鹿角市議会 > 2014-12-08 >
平成26年第6回定例会(第2号12月 8日)

ツイート シェア
  1. 鹿角市議会 2014-12-08
    平成26年第6回定例会(第2号12月 8日)


    取得元: 鹿角市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-30
    平成26年第6回定例会(第2号12月 8日)     平成26年12月8日(月)午前10時開議   開議  第1 一般質問      質問、答弁   散会 ───────────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件   1 一般質問      宮 野 和 秀 君      舘 花 一 仁 君      吉 村 ア イ 君      中 山 一 男 君 ───────────────────────────────────────────── 出席議員(19名)        1番  舘 花 一 仁 君     2番  成 田 哲 男 君        3番  児 玉 悦 朗 君     4番  安 保 誠一郎 君        5番  田 口   裕 君     6番  和井内 貞 光 君        7番  田 中 孝 一 君     8番  児 玉 政 明 君        9番  兎 澤 祐 一 君    10番  中 山 一 男 君
          11番  小 田   修 君    12番  浅 石 昌 敏 君       13番  吉 村 ア イ 君    15番  髙 杉 正 美 君       16番  黒 澤 一 夫 君    17番  田 村 富 男 君       18番  倉 岡   誠 君    19番  福 島 壽 榮 君       20番  宮 野 和 秀 君 ───────────────────────────────────────────── 欠席議員(なし) ───────────────────────────────────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市長        児 玉   一 君    副市長       阿 部 一 弘 君  教育長       畠 山 義 孝 君    総務部長      安 保 一 雄 君  市民部長      大 森   明 君    産業部長      髙 杉 恭 二 君  建設部長      兎 澤   優 君    教育部長      青 澤 敏 博 君  総務部次長     児 玉   晃 君    市民部次長     沢 田   力 君  産業部次長     工 藤 裕 悦 君    教育次長      奈 良 義 博 君  総務部付次長待遇  米 田   均 君    会計管理者     阿 部   薫 君  財政課長      佐 藤 康 司 君    監査委員事務局長  米 田 直 子 君  農業委員会事務局長 田 中 康 明 君    選挙管理委員会事務局長                                   佐羽内 浩 栄 君 ───────────────────────────────────────────── 事務局出席職員  事務局長      髙 橋 安 弘 君    副主幹       武 石 量 之 君  主査        丸 岡 正 則 君    主任        丸 岡 未央子 君      午前10時00分 開議 ○議長(田村富男君) 直ちに本日の会議を開きます。  これより、議事日程第2号により会議を進めてまいります。 ──────────────────────〇 ─────────────────────     日程第1 一般質問 ○議長(田村富男君) 日程第1、これより一般質問を行います。  質問事項は事前に通告を受けておりますので、順次発言を認めます。  順位1番、宮野和秀君の発言を認めます。宮野和秀君。     (20番 宮野和秀君 登壇) ○20番(宮野和秀君) どうもおはようございます。  それでは、通告に従って一般質問をさせていただきます。  今、冒頭でございますけれども、衆議院の選挙が真っ最中であります。どうも2区は盛り上がりに少し欠けているのではないかと。これは、市民、国民に直結する選挙であります。ぜひ皆さんで盛り上げながら、投票率、投票してほしいなと、そのように思っています。これは特に選管からお願いされたわけではないんですが、私個人のお願いであります。  それでは、地方創生について伺います。  国は、県と市に、国の戦略に沿った総合戦略をつくる義務を課した。戦略をつくった自治体に自由度が高い交付金を支給する仕組みを検討している。すなわち、地方に自立してもらい、やる気のある自治体を支援するとのこと。交付金をめぐっては、自治体の間では賛否両論だが、本気度が高い国の政策と思います。本市にとってはチャンス到来、そこで、どのような総合戦略をつくろうとしているのか伺います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) おはようございます。  宮野和秀議員のご質問にお答えいたします。  地方創生についてでありますが、まち・ひと・しごと創生法では、国が基本理念にのっとり、長期的な人口見通し地方創生に関する施策の目標など、基本的な方向性を定めたまち・ひと・しごと創生総合戦略を策定すると明記しております。地方に対しては、国の総合戦略策定を勘案して、地域の実情に応じたいわゆる地方版総合戦略を策定することを努力義務としておりますが、本市では、既に4月から政策研究所を立ち上げ、地域が持続的に発展するまちづくりを進めるため、都市ブランドの確立や産業力の強化、人口減少社会の対応といった課題に先行して取り組んでいるところであります。また、地方創生は、人口減少を克服し、地域経済の好循環を確立することが重要なポイントでありますが、本市では、第6次総合計画の前期基本計画において、定住人口の確保と産業振興の着実な前進を図ってきており、地方創生の目的や基本理念からも生活基盤の確保や就業機会の創出など、本市がこれまで重点プロジェクトとして取り組んできた施策や政策研究所研究テーマと方向性が一致するものと考えております。いずれにしましても、国が示す地方版総合戦略策定の考え方やスケジュールを踏まえ、平成27年度中に策定を進め、平成28年度からは遅延なく地方創生の仕組みにのせてまいりたいと考えておりますが、本市の地方版総合戦略のあり方につきましては、平成28年度から新たにスタートする後期基本計画を最上段に置き、これを実現するためのプロジェクトの中に地方創生の各メニューを取り入れる形で策定し、最大限の活用を図ってまいります。 ○議長(田村富男君) 宮野和秀君。 ○20番(宮野和秀君) 今、市長がおっしゃったのは、平成28年度から始まります後期基本計画、それをいろいろ盛り上げたいと、そういうこと言われましたけれども、それはその方向だろうと思います。ただ、国のほうでもまだ概略で、まず法を今可決させたわけなんですが、先取りとして、総合研究所とか立ち上げて鹿角ではいます。これは本当に鹿角にとってはチャンス到来であると。そこから来ています。県内25市町村、全国的に言えば、全国市町村1,718市町村ですか。その中でも鹿角は政策、施策において今まで、私、議会に立たせてもらってからもかなりほかの市町村よりは先取りの計画で今までやってきたと。例えば、幼保一体とか、数々あります。そういった点でチャンス到来かなと、そういう言葉で今言わせてもらいました。  私、個人的に考えているんですが、地方創生、概略で今市長はいろいろ答えてくれましたけれども、まず1番は、個々人が健康でなければならないと思っています。第2番は、地域のコミュニティと思っていますね。第3番に来るのは、今お話ししましたけれども、これは経済じゃないかと思っています。個々人の健康については、いろいろ今健康づくりとか、そういうものを私、常任委員会がそっちの部門ですから、そこにいる大森部長にはいろいろお願いしていますよね。ねえ部長。お願いしていますよね。去年の3月にも健康づくりお願いしますよと。それで保険、国保とか、ああいうのも少なくなるように健康づくりしてくださいよと。そういうのはお願いしましたよね。進んでいると思いますが、どうですか。 ○議長(田村富男君) 市民部長。 ○市民部長(大森 明君) 主に健康づくり事業については、健康推進課が中心になってやっているわけなんですが、これをやはり運動ということで、スポーツも含めてやっていきたいということで、庁内横断的な取り組みをしようということで、市民課、それからスポーツ振興課とあわせまして、来年度に向けて検討をしているところでございます。 ○議長(田村富男君) 宮野和秀君。 ○20番(宮野和秀君) どうもありがとうございました。  進んでいるということで、よろしいと思います。これはですね。これからも進めてくださいね。  あとは、もう一つ、健康に関しては、医療の問題がありますね。この医療も問題も、私方の委員会ではいろいろ取り沙汰されております。ことしの3月議会にも、修学医療制度、5人見えましたよと。本当にこれは何か1点、光が差してきましたね。そう思います。県外からそれも来ると。県外の人で、将来的には鹿角に何とかとどまってもらえれば、これもまた非常に結構なことです。本当に健康づくりについては、まずこういった点で一生懸命頑張っていると。  また、一方、2番に挙げました、地域のコミュニティですね。これは自治会が189今、市内にありますよね。この自治会もいろいろ例えば三ツ矢沢の自治会とか、一番最先端じゃなくて、一番過疎の地域も力を入れながらコミュニティの関係を図っていると。そういうような状態であります。これはまずコミュニティについては、いろいろまた市のほうでも取り組んでいる部分がたくさんあります。これもまた、ちょっとこれにプラスアルファでいけばいいのかなと思います。  問題は、この第3番の経済だと思いますよね。この経済に関しては、考えるのには、やっぱり市内の中小企業を育てると。中小企業というのは、製造業だけじゃございません。農業、商業、工業、NPO法人、たくさんやっぱり企業があります。こういうふうな企業を育て上げて、本社が鹿角市だと、そういう施策が必要じゃないかと。これもまた、今現在、市の施策でそばの里とか、鹿角のかづの牛、それに桃、淡雪こまち、その他たくさん鹿角ブランドがあります。そういうものをどう育てていくか、また、ここはスキーのまちづくりでございます。まちづくりは、市長が今一生懸命やっています。こういったものも、どう育てていくか。また、副市長、本当に研究所の所長であります。これはいつも所長が言っています。交流人口をふやしていくんだと。そういう施策も当然地域創生の中には入ってくるのではないかなと、そう思います。鹿角ブランドをどう育てていくのか。そこを研究所の所長であります副市長にお願いします。 ○議長(田村富男君) 副市長。 ○副市長(阿部一弘君) 私のほうからお答え申し上げます。  先ほど宮野議員が申し上げたとおり、国の地方創生のスタンスとしては、やる気のある地方、これを優先的に支援していくというスタンスでございます。そういう点では、この政策研究所というのを市長の発案のもとに、ことしの4月から既に立ち上げてあったというのは、非常にタイムリーであったなと、今になってそう思っております。  それで、具体的には、この政策研究所のテーマに沿って、地方創生の鹿角市版を策定していくことなると思いますけれども、私の個人的な思いも含めてですが、先ほど宮野議員が申し上げたように、この人口減少の抑制のためには、定住、移住、交流、この3つの人口の要素、これを活性化させていく必要があると思っています。そのうちの定住環境の整備とは、議員がおっしゃるとおり、何よりも今住んでいる方、その定住している方々の最重要課題である子供の数の減少、これを食いとめるための子育て支援、この対策をまず大重点に置いていかなければならないのではないかと。そして、その次には、地域の特性を生かした、先ほど申し上げたような付加価値の高い産業、統計のデータによりますと、第一次、第二次、第三次産業とも縮小はしてきておるわけですが、その中で、食品製造業が若干伸びてきていると。これはやはり我が地域の特色ではないかなと。ただ、伸びてはきているんですけれども、その付加価値率がちょっと低いということで、やはりさらにこの付加価値の高い食品加工製造商品づくり、こういうものに力を入れていく必要があるなと思っています。  それから、これが定住環境ということですけれども、もう一つは、Uターンも含めた移住、転入の促進、これも人口をふやす要素でございます。これにつきましては、統計データでは今、都会の子育て家庭を初めとして、田舎暮らしを志向する率、この間の首都圏でのアンケートでは、アンケート結果の31%が10年以内に地方に移住したいという回答もありました。それから、鹿角市の特徴としては、若い人方のUターン率が秋田県内ではトップクラスだと。これも地域に愛着がある若い人が育っているのかなと思いますけれども、そういういろいろな新たな潮流もありますので、その人方が帰ってきやすい環境をつくってあげるということも、これも戦略の1つではないかなと思います。  それから、3点は、交流人口ということでございますけれども、交流人口についてはとにかくスポーツであれ、教育であれ、そういうものをありとあらゆる資源を使って、交流人口を活性化させていくと。これはこれまで以上に取り組んでいく必要があるのではないかなと思っております。 ○議長(田村富男君) 宮野和秀君。 ○20番(宮野和秀君) 今、本当に重要なことだけいろいろ答えてもらいましたけれども、それに従っていくのかなと思われます。ただ、帰ってきやすい環境づくりとか、これは定住環境を基本に置いた政策だと思います。それから子育て支援ですね。これが非常に大事なことですね。ただ、忘れてならないのは、やはり経済ではないかなと。その経済をどうしてくのか。働く場所をですね。これは鹿角にとって本当に独自でいけるような政策を組めるような産業、生まれさせる産業というのは、かなりあるのではないかと。今、市で政策を進めておりますそういった地域の特産品を生かしたものでも、各自治会での何々ファームとか、農業法人とか、立ち上げながら取り組んでいます。そういうところをやはり幾らかふやしながら、それを企業、これも中小企業の1つですから。県とか市の補助金は別として支援しやすいような市と一体になって進めるような企業、中小企業ですね。そういうのを目指して、経済活性化させていけばいいのではなのかなと。何しろ、少子化の一端としては、経済がかなりのポイントを占めているのではないかなと。そういうことから、今私、話をしたことが思い浮かぶのであります。  グローバル化と、これは本当にグローバル化という言葉をよく聞くんですが、こういうふうに円安になってくれば、また、これは国内のほうに企業も戻ってきやすい環境になります。円高のときには、グローバル化で、タイとか、みんな向こうのほうへどんどん行っていたんですが、こっちのほうへ今度は今の情報だと、まず、九州とか四国とか、山陰地方に企業を移しながら、東南アジア方面ヨーロッパ方面を見ていると。そのうちこちらのほうにもこのままの円の状態が続くと、こちらのほうにも来ると。これは雇用の一端としては、本当に向こうのほうの企業、誘致企業から来てもらうのも当然必要だと思いますが、まず経済で、少子化問題に関しては、何とか地元の産業に支援しながら、育てていきながら、やはり本社が鹿角本社だと。そういうのを何とか組み替えながら、知恵を出しながら育てていかれないのかなと。そういう施策も打つべきではないかなと思いますけれども、副所長、どう思いますか。 ○議長(田村富男君) 副市長。 ○副市長(阿部一弘君) 済みません。副所長は総務部長でございます。所長からお答えします。  確かに、この経済の活性化というのが一番重要だというようなことでございますが、同時に一番難しい問題でもございます。企業の再配置とか、そういう部分は一市町村でなかなかできる問題でもなくて、こういうものは、やはり国の地方創生でもって動かしていただきたいと思うわけですけれども、地元でできることとしては、やはり何といっても先ほども申し上げたように、食品製造を初め、イコールこれは農業にもプラス、関連してくる産業でもございます。そのほか、鹿角にはいろいろな中小企業、地域に根差した産業がありますので、これらをより高度な、あるいは付加価値の高い産業に進めていくような施策をこの総合戦略、あるいは次期基本計画、総合計画に検討して、盛り込んでいきたいと思いますので、ご理解をお願いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 宮野和秀君。 ○20番(宮野和秀君) わかりました。そういうことで何とかいい方向に行きますように頑張ってもらいたいと、そのように思っております。  次に、防災対策について伺います。  さきの長野県北部地震は、建物の崩壊等、かなりの被害があったものの、重大災害、すなわち死亡災害が1件も出なかったと。その理由については、さまざま取り上げられているが、近所への声かけ、つまりコミュニティのあり方で命が救われたのではないかと、そういう人もいると。これはマスコミ等で報道になっております。本市でもかなりこういう点では学ぶべきところがあると思います。その施策について伺います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  長野県の北部地震から教訓を生かした防災対策についてでありますが、このたびの長野県北部の地震では、震度6弱という大きな揺れに加えて、夜間の発生にもかかわらず、犠牲者が1人も出なかったのは、日ごろの住民同士の強い結びつきによる自助と共助の取り組みによって被害が最小限で済んだものと伺っております。地域のコミュニティによる防災力の取り組みの重要性を強く感じたところであります。災害に的確に対処していくためには、自助、共助、公助と、それぞれの防災力の向上が極めて重要であることから、防災の基本である自助や共助について出前講座などのあらゆる機会を捉えて、市民一人一人の防災意識の高揚に努めており、今月も自治会等を対象とした自主防災組織育成指導者研修会の開催を予定しております。  地域防災力の向上に不可欠である自主防災組織については、現在、79団体、組織率は52%となっており、継続してこの組織の育成強化に努めてまいります。  また、今年度においては、災害時要援護者対策として、具体的な避難支援を定める個別計画の作成を自治会からの協力を得ながら進めることで、地域の連携力を防災活動に生かせるよう、地域の状況を十分に把握した計画の策定を急いでいるところであります。防災力の向上には、防災関係施策はもとより、地域住民の連携力が必要不可欠でありますことから、コミュニティの活性化策もあわせて推進し、地域全体で防災力の底上げを図ってまいりたいと思っております。 ○議長(田村富男君) 宮野和秀君。 ○20番(宮野和秀君) 今、大事なことはいろいろ聞きました。そういうことで、これから強化していきますよと。今までやってきましたよと。これからの課題も今ちょっと聞きましたけれども、やはりその地域の自治会で、独自のそういう組織をつくるような、そういうことを今度は発信していきたいと。そういうことを今言われましたけれども、そこいら担当の部長、そこいらそれでよろしいですか。今、書いているからわからなかった。  今、こういうことを話ししたの。今、市長からいろいろ答弁してもらいましたけれども、自治会の中で、そういう間で、その中でいろいろという表現は悪いんですが、コミュニティのあり方を図りながらいくような指導ですね。そういう指導をしたほうがいいんじゃないかなと、今部長にちょっと聞いています。よろしいですか。 ○議長(田村富男君) 総務部長。 ○総務部長(安保一雄君) 災害、防災に関する自治会間のコミュニティ、あるいは自治会内のコミュニティの確保ということは、大変重要なことだと思っております。先ほど、自主防災組織立ち上げ支援という形でも市長のほうから答弁ありましたが、これにつきましても、組織そのものの組織化の支援と、さらには防災計画、訓練の支援と、そしてまた機材の整備の支援という形で行っております。この自主防災組織そのものは、独立ではございますが、ほとんどが自治会単位で構成されているということでは、これもまさにコミュニティのしっかりした連携がなければできない内容だと思っております。  それからまた、自治会間の連携ということでは、これはもちろんその地区ごとに自治会長等の連携もあるわけでありますけれども、消防団の活動ということでもまさにこれは1つの自治会をさらに拡大した広域的な防災時の体制だと思っております。  また、最近では、要援護者の支援ということで、これは市内のいざというときには、支援を要する人たちに対しまして、行政が対応できるということではとてもございませんので、また、親類の方が対応するということもなかなか難しい。