鹿角市議会 > 2019-12-10 >
令和元年第6回定例会(第3号12月10日)

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  1. 鹿角市議会 2019-12-10
    令和元年第6回定例会(第3号12月10日)


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    最終取得日: 2022-12-30
    令和元年第6回定例会(第3号12月10日)     令和元年12月10日(火)午前10時開議   開議  第1 一般質問      質問、答弁   散会 ───────────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件   1 一般質問      成 田 哲 男 君      舘 花 一 仁 君      田 口   裕 君      黒 澤 一 夫 君      中 山 一 男 君   2 日程追加      議案第94号 鹿角市印鑑条例の一部改正について      議案第95号 令和元年度鹿角市一般会計補正予算(第7号)   3 日程追加      議案の追加付託 ─────────────────────────────────────────────
    出席議員(16名)        1番  戸 田 芳 孝 君     3番  安 保 誠一郎 君        4番  田 口   裕 君     5番  成 田 哲 男 君        6番  舘 花 一 仁 君     7番  児 玉 悦 朗 君        8番  中 山 一 男 君     9番  金 澤 大 輔 君       10番  栗 山 尚 記 君    11番  吉 村 ア イ 君       12番  宮 野 和 秀 君    13番  浅 石 昌 敏 君       14番  倉 岡   誠 君    16番  兎 澤 祐 一 君       17番  田 村 富 男 君    18番  黒 澤 一 夫 君 ───────────────────────────────────────────── 欠席議員(1名)       15番  田 中 孝 一 君 ───────────────────────────────────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市長        児 玉   一 君    副市長       阿 部 一 弘 君  教育長       畠 山 義 孝 君    総務部長      佐 藤 康 司 君  市民部長      中 村   修 君    健康福祉部長    豊 田 憲 雄 君  産業部長      田 口 善 浩 君    建設部長      渋 谷 伸 輔 君  教育部長      加 藤   卓 君    総務部付次長待遇  奈 良 巧 一 君  健康福祉部次長   村 木 真智子 君    産業部次長     花 海 義 人 君  会計管理者     黒 澤 香 澄 君    選挙管理委員会事務局長                                   佐羽内 浩 栄 君  総務課長      大 里   豊 君    財政課長      渡 部 裕 之 君  監査委員事務局長  畠 山   修 君    農業委員会事務局長 村 木 正 幸 君 ───────────────────────────────────────────── 事務局出席職員  事務局長      金 澤   修 君    主幹        小田嶋 真 人 君  副主幹       熊 谷 純 明 君    主任        畠 山 和 穂 君        午前10時00分 開議 ○議長(宮野和秀君) 直ちに本日の会議を開きます。  本日の会議は、議事日程第3号により進めてまいります。  ここで、金澤大輔君より、昨日の一般質問の再質問の中で適切を欠く部分があり、これを取り消したい旨の申し出があります。  このことについて、金澤大輔君より発言の申し出がありますので、この際これを認めます。金澤大輔君。 ○9番(金澤大輔君) きのうの私の一般質問地域おこし協力隊に関する再質問の中で、一部不適切な発言がありましたので、取り消していただきますようお願い申し上げます。大変貴重な時間を無駄にしておわび申し上げます。大変申しわけありませんでした。 ○議長(宮野和秀君) 以上で、金澤大輔君の発言を終わります。  なお、本件につきましては、この部分に関する会議録の取り扱いについて、議長が適切なる措置をとりたいと思いますので、一任願いたいと思いますが、これにご異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(宮野和秀君) ご異議ないものと認めます。よって、そのように決定いたします。 ──────────────────────〇 ─────────────────────     日程第1 一般質問 ○議長(宮野和秀君) 日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。  質問事項は事前に通告を受けておりますので、順次発言を認めます。  順位6番、成田哲男君の発言を認めます。成田哲男君。     (5番 成田哲男君 登壇) ○5番(成田哲男君) 誠心会の成田哲男でございます。  本年もあと20日ほどとなりました。1年の過ぎるのは早いものと感じております。  またことしも、自然災害、雨、台風等がございました。被害に遭われた方、まだまだ復旧までは時間がかかると思いますが、災害は少ないほうがいいと思いますけれども、私たちも日ごろから、一人一人、また家族、そして地域が災害に備えて、心がけていきたいものと思っております。  また、きょうの朝刊に、鹿角の統合校の県の教育委員会からの記事が載っておりました。まず、令和6年4月の開校を目指していくということでございました。それに向けて、現在詳細なことは煮詰めているものと思いますが、私たちも生徒が、現在の中学校1年生が高校3年になって入る時期になりますけれども、地域も含めて関係機関と協力しながら、いい方向に魅力ある学校をつくれるような、そういう方向づけに協力していければと思っております。  それでは、通告に従い、質問を始めさせていただきます。  まず初めに、移住促進について質問いたします。  移住プログラムを活用した移住促進は、平成27年度から取り組んできていると思います。本市への移住者数は、今年度の10月末での25世帯36人の方を合わせて、この5年間で124世帯205人とふえました。  このような結果になったことについて、どのように分析されているのか伺います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 成田哲男議員のご質問にお答えいたします。  移住者数の増加についてでありますが、取り組みを開始した平成27年度から、地域おこし協力隊である移住コンシェルジュを配置し、移住者の目線に立った移住相談移住体験ツアーなどのきめ細やかな対応を初め、首都圏での移住フェアやSNS等を活用した積極的な情報発信引っ越し費用助成などの各種支援制度、移住お試し住宅の整備や空き家データバンクの運営を行っています。  さらに、昨年度からは、より地域に根差した移住・定住促進策を展開するため、移住コンシェルジュが立ち上げたNPO法人と連携した取り組みも開始するなど、移住者が望む支援をいち早くリサーチしながら、さまざまな移住促進施策に取り組んできたことにより、移住者数の増加につながっているものと分析しております。 ○議長(宮野和秀君) 成田哲男君。 ○5番(成田哲男君) それで、今年度、そのPRの一環としてエフエム東京さんとの共同事業を展開ということを伺っております。7月にエフエム東京ラジオ番組で本市のPRをされたということでした。また、9月には仕事見学ツアーへの参加を、その番組を通じながらだと思いますが、呼びかけをしていると聞いております。  まず、エフエム東京さんとの提携、共同事業の展開というのは、今後も継続されていくのか伺います。 ○議長(宮野和秀君) 総務部長。 ○総務部長佐藤康司君) 移住促進事業については、いろいろと工夫をしながら進めてきているわけですけれども、エフエム東京とのコラボに関しましては、まだ来年度については実施するかどうかというのは、今のところは未定でございます。ただ、さまざまな手段を講じながら移住促進へつなげてまいりたいと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 成田哲男君。 ○5番(成田哲男君) それと、今年度実施した中で、仕事見学ツアーに対しては首都圏のリスナー4名の方が参加したと伺っております。そのリスナーの方々の今回の役割というのはどのような内容なのか伺います。 ○議長(宮野和秀君) 総務部長。 ○総務部長佐藤康司君) リスナーの役割ということ……。(「どのようなことをするのか。単純に情報発信なのかということなんだけれども」の声あり)  9月20日から22日にかけてエフエムコラボツアーを実施したわけですけれども、この中では、内容としては、まず職場見学、それから移住者との交流、収穫体験八幡平散策きりたんぽFM収録体験等を行ったわけでございます。  その中で、リスナーというのは、基本的にはこれらをただ体験する方々ということで、リスナーの中から4人が参加したということですので、私どものプログラムに参加して体験をしたということになります。 ○議長(宮野和秀君) 成田哲男君。 ○5番(成田哲男君) それでは、次の質問をいたします。  移住希望者の方が移住するかどうかは、やはり仕事について判断基準になるだろうと思いますが、移住後の仕事の内容は移住前からの職業と関連しているものであるのか、また未経験の職業についておられるのか。また、移住後の仕事のマッチング支援はスムーズに進められているのか、伺います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  移住者の就業状況についてでありますが、これまでの累計では、企業等への就業が就業者の約4割を占めており、次いで起業や自営が23%、農業が17.2%となっております。  資格や技術を持った方の多くは移住前と関連した仕事につく傾向が見られるものの、未経験の仕事につかれる方や、移住してきた時点では仕事が決まっておらず、こちらでゆっくり探すといった方も多数おられることから、雇用対策協定を結んでいるハローワーク鹿角移住促進協議会に参加する関係機関と連携し、就業に関する相談にも随時対応いたしております。  また、今年度からは、特に仕事に重点を置いた移住体験ツアーを行い、企業等の協力のもと、実際に職場を見学しながら就労のイメージを膨らませることで移住を検討される方もふえてきておりますので、引き続き関係機関と連携を図りながら、移住者の仕事に対する希望に応えられるように重点的に取り組んでまいります。 ○議長(宮野和秀君) 成田哲男君。 ○5番(成田哲男君) そうしますと、就労ができるまでの期間というのは、通常の失業保険とか、そういう類いで、ある程度の期間は過ごすという形でよろしいのでしょうか。 ○議長(宮野和秀君) 総務部長。 ○総務部長佐藤康司君) 移住者にもいろんな方がいらっしゃいますけれども、前職、移住前のところで仕事をしていて、そこでやめて、それからこちらに来た方という場合には、場合によっては失業保険を受給されている方もいらっしゃると思いますし、またそうでない方もいらっしゃる。いろいろだと思います。 ○議長(宮野和秀君) 成田哲男君。 ○5番(成田哲男君) もう一つ、NPO法人であります、かづのclassyさんがサポート支援をされていると思いますけれども、移住者に対してのサポート、その内容を少し若干教えていただければと思います。 ○議長(宮野和秀君) 総務部長。 ○総務部長佐藤康司君) かづのclassyの方々は、コンシェルジュのOBとかOGの方が多いわけですけれども、基本的には移住相談というのがメーンになっております。そのほか、いろいろツアーの情報発信とか、市で行うお試しツアーも含めてデータバンクの運営、それから相談フェア等の企画・相談、移住後のサポート、いわゆるみずからも移住者ということですので、その視点から新たな移住者のサポートをするといったような内容でございます。 ○議長(宮野和秀君) 成田哲男君。 ○5番(成田哲男君) ありがとうございました。  それでは、次の質問です。  かづの未来会議について質問いたします。  第7次総合計画の方針を定めるために設置したかづの未来会議は、10月に1回目の会議が開かれて、今年度と次年度の2カ年で6回ほど会議が予定されていると伺っております。現在までの開催された会議では、どのような本市の課題についての意見が出ていたのか伺います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  かづの未来会議についてでありますが、今年度から第7次総合計画における基本構想の策定に着手しており、新たな時代を見据えた本市のあるべき姿について、幅広い年代から意見を伺うため、市民15人に委員を委嘱しております。  去る9月30日に第1回会議を開き、住み心地や愛着、大切だと思うまちの姿に関する市民アンケートや、まちづくり中高生アンケートの結果も示しながら、理想とするまちの姿について話し合っていただきましたが、会議では、若者の地元定着について、首都圏との給料格差や職業選択の少なさが流出の原因となっていること、またかづの厚生病院に分娩取り扱い機能がないことで生じる人口減少への悪影響も課題として挙げられました。  一方で、親世代が子供たちに対して、鹿角の魅力をしっかりと伝えられているのだろうか、鹿角で働く喜びを夢や希望を持って語りかけられているのだろうかといった問題提起もあり、まずはここに暮らす私たち大人が、鹿角にある地域資源のすばらしさや価値を共有し、その上でしっかりと稼げるまちづくりを地域全体で意識していかなければならないという意見がありました。  また、若者の上京をマイナスイメージだけで捉えず、地元を一度離れることで気づく故郷への思い、そしてそこで学んだ技術や経験を本市に還元できるように、戻ってきたいと思えるまちづくりが必要であり、そのためには大人がこのまちで楽しんで暮らしている姿や活気にあふれている姿を示していくことの重要さについても指摘がありました。  この後、第2回会議を今月の12日に開催し、年明けにもう一回会議を開催する予定であり、引き続き市民とともに本市の目指すべき将来の姿について十分に検討してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 成田哲男君。 ○5番(成田哲男君) 第7次総合計画に向けて、2年後ということになりますけれども、市民の若い人から年齢の幅が広い中でいろんな意見が出て、それを拾っていただいて、それぞれの年代に、また地域のためになるような、そういう計画に含まれればいいなと思います。  それでは次に、同じくかづの未来の若者会議について質問いたします。  未来会議と同じく、第7次総合計画に次の世代の意見を反映するため、中学生や高校生による若者会議が開催されました。その中で、鹿角の強み、弱みを生かすアイデアがまとめられたと聞いております。今の質問と重複するようなことがあるかもしれませんが、鹿角の未来に対する中学生、高校生のどのような意見が出たのか伺います。
    ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  かづの未来の若者会議についてでありますが、この会議は第7次総合計画の策定に当たり、将来ふるさと鹿角を担う中学生、高校生の思いや考えを計画づくりに生かすことを目的としており、去る10月23日に市内の中学生、高校生の代表14人により、みずからの進路と本市の未来を重ね合わせながら意見交換が行われ、去る11月28日には、代表メンバーから会議結果をまとめた提案書を直接受け取ったところであります。  会議は、3つのグループに分かれ、それぞれが本市の強みや弱みを分析しながら、理想とするまちの未来を描いており、職業選択が豊富なまち、子供から高齢者まで全世代が協力し合えるまち、地域固有の資源を大切にし、さらなる魅力を生み出していくまちなどが挙げられております。  そして、この提案書に込められた最も強い願いは、若者の夢を受け入れる鹿角市であってほしい、若者があらゆる可能性にチャレンジできる鹿角市であってほしいという、自分たち自身まちづくりに熱い思いを持つ市民の一員であるというメッセージだったと感じております。  予測困難な時代を切り開いていこうとする若者の力を、市や周りの大人たちがどのように育み引き出していくのかも問われたように受けとめておりますので、本市の未来を人ごとではなく自分のこととして考えた中学生、高校生の熱い思いをしっかりと計画に反映させてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 成田哲男君。 ○5番(成田哲男君) このような若い方々が自分のまちの将来についていろいろ意見を持っているということで、また鹿角のよさを知っていただいて、一旦地元を離れても、また将来はこの鹿角に戻ってきて、鹿角をますます活性化できるような、そういう動きをしていただければ大変ありがたいなと思うところでございます。  それでは次に、道路網の整備について質問いたします。  平成30年度で、市道は2,152路線、総延長1,010キロメートル、未舗装の砂利道417キロメートル、舗装道593キロメートルで、舗装率は58.7%となっております。今後の舗装率をどのくらいの目標に定めて、どのような進め方をしていくのか伺います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  市道舗装率の目標と進め方についてでありますが、市道舗装率は58.7%となっておりますが、市道認定しているものの中には耕作地へのあぜ道、林道、河川管理用道路等が含まれており、公共性や使用頻度の高い路線を優先的に整備していることから、その部分の舗装は完了したものと認識しておりますので、具体的な目標値については設けていない状況であります。  今後につきましても、市民からの要望や道路パトロールをもとに整備を進めてまいりますが、要望の数に工事が追いつかないことから、整備手法を新規改良型から、既存施設を安全かつ継続して使用できる維持管理型に転換している現状であります。 ○議長(宮野和秀君) 成田哲男君。 ○5番(成田哲男君) そうしますと、これから新設の舗装とか、そういう類いはまず、路線の関係、目的の道路によって、ある程度民家があるところはもう舗装もされて、あとは予防、修繕という形だということで、今伺いました。  いずれ予防、修繕とやって、まずいろんな各地区から穴埋め等も含めてあると思いますけれども、そこら辺、なかなか穴埋めは数多くあると思いますけれども、それにまず応えていっていただければと思います。  それでは次に、本市の橋梁長寿命化計画が見直しされ、対象が445橋と拡大しております。その橋の点検は、どのような項目について、どんな方法で行われているのか伺います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  橋の点検項目と方法についてでありますが、橋台や橋脚、床版などの構成部材ごとに、コンクリートのひび割れ、塗装の剥離、鋼材の腐食状況等について、445橋を5年間で点検することとしており、点検調書は国への提出が義務づけられております。  点検方法につきましては、通常、はしごによる点検作業を行っておりますが、桁下が高いなどの条件によっては橋梁点検車等を使用しながら、近接目視のほか、必要に応じて打音検査等を行い、適切な点検を実施いたしております。 ○議長(宮野和秀君) 成田哲男君。 ○5番(成田哲男君) 次の質問に入ります。  点検結果で、早期措置段階と判断された全体の18%に当たる80橋のうち、6橋については修繕等がされております。残り74橋について、今後10年間で修繕される計画のようでありますが、点検結果で予防保全が早期修繕にランクが変更になるなど、毎年見直しして振り分けることを行っていくのか伺います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  点検結果に応じた修繕計画の見直しについてでありますが、平成27年度から平成30年度までに確認した点検結果により、平成31年4月に鹿角市橋梁長寿命化修繕計画を策定いたしました。今後は、この計画に基づき修繕を実施してまいりますが、判定区分Ⅱの予防保全段階であったものが、今後の経年劣化等により、判定区分Ⅲの早期措置段階となることも十分に想定されるほか、並行して修繕工事を実施してまいりますので、修繕が必要とされる橋梁数は増減するものと見込まれます。  橋梁点検は、5年に1度、健全度を診断することが義務づけられており、本市につきましては管理する445橋を5年間で一巡することとしておりますが、今後の5年間の計画期間中に新たに判定区分が変わった橋梁については、緊急度に応じて通行規制や通行どめなどの措置を講じることとし、修繕計画全体の見直しにつきましては、二巡目の点検が終了する令和5年度以降に行ってまいります。 ○議長(宮野和秀君) 成田哲男君。 ○5番(成田哲男君) この橋の点検については、コンサルタント等に委託したりしてまず行っているわけですけれども、そのほかに市のほうとして、パトロール云々含めながら、修繕が必要かどうかというのも同じような形で点検するような業務を行っているのか伺います。 ○議長(宮野和秀君) 建設部長。 ○建設部長渋谷伸輔君) この橋梁の点検につきましては、点検に必要な技術ですとか知見、機材等がありますので、コンサルタントに委託してやるということになります。  今お話のあった通常の点検、道路をパトロールしながら危険が覚知された場合には、その都度修繕していくということであります。 ○議長(宮野和秀君) 成田哲男君。 ○5番(成田哲男君) ありがとうございます。  いずれまず、安全安心に通行できるような、そういうことを前もって対策、また対応できていれば、またいいことだとは思っております。  それで、老朽化による対策を講じているよというようなことは、市民に周知するようなことはされているのか伺います。 ○議長(宮野和秀君) 建設部長。 ○建設部長渋谷伸輔君) まず、点検をした結果、計画というのをつくってこれを公表するというのがまず周知の一つだと思っております。計画の中に、順次修繕する内容も公表しておりますので、あわせて修繕が終わった結果についても公表しているという状況でございます。 ○議長(宮野和秀君) 成田哲男君。 ○5番(成田哲男君) いずれ危険な橋とか、まだ修繕する必要がある橋の近くを通行するような方々には、やっぱりそこら辺、情報として流せればいいのではないかと思っております。  それでは、最後の質問になります。  観光の振興について質問いたします。  鹿角市のイメージキャラクターであるたんぽ小町ちゃんが、国内外から300種類以上のキャラが集まる世界キャラクターさみっとに初参加し、きりたんぽ発祥の地のPRなどを行ったようですが、会場に来ている人たちの反応はどうであったのか伺います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  世界キャラクターさみっとへの参加状況についてでありますが、埼玉県羽生市を会場に開催される世界最大のキャラクターイベントとして、今回で10回目を迎えるこのイベントでありますが、ご当地キャラクターを通じた地域活性化と観光振興を目的として、例年300体以上が参加し、来場者数はおよそ28万人であることから、関東圏で鹿角市の認知度を高める絶好の機会と捉え参加を決定したところであります。  2日間ともあいにくの雨に見舞われ、来場者数は11万人と例年を大きく下回ったほか、予定していた秋田県内参加の6体によるキャラクター共演が中止になるなど、PR機会は少なかったものの、キャラクターと物産をセットでPRできる団体は、初参加の本市を含め約30程度に限られたことから、注目度は高く、みそつけたんぽの販売には珍しさに引かれる方や、懐かしさから立ち寄ったという県内の出身者など、幅広い年齢層の方々に好評をいただいたことから、きりたんぽ発祥の地、鹿角の魅力を広く発信するとともに、本市の認知度の向上につながったものと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 成田哲男君。 ○5番(成田哲男君) まず、今回は雨とかいろいろな天候の関係で来場者も少なくて、やむを得ないところはあると思いますが、いずれまずこういう形も一つの機会として、もしできれば、またこのサミットに参加できるかわかりませんけれども、そういう機会をまたつくっていただいて、鹿角のPR、そういうことをぜひ進めていただければと思います。  以上で私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(宮野和秀君) 以上で、成田哲男君の質問を終わります。     (5番 成田哲男君 降壇) ○議長(宮野和秀君) ここで、10時40分まで休憩いたします。     午前10時29分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午前10時40分 再開 ○議長(宮野和秀君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、順位7番、舘花一仁君の発言を認めます。舘花一仁君。     (6番 舘花一仁君 登壇) ○6番(舘花一仁君) 清風会の舘花でございます。どうかよろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。  まず初めに、市内経済の活性化についてをお伺いいたします。  今年度に入り、菓子店や本屋、コンビニエンスストア、携帯電話ショップ、飲食店の廃業、金融機関の事実上の撤退など、市内商業が一気に衰退している状況と感じております。さらには、年内に廃業予定の飲食店もあるとも伺っております。このように、本市の商業経済が加速的に縮小していくものが、一市民として、将来の行く末を案じているところでもあります。  そこで、お尋ねいたしますが、近年の本市で操業しております事業所数はどのように推移しているのか、お伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 舘花一仁議員のご質問にお答えいたします。  市内事業所数の推移についてでありますが、最新の経済センサスの調査結果によると、平成28年が1,481事業所で、平成18年の1,785事業所と比較し、304事業所が減少しており、多くは卸売業、小売業やサービス業の比較的小規模な個人経営の事業所であります。  起業創業数につきましては、市の助成制度を創設した平成19年度以降、28件の利用があったほか、かづの商工会や市内金融機関と連携して実施している創業支援事業計画では、市の補助金を活用しない起業・創業数については、平成29年度は5件、平成30年度は8件あることを確認しており、公的な支援の有無にかかわらず毎年一定数の起業家が誕生しております。 ○議長(宮野和秀君) 舘花一仁君。 ○6番(舘花一仁君) この質問は、昨日も金澤議員が質問を受けた際に、本市では起業・創業、また設備投資に力を入れて頑張っていると伺いました。さらには、11月なんですけれども、ウーマンネットの在宅テレワークの講習会などが開かれております。これは本当に市としての取り組みがすごくいいものだと思っております。引き続き、この支援を強化していただきながら、創業・起業ができる素地をつくっていただければありがたいと思っております。  次に入ります。  11月18日付、日本銀行秋田支店の県内金融経済概況では、県内景気は緩やかに回復しており、個人消費は緩やかな増加基調にあるとされております。これは、消費税増税前の駆け込み需要の反動減が見られる中での増加基調と判断しているものの、企業倒産件数は前年同月水準を上回るなど、厳しいものを感じる側面もございます。  本市では、直近の経済状況について、どのように分析し、今後どういう方向に進むと分析しているのかお尋ねいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  本市の直近の経済状況と今後の経済動向についてでありますが、製造業につきましては、海外経済の減速や通商問題をめぐる緊張の影響から、外需向けは生産活動が下降傾向にあるものの、内需向けでは好調で、おおむね横ばいで推移しているものと捉えております。  また、先行きについては、工業振興会会員企業への調査では、6割の企業が増加または変わらないと回答しており、海外経済の影響を受けつつも好調な国内需要により、しばらくは堅調を維持するものと考えております。  建設業及び商業、サービス業につきましては、一部で消費増税による駆け込み需要とその反動減が見られましたが、住宅に対するローン減税や給付金のほか、軽減税率やプレミアム付商品券、キャッシュレスポイント還元事業などの景気対策により、その影響は限定的であったものと推測しております。  また、高い有効求人倍率を背景に、雇用、所得環境が改善傾向にあり、個人消費も持ち直しの動きを見せていることや、今後、季節消費の増加が見込まれる年末年始を控えておりますので、本市の経済状況に大きな影響はないものと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 舘花一仁君。 ○6番(舘花一仁君) 本市の経済状況は、これから年末を控え、まだまだ持ち直しているというような状況かと思いますけれども、ただ消費税が10月から2%アップして、全国的にはやはり経済の陰りが見えてきているというところもございますので、引き続き注視しながら、さまざまな政策に取り組んでいただきたいと思います。  次に移ります。  本市では、今年度からクラウドファンディングを活用し、商店街の空き店舗を活用した特色ある起業・創業を募集しております。ふるさと納税のガバメントクラウドファンディングは、県や大館市の事業者がともにコワーキングスペースに対するプロジェクトを支援するなど、近年注目を浴びている制度でございますが、本市の取り組みに対し、反応はどうなっているのかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  商店街店舗創出パワーアップ事業についてでありますが、市ホームページや広報、SNSなどを活用するとともに、かづの商工会や市内金融機関を通じて周知を図ったところ、具体的なプランを携えて相談に来た事業者もおりましたが、空き店舗の改修費用が高額であることや、条件に合う空き店舗を商店街の中で見つけられなかったなどの理由により、今日現在まで申請に至ったものはございません。 ○議長(宮野和秀君) 舘花一仁君。 ○6番(舘花一仁君) これは周知の方法というかそういったものも、もっと納税していただく方に関心を持っていただくように、さまざまな仕掛けを取り組んでいただくような手続、よろしくお願いいたします。  次に入ります。  商店街の衰退につきましては、少し前であれば大型店への流出や、近年ではネットショップ等での購入など、購買方法の多様化により、有名な観光地に恵まれている地域や病院など市民が多く利用する立地を除き、地方都市ではどんどん衰退しているところが多くなってきているものと思います。  そこで、まちの顔として特徴あるものに特化し、活性化を図ることが必要であると考えます。空き店舗もそうでありますが、商店街には廃業まで至らずとも苦戦している事業者は多いのではないかと思います。このような既存の商店街の事業者を、市としてどのように支援していくのかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  商店街事業者への支援についてでありますが、これまで商店街連携会議で行われたさまざまな議論から、商店街以外の方も参画するイベントを開催することや、文化の杜交流館コモッセから商店街への人の流れをつくることを狙ったクーポン事業などを展開してまいりました。  このような取り組みを続けるうちに、現状に危機意識を持つ経営者の声や問題意識の共有が図られてきたことから、市としましては、商店街全体の支援から、商店街の活性化の根幹となる、既存の個々の店舗の魅力創出に施策の主眼を置くこととし、秋田県よろず支援拠点及びかづの商工会と連携し、0円店舗改善の取り組みを進めております。  この0円店舗改善は、顧客目線で入りやすく、買い物しやすい店舗となるように、豊富な経験を持つコーディネーターが指導し、店内のレイアウト変更を行うものでありますが、10月に2店舗で実施したところ、売り上げが向上しており、今後は4店舗に対して実施する予定としております。  個々の店舗の魅力向上に向けた取り組みが、商店街全体の活性化につながるように、引き続き施策を展開してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 舘花一仁君。
