仙北市議会 > 2017-02-23 >
02月23日-01号

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  1. 仙北市議会 2017-02-23
    02月23日-01号


    取得元: 仙北市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-02
    平成29年  3月 定例会                              仙北市告示第13号 平成29年第1回仙北市議会定例会を、平成29年2月23日仙北市役所田沢湖庁舎に招集する。 平成29年2月15日                           秋田県仙北市長 門脇光浩          平成29年第1回仙北市議会定例会会議録議事日程(第1号)                 平成29年2月23日(木曜日)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 会期の決定第3 諸般の報告    市政報告、施政方針    教育行政報告、教育行政方針    議会動静報告    監査報告第4 議案第1号 仙北市田沢湖クニマス未来館条例制定について第5 議案第2号 仙北市思い出の潟分校条例制定について第6 議案第3号 仙北市田沢湖クニマス未来館等観覧料の特例に関する条例制定について第7 議案第4号 仙北市立幼保連携型認定こども園条例制定について第8 議案第5号 仙北車農業委員会の委員及び農地利用最適化推進委員の定数に関する条例制定について第9 議案第6号 仙北市農業委員会委員候補者選考委員会条例制定について第10 議案第7号 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部改正に伴う関係条例の整備に関する条例制定について第11 議案第8号 水道事業統合等に伴う関係条例の整備等に関する条例制定について第12 議案第9号 仙北市特別職の職員百非常勤のものの報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例制定について第13 議案第10号 仙北市特別職の職員の給与及び旅費に関する条例等の一部を改正する条例制定について第14 議案第11号 仙北市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定について第15 議案第12号 仙北市基金条例の一部を改正する条例制定について第16 議案第13号 仙北市市税条例等の一部を改正する条例制定について第17 議案第14号 仙北市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例制定について第18 議案第15号 仙北市高等学校入学準備金貸付条例の一部を改正する条例制定について第19 議案第16号 仙北市病院事業使用料及び手数料徴収条例の一部を改正する条例制定について第20 議案第17号 仙北市病院事業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例制定について第21 議案第18号 仙北市居宅介護支援事業所条例を廃止する条例制定について第22 議案第19号 仙北市角館総合技能センター条例を廃止する条例制定について第23 議案第20号 仙北市田沢湖郷土史料館条例を廃止する条例制定について第24 議案第21号 平成29年度仙北市下水道事業特別会計への繰入れについて第25 議案第22号 平成29年度仙北市集落排水事業特別会計への繰入れについて第26 議案第23号 平成29年度仙北市浄化槽事業特別会計への繰入れについて第27 議案第24号 平成29年度仙北市一般会計予算第28 議案第25号 平成29年度仙北市集中管理特別会計予算第29 議案第26号 平成29年度仙北市下水道事業特別会計予算第30 議案第27号 平成29年度仙北市集落排水事業特別会計予算第31 議案第28号 平成29年度仙北市浄化槽事業特別会計予算第32 議案第29号 平成29年度仙北市国民健康保険特別会計予算第33 議案第30号 平成29年度仙北市後期高齢者医療特別会計予算第34 議案第31号 平成29年度仙北市介護保険特別会計予算第35 議案第32号 平成29年度仙北市生保内財産区特別会計予算第36 議案第33号 平成29年度仙北市田沢財産区特別会計予算第37 議案第34号 平成29年度仙北市雲沢財産区特別会計予算第38 議案第35号 平成29年度仙北市病院事業会計予算第39 議案第36号 平成29年度仙北市温泉事業会計予算第40 議案第37号 平成29年度仙北市水道事業会計予算第41 議案第38号 平成28年度仙北市病院事業会計資本剰余金の処分について第42 議案第39号 平成28年度仙北市一般会計補正予算(第7号)第43 議案第40号 平成28年度仙北市集中管理特別会計補正予算(第2号)第44 議案第41号 平成28年度仙北市下水道事業特別会計補正予算(第2号)第45 議案第42号 平成28年度仙北市集落排水事業特別会計補正予算(第2号)第46 議案第43号 平成28年度仙北市浄化槽事業特別会計補正予算(第2号)第47 議案第44号 平成28年度仙北市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)第48 議案第45号 平成28年度仙北市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)第49 議案第46号 平成28年度仙北市生保内財産区特別会計補正予算(第3号)第50 議案第47号 平成28年度仙北市田沢財産区特別会計補正予算(第2号)第51 議案第48号 平成28年度仙北市簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)第52 議案第49号 平成28年度仙北市病院事業会計補正予算(第3号)第53 議案第50号 平成28年度仙北市水道事業会計補正予算(第2号)第54 議案第51号 市道の変更認定について第55 議案第52号 市道の認定について第56 議案第53号 新市建設計画の変更について第57 議案第54号 仙北市過疎地域自立促進計画の変更について第58 議案第55号 辺地に係る公共的施設の総合整備計画の策定について(下延辺地)第59 議案第56号 辺地に係る公共的施設の総合整備計画の策定について(中川原辺地)第60 議案第57号 仙北市田沢財産区管理委員選任につき同意を求めることについて第61 議案第58号 仙北市田沢財産区管理委員選任につき同意を求めることについて第62 議案第59号 仙北市田沢財産区管理委員選任につき同意を求めることについて第63 議案第60号 仙北市田沢財産区管理委員選任につき同意を求めることについて第64 諮問第1号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて---------------------------------------出席議員(19名)      1番 佐藤大成君       2番 高橋 豪君      3番 熊谷一夫君       4番 門脇民夫君      5番 平岡裕子君       6番 田口寿宜君      7番 大石温基君       8番 阿部則比古君      9番 黒沢龍己君      10番 小田嶋 忠君     11番 荒木田俊一君     12番 安藤 武君     13番 小林幸悦君      14番 伊藤邦彦君     15番 真崎寿浩君      16番 八柳良太郎君     17番 高久昭二君      18番 稲田 修君     19番 青柳宗五郎君---------------------------------------欠席議員(0名)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名  市長        門脇光浩君     副市長       倉橋典夫君  教育長       熊谷 徹君     病院事業管理者   進藤英樹君  代表監査委員    戸澤正隆君     総務部長      藤村好正君  地方創生・               市民福祉部長兼            小田野直光君              米澤 実君  総合戦略統括監             福祉事務所長                      農林部長兼  観光商工部長    平岡有介君               浅利芳宏君                      総合産業研究所長                      会計管理者兼  建設部長      武藤義彦君               伊藤 寛君                      会計課長  教育部長      畠山 靖君      企業局長     草なぎ博美君  医療局長兼               総務部次長兼            運藤良克君               加古信夫君  医療連携政策監             危機管理監  市民福祉部次長兼            総務部総務課長兼            冨岡 明君               戸澤 浩君  市民生活課長              事務事業移転室長  総務部企画政策課長 大山肇浩君     総務部財政課長   浅利喜一郎君---------------------------------------事務局職員出席者  議会事務局長    三浦清人君     書記        藤岡 純君  書記        堀川貴吉君--------------------------------------- △開会及び開議の宣告 ○議長(青柳宗五郎君) ただいまから平成29年2月15日付で招集の平成29年第1回仙北市議会定例会を開会します。 ただいまの出席議員は19名で会議の定足数に達していますので、これから本日の会議を開きます。 広報及び報道関係者の撮影を許可します。 なお、本市議会では、インターネットによるライブ配信を行っていますので、あらかじめ御了承のほど、お願い申し上げます。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。                              (午前9時59分)--------------------------------------- △会議録署名議員の指名 ○議長(青柳宗五郎君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、3番、熊谷一夫君、4番、門脇民夫君を指名します。--------------------------------------- △会期の決定 ○議長(青柳宗五郎君) 日程第2、会期の決定を議題とします。 議会運営委員長の報告を求めます。2番、高橋豪君。 ◆2番(高橋豪君) おはようございます。 平成29年第1回仙北市議会定例会にあたり、2月16日、仙北市役所田沢湖庁舎第4・5会議室において議会運営委員会を開催しましたので、その経過と結果について御報告いたします。 出席委員は、7名全員でありました。 職務出席として青柳議長、オブザーバーとして平岡議員、熊谷議員が出席しました。 説明のための参与として、倉橋副市長、藤村総務部長、戸澤総務課長、大山企画政策課長、浅利財政課長が出席しております。 書記には、議会事務局藤岡補佐を任命し、職務のための出席は三浦議会事務局長であります。 議会運営委員会では、本定例会の会期日程について協議いたしました。 第1回定例会に当局より、提案される案件は、条例関係20件、予算関係30件、その他6件、人事関係4件、諮問関係1件の計61件であります。これらの提出案件について市当局より概要説明を受け、慎重に協議した結果、本定例会の会期を本日から3月17日までの23日間と決定いたしました。 会議の日程については、お手元に配付のとおり、会期1日目となる本日は、諸般の報告ののち本定例会に提案される議案上程、説明を行います。上程される議案のうち、人事関係の議案第57号から60号及び諮問第1号については、運用例第12の1により、委員会付託、討論を省略し、本日、採決まで行うことを確認しております。 会期2日目から8日目までを休会とし、会期9日目の3月3日と会期12日目の3月6日の2日間を一般質問とし、質問者は両日とも4名を予定しております。 会期13日目となる3月7日は、議案に対する質疑及び委員会付託を行い、本会議終了後に予算委員会を開催します。この予算委員会には、平成29年度一般会計予算と平成28年度一般会計補正予算第7号が付託されますので、それらの議案に対する質疑を行い、その後に分科会を設置し、各分科会への分担を行います。 会期14日目から22日目までを休会としますが、休会中の3月8日から10日までの3日間で総務文教、市民福祉、産業建設の各常任委員会及び予算常任委員会の各分科会審査を行います。 会期20日目の3月14日には、予算常任委員会を再開し、各分科会審査報告、報告に対する質疑行い、会期21日目の3月15日に当初予算及び補正予算に対する討論・採決を行います。 なお、3月15日については、小学校の卒業式の関係上、開議時間を午後1時30分としておりますので、お間違いのないようお願いいたします。 最終日の3月17日は、各常任委員会の委員長報告、委員長報告に対する質疑を行い、討論・採決を行う日程であります。 また、陳情等に基づく「意見書提出」に係る議員提出議案、または議案等の追加提案があった場合は、あらかじめ最終日の冒頭の議事日程に組み入れることを議会運営委員会で確認しております。 なお、議案第8号 水道事業統合に伴う関係条例の可否によっては、常任委員会の所管に変更が生じるため、市議会委員会条例の改正が必要となります。議会運営委員会では、こちらも議員提出議案として最終日に提出することを確認しています。 本定例会の会期は23日間で、うち本会議5日、休会18日となり、休会のうち5日間は、各常任委員会となる日程であります。 また、請願第1号から3号の角館庁舎建設に関する請願については、お手元に配付の請願文書表のとおり、総務文教常任委員会への付託となります。これについては、総務文教常任委員長から、重要案件であり、会派等も存在しないことから、所管以外の議員各位の意見を参考に審査を進めたいとして、議員全員協議会の開催が要請され、議長はこれを受け、全員協議会を開催することを確認しております。 以上、議事運営につきましては、特段の御協力をお願い申し上げ、議会運営委員会の報告といたします。 ○議長(青柳宗五郎君) お諮りします。今期の定例会の会期は、ただいま議会運営委員長報告のとおり本日から3月17日までの23日間としたいと思いますが、御異議ありませんか。          (「異議なし」と言う人あり) ○議長(青柳宗五郎君) 御異議なしと認めます。したがって、会期は本日から3月17日までの23日間と決定しました。 お諮りします。会期中の休会については、ただいま議会運営委員長報告のとおりとすることに御異議ございませんか。          (「異議なし」と言う人あり) ○議長(青柳宗五郎君) 御異議なしと認めます。したがって、会期中の休会については、議会運営委員長報告のとおりとすることに決定いたしました。--------------------------------------- △諸般の報告 ○議長(青柳宗五郎君) 日程第3、諸般の報告を行います。 地方自治法第121条の規定により説明のため出席を求めた者は、門脇市長、倉橋副市長、熊谷教育長、進藤病院事業管理者、戸澤正隆代表監査委員、藤村総務部長、小田野地方創生・総合戦略統括監、米澤市民福祉部長、平岡観光商工部長、浅利農林部長、武藤建設部長、伊藤会計管理者、畠山教育部長、運藤医療局長、草なぎ企業局長、加古総務部次長兼危機管理監、冨岡市民福祉部次長兼市民生活課長、戸澤浩総務課長、大山企画政策課長、浅利財政課長です。 以外につきましては、必要に応じ、出席を求めることにします。 会議の書記には、藤岡、堀川の2名を任命します。 職務のための出席は、三浦議会事務局長です。--------------------------------------- △市政報告、市政方針 ○議長(青柳宗五郎君) 次に、市政報告及び市政方針に入ります。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) おはようございます。 平成29年第1回仙北市議会定例会の開会にあたり、主要事項について御報告をいたします。 初めに、一般会計補正予算(第7号)についてであります。 補正額は2,409万5,000円の増額で、補正後の額は201億1,370万9,000千円となります。補正予算の大部分が事業の精算見込みによるものであります。 主な追加事業は、障害者自立支援給付費後期高齢者医療広域連合負担金、教育・保育施設給付金、病院事業会計補助金、畜産競争力強化対策整備事業費補助金農地集積加速化基盤整備事業費、3D連携を基軸にした交流拡大事業費、東北観光復興対策交付金であります。ユネスコ無形文化遺産魅力発信事業費東北観光復興対策交付金)、大曲仙北広域市町村圏組合消防費負担金などであります。 また、財政調整基金繰入金は1億2,500万円減額し、これにより平成28年度における財政調整基金からの繰入額は5億3,300万円、年度末の基金残高は23億7,373万1,000円となる見込みであります。 次に、各部局等の主要事項並びに諸般の状況を御報告申し上げます。 総務部であります。 仙北市一般表彰についてであります。 2月4日、第16回白岩城址燈火祭において、白岩地区の地域活動団体「~白岩おこし~プロジェクトS」に対し、仙北市表彰規程に基づき感謝状を贈呈しました。 同団体は、白岩地区の豊かな歴史資源を生かした行事の企画・開催、外国人留学生の招聘による体験型ツーリズムの推進など、多彩な地域活性化活動を実践し、白岩地区のみならず仙北市の地域活力向上に多大な貢献をしております。特に白岩城址燈火祭を初めとして、地域行事に国際教養大学の留学生等多くの外国人を受け入れる先駆的な取り組みは他地域の模範で、「小さな国際文化都市」を標榜する市にとって誠に頼もしい存在であります。団体の今後の更なる活動と、こうした先進的な取り組みの輪が全市に広がることを期待しております。 総合教育会議の開催についてであります。 2月1日、今年度第3回総合教育会議を開催しました。協議案件は、学校適正配置に関する提言書と総合給食センターの基本計画についてであります。 学校適正配置については、仙北市学校適正配置研究検討委員会から昨年12月に提出された提言書の内容について協議をしました。提言内容について、私も委員の皆様も仙北市の現状を踏まえた適確な提言と認識をしました。今後、学校の統廃合等については、教育委員会で一定の方針を定め、保護者や地域住民等関係の皆様に丁寧な説明を行い、理解を深めていただくことが重要と考えております。 また、総合給食センター基本計画については、昨年12月に策定した計画書を細部にわたり確認の上、協議を行いました。現状の課題を早急に改善するため、施設規模や事業手法等を結論づけ、安全で安心な、おいしい給食を提供するため、早期の事業着手が望ましいことを確認しております。 カラ吹き源泉事故の慰霊についてであります。 カラ吹き源泉事故の発生から2年を迎えようとしておりますけれども、三回忌にあたり、3月18日、市の主催による慰霊式を執り行うことにしております。御遺族の皆様を初め市議会議員の皆様に御通知しますので、御参列いただきますようお願いします。 また、亡くなられた3人の方々への鎮魂の思いを後世に伝えていくために、アルパこまくさ周辺の適地に慰霊碑を建立したいと考えています。所要の予算を計上しておりますので、御審議をお願い申し上げます。 なお、御遺族の皆様から、温泉作業に従事する際に使用する防毒マスク10個を市へ御寄附いただきました。御遺族の皆様の御配慮に心から感謝を申し上げます。 二度とこうした事故が起こらないよう、今後とも温泉作業の安全対策に万全を期してまいります。 平成29年全国広報コンクールへの推薦決定についてであります。 このたび、広報せんぼく8月16日号で採用した表紙写真が平成29年全国広報コンクールに推薦されることになりました。これは、公益社団法人日本広報協会が毎年開催しているもので、県内の応募総数14点から上位2作品が推薦されるものであります。仙北市が応募した作品は「角館高校甲子園願い叶わず」であります。全国高校野球選手権秋田大会の決勝戦で逆転負けを喫した瞬間の選手の表情を捉えております。審査では「貴重な一瞬。仙北市民の無念さが伝わってくる」との高い評価をいただいております。 秋田内陸線の一部運休についてであります。 秋田内陸線・小渕から阿仁合間の線路脇の土砂が17日の夕方、幅約23メートル、高さ約20メートルにわたる崩落と地盤のひび割れが見つかったことから、阿仁前田~阿仁合間は終日運休し、バスなどによる代行輸送を行っております。また、その影響により一部の列車が運休となっております。 秋田内陸線では、現地を確認するとともに地盤状況の推移を見ながら、工法や作業開始時期の検討を行うとのことであります。 市では、その経過についてホームページ等で随時お知らせをしております。 玉川ダム湖総合開発株式会社の解散手続の進捗状況についてであります。 玉川ダム湖総合開発株式会社所有の建物で老朽化していた「二神館」については、昨年11月30日に解体工事を終了し、更地としています。また、出資金については、昨日、臨時取締役会を開催し、返還内容について同意をいただきましたので、民間の出資者には今年度内に出資額を返還する予定であります。 市の返還額については、平成29年7月ごろ開催をする株主総会終了後、会社整理に必要な額を差し引いた額が返還されるため、新年度予算に計上しています。 なお、玉川ダム湖周辺施設の維持管理は、これまでどおり玉川ダム管理所及び市が発注して事業者を決定し、実施をします。今後も利用される方の利便性を損なうことがないよう、対応を行います。 「Sembokuドローンスクール」についてであります。 11月から実施している「Sembokuドローンスクール」は、全7回のスクールに延べ150人を超える受講者をいただきました。 小・中学生を対象とした講習会には、東光鉄工株式会社UAV事業部シニアマネージャー鳥潟與明さん、農業部門には、ドローン・ジャパン株式会社取締役会長春原久徳さん、測量部門には、エアロセンス株式会社技術開発部ソフトウエアエンジニア真栄城朝弘さん、映像部門には、映像作家イノマタトシさん、初心者・中級者向けには主任講師として株式会社skyer代表取締役宇佐美孝太さんを迎え、著名な講師陣によるカリキュラムは大変好評でありました。 映像部門に参加された皆様は、2月10日、上桧木内の紙風船上げ会場でドローンの撮影映像を御披露しました。会場を訪れた地元の皆様や多くの観光客には、仙北市の魅力をドローンの視点で伝え、ドローンと紙風船上げのコラボレーションを楽しんでいただけたと感じております。御協力いただいた地域の方々を初め、参加されたドローン関係の皆様に心より御礼を申し上げます。 なお、当スクールをきっかけに株式会社skyer代表取締役宇佐美孝太さんが主体となり、「秋田ドローンコミュニティ」というネットワークが立ち上がりました。現在150人を超える会員が加入しており、ドローンの練習会や競技用のドローンを組み立て実技講習会を独自に行い、ドローンを活用した事業アイデアをグループで出し合ったり、ドローンの実運用に向けた企画会議「ドロンソン」の開催など、積極的な活動が定着しつつあります。この「秋田ドローンコミュニティ」と、あした24日には、青柳議長にも立ち会いをお願いし、「近未来技術活用(ドローン)に関する連携協定」を締結することとなっております。近未来技術を活用した人材育成やにぎわい創出、実証実験の実施支援並びにコミュニティ活動の活性化により、近未来技術を活用した夢のあるまちづくりの実現を図ることが目的であります。 また、2月25日には秋田ドローンコミュニティが主体となり、都内で「仙北市でのドローン活用」をテーマに「第3回ドロンソン」が開催されます。近未来技術を活用した若者たちの動きは、「Sembokuドローンスクール」後も着実に拡大していますけれども、市民の皆様には引き続き現状をお伝えし、また、御理解をいただきながら、ドローンの可能性の周知浸透と利用技術の普及に努めていきたいと考えております。 「第7回ロボットビジネス交流会」についてであります。 1月18日、埼玉県新都心ビジネス交流プラザで開催された「第7回ロボットビジネス交流会」で、担当職員が「仙北市におけるロボット関連技術による地方創生の現状と今後の展開」についての講演を行いました。 また、交流会にも出席し、埼玉県のほか近隣都県のロボット関連企業の経営者・技術者・金融機関等100人を超える皆様との情報交換も行いました。お話をお聞きいただいた数社の企業と仙北市を実証フィールドとして検討していただく調整が始まっております。 「仙北市近未来技術を活用した新たな産業づくり支援協議会」についてであります。 1月13日「仙北市近未来技術を活用した新たな産業づくり支援協議会」第4回計画策定会議、最終回であります、で、仙北市が目指している未来像、これらを実現するための事業計画について、「全体計画案」の協議を行いました。この全体計画の具体的事業を進めるにあたり、事業創造の共通テーマとして、「人(企業)が集まる」「人(企業)が育つ」を掲げ、仙北市に根付いた「実証サポート&企業誘致」を初めとする10の具体的な事業テーマをまとめております。これらを着実に推進させるため、平成29年度地方創生推進交付金の申請準備を進めております。 「第2回仙北市近未来産業創造研修会」についてであります。 昨年10月に田沢湖総合開発センターで開催した第1回目の「仙北市近未来産業創造研修会」に引き続き、第2回目の研修会を1月25日から27日の3日間、同会場で開催いたしました。初日は「最北端のドローン特区×日本初の産業づくり」と題し、講師に内閣府・地域活性化伝道師株式会社うぶすな代表取締役吉井靖さん、2日目は「首都圏と連携し、最先端ビジネスをつくる!~シティプロモーションと政策立案~」と題し、講師の経営コンサルタント地域連携コーディネーター櫻井政人さん、最終日は、「仙北市版ローカルベンチャーをつくる!~各地のトップランナーが持つ「展開力」を知る~」と題し、講師のNPO法人ETIC理事事業統括ディレクター山内幸冶さんから、それぞれ熱の入った講義をいただきました。日本を代表する講師3人による研修会に、市内外から延べ20人の参加者がありました。いずれも市内で起業を目指す意識の高い皆様だったことから、小規模ではあったものの成果は大きかったと感じております。 仙北市近未来創造アドバイザーの委嘱についてであります。 2月14日、都内にて、牧浦土雅さんに近未来創造アドバイザーの委嘱状を交付しました。牧浦さんは、主に海外で活動されている方で、東アジアで国際協力機構と農民とをつなげるプロジェクトを牽引し、現在はIT教育サービスの世界展開に従事されております。 2月21日に都内で開催された国家戦略特区諮問会議では、早速アドバイザーとして近未来技術について提言をされました。これまでの取り組みとして、仙北市で開催された「ドローンインパクトチャレンジアジアカップ2016」の御報告のほか、日本が技術大国となり、世界をリードしていくため、ドローンなど近未来技術実証分野の促進を図ることが大事とし、英国が金融・IT分野で利用している「サンドボックス」これは事前規制を設けず、原則自由な事業活動を前提とする仕組みのことであります。サンドボックスというのは砂場のことであります。全ての特区に適用すべきというものです。 牧浦さんと仙北市のつながりは、昨年開催した地方創生シンポジウムでのパネラー出演、また、ドローンレースに関する助言など、これまでも近未来技術に関連したアドバイス等をいただいています。今後も市の産業育成及び発展につながる近未来技術実証実験をメインに、活動及びアドバイスをいただく予定であります。 地域おこし協力隊についてであります。 平成27年度から既に2人が着任し、田沢出張所と農山村体験デザイン室を活動拠点に地域おこし活動を行っております。さらに2月1日付で、新たに小林裕高さんが観光課に着任し、活動を始めております。 小林さんの職務は、誰でも安心して観光できるまちづくりを目指すユニバーサルツーリズムの推進であります。また、仙北市の情報発信力の向上、情報の整理、バリアフリーの強化など、田沢湖・角館観光連盟と連携しながら効果の発現に努力してほしいと思っています。 なお、今年度、数回にわたり継続募集している「秋田内陸縦貫鉄道活性化のための地域おこし協力隊員」は、現状で応募がない状況であります。来年度に向け、募集方針や手法を変更するなど検討したいと考えております。 「ヘルスケアツーリズム推進検討会」についてであります。 2月9日、第3回検討委員会を開催し、平成29年度に事業を具現化する「仙北市版ヘルスケアツーリズム基本方針」を検討しました。温泉・医療・食材など特色ある地域資源を最大限に生かし、市民の健康増進及びヘルスケアツーリズムに関連する事業創出を推進するため、湯治文化を生かした医療や食、文化を市民の健康増進に役立て、温泉療法の確立や観光、健康産業創造を目指す「仙北市次世代ヘルスケア産業協議会」を立ち上げる道筋ができました。 この基本方針と協議会を基盤に、観光・健康・医療・介護・文化芸術・ICT企業等の総合的な新産業の創出を目指し、市民の健康増進とインバウンド対応をも含めた観光振興政策を展開します。この流れを財源的に担保するため、目下、平成29年度地方創生推進交付金の申請準備を進めております。 移住・定住対策についてであります。 2月19日、市内の移住者やサポーター合わせて16人が一堂に会し、初めてとなる「移住者交流会」を開催しました。御縁があって仙北市に移住された皆様の交流を図ることで、仙北市の魅力や移住者の本音、日ごろの生活の中で感じていることなどを全員で共有することができました。地元住民には気がつかない意外なお話や意見をちょうだいする場面もありました。今後の移住対策の改善や情報提供に生かしたいと考えています。 市総合行政ネットワークのセキュリティ強化についてであります。 一昨年から準備を進めてきた「行政ネットワークのセキュリティ強化」は、秋田県セキュリティクラウドの稼働に伴い、仙北市においても2月25日から一般事務系とインターネット系のネットワークを分離します。 このネットワーク分離は、個人情報の漏えいを徹底して防ぐために行うものであります。今後は、マイナンバー事務の本格運用も始まることから、個人情報の保護にあたっては、システムと人的の両面で慎重に運用をさせていただきます。 火災の発生についてであります。 12月25日午前7時25分ごろ、角館町中町地内で火災が発生し、木造一部2階建て住宅兼店舗約120平方メートルを焼損しました。また、隣接する木造一部2階建て貸事務所の壁の一部約2平方メートルを焼損しました。原因は調査中でありますが、出火元は店舗内のダクトが起因しているようであります。発生現場は住宅が密集した場所で、大火に拡大したり負傷者の発生を大変心配しました。しかし、消防関係者の迅速な消火活動で負傷者もなく、火災も最小限にとどめることができました。 また、1月4日午前8時ごろ、田沢湖卒田字柴倉地内で火災が発生し、木造一部2階建て住宅約60平方メートルを焼損しました。原因は調査中ですが、まきストーブの煙突が起因しているようであります。この火災による負傷者の発生はありません。 さらに、2月20日午後3時30分ごろ、田沢湖生保内字男坂地内で火災が発生し、木材業者が管理する乾燥棟内でコンデンサー1基が焼損しました。従業員による消火活動により大事に至らず、負傷者もありませんでした。 私、先ほど焼損と損傷を間違えて読んでおりますが、焼損であります。訂正しておわび申し上げます。 仙北市消防出初式についてであります。 