鹿角市議会 > 2020-06-08 >
令和 2年第4回定例会(第2号 6月 8日)

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  1. 鹿角市議会 2020-06-08
    令和 2年第4回定例会(第2号 6月 8日)


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    令和 2年第4回定例会(第2号 6月 8日)     令和2年6月8日(月)午前10時開議   開議  第1 一般質問      質問、答弁   散会 ───────────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件   1 一般質問      栗 山 尚 記 君      児 玉 悦 朗 君      吉 村 ア イ 君      中 山 一 男 君      戸 田 芳 孝 君 ───────────────────────────────────────────── 出席議員(17名)        1番  戸 田 芳 孝 君     3番  安 保 誠一郎 君        4番  田 口   裕 君     5番  成 田 哲 男 君        6番  舘 花 一 仁 君     7番  児 玉 悦 朗 君        8番  中 山 一 男 君     9番  金 澤 大 輔 君
          10番  栗 山 尚 記 君    11番  吉 村 ア イ 君       12番  宮 野 和 秀 君    13番  浅 石 昌 敏 君       14番  倉 岡   誠 君    15番  田 中 孝 一 君       16番  兎 澤 祐 一 君    17番  田 村 富 男 君       18番  黒 澤 一 夫 君 ───────────────────────────────────────────── 欠席議員(なし) ───────────────────────────────────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市長        児 玉   一 君    副市長       阿 部 一 弘 君  教育長       畠 山 義 孝 君    総務部長      佐 藤 康 司 君  総務部付部長待遇  奈 良 巧 一 君    市民部長      中 村   修 君  健康福祉部長    豊 田 憲 雄 君    産業部長      田 口 善 浩 君  建設部長      渋 谷 伸 輔 君    教育部長      加 藤   卓 君  総務部次長     大 里   豊 君    市民部次長     佐羽内 浩 栄 君  健康福祉部次長   村 木 真智子 君    産業部次長     花 海 義 人 君  会計管理者     黒 澤 香 澄 君    教育次長      花ノ木 正 彦 君  財政課長      渡 部 裕 之 君    監査委員事務局長  畠 山   修 君  農業委員会事務局長 金田一 延 寿 君    選挙管理委員会事務局長                                   相 馬   天 君 ───────────────────────────────────────────── 事務局出席職員  事務局長      金 澤   修 君    主幹        小田嶋 真 人 君  副主幹       海 沼 雄 一 君    主査        青 山 智 晃 君      午前10時00分 開議 ○議長(宮野和秀君) 直ちに本日の会議を開きます。  本日の会議は、議事日程第2号により進めてまいります。 ──────────────────────〇 ─────────────────────     日程第1 一般質問 ○議長(宮野和秀君) 日程第1、これより一般質問を行います。  質問事項は事前に通告を受けておりますので、順次発言を認めます。  順位1番、栗山尚記君の発言を認めます。栗山尚記君。     (10番 栗山尚記君 登壇) ○10番(栗山尚記君) おはようございます。本年度最初の定例会での一般質問になります。新しい年度は、誰もが想像できなかったコロナウイルスによって、世界中が大変な思いをしている中での開幕となりました。まずは、この新型コロナウイルス感染拡大の中、犠牲になられました多くの方々にお悔やみを申し上げたいと思います。また、罹患された方を初め、大変な思いをされている方には、心よりお見舞いを申し上げたいと思います。さらには、命がけで最前線で戦っていただいている医療関係の皆様、そしてコロナの対策へと忙しい思いをされている皆様に心より感謝を申し上げます。  それでは、通告に従い一般質問をさせていただきます。本来であれば、多方面にわたり質問すべきものと思いましたが、これだけコロナウイルスの影響により世界中が大変なことになっているということで、今回の質問はコロナウイルス関連に絞って行わせていただきます。  初めに、ウイルス感染の影響に対する経済対策の質問です。経済対策については、私自身が所属する常任委員会の所管事項でもありますが、自ら商売を営み、関連の団体にも多く所属している身として、やはりここは経済にも触れておかなければならないということで、2問ほど質問させていただきます。  初めに、新型コロナウイルス感染症の影響に向けた経済対策についてでございます。これは2つに分けて質問させていただきます。  初めに、融資についてお伺いいたします。有効的な治療薬やワクチンが完成しない限り、コロナウイルスの終息は不透明であります。しかし、感染症の影響による企業の倒産や労働者の解雇は極力避けなければならないと思います。まずは、経済の回復までの間のつなぎ融資を確実に行わなければならないと思いますが、現状、市が利子補給補助等を行っている融資の利用状況をお聞かせください。さらには、様々な条件により融資がうまく受けられていない事業者に対する今後の行政としての手助けも迅速に行う必要があると思いますが、これについてもお聞かせください。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) おはようございます。  栗山尚記議員のご質問にお答えいたします。  市が利子補給を行っている融資の利用状況についてでありますが、6月2日時点で、128社に対し、市の利子補給の対象となる融資に必要な認定を行っておりますが、このうち33社、約6億5,000万円分の融資に係る利子補給の申請を受け付けており、当初想定した融資総額を上回ることが見込まれております。  新型コロナウイルス感染症の拡大による影響が現れ始めてから、国や県などから様々な内容の支援制度が次々に示される状況の中、事業者が混乱し、必要とする融資が受けられなくなることがないよう、市では金融機関に対し、事業者訪問で状況を把握していただきながら、融資相談を強化していただくようお願いしておりました。それにより、金融機関には、各事業者の状況に応じた既存融資の条件変更や借換えなどを含め柔軟に対応いただいておりますし、事業継続支援金の受付に併せて市の臨時相談窓口を設置し、国や県の支援策も含め、総合的な相談に対応しております。  こうした関係機関との連携により、市が利子補給を行う融資については、多くの市内事業者の資金繰りに利用されているところであり、これまで融資がうまく受けられていないといったケースはないものと認識しており、今後も金融機関や商工会など関係機関と連携を密にし、的確かつスピーディーな支援を行ってまいります。 ○議長(宮野和秀君) 栗山尚記君。 ○10番(栗山尚記君) しっかりと受けられている状況だというお答えをいただきました。  また、一方では融資に関しまして、書類が煩雑過ぎてなかなか手続が大変だと。今回の件は、平時の事態ではなく、有事の事態ということで、いつもと違った対応も必要と思われますが、手続に関して多少の簡略化も求められていると思いますが、それに関して何か行われていることがございましたらお聞かせください。 ○議長(宮野和秀君) 産業部次長。 ○産業部次長(花海義人君) 今回、様々な支援策がありますけれども、雇用調整助成金等、また我々が行っている支援金等、なるべく簡素化になるように国でも考えながら、すぐに助成できるような体制を整えているところであります。 ○議長(宮野和秀君) 栗山尚記君。 ○10番(栗山尚記君) いずれ、国の施策もいろいろな問題があり、だんだん遅れてきているといった状況になっております。コロナがいつになったら終わるのか、これもまだ不透明な状態ではありますので、しっかりと要求に応えられるようにお願いしたいと思います。  また、ほかの自治体では行政が直接貸付けを行っているといった事例もございますので、有事の事態だということで、幅広く対応していただけるようにお願いしたいと思います。  続いて、景気浮揚策についてお伺いいたします。  緊急事態宣言の解除を受け、景気浮揚策として国がGoToキャンペーンを7月下旬に、秋田県はプレミアム付券の発行を6月中に、既に半分は始まっている予定ですが、現状が既に限界を迎えている事業所に対して、市としても一日でも早い効果的な施策を行う必要があると思いますが、これについてお考えをお聞かせください。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  景気浮揚策についてでありますが、本市の基幹産業である観光産業の回復に向け、消費喚起のための市独自の支援策について現在検討しているところであります。国や県においても各種キャンペーン企画を打ち出しておりますが、宿泊施設の充実した本市の観光の優位性を生かし、宿泊客を呼び込むことによって市内に人の流れを生み、まちのにぎわいの回復を図っていくため、宿泊費の助成に加え、宿泊者に本市の食材をふんだんに使った飲食を提供するプレミアム感のある企画を検討しておりますので、時期を逸することなく、積極的かつ効果的な施策を展開してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 栗山尚記君。 ○10番(栗山尚記君) ここ数日の報道によりますと、国のGoToキャンペーンが委託先の内容の問題で、また遅れるような話も出ています。現場では本当に切羽詰まって限界を迎えている事業者が多いわけですので、なるべく時間を早く、いろいろな角度から支援していただければと思います。よろしくお願いします。また、民間でもいろいろ景気浮揚の事業が行われますので、相乗効果が現れるような施策を打っていただければと思います。  経済についてはこの後も一般質問がかぶっている議員がたくさんいますので、そちらのほうで深掘りしていただければということで、私はここで経済に関しては終わらせていただきます。  続いて、2番目の新型コロナウイルス感染症の影響に向けた教育環境対策についてお伺いいたします。休校措置によって起きた授業時間減少への対応についてでございます。  全国的に新学期の通常の学校運営がまだまだできていない状況の中、当市ではゴールデンウイーク明けより、感染予防をしながらの通常授業が再開されております。これまでに減少した授業時間を確実に回復する必要があると思います。子供たちのストレスを避け、教育現場に過度の負担を生じないような運営計画を持って進めていくことが重要と考えますが、これについてお聞かせください。 ○議長(宮野和秀君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 栗山尚記議員のご質問にお答えいたします。  臨時休業措置によって生じた授業時間の減少への対応についてでありますが、4月22日から5月6日までの市内小中学校の臨時休業により、授業日数が7日間減少したことから、夏季休業期間を短縮し、7日間の授業日数を確保することとしております。年間の計画については、各学校では通常、文部科学省の定める標準時数よりも多く授業時数を設定していることもございまして、現段階では7時間授業や土曜授業などで児童生徒に負担をかけることなく、今年度の教育課程を履修できるものと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 栗山尚記君。 ○10番(栗山尚記君) 実質、今お答えいただいたように、授業日数7日間マイナスということで、もちろん文部科学省が定めている基準は、余裕を持って数字を定めておりますので、そこはクリアしていると思いますが、現実的には昨年度末のまとめの授業が行われていなかったりとか、やはり最初の1年間のスケジュールというのは、多い授業数の中で組まれていると。それが完全に狂ってしまったという問題も多々あると思います。  幸いなことに鹿角市は休む期間が短かったわけで、回復は夏休みの休日の減少という対策で、時間だけは間に合うと思いますが、今後第2波というお話もいろいろ聞かれるわけですが、また休校など生じた場合は週休2日であったりとか、例えば授業数の1こまの時間を減らしての対応をしたりとか、そういった想定は何かされておりますでしょうか。 ○議長(宮野和秀君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えいたします。  今後予想されます第2波、第3波への教育分野の対応といたしましては、具体的に詳細なシミュレーションを行っている状況には、正直言ってございません。当初から新型インフルエンザ感染症対策でこれまでも臨時休業措置等を行ってまいりました。今回のこのコロナ感染症の状況は、これから全く予断を許さないということになっておりますので、随時国、県の動き、そして保健衛生当局の指導を仰ぎながら、市の対策本部等で決定していくということになろうかと思いますが、できるだけ教育現場、それから児童生徒、ご家庭に負担が生じないような、そういった配慮を第一義としながら、子供たちの伸びやかな授業、そして学力の向上を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 栗山尚記君。 ○10番(栗山尚記君) 誰もが想定しなかったウイルス感染の拡大ということで、安倍首相の一言により突然学校が休みになったと、現場でははっきりと準備不足が見え見えだった状態があったと思います。ただ、もう既に感染が表に出て、あらゆる想定はできるような状態に至っていると思いますので、現場に混乱が生じないような対応を今後もよろしくお願いしたいと思います。  続いては、学校での感染予防対策についてお伺いいたします。  感染者数の推移や医療環境など地域によって多くの条件が異なるわけですが、ウイルス感染予防において教育現場で特に重視している点や対応策は何かお伺いします。また、ウイルス感染の第2波が生じてしまった場合、再度休校措置を取る基準は市独自に設けておりますでしょうか。お伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えいたします。  学校での感染予防対策についてでありますが、5月22日付の文部科学省通知で示された地域の感染レベルにつきましては、秋田県及び秋田県医師会からの意見により、県内はレベル1で、特定警戒や感染拡大注意のレベルには当たらない感染観察に相当するレベルにあるものと判断されております。  これを受け本市では、各小中学校に対して、6月以降の新型コロナウイルス感染症対策を通知し、レベル1における対策として、感染源を絶つこと、感染経路を絶つこと、集団感染のリスクを絶つことの3つの点を重視して感染予防対策に取り組んでおります。  また、先ほどもご質問がございましたが、第2波の発生に備えた市独自の臨時休業措置の基準についてでございますが、全国の感染拡大の状況が局所的なクラスター発生にとどまり感染経路が特定しやすいケースから、市内全域に拡大して感染経路が把握できなくなるケースまで様々であることから、あらかじめ臨時休業の基準を定め、それに当てはめて対応していくことは難しいものと捉えております。  臨時休業措置については、児童生徒や教職員の生活圏における感染症の蔓延状況を踏まえ、鹿角市新型コロナウイルス感染症対策本部において、市全体の感染症予防対策として必要かどうかを協議した上で、学校設置者である市長が判断することになります。その時々の感染状況を様々な観点から把握して保健所等の指導を受けながら、臨機応変に臨時休業の判断をしていくことになりますので、先に臨時休業の基準ありきではないということをご理解願いたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 栗山尚記君。 ○10番(栗山尚記君) 確かにコロナに関する情報自体も日々変わっているような状況でございますので、誰もがこれはこういうものだとまだ特定できていない、これが一番いろいろな判断を下す上で難しいことだと思いますので、臨機応変にお願いしたいと思います。  ここで1つお伺いしたいのですが、平時でも学校では手洗い、うがい等々の指導は行っているわけですが、このたびの感染症拡大により、マスクの着用であったりとか、手の消毒、手洗いであったりとか、学校の中の消毒であったりとか、新たにいろいろな備品が必要となっていると思います。これに対して鹿角市内での学校では、そういった備品の補充、準備は十分であるのか。もし十分でない場合は、今後どういった対応をしていくお考えなのかお聞かせください。 ○議長(宮野和秀君) 教育部長。 ○教育部長(加藤 卓君) 学校での衛生対策、特に備品関係、消耗品を含んだ考えでありますけれども、学校では現在、マスクを初め消毒液等は十分足りている状況にありまして、ストックもできている状況にあります。これもひとえに市内の企業等の方の寄附とか、そういう温かい志があったためだと思っております。  教育委員会といたしましては、随時そういった衛生指導のほかに、そういった備品のチェックを行いながら、先ほど来話題となっておりますが、第2波に決して油断することなく、物資、そういったものを着実に補充していくという考えで学校には指導を行っております。 ○議長(宮野和秀君) 栗山尚記君。 ○10番(栗山尚記君) 当初は非常にいろいろなものが不足しているといった中で、最近ではもしかするともう物があふれてきているような状況もございますので、そこは安心しておりますが、備えを常にということで、そういった備品関係のチェックも今後ともよろしくお願いいたします。  続いての質問です。熱中症対策についてでございます。  ここ数年、全国的に多発している学校現場での熱中症について、ウイルス感染の影響による夏休みの短縮やマスクの着用等の環境変化により、熱中症の発生リスクが非常に高まることが予想されます。これに対する対策はどのように行われているのかお伺いいたします。  また、以前にも要求はしておりますが、学校再編整備などの理由により進んでいない普通教室に対するエアコンの設置をこの際思い切って前倒しして実行する必要があると考えますが、これらについてお聞かせください。 ○議長(宮野和秀君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えいたします。  ウイルス感染の影響による熱中症対策についてでありますが、夏季休業を短縮して行う授業では、感染症や熱中症の予防に万全を期し、1校時の開始時刻を早めたり、4校時授業で終了する日を設定するほか、熱中症などの健康被害が発生する可能性が高いと判断した場合には、マスクを外してもよいこととするなど、柔軟に対応するよう学校長へ通知しております。  また、暑さ対策としましては、各学校の普通教室に1台配置しております扇風機を2台設置できるよう購入手続を進めております。  学校では、これまでと同様に、児童生徒に水筒を持参させ、適切に水分補給するよう指導するほか、特に暑いときには無理に屋外活動を行わず、児童生徒の体調について注意深く健康観察するといった基本的なことを徹底するとともに、比較的涼しい低階層の教室やエアコンが設置されている特別教室を利用するなどの対応をしてまいります。  普通教室へのエアコンの設置については、重要な課題の1つとして認識しておりますが、GIGAスクール構想の実現に向けてネットワーク環境等の整備を早急に実施する必要があるほか、今後、老朽化対策工事や照明設備のLED化、トイレの洋式化などの改修も必要であることから、エアコンの設置を含めた学校環境の整備については優先度を総合的に判断し、計画的に進めてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 栗山尚記君。
