平成25年第7回定例会(第2号 9月10日)
平成25年9月10日(火)午前10時開議
開議
第1 一般質問
質問、答弁
散会
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本日の会議に付した事件
1 一般質問
倉 岡 誠 君
舘 花 一 仁 君
栁 舘 一 郎 君
中 山 一 男 君
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出席議員(20名)
1番 舘 花 一 仁 君 2番 成 田 哲 男 君
3番 児 玉 悦 朗 君 4番 安 保 誠一郎 君
5番 田 口 裕 君 6番 和井内 貞 光 君
7番 田 中 孝 一 君 8番 児 玉 政 明 君
9番 兎 澤 祐 一 君 10番 中 山 一 男 君
11番 小 田 修 君 12番 浅 石 昌 敏 君
13番 吉 村 ア イ 君 14番 栁 舘 一 郎 君
15番 髙 杉 正 美 君 16番 黒 澤 一 夫 君
17番 田 村 富 男 君 18番 倉 岡 誠 君
19番 福 島 壽 榮 君 20番 宮 野 和 秀 君
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欠席議員(なし)
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説明のため出席した者の職氏名
市長 児 玉 一 君 副市長 阿 部 一 弘 君
教育長 畠 山 義 孝 君 総務部長 安 保 一 雄 君
市民部長 菅 原 勤 君 産業部長 髙 杉 恭 二 君
建設部長 兎 澤 優 君
総務部付部長待遇 熊 谷 純 二 君
教育部長 青 澤 敏 博 君 総務部次長 児 玉 晃 君
市民部次長 大 森 明 君 産業部次長 工 藤 裕 悦 君
教育次長 奈 良 義 博 君 会計管理者 阿 部 薫 君
財政課長 佐 藤 康 司 君
監査委員事務局長 米 田 直 子 君
農業委員会事務局長 田 中 康 明 君
選挙管理委員会事務局長
佐羽内 浩 栄 君
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事務局出席職員
事務局長 髙 橋 安 弘 君 副主幹 武 石 量 之 君
主査 阿 部 厳 祐 君 主査 丸 岡 正 則 君
午前10時00分 開議
○議長(田村富男君) 直ちに本日の会議を開きます。
これより、議事日程第2号により会議を進めてまいります。
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日程第1 一般質問
○議長(田村富男君) 日程第1、これより一般質問を行います。
質問事項は事前に通告を受けておりますので、順次発言を認めます。
順位1番、倉岡 誠君の発言を認めます。倉岡 誠君。
(18番 倉岡 誠君 登壇)
○18番(倉岡 誠君) おはようございます。
誠心会の倉岡です。
まずもって、さきの8.9の経験のない豪雨により被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。あわせて、当局の皆様におかれましては迅速な対応をされておられることに敬意を表したいと思います。早い復旧を望むものであります。
それでは、通告に従い一般質問をさせていただきます。
ご案内のように、子供たちの社会性・協調性・公徳心・
コミュニケーション能力などの不足が叫ばれて久しい、そういう中で地域や家庭の教育力は低下をしていると言わざるを得ません。その中で都市化、少子化、共働きの増加など、その要因となっていると考えます。学校教育に依存せざるを得ない状況であるというふうに思います。
そうした中で、次世代を担う子供たちの能力や特性を涵養する鍵として部活動が重要な役割をなすものと考えます。一方、部活動をめぐる諸課題は多くあると思われますが、私はこれまでも小学校の
スポーツ活動の大切さとあり方について、幾度となく質問をさせていただいております。
そこで、小学校の
