仙北市議会 > 2016-02-23 >
02月23日-01号

  • 710(/)
ツイート シェア
  1. 仙北市議会 2016-02-23
    02月23日-01号


    取得元: 仙北市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-02
    平成28年  3月 定例会                               仙北市告示第9号 平成28年第2回仙北市議会定例会を、平成28年2月23日仙北市役所田沢湖庁舎に招集する。 平成28年2月15日                           秋田県仙北市長 門脇光浩          平成28年第2回仙北市議会定例会会議録議事日程(第1号)                 平成28年2月23日(火曜日)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 会期の決定第3 諸般の報告    市政報告、施政方針    教育行政報告、教育行政方針    議会動静報告    監査報告第4 地方創生に関する調査研究について第5 仙北市一般廃棄物最終処分場管理業務の業者選定に伴う随意契約不正事務処理に関する事項について第6 議案第3号 仙北市総合政策審議会条例制定について第7 議案第4号 行政不服審査法の全部改正に伴う関係条例の整備に関する条例制定について第8 議案第5号 仙北市職員の退職管理に関する条例制定について第9 議案第6号 仙北市医師等修学資金貸与条例制定について第10 議案第7号 仙北市人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の一部を改正する条例制定について第11 議案第8号 仙北市職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正する条例制定について第12 議案第9号 仙北市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例等の一部を改正する条例制定について第13 議案第10号 仙北市証人等の実費弁償支給条例の一部を改正する条例制定について第14 議案第11号 仙北市特別職の職員の給与及び旅費に関する条例等の一部を改正する条例制定について第15 議案第12号 旧仙北市教育委員会教育長の給与及び旅費並びに勤務時間等に関する条例の一部を改正する条例制定について第16 議案第13号 仙北市病院事業管理者の給与及び旅費に関する条例等の一部を改正する条例制定について第17 議案第14号 仙北市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例制定について第18 議案第15号 仙北市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例制定について第19 議案第16号 仙北市基金条例の一部を改正する条例制定について第20 議案第17号 仙北市敬老祝金条例の一部を改正する条例制定について第21 議案第18号 仙北市火葬場条例の一部を改正する条例制定について第22 議案第19号 仙北市企業局職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例制定について第23 議案第20号 仙北市病院事業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例制定について第24 議案第21号 平成28年度仙北市下水道事業特別会計への繰入れについて第25 議案第22号 平成28年度仙北市集落排水事業特別会計への繰入れについて第26 議案第23号 平成28年度仙北市浄化槽事業特別会計への繰入れについて第27 議案第24号 平成28年度仙北市簡易水道事業特別会計への繰入れについて第28 議案第25号 平成28年度仙北市一般会計予算第29 議案第26号 平成28年度仙北市集中管理特別会計予算第30 議案第27号 平成28年度仙北市下水道事業特別会計予算第31 議案第28号 平成28年度仙北市集落排水事業特別会計予算第32 議案第29号 平成28年度仙北市浄化槽事業特別会計予算第33 議案第30号 平成28年度仙北市国民健康保険特別会計予算第34 議案第31号 平成28年度仙北市後期高齢者医療特別会計予算第35 議案第32号 平成28年度仙北市介護保険特別会計予算第36 議案第33号 平成28年度仙北市生保内財産区特別会計予算第37 議案第34号 平成28年度仙北市田沢財産区特別会計予算第38 議案第35号 平成28年度仙北市雲沢財産区特別会計予算第39 議案第36号 平成28年度仙北市簡易水道事業特別会計予算第40 議案第37号 平成28年度仙北市病院事業会計予算第41 議案第38号 平成28年度仙北市温泉事業会計予算第42 議案第39号 平成28年度仙北市水道事業会計予算第43 議案第40号 平成27年度仙北市一般会計補正予算(第7号)第44 議案第41号 平成27年度仙北市集中管理特別会計補正予算(第1号)第45 議案第42号 平成27年度仙北市下水道事業特別会計補正予算(第2号)第46 議案第43号 平成27年度仙北市集落排水事業特別会計補正予算(第2号)第47 議案第44号 平成27年度仙北市浄化槽事業特別会計補正予算(第2号)第48 議案第45号 平成27年度仙北市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)第49 議案第46号 平成27年度仙北市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)第50 議案第47号 平成27年度仙北市介護保険特別会計補正予算(第2号)第51 議案第48号 平成27年度仙北市生保内財産区特別会計補正予算(第3号)第52 議案第49号 平成27年度仙北市田沢財産区特別会計補正予算(第2号)第53 議案第50号 平成27年度仙北市雲沢財産区特別会計補正予算(第1号)第54 議案第51号 平成27年度仙北市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)第55 議案第52号 平成27年度仙北市病院事業会計補正予算(第2号)第56 議案第53号 平成27年度仙北市温泉事業会計補正予算(第4号)第57 議案第54号 平成27年度仙北市水道事業会計補正予算(第2号)第58 議案第55号 市道の変更認定について第59 議案第56号 市道の認定について第60 議案第57号 新市建設計画の変更について第61 議案第58号 仙北市過疎地域自立促進計画の変更について第62 議案第59号 自動車人身事故に係る和解及び損害賠償について第63 議案第60号 公の施設の指定管理者の指定について第64 議員提出議案第1号 仙北市職員倫理条例制定について---------------------------------------出席議員(19名)      1番 佐藤大成君       2番 高橋 豪君      3番 熊谷一夫君       4番 門脇民夫君      5番 平岡裕子君       6番 田口寿宜君      7番 大石温基君       8番 阿部則比古君      9番 黒沢龍己君      10番 小田嶋 忠君     11番 荒木田俊一君     12番 安藤 武君     13番 小林幸悦君      14番 伊藤邦彦君     15番 真崎寿浩君      16番 八柳良太郎君     17番 高久昭二君      18番 稲田 修君     19番 青柳宗五郎君---------------------------------------欠席議員(0名)---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名  市長       門脇光浩君     副市長      倉橋典夫君  教育長      熊谷 徹君     代表監査委員   戸澤正隆君                     市民福祉部長兼  総務部長     藤村好正君              米澤 実君                     福祉事務所長  観光商工部長   佐藤 強君     農林部長     後藤裕文君  建設部長     武藤義彦君     会計管理者    浦山 昇君  教育部長     畠山 靖君     企業局長     草なぎ博美君  医療局長兼              総務部次長兼           伊藤 寛君              運藤良克君  医療連携政策監            総務課長  総務部次長兼             市民福祉部次長兼           平岡有介君              冨岡 明君  企画政策課長             市民生活課長---------------------------------------事務局職員出席者  議会事務局長   三浦清人君     書記       藤岡 純君  書記       堀川貴吉君--------------------------------------- △開会及び開議の宣告 ○議長(青柳宗五郎君) ただいまから平成28年2月15日付で招集の平成28年第2回仙北市議会定例会を開会します。 会議の前に申し上げます。お手元に配付のとおり、昨日22日付で市長から、議案第19号仙北市企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例中、第11条に第2項として追加する項中、「午前5時」とすべきを「午後5時」と誤記したので訂正したい旨の申し出がありました。 議案の訂正については、会議規則第20条の規定により、議題に供される前に議長の権限になるわけでございますけれども、本当に実際に会派代表者会議、そしてまた運営委員会等にも報告をしておるわけでございますから、本当に今後こういうことのないように、ひとつ注意をしていただきたいと思います。 議案の訂正については、会議規則第20条の規定により、議題に供される前に議長の権限になります。したがって、議長は、仙北市議会運用例第6により、この申し出のとおり訂正を許可したので報告します。 ただいまの出席議員は18名で会議の定足数に達していますので、これから本日の会議を開きます。 遅刻の届け出は、10番、小田嶋忠君です。 広報及び報道関係者の撮影を許可します。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。                             (午前10時00分)--------------------------------------- △会議録署名議員の指名 ○議長(青柳宗五郎君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、7番、大石温基君、8番、阿部則比古君を指名します。--------------------------------------- △会期の決定 ○議長(青柳宗五郎君) 日程第2、会期の決定を議題とします。 議会運営委員長の報告を求めます。13番、小林幸悦君。 ◆13番(小林幸悦君) おはようございます。 平成28年第2回仙北市議会定例会にあたり、2月12日、同月16日、仙北市役所田沢湖庁舎第4・5会議室において議会運営委員会を開催いたしましたので、その経過と結果について御報告いたします。 出席委員は、両日とも7名全員であります。また、両日とも、職務出席として青柳議長、委員外議員として荒木田副議長、オブザーバーとして平岡議員、熊谷議員が出席しております。2月16日は、説明のための参与として門脇市長、倉橋副市長、藤村総務部長、運藤総務部次長兼総務課長、平岡同次長兼企画政策課長、戸沢財政課長が出席しております。両日とも書記には、議会事務局藤岡補佐を任命し、職務のための出席は、三浦議会事務局長であります。 初めに、2月12日の協議内容について報告いたします。 議会運営委員会では、人事院勧告による議員の期末手当に係る関係条例の一部改正について、市長から提案することを全会一致で承認いたしました。 次に、平成27年11月20日付で議会改革推進協議会より答申のあった件について、協議しております。 初めに、議会運用例の改正についてであります。 お手元に配付の仙北市議会運用例改正部分新旧対照表をごらんください。 議会改革推進協議会から答申のあった件については、1、反問権は、議員に対する質問や質疑の趣旨を確認すること。2、平成28年度より、総務文教、市民福祉、産業建設の各常任委員会は、特別職に対し常時参与を要請しないこと。3、議会運営委員会は、平成28年度から市長に対して常時参与要請をしないこと。 以上の答申があったことから、議会運営委員会では運用例の16に反問権を追加すること。運用例の18、常任委員会(2)と運用例19、議会運営委員会(5)に、常時参与の取り扱いを追加することとし、以上の運用例改正を全会一致で決定しております。 次に、議会報告会開催要項の改正についてであります。 お手元に配付の仙北市議会報告会開催要項改正部分新旧対照表をごらんください。 議会改革推進協議会から、議会報告会の名称は「議会との意見交換会」とする答申があったことから、要項の10(1)に、その旨を追加し、議会運営委員会では、これを全会一致で決定しております。 次に、平成28年度以降の一般質問の配分についてであります。 お手元に配付の一般質問配分表をごらんください。 議会改革推進協議会より、平成28年度からの一般質問については、任期中1人6回の配分を1人7回の配分とする答申があったことから、配分表上段の配分を、新たに下段の配分に改めることを全会一致で決定しております。 続いて、2月16日の議会運営委員会では、本定例会の会期日程について協議いたしました。 第2回定例会に当局より提案される案件は、条例関係18件、予算関係34件、その他5件、指定管理者関係1件の計58件であります。 これらの提出案件について、市当局より概要説明を受け、慎重に協議した結果、本定例会の会期を、本日から3月17日までの24日間と決定いたしました。 会議の日程については、お手元に配付のとおり、会期第1日目となる本日は、諸般の報告の後、地方創生特別委員会及び随意契約不正事務処理に関する調査特別委員会の報告を行い、その後、本定例会に提案される議案上程、説明を行います。 なお、随意契約不正事務処理に関する調査特別委員会の委員会全員の発議により、議員提出議案第1号 仙北市職員倫理条例案が提出されておりますので、委員会付託を省略し、本日、採決まで行うことを確認しております。 会期2日目から8日目までを休会として、会期9日目の3月2日と会期10日目の3月3日の2日間を一般質問として、質問者は両日とも4名を予定しております。 会期11日目となる3月4日は、議案に対する質疑及び委員会付託を行い、本会議終了後に予算常任委員会を開催し、議案第25号 平成28年度一般会計予算及び議案第40号平成27年度一般会計補正予算(第7号)に対する質疑を行い、その後に分科会を設置し、各分科会への分担を行います。 会期12日目から23日目までを休会としますが、休会中の3月7日から9日の3日間で、総務文教、市民福祉、産業建設の各常任委員会及び予算常任委員会の各分科会審査を行います。 会期21日目の3月14日には、予算常任委員会を再開し、各分科会審査報告、報告に対する質疑、会派質疑を行い、会期23日目の3月16日に、両予算に対する討論、採決を行います。 なお、3月16日の開議、始まる時間ですが、時間は、小学校の卒業式の関係上、午後1時30分としておりますので、お間違いのないようお願いいたします。 最終日の3月17日は、各常任委員会の委員長報告、委員長報告に対する質疑を行い、討論、採決を行う日程であります。 なお、陳情等に基づく、「意見書提出」に係る議員提出議案が追加提案された場合は、あらかじめ最終日の議事日程に組み入れることを、議会運営委員会で確認しております。 本定例会の会期は24日間で、うち本会議5日、休会19日となり、休会のうち5日間は、各常任委員会となる日程であります。 以上、議事運営につきましては特段の御協力をお願い申し上げ、議会運営委員会の報告といたします。 ○議長(青柳宗五郎君) お諮りします。今期の定例会の会期は、ただいま議会運営委員長報告のとおり本日から3月17日までの24日間としたいと思いますが、御異議ございませんか。          (「異議なし」と言う人あり) ○議長(青柳宗五郎君) 御異議なしと認めます。したがって、会期は本日から3月17日までの24日間と決定しました。 お諮りします。会期中の休会については、ただいま議会運営委員長報告のとおりとすることに御異議ございませんか。          (「異議なし」と言う人あり) ○議長(青柳宗五郎君) 御異議なしと認めます。したがって、会期中の休会については、議会運営委員長報告のとおりとすることに決定しました。--------------------------------------- △諸般の報告 ○議長(青柳宗五郎君) 日程第3、諸般の報告を行います。 地方自治法第121条の規定により、説明のため出席を求めた者は、門脇市長、倉橋副市長、熊谷教育長、戸澤代表監査委員、藤村総務部長、米澤市民福祉部長兼福祉事務所長、佐藤観光商工部長、後藤農林部長、武藤建設部長、浦山会計管理者、畠山教育部長、草なぎ企業局長、伊藤医療局長兼医療連携政策監、運藤総務部次長兼総務課長、平岡総務部次長兼企画政策課長、加古総務部次長兼危機管理監、冨岡市民福祉部次長兼市民生活課長、戸澤総務部財政課長であります。 以外につきましては、必要に応じて出席を求めることにします。 なお、出席を求めた者のうち加古危機管理監及び戸澤財政課長は、本日欠席であります。 会議の書記には、藤岡、堀川の2名を任命します。 職務のための出席は、三浦議会事務局長です。--------------------------------------- △市政報告及び施政方針 ○議長(青柳宗五郎君) 次に、市政報告及び施政方針に入ります。門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) おはようございます。 平成28年第2回仙北市議会定例会の開会にあたり、前回臨時会後の主要事項並びに平成28年度の市政運営の基本方針等について申し上げます。 初めに、一般会計補正予算(第7号)についてであります。 補正額は5億1,585万4,000円の減額で、補正後の額は190億7,087万3,000円となります。補正予算の大部分が事業精算見込みによるものであります。 主な追加事業は、地域総合整備資金貸付金、小学校・中学校施設天井等落下防止対策事業費のほか、国の補正予算関連事業として、児童福祉費、保育料管理システム改修業務であります。 また、財政調整基金繰入金は2億2,300万円減額することとし、これにより平成27年度における財政調整基金からの繰入額は、7億100万円となる見込みであります。 次に、各部局等の主要事項並びに諸般の状況を申し上げます。 総務部であります。 一般廃棄物最終処分場管理業務委託に係る贈収賄事件についてであります。 一般廃棄物最終処分場の委託業務に係る贈収賄事件の判決が、2月10日に秋田地方裁判所であり、収賄罪で金谷頼輝被告に懲役2年6月、執行猶予5年、追徴金627万9,310円、贈賄罪で古山徹被告及び伊藤洋被告に各々懲役1年6月、執行猶予3年の判決がありました。 市では、事件発覚後、ガイドラインの策定等、再発防止に取り組んできました。また、職員には、2月16日から18日までの間、6回にわたり、コンプライアンス、法令遵守研修を実施し、385人、受講率として86.5%であります、が受講しております。今回受講できなかった職員には、3月下旬開催予定の研修の参加にお願いをしております。二度とこのような事件を起こさないため、一層徹底した対策を講じます。 市民の皆様には、改めておわびを申し上げます。 なお、議会の皆様には、「随意契約不正事務処理に関する調査特別委員会」を設置していただき、集中的に審議にあたってもらいました。この後に委員長から報告があると思いますけれども、議員提案による職員の倫理条例の議案も提出されると伺っております。本来であれば当局から提案すべきものではありますが、議会の皆様の御指摘、御意見を重く受けとめ、委員長報告の内容と条例の趣旨を職員に徹底し、再発防止に万全を期す覚悟であります。調査特別委員会の一連の審査、また、その後の取り組みに、重ねて感謝を申し上げます。 カラ吹き源泉事故の慰霊式についてであります。 3人の方々の尊い命を失ったカラ吹き源泉事故から、1年がたとうとしております。改めて哀悼の意を表すとともに、心から御冥福をお祈り申し上げます。 1周忌にあたり、3月18日に市主催による慰霊式を休暇村乳頭温泉郷前で開催することとしました。式には、御遺族を初め、議会の皆様、調査委員会の皆様などに御案内を申し上げ、二度とこのような事故を起こさないことをお誓いしたいと思っております。どうか御参列いただきますようお願い申し上げます。 地方創生特区についてであります。 近未来技術実証特区に関連して、先般、全国的な措置として、電波法の特定実験試験局の開設等に関連する運用が改正されました。 特区内では、その運用が簡易かつ迅速にできることになることから、ドローン等の小型無人機の実証実験が行いやすい、使い勝手のよい実証フィールドとなることで、関連する企業の利用が期待できております。 この改正を受け、内閣府において特定実験試験局制度の特例の活用に加え、農業生産法人に係る農地法等の特例の活用について、当市で、仙北市で事業を実施すると見込まれる者の公募が行われました。 去る2月4日に区域会議が開催され、特定実験試験局制度については、近未来技術実証特区の中で仙北市は国内で初めて認定されますが、FPV Robotics株式会社が試験局を開設し、ドローンに関連する実証実験等を行う事業計画、また、株式会社田沢湖自然ファームが農業生産法人となり、国有林を活用した豚の放牧と飼料作物の生産、長期熟成型の生ハム加工・販売を行う事業計画が認められております。 これで、特区事業を行う事業者が5事業者となります。事業者の皆様には、早期の事業着手と確実な事業展開を期待するとともに、市としてできる限りの支援を行います。 地方創生加速化交付金についてであります。 総合戦略の策定が終わり、いよいよ本格的な動きとなる地方創生を一層推進するため、国の平成27年度補正予算として、新たに地方創生加速化交付金が創設されております。 予算規模は1,000億円、補助率は10分の10でありますが、交付の要件としては、総合戦略に位置づけた事業の中でも、官民協働や地域間連携、人材育成といった面で先駆性があるものとされております。 今回提案した事業は、若者の雇用に結びつくと考えられるIT関連産業の振興を目的とした事業で、ドローンを活用したさまざまな技術革新による産業の育成・雇用を創出するため、市民もその技術を身近に感じられるようなイベントの開催、関連する知識や操縦技術の習得、実証エリアの整備などを組み合わせ、約2,500万円の予算額で内閣府に申請をしております。 ドローンは身近な機材として、農薬散布、生産性向上のための生育状況の監視、遭難者の捜索、火山観察、公共施設の保守点検や測量、物資の輸送など、さまざまな用途に活用されることが予想されております。このイノベーションに特区としていち早く取り組み、日本初のドローンバレーの形成を目指します。 角館区検察庁移転計画についてであります。 現在、角館区検察庁は、角館法務総合庁舎、旧角館南高校向かいであります、で業務を行っております。しかし、同庁舎は法務局角館出張所が廃止となり、検察庁の業務も大部分が大曲支部で行われている現状と伺っております。 こうしたことから、国では角館区検察庁を移転の上、角館法務総合庁舎施設については売却する計画とのことでありますが、角館区検察庁の位置は政令で角館町地内と定められていることから、移転先として西長野交流センターの談話室、旧保健室32平方メートルであります、を使用したい旨の申し出を受けました。 市では検察庁の意向を受け、1月10日に地元西長野地区の住民の皆様への説明を行い、2月8日の同地区役員会で、西長野交流センターへの移転について正式に了承をいただきました。 現在、4月1日からの使用に向けて、検察庁と賃貸借契約に関する協議を行っております。 田沢湖マラソンメイン会場の土地取得についてであります。 田沢湖マラソンの開催では、メイン会場が民有地であることから、毎年土地所有者の御厚意により敷地をお借りしている現状であります。 昨年、土地所有者から当該地売却の申し出があり、現在相手方と協議を進めております。当該地は、田沢湖マラソンやたざわ湖・龍神まつりのメイン会場として、その立地上、コース設定や集客力からも最適地と考えております。今後、イベント広場として、土地取得に向け具体的な協議を進めたいと思います。 なお、本事案は、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得に係る価格要件、面積要件に該当すると考えられますので、議案提出の際は御審議方よろしくお願い申し上げます。 行方不明者の捜索についてであります。 2月16日に行方不明事案が発生をしております。西木町桧木内字霞田の84歳男性、78歳女性の御夫婦の姿が見えないと親族の方から仙北警察署へ通報があり、署員が夫婦宅を訪ねたところ、鍵の施錠もなく、室内は荒らされた様子がなかったことから、17日から19日まで、自宅前を流れている桧木内川への転落も視野に入れ、桧木内中里地内から大仙市四ツ屋地内まで、延べ81人、警察が14人、消防が14人、消防団員27人、市8人、地元協力者18人であります、で捜索を実施をしております。 女性の方は、16日に秋田市浜田の海岸で発見され、18日の夕方に親族が本人を確認しております。男性の方は、現在も行方不明のままで、県警ヘリコプターのやまどりによる上空からの捜索を実施しております。 火災の発生についてであります。 2月20日午前10時20分ごろ、西木町上桧木内字大地田の日高建設工事現場事務所から出火し、鉄骨プレハブ造り平屋14.9平方メートルを全焼する火災が発生しました。この火災による負傷者はおりません。火災原因は現在調査中であります。 また、この火災発生では、地元の方々から消火器による消火活動の御協力をいただきました。まことにありがとうございました。 市民福祉部であります。 ミライカレッジ仙北についてであります。 先週20日と21日の両日、ミライカレッジ仙北が開催されました。ミライカレッジは、首都圏などに在住の独身女性を仙北市にお招きをし、そのスキルを活用した仙北市内での起業のきっかけづくり、また生涯のパートナーとして、仙北市在住などの独身男性との出会いの場の提供が目的であります。 今回は首都圏から17人の女性と、地元から16人の男性の参加をいただきました。市内視察や、起業をされた方から経験談をお聞きするなどのプログラムに、皆さん熱心に参加をしてくれました。市長ミーティングでは、起業・移住定住政策、子育て支援策のことなどをお話をしました。これらの時間を過ごし、2日目のカップリングでは8組の方々が、お付き合いをスタートすることになりました。ゆっくりとお互いの理解を深め合っていただければ幸いと思っております。 通知カードの配達と個人番号カードの交付についてであります。 番号法施行で、昨年11月中に通知カードが市内全戸1万718世帯に発送をされております。 転送不要の簡易書留で配達されたため、当初はかなりの通数が配達されずに戻ってきましたが、御本人に届けるべくさまざまな努力をいただいた結果、配達できずに市が保管している通知カードは、2月18日現在で全体の2%、224通という状況であります。この中には、春まで市で保管してほしい旨の連絡があった方が多数あることから、その数はさらに減るものと見込んでおります。 個人番号カードについては、2月18日現在で1,376件の申し込みがありました。このうち818件の個人番号カードが作成され、市民生活課と田沢湖・西木の各地域センター3カ所で交付が始まっております。 中川児童館の運営についてであります。 中川児童館について、隣接している株式会社角館芝浦電子から、事業拡大のため敷地を使わせてほしいとの要望がありました。雇用拡大にもつながる御提案と受けとめております。 そこで、児童館を利用している中川小学校児童保護者の皆様に、2回の説明会を開催して御意見を頂戴し、また、アンケート調査なども実施をしました。その結果、御理解をいただくことができましたので、児童館を解体して土地を提供することにしました。 今後、中川小学校内に放課後児童クラブを開設し、放課後児童の支援を実施できるよう、関係機関と連携しながら準備を進めてまいります。 医療功労賞表彰式についてであります。 1月30日、秋田市内のホテルで「第44回医療功労賞」の都道府県医療功労賞授賞式が行われ、西明寺診療所の市川晋一所長が栄えある受賞となりました。特別豪雪地帯の山間部過疎地域で、24時間365日断らない診療を長年にわたり継続したことが高く評価されたものであります。秋田県では2人、全国で76人の受賞でありました。 神代診療所長の御勇退についてであります。 神代診療所の伊藤貞男所長が、本年度末をもって御勇退されることになりました。伊藤所長は平成14年4月から神代診療所に勤務をされ、神代地区を中心に多くの地域住民のかかりつけ医として、地域医療に多大な貢献をされました。これまでの御尽力に心から感謝を申し上げます。 なお、現在後任の医師を公募しておりますけれども、応募者がない場合も考慮し、角館病院と田沢湖病院の協力により診療体制が維持できるように、両院長と協議を進めております。 観光商工部であります。 オーライニッポン大賞の受賞についてであります。 先ごろ、仙北市農山村体験推進協議会が「オーライニッポン大賞」を受賞しました。これは、都市と農山漁村の共生・交流・対流を促進するため、「都市側から人を送り出す活動」、「都市と農山漁村を結びつける活動」、「農山漁村の魅力を生かした受け入れ側の活動」等について、優れた成果を上げた団体もしくは個人を農林水産省が表彰するものであります。 グリーンツーリズムへの取り組みに関しては、観光協会や農協、行政機関など業種の枠を越えて地域が連携し実施してまいりましたけれども、昨今の外国人の受け入れや国際交流なども評価されての受賞とお聞きをしております。 関係の皆様には、心からの御礼とお祝いを申し上げます。 タイ旅行エージェントの視察についてであります。 1月25日から29日までの5日間、冬季旅行商品の造成を目的にタイの主要な旅行エージェント9社が来日し、北東北3県をめぐる現地視察ツアー、JALトラベル主催であります、が実施されました。仙北市では、武家屋敷や田沢湖などの視察を行い、農家民宿にも滞在をいただきました。 また、市では2月17日から21日に開催されたタイ旅行博に参加をし、仙北の観光資源や魅力を発信しました。農家民宿と市内観光施設への宿泊を合わせたプログラムの造成などで、滞在型観光を実現できるよう取り組みをさらに進めたいと思います。 台湾からの教育旅行誘致についてであります。 先月、職員が台湾を訪問し、台北市政府や旅行会社・教育機関などを訪問して、観光客などの誘致活動を行いました。 その結果、今年度は1校40人の訪問を確定できたほか、もう1校とも春期の訪問について日程調整を行うこととなりました。また、台北市政府の訪問では、平成29年度に仙北市への高校生派遣活動を検討している情報を得るなど、成果を上げることができました。 インバウンド誘客促進事業についてであります。 国の地方創生先行型上乗せ交付金を活用したインバウンド誘客促進事業を、1月から実施しております。