    ○10番(栗山尚記君) 私も今マスクをしながら質問して、汗ばむような状態になっております。体温調整や自分で表現ができない子供たちにとっては、非常に大変なことだと思います。  エアコンについては、ご存じだと思いますが、文部科学省の調査によりますと、令和元年度の9月での調査、全国小中学校の設置率が78.4%、秋田県においては北海道、青森に次ぐワーストスリー、18.7%という悲しい数字が出ております。なお、いろいろな臨時交付金が、この年からブロック塀と併せてあったわけですが、これを利用して令和元年度末には、文部科学省の予想では、ワースト3県を除いては8割から10割に設置が進むといったことも文部科学省から発表されてございます。  秋田県が遅い理由がちょっと分からないのですが、北海道も含めますと、恐らく涼しいところだからといった理由があるのかもしれませんが、最近温暖化が進んでおりますが、子供たちは1度、2度、気温が上がったから熱中症になっているわけではなく、やはり一般家庭でもうエアコンはぜいたく品ではなく必需品に、もはやなっている。毎日、暑い日はうちに帰るとエアコンの効いた環境で子供たちは生活しておりますので、一番暑い時間帯に学校に行ったときにエアコンがない。こんな苦痛なことは私は本当にないと思います。これ、本当に対応を間違えますとコロナより大変な事態が発生してしまう、残念な事故だけは絶対に避けなければならないと、本当にそういうふうに思います。  ちなみに、今回のコロナウイルス対策に対して、全国知事会から第1次補正予算では地方に対する臨時交付金1兆円と提示されたものに対して増額を要求しました。2次補正では3兆円という数字まで膨らんだわけですが、その要求内容に、学校の空調設備といった文言が設けられてございました。1兆円から3兆円に増えたわけですが、国や県の動きで、増えた額でエアコン設置を進めようといった情報は何かございますでしょうか。 ○議長(宮野和秀君) 教育部長。 ○教育部長(加藤 卓君) 学校へのエアコンの設置、特にコロナ対策の関連ということでお答えしたいと思います。  確かに空調対策、コロナ対策といったものが、また2次補正を含めて来ております。そういった点を含めて検討するわけですが、先ほど教育長の答弁にありましたとおり、実はGIGAスクール構想、これが複数年かけて児童生徒にタブレット1台といったものが、単年で整備していただきたいという国の要望から、単年で財政措置を伴う対策を、現在教育委員会のみならず、市当局全体で議論し精査しているところであります。そういった関係もありまして、かなりの負担を生じることもあります。  ただ、栗山議員が申しますとおり、やはり熱中症といった、最近いろいろな健康被害やそういったこともありますし、これに加えてコロナ対策といったところから夏休みの長期休業の減少、そういったものもありますので、これにつきましても決して検討しないわけではなくて、いろいろどういう手立てがいいのか。また、どういう方法で可能な限り効率よく対応できるのかは、今後の課題として引き続き検討していきたいと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 栗山尚記君。 ○10番(栗山尚記君) GIGAスクールに関しては、この後の質問にも絡んできますが、パソコン、タブレット等を配置する、イコール、皆さんご存じのとおり、ああいった機械は熱に弱いわけでございます。同時に空調も整えなければ、せっかく配備したタブレット、パソコン等、故障へとつながるといった側面もあると思いますので、同時進行できるぐらい、本当に秋田県、青森県、北海道だけが進んでいない。義務教育は憲法の下、親が絶対受けさせなければならない教育でございます。その教育を受ける場所が、空調も整っていない、こんな悲しいことは私はないと思いますので、よろしく対応をお願いしたいと思います。  また、地域によっては制服での登校をフリーにして、例えば体育着であったりとか、普段着であったりとか、そういった形で涼みを受けたりとか、これは洗濯で毎日できるというコロナウイルス感染対策でもあると報道されておりましたが、そういった工夫もあると思います。本当に熱中症は怖い症状でございますので、しっかりと対応していただければと思います。よろしくお願いします。  続いて、ICT教育についてお伺いいたします。  時代背景と子供たちの未来を考えると、全国的に当然のように教育現場に導入されてきているICT教育ですが、ウイルス感染の影響による休校措置などへの対応により、急速に現場での整備が進んできております。今後、授業時間減少への対応や不登校生徒への学習機会の提供を可能とするオンライン授業等のICT教育導入は、市として計画実施を確実に迅速に進める必要があると思いますが、現状と今後の計画についてお聞かせください。 ○議長(宮野和秀君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えいたします。  ICT教育に向けた環境整備についてでありますが、ICTを活用した教育につきましては、鹿角市教育情報化推進計画に基づき、今年度は各小学校に電子黒板を新たに配置し、高学年を中心に教師用デジタル教科書の活用による授業の充実を図るほか、国が掲げるGIGAスクール構想の実現に向け、小中学校のWi−Fi環境を整備するとともに、段階的に端末の整備を進める予定としておりました。  こうした中で、新型コロナウイルス感染症の拡大によって社会環境が激変し、昨年度末からICTのニーズが大きく変化したことから、学校教育においてもオンライン学習が有効であるとの評価が高まり、国ではGIGAスクール構想の実現を加速させるための補正予算が成立されました。  これを受け、本市におきましてもGIGAスクール整備計画を前倒しし、今年度、国の事業を活用し、小中学校の全児童生徒に1人1台の端末整備を進める予定としております。  教育環境の変化によって、ICT教育の重要性が格段に高まっておりますが、効果的に運用していくためには、学校及び家庭における通信環境の整備や、授業を行う教員のスキルアップなど多くの課題があることから、今後、教員研修等により、端末や電子黒板の活用を図っていくとともに、オンラインによる学習の実施も視野に入れながら、次代を担う児童生徒のICT教育を推進してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 栗山尚記君。 ○10番(栗山尚記君) 予算のほうは、国が動けばある程度整うわけです。今お答えいただいたように、やはり予算以外の問題では、教える側のスキルアップ、これによって同じ機械を導入しても、かなり差が出てしまうといった問題も生じると思いますので、本当に現場の先生たちも大変なわけですが、もうこういった時代ですので、そういった教育現場のスキルアップをしっかりと行っていただくようにお願いしたいと思います。  続いて、大学、専門学校等の市出身学生への経済支援についてお伺いいたします。  ウイルス感染の影響下での経済縮小により、学生自身のアルバイト先の雇い止めや経済不況による親からの仕送り減額など、学生たちの学習機会を奪いかねない事態が見られるようになってきております。  国や他自治体でも支援金の支給の動きはありますが、鹿角市としても何かしらの手助けが必要と思いますが、これについてお聞かせください。また、1つのアイデアとして、卒業後一定期間以内に鹿角に帰郷定住する意思のある学生に対して、減免優遇のある独自の奨学金を創設し、将来鹿角の活力になっていただくような仕掛けも有効と思いますが、これについても併せてお聞かせください。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  大学、専門学校等の市出身学生への経済支援についてでありますが、新型コロナウイルス感染症の影響により経済的に困窮する学生への支援につきましては、国が本年4月にスタートさせた高等教育の修学支援新制度に加え、今回の新型コロナウイルス感染症の拡大に対応し、大学等の授業料納付の延期、各大学独自の減免措置のほか、新たに学生支援緊急給付金や日本学生支援機構の貸与型奨学金が創設され、家計急変に対応した支援策が講じられております。  こうした中で、自治体独自に支援を行う動きも出てきておりますが、国等の制度がセーフティネットとして一定の役割を果たすものと考え、市といたしましては、学生がいる家庭を含め、各世帯の収入安定が図られるよう、雇用維持と事業継続の支援を最優先し、経済対策を緊急的に実施しているところであります。  また、本市に帰郷定住する意思のある学生を対象とする減免優遇のある独自の奨学金制度の創設については、奨学金の優遇を定住の呼び水にするのではなく、受け皿となる雇用環境や活躍できる場を整えるとともに、大学等で培った知識や技術を生かして新産業の創出などを担っていく人材育成を支援することを重要視しており、ふるさと鹿角を愛する学生が地元に戻り、活躍していただけるよう、引き続き地域産業の活性化に重点的に取り組んでまいります。 ○議長(宮野和秀君) 栗山尚記君。 ○10番(栗山尚記君) マスコミの調査によりますと、少し前の数字ですが、アンケートを学生にとって、13人に1人が退学を考えていると、そういった非常に悲しい数字も出てきております。恐らくそれから時間がたっておりますので、もう少しこの数字は上がっている可能性があるのではないかと、また、知っているところの子供たちも、本当に飲食関係のアルバイトなんかは全くない状態になっております。子供がうちを出るときは、親にできるだけ迷惑をかけたくないということで、前もって自分たちのアルバイトの収入も計算の上で学校に通っている子たちが非常に多いと思います。  市長が今答えていただいたように、いろいろな角度からの支援という形があると思いますが、最初から申しているとおり、有事の事態であります。奨学金の創設については、弱みに付け込んでいる考えは一切ございません。こういったものは平時であっても有効な手段だと思って提言しようと思っていた奨学金でございましたが、ちなみに現状の教育ローンや奨学金の貸与を受けている子たちがいますが、そういったものの利子補給であれば、予算的にはそんなに大きな数字でなくても手助けができると思いますが、そういった考えはございますでしょうか。 ○議長(宮野和秀君) 総務部長。 ○総務部長(佐藤康司君) いわゆる鹿角に帰ってきていただくために、一時的な経済的なインセンティブを与えるという方法も一つだとは思いますけれども、先ほど市長も答弁申し上げましたように、基本的には鹿角市そのものが、住む人が幸せを感じるまち、あるいは企業、雇用環境が充実して、全ての人が個性を発揮して活躍できるまちとしての環境を整備すること、こちらを重点的に取り組むことが、長期的には地域の持続的な発展と定住につながる最も大きな要素だと考えております。したがいまして、今回のような経済の一時的な落ち込みにつきましては、当然支援をしてまいりますけれども、基本的なまちづくりの方向性としては、やはり帰ってきたいと思っていただくというところが一番重要だと考えておりますので、そのように取組を進めてまいりたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 栗山尚記君。 ○10番(栗山尚記君) 少し質問の答えとずれたと思いますが、もちろん基本的には市の力、魅力を高めていくことがなければ、何をしても無駄だということは十分承知でございます。現実的に本当に困っているといった声が聞こえてきておりますので、いろいろなところにアンテナを張っていただいて、子供たちがこのコロナウイルスの影響により教育の機会を失うことがないように、行政ができる範囲で構いませんので、バックアップしていただければと思いますので、よろしくお願いします。  続いては、各種大会への支援についてでございます。  国や県の主催による部活動の成果を発揮する各種大会の中止が軒並み決定しております。子供たちの努力と思いに応えるための市内独自の大会等も企画されてきております。行政としてもあらゆる角度から支援すべきと思いますが、お考えをお聞かせください。 ○議長(宮野和秀君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えいたします。  部活動に関する市内独自の大会開催についてでありますが、現在、鹿角中学校体育連盟は、令和2年度鹿角中学校総合体育大会を7月11日に開催することを目指し、各競技団体とともに準備を進めております。感染症のリスクに配慮し、例年2日間の日程を今年度は1日に短縮して開催する予定としており、教育委員会としましては、大会運営において3密を避けるための対策や消毒の徹底など感染症予防対策を十分行うよう求めながら、中学3年生が部活動の成果を発揮する場となる大会が安全かつ円滑に開催されるよう、後押ししてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 栗山尚記君。 ○10番(栗山尚記君) 高校レベルでは甲子園の大会であったりとか、インターハイの中止、その代替大会に対して最大1,000万円の補助金を出すとか、そういった動きも出ているわけですが、地方においてはそこまで行き届かないということで、やはり各自治体、教育委員会での手助けが必要な場面が多々あると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  それでは、続いての質問に移ります。感染症流行時における災害避難対応や代替施設についてお伺いいたします。  最初に、避難所等の運営に対する見直しについてでございます。  新型コロナウイルス等の流行時において避難を要する災害が発生してしまった場合、現状の災害避難計画では対応しきれない状況に至ることが予想されます。3密を回避するための避難所でのスペース確保や感染予防用の備品の種類、数量の見直し、医療機関との連携など、大きく計画を見直し速急に準備を進める必要があると思いますが、これについてお聞かせください。  さらには、災害の規模によっては、現状の指定避難所の収容力では限界を超える可能性があるため、民間の施設や身内の住宅等の利用、さらには車中泊といった分散避難を想定した新たな計画も準備する必要に迫られると思いますが、これらについてお聞かせください。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  感染症の流行時における避難所等の運営の見直しについてでありますが、本市では災害時において、新型コロナウイルス感染症に対応した避難所の運営を適切に行うため、国・県の避難所における感染症対策の指針を踏まえ、避難所開設運営マニュアルの見直しを行っております。  見直し内容といたしましては、避難者の3密を避け、避難所内の受入スペースは、個人または家族ごとに2メートルの距離を確保することとし、これに対応する収容人数を確保する必要がある場合には、第2避難所を速やかに開設してまいります。  また、避難者の健康管理については、保健師が受付時に避難者の検温など健康状態を確認し、発熱症状などで感染症が疑われる場合は専用スペースで対応するほか、医療機関での受診が必要と判断される方に適切な指導を行うなど、感染症対策に万全を期すこととしております。  備蓄品については、新たにパーティション、消毒液、ペーパータオル等のほか、避難所職員の防護用にフェースシールドや防護服などの備蓄を進めていくこととしておりますが、自助・共助の観点から、市民に対しましても避難の際はマスクや体温計、消毒液やハンドソープなどを携帯していただくよう呼びかけてまいります。  避難所の収容人数については、本市が指定している36か所の避難所で、感染症対策として十分なスペースの確保を考慮した全体の収容人数は約7,000人で、これは地域防災計画で想定している直下型地震が発生した場合の最大避難者数の約6,500人をカバーし、必要な収容力を確保できる見込みであります。  しかしながら、水害や地震、火山などあらゆる不測の災害事態に備え、住民自らが身を守るための避難の選択肢を増やしていくことが重要であり、国が新たに示した新型コロナウイルス感染症対策では、安全が確保できている親戚宅や友人宅など、避難所以外に避難する分散型避難も有効であることから、現在作成を進めている洪水ハザードマップや市ホームページなどで市民に周知しながら、災害時における適時適切な避難行動につなげてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 栗山尚記君。 ○10番(栗山尚記君) 国もこれに対しては動きが早いわけでありまして、昨日ですか、国土交通省から避難所増強支援という方針が発表されてございます。財政的支援もあるようでございますので、しっかりと対応していただければと思います。  また最近、報道では、日本全国で地震が増えてきているわけであります。一部の研究者からは、東日本大震災を超えるような北海道から東北の沖にかけての大地震、大津波が発生するような嫌な話も聞かれます。そういった自然災害はいつ起きるか分からないといったこともございますので、常にそういった最悪の事態を想定して備えていただければと思います。  1つ質問ですが、今回コロナウイルス対策で、市の備蓄しているマスク等ある程度排出したと思われますが、そちらの補充は現在どういった状況になっておりますでしょうか。 ○議長(宮野和秀君) 総務部長。 ○総務部長(佐藤康司君) 今回の対策について、若干放出した部分は確かですけれども、まだ9万枚ほどの備蓄がございます。いずれ、これから第2波、第3波ということも想定されている中では、以前に比べますと入手のしやすい状況にありますので、必要数は確保してあります。 ○議長(宮野和秀君) 栗山尚記君。 ○10番(栗山尚記君) 先ほど市長がおっしゃられたとおり、市民の方々、それぞれいろんな備えが必要な時代になってきているなと。ちなみに、マスクが一番不足しているとき、私の住んでいる自治会、防災組織では、たまたまサージカルマスクを備蓄しておりました。こういったときに役に立ったということもありますので、市全体で災害に備える体制を整えていっていただければと思います。  続いての質問です。クラスター感染発生による医療・福祉施設閉鎖に対応する計画についてでございます。  クラスター感染が発生すると施設自体が閉鎖に追い込まれる可能性が大きいと思います。医療や福祉施設が使用できなくなった場合、患者や利用者が行き場を失い代替施設が必要となります。容易に対応できる場所の確保は困難を極めると思われます。既存病院の空き病床や対応可能な機能を備えた施設の準備、想定が必要と思いますが、考えをお聞かせください。さらに、感染症流行時以外でも大規模な災害により施設自体が被災した場合も同じような事態が想定されるわけですが、併せてお聞かせください。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  クラスター感染が発生した場合における医療機関や福祉施設の提供体制についてでありますが、新型コロナウイルスを含め、感染症が発生した場合の医療体制につきましては、保健所を設置している秋田県が主体的となって取り組むということを、まずはご理解いただきたいと思います。  これによりまして、市内で感染者やクラスターが発生した場合については、医療機関や福祉施設では保健所と連携しながら適切に対処していくこととなります。  医療機関でクラスターが発生した場合については、感染拡大を防止するため、外来診療や入院患者の新規受入れが中止になり、十分な医療を受けることが困難になることが想定され、この場合は、秋田県医療保健福祉計画や秋田県災害医療救護計画に基づき、県が主導して2次医療圏である大館・鹿角医療圏で医療機能を担うほか、さらに大規模な場合には、県北エリアまたは県全体で対応することとしております。  高齢者福祉施設等でクラスターが発生した場合については、厚生労働省から示されている感染拡大防止策に基づき対応していくこととなりますが、施設に入所している感染者は原則として医療機関に入院し、濃厚接触者は施設内の個室に移動させることとされており、病床等の状況によって入院までに期間を要する場合には、感染者及び濃厚接触者とその他の入所者の生活空間を区分するなどの感染症対策を行った上で、やむを得ず入所を継続し、協力医療機関に相談しながら治療及び健康観察をすることとされております。  デイサービス等の通所事業所については、感染者は入所施設と同様に医療機関に入院することとなりますが、濃厚接触者は当面の間自宅待機となり、施設が休業となった場合には、ホームヘルパー等が訪問介護サービスを提供することが可能となっております。  