1月6日、仙北市消防出初式を開催しました。当日は、消防団員370名が角館武家屋敷通りから角館交流センターまで分列行進を行い、市民の皆様からも声援をいただくことができました。また、当日、観閲式会場の角館庁舎前では、角館保育園と角館西保育園の園児60名などに、恒例の餅まきを楽しんでいただくことができました。 市民会館で開催した式典では、勤続40年以上の永年勤続章や功労章など多くの団員を表彰したほか、御勇退された消防団員の方々や火災消火活動協力者へ感謝状の贈呈を行いました。 雪下ろし作業事故の発生についてであります。 1月15日午前10時30分ごろ、西木町小山田地内で62歳の女性が自宅車庫の下屋にはしごを立てかけ雪下ろしをする中、はしごが後方に倒れ、約2メートルの高さから地面へ転落し、右手首を骨折する作業事故が発生しました。 また、1月25日午前9時15分ごろ、田沢湖生保内地内で64歳の男性が隣家の屋根の雪下ろしのためにはしごを上っていたところ、足を滑らせ約3メートルの高さから地面へ転落、腰椎骨折の重傷を負いました。 市民の皆様には、雪下ろしや除雪作業時の安全対策に、十分御留意をお願いしたいと思います。 市民福祉部であります。 国民健康保険の資格相違についてであります。 平成24年7月19日付で国民健康保険加入者から提出された世帯分離の届け出の受付をした際、被保険者であることの確認、さらに届け出内容の確認について遺漏があったため、資格の異動処理が適切に行われず、国保の記録と実際の資格に相違が生じていることが判明しました。この影響により、元世帯主には分離した世帯員の資格を喪失しないまま国民健康保険税が賦課され続け、また、分離後の新しい世帯主には課税されない状態が続いてしまいました。 双方の皆様には事情説明の上、謝罪をし、国民健康保険税については、平成24年に遡り税額を更正することで承諾をいただきました。 世帯員が減じた元世帯主には、還付の手続により平成29年1月30日に振込みを完了しました。 また、新しい世帯主については、新たに課税した現年度分と過年度分が平成29年2月2日付で完納されたことを確認しております。 今後は、資格異動に伴う記録等の相違の発生を防止するため、窓口職員を初め国保担当職員による届け出書類の内容確認を徹底させます。御迷惑をおかけした皆様に、改めておわびを申し上げます。 被害時における福祉避難所の設置及び運営に関する協定締結についてであります。 仙北市地域防災計画に基づき、仙北市と3つの社会福祉法人6施設との間で、災害時における「福祉避難所の設置及び運営に関する協定」を3月まで各法人と締結をします。 福祉避難所は、身体等の状況が介護保険施設等へ入所するには至らない方で、災害時に一般の避難所生活で何らかの特別な配慮を必要とする方に対し、社会福祉施設等に設置し運営するものであります。この協定締結により、災害時の専門的支援の強化が図られることになります。 生活困窮者対策として、フードドライブの開設についてであります。 生活困窮者対策の一つとして、「一般社団法人フードバンクあきた」と提携し、家庭で眠っている食料品を集める運動、フードドライブであります、に着手をしました。地域センターや出張所、社会福祉協議会の3支所で2月の1カ月間試行的に行っております。食事に不自由されている方々への支援に活用するものであります。 秋田市にある「一般社団法人フードバンクあきた」へ一時集め、支援の必要な方には仙北市社会福祉協議会と連携し「仙北市自立相談応援センター」で支援します。このフードドライブ活動は今後も継続します。 認知症施策推進事業の取り組みについてであります。 平成29年1月より、認知症地域支援推進員1名を包括支援センターに配置しました。この配置は、認知症予防及び認知症になっても安全・安心・幸せに暮らせる仙北市を目指すもので、市全体として認知症への理解や早期発見・早期受診の取り組みを推進できればと考えております。 観光商工部であります。 各種イベント・事業等についてであります。 1月1日、角館駅並びに角館駅前蔵で元旦恒例のお客様おもてなしイベントを行いました。当日は、角館駅に降りる方々に向けた横断幕をかざし、「角館祭りのやま行事」に使用する曳山の3分の1モデルを展示するなど、心ばかりのおもてなしではありましたけれども楽しんでいただけたと思います。駅前蔵で行った日本酒やお茶、漬け物等を振る舞う「ちょっぴりプレゼント」も好評でありました。 この日、下り新幹線で降りた乗客数は270人で、内50人が外国人でありました。この乗客数は、前年と同じくらいでしたが、外国人は30人の増加であります。 2月1日は、みちのく三大桜名所プロモーション強化事業として、タイ王国から19名の観光業界のトップとマスコミがファムツアーで訪れております。仙北市に2日間滞在し、温泉・冬の行事・雪景色・郷土料理などを味わい、とても満足された様子でありました。皆様からは、母国からの送客を約束いただくことができました。 2月6日と7日は、国際教養大学とあきた芸術村で「サステイナブルツーリズム国際認証秋田フォーラム」が開催されました。サステイナブルとは、持続可能の意味であります。私は、「持続可能な観光地とする大きな要因は、そこに人が住み続けることで、過疎対策や定住対策が欠かせない」と発表をさせていただきました。これらを盛り込み、最後に「サステイナブル仙北市宣言」を採択して終了しております。 2月10日の上桧木内の紙風船上げには1万5,000人、昨年比4,000人の増であります。2月13日から14日の角館の火振りかまくらには1万人、昨年度と比べて1,000人の増であります。など、各地で多くの小正月行事が開催され、海外からの観光客も多数お迎えすることができております。 台湾高雄市との交流事業についてであります。 2月8日から12日の日程で、仙北市国際交流協会の吉田裕幸会長、倉橋副市長、畠山教育部長の3人が台湾高雄市を訪問し、来年度の交流事業について協議を行っております。 この中で田沢湖と澄清湖の姉妹湖交流では、姉妹湖を締結してから30周年を迎えることから、今回は澄清湖の皆様においでをいただくことといたしました。澄清湖を所管する台湾自来水公司の王明孝處長からは、10月下旬に訪問したいとのお話があり、仙北市から改めて招待状を出させていただくことにしました。 また、田沢湖マラソンと高雄国際マラソンの交流については、高雄市の関係者及びランナーを本年9月17日に開催される田沢湖マラソンに招待し、仙北市においでいただくこととしました。高雄市体育處の黄ユー處長との懇談では、今後、お互いのマラソンに選手を派遣することで合意をし、他のスポーツも含めて交流を進めていくことといたしました。 韓国アートツアーの児童交流についてであります。 1月23日、韓国の児童・生徒11人を含む画家や保護者、スタッフなど29人が仙北市を訪れてくれました。これは、秋田県が実施する韓国の美術作家と子どもたちを招聘する事業で、市内農家民宿に滞在したほか、桧木内小学校を訪問し、児童と交流活動を行いました。 桧木内小学校は、美術感覚を耕すことや豊かな感性や表現力を育むことを目的に、校内のいたるところに美術展示作品や造形作品を設置しています。当日は、同校で日韓児童が一緒になり、壁画「四季の階段」の色塗りや紙風船の絵付け体験を行いました。短い時間ではありましたけれども、国を超えた相互交流のきっかけとなったと思います。 仙北市ナイトの開催についてであります。 1月26日、都内品川にある「あきた美彩館」で、観光と物産のPRイベント「仙北市ナイト」を開催しました。仙北市に来なければ口にできない郷土料理や地場産品を紹介し、「仙北市へ行ってみよう」と思っていただけるよう、秋田県や株式会社アロマ田沢湖、遊楽3トピアそば会議からも協力をいただき、実施がかないました。 また、角館工芸協同組合では、樺細工の展示販売も行いました。もちろん物産即売会も行い、参加した方々には大変喜んでもらえました。 仙北市には魅力ある観光資源と特産品が豊富で、それぞれが誘客力を持ったコンテンツだと考えています。今後も観光や農業、商工業など各業界・団体が協力し合い、相乗効果の出るよう、PRの機会をつくっていきたいと考えています。 雇用状況についてであります。 県内経済は、個人消費面で持ち直しの動きが足踏み状態と言われておりますけれども、雇用情勢は一部不足感の強い業種もある中、全体的には改善基調にあります。ハローワーク角館管内の昨年12月末現在の有効求人倍率は1.29倍で、全県値、これは11月末1.23倍であります、をわずかながら上回り、前年同期の0.93倍と比較しても増加しています。 平成29年3月卒業予定の高校生に対するハローワーク大曲、これはハローワーク角館も含みます、の求人受理状況は、昨年12月現在で186事業所496人であります。前年同期比事業所数の168を上回る状況であります。これは積極的に新規採用を検討している事業所がふえた証で、明るい兆しと受けとめております。 なお、大曲仙北地域の高校生の12月末の県内就職内定状況は、就職希望者が225人に対し211人で、内定率93.8%となっておりますけれども、ハローワークからは2月末ごろまでは、ほぼ100%に近い内定率になるとお聞きをしております。とは言っても仙北市内企業の雇用創出が優先課題で、平成29年度からは、これまでの雇用創出助成制度に加え、就職された方に対する助成金等の制度を新設する予定であります。 夏イチゴ栽培事業の経過についてであります。 株式会社ストロベリーファームが進める夏イチゴ「なつあかり」について、本年度の定植は春植えが5,000株、夏植えが1,500株で、全国的な天候不順の影響を若干は受けたものの好調な販路開拓が支えになり、今期は目標を達成し、標準以上の売上額に到達しました。 出荷量は1,100キログラムで、計画比106%の実績であります。全出荷量の95%が産直販売、これは全国40店舗との業務用取引であります、で、そのほかは卸売市場へ出荷をしております。適切な栽培・生育管理で病害虫の被害や温度管理にも問題はなく、販売単価は夏イチゴの標準値1キログラム当たり1,500円から2,000円を大きく上回ったようであります。 今後は、これまでの蓄積してきた事業ノウハウを生かし、定植数を増やして生産量の拡大を図りたいとしております。また、営業成績や販路拡大状況を勘案しながら事業採算性を追求し、栽培農家の確保などもあわせて第2次の事業展開を検討すると伺っております。 農林部であります。 薬用作物等産地化推進事業についてであります。 2月9日、薬用作物における国内産の普及振興及び仙北市での産地拠点化を図るため、株式会社ツムラ、仙北市薬草生産組合、そして仙北市の間で「薬用植物栽培の促進に関する連携覚書」を取り交わしました。今後、三者が連携し協力し合うことで、市内農地を活用した薬用作物の実用栽培に向けた取り組みを加速しながら、安全で安心な高品質の薬用原料を安定供給し、農業所得の確保につなげたいと考えております。 農業委員会の体制についてであります。 昨年4月1日、改正農業委員会法が施行され、農業委員会は許認可事務のほか、担い手への農地集積・集約化、耕作放棄地の発生防止や新規農業参入の促進に積極的に取り組むことが制度として位置づけられました。改正により農業委員の公選制は廃止となり、市長が議会の同意を得て任命する選任制になりました。また、主に合議体としての意志決定を行う農業委員とは別に、担当区域における農地等の利用の最適化推進のための現場活動を行う農地利用最適化推進委員の設置が義務づけられました。 本市の農業委員の任期は、本年12月19日であります。新体制に移行するための条例を本定例会に上程しております。御審議をよろしくお願い申し上げます。 建設部であります。 市道除雪の状況についてであります。 今期は現在のところ昨年に続いて降雪量が少ない状況であります。しかし、1月中旬は断続的な降雪が集中したこともあり、除雪車の出動回数が多くなっています。2月14日現在の平均出動日数は21日で、昨年の1.7倍であります。今後も降雪・積雪状況を注視し、市民生活の利便性を損なうことがないよう、除排雪対応に取り組みます。 医療局であります。 市立角館総合病院改築事業についてであります。 市立角館総合病院改築事業は、本体工事が2月15日に完成し、引き渡しを受けております。今後は、外構工事と医療機器の搬入及び移転作業を実施し、開院日を4月1日、外来診療を4月3日開始に向け準備を進めます。 また、竣工式は3月19日、市民の皆様への内覧会は3月25日と26日の2日間を予定しております。 移転作業に伴い、3月29日から4月2日まで5日間、土日を含みます、外来診療を休止しなければなりません。救急診療等も3月28日午後5時から4月4日午前8時30分まで受け入れが困難となります。この間は、ほかの救急病院への救急患者の受け入れを依頼しています。 なお、病院経営については、新病院の機能を生かした地域における医療ニーズへの対応、収益性・事業性の確保に努め、医療サービスの質の向上はもちろん、信頼される病院を火の玉となって目指します。 そこで、皆様方のお手元の市政報告には記入がない事案を1つ御報告させていただきたいと思います。 角館冬がたり事業についてであります。 今月17日から休止となっている「角館冬がたり」について、報告を申し上げます。 これまで武家屋敷の岩橋家で開かれていた「角館冬がたり」は、仙北市角館の冬季観光に欠くべからざる事業として多くの観光客の皆様に好評で、人気の高い事業であります。この事業は、市観光課が角館歴史案内人組合、田村雄幸組合長であります、のお力添えをいただき、これまで取り組んでまいりました。 しかし先般、観光客のお客様をお迎えするにあたり、同組合が果たしてきた役割の重要性や貢献度、お迎えする玄関の運用の考え方、安全対策上の課題など、幾つもの場面で市及び市教育委員会職員の認識の欠落や不適切な言動があり、同組合はこのままでの事業継続が困難と判断し、事業が中断している現状であります。 この事態を受け、昨夜22日に、角館歴史案内人組合の皆様にお集まりをいただき、これまでの活動に対しての謝意をお伝えし、あわせて、これまでどおりの形態で再開に向けた検討をいただけないかお願いをさせていただきました。 会議では、同組合の皆様から多数の御意見をいただきました。これらを重く受けとめ、市及び市教育委員会として、改善すべき点にしっかりと取り組むことを、私も、それから熊谷教育長も発言をしております。その結果、けさ、同組合の田村組合長より連絡があり、できるだけ早期に再開をしたい旨のお話をいただくことができました。これまで以上に文化振興や観光振興に御助力をいただけるとのお話もありました。大変にありがたく思っています。再開に向け、市及び市教育委員会としても、きちんと誠意をもって取り組まなければならないと思っております。 議会の皆様、市民の皆様、また、観光客の皆様には、大変な御心配と御迷惑をおかけしました。改めておわびを申し上げます。 続いて、施政方針を行います。 平成29年度の市政運営の基本方針並びに主要な施策について所信を申し上げます。 第1章であります。 政策の基本方針であります。 この一年、仙北市は大きな災害や事故もなく、第2次総合計画や総合戦略、地方創生特区など、施策の充実に向けた取り組みに専念できた一年だったと感じております。しかし、世界に目を向けると、現下の国際情勢は荒波に突入する前夜といった状況ではないかと思っています。複数の国々で内向きな自国最優先政策を主張する政党や指導者が、多くの国民の支持を得る傾向が顕在化しています。私は、この事態を危ういと感じております。偏狭的なナショナリズムは、国際紛争の温床になり、テロリストにとっては格好のターゲットではないかと思います。アメリカの新大統領が発するツイッターに一喜一憂したり、イギリス首相の単一市場からの完全離脱発言、韓国の大統領の弾劾、北朝鮮のミサイル発射実験や要人の殺害事案など、好ましくない変革を予感させる動きが増しています。仙北市と関係の深い台湾との交流一つをとっても、対中国、対アメリカ、対ロシア外交の行方を注視する必要があります。海の向こうの「さざ波」が、仙北市に大きな波動となり押し寄せることも考えられます。日夜の情報収集と対策に緊張感を持ってあたります。 一方で、最近はうれしいニュースが続きました。仙北市が先人より受け継いだ歴史や文化が高く評価されております。平成29年度は、これら歴史や文化遺産に加え、世界最先端技術の移入を図り、人口減少対策に有益な政策には、躊躇しないで取り組みます。住み続けたいと思えるまちづくり、移住・定住したいまちづくりを市民とともに進め、在職2期目最後の年をフルスピードで、また、常に挑戦を信条に市政運営にあたります。 主要なプロジェクトについて申し上げます。 平成29年度は、第2次総合計画・総合戦略の策定から1年が経過し、実施した施策について効果確認を行い、検証・評価し、それぞれの施策の有効性を確認します。特に総合戦略の基本目標に掲げた産業振興、移住・定住、少子化対策に向けた施策については、計画期間が限定され、即効性が求められていることから、重要業績評価指標(KPI)に基づき総合政策審議会の御意見、総合戦略アドバイザー等の助言をいただきながら、着実に効果があらわれる施策とするための改善を行います。目標を確実に実現するためには、これらの作業が最も重要と考えております。 長年懸案となってきた庁舎整備については、これまでの議論と経過を踏まえ、当然のことながら合併特例債の有効活用を視野に入れ、集約型角館庁舎の改築と、今後も活用する田沢湖・西木庁舎の改修等、整備計画の実現を目指します。これは今後の仙北市に明るい未来を拓くため、避けて通ることのできない命題であります。さまざまな思いは真摯に受けとめます。しかし、平成29年度に角館庁舎の調査・設計業務、平成30年から平成31年度で建設工事、平成32年度で田沢湖・西木両庁舎の改修等を行って、合併特例債の発行期限にやっとぎりぎりな状況だということを御理解いただきたいと思います。 角館総合病院の移転改築については、4月1日の開業に向け、着実に準備が進んでおります。市民の皆様には大変お待たせをしましたけれども、新病院での外来診療は4月3日の開始を予定しております。文字通りホスピタリティあふれる職員や病院を支える協力者が、充実した医療機器を駆使しながら、これまでとは次元の違う安心を皆様にお届けできると考えております。また、市道岩瀬北野線の開通は、お盆前後となりますけれども、病院へのアクセスはもとより、国道46号と105号のアクセスも格段に向上することを確信しております。 田沢湖畔大沢地区に建設中の「田沢湖クニマス未来館」は、7月1日の開業となる見込みであります。新たに市が運営する「思い出の潟分校」と連携し、田沢湖の歴史や文化の紹介や、世界の知見を広く集め、田沢湖再生の活動拠点として、その役割を果たします。 地方創生・近未来技術実証特区については、地域振興に有効な新たな規制緩和を検討しながら、温泉活用による市民の健康維持・増進、観光客の増加、さらにインバウンドにも有効な取り組みとなり得るヘルスケア事業推進のため、「仙北市次世代ヘルスケア産業協議会」を立ち上げ、すぐれた湯治文化等の資源を活用した住民参加型の産業を起こす仕組みづくりを進めます。 また、地域資源を生かし、市内に新たな経済活動を生み出す「ローカルベンチャー」の人材確保、近未来技術を活用した産業創出を強力に支援し、産業構造の転換と若者の雇用創出を推進します。 「角館祭りのやま行事」のユネスコ無形文化遺産登録、ミシュラン・グリーンガイドへの掲載で、知名度の向上や外国人観光客増加への期待が高まっております。この機運を逃すことなく、観光施策の強化を行います。曳山を通年展示し、その歴史・文化を次代に伝えながら、観光客の皆様にもお祭りの背景を理解いただける施設の実現を目指します。また、火除け地復元に向けた調査も開始します。観光資源の主力と言える温泉の魅力向上のため、市内温泉施設の引湯管の新設・改修等への補助制度も創設します。農家民宿への外国人宿泊客数が1,000人を超えるなど、さらに増加が予想されるインバウンド対策では、案内表示等の多言語化、2次アクセスの整備、大仙市・美郷町と連携したサイクリングコースの整備に着手し、あわせて専門人材の確保を図ります。また、アジア太平洋国際温泉会議や国際合気道競技大会などの国際会議・大会の開催を初め、各種イベント・学会の誘致活動を進めます。 福祉の充実は、自治体にとって人口減少や定住促進に影響する重要な分野であります。中学生までの医療費無料化、出産祝い金、住宅取得支援制度、第2子以降の保育料全額助成など、これまでも議会の御指摘をいただきながら実現をしてきましたけれども、いまだ十分とは言えない状況と感じております。来年度は、障がい者の通所支援を新設します。また、医療用ウイッグ、かつらであります、や乳房パットの補正具購入費助成も始めます。 最近、高齢者の交通事故が増加する傾向にあります。公共交通を利用される市民の皆様や、増加傾向にある免許を返納された皆様の移動手段を確保するため、ニーズに沿った地域公共交通網の整備を細やかに進めます。 この4月には、改修を終えた西木温泉ふれあいプラザクリオンの温泉プールがオープンの予定であります。運動不足解消のための水泳教室、体力維持のための健康体操など、多様な用途での活用が可能となります。また、メタボ予防・リフレッシュ・ダイエットなどの各教室の開催や、後期高齢者介護予防推進事業を実施し、市民の健康増進を支えます。さらに、高齢者の温泉入浴無料制度も検討中であります。 農林業についてですが、国は、平成30年産米以降の生産数量目標配分の廃止、コメの直接支払交付金の廃止を示しています。制度の変更が農業所得へどのように作用するのか、地域経済への影響について、最大の注意を払いながら国の動向を見守る必要があります。施策の大きな方向付けは、ほ場の大型化による生産基盤の整備と、コメ依存型農業からの脱却であります。薬用作物の産地化については、株式会社ツムラ・仙北市薬草生産組合・仙北市で「薬用植物栽培の促進に関する連携覚書」を締結しました。伝統野菜が経済作物レベルで活用できる仕組みづくり進め、女性農業者の活動を支援し、リーダー育成による6次産業化の推進を図る支援制度を立ち上げます。さらに、農業への先進技術導入のため、農業用マルチコプター操縦資格の取得に関する経費支援も提案しています。これら多方面の新規政策で新規就農や担い手確保を図り、外的な要因に影響されない特色のある農林業を目指したいと思います。 社会資本の整備については、老朽化した橋梁や公共施設の改修は、財源を確保しながら進めます。落合球場については、給水管工事と施設改修調査と基本設計を行います。また、上下水道については、引き続き未普及地域の解消を目指し、事業を展開したいと思います。 スポーツ関連では、2020年東京オリンピック・パラリンピックのホストタウンとして、合宿の誘致に向けた活動に力を入れながら、新たにアスリート合宿誘致やモーグル競技のジュニア選手の育成を推進するジュニアキャンプの開催などを通じ、同時進行で地元選手の育成を図ります。 教育分野では、学校適正配置の検討を進めるとともに、総合体育館の整備検討をさらに深め、その基本計画を作成します。また、総合給食センターの建設に向け、地質調査・基本設計・実施設計に着手したいと思います。 次に、来年度の市役所部課等の組織再編の案であります。 総務部は、企画政策課の所属機関として田沢湖クニマス未来館、思い出の潟分校を配置します。建設部と企業局については、建設課と都市整備課を統合して建設課とし、下水道課と企業局を統合して上下水道課とします。下水道事業は、平成32年度を目途に地方公営企業会計を適用する予定となっております。市民福祉部は、長寿支援課の居宅介護支援事業所を廃止します。観光商工部は、観光課の農山村体験デザイン室から国際観光・交流部門を分離し、新たに国際交流推進室を配置したいと思います。農林部は、総合産業研究所の所属機関として農山村体験デザイン室を配置したいと考えております。 第2章であります。 平成29年度の重点事業と一般会計予算の概要及び財政見通しであります。 国の地方財政計画では、地方交付税の総額を減額したことに伴い、臨時財政対策債を増加すること等で一般財源総額の確保を図ることとしております。さらに、地域経済基盤強化や雇用等対策の特別枠を減額し、公共施設等老朽化対策に加えて公共施設等の適正管理推進分の創設や、まち・ひと・しごと創生事業のための経費を見込むなど、現状の地方行財政対策に対応し、引き続き地方財政の健全化を推進する姿勢であります。 仙北市の平成29年度当初予算編成は、こうした国の動向を注視しながら、第2次仙北市総合計画や仙北市総合戦略に掲げる目標の達成に向け、市民協働のまちづくりと地方創生等、よりよい仙北市の将来像の実現を目指した各種施策を合併特例債の期限等を踏まえて注意深く厳選し反映させました。 平成29年度一般会計当初予算の総額は189億円であります。前年度に比べ1億円、率にして0.5%の減となっております。 歳入については、市税は土地評価の下落等による固定資産税の減などで前年度より211万7,000円減の25億4,797万7,000円を計上しました。地方交付税は、地方財政計画で2.2%の減、平成28年度から合併算定替の段階的縮減も開始されている影響等も加味して2億円の減となる85億円を見込みました。臨時財政対策債は6億円を計上し、地方交付税と臨時財政対策債の合計額は、前年度比1億円減の91億円を計上しております。 財政調整基金繰入金については、前年度比4億1,000万円増の8億9,000万円で、平成29年度末の基金残高は14億8,441万9,000円を見込んでおります。 市債は、昨年度を5億1,640万円上回る22億2,030万円で、平成29年度末の市債残高は、前年度比2億2,904万円増の205億7,755万4,000円となる見込みであります。 歳出については、人件費、本年度当初と比較して3億円の減であります。公債費、これも本年度当初と比較して1.4億円の減であります。など、制度改正や、これまで削減に取り組んできた成果があらわれ、これが政策的経費の財源となっております。反面、社会保障施策費や広域負担金、施設の老朽化に伴う維持補修費等がかさみ、厳しい財政構造は今後も続くことは間違いありません。 地方交付税の縮減などで一般財源が減額になると見込んでいることから、国県補助金や合併特例債、過疎債等、有効な市債を活用できる施策を優先的に計上しました。 また、これまで補正予算で措置していた除排雪経費は、平成29年度でやっと当初予算で計上することができました。 平成28年度中に策定予定の公共施設等総合管理計画に基づき、平成29年度から個別施設計画の策定作業に着手しますが、既に解体の方針が決まっている施設については、その除却経費を計上しました。あわせて、今後、公共施設等の更新・統廃合及び長寿命化等に要する経費の財源として公共施設等総合管理基金を新設する条例案を提案し、その積立金も計上しております。 このように、平成29年度当初予算は、これまでにない積極予算であります。ただし、財源を確保するため、市債や基金繰入金をふやしたことで、前年度まで黒字で推移していた基礎的財政収支、プライマリーバランスであります、は7億6,688万9,000円の赤字となっております。 また、特別会計は、簡易水道事業特別会計を平成29年度から法適化し、公営企業会計の水道事業会計と一本化をするため、1会計減の10会計になります。特別会計予算は10会計合わせて94億5,766万円を、企業会計予算は3会計合わせて68億6,794万4,000円を計上しました。 平成29年度当初予算の全体額は352億2,560万4,000円、前年度と比べ35億8,733万9,000円、率にして9.2%の減であります。 今後の市財政の見通しについてであります。 国の平成29年度予算は、1億総活躍社会の実現のための子育て・介護、成長戦略等の鍵となる研究開発など重要な政策課題に重点配分する一方で、「経済・財政再生計画」に掲げる歳出改革等を着実に実行するため、社会保障費や人件費等歳出全般にわたり「聖域なき徹底した見直し」を推進し、地方においても国の取り組みと基調を合わせせて徹底した見直しを進めることとしております。 このため国庫財源を活用して実施できる事業は、限られた規模となることが予想されるほか、地方交付税についても合併算定替の段階的縮減などによる減額となることが見込まれるなど、翌年度以降も厳しい財政状況になります。今後も国や県の動向を的確に把握し、それらを施策に反映することはもちろんでありますが、第2次総合計画や総合戦略に掲げる目標実現に必要な事業は、着実に実施をします。 また、公共施設等の最適配置に向けた個別施設計画策定に着手し、将来の経費節減化を進めるなど、より効率的で効果的な財政運営に全力で努めます。 第3章であります。 平成29年度の各部等の事業の概要であります。 総務部であります。 庁舎整備についてでであります。 庁舎整備については、これまでの経緯を踏まえ、現在の庁舎体制を維持しつつ角館庁舎の改築位置を確定します。また、分散している庁舎の統合や事業部門の部課を集約し、可能な限りの効率化を図りながら、さらに防災拠点としての機能を確保するため、スピード感を持って整備に着手したいと考えております。庁舎整備は一刻の猶予も許されないことを、改めて申し上げておきます。昨年変更した新市建設計画は、さらに内容の変更が必要となったことから、国・県と協議を行ってきましたが、この協議が整ったことから、本定例会に庁舎整備事業等に関する新市建設計画の変更に係る議案、また、角館庁舎建設に関連した地盤調査・用地測量のための予算案も提案しております。よろしく御審議をお願い申し上げます。 秋田県市町村未来づくり協働プログラムについてであります。 県の補助事業として進めている田沢湖クニマス未来館は、平成29年7月1日のオープンに向け事業を進めます。また、4月から市が主体となっての管理を予定する「思い出の潟分校」は、田沢湖クニマス未来館と一体的に運営し、県内外の小・中学校へのPRや環境学習の受け入れ体制を整えるとともに、田沢湖やクニマスに関連するフォーラムや講演会の開催など、さまざまなイベントを定期的に開催し、多くの皆様に来場いただく誘客事業を切れ目なく実施をします。 ふるさと納税ふるさと便事業であります。 昨年度から本格的に取り組んでいる「ふるさと納税ふるさと便事業」は、現在のところ昨年の寄附額をやや下回る見込みであります。初年度は、目新しさもあって多くの方々に御協力をいただきましたけれども、今後は、これまで寄附していただいた方々はもとより、さらに多くの方々に協力をいただけるよう、適切な返礼品メニューの充実に注力し、寄附をいただいた方々への暑中見舞いや年賀状などの送付、また、全国展開をしているレストランチェーン「すかいらーく」などと連携をしPR活動を強化します。また、ふるさと納税を受けるポータルサイトのコンテンツを充実し、使い道の具体化や活用した事業の報告など、市からの情報量を拡大して、貢献をより実感できるよう工夫を凝らすなど、多くの皆様に支持いただけるよう改善を急ぎます。 地域公共交通であります。 4月に移転開業する角館総合病院への乗り入れに関連する運行経路を変更します。今後は、市道岩瀬北野線の開通に伴う角館町内の路線の見直しを行い、さらに利便性の高い運行経路を実現するため、民間バス事業者やデマンド型乗合タクシー事業者と再編案を検討します。また、その他の路線についても、地域公共交通網形成計画をもとに、将来にわたって市民の生活を支えることができる持続可能な公共交通ネットワークを構築します。 地方創生・近未来技術実証特区であります。 現在、地方創生特区認定メニューとなっている「外国人医師等が行う臨床修練制度」の事業計画を国の諮問会議で認定いただく作業を行っております。同事業は、6月中旬ごろに外国人医師をお迎えし、指導医のもと、外国人観光客も含めた健康相談、温泉入浴相談を行うものであります。同時期に開催予定となっている「アジア太平洋国際温泉会議」で、台湾から訪問される方々にも御協力をいただきたいと考え、準備を進めております。市がこれまで規制緩和の認定を受けた6事業については、それぞれの計画を着実に進め、目標が達成されるよう、産業と雇用の創出につなげる支援強化を行います。