これは、増加する外国人観光客の利便性を高めるために、市内観光施設や大手旅行会社へ市が事業委託しているものでありますが、具体的には、通年型外国人向け体験コンテンツの開発、冬期間外国人向け体験コンテンツの開発、多言語通訳コールセンターの開設、インバウンドセールスプロモーションの実施など、4つの事業を展開しております。中でも今月開設をした多言語通訳コールセンターは、市内外国人観光客向けに英語・韓国語・中国語の3言語について、24時間体制で通訳サービスをしております。ポルトガル・スペイン・タイを初めとする8カ国についても対応可能で、市内宿泊施設等で積極的な利用があります。 平成27年中、市内に宿泊をした外国人観光客数については、前年対比150%増の2万2,209人となっていて、今後も外国人観光客の増加傾向は続きます。平成22年の2万4,287人に次ぐ実績となります。なお、平成22年は「アイリス」効果という評価、検証をしております。 これからもさまざまな施策を講じ、セールスプロモーションを展開するほか、受け入れ体制の整備に努めてまいります。 プレミアム付き商品券事業についてであります。 国の地方創生総合戦略交付金、消費喚起・生活支援型を活用した仙北市プレミアム付き商品券、げんき商品券は、使用期限が1月10日で終了をしております。商品券は、一般用が2万1,284セット、子育て・低所得者用が2,011セットそれぞれ販売され、商品券換金予定額はプレミアム分を含めて総額2億7,954万円で、1月29日の最終集計結果、換金率99.8%、2億7,885万9,000円の売り上げ実績でありました。 消費喚起や市民生活の支援を行うための事業として取り組みましたけれども、換金率が99.8%ということになりまして、地域経済の活性化に寄与することができたと思っております。 夏イチゴ栽培事業の経過についてであります。 株式会社ストロベリーファームが進める夏イチゴ「なつあかり」について、本年度の経過を報告します。2月に定植・栽培を開始し、5月には秋田市で開催の東北六魂祭に向け、生鮮品の業務用出荷を開始しております。7月には通販を開始し、11月には通販での販売好調を受けて加工品の通販も開始をしております。12月には生鮮品の出荷は終了をしましたけれども、加工品は冷凍のため販売を継続している現状にあります。 適切な栽培・育成管理で、昨シーズンのような害虫等の被害や温度管理に問題はなく、正常苗では単収量、1株当たり600グラムと、標準値、これは450から500グラムだそうでありますが、を上回っております。ハウス3棟、10アールの収穫量は904キログラム、出荷量は703キログラムでありました。年間平均出荷単価は1キログラム当たり3,000円以上で、夏イチゴの標準値1,500円から2,000円を大きく上回っております。 平成28年は6次産業化の提携先となる地元企業の拡充、商品開発を積極的に進めたいとのお話でありました。今後は平成29年まで実績を検討した上で、次期計画を策定する予定と伺っております。 企業誘致についてであります。 司食品工業株式会社の誘致事案でありますけれども、昨年末に先方の会社社長と、橋渡しをいただいた秋田銀行、そして仙北市の三者で会談を行いましたが、その際、社長より、現状では進出が困難との発言があった旨、さきの臨時議会で報告をしております。今後の対応もあることから、これまで年末に行った会談の議事録の作成作業を行ってきました。この議事録が完成をし、先週末に先方に郵送しております。現在は、会社側で議事録の内容を確認中であります。 雇用状況についてであります。 企業の採用意欲が緩やかに上昇している中、ハローワークの角館管内の昨年12月末現在の有効求人倍率は0.88倍で、全県値1.03倍には及びませんが、昨年同期の0.80倍と比べて0.08ポイントの増となっております。 平成28年3月卒業予定の高校生に対する大曲仙北管内求人受理状況は、12月末現在で168事業所、450人であります。前年同期比事業所数の159を上回る現状であります。これは、積極的に新規採用を検討している事業所が増えた証で、明るい兆しと受けとめております。 なお、大曲仙北地域の高校生の12月末の県内就職内定状況は、就職希望者が277人に対し263人で、内定率95%となっておりますが、ハローワークのお話では、2月末ごろまでは、ほぼ100%に近い内定率になるとお伺いしております。 農林部であります。 太平物産株式会社製造肥料問題についてであります。 秋田市の肥料メーカー、太平物産が表示と異なる原料や配分割合で肥料を販売していた事案については、昨年12月定例会でも報告をしましたけれども、その後、全農秋田県本部から太平物産株式会社製造肥料に係る精算等事務手続要領が示され、現在は肥料の回収、代替、価格精算等が進められております。 環境保全型農業直接支払交付金事業については、本市で11経営体、25.57ヘクタールであります、が取り組んでおります。このうち、肥料成分により事業要件を満たさなくなった経営体は、6経営体、14.81ヘクタールであります、となっております。これらの方々については、全農が相当金額を補償することになり、今年3月末までJAを通じて交付される見込みであります。同様に平成28年度交付分についても補償の対象となっております。 企業局であります。 温泉事業についてであります。 12月定例会で承認をいただいた、水沢源泉から高原温泉郷への引湯管布設工事は、2月3日に入札を行い、第1工区は万六・日高・藤村特定建設工事共同企業体が1億5,984万円で、第2工区は佐藤・畠山特定建設工事共同企業体が9,223万2,000円で落札し、春からの工事着手に向け準備を進めております。来シーズンの降雪前には工事を終了させ、高原温泉郷へ安全な温泉を供給できると見込んでおります。 医療局であります。 市立角館総合病院改築事業についてであります。 市立角館総合病院改築事業は、2月20日現在の工事進捗状況で本体工事は51%であります。 また、病院経営については、地域の医療ニーズへの対応、圏域中核病院としての役割、収益性・事業性の確保、医療サービスの質の向上はもちろんでありますが、特に職員の接遇向上を目指し、医療現場における接遇の重要性を認識するとともに、患者サービスの充実を図るため、既設の意見要望対策委員会を、1月には接遇向上委員会と改めて設置し運用をしております。市民の皆様に信頼される病院を目指し、一層職員の意識改革を進めます。 続いて、平成28年度の市政運営の基本方針並びに主要な施策について、所信を申し述べます。 第1章であります。政策の基本方針であります。 仙北市誕生から10年の節目となった昨年は、仙北市行政が内包する慢心を引き金に、起きてはならないさまざまな事件・事故が連続しました。市民の信頼を取り戻そうと、対応に追われた1年でありました。また、諸課題に向き合い、改過自新を心に刻みながら、今後の10年の仙北市の歩むべき道筋を模索した1年でもありました。 平成28年度は、平成37年度までを対象期間とする第2次総合計画の初年度であります。同時に、平成31年度までを推進期間とする総合戦略の実質的なスタート年度と言うことができます。さらには昨年、国の指定を受けた地方創生特区・近未来技術実証特区の優位性を生かした取り組みも本格化します。新年度は、仙北市の生き残りをかけ、攻めの姿勢に転じます。市長として初めて登庁した日の心持ちで、次期総合計画に掲げた「健やかに美しく輝くまち」を基本理念に、「小さな国際文化都市~市民が創る誇りあるまち~」の実現に向け、力強く一歩を踏み出します。 今、地方自治体は、地方創生の旗印のもと、従来手法や既成概念にとらわれない、全く新たな発想で地域産業の振興や人口減少対策、そして活力を維持し高める地域社会の創造が求められております。 全国自治体がそれぞれ競い合い、知恵を絞り合う中、仙北市の強みを最大限に生かし切る最大努力を傾注します。議会の皆様の御意見、市民の皆様の声を丁寧に受けとめて、行政運営にあたります。 主要プロジェクトの推進については、町村合併以来の懸案となっていた統合庁舎の整備は、市議会庁舎建設特別委員会の中間報告を受け、角館駅前地区での整備方針をさらに精査し、年度内の事業着手を目指します。同特別委員会から要望のあった事業費の見直しは、これまでの作業の中で、市が構想した角館総合病院跡地の事業費との乖離額10億円は、何とか圧縮できる見込みであります。また、市立角館総合病院の移転改築は、来春早々、新施設での開業に向け工事を着実に進めます。アクセス道路となる市道岩瀬北野線の完成も同時に目指します。田沢湖病院には、通常の医療業務を行いながら、特区テーマの温泉と医療のヘルスケアツーリズムを実現する、医師1人が新たに着任します。田沢湖クニマス未来館は本体建設工事に着手し、国・県・大学等と連携した田沢湖再生の基礎調査・研究活動を進めます。地方創生特区・近未来技術実証特区事業は、外国人医師の招聘をかなえる取り組みを強化し、農業生産法人を含む幅広い産業の担い手づくりに障害となる規制緩和の実現、また、ドローンや無人車両での自動運転など、新技術を確立するための実証実験の実施や関連産業の誘致育成を加速し、国内外からの雇用と定住につながる法的緩和の実現で、新たな就労を生み出す環境整備を図ります。このほか、就労ビザや機能性化粧品に関する規制緩和など、新たな規制緩和案を政府に提案します。 総合戦略の基本目標に掲げた産業振興では、雇用力の増強と市民経済の底上げを図ります。農業は意欲ある経営体の規模拡大、複合化と6次産業化、法人化等の取り組みをさらに加速します。薬用作物や各作物の仙北ブランドの創出・定着にも努めます。畜産は、その中心的な役割を担う畜産経営体の施設等の整備を支援する国庫補助事業を新たに導入し、堆肥処理施設、養鶏業の施設拡充など、悪臭対策も視野に入れた取り組みに着手します。市内中小企業の育成支援は、新規開業や事業拡大を支援する市独自の中小企業活性化支援事業費補助制度を強化します。観光は、北海道新幹線開業に向けた対応、また、台湾に加えてタイやアジア諸国からの観光客誘致活動、秋田県観光連盟及び田沢湖・角館観光連盟に職員を派遣するなど、インバウンド対策、コンベンション機能の強化を図ります。道路等の整備では、都市計画道路・田町荒屋敷線の内川橋の整備に着手をします。教育分野では、学校適正配置の研究検討、総合給食センターの調査検討、総合体育館の調査検討に着手をします。また、ドローン学習事業を新たにスタートさせます。温泉事業は、新水沢温泉から田沢湖高原温泉郷への引湯管布設工事で、安全・安定的な温泉供給を目指します。水道事業は、水道未普及地域解消事業で飛び地区域の整備を進めるほか、簡易水道事業は神代地区の拡張事業を引き続き実施します。 総合戦略の移住・定住対策については、定住希望者に対する情報発信と受け入れ態勢の強化を基本に、これまでの施策の推進に加え、移住資金の支援制度や次世代定住支援事業補助金等による事業の拡大など、複眼的なアプローチで多様な人材の定着を目指します。 同じく総合戦略で掲げた少子化対策では、子育て世代の経済的支援制度の充実を格段に前進させます。出産時お祝い品贈呈事業の新設、既に出生している第二子を含む保育園・認定こども園の新たな保育料助成制度の実施、利用料が半額となる放課後児童対策、市奨学金事業では仙北市へ就労した場合の返還免除制度の開始、小学生までだった医療費助成制度の中学生への拡大、秋田内陸縦貫鉄道を利用する中高生を対象とした通学定期補助金制度の実施など、思い切って踏み込んだ制度設計としました。また、民間と連携して既に実施している住宅ローン利率の低減に加え、マイカーローンや教育ローンなど支援事業の造成に向け、年度内にあっても拡充政策を立案しながら、日本一子育てに優しいまちづくりを進めます。 さらに総合戦略で基本目標とした新たな地域社会の形成では、協働によるまちづくり基本条例のもと、日々営まれている市と地域、市民の皆様との協働作業が、理念だけにとどまらず、実態として機能し、歯車が力強く動いていることが何よりも肝要と考えております。地域運営体の皆様、個人・団体として、さまざまな地域づくりに御尽力をいただいている皆様に対する支援を引き続き行い、一体感を醸成できるよう、その一翼を担う市職員のさらなる意識変革を促していきます。また、地域おこし協力隊も増員し、市内資源の発掘等にも力を注ぎます。 次に、平成28年度の現状での人事・組織改変についてであります。 合併から10年が経過し、この間御活躍をいただいた地域審議会にかえて、総合計画や重要施策に関する提言、進捗管理・成果検証を行う総合政策審議会を新たに設置します。 総務部は、地方創生・総合戦略統括監を部長級で配置し、直下に地方創生・総合戦略室を新設します。現在の定住対策推進室は廃止し、業務は地方創生・総合戦略室があたります。また、同室に田沢湖再生専門官を置き、田沢湖再生とクニマス里帰りについての業務を進めます。企画政策課で行う田沢湖クニマス未来館建設と連携しての業務となります。結婚関係業務も、子育て推進課から同室へ移転します。市制10周年記念事業推進室は廃止をします。 市民福祉部は、事件を踏まえ、環境保全センターを市民生活課の所属機関から独立させ、廃棄物係と施設運営係を配置します。市民生活課は環境保全係を廃止し、生活環境係を配置します。子育て推進課は法人化準備室を廃止し、だしのこ園・神代こども園も、法人化により廃止をします。 教育委員会は、教育総務課と教育指導課を統合します。また、空席となっていた病院事業管理者も着任予定であります。 なお、平成29年度以降の組織については、にしき園の今後のあり方について検討するとともに、建設課と都市整備課の統合、企業局と下水道課の統合、温泉事業担当部署の所在の検討などを行います。その後も段階的に組織再編を行い、統合庁舎移行時には市長部局3部体制を目指したいと思います。 第2章 平成28年度の重点事業と一般会計予算案の概要及び財政見通しであります。 国の地方財政計画では、地方交付税の総額を前年度とほぼ同程度とする一方で、臨時財政対策債については大幅に抑制することで、一般財源総額の確保と質の改善を図ることとしております。さらに重点課題対応分の創設や、まち・ひと・しごと創生事業、公共施設等老朽化対策のための経費を盛り込むなど、現状の地方行財政対策に即応したものとし、地方財政の健全化を推進する姿勢であります。 仙北市の平成28年度当初予算編成では、こうした国の動向を注視しながら、総合戦略と第2次総合計画に掲げる目標の達成に向けて、平成28年度のみならず、仙北市の将来を見据えた施策を的確に反映・厳選いたしました。 平成28年度一般会計当初予算の総額は190億円で、前年度に比べ5億8,500万円、率にして3.2%の増となっております。 歳入については、市税で農業所得の大半を占める米価の回復が見込まれること、また、軽自動車税の新税率適用などにより、前年度より8,372万9,000円増の25億5,009万4,000円を計上しました。地方交付税は、地方財政計画により0.3%の減、平成28年度から始まる合併算定替の段階的縮減や、測定単位人口が平成27年国勢調査人口を用いることによる影響等を加味して2億円の減、87億円を見込みました。臨時財政対策債は5億円を計上し、地方交付税と臨時財政対策債の合計額は、前年度対比2億4,500万円減の92億円を計上しました。 財政調整基金繰入金については、前年度比4億4,400万円減の4億8,000万円で、平成28年度末の基金残高は15億5,795万9,000円を見込んでおります。 市債は、昨年度を1億5,230万円上回る17億390万円ですが、平成28年度末の市債残高は、前年度を3億8,293万8,000円下回る201億5,763万円となる見込みであります。基礎的財政収支、プライマリーバランスについても、2億3,881万2,000円の黒字となり、財政規律の確保と公債費負担の縮減に努めたところであります。 歳出については、これまで公債費や人件費の削減に取り組んできた成果があらわれている一方で、社会保障施策費やそれに伴う広域負担金、施設の老朽化に伴う維持補修費、普通建設事業費など、抑制困難な経費が増加しております。その結果、公債費の歳出割合は、平成27年度当初予算時の13.8%から1.6ポイント改善され12.2%となりましたが、依然として高い割合に変わりはありません。 また、特別会計予算は11会計合わせて107億1,200万円、企業会計予算は3会計合わせて91億99万3,000円を計上し、平成28年度当初予算の全体額は388億1,299万3,000円、前年度に比べ5億3,361万5,000円、率にして1.4%の増となっております。 今後の市の財政見通しについてでありますが、国の平成28年度予算は、特別枠として人口減少対策や地域活性化など、地方創生に関する予算を中心とした「新しい日本のための優先課題推進枠」に重点配分をする反面、政府が掲げる財政健全化目標達成に向け、社会保障費や人件費の抑制など「聖域のない見直し」を行うこととしているため、国庫財源を活用して実施できる事業は限られた規模となることが予想されます。こうした状況の中で地方交付税の合併算定替の段階的縮減も始まることから、翌年度以降においても引き続き厳しい財政状況となることは確実であります。このため、今後も国や県の動向を的確に把握し、施策に反映しながら第2次総合計画に掲げる事業を着実に実施し、なお一層の経費節減を進め、より効率的で効果的な財政運営に努めたいと思います。 第3章であります。平成27年度の各部等の事業の概要であります。 総務部であります。 市税の収入見込みについてであります。 平成28年度の市税の収入見込みは、平成27年度の実績や法改正による影響や社会情勢等を勘案し、一般会計の市税では前年度当初予算に対し8,372万9,000円、3.4%の増で計上しております。 このうち、個人・法人を合わせた市民税は、市内経済と雇用情勢は依然として不安定ではありますが、農業所得や給与所得に回復の兆しが見えていることから7.8%の増、固定資産税は、地価の下落を家屋及び償却資産における増加分が上回り、1.3%の増であります。軽自動車税については、税率改正により10.3%の増を見込んでおります。入湯税については、いまだ東日本大震災の風評被害等の影響が尾を引いている状況ではありますが、各種イベント開催や特区指定効果も期待されることなどを要因に、ほぼ前年並みの額を見込んでおります。 納税者を取り巻く経済情勢は依然として厳しい状況ではあります。夜間納税窓口の継続、口座振替の推進、臨戸徴収や財産調査による差し押さえ処分の実施等で、収納率の向上に努めます。 また、秋田県地方税滞納整理機構への職員派遣を継続し、滞納者に対する滞納整理を進めます。 庁舎整備についてであります。 さきの1月臨時会本会議で庁舎建設特別委員会委員長から、角館駅前が統合庁舎建設候補地としてふさわしい旨の中間報告をいただきました。私はこれまでの庁舎整備基本構想で、角館総合病院の跡地利用案を提案しておりましたけれども、特別委員会の御判断を最大限尊重し、市の提案を封印することとしました。角館駅前案の課題として取り上げられた事業費の削減については、一定のめどが立ちました。今後も統合庁舎実現に向けた事務作業を進めます。なお、田沢湖・西木両庁舎の活用の方向性については、市が既に基本構想でお示しをした考えのとおりで変更はありません。今後は、議会の皆様との議論をさらに重ね、市民の皆様に対し、現状に至った経緯や市の方針に関する説明会を開催したいと考えております。 なお、県と調整を続けてきた新市建設計画の変更協議が、過日、正式に整ったことから、本定例会には、新市建設計画の計画期間の5年間延長と、庁舎整備事業等に関する合併特例債の発行期限を延長するための、新市建設計画の変更に係る議案を提出しております。これら一連の手続を行い、できるだけ早期に庁舎整備に係る関連条例案及び予算案を議会に提案したいと考えております。 秋田県市町村未来づくり協働プログラムについてであります。 県が定める秋田県市町村未来づくり協働プログラムで、仙北市が進める「田沢湖再生クニマス里帰りプロジェクト」は、田沢湖クニマス未来館の平成29年春オープンに向け、建設工事に着手をします。また、田沢湖湖底調査や鳴き砂復活に向けた取り組み、田沢湖歴史案内人の育成なども引き続き実施をします。 クニマスの里帰りに向けては、山梨県や富士河口湖町との協議を継続し、今後のクニマスの孵化・養殖技術の確立も見据えながら、田沢湖地区へのクニマスの孵化・養殖施設の整備に向けた基礎的な調査検討を進め、真の田沢湖再生を目指します。 ふるさと納税ふるさと便事業であります。 昨年5月から返礼品の贈呈とインターネット決済を開始したことで、全都道府県の皆様から予想を上回る寄附をいただいております。このたびの予算ではクニマス里帰りプロジェクトなど、多岐にわたる事業の貴重な財源として寄附金を充当させていただきました。 本年度は、平成28年度は、さらなる寄附金の増加を目指し、より魅力ある返礼品の開発を図りながら、寄附金の使途及び活用方法等をアピールしたいと思います。年間の寄附金の目標額は1億円であります。 移住・定住対策であります。 移住・定住対策は総合戦略で重点施策と位置づけ、事業をブラッシュアップするなど強力に推進をします。 新たな施策として、移住時の初期費用や、子育て世帯が新たに住宅を建築して移住するための費用を支援する制度を立ち上げます。また、国のポータルサイト「全国移住ナビ」の活用や移住フェアなどのイベントへ積極的に参加し、首都圏などへの情報提供力を強化します。また、移住を希望する方々の多様なニーズに対応するため、ワンストップ機能の再強化を図ります。既に2人が着任をしている「地域おこし協力隊」は、スムーズに地域に溶け込み、地道に地域の結び合いを進めております。他地域からの要望もあることから、平成28年度はさらに2人を増員したいと思っております。 地方創生・近未来特区についてであります。 昨年8月の特区指定以降、3回の区域会議に参加し、国有林野活用促進事業、農業法人経営多角化等促進事業、国家戦略特区高年齢退職者就業事業、特定実験試験局制度に関する特例活用で、合計5事業の認定を受けております。どれもが平成28年度からの本格着手でありますが、計画事業を着実に進め、産業と雇用の創出につながるよう支援をします。 また、温泉資源を活用した医療との連携は、田沢湖病院へ担当医師の着任が決定したことで、病院での診療活動と合わせ、温泉を活用した健康増進や温泉施設と連携したヘルスケアツーリズムの構築など、施策を具体化します。さらに現在、台湾当局との間で、医師の招聘について外交ルートで正式に依頼する作業を進めております。 近未来技術実証特区は、特定実験試験局の特例のほか、それ以上の規制緩和を実現して実証エリアの整備を進め、ドローン先進企業の実証試験などで企業の誘致や事業者の立ち上げを推進し、雇用の創出を目指します。公道を活用した、無人自動車の第4世代の自動走行実験の誘致にも取り組みます。 なお、先ごろ、国立の研究開発法人と民間のドローン企業との協議を行いました。全国初の実証実験に向け、さらに作業を加速したいと思います。 人口ビジョン・総合戦略であります。 様々な分野の委員で構成された仙北市総合戦略策定委員会での5回にわたる協議、また、市議会地方創生特別委員会での審議など、多くの皆様の提言や意見などをいただきながら、「仙北市人口ビジョン・仙北市総合戦略」を策定することができました。改めて感謝を申し上げます。 市の人口ビジョンは、国立社会保障・人口問題研究所が推計した2060年人口1万432人に対し、5,409人上回った1万5,841人を目指すことにしました。 この目標を達成するため、総合戦略では、基本目標として産業振興による仕事づくり、移住・定住、少子化対策、新たな地域社会の形成の4つを掲げ、合計21項目の具体的な施策と重要業績評価指標、KPIであります、を設定しました。戦略に掲げた施策を着実に実行し、その効果を検証し、必要があれば改善しながら、実効性を上げていく覚悟で臨みます。 総合計画の策定等であります。 第2次総合計画では、市の将来像を「小さな国際文化都市~市民が創る誇りあるまち~」としました。平成28年度から平成37年度までの10年間が計画期間であります。 今回の総合計画は、市民アンケートによる市民のニーズを取り入れながら、総合戦略との整合性を図り、基本目標には、産業振興、生活安全、健康福祉医療、環境土地利用、教育文化、移住定住、地方創生、住民参画交流の各8分野を柱立てとして、具体的な施策を実施します。これまで以上に深く踏み込み、成果目標を設定するなど、事業実施後の成果の検証と評価を行い、改善していく実効性の高いものとなっております。 また、産業分野の代表や有識者をメンバーに「総合政策審議会」を設置し、総合計画、総合戦略等の事業の進捗や効果などを客観的に検証をいただくこととしております。 仙北市過疎地域自立促進計画は、過疎地域自立促進特別措置法の延長に伴い、平成32年度まで計画期間を変更することとしております。新たな総合計画と整合を図りながら、これまで解決できなかった事業を盛り込み、着実な実行で活力のある地域社会の実現を目指します。 地域公共交通・内陸線であります。 本市の公共交通体系については、平成27年度策定の仙北市地域公共交通網形成計画をもとに、今後5年間の整備に力を注ぐこととし、また、昨年度実施した公共交通・内陸線市民アンケートの分析結果を活用しながら、市内全域における交通路線の整備・2次アクセスの強化を含めた利便性の向上を図りたいと思います。 平成28年度は、平成29年の移転開業を予定する新角館総合病院への乗り入れなど、角館町内の新たな運行経路について、民間バス事業者やデマンド型乗合タクシー事業者と再編案を構築したいと思います。 秋田内陸縦貫鉄道については、学生の通学定期料金の一部を助成し、子育て支援に係る負担の軽減を図りながら利用者の増加に努めたいと思います。また、内陸線を含む沿線地域の振興を主な業務とする地域おこし協力隊員を、北秋田市とともに募集したいと思います。 玉川ダム湖総合開発株式会社の解散についてであります。 玉川ダム湖総合開発株式会社は、玉川ダム建設にあたり、ダム施設や周辺施設の維持管理業務の受け皿として、また、ダム移転者の就労の場の確保などを目的として設立された経緯を持つ、市の第三セクター法人であります。毎年、定時株主総会を開催しておりますけれども、昨年の総会で今後の会社運営のあり方について協議が行われ、この際、移転者世帯の世代交代も進み、既に一定の役割を果たしたのではないかという意見の集約を見ました。現在、会社の解散を視野に入れ、諸課題について検討を重ねております。 今後は、引き続き関係者による協議を行い、平成28年度、第28期の業務終了をもって解散手続に入ることで、諸準備を進めていきたいと考えております。 交通・防犯であります。 昨年は、7月2日をもって交通死亡事故ゼロ365日を達成しましたけれども、その後8月と10月に交通死亡事故が発生しました。仙北市民はもちろん、国内外から多くのお客様をお迎えしていることから、交通指導隊や警察署、交通安全協会など、関係機関、関係団体の皆様の御協力をいただき、交通死亡事故ゼロを目指して関係活動を推進したいと思います。 防犯対策では、警察の指導と助言、防犯指導隊や防犯協会など関係機関及び関係団体と連携し、巡回パトロールの強化を行います。平成28年度は新たな取り組みとして、犯罪の抑止や予防、発生後の事件解明を目的に、角館町内へ2基の防犯カメラを設置することとしております。 消防であります。 消防団の装備充実として、今秋をめどに全団員へ新たな活動服の支給を行います。また、消火活動時の安全を考慮し、各分団へ小型電力トランシーバーを配備し、さらに消防小型ポンプ5台、軽消防自動車1台、火災発生時の消火用水利として消火栓28基、防火水槽2基の設置などで消防力の充実強化を図ります。 社会環境の変化に伴う団員数の減少、活動内容の多様化等の対応など課題は山積しておりますけれども、今後は消防団組織の条例定数の見直し、分団配置装備品等の充実を検討します。特に消防車両等は、機動力の高い小型動力ポンプ付軽積載車への切りかえと配備増強を進めたいと思っております。 防災であります。 仙北市は、山地が多く急峻な地形で、近年の急変する気象等の影響もあり、地震や火山噴火、梅雨前線や台風などによる集中豪雨と洪水、さらに土砂災害、冬の雪害等、自然災害による被害を受けやすい特性があります。行政の災害対応のみでは十分ではなく、市民自身の努力や地域の相互協力体制をいかに構築するかが重要課題と言えます。 市では、平成25年の土石流災害を踏まえ、各地域の防災力向上の核となる自主防災組織の立ち上げを進めてきましたが、現在の設立数は23団体であります。今後はさらに組織の充実と発展を目指し、市内各地域の災害種別や地理的条件、地域の実情、あるいは住民意識の格差なども考慮しながら、組織の設立や活動助成の適応条件の見直し、また、地域の実情にあった新たな組織づくりを示し、自主防災組織の設立に努力をします。また、市の防災週間・防災月間を活用し、防災フェアの開催や、市民と連携した実動訓練の機会を多く設けます。 特に火山噴火対応については、秋田県火山防災協議会が作成した秋田駒ヶ岳の避難計画に基づき、平成27年度秋田県総合防災訓練の成果を反映させたいと思います。ソフト対策では市民や登山家との連携を強化した避難訓練、ハード対策では避難小屋等の強化策や退避壕の設置の実現に向け、一層強力に国や県に働きかけたいと思います。 市民福祉部であります。 市民窓口業務であります。 番号法の施行により、本年1月1日から、税や社会保障手続でのマイナンバーの利用と個人番号カードの交付が始まっております。マイナンバーに関連する業務を含めた市民窓口業務では、お客様の立場に立ち、親切丁寧な説明と対応でのサービスの実施と、個人情報保護の管理徹底に努めます。 子どもに対する医療費助成であります。 子どもに対する医療費助成制度は、昨年まで小学生までとしていた医療費助成の対象を、平成28年8月から中学生までに拡充して入院と通院の医療費助成を実施し、子どもの保健向上と子育て家庭の経済的負担の軽減を図ります。 後期高齢者医療であります。 後期高齢者医療制度は、保険料率を2年ごとに見直すこととなっておりますけれども、秋田県後期高齢者医療広域連合では被保険者の負担を抑えるために、剰余金などを活用して平成28年度及び平成29年度の後期高齢者の保険料率を据え置くこととしております。後期高齢者医療被保険者への支援では、人間ドック助成を引き続き実施し、疾病予防や健康への意識向上に努めてまいります。 国民健康保険事業であります。 国民健康保険事業は、近年の急激な高齢化の進行と人口減少で市町村国保の財政難が全国に波及し、国保制度の存続が危惧される状況であります。仙北市国保は、平成23年に「国民健康保険運営安定化計画」を策定し、一般会計からの基準外繰入で、医療費増加による急激な税負担の緩和と財政基盤の強化を図ってきました。 こうした現状下、国では「税と社会保障の一体改革」による「持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部改正法」が平成27年5月27日に成立をし、「国費の投入による保険者財政支援」や「平成30年度からの都道府県による財政運営の広域化」という、これまでの国保制度の理念を変える大きな改革が実施されることになりました。仙北市国保は、国民健康保険運営安定化計画が平成27年度で終了し、国保法の一部改正で平成30年度からの広域化に向けたさまざまな制度改正が行われることを踏まえ、このたび、平成28年度から平成30年度までの3カ年にわたる「第2期仙北市国民健康保険運営安定化計画」を策定をしました。国保財政の健全化に向け、同計画に掲げる取り組みを着実に推進をいたします。 ごみ処理の広域化についてであります。 さきにお示しした大仙市・美郷町・仙北市のごみ処理については、新年度から本格的に広域化に向けて協議を進めることとなります。基本方針としては、各自治体の廃棄物処理の運営に関する権能を大曲仙北広域市町村圏組合に移管し、運営組織を一本化するというものであります。