仙北市議会 > 2017-06-12 >
06月12日-02号

  • 370(/)
ツイート シェア
  1. 仙北市議会 2017-06-12
    06月12日-02号


    取得元: 仙北市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-02
    平成29年  6月 定例会          平成29年第2回仙北市議会定例会会議録議事日程(第2号)                 平成29年6月12日(月曜日)午前10時開議第1 一般質問---------------------------------------出席議員(19名)      1番 佐藤大成君       2番 高橋 豪君      3番 熊谷一夫君       4番 門脇民夫君      5番 平岡裕子君       6番 田口寿宜君      7番 大石温基君       8番 阿部則比古君      9番 黒沢龍己君      10番 小田嶋 忠君     11番 荒木田俊一君     12番 安藤 武君     13番 小林幸悦君      14番 伊藤邦彦君     15番 真崎寿浩君      16番 八柳良太郎君     17番 高久昭二君      18番 稲田 修君     19番 青柳宗五郎君---------------------------------------欠席議員(なし)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名  市長        門脇光浩君     副市長      倉橋典夫君  教育長       熊谷 徹君     病院事業管理者  進藤英樹君  代表監査委員    戸澤正隆君     総務部長     運藤良克君  地方創生・               市民福祉部長兼            小田野直光君             冨岡 明君  総合戦略統括監             福祉事務所長                      農林部長兼  観光商工部長    平岡有介君              浅利芳宏君                      総合産業研究所長                      会計管理者兼  建設部長      武藤義彦君              伊藤一彦君                      会計課長                      医療局長兼  教育部長      渡辺久信君              高橋信次君                      医療連携政策監  危機管理監     加古信夫君     建設部次長    吉田 稔君  総務部次長兼              総務部次長兼            戸澤 浩君              大山肇浩君  総務課長                企画政策課長  市民福祉部次長兼            中村和彦君     総務部財政課長  草なぎ郁太郎君  市民生活課長---------------------------------------事務局職員出席者  議会事務局長    三浦清人君     書記       藤岡 純君  書記        堀川貴吉君--------------------------------------- △開議の宣告 ○議長(青柳宗五郎君) ただいまの出席議員は19名で会議の定足数に達していますので、これから本日の会議を開きます。 広報及び報道関係者の撮影を許可します。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。                             (午前10時00分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 市長より発言の要請がありますので、これを許可します。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) おはようございます。 少しお時間をいただいて、御報告を申し上げます。 昨日に発生をしている遭難事案についてであります。 6月11日、日曜日、昨日であります。大深温泉からの通報で、山に入って宿に帰らず、現時点では入山地点も不明だという連絡が21時に入っております。その後、対応を始めております。 本日6月12日、月曜日、本日であります。6時40分から現地で捜索を開始しております。遭難者は新潟県新潟市の70代の男性であります。6時40分から捜索を開始しておりまして、ここは携帯が通じる場所でありますので現地本部も開いております。今現在でありますけれども、手がかりはありません。遭難に対応する皆様、仙北警察署5名、角館消防署8名、市総合防災課2名、猟友会3名、それから遭難者のお友達、御友人の方々2名、合計20名体制で遭難事案に当たっているという現状であります。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 続いて、熊谷教育長より発言の要請がありますので、これを許可します。熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) おはようございます。 開会前の貴重なお時間を拝借し、まことに恐縮でございますが、6月2日、今定例会で御報告申し上げました教育行政報告に誤りがありましたので、訂正しておわび申し上げます。 机上にお渡ししているものが訂正後のものでございます。第23回秋田県ソフト大賞についての項目で、3行目、前は「蜂の巣駆除ドローン」の「蜂」が漢字でございましたが、それを片仮名に、それから「駆除」も漢字でございますが、それをひらがなにお願いいたします。また、7行目、前は「西明寺小学校から7人」でしたが、正しくは「生保内小学校から2人、西明寺小学校から3人、桧木内小学校から2人」でございます。どうか訂正してくださいますようお願い申し上げます。 今後このようなことがないよう、十分に注意してまいります。まことに申しわけございませんでした。 ○議長(青柳宗五郎君) ただいま、去る6月2日の教育行政報告の一部につき発言の訂正の申し出がありました。報告は議決の対象外であっても、議員を通して広く市民への報告するためものであります。したがって、議会での発言にあたっては、慎重を期し、緊張感を持ってあたられるようにお願いをいたします。 会議規則第67条では、発言の訂正は議長の許可となっていますが、念のためお諮りいたします。ただいま申し出ありました教育行政報告の一部の発言の訂正を許可することに御異議ございませんか。          (「異議なし」と言う人あり) ○議長(青柳宗五郎君) 御異議なしと認めます。したがって、教育行政報告の一部の発言訂正については、許可をすることに決定をいたしました。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(青柳宗五郎君) 日程第1、一般質問を行います。--------------------------------------- △小田嶋忠君 ○議長(青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。10番、小田嶋忠君。 ◆10番(小田嶋忠君) おはようございます。 質問に入る前にお願いがあります。聞き取れない場合があると思いますので、そのときは遠慮なく聞き返してくださいますようお願い申し上げまして、それでは通告に従いまして7点について一般質問させていただきます。 1つ目は、天然記念物シダレザクラの管理について。 昭和49年、角館のシダレザクラとして国の天然記念物指定を受けた当該木は、平成21年に指定木の異動はあったものの、現在162本が指定されています。そのうち指定木163号が欠損した状態になっているが、その原因、理由並びにその処理については、文化財保護法に基づいてなされたものか伺いたいと思います。 また、指定木を有する隣接地の相続人から、市が当該土地を購入してほしい旨の申し入れがあったと聞きますが、どのように対応されたのか。その結果を、理由を含めて市長に伺いたいと思います。 2つ目として、近未来技術実証特区について。 ドローンによる地域活性化をどのように図るのか。その際、地域の課題解決との関連については、どのように考えておられるのか。 また、市民へのメリットは何なのか、併せて伺います。 3つ目に、労働安全衛生対策について。 カラ吹き源泉死亡事故から3年以上が経過しました。改めて犠牲となった方々の御冥福をお祈りするとともに、御遺族の方々に心からお悔やみを申し上げます。 さて、市はカラ吹き源泉死亡事故以来、安全作業マニュアルの策定等、その周知、ガス検知器等の機材の購入、管理作業の外部委託の準備、分湯槽の改善などにあたってきました。また、安全な温泉事業を継続するため、第三者によるカラ吹き源泉死亡事故調査委員会を設置し、事故原因や発生状況経過について明らかにし、二度と同じ事故を起こさないための改善策・事故防止策について報告を受けています。その安全衛生対策については、全力で再発防止と安全確保に取り組み、今後も徹底した安全対策を講じる決意を聞きました。 公務遂行中に起きる職員の死亡事故であり、市役所における安全衛生対策は、労働安全衛生法等に従い、所内に設置されている安全衛生委員会において議論・検討されてきたと思われます。安全衛生委員会については、労働安全衛生法第17条から19条にかけて設置が義務づけられ、労働安全衛生規則第23条で毎月1回以上開催するようになっておりますが、仙北市におけるこの委員会の設置年月日並びに各会合の開催日時、議論・検討内容等について、その概要をお知らせください。 その安全作業マニュアルでは、具体的な安全対策として、1つは安全衛生教育の実施と徹底、2つ目は安全管理体制の充実、3つ目が作業計画の策定、4つ目が現場での作業点検、5つ目がガス濃度の測定、6つ目が呼吸用保護具の装着、7つ目が専任の監視者の配置、8つ目は緊急事態に対する対応訓練の実施について、それぞれ具体的に示していますが、その取り組みがしっかりと行われているか。市役所における安全衛生に対する市長の基本的なお考えを伺います。 次に、仙北市の一般行政職の職員数は、合併以来、団塊の世代と言われる年齢層をはじめ、定年退職者の増加、予想を超える早期退職者が相次ぎ、また、定員管理計画に基づく職員定数減による新規採用職員数の抑制など、合併時である平成17年9月20日現在では430人在職していた一般行政職員数は、平成28年4月1日現在で305人と約10年間で125人も減少し、4分の3以下の人数となっております。しかし、この間、国や県から移譲された権限や業務はふえ続け、また、門脇市長就任以来、その市長の公約実現に向けた新規業務の増加などにより、今では慢性的な人員不足に陥っていると思われます。これは、時間外勤務手当の増加、具体的には集中会計決算ベースのようですが、平成18年度には4,930万円余りであった時間外勤務手当が、平成27年度には7,950万円と大幅に増加していることからはっきりしております。つまるところ職員数は減り続け、仕事は大幅にふえ続けている状況にあると考えられます。組織の改編と称した業務の兼務は人員不足から起こる現象で、これにより職員1人当たりの業務量が増加していることは明白であります。 そこでお伺いいたします。労働安全衛生法に基づき昨年11月までに実施されただろうメンタルヘルスチェックは、臨時・非常勤職員も含め、職員個々のストレス度をチェックし、心身疾患の予防につなげようとするものであり、同時に組織・職場として集団分析を行うことにより、仕事の量的負担、仕事のコントロール、上司の支援、同僚の支援など、職員の増員なども含めて職場環境の改善を行うことが事業者である当局の重要な取り組みであるはずです。それができて初めて職員の心身疾患の予防ができると思いますが、それが果たして十分に機能しているか。実情に対するお考えをお聞かせください。 仙北市においては、平成28年度を初年度とする仙北市特定事業主行動計画を策定しています。女性の活躍やワーク・ライフ・バランス推進のためには、人員不足の現状では目標の達成は困難ではないでしょうか。総務省等による定員モデルや類似団体別職員数などは、地域の特性や政策的に体制強化している部門の有無などの団体の個別事情が反映されておらず、また、民間委託や臨時・非常勤職員が業務の担い手になっている場合も反映されておりません。しかも仙北市のように合併で広面積となった自治体、高齢化が顕著な自治体、交通機関の未発達な自治体にとっては、支所の設置等も必要で、都市部の団体とは単純に比較は難しく、それらの数値が適正であるとは言い難いと考えております。各自治体によって異なる住民ニーズやサービスといった業務量に見合った職員が確保されている状態こそが、適正化されている状態と言えるのではないでしょうか。これまでの仙北市における職員数適正化の取り組みでは、業務量に見合った職員数が確保できていない状況であるとは明らかであります。さらに人員不足を補おうと臨時・非常勤等職員による人員補充を行っているようですが、全てを賄い切れてはないでしょうか。 そこでお伺いします。このたびのストレスチェックにおける集団分析について、安全衛生委員会での議論等の概要とともに、円滑な住民サービスを行う上で当局が取り組むべき慢性的な人員不足の解消、時間外勤務時間の縮減に対する市長のお考え並びに対策についても併せてお答えいただきたいと思います。 4つ目に、臨時・非常勤等職員の賃金労働条件の改善について。 民間労働法制であるパートタイム労働法第12条は、通常の労働者への転換推進設置を明記し、労働契約法では、通算5年を超える雇用で本人の申し込みにより有期雇用から無期雇用への転換、雇い止め判例、法例の法定化を定めております。これらパートタイム労働法や労働契約法は、公務の臨時・非常勤等職員には適用されませんが、総務省は、任用にあたっては民間労働法制の動向を十分に念頭に置く必要があると回答しています。また、2014年の通常国会では、パートタイム労働法の改正にあたり、公務の臨時・非常勤等職員についても本法の趣旨を踏まえた対応が必要である旨の附帯決議がなされました。なお、具体的には、総務省自治行政局公務員部長による通知が、臨時・非常勤職員及び任期付き職員任用等について通知されております。 また、190回通常国会の国会質疑において、安倍首相は、職員の勤務条件等については、それぞれの地方自治体で適正に対応いただくものと考えているが、政府としてはこれまでも非正規制員を配置することとしている制度の趣旨や職務内容に応じた処遇の確保を図るよう、地方自治体に検討を要請してきた。報酬等については、職務内容と責任に応じて適切に設定されるべきこと。時間外勤務に対する報酬の支給は、通勤費用の費用弁償について適切な取り扱いがなされるべきであること等の助言を行っていると答弁しております。職務内容に応じた処遇の確保や職務内容と責任に応じた報酬の支給、費用弁償について、首長みずから適切な対応が必要との答弁を行っております。 さらには、2010年、茨木市、枚方市などの裁判例において、任用根拠にかかわりなく勤務実態に合わせ常勤職員であると認められれば、手当の支給を認めており、2012年、国会答弁で総務省公務員部長は、勤務実態が常勤の職員と同様であれば常勤の職員に該当することを認めるとした、2008年の最高裁の裁判例があることにも留意をする必要があるとの趣旨の答弁をしております。この裁判では、週勤務が22.5時間の保育士の勤務実態が常勤職員と同様であったとして、手当支給が認められています。 直近では、昨年12月、総務省が設置した地方公務員の臨時・非常勤職員及び任期付き職員の任用等のあり方に関する研究会の報告が取りまとめられました。その内容は、一般職・非常勤職員に期末手当などの手当を支給できるようにし、任用根拠などを明確化にすることが柱で、立法的措置または通知による運用改善に行うことを提言しております。この提言を受けた形で、193回の通常国会では地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律案が成立しました。その内容は、任用根拠の厳格化と給与体系の変更です。任用根拠の厳格化は、特別職・非常勤職員は専門性の高いものに限定して任用することとし、臨時的任用職員も常勤の職員に欠員が生じた場合に限定して任用することとしています。一方でそのどちらにも該当しない一般職の非常勤職員は、新たに会計年度任用職員等に規定し、フルタイムとパートタイム2種類に分けられました。給与体系の変更によって、従来は原則として非常勤職員では手当の支給ができませんでしたが、フルタイムの会計年度任用職員には、給与、旅費、手当が支給できるようになり、パートの会計年度任用職員であっても期末手当を支給することが可能になりました。なお、大前提として、公務の運営は任期の定めのない常勤職員を中心としているという文言も附帯決議されています。 現在、全国的に地方公務員のうち臨時・非常勤職員の割合は30%以上で、仙北市においても同様と思われます。特に公立保育園においては、50%以上という高い割合であり、その多くが女性です。働いても生活が苦しいとされるワーキングプアは、年収200万円以下の状態を指し、この年収から税金や社会保険費などを差し引いた手取額が122万円以下であれば相対的貧困基準となり、貧困層と定義されます。現在、労働者を守るべき自治体における官製ワーキングプアの増大が問題になっています。 そこでお尋ねいたします。このような中、仙北市における臨時常勤等職員の雇用状態について、配属部課所ごとのその数及び比率、勤務内容及びその実態や賃金労働条件について、その概要を御説明をお願いいたします。 またさらに、仙北市における臨時・非常勤等職員の賃金・賃金労働条件の改善についての考えをお伺いいたします。 5つ目として、公共施設の指定管理について。 指定管理者制度は、公の施設については、住民の福祉を増進する目的をもってその利用に供するための施設であり、民間事業者等が有するノウハウを活用することにより住民サービスの質の向上を図っていくことで、施設の設置の目的を効果的に達成することを目途に平成15年9月に設けられました。平成22年、総務省から通知された「指定管理者制度の運用について」では、指定管理者制度については、公の施設の設置の目的を効果的に達成するため必要があると認めたときに活用できる制度であり、今後の施設に対して指定管理者制度を導入するかしないかを含め、幅広く地方公共団体の自主性に委ねる制度となっていること。指定管理者制度は、公共サービスの水準の確保という要請を果たす最も適切なサービスの提供者を、議会の議決をもって指定するものであり、単なる価格競争による入札とは異なるものであることなど5項目が通知されています。 しかし、総務省指定管理者制度導入状況調査で明らかになっておりますが、自治体の9割以上が指定管理者の導入目的を管理経費の削減と回答しております。指定管理者の選定にあたって、選定が価格競争の様相を呈し、指定管理料が減少しているなど、本来の目的を逸脱した制度利用となっております。指定管理施設は、指定管理料が減少してきたことにより、そこに働く労働者の賃金が低賃金であったり、さらに引き下げられたり、または非正規労働者による置き換えなどが行われているようです。また、事業収入を増やすと公益法人の基準に抵触すると、さらには指定管理料が減額され、民間活力導入によるイノベーションよりも雇用問題にウエイトが置かれるようになってきているようです。 現在、この指定管理者制度にある仙北市による施設は33施設ありますが、このような雇用問題に発展していないか。選定にあたって、そこに働く労働者の雇用条件について、どのような評価を行っているか。また、指定管理料の具体的な査定方法について伺います。 また、公共サービス基本法の趣旨を生かし、住民の公共サービスを受ける権利と労働環境の整備及び自治体や指定管理者の雇用責任と良質な公共サービスを提供する取り組みを推進するため、公共サービス基本条例や公契約条例が必要と思われますが、市長のお考えを伺います。 以上、ここまでの答弁をお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁、熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 御質問の角館のシダレザクラ前段について、私のほうから答弁させていただきます。 指定の経緯についてでありますが、昭和28年、153本が秋田県天然記念物に指定され、昭和49年に、この153本が角館のシダレザクラとして国の天然記念物に指定されました。昭和56年8月の台風15号で87番木が倒木、倒れたことであります、倒木したため、国に滅失届を提出しております。平成12年に指定木の確認調査を実施いたしましたところ、87番木以外に5本が枯損、枯れている状態を言います、枯損であることを確認いたしました。平成21年2月12日付けで、指定木153本から枯損した6本の指定解除と15本を追加して、現在162本になっているところでございます。 御質問のございました163番木につきましてですが、平成21年5月頃、指定木の桜が咲いていない状況であったため、黒坂樹木医が樹勢診断をいたしました。その後、経過観察をしましたが、落枝、枝が落ちることであります、及び倒伏の危険性があったため、根本付近から切除しております。そのため、平成21年11月24日付けで、国に毀損届を提出いたしました。原因は除草剤の散布等が疑われるというふうにお聞きしております。現在モニタリングを継続しておりますが、ヒコバエなどの復調はまだ確認できておりませんので、このまま復調が確認できない状況が続けば、国に滅失届の処理を行うことになります。このような処理等につきましては、その都度、文化財保護法の手続にのっとって進めているところでございます。 以上でございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 小田嶋議員の2点目の部分から、私のほうから御答弁させていただきたいと思います。 指定木を有する隣接地の土地購入についてでありますけれども、御指摘の場所は樺細工伝承館から桧木内川堤へ続く一角であります。平成20年に土地所有者の方が死去され、平成21年8月に相続人の方が土地の件で来町され、当時の教育長、文化財課長等職員が対応し、状況を伺っております。相続人の御希望としては、お土産屋さんなどは出してもらいたくない。できれば市に管理をしていただきたいとの意向であったようであります。ただ、この所有地の一部が既に25年の契約期間で他者へ賃貸借契約されていたこともあります。その部分についてどうするかとの検討が必要でありました。この時点で、市として何らかの形で協力をしたいという回答でとどまっております。 続いて、平成22年6月に相続人の方と、市長、教育次長、教育委員会、総務課長、文化財課長、担当職員が同席し協議を行っております。市の方針は、購入後の利用目的をはっきりとすることが第一だということをお話しさせていただきました。それができなければ予算化が困難だという話もしております。