また、昨年行った「ドローンによる図書配送実験」、「ドローンインパクトチャレンジアジアカップ2016」・「Sembokuドローンスクール」、「無人運転バスによる公道での実証実験」などに引き続き、平成29年度は実証実験から一歩進んだ実運用事業に踏み込みたいと考えております。 産業振興を目的とし、企業による事業の実用化に向けた取り組みを支援するために「近未来技術活用による夢のまち産業育成費補助金」制度を新規に立ち上げました。ドローン関連事業やIoT・ICTなど近未来産業に進出する企業や地元企業の新規事業への参入、事業拡大などに積極的にかかわり支援を行います。 また、平成29年度は「Sembokuドローンスクール」を契機に組織された「秋田ドローンコミュニティ」が主体となり、災害・遭難をテーマとしたドローン操作技術の競技会「ドローンテクニカルチャレンジ in 仙北市」を開催する予定であります。この大会には県内外の大学生や高校生にも参加をいただき、ドローン関連産業で活躍できる人材の育成を、ぜひとも仙北市がリードしたいと考えております。 自動走行システムの市場化については、国は田沢湖畔で行った昨年11月の実験をステップに、人工知能による操作を認める規制緩和をハイ・スピードで進めております。世界中で実験に取り組む企業が仙北市に着目をしている中、確実に企業の誘引を図るには、地域住民の理解のもと、実証実験の可能な公道をあらかじめ選定し、準備を整えておく必要があります。この路線選定の作業を進めております。さらに、受入体制の整備を図るなどして、要望があった場合には即時的に対応できる環境整備を急ぎます。 田沢湖再生に係る学術大会と観光振興についてであります。 今秋季に「田沢湖再生」をテーマとした2つの事業が開催されます。1つは、「第82回日本陸水学会仙北市田沢湖大会」であります。当学会は、昭和6年に創設され、湖沼・河川・温泉等内陸部のあらゆる水域に関して、地球物理学・化学・生物学など総合的に研究を進める研究者の学会であります。200人を超える学術研究者や学生が集まり、田沢湖再生に向けた取り組みや研究成果の共有が図られることを期待しております。学術研究のほかにも一般市民向けに、世界の湖沼をめぐる環境問題や生態系について議論する公開講演、小・中学生向けに水棲生物の多様性や重要性を学ぶ「同定会」も開催予定であります。子どもたちが将来、田沢湖再生にどのようにかかわっていくのか、ヒントをつかむきっかけとなれば幸いであります。 あと1つは、「田沢湖再生」をテーマに秋田魁新報社と連携し、「ふるさと彩発見さきがけin仙北市」の開催であります。「田沢湖クニマス未来館」や「思い出の潟分校」などを中心に、田沢湖周辺の魅力を広く発信したいと思います。新聞を使ったり、作ったりする親子教室等で、子どもたちにも新聞の面白みを味わってもらい、地元田沢湖のすばらしさを彩(再)発見してもらうよい機会になると考えております。 地方創生推進交付金事業であります。 地方創生の推進、総合戦略の各事業を加速化させるため、「近未来技術を活用した新たな産業づくり支援協議会」と「ヘルスケアツーリズム推進検討会」で、計画と方針策定を行いました。協議会・検討会が取りまとめた事業の実施にあたっては、国の地方創生推進交付金を財源とした事業計画の策定作業を進めております。当交付金は、3月中に事業申請を行い、5月ごろの決定を待つものでありまして、決定を受けてから予算審議をお願いしたいと考えております。 近未来技術に関しては、仙北市が目指す新たな産業づくりに向けた施策を実現させるため、人材の確保が喫緊の課題となっています。人材確保の仕組みをつくり、「人、また企業であります、が集まる」・「人、また企業が育つ」ための連携した施策が必要であります。市民と行政が一体となって進めていくのは当たり前ですけれども、視点や発想を変え、単一の自治体で獲得が難しい起業志望の人材や起業家育成支援の知恵の共有や仕組みを共同で開発する広域連携の取り組みが全国8自治体で始まっております。仙北市がその一員に加わり、地域の資源を生かし地域に新たな経済を生み出す「ローカルビジネス」を輩出・支援するため、首都圏からの起業家と地域の人材のマッチング、人材育成、事業成長支援を行う計画であります。「仙北市版ローカルビジネス」をつくり、次代の担い手が育つように交付金事業で「地域連携によるローカルビジネス推進事業」を申請する予定であります。 また、「ヘルスケアツーリズム推進検討会」で取りまとめた現代版湯治文化の再創造に係る事業では、温泉を中核とした市民の健康増進と温泉医療・ヘルスケアツーリズムの構築を図り、市民の健康寿命の延伸、産業振興、観光振興を図る事業を進めます。その推進力として「仙北市版次世代ヘルスケア産業協議会」を立ち上げ、観光・健康・医療・介護・文化芸術・ICT企業等、多職種による民間サービス事業者と行政機関の連携を図るヘルスケア産業に係るプラットホーム型の基盤であります。これによりヘルスケア産業の付加価値を高め、産業振興の発展、地域住民の健康増進に寄与する方策を練り上げて、住民参加型の産業を起こしたいと考えております。 交通・防犯であります。 交通安全対策は、第9次交通安全計画の目標に掲げた交通事故死傷者87人以下を、平成25年から平成27年の3カ年連続で達成できました。第10次計画では、更なる減少を目指し、交通事故死傷者は、平成26年の実績63人を基準に、目標数を60人以下、高齢者の交通事故死傷者等は5人以下としました。目標を達成するには、市民一人ひとりが交通安全意識を高め、常に自ら意識し行動することが必要で、家庭では家族が、職場では同僚が、互いに意識し声をかけ合うことが重要との認識に立ち、重点スローガンを「ひとこえ運動」としました。 この「ひとこえ運動」は、交通安全対策に限らず、近年多発している特殊詐欺の啓発にも大きな効果をもたらすものと考えております。市民とともに、ゆとりある安心・安全なまちづくりを目指すため、「交通安全・防犯は家庭・学校・職場・地域から」をスローガンに、「ひとこえ運動」を実践します。 また、平成28年度から実施している「防犯カメラ設置事業」について、平成29年度は仙北警察署と協議の上、田沢湖地区と西木地区に設置したいと考えております。カメラ設置で犯罪抑止効果や行方不明者等の捜索情報提供などに効果を期待しております。 防災・消防であります。 自然災害等が発生した場合、地域密着で活動をしている消防団の存在がますます重要と考え、災害時の消防団員活動をサポートするため、機能別消防団員の導入や団員装備品の充実など、足早に対策を進めています。 平成29年度からは、更なる消防団の装備充実強化を図るため、火災や災害時の機動力向上を目指して、新たに軽四輪積載車4台と軽トラック12台を5カ年で配備します。また、消防団員の定数についても、年度内で条例の見直しを行いたいと思っています。 大規模災害が発生した場合、人的・物的被害を最小化することが重要であります。そこで、各集落等から防災研修等の講師派遣依頼があった場合、防災講話とあわせて自主防災組織の結成を呼びかけておりますけれども、自主防災組織結成率は思わしい進展になっておりません。各地域との緊密な連携を図るためには、各地域の自主防災組織と地域リーダーの育成が何としても必要で、引き続き各地域へ自主防災組織の結成を強く呼びかけたいと思います。 広域的な訓練は、5月に雄物川水防演習、これ会場は秋田市雄物川河川敷であります、が決定しています。河川氾濫時の水防団訓練を実施予定であります。8月には、市と消防協会大仙仙北美郷支部が共催する支部防災訓練を、田沢湖地区で実施予定であります。今までの災害の教訓や平成27年度に実施した秋田県総合防災訓練の成果を反映させ、市民や関係機関との連携を図る総合的な防災訓練を錬成する場と捉えております。さらに、火山噴火対応として、平成27年度に作成した秋田駒ヶ岳の避難計画に、引き続き秋田焼山の避難計画を作成します。 ハード対策については、活動火山対策特別措置法の改正により、国や県が主体となって山小屋の強化策や退避壕を整備する道筋ができつつあります。2つの活火山を抱える仙北市でありますけれども、ハード対策の充実を目指して、引き続き国・県と連携し必要施設の充実に最大努力を行います。 また、自動体外式除細動器、AEDであります、が必要な重篤傷病者が発生した場合、その場に居合わせた方がAEDを使用して救命処置を行うことができるよう、市内コンビニエンスストアへのAED設置を行います。 市民福祉部であります。 市民窓口業務であります。 いわゆる番号法の施行により、昨年1月1日から税や社会保障手続でのマイナンバーの利用と個人番号カードの交付が始まっております。今後も、マイナンバーに関連する業務を含む市民窓口業務全般については、市民の立場に立ち、親切丁寧な説明と対応でのサービスの実施と、個人情報保護の管理徹底に努めます。 子どもに対する医療費助成であります。 子どもに対する医療費助成制度は、昨年8月から医療費助成の対象を中学生まで拡大し、入院と通院の医療費助成を始めております。ことしも引き続き子どもの保健向上と子育て家庭の経済的負担の軽減に努めます。 後期高齢者医療であります。 後期高齢者医療制度は、保険料率を2年ごとに見直すこととなっておりますけれども、秋田県後期高齢者医療広域連合では、被保険者の負担を抑えるため、剰余金などを活用し、平成28年度及び平成29年度の後期高齢者の保険料率を据え置くこととしております。また、特例で実施している所得のある階層の方々の負担軽減については、段階的に一部見直しを行います。 後期高齢者医療被保険者への支援では、人間ドック助成を引き続き実施し、疾病予防や健康への意識向上に努めます。 国民健康保険事業であります。 国民健康保険事業は、近年の急激な高齢化の進行と人口減少で市町村国保の財政難が全国的に波及し、国保制度の存続が危惧されている状況であります。こうした現状下、国では「国費の投入による保険者財政支援」や「平成30年度からの都道府県による財政運営の広域化」という、これまでの国保制度の理念を変える大きな改革が実施されることになりました。 仙北市の国保事業は、国民健康保険法の一部改正で、平成30年度からの広域化に向けたさまざまな制度改正が行われることを踏まえ、平成28年度から平成30年度までの3カ年にわたる「第2期仙北市国民健康保険運営安定化計画」を策定しています。同計画に掲げる取り組みを着実に推進し、国保財政の健全化と広域化に向けて努力を続けます。 これまで国民健康保険の運営は、市町村が担ってきましたけれども、持続可能な医療保険制度を構築するため、平成30年度からは都道府県が財政運営の責任者となり、安定的な財政運営や効率的な事業運営の中心的立場として市町村とともに国保を運営することとなっております。この新たな国保制度のもとでは、秋田県が医療給付費等の必要な費用を推計し、市町村ごとの国保事業費納付金を算定します。市町村では、納付金を県に納めるために必要な費用を国保税として税率と賦課額を決定し、被保険者から納付をいただくことになります。このため、県では県内統一の運営方針の策定と、現時点の市町村ごとの納付金額の仮算定を繰り返し実施しています。 県の試算値については、納付金制度移行による保険料の変化を把握するためにも、各市町村にとって大変重要なことから、このたびの県議会に報告した後に公表する予定である旨の情報がありました。公表される試算は、平成30年度に係る本算定に向けた参考として注視し、適切な対応を検討していきます。引き続き県による試算が行われる予定でありますけれども、仙北市は医療費の抑制への取り組み等、効率的な国保の運営をさらに心がけたいと思います。 ごみ処理の広域化であります。 廃棄物処理の広域化は、大仙市と美郷町のごみ処理を行っている大仙美郷環境事業組合と仙北市の廃棄物処理施設の運営組織を大曲仙北広域市町村圏組合に一本化することで昨年6月に基本合意をしております。先般の定例会では、大曲仙北広域市町村圏組合内に廃棄物広域化準備室を設置するための組合規約の一部変更について可決をいただきました。今後は、平成29年4月1日に廃棄物広域化準備室を設置し、平成31年4月1日の広域化開始に向けて具体的な作業を段階的に進めてまいります。 次に、環境保全センターの基幹的設備改良工事についてであります。 平成29年度から平成30年度の2年で施設の長寿命化及び地球温暖化防止のための二酸化炭素排出抑制を目的とした大規模設備改良工事を実施します。事業実施にあたっては、国の二酸化炭素排出抑制対策事業費交付金を活用することとし、当該施設が循環型社会の形成に資するとともに、効率的なごみ処理が継続できるよう取り組みます。 福祉政策であります。 消費税率の引き上げによる影響を緩和するため、低所得者の方々に対する制度的な対応、軽減税率の導入等です、を行うまでの間、暫定的・臨時的な措置として臨時福祉給付金、これは経済対策分であります、給付事業を実施します。 障がい者福祉であります。 多様化する障がい者のニーズに対応できるよう、関係機関と連携し、各種障害福祉サービスの充実や地域生活支援事業の新規事業として、理解促進研修・啓発事業の手話研修を実施します。障害者等相談支援事業については、全て社会福祉法人秋田ふくしハートネット指定相談支援事業所「愛仙」に委託し実施を行います。また、障がい者の外出を支援するための人工透析通院費支給事業、障がい者(児)タクシー利用券給付事業に加え、新たに障がい者施設等に通所する障がい者等に対し、通所に要する交通費を助成する「障がい者通所施設等交通費助成金交付事業」を実施し、経済的負担を軽減し、障がい者福祉の充実向上を図ります。 児童福祉・保育事業であります。 この4月から西木地区にある「にこにこ保育園」・「ひのきない保育園」が「にこにここども園」・「ひのきないこども園」と名称を変え、幼保連携型認定こども園として新たにスタートする予定であります。これにより、幼児教育の強化と子育て支援体制の拡充を図りたいと思います。子育てに係る経済的支援として行っている保育料助成について、これまで一定の所得のある方について助成していませんでしたが、平成29年度から一部助成を実施し、さらに経済的な支援の幅を広げたいと思います。 また、保育施設に勤務する保育士等や放課後児童クラブ支援員に対して処遇の改善を実施します。経験年数やキャリアアップ研修等の受講による賃金改善や、子育て支援事業にかかわる方々が働きやすい環境を整える等、職場の質の向上を目指します。 子育て支援拠点事業、在宅子育てサポート事業等は、継続して実施します。子育てをする皆様から活用いただきたいと考えております。 高齢者福祉であります。 日本老年学会・日本老年医学会の高齢者に関する定義検討ワーキンググループから、65歳から74歳を准高齢者、75歳から89歳を高齢者、90歳以上を超高齢者と区分する提言がありました。これは、高齢者の区分を再検討することで従来の定義による高齢者を、社会の支え手でありモチベーションを持った存在と捉えなおすこと、また、迫りつつある超高齢者社会を明るく活力のあるものとすることが目的と受けとめております。仙北市でも65歳以上の人口は38%を超えていますけれども、まだまだ若く活動的な人が多く、実際、活発な社会活動も行っていただいております。この動きを自治体は、具体的政策で展開する必要があると思っております。 西木温泉ふれあいプラザクリオンの温泉プールでは、介護予防、健康維持のための各教室等を開催し、高齢者等の健康増進を更に図りたいと考えております。 9月10日、第30回全国健康福祉祭あきた大会ウォークラリー大会を開催します。「笑顔」・「絆」・「健康長寿」・「まごころ」をキーワードに全国から350人ほどの参加者が集まる予定であります。 仙北市高齢者福祉計画の見直しは、基本理念である「笑顔・安心・支え合い」の理念が実現できるよう、地域に根ざした支援や取り組みを盛り込みます。 介護保険施設等の整備等については、大曲仙北広域市町村圏組合の圏域全体で必要な取り組みを盛り込みます。 高齢者世帯等除雪支援事業は4年目となり、その事業効果も認知度が上がり、利用する皆様がふえております。今後も冬期間安心して暮らせるよう事業を推進します。 介護保険であります。 4月から介護予防の仕組みが変わります。これまで全国一律で提供されてきた介護予防給付の訪問介護と通所介護は、市が実施する「介護予防・日常生活支援総合事業」に移行し、多様なサービスを総合的に提供できる仕組みとなります。利用単価を安く、利用者のニーズに合わせたサービス計画を作成し、より利用者の意向に沿ったサービスを可能として、充実した在宅生活ができるよう支援したいと思っております。 保健事業であります。 「けんこう仙北21計画」を基本に、乳幼児から高齢者まで安心して幸せな毎日が過ごせるよう、健康づくりに取り組みます。予防接種事業では、今年度6歳児まで一部助成したインフルエンザワクチンについて、平成29年度は小学校6年生まで助成の範囲を広げ、御家族の負担軽減を図りながら疾病予防に努めます。 また、西木温泉ふれあいプラザクリオンの温泉プールを活用して、新規に「メタボ予防教室」・「リフレッシュ教室」等を健康運動指導士のもとに実施し、生活習慣病の予防等に努めます。さらに、がん患者の皆様の就労や社会参加を応援し、療養生活の質的改善を図りたいと平成29年度から医療用ウイッグや乳房パットの補正具購入費助成を始めます。 歯と口腔の健康づくり推進事業においては、今年度、小学校6年生まで実施していたフッ化物洗口事業について、対象を中学校3年生まで拡大し、連動してむし歯予防事業を展開しながら、罹患率の減少対策を強化したいと思います。 観光商工部であります。 観光振興であります。 平成29年4月から6月まで、秋田県においてJR東日本の重点販売キャンペーンが行われます。「重販」と言われるものであります。これは3年前に行われた秋田デスティネーションキャンペーンに次ぐ大型キャンペーンであります。誘客宣伝や誘客促進に大きな効果を期待しています。来月は東京都内と函館市で、秋田県と合同でキャンペーンを実施するなど、より多くの観光客増加に努めます。誘客宣伝活動は、継続的に行って初めて効果があらわれることから、切れ目のない宣伝活動、受入態勢の強化を進めます。 東日本大震災から6年が経ちますが、いまだに復興が進んでおりません。観光客が減少している東北地方の復興と外国人観光客の誘客促進のため、東北観光復興対策交付金事業が平成28年度から3カ年間続きます。 1つ目として、弘前市・北上市と連携し、みちのく三大桜名所プロモーション事業に取り組みます。この事業は、訪日外国人観光客が単一の地域にとどまることなく、複数の県を周遊することから、それに沿ったプロモーションが必要と考え、3地域が連携し、海外に向けたプロモーションを行うことで認知度が高まり、誘客レベルが大きくアップするものと考えます。今後は、外国人観光客が増加している東南アジアはもとより、欧米諸国でもプロモーションを行います。 2つ目は、函館市・大館市・仙北市角館が連携した3Dプロジェクト交流拡大事業に取り組みます。この事業は、空港を持たない仙北市であっても、函館空港をイン・アウトの拠点と見なし、函館市と大館市、そして仙北市の広域観光ルートを開拓して観光客の増加を目指すものであります。同時に、ルート造成を仙台圏まで拡大し、仙台空港との連携も模索するなど、東北縦断のラインを確立しながら観光客の飛躍的な増加を目指したいと考えております。 3つ目の事業としては、ユネスコ無形文化遺産魅力発信事業であります。秋田市土崎・鹿角市花輪・仙北市角館の「山・鉾・屋台」行事が、ユネスコの無形文化遺産に登録されたことを契機に、5月26日から28日の「これが秋田だ・食と芸能の大祭典」、会場は秋田市であります、に参加をし、祭りの魅力を国内外に向けて発信をします。また、市内の関係者と連携して、懸案の「曳山会館」実現に向けて取り組みを加速します。 次に、国立公園満喫プロジェクト事業であります。 青森・岩手・秋田にまたがる十和田八幡平国立公園が選定されたことから、国・県と協働で集中的に対策を実施することが可能となりました。秋田県が採択を受けた事業のうち、仙北市エリアでは、玉川温泉園地歩道改修工事、玉川温泉園地公衆トイレ改築設計、玉川温泉歩道法面改修設計、玉川温泉ビジターセンター屋根改修工事、駒ヶ岳登山道路改修設計、八瀬森避難小屋改修設計、駒ヶ岳避難小屋、阿弥陀池であります、改修設計、抱返り渓谷歩道散策道改修工事の8事業を実施します。8事業の中で数十年来の懸案となっていた抱返り歩道散策道改修工事については、神社からエントランスの急こう配の改修を行うことが決定をしました。また、玉川温泉冬期岩盤浴対策についても、引き続き検討を重ねていきたいと思っております。 次に、田沢湖・角館観光連盟についてであります。 同連盟は、多様化する観光客の旅行形態への対応、通年観光の対応、二次アクセスの構築、滞在時間の延長、交流人口の拡大、おもてなし向上対策、ユニバーサルツーリズムの推進等々、市の観光戦略上、重要な役割を担っていただいております。更なるパワーアップが必要なことは論を俟ちません。 そこで過日、3観光協会の一本化に向け、統合準備委員会を設立いただきました。平成30年の一本化を目指して、課題の洗い出しや改善策を講じることとしております。市としても最大支援をしたいと考えております。 仙北市観光振興計画は、今年度中の策定を目指して、市の総合計画や総合戦略との整合性を図りながら作業を続けてきておりましたけれども、外国人観光客の急増、ユネスコ無形文化遺産の登録、ミッシュラングリーンガイドへの掲載など環境変化が激しく、これらを政策として盛り込むには、あと少しの時間が必要と判断をしました。平成29年度中に見直し計画を完成させたいと思っております。 インバウンド対策であります。 昨年の外国人観光客の国別動向の特徴として、秋田空港と韓国の定期便の運休により、これまで仙北市の最大の送客市場であった韓国からの観光客が激減をしましたけれども、台湾やタイからの外国人観光客が大きく増加して、韓国の減少分をカバーしているといった状況であります。韓国との定期便再開の目処は立っておりませんけれども、直ぐに回復傾向に向かうとは考えられません。引き続き増加している台湾やタイからの誘客に力を入れていくとともに、まだまだ増加する余地の高い欧米地域からの誘客にも力を入れていきたいと思います。 さきに述べた東北観光復興対策交付金を活用した市内の二次交通網の整備や市内の外国語表記の改善を含む外国人の受け入れ環境を向上させます。 また、台湾亜太国際温泉旅遊会議、これは先ほど話をしたアジア太平洋温泉会議のことであります、や、田沢湖と台湾の澄清湖との姉妹湖締結30周年記念行事など、国際交流に関連した事業が多く開催されます。たくさんの外国人が仙北市を訪れることになります。 これらに対する市役所の対応力の向上のため、株式会社JTB東北から海外プロモーションやインバウンド対応の経験豊富な人材を招聘することで「小さな国際文化都市」の実現と更なるインバウンド観光客の増加につなげたいと考えております。 商工業の振興であります。 県内中小企業の多くが経営者の高齢化に伴い、世代交代の時期を迎えております。仙北市も例外ではなく、雇用の確保やすぐれた技術、ノウハウ等の貴重な経営資源を継承することで、後継者の確保や円滑な承継が課題となっております。そこで、秋田県事業引継支援センターの指導を受けながら、課題の改善に今後も取り組みます。もちろん市内事業者の意欲ある取り組み、また、地域経済の活性化については、本年度に増して充実した支援を行います。商店街のにぎわい創出については、「角館雛めぐり」を初め自主的なイベントの開催に取り組む商店団体の支援など、有効施策として商工会等と連携しながら継続します。商工業中小企業活性化支援策では、本年度は事業拡張や設備投資に対し、仙北市中小企業振興資金及び小口零細企業振興資金の借り入れ限度額を、運転・設備資金ともに大幅に拡充しましたが、地域の起業・創業・開業率を促進させる施策として、平成29年度は新たに創業する事業者に対し資金の融資が受けられるよう、中小企業創業資金の融資を振興資金同様に制度化します。空き店舗対策については、「空き店舗利活用事業」を強力に推進し、企業活動を支援する「中小企業活性化支援事業」で取り組みたいと思います。特産品等の開発や販売強化は、国指定伝統的工芸品「樺細工」を初め地場産品魅力アップ事業等、これは生保内たけのこであったり、殿様アユであったり、西明寺栗であったり、田沢ながいもであったり、などであります、に取り組んでいますけれども、その関連商品をブラッシュアップして地域ブランド化への取り組みを強化します。特産品の販路開拓についても、県内外で開催される物産展やイベントへの参加のほか、首都圏の秋田県PRセンターへの情報発信や情報収集を行い、本市の物産を広く発信する活動に取り組みます。本年度から開催した地場産品活用地域連携事業、これは市内物産販売会のミニ楽市であります。4回であります、は、新たなビジネスチャンスにつながる成果を得たことから、各団体の事業を積極的に推進する意味から平成29年度も継続して実施したいと思っております。 雇用・労働対策であります。 管内の有効求人倍率は2年以上増加傾向にありますが、求職者は減少傾向となっております。依然として建設や医療・福祉の分野で人材が不足しております。深刻であります。市では、これまで以上に離職者や求職者、学卒未就職者の資質の向上、就労の促進を図るため、技能習得及び人材育成の支援を行います。また、平成29年度は職人などのスキルアップを目的に、県内の職業訓練法人等が行う講習会・研修会を受講した経費は、全額助成をしたいと考えております。新規雇用を進める企業に対する助成は継続します。あわせて失業者の雇用機会の創出と継続的な雇用の推進のため、企業が行う人材育成事業にも財政支援を行います。市内企業への就職者、被雇用者の支援も平成29年度から制度化し、市外への人材流失を防ぎ、地元企業に目を向けていただいて定住促進につなげたいと考えています。 高校生を対象とした事業所視察会や就職面接試験対策講座も開催し、地元企業就職を促しながら若者の定住促進に努めます。 Aターン等による専門的技術を有する人材の受け入れは、地元企業の活性化にもつながることから、希望者への情報発信や就労に向けたサポートを引き続き展開します。 起業・創業支援であります。 熱意ある起業家や若者・事業所などに対し、起業・創業について関心が高められるよう、新たに情報発信や起業・創業支援セミナー、創業塾等を商工会と連携して開催します。 また、商店会や小規模事業者の廃業に歯どめをかける研修事業、商工団体等のイベントなどを支援し、アイデアと地域の人材を活用した後継者育成や新分野事業進出に幅広く対応できる体制を構築したいと思います。 資金面では、企業立地奨励金・中小企業活性化支援事業交付金、空き店舗等利活用事業補助金等は従来どおり継続し、このほかに平成29年度は既存事業者への支援に加え、新規起業・創業者向けの創業資金融資に対する支援制度を立ち上げます。 企業誘致であります。 企業誘致については、工業用地の有効活用、雇用創出と市民経済の向上に資する新たな企業の進出を実現することで、継続して県や関係機関の御支援のもと、新規の誘致活動に取り組んでいます。その結果、東京に本社を置く東証一部上場企業から、当該用地の活用に高い関心を持っていただく環境が整い、昨年7月には本社を訪問し、市の概要等を説明しております。8月には、企業側から2回にわたり現地視察の御訪問もいただいております。また、昨年末、今年初めにもさまざまな意見交換や現地調査が行われております。現在は、進出に向けた諸条件に関する具体的な協議に入る段階ですが、企業側としても現地視察を踏まえ、仙北市の地理的条件・アクセス状況・労働力の状況・工場用水確保の状況・電力状況等々、調査中であると推測しております。これら誘致条件が企業側と整い次第、議会や市民の皆様に詳細の御説明をしたいと考えております。一刻も早くの誘致につながるよう、最大の努力を傾注します。 角館樺細工伝承館屋根の改修についてであります。 武家屋敷通りのランドマークとなっている角館樺細工伝承館の屋根については、平成15年度に張りかえ工事が行われております。しかし、経年劣化が顕著となっているため、その全面改修工事を行いたいと考えております。 農林部であります。 総合産業研究所の取り組みであります。 これまで市内で栽培している薬用作物の実用栽培の成果が着実に見えてきました。複合農業の一つの可能性を大きく感じております。また、独自の食感や野菜本来の味と香りといった特長を有する地元の伝統野菜を特産物として普及させる事業を、強力に推進したいと思います。この取り組みで食育推進活動と併せて、地域の伝統料理や漬け物等に活用し、農山村の持つ食文化の魅力を体験型修学旅行やグリーンツーリズム、また、国内外からおいでいただくお客様に提供したいと考えております。 また、仙北市が元気な農業を進めていくには、女性特有のきめ細やかな感性と発想、そして粘り強い推進力が必要と認識をしております。地場農産物を活用した農産加工と直売事業を展開する女性の皆様の新たな取り組みや、経営規模拡大に向けた取り組みを昨年に引き続き積極的に支援します。 新たな農業・農村政策の対応であります。 農業政策の大きな転換や米需要の低下等で米価は依然として低迷しております。米を基幹とする本市の農業は、極めて厳しい状況と言わざるを得ません。国は、「農政新時代」というスローガンを掲げ農政改革に取り組む中で、農業者の経営安定や収支改善を図るための一連の施策をまとめた「農業競争力強化プログラム」を示し、更なる農業の競争力強化を実現するとしています。国の動向に遅れることなく、コメ依存の農業構造からの脱却、複合部門の推進、生産基盤の改善等々農業施策に取り組みます。 経営所得安定対策への対応であります。 仙北市へ配分された平成29年産米の生産数量目標は、平成28年産米が全国的に豊作だったことに加え、慢性的な米需要の減少で、昨年より170トン少ない1万5,238トンであります。作付面積換算では35.57ヘクタール少ない、転作率で言うと0.8ポイント増の43.4%であります。自主的取り組み参考値として、さらに41トン、作付面積換算で7.38ヘクタールを減ずる二段階の配分であります。生産数量目標の配分については、2月9日に開催された「仙北市地域農業再生協議会」総会で承認をいただき、認定方針作成者とともに、各経営体に周知をしました。今後も国・県・関係農業団体と連携し、対策の内容等について詳細な説明を各地域で実施します。いずれにしても農業者の不安解消に努め、農業所得の確保に結びつくよう各種の施策を農業者目線で考え実施したいと思います。 農業、農村支援策の充実についてであります。 農業関連については、園芸等の複合部門の強化を図るため、市独自事業の「畑作園芸等振興事業」を継続して実施します。また、認定農業者等が取り組む県事業「未来にアタック農業夢プラン応援事業」や、中山間地域の農業者等が生産基盤の条件改善や園芸に取り組む「元気な中山間応援事業」では、取り組む農業者等の負担軽減を図るため、協調助成を強化します。 また、仙北市が近未来技術実証特区に認定されている優位性を生かし、「農業用マルチコプター、ドローンであります、操縦技術認定証」の取得のために新たな事業を創設するなどして、農業分野でも近未来技術を活用した低コスト生産の取り組みを後押しします。 担い手の育成・確保、集落営農の法人化対策については、国・県事業の「農業経営力向上支援事業」や「農業法人確保・育成事業」で法人化の支援を強化します。また、新規就農者対策は、秋田県農業試験場の研修制度や大仙市農業振興情報センターでの研修も助成対象として、新たな農業政策に対応できる農業後継者の育成に努めたいと思います。 畜産の振興であります。 畜産については、引き続き優良雌牛の保留対策事業を推進し、優良系統牛の導入に努めるなど畜産農家への支援を継続しながら計画的な飼育頭数の増頭と経営規模の拡大を図ります。 西木町の高野地区で事業着手した堆肥処理施設は、敷地の造成工事がほぼ終了し、平成29年度の発酵棟建設、施設機械整備、管理棟建設で事業完了となります。これにより、畜産環境の改善と耕種農家が求める良質堆肥の生産が可能となり、付加価値の高い有機農業の振興が図られるものと期待をしております。 また、中川地区の民間養鶏場で国の畜産クラスター事業により建設中の鶏卵選別包装施設、GPセンターが、この3月末で完成します。