今後は「広域化に向けた検討委員会」から、次年度以降は大曲仙北広域市町村圏組合に広域化準備室を設置し、広域化の期日等を検討することとなります。 福祉政策であります。 「一億総活躍社会」の実現に向け、賃金の引き上げの恩恵が及びにくい低年金受給者等の支援や、高齢者世帯の年金も含めた所得全体の底上げを図るため、年金生活者等支援臨時福祉給付金給付事業を実施します。また、低所得世帯の消費税率引き上げに伴う食料品支出額の増加分の支援のため、臨時福祉給付金給付事業もあわせて実施をします。 障がい者福祉であります。 平成27年度から3カ年計画で実施する仙北市障がい者計画・障がい福祉計画に基づき、多様化するニーズに対応できるよう、障がい福祉サービスや地域生活支援事業等を実施します。また、障がい者の外出を支援するため、引き続き人工透析通院費支給事業、障がい者(児)タクシー利用券給付事業等を実施します。 児童福祉・保育事業であります。 この4月から、田沢湖地区にある2つの認定こども園は、社会福祉法人はなさき仙北が運営をします。子どもたちを取り巻く環境が急激に変化しないように十分に配慮をしながら、子どもの育ちに応じた幼児教育、保育を提供できるよう、法人と連携し運営に努めます。 また、子育てに係る経済的支援として行っている保育料助成については、一定の所得制限を設定した上で第2子から無料化を行います。また、出産時お祝い品贈呈事業を新たに始めます。放課後児童クラブについては、利用料を現在の半額に引き下げ、さらに土曜日も毎週利用できるよう、事業内容を充実させます。 地域子育て支援拠点事業は、実施場所を角館児童館内に移して、広いスペースで親子の交流ができるようにします。子育てに関する情報交換の場としても、多数の皆様に利用をいただきたいと考えております。 子育ての不安や負担をできるだけ解消できるよう、今後も市を挙げて取り組んでいきます。これらに加え、民間企業からも御協力をいただきながら制度補強を繰り返し、日本一子育てに優しいまちづくりを進めていきます。 高齢者福祉であります。 仙北市では高齢化率が37.9%となり、ますます健康で自立した生活を送ることが重要課題となっております。一昨年、鳥取県三朝町で開催した「健康と温泉フォーラム2014in三朝町」に出席をしましたが、お隣の倉吉市内にある関金温泉では、温泉を活用した温浴歩行や軽い泉内体操などで、高齢者の健康増進に成果を上げておりました。さらに昨年は塩崎厚生労働大臣にお会いをし、直接提案をした温泉利用型健康増進施設の認定要件が緩和される運びとなりました。水泳が健康増進に効果的と、市民からプール実現の要望も根強く、西木温泉ふれあいプラザクリオン3階の温泉プールを再整備し、市民の健康増進に、また介護予防施策としても通年利用できるよう、改修したいと思います。 さらに、対策が急務となっている認知症施策を初め、高齢者施設の基盤整備は、地域密着型サービスを中心に、第6期の高齢福祉計画、介護保険事業計画に沿って着実に推進をします。 一方、高齢者支援など市民福祉を充実させるために、将来にわたって財源を確保していく必要がありますが、敬老祝金支給事業を見直しし、新年度からは満80歳と満100歳の方へのお祝いとすることとしました。 3年目となる高齢者世帯等除雪支援事業については、地域の御協力を得ながら推進しましたが、さらに周知を図り、利用者が支援を受けやすいように逐次制度の改善を行いたいと思います。 介護保険であります。 平成27年度からスタートした第6期介護保険事業計画に基づき、住みなれた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう、「地域包括ケアシステム」の構築に向け、在宅医療・介護連携推進事業、生活支援体制整備事業、介護予防・日常生活支援総合事業、新しい総合事業を推進し、医療及び看護・介護及びリハビリテーション・保健及び予防・住まい・生活支援が、切れ目なく一体的に提供できる地域づくりに取り組みを始めます。また、認知症施策推進事業として、認知症の早期発見及び予防のためのタッチパネルを導入し、認知症となっても地域で安心して暮らせる環境づくりを目指します。 保健事業であります。 昨年、中間見直しで策定をした「けんこう仙北21計画」を基本に、市民が幸せに安心して過ごせるよう、子どものころから希望を持てる社会、若者が健康に働くことのできる社会、高齢者が健康で生きがいを持てる社会になるように、健康づくりに取り組みます。 母子保健対策事業では、妊婦健康診査受診で40週までの健診でありましたが、県内では初めて40週以降の健診にも2回分の助成を実施し、安心して子どもを産める環境を整えたいと思います。 予防接種事業では、昨年度から定期接種となった「高齢者の肺炎球菌」と「水痘」のほか、平成28年度は新たに「おたふくかぜワクチン」の一部助成、「インフルエンザワクチン」の6歳児までの一部助成を実施し、御家族の負担軽減を応援しながら疾病予防に努めます。 歯と口腔の健康づくり推進事業は、昨年度実施したフッ化物洗口事業の対象者が小学校1年生まででしたけれども、平成28年度は6年生まで全学年に対象を広げ、むし歯予防事業を展開して罹患率の減少に努めます。 大腸がん検診研究事業の新規受付は、平成28年度で終了することとなりました。現在の研究参加者は、大仙市と合わせて8,600人ほどであります。何とか1万人を達成したいと考えております。なお、研究事業は追跡調査など平成37年度まで継続となります。 観光商工部であります。 観光振興であります。 秋田デスティネーションキャンペーンをメインに実施してきた3年間の誘客宣伝事業の成果検証を踏まえ、今後も官民一体となった継続的かつ効果的な事業と、誘客宣伝や誘客促進事業に取り組みます。観光入込客数や宿泊数は震災以前の水準に回復していないものの、おもてなしの向上や観光誘客に関し、一定の効果を上げております。キャンペーン効果を一過性のものとして終わらせないよう、引き続き誘客宣伝活動、受け入れ態勢の整備等に努めます。 平成29年は、JR東日本重点販売キャンペーンが秋田県で実施されます。新年度は、JR東日本・県内観光事業者と連携した、プレ重販キャンペーンが予定されております。 また、この3月には北海道新幹線が開業します。この影響も懸念されますけれども、観光客の北海道からの流入、北東北エリアでの回遊など好材料として捉えられるよう、戦略的な広域連携を進めます。 市の観光振興計画の見直しは、第2次総合計画や総合戦略との整合性、多様化する観光ニーズとユニバーサルツーリズムの方向性の検証を踏まえ、現在取りまとめ作業を行っております。 平成27年4月から法人化した田沢湖・角館観光連盟は、市の観光戦略上、また、秋田県にとっても重要な役割を担っていただくことになります。多様化する旅行形態への対応を初め、通年観光と滞在型観光の再構築、誘客促進と2次アクセスの充実、おもてなしの向上やまち歩き事業への取り組み、滞在時間の延長・交流人口の拡大など、行政・観光連盟、他分野、異業種間の連携を深化させます。 ユニバーサルツーリズムの推進を目指して、これまでANA総合研究所との地域協働協定に基づき各種調査等に取り組んできましたけれども、この3月末をもって同協定が満了となります。担当から調査報告を受けた後は、いよいよ具体事業の展開に入りますが、まずはバリアフリー情報の発信から始めます。秋田県観光連盟では、平成28年度より「あきた旅のサポートセンター」仮称であります、を開設する予定となっておりまして、情報を共有しながら、誰にとっても優しい受け入れ態勢づくりを強化したいと思います。 インバウンド対策では、2015年の訪日外客数が1,973万7,000人と、過去最高を記録しました。仙北市では、東アジアを中心に県内随一の滞在者数であります。昨年の最終値で2万2,209人の宿泊実績があります。海外からの誘客に関しては、これまでの台湾に加え、新年度はタイをターゲットに集中的なPR事業に取り組みます。 外国人観光客にとっては不可欠な無料公衆無線LAN、Wi-Fiであります、は、今年度の地方創生交付金活用事業で整備が進みました。Senboku City Wi-Fiは、東北最大級の70カ所のアクセスポイントを誇ります。今後もSIMカードの導入を含め、事業所や店舗を対象にエリアの拡大を進めます。 また、東北観光推進機構が進める観光庁採択事業広域観光周遊ルート形成計画、日本の奥の院・東北探訪ルートであります、で、仙北市も広域観光拠点地区となったことから、外国人旅行者のニーズの把握、情報の共有が格段に進展するものと考えております。 そのほか、インバウンドに特化した官民協働による県南広域観光推進事業、地域連携DMOの設立に向けた動きもあります。地域連携による質の高い観光地域づくり、一体的なブランドづくりを協議検討します。 国家戦略特区・地方創生特区の政策課題の一つ、国内外観光客の誘客と観光拠点の開発も進めなければなりません。あわせて消費税免税制度の導入も、区域指定状況を見ながら現状の緩和措置内での対応を検討します。 商工業の振興であります。 日本経済は一部厳しさが見られるものの、緩やかに持ち直しをしているとされております。仙北市にあっても、さらに厳しい状況が続いておりますけれども、産業振興基本条例の理念に基づき、現状の改善に最大努力を傾注します。そして、市内事業者の意欲ある取り組みや地域経済の活性化に、これまで以上の支援充実を図ります。 商店街のにぎわいを創出する自主的にイベントの開催に取り組む商店団体等の支援など、有効な施策は今後も継続をします。さらに既存中小企業活性化支援策として、事業拡大や設備投資する事業者に対し、資金融資として仙北市中小企業振興資金「マルセ」、通称「マルセ」であります、及び仙北市小口零細企業振興資金、通称「マルセ小口」であります、の借り入れ限度額を、運転資金・設備資金ともに大幅に拡充をします。 後継者に悩む事業者に対しては、秋田県事業引継支援センターなど関係機関との連携を再強化します。空き店舗対策は、これまでの取り組みはもちろん、「空き店舗利活用事業」の推進や、企業活動を支援する「中小企業活性化支援事業」に取り組みます。 特産品等の開発やその販売強化は、国指定伝統的工芸品「樺細工」を初めとして、オリジナル商品開発や販売、地域ブランド化に向けた取り組みに支援を強化します。特産品の販路開拓についても、県内外で開催される物産展やイベントへの参加のほか、首都圏における秋田県PRセンターへの情報発信や情報収集を行い、本市の物産を広く発信する活動に取り組みます。また、仙北市商工会から提案をいただいた市内物産販売会の支援など、各経済団体が主催する事業を積極的に後押しをします。 雇用・労働対策であります。 管内の有効求人倍率は、1年以上連続で前年同月を上回る増加傾向にありますが、求職者は減少し、特に建設や医療・福祉の分野では人材不足が深刻になっております。 こうしたことから、市ではこれまで以上に離職者や求職者、学卒未就職者の資質の向上、就労の促進を図るために、技能習得・資格取得及び人材育成の支援を行います。 また、新規雇用を進める企業に対して助成を継続し、失業者の雇用機会の創出と継続的な雇用の推進に努めます。さらに企業が行う人材育成事業に、市として財源支援を始めます。 高校生を対象とした企業・事業所視察会も継続し、地元企業就職を促しながら、雇用分野からも定住促進に努めます。 Aターン等による専門的技術を有する人材の受け入れも必要であります。これは、地元企業の活性化にもつながることから、希望者への情報発信や就労に向けたサポート体制の確立を急ぎたいと思います。 起業・創業支援であります。 熱意ある起業家や若者・事業所などに対し、起業についての関心を高められるよう、情報発信や起業・創業支援セミナー等を開催するなど、市内産業の活性化に取り組みます。 また、商店会や小規模事業者の廃業に歯どめをかけるような研修事業、商店会等のイベントなどを支援し、アイデアと地域の人材を活用した後継者育成や、新分野事業進出に幅広く対応できる体制構築を支援します。 資金面の支援では、企業立地奨励金、中小企業活性化支援事業交付金、空き店舗等利活用事業補助金、雇用創出助成金などでサポートをします。これらの支援策が伝わっていなかった反省もあります。御利用いただくためのPRなど、徹底した情報の共有化にも努めます。 農林部であります。 総合産業研究所の取り組みであります。 元気な仙北市になるためには、女性の既成概念にとらわれないアイデア、きめ細やかな感性と粘り強さが不可欠であります。そこで、市内女性が農業部門で地場農産物を活用しての農産加工や直売事業の展開等、新分野への挑戦や規模拡大を行う場合は、市が積極的に支援を行います。 また、地元の伝統野菜や規格外野菜の有効活用を図り、食育推進活動とあわせて地域の伝統料理への活用、漬け物を使ったジェラート開発等を進め、農山村の持つ食文化の魅力を、国内外からおいでをいただくお客様に提供したいと考えております。 これまで進めてきた新規振興野菜作物、薬用作物の試験圃の成果が目に見える状況となり、可能性の広がりを感じております。漢方薬等の原料となる薬用作物は、国内需要の拡大が見込まれております。仙北市での産地化を促進するために、県立大や仙北地域振興局の支援もいただきながら、栽培技術や低コスト生産体制の確立を急ぎます。 新たな農業・農村政策への対応であります。 TPP、環太平洋連携協定が大筋合意したことで、関税の撤廃、あるいは緩和等による市場開放が進み、農産物の競争は今後ますます激化するものと予想されます。国は、足腰の強い産業としての農業・農村の多面的機能を発揮するために、必要な施策を講ずることとしております。仙北市も国の動向におくれることなく、地域の生産条件を改善する農業施策に果敢に挑戦をします。 経営所得安定対策への対応であります。 仙北市の平成28年産米生産数量目標は、1月臨時議会で報告をしたとおり、221トン減少の1万5,408トン、作付面積換算値では、前年度より34ヘクタールの減少、2,776.22ヘクタールであります、であります。転作率は0.6ポイント増の42.6%、自主的取り組み参考値として、さらに166トン、作付面積換算で29.91ヘクタールを減ずる二段階配分となっております。 目標とした生産数量については、2月9日の「仙北市地域農業再生協議会」で了承をいただきました。認定方針作成者とともに各経営体へ周知をし、今後も国・県・関係農業団体と情報を共有しながら、細やかな説明会の開催等で生産者の不安解消に努め、農業所得確保に結びつく施策を実施をします。 農業、農村支援策の充実であります。 基本的には、平成26年度に策定した「仙北市農林水産ビジョン」と、TPP、環太平洋連携協定の大筋合意など、情勢変化を加味しながら、今後の農業振興事業を実施します。 事業の主なものとしては、畑作・施設園芸などの複合部門をより一層強化するため、「畑作園芸等振興事業費補助金」で水田を活用した畑作園芸等の規模拡大、新規に取り組む農業者を対象とした事業を継続します。また、認定農業者が取り組む県事業「未来にアタック農業夢プラン応援事業」に対する協調助成は、さらに支援を拡大強化し、「農業経営発展加速化支援事業」では、新たに大規模な設備投資が必要な経営体を支援します。一方、条件不利地である中山間地域で行われる「元気な中山間農業応援事業」の畑作振興についても協調助成を行い、地域の意欲ある経営体の規模拡大や複合化、6次産業化や法人化等による経営発展についても徹底支援をします。新規就農者対策は、秋田県農業試験場等での研修制度のほか、新たに大仙市農業振興情報センターでの研修も助成対象としました。このほか、新年度から、意欲ある農業者の表彰制度「仙北市農業大賞」仮称であります、を創設します。功労をたたえ、また、地域農業をリードいただく経営体として、一層の規模拡大などを支援する嵩上げ助成の制度設計も考えております。 畜産の振興であります。 大規模肉用牛肥育団地として「秋田仙北夢牧場」が稼働してから、4年目を迎えております。同施設に対し新規需要米、ホールクロップサイレージ等の粗飼料の供給も始まり、平成27年度は72トン、6.2ヘクタールの実績となりました。 今後は、地域耕種農家との取り組みを促進させ、良質な粗飼料供給に努めます。同施設の見学に訪れた団体が、平成27年度は県内外から9件、140人で、大規模肉用牛肥育団地の成功事例となりつつあります。また、市内観光施設等への波及効果も出始めております。ふるさと納税の返礼品としての登録・活用もなされ、大きな反響を得ております。 また、畜産農家から要望の強い、畜産環境保全の確立、耕種農家の地力増進・低コスト農業の耕畜連携を図るための事業として、畜産環境総合整備事業「堆肥処理施設整備事業」を導入します。これまで地元説明会や施設見学等を開催し、皆様から御理解をいただくことができました。候補地は西木町高野地区内であります。今後は、関係集落等と環境衛生に関する協定を結び、事業着手に進みたいと思います。平成28年度は用地買収及び造成工事等、平成29年度に施設の建設を予定しております。また、中川地区の民間養鶏場で、鶏卵選別包装施設及び拡大に伴う浄化施設整備事業を予定しております。これらに係る国補助金も予算措置しております。 土地改良事業の推進であります。 平成27年度から施行の「農業の有する多面的機能の発揮の促進に関する法律」に基づき、農村の有する多面的機能を保全するための制度「多面的機能支払交付金事業」は、現在、市内で51組織が活動しております。水路の泥上げや農道の路面維持等の地域資源の基礎的保全活動と、農村の構造変化に対応した体制の拡充・強化等、多面的機能を支える共同活動については、今後も引き続き支援を行います。 次に、県営事業についてでありますが、圃場整備事業は、現在、西木地区1カ所で工事が、田沢湖地区2カ所で計画が進められております。これに加え、平成28年度は西木地区で1カ所、計画策定を予定しております。田沢湖生保内南地区は、事業採択に向けて諸準備を進めております。平成28年度の早い時期に採択される見込みであります。神代地区は、各種計画策定の大事な1年で、平成30年度の採択に向けてスタートを切ります。区域内にある老朽ため池は、面工事と時期を同じくして改修できるよう準備を進めます。 また、中山間地の汎用化を進めるため、西木町八津鎌足地区でも計画の策定を予定しております。また、小渕野地区は畑地化整備事業、0.8ヘクタールを実施予定であります。 このほか、継続事業の西木町宮田頭首工は、桧木内川右岸の水叩きと護岸工事を行って完成予定であります。赤平橋下流にあるに館下頭首工は老朽化による改修が必要で、新たに準備を進めることとしております。さらに西明寺地区の冠水被害対策では、改善策を検討するために調査計画費を予算計上しております。 各施設整備であります。 かつて農林水産省事業で整備をした各施設も、経年劣化等で改修が必要になっております。順次計画的に整備を行いますが、今後は廃止も含めた論議が必要と考えております。 新年度では、農村広場のトイレ改修、農林業者健康増進施設の避難誘導灯のLED化、都市農村交流施設の空調設備の更新や屋根改修、花葉館の宿泊棟屋根ドレイン改修工事、鎌足活性化施設のポンプ施設の改修等を実施します。 また、展望台からの景観がすばらしく、キャンプや公園内の散策など、年間通じて利用客から喜ばれている「かたまえ山森林公園」は、バンガローやコテージ屋根、展望台防護柵などの整備を行います。今後も市民の憩いの場として、また観光客誘致のため、計画的な整備を実施します。 林業の振興であります。 林業振興関係では、主伐・間伐時の低コスト化による林業生産体制の確立を図るため、本年度も、平成28年度も林業専用道整備事業で田沢湖地区の鹿の作線整備を進めるほか、既設林道で老朽化の著しい橋梁の点検調査、林道路面洗掘の補修、排水施設の土砂除去等を行い、新たに作業道の開設及び潜水橋の改良等で林業振興に寄与したいと考えております。 また、県補助事業「ふれあいの森整備支援事業」を活用して、田沢湖梅沢地区の「いこいの森」を2カ年で整備します。重要な後継者対策は、昨年開校した秋田県林業大学校入講者の受講料助成制度をスタートします。 新年度の土砂流出被害対策は、秋田県と連携し、県営治山事業として西木地区6カ所、角館地区1カ所、田沢湖地区4カ所を県に申請中であります。また、県補助事業で、角館地区1カ所を予定しております。 有害鳥獣関係では、山沿いの農地や集落周辺のツキノワグマが出没する対応策として、市内各猟友会員の協力で巡回や駆除を行っております。同会員の減少・高齢化は深刻でありますけれども、鳥獣被害防止特別措置法に基づいて鳥獣被害対策実施隊を組織いただいたことから、鳥獣被害から市民生活を守る体制が強化されました。さらに同制度を活用し、狩猟者に係る税の軽減措置や狩猟技能講習等の負担軽減を図り、新規狩猟免許取得者への助成などで会員の確保を進めます。 建設部であります。 道路整備であります。 市道整備については、地域内交通システムを総合計画によって進めています。今後も地域からの要望を踏まえ、危険度や緊急性等を勘案し、道路の安心・安全対策を計画的に具現化をします。 新年度の国庫補助事業は、社会資本整備総合交付金事業で、神代中央線・栃木六本杉線・東田鎌川線の各道路改良工事、また、観光線・長戸呂線・荒屋敷下延線の道路舗装工事、角館流雪溝の排水路整備工事、赤平橋の橋梁補修工事を実施します。市単独事業として、過疎対策、辺地対策、臨時地方道路整備事業により、31本の改良工事等を実施します。安心・安全道路維持整備事業と市民参加型インフラ維持整備事業は、引き続き実施をします。 国道整備は、国道46号角館バイパスの全線開通により、その効果が大きくあらわれております。平成28年度からは、同国道起点の盛岡市から終点の秋田市まで、全市町による新同盟会を設立します。今後は、新たな同盟会が整備促進フォーラム等を開催し、卒田地区から生保内間の整備、第2仙岩トンネル整備の早期事業化に向けた活動を強化します。 国道105号の改良は、桁沢地区及び草峠地区が引き続き実施されます。同線は昨年3月20日の秋田県幹線道路検討委員会で、地域高規格道路大曲・鷹巣道路のうち、大覚野峠を含む14.3キロが最優先整備区間に選定をされました。今後も関係市町村と連携をし、整備促進フォーラム等の活動を継続しながら、事業化に向けた運動を推進いたします。両国道の整備促進について、議会の皆様の一層の御協力をお願い申し上げます。 県道整備では、白岩角館線、大威徳橋工区と日三市角館線、川原工区が引き続き実施をされます。 八幡平直轄砂防事業でありますが、先達川第5・桧木内川第1・片倉沢第1・赤倉沢第2・水沢第2・水沢第3・大和田沢砂防施設の事業が引き続き実施されます。また、県の砂防事業として、田沢地区の谷地村沢火山砂防事業が引き続き実施されます。 河川改修事業であります。 県の河川改修事業として、玉川河川改修・桧木内川河川改修、門屋工区・宮田工区、入見内川第1期工事・院内川河川改修等が引き続き実施されます。 都市計画道路岩瀬北野線整備事業であります。 都市計画道路岩瀬北野線は、主要幹線道路の国道46号及び国道105号と市街地を結ぶ重要路線であります。円滑な交通流動を確保するとともに、周辺住民及び観光客等の利便性の向上、また、市立角館総合病院にあってはそのアクセス道であります。平成28年度は、内川橋付近から横町橋付近の未完成区間487メートルの事業完了に向け、工事を実施します。 都市計画道路田町荒屋敷線、内川橋整備事業であります。 同路線の内川橋は、仙北市橋梁長寿命化計画で、老朽化による安全対策が必要とされております。都市計画道路岩瀬北野線完成後は、市立角館総合病院へのアクセス橋として、また角館小学校への通学橋として、その重要性は増すものの、安全対策が必要であります。そこで内川橋の予備設計及び地盤調査に着手をします。 仙北市住宅リフォーム促進事業であります。 平成22年度に仙北市リフォーム促進事業を創設し、住宅リフォームに係る費用に対し一定の補助金を交付してきました。また、昨年度から子育て世帯に対する補助金の嵩上げを加えましたが、この制度を平成28年度も継続します。また、環境衛生面の向上や下水道の接続率向上を目指し、下水道接続工事費に対する補助金交付事業も継続します。 下水道事業であります。 人口減少など社会情勢の変化から、秋田県は平成27年度に、生活排水処理整備構想の見直しを行いましたが、これに伴い、仙北市は地域の実情に応じた効率的な整備手法で進めるために、下水道計画区域の見直し及び事業認可期間延伸の手続を行います。計画区域の見直しは、未着手区域に居住する地域の市民にあっては、事業着手まで長い期間を要するため、住宅の改築・新築など生活設計に支障が出るほか、水質環境の悪化が想定されることから、集合処理整備から個別手法へ転換を行うものであります。また、将来的に過剰施設となる可能性の高い新たな投資を抑え、公営企業としての経営の安全性を図ることが肝要と考え、公営企業法適用に向けた取り組みを進めます。 工事については、雲然地区及び角館総合病院建設に係る関連地域の整備を実施します。平成27年度末の整備状況の見込みは、認可区域の整備率は81.9%、水洗化率は65.0%であります。水洗化率の向上対策では、水洗化資金融資あっせん制度、住宅リフォーム促進事業等の活用が有効で、情報提供などさらに普及促進に努めたいと思います。 集落排水事業であります。 集落排水事業については、加入率の低い地域について水洗化の各種支援制度の活用を図り、加入促進に努めます。 また、集落排水施設の中には、供用開始から15年を迎える施設もあり、老朽化が進んでおります。そこで、平成27年度に策定した最適化整備構想策定業務に基づき、順次施設の機能強化を図ります。平成28年度は、桧木内クリーンセンターの改修事業の事業採択を目指します。 合併処理浄化槽事業であります。 公共下水道、集落排水事業等など整備が済んでいる区域以外の生活排水処理は、引き続き、循環型社会形成推進交付金を活用した個人設置型合併処理浄化槽事業の推進を図ります。 企業局であります。 水道事業であります。 未普及地域解消事業、神代地区は最終年度となり、神代、国館地区・岡崎地区の配水管を整備します。同じく未普及地域解消事業、雲然、田中、八割地区は、送配水施設及び配水管等を継続して整備します。 これまで水道事業全体の整備基本計画を策定し、未普及地区の解消に努めてきましたけれども、今後は浄水場等の老朽化対策が必要であります。特に角館浄水場の電気計装設備、これは内、外でありますけれども、は、設置以来40年間にわたり更新されていない状況があります。そこで新年度は、建物の耐震調査と電気計装設備の調査を行い、年次計画で補修・更新したいと思っております。 平成27年4月から、水道料金等賦課徴収業務の民間委託を開始しております。利用者への周知の徹底や事業者の努力で、スムーズな移行ができました。最近は徐々に成果も見えております。 温泉事業であります。 温泉事業でありますけれども、新水沢源泉を田沢湖高原温泉郷へ供給する工事発注も終わり、次の降雪期まで工事が完了する見込みが立ちました。切りかえ後は、カラ吹き系源泉は休暇村と秋田大学ロッジの2施設となります。カラ吹き系源泉を使用しない温泉経営について、早急に調査検討を行いたいと思っております。 医療局であります。 常勤医師の招聘対策であります。 平成28年度の診療体制は、秋田県からの県職員医師は、平成27年度の5人から1人減の4人が予定されております。1人減となった職員は、病院事業職員としての採用を予定しております。 市立角館総合病院では、平成28年4月から岩手医科大学歯学部より口腔外科の医師1名が赴任予定で、常勤医師23人体制で診療業務にあたります。 市立田沢湖病院は、地方創生特区での取り組みで医師1人が新たに着任します。通常業務を行いながら、温泉と医療のヘルスケアツーリズムの実現に向けた活動が始まります。また、台湾当局と連携をして、台湾医師の招聘活動を本格化します。 市立田沢湖病院の経営の安定化についてであります。 市立田沢湖病院の経営状況についてでありますけれども、医師を含む医療スタッフの不足から厳しい病院運営が長く続き、監査委員からは、昨年9月16日付の意見書の中で、資金不足の解消に向け一層の経営安定化に努めるよう、是正改善が求められております。 今年度は回復傾向にありますけれども、これまでの経営状況から資金不足を抱え、市病院事業会計に影響を及ぼす状況にあるほか、国・県でも経営安定化に向けた取り組みを求められていることを踏まえて、院内で「市立田沢湖病院経営安定化計画」を策定しました。同計画で一層の経営改善に努めることとあわせ、地域への安心・安全を提供する医療の確保を目的に、一般会計からの基準外繰入を行い、早期に資金不足を解消し、病院事業の経営安定化を図ることとしました。 なお、一般会計からの基準外繰入は、市の財政運営にも影響を及ぼすことが考えられることから、平成28年度に策定を予定する「新改革プラン」とあわせて、病院改革と早期の資金不足解消を目指していきたいと考えております。 市立角館総合病院改築事業についてであります。 同病院の改築事業の本体工事は、平成28年秋の完成を目指して工事を進めております。現状では、今後予定する工程の作業員確保に苦慮している状況にあります。そのため、新病院移転時期については、移転作業や季節等状況をさまざま考慮しながら、平成29年の春を予定しているという状況にあります。 病院事業会計予算の概要であります。 市立角館総合病院の平成28年度当初予算は、退職引当金戻入を特別利益として計上することとなり、黒字予算となっております。収益的経費では、新病院開院に向けた移転等に係る必要経費を計上しております。 また、市立角館総合病院改築事業は、継続事業としての最終年度となっております。平成28年度予算では、本体工事・外構工事及び設計監理費、医療機器等購入の予算を計上しております。 市立田沢湖病院の収益的収支では、経営安定化のための一般会計からの基準外繰入1億円、地方創生特区のテーマとなっている温泉と医療のヘルスケアツーリズム事業に対する病院への補助金として、一般会計から基準外繰入1,000万円、常勤医師1人増員での診療収益の増収を見込んでおります。支出では、医師1名、看護師2名の採用に係る関係予算を計上しております。 資本的収支では、老朽化にある全身用X線CT診断装置及び臨床検査システムの更新予算を計上しております。医療局は、事業費用と累積欠損金の解消に向け、引き続き一般会計から一定の支援を予定しております。 第4章 おわりであります。 以上、市政運営の基本方針と主要な施策の概要について申し上げました。 本定例会に提案をしている案件は、条例関係18件、予算関係34件、その他6件の計58件であります。また、元職員の贈収賄事件に対する責任の処し方について、特別委員会の報告を受けた後、私と副市長の減給条例案を再検討したいと考えております。秋田労働基準監督署が検察庁に書類送致をした、温泉事故事案もあります。さらに、国に提案している地方創生加速化交付金事業の予算措置など、今後に流動する要件も幾つか抱えております。議会最終日までに判断をさせていただきたいと思っております。 以上、長々と平成28年度の市政運営の基本方針並びに主要な施策について所信を申し述べましたが、議会、市民の皆様とともに、職員の精いっぱいを引き出し、毎日の職務に全力であたる覚悟であります。お諮りした案件について、慎重審議の上、全議案御可決賜りますようお願い申し上げ、終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 市政報告及び施政方針を終わります。 13時15分まで、昼食のため暫時休憩します。                              (午後0時40分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後1時14分)--------------------------------------- △教育行政報告及び教育行政方針 ○議長(青柳宗五郎君) 次に、教育行政報告及び教育行政方針に入ります。熊谷教育長。