すぐに市で購入はできないという状況のお話も説明させていただきました。当面は他者に賃貸借している敷地の契約があるので、敷地部分について市が管理する賃貸で検討することで、相続人の方に伝えております。協議の結果を踏まえて、文化財課で平成23年度予算に賃貸借契約に必要な経費を措置いたしましたけれども、土地所有者は敷地全部の売却を希望しておりました。このようなことから、市が提案をした賃貸借契約との条件が折り合わず、他者への転売となったものであります。 以上であります。 それから、2点目でありますが、近未来技術実証についてであります。 1点目のドローンによる地域活性化についてでありますけれども、仙北市総合戦略では地域の課題を4つに分類して、その基本目標と施策を掲げております。この中で基本目標1の産業振興による仕事づくりということで位置づけて、地方創生、近未来特区の効果的な活用と具体的な事業として、近未来産業、ドローンの育成を掲げております。ドローンを活用した地域の課題解決の一つとして、農業分野でいうと効率的な農薬散布や精密な農作物管理が実現できます。既に市内の民間事業者、田沢モータースさんでありますけども、が、大館にある東光鉄工のドローン販売、メンテナンスの代理店として、農薬散布用のドローンの販売業務に着手をしております。農林水産航空協会の認可が下り次第、技術の演習及び修理を行うことになっております。また、現在国有林など市内の山林での遭難、先ほども話をしましたけれども山林での遭難事案、また、5月に発生をしたクマによる死亡事故などの鳥獣被害を踏まえて、ドローンを活用したクマや有害鳥獣の生態調査に係る技術レベルの高度化、課題等の整理を進めております。山林、林地、森林地での木の高さ、傾斜を計算に入れた飛行が必要であります。機体とコントローラー、飛行時間の調整、捜索範囲と撮影能力も合わせて、市の職員による検証作業が始まっております。また、初期段階から提案をしている火山活動の観測にも期待を寄せております。また、観光地ならではの取り組みもあります。桜の保全対策としてドローンの活用を検討しております。このほか、今年5月1日には、角館空中散歩と題してドローンとゴーグル型ディスプレーの連動で、上空から桜を鑑賞する事業も行っております。また、遠隔地にお住まいの市民に郵便物や新聞、薬などを届ける実証実験を検討中でありますけれども、このような実証実験を積み重ねることで、実運用段階に入ることがかないます。最新技術が市民生活の課題解決につながることを期待しております。 ドローンの可能性や技術は日々進歩しております。今月21日には、東光鉄工のUAV事業部シニアマネージャーの鳥潟與明さんを講師にお迎えして、「ドローン技術に関する最新事情と利用方法について」をテーマに講演をいただく予定であります。ぜひ皆様にも参加をいただきたいと思っております。 また、ドローンテクニカルチャレンジ実行委員会主催によるドローンテクニカルチャレンジin秋田県仙北市が7月22日と23日の2日間、田沢湖スポーツセンターで開催されます。これについても大変期待しておりますし、また、参加をいただきたいと思っております。 このように地域課題と地域活性化を同時に進めることを常に念頭に置き、近未来技術の活用をしていきたいと考えております。 2点目の市民へのメリットでありますけれども、市民の皆様へのメリットとして、今後ドローン技術が進化し、日常的に利用できるようになることで、市内の例えば中山間地など、どんな場所や環境にあっても平等にドローンが皆様の課題解決に向けた道具となり得ることがまずあります。お手元に必要な物資を届けたり、見守りをしたり、林間地での呼びかけや緊急通報をしたりと、身近な技術として活用できるようにたゆまない技術者の養成と民間事業者との連携、市内企業とのマッチングを進めていきたいと思っております。当然新たな産業のシーズになるとも考えております。 先ほど教育長の話もありましたが、子供たちはドローンを活用した事業が大変好きなようでありまして、活用コンクールなどでは入賞者も出始めております。小さな市民が今後は科学の目をもって、開発者または研究者に成長したり、新たな使い方でビジネスを興したり、そんな人材の育成にもつながっていけばと思っております。その前段で実態として産業振興による仕事づくりを進め、市民の皆様の利便性と生活向上を目指して、たゆまない取り組みを続けることが重要と考えております。 続いて、労働安全関係についてであります。 まず1点目の労働安全衛生についてでありますが、衛生委員会について、まず御答弁させていただきたいと思います。 本委員会は、労働安全衛生法により労働者50人以上の事業所に設置が義務づけられているものであります。したがって、仙北市も発足時、平成17年9月20日に設置をしております。衛生委員会は、総務課長、産業医、保健師2名、職員組合2名、総務課職員等の皆様方で、合計7名で構成をされております。 衛生委員会の開催日時、議論、検討内容についてでありますけれども、これは文書保存期間が3年間なので、平成26年度以降の状況の報告とさせていただきたいと思います。平成26年度は、平成26年10月23日に開催をしております。案件は職員の安全及び衛生管理についてでありまして、西木庁舎とにしき園の職場巡回を行っております。平成27年度は、平成27年7月1日に開催をしております。案件は、平成26年度活動報告と平成27年度の活動予定などであります。平成28年度は、平成28年9月28日、10月4日、翌年2月15日の3回にわたって、ストレスチェックの実施について質問項目や判定結果のお知らせの方法等を協議しております。このほか、毎年数回、衛生委員会の委員が労働安全関係の研修・講演会等に参加をしております。 先ほど議員がカラ吹き源泉事故についてのお話もありましたので、その点も少しお話をさせていだきたいと思いますが、衛生委員会の活動として、事故発生時から2日後の平成27年3月20日に、安全衛生管理責任者、これは総務課長であります、の名前で全職員に対して、労働災害のない職場づくりを心がけるよう注意喚起の通知を出しております。また、同年8月20日には、衛生委員会と市職員労働組合との共催をいただきまして、自治労企業局長から大阪市の労働災害事故を例に、「労働安全衛生の取り組みについて」という演題で講演会を開催していただいております。 それから、安全作業マニュアルの具体的な取り組み状況についてでありますけれども、事故後、秋田大学の林教授及び東京工業大学の野上教授をメンバーとする事故調査委員会を5回開催し、提言や報告に基づく施設の改修・改善措置を行っております。また、大曲労働基準監督署からの改善措置指導に基づく分湯槽等の安全作業、定常作業であります、手順書や職員衛生管理規定を定めて、安全を第一に作業を行っている現状にあります。 総合防災課で策定をした仙北市温泉事業安全マニュアルは、具体的な安全対策として先ほどお話のとおり8項目を定め、安全教育衛生では、酸素欠乏、硫化水素危険作業主任技術者講習を、平成27年6月、また平成28年6月に職員2名が受講しております。今年10月にも1名の職員が受講予定しております。また、業務に従事する作業員も平成27年6月に3名受講していて、知識と技術を身につけ、現場作業に従事をしてもらっています。 安全管理体制については、業務に従事する作業員の安全指導を行い、併せて酸素欠乏、硫化水素危険作業主任技術者及び管理職による安全パトロールを随時実施しております。また、亡くなられた御遺族の皆様から、今年2月に防毒マスク10個を御寄贈いただき、職員及び委託業者へも配付をし、常にガス検知器及び防毒マスクを装備して業務に従事をしていただいております。 各ホテル・旅館等については、平成27年4月7日に野上教授から硫化水素ガスに関する講義をいただき、現場での安全点検やガス濃度の測定、使用方法、防毒マスクの装着などについても、同年4月24日開催の仙北市温泉利用者連絡協議会総会で仙北市温泉事業安全作業マニュアルを配付し、しっかりと説明をしております。 このように安全対策は多くの関係者で共有しております。また、二度と事故を起こさないことを誓うために、アルパこまくさ周辺に慰霊碑の建立も進めております。7月13日には、御遺族を初め議員の皆様にも御参列をいただいて、慰霊碑の除幕式を挙行する予定であります。よろしくお願い申し上げます。 2点目のストレスチェックについてであります。 労働安全衛生法に基づき、50人以上の事業所でストレスチェックの実施が義務づけられました。対象者は、常勤職員と臨時職員の計661名であります。このうち調査票を提出した職員は456名、提出率は69%となっております。ストレスチェックの結果は、産業医や職員係等、ごく限られた関係者以外に知ることができません。職員個々のストレス度はもちろんでありますけれども、個人が特定または類推されるような方法で結果を上司に報告することはできないことになっております。こうした制約があるため、ストレスチェックの結果は各部単位等大きなくくりで、その部内にどれくらいのストレス度の高い職員がいるのか等の報告にとどまっております。この結果をもとに、部長等には常日頃から職員の行動に目を向け、耳を傾けさせることで、職員の心身疾患の予防の一助になるものと考えております。 衛生委員会での議論等についてであります。 委員会では、ストレスチェックの質問項目の協議から実施後の対応についてまで、3回の協議を行っております。質問項目は、実施初年度ということもあって厚生労働省の実施マニュアルのとおり57項目の質問項目とさせていただきました。委員からは、各職員の判定結果票の文言に解説をつけたらいいのではないかというような御意見、また、集団分析結果については職員全員に結果は公表せずに、各部長だけに知らせたほうがよいのではないかというような御意見をいただいております。 次に、慢性的な人員不足の解消、時間外勤務手当の縮減であります。 職員数は毎年減少しております。市役所業務は、お話のとおり複雑化・広範化、そして高度化している現状にあります。さらにイベント等の実施などで、本業務以外での仕事もふえておりますし、また、私のマニフェストの実現に向けたさまざまな業務もふえております。さらに、職員の削減によって職員1人当たりの業務量が増加していることは、現実であります。それが原因で心身疾患になることを一番恐れております。反対に、職員の数に合わせて業務量を減らすことは、現在の行政運営状況からは全くナンセンスであると思っております。どちらも市民サービスの低下に直結いたします。こうしたことを考え合わせると、事務事業の見直しと業務の効率化を基本に、市の適正な職員数を維持することが重要だと思っております。率直に話をさせていただきますと、これ以上の減少は市民サービスの低下につながりかねないという、大変な危惧、危機感を持っているということであります。 先ほど議員が御指摘のとおり、類似団体のこの判断は非常に複雑でありますけれども、やはり私も個別自治体を反映していない数値ではないかというふうに思っております。仙北市のように広大な敷地面積を持って、さまざまなサービスをしなければいけないということに対して、この類似団体をそのまま活用するという考え方に私は否定的であります。 それから、臨時職員等、職員の賃金、労働条件の改善についてであります。 臨時職員の雇用形態については、各部課所ごとの人数と勤務内容、賃金、労働条件でありますけれども、社会保険加入条件の週20時間以上勤務、収入月8万8,000円以上の職員を臨時常勤等職員とした場合の水準で御答弁させていただきたいと思います。 各部等の単位で言うと、総務部の臨時職員数は19名、職員に占める割合は17%であります。職務としての内容は、事務補助や思い出の潟分校設置運営委員等であります。また、市民福祉部の臨時職員数は27名、職員に占める割合は22%であります。職務内容は、事務補助や相談支援員、歯科衛生士助手等であります。保育園の臨時職員数は50人、職員に占める割合は51%であります。職務内容は、保育士業務等であります。また、にしき園の臨時職員数は15人、職員に占める割合は32%で、職務内容は、看護師、介護士等業務であります。観光商工部の臨時職員数は12名、職員に占める割合は38%で、職務内容は、事務補助や駐車場料金徴収等業務であります。農林部の臨時職員数は5名、職員に占める割合は17%で、職務内容は、事務補助や牧場管理業務等であります。建設部の臨時職員数は8名、職員に占める割合は22%で、作業員や各種作業や施設維持管理業務等であります。会計課の臨時職員数は1名、職員に占める割合は14%で、職務内容は事務補助であります。教育委員会の臨時職員数は77名、職員に占める割合は58%で、職務内容は、事務補助や学校校務員、複式学級支援員等業務であります。 主な1時間当たりの賃金は、経験年数に応じて、事務補助、保育補助が730円から910円、保育士が900円から1,000円、放課後児童クラブ指導員、歯科衛生士が820円から1,000円となっております。にしき園の臨時介護員は、民間事業所の給与水準に合わせるために、平成28年、昨年の4月から処遇改善手当として1人およそ年32万円を支給しております。また、本年5月からは、1時間当たりの賃金を70円引き上げて800円としております。保育士は、今年4月から、技能経験手当として一定の研修を修了した者のうち職務経験7年以上の者が月額2万1,500円、3年以上の職務経験者は5,000円を支給しているほか、賃金改善手当として基本賃金に2%の額を加算しております。放課後児童クラブ指導員は、職務経験2年以上の者に月額5,000円の賃金改善手当を支給しております。 臨時職員の休暇については、一般職員とほぼ同様の休暇をとることができるようになっております。このうち年次有給休暇、忌引き休暇、それから夏季休暇は、有給で取得することができるようになっております。 また、通勤手当でありますけれども、一般職員に準じた額の手当をしております。 それから、臨時職員の賃金、労働条件の改善についてであります。 地方公務員法の改正により、臨時職員の労働条件等が見直しされることとなりまして、平成32年4月1日から施行されます。新たに制度化される会計年度任用職員として任用された場合は、期末手当も支給できるようになります。これは議員が御指摘のとおりであります。今後、国から法改正に係る取り扱いについてのマニュアルが示されることになっております。こうしたことから、法改正の趣旨、国の指針を踏まえ、臨時常勤的な職員とともに短時間勤務の臨時・非常勤職員の待遇改善の考え方、見直しを進めたいと思っております。一般職員と臨時職員の格差をできるだけ是正したいというふうに思っております。 これは、議員が全く御承知のとおりだと思いますけども、要するに、その業務が正規職員と非正規職員では不合理か否かという議論に非常に国会のほうでもなっておりまして、厚生労働省のほうもその議論になっておりまして、ワーキンググループも既に設置されております。先ほど議員は法的な話もされておりますけども、現行の労働契約法でいくとですよ、これ20条ですけども、またパートタイム労働法、これは8条・9条であります、であっても、全く現行の状況であっても不合理な待遇差は禁止しているわけであります。現法がそういう状況であります。この後の国会の議論にもよりますけれども、同一労働・同一賃金、この実現に向けて進まなければ、この後の日本の国力を維持できないというふうに私も思っております。 それから、続きまして5番目であります。公共施設の指定管理者についての御質問であります。 初めに、指定管理者の選定にあたって、その施設で働く労働者の労働条件についてどのような評価を行っているかという御質問でありますけれども、指定管理者の選定については、指定管理候補者選定委員会であらかじめ設定した項目で審査を実施しております。雇用に関する審査では、職員体制、採用や確保の方策が適切であるかどうかを評価しております。 次に、委託料についての御質問でありますけども、委託料の具体的な積算方法は、人件費、光熱水費、施設維持費等々の項目ごとに、過去の数年間の支出状況等を考慮し、状況により賃金を上げる必要や修繕を要する場合など、それらを積算した上で委託料としているという状況であります。選定委員会での委託料に関する審査では、応募者の提案価格、それから収入支出の根拠が適切であるかどうかを評価しております。したがって、金額的に必ずしも低価格であればというような判定基準ではないということは御理解いただきたいと思っております。 なお、委託料は毎年度、業務の開始前に所管課と受託者が協議をして、その際も前年度の経営状況、当該年度の事業計画等を精査して決定しております。また、職員体制や収支状況といった管理運営状況について、受託者の自己評価とそれに対する所管課の評価を毎年度実施しております。 指定管理者制度は、先ほどこれもまた議員が御指摘のとおり、民間事業者等の有するノウハウを活用して住民サービスの質の向上を図ることにあります。民間事業者がその能力を十分に発揮できるよう、適切な委託料の設定に今後も努めていきたいと思っております。 次に、公共サービス基本条例や公契約条例の制定が必要ではないかという御指摘でありますけれども、公共サービス基本法が平成21年5月に制定されております。国民生活の基盤である公共サービスに関する事項がしっかりと定められております。条例の制定は、もう少し研究の時間をいただきたいと思っております。 一方で、公契約条例の制定でありますけれども、自治体だけでは成果があげることが限界があるということも御承知かと思います。しかしながら、これは必要であります。庁内にワーキンググループを立ち上げ、調査研究を行いたいというふうに思っております。 この場面からは以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 10番。 ◆10番(小田嶋忠君) それでは、1つ目の天然記念物の管理についての、先ほど説明受けましたけども、その中でシダレザクラの毀損、枯渇の原因の中で、薬が原因でないか、除草剤が原因でないかという説明を受けましたけれども、文化財保護法の第13章の罰則規定があります。罰則規定の196条及び第2項により、罰則規定、具体的にどのような手続、対応を行ったのか伺いたいと思います。罰則規定わかるでしょうな。
    ○議長(青柳宗五郎君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 詳細につきまして、今至急調べさせていただきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 謝罪・・・ ◎教育長(熊谷徹君) 罰則規定でございますが。 ○議長(青柳宗五郎君) 10番。 ◆10番(小田嶋忠君) 罰則規定って196条の中には、いわゆる保存に影響を及ぼす行為をしたということに対して、いわゆる滅失、毀損した場合、いわゆる所有者も含めて5年間の懲役もしくは罰金があるんです。その手続を文化財保護法にのっとった形でその対応をしましたかということを今聞いているところでございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 渡辺教育部長。 ◎教育部長(渡辺久信君) 除草剤をまいた等でありますけれども、除草剤を散布している現場を目撃してはおりませんので、確実にその除草剤かどうかというものを特定できませんので、その罰則規定を当てはめることはできないものと確認いたしております。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 10番。 ◆10番(小田嶋忠君) じゃあ、なくなった理由が、毀損さ、やったのが何で具体的に除草剤ということで説明したのかというのを、ちょっと理由がわからないんですけれども、やはりもうちょっと天然記念物でありますので、やっぱりそのような事実関係というのは、しっかりしたものを調査し、調べて、やっぱりはっきりした具体策というか対応をしなければ、これ、またやられたとき、また全貌を見てないということだったら、どんどんなくなる可能性がありますので、その対応でなくやっていただきたいと思います。十分注意してください。 それから、先ほど市長のほうから途中購入ができなかった理由で、いろんな向こうの相手もあることなんですけれども、いわゆる購入の理由が、購入後の利用をはっきりしないというような説明、今なされましたけれども、議会としては、やっぱり購入できなければ、あの景観が損なわれるんじゃないかということは、議会では誰もがみんなそういうふうに感じていますよね。やっぱりそのあたり辺は、いわゆる伝建地内の写景、景観には十分配慮しながら今後は、理由というのは景観構成だっていうんで十分議会通ると思うんだ、皆さん知っていますので、十分その辺を考えながら、やっぱり守る方向で検討していくべきだと思います。 それと、もう一つは、あのものが購入できなかったことにより、あの枡形地形から岩瀬北野線を展望しますと景観が一変したと思いませんか。例えば板塀がなくなる、新緑、緑地とかっていうのも不足なる。一番の連続性のある景観というのは、もうほとんどなくなって一変したということ。もう非常に残念だと思うんです。ですから、このように変化したということについて、本当は聞きたいけど時間がないのでいいんですけども、やっぱりそういうこともあり得るので、今後やっぱりその利用方法が、購入目的がどうのこうのでなく、伝建を含めてそういう地域は対応していただきたいと、今後取り組みをすべきだと私は思いますので、それ十分注意した配慮をお願いしたいと思います。 それともう一つは、通告はしませんでしたけども、4月20日の朝刊に伝建地内の土地売買の報告記事が掲載されました。それ、市長も御存じだろうと思うんですけども、私の私見としてはですよ、直ちに購入すべきだと考えます。伝建地内の中ですから。やっぱり保存という目的あれば、いろんな別の人が購入すると、いろんな形になっちゃうということで景観が非常に損なわれる可能性がありますので、そのために伝建の基金があるはずなので、その基金を充てて購入すべきだと思うんですが、そういう方向で取り組んで検討していただきたいと思います。 私も時間の配分間違っちゃってあれなんですけども、もう一つ、ここで交流人口の拡大の取り組みについて6番目いっていますけども、1つだけ、田沢湖畔の誘客の取組手法についてお伺いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 田沢湖畔の誘客の取り組みについてでありますけれども、県が行っているファムツアーであったり、大型クルーズ船のオプションツアーへまず参加をして、辰子像や遊覧船、御座石、共栄パレス等での秋田犬の見学、また、アジアや欧州への売り込み素材としてのさまざまな素材の売り込みを行っていきたいと思っております。 今後は、来年1日にオープンをする田沢湖クニマス未来館を基軸として、思い出の潟分校の周遊ルートの確立を進めたいと思います。 また、未来館は市内小・中学校の環境学習の場としての活用はもちろんでありますけれども、東北、北海道の小・中学校に向けて環境学習の拠点としての活用を促したいと考えておりまして、ダイレクトメールを発送する準備を進めております。 また、潟尻地区では観光客の利便性を高めるために公衆トイレの設置、それからエリアWi-Fiなど、今年度実施する予定となっております。 