本事業は2カ年事業として計画しているもので、平成29年度は、環境改善のための鶏舎の改修と堆肥処理施設の建設で事業採択を受けています。しかし、国の2次補正があり、事業効果を早期に発現するため前倒しで事業着手することとなったものであります。 土地改良事業の推進であります。 11年目に入る多面的機能交付金事業は、市内で51組織が取り組み、水田面積の約7割を範囲として、農村環境保全の活動が実施されております。活動が充実されるよう、引き続き支援を行います。 県営事業についてであります。 基盤整備事業は、潟野十二峠地区は面工事が終了し、平成29年度から暗渠排水工事と換地業務を行います。生保内南地区では、面工事、約50ヘクタールが始まり、神代地区は平成30年の事業採択に向け実施計画、地形図作成業務を進めます。中川地区は、調査業務に着手をします。中山間地の条件不利地改善を図る八津・鎌足地区は、平成31年度採択を目指し、実施計画及び地形図作成を行います。このほか、継続事業で桧木内川にかかる館下頭首工の改修は、平成30年度工事実施するため、全体実施設計に着手をします。梅沢・岡崎地区の老朽ため池は、神代地区の基盤整備工事と同時に改修できるよう、防災減災調査計画を実施します。農村整備事業については、引き続き国・県、関係団体と連携しながら生産基盤改善の施策を実施します。 林業の振興であります。 林業振興については、森林の保全管理や主伐、間伐など低コスト生産体制の確立を図るため、平成32年の完成を目指し、県営事業で整備を進める田沢地区の林業専用道「鹿ノ作線」で事業費を増額して整備を促進します。 また、昨年から「ふれあいの森整備事業」を活用して整備を進めている田沢湖梅沢地区「いこいの森」は、遊歩道の整備と修景施業が完了し、平成29年度は、トイレの改修工事と花木等の植栽等で事業が終了します。市民の憩いの場として積極的に活用いただきたいと思っています。 土砂流出被害対策については、県営治山事業として継続事業9カ所、新規事業2カ所の計11カ所、これを地区別に申しますと、田沢湖地区4カ所、西木地区6カ所、角館地区1カ所であります、を申請中であります。また、県補助事業、局所防災事業であります、として、刺巻地区1カ所で住家等への土砂災害防止の山腹工事を実施します。また、西木町の碇沢川の冠水被害対策では、上流部の碇沢地区に治山事業を導入し、減災を図ることで、県と協議を進めています。 市内の林道91路線の維持管理については、昨年まで関係集落から協力を得て草刈り等を行ってきました。しかし、作業をする方の高齢化や熊の出没等が頻発し、人身事故の危険性が増していることもあり、これまでのように集落に依頼することが難しい状況であります。そこで平成29年度からは、専門業者に業務を委託することとしました。林業後継者対策については、一昨年度開校した「秋田県林業大学校」の入学者の受講料助成制度を継続し、新規林業者の育成確保を図ります。 建設部であります。 道路整備であります。 市道整備については、地域内交通システムを総合計画によって進めています。今後も地域からの要望を踏まえ、危険度や緊急性等を勘案し、道路の安心安全対策を計画的に具現化します。 新年度の国庫補助事業は、社会資本整備総合交付金事業として、神代中央線・東田鎌川線の道路改良工事、観光線・荒屋敷下延線・栃木六本杉線の道路舗装工事、角館流雪溝の排水路整備工事、赤平橋の橋梁補修工事、造道石神線の歩道整備工事を実施します。市単独事業として過疎対策、辺地対策、臨時地方道路整備事業により36本の改良工事等を実施します。安心・安全道路維持整備事業、市民参加型インフラ維持整備事業は、引き続き実施します。国道整備は、国道46号角館バイパスの全線開通で効果が大きくあらわれています。この現状下、昨年5月30日には、新たに盛岡市から秋田市までの全市町による同盟会を設立しました。引き続き整備促進フォーラム等を開催し、刺巻線形改良の早期完成、卒田地区から生保内間の整備、第2仙岩トンネル整備の早期事業化に向けた活動を強化します。 国道105号の改良は、桁沢地区及び草峠地区が継続実施です。同線は平成27年3月20日の秋田県幹線道路検討委員会で、仙北・北秋田両市境の大覚野峠を含む14.3キロメートルが最優先整備区間に選定されました。現在、秋田県で設置した技術検討委員会で課題検討が行われています。今後も関係市町村と連携し、地域住民のお力もいただきながら活動を継続し、事業化に向け積極的に運動を推進します。両国道の整備促進について、議会の皆様の一層の御協力を、どうかよろしくお願い申し上げます。 県道整備は、白岩角館線、大威徳橋工区と日三市角館線、川原工区が継続実施であります。 八幡平直轄砂防事業についてであります。 先達川第5、桧木内川第1、片倉沢第1、赤倉沢第2、水沢第2、水沢第3、大和田沢の砂防施設事業が継続実施となります。 河川改修事業であります。 県の河川改修事業として、玉川、桧木内川、これは門屋工区と宮田工区であります。入見内川第1期であります。院内川等の河川改修が継続実施であります。 都市計画道路田町荒屋敷線、内川橋整備事業であります。 都市計画道路田町荒屋敷線にかかる内川橋は、角館総合病院へのアクセス橋として、また、角館小学校への通学橋として、その重要性は増し、早急な安全対策が必要となっております。今年度は、架けかえ等を検討する橋の予備設計及び地盤調査を実施しました。平成29年度は、実施に向けた河川協議等を行い、事業の具現化に向けた事業手法の検討に入ります。 落合野球場整備事業であります。 落合公園にある落合野球場は、平成10年に供用開始しております。これまで、通常の維持管理のみであったため、大分施設の老朽化が進んでいます。そこで、落合運動公園施設改修調査基本設計業務委託を行い、改修に向けた検討に入ります。また、この施設は井戸水を使用していましたが、飲料水としては問題があったことから、新たに上水道工事を行い、市民の皆様が安全で安心して使用できるよう改善を急ぎます。 仙北市住宅リフォーム促進事業であります。 平成22年度に「仙北市リフォーム促進事業」を創設し、住宅リフォームに係る費用に対し一定の補助金を交付しています。また、子育て世帯に対する補助金のかさ上げや融雪設備に対しての補助も行っています。この制度は、市民からも大変要望が多く、さらに経済波及効果を期待できることから、引き続き平成29年度も継続したいと考えております。 下水道事業であります。 平成29年度は、人口減少等による料金収入の減少、施設・設備の老朽化に伴う更新投資の増大など、厳しさを増す経営環境を踏まえながら、公営企業の経営基盤の強化や透明化を行うため、公営企業会計の適用に向けた作業に着手をします。また、限られた人員や予算の中で効率的に施設の維持管理を行うため、老朽化した施設の点検、修繕、改築を調査計画するストックマネジメントを策定します。工事については、角館小倉地区及び角館総合病院建設に係る関連地域の整備を実施します。 平成28年度末の整備状況の見込みについてでありますけれども、認可区域での整備率は82.4%、水洗化率は68%であります。水洗化の向上にあたっては、水洗化資金融資あっせん制度、住宅リフォーム促進事業等の活用を図り、さらに普及促進に努めます。 集落排水事業であります。 集落排水事業については、加入率の低い地域について水洗化の各種支援制度の活用を図り、加入促進に努めます。また、集落排水施設の中には、供用開始から15年を経過した施設もあり、最適化整備構想策定に基づき、桧木内クリーンセンター及び前郷地区農業集落排水施設の機能診断調査を行い、改修事業の事業採択を目指します。 合併処理浄化槽事業であります。 公共下水道、集落排水事業等により整備が済んでいる区域以外の生活排水処理は、引き続き循環型社会形成推進交付金を活用した個人設置型合併処理浄化槽事業の推進を図ります。 契約検査室であります。 電子入札であります。 入札参加者の負担軽減と入札事務の効率化を図るため、秋田県電子入札システムの共同利用に参加をします。対象となる入札は、建設工事で秋田県の入札参加資格及び格付けを有している業者の条件付一般競争入札で、県の入札に参加したことのある業者であれば、同じ機器・操作環境で対応ができます。なお、開始時期は、共同利用のシステム改修等が完了する10月を予定しています。 企業局であります。 水道事業であります。 水道事業は、公営企業会計と特別会計で事務処理を行っていますが、平成29年度より簡易水道特別会計を廃止し、公営企業会計で行います。 継続事業の未普及地域解消事業、神代地区は、神代岡崎地区の配水管を整備して事業終了となります。同じく未普及地域解消事業、雲然田中・八割地区では、送配水施設を継続して整備します。 昨年耐震調査した角館浄水場は耐震補強工事を行うとともに、電気計装設備を年次計画で更新します。 また、水道未普及地区の解消については、新たに卒田地区の認可申請業務に着手をします。 温泉事業であります。 昨年11月から田沢湖高原温泉郷の各施設に対し、新水沢源泉を引湯しています。湯量・湯温とも安定していて順調に供給されています。現在、カラ吹き系源泉を使用している施設は、休暇村乳頭温泉郷と秋田大学ロッジの2カ所であります。カラ吹き系源泉を使用しない手法を検討・調査します。 医療局であります。 新市立角館総合病院であります。 4月1日に開院する新角館総合病院は、病院運営の効率化や患者サービスの向上を図るため、医療機器の更新や電子カルテシステム等の導入など機能充実を図る一方、何よりも患者対応力の強化を図り、地域の中核病院として、その役割・使命をしっかりと果たせる病院に生まれ変わりたいと思っています。 また、県が策定した地域医療構想の役割を果たし、現在策定作業中の「仙北市地域医療計画」を今後の経営指針として、新たな医療事情の変化に的確に対応しながら、病院経営の健全化に努めます。 常勤医師の招聘対策であります。 平成29年度の診療体制は、秋田県からの県職員医師が1人減となり、3人の派遣になりそうであります。これは大変に影響の多い減数であります。現在、その対応について、県・大学・関係者等と協議をしております。また、角館総合病院の精神科医は現在4人ですが、今年度末で1人の医師が退職予定となっております。常勤医師の確保については、管理者及び医療局を中心に、私も加わり活発に招聘活動を行っております。ヘルスケア事業にも影響を来すことから、国の特区関係部署とも連携を深め、医師確保対策に日夜取り組んでおります。 病院事業会計予算の概要についてであります。 角館総合病院は、病床数の削減による入院収益は減少となりますが、医療機能の拡大等による新たな算定可能な施設基準の取得等により、診療単価の増と医業収益の向上確保を図ります。収益的収支は赤字でありますけれども、減価償却費など現金支出を伴わない経費を除いて黒字を確保し、単年度で内部留保を確保する予算計上であります。 田沢湖病院については、厳しい経営状況が続く中、経営安定化に向けて昨年策定した市立田沢湖病院経営安定化計画に基づき、引き続き一般会計からの基準外繰り入れを行い、早期の資金不足解消を目指したいと思います。 第4章であります。 おわりにであります。 以上、市政運営の基本方針と主要な施策の概要について申し上げました。本定例会に提出している案件は、条例関係20件、予算関係30件、人事関係4件、諮問関係1件、その他6件の計61件であります。お諮りした案件について、慎重審議の上に全議案について御可決賜りますればと思っております。よろしくお願い申し上げます。 なお、大変恐縮であります。3カ所読み違いがありましたので、訂正をさせていただきたいと思います。大変恐縮であります。 市政報告であります。市政報告の6ページであります。6ページの仙北市近未来創造アドバイザーの委嘱についてというところで、私は牧浦さんの経歴の中で「東アフリカ」でと記述があるものを「東アジア」と読み違いしております。「東アフリカ」であります。大変申しわけありませんでした。 それから、9ページであります。私、地名を「オトコザカ」と読みましたが、これは「オサカ」であります。大変恐縮でありました。そのまま読んでしまいました。「オサカ」であります。訂正させていただきます。 それから、施政方針の7ページであります。金額の読み違いをしております。上から7行目でありますけども、平成29年度当初予算の全体額は352億2,560万4,000円、前年度に比べの次が私間違って読んでおります。正式には「35億8,738万9,000円」というところを「8,733万円」と間違って読み違えております。大変恐縮でありました。 この場をお借りしまして訂正させていただきます。 ○議長(青柳宗五郎君) 市政報告及び施政方針を終わります。 13時15分まで、昼食のため、暫時休憩します。                              (午後0時16分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後1時15分)--------------------------------------- △教育行政報告、教育行政方針 ○議長(青柳宗五郎君) 次に、教育行政報告及び教育行政方針に入ります。熊谷教育長。
    ◎教育長(熊谷徹君) 平成29年第1回仙北市議会定例会の開会にあたり、主な事項について御報告させていただきます。 教育総務課であります。 学校保健総合支援事業指定地域研修会の開催について。 11月27日、西木温泉ふれあいプラザクリオンで、文部科学省委託事業の「平成28年度学校保健総合支援事業指定地域研修会」が開催されました。この事業は、学校、家庭、地域社会で連携して子どもたちの健康課題の解決を図ろうとするもので、指定を受けた西木地区の小・中学校4校は、パソコンやゲーム、スマートフォンなどのメディアの使いすぎを抑えて健康に生活する習慣を身につけるために、「アウトメディアの取り組みを通した心と体の健康づくり」に取り組んできました。今回の研修会では、各学校の代表がお互いに成果と課題を発表し合いました。 当日は、保護者や地域住民の方、学校関係者など160人を超える方々が来場され、各学校の児童会や生徒会が中心になって行ったノースマホデーやノーゲームデーを設定した取り組みや、アンケート結果をもとにして立案した改善策が発表されました。いずれの学校の発表にも自分たちの生活を自分たちで改善していくことに対する熱意が感じられ、来場者からは大きな拍手が送られていました。 研修会では、秋田県教育庁生涯学習課職員による「大人が支えるインターネットセイフティ」と題した講話もあり、児童生徒の自発的な取り組みを大人が支えていくことの大切さを共通理解するよい機会となりました。 この事業の成果は1月25日、秋田市文化会館で行われた秋田県学校保健総合支援事業研修会で、北浦教育文化研究所の鈴木徹指導主事が発表しました。当日は、県内外から200人を超える参加者があり、西木地区のアウトメディアチャレンジに対する取り組みに寄せる大きな関心がうかがえました。 全県青少年読書感想文コンクールについて。 12月1日、西明寺小学校6年生の佐藤紋音さんが、全県青少年読書感想文コンクール「自由読書高学年の部」で、秋田県教育委員会教育長賞を受賞しました。紋音さんが読んだ本は、野口健さんの「確かに生きる-落ちこぼれたら這い上がればいい-」で、感想文の題は「自分の名前が肩書きになる生き方」です。感想文には、アルピニストである野口健さんからの若い人たちへのメッセージを自分なりに受けとめ、自分の生き方に自信と責任をもつことの大切さが表現されています。また、本との出会いを通して自分自身を見つめ直し、これからの生き方に対する決意にまで高めた点が高い評価を得ました。 教育委員会としましては、児童生徒の言語力や思考力、判断力、表現力の育成と豊かな情操の涵養のために、これまで以上に読書活動の推進に力を入れていきたいと考えております。 神代中学校の毎日カップの全国表彰について。 12月3日、神代中学校が「第30回毎日カップ『体力つくり』コンテスト」で優良賞を受賞しました。このコンテストは全国で魅力ある保健体育の授業を行っている学校や、運動習慣の確立に向けて、学校・家庭・地域が連携して取り組んでいる地域などを対象に、すぐれた活動を表彰するもので、全国から4,427校が応募し、このうち26校が優良賞を受賞しました。 神代中学校では、学校運営の中に「生徒の体力つくり」を位置づけ、全校タイムトライアルや全校なわとび検定を行っている点、保健体育科の授業での取り組みが評価され、受賞に結びつきました。これらの取り組みは、神代中学校の運動部活動の活躍を支えているものであり、市内のほかの学校にも情報提供され、仙北市の児童生徒の体力の向上や運動習慣の確立に寄与するものとなりました。 学校適正配置検討研究委員会の開催について。 12月26日、第5回の学校適正配置研究検討委員会が開催され、「学校適正配置に関する提言書」の内容についての最終的な確認が行われました。提言書には「仙北市立小中学校の現状と課題」と「今後の学校教育への提言」という大きく2つの内容が盛り込まれ、「統合の検討に入るべき状況」の項目には、小・中学校の学級や学校の規模が一定の基準に合致した場合、統合の検討に入るべきであるということが示されております。内容確認の後、青柳委員長から教育委員会安部委員長に提言書が提出されました。今後は、この提言書を踏まえて、市内小・中学校の適正配置の検討に努めていきます。 仙北市子ども議会の開催について。 1月12日、仙北市議会議場で第2回仙北市子ども議会が開催されました。これは、平成26年1月9日に開催された第1回以降、3年ぶりの開催でした。 子ども議会は、仙北市の次世代を担う子どもたちが、身近な生活の中から行政や市の課題に興味をもち、その解決方法をともに考えながら、自分たちと市のよりよいかかわり方に対する理解を深めることを目的に開催されています。また、この体験を通して仙北市を愛し、地域社会を支える自覚と高い志を持った仙北市民を育成することを狙いとしています。 今回の子ども議会では、市内の小・中学校の代表28人が議場に参集し、「仙北市の未来~『小さな国際文化都市』市民が創る誇りあるまち~を、目指して」をテーマに、3つの提言と9件の一般質問が行われました。 提言には、西明寺小学校の「くりっこサイエンス」の「人と人とのふれ合いを深めるドローンの活用方法」や、秋田県が行っている若杉県政体験への参加報告がありましたが、いずれも仙北市の将来に対する前向きで具体的な提案でした。 一般質問では、公園整備や地産地消への取り組み、内陸線の活用、防災と避難所、仙北市の医療、これからの農業、空き家・空き店舗の活用、地方創生特区、「小さな国際文化都市実現のために小中学生に何ができるのか」といった内容で、市政全般にわたっての質問と提案がありました。 市長からは、内陸線の活用について「内陸線とドローンを組み合わせたPRについては、ドローン特区の仙北市としては、ぜひ実現したいと考えています。」といった答弁があり、再質問を含めて真剣な質疑応答がありました。 市議会議員の皆様を初め秋田県教育庁義務教育課の上田主任指導主事など多くの方々に傍聴いただき、大盛況でした。仙北市の未来を担う子どもたちに、行政や市の課題について理解と関心を深めてもらう、大変よい機会となりました。 仙北市総合給食センター建設検討委員会について。 1月13日、第4回目の仙北市総合給食センター建設検討委員会が開催され、「仙北市総合給食センター基本計画」について、その内容等を検討して、承認をいただきました。基本計画に示された施設規模や事業費、事業手法についても時間をかけて内容の確認が行われました。この基本計画は、議員の皆様にもお届けいたしますので、御指導をお願いいたします。 学校給食での「御狩場焼」の提供について。 「学校給食記念日」となっている1月24日、仙北市内の小・中学校の給食で、佐竹北家伝承の「御狩場焼」が提供されました。この「御狩場焼」は、かつては、当主が家来衆を率いて狩りに出かけた際に鴨やキジなどの肉類をその場でさばいて、山椒味噌をつけて焼いて食したというもので、佐竹北家の野遊びの様子がしのばれる郷土料理です。 今回の「御狩場焼」は、鶏もも肉を焼き、給食用にアレンジした山椒味噌を添えて提供されました。子どもたちは、香ばしく焼けた鶏肉と香りのよい山椒味噌を口いっぱいにほおばり、郷土に伝わる伝統料理のおいしさを堪能していました。 今回の給食提供は、角館町観光協会から仙北市教育委員会に提案をいただいて行われたものでしたが、子どもたちに郷土の歴史と伝統の味を知ってもらいたいとの思いで実現いたしました。今後も学校給食のメニューに、地場産物や郷土の調理法などを取り入れ、児童生徒の郷土を大切にする心を育てるよう努力していきます。 中学校スキー大会での活躍について。 平成29年1月12日から15日にかけて、第65回秋田県中学校総合体育大会、第60回秋田県中学校スキー大会が八幡平スキー場と花輪スキー場を会場に行われました。大会最終日の15日に行われた男子スラローム競技では、生保内中学校3年の田口慧さんが2位に5秒以上の大差をつけて優勝し、昨年に続く連覇を達成しました。慧さんは、1月25日から27日に福島県耶麻郡猪苗代町で行われる第53回東北中学校スキー大会と、2月2日から5日に、山形県最上町赤倉温泉スキー場で行われる第54回全国中学校スキー大会への出場権を獲得しました。 同じ日に行われたクロスカントリー競技の男子リレー(4人×5キロメートル)では、神代中学校2年の平岡恵太さん、同じく3年の藤本涼雅さん、樋口優輝さん、佐々木剛さんのチームが見事に準優勝を飾りました。神代中学校チームは、最終4走の佐々木剛さんが3位の十和田中学校と激しく競い合い、ゴールタイムは1時間2分39秒3で同タイムとなりましたが、佐々木選手がフィニッシュラインで前にのばした足が、十和田中よりわずかに速いというビデオ判定の結果、見事準優勝に輝きました。これは、県南の中学校としては、60年の歴史の中で初の快挙となりました。 このほかに、クロスカントリー競技、男子5キロクラシカルで6位の生保内中学校3年の千葉駿さんが東北大会、全国大会に、男子ジャイアントスラロームで6位、スラロームで8位入賞を果たした角館中学校1年の鎌田匠人さんと、クロスカントリー競技、男子5キロラシカルで7位、同じく5キロリーで8位に入賞の神代中学校3年の樋口優輝さん、そして、男子5キロラシカルで9位の藤本涼雅さんが東北大会への出場権を得ました。 1月27日に行われた、第53回東北中学校スキー大会では、男子スラローム競技で生保内中学校の田口慧さんが1本目、2本目ともにトップタイムを記録し、2位に15秒以上の差をつけて堂々の優勝を果たしました。 同じ日に行われたクロスカントリー競技、男子リレーに出場した神代中学校チームは、見事4位に入賞しました。アップダウンの激しい難コースでしたが、4人の力走により見事な成績を収めました。 2月3日、山形県最上町赤倉温泉スキー場で行われた第54回全国中学校スキー大会では、生保内中学校の田口慧さんが男子スラローム競技に出場し、1本目で5位、2本目で1位の好タイムで滑り、トータルタイム1分30秒48で5位に入賞しました。 仙北市の中学生が、雪国ならではの競技で好成績を収めたことは、非常に喜ばしいことであり、教育委員会としても選手の派遣等に対する支援を行っていきたいと思います。 仙北市立学校施設天井等落下防止対策事業について。 文部科学省からの通知を受けて実施していた学校施設天井等落下防止対策工事は、小学校3校、中川、生保内、西明寺と、中学校2校、神代、桧木内が、2月20日に完成いたしました。工事期間が3カ月から4カ月と長期間を要しましたが、事故等もなく、工事を終了することができました。 平成27年度に実施した小学校4校、中学校3校と合わせて市内12校全ての事業が終了し、安全対策、防災機能の強化を図ることができました。 生涯学習課であります。 “奨励員”による大人と子供の生涯学習サポートDAY事業について。 12月16日、生保内小学校の5年生37人を対象に、県生涯学習奨励員連絡協議会の補助事業である、「“奨励員”による大人と子供の生涯学習サポートDAY事業」を開催しました。この事業は、生涯学習奨励員が特技等を生かして講師となり、地域住民が新たに学習活動に取り組む機会づくりのため行われております。 当日は、奨励員4人が講師となり、「芸術としての書道体験」、「ビニール紐を使った縄綯い体験」など、4つの体験活動が行われました。1時間半ほどの体験時間でしたが、子どもたちは自分がやってみたい活動を1つ選んで熱心に取り組みました。最初は、なかなか上手にできない子どもたちも奨励員の方々に優しく指導してもらい、普段できない体験を楽しんでいました。この体験が子どもたちの心に残り、大人になってからの生涯学習活動のきっかけになればと考えております。 「仙北市総合美術展」について。 「第6回仙北市総合美術展」が2月7日から19日まで角館町平福記念美術館において開催されました。市民による手作り美術展として定着してきた今回の美術展には、136人と1グループから絵画、書、写真、工芸、手芸作品など150点の出品がありました。 市民の皆さまが芸術分野で多岐にわたって取り組んでいる成果を披露していただき、改めて生涯学習の裾野の広さを実感いたしました。 会期中は、約600人の来場者が力作を熱心に鑑賞し、また、出品者との交流も図られるなど有意義な美術展となりました。 青山学院大学の冬季体験交流会について。 昨年11月に青山学院大学と包括連携協定を締結したことが縁で、2月22日から26日まで、青山学院大学の学生が冬の仙北市を体験する交流会が行われます。学生8人を含む一行10人は、昨日夕方、仙北市に到着後、門脇市長を表敬訪問していただき、市として大歓迎いたしました。本日からは、市内各地区において、除雪作業体験や武家屋敷、田沢湖、田沢湖高原雪まつりなど、冬ならではの仙北市を体験してもらい、多くの魅力を感じていただければと思います。 今後もこうした交流の輪を広げながら、互いの連携を深めていく企画を増やしていきたいと考えております。 公民館であります。 新春書き初め大会について。 1月6日、角館交流センターを会場に「第12回仙北市新春書き初め大会」が開催されました。市内の小学生26人、中学生1人、高校生18人、一般2人の合計47人が参加し、さわやかな墨の香りが漂う中、新年への思いを込め、真剣に筆を運んでおりました。 当日は、角館高等学校書道部の袴姿による書道パフォーマンスが披露され、大きな紙に「新年の祈り込めた詩」を音楽に合わせ書きあげ、その迫力ある筆さばきに会場は大いに盛り上がりました。清書された作品には、金・銀の各賞が与えられ、1月6日から31日まで、タカヤナギワンダーモール店に展示され、市内外の多くの方々に鑑賞していただきました。 田沢湖図書館であります。 特別展示「河正雄文庫収蔵品展」について。 2月25日から3月26日まで「河正雄文庫収蔵品展」を開催します。これまで、河正雄文庫に寄贈された書籍・絵画の中から特に貴重な韓国語書籍や河氏の著書、また、絵画数点等を改めて市民に紹介いたします。 国内外で高く評価されている「河正雄コレクション」の図録や、さまざまな紙面で取り上げられている河氏の美術作品に対する熱い思いを通して、日本と韓国の美の在り方、深い歴史を辿ります。 学習資料館・イベント交流館であります。 新潮社記念文学館名誉館長高井有一先生を偲ぶ会について。 昨年10月26日に84歳で御逝去された新潮社記念文学館名誉館長の高井有一先生をしのぶ会を、1月21日に関係者60人に御出席をいただき開催いたしました。 しのぶ会では、高橋秀晴秋田県立大学教授から高井有一文学の軌跡について、作家の塩野米松さんと高井有一先生の奥様との対談では、高井先生と奥様の過ごされた歳月について、思い出やエピソードを語っていただきました。 また、前角館図書館後援会会長、故高橋雄七さんの奥様からは、高井有一先生と高橋雄七さんとの交友について、エピソードを交えながらお話いただきました。 参加した皆さんからは、今まで知らなかったお話を聞けてとてもよかった、全員で高井有一先生をしのぶことができてよかったとの感想をいただきました。 改めて、高井有一先生の御冥福をお祈りいたしたいと思います。 なお、新潮社記念文学館で「追悼館蔵品展~高井有一展~」を3月31日まで開催しておりますので、皆様の御来館をお待ちしております。 仙北市読書感想文コンクールについて。 学習資料館では、仙北市教育委員会主催、角館図書館後援会後援による第6回仙北市読書感想文コンクールを開催しました。市内小・中学校から昨年より18点多い120点、高校から17点多い49点の応募がありました。 今年度から新たに、株式会社新潮社様から御後援をいただき、新潮文庫賞を設けております。2月9日の審査会で入選作品の中から仙北市市長賞、新潮文庫賞、角館図書館後援会長賞、仙北市教育長賞の各入賞が選出され、2月26日に仙北市総合情報センターで表彰式を行います。 スポーツ振興課であります。 2017フリースタイルスキー秋田・田沢湖モーグル競技会について2月4日から5日まで、全国から64人の選手をお迎えし、たざわ湖スキー場を会場にワールドカップの前哨戦であるフリースタイルスキー秋田・田沢湖モーグル競技会が開催されました。 4回目の開催となった今大会は、初日のモーグル競技では、濃霧によるスケジュールの変更を余儀なくされましたが、競技開始以降は2日目とも比較的天候にも恵まれ、大きなトラブルもなく無事終えることができました。 懸案とされた雪不足については、コースへ雪の搬入を行ったものの、大会2日前からの降雪、コース整備にあたられた、たざわ湖スキー場職員の尽力により、良好なコンディションでの競技会となりました。 また、ワールドカップ仕様のレイアウトや受入体制など、会場全体の最終確認も行いました。 2017FISフリースタイルスキーワールドカップ秋田たざわ湖大会について。 2月18日と19日の両日、たざわ湖スキー場を会場に3回目の開催となるFISフリースタイルスキーワールドカップが開催されました。世界15カ国から選手88人、コーチ等56人の過去最高の144人をお迎えし、18日のモーグル競技、19日のデュアルモーグル競技で熱戦が繰り広げられました。 大会に先がけ、16日には、生保内小学校において大会アンバサダーの上村愛子さんによる食育に関する講演会が行われました。 また、17日の開会式、歓迎レセプション会場を、より多くの子どもたちや地域の方々と参加選手との交流の場にしていただくため、たざわ湖スキー場スキーセンター「レラ」に変更し、上桧木内の紙風船上げや、なまはげも登場し、盛大に開催されました。 大会は、2日間延べ8,000人の観客が来場し、世界レベルの迫力ある競技に魅了されるとともに、各国選手に温かい声援を送っていただきました。競技は、モーグルでは男女とも、現在世界ランク1位のミカエル・キングズベリー選手、ブリトニー・コックス選手が優勝、デュアルモーグルでは男子が同じくミカエル・キングズベリー選手が3連覇を果たし、ブリトニー・コックス選手とともに今期ワールドカップの総合優勝を果たしています。中でもデュアルモーグル決勝トーナメント1回戦で、キングズベリー選手と原大智選手との対戦が今大会での一番の盛り上がりとなり、原選手は、惜しくも敗れはしたものの、場内が大歓声に包まれるとともに、モーグル競技の醍醐味に多くの観客が魅了されました。 今大会においても、昨年同様、雨に見舞われ、大会前日のスケジュールがキャンセルされるなど、競技自体の開催が危ぶまれはしたものの、競技が行われた2日間は、時折晴れ間がのぞき、正に奇跡的な2日間であったと思います。 大会終了後、FIS関係者からは、この大会のコースロケーションのすばらしさ、運営や観客を含めたホスピタリティの高さを評価していることや、2018年のオリンピックイヤーでも開催していただきたい旨のお話しをいただいています。 今後、モーグルの聖地に向けて、継続的な大会の開催とキャンプ等の誘致を進めるとともに、更なるモーグル競技への関心を高めていただくために、この地域からの選手の発掘、育成への取り組みを行っていきます。 文化財課であります。 伝建群防災施設整備事業Bブロックの完成について。 国庫補助事業の伝統的建造物群保存地区防災施設整備事業Bブロック工事、契約金額1,749万6,000円が、1月31日に完成いたしました。