    ◎教育長(熊谷徹君) 平成28年第2回仙北市議会定例会の開会にあたり、主な事項について御報告させていただきます。 教育総務課であります。 仙北市立学校施設天井等落下防止対策事業について。 文部科学省からの通知を受けて行われました、小学校4校、角館、白岩、神代、桧木内、中学校3校、角館、生保内、西明寺の学校施設天井等落下防止対策工事が、2月19日に完成いたしました。工事期間が3カ月から4カ月と長期間を要しましたが、事故等もなく、工事を終了することができ、安全対策、防災機能のさらなる強化を図ることができました。 また、今後予定しております小学校3校、中川、生保内、西明寺と、中学校2校、神代、桧木内についても、夏季休業等を利用し、学校運営等に支障を来すことのないよう配慮しながら、児童生徒の安全対策に万全を期して進めてまいります。 教育指導課であります。 作文コンクールの全国優秀賞受賞について。 桧木内中学校1年の鈴木隼斗さんが、JAが主催する「ごはん・お米とわたし」作文・図画コンクールの中学校作文部門で、秋田県コンクールの最優秀賞と全国コンクールの優秀賞を受賞しました。鈴木さんの作文の題名は「パンよりご飯」で、小さいときからの御飯とのかかわりを振り返りながら、御飯を通して家族との絆が一層強まった経験を、生き生きと表現したものであります。 身近な存在である御飯・お米の大切さを自分自身の経験をもとに、気づき、考え、表現できたことは、大変すばらしいことであり、これからの食・農・地域を担う次世代の子どもたちにもぜひ読ませたい内容です。 なお、仙北市教育委員会だより「きたうら」にも本文を紹介しております。 「ドローンを用いたロボットプログラミング学習研究推進指定校事業」指定証交付式について。 1月29日、西明寺小学校において、「ドローンを用いたロボットプログラミング学習研究推進指定校事業」の指定証交付式を行いました。 これは、ドローンを用いたロボットプログラミング学習を中核とした、小学校における先進的な取り組みを推進し、本市の児童の科学的思考力・判断力や科学的実践力の向上を図るとともに、その成果等を国内外に発信する事業であります。西明寺小学校は、この事業の拠点校として、教育課程の中で研究を推進していくことになっております。 この交付式を通して、児童はこれからの学習の狙いや意味をつかみ、最新の科学技術や新しい学習への期待や意欲を膨らませることができたと感じております。今後、児童のアイデアを生かしながら、ドローンの新しい活用方法等を探ってまいりたいと思います。 なお、2月19日、研究協力校として中川小学校と神代小学校を指定し、指定証を交付いたしました。 全国中学校スキー大会について。 2月2日に開幕した第53回全国中学校スキー大会クロスカントリー競技は、北海道なよろ健康の森クロスカントリーコースで行われました。競技第4日目となる2月5日に行われたリレー競技で、桧木内中学校3年の門脇匠さんが、県代表チームの第3走者として出場し、見事第5位入賞というすばらしい成績を収めました。北緯44度付近に位置する名寄市は、気温も低く調整も難しかったようですが、門脇さんは、桧木内で鍛えた気力と体力をいかんなく発揮し、全国大会入賞の快挙を成し遂げました。 生涯学習課であります。 「仙北市総合美術展」について。 「第5回仙北市総合美術展」が、2月9日から21日まで角館町平福記念美術館において開催されました。 これまでの開催を通し、市民手づくりの美術展として好評をいただく中、140人と3グループから、絵画や書、写真のほか、工芸や文芸作品などの出展がありました。多分野にわたり、市民の皆様が日ごろから取り組んでいる成果を披露していただき、改めて生涯学習の裾野が広いことを実感いたしました。 会期中は、たくさんの来場者が展示された力作を熱心に鑑賞し、また、出展者との交流も図られるなど、有意義な美術展となりました。 市民会館であります。 ロビーコンサート「津軽三味線黒澤博幸の世界」について。 3月5日に、津軽三味線3年連続日本一の黒澤博幸氏をお迎えしてロビーコンサートを開催いたします。黒澤氏は、青森県旧金木町、現在の五所川原市であります、の津軽三味線全国大会で初の3年連続最高位となり、元オフコースのドラマー大間ジローらとのユニット、「天地人」における三味線・横笛奏者として活躍しております。世界各国での公演活動に加え、舞踊や他ジャンルとの共演も数多く、近年では「バウワウ」のギタリスト山本恭司との共演でも知られております。伝統とモダンとを縦横無尽に使い分けるすばらしい演奏者ですので、皆様の御来場をお待ちしております。 田沢湖図書館であります。 「呉 日絵画展」について。 2月25日から3月25日まで、日韓の交流に多大の御貢献をされている河正雄氏から田沢湖図書館に寄贈された「呉日」の額装絵画15点を公開する展覧会を開催いたします。河氏からの絵画の寄贈は、平成25年以来2度目となります。今回贈られたのは、2014年に亡くなられた在日画家、呉日氏のクレヨン画です。力強いタッチと色彩の豊かさが印象的な作品を、御鑑賞いただきたいと思います。 また、展覧会初日には寄贈者である河氏が来館され、オープニング・セレモニーを行います。 学習資料館・イベント交流館であります。 仙北市読書感想文コンクールについて。 学習資料館では、仙北市教育委員会主催、角館図書館後援会後援による、第5回仙北市読書感想文コンクールを実施いたしました。市内小・中学校から102点、高校生から32点の応募がありました。入選作品30点の中から、仙北市長賞2点、角館図書館後援会長賞3点、仙北市教育長賞3点を選出し、2月21日に仙北市総合情報センターで表彰式を行いました。 このコンクール等を通し、子どもたちの読書活動の推進や、さらなる作文能力の向上に努めてまいります。 スポーツ振興課であります。 2016FISフリースタイルスキーワールドカップ秋田たざわ湖大会について。FISは、国際スキー連盟であります。 たざわ湖スキー場における2回目のワールドカップとなる、2016FISフリースタイルスキーワールドカップ秋田たざわ湖大会が、2月25日の公式トレーニングからスタートいたします。 昨年、けがにより出場できなかった、男女の日本人第一人者の遠藤尚選手と伊藤みき選手が参加予定で、日本のモーグル競技を背負う選手の滑りは、観客を魅了するものと期待しております。加えて、小・中学校の児童生徒による手づくりの応援グッズや、今年もアンバサダーとしてお手伝いをいただく上村愛子さんのさわやかな笑顔が、会場を盛り上げてくれることと思います。 また、今年のエキスカーションツアーに、大仙市の酒蔵見学のコースを追加いたしました。これまでの乳頭温泉郷や武家屋敷のエキスカーションに加え、各国から参加される選手役員の皆様に、仙北市エリアを存分に楽しんでいただきたいと考えております。 現在、カナダチームが、公式練習の1週間前から仙北市に入っております。全日本チームもたざわ湖スキー場で事前合宿を行うなど、世界レベルの選手たちが田沢湖高原雪まつりの期間からこのエリアに滞在しており、例年以上のにぎわいが期待されます。競技のための環境整備はもちろんのこと、観客へのおもてなしにも努め、昨年以上の盛り上がりを期して取り組んでまいりたいと思います。 なお、今シーズンの雪不足により、モーグルコースに雪運搬や雪出し作業等の整備を実施しており、これにかかる経費等について、今後、予備費等での対応が必要となることも予想されますので、御理解いただきますようよろしくお願いいたします。 文化財課であります。 おやま囃子芸能発表会について。 2月11日に、角館交流センターで「おやま囃子芸能発表会」が開催され、12団体が出演しました。この発表会は、おやま囃子の保存・継承を新しいステップへと飛躍させていくために大きな役割を担っており、舞台、演出等を工夫しながら、さらに充実させていきたいと考えております。 当日は、歴史ある伝統芸能の囃子や踊りを堪能しようと、詰めかけた700人ほどの観客から、盛大な拍手が送られていました。 とりわけ、現在、国が「山・鉾・屋台行事」をユネスコの無形文化遺産の候補として再提案しており、秋に行われる無形文化遺産保護条約政府間委員会においての採択を、市民や関係者一同、心待ちにしているところでございます。 平福記念美術館であります。 「館蔵品・寄託品展」について。 3月1日から4月10日まで、「館蔵品・寄託品展」を開催いたします。美術館所蔵作品、寄託作品の中から、仙北市ゆかりの作家である辻九皐、西宮禮和、小野崎大凌などの作品を展示いたします。平福穂庵・百穂常設展と合わせてお楽しみいただくよう、御来館をお待ちしております。 以上、教育行政に関する報告を申し上げましたが、引き続き、平成28年度の教育行政の基本方針及び主要な施策の概要について申し上げます。 初めに、学校教育については、平成27年度に引き続き学習指導要領の趣旨を生かし、知・徳・体のバランスのとれた「生きる力」を身につけた子どもの育成を目指してまいります。特に、「ふるさとを愛し、豊かな心と健やかな体をもち、確かな学力を身につけた仙北の子ども」の育成を、小・中学校共通の目標として掲げてまいります。 また、当市の豊かな自然、歴史的な遺産や偉人、貴重な文化財や人的資源を生かしながら、ふるさとを愛し、誇りに思う心の育成を基盤として、豊かな心と確かな学力を身につけた子どもの育成を目指します。特に、地域に伝わる伝統的な行事や祭典については、学校教育の場でも、児童生徒が正しく受け継いでいこうとする態度を育成してまいります。 市立小学校・中学校の適正規模・適正配置につきましては、保護者や地域の方々の御意見、御意向等を伺うためのアンケート実施に係る予算をお願いしているところでございます。また、学校の適正規模・適正配置について、研究・検討を行うための委員会を設置し、市民の皆様の声を幅広くお聞きした上で、今後の方針等を策定してまいりたいと思います。 平成28年4月1日に開校する大曲支援学校せんぼく校については、県教育委員会等と連携を図りながら、最大限の支援と協力に努め、市内の小・中学校の特別支援教育の一層の充実のためにも、さらなる連携と協力を推進してまいります。 次に、各課について申し上げます。 教育総務課であります。 子どもたちが一日の大半を過ごす学校は、学習や生活の場であり、豊かな人間性を育む教育環境として重要な施設であります。また、災害時には緊急避難所など、地域の防災拠点としての役割も担っております。子どもたちが快適に過ごすことができる学習環境の提供と、災害時の利用も考慮した各施設の諸工事や維持修繕事業等を、必要性や緊急性を勘案しながら計画的に進めてまいります。 また、昨年度から実施しております、小・中学校の屋内体育館等の天井等落下防止対策工事は、小学校3校、中川、生保内、西明寺と、中学校2校、神代、桧木内を実施することにより、市内全ての小・中学校の工事が完了いたします。地震や台風などによる震動、衝撃によって天井が脱落しないよう補強し、施設の安全対策を進めてまいります。 さらに、遠距離通学児童生徒の利便性と、登下校時の安全で安心な通学環境を確保するため、引き続きスクールバスの定期的運行を実施してまいります。 教育指導課であります。 児童生徒の生命・身体の安全と心の健康の確保を最優先事項とし、命を守るための防災・安全教育の充実、いじめ・不登校対策、体罰の絶無、学力向上に重点的に取り組み、学校教育の一層の充実に努めてまいります。 特に、いじめ・不登校問題、ネットトラブル等の情報モラルを含む生徒指導上の諸問題については、「仙北市いじめ防止等のための基本方針」のもと、学校及び関係機関・専門家等との連携協力を一層推進し、その施策の充実を図ってまいります。 また、児童生徒の心の悩みや不安に対しては、学校体制での未然防止、早期発見・早期対応に努め、子どもや保護者、市民の皆様からの相談に応じる体制の強化など、その予防と解決に取り組んでまいります。 学力向上につきましては、4月に実施される全国学力・学習状況調査、12月に実施される県の学習状況調査を活用し、これからの児童生徒に求められる思考力・判断力・表現力に係る市内小・中学校の課題を明確にして、その克服に努めてまいります。 特に、平成28年度は、11月11日に角館小学校において、国立教育政策研究所指定、教育課程指定校事業、小学校・特別活動の公開研究会が行われます。児童の自主・自立と自尊感情の育成をテーマに行われるこの研究会は、全国的に見ても先進的な実践と研究であり、県内外への成果の発信と市内小・中学校への波及が期待されるところであります。 新入学児童・生徒数と複式学級の状況について。 平成28年度の小・中学校の新入学児童生徒数につきましては、小学校が168人、前年度比25人減、中学校が208人、前年度比17人増が予定されております。 中川小学校では、平成27年度に引き続き、複式学級が発生する予定であります。また、桧木内小学校でも複式学級が発生し、これらについては、市費の複式学級指導支援員を配置し、複式授業の解消に努めてまいります。 北浦教育文化研究所であります。 秋田県教育庁南教育事務所並びに仙北出張所の指導主事と連携しながら、市内小・中学校の児童生徒の学力向上に向けた授業改善と、教職員の資質向上に対応した指導・助言を進めてまいります。市内の小・中学校を訪問して行う授業参観と、授業研究会における指導・助言のほか、仙北市内の教職員による各種研修会を開催し、仙北市の小・中学校の教育目標の具現に努めてまいります。 また、不登校児童生徒の教室復帰に向けての支援を行う、適応指導教室として「さくら教室」を運営し、2人の指導員を中心に、不登校児童生徒への対応や対策、相談活動の充実、あわせて市民や児童生徒、保護者からのいじめ事案等の相談体制も充実させてまいります。 新たに「ドローン学習研究事業」を立ち上げ、「『ドローン用いたロボットプログラミング学習』研究推進指定校事業」を開始いたしました。この事業は、ドローンを用いたロボットプログラミング学習を中心とした、小学校における先進的な取り組みを推進し、本市の児童の科学的思考力・判断力や科学的実践力の向上を図るとともに、その成果等を国内外に発信することを目的にしたものであります。 今後は、児童のアイデアをもとにしたドローンの活用方法も探りながら、最先端の科学技術との触れ合いを通して、将来への夢を育む機会とさせていきたいと思います。 また、小学校外国語活動の授業充実のため、引き続き小学校外国語活動指導助手1人を配置し、児童の国際理解と外国語への関心を高める授業を推進してまいります。 さらに、毎月発行している教育委員会だよりを引き続き発行し、市内小・中学校、公民館等の特色ある取り組みを中心に、広く市民に周知してまいります。 学校給食センターであります。 学校給食は、学校給食法に基づいた学校教育の一環として位置づけ、児童生徒の心身の健全な発達を図ることを目的に、学校と給食センターの連携を密にしながら実施してまいります。 児童生徒の偏食の矯正、食事マナー、食文化等に関する知識の向上を図るとともに、「家庭とともに歩む学校給食」を目指します。 主食の米飯給食は、全て仙北市産のあきたこまちを提供しておりますが、副食材料についても地場産物や郷土料理などを取り入れ、児童生徒が郷土の自然や文化を大切にする心を育むよう、「地域と結ぶ学校給食」の推進に努めます。 児童生徒が季節行事に関心を持ち、四季の移ろいを体験してもらうため、年間5回の季節行事給食を行います。また、小・中学校の最高学年を対象にさまざまな食品をバランスよく選定し、自分の摂取量を知り、他人のことを思いやる心が育つよう、バイキング給食を実施し、「思い出に残る学校給食」を提供してまいります。 食物アレルギーを持っている児童生徒も、安心して楽しい給食時間が過ごせるよう、家庭、学校、給食センター、関係機関と連携を図りながら対応に努めてまいります。 また、施設及び設備の整備と衛生管理に万全を尽くし、安全で安心な学校給食の提供に努めてまいります。 なお、総合学校給食センターにつきましては、総合給食センター建設に向けた調査・検討を実施し、今後の学校給食センターのあり方を研究してまいりたいと思います。 生涯学習課であります。 平成25年度から29年度まで実施の「第2次仙北市社会教育中期計画」は、後半年度に入り、基本目標の達成に向け、社会教育委員を初め、関係機関と連携を深めながら取り組んでまいります。 花いっぱい運動推進事業の一環として開催している「花のある街づくりコンクール」は、花を生かした豊かで潤いのあるまちづくりを目指しており、今年度3回目を迎えます。より充実した花壇コンクールにするため、応募要項や実施時期、審査方法等を見直し、広く市民や企業の皆様が応募しやすい環境を整えながら開催してまいります。 また、国道105号のフラワーロードは、仙北市の風物詩となっており、当地を訪れる方々からも大変好評をいただいていることから、市民の皆様の御協力をいただきながら、引き続き一斉植栽を実施してまいります。 せんぼくアートプロジェクト推進事業は、市内で芸術文化活動を行う団体等の活性化を図るとともに、創作活動や発表・展示等のイベントを支援することにより、地域の魅力発信や継続的なにぎわいを創出するものであることから、さらなる利用促進に向けた制度の周知に努めてまいります。 公民館であります。 公民館については、地域住民の日常生活に最も身近な社会教育の中核施設として、誰でも自由に学習できる機会を均等に提供する役割が求められています。田沢湖・角館・西木の3公民館では、地区を越えた学習参加と市民交流の活性化を重点目標として取り組んでまいりました。その結果、受講参加者も年々着実に増加しております。 今後も、公民館活動の一本化を進めながら、中央公民館構想について、関係機関と連携を図りながら協議・検討を重ねてまいります。 新年度の事業については、各地区公民館の特色を生かした事業を継続しながら、仙北市の「ふるさとの古」を学ぶ、ふるさと学習の推進並びにインバウンドへの取り組みとして、市内3地区で、英語、韓国語、中国語などの外国語教室を開催いたします。 また、保育園、幼稚園、学校との連携をとりながら、家庭教育学級や少年教室、地域学習などを展開し、年代を超えた学習交流の場を創出します。 人材バンク制度については、人生のさまざまな場面で培ってきた経験や特技・学識・能力を持つ人や、ボランティア活動を志す人たちの人材登録を充実させ、市民がいつでも活用できるよう「知の循環型システム」の構築を目指します。 平成28年度も、市民一人一人が自己の人格を磨き、生きがいを持って豊かな人生を送れるよう、「地域」、「人」、「文化」、「歴史」、「自然」を一体とする、仙北市ならではの特色ある事業を積極的に展開してまいります。 市民会館であります。 平成27年度は、仙北市市制10周年記念事業の会場となったほか、関連事業の会場としても大いに御利用いただきました。また、当館を会場とするイベントは、例年開催されている団体に加え、新たな団体の利用も増えております。 施設、設備につきましては、バック幕の更新により大黒幕としての使用が可能となり、トラブルが頻発していた舞台連絡用のインカムシステムをデジタル化しております。 空調やつり物の設備については、老朽化が著しいことから、順次改修を進め、施設を訪れる全ての方々に安全かつ快適に利用していただけるよう、適切な管理と改修に取り組んでまいります。 また、好評を得ております自衛隊音楽隊コンサートやロビーコンサート等を引き続き開催するとともに、市民の活発な文化活動を促し、市民誰もが気軽に足を運んでくれる会館となるよう、創意工夫に努めてまいります。 田沢湖図書館であります。 施設、設備につきましては、場所によって老朽化が否めないため、日常的に適切な維持管理を行い、来館される方々が安全かつ快適に利用できる空間づくりに、継続的に取り組んでまいります。 図書館サービスの重要な要素である蔵書につきましては、日々整備を行い、利用者のニーズを踏まえた選書はもとより、公立図書館としての役割を十分に果たせるよう努力してまいります。 事業運営につきましては、従来から行っております「おはなし玉手箱」、「朗読コンサート」、「クリスマスコンサート」等のさらなる工夫と充実を図り、各年代層に楽しんでいただけるよう開催してまいります。 また、読書普及のためのテーマ展示も、多彩な内容で本の紹介を行い、貸し出し数や人数の増加を図ることはもちろんですが、本に親しみ、図書館に足を運んでいただくことも大切な要素として、力を注いでまいります。 地域の図書館として、何よりも市民の皆様が学習の場や憩いの場として、気軽に利用していただける図書館づくりに取り組んでまいります。 学習資料館・イベント交流館であります。 学習資料館では、多くの市民が豊かで楽しい読書生活を送ることができるよう、蔵書の充実を図り、特集コーナーの設置やテーマ展示などの企画を実施してまいります。また、昨年度に引き続き、2人の学校図書館支援員を市内小・中学校12校に定期的に派遣し、図書のデータ入力・発注・装備、書架整理、テーマ展示など、学校図書館の環境整備の充実を図ります。また、全ての学校に構築されている、学校図書管理システムと学校公共間連携横断検索システムの有効活用を図るとともに、学校図書館の蔵書冊数の増加を含めた子ども読書活動を推進してまいります。 イベント交流館では、平成28年度企画展として「新潮社創立120周年記念新潮文庫のひみつ展」と「生誕100周年記念富木友治展」、収蔵品展として「高井有一展」を開催し、多くの方々に来館していただけるよう、展示内容の充実に努めてまいります。 スポーツ振興課であります。 田沢湖生保内の武蔵野地区への総合体育館などのスポーツ施設建設について、市民の皆様による調査検討委員会を立ち上げ、その整備方針について御意見をいただきたいと考えております。 仙北市体育施設マスタープランには、総合体育館やテニスコートなどの施設整備が計画されており、既存施設の利活用と合わせて検討を進めてまいります。 平成28年度のチャレンジデーは、5月25日、水曜日に開催される予定で、仙北市としては6回目の挑戦となります。昨年の参加率は、51.1%と初めて50%台となりました。徐々にではありますが市民の皆様の活動も広がってきており、対戦相手に勝利するという目標のもと、この結果をふだんからの運動に結びつけられるよう努めてまいります。 2017年2月に、たざわ湖スキー場で3回目となるフリースタイルスキーのワールドカップを開催いたします。 2018年開催の韓国平昌や、その次の中国北京で開催される冬季オリンピックを契機とし、台湾・韓国・中国などアジアを初めとした世界のスキー愛好者に、ワールドカップ開催地としての秋田県たざわ湖スキー場を、積極的にPRしてまいります。 また、これまでカナダや日本チームによる合宿が行われていますが、より多くの皆様に合宿地として紹介していきたいと思います。 総合型地域スポーツクラブについて、神代地区の総合型スポーツクラブが2年目を迎えます。昨年から事務員を雇用し、クラブ経営の考え方を持ってマネージャーとともに活動しており、地域住民に対するスポーツ環境の提供と合わせ、自主財源の確保も目指すこととしております。 「桧木内てくてく倶楽部」は4年目を迎え、引き続き、桧木内地区のスポーツ事業の展開の充実を図ることとしています。 また、独自に活動を行っている「角館総合型地域スポーツクラブ」や「きたうらアクアスポーツクラブ」、「たざわこスポーツクラブ」などと情報交換や連携を図りながら、市民の皆様に運動の機会を数多く提供してまいります。 9月18日に開催予定の田沢湖マラソンは、31回目を迎えます。昨年の大会は過去最高の参加者で、事前エントリーが6,200人を超える申し込みをいただきました。今年も3連休中の開催となることから、昨年以上の参加が想定されます。下高野駐車場や生保内武蔵野地区駐車場等への誘導体制を充実させて、ランナーの皆様をお迎えしたいと考えております。 各種スポーツ活動の推進については、本年度も、仙北市体育協会や仙北市スポーツ少年団本部の活動を通して、小・中・高生から社会人までのスポーツ活動を応援します。 また、これまで検討を重ねてきました、9月開催予定の「秋田内陸リゾートカップ100キロチャレンジマラソン大会」には、秋田県と連携してさらなる支援を実施し、参加者の皆様を歓迎したいと思います。 「秋田25市町村対抗駅伝ふるさとあきたラン!」は、大館市を会場に実施されます。今年は選手の体調を考え、前日から現地入りすることとし、これまで以上の成績を目指したいと考えております。 こうした施策を展開しながら、できるだけ多くの市民にスポーツのよさを味わっていただけるスポーツの振興を推進してまいります。 文化財課であります。 昨年から伝建群内の石黒家・青柳家を中心に工事を行っております、国庫補助事業の伝建群保存地区防災施設設置事業は2年目を迎え、Bブロックの岩橋家周辺の整備を行います。 秋田藩角館郷校「弘道書院」復元については、昨年の調査・発掘作業で、明治30年代の旧角館小学校跡の基礎部分である礎石に続いて、明治18年に増築された柱跡と思われるものも出土し、大きな成果があったと認識しています。今後の作業といたしましては、今回出土した遺構や遺物資料を報告書にまとめ、あわせて復元に向けた取り組みを実施計画へ盛り込むため、検討委員の皆様などからいただいた御意見や御提言を最終的にまとめてまいります。 青柳家の主屋については、老朽化や風雨、融雪などにより基盤の浸食が見られ、通し柱が傾斜している部分が見当たることから、これらを修復する工事を実施いたします。また、河原田家も全体的な老朽化による傷みが目立ち始め、今回は事業を進めていく方法を検討するための実施設計を起工し、年次計画にまとめる作業を行います。 伝統的建造物群保存地区については、昭和50年の文化財保護法改正により、昭和51年9月に第1号選定地区の角館町、南木曽町妻籠宿、白川村荻町などの5市町村7地区が選定されています。その後、昭和54年には13市町村が加わり、全国伝統的建造物群保存地区協議会が発足し、現在、同地区協議会に110地区が加盟しております。本年は、その創設40周年にあたります。 この間、町並みを守る会を初めとした多数の地元住民の皆様にかかわっていただき、歴史的文化遺産である町並みの保存や継承に努めてまいりました。今後も、これらの保存・継承に努め、過去からの贈り物をしっかりと後世につなげるための努力を傾注してまいります。 仙北市の花「サクラ」については、引き続き、名勝指定の桧木内川堤等の適正な管理について、関係部課と連携しながら積極的に取り組みます。 市内を散策しながら史跡や歴史を学ぶ「史跡めぐり」は、市民の人気が高く、参加者も年々増加しています。本年度も、歴史の理解やその大切さをより深く知っていただくため、さまざまな工夫や視点を変えながら実施してまいります。 角館町平福記念美術館であります。 平福記念美術館における平成28年度の企画展示計画としまして、4月中旬から5月にかけて、「さくら・内藤忠行写真展」と題した写真家内藤忠行氏による桜を題材にした写真展を、6月から7月には、日本美術院で活躍されている伊藤髟耳先生と絵の仲間による、日本画展「はんぽの会日本画展」を予定しております。さらに、8月から9月下旬にかけて、百穂の弟子で今年没後80年にあたる日本画家草なぎ興宗、旧中仙町豊川出身であります、の日本画展「没後80年草なぎ興宗展」を開催する予定であります。10月から11月にかけて、仙北市角館町在住の作家で商業用のデザインや雑誌の表紙絵等を多数手掛けていらっしゃいます、佐藤待子氏の作品展「佐藤待子作品展」仮称であります、を予定しております。12月から平成29年4月初旬にかけては、毎年恒例の「児童生徒県南美術展」、「仙北市総合美術展」、「館蔵品・寄託品展」の開催を予定しております。 美術館におきましては、今後もより多くの方々から気軽に芸術作品を鑑賞していただけるよう、創意工夫に努めてまいります。 以上、平成28年度の教育行政の基本方針及び主要な施策の概要について申し上げましたが、本定例会に提案しております教育関係議案につきまして、慎重御審議の上、御可決賜りますようお願い申し上げ、教育行政方針とさせていただきます。 ○議長(青柳宗五郎君) 教育行政報告並びに教育行政方針を終わります。 議会動静報告及び監査報告は、別に配付のとおりであります。--------------------------------------- △議案第4号の委員長報告、質疑、採決 ○議長(青柳宗五郎君) 日程第4、地方創生に関する調査研究についてを議題とします。 地方創生特別委員長の報告を求めます。6番、田口寿宜君。 ◆6番(田口寿宜君) それでは、地方創生特別委員会での調査事件について、会議規則第110条の規定により別紙のとおり御報告申し上げます。 本特別委員会では、平成27年12月定例会での中間報告以降、仙北市総合戦略成案について、また、第2次仙北市総合計画(案)との整合性について、それぞれ議論を交わしました。委員からの意見は、次の3点に要約されます。 1、基幹となる総合計画の中の地方創生に係る総合戦略である。総合戦略については、仙北市が生き残るために総合計画との整合性を維持し、確実に実行すべきものである。 2、総合戦略及び総合計画は、ともに市民のためのものである。事業を実行するにあたっては、対象は誰かという視点を明確にし、常に現場の状況を把握し進めるべきである。 3、本特別委員会の提言は、現場との議論のもとにまとめたものであり、総合戦略及び総合計画に反映された事項はしっかりと実行するとともに、本特別委員会で提言されたものの具体的に示されなかった事項についても、今後の施策に反映されるよう、十分に検討をしていただきたい。 地方創生はスタートしたばかりであります。全国の自治体が生き残りをかけて必死になっております。総合戦略は市政全般にわたるものであり、今後は、各常任委員会において所管となる事項のPDCAサイクルを常に検証し、市民をエスコートしながら、仙北市が一体となって仙北市創生に邁進するよう、皆様の御協力をお願いし、また、本特別委員会の議論に御協力をいただきました全ての皆様に感謝を申し上げまして、本特別委員会の最終報告といたします。 ○議長(青柳宗五郎君) これで地方創生特別委員長の報告を終わります。 質疑ございませんか。          (「なし」と言う人あり) ○議長(青柳宗五郎君) 質疑なしと認めます。 お諮りします。地方創生に関する調査研究については、ただいまの地方創生特別委員長報告をもって終了することに御異議ございませんか。          (「異議なし」と言う人あり) ○議長(青柳宗五郎君) 御異議なしと認めます。したがって、地方創生に関する調査研究については、ただいまの地方創生特別委員長の報告をもって終了することに決定いたしました。--------------------------------------- △議案第5号の委員長報告、質疑、採決 ○議長(青柳宗五郎君) 日程第5、仙北市一般廃棄物最終処分場管理業務の業者選定に伴う随意契約不正事務処理に関する事項についてを議題とします。 随意契約不正事務処理に関する調査特別委員長の報告を求めます。11番、荒木田俊一君。 ◆11番(荒木田俊一君) それでは、私の方から、随意契約不正事務処理に関する調査特別委員会の検査結果について御報告を、仙北市議会会議規則第110条の規定により報告をいたします。 お手元の報告書をごらん願います。 御承知のとおり、昨年9月に、職員が、最終処分場の水処理業務において収賄容疑で逮捕された事件を受けて、随意契約の不正事務処理を検査するために本特別委員会が設置されています。 本特別委員会は、これまで8回の委員会を開催して、事務検査及び調査を行い、議長へ報告書を提出しています。 事件の経過等、既に議会広報で報告されている事項については省略をさせていただき、概要を抜粋して御報告を申し上げます。 報告書の3ページをごらんください。 本特別委員会の設置に至る経過について御報告いたします。 平成27年9月28日の市職員逮捕により、同日午後から全員協議会を開催し、市当局から、逮捕に係る事実関係の緊急報告を受けました。 