さらに、田沢湖を水上飛行場として活用できないか、広島県の民間航空会社と試験飛行の協議を行っております。遊覧飛行の実施、また、3D連携で事業が進む函館空港、さらには民営化した仙台空港との連携で、コミューター旅客などが実現できればと期待しております。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 10番、小田嶋忠君の一般質問を終わります。 11時15分まで暫時休憩します。                             (午前11時04分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                             (午前11時15分)--------------------------------------- △阿部則比古君 ○議長(青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。8番、阿部則比古君。 ◆8番(阿部則比古君) 私のほうから通告要旨、これ3点ということで通告申し上げておりますけれども、なんとか早くこの通告書を出さなきゃいけないなと思って頭の中がよくまとまらないままに書いて提出したわけですけども、よく考えてみたら、この1番と2番が非常に関連、密接に関連がございますので、もしかするとこの質問の内容によって、これ行ったり来たりするかもしれませんので、ちょっとそこだけを御留意お願いをしたいと思います。 私、最初に本市のこの観光について門脇市長にお伺いしたいわけですけれども、私、議員になってからずっと門脇市政下における仙北市の観光振興、観光振興のあり方というふうに申し上げたほうがいいかもしれませんけども、ずっと疑問を呈してきました。それはいろんな理由がございますけれども、大きく挙げるとすれば、1つは多額の、多額と言っていいのかわかりませんけれども、結構な観光振興に予算を費やしているわけですけれども、私はそれに見合ったようなまず1つは、市税へのこの還流と申しますか、税金で徴収する部分がほとんどできない。更に申し上げれば、観光関連の法人市民税ですか、これの本市の全体の税収に占める割合が極めて低い。全くこれあて数量で申しわけないんですけども、調べておりませんが、恐らくわずか数百万ぐらいしかこの観光関連の法人市民税というのは入ってきてないのでないかなというふうに思います。もし間違っていたら後で教えていただければありがたいと思いますが、まずこれが1点。つまり、市としては、もうほとんどメリットがないということが一つだわけですが、更にもう1点は、観光関連の業者、あるいは関係している方々が市民のごく一部に限られておりまして、収入があったとしてもその方たちの収入になるわけですけども、多額の、仮にですよ収入があったとしても、これ所得税として国にみな徴収されてしまうわけでして、市には還元してこないということと、一部の人しかこの恩恵が受けられないということ、この2点が主な理由として、私はやっぱり観光振興のあり方というものに対して、これまでもいろんな疑問を呈してきたわけですけれども、実は先月7日に、朝日新聞を購読している方はよくわかると思いますけども、日曜日に入ってくるこの、これ何ていうんでしょう、「グローブ」というどういうものになるかというか、どういうジャンルのものなのかってよくわかりませんけども、情報誌のようなタブロイド判のこの日曜日に朝日新聞に入ってくるわけですけど、これ、私見ることもないんですけれども、たまたまこの5月7日のあれに京都の観光の現状ということで載っておりましたので、私ども角館町をみちのくの小京都ということで標榜しておりまして、参考になる部分があるのかなということでよく見てみましたら、大変私どもの観光関連に示唆に富んだ内容でしたので、若干紹介を申し上げながら門脇市長の、まず1つ目は仙北市の観光振興のあり方、あるいはこの現状についてどういうふうに考えているのかなということをまず一つお聞きしたいと思います。 まず、この京都、新聞やニュースなどでも何度か取り上げられておりました。というのは、観光客が非常にふえたと。その観光客というのは中国の方が非常に多いわけでございますけれども、このことによって市民が喜んでいるのかなという話だわけですけれども、喜んでいる市民もいるけれども非常に迷惑千万というような市民も非常にふえてきて、近年、苦情が非常にふえてきているそうであります。たまたま、たまたまというよりも同じ朝日系列なので朝日放送でも当日日曜日にですね、朝に門川大作市長が例の和服を着て、黄土色の和服を着ていつも出る方ですけども、この方もインタビューで出ておりまして、京都の観光の現状についていろいろ意見を求められておりまして発言しておりましたので、それも含めてちょっと話をしたいと思いますけれども、特に2003年と、それから2015年度の京都の観光の状況、細やかにいろいろ紹介しておりましたので、まずは観光客が2003年度に対して2015年度が大体7倍ぐらいにふえておりますそうで、2015年度の観光客数が316万人という、正確な数字だかどうかわかりませんけども、ということだそうです。観光収入が相当あるわけですけれども、門川市長の話によれば、いやあ、市にとってほとんどメリットなんかないよと、観光関連の法人市民税の比率というのは、京都市の税収のわずか0.3%しかない。つまり、税収が少ないので、観光関連のそうしたものにもあてがう予算がないんだと。今、京都の町屋というのは、あちこちほごされて、古いとこからほごされて新しい建物に変えられているそうなんですけども、それに対する補助金もなかなか出しようがないので、これからは宿泊に対する税金をかけて、宿泊税を取ってそれに充てたらどうだろうかというような話もしておりましたけれども、なかなかやっぱり苦情が一番多いというのは、SNS(ソーシャルネットワークサービス)なんですが、これがある方、リンジェさんという四川省の方ですけれども、この方が本国の四大の放送系の大学を出て日本の東京芸大に、大学院ですね、卒業して日本にそのままいて活動している方がいるんですけども、何か漫画家というような肩書きのようですけれども、向こう、中国のソーシャルネットワークサービスの代表的なものは「ウェイボー」という、日本で書く「微博」という、これにアップロードしているようなんですが、彼女が京都のあちこち、それをアップロードすると、フォロワーが9万人ぐらいいるそうで、もうどっとそのファンが押し寄せてきて、もうでたらめに写真は撮るし、人間の生活も顧みないで声高に話をするし、飲食店なんて事前に予約しても全く来なかったりするということで非常に苦情が多いそうなんですけれども、ただやっぱりこの観光客、中国の方というのは、日本人に対して大体概算で7倍ぐらいやっぱりお金を使うそうでして、大変な収入、京都にはお金は落ちているそうですけれども、なかなかそうした実感も割りとない。 雇用もそれで非常にふえているかということになりますと、ほとんど雇用がふえていない。雇用数はふえたと言うけれども、正社員が減って、忙しいときだけお願いするというようなパートの形態が非常に多いそうでございまして、京都というのは最大の産業は西陣織が、それに清水焼でしたっけか。西陣織も1990年には2,800億円弱の売り上げがあったそうですが、今は300億、400億円も切ってしまって370~80億ぐらいということで、非常に西陣織のあれが衰退しているというか、そういう面から考えると私どもの樺細工なんていうのは立派なもんだなというふうに思うわけですけれども。そうしたその落ち込みを補うには、ほど遠い状況だというような話でございました。 角館に、どう結びつけるかという話なんですけれども、いずれこれからはやっぱりSNS(ソーシャルネットワークサービス)、現在もそうですけども、これからは一層そうなって、さっきお話申し上げたリンジェさんのようなこういう方のことをネット何でしたっけ、ネットアイドルとかって今、言うそうで、こういう方が何人もいっぱい、数はわかりませんけども、結構な数がいるそうでして、この方たちがもうそういう観光というもの、これから主導するような形になっていくだろうというような話でしたので、やっぱり私どももこれ、本市の観光を盛り上げていくにはSNS、今、メディアと同じ力を持っているというふうに言われていますので、そうした方をうまくスカウトするなり、あるいは自分たちでもうまくやれれば、相当これ観光、冒頭に言い忘れましたけども、私、観光客がいらないだとか、観光に関するそういう施策って必要ないなんて言ってるわけでありませんので、全くやっぱり観光客に大いに来ていただいて、大いにお金を使っていただきたい、そういうことでございまして、ひとつ勘違いしないようにお願いしたいと思いますが。 そのSNSをうまく利用する。それからあとはやっぱり、これ2番目の話のほうにつながるわけですけれども、いろんなものをお買い求めいただいて、やっぱり本市の売り上げにつなげていくためには、やっぱり本市の産業と密接に結びつけないと、ただ通過型で、口は悪いかもしれませんが、ごみだとか糞尿と言えば怒られるかもしれないですけど、そういうものだけを処理させられてお金はほとんど落ちないというような形では、これ非常につまらないわけでして、そこら辺をいろんな形でも改革していかないとならないんでないかなと思いますが、まずその観光に対するこれからの市長の考え方、それからそこら辺、1次産業、あるいはそうしたものとどういうふうに結びつけていこうとしているものか、あるいはただこの観光客だけ来てもらえばいいよなという形で、このインバウンドでもしているのかなって、そこら辺をちょっとひとつ胸中をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁、門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 阿部議員の一般質問にお答えいたします。 通告いただいている内容と若干相違する御質問でありますけれども、通告内容も大変重要な事案の指摘がありますので、これも含めて答弁をさせていただきたいと思います。その後、今、議員が御指摘の内容について言及をさせていただきたいと思います。 通告の中には、要するに地場産業を振興させるということでお書きになっていただいておりまして、物産館が必要でないかという話をしておりますけれども、ここから少し切り口をもっていきたいと思いますが、現在市内には30を超える農産物、農産加工品の直売所があります。多くは国道46号線沿いであったり、また、新幹線の停車駅の付近、角館の町中、田沢湖の周辺など、観光客をターゲットとした立地であります。特に観光シーズンは、活発に活動してにぎわいを見せております。 一方で、それぞれが小規模で大型直売所、すなわち道の駅に付随するような施設ということとはなっておりません。認知度も販売額も、そのレベルには達していないという現状を認識しております。 しかし、既存施設の情報の提供を丁寧に行うことで、特に自動車で訪れる観光客の市内での移動量の増や滞在時間の延長、それに伴う販売の促進が期待できるものというふうに思っております。 全国の道の駅の登録数は、現在1,117カ所ありまして、秋田県内には31カ所あります。県内の道の駅に付随している大型物産販売所等の経営状況は、実は決していいものばかりではないということも議員御認識のとおりであります。販売売上げの80%が地場産品と高い割合を占めておりますけれども、日本海沿岸地域の道の駅にあっては、高速道路の整備も進むにつれて、利用客がどんどん別のコースへ入っていくという状況があるようでありまして、大変困難な状況、難しい経営を強いられているという現状があるようであります。ということも踏まえての話であります。 しかしながらも、議員の御提案のお話にあったような観光振興について、特に物産館というのは私も長年の夢でありますので、何とか可能性を探りたいということで今年度当初では、少額でありますけれども広く検討していただきたいということで経費を議会の皆様からお認めいただいております。また、この25日には、この一環として、クリオンを会場に道の駅十文字の経営手法がわかる道の駅講習会というものも開催したいと思っております。講師は、駅長の小川健吉さんであります。自らがエプロンをつけて、そして道の駅で一生懸命頑張っている、または道の駅の中にあるさまざまな花壇の花植えもやっていると、御自身でやっているという大変熱意のある方でありまして、その小川さんからいろんな話が聞けるんではないかなというふうに思って期待をしているということであります。 また、その中でですね観光振興が特に今回の趣旨でありますので少しお話をさせていただきますけれども、少なくとも、少なくともですよ、議員が御指摘のような法人市民税に関して言うと、まだこれは手元に数値がありませんので、しっかりとしたお話をすることが難しいんでありますけども、入湯税について言うと1億円以上の収益をいただいていると。これは目的税でありますので、一時お預かりしたものを私たちがまた活用させていただくというそういうシステムですので、一概に全てがという話ではないとしても入湯税1億円がまずあるということもあります。 また、先ほどお話になっている特定の場所に、例えば人が集まることで、環境に過大な負荷がかかるというこのテーマで、この2月、今年に入ってから2月の6日、7日と秋田市内にある国際教養大学、また、あきた芸術村を会場に「サスティナブル・ツーリズム秋田大会」というものを開催しておりまして、これは先ほど議員がお話のとおりSNSでさんざん拡散しておりますので、ごらんになっていただいていると思いますけども、ここでもですね同じ話があったわけです。要するに、1カ所に人が集まることで、実は住民の方々はそれを期待しているわけではなくて、今までの保ち得ている良好な関係の破壊こそが恐ろしいというような話なんです。それを何とか食いとめなければいけないということで、この「サスティナブル・ツーリズム」、持続可能な観光地づくりということのテーマで今回2月6日・7日行ったわけでありますけども、そしてそれをしっかりと議論させていただいたわけでありますけども、例えば京都で言うと、先ほど議員がお話のとおり「葵祭」、「時代祭」、それから「祇園祭」、これ三大祭あります。あそこに集まるお客様の数は、本当に大きな人、たくさんの方々がおいでになって、そういう京都と一緒に私たちも京都会議というものを今回、仙北市で誘致させていただいて、ことし開催することになりますけども、この点についても多分貴重な議論があると思います。ぜひこの点についても、議員には一緒に参加をいただきたいというふうに思っております。 私の観光振興に関する基本的な考え方を申し上げますと、観光は一部の分野の方々のものではないと、基本的にここがもしかしたら議員との議論のスタート地点の相違している部分なのかなと思うんです。知事がお話されているとおり、観光というのは総合産業だと、知的産業だという話をされておりますけども、全くそのとおりであります。例えばですね、仙北市のGDP、市内総生産の額で少しお話させていただきますと、1年間の全部、これちょっと数値が古いので恐縮なんでありますけれども、例えば平成24年の統計資料で見ると、全体額でいうと763億円になっています。その中で産業別に実は区分しているんですけども、第1次産業が45億円ぐらい、これ生産業の中で特に1次産業ですな、45億円ぐらいだと。七、八%ぐらいでしょうかね、全体に占める割合は。第2次産業が100億円あって、第3次産業が610億円あるんです。ざくっと話をすると、3次産業、サービス業、観光業を含むサービス産業が600億円という枠がある。そして、その前、第2次産業の製造業が100億円あって、そしてその第1次産業がまず45億円ぐらいという。多くが、仙北市の総生産額の多くが第3次産業なんです、600億円ですから、750億円に対して。この第3次産業の分野が非常に実は最近曖昧になっておりまして、例えば農業者の方々が、もしくは林業者の方々、水産業者の方々が取って、栽培して、もしくはとったものを、採取したものをお客様に提供するというのも、これは私は立派な観光産業の一部ではないかと思っています。樺細工であったりさまざまな、イタヤ細工であったり、それからアケビヅル細工もそうですし、わら細工もそうです。こういうその生産をした製造業の方々が観光客の方々からお土産として買っていただくというのも立派なこれは何というか観光産業ではないかと思っております。さらに先ほど話した主体のほうの旅館・ホテル業も当然であります。そうすると、例えば1次産業、2次産業、3次産業で縦割りにして考えていくということが、もうできない状況になっていて、これ横串というかですよ、第3次産業からグサッと横に串を刺して、2次産業も1次産業も含めて観光産業というふうに言うことが、もう必要ではないかと、そういう分析がそろそろ始まってもいいんじゃないかというふうに思ってます。実際の話をすると、例えばよく言われていることは、今、実は国際交流推進室で手がけている観光振興計画策定がありますけども、その基本になってるところはですね、250億から300億円ぐらいの観光産業関連の生産額があるというのが基本です。先ほど話したとおり610億円ぐらいの第3次産業、この中にはさまざまなサービス業、年金もらう方もいらっしゃいますので、ここに入りますので、そういうことを差し引いていってもですよ、とても200億円とか250億円とか300億円とかっていう残が観光産業だということではない。要するに、その第3次産業以外のところの生産も含めて250億から300億円ぐらいの塊が既に仙北市の中にあるという推定ですので、何と考えても生産別の産業区分では、今は割り切れない、そういうことから考えていっても、これからが私の思いですけど、そういうことからいっても、仙北市は1次産業、2次産業、3次産業、横断して観光産業に既に着手しているというふうに私は考えています。更に言うと、先ほど多分議員がお言葉の中で出てこなかったんですけど、多分あれはブロガーだと思うんですけども、SNSで発信するというやつ。あれは例えば、現在であれば、震災復興の交付金等でも既にやっていますし、その前の地方創生交付金等と、地方創生交付金じゃなかったかもしれませんけども、もう四、五年前から実はブロガーの方々、ツイッターの方々、それからファムツアーでエージェントだったり、それからさまざまなそういう関係の旅行代理店の方々だけでなくて観光関連、マスコミ関連の方々をお迎えした活動で発信しているというのは、さんざん実はやっております。これも多分議員は御承知のとおりだと思いますけども、まさにその状況なんです。なので、今は、これまでの既定の、議員お話のとおり考え方では、観光産業という区分がまずできなくなっていると、仙北市の場合は特にそうだということが1つと、それから、その取り組みが既に始まっているというように御承知いただければありがたいと思います。そうすることで仙北市の総生産額を上げていく、今はまず760億円ぐらいだけれども、それを更に上げていくということのための観光振興計画であるし、産業の横断をこの後も進めていくということで環境産業を名実ともに仙北市の主要産業、基幹産業という位置づけを更に強めていきたいというような思いが私の今の現状の思いであります。 この場面からは以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 8番。 ◆8番(阿部則比古君) ちょっと周り道するんですが、先月の何日でしたか、西木地区の観光協会の総会がございまして、私も会員の一人なんですが、当日は商工会代表ということで来賓という形で私と平岡部長が同席したんですが、ちょっとおもはゆいような気持ちだったんですが、その席でちょっとお話させていただきました。私どもこの西明寺を、まず西明寺はこのユリの特産地にしたらどうだろうと、全員でやって、まず最初の一つは「かたまえ山」のあそこをですよ、指定管理、何とか次お願いしたいというふうに皆さんにお話を申し上げておきたいと思いますが、何とかあそこを西木観光協会の管理、これ答弁いらないですよ。市長の権限でないということですので、いりませんが、何とか指定させていただいたら、あそこの斜面から何から一面にユリの山にして、これをSNSで発信して、ツイッターでもフェイスブックでも何でもいいわけですけども、これで発信して、観光客をあそこに呼び寄せようと、非常にこれ、一面ユリの山ということになったら、これ相当の方に影響を与えられるんでないか、そのことによってやっぱり田沢湖に訪れる観光客の皆さん、ユリっていうのはある程度開花期が長いので、これやったらどうだろうということで提案を申し上げましたし、もう一つ、桧木内地区、西木地区の観光協会だったものですから、内陸線の沿線のどっかいいところに桃源郷やったらどうだろうと。一沢全部桃の花、食べられるモモにして、花もきれいなモモもあるわけですから、一面とその桃源郷にして、そこにまたこのSNSでもって観光客を呼び寄せたらどうだろうかという提案をさせていただきましたけれども、これちょっと余談ですが、ちょっと回りくどい話になるかもしれませんが、しかも私事の話で大変恐縮なんですが、私の女房、平鹿町の出身でございまして、私若いときから平鹿町に大曲を通ってずっと通ったというか、しょっちゅう盆だとか正月だとかって行ったわけですけれども、当時、私も農業をやっておりまして田んぼをつくっておったもんですから、私の女房の実家も農家だもんですから、いろんなそういう農業の話もするし、行き帰りその田んぼを見て行ったり来たりしたわけですけども、やっぱり向こうのほうはうらやましいなというか、大曲、うちのほうはこういう中山間地ですし、田んぼは小さい、水も冷や水かかる、場所によって、やっぱりこの日照時間でさえ短いわけでして、やっぱりこれ米作、水稲では、これ絶対向こうとこれ産地間競争じゃこれ勝てるわけないよなと、ずっとこう思ってきたわけですけども、これまではそれでも水稲で飯が食えたということでよかったわけですけれども、何でうちのほう、西明寺栗は別にして果樹、あるいは水稲一辺倒できたもんだろうなと、やっぱりそういう果樹関連とかそうしたもののやっぱり先駆者が出なかったせいだろうなというふうに思ってきたわけですけれども、ここにきてですよ、きのう佐藤雄孝県議の県政報告がございまして、彼も大分力説しておって、私のこれ、くしくも言いたいこととほとんど同じことを話しておったんですけれども、非常にこの水稲に対する比率が高いということが、今度、きのうも話ありましたけれども、減反政策が撤廃されるとなると、全く米の産地間競争になるわけでして、これ非常にその不利な状況というのは、これいなめないよなというのが実情だろうと思います。やっぱり水稲以外の農作物に転換していくしかないわけですけれども、私これ、ちょっと市政の批判にもなるわけですけども、こういう状況になることが十分この数年前から、きょねん、おととしの話でございませんで、ずっと撤廃するよと、この減反政策を。