また、大規模災害時に施設が被災した場合につきましては、まずは各施設の避難計画に基づき避難活動を行っていただくこととなりますが、その後被災により施設を利用できなくなった場合には、他の施設との調整によって、対応可能な施設において利用定員数を超えた受入れができることとされております。 ○議長(宮野和秀君) 栗山尚記君。 ○10番(栗山尚記君) 今回の質問は本当に最悪の事態を想定して質問をしているわけですが、現状、特に高齢者養護施設、そういったものには部屋であったり、ベッドの余裕がないのが現実だと思います。何かしら事件が起きたときは、家庭に戻れる方はいいのですが、戻る家がなくて施設に入っている方も多数いらっしゃると思います。そういった場合の対応も考えなければいけないわけですが、例えば感染症がない場合でも、家族に不幸事があったりとか、入院して面倒を見る人がいなくなったりであったりとかは、現状はショートステイなどで対応しているわけですが、このショートステイも実はロングステイしたい方がショートステイをつないでベッドを埋めてしまっているといった事態もあると思います。  もちろん大きくなればなるほど、県北域であったりとか、全県域での対応が必要なわけですが、恐らく秋田県は県北域であっても、全県域であっても、医療施設であったりとか、高齢者施設だったりとか、余裕のある話は聞こえてこないわけです。災害時もそうですが、そういった場合に一時的に預かれるような対策がもし計画できれば、助かる方も多いと思うのですが、市独自に本当に困ったときに一時的に預かれるような場所であったりとか、対応策であったりとかは、何か考えられないでしょうか。 ○議長(宮野和秀君) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(豊田憲雄君) 現状では、市独自にそういった施設を確保しているというわけではないのですけれども、民間施設におきましては、緊急の場合の受入施設として、既にそういう余裕を持った施設といいますか、空き部屋を確保しているところもございますので、例えば虐待等で緊急で保護しなければならない場合等も含めて、そういった施設を常に共有しながら、こちらとしては活用していきたいと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 栗山尚記君。 ○10番(栗山尚記君) 施設数自体、病床数であったり、ベッド数を増やすこと自体は、介護保険料負担の増加につながるといった非常に大きい問題もございますので、それはなかなか難しいと思いますが、いざというときのための備えを、このコロナウイルスを機会に、いろいろシミュレーションしたりであったりとか、こういった場合はこういう手があるといった計画を今後も立てていっていただければと思いますので、よろしくお願いします。  続いて、最後の質問になります。  新型コロナウイルス感染症の影響により閉鎖した企業や中止となったイベント等への今後の対応についてお聞かせください。  ウイルス感染症の影響により閉鎖した企業への対応についてでございます。  リーマンショックを超えると予想される経済不況の中、事業継続を断念した企業も出始め、今後も同じような事態が出かねない油断ならない状況がしばらく続くと思われます。鹿角の経済やまちづくりへの負の影響も非常に大きい事態となっておりますが、事業の再開や再構築に向け、行政の思い切った取組が必要と思いますが、これらについて考えをお聞かせください。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  感染症の影響により閉鎖した企業への対応についてでありますが、緊急事態宣言期間に事業停止となった当該施設につきましては、本市を訪れるビジネス客などの宿泊のほか、地域の各種団体の会合等で多く利用されており、周辺の飲食店等にも波及効果をもたらすなど、中心市街地の活性化の観点でも非常に重要な施設であることから、非常に残念に感じているところであります。  現在は破産手続が進められていると伺っておりますが、地域経済の回復のためにも、新たな経営体によって再開されることが最良であると考えており、私自ら可能性のある方に相談しているところであり、一刻も早く再開されるよう、市といたしましても可能な限り支援してまいりたいと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 栗山尚記君。 ○10番(栗山尚記君) このウイルスにより、いろいろ大変な思いをされる方が増えてくると思います。行政が全てを救うことは到底不可能な話であると思います。ただ、市長がおっしゃられたとおり、やはり周辺への負の影響が大きい物件に関しましては、市のまちづくりの考え方からしても、どうにか支援をして、ダメージを最小限に抑えることが重要だと思いますので、今後ともよろしくお願いします。  一番怖いのは、負の連鎖により、必要以上の負の連鎖で倒産件数が増えたりとか、本当に大変な思いをする方が増えてくる、これは何としても防がなければならないと思いますので、よろしくお願いします。  それでは、最後の質問でございます。  ウイルス感染症の影響により中止となった各種イベント等への支援についてでございます。  ウイルス感染予防対策に対応するため、市内では多くの祭典やイベントが本年開催中止の決断を余儀なくされました。来年以降の再開を目指すためには、各団体とも経済的不安をはじめ、多くの問題を抱えることが予想されます。鹿角の文化と伝統をしっかりと守り、後世に受け継いでいくためにも、市としても全力で支援する必要があると思いますが、これについてのお考えをお聞かせください。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  中止となった祭典やイベント等への支援についてでありますが、本市では、これまでに各地区の祭典や伝統芸能などの地域資源を活用した誘客促進や伝統文化の継承を図るため、祭典やイベント等における運営費、誘客を図るための経費に対して継続的に支援を行ってきたところであります。  今年度につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、残念ながら多くの祭典やイベントが中止となりましたが、市としましては、この苦境を乗り越え、来年度には祭典等が再び盛大に開催されることを念願し、祭典やイベントの運営に関わる方々の熱い思いが途切れることのないよう、来年度の開催に向けた運営団体が行う活動などに対しましては、引き続き支援をしているところであります。  なお、本市を代表する観光資源である夏祭りについては、例年の開催時期に合わせ、オンライン技術を活用し、祭りを体感いただけるような企画を検討しているところでありますので、市内外の多くの方々から楽しんでいただけるよう、本市の伝統文化の魅力を積極的に情報発信してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 栗山尚記君。
    ○10番(栗山尚記君) 祭典、イベント等の原資は協賛金であったり、寄附であったり、あとは行政側からの補助金、協力金であったり、そういったもので成り立っております。本番が行えないということは、協賛金、寄附金に関しては、ほぼ集めることができない状況というのは、本当に分かっていただいていると思います。いずれにしましても、アフターコロナを見据えて、今後の鹿角の観光であったり、コミュニケーションを復活させるためにも、来年に向けてこういったイベントや祭りが途絶えないように、しっかりと支援していただければと思います。  花輪ばやしは駅前拡張工事がせっかく完成するのに行えない。毛馬内盆踊りに関しましても、ユネスコ指定に向けて大事な時期に本番が行えないといったような、非常に大変な状態になっていると思います。ぜひとも鹿角の文化伝統を守るためにも、強力なバックアップをよろしくお願いしたいと思います。  珍しく時間が少し余ってしまいましたが、今回はコロナウイルスの質問が、恐らく皆さんとかぶるであろうということで、私が根掘り葉掘り聞き出しますと、次の方々が質問できないような状態になりますので、少し早めですが終わりたいと思います。  いずれ、人口減少、少子高齢化が進む中、地方都市は消滅都市とまで言われている時代に、こういったコロナという半年前には想像できなかったような大変な事態に至っております。これをしっかり乗り越えるか、越えられないかが、地方都市が生き残れるか、生き残れないか、それぐらい運命を左右するのではないかと思います。市民の皆さんと一体となって、ぜひ生き残れる鹿角に向けて、私自身も頑張っていかなければならないなと、そういった思いを改めて胸に刻んで、今回の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(宮野和秀君) 以上で、栗山尚記君の質問を終わります。     (10番 栗山尚記君 降壇) ○議長(宮野和秀君) ここで、11時07分まで10分間休憩いたします。     午前10時57分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午前11時07分 再開 ○議長(宮野和秀君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、順位2番、児玉悦朗君の発言を認めます。児玉悦朗君。     (7番 児玉悦朗君 登壇) ○7番(児玉悦朗君) 児玉悦朗でございます。今回は30分の時間をいただきました。どうぞよろしくお願いいたします。  新型コロナウイルス感染症対策につきましては、私も3月議会の一般質問でも質問させていただきました。本市の素早い対応によって、市民の不安も少しは和らいでいると思っておりますが、新型コロナウイルス感染症によって、日本社会は今大変大きく影響を受けておりまして、私もこれほど大きな問題になるとは思っておりませんでした。しかしながら、経済的にはリーマンショック、あるいは東日本大震災のときよりも経済的損失が大きいと報道されているところでもあります。  本市市民にとっても、精神的にも、あるいは経済的にも逼迫している状態であると思います。国・県の施策を見ながら、本市の施策をさらに構築していくことが必要であるとも思います。国の施策もまだこれから追加の補正予算もあると報道されてもおりますし、なかなか難しいなというところであります。  新型コロナウイルス感染症は、本市の医療体制や経済に大きく影響を与えておりますが、本市でいち早く対策本部を設置して施策を進めてきております。そこでお伺いいたします。  この新型コロナウイルス感染症で被った本市の経済・雇用への影響の大きさについての状況をどのように捉えているのか、お伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 児玉悦朗議員のご質問にお答えいたします。  新型コロナウイルス感染症による本市の経済・雇用への影響についてでありますが、本市では中小企業信用保険法に基づき、市内事業者の売上が一定程度以上減少していることを認定する申請を受け付けておりますが、6月2日時点で申請があった128者の3か月の売上減少見込みの総額は約30億円という状況で、観光業や飲食サービス業を初め、様々な業種に影響が及んでおります。また、市が独自に実施している事業継続支援事業については、6月1日時点で114社から申請を受け付けておりますが、申請した各事業者の売上減少率の平均は、前年比で60%の減少となっており、114社のうち13社が前年比90%の減少見込みとなっております。  雇用につきましては、先月、宿泊施設1件が事業停止したことに伴い、従業員36人が解雇となっておりますが、それ以外に同感染症の影響により従業員を解雇した事例はなく、厳しい経営環境の中、雇用の維持に努めていただいていると認識しております。  求人に関しては、宿泊・飲食サービス業など一部業種で求人を取り下げる動きが見られるものの、令和2年4月の有効求人倍率は1.46倍となっており、現時点では人手不足の状況が続いております。  今後も同感染症が雇用環境に影響を及ぼすことがないよう注視してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 児玉悦朗君。 ○7番(児玉悦朗君) この状況がここまで大きくなっていることを踏まえれば、国や県の感染症対策、経済対策を見据えつつ、的確な本市での対策を検討することが最も肝要だと思っております。早まった対応をして何もならなかったということにならないように、やはり大所高所から対応が必要だと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。  ところで、このコロナの影響で、患者が病院に行かなくなっていて病院経営が大変だと報道されておりますが、本市の病院での影響はどのように受けているのかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 健康福祉部次長。 ○健康福祉部次長(村木真智子君) 医療機関の状況につきましては、緊急事態宣言が出されてから、全国的に医療機関への通院を控えているため患者が減少しているという報道がありますが、本市におきましては、報道の内容ほど患者は減っていないものの、医療資材の価格が高騰しているなどがあり、多少影響は出ていると伺っております。 ○議長(宮野和秀君) 児玉悦朗君。 ○7番(児玉悦朗君) このコロナショック後の生活様式を変化させて3密を回避させる、コロナウイルスに感染しないように、新しい生活習慣を身につけなさいといったことが報道でも言われております。マスクや手洗いなど習慣化するようにしていきたいと思っているところでございます。  次の質問ですが、本市でもホテルや旅館、飲食店などの経営が大変厳しい状況であります。秋田県では経済対策としてプレミアム商品券の発行を実施いたしました。県では、6月補正予算の目玉事業として、総額73億円のプレミアム宿泊券・飲食券を発行して、県民による県内消費を促すとしております。その経済効果が期待されるところではあります。本市においても新型コロナウイルス感染症の影響による自粛ムードで停滞や苦境が続く宿泊施設や飲食店での特別定額給付金10万円と併せて、地元消費を促す意味においては期待度も大変高いだろうと思っているところでございます。  そこで、この制度の概要と市内宿泊施設や飲食店への影響をどのように捉えているのか。また、利用できる宿泊施設や飲食店、プレミアム商品券の購入方法など、広く市民が利用できる手立ても県と一緒にPRする必要があると考えますが、検討されているのかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  秋田県プレミアム宿泊券・飲食券の概要や効果等についてでありますが、県では、新型コロナウイルス感染症の影響で疲弊した県内経済を下支えするため、県民を対象とした商品券を発行し、県内の宿泊施設、飲食店での消費拡大を図ることとしております。宿泊券については1枚2,500円で1人5枚まで購入できる5,000円券が40万枚発行され、来年2月末まで利用することができるほか、飲食券については、1枚700円で1人12枚まで購入できる1,000円券が533万枚発行され、9月末まで利用できるものとなっております。宿泊券と飲食券を合わせた発行総額は73億円となり、宿泊・飲食サービス業の県全体に対する構成比から、本市での利用総額は約3億円と推計されるものの、宿泊業や飲食業は幅広い業種への波及が期待されることから、その経済波及効果は5億円を超えるものと考えております。  県においては、テレビのコマーシャルや新聞広告等により広報活動を開始しているほか、専用ウェブサイトにおいて加盟店の募集や申請方法等を公開しているところであり、市といたしましても、まずは市内宿泊施設・飲食店に取扱店舗として加盟していただけるよう周知を図りながら、市民を初め、県民の皆様から本市の宿泊施設・飲食店を利用していただけるよう、幅広くPRしてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 児玉悦朗君。 ○7番(児玉悦朗君) 次に、プレミアム商品券の発行についてでありますが、県と時を同じくして、男鹿市であったと思いますが、飲食店、小売店で利用が可能なプレミアム商品券を今月にも販売するようであります。新型コロナウイルス感染症の影響で苦しい状況にある事業者等を、商工会等と連携しながら市民全員で支えるという内容であったと思います。  そこで、全国的に新型コロナウイルス感染症の終息は長引くだろうと思いますので、第2弾、第3弾のこれからの対応策を今から検討しておく必要があると思います。その中の1つとして、当然財源も必要であると思いますので、今すぐということではないのですが、他市にない独自性のあるプレミアム商品券の発行を検討する考えはないかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  本市独自のプレミアム商品券の発行についてでありますが、イベントの中止や外出自粛等により、本市の飲食サービス業や小売業等では売上が大幅に減少しているほか、花輪ばやしなど本市を代表する夏祭りも中止が決定しており、今後も地域経済に大きな影響を受けるものと考えております。  このことから、市内経済への影響緩和と早期の回復を目的とした本市独自の取組として、飲食店専用券を含む過去最大規模のプレミアム商品券の発行を検討しているところであります。 ○議長(宮野和秀君) 児玉悦朗君。 ○7番(児玉悦朗君) 本市においても、過去には経済対策としてプレミアム商品券を発行してまいりましたので、こういう経験を生かしてタイムリーな場面での発行をお願いしたいと期待をしているところでございます。  次に、新型コロナウイルス対策学校運営についてお伺いいたします。  児童生徒は既にコロナ感染対策を講じながら学校生活を過ごしていることと思います。学校での対策と家庭での対策、それから学校休校に伴う学業への影響対策として、夏休みの短縮などへの対応など、学校環境が大変変化していると思います。本市の学校での対策は、どのようなことを実施しているのかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 児玉悦朗議員のご質間にお答えいたします。  新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策についてでありますが、栗山議員にも答弁いたしましたとおり、各小中学校において感染予防対策に取り組んでおり、この中で、密閉、密集を避けるための対応といたしましては、児童生徒の間隔は1メートルを目安とし、頻繁に換気を行うなど、現場の状況に応じて柔軟に対応しているほか、密接への対応としましては、基本的に常時マスクを着用するのが望ましいとしながらも、熱中症などの健康被害が発生する可能性が高いと判断される場合や、体育や部活動の場合にはマスクを外すよう指示をしております。  また、学業への影響対策につきましては、臨時休業中においては、各校でプリントやワーク類などを配付し、児童生徒が自宅で学習を進めていけるような取組を支援しております。さらに、学力の維持向上、教育活動の保障という観点から、夏季休業日を短縮するなど対策を講じることとしております。 ○議長(宮野和秀君) 児玉悦朗君。 ○7番(児玉悦朗君) 集団登校は感染が拡大するということから、実施しないほうがいいのではないのかというご意見もございます。毎日の体温測定の実施など健康チェックは行っているのかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 教育部長。 ○教育部長(加藤 卓君) 集団登校につきましては、そういったニュース等でも私も見たことはありますけれども、本市におきましてはレベル1という状態でありまして、密にならないよう十分留意すれば大丈夫であると考えております。  また、健康観察におきましては、毎朝健康観察票を提出いただいておりましたけれども、6月から中断している状況にありますが、発熱等の症状のある児童が登校しないことを徹底するために、現在も家庭で継続して検温と健康観察をお願いしているところであります。 ○議長(宮野和秀君) 児玉悦朗君。 ○7番(児玉悦朗君) 次に、健康長寿政策についてお伺いいたします。  フレイルについてでありますが、加齢によって体と心の活力が低下した状態のことだと思いますが、具体的には筋肉の減少、肺活量の低下といった身体的な衰え、そして記憶力の低下、気分的な鬱といった精神心理的な衰え、あるいは社会的な孤立、経済力の不足、ひきこもりといった社会的な衰えが挙げられます。また、後期高齢者の方は、前期高齢者の方と比べて、フレイルの進行が顕著になると言われているわけであります。  