    ○6番(舘花一仁君) 今取り組んでいただいていることを、かづの商工会とも連携しながら協議を重ねていっていただけますようよろしくお願いいたします。  次に、起業・創業による市内経済の活性化について伺います。  先ほどもガバメントクラウドファンディングの例として取り上げましたが、大館市では昨年夏に大館初のコワーキングスペースがオープンし、個人事業者や在宅勤務の方々が自宅で一人で仕事をするだけではなく、人と交流できる仕事の場を求めて利用しております。  同時に、講座の開催や学生の勉強での利用など、さまざまな用途で稼働率が上がり、子供と一緒でも気兼ねなく仕事ができる場所として、現在2つ目のコワーキングスペースがオープンしております。新聞報道などを見ますと、育児中の母親など、今までビジネスのターゲットに入っていなかった方の利用もあるなど、市の経済や生きがいづくりなどに貢献しているとのことでありました。  しかしながら、公民館や市民センターなど、公共施設は事業目的では利用できないところが多く、公共施設での利用は大変ハードルが高いと伺っております。本市でも、コモッセや市民センターなど、公共施設の事業目的の利用については難しいと思いますので、まちなかオフィスの機能拡充や民間事業者支援などにより進めるべきと考えますが、いかがでございましょうか。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  コワーキングスペースの設置についてでありますが、まちなかオフィスは、貸し事務所としての機能のみならず、市の起業・創業支援の中心施設として位置づけており、起業・創業を志す幅広い世代の方向けに、情報収集や情報交換するインキュベーションフロアを整備しているほか、併設する相談室ではよろず支援拠点として無料相談を開催しているところであります。  また、市では、勤務場所を選ばないテレワークなどの新しい働き方を女性・若者活躍促進事業において推進していることから、本施設をコワーキングスペースとして活用していただけるWi-Fi環境の充実など、施設機能の強化を進め、周知を図ってまいります。 ○議長(宮野和秀君) 舘花一仁君。 ○6番(舘花一仁君) 今、Wi-Fiとかの設置ということで、誰でも使いやすいような設備を整えていくということを伺いました。  今、まちなかオフィス、まだ若干の余裕はあるとは思いますが、これにより若者とかがもっともっと活用したいとなったときに、まちなかオフィスだけでは足りない部分も出てくるかと思います。そういったときに、空き店舗なども活用する考えはないのか伺います。 ○議長(宮野和秀君) 産業部次長。 ○産業部次長(花海義人君) 市としましては、まずこのまちなかオフィス、こちらを十分活用してもらうことを第一に考えております。Wi-Fiもありますけれども、まだちょっと弱い面もありまして、またインキュベーションフロアも自由に使っていただけるようになっていますが、ちょっとまだPR不足等がありまして、もう少しおしゃれな感じに整備して、若者が来やすい環境をこれからつくっていきたいと思っております。 ○議長(宮野和秀君) 舘花一仁君。 ○6番(舘花一仁君) ぜひそのように取り組んでいただきたいと思います。  次に、道の駅を起点とした地域振興について、観光、そして産業の面から質問させていただきます。  まず初めに、道の駅を起点とした観光振興についてでございますが、昨年度オープンした道の駅おおゆは、市及び指定管理者の努力によりまして、観光客の増加だけではなく、大湯大太鼓や冬の雪まつりなどを通じ、地域に必要な存在になってきていると思われます。  しかしながら、いざ観光となりますと、周辺観光施設との結びつき、道の駅からの誘客、情報発信という面では、結びつきがまだまだ弱いのではないかと感じられております。これまでも道の駅おおゆにおいて、大湯環状列石をPRするなど取り組みを行っているとは思いますが、さらなる周辺観光施設へ回遊させる策が必要と感じますが、いかがでしょうか。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  道の駅おおゆを起点とした周辺観光施設への回遊策についてでありますが、道の駅おおゆは昨年オープンしたばかりではありますが、今年度は大湯環状列石を中心とした展示や体験コーナーの設置を初め、こけしに関する展示イベントやかづの牛に関するイベントなど、周辺の施設や団体等と連携したさまざまな取り組みを展開し、周辺観光施設への回遊を促す情報発信を積極的に行っております。  また、観光拠点としての機能のほか、各種イベントを通じて、えんがわ空間を基本コンセプトに、地域の方々との交流を生かした観光客の増加にも努めているところであります。  あわせて、周辺温泉施設や観光施設などと今後に向けた情報交流も行っており、大湯エリア内の新たな交流やまち歩きメニューの提案につながるよう計画しているところでありますので、引き続きより多くの事業者や地元住民との結びつきを密にし、周辺への回遊につながるよう取り組みを進めてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 舘花一仁君。 ○6番(舘花一仁君) 確かに地域住民との密接な関係も構築していって、観光客誘客に結びつけていただきたいと思います。  また、当初、道の駅は観光客にトイレや周辺情報を提供するだけの施設であったものでありますが、今では道の駅を目的とした観光もふえております。我が市、北に十和田湖、南に八幡平を抱える鹿角地域には、かづの、おおゆ、そしてこさか七滝の3つの道の駅があります。十和田湖と八幡平という大きな点を結びつける道の駅の存在は、点を線にし、鹿角地域を面として波及させる存在でありますが、いささか道の駅の連携という視点では取り組みがなされていないように思われます。ポイントラリーや共通イベントなどを開催することで連携をし、観光客の誘客を図る考えはないかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  鹿角地域内にある3つの道の駅の連携についてでありますが、本市と小坂町及び鹿角地域振興局で構成される鹿角広域観光推進会議が主催した、紅葉と温泉キャンペーンでは、北東北3県の各施設のうち、道の駅かづの、おおゆ、こさか七滝の3つの駅がスタンプラリーに参加しており、スタンプ取得件数は、道の駅かづので185件、おおゆで36件、こさか七滝で20件、応募総数は119件で、広域的な連携のもと誘客が図られております。  このほかにも、ゴールデンウイーク中に道の駅かづのが主体となり、道の駅おおゆと共同で実施したスタンプラリーでは、期間中のノベルティの総配布数が1,166件と、前年を上回る結果で、十和田八幡平エリアの誘客に一定の成果があらわれております。  今後も、これらを継続するとともに、鹿角地域の誘客とあわせて、滞在時間の延長につなげるために、より効果的な連携手法についても検討してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 舘花一仁君。 ○6番(舘花一仁君) ポイントラリー、やられていたんですね。大変失礼しました。  次に、道の駅を起点とした産業振興という視点でお伺いいたします。  10月に、小坂町において、鹿角地域市町議会連絡協議会の研修会が開催され、小坂町で実施しております小坂町産ワインの振興に向けてと題した講話を聴講いたしました。小坂町でのブドウ栽培の歴史は古いものの、念願のワイナリーが完成するまでの道のりなど、大変参考となるすばらしい取り組みとして興味深く聴講いたしました。  また、研修会の少し前になりますが、鹿角地域振興局では、花輪のワイナリーでつくられたワインと地元食材を使った料理との取り合わせを楽しむイベントを開催されたり、大湯に移住された方がオーガニックワインギャラリーをオープンさせるなど、鹿角地域でワインがキーワードとして取り上げられております。  花輪にはワインを製造する事業者が2社存在し、どちらも道の駅からまち歩き観光ができる範囲にあるほか、大湯のオーガニックワインギャラリーも同様の距離にございます。花輪であれば、ワイナリーから日本酒蔵元、そして歴史民俗資料館で明治から続く歴史を学ぶなど、まち歩き観光が可能かと思います。今の話は一例でございますが、本市でもワインや日本酒など、道の駅を起点とした産業にスポットを当ててみてはいかがでしょうか。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  道の駅を起点としたワインや日本酒による産業振興についてでありますが、昨年度、道の駅かづのでは、日帰りプランとして鹿角体験型観光を企画し、ワイナリーこのはなの見学に、それからリンゴのもぎ取り体験とかづの牛ハンバーグのランチをセットとしたプランを造成し、販売しております。  また、道の駅おおゆにおいても、ゲストハウスや蔵ワインのオーナーなどと情報交換を行いながら、大湯のまち歩きにつなげるメニューの検討をしているところであります。  今後は、こうした動きをさらに充実させ、日本酒やワインを楽しみながらまち歩きができるルートを提案し、観光メニューの一つとして加えてまいりたいと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 舘花一仁君。 ○6番(舘花一仁君) 確かに、鹿角では日本酒とワインの製造があるわけですので、これを大いに活用して、観光客の誘客につなげていただければと思います。  次に、産業という面では、ことしとても残念な出来事がございました。秋田県で唯一の南部煎餅店が閉店いたしました。鹿角市が南部藩であったことを示す意味でも、私自身、子供のころからなれ親しんだものであり、お土産品としても人気が高く喜ばれるものであっただけに、とても残念で寂しい思いがしております。  近年、高齢化した事業主から事業を引き継ぐ事業承継が進められておりますが、道の駅に手づくり体験館があった縁、あるいは市が進める稼ぐ観光の直訳的な意味としても、道の駅あんとらあが事業承継し、土産物製造分野へ事業拡大を進めることを後押しする考えはないのかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  道の駅かづのにおける土産品製造分野等の事業拡大についてでありますが、市内唯一の南部煎餅店の閉店は非常に残念に思うところでありますが、承継や製造分野への事業拡大については、製造技術はもとより大量生産するための設備投資の面でも時間と多額の費用を要することから、現時点で実現は難しいものと考えております。  しかしながら、市といたしましても、観光客から満足と納得感が得られる豊富な素材を生かした鹿角ならではの土産品の充実を図ることが必要と認識しておりますので、道の駅かづのの管理運営を担うかづの観光物産公社とも連携し、新たな商品の開発について協議を重ねてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 舘花一仁君。 ○6番(舘花一仁君) 観光物産公社、どうか事業継承できればすごくありがたいなとは思っておりますけれども、一つ一つ歴史あるものが消えていくというのは本当に寂しい限りですので、どうかどこかで継承できるようなところがありましたら、引き続き探していただければありがたいと思います。  次の質問でございますが、道の駅を起点とした地域振興という視点でお伺いいたします。  現在、道の駅かづのあんとらあは、大規模改修を進めております。施設の回遊性を高めることにより、稼ぐ観光施設へ整備を進めておりますが、シャワー効果として、いかに地域に誘客を進めるかという視点も大変重要でございます。  市では、平成28年3月に中心市街地活性化プランを策定し、令和2年度に中心市街地に対する満足度59.5%とするなど、数値目標や各種指標を定めております。現在、計画期間中のため、計画に対する達成度などは改めてお伺いしたいと思いますが、計画上のエリアでもある道の駅あんとらあから歴史民俗資料館まで、まち歩き観光はどの程度増加しているのか。また、現在、新年度予算の時期と思いますが、どのように誘客のための仕掛けを考えているのかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  中心市街地活性化プランの計画エリア内をめぐるまち歩き観光についてでありますが、観光ルートはまちの案内人のガイドコースでもある道の駅かづのあんとらあを起点とし、花輪ばやしゆかりの地を訪れる花輪ばやしの地コースと、JRと連携し実施している鹿角花輪駅を起点に文化の杜交流館コモッセや歴史民俗資料館などをめぐる、駅からハイキングコースがございます。  このうち、今年度は10月末まででまちの案内人のガイドを利用した花輪ばやしの地コースの実績は20人、駅からハイキングコースは26人と、前年度と同水準で推移しております。  こうした現状を踏まえ、さらにより多くの方に利用していただくため、来年度は、現在進めている鹿角観光ふるさと館改修工事において、同じ建屋内に休憩室やトイレ、情報コーナー機能を備えた施設を設置することで、まち歩き観光ルートの拠点として利便性の向上を図るほか、まち歩き観光に関する情報コーナーの設置により、観光客の興味や関心を高めていただける情報発信を強化してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 舘花一仁君。 ○6番(舘花一仁君) まち歩き観光の仕組みづくりは、すごく今整っていると伺いました。また、まち歩き観光で地域に誘客が進むことによりまして、今まで当たり前の風景が、実は誇れるものであったと、地域のよさに気づき再認識する機会になるとも思います。  地域に愛情を持つことは、地域を知りたい、地域のことを教えたいという要望も高まることと思います。それによりまして誘客が進むかと思いますが、そのためにはまちの案内人の拡充も必要になると思いますので、ぜひ地域の案内人を募集する意味でも、地域を知るイベントなどを数多く開催し、その方々の興味分野から広げるのも必要かと思いますが、この件についてはいかがでしょうか。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  まちの案内人についてでありますが、協議会の事務局を担うかづの観光物産公社において、会員数増加に向けた取り組みなどを進めているところでありますが、市でも市民おもてなし力向上事業を実施し、案内人のスキルアップや新たな案内人の養成講座を開催するなど、地元への愛着とおもてなしの心をもって観光客を案内できる人材の育成により、観光客の受け入れ体制の充実に努めております。  あわせて、地域に愛着や誇りを持ち、語り受け継いでいこうとする地元住民がふえることは、受け入れ体制の強化にもつながりますので、市民センター事業などで多数開催されている各種講座やイベントにおいて、まちの案内人に関する情報を提供しながら、新たな人材の発掘につながるよう各関係機関と連携して取り組んでまいります。 ○議長(宮野和秀君) 舘花一仁君。 ○6番(舘花一仁君) ありがとうございます。ぜひそのように取り組んでいただきたいと思います。  以上で私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(宮野和秀君) 以上で、舘花一仁君の質問を終わります。     (6番 舘花一仁君 降壇) ○議長(宮野和秀君) ここで、11時20分まで休憩いたします。     午前11時10分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午前11時20分 再開 ○議長(宮野和秀君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、順位8番、田口 裕君の発言を認めます。田口 裕君。     (4番 田口 裕君 登壇) ○4番(田口 裕君) 無会派の田口 裕です。ことし初めての一般質問をさせていただきます。  まず第一に、商店街の産業の活性化について伺いたいと思っております。  この課題については、きのうきょう、議員からも質問事項になっております。商店の今の状況、それから最近の状況を見ると、やはり何とか政策、対策を打っていく必要があるのかなということを強く感じております。  そこでまず、商店街の状況を中心に質問させていただきます。  1の商店街の状況と金融機関の撤退についてでありますが、最近、商店街等の廃業が相次いでおります。詳しくは前段の議員の方々からも申し上げておりますので割愛させていただきますが、店舗も大分ふえてきております。それで、残っている、現在やっている商店の方々も、この先どうなっていくのかと、多分人の流れが変わっていくんだろうという思いを強くしております。  並行して気になるのが、金融機関の撤退も続いております。今、鹿角でどういうことが起きているのか、その辺について、現在の状況についてまず伺います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 田口 裕議員のご質問にお答えいたします。  商店街の現状についてでありますが、9月20日時点での花輪地区4商店街での空き店舗数は34件、十和田地区1商店街における空き店舗数は4件となっており、本市商店街の店舗数に対する空き店舗の割合は18.1%と、平成30年度の県北地区の平均23.6%と比較して、空き店舗は少ない状況となっております。 ○議長(宮野和秀君) 田口 裕君。 ○4番(田口 裕君) 関連して、2つ目が同じような内容ですので、2点目の質問を続けていきます。  10年前と比較して、空き店舗数ないしは廃業した事業所数、それから通行量の調査を特にコモッセの建築の前にはされていたと思いますが、その結果などについて、動きはどのように変わってきているのか伺います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  商店街における空き店舗数及び廃業者数についてでありますが、商店街実態調査における平成22年度の商店街空き店舗数は、花輪地区23件、十和田地区2件の25件であり、その後の10年間で46件の廃業、28件の開業、5件の解体等があり、今年度の空き店舗数は花輪地区34件、十和田地区4件の38件となっております。  また、花輪商店街の4地点で実施している通行量調査の結果につきましては、文化の杜交流館コモッセ開設に伴い、新たな道路整備を行ったことから、平成27年度に調査地点を変更しておりますので、10年前の数値との単純比較とならないものの、歩行者数が約62%減、車両については約17%減となっております。  歩行者及び車両の通行量を見ますと、旧Aコープ前の鹿角花輪駅前通りの通行量は減少しているものの、鹿角花輪駅から駅前交番前を通り、文化の杜交流館コモッセに通じる市道文化の杜線の通行量が増加していることや、福祉保健センター方向から国道282号方向に向かう通行量が増加していることから、各方面から文化の杜交流館コモッセ方面に向かう流れに変化してきているものと分析しております。 ○議長(宮野和秀君) 田口 裕君。 ○4番(田口 裕君) まず、空き店舗について伺いますが、これまでもいろんな空き店舗対策、改修費用なり対策を打ってきていますが、現在、それらの事業をやった店舗というのはどうなっているのか、それから事業成果はどうなっているか検討されているんでしょうか。その辺の内容がありましたら伺います。 ○議長(宮野和秀君) 産業部次長