このときにやっぱり中山間地である私どもが、やっぱりこれ水稲に頼っていては大変なことになるよなというふうに誰もしもが思ったわけですけども、これ普通であればそこら辺は行政、どういうふうに介入するかというのはなかなか難しい面もあるんですが、あのときにJAが藤原組合長も非常に危機感を抱いておりまして、あのときに本当であれば、いずれこれ転換しなければならないので、ある程度の期間やっぱり補助金なり何なり出してJAと組んで、さまざまな部会をこれつくって研究するべきだったのでないかなと思いますが、ほとんど何もしないでここにきてしまったわけでして、この道の駅についても藤原組合長、非常に熱意を持って自分の生まれ故郷のこの神代地区に道の駅つくりたいんだということを盛んに言っておられましたし、門脇市長にもいろいろ話したそうですが、残念ながらそういう好機を逸してしまいまして、四ツ屋のほうに建設するということになりましたので、今度その時点で、うまく便乗というか、お互いにうまく折半してやれば作目にしても、この経営形態にしても、非常に楽にできたんだろうなと思いますが、死んだ子どもの祝いをを数えてもしょうがないんで、これからそうすると新しい形態を考えていくしかないわけですけども、何としてもこの物産館ほしいというのはですね、私どもあれですよ、この農地の集約が非常に順調に進んでいるというか、集約化が進んできているわけですけども、一方で仕事のない方が非常にふえてきている。特にお年寄りの、私どものような、世代のこの仕事がなんもない、いやいや古希にもなれば誰も使ってける人もほとんどないわけでして、ただ経験だけは非常にあるわけで、きのうもそういう話が出ましたけども、経験がある、そうした技術力があるわけですから、何かやらせればこれ、この農業でですよ大変な進歩早くこの上達できるんでないかなというふうに私思ってます。また私事の話になるんですが、きょねん大変おいしいブドウ、実はうちの女房が同級生からもらったよということで一箱いただいたら、4種類のブドウが入ってたんですよ。鈴木さんという方で、いやあこんたうめえブドウ、ここでできるもんなんだなということで私驚いて、そこのうちに行って、見てきました。大変忙しいので、余り詳しく聞かれなかったんですけれども、ああこれだったらおれでもできるなというふうに、そういう心象をもって帰ってきました。これほどおいしいブドウが、ここで簡単にできるもんなんだなという驚きをもって見てきましたので、さっきの話と行き来するんですが、私どものこの仕事がないこの年取ったある程度の農業経験者であったら、わずかこれ指導してもらったら結構いいもの、いろんなものできるのでないかな、リンゴでもナシでもモモでもサクランボでも、あるいはスイカでもメロンでもブドウでも、これ簡単にできるのでないかなと思ったわけですけれども、ただこれやっぱりつくっただけではどうにもならないわけでして、出荷する場所がないと、これ何も勉強にも研究にもならないわけでございまして、まずは私どもいろいろ話する中で、別にそれをほれ、仕事として、生業として、あるいは事業としてやらねくても楽しみながらやって、孫の小遣いにでもなればいいやなという方も非常に多いんですよ。一シーズンに20万でも30万円でも収入なればなという方も非常に多いので、この物産館があればですよ、これ、私どもさっきも申し上げましたように、これ産地として、やっぱり決定的にこの果樹が欠けているので、こうした興味のある方たちを、いろいろ例えばブドウ研究会だとかスイカだとかメロンだとかサクランボだとかと、そういうものをいっぱいこう、別にそう金かからないと思うんです。果樹試験場の協力いただいてもいいでしょうし、あるいは産地の秀でた方を招聘していろいろ教えてもらっても結構ですし、意外と簡単にできるものらしいんですよ。ですから、その欠けた部分をそうした形で補って、やがてはそれを、これいけるなと思ったら事業化してもいいでしょうし、あるいはこれで飯食っていけるなと思ったらそれで頑張ってもいいわけですから、そうしたこのきっかけをつくらないと、これなかなかこれ1人でやるなんたって無理なので、市としてこれを何とかこれやっていくつもりがないものなのか、これ、まさに私は産業研究所のテリトリーだと思うんですが、そこら辺を市長はどういうふうに考えておられますでしょうか。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁、門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 議員の御指摘の思いは、そのままであります。私もそのままであります。8年前に設立をさせていただいた総合産業研究所は、土壌の調査から一番ここに適地として何が果物、葉物もそうですけども、今までない生産物をどうやって生産していくということの基礎的な調査等もしっかりと行っているという状況でありましたので、議員がお話のとおり研究所がその任にあたってきたと。現在は漢方の原料になっているものをということで、今その面積が広まっているという状況であります。 またそれから、研究所ではJAさんと一緒になって野菜、葉物等の共同の導入事業も数年かけて行っておりまして、それについて既に生産者のほうから自ら拡大して生産していくという流れもできておりますので、議員の御心配はむしろ8年前から始まっているというように捉えていただきたいと思います。 また、JAのファーマーズマーケットもそうです、同様であります。私どもも大変地元にぜひ何とか設置いただけないかという話をした段階が数カ月ありました。その中では、これは客観的な話でありましょうけども、農産物の提供者の数、それから品目等で、なかなか仙北市にファーマーズマーケットの開設ということは、後年、その後の経営に力が不足だというような理由がありまして私どものところでかなわなかったというふうに承知をしております。 仙北市の農業というものは、耕種農業、要するに田んぼの農業が主体でありまして、米の作付が約70%であります。御指摘のとおり園芸が大変弱いということもありまして、農業構造の転換が進まない要因となっていて、なので私も総合産業研究所等で、ぜひこの部分を補強していただきたいということで行政を進めさせていただいたということは御理解いただきたいと思います。 ですがですね、もう既にいろんな実は実績も出ておりまして、園芸の話を少しすると、これJAの資料で恐縮なんですが、平成27年度の市内の販売額は4億9,800万円あります。平成28年度が5億1,400万円で伸びてきているという、大変うれしく思っています。とりわけシイタケ、花卉については、販売額が1億円を既に超えております。各生産部会の方々の総会で話をお聞きすると、1億円というのがやっぱり一定のラインだそうでありますけども、既にそれを超えるステップとしては次のステップに向かえるという規模まで拡大できたという話を聞いていて、これも大変うれしく思っております。 市内の認定農業者、農業法人などが稲作を中心とした経営から園芸重視の経営、規模拡大も含めてであります、にシフトしていることが見えております。ある経営体では、先ほどの高齢の方々の収入の場としてという話もありますけれども、その雇用を狙ってですね特区の規制緩和でシルバー人材センターの週20時間までの雇用を週40時間、倍、ここしかやっていけません。そういうところまで拡大をさせていただいて、既にそれを運用している農事法人もあります。という状況があります。 果樹の振興でありますけども、これは高収益の品目の導入として、平成27年度には市内の比較的雪の少ない場所、神代地区が中心でありますけども、先ほどお話のあったブドウ、これシャインマスカットであります、が始まっています。これ現在8農家で66.49アールあります。シャインマスカット、実は昨年の産業祭で初めて出品をしていただいたということで、本当にうれしく思った記憶を持っています。同時に、市内でリンゴの生産農家も以前あったんですけども、そのリンゴ生産農家、木を切ってしまうということもありまして、リンゴ生産ができない。また、ナシの生産に意欲を持った農家の方いらっしゃいましたけど、それもできなかったということで、これはリンゴ、ナシ等は加工にも大変汎用的に使えますので期待をしているところですけども、まず特農家の方に何とかこれお願いしたいなというふうに思っているところがあります。 誘致したストロベリーファーム、これも先ほど議員がお話のとおり果樹の拡大ということで誘致させていただきましたけども、ストロベリーファームが生産する夏イチゴは、技術的な課題を克服した後に市場、また、消費者から高評価でありまして、高値取引が続いているという現状があります。 また、あきた芸術村や各生産者のブルーベリー、大変人気が高い品物であります。加工食材として新商品の開発も進んでいます。市の目玉農産物になりつつあると、加工品になりつつあるというふうに考えております。 また、雲然地域運営体は、伝統の雲然柿の生産と活用に取り組んでおりまして、運営体を母体として柿漬けのお母さん方のグループが誕生して活発な活動をしております。 また、桧木内地域運営体は、昨年からラズベリーの生産、また、お菓子等の加工品の生産も進めております。 また、私もでありますけども、イチジクを植栽、個人的な話で恐縮ですが植栽しました。しかしこれ、管理が行き届かなくて実をつけてくれませんでした。やはり何事も片手間ではものにならないということが実感できた、そういう経験であります。その点、農家の皆様は大変一生懸命な方々が多いわけであります。しかし、果樹の種類にもよりますけども、植えてから出荷するまで複数年要することが、これ常でありまして、一気に取り組みが進むという状況にはないようであります。かといって、手をこまねいているわけでもありません。行政もこれを支援しています。あと5年ぐらいたてば、前8年ありますけども、14年以上はたつという状況になってくれば、市の農業のあり方というものは、かなり違うものになってくるというように期待をしております。 参考までにですけども、園芸作物の販売状況でありますけども、先ほど話したとおりシイタケは1億3,800万円、花卉は1億1,400万円で1億円を超えております。ホウレンソウが若干下がってきているんです。4,700万円ぐらいです。アスパラガスは2,500万円、そら豆が2,200万円、イチゴは800万円、ネギは5,300万円ということで、着実に毎年ふえている品目が多いという現状にあります。皆さんの頑張りにもよりますけども、私たちも農業再生協議会等でさまざまな品目の応援をしていて、補助事業等のメニューをつくって応援させていただいているという現状にあります。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 8番。 ◆8番(阿部則比古君) お話はわかりました。 物産館のことについてなんですけども、県内にいくと道の駅兼物産館のように非常に大きなところ、昼飯も提供しますし、観光バスが押し寄せると申しますか、観光バスが十数台も並んだりして、押すな押すなというような場所もあるわけですけれども、非常にうらやましく感じます。この前、私どもの同僚の門脇議員も話しましたけども、この物産館、道の駅なわけですけども、ぜひここ、非常に真空地帯ですので、やるとすればやっぱり昼飯も提供するような、相当数の雇用者も期待できますので、例えば後ろにバックヤード、結構大きくして、さまざまな、まさに総合的なその産業、漬物、さまざまな、白岩地区などにはまだ漬物の大変上手なおばさんと言えば怒られるかもしれませんが、お母さん方おられますので、ああいう方たちのやっぱり力も借りながら、やっぱりさまざまな粕漬けだとか、いろんなその味噌漬けでもいいし、今、がっこが、いぶりがっこが全国的に相当売れて、どこでつくってもみな売れるそう、全国的な人気が出てですよ、だそうで、すばらしいその漬物もこの仙北市のお隣に、まるで漬物席巻されているような形ですので、どうかひとつここら辺も含めて大きな物産館、ひとつ計画していただきたいなというふうに思っております。 この質問はここまでにしまして、時間がございませんので、3番目の通告しております質問に移らさせていただきたいわけですが、これも大変恐縮ですが、9年ほど前に総務省の発表した資料でですね、私どもの西木地区のこの桧木内地区までが消滅するであろう地区ということで記載されておって、あのときは何をもってこういうことが言えるんだろうなというふうに思ったわけですけれども、あれから9年という歳月がたちまして、これに対して疑義を感じる方、ほとんどいなくなったのでないかなというふうに今思います。非常に寂れてきまして、特にやっぱり子どもたちの出生数、あるいは保育園、小学校などの入学者を見ますと、いずれどうしようもなくなるよなというような空気になってまいりましたんですが、古い話になるんですが今から五、六十年前まで、もしかしたら、いつだかお話したこともあると思いますけども、アキビンというお話を申し上げたことが、一般質問でしたかありましたが、アキビンと言っても酒の空き瓶でなくて、北関東のほうで80代、90代の方にアキビンというと、ああ秋田備長炭だよなと皆さんわかってるそうで、特にこのアキビンと言えば桧木内の製炭を指していたそうでございまして、桧木内地区というのは、もうものすごくその炭焼きの盛んなところでございまして、ほとんど煙が立ち上らない日はないというぐらいの製炭地でございまして、今思えば未舗装路、あんな脆弱な橋の上を10輪というボンネットタイプの後ろ2軸の大型トラックが煙立てて走っていたころが懐かしいような気もするわけでございますが、あれほどの桧木内地区の人口を製炭、あるいは薪、林業であの方たちがあれほどの大勢、恐らく当時5,000人ぐらいあったのでないかなと思いますが、あの人たちが生活していたわけですよ。今、五、六十年ぐらい前から全く炭焼く方いなくなりましたので、油に席巻されたわけですが、もうあと切らなくなったそのナラの木が大量にあるわけですよ。五、六十年となれば薪にする、あるいは製炭には向かないんですが、今、ナラ材というのが非常にまた脚光を浴びてきているようでございまして、ここにも書いておりますけれども、ウイスキーやワインの熟成用の樽が北欧のほうでほとんど枯渇してしまって、その後、北海道から相当切り出したようですが、北海道も枯渇してしまって、現在は中国の一部、あるいはロシアの一部からミズナラですね、北欧ではオークと言うんですが、あれもナラの一種ですから、これがいずれそっちのほうも枯渇してしまうでしょうから、今からでもこの桧木内地区にですよ、パイロット事業として何とかこの林業公社がつくられないものかなという話ですけれども、さっきの話に戻るんですが、もし、もしもですよ、合併していなかったとすれば、私この桧木内地区に、旧西木村のままでいたとすればですよ、桧木内地区にもさまざまなこう、成功したのかしないのかはわかりませんけれども、施策が講じられていろんなことされてきたんでないかと思いますが、本市になってからほとんど行政の光が行き届かないと言えば怒られるかもしれませんが、そういう事業としてはほとんどなされてこなかったわけでございまして、ここでひとつこの、全く寂れていくあれに一つの起爆剤として、この公社といったって10人から20人ぐらいのチームでいいと思うんですが、パイロット事業として機械化した、機械による伐採というのは、桧木内地区というのは急峻なのでなかなか厳しい面もあるかもしれませんけれども、林道を整備する、あるいは作業道を整備しながら、このナラ材をですよ、油使えば製油会社と産油国に、もう音出してその金が流れていくわけですから、やっぱり地元にある程度お金が回るような形で、やっぱりこの、一番いいところをフローリング材とか用材に使えばいいわけですし、次のところは樽に使う、あるいはチップにする、あるいはペレットにするという、薪にするその部所、部所によって使える、あるいは使えないというところがあるわけですから、こういうものを何とかできないのかなというのが、もしかしたら夢のような話かもしれませんけれども、上桧木内の小学校の体育館でもあそこあれ、フローリングはがすと下のほうがもう非常に強固なコンクリートのスラブですから、すぐ工場に転換できると思うんですが、もしできればですよ、これ、せっかくこの産地なわけですから、樽、酒樽をつくる、向こうから職人招聘しないと何ともならないわけですけども、これで指導していただいて、樽あれ非常に高価だそうで、高いウイスキー樽になると1つ15万円、私は酒樽というのは、ああいうウイスキー樽なんていうのはメーカーで自分でつくってるもんなのかなと思ったら、どうもそうでもないらしくて、やっぱりそういう酒樽、ウイスキー樽、あるいはワイン樽の専門のメーカーがあるそうでございまして、私どももしかしてそういうことができるとすればですよ、これはもう相当数の雇用の確保にもなるでしょうし、地元、ナラ山を提供した方はいくばくかの収入にもなるでしょうし、すばらしい、桧木内だけでないですよ。パイロット事業としてひとつやってみたら、生保内地区も、ナラなんかどこでもあるわけですから、本市は全くこのナラの特産地ですから、これができないものかなと思うわけですが、そこら辺で市長、何とかなんないすか。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 以前、議員から免疫阻害のストップ、チェックポイントのお話いただきましたけども、あのときも同じ話をさせていただきますけども、しっかりとその関係機関にお伝えしてということで、今の免疫の話はもう既に動いておりますので、これはまた次の場面としたいと思いますけども、今回の提案も大変興味深い提案だというふうに受けとめました。 ちょっと前段少し説明させていただきたいと思いますけども、まず仙北市の森林の状況についてでありますけども、森林の面積、約9万ヘクタールありまして、このうち国有林が6万3,000ヘクタール、民有林が2万5,000ヘクタールであります。ざくっと話しております。国有林は県内の市町村で仙北市が最も多いというそういう状況であります。 国有林の74.1%が天然林で、人工林は25.9%あります。民有林は、人工林が53.95%、天然林が46.05%になっております。天然林のほとんどがナラやブナなどの広葉樹林で、今後、多様な活用方法が考えられると、全く同じ、同意見であります。 ナラ材については、相当数量、蓄積があると推量ができますけども、現在の利用状況でいうと、製材用や合板用、チップ用などがほとんどでありまして、酒樽用に利用してという話は聞きません。そのようなアイデアもこれまでなかったというふうに思います。 議員から御質問、通告をいただいて、答弁精査、当然これ1週間、先週やったんですけど、その中でですね、もう既にこれまでお付き合いをしていただいている大手ウイスキーメーカーさんのほうと、しかるべきセクションとやり取りを始めております。先方様のほうでは、市内林業業者の関係の方々であったり、また、蓄材料であったり、また、先ほど話したミズナラなのかコナラなのかという樹種についても大変興味を持っているという状況があります。何とか近いうちに現地調査ができればなというふうな思いを持っております。 こういうことがしっかりと準備が進まっていって、初めて林業公社等設立ということも考えなければいけないという状況になるんでないかというふうな、ステップを少し踏まなければいけないなというふうに思っております。 いずれ議員の御指摘、御提案でありました酒樽に活用したいということについては、既にさまざまな調査の手順を踏みたいというようなことで作業が始まっているというふうに御認識いただきたいと思います。 また、木炭の生産でありましたけども、先ほど少し話がありましたけども、市民の有志と、それから市外の団体が共同で昨年、かたまえ山森林公園の炭焼き体験窯、やっと再生していただきました。この方々は、炭焼き職人の育成を目指しています。吉田窯のつくり方の勉強だったり、また、白炭の生産に向けた活動をスタートさせたというように大変寛歓迎しております。 戦前戦後の一時期でありますけども、桧木内が製炭量日本一だったという時代背景があって、ストーリーとしては非常に私たちはさまざまな事業導入はしやすいという環境もあります。ですので、何とかこれを進めていきたいというふうに思っておりますし、また、モンベルさんとの提携で野外活動を一生懸命行う企業でありますので、そういうところとの活用の共有であったり、また、最近はよく言われていますけども、焼き鳥屋さん等でも秋田備長の話をよく聞きますので、そういうところの需要が期待できるのかなというふうに思っております。この活動も、せび林野庁等の応援をいただきながら進めていければなというふうに思っております。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 8番、阿部則比古君。 ◆8番(阿部則比古君) いろいろ考えていただいておるようでございまして、ありがたいなと思いますが、まさに総合産業研究所の出番でないかなと思うんですが、いろいろ安定的に一定量のナラの出荷というのは、これ見込めるわけでございまして、今後も何とかひとつこれ、酒樽までいかなくてもですよ、ナラ材の、西明寺地区にも相当数のナラがございまして、私も昔よくおやじに連れられて山仕事をしたんです。当時としては、ナタとナタ鎌、あるいはまさかりぐらいの装備だったんで、山仕事っていうのはおれつらいもんだなと思ってよく言ってやったんですが、今どんななってるんだろうなと思って実はことしの春から自分のうちで山あるもんですから、門脇市長と隣接している山もございますが、山仕事、今はチェーンソーだし、ミニバックホーでこうつかまえて切断したり、あるいは運搬車とかあるので非常に簡単にできるもんですが、どんなあんばいだかなと思って相当量の焚きものを切ってきているわけですが、周りの沿道の人たちに、おめ何するどごだ、これ焚きものを売る気だがなんて何回も言われたんですが、やってみると非常に醍醐味ある、でもやっぱりこれ、油に比べればやっぱりこれ割高なもんだなという、いかに油が安いかなんですけども、山仕事久々にやってみて本当にいろんな思いをしてやってきたんですが、でもこれって結構いけるのでないかなというふうな思いをもっています、自分でやってみてですよ。ただ焚きものにして出すだけでは芸がないので、やっぱり大きいまっすぐなナラは用材にして、あるいはそうでないものは焚きものにするなり、もしその樽材として出荷できるとしたら、これもまた大変にありがたいことです。ぜひこの樽つくってるメーカーのほうに交渉していただきたいなと思います。これだけのナラ材があるわけですから、簡単に枯渇しない、もう何十年という間、要望する量を出荷できるよということで交渉していただければ、もしかしてうまくいけば、まあさっきも申し上げましたけども、ナラ山持ってでも炭として出してくるには相当沢越え、山越えしても、木の最もいい部分だけを背負って2俵なり3俵なり背負ってきたわけですけれども、用材として出してくるには、やっぱり林道、作業道がないと、これとても、今いかに機械があれしたといったって、やっぱりある程度のこの作業道つくらないと作業できないわけでございまして、これからのですよ、だから、桧木内地区に対するこの林道の整備というのも、非常に一時かなりやられたんですが、最近林道整備が余り進んでいないので、そこら辺の将来のとこも含めて複合的に考えていかなければいけないでしょうけれども、やっぱり林道、作業道の整備、補助率の高いときを選んでですよ、やっぱり何とかその林道の整備も進めてもらいたいと思いますが、そこら辺、林道整備することによって非常に高額な補助をいただければ、やっぱり土建の皆さんの仕事にもなるし、ナラ山持ってる方たちのその山の価値も上がるし、ナラが売れれば本当に個人のお宅訪問してみれば、立派なうち建ててるのは公務員ばかりですよ。