スポーツ活動に関する研究協議会が昨年発足されたようですが、その進捗状況についてお伺いをいたします。
○議長(田村富男君) 教育長。
○教育長(畠山義孝君) 倉岡 誠議員のご質問にお答えを申し上げます。
小学生の
スポーツ活動に関する研究協議会の進捗状況につきましては、昨年度、学校関係者や保護者、地域指導者の方々と5回の会議を開催し、他市の状況や、具体的な移行モデル、地域との連携のあり方について、メリット・デメリットを整理しながら協議を重ねてまいりました。
その中で子供自身が望むスポーツを選択でき、適正に合った活動ができることがメリットとして上げられましたが、学校教員が携わらなくなることで、活動時間が遅い時間帯に及ぶことや、
勝利至上主義に陥りがちになることなどを懸念する意見が出されました。これらについては、
社会体育化の問題点として他市でも同様に懸念されていることから、教員と地域と保護者が良好な連携関係を築きながら移行を進める必要性があることを確認いたしたところであります。
また、現在、学校団として取り組んでいる放課後の
スポーツ少年団活動について、
社会体育化移行の可能性に関する
アンケート調査を実施し、教員の力を借りながら指導体制を進め、鹿角らしい
仕組みづくりに取り組んでいくこととして、昨年度、「鹿角市
スポーツ推進計画」再改訂版となります、この計画を策定いたしました。この計画には、「子供の
スポーツ活動の充実」を目指す姿として掲げており、今年度は移行の第一段階であり、地域や保護者の中から
スポーツ少年団認定員を養成し、地域の受け皿となる体制づくりを進めているところであります。
○議長(田村富男君) 倉岡 誠君。
○18番(倉岡 誠君) いろいろ諸問題、課題がたくさんある中で、一つずつクリアしながら前に進めるという努力が見受けられます。そういう中でも、ご案内のようにこの
社会体育化という部分で見たときに、秋田県内でこの鹿角市だけがその移行措置に沿った行動をとっていないというのが現状であります。そういう中で、今教育長からも話されましたけれども、いろいろな諸課題の中でやはり保護者の立場から見たときに学校単位での部活動の推進というのが一番望ましいという意見が多うございます。そういう中で、やはり今学校の現状を見るときにそれが立ちゆかない状況がどんどん生まれてきている。そこでは子供たちのスポーツに関する意向、希望、夢をやはりつなげていく必要がある。そのことに協議会のほうも悩んでいるやに今説明を受けました。それで、悩み続けるだけでいいんでしょうかね。やはり物事は少しずつでも前に進める必要があるかと思います。他の地域の状況を見るにつけ、一定の方向性を示した段階で、いつまで、どういう形でつくり上げるのかという一つの期限を設けながら進めてきてるやに話を聞いております。今なぜこの質問をしているかということは、鹿角は確かに立ち上げ、少しずつ前に進んでおります。そういう中で、
現状タイムリミット、いつまでにという部分が全然論議されておりません。その辺についていかがですか。
○議長(田村富男君) 教育長。
○教育長(畠山義孝君) 目標年度もしくは目指すべき姿が完結される年度を定めた上で取り組むべきであろうというご意見はごもっともであります。先ほど申し上げました昨年度、再改訂版として策定をいたしました市の
スポーツ振興計画は平成27年度までの策定期間となってございます。この中で各学校さんのそれぞれの個別の事情を参酌した上で、我々市教委が高圧的にこの年度を目標にして地域団化ということで
社会体育化を進めるようにと、このような指示はする考えはございません。しかしながら、スピード感をもって進めていかなければならないという思いは同じでございますので、まずはこの
スポーツ振興計画の現在の目標年度である平成27年度までに我々が今考えているそれぞれの段階に応じて歩みを進めていきたいと、こういう考え方でございます。
○議長(田村富男君) 倉岡 誠君。
○18番(倉岡 誠君) 一定の目標年度を今示していただきました。ぜひ、この問題はやはり喫緊の課題であるというふうに思いますし、いつまでも手をこまねいているわけにはいかないというふうに思います。そういう意味ではぜひその推進方を強力にお願いをしたいと思います。