フレイルは健康状態と要介護状態の中間に位置して、多くの場合はフレイルを経て、そして次に要介護状態ということになるわけであります。国では、75歳以上の人を対象に行う健診で、フレイルの状態になっているかどうかチェックすると。後期高齢者の質問票を今年度、2020年度より導入するとしておりますが、本市での運用状況とその効果についてお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  フレイル健診についてでありますが、国の指針に基づき、今年度より、フレイルなど高齢者の特性を踏まえて健康状態を総合的に把握するため、75歳以上の方を対象に実施する後期高齢者健診において、受診者が使用する質問票に、食習慣、口腔機能、運動、社会参加などの項目を取り入れた内容で実施することとしております。  本市の後期高齢者健診については、今年7月から10月末まで実施する予定としておりますが、健診結果と質問票の内容を総合的に判断し、重症化リスクの高い方に対しては医療機関の受診を勧め、また予防効果が見込まれる方に対しては、フレイルチェックや介護予防事業などにつなげ、健康状態に応じた支援を行っていくこととしております。  なお、効果の検証はこれからとなりますが、フレイル状態を早期に発見し、要介護状態に陥る前に、自身の健康状態に気づき行動できるよう支援してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 児玉悦朗君。 ○7番(児玉悦朗君) 秋田県では10年後、脳卒中で亡くなる方を8割減らすという宣言をして、脳卒中に対しての意識を啓蒙していますが、本市では脳卒中で亡くなる方の人数は減少しているのか。併せて、健康診断は市民全員が受診しているのか。受診状況と効果についてお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  健康診断の受診状況と健康宣言の効果についてでありますが、本市の脳卒中による死亡者数につきましては、平成25年の93人から徐々に減少が見られ、近年では年間70人前後で推移しております。また、生活習慣病全般を診察することができる特定健診の受診率については、市が把握している国民健康保険の加入者に限定されますが、過去3か年においては35%前後の受診率となっております。  健康宣言の達成に向けた脳卒中予防対策としましては、ナトカリ計を活用した減塩指導を重点的に行っておりますが、数値により減塩効果の目安が確認できることから、継続的に自己管理される方が増えてきておりますので、引き続き減塩を初めとした生活習慣の見直しや、毎年の健診により健康状態を確認することの重要性を積極的に啓発していくことで、「10年後、脳卒中で亡くなる方を8割減らす」健康宣言の達成を目指してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 児玉悦朗君。 ○7番(児玉悦朗君) 健診を受けて延ばそう健康寿命県内1位を達成するために、食生活の改善や禁煙をして定期的な運動、あるいは総合的な生活改善が重要だと私は思っておりますが、健康診断で再検査の判定を受けられても再検査に行かない方に対してどのような対応をしているのかお聞かせください。 ○議長(宮野和秀君) 健康福祉部次長。 ○健康福祉部次長(村木真智子君) 健診結果で要受診の判定を受けた方には、健診結果のほかに、受診結果把握用紙というものを同封しており、受診された方は医療機関からその用紙が返ってくることになります。そのような形で受診状況の把握をして、未受診の方には電話勧奨をしております。あとは、健診結果からすぐに受診が必要とされる方に関しましては、訪問して直接ご本人に状況を説明して受診勧奨をしております。  健診は、結果をどのように健康づくりに生かしていくかが重要であることから、引き続き要受診者の加療率が上昇するよう、医療機関と連携を図りながら実施してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 児玉悦朗君。 ○7番(児玉悦朗君) 健康長寿のためには、医療機関への受診はもちろん大事ですが、普段の食生活や運動など、生活全般の改善がやはり功を奏すると思いますので、市民の意識の改善を促す、何かPRが必要じゃないのかなとも思っております。  次に、子育て支援についてお伺いいたします。  昔は、大家族の子育てということが多くあったと思いますが、現在は本市でも核家族化も進みました。夫婦共働きが当たり前ですし、行政が子育てに協力することはやはり時代の流れで当然だと思います。子育てしやすいことが、行政の評価を上げるということにもつながっていると思います。子育てしやすい鹿角市を目指して施策を打ち出しておりますが、ここでお伺いいたします。出産や子育てのしやすい本市を目指して、家庭に負担がかからない施策、子供は地域で育てるといった施策にするべきと思いますが、本市でのファミリー・サポート・センターの業務内容についてお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  ファミリー・サポート・センターの業務内容についてでありますが、当センターは、育児の援助を提供する人と依頼する人がネットワークをつくり、地域で子育てを助け合う会員制の組織であり、子ども未来センター内での子供の預かりや、提供会員の自宅及び依頼会員の自宅へ訪問して行う託児、保育園や放課後児童クラブ等への送迎のほか、企業などが行うイベントや育児サークル参加者の子供の預かりなどを行っております。これらの事業は、地域の子育て支援機能の充実と、安心して働くことができる環境づくりに大きな役割を担っております。 ○議長(宮野和秀君) 児玉悦朗君。 ○7番(児玉悦朗君) ファミリー・サポート・センター、託児所の発展系というイメージなのですけれども、女性が働きやすい社会のためなど大きな意味があると思います。  経済的に困窮している方、余裕のない方のために、紙おむつやお尻拭きの無料券、あるいは保育園料金や教材費や給食費の無料化など、直接の支援も大きな効果があると思いますが、このような育児支援ということは、どのように考えておられるのかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(豊田憲雄君) 経済的不安を抱える子育て世帯への直接支援ということだと思いますけれども、保育料につきましては、昨年10月から3歳以上児は無償化しておりますし、3歳未満児につきましても、第3子以降は既に無償化、第1子、第2子においても、高所得階層世帯以外は無償化しておりまして、また3歳以上児に係る副食費につきましても、保育料と同様に無償化ということで、実質まずほとんど保育関係は無償化しております。  また、このほか市の取組としましては、放課後児童クラブ等の利用料の多子軽減と、制服、学用品等のリユース事業、生活困窮世帯を対象とした学習支援事業などにより支援の充実を図っているところでありますので、今後におきましてもニーズの把握に努めながら、子育て世帯への支援を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 児玉悦朗君。 ○7番(児玉悦朗君) 次の質問に入りますが、本市での婦人科の開設が困難という状況の中で、お産をする場合、現実的には大館市立病院へ出向かなければならない。そのようなこともあって、市民アンケートでは医療に対する不安、要望が常に上位に挙がっております。本市では、医療確保事業を展開しておりますが、この事業を拡大して、助産師や看護師、臨床検査技師など、医療従事者の育成に取り組むことで、将来の安定的な医療体制を築くことができるのではないかと思います。  ここでお伺いいたしますが、本市で行っている医療確保事業の受給者の中から、まだ1人も医師として本市に赴任していないという状況だと思いますが、事業として結果が現れるまで長い年月を要するこの事業、これからも継続していかなければならないと思っております。そこで、医療確保事業を拡大して、助産師や看護師、臨床検査技師など、医療従事者の育成に取り組むことができないかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  医師確保対策事業の拡充についてでありますが、平成26年度から開始しております医師修学資金貸与につきましては、現在、大学6年生4人、大学5年生2人の計6人に貸与しておりますが、6年間の大学教育修了及び医師免許取得後も、初期臨床研修の実施などの期間が必要となるため、医師として本市に赴任するまでには、まだ年数を要するものと考えております。  助産師や看護師、検査技師などの医療従事者の育成については、既に秋田県やかづの厚生病院を運営しているJA秋田厚生連において、奨学金の返済助成や修学資金の貸与制度を設けていることから、修学資金貸与の対象者を医師以外の医療従事者を目指す学生に拡充することは、現在のところ考えておりません。  なお、鹿角地域の医療向上と市民の健康増進に寄与することを目的に、平成22年度から設置しております岩手医科大学の寄附講座「地域医療多職種連携推進学講座」では、今年度から新たに医師・看護師等の医療職を志す中高生等に対する医学教育を事業の1つに加えておりますので、これらの事業を通じて、医師・看護師等の医療従事者を目指す生徒を1人でも多く育ててまいりたいと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 児玉悦朗君。 ○7番(児玉悦朗君) 産婦人科が開業できればいいのですが、現実は大変厳しい状態だと思います。大館市立病院への通院や宿泊の助成など多くの配慮をすることで、安心して出産できるように、当面は対策していただきたいと思っております。
     私の質問はこれで終了いたします。ありがとうございました。 ○議長(宮野和秀君) 以上で、児玉悦朗君の質問を終わります。     (7番 児玉悦朗君 降壇) ○議長(宮野和秀君) ここで、午後1時まで休憩いたします。     午前11時37分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後 1時00分 再開 ○議長(宮野和秀君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  順位3番、吉村アイ君の発言を認めます。吉村アイ君。     (11番 吉村アイ君 登壇) ○11番(吉村アイ君) 立憲民主党の吉村アイです。市民を代表して、一般質問をさせていただきます。  今回の一般質問、もう1年後にはあのころは全員マスクをして議場にいたなという思い出話が早くできるようになればいいなと願っております。  まず最初に、新型コロナウイルス対策に日々頑張っていらっしゃる市長をはじめ、職員の皆様に議場をもって感謝申し上げます。  議会初日に市長の行政報告の中で、5月28日現在で特別定額給付金が全世帯の88.8%の1万395件分交付されたという報告がありました。多くの市民の方々から、鹿角市は早く支給されて大変ありがたいという声をたくさん私は聞きました。飲食店への客足は、まだまだ半数にも満たない状況でありますが、スーパー、コンビニ、市日等は、感染対策をしながら、消費は徐々にではありますが、回復していると思われます。  鹿角市では、花輪ばやし、七夕、毛馬内盆踊りなど、イベント、お祭りが中止されたことで市民の精神的なストレスはあると思いますが、北東北の真ん中に位置する本市は、医療機関、スーパー等で岩手、青森ナンバーの車の方が普段から見えられております。他県との境でいろいろな問題があることを聞いておりますが、私たちの市は、普段から隣県の方々と仲よく活動しておりますので、大変温かい市民性といいますか、それは大変よいことだなと私は思っております。新型コロナウイルス対策はまだまだ続きますが、市民がお互いに気持ちを緩めることなく、鹿角市に住んでいてよかったと今以上に思えるような地域になるために頑張らなければならないと思っております。  前置きが少し長くなりましたが、通告に従い、質問させていただきます。午前中のお二方とコロナ対策に関しては重複する部分もあると思いますけれども、よろしくお願いいたします。  それでは、まず最初に、毎年6月は男女共同参画推進月間になっておりますので、最初に男女共同参画の推進についてお伺いいたします。  令和2年度の市女性職員の課長級以上の登用率でありますが、平成30年度は20.5%、令和元年度は21.4%で、登用率はどちらも過去最高となっておりますが、課長級以上の女性職員はどちらも9名であります。管理・監督職同様、課長級以上の女性職員についても来年度30%の目標を目指せないか、まずお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 吉村アイ議員のご質問にお答えいたします。  市職員の課長級以上の女性職員の登用率についてでありますが、今年度においては、課長級以上の管理職46人中、女性職員は10人で登用率は昨年度より0.3ポイント増加の21.7%となっております。  第3次鹿角市男女共同参画計画の目標は、令和2年度に副主幹級以上の管理・監督職における女性職員の割合を30%としており、今年4月1日現在30.1%となり、目標を達成しております。本市では、これまで幹部職員養成のための長期研修等に女性職員を積極的に派遣し、人材育成に努めており、こうした取組を継続しながら、課長級以上への女性の登用も進めてまいりたいと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 吉村アイ君。 ○11番(吉村アイ君) 今年度の10名というのは、1名増えたということで、そこのところは大変よかったと思います。ありがとうございます。  私は、このことはずっと最初から取り組んできたことなので、秋田県の中でも随分登用率が高くなっていっていることには大変感謝申し上げております。これからもこの取組を継続していただきたいと思います。  次に、男性の育児休業取得率についてお伺いいたします。平成30年度、事業所における育児休業取得率は3.3%となっておりますが、市の職員の取得率をお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  男性職員の育児休業取得率についてでありますが、平成29年度に男性職員2人が取得し、育児休業取得率は22.2%という状況でありましたが、それ以降は実績がない状況であります。  なお、女性職員の育児休業の取得状況は、取得者が年々増加傾向にあり、取得率につきましても近年100%を維持している状況となっております。 ○議長(宮野和秀君) 吉村アイ君。 ○11番(吉村アイ君) このことを取り上げたのは、小泉進次郎大臣が育児休業を取得したということで、全国的に男性の育児休業に対する関心が大変高まっているということもあります。子育てに関しては、育児休業を取らなくても、今の若いお父さんたちは大分協力的にはなってきておりますけれども、市の職員の方から鹿角市全体に率を上げていくというのは大変難しいことだと思うので、まず市の職員が手本を見せていただきたいということで、このことを取り上げました。  次に、パワハラ防止法についてお伺いいたします。  このことは、昨年の一般質問でもいろいろ啓発活動を続けていくということで、セクハラ、パワハラについての質問をしたときに、いろいろやっていきますという答弁でありましたが、本年6月1日、パワハラ防止法が施行され、その中で業務指導との線引きが課題になっております。指導しているのか、パワハラしているのか、そこの境界線が大変難しいという問題もありますが、このことに対する市職員の啓発活動は、今年はどのように計画しているか、去年との違う面とか、そういうことをお尋ねいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  パワーハラスメント防止のための職員への啓発活動についてでありますが、これまでもハラスメントを含めた職場環境に関する相談窓口を設置し、取組を進めてまいりましたが、今回この法律が施行されたことを契機に、パワーハラスメントのほか、セクハラ、マタハラを含むハラスメント全般に関して、職員へ具体事例を周知し、防止のための啓発を行ったところであります。  パワーハラスメントは、職務に関する優越的な関係を背景として、業務上必要かつ相当な範囲を超えて、精神的もしくは身体的な苦痛を与える言動を指しますが、法律の施行に併せて、国が示した指針を踏まえ、職員向けの手引を作成するほか、ハラスメント防止に関する研修や、苦情等が寄せられた際の相談担当者の対応技術の向上を図る研修を行うこととしており、職員が安心して自らの能力を十分発揮できるよう、引き続き良好な職場環境を確保するための取組を進めてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 吉村アイ君。 ○11番(吉村アイ君) 大変すみません、1つ飛ばしてしまって、このことは後で聞きに行きます。  このパワハラに関しては、いろいろその線引きが、パワハラもセクハラもそうですけれども、大変線引きが難しいというのが、これからのいろいろな課題になると思います。ですから、このことに関しては、常にそのような、今相談の対応ができる人の研修もということがありまして、大変いいことだと思うのですけれども、相談できる研修というのは全員対象でやるのでしょうか。お尋ねいたします。 ○議長(宮野和秀君) 総務部長。 ○総務部長(佐藤康司君) 研修についてでありますけれども、基本的に相談窓口というのは総務課ということになっておりますが、直接パワハラというケースですと、直属のところから受けているという場合が多いので、直属の方には相談しにくいというところで、中立的なところに窓口を設けるわけですので、まず研修については全員対象ということではなくて、相談窓口の担当のところということになりますけれども、パワハラそのものの研修につきましては、主に管理職を中心にした研修をまずは行ってまいりたいと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 吉村アイ君。 ○11番(吉村アイ君) ありがとうございました。これから、これは長く取り組まなければならない活動だと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、新型コロナウイルス対策についてお伺いいたします。  まず最初に、PCR検査についてでございます。鹿角地域感染症仮設診療所でのPCR検査は、大体1日何人分ぐらいの検査ができる体制か、お伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  鹿角地域感染症仮設診療所におけるPCR検査についてでありますが、本市では5月25日にドライブスルー方式によるPCR検査を行う仮設診療所を設置し、帰国者・接触者相談センターで検査が必要と診断された方を対象に、平日の午後1時30分から午後3時30分まで、予約制でPCR検査を実施する体制が整いました。1日当たりの検査人数につきましては、2時間の診療時間であることから、最大8人を見込んでおります。 ○議長(宮野和秀君) 吉村アイ君。 ○11番(吉村アイ君) 予約制ということですので、鹿角市は今のところずっと感染者がいないということですけれども、北東北3県の真ん中にあるし、高速道路も通っているという環境で、いろいろな方々がこれから交流するときに、この8人という人数は土日もできるのでしょうか。それから、8人という人数の割り出し方に関してもお尋ねいたします。 ○議長(宮野和秀君) 健康福祉部次長。 ○健康福祉部次長(村木真智子君) こちらの鹿角地域感染症仮設診療所については、土日と祝祭日は休業とします。基本的に月曜日から金曜日までの午後となっております。  8人と割り出した積算根拠は、1人15分ぐらいかかるかなということで8人としております。  今後の流行状況によって、こちらのほうは医師会の先生方と相談しながら進めていきたいと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 吉村アイ君。 ○11番(吉村アイ君) ありがとうございました。  次に、市内の妊婦の方の中で、PCR検査をしておきたいという希望があれば、仮設診療所で予約をすれば、検査できるのでしょうか。