悪いですけども、桧木内に行けば。まあほとんど昔みたいに、むしろやあれつるしているうちこそはないんですけれども、生活の事情を見ればなかなか厳しいものがあるなというふうに思いますので、ナラ山せっかく今まであと炭焼き終えてから使い道がなくなったナラ山がですよ、やっぱり20万円でも30万円でも収入なれば相当助かると思うんですが、そこら辺まで含めて、だから林道、作業道の整備についてひとつお聞かせをいただきたいと思いますが。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 林道、作業道の開設、維持補修、現状では維持補修にやっとという状況です。林業者の高齢化だったり等々、一時期の状況と違いまして、流域の考え方ですので、要するに受益の方々の総体の御意見をいただきながら必要な林班地に林道を走らせていくと。そして、そこで経営的な伐採ができるかどうかということになりますけども、現在はですよ木材の搬出については、超伐期という考え方で、今までは30年、40年で出したものが、50年、60年、もう少し太くしてから出そうというふうに国の政策変わってきている現状もあって、なかなか林道開設についての補助事業はいただけないという状況があります。 ただ、一つ光明なのは、今、国でまさに、これ林野関係の方々が一生懸命やっていただいていますけども、全国市長会も一生懸命やっていますけども、森林環境税の創設について、今まさに最終局面という状況なっていると思います。秋田県で水と緑の森づくり税というものをスタートさせておりますけども、なかなかハード事業に使えなかったというような使い勝手の関係もあります。ただ、今回の国で行っている森林環境税の創設については、しっかりとしたハード部分もやっぱり対応できるような、国民から税金をいただいてそれを還元していこうという考え方があるようであります。これに加速していただいて、しっかりとした林業行政を担うことができるような財源の確保に努めていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 8番。 ◆8番(阿部則比古君) 以上をもちまして私の質問を終わらせていただきます。どうもです。ありがとうございました。 ○議長(青柳宗五郎君) 以上で、8番、阿部則比古君の一般質問を終わります。 13時15分まで暫時休憩します。                              (午後0時14分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後1時15分)--------------------------------------- △八柳良太郎君 ○議長(青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。16番、八柳良太郎君。 ◆16番(八柳良太郎君) 通告に基づき質問をさせていただきます。 私のほうからは、伝承館という施設、これは昭和50年代にできた建物で大分古くはなっておりますけれども、非常に多目的に利用されている施設でございます。その伝承館を使用しての文化活動についてお聞かせを願いたいと思います。 ことしも春には、平福記念美術館のホールで、さくら祭り期間中、奇跡のピアノを使ったコンサートが聞かれ大盛況を博しております。また、昨年、伝承館では、総合研修室で合唱団の定期演奏会も聞かれております。また、入ってすぐ左側のホールでは、ライブツアーが開催されており、また以前には、ずっとジャズコンサートが開かれております。 この施設の利用については、樺細工の関連入館者というのは、平成27年度も平成28年度も悠に20万人は超えている状態でございます。樺細工関係の施設以外に総合研究室、研修室、また、喫茶室をも備えており、地元の方々の利用も祈願祭、講演会、また、雨天時にはおやま囃子の演奏、そして秋田大学の研究発表会等、各種大会で10万人ほどが利用されており、ますますこの施設を使いたいという要望がふえておると聞いております。 大仙市には、音響のすぐれた建物があるそうでございまして、和ピアとかドンパル、大曲市民会館のこの3カ所が非常に音響がいいということでございます。 翻ってみますと、我が市には、そういうふうな建物はないわけではございませんが、非常にその地理的な問題等含めて、なかなか利用のできる施設がないという状態でございます。交流センターというものがあるわけでございますけれども、交流センターは通常、客席がございませんで、やはり客席をつくらないとできない。また、ピアノのバックヤードがありますけれども、そのピアノの出し入れにも非常に苦労するという話を聞いております。その点、伝承館というのは200席程度でありますけれども、最初から客席は固定されております。そういう意味で、音響や照明の改良とピアノの出し入れが楽になりますと、格段に利用頻度が上がるのではないかというふうに思います。 よく地元の歌を職業にしておる歌手の方がおりますけれども、角館でやった場合でも、その会場を確保するのに大変苦労すると、こういうふうに開いております。使用できる施設として使ってくれるならば、その伝承館が改修されて使ってくれるならば、誘客効果も相当あるのではないかというお話をお聞きしております。 武家屋敷の伝承館というのは、非常にレトロな雰囲気でありまして、ホールもこじんまりして、素敵だなというふうに評価されておるそうでございます。また、先ほどのその地元の女性歌手なんかが喫茶店で開く演奏会、また、秋田でも開いておるそうでございますけれども、その場合にはやはりその歌手の方を追っかけてくる方がおりまして、東京や大阪、山形などからの参加者もいるそうでございます。 一つの誘客資源というのには、なり得る可能性も十分あるのではないかというふうに思います。そういう意味におきまして、次の点についてお伺いをいたしたいと思います。 まず第1点でありますが、ピアノ演奏におきましては、やっぱりバックヤードができないだろうかなと。これはやはり、先ほどの美術館でやったその奇跡のピアノの演奏の場合でも、やはりそのピアノを上げたり下げたりするのが非常に苦労であると。やはり五、六人は上げるのにいるようだし、下げるのも五、六人いるようだと。非常にそのバックヤードができれば、非常にそのいろんなことができていいのだがなと、こういうふうなお話をお聞きしております。 そしてまた、合唱団の方からは、音響反射板を設置していただきたいというふうな要望がありました。これについて私ちょっと勉強不足でありまして、この質問書を出してから後で調べてみましたら、大変高額で、少なくともこれぐらいというふうなお話をしたわけですが、ちょっとこれは違ったなというふうなのもあります。ただ、ひとつ答弁はいただきたいなと、こういうふうに思います。 それから、簡易型の左右のステレオスピーカーというものと、そういうことと、それから二、三個のマイクですね、これを設置してもらえないだろうかなということであります。 3点目は、やはり照明もちょっと、目的が違うので、当然暗いということでありますけれども、何とかひとつ照明をもう少し明るくならないだろうかなと、こういうことで各団体から要望されておりますけども、なかなかその方々がお話をしても返事がこないと、当然そうなのかもしれません。ただ、今、私が述べたような実情に鑑みまして、大仙市並みにひとついいものとは申しませんけれども、この施設が最低限、スピーカーがある、また、マイクが二、三本、ワイヤレスマイクも含めて二、三本ある。そしてまた、返しのスピーカーも2個ぐらいはある。この返しのスピーカーというのは、歌っている方が自分の声が聞こえるようになるスピーカーだそうでございますけれども、こういうふうなものを何とかひとつほしいと。そして、照明もそんなにお金がかからないんですが、演壇の正面のほうに、そうお金がかからないんだけど、それも2個ぐらいあれば、少なくともある程度の演奏ができて、聴いている皆さんに音を届けられると、こういうふうなお話でありました。こういう点についてひとつ、まず伝承館を利用しての文化活動についての考えをお伺いいたしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁を求めます。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 八柳議員の一般質問にお答えします。 お答えしますけども、今入った情報で、朝にお話をさせていただいた遭難者の捜索対応でありますけども、ヘリが出動しておりまして、元気で気を振っている様子が見受けられたというような一報が入っております。まだ未確認ですので、公式な見解ではないということで、どうか御理解いただきたいと思います。 伝承館を使用しての文化活動についてであります。 角館樺細工伝承館は、昭和53年7月31日に竣工しております。築後39年になる鉄筋コンクリート構造の建物であります。 御質問要旨のほぼその中心的な話が総合研修室についてだったと理解をしております。建物の建築の目的として伝統工芸品の技術保存並びに業界後継者育成のための会議、講演、研究会等に広く利用し振興を図るということで建てられた建物であります。しかし、ふるさとセンターとしての位置づけもあります。ですので、現在は多目的に御利用をいただいているという現状にあります。 このようなことから、これまで総合研究室の座席の頭上の蛍光管のLED化であったり、ワイヤレスマイク4本、ミキサーアンプ、ポータブルのステレオスピーカーという最低限というのは大変恐縮でありますけども、供に要することができる装備ということで、その目的に対応してきたということであります。 ステージに関しては、照明は調光できませんし、冷暖房の空調設備もスイッチの入切のみで室温調整もできません。空調設備を使用すると、今度は送風音が大きくて、各さまざまな会合の邪魔になるという現状も何回も実は経験をしております。 公共施設等総合管理計画との関係もありますが、建物の耐用年数が60年という基準を考えてあわせると、もう20年余り活用できることになります。しかし、施設全体の老朽化に伴う各種改善が今後発生するだろうこと、また、空調設備改修の必要性が迫っていること等もあわせ、施設設備の現状等を調査し、これまで以上に幅広く多目的に活用できるよう各団体からの御意見をいただきながら、その必要性を伝承館運営審議会で御審議をいただき、年次計画を策定したいと考えております。 それと、バックヤードの実現、また、音響反射盤の設置、それからステレオスピーカー等のお話も当然各団体の皆さまの御意見、それか、先ほど話をしたとおり伝承館運営審議会で御審議をいただくということになろうかと思います。バックヤードを実現するということになりますと、建物自体に触るのか、もしくは前席、前列を少し間引いて、その分をステージを前にして、その後ろにバックヤードをつくるかとか、いろんなことが考えられるようであります。これらも含めて審議会等でしっかりと議論をしていただいて、その年次計画を策定して改修に向けた活動を起こしたいと、取り組みを行いたいというような思いであります。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番、八柳良太郎君。 ◆16番(八柳良太郎君) 伝承館の目的ということになりますれば、当然そういう審議会にやっぱりかかるということになると思います。ただ、何と言いますか実際にその場所を使われた方々からのお話を聞きますと、そんなに高額なものでなくてもできるという話でございます。これはおそらく前にもいろんな、例えばジャズの方々からだとかいろんな方々からその要望が上がっていっていると思うんですが、そうすると、その審議会の中ではそういうことについては、こういうふうに上がってるんだけどということで審議をされたことはあるんでしょうか。議題に上ったことはあるんでしょうか。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁、門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 各団体、使用している方々からの団体からのお話をよくお聞きすることは、これは現実的にありました。その案件に対して審議会で集中議論していただいたかどうかということは、誠に恐縮です。私、今その認識を持っておりません。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(八柳良太郎君) 当然審議会で議論するということでありますので、ひとつやってもらいたいというふうに思います。ただ、実際にどのぐらいの中身なのかということでありますけども、大村から来られたカツルミさんという歌手が、大村との浜田謹吾のときに来られたカツルミさんという大村の歌手がおります。この歌手の方は、あそこの伝承館で演奏会をやっておるわけでございますけども、自分で東京からやはり取り寄せてそこへ何かセットしたというふうなことをお話されていました。何と言いますか、なかなかほかでやられないので、やっぱり伝承館を、一番近い効果を上げるには伝承館が一番近いというふうにおそらくお考えのことで伝承館を使ったと思われる。そういう意味で、例えばその方も私がそんなに高くないから私紹介してやってもいいよというぐらいのお話をされました。やはり音については、ちょっと足りないなと、要するにことだったようであります。大村にどのぐらいのいい施設があるか私よくわかりませんけれども、やはり外から見て、いやあこれだけではなというふうに思われたんでないのかな、ちょっと恥ずかしい思いをしたわけでございます。だからそういう意味で、やはり市民会館を使えば非常に音響もよくていいと思いますけれども、やはり距離の問題があって、なかなかやっぱり利用できないということもあるので、この点については、どうかひとつ私聞いた範囲でもスピーカーとミキサー、それからワイヤレスマイクとマイクスタンドの簡易PAセットというものがあるそうです。これはプロ・アマ問わず使用ができて五、六万円前後、高くても10万円だというふうに私教わりました。だから、そういう意味で、そんなに高いものがなければできないというわけではないし、さらに照明なんかについても、簡易スポットで2万円から5万円ぐらいですよと。2個あれば会場の後ろから十分照らせますよという話を聞いております。ぜひひとつ、これは何とかひとつそういう場面に、そういう話をひとつ出していただいて、何とか前に進めていただいて、まだこれ、あと使えないというわけじゃない。20年余りあるということですので、十分にその効果ができるように、使えるように、どうかひとつそういうお話がその審議会のほうに何とか出していただくようにお願いしたいと思います。 伝承館の条例についても、講習とか会議、集会等、施設のその提供するというのが第4条にありますので、十分ひとつそういう意味からしても、そういう施設を充実して市民の福祉に貢献するということからいっても、何とかひとつやっていただきたいと思いますので、その点どうかひとつ審議会に出していただくということで御答弁をいただきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) あのとき、私もカツルミさんのコンサートに参加をさせていただいて、いろいろとお話をお聞きすることができました。PAについては、簡易的なもので十分に対応可能ですよという話もいただきましたし、照明については座席後方からの照明ということで十分対応可能ですよという話もいただきました。ワット数にもよりまして、三相の電源という話もあったわけでありますけども、それも含めてこの後の展開を計画的に進めなければいけないというふうに思っています。したがって、年次計画を策定させていただいて、年次計画に基づいた財源調整をさせていただいて、皆様方の用途に供することができるような会館としていきたいというふうに思っておりますので、御理解よろしくお願い申し上げたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(八柳良太郎君) わかりました。 では、次の質問に進めさせていただきます。 ○議長(青柳宗五郎君) はい、門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 先ほどの審議したことがあるかどうかという質問、今、至急聞き取りしましたけれども、今までの議論の中ではそのようなお話したことがないということでありましたので、今後そのようにさせていただきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(八柳良太郎君) それでは次の質問に移らせていただきます。 仙北市の景気浮揚策としてのさくら祭りと、こういうことで2点目の質問をさせていただきます。 これ私、何回も質問をさせていただいているんですが、仙北市の合併したときの目的がやっぱり観光産業と、こういうことで、ちょっと先ほど質問いただきました阿部議員と私、ちょっと立場というか見方がやっぱりちょっと違いますので、やはり観光産業が非常に大きなやっぱり影響を持っていることについて、本来、実際的な面から言いますと、やはりさくら祭りのときでも、例えば何かの商品券の例えば売り出しとかをやって、やはりこのぐらいの需要があるよということぐらいをひとつ本来はやはりやるべきでないのかなと。仙北市も合併して10年以上になります。だから10周年記念ということで、例えばプレミアム商品券みたいなものをやれば私よかったと思うんですが、時期も過ぎてしまいました。ただ、やはり観光は、実際には市民の何の得にもなっていないんでないかという声は、たくさん私聞かされています。何も意味ないんでないのいう話は、いろんな分野で聞かされております。だから、それについては今後ひとつ市長におかれては、今、さくら祭りの話するわけですけれども、どこかでやっぱりひとつ、にかほ市でプレミアム商品券やりました。秋田県でもやりましたけども、どっかでやはり観光というのは、ただ手を振って、来てくださいというだけではない、やはりそれがどのように、使ったお金がどのようにやっぱり反映しているかについてもやっぱり調べていくのが、私、行政としてはあり得べく課題でないのかなと、こういうふうに思います。 ちょっとこれは本市でないから答弁いりません。ただ、考えていただきたいのは、観光のところに行きますと、やっぱり幾らその落ちているのかについては、施策は全く関係ないんだというような話を私ずっといろんなところで聞かされております。その点については、今後ひとつ考えていただきたいというふうに思っておりますけども、続いてその景気浮揚策としてのさくら祭りについて質問をさせていただきます。 ことしの2月にバンコクのタイ最大の観光見本市「タイ国際旅行フェア」に日本各地の自治体や観光協会など70団体がブースを構える中で仙北市も頑張って行ってもらいました。「タイで角館の桜をPR」と、こういうことで地元の秋田さきがけ紙に大きくこれが報じられました。 ただ、武家屋敷内外の商店の方々からは、やはりここ数年、観光客の数が減ってきていると。絶対ふえてはいないよと。桜がなくなった途端に客の足というのはピタッと止まるよ、来なくなっちゃう。そして、それが売り上げに現れるようになったと聞くようになりました。 御存じのようにJRはやはり毎年毎年新しい売り物を、商品を出してきます。金沢のブーム、また、函館、またおそらくどんどん北海道も上のほうにいくんでないのかなというふうに思います。そういうところにやっぱり客を引っ張られていることもあると思いますけれども、やはり気候変動のことで2年間は非常に18日あたりから咲いて二十五、六日で終わってしまったと。ことしは非常にピタリと合いまして、二十四、五日のあたりから5月5日直前までは桜が非常によかったということであります。ただ今後、このままの状態で来年、ことしのような状態が続くかどうかということになりますと、誰も予測はできないわけでありますけれども、ただ、それがやはり、いや、一昨年のように戻ってしまったというふうな形にならないように、なったときにどうするかということも考えながら、やはりやっていくべきではないのかなと、こういうふうに思うわけでございます。そういう意味で海外にもどんどんこれからも売り込みは続くと思います。そうすると、このさくら祭りをどうしなければいけないかということになると、やはり1年で最大の仙北市の中の祭りでありますので、この祭りをやっぱり大きくして、もっとどんどん人を呼び込むということがやっぱり景気の浮揚策としては必ず必要になってくることではないかと、こういうふうに思うわけであります。そういう点で、今後の対応についてお聞かせを願いたいと、こういうふうに思います。 まず1点目でありますが、ことしのさくら祭りの概況であります。観光客数、それから経済効果、なかなか実感しがたいということがあるわけですけれども、しかし調べているところが手を抜いて調べているわけではないと思いますので、やはり、まず客数や経済効果についてお伺いしたいと。 それから、2点目であります。気候変動による温暖化対策、これはここのところ数年やっぱり顕著になってきておりますので、これがこのまま続くようだと大変だということで、これをどうするのか、このままでいいよと、出たとこ勝負ということになるのか、それとも、いやいやそうじゃなくて、やはり何か遅咲きの桜とかそういうものをやっぱりやっていかなきゃいけないんじゃないかという点が第2点であります。 それから第3点目ですが、やっぱり古城山を、やっぱりどう扱うのかと。これは、桜があるわけでありますけれども、この桜を含めてどういうふうな形でやっていくのかと。 4点目であります。「ウソ」の問題であります。ウソについては、いろいろなかなかその生態がわからなくてどうのということだとか、それから、いやあなかなか駆除と言われても、民間の人たちもいるので、なかなかオーケーをいただくのは難しいとかということがあるそうで、答弁をいただいておりますけれども、実際上どうなのかなと。民間の方の合意が難しいということにしても、じゃあ民間の人方はそこに何人ぐらいが山を持っておられるのか、もしそういう点、この前はそういうことでお話ありましたので、その点わかっていればお知らせいただきたいと。 それから、5番目であります。昔、桜の夜桜って、夜桜見物が非常ににぎわったわけでありまして、きょねん、ことしと見ると、もう寂しい限りであります。これを何とかひとつ町内の方々も来て見れるように、駐車場については若干開放して、一部開放して、そういうもう少しにぎやかさを取り戻せないのかなという点について、お考えがあればお聞かせ願いたいと、こういうふうに思います。 それから、6番目であります。テング巣病対策については、今までの答弁が何ともやりようがない、ただ切るだけで、見たら早く切るだけだと、こういうことでありますけれども、この点についてもそろそろ、例えば何かやっぱり研究機関なり何なりに、やっぱりお願いをして調査をしてもらうとか、そういうふうなことも私は必要なのではないのかなと思っているわけですが、この点についてどうかひとつお聞かせを願いたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 6点について御答弁させていただきたいと思います。 