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06月12日-02号

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  1. 仙北市議会 2013-06-12
    06月12日-02号


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    平成25年  6月 定例会          平成25年第3回仙北市議会定例会会議録議事日程(第2号)                 平成25年6月12日(水曜日)午前10時開議第1 一般質問---------------------------------------出席議員(20名)      1番 高橋 豪君       2番 熊谷一夫君      3番 門脇民夫君       4番 平岡裕子君      5番 狐崎捷琅君       6番 田口寿宜君      7番 阿部則比古君      8番 佐藤直樹君      9番 黒沢龍己君      10番 小田嶋 忠君     11番 荒木田俊一君     13番 小林幸悦君     14番 伊藤邦彦君      15番 青柳宗五郎君     16番 八柳良太郎君     17番 田口喜義君     19番 高久昭二君      18番 藤原助一君     20番 稲田 修君      22番 佐藤峯夫君---------------------------------------欠席議員(1名)     12番 安藤 武君---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席したの職氏名  市長      門脇光浩君     副市長     田邉浩之君  教育長     熊谷 徹君     総務部長    高橋俊一君  市民生活部長  羽川茂幸君     福祉保健部長  高藤久晴君  観光商工部長  佐藤 強君     農林部長    佐々木公雄君                    会計管理  建設部長    金谷正美君             黒沢隆悦君                    兼会計課長  教育部長    田中宣男君     医療局長    藤村好正君                    総合産業  企業局長    新山敦晃君             高橋新子君                    研究所長  市民生活部次長兼          総務部次長兼          加古信夫君             大石誠亮君  危機管理監             田沢湖地域センター所長  総務部次長兼            総務部次長兼          高村省弘君             高橋昇治君  角館地域センター所長        西木地域センター所長  総務課長    運藤良克君     企画政策課長  平岡有介君  財政課長    冨岡 明君---------------------------------------事務局職員出席  議会事務局長  太田和彦君     書記      三浦清人君  書記      藤岡 純君--------------------------------------- △開議の宣告 ○議長(佐藤峯夫君) ただいま出席議員は19名で会議の定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 欠席届は12番、安藤武君であります。 遅刻届けは11番、荒木田俊一君であります。 広報及び報道関係の撮影を許可いたします。 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。                             (午前10時00分)--------------------------------------- △一般質問 ○議長(佐藤峯夫君) 日程第1、一般質問を行います。--------------------------------------- △狐崎捷琅君 ○議長(佐藤峯夫君) 通告により発言を許します。 5番、狐崎捷琅君。 ◆5番(狐崎捷琅君) おはようございます。 民生会議の狐崎です。本日の一般質問の先陣を切って質問させていただきます。 私の質問は、3点でございます。 1点目は、角館庁舎の緊急移転についての質問でございます。2番目としては、青少年ホームの指定管理に伴うことについて、AEDについてのこと、そのことについてであります。3番目は、車椅子に優しい観光地のまちづくりについて、についての3点の質問でございますが、2番目と3番目は自席で質問させていただきたいと思います。よろしくお願いします。 角館庁舎の移転についてですが、市負担3割の合併特例債のリミットが8年後の平成33年と迫り、特例債の残が60億円よりなく、もし病院建設に、これは病院建設に使われないというふうに今まで答えておりますが、もし病院建設に15億円必要となれば、合併特例債は45億円しかないと。秋田県の市町村の中で、ことさら財政事情の悪い本市が、今、総工費3億8,000万円も支出して緊急移転しなければならない根拠は何なのか。 恐らく地震に耐えられないので新築せざるを得ないという答えが返ってくると思いますが、耐震診断をした方が耐震診断士の資格を持っていないということを知っていて診断させたのか。 現在の庁舎が崩壊するなら、これは先日、阿部則比古議員も全員協議会でお話になったんですが、周囲の一般市民の家はそれ以上に壊れると思わないのか。 市長は、5年後の平成30年まで一体型の庁舎を建設すると明言していますが、現在の庁舎を修繕して5年我慢するという案と、それに伴う予算がなぜ出さないのか。 議員は市民の負託を受けていると思うが、その全員協議会でほとんどの議員が反対でありました。議員が反対なので市民の意見を聞くというのもおかしいと思いますが、この一般市民の各集会の数と考え方はどうだったのか。どのぐらい集まって、どういう考え方だったのか。 今後、耐震診断士の診断結果で判断すると思うが、現庁舎が五、六年耐えれるように修繕すればどのくらいかかるか、その予算もぜひ明示していただきたいと。 財政が逼迫していても、やらなければならない事業や助成は生ずると思う。市民は何を市に言っても「お金がない」と言われるのであきらめている。辛抱するものは辛抱しても、必要なものには支出しなければならないと思いますが、そういう意味でも角館庁舎移転に伴う費用の3億8,000万円は辛抱すべきだと思いますが、そのことについて質問したいと思います。 よろしくお願いします。あとは自席で質問させていただきます。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) おはようございます。 狐崎議員の一般質問にお答えをいたします。 角館庁舎の移転についての6点であります。 1点目、恐らく地震に耐えられないので新築せざるを得ないという答えが返ってくると思うけれども、耐震診断をした方が診断士の資格を持っていないことを知って診断をさせたのかという関係の御質問でありますが、まず最初に、合併特例債の考え方は議員の御指摘のとおりであります。60億円程度を使うことができると。先ほど議員もお話しましたけれども、現在、病院事業については病院事業債と過疎債を併用したほうが有利という判断で、合併特例債は予定はしていないということであります。 角館庁舎の移転は、庁舎の安全性が確保できない状況であるという考え方のもとで進めさせていただいているものであります。平成23年度に実施した公共施設安全性総点検事業では、多くの市民が利用している主な公共施設25カ所を選定をさせていただきまして、現場でのその当時現在の時点での目視調査、図面による調査、対象物の触診であったり打診であったり、また、管理への聞き取り調査などで判定をしたものであります。この調査は、屋根・天井からの落下物、地震による倒壊・転倒、老朽劣化による脱落の危険性がないかの点検でありました。耐震診断とは異なりますので、これによって建物の耐震性が確保されているのか等を判定したものではありませんでした。また、この調査は耐震診断士でなければできないというものではなくて、一級建築士の資格を有している方に委託をしたものであります。 ②番目の現在の庁舎が倒壊するならば、周囲の一般市民の家はそれ以上に崩れるとは思わないかという御質問であります。 大きな地震が発生した場合、旧耐震基準の建物は新耐震基準のものよりも崩れる可能性は高いと思われますけれども、建物の老朽度合い等の兼ね合いもありまして、耐震診断を行い調査をしなければ、公共施設でも一般市民の家でも安全であるとの確証はないと考えております。このため、庁舎がどの程度耐震性があるか不明で、そして一般の家についてもどの程度倒壊等の危険性があるかわからない現時点では、何とも言えない状況だというふうに思っています。 ただ、地震等の災害により大きな被害が発生した場合、その復旧・救援に携わる司令塔であるべき庁舎が真っ先に壊れてしまったということであるとすれば、市民の安全は守れないと感じています。そういうことから、災害に強い庁舎であるためには耐震診断を行い、必要であれば耐震補強も考えていかなければいけないというふうに考えています。 ③であります。市長は、5年後の平成30年まで一体型の本庁舎を建設すると明言しているけれども、現在の庁舎を修繕して5年我慢するという案や予算をなぜ出さないのかという質問でありますけれども、5月15日の議会議員全員協議会並びに5月21日から26日にかけての市民説明会でお示しをした移転案は、あくまで現在市で考えている市の案として提示したものであります。御承知のとおり、議会からの承諾を得たというものでもありませんで、この案をどこまでも貫き通すというものでもありません。今後、耐震診断を実施させていただきたいと考えておりますけれども、この結果で耐震補強に要する経費等も出てきますので、この結果によって角館庁舎の移転の方向性や他の庁舎のあり方の再構築の検討も考えていくということであります。 議員がおっしゃるとおり、現庁舎を改修し、一体型庁舎の整備まで我慢するというそういう考え方も選択肢の一つではあると思っております。 ④番目でありますけれども、議員は市民の負託を受けているということでありますけれども、重要な政策・事業については、市民の皆様の代表である議会にお話をすることから全て始めています。庁舎移転に関しても、議会の皆様との協議を重ね、その後、市民の皆様からの御意見をお伺いするという予定で進めておりました。 御承知のとおり、移転案については市役所内部や議会とも協議を重ねてきたところでありますけれども、意見の集約には時間がかかると判断し、市としてこの移転案が現在考えられる最良の案であるという考え方のもとで、先月、議員の皆様に御説明をし、協議をさせていただき、これと同時に市民の皆様にも移転案等を御説明し、御意見をお伺いしたという状況であります。 議員の皆様は、おっしゃるとおり市民の負託を受けた市民の代表であるということは申すまでもありません。また、議員の発言は市民の声だということもそのとおりであります。私は市民と直接膝を交えて語ることで、さまざまな、また多面的な意見もちょうだいし、これを政策の反映素材とするというタイプの政治家だということを前から何度もお話をさせていただいております。まちづくり懇談会もその考え方で行っておりますし、各種の市民会議、また各団体との総会への参加なども同じ思いで参加させていただいているという状況であります。 なお、説明会の参加数等でありますけれども、5月21日、中川集落センターは6名、5月22日、白岩集落センターは12名、5月23日、雲然集落センターが2名、5月24日、角館交流センターが32名、5月25日、田沢湖総合開発センターが4名、5月26日、西木総合開発センターが5名の計61名の出席の状況です。 市で示した移転案に対しては、賛成の意見もありましたけれども、市民の多くは、財政面を考慮し庁舎移転にはお金をかけるべきではないという意見と、一体型庁舎の整備と同時に議論をすべきだという、そういう御意見等をいただいております。議員の皆様と同様の意見もたくさんいただいております。 5番目であります。今後、耐震診断士の診断結果で判断すると思うけれども、現庁舎が五、六年耐えられるように補修すれば幾らぐらいかかるのかという御質問でありますが、これから耐震診断を行い耐震補強が必要であれば、幾らの経費がかかるかという結果が出てくると思います。この耐震補強は五、六年耐えられるということを想定したものではなくて、現在の耐震基準に適合する補強という考え方で進めなければいけないというふうに思っています。したがいまして、耐震診断を行わなければ耐震補強の必要性とその経費がわからないということであります。調査結果が出次第、これはもう議員の皆様から御理解、御承諾をいただいた後ということでありますけれども、調査結果が出次第、皆様方にお示しをし、御協議をいただきたいというふうに考えています。 なお、議員がお話をされている耐震診断士というそのお仕事でありますけれども、耐震診断業務を委託する上での必要資格ではなくて、国家資格でもなかったということが確認されております。議員のおっしゃるその耐震診断士というものは、その資格を有していなければこのような耐震診断とか耐震の補強設計を行えないという前提のもとでの御発言かと思いますけれども、私どもが確認した範囲では、そのような規定・基準が確認できなかったということを申し添えたいと思います。 それから、6番目でありますけれども、財政が逼迫していても、やらなければならない事業や助成は生ずると思うということでありますけれども、ここで実は議員が、市民は市に何を言っても「お金がない」と言われているのであきらめかけているという話をいただきました。大変残念な御指摘だったと重く受けとめております。 私は常に職員には、市民からの要望等に対しては、お金がないからできないというような理由で物事を決めないでほしいと、お金がなかったら知恵を出そうと、知恵がなかったら汗を出そうということで、市民の意見にできるだけ対応するという姿勢を持って行政運営に当たろうじゃないかというお話をさせていただいておりまして、そのような努力をしていただく職員も多数おりますけれども、大変御指摘、残念に受けとめております。 さて、さきにお示しをした移転案は、角館地区の行政センター機能として整備するものでありまして、一体型庁舎が整備された後でも活用し続ける施設という考え方です。ですから、この整備にお金をかけることは無駄な経費だというふうには考えておりません。必要な経費だと思っております。しかしながら、新角館庁舎として整備するのか、あるいは既存施設を活用していくのかということに対しては、今後予定している予算をいただければということでありますけれども、どうかお認めいただいた後に耐震診断の調査結果をもって判断したいと考えています。 市民のために庁舎を整備しなければならないという考え方で進めておりますけれども、これに係る財政支出がほかの市民サービスに大きな影響を与えてはいけないというようにも考えています。したがいまして、今までどおり財政支出をできる限り抑えた手法で角館庁舎の移転を進めていかなければいけないというふうに考えているということであります。 この場からは以上であります。 ○議長(佐藤峯夫君) 5番。 ◆5番(狐崎捷琅君) 耐震診断士という資格は国家資格ではないというふうにおっしゃいましたが、確かにそうかもしれません。でも、財団法人日本耐震診断協会というのがありますよね。その中で、そういうのをインターネットで調べてみますと、この大曲仙北ではそれを耐震診断できるところというのは、館設計というところ一つだけだようですね。だったらやっぱり耐震診断をする場合は、そういうところにやっぱり頼むのが普通なんじゃないかなというふうに私は思うんですが、その点はどうなんでしょう。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 今から2年くらい前ですか、東日本大震災が発生した後に、たくさんの建物が耐震に対する不安というその事由からさまざまな設計業務を生業としている企業、事業所等に、秋田県を初め25市町村、いろんなところで耐震の診断を発注した、委託をしておりますが、その中であっても、耐震診断士という資格を有していないということでその強度等の業務から外れたというような事例がないということでありますので、私どもとしては耐震診断士という看板をあげていなくても一級建築士さん等でその耐震診断の能力を持ち得るという企業、事業所に対しては、やはり耐震診断の業務を委託することは不適切なことではないというふうに考えているという状況であります。 ○議長(佐藤峯夫君) 5番。 ◆5番(狐崎捷琅君) 私方は、この角館庁舎が地震に耐えられないということを非常に、ABCDランクのDランクだというのを後で聞いたら、それは目視であって、要するにその方がそのABCDランクのDランクのほうに考えたのか、それともそういう何ていうか、ABCDランクのそれなりの基準というものはあるものですか。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) ランクづけの区分はございます。その区分については、企画政策課長から答弁させます。 ○議長(佐藤峯夫君) 企画政策課長。 ◎企画政策課長(平岡有介君) ランクづけの区分でございますけれども、その建物、安全性について判断の指標になる総合的な判定を示すということで行っております。Aといたしまして、安全性が高く、問題のない状態。Bとして、指摘箇所の経過を観察・監視を続けるべき状態。Cとして、放置すると安全性が脅かされるため、改修修繕計画を立て、速やかに改善すべき状態。Dとして、安全性が脅かされるため、緊急に改善に取り組むべき状態としてございます。 なお、チェックリストの点検結果に基づきまして以下のように判断をしているところでございます。Aが良好な状態。Bが良好か異常が判断がつかない状態。Cが異常が認められる状態。Dが緊急に対策すべき状態というように点検結果を判断されているところでございます。