    産業部次長(花海義人君) これまでの市の支援による店舗の改善でありますけれども、飲食店等が多かったのでありますが、飲食店等に関しては、かなり売り上げがアップして効果は出ていると認識しております。 ○議長(宮野和秀君) 田口 裕君。 ○4番(田口 裕君) 雑駁な回答でしたけれども、かなりの店舗に、箇所数に改修費なりを出してきましたよね。その辺の具体的な数値は、事業をやった店舗が何店舗あってどのぐらい残っているとか、そういうデータはとってあるんですか。それとも、撤退した人たちはどういう原因があるとか、その辺の検討はされているんですか。 ○議長(宮野和秀君) 産業部次長。 ○産業部次長(花海義人君) 大変申しわけありません。今ちょっと手元に数値はございませんが、撤退した理由に関しましては、やはり自分が思っていた事業よりちょっとミスマッチがあったりということがあったようであります。あと、家賃の関係も少しありました。 ○議長(宮野和秀君) 田口 裕君。 ○4番(田口 裕君) まず、今なぜ細かく聞いたかというと、いろんなやはりこの町なか、空き店舗対策を含めて施策としてやってきているんですが、なかなか一つ一つ私の見ている状況の中でも撤退していますよね。やはり取りかかりではいろんな、今回答がありましたように、取り組みしたのと、いざ事業として継続する場合の乖離といいますか、出ているなと感じています。全体として、なかなか定着してきていないというのをすごく感じて、何とかここをどういう形をとればいいのかなというのを非常によく考えることがあります。  それで、3つ目ですが、これまでもコモッセを建築したり、まちなかオフィスの段階でも、いろんな町なか交流をふやすという話をずっとやってきたわけですが、その辺の効果というのは、何か余り感じないという人が結構おります。そういうことについては、どのように認識されているのか、それについて伺います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  文化の杜交流館コモッセとまちなかオフィス開設による商店街の効果についてでありますが、文化の杜交流館コモッセは、毎年30万人を超える来館者があるほか、まちなかオフィスには常時70人ほどの従業員が勤務しているなど、両施設の整備により、中心市街地に市内外から多くの人を集めることが可能となり、近隣の飲食店の売り上げ増加や新規の出店も見られることから、商店街に少なからず経済効果をもたらしているものと捉えております。  市では、平成28年から、花輪商店街連携会議を開催して、商店街と文化の杜交流館コモッセとの連携を推進しており、商店街ではコモッセのイベントに合わせたクーポン発行事業を展開するなど、来場者等を商店街に呼び込む企画を実施しておりますが、大きな人の流れをつくるためには、商店街個々の店舗がそれぞれに個性と魅力を向上させていくことが必要であると考えております。 ○議長(宮野和秀君) 田口 裕君。 ○4番(田口 裕君) 今、先ほどの質問の方の答弁にもありましたが、全体のまちづくりよりも個店というほうに方向を変えていきたいという取り組みのようですが、今話を聞いて、私も今の店が閉まることで、商店街の人たちもずっと歩きながら、話をずっと伺って歩きました。中には、個人の力ではやっぱりどうしたらいいかわからないという人が結構おります。いろんな町の雰囲気なり、そのうちに隣の店が閉めていくと。  そしてやはり、今の質問事項にもありますが、コモッセとまちなかオフィスの効果は余り感じられないという方が結構おります。その人たちが、いろんな今施策で、コモッセ自体の効果は非常に私もあると見て、あの建物は非常にいい形で進んでいるなと思いますし、非常に有意義な設備、施設になっているなと思っています。  ただ、町なかの人の動きとはなかなかつながってきていないんじゃないかなと。それから、その中に暮らし、事業をしている人たちの思いが大分違うんだなという感じがしています。その辺の受け取り方について、大分乖離があると思っていますが、その辺についてはどう考えていますでしょうか。 ○議長(宮野和秀君) 産業部次長。 ○産業部次長(花海義人君) お答えします。  例えば、コモッセ事業に関しましては、昨年度の事業でアンケートをとった結果ですけれども、一事業六百数十名のイベントがあった場合に、連携事業で、コモッセを利用した方が商店街で買い物を安く割引するような取り組みとかをしておりましたけれども、そのうち回答があった130名のうち、半分以上の方が商店街で買い物をしたり、飲食をしたりという回答がありました。なので、そういった連携事業がマイナスというよりもプラスに働いているということでありまして、商店街に関しましては、やはり目的があれば人が行きますので、そのためにはやっぱり魅力ある商店街をつくるということに、我々は主眼を置きました。  連携会議の中でも、商店街を最初はどうつくっていくのかという話もいろいろありまして、やっぱり花輪ばやし等もありますので、コミュニケーションを大事にする商店街にしたいということがありまして、そういったことから、我々も町全体として支援しますけれども、やっぱり商店街というのは個々の商店が、魅力ある商店が集まっていい商店街をつくっていくということに意見が達しまして、今、0円店舗とか、どうしたらいいかわからないといったところに、たまたまよろず支援のプロが来ましたので、そういった力をかりながら、魅力ある商店街をつくっていこうということになりました。 ○議長(宮野和秀君) 田口 裕君。 ○4番(田口 裕君) その辺の取り組みは、いろんなまず一つ一つの支援をしていくというのは非常にいいと思っていますが、あと一点、今それぞれの個店もそうですけれども、一人一人の商店主もそうですが、各商店振興組合が集まって話をする場がないという話もありました。以前は連絡協議会をつくるということもテーマになったようですが、今は商工会の振興組合の横の連携というのはほとんどないと。そうすると、全体の花輪の町をどうするんだというようなことが、なかなか成らないという声がありました。その辺の振興組合の連絡の協議会をつくったり、そういう協議をする場の提案なり、そういうきっかけづくりはできないものでしょうか。 ○議長(宮野和秀君) 産業部次長。 ○産業部次長(花海義人君) そのためには、商店街の連携会議を開いています。その連携会議には、4商店街の皆さんが出まして、最近では4つの商店街でどうしたらいいかという話し合いにだんだんなってきております。 ○議長(宮野和秀君) 田口 裕君。 ○4番(田口 裕君) ぜひその生の声、だんだん日数がこうして周りの店舗が閉めていくと、切実感が大分強くなってきていますので、ぜひそこに住む人、事業をやる人の声を拾い上げる取り組みを続けて重ねていただきたいなと思っています。  やはり今の状況を見ると、コモッセとまちなかオフィスによる効果だけではなくて、まちづくりの中の振興についてはいろんな別の対策、取り組みが必要と感じていますので、よろしくお願いします。  4つ目ですが、商店や中小企業といいますか、個店のやはり事業者が元気にならないと、地域の人たちの生活は幸せにならないと感じています。地域経済がやはり回らなくなってくるんじゃないかと。特に、地域内でお金が循環する取り組みを進めていただきたいと思っていますが、この点についてまず伺います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  地域内でお金が循環する取り組みについてでありますが、本市ではこれまでに、市内で生産された農畜産物や加工食品を提供する産直ショップの認定や、市内外に鹿角産品の魅力を発信する鹿角いいね!ポータルサイトの運営、恋する鹿角新聞の発行など、地産地消の推進に取り組んできたほか、市内の事業者同士による必要な物品の域内調達を促進する地域内連携推進事業を進めてきたところであります。さらには、移住促進を絡めた手厚い起業・創業支援により、平成28年度から平成30年度の3カ年における起業・創業者数が32件、うち商店街エリアへの出店が8件となっております。  また、本年7月には、地域電力小売会社かづのパワーを設立し、資源エネルギーの地産地消による電気料金の域内循環を促進する取り組みをスタートさせるなど、地域内でお金を循環させる仕組みづくりを強力に進めているところでありますが、人口減少が続く中にあっては外貨獲得の取り組みも非常に重要であることから、市内製造業の連携による付加価値の高いメイドイン鹿角の製品開発や、地域商社確立事業による市内事業者が生産する商品の市外への販路拡大についても積極的に展開してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 田口 裕君。 ○4番(田口 裕君) 外貨獲得、そのために製造業、農業、観光というのは一番柱になって、そこを強く取り組みをしている状況なんですが、いずれ外貨獲得とあわせて、私は地域の中、今残っている今の事業者のサイドで、残っていくところは大手です。鹿角にも進出企業、商品、商業施設がほとんど外部です。そこで買い物をすると、お金が全部外部へ流れていきます。そういう一つ一つの循環を、今やっていることと重ねて取り組みをしていかないと、やはり地域の経済力が弱っていくのではないかなと。そういうのがじわじわと出てきているのではないのかなという感じがしています。  そういうことの関連が金融機関の撤退としての影響としてもあるのかなと。金融機関が撤退することによって、そこと取引をしている事業者が、全てほとんどが取引先ないしは窓口を変えていかなければなりません。そういうことを含めて、この後のいろんな懸念材料について、取り組みをぜひお願いしたいなと思っています。  5つ目の最後の質問ですが、地域経済がやはり縮小、弱体化をしていると感じています。そういうのが一つ一つの事例として出てきているのかなと。この状況をどのように認識して、来年度の令和2年度の事業計画、第7次総合計画に入れていくのか伺います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  地域経済への認識と次年度及び第7次総合計画での取り組みについてでありますが、人口減少等により産業構造は変化しているものの、ことし8月に県が発表した平成28年度市町村民経済計算によると、市内総生産は前年比3.8%増、1人当たり市民総生産は前年比5.7%増となっており、必ずしも地域経済が縮小、弱体化しているとの指摘は当たらないものと認識しております。  第6次総合計画の最終年である来年度は、地域で伸びしろのある農業、食品製造業、観光業を中心に産業競争力を高める取り組みを積極的に支援し、地域経済とかかわりの深い業種の企業誘致や起業の促進を図るとともに、販路拡大に向け国内外の新たな市場開拓を行ってまいります。  また、豊富な再生可能エネルギーを背景に、電力自給率330%という本市の強みを産業力強化に生かすため、来年度、新たなエネルギービジョンを策定し、その実現に向けた事業を第7次総合計画に盛り込んでまいりたいと考えておりますので、本市の持つ魅力や可能性にさらに注目が集まるように、本市の活力につながる事業の展開や本市産業の付加価値をさらに高める取り組みを推進しながら地域産業の活性化を図ってまいります。 ○議長(宮野和秀君) 田口 裕君。 ○4番(田口 裕君) いろんな指標で好転しているものもあって、弱体化はしていないという見方のようですが、私はやはりずっと今のまちの状況を見て、ないしは先ほども申し上げましたが、金融機関が撤退することによって、そこに関連する取引をしている事業者がどういう状況になっているのか、そういうところをしっかりと見据えながら分析をして対応をお願いしたいという思いがありますが、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(宮野和秀君) 産業部長。 ○産業部長(田口善浩君) ただいまのご質問でございますけれども、人口減少社会が経済を縮小させると言われておりますけれども、本市におきましてはそうした課題に対し、いち早く起業・創業、起業立地助成事業などの独自支援を講じてきているところであります。そして生産性の向上をリカバーし、その結果が数字にも反映されてきているものと認識しています。  残念ながら廃業、閉店された方もいる中で、着実に起業・創業されている方もいるわけですので、楽観視はしておりませんけれども、悲観せずにしっかりと将来ニーズを見据えた計画を7次総にも盛り込んでいきたいと思っております。  それから、先ほどの銀行の関係ですけれども、確かに撤退という言葉を使われておりましたけれども、ブランチ方式と言いまして、撤退はしますけれども、銀行内での機能充実という部分があったとちょっと伺っておりますので、北日本さんも同じような形だったと思いますけれども、そうした状況もありますけれども、先ほど市長が言いましたような、そういう取り組みはしっかりと進めていきたいなと思っております。 ○議長(宮野和秀君) 田口 裕君。 ○4番(田口 裕君) いずれ内容は、いろいろ細かい細部についてはあるわけですが、ぜひそこに住んでいる人たちが、今のこういう周りの状況の環境がありながらも、やはり次につながるような政策、長期計画に取り組んでいただきたいことを強くお願いしたいと思っています。  次に、2番目の産業コーディネーターについて伺います。  まちなかオフィスに産業コーディネーターを配置して、役割が大きくなっていたと思われます。特に、今の事業展開に当たっては、ここを頼りにしている事業者がたくさんおりました。私も昨年の決算委員会でこの継続を要望した経緯がありますが、昨年度で廃止となっております。その経過と要因はどのようなことがあったのか伺います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  産業コーディネーターの配置についてでありますが、平成28年度より、本市に立地している企業が地域内で事業を拡大する内発的展開を促進することを目的に、製造業と食品製造関連をそれぞれ担当する2人の産業コーディネーターをまちなかオフィスに配置し、地域内の企業の連携を進めてまいりました。  今年度も、本事業制度は廃止しておりません。これまでの取り組みに加え、将来的な技術連携の構築を目指し、地域の産業力を結集したメイドイン鹿角の製品開発に引き続き取り組んでいるところであります。  なお、食品製造関連の連携事業につきましては、首都圏での共同出展など構築したネットワークの自主的な取り組みを含め、引き続き展開しているところでありますが、コーディネーター機能につきましては地域商社へ移し、地域商社確立事業との融合を図っておりますので、現在のコーディネーターは製造業を担当する1人となっております。 ○議長(宮野和秀君) 田口 裕君。 ○4番(田口 裕君) 次に質問をする事項も今答弁いただきましたけれども、要は今の事業がこのコーディネーターがいなくなってどういう引き継ぎ、誰が担っていくのかということの状況を質問したかったわけですが、まず次の事項に行きます。  多くの提言があったと思われます。実質2年半ぐらいですか、3年間の事業の中で、その主なものと、それに対する取り組みはどのようになっているのか。そして、今回のコーディネーター事業、3年間の補助事業でやったわけですけれども、その検証について伺います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  先ほどの答弁は、この2回目の質問の答弁とは違いますので。  産業コーディネーターからの提言についてでありますが、これまで現任及び退任されたコーディネーターより、多数のアイデアやご意見をいただいておりますが、その多くは産業界の理解を得られなければ進められないことから、関係者と協議を行いながら取り組んでいるところであります。  ご意見を反映し、今年度より、企業間連携による、利益率の高いオール鹿角の製品開発に着手しているところであり、今後は外国人材の活用やロット化、従業員の人材育成に取り組むこととしているほか、食品製造関連の連携事業につきましては、さらなる販路開拓のためにはマーケティング力が必要不可欠とのご意見をもとに、地域商社確立事業の推進を図っておりますので、事業は着実に前進しているものと考えており、引き続き地域内連携の強化による産業の活性化を図ってまいります。  先ほど、ロット化と答弁しましたが、IoT化です。ご訂正をお願いしたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 田口 裕君。 ○4番(田口 裕君) 先ほど答弁をいただいたなという話をしたのは、今の中で、この後誰がやって、どういう形で生かすのかという質問の予定でしたので、そこは答弁いただきましたのでわかりました。  いずれ、2人のコーディネーターが動いた中で、非常に有能な方が配置されて、そこに頼る方がいました。やはり今まで鹿角の中で聞こえる、こういう関係で話がされるのは、プロがなかなかいない、相談できる窓口が少ないと。これはこの部署に限らず出てくる話なんですが、そういう人材が欲しいというのが、各事業をやっている方ないしは業をやっている方から出ます。  そういう意味で、今回のコーディネーター事業は、今度地域公社に移管ということですが、ぜひそこのところを広く広報というか知らしめて、有効にやっていただきたいなと。多分、1つの事業だけではなくて、これをリンクしてやっていく、ないしは人と人とをつなぐ、事業所と事業所をつなぐ仕事というのは非常に必要になってくるんだなと思っていますので、この点については今後取り組みを強化いただければと思いますので、よろしくお願いします。  それでは、最後のスポーツイベントについて伺います。  