結局その中には例えば財産がないのだというふうに出てくるのもあります。だけど、実際には財産がないという方々とかそういうその中身がやっぱりよくわからないわけです。だからそういう意味で、もしその平成28年度決算について、その収入未済は財産差し押さえ中のものだとか交付要求中のものだとか、参加交渉中のものだとか滞納処分の停止だとか、いろいろその延納の誓約したものだとかっていうふうな分類ができると思いますけれども、そういうものについて、平成28年度決算についておわかりであれば、まあこの中のものについてわかるもので結構ですがお知らせいただければと思います。 それから、5点目です。不納欠損についてですが、これ時期というのは毎年決まってるのかどうか。この手順についてはさっぱりわからないので、どういう手順でやるのかお知らせいただければと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 1点目の御質問であります。平成26年度に策定をした仙北市債権管理基本方針並びに仙北市債権管理マニュアルは、回収すべき債権は速やかに回収をし、落とすべき債権は法律上適切に落とすを基本としております。統一的な債権管理が行えるように、債権の発生から消滅に至るプロセスとそれぞれの段階で講ずる措置などを詳細にわかりやすく定めたものでした。このマニュアル自体に問題はなかったと今でも思っております。ということはどういうことかというと、つまりその運用にあたって不十分だったというような反省をしなければいけない。その要因幾つか考えられますけれども、マニュアルを実践するマンパワーの不足、職員体制を整えられなかったことによるマニュアル不履行、また、社会経済情勢、震災などがありましたので、の影響などであります。この後者は、まあ震災等については私どもの努力ではいかんともしがたいものでありますけれども、職員体制は私どもの内部の課題でありまして、このことから新たに収納推進課を設置し、収納体制の整備強化を図ったということであります。マニュアルに基づいて債権の回収に力強く進むことができる体制が、大変遅くなりましたけども整ったということで既に実績が上がってるという現状であります。 給食費についてでありますけども、保護者の皆様に納入方法等についてもお気軽に御相談をいただけるように体制を整えて、新たな滞納者を出さないように、まずここが第1点であります。 なお、現在は平成29年度決算が終了する段階でありまして、平成30年度の収納については今月中に教育委員会と収納推進課等で協議を行う予定であります。パワーアップした組織機構と何よりも連携、職員連携が確実に給食費の滞納の減少に貢献できる、つながるというふうに確信をしております。 ちなみに、先ほど議員がお話をされた内容で、平成29年度現年度分の未納額、それから過年度分の未納額等を合わせると、平成29年度は2,500万円程度の金額になろうかと思います。現年分の収納率は98.22%、過年度分の収納率が12.10%というふうな状況であります。 続いて2点目であります。収納推進課の人員の、また分担でありますけども、収納推進課の人員は11名、これは先ほどからお話してるとおりであります。11人であります。このうち特別徴収専門員は6人であります。職務分担については、職員は市税等の納入の特例、催告等及び納税相談、市民税の滞納処分、欠損処分、徴収金の交付要求などであります。特別徴収専門員の皆様には、臨戸訪問徴収の計画と実施、訪問記録のシステム入力、滞納整理のための電話・文書等による催告などが役割となっております。 3点目であります。目的は数値目的でありますけども、市税等の目標収納率は2020年度、平成32年度と申してよろしいんでしょうか、2020年度ですね、2020年度実績で普通税が現年度分、滞納繰越分を合わせて93.5%、国民健康保険税は現年度分92.7%、滞納繰越分15.5%を目標としております。 市政報告で述べた特別徴収専門員の4月徴収税額による徴収率の増についてでありますけども、確かに1カ月の増額分から計算をすると議員が推測のとおりであります。しかしながら、この徴収額というのは特別徴収専門員が直接御自宅等にお伺いして徴収できた金額であります。訪問したことで、その後に窓口や金融機関等で納付をいただいた金額は、この因果関係からは推測できるものではないわけであります。しかしながら、実態としては増えてるわけであります。ということであります。臨戸訪問を強化して文書・電話等による催告や納税相談時には、滞納処分等で目標収納率を上回りたいというふうに考えているということであります。直接いただく金額はそうですけれども、直接金額をいただくという行為によって、その後日、窓口等で納付をした方々という数がたくさんあるということであります。 次に、5月以降の目標は毎月幾らぐらいかとの御質問でありますけども、平成30年度の滞納繰越額は、一般会計で3億2,350万円、国民健康保険特別会計では2億2,570万円、後期高齢者医療特別会計では270万円の見込みとなっております。平成30年度の目標収納率は、一般会計滞納繰越分で9.5%、国民健康保険特別会計滞納繰越分で13.3%、後期高齢者医療特別会計繰越分で30.2%ですので、毎月513万円の収入額ということができます。ちなみに、5月分の特別徴収専門員による実績は、実働日数で21日、訪問件数で627件、徴収税額204万4,800円で、前年同月と比べると訪問件数で383件の増、徴収税額で101万5,300円の増という状況であります。何回も申し上げますけれども、徴収専門員の方々が一生懸命徴収して歩いて、そのことが引き金というか、そのことが動機づけとなって納税の機運が高まってるというふうに私たちは思いたいというふうに考えております。この後、さらにそれが健在化していければありがたいというふうに思っているということであります。 それと、4点目でありますけども、徴収率について、議員の御指摘のとおり平成18年度89.9%で、平成28年には81.8%と10ポイント近く低下をしてしまっています。