鹿角市議会 > 2022-03-10 >
令和 4年第2回定例会(第5号 3月10日)

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  1. 鹿角市議会 2022-03-10
    令和 4年第2回定例会(第5号 3月10日)


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    令和 4年第2回定例会(第5号 3月10日)     令和4年3月10日(木)午前10時開議   開議  第1 一般質問      質問、答弁   散会 ───────────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件   1 一般質問      丸 岡 孝 文 君      金 澤 大 輔 君      笹 本 真 司 君   2 日程追加      議案の上程      議案第23号 令和3年度鹿角市一般会計補正予算(第14号)      議案第24号 令和4年度鹿角市一般会計補正予算(第1号)   3 日程追加      議案及び請願・陳情の追加付託 ───────────────────────────────────────────── 出席議員(17名)
           1番  笹 本 真 司 君     3番  丸 岡 孝 文 君        4番  湯 瀬 誠 喜 君     5番  戸 田 芳 孝 君        6番  成 田 哲 男 君     7番  金 澤 大 輔 君        8番  舘 花 一 仁 君     9番  栗 山 尚 記 君       10番  児 玉 悦 朗 君    11番  安 保 誠一郎 君       12番  黒 澤 一 夫 君    13番  浅 石 昌 敏 君       14番  倉 岡   誠 君    15番  宮 野 和 秀 君       16番  兎 澤 祐 一 君    17番  田 村 富 男 君       18番  中 山 一 男 君 ───────────────────────────────────────────── 欠席議員(1名)        2番  湯 瀬 弘 充 君 ───────────────────────────────────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市長        関     厚 君    教育長       畠 山 義 孝 君  総務部長      佐 藤 康 司 君    総務部付部長待遇  奈 良 巧 一 君  市民部長      黒 澤 香 澄 君    健康福祉部長    金 澤   修 君  健康福祉部保健医療専門官           産業部長      花 海 義 人 君            村 木 真智子 君  建設部長      中 村   修 君    教育部長      加 藤   卓 君  総務部次長     大 里   豊 君    会計管理者     佐 藤 千絵子 君  教育次長      花ノ木 正 彦 君    財政課長      渡 部 裕 之 君  監査委員事務局長  畠 山   修 君    農業委員会事務局長 金田一 延 寿 君  選挙管理委員会事務局長            相 馬   天 君 ───────────────────────────────────────────── 事務局出席職員  事務局長      佐羽内 浩 栄 君    主幹        小田嶋 真 人 君  副主幹       海 沼 雄 一 君    主査        青 山 智 晃 君      午前10時00分 開議 ○議長(中山一男君) 直ちに本日の会議を開きます。  本日の会議は、議事日程第5号により進めてまいります。  先ほど宮野和秀議員より、昨日の一般質問の再質問の発言中、適切を欠く部分がございましたのでこれを取消したい旨の申出がありました。  このことについて、宮野和秀議員より発言の申出がございますので、この際、これを認めます。宮野議員。 ○15番(宮野和秀君) 昨日の私の一般質問の中の再質問で一部不適切な発言がありましたことを、深くおわび申し上げます。  なお、そういうことで一部取り消してもらいたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。  以上です。 ○議長(中山一男君) なお、本件につきましては、この部分に関する会議録の取扱いについては議長が適切なる処置を取りたいと思いますので一任願いたいと思いますが、これにご異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一男君) ご異議ないものと認めます。よって、そのように決定します。 ──────────────────────〇 ─────────────────────     日程第1 一般質問 ○議長(中山一男君) それでは、日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。  ここで、本職より申し上げます。  湯瀬弘充議員より本日の一般質問について通告取下げの申出があり、これを許可いたしました。  したがいまして、本日の一般質問について割当て順位及び割当て時間を繰り上げて進めてまいりますので、ご了承くださいますようお願い申し上げます。  それでは、順位5番、丸岡孝文議員の発言を認めます。丸岡孝文議員。     (3番 丸岡孝文君 登壇) ○3番(丸岡孝文君) 一般質問残りの30分を利用させていただいて質問させていただきますが、まず、質問に入る前に市長のお気持ちをお伝えいただければと思います。  今、ロシアはプーチン政権による隣国ウクライナへの侵攻を続けております。プーチン大統領は、事もあろうか、核兵器の使用をにおわすような発言をしたり、原子力発電所を攻撃したりということを繰り返しております。ウクライナの国民がいわれなき理由による攻撃にさらされ、一般人の国外への退去が続き、罪なき幼き子供や女性の死者が多数出ております。  このような悲惨な状況について、非核宣言都市鹿角市の市長である関市長の今のお気持ちをお聞かせいただければと思います。 ○議長(中山一男君) 丸岡議員、これは通告にないので、今、お話ししたことでご了承願いたいと思います。丸岡議員。 ○3番(丸岡孝文君) 大変失礼いたしました。気持ちがちょっと高ぶっていたので申し訳ございません。  では、通告に従って、質問を始めさせていただきたいと思います。  まず最初に、プレミアム付商品券の発行についてお尋ね申し上げます。  新型コロナによる消費の落ち込み対策として、次年度もプレミアム付商品券を発行予定となっておりますけれども、今年度まで同様の施策を行ってきた回数と経費を、委託費、それから、市民への補助金等の金額に分けてお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 丸岡孝文議員のご質問にお答え申し上げます。  プレミアム商品券の施策回数と総経費につきましては、平成21年度から今年度までに10回実施しており、平成29年度まではかづの商工会に補助金を支出する方式により8回、令和2年度以降は商工会に発行事務を委託する方式により2回実施しております。  総経費につきましては、補助方式では発行実績が27億5,400万円で市費は2億7,700万円、委託方式では発行実績が11億9,200万円で市費が2億5,900万円となっており、そのうち約2,470万円は事務委託経費となっております。 ○議長(中山一男君) 丸岡議員。 ○3番(丸岡孝文君) ありがとうございます。  商品券を利用して市民がいろいろなものを購入すると思うのですけれども、購入された品目についてはどのようなものであるか。日常の生活必需品、食料品の購入が多いのではないかと思われますが、その辺についてお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 商品券を利用した購入品目につきましては、今年度の利用された業種別では小売販売業が62.9%、建設・設備工事業が11%、飲食業が9.9%となっており、販売店の利用状況から、主に食料品・生鮮食品の購入や家屋の修繕、外食などに多く利用されたものと捉えております。 ○議長(中山一男君) 丸岡議員。 ○3番(丸岡孝文君) ありがとうございます。  今言ったみたいに小売のほうにも6割以上の消費がされているということで、今コロナ禍で収入が非常に不安定になってきている中、本当に生活に欠かせないものが、食料品や日用品、その値上げが続々と続いております。まだまだ寒くて暖房にかかる灯油代、それから、通勤や移動手段に使うガソリン代の高騰も続いております。  市民はこれからの暮らしぶりに大変な不安を感じているものと想像できます。お金の使い方も損とか得とかという考え方から、今、必要なものなのか我慢できるものなのかというような考え方に変わってきています。  そこで、このプレミアム付商品券ですが、いわば一つの商品というものだと思われます。要はおまけがついた商品ではないかと。結局、買える人は買えるのだけれども、手を出せない、買えない人は買えないものである。そういうことを感じております。非常に不公平感が漂っております。なぜなら、商品券をつくる経費も税金で賄われているからです。  そこでお尋ねいたします。世帯一律の商品券の配布が出来ないかということです。使用目的を限らないものと飲食に限るものをセットにして発行できないかということをお伺いいたします。  次年度当初予算では、1億円という金額が目につきました。鹿角市1世帯当たりであれば7,000円程度の商品券が発行できる金額ではないかと思いますし、報道によりますと、今年度は3億から4億の予算を見てるということですので、これで単純に計算すれば1世帯当たり1万5,000円以上の商品券を配布できるのではないかと考えておりますので、そのような商品券に変更するというようなお考えはないか、お尋ねいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 世帯に一律の商品券を配布する発行方法への変更につきましては、商品券事業生活者支援事業者支援の2つの目的で行うものでありますが、来年度実施するプレミアム付商品券事業は、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けている事業者の事業継続支援と市内経済の回復を目的に行うものであります。  世帯に一律7,000円を配布する手法については生活者支援を目的としたものになるかと思いますが、その場合、市内の飲食店・小売店などで利用される総額は約9,000万円となり、経済効果は限定的なものとなります。  このことから、来年度につきましても事業者支援を目的とする商品券事業として実施していくこととし、具体的には、商品券の購入者に負担いただいた金額にプレミアム率を付与することで消費行動を喚起し、これにより総額4億100万円の地域循環が生まれ、大きな経済効果を生み出すことを見込んでおります。  また、商品券購入における公平性を確保するため、特定の市民に利用が極端に集中しないように1人当たりの購入上限を設けて実施してまいります。  なお、生活者支援につきましては、現在、住民税非課税世帯等に1世帯当たり10万円を給付する臨時特別給付金事業を実施しております。  今後につきましても、情勢を的確に捉えながら、事業の目的や効果に即して公平・公正に事業を推進してまいります。 ○議長(中山一男君) 丸岡議員。 ○3番(丸岡孝文君) ありがとうございます。  私はどうしても、先ほど申し上げたとおり、同じ税金をお支払いになっている方が、その税金でできている商品券を買える人と買えない人が出始めているというところをもう少し着目していただきたいなと思います。ますます値上がりするものばかりが出てくる中で、生活困窮はひどくなる一方だと思います。どうか、市長におかれましても担当部署におかれましても、そのような市民に寄り添うような施策展開をしていただくことをお願いして、次の質問に移りたいと思います。  次は、ふるさとかづ絆プラン事業についてお尋ね申し上げます。  今年度は、新型コロナの感染拡大で取組成果の発表会ができなかったとお聞きしております。