9月30日開催の平成27年第4回仙北市議会定例会において、総務文教及び市民福祉の各常任委員会の連合審査により、「市職員の不祥事に関する決議」が提案され、これを全会一致で可決しています。 この決議では、①不祥事の根本的な原因の究明、②統括責任において、不正を根絶するための管理体制の一層の強化、③職員の職階制に基づく責任の自覚、これらの徹底と、一刻も早く市民の信頼回復に応える方策を示すよう、求めているところであります。 さらに、所管である市民福祉常任委員会からは、10月20日の平成26年度一般会計決算の審査過程で、①適正な人事管理体制、②市内優先発注の本旨、③職階制に基づく責任につき提言され、再発防止のためのチェック機能の強化と公平公明な契約体制の確立を求める意見が改めて報告されました。 加えて、総務文教及び産業建設常任委員会でも、事件の背景にある「随意契約のあり方」について言及されています。 結果として、平成26年度仙北市一般会計歳入歳出決算は、不認定とされました。 11月25日開催の全員協議会では、当局から、再発防止対策の一環として随意契約適正化に係るガイドラインが示され、12月1日から施行する旨の報告を受けています。ここでは、議員各位から、議会だからこそでき得る独自の調査を行うために特別委員会を設置すべきという意見が、相次いで出されました。 12月1日開催の平成27年第5回仙北市議会定例会では、市長、副市長の処分として、給料を減額する条例改正案が提案されましたが、前述のとおり、時期尚早として否決されています。 次に、6ページをごらんください。 本特別委員会の検査及び調査の結果として、1点目は、概要と経過について御報告をいたします。 平成27年12月1日の第1回会議では、正副委員長の互選を行い、委員長に私、荒木田俊一を、副委員長には高橋豪委員が、それぞれ選出されました。 12月8日の第2回会議では、委員長から改めて、事務検査の趣旨「免職となった職員の量刑の軽重は別として、収賄事件の背景、人事管理、組織体制を対象として、住民から信頼される行政、また事務の公正執行の確立を求めるため、一刻も早く市民の信頼回復に応える方策を示すことを強く求めた決議に基づき、具体的な方策についても追及していく」ことが確認されました。そして、地方自治法第98条第1項の規定に基づく書類の提出について協議し、7項目の書類を12月17日まで提出要請することに決定しました。 12月定例会会期中の12月18日から書類の事前検閲を行い、平成25年度からのテーケー・アクティブ株式会社秋田営業所及びeシステム株式会社との契約関係につき、別添資料のとおり一覧に整理しております。あわせて、事前に検閲した結果の疑問点を抽出し、別添資料のとおり質問事項を事前通告することにより、回答を求めることにしました。 12月25日の第3回会議では、事前に通告していた質問事項に対する説明を求めています。さらに追加の資料として、一般廃棄物、最終処分場、バルブ交換・ポンプ更新箇所一覧、(経路図)の提出要請を決定しました。再度、質問事項を取りまとめ、事前通告による検査を行うことにしました。 平成28年1月8日の第4回会議でも、事前に通告していた質問事項に対する説明を求めています。また、さらに追加資料として、テーケー・アクティブ株式会社秋田営業所との保守契約に基づく「業務月報」の提出要請を決定しております。 1月20日の第5回会議では、当局が回答を保留していた事項の説明を求め、提言事項等につき協議を行いました。 1月29日の第6回会議では、再度、各委員から提言事項等を含め、委員会としての「まとめ」の協議を行っています。 2月5日の第7回会議では、各提言事項について市当局との意見交換を行い、委員会報告等の協議を行いました。 2月12日の第8回会議では、本委員会の委員全員の発議により、仙北市職員倫理条例を提案することに決定しています。 次に、2点目、「明らかになった事実関係」についてであります。 書類の検閲から、契約書類のみならず書類全般にわたり、不適正な事務処理の体制が明らかになりました。これまでは職員がみずから行っていた業務を、委託に切りかえてから、長期間にわたり担当していた職員1名に任せきりにしていた現実があります。現場確認はもとより、修繕を必要とする判断から契約・検査に至るまで、担当1人が行っているケースが多く、通常業務とも相まって時間外勤務時間が突出しています。さらに、決裁する管理職員は、保守契約の受託業者が修繕することの合理性という既成概念にとらわれ過ぎて決裁してしまったという安易さも、否定できないものであります。保守契約業者が随意契約により修繕することの合理性は理解できますが、他方、その合理性さえも逸脱する事務処理と指摘せざるを得ない実態も確認されています。 平成25年度から平成26年度までの緊急とされる工事を含めた各修繕工事の実績からは、今年度も多くの修繕工事が必要と推測されるわけですが、今年度は大きな修繕工事は予定されていません。これは、平成26年度までの修繕による成果によるという説明ですが、これらの工事等に関する契約事務においては、以下の実態が挙げられます。 ①監視ユニット保護装置、無停電装置、これをUPSといいますけども、の更新では、過去にUPSを導入した際の不具合を踏まえ、eシステムからメーカーに依頼してUPSのバージョンアップをしたことにより、3万円相当のUPSが35万円で契約になったとの説明であるが、見積書や完成検査書類からはバージョンアップ仕様の記載が確認できず、実に実勢価格と納入価格との差が10倍以上になっている。 ②一部には、見積依頼の起案段階で仕様書が添付されず、見積書自体にも見積金額のみで内訳が記載されていない取り扱いのほか、完成写真では、他の業務で使用したものと同じ写真が使用されている。 ③起案書では1社による随意契約にもかかわらず、契約締結の理由が最低価格とされているほか、契約書類においては、設計書の表題を誤記したまま放置されている。 ④県内で最終処分場の水処理業務を請け負っている業者は、二、三社存在する。 ⑤各書類、これは起案書、出勤簿等において、修正液による訂正が行われているほか、決裁においては、起案者自身が最後まで持ち回り、起案日から決裁日まで全て同日で処理されている取り扱いが多い。 ⑥契約書の原本に公印が押印されていない契約書も存在する。 こうした事務処理に加えて、書類の管理においては、今年度の起案書類は決裁板に挟まれたままの状態でファイルもされてないままの放置状態であり、業務日誌においては、何も記載されていない日も散見されました。公文書の管理体制としては、極めてずさんな取り扱いであります。 他方、市当局としては次のように説明されています。 ①平成28年度の人事異動では、角館庁舎から環境保全センターへ配置する予定である。 ②随意契約適正化に係るガイドラインは、12月1日から施行され、職員のコンプライアンス研修は、外部講師のもとで2月中の開催を予定している。これは、本日の市長の説明では、開催された報告を受けています。 ③職員の自己破産者の調査はしていないが、自己破産が決定するまでには、裁判所から給料の差し押さえ等の通知をされることが一般的であり、そうした職員は現金を取り扱わない部署への配置等に配慮している。今回の場合は、給料の差し押さえ等の通知はされていなかった。 ④信用失墜行為にあたる懲戒免職処分では、その行為の直接損害額を確定するために民事裁判によらなければならないことから、損害額の確定が困難なので、現時点で本人への損害賠償までは考えていない。 ⑤工事監査については年に五、六件程度行われるが、全ての工事について個別監査をしているわけではない。 次に、3点目として「検査結果の問題点」についてであります。 事件の原因の一つとしては、公務員としての法令遵守という意識や倫理の欠落によるものと考えられます。書類の検閲結果からは、懲戒免職処分を受けた職員だけの問題ではなく、決裁の各段階において、それぞれの職階制による確認機能が全くというほど果たされていない実態も明らかになっています。こうした市役所の体制が事件を誘発したと指摘されても、やむを得ない側面もあり、全ての職場において公僕としての意識改革が急務であります。 今回の事案では、余りにも担当職員1人に任せきりで、職場内のチーム力が発揮されていません。これまでの慣例による先入観とその体制から、職場内での情報共有に基づいた検討や確認が不十分なままに業務が執行されています。検査の過程では、「市長、副市長、総務部長等がそれぞれの役目をしっかり果たしていれば、今回の事件は発生しなかった」という意見や、「懲戒免職となった職員はもちろんのこと、市長、副市長を初め、決裁した職員全員が同罪である」という意見さえもありました。これらの厳しい指摘は、今回の事件を、決して他人事でなく、あえて職員の意識改革を喚起するという意味合いであります。 組織においては、首長のみで全部署の全詳細を掌握することは不可能であり、部課長等の管理職員は、この事件を教訓として、組織内でのみずからの職責を再度自覚すべきであります。 明らかになった事務処理には、ルールを定めなくても一般常識の範疇でできることが多く、全職員が公務員としての責務を自覚し、おごりを捨て去らなければ、幾ら法令遵守に係る研修をしたところで、意味がないということにほかならないものであります。起案者が一人で持ち回る決裁の方式は、一見合理的とも思えますが、情報の孤立につながる方式であり、大いに問題があると指摘せざるを得ません。改めて、これまでの本市の事務処理方式が「間違っていない」という潜在的な先入観を、払拭することが必要であります。 4点目は、「検査事項に対する指摘・改善意見」についてであります。 今回の不正事務処理事案では、例えば、監視ユニット保護装置、無停電装置の更新に見られるように、確固たる理由が不明瞭なままに実勢価格との差が10倍以上とされる物品の納入や、仕様書のない見積もり依頼、検査写真の使い回し等々のずさんな事務処理からは、実施された業務の必要性さえも問われかねません。こうした実態により、仙北市に与えた損害ははかり知れず、市民の信頼を大きく損ねる結果となったことは極めて遺憾であり、ざんきに堪えない限りであります。 本来、地方自治法上では、首長の補助機関とされる職員に対し議会が言及すべきではありませんが、現職の市職員逮捕という重大な事件を受けて検査の結果明らかになった事務処理の実態から、あえて申し述べさせていただきます。 全職員、とりわけそれぞれの部署を統括する管理職員は、今回の事件を、決して処分を受けた職員だけの問題ではなく、みずからの問題として受けとめなければなりません。そして、常に職場内を再点検するなど、市民に信頼される行政を確立するため、全力を傾注しなければならないのです。改めて、地方公務員法のほか、服務に関する条例・規則・要領・要項等々の法令の遵守徹底を求めるものであります。あわせて管理職員は、懸命に職務に励むより多くの職員の気概を、再びくじくことのない職場環境の改善に努めなければなりません。 このたびの検査の対象は、環境保全センター及び各最終処分場だけでしたが、この事件を教訓として、全職場において、事務処理体制の総点検を行うべきであり、具体の改善意見は以下のとおりであります。 ①一定金額以上の工事は監査委員に報告する仕組みを創設し、市政の経済性、効率性、有効性を監査する側面から、外部監査制度の導入を検討すること。 ②入札検査体制の強化を図り、秋田県の入札制度適正化推進委員会を参考に不正防止対策を徹底すること。 ③再発防止のため、職員の処分基準を一層厳しくする見直しを図り、職員事故等審査委員会には、弁護士等を含めた第三者を委員に加える検討を行うこと。 ④持ち回り決裁においては、起案者と上司との情報共有を徹底する観点から、起案者一人が決裁権者まで持ち回る方式を改善すること。 ⑤職員の教育を強化し、常に倫理性の保持に努めること。とりわけ管理する立場の職員の指針を定めるなど、決して担当職員に任せきりにしない職場づくりを徹底すること。 ⑥年功序列から能力主義による人事体制の見直しを図り、管理職員が部下職員を評価する一方で、部下職員からも管理職員を評価できる人事評価システムを検討すること。 最後に、9ページであります。 地方自治法第98条の検査権を付与された仙北市議会随意契約不正事務処理に関する調査特別委員会は、平成27年12月1日から約3カ月にわたり、環境保全センター及び各最終処分場における事務を検査し、それぞれの問題点を指摘するとともに改善方策を提言してきました。 このたびの職員の逮捕事件から、5カ月が過ぎようとしています。市当局では、いち早くガイドラインを策定し、随意契約事務の適正化を図ろうとされていますが、そのためには、市役所の全ての事務において、まずは法令等を遵守しなければならないという職員の意識改革が大前提となります。事務検査からは、公文書の管理体制と業務に対するチェック機能において、今後の市政推進にあたり強い危機感さえも抱く、無残な実態が明らかになりました。したがって、本特別委員会では、コンプライアンスの根幹となる「仙北市職員倫理条例」を提案することに決定しております。 市当局は、このたび明らかになった事務処理の実態に鑑み、この条例理念に基づき、必要な規則・要項等を定め、危機意識を共有し、再発防止のための対応を繰り返し繰り返し実践しなければなりません。 これまで、極めて厳しい意見を申し述べてきましたが、市当局においては、それぞれの問題点や改善意見を真摯に受けとめ、そして再発防止と市政への信頼回復のために、全市一丸となり万全を期することが求められています。 以上の報告をもって、本委員会に付託された事項についての事務検査は終了しますが、議会としても事件を教訓に市政の監視機能を一層強化し、必要に応じて随意契約適正化に係るガイドラインや関係条例・規則等の見直しを提言しつつ、あわせて、議会みずからも襟を正し、その責務を果たしていく覚悟であります。 最後に、本特別委員会の事務検査に御協力いただいた全ての関係各位に感謝を申し上げ、随意契約不正事務処理に関する調査特別委員会の報告といたします。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) これで随意契約不正事務処理に関する調査特別委員長の報告を終わります。 質疑ございませんか。17番。 ◆17番(高久昭二君) 8回にもわたる調査特別委員会、本当に御苦労さまでございました。私も議長を除く18名の議員の一人として責任を感じるわけではございますけども、3点だけ簡単に御質問させていただきますので、どうかよろしくお願いします。 1点目は、仙北市の財務規則に基づいて、当然、課長、そして部長、そして副市長、市長というふうな決裁区分が、その契約金額等によって定められておりましたが、それに基づいた決裁が全て捺印なさっておったのかどうか、その点第1点目。 2つ目はですね、私も情報公開に基づいて若干の資料を入手し、ちょっと調べてみたわけでございますけども、決裁印がはっきりしない、恐らくコピーは写りが悪かったのかとは思いますけども、中には副市長さんの判子がなかったり、市長の判子がちょっと不明な点も私は見受けられたし、なおかつ一般質問でも私触れましたけども、社判が明らかに押されておらないというのがあったんですが、一人の元職員の方が持ち回りでずっと回って、最後には副市長、市長さんのところに伺って決裁を頼んだときに、当然、多少なりともめくってみるとは思うんですが、余りにも決裁の量が多いときはめくらないこともあるかもしれませんが、社判がないというのであれば、ちょっとこれはどうしてかということを本人には聞きただしたりはしなかったのかどうか。 最後の3点目はですね、予定価格調書を作成するのは最終的に首長、市長の決裁権限でありますけども、御本人からも、その金額を定めるときにアドバイスをいただいておらなかったのか。全く元職員とは触れないで、御自分で決裁金額を策定し封印なさったのか。その点を確認したのかどうか。もし審査なさっておるとすれば、簡潔で結構でございますので御説明をよろしくお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 荒木田委員長。 ◆11番(荒木田俊一君) 最初に申し上げます。いわゆるこの事務のページ数は多大にわたっておりますので、全て私ども全員が同じものを見たか見ないかはわかりません。というのは、それぞれが検査していって事前に資料提出していただきまして、問題ある箇所、自分たちで整理しながら問題点を指摘したので、各委員が全体の中で全て判子があったとかないのか、漏れてたのか、そういうことはしておりません。 また、答弁では、いわゆる資料等に不備があった場合は口頭で申し渡してるっていうことになってますけども、いわゆるそっからバックされてる、直しておきなさいよと言ったものが、直したものがバックされているような事象がほとんど、いわゆる事務の資料ではわからない。それで不備があるという報告であります。ですから、ゴム印も同じでございます。多分チェックされてる方が指摘したと思いますけども、正直申し上げ、一番詳しい方々がほとんどおらないという、我々が聞く範囲では。ましてや、我々は事務検査でありますので、書類を検査しながらそれらをやったというのが大部分であります。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 17番。 ◆17番(高久昭二君) 1点だけ失礼ですけど。私、3回、短時間しか傍聴してないので、全ての8回にわたる調査を1から10まで全て傍聴したわけではないので、結果、的確ではないと思うんですが、現在作業されてる関係、幹部職員の方々だけを参与させておったようですが、やっぱり、例えば平成25年とか、例えばですよ、平成24年とか平成21年とか平成19年とかとなれば、元の職員なり、別の部署に人事異動なさってる方々もおったと思うんですが、そういう方にはお聞きなさらなかったものでしょうか。その点だけを御答弁をよろしくお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 荒木田委員。 ◆11番(荒木田俊一君) あくまでも事務検査でありましたので、職員のいわゆる参考人みたいにしてお呼び立てをして質問した事実はありませんし、残された、いわゆるこの事件の発生にかかわる事務処理を検査したということで御理解をいただきたい、そのように思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 他にございませんか。          (「なし」と言う人あり) ○議長(青柳宗五郎君) これで質疑を終わります。 お諮りします。仙北市一般廃棄物最終処分場管理業務の業者選定に伴う随意契約不正事務処理に関する事項については、ただいまの随意契約不正事務処理に関する調査特別委員長の報告をもって終了することに御異議ございませんか。          (「異議なし」と言う人あり) ○議長(青柳宗五郎君) 異議なしと認めます。したがって、仙北市一般廃棄物最終処分場管理業務の業者選定に伴う随意契約不正事務処理に関する事項については、ただいまの随意契約不正事務処理に関する調査特別委員長の報告をもって終了することに決定いたしました。 14時30分まで暫時休憩します。                              (午後2時18分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後2時30分)--------------------------------------- △議案第3号~議案第60号の上程、説明 ○議長(青柳宗五郎君) 日程第6、議案第3号 仙北市総合政策審議会条例制定についてから日程第63、議案第60号 公の施設の指定管理者の指定についてまでの各案を一括して議題とします。 それぞれ提案理由の説明を求めます。 議案第3号から議案第5号について、藤村総務部長。 ◎総務部長(藤村好正君) それでは、議案第3号について提案理由の説明をいたします。 議案綴りの6ページをごらんいただきたいと思います。 議案第3号 仙北市総合政策審議会条例を別紙のとおり制定するものでございます。 条文につきましては、次のページでございます。 この条例は、市の総合政策や総合戦略などの重要施策の調査や審査を行うために、総合政策審議会を設置するというものでございます。委員は9名以内で組織し、任期は2年としております。 施行期日については、平成28年4月1日としているものでございます。 次に、議案第4号の提案理由を説明いたします。 議案綴りの9ページをお開きください。 議案第4号 行政不服審査法の全部改正に伴う関係条例の整備に関する条例を別紙のとおり制定するものでございます。 次のページをごらんいただきたいと思います。 この条例により改正されるものは、第1条としまして仙北市行政手続条例、第2条で仙北市情報公開条例、12ページに移りまして、第3条が仙北市個人情報保護条例、第4条ですね、13ページに移りますけども、第4条が仙北市市税条例、第5条が仙北市固定資産評価審査委員会条例、14ページに移りまして、第6条で仙北市手数料条例となっているものでございます。 それぞれの内容でございますけれども、行政手続法の改正に伴いまして、文言として使っておりました「不服申立て」等の文言が「審査請求」というふうに改められたことに伴うものでございまして、そのほかには、不作為事件の審査を審査会の諮問対象とするというような改正の内容となっております。 この条例につきましても、平成28年4月1日からの施行となっております。 次に、議案第5号の提案理由を説明いたします。 議案綴りの16ページをごらんください。 議案第5号 仙北市職員の退職管理に関する条例を別紙のとおり制定するものでございます。 次のページ、17ページからが条文となっております。 この条例は、地方公務員法及び地方独立行政法人法の一部改正によりまして、職員が退職後に営利企業等に就業している場合、市職員に対する契約等の依頼等について規制をするというものでございます。また、職員が退職後2年間、営利企業に就業する場合や、営利企業以外の法人で就業して報酬を得る場合には、市のほうに、市といいますか、その退職時の任命権者に届け出をしなければならないというような規定になっているものでございます。 この条例も、平成28年4月1日から施行するものでございます。 以上で提案理由の説明を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第6号について、米澤市民福祉部長。 ◎市民福祉部長兼福祉事務所長(米澤実君) それでは、議案第6号 仙北市医師等修学資金貸与条例制定について、提案理由を御説明いたします。 議案綴りの19ページをごらんください。 議案第6号 仙北市医師等修学資金貸与条例制定について 仙北市医師等修学資金貸与条例を別紙のとおり制定するものでございます。 次の20ページをごらんください。 本条例の制定の理由でございますけれども、これまで医師等修学資金貸与条例につきましては、病院事業の角館総合病院の予算に計上して、病院事業管理者が2つの市立病院を対象にし執行してきたところでございますが、この条例を廃止しまして、平成28年度より予算を一般会計へ移行し、市長が定める医療機関に改め、診療所も対象に含めて市長が執行することとし、仙北市における医師等の充実を図るため制定するものでございます。 まず、第1条でございます。将来、市長が定める医療機関で勤務しようとする学生に、予算の範囲内で修学資金を貸与しまして、仙北市における医師等の充実に資することを目的とするものでございます。 第2条に関しては、用語の意義について規定しております。 第3条は、貸与の対象者でございます。将来指定医院における医師等の業務に従事しようとする者となります。具体的には、医師、薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師、医学理法士、作業療法士と、それから臨床工学技師、助産師、看護師について対象としてございます。 第4条でございますけれども、21ページをごらんいただきます。 貸与の期間及び方法について規定しております。修学資金の額につきましては、規定で定めることとしてございます。 第9条でございます。23ページでございますけども、修学資金の返還の免除について規定してございます。医師につきましては、臨床研修終了後、指定医療機関で医師の業務に従事した場合、看護師等につきましては、免許取得後、遅滞なく指定医療機関で業務に従事した場合でございます。 24ページの第10条でございます。こちらのほうには、延滞利息についてでございます。 第11条は、学業成績表等の提出について規定してございます。 第12条は、委任規定でございます。 附則で規定する施行期日につきましては、平成28年4月1日からとするものでございます。 なお、仙北市病院事業医師等修学資金貸与条例は、平成28年4月1日をもって廃止するものでございます。 経過措置としましては、この条例の施行の日の前日までに、仙北市病院事業医師等修学資金貸与条例の規定によりなされた処分、手続その他の行為は、それぞれこの条例の相当規定によりなされたものとみなすというものでございます。 以上で議案第6号の説明を終わります。御審議のほう、よろしくお願いします。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第7号から議案第15号について、藤村総務部長。 ◎総務部長(藤村好正君) それでは、議案第7号の提案理由を説明いたします。 議案綴りの25ページをごらんいただきたいと思います。 議案第7号 仙北市人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の一部を別紙のとおり改正するものでございます。 次のページをごらんいただきたいと思います。 この条例につきましては、地方公務員法及び地方独立行政法の改正に伴うものでございまして、先ほど説明しました退職管理の部分でございます、その状況について公表するというふうに条例を改正するものでございます。 この条例につきましても、平成28年4月1日から施行するものでございます。 次に、議案第8号の提案理由を説明します。 議案綴りの27ページをごらんください。 議案第8号 仙北市職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を別紙のとおり改正するものでございます。 次のページをごらんください。 この条例改正内容でございますが、地方公務員法及び地方独立行政法人法の改正に伴いまして、この条例で引用しております法律の条項番号が変わるというものでございます。また、学校教育法の改正に伴いまして、小中一貫教育を行う義務教育学校という新たな学校の種類が規定されたことに伴いまして、その文言についての条例の改正を行うものでございます。 施行日ですけれども、平成28年4月1日としておりますけれども、職員のうち早出・遅出勤務等の請求をできる職の方については、施行日までもその請求ができるというふうな経過措置を設けているものでございます。 次に、議案第9号の説明をいたします。 冒頭の議会運営委員長の説明でもございましたが、議案第9号、議案綴りの29ページでございます。 議案第9号 仙北市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を別紙のとおり改正するものでございます。 改正条文につきましては、30ページ、次のページとなっております。 内容につきまして、別に配付しております給与等に関する説明資料の1ページをごらんいただきたいと思います。 1つ目の改正理由でございますけれども、秋田県人事委員会の給与に関する勧告を鑑みまして、一般職の職員の給与改定を行います。そのために議会議員の期末手当の支給率を改定するというものでございます。 2つ目の改定内容でございますけれども、期末手当の年間の支給率を引き上げるというものでございます。改定の率につきましては、この説明資料の7ページをごらんいただきたいと思います。7ページの上段の表でございます。 平成27年度分は、12月の期末手当を改正前の「100分の150」を100分の5引き上げまして「100分の155」とするものです。平成28年度は、6月の支給の期末手当を100分の5引き上げまして100分の145とし、12月の期末手当を100分の150というふうにするものでございます。 この条例は、公布の日から施行するものでございますけれども、平成27年度分の期末手当に関しましては平成27年12月1日から施行し、平成28年度分の期末手当に関する規定は平成28年4月1日から施行するものでございます。 次に、議案第10号の提案理由を説明いたします。 議案綴りの31ページをごらんください。 議案第10号 仙北市証人等の実費弁償支給条例の一部を別紙のとおり改正するものでございます。 次のページをごらんいただきたいと思います。 改正内容でございますけれども、農業委員会等に関する法律の改正がございまして、農業委員会の選出方法が変わります。選挙による選出がなくなるというふうになりますので、その部分の文言を削除するものでございます。 施行につきましては、平成28年4月1日からでございますけれども、経過措置を設けて、現在選挙によって選任されている委員は、そのまま引き続くというものでございます。 次に、議案第11号の提案理由を説明いたします。 議案綴りの33ページをごらんいただきたいと思います。 議案第11号 仙北市特別職の職員の給与及び旅費に関する条例の一部を別紙のとおり改正するものでございます。 次のページから改正条文となっておりますけれども、先ほどの給与に関する説明資料の2ページをごらんいただきたいと思います。 1つ目の改正理由は、先ほどの議案第9号と同様でございますが、後段、「また」の部分でございますけれども、平成28年度につきましてもこれまでと同様に、市長、副市長の給与を減額するというものでございます。市長につきましては月額17万円を減額、副市長につきましては8万3,000円を減額するというものでございます。 施行日につきましては、平成28年4月1日となっております。 次に、議案第12号の説明をいたします。 議案綴りの36ページをごらんください。 議案第12号 旧仙北市教育委員会教育長の給与及び旅費並びに勤務時間等に関する条例の一部を別紙のとおり改正するものでございます。 37ページから改正条文となっておりますが、先ほどの給与に関する資料の3ページをごらんいただきたいと思います。 改正理由につきましては、先ほどの議案第11号と同様でございます。また、改正内容のうち給与の減額に関する部分でございますが、教育長に関して月額4万7,000円を減額するというものでございます。 施行期日につきましては、議案第11号と同様に4月1日からというふうになっております。 次に、議案第13号の提案理由を説明します。 39ページでございます。 議案第13号 仙北市病院事業管理者の給与及び旅費に関する条例等の一部を別紙のとおり改正するものでございます。 改正条文は40ページとなっております。 これにつきましても、給与の説明資料の4ページをごらんいただきたいと思います。 改正理由につきましては、これまで述べた議案第9号と同様のものでございます。 施行月日につきましても、同様の4月1日からというふうになっております。 次に、議案第14号の説明をいたします。 41ページでございます。 議案第14号 仙北市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を別紙のとおり改正するものです。 改正条文は、42ページから90ページまでとなっております。 説明資料の5ページをごらんいただきたいと思います。 改正理由につきましては、1つ目の部分では、これまでと同じように秋田県人事委員会の給与等に関する勧告に基づく、給料と勤勉手当の額の改定ということでございます。 それと、(2)として、地方公務員法の一部改正による級別標準職務表を条例制定するというものでございます。 