現年・過年の内訳で見ますと、現年度分は平成18年度、平成19年度が97.1%で、平成28年度には96.8%ですので、若干目減りはしておりますけれども大きな差異がないという現状にあります。一方で過年度分であります。滞納繰越分であります。これについては、平成18年度が13.5%、平成19年度は9.8%、平成23年度には7.7%に落ち込んでしまっていると。で、平成28年度では5.8%まで落ち込んでると。このことが徴収率全体を大きく低下させている大きな大きな要因だというふうに分析をしております。収入額ベースでは、滞納繰越の収入額は平成18年度が3,500万円、平成19年度では2,900万円に対して、平成23年度では3,900万円、平成28年度では3,100万円、平成29年度が3,900万円と、わずかですが伸びてきております。しかしながら、滞納繰越額も年々増加傾向が続いているために、徴収率の向上に顕著な向上にはつながらないという要因となっているというふうに分析しています。また、平成23年度には東日本大震災が発生して社会経済に大きく影響したことも、その一因と推測はしております。 税の公平性を確保するために納付環境の整備を進めながら、これまで以上に納付対策を強化し徴収率の向上に取り組みたいということで、昨日の一般質問にもお答えしたとおり、コンビニ収納が大変いい状況で進んでいるということもありがたいニュースでありました。 ちなみに、平成28年度の決算における収納未済の措置状況についてであります。議員の御指摘のとおり、その項目で区分いたしてみました。滞納税額は件数の合計でいくと、件数は3万7,745件、税額としては8億2,147万4,400円。この内訳であります。議員の御指摘の区分でお話しさせていただきたいと思います。財産差し押さえ中のもの、364件、854万6,166円。交付要求中のもの、781件、1億1,916万948円。参加差し押さえ中のものはありません。それから、滞納処分停止中のもの、4,731件、1億1,284万9,583円。看過猶予中のもの、徴収猶予中のもの、ともにありません。それから、延納契約中のもの、誓約中のもの、これが926件、7,663万3,245円。徴収嘱託中のもの、ゼロ件であります。その他、折衝中のものが3万943件、5億428万4,458円という区分であります。 続いて、5点目であります。不納欠損についての手続でありますけれども、不納欠損処分は、地方税法第18条第1項、時効による納税義務者の消滅と、同法第15条の7第4項、滞納処分の停止後3年経過と、同法第17条の7第5項、滞納処分の停止後その徴収不納が明らかであるとき、納税義務の即時消滅等々があります。これらの事由が確定した日の属する年度末、3月末です、に行うことになっております。 どのような手順で行うかということでありますけれども、まず未納が発生した場合、税法やマニュアルに基づいて督促状の発送から催告、納税相談、財産調査、差し押さえ等を実施した後、最終的に前述に該当する場合には不納欠損処分を行うという手続であります。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 15番。 ◆15番(八柳良太郎君) ありがとうございました。あと2分です。やはりこの決算のときに、未済額がやはり非常にほかの市よりも断トツでとにかく多いわけです。それを今中身を聞きましたので、どういうことかわかりました。この後のやり方について、今市長のほうからその不納欠損のやり方についてありました。これ、まあこの手順、不納欠損の手順について、未納が発生したら督促して催告して財産を調査をして差し押さえするというふうな、これが手順だと思いますけども、やはりこのことをやはりきちんとルール上やっぱりやっていくと。やはりもちろんそのいろんなことがありますから、もちろん徴収できないやっぱり不納欠損にせざるを得ないというのは当然出てくると思います。ただ、これをやっぱりきちんとやるかやらないか。やっぱり市民の皆さんに目線でわかるようにするかしないか。これがやっぱり大切だと思うし、その納税の公平性と、それから透明性と、こういうことにつながると思いますので、きちんとやっぱりこの点を押えながらやっていっていただきたいと思います。最後に1点だけ、その決意をひとつお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) これまでもこの税法に基づく手続、またマニュアル等に基づく行為をしっかり行っていて、督促状の発送、催告、納税相談、財産調査、差し押さえ等実施しているわけでありますけども、だけども、そのボリューム、それから人的な配置等にマニュアルをしっかりと実現するだけのパワーがなかったということは、先ほどお話のとおり反省しなければいけない事案だったです。それがあって決算が不承認という、まあ直接的な要因というかどうかはそれは抜きにしても、そういうことが行われていないという皆様からの疑義もあって、この滞納分をこのままにしてはおけないということで私どもも、これは内部の話でありますので、大いなる決意をもって収納推進にあたるということで課の新設を行ったわけであります。この後、今11人体制でありますけども、税務課もありますし、また多くの関係職員もおりますので、その人たちと一緒になって、手続的なことはもちろん当然やりますけども、今までもしかしたら落ち度というか時間のなかった納税相談、しっかりと行うということであったり、財産調査をしっかりと行うということであったりして、適切な不納欠損の処理ということに向かっていくということは先ほどから申し上げたとおりであります。大いなる決意をもって進めたいと思います。 ◆15番(八柳良太郎君) 終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 以上で、15番、八柳良太郎君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(青柳宗五郎君) 本日の日程は全部終了をいたしました。 これで本日の会議を閉じ、散会をいたします。                              (午後3時00分)...