ですが、コモッセこもれび広場に展示されていた各学校の生徒たちの活動の様子、各校とも特色が大変出ていて、活動の様子が詳しく表されていて大変感動しました。すばらしいものだと思いました。地域の特色ある教育活動として良い滑り出しができているのではないかなと思っております。初年度の取組として。  今年度のその成果や反省点から、次年度はどのような取組に力を入れていかれるのかをお尋ねいたします。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 丸岡孝文議員のご質問にお答えいたします。  ふるさとかづ絆プラン事業の次年度の取組についてでありますが、今年度参加した児童・生徒からは、例えば、花輪ばやしと毛馬内盆踊り伝統芸能交流に参加した児童が、伝統芸能に誇りを持って取り組む他校の児童から刺激を受けて、三味線の練習をもっと頑張ってみようと思ったという感想や、ボランティアガイド交流を行った生徒は、他校の生徒から八幡平の大沼を案内してもらう中で、ガイドをするときの表情や真心こもったホスピタリティの大切さを感じ取ったとの振り返りなどが見られました。  今年度の成果といたしましては、多くの方々からお褒めいただき子供たちの自己有用感が向上したことと、新しい刺激を受けて意欲やコミュニケーション能力が向上したこと、ふるさとの理解に対する視野が広がったことの3点が挙げられます。  反省点としては、新しく立ち上げた事業であったことから、交流相手や交流内容に対する児童・生徒の希望や思いを十分に吸い上げることができなかったという点が挙げられます。  次年度は、児童・生徒にさらに主体性を持たせながら、合唱交流や茜染・紫根染交流、松館しぼり大根とリンゴ、北限の桃の農産物交流など、これまで各校が取り組んできたふるさと・キャリア教育の活動を生かした、より多くの学校間交流の組合せを実現することを期待しております。 ○議長(中山一男君) 丸岡議員。 ○3番(丸岡孝文君) ありがとうございます。来年度、より大きな成果が出られることを期待申し上げたいと思います。  次に、こういうのはどうかなという、もしかしたら提案でこの場にはふさわしくないのかもしれませんが、先般、関市長は、民話の会の「どっとはらぇ」の方々と「いつでも市長室」を開催されたということが報じられておりました。  民話の会「どっとはらぇ」は、毎年、市内各地区での語りの会を催したり、児童・生徒の語り部の講習等を行って、その成果を市民へ公開する発表会を開催するなど、ふるさとかづ絆プラン事業の手段に挙げられている「ふるさと教育フィールドを市全体に広げ、異学年交流や他校同学年同士の交流」を何年も前から積極的に実践されている会です。  昨年は、会が指導を行っている大湯小学校語り部クラブストーンサークルで発表を行い、大人顔負けの語りを披露し、大喝采を受けました。  昔ばなしの宝庫である鹿角は、各校の学区内に多くの昔っこや伝説が存在しております。それを事業に組み入れ、鹿角民話の会などと市民団体、学校、生徒とコラボした市民向けの成果発表会等を行うお考えがないかをお尋ね申し上げます。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。
     ふるさとかづ絆プラン事業に昔語りの成果発表会を組み入れられないかというご質問についてでありますが、ふるさとかづの絆プランの狙いは、体験活動のフィールドを学区内にとどめておくのではなく、鹿角市内全域に広げ、鹿角全体を「我がふるさと」と捉えた「鹿角愛」を醸成することにあります。  例えば、尾去沢小学校の児童が草木地区を訪れて、大湯小学校の児童が語る「八郎太郎」や「佐多六とシロ」の昔っこを聞きながらゆかりの地を散策して民話の里の雰囲気を味わったり、大湯小学校の児童が尾去沢鉱山を訪れて、尾去沢小学校の児童が語る「光る怪鳥伝説」の昔っこを聞きながらかつての鉱山の様子を想像したりする活動が行われることを狙いとしております。  他校の児童・生徒を招待して、自分たちの地域のよさや自慢の活動をお互いに紹介し合うという体験活動を軸にした事業の展開を想定しておりますので、現在のところ昔語りに特化した成果発表会の開催は考えてございません。 ○議長(中山一男君) 丸岡議員。 ○3番(丸岡孝文君) ありがとうございます。  特化したものはお考えではないということですが、先ほど、最初の質問で、各校独自にいろいろなその地区のふるさとについて学ぶという活動をされているようですけれども、鹿角市全体を見たときにやはり一つの柱のようなものが必要ではないかなと。  子供たちがふるさと愛を醸成するときに、同じ方向を見る、それにはやはり同じような題材が必要ではないかなと、テーマが必要ではないかなと考えましたので、今の質問をさせていただきました。  まず、事業が1校当たり5万円ほど、50万円でしたので、各学校で割ると5万円ほどの予算ということになるのですけれども、いろいろなことを子供たちが興味を持って続けていく際に、もうここで資金がなくなりましたよ、これ以上は来年にしましょうかというようなことのないように、そして、この昔語りの部分につきましては、市長が提唱している北東北ゴールドプラン、観光発見八郎太郎物語、これは三湖伝説のほうにつながっていくということですけれども、ここの部分にも大いにつながる事業ではないかなと考えておりますので、今後ともご配慮、ご検討いただければと思います。 ○議長(中山一男君) 教育部長。 ○教育部長(加藤 卓君) 議案質疑の際も学事指導管理監が説明したとおり、この交流する部分が全体で50万円、これはほとんど移動経費であります。  本来、移動に関しましてもスクールバス等を使ってやりますので、その部分が50万円で、議案質疑と同じような説明になりますが、特色ある学校づくり事業といったものでやったものを交流に使っていますので、結果、約1校当たり30万円の費用があると。それにプラス交流する部分の費用が50万円ということで、再度同じお願いですが、ご理解いただければありがたいなと思います。 ○議長(中山一男君) 丸岡議員。 ○3番(丸岡孝文君) 少しほっとしたなというところがあります。もう少し私も勉強して質問をさせていただければと反省させていただきます。  次の質問に移らせていただきます。アレルギー児童・生徒に対する給食についてお尋ねいたします。  昨年第4回の定例会、9月13日ですが、私の一般質問において、食材の調達費用について、特にアレルゲンフリーの食材と一般食材を区別せずに調達しているので、特段そこに幾らかかっているかということの算出はしていないと。けれども、引き続き、アレルギーを持つ児童・生徒への安全性を第一に調達を行うと、教育長より答弁をいただいております。大変ありがたいなと思っております。  そこで、次年度、今年度に比べてアレルゲンフリーの食材を利用した献立の回数は増えるのでしょうか。それから、調達は増えるのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  アレルゲンフリー食材での給食メニュー数についてでありますが、現在、アレルゲンフリー食材につきましては、栄養面、衛生面、作業面のほか、調達可能な食材かどうかなどを総合的に考慮して使用いたしております。  給食献立は学校の行事予定や食材の調達状況を考慮する必要があるため、提供する前の月に決めていること、また、進学等によりアレルギー対応が必要な児童・生徒数及びアレルギーを起こし得る食品数に変動があることから、現段階では利用献立の回数が増えるかは未定ではありますが、今後もアレルギーを持つ児童・生徒の安全面を第一に総合的に考慮した対応を行ってまいります。 ○議長(中山一男君) 丸岡議員。 ○3番(丸岡孝文君) ありがとうございます。よろしくお願いしたいなと感じております。  次に、除去献立、要は除去された後の給食、アレルギーを持っている子に対する献立について同じく9月13日の質問で、完全除去された献立の検食・試食での見た目、味つけについての質問に対し、教育長より、除去給食の検食・試食は栄養士が毎日行うほか、学校長や教育委員会の職員も必要に応じて行っており、味・量とも満足できる内容と考えているとの答弁をいただきました。  ほっとしたところでありましたけれども、今後について、アレルギーを持つ児童・生徒が他の児童と同じように給食時間を楽しめることができる、可能な限りの配慮をしていただけるというご答弁もいただいております。  今年度の除去給食の検食・試食をされた回数と、それから検食者、担当された方は多分チェックシート、味つけがどうとか見た目がどうとかというチェックシートをつけられているようですので、次年度必要と思われる改善点がありましたら、それをお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  除去献立についてでありますが、今年度のアレルギー対応食の検食・試食の回数につきましては、2月末現在で検食を187回行ったほか、教育委員会職員による試食を3回行っております。  検食の際は、有害物・異物混入の有無、異味異臭の有無、加熱冷却、分量の状況のほか、味、香り、色彩、形態の状況を確認しており、彩りやボリューム、使用する食材がなるべく重複しないようにするなど、改善点があれば随時協議し可能な範囲で対応いたしております。  このため、次年度からの大きな改善点はありませんが、今後も食物アレルギーを持つ児童・生徒が給食の時間を楽しむことができるよう可能な限り配慮をいたしてまいります。 ○議長(中山一男君) 丸岡議員。 ○3番(丸岡孝文君) 187回アレルギー対応の給食が出されたと。それについては、栄養士、それから、当然、学校長が検食を現場でされていると。教育委員会の職員さんも3回ほどこの完全除去された献立を検食なり試食されたという答弁でよろしいのでしょうか。 ○議長(中山一男君) 教育部長。 ○教育部長(加藤 卓君) これは、実はアレルギー対応食以外にも同じようなことをやっております。ご理解いただけますでしょうか。 ○議長(中山一男君) 丸岡議員。 ○3番(丸岡孝文君) 先般、実はふるさとかづ絆プラン事業の関係で学校を訪問させていただいて、学校長、教頭先生とお話をする機会がございました。  残念なことに、学校現場では除去した給食の検食は行っていない、したことがないと。八幡平と花輪の小学校以外のほかの小学校の校長先生はこのように私に教えていただきました。別にこれを聞きに行ったわけではないのですけれども、給食のことの中で、そういえば9月の定例会で教育長がこういうお話をされていたなということでお聞きしたところ、実は見たこともない、生徒に配られて食べる直前を見ることはあっても食べることはないと、そういうお答えでした。  それから、栄養士さんが毎日食べているということですが、2月に花輪小学校アレルギーの児童のご父兄と保健室の先生、それからこの栄養士さんとの次年度に向けての話合いが持たれたようです。その席で栄養士さんも、いや、実は私は食べたことがないと言っていますよ。  これは全く答弁と、9月の答弁も今の答弁も事実と異なるのではないですか。お聞かせください。 ○議長(中山一男君) 教育部長。 ○教育部長(加藤 卓君) 校長先生が毎日ということは、実はありません。これをまず一つお願いします。  今年度の例で言いますと、十和田中学校の校長先生が、まず確認してくださったということであります。  後段の栄養士の方が食べていないということは、ちょっと私方も聞いたことがないので、後ほど事実を確認させていただきます。 ○議長(中山一男君) 丸岡議員。 ○3番(丸岡孝文君) 私の持ち時間が非常に少なくなりましたので。  実はとてもショックでした。この9月の部分がこういうことだったのかと。実際そうですよね。アレルゲンフリーの食材というのは、給食センターを出た時点で多分パッキングされて、その児童の氏名が書かれて児童の食べるところまで持っていく、その間、誰も見ることはできないんですよ。校長先生であっても。  それを、必要に応じてという言葉はついてますが、検食・試食をしている、こういうふうに答弁されるのは、非常に心外です。違うのではないかなと私は思います。  時間がないので、これについてはまた機会があり次第、質問させていただきますけれども、次の質問に移らせていただきます。  新型コロナウイルスのワクチン接種についてお尋ね申し上げます。  1回目、2回目の接種が行われて、それぞれ副反応が出る方も出ない方もあると思うのですけれども、打った時点での病院の対応、例えば、風邪薬を飲んでみたらとか解熱剤を飲んでくださいとか、それから、調子が悪かったらすぐ病院に来てくださいとか、それから、個人医ですと緊急医療のところに電話をしてくださいと、みんなばらばらなんですよね。  