妊婦の方のPCR検査というのは、全国的にもしたほうがいいというお話もありますので、そのことについてお尋ねいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  妊婦へのPCR検査についてでありますが、先ほどお答えいたしましたとおり、本市の仮設診療所でのPCR検査については、帰国者・接触者相談センターで検査が必要と判断された場合にのみ行うものでありますので、希望する方に対して実施するものではございません。  妊婦を対象としたPCR検査につきましては、県が実施する方針を示しているところでありますが、現在、検査時期や実施場所等も含め詳細について検討中とのことですので、詳細が分かり次第、関係機関と協議を行い、周知を図ってまいります。 ○議長(宮野和秀君) 吉村アイ君。 ○11番(吉村アイ君) ありがとうございました。  次に、午前中にも質問がありましたけれども、小中学校の臨時休校についてお伺いいたします。  新型コロナウイルス対策で臨時休校になった7日間について、夏休みを短縮して授業をするとしておりますけれども、1週間であっても、夏休み中で7月、8月は大変暑い時期であります。その暑さ対策はどのように行うかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 吉村アイ議員のご質問にお答えいたします。  夏休み短縮期間における暑さ対策についてでありますが、先ほど栗山議員にも答弁いたしましたとおり、各学校の普通教室に扇風機を2台配置することや、エアコンが設置されている特別教室を使用するほか、熱中症などの健康被害が懸念される場合はマスクの着用を避け、屋外での活動を取りやめるなど、気候条件や児童生徒の体調に合わせて柔軟に対応してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 吉村アイ君。 ○11番(吉村アイ君) やはり夏休み期間中の授業ということで1つ考えたのは、例えば保健室とかそういうところで、ちょっと子供たちが体調を悪くしたときに保健室に行く子供が、普段よりは増えると思うのですけれども、これ質問事項にありませんが、保健室対応とかはどのようになっていますでしょうか。もしよかったら、お知らせください。 ○議長(宮野和秀君) 教育部長。 ○教育部長(加藤 卓君) 保健室には、従前より冷房施設が入っております。なので、先ほど教育長の答弁にもありましたけれども、そのほか、特別教室等にもエアコンは設置されていますので、状況によっては普通教室でやる授業も、あまりに暑ければ、可能な限り1人でも多くの児童生徒が、特別教室の涼しい環境で勉強する機会も増えてくるのかなと思っております。 ○議長(宮野和秀君) 吉村アイ君。 ○11番(吉村アイ君) ありがとうございました。  次に、教職員の働き方についてお伺いいたします。  新型コロナウイルス対策を考えながら、授業をしなければならない。今までの教職員の方々の働き方の中で、かつてない仕事量が増えているというか、例えばうちで検温はしてくるといっても、今日皆さんの体温は何度でしたかとまず聞かなければならない。それから、マスクをしているとか、時によっては消毒をしなければならない場合もあります。それから、いろいろな部分の環境を整備する。窓を開けたり、いろいろなことに今までの働き方以上に気を使って働かなければならないという職務が、職員の方、教職員の方々が増えると思います。  あともう一つ、熱中症対策についても、今までもいろいろなことで先生方も勉強していると思いますけれども、マスクをしながらの熱中症対策、あと用務員の方とか、いろいろお手伝いの方もいると思いますけれども、その方々との仕事の線引きとか、それはどのようになっているかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 通告には教職員全体を捉えた形での働き方改革についてのご質問だったと思いますので、それに沿った形でご答弁を申し上げます。  教職員の働き方についてでありますが、市内の各小中学校では、鹿角市立小中学校多忙化防止計画及び各校の業務改善計画に沿って、令和2年度も時間外勤務時間の短縮を目指して取り組んでおります。  臨時休業期間が含まれる4月の市内教職員の時間外勤務時間の平均は、小学校が38.7時間、中学校は46.8時間で、昨年度より、小学校は12時間、中学校は26時間短縮となっております。臨時休業期間中は、家庭学習の準備や家庭訪問、教材研究などに多くの時間を費やしましたが、授業や部活動指導を行わない分、退庁時刻は早くなりましたが、5月6日に学校が再開してからは、朝の健康観察票の確認や校内の消毒などの基本的な感染予防対策を継続しながら、不安や悩みを抱える児童生徒への教育相談、授業の遅れを取り戻すための学習指導の工夫など、本来の業務に取り組んでおります。  このような状況を踏まえて、各校に対して、今年度は例年実施している学校行事について、場合によっては取りやめるなど、適宜見直しを図るよう指示をし、多忙化の抑制に努めております。  また、夏休み期間中には学校閉校日を設けますので、教職員には積極的に夏季休暇や年次有給休暇を取得してリフレッシュしていただきたいと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 吉村アイ君。 ○11番(吉村アイ君) ありがとうございました。  先生たちの精神的な面でも、普段の授業とはまた違う精神的な面で、コロナに関することでいろいろ勉強していると思いますけれども、そのような教職員の精神的な面のフォローもよろしくお願いしたいと思います。  それでは、次に鹿角市の観光についてお伺いいたします。  1週間ぐらい前でしたか、NHKのラジオで、これからは、今まで鹿角市も海外からのインバウンドということで、海外の旅行客をということで、国全体で、鹿角市だけでなくて取り組んでまいりましたが、しばらくはローカル観光に向けた、国内観光に切り替えなければならないのではないかということをラジオでお話ししておりました。  幸いなことに、鹿角市は観光の面では大変自然も豊かだし、観光地が多い場所でありますので、今こそ鹿角市がいいところだということをPRできるのではないかなと思っております。  それで、新型コロナウイルスの世界的な流行から、観光はグローバルからローカルへと流れが変わったと言われております。観光地の多い鹿角市で地元観光に力を入れる時だと思いますが、市の考えをお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  観光への取組についてでありますが、市ではこれまで、食や自然、歴史文化といった観光資源の発掘や磨き上げに取り組んできたところであり、昨年度からは、かづのプレミアムツアーとして、世界級遺産を軸とした本市の多彩な観光コンテンツを組み合わせた、着地型旅行商品の企画造成に力を入れてまいりました。  新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、観光客については人混みをなるべく避けるといった3密回避の行動へと変化してきており、それに伴い、行き先については利便性の高い都市部周辺の観光地から、地方の観光地へ注目や関心も移行してきているものと認識しております。このことから、本市が有する観光コンテンツに、素朴な体験や人との出会いなど、地域のありのままの魅力を加えながら、さらなる商品の磨き上げと感染症予防対策も含めた受入体制の強化を図りながら、選ばれる観光地となるよう積極的に事業を展開してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 吉村アイ君。 ○11番(吉村アイ君) 最近はないのですけれども、20年ぐらい前は、例えば地元の旅館に日帰りで温泉に入りながら、おいしいものを食べてくるという10人、20人のグループで行くという、お昼にですね、ご飯食べてくるとか、最近は少なくなりましたが、そういうこととか、あと今年の桜の花見は、近隣の例えば弘前に行くとか、県を超えた花見はできないということで、ちょうど規制のあった時期でありましたが、私はすぐうちの近くの桜山公園を、今年は本当にピンクがかった桜がすばらしかったのですよ、今年の桜の花が。コロナのときでこんなに、各地こうだったろうと思うのですけれども、地元の人たちが地元で花見をしようということで、桜山に私も見に行ったのですけれども、そんなに密にならないように、小グループで近隣からいろいろご馳走を用意して来ていました。3日、5月に入ってからですね。今年は桜の満開がちょっと遅れたので、今までは桜山公園もお客さん、地元の人が来ているといっても、そんなに桜山に行こうという感じではなかったのですけれども、今こそ本当の地元の観光を見直す時期だなと私はそこを見てつくづくそう思いました。  それで、地方の時代とか言われたこともありますし、「ディスカバー・近所」という、本当に私たち30代のころの話なのですけれども、そういうこともありました。ですから、先ほど市長の答弁で、いろいろなことを企画して、着地型、地域のありのままを見せるということで、これは市外の方でなくて、まずは市内にもう一度地元の観光を、最近は八幡平のドラゴンアイとかも大分話題になっておりますけれども、岩手県ですけど、近隣ですので、すぐ行ける場所です。そういうふうに地元の観光を見直すいいチャンスだと思うのですけれども、もう少し地元の方々に、もっとこういういいところがあるとPRするような取組はできないものでしょうか。 ○議長(宮野和秀君) 産業部次長
    産業部次長(花海義人君) 先週、実は緊急観光ミーティングを開きまして、この先どうしますかという議論を重ねました。その中で、まず現在休業している旅館、ホテルもありますけれども、開いている旅館、ホテルに関しましては、日帰り客が非常に増えてきたというお話を伺っております。  また、我々もそうですけれども、いろいろな県内の近場に行くような機会も増えてきたと思いますし、道の駅を見ても、県内ナンバーのマイカーが増えてきたなというのはつくづく感じております。  そういうことを受けまして、これから我々が行う消費喚起策につきましても、なるべく市内のいいものを取り入れながら、旅館、ホテル等でもサービスしていきながら、鹿角市内のPRができるような取組を積極的に進めてまいりたいと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 吉村アイ君。 ○11番(吉村アイ君) ぜひ進めていただければと思います。  所管の委員会ですので、これからもいろいろ提案させていただきたいと思います。  次に、6月から県外移動が緩和されたということで、私ちょっと勘違いしまして、まだまだ緊急の場合、あと仕事の場合とか、そういう場合だけが県外移動ということで、まだまだ緩和されていないということなのですけれども、鹿角地域はもともと岩手の荒屋新町とか、田山とか、そちらの方に親戚も多いし、近隣の岩手の方々は医療関係でも、花輪線に乗って病院に来る方、また田山とか荒屋新町の方は、花輪のスーパーに行かなければ買うところがないという年配の方の話を何回も聞いたことがあります。  それで私は、いとくに行ったり、ドラッグストアに行っても、市日に行っても、市日はちょっと少なくなりましたけれども、近隣の岩手、青森の方、ちょっと山を越えれば田子町ですので、田子町の方も結構鹿角に来ていますし、また鹿角で物を売っている方も随分いらっしゃいます。  そういう意味で、北東北3県、青森、岩手、秋田、特に岩手県はまだ感染者がゼロと、第1号にならないように今以上に頑張ろうという、ゼロであっても緊張感を持って頑張っている県です。岩手と十和田湖は青森県と隣接していますし、八幡平は岩手県と隣接しております。この北東北3県の広域観光を今以上に、今から連携して進めて行わなければならないと私は考えておりますが、このことについてお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  北東北3県による広域観光連携の取組についてでありますが、これまでも盛岡周辺から岩手県沿岸部自治体で構成される盛岡八幡平広域観光推進協議会や国立公園十和田八幡平エリアの行政機関、観光協会などで構成される十和田八幡平地域広域観光推進会議、大館能代空港利用促進協議会、岩手県空港利用促進協議会などに参画しており、広域連携を積極的に展開し、本市への誘客につながる地域との連携を進めてまいりました。  また、昨年度から十和田湖南側エリアの観光推進を目指し、環十和田湖ゲートウェイ構想推進協議会に参画し、田子町及び二戸市との共同提案が総務省の関係人口創出・拡大事業に採択されるなど、一層の連携体制の強化に取り組んでいるところであります。  さらには、観光宣伝の推進については、地域DMOであるかづの観光物産公社が、東北観光推進機構が主催する意見交換に積極的に参加し、情報収集や情報発信を行っているほか、首都圏とのアクセス向上については、大館能代空港の10月からの冬ダイヤが1往復増便され3便になることから、誘客効果を期待しているところであります。  6月に入り県境を越える移動が緩和されてきておりますが、回復は段階的になるものと見込まれますので、これまでの取組によって培われてきた広域連携により確実に成果を上げられるよう、引き続き観光産業の振興に注力してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 吉村アイ君。 ○11番(吉村アイ君) 今までも北東北3県の広域観光に関しては、あんとらあを中心に頑張っているということは十分承知しておりますけれども、これからしばらくは今以上の連携といいますか、それを拡大し、そしてなかなか各地域に集まって会議ということもできない状況であります。それで、これからいろいろな会議を北東北3県で、広域観光についていろいろな話し合いをする場合、そこの場所に集まる方法ではない、今の電話会議みたいな、そういう会議、これ質問の中に通告していませんけれども、どういう方法で会議をするか、そのことは聞いてもいいでしょうか。 ○議長(宮野和秀君) 産業部次長。 ○産業部次長(花海義人君) 会議につきましては、少しずつオンライン会議を我々も始めておりまして、そういったことを含めながら、今度は6月19日以降は県境を越えてもいいというふうになりますので、徐々にみんなで集まりながら、北東北3県で連携するような取組ができるように進めてまいりたいと考えます。 ○議長(宮野和秀君) 吉村アイ君。 ○11番(吉村アイ君) これからいろいろな会議がある方なんかも、かえって行って集まるより、密に連携できるのではないかなという点もあると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  次に、移住者対策についてお伺いいたします。  このことについては、第7次総合計画の説明のときも提案させていただきましたけれども、次の対策の中に、鹿角市の新型コロナウイルスの影響が少ないということが、全国的に鹿角市はいい地域だな、いいところだなということが大分広まりつつあります。自然豊かな地の利を生かして、今以上に移住者対策に取り組むチャンスの場だと私は考えております。このことについて、今後の移住者対策に対して、鹿角がすばらしいところだということが再認識されているときだと思いますので、このことについての市の考えをお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  移住促進の取組についてでありますが、今回の新型コロナウイルス感染症に伴う感染リスクへの不安や生活様式の変更等の影響から、本市がこれまでPRしてきた豊かな自然環境や安全・安心な暮らし、子育て環境の良さなどが、移住を検討する方にとって、より価値のある判断材料となるのではないかと考えております。また、家族が離れて暮らすことへ不安を感じた方については、Uターンにつながる可能性も一定数あるものと考えております。  いずれにいたしましても、これから地方移住が加速度的に進むとは捉えておりませんが、移住を希望する方に対しては機を逃さずPRや移住相談等を行いながら、引き続き移住を促進する取組を進めてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 吉村アイ君。 ○11番(吉村アイ君) 今回、親戚とか子供が都市部にいる人たちは、今こそ本当は鹿角に帰ってきて、皆安心して暮らせたらなという思いが、たくさんの方がこういう状況なので、呼べないから悲しいというか、苦しいというか、残念だなという話が随分ありました。  コロナが終息した後、ふるさとに帰りたい、ふるさとで仕事をしたいという人は、私は増えると思っております。いろいろな思いをして、都会生活をしている方は、今すぐでなくても、将来は移住したい、地元に帰りたい、田舎に帰りたいという人が出てくると思いますので、このことは今から、ぜひ第7次総合計画の中で重点的に取り組むという項目を設けていただきたいなと思います。  次に、今後テレワークの普及、新型コロナウイルスの影響が少ない地域として、Aターン、Uターンが増えるとの情報があります。これもいろいろなテレビ、ラジオの情報機関の中で、これからはこういう働き方、このように田舎に行って住んでみたいという人が増えるのではないか、今回のコロナのことで秋田県知事が、うちのほうは郡部に行けば、普段でも誰も歩いていないというちょっと失笑を買うような発言もありましたけれども、そのことを私は「えっ」と思ったのですけれども、実は秋田県ではその郡部というか、隅々までそこのトップの方が分かっている、地元を分かっているリーダーがいるのだなと。そういう捉え方を若い人方はしているという発言もありました。  ですから、いろいろな考え方というか、私たちが郡部とか言って、どうなのだろうかとちょっと思ったのですけれども、今の30代、40代の方々の考え方というか、捉え方というのは多様なんだなと思っております。  それで、今これからは地方の時代だという、再来を目指しての取組が絶対必要だと思います。このことを強化する考えはないか、お伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  新たな働き方に対応した移住への取組についてでありますが、市では昨年度より、「しごと」と「移住」を結びつけた取組を強化しているところであり、ハローワークや市内事業者などと連携し、仕事をテーマにした移住ツアーなども開催しているところであります。  また、今回の新型コロナウイルス感染症の影響から、場所を選ばず仕事ができる方法として、テレワークが広く行われるようになりましたが、市ではこれまでも、テレワークに関する講座の開催のほか、まちなかオフィスをコワーキングスペースとして活用できるよう、Wi−Fi環境の充実を図るなど、テレワークを新たな働き方のーつとして積極的に事業を進めてきており、今後も「しごと」と「移住」を結びつける取組を、より一層強化してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 吉村アイ君。 ○11番(吉村アイ君) ありがとうございます。  私は、個人的には年もいってしまったので、テレワークという仕事の仕方はちょっとぴんと来ない部分もありますけれども、テレワークに関して、毎日のようにテレビに流れるものですから、こういう仕事の移し方もいいのだなということが、少しですけれども分かるような気がします。  テレワークをやることによって、ある意味パワハラとか少なくなったとか、コロナに関して、例えば五月病とかそういうので自殺者が増えるとか、そういうことがあるんだけれども、逆にあまり増えていない、そういうふうな情報もあります。ですから、このテレワークに関しては、これからもどんどん進めていただければありがたいと思います。  特に移住に関しては、先ほども言いましたけれども、やはりこの鹿角がすごく住みやすくていい場所だということですね。今こそ皆さん、市民の方々とも話をすれば「やっぱりここはいいところだな」と言う方が随分多くなりました。ですから、いろいろな雇用の問題、これからコロナのことでいろいろ困った事も出てくると思いますけれども、いいところに住んでいるという、農業中心に頑張っている人たちも随分いますし、そういうふうな、今まで目を向けられていないところの仕事を増やしていく方法をぜひやっていただきたいと思います。  それでは、最後の質問をさせていただきます。災害対策についてです。  これは、もう何か月も前から、もうそろそろ水害が起きる頃、また先ほど栗山議員も話をされていましたけれども、毎日のくらい地震がある。1日3回もある。これは東日本のときも随分地震があったという話でした。いろいろな情報誌の中に、東北、関東周辺が危ないのではないかというお話が随分あります。水害だけではなくて、地震、そういうときのために、今いろいろな災害対策として、避難所の在り方を随分、毎日のように新聞、テレビ等で報道されております。