改正内容でございますけれども、給与、平成27年度、本年度分の給与改定につきましては、給料の部分では、若年層を重点に置いて給料を引き上げるものということでございます。それから、期末勤勉手当につきましては、一般職の職員につきましては0.1カ月引き上げる、再任用職員につきましては0.05カ月引き上げるというものでございます。 それから、②としまして、給与制度の総合的な見直しの部分でございます。 アとしまして、若年層は引き上げ、中高年層は引き下げるという改正を行います。あと、単身赴任手当、管理職特別勤務手当については、ごらんのように改正するものでございます。 6ページに移りまして、先ほども言いました地方公務員法の改正に伴う級別標準職務表の制定でございますけれども、これにつきましては、これまで規則で定めておりました部分を条例で制定しなければならないというような法律の改正に基づくものということでございます。 施行日につきましては、給料については公布の日から施行し、平成27年4月1日から適用するものです。期末勤勉手当につきましては、平成27年度分は公布の日から施行し、平成27年12月1日から適用。平成28年度分は、平成28年4月1日から施行するものでございます。 次に、議案第15号の提案理由を説明いたします。 議案書綴りの91ページをごらんいただきたいと思います。 議案第15号 仙北市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を別紙のとおり改正するものでございます。 改正理由につきましては、改正条文は、次のページ、92ページでございます。 この改正も、地方公務員法及び地方独立行政法人法の改正に伴いまして引用してある条文が変わりましたので、「第24条第6項」を「第24条第5項」というふうに改めるものでございます。 この条例の施行日も、平成28年4月1日からでございます。 以上で提案理由の説明を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第16号について、畠山教育部長。 ◎教育部長(畠山靖君) 議案第16号について、提案理由を説明いたします。 議案綴りの93ページをお開きいただきたいと思います。 議案第16号 仙北市基金条例の一部を改正する条例制定について 仙北市基金条例の一部を改正する条例を別紙のとおり制定するものでございます。 94ページをお開きいただきたいと思います。 基金条例の一部を改正する内容でございます。 今回の改正は、基金条例第3条第2項の表中、仙北市育英奨学基金の積立額を改正するものでございます。奨学金に役立てていただきたいということで、寄附の申し込みが2件、25万円ありましたことから、仙北市育英奨学基金に25万円を追加して積み立て、これまでの積立額2億7,168万円を2億7,193万円に改めるものでございます。 附則として、この条例は、公布の日から施行するものでございます。 なお、今議会の平成27年度一般会計補正予算に基金への積立額を計上しております。 以上で提案説明を終わります。補正予算と合わせまして、よろしく御審議いただきますようお願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第17号及び議案第18号について、米澤市民福祉部長。 ◎市民福祉部長兼福祉事務所長(米澤実君) 議案第17号 仙北市敬老祝金条例の一部を改正する条例制定について、提案理由を御説明いたします。 議案綴りの95ページをごらんください。 議案第17号 仙北市敬老祝金条例の一部を改正する条例制定について 仙北市敬老祝金条例の一部を改正する条例を別紙のとおり制定するものでございます。 96ページをごらんください。 本条例の一部改正の提案理由でございますけども、今後ますます進む高齢化に伴い、高齢者に対するサービスの多様化と必要性が高まってきております。今後は、高齢者の孤立防止や介護予防に重点的に取り組む必要があることから、要介護状態となる境目の80歳、また、国の100歳高齢者記念行事があります100歳に合わせまして、祝金を支給するものに改めるためのものでございます。 第2条は、文言の整理による改正でございます。 第3条1項では、別表で定めておりました年齢区分、祝金の額、80歳5,000円、88歳1万円、99歳20万円を、満80歳5,000円、満100歳10万円に支給金額も改めるものでございます。 同条の2項では、99歳の施設入所者につきまして、祝金の額を2分の1と定めていた条項を削るものでございます。 第4条は、支給時期を定めたものでございます。 附則で規定しております施行期日につきましては、平成28年4月1日からとするものでございます。 なお、経過措置といたしまして、平成28年度に満99歳に達した者に5万円を支給し、平成29年度に満100歳に達した者には5万円を支給するものでございます。 以上でございます。 次に、議案第18号 仙北市火葬場条例の一部を改正する条例制定についての提案理由を御説明いたします。 議案綴りの97ページをごらんください。 議案第18号 仙北市火葬場条例の一部を改正する条例制定について 仙北市火葬場条例の一部を改正する条例を別紙のとおり制定するものでございます。 次の98ページをごらんください。 本条例の一部改正の提案理由ですが、別紙の別表の斎場使用料を、大曲仙北広域市町村圏組合の斎場使用料の改正に伴いまして、田沢湖斎場の使用料のうち他市町村の住民の使用料を、これまでと同様に同組合広域斎場使用料の広域外の住民の使用料と同一料金に改定するものでございます。 改正の内容といたしましては、適用区分の「15歳以上」「15歳未満」を「13歳以上」「13歳未満」に、「死胎児」を「胎児」に改め、料金の他の市町村の住民料金を、「13歳以上1体につき5万円」に、「13歳未満1体につき2万5,000円」に、「胎児1体につき2万5,000円」に、「上肢、下肢1体につき2万5,000円」に、「改葬1体につき2万5,000円」に改めるものでございます。 附則につきましては、平成28年4月1日から施行するものでございます。 以上でございます。両議案とも審議のほど、どうかよろしくお願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第19号について、草なぎ企業局長。 ◎企業局長(草なぎ博美君) 初めに、今回議案の一部訂正につきましては、まことに申しわけございませんでした。今後このようなことがないよう、心がけたいと思っております。 それでは、議案第19号の提案理由を説明いたします。 議案綴りの99ページをごらんください。 仙北市企業局職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例制定について 仙北市企業局職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例を別紙のとおり制定するものでございます。 内容につきましては、次のページ、100ページですけれども、管理監督職員が災害への対処等の必要により、平日深夜午前零時から午前5時までに勤務した場合ですけれども、管理職職員特別勤務手当を支給することと、その他、所要の規定の整備を行うものでございます。 平成28年4月1日から施行するものでございます。 以上、提案理由の説明を終わります。御審議よろしくお願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第20号について、伊藤医療局長。 ◎医療局長兼医療連携政策監(伊藤寛君) 議案第20号の提案理由と内容について御説明申し上げます。 議案綴りの101ページをごらんいただきたいと思います。 仙北市病院事業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を改正する条例を別紙のとおり制定するものでございます。 次のページ、102ページをごらんいただきたいと思います。 先ほど議案第14号と議案第19号で、一般職、企業局職員に関する一部を改正する条例について説明がございましたけれども、病院事業でも同様に整合させるために改正をお願いするものでございます。 仙北市病院事業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部を次のように改正するものでございます。 この改正は、管理職員特別勤務手当の支給要件である勤務の範囲を広げる必要から、一部を改めるものでございます。 内容を御説明申し上げます。 第12条第1項中とありますが、第12条は、管理職員特別勤務手当について規定しておりまして、この第1項では、管理監督職員が臨時または緊急の必要その他の公務の運営の必要により、週休日または休日等に勤務した場合に支給するという、条文に記載のとおり改めるものでございます。 第2項は、管理監督職員が災害への対処等の必要により、平日深夜午前零時から午前5時までに勤務した場合、手当を支給するということを加えるものでございます。 第13条第1項中とありますけれども、第13条は、休日勤務について規定しておりまして、第1項中の条文を記載のとおり削るものでございます。 附則で、この条例は、平成28年4月1日から施行するものでございます。 以上で議案第20号の説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第21号から議案第23号について、武藤建設部長。 ◎建設部長(武藤義彦君) 議案第21号について提案理由を御説明申し上げます。 議案綴りの103ページをお開き願います。 議案第21号 平成28年度仙北市下水道事業特別会計への繰入れについて 平成28年度仙北市下水道事業特別会計は、公共下水道事業のため、平成28年度仙北市一般会計から4億2,555万1,000円以内の繰り入れをお願いするものでございます。 次に、議案第22号について御説明申し上げます。 104ページをお開き願います。 議案第22号 平成28年度仙北市集落排水事業特別会計への繰入れについて 平成28年度仙北市集落排水事業特別会計は、集落排水事業のため、平成28年度仙北市一般会計から2億4,398万9,000円以内の繰り入れをお願いするものでございます。 次に、議案第23号について御説明申し上げます。 105ページをお開き願います。 議案第23号 平成28年度仙北市浄化槽事業特別会計への繰入れについて 平成28年度仙北市浄化槽事業特別会計は、浄化槽事業のため、平成28年度仙北市一般会計から4,906万2,000円以内の繰り入れをお願いするものでございます。 以上、議案第21号から23号までの提案理由説明を終わります。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第24号について、草なぎ企業局長。 ◎企業局長(草なぎ博美君) 議案第24号の提案理由について説明いたします。 議案綴りの106ページになります。 平成28年度仙北市簡易水道事業特別会計への繰入れについて 平成28年度仙北市簡易水道事業特別会計は、簡易水道事業予算総額7億3,600万円で事業を遂行するわけですけれども、平成28年度仙北市一般会計から1億1,235万円以内の繰り入れをお願いするものでございます。 以上で提案理由の説明を終わります。御審議よろしくお願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第25号及び議案第26号について、藤村総務部長。 ◎総務部長(藤村好正君) 議案第25号の提案説明を説明いたします。 平成28年度仙北市各会計予算書綴りの3ページをごらんいただきたいと思います。 議案第25号 平成28年度仙北市一般会計予算は、次に定めるところによるものでございます。 第1条の歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ190億円と定め、歳入歳出予算の款項の区分及び金額につきましては、次のページ、第1表歳入歳出予算によるものでございます。 第2条は債務負担行為の設定、第3条が地方債の設定、第4条が一時借入金の設定でございまして、一時借入金の最高額を50億円と定めるものでございます。 第5条は、歳入歳出予算の流用について規定したものでございまして、各項に計上した給料、職員手当、共済費に係る予算に過不足が生じた場合は、同一款内での流用ができるものというふうに定めたものでございます。 次に、10ページをごらんいただきたいと思います。 第2条で定めました債務負担行為について、第2表として記載しております。田沢・生保内地区農林業振興資金の利子補給、それから中小企業振興資金の利子補給、それと市民バス用の中型バスの新規購入について、それぞれ期間と限度額を定めたものでございます。 次に、11ページの第3条で定めております地方債について、第3表として載せております。この表にあります15件の地方債の発行について、それぞれ起債の目的、限度額、起債の方法、利率、償還の方法を定めるものでございます。 それでは、予算の概要につきまして、別に配付しております平成28年度当初予算案の概要の1ページをごらんいただきたいと思います。 1ページの中段に、平成28年度当初予算の規模でございますが、190億円でありまして、前年度当初予算と比較しまして5億8,500万円、3.2%の増となっておりまして、仙北市の当初予算としては最大規模となっております。 次に、4ページをごらんください。表の下段のほうに、それぞれの費目について概要を記載しておりますので、ごらんください。 市税につきましては、米価の回復による農業所得や軽自動車税の新税率適用などにより、前年度比較で8,372万9,000円、3.4%の増を見込んでおります。 地方交付税につきましては、国の地方財政計画等からの推計によりまして、2億円、2.3%の減少を見込んでいます。 使用料、手数料につきましては、第2子以降の保育料の無料化等によりまして、6,622万5,000円、18.4%の減少を見込んでおります。 県支出金は、あきた未来づくり交付金や畜産競争力強化対策整備事業費補助金などにより、7億5,184万7,000円、68.3%の大幅な増加を見込んでおります。 寄附金につきましては、ふるさと仙北応援寄附金の増加を見込み、9,000万円、871.6%という非常に大幅な増加を計上しているものでございます。 繰入金でございますが、財政調整基金を前年度当初と比較しまして4億4,400万円少ない4億8,000万円としているものでございます。また、ふるさと応援基金繰入金は、寄附された方々の意向に沿う事業に充当するために7,380万円を繰り入れ、を見込んでおります。 それから、市債につきましては、対象事業の増加によりまして1億5,230万円、9.8%の増加を見込んでおります。 次に、歳出でございます。5ページのほうでございます。 人件費につきましては、職員数の減少に伴いまして1億162万円、3%の減少を見込んでおります。 物件費につきましては、認可保育園の法人化による施設管理費等の減少などにより、3億903万5,000円、8.9%の減少を見込んでおります。 一方、扶助費につきましては、認可保育園の法人化による保育料助成や生活保護費等の増加によりまして、3億1,117万5,000円、15.8%の増加を見込んでおります。 補助費等でございますが、企業会計への補助金や畜産競争力強化対策整備事業費補助金、それから広域市町村圏組合等への負担金などによりまして、6億5,323万1,000円、30.3%の増加を見込んでおります。 普通建設事業は、クニマス未来館や温泉プールの改修、堆肥処理場などの建設によりまして、1億7,860万7,000円、9.6%の増加を見込んでおります。 寄附金につきましては、ふるさと仙北応援寄附金の積み立てによりまして、8,996万4,000円、62.6%の増加を見込んでおります。 公債費は、市債現在高の減少等によりまして、2億2,027万4,000円、8.6%の減少を見込んでいるものでございます。 繰出金につきましては、国民健康保険特別会計への基準外繰出が平成27年度で終了したこと等によりまして、6,507万3,000円、2.8%の減少を見込んでいるものでございます。 次に、8ページ・9ページをごらんいただきたいと思います。 ここには、総合戦略、総合計画に基づく事業につきまして、施策の目標別に記載してあります。 1つ目の「産業振興~想像性あふれる産業が息づくまち~」には、52事業、11億2,084万8,000円を計上しております。 2つ目の「生活安全~人が輝き安心して暮らせるまち~」につきましては、26事業、18億839万7,000円を計上しております。 3つ目の「健康福祉医療~優しさにあふれ健やかに暮らせるまち~」には、34事業、12億3,158万9,000円を計上しております。 9ページに移りまして、4つ目の「環境土地利用~自然と調和した潤いのある暮らしを実感するまち~」につきましては、9事業、7億4,433万8,000円を計上しております。 5つ目の「教育文化~個性豊かな心を育むまち~」につきましては、24事業、2億306万5,000円を計上しております。 6つ目の「移住・定住~誇りある暮らしをつなぐまち~」には、36事業、2,658万7,000円を計上しております。 7つ目の「地方創生~新たに創るゆめのまち~」には、4事業、2,142万2,000円を計上しております。 8つ目の「住民参画と交流~みんなが主役協働のまち~」には、7事業、6,654万8,000円を計上しています。 10ページ以降につきましては、各事業の概要について記載してありますのでごらんになっていただきたいと思います。 次に、議案第26号の説明をいたします。 予算書の89ページをごらんいただきたいと思います。 議案第26号 平成28年度仙北市集中管理特別会計予算は、次に定めるところによるものです。 第1条の歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ39億7,100万円と定めるものでございます。前年度比較では1億5,170万円、3.7%の減となっております。 次に、94ページをごらんいただきたいと思います。 事項別明細書で内容を説明いたします。この会計につきましては、歳入歳出とも同じ内容となっております。 1款につきましては、物品収入と物品費、歳入では物品収入、歳出では物品費ということで、コピー機等の使用に関する経費を計上しておりまして、1,474万7,000円となっております。前年度より139万2,000円、10.4%の増加を見込んでいるものでございます。 2款につきましては、集合支払収入、それから支出のほうでは集合支払ということになっておりまして、一般会計、特別会計に属する職員給与、それから光熱水費から労災保険料までの各種使用料や保険料等、合計で39億5,625万3,000円を計上しております。前年度より1億5,309万2,000円、3.7%の減少を見込んでおります。 97ページをごらんいただきたいと思います。 ここに一般職の総括表がございます。職員数では前年から8人減少で、給与費と共済費の合計で1億3,333万円の減少を見込んでいるものでございます。 以上で提案理由の説明を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第27号から議案第29号について、武藤建設部長。 ◎建設部長(武藤義彦君) 議案第27号について提案理由を御説明申し上げます。 予算書綴りの103ページをお開き願います。 議案第27号 平成28年度仙北市下水道事業特別会計予算について御説明申し上げます。 歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ7億4,830万円と定めるものです。 第2条、債務負担行為、第3条、地方債となっております。 第4条、一時借入金でございますが、最高額を5億円と定めるものでございます。 次に、106ページをお開き願います。 第2表債務負担行為、107ページの第3表地方債ですが、記載のとおりとなっております。 次に、事項別明細書で御説明申し上げます。 110ページをお開き願います。 歳入の主なものについて御説明申し上げます。 1款1項1目下水道事業受益者負担金は699万1,000円、2款1項1目下水道使用料は1億1,843万5,000円を見込んでおります。 4款1項1目一般会計繰入金につきましては、議案第21号でお願いしました4億2,555万1,000円を計上しております。 111ページの7款1項市債につきましては、1目の公共下水道事業債、2目の特定環境保全公共下水道事業債で、合わせて1億9,730万円を見込んでおります。 次に、歳出について御説明申し上げます。 112ページをお開き願います。 1款1項総務管理費のうち1目の一般管理費につきましては、職員給与費、管渠維持管理費、流域下水道維持費負担金、流域下水道大曲処理区汚泥炭化処理費負担金などが主なものでございます。管渠維持管理費につきましては、マンホールポンプの電気代、マンホール等の修繕料、下水道台帳補正業務委託料などが主なものでございます。流域下水道維持費負担金につきましては、流域下水道大曲処理場に流入する汚水の処理負担金となっております。 2目浄化センター費は、田沢湖浄化センターの運転管理に要する費用が主なものでございます。 113ページの2款1項下水道事業費のうち、委託料につきましては管渠の実施設計業務が主なものでございます。工事請負費につきましては、管渠の2カ所の工事費となっております。 3款1項公債費でございますが、説明欄に記載のとおりでございます。 次に、123ページをお開き願います。 議案第28号 平成28年度仙北市集落排水事業特別会計予算について御説明申し上げます。 歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ3億4,370万円と定めるものでございます。 第2条、債務負担行為、第3条、地方債となっております。 第4条、一時借入金でございますが、最高額を5,000万円と定めるものでございます。 次に、126ページをお開き願います。 第2表債務負担行為、127ページの第3表地方債でございますが、記載のとおりとなっております。 次に、事項別明細書で御説明申し上げます。 130ページをお開き願います。 歳入の主なものについて御説明申し上げます。 2款1項1目集落排水使用料は、4,113万4,000円を見込んでおります。 4款1項1目一般会計繰入金につきましては、先ほど議案第22号でお願いしました2億4,398万9,000円を計上しております。 次に、4款2項1目農業集落排水事業債償還基金繰入金につきましては、平成23年度から年度計画に基づき繰り入れしているものです。 131ページの7款1項市債につきましては、1目集落排水事業債でございまして、4,250万円を見込んでおります。 次に、歳出について御説明申し上げます。 132ページをお開き願います。 1款1項1目一般管理費は、職員給与費が主なものとなっております。 1款1項2目農業集落排水施設管理費は、排水処理施設7つの処理場の管理費や委託料が主なものでございます。 3目林業集落排水施設管理費は、2つの施設の管理費用でございます。 2款1項公債費でございますが、説明欄に記載のとおりでございます。 次に、143ページをお開き願います。 議案第29号 平成28年度仙北市浄化槽事業特別会計予算について御説明申し上げます。 歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ8,180万円と定めるものでございます。 第2条、一時借入金につきましては、最高額を6,000万円と定めるものでございます。 次に、事項別明細書で御説明申し上げます。 148ページをお開き願います。 歳入の主なものについて御説明申し上げます。 1款1項1目浄化槽整備事業受益者分担金は156万9,000円、2款1項1目浄化槽使用料は3,116万6,000円を見込んだものでございます。 次に、3款1項1目一般会計繰入金につきましては、先ほどお願いしました議案第23号の4,906万2,000円を計上してございます。 次に、歳出について御説明申し上げます。 149ページをお開き願います。 1款1項1目一般管理費は、職員給与費が主なものでございます。 1款1項2目維持管理費は、今までに設置されました浄化槽775基分の法定検査手数料と浄化槽維持管理の委託料が主なものでございます。 2款1項公債費につきましては、説明欄に記載のとおりでございます。 以上、議案第27号から29号までの提案理由説明を終わります。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第30号から議案第32号について、米澤市民福祉部長。 ◎市民福祉部長兼福祉事務所長(米澤実君) それでは、議案第30号 平成28年度仙北市国民健康保険特別会計予算について説明いたします。 予算説明書の157ページをごらんください。 平成28年度仙北市国民健康保険特別会計の予算は、次に定めるところによる。 第1条、歳入歳出の予算。歳入歳出予算の総額をそれぞれ、事業勘定は38億5,500万円、田沢診療施設勘定は2,850万円、神代診療施設勘定は1億円と定めるものでございます。 第2条、一時借入金。一時借入金の最高額を、事業勘定は1億3,000万円、田沢診療施設勘定は1,000万円、神代診療施設勘定は2,000万円と定めるものでございます。 第3条、歳出予算の流用。保険給付費の予算額に過不足が生じた場合、同一款内で流用することができることを定めております。 予算の内容につきましては、事項別明細書により説明いたします。 初めに、162ページをごらんください。 事業勘定の予算規模につきましては、被保険者の減少などに伴う保険給付費の減額と、高額医療費に係る財政負担の偏在を調整する共同事業の予算減額により、総額で対前年度比4.5ポイントの減となってございます。 次に、歳入歳出の主なものについて説明いたします。 初めに、歳入でございます。 164ページをお開きください。 1款国民健康保険税は5億4,488万2,000円で、対前年比9.6ポイントの減となっております。これは、被保険者が減少し税負担が重くなっていることから、1人当たりの課税額が前年度並みになるよう抑制したことによるものです。現年度分の予定収納率は、一般分90%、退職者分97%をを見込んでおります。 165ページの3款国庫支出金、4款療養給付費交付金は、被保険者の減少等により、それぞれ減額となっております。 5款前期高齢者交付金は8億6,725万2,000円で、前期高齢者の加入率と給付費の増加により、対前年比5.9ポイントの増となっております。 166ページをごらんください。 6款県支出金は、1項と2項の合計2億6,596万4,000円で、共同事業の拠出超過補填分の特別調整交付金の増加により、対前年度比16.4ポイントの増となってございます。 7款共同事業交付金は8億8,795万3,000円で、平成27年度の実績見込みから、対前年比20.2ポイントの減となっております。 9款繰入金は、1項と2項の合計3億1,697万9,000円で、対前年比1.3ポイントの増となっております。 平成28年度は、平成27年度で終了します第1期国保事業運営安定化計画に基づく一般会計からの基準外繰入金1億円でございますけども、これにかわる財源といたしまして、国保法改正による保険基盤安定繰入金の増額と財政安定化支援事業繰入金の繰入基準額の見直しよる増額によって、法定基準内の繰入金約6,000万円でございますけども、こちらを確保しまして、合わせて財政調整基金4,000万円を活用することにより、基準外繰入は行わないこととします。 167ページでございます。 10款繰越金は8,130万4,000円で、対前年比134.1ポイントの増を見込んでおります。 次に、歳出でございます。 170ページをごらんください。 2款保険給付費でございます。保険給付費につきましては、1項療養諸費から171ページの5項葬祭費までの合計が、21億8,205万6,000円でございます。被保険者数は減少しておりますけれども、1人当たりの医療費が増加しているため、対前年比0.5ポイントの増となっております。 3款後期高齢者支援金等は4億1,046万8,000円で、被保険者の減少により、対前年度比5ポイントの減となっております。 172ページをごらんください。 6款介護納付金は1億5,461万円で、介護2号被保険者加入割合の減少により、対前年度比10.9ポイントの減となっております。 7款共同事業拠出金は9億7,642万1,000円で、1項3目の保険財政共同安定化事業拠出金が、平成27年度の実績見込みから大幅な減額となったため、対前年度比15.7ポイントの減となっております。 175ページお願いします。 12款予備費でございます。6,827万5,000円で、対前年度比85.1ポイントの増となってございます。 なお、平成28年度の国民健康保険税につきましては、平成27年度に課税方式を3方式に移行したことから、税率を据え置くこととしております。 続きまして、田沢診療施設勘定について説明いたします。 179ページをごらんください。事項別明細書の179ページ及び180ページの歳出を合わせてごらんください。 歳入歳出それぞれ総額2,850万円で、対前年度比3.4ポイントの減となっております。平成28年度当初予算は、歳入歳出とも経常的なものでございますが、歳入では、患者数の減少により繰越財源が減少しております。前年度同様、診療収入と一般会計からの繰り入れが主なものとなってございます。 次に、神代診療施設勘定について説明させていただきます。 193ページ・194ページをごらんください。193ページの歳入及び194ページの歳出を合わせてごらんください。 歳入歳出それぞれ総額1億円でございます。対前年度比2.6ポイントの減となっております。 歳入では、患者数の減少傾向が続いていることなどにより繰越財源が縮小しており、今年度も診療収入と一般会計からの繰り入れが主なものとなっております。 歳出につきましては、ほぼ経常的な内容でございます。 なお、国民健康保険特別会計勘定及び施設勘定につきましては、2月19日開催の国民健康保険運営協議会に諮問いたしまして、了承する旨の答申をいただいておるところでございます。 以上で議案第30号でございます。 次に、議案第31号 平成28年度仙北市後期高齢者医療特別会計予算について説明いたします。 予算説明書の207ページをごらんください。 平成28年度仙北市後期高齢者医療特別会計の予算は、次に定めるところによる。 第1条、歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ3億50万円と定めるものです。予算規模は、後期高齢者医療等の増加により、対前年度比3.0ポイントの増となってございます。 主な内容につきましては事項別明細書で説明いたしますので、210ページ及び211ページをごらんください。 歳入では、1款後期高齢者医療保険料が1億7,804万7,000円で、対前年度比0.3ポイントの増、3款繰入金が1億2,209万1,000円で、対前年比7.2ポイントの増となっております。 歳出でございます。2款後期高齢者医療広域連合納付金が2億9,478万2,000円で、対前年度比3.1ポイントの増となっております。 なお、本予算は、後期高齢者広域連合で協議・調整された数字をもとに編成された内容となってございます。 以上が議案第31号でございます。 次に、議案第32号 平成28年度仙北市介護保険特別会計予算につきまして説明申し上げます。 予算書の215ページをごらんください。 平成28年度仙北市の介護保険特別会計予算は、歳入歳出予算の総額を、それぞれ4億5,240万円と定めるものです。 