いまひとつ、先ほども触れましたけれども、少子化に加え生徒の部活動離れが進む中、2002年から新教育課程で学校から地域社会へという流れは、ゆとり教育の中で部活を担当する先生の負担を軽減するのが目的ではなかったかと思います。現実は勤務時間外の指導であって、ただでさえ多忙な先生たちは、教材研究の時間や自分の自由時間を割いて、部活動の指導に当たっております。小学校4年生以上から部活動が必修になっているが、学校単位では大規模校ではクリアできるものの、生徒全員が部活に入らなければ維持できない学校が多いと聞いております。今後において、鹿角のスポーツ化への衰退を招くのではと憂慮しております。
そこで、今後の学校部活動のあり方について伺います。先ほどの説明の中にも
社会体育化への移行を模索している中で、それまでの時間、平成27年度までという一つの区切りの中でありますが、それまで
各種スポーツ大会等々あろうかと思います。現状でも非常に苦しい運営が余儀なくされている状況がございますので、その辺について伺います。
○議長(田村富男君) 教育長。
○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。
今後の小学校の部活動のあり方についてでありますが、研究協議会及び
アンケート調査で示された意見に基づき、鹿角らしい体制づくりを構築し、段階を経て
社会体育化に向けた移行を行っていくこととしており、第1段階として、
スポーツ少年団認定員を育成し、地域や保護者の有資格者が子供たちの
スポーツ活動を支援する体制づくりを進めてまいります。
第2段階では、地域や保護者の指導者と学校教員がともに指導に携わる
仕組みづくりを進めてまいりますが、この段階では、
勝利至上主義や加熱指導に向かうなどの問題が懸念させることから、市内一律に進めるのではなく、教員を含む指導者同士の連絡協議会を定期的に開催しながら、学校や地域の実情に応じた方策を進めてまいります。
各小学校では、今年度から第1段階の取り組みが進められておりますので、今後は有資格者の増加も期待できるなど、指導者の育成が図られるものと考えております。
○議長(田村富男君) 倉岡 誠君。
○18番(倉岡 誠君) 次の質問にも言及された答弁をいただきましたけれども、いずれ、そのことについてはぜひ進めていただきたいと思います。
それで、私から提案でございますが、今までの答弁の中に種々ございますが、学校の教師の方も交えた形での進め方という部分について、非常に私は大切であると思います。そういう意味では、一気に
社会体育化というのは非常に難しい面があろうかと思います。当面、例えば、鹿角であればですね、中学校単位の学区の枠組みの中で、
小規模校同士の学校同士が共同して、お互いに協力し合同チームをつくるなり、そういう活動の進め方はいかがかと考えておりますが、その辺についていかがでしょうか。
○議長(田村富男君) 教育長。
○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。
小学校同士の
合同チーム設立につきましても、移行の第3段階として進めていく計画といたしております。野球及び
ミニバスケット種目におきまして、郡市内の大会では出場が認められておりますので、学校間同士の連携を図りながら取り組んでいけるものと考えております。ただ、現段階では、
ミニバスケット種目において全県規模以上の大会による合同チームでの出場が認められておらない状況にございますことから、今後各協議団体の動向を注視しながら進めてまいりたいと考えております。
○議長(田村富男君) 倉岡 誠君。
○18番(倉岡 誠君) 今の答弁もっともでございます。いろいろな団体の規則の中で合同チームは認められていないがゆえに、保護者の方々も学校単位で活動したいという意向が強い。そこの部分はよく理解をできるわけですが、今後、鹿角のみではないと思います。そういうことから、その協会なり団体の規則へ一定の提言をしながら、そういう合同チームでも参加できる体制づくり、そういうのも一つの手立てとして必要になってくるのかなというふうに思います。その辺は念頭に置いていただきながら、もし可能であれば進めていただければと思います。