これはまさに近隣に住んでいる方々が支援しなければ、なかなか助けると申しますか、防災体制の中で、あるいは被災時に支援をすることができない、まさにコミュニティが最も発揮され、必要とされる防災体制だと、そのように思っております。 ○議長(田村富男君) 宮野和秀君。 ○20番(宮野和秀君) そういうふうにしてやりなさいということをきょうから言われましたので、今、もう1回がかかりました。わかりました。  次に、コミュニティFMのことについて、これは今の件と前後左右しますけれども、FMが来年の1月から防災ラジオ発信します。地区によっては電波が届かないところや聞こえにくいところがあると。このような場所ではどのような対策を講じるのか、お願いします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  防災ラジオの難視聴地区の対策についてでありますが、鹿角コミュニティFMが開設当初に想定しました本市の世帯カバー率は、96%以上となっており、全国的に見ても極めて高いカバー率となっております。また、受信状態については、本年1月に市内公共施設指定避難所など、45カ所で調査した結果、一部で雑音等により聞き取りにくい箇所があるものの、ほぼ全域で受信可能であることが確認されております。この調査で使用したラジオは一般的に販売されているものを使用しておりますが、今年度購入した防災ラジオは、これら一般のものよりも受信感度が高く、前回調査で一部聞き取りにくいとされました地区において、雑音は入るものの聞き取れるまでに至ったところがございます。これにより、これまで課題とされていた災害時要援護者等への伝達手段が構築され、市民へのさらなる情報伝達体制の強化が図られたものと考えておりますが、ご指摘のとおり、地区によってはさまざまな要因により難聴が発生することが予想されますので、コード型の簡易アンテナを準備し、解消を図ることとしております。それでも聞こえない場合には、地理的、地形的要因が挙げられますので、実態把握に努めるとともに、従来からの自治会等を通じての伝達手段によって迅速、かつ着実な情報の伝達に努めてまいります。 ○議長(田村富男君) 宮野和秀君。 ○20番(宮野和秀君) 今の四国の徳島のほうで雪の災害がありましたよね。あれもやっぱりIP電話とか、それから携帯電話とか通じなかったと、そういうことで、孤立しているところがあります。何がよかったと言えば、電池でやっている無線とか、それから有線とか、有線もだめであったのか。無線かな。ああいうのはかなり効率的であったと。携帯電話のほうがいいのかなと思ったら、やはり充電しなければならないので、だめであったと。そういうふうなことを言われていますので、ああいうのもやっぱり類似災害とかの何かの関係で、いろいろ頭の中に入れておいたほうがいいと思います。それでは、先に進みます。  次に、再生可能エネルギーについてですが、太陽光パネルソーラーについて、買い取り価格の低下や制限が東北電力から出されましたが、本市で行っている補助金、補助制度について影響はないのかお尋ねします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  再生可能エネルギーの買い取り中断と、本市の太陽光発電システムの補助制度への影響についてでありますが、平成24年7月に改正された固定価格買い取り制度は、再生可能エネルギーの普及を図るために、買い取り価格を高目に設定した制度設定であるため、施工が容易な太陽光発電を中心に申し込みが増加してきましたが、買い取り価格は年々引き下げられており、特に昨年度末は引き下げ前の価格が適用されるよう申し込みが急増したようであります。このような状況の中で、電力各社では、電気の需給バランスが崩れることで、周波数や電圧の乱れが原因で大規模停電や発送電の設備の故障などにつながるおそれがあることから、買い取りの中断や接続の保留をしていると伺っております。東北電力では、10月1日から再生可能エネルギーで発電した電力の新規買い取りを中断しておりますが、住宅用太陽光発電を含む50キロワット未満については、出力が小さく影響が少ないことから、これまでどおり通常の受け付けをしております。したがいまして、本市の住宅用太陽光発電システム補助制度に影響はないものと判断しておりますが、他地域の新エネルギービジョンに掲げる再生可能エネルギーの普及が足踏みしないように、動向を注視しているところであります。 ○議長(田村富男君) 宮野和秀君。 ○20番(宮野和秀君) わかりました。  次に、バイオマス発電の熱を利用して、ビニールハウスや各事業所の暖房等に活用し、推進していくことはできないか伺います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  木質バイオマスの熱利用についてでありますが、木質バイオマスは、燃料の供給源となる林業の振興にも寄与し、再生可能エネルギーの中では最も雇用創出効果が期待されるエネルギーとされていることから、市内事業者による実現の可能性を探る動きはあったものの、いまだ事業化には至っていない状況にございます。市としては、これまで木質を利用したエネルギー事例の視察や、情報収集を行ってきたところでありますが、これら事例を検証したところ、木質資源と事業規模のバランスが重要であることに加え、経済性や継続性を維持するためには、計画的な資源の収集、加工、供給等の仕組みづくりなど、多くの課題を克服する必要があるものと認識しております。  また、熱利用を行うためには、熱需要に近接した供給施設が求められるほか、利用の時間帯や期間、設備の導入に係る資金面を含めた需要家との調整など、一定要件をクリアする必要があり、規模の最適化や採算性にかかわる調査を入念に行いながら、利活用を進めていくことが肝要であると考えております。
     なお、大手企業がバイオマス事業に取り組む動きもありますので、設備や仕組みなどについて引き続き事例調査と検証を行いながら、関係者と協議してまいります。 ○議長(田村富男君) 宮野和秀君。 ○20番(宮野和秀君) 今、国のほうでも間伐から、皆伐ってわかりますよね、産業部長、皆伐ってわかりますよね。みんな、今までは抜いてきましたけれども、今度は全部切るという施策、政策に行くと、平成27年度から、そういうふうに聞いています。それはなぜかと申しますと、その一端の要因としては、バイオマスが頭にあると。そういうことでありますから、これはぜひ県内外でももう取り組んでいるところもあります。全国的にも取り組んでいるところはあります。市長が今、いろいろ課題があるということを言っておりましたけれども、もちろんいろいろ課題、これは大きい課題がありますので、一つ一つ、勉強しながら、クリアしていって、ぜひ進めてもらいたいと、そのように思っておりますが、できればひとつ頭の中に入れておいてください。  次に、鹿角は、本当に再生可能エネルギーの十分なところであります。これは熱源にしろ、風力にしろ、水力にしろ、ちょっと進め方がちょっと危ういと、余り鈍化していると思います。そこらの取り組みについて伺います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  再生可能エネルギーの導入が進んでいない要因についてでありますが、まず、地熱、風力発電などの大規模発電につきましては、環境影響評価が義務づけられていることや、新たな送電網の整備、関係者とのコンセンサスに長い期間を要することが挙げられます。この中で、環境影響評価については、国が調査の一部を先行して実施する制度をことしから開始しており、市内で風力発電の事業化を検討している事業者がこの制度を活用し、調査を行っているところであります。水力発電につきましては、既に市内には13カ所の発電所があり、一定規模の発電適地はおおむね開拓されていることが要因と捉えておりますが、昨年度実施しました小水力発電適地調査の結果をホームページ等で公表しており、可能性を探る事業者等には市の小水力発電導入モデル事業費の事業補助制度を紹介しているところであります。  また、太陽光発電につきましては、降雪期の発電量が低下することなどがその要因と考えられておりますが、市内においても小規模の太陽光発電施設が見受けられるようになったほか、市で行っている住宅用太陽光発電システム導入費補助制度により、これまで60軒を超える住宅に設備が導入されております。再生可能エネルギー導入に向けた取り組みには、それぞれ時間を要する要因が考えられますが、少しずつ普及を図っている効果が見えてきておりますので、市としては、豊富な自然資源が有効に活用され、あわせて大規模事業については、利益が地域に還元されるように、構想の段階から事業者と協議を重ね、可能な支援を行ってまいります。 ○議長(田村富男君) 宮野和秀君。 ○20番(宮野和秀君) わかりました。次に進みます。  行政報告の中で、市長は新たな地域内の資源を利用していろいろ実証の事業に着手するということを言われました。どのようなことなのか、具体的にひとつお願いします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  エネルギーの地産地消に向けた実証事業の内容についてでありますが、昨年度、地域内の電源を地域内に供給するエネルギー地産地消モデルの事業の可能性を調査し、採算性のある事業であることや、地域経済に有効に作用することが成果として得られました。今年度は実践段階へと移行するため、民間事業者と共同で仮想環境に地産地消型の地域電力会社を設置し、この電力会社から市役所の本庁舎、福祉保健センター、花輪小学校、八幡平中学校の4施設に、電力供給を行うことで日常の電力消費状況をモニタリングしながら、運営等のシミュレーションを行う事業に着手したところであります。これによって、地域電力会社に求められる地域内外の電源をあわせながら、需給バランスを調整して電力供給することや、地域電力会社がサポートを受ける新電力との役割分担及び関係性の確認、またデマンドレスポンスと呼ばれる需要が高い時間帯の電力を極力使用しないよう、需要家側に節電を要請し、需要量を抑える仕組みなどの実証を行う予定であります。  調査期間は、平成27年度末までの約1年半の時間をかけて実施することとしておりますが、来年4月1日からの実証開始に向け、今年度は実証調査に使用するシステムを構築することとしております。実際に電力を使用しながら実証調査を行うことで、業務及び運営の効率的な方法、採算性の確保など、具体的な事業化に向けた課題整理と検証をより深めたいと考えておりますので、将来に向けて有効な調査となるように、有識者、関係者と協議しながら進めてまいります。 ○議長(田村富男君) 宮野和秀君。 ○20番(宮野和秀君) わかりました。  次に、農政について伺います。  JAが合併するということであります。これはJAと一緒に今まで淡雪こまちとか、北限の桃、一緒に取り組んできましたが、ここらは恐らくこのまま存続させながら行くということであろうかと思います。それについてまた違ったのがあればちょっと伺います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  JAの合併と今後の特産品の振興についてでありますが、JAの合併については現時点では研究会レベルで協議、検討を行っている段階であると伺っておりますが、淡雪こまち、北限の桃などの特産品については、本市のブランドアップ戦略の重要な柱として位置づけ、広くPRを進め、消費拡大を図るとともに、生産の振興に向けて支援を進めてまいりました。これらの作物は、今や本市を代表する特産品として今後も大きな期待が寄せられていることから、JAにおける合併の進展にかかわらず、産地として一層の発展を図るべく支援を継続してまいります。  また、合併がなされた場合の地域サービスにつきましては、JAみずからが取り組むべきことではありますが、十分な検討のもと、組合員の利便性とサービスが低下しないように、体制が整備されるよう期待をしておるところであります。 ○議長(田村富男君) 宮野和秀君。 ○20番(宮野和秀君) 次に、担い手の今話とか、これはさっきの地方創生のほうでいろいろ聞いたので、これは特にいいと思います。  あと、中間管理機構のほうは農業委員会のほうから私、直接聞いています、この間。それでこれもいいと思います。  あと北限の桃も、まず騒がれたのが春先、大変だなということで騒がれたんですが、結果としてはよかったと。何でよかったかというのは、初日の市政報告の中で、市長の報告で聞いておりますので、これもまたいいと思います。  次に、5番の外国人観光客の誘致対策について伺います。  東南アジア圏からの観光客を呼び込むためのトップセールスはどのような内容であったのか。また、その成果と課題について、今後のまた取り組みについて伺います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  東南アジア諸国のトップセールスについてでありますが、タイとシンガポールの2カ国を議会、商工会、十和田八幡平観光物産協会、鹿角観光物産公社とともに訪問してまいりました。訪問先の政府機関の現地事務所では、訪日者数の伸びや、その現状のほか、両国民の訪日に求める嗜好や、対応についても調査をしたところ、両国ともに、親日国であることに加え、日本からの観光客の誘致活動が積極的に行われてきたことや、昨年7月の観光ビザの免除が大きな要因で、訪日客が伸びていることを教授いただいたところであります。  また、訪日向けの旅行を販売している代理店に対して、鹿角の四季を織り込んだスライドを用いて、私みずからが紹介をし、売り込みを行ったほか、現地のスタッフとも意見を交換した際には、両国民ともに、日本人がハワイに憧れを持つイメージと同様に、日本に対する憧れを持っていることや、リピート率が高いため、日本のゴールデンルートと呼ばれる東京、大阪間の旅行から地方を目的とする流れになってきていると伺い、鹿角においても今後期待が見込めるものと感じたところであります。  今回の成果の1つとして、日本の旅行代理店の現地法人で、この冬、日本各地の地方空港へチャーター便を運航するとのことで、その中に青森空港や仙台空港も含まれておりましたので、ぜひその空港からの旅行行程の中に市内宿泊施設や観光施設を盛り込んでいただきたいということをお願いしてきたところでございますが、その結果、つい先日でありますが、本市への宿泊と観光施設が組み込まれた行程を予定しているとのお話を伺っております。  課題といたしましては、現在、両国と日本を結ぶ定期便の航空路線が成田、羽田、関西、中部、福岡、新千歳と、6カ所の空港となっておりますが、そこから北東北方面の移動に係る料金がネックになること。さらにことし4月に行われたバス料金の制度改正により、観光バスの料金が1.5から2倍程度になったため、東北を周遊するルートの確保に苦慮していることや、実際の受け入れに当たっては、外国人客向け用の英語表記を基本とした案内が市内宿泊施設に必要とのことでありました。今後も両国からの訪日者数が増加していくことを踏まえ、現地に県と北都銀行が共同で設置している事務所があるタイを中心に、PRを強化していくことが受け入れの面からも一番有効であると見込んでおりますので、引き続きトップセールスによるPRや旅行造成への支援を継続し、受け入れ体制につきましても、各事業者と連携を図りながら進めてまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 宮野和秀君。 ○20番(宮野和秀君) 本当にご苦労さまでした。向こうのほうに遊びに行くのであれば、本当にいい旅行ができると思いますけれども、これまた仕事で行くとなれば、私は、「おい、宮野行ってこい」と言われれば、仕事で行くんだったら、私はお断りしますね。どういう成果があるのかと聞いて、どういう成果を上げたらいいのかと。旅行業者に頼むしかないと。そういうようなことで、本当にご苦労さまでした。  1つだけ、仏教国、世界には仏教、キリスト教の国あります。ハラルフードという話は聞いたことあると思うんですが、そういう対策もしなければならないのではないかと思いますが、そこら1点、お聞きします。 ○議長(田村富男君) 産業部長。 ○産業部長(髙杉恭二君) フードの問題につきましては、やはりそれぞれの国でそれぞれの食文化があって、大変さまざまな種類があろうかと思います。これにつきましても、いろいろな旅行代理店、あるいはそういった情報を把握できるいろいろな機関を通じて、市内の各ホテル、あるいは旅館等にそういったフードに関するいろいろな知識、そういったものを今後高めてまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 宮野和秀君。 ○20番(宮野和秀君) ぜひこれから何回も向こうのほうへ誘客に行ってくると思います。国内では100万人外国からお客さんが来ています。そういうところでは先端でハラルフードというのはもうやっています。豚肉が云々とか、宗教的にですね。あとは宗教に関したこととか、鹿角でもおくれをとらないように、これからも進めていけばいいのかなと思います。  次に、商工業についてですが、市内の企業の景気と雇用の対策について伺います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  市内企業の景気と雇用についてでありますが、地元企業の育成を図るため、企業訪問を行いながら、景況ととともに、地元企業の状況、動向等の把握に努めておりますが、製造業については、昨年から10割以上の稼動状況が続いていると伺っており、景気動向については回復傾向を続けているものと認識しております。  また、日銀秋田支店の発表する県内金融経済概況によりますと、昨年7月以降上昇傾向となっている状況にございます。  雇用の状況でありますが、ハローワーク鹿角管内の有効求人倍率につきましては、震災後の落ち込み以降、一貫して上昇傾向を続けており、9月には16年9カ月ぶりに1倍を超え、10月の有効求人倍率はこれまでで最も高い1.18倍となっておりますことから、市内景気が好転しつつあることを反映しているものと考えております。  市といたしましては、これまでも企業立地助成や、起業・創業への支援、雇用に対する奨励金を通じ、地場企業の活性化を図っておりますが、引き続き関係機関と連携しながら、さらなる雇用の創出と拡大に努めてまいります。 ○議長(田村富男君) 宮野和秀君。 ○20番(宮野和秀君) 今、市長から話がありましたけれども、回復基調だと、あとは雇用関係も非常に充実していますよと。これは私もある企業に行ったら、中村課長が汗をかきながら、何かいろいろ交渉したりして、頑張っているんだなということで、なるほどなと。市でも一生懸命やっているんだなと、そういうことで。これは非常にこういうのが続けばいいのかなと、ぜひ続けていくように、支援方、ひとつお願いします。  あと、鳥獣被害について伺います。  これはいつも産業部長といろいろやりとりして、後で産業部長に私、怒られていますけれども、特に熊、カラスとかありますけれども、特に今回ニホンジカについて、ひとつお願いします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  ニホンジカにつきましては、市内では平成23年度以降、大湯地区と八幡平地区での目撃が報告されており、猟友会からは大湯地区での目撃件数が増加しているとの報告を受けております。現在のところ、農作物への直接的な被害の報告はされておりませんが、ニホンジカの生息状況について、広域的監視体制を持つ林野庁東北森林管理局や県と連携して、情報収集を行いながら、動向を注視してまいります。 ○議長(田村富男君) 宮野和秀君。 ○20番(宮野和秀君) このニホンジカに関しては、各新聞社ともかなり取り上げていますね。きょうの魁新聞にもニホンジカの記事がついています。岩手県のほうでは、2億円から3億円ぐらいの被害がありましたよと。ここでひとつ聞いていますけれども、部長にちょっと聞いてみますけれども、ジビエ料理って聞いたことありますよね。聞いたことない。ジビエ料理というのを。俺ちょっと発音悪いのかな。聞いたことない、ジビエ料理って。 ○議長(田村富男君) 産業部長。 ○産業部長(髙杉恭二君) 私は聞いたことがございません。 ○議長(田村富男君) 宮野和秀君。 ○20番(宮野和秀君) じゃあちょっと覚えておいて。  野生の肉をごちそうにしてね、そういう料理店がありますので、これは私もたまにこういうことを言ってもいいと思うんですが、熊をごちそうになったりね、これ有害駆除ですよ。ウサギをごちそうになったりします。鹿の料理とかって出ています。ジビエ料理で一番出ているのは、イノシシと鹿がジビエ料理で出ている。そういうことですから、ぜひ取り組んでいくように、どうですか、髙杉部長。 ○議長(田村富男君) 産業部次長。 ○産業部次長(工藤裕悦君) 日本全国の事例を見ますと、ジビエを題材にした食材を活用して、地域おこしを図っている市町村は最近多くなってきております。我が市、鹿角市では、そういうことが可能かどうかにつきましては、我々産業連携のほうで研究中でございますので、もうしばらく時間をかしていただきたいと思っております。 ○議長(田村富男君) 宮野和秀君。 ○20番(宮野和秀君) これは観光課長兼次長が答えて、これは観光に結びつけたいと、そういうことで、これからの本当に勉強していったほうがいいと、そのように思います。ぜひ頑張ってください。部長、いいでしょうか。  あとは、猟友会の件については、若い人方がかなりふえてきたと。市役所の職員も会員になったりなんかしているのはよくわかっています。  あとは、インフルエンザのことについては、この間、大館のほうで環境省の問題ということで、これも話を聞いています。  あと、最後になりますけれども、これ地域の問題ですが、ことしの除雪計画についてちょっと伺います。苦情等とか、かなり年間来ると思うんですが、それについてどういう対応をしているのか、ちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  本年度の除雪計画についてでありますが、市では気象予報や市民要望等を踏まえて、冬季間の安全で安心な交通を確保するため、毎年除雪計画を策定して、体制を整えており、シーズン前には、委託業者を集めて除雪会議を開催して、基本的事項である出動基準や作業時間帯等の確認や作業時の留意事項等について周知徹底を図っております。  除雪作業については、除雪の幅や雪の押し方に対する苦情や、交差点部の見通し確保、わだちはぎなどの要望が寄せられますが、その際は、職員が現場に赴き、状況を確認しながら、除雪業者と連携して迅速かつ的確な対応に努めているところであります。  また、間口への寄せ雪や、交差点の除雪処理などの作業上、どうしても解消が難しいものについては、関係者に事情や状況を説明し、理解とご協力をいただくように対応しております。  高齢者世帯等に対する取り組みにつきましては、雪おろし、除排雪に要した経費の補助のほか、軽度生活援助サービスによる間口除雪において、シルバー人材センター会員の不在自治会に対し、自治会による作業への助成と除雪機の購入を支援しております。加えて、県も共助組織等を立ち上げサポート事業等の活用に組織立ち上げと担い手の育成に向けた取り組みが進められているところであり、関係機関、団体と連携を図りながら、地域住民の支え合いを支援し、雪対策の強化を図っているところであります。 ○議長(田村富男君) 宮野和秀君。 ○20番(宮野和秀君) わかりました。そのようなことで結構だと思います。  ただ、1つだけ兎澤部長にお願いしたいのは、逃げないで、きちんと誠意ある説明をすれば、これは大丈夫じゃないかなと思いますので、決して逃げないで、前向きに対処方、いいですか。  あと最後になりますけれども、認知症の不明時の際の早期発見、また、患者のケアについて伺います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  認知症の患者が不明時の際の早期発見についてでありますが、日ごろからの警察との連携はもとより、見守りネットワーク協定を締結している市内59の事業所による日常の声かけや、不明になったときの通報や捜索対応のほか、介護事業所等関係機関との情報共有に加え、メール配信により多くの皆様から協力をいただきながら、早期発見に向けた対応に努めております。  患者のケアにつきましては、平成21年度から自治会や企業、老人クラブなどを対象として、認知症サポーター養成講座を開催し、認知症の理解と、認知症の方やその家族を温かく見守る体制づくりを継続してまいりましたが、その成果として、12月末までに市内の認知症サポーター数は2,065名に達する見込みとなっております。この中には、私も含めた市の全職員が含まれており、職員一丸となった見守り支援体制の強化を図っているところであります。また、先月には、認知症高齢者を支える地域づくりセミナーを開催し、地域での支え合いについて意識の醸成を図るなど、さまざまな取り組みを進めているところであります。今後も関係機関と連携をしながら、支援に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 以上で、宮野和秀君の質問を終わります。  ここで、午前11時10分まで休憩をとります。     午前11時00分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午前11時10分 再開 ○議長(田村富男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、順位2番、舘花一仁君の発言を認めます。舘花一仁君。     (1番 舘花一仁君 登壇) ○1番(舘花一仁君) 1番、舘花一仁です。  おはようございます。公明・鹿真会の舘花一仁でございます。  平成25年4月から鹿角市議会議員として活動してまいりましたが、早いもので1年9カ月となりました。この間、災害時の対応や地区住民からの要望への対応などはもちろんのことですが、みずからの議員としての資質を高めたいと思いまして、新人議員同士の研修会を初め、地方議会研修会などに積極的に参加し、みずからの研さんに努めてきたところであります。今後は、このような研さんしてきたことを生かしながら、これまで以上に市民の方々の福祉向上に役立てられるように微力ながら頑張ってまいりたいと思います。  また、ことしは何といっても国民文化祭が本県で開催されました。我が鹿角市でも神楽フェスティバルと小倉百人一首かるた競技全国大会が開催されました。10月19日に開催されました神楽フェスティバルには、私も出演者団体の一人として参加させていただき、会場からの割れんばかりの拍手をいただき、心地よい感動を得たところであります。  私は、今回の国民文化祭の事業関連イベントがこれで終わることのないように、次世代を担う子供たちにしっかりと受け継ぎ、さらなる文化の振興につなげていくことが私たちの使命であろうと、イベントに参加した一人としてそう思っているところであります。  それでは、まだまだふなれですが、今回で3回目の一般質問となります。最近の国の情勢や行政の取り組み方などについて、私なりに考えていること、思っていることを質問してまいりますので、当局のご答弁につきましては、建設的な答えをよろしくお願いいたします。  それでは、通告に従いまして、始めさせていただいます。  初めに、鹿角創生のための方策について、何点かお伺いいたします。
     まず、会議の開催状況とその内容についてでありますが、鹿角市では、ことし4月から市役所内に政策研究所を設置し、本市の生き残りをかけ、都市ブランドの確立、産業力強化対策、人口減少社会を担う人づくり、コミュニティづくりの3点について研究を進めるとともに、平成28年度からの後期基本計画の策定に向け、新設する鹿角未来会議の意見も取り入れながら、基本構想策定後の現状分析や、必要な視点などの検討を進めると、市長の行政報告がございました。そこで、これまでの会議の開催状況とその内容についてお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 舘花一仁議員のご質問にお答えいたします。  政策研究所についてでありますが、5月に外部有識者3名に政策アドバイザーを委嘱し、3つの個別テーマと後期基本計画に関する調査、研究を進めてきておりますが、政策アドバイザーからの助言指導は、会議形式ではなく、それぞれのテーマごとに個別に受けることとしております。これまで調査研究の進捗に合わせ、各政策アドバイザーから数回の指導を受けているほか、所長である副市長が定期的に調査内容の報告を受け、指示をしながら進めております。  現在までの検討状況でありますが、1つ目の都市ブランドの確立では、全国的な民間調査から鹿角市の認知度は高いとは言えないものの、本市を知っている人には魅力的と捉えられている傾向があると分析しております。  また、市民満足度の高いスポーツや教育、子育てが市外では評価が高くないなど、本市が有する魅力を効果的に発信できていない点を挙げ、ポスターやパンフレットといった不特定多数向けのPRに主軸を置くのではなく、個々の体験などを通じて本物の価値や魅力を伝達していくことが重要であるなど、整理しております。  2つ目の産業力の強化については、より効果的な産業振興施策を展開するため、地域経済の現況把握を行っておりますが、他地域との業種構成の比較においても、畜産業を含む農業が本市の基幹産業と言えること。また、製造業の中でも食品製造加工業の期待度が高いと分析しております。  このように、比較優位な地域資源を見出し、それを有効活用した製品やサービスの生産と、域外移出を通じて新たな需要と富の再分配といった好循環を実現してまいりたいと考えております。  3つ目の人口減少社会に対応した人づくり、コミュニティづくりでは、国などが示した市全体の人口推計に加え、独自に自治会別の人口推計を実施しながら、コミュニティごとの将来像の予測を試みており、この結果から地域に生じる課題や存続が危ぶまれる自治会等の特徴や共通点を捉えながら、人口減少が進行する中で、地域コミュニティが持続的に活動していくために必要な支援策を検討しているところであります。  また、後期基本計画の策定に向けた基礎的な調査研究では、主要プロジェクトとして想定している移住促進対策の参考とするため、過去3年間の転入者を対象にアンケート調査を行うこととし、その設問内容などについて助言をいただいております。  以上が現在の政策研究所の活動状況でありますが、今後も随時政策アドバイザーから助言をいただき、3月には報告書を取りまとめ、報告会で公表してまいります。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) ありがとうございました。精力的に頑張っておられるようですので、今後ともそのまま続けていっていただければありがたいです。  次に、政策研究所での提言や助言が反映されているのかについてでありますが、今、国では、内閣総理大臣を本部長に、まち・ひと・しごと創生法案を立ち上げております。急速な少子高齢化に的確に対応しながら、人口減少に歯どめをかけることや、東京圏への過度の人口集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保するとともに、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくこととしております。この中の第4条に、地方公共団体は、地方自治法の基本理念にのっとり、この法案に関し、国と適切な役割を分担し、その地方の実情に応じた自主的な施策を策定し、実施する責務を有するとあります。まさに、今本市が立ち上げている政策研究所がこれを担っているものと思います。本市では、現在、平成27年度予算について目下策定中かと思われますが、政策研究所内での提言や助言などをいただいた中で、来年度予算に反映する、もしくは意欲的に取り入れたい事業内容があるのかお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  政策研究所の調査研究内容の予算の反映についてでありますが、研究内容については、可能なものから早急に取り組んで生きたいと考えており、来年度の実施計画の策定方針にも市場評価の高い農産物の生産拡大や食品製造業分野での起業の促進、地域そのものを売り出すための観光事業や、イベントの展開、移住促進の体制整備といった視点を盛り込みながら、予算編成作業を進めております。  なお、まち・ひと・しごと創生法により策定が求められている市町村の総合戦略は、国、県の総合戦略を勘案して、来年度末までに策定するものとされておりますが、地方創生の視点は市の総合計画の中に当然包含されるものであります。市では、政策研究所の調査期間を1年として進めており、研究成果については、最終的に平成28年度からの後期基本計画へ反映させる予定でありますが、この後期基本計画の策定に合わせて、総合戦略の策定を行い、地方創生に関する国の制度を十二分に活用してまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) ありがとうございます。現在、国の動きは予断を許さない状況でございます。今現在、衆議院議員総選挙戦の真っただ中にありますが、内閣府の小泉進次郎政務官は、岩手県紫波町のオガールプロジェクトを引き合いに、補助金に頼らないまちづくりなど、地方自治体が主体的にビジョンを描くように求めてくることが予想されます。このオガールプロジェクトについてちょっと触れさせてもらいますが、これは駅前の町有地10.7ヘクタールの中に、ホテルやバレーボール専用体育館、図書館、カフェ、産直マルシェなどが入居する施設を整備したもので、現在では年間90万人を集客していると聞いております。国、県、町の補助金は使わず、パブリックプライベートパートナーシップによる公民連携の開発であり、このプロジェクトは2009年に紫波町が策定した紫波町公民連携基本計画に基づき、若い世代の人口流出や商店街区の活性化、子育てしやすい環境、雇用の確保といった課題に、民間と行政が一体となって取り組んでいる事業と聞いております。これからは債務を多額に抱えた国の財政状況などからも考えますと、今後、今までのように全国一律な対応は非常に難しいものがあると思われますので、本市が最後まで生き残れる自治体となるよう、今、申し上げたことなども考慮しながら頑張っていただきたいと思います。  次に、女性が輝く鹿角についてお伺いいたします。  まず、待機児童の解消についてでございますが、安倍内閣が経済再生に向けて展開している大胆な金融政策、機動的な財政政策、成長戦略の3本の矢の中の3本目の矢でございますが、持続的な日本の経済成長につなげるための成長戦略の中でも女性が輝く日本をつくるための政策として、待機児童の解消、職場復帰、再就職の支援、女性役員、管理職の増加などが掲げられております。女性が輝く日本をつくるための政策について、本市ではどのように取り組んでいくのか、または既に実施済みの政策は今後どのような点を強化し、人口減少問題など、本市の基本的な問題に取り組んでいくかが重要であると考えます。  そこで、まず1点目として、待機児童の解消についてですが、ここ二、三年の待機児童はゼロということで、市長の行政報告でもございましたが、本当によく努力されているなと思っております。全国的に見ましても、待機児童の解消は進まないようでございます。横浜市では、平成25年度に待機児童は解消されましたが、平成26年度にはまた待機児童が出ているようでございます。その理由は、待機児童の解消に伴い、他市町村で待機していた世帯が転入して、増加したことによる要因が大きいようでございます。  また、秋田市では、平成22年度から年度当初では待機児童はゼロであったが、年度途中で待機児童が出ており、年々増加傾向にあるといいます。その理由は産休や育児休暇を終えた母親たちの仕事復帰に伴って需要がふえており、さらに増加するのではないかと懸念されております。本市では、平成26年4月時点で待機児童ゼロを達成しておりますが、年度途中の入園は、全ての児童を受け入れる余裕がないともお聞きしております。  そこで、本市のここ二、三年の年度途中の入園児童数と待機児童の状況、待機児童の解消すべき方策など、受け入れ状況についてお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  年度途中の入園者数についてでありますが、延べ人数にして平成23年度は106人、平成24年度は91人、平成25年度は80人、今年度は74人でありますが、いずれも待機させることなく入園いただいております。過去3年間の途中入園の内訳を見ますと、3歳未満児が約80%の比率を占めており、共働き世帯の増加とともに、その割合もふえておりますので、今後もこれらの入園ニーズに応えられるよう、引き続き職員の配置や家庭的保育者による保育サービスの充実を図ってまいります。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) ありがとうございます。職場復帰に伴う女性の後押しとなれますよう、できる限りこれからもよろしくお願いいたします。  次に、女性役員・管理職の増加及び事業継承セミナーについてでございますが、これまでの一般質問などで市としての取り組みは進んでいるとは思いますが、市内事業所の女性役員、管理職の割合はどの程度なのか、気になるところでもございます。また、中小企業では経営者の高齢化が進んでいるとお聞きしますが、世代交代するに当たり、後継者は男女を問わずにこれまで従業員として勤めてきた感覚とは違う視点が求められると思います。  そこで、女性役員、管理職の増加及び事業継承に伴うセミナーなどの開催状況についてお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  市内事業所の女性役員・管理職の割合についてでありますが、鹿角工業振興会の主要企業の状況を見ますと、女性役員の割合が約2割で、女性管理職の割合は約1割となっております。政府では我が国最大の潜在力である女性の力の活用のため、企業内における女性管理職の登用や、女性役員の外部登用の促進を検討しており、市では国の動向を注視しているところであります。  事業承継につきましては、全国的に中小企業等の経営者の世代交代の時期を迎えている中、県がこの春に実施したアンケート調査の結果では、回答した県内事業者の65.9%が後継者不在となっており、雇用の確保やすぐれた技術等の経営資源を承継する上で後継者の確保が大きな課題となっております。しかしながら、秋田県に限らず、全国的にもまだまだ関心が高まっていないのが実情であり、県では事業承継への関心と理解を深めることを目的として後継者育成や税制等をテーマとした事業承継セミナーを年2回開催しております。市ではこうしたセミナーへの参加を呼びかけているほか、事業承継に関する相談に応じながら承継準備の重要性の周知に努めており、今後も県や関係団体と連携した取り組みを進めてまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) ありがとうございます。  次に、職場復帰・再就職支援についてでございますが、ハローワーク鹿角管内でも有効求人倍率が16年9カ月ぶりに1倍を超えるなど、明るい兆しは見えているものの、女性が子育てのため、産休や育児休暇明けの就職活動の条件がなかなか合わないともお聞きしております。  そこで、このような状況を支援するため、市として雇用助成金などを考慮した対策は考えられないかお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  職場復帰・再就職支援についてでありますが、市では、子育て世代にも働きやすい環境となるよう、これまでも県やハローワークなどの雇用関係団体と連携して、労働条件の改善を図っております。出産後に再就職したい女性には、子育てとの両立面で条件が合わないとのお話でありますが、求人する側と求職者との間でどのような条件不一致があるのかは、ケースによって異なりますので、市といたしましては、雇用関係団体と連携して、ミスマッチの実態を把握し、解決策や支援策を講じてまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) ありがとうございます。そこのアンケートなどもこれからとられていかれたらどうかなと思います。  次に、女性の起業状況についてでございますが、地域経済活性化には、企業誘致とともに、起業者支援が大変重要であると考えます。市内でもここ数年チャレンジショップなど、市や商工会などの制度を活用し、起業している方も見受けられますが、起業セミナーの開催状況及び起業の現状のほか、女性の起業状況についてお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  起業支援の状況についてでありますが、市では、起業、創業支援事業やチャレンジショップ開設支援事業などを実施しながら、起業希望者を支援しておりますが、こうした市の支援施策の活用により、平成25年度においては5件の起業を数えており、このうち4件が女性による起業であります。また、鹿角商工会では、起業に関心のある方を含めて個別相談が受けられるほか、実際に起業を目指したい方は経営指導を受けることも可能となっており、起業に向けた各種手続や起業後の安定経営に向けたサポートが行われております。雇用の維持創出は地域経済の活性化につながる市の重要な施策でありますので、今後も鹿角商工会と連携を図りながら市内における起業を推進してまいります。