当然これは不安を助長するようなことだと思うのですけれども、その辺、副反応についての市民の不安や不満を把握されているのかどうかお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) ワクチン接種時の副反応の把握につきましては、ワクチンの副反応といわれる接種後4時間以内に発症するアナフィラキシー等の即時型アレルギー反応については、予防接種健康被害救済制度に該当することから、医療機関より直接国に報告することになっておりますが、市内医療機関での報告事案は現在のところございません。 ○議長(中山一男君) 市長、すみません。答弁中ですが、時間となりましたので、以上で丸岡孝文議員の質問を終わりたいと思います。(「ありがとうございます」の声あり)  なお、答弁漏れとなります事項については、後日、文書をもってお知らせ願いたいと思います。     (3番 丸岡孝文君 降壇) ○議長(中山一男君) 暫時休憩いたします。     午前10時33分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午前10時34分 再開 ○議長(中山一男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、順位6番、金澤大輔議員の発言を認めます。金澤大輔議員。     (7番 金澤大輔君 登壇) ○7番(金澤大輔君) 鹿真会・公明、金澤です。早速、質問に入らせていただきます。  新年度当初予算について。  透明な市政の実現という自身のカラーが反映された予算ということで、削られた事業と予算があったようですが、事業は総合計画に沿ってつくられているものと思うのですが、今年度の前期基本計画に登載済みの事業で、来年度に市長の判断で取りやめた事業と予算削減した事業はあるか、具体的な事業名と、どのような理由で判断されたのか伺います。  これは昨日の宮野議員の質問と多分一緒なので、答えは簡潔でよろしいのでお願いします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 金澤大輔議員のご質問にお答えいたします。  昨日、宮野議員にお答え申し上げた内容と重複しておりますが、予算計上を見送った事業は2つあります。  一つは、国立公園八幡平魅力アップ事業で、計画登載事業ではありますが、魅力アップ構想の具体化を図るアクティビティ施設の整備費用が大きく、市からの支援も相当程度必要と見込まれることから予算計上を先送りしております。  もう一つは、湯の駅おおゆ販売体制強化事業で、飲食スペースを増床する施設改修工事について、こちらも整備費用が大きく、費用対効果を考慮し予算計上を見送ったものであります。  第7次鹿角市総合計画前期基本計画に登載した事業については、私の公約を反映させながら着実に推進していくこととしておりますが、再考することとした事業については必要性などについて再検討をしたいと思います。 ○議長(中山一男君) 金澤議員。 ○7番(金澤大輔君) この2点はやめたというわけではなくて中断ということで、また再検討していくということでよろしいですよね。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 昨日、宮野議員に申し上げましたとおり、内容等は非常に高額にわたるものであるので合理化をし、または本当に効率的な予算であるのかどうか、そこが条件でありますので、そこを検証してできるかどうか検討していきたいということです。 ○議長(中山一男君) 金澤議員。 ○7番(金澤大輔君) はい、分かりました。  本市にとっての稼ぎどころ2点を削っての新規事業ということで、次の質問ですが、新年度事業の中の観光発見八郎太郎物語事業ですが、これについて2点伺います。  まず1点。どういう中身の計画の事業で、どういった経済効果を見込んでいるのか。昨日の時点でシンポジウムという話は聞きましたが、シンポジウムはお金を生み出さないと思います。その次の計画を知りたいです。  ハード事業での甲岳台の展望台整備だと思いますが、展望台でお金を稼ぐ手だてはあるのでしょうか。稼ぐ観光が指針であれば、かけたお金を回収してなお利益を出す必要性があると思うのですが、ソフト面の内容とどこでどう稼ぐ計画なのか。これがまず1点。  2点目、仙北市や男鹿南秋地区との広域観光連携を図るとのことですが、それぞれとどういう連携を図るのか、ちゃんと足並みはそろっているのか、この2点について伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 観光発見八郎太郎物語事業につきましては、来年度は、関連自治体の首長によるシンポジウムと、八郎太郎ゆかりの地をめぐるモデルツアーの開催を予定しております。  秋田県内で知名度のある八郎太郎物語に焦点を当てた広域連携により、広域的な観光誘客につなげてまいりたいと考えておりますが、まずは、シンポジウムを通じて機運の向上を図ってまいります。  この連携による経済効果については、具体的な数値をお示しできませんが、広域的な連携によって観光誘客に向けた動きが盛り上がることで、観光入り込み数の増加などの相乗効果が期待できるものと考えております。 ○議長(中山一男君) 金澤議員。 ○7番(金澤大輔君) ということは、まだ中身は全然決まってないということでよろしいでしょうか。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今申し上げましたとおり、令和4年度はシンポジウムを中心に行います。それから、仙北市、潟上市、男鹿市の首長とは、会議のたびにこの八郎太郎物語事業について話をしながら、いろいろな地域の民俗、それから、神社、またはお祭りというものとの結びつきも今後考えていくということで、首長のほうからも協賛のお話をいただいています。 ○議長(中山一男君) 金澤議員。 ○7番(金澤大輔君) では、広域連携のほうもまだちょっとぼやっとした形で、どういう方向に進むというかはまだこれから始まるということでしょうか。 ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) この事業の予算化に当たりまして、ただいま市長がおっしゃったような各市町村と担当者がいろいろと話した中では、この事業の目的とか効果とかいろいろとこれから話合いながら進めて、ゴールをどこに持っていくかということを話し合いながら、シンポジウムをやりながら進めなければならないかなということを今話し合っている最中であります。 ○議長(中山一男君) 金澤議員。 ○7番(金澤大輔君) 市長の肝煎りということでトライしたいのはわかりますが、それであればちゃんとした年次計画を示していただきたい。新規事業を応援したいのはやまやまですが、我々もチェックをして納得した上でないと、市民に説明ができないです。  先日のメディアへの市長のコメントで、八郎太郎も展望台整備も市民から真に必要とされていると判断したものだとありましたが、まだ何も決まっていない段階で、億の税金を投入してまで今展望台整備をやる必要があるのか、私としては疑問です。  あとは、委員会もありますので、そちらに任せて、次の質問に移ります。  2、高校の学校給食の導入について。
     羽後町で、健康的な食生活や魅力ある学校づくりなどにつなげようと県内全日制公立高校で初となる給食提供をする計画を進めています。これは、町が活力を失わないために高校はなくてはならない存在とし、地場産食材の提供で地域への愛着を増進させようという狙いだそうです。  本市も、2年後には3つある高校が1つになります。この先の存続を考えると、本市も羽後町のように魅力ある学校づくりという視点は不可欠と考えますし、栄養バランス、食育、独りぼっちで食べる孤食を防ぐなど子供たちにとっても有意義であると考えます。  本市でも、高校への学校給食の導入を検討してはどうかと思うのですが、前段としてまず、対象となる保護者の声を集めるアンケートの実施を望むのですが、取り組む考えはあるか伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 高校の学校給食の導入についてでありますが、現時点では、市が保護者に対するアンケートを実施することは予定しておりません。  高等学校の存在が地域社会やまちづくりに大きな役割を果たしているものと捉えておりますが、県立高校の運営に関する対応でありますので、市といたしましては、本市の魅力度を向上させるという視点からどういった取組ができるかを含め関係者と十分に協議しながら検討してまいります。 ○議長(中山一男君) 金澤議員。 ○7番(金澤大輔君) 予定はまだないと思うのですが、今後取り組む考えはあるか伺います。 ○議長(中山一男君) 総務部長。 ○総務部長(佐藤康司君) アンケートについてでありますが、現行の給食センターの調理能力からいっても現在対応できない状況でありますので、仮に対応できない状況の中でアンケートを取るという段階には今のところはないと考えております。 ○議長(中山一男君) 金澤議員。 ○7番(金澤大輔君) 現段階ではということですが、高校統合が2年後ですので、2年後に向けて考えていっていただきたいとは思いますが、その辺はどうですか。この先に向けてというのは、現段階ではなく。 ○議長(中山一男君) 総務部長。 ○総務部長(佐藤康司君) 想定する人数からいって2年後に対応できるかというと、まだまだ児童数が減っていかない限りは対応できないような調理能力となっておりますし、また、学校給食センターにつきましては国庫補助等もございまして目的が限定されておりますので、それ以外のところに活用するためにはいろいろ協議しなければならないし、また補助金の適正化法の関係から年数の関係もありますので、そう簡単にはいかないということをご理解いただきたいと思います。 ○議長(中山一男君) 金澤議員。 ○7番(金澤大輔君) 簡単にはいかないとは思いますが、実現に向けた、羽後町という前例がありますので、そちらの方向にも動けるように今後もぜひ検討いただきたいと思います。  次の質問に移ります。  かづのパワーについて。  1月26日の全員協議会で、バランシンググループの見直し、電気の仕入れ方法の見直し、料金設定の見直しの3点について説明を受け、今後の予定として、顧客の電気料金の負担増を抑えるため、負担増加見込額として約690万円を市の負担として再開したい旨を伝えられました。議員の大半が一旦休止の意見でありましたが、その日のうちに契約が交わされたと報道で知りました。  電気代はどんどん上がっている上に、最近のロシアとウクライナをめぐる世界情勢で、今後も電力市場は先行き不透明であり、見込んでいる負担増加額も増える可能性が高いと思うのですが、市民への説明責任についてどう考えているのか。透明な市政として市民への説明は当然すべきで、理解を得られてから次の段階と思うのですが、考えを伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) かづのパワーの再開に関する市民への説明責任につきましては、かづのパワーは、昨年1月の電力市場の高騰による事業休止以降、事業再開に向けまして市場価格リスクを回避する事業モデルを検討しましたが、その後の世界的なエネルギー価格の高騰により、仕入れの固定価格の電気も高騰する見込みとなったことから、再度バランシンググループを見直し再開を目指してきたところであります。  新たな事業再開モデルについては、エネルギー価格高騰の中でもできるだけ有利な条件で電気を仕入れた上で、かづのパワーの利幅を減らして顧客電気料金の負担を減らすものでありますが、それでも現状は厳しく、顧客の電気料金負担が大きくなることが想定されております。このことから鹿角市では市民に対しまして、広報や市ホームページに資料等を掲載するとともに、再開の経緯について周知を図っているところであります。  ロシア情勢やガソリン価格の高止まりなどにより現在のエネルギー情勢は危機的な状況にあり、電気小売事業にとって非常に厳しい事業環境となっております。しかしながら、かづのパワーは豊富な再生エネルギーを有する本市にとりまして、地域の再エネを供給することで脱炭素の推進や電力資金の循環を図るなどエネルギーによる地域活性化を体現する上で必要不可欠な存在であると考えております。  