さくら祭りの景況でありますけれども、ことし2月、先ほど議員がお話になったとおり、みちのく三大さくら名所のプロモーション強化事業として、15日から19日の5日間、弘前市と北上市と連携をして、さくら観光への誘客を図る目的でタイ国際観光博覧会へ参加し、多くのエージェントの皆様に観光PRを行うことができました。入場者へ東北地方の認知度を確認しておりますけれども、仙台市、青森県と答えた方が多くいて、これ仙台市の場合は国際空港があるという視点のようであります。また、青森県はリンゴが有名だというような認識でありました。秋田県は、雪と温泉、秋田犬のイメージはあるものの認知度は低かったという状況であります。地元の皆様に仙北市を紹介したところ、空港からのアクセスや新幹線の乗車時間が気になっていたようでありましたけれども、武家屋敷通りや桧木内堤の桜、また、乳頭温泉郷には興味があって訪れてみたいという方々も多数いらっしゃったということであります。今後も東北の魅力とともに仙北市の魅力を発信していきたいというふうに思います。 御質問の件でありますけれども、さくら祭り期間中の人出は、ことしは128万7,000人で、昨年度比較では7,000人の増加となっております。これは議員もよく御承知のとおり、前年はプレイベントで開催した日数がありましたので、実質的には4万人以上増加しているということであります。 期間中の経済波及効果は、昨年とほぼ同額であります。73億円ということであります。これは一般社団法人秋田経済研究所からの報告であります。 しかし、私も皆様と同様、この恩恵を感じることがほとんどできないという、そういう認識を持っております。町内の店舗や祭り会場の出店の方々からお話を伺ったところ、昨年と比較すると売り上げがやや伸びたという話がある一方で、利用者や売り上げが少なかったと話をされる方もおいでになります。全体的には昨年と比較すると、収入がややアップしたレベルではないかと推測をしております。 要因として、これはJRの重点販売地域となったことで新幹線利用者が伸びたことであったり、また、大型クルーズ船の来航であったり、大曲国際花火シンポジウムの開催であったり、そして先ほどお話のあったような好天に恵まれたということで滞在時間が延びたことなどが地元商店街への経済活動に幾らかでもつながっているのかなというような認識を持っています。 2点目の気候変動による温暖化対策をどうするのかということでありますけれども、気候変動などで桜の開花時期が早まっている現象の対策としては、先ほど議員がこれも御指摘のとおり、遅咲きの桜の選定と植栽を行うことが効果的と考えております。今後、所有者、管理者の問題を整理しながら、市内の桜の植栽を進め、これを新たな誘客の取り込みにつなげたいと思っております。次の項でもお話をしますけれども、既にそういう活動が始まっているということも御認識いただいていると思います。 3点目の古城山をどう扱うのか、桜も含めてということでありますけれども、古城山は市民に憩いの場を提供したいということで都市公園として整備された経緯があります。これからも除草、下刈り、桜の植栽など整備、維持管理に努めることは間違いありません。 過日でありますけれども、3D連携事業で函館市を訪問した際に、函館山から望む函館市の夜景に改めて感動を覚えました。これを仙北市に仮になぞるとすれば、夜にライトアップをした桜並木を古城山から眺望できたらという思いを強くして帰ってきました。夜も安全に公園が散策できる環境がなければかなわないことであります。より現実的な御提案など、議会と議論をこの後、進めていきたいと思っております。 また、角館さくら祭りの地域運営隊の活動として、古城山から見た角館の四季折々の景観等を次世代にも見せてあげたいという活動目標を設定し、古城山再生事業が始まっております。除草、雑木の伐採が昨年度からスタートしております。今年度は、住民の皆様一体となった本格的な活動が計画されていて、とてもうれしく思っております。 同時に、仙北市は今年度、地域再生計画の「桜に彩られたまちづくり計画」の中でソメイヨシノの開花時期と異なる桜の植栽を行います。降雪前の植栽に向けて樹種、植栽場所等を関係部署と協議を行っております。 今後とも古城山から桜並木や武家屋敷の美しい町並みが見られるよう、角館まちづくり地域運営隊や市民の皆様のお力をお借りして整備を進めていきたいと思っております。 ウソ対策でありますけれども、ウソの有害駆除対策については、文化財課で国指定名勝桧木内堤ソメイヨシノ、2キロメートルの範囲を重点的に取り組んでおります。平成29年は、2月1日から3月2日まで、農山村活性課を通じて県の有害鳥獣捕獲許可をいただき、角館猟友会に業務委託をして実施しております。ことしはウソの飛来が多く、市内各地で食害の影響が大きかったものでありますけども、桧木内堤については定期的に駆除を行ってもらったおかげできれいな桜を見ることができました。 また、ことしは岩瀬北野線が開通します。来年のさくら祭りの人の流れは、確実に変わると思われることから、対策範囲を広げ、例えばドローンの活用など、猟友会による駆除以外の手法も導入したいと準備を進めております。 5つ目の夜桜見学の復活についてでありますけれども、夜桜見物の復活は、私も以前から同様の思いを持っている案件であります。今月5日に開催のさくら祭り実行委員会で反省点、また、改善点についての協議を早速行っておりますけれども、その中でお祭りの出店会場では、夜温が低く人出が少ないことで売り上げが伸び悩んだとのお話に続いて、夜のにぎわいを取り戻す施策として桜並木駐車場の夜間無料開放や屋根のある飲食可能施設の復活等について活発な意見交換が行われております。 岩瀬北野線の開通に連動して、今後は桜並木駐車場と岩瀬北野線の並立活用で大型バス運行の回遊を見直し、新たな夜桜見物の名所として岩瀬北野線沿いの桜並木ライトアップ、天候に左右されない大型ビニールハウスや桟敷席設置の検討を進めることとしました。これらは夜のにぎわい創出に相当効果的と推察をしております。 地元商店街の活性化については、委員や関係者の意見や御協力をいただきたいと考えております。ぜひこれは皆様からも御提案をいただきたいと考えております。 テング巣病の対策についてでありますけれども、テング巣病対策は現在ところ病気の枝を切って防腐処理を行う手法以外にないと伺っております。そのため、国指定名勝桧木内堤では、文化財課職員が枝切り等の管理を行っている現状にあります。 また、角館町観光協会は、毎年3月に剪定講習会を開催しています。ことしで4回目となりました。講習会には誰でも参加できて、剪定技術を身につけた市民の皆様が各自桜の手入れに役立てているという現状にあります。 先ほど議員が御提案をいただいた、例えば林業関係、もしくは研究機関等へテング巣病対策について、ほかの手法はないかということは、早速問い合わせをしていきたいというふうに思っております。 なお、古城山の所有者に関してでありますけれども、市が借りている土地は佐竹知事の所有地だけであります。ほかにも民間企業の土地所有の部分もありますけども、ここはお借りしていませんので、現実的には質問に関連する事案としては佐竹家の所有ということになろうかと思います。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(八柳良太郎君) ありがとうございます。 さくら祭りの活性化について、先ほど実行委員会のほうでも活性化のために無料開放等についても何か論議をされたというふうなお話があったわけですが、この1番に関して今後のその何ていうんですか、もっともっとさくら祭りを大きくしていくためのその話というのは、実行委員会の中では何か私の質問以外にこういうふうにしたほうがいいんではないかというふうな話がなかったのかどうかが第1点。 それから、遅咲き桜についての何か作業は始まっていますよというふうなお話でありますけれども、これはあれですか、どっか関係団体に委託をして検討してもらっているということなのか、そこら辺ちょっとわかりませんので、それをひとつお知らせいただきたいというふうに思います。 それから、古城山のライトアップは、非常にこれは何かすばらしい話で、すごいなと、こういうふうに思うわけであります。 ただ、4点目のですねウソなんですが、これ、猟友会で非常にいい成果を上げたと、こういうことでありますけれども、私このウソについては、なかなかその駆除の話が進みませんので、駆除といってもいろんな関係団体があるので難しいと思いますけど、駆除の話が進みませんので、私も実はウソについては生態調査というわけではないんですが、1月から3月の中旬まで20回ぐらい上がって、どういう生活をしているのかということについては調べました。その結果、やはり今、猟友会で土手のほうの駆除をやっているだけでは、これは古城山のウソはやはり何ともならないだろうなと。生態を調べてからでないと私は質問できないと思って、ことしの1月から3月の中旬まで上がりまして。その結果ですね、その結果、ウソは大体古城山の場合は3時半から4時ぐらいにですね、二、三本のヤマザクラに、13羽か15羽ぐらいがとまりまして、一斉にとにかく食べ始めると。そうすると、大体一日そこらで1本か2本はなくなると。それが結果なくなれば、今度は別の桜に移っていって、そこを食べていくと。おおよそ3月の中旬になると、桜の、ソメイヨシノの何百本咲いているわけですけど、大体その桜がなくなってしまって3月の中旬あたりにその遊歩道のところをずっと上がっていっても桜の芽はないんですよ。これは結局は、そのものがないわけですから、4月15日になっても20日になっても咲かないということだわけであります。 これは私だけの類推ではだめだなと思って、近所に非常に、その古城山の近所にですね、昔そのウソを鳥もちでとった方がおりまして、非常にそのウソをとって、どういうふうに処理をしたかわかりませんが、たくさんウソをとった方がおります。その人のお話を聞きますと、ここで食べ終わったら、すぐほかへ、なくなったら移動していくと。それはどういうことですかと聞いたら、結局、冬の間に里に来て食べて、そしてそれがなくなったらだんだんその花芽が山のほうに移っていくので、それを食べながらずっと山の奥に行って、田沢のほうに最後はいるよというふうな話をされました。要するに、ウソがそこで食べないとね、そこで食べる、もうその追っ払うとどこかに行って食べるとかということではなくて、本人たちは、あるところにとにかく渡っていって食べるということなんです。だからそういう意味において、やはり単なるその何ていうんですか、やっぱり空砲とかでは、おそらくだめだろうなと。きちんとしたやっぱり私は費用をとって、そしてインターネット上で見ますと、カラスでもドバトでも、それから小さい鳥でも、やはり一番の強敵は、やっぱり猛禽類のタカなんですね。このタカを、この前インターネットで調べたときには、弘前で秋田の加藤さんという方からタカを借りていってなんかやってるという、効果はわかりませんよ。ただ、借りていってやっているというインターネット上にそういう記事が載っておりました。したがって、私はあんまりやっぱり鉄砲で打つのはやっぱりまずいなと思いますので、できれば私の提案だわけですけれども、そういう方から1月の初めにタカを借りてきて、やっぱり一日、どういう契約になるかわかりませんが、一日飛ばしてみると。やっぱりテレビでいくと、ドバトでもカラスでも大体1回タカが来ると6カ月ぐらいは寄りつかないと。ドバトというのは住宅の上に巣をつくったりして大変な都市公害の原因になっているわけですけれども、そういう話がありました。これは一つの案ですので、どうかひとつ鉄砲とかではなくて、タカのほうがいいのかなというふうに思います。そういう意味で、どうかひとつそういうことも調べながら何とかやっていただければなと、こういうふうに思うわけでございます。 それから、非常に夜間の開放については、大変ありがたいお話でありますので、できれば何とかひとつそこは検討していただいて、夜桜がやっぱりにぎやかになるように、ちょっと今、なんか寒い時期がありますので、飲んで内から温めるというふうにして夜桜を楽しんでいただければと思いますので、その点ひとつお願いしたいと、こういうふうに思います。 それから最後の1点ですが、要するにやっぱり観光というものが本当に効果があるのかどうかが、やっぱりわからないという意見がやっぱりたくさんあります。そういう意味で、なにがしかやはり数字的に捉えるものについて今後考えるというものはないでしょうかということを御答弁願いたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 一番最初の再質問の実行委員会で、ほかにいろんな議論というか、はなかったかということでありますけども、そのときに実はその1週間前、更には2週間前に、JRの重点販売地域に指定していただいたことで、品川地区のJR職員、助役さんレベルの方々が2週にわたって100人以上ぐらいの方々が実は仙北市で研修事業を行っておりまして、そこに毎回御挨拶をしながら伺ったわけでありますけども、その方々との話の中では、例えば仙北市は130万人のまずお客様をお迎えすると。弘前は240万人ぐらいだということで、やはりその目標、集客の目標設定をしっかり考えて、目的に合ったような誘客対策を考えていくということが必要ではないかというような御指摘もいただいております。 私たちとしては、どこの桜もすばらしいんですけども、やはり仙北市のさくらが一番すばらしいという思いから、300万人の目標設定にしようかという話もしております。仮にそれが今現実的には、なかなか手が届かない人数でありますけども、そうしたことで経済波及効果が幾らになるのかとかですね、そういうことはこの後の作業であります。 実行委員会では、仮にそういう目標設定をやったときに、例えば小さなことであるけれども、じゃあこの案内、要するにインフォメーションとしてどうなのかということがたくさん出ました。というのは、現地に来られてチラシを見て、チラシには例えばATMの設置した場所がわからないとかですよ、ウォシュレットタイプというか洗浄式の便所がどこにあるのかわからないとか、それから、角館の全域にわたった今、図表を出しているんですけども、主に角館の通称武家屋敷通り、それから桜並木駐車場の周辺、これはもっと、縮尺にかかわらずクローズアップして、それをしっかりとお見せするというようなことをインターネット等でも事前にお知らせするべきだとか、いろんな御提案もいただいております。 先ほどの夜桜の話に関した話でいくと、今、岩瀬北野線が開通します。そうすると、岩瀬北野線の桜並木、あの桜並木も要するに活用できると。その活用した方々が現地、今現在の例えば出店、出店をいただいているあの場所だけでは距離感がちょっとありますので、そういうところにも第2、第3の会場設営とかということが可能としなければいけないのではないかとかですよ、そうすることで例えば外町のほうにお客様方を誘導するということになって、夜桜回遊ができれば、そのまま飲食店の方々のお店のほうにも誘導が可能だとかという連続性の話をたくさんしております。それをどのような形で実現できるのかということは、また7月の初め、もしくは7月の中旬ぐらいに第2回の実行委員会を開催することとしておりますので、皆さん、アイデアを持ち寄って来てくださいということで解散しているという状況にあります。この議論のてん末については、またしっかりと皆様方にお伝えしたいと思います。 それから、樹種はどのようなものを考えているのかということですけども、この前提としては、株式会社インフォテリア様が仙北市に対する企業版ふるさと納税の約束をしていただいて、全国で初めてまず認められた企業版ふるさと納税第1弾に私ども承認いただきましたけども、年間100万円ぐらいの寄附をいただけると。この寄附金を活用して樹種の違う、また、咲き方の違う桜をぜひ植栽したいということで、今まさに樹種の選定であったり箇所の選定であったりの作業始まっているということであります。どうかその点については、今、その現状がそういうことだということで御認識いただきたいと思います。 それから、ウソについてですけども、先ほど議員のお話でちょっと私聞き逃したかもしれませんけども、ということは、ウソは田沢に棲んでるということ・・・ ◆16番(八柳良太郎君) 12月から1月はここで食べて、あとそれから田沢のほうに順次新しいものを食べていくと。 ◎市長(門脇光浩君) なるほど、失礼しました。もし田沢さ棲んでるとすれば、田沢で集中的に対応するということが必要なのかと思いましたけども、順次に動いていっているということだということでありますので、そうすると、その途中途中でも多分食べるものがあるということになるかと思います。これはまさに、実は以前から議員の方々とお話しているように、例えば西木地区であったり、田沢地区の桜も、みんなよくして、仙北市全体を桜のまちにしようということで非常に関連する動き、ウソがそのような動きになっているということは、これは軽視できない流れではないかと思います。今、私、答弁の素材を持ち得ておりませんので、その点については持ち帰って、また庁内で議論をしていきたいと思っています。ちょっとお時間をいただきたいと思います。 それから、鷹匠についてでありますけども、これ実はタカの鳴き声、野鳥の悲鳴みたいなものを流す手法が効果的だという話がありましたので、弘前市でテストした結果について実はいろいろ聞き取りしております。私どもと弘前市と北上市がそのプロジェクトの構成団体でありますのでお聞きしたら、非常に興味深いお話をいただいたんですけども、議員がお話のとおり、平成24年度と平成25年度に、先ほど加藤さんというお名前が出ましたけども、そこまで私たちは認識しておりませんけども、秋田市の動物プロダクションから鷹匠を招いて、その駆除の作業を実施したという報告をいただきました。ただ、この最後というお話をしたほうがよろしいんでしょうか、ウソは一時的には逃げるけれども、タカのいる場所以外への桜に移動して、一部しか追い払うことができなくて、なれると逃げなくなってしまうという結果が出たために、2年継続して、要するに平成24年度と平成25年度に継続して行ったけれども、3年目はやめたという話をいただきました。それが鷹匠としてのそのあり方がどうだったのかという検証と、ちょっと若干違うかもしれませんけども、そういう結果があったということで、私どもとしては先ほど話したとおり、ドローンによる飛行でのさまざまな対応ということもぜひやってみたいと思っていますので、どうかこの点については、もう少し情報収集が必要と思いますけども、現状がそのような状況だということを御報告させていただきたいと思います。 それから、観光の効果ですけども、午前の一般質問にもお答えさせていただきましたけども、やっぱり今の、観光立国だというふうに日本は進んでおりますけれども、その経済効果であったり、指標であったり、分析の手法であったりが従前の統計をなぞられている現状で、観光振興に対しては、これはエネルギーになかなかなれないのかなというふうな、要するに目標設定したにもかかわらず、その目標が果たしてどれだけ達成できたかというような分析が、現状の統計値では表せないというようなもどかしさを感じていることは事実です。例えば観光客の方々、仮に今回128万人おいでになりましたと言ってもです、73億円という経済効果が地域にあったと言ってもです、実感がないということは、私としては73億円は消費されたという話はありますけども、実感がない状況ですので、どこかでやはり見込みというか見方が違うんじゃないかという、そういう疑念を持っております。何らかの形で観光客の方々が入れ込んでいただいたことでこれだけの経済効果がありましたということが、実態としてしっかりと見えるようなそういう政策に対するやっぱり指標みたいなもの、分析の手法みたいなもの、これは議員と同じ意見でありますけども、ぜひ私たちが考えなければいけないことではないかと。しかしながら、大変残念ですけど、どういうふうな手法をとるのかということについては、今のところ議員に御答弁できる素材がないということ大変残念に思います。ぜひ皆様方と、ここは議論を活発に行っていければというふうに思っております。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(八柳良太郎君) 最後にですね、1つだけちょっと確認させていただきます。あれだったすか、テング巣病に対しては、私先ほど研究機関等、やっぱりそういうところへお願いするなりなんなりしてというお話をしたわけですけれども、それはあれだったっけすか、しますということだったでしょうか。そのことだけ最後にちょっと。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 今まで私たちが取り組んできているのは枝の剪定ということで、それ以外にないというふうに私たち聞いておったわけでありますけども、そのほかの方法があるかないかということは、ないという前提で考えていたという思考が停止した状況であったということを反省しなければいけないと思います。先ほど議員が御指摘のとおり、秋田県は林業県で、いろんな技術的な林業技術が進んでいる県であります。関係機関のほうにぜひ投げかけていきたいと思います。 また、議員もよく御承知のとおり、なぜ青森弘前の桜がいいかというと、それはリンゴの剪定技術を導入しているということがあります。そういう面では、青森弘前のテング巣病対策についてもやはり同じように、これまでウソの食害に対することを一生懸命話聞いておりますけども、テング巣病についての手法ということについて、自分の中では認識が低かったものですから、その点についても一緒にあわせて調査していきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 16番。 ◆16番(八柳良太郎君) 林業大学校のほうにも何か入校者があるということですし、それからまた、秋田大学ともいろいろ連携協定を結んでいるということもありますので、どうかひとつそういう点も踏まえて、できるだけその、もうこれしかない、つまり切るしかないしお手上げだということではなくて、なんとかひとつ調べるように向かってやっていただきたいというふうに思います。 終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 以上で、16番、八柳良太郎君の一般質問を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長より発言の要請がありますので、これを許可します。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 大変恐縮であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 登壇してください。 ◎市長(門脇光浩君) 分散的な、断片的な情報の提供で大変恐縮でありました。先ほど総合防災課の田口係長から、朝から話をしている遭難事案についての続報が入っておりますので、この場面で報告させていただきたいと思います。 13時18分時の入電であります。秋田県総合防災ヘリ「なまはげ」に手を振っている人を発見し、行方不明の新潟県新潟市の男性かどうかわからないというふうなお話でありますけども、先ほどお話させていただきました。その後、13時34分、入電であります。