    ○議長(佐藤峯夫君) 5番。 ◆5番(狐崎捷琅君) 要するに、その点検項目に従ってその構造計算もしないで、目視でそれに当てはめてこれはABCDだというような、BだCだというふうに、そういうふうにしたということですね。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 結果的にそのような形になります。議員、ぜひその前の、仙北市市民会館の天井の照明のふたの落下というものがあって、そのさらに今回の二度にわたる角館庁舎の壁の崩落があったという時系列があります。私、大変心配性な性格ということは改めて最近思っておりますけれども、あの仙北市民会館の天井からの落下物でお客様がけがをされたという状況がありましたので、大変危険な状況だということでの事故対策というふうに下敷きがそのように自分の中でリセットされてしまったということが、今回の皆様への誤解のもとになったのかもしれません。ということで、危険な状況だという考え方がスタート地点になっていて、皆様方から協議会で指摘いただいたような耐震診断、科学的な診断等をするということを怠ったということであります。 ○議長(佐藤峯夫君) 5番。 ◆5番(狐崎捷琅君) 私方議員ですら、非常に危険だ、危険だ、危険だと言われて、そうすると権威ある人がこれを危険だと言うんだから、これは危険だろうなというふうに思ってしまった。それが一般市民にもそういうふうに、あるいは知らされて、だんだんだんだん浸透していったということがあると思うんですが、やっぱりそういうのはきちっと正確に知らされて、ことオーバーに、中にあるその危険だということに対して、ある議員は庁舎を移転していかなきゃ、早急に、市役所の方は雨漏りするし、ビニールのあれ張ってあるし、上から崩落してくるしというようなふうな書き方で、もう市のほうに、市民に出回ったりもしてました。ですから、やっぱりそこのところをきちっと我々にも知らされていなければ、私方も今度市民に知らせるときにそのとおりなふうに話してしまうわけで、そこのところをひとつよろしくお願いしたいと思います。 次にですが、診断は現庁舎の角館庁舎だけ診断なさるわけです。それ以外についでにということで、ほかのところも診断するということはないわけですね。今、例えば、今お金がないと言っているときに例えばこのついでにほかのところも診断しようなんていうことで、またお金がたくさんかかったりすると。今問題にしているのは、緊急な問題にしているのは角館庁舎のことなんですが、角館庁舎の耐震診断だけをやるということですよね。そこのところを質問します。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 今の御質問に対しては、現在、今作業をしている段階ですので、こうですというような言いきりができない状況での答弁というふうにお聞きいただきたいと思いますけれども、角館庁舎のあり方がこの後の一体型庁舎の議論にとって非常に影響力が高いということは、議会の皆様、また市民の皆様との説明会等でも十分に感じることができたことであります。ですので、ついでという話ではなくて、この角館庁舎の移転事業というものとあわせて一体型庁舎を同時に進めていくと、議論を進めていくという必要性があると先ほど話したとおり、そのための基礎的なデータとして考えられる、今、以前から例えば一体型庁舎として活用するという案の中にあった、全く新しいところに新築をするという考え方であったり、また、既存の施設を活用してはどうかという考え方もありますので、その既存の施設がどれだけの耐震力を持っているのかということは、当然この時点で把握しておかなければいけない事案というふうに私は受けとめておりますので、角館庁舎だけではなくて田沢湖庁舎であったり西木庁舎であったりも、この一体型庁舎の議論をスタートするスタート地点という考え方ではデータが必要だというふうに考えております。 ○議長(佐藤峯夫君) 5番。 ◆5番(狐崎捷琅君) そうすると、今この件に関しては、ついでにほかのところも耐震診断をするということですよね。この耐震診断をするということは結構お金がかかるわけで、そうすると今の市長の考え方でいいんですが、どのぐらいのお金がかかるものですか。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) まことに申し訳ありません。金額、今、一生懸命精査中であります。できるだけ早い時期に皆様にお知らせできるように頑張りますけれども、今その状況ということはどうか御理解いただきたいと思います。 ○議長(佐藤峯夫君) 5番。 ◆5番(狐崎捷琅君) 現在の庁舎が崩壊するなら周囲の一般市民の家はそれ以上に壊れると思わないかという質問に対して、市長は、庁舎はいろんな災害のときの機能として必要だからそこは丈夫につくっておかなきゃならないというようなふうに私はまず捉えたんですが、ほかのところは崩れても、まずそれを救う、いろんな対策本部を、いろんなことを相談する、そういうところがなければならないという。でもそれは、対策本部というのはどういう場合でも対策本部をつくるわけですから、それは角館庁舎でなくてもどこにでも対策本部はつくれるわけですよね。田沢湖庁舎につくってもいいし、西木庁舎につくってもいいし、どこでもつくれることじゃないですかね。その点はどうなんでしょうかね。さっきの意味がちょっと私わからなかったんです。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 例えば大規模な地震が発生したときに、議員これはぜひ誤解をいただきたくないわけですけれども、そこの地域の庁舎だけが残ればいいという話ではなくて、民間の、市民の方々のうちが倒壊してしまったというときには、できるだけその近くに、これは防災災害対応の基本中の基本ですけれども、できるだけ近いところに本部を設置するということが、これはセオリーです。議員御承知のとおり。ですので、今、角館の話をしていますけれども、角館庁舎が一緒に崩れてしまうという状況も想定できるということで私たちは看過するわけにはいかないわけでありまして、例えば自分の家をなくした市民民の方々が避難をしてくる場所であったり、総合的な例えば人命救助の臨時の退避所であったりということをつくっていくということが、行政の公共の仕事だというふうな考え方のもとでお話をしているという状況であります。それはできるだけ現場に近いところのほうがいいだろうというのが、これ基本だというふうに考えているということであります。 ○議長(佐藤峯夫君) 5番。 ◆5番(狐崎捷琅君) その退避する場所があの狭い、例えば地震のときにあの狭い角館庁舎に市民が退避してくるなんていうことは、ほとんど考えられないことですよね。そうじゃないですか。むしろ小学校とかそういうところが、東日本大震災見てもそういう形ですよね。ですから、やっぱりその災害本部の機能が一番の問題になると思うんですが、今おっしゃったのはそうじゃなくて、何か市民の方が集まる場所も含んでいるような感じしたんですが、その点はどうなんでしょうかね。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 自宅をなくされて逃げ場がなくなった、プラスアルファで宿泊する場所もないとかいろんな事案考えられますけれども、現角館庁舎ではその対応は不可能だという考え方のもとで新角館庁舎の移転案というものを提示させていただいたという経緯があります。 ○議長(佐藤峯夫君) 5番。 ◆5番(狐崎捷琅君) 私として最後に要望なんですが、やっぱりこの際いろいろ耐震診断にはお金がかかるわけで、一番必要な、差し当たって緊急の角館庁舎の移転のことについて問題になっているわけですから、その後のことはその後のこととして、やっぱりそのことの耐震診断をしてもらいたいと。そういうふうな形を要望しながら、この点については質問を終わりたいというふうに思います。 それで、次に2番目ですが、勤労青少年ホームの指定管理と関連した問題なんですが、体育協会が勤労青少年ホームの指定管理を受けているわけですね。それで、その指定管理を受けた体育協会が、あそこでは運動とか、そういういろんな運動種目とかいろんな人が出入りするわけで、ぜひAEDを買ってほしいというふうに言いましたら、どういうふうに答えたかというと、秋田国体のときにAEDをいろんなところに配置したので、勤労青少年ホームには配置するお金がないというふうに言われたそうです。これ運動する場所ですよね。もしそこで何か倒れたりしたら、やっぱり大変な問題になってくるし、やっぱり市でもこれいろんな責任問題も出てくるわけで、ぜひこれは、AEDは設置すべきだったんじゃないかなと思うんですが、それで体育協会の方では幾ら言ってもあれなんで、じゃあいいと、私のほうでまず当面はリースを使ってやって、そのリースの場所を教えてくれと、AEDの売っている場所を教えてくれということで市から教わって、そのAEDをリースでもって、6万5,000円のリースでもって毎年払っているような感じらしいんです。ところが、でも体育協会では指定管理の予算の中から、指定管理の予算というのは大体250万円らしいです。ですよね。250万円というと、その中で人件費も電気料も修繕費もみんな含んでいるお金。これが役場の職員、市の職員の例えば人件費が平均がどのくらいかわかりませんが、それの半分ぐらい、平均の半分ぐらい、あるいはそのぐらいの指定管理の料金でやっているわけです。それで、それでもその指定管理を受けた体育協会のほうでは、平成22年と23年と24年を、AEDを買うためのお金をためて、それで、ためたそうです。35万円ためて、それを予備費に入れたそうです。ところが、予備費でそんなにお金が余るんだったらということで、平成26年はその分を削られたそうです。これって不合理だと思いますよ。250万円の予算の中から、その22年、23年、24年、リースよりはAEDがいいだろうということで、リースだと6万5,000円、買うと30万円ぐらいで買える。ただし、ランニングコストかかります。ランニングコストが4年に一回、電池とかいろんなものを交換しなきゃならないらしいんですが、それも考えてみても絶対買ったほうが安いということで、体育協会で少しでも市の財政負担にならないようにということでその指定管理の中からためたそうです。自分たちでそれを買おうと。そうしたら、それを予備費に入れたらそれを削られたと。そのことについて、その点間違いがなかったか、そういうことだったでしょうか。そこのあたりをちょっと質問したいと思いますが。 ○議長(佐藤峯夫君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 勤労青少年ホームにつきましては、指定管理である仙北市体育協会の本当に御努力でですね、スポーツ等を通じて本当に働いている若い人たちの健全育成とかですね、福祉増進なんかに本当に大きく貢献していただいているなというふうに私ども認識しているところであります。 それで、議員が御質問のAEDの件でありますけれども、勤労青少年ホームのほうで昨年度設置しております。平成24年7月4日付で仙北市体育協会からAED設置に対する要望書が提出されておりましたけれども、平成24年度の指定管理委託料の予算からレンタルで設置するということで取り下げをしております。それで、平成25年度の指定管理委託料でも6万3,000円、月額5,250円でありますので、予算計上していると。 それで、AEDを購入するとなりますと、本体価格が安いものでも30万円程度と、有効期間が6から7年となっておるわけであります。また、電池、電極パットなどの消耗品が1年半から2年ごとに更新しなければならないというようなこともありまして、交換し忘れない安心して設置できるレンタル方式で設置をしているところであります。 それで、平成24年度からの指定管理料が、ただいま議員から御指摘のように平成23年までの指定管理料より33万1,000円の減額となっているわけであります。その根拠はですね、平成21年度の人件費、それから施設管理費、それから使用料収入の実績額から、その指定管理料基準価格算定方法というそのルールに則って算出しておるということであります。 それから、お話にありました修繕の件につきましては、これには特別の基準はございませんが、おおむね1件5万円未満の小破修理につきましては指定管理のほうにお願いしておりますが、修繕の必要がある場合は生涯学習課と協議をしてというふうに決定しているところでありますので、どうかこのような形であるというふうなことを御理解のほどをよろしくお願い申し上げたいというふうに思います。 ○議長(佐藤峯夫君) 5番。 ◆5番(狐崎捷琅君) そのAEDのバッテリーを1年半かそのぐらいで取りかえなきゃならないということ、これは消防署のほうに聞いたんです。バッテリーは4年。パットカートリッジは2年で交換だそうです。これはやっぱり正確にお教えする必要があると思うので。それはちゃんとそちらのほうでも正しいことで調べておいてほしいなというふうに思います。いずれ絶対に購入した、その7年しか持たないというのも、それもちょっともう少し議論の余地があるようなんですが、そこのあたりをもっとやっぱり煮詰めていく必要があるんじゃないかなと思いますが、このことを言ってもあれなんですが、私は要するに、もういいと、リースでしたという背景はですね、どういう背景だかというと、要するに挫折感ですよ。言っても、どう言ってもどうにもなんねえんだと。だから私方でためると。要するにあれと同じですよ、市の予算が20%しか税収入ってこないと。あとは交付税とか何かで入ってくるわけでしょう。それで、それをためて財調とか何かで、そうすると国ではそんなに財調にあなた方の市はためる力があるんだったら、これいらねえじゃねえかとかって減らされるとかというのと同じじゃないですか。生活保護の方がお魚を半分に切ってお金をためたら、それを減らされたって、その訴訟になって市が、角館の時代ですが、市が負けた時代もありますね。加藤さんという方の訴訟の中で負けた時代がありましたよね。そういうあれと同じなんでないですか。やっぱり欲しい、どうしても欲しい。でもこれを、市ではこれを予備費に置くこと自体はおかしいということで、これは基準どおりだと。でも、そんなことは知らないわけですよ。どこに、ため方なんていうのは教えてくれないわけですからね。どこにどういうふうにして辛抱していくか、たまるのか、こっちゃ置いてければこれは減らさなくても済んだとか、そういうこと全然わからないわけですよ。これは基準でいけば、予備費で入れたからこれは35万円削ったんだっていう、そういう感じというのはちょっとおかしいんじゃないかなというふうに、そこのあたりはどうなんでしょうね。 ○議長(佐藤峯夫君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) その件につきましては、今、教育部長のほうから説明させます。どうかお願いいたします。 ○議長(佐藤峯夫君) 田中教育部長。 ◎教育部長(田中宣男君) 勤労青少年ホームにつきましては、指定管理につきましては、それまでの決算額をもとにして管理料を設定したところでございます。本来であれば最小の経費で最大の効果を発揮してもらう狙いが指定管理ではないかと考えております。 なお、AEDにつきましては、本来、施設側として設置すべきものであったと認識しておりますが、現在、24年度から指定管理料でレンタル方針をとっておるものでございますので、その方法でもいいものではないかと考えております。 ○議長(佐藤峯夫君) 5番。 ◆5番(狐崎捷琅君) 私の質問時間がだんだん少なくなってきていますので、この辺でやめたいと思いますが、このAEDは市の予算を使わなくても用意する方法は幾らでもあります。それは、赤十字のほうに申し出ればできるというふうに言ってますし、赤い羽根共同募金の7割は、仙北市で集まった7割は市のほうに、市に還元されるというか、市は今度別の方に還元ですが、それを、赤い羽根共同募金に手を挙げて、そしてそれを、今まではそのケースはなかったと、赤い羽根共同募金でAEDを買うという、市では社会福祉協議会のほうにその赤い羽根募金は、社会福祉協議会のほうにまず担当しているわけ、移管してるというか、そういう感じだと思うんですが、その社会福祉協議会のほうでそのケースはなかったと。要望すれば、それは考えないわけでもないということです。ですので、そういう方法をやっぱり考えてあげるというか、そういうこともやっぱり必要な、お金がなかったらそういう方法も必要なんじゃないかなというふうに思うんですが、その点についてはそういうことを要望して。 それからもう一つは、ついでなんで申しわけないんですが、体育協会の話が出たんですが、体育協会でもう実は250万円ですか、市が体育協会に補助しているお金というのは幾らですか。ちょっとお聞きしたいんですか。 いいです。はい。 恐らく250万円ぐらいだと思います。それで、その中で市では人件費とかも払っていますし、250万円の中で27団体に対して補助しているわけです。それで、これって低くないかと言いましたら、それは会費をもらっているから大丈夫だと。その会費が要するにどのぐらいだといったら、300円だそうです。300円。例えば、27団体のうちの27分の1のクラブが、団体が10人いるとすれば、3,000円を出すわけですね。体育協会に。そうすると、体育協会では1人につき100円ずつ出して、それを還元してやると。4,000円にして還元してやると、こういうシステムだそうです。とてもじゃないがお金が足りないと。じゃあでも、市でも予算もないから、私たちは自動販売機とかほかの方でやっている、例えば三種町なんかは体育協会で自動販売機をやって、50万円とかその利益を得ているわけです。そういうふうにしてくれればいろんなことができると言っているわけです。ところが、勤労青少年ホームに自動販売機を置いて年間5万円ぐらい売り上げがある、年間ですか、年間ですよね、それのうち、場所代というのを3,000円だか4,000円だか、場所代を市に納めなきゃならないと。これもまたおかしい話だなというふうに私は思うんですが、そういう状況だそうです。ですから、結論をさきに言いますと、体育協会では野球場の自動販売機等を体育協会のほうに管理させてくれれば、いろんなことに使える、自立する方向に向かっていけるというふうに言っているんですが、その点をひとつよろしくお願いして次の質問に移りたいと思います。 最後に、実はこの最後の前にその他というのがあったんですが、もうそれは時間ないので省略しますので、車椅子に優しい観光地、まちづくりを目指してということについて質問します。 先日、花見のころだったんですが、秋田市の市会議員の方が私に面会を求めてきてですね、その方は角館中学校卒、角館高校卒の秋田市で先日議員になられた方なんですが、その方が訪問してきまして、どうも我がふるさと、私のふるさととしている角館が車椅子に優しくないということで、車椅子の人からそういうことが、何とかしてくれという要望がその方に行った。その方は車椅子の関係の仕事を、その身障の人たちの相談に乗る仕事をなさっているらしいんで、それでいろいろ角館の武家屋敷を回って歩いて、ここはちょっと、この段差がうんぬんとかそういうようなことで、私方の自分のやっているスポーツクラブにも来て、スポーツやっているにはこの段差は高すぎるとか何とかって言われたものですから、私も次の日、それを、車椅子ができるように、上るようにすぐつくりかえたんですが、ちょっとしたことでそういうことが、市民がそう思う、意識することによって直せるようなことがたくさんあると思いますので、最近、たくさん車椅子の方がこの観光地に来ますよね。そうした場合に、もう少しやっぱり車椅子に優しいまちを目指すべきじゃないかなという、段差についても、これは市でないんですが、一番困るのは羽後バスのあの段差と言っていました。車椅子の方ですね。これは市には直接関係ないんですが、でも市のほうで何とかそういう車椅子に優しい段差にしてほしいということを、何とか市でも要望していただければというようなことを言っていましたが、その点ひとつ市長、その点は。車椅子の点について市長にお願いしたいんですが。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 狐崎議員の車椅子のお客様にも優しい観光地、まちづくりをしようじゃないかという御提案でありまして、まさにそのとおりだというふうに思っております。ちなみに私もその秋田市議会議員の方から直接お電話をいただきましたし、その市議会議員の方へ御連絡をした方からもお電話をいただいております。その皆様と同じ説明になってしまって恐縮なんですけれども、少し現状を整理してお話したいと思います。 車椅子で観光をしに来ていただけるお客様の数として、平成24年度は、御自身で車椅子を持ってこられた方が約120人、それから、角館中町庁舎、桜並木駐車場や臨時駐車場等での貸し出し等を活用された方々が120名ぐらいで、計240名程度の方々が車椅子を活用し、仙北市の観光を行っていただいていると。あのシーズンに行っていただいているという状況があります。 実は、私が着任してから安心・安全道路維持整備事業という事業を立ち上げました。これは何かというと、毎年、関係部署が調査を行い、年間200万円程度の予算配分ですけれども、高齢とか身障の方々の目線でバリアフリー、また道路環境整備を進めていこうというそういう内容の事業であります。また、別のくくりとしては、子供たちの通学路に潜む危険箇所の洗い出しを目的にしている緊急合同点検活動というものもあります。これは、警察であったり仙北市教育委員会等の関係で行っていただいているものもあります。さらには、各建設業協会の方々に総会とかのときに皆様方の目線で危険な箇所を教えてほしいというお話をしているということもあって、いろんなポイントが見えてきております。さらに、仙北市は国外の方々も多くおいでいただけるようになってきておりますので、国外の高齢、身障の方々にも安心して訪問をいただけるまちづくりを進めたいという考え方のもとで、現在、航空会社及び同社の研究機関と一緒になって、国際的にも評価をいただけるバリアフリー観光地のあり方について共同研究をしようという御提案をさせていただいて、準備を進めているという状況があります。 以上のことから、決してそれを傍観しているわけではなくて、少しずつ改善がされてきております。ただ、実は行政の市道等についてはそういう形でいろんなことができますけれども、議員お話のとおり、例えば低床型のバスの導入等については、もちろん羽後交通、交通事業所の方にお話をしておりますけれども、民間の方々の御協力も大変必要な視点でありまして、その点についても私どももお話しますけれども、ぜひ議会からもたくさんの御支援等いただければありがたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(佐藤峯夫君) 5番。 ◆5番(狐崎捷琅君) これで質問を終わります。 ○議長(佐藤峯夫君) 以上で、5番、狐崎捷琅君の一般質問を終わります。 11時5分まで休憩いたします。                             (午前10時53分)--------------------------------------- ○議長(佐藤峯夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                             (午前11時05分)--------------------------------------- △高橋豪君 ○議長(佐藤峯夫君) 通告により発言を許します。 1番、高橋豪君。 ◆1番(高橋豪君) お疲れ様です。1番、高橋豪でございます。 この春から会派、仁政クラブに加入いたしましたので、会派を代表しての一般質問を行いますのでよろしくお願い申し上げます。 質問は通告のとおりでありますけれども、角館庁舎の移転に関する事項と、それから、この後の一体庁舎整備についてであります。 先ほど狐崎議員も同様の内容で御質問されていましたけれども、若干重複をする場合もあるかと思います。ただ、私なりに確認をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 それで、市では平成23年11月に庁舎整備に関する基本方針をまとめた上で、現在の角館庁舎については、老朽化並びに火除けを復元するという理由で、一体型庁舎整備に先駆けて移転するという案が示されております。そうした中で、より具体的な角館庁舎の移転先候補として、平成25年2月28日の市議会全員協議会では4つの案、その後、平成25年5月15日の同じく市議会全員協議会におきましては、中町庁舎、それから角館東地区公民館、これは旧角館東小学校であります、この2つを使用するとともに、角館交流センター周辺に新たにプレハブを建築するというような絞り込んだ案というものが出されておりました。また、それとともに市内6地区で住民説明会も開催されております。そして、さらには本定例会最終日に角館庁舎を初めとした耐震調査の補正予算も予定されているという模様でございますけれども、こうした一連のことにつきましては、将来の市政を大きく左右する大変大きな課題であるというふうに思いますので、これまでの経緯を整理しながら、確認をしながら一問一答方式で御質問をしたいと思います。 質問の内容は通告書をごらんいただければおわかりのとおりでありますが、一体型庁舎の必要性、それから一体型庁舎に求められる機能や役割について、それから庁舎整備に関する基本方針について、角館庁舎の移転整備について、住民説明会の開催結果について、そして今後の一体型庁舎整備についてというふうに挙げておりますけれども、時系列に順番でお話をさせていただきたいと思いますので、まず最初にですね、庁舎整備に関する基本方針についてというところから御質問をさせていただきたいというふうに思います。 まず、平成23年11月にまとめられた庁舎整備に関する基本方針においては、既にこの段階で一体型庁舎について、新庁舎建設の場合が3案、これは国道46号角館バイパス小松農場広場周辺、それから国道46号と国道105号の重複付近の殿山周辺(小松字本町付近)、そして角館東地区公民館と、この3案と、それから既存施設の増改築の場合は4案、これは田沢湖庁舎、西木庁舎、そして角館東地区公民館と、それから角館交流センター付近ということで、大きく分けて新築、それから既存のものを使うというこの2パターンで、この一体型庁舎の位置がこの基本方針の中に盛り込まれているということでありました。 そこでお伺いしますけれども、まず、なぜこの段階でこのような一体型庁舎の位置を挙げられていたのか、その根拠を伺いたいと思います。 残りの質問は自席からやらせていただきたいと思いますので、お願いをいたします。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 高橋議員の一般質問にお答えをいたします。 今お話の庁舎整備に関する基本方針についてでありますけれども、先ほど議員がお話のとおりであります。一体型庁舎の整備を前提に市民会議、また職員による調査検討結果等を参考とし、一体型庁舎並びに現各庁舎、出張所等、庁舎全般についての検討を行って、庁舎整備に関する基本的な考え方としてまとめたというのが流れであります。 一体型庁舎整備の考え方と進め方でありましたけれども、市民の利便性や行政運営の効率化を優先的に考えるとともに、市の財政負担を最小限に抑えることが重要だということで、なおかつ市民の理解を得るということが必要だというような基本的な考え方があります。建設コストのほかに現庁舎の維持管理費、老朽化等をトータルで考えていくということであります。 財源としては合併特例債を考えているということですが、法律改正で発行期限が5年延長になっておりますので、それも有効活用しなければいけないというふうに考えております。 先ほど一体型庁舎の位置、新庁舎建設の場合、また既存施設の増改築の場合ということで、お話のとおり2つの視点で考えております。そのお話の前に少しお話したいと思いますけれども、その庁舎整備に関する基本方針は、全ての今後の庁舎のあり方も考えなければいけないというのが前提でありまして、今までの角館庁舎の移転に関する議論も踏まえて作業スケジュールを一部訂正していかなければいけないというふうに考えているところであります。 それで、一体型庁舎を議論する前に、老朽化していて、しかも危険だと、私の判断で危険だということがありましたし、また、一級建築士の方の診断により危険な状況だということがあったその角館庁舎の移転を済ませた後に、一体型庁舎の議論が本格化できればというふうに考えておりました。経緯として話をすると、しかしながら先ほどからのお話のとおり、一体型庁舎と角館庁舎というものを切り離して考えるということは難しいのではないかと。何よりも財源的な話であったり、また、機能の考え方であったりすると、今、角館庁舎を先に建築するということが本当に将来の仙北市の行政の運営の機軸とする、その機軸の間違いとならないかというような御指摘がたくさんありましたので、この後は一体型庁舎の議論と平行して行わなければいけないというふうに考えているというのが現在であります。 この場からは以上であります。 ○議長(佐藤峯夫君) 1番。 ◆1番(高橋豪君) 大部当初、この23年11月の段階から今お話いただいたお話の中では、大分考え方がまた変わってきているというふうに思います。もう一回確認したいんですけれども、この基本方針をお出しになられたという中で、この新庁舎を例えば建設しますという3つのパターンとかこういったものがありますけれども、今も少し触れられておりましたが、これはあれですか、市長御自身のお考えに基づいてこういう案を出されたということでよろしいですか。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) これは、みんなの庁舎検討委員会という市民会議を設置した際の答申等も含まれております。それから、それを踏まえた職員の方々の議論等の総体的な意見の集約という形で考えていただければありがたいと思います。 ○議長(佐藤峯夫君) 1番。 ◆1番(高橋豪君) 要するに市長も同じ考えだからこのようにまず一旦出させてもらったということでよろしいでしょうか。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) あくまでも現状の提案という形であります。例えば私が、ここがいいではないかとかこういう形で一体型庁舎の計画を進めようじゃないかということを、私のもとから一体型庁舎に関する発言というのは大変少ないと思っております。その前に、先ほど議員が御指摘のとおり、まずは危険な角館庁舎の移転改築が必要だという考え方でありましたので、そちらのほうに私は考え方は重きを置いて今まで対応していたということが現実的な話であります。 ○議長(佐藤峯夫君) 1番。 ◆1番(高橋豪君) それでですね、この段階で、平成23年11月の話ですけれども、角館庁舎は老朽化のため使用に耐え得ることができないという説明をされた上で、平成25年には、ことしですね、移転しますというふうになっていました。先ほど来のお話を聞いていると、危険だと思ったということでありますけれども、特段の根拠がなかったのかというふうに聞こえるんですけれども、その点はいかがでしょうか。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) これは先ほども、実は狐崎議員のお話と重複する場面でありますけれども、外的な視覚的な話で大変恐縮だったんです。要するに、外壁が二度にわたって落下したという状況があって、あの際は、ただ下に通行人の方がいたりしたという事案ではなくて、けが等もなかったということでほっとしたところでありますけれども、そういう事案があるということの現実を直視したときには、何とか対応しなければいけないという考え方で、私はその危険だという判断をしたわけであります。その前に、先ほども話したとおり、市民の方にけがをさせたという事案が発生しておりましたので、その際すぐ後に議会の方々からの御同意をいただきながら、全施設、市民の方々が使う頻度が多い施設をピックアップしましたけれども、そこで安全対策がどうなのかということで調査させていただいたというのがスタート地点であります。 ○議長(佐藤峯夫君) 1番。 ◆1番(高橋豪君) いずれ見た目で非常に危険な状態であったということでありましたけれども、そうすると、また一方では修繕をするという考えにもならないのかなと思ったんですが、その時点ではなりませんでしたでしょうか。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 御存じのとおり、当然修繕等をしたわけであります。対応したわけであります。だけれども、その修繕が局部的な修繕でいいのかどうかということが私たちは大変不安だったわけであります。ですので、一級建築士さんに見てもらったということが前提になりますけれども、一刻も早くの対応が必要だと。これは落下しているその建物の一部という考え方で私は受け取らなかったわけであります。建物自体が大変危険な状態だというふうに私は受けとめたわけであります。 ○議長(佐藤峯夫君) 1番。 ◆1番(高橋豪君) それで、またこの基本方針の中ではですね、その移転の補足的理由というような言い回しかなと思いますけれども、火除け復元のためにもということで、この角館庁舎は一体型庁舎に先駆けて先に移転しないといけないんだという説明もなされておりますが、実際のところ、その火除けを復元するというお話で、その後のまちづくりというかそういったものについてはどのようにお考えの上でこういうものを出しているんでしょうか。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) その点については、自分もいろんな思いを実は強く持っております。火除けの復元ということが角館のまちづくりに対して、また、この後のまちづくりに対しては非常に有効な手立てではないかというふうに私自身が思っているということであります。しかしながら、火除けの復元を目的に庁舎を移転するんだということではない。これは議員も説明会に参加していただいておりますので状況をよくわかっていると思いますけれども、そういうような側面もありますというような説明をさせていただいているというのが現状であります。 ○議長(佐藤峯夫君) 1番。 ◆1番(高橋豪君) 23年の11月にはこういう基本方針を出して、その後、角館庁舎の移転整備ということで、平成25年の2月の28日の全員協議会で、まずは市役所が考えてきた案ということで議会に示されたわけです。そのときは、老朽化のための緊急避難的移転ということで、角館庁舎の具体的な移転先の案として4つの案が示されております。現行の中町庁舎を利用して角館交流センター付近にプレハブを建築する案、それから、全てのセクションを角館交流センター付近の新しいプレハブに集約する案、こういうものに大別されます。プレハブはリースということでありますが、いずれの場合も10年間で3億円から4億円という多額の費用が発生すると、こういう見積もりになっております。一方では一体型庁舎を前提としながらも、この時点では角館庁舎はこのようにしてやりますよという案になっています。先ほどは、市長の話であれば、この後はまた考え直さなければいけないというようなことでしたけれども、この段階でですけれども、一体庁舎建設を控えながらなぜこういうふうな判断になったのか、庁舎内ではどんな声が、市役所で相談した中ではどのような声があったのかとか、その点について伺いたいと思います。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 市民の生命と財産を守るというのが市長の職務でありますので、危険、要するに壁が落ちて、そのときにはけが人は出なかったけれども、そういうような場所にお客様を迎えしているということを続けるわけにはいかないというのは、これは市長としての思いであります。できるだけ早期に、本当に緊急避難的に角館庁舎での業務、お客様をお迎えするという業務、それから職員にあってはお客様をお迎えする時間、それからそのほかの業務等の時間で、そういうような危ないというふうに自分が思った庁舎で仕事をさせておくわけにはいかないだろうというような思いがあって、一体型庁舎の議論の前に緊急避難的に安全な場所に移ろうじゃないかという思いを職員の皆様に説明させていただいたという、そこからスタートして議会の皆様に案を提示したということになります。 ○議長(佐藤峯夫君) 1番。 ◆1番(高橋豪君) この3億円とか4億円ということについては、どうお考えになったのかについてもお答え願います。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 一体型庁舎が例えばどういうボリュームの建物になるか、それに対するどれくらいの建設費がかかるかということは、この後の話でありますので、ちょっとこれは横に置きますけれども、3億円かかるというお金が、私の考えでは、仮に一体型庁舎がどこにできても、一番人口の密度が高くて、一体行政サービス、行政事務の多い角館地域にあっては、どこに一体型庁舎ができても必ずや不可欠な行政センターになるというような考え方のもとで提案をさせていただいております。ですので、例えば5年使えばその後の使い方が不明だとかという建物ではなくて、あくまでもこの後、角館地域の行政センターとしての機能をずっと果たし得るという考え方での建築の提案でありましたので、3億円という金額が高いかといったら高いわけであります。だけれども、それは決して無駄にはならないというような行政的なコストの考え方、これは見方がたくさんいろんな部分でありますけれども、将来的にもそこが行政センターとして活用すると、されるということであれば、3億円というのは行政コストというふうに考えなければいけないのかなというような思いはあったことは確かであります。 ○議長(佐藤峯夫君) 1番。 ◆1番(高橋豪君) その辺、私と考えが違うので、それは後でお話します。 この段階でですね、今度、角館東地区公民館、これについては、高台にあるということや施設老朽化による防災上や維持管理の観点から庁舎としては適当ではないというような説明がありました。確かに旧角館東小学校は相当な高台にありまして、今後の住民の利便性を考えた際、確かにふさわしいとは思いませんが、この施設老朽化、それから維持管理コストというものについては、この案をお出しになられたときにはどのような根拠があったのか、これについても伺います。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 議員、すいません。コスト等の試算等の内容については、総務部長から答弁させます。 ○議長(佐藤峯夫君) 高橋総務部長。 ◎総務部長(高橋俊一君) 今の質問、この平成25年の2月の全員協議会時に角館東地区公民館の改修費の部分でございましたけれども、この部分につきましては、この時点では、今、角館庁舎の機能を全て移した場合の機能といたしましてはどのくらいかかるのかという、その設備の改修費だけの見積もりを算定してございますけれども、その部分につきましては、ちょっとお待ちくださいませ。正確な数字が今ちょっと手元に全部まいりませんけれども、確か改修の部分だけで、1階と2階の改修をすることで大体4,000万円から5,000万円の改修費が見積もられておったというふうに確認しております。正確な数字がわかりましたら、その時点でもう一度お答えしたいと思います。 ○議長(佐藤峯夫君) 1番。 ◆1番(高橋豪君) 4,000万円から5,000万円はわかりましたけれども、それからもう一方で、老朽化しているというところで使用に耐えられないんじゃないかというあたりの根拠というかその辺はどうなっていましたでしょうかということですね。 ○議長(佐藤峯夫君) 高橋総務部長。 ◎総務部長(高橋俊一君) 角館東公民館のデメリットにございました、先ほどお話しましたとおり、時点では、施設が高台にあるため徒歩や自転車を利用する高齢の皆様などには非常に利便が悪いのではないかというようなことが、デメリットとしてその時点では掲げてございます。 ○議長(佐藤峯夫君) 1番。 ◆1番(高橋豪君) いや、それは今も質問の中でもお話したとおりでありますけれども、高台にあるのと、それから施設老朽化や維持管理コストが相当、施設も大分老朽化して維持管理コストもかかるからふさわしくないというような説明だったわけですね。議会には。だからなぜそういうふうに判断したのか。で、大体そのコストは4,000万円から5,000万円ぐらいかかるでしょうというお話でした。で、老朽化の根拠は、じゃあこの時点ではどうあって、議会にそのような説明をしたのかなというあたりを聞いているんです。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 詳しい数字はちょっとまた後ほどにしたいと思いますけれども、考え方としては、比較です。角館庁舎の移転先に新庁舎としてプレハブ構造のものを建てるということになると3億幾らかかると。これは、この後ずっと使っていける建物だという考え方です。もう一方では、角館東地区公民館については、その当時は教育委員会が入るという話の改修の今お話しましたけれども、仮に全機能をそこに一旦移したとしても、そこは後年度使い続けていくためには、毎年その経費、維持コスト等や、それから耐震のコストがかかるだろう。これは違いというのは、プレハブ工法であっても、今、新耐震基準で建てられますので、これは耐震基準に合致しているので、その部分でのお金の支出というのは一回で済みますけれども、旧耐震基準で建てられた学校校舎を活用する場合は、その後も多くの経費がかかるというような見込みがあるわけなので、なかなか適切ではないのかなというふうな比較があったというふうに御理解していただきたいと思います。 ○議長(佐藤峯夫君) 1番。 ◆1番(高橋豪君) そうすると、老朽化しているという具体的な根拠というのは特別なかったということになりますけれども、よろしいですか。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 先ほどお話しましたABCDのランクづけ等の見方の基準は持っております。 ◆1番(高橋豪君) その前の。 ◎市長(門脇光浩君) その前の話は、建物が現耐震基準以前の建物であるために、コストは改修費がかかるだろうという考え方でありまして、その試算については、私のちょっとすいません、代理で副市長に答弁させていただいてよろしいでしょうか。いいでしょうか、議長。 ○議長(佐藤峯夫君) 田邉副市長。 ◎副市長(田邉浩之君) もろもろの経緯からお話させていただきますけれども、2月の全員協議会で幾つか案をお示しして、プレハブをどれぐらいのボリュームになるかということをお示しさせていただいて、その中にですね角館交流センターに地域センター、市民課、環境防災課、商工課、観光課、教育委員会が入ると約4億円かかるということでございましたけれども、なるべく費用を安くするべきではないかという議論を受けましてですね精査いたしましたところ、これはですね市民説明会の資料でも使わせていただいてますけれども、教育委員会が抜けた後のプレハブ、約半分になりましてですね、プレハブ代だけで1億8,600万円、これは10年リースですけれども、という価格になりまして、一方で教育委員会が移転する角館東地区公民館につきましては、2,500万円の改修費用がかかると。トータル2億円前後の節約額になろうかと思いまして、そういう考えで新しくプレハブから教育委員会を東地区公民館に移転させるという案を示させていただいたところでございます。 以上でございます。 ○議長(佐藤峯夫君) 1番。 ◆1番(高橋豪君) いま少し話が先に進んで、その後、平成25年の5月15日、先月ですね、議会に示された案にも今副市長が踏み込まれていましたけれども、ちょっと話を飛ばせば、その段階、平成25年2月28日の段階では角館東小学校はそういう、ふさわしくないということでした。その後、新たな案ということで、中町庁舎、それから今の角館東地区公民館、そして角館交流センター付近へのプレハブ建設というような案になりました。私からすると、一旦はその東地区公民館はこういう事情でふさわしくないんだということでありましたけれども、さらにまた復活しているし、その辺の整合性はどうなのかと。そして、そのときにじゃあどうなんだということで出された資料が、このABCのついた、一旦調査したという、先ほど来市長が言っているやつでしたけれども、これによると、その東地区公民館についてはAなんですね。大丈夫だということです。なので、最初の話は一体じゃあ何だったのかなというのが非常に混乱するわけですよ。なので、今、老朽化している根拠は、一番最初にその話を、東地区公民館はふさわしくないっていったときの根拠は何だったのかなというお話を今伺ったところなんですけれども、ないということですね。 ○議長(佐藤峯夫君) 田邉副市長。 ◎副市長(田邉浩之君) 確かに東公民館は危ないというふうに言われておったんですけれども、そのデータによりますとですねA判定だったんです。少なくとも現角館庁舎よりは安全だと。そしてですね、教育委員会のこの移転はですね、次の統一庁舎ができるまでの緊急避難的な措置ということで、数年こちらにいるということであれば御提案させていただくのは可能ではないかということでお示しさせていただいた次第でございます。 ○議長(佐藤峯夫君) 1番。 ◆1番(高橋豪君) いや、余りそういう、何というんですかね、具体的な根拠がなくて二転三転していくということは、当然議会もそうですけれども、また私たちも市役所からこういう案が示されましたよということで市民の皆さんとお話をするわけですよ。そのときに、じゃあまた何でこう変わったの、こう変わったのということで、非常に市民の皆さんも混乱するんじゃないかと。今現在も恐らく混乱されているんでないかと思います。 無駄にはならないという今の副市長のお話、それから、先ほど市長もそういった旨のお話ありました。私ですね、一番このことで引っかかるのが、今の角館庁舎を、この平成25年の5月15日に説明をいただいた案では、中町庁舎はそのまま、プレハブを建てる、そして東地区公民館に教育委員会を入れると。要するにさらに分散させるということですよね。本来であれば、この後、一体庁舎整備、この後聞きますけれども、のことを考えれば、何で一体庁舎整備するのか、これも後で聞きますけれども、私が考えるに、やはりこの分散している状況というのは決して効率がいい状況ではないと。行政の無駄を省いて、お金もそんなにないわけですから、効率化を図っていきましょうというのが大きな市の一つでもあるわけですけれども、ものすごく矛盾をすると思うわけです。そう思いませんか。この今あるものをさらに分散化させるというと、それぞれまた新たな事務所がひとつふえるわけですよね。そうすると、そこに当然、事務所を構えると電気代もかかるし、維持管理費がどんどんどんどんかかるわけですよね。ものすごい非効率的だと思いませんか。そしてまた一体庁舎の話と整合性がとれない、矛盾していると思わないですか。いかがですか。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。
    ◎市長(門脇光浩君) 高橋議員のお話を理解できます。私も非常に苦しい実は案だったわけであります。どういうことかというと、例えば教育委員会を分散させずにプレハブ庁舎、新しい角館庁舎ということでワンパッケージで庁舎をつくるということのほうが絶対いいわけであります。それは、さっき議員がお話したとおり、一体型庁舎の議論をしているまさに真っ最中のときに、さらに分散した庁舎を持つということは非効率の何物でもないという考え方、まさにそのとおりなんであります。ただ、そうすることができない事由が幾つかあったということであります。一つは、まず教育委員会を一緒にするというボリュームでのプレハブの、新庁舎の建設のコストは、構造が2階建てになるということが基本的にありましたけれども、相当数の、かなり近い、倍に近いぐらいの金額が必要だというふうに経費的な状況がかなり厳しい、さらに厳しい状況が見えるということが一つと、もう一つ、これは金額等についてはすいません、私詳しく今思い出せないのでお話できませんけれども、そういう事由が一つと。もう一つは、角館のできるだけ町内に、これは教育長の思いも非常に強いものがあります、教育長の考えで、教育長としての責任を果たすという意味であれば納得できる事由があります。そういうことで、例えば東地区公民館ではなくて角館の町外へ仮にですよ、今ある西木庁舎とか田沢湖庁舎とかに教育委員会を移すことができないかというような議論もさんざんしたわけでありますけれども、まだその段に至る形態にはならないと。角館の小学校、中学校、それからさまざまな教育環境をいま一つ現場で、より近いところで教育委員会として機能を発現したいというような教育長の強い思いもありまして、そういうことから考えると、一旦それこそ分散してしまって、またさらに必要外の経費がかかる改修が必要だというふうになるかもしれないけれども、その選択肢が現実的だったというそういう状況があったということであります。 ○議長(佐藤峯夫君) 1番。 ◆1番(高橋豪君) 理由は教育長の意向も踏まえたということでありますけれども、それはさておきですね、コストの面、例えばですね、最初、2月28日に出された案ではプレハブに集約すると大体4億円です。これですね、今の案、分散させても3億5,000万円ぐらいじゃないですか。3億5,000万円までいかないですか。それに現庁舎の解体費用4,000幾らを合わせて、何だかんだで3億8,000万円と。そんなに変わらないわけではないですけれども、いずれにしてもどちらも費用がかかるということです。この分散させても費用がかかるし、分散することによって効率が悪くなる。市長はその分散することの非効率性を今の答弁では認められているし、その点については私と同じ考えを持っているということがまずわかりました。なので、私はこれは不適切だというふうに思うわけです。いろいろ事情はあれども、お金がそんなにいっぱいあるわけじゃないですから、もっと効率のよいことを考えるべきだというふうに思うわけです。 そういうことで、2回の全員協議会をやって議会の間でもいろんな意見が出ました。慎重論、それから反対論、多くあったかと思います。先ほど狐崎議員の質問の中でも触れられておりましたけれども、そのまま住民説明会に入っていくわけです。5月21日から26日までの期間で、全体で大体60名程度、先ほど具体的な数字が出ておりました。そのうち角館地区が32名ということでありました。私も出席しましたけれども。特に角館庁舎については、この角館地区の方々の関心の高さというのがうかがわれるわけでございます。 先ほども少し答弁ありましたけれども、具体的にその説明会の中でどのような意見が出されたのか。また、それを受けて市長はどう考えたのか、どのように判断したのか、どう思ったのか、その点について伺います。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 先ほども少し話しましたけれども、その話の中に、議員がお話になった、大した金額的には変わらないじゃないかと、ワンパッケージで・・・。 ◆1番(高橋豪君) どちらも同じぐらいの費用がかかるよということです。金額は変わらないということじゃなくて、3億円以上かかるじゃないですかということです。どっちでもいいですという話ではないです。 ◎市長(門脇光浩君) その考え方ですけれども、私たちはあくまでもその建物が将来的にも活用していくという考え方に基づいた提案なわけであります。ですので、例えば一体型庁舎ができた後に、その庁舎、今、皆様に御提案させていただいた新角館庁舎の空き室等ががらがらとあるという状況では、これは多分、後々あのとき何でこんなものつくったんだという話になるだろうという考え方があるわけですよ。ですので、無駄がない、しかも交流センターの施設の会議室を活用したり、そういうことで我慢できるという部分で一体型庁舎が、まあ議員が言うとすれば一体型庁舎ができるまでというその状況でいくとすると、そこまではそのプレハブ型の庁舎のもしかすると手狭な部分が出てくるかもしれない。だけれども、一体型庁舎ができた後には角館の行政センターとしての活用ということでスペースが十分だというような、そういう基準を、そういうボリュームを想定したというのが今の考え方の基本になるということをまず一つお話します。 それと、その次の質問で、説明会で大きな自分は収穫を得たというふうに思っています。まず、角館地域の方々からすると、交流センターに出席していただいた方々の大多数の意見というのは、その新庁舎は必要ないという考え方にストレートに聞き取れました。要するに、今その建物を建てるということは、角館庁舎を先に建てるということは不適切だと。何でかというと、一体型庁舎がきちんと、要するに構想等が見えない範囲では絶対無駄であるという考え方が基本でした。皆さん方から話を聞いて一番強く思ったのは、一体型庁舎の議論は早く進めるべきだと。財源については、やはり3億円、4億円というその大きな金額は、私たちの説明が足りなかったかもしれませんけれども、その5年間ぐらいの、一体型庁舎ができるまでの間の暫定的な建物として使うということには、非常にそれは何というか、コスト的に考えるだけでなくて、行政のそれは無駄だという話を私は率直に受けとめたという状況があります。 ○議長(佐藤峯夫君) 1番。 ◆1番(高橋豪君) そうなんですよ。で、そういう意見がたくさんあるんです。なので、さっきのお金を、一体型庁舎の前にこれだけの大きなお金をかけるというのは駄目でしょうという話が大変多かった。そのとおりです。 そういうことでですね、この後の一体型庁舎整備について伺いたいと思いますが、まず市長は、マニフェスト、選挙公約で、前石黒市長が打ち出された一体型庁舎の件がありますけれども、一旦凍結しますということでありました。その後、やはり一体型庁舎、今のが効率悪いから一体型庁舎が必要なんだということで今に至るわけです。市長が考える、今、分庁舎方式のデメリットというか、なぜ一体型庁舎が必要なのか。それから、あとはですね、一体型庁舎に求められる機能。どういう機能が必要なのかということについて伺いたいと思いますが、特にですね、この庁舎と、それからまちづくりということも踏まえて答弁してもらいたいと思います。基本的に庁舎というのは、窓口機能、それから、もちろん事務を行う機能だったり議会の機能、それからさっきもお話出ましたけれども防災の拠点になったりするというのは、まず基本的なことですが、あとそれ以外の要素というのも、これから大変な費用をかけてやるわけですけれども、そのあたりについて市長の考えを伺いたいというふうに思います。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) まず1点目の今の庁舎のあり方に対するデメリットみたいなものをお話申し上げると、仮に一つの課題に対して関係部局が非常に横断的に重なっているという事案が最近特に多いというのは、議員も御指摘、御承知のとおりです。そういうことに対して、集まって議論をして、また帰っていくというその往復の時間の、自分ではいかにも惜しい。無駄だとは言いませんけれども、いかにも惜しい。その間に、車移動だとすると事故が起こる可能性があるかもしれない。いろんなことがある。意思の疎通を図るためだけにこれだけの費用がかかって時間がかかっているということに対しては、非常に自分は惜しいと思っている。なおかつ、市民の方々からすると、窓口に行ったけれども、この窓口でないと言われたと。別の庁舎に行ってくださいと言われたということで、たらい回しの状況になっている事案も、本当に月に何回かお叱りの電話をいただくという状況。これでは、皆さんで心一つにして仙北市を、まちとしてこれから盛り上げていこうということに対して、何らいい場面というのはないのかなと自分は思ったわけですよ。ですので、一体型庁舎の議論というのは加速度的に進めなければいけないというふうに思ったと。その大きなきっかけになったのは、皆様方に提示し、市民の皆様の説明会であれだけの御意見をいただいたということもとても大きい要素になっているということがあります。 2点目の一体型庁舎によって必要な機能は何かと。議員が大分お話されましたけれども、防災機能であったり、それから職員にとってみればですよ、ところが市民の方々にすると、コンパクトな小さな形で何でもお話ができるという状況。それから、プライバシーをきちっと守れて相談ができるという状況。それから、行政から言わせると、ようこそお越しくださいましたというような気持ちで窓口案内をしようというようなことだったり、意思の疎通だったり、それから新しい政策に対するさまざまな提案を瞬時に行うことができたり、それから、事務移譲の件で言えば、余りに国・県からの事務移譲が多い状況の中で、職員が少なくなっている中で、あとこれはチームワークで仕事をしていくしか、立ち向かうしかないという状況とかいろいろあります。市民の方々にとって一番大切なことは、何かあったときに市役所に行って相談しようという気持ち、それから、何か会合を開くときに市役所で会合を開こうとか、で、担当の方々にすぐに来てもらって話を聞こうとかというような即時性みたいなもの、これがまさにまちづくりの自分は基本であると思っていますので、市民の方々が感じたり思ったりすることをいつも日常的に職員の方々が感じることができるということがまちづくりのスタート地点でなければいけないと思っているので、そういうまちづくりをするための庁舎を自分は必要とするというふうに思っています。 ○議長(佐藤峯夫君) 1番。 ◆1番(高橋豪君) それもそのとおりだけれども、私は、また違った要素もあると思います。だから庁舎を機軸にして地域経済にどんな影響を与えるか、それから、ランドマーク的なものとか、今、市長がお話した市民の方々が集まっていろんな相談ができる場所とか、それからあとは、商業、それから観光、文化の拠点施設にもなり得るだろうし、地場産業なんかを育成発展させるような場にもなり得る。こういう要素は十分あると思います。 市長、先ほど来、それから今までも、一体庁舎はどこにあっても角館にはその行政センター的なものが必要だから、ということで現在の角館庁舎移転しますよということの正当性を強調しているということでありますけれども、改めてその意味をということなんですが、私単純思うに、仮にですよ、この後一体型庁舎が角館の市街地に整備されるということであれば、それいらないんじゃないのっていうか、無駄になるんじゃないのというような、なので住民説明会でもたくさんの皆さんが一体型庁舎の整備をどうするんだという話になっていると思うんですが、その点についてはどのように考えますか。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 議員、言葉尻で恐縮ですけれども、正当性を自分が主張しているわけではないですよ。今考えられる最善の方策はこれではないかということで提案をさせていただいているということですので、これは御理解いただきたいと思います。決して一体型庁舎をつくる前に角館に新庁舎をつくることの正当性という話をしているわけではなくて、さっきから話したとおり、危険な状態を何としても一刻も早く改善する手法としての最善の方法はこうではないかということを御提案させていただいているという状況であります。 2点目の話ですけれども、一体型庁舎がどこにあっても角館の今の、今、私たちが提案している新庁舎は無駄にはならないということの理由というのは、さっきから何回も実は自分は言っているつもりなんですけれども、さっきそれで実は議員もお話してますけれども、新しいまちづくりのランドマークであったり、それから商業、観光業、工業、もちろんそうですよ、そうですけれども、全体としてですよ、仙北市全体としてまちづくりをする拠点なわけですよ。拠点なので、さまざまな機能も必要だし、当然それなりのスペースも必要だと私は思っているんです。ここが行政コストをどれだけかけられるかというのは、財政とのまさにこれはせめぎ合いになりますけれども、そういうものを角館の中心市街地に建てることは、まず基本的に難しいだろうと自分は思っているんです。あの連担した、密集した人口密度の一番大きい角館地域の中心地には、やはりそれは難しいだろうと。そうすると、やはり市街地に抜けるしかないだろうということなんです。そうすると、人口構成上考えても、お年寄りの、高齢の数とかも、人口集積密度が高いところが高いわけですよ、基本的には。ですので、そういう需要を満たす方法としてですよ、例えば郵便局だったり運送屋さんだったりが、例えば住民票を代理で届けるとかということのシステムができていれば、もしかすればいいかもしれない。だけれども今はその状況がまだできていない状況なので、さっき、だから緊急避難的にと言ったのはそういうことで、今の状況でそういう方々、高齢の方々だったり、出歩くことになかなか不便を感じる方々であったりすれば、できるだけまちの中に行政拠点が必要なんだなというふうな考えが自分にはあるということです。そうすると、その建物は今の話でいくと余り大きな施設、要するに面積等が必要なくて、緊急的に可能だとするとこういう案ですねということで示させていただいている。だけれども一体型庁舎というのは、高橋議員もイメージしているでしょうし、僕もイメージしてますけれども、ある程度の規模とある程度の面積が必要で機能をきちんと持たなきゃいけないということになると、なかなか中心市街地には難しいだろうというふうな考え方があるということです。 ○議長(佐藤峯夫君) 1番。 ◆1番(高橋豪君) 私とは正反対のお考えなので、私は中心市街地がふさわしいと。それはなぜかというと、特にですね新聞等でも報道されていますし、市長も当然御存じだと思いますけれども、2040年にはですね秋田県の人口は70万台になっちゃうんですね。仙北市は1万6,000人台になるわけですよ。だんだんだんだん人が減っていくわけですよね。そういうときに、市長が今、中心市街地は難しいから恐らく郊外というような考えもあるでしょうね。そうですよね。だけれどもそういうときに、じゃあみんなが不便にならないかということです。今の角館庁舎は、もう50何年も使っているわけですよ。私なんかもう全然生まれてないときから使っているわけですよね。この先30年、40年、50年後の将来世代のことを考えて、さっきも市長言ってたじゃないですか、持て余さないかとか空きスペースが出たら将来困るかもしれない。そのとおりだと思うし、そういうことを考えたときに、いろんなものとの連携というものが必要になってくるというふうな話は、前もこの全員協議会のときにしたと思います。この間、いつでしたっけな、6月9日の秋田魁新聞の社説は市長ごらんになられましたか。なってないですか。いずれですね、人口減少社会の行政ということで、この後どんどんどんどん人口が減ってきて役所のサービスが行き届かなくなっていくんだと、そういう場合どうしたらいいか。今、市町村と県とでそういう対策の会議をこの後立ち上げるというような話の中で、いろんなことが書いてありました。また、仙北市と県がやっているTIC、角館駅前で観光協会のところでやっているTICのことにも触れられていたわけです。なので、私はこの後人口がどんどん減ってきたときに、当然市役所の規模も減る、少なくなるわけですよね。郊外に例えば新しいものを仮に大きなものを設置しましたと。で、そうしたときに、じゃあ空いてきた。空いてきたスペースはどう活用できるんですかということを考えれば、やはり最初から公共交通が整っていたりとか、いろんな人口密度、人口が集約している、それから関係省庁、例えば学校なりそういったものが整っているとか、そういうですね、それからさっきもお話しましたけれども、地域に与える経済効果、それから将来価値ある場所なのかどうか、将来役所以外に転用できるかどうか、そういったことも今からちゃんと考えてつくり込んでいかないと、必ず将来の人たちが持て余すんじゃないか、そういうふうに心配しているわけです。何でこんなものここにやったのかな、何でここなんだろうな、そういうふうに思われたくないわけですよね。だから今一生懸命この考えを言っているわけです。 一体庁舎整備は、市長が平成30年にはもう完了させたいということであります。そうなるとスケジュールはどうなのかという話ですけれども、前、ちょうどその平成23年11月の基本方針を出されたときには、グラフになってスケジュールが出てます。