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) 今、答弁の中で4件女性の起業ということでありますけれども、これが多いか少ないか、かなり鹿角市にとってはいいことだと思いますので、これからも引き続きそういう支援などを盛り込んでいただいて、頑張っていただきたいと思います。ますます女性の活躍が期待される女性が輝く時代に入ってきていると思いますので、行政としてもさまざまな制度を活用して応援していただきたいと思います。  次に、空き家対策についてでございますが、これまでも市では、空き家対策条例を初め、さまざまな方策に取り組んでいるものの、観光立市を掲げている本市として、市民が一番懸念している閉鎖された観光施設への取り組みは目に見えない状況であり、市民が空き家対策に対し市は何も取り組んでいないように思われている状況ではないでしょうか。  そこで、市が認識している観光に悪影響を及ぼす廃墟と化した観光施設や商業施設はどれくらいあるのか、その実態についてお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  空き家対策についてでありますが、空き家条例については、民間等の適正管理を促す目的で定められているのが一般的ですが、観光を主要産業の1つと捉えている本市では、観光地としてイメージを損ねている荒廃施設など、景観上不調和な建物への対応も盛り込んだ条例としております。一般民家の空き家に対する適正管理については、危険、老朽空き家除却費補助金による除却を行うなど、市民の安全安心の確保に向けた取り組みに一定の成果を上げておりますが、老朽化の著しい休業施設等への対応ついては、思うように進んでいないのが実情であります。市では、現在、市内の主要幹線道路沿いに老朽化の著しい観光商業施設を9施設確認しており、これらについては、それぞれの所有者に対して適切な保全管理や除却等の対応を求めるなどの指導を行っているところでありますが、登記上の問題や除却費用の負担も多額に上るなどの課題があり、所有者による解体や市の行政代執行による解体も含め、その条件整備に時間を要している状況となっております。市といたしましては、施設の解体撤去にかかわらず、景観に配慮した目隠しなどの対応も検討したところでありますが、一時的な目隠し対応についても、設備の劣化や更新等に多額の費用を要するため、現在、先進例等を調査しながら、最善策を検討しているところであります。  観光産業を取り巻く状況が厳しい中で、このようなイメージダウンの要素を取り除くことが喫緊の課題でありますが、空き家等の所有者に対しましては、放置すれば最後は行政が処理してくれるといった安易な考えを持たれぬように、対応には十分配慮しながら取り組んでまいります。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) 今、言われました9件ですか、やはり多いですよね。この中でも特に廃墟と化している箇所については、行政代執行などで早急に対応していただけたら、すごくありがたいんですが、ことしに入りまして既に1件代執行を行われていると聞いておるんですが、これはどうでしょうか。 ○議長(田村富男君) 市民部長。 ○市民部長(大森 明君) 行政代執行に関しましては、まだ1件も実績がございません。空き家条例の補助を使って解体されたのが1件実績がございます。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) 大変済みません。それは条例を使ってやったということは、補助金を出したということなんですね。わかりました。まず、今言われたことで、難しいということは十分わかりました。そうであれば、施設の取り壊しまでは行かないまでも、観光パネルなど、目隠しをするなどして、そういう早急な対応を行うことはできないでしょうか。これは部長さんから答弁、お願いできれば。 ○議長(田村富男君) 産業部長。 ○産業部長(髙杉恭二君) お答えいたします。  先ほど市長のほうの答弁にもございましたが、一時的なそういう目隠し程度につきましては、その後のやはり維持管理、老朽化、あるいはそういったものについての目隠しの更新等も必要になってまいります。そういった経費もいずれは負担が重なってくるということから、抜本的な対策にはならないのではないのかと考えておりますので、やはり所有者とのいろいろな協議の中で、できるだけ解体していただくように進めていくというのが根底にございます。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) わかりました。確かに行政が個人の財産に介入するということと、市民の血税を投入するということは、大変難しい問題だと思います。  しかし、観光立市を掲げている以上、幾ら風光明媚な八幡平や十和田湖を見ても、観光客に舞台裏を見せるようながっかりさせるような状況は打開していかないといけないと思っております。これからも当局の積極的な取り組みを期待してお願いいたします。  次に、花輪ねぷたを国指定について、何点かお伺いします。  まず、花輪ねぷたの国指定についてでございますが、当初、花輪ばやし・花輪の町踊りとともに花輪ねぷたについても国指定とする動きであったと思いますが、花輪ばやしだけが花輪祭の屋台行事としてことし3月に国の重要無形民族文化財の指定となりました。また、国はユネスコ無形文化遺産へ山、鉾、屋台行事として一括提案するため、花輪ばやしのみを国指定として提案したとも受け取れます。先日、昨年の日本食に続き、和紙でも平成21年に登録された石州半紙に続き、11月27日決定の本美濃紙と、細川紙を加えて、ユネスコ無形文化遺産へ登録されました。今後、青森ねぶたや弘前ねぷた、秋田の竿灯など、ねぶり流し行事についても、ユネスコ無形文化遺産へ一括提案される可能性もございます。  そこで、今回取りまとめた報告書を活用し、花輪ねぷたの国指定について、早急に申請してはいかがでしょうか。お願いいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 舘花一仁議員のご質問にお答えをいたします。  花輪ねぷたの国指定への取り組みについてでございますが、ことし3月、花輪ばやしが花輪祭の屋台行事として国指定を受けましたが、この花輪祭には、花輪地区の夏の伝統行事である花輪ねぷた、花輪ばやし、花輪の町踊りの3つの行事が含まれております。無形民族文化財の国指定につきましては、文化庁が独自の調査を実施しながら指定にふさわしい候補を選定し、選定された文化財については、その後自治体が行う記録保存調査の成果をもとに、絞り込まれるものでございますが、最終的には、国の文化審議会の諮問、答申を受けて指定されるもので、花輪祭の屋台行事の国指定についてもこの手続に沿って進められたものでございます。  市では、花輪ばやしの国指定に向け、記録保存調査を実施いたしておりますが、花輪ねぷた、花輪ばやし、花輪の町踊りの一連の行事は、主体者や開催場所が同一であるほか、お盆の時期を挟んで約2カ月間にわたって一体的に行われており、花輪ばやしのみを切り取った内容では正確な調査結果とならないため、一連の行事を花輪祭として報告書をまとめ、文化庁へ提出したものでございます。  結果といたしましては、国指定においては、屋台運行やはやしが奉納される8月19日、20日の行事に限定した花輪祭の屋台行事として、花輪ばやしのみが指定を受けることになったものでございます。  このように、現在の手順においては、国指定を希望する自治体から国に対して申請や要望を行える手段がないのが実情であるほか、市でも花輪ねぷたを含めた記録保存調査を実施し、その成果報告を踏まえた国の指定でありますので、花輪ねぷたについての今後の指定は非常に難しいものと思っております。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) 確かに一足飛びでは行かないということですね。  次に、鹿角地域のねぶり流し行事についてでございますが、鹿角市内には、花輪ねぷたと同様に、将棋の駒型をしたねぷた行事がございます。八幡平地区では谷内の七夕祭りですが、各地区においても同様のお祭り行事がございます。  そこで、これらを鹿角地域のねぶり流し行事として文化財登録を申請できないかお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  鹿角地域のねぶり流し行事としての国指定についてでありますが、市内では花輪ねぷたのほかおっしゃるとおり八幡平谷内や十和田毛馬内において、七夕やねぶり流しといった行事が行われておりますが、国指定については先ほどもご答弁申し上げたとおり、非常に難しいものと判断しております。  また、花輪ねぷた以外のねぶり流し行事についてはまずは市の文化財としての指定に向けた調査や検討が必要であり、それぞれ発生や伝承後の経緯、山車の形態、運行方法も異なる形で伝承されておりますので、これらを鹿角地域のねぶり流し行事としてくくることは現実的に困難であると考えております。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) はい、ありがとうございます。今言ったことを踏まえて、それから地域の皆さんが団結してそれを申請していくという、そこから始めていかないと、先に進まないということですね。わかりました。  次に、職員再任用についてでございますが、今年度からこの制度により採用された職員は何人であったのかお伺いします。  また、再任用した職員は長い人であれば40年近く本市の発展のために尽力され、知識や経験も豊富であると思いますが、今回の配置は、これまでの知識や経験を生かした配置となっているかどうか。  また、再任用した職員の知識や経験を次世代を担う若い職員に引き継ぐようないわゆる職員の活性化につながった配置になっているのかお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  市職員の再任用についてでありますが、この制度は、年金の受給年齢が引き上げられたことに伴い、雇用と年金の接続を図ることを目的に導入したもので、今年度再任用をした職員数は2名でございます。  職員の活性化につきましては、組織活性化の観点から管理職での採用は行わない方針としており、実務を行う主任級での任用としております。  また、再任用職員の配置に当たっては、これまでの知識、経験や能力が発揮されるよう最大限配慮することとしておりますが、これにより後輩職員の助言、育成を担うことにも期待をしているところであります。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) 再任用されたのが2名ということですね。年金の引き上げによる65歳からということ、それを踏まえてのことということですので、これからもまた、再任用される職員はふえてくると思いますので、再任用された職員には適材適所に配置され、職員の資質の向上が図られるようにお願いいたします。  続きまして、公文書の管理について何点かお伺いいたします。  まず、公文書の適正な管理についてでございますが、昨年来、市税の問題などで公文書が鹿角市文書事務取扱規程により処分されたケースなどがございますが、公文書を保管するに当たり、どのような基準で保管しているのか。
     また、各文書の管理状況はどのようになっておるのかお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えをいたします。  公文書の保管基準と各文書の管理についてでありますが、公文書には鹿角市文書事務取扱規程に基づいて文書分類を定めており、法令上の規定や、各文書の効力、利用度、資料価値などを考慮した上で、1年保存から永久保存まで、それぞれに保存年限が設定されております。ご質問の市税に関する文書につきましても、地方税法や民法上の時効効力等を踏まえた保存管理を行っており、それらを基準として定められた保存年限を経過した文書については、この規定に従い、毎年度整理を行っているところであります。  また、公文書の受け付けや整理のほか、保存や廃棄については、各課に文書主任を配置しながら、適正管理に努めており、総務課において文書整理簿や簿冊台帳の目録データを集約しながら、管理の徹底を図っておるところであります。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) 次に、歴史的価値のある公文書の管理についてでございますが、東日本大震災では、庁舎が津波に襲われ、流出や浸水などにより業務に支障を来たしていると聞いておりますが、本市には災害などにより庁舎が被災した場合の公文書のバックアップ体制はどのようになっているのか。  また、他の自治体では公文書館などを設置しているケースもあるようですが、本市ではそのようなお考えはあるのかあわせてお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  災害などで庁舎が被災した場合の公文書のバックアップ体制についてでありますが、公文書は、業務執行の記録を記するものとして必要不可欠であるほか、保存されることで後世に歴史を伝える役割を担っており、災害が起こった場合でも公文書への被害を最低限にとどめ、いち早く復旧活動に取り組めるような体制構築が求められております。さきの東日本大震災では、被災した自治体の多くで公文書が滅失しておりますが、一部の自治体では、歴史的文書を電子媒体に記録し、遠隔地の貸金庫に保存していたことで、被災を免れた例もあり、重要書類の滅失を未然に防ぐための手法として注目されております。庁舎機能が失われるような災害が発生した場合には、庁舎内にも一定の被災が及ぶ可能性がありますが、東日本大震災以降、大規模災害による戸籍情報の滅失を防止するため、遠隔地に設置された専用サーバーへのデータ保存が行われており、万が一の場合にも迅速な再生が可能となっております。  しかしながら、こうしたバックアップは一部の業務で限定的に行われているのが実情でありますので、市といたしましては、今年度から県や県内5市とともに取り組んでいる電算システムの共同化研究会の中でも効果的な手法を議論しながら、適切なバックアップ体制を構築してまいりたいと考えております。  公文書館の建設についてでありますけれども、公文書の中から歴史的価値のある公文書を評価、選別し、保存をしながら、市民等の利用に応えられるよう、一貫した公文書の管理運営を行う機能を有する施設でありますが、平成23年4月に公文書管理法が施行され、各行政機関には法に基づく適正な対応が求められております。県内では、県公文書館が事務局となって市町村公文書歴史資料保存利用推進会議を毎年開催しながら、先進事例等の情報交換を行っておりますが、公文書館の設置については、全国的にもこれからといったところであり、市といたしましても、先進例を参考にしながら対応を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) 市の取り組みも理解できます。この重要文書というのはやはり後世に残すものであると思いますので、この公文書の公文書館というのも先進事例も参考にしながら頑張って取り組んでいただけたらありがたいと思います。  次に、最後の質問になったんですけれども、市庁舎のリニューアル(修繕計画)についてでございますが、昭和60年にこの市庁舎が完成し、今ではぱっと見れば新しく見えるものの、既に建設から約30年たとうとしており、特に北側壁面は汚れが目立ってきている状況にあります。今年度は庁舎改修として、空調設備の更新もされました。そこで、老朽箇所に対する修繕計画はあるのかお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  市庁舎のリニューアルについてでありますが、市庁舎の営繕管理につきましては、主要設備の耐用年数に応じた修繕計画を作成しており、定期の保守点検等で緊急度を判断しながら、適切な維持管理に努めておりますが、建築から約30年が経過し、施設設備の劣化や機能低下なども懸念されたことから、平成24年度に現状を確認するため、本庁舎の劣化調査を実施したところであります。劣化調査により、市民ホールのつり天井の落下や、駐車場に埋設されている高圧ケーブルの断線などの危険性が指摘されたため、更新時期を迎えた空調設備の改修とともに、平成25年度から平成26年度にかけて工事を実施しておりますが、その他の設備については、約30年が経過している設備とは思えないほど良好な状態であることが確認されており、日ごろの保全管理が行き届いているとの評価を得ております。  庁舎の外壁につきましては、これまでもタイルの劣化程度を調査しながら、落下のおそれのあるタイルを撤去するなどの安全対策を講じておりますが、壁面洗浄や更新工事には、多額の費用を要するため、洗浄作業の実施によってタイルが剥がれ落ちる可能性も指摘されているため、現在、最善の方法を検討しているところであります。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) はい、ありがとうございます。  確かにこの庁舎の壁面、かなり汚れも目立ってきておりますよね。それを高圧洗浄すれば剥がれるというおそれがあるのであれば、やはりそこら辺の改修も含めて考えていただかないといけないのかなと思います。まず、軽度の老朽であっても、放置すると修繕費に多額の費用がかかります。それがもとに財政を圧迫することになると思いますので、この修繕計画については、計画的に取り組んでいただきたいものと思っております。  以上で私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(田村富男君) 以上で舘花一仁君の質問を終わります。  ここで、昼食のため、午後1時まで休憩をとります。     午前11時57分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後 1時00分 再開 ○議長(田村富男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  順位3番、吉村アイ君の発言を認めます。吉村アイ君。     (13番 吉村アイ君 登壇) ○13番(吉村アイ君) それでは、一般質問に入る前に一言述べさせていただきたいと思います。  今、この大雪で大変難儀なさっている方もいらっしゃいますけれども、大変恐縮な話なんですけれども鹿角市は来年インターハイが2月に行われます。全国中学校のスキー大会も開催するということで、けさのラジオでも放送になりました。鹿角市にとっては恵みの雪だったなということで思っております。ただ、最初のときは、鹿角市らしからぬすごい重い雪が降りまして、どんどん積もってどうなることかなと思いましたけれども、きのうまで降り続いて、もちろん八幡平ではもうスキーができる状況ですけれども、花輪スキー場もそろそろできるんでないかなと喜んでおります。  それから、ことしの国文祭に関しては、皆様大変お疲れさまでした。神楽のほうは大変まず全国からいろいろ集まりまして、華々しく開催されましたけれども、かるたに関しては、やはりちょっと地味なというか、鹿角市では大変活発にここ何十年、私たちの子供のころから活発に行われておりますけれども、全国的には少し地味かなと思ったんですけれども、あの会場の迫力とか、また、選手の方々の熱気というのを感じて、大変よかったなということで鹿角市がまたかるたのまちとして取り組んでいる方が頑張っておりますけれども、全国に発信できたのではないかなと喜んでおります。  それでは、市民を代表して、通告に従い、一般質問をさせていただきます。  それでは、まず最初に、鹿角市文化の杜交流館「コモッセ」の文化ホールの運用についてお尋ねいたします。  来年4月から開園となりますけれども、この1年間の記念イベント、オープン記念の1年ぐらいはいろいろな行事を計画していると思いますけれども、記念イベントの内容と回数をまずお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 吉村アイ議員のご質問にお答えをいたします。  コモッセの開設記念イベントについてでありますが、市民待望の施設であるコモッセが来年4月16日に開館するに当たり、当日はオープニングイベントとして市民の皆さんによる祝いのうたいや、吹奏楽の演奏などを盛り込んだ記念式典のほか、文化ホールや図書館を初めとした施設全体の内覧会を計画いたしているところであります。  また、その週末には、市民サポーターの皆さんがみずから企画し、実演する市民ミュージカルのお披露目を予定いたしております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 今、開館当時のイベントということで答弁いただきましたけれども、年間を通して何回か記念イベントというのは計画していないんでしょうか。