少し質問の時間が短い内容ですので、詳しくは、細かい点は申し上げませんが、十和田八幡平駅伝の事項について、少し懸念されることについて伺いをしたいと思っています。  この事業は、この駅伝は鹿角のスキーと駅伝のまちの中心をなすもので、昭和23年からスタートしたものであります。中を見ると、優勝者には金栗杯という日本マラソンの父という方のカップがあります。それから、2位には全国マラソン連盟の杯があります。3位には湯本杯という、この事業にかかわった人のものがあり、ないしはこれまでの72回の中では日本を代表する選手がこの鹿角路を走っております。いろんな意味で、歴史といろんな流れがある大会を、ぜひこの後盛り上げていただきたいなという思いで質問させていただきます。  まず第一に、参加チームが減少している状況ですが、実業団、大学のこれまでに参加したチームの参加がなくなってきているように感じております。その状況と対策はどのようになっているのか伺います。 ○議長(宮野和秀君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 田口 裕議員のご質問にお答えをいたします。  十和田八幡平駅伝競走全国大会の参加チームの状況と対策についてでありますが、最近の10年間では、7年前の65回大会と3年前の69回大会で最も多い37チームの参加を得られましたが、ここ数年は25チーム程度で推移しており、全体的には減少傾向にあります。要因といたしましては、実業団チームについては、企業スポーツを取り巻く社会環境の変化とチーム数そのものや競技者の減少、大学チームについては、強化方法の変化や定期考査の実施時期による影響があるものと捉えております。  対策といたしましては、昨年から新たに女子の部を創設したところでありますが、引き続き粘り強い誘致活動で、それぞれのチームとの関係性を深めていくとともに、参加助成の見直しなど、関係者の意見を取り入れながら、魅力ある大会となるよう検討してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 田口 裕君。 ○4番(田口 裕君) いずれいろんな要請については、取り組み、努力をされていると思いますが、63回目の大会でしたか、ある企業の実業団の監督さんが指摘事項の中で、より多くの実業団、大学チームを参加させて大会を盛り上げていただきたい、それから実業団連盟や連合、学連などにも積極的に働きかけをしていただきたいということで、この駅伝に対する思いを述べております。やはり全国大会としてかかわっているチームの監督さんの声としては、私は重く受けとめています。いろんな環境の変化はあると思いますが、ぜひ参加チームの増員についてあらゆる手だて、人脈を生かしていただきたいなと思います。  2番目、国内に例のない歴史ある夏場の駅伝となっていますけれども、全国大会の名に値する大会になっているのかという声が聞かれております。いろんな仕掛け方、企画を含めて、そういうものに対して何とか応えるような、ないしは外部から参加したチームがふえるような取り組みができないのかという思いがあります。どのように認識して、今後どのようにしていくのか伺います。 ○議長(宮野和秀君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  十和田八幡平駅伝の現状と今後についてでありますが、参加チームにつきましては、これまでも東日本地域からの参加が中心となっているものの、ことしは三重県からの出場もございました。また、ことし参加した実業団チームのうち、コニカミノルタや小森コーポレーションなど5チームは、実業団駅団の最高峰の大会である全日本実業団駅伝、いわゆるニューイヤー駅伝に出場していることからも、十和田八幡平駅伝は日本のトップチームも参加する非常に高いレベルの大会になっているものと捉えております。  来年は、東京オリンピック開催期間と日程が重なることから、参加チームの見きわめも難しい状況ではありますが、引き続き出場チームの誘致活動や魅力ある大会となるよう検討を重ねながら、大会運営に万全を期してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 以上で、田口 裕君の質問を終わります。     (4番 田口 裕君 降壇) ○議長(宮野和秀君) ここで、午後1時まで休憩いたします。     午前11時50分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後 1時00分 再開 ○議長(宮野和秀君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、順位9番、黒澤一夫君の発言を認めます。黒澤一夫君。     (18番 黒澤一夫君 登壇) ○18番(黒澤一夫君) 鹿真会・公明の黒澤であります。  12月定例会に当たりまして、一般質問をさせていただきます。  初めに、自然災害や風水害に対応できる消防組織、防災組織の整備強化への取り組みについてお尋ねいたします。  ことしは、日本全国で多くの自然災害に見舞われました。特に、台風15号、19号の暴風雨による被害は甚大で、多くのとうとい人命、そして多大な財産が奪われております。台風の爪跡はいまだ癒えることなく、被害に遭った方々や日本全体に悲しさを残しております。このことを一つの教訓として、鹿角市でも自然災害や大規模な水害等の発生、大きな火災、救急出動への迅速な対応を図るため、消防組織、防災組織の体制の強化に取り組まなければならないと考えるものであります。このことについてお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 黒澤一夫議員のご質問にお答えいたします。  消防組織、防災組織の体制強化についてでありますが、風水害や火災など災害への対応につきましては、その規模が大きければ大きいほど、初動対応に当たる消防組織と防災組織による地域防災力が非常に重要となります。
     消防組織については、本市には消防団が17分団ありますが、基本となる消防操法訓練を初め、火災や水害を想定した各種訓練や研修会を開催するとともに、消防資機材の整備を計画的に進めております。消防団員数は、減少傾向にはございますが、機能別消防団員制度の導入や、基本団員の定年延長、消防団協力事業所の認定などを行い、人材確保に取り組んでおります。  防災組織については、本市の自主防災組織数は11月末現在で86団体、組織率は57.1%と、計画に掲げる60%に近づいている状況であり、防災資機材整備や訓練活動へ支援する自主防災組織育成補助金のメニューについても、新たに資機材の更新費用を追加し、制度の拡充を図っております。  また、自主防災組織の未結成地区に対しましては、単独での立ち上げが難しい場合には近隣自治会と合同での組織化を呼びかけているところであり、市といたしましては、引き続き消防と防災両組織の育成を積極的に進め、地域防災力の強化を図ってまいります。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) わかりました。消防、それから防災組織も充実しているということでありますので、これからも続けて組織の強化の取り組みをお願いしたいと、そのように思います。  次に、突然の災害発生時の初動体制の確立、高層ビルやホテル等が災害に遭ったときに対応する機械、機材等は十分に整備されているものと考えますが、現状はどのようなものかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  災害発生時の初動体制についてでありますが、近年の多様化、大規模化する災害に対応するためには、地域防災力の向上が不可欠であり、特に大規模災害が発生した際には、消防団と消防本部との連携が重要であることから、防災情報メールを活用し、相互連携を図りながら、協力体制を構築しております。  高層ビルやホテル等の発災への対応につきましては、市では現在、消防ポンプ自動車13台、小型動力ポンプつき積載車33台、小型動力ポンプ43台の合計89台を配備しているほか、消防本部には人命救助機材を装備した救助工作車や水槽つき消防ポンプ自動車、化学車や救急車などを配置するとともに、県内消防本部間の広域消防相互応援協定による協力体制を確立しております。  また、これら高層建物につきましては、消防設備の設置や維持管理、避難訓練の実施など、法定の防火管理対策が課せられており、消防本部による定期的な立入検査を実施し、防火管理に万全を期しております。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) わかりました。  3点目でありますが、市民の安全安心のため、消防組織、防災組織を活用し、市民の日ごろからの防災への意識の高まりが重要であると考えるものであります。  数日前、尾去沢地区でも、夕方、火災が発生しております。消防本部の方々、それから消防団の出動もいただいて、消火作業を行ったという状況であります。ひとり暮らしのうちであったんですけれども、やっぱりふだんから防災への意識の高まり、そして何よりも人の命を守るという意識の高揚がすごく大事だなと私も感じておりました。命の異常はなかったんですけれども、少しやけどをしたというような状況で救助されております。やっぱりみんなで地域を守る、助け合うという取り組みが大変必要だと思っております。  3番目の日ごろからの意識の高まりということが大変大事であると私は思っておりますが、その取り組みについて、どのようなものかお尋ねをいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  消防組織、防災組織を活用した市民の防災意識の向上についてでありますが、消防本部では、毎年、火災予防週間に、自治会単位で初期消火訓練や防災講座を実施し、住民防火運動を展開しており、同訓練へは今年度を含む過去5年間で延べ583人が参加しております。  また、自主防災組織においては、消防署及び消防団の指導、協力のもと、避難訓練や救護訓練、資機材の取り扱いなど実践的な訓練が行われておりますが、今年度を含む過去5年間で延べ151団体、地域住民は延べ7,539人が参加しており、このことからも確実に市民の防災意識の向上が図られているものと捉えております。  さらに、市では、総合防災訓練や水防訓練、土砂災害訓練などの大規模な訓練につきましても、消防本部や各関係機関と連携しながら計画的に実施しており、今後もこれらの取り組みを継続し、地域防災力を強化してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) わかりました。これからも継続して、消防組織、防災組織の充実に取り組みをお願いしたいと思います。  次に、除雪計画と冬期間の安全で安心な道路の確保対策についてお尋ねいたします。  1点目は、除雪への取り組みは年々強化され、他市に比べてもすばらしいとの声を聞いております。また、もう一つは、個々の住宅の入り口への除雪も工夫してほしいという市民からの声も伺うことがあります。今年度のこの冬の除雪について、どのように作業を進めていくものかお尋ねをいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  今年度の除雪作業についてでありますが、市では毎年、除雪の出動基準や作業の進め方などについて取りまとめた除雪計画を策定し、今冬も安全安心な通行確保に努めることとしております。  間口除雪に関する要望につきましては、除雪業者や除雪機械のほか、オペレーターの確保が徐々に難しくなる中で、限られた時間内での作業に努めており、除雪体制の維持、確保に苦慮している状況をご理解いただきたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) なかなか大変だと、苦慮しているというお話でありました。かかる状況を私も見て理解しているということであります。この質問をさせていただいたのは、そういう状況もありますが、女性の方、年配の方、一年ずつ体の自由がきかなくなるというようなことで、大変この要望も私、受けておりますので、ここで質問させて、発言させていただいているということであります。  2番目の市民の除雪への要望として、玄関及び宅地の入り口を片づけたところへ除雪車が来て、そこへ雪が置かれていくことがあるというお話もたくさん耳にしております。この対処を十分に行えば、市民からもさらに除雪について喜ばれると、そのように考えますが、この辺の取り組みについてはどのような対応を図っていくものかお尋ねをいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  先ほどお答えしたとおり、除雪計画に基づき、限られた時間の中で作業を進めており、各家庭の除雪作業と時間帯が異なることから、現実的な対応は困難であると考えますが、その中でもできるだけ丁寧な除雪に努めているところであります。  なお、地域における除雪の取り組みにつきましては、間口除雪支援や除排雪作業に係る費用助成のほか、自治会による高齢者世帯などの除雪作業に対する支援などを行っており、市民の個別ニーズにもきめ細やかに対応しております。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) 3点目の新堀の市営住宅への除雪についてお尋ねをいたします。  この市営住宅は、高齢者や女性、ひとり暮らしの市民が多く入居しております。また、この地域は平たんではなく、坂道が多い地形であります。住宅入り口の市道も除雪してほしいとの声もたくさんあり、この要望に応えてあげるべきではないかと考えるものでありますが、この市営住宅の除雪、特に坂であるという地形を配慮して、除雪への取り組みについて対応をお尋ねいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  新堀住宅付近の除雪についてでありますが、住宅と平行する枝線については、幅員が2メートル前後と狭く、作業に適した除雪車両を確保できないことから、入居者の方々に協力していただいております。さきにお答えいたしましたとおり、除雪機械やオペレーターの確保などの課題があり、現状では対応が難しいことをご理解いただきたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) 今はまず、12月であります。1月、2月ということで、積雪も30センチメートル、50センチメートルということで降り積もりますと、新堀住宅は1棟に7軒、8軒の部屋があるわけですね。真ん中辺といいますか、例えばC棟の1号の3、4、5、真ん中辺に空き室がありますと、そこに誰も入っていないという状況で、その入り口、道路の真ん中辺はどなたも除雪をしないということで、1番のほうから8番のほうへ通るには通れない状況も発生しているということであります。高齢者の方、また女性の方がこっちからこっちまで行くということ自体も大変難儀しているという状況が生まれております。  こういうものについても、自治会でも対処してくれておりますけれども、市の除雪のほうでも状況確認なり、1週間なり10日に1回なり巡回して、その辺の対処といいますか、対応をしていただければ、暮らしている方々も安心して冬場の生活を送れるのではないかなと思うわけですけれども、その辺の対応についてはできないものでしょうか。 ○議長(宮野和秀君) 建設部長。 ○建設部長渋谷伸輔君) ご質問の道路ですが、答弁でもお答えしたとおり幅員が2メートル前後と非常に狭い状況で、機械の進入が困難ということであります。  今、議員のほうからもお話がございましたが、そういった高齢者なり、間口の除雪が十分できない人のために自治会等の支援という事業も立ち上げて、そちらのほうも動いている状況でございますので、引き続きそういった対応でお願いしたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) 今、答弁をいただきました。かかる状況は、そのとおりの状況なわけです。私、ここでお話をしているのは、高齢者、女性の方、また足の不自由な方等入居しておりますので、まずお住まいになる自治会のほうからもというお話でありましたが、この冬は市営住宅のほうもさらに見ていただいて、空き室の前の雪がどうなっているのかと、その辺をもう一回見ていただいて、対処を検討していただきたいと、そのようにお話をさせていただきます。  これからまた雪がいっぱい降れば、全体の除雪も厳しいと思いますけれども、市営住宅のそういう状況についても取り組みを進めていただきたいと、そのようにお願いしたいと思います。  次に、この10月に行われました消費税増税以後の市内景況について、またこの増税を財源として幼児教育・保育の無償化を進めると国では広報しております。市としてのその取り組みについてお尋ねをいたします。  1点目は、社会保障の充実と幼児教育・保育の無償化を行うとして、この10月、消費税の増税が実施されました。国の公約の実現を期待しておりますが、増税以後の市内の景況についてどのように捉えているかをお尋ねいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  消費税率引き上げ後の市内の景況についてでありますが、県が実施している10月の経済動向調査の結果を見ますと、鹿角管内では、製造業、建設業、小売業及びサービス業ともに対前年比増となっており、一部で施行前の駆け込み需要の反動減が見られたものの、国の軽減税率制度の実施などにより、影響は限定的であったと推測しております。