それで、避難所についてお伺いいたします。  新型コロナウイルスの流行で仕切りをつける、1人のスペースを大きく取るなど、避難所の在り方が変わるときだと思います。このことは早急に対処すべきと思いますけれども、その計画についてお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  新型コロナウイルス感染症における災害時の避難所についてでありますが、先ほど栗山議員に答弁いたしましたとおり、災害時における避難所の開設、運営については、本市避難所開設運営マニュアルに基づいて行っており、今年度は避難所内における感染症予防対策を同マニュアルに盛り込むなど見直しを行ったところであります。  具体的な内容といたしましては、避難者の3密回避のため、個人や家族ごとに2メートルの距離をとることとしたほか、必要に応じて第2避難所を速やかに開設して収容可能人数を確保することとしております。  また、避難者の受付時には、検温など健康状態の事前確認を行い、発熱症状などがある場合は、避難所ごとに指定している専用スペースで対応することとし、毎年実施している避難所の開設訓練の際に、これら新たな手順を確認することで万全を期してまいります。  備蓄品については、新たにパーティションや防護服などの整備を進め、避難所内における感染症対策を強化するとともに、自助・共助の観点から、市民に対しても避難の際はマスクや体温計、消毒液、ハンドソープなどを携帯していただくよう呼びかけてまいります。  加えて、国が新たに示した新型コロナウイルス感染症予防対策では、安全が確保できている親戚宅や友人宅など、避難所以外に避難する分散型避難も有効であるとされていることから、現在作成中の洪水ハザードマップや市ホームページなどで継続的に周知を図り、より安全で迅速な避難行動へとつなげてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 吉村アイ君。 ○11番(吉村アイ君) このハザードマップはいつごろ配布される予定でしょうか。 ○議長(宮野和秀君) 総務部長。 ○総務部長(佐藤康司君) ただいま制作中でございますが、一応8月、9月ぐらいをめどに全戸配布したいと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 吉村アイ君。 ○11番(吉村アイ君) このハザードマップに関してですけれども、例えばそこの地域によって、今もその避難所以外、避難所があふれたときのために違う場所とか、そういうこともハザードマップに組み入れるというお話でしたけれども、全国的にも避難命令で避難する人が多い場合とか、あと場所によっては、例えば逃げないほうがいいという場合とか、いろいろすごく今、災害によって複雑になってきている部分があると思います。一律でないというか。そういう面では、逃げようとしたときに逃げられる場所がない、孤立してしまうような場所の方が、逃げないほうがいい場合があるとか、今のハザードマップというか、そういう災害の避難場所、避難に関する情報は大変複雑になっていると思うのですけれども、そういうところはどのように考えているか。全体的なものとして、載せる場合と、すごく難しい問題なのですけれども、こういう地区は全国的に例えば逃げないほうがいい、逃げて、かえって災害に遭った方もいますし、大変複雑になっている場合ですね。そういう微妙な部分はどのように取り組んでいるかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 総務部長。 ○総務部長(佐藤康司君) 確かに今おっしゃられるように、例えば避難のタイミングによっては、洪水の場合ですね、もう既に水が来ているので、逃げるのではなくて、例えば2階とか、上に避難してください、垂直避難と言いますけれども、そういったケースもあろうかと思います。  ただ、基本的には天気予報といいますか、そういったところがかなり正確になっておりますし、細かい範囲で把握が可能になっておりますので、できるだけ早めに避難するような指示を出しまして、早め、早めの避難を呼びかけていきたいと考えております。ただ、それでも遅れたような場合には、先ほど申し上げた形になりますが、いずれ避難方法については記述するにしても、その災害の種別によって、あるいは箇所によって、どこがどうというのは、それぞれ千差万別ですので、一概にこういうときはこうしてくださいという書き方はなかなかできないと思いますが、その際には、的確な指示を出して対応していきたいと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 吉村アイ君。 ○11番(吉村アイ君) どうもありがとうございました。  これからまだまだ終息まで時間がかかると思いますので、今まで以上に私たちも頑張りますので、頑張っていただきたいと思います。時間早いですけれども、終わります。ありがとうございました。 ○議長(宮野和秀君) 以上で、吉村アイ君の質問を終わります。     (11番 吉村アイ君 降壇) ○議長(宮野和秀君) ここで、14時03分まで10分間休憩いたします。     午後1時53分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後2時02分 再開 ○議長(宮野和秀君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、順位4番、中山一男君の発言を認めます。中山一男君。     (8番 中山一男君 登壇) ○8番(中山一男君) 清風会の中山一男でございます。3月定例会に引き続きまして、一般質問の機会をいただきました。私なりに、誠心誠意質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして、順次質問してまいります。  初めに、「秋系821」についてお伺いいたします。まず、作付推奨地域限定についてでありますが、県では2022年度に市場デビューを目指す県産米の新品種「秋系821」の名称を全国公募し、先月17日に締め切ったところであります。私も農家の所得向上が図られるということで、期待を込めて2点応募いたしました。応募の結果はともかくといたしまして、先月27日の県議会農林水産委員会で、「秋系821」作付推奨地域限定の報告がなされております。残念ながら本市においては、高品質な米を安定的に供給できない寒冷な地域として、非推奨地域となっております。  そこで、新品種の作付推奨地域の限定に当たりまして、本市への情報提供はあったのでしょうか。また、新品種の栽培条件や県内の推奨地域、非推奨地域の状況をお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 中山一男議員のご質問にお答えいたします。  県産米の新品種「秋系821」の作付に関わる栽培条件や推奨地域の状況についてでありますが、県では、新品種「秋系821」について、あきたこまちよりも成熟期が10日以上遅い晩生種であることから、一定の登熟気温を確保する必要があるため、出穂期後40日間の日平均気温22度以上を確保できる地域を、作付推奨地域として設定しております。県内各地での試験栽培や農業試験場の分析結果により、この要件を満たす地域で作付することが、食味値を高いレベルで安定させる結果につながることが確認されており、県は県央から県南地域を作付推奨地域として指定し、本市を含む県北地域については、残念ながら推奨地域外となったものであり、設定の経緯等については県から報告を受けております。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) 分かりました。  次に、作付推奨地域に向けての取組についてでありますが、今寒冷の地、北海道ではゆめぴりか、青森県は青天の霹靂など、寒冷な地でも肥料や栽培管理の工夫次第では、おいしい米ができる時代であります。本市の米栽培農家の方々も、栽培できることを楽しみにしている方も結構多いのではないでしょうか。  そこで、本市ではこの結果をどう受けとめているのか。また、報道の一部には今後の試験栽培の結果次第では作付を認めることもあるとしておりますが、本市では作付推奨地域に向けて、県に要望していく考えはあるのかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  新品種「秋系821」の作付に向けた取組についてでありますが、食味に徹底的にこだわって開発された新品種「秋系821」は、秋田米の最上位品種として位置付けられており、消費者の注目度も非常に高いことや、本市にも優れた生産者が数多くいることなどから、本市が作付推奨地域に該当しないとの報告は非常に残念に思っているところであります。  県では来年度以降、希望するJAが主体となって栽培試験を実施し、一定の品質、食味を確保できる場合については、作付推奨地域への編入も検討するとしておりますので、関係団体と連携しながら県に対し要望してまいります。  本市におきましては、これまでも冷涼な気候の特性を生かした淡雪こまちのブランド化を進めてきていることから、引き続き、本市の特産米としての生産拡大を進めてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) 市場デビューまでまだ2年ほどありますので、どうか本市にも米栽培に関しては、技術と意欲のある農家はたくさんいると思います。本市での栽培の実現に向けての取組をぜひ検討してほしいと思います。いま一度市長の意気込みをお聞かせいただければと思います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  県北地区は冷涼な地域と断定されたわけですけれども、技術的にも向上しておりますので、その辺は県も十分理解しているわけですから、JAと協力しながら要望してまいりたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) どうかぜひ頑張ってほしいと思います。  次に、市内認可保育園の状況についてお伺いいたします。  まず、入園児童数についてでありますが、第2期鹿角市子ども・子育て支援事業計画を見ますと、平成27年の6歳未満のいる世帯は925世帯、それから平成7年の1,619世帯から42.9%も減少しております。また、出生数においては年々減少し続け、平成25年以降は200人台を割り、平成30年では155人となっております。  本市では、県内でもいち早く少子化対策や子育て支援対策に力を入れてきておりまして、その結果、平成20年から平成24年の合計特殊出生率が1.58ということで、県内で最も高い数値となっているものと認識しております。しかしながら、このように児童数が減少してきますと、保育園の運営が持続可能なのかどうか大変心配な点もあります。  そこで、今年度の市内の認可保育園の定員と入園児童数をお伺いいたします。また、今後の入園児童数の推移をどのように捉えているのかお伺いいたします。
    ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  市内認可保育園等の定員と、入園児童数についてでありますが、今年度の定員は保育所、認定こども園合わせて985人で、6月1日時点の入園児童数は804人となっております。  今後の入園児童数の推移につきましては、昨年度策定した第2期子ども・子育て支援事業計画において、国の示す算出方法により推計したところによりますと、計画最終年の令和6年度の入園児童数は、現在より10.4%減少の720人と推計しております。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) 分かりました。  それから、参考までですけれども、厚生労働省からは、合計特殊出生率の平成25年から平成30年分はまだ発表されていないのでしょうか。2日ぐらい前の新聞を見ますと、国が1.36、沖縄が一番多くて1.82、それから東京が一番下の1.15という発表だけが載っていましたけれども、県内あるいは各自治体の細かい数字がちょっと載っていなかったので、参考までに鹿角市はどの辺にいるのか、もし発表しているのであればお伺いしたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(豊田憲雄君) 先週の公表の結果をちょっと調べたのですけれども、都道府県単位の合計特殊出生率は出ておりましたが、市町村単位についてはまだ公表されておりませんでした。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) 分かりました。いずれ、後でまた確認できるときもあるかと思います。  次に、待機児童についてでありますけれども、今年度の市内認可保育園において、待機児童は発生しているのか。また、産休や育休明け等によりまして、年度途中の入園児童も出てくるかと思います。それらの対応はしっかりと検討されているのか伺いたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  市内認可保育園等の待機児童の状況と年度途中の入園対応についてでありますが、市内認可保育園及び認定こども園の待機児童につきましては、今年度においても発生しておりません。  また、年度途中での入園申込みにつきましては、産休や育休明けにスムーズに保育所等を利用することができるよう、年度当初から保育士の処遇改善等による人材確保に努めているほか、保育所等以外での家庭的保育事業や一時預かり事業、ファミリー・サポート・センターによる託児等を提供するなど、安心して子供を預けることができる体制を整えており、引き続き多様化する保育ニーズに対応できるよう、保育サービスの充実を図ってまいります。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) 分かりました。  それでは、次に参ります。  保育士の確保についてでありますが、今後においても入園児童数は年々減少傾向にあるようですが、待機児童の解消や年度途中の入園、延長保育等の特別保育事業、さらには配慮の必要な幼児の増加など、子育て世代の保育ニーズに即した対応をしていくためには、保育士の確保が必要不可欠だと思います。  そこで、市内認可保育園において、今年度の保育士は確保されているのか。また、保育士の確保に当たっては、処遇改善はもとより、将来的に保育士を目指す人材育成を図るための奨学資金制度など、そういう検討も必要と考えます。そこで、保育士の確保対策として市では何か検討されているのか伺います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  市内認可保育園等における保育士の確保についてでありますが、保育士の人数につきましては、国の基準を満たしている状況にありますが、保育士の確保に当たっては、延長保育や特別な支援を必要とする児童への対応など、複雑多様化する保育ニーズに対し、十分な人材を確保する必要があるほか、保育士自身が産休、育休を取得しやすい環境づくりのため、ハローワークとの連携や再任用制度の活用等を進めているところであります。  保育士の人材確保のための奨学資金制度については、秋田県社会福祉協議会が保育士資格の新規取得者の確保を図るため、修学資金貸付制度を創設しており、保育士養成施設卒業後に、県内で一定期間保育業務に従事した場合には修学資金の返還が免除となるほか、県においては各種奨学資金の貸与を受けた者が県内就職をした場合に、返還額の一部を助成する制度を設けております。これにより修学における経済的な負担を軽減する制度を活用しながら、保育士資格を取得することが可能でありますので、市内で保育士を目指す方の動機付けとなるよう、引き続き、制度の周知やインターンシップの受入れ等に積極的に取り組んでまいります。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) やはり施設の拡大、あるいは定員を拡大しても、実際に働く保育士がいないことには待機児童が出てくるという状況ですので、どうかその確保対策については、力を入れていただきたいと思います。  次に、感染症対策についてでありますが、保育園ではゼロ歳から児童を保育しておりまして、どうしても保育士と児童は3密状態になりがちであります。新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中で、自らも感染の恐れを抱きながら、現場の保育に当たっている職員の方々には感謝しても感謝し切れないものがあります。  そこで、今後においても新型コロナウイルス感染症拡大が懸念される中で、保育園内での感染予防、そしてまた保護者等との連携対応などを含め、予防対策は万全なのかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  保育施設における感染症対策についてでありますが、本市及び鹿角市子ども未来事業団では、新型コロナウイルス感染症への対応方針を定めて実施しているほか、他の保育所等の施設管理者に対しても情報提供し、市内全域において同様の対応を行っております。  具体策としましては、園内においては日頃から手洗い、うがい等に努め、できる限り3密を避ける対策を行いながら保育に当たることとし、感染予防対策として、当面の間、行事の縮小や延期、中止の対策を講じることとしております。また、園児及び職員には、登園前に各家庭での検温を徹底しているほか、その家族についても発熱等の感染症が疑われるような症状が出た場合には登園を控えるよう通知しており、引き続き保護者等からのご理解とご協力を得ながら、感染症対策に万全を期してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) どうかそのようにお願いしたいと思います。  次に、大きい項目の3の放課後児童クラブについてお伺いいたします。  まず、登録状況と支援員等の配置についてでありますが、市長は昨年12月の行政報告で市内8か所の放課後児童クラブのうち、5施設については段階的に高学年の受入れを実施してきたが、残る花輪小学校区と十和田小学校区でも2020年度から全学年の受入れ体制を整えるという報告をされております。これで私も子育て環境の充実が、また一歩前進したものと思っております。  そこで、今年度の放課後児童クラブの登録者数と平均利用者数の状況、また配慮の必要な児童も含まれているかと思いますけれども、支援員等の配置は万全なのかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  放課後児童クラブの登録者数と利用者数の状況についてでありますが、今年度、5月1日時点での登録者数は533人で、前年同期と比較し33人増加しております。また、小学校の臨時休業期間を除いた5月の平均利用者数は1日当たり323人であり、こちらも前年同期と比較し、16人増加しており、いずれの増加理由も、新たな児童クラブの開設や全ての児童クラブで高学年の受入れを開始したことによるものと分析しております。  放課後児童支援員の配置につきましては、国の基準を参酌し、1か所につき支援員2人以上と定めておりますが、児童の利用状況に応じて3人から5人の支援員の配置や、利用が多い時間帯には、短時間雇用の職員を配置するなど、児童一人一人に対し、きめ細やかな対応を行っております。  なお、配慮が必要な児童については、児童1人に対し、支援員1人が常時対応しなければならない場合もあることから、適切な対応が図られるよう、今後も継続して支援員の人材確保に努めてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) どうかそのように頑張っていただきたいと思います。  次に、待機児童の解消についてでありますが、先般の定例会前の教育民生常任委員会では、5月1日現在で17人の待機児童がいると報告されております。そこで、待機している児童の理由と、どのようにそれらを解消していくのか、対策されているのであれば、お伺いしたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  放課後児童クラブの待機児童についてでありますが、児童クラブの利用につきましては、登録者を決定する時点で実際に利用する児童の人数やスペースの状況に応じて受入れの可否を判断しておりますが、今年度、待機児童の発生事由については、いずれもスペース不足によるものであり、全ての児童クラブで高学年の受入れを開始したことに伴い、これまでと同じ人数であっても、体格の違いに合わせて、より広いスペースが必要になっていることが主な要因であります。  