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  先ほど申し上げたほかに初年度につきましては、文化ホールを中心に年間を通じて会館記念事業として音楽や演劇、イベントなどさまざまな企画を毎月開催する予定であります。  なお、貸し出し分も含めた初年度のホールの使用回数については、年間240回程度を想定いたしております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 2つ目のほうも今答弁いただきましたけれども、毎月まず初年度は開催するということと、それから2年目からは240回ぐらいということで、大分回数、1カ月、そうすれば20回ぐらい開催するということですよね、240回ぐらいということで。これは文化ホール以外のものも入っているんですか、その240回という回数の中に。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 貸し出し分も含めまして、初年度は240回、ホールについて想定しているということでございます。  また、オープン後、一、二年についてでございますが、開館記念とコモッセのPRも含めまして、市の主催事業を中心に積極的に展開をしてまいりますが、コモッセについては、多くの市民の方々が集い、交流を図るための拠点施設でございますので、市民の皆様への周知、PRを図り、市民活動の場としてより多くご活用いただければなと、このように思っております。民間のご利用についてでございますが、予想が非常に難しい要素がございますけれども、本格的なホール機能を有する施設でございますので、多くのご活用をいただけるような広く周知を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) いろいろ文化ホールだけでなくて、これからまずいろいろやってくれるということで、大変いい計画だなとは思っておりますけれども、ただ、どうしても全国的に文化ホールに関しては、やはり余り使用頻度がないという、そういうふうな主催行事もそれから民間の行事も含めてなかなか文化ホールに関しては活用するのに大変だというふうな他市町村からもそのような、私もいろいろ調べているところではそういうふうに話を聞いております。その特に文化ホールに関しては、活用するために何かいろいろな計画を立てているかとか、文化ホールに関してだけ1つお尋ねします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  先ほど来、私の答弁の中で、初年度について年間240という数字のお話をしておりますが、これは1つの企画に対して事前の練習、そういったものもございますので、それらをトータルしてイベント単体で240という捉え方ではございません。そういった関連する事前の練習等も含めてという数値でございます。  また、ただいまのご質問にあります文化ホール、それからコモッセ全体の利用促進のための特別なPR等についてでございますが、これは以前からコモッセを建設するに当たりまして、市民の方々、かかわりのある方々からいろいろな知恵を出していただき、また、オープン記念行事も含めて、市民の方々が使いやすい、また広く市内外から認知していただけるような、そういう仕組み、企画ということについて、知恵を出していただき、議論を深めていただいているところでございます。こういった素地を大事にいたしまして、直接的には市の教育委員会が管理に携わることになりますが、中にある複合的な施設を運営する団体等ともしっかりとした定例的なミーティングも含め、また、先進事例の中で、また鹿角のこのコモッセに取り入れる要素があれば、積極的にこういったものについて取り組んでいかなければならない。このように思っております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) いろいろ最初のころはどうしても割と何をやっても最初は人が集まるんですけれども、2年目あたりからだんだん難しくなってくるので、年度当初の計画をそのまま持続してやっていけるようにお願いしたいと思います。  それでは、次に、グラウンドピアノのスタンウェイについてお尋ねいたします。  このピアノに関しては、前の本会議でも質問させていただいていますけれども、世界一のピアノが入るということで、大変楽しみにしている方が随分いらっしゃいました。それで、いろいろな方々からよかったという、特に音楽関係の方、また小中学生をお持ちのお母さんとか、ピアノを習っている方から大変よかったというお話を聞いております。  それで、まず最初に、ピアノを使用する、ピアノを中心にしたコンサートは年間どのくらい予定しているか、今のところですけれども、まずお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  コモッセに設置いたしますグラウンドピアノスタンウェイは、世界的にも多くの演奏者から認められたピアノでありまして、機種の選定に当たっては市民の皆様へ世界一流のピアノを身近に感じていただく機会を提供いたしたいと、選定した経緯にございます。ご質問のコンサートの年間の回数についてでありますが、市が主催する事業としては、オーケストラによる第九演奏会や、現在企画している市民ミュージカルなどのほか、年に数回の機会を設けてまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) それでは、次に、ピアノを現在習っている市民の方、特に年配の方も習っておりますけれども、特に中学校、高校生からピアノにさわってみたい、弾いてみたいという声が随分届いております。それで、どのような条件がそろえば市民が練習できるか、お伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  スタンウェイを演奏する機会についてでありますが、ピアノを習っていらっしゃる市民の皆様が演奏会のための練習などでもスタンウェイに触れていただくこともできますので、ピアノ演奏の経験のある方々による演奏会を企画するなど、演奏に一定の経験値を有する方に弾いていただき、その音色を楽しんでいただければと考えております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) ぜひ多くの方々に弾ける機会を多くとっていただきたいと思います。  それで、例えば大館なんかでも、大館の文化ホールなんかでもピアノマラソンとか、そういうふうなたくさんの方々にそのピアノを体験していただきたいということで、ピアノマラソンというのをやっております。つい最近、ミットプラザでピアノマラソン、年に1回、ミットプラザさんでも行っていますけれども、このようなピアノマラソン的な主催行事を最低でも年に1回ぐらい開催してもらいたいなと、私、思うんですけれども、どうでしょうか。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  ピアノマラソンについてでありますが、大館も含めまして他市町村の施設、また昨日お話しをされましたとおり、ミットプラザでピアノリレーという演目でタイトルで、事業が行われたことも承知いたしております。参加料をいただきまして、誰でも自由に弾くことができるといった企画については、残念ながら今のところ計画はいたしておりませんが、まずはピアノを習っている生徒の皆さんや、ピアノ教室の先生など、日ごろピアノになれ親しんでいる方々による演奏会などでお楽しみをいただければなと、このように考えております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) ぜひ今後計画していただきたいと思います。  それでは、次に文化ホールの使用料についてお尋ねいたします。  このことは前にもお尋ねしておりますけれども、市民の方々の団体で開催する場合は、多少の割引はあるという部長のほうからご答弁をいただいておりましたけれども、市民団体が使う場合、ほとんど市民団体の方は無料の開催もありますけれども、例えば1,000円とか、500円とか、入場料をいただいて開催するところもあります。それで、無料だった場合とか、あと有料だった場合、入場料を徴収しない場合とかいろいろこの間で条例は提示いただいておりますけれども、この割引に関して今無料だった場合と、また有料だった場合に、今のところを決めている部分がありましたら、何割ぐらい割引するかお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 文化ホールの使用料についてでございますが、規則におきまして使用料の減免規定を設けさせていただいております。減免の率については、使用の理由によりまして10割から3割までとしておりますが、例えば市内の保育園、幼稚園、小・中・高等学校が、学習文化活動で使用するときは10割の減免となります。また、市内の社会教育団体や市民団体が公共の利益に資する学習文化活動で使用する場合には、8割の減免とさせていただいております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 私もいろいろなコンサートとか、そういうのを開催しておりますけれども、NPOのほうの活動で、100人から200人を集めるのに大変苦慮しております。たとえ500円の入場料でも1,000円の入場料でも、なかなか容易でない状況です。来ていただく方も来てみればよかったなという話をしますけれども、なかなか券を売ったりするのは大変です。  それで、この使用料に関しては、いろいろこれからのあそこを活用するためには今最高8割までということの話ですし、またいろいろな中学生とか、学生の場合は無料ということで、そういうことを考えたときに、8割だから大分割り引いていただけるので、あとは例えば団体との話し合いによって、そこの幾らか幅があるということですか。 ○議長(田村富男君) 教育部長。 ○教育部長(青澤敏博君) 先ほど、料金を取ったりする云々ということもありましたけれども、いわゆる営業的なもの、プロモーターとして行われるものとかということも考えられますので、一言に団体といいましても、一概にはこれに該当するかどうかはケース・バイ・ケースで考えさせていただきたいと思います。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) ぜひ、市民の方々の個人の団体で発表するというのはなかなか営利目的でない場合がいろいろな部分で、例えば音響の方に払うお金とか、そういうのでやっている方が随分いらっしゃいますので、そこのところはいろいろご配慮いただきたいと思います。  次は、コモッセのことはここで終わりまして、次に、市民センターの跡地の利活用についてお尋ねいたします。  今のコモッセに移りますと、市民センターはあくことになりますけれども、現在の段階で施設の改築する箇所と解体する箇所はどういうふうになっているかをまずお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 吉村アイ議員のご質問にお答えいたします。  市民センターの跡地利用についてでありますが、施設の改修につきましては、利活用と還元がありますので、あわせてお答えをさせていただきます。  これまでご存じのように、本施設の活用については、職業訓練法人鹿角地方職業能力開発協会及び鹿角工業振興会から、平成22年12月22日付で市民センター跡地への移転に関する要望書が提出されております。これを受け、市において検討した結果、隣接する鹿角商工会と連携した新たな雇用促進エリアとして整備することといたしました。これにより、効果的な人材育成のほか、ワンストップサービスなどの取り組みが可能となり、地域産業の振興や雇用の安定につながるものと考えております。  なお、講堂等については、耐震診断の結果、耐震補強工事が必要とされていることから、補強工事を行う必要があるほか、管理棟についても、老朽化に伴う一部改修が必要と考えており、これらの改修を実施した後、平成27年度中の活用に向け進めてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) そうすれば、今の職業訓練校以外には、あとは利活用の部分で使うところはないということですか。
    ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 今のところはただいま申し上げたとおりで、そのほかは考えておりません。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) あと、それからいろいろ整備したりするということだったんですけれども、また、市長もご存じのとおり、例えば演劇の会とか、祭りのとか、そういう今までいろいろな道具を利用していたところは、何かその附属の建物の中を利用して使わせていただくとなったと話を聞いているんですけれども、それはそれでよろしいんでしょうか。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) ちょっと質問のあれがわかりませんけれども、いずれ市民センターで使っている小屋、倉庫等については、今の段階ではそのまま使わせますが、いずれ市民センターは新しいほうへ移行しますので、そちらでの対応になるのかなと思っています。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) わかりました。理解しました。  それでは、次に、鹿角の観光についてということで、観光全体でなく、特にきりたんぽ、史跡尾去沢鉱山、それから大湯環状列石(ストーンサークル)のこの3つに絞ってお尋ねしたいと思います。  まず、きりたんぽに関してですけれども、きりたんぽに関しては、毎年きりたんぽまつりを開催したり、いろいろたんぽ小町ちゃんも全国版になってきているし、大分皆さん頑張っておりますけれども、本場と言っている隣の市の大館では、大分大規模になってきていると。大館の樹海ドームで開催してから3年目ですか。規模から何から大分……、鹿角は発祥の地ということで頑張っておりますけれども、水をあけられたのではないかなということが私だけでなくて、市民のほうにも、市民の方でもそうおっしゃる方もいらっしゃいます。それで、ここのことに関して、一括してちょっと質問させていただいて、一括で何とか答弁をお願いします。  それから、史跡尾去沢鉱山に関しては、マインランドという時代は古い稲村橋に観光バスがずっと並んで渋滞するぐらいのそのころ、あそこのポセイドンアドベンチャーをやるころまでは大変盛況であったと。私もあの当時、NTTに勤めておりましたので、毎週あそこにテレフォンカードを売りに行きました。それで、いつもいろいろな団体さんが来て、大盛況でありました。視察の方も随分いらっしゃったと思います。それが今、産業観光としてまた新たな取り組みということで、全国でまた隣の町の小坂鉱山も含めて、この間、産業観光フォーラムというところに行ってお話を聞いてきましたけれども、史跡尾去沢鉱山は、その当時までは行けなくても、もう少し盛り上げていかなければならないなと痛切に感じてきました。  それから、あともう一つ、大湯環状列石(ストーンサークル)も、今世界遺産にということで取り組みを強化しておりますけれども、地元で盛り上がらないというところが、私、あるのではないのかなと思っております。やはり地元の人たちがその史跡に関してもっと勉強して、もっと誇りを持って全国に発信、地元からみんなで発信していかないと、世界遺産登録に関してもなかなか時間がかかるのではないかなと私は思います。  それで、先ほど舘花議員の質問の中で、政策研究所の方のアドバイザーで、効果的な発信ができていないとの指摘があったというご答弁をいただいております。これは政策研究所のアドバイザーからということだったんですけれども、私も本当にこの発信がまだ足りないのではないかなと、それは古くて新しい方法というか、鹿角ではやっぱり「鹿角は何がいいですか」と聞かれれば、「鹿角の特産品何ですか」と言えば、やっぱりきりたんぽ、マインランドがあると。今は史跡尾去沢鉱山なんですけれども、国の特別史跡になっているストーンサークルだと。誰もがこういうふうに答えていますけれども、ただ、それがどうしてもいま一つ発信力がそんなに、いろいろやっている割にはその効果が出てきていないと思います。  それで、ぜひ、この政策研究所の中でもよろしいですので、何とかこの3つのことをもっと一から、なぜこういうふうに今までのようにお客さんが来るのが少なくなってきたのか。なぜこうなってきたかなということをもう1回真っさらな気持ちでプロジェクトとか、そういうのを立ち上げて、この政策研究所の中でもよろしいですので、みんなで話し合う機会を持たなければならないのではないかと、私は痛切に思うんですけれども、このことをこの3番のことに関して、済みません、一括で答弁でよろしくお願いします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 一つ一つ本当は重要な問題でありましたので、一つ一つの質問のほうがよかったんですが、まず、きりたんぽです。きりたんぽは、秋田の郷土料理として全国的に認知されており、本市は、その発祥の地であることから、これを前面に打ち出すことによって、きりたんぽイコール鹿角と連想し、知名度向上につなげていくため、きりたんぽ発祥の地を最大限に生かしていきたいと考えております。これまでの取り組みとしては、ゆるキャラたんぽ小町ちゃんの登場により、テレビコマーシャル等の出演がふえ、たんぽ小町ちゃんと組み合わせることによって、イベントなどでの宣伝効果も高まっております。また、新米でつくられたたんぽができ上がる11月には、道の駅鹿角において、市内のきりたんぽ提供店などが会員になっております発祥の地きりたんぽ協議会と連携して、きりたんぽ発祥祭りを開催し、旅行者はもちろんのこと、市民の方々にも提供して、PRの推進を図っております。今後も本市のさらなる知名度向上のため、きりたんぽ発祥の地として宣伝を継続してまいります。  いずれ、大館さんは、樹海ドームで本場のきりたんぽということで、3日間にわたってイベントをやっていますが、あの規模には到底私どもは追いつけるものではないと思っていますが、いずれ隣とは、本場は本場、発祥の地は発祥の地で大いに切磋琢磨して、お互いにPRして頑張りましょうということは言っておりますので、私は立ちおくれとは考えておりません。  それから、史跡尾去沢鉱山ですが、平成19年に近代化産業遺産に登録されております。尾去沢鉱山は日本最大規模の銅鉱脈群の採掘跡が残り、当時の採掘の様子を再現している貴重な施設として教育旅行のコースとしても取り入れられており、市、県及び小坂町で構成しております鹿角広域観光推進会議においても、教育旅行の誘致活動の際に行程の一部として提案しているところです。また、昨年からは、各温泉郷の旅館組合や十和田八幡平観光物産協会等で構成しております十和田八幡平旅客誘致協議会において、観光客が多数訪れる秋の夜に選鉱場跡などのライトアップを実施し、新たな魅力を提供しております。史跡尾去沢鉱山は、本市の観光をけん引してきた施設ですので、今後も事業者と連携して、新たな魅力アップにつながるように検討してまいります。  確かに往年は70万人の観光客が見えておりましたが、今はその10分の1と、この原因はいろいろあろうかと思います。当時のいろいろな遊び場、そういうのも5年に1回とかのリニューアルしなければならないという、多額な費用もございますし、いろいろな背景がございますが、今は今で史跡尾去沢鉱山として頑張っていると思っております。  それから、世界遺産登録へ向けての大湯ストーンサークルの市民意識の向上と啓発活動についてでありますが、今年7月に国の推薦を得るため、推薦書原案を提出いたしましたが、残念ながら来年度の推薦候補としては選定されませんでした。市では、世界遺産登録に向けて市民の理解をいただくため、平成19年度から大湯環状列石魅力アップ事業として、大湯環状列石の価値や魅力をPRする事業を実施しておりますが、今年度はこれまでに市内の小学校を対象とした縄文遺跡群構成資産巡回写真展や、大湯環状列石のライトアップ、縄文遺跡群を構成する遺跡見学会などを行ってまいりました。また、今後、世界遺産に関連する講演を実施することとしており、このような事業を通して大湯環状列石の価値や魅力を伝え、世界遺産登録に向けての市民意識の向上を図ってまいります。  なお、地元の十和田中学校、十和田高校においては、大湯環状列石を郷土学習の教材として取り上げており、今月13日、岩手県一戸町を会場に行われる縄文考古学フォーラムに参加し、これまで学習した成果を発表することになっております。本来これは教育長答弁ですが、観光という名前のもとで私が答弁させていただきました。