今、ずっと答弁、私の質問の中で、社会体育化という言葉が頻繁に出てきておりますけれども、その中で実際に移行が可能になった時点でですね、やはり非常に運営の仕方が難しくなってくる。今現在、学校単位の部活にも一定の浄財は提供されているというふうに思っておりますけれども、そういう意味では、実際に移行された時点で運営はどうなるのか。そして、その資金面のバックアップはどうなるのか。その辺についてお伺いをいたしたいと思います。
○議長(田村富男君) 教育長。
○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。
社会体育化へ移行後の運営や経費についてでありますが、地域や学校の実情に応じて、具体的な協議が必要になってくるものと認識いたしております。現在、
スポーツ少年団活動に対する支援といたしましては、登録人数に応じた育成費のほか、全県規模以上の大会に出場する児童に対して派遣費を補助しております。運営につきましては、保護者で組織される育成母集団、はは集団との連携で週に1回程度、放課後の
スポーツ活動を
スポーツクラブの活動として実施し、指導者の配置や活動費等を学校と協議しながら進めている事例もございます。
今後、学校や地域、関係団体と協議をしながら、子供たちにとってよりよい
スポーツ環境が気づかれるよう配慮しながら進めてまいりたいと考えております。
○議長(田村富男君) 倉岡 誠君。
○18番(倉岡 誠君) ぜひ、細部にわたる気遣いをしながらですね、子供たちの夢を叶えるよう行動されていただきたいと思います。
次に、ご案内のように、鹿角は全国的にも
再生可能エネルギー、
クリーンエネルギーでは上位に位置しております。新
エネルギービジョンに沿って市役所や避難所、あるいは学校などにおける公共施設において太陽光を中心とする施設の改修等、
再生可能エネルギーの利用促進が進められておりますが、その施策についてはさらに促進すべきと考えますが、現在の進捗状況についてお伺いをいたします。
○議長(田村富男君) 市長。
○市長(児玉 一君) 倉岡 誠議員のご質問にお答えいたします。
まず、その前に先ほど市長室におきまして議長、副議長から今回の災害に対しまして、
全国市議会議長会、
東北市議会議長会、そして秋田県
市議会議長会の皆様から見舞金をいただきました。一日も早い復旧のために有効に使わせていただきたいと思います。心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
鹿角市地域新
エネルギービジョンの進捗状況についてでありますが、新
エネルギービジョンでは3つの基本方針と、その方針に基づく具体的な
プロジェクトを掲げており、その推進に当たっては、市民や事業者と連携しながら進めているところであります。
基本方針1の「多くの市民の目に触れ、体感することで環境への意識を高める」では、市が率先して公共施設への導入を進めることで市民への啓発を図り、意識の醸成を高めることとしており、昨年度までに
十和田市民センター体育場、
八幡平中学校、
交流センター、
尾去沢市民センターに
太陽光パネルや蓄電池等を設置しております。今年度は、
福祉保健センター、
十和田市民センター、
大湯地区市民センターへの設置を予定しており、来年度以降も県の基金事業を計画的に活用しながら、第1避難所すべてに
太陽光パネル等を設置してまいりたいと考えております。
基本方針2の「共動による新
エネルギー普及の仕組みをつくる」では、市民、事業者、行政が相互に連携し、地域資源を生かした新
エネルギーの利用拡大や、新
エネルギーに関する学習・教育などを推進することとしており、これまで
住宅用太陽光発電システムの導入に対する補助金や小
水力発電導入モデル事業費補助金を創設したほか、出前講座や
エコライフ講座の開催、新
エネルギーの普及に関心の高い鹿角の