そのときは平成31年までに整備したいということでのスケジュールだったんですけれども、それからですね1年前倒しして逆算すると、平成27年にはですね基本設計を実施しないといけない。そういうふうに過程すると、もうことしとか平成25年、それから26年には、庁舎の位置とかあり方なんかを決定する必要があるということです。なので、もう今すぐその話をしないと間に合わなくなるわけですね。そういうことからすると、やっぱり先ほど市長はもう既に考えを改めたかもしれませんが、角館庁舎移転と一体型庁舎、その話を切り離すこと自体がやはり私はナンセンスになってくるんじゃないかなというふうに考えるわけです。なので、この後の一体型庁舎をどうするのかというのは、これ市長、いつお示しになるんですか。今でしょう。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 非常に共鳴できる部分と、やっぱり考え方が基本的に違うという部分とありますので、ここちょっと整理したいと思いますけれども、高橋議員が言っているとおり、将来的に活用できる庁舎をつくらなければいけないということは、これは大前提だと思います。ただ、そのときに、議員もお話しましたけれども2040年になると人口の43%が仙北市の場合は消失してしまうという大変ショッキングな統計も出ているわけですから、そうすると、まちのあり方自体が変わってくるわけですよ。地域のあり方というものは、今想定している延長線ではなくなる。27年後には多分、私たちがその当時想定することができないような状況になっているという危険性がある。だけれども、行政はそういう未来を黙って迎えてはいけないと思っているわけですよ、私たちは。43%が減少すると言われているんであれば、少なくとも人口減少幅を少なくしていく、鈍化させていくというような政策を次々に打って出なければいけないというふうに思っているわけですよ。そういうことを考えていくと、今の角館の中心市街地がどうなるかというグランドデザインも必要ですし、それから、そのグランドデザインに衛生的に各地域がどういうふうにからみ合うかというような、さっき話したように公共交通をどう持つかというような考え方もありますよ、当然それは。なので、説明会のときには、例えば現角館庁舎から新庁舎に移るときにも多少の坂道があるので、やはりスマイルバス等とかで交通手段の確保ということを考えなければいけませんよ。それが必然となりますよという話をしているわけですよ。今私が提案したとおり、それが中心市街地であるかもしれない、もしくは市街地から抜けるかもしれない。それはわからないけれども、それは交通手段の確保も必要であるし、新しいまちをどうつくっていくかというグランドデザインがなければできないことだというふうに思います。多分これは、議員と私は共通する部分だと思います。 それから、それを前提にして今度だから一体型庁舎をどうするのかという話は、やはりこれは今から進めなければいけない。それを指し示すというのは、議員はもしかしたら市長がここにこんなものをつくるということを求めているのかなというふうにお聞きしたんですけれども、僕はその前に、何で石黒前市長が交流センターの周辺につくろうという試案を出したときに、いやそれは凍結ですよと言ったのはどういうことかというと、それが市民の議論になっていなかったからですよ。自分は、みんなの庁舎の検討委員会をつくったというのは、市民の方々がどういう、要するに自分たちのうちとして市役所を使っていくんだというそういう考え方が基本になければいけないという考え方で、その委員会を設置させていただいたということですので、私からああだこうだという話も、それも一つの方法かもしれない。今もう既に言わなければいけないかもしれない。だけれども、今こういう一体型庁舎の議論がまさに始まったわけですから、皆様方からもたくさんの意見をいただきたい。それはお願いでもあります。 ○議長(佐藤峯夫君) 1番。 ◆1番(高橋豪君) 私はですね、やっぱりトップリーダーとして自分はこう考えているんだということをしっかり住民に示さなければ、やっぱり説明会でも皆さんが混乱すると思うんですよね。なので、皆さんの話を聞いてから考えますというよりも、私はこう思うけれども皆さんはどう思うんですかというあたりじゃないといけないんじゃないですかね。それが一体庁舎の話で示されてないです。この後、だって選挙ありますよね。10月にね。選挙ありますよね。そういうときだってそういう話になるんじゃないですか、これ選挙で。違いますか。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 今のお話、すりかわってますよ、議員。あのね、要するに一体型庁舎の話をしに僕らは説明会に行ったんではなくて、今の現角館庁舎を新しくこの庁舎に移転したいというようなお話を説明しに行ったわけですよ。そのときに、今まで僕らは一回も行政として、職員の方々の案でもいいですし、私の案でもいいですけれども、市民の方々に投げかけていないわけですよ。なので、一体型庁舎の議論は今こういう中にありますという話を前段にして、そして今ある課題としてこの老朽化して、僕はそのとき危ないと思ったんですけれども、角館庁舎をこの移転という形で移転したいというようなことを提案させていただいたということであります。 ○議長(佐藤峯夫君) 1番。 ◆1番(高橋豪君) いや、ちょっとかみ合わないですけど、それは私と市長の考え方は違うかもしれないけれども、今、市民の方々が混乱しているというのは、じゃあどうしたいのかというのがはっきり伝わってないからで、皆さんじゃあどう思いますかといっても、それは皆さんいろんな意見あると思いますよ。いろんな意見あるわけですよ。だってそうじゃないですか。そのみんなの庁舎を考える会とかっていうところの意見もあれば、また一方では私のような意見もあるだろうし、またその一方では別の意見もあるかもしれない。そういうのを踏まえて、でも最後はトップリーダーがやっぱり自分はこう考えるということを打ち出すべきじゃないかなと私は思うんですけどね。市長の場合は、みんなの話を聞いて、ということは、みんなの話を聞いてどういうふうにして決めるのかなって、決めるというか、ですからなぜ選挙と言ったかっていうと、よい悪いはそういうもので住民の信を問えばいい話だから、まずは自分の考えを明確に打ち出すべきじゃないですかっていうお話をさせていただいたところであります。 もう時間もあれですけども、何かそのことでありましたらお話いただいても結構ですし、なければ、はい。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 高橋議員の今の最後の話で、大変よくわかりました。市長たるものは自分の考えをまず市民に示すべきだと。それが例えば選挙等で有効なその何ていうか、提案に対する有効性がどうかということもわかるだろうというような御指導、御助言だったというふうに受けとめております。 ○議長(佐藤峯夫君) 1番、高橋 豪君の一般質問を終わります。 昼食のため13時10分まで休憩いたします。                              (午後0時05分)--------------------------------------- ○議長(佐藤峯夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後1時09分)--------------------------------------- △荒木田俊一君 ○議長(佐藤峯夫君) 通告により発言を許します。 11番、荒木田俊一君。 ◆11番(荒木田俊一君) 午後の一番バッターということですけれども、午前中には狐崎議員並びに高橋豪議員の質問聞けなくて、非常に申しわけございませんでした。 それでは、私のほうからは通告に従いまして大きな項目3点についてを質問したいというふうに思います。 まず最初に、固定資産税の過誤収納の問題でございます。 正直申し上げ、言いたくないんですけれども、ここ数年は定例会が行われるごとに、行政事務作業において過去のこととはいえ問題が発生しており、市民からは本当に信頼される状況でないという状況、本当に残念であります。市民からは、市役所ってそんな作業をやっているのかという、お叱りを受けたりしております。何かこう言いますと、自分でしっかり自分の身を守らないと、市役所でやっているのも本当に正しいのかというような状況にも市民にはとられかねないということであります。 そこで最初に、この問題の原因の調査というのはどういう体制でどうやっているのか。単純な評価誤りなのか、あるいは、もしそうであればですね、同じような人がやっているとすれば同じことが他にも発生している可能性もあるわけです。その原因の解明をやっぱりきちっとして市民にやっぱり知らせなきゃいけない、これがいわゆる責任というものではないかというふうに思います。この点について、まず最初に伺います。 次にですね、返還金についてでございます。 なぜ10年分を措置せずに5年分しか当初予算で計上しなかったのか。そして今の6月補正にまた5年分という形になっているわけです。こういう状況から言いますとですね、この固定資産税過誤収納取扱金の要項の条文に照らし合わせても、5年分で済むものではなかったのじゃないかというふうに思いますけれども、この条文見ていけば、第1条の目的、あるいは第5条なんかをこう見ますとね、そういう問題ではないと、5年分で済む問題でなかったというように思います。これは相手が申し立てしなければですね、それで済ますということにとられかねないわけですよね。そうじゃないですか。まず最初半分やっておいて、あとそれで向こうも承諾すれば、あと5年分は知らぬほっかむり、そういうものではないというふうに思いますけれども、その点はどういうふうになっている。 この第1条の条文では「納税の不利益を補填するとともに、市政に対する信頼の回復を図り」うんぬんと書いてある。全くこの半分半分というのは、市政の信頼をとるかのように見せかてて逆に失いかねない状況だというふうに思います。この点についてを伺います。 まだほかにも、定例会の初日に市長が申し上げた中では、まだ調査、いわゆる職員を増員してね調査しているようですけれども、この調査ということは、まだまだ問題が大きくなる可能性もなきにしもあらずという状況でそういう体制をとったというふうに思いますけれども、じゃあこれをですね、いつごろまでにね、最終的なめどはいつを目指してね、そういう体制をつくっていくのかということです。そんなに難しくない質問ですので、きちっとお答えをいただきたいというふうに思います。 次にですね、田沢湖観光情報センターについて伺います。 田沢湖観光情報センターと駅舎の合築に伴う施設管理運営に関する協定書及び覚書というものがあるようですけれども、まっすぐ言えば、この見直しを求めてですねJR東日本と協議する考えはないかということです。これは旧田沢湖町とJR東日本秋田支社とのものでありますけれども、これは平成9年の9月にこのようなものが交わされているようですけれども、この駅舎というものを本当に、駅舎というんですか、あそこの建物をどういう目的があってつくったのか、私は非常に疑問に思って、これではですね、一番活気あるべきところが死んでしまっている状況でないのかと。あの建物が本当に何を目指して建築されたのか。また、当時なぜこのような内容の協定を結んだのか。これ市長に聞くようなものでないと言われればそうかもしれないけれどもですね。これは将来を見越したものと思えない。私も田沢湖町民としては非常に残念なことです。この中身はですね、この協定書の第6条には「甲は、甲所有施設において広告物の掲示及び販売行為等を行う場合は、乙と協議するもの」と。いわゆる旧田沢湖町とJR東日本と協議するということで書いているわけですけれども、管理運営に関する覚書のところの第4条には、「協定書第6条に定める広告物の掲示及び販売等行為については、甲は原則的に行わないものとする。」、要は協定書では見せかけよく書いているんだけれども、覚書の細部にいくと、そういうことは行わないとはっきりうたっているような状況。通常では一番のにぎわいのところをどうやって活発化していくかというものでありますけれども、そういうことは行わない。まっすぐ言えば。ただ、あそこは建物を建てて人が集う場所だと。その集う場所も、今は全然そういう状況にないわけですよね。2階では時々催しやりながら使っているわけですけれども、いわゆる当初のところの、いわゆる観光案内所の奥のほうの田沢湖見聞録って当初計画立てたところのいわゆる田沢湖の模型ですか、あるところには、そんなに人は行ってないわけですよね。そして、2階のほうのもともとキネマクラブと名づけた部屋のところ、何にも使われない。非常に高い投資をしながら、いわゆる経済効果も生まない。非常に残念な。駅前ぶらついても、私どもも時々聞かれるんですけれども、ここら辺で何かないですか、何かないですかっていうことを、ちょっと時間の乗り合いの空いた時間にも見るものがないのか、あるいは喫茶店とかゆっくり休めるところがないのかというような聞かれ方をするんですけれども、なかなか駅前のにぎわいもつくれない。このままではですね、施設の維持管理費だけがどんどん必要となり、地域経済にも寄与することのない駅前というのは、非常に、利用客にも非常によい印象を与えてないという、私はそういうふうに理解しています。ですから、このような状況をですね早く解消するためにもですね、JRと協議をすることが必要と思いますけれども、市長はその考えがあるのかないのかです。 別の会議でJRの支社長とちょっと会いましたときに、こういう問題があるけれども支社長どうですか、協議をお願いすればできますかって言ったら、できませんとは言いませんでした。やっぱり駅としてもやっぱりあそこがにぎわってほしいというのは共通の願いだという答え方でした。ですからですね、やっぱりあそこをもっと本当にあの建物を、がらんどうみたいな建物を、外から見てガラス張りで人がいっぱいいればよく見えるんですけれども、人がいない状況の中で非常に何のための目的で建てたあの建物なのか。要は、あそこの負担金はいわゆる何ていいますか、面積按分で多分払っているものと思いますけれども、やっぱり有効に活用されてこその面積按分であるけれども、使わないような、使われてないような状況の中で非常に私はただ、お金を垂れ流している状況というふうに思いますけれども、その点についてお尋ねします。 あと、最後はですね、今、職員がですね事務作業で使っているパソコンについて伺いますけれども、現在多くのパソコンのOSがウィンドウズのXPのように見受けられるんですけれども、このいわゆる修正プログラムのサポートがですね2014年4月で終了となるわけです。それで何も問題がないか。何も問題が、どういう問題があるかというと、いわゆるこの修正プログラムの配布がなくなると、いわゆる脆弱性と言われるセキュリティー上の問題が発見されても、それが修正されないままにして残り続けることになるわけですよ。そうすると、多分サーバーとかいろんなところにセキュリティーはかけているかもしれませんけれども、パソコンが動かなくなるわけではないので利用する分には何も問題ないかもしれませんけれども、いろんなそういうセキュリティー上の問題は発生する可能性が多い。いわゆる市役所までサイバー攻撃は受けないかもしれませんけれども、やっぱり今いろんなところでパソコンの中から情報が出ていったり、あるいはかえられたり、そういうことがありますし、当然、市でもいろんな対策は講じているというふうに思いますけれども、その点についてお聞きしたい。 でですね、これらのパソコンについて、台数も今職員1人1台ずつなっているので多いんですけれども、これをですね今後どういう体制で、リース、あるいは更新をしていくのか。そういう部分もね、財政上いろいろ必要かと思いますけれども、その点についても伺っておきます。 非常に簡単な質問でございますので明確な答弁をお願いして、再質問は自席にて行いたいと思いますのでよろしくお願いします。終わります。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 荒木田議員の一般質問にお答えをいたします。 最初に、固定資産税過誤収納問題についてであります。 少し経緯もお話しながら答弁をしていきたいと思います。 本事案の経緯は、平成24年に市内に商業施設を有する事業から仙北市固定資産評価審査委員会へ、この商業施設に係る評価及び再建築費評点数からの各基準年度評価額について審査申し出があって、仙北市固定資産評価審査委員会の審査の結果、価格の減額が決定されたものであります。改めて本事案の発生についておわびを申し上げたいと思います。 市は、この固定資産評価審査委員会の評価決定を受けて、地方税法に定める返還金の消滅時効の規定に基づいて、平成24年度分の差額と平成19年度から平成23年度までの過去5年分の差額と還付加算金を返還させていただいたという対応であります。これに対して、当該事業から仙北市固定資産税過誤納金取扱要項第3条第1項第4号の規定で、さらに5年の返還を求められているという内容であります。 一番最初の原因の調査はどうなっているのかという問いかけでありますけれども、固定資産税の課税誤りの主な原因は、平成9年度にコンピューターシステムの変更があって、データ移動時の数値入力誤りであると判明しております。 2点目の本来は10年間を措置すべきものではなかったという質問でありますけれども、平成24年度返還時に地方税法の規定及び仙北市固定資産税過誤納金取扱要項の適用について内部協議を行っております。その結果、要項では主に土地に関して固定資産税過誤納金が発生した場合に返還するものと判断をし、地方税法に定める返還金の消滅時効の規定に基づき、平成24年度分の差額と平成19年度から平成23年度までの過去5年分の差額と還付加算金を返還したという状況であります。これは平成24年度の補正予算でお願いしたものであります。 ちなみに、平成18年6月23日告示をしている仙北市固定資産税過誤納金取扱要項、先ほど議員も御指摘がありましたけれども、この要項の中の第3条が償還金の支払い対象というもので明文化されております。ここを少し御説明しますと、第3条は「固定資産税に係る過誤納金のうち、次の各号のいずれかに該当するもののうち、納税の責によらないで生じた還付不納金を当該納税に支払うものとする。」という記述がありまして、これ4つあるんですけれども、その中の(1)番、住宅用地の課税標準の特例適用の誤り、それから(2)課税地籍誤り等がありまして、(3)が所有認定処理の誤り、(4)が前3号に掲げるもののほか、課税事務上の誤りで市長が特に求めるものというふうになっておりまして、私どもは(1)番、(2)番が集中的に土地に対する記述という判断があって、土地の部分ということで判断をしたということであります。結果的には、この判断は適切ではなかったということであります。 お話のとおり、当該事業に対しまして、結果としてその税に対してますますの不安感を抱かせてしまったこと、要項目的の解釈に不足があったということは、おわびをしなければいけない部分だと思います。 この項の最後の質問で、最終的な調査等についての期限のお話をいただいておりますけれども、この事案については5月2日の議会臨時会及び今6月議会定例会の施政方針で報告をしておりますけれども、6月より固定資産税にかかわる実務経験を有する職員5名に兼務または併任辞令を発令して、類似の家屋についての同様の課税誤りがないのか確認作業を進めております。職員の増で体制を整えたという状況であります。 現在、一部に課税誤りの可能性があることが確認されておりますけれども、大変申しわけない状況ですが、議会の皆様にまだ正確な内容を報告するまでの精度に至っておりません。9月議会定例会で報告できるように作業を進めていきたいと思いますので、どうかよろしくお願い申し上げたいと思います。 次の項で、田沢湖の観光情報センターについてのお話でありますけれども、むしろ私よりも実は議員のほうが内容等について詳しいのではないかと思います。大変恐縮なんですけれども、私の知り得る範囲で御答弁をさせていただきたいと思います。 結果的に申しますと、JR東日本と管理運営に関する覚書の第4条については、これまでの経緯や滞留拠点としての位置づけを再検討しながら、JR側と再度検討したいというふうに考えておりますし、そのような対応をJRにお伝えしたいと思っております。 それまでの経緯を少し説明させていただきたいと思います。 当初、建築に当たって秋田県の玄関口として全国からの観光客を迎えるにふさわしい観光情報機能や交流スペースのほかに、地場産品を扱うショッピングゾーン、また、レストランなどを含めた魅力的で総合的な駅舎を考えたお話をお聞きしております。