救助が完了したという話であります。本人、新潟県新潟市の70代男性だということを確認したということであります。搬送先、八幡平スキー場のほうに降ろしたいというような入電しております。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 14時25分まで、暫時休憩します。                              (午後2時12分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後2時23分)--------------------------------------- △高久昭二君 ○議長(青柳宗五郎君) 通告により発言を許します。17番、高久昭二君。 ◆17番(高久昭二君) ただいま議長から一般質問の指名を受けましたので、これから質問に入らせていただきます。 仙北市に今求められていることについて初めに、大きいことを話をするようですが、今、世界中が激動の時代を迎え、また、国内においては共謀罪法案が国会で山場を迎え、安倍内閣も学校法人加計学園問題などで野党の追求が厳しくなり、仙北市民も少子高齢化、減少化の中で、今後どう生活を支え生きていくのか不安な毎日を送っている方々がふえておられます。 こうした厳しい時代に、我々の先祖が努力して後世に残していただいた貴重な文化財、文化遺産やそれらの数々の品々を、今後公開保存し、また、次世代に継承、発展させることも私どもに課せられた重要な使命ではないでしょうか。そこで質問をいたします。 初めに、仙北市民の貴重な文化財を保存、継承し、次世代の方々が誇れる仙北市を目指して質問させていただきます。 仙北市は県との協働プログラム事業、あきた未来づくり協働プログラム事業に基づき、クニマス未来館建設事業に着手し、かつて田沢湖に生息されていたクニマスを将来再び生息できる湖によみがえらせることを目指しております。私も田沢湖再生を図り、クニマスが将来生息できることを願う者の一人です。 そこでお尋ねをいたします。第1に、仙北市は7月1日から田沢湖クニマス未来館をオープンさせ、それを控え今、準備作業に追われておりますが、田沢湖町時代に建設し、保存、公開してきましたこれまでの田沢湖郷土史料館を、さきの3月定例会で市長が同館の廃止条例を提案され、議会でも賛成多数で可決されてございます。がしかし、これまで同館に展示されてこられた文化財、細かく言えば古銭や貨幣等、大小合わせ約307点もの展示物がございますし、クニマスに関連する貴重な文化財は新たに田沢湖クニマス未来館に移設、保存、また公開され、残りのものについては今後どのような方策をもってこれらを保存、公開する予定なのかどうか、その点について再度確認をしたいと思います。 これまでの田沢湖町時代には、田沢湖町民の方々が御寄贈したり、また、御協力をしたり、いろんな形で今日に至っておると思います。またさらに、黒倉遺跡群の貴重な文化財、遺跡、遺物、資料、写真や、更には白岩焼き、古来の生活用具、また、数々の品々、それらが今後どうなるかという心配する声も一部聞こえてまいります。 これらの点についての門脇市長並びに教育委員会の見解を求めたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁、熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) ただいまの議員の御質問にお答え申し上げます。 まず1つ目の質問でございますが、田沢湖クニマス未来館のオープンにあわせて、クニマスに関連した資料につきまして、クニマス未来館で展示することで準備を進めているところでございます。わら細工や民具関係の資料につきましては、思い出の潟分校で仙北市で管理、運営することになりましたので、来館者の皆様に気軽に見ていただける資料として潟分校の2階へ展示する予定となっているところでございます。 それから、黒倉遺跡、それから潟前遺跡などの展示物、非常に貴重なものでございますが、これらにつきましては田沢湖観光情報センター「フォレイク」の2階に展示する方向でJR秋田支社等の関連機関と協議しているところでございます。 なお、それ以外の田沢湖郷土史料館で保存している資料及び田沢交流センターに保管している資料でございますが、これらにつきましては地元の皆様の関係団体の皆様から、地域の皆様の御協力等をいただきながら資料を整理し、活用方法、継承等について、しっかりと十分検討してまいりたいと思っているところでございます。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 17番。 ◆17番(高久昭二君) ただいま教育長からの御答弁いただきましたが、私も実はこのフォレイク、つまりJR田沢湖駅前にございますフォレイクのほうの2階を見に行ってきました。そこは皆さん方御承知のとおり、県のスポーツ観光課の管轄でございますし、仙北市ももちろん関係はしてございますが、「アイリス2」で「アイリス」のほうの展示がほとんどでございますし、そこの奥のほうにですね玄関から螺旋階段を上がっていって左側の奥のほうに展示できるスペースがあるだろうなというふうに想像したんですが、正面から入っていくところは「アイリス」というふうなことで観光客なり、または駅に降りたり、またはそこに立ち寄った方々が見る可能性があるし、それをもし全く取りやめて、それをやめて、それを全て黒倉遺跡や潟前遺跡等の展示にするというふうなことが果たして可能なのかどうか、そういう点をですね県のスポーツ観光課なりと協議なさっておるのかどうか。 それともう一つは、奥のほうの一室にですね、国土交通省の管轄の砂防ダムなり、いろんな玉川水系の関係のところのコーナーがございますので、それらもまた無視した形でできるのかどうか、どれくらいの品々があるか私は具体的に頭に入りませんけども、そういう点を検討なさっておるもんでしょうか、その点を答弁をよろしくお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 倉橋副市長。 ◎副市長(倉橋典夫君) フォレイクの2階の件の御質問でございましたので私からお答えいたします。 2月定例会の郷土史料館条例の質疑の際も郷土史料館の展示について、今、教育長が答弁したクニマス資料館に展示するもの、それから、思い出の潟分校に展示するもの、そしてその残りというわけではございませんけれども、黒倉遺跡等の遺跡、それから先ほど白岩焼きというお話もありました。そうしたものの展示について、フォレイクの2階の活用について検討しているというお答えをしたと思っております。 それで、その後、4月になりましてからJR秋田支社のほうに御相談に行ってまいりました。秋田支社のほうでは、市の考え方が決まりましたら、その中で支社としても検討したいということで伺っております。詳細については、田沢湖駅のほうと相談してもらいたいというようなお話でございました。 それで今、高久議員がおっしゃったように、今「アイリス」の展示を2階のほうで主として、しております。これは平成23年12月から展示されているんですけれども、そろそろ今現状では「アイリス」の展示を見に行かれるお客様は、かなり少なくなっているというふうに認識しておりますし、展示内容も古くなってきましたので、そもそもフォレイクの2階をもう一度利活用を見直したいという方針でございます。もう一度多くの皆さんに有効に活用したいということを市としては今検討しているところでございます。その一つとして郷土史料館の展示物の中でフォレイクの2階に展示して観光客の皆さん、それから市民の皆さんに見ていただくのはどうかということで検討しているということでございます。 それで、「アイリス」のほうでございますけれども、これはその「アイリス」の恐らくその版権等を日本で担当している会社が展示物を展示したわけですけれども、県、また、市のほうでも一定の経費負担もしております。それで、県の観光振興課のほうにも観光課の担当のほうで協議をしております。それで、今、韓国との直行便が今、秋田空港できていない状況なので、県としては何らかの形で韓国のお客さんを呼ぶ手段として「アイリス」をもうちょっと生かしたいというようなお話もございました。ただ、現状としては、その韓国のお客さんがたくさん来られる状況にはなっておりませんので、そこはもう一度県のほうともきちんと話し合いの機会を持ちたいと思います。 それから、ダム関連の展示については、玉川ダム管理所のほうに協議をしております。現状あの展示物がかなり老朽化して、きちんと見れる状況になっておりませんので、ダム管理所のほうでも、市のほうでもし別の展示を考えているとすれば対応したいということを聞いております。 また、ただ、その遺跡の展示、あるいはその白岩焼きも含めてですけども、貴重な学術的な遺産でございますので、市で我々素人がただ持ってきてそこに置けばいいというものではないと思いますので、県の例えば博物館の学芸員の方ですとか大学のそうした郷土史の関係の方ですとか、そうした方の御意見も踏まえた上で展示を考えないといけないと思って、ちょっと時間をいただきたいと思っております。できるだけ早い機会に結論を出して議会の皆さんとも相談したいというふうには考えております。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 17番。 ◆17番(高久昭二君) この件についてはですね、実は、先ほど倉橋副市長も御答弁の中に触れてございますが、その他の展示物等については、また別途、旧田沢小学校の2階のほうに保管してある段ボールに入っておるんでしょうけども、そういうものも含めて今後どうするのか検討したいということなんですが、さきに述べさせていただきました田沢湖郷土史料館が確かに3月定例議会で賛成多数で廃止条例そのものは可決なってございますが、郷土史料館を解体する予算、費用は、今回の6月定例会でもついておらないようですし、担当の方にお聞きすれば9月定例会に出す予定であるというふうなことなんですが、せっかくの建物をですね、確かに廃止すれば今度別の名称になったり、別のものに、または民間に委託するのかもしれませんが、そういうのに変わる可能性も出てくるやに私は想像するんですが、そういうふうなことで、せっかくある施設をですね無理して予算をつくって、それを取り壊しして解体費用を一般財源から捻出するということは、果たして最もベストなのかどうかなということを私は常々考えておるものの一人なんですが、その点はいかがなものでしょうか。 あわせて、門脇市長も出席なさってございます、招集なさってございます仙北市の総合教育会議では、この点についてはどういう議論がなされたのか、概略で結構ですのでお答え願いたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁、倉橋副市長。 ◎副市長(倉橋典夫君) 郷土史料館の今、廃止になったということで解体というお話出ましたけど、まだその最終的な史料館内の展示物の移転先がまだ確定しておりませんので、ちょっと時間がかかるのかと思っておりまして、いつの時期に解体するのかということは、まだここで明言できない状況であるというふうに御理解いただきたいと思います。 それから、田沢交流センターにある展示物、保管している状況にはございますけども、一般に今、公開できない状況でございますので、まず展示、公開できるもの、既に老朽化して公開できないものときちんと整理が必要であるというふうに思っております。それで、もう一度、リストはございますけれども、それがすべて公開できる、公開に耐え得る状況にはないというふうに思っております。私も何回か行ってみておりますけども、今すぐにでも公開できるものはありますけれども、公開できないものもございます。それから、高久議員おっしゃったように、当時の町民の方から寄贈いただいたものもたくさんございますので、簡単に廃棄できる状況にもないというふうに思っております。それも含めて、もう一度リストをきちんと整理して、公開できるものをきちんと公開できる場所に展示できるようにしたいというふうに思っております。また、公開できないものについては、公開できない理由をきちんと明記して、もしその寄贈された方がわかるとすれば、その旨を伝えるようにしなければならないと、これが行政としての責任だと思っておりますので、そこはきちんとしたいと思っております。 また、再利用ということも考えられないわけではございませんので、そこも含めてもう一度精査したいと思っています。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 議員の御質問の中に総合教育会議での様子ということを御質問いただきました。 今、手元に資料がなくて大変恐縮ですけども、教育委員会の所有する施設、それから仙北市が所有している施設等についても、さまざまな利活用についての議論の中でお話をさせていただいたと思っております。そのときの委員の方々の御意見等について、今ちょっと資料がなくて思い出すことができないので大変恐縮でありますけれども、そういう状況であります。 それから、議員は先ほど、せっかく建物があるのにそれをスクラップ、予算をかけてスクラップをしてという考え方はいかがなものかという御指摘もありました。先ほどの前の議論でもありましたけども、利活用する可能性があるというものについては、やはり利活用をするということで、これは活用していくということの方針ができるかと思いますが、今のところ先ほど倉橋副市長も話したとおり、まだどのような形で利活用するかどうかということが決定している事項ではありません。したがって、活用することができればよろしいんでしょうけども、もし活用する手法がないとすれば、これは建物を持っていることでその後の維持管理費がそのまま継続して発生するということになりますので、その経費をもってしても活用することで何らかの利便に供するということがわかればよろしいわけでありますけども、そうでない場合は、大変残念でありますけども一定のこれまでの役割を果たしたということの考え方からいくと、スクラップをするということも一つの方法ではないかというふうに思っております。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 17番。 ◆17番(高久昭二君) この件について、ちょっと最後にしますけども、総合教育会議の中の会議録を見ますとですね、当時そのとき、教育委員長が心配なさって、地元生保内の方でありますから当然詳しいでしょうから、この後、クニマス未来館以外のものはどうなるんだということを質問されておるわけですね。それについては、まだはっきり結論は出ていないというふうな当局からの答弁でございますし、先ほど言ったように「アイリス」のところに、またはフォレイクの2階というふうなお話もちょっと発言なさって当局おったようですが、そういうのがやっぱり固まり次第でですね、もう一度、私がどうのこうの言う立場でも決してないわけですが、教育委員会なり総合教育会議で、もうちょっと議論をしてですね、何となく私は偏った見方をしているのかもしれませんけども、余りにも門脇市長を初め市当局は、クニマス未来館に特化しているんじゃないかと。そのほかのものは、大切だ大切だと言っているけれども、結果的にはね、何か非常に厄介者というふうな感じもしないわけではないので、そういうふうな気持ちがないのかもしれませんけども、再度やっぱり議論を重ねていくというふうなお考えはないか、その点だけ確認しておきたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 今、議員が御指摘になったようなことにならないように、私たちはしっかりと議論をし、また、説明を尽くさなければいけないと思っております。もとより総合教育会議は、教育の振興、そしてそれと付帯というか、それと連動して行政の振興ということを一緒に考えることができるとてもいい場面でありますので、そのような議論を尽くすということが本旨でありますので、今御指摘のあったことにならないように、これからは気をつけていきたいと思っております。 ○議長(青柳宗五郎君) 17番。 ◆17番(高久昭二君) 次の質問に移らせていただきます。 これまで合併前から旧田沢湖、角館、西木等にございました郷土資料なり、または文化財、または古文書、いろんなその遺跡物等、また、そういうふうなことを資料をですね、資料として、または考古学的な重要なものなり、または公文書、既にこれは公開してもいいというふうな状態になったものを展示するということでですね、具体的に言いますと、お隣の大仙市では、ことし5月に、これまで廃校舎となった双葉小学校、旧西仙北町の小学校を改修しまして大仙市アーカイブズをオープンさせました。同館には、大仙市の歴史資料として重要な公文書、その他記録を保存、展示、公開し、関係市民の方々が広く学習、利用に供することを目的とした施設であります。さらに、地域資料としては古文書、また画像、映像、音声資料等も含まれ、県内外から注目され、識者等からも高い評価をいただいております。 仙北市も先人が残された貴重な資料を後世に反映させることを目指して、仙北市内の空き廃校舎等を活用しながら、こういう施設を立ち上げるというふうな、近い将来にですね、そういう構想をお考えすることはできないのかどうか。とあわせて、今現在ですね、さっき私言いました大仙市のアーカイブズのような田沢湖、角館、西木地区のそれぞれの重要な公文書資料等は、どのように保存され、また、必要によっては公開なさっているのか、その点についてもあわせて答弁をよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) ただいまの議員の御質問にお答え申し上げます。 貴重な古文書、それから歴史資料の保存につきましては、以前から散逸を防ぐために市で一括した管理ができないかという要望が関係者からもいただいております。古文書類につきましては、ただ保管するだけでなく、研究資料としての活用、それから仙北市の歴史をPRする資料としての活用も考えられます。佐竹北家に伝わる町割り資料等は、学習資料館で寄託を受け、保管しております。また、佐竹北家の花葉集、それから世に初めて田沢湖を紹介したと言われる問槎紀行、槎湖紀行などは、樺細工伝承館で企画展示されております。 仙北市に寄贈されたり寄託された資料につきましては、それぞれの施設で有効に活用させていただいておりますが、仙北市内の旧家には、貴重な古文書類や郷土資料がまだまだ残っていると思われます。平成19年に文化財課で市内にある古文書、関係資料について調査した経緯もありますけれども、これからこうした資料を市で一括管理することになれば、貴重な歴史資料として活用できるものと思われますので、十分にまず本当に前向きに検討してまいりたいと思っているところでございます。 また現在、古文書は各庁舎等の施設に保管されております。失礼しました。公文書でございます。各庁舎等の施設で保管されております。公文書の中で永年保存の文書等がふえている現状であること、更に、重要な公文書を1カ所に保管することによって文書の整理や検索を行う上で大きなメリットがあると考えております。どのような手法での保存が、活用が有効かと、今、議員が御紹介いただきました大仙市でオープンいたしましたアーカイブズであります。一般行政資料から本当に全てを網羅した東北では初めてのすばらしいアーカイブズでございますが、これらを参考にさせていただきながら、今後、仙北市でもこのような実施に向けまして十分に検討してまいりたいと思っているところでございます。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 教育長の御答弁に続いて大変恐縮でありますけども、ちょっと以前、大仙市長、前御勇退された栗林市長とお話したときのことを少し思い出して、ちょっとだけお話させていただきたいと思いますけども、とてもすばらしい取り組みだったということを、そこにいる会場の方々も一堂にその話しました。当時の大仙市長も非常に意義の高い取り組みだと。地味だけれども意義の高いという話をされていたことを思い出します。さらにそれが空き校舎の活用でかなったということで、私たちは大変感銘を受けております。今、教育長がお話したとおり検討しなければいけないという御判断ありますけども、私たち行政、執行部からすると、ぜひ検討して実現に向けて加速していきたい、いければなというふうな思いを持っております。 以上であります。