今回の施設整備により、防災ポンプ、配水管の更新、消火栓の新設など、伝建群の防火対策施設がさらに充実しました。 おやま囃子芸能発表会について。 2月11日に角館交流センターで「おやま囃子芸能発表会」が開催され、14団体が出演しました。 この発表会は、「角館のお祭り保存会」の主催で、おやま囃子の保存・継承を目的に毎年開催しており、今年で22回を数えます。 当日は、歴史ある伝統芸能の囃子や踊りを堪能しようと詰めかけた750人ほどの観客から、盛大な拍手が送られていました。 なお、発表会終了後、花葉館において、「角館祭りのやま行事」の「山・鉾・屋台行事」ユネスコ無形文化遺産登録を記念した祝賀会を、保存会主催により、土崎神明社、花輪ばやし関係者もお招きし、盛大に開催いたしました。 国名勝桧木内川堤のサクラについて。 名勝桧木内川堤のサクラについては、ソメイヨシノ花芽食害防止と景観保全を目的として、2月1日から3月2日までの30日間、ウソの有害鳥獣捕獲を角館猟友会に委託しております。今後、開花まで適正な樹木管理のため、適切な整枝作業もあわせて行っていく予定です。 平福記念美術館であります。 児童生徒県南美術展について12月3日から1月29日まで、「第39回児童生徒県南美術展」を開催しました。 県南地区の小・中学校79校から1,010点の出品をいただき、11月26日の審査会で、特賞23点、奨励賞214点、入選773点が決定しました。 1月21日には、特賞受賞者の表彰式を開催し、賞状と記念品を授与いたしました。審査委員長の佐々木良三秋田大学名誉教授からは、出品作品についての子どもたちの表現力や発想に対する詳しい講評をいただきました。 また、12月11日から1月12日まで、角館中学校全校生徒による「お気に入りの角館展」と題した、町内の風景画等の作品展示をしました。期間中は、家族連れでの御来館者が多く訪れ、児童生徒の力作を楽しんでいただきました。 館蔵品・寄託品展について。 2月28日から4月12日まで「館蔵品・寄託品展」を開催します。美術館所蔵作品、寄託作品の中から郷土画人の作品を中心に展示する予定ですが、酉年にちなんで西宮禮和の「水鳥」(屏風)や春の武家屋敷を描いた森田幸子の「歳月」(額装)などの作品を展示します。平福穂庵・百穂常設展と合わせてお楽しみいただくよう、皆様の御来館をお待ちしています。 以上、教育行政に関する報告を申し上げましたが、引き続き教育行政の基本方針及び主要な施策の概要について申し上げます。 初めに、学校教育については、昨年度に引き続き現行学習指導要領の趣旨を生かし、知・徳・体のバランスのとれた「生きる力」を身につけた子どもの育成を目指していきます。あわせて、平成28年12月21日に中央教育審議会から示された「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)」を踏まえ、3月中に示される新しい学習指導要領への移行を視野に入れ、北浦教育文化研究所を中心に教育指導の改善の具体的な姿を市内の小・中学校に示していきます。 特に、仙北市においては「ふるさとを愛し、豊かな心と健やかな体をもち、確かな学力を身につけた仙北の子ども」の育成を小・中学校共通の目標として掲げていきます。 また、仙北市の豊かな自然、歴史的な遺産や偉人、貴重な文化財や人的資源を生かしながら、ふるさとを愛し、誇りに思う心の育成を基盤として、豊かな心と確かな学力を身につけた子どもの育成を目指していきます。特に、今夏から、クニマス未来館が開館し、国語の教科書にクニマスが取り上げられたことを機に、田沢湖の再生を主眼とした環境教育にも力を注いでいきます。 さらに、「角館祭りのやま行事」が国連教育科学文化機関、ユネスコの政府間委員会で無形文化遺産への登録が正式決定されたことを受けて、各地域に伝わるさまざまな伝統行事や祭典について、学校教育の場でも児童生徒が正しく受け継いでいくよう努めていきます。 市立小学校・中学校の適正配置については、平成28年12月26日に学校適正配置研究検討委員会から「仙北市学校適正配置に関する提言書」が教育委員会安部委員長に提出されました。これに示された「統合の検討に入るべき状況」を踏まえ、平成29年度は、教育委員会として学校の適正配置の検討に努めていきます。 次に、各課について申し上げます。 教育総務課であります。 学校施設の充実等について。 子どもたちが一日の大半を過ごす学校は、学習や生活の場であり、豊かな人間性を育む教育環境として重要な施設であります。また、災害時には緊急避難所など、地域の防災拠点としての役割も担っております。子どもたちが快適に過ごすことができる学習環境の提供と、災害時の利用も考慮した各施設の諸工事や維持修繕事業等を、必要性や緊急性を勘案しながら計画的に進めていきます。 特に、学校施設安全化事業と教育環境整備事業を車の両輪とし、学校施設の大規模改修・改築についても年次的な計画を策定して取り組んでいきます。 また、遠距離通学児童生徒の利便性と登下校時の安全で安心な通学環境を確保するため、スクールバスの定期的運行を実施していきます。 今後は、利用する児童生徒数の動向を見据え、市全体の公共交通の整備の進捗状況を視野に入れながら、よりよい通学環境の整備に努めます。 学校教育の充実について。 児童生徒の生命・身体の安全と心の健康の確保を最優先事項とし、命を守るための防災・安全教育の充実、いじめ・不登校対策、体罰の絶無、学力向上に重点的に取り組み、学校教育の一層の充実に努めます。 特に、いじめ・不登校問題、ネットトラブル等の情報モラルを含む生徒指導上の諸問題については、「仙北市いじめ防止等のための基本方針」のもと、学校及び関係機関・専門家等との連携協力を一層推進し、その施策の充実を図っていきます。 また、児童生徒の心の悩みや不安に対しては、学校体制での未然防止、早期発見・早期対応に努め、子どもや保護者、市民の皆様方からの相談に応じる体制強化など、その予防と解決に取り組みます。 学力向上につきましては、4月に実施される全国学力・学習状況調査、12月に実施される県の学習状況調査を活用し、これからの児童生徒に求められる思考力・判断力・表現力に係る市内小・中学校の課題を明確にして、その克服に努めます。 以上の健康安全の確保、いじめ・不登校問題の未然防止、保護者や地域の方への相談体制の充実、学力向上等については、各学校での研修はもとより、北浦教育文化研究所が中心となって、市内小・中学校教員の研修や資質向上のための指導を一層推進します。 平成29年度は、11月2日に角館小学校で第34回東北地区小学校特別活動研究協議会が開催され、同じ日に角館中学校を対象に第28回秋田県特別活動研究協議会が開催されます。いずれの研究会も自主的に活動する子どもを育てる教育の在り方をテーマとして行われ、東北各県を中心に300人程度の参会者が見込まれており、広い地域への成果の波及が期待されております。 また、児童生徒の自主性・自立心と自尊感情の育成は、本市の学校教育の課題の一つでもあり、研究の成果が市内の全ての学校に波及することも期待されるところであります。 次に、新入学児童生徒数と複式学級の状況について申し上げます。 平成29年度の小・中学校の新入学児童生徒数については、小学校が150人、前年度比18人減、平成28年度小学校168人です。中学校が198人、前年度比10人減、平成28年度中学校208人が予定されております。中川小学校では、平成28年度に引き続き、平成29年度も第2学年と第3学年の複式学級が発生する予定であります。また、桧木内小学校でも第2学年と第3学年の複式学級が発生し、これらについては市費の複式学級指導支援員を配置し、複式授業の解消に努めます。 北浦教育文化研究所であります。 北浦教育文化研究所は、秋田県教育庁南教育事務所並びに仙北出張所の指導主事と連携しながら、市内小・中学校の児童生徒の学力向上に向けた授業改善と教職員の資質向上に向けた指導・助言を進めていきます。 市内の小・中学校を訪問して行う授業研究会における指導・助言のほか、仙北市内の教職員による各種研修会を開催して、仙北市の小・中学校の教育の質の向上と教育目標の具現に努めます。 また、不登校児童生徒の教室復帰に向けての支援を行う適応指導教室として「さくら教室」を運営し、2人の指導員を中心に不登校児童生徒への対応や対策、相談活動の充実、あわせて市民や児童生徒、保護者からのいじめ事案等の相談体制も充実させていきます。 昨年度新たに「ドローン学習研究事業」を立ち上げ、「『ドローンを用いたロボットプログラミング学習』研究推進指定校事業」を開始しました。 この事業は、ドローンを用いたロボットプログラミング学習を中核とした小学校における先進的な取り組みを推進し、本市の児童の科学的思考力・判断力や科学的実践力の向上に資するとともに、その成果等を国内外に発信することを目的にしたものです。 昨年、拠点校として指定した西明寺小学校では、児童が地域の課題を解決するために、ドローンにどんな活用方法があるかを考え、1月12日に行われた仙北市子ども議会で提言として発表しています。今後は、拠点校と協力校を中心にしながら、市内の小・中学校で最先端の科学技術との触れ合いを通して将来への夢を育む機会としていきます。 また、現在、クニマスの里帰りを目指して、大曲農業高等学校との連携により、生保内小学校と桧木内小学校において、田沢湖湖水の電気分解中和によるメダカの飼育実験を行っております。今夏からクニマス未来館が開館することを機に、今後も、この飼育実験を継続・拡大するとともに、市内児童生徒の田沢湖再生を主眼とする環境教育の充実を図っていきます。 さらに、小学校外国語活動の授業充実のため、小学校外国語活動指導助手1人の増員を検討し、平成32年度から全面実施となる新学習指導要領による小学校英語の教科化と外国語活動の前倒し実施に対応していきます。これにより、児童の国際理解と外国語への関心を高める授業を推進していきます。 学校給食センターであります。 学校給食は、学校給食法に基づいた学校教育の一環として位置づけられており、児童生徒の心身の健全な発達を図るとともに、生涯を通じた健全な食生活の実現や食文化の継承のほか、食についての習慣や知識を楽しく身につけるための学習の場でもあります。 学校給食センターは、保護者や学校との連携を密にしながら児童生徒の偏食の改善や食事マナーの向上、食文化等についての理解の深化等につながる取り組みを推進し、「家庭とともに歩む学校給食」を目指します。 主食の米飯給食は、全て仙北市産のあきたこまちを提供しておりますが、副食食材についても地場産物や郷土料理などを取り入れ、児童生徒が郷土の自然や文化を大切にする心を育むよう、「地域と結ぶ学校給食」の推進に努めます。 児童生徒が季節行事に関心を持ち、食を通じて四季の変化を感じる情操を育てるため、年間5回の季節行事給食を行います。また、小・中学校の最高学年を対象に、さまざまな食品をバランスよく選定し、自分の摂取量を知り、他人のことを思いやる心が育つよう、バイキング給食を実施し、「思い出に残る学校給食」を提供します。 食物アレルギーを持っている児童生徒も安心して楽しい給食時間が過ごせるよう、家庭や学校、給食センター、関係機関と連携を図りながら対応に努めます。 また、施設及び設備の整備と衛生管理に万全を尽くし、安全で安心な学校給食の提供に努めます。 なお、総合給食センターについては、建設に向けた基本計画を基に建設計画を進めていきます。 生涯学習課であります。 平成25年に策定された「第2次仙北市社会教育中期計画」が平成29年度で終了することに伴い、平成30年度からの5カ年度を実施期間とする「第3次仙北市社会教育中期計画」を平成29年度に策定します。 昨年策定された「第2次仙北市総合計画」の「まちづくり基本理念」を受け、社会教育委員を初め関係各機関と策定委員会を立ち上げ協議していきます。 花いっぱい運動推進事業の一環として取り組んでいる国道105号沿い「にしきのフラワーロード一斉植栽」及び各地域での植栽のため、希望する集落、団体等へ行っているマリーゴールド配布事業につきましては、夏から秋にかけ本市を訪れる方々に楽しんでいただけるよう引き続き実施していきます。 また、花を通じて市民一人ひとりが心の豊かさを育み、交流の場をつくり出すことを目的として開催している「花のある街づくりコンクール」につきましても、昨年以上の応募件数を得られるよう周知を図っていきます。 せんぼくアートプロジェクト推進事業は、地域の魅力発信や継続的なにぎわいを創出することを目的として、市内で行われる芸術文化活動に補助金を交付し支援しております。 近年この事業を活用して行われるイベントが減少傾向にあることから、引き続き市広報、ホームページによる制度の周知を図るとともに、新たなPR方法の検討を行い、芸術文化団体の育成支援に努めます。 公民館であります。 公民館については、地域住民の日常生活に最も身近な社会教育の中核施設として、自由に学習できる機会の提供と市民の学習意欲にこたえる環境づくりが求められております。 公民館では、中央公民館設置に向けた取り組みとして、地区を越えた学習参加と市民交流の活性化を前年度に引き続き、重点目標として取り組んできました。特に、3公民館事業の窓口一元化による効果として、市民が気軽に受講できる機会として広く受け入れられるようになり、受講者の増加と市民交流の活性化が着実にあらわれています。 平成29年度事業については、仙北市全体の歴史や文化に関する「ふるさと学習」と、インバウンド対策の取り組みとして例年実施している「外国語教室」の充実、さらには仙北市の将来を担う若者を対象とした社会参加につなげる事業を開催します。 また、認定こども園、各小・中学校、高等学校、大曲支援学校せんぼく校との連携を深め、家庭教育学級や少年教室、地域学習など、年代を超えた学習交流の場を創出します。 市民一人ひとりが自己の人格を磨き、生きがいを持って豊かな人生を送れるよう、学習環境の整備、市民の学習意欲の触発、自主学習活動団体の組織作りと援助、学習成果を発揮できる場の提供に努め、「地域」、「人」、「文化」、「自然」を一体とする仙北市ならではの特色ある事業を積極的に展開し、活気に満ちた地域づくりを目指します。 市民会館であります。 市民会館は、昭和55年の建設で経年による老朽化が著しいことから、施設・設備については、順次改修を進め、訪れる方々に安全かつ快適に利用していただけるよう、適切な管理と改修に取り組みます。 自主事業については、好評を得ております自衛隊音楽隊コンサートやロビーコンサートを初め魅力ある事業を引き続き開催いたします。 また、市民の活発な文化活動を促し、市民誰もが気軽に足を運んでくれる会館となるよう努めます。 指定管理については、施設の瑕疵が発生しないよう整備した上で管理を移管する必要があることから、大規模改修の調査検討を行い、総合的な利活用が図れる施設となるよう検討を進めます。 田沢湖図書館であります。 施設設備については、全体的な老朽化が進んでいるため、従来どおり適切な維持管理を行い、来館者が安全かつ快適に利用できる空間づくりに継続的に取り組みます。 図書館サービスの重要な要素である蔵書については、日々整備を行い、利用者ニーズや地域事情を踏まえた選書、構成はもとより、公立図書館としての役割を十分に果たせるよう充実を図ります。 事業運営については、従来から行っている「おはなし会」や「コンサート」、「手作り講座」等の工夫を重ね、読書に関連づけて開催するとともに、親しみやすく心地よい図書館づくりに力を入れていきます。 学習資料館・イベント交流館であります。 学習資料館では、子どもから大人まで多くの市民に気軽に楽しく利用してもらえる環境づくりをすすめるとともに、蔵書の充実を図りながら特集コーナーの設置やテーマ展示などを継続実施していきます。 また、ボランティア団体に協力していただきながら朗読会等の企画を開催し、利用促進に努めます。 また、今年度も引き続き2人の学校図書館支援員を市内小・中学校122校に定期的に派遣し、図書のデータ入力・発注・装備、書架整理、テーマ展示など、学校図書館の環境整備を実施するとともに全学校に構築されている学校図書管理システムと学校公共間連携横断検索システムの有効活用に努めます。さらに、学校図書館の蔵書冊数の増加に努め、子ども読書活動を推進します。 イベント交流館では、平成29年度の企画展として「新潮社写真部のネガ庫から展」と「自由律俳句展」、仮称であります、収蔵品展を開催し、多くの方々に来館していただけるよう展示内容の充実に努めます。 なお、昨年御逝去された新潮社記念文学館名誉館長高井有一先生の奥様から、高井先生の蔵書、資料等を御寄贈いただくことで現在調整を行っております。御寄贈いただくことになる蔵書・資料については、新潮社記念文学館で、展示資料、研究資料として有効に活用させていただきたいと思います。 スポーツ振興課であります。 総合体育施設の建設については、第2次総合計画や体育施設マスタープランに示されているとおり、市民の生涯スポーツ活動や健康づくりの拠点施設として、災害時の避難施設として、また、全国規模のスポーツ大会などの誘致によるスポーツ参画への意識向上を図る施設として、周辺施設との連携による多様的な運用を図り、全国規模のコンベンション、イベントの誘致が可能となるよう建設計画を進めます。 今後、建設調査検討委員会からの意見・要望等を集約した提言をもとに、基本計画の策定を行っていきます。 東京オリンピック・パラリンピックに向け、タイ王国を相手としたホストタウン登録については、三次登録において秋田県・美郷町の枠組みの中に大館市とともに登録となりましたが、この1月には、タイスポーツ庁による表敬訪問、カヌー競技場の現地視察が行われています。今後、タイスポーツ庁を窓口とした競技団体とのキャンプ等の誘致協議を行いながら人的・経済的・文化的な相互交流が図られるよう、各自治体と連携を図りながら進めていきます。あわせて、キャンプ・合宿誘致に向けた、カヌー競技場の施設整備を進めます。 4回目となるフリースタイルスキーワールドカップについては、2018年がオリンピックイヤーとなることから、更なるモーグル競技への関心を高めるとともに、日本を初めとした各国チームへの事前キャンプの誘致を、秋田県とともに働きかけていきます。 今年度は、「モーグルの聖地」に向け、地域に定着した大会となるよう、よりモーグルへの関心を高めていただくために、地元選手の発掘、育成に向けた小・中学生を対象としたジュニアキャンプを秋田県とともに実施する予定です。 また、アスリートの合宿誘致については、既存助成事業とのすみ分けを行い、利用しやすい制度設計を構築し、競技受入環境の状況とニーズの把握に努めるとともに、これまでのスポーツイベント等での人脈を活用しながら合宿誘致に努めます。 田沢湖マラソンについては、9月17日、第32回大会が開催予定となっています。昨年から、マラソン人気が高い台湾をメインとした海外からのエントリーを受け付けていますが、この2月には台湾高雄国際マラソンとの連携協議が行われています。インバウンド対策の一つとして、また地域の活性化に向けた相互交流などの取り組みを引き続き行っていきます。 5月31日に7回目の参加となるチャレンジデーが開催されます。日常的なスポーツの習慣化に向けたきっかけづくりやスポーツによる住民の健康づくり、元気な地域づくりを目的とした参加型イベントとして実施いたします。 スポーツ活動の推進では、総合型スポーツクラブについて、神代地区スポーツクラブが日本スポーツ振興センターの助成事業を活用しながら、自主的・主体的な運営に向け活動を行っています。身近な地域で、誰もがスポーツ活動に親しめるような環境整備に向け、各スポーツクラブとの連携を図りながら現状の課題を整理し、自立に向けた方向性を検討します。 また、仙北市体育協会や仙北市スポーツ少年団本部の活動事業を通して、小学生から社会人までのスポーツ活動を引き続きサポートします。 このほか、8月には世界各国からお客様をお迎えし、秋田国際合気道フェスティバルが開催されるほか、田沢湖高原エリアの夏季活性化イベントとして、Coupe du Japon MTB田沢湖大会、マウンテンバイクであります、の開催が予定されています。公認コースの整備が行われると、合宿の誘致やエリア内アウトドアスポーツのコンテンツの1つとしての活用が見込まれることから、関係機関と協議の上、利活用の検討を行いたいと思います。 こうしたスポーツ振興施策を展開しながら、市民の誰もがスポーツにかかわり、楽しむことができる機会を提供するとともに、さまざまな場面での相互交流を進めながらスポーツの推進を図っていきます。 文化財課であります。 平成27年度から年次計画により実施している国庫補助事業の伝統的建造物群保存地区防災施設整備事業ですが、平成29年度は、伝承館から北側、石黒恵家までのEブロックのエリア整備を行います。 重要伝統的建造物群保存地区保存整備事業については、昨年に引き続き青柳家主屋修理工事を行います。また、河原田家については、実施設計に基づき、年次計画で修復工事を行います。1年目となる平成29年度は、主に屋根の修理工事を行う予定です。 秋田藩角館郷校「弘道書院」復元については、平成25年度から平成27年度までの発掘調査結果をまとめた報告書が今月中に完成予定であり、平成29年度以降は、報告書を参考に、学識者を初めとした検討委員会の御意見・御提言をいただいて、具現化の方向づけをしていきたいと思います。 仙北市の花「サクラ」については、名勝桧木内川堤等のサクラの適正な管理のため、関係部署と連携の上、美しいサクラの継続を目指して取り組みます。 「角館祭りのやま行事」については、昨年、「山・鉾・屋台行事」ユネスコ無形文化遺産として登録されたたことで、伝統文化の継承と保存に一層取り組むとともに、世界に向けた情報の発信を行い、安全で格式あるお祭りを目指し、関係者や市民の皆様とともに取り組みます。 田沢湖クニマス未来館の開館に伴い、田沢湖郷土史料館は、平成29年3月をもって閉館いたします。クニマス関連の展示資料をクニマス未来館に移動の後、残された資料につきましては、リストの整備と合わせ、黒倉、潟前埋蔵文化財遺跡等の貴重な資料の展示再開ができるよう、新たな展示施設の調整を図ります。 近年、好評を博している「史跡めぐり」も、北浦地方の重層的で深い歴史を理解していただくためにも、さまざまな工夫や視点を変えながら実施いたします。 角館町平福記念美術館であります。 平福記念美術館の平成29年度の企画展示計画は、4月中旬から5月にかけて、仙北市の写真家である小松ひとみさんの「小松ひとみ写真展」を、6月から7月は、仙北市田沢湖田沢出身の日本画家伊藤昇さんの「伊藤昇日本画展」を、8月から9月は、仙北市角館町出身の日本画家荒川青亭さん、平福穂庵の弟子、西宮禮和に師事しております、の没後40年「荒川青亭日本画展」を、10月から11月中旬は、百穂が生まれてから140年にあたり、「生誕140年平福百穂日本画展」を開催する予定です。 12月から翌年1月までは、40回目を迎える「児童生徒県南美術展」を、2月から4月上旬は、「仙北市総合美術展」、「館蔵品・寄託品展」を開催する予定です。 今後とも、仙北市にゆかりのある作家を中心とした企画展示を行い、多くの方々から気軽に芸術作品を鑑賞していただけるよう創意工夫に努めます。 以上、平成29年度の教育行政の基本方針及び主要な施策の概要について申し上げましたが、本定例会に提案しております教育関係議案につきまして、慎重審議の上、御可決賜りますようお願い申し上げ、教育行政方針といたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 教育行政報告及び教育行政方針を終わります。 議会動静報告並びに監査報告については、別に配付のとおりであります。 14時15分まで、暫時休憩します。                              (午後2時03分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後2時15分)--------------------------------------- △議案第1号~議案第56号の上程、説明 ○議長(青柳宗五郎君) 日程第4、議案第1号 仙北市田沢湖クニマス未来館条例制定についてから日程第59、議案第56号 辺地に係る公共的施設の総合整備計画の策定についてまでの各案を一括して議題とします。 それぞれの提案理由の説明を求めます。 議案第1号から議案第3号まで、藤村総務部長。 ◎総務部長(藤村好正君) 議案第1号の提案理由を説明いたします。 議案綴りの6ページをお開きいただきたいと思います。 議案第1号 仙北市田沢湖クニマス未来館条例を別紙のとおり制定するものでございます。 条文につきましては、次のページから10ページまでとなっております。 この条例につきましては、現在、あきた未来づくり交付金などを活用して建設している仙北市田沢湖クニマス未来館を地方自治法第244条の2の規定に基づく公の施設として設置するために必要な条項を定めるものでございます。 なお、施行日につきましては、外構工事、それから展示工事の完了などを考慮しまして7月1日を予定しておりますけれども、展示するクニマスの生育状況や飼育を担当する職員の習熟状況等を見きわめるために、規則に委任するというふうになっております。 次に、議案第2号の説明をいたします。 11ページをお開きください。 議案第2号 仙北市思い出の潟分校条例を別紙のとおり制定するものでございます。 条文につきましては、次のページから15ページとなっております。 この条例につきましては、昨年8月に潟分校運営委員会から寄附の申し出がございまして、それを受けまして仙北市思い出の潟分校を地方自治法第244条の2の規定に基づく公の施設として市が設置するということで、その必要な事項について定めるものでございます。 この条例の施行日は、平成29年4月1日となっております。 次に、議案第3号の提案理由を説明いたします。 16ページをごらんいただきたいと思います。 議案第3号 仙北市田沢湖クニマス未来館等観覧料の特例に関する条例を別紙のとおり制定するものでございます。 条文につきましては次のページでございますけれども、内容としましては、今説明しました議案第1号 田沢湖クニマス未来館、それから議案第2号の思い出の潟分校の観覧料につきまして、両施設を観覧する場合に割り引いた料金を設定するというものでございます。 施行日につきましては、議案第1号と同様の規定となっております。 以上で、議案第3号までの提案理由の説明を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第4号について、米澤市民福祉部長。 ◎市民福祉部長兼福祉事務所長(米澤実君) それでは、議案第4号 仙北市立幼保連携型認定こども園条例の制定について、提案理由を御説明申し上げます。 議案綴りの18ページをお開き願います。 議案第4号 仙北市立幼保連携型認定こども園条例制定についいて別紙のとおり制定するものでございます。 次の19ページをお開き願います。 本条例は、にこにこ保育園及びひのきない保育園が就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律に基づき、仙北市立幼保連携認定こども園に移行するため、条例を制定するものでございます。 第1条は、設置についての法的な位置づけを規定しております。 第2条は、認定こども園の名称及び位置をうたっています。 第3条は、保育料の徴収の委任規定でございます。 第4条は、保育料の減免等に関してうたっております。 第5条は、補足規定といたしまして、市長が定めることをうたっております。 附則で、規定する施行期日を平成29年4月1日とするものであります。 また、この条例を規定することで仙北市立保育園条例の第2条について一部改正が必要となります。こちらについては、附則で第2条の表から「にこにこ保育園」、「ひのきない保育園」を削除することに定めております。 以上でございます。 御審議のほど、よろしくお願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第5号及び議案第6号について、浅利農林部長。 ◎農林部長兼総合産業研究所長(浅利芳宏君) それでは、議案第5号の提案理由を御説明いたします。 議案綴りの20ページをごらんください。 議案第5号 仙北市農業委員会の委員及び農地利用最適化推進委員の定数に関する条例制定について。 仙北市農業委員会の委員及び農地利用最適化推進委員の定数に関する条例を別紙のとおり制定するものでございます。 21ページをごらんください。 本条例の制定理由でございますけれども、農業協同組合等の改正する等の法律により、農業委員会等に関する法律の一部が改正され、農業委員会の委員の公選制が議会の同意を要する市町村長による任命制に改められ、委員の定数を地域の実情に応じて政令で定める基準に従い、条例で定める必要があること、また、農業委員会の委員とは別に現場活動を担うため、農地利用最適化推進委員が新設され、その定数等を定める必要が生じたことから条例制定するものでございます。 第1条でございます。この条例の趣旨について規定しております。 第2条に関しましては、農業委員の定数を規定するものでございます。農業委員の定数は17人とするものです。 第3条に関しましては、推進委員の定数を規定するものでございます。推進委員の定数は20人とするものでございます。 附則で規定しております1の施行期日につきましては、選挙による農業委員の任期満了の日の翌日からとするものでございます。 2につきましては、仙北市証人等の実費弁償支給条例、平成17年仙北市条例第34号の一部を次のように改めるものでございます。 第2条第8号中「第29条第1項」を「第35条第1項」に改めるものでございます。 3につきましては、仙北市農業委員会の委員の定数に関する条例、平成17年仙北市条例第120号は、廃止するものでございます。 次に、議案第6号の提案理由を説明いたします。 議案綴りの22ページをごらんください。 仙北市農業委員会委員候補者選考委員会条例制定について。 仙北市農業委員会委員候補者選考委員会条例を別紙のとおり制定するものでございます。 23ページをごらんください。 本条例の制定理由でございますけれども、議案第5号と同様に、農業委員会等に関する法律の一部改正により、農業委員会の公選制が議会の同意を要する市町村長による任命制に改められたことに伴い、その任命過程における公正性及び透明性を確保する必要があるため、仙北市農業委員会候補者選考委員会を設置するものでございます。 第1条でございますが、設置についての規定であります。 農業委員会等に関する法律第9条第1項の規定により、市長が農業者、農業者が組織する団体から推薦を受けた者又は募集に応じた者のうちから仙北市農業委員会委員候補者を公平かつ適正に選考するため、仙北市農業委員会候補者選考委員会を置くものとするものでございます。 第3条につきましては、組織について規定してございます。委員は7人以内とし、学識経験者等のうちから市長が任命するものでございます。 第6条に関しましては、推薦等の禁止について規定しております。 24ページをごらんください。 第9条は、委任規定でございます。 附則で規定する施行期日につきましては、平成29年4月1日からとするものでございます。 以上、議案第5号、議案第6号の説明を終わります。 よろしく御審議賜りますよう、よろしくお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第7号について、藤村総務部長。 ◎総務部長(藤村好正君) 議案第7号の提案理由を説明いたします。 議案綴りの25ページをごらんください。 議案第7号 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部改正に伴う関係条例の整備に関する条例を別紙のとおり制定するものでございます。 次のページをごらんいただきたいと思います。 この条例により改正される条例でございますけれども、第1条で改正されるものが仙北市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例でございます。 第2条で改正されるものが、仙北市個人情報保護条例でございます。 