エネルギーを考える会と連携した学習会を開催しております。
基本方針3の「新
エネルギーの導入により地域の活性化を図る」では、観光振興に寄与する取り組みや、新
エネルギーを活用した農林業振興など、産業振興につながる取り組みを進めることとしておりますが、現在、公共施設へ電気自動車や
プラグインハイブリッド自動車用の充電設備の設置が観光振興につながらないか検討しております。また、森林資源が豊富な本市の特性を生かすべく、
木質バイオマスの利用方法について、先進地視察や森林組合等との協議をしながら事業化の可能性を模索しております。
スマートコミュニティ構想については、昨年度の地産地消
モデル調査事業を踏まえ、来年度には実証事業を実現できるよう関係事業者との協議を重ねておるところであります。
新
エネルギービジョンの推進に当たっては、現在国が進めております
電力システム改革の動向を注視するとともに、適宜
プロジェクトの追加や見直しも加えながら、地域特性を生かした環境に優しいまちづくりを積極的に推進してまいります。
○議長(田村富男君) 倉岡 誠君。
○18番(倉岡 誠君) 今、市長の答弁の中にありましたが、スマート
エネルギービジョンといいますかね、その計画はいろいろ行政の思いとしては、避難所を中心に全体の電力が賄える、それから水道、下水道等を含めて公共の施設で災害に強いまちづくりという一つの念頭を持ちながら行動をされているようですが、具体的にはその部分について、もしお示しできるのであれば、どういう形でそれを推し進めようとしているのか、お教えいただければと思います。
○議長(田村富男君) 総務部長。
○総務部長(安保一雄君) 今お話がありました
スマートコミュニティでございますが、これまでも報道機関あるいは事業名の紹介等で議会等でも市長のほうから説明があったわけでございますが、具体的な事業の内容と申しますのは大きく2つに分かれております。地域による新電力ということで、現在の電力を必要な分を譲り受けて、その電力を地域内の公共施設にまず使えるような状況をつくるということが一つであります。もう一つは、先ほど倉岡議員からもお話がありました災害時に強い電力手法ということで、災害が起きた際に早期に電力の復旧ができるようなシステムをつくると。
この大きな2つの考え方によりますが、現在はこの考え方が成立するかどうかという調査を平成24年度に行っておりまして、机上での考え方では可能性があると、成立する可能性があるという段階でございます。これからさらに具体的な事業の内容を詰めまして、それもさらに可能性があるかどうかという調査事業を行います。その上で実証事業へと進むという予定となっておりますが、まだこの調査事業へ達するかどうかという国との協議の状況でございますので、今後確実に実証へ進めるということをこの場で申し上げられる段階ではまだございません。
○議長(田村富男君) 倉岡 誠君。
○18番(倉岡 誠君) 今の説明でまず現状が把握できたのかなと思います。いずれ、さきの3.11の災害のときには秋田県内でこの鹿角が一番最初に電力という部分では復旧をされているやに記憶してございます。そういう意味では、鹿角には
自然エネルギー中心にいろいろなメリットがございます。そういう中での計画だと理解をしますが、いずれ、今部長が言われたようにいろいろな面で、法律からいろいろありますが、非常に厚い壁であるというふうに私は理解をしております。やはり相手もあることですので、その壁を打ち破るのではなくて、きっちり協議を積み重ねた上でお互いにメリットが生まれるような状況づくりが必要になってくるものと思いますので、その辺をひとつよろしくお願いをしたいと思います。
この鹿角は
自然エネルギーの宝庫であることは周知のとおりであります。そのことから、市としては
地域エネルギービジョンで新
エネルギーパークを目指すという方向性がございますが、
エネルギーの地産地消の一環として、これまで同僚議員が多く発言をしてきておりますが、小水力発電所を拡大し公共施設でその消費をしていくということを念頭に置いて、現状の課題にどのように立ち向かうかが現状明確ではありません。これからの