    ○議長(青柳宗五郎君) 17番。 ◆17番(高久昭二君) 初めにですね、例えば先ほど教育長がおっしゃいました佐竹北家日記等は総合情報センターで管理、保管、場合によっては公開というふうなことなんですけれども、今まで私、かつて総合情報センターにお聞きしたときにですね、いろんなその蔵書なり、または整理しなければならないもので、もうたくさん、もういっぱいになってしまっていると。地下の書庫ですか、私見たことないので、職員でないものですから、もうやはりこれ以上はなかなか保管できないような状態になっておるもんでしょうか。 それとあわせてですね、仙北市におきましても大仙市のように旧田沢小学校、または上桧木内小学校、そして角館では西長野小学校、一部公民館的に使われている角館旧東小学校等もございますので、それこそ建物を改築または移築しなければならないわけでもないし、土地を購入しなければならないわけでないので、できれば文科省なり文化庁なり、県のまたは指導、協力も仰ぎながら、できるだけ経費節減に努めて、市の一般財源も多少かかるんでしょうけども、それを目指していくというふうな、もしできればね今すぐ、結論を出せないといえばそれまでの答弁でも結構ですので、あわせてできれば門脇市長からの御答弁をいただければ幸いであります。よろしくお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 先に私のほうから、毎年毎年必ず種類はふえていくわけでありまして、一部はマイクロフィルム化の対応もしているという現状があります。このフィルムを取り出しして見るということができるシステムも導入しております。だけれども、それが全体にまだまだ及んでいないという現状があります。例えば遊休施設の活用ということで、一つ大きなこれは可能性ではないかと思いますけども、文書の保管に関するさまざまな何ていうか心配がありまして、当然それは保管、管理をきっちりとしなければいけないわけであります。1カ所に集めたから、逆に1カ所から散在してしまうということは絶対あってはいけないことですので、その文書管理の体制づくりも必要であります。それから、ボリュームの把握、掌握も必要であります。どのような形でお見せすることができるかどうかということが必要であります。そういうことも全て、前例としてアーカイブズがありますので、それは研究しなければいけないと思っております。できるだけ早くこの研究を形にできるようにできればなというふうな思いは正直なところ持っております。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) ただいま議員からありましたように、学習資料館の書庫は、もう本当にかなりいっぱいに近づきつつあるというふうな現状であります。県の公文書館のほうに寄贈してコピーをいただいているものもあります。それから、平福美術館は、もう本当に満杯でございます。ですので、今、市長申し上げましたが、やはりそういうような西長野等、上桧木内とあるわけですが、活用しながらですね、ただ、施錠面、そういうような安全、そういうふうな面も含めて、かなりいろんな面から考えて収蔵庫なり、またはそういうふうな展覧に、皆様にお見せするようなものをつくっていかなきゃいけないわけでありますので、皆様のお知恵を十分にお借りしながら何とかいい方向で進めてまいりたいと思っているところでございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 17番。 ◆17番(高久昭二君) 先ほどの件については、もしできれば廃校になった小学校を使っていただいて、今後そういうふうな方向に活用できるとすれば、仙北市内の方々だけでなく県外、または市外の方々のやっぱりそういう研究熱心な方々も訪れるわけですので、それが地域にも私はプラス効果の影響は多少出てくると思いますので、その点をよろしくお願いしたいと思います。 それでは、次の質問に移らせていただきたいと思います。 仙北市が財政硬直化する中で角館庁舎の移転改築に伴い、旧角館総合病院、病院の管理棟を含め、今後どう対処するのかお尋ねしたいと思います。特に門脇市政が今求められておるのは、大変失礼な表現ではございますが、一つ一つの問題や課題に目を向け、けじめをつけて、あれやこれやと広く手を広げるのではなく、またはイベントのみに振り回されるのではなく、少しでも見通しを持って、系統的で展望が開けるお考えを今後考え抜いた施策が今求められておるのではないでしょうか。その点については私は多少、市長と見解が異なるというふうなことで一喝されるかもしれませんが、見解があればまずお聞きしたいと思います。 それで初めに、4月初め、市立角館総合病院、新病院がオープンし、約2カ月半が経過しました。この間、旧病院管理棟も含め現在の病院の企業財産、これを今後どのような形で、これをまたは当面維持し、または解体費用が捻出できた際には解体するという方向で、今後そういうふうなプログラムを組むお考えなのか、まずお聞きしたいと思います。特に私、地元岩瀬に暮らす人間としては、ときどきあそこを通るたびごとに、とりわけ夜間になるとゴーストタウンのような状態となり、治安上も安全上、さらには内部にはボイラー室や非常階段等もあり、そこにはアスベストが存在されているということがこれまでも指摘されております。いずれにしても管理棟は残しても、解体の方向に向かうのではないかと思うわけでございますが、市の財政をにらみながら、どういう形でその解体費用を、財源を捻出するお考えを今現在、全くなければないでも結構ですが、お持ちか御答弁をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 答弁、門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) まず一番最初に財政の硬直化が進んでいるということでありますけども、少し事例を挙げてお話をさせていただきますと、これ普通会計の決算状況で恐縮なんでありますが、平成21年度と平成27年度を比較してみると、地方債現在高は平成21年度では260億1,400万円ありました。これが平成27年度では、決算では、203億7,700万円、56億3,700万円減額することができております。 また、実質公債費比率は20.4%、これ平成21年度でありますけども、平成27年度は11.5%でありますので、8.0ポイント低下をさせていただいております。 また、財政調整基金の現在高は、当時、平成21年度は18億円でありましたけれども、平成27年度には26億強ありますので、8億強の増額となることができております。 しかしながらも財政の健全化に向けて努力はしているけれども、硬直的状況ではないとは申し上げられません。だけれども、平成21年度と比較してみて財政状況は、いくばくかでも当時から改善が進んでいるという御認識は、どうか共有できていただければありがたいと思っております。 それから、旧角館病院の対処の方法でありますけども、4月に移転新築ができた市立角館総合病院の開院に伴って閉院となった旧市立角館総合病院の解体、または利活用など今後のあり方について私も検討が急務であるというふうに、これは認識全く同様であります。 旧市立角館総合病院の施設概要、これはもう申すまでもありませんけれども、敷地が約1万7,500平方メートル、建物は鉄筋コンクリート造で延べ床面積が1万4,200平方メートル、約であります。病棟が約1万300平方メートル、管理棟が3,390平方メートル、その他がまず500平方メートルという状況であります。の病棟及び増築した管理棟等々で病棟の建築面が昭和45年、管理棟が平成4年の施設でありますので相当老朽化している病棟の状況があります。 現在、旧病院は病院事業会計の資産となっているため、病院事業としての跡地利用について検討するか、または市有財産へ移管した後、検討、移管も含めて検討して、その後の対応とするのかということで、庁内に組織横断で協議の場を設置しております。話は今、やっと緒についたばかりでありまして、病院事業を初め関係各部局から旧病院の利活用の意見を求め、検討、協議した上で、今後の施設の所管部署や今後のあり方等について、できるだけ早期、自分のタイムスケジュールとしては、年度内に皆様にお示ししたいということで作業を進めさせていただきたいと思っております。 なお、国のさまざまな財政支援の状況の中で、このような状況になった場合の建物解体費についての起債等もあります。できれば起債等発行をいただいて、この財源としていくことが一番市にとっては有益ではないかというような思いを持っているという現状であります。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 17番。 ◆17番(高久昭二君) ただいま門脇市長から御答弁いただきました、その起債の発行してというふうなことでございますが、合併特例債については以前にもですね御承知のとおり、議会の中に庁舎建設特別委員会が設けられ、そこでもいろいろ議論なさって、合併特例債を起債として有効活用するということが掲げられてございましたし、市長自身が御承知のとおり、初めはですよ病院管理棟を活用した、そこを増改築しながら、そこを統合庁舎、本庁舎として位置づけ、そこをもって合併特例債の活用をしたいというふうなことが原案でありましたが、途中から庁舎特別委員会のほうで原案から駅前案に、民間事業者から購入ということで変更なさったわけでございますが、そのときの市長さんのお気持ちはどういうもんだったんでしょうか。先ほどの起債の解体費用は約2億円以上かかると思うんですが、それらもあわせてどういう起債をお考えなのか、もし今お持ちなのか、その点とさっき言った原案を変更なさったときの心境はどうであったのか、あわせて御答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 当初一番最初に私どもが市民の皆様、もちろん議会の皆様、市民の皆様に御提示させていただいた庁舎の整備案は、先ほど議員が御指摘のとおり角館の管理棟を核とした、ここを1つのタワーとして、もう一つのタワーをつくってツインタワーで一体化とした市役所をつくっていきたいということだったわけであります。この時点では、例えば解体費用についても特例債の発行等が可能となるというような考え方を持っておりました。ただ現在、結果として考えていきますと、中でいろんな議論があって現状がありますけども、考えていくに、現在のその地方債、特に合併特例債の発行というそのボリュームからすると、今、既に皆様方にお認めいただいた新市建設計画にあるとおり、もうほとんどアッパー、合併特例債アッパーな状況で、上限なっております。むしろ足りないと言っていいくらいの状況でありますので、この合併特例債の発行については不可能ではないかと、私個人としては思っております。したがって、別の起債を考えなければいけないということで、ちょうどというか過疎債の取扱要綱が変わっておりまして、過疎債で不要となった建物に対しては解体をするという場合には過疎債の発行も可能となるというような情報を総務省財政局でいただいておりますので、枠は確かにありますので、今後まさに議員がお話のとおり、計画的に何年にどのような形でどうするかということがしっかりとわからなければいけませんけれども、過疎債の発行をお願いできないかというような思いでいるというのが現実的な対応ではないかと思っております。 ○議長(青柳宗五郎君) 17番。 ◆17番(高久昭二君) 合併特例債は、もう既に満杯であるというふうな発言でございましたし、そうなれば、これまでの老朽化した角館庁舎をですね、田町山、それはもちろん市有地、昔は合併する前から町有地でありましたけども、健康管理センターも活用を図りながら、また広域交流センターとドッキングした形で建てるということは、これは不可能だというふうに私、それは勘違いであればまた訂正しますけども、そういうふうに理解してよろしいんでしょうか。 さらにはですね、過疎債を解体費用として使えるというふうなことを聞いておられるようなんですが、私、財政課にお聞きした中ではですね、例えば2億円お願いするとか3億円お願いしても、満額くるものではないというふうな、過疎債の場合はですよ、その点もし足りない部分は一般財源から補填しなければならなくなるんではないかということで、合併特例債よりも、やっぱりどちらかというと比較すれば不利な起債じゃないかなと思うんですが、結果的に一般財源がふえればふえるほど市の財政を私は圧迫するのではないかなと思うんですが、その辺についてのお考えをもう一度確認したいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 説明が舌足らずだったかもしれません。失礼しました。 合併特例債がいっぱいだというのは、今、皆様方が現状の中で合併特例債を発行するという計画を持っている、これで現状としてあとはもう多分難しいだろうというような判断だということです。新市建設計画に盛り込まれている特例債の発行は、もちろんそれはその中に、内部にもう入っておりますけれども、それ以外のものに対する特例債の発行は厳しいのではないかという見解を持っているということであります。 それから、過疎債についてはですね、確かに合併特例債が一番私は有効な財源ではないかというふうな思いもありますので、こういう答弁になってしまうかもしれませんけれども、どちらがいいのかというか、どちらが仙北市にとって一般財源を捻出することを少なくするその方法かというと、やはり合併特例債がすぐれていて、過疎債はその次に位置するものではないかというふうな思いであります。 なお、過疎債については、さまざまな配分方法がありまして、例えば枠配分という考え方がありますけども、その年度で秋田県の中にこれだけの、秋田県で一度取りまとめをして、そしてそれを総務省のほうにもっていくというのが大体常です。それでなくて一見審査というのもありますけども、最近余りそれありません。ですので、過疎債の発行について、まず県との協議から始まって、各市町村でどれくらいのその年度の発行の予定を持っているかということにも左右されるということがあります。ですので、そうなったときには、私たちが見込んだだけの過疎債の発行になれるかどうかというのは、その時点でないとなかなか判断ができないと。 ただ、有効なのは、もちろん交付税算入されますし、また、事業費でいうと枠があった場合の話ですけども、例えば2億1,530万円という仮に、全く仮ですよ。例えば2億1,500万円でもいいんですけども、そのときに過疎債の発行のスタイルとしては、10万円以上を過疎債として発行しますので、一般財源としては10万円未満の端数という言い方は失礼ですけども、その対応ということで一般財源ということの予算措置になるというような手法が大体常であります。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 17番。 ◆17番(高久昭二君) 実はこの角館庁舎、老朽化した角館庁舎を建てかえるについて、以前から合併特例債を適用させたいというのは当局のほうからもよく説明受けていたわけでございますが、現時点でのですね試算は、今回の補正予算にも上がってきておりますが、基本設計も含めた今回の試算はどれくらいを見込んでいるのか、そういう点でのもし担当課のほうで具体的な設計があればお聞きしたいということとあわせてですね、もう一つお聞きしたいんですが、実は庁舎建設特別委員会を私ときどき傍聴させていただいたんですが、特別委員でないので間違っても発言はできないわけですが、たまたま傍聴した際にですね、原案である病院管理棟を活用した原案を引き下げて駅前の民間事業者から購入されるというふうな方向に市長が転換なさったわけでございますが、そのときの発言、会議録があれば会議録を見ていただいて確認してもらいたいんですが、「大変おいしい話である」というふうな表現なさったんで、まあ何かお菓子でも食べるかのような表現をする方だなというふうに私思ったんですが、どういう意味でおいしいというふうな見解をお持ちになったのか、その点も答弁ができればよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 通告にないお話でありますけれども、関連する質問ということでお答えさせていただきますが、私が、おいしい話だというような発言は、私、それはおいしい話ですねということはお話してないと思います。また何かの聞き違いか、ではないかというふうに思います。私たちとしては、管理棟の病院跡地案を進めてきた人間でありますので、それが議会の議論の中で、それを実現することが難しいという状況になったときに、例えば角館駅前の案に対して、それはおいしいですねという話は、私は多分できない立場だと思いますので、していないというふうに思います。 それから、その前の事業費のお話でありますけれども、その事業費については、仙北市庁舎整備基本構想、これは平成29年4月に皆様方とも共有している資料でありますけれども、この資料の中にあるとおり、私もしかすれば聞き漏らしたかもしれませんけれども、新しい角館庁舎はどれくらいの事業費を見込んでいるのかという御質問だったと思って答弁させていただきますけれども、この時点で積算している数字は、金額は18億1,030万円であります。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 17番。 ◆17番(高久昭二君) 次に移らせていただきたいと思います。 最後にですね、いずれにしてもことし中には恐らく無理ではないかなと思うんですが、やっぱり管理棟は残し、何かの形で公共施設なりに活用できるにしても、残りの建物がかなり老朽化が進んだために新しい病院を移転改築したわけでございますので、使えるんであればもうちょっと我慢したかもしれませんが、そういうことが理由にもって背景にあったわけでございますので、いずれ更地になると思います。そういう場合の今後の活用計画をですね、きょう立てれとかというふうな無茶なことを私お聞きしているんでなくて、今年度をかけてですね、今年度いっぱいをかけて、やっぱりどういうふうな活用が考えれるのか。やはり病院当局、つまり企業財産としてそのまま解体費用も含めて捻出させるというのは、余りにも病院にとっては酷だことだと思います。病院は目的を持った企業ですから、一般財源として行政財源にやっぱり当然移管しなければならなくなるのではないかなと私は想像するんですが、その点は大体いつごろを見込んでおるのかという点と、あわせて更地になった場合の活用方法、例えばことし1年はどうしても解体は無理だとすれば、さっき言ったアスベスト等の飛沫する危険性のあるところは全部閉鎖して、1階の安全なところだけを民間の介護施設の経営なさっている方々に貸すというふうな方法、または今後解体した場合は、これまでの岩瀬北野線にずっと長い間、角館町時代からございます市営岩瀬住宅を移築して、そこに快適な快適な環境の中で、それは家賃と言いますかそういうふうなあれは上がるかもしれませんけども、高齢者の方々も含めて使っていただくという方法、残った部分、特に道路向かいの駐車場、個人なりまだ民間からお借りしているのは、それは当然お返ししなければならないわけでございますが、その残りの部分については何かの形で私は使えるのではないかなと思うんですが、そういうことをなかなか市長もお忙しいし、お考えになる暇はないかもしれませんが、もしお考えが基本的にこういうことも考えられるということがあるとすれば、簡単で結構ですので答弁をよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 当時の議論を少し思い出して議員の質問をお聞きしておりましたけれども、確かに旧角館病院の現在の管理棟の活用案を出して提出させていただいて、議会からたくさんの御意見いただいて、その次の案ということでJR角館駅前の統合庁舎案ということに収れんされていくということがあるんですけども、その後にですよ、いろんな説明会をずっと市民と皆様と一緒にずっとやっていく、議員も参加しているのでよくわかると思うんですけども。やはり市側が提案した病院跡地案ということを支持するという方々もいらっしゃったわけです。だけども、その説明会のときにそれは無理ですという話、それは何かというと、先ほど議員がお話のとおりアスベストの調査等の事業は、患者の皆様をお迎えしている状況では絶対できないので、何としても平成29年4月のその新病院が開院になった後でなければできない事業なんですと。それを考えていくと、それを待ってから、その病院の解体事業等を進めていくということが、合併特例債上の期限の制約であったりということで、スケジュール的にかなり厳しいですよという話もずっとしてあったと思います。そういう状況であったので、今回も本当であれば平成29年4月に入ってからは、もう新しく病院が開院しているので、すぐにでも、今の議員の御指摘した議論をしなければいけなかった状況なんです。それが今、滞ってしまったということで大変反省しているということの先ほど話だったんです。だけれども、その協議は既に始まっているという話をさせていただきました。そのときに少し先ほどのお話と重複しますけれども、先ほど議員が御指摘のとおり、旧病院が病院事業会計の資産となっているので病院事業として跡地利用については検討するかっていう話を私一回しました。だけどもそのお話のとおり、これは厳しいと思います。仮にそういう状況になったとしても、市側が一定の、基準外のさまざまな手だてを講じてその管理をしていくとかということができればいいんでしょうけども、それは基本的に公営事業を行っている団体、企業会計としては、かなり厳しいと思います。やはり一番現実的なことは、市有財産へ移管して、そしてそれを検討していくというステージをつくらなければいけないということで既に、この4月に入ってからでありますけども庁内に組織横断でその協議を進めているという状況があります。今のところは、その方向でやっぱりいくべきではないかという判断、間もなく私したいと思いますけども、そういうふうになろうかと思います。そうなったときに、それを加速していくというテーブル、会議がほしいので、組織がほしいので、その所管部であったり、さまざまな方々に中に入っていただいて議論をしていくということを行って、組織をつくって行って、そしてそれを先ほど議員御指摘のとおり年度中に、この平成29年度中に方向づけを策定させていただいて、それを皆様に提示させていただくと。その内容についてはですよ、今、私が軽々に、例えばこんなことで活用したいとか、こんなことで活用したいとかって話をすることは、この段階では適切ではないと思います。やはりたくさんの方々から一番有効で、市が最も益とすることができるような、そういう議論をしていくためには、今、私が前提としてお話をすることは不適切と思いますので、この場面での答弁は控えたいと思います。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 17番。 ◆17番(高久昭二君) 一つ要望でございますけども、実は旧角館病院の道路向かいの駐車場の奥のほうは、もちろんこれは病院の所有駐車場でございますし、かつてはあそこに民間の木工所等もございました。かってですよ、昔、合併する前、大分前ですけども。そういうふうな形で、市長はいろいろ何といいますか動物とかいろんなその食品とかそういうのがお好きなようでございますけども、やはり御承知のとおり、インターチェンジなり、またはそういうふうな高速に乗れるようなところじゃないと、なかなか競争が今激しい時代でございますので非常に厳しいと思うんで、そういうのでなく、例えば大館市にあるテルモとかの医療原材料を製造供給している会社とか、紙おむつとかそういうふうな製造する会社がもし分工場みたいな形で、小さい規模であっても来ていただければ、私は少しは雇用にもつながって、その周辺なり活性化にもつながるんじゃないかなと思うんですが、そういう考え方も今後検討されるというお気持ちはないのかどうか、答弁できないといえば答弁できないで結構ですので、それでひとつよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 要望ですか、質問ですか。 ◆17番(高久昭二君) まず質問ですね。 ○議長(青柳宗五郎君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 動物が好きだとか、魚が好きだとかという、そういう思いでこれまで事業を進めてきたことがないので、その点はちょっと違和感を感じました。 しかしながら、後段のその企業名は抜きにしても、さまざまな活用の一つの方法としては、そういう企業誘致で雇用の増大を図るというような視点も、当然やっぱり議論すべきではないかと思います。 ただ、その職種とかがどういうことだ、どういうべきだというようなことの設定は、今のところ持ち得ていないというのが正直なところであります。 以上です。 ○議長(青柳宗五郎君) 以上で、17番、高久昭二君の一般質問を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 市長より発言の要請がありますので、これを許可します。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 度々で恐縮であります。15時10分の入電であります。総合防災課田口係長からであります。 仙北市玉川叫沢付近、秋田市からの男性2名遭難事案が発生し、警察、消防と再び対応に当たっております。この2名ということと、それからもう一方では、親子3人で入山というような情報も入っておりまして、大変恐縮であります。精査ができない情報で恐縮でありますけれども、このような続報が入っております。 以上であります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(青柳宗五郎君) 本日の日程は全部終了をいたしました。 以上で本日の会議を閉じ、散会をいたします。                              (午後3時18分)...