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 今のきりたんぽのことに関して、市長のほうから大館の規模とはちょっと無理かなという答弁でございましたけれども、私は、今大館とも一緒にPRしようという感じでお話をしているということなんですけれども、例えば大館と一緒に連携していろいろな行事に鹿角の行事に大館も参加してもらうとか、また大館の行事にも発祥の地として鹿角で行くとか、そういうもっと連携する行事、県内いろいろな場所できりたんぽに関する行事とか、なべの行事とかいろいろあるんですけれども、そのような場所で連携してPRするという形でもやったほうがいいかなと思うんですけれども、このことに関してはどうでしょうか。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 連携の仕方はそのものによって違うと思うんですよ。やっぱりきりたんぽというのは発祥の地は鹿角ですから、向こうは本場と言っていますけれども、やる時期も違いますし、うちのほうはイベント、物産展、結構やっていますが、その中でも発祥の地のきりたんぽとして活動させていただいています。これは、連携ではなくて、おのおのがやるべきじゃないかなと。というのも、きりたんぽの中身、具材もきちんと鹿角市と大館市では違いますから、その辺はやっぱり連携は無理なのかなと。別の意味での、例えば観光パンフとかね、そういうものの連携はできるのかなと思っています。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) このことをなぜ話しさせていただいたかと言えば、例えば客観的に見た場合、秋田県内の中では、大館だ、鹿角だ、秋田だというふうにそういう話をしていますけれども、一歩県外に出ると、きりたんぽは全部秋田のきりたんぽということで、1つなんですよね。ですから、やはり売り込むためには、秋田のきりたんぽということで売り込んでいただきたいというのと。  あのイベントの中で、これは手前みそですけれども、大館のきりたんぽ、比内のきりたんぽ、鹿角のきりたんぽと、一緒にイベントをやったこともあります。小さいイベントなんですけれども。私も大館のきりたんぽの大会に行って、鹿角のきりたんぽをやろうということでやったこともあります。やはりそのときに、秋田のきりたんぽは、鹿角だろうが、大館であろうが、ほかの人に見れば、きりたんぽは1つだという、そういうふうに売り出すときはやはり一緒に売り出す。また、連携していろいろな行事で行き来するということは、私は大切だと思うんですけれども。このことはどうでしょうか。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) それぞれ考え方があろうかと思いますが、ドーム、東京ドームですけれども、そこでは毎年日本の祭り、鹿角のきりたんぽも県南のたんぽも売っていますが、やっぱりそれぞれ、そこのところの例えば、私のほうは発祥地ですけれども、売り込みをして、味も違いますし、もちろん具材も違いますので、これを連携するということは、どれが本物かというのはわからなくなると思いますよ。ですから、私は従来どおり、発祥の地きりたんぽ鹿角と、これで売り込んだほうがPRにつながるんではないかなと思っています。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 市長のお考えはわかりました。  それでは、次に、大湯の環状列石(ストーンサークル)に関してですけれども、つい最近、世界遺産登録に関する三内丸山、それから伊勢堂と、それから大湯のストーンサークルに関して調査に来てテレビで拝見させていただきました。それで、鹿角に来た場合に、どのようなアドバイスをいただいたか、担当者の方、わかる方、そこをわかったらお知らせいただきたいんですけれども。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  ICOMOSの関連する視察団のことをおっしゃっているんだと思っております。ここ数年来、メンバー構成は違うにいたしましても、そういった団体が縄文遺跡を視察に来ていることはご指摘のとおりであります。その際、やはり大湯環状列石を含めて、縄文遺跡の価値、こういったものについては、高い評価をいただいているところであります。ただ、それ以外に世界遺産登録に向けて、どういった点をもっとアピールするべきなのか、また、連携についても、こういった連携策もあり得るというようなサゼスチョンはいただいておりまして、その姿勢は変わってございません。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 私が前に縄文のフォーラムに参加したときに、ちょっと秋田の大学のいつも来ていただいて、つい最近のフォーラムでも来ていただいていました、済みません、すぐ名前が出なくて、その先生が、最初の十七、八年ぐらい前に、この大湯環状列石は、三内丸山は勝者だと、大湯環状列石は本当に縄文時代のあれを残しているし、本当の意味でのここの縄文遺跡のそのすばらしさというのは、ここが一番すばらしいということをお話ししていただきました。私は、ですから、観光という部分で今取り上げましたけれども、観光よりも、あの環境の整備、何度も話をされていますけれども、道路の問題、それから今現在、プレハブのお店が何件かありますけれども、ほとんど活用されていない。来て、販売している方もいらっしゃいますけれども、そうでない年間を通して、3回か、5回ぐらいしか使っていない部分の建物とか、そういうものも指摘されているようなお話も直接聞いたわけでもないんですけれども、そういうお話もあると思います。  それで、私もこの縄文遺跡に関しては、大変好きな部分でありましたし、また、仕事をしているときからあそこの場所をちょっと通ってきていて、あの風景、あの雰囲気というのか、あそこをやはり今植樹したりいろいろやっていますけれども、あのままの雰囲気で残すというが一番大事でないかなと思っています。今の10月のフォーラムもすばらしい方々が来て、フォーラムを開催しておりましたけれども、見に来た方が十数人、20人ぐらい、2日間、あんまり来ていない。でもその来ている人たちは大変興味を持って来ているし、その人方に関してのネットワークみたいなものはきっちりできているので、あそこはやはりあそこだけにしかないようなところをもっと魅力を発揮していかなければならないなと考えております。  それで、話を戻しますけれども、今使われていないこの施設のちょっとしたプレハブのああいうのはあのままでいいかどうか、そういう指摘はなかったのかどうかお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  私が先ほどご答弁申し上げましたICOMOS関係の国際的な視察団のほうからは、ただいまのようなショップに関しての具体的な指示、提言はございません。しかしながら、市教委が設置しております環境整備検討委員会、これは著名な大学の先生方で構成されている組織でありまして、年2回、計画的な環境整備、それから大湯ストーンサークルの魅力発信、こういったものについて広くご意見を拝聴しております。その中で、今議員がご質問された土産品店のあり方等については、ご助言をいただいているところであります。それについては、直ちに来年度から具体的に形を変えろとかということではないにしても、このままでいいというような会議の雰囲気ではございませんので、その辺のところは市教委としても、ある程度のてこ入れはしていかなければならないのかなと、このように思っているところであります。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 今、ご答弁いただきましたので、市のほうであそこの部分は考えているということで、ぜひいろいろあのままにしておくにしても、もう少し環境に合ったような形で残してやっていただきたいなと思います。  それでは、次に、花輪祭についてお尋ねいたします。  花輪祭と今対応させていただきました。花輪祭は先ほど午前中の質問のご答弁にもありましたけれども、花輪ばやし、花輪ねぷた、それから花輪の町踊り、これを全部称して花輪祭ということで、花輪ばやしに関してのその花輪祭の屋台行事ということで、国の指定、重要無形民俗文化財に指定されました。今後この指定されたことによって、予算的な部分、特に前回も質問させていただきましたけれども、後継者育成がやはり一番問題だと花輪ばやしの祭典委員会の方々がおっしゃっていますけれども、このことについて後継者育成に関する予算のとり方、今後もう少し予算をふやしていただきたいという要望もありますけれども、これはどうでしょうか。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  花輪ばやしにつきましては、市から祭典事業費補助金として運営経費を交付いたしておりますが、このほかにも文化庁の文化遺産を生かした地域活性化事業や伝統文化親子教室事業を活用し、人材育成と普及啓発、継承事業を行っているところであります。  去る11月15日、市内のホテルを会場に開催された花輪ばやしフォーラムは、文化遺産を生かした地域活性化事業を活用いたしたものであり、このほかに同事業では、花輪ばやしを全国に紹介するための周知用DVDやパンフレットを作成しておりますし、本年度中に伝承曲の収録も行う計画となっております。  また、祭典委員会においては、国の指定をきっかけとし、各町内の屋台修繕を実施したいとの意向がございますが、国指定文化財に対する補助制度を活用するためには、実行委員会を組織し、年次計画を立てる必要がございます。このため、来年度については、今年度に引き続き人材育成や普及啓発、継承事業を実施するほか、花輪ばやしの屋台修復に向けて、専門家で構成される委員会を開催する予定となってございます。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) ぜひ特に後継者育成に関しては、今後も継続して支援していただきたいと思います。  次に、花輪ねぷたについてお尋ねいたします。  このことは先ほど舘花議員も質問しておりますけれども、私は指定の民俗文化財になるのを要望するのではなくて、この花輪ねぷたに関しては、皆さんご存じの方はご存じだと思いますけれども、この週刊新潮のほうに、皆さん見ていますよね、私も個人的に、この花輪ねぷたに関しては、せっかく何十万円もかけたものを焼いてしまうということに関して、いろいろな方々から、弘前も青森もつくったものは保存したりしていますよね。特に鹿角市の場合はこれを全部焼いてしまうということに関して、日本全国でもこのもともとのねぶり流しの伝統を引き継いでいるのは、私は花輪ねぷただと思っています。王将の形というのも、やはり全国にもありますけれども、珍しいと。何年か前に大阪のほうに行ってやったこともあると。あともう一つは、重々皆さんご存じだと思うんですけれども、この太鼓を太いばちでたたくという、そういうふうな全国ではやはり類を見ないねぷただと思います。ただ、花輪ばやし以上に、この後継者問題、それから祭りを、ねぷたをつくる人たちが四苦八苦して、何とか花輪ばやしの前には花輪ねぷたをやらなければならないという強い意志を持って、各町内の方が頑張ってやっておりますけれども、なかなか花輪ばやし以上に後継者問題が大変容易でなくなってきているという部分があります。  ですから、この花輪祭についてということで、花輪ばやしの屋台行事を指定してもらうために、全部ねぷたと町踊りも入れたというお話だったんですけれども、やはりねぷたも町踊りも花輪ばやしのセットだということを皆さんは同じ人がかかわっているということで、ぜひこの花輪ねぷたに関して、市のほうでもう少し後継者育成に関する予算をつけていただけないかなと思うんですけれども、このことはどうでしょうか。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  花輪ねぷたのPR方法についてでございますが、ことしの8月発行の週刊誌で花輪ねぷたが取り上げられ、七夕とねぶり流しが集合した行事であり、2日目にけがれを払うため、ねぷた王将を燃やすというインパクトを持った祭りという紹介をされております。花輪ねぷたについては、こうした全国誌にも取り上げられるように、地域文化として貴重な祭りであり、市無形民俗文化財として指定し、市のホームページの文化財コーナーで紹介しているほか、観光パンフレット等でも周知に努めているところでございます。  観光面においても、花輪祭の屋台行事として国重要無形民俗文化財に指定された花輪ばやしを核としながら、花輪ねぷた、町踊りのいわゆる花輪祭りについても、関係団体と連携を図りながら、一体的なPRを推進いたしているところでございます。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 市のほうでも花輪ばやしと花輪ねぷたをもう一緒にPRはポスターなんかも行っているし、でも、私は花輪ばやしよりはPRの仕方が少し足りないかなというふうに思っていますので、ぜひ花輪ばやしと同様にやっている方々は全部同じ方がやっていますので、ぜひ今後花輪ねぷたのPR活動にも力を入れていただきたいと思います。  それともう一つ、花輪の町踊りなんですけれども、花輪の町踊りに関しては、当時の公民館長さんが二十数年前に復活、一時途絶えたものを公民館活動として復活させたと。これをずっと、亡くなりましたけれども、川口さんが頑張って、それから記録も残して、それからCDにも出したりして、その後をずっと頑張ってやっておりますけれども、なかなか最近、それこそ後継者不足というのと、あと町踊り独自で活動する部分が花輪ばやしとは一緒にやっていますけれども、町内会の町踊りをやる方もいろいろ何とか継承してやっていますけれども、いま一つこの花輪ばやしの附属みたいなふうな感じになっていますので、この花輪の町踊りを今後市としてもう少し支援していただきたいと思うんですけれども、今後の支援の仕方をお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  花輪の町踊りに対しての今後の支援についてでありますが、町踊りの保存と伝承、後継者育成を図るため、おっしゃるとおり花輪市民センターが中心となりまして、花輪の町踊り講習会を開催をいたしております。10月に行われた国民文化祭の市主催事業の神楽フェスティバルにおいて、そのイベントの一環として行ったシンポジウムの情報交換会の場で、鹿角の代表的な文化財である花輪ばやしとともに、花輪の町踊りもご紹介をさせていただいたところであります。しかし、花輪の町踊りについては、年々踊りの輪が小さくなっているように感じており、踊り手をふやしながら、保存伝承していくため、学校のふるさと教育に取り入れることができないかなど、保存会や関係機関とも協議しながら、検討してまいりたいと思っております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 教育長のほうから学校のふるさと教育ということで、それは大変いいことだと思います。花輪ばやしに関しては、20年ぐらい前からやっていますけれども、町踊りに関してもぜひそれを実行していただければありがたいです。  それでは、最後に、鹿角市の自殺対策についてお尋ねいたします。  市長も今街頭で自殺対策に関してPR、いろいろ防止をしましょうということでやっているというのを私も新聞等で拝見しました。それで、ここずっと鹿角市の自殺数は少なくなってきて、いい状態だなと思っていたんですけれども、ここ3年前からの鹿角市の自殺者数の推移をまずお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  本市の自殺者数についてでありますが、平成23年が11人、平成24年が14人、平成25年が16人と、徐々に増加しております。過去3年間の累計は41人で、うち男性が9割、60代以上が6割で、原因、動機別では健康問題が4割で最も高く、家族と同居されていた方が9割となっております。このことから、高齢の男性が健康問題で悩みながらも、同居している家族に相談することができず、孤立感を深めている姿が浮かび上がります。平成26年は10月までの累計で12人の方が亡くなっておりますが、うち20代が3名、30代が2名と、40代が3名と、過去3年に比べ若い方の比率が高くなっております。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 市長の答弁にもありましたように、私の聞く限りでここ一、二年に若い方々が亡くなっているという大変痛ましいなと思っております。自殺のことに関しては、ずっと鹿角市でも全県的に取り組みをして、秋田県は大分少なくなってきているというので、全国の先進事例とかで取り上げられておりますけれども、このことに関して、今、ことしに入って若い人の自殺者がふえたということで、そのことを踏まえた市の自殺者対策についてお尋ねいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えをいたします。  市の自殺対策についてでありますが、これまでも関係団体で組織する自殺予防推進協議会のメンバーとの共同による自殺防止キャンペーンを定期的に実施してきましたが、去る11月17日には、市内2カ所のショッピングセンターで緊急の自殺予防キャンペーンを行いました。キャンペーンでは、傾聴ボランティア、警察、消防のほか、法テラス鹿角にもご参加をいただき、私も街頭に立って各種相談窓口をPRしたほか、花輪、毛馬内の商店街にもご協力をいただき、啓発用ののぼりを設置しております。また、誰でも気軽に立ち寄って話ができる場として、花輪、毛馬内、大湯の3地区で傾聴ボランティアによるふれあいサロンを開設しているほか、毎月2回、臨床心理士による心の個別相談を実施しているところです。さらには、より緊急性が高いと思われる場合には、保健師による個別訪問も行っております。  なお、ここ数年では心の個別相談の利用者や保健師が訪問しているご家庭で自殺に至ったケースはございませんが、自殺に至る方は、健康、経済、家庭、職場などのさまざまな問題を抱え、孤立感を深めていることから、1人で悩まず、誰かに相談することが大切であり、周囲の方も異変に気づいたら、本人に声をかけたり、市などが設置する相談窓口に心配な方がいることを教えていただくことが必要だと思っております。今後も孤立を防ぐことや、相談窓口について職場や自治会等を通じて周知を図り、地域全体で見守る体制づくりに努めてまいります。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) ぜひいろいろ対策を強化していっていただきたいなということで、お願いしたいと思います。  それで、前にも自治会のほうにこういうときはこうしましょうというパンフレットみたいなものとか、いろいろな自殺とは書いていないけれども、それらしいようなパンフレットとか、そういうのは自治会単位で回っていたと思うんですけれども、そのようなパンフレットとかも、今後つくる予定ございますか。 ○議長(田村富男君) 市民部長。 ○市民部長(大森 明君) 心の健康相談ということで、出前講座では対応しておりますけれども、パンフレットは特にはつくっておりません。 ○議長(田村富男君) 吉村アイ君。 ○13番(吉村アイ君) 東北地方は、特に冬が長いので、どうしても冬になるとそういうところが特に東北はそういうのが多くなると思いますので、今後この冬に向けて何かこう、今でもいろいろキャンペーンをやったり、街頭でいのっぴののぼりとかうたっていますけれども、もう少しああいうふうなキャンペーンももうちょっと長く続けていただきたいと思います。今後も、特に若い方が亡くなったということで市民も大分心を痛めておりますので、ぜひ今後このようなことのないようにこれからもいろいろな部分でキャンペーンを強化していただきたいと思います。  以上をもって私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(田村富男君) 以上で吉村アイ君の質問を終わります。  ここで、午後2時10分まで休憩をとります。     午後1時57分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後2時10分 再開 ○議長(田村富男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、順位4番、中山一男君の発言を認めます。中山一男君。     (10番 中山一男君 登壇) ○10番(中山一男君) きょう最後の登壇となります誠心会の中山一男でございます。約1時間の質問時間となりますが、どうかよろしくお願い申し上げます。  さて、先月、議会報告会を兼ねて市民と語る会が開催されましたが、多くの市民の方々から市政に対するご意見、ご提言などをいただきました。その中には、すぐに実行できるもの、また、時間を要するもの、いろいろございますが、どれも貴重なご意見、ご提言でございますので、私なりに一旦考慮しながら、必要なものは実行できるように、行政に働きかけてまいりたいと思います。  また、私は、5年、10年、あるいは50年先、これから生まれてくるだろう子供たちのためにも、夢のあるまちづくり、これもまた欠かせない大事なことであろうと、日々考えているところでございます。そういう意味においては、第6次総合計画、後期計画にどれだけの夢をのせることができるのか、本当に大事な時期でもあると思います。1つでも2つでもそのような計画に反映できるような、そういう一般質問に努めてまいりたいなと、そう思っております。  12月の師走を迎え、慌ただしい中で衆議院議員の投票日も今週末の14日と迫っております。大変選挙事務等でお忙しい中と思いますが、私なりに誠心誠意質問させていただきますので、どうかよろしくお願いいたします。