予算の内容につきましては、事項別明細書により説明いたします。 218ページをごらんください。 本年度の予算額は4億5,240万円です。前年度と比較いたしまして2,630万円、5.5ポイントの減となっております。 220ページをごらんください。 まず、歳入でございます。 1款サービス収入のうち、1項、2項、3項を合わせました合計で4億235万8,000円となっております。前年度より1,432万円、3.4ポイントの減でございます。主な理由といたしましては、通所介護サービス利用者の減等によるものでございます。 次の221ページ、5款でございます。繰入金の一般会計繰入金でございます。これは、旧特別養護老人ホームさくら園の市債にかわる元利償還分でございます。昨年度と同額になってございます。 次に、歳出でございます。 223ページをごらんください。 1款総務費1項施設管理費は3億3,250万8,000円でございます。前年度よりも2,331万3,000円、6.6ポイントの減となっております。内訳といたしまして、職員給与費、一般管理費の減によるものでございます。 次に、223ページから224ページにかかります、2款のサービス事業費です。この1項と2項の合計で7,277万9,000円、前年度より298万7,000円、3.9ポイントの減となっております。 続きまして、3款の公債費でございます。市債の元利償還金といたしまして4,661万3,000円でございます。 4款予備費でございます。前年度と同額の50万円となっております。 以上で議案第32号の説明を終わります。 3案とも御審議のほう賜りますよう、どうかよろしくお願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 15時50分まで暫時休憩します。                              (午後3時39分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後3時50分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 議案第33号から議案第35号について、藤村総務部長。 ◎総務部長(藤村好正君) 議案第33号について説明いたします。 予算書の233ページをごらんいただきたいと思います。 議案第33号 平成28年度仙北市生保内財産区特別会計予算は、次に定めるところによるものです。 第1条、歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ6,240万円と定めるものでございます。前年度と比較しまして2,020万円、24.5%の減少となっております。 内容につきましては、238ページからの事項別明細書のほうになっておりますけれども、歳入予算では前年度と比較しまして、前年度、田沢湖高原パークゴルフ場整備費の補助金の財源としまして、生保内財産区地域振興基金繰入金900万円を計上しておりましたが、今回はその部分が廃款というふうになっております。 240ページからは歳出予算でございますけれども、内容につきましては例年と同様の計上となっております。 次に、議案第34号の説明をいたします。 予算書の249ページをお願いします。 議案第34号 平成28年度仙北市田沢財産区特別会計予算は、次に定めるところによるものでございます。 第1条、歳入歳出の予算の総額は、歳入歳出それぞれ2,900万円と定めるものでございます。前年度比較では80万円、2.7%の減となっております。 内容につきましては、254ページから事項別明細書がございますけれども、歳入歳出とも例年と同様の内容となっているものでございます。 次に、議案第35号でございます。 予算書の259ページでございます。 議案第35号 平成28年度仙北市雲沢財産区特別会計予算は、次に定めるところによるものです。 第1条の歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ340万円と定めるものでございまして、前年度と同様の計上というふうになっております。 内容につきまして264ページからとなっておりますけれども、この会計につきましても例年と同様の予算計上となっているものでございます。 以上で議案第35号までの説明を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第36号について、草なぎ企業局長。 ◎企業局長(草なぎ博美君) 議案第36号について御説明いたします。 予算書の269ページをごらんいただきたいと思います。 平成28年度仙北市簡易水道事業特別会計予算 平成28年度仙北市の簡易水道事業特別会計の予算は、次に定めるところによるものでございます。 初めに、歳入歳出予算でございます。第1条、歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ7億3,600万円と定めるものでございます。 第2条、地方債です。 次に、第3条、一時借入金でございます。一時借入金の借入れの最高額を1億円と定めるものでございます。 次に、272ページをごらんいただきたいと思います。 第2表地方債です。起債の目的、限度額、起債の方法、利率、償還の方法は、ここに記載しているとおりでございます。 続きまして、275ページ、事項別明細書をごらんいただきたいと思います。 第1条の歳入歳出予算について、主なものについて御説明いたします。 まず初めに、収入でございます。 1款使用料及び手数料1目の水道使用料でございます。6,474万円を計上しておりまして、昨年度と比べて7万7,000円の増となっております。 次に、2款国庫支出金1目の水道事業費国庫補助金でございます。これにつきましては、神代地区の水道未普及解消事業の補助金でございます。平成28年度が最終年度となります。 5款1項1目の受託事業収入ですけれども、これにつきましては、消火栓の新設工事等の受託金が増えております。昨年と比べて7基の増となっております。 次に、276ページをお開きください。 6款市債でございます。総額で3億3,440万円を予定しているものでございます。 次に、歳出でございます。 277ページになります。 1款1項1目一般管理費でございます。昨年と比べまして636万2,000円の増加となっております。これは、新しく平成28年度までに簡易水道を水道事業へ経営統合するために、簡易水道事業の資産台帳を整備する経費が増えたものでございます。 なお、資産台帳を整備する経費は、歳入6款市債の公営企業会計適用債を見込んでおります。 次に、簡易水道施設管理費でございます。3,567万9,000円で、昨年に比べまして395万2,000円の減となっておりますけれども、これは修繕料の減が主なものでございます。 続きまして、2款事業費でございます。5億4,289万5,000円ですけれども、これは神代地区の拡張工事に伴う分でございます。 続きまして、278ページ、3款の公債費ですけれども、元金・利子合わせて1億949万5,000円となっております。 以上で説明を終わらせていただきます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第37号について、伊藤医療局長。 ◎医療局長兼医療連携政策監(伊藤寛君) 議案第37号 平成28年度仙北市病院事業会計予算の提案理由とその内容について御説明申し上げます。 予算書の287ページをごらんいただきたいと思います。 平成28年度仙北市病院事業会計予算でございます。 平成28年度仙北市病院事業会計の予算は、次に定めるところによるものでございます。 内容でございます。 第2条の業務の予定量でございますけれども、平成27年度との比較では、(1)の病床数は313床で増減はありません。次の(2)の年間の患者数、それから(3)一日平均の患者数の部分でございます。(2)の年間入院患者数は9万7,455人で、633人の減少、外来患者数は17万9,091人で243人の減少を見込んでおります。一日平均患者数は、入院患者が267人、1人の減少、外来患者数は737人、同じく1人の減少を見込んでおります。次の(4)主要な建設改良事業の建設改良工事費12億4,453万2,000万円は、角館総合病院建設事業費でございます。有形固定資産購入費12億110万5,000円は、田沢湖病院、角館総合病院の医療機械の購入費でございます。 次のページ、288ページをごらんいただきたいと思います。 第3条、収益的収入及び支出でございます。収益的収入の合計は54億3,975万6,000円で、前年度と比較しまして1億6,701万円の増を予定しております。主な内訳は、田沢湖病院が10億4,710万6,000円、角館総合病院が43億8,264万9,000円でございます。 収益的支出の合計は52億7,431万6,000円で、前年度と比較して1億743万9,000円の増を予定しております。内訳は、田沢湖病院が6,690万1,000円増の10億421万7,000円、角館総合病院が4,053万8,000円増の42億6,609万8,000円でございます。医療局が400万1,000円となってございます。 次のページ、第4条、資本的収入及び支出でございます。 資本的収入の合計は24億6,980万3,000円で、前年と比較しまして3億7,953万円の減、資本的支出の合計は26億6,504万6,000円で、前年と比較しまして2億9,730万5,000円の減となっております。この減の主な要因は、角館総合病院建設事業の建築工事費用でございます。 なお、支出のオーバー分は、過年度分損益勘定留保資金と当該年度分の損益勘定留保資金で補填するものでございます。 次のページ、290ページをごらんいただきたいと思います。 第5条の企業債でございます。角館総合病院建設事業のために、企業債と過疎債を合わせまして限度額を11億9,570万円、それから田沢湖病院、角館総合病院の医療機械整備のための限度額としまして5億7,410万円と、過疎債分として5億3,300万円を予定しております。起債の方法、利率、償還の方法は、記載のとおりでございます。 次に、第6条の一時借入金でございますけれども、限度額を51億円としております。前年度と比較しまして8億円の増となっております。これは、角館総合病院の建設工事費等の支払いのためでございます。 次のページ、291ページをごらんいただきたいと思います。 第7条の議会の議決を経なければ流用することのできない経費は、職員給与費と交際費をそれぞれ記載している額のとおりとするものでございます。 次に、第8条の他会計からの補助金でございます。収益的支出に充てるため、一般会計からの補助金の額は2億4,734万9,000円として、前年と比較しますと9,346万9,000円の増となっております。この増の主な要因は、田沢湖病院経営安定化のための基準外繰入と温泉と医療のヘルスケアツーリズム事業に対する補助金でございます。 なお、内訳にあります医療局に係る1,000万円でございますけれども、これは、当該年度の事業費用及び累積欠損金の解消に向けて基準外繰入をするものでございます。 次に、第9条、棚卸資産購入限度額を8億2902万5,000円とするものでございます。 次のページ、292ページをごらんいただきたいと思います。 第10条の重要な資産の取得としまして、田沢湖病院、角館総合病院それぞれの機械備品一式を予定しております。 以上の内容の詳細につきましては、次のページの293ページからの予算の実施計画、それから別途配付しております病院事業会計の概要説明書に記載しておりますので、ごらんになっていただきたいと思います。 以上で議案第37号の説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第38号及び議案第39号について、草なぎ企業局長。 ◎企業局長(草なぎ博美君) それでは、議案第38号について御説明いたします。 予算書の335ページでございます。 平成28年度仙北市温泉事業会計予算でございます。 第1条、総則としまして、平成28年度仙北市温泉事業会計予算は、次に定めるものでございます。 第2条、業務の予定量でございます。給湯戸数49戸、これにつきましては、昨年度比3戸の減となっております。引湯温泉量につきましては、温泉の供給量は一日当たり1,323キロリットルを予定してございます。 次に、第3条、収益的収入及び支出でございます。この予定額は、収入支出とも5,450万5,000円を予定しております。 1款温泉事業収入でございます。内訳としまして、普通供給料、一般会計補助金が主なものとなってございます。 次に、温泉事業費用でございますが、これは施設の維持管理、それに温泉の購入料が主なものでございます。 次のページをごらんいただきたいと思います。 第4条、資本的収入及び支出でございます。 初めに、収入でございます。6,600万円は、企業債でございます。 支出1億6,691万5,000円、これは新水沢源泉温泉管新設工事の継続費、平成28年度分を計上しております。 条文のほうに戻っていただきまして、括弧書きの部分でございますけれども、資本的収入が資本的支出に対し不足する額、これは過年度分損益勘定留保資金及び当該年度消費税及び地方消費税資本的収支調整額で補填するものでございます。ここに書かれている金額で補填するものです。 次に、第5条、企業債でございます。起債の目的、限度額、起債の方法、利率、償還の方法は、記載のとおりとなっております。 第6条、一時借入金。一時借入金の限度額は3,000万円とするものでございます。 次のページの第7条、議会の議決を経なければ流用することができない経費でございますけれども、職員給与費、公債費、それぞれ884万円、2万円と定めるものでございます。 第8条、他会計からの補助金でございます。収益的支出に充てるため、一般会計からこの会計へ補助を受ける金額は524万6,000円とするものでございます。 第9条、棚卸資産購入限度額は38万9,000円と定めるものでございます。 以降に実施計画、キャッシュフローなど財務諸表を添付しておりますので、御参照していただきたいと思います。 続きまして、355ページをごらんいただきたいと思います。 議案第39号について説明いたします。 平成28年度仙北市水道事業会計予算でございます。 第1条、平成28年度仙北市水道事業会計の予算は、次に定めるところによるものでございます。 第2条、業務の予定量でございます。給水戸数は、上・簡合わせまして5,852戸、昨年度よりも37戸の増です。総給水量、上・簡合わせまして157万460立方メートルです。昨年度比較で3%の減となっております。 第3条、収益的収入及び支出でございます。上・簡合わせまして収入支出とも4億1,828万9,000円、昨年度比2%の増となっております。 収入につきましては、営業収益としまして、上水道料金、簡易水道料金の収益が主なものでございます。 営業外収益としましては、長期前受金戻入、これは減価償却費見合い分を収益化したものですが、上・簡合わせまして5,628万8,000円となってございます。 次のページをごらんください。 支出でございます。 1款上水道事業費用でございますが、角館生保内上水道施設の維持管理費、それと企業債の利息の償還が主なものとなっております。 2款簡易水道事業費用でございますが、簡易水道事業9施設の維持管理費、それと企業債の利息償還が主なものでございます。 第4条、資本的収入及び支出でございます。 収入ですけれども、上・簡合わせまして3億8,316万8,000円でございます。上水道につきましては、雲然、田中、八割地区の未普及地域解消事業に係る企業債、国庫補助金、一般会計からの出資金が主なものでございます。 357ページですけれども、簡易水道の資本的収入ですけれども、昨年に引き続きまして田沢地区の国道341号の配水管の布設替えに係る企業債、それと他会計補助金でございます。これについては、企業債償還元金に対する2分の1相当の一般会計からの補助でございます。 続きまして、資本的支出でございます。上水道につきましては、先ほども話しておりますけれども、雲然、田中、八割地区の未普及地域解消事業の送水施設等の工事費が主なものでございます。簡易水道でございますが、西長野簡水の作成工事、それと田沢地区の国道341号配水管布設替え工事が主なものでございます。 第5条、企業債でございます。起債の目的、限度額、起債の方法、利率、償還の方法は、記載のとおりとなっております。 次のページをお開きください。 第6条、一時借入金。一時借入金の限度額は3億円と定めるものでございます。 第7条、予定支出の各項の経費の金額の流用。予定支出の各項の経費の金額を流用することができる場合は、次のとおりと定めるものでございます。(1)番としまして、営業費用でございます。 次に、第8条、議会の議決を経なければ流用することのできない経費でございますけれども、職員給与費、公債費として定めるものでございます。 第9条、他会計からの補助金ですけれども、収益的支出及び資本的支出の一部に充てるため、一般会計からこの会計へ補助を受ける金額は1,620万7,000円とするものでございます。 次に、第10条ですけれども、棚卸資産購入限度額は1,483万1,000円と定めるものでございます。 以上で温泉事業、水道事業についての説明を終わります。御審議よろしくお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第40号及び議案第41号について、藤村総務部長。 ◎総務部長(藤村好正君) 議案第40号の提案理由を説明いたします。 別冊となっております、平成27年度仙北市一般会計補正予算書の1ページをごらんいただきたいと思います。 議案第40号 平成27年度仙北市一般会計補正予算(第7号)は、次に定めるところによるものでございます。 第1条の歳入歳出予算の補正は、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ5億1,585万4,000円を減額しまして、190億7,087万3,000円とするものでございます。 第2条が繰越明許費、第3条が債務負担行為、第4条が地方債の補正となっております。 それでは、7ページをごらんいただきたいと思います。 第2条で定められております繰越明許費でございますが、追加といたしまして記載の13事業について、国の補正予算などの関係で年度内の事業完了が見込めないものについて、それぞれ事業を繰り越すものでございます。 次に、8ページをごらんください。 第3条で定めております債務負担行為でございます。それぞれ2事業でございますが、実績見込みによる限度額の変更になっております。 それから、9ページ・10ページが第4条で定めました地方債の補正でございます。9ページが変更、10ページが廃止となっております。それぞれ事業の確定等によるものということでございます。 次に、13ページから事項別明細書で内容を説明いたします。 この補正予算の大半につきましては、事業の確定または精算見込みによるものでございますが、主なものについて説明いたします。 歳入のほうでは、15ページの上段にあります13款2項2目2節の児童福祉費補助金の説明欄にあります、子どものための教育・保育事業費補助金77万7,000円の追加でございますが、これは国の補正予算に関するもので、幼児教育の無償化に伴う保育料管理システムの改修業務に対する補助金でございます。 次に、6目、下のほう6目でございます。教育費の中の2節の小学校費補助金と3節の中学校費補助金の説明欄、それぞれ学校施設環境改善交付金1,130万4,000円と344万5,000円の追加でございますが、これは小・中学校施設の天井等落下防止対策事業に対する補助金でございます。 次に、17ページでございます。 14款2項5目農林水産業費県補助金の説明欄にあります担い手確保経営強化の3,025万5,000円の追加は、これも国の補正予算にかかわるもので、一定の要件を満たす農業者等の農業機械等の導入経費に対する補助金でございます。 次に、20ページの下段にあります20款市債の説明欄、総務債のところでございます、地域総合整備資金貸付事業債1億4,500万円の追加でございますが、これは中心市街地商業施設整備事業の貸付金の財源として発行するものでございます。 それから、次のページにあります10目全国防災事業債2,070万円の追加でございますが、これは国庫補助金でございました小・中学校の天井施設の落下防止対策事業に充当する既払いでございます。 次に、歳出のほうでございます。 22ページからでございますが、説明としましては、23ページの2款1項6目企画費の説明欄、企画費の一番下でございます地域総合整備資金貸付金1億4,500万円でございます。歳入の市債でも御説明しましたけれども、角館町の横町で銀行施設、コンビニの店舗、テナント等の中心市街地商業施設整備事業を実施しております、株式会社町屋ホテルに対する貸付金でございます。 それから、飛びますが32ページの6款1項3目農業振興費の説明欄、担い手確保経営強化支援事業費補助金3,025万5,000円、歳入のほうで説明しましたけれども、一定の要件を満たす農業者等への農業機械等の導入経費に対して補助をするもので、コンバイン、田植機、乾燥機、トラクターを予定しているものでございます。 それから、次に38ページ、10款の教育費でございますけれども、小学校費と中学校費の説明の中に、学校施設天井等落下防止対策事業費2,815万1,000円と629万2,000円の追加をしておりますけれども、これは生保内小学校、西明寺小学校、中川小学校、神代中学校、桧木内中学校の体育館の天井落下防止対策を行うものでございます。 次に、議案第41号の提案理由を説明します。 別冊になっております、平成27年度仙北市特別会計補正予算綴りの1ページをごらんいただきたいと思います。 議案第41号 平成27年度仙北市集中管理特別会計補正予算(第1号)は、次に定めるところによるものでございます。 第1条としまして、歳入歳出予算の補正は、歳入歳出それぞれ2,863万8,000円を追加しまして、総額を41億5,133万8,000円とするものでございます。 4ページの事項別明細書で内容を説明いたしますが、歳入歳出ともに2款の集合支払い関係の補正でございます。説明欄の職員給与費2,621万1,000円の追加でございますが、そのうち2,255万1,000円が、今回提案しております給与改定にかかわるものということでございます。それ以外の人件費、物件費等の集合支払いについては、社会保険料、雇用保険料、労災保険料等の精算見込みによる補正となっております。 以上で提案理由の説明を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第42号から議案第44号について、武藤建設部長。 ◎建設部長(武藤義彦君) 議案第42号について提案理由を御説明申し上げます。 特別会計補正予算書の13ページをお開き願います。 平成27年度仙北市下水道事業特別会計補正予算(第2号)は、次に定めるところによるものでございます。 歳入歳出予算の補正でございます。第1条、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ1,318万8,000円を減額し、歳入歳出それぞれ7億4,236万9,000円とするものでございます。 第2条、繰越明許費、第3条、債務負担行為の補正、第4条、地方債の補正となってございます。 15ページをお開き願います。 第2表繰越明許費は、流域下水道大曲処理区負担金でございますが、大曲処理センターの耐震補強設計における工法検討に不測の日数を要したために、繰り越しをお願いするものでございます。 第3表債務負担行為補正でございますが、水洗便所等改造資金利子補給の利用者がなかったために廃止するものでございます。 16ページの第4表地方債補正については、記載のとおりでございます。 次に、事項別明細書で御説明申し上げます。 18ページをお開き願います。 歳入の1款1項1目下水道事業受益者負担金は、収入見込みによる補正でございます。 2款1項使用料、2款2項手数料についても、収入見込みによる補正でございます。 4款1項一般会計繰入金は、事業精査による減額でございます。 7款1項市債は、事業精査により減額するものでございます。 次に、歳出について御説明申し上げます。 19ページをごらんいただきたいと思います。 1款1項1目一般管理費は、事業費の精査による補正でございます。 2目浄化センター費は、管理業務に伴う委託料の減額が主なものでございます。 2款1項公共下水道事業費は、流域下水道大曲処理区の負担金の減額が主なものとなっております。 20ページの3款1項公債費につきましては、利子の減額が主なものでございます。 次に、29ページをお開き願います。 議案第43号 平成27年度仙北市集落排水事業特別会計補正予算(第2号)は、次に定めるところによるものでございます。 歳入歳出予算の補正でございます。第1条、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ922万7,000円を減額し、歳入歳出それぞれ4億5,143万5,000円とするものでございます。 第2条債務負担行為の補正です。 31ページをお開き願います。 第2表債務負担行為補正でございますが、水洗便所等改造資金利子補給の利用者がなかったために廃止するものでございます。 次に、事項別明細書で御説明申し上げます。 33ページをお開き願います。 歳入の主なものについて御説明申し上げます。 2款1項使用料については、収入見込みによるものです。 5款1項一般会計繰入金については、事業精査による減額でございます。 次に、歳出について御説明申し上げます。 34ページをお開き願います。 1款1項1目一般管理費については、職員給与費の確定が主なものでございます。 2目農業集落排水施設管理費は、電気代の補正をお願いするものです。 2款1項農業集落排水事業費は、西明寺地区機能強化対策事業の精算による減額が主なものとなっております。 3款1項公債費については、利子の減額が主なものでございます。 次に、43ページをお開き願います。 議案第44号 平成27年度仙北市浄化槽事業特別会計補正予算(第2号)は、次に定めるところによるものでございます。 歳入歳出予算の補正でございます。第1条、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ6万3,000円を追加し、歳入歳出それぞれ7,899万3,000円とするものでございます。 次に、事項別明細書で御説明申し上げますので、46ページをお開き願います。 歳入の主なものについて御説明申し上げます。 1款1項分担金については、収入見込みによるものです。 3款1項一般会計繰入金については、事業精査による減額でございます。 次に、歳出について御説明申し上げます。 1款1項総務管理費については、職員給与費の確定が主なものでございます。 2款1項公債費については、利子の減額によるものです。 以上、議案第42号から44号までの提案理由説明を終わります。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第45号から議案第47号について、米澤市民福祉部長。 ◎市民福祉部長兼福祉事務所長(米澤実君) 議案第45号 平成27年度仙北市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)について説明いたします。 補正予算書綴りの53ページをごらんください。 平成27年度仙北市の国民健康保険特別会計補正予算(第3号)を次のように定めるものです。 第1条、事業勘定の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ1億7,162万4,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ39億7,797万5,000円とするものでございます。 2項、田沢診療所施設勘定の歳入歳出の予算の総額から歳入歳出それぞれ186万7,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ2,763万3,000円とするものです。 3項、神代診療施設勘定の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ511万2,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ9,758万8,000円とするものです。 補正予算の主な内容につきましては、事項別明細書により説明いたします。 56ページをごらんください。 初めに、事業勘定の歳入です。 3款国庫支出金は、事業実績見込みによる減額。 4款療養給付費交付金、6款県支出金は、事業実績見込みによる増額でございます。 7款共同事業交付金は、交付金見込み変更による減額。 9款繰入金は、基盤安定繰入金、財政安定化支援事業繰入金の確定等により増額でございます。 11款諸収入につきましては、第三者納付金の実績見込みによるものです。 次に、歳出です。 1款総務費は、賦課徴収費の需要費の実績見込みによる減額。 2款保険給付費は、医療給付費等の実績見込みによる増額。 7款共同事業費、8款保険事業費は、それと11款諸支出金は、実績見込みによる減額でございます。 12款予備費の697万円の減額につきましては、歳入歳出の差額を調整したものでございます。 次に、田沢診療施設勘定です。 63ページをごらんください。 歳入ですが、1款診療収入、実績見込みによる減額。 2款使用料及び手数料、こちらは実績見込みによる増額でございます。 3款繰入金は、繰入金の確定に伴う減額でございます。 4款繰越金は、額の確定に伴う増額でございます。 また、歳出につきましては、1款総務費、2款医業費ともに、実績見込み及び額の確定に伴う減額でございます。 次に、神代診療施設勘定でございます。 74ページをごらんください。 歳入ですが、1款診療収入、2款使用料及び手数料は、実績見込みにより減額。 3款繰入金、4款繰越金は、額の確定に伴う増額でございます。 5款諸収入は、実績見込みによる減額でございます。 また、歳出につきましては、1款総務費、2款医業費ともに、実績見込額の確定による減額でございます。 以上で議案第45号の説明を終わります。 次に、議案第46号 平成27年度仙北市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について説明いたします。 85ページをごらんください。 平成27年度仙北市の後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)を次のように定めるものです。 第1条、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ206万5,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ2億8,973万5,000円と定めるものでございます。 補正予算の内訳につきましては、事項別明細書により説明いたします。 87ページをごらん願います。 今回の補正は、決算見込みに基づく精算のための補正でございます。 歳入では、1款後期高齢者医療保険料が特別徴収対象者が減少等による減額、3款繰入金は保険基盤安定繰入金の確定に伴う増額、4款繰越金は前年度繰越金の確定に伴う増額でございます。 歳出では、1款総務費が委託料の精算による減額、2款後期高齢者医療広域連合納付金は納付金の確定による減額するものでございます。 以上で議案第46号について説明を終わります。 次に、議案第47号 平成27年度仙北市介護保険特別会計補正予算(第2号)について御説明申し上げます。 