当時の町では、県とともに先進地である山形新幹線の沿線駅も検証し、JR敷地内施設販売、物販やレストランなどの営業が、土地の借地料や店の営業手数料により販売価格の引き上げ、または町内のお土産屋さんに大きな影響があるのかないのかなど、建築面積、また設備後のランニングコストなどなどについて随分検討したという状況がありました。訪れる観光客から駅やその周辺でお土産を買いたいという声が年々多くなっておりまして、庁内からもそうした経緯を重く受けとめ、要望を実現したいということで、オンシーズンやイベント時にはJR田沢湖駅との共催事業として、物産協会の協力をいただきながら地場産品のお土産コーナーを設置してきたという経緯があります。しかしながら、観光客からの常設的な要望が多くなって、JR側に現状の借地料を変更せずに、また営業手数料を抑えて販売できないか、あわせて現状の施設での常設が可能かどうか検討をお願いした経緯もありましたけれども、この話は整わなかったということであります。このことを踏まえて、商工業者の皆さんが町内、県内の特産品や物産販売施設など、観光客にとって魅力的な駅前広場への積極的な取り組みを検討し、駅前広場整備事業にあわせて民主導の第三セクター、田沢湖市が発足したということもお聞きしております。という経緯があって現在がありますけれども、先ほど議員が御指摘をいただいたように再度検討していただきたいということでお申し出したいというふうに思っております。 それから、このままでは施設の維持管理費だけがかかってしまって、にぎわいどころか、そこの部分がお客様にとって非常に、まあ印象のよくない場所になっているということに対してどういうふうに対応していくのかという御質問でありますけれども、田沢湖観光情報センターは観光秋田のインフォメーションセンターとしての位置づけのもとに、誘客を推進するための観光情報の発信や、当地を訪れる観光客への案内業務に取り組んでいただいております。開業当時のままの状況や老朽化、広告展示物のレイアウト等のミスマッチなど、これは確かに御指摘のとおりであります。しかしながら、毎年、サツキ展だったり写真展などを開催したり、また、アイリスミュージアムの開設では、平成23年の12月からの入込み数で言うと延べ3万人を超えておりまして、一日平均70人を超えたという状況があって、にぎわいの創出とまではいかないにしても一定の取り組みがあるというふうに評価はできると思います。しかし、御指摘のとおり、まだまだにぎわいの場として考えると、このままではいけないというふうなことは私も同意見であります。さらなる観光案内業務の充実と着地型観光情報の提供等を含めた地域色のある観光情報センターにするために、皆様からも御意見いただきたいと思います。 実は、観光情報センターだけでなくて駅前の状況について、田沢湖のふるさと会の場であったり、さまざま場面で首都圏からたまに来るお客様のお話を聞くと、大変寂しいというお話をいただきました。これは日中はまださまざまな景観、山並みが見えたりで来たんだというふうに思っていただけるらしいんですけれども、どうも夜は非常に寂しいというお話をお聞きしております。また、ふるさと会の方々からは、みんなで駅前に花壇をつくってはどうかという御提案もいただきました。花を植えてにぎわいの創出、人だけではなくて花壇づくりでお客様をお迎えしようという案はどうかというようなお話も伺っております。どのような形にするのか本格的に検討をしていきたいというふうに思います。 最後の項目でありますけれども、パソコンについてであります。 このパソコンのサポート、ウィンドウズXPのサポートが2014年の4月に終了するということで、普通に使う場合は特に問題はないと。ただ、さまざまな情報を蓄積した場合、もしくはインターネット等での情報漏れ、遺漏が心配されるという状況があります。 一般事務用で配置をしているウィンドウズXPバージョンのパソコンは、2013年11月ころの更新の予定だということであります。各課で契約をしているシステムの関連のウィンドウズXPについては、既に更新したシステムもありますけれども、サポートの終了前に新しいOSに更新する予定で、これをきちっと済ませると問題は発生しないというふうに考えております。 この場からは以上であります。 ○議長(佐藤峯夫君) 11番。 ◆11番(荒木田俊一君) 最初に固定資産税の問題ですけれどもですね、やっぱりこの問題のときは慎重に、前が誤っているのにですね、いわばその後も、考え方の違いと言えばそうなんですけども、やっぱりここは慎重にやらないと、やっぱり当該に二重の迷惑かけた格好になってくる。また、信頼性に非常に欠けてくると思うんですよ。やっぱりこういうことはですね、慎重に判断、庁内で議論はしたと思うんですけれどもね、やっぱり慎重に判断しないと、やっぱり何という、間違い、間違っているものを判断したけれどもこれでいいんでなく、ここはやっぱり慎重に、まさに慎重にやらないと、当該に二重の迷惑かける、あるいは苦痛を与えるという、せっかく戻しても、いやそれで満足、満足というんですか、理解はしていただいたかもしれないけれどもね、気持ちよく理解していくというやっぱり状況をつくらないと、いわゆる第1条の目的がですね、信頼を取り戻す結果にならなかった、あるいはこれからまた予算あるわけですけれども、まずそこはきっちり判断するべきことだと思いますので、そこは今、市長の答弁にもあったとおり、そこはやっぱり私は配慮に欠けたことだと思います。 あと、いわゆる電子データにする場合の誤りというんですけれども、そこはね、今さら追及してもしょうがないけれども、どういう誤りがあったのかと言わないと、次の検証、あるいは調査につながら、まあ今、そこは答弁になかったわけですよ。ただ誤りがあったというのは、どういう誤りなのか。投入誤りといってもですね、本当に数字上の投入誤りなのか、最初の元データの評価が違ってたのか、そこら辺がね、それっていうのはどこの部署、あるいはどこのところで起きたのか、投入誤りというのはここに全部結果があって、それを要は全部職員がやっているのか、あるいはアウトソーシングしているかわかりませんけれどもですね、そこははっきり言わないと、せっかくこの原因解明についてもですね、私が聞くのではなく、市民に理解、やっぱりこういう問題は市民に理解していただくためには、あえて言えば、私は市長がきちっと答弁することが市民に理解していただき、そしてそれがやっぱり信頼回復の道につながると思いますのでね、そこが、ただ誤りといっても、こんな広い中の誤りなのかどういう部分の誤りなのか、要は数字の投入上の誤りだけで済んだのかですね、そこら辺はっきり御答弁をいただきたい。 あと、5年分でよかったということですが、これは市長でなく私はあえて財政課長にお聞きしたいと思いますけれども、普通予算置くときはですね5年分でないんじゃないのかな。こういう問題が、適用が誤ったから、いや適用というんですか、考え方が誤ったから5年分しか置かなかったかもしれないけれども、普通、要はさかのぼることができればですね、やっぱり予算の考え方としてはですね10年分措置するのが普通の予算の考え方でないのかな。これは財政課長に、普通の、この場合とかでなくて、普通、財政措置する上でですね、やっぱりそういう考え方に立つのが普通で、私が考えるにそれが普通なのではないかと思いますけれども、そこはあえて市長でなく財政課長、新しくなりましたので、そこをきちっと認識、どういうふうな考え方で運営していくのか、そこをお聞きしたいというふうに思います。 次に、2つ目の大項目の、いわゆる田沢湖の駅前のこの観光情報センターですけれども、私は何とかですね、あそこの建物をやっぱり生かしていくのがやっぱり私たちの役目でないのかなと。情報センター、いわゆる本当の、本当というか建物じゃなくですね、あそこに観光情報の発信基地として頑張っていただく。しかし、それ以外の建物部分がね十分活用されているかといえば、私は違うと思うんですよ。変な話、たまたま空いているからアイリスのミュージアムあそこに行ったんじゃないですか。逆に考えれば。本当にお客を呼ぼうとしてアイリスのミュージアムを、いわゆる特別企画みたいにしてやったんじゃなくて、空いてるからそのスペースでやった。そうでなくて、私は日常的にやっぱりあそこを活用する方法を、単発的な考え方でなくね、やっぱり考えに立ったなら、やっぱりこの非常に旧田沢湖町と交わしたこの協定書というのは、発展性に欠ける協定書じゃないのか。あの場所、この地域を発展させるために結んだものでなくて、非常にこれ読むと使いにくいというか、使われないといった方が正しいじゃないかなと。この協定書、覚書というのは。何かお金だけ出してあの建物をつくって、そしていざ利用となれば非常に使いにくい、あるいは利用価値が高まらない、そういうものだと思いますので、私は今、非常にいろんな形で地域で理解のあるJRの秋田の支店長さんはそういう方だとお見受けしましたし、やっぱりこれ、交渉事というのは相手もあることですし、こっちの思いだけではいかないと思いますけれども、できるだけ早急に、市長はDCのキャンペーンとかいろんな場所でも会うと思いますしね、いろんな民間の方々とのお話したときも、いろんな形でアドバイスしてくれていますし、いろんなそういう地域に対しては理解のある方だと思いますので、でき得る限り早い機会にですね、この協定書並びに覚書というものをね、やっぱり市民のために役立つ形に持っていっていただきたい。それを、あすとは言わないけれども、いつごろまで、まず相手と1回目はテーブルについていろんな意見を出し合わないと駄目だと思いますので、やっぱりできるだけ、この観光客が人数的に幾らか戻ってきているといっても、この仙北市がますます伸びていくためにはやっぱりそういう部分もね早目に立て直すべき問題だと思いますので、この点について質問いたします。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 固定資産税の原因でありますけれども、まさに増員してその原因究明をしながらですよ、再発の防止も含めて実は今対応しているという状況ですけれども、本来はその事案の発生の期間であったり、それから数量であったりということが本来の目的ですけれども、当然、今また5名がその事務作業に当たっておりますので、その中で詳細な原因究明はなされると思います。今お話できる範囲でのことでしかお話できなかったので、大変申しわけないと思いますけれども、状況としては電算機への入力のミスがあったということに今のところはお話することがなかなかできないということで、まことに申しわけないと思います。9月の報告のときにきちっとその原因の精査の内容、それから事後対応と、それから再発防止策等についてもお話をさせていただきたいと思います。 それから、その予算取りの件については議員は財政課長と言っておりましたので、そこは財政課長に答弁させます。 その次の観光情報センターの話で、アイリスミュージアムについてはですよ、決してこれ空きスペースがあるからそこでやるという消極的な考え方ではないことだけは、どうか御理解いただきたい。実はいろんなところで、ここがいいんじゃないかという話もあったわけですけれども、駅というその、ステーションというところでやることに意義があるんだということでお願いしたという経緯があります。そこが議員のお話のとおり空いてあったからということになると、それは否めないものでありますけれども、そういう気持ちではなかったということでどうか御理解いただきたいというふうに思います。 それから、JRの淺見支社長には、7月の初めぐらいに、というのはデスティネーションキャンペーンがもう動き始めていまして、仮にですよ、仮にその田沢湖で何らかの対応ができるんだったのに、JRさんのほうがそういう思いがあったのにデスティネーションキャンペーンに間に合わなかったということはいかにも悔しいですので、デスティネーションキャンペーンということも踏まえて7月の初めに何とかアポイントをとってお話をしていきたいというふうに思っておりますので、少し御報告をお待ちください。 ○議長(佐藤峯夫君) 冨岡財政課長。 ◎財政課長(冨岡明君) 財政課の冨岡です。よろしくお願いします。 荒木田議員さんの、予算措置の状況は10年とすべきだったのではないかということでしたが、私、3月には別の課所におりまして、そこの折衝場面にはおりませんでしたが、部下のほうに聞いたところ、地方税法上で5年ということで担当課のほうで5年の措置でいいということでありました。ただし条例では10年とありますので、そのときには予算要求が10年あるとすれば10年を措置したと思われます。よろしいでしょうか。 要項であります。すいませんでした。 ○議長(佐藤峯夫君) 11番。 ◆11番(荒木田俊一君) 答弁で理解しました。 駅前の情報センターについては、やっぱりできるだけ早くいろんな面に活用というか、これ以上に利用される場になるように早期に対応をとっていただきたいことを要望しまして、質問を終わります。 ○議長(佐藤峯夫君) これにて11番、荒木田俊一君の一般質問を終わります。 13時55分まで休憩いたします。                              (午後1時44分)--------------------------------------- ○議長(佐藤峯夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後1時55分)--------------------------------------- △八柳良太郎君 ○議長(佐藤峯夫君) 通告により発言を許します。 16番、八柳良太郎君。 ◆16番(八柳良太郎君) 通告に従い、一般質問に入らせていただきます。 侍志の会の八柳でございます。 合併して8年になるわけですけれども、8年目に入っているわけですけれども、率直に言って、なかなか市民から合併してよかったなという声がなかなか聞こえてきません。もうすぐ10年の合併終了の期限が近づいておるわけですけれども、現状見てみますと非常に大いなる危機感を持ちまして、観光産業等のことについて質問をさせていただきたいということで、この場に立たせていただきました。 早速でございますけれども、合併の目標、これは新市のときにも書いてあるわけでございますけれども、17年の合併当時の新市の建設計画には、必要性として次のように記載されております。「交通網、情報網の発達に伴い、通勤、通学、買い物など日常の生活圏が広がり、広域で迅速かつ効率的な行政サービスが必要である。また、3町村はそれぞれ独自の資源を持っているが、広域的観点で一体的な取り組みが求められている。」さらに新市の課題が「産業の振興、そして活性化を図ること。」と記述されております。合併して8年、行政サービスはこの目標に達しているのかどうか。このことについてまずお聞きしたいと。 さらに、関連がありますので2番目についてもお聞きをしておきたいと、こういうふうに思います。 その独自の資源についてでありますけれども、どのように生かされてきたのか。 「合併時、その3町村が有する全国的に知名度の高い観光資源を生かし」うんぬん、北東北の拠点観光都市を目指すというまちづくりの方向性で将来像が示されてきたわけであります。日本一の水深を誇る田沢湖、全国的に有名な温泉・秘湯の数々、いにしえの面影を今に伝える武家屋敷の町並み、紙風船上げに代表される多くの小正月行事ということが列挙されてあるわけでございますが、どのように生かされてきたかについてお聞かせを願いたいと思います。 まずこの点を答弁をいただきまして3番目からは自席にて質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(佐藤峯夫君) 暫時休憩いたします。                              (午後1時59分)--------------------------------------- ○議長(佐藤峯夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。                              (午後2時00分)--------------------------------------- ○議長(佐藤峯夫君) 答弁を求めます。 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 八柳議員の一般質問にお答えをいたします。 1点目、合併の目標は達せられつつあるのかという御質問であります。 合併時の状況を少しお話をさせていただきますと、バブル経済崩壊後の長期にわたる景気の低迷などの影響を受け、市町村の財政は自主財源の減収傾向が続き、また、国も厳しい財政状況から、地方交付税についてもこれまでのように保障されることが難しいということなどなど、単体単位自治体では、これまでの住民サービスの提供維持が難しい状況が見込まれておりました。このような状況の中で、多様化、高度化、広域化する住民ニーズに応え、財政基盤の強化と効率化を図る目的として、その手法として市町村合併が進められたと認識をしております。 合併して本年9月で満8歳、8年を迎える仙北市は、果たして合併時に目指した行政サービスに到達できていたかという御質問でありますけれども、合併当時、3町村に暮らす皆様が描いたあるべきまちの姿というものには、まだまだ道半ばではないか、私自身そのように感じています。さまざまな要因はありますけれども、振り返り振り返り反省すべき点が多々あるというふうに認識をしております。 独自の資源がどのように生かされてきたかという御質問であります。 少し例を申し上げたいと思います。 これまで3町村という枠の中で、おのおのが磨き上げられた、もしくは可能性を発現するまでには至らなかったというような素材が、議員の御指摘のとおりたくさんあります。この素材を地域を特化して磨き上げをしよう、もしくは、その手法を検討していこうということで、仙北市観光産業拠点特別区観光戦略会議というものが平成22年にお願いをして活動しております。 この事例を少しお話をしたいと思いますけれども、非常にこの会議、クリエイティブな議論をされております。この会議から多くの物事が生まれましたけれども、例えば、田沢湖・角館観光ブランドのロゴマークであったり、また、スポーツ振興課の開設のきっかけとなる議論があったり、秋田内陸縦貫鉄道の愛称を公募しようということもこのテーブルから生まれております。現在は「あきた(ハート)美人ライン」という愛称になっております。また、クニマスに関するフォーラムの開催なども、後の提言書の中に書き込みがされておりまして、その実現がなされたという状況があります。一方で、農山村体験デザイン室などの取り組みは、グリーンツーリズム体験型教育旅行で東北屈指のレベルとなることができました。平成19年には200人程度だった宿泊数は、昨年度には700人を超えるという実績となっております。これらの事例でもわかるとおり、この会議は一つ一つの素材を単体で磨き上げる手法、それと合併により個性が違う素材の複合化を進めてさらなる資源としていこうというその手法と、2つの手法を提案いただいたというふうに思っております。 大変内容がある提案でしたけれども、できていないものも実はたくさんあります。その一つ一つに対してさらに磨き上げ、また、コンプレックス化をしていくという必要は、今こそあるのではないかというふうに考えております。 この場からは以上であります。 ○議長(佐藤峯夫君) 16番。 ◆16番(八柳良太郎君) 観光拠点戦略と、こういうことでさまざまな取り組みをなされてきて、そしてやはり観光には大変プラスになっていると、そういうふうに思います。ただ、実際、観光産業というのは、平成23年の東日本大震災で非常なやっぱり打撃を受けました。そういう点では、東北の中ではかなり大きな打撃を受けた、まあ風評被害の関係ですけれども、たと思います。宿泊業や牧畜業、これらの方々は、かなり早くに賠償補償、賠償請求といいますか、これができたわけですけれども、それ以外の例えば土産店だとか、それから飲食業だとかは、なかなかどうやったらいいかわからないということで、きょねんの後半にいろんな説明会があると、こういうことでようやく賠償請求が動き出したわけですが、観光産業の人方がやっぱり一番風評被害で被害を受けておりますので、その点についてどのような被害があるのかなと、こういうことについて調査をしてあるものがありますればひとつお知らせ願いたい。また、後ほどひとつ資料できちんといろいろな業種について出していただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 上着を脱がせていただきながら御答弁したいと思います。 私も実は、八柳議員からのこの御指摘、御質問で、どれくらいの実際の実数というのか、があるのかということを調べたい思いで、いろいろと実は取り組んだんですけれども、実態として実はよくわからない部分が大変多かったんであります。