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) 市内の景況にマイナス影響でないというお話でありますので、さらにこの景気を維持した形で市内の経済が進むように期待をするところであります。  次に、2点目ですけれども、保育の無償化に当たり、国の制度が変わるというようなことで、市としての現状の体制はどのように変えて対応していくものかお尋ねをいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 答弁いたします。  保育の無償化に伴う市の対応についてでありますが、これまで本市では保育料を国の基準額から約3割軽減する取り組みや、多子世帯の無償化を進めてまいりましたが、ことし10月からの幼児教育・保育の無償化により、保育所等の利用に伴う保護者の実費負担が大幅に解消されることとなりました。  一方、無償化の財源を見ますと、これまでの保護者負担にかわり、消費税率引き上げによる増収分が充てられるものの、これは子供・子育て、医療・介護、年金など、全世代を対象とした社会保障の充実と安定のために分配されることから、保育の実施に係る国と地方の負担割合はこれまでと変わらず、さらに公立施設は市の負担が10割であるため、むしろ市の財政負担は増加するものと見込んでおります。  このことから、市といたしましては、事業効果を検証して必要な財源を確保するとともに、実効性のある施策に取り組みながら、保育環境の充実に努めてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) 国からの支援がこれまでとは変わらないというお話であります。現状、そうすればどのくらいの国からの支援をいただいているということになりますか。 ○議長(宮野和秀君) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(豊田憲雄君) 現在の割合としては、国が2分の1、都道府県が4分の1、市町村が4分の1という負担割合で、これは私立の場合です。公立の場合は、先ほど市長がお答えしましたように、10割を市のほうで負担しているという状況になっております。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) わかりました。いずれにせよ、国全体の制度を変えて、まず子供、幼児、保育の無償化を図るということで、それぞれの保護者、親の負担は軽くなるということであります。ぜひこの状況、市の負担はこれまでと同じだということでありますが、市内の子育てなり保育の環境が今までよりよくなると、このようなことを維持していただきたいと思うものであります。  3番目の幼児保育について、現在待機児童の状況についてお尋ねをしたいと思います。また、現在働いている保育士や職員の人数は充足しているものか、さらには放課後児童クラブの状況は良好に市民の要望に応えているものか、お尋ねいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  保育所及び認定こども園の待機児童は、現在のところ発生しておりませんが、年度途中の入園申し込みについては、希望施設の保育士の配置状況により対応できない場合があるため、その際は第2、第3希望の施設やファミリーサポートセンターの利用を案内することとしております。  また、保育士等の配置につきましては、国の基準は満たしているものの、延長保育や特別な支援が必要な児童への対応など、複雑多様化する保育ニーズに応えるためには十分とは言いがたく、産休・育休代替職員の補充についても苦慮している実情がございます。  放課後児童クラブにつきましては、昨年度から段階的に高学年の受け入れを実施してまいりましたが、11月1日現在、市全体で21人の待機児童が発生しております。このことから、全学年の受け入れ体制を整え、待機児童の早期解消を図るために、民間施設を借り上げて一部施設を移転するほか、新たな児童クラブを設置することといたしました。これにより、7つの小学校区に9カ所の施設が開設されますので、放課後に子供たちが安全な場所で過ごすことができるようになり、児童、保護者の安心感につながるものと期待をしております。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) わかりました。そういうことで良好な状態で対応しているということであります。  今の市長の答弁で、これから先、1月なり3月、4月についても、働く方にそういう形での対応は十分にとれて、待機児童なり放課後児童クラブの方への要望については応えられるというような見通しでのお話なのか、お願いします。 ○議長(宮野和秀君) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(豊田憲雄君) 残念ながら、今年度、いわゆる3月までは、放課後児童クラブに関しましては、先ほど市長が答弁した21人という待機児童。ただ、現在、途中で退会する児童もちらほらとありますので、その際は待機している方が1人ずつ入っていっているわけですけれども、今年度内に完全に解消するということはちょっと難しいと考えております。  来年度に関しては、先ほど答弁したとおり、新しく施設をふやすということと、もちろん指導員の確保というのも必要ですので、そちらも進めながら、待機児童が発生しないようにしたいと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) わかりました。ぜひ体制を整えて市民の要望に応えていただきたいと、そのように思います。  4番目ですけれども、子育てや幼児を育てる環境、市の支援体制は大変いい状況であり、市民からも喜ばれているという状況にあります。さらにこの制度を充実して、他市からも鹿角市に移り住んで子育てを行うというような機運の高まりへとつなげてほしいと考えますが、このことについてお尋ねをいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  本市の子育て支援施策についてでありますが、市民アンケートや政策評価でも高い評価をいただいておりますので、今後も多様な保育ニーズの把握に努め、子供の発達段階に応じたきめ細やかなサポートを提供できるように、支援体制を充実させてまいります。  現在、本市に移住される方々は、まさに子育て世代が多く、本市の子育て環境が移住を決断する際の後押しになったものと推察いたしますが、生活拠点を移す上では、働く場や住居の確保など生活基盤の安定が必要でありますので、これらをバランスよく整え、移住者はもとより市民に住みやすいまちであることを一層実感していただける施策の充実に努めてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) わかりました。高齢者への対応、支援も大切でありますが、これからの鹿角市の宝になります幼児、また子供の子育てということで、大いに力を入れて対応していただきたい、そのようにお話しさせていただきたいと思います。  次に、4番目の観光産業の発展と特産品の生産振興への取り組みについてお尋ねをいたします。  1点目でありますが、温泉や豊かな自然を生かした観光業の振興、発展が、当市の隆盛に大きく寄与するものと考えます。十和田湖方面には道の駅おおゆ、また八幡平方面には道の駅かづのがあり、ここは現在、改築工事を進めております。より一層の観光客が訪れるように期待しておりますが、今後の観光産業の振興のための方策についてお尋ねをいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  観光産業の振興についてでありますが、本市には、観光に必要な4つの要素である気候、自然、歴史・文化、食の資源が豊富に存在し、これらのさまざまなコンテンツを組み合わせることで、今年度は本格的な着地型旅行商品であるかづのプレミアムツアーの企画、造成に至っております。  また、道の駅かづのあんとらあの大規模改修に着手し、食に関しては、きりたんぽ発祥の地をアピールする特設コーナーを設置するほか、歴史・文化では花輪ばやしの祭り本番の臨場感を味わえるよう、祭り展示館をリニューアルすることとしております。このほか、インバウンドにつきましては、誘客ターゲットを東南アジアから欧米に拡大するとともに、気候や自然のセールスポイントを訴求効果のあるデジタル素材等を用いて積極的に情報発信しながら、鹿角の魅力を伝えてまいりたいと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) 国立公園十和田八幡平と一体となったこの地域であります。道の駅が2つあるということで、鹿角市を訪れる方、また通り過ぎる方も、ぜひこの施設を利用していただいて、鹿角の観光が宣伝になればいいと、そのように考えるものであります。  現在、今、改築工事を行っておりますが、工事が完成した後の道の駅かづのの目玉といいますか、売り出しのための企画等を考えておれば、そのことについてもお話しいただきたいと思います。
    ○議長(宮野和秀君) 産業部次長。 ○産業部次長(花海義人君) お答えします。  一番の目的は、やっぱり今までの売り上げをかなりアップしたいということが最初にきます。今まで施設がたくさんありましたけれども、全部の施設が全部活用できなかったという課題がありましたので、そちらがフル活用できるように今改築を進めております。  また、食に関しても、市長答弁にもありましたけれども、きりたんぽをいつでも食べられるようなところがなかったので、そちらのほうをいつでも食べられるようなきりたんぽ館的なところをまず目玉としております。  また、マルシェ機能も少し充実して拡大し、売店も同じように拡大しております。祭り展示館も、今はちょっと単に倉庫的な部分がありますので、いつでも花輪ばやしの祭りが体感できるような展示にもう少し近づけるように考えております。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) わかりました。  次に、2点目でありますが、観光産業の発展を期するためには、市内の特産品の生産量の拡大と安定生産のための体制強化が必要であると考えます。鹿角短角牛の生産、北限の桃、地産ポーク、リンゴ、それから夏秋野菜など素材はたくさんあります。今後、これらの品目について、生産量の増大、品質向上のため、どのような取り組みを展開していくものかお尋ねいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  特産品の生産増大と品質向上についてでありますが、畜産物につきましては、かづの牛の生産育成施設等の整備により、目標としておりました飼養頭数500頭台を達成しましたが、今後も定期的に優良な種雄牛を導入しながら、肉質の向上を図るとともに、肥育出荷頭数100頭台を目指してまいります。また、八幡平ポークについては、加工施設への支援等により、希少な熟成肉のブランド化を推進しており、さらなる認知度向上に努めてまいります。  果樹につきましては、北限の桃や秋田紅あかりなどの主産地として、国の事業を活用した作付面積の拡大支援や需要動向に対応した品種構成による産地戦略を進めるとともに、シャインマスカットなどの無核大粒種ブドウの新たなブランド化を目指し、さらなる栽培技術の向上に努めてまいります。  このほか、夏秋野菜につきましては、キュウリやトマト、エダマメなどの本市の主力作物を国の経営所得安定対策の産地交付金の対象品目に指定しているほか、花卉につきましても、シンテッポウユリや啓翁桜など新たなブランド産品として位置づけ、作付面積の拡大と技術の習得に対して支援しております。  今後につきましても、関係機関と連携しながら、ブランド産品の創出と磨き上げを図り、品質向上と産地力の強化に取り組んでまいります。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) わかりました。ぜひ特産品の育成、観光と結びつけて、生産量の増大にも取り組みをお願いしたいと思います。  3番目でありますが、市長みずから、これまで海外また国内で誘客のトップセールスを行っております。この成果と今後の取り組みについてお話を聞かせていただきたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  海外での誘客セールスの成果と今後の取り組みについてでありますが、平成26年度からこれまで計4回、台湾やタイなどの東南アジアをターゲットにセールスを行ってまいりましたが、現地の旅行代理店等で聞き取った要望に対して、ツアー造成やWi-Fi環境の整備に係る支援を行い、受け入れ体制を充実させてまいりました。  また、現地で築いたネットワークを起点に、現在は地域DMOであるかづの観光物産公社が中心となって、精力的に現地セールスを展開しており、昨年の外国人宿泊者数は過去最高の1万5,207人を記録し、ことしも現時点で1万762人と前年並みで、特にタイからの宿泊者数は今月時点で過去最高の300人に達する見込みであることから、これまでの活動の成果があらわれてきたものと認識しております。  今後につきましては、地域DMOを中心に、東南アジアはもとより欧米などの新規市場も視野に入れ、外国人旅行者のニーズに合わせた観光コンテンツを開発し、本市が世界から選ばれる観光地となるように積極的なプロモーションを展開してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) わかりました。人数でも大変伸びていると、市を訪れている方がそういう状況であるということでありますので、今後も力を入れて外国人のお客様に鹿角に来ていただくような取り組みを進めていただきたいと思っております。  これからのトップセールスの予定といいますか、あったらお話を聞かせてください。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  これからの予定はまだ計画しておりませんが、いずれ東南アジアにやっぱりもう一回ぐらいは行ってこなければいけないのかなと感じております。時期はまだ予定しておりません。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) わかりました。ぜひ観光業の振興・発展ということで、取り組みを強化していただきたいと思います。  それから、4点目でありますが、正月の2日に行われております大日堂舞楽、祭堂であります。それから、近代化産業遺産であります史跡尾去沢鉱山、それから花輪ばやしや毛馬内盆踊り、そして現在世界遺産登録を目指している大湯ストーンサークルなど、たくさんの観光素材があります。これらの資源を生かして、通年での観光業の発展に取り組むべきと考えるものでありますが、この取り組みについてお尋ねをいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  観光素材を生かした通年の観光地づくりについてでありますが、本市は観光に必要と言われる4つの要素の資源とともに、四季折々の魅力を有しており、夏は花輪ばやしや毛馬内盆踊り、大湯環状列石のほか、冬は大日堂舞楽など、世界に誇る観光素材があり、これに気候、自然、歴史・文化、食の各分野の素材を組み合わせることで、さまざまなルートが生まれ、一年を通じた着地型旅行商品を造成することが可能であります。また、これらに本市のブランドコンセプトであるイメージカラーの黄金色を組み入れることで、さらに付加価値のあるコンテンツとなりますので、さまざまな観光素材を磨き上げながら誘客に結びつけてまいります。  今年度は実際に、夏祭りと大湯環状列石に史跡尾去沢鉱山をセットにした、夏のかづのプレミアムツアーを実施し、大変好評をいただきましたが、この冬は大日堂舞楽の観覧と史跡尾去沢鉱山を組み合わせたツアーを企画しております。  引き続き、観光プラットホームの役割を担う地域DMOを中心に、市内の各事業者や関係者との意識の共有を図りながら、観光産業確立計画に掲げる、稼げる観光の実現を目指してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) わかりました。総体的な取り組みをして、観光業の振興発展に取り組み、進めていただきたいと思います。  次に、5番目の鹿角花輪駅前整備事業と中心市街地活性化のための取り組みについてお尋ねをいたします。  初めに、駅前整備工事が進められております。当初の計画のとおり工事が進んでいるものと考えますが、現在の状況についてお尋ねいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  鹿角花輪駅前広場の整備工事についてでありますが、9月4日に着手し、これまでに融雪で使用する井戸の削井工事や下水道管の移設工事を完了しております。  今後は、側溝や車どめの設置のほか、歩道の融雪用配管工事などを進めることとしており、来年7月の完成を予定しております。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) わかりました。  それから、2点目でありますが、この秋、駅近くで営業しておりましたスーパーの閉店や小児科内科医院の閉院がありました。市内の病院も1つ少なくなったという状況にあります。これまでの駅前地域の活性化計画に加え、新たな取り組みも行うべきと考えるものでありますが、このことについてお尋ねいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  中心市街地の活性化に関する取り組みについてでありますが、本市では平成21年3月に、住む人、訪れる人、活動する人をふやすことを目標とする鹿角市まちづくりビジョンを定め、コンパクトなまちづくりとあわせ、中心市街地に人の流れをつくる取り組みを進めてまいりました。