第3条が仙北市個人情報保護条例の一部を改正する条例、この3つが改正されることになります。 改正内容でございますけれども、いわゆる番号法の改正が行われまして、各条例で引用している条項が、大もとの番号法の条項が変わったことによりまして訂正するものということでございます。それと用語の定義を追加するもの、この2つが大きな点でございます。 施行期日につきましては、改正番号法の施行日であります平成29年5月30日というふうになっております。 以上で提案理由の説明を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第8号について、草なぎ企業局長。 ◎企業局長(草なぎ博美君) 議案第8号について提案理由を説明いたします。 議案綴り28ページをごらんください。 議案第8号 水道事業統合等に伴う関係条例の整備等に関する条例を別紙のとおり制定するものでございます。 次のページをお開きください。 条文については、29ページから33ページとなっております。 平成29年度から簡易水道事業特別会計が地方公営企業法適用に伴い、上水道事業会計へ統合となるため、簡易水道事業特別会計を廃止します。 また、下水道事業特別会計は、平成32年度の公営企業会計の適用に向けた準備を始めるため、企業会計を1つの部署で効率的に業務を進めたいことから、組織再編を行い、企業局を廃止し事務処理を建設部で取り扱うものでございます。 関係条例は、仙北市特別会計条例の一部改正、仙北市水道事業等の設置等に関する条例の一部改正、仙北市企業局職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正、仙北市簡易水道事業の設置等に関する条例及び仙北市簡易水道事業給水条例の廃止、仙北市情報公開条例の一部改正、仙北市個人情報保護条例の一部改正、仙北市職員倫理条例の一部改正、仙北市公益的法人等への職員の派遣等に関する条例の一部改正、仙北市水道事業供給条例の一部改正、仙北市水道運営審議会条例の一部改正、以上11条例の一部改正と「企業局」の文言の削除、それと簡易水道事業関係の削除、「企業局」を「水道事業」に改める等、文言の訂正をするものでございます。 施第期日につきましては、平成29年4月1日からとするものでございます。 以上、提案理由の説明を終わります。 御審議よろしくお願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第9号から議案第13号まで、藤村総務部長。 ◎総務部長(藤村好正君) 議案第9号の提案理由を説明いたします。 議案綴りの34ページをお開きいただきたいと思います。 議案第9号 仙北市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償等に関する条例を別紙のとおり改正するものでございます。 次のページをごらんいただきたいと思います。 改正条文にあります5条第3項の規定というのは、交通指導員の出動手当に関する規定でございます。 改正内容でございますけれども、現在、1回につき2,200円以内ということになっておりますけれども、支給実態は全て1回につき2,200円を支給しておりますので「以内」を外しまして、1回につき2,200円と限定するものでございます。 次に、同条第4項という規定がございますが、これは防犯指導員の出動手当に関する規定でございます。改正前、現在でございますが、1回につき1,000円というふうになっておりますけれども、昨今の特殊詐欺等多様な犯罪防止活動の実態を勘案しまして、1回につき2,200円と変更するものでございます。 次に、表の中をごらんいただきたいと思います。ここにつきましては、先ほど提案理由の説明ありました議案第5号にあります農地利用最適化推進委員の報酬の月額を3万7,000円とするもの、それから、議案第6号にありました農業委員会の委員の候補者選考委員会の委員の報酬を日額5,000円とするというものでございます。 施行期日につきましては、平成29年4月1日ということでございます。 次に、議案第10号を説明いたします。 36ページをごらんください。 議案第10号 仙北市特別職の職員の給与及び旅費に関する条例等の一部を別紙のとおり改正するものでございます。 改正条文につきましては、次のページからでございます。 改正内容でございますけれども、市長、副市長、教育長の給料を、これまで同様、平成29年度も減額するというものでございます。市長の給料月額は17万円減額しまして68万円に、副市長の給料月額は8万3,000円減額しまして55万5,000円、教育長の給料月額は4万7,000円減額しまして53万1,000円とするものでございます。 施行期日につきましては、平成29年4月1日からでございます。 次に、議案第11号の説明をいたします。 39ページをお開きください。 議案第11号 仙北市一般職の職員の給与に関する条例の一部を別紙のとおり改正するものでございます。 改正条文は、次のページでございます。 改正条文の中の第14条第3項というものでございますが、これは先ほど議案第8号で説明がありました「企業局職員」という、企業局という組織がなくなることによりまして、それを「水道事業等職員」というふうに用語を改めるものでございます。 それから、22条の改正でございますけれども、これは現在、管理職の職員に対して支給できない手当のうち、宿日直手当を支給できるように改正するものでございます。 この改正は、平成29年4月1日から施行するということにしております。 次に、議案第12号の提案理由を説明いたします。 議案綴りの41ページをごらんください。 議案第12号 仙北市基金条例の一部を別紙のとおり改正するものでございます。 改正条文は次のページでございます。 1つ目でございますけれども、公共施設等の更新、統廃合、長寿命化等に要する経費に充てるため、仙北市公共施設等総合管理基金を創設するというものでございます。 この基金の処分、取り崩しに使える具体的な内容でございますけれども、公共施設等の更新、統廃合、大規模改修、除却の財源に充てる場合が、この基金を使えるものでございます。 平成29年度の積立金は5,000万円を予定しているもので、財源としては過疎対策事業債を予定しています。 2つ目は、仙北市育英奨学基金の積立金を45万円増額しまして2億7,238万円とするものでございます。この財源は、寄附金でございます。 施行期日でございますけれども、この条例の施行日は公布の日から施行するものでございますけれども、公共施設等総合管理基金につきましては平成29年4月1日から施行するというものでございます。 次に、議案第13号の説明をいたします。 43ページをお開きいただきたいと思います。 議案第13号 仙北市市税条例等の一部を別紙のとおり改正するものでございます。 改正条文につきましては、次の44ページから51ページまでとなっております。 改正の理由でございますけれども、社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための地方税法及び地方交付税法の一部を改正する法律等の一部を改正する法律、これが平成28年11月28日に公布され、平成29年3月31日までに施行されることになっております。このために改正するものでございます。 主な改正内容でございますけれども、住宅ローン減税の適用期限を2年半延長するというもの、それから、軽自動車税のグリーン軽減の特例措置を1年延長するもの、それから、環境性能割の導入時期を見直しするもの、それと法人市民税割の税率の改正時期を延期するというような内容となっております。 施行日につきましては、公布の日から施行するものでございますけれども、市税条例第35条の2第1項ただし書きの改正規定につきましては、平成29年4月1日から施行するものでございます。 以上で提案理由の説明を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第14号について、武藤建設部長。 ◎建設部長(武藤義彦君) 議案第14号の提案理由を御説明申し上げます。 議案綴りの52ページをお開き願います。 議案第14号 仙北市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例制定について。 仙北市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例を別紙のとおり制定するので、議会の議決を求めるものでございます。 道路法におきまして道路管理者は道路の占用につき占用料を徴収することができることとされておりまして、国が管理する国道にあっては政令、その他の道路にあっては道路管理者であります地方公共団体の条例で定めることとしております。平成29年1月18日、国の道路占用料の一部を改正する告示公布がなされまして、平成29年4月1日から施行することとしております。このことによりまして道路占用料は、平成27年度に行われました最新の固定資産税評価額などを反映しました改正額を適用し、秋田県並びに県内市町村も平成29年4月1日より施行するものでございます。 以上、提案理由説明を終わります。 御審議よろしくお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第15号について、畠山教育部長。 ◎教育部長(畠山靖君) 議案第15号の提案理由を御説明いたします。 議案書の58ページをお開きいただきたいと思います。 議案第15号 仙北市高等学校入学準備金貸付条例の一部を改正する条例制定について。 仙北市高等学校入学準備金貸付条例の一部を改正する条例を別紙のとおり制定するものでございます。 59ページをお開きいただきたいと思います。 仙北市高等学校入学準備金貸付条例の一部を改正する内容でございます。 今回の改正につきましては、これまで高校入学準備金は、要保護、準要保護の保護者を対象とした貸し付けでありましたけれども、保護者の方が経済的に困っている場合が多く、返済が困難な状態にあると思われる場合もあることから、貸し付けの対象を奨学金と同じように生徒自身に貸し付けをして、卒業後に生徒自身から返済をしていただくようにするための改正でございます。この改正によりまして、生徒自身が社会の一員としての責任や義務を果たす自覚を持っていただくことが期待できるとともに、滞納者、滞納額の減少につながるものと考えております。 改正内容でございますけれども、第1条は、「生徒の保護者」を「世帯に属する生徒」に、第2条が「保護者」を「生徒」にといったことでございます。 それから、第4条に規定しております貸付金額や無利子であることには変更ありませんけれども、これまでこの条文の中で返還方法についても同じ条文に規定しておりましたので、これを分離して、第6条に返還方法の規定を設けるものでございます。 附則といたしまして、この条例は平成29年4月1日から施行するものでございます。 以上で提案の説明を終わります。 よろしく御審議いただきますよう、お願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第16号から議案第17号について、運藤医療局長。 ◎医療局長兼医療連携政策監(運藤良克君) 議案綴りの60ページをお開き願います。 議案第16号 仙北市病院事業使用料及び手数料徴収条例の一部を改正する条例制定について。 仙北市病院事業使用料及び手数料徴収条例の一部を改正する条例を別紙のとおり制定するものでございます。 次のページをお開き願います。 今回の改正は、田沢湖病院につきましては、診療報酬の改定及び機器の更新等に伴うドック料の改正です。 角館総合病院につきましては、新病院開院に伴う入院室料の改正でございます。 別表第1、第3条関係中、10、田沢湖病院のドック料ですが、日帰りドックの料金、男性「3万2,400円」を「3万3,480円」に、それから、女性「3万6,720円」を「3万7,800円」に、それぞれ改正するものでございます。 さらに、オプションを現在の4種類の検査料をそれぞれ改正しまして、胸部CT、大腸CT、内臓脂肪検査、血管進展性検査を新たに加えるものでございます。 次のページでございます。 1、角館総合病院の入院室料でございます。現在は5種類の区分となっているものを、新病院開院に伴いまして、病院の面積、設備等を考慮し、県内の病院等の室料と比較検討した結果、下の表のとおり6種類に改めるというものでございます。 特別室は8,640円、1人室A・B・Cはそれぞれ5,400円、4,320円、3,240円、2人室を1人で使用する場合が3,240円、2人室は1,620円と改めるものでございます。いずれも一日当たりの単価でございます。 次に、別表第2、第3条関係中ですが、診察券を再交付する場合の手数料につきまして、田沢湖病院につき「103円」を「108円」に改めるというものでございます。 この条例は、平成29年4月1日から施行するものでございます。 次に、63ページをお開き願います。 議案第17号 仙北市病院事業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例制定でございます。 仙北市病院事業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例を別紙のとおり制定するものでございます。 次のページをごらん願います。 今回の改正は、育児介護休業法改正に伴いまして、育児休業などが取得できる子の範囲が拡大されたことに伴いまして、関連する部分の改正でございます。 第19条、これは給与の減額の規定ですが、第2項第4号、部分休業についての子の範囲に「特別養子縁組の監護期間中の子、養子縁組里親に委託されている子等」も新たに対象となるというものが主なものでございます。 附則といたしまして、この条例は平成29年4月1日から施行するものでございます。 以上で、議案第16号、議案第17号の提案理由の説明を終わります。 よろしく御審議くださいますよう、よろしくお願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第18号について、米澤市民福祉部長。 ◎市民福祉部長兼福祉事務所長(米澤実君) 議案第18号について、提案理由を御説明いたします。 議案綴りの65ページをごらんください。 議案第18号 仙北市居宅介護支援事業所条例を廃止する条例制定について、別紙のとおり制定するものです。 次の66ページをごらんください。 本条例を全部廃止するものでございます。 廃止理由は、介護保険法に規定する居宅介護支援事業の推進と効率化を図るため、仙北市に居宅介護支援事業所を設置し、ケアプランや相談業務を行ってまいりました。 現在は、仙北市包括支援センターが高齢者の相談業務を全て担うようになりました。 また、介護保険制度が創設されてから17年、数箇所しかなかった仙北市内の居宅介護支援事業所も9カ所にふえ、介護サービスを受けるために必要なケアプランも民間で賄えるようになりました。それに伴い、仙北市居宅介護支援事業所へのケアプランの作成の依頼は減ってきました。 このような理由などにより、仙北市で行ってきた仙北市居宅介護支援事業所を閉じるため、条例は廃止するものでございます。 この条例は、平成29年4月1日から施行するものでございます。 以上でございます。 御審議のほど、よろしくお願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第19号について、平岡観光商工部長。 ◎観光商工部長(平岡有介君) 議案第19号について、提案理由を御説明申し上げます。 議案綴りの67ページをお開き願います。 議案第19号 仙北市角館総合技能センター条例を廃止する条例制定について。 仙北市角館総合技能センター条例を廃止する条例を別紙のとおり制定するものとし、議会の議決をお願い申し上げるものでございます。 次のページをお開き願います。 仙北市角館総合技能センター条例を廃止するものとし、附則により、この条例の施行日を平成29年4月1日と定めるというものでございます。 角館総合技能センターは、昭和57年、旧角館町において認定職業訓練を実施する施設として設置されております。以降、角館職業訓練協会への委託によりまして認定職業訓練が実施されてまいりました。 しかしながら、年々生徒の確保が困難になっていることなどによりまして、事業の継続が難しくなりまして、事業が休止されるというようなことになってございます。 平成18年7月からは市が直営で施設管理を行っているということでございます。 現在、同施設は老朽化が著しく、改修での施設の維持も非常に難しいとの判断から、訓練協会の皆様の御意向等も踏まえまして、現在策定中の公共施設等総合管理計画におきまして、除却すべき施設として位置づけているところでございます。 なお、本定例会には、当初予算案におきまして別途解体関連事業費を計上してございます。あわせて御審議賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 以上で提案理由の説明を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第20号について、畠山教育部長。 ◎教育部長(畠山靖君) 議案第20号について、提案理由を御説明いたします。 議案書の69ページをお開きいただきたいと思います。 議案第20号 仙北市田沢湖郷土資料館条例を廃止する条例制定について。 仙北市田沢湖郷土資料館条例を廃止する条例を別紙のとおり制定するものでございます。 70ページをお開きいただきたいと思います。 条例廃止につきましては、クニマス未来館が平成29年度に設置されることに伴いまして、その機能をクニマス未来館に移すとともに、展示品等も移動させることにより、廃止するものでございます。 附則といたしまして、この条例は平成29年4月1日から施行するものでございます。 以上で提案説明を終わります。 よろしく御審議いただきますよう、お願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第21号から議案第23号までについて、武藤建設部長。 ◎建設部長(武藤義彦君) 議案第21号の提案理由を御説明申し上げます。 議案綴りの71ページをお開き願います。 平成29年度仙北市下水道事業特別会計への繰入れについて。 平成29年度仙北市下水道事業特別会計は、公共下水道事業のため平成29年度仙北市一般会計から4億2,407万円以内の繰り入れをお願いするものでございます。 次に、議案第22号について御説明申し上げます。 72ページをお開き願います。 平成29年度仙北市集落排水事業特別会計への繰入れについて。 平成29年度仙北市集落排水事業特別会計は、集落排水事業のため平成29年度仙北市一般会計から2億5,158万円以内の繰り入れをお願いするものでございます。 次に、議案第23号について御説明申し上げます。 73ページをお開き願います。 平成29年度仙北市浄化槽事業特別会計への繰入れについて。 平成29年度仙北市浄化槽事業特別会計は、浄化槽事業のため平成29年度仙北市一般会計から5,510万7,000円以内の繰り入れをお願いするものでございます。 以上で、議案の提案理由の説明を終わります。 御審議よろしくお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第24号から議案第25号までについて、藤村総務部長。 ◎総務部長(藤村好正君) 議案第24号の提案理由を説明いたします。 平成29年度仙北市各会計予算書の3ページをお開きください。あわせて、別に配付しております平成29年度当初予算案の概要もごらんいただきたいと思います。 初めに、予算書3ページをごらんいただきたいと思います。 議案第24号 平成29年度仙北市一般会計予算は次に定めるところによります。 第1条、歳入歳出予算の総額は歳入歳出それぞれ189億円と定め、歳入歳出予算の款項の区分及び額は次のページの第1表となっております。 第2条では、地方自治法第212条第1項の規定による継続費を設定しているものでございます。 第3条では、地方自治法第214条の規定による債務負担行為の設定をしております。 第4条では、地方自治法第230条第1項の規定による地方債の設定でございます。 第5条では、地方自治法第235条の3第2項の規定による一時借入金の限度額、最高額を50億円と定めております。 第6条は、地方自治法第220条第2項ただし書きの規定による歳出予算の流用の設定に関するもので、各項に計上した給料、職員手当及び共済費にかかわる予算額に過不足が生じた場合における同一款内での流用をできるものと定めたものでございます。 次に、予算書の10ページをごらんいただきたいと思います。 第2条で定めております継続費についてでございます。 第2表、継続費は、4款4項、事業名がごみ処理施設基幹的設備改良事業費につきまして、平成29年度と平成30年度の2カ年にわたって継続費を設定するものでございます。総額は9億9,840万6,000円で、うち各年度にごらんのとおり年度割を設定するものでございます。 次に11ページ、第3表、債務負担行為でございます。ここは田沢・生保内地区農林業振興資金利子補給及び中小企業振興資金利子補給について、期間及び限度額を定めたものでございます。 12ページをごらんいただきたいと思います。 第4表、地方債でございます。ここに記載の17つの事業につきまして地方債を発行するものでございます。それぞれの事業についての財源とするために発行するもので、起債の目的、限度額、起債の方法、利率、償還の方法を定めたものでございます。 次に、13ページ以降につきましては、事項別明細書となっておりますけれども、その概要につきましては別冊の平成29年度当初予算案の概要のほうで説明させていただきます。 初めに、1ページをごらんいただきたいと思います。 中段にあります2、平成29年度当初予算案の規模でございます。先ほども説明しましたように、総額が189億円でございまして、前年度当初予算との比較では1億円、0.5%の減額となっております。 次に、4ページをごらんいただきたいと思います。 4、平成29年度当初予算の状況でございます。4ページのほうが歳入でございます。 この中で増減額、増減率の大きな項目について説明いたします。 9款地方交付税につきましては、地方財政計画や合併算定替えの特例等の段階的な縮減などにより2億円、2.3%の減としております。 次に、14款県支出金でございますけれども、あきた未来づくり交付金、それから農業経営発展加速化支援事業費補助金、畜産競争力強化対策整備事業費補助金、森林・林業再生基盤づくり交付金などの終了によりまして7億9,013万円、42.6%の減少を見込んでいるものでございます。 次に、17款繰入金でございます。ここは、財源調整のために財政調整基金の繰入金を増加しまして4億596万5,000円、65.3%の増となっております。 一番下、20款市債でございますけれども、過疎対策事業債、障害者福祉施設への改築事業費の補助金、それから一般廃棄物処理事業などによりまして5億1,640万円、30.3%の増加となっております。 次に、歳出のほうでございます。5ページをごらんいただきたいと思います。 人件費ですけれども、職員数の減少及び総合事務組合負担金の減少によりまして3億495万5,000円、9.3%の減少となっております。 物件費につきましては、昨年、補正予算で対応しました、し尿処理施設の修繕料等の計上を当初予算に行ったことによるようなことで1億3,159万7,000円、4.2%の増加となっております。 維持補修費につきましては、これまで補正対応としておりました冬期交通対策費、除排雪経費ですけれども、これを計上したことなどによりまして3億7,138万1,000円、率としまして541.6%の増加を見込んでおります。 補助費等でございます。 障害者支援施設の改修事業費の補助金、それから、簡易水道事業特別会計への公営企業法適用に伴いまして水道事業補助金などに移りましたことにより、1億5,550万3,000円、5.5%の増加となっております。 普通建設事業は、クニマス未来館、それから市道の岩瀬北野線整備事業の完了などによりまして2億6,094万2,000円、12.8%の減少となっております。 積立金につきましては、公共施設等総合管理基金の創設によりまして4,973万3,000円、21.3%の増加を見込んでおります。 繰出金につきましては、先ほどの補助費のところでもお話しましたけれども、簡易水道事業特別会計が地方公営企業法の適用によりまして、区分が繰出金から補助費のほうへ移りましたので、7,328万1,000円、3.3%の減少というふうになっております。 次に、8ページをごらんいただきたいと思います。 平成29年度のふるさと仙北応援基金充当事業一覧でございます。いわゆるふるさと納税制度による基金の充当事業をここに掲載しております。全部で23事業、総額6,870万円を充当しているものでございます。 次に、9ページをごらんください。 ふるさと振興基金の充当事業を掲載しております。このふるさと振興基金は、合併特例債を財源として積み立てしているものでございます。5事業に3,860万円を充当しております。 次に、10ページ、11ページをごらんいただきたいと思います。 ここには重点的な施策について、区分ごとに記載しております。1つ目は、近未来技術実証特区関連事業として5事業を掲載しております。2つ目としまして、インバウンド推進関連事業として4事業を掲げております。3つ目は、公共施設等総合管理計画に基づく関連事業として5事業を掲げております。11ページのほうに移りまして、4つ目の定住・移住関連事業として3事業を掲げております。5つ目として、その他の主な新規事業を掲げているものでございます。 次の12ページには、総合戦略、総合計画に基づく事業について、施策の目標別に事業数、事業費を記載しております。 13ページ以降につきましては、各事業の概要を記載してありますので、御参照いただきたいと思います。 次に、議案第25号の説明をいたします。 予算書の93ページをお開きいただきたいと思います。 議案第25号 平成29年度仙北市集中管理特別会計予算は次に定めるところによるものです。 第1条、歳入歳出予算の総額は、それぞれ35億6,588万9,000円と定めるものです。前年度と比較しまして4億511万1,000円、10.2%の減額となっております。 98、99ページをごらんいただきたいと思います。 事項別明細書で内容について説明させていただきます。 この会計は、歳入歳出ともと同じような内容となっております。 1款は物品収入、物品費で、コピー機等の使用に関します経費を掲載しているものでございまして、歳入歳出ともに1,460万3,000円を計上しております。前年と、ほぼ同様の額となっております。 2款については、集合支払収入、集合支払費ということになっております。一般会計、特別会計に属する職員の給与、それから光熱水費、労災保険料までの各種の使用料、保険料等を計上しているもので、合計で35億5,128万6,000円となっております。前年度と比較しまして4億496万7,000円、10.2%の減となっております。 次に、101ページをごらんいただきたいと思います。 ここは一般職の給与について記載しております。給料では、15億5,502万6,000円で前年度より3,216万6,000円の減額となっております。職員手当につきましては、10億1,779万8,000円で、前年度より3億3,151万4,000円の減少となっているものでございます。 以上で提案理由の説明を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第26号から議案第28号までについて、武藤建設部長。 ◎建設部長(武藤義彦君) 議案第26号の提案理由を御説明申し上げます。 予算書綴りの107ページをお開き願います。 平成29年度仙北市下水道事業特別会計予算について御説明申し上げます。 平成29年度仙北市の下水道事業特別会計の予算は次に定めるところによるものです。 歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ7億5,780万1,000円と定めるものでございます。 第2条、債務負担行為、第3条、地方債です。 第4条、一時借入金ですが、最高額を5億円と定めるものでございます。 次に、110ページをお開き願います。 第2表、債務負担行為、111ページの第3表、地方債については、記載のとおりでございます。 次に、事項別明細書で御説明申し上げます。 114ページをお開き願います。 歳入の主なものについて御説明申し上げます。 1款1項1目下水道事業受益者負担金は590万4,000円、2款1項1目下水道使用料は1億2,350万5,000円を見込んでおります。 3款1項1目下水道事業費、国庫補助金は、社会資本整備総合交付金として、田沢湖地区ストックマネジメントへの補助金1,050万円を計上してございます。 5款1項1目一般会計繰入金は、先ほど議案第21号でお願いしました4億2,407万円を計上してございます。 115ページの8款1項市債でございますけれども、1目の公共下水道事業債、2目の特定環境保全公共下水道事業債で、合わせて1億9,380万円を見込んでございます。 次に、歳出について御説明申し上げます。 116ページをお開き願います。 1款1項総務管理費のうち、1目の一般管理費については、職員給与費、環境維持管理費、流域下水道維持費負担金、流域下水道大曲処理区汚泥炭化処理費負担金などが主なものでございます。 環境維持管理費は、マンホールポンプの電気代、マンホール等の修繕料、下水道台帳補正業務委託料などが主なものでございます。 流域下水道維持費負担金につきましては、流域下水道大曲処理場に流入するところの汚水井の処理負担金となってございます。 2目浄化センター費は、田沢湖浄化センターの運転管理に要する費用が主なものでございます。 117ページの2款1項公共下水道事業費のうち、委託料につきましては、田沢湖地区ストックマネジメントの基本計画策定業務と下水道事業会計を公営企業法に移行するための業務委託費が主なものとなってございます。 工事請負費につきましては、角館地区の西田、小倉前の管渠工事が主なものでございます。 2款2項特定環境保全公共下水道事業費の委託料につきましては、特定環境保全公共下水道事業の会計を公営企業法に移行するための業務委託費となってございます。 3款1項公債費でございますが、説明欄に記載のとおりでございます。 次に、127ページをお開き願います。 議案第27号 平成29年度仙北市集落排水事業特別会計予算について御説明申し上げます。 歳入歳出の予算の総額は、歳入歳出それぞれ3億7,535万6,000円と定めるものでございます。 第2条、債務負担行為、第3条、地方債でございます。 第4条、一時借入金でございますが、最高額を5,000万円と定めるものでございます。 次に、130ページをお開き願います。 第2表債務負担行為、131ページの第3表地方債については、記載のとおりでございます。 次に、事項別明細書で御説明申し上げます。 134ページをお開き願います。 歳入の主なものについて御説明申し上げます。 2款1項1目集落排水使用料は4,290万4,000円を見込んでおります。 3款1項1目農業集落排水事業費、県補助金として500万円を計上してございます。 5款1項1目一般会計繰入金は、先ほどの議案第22号でお願いいたしました2億5,158万円を計上してございます。 次に、5款2項1目農業集落排水事業債償還基金繰入金につきましては、平成23年度からの年次計画に基づき繰り入れをしているものでございます。 135ページの8款1項起債につきましては、1目農業集落排水事業債と2目林業集落排水事業債を合わせて6,380万円を見込んでおります。 次に、歳出について御説明申し上げます。 136ページをお開き願います。 1款1項1目一般管理費は、職員給与費が主なものでございます。 