今年度については、現在登録している児童の利用状況を見ながら待機児童の受入れに向け、調整を行っているところでありますが、今後につきましても、余裕教室を活用したさらなるスペースの確保や、児童クラブ運営業務の民間委託による施設の供用など、様々な可能性を視野に入れながら、待機児童の解消に向けた方策を検討してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) 次に参ります。  わくわく土曜教室事業についてでありますけれども、第2期鹿角市子ども・子育て支援事業計画の中で、放課後児童クラブの今後の方向性として、全ての小学生を対象としたわくわく土曜教室事業と連携した運営についても、引き続き検討を進めるとしております。そこで、わくわく土曜教室事業とはどのような事業なのか、ちょっと私も初めて聞くような感じがしましたので、その内容をお伺いしたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  わくわく土曜教室についてでありますが、本事業は子供たちの成長を地域と学校がパートナーとなって推進する地域学校協働活動の中で、学校・家庭・地域連携総合推進事業のメニューとして、放課後や土曜日、長期休業中に学習支援を行っているものであります。  本市では、各分野に秀でた市民や団体の方々を講師に、花輪、十和田、八幡平の各地区において、ものづくりやお菓子づくり、スポーツなど、子供たちが体験して学べる様々な教室を開催しており、昨年度は延べ28回、843人の児童が参加しております。  今後につきましても、各種団体、児童クラブ等との連携を図りながら、放課後や土曜日等における地域の子どもたちの安全・安心な居場所づくりを充実させてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) 児童の健全育成を図る上では、そういう遊びの面も本当に大事な点だろうと思いますので、頑張っていただきたいなと思います。  次に、児童クラブの最後になりますけれども、感染症対策についてでありますが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けまして、小学校が閉鎖されても児童クラブは開所していると伺っております。平常時よりも多い受入れや感染拡大の気苦労を思えば、本当に支援員や短時間の方々のご努力に敬意を表する次第であります。  そこで、今後も全国的に第2波、第3波の感染拡大が懸念される中で、学校や保護者等との連携、そしてまた児童の安全・安心対策は万全なのか、お伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  放課後児童クラブにおける感染症対策についてでありますが、先ほど保育施設における感染症対策についてご答弁いたしましたとおり、本市と鹿角市子ども未来事業団では、新型コロナウイルス感染症への対応方針に基づいて、適切な感染症対策を実施しているところであり、放課後児童クラブにつきましても、同様に対応いたしております。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) それでは、4番に入ります。  次に、北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録についてでありますが、2021年の世界文化遺産登録を目指して、今年が国内外に一番アピールしなければならない年だろうと思っておりましたが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によりまして、世界遺産審査委員会での審査が見通せずとの報道を見まして、何か意気込みに水を差されたような感じがしているのは私だけでしょうか。  そこで、関係道県の今後の対応、さらには全国的に新型コロナウイルス感染拡大の終息が難しい状況の中で、本市では世界遺産登録に向けて、今後どのような対応をされていくのかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 中山一男議員のご質問にお答えいたします。  北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録への対応についてでありますが、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大の影響により、6月に中国で開催予定であったユネスコ世界遺産委員会の延期が発表されておりますが、本年秋に予定されているイコモスによる現地調査については、予定通りに実施されるものと想定し、北海道・北東北縄文遺跡群世界遺産登録推進本部をはじめとする17の構成団体においては、それぞれ事前のリハーサル等も含めて準備を進めているところであります。  緊急事態宣言により、施設の休業や大型連休中のイベント中止等、集客を見込んでいた周知機会が失われている中、本市においては、昨年からの世界遺産登録に向けた市広報へのコラムの掲載に加え、新たにSNSを活用した情報発信など、積極的なPRにより、登録に向けた盛り上がりを図っております。  現在、大湯環状列石では、消毒や3密を避けるなど、適切な感染予防対策を講じながら見学等の受入れを再開しておりますので、引き続き、史跡ガイドのスキルアップなど、受入体制の強化を図り、世界遺産登録に向けた取組を進めてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) 世界的に新型コロナの感染拡大がいつ終息されるか見通しが立たない中でも、遺産登録に向けた諸準備はこつこつと進めていかなければならないだろうと思いますが、この難局をどのように切り抜けていこうと考えているか、今の気持ちをお聞かせください。 ○議長(宮野和秀君) 教育次長。 ○教育次長(花ノ木正彦君) 周知する機会として、この1年、大きなタイミングであろうと思っておりますので、こういった状況については非常に残念だなと思っておりますけれども、先ほど申し上げたとおり、情報発信をいろいろな手法を使いながら進めて、市内も含めて、盛り上がりを何とかいろいろ工夫しながら図ってまいりたいと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) ちょうど4分になりましたので、最後の質問に入ります。  次に、声良鶏の保存伝承対策についてでありますが、本市の鳥であり天然記念物である声良鶏の銅像が、JR花輪駅前から市歴史民俗資料館に移設されてから6か月ほど過ぎましたが、当時、銅像の移設に際して、一番大事なことは声良鶏の保存、伝承をどうしていくかであると産業建設常任委員会でお話し申し上げた経緯がございます。そういうことで、全日本声良鶏保存会においても、会員の担い手不足等によりまして、保存伝承も年々厳しい状況下にあると伺っております。  そこで、声良鶏の保存等の実態は、今どういう状況なのか。そしてまた、声良鶏の保存伝承対策は検討されているのかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えいたします。  声良鶏の実態と保存伝承対策についてでありますが、令和元年度末で声良鶏の飼育者数は5人、飼育羽数は66羽となっており、ここ5年間はほぼ横ばいで推移しております。  毎年、全日本声良鶏保存会の主催による謡合大会、羽色体形大会が開催されておりますが、今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止により、6月に予定していた謡合大会が中止と決定されております。  保存伝承対策につきましては、声良鶏の保存と増羽を図るため、飼育者の育成や大会開催に対する奨励金の支援のほか、今年度は新たに、新たな飼育者を育成するための取組として、飼育に興味のある市民に対し、保存会が声良鶏をつがいで提供することとしており、現在希望者の募集を行っているところであります。  今後につきましても、鹿角花輪駅前から歴史民俗資料館へ移設した声良鶏銅像の清掃活動や、学校への声良鶏の展示など、様々な機会を通じて保存伝承への理解を深める取組を進めてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) 他市の一例といいますか、大館市が先般新聞に載っていました。秋田三鶏記念館では、声良鶏のほか、比内鶏や金八鶏の卵を会員から預かり、人工孵化した後、育雛器で育て、見学会などを開催した後でひなを会員に引き渡すという支援事業を行っていると聞いております。  私は、市内の子供たちや、一般の方々にも声良鶏そのものを理解していただくためにも、かわいいひなの見学会と、触れ合いを通じて保存伝承を進めていくことも必要なことではないかと感じております。  全日本声良鶏保存会が主催する各種大会に毎年、教育長を初め、私も案内されておりますが、会員も少なく、声良鶏の出展数も寂しいような気がしておりますので、ぜひ市の鳥として末永く保存伝承できるように対策をお願いしたいと。これは答弁要りません。  そういうことで、大分時間余りましたけれども、以上で私の一般質問を終わります。 ○議長(宮野和秀君) 以上で、中山一男君の質問を終わります。     (8番 中山一男君 降壇) ○議長(宮野和秀君) 暫時休憩いたします。     午後2時33分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後2時34分 再開 ○議長(宮野和秀君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
     次に、順位5番、戸田芳孝君の発言を認めます。戸田芳孝君。     (1番 戸田芳孝君 登壇) ○1番(戸田芳孝君) 無会派の戸田芳孝です。本定例会最後の質問者となりましたが、よろしくお願いいたします。  初めに、このたびの新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々に対しまして、謹んでお悔やみを申し上げます。また、罹患された方々やご家族、関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。この事態が一刻も早く終息して、感染が収まることを強く願っております。  それでは、時間が限られておりますので、早速質問に入らせていただきます。  最初に、新型コロナウイルス感染症についてお伺いいたします。  新型コロナウイルス感染症については、現在、全世界に蔓延しておりまして、当初まさかここまで深刻な事態になるとは、私自身もそうなのですが、恐らく多くの方が想定していなかったかと思います。昨年12月末に中国で最初の発生が確認され、今月でやや半年になるわけなのですが、これまでの感染者は世界で600万人を超えておりますし、亡くなられた方も38万人以上に達しております。日本では最初の発生は、今年1月末なのですが、現時点で1万7,000人以上の方が発病されて、亡くなられた方は今や1,000人に迫っております。このように多くの人が現在厳しい現実にさらされております。  本市については、幸いにして、今のところ感染者はおりませんが、決して油断はできませんし、また今現在感染は落ち着いてはいるのですが、今後その流行が再燃する可能性が十分にあります。  そこで質問なのですが、新型コロナウイルス感染症について、今後心配される第2波、第3波に備える必要があります。発生を防止するためには、個人のみならず、行政や団体、企業などのあらゆる主体が情報を共有し、感染リスク低減のための行動や防止策を講じることが重要であると思われますが、本市の対策についてお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 戸田芳孝議員のご質問にお答えいたします。  新型コロナウイルス感染症への対応についてでありますが、現在は、国の緊急事態宣言の全面解除を受け、県と歩調を合わせ、6月から一部地域を除き、県外との往来の自粛要請を解除しておりますが、市民の皆様には臨時広報や市ホームページなどで政府が推奨する「一人ひとりの基本的感染対策」や日常生活上での感染対策などが盛り込まれた「新しい生活様式」を参考に、引き続き感染防止対策の徹底をお願いしているところであります。  また、市では鹿角地域で感染症が確認された場合に備え、仮設診療所を設置し、各関係機関と連携し、PCR検査を実施する体制を整えております。今後、首都圏や大都市など、他の地域で再び感染が拡大した場合には、これまでと同様に国・県の動向を踏まえながら、必要に応じて県外への移動やイベントなどの自粛要請、施設の使用制限など必要な措置を講じるとともに、広報や各種メディアなどを通じて速やかに情報発信を行いながら、市民や各団体等からご協力いただいて感染防止対策に取り組んでまいります。 ○議長(宮野和秀君) 戸田芳孝君。 ○1番(戸田芳孝君) 今、市長のお話にもありましたけれども、先月25日に緊急事態宣言が全面的に解除されましたし、そして今月1日からは県境をまたぐ移動の自粛も緩和されております。人の流れが徐々に戻ってきているわけなのですが、私はまた県外から見えられる方には注意をしなければならないと思っているわけなのですが、これから夏のシーズンを迎えて帰省される方とか、また観光で本市を訪れる方も多いかと思います。そこで確認なのですけれども、夏場に向けて、何か対策など考えておられるのかお伺いしてよろしいでしょうか。 ○議長(宮野和秀君) 総務部長。 ○総務部長(佐藤康司君) 特に境をまたぐような移動についての対策というところではございませんけれども、先ほど市長が答弁申し上げましたように、やはり一人一人の心構えというものが最も大切だと思いますので、個々人の感染に対する自己防衛、管理意識を高い状態で、解除されたとしても保っていかなければならないということでありますので、新しい生活様式についてのPR、広報、ホームページ等で改めて周知するとともに、手洗いとか咳エチケットの感染対策、こういったものの徹底について、引き続きPRをしていきたいと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 戸田芳孝君。 ○1番(戸田芳孝君) 北九州市の例も、北海道もそうなのですけれども、規制を緩和した途端に再び感染が拡大しておりまして、本当に本市も注意が必要かと思います。特にこの夏場は警戒すべきであると思っておりますので、いろいろ発信などしていただいて、ひとつよろしくお願いしたいと思っております。  もう1点お伺いしたいのですが、スーパーや飲食店などの店舗についてなのですが、入り口での手の消毒とか、あとレジカウンターに透明シートなどを設置されて、それぞれ対策は取っております。また、レジに並ぶ際の位置を表示しているところもあるのですが、その対策が十分なのか、市が市内の店舗を巡回してチェックなどをしてみてはいかがなのでしょうか。中にはアドバイスとか必要なお店なんかもあるかと思うのですが、そのような考えはないか、お伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 戸田議員、これは一問一答方式だから、そういう質問は事前に通告しておかないと、ほとんど関連する質問なのだけれども、一問一答の趣旨をきちんと踏まえないと駄目です。 ○1番(戸田芳孝君) 分かりました。議長、時間がないのでお答えできないなら結構です。  では、この質問に対しては結構です。別に私は問題ないと思うのですけれども、この質問に対しては。 ○議長(宮野和秀君) 関連の質問だとほとんど関連するので、何が一番聞きたいのかというのをきちんと踏まえて話を聞かないと。 ○1番(戸田芳孝君) だから、防止対策をお話しするだけですから、関連すると思いますけれども、議長がおっしゃるのであれば、それで構いません。では、飛ばします。結構です。 ○議長(宮野和秀君) いいですか、総務部長。 ○総務部長(佐藤康司君) いずれ、今各業種に対して、それぞれ国からガイドラインが出ております。そういったものに従って、各スーパー等々についても対応されていると考えておりますけれども、これを市で見回りをして、あるいは感染対策が足りないところに対して「対策を施してください」というようなところまでするということは考えておりません。 ○議長(宮野和秀君) 戸田芳孝君。 ○1番(戸田芳孝君) すみません、ちょっと議長に一言申し上げたいのですけれども、私何回もこの質問された中で、できなければできないでいいと思うのですよ。議長があえて、時間もちょっとないので、その辺私も30分しかありませんので、ちょっと今この時間1分ぐらい遅れたので、少し延長してもらいたいと思います。ひとつお願いしたいと思います。  あとそれから、マスクも一部出回っているのですけれども、まだ私の周辺では見当たらないですし、国からも届いていませんし、それと消毒液も手に入らない状況です。そのような声も寄せられております。  いずれ、このコロナウイルスについては、個人的にも万全な備えが必要ですし、また市としても地域を守るためにあらゆる手段を講じていただいて、対策を強化してもらいたい。このように思っていますので、どうかよろしくお願いいたします。  次に、医療体制についてなのですが、検査体制については先月末に仮設診療所が開設されて、本市でもPCR検査が受けられるということで安心しております。  しかし、その一方で医療体制についてはどうかと心配されるわけなのですけれども、新型コロナウイルスに感染して一番何が怖いかというと、この病気は非常に重篤化しやすい。そして、死亡リスクが高いという点です。  これは厚生労働省のデータなのですが、日本でこれまで感染が確認された患者のうち20%、およそ2割の方がこの感染症に重い症状を引き起こしているようです。  それと、今現在世界では38万人以上の方が亡くなっておりますが、致死率で言えば、平均で6.7%、非常に死亡リスクが高いことも確認されております。日本ではそれより少し下回っているのですが、やはり中には15%を超える国もあります。  病気については、どんな病気でもそうなのですけれども、やはり早期発見して早く治療することで、軽症で済む可能性があります。そこでお伺いしたいのですが、新型コロナウイルス感染症による重症化や死亡を防ぐためには、早期治療と充実した医療体制を求められますが、感染が確認された場合の対応について、患者の受入先なども含めてお伺いしたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  新型コロナウイルス感染症への感染が確認された場合の対応についてでありますが、先ほど栗山議員にも答弁いたしましたとおり、感染症対策については、保健所を設置している秋田県が主体となって取り組むということを、まずはご理解いただきたいと思います。市内で感染者が発生した場合には、保健所の指示に基づき対応することとなりますが、感染者については、秋田県内で指定されている15か所の感染症指定医療機関で入院治療が行われます。併せて、保健所が感染者の行動歴を確認し、濃厚接触者の有無などの疫学調査を行い、濃厚接触者については帰国者・接触者外来や仮設診療所においてPCR検査を実施することとしております。その後につきましても、保健所が感染した可能性のある方の健康観察や症状が現れた場合の対応の調整を行いますが、軽症者や無症状者については、従来の医療機関への入院のほか、秋田市内に開設された宿泊療養施設を利用する場合も想定されております。 ○議長(宮野和秀君) 戸田芳孝君。 ○1番(戸田芳孝君) 15か所の医療機関というお話なのですけれども、かづの厚生病院は医療機関として指定されているのか、その辺ちょっとお伺いしてよろしいですか。 ○議長(宮野和秀君) 健康福祉部次長。 ○健康福祉部次長(村木真智子君) 市内の感染症指定医療機関は、かづの厚生病院1か所となっております。 ○議長(宮野和秀君) 戸田芳孝君。 ○1番(戸田芳孝君) かづの厚生病院が1か所なっているということですが、たしか感染病床が2床あると聞いているのですけれども、お答えできなければいいのですけれども、今後その病床が増える可能性はあるかという点と、あとは万が一県内での感染病床が満床となった場合、県外での治療といいますか、受入れはしてもらえるのか、その辺もし、分からなければ結構です。ちょっと教えてください。 ○議長(宮野和秀君) 健康福祉部次長。 ○健康福祉部次長(村木真智子君) かづの厚生病院の感染症病床ですが、当初2床ありましたが、今回のコロナの対策により4床に増えております。