この結果、鹿角花輪駅周辺では、駅西住宅の整備による居住者の増加に加え、文化の杜交流館コモッセにおいて、当初の想定をはるかに上回る年間30万人を超える利用があり、周辺の飲食店売り上げ増加や新規出店などの効果があらわれております。  一方で、商業環境の変化に伴う競合によってスーパーが閉店したほか、後継者の不在による診療所の閉鎖等もありましたので、今後はこれまで整備した施設を効果的に活用しながら、文化の杜交流館コモッセ周辺よりもさらに広範囲に波及効果があらわれるように、花輪4商店街の代表者等で構成する商店街連絡会議の議論を踏まえながら、商店街の各店舗の魅力や集客力の向上に資するような、ソフト面を中心とした仕組みづくりを進めてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) 今、お答えいただきました。3番目に進むのに関連したような答弁にもなりますが、ここに通告しておりますので改めて質問させていただきます。  花輪商店街においても、最近営業を休止している商店が散見されます。市内の商店、会社等の有機的結びつきを支援して、商店街の活性化、元気づけに取り組むべきと考えるものでありますが、いかがでしょうか。お聞かせお願いします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  市内事業者の連携と商店街の活性化に向けた取り組みについてでありますが、市では平成28年から、花輪商店街連携会議を定期的に開催し、商店街の目指すべき姿や課題への対応策など、魅力ある商店街づくりに向けて、商店街や商工会の方々と議論を重ねてまいりました。  この会議結果を踏まえ、文化の杜交流館コモッセイベントに連動した商品券の発行や、高校生のアイデアを生かす助っ人高校生を実施したほか、武蔵野大学の学外学習プログラムの受け入れなど、商店街以外の方々を有機的に結びつける取り組みを進めてまいりました。  今後につきましても、同会議のメンバーとして、十和田毛馬内地区の商店街の方々やまちなかオフィスに入居する企業などにも参加を呼びかけ、市内で事業を営む多様な主体に中心市街地の活性化にかかわっていただきながら、活気あふれるまちづくりを進めてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) いろいろな結びつきを大事にして商店街の活性化に取り組むということであります。ぜひ進めていただきたいと、そのように思います。  4番目ですけれども、駅前地区の活性化のために、これまでも駅西側の牛川原地区へ市営住宅の建設も実施しております。総合的な対策を講じて、駅前地区、駅を中心とした地域の活性化、それから花輪商店街のさらなる活力を生む施策を望むものでありますが、この取り組みについてお話をいただきたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  鹿角花輪駅前地区、花輪商店街の活性化についてでありますが、文化の杜交流館コモッセやまちなかオフィスなど、これまでのハード整備の効果が限定的なものとならないように、商店街と各施設の有機的なつながりを強化してまいります。  今後、少子高齢化が進む中にあっては、一定の都市機能がコンパクトに集積した中心市街地を維持しながら、中心市街地以外に住む方々もその機能を享受できるように、市民の利便性を高める取り組みが商業の活性化にも寄与するものと考えております。  このため、商業集積や多彩なイベントにより中心市街地の魅力を高めるほか、閉院した診療所を放課後児童クラブとして活用するなど、積極的に町なかの既存ストックの有効活用を図るとともに、交通アクセスの利便性を向上させることで、花輪商店街においても、その商業機能などを利用しやすい環境を向上させてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 黒澤一夫君。 ○18番(黒澤一夫君) これまでの取り組み、またさらには新たな取り組みもプラスして、地域の活性化、駅前、それから商店街の活性化を図るということでありますので、ぜひそれを進めていただきまして、元気ある駅前、それから花輪商店街、中心市街地の活性化へと取り組みを進めていただきたいと、そのように話をさせていただきたいと思います。  たくさん積極的に答弁いただきまして、大変ありがとうございました。以上で私の質問は終わります。 ○議長(宮野和秀君) 以上で、黒澤一夫君の質問を終わります。     (18番 黒澤一夫君 降壇) ○議長(宮野和秀君) ここで、午後2時10分まで休憩いたします。     午後1時54分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後2時10分 再開 ○議長(宮野和秀君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、順位10番、中山一男君の発言を認めます。中山一男君。     (8番 中山一男君 登壇) ○8番(中山一男君) 清風会の中山一男でございます。  今定例会、最後の一般質問者となりましたが、ひとつよろしくお願い申し上げます。さすがに質問順位10番目となりますと似たような質問事項もあるわけでありますが、市民の方々の思い、声を自分なりに理解しながら検討したものでありますので、どうかひとつ誠意のある答弁をよろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして順次質問してまいります。  まず初めに、防災対策についてお伺いします。  ことしは8月の九州北部の記録的な大雨による崖崩れや河川の氾濫、そして9月、10月の台風15号や19号では、暴風雨や豪雨等により死者も出たほか、家屋、鉄塔等の倒壊、そしてまた床上浸水、さらには土砂災害など、全国各地に甚大な被害をもたらしたところであります。亡くなられた方々には、心からご冥福をお祈りいたします。また、被災された方々にはお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。  さて、台風19号から2カ月ほどになるわけでありますけれども、被災地の復興・復旧作業はいまだに続いております。もし本市でこのような記録的な豪雨に見舞われたらどうなっていただろうかと思うと、少しぞっとしているところであります。  今後においても、地球温暖化がさらに進むと予想される中で、さらに想定を超える自然災害が押し寄せてくるだろうと懸念されるところでありますが、そこで何点かお伺いいたします。  まず、河川堤防等の再点検についてでありますが、近年のたび重なる想定外の降水量を考えるとき、県が管理する米代川、福士川、大湯川等の河川堤防、そしてため池等の中で、決壊等のおそれのある箇所はないのかどうか、いま一度、県と合同で点検し、堤防のかさ上げや補修、補強工事、しゅんせつなど、必要な措置を早急に講じ、万が一に備えるべきかと考えますけれども、いかがお考えかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 中山一男議員のご質問にお答えいたします。  河川堤防等の再点検についてでありますが、秋田県では、鹿角圏域河川整備計画に基づき、洪水被害の危険性が高いとされる福士川及び熊沢川、小坂川において、大規模な治水対策工事が計画されているほか、米代川においては被災した護岸の復旧に加え、堤防の補強工事やかさ上げ工事などが進められております。  平成19年や平成25年において、米代川流域で大規模な浸水被害が発生したことに加え、近年、異常気象の影響により豪雨災害の激甚化や多頻度化が懸念されていることから、県では管理する河川の治水安全度を確保する観点から、日常的な河川巡視に加え、年1回の定期点検を実施していると伺っておりますので、市といたしましては、こうした点検が継続的に実施されるよう県に対して要望してまいります。  また、農業用のため池につきましては、昨年の西日本豪雨において多くのため池が決壊したことを受け、全国で緊急点検が実施されましたが、本市では決壊等のおそれがある施設は確認されておりません。しかしながら、市内には災害時に人的被害が生じるおそれのある防災重点ため池に指定されたため池が11カ所ありますので、それぞれの管理組合等に対し、施設や緊急連絡網の点検等について指導しながら、万が一の災害に備えてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) 今の市の対応や考え方については、そのとおりだろうと思います。それに関連するわけではございますが、現在、県事業で福士川と大堰の改修工事が行われておりますが、完成までにはまだまだ期間がかかるようであります。今後の想定外の降水量を考えるとき、工事中に水害が起こるのではと懸念しております。こういうときこそ、1年でも2年でも予定より早く完成できるように県に強く働きかけていただきたいと思います。これは通告にありませんので、答弁は要りません。  次に、避難判断基準についてでありますが、本市においても洪水ハザードマップや防災マップを作成し、各家庭に配布しておりますが、防災マップの浸水想定区域図については、米代川、福士川、大湯川等の近年の被害状況を参考としたおおむね10年、50年、100年に1回程度起こる大雨を想定して策定され、避難判断水位によって住民の方々は避難開始するということになっております。  そこで、住民の方々に身近でわかりやすい判断基準、例えば1時間当たりの降水量、あるいは1日当たりの降水量など、状況によって避難対応するなどの新たなわかりやすい指針を示すことはできないのか、お伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  降水量による避難基準など、新たな指針についてでありますが、本市では地域防災計画において、警戒体制や避難情報発令の基準を定めておりますが、近年、局地的な大雨がふえ、場所によって雨の降り方が大きく異なることから、降水量のみを基準とせず、河川の水位情報や気象台が発表する土砂災害警戒情報などを用いて、避難情報発令等の基準として運用しております。  なお、国では、住民が情報の意味を直感的に理解できるようにするため、警戒レベルを用いて避難情報を発令するよう見直したことから、本市もこれに合わせ、警戒レベルを付した災害情報の発信を開始しております。
     これまで、広報や自主防災会議などで広く周知を図っているところでありますが、今後も災害時に市民が速やかに避難行動を起こせるよう、継続的に周知をしてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) 現在の避難判断基準等、そういう新たな住民にわかりやすい基準を示しながら、スムーズに避難誘導ができれば、住民の安全安心につながっていくものと思いまして、質問させていただきました。  次に、3番目の防災マップ等の見直しについてでありますが、防災マップ等を策定してから5年ほどになるかと思いますが、さきの台風19号によって、1日の降水量が900ミリ、箱根町のほうでは922.5ミリということでございましたけれども、それを超えて国内最高記録を更新し、防災マップの想定水量をはるかに超えた区域もあると言われております。  本市においても、今回の大型台風の教訓を生かしながら、風水害対策を根本から見直す必要があるのではないかと思います。  そこで、先ほどの質問内容等も踏まえながら、洪水ハザードマップや防災マップの改訂あるいは見直す考えはあるのか、お伺いいたします。昨日の栗山議員の質問にもあり、理解しておりますけれども、いま一度ご答弁をお願いします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  防災マップの見直しについてでありますが、現在、県では国が基準とする24時間当たり254ミリの降水量、いわゆる1,000年に一度の豪雨を想定して、浸水想定区域の再調査を行っております。調査は年度内に完了する見込みと伺っておりますが、河川ごとに随時、調査結果の報告を受けることとしておりますので、情報が入り次第、広く周知してまいります。  防災マップの更新につきましては、同じく県が来年度にかけて見直しを行っている土砂災害警戒区域の再調査の結果を盛り込んで改訂することとしておりますので、計画的に作業を進めてまいります。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) ありがとうございました。  昨今の記録的な降水量を想定したときに、果たして今の避難所、避難場所でいいのか、また小中学校等の統合等によりまして変更箇所も出てくるだろうし、避難判断基準の検討なども含め、住民にわかりやすい、避難しやすい防災マップ等にしていただければと思います。  次に移りまして、防犯カメラの設置状況についてでありますが、最近のテレビを見ますと、犯罪者の検挙のための根拠として、防犯カメラが有効な証拠として採用されているようであります。本市では凶悪な犯罪は少ないわけでありますが、万が一の場合、事件解決のためには、防犯カメラも必要な一つの手段だろうと思います。  以前、市内小中学校に設置したことがあると記憶しておりますが、現在市内に、県、市、民間等が設置している防犯カメラは何台設置されているのか、また実際に犯罪者検挙のために活用された例はあるのか、お伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  防犯カメラの設置状況についてでありますが、市の公共施設には、防犯対策と施設の安全管理を目的としたカメラを、市役所本庁舎に10台、認可保育園及び認定こども園に23台、小中学校に37台設置しているほか、道の駅や文化の杜交流館、体育施設など、不特定多数が来場する施設に57台設置しております。  また、道路上には自動車交通量等を監視するためのカメラが毛馬内地区に1台、秋田県警によって設置されております。このほかにも、金融機関やコンビニエンスストアなどの民間施設にも防犯カメラが設置されておりますが、設置に際して届け出等の義務はないため、県の施設も含め総数の把握はしておりません。  犯罪への防犯カメラの活用につきましては、秋田県警が公開しているデータは窃盗犯のみでありますが、ことし1月から10月末までの間に、鹿角警察署管内で防犯カメラの画像データが解決の手がかりとなったものは、認知件数36件のうち11.1%とされております。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) わかりました。  次も関係ありますが、防犯カメラの設置についてでありますけれども、ごみの不法投棄の監視、それから通学路などによる不審者の監視、それから市内公共施設の防犯監視、それから国道、県道等の車両通行状況の監視など、カメラの設置によって犯罪の防止効果にもなるだろうし、万が一犯罪が起きた場合は有効な証拠ともなり得るかと思います。  そこで、地域安全対策の充実を図る意味においても、市内に防犯カメラが必要と思われる場所、必要台数などを検討し、住民のプライバシーもありますので、そういう点も考慮しつつ、設置する考えはないのかお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  防犯カメラの設置についてでありますが、市内の刑法犯罪発生件数は年々減少傾向にあることから、現状において、公園や通学路を含めた道路等への設置は計画しておりませんが、カメラの設置は犯罪の抑止効果に加え、証拠記録として事件の解決にも大きく寄与するものと認識しておりますので、秋田県警が進めている街頭防犯カメラシステムの設置の動向を注視するとともに、プライバシー保護などの課題も踏まえながら、市が独自に設置する必要性について検討してまいります。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) これは私の思いでございますけれども、防犯カメラを設置しなくても、通学路の暗い場所、それから市道、県道等で街灯がなく危険と思われる場所、それから熊対策として明るさが必要な場所などもあると思います。街灯の設置等により防犯対策あるいは地域安全対策の充実を図ることも大事なことだろうと思っております。そういうことで、街灯については通告しておりませんので、答弁はよろしいです。  次に、地域運営学校についてお伺いします。  まず、地域運営学校の概要についてでありますが、地域住民が学校の運営に参加するコミュニティ・スクール、いわゆる地域運営学校の導入が県内で進んでいると言われております。本年度は、公立の小中学校、高校、特別支援学校など142校が導入し、導入率38.9%で全国8番目、東北では最も高かったと言われている中で、本市、横手市など12市町村ではまだ導入している小中学校はないと報道されているところであります。  そこで、地域運営学校の概要と、県内の導入状況についてお伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 中山一男議員のご質問にお答えをいたします。  地域運営学校、いわゆるコミュニティ・スクールの概要と県内の導入状況についてでありますが、コミュニティ・スクールは、学校運営協議会制度を導入している学校で、学校運営に地域の声を反映するため、保護者や地域住民などで構成する学校運営協議会を設置するもので、協議会は校長が作成する学校運営の基本方針を承認すること、学校運営について教育委員会や校長に意見を述べること、教職員の任用に関して教育委員会に意見を述べることの3つの役割を担うこととなります。  