エネルギーを容易に活用できるような技術開発が進むことを大いに期待しているところでございます。新
エネルギー利活用施策を実現させるため、このことを通じて地域の経済に潤いが行き渡るような仕組みをそろそろ本気で考えてもいい時期ではないかと考えます。
日本では余り
自然エネルギーの雇用への影響は語られておりませんが、ILOの報告では
自然エネルギー分野での雇用創出力がわかります。少し古いのですが、2006年に
自然エネルギーの分野で新たに創出された雇用は世界全体ではありますが、風力で30万人、太陽光発電では17万人、バイオマスでは117万人など、全体で230万人を超えると報告をされております。国や地域によって単なる発電コストだけではなく、雇用創出力の高い
自然エネルギーを選んで積極的に展開されているところもあるようです。地域や経済や産業界に多重の効果をもたらすものと考えます。
そこで、
エネルギーの地産地消の考え方、雇用の創出などをどのようにお考えか、お伺いいたします。
○議長(田村富男君) 市長。
○市長(児玉 一君) お答えいたします。
まず、
エネルギーの地産地消についてでありますが、研究機関の最新の調査結果によりますと、本市の
再生可能エネルギー受給率は約203%で、電力の受給率は約319%とされており、域内需要を大きく上回る
自然エネルギーが産出されております。
この
自然エネルギーの豊かな地域特性を生かし、地域活性化に結びつけたいとの思いから、昨年度、民間企業と共同で地熱発電等を活用した
エネルギー地産地消
モデル事業化調査を行っております。調査結果では、一定の条件が整うことで電気事業にかかわる現在の制度や技術的制約の範囲内にあっても、この地産地消モデルが採算性の面で事業として成立する可能性があることが確認されております。今後、この調査結果を生かし実証事業に移行したいと考えておりますが、そのためには地域電源の確保が必要であり、現在、関係する事業者と協議を続けているところであります。
雇用の創出につきましては、
再生可能エネルギー設備を導入する場合に
企業立地助成金の補助率を引き上げておりますが、公共施設への
太陽光発電システムの導入や
ソーラーLED街灯の設置にあたり、市内企業が製造する
太陽光パネルを使用するとともに、
住宅用太陽光発電システム導入費補助金の対象工事を原則市内事業者の施工に限るなど、市内の
エネルギー関連産業の育成に努めているところであります。
また、
再生可能エネルギーの中でも新規導入により雇用創出の効果が期待できる分野としてバイオマス発電が有望であると考えておりますが、バイオマス発電の中でも
木質バイオマスは発電施設での直接雇用のほかに原料の運搬や加工といった関連事業の経済的な波及効果も期待でき、豊富な森林資源を有している本市においては原料の自給も可能であると考えられることから、循環型社会の形成や地域の活性化にもつながる有望な
エネルギーとして注目をしているところであります。今年度は事業化の可能性を探るための先進地視察を実施しておりますが、一番の課題は原料の安定的な確保と認識しており、森林組合等々林業関係者と協議を進めているところであります。
○議長(田村富男君) 倉岡 誠君。
○18番(倉岡 誠君) 先ほどの私の発言の中にもバイオマスが一番、雇用率が高いと結果が出ておりますけれども、いずれ、より具体性を持たせるような活動を今後進めっていっていただければと思います。
また、再検査をしていない方に対しましては、保健師の電話や家庭訪問による受診勧奨を実施しておりますが、再検査の受診率が低いことから、治療が必要な方の早期発見、早期治療に結びつけるためにも、引き続き受診勧奨に努めてまいります。
市内の病院での治療の受け入れ体制と、またそのサポート支援につきましては、がんの治療は市内では二次医療機関であるかづの厚生病院が中心的役割を担っており、患者個人の治療内容や病気の進行度合いに応じて、その方にとって最善の医療提供がなされることが望まれます。