昨日も宮野議員からお話がありましたとおり、秋田県全体におきましても洋上風力発電をはじめ、非常に大きな動きがございます。将来的にはかづのパワーが地域の再エネを安定した価格で調達し安定的な電力供給が行われることで、外部の影響を受けにくいエネルギー経済体制の構築にもつながるものと考えております。  このようなかづのパワーの役割につきまして市民からも理解と協力が得られるよう、広報や普及啓発講座などを通じて丁寧な周知に努めてまいります。 ○議長(中山一男君) 金澤議員。 ○7番(金澤大輔君) まず1点ですが、この1月26日時点で示された負担増加見込額、これは上がりますか。 ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) 今のところ上がらない予定でおります。 ○議長(中山一男君) 金澤議員。 ○7番(金澤大輔君) ただいまの説明ですと、市民への説明というのは、広報、ホームページなどでの周知の徹底ということでしたが、市民を集めて意見交換などちゃんと説明をするという場は設けないという答えでよろしいでしょうか。 ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) 今のところその予定はございません。 ○議長(中山一男君) 金澤議員。 ○7番(金澤大輔君) 直接説明する機会はないということで、それでどうやって理解を得られると思いますか。 ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) 今後行われる予定でありますゼロカーボン宣言とかそういった場面を利用しながら、市長も含めて皆さんにご理解いただきたいと思っております。 ○議長(中山一男君) 金澤議員。 ○7番(金澤大輔君) この件に関しましては次の笹本議員も質問があると思いますので、次に移ります。  4、一般家庭における省エネルギー投資促進に向けた支援について。  一般家庭におけるSDGsの取組の中で最も重要なのは省エネです。しかし、家庭で取り組むには省エネ性能の高い設備を導入しなくてはならず、それがネックとなり社会的に進んでいませんが、最近はその部分を支援する自治体も増えています。  大館市ではリフォームとペレットストーブ設置に補助しています。本市でも、省エネエアコンへの買換えやペレットストーブ設置、電球を除いたLED照明機器への交換、高効率給湯器など、市内の業者を使うことを条件に家庭で取り組む省エネ対策として支援する取組は考えられないか伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 一般家庭における省エネ設備の導入への支援につきましては、新たなエネルギービジョンの基本方針4では、エネルギー利用の効率化と多様化を推進することとし、省エネについても積極的に進めることとしております。  市では来年度カーボンニュートラルの実現に向け地方公共団体実行計画の策定を行い、現在のCO2排出量を把握し、削減目標と目標達成に向けた方策を定めることとしております。この中で、省エネ設備の導入だけではなく住宅の断熱改修や省エネにつながる日々の行動改善なども含めた、省エネに関する総合的な方策を検討してまいります。  まずは、実行計画の策定を通じてエネルギー利用の実態を把握した上で、省エネ設備の導入支援も含めて、脱炭素と経済的に実効性のある施策を検討してまいります。 ○議長(中山一男君) 金澤議員。 ○7番(金澤大輔君) 分かりました。よろしくお願いします。  次に移ります。  空き家対策について。  情報の収集、呼びかけ、掲載、実態調査など各課を挙げての取組が見てとれますが、さらなる取組として、軽自動車税と固定資産税の納付書の発送封筒に広告料を取って不動産業者の広告を掲載すれば、市内に不動産を所有している空き家の持ち主や予備軍など全ての方に届くので、ネット、広報以外の情報発信でピンポイントで届けられる極めて有効な手段ではないかと市民の方から提案がありました。これは、まさにそのとおりだと思うのですが、市民からの貴重な提案に取り組む考えはないか伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 軽自動車税と固定資産税の納税通知書の封筒に不動産業者の広告を掲載することにつきましては、他自治体でも同様の取組が行われており本市でも検討を行った経緯がございます。広告入り封筒は、業者を広告しながら広告料収入が得られるメリットがある一方で、納税通知書という重要書類の性質上様々なデメリットが想定されます。  例えば、封筒がダイレクトメールのようなデザインとなることで見落としや破棄につながる可能性があること、通知内容と因果関係のある業者が広告主となることで納税者の理解を得られなくなることが懸念されます。こうしたことから、納税通知書の封筒に業者の広告を掲載することにはデメリットのほうが大きいものと捉えております。  なお、鹿角市の空き家対策につきましては、鹿角市では解体助成や空き家バンク制度等を掲載した空き家対策に関する情報パンフレットを作成しており、空き家の実態調査や空き家所有者に対する通知を送る際にこのパンフレットを同封しているほか、市のホームページでも各種情報を掲載しておりますので、引き続き空き家の適正管理を促すとともに必要な情報の効果的な発信に努めてまいります。 ○議長(中山一男君) 金澤議員。 ○7番(金澤大輔君) 分かりました。デメリットがあるという話でしたが、実際取り組んでいる自治体もありますので、デメリットを改善しながら進めていくこともできると思いますので、課題に対するアプローチは幾つあってもいいと思いますので、今後いろいろまた検討してやっていただきたいと思います。  次に移ります。  新型コロナで打撃を受けている業界への支援対策について。  収束が見えないコロナ禍での客足の低下に加え、さらに追い打ちをかけるように燃料費、材料費の高騰を受け、飲食店をはじめ、タクシー・代行など関連業界は本当に厳しい現状にあり風前の灯です。町から飲食店の火を消さないためにも、歓送迎会シーズンを迎えるに当たり早急な支援対策が必要と考えます。これについて何かしら取り組んでいただけないか伺います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) コロナ禍や燃料費等の高騰による影響を受けている飲食関連業界への支援対策につきましては、去る3月2日、かづの飲食店組合連合会をはじめとする7者連名でコロナ対策に関する要望書が提出されました。  また、3月4日に開催しました経済雇用対策会議においても非常に厳しい状況にある中で早急な支援策を求めるご意見を伺っており、新型コロナウイルス感染症による影響はいまだ収束が見えず、大変厳しいものと捉えております。  市といたしましても、令和4年度予算で総額4億100万円のプレミアム付商品券の発行を予定しているほか、国による事業復活支援金や県が4月から発行予定の加盟飲食店で利用できるプレミアム飲食券の利用と併せて、市内経済の回復を図ってまいりたいと考えております。  今後につきましては、コロナ禍の情勢を見極めながら、必要な時期に即効性のある対策を検討してまいります。 ○議長(中山一男君) 金澤議員。 ○7番(金澤大輔君) よろしくお願いします。本当に厳しい状況ですので、今できる対策としてコロナ対策を万全にして皆さんもぜひお店を利用していただきたいと思いますし、市長のほうからもぜひコロナ対策を万全にしながら歓送迎会のほうも推奨していただけたらと思います。  次に移ります。  成人式について。  来年度は「二十歳のつどい」としてまた1月開催のようですが、当面この1月開催になっていくのか。または、実行委員会の立ち上げを早めて、そのときの実行委員会の希望に沿っていくのか伺います。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  「二十歳のつどい」の開催についてでありますが、4月から成年年齢が18歳に引下げられますが、これまでと同様に20歳から21歳になる方を対象として、名称を成人式から「二十歳のつどい」に改め開催してまいります。  開催時期につきましては、今年度の新成人に対し行ったアンケート結果では1月開催がおおむね好意的に受け止められていたことから、来年度についても1月の開催を計画しておりますが、次年度以降については、来年度の開催状況や実行委員会の意見等も踏まえながら決定してまいりたいと考えております。 ○議長(中山一男君) 金澤議員。 ○7番(金澤大輔君) 分かりました。  次ですが、式典に関わる業種、着物、着付け、理美容、写真、飲食店など市内のお店を網羅した印刷物が「二十歳のつどい」の参加者に事前配付できれば、参加者と店側が共につながり地域経済にプラスになる、そういった印刷物をつくってもらえれば本当にありがたいと関係者から声が届いております。  私見ですが、こういう印刷物を実行委員会に作ってもらう、もしくは、今回ですけれども、式典の取材に来ていた高校生広報室に取材も兼ねて制作してもらうなどすれば、高校生たちの知見や地域経済、地元愛、いろいろな意味でのさらなるつながりになり、鹿角としてはいいことずくめではないかと思うのですが、取り組む考えはあるか伺います。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  式典に携わる業種の店舗案内印刷物の作成と事前配付についてでありますが、コロナ禍以前は例年、成人式後に飲食店等で恩師を交えた同窓会等が開催され、これまでも各店舗において独自にチラシやホームページ、SNS等で個人、団体への集客に向けた営業がなされておりますので、ご提案の印刷物についても各店舗または関係業種による営業活動の一環として行われるものと考えております。  その中で、「二十歳のつどい」の参加対象者をターゲットにした商品やプランが創出されるなど各店舗等からの相談が寄せられた際には、「二十歳のつどい」の実行委員会へ情報提供してまいりたいと考えております。 ○議長(中山一男君) 金澤議員。 ○7番(金澤大輔君) ぜひよろしくお願いしたいと思います。  少し早いですが、以上で私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(中山一男君) 以上で、金澤大輔議員の質問を終わります。     (7番 金澤大輔君 降壇) ○議長(中山一男君) ここで11時15分まで休憩いたします。     午前11時03分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午前11時15分 再開 ○議長(中山一男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、順位7番、笹本真司議員の発言を認めます。笹本真司議員。     (1番 笹本真司君 登壇) ○1番(笹本真司君) 無会派の笹本真司です。  議員になってもうすぐ1年になります。今回、関市長に対しては初めての一般質問になります。私自身、移住者でありますし、議員経験もまだまだ未熟なものですけれども、だからこそ新しい視点というものも提供できるのではないかなと思います。私は私なりの正義感とか、議会として必要ではないかなという視点を一般質問、さらに議会活動において進めていきたいなと考えております。  では、質問に移らせていただきます。  さきの鹿角パークホテルの再開からもうすぐ1年になりますが、この再開に際して交付された3億円の補助金に関しては、いまだに疑問を拭い切れない市民の方が多いのが実情です。  今回、前市長を含む方々が官製談合の容疑で逮捕される事件が起きてからは、再び、私の周りの市民の方からは、そういえば、あれ納得いかないなという声が非常に多く寄せられております。