県内でもこの15か所が105床と増えておりまして、それぞれ中等症者用とか、重症者用、重篤者用というような患者の病状によって受入れが確定しております。詳細については、公表がされておりません。 ○議長(宮野和秀君) 戸田芳孝君。 ○1番(戸田芳孝君) ありがとうございます。  今の感染はもう落ち着いているのですけれども、一時蔓延したころは、軽症の患者は自宅待機を強いられて、十分な治療を受けられず亡くなられた方もおりました。ぜひそのようなことがないよう、次の流行に備えて万全な体制をとっていただけるようお願いしたいと思います。  次に、新型コロナウイルス感染症による影響とその対策についてなのですが、これは午前中にも類似した質問があって、重複するかもしれませんが、ひとつよろしくお願いします。  新型コロナウイルス感染症の影響による倒産や、またこれを機に廃業する企業や個人事業主の方が全国的に増えております。現に本市においても鹿角パークホテルが5月初めに事業を停止されました。花輪町の中心にあって、私もよく利用させていただいただけに、本当に残念でなりません。  今回、この事業のように売上が減少して苦しんでいる方は決して少なくないでしょうし、この先本当に客足が戻るのか、不安を抱えて営業しておられる方は多いかと思います。これまで実施された国・県からの助成金とか、また本市の独自の経済対策による支援で、一時的にはしのげるかもしれませんが、この感染症がいつ終息するか分からない状況の中で、やはりこの先の不安は拭えないかと思います。継続的な支援が必要と考えますが、そこで市内業者の影響をどう捉えているのか、またさらなる本市独自の支援を検討できないか、お伺いしたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  新型コロナウイルス感染症の市内事業者への影響についてでありますが、先ほど児玉議員にも答弁いたしましたとおり、6月2日時点で、中小企業信用保険法に基づいて、売上が一定程度以上減少していることの認定を受けるため、市に申請された市内128社の3か月の売上減少見込みの総額は約30億円であり、この状況から見ましても、市内経済に相当の影響があるものと捉えております。  本市では、これまでに感染症の影響により売上が減少した事業者のための緊急支援策として、利子補給制度、国の雇用調整助成金への上乗せ助成、観光業や飲食業に関連する事業者を対象とした事業継続支援、販路を失った事業者のためのECサイト強化事業を行っているところであります。  今後につきましては、緊急事態宣言の解除によって、徐々に社会活動が再開していくことから、経済を回復の軌道に乗せていくため、まずは、需要回復に主眼を置いた本市独自の支援策として、過去最大規模のプレミアム付商品券等の発行を検討しております。 ○議長(宮野和秀君) 戸田芳孝君。 ○1番(戸田芳孝君) ありがとうございます。  市内の実態はつかんでいただいているようなので、ぜひいろいろ検討していただいて、早急に第2弾を発してほしいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  それから、学校の休校も余儀なくされました。これも午前中と同じ質問で恐縮なのですけれども、3月の臨時休校やまた4月に入ってからの国の緊急事態宣言を受けて、子供たちは学校を休んだ期間が長期にわたりました。児童生徒の学習の遅れ、また学習習慣の低下などの不安、心配の声などが寄せられております。そこで、新型コロナウイルス感染拡大に伴う休校により、児童生徒の学力不足をどう補うのかお伺いしたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 戸田芳孝議員のご質間にお答えいたします。  臨時休業に伴う児童生徒の学習不足をどう補うかについてでありますが、先ほど児玉議員にも答弁いたしましたとおり、小・中学校の臨時休業中においては、各校でプリントやワーク類などを配付し、児童・生徒が学習を進めていけるような取組をしておりましたが、学力の維持・向上、教育活動の保障という観点から、夏季休業日を短縮することに決定したものであります。  夏季休業日の短縮につきましては、各校の年間計画において余剰時数を確保しておりますが、冬期間については、新型コロナウイルス感染症だけでなく、インフルエンザの流行が危惧されることから、この余剰時数で対応できない場合には学年末に未履修事項が蓄積することが懸念されるため、今年度は夏季休業日を短縮して学習不足を補うこととし、準備を進めております。 ○議長(宮野和秀君) 戸田芳孝君。 ○1番(戸田芳孝君) ありがとうございます。  夏休みを短縮されて、その遅れを取り戻すようなのですが、暑さ対策もされるようなのですけれども、暑い時期で児童生徒、教師の方も大変だと思うのですが、むしろ平日の時間をもっと増やすとか、あるいは夏の時期を避けて土曜日に授業を行うとか、あるいは冬休みを短縮するとか、そのような考えはなかったのか。そういった保護者、父兄からの意見もあるので、お聞きしたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えいたします。  平日の時間延長でありますとか、土曜の学校開放でありますとか、そういった声が現場や保護者の方から届いたかということですが、私のところには直接は伺っておりません。そういう別のシフトを組んだ場合に、スポーツ少年団の活動とか、ほかの分野に影響が出ることも想定されますので、大きな視点で判断した結果、夏季休業の短縮という結論に至った経緯がございます。 ○議長(宮野和秀君) 戸田芳孝君。 ○1番(戸田芳孝君) 分かりました。  もう1点確認なのですが、3月にも春休みを前倒しして、結構長い間休んでいるわけなのですけれども、年度が変わって、既に卒業された児童生徒もおられるわけなのですが、3月にやり残した部分、未履修の部分がもしあるとすれば、これらについて今後どのように対処されるのかお伺いしてよろしいでしょうか。 ○議長(宮野和秀君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) ただいまのご質問に関してはご答弁しかねますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(宮野和秀君) 戸田芳孝君。 ○1番(戸田芳孝君) 文部科学省もやり残した授業については、上の学年でその繰越しを特例で認めると聞いておりますので、できれば何かしらの対応をしていただければと思っております。他の地域との教育格差が生じないようにお願いしたいと思います。  いずれ、この新型コロナウイルス感染症については、再流行の可能性がありますので、本当に長期戦を覚悟して臨まなければならないですし、そのためには市民、行政、企業などが連携して心を一つにすることが大切であると思っておりますので、どうか市がその中心的な役割を担っていただいて、様々な対策などを講じていただきますよう、ひとつよろしくお願いいたします。  次に、湯の駅おおゆについてお伺いいたします。  道の駅である湯の駅おおゆの運営管理は、秋田市に本社があるノリット・ジャポン株式会社に委託しております。そして、そのノリット社は人のつながり、縁を大切にすることを運営方針に掲げて、様々なイベントなどを企画しながら、そのにぎわいを創出しているわけです。また、新たに開発した「かづの牛だしスゥプ」を提供したり、そのような収益事業にも取り組んでおります。このように、道の駅の性質については、公益面と収益面を併せ持つ施設でもあるわけですが、しかし最近道の駅の中には経営がうまくいかず、業績不振に陥る施設もあるようなのですが、そこでお伺いしたいのですが、湯の駅おおゆについて、オープンより3年目に入りましたが、運営は計画通り推移しているのか、これまでの来場者数と収益についてお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  まず、湯の駅ではなくて、道の駅です。道の駅おおゆの運営状況についてでありますが、指定管理者の事業実績によりますと、オープン初年度である平成30年度は、入込客数の目標値10万人に対し、約9万5,000人とわずかに目標値には届かなかったものの、収入額は約1億1,000万円と目標を大きく上回っております。  なお、支出については、当初予定していなかった「えんがわショップ」やカフェの機能を向上させるための設備工事や業務用備品を購入したことにより、当初の見込みより支出が増加し、収支については計画を下回っておりますが、来場者へのサービスについては充実が図られたものと考えております。  また、昨年度につきましては、入込客数及び収入額の目標値をそれぞれ上方修正いたしましたが、入込客数については目標値10万5,000人に対し約8万3,000人、収入額については約1億円で目標値には届いておらず、これは新型コロナウイルス感染症拡大の影響によるものと分析しており、この要因を除けば、おおむね計画どおりに運営されてきております。  今年度につきましても、4月以降の入込客数は厳しい状況にありますが、新たに大湯地区へのテイクアウト事業を実施するなど、工夫をしながら運営に取り組んでおりますし、緊急事態宣言の全面解除により、外出自粛は徐々に緩和される方向にありますので、今後とも民間の柔軟な発想により施設の特徴を生かした運営をしていただけるものと捉えております。 ○議長(宮野和秀君) 戸田芳孝君。 ○1番(戸田芳孝君) 収益について、来場者数はほぼ目標に達しているみたいなのですが、これは具体的に数値でお示ししていただくわけにいきませんでしょうか。計画と、それに対して黒であったのか、赤であったのか、その辺はもちろん報告書など出せると思うのですが、その辺もしこの場でお話しできるのであれば、ひとつお願いしたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 産業部次長。 ○産業部次長(花海義人君) この会社の収益に関しましては、これまでも数度となく戸田議員から質問されておりましたけれども、会社では公表しておりませんので、この場でも公表できないことをご了承いただきたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 戸田芳孝君。 ○1番(戸田芳孝君) そういうことであれば、結構です。  今年度はコロナウイルスの関係で、長い間休業を余儀なくされて、非常に厳しい年にもなるかと思うのですが、ぜひ適切なアドバイスなり、あとはノリット社に経営手腕を発揮していただいて、健全な運用をぜひ引き続き目指してもらいたいと思います。ひとつよろしくお願いいたします。  次に、芝刈り作業、ビオトープなどの管理についてですが、これについては指定管理料という名目で毎年予算計上され、また今年度はその増額もしております。ついては、芝刈り作業、ビオトープなどの管理が適切に遂行されているのか、チェック体制及びその評価についてお伺いします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  植栽及び芝生、ビオトープ等の日常管理についてでありますが、道の駅おおゆの指定管理者のスタッフが専門業者の指導を受けながら適切に管理しており、その状況については、定期的に現地に出向いて確認しているほか、定例ミーティングでも状況把握に努めております。国道から道の駅おおゆを訪れる方は、まず最初に広場を目にされるものと思いますが、市といたしましても、整然と美しく管理されているものと認識しております。  また、ビオトープについては、管理が複雑でありますが、オープンしてから2年間でノウハウが積み重ねられており、ホタルなど多様な生物が生息するなど自然を生かした環境が保たれております。
    ○議長(宮野和秀君) 戸田芳孝君。 ○1番(戸田芳孝君) ビオトープの話がありましたので、ちょっとこれ委員会でお聞きしようと思ったのですが、せっかくですから、ビオトープの管理というのは、虫の駆除とか、水が濁っているのですが、これは意図的に自然を彷彿するためにやっているのか、その辺もしお答えできればと思いますが。 ○議長(宮野和秀君) 産業部次長。 ○産業部次長(花海義人君) ビオトープに関しましては、自然のままを育てるということで、薬とかはかけておりません。ただし、いろんな雑草とかが生えてきますので、そちらは手作業で抜いたりしております。また、たまに水が濁っておりますけれども、それは流入の水路がたまに流れが悪くなっているときもありまして、そのときはすぐに手立てするようにしております。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) ただいま戸田議員の質問、それから考え方の趣旨、根拠を確認したいため、反問権の行使を許可願います。 ○議長(宮野和秀君) ただいまの反問権の行使の申出について、これを許可します。  事務局はこれより質問時間のカウントを中断してください。  市長。 ○市長(児玉 一君) それでは、お伺いさせていただきます。  まず、1つは、戸田議員は以前より何度も同じようなことを質問されておりますが、何を問題として、どんな疑問を持たれ、何をおっしゃりたいのか明確にしていただきたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 戸田芳孝君。 ○1番(戸田芳孝君) いろいろこの件については、何度も、委員会でも質問させていただいております。  1つには、芝刈り作業、ビオトープの管理についてなのですが、指定管理料ということで、その積算根拠をお聞きしたことがございます。どうしても納得いかなくて、何度も質問させていただいて、今年の委員会の場で、その根拠というのは別な質問で判明したわけなのですけれども、最初は設計士に任せて、設計士がこうだと言っていると。それから、専門家がこう言っているということと、それとこの前の委員会の場では、県の基準に基づいてやっているということ、そういういろいろ食い違いがある。だから、最初はどうしてもっと正確に、的確に、真摯に答えてもらえないかという点がひとつございますし、もう1点なんですが、これは先ほど質問した中で、収益、これは議事録を見てもらえれば分かると思うのですが、私は収益について、また後で触れますけれども、恋する鹿角カンパニー社のことをお聞きしたことがあります。これは分かるのですけれども、湯の駅おおゆについては公表していないというよりも、もちろん年に1度業務報告書を受けられているはずなのです。その件について、もちろん計画も出していますよ。初年度幾らで、2年度はこうで、3年目に黒字に持っていくという、ですからその計画を出している以上は、その計画が適切に推移されているかというのは、本来であればつかむべきであって、それを質問させていただきました。そうしたら、その質問をした中で、前年度は要するに、ちょっと今資料がないのですけれども、たしか黒字のようなお話をされていたので、ですからそういうお話をされたということ自体は、きちんとつかんでいらっしゃるのであれば、この場で、先ほどの質問で、当然答えてもいいのではないかということもひとつあったのです。ただ、それ以上は追及しませんでしたけれども、私が聞いたことに対してもっとはっきりと真摯に的確に答えていただきたい。こういう思いがひとつあったものですから、何度も質問させていただいて、その辺は理解していただきたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) よく分かりませんが、もう一つお聞きしたいのですが、戸田議員は再三にわたって同じ質問をして、それに対して私のほうで説明を重ねていますね。十分に理解されていないような感じがします。最後になりますけれども、戸田議員は道の駅の管理について、どのような姿を望まれているのか教えてください。 ○議長(宮野和秀君) 戸田芳孝君。 ○1番(戸田芳孝君) この件については、何回か質問させていただいて、道の駅については、芝刈り作業とかビオトープについては、本来であれば運営業務に指定管理者は特化すべきであるという考え方なんです。ですから、売上については、先ほど収益について中身を教えていただけなかったのですけれども、私も近くですから何回も行っているのです。やっぱり何となく厳しいかなという感じを受けているのです。ですから、それを何度もお聞きしているのです。最近そういう面で、道の駅の経営がなかなか厳しいと、この中にはあるので、湯の駅についてどうなのかという心配もしています。ですから、そういう意味もあって、最初からそういう根拠を示してもらえれば、私こういう質問しなかったのですけれども、何でも予算計上するためには、何が根拠で、どういう積算したのかというのは本来あるべきなのですよ。大まかでもいいのですけれども、一切答えてもらえなかったです。それが、今のこういう形の経緯で何度も質問しているのです。その辺分かっていただきたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 何回も言っているわけですが、公表できるものとできないものがあるのです。それを戸田議員は理解していないようです。私はそう思います。これは幾ら話をしても進みません。これで議長、反問は終わります。ありがとうございました。 ○議長(宮野和秀君) 戸田芳孝君。 ○1番(戸田芳孝君) 公表できるもの、できないもの、であれば公表できるものは、こういうものは公表できる、こういうものは公表できないということをはっきり言っていただければいいのです。(「言っていますよ」の声あり)  やっぱりきちんと文書でもいいですし、こういうものは公表できる、こういうものは公表できないという形でですね……。(「文書というより、本会議でですよ」の声あり) ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 本会議ですから、口頭で言っているのはちゃんと議事録に残ります。言っているのと同じでしょう、文書でなくても。 ○議長(宮野和秀君) 戸田芳孝君。 ○1番(戸田芳孝君) 分かりました。そういうことであれば、今後おっしゃられたことをきちんと把握しながらですね、対応していきたいと思います。終わります。 ○議長(宮野和秀君) 市長、これでよろしいですか。 ○市長(児玉 一君) 反問は終わります。 ○議長(宮野和秀君) 以上で、反問権の行使を終了いたします。  これより一般質問を再開します。事務局は質問時間のカウントを再開してください。  戸田芳孝君。 ○1番(戸田芳孝君) 最後の質問なのですが、株式会社恋する鹿角カンパニーに委託している業務についてお伺いいたします。  恋する鹿角カンパニー社は、湯の駅おおゆの指定管理者であり、ノリット・ジャポン株式会社が出資して設立された本市に住所を置く子会社であると認識しております。そうした当該企業の業務については、湯の駅おおゆの運営管理を中心に、本市の特産品の開発とか、またその売り込み、販路拡大といった地域商社としての役割も担っておられるようです。ついては、本社が、株式会社恋する鹿角カンパニーに委託している業務についてお伺いしたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  株式会社恋する鹿角カンパニーへの委託業務についてでありますが、市が委託している業務につきましては、販路開拓を行うための鹿角産品リストやギフトセットカタログの作成や外部への販売ネットワークの構築など、鹿角産品の稼ぐ力を加速させ、地域経済の活性化を図るための地域商社確立事業をはじめ、鹿角の魅力を発信するウェブサイト「鹿角いいね!」などにより、地域ブランドの向上や市内産品の消費向上を目指す鹿角産品PR強化事業のほか、ふるさと納税の返礼品取扱等に関わる業務を委託しております。  さらには、新型コロナウイルス感染症の影響による観光客の減少、イベントの中止により販路に大きな支障を来している地域事業者の支援を目的としたECサイト強化事業についても、業務を委託しております。 ○議長(宮野和秀君) 戸田芳孝君。 ○1番(戸田芳孝君) ちょっと1点、この質問もまた異論があるかと思いますけれども。  これらの業務を当該企業、恋する鹿角カンパニー社に委託するに当たって、その契約というのは公告して何社かで争って決めたのか、もしくは随意契約によるものなのか、もしお答えできるようであれば、できないなら結構です。 ○議長(宮野和秀君) 質問の途中でありますが、時間となりましたので、以上で戸田芳孝君の質問を終わります。     (1番 戸田芳孝君 降壇) ○議長(宮野和秀君) 以上をもちまして本日の議事日程は全て終了いたしました。  ただいまの時刻をもって散会いたします。     午後3時11分 散会...