ご質問にありましたとおり、学校運営や学校の課題に対して、広く保護者や地域住民が参画できることから、県内の小中学校においても導入が進んでいる状況にありますが、本市を含め、まだ導入に至っていない市町村もあるのが現状となっています。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) わかりました。次とも関連しますので、次に参ります。  次に、地域運営学校の導入についてでありますが、今、人口減少に伴って学校の統合が進み、学校と地域のつながりの希薄化が懸念されている中で、地域運営学校の果たす役割は大きいと私は思います。  そこで、本市では導入を検討しているのか、また検討しているのであれば導入が進まない要因は何かお伺いいたしたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  本市におけるコミュニティ・スクールの導入についてでありますが、本市では令和3年度からの導入を目指して検討を進めている段階にあります。  令和2年度の花輪中学校の開校、令和3年度の柴平小学校の開校をもって、学校等の再編が一旦終了いたしますので、新設する学校を含めた10校体制の枠組みの中で、地域の実情に即した学校運営協議会の立ち上げを進めていきたいと考えております。  令和3年度からの次期学校教育振興基本計画策定に当たっては、コミュニティ・スクールの理念を組み込み、学校、家庭、地域が一体となった、よりよい教育の実現に取り組んでまいります。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) 答弁を見ますと、検討中のようでございますが、私は学校統合の問題はもちろんですけれども、教職員の多忙化、こういうものの懸念もあるのかなと思っておりました。しかしながら、子供たちを地域ぐるみで育み、地域の活性化をもたらす意味においては、地域運営学校の導入は大変大事なことだろうと思います。そういうことで、ぜひ導入に向けて検討してほしいなということでございます。  それでは、次に移りたいと思います。  次に、スキー大会の運営についてお伺いします。  先般、2022年第77回国体冬季スキー競技会が本市の花輪スキー場で開催されることが決定したと報道されております。これで私の知っている限りでは、2013年からですけれども、国体、全日本学生選手権、全国高校、中学校スキー大会等、ビッグイベントが10年連続の開催となり、大変名誉なことだと思いますし、またすばらしいことだと思っております。地域の経済効果による活性化はもとより、地元の子供たちの競技力向上、それから交流人口の拡大、本市の知名度アップなど、その効果ははかり知れないものがあると思っております。  反面、大会の成功が不可欠という大きな試練も待ち受けているのではないかなと思っております。そこで、何点かお伺いします。  まず、競技役員、スタッフの確保についてでありますけれども、スキー競技は何百人という多くの人手を要すると思っています。スキー大会の成功は、いかにスタッフを確保するかにかかっていると言っても過言ではないと思います。スタッフの大部分は民間に勤めている方もおりますので、大会時には長期間にわたる休暇が不可欠であり、また人口減少あるいは高齢化によるスタッフ不足が一番心配されるところでございます。  そこで、今後のスキー大会におけるスタッフの確保対策として、何か今検討しているものがあるのかどうかお伺いしたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  スキー大会におけるスタッフの確保対策についてでありますが、競技役員については専門的な知識や豊富な経験を有する役員を継続的に配置することで、全国規模の大会においてもスムーズな運営を実現し、高い評価をいただいております。  しかしながら、固定的に起用される役員の負担が大きく、特に平日開催の大会においては、役員の確保が難しい状況にあり、ここ数年の課題となっております。  こうした中、今シーズンから3年連続で開催される全日本学生スキー選手権大会に加え、令和3年から2年連続で国民体育大会の開催が決定しておりますので、この連続開催をチャンスと捉え、地元競技経験者のつながりを生かして、積極的に新たな人材に協力を依頼するとともに、後継者の育成に重点を置いた役員編成を行い、これまで培った知識と経験を共有することで、競技役員全体の底上げを図ってまいりたいと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) 参考までに、私、スタッフの大部分は民間と言いましたけれども、全国規模の大会を開催する場合、そのスタッフは全部で何人ぐらい必要なのか、そしてまたその中で市の職員も大分頑張っていると思いますけれども、そのうち何人ぐらいが市の職員なのか、その辺もしわかっていたら教えていただきたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 教育部長。 ○教育部長(加藤 卓君) 中山議員の質問にお答えします。  ちなみに、先般のインターハイで説明したいと思いますが、競技役員が284名、それと実施本部が123名、高校生スタッフが293名、約700名のスタッフでとり行っております。来年2月に実施しますインカレも同程度の人員を予定しておりまして、ちなみに市役所の職員でありますが、このうち150人から160人を当て込んでおります。  参考までに、先般のインターハイから役員日当を2,000円から、鹿角市の場合3,000円に若干上げさせていただいて、役員の方に少しでも来ていただけるように工夫はしております。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) 市の職員が150人から200人ということは、500人近くが市職員以外の方が出てくるということになるかと思います。そういうことで、市の職員は代休を使って休むということもできるかと思いますけれども、ほかの民間なり市職員以外の方に対して、やっぱり出やすい環境、そういうのもつくってあげるのもまた一つ大事なのではないかなと思っております。これは、答弁はいいです。  次に、施設整備についてお伺いします。  2021年、2022年の国体を成功させることによって、私はその後も毎年スキーのビッグイベントが開催されてくるだろうと予測しております。それにつれて、施設の安全性や利便性など魅力あるスキー場施設が求められてくると思います。  花輪スキー場の第2リフトの終点付近、本当にアルペン競技のスタート地点でもあり、また一般スキー客が迂回路コースへ向かう地点でもありますので、選手はもとより一般のスキー客も含め多数利用する地点でもあります。そういうことで、選手や一般スキーヤーの安全面と利用面を考慮した、例えばスキーパトロール車の待機所、それからスノーボード、担架等の保管場所、それから吹雪等、悪天候時の避難所、それから休憩所、トイレを含めた施設を第2リフト付近に整備する考えはないのか、お伺いいたします。 ○議長(宮野和秀君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  スキーヤーの安全面、利用面を考慮した施設整備についてでありますが、第2リフト終点付近への休憩所等の設置については、スペースが限定的で圧雪車の運行の妨げになることから困難な状況にあります。  各リフトの乗降場所にはスキー場のスタッフが常駐しておりますので、利用者の安全、特に緊急時の対応策については、十分確立されているものと考えております。  また、多くの選手、役員がゲレンデに集まる全国規模の大会においては、アルペンのゴールハウス付近にプレハブを設置し、競技役員控室や救護所、用具保管庫や仮設トイレなどを確保しておりますので、安全性と利便性も考慮した運営を行うことができているものと考えております。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) 理解いたしました。それで、私も第7次総合計画の策定時に検討課題の一つとして取り上げてもいいのかなと思いまして、質問させていただいたところでございます。  次に、最後の質問となりますが、認知症対策の行方不明者とその対応についてお伺いいたします。  国では、団塊の世代全員が75歳になる2025年には、認知症の高齢者が約700万人に達すると推計しておりますが、今後は発症や進行をおくらせる予防に重点を置くとした新たな大綱を決定したようであります。  一方、警察庁がまとめた昨年の認知症によると思われる行方不明者は約1万7,000人で、過去最多を更新したということで、認知症対策は待ったなしのようであります。  そこで、新聞報道によりますと、本県では昨年、認知症による行方不明者は約60人ということでしたが、本市では昨年の認知症の方が行方不明となったケースがあるのかお伺いします。また、そうした認知症による徘回で行方不明となることを防ぐ方策や、行方不明者の早期発見のためどのような対策をしているのかお伺いしたいと思います。 ○議長(宮野和秀君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  認知症の方の行方不明についてでありますが、本市においては、認知症状と思われる高齢者が外出し、自分のいる場所や帰り道がわからなくなり保護されるケースが年々増加傾向にありますが、幸い、全員発見されておりますので、数年来、行方不明者は発生しておりません。  市では、高齢者等が外出し、一時的に行方がわからなくなったなどの連絡があった場合には、警察に届け出し、各地区の地域包括支援センターや介護事業所等と連携し捜索に当たっているほか、必要に応じて、関係団体により構成される鹿角市見守りネットワークを活用し、広域的な捜索も実施し、早期発見に努めているところです。  行方不明となることを未然に防ぐのは困難でありますが、徘回するおそれのある高齢者等の情報を事前に登録し、衣服等に連絡先などを記載したシールを張るお守りシール事業を活用していただくことで、関係機関との情報共有がスムーズに行われ、早期の保護、発見に至る可能性が高いことから、引き続きこの制度の周知に努めていくほか、認知症サポーターの養成や認知症セミナーの開催などを通じ、地域全体で認知症を理解し、見守る体制づくりの強化に取り組んでまいります。 ○議長(宮野和秀君) 中山一男君。 ○8番(中山一男君) 認知症の高齢者は年々増加傾向にありますけれども、今後においてもさらに増加してくると予測されますので、その予防対策、それから行方不明者の未然防止あるいは早期発見等の対策に万全を期していただきたいと思います。  若干時間が残りましたけれども、以上で私の一般質問を終わります。本当に誠意あるご答弁ありがとうございました。 ○議長(宮野和秀君) 以上で中山一男君の質問を終わります。     (8番 中山一男君 降壇) ○議長(宮野和秀君) 暫時休憩いたします。     午後2時39分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後2時41分 再開 ○議長(宮野和秀君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ──────────────────────〇 ─────────────────────     日程追加 議案の上程 ○議長(宮野和秀君) ただいま議案2件が提出されました。  お諮りいたします。ただいま提出されました議案2件について、これを本日の日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり)
    ○議長(宮野和秀君) ご異議ないものと認めます。よって、そのように決定いたします。  議案第94号鹿角市印鑑条例の一部改正について及び議案第95号令和元年度鹿角市一般会計補正予算(第7号)の2議案について、一括して議題といたします。  提案理由の説明を求めます。市民部長。 ○市民部長(中村 修君) 議案第94号をお開き願います。  議案第94号鹿角市印鑑条例の一部改正について。  鹿角市印鑑条例の一部を別紙のとおり改正するものとする。  令和元年12月10日提出。鹿角市長。  提案理由でありますが、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律が施行されること等に伴い、成年被後見人の印鑑登録資格を変更する等のため、条例を改正するものであります。  改正の趣旨ですが、関係する整備法の施行に伴い、国の印鑑登録証明事務処理要領が一部改正され、成年被後見人は一律に印鑑登録ができないとしている現行規定を、意思能力の有無を個別に判断する規定へと改定するものです。  次のページをお願いいたします。  鹿角市印鑑条例の一部を改正する条例案でありますが、詳細は議案資料の新旧対照表で説明いたしますので、議案資料の1ページをお開き願います。  第2条は、登録の資格について規定しているものですが、第1項及び第2項本文は、国の印鑑登録証明事務処理要領に沿って文言を整理するものです。  第2項第2号は印鑑の登録資格者とならない者の条件を掲げている除外規定ですが、法の見直しに基づき、成年被後見人を意思能力を有しない者と改めます。  第3条は、登録印鑑について規定しているものですが、第3項は住民基本台帳法第6条第3項に、市町村長は住民票を磁気ディスクで調製することができる旨が規定されておりますので、定義を明確化するため、国の事務処理要領に沿った改正をするものです。  第5条は、印鑑の登録について規定しているものですが、次のページをお願いします。第4項第4号は、前出の第3条の改正で、磁気ディスクで調製した住民票に係る定義を規定して、以下同じとしておりますので、ここからは削除しています。同項第8号も国の要領に沿った文言を整理しております。  議案書に戻っていただきまして、附則ですが、この条例は公布の日から施行します。  以上で議案第94号の説明を終わります。 ○議長(宮野和秀君) 総務部長。 ○総務部長佐藤康司君) 続きまして、議案第95号令和元年度鹿角市一般会計補正予算(第7号)でございます。  補正予算書の1ページをお開き願います。  令和元年度鹿角市一般会計補正予算(第7号)であります。  第1条歳入歳出予算の補正は、歳入歳出それぞれ3億8,958万7,000円を追加し、総額をそれぞれ190億5,655万8,000円とする。  第2項予算の款項の区分及び金額は、第1表歳入歳出予算補正による。  第2条は繰越明許費の追加、第3条は地方債の変更でございます。  令和元年12月10日提出。鹿角市長。  今回の補正は、花輪スキー場ゲレンデ設備改修に係る人工降雪機の改修工事費を計上するものであります。  4ページ、5ページをお開きください。  第2表繰越明許費の10款6項保健体育費花輪スキー場ゲレンデ設備改修事業は、改修工事について、来年度開催の冬季国体に向け、年度内に契約手続を進めるほか、年度を越えて工期を確保する必要があることから繰越明許費を設定するものです。  第3表地方債補正は、体育施設整備事業に係る借り入れで、今回の工事に対応するため、上限を1億260万円に変更するものであります。  9ページ、10ページをお願いいたします。  歳入です。  18款2項1目1節財政調整基金繰入金9万7,000円は、今回の補正財源として繰り入れます。  20款5項5目1節スポーツ振興くじ助成金2億9,219万円は、花輪スキー場ゲレンデ設備の改修に対し、独立行政法人日本スポーツ振興センターから交付されるもので、補助率は4分の3です。  21款市債については、第2表地方債補正で説明したとおりであります。  次のページをお願いいたします。  歳出でありますが、10款6項3目体育施設費の花輪スキー場ゲレンデ設備改修事業3億8,958万7,000円は、花輪スキー場の人工降雪機が老朽化しており、更新等を行う必要があることから改修工事費を計上するものであります。  以上で、議案第95号の説明を終わります。 ○議長(宮野和秀君) 提案理由の説明を終わります。  これより質疑を受けます。  初めに、議案第94号について質疑を受けます。質疑ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(宮野和秀君) 次に、議案第95号について質疑を受けます。質疑ございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(宮野和秀君) ないものと認め、質疑を終結いたします。 ──────────────────────〇 ─────────────────────     日程追加 議案の追加付託 ○議長(宮野和秀君) 次に、お諮りいたします。ただいま提出されました議案2件の付託について、これを本日の日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(宮野和秀君) ご異議ないものと認めます。よって、そのように決定いたします。  これより議案の追加付託を行います。  本日提出されました議案2件につきましては、お手元に配付しております議案及び請願・陳情追加付託表のとおり、所管の常任委員会に付託し、審査をお願いいたします。  以上をもちまして、本日の議事日程は全て終了いたしました。  ただいまの時刻をもって散会いたします。     午後2時48分 散会...