今お話できることというとですね、平成23年度の仙北市中小企業災害復旧支援資金、これ二人以上雇用されている事業所が367事業所あるわけですけれども、この中で159事業所が融資の申し込みをしたと。借入金の総額は20億円弱でありますけれども、という状況があらわしているのかなというふうにしか今のところは推計できない状況にあります。20億円程度のその資金融資が必要だったという状況まで追い込まれたということであります。本市の場合は、観光産業のみならず農業等についても、また、特用林産等についてもたくさんの実はお話をお聞きしたことがありますけれども、やはり何といっても観光関係が一番ダメージが多かったというふうに認識しています。 仙北市で、東京電力へ損害賠償を請求している企業数であったり、補償金額であったり、業種業態等の詳細について、実はいろいろ調査したんですけれども、東京電力さんから明確な発表がない状況でありまして、先ほどお話をしたその件数とボリューム等しかお答えできない状況でありますけれども、市の商工会への損害賠償請求の相談の件数は62件と伺っております。 ○議長(佐藤峯夫君) 16番。 ◆16番(八柳良太郎君) 商工会のほうへ相談が28件といいましたか、実はこの点につきまして、私、4月に入る前にいろいろ、樺細工の業界なんかでもお土産品屋さんを中心に賠償請求をしていただいたという方がありましたので、4月に入る直前あたりに商工課に行きまして、やはりそういうその被害を受けた方が必ずいるはずだと、だからその方々にはやっぱりPRをして、そしてその商工会に相談していただくようにもう少しPRしたらどうかという話を申し上げました。そういう意味で、この28件、28相談といいますか、この方々が来てくれたと思うわけですけれども、しかし市のほうの、例えば角館の観光協会でも田沢湖の観光協会でもかなりの方々がやっぱり被害を実際受けていると思います。だからそういう意味で、私行ったときにちょっと頭をよぎったわけですけれども、恐らく何にもしないだろうなと、自分のことじゃないからなというふうに思いました。実際、やっぱりもう少し観光産業が、この市のね行く末を左右するとすれば、やはりそういう観光協会なり、商工会の中にも入っている、観光で被害を受けている人いると思いますので、きちんとやはり、例えば被害を受けてないかというふうなことで、やっぱりもう少し微に入り細に入りですね、聞き取りまではいかなくてもいいんですが、単に広報に出しているとか、それから商工会報に載っけているということだけではなしに、もう少しきちんとそのやっぱり被害がないのかと、被害の相談に来てもらいたいというふうなことで、もう少しやっぱりやっていただきたいというふうに思います。これは実際に角館の飲食店さんなんかでも、なかなか例えばどこから人が来てなんていうのは証明はできないんだけど、でも必死に東京電力にね、こういう実情ですということをお話して、しかも商工会さんの力も十分にお借りして賠償請求のほうを今進んでいるという方がたくさんいます。だからそういう意味で、いやなかなかつかめないんだということではなくて、一歩踏み込んでひとつ何といいますか、その賠償請求についてね、やっぱり被害に遭われた方は来てくださいというところまでひとつやってもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 説明会の後も実はいろんな方々から、窓口をどちらに、相談をしたらいいのかというお話もいただいておりまして、その都度お話しているという状況にありました。その状況がまだ改善できてないということもよく肌感覚でも感じておりますので、対応について強化できればというふうに思っております。 ○議長(佐藤峯夫君) 16番。 ◆16番(八柳良太郎君) よろしくお願いしたいと思います。 それから次に、財政問題に入らせていただきます。 財政はどのように推移してきたのかなということで、私も合併当時の財政シミュレーション、要するに合併10年間の財政シミュレーションをもう一度見てみました。その結果、今、平成25年度だわけですけれども、そのときのシュミレーションでは、地方税は26億5,000万円、それから地方交付税については62億5,000万円、歳出合計というのは151億円というふうにシミュレーションされておられました。現状、要するに合併当時、地方税というのは27億3,000万円あったわけですけれども、この平成25年度予算ではシュミレーションよりちょっと少ない25億5,000万円ということで、1億8,000万円減ったというのが実情でございます。ただし、交付税については平成18年のときに82億円であったものが90億円に近いところでずっと来ておりますので、これについては非常にありがたいことだなというふうに思います。 ところで、財政をどう見るかということでいろいろ考えはあると思うわけですけれども、合併当時の自主財源、それから経常収支比率、財政力指数、それから実質公債費比率、これをちょっと比較してみますと、合併時に自主財源については23.89が平成23年度の決算では21.65になっていて、全国の787都市の中の759番ということで相当最後のほうになっております。経常収支比率については合併時の余り変わらないわけですが、ほかの自治体が非常にやっぱり頑張っているということで、これも573位とやっぱりかなり順位を下げております。これ、数字では横ばいだと。ただ、その財政力指数のほうが、合併時の0.294から0.247とこういうことで、これも相当やはり数字的には0.05しか違わないわけですが、これももう全国の都市ランキングではずっと下がってきたと。それから、実質公債費比率でありますけれども、これは県の指導を受けない18%を切っているということで大変喜ばしいことではありますが、しかしランキングでは、要するにこれ1位が一番悪い実質公債費ですので、47位ということはやっぱりかなり下の方だと。こういうことでやはり、実際にはその当時よりやっぱり財政自体は非常に悪くなっているんだなというふうに思われますけれども、次の点についてお知らをいただければありがたいと思います。 この状態についてどういうふうに認識されているのか。 2番目については、新市の課題の一番先にありました、要するに地元産業の活性化と、こういうものはできてきたのかな。 それから、誰もが安心して暮らせるまちづくり、これはできたんだろうか。 それから、4番目、合併後の11年目になりますと交付税が激減していくわけですけれども、5年でかなり下がるというふうに思うわけですけれども、この前の阿部議員の質問に対して交付税が13億円ぐらい落ちるというふうな話をされておられたようですが、現実、実際にそのぐらいの程度で済むのかどうか、これについてお答えを願いたいと思います。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 質問項目がたくさんありますので、ちょっとはしょりながらというか簡潔な形で、すいません、お願いしたいと思います。 財政状況についてですけれども、公債費負担適正化計画だったり、また繰上償還だったりで、平成23年度で許可団体を脱したものではあります。しかし、かなり厳しい財政状況であるという認識をしております。市税の落ち込みが著しくて、財源の半分を普通交付税に依存している状況にあると。交付税ががたがたと落ちていくとどうなるんだという大変危機的な状況ではないかというふうに考えております。産業振興や経済対策、やはり実りあるものにしていかなければいけないというふうに思っております。 普通交付税は今後削減されることがほぼ確実というふうに考えています。一層の財政の効率化を図りながら、職員の減少に対応した組織機構の見直し、民間活力の利活用、地域などの市民力との連携、アウトソーシングなどを本当に脇目振らずに推進する決意がなければ、仙北市は大変なことになるというふうに思っています。 2番目の地元産業の活性化はできたかということでありますけれども、ここは少し丁寧にお話したいと思いますけれども、市政公約で産業振興と雇用の確保、所得の向上をお約束しております。リーマンショックとか東日本大震災の発災などで想定できない要因は多分にありましたけれども、これを停滞の理由にはできないというふうに自分では考えております。ただ、特にその大震災の対応では、議会の皆様から御協力をいただきながら、県や市町村のどこよりも早く災害利子補給制度を創設してみたり、また、プレミアム商品券の発行があったり、被災地支援の各種対応など次々にスタートさせることができました。これはすなわち、地域の地域経済の再生にも大変有効だったというふうには考えております。 平成22年の物品調達業務委託等の市内優先発注条例で、市内事業所の育成が一番だという姿勢をただしたつもりであります。また、平成23年の産業振興基本条例、企業立地促進条例などで、企業支援や空き店舗対策が本格化したというふうに受けとめております。企業や事業拡張、また各種の補助金の活用数は、明らかに3年前とは違う状況のステージになっているということがあります。 現在、秋田仙北夢牧場で秋田一番の肥育牛団地をつくって、東北有数の希望となるストロベリーファームでイチゴ生産が始まろうとしています。食彩プロデュースによる6次化拠点施設が仙北市内に決定をしました。そのほかにも、食品加工や薬品原料栽培、電子デバイス関連企業、環境保全施設園芸などなど、技術移転や事業所誘致の協議を進めている最中であります。 地元産業の活性化はできたかという質問でありますけれども、所得向上が実感できていない以上、現状に満足できるものは何もないと言うしかありません。しかし、もうすぐ仙北市の産業は活性状態になるというふうに考えております。 3番目の誰もが安心して暮らせるまちづくりはできたかということでありますけれども、安心・安全なまちづくりは、これは本当に自治体で永遠の課題というふうに考えています。健康については、乳幼児から中高年までの疾病予防や健康対策、各種検診など厚く実施しています。地域医療の分野では、医療局の新設や医療管理の任命、また合併前から課題だった市立角館総合病院、これは議会の特別委員会の皆様の議論をベースに移転改築を決めることができました。さらに医師確保のための奨学金制度の創設。子育てについては、懸案だった待機児童の解消を実現できました。さらに、ゼロ歳児保育の拡充を図っています。保育園の将来的なあり方も間もなく方向づけができる見通しとなっております。生活環境では、神代地区への浄水道の延伸を初め、市内各地での水道事業の決定。また、防災分野では、危機管理監の任命、また防災行政無線移動通信設備の整備、内水対策、安全・安心メール、エリアメールのシステム構築などなど、多くの取り組みを形にすることもできております。しかしながら、まだまだ十分とは言えない状況です。今後も議員、それから市民の方々の声を大切に、安心・安全を進めていきたいというふうに思います。 それから、4点目の合併後の11年目となる平成28年から5年で激減する交付税の総額についてでありますけれども、平成24年度の普通交付税の総額は89億円であります。合併後11年目から合併算定分が一本算定に変更されて、90%、70%、50%、30%、10%と段階的な縮減が行われます。普通交付税は、その年度の国の動向とか施策により変動しますけれども、平成24年度交付額をベースに、多少乱暴ではありますけれども毎年3%のマイナスと仮定をするという前提です。仮定をすると、平成28年度からの交付税額は約78億円です。29年度は約73億。30年度は約69億円。31年度は約65億円。32年度は約61億円となって、合併算定加算がなくなる平成33年度には約58億円の試算となっています。この年になるまでには組織再編や庁舎問題を解決し、市民と協働によるまちづくりの機運を定着させなければいけないというふうに考えております。 ○議長(佐藤峯夫君) 16番。 ◆16番(八柳良太郎君) 財政状態についてはまだまだ厳しいと。いろいろリーマンショック等あるけれども、しかしいろんな補助事業、それからさまざまな活性化に取り組んでいると、こういうことであります。わかりました。 4番目だけちょっとひとつお聞きしたいわけですが、合併の11年目からずっと減額されていって平成33年に58億円と、こういうことでありますけれども、これは人口だとか例えば面積だとかがちょっと基準に入っているかわかりませんが、標準財政規模が基準になってその算定されるのか、何で、算定の基準は何なのかということについてひとつお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 詳しくは財政課長から答弁させますけれども、基本的には交付税の算定というのは基準財政収入額と基準財政需用額の差額掛ける係数であります。その係数というのがくせ者で、国の動向とか政策等で係数の増減がありますけれども、基本的にはこの自治体は何ぼかかるっていう標準的な数字、それから何ぼ収入があるという標準的な数字の差し引きが、一応地方財政上は均衡ある国土の発展という考え方からいくとそういう試算を行うということであります。詳しくは財政課長から答弁させます。 ○議長(佐藤峯夫君) 冨岡財政課長。 ◎財政課長(冨岡明君) 今、市長の言ったとおりでございまして、大きく言いますとそのとおりでございます。 ○議長(佐藤峯夫君) 16番。 ◆16番(八柳良太郎君) そうすると、標準需用額と、それから収入額の差と、こういうことですね。はい、わかりました。 それでは次に進ませていただきます。5番でありますが、平成25年度の角館観光協会というのは東北一の観光地を目指すということで、非常に大きな目標を掲げております。これは非常にいいなと思っておりますけれども、やはり本市としては全体のというよりは、まず桜まつりで東北一番を目指すべきでないかというふうに思っておりますけれども、この点についてどうかなと。議会開会日の市長の報告によりますと、桜まつり期間中の経済効果は、秋田銀行の経済研究所の調査によれば、地元消費額が69億円と、それを含めて秋田県の経済に111億円の波及効果があったというふうに報告がありました。しかし、実感がないのでありまして、やっぱり実感できる取り組みをするべきだろうというふうに考えます。そういう意味でいいますと、やはりその桜まつりで東北の一番にする、これは一番は今、弘前、120万人を集めている弘前だと思うわけですけれども、これをやはり越していくというふうな形をやっぱりとっていかなきゃいけないんでないのかなというふうに思うわけです。そういう意味で次から何点か質問させていただきます。 当面、来年の来客数を10%増に設定する。ことしの141万人を156万人、これぐらいに引き上げるべきでないか。 それから、駐車場、やっぱりもっと整備して、桜まつりのチラシに載せて、そして、まちの中に入ってくるときに、そういう事前にいろんなドライブインとかいろんなところにこう置いておいて来町増を図ると。やはりいっぱいになった駐車場にお客さんが来られて、車で、いやここ入られないよというようなことで、大概どこ行ったらいいんだということでぐるぐるぐるぐる回って、最後には結局何だこんなところというような形で帰られる方が多いそうであります。そういう意味で、お客様に駐車できる公営の駐車場の案内をするということが必要でないのかな。 3番目、岩瀬川原に1,000台、これは無料駐車場を設置してシャトルバスをそこから運行すると。シャトルの駐車場については日除け、横町のあたりにして、職員の車は別のところに置くと。 それからやはり、ウソの食害です。これもやっぱり、桧木内川の国指定のソメイヨシノの上のほう、昨年非常に多かったわけですが、ことしはやっぱりちょっとやられたなということで、そんなに目立ってはいないんですが、かなりやられているなと。上の2割ぐらいはやられているなと、こういうことであります。 それから、向かいのほうの要するに桜美町側の桜なんですが、これはやはりテングス病対策ということで、予算がないということで、あの土手の例えば4分の1ずつ、4年かかってぐるっと回るというような、どうも予算だようであります。これですと、どうしても例えば、ことしはここは切れるけれども来年ここは切れない。そうすると、次の年に、ことし切った次のところへテングス病がかかって、そしてやっぱりそれを切ってくれというふうになると、どんどんどんどん切られていって、その桜自体がもう肌が丸裸みたいな桜になってしまうだろうということがありまして、やはりこれもちゃんとやらなきゃいけないんじゃないか。落合公園のほうは、これから平成27年に例えば開通して、あちらのほうも人が見るというふうな、シャトルバスなんかをやるというふうになった場合には、落合公園のほうの桜もきれにいしなきゃいけないんじゃないかな。落合公園のほうの桜は、ほとんどやられて花がついてないに近いような状態であります。 5番目、催しものをもっとやっぱり拡充して、そして桜まつり期間中にはやっぱりいろんな見るところをもう少し多くしなきゃいけないんでないかな。そういう意味で、ひとつこれは案でありますけれども、仙北市の中でも海外に打って出ている事業所というのはおります。バッグをやっている方でありますけれども、この方は平成6年の東京大丸で個展を開いています。この5月にパリで個展をやっています。大変素敵なバッグでありますけれども、樺細工についても2社は海外に進出しております。こういうものを例えば伝承館のどこか1カ所に展示して見てもらうということなんかも、ひとつの展示物をふやすという意味ではいいんでないかなというふうに思います。 それから次ですけれども、財源というか、大げさなわけではないですが、ちょっと試案だけですけれども、やはり武家屋敷内の散策に寄附を募ったらいかがでしょうか。例えば、その寄附と引きかえに武家屋敷の整備だとか桜の保護に使うと、こういうことで、そういう文書と何か中に簡便な粗品を入れて渡すと。例えば100円の寄附にちょっとしたそういうものを渡すということで、そういうふうにお願いして皆さんからの協力はいかがでしょうか。 それから、7番目でございます。観光客サービスとして、駅から武家屋敷までの内町・外町の観光客の相互交流をやっぱりつくり出すと。そういう意味で、商店街では、この前やりました商工会のプレミアム商品券を観光客用にひとつアピールをして、そして観光客用のプレミアム商品券を発行して、にぎわいをつくり出す。これについては、市のほうからもある程度、8%ぐらいのもの、8%から1割ぐらいのその応援をいただいてやっぱりやったらいかがなのか。これ、桜まつりですので来年になるわけですが、ことしの9月、お祭り、10月のデスティネーションキャンペーン、それからまた、10月の末からは種苗交換会が始まります。そういう意味で、そのときにひとつ試行期間としてそういうふうなチケットを販売したらいかがでしょうか。 それから次であります。8番、市の名前をですね、やっぱり角館・田沢湖市に変更すると。最大の資源というのは新市の名称であって、この名前は仙北市よりは、40億円、50億円とも言われているわけであります。全国的に見ますと、合併で名前が失敗したというのに、信楽、それから修繕寺、角館、こういうところが合併で失敗したんでないか、こういうふうに外部的に外では言われております。変更すべきだと思うが、いかがでしょうかということで、桜まつりに関してはこの点について御意見をお聞かせ願えれば幸いです。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) 議員の御提案をどれも否定するものではありません。できることから始めていかなければいけないというふうに思っておりますし、そのときに自分がどのような考えがあるのかということだけを少しずつお話させていただきたいと思います。 1点目の弘前の桜まつり以上の東北一の桜まつりになろうというお話は、私もとても共鳴できます。実際のところ話をすると、自分のデータの中では弘前はことし212万人という話でありまして、角館の桜まつりと比べると71万人の差があるという状況というように認識をしています。ちょっと語弊がありますけれども、テンミリオン計画という話がずっと実はありました。私の考え方としては、1,000万人来るということでもたらされる経済効果と同じような経済効果が、例えば500万人、600万人、700万人、800万人来たときに実現できるという手法もあるのではないかというような考え方をしております。というのはどういうことかというと、先ほど議員も御指摘あったとおり、駐車場の整備と社会資本の整備が追いついていかない場合に、なかなか飽和状況になったときにおかしな、要するに不評を買ってしまうということが一番怖いわけでありまして、今は例えばそのお客様の数が1,000万人でなくても、実際に、先ほど話があったように実態感がある経済活動をするということもひとつの手法ではないかというふうに考えているということであります。 