     また、この事件を含めたところから広義の意味において、議会のチェック機能としての役割にも厳しい目が向けられていると私は思います。  当案件に関しては、1年以上前に議会で正式に議決した案件であり、必要なプロセスは踏まれていると理解しております。ただ、多くの市民、特に同業者やその他経済活動をされている方々に少しでも納得していただくために、再度、議会として触れさせていただきます。  また、追加にはなりますが、過去の議事録などをいろいろ私なりに調べた中で、賛成反対といったところだけではなくて、多い少ないとか非常に人によって価値観が違うような議論というのも多く見られましたので、今回私なりになるべく質問に際して明文化されたものであるとか数字であるとか具体的なところで、感情とか価値観とかそういうところになるべくその振れ幅がないような質問というのを心がけて、一つの質問の在り方としての方向性として、具体的な提案もさせていただきたいと思います。  まず、具体的な質問に入る前に、言うまでもなく、今回鹿角パークホテルを引き受けてくださった社長や社員の方々は大変ご努力されております。ここに関しては、本当にありがたい気持ちでいっぱいでありますので、私が論点としたいのは、あくまで市として公平な観点から公共に見合う施策をしていくに当たってどういう視点が求められているのか、こういった観点から後までの質問とさせていただきたいと思います。  補助金に関しては必要になってくるのがその目的です。何に使うのか、目的はどのようなことをしたくて、そして、対象事業、これはどういうことが具体的に対象になるのか。そして、対象者、誰に対して払うのか。対象金額及び補助率、では、どれぐらいの補助をするんですかと。さらに対象経費、具体的に対象となる、どういうことに使っているのかということが検討されるべきということは、市のほうでも同じ認識かと思います。  ここに鑑みて、補助金の交付に至るプロセスにおいて、市民の方は疑問に思うとおっしゃられるのですが、実は分解してみるといろいろなところの視点がありましたので、そこを私なりに5つに具体的に分解してみました。  まず、その1が対象者選定の公平性。これは、補助金を誰に対して支給するのかというところに対して、何でこの人なのというところがいまいち納得がいかないと、別にこの人でもよかったんじゃないの、こういう視点です。  その2が交付対象経費。一期工事税抜き3億6,000万円、これは3億9,600万円が消費税込みの価格ですので、補助金の交付要綱を見ますと税抜き価格が対象になるということですので、以後、税抜価格で話させていただきます。そもそも3億6,000万円が本当にかかるの、あの工事に対してというところの疑問をおっしゃる方。  そして、その3が、仮に3億6,000万円かかったとして、それに対して3億円、10分の10の補助決定、これは本当に妥当なのかというところに疑問点を置かれる方。  4番目が、そもそも、それだけ払ったときの補助金の公益性だとか費用対効果、そしてそのチェック体制、こういったものがちゃんとされているのかといったところ。  最後に5番目ですが、議会におけるその審査の流れ、あまりに短かったのじゃないのとか、ちゃんと見てるのといったところの妥当性についての質問、大きくこの5つに分かれているのかなと私は感じています。  今回の質問では執行部の所掌であるその1からその4に関して、順次質問させていただきます。  まず、1、対象者選定の公平性についてですが、今回、補助対象費用の多くは老朽化した設備の改修に占める割合が多いという旨の説明が、市のほうからも過去の議事録等を見るとありました。  改修費用がネックとなって後継者が見つからないというケースは、同じような宿泊施設においては非常に多いのではないのかなというのは容易に想像できます。ただ今回の場合は、補助対象者が制度作成の際に事実上決まっております。そこに疑問を持たれている市民の方が非常に多いです。  仮にです。初めから、市で3億円の補助を出しますよといった前提があった上で業者を、再開に向けて運営を担ってもらえる業者を募ったら、実はまたほかの業者が名乗りを上げていた可能性ということもあるかと思います。  そもそも補助金の着想として、非常に大きなことですし重要なことですので直観がその動機となること、これ自体は否定しないのですが、ただその直観を実際に市の施行として進めていくに当たっては、若干後追いになったとしても公平性の部分だとかそういったものがちゃんと担保されているのか、こういったところはしっかりと見ていく必要があるのではないかなと思います。  そこで、お伺いいたします。公平性、その他要因とのバランスの観点で、対象者の決定理由についてお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 笹本真司議員のご質問にお答え申し上げます。  私自身も、この中核ホテルの再生のときに、私は担当ではありませんが、私が市長になってからいろいろとお話を伺ったり、また担当者からいろいろお話を伺ったり、資料等はできるだけ開示していくという方針でこの答弁を作成しておりますので、そういうことでお願いを申し上げたいと思います。  中心市街地中核ホテル再生支援事業補助金の対象者の決定理由につきましては、その経緯を申し上げますと、令和2年5月1日に旧鹿角パークホテルが突然事業を停止した際、市議会や各種団体から早期再開を望む声が上がりました。  鹿角市ではそれまで中心市街地の活性化を図るため、文化の杜交流館コモッセをはじめとする公共施設や都市機能を中心市街地に集約し、人の流れをつくる取組を進めておりました。その中にありまして、旧鹿角パークホテルは中心市街地への集客の核の1つとして必要不可欠なものであり、ホテルが再開されないまま長期の遊休不動産となった場合には周辺への景観や地価に及ぼす影響が強く懸念されておりました。  こうした状況から一刻も早くホテルを再開させる必要がありましたが、民間経営・資産であることから、まずはホテルの再開に手を挙げてくださる方を探すことが先決であると判断いたしました。その後、多方面に声かけを行ったものの、設備改修等がネックとなって残念ながら引き受け手は見つからなかったという経緯にあります。  そこで、企業誘致的な考えの下、民間主体に対して市が補助する方法としたものであります。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  1点確認ですけれども、補助金の設立自体は、もう事実上、名乗りを上げてくださった方が見つかった後での設定なのか、それともその前の考案だったのか。確認させてください。 ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) 補助金の設定に関しましては、あるいは、もう一つこのホテルに関しましては、ホテルの再開というよりも企業誘致という観点もありましたので、やっていただける企業が決まってから補助金を設立したものであります。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  ただここで、例えばですけれども、3億円を交付しないととてもじゃないけど見つからないという判断において、それを先に決めてしまった後に誘致したほうが競争、生まれるかどうかは結果論なので分からないですけれども、そういった観点というのはなかったのでしょうか。 ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) 先ほど市長も言いましたけども、この施設自体は民間の施設でありますので、それに対して我々が公募するという考えは最初はありませんでした。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  次の質問に移らせていただきます。  大切な税金を使用するに当たり、補助金対象費用の妥当性は2つの観点から検証される必要があると考えます。すなわち、その補助金の対象となる費用とか内容の妥当性とその金額の妥当性です。  鹿角市の補助金交付要綱の第4条に、補助金の対象経費が具体的に……すみません、これは中心市街地中核ホテルの今回の該当する3億円の補助金の要綱の4条に対して補助金の対象経費が記載されておりますが、各申請対象、対象工事の内容の詳細に関してこれが本当に妥当なのかどうか、そういった審査は実施されたのでしょうか。また、実施していれば、どのような判断基準であったのかお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) このホテルの経営者の方とも私自身も2回にわたりましてお話を伺っております。大変一生懸命にこれに取り組むということで、先般もお話をいただいたところであります。  それで、補助事業の工事内容の妥当性であります。工事内容については、事前協議の際に鹿角市の担当者も施設の状況を現地確認したところ相当老朽化しており、ホテルを再開して継続していくためには全般的な改修が必要になることが見込まれました。  そのため、補助金の対象経費を、内外装、機械設備、外構工事のほか厨房備品等の償却資産としたものであります。その後、事業者より補助金の交付申請で提出された工事内容は全て補助対象に合致していたことから妥当と判断し、交付決定したものであります。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  今は内容の妥当性について確認しましたので、次に金額の妥当性についてお伺いします。  各対象工事ですとか工事の労務費とか、あと、機器とか物品の購入費の価格の妥当性を判断するための審査は具体的に実施されたのか。例えば、5,000万円と見積りに書かれていますけれども、実際にいろいろ調べてみると4,000万円で十分入るものなのに5,000万円で計上されているとか。とすれば、これは大切な税金の補助対象として見る必要があるよねとかそういったところの審査です。それがされているのか。実施された場合は、どのような手法、判断基準が用いられたのかお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 対象工事費などの価格の妥当性に関する審査につきましては、市が直接行う工事とは異なり、民間が行う補助事業でありますので、詳細な積算の審査はしておりませんが、ホテルの規模や建築後の経過年数、必要な改修内容を考慮し、補助申請された工事費3億6,000万円は妥当な額であると判断しております。  また、補助金を支出する際に、鹿角市工事検査規程に基づく補助事業工事確認検査として、市の工事検査員が補助対象工事の施工内容と出来形について検査を行い、合格したことを確認した上で補助金を支出しております。これにより工事内容の妥当性についても確保されたものと考えております。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  民間企業であるため個別の確認はしていないということですが、額が非常に大きいですし、ものによっては結構大きな機械などもありますので、全部でなくても主要なところだけはチェックする必要が、今後もし同じような補助金があるのであればそういった必要もあるのではないかなと思います。  確認ですが、この工事に当たっては、具体的な価格調査以外に相見積りとかそういったものはその対象事業者のほうではされていたのでしょうか。念のため確認です。 ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) この工事の補助金の依頼に当たりましては、市の補助金でありますので市が行ってるような同様な方式で設計書をつくっていただきたいという旨は、こちらからお知らせはしております。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 昨日、安保誠一郎議員のご質問にお答えしたとおり、直接工事費3億2,496万円ほか、いわゆる内容等について今回数字を公表しておりますので、その辺をまた見ていただければと思います。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) すみません。確認したかったのは、相見積りという手段も1つの方法として多く用いられているので、そういったところはあったのかなという質問でした。 ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) 先ほどお答えしたとおりであります。(「設計書」の声あり) ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) その辺の詳しいところは確認しませんけれども、我々は設計書を見て確認しておりまして、それに至るまでの工程は設計者にお任せしております。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) 分かりました。ありがとうございます。  次に移らせていただきます。  次は、補助金の3億円の補助率と3億円という金額についての妥当性ですけれども、鹿角市の補助金等の交付並びに適正化に関する規則の第6条には、こう記載があります。  市が交付する補助金等は、次の基準により算定するものとする。  (1)補助事業等が公益上重要であり、かつ効果の顕著なものについては総事業費より特定財源を除いた額の2分の1の範囲内で予算の定める額。  (2)市が特に奨励的と認められる事業については、特定財源を除いた額の範囲内で予算の定める額とあります。  規則の基本的考え方に基づけば、最大で対象経費税抜き3.6億円の2分の1の補助、すなわち1.8億円となりますが、実際の決定額は補助率10割で3億円となっております。  そこでお尋ねいたします。この第6条(2)を適用して、特に奨励的と認めた根拠と、その判断に至る意思決定手続はどのように行われているのかお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) この事業は、中心市街地に立地する中核ホテルの再生を支援することにより、にぎわいの創出と都市機能の維持を図り地域経済の活性化を促進することを目的とした事業であり、このことが補助金等の交付並びに適正化に関する規則第6条第2号を適用した根拠であります。  また、今回の支援に当たりましては企業誘致と同様の考え方で進めており、企業誘致において、交渉では、初期投資・設備投資に対してどこまで支援できるかがポイントであります。  本件では、いろいろと心当たりの企業等に当たった中で、老朽化に伴う初期投資がネックになって断られたケースがほとんどであったことから、相当の支援を前提に進められたと聞いております。  その中で、鹿角プランニングから、当初は支援等に対する要望等は一切ありませんでしたが、市としても、旧鹿角パークホテルの老朽化の状況を確認しておりましたので、初期投資として最低限必要な改修費用については従来の補助率にとらわれず支援する必要があるという考えの下、この補助金の交付要綱が定められたと聞いております。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  ちょっと知りたいのが、例えば意思決定するに当たっては会議とか会合とか検討委員会とか、そういったものとかそういった手法があると思うのですが、その辺りはどのようなプロセスになっているのでしょうか。 ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) まず補助金に関しましては、こういった事案があった場合は関係部署が全員集まりまして、この事業に対してどういった形で支援していくかということを話し合います。その上でこの補助金が決まりましたら、市の中で補助金審査会というのがありまして、その中できちんと審査してこういった補助金を創設している状況であります。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  次に、奨励的であった上での金額に対する質問ですけれども、上限1億円の補助金というと最近だと事業再構築補助金というものがありまして、こちらが最高1億円で最高でも補助率3分の2になっております。それで、今回の上限3億円となった根拠と意思決定手続、これはちょっと先ほどの答弁と重なるかもしれませんがお願いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 上限3億円としました根拠とその意思決定手続につきましては、その判断に至った根拠としては、旧鹿角パークホテルは昭和62年の新築開業から30年以上経過していたにもかかわらず、それまで大規模な改修を先延ばしにしてきたことにより、ホテル事業を再開するためには設備等の補修・更新に対する多大なコストが見込まれておりました。  また、旧鹿角パークホテルの営業実績から推計した経費は年間1億5,000万円から1億7,000万円で、事業初期の資金需要は非常に大きいことに加え、コロナ禍による先行きが不透明な状況にありました。再開後、長期間にわたってホテル事業を継続していくためには、初期投資として最低限必要となる改修費用を市で3億円程度と試算したことから、この額を上限として支援することとし、交付要綱が決定されております。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  次に、財源についてですけども、財源は100%まちづくり基金からの拠出になっています。鹿角市まちづくり基金条例の第5条に基金を使用できる項目の記載がありまして、今回は(5)のその他まちづくりを推進するため、特に必要と認められる事業の財源に充てるときの適用と理解しますが、この判断と、その判断を導き出す手続はどのように行われたのかお願いします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) まちづくり基金の充当につきましては、この補助金の財源について、国・県の補助事業をはじめ、起債などを含め多方面から活用可能な財源を検討しましたが、補助金や起債の対象事業には該当しなかったことから、基金を活用することとしたものであります。  この補助事業が、中心市街地の活性化に加え、地域経済にもたらす波及効果によるまちづくりの推進に資する事業であることを総合的に勘案し、鹿角市まちづくり基金条例第5条第5号の規定を適用し、基金を充当したものであります。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  最後に、補助金は交付された後も、どの程度効果が出ているのか、公益性、費用対効果の観点から検証することが不可欠です。令和3年5月の一般質問で私がさせていただいた際の回答は、定期的な訪問による経営の状況確認や、年1回実施する事業所雇用状況調査により雇用者数等を把握し、評価すると答弁をいただきました。  そこで質問です。現状での定期的な訪問における経営状況の確認内容とその頻度、そして、こういった調査はいつまで実施される予定なのかお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。
    ○市長(関 厚君) おただしの経営状況の確認についてでありますが、これまで鹿角市の担当者が、昨年の4月、8月、12月、1月の4回ホテルを訪問し、雇用状況のほかレストラン、宿泊、宴会各部門の売上げ状況等をヒアリングしております。  オープン直後に新型コロナウイルス感染症の第4波があり、その後、本来であれば稼ぎどきとなる8月には第5波に見舞われ、当初計画を下方修正せざるを得ない状況となる中でも、レストランは常連客を確保し、宿泊もビジネス客を中心にまずまずの稼働率となっておりました。  しかしながら、年明けからの第6波を機に飲食部門を中心に見直しが行われ、レストランのメニューを増やす一方で、レストランの夜営業を休止するなどして対応している状況と伺っております。  市といたしましては、オープンから5年間において四半期ごとに経営状況を確認していくこととしております。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) すみません。質問の中で、いつまで実施予定かというところに関してお願いします。 ○議長(中山一男君) 産業部長。 ○産業部長(花海義人君) 補助金上は5年間としておりますけども、このパークホテルに関しましては恐らく長期的に把握してまいりたいと考えております。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  その次に移ります。先ほどおっしゃっていただいたような雇用ですとか経営状況の把握以外にも、測定パラメーターは存在しないのでしょうか。例えば経済波及効果であったり、その周辺の飲食店、花輪地区であるとか中心市街地という範囲になるかと思いますが、そういったところへの実際の客数の増加とか、そういったところをお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 雇用・経営状況以外の測定パラメーターにつきましては、現在、ご承知のとおり、コロナ禍で会合や宴会の中止が相次いている現状では経済波及効果の測定は大変厳しい状況にありますが、できるだけ波及効果の把握に努めてまいります。  なお、飲食店の客数の増加数については測定が困難であるためパラメーターとして採用する予定はありませんが、また、この補助金は中心市街地の活性化と雇用の確保を目的としておりましたので、鹿角市中心市街地活性化プランの成果指標としております、中心市街地に対する満足度や中心市街地エリアの公共施設の利用者数、通行量調査などにより波及効果を把握してまいります。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  では、ここまで答弁いただいた中で、最後に、現時点での市としてのこの補助金の効果に対する評価と課題についてお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 現時点での補助金の効果に対する評価と課題につきましては、補助金の効果に対する評価としては、現在、正社員19名、パート18名の計37名が雇用されており、雇用の確保に関しては効果が得られているものと判断しております。  しかし、コロナ禍が続いており宴会需要の回復が見通せないことから、現時点では経済波及効果を判断できる段階にはないと考えております。  課題については、当面は営業の工夫によってコロナ禍における売上げの落ち込みをカバーし、経営を維持していただくことが第一であると考えております。その上で、コロナ収束後にはコンベンション機能を生かした営業展開により中心市街地の活性化に寄与していくことが、補助金による成果になるものと捉えております。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございました。  もう1年近く営業しておられるわけですし、今後、市の発展のためにますます貢献していただくように、市としても、また私議員個人としてもしっかり応援していきたいなと思いまして、次の課題に移らせていただきます。  次に、かづのパワーについての質問でございます。  令和2年度から営業開始したかづのパワーですが、急激な電力市場の価格高騰で令和3年の2月15日に停止に追い込まれております。その際、市から3,500万円の補填があり、このたび、これは議会からの要請もあってということで承知しておりますが、来年度4月から銀行の融資を受けて営業を再開するのがかづのパワーの今の現状だと理解しております。  かづのパワーのホームページには、設立理念として次のような記載があります。豊富な再生可能エネルギーによる電力を地域内に供給し、電力料金及びその利益を地域内で循環させる電力の地産地消を実現し、電力料金等の域内循環により地域の活性化を図り、人口減少社会においても持続可能なまちを目指すことで、このまちに住んでいることを誇りに思う市民の増加が期待されますとあります。  当市の自然エネルギーの自給率は300%を超えますが、あくまでこのかづのパワーが入ったことによって新しい電源ができるわけではないので、現状では全て分配に関する議論になっていると思います。  例えばですが、これは自然パワーで300%で循環させましょうという話ですが、例えば一昔前であれば、火力発電所とか原子力発電所が立地している自治体のエネルギーの自給率というのはもう何百%とか何千%になると思うのですけれども、これもかづのパワーの鹿角市の現状と同じで、現状は大手の電力会社の所有であって、豊富なエネルギーに恵まれるという感覚は、それが市民に還元、使える、当たり前じゃないかとかという感覚は、そこまで市民にもないのではないのかなと思うのです。原発がある自治体の方がうちには電気がたくさんあるぞとあまり思わないのと多分同じような感覚だと思うんですけども。  県営の水力発電所のように自前で発電設備を運用するとか、あとは、出資者として権益等を発電設備に持たない限り、現状の経営というのは常に市場とか外的要因による変化にかなり影響される変動リスクが付きまとうと思います。  私の中で一番危惧しているのは、目先1年、2年というよりは、5年後、10年後の目指すべき姿がなかなか具体的にイメージとして私の中に伝わっていないことです。  