     それでは、通告に従いまして、順次質問してまいりたいと思います。  初めに、子育て支援対策について6件ほどお伺いいたします。  まず、子ども・子育て支援制度についてでありますが、来年度から新制度がスタートするため、例年より1カ月早く市内の各保育園、幼稚園の入園申し込みが始まり、11月末で締め切ったようでございますが、一部の保護者からは、入園手続が以前と若干変わり、少し面倒であったというお話しも聞きます。  そこで、現行の制度と新制度の利用手続や仕組みなどは具体的にどのように変わったのか、また、新制度による入園申し込みに当たって、保護者の方々に戸惑いなどの問題などはなかったのかお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 中山一男議員のご質問にお答えします。  子ども・子育て支援の新制度移行に伴う主な変更点についてでありますが、入園手続に当たり、保育所及び幼稚園に共通し、保護者の就労時間に基づき、保育の必要性にかかわる認定を受けることとなり、その上で、保護者の就労時間に合わせ、保育の必要量を標準時間保育と短時間保育の2つの区分が設定された点であります。保育の必要性の認定については、これまでも認可保育所の運営に当たっては、保育に欠けている根拠として、勤務先からの就労証明書等の書類を入園申込書とあわせて提出いただき、確認しておりますので、入園申込書の様式を工夫したことで、新制度においても手続に大きな変更はなく、保護者に大きな混乱を招くことなく、順調に書類が提出されているところであります。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) 次に、子育て支援新制度のPRについてでございますが、認定こども園の建設については、現在、平成28年4月の開園を目指して、実施設計を進めていると市長の行政報告でもございましたが、新制度による利用手続や保育料など、気になる保護者の方々も多いだろうと思います。平成27年度からの子育て支援新制度のスタートを契機に、新制度の仕組みや、子ども・子育て支援事業計画等を子育て世帯の方々にわかりやすく周知することによって、各種支援制度の利用促進につながるものと、私は思っております。  そこで、各種子育て支援サービスの内容や手続を紹介する冊子などを作成し、県内一の子育て支援対策をアピールする考えはないかお伺いします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  子ども・子育て支援新制度のPRについてでありますが、今年度秋田県市町村子どもの国づくり支援事業を活用し、本市の子育て情報を丸ごと詰め込んだ子育て情報誌である「鹿角市子育て便利帳OGARE」をリニューアルすることとしております。冊子の内容について、これまで掲載してきた子育てに関する情報に加え、来年4月にオープンする子ども未来センターや、子ども子育て新制度についても盛り込み、これまで以上に内容を充実いたします。  そのほか、新制度については、入園申し込み案内でも周知しておりますが、来年2月に入園の決定をお知らせする際には、改めてチラシを同封するなど、保護者が制度の変わり目で不安を抱かないような丁寧な説明に努めてまいりたいと思っております。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) 次に、保育士の確保についてでございますが、私は何といってもこの待機児童の解消については、午前中の舘花議員の質問でもありましたが、私は待機児童の解消イコール保育士の確保だと思っております。全国どこの市町村も保育園や児童クラブの待機児童解消に躍起となっておりますが、その解消策としましては、何といっても保育士の確保だろうと思っております。児童福祉法に規定する資格を有する保育士、今後ますますその必要性が高まる中で、公設民営を問わず、いかに保育士を確保するのか、そのためには保育士の方々が安心して子供の保育に専念できるような雇用環境や職場環境のさらなる向上が必要不可欠ではなかろうかと思っております。新卒の若い保育士の方々が保育の仕事をするのであれば、子育て支援対策と雇用環境、職場環境等が充実している鹿角市で働きたいと、そう思えるような状況になれば私は名実ともに子育て支援対策日本一といっても過言ではないかなと思っております。保育士が確保できなくて、施設の利用を断ることなどで待機児童が出ないようにお願いしたいものであると思っております。  そこで、本市の保育士の確保は万全なのかどうかお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  保育士の確保対策についてでありますが、市では計画的な認可保育園の整備や定員の拡大などにより、平成23年度から待機児童は解消されており、現在のところ保育士は充足しております。しかし、公立保育所に関しましては、平成28年度にオープンする認定こども園への保育士の配置予定数を考慮し、公立保育所にかかわる鹿角市子供未来事業団の保育士定数を平成25年度に90人から20人ふやし、110人に変更しております。これにより毎年の退職者数に合わせた保育士の採用計画に基づき、徐々に増員を図っております。  また、私立の保育所に関しましては、それぞれの施設において保育士の確保に努められているところでありますが、昨年度から保育士の処遇改善事業により、給与にプラスして一時金が支給されており、平成27年度からは新制度の開始に伴い、この処遇改善部分については支弁額に含まれることになりましたので、一時的な救済策ではなく、安定した処遇改善につながることが期待されます。将来、子供の数が減少していくものの、延長保育や障害児保育など、保育内容の多様化が求められる中で、これらに対応した保育士の確保が必要になると思われることから、ハローワークとの連携や、再雇用制度の活用や保育士が産休、育休を取得しやすい環境づくりなど、今後もさまざまな対策を講じてまいります。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) はい、わかりました。  私は、大卒あるいは短大卒の若い保育士の働く場の確保ができることは、まさに今人口減対策の1つであろうと思います。その点を含めまして、待機児童の解消や保育士の質の向上などに努めていただきたいと思います。  次に、病児保育についてでありますが、本市の子育て支援対策については、多種多様な施策が実施されており、本当に充実されているなと思っております。子育て支援対策の1つとして、病気にかかり、回復期に至っていない子供を預かる病児保育は、働きながら子育てをする世帯の支援として、その充実が望まれているということで、前回、9月の一般質問でも病児保育計画の進捗状況を伺ったところでございます。その後に行われた議会報告においても、何人かの参加者の方から、子供が病気のときに安心して預けてもらえる施設が花輪ばかりではなく、十和田地区にも欲しいという要望も出されております。また、昨年の9月以降、県内では秋田市の秋田総合病院、中通総合病院、最近大館市では耳鼻咽喉科のまきなえクリニックなどが市民の要望に応えて、病児保育施設を開所しております。市長も公約の中で、トップレベルの子育て支援策を掲げております。  そこで、子供が病気してもなかなか休めない。あるいは休暇がとりにくい、しかしながら仕事は続けたいと思っている働く子育て世帯の支援として、病児保育を実施する考えはないかお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  病児保育についてでありますが、小児科医師との連携や、専用居室の確保などの問題があり、これまで実施に至っておりませんでしたが、現在、来年度からの実施に向け、かづの厚生病院と協議を進めているところであります。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) もう一度確認しますが、実施するということでよろしいでしょうか。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) そのような計画で厚生病院とは話を詰めている状況であります。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) そこで、市民部長さん、病児保育を実施する場合の事業費、施設の規模、職員体制、利用時間、利用金額など、今の時点でわかる範囲で結構です。もしわかればお知らせ願いたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市民部長。 ○市民部長(大森 明君) お答えします。  国が示す実施の基準としまして、職員体制は利用児童おおむね10名につき看護師、准看護師、保健師、または助産師を1名以上配置すること。また、保育士を利用児童おおむね3名につき1名配置することとされております。  施設に関しましては、隔離の機能を持つ観察室または安静室を設けるほか、調理室を有することなどが定められておりますので、これらの基準を満たした形で実施する予定としております。基準を満たした場合には、国が3分の1、県3分の1の補助がございます。事業費としましては、施設整備費としまして400万円ほど、それから運営委託料としましては493万5,000円ほどを見込んでおります。施設の規模でございますが、140平米ほどということで聞いております。  職員体制につきましては、保育士1名分ということで予定をしております。  それと、時間でございますが、利用時間は8時半から午後5時半までということで協議をしてございます。  利用金額につきましては、現在、花輪さくら保育園で実施しております病後児保育を参考に検討しているところでございます。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) はい、わかりました。ぜひ頑張ってほしいなと思います。本当に病気の子供を預けられる施設ができるということは、保護者の方々も安心して働くことができると思います。今後は、病児保育施設の周知に努めながら、その利用率向上についても特段の努力をしていただきたいと思います。  次に、子供の遊び場についてでありますが、よく就学前のお子さんを持つ保護者の方々から、雨の日、それから冬季間、子供を安心して思いっきり遊ばせる場所がないとの声も聞きます。また、子ども・子育て支援事業に関するニーズ調査報告書を見ますと、やはり雨天のときや冬季間に子供が自由に動き回って遊べる場所がないので、大きな遊び場所をつくってほしいなどの要望が出ておりました。  そこで、市長も公約の中で子供の遊び場の整備を掲げておりますが、具体的にどのようなものを整備していくのかお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  公約に掲げております子供の遊び場の整備についてでありますが、平成18年度に整備しました鹿角市総合運動公園内のふれあいパークにおいて、公約に掲げた大型遊具の増設を昨年度実施し、さらなる利用者の増加が図れたところであり、家族連れなど、たくさんの方々から好評をいただいております。各地区の公園においても、平成23年度に策定した公園施設長寿命化計画に基づき、公園施設の改修更新を進める中で、新たな複合遊具を設置するなど、子供が元気に外で遊び、学べる環境の充実を図ってまいりました。今後につきましても、利用者の声を伺いながら、よりよい公園となるよう、公園施設の充実に努めてまいります。  また、来年4月に開館する文化の杜交流館コモッセ内に、地元の間伐材を活用した遊具や、絵本コーナーなどを設置し、未就学児を対象としたプレイルームの整備を進めており、低年齢の子供の遊び場のさらなる充実を図ってまいります。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) わかりました。  次に、これも遊び場の1つになりますけれども、子供の川遊びの場の整備についてでありますが、よく昭和30年代、私たちも福士川に出て、川遊びをした。そしてまた楽しかったなという思いがございます。今は危険だということで、川遊びをしている子供は市内ではほとんど見かけませんが、由利本荘市では、児童らが川に親しむ子供の日のイベントを子吉川の水辺プラザで開催し、稚魚の放流、イワナのつかみ取りを体験しながら子供たちに命の大切さ、自然に関心を持ってもらうのが目的だとして、初めて開催されております。  そこで、県の管轄かと思いますが、子供の遊び場の1つとして、夏場の暑い日など、子供たちが安心して川遊びができる場所を米代川の河川公園の中に親水空間として整備できないかお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  子供の川遊び場の整備についてでありますが、子供たちが直接川に親しむことができる親水空間は、河川環境に対して理解を深める場として必要であるとの認識しております。他市では、河川公園に河川の流水を利用した緩やかな流れの新たな水路などを整備し、子供でも安全に遊べる親水空間として利用している事例がありますが、水難事故が発生しないよう十分な安全対策が求められます。現在の米代川河川公園は、川と親しむためにつくられておりますが、それぞれの場所においては、既に広場やゲートボール場などの機能を有しており、新たなスペースの確保が難しいことから、現状では米代川河川公園内に新たに子供用の親水空間を整備することは難しいと考えております。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) これは先般、新聞に載っていた記事なんですけれども、子供たちが本当に光り輝いているんですよね。やっぱりそういう子供たちの遊び、そういうものはぜひ必要だなと。まさにこの子供たちは宝だと思っています。女性の輝きも大事でありますけれども、子供たちの輝きもまた大切だと思っております。そういうことで、新たな遊び場の確保については、今すぐは無理かと思いますが、川遊びも含め、遊びは子供たちにとって成長する過程で大変貴重な体験だと思っております。ぜひとも子供たちが思い切り遊べる環境の整備を第6次総合計画、後期計画などに反映していただければと思います。これは意見ですので、お聞きいただければと思います。  次に、鹿角市介護保険事業計画についてお伺いいたします。  まず、鹿角市介護保険事業計画の改定についてでありますが、今、第6期介護保険事業計画の策定作業が行われている段階かと思います。今、団塊の世代がちょうど65歳となり、その世代が75歳以上の後期高齢者となる2025年には、要介護者も、保険料もピークを迎えるだろうと懸念されているところであります。また、厚生労働省の推計では、65歳以上の高齢者の15%が認知症とされ、在宅介護を担う家族の負担ははかり知れないものがあると指摘しておりますし、親や配偶者の在宅介護を担う家族の80%がストレスを感じており、介護をする人の支援が必要だとも指摘されております。  そこで、在宅介護者の精神的負担感をどのように捉え、その負担を軽減する対策を第6次計画の中にどのように反映されていくのか、お伺いいたしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  在宅介護者の精神的負担軽減についてでありますが、介護サービスを受けられている方については、担当の介護支援専門員が本人やご家族の意向を確認しながら、随時相談を行い、デイサービスやショートステイなどの利用に向けた対応を行うなど、介護者の精神的負担の軽減に努めております。さらに、在宅で介護されているご家族を対象とした家族介護相談会を月2回開催し、不安や悩みなど、家族で抱え込まずに、相談できる体制を整えております。第6期介護保険事業計画では、計画策定に当たっての意向調査で、介護者からの要望の多かった介護者同士の情報交換や学習会などを行う家族介護者交流会を開催し、在宅で介護を担う家族のストレスや孤独感の軽減を図ることとしております。  また、高齢者人口の増加に伴い、介護者支援の必要性が増してくるものと予想しておりますので、市内の居宅介護支援事業所の介護支援専門員や民生委員などと連携を図り、情報の共有に努めながら、支援を継続してまいります。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) はい、わかりました。  次に、第5期介護保険給付費の推計と実績についてでありますが、この介護保険事業計画第5期のものですけれども、この最後のほうに、介護予防サービスと介護サービスの総給付費の推計に対する実績額が、実績のほうが空欄になっておりますけれども、それがどのようになっているのか、もしその推計と実績に差がある場合は、どういう理由なのか、その辺をちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市民部長。 ○市民部長(大森 明君) 第5期介護保険事業計画の実績についてでございますが、まず、介護サービス給付費につきましては、平成24年度は計画に対しまして約2億円、率にしまして6%下回り、平成25年度では同じく約2億3,000万円、率にしまして6%を下回りました。  次に、介護予防給付費については、平成24年度は計画に対しまして、2,600万円、率にしまして15%を下回り、平成25年度では同じく約5,500万円、率にしまして27%下回っております。平成26年度は見込みとなりますが、介護サービス給付費は計画に対して実績見込みが約1億円、率にしまして3%下回ると試算をしております。  また、介護予防サービス給付費についても、計画に対して実績見込みが約6,600万円、率にして32%下回ると試算しております。  計画と実績に差が生じた要因としましては、高齢者の増加に伴い介護サービスの利用も全体的にふえると見込んだものの、特に在宅サービスの利用が伸びず、中でも第4期の最終年に定員で80人分増加したショートステイや、平成25年度に開設した認知症デイサービスの給付費が見込みよりも低調に推移したことが挙げられます。現在策定中の第6期介護保険事業計画においては、より綿密な作業による必要なサービス料の推計に努めてまいります。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) はい、わかりました。  この間、新聞報道等に出ておりましたけれども、国の指針についてでありますが、この計画の見直しに当たっては、国の指針を踏まえて行うということになるだろうと思いますが、先般、厚労省の諮問機関、社会保障審議会部会において、介護保険見直し案が了承されております。  そこで、いろいろと現状の制度と変わっている点があるかと思います。そこら辺をお伺いいたしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  介護保険制度の改正点についてでありますが、第6期介護保険事業計画の策定に合わせ、国が示した指針によりますと、所得状況に応じた負担の見直しとして、次の4つの点が改正されております。  1つ目として、一定以上所得者の自己負担割合を1割から2割に引き上げること。  2つ目として、一定以上所得者の高額介護サービス費の限度額を3万7,200円から4万4,400円に引き上げること。  3つ目として、施設入所に係る食費、居住費の補足給付について、一定額以上の預貯金等がある場合には対象外とし、また、配偶者の所得や非課税年金収入も勘案すること。  4つ目として、保険料を6段階から9段階に多段階化し、所得の変動による賦課額の変動を緩和するとともに、一部の高所得者の負担を引き上げながら、低所得者には新たに別枠公費による軽減強化を図ることとしております。  サービス料に関する変更としては、特別養護老人ホームへの入所基準が現在の要介護1以上から要介護3以上に引き上げられ、中、重度の要介護者で低所得の人向けとしての役割が強くなります。また、要支援1及び2の方が利用する介護予防訪問介護と介護予防通所介護が地域支援事業に移行することとなっております。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) はい、わかりました。  次に、こういうことも踏まえながら、介護保険についてお伺いいたします。  本市の第5期介護保険料、所得に応じて第4段階の基準額は月額5,553円となっております。今回の改定で保険料が上がるのか下がるのか大変気になるところであります。介護サービスは受けたいが、消費税や国保税が上がり、年金は減るというような年金生活者の方々には生活が大変厳しい中での介護保険料の改定が行われるわけであります。平成25年度の介護保険事業特別会計の決算を見ますと、平成25年度末の介護給付費準備基金の残高が約1億5,400万円ほどとなっております。  そこで、第6期の介護保険料が現状よりもアップする場合は、介護給付費準備金の一部でも取り崩ししまして、保険料の軽減に充ててほしいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  介護給付費準備基金の平成25年度末の現在高は、おっしゃるとおり1億5,400万円ほどとなっております。第6期介護保険事業計画の策定に当たっては、この基金を充当し、保険料を軽減することとしております。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) 大変前向きな答弁をいただきまして、本当にありがとうございます。  次に、伝説の里・かづの体感泊覧会についてお伺いいたします。  冬の月イチでんぱくについてでありますが、昨年度は季節ならではの魅力をプログラム化し、春と夏の月イチでんぱくのほか、初めて冬の月イチでんぱくを開催しましたが、そこで、その主なプログラムと参加者数、結果などをお伺い申し上げたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。