予算綴りの89ページをごらんください。 今回の補正につきましては、歳入歳出総額にそれぞれ6万3,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ5億1,594万7,000円とするものです。これは事業精算見込みによるもので、内訳につきましては92ページをごらんください。 歳入につきましては、5款繰入金と7款諸収入合わせて6万3,000円の増です。 歳出では、1款総務費1項施設管理費の1目一般管理費で、職員給与費等の減となってございます。 次に、5款予備費の追加でございます。これは歳入歳出の調整額を計上したものでございます。 以上で議案第47号の説明を終わります。 議案第45号、46、議案第47号につきまして、御審議のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第48号から議案第50号について、藤村総務部長。 ◎総務部長(藤村好正君) 議案第48号の提案理由を説明いたします。 補正予算書綴りの99ページをごらんいただきたいと思います。 議案第48号 平成27年度仙北市生保内財産区特別会計補正予算(第3号)は、次に定めるものでございます。 第1条、歳入歳出の予算の補正でございまして、歳入歳出総額に歳入歳出それぞれ1,324万6,000円を追加し、総額を1億511万2,000円とするものでございます。 歳入歳出の内容につきましては、103ページからの事項別明細書にございますけれども、これらは全て事業の確定または精算見込みによる補正となっております。 次に、議案第49号でございます。 113ページをごらんいただきたいと思います。 議案第49号 平成27年度仙北市田沢財産区特別会計補正予算(第2号)は、次に定めるものでございます。 第1条、歳入歳出予算の補正でございますが、歳入歳出それぞれ677万8,000円を追加しまして、総額を4,170万円とするものでございます。 内容につきましては、117ページからとなっておりますけれども、この会計につきましても事業の確定及び精算見込みによる補正というふうになっております。 次に、議案第50号でございます。 補正予算書綴りの119ページをごらんください。 議案第50号 平成27年度仙北市雲沢財産区特別会計補正予算(第1号)でございます。 第1条としまして歳入歳出予算の補正でございまして、歳入歳出それぞれ350万1,000円を追加し、総額を690万1,000円とするものでございます。 122ページの事項別明細書をごらんいただきたいと思います。 この中で、歳出のほうの4款諸支出金の説明欄でございますが、雲沢財産区造林基金積立金300万円を追加するというのが主なものでございまして、それ以外につきましては事業の確定または精算見込みによる補正となっております。 以上で提案理由の説明を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第51号について、草なぎ企業局長。 ◎企業局長(草なぎ博美君) それでは、議案第51号について御説明したいと思います。 予算書の123ページをお開き願います。 平成27年度仙北市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)は、次に定めるものでございます。 第1条、歳入歳出予算の補正でございます。歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ7,413万4,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ4億7,166万6,000円とするものでございます。 第2条地方債の補正でございます。 125ページをお開きください。 第2表地方債補正でございます。起債の目的、限度額についてでございますが、簡易水道事業費として限度額を1億860万円から1億390万円に、過疎対策事業費として1億850万円から8,340万円に変更するものでございます。 127ページの事業費明細書をごらんいただきたいと思います。 初めに、歳入について御説明いたします。 2款国庫支出金、3款繰入金、5款受託事業収入、6款の市債の減額につきましては、神代地区水道未普及解消事業分の国庫補助金が、当初要望額よりも72.4%の配分率となりました。したがって、この分の減額になったものでございます。 次に、歳出です。 128ページをごらんください。 1款1項1目の一般管理費は、人事異動、給与改定に伴う人件費の組み替えを行うものでございます。 2目の施設管理費につきましては、西明寺地区簡易水道管路台帳の作成業務を予定しておりましたけれども、来年、神代地区が全て終了するということで、神代地区が終了してから作成するということで今回委託料を減額しております。 2款の事業費でございますけれども、これは歳入でも説明しましたけれども、国庫補助金が要望よりも配分が低くなったため、事業費を減額いたしました。 3款公債費については、市債償還利子が減額したものでございます。 以上、提案理由の説明を終わります。御審議のほどよろしくお願いいたします。--------------------------------------- △会議時間の延長 ○議長(青柳宗五郎君) 会議時間を延長します。--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 議案第52号、伊藤医療局長。 ◎医療局長兼医療連携政策監(伊藤寛君) 議案第52号 平成27年度仙北市病院事業会計補正予算(第2号)について御説明申し上げます。 別冊になっております補正予算書をごらんいただきたいと思います。 今回の補正は、これまでの実績に伴う額の確定や精算見込みによるものでございます。 内容について御説明いたします。 補正予算書の1ページ、第1条でございます。平成27年度仙北市病院事業会計補正予算(第2号)は、次に定めるところによるものでございます。 第2条、業務の予定量でございます。既決予定額を下段の補正予定額に改めるものでございまして、(2)の年間患者数の減少によるもので、入院患者数が2,928人、外来患者数が6,561人の減少を予定しております。一日当たりでは、入院患者数が8人、外来患者数が27人の減少となっております。 次に、(4)の主要な建設改良事業の建設改良工事費ですが、角館総合病院の資本勘定支弁職員の職員給与費の追加をお願いしまして、26億5,791万5,000円とするものでございます。また、有形固定資産購入費でございますけれども、田沢湖病院と角館総合病院の医療機械購入の精算見込みによる減額となってございます。 次のページ、2ページ目をごらんいただきたいと思います。 第3条、収益的収入及び支出でございます。これは先ほど御説明した業務の予定量に伴うものと、職員給与費等の精算見込みによる補正をお願いするものでございます。 収入合計は4,196万4,000円の減額で、内訳は田沢湖病院が1,969万1,000円の減額で、主なものは医業収益で3,564万円の減額、特別利益としまして退職給付引当金戻入で1,502万3,000円の追加であります。角館総合病院が2,227万3,000円の減額で、主なものは医業収益で1億900万4,000円の減額でありまして、この要因としまして、患者数は一般病床では増加となりましたけれども、精神科が新病院開院に向けた病棟機能の見直しに伴う調整が必要となりまして、患者数が減となったことによる入院収益の減少でございます。特別利益としまして、退職手当積立金の調整により退職給付引当金戻入として8,982万6,000円の追加でございます。 支出合計は1億1,900万8,000円の減額で、内訳は田沢湖病院が690万9,000円、角館総合病院が1億1,209万9,000円の減額となっております。 次のページ、3ページになります。 第4条、資本的収入及び支出でございます。収入合計が1,529万6,000円、支出合計が383万4,000円を、それぞれ減額するものでございます。 収入の内訳ですが、1款の田沢湖病院が200万円の減額で、これは維持システム更新事業費の確定により企業債200万円を減額するものです。 2款の角館総合病院が1,329万6,000円の減額で、主なものは、企業債640万円につきましては病院建設事業、医療機械購入費の精算見込みによる追加でございます。補助金1,829万6,000円の減額につきましては、病院建設事業のメンタルヘルス病棟、精神病棟のほうでございますけれども、そちらのほうへの国庫補助金が工事の進捗に合わせた今年度分の交付額として、630万9,000円となったことから減額するものでございます。 支出につきましては、主なものとしまして、1款の田沢湖病院が維持システム更新事業費の確定により205万2,000円の減額、2款の角館総合病院は、医療機械購入費及び医師等修学資金貸付金の精算見込みによる減額でございます。 次のページ、4ページになりますが、をお願いいたします。 第5条、企業債です。既決予定額を下段の補正予定額に改めるものでございまして、角館総合病院の病院建設事業分としまして、精算見込みにより企業債と過疎債合わせまして限度額を26億1,440万円から26億2,210万円にするものでございます。また、田沢湖病院、角館総合病院の医療機械購入の精算見込みによりまして、330万円を減額しまして5,750万円とするものでございます。 起債の方法、利率、償還の方法は、補正前と同じです。 次のページ、5ページをお願いします。 第6条、議会の議決を経なければ流用できない経費及び第7条、他会計からの補助金、第8条、棚卸資産購入限度額は、記載のとおり補正をお願いするものでございます。 次のページ、6ページ以降につきましては、予算の実施計画でございまして、詳細な部分を記載してございます。 以上で議案第52号の説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第53号及び議案第54号について、草なぎ企業局長。 ◎企業局長(草なぎ博美君) それでは、議案第53号、54号について御説明したいと思います。 初めに、別冊になっておりますけれども、平成27年度仙北市温泉事業会計補正予算(第4号)でございます。提案理由を説明させていただきます。 第1条、総則。平成27年度仙北市温泉事業会計補正予算(第4号)は、次に定めるものでございます。 第2条、議会の議決を経なければ流用することのできない経費でございます。平成27年度仙北市温泉事業会計予算第6条中「(1)職員給与費883万1,000円」を「(1)職員給与費890万1,000円」に改めるものでございます。 これにつきましては、次のページの実施計画をごらんください。 支出のほうですけれども、給与改定に伴う人件費の組み替えを行うものでございます。 次に、これも別冊になっておりますけれども、水道事業会計のほうをごらんいただきたいと思います。 議案第54号 平成27年度仙北市水道事業会計補正予算(第2号)の提案理由について御説明いたします。 第2条、議会の議決を経なければ流用することのできない経費。平成27年度仙北市水道事業会計予算第8条中「(1)職員給与費4,395万3,000円」を「(1)職員給与費4,434万7,000円」に改めるものでございます。 これも次のページの支出にございますけれども、これも給与改定に伴う人件費の組み替えを行うものでございます。 以上、議案第53号、54号の提案理由の説明を終わります。御審議よろしくお願いいたします。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第55号及び議案第56号について、武藤建設部長。 ◎建設部長(武藤義彦君) 議案第55号について提案理由をご説明申し上げます。 議案書の107ページをお開き願います。 市道の変更認定についてでございます。 道路法第10条第2項の規定に基づき次の路線を変更認定するので、同法第8条第2項の規定に基づき議会の議決を求めるものでございます。 次のページからの市道変更認定調書と位置図をごらんいただきたいと思います。 角館地区の小館5号線、外日三市1号線、田沢湖地区の二枚橋下生田線のこの3路線を変更認定するものです。 小館5号線につきましては、角館地内で現在進められております新市立病院建設に伴います路線の一部が病院敷地内となることから、終点変更による延長の変更認定でございます。 外日三市1号線は、角館町西長野上野地内の国道46号線を起点とし西長野熊堂地内を終点としておりますが、地域住民の要望により現道と法定外道路を利用した整備計画を進めるため、変更認定をするものです。 二枚橋下生田線は、田沢湖町小松地内の国道46号を起点としておりますが、角館バイパス工事の完了に伴い、起点部分が国道側に3メーター移動となるため、延長の変更認定をお願いするものです。 次に、議案第56号について御説明申し上げます。 112ページをお開き願います。 市道の認定について 道路法第8条第1項の規定に基づき次の路線を認定するので、同法第8条第2項の規定に基づき議会の議決を求めるものでございます。 次のページからの市道認定調書と位置図をごらんいただきたいと思います。 田沢湖地区の羽根ヶ台4号線を市道認定するものです。この羽根ヶ台4号線につきましては、田沢湖小松地内の角館バイパス起点部分に位置しておりますが、国土交通省東北地方整備局より仙北市に角館バイパスの側道移管があったため、市道として認定するものでございます。 以上、議案第55号、56号の提案理由説明を終わります。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(青柳宗五郎君) 17時10分まで暫時休憩します。                              (午後4時59分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後5時10分)--------------------------------------- ○議長(青柳宗五郎君) 議案第57号から議案第59号について、藤村総務部長。 ◎総務部長(藤村好正君) 議案第57号の提案理由を説明いたします。 議案書の115ページをお開きください。 議案第57号 新市建設計画の変更について 市町村の合併の特例に関する法律の規定に基づき議会の議決を求めるものでございます。 内容につきましては、116ページから124ページまで、変更箇所について変更前と変更後の対象の表形式であらわしております。 現在の新市建設計画につきましては、市町村の合併の特例に関する法律に基づきまして、合併後の新自治体の将来像をあらわすものとして合併特例事業として取り組む事業等を盛り込み、合併協議により策定したものです。その変更につきましては、議会の議決を要するという規定になっております。 合併協議を行っておりました当時の合併特例法の規定によりまして、合併の年度及びそれに引き続き10カ年が計画の対象となっていたものでございまして、本年度、平成27年度末までの計画期間となっております。その後、東日本大震災等の影響を踏まえ、合併特例法が5年間延長されております。このため、本市の新市建設計画についても、これに合わせて平成32年度までの期間を延長するとともに、この10年間での状況の変化等や合併特例債の充当の可能性のある事業について、追加を行うものでございます。 116ページのところを、最初1段目でございます。表紙をごらんいただきたいと思いますけれども、変更前では、この策定主体が田沢湖・角館・西木合併協議会でありましたけれども、これを本年、平成28年3月の変更という時点では、仙北市が変更、事業策定主体となっているという変更を行うものです。 それから、2つ目、2段目でございますけれども、新市建設計画の期間でございますが、「平成17年9月から平成28年3月まで」とあったものを「平成17年9月から平成33年3月まで」と変更するものでございます。 それ以降につきましては、それぞれの項目についての変更点を列記しているものでございます。 なお、新市建設計画の変更の要件であります県知事との協議につきましては、本年2月15日付で秋田県知事から計画変更について依存はないという旨の回答を得ているものでございます。 以上で議案第57号の提案理由の説明を終わります。 次に、議案第58号の提案理由を説明いたします。 議案書の125ページと、別に配付してあります過疎地域自立促進計画と合わせてごらんいただきたいと思います。 議案第58号 仙北市過疎地域自立促進計画を別紙のとおり変更することについて、過疎地域自立促進特別措置法第6条第1項の規定により議会の議決を求めるものでございます。 現在の過疎地域自立促進計画は、平成22年に仙北市全域が過疎地域に指定されたことによって、当時の法律に基づいて平成22年度から本年度までの6年間の計画期間として策定しております。その後、新市建設計画でも同様にありましたように東日本大震災等の影響を踏まえ、法律が5年間延長されております。このため、本市の過疎計画についても、これに合わせて平成32年度まで期間を延長するとともに、過疎対策事業債の充当の可能性のある事業を追加したものというふうに御理解いただきたいと思います。 また、現状、基本的な事項等にありますような現状につきましては、前のものは平成22年度時点の現状を示しておりましたけれども、現時点、平成27年度時点を現状としてあらわしているものでございます。 この過疎計画につきましても、計画の変更につきましては県知事との協議が必要となっておりまして、この変更につきましては本年2月18日付で秋田県知事から計画変更について異存がない旨の回答を受けているものでございます。 なお、事業計画につきましては、過疎債の適債事業を念頭に計画書に載せたものでございます。したがいまして、事業化の可能性のある事業が掲載されておりまして、2次計画で実施することが確定しているものではないと、あくまでも過疎債の適債事業を載せているということで御理解いただきたいと思います。 以上で議案第58号の説明を終わります。 次に、議案第59号の提案理由を説明いたします。 議案綴りの126ページをごらんいただきたいと思います。 議案第59号 自動車人身事故に係る和解及び損害賠償について 次のとおり和解し、当該事故に係る損害賠償額を決定したいので、地方自治法第96条第1項第12号及び第13号の規定に基づき議会の議決を求めるものでございます。 この事故は、昨年6月26日、西木庁舎近くの市道で発生しました消防ポンプ積載車による交通事故について、相手方と和解し、当該事故に係る損害賠償額について合意を得ることができたもので提案するものでございます。 事故の概要と和解の内容でございますが、平成27年6月26日午後8時21分ころ、西木町上荒井字古堀田111番地の3の市道で、消防ポンプ操法訓練の練習終了後に車庫に戻るため消防団員が運転していた消防ポンプ積載車が、停止していた自動車、車両に追突したものでございます。その追突された自動車に乗車していた方が、頚椎捻挫と胸と腰の打撲と診断されております。和解及び損害賠償の相手方については、記載のとおりでございます。 和解に至る経過につきましては、事故発生後、相手方と損害賠償についての交渉した結果、和解するものとしたものでございます。和解の内容につきましては、仙北市が相手方に対して事故の賠償金として152万9,320円を支払うものでございます。内訳は、人身事故の損害賠償分としまして112万9,320円、物損事故の損害賠償金として40万円というふうになっております。 また、後遺症が発生し、自賠責保険で認定された場合は別途協議するものとしております。 上記の条件をもって、仙北市と相手方に一切の債権、債務は存在しないことを確認したものでございます。 この事故が発生後直ちに、消防団員等につきましては、分団長を中心に事故発生の報告及び注意喚起を行ったものでございます。 以上で提案理由の説明を終わります。 ○議長(青柳宗五郎君) 議案第60号について、佐藤観光商工部長。 ◎観光商工部長(佐藤強君) 議案綴りの127ページ、一番最後のページになります。 議案第60号 公の施設の指定管理者の指定についてであります。 仙北市公の施設に係る指定管理者の指定の手続等に関する条例第6条の規定により次の団体を仙北市縄文の森交流広場の指定管理者として指定するものでございます。 指定管理者となる団体の所在及び名称、大仙市大曲栄町2番10号 商栄株式会社 代表取締役 高橋捷海。 指定の期間、平成28年4月1日から平成33年3月31日まででございます。 縄文の森交流広場は、秋田県営田沢湖オートキャンプ場に隣接する施設でありまして、平成16年に開設され、平成19年度から指定管理者制度が導入されております。その際に、市は平成18年からオートキャンプ場の指定管理者となっている民間業者に対し、仙北市の施設に係る指定管理者の指定に関する手続等に関する条例第5条第1項の規定により、県の指定管理者を市の指定管理者の候補者として指名し、候補者選定に係る書類の提出を依頼し、諸手続を経ながら県の指定管理者である民間事業者を指定管理者として指名してきておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(青柳宗五郎君) 以上で、日程第6、議案第3号 仙北市総合政策審議会条例制定についてから日程第63、議案第60号 公の施設の指定管理者の指定についてまでの各案の提案理由の説明を終わります。--------------------------------------- △議員提出議案第1号の上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(青柳宗五郎君) 日程第64、議員提出議案第1号 仙北市職員倫理条例制定についてを議題とします。 提案理由の説明を求めます。11番、荒木田俊一君。 ◆11番(荒木田俊一君) それでは、私のほうから提案理由と条例の内容を説明いたします。 議員提出議案第1号 仙北市職員倫理条例制定について 仙北市職員倫理条例を別紙のとおり制定するものとする。 平成28年2月23日提出 提出者 仙北市議会議員 荒木田俊一 賛成者 同じく仙北市議会議員 高橋豪、同じく熊谷一夫、同じく門脇民夫、同じく平岡裕子、同じく田口寿宜、同じく伊藤邦彦、同じく真崎寿浩、同じく八柳良太郎、同じく稲田修であります。 これは随意契約不正事務処理に関する調査特別委員会の報告で申し上げたように、昨年の収賄事件による現職係長の懲戒免職処分に至った要因の一つとして、職員が法令等を遵守するという意識、倫理性の希薄さが挙げられています。事務検査において各委員から出された大多数の意見は、事務事業を執行する上での「倫理性の欠如」ということに集約されます。したがって、事務検査の過程で、コンプライアンスの根幹となる条例の制定が必要であるという結論に至り、特別委員会の委員全員の発議による提案であります。 次のページの条例案をごらんください。 第1条には、目的として「職員は、全体の奉仕者であること。その職務は、市民から負託された公務であるため、倫理の保持に必要な措置を講じること。公正な職務の執行にあたり、市民の疑惑や不信を招く行為の防止を図ること。」を明記し、そして「公務に対する市民の信頼を確保すること。」を目的と定めています。 第2条では、用語の意義であります。 第3条に、職員が遵守すべき倫理原則として5項目を規定しています。 1項、職員は、市民の一部に対してのみ有利な取り扱いをするなど、市民に対し不当な差別的取り扱いをしてはならず、常に公正な職務の執行にあたらなければならない。 2項、職員は、常に公私の別を明らかにし、いやしくもその職務や地位を、みずからやみずからの属する組織のための私的利益のために用いてはならない。 3項、職員は、法律又は条例により与えられた権限の行使にあたっては、当該権限の行使の対象となる者からの贈与等を受けることなどの市民の疑惑や不信を招くような行為をしてはならない。 4項、職員は、職務の遂行にあたっては、常に適正な事務の処理に努めるとともに、公共の利益の増進を目指し、全力を挙げてこれに取り組まなければならない。 5項、職員は、勤務時間の内外を問わず、みずからの行動が公務の信用に影響を与えることを、常に認識して行動しなければならない。 第4条は、職員の倫理の保持に関する状況等の公表を定めています。 第5条は、任命権者の責務として「研修、その他の必要な措置を講じること。」を定めています。 第6条では、管理職員の責務として、「管理職員は、率先垂範して服務規律の確保を図るとともに、部下職員の公正な服務の確保に努め、その行動について適切に指導監督をしなければならない。」と規定しています。 第7条は、規則ですが、「市長は、第3条に掲げる倫理原則を踏まえ、職員の倫理の保持を図るために必要な事項に関する規則を定める。」こと。その規則には、「職員の職務に利害関係を有する者からの贈与等の禁止及び制限等、職員の職務に利害関係を有する者との接触、その他、市民の疑惑や不信を招くような行為の防止に関し、職員の遵守すべき事項が含まれていなければならない。」と定めています。 第8条は、倫理監督者の設置等を規定しています。 第9条は、委任であります。 「この条例の施行に関し、必要な事項は市長が定める。」としていますので、規則等の制定は、7条に定めるとおり市長に委任しますが、参考までに規則案も添付させていただきました。この規則案の内容を精査して、市長に制定していただくことであります。 附則として、「この条例は、平成28年4月1日から施行する。」という内容の条例を制定するものであります。 地方公務員法にも、職員が遵守すべき理念等が制定されています。このような条例を提案しなければならないこと自体、恥ずかしい限りであります。 随意契約不正事務処理に関する調査特別委員会の報告書にも記載しているとおり、かかる事件の重大さを一人一人が決して「対岸の火事」とせずに、これからの仙北市をみずから築き上げるという気概を持って、これからの職務にあたっていただきたいという願いを込めた提案であります。 これからも、山積する諸課題につき、市当局と議会とが一緒になって、前向きな議論を重ねながら一つずつクリアし、そうした積み重ねにより市民の信頼を築き上げることしかできません。どうか提案趣旨に御賛同いただき、全会一致で御可決賜りますようお願いを申し上げ、提案理由の説明といたします。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 議員提出議案第1号に対する質疑を行います。質疑ありませんか。17番。 ◆17番(高久昭二君) ちょっと2つだけ簡潔にお伺いしたいんですが、この事件があったためにつくるということは最初から私もよく承知しておりますけれども、これは何か規則も含めて、案ですね、最終的にはこれは市当局のほうでまた練って、訂正なり補填なりしてつくるんでしょうけども、かなりやっぱり内容が非常に細かくですね、微に入り細にわたっておるんですが、こういう倫理、職員倫理規則案、規則というものを仙北市以外の、大仙市、美郷町または秋田市、由利本荘市、横手、湯沢と大館、能代、北秋田市等でも一部あるもんでしょうか。そういうのを調査なさったもんでしょうか。 それと2つ目はですね、やっぱり最終的にはですよ、上からこうたがをはめて職員をぎゅっと絞るんじゃなくて、自発的に、ああやっぱり職員はみずから律しなければならないなということを自覚させることが非常に大切だと思うんですが、そういう意味では、職員組合とのやっぱり1回お話し合いも私は必要ではないかなと思うんですが、その点は、この委員会、特別委員会では議論あったんでしょうか。 それから、やはり上司を見て部下は働くというふうに、よく民間会社も含めて言われるんですが、やっぱり市長、首長の管理監督、非常に大切だと思うんですよ。非常に公務多忙で分刻みのスケジュールの方だと思いますが、その点でやっぱり改めていただくことはないのかどうかということを特別委員会では審査なさったものでしょうか。または全く触れておらないのかどうか、その点をあわせてお伺いしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 荒木田俊一君。 ◆11番(荒木田俊一君) 説明したとおり、私どもは条例制定です。規則は、もし必要であれば参考にしてくださいというものでありまして、ほかの他市町村にあるかないかでなくて、我々はこういうことをしていかなければ仙北市はやっぱり市民に信頼される市政ができないということで条例を制定したのであって、他の市町村があるかないかは、それは一切関係なく、調べてもおりません。 また、市長の職務権限にかかわる事項みたいな質問もありましたけども、それは我々のところでは議論してませんし、ただ、これまでいろいろ不祥事、あるいはいろんな事件あるたびに議会としてはいろんな意見を申し上げてきたことは、皆さん各議員御承知のとおりだと思いますので、それ以上の見解はございません。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 17番。 ◆17番(高久昭二君) 私お聞きしたいのは、当然こういうふうな倫理規則、条例をつくるにあたって、何かひな型とかインターネット等で恐らくお調べになったと思うんですが、または全く、荒木田特別委員長、それから副委員長等が議論しながら一言一句決められたものでしょうか。何かそういうものは全く、あるのかないのかも私はわかりませんけども、やっぱりつくるからには当然何かを参考にしなければならないと思うんですが、全くなかったのかどうか。つくるなと言って聞いてるんじゃないんですよ。誤解しないでもらいたいんですけども、その点をお伺いしたいと思います。 ○議長(青柳宗五郎君) 荒木田俊一君。 ◆11番(荒木田俊一君) 参考というよりも、私どもこの事件発生して以来、全国にいろんな非常に残念な事象があります。そして、それぞれがいろんな事象研究した中で委員会で提案したところです。例えば、私は神戸市のコンプライアンスのいろんな問題とか、非常に神戸市なんかは、こんなものでなくてもっとすごい内容でつくられているものもありましたし、それはつくるからにはいろんなことを勉強しなければ提案はできないということで、それは私のみならず各委員がいろんな研究をした中でこの案に至ったことでございます。 以上であります。 ○議長(青柳宗五郎君) 17番いいですか。 ◆17番(高久昭二君) はい。 ○議長(青柳宗五郎君) 他にございませんか。          (「なし」と言う人あり) ○議長(青柳宗五郎君) これで質疑を終わります。 お諮りいたします。ただいま議題となっています議員提出議案第1号については、会議規則第39条第3項の規定により委員会への付託を省略したいと思いますが、これに御異議ございませんか。          (「異議なし」と言う人あり) ○議長(青柳宗五郎君) 御異議なしと認めます。したがって、議員提出議案第1号は、委員会への付託を省略することに決定しました。 これから議員提出議案第1号に対する討論を行います。討論ありませんか。          (「なし」と言う人あり) ○議長(青柳宗五郎君) 討論なしと認めます。 日程第64、議員提出議案第1号 仙北市職員倫理条例制定についてを採決します。 本案は、原案のとおり決定することに御異議ございませんか。          (「異議なし」と言う人あり)
    ○議長(青柳宗五郎君) 御異議なしと認めます。したがって、本案は原案のとおり可決されました。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(青柳宗五郎君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。 これで本日の会議を閉じ、散会をいたします。 御苦労さまです。                              (午後5時35分)...