しかし、本市においては、がんの治療に対する専門医が不足している状況であることから、治療箇所によっては、市外の専門医療機関に頼ることはやむを得ないことと考えておりますが、地元で安心して治療が受けられるよう、市としましても引き続き医師確保に向けた取り組みを行ってまいります。
○議長(田村富男君) 舘花一仁君。
○1番(舘花一仁君) ありがとうございます。
ぜひ、鹿角市の病院でも専門医を育成したり、人材確保のほうに取り組んでいただければ、すごくありがたいと思っております。
秋田県では、がん及び心疾患、脳血管疾患などの罹患率が全国平均を大きく上回っております。鹿角市においては、これらの疾患が秋田県平均を大きく上回っており、大変な不名誉なことと、いま一度再認識し、市民挙げての取り組みとして健康診断の受診率向上と市民一人一人の健康管理、健康増進を促していかなければならないと思います。
高齢化が進むに伴い免疫力の低下などによりさまざまな病気になりやすくなり、病院を受診することが多くなります。強いては、保険料の負担がふえることは一目瞭然でございます。今からでも遅くはございません。市民一人一人が自覚を持ち、健康について考え、少しでも医療費の負担が少なくなるよう努力していかなければならないと思います。この取り組みについて、ご所見をお伺いいたします。
○議長(田村富男君) 市長。
○市長(児玉 一君) お答えいたします。
健康促進につきましては、市では昨年度、第2次健康かづの21計画を策定しており、その基本目標に健康寿命の延伸や生活の質の向上を目指すことを掲げております。
市民一人一人が健康意識を高め、個人に合わせた健康づくりを実践し、健やかで心豊かな生活を送ることが重要であり、そのためには若い世代から食生活や運動、喫煙などの生活習慣を見直して、健康づくりへの関心を高めていくことが必要であります。
取り組みとしては、どなたでも気軽にできる運動の習慣化のため、ラジオ体操習慣化対策事業を推進しているほか、市内で流通しているハミングカードやコナンカードの組合と連携のもと、健康ポイント事業を実施し、健康づくりに資する事業への積極的な参加を促しており、健康づくりへの意識向上を図っております。
また、今年度につきましては、市内の各企業での健康づくりを目的とした「企業のトップが学ぶ健康講座」を実施するほか、これまで以上に地域の出向き、出前講座や健康教育を実施して、個々の健康意識の向上と健康づくりの推進に努めてまいります。
○議長(田村富男君) 舘花一仁君。
○1番(舘花一仁君) ありがとうございます。
私も健康には十分注意して、これからも頑張っていきたいと思いますので、皆さんも健康については一生懸命取り組んでいただければありがたいと思います。
次に、高速道路体系についてお伺いいたします。
平成20年度後半には、日本海沿岸道路未完成区間の開通が見込まれ、ますます道路体系の事情がよくなり、北東北3県では鹿角市が高速道路ネットワークの中心となることが見込まれます。5月議会の一般質問において、小田議員が述べられた鹿角市から高速道路を利用し、90分圏内おける商圏人口は少なくとも150万人と推計されます。この機会を好機と捉え、鹿角市が高速道路ネットワークの中心となることによって、ここから情報発信ができることも多いと思います。
以前、鹿角にトラックターミナルの構想があったと聞きますが、現実には至りませんでした。トラック業界は大変厳しい状況にあると聞きますが、高速道路の全線開通を見越し、鹿角の場所を中継基地、物流拠点として考えられないか。また、地場産業の産業振興や企業立地などの可能性を伺います。
○議長(田村富男君) 市長。
○市長(児玉 一君) お答えいたします。
地理的優位性を活用した企業立地、地場産業の取り組みについてでありますが、本市は、東北自動車道が縦貫し、東北主要都市へのアクセス面での利便性が高いことなどをアピールしてきておりますが、今後、整備が見込まれております日本海沿岸東北自動車道の開通により、内陸と沿岸の両高速交通ネットワークが最大限に活用できることをセールスポイントとして誘致活動を推進してまいりたいというふうに考えております。