また、議会での説明も大きく変わっておりまして、昨年9月14日の全員協議会では、HTBエナジーとバランシンググループ契約をして全体電気料金が現状よりも総額で720万円程度減少すると説明されて、4月からオープンしますよということだったのですが、その後の説明が、委員会等で度々確認する中でなかなかHTBエナジーとは契約がなされず、当初12月の上旬には契約見込みですとおっしゃっていたのですけども、それが12月末という答弁に変わって、最終的に年が明けて1か月後の1月26日の全員協議会では契約先がUPDATERに変更になって、電力市場の価格高騰から最終的に全体の利用料金が、これはかづのパワーと契約した方の全体の利用料金が東北電力であったときに比べて690万円ほど増加するという説明を受けました。  さらに、この電気料金の増加分というのは、かづのパワーへの例えば補助金という形ではなくて電力料金として各施設の管理費として落とされますので、実態としてかづのパワーがどれぐらい貢献しているのかとか、どういう状況なのかという数字が見えにくい状況であると私は思います。  1月26日の全員協議会では、多くの議員からも4月再開には疑問が投げかけられ、市民からも疑問の声が出てくる中で、市民の理解はまだ決して得られている状況ではないと認識しております。  以上を踏まえての質問をさせていただきます。  前市長から引き継いだ関市長にとってのかづのパワーの位置づけ、存在意義と、長期的な視点からの将来性についてどう考えているのかお伺いいたします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 昨年、鹿角市長に就任して2日目に、このかづのパワーについての内容の説明をいただきました。その時点で既に大変厳しい状況でありまして、当初、議会で説明された内容をさらに超えるものであったということは、私も大変強い印象を持っております。  その際、今、冒頭でもありましたとおり、かづのパワーを存続するべきではないという意見も大変多くございました。その中で、自分はこのかづのパワーを引き継いだということであります。  このかづのパワーの存在意義については、笹本議員が今おっしゃったとおり、鹿角のエネルギーを市民に返していくと。その中で再生エネルギーとかいろいろな形で進めていく、ツールとしてそれを生かしていくというようなことであります。特に、ここにもありますが、地熱資源や水資源などの地産の再エネ電気を供給することにより、脱炭素推進の付加価値の向上や電力資金の域内循環による経済効果のほか、外部の影響を受けにくいエネルギー経済体制の構築などを体現できる存在として、鹿角市のエネルギー施策の中核に位置づけております。  これは、地域にかづのパワーのような電気小売事業者があることで、電力事業の利益を地域の活性化に結びつけられるだけでなく、再エネ投資や再エネに関心のある企業の誘致にもつなげられることが考えられます。  私自身も、この再生に当たりまして、11月には東京の大手の会社を回りまして何とか支援をお願いしたいと。12月にも東海地区の大きな会社を幾つか回りまして、何とかかづのパワーを存続する場合はどんな課題があるのかということを、それぞれ会社のトップの方々と直接折衝していろいろなお話を伺いました。  その中で多くの企業の方がおっしゃったのは、世界の潮流は脱炭素に向かっており、かづのパワーを核とした地域の脱炭素を推進することは、脱炭素経営を求める企業ニーズにも合致し、これを理由に本市への企業進出にもつながる可能性もあるということでありました。  非常に重要な問題としては、やはり外からのいろいろな資金とか、または、いろいろなところをやる場合にこれを止めてやめてしまうということによって、そのまま鹿角の動きがつながってこなくなるというようなことを直接指摘する東証一部のトップの方々もいらっしゃいました。  そういう中で、現在、日本海全体に洋上風力発電の大プロジェクトが動いております。これは、昨日宮野議員からもお話いただきましたが、鹿角にある企業と同じグループの企業だということでありまして、非常にそれが鹿角の場合は米代川を通じて日本海とも密接につながっているエリアでありますので、今後そういうプロジェクトとの連携も考えられるということであります。  これらのことから、将来にわたりまして脱炭素と経済成長の実現を目指しながら、本市の対外的な価値を高めていくためにも、かづのパワーの存在は必要不可欠であると私も考えるに至りまして、1月26日全員協議会で皆さんにお話を申し上げた次第であります。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  私たちとか、あとは市民の方が懸念しているデメリットとか不安要素はあるけれども、今後その長期的な視点で見たときに、総合的な判断として市長から見たときに、これは存続するメリットが、可能性なり、そういったものが大きいという判断に至ったと、そういう理解でよろしいでしょうか。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) その理解で間違いありません。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  次に、ビジョンとして、中期的な視点で5年後から10年後あたりにはどのように会社を発展させて、地域に貢献することをイメージされているのか。課題である自主電源確保や顧客拡大はどのように行うのか。また、他の民間の自然電力会社、例えばUPDATERという会社は最近すごく成長している自然電力の会社ですが、そういったところとの連携ではなくて、あえてかづのパワーだからこそ、それがなし得る理由、これについても教えていただきたいと思います。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今お話いただきました、かづのパワーの会社発展のイメージにつきましては、中期的には、かづのパワーが省エネ電気を市内全域に供給し本市のカーボンニュートラルを実現することに加え、子育て世代や移住世代への特別メニューの展開や省エネ電気による企業誘致などにより地域貢献している姿を期待しております。  そのためには安定した価格で電源を確保する必要があり、施設発電所からの電力購入のほか、需要施設に自家消費電源を導入することや余剰電力の活用などを進めるとともに、電源に見合った顧客の確保や再エネ電気供給のための非化石証書の購入の実現などを進めてまいります。  単にカーボンニュートラルを実現するのであれば別の方法も考えられますが、目指すところは、市内で電力資金が循環する仕組みを構築することや、市内限定の電気料金メニューなどにより他地域との差別化を図り、本市の魅力の向上や課題の解決に結びつけていくことであり、これこそ地域に根差した電気小売会社でしか実現し得ないと考えております。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  次です。  以上を踏まえた上で、あくまで4月再開を目指す意義を市民の方に分かるように、ちょっと重なるところもあるかもしれませんが説明をお願いします。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) かづのパワーには、今申し上げたとおり幾つかの課題があります。ただ、私の思いとしては、やはりこのかづのパワーを止めてしまうことによって次の段階が開かれてこないというようなことがありまして、4月の再開の意義につきましては、今年度までの会社経営に必要な経費を市が議会からご了承いただいて助成をしております。これにより会社体制が維持され、再開に向けた準備が進められております。  かづのパワーの事業をできるだけ早く再開し、供給実績を積み重ねることで、その後の地域電源の確保につなげ、早期に市内全域に再エネ電気を供給できる体制を実現していただきたいと考えておりますし、このことは、企業をはじめ、関係者が望んでいることでもあります。  エネルギー市場を取り巻く情勢は、先ほども笹本議員がお話しのとおり、ロシア情勢の影響などもあり厳しい状況にありますが、市といたしましては、将来の目指すべき姿を実現させるためには、当分の間一定の負担を伴いますが、かづのパワーを早期に再開することのほうがメリットは大きいと考え、4月の再開を目指して進めているところであります。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) この先の近い未来に関してですけれども、2024年からは国の政策によって電力小売事業者に容量拠出金の支払いが発生します。かづのパワーの拠出額は2024年で2,000万円ほどが見込まれていると聞いております。  その後も毎年拠出金は発生する見込みですので、営業開始1年目でかづのパワーの営業利益は約240万円ほどと説明があったことから、単純に考えて2,000万円以上の営業利益が出る体質にしなければ2024年の時点で経営が成り立たなくなると思うのですが、これに対してはどのような計画を立てているのでしょうか。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 今おただしの容量拠出金への対応につきましては、容量拠出金はかづのパワーだけではなく全ての電気小売事業者が抱える課題でもあり、旧一般電気事業者も含めてほとんどが電気料金への転化で対応することを見通しております。  かづのパワーでは、仕入額などの必要経費に上乗せする利益をできるだけ抑え、原価並みで提供する料金メニューにしておりますので、顧客への負担を下げるためには仕入れ額を抑えることが重要となり、そのために安定した価格で電気を調達することが必要となります。  このため、市といたしましても、地域の発電事業者に対しかづのパワーへの相対契約による電源供給の協力をお願いするなどして、かづのパワーの経営安定とともに市内の電気料金価格の安定化を目指してまいります。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  最後に、現状は、今、市役所の職員の方たちが頑張って重要なその方針設定や具体的な契約業務などを行っていると理解しています。会社の経費としてもこうした職員の労務費というのは計上されていないと認識しているのですが、昨年のような損失が例えばあった際に、実質的に経営陣に説明を問えるような体制ではかづのパワーはないように思います。経営体制、これはもう今後担って、かづのパワーの目的を果たすために今後どうあるべきと考えますか。お聞かせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) かづのパワーの経営体制についてでありますが、私も昨年の7月6日にこの事業を引き継ぐということの説明を受けた際、経営体制がどのようになっているのかということでありまして、非常にそこを私も危惧していたところであります。  かづのパワーは鹿角市が49%出資する法人で、最大の出資者でありますので取締役と監査役を出し、経営に参画しております。重要な決定、方針決定につきましては取締役会で決定しておりますが、会社の業務については最小限の人員体制で運営しておりますので、必要に応じて市が業務のノウハウ等について助言等を行っております。  今後、事業の再開に伴い会社の業務量が増大していくことが想定されますので、業務継続のために必要な体制が確保されるよう、鹿角市といたしましても適宜助言しながら、経営体制の強化を促してまいります。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  次に、精神科医療体制について。  令和3年5月の定例会で一般質問をさせていただいた際は、かづの厚生病院の精神科医療体制について、常勤医は2名であったが、昨年6月で1名退任したため現状では1名の常勤医で対応されていると理解しています。当時の答弁では、残る常勤医1名が週5日外来診療を行うことで診療体制が維持できるとの回答をいただいております。  医療、福祉の充実が市長の市政ビジョンの一つでありますが、その1、現在の精神科の医療体制の運用状況に関して、当時の答弁と照らし合わせたときの現状認識についてお知らせください。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 昨日も答弁いたしましたが、鹿角市の医療体制、また大館市、小坂町を入れた県北の医療体制は大変厳しいものであります。この点について議会にも説明はなされてなかったのではないかと私は思っております。非常にそういう点をどのようにして乗り越えていくのかということを、やはり議会の皆さんとも一緒に協力し合って進めていくことが大事だと思っております。  