1款1項2目農業集落排水施設管理費は、排水処理施設7つの処理場の管理費や委託料が主なものでございます。 3目林業集落排水施設管理費は、2つの施設の管理費用となっております。 2款1項農業集落排水事業費の委託料でございますけれども、施設の機能診断業務と農業集落排水事業の会計を公営企業法に移行するための業務委託でございます。 137ページの2款2項林業集落排水事業費の委託料につきましては、林業集落排水事業の会計を公営企業法に移行するための業務委託費でございます。 3款1項公債費でございますが、説明欄に記載のとおりでございます。 次に、147ページをお開き願います。 議案第28号 平成29年度仙北市浄化槽事業特別会計予算について御説明申し上げます。 歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ9,501万5,000円と定めるものでございます。 第2条、債務負担行為、第3条、地方債でございます。 第4条、一時借入金については、最高額を6,000万円と定めるものでございます。 次に、150ページをお開き願います。 第2表債務負担行為、151ページの第3表地方債につきましては、記載のとおりでございます。 次に、154ページをお開き願います。 歳入の主なものについて御説明申し上げます。 2款1項1目の浄化槽使用料は3,040万4,000円を見込んでおります。 3款1項1目一般会計繰入金は、先ほど議案第23号でお願いしました5,510万7,000円を計上しております。 次に、歳出について御説明申し上げます。 156ページをお開き願います。 1款1項1目一般管理費は、職員給与費が主なものでございます。 1款1項2目維持管理費は、今までの設置されております浄化槽768基分の法定検査料と浄化槽の維持管理委託料が主なものとなってございます。 2款1項と2款2項の委託料は、浄化槽事業の会計を公営企業法に移行するための業務委託となってございます。 3款1項公債費につきましては、説明欄に記載のとおりでございます。 以上で、議案の提案理由説明を終わります。 御審議よろしくお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 15時30分まで、暫時休憩します。                              (午後3時16分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後3時30分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 議案第29号から議案第31号までについて、米澤市民福祉部長。 ◎市民福祉部長兼福祉事務所長(米澤実君) 議案第29号 平成29年度仙北市国民健康保険特別会計予算について、提案理由の説明をいたします。 平成29年度仙北市各会計予算書の165ページをごらんください。 平成29年度仙北市の国民健康保険特別会計の予算は次に定めるところによる。 第1条、歳入歳出の予算。 歳入歳出予算の総額を、事業勘定は36億8,850万4,000円、田沢診療施設勘定は2,433万2,000円、神代診療施設勘定は9,690万2,000円と定めるものです。 第2条、一時借入金。 一時借入金の最高額を、事業勘定は1億3,000万円、田沢診療施設勘定は1,000万円、神代診療施設勘定は2,000万円と定めるものでございます。 第3条、歳出予算の流用。 保険給付費の予算額に過不足が生じた場合、同一款内で流用することができることを定めております。 予算の内容につきましては、事項別明細書により説明いたします。 170ページをごらんください。 事業勘定の予算規模につきましては、被保険者の減少などに伴う保険給付の減額と高額医療費にかかわる財政負担の偏在を調整する共同事業の予算の減額により、総額で対前年比4.3ポイントの減となっております。 次に、歳入歳出の主なものについて説明いたします。 初めに、歳入でございます。 172ページをお開きください。 1款国民健康保険税は5億489万円で、対前年比7.3ポイントの減となっています。これは、被保険者が減少し、税負担が重くなっていることから、1人当たりの課税額が前年並みになるように抑制したものによるものでございます。現年度分の予定収納率は、一般分90%、退職者分97%を見込んでおります。 173ページの3款国庫支出金は、システム開発費等補助としまして2,336万円の増加がありますが、4款療養給付費交付金などの被保険者の減少等により、それぞれ総額で減額となっております。 5款前期高齢者交付金は8億7,671万4,000円で、前期高齢者の加入率と給付費の増加により、対前年比1.1ポイントの増となっております。 174ページをごらんください。 6款県支出金は、1項と2項の合計2億5,414万1,000円で、高額医療費共同事業拠出金及び財政調整交付金の減少により、対前年比4.4ポイントの減となっております。 7款共同事業交付金は8億2,871万1,000円で、実績見込みから対前年比6.7ポイントの減となっております。 175ページにかけて9款繰入金でございます。1項と2項の合計は2億9,751万7,000円で、対前年比6.1ポイントの減となっております。 10款繰越金は8,000万円で、対前年比1.6ポイントの減を見込んでおります。 次に、歳出でございます。 178ページをごらんください。 2款保険給付費につきましては、1項療養諸費から179ページの5項葬祭費までの合計が20億6,193万2,000円でございます。被保険者数が減少しており、対前年度比5.5ポイントの減となっております。 3款後期高齢者支援金等は3億6,066万5,000円で、被保険者の減少により、対前年度比12.1ポイントの減となっております。 180ページをごらんください。 6款介護納付金でございます。1億3,891万9,000円で、介護2号被保険者加入割合の減少によりまして、対前年度比10.1ポイントの減となっております。 7款共同事業拠出金は9億4,015万1,000円で、1項1目高額医療費共同事業拠出金及び3目の保険財政共同安定化事業拠出金が平成28年度の実績見込みから減額となるため、対前年度3.7ポイントの減となっております。 183ページをごらんください。 12款予備費は9,967万4,000円で、対前年度比46.0ポイントの増となっております。 なお、平成29年度の国民健康保険税につきましては、平成27年度に課税方式を3方式に移行したことから、平成28年度に引き続き税率を据え置くこととしております。 続きまして、田沢診療勘定について説明いたします。 187ページをごらんください。 事項別明細書によりまして、歳入、及び188ページの歳出をあわせてごらんいただくようお願いいたします。 歳入歳出それぞれ総額2,433万2,000円で、対前年比14.6ポイントの減となっております。平成29年度の当初予算は、歳入歳出とも経常的なもので特別な要素はございませんが、歳入では患者数の減少によりまして繰越財源が減少しており、前年度同様、診療収入と一般会計からの繰入金が主なものとなっております。 次に、神代診療所勘定について、説明をいたします。 事項別明細書、201ページをごらんください。それから、歳出の201ページと202ページとあわせてお願いします。 歳入歳出それぞれ総額を9,690万2,000円で、対前年度比は3.1ポイントの減となっております。歳入では、患者数の減少傾向が続いていることなどにより繰越財源が縮小しております。今年度も診療収入と一般会計からの繰り入れが主なものとなっております。 歳出につきましては、ほぼ計上的な内容となってございます。 なお、国民健康保険特別会計事業勘定及び施設勘定につきましては、2月14日開催の国民健康保険運営協議会に諮問いたしまして、了承する旨の答申をいただいております。 以上で、議案第29号 平成29年度仙北市国民健康保険特別会計、事業勘定及び施設勘定の提案理由の説明を終わります。 次に、議案第30号 平成29年度仙北市後期高齢者医療特別会計予算について、提案理由の説明を行います。 予算書の215ページをごらんください。 平成29年度仙北市後期高齢者医療特別会計予算は次に定めるところによる。 第1条、歳入歳出の予算の総額は、歳入歳出それぞれ2億8,850万7,000円と定めるものでございます。予算規模は、対前年度比4.0ポイントの減となっております。 主な内容につきましては、事項別明細書で説明いたしますので、218ページ、219ページをごらんください。 歳入では、1款後期高齢者医療保険料が1億7,105万9,000円で対前年度比3.9ポイントの減、3款繰入金が1億1,725万1,000円で、対前年度比4.0ポイントの減となっております。 歳出では、2款後期高齢者医療費広域連合納付金が2億8,301万8,000円で対前年度比4.0ポイントの減となっております。 なお、本予算は、後期高齢者広域連合で協議、調整された数字をもとに編成された内容となっております。 以上で議案第30号 平成29年度仙北市後期高齢者医療特別会計予算についての提案理由の説明を終わります。 次に、議案第31号 平成29年度仙北市介護保険特別会計予算につきまして提案理由の説明を申し上げます。 予算書の223ページをごらんください。 平成29年度仙北市の介護保険特別会計予算は、歳入歳出予算の総額を、それぞれ4億5,387万3,000円と定めるものでございます。 予算の内容につきましては、事項別明細書により説明致します。 226ページと227ページをごらんください。 本年度の予算額は4億5,387万3,000円ですが、前年度と比較いたしまして147万3,000円、0.3ポイントの増となっております。 228ページをごらんください。 まず、歳入でございます。 1款サービス収入のうち、1項、2項、3項を合わせました合計で3億9,239万8,000円となっております。前年度より996万円、2.5ポイントの減でございます。 主な理由といたしましては、施設介護サービス費収入の減等によるものでございます。 次の229ページ、5款繰入金の一般会計繰入金でございます。これは旧特別養護老人桜苑の市債に係る元利償還分でございます。 次に、歳出でございます。 231ページをごらんください。 1款総務費1項施設管理費は3億3,516万4,000円でございます。前年度よりも265万6,000円、0.8ポイントの増となっております。 内訳といたしましては、職員給与費等の増によるものでございます。 次に、231ページから232ページにかけての2款のサービス事業費でございます。この1項と2項の合計で7,159万6,000円、前年度より118万3,000円、1.6ポイントの減となっております。 続きまして、3款公債費でこざいます。市債の元利償還金といたしまして4,661万3,000円でございます。 次に、4款予備費といたしまして、前年度と同額の50万円となっております。 以上で、議案第31号 平成29年度仙北市介護保険特別会計予算につきましての提案理由の説明を終わります。 各案とも慎重審査のうえ御審議のほど、どうかよろしくお願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第32号から議案第34号までについて、藤村総務部長。 ◎総務部長(藤村好正君) 議案第32号の説明をいたします。 当初予算綴りの241ページをごらんいただきたいと思います。 議案第32号 平成29年度仙北市生保内財産区特別会計予算は次に定めるところによります。 第1条の歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ7,349万円と定めるものでございます。前年度と比較しまして1,109万円、17.8%の増となっております。 内容につきまして、246ページからの事項別明細書で御説明いたします。 主な増減のあるところを御説明いたします。 歳入のほうでは、2款1項1目生保内財産区地域振興基金繰入金874万円を計上しております。これは歳出のほうの4款3項の一般会計繰出金の財源となるもので、一般会計のほうでは刺巻ミズバショウ東屋の改修及び思い出の潟分校の改修の財源とするものでございます。 それ以外の事項につきましては、例年と同様の内容となっております。 次に、議案第33号について説明いたします。 259ページをごらんください。 議案第33号 平成29年度仙北市田沢財産区特別会計予算は次に定めるところによるものです。 第1条の歳入歳出予算の総額は、3,400万円と定めるものでございます。前年度と比較しまして500万円、17.2%の増額となっております。 内容につきましては、264ページから事項別明細書となっておりますけれども、例年と同様の予算となっているものでございます。 次に、議案第34号の説明をいたします。 269ページをごらんいただきたいと思います。 議案第34号 平成29年度仙北市雲沢財産区特別会計予算は次に定めるところによるものです。 第1条としまして、歳入歳出予算の総額は歳入歳出それぞれ399万1,000円と定めるものでございまして、前年度と比較しまして59万1,000円、17.4%の増額となっております。 内容につきましては、274ページから事項別明細書になっておりますけれども、内容は例年と同様となっておりますので、よろしくお願いします。 以上で提案理由の説明を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第35号について、運藤医療局長。 ◎医療局長兼医療連携政策監(運藤良克君) 議案第35号 平成29年度仙北市病院事業会計予算の内容について御説明申し上げます。 予算書の279ページをお開き願います。 平成29年度仙北市病院事業会計予算は次に定めるところによるものです。 病院事業会計の当初予算規模は、本年度予算額56億5,386万2,000円で、前年度当初予算額79億3,936万2,000円と比較しまして22億8,550万円、28.8%の減となっております。角館総合病院の建設事業終了に伴いまして大幅な減となっております。 第2条の業務の予定量でございますが、平成28年度との比較では、(1)の病床数が266床で47床の減となっております。角館総合病院が253床から206床と減になっております。 次の(2)年間患者数、それから(3)一日平均患者数でございますが、(2)の年間入院患者数は8万6,651人で1万804人の減少でございます。外来患者数は17万6,656人で2,435人の減少を見込んでおります。一日平均患者数は、入院患者が237.4人、29.6人の減少、外来患者数は724人、13人の減少を見込んでおります。 次の(4)主要な建設改良事業の有形固定資産購入費2,500万1,000円でございますが、医療用機械備品等の購入費でございます。 次のページをごらんいただきたいと思います。 第3条、収益的収入及び支出の予定額は次のとおり定めるものでございます。 収益的収入の合計は50億7,065万9,000円で、前年度と比較しまして3億6,909万7,000円の減を予定しています。 内訳は、田沢湖病院が10億6,587万5,000円、角館総合病院が39億9,478万3,000円、医療局が1,000万1,000円でございます。 収益的支出の合計額は54億1,770万7,000円で、前年度と比較しまして1億4,339万1,000円の増を予定しています。 内訳は、田沢湖病院が2,740万6,000円増の10億3,162万3,000円、角館総合病院が1億1,598万5,000円増の43億8,208万3,000円となっております。医療局は400万1,000円となってございます。 次のページ、第4条、資本的収入及び支出でございます。 資本的収入及び支出の予定額は次のとおり定めるもので、資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額9,213万5,000円は、当年度分損益勘定留保資金9,213万5,000円で補てんするものでございます。 資本的収入の合計額は1億4,402万円で、前年度と比較して23億2,578万3,000円の減、資本的支出の合計は2億3,615万5,000円で、前年度と比較しまして24億2,889万1,000円の減となっています。 次のページ、第5条、企業債でございます。 市立角館総合病院の医療機械整備事業のために限度額を2,000万円とするものでございます。起債の方法、利率、償還の方法は記載のとおりでございます。 次に、第6条の一時借入金ですが、限度額を16円と定めるものです。前年度に比較しまして35億円の減です。これも建設工事の終了によるものでございます。 次に、第7条、予定支出の各項の経費の金額の流用できる場合として、(1)医業費用と定めるものでございます。 次に、第8条、議会の議決を経なければ流用することのできない経費は、職員給与費と公債費をそれぞれ記載している額のとおりとするものでございます。 次に、第9条の他会計からの補助金です。 収益的支出に充てるため、一般会計からの補助金の額は2億8,030万6,000円とし、前年度と比較して3,295万7,000円の増額となっております。 次のページ、第10条でございます。棚卸資産購入限度額を7億6,893万9,000円とするものでございます。 以上の内容の詳細につきましては、次の284ページからの予算の実施計画、それから別途配付しております病院事業会計の当初予算概要に記載しておりますので、ごらんいただきたいと思います。 以上で議案第35号の説明を終わります。 よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第36号から議案第37号までについて、草なぎ企業局長。 ◎企業局長(草なぎ博美君) 議案第36号について説明いたします。 予算書の323ページをお開きください。 平成29年度仙北市温泉事業会計予算でございます。 第2条、業務の予定量でございます。 供給戸数は48戸、昨年度比1戸の減となっております。分湯温泉量は1,314キロリットル、一日当たりのキロリットルとなっております。 第3条、収益的収入及び支出でございます。 予定額は、収入支出とも5,944万5,000円を予定してございます。 温泉事業収益でございますけれども、普通供給量、一般会計の補助金が主なものとなっております。 次に、温泉事業費用でございますが、これは施設の維持管理費、温泉の購入量が主なものでございます。 次のページをごらんください。 第4条、資本的収入及び支出でございます。 建設改良費1,772万4,000円ですけれども、これは温泉の温度を下げないために分湯送管の温泉管の入れかえに係る工事を予定してございます。 なお、本文の括弧書きですけれども、収入がございませんので、この収入を過年度分の損益勘定留保資金1,714万3,000円と当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額108万1,000円で補てんするものでございます。 次に、第5条、債務負担行為です。 債務負担行為をすることができる事項は、温泉水、分湯使用料、期間は、平成29年度から平成38年度、限度額についてですけれども、分湯契約に基づきまして温泉水量一日当たり9キロリットルにつき月額1万3,000円に消費税及び地方消費税相当額を加算した金額と分湯契約により仙北市温泉条例に基づく特別供給量が発生したとき、当該特別供給料金相当額に10分の5の割合を乗じて得られた金額とするものです。 第6条、一時借入金の限度額は3,000万円とするものです。 次のページですけれども、第7条、予定支出の各項の経費の金額を流用することができるものは、営業費用と営業外費用の相互間と定めるものでございます。 第8条、議会の議決を経なければ流用することのできない経費ですけれども、交際費として1万円と定めるものでございます。 第9条、他会計からの補助金ですけれども、一般会計からこの会計へ補助を受ける金額は2,139万6,000円と定めるものでございます。 第10条、棚卸資産の購入限度額を40万円と定めるものでございます。 続きまして、335ページをごらんください。 続きまして、議案第37号 平成29年度仙北市水道会計予算について説明いたします。 議案第8号 水道事業統合等に伴う関係条例の整備等に関する条例制定で説明いたしましたが、平成29年度から簡易水道事業特別会計は、本水道事業会計と予算が統合になっております。 第2条、業務の予定量でございます。 給水戸数は7,242戸、前年度と比べて40戸の減でございます。 総給水量は185万7,605立方メートル、昨年が188万6,823立方メートルでしたので、約2%の減となっております。 次に、第3条、収益的収入及び支出でございます。 収入ですけれども、営業収益の主なものは、料金収入でございます。 営業外収益といたしましては、一般会計補助金が1億1,228万4,000円、長期前受金戻入、これは減価償却費見合い分を収益化したものですが、1億538万3,000円となっております。 次のページをごらんください。 支出でございます。営業費用ですけれども、これは旧上水2施設、簡水が17施設の維持管理費、それと減価償却費が主なものとなっております。 営業外費用につきましては、企業債利息が主なものでございます。 第4条、資本的収入及び支出でございます。 初めに、収入ですけれども、企業債については角館浄水場の電気計装盤の更新工事、水道未普及地域の田中、八割、神代岡崎地区に係るものでございます。 国庫補助金につきましても水道未普及事業に係るものでございます。 出資金につきましては、水道未普及地域解消事業、それと企業債の償還元金に対する一般会計からの出資金になります。 次に、支出でございます。 建設改良費ですけれども、これは水道未普及地域解消事業の田中、八割地区、神代岡崎地区、それと角館浄水場の電気計装盤更新工事等でございます。 企業債償還金は、次の1億7,893万7,000円となっております。 条文の括弧書きですけれども、これも資本的収入が資本的支出に対して不足する額を過年度分損益勘定留保資金、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額で補てんするものでございます。ここに書かれた金額で補てんするものでございます。 次のページをごらんください。 第5条、企業債でございます。 起債の目的は、水道施設整備事業、限度額を1億5,140万円としまして、起債の方法、利率、償還の方法は記載のとおりとなっております。 第6条、一時借入金の限度額は、3億円と定めるものです。 第7条、予定支出の各項の経費の金額を流用することができる場合は、営業費用と営業外費用の相互間と定めるものでございます。 第8条、議会の議決を経なければ流用することのできない経費でございますけれども、職員給与費として4,511万4,000円、公債費として8万円と定めるものでございます。 次のページをごらんください。 第9条、他会計からの補助金ですけれども、収益的支出の一部に充てるため、一般会計からこの会計へ補助を受ける金額を1億1,228万4,000円とするものです。 第10条、棚卸資産の購入限度額は1,825万4,000円と定めるものでございます。 以降、次のページからは実施計画、キャッシュフロー計算書など財務諸表を添付してございますので、御参照いただきたいと思います。 以上で、温泉事業、水道事業についての説明を終わります。 御審議よろしくお願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第38号について、運藤医療局長。 ◎医療局長兼医療連携政策監(運藤良克君) 議案綴りの74ページをお開き願います。 議案第38号 仙北市病院事業会計資本剰余金の処分について。 平成28年度仙北市病院事業会計のうち、他会計負担金をもって取得した長期貸付金の仙北市一般会計への所管かえに伴い発生する損失について、他会計負担金を源泉とする資本剰余金1億136万円をもってうめるものとするものでございます。 次のページをごらんいただきたいと思います。 処分の内容、市立角館総合病院。平成28年度から医師等修学資金貸付金が角館総合病院から一般会計へ所管がえになったことによりまして、資産科目、投資、長期貸付金、資産名称、医師等修学資金貸付金。帳簿原価1億136万円を資本剰余金1億136万円でうめるというものでございます。 以上、地方公営企業法第32条第3項の規定により、議会の議決を求めるものでございます。 以上で提案理由の説明を終わります。 よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第39号から議案第40号までについて、藤村総務部長。 ◎総務部長(藤村好正君) 議案第39号の提案理由を説明します。 別冊となっております平成28年度仙北市一般会計補正予算書をごらんいただきたいと思います。 1ページをごらんいただきます。 議案第39号 平成28年度仙北市一般会計補正予算(第7号)は次に定めるところによるものです。 第1条、歳入歳出予算の補正は、歳入歳出予算の総額に、それぞれ2,409万5,000円を追加しまして、総額を201億1,370万9,000円とするものでございます。 第2条が繰越明許費補正、第3条が債務負担行為の補正、第4条が地方債の補正となっております。 内容につきまして、7ページをごらんいただきたいと思います。 第2表、第2条関係でございます。繰越明許費補正です。ここに記載してあります16の事業を追加するものでございます。国の補正予算などの関係で年度内に事業完了が見込めないことから、それぞれの事業を繰り越すものでございます。 次に、8ページをごらんください。 第3条関係の債務負担行為、第3表債務負担行為補正でございます。ここにあります2つの事業について、実績見込みによる変更を行うものでございます。 次に、9ページから10ページにかけての第4条関係の地方債の補正でございます。9ページが変更でございます。これにつきましては、ここに記載してあります部分について、事業の確定によるものということでございます。次の10ページは、地方債の廃止でございますが、これも該当がなかったもので廃止するということでございます。 次に、13ページから事項別明細書で内容の説明をします。 この補正予算の大部分につきましては、事業の確定、または精算の見込みによるものでございます。主なものについて説明いたします。 初めに、歳入でございます。 13ページの一番上ですね、11款1項1目の説明欄、県営ほ場整備事業費分担金4,976万2,000円の追加は、これは国の補正予算にかかわる事業費の増加に伴うものでございます。 次に、12款1項2目の説明欄、特定教育・保育施設使用料326万円の追加、それと14ページのほうにあります13款1項1目2節の説明欄、特定教育・保育施設給付費負担金1,150万4,000円の追加、それから15ページの県支出金ですけれども、14款1項2目2節の説明欄、特定教育・保育施設給付費負担金575万2,000円の追加、これは年度途中における認定こども園や広域入所に関しての追加補正ということでございます。 次に、15ページ、上段の13款2項6目の説明欄、東北観光復興対策交付金1,249万6,000円の追加でございますが、これも国の補正予算にかかわるもので、歳出では観光費のほうに充当されます。歳出のほうで、後ほどその部分についても御説明いたします。 次に、16ページ、下段にあります14款2項4目の説明欄、畜産競争力強化対策整備事業費補助金2億8,069万5,000円の追加でございますが、これも国の補正予算にかかわるもので、堆肥処理施設の整備にかかわるものでございます。 次に、20ページをごらんください。 市債でございます。 4目の説明欄、農業施設整備事業債5,970万円の追加は、国の補正予算にかかわる県営ほ場整備事業の財源とするものでございます。 それから、同じく市債の中の6目、説明欄、旧合併特例事業債1億130万円の追加でございますが、これは広域消防庁舎の建設事業費の負担金の財源とするものでございます。 次に、歳出のほうでの主な事項について説明します。 26ページをごらんください。 上段のほうの3款2項3目児童福祉施設費の説明欄、教育・保育施設給付費2,840万1,000円の追加でございますが、これは歳入のほうに説明しましたように、年度途中における認定こども園や保育園の広域入所に関するものでございます。 次に28ページ、4款3項病院費の説明欄、病院事業会計補助金4,802万6,000円の追加でございますが、これは病院事業に係る地方交付税の算入額の確定によるものでございます。 次に29ページ、下段のほうですけれども、6款1項4目畜産振興費の説明欄、畜産競争力強化対策整備事業費補助金2億8,069万5,000円の追加でございますが、これは歳入でも説明しましたけれども、国の補正予算にかかわるもので、民間養鶏場の堆肥処理施設等の整備事業費への補助金でございます。 次に30ページ、5目の農地費の説明欄、農地集積加速化基盤整備事業費1億1,599万3,000円の追加は、国の補正予算にかかわる県営ほ場整備事業の負担金でございます。 31ページ、7款1項3目観光費の説明欄、3D連携を基軸とした交流拡大事業費963万4,000円、同じく説明欄、ユネスコ無形文化遺産魅力発信事業費630万円の追加は、歳入で説明しました国の東北観光復興交付金を活用した広域連携事業の経費でございます。 次に32ページ、9款1項1目の常備消防費の説明欄、大曲仙北広域市町村圏組合消防費負担金1億1,146万4,000円の追加は、広域消防庁舎の建設事業の負担金でございます。 次に、議案第40号の説明をいたします。 別冊となっております平成28年度仙北市特別会計補正予算書綴りの1ページをごらんいただきたいと思います。 議案第40号 平成28年度仙北市集中管理特別会計補正予算(第2号)は次に定めるところによるものです。 第1条、歳入歳出予算の補正は、歳入歳出それぞれ137万3,000円を減額しまして総額を40億1,304万4,000円とするものでございます。 4ページから事項別明細書となっておりますけれども、いずれも2款の集合支払関係の補正で、各費目の精算見込みによるものでございます。 以上で提案理由の説明を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第41号から議案第43号までについて、武藤建設部長。 ◎建設部長(武藤義彦君) 議案第41号の提案理由を御説明申し上げます。 特別会計補正予算書の13ページをお開き願います。 平成28年度仙北市下水道事業特別会計補正予算(第2号)について御説明申し上げます。 歳入歳出予算の補正でございます。 歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ761万4,000円を減額し、歳入歳出それぞれ7億4,328万6,000円とするものでございます。 第2条、繰越明許費、第3条、債務負担行為の補正、第4条、地方債の補正となっております。 16ページをお開き願います。 第2表繰越明許費は、流域下水道大曲処理区負担金でございますけれども、大曲処理センターストックマネジメントの基本計画策定において、設計の修正に不測の日数を要したために繰り越しをお願いするものでございます。 第3表債務負担行為の補正でございますけれども、利用者がなかったために廃止するものでございます。 17ページの第4表地方債補正につきましては、記載のとおりとなっております。 次に、事項別明細書で御説明申し上げます。 19ページをお開き願います。 歳入の1款1項1目下水道事業受益者負担金並びに2款1項1目下水道使用料については、収入見込みによる補正でございます。 7款1項市債につきましては、事業精査により減額するものでございます。 次に、歳出について御説明申し上げます。 21ページをお開き願います。 1款1項1目一般管理費につきましては、事業費精査による補正となっております。 2目浄化センター費は、管理業務に伴うところの需用費の減額が主なものでございます。 