また、これまで地域経済を支えてきた地場企業につきましても、高速交通体系の整備により、広域的なビジネスのマッチングの可能性が広がると考えられますことから、市としましても、その時々の状況に応じた支援策を講じながら、地場企業の活性化を図ってまいりたいというふうに考えております。
○議長(田村富男君) 舘花一仁君。
○1番(舘花一仁君) ありがとうございます。
次に、観光についてお伺いいたします。
観光振興でネックになっているのが、十和田・八幡平のアクセス道整備です。大部分の道路は拡幅整備により解消されておりますが、国道341号線の谷内上り、また国道103号線の大湯・中滝から十和田湖への道路がいまだ狭隘箇所が多く、大型バスなどの相互交通が困難な場所がございます。この解消に向けて、県・国への働きかけをしていると思いますが、この道路整備について伺います。
○議長(田村富男君) 市長。
○市長(児玉 一君) お答えいたします。
国道341号線の整備についてでありますが、これまで長嶺地区、赤平地区及び熊沢地区の一部において、県による整備改良が行われてきましたが、谷内バイパス以南は延長が長く一括での事業実施が困難なことから、局部改良として整備を進めると伺っております。
ご指摘のとおり、熊沢、水沢の未整備区間は、狭隘な上、急カーブがあり、大型バス等の運行を窮屈なものにしております。これを解消するため、県では平成23年度から雪寒事業により熊沢地区の事業に着手し、計画的に整備が進められており、来年度以降も狭隘箇所の改良を予定していると伺っております。
本路線は、十和田八幡平国立公園を結ぶ広域観光ルートとして重要な路線であり、全線改良によりその整備効果が十分に発揮されることから、今後も、私が会長を務めている角館大鰐間国道整備促進期成同盟会を初めとして、さまざまな機会を捉え、継続整備に向けた要望活動を展開してまいります。
○議長(田村富男君) 舘花一仁君。
○1番(舘花一仁君) まず、拡幅工事を早期に解決されるように、この鹿角市からも大きく声を出していただいて、早期に狭隘箇所をなくするようにお願いいたします。
次に、冬季の玉川温泉への鹿角市側から通年通行できないか伺います。
この道路は、冬期間の観光道路の確保だけではなく、玉川温泉の利用客や従業員などの救急搬送が必要な場合、救急指定されている鹿角厚生病院が距離や時間的にも近いですし、一刻を争うこと想定した場合には必要な路線と考えますが、答弁を求めます。
○議長(田村富男君) 市長。
○市長(児玉 一君) お答えいたします。
国道341号の玉川温泉までの通年通行につきましては、平成15年度、16年度に県が試験除雪及び試験走行を実施したところ、多くの課題が浮上したことから、早期の通年通行は困難であるとの報告が出されておりました。
その後も検討を重ねてきましたが、平成23年度に環境省、秋田県、仙北市、本市及び関係機関により、試験除雪連絡協議会が設置され、平成23年度、24年度において気象観測、試験除雪、試験走行及び雪崩調査が実施されております。
その結果、スノーシェルター新設など雪害対策施設の整備のほか、非常時の通信手段の確保や除雪車両の配備など複数の課題が挙げられたことから、今後はこれらの課題について、パークアンドライド方式を想定した検討を進めていくこととしております。
本市の観光、経済の振興を図る上で最も重要な路線であることから、早期実現に向けて、今後も同盟会での要望活動を継続するほか、国や県との協議を進めてまいります。
○議長(田村富男君) 舘花一仁君。
○1番(舘花一仁君) ぜひ、その協議会なり、こちら鹿角からも発信していただいて、通年通行ができるように取り組んでいただければ、すごくありがたいと思っております。
次に、この鹿角市が誇る縄文遺跡群の大湯ストーンサークルは、世界遺産登録推薦に向け準備を進めてまいりましたが、残念ながら2014年の推薦はかないませんでした。しかしながら、市民の皆様の熱意と登録推進本部の活動により、今後の取り組みを期待してやみません。
去る8月19日にBS放送のNHK番組「超古代からの挑戦状・縄文ストーンサークル編」の30分番組が放映されました。この番組の中で北海道東北3県を含む縄文遺跡群の大