かづの厚生病院の精神科の医療体制につきましては、昨年7月から常勤医師1名による週5日の外来診療となり、新患患者については完全予約制となったものの、これまでどおり診療体制は維持できているものと伺っております。その後の来年度以降についても、今、相当の形で維持するべく、関係者が尽力をいたしているところでございます。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ということは、次の質問にあった来年度以降も常勤医最低1名体制を維持していけるのかというのは、維持していけるということでしょうか。 ○議長(中山一男君) 市長。 ○市長(関 厚君) 来年度以降のかづの厚生病院精神科の診療体制につきましては、4月から現在の常勤医が非常勤となり週2日の診療となり、これにより院長自ら認知症・てんかん外来を週1回程度行うことになります。また、受診中の患者に対しましては、4月から受診する曜日が変更になるなど、医師が説明しているところであるとお聞きしております。  高齢化や社会情勢の変化により精神科の必要性は高まっておりますので、鹿角市といたしましても、かづの厚生病院やこれまで精神科医の確保に取り組んでこられた市民団体の皆様と共に、地域医療体制の充実に向けて精神科医の確保に取り組んでまいります。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。時間がないので、次に進めさせていただきます。  児童のコロナへの対応についてとタブレットの活用状況についてですけれども、昨年5月の定例会でも質問させていただいた内容です。1月から特にコロナ感染の拡大によって小・中学校で休校や学級閉鎖等が多く出ている状況です。ある市内の小学生をお持ちになっているご家庭では、休校中も午前中オンラインでの授業がタブレットを使って行われていました。  そこでお伺いします。オンライン授業が行われる際は、自宅にWi−Fi環境のない児童に対しては、ポータブルWi−Fiが貸し出されている状況なのでしょうか。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 笹本真司議員のご質問にお答えをいたします。  オンライン授業のためのポータブルWi−Fiの貸出しについてでありますが、現在自宅にWi−Fi環境がない生徒に対しポータブルWi−Fiなどの貸出しは行っておりません。
     今回オンライン授業を実施した中学校の一部では、Wi−Fi環境がない生徒に対し、登校して別の教室でオンライン授業を受けることを認めたほか、自宅で同じ内容のプリント学習を行うなどの対応を実施し、学習機会を確保しております。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  次の質問で、休校とか学級閉鎖中のオンライン授業は全ての小・中学校で行われているのか、また、通常の授業と同等の位置づけでそれを運用しているのか、お願いします。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  休校・学級閉鎖中のオンライン授業についてでありますが、これまでオンライン授業を行ったのは中学校のみであります。  オンライン授業の位置づけとしましては、対面授業に相応する効果が得られる状況であって、指導計画に照らして適切に位置づけられたものであること、また、教師が児童・生徒の学習状況や成果を適切に把握することが可能であるという要件を満たした上で、校長が十分な定着が見られることを確認し、再度指導する必要がないと判断した場合は、学校で再度授業を行う必要はありません。この場合、指導要録には「オンラインを活用した特例の授業」として記載し、授業時数には含まれないこととなります。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) ありがとうございます。  次に移ります。  5月の一般質問では「ICT教育の支援については、今年度どのような支援が必要なのかを学校現場の声を聞きながら見定め、それに合った形になるよう幅広い視点を持って適切な人材活用を検討していきたい」と答弁をいただいておりますが、今年度の実績を受けて、実際にどのような人材でどのような支援を来年度行う予定なのかお聞かせください。 ○議長(中山一男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  ICT教育に関する人材及び支援についてでありますが、ICT教育に取り組んでいる学校現場からの要望等を基に検討し、ICTに関する基礎的な知識やスキルはもとより、児童・生徒や教職員に対するコミュニケーション能力が高い人材が必要と判断し、新年度の7月頃からICT支援員3名を配置する計画としております。  主な支援内容については、教材の準備や機器操作などの授業に関するサポートを中心に、機器に関するトラブル対応やタブレット端末の管理、教職員に対する研修のほか、学校ホームページの作成や編集など、授業以外でも学校業務におけるICT支援を検討しております。  新年度からは、ICT支援員から多岐にわたる支援を受けながら、さらなるICT教育を推進するとともに、児童・生徒の資質や能力の育成向上を図ってまいります。 ○議長(中山一男君) 笹本議員。 ○1番(笹本真司君) まだ質問は残っていたのですけれども、時間になりましたので、これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 ○議長(中山一男君) 以上で、笹本真司議員の質問を終わります。     (1番 笹本真司君 降壇) ○議長(中山一男君) 暫時休憩いたします。     午後0時16分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後0時17分 再開 ○議長(中山一男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 ──────────────────────〇 ─────────────────────     日程追加 議案の上程 ○議長(中山一男君) ただいま議案2件及び請願1件が提出されました。  お諮りいたします。ただいま提出されました議案2件及び請願1件について、これを本日の日程に追加し、直ちに議題にいたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一男君) ご異議ないものと認めます。よって、そのように決定いたします。  初めに、議案第23号令和3年度鹿角市一般会計補正予算(第14号)を議題といたします。  提案理由の説明を求めます。総務部長。 ○総務部長(佐藤康司君) 追加提出議案の5ページをお願いいたします。  議案第23号令和3年度鹿角市一般会計補正予算(第14号)です。  令和3年度鹿角市の一般会計補正予算(第14号)は、次に定めるところによる。  第1条、歳入歳出予算の補正は、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ4,137万円を追加し、総額をそれぞれ202億7,570万4,000円とする。  第2項、予算の款項の区分及び金額は、第1表歳入歳出予算補正による。  令和4年3月10日提出、鹿角市長。  補正予算(第14号)は、顧問弁護士委託料、国の第1号補正予算に対応した保育士等の処遇改善に係る経費、市道の除排雪経費等を追加するものであります。  11ページをお願いいたします。  歳入です。  14款2項2目3節児童福祉費補助金の保育士等処遇改善臨時特例交付金458万2,000円は、歳出の認可保育園費など4事業に対して交付されるもので、補助率は10分の10です。  18款2項1目1節財政調整基金繰入金3,678万8,000円は、今回の補正財源として繰り入れます。  次のページをお願いいたします。  歳出です。  2款1項1目一般管理費の0105総務管理費275万円は、最高裁判所において差押え処分取消し請求上告受理申立て事件の上告が不受理と決定されたことを受け、第1審からの成功報酬として委託料を追加いたします。  3款2項2目児童措置費、5目児童福祉施設費及び、次のページ、13ページの10款4項1目幼稚園費は、国がコロナ克服新時代開拓のための経済対策として保育士、幼稚園教諭等を対象に処遇改善を前倒しで実施することから、本年2月、3月支給分を対象として保育士等の収入を3%程度引き上げるため、認可保育園と認定こども園については指定管理料、児童クラブは委託料をそれぞれ追加、私立保育園と幼稚園は補助金を計上いたします。  12ページにお戻りいただきまして、8款2項3目除雪対策費の0205除雪対策事業3,400万円は、低温が続き例年よりも雪解けが遅いことから、不足が見込まれる市道の除雪委託料と融雪装置等に係る光熱水費を追加いたします。  なお、今回補正により除雪委託料の予算計上額は5億8,000万円となります。  以上で一般会計補正予算(第14号)の説明を終わります。 ○議長(中山一男君) 提案理由の説明を終わります。  これより質疑を受けます。議案第23号について質疑ございませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一男君) ないものと認め、質疑を終結いたします。  次に、議案第24号令和4年度鹿角市一般会計補正予算(第1号)を議題といたします。  提案理由の説明を求めます。総務部長。 ○総務部長(佐藤康司君) 16ページをお願いいたします。  議案第24号令和4年度鹿角市一般会計補正予算(第1号)です。  令和4年度鹿角市の一般会計補正予算(第1号)は次に定めるところによる。  第1条、歳入歳出予算の補正は、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ3,372万8,000円を追加し、総額をそれぞれ174億5,972万8,000円とする。  第2項、予算の款項の区分及び金額は第1表歳入歳出予算補正による。  令和4年3月10日提出、鹿角市長。  補正予算(第1号)は、保育士等の処遇改善に係る経費を追加するものであります。  22ページをお願いいたします。  歳入です。  14款1項1目4節児童福祉費負担金の子どものための教育・保育給付費負担金213万円と15款1項1目4節児童福祉費負担金の子どものための教育・保育給付費負担金90万2,000円は、歳出の認可保育園費など3事業を対象に交付されるもので、補助率は国2分の1、県4分の1などとなっております。  14款2項2目3節児童福祉費補助金の子ども・子育て支援交付金92万4,000円と15款2項2目5節児童福祉費補助金の放課後児童健全育成事業費補助金92万4,000円は、歳出の放課後児童クラブ運営事業を対象に交付されるもので、補助率はそれぞれ国3分の1、県3分の1であります。  14款2項2目3節児童福祉費補助金の保育士等処遇改善臨時特例交付金1,654万円は、歳出の認可保育園費など5事業を対象に交付されるもので、補助率は10分の10であります。  次のページをお願いいたします。  18款2項1目1節財政調整基金繰入金1,222万1,000円は、今回の補正財源として繰り入れます。  次のページをお願いいたします。  歳出です。  3款2項2目児童措置費から10款4項1目までは、保育士、幼稚園教諭等の処遇改善として収入を3%程度引き上げるため、認可保育園、認定こども園、児童クラブ等の指定管理料や補助金をそれぞれ追加するものであります。  以上で令和4年度一般会計補正予算(第1号)の説明を終わります。 ○議長(中山一男君) 提案理由の説明を終わります。  これより質疑を受けます。議案第24号について質疑ございませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(中山一男君) ないものと認め、質疑を終結いたします。 ──────────────────────〇 ─────────────────────     日程追加 議案及び請願・陳情の追加付託 ○議長(中山一男君) これより、議案及び請願・陳情の追加付託を行います。  本日提出されました議案2件及び請願1件につきましては、議案及び請願・陳情追加付託表のとおり所管の常任委員会に付託いたしますので、審査をお願いいたします。  以上をもちまして、本日の議事日程は全て終了いたしました。  ただいまの時刻をもって散会いたします。     午後0時26分 散会...