それで、昨年から、秋田県観光振興課と仙北地域振興局と観光連盟と仙北市が田沢湖・角館観光再考築推進会議というものを立ち上げております。この会議の命題は、観光客が角館で滞留時間が3時間という、さっき話した、要するに1人来て1時間で帰る人数が仮に500万人だとすると、3時間すると掛ける3で1,500万人来たと同じぐらいの経済効果があるんじゃないかというような考え方であります。このアクションプラン、少しおもしろいことがありますので紹介しますと、秋田県、特に仙北市ですけれども、がっこと茶っこの文化がとても浸透していて、これに着目したほうがいいんじゃないかという御提案がありました。例えば、各商店の軒先に縁台を置いて休んでもらう、そして観光客と世間話をしてもらうと。例えば、神社・仏閣などをゆっくりと回遊するコースをつくって、御住職だったり宮司さんなどにお話をしていただく機会をつくるというような、ここでなければ体験できない、そして時間を費やすというようなメニュー設定を一生懸命していこうということであります。これは、実は予算取りのほうも進んでおりまして、少しの間お待ちいただきたいというふうに思っております。 それから、駐車場の話ですけれども、桜まつりの観光客のほとんどは、御存じのとおり観光バスであったり、乗用車で来ていただく方々、また、新幹線という状況でありますけれども、数年前までは町内、国道46号、105号がゴールデンウィークに大変渋滞をしておりましたけれども、最近は、というか、ことしの場合は角館バイパスが開通して、さらに民間の駐車場も実は大分ふえておりまして、国道のほうはスムーズに流れるようになっていると。しかしながら、町内ではまだまだ渋滞になることもありますので、公営の駐車場はぜひ必要だというふうに考えております。また、民間駐車場の活用も同時にしていきますけれども、それはしっかりとチラシとか看板に表記していかなければ意味がないことだというふうに考えております。 それと、例えば岩瀬川原に1,000台ぐらいの駐車場の整備という、それからシャトルバスという話もありますけれども、シャトルバスの運行について私も実は勉強させていただいたんですが、平成15年に角館観光渋滞対策検討会というものがあって、ここで検討がなされたということでありました。このときには、駐車場からあふれる日が桜まつり期間中四、五日ぐらいであること、またシャトルバスは、まちの外にはよいけれども町内では一般車両との混入というか混合隆替があって、道路の確保、安全対策等が難しいというようなお話もあったりで断念をした経緯があったようであります。平成19年度に一度、岩瀬川原のほうに臨時駐車場を設けたことがあって、大変好評を得たというお話はお聞きしております。 それから、ウソの話でありますけれども、ウソ対策は、桜の花を守るために冬期間から有害駆除捕獲のために角館猟友会の方々に大変御難儀をかけているという状況があります。現在、駆除の地域は、国指定の桧木内川堤の左岸であります。約2キロ、左岸でありますけれども、この委託業務であります。今後、桧木内川の右岸、また落合公園などの指定地域以外については、市民の方々からの協力をいただくなどで検討をして取り組んでいきたいというふうに考えております。 それから、海外に打って出るという、とてもこれもすばらしいお話でありまして、私もその各企業の方々からお話を聞いたことがあります。その皆様に限らずですね、そういう事業を支援をしたいというふうに考えておりまして、市では現在、大手の物流の企業、また国際線を有する航空事業と、一定の約束のもとに有利に海外市場に参画する仕組みづくりについて既に協議を始めております。具体的な品目であったり数量だったりが実は必要でありまして、その目算がついた場合は、試験的に海外への輸出等について行いたいということで了解をいただいているということがあります。 また、樺細工伝承館での桜まつり期間中の展示についてでありますけれども、いろんなクラフト、ものづくりはとても大切でありまして、産業振興の基本ですので、できる限り、伝承館の利用について融通を効くようにしたいというふうに考えております。 それから、武家屋敷等でのその寄附等でありますけれども、関係する方々がいらっしゃいまして、伝統的建造物群の保存地区の保存委員会の方々であったり、建造物群の保存地区の町並みを守る会の皆様であったり、会員町内会、また桜の保護に関する各機関への方々との一応の協議等は必要だと考えておりまして、この点を少し進めていきたいというふうに考えております。 それから、観光のイベントについてでありますけれども、ことしは大変イベントが多くて、たくさんの実は経済効果を生むことができるというふうに思っておりますけれども、議員が先ほどお話をいただいた観光客の皆様に対するお得なチケットでありますけれども、これは以前も実は検討した経緯がありますが、1点だけ気になる部分がありまして、というのはどういうことかというと、市民ではない方々、要するに税金を、市税をいただいていない方々に対して、その方々に特化して有利な商品券を発行するということで、財政規律上、その考え方が適当かどうかということが実はあったわけであります。もう少し話をすると、例えば、さっき話したとおり普通交付税を私たちいただいておりますけれども、それだけ要するに基準財政需用額があって、収入額これしかないからこれだけの金額はやはり財政的に緩衝として必要だろうということでいただく交付税があるわけですけれども、それが例えば総務省の考え方でいくと、市民の方々でない方々にそれだけサービスをする余裕がある財政状況なのかというような考えにもなりかねないというような財政規律上の気遣いが必要なようであります。これはちょっとまた検討しなければいけないというふうに考えております。 それと、最後の、大変実はデリケートなお話をいただいておりまして、市の名称の変更についてでありますけれども、これは少しちょっと私の思いをお話をさせていただきたいと思いますけれども、平成22年にも実は、高橋議員からでしたと思いますけれども、最大のブランド戦略は市名の変更だと考えているけれどもどうかという質問をいただいております。その際の答弁で、自分は「合併して5周年を迎えているけれども、観光ブランドとしての田沢湖・角館を育成し、これをフラックシップにして仙北市をPRしていきたい。合併前から、そして合併後も守らなければいけないもの、新たに挑まなければいけないものはたくさんあるけれども、今は内発的なエネルギーを蓄積することが重要だと考えている。激動の社会を走り抜けることができる自治体をつくるためには、内発的なエネルギーの蓄積を優先したいと思っている。」というようにお話をさせていただいております。この当時の思いはそうであります。 現在の思いは、私の内部で多少の変化が実はあります。以前からお話をしていますように、さまざまな場面でこの事案について市民に問いかけをしてきております。市民の皆さんの中に、以前と比べて市名の再考に抵抗感というかデバイスが効かなくなったというか、あんまりそういう状況がなくなっているのではないか。逆に言えば、仙北市の今の現状に満足ができないために新しい市名に希望を託すというような思いもあるのではないかというような場面に直面することが幾回かありました。市名が経済活動に影響を及ぼす要因となることは、議員が先ほど御指摘のとおりでありまして、ブランド力としての徹底活用で所得の確保、雇用拡大、企業誘致という利点があったり、郷土愛の醸成とかそれを動機とした納税意欲の向上であるとか、多面的に起こり得るであろう影響を考えれば、市名再考に向けた議論の必要性は決してこれは否定するというものではないだろうというふうには思っております。市民の中でそのような思考が少しずつ広がっているということを感じているという状況があります。 一方で、現在の仙北市は、先人が守り伝えてきた歴史や文化といった時間的財産の上に、これまでなかった新たな価値、新たなブランド力を手にしようということで、まさに生みの苦しみの中にいるというように現状を捉えております。何とか前に進もうというふうに努力しているという状況であると思っております。 市名再考は、そのとうとい作業のエネルギーをもしかしたらそぎ取ってしまうというような心配はないかというようなことも実は懸念をしております。全国に知られた名称を市名として使用することのメリット以上に、新たな仙北市というブランドを確立することが、市民が一丸となって努力するというその姿というか、その将来を開いていこうというような思いというかエネルギーを、もしかすると小さくしてしまうというような可能性はないかというような心配も実はしているという状況にあります。この議論は、市民もまた行政もエネルギーを相当消耗する作業になると思います。果たして現在の仙北市にその議論に耐えられるさまざまな意味での体力があるかどうか、手術の前に体力をつけていくというようなのが外科治療のモットーでありますけれども、常識でありますけれども、体力のあるなしを読み違えると、仙北市という自治体の大きな痛手になることも考えられます。一体型庁舎の議論がこれからまさに加速しますけれども、この市名再考についての議論を同じ時期に始めるということで、この一体型庁舎のその理念とか、また位置とかというようなものにどう影響を及ぼすのか及ぼさないのか、大変悩ましい問題だというふうに捉えているというのが今の私の気持ちであります。 以上です。 ○議長(佐藤峯夫君) 16番。 ◆16番(八柳良太郎君) るるありがとうございました。ちょっと時間がありませんので先へ進ませていただきます。 次に、角館小学校、角館中学校の環境・施設整備についてであります。 角中のプール、それから角小のプール、角中については放置されて久しい時間が経過しております。今後どのような形になっていくのか。それからまた、角小のプールについては、私も現場を見てきたんですが、なかなかタイルが剥げたりいろいろ、タッチする板のところがざらざらしたり、非常にやっぱり傷んできておりますが、この点についてどうするのか簡潔な答弁をひとつお願いしたいと思います。 それから、角中、角小の同じその通学路、横町の桜美町側の危険度でありますけれども、緊急合同点検等やっておりますけれども、今後どのようなスケジュールになっているのか、この点についてひとつお聞かせ願いたいと思います。 それからあと、角館中学校の学校開放の問題ですけれども、この利用状況について簡潔に、どのぐらい使われているのかお知らせいただければありがたいと思います。 それから、外来、生徒ともに利用できる校舎内のトイレについてでありますけれども、対外試合、野球なんかをしても、非常にそのトイレがやっぱり汚れて汚いので非常に不評でありまして、何とかこれはどうにかならないものなのかなということで、今後の見通しについてお知らせいただきたいと思います。 それから、桜まつり期間中に角中、角小の駐車場、先ほどのちょっと問題等もありますので、これについてはちょっと取り下げをいたします。 6番、桜美町側の街灯についてですけれども、野球部は7時まで部活があります。帰り、非常に暗いところを自転車で通ったりしているわけですけれども、非常に車両が多いということで非常に事故が起こらないのが不思議なくらいであります。これは安全な街灯として切りかえられないのかという点が質問の要旨であります。 それから、旧碇堰については、そうですね、これは実は体育館、それから給食センター側の雨水が全部その46号線側へ行って、近隣の方々に上流から流れてくる水と相まって住宅の浸水被害が非常に心配されるところであります。そういう意味で、これ旧碇堰と書きましたが、新しい碇堰のほうへその校舎の水が落ちるようにできないのかなということで、この点について質問いたしたいと思います。簡潔にお願いいたします。 ○議長(佐藤峯夫君) 熊谷教育長。 ◎教育長(熊谷徹君) 議員の御質問にお答えいたします。 まず角中のプール、角小のプールでございますが、角館中学校プールにつきましては昭和46年の建設で、その後、ごらんのとおり老朽化で非常に今使用できない状況であります。それで、どうしても、もちろん解体が必要な施設となっております。解体するに当たりましては、仙北市市有財産等利活用検討委員会で協議検討されております他のプールの解体計画等を考慮しながら、危険度、それから緊急度を踏まえて解体したいと考えております。解体に係る経費を積算して、解体に向けた取り組みを進めてまいります。 それから、角小のプールにつきましては、これは昭和51年の建設で、これも老朽化が進んでおりますが、現在も小学校のほうでも非常に使っております。破損箇所の補修・修繕等を実施しながら、子供たちの安全・安心には十分に配慮いたしまして維持管理に努めてまいりたいと思っております。 それから、市内の各小学校のプールにつきましても、老朽化、損傷の度合いを勘案しながら、年次計画に基づいて進めていきたいと。 それで、御質問の角館小学校につきましては平成27年度に改修工事を予定しておりますので、どうかよろしくお願いいたします。 続きまして、角館小学校、中学校の環境・施設整備でございますが、通学路の危険度につきましては、本当に議員御指摘のとおりであります。横町橋の歩道は、学校に向かいまして進行方向左側に設置されていますが、橋から学校に続く市道は道幅が非常に狭い上に、今度は歩道が右側に設置されていると。ということで、それからもう1点、横町橋がカーブしておりますので、橋を渡った後がぐんと下り坂になっていると。それでギフトフジタさんの前の歩道を渡っている歩行をですね、橋の上から目視できないことも私ども確認しております。ということで、昨年度、緊急の対策といたしまして、道路管理である市建設課と外側線の引き直し、それから教育委員会が横断歩道への看板を移動いたしました。見えるように。それで、各学校で十分に注意しながらというふうに指導しておりますし、まず警察のほうにもスクールゾーン及びゾーン30ですね、その規制について御協力をお願いしているところでございます。 それから、続きまして角館小学校、中学校の開放でありますが、角中の開放状況は、体育館につきましては1年を通じてほぼ毎日午後7時から9時半、それから、使用団体がテニスですね、それからバスケットボール協会、それから卓球大会、空手、剣道などの愛好、年間280日、4,700人の皆さんに御利用いただいております。それから、野球場につきましても、部活の休止日の第3日曜日、町内グラウンドゴルフ愛好家の皆様、それから年代別の野球、500歳野球とかの皆さんなどに利用されていると、そういう状況でございます。 それから、校舎外のトイレでありますが、これも昭和46年のプール建設に合わせて設置されたところでありますが、大変こう汚いといいますか、皆様には不便、それから不快感を抱かせておるということで、本当に申しわけなく思っているところであります。それで、この後まず解消を図るために、本年度、屋外トイレを新設することとしております。現在、実施設計及び設置場所の確定等の業務を進めているところであります。今後準備が整い次第、新築工事を実施する予定でありますので、どうかよろしくお願いしたいと思います。 それから、角小の屋外トイレにつきましても、屋外プール及び屋内体育館の屋外出入り口から入ってですね、すぐのところにトイレあるんですが、そこをまず利用いただいているという現状でございます。 それから、角館小・中の桜美町の街灯でありますが、野球部が午後7時まで部活をやっていると。野球部、今大変頑張っておりまして、それでですね、横町、桜美町の街灯につきましては、関係機関と協議しながら、今議会で予算審議をお願いしておりますLED照明街灯事業等で対応してまいりたいということで、どうかよろしくお願い申し上げます。 それから、旧碇堰の校舎内の雨水の近隣被害でございますが、角中の雨水等の排水処理につきましては、学校敷地の周りの用水路に流れるようになっておるんですが、議員から御指摘ありました国道46号線に面した小倉門側の排水路は、側溝の幅が狭くて、大変、体育館周辺等から大雨による大量の水が流入した場合に排水雨量がオーバーフローしてしまうと。民地等に流入してしまう恐れがあるということであります。今後、大雨等による処理容量不足による水害等の発生を防止するために、学校敷地における排水状況等を調査して、改修に要する経費について予算計上後、側溝等の改良を実施してまいりたいと思っているところでございます。 以上であります。 ○議長(佐藤峯夫君) 16番。 ◆16番(八柳良太郎君) ありがとうございました。やはりちょっと質問が多すぎまして、飛ばさせていただきまして一番最後のマニフェストの検証結果についてのところにやらせていただきたいと思います。 マニフェスト、秋田経済研究所と、そして市民検証委員会と、このところから報告が、検証結果が出たわけでございますけれども、4年間で所得を10%ふやしますというふうなことでありましたけれども、この報告書の中では所得をふやす玉手箱と言われた組織の新設でありましたが、見事に期待を裏切ってしまいました。表面的に羅列した事業の数々は、とても事業評価として満足の得られるものではありませんと報告がされております。この点について、何といいますか、その羅列した事業の数々がというのは、いろんな、こまち麺のことだとか枝豆バーガーだとか、それからいろいろじょよ麺とか、いろんなことをこれ恐らく指しているのではないかというふうに思われますけれども、これに使った補助事業の金額がやはり大変大きな金額だと思います。その金額について、やはり全く成果が出てないというふうにここの報告の中では評価がされたのだと思います。そういう意味におきまして、私はこのやはりマニフェストの中身はやっぱり不十分だったんでないのかな。マニフェストの完成に不十分だったんでないのか。市長が一番最後に、不十分な場合は政治的な責任をとるというふうに書いておられますけれども、今までのその事業の通ってきた経過と結果について、今後どのような形で進められるのか、そういう政治的な責任等もからめてどんな形で、私はやっぱりお金の無駄遣いについてはね、やっぱりこれはまずいと。だからそういうふうな無駄遣いがかなりやっぱりあったと思います。そういう意味で、そういう政治的な責任とからめて今後どのような形でいくのか、これについてひとつ最後にお聞きをしたいと思います。 ○議長(佐藤峯夫君) 門脇市長。 ◎市長(門脇光浩君) マニフェストの検証結果については、皆様よく御存じのとおり、各項目について検証いただきました。総体的な評価としては、平成22年、23年度分だけではありますけれども、5段階評価での2.53点、平均2.53点ということで、まだまだ課題を抱えながら取り組みの途上であるという評価であります。平成22年、23年がこの状況でありまして、平成24、25年がまだ評価をいただけてない状況にあります。それにしても、議員が今話があったとおり、財源の無駄遣い等があったのではないかという御指摘は、これは決してうやむやにするようなことはできません。もちろんそれは市民の税金でもありますし、国・県の方々の税金でもありますので、その点については無駄遣いはあったかなかったかということは、きちんとこの後整理しなければいけないと思います。ただ、問題としてはですよ、そういう過程を通じて、例えば平成24年、25年で、花豆であったり、さまざまな菓子業界の方々の協力をいただいて商品が生まれてきたというような、ささやかであるかもしれないけれども成功事例も出てきました。平成24年、25年は、その成功事例もきちんと評価しなければいけないというふうに思っております。 政治的な責任という果たし方ということでありますけれども、この後も、3月の議会等でもお話させていただきましたけれども、まだ道半ばにして、このまま皆様に御迷惑をかけた状況のままで、もしくは目標達成ができない状況の中で自分がこの場を退くということは、むしろ適切ではないというふうに考えております。 以上であります。 ○議長(佐藤峯夫君) 16番。 ◆16番(八柳良太郎君) わずかです。 先ほど、今、市長がその道半ばと、こういうふうに言われましたけれども、いろんな成果が出ているという話なんですが、やはりどのような材料を使ってどういうふうになっているのかをやっぱりもう一回足元を見つめ直してですね、商品に、物になればいいということではないので、そこら辺はじっくりひとつ検討して今後やっていただきたいというふうに思います。 ○議長(佐藤峯夫君) 16番、八柳良太郎君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(佐藤峯夫君) 本日の日程は、以上をもって全部終了いたしました。 よって、本日はこれをもって散会いたします。                              (午後2時57分)...