2款1項公共下水道事業費は、事業費の精算による補正でございます。 3款1項公債費につきましては、利子の減額が主なものとなってございます。 次に、25ページをお開き願います。 議案第42号 平成28年度仙北市集落排水事業特別会計補正予算(第2号)について御説明申し上げます。 歳入歳出予算の補正でございます。 歳入歳出予算の総額から、それぞれ348万3,000円を減額し、歳入歳出それぞれ3億4,049万3,000円とするものでございます。 第2条、債務負担行為の補正、第3条、地方債の補正でございます。 27ページをお開き願います。 こちらは利用者がなかったということで廃止するものでございます。 第3表地方債補正については、記載のとおりでございます。 次に、事項別明細書で御説明申し上げます。 29ページをお開き願います。 歳入の主なものについて御説明申し上げます。 2款1項使用料につきましては、収入見込みとなっております。 4款1項一般会計繰入金並びに7款1項市債につきましては、事業の精査による減額となってございます。 次に、歳出について御説明申し上げます。 30ページをお開き願います。 1款1項総務管理費につきましては、事業精査による減額でございます。 2款1項公債費につきましては、利子の減額が主なものとなっております。 次に、33ページをお開き願います。 議案第43号 平成28年度仙北市浄化槽事業特別会計補正予算(第2号)について御説明申し上げます。 歳入歳出予算の補正でございます。 歳入歳出予算の総額から、それぞれ83万4,000円を減額し、歳入歳出それぞれ8,106万8,000円とするものでございます。 第2条、債務負担行為の補正でございます。 次に、36ページをお開き願います。 歳入の主なものについて御説明申し上げます。 2款1項使用料につきましては、収入見込みでございます。 3款1項一般会計繰入金につきましては、事業精査による減額となってございます。 次に、歳出について御説明申し上げます。 1款1項2目維持管理費につきましては、浄化槽管理の委託料の減額が主なものでございます。 以上で、議案の提案理由説明を終わります。 御審議よろしくお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第44号から議案第45号までについて、米澤市民福祉部長。 ◎市民福祉部長兼福祉事務所長(米澤実君) 議案第44号 平成28年度仙北市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)について、提案理由の御説明をいたします。 平成28年度仙北市特別会計補正予算の37ページをごらんください。 平成28年度仙北市の国民健康保険特別会計補正予算(第4号)を次のように定めるものでございます。 第1条、事業勘定の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ2,808万円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ38億4,484万1,000円とするものでございます。 補正予算の主な内容につきましては、事項別明細書により説明いたします。 40ページをごらんください。 初めに、事業勘定の歳入でございます。 3款国庫支出金は、事業実績見込みによる59万9,000円の減額、5款前期高齢者交付金は交付金の確定、6款県支出金は、事業実績見込みによるもので、それぞれ89万6,000円、2,130万円の増額となっております。 7款共同事業交付金は、交付金見込み額の変更による4,970万7,000円の増額でございます。 9款繰入金は、基盤安定繰入金、財政安定化支援事業繰入金の確定等により247万3,000円の減額、11款諸収入につきましては、第三者納付金の実績見込みによる250万3,000円の増額でございます。 次に、歳出でございます。 2款保険給付費は、療養給付等の実績見込みによる335万8,000円の減額、3款後期高齢者支援金等は146万1,000円の減、4款前期高齢者納付金は2,000円の増、7款共同事業拠出金は1,733万2,000円、8款保険事業費は163万7,000円が実績見込みにより減額となります。 12款予備費の429万4,000円の減額につきましては、歳入歳出の差額を調整したものでございます。 以上で議案第44号 平成28年度仙北市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)について提案理由の説明を終わります。 続きまして、次に、議案第45号 平成28年度仙北市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について、提案理由の説明をいたします。 45ページをお開きください。 平成28年度仙北市の後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)を次のように定めるものです。 第1条、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ737万4,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ2億9,312万6,000円と定めるものでございます。 補正予算の内訳につきましては、事項別明細書により説明いたします。 47ページをごらん願います。 今回の補正は、決算見込みに基づく精算のための補正でございます。 歳入では、1款後期高齢者医療保険料が特別徴収対象者の減少などによりまして240万円の減額、3款繰入金は、保険基盤安定繰入金の確定に伴う533万9,000円の減額、4款繰越金は、前年度繰越金の確定に伴う36万5,000円の増額でございます。 歳出では、2款後期高齢者医療広域連合納付金は、納付金の確定により737万4,000円を減額するものでございます。 以上で、議案第45号 平成28年度仙北市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について提案理由の説明を終わります。 議案第44号及び議案第45号につきまして御審議のほど、よろしくお願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第46号から議案第47号までについて、藤村総務部長。 ◎総務部長(藤村好正君) 議案第46号の提案理由を説明します。 補正予算書綴りの49ページをごらんください。 議案第46号 平成28年度仙北市生保内財産区特別会計補正予算(第3号)は次に定めるところによるものです。 第1条、歳入歳出予算の補正は、歳入歳出それぞれ総額に2,919万5,000円を追加し、総額を9,500万8,000円とするものでございます。 53ページから事項別明細書となっております。 今回の補正は、事業の確定、または精算見込みによる補正でございますけれども、主なものとして歳入では2款の説明欄、前年度繰越金2,293万7,000円を追加しまして、歳出では4款2項の説明欄、生保内財産区地域振興基金積立金として1,999万3,000円を追加しているものでございます。 次に、議案第47号の説明をいたします。 57ページをごらんください。 議案第47号 平成28年度仙北市田沢財産区特別会計補正予算(第2号)は次に定めるところによるものです。 第1条としまして、歳入歳出にそれぞれ1,606万3,000円を追加しまして、総額を4,913万2,000円とするものでございます。 第2条で地方自治法第213条第1項の規定による繰越明許費を設定するものでございます。 第2条関係は、59ページをごらんください。 第2表、繰越明許費でございます。3款2項事業名、森林総合研究所、造林保育費416万5,000円を今年度内の事業完了が見込めないということで翌年度に繰り越すものでございます。 61ページからは、事項別明細書となっております。 この補正につきましては、事業の確定、または精算見込みによる補正となっておりますけれども、主なものとして歳入では2款の説明欄、前年度繰越金に1,221万8,000円を追加します。 歳出では、4款2項の説明欄、田沢財産区地域振興基金積立金として1,000万円を追加しているものでございます。 以上で、提案理由の説明を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第48号について、草なぎ企業局長。 ◎企業局長(草なぎ博美君) 議案第48号 平成28年度仙北市簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)の提案理由を説明いたします。 第1条、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ2億2,339万6,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ5億1,267万6,000円とするものです。 第2条、繰越明許、第3条、地方債の補正ですけれども、65ページをごらんいただきたいと思います。 第2表繰越明許費でございます。 翌年度に繰り越して使用する経費でございまして、2款事業費1項簡易水道事業費、事業名が西明寺地区簡易水道拡張事業費、神代地区、金額が1億1,047万6,000円となっております。 次に、第3表地方債補正の変更でございます。 起債の目的、限度額についてですけれども、簡易水道事業費として限度額を3億2,880万円から1億9,800万円に、簡易水道統合事業費として560万円から190万円に変更するものでございます。 次のページの事業明細書をごらんください。 歳入歳出とも2億2,339万6,000円と大きな減額となっております。これは簡易水道事業特別会計が平成29年度より水道事業会計、公営企業会計となることから、簡易水道事業特別会計の平成28年度の決算が3月31日となります。このため、平成28年度の決算見込みを3月31日で行わなければなりません。そのため、2億2,339万6,000円を減額しまして、5億1,267万6,000円とするものです。 なお、減額になった分については、4月1日より水道事業会計で引き継ぐことになります。 以上、簡易水道事業特別会計補正予算の説明を終わります。 御審議よろしくお願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第49号について、運藤医療局長。 ◎医療局長兼医療連携政策監(運藤良克君) 議案第49号 平成28年度仙北市病院事業会計補正予算(第3号)について、御説明申し上げます。 別冊になっております補正予算、ごらんいただきたいと思います。 今回の補正は、これまでの実績に伴う額の確定や精算見込みによるものでございます。 内容について御説明いたします。 1ページ、第1条でございます。平成28年度仙北市病院事業会計補正予算(第3号)は次に定めるところによるものでございます。 第2条、業務の予定量でございます。 既決予定額を下段の補正予定額に改めるものでございまして、(2)の年間患者数は、入院患者数が3,650人、外来患者数が6,561人の減少を予定してございます。 (3)の一日平均患者数では、入院が10人、外来が27人の減少となっております。 次に、(4)の主要な建設改良事業の建設改良工事ですが、角館総合病院の資本勘定支弁職員の給与費37万3,000円の追加をお願いしております。 有形固定資産購入費ですが132万8,000円の減額、これは田沢湖病院の医療機械購入の精算見込みによるものでございます。 次のページ、第3条の収益的収入及び支出でございます。 これは、先ほど御説明申し上げました業務の予定量に伴うものと職員給与費等の精算見込みをお願いしたものでございます。 収入合計は1億1,334万円の減額で、内訳は、田沢湖病院が3,561万8,000円、医業収益で5,871万8,000円の減額、医業外収益で2,310万円の追加となっております。 角館総合病院は7,772万2,000円の減額で、内訳は、医業収益で1億267万8,000円の減額、医業外収益で2,495万6,000円の追加となっております。 支出合計は4,378万9,000円の減額で、内訳は、田沢湖病院516万7,000円の減額、角館総合病院が3,862万2,000円の減額となっております。 次に、第4条資本的収入及び支出でございます。 予算第4条本部括弧書き中、資本的収入額が資本的支出額に対し不足する額1億9,556万7,000円を1億9,601万2,000円に、過年度分損益勘定留保資金1億6,520万7,000円を1億6,558万円に、当年度分損益勘定留保資金3,036万円を3,043万2,000円に改め、資本的収入及び支出の予定額を次のとおり補正するものでございます。 収入合計が140万円、支出合計が95万5,000円、それぞれ減額するものでございます。 収入の内訳は、田沢湖病院の医療機械整備事業の確定による企業債の減額です。 支出の内訳は、田沢湖病院が医療機械整備事業の確定による132万8,000円の減額、角館総合病院が建設事業費支弁の職員給与費に37万3,000円を追加するものでございます。 次に、3ページの第5条、企業債でございます。 既決予定額を次のページの補正予定額に改めるもので、医療機械整備事業の精算見込みによりまして企業債、過疎債、合わせて11億710万円を11億570万円に、140万円減額するものでございます。 次に、第6条、議会の議会を経なければ流用することのできない経費、職員給与費を記載のとおり改めるものでございます。 次に、第7条、他会計からの補助金です。 予算第8条中、2億4,734万9,000円を2億8,546万8,000円に改め、同条表中の金額を次のとおり改めるもので、田沢湖病院に120万6,000円、角館総合病院に3,691万3,000円を追加するものでございます。 次の5ページ以降につきましては、予算の実施計画で詳細な部分を記載してございます。 以上で、議案第49号の説明を終わります。 よろしく御審議くださいますよう、お願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第50号について、草なぎ企業局長。 ◎企業局長(草なぎ博美君) 議案第50号について説明いたします。 別冊の水道事業会計補正予算をごらんいただきたいと思います。 議案第50号 平成28年度仙北市水道事業会計補正予算(第2号)の提案理由を説明いたします。 第2条、収益的収入及び支出です。 第1款第2項営業外費用に23万9,000円を追加するものですけれども、これは人件費に係る児童手当分を一般会計から補助金として補正するものです。 支出といたしまして、予備費に23万9,000円を追加するものです。 第3条、他会計からの補助金、予算第9条中、1,620万7,000円を1,644万6,000円に改めるものです。 以上、水道事業会計補正予算の説明を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第51号から議案第52号までについて、武藤建設部長。 ◎建設部長(武藤義彦君) 議案第51号の提案理由を御説明申し上げます。 議案綴りの76ページをお開き願います。 市道の変更認定についてでございます。 道路法第10条第2項の規定に基づき、次の路線を変更認定するので、同法第8条第2項の規定に基づき議会の議決を求めるものでございます。 次のページから市道変更認定調書と位置図をごらんいただきたいと思います。 角館地区の亀ノ丁南線、大横丁下屋敷線、田沢湖地区の上堂田線、この3路線を変更認定するものでございます。 亀ノ丁南線は、現在進められております岩瀬北野線の整備に伴いまして路線が分断されることから、終点を旧保健センター敷地までとする延長の変更認定をするものでございます。 大横丁下屋敷線は、同じく岩瀬北野線整備に伴いまして、終点変更による延長の変更認定をするものでございます。 上堂田線は、市道の一部が生保内南地区の基盤整備事業区域となることから、延長の変更認定をするものでございます。 次に、議案第52号について御説明申し上げます。 81ページをお開き願います。 市道の認定について。 道路法第8条第1項の規定に基づき、次の路線を認定するので、同法第8条第2項の規定に基づき議会の議決を求めるものでございます。 次のページからの市道認定調書と位置図をごらんいただきたいと思います。 角館地区の小館8号線、七日町西1号線を市道認定するものでございます。 小館8号線は、市道岩瀬北野線と市道大横丁下屋敷線を結ぶ区間を市道認定するものでございます。 七日町西1号線は、岩瀬北野線の整備に伴いまして亀ノ丁南線が分断されることから、旧保健センター敷地までを新たに市道認定するものでございます。 以上で議案の提案理由説明を終わります。 御審議をよろしくお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第53号から議案第56号までについて、藤村総務部長。 ◎総務部長(藤村好正君) 議案第53号の提案理由を説明します。 議案書綴りの85ページをお開きください。 議案第53号 新市建設計画の変更について。 市町村の合併の特例に関する法律の規定に基づき、議会の議決を求めるものでございます。 次のページから91ページまで、変更箇所について対照表形式で記載しております。 主な変更点でございます。 88ページをごらんください。 第7章、公共的施設の統合整備の項目でございます。 変更前には、統合庁舎を建設するとともに総合支所として活用する既存庁舎を改修するとなっておりますけれども、これを変更後は、分散している庁舎の統合や部課の集約による効率化及び防災拠点としての機能確保のため、角館庁舎の改築を行うとともに、今後も活用する既存庁舎の耐震化及び改築を行いますとしております。 また、86ページのほうに戻っていただきます。 86ページ、87ページのほうの推進方針1の項目、歴史と文化が息づくまちづくりの項目で、火除けなどの文化財に関する記載を追加変更しているものでございます。 次に、90ページ、91ページ、ここが財政シミュレーションでございます。今回の分につきましては、昨年の変更時点では平成26年度決算をベースにしておりましたけれども、今回は平成27年度決算が出ておりますので、それをベースにして平成32年度までの推計をしたものでございます。 なお、この新市建設計画の変更の要件であります県知事との協議につきましては、平成29年2月15日付をもちまして秋田県知事から、この計画変更について異存がない旨の回答を得ているものでございます。 次に、議案第54号の提案理由を説明します。 議案綴りの92ページをごらんいただきたいと思います。 議案第54号 仙北市過疎地域自立促進計画を別紙のとおり変更することについて、過疎地域自立促進特別措置法の規定により、議会の議決を求めるものでございます。 次の93ページから101ページまでが変更の事項を対照表の形式で記載しております。 主な変更点につきましては、93ページでは、西木温泉ふれあいプラザクリオンの施設改修事業の変更でございます。 94ページでは、樺細工伝承館の屋根改修事業を追加しております。 95ページでは、橋梁補修詳細設計委託事業を追加しております。 それから、96ページでは、下段でございますけれども、環境保全センターの施設の改修事業を追加しております。 97ページでは、公共施設解体事業を追加しております。 そして98ページでは、公共施設等総合管理基金の積み立てを追加しているところでございます。 また、それぞれ基本的な事項から9つあります自立促進施策の中に、それぞれ公共施設等総合管理計画との整合を図るための文面を記載しております。 なお、この過疎計画の変更につきましても、その要件であります県知事との協議については、平成29年2月9日付で秋田県知事から、この計画変更について異存のない旨の回答を受理しております。 次に、議案第55号の提案理由を説明します。 102ページをごらんください。 議案第55号 辺地に係る公共的施設の総合整備計画の策定について。 辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律の規定に基づき、別紙のとおり下延辺地に係る公共的施策の総合整備計画を策定するものでございます。 次のページをごらんください。103ページです。 総合整備計画書でございます。 下延辺地につきましては、角館下延大瀬蔵野を中心とする地域で、辺地度点数は146点でございます。今回整備を必要とする公共施設は、道路及び橋梁でございます。 計画期間は、平成29年度から平成33年度までの5カ年で、事業費は3億5,800万円です。辺地対策事業債も同額を予定しているものでございます。 次に、議案第56号の説明をいたします。 104ページをごらんください。 議案第56号 辺地に係る公共的施設の総合整備計画の策定について。 辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律の規定に基付き別紙のとおり中川原辺地に係る公共的施設の総合整備計画を策定するものでございます。 次の105ページをごらんください。 総合整備計画書でございます。 中川原辺地は、角館広久内大川原を中心とする地域で、辺地度点数は134点です。今回整備を必要とする公共的施設は、道路でございます。 計画期間でございますが、平成29年度から平成33年度までの5カ年で、事業費は5,200万円で、辺地対策事業債も同額を予定しているものでございます。 以上で提案理由の説明を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 以上で、日程第4、議案第1号 仙北市田沢湖クニマス未来館条例制定についてから日程第59、議案第56号 辺地に係る公共的施設の総合整備計画の策定についてまでの各案の提案理由の説明を終わります。--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 会議時間を18時まで延長します。--------------------------------------- △議案第57号~議案第60号の上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(青柳宗五郎君) 日程第60、議案第57号 仙北市田沢財産区管理委員選任につき同意を求めることについてから日程第63、議案第60号 仙北市田沢財産区管理委員選任につき同意を求めることについてまでの各案を一括して議題とします。 それぞれの提案理由の説明を求めます。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 議案第57号 仙北市田沢財産区管理委員選任につき同意を求めることについて、皆様方にお諮りをいたします。 議案書の106ページであります。 次の者を選任したいので、仙北市田沢財産区管理委員会条例第3条の規定により、議会の同意を求めるものであります。 御提案をさせていただいた選任案としては、お手元の資料にありますように、住所が仙北市田沢湖田沢字寺下94番地の千葉栄幸氏であります。生年月日は、昭和29年8月5日、現在62歳の方であります。 千葉栄幸氏は、平成5年3月25日から連続6期、田沢財産区管理委員を務めておられます。地域営農活動のリーダーでもあるばかりか消防団の分団長としても御尽力をいただいております。多岐にわたり御活躍をいただいている方であります。 これまで培われた財産区管理委員としての経験を、この厳しい経済状況下で、いま一度発揮していただくことが重要と考えております。仙北市田沢財産区管理会条例の規定によりまして、議会の同意を求めるものであります。何とぞ御審議の上、御同意を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 続きまして、議案第58号であります。 議案書で107ページであります。 仙北市田沢財産区管理委員選任につき同意を求めることについて、次の者を選任したいので、仙北市田沢財産区管理会条例第3条の規定により、議会の同意を求めるものであります。 御提案をさせていただいた選任案は、お手元の資料にありますとおり、住所が仙北市田沢湖田沢字大山3番地1の藤原修氏であります。生年月日は、昭和23年8月7日、現在68歳の方であります。 藤原修氏は、平成21年3月25日から2期連続、田沢財産区管理委員を務めていただいております。そのほか、司法書士事務所に勤務されておりまして、専門である登記関係に精通しておられるほか、地域のボランティア活動において長年指導的役割を果たしておられるなど、財産区管理委員にふさわしいと考えております。 仙北市田沢財産区管理会条例の規定によりまして、議会の同意を求めるものであります。 何とぞ御審議の上、御同身を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 続きまして、議案第59号であります。 議案書108ページであります。 仙北市田沢財産区管理委員選任につき同意を求めることについて、次の者を選任したいので、仙北市田沢財産区管理会条例第3条の規定により、議会の同意を求めるものであります。 御提案をさせていただいた選任案は、お手元の資料にありますように、住所が仙北市田沢湖田沢字先達86番地の羽根川覺氏であります。生年月日は、昭和19年10月15日、現在72歳の方であります。 羽根川覺氏は、平成21年3月25日から2期連続、田沢財産区管理委員を務めていただいておりまして、合併による仙北市誕生の直前まで田沢湖町職員として奉職され、議会事務局長、教育次長、田沢湖出張所長などを歴任するなど、行政経験も豊富で、財産区の管理運営にも精通されている方であります。財産区地域住民の生活福祉を向上する目的達成を最も理解しておられる方と考えております。 仙北市田沢財産区管理会条例の規定によりまして、議会の同意を求めるものであります。 何とぞ御審議の上、御同意をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。 続きまして、議案第60号であります。 議案書109ページであります。 仙北市田沢財産区管理委員選任につき同意を求めることについて、次の者を選任したいので、仙北市田沢財産区管理会条例第3条の規定により、議会の同意を求めるものであります。 御提案をさせていただいた選任案は、お手元の資料にありますように、住所が仙北市田沢湖田沢字打野119番地1の千葉恒昭氏であります。生年月日は、昭和19年2月26日で、本日満72歳になられた方であります。 千葉恒昭氏は、平成5年3月25日から6期連続、田沢財産区管理委員を務めていただいており、自らも会社経営をされておられるほか、地域のボランティア活動にも積極的に参加されておいでです。昨今の厳しい財政状況下での財産区経営を考えるとき、千葉恒昭氏の経営者としての識見が必要であり、再度就任をいただくことが最も重要と考えております。 仙北市田沢財産区管理会条例の規定によりまして、議会の御同意を求めるものであります。 何とぞ御審議の上、御同意賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 提案理由の説明が終わりました。 質疑を行います。質疑ありませんか。          (「なし」と言う人あり) ○議長(青柳宗五郎君) 質疑なしと認めます。 お諮りします。ただいま議題となっています議案第57号から議案第60号までの各案については、会議規則第39条3項及び運用例第12の規定により委員会への付託を省略し、直ちに採決したいと思いますが、御異議ございませんか。          (「異議なし」と言う人あり) ○議長(青柳宗五郎君) 御異議なしと認めます。したがって、議案第57号から議案第60号までの各案は、委員会への付託を省略し、直ちに採決することに決定しました。 採決を行います。 日程第60、議案第57号 仙北市田沢財産区管理委員選任につき同意を求めることについてから日程第63、議案第60号 仙北市田沢財産区管理委員選任につき同意を求めることについてまでの各案を一括して採決します。 お諮りします。以上の各案は、原案のとおり同意することに御異議ありませんか。          (「異議なし」と言う人あり) ○議長(青柳宗五郎君) 御異議なしと認めます。したがって、議案第57号 仙北市田沢財産区管理委員選任につき同意を求めることについてから議案第60号、仙北市田沢財産区管理委員選任につき同意を求めることについてまでの各案は、原案のとおり同意することに決定しました。--------------------------------------- △諮問第1号の上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(青柳宗五郎君) 日程第64、諮問第1号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについてを議題とします。 提案理由の説明を求めます。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 諮問第1号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについてをお諮りいたします。 110ページであります。 次の者を人権擁護委員として推薦したいので、人権擁護委員法(昭和24年法律第139号)第6条第3項の規定により、議会の意見を求めるものであります。 お願いしたい方は、茂木一代氏であります。角館町小勝田中川原111番地30にお住まいの方であります。平成26年7月より人権擁護委員として御活躍をいただいておりますけれども、本年6月末日をもって1期目の任期満了となります。子育て支援施策、また、子育て支援施設を中心となって運営をするなど、子どもたちとかかわる活動を積極的に行っており、また長年、精神障害者福祉ボランティアの活動も行っているので、子ども、また、弱者の人権擁護活動に対しては深く理解をされている方であります。温厚誠実な人柄で、地域の信望も厚い方であります。偏見や差別を持つことなく、人権に深い理解を示され、人権擁護委員として適任の方であると思います。再任をよろしくお願い申し上げたいと思っております。 よろしく御審議をお願い申し上げます。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 提案理由の説明が終わりました。 質疑を行います。質疑ありませんか。          (「なし」と言う人あり) ○議長(青柳宗五郎君) 質疑なしと認めます。 お諮りします。ただいま議題となっています諮問第1号については、会議規則第39条第3項及び運用例第12の規定により委員会への付託を省略し、直ちに採決したいと思いますが、御異議ありませんか。          (「異議なし」と言う人あり) ○議長(青柳宗五郎君) 御異議なしと認めます。したがって、諮問第1号は、委員会への付託を省略し、直ちに採決することに決定しました。 採決を行います。 お諮りします。諮問第1号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについては、原案のとおり答申することに御異議ございませんか。          (「異議なし」と言う人あり) ○議長(青柳宗五郎君) 御異議なしと認めます。したがって、諮問第1号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについては、原案のとおり答申することに決定をいたしました。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(青柳宗五郎君) これで、本日の日程は全部終了いたしました。 以上で本日の会議を閉じ、散会いたします。 御苦労さまです。                              (午後4時59分)...