     昨年度開催した冬の月イチでんぱくでは、「水晶山スキー場からスノーシューを使っての花輪の夜景を見に行こう」「プロのカメラマンによるおいしい料理をおいしく撮ろう」など、冬ならではの内容や、過去に人気のあった内容など、10プログラムを企画いたしました。そのうち、8プログラムを延べ9回催行し、その参加者は募集定員160名に対し89名となっております。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) 今年度のでんぱくスリーと読むんですか、でんぱくスリー、10月11日から11月9日までの間、開催されたと。ちょうど国文祭の開催期間とも重なり、参加者の動向が気になるところですが、そこで、募集人員に対する参加者や参加率など、どのような状況であったのか、春と夏の月イチでんぱくの結果とあわせてお伺いできればと思います。 ○議長(田村富男君) 産業部次長。 ○産業部次長(工藤裕悦君) 私からお答えします。  今年度でんぱくスリーの結果ですが、募集型35プログラムを企画し、29のプログラムが催行され、その参加者は512名の定員に対しまして、208名となっております。参加率は40.6%となっております。  また、申し込みなしで参加できるイベント型2プログラムを催行しておりますが、その参加者は1万8,500名となり、合計で1万8,708名の参加者となっています。これについての国民文化祭による影響ですが、先ほどお答えしました37のプログラムは、10月4日から11月9日の間に催行され、ほとんど国文際と期間が重なるわけですが、プログラムごとの参加率を見ますと、高いものと低いものとがありますことから、むしろプログラム自体の魅力、または催行された日の天候による影響のほうが大きかったのではないかと捉えております。  次に、春の月イチでんぱくについてですが、10プログラムを企画し、そのうち8プログラムを延べ9回催行しておりますが、募集定員143名に対し、80名の参加者で、参加率は55.9%となっております。また、夏の月イチでんぱくについては、11プログラムを企画し、そのうち7プログラムを延べ8回催行しておりますが、募集定員163名に対し、52名の参加者で参加率は31.9%となっております。  以上です。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) 参加率が低いというのがちょっと気になるところですけれども、次に、でんぱくの今後の取り組みについてでありますが、でんぱくはことしで3年目の実施ということでございますが、このでんぱくは、市長も公約の中で地域を挙げた観光プログラムの創出として掲げているほか、市民の方々のアイデアが詰まったイベントでもあります。さらに、周知を図りながら、また、内容にも検討を加えながら、地域の活性化につなげてほしいと思っております。  そこで、今までの成果をどのように分析しているのか。  また、今後の対応についてお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  でんぱくの今後の取り組みについてでありますが、地域を挙げた観光プログラムの1つとして、多くの市民の参画をいただき、観光客の滞在時間の延長を図るため、平成24年度から開催してきました。平成24年度は50プログラム、平成25年度は61プログラムを企画しましたが、プログラム数の増加に反比例し、実施率が低下したことから、今年度はこれまでのプログラムを精査し、プログラムの磨き上げを行い、内容の充実を図り開催した結果、実施率が上昇いたしました。  また、これまでの参加者の地域別では、市外からの参加者は昨年度の26.1%に対し、今年度は31.2%と増加しておりますが、さらに市外からの参加者をふやしていく必要があると考えております。これを踏まえ、今後の取り組みといたしましては、これまでの月イチでんぱくと秋の本でんぱくによるプログラムの集中開催という手法ではなく、季節ならではのプログラムと通年で体験できるプログラムなどを組み合わせて、企画、開催するとともに、効果的なPRも実施していくこととしております。  また、市内の宿泊施設と連携して、でんぱくをセットとした宿泊プランの作成や、翌日の開催プログラムへの参加誘導を依頼するなどの取り組みにより、参加者の増加を図ってまいります。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) 地域の活性化、これについては本当に私は市外からの外貨獲得にあると思っております。そういうことでは関係者が心を一つにして、周知に努め、ぜひ外貨獲得による地域活性化に努めていただければと思います。  それでは次に参ります。  小倉百人一首かるたの普及推進についてでありますが、11月1日、2日には、小倉百人一首かるた競技全国大会が本市で開催されまして、41都道府県から参加をいただき、熱戦が繰り広げられております。本県は登録8人のうち6人が本市の出身者等で、一昨年のベスト16に並ぶ活躍であり、好評のうちに終了したと、市長からの行政報告がありました。私も初日、会場で見ましたけれども、本当に札をとる速さ、ただただ感動いたしたところでございます。  そこで、昨年の9月の一般質問でも答弁ございましたけれども、「かるたのさと鹿角」を守り続ける後継者や指導者の育成など、ソフト事業の充実に努めるために、具体的にどのような事業を推進してきたのか、また、その成果をお伺いいたしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 中山一男議員のご質問にお答えをいたします。  小倉百人一首かるたの普及推進についてでありますが、本市がかるた文化の盛んな地域であることを市内外にPRするため、平成13年から小倉百人一首かるたのさと推進事業に取り組み、人通りの多い市街地に百人一首パネルを設置いたしました。このパネルについては、季節に合わせて入れかえを行い、市民や観光客から鑑賞いただいており、さきに開催した国民文化祭においても、企画展として月山神社の見学とともに紹介し、全国から集まった競技者の皆様にも、本市がかるたどころであることをご認識いただいたものと考えております。  また、これまで42回を数えるかるた選手権大会を開催してまいりましたが、東北3県のトップレベルの選手が競い合うとともに、参加選手及び所属する団体間の交流も深めながら、競技かるたの魅力や技術を高め合う貴重な場として実施しているほか、選手権大会前には10日間にわたる練習会も開催し、選手の強化とその中で指導者の育成も行ってまいりました。練習会では、競技かるたに必要な礼儀作法や、札をとる技術を年配の方は中・高生に、中・高生は小学生に教えるなど、かるたに携わる全員が一緒にかかわれる場を提供し、事業を進めております。  このような事業を行ってきたことが、国民文化祭小倉百人一首かるた競技全国大会の開催地として選定されたことにつながり、これがこれまで事業に取り組んできた最大の成果であると捉えております。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) 今回の国文祭の経験を生かしながら、後継者や指導者の育成に継続して取り組んでいただくわけでありますけれども、こういうのが大事であると私は思います。今後、小倉百人一首かるたの普及推進を図るため、どのように具体的に取り組んでいくのかお伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 教育部長。 ○教育部長(青澤敏博君) 今年度の国民文化祭をきっかけに実施いたしました市文化財である百人一首献額が奉納されております神社で、必勝を祈願するかるた奉納試合を初めて行いました。かるた関係者及び神社関係者の意識の高揚につながったことから、これをきっかけに、次年度以降も継続できるよう調整してまいりたいと考えております。  また、かるた選手権大会及び練習会を引き続き実施いたしまして、選手の強化と指導者の育成も行ってまいります。  なお、これまで選手権大会は、花輪市民センターで開催されてきましたが、今年度は花輪市民センターが休館することに伴いまして、初めて十和田市民センターを会場に2月11日に実施する予定としております。これまで花輪中心であったものでありますけれども、開催したことのない地域で行うことで、会場地となる地域のかるたの文化の推進と普及を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) どうか普及推進に頑張っていただきたいと思います。  次に、花輪スキー場のアルペンコースの安全対策についてでありますが、本市のトレーニングセンターアルパスを拠点に、スキーと陸上競技を中心とする合宿が盛んに行われております。スキーと駅伝のまち鹿角を標榜するにおいては、まことにふさわしい環境であると思います。あらゆる競技の合宿の施設として全国にPRして、スポーツによる交流人口の拡大を目指してほしいと思います。しかしながら、ことしの2月、市内の中学校のスキー授業中に悲しい事故が発生しまして、その発生防止対策の一般質問に対し、教育長が、事故現場となったスキー場を含め、体育施設の安全計画等を再点検、検証し、事故に対する再発防止対策を実行していかなければならないと答弁されております。  そこで、ことしももうスキーシーズン始まっておりまして、また、市内各小・中学校のスキー授業も行われると思いますが、事故現場の再発防止対策として、どのような対策を講じてこられたのかお伺いします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  花輪スキー場のアルペンコースの安全対策についてでありますが、これまでもコース整備や危険箇所の表示等、安全に利用できる環境を整えておりましたが、昨年度のスキー授業での事故を受け、再発防止対策に万全を期し、指定管理者側との連携により、コース上を総点検し、注意喚起看板の追加や安全ネットの設置、事故対応マニュアルの総点検などを行っております。  また、今年度のスキー授業実施に対しましては、学校側と施設、設備の安全確認を十分行うとともに、安全ネットが設置されている箇所や危険箇所を事前に把握すること、また、花輪スキー場でのスキー授業に限っては、第1リフトのみを使用することで申し合わせをしております。  さらに、教育委員会では、スキー授業におけるヘルメットの着用を義務化するとともに、花輪スキー場での一般貸し出しも行うことで準備を進めているところでございます。  今後も市民が安全安心にスキー場を利用できるよう、環境整備に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) はい、わかりました。  それでは、来年の2月、花輪スキー場で全国高等学校スキー大会が開催されますし、また、市内の各種スキー大会、スキー授業等も行われると思います。事故のない対応をして、全国にスキーのまちを大いにアピールしてほしいと思います。  そこで、平成25年9月でしたか、豪雨でアルペンコースの一部が崩壊し、その冬は使用できませんでしたが、今では復旧工事も終わり、使用可能となっているかと思います。アルペンコース全体の安全性、さらには迂回コースのパノラマコース全体の安全性は確保されているのかお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 教育次長。 ○教育次長(奈良義博君) お答えいたします。  アルペンコースの全体の安全性につきましては、指定管理者側と現地を調査済みであります。また、12月12日、スキー場開きがありますので、今、鋭意準備を進めているところであります。  パノラマコースにつきましては、先ほど教育長が述べましたように、安全ネットの設置等を現在進めているところであります。  以上です。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) はい、わかりました。いずれ今まで長年にわたりスキー場整備に多額の財源が投入されております。全国に誇る施設として、今後に寄せる期待はますます高くなるだろうと思います。花輪スキー場のさらなる発展のためには、二度と悲しい事故が起きないように、安全性を確保するなど、その対応に万全を期していただきたいと思います。  次の質問に参ります。  福士川河川改修事業についてお伺いします。  ことしの8月にも豪雨により福士川が増水しましたが、被害はなかったものの、沿川の住民の方々は大変不安であったろうと思います。早期に改修されることを今か今かと待ち望んでいる実情ではないかと思います。  そこで、昨年の9月以降の組丁橋から下流部の整備状況と組丁橋から福士川橋の上流部の未改修区間995メートル、約1キロメートル区間の改修計画の進捗状況をどのように把握されているのかお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  福士川河川改修事業の進捗状況についてでありますが、組丁橋から下流部の263メートル区間に関しましては、現在最終の工事が発注されており、本年度末をもちまして完成を迎えると伺っております。  また、残る上流部の未改修区間につきましては、年度内に関係住民を対象とした事業説明会を開催すると県より伺っております。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) はい、わかりました。  次に、水門の整備ということでございますけれども、特に上流部にかけては、沿川住民の中に福士川から取水して田んぼや池に水を引いている方もおります。昨年の水害により、水門が壊れているところ、逆にまた川床がえぐれて、水が乗らない取水口も見受けられます。  そこで、河川改修とあわせ、水門の整備についても利用している沿川住民の方々と十分協議して対応していただけるよう、あわせて県に対して要望していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  福士川河川改修にかかわる水門整備についてですが、今年度完成を迎える組丁橋からの下流部におきましても、水門を含め既設の機能補償工事は実施されておりますので、今後進められる上流区間の整備におきましても、既存の機能を有する施設に関しましては、利用者及び関係団体と密な協議をしていただけるよう、市としても要望してまいります。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) 何とかそのようにお願い申し上げたいと思います。  最後のほうの質問になります。花輪大堰水路の整備についてお伺いします。  まず、花輪大堰の県営基礎調査事業による現況調査についてでありますが、花輪大堰水路は、かんがい排水はもちろんのこと、火災時の消火、消雪利用などで市民にはなくてはならない大事な農業用施設であります。何といっても、私たちの先代の方々が汗水流して莫大な月日をかけて築造してくれた大事な宝物だと思っております。これを後世にしっかりと引き継ぐことが現在利用している私たちの役目であろうと思います。近年、地震や増水によりまして、側壁が崩れかけているところ、また草が伸び放題のところ、アカシアなどが群生している場所も見られ、施設の老朽化が著しい状況にございます。また、豪雨時には、天端が低くて浸水被害が再三発生している。そしてその対応が取り上げられているところであります。そういう意味では、今回のこの現況調査は時宜を得た取り組みだと思っております。  そこで、事業は県の事業と思いますけれども、調査期間が平成26年7月から平成27年3月中旬までとなっておりますが、具体的にどの程度の改修事業を行っていくのか、その事業量と、計画期間、それについてお伺い申し上げたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  花輪大堰水路の改修事業についてでありますが、事業主体である県において、平成28年度の事業採択に向け、平成25年度から平成27年度までの3カ年で現況測量や概略設計等を行う県単基礎調査事業を実施することと伺っております。また、県が計画する改修事業の対象区間としては、花輪浄水場から砂森官有地付近の約3キロメートルで、事業期間は平成28年度から平成32年度までの5カ年を予定しております。施設整備の手法としては、既設水路の内面全体に特殊素材を張りつけるとともに、宅地荷重が大きく作用すると思われる箇所などには、特殊な補強工事を施す計画としており、また、昨今頻発するゲリラ豪雨対策として、大型の自動排水門についてもあわせて整備する予定と聞いております。  今後県で実施している調査事業の概略設計がまとまり次第、大堰周辺の自治会や受益者等を対象に事業説明会を開催し、事業への理解、協力をお願いしてまいりたいと思っております。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) 最後になりますけれども、水門の管理と整備ということでございます。  花輪大堰水路には、たくさんの水門があります。その管理もきちんと行われていない部分もあり、水害の一端となっているとの指摘もあります。現在、使用しているもの、壊れているもの、また、管理者の不明なものなどあると思いますけれども、そこで、この大堰水路補修事業と並行して、水門の整備や管理もあわせて整備できないか、お伺いいたしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  水門の整備についてでありますが、現在、管理者が特定されて、機能している水門については、本体工事とあわせ施設整備を行うものと県から聞いておりますが、管理者が不明な水門や、取水施設については、今後の調査により管理者を特定し、協議した上で施設整備などを検討してまいります。水門の管理につきましては、水門は受益の特定される農業用施設等であることから、補修事業の実施の有無にかかわらず、これまでどおり施設管理者が適正に維持管理していただくよう指導してまいります。  しかしながら、昨今頻発するゲリラ豪雨時においては、早急な開閉作業を要することから、冠水被害等を未然に防止するためにも、関係機関、団体と連携しながら、管理体制の強化を図ってまいります。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) どうも大変前向きなご答弁をいただきまして、ありがとうございます。  本来、市民の利便を図るために築造されました花輪大堰が、逆に今、市民に水害等の被害をもたらす批判となることは、何かしのびがたい気がいたしております。どうか時間はかかると思いますが、改修とその管理に万全を期していただきたいと思います。  若干時間ありますけれども、以上で質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(田村富男君) 以上で中山一男君の質問を終わります。  以上をもちまして本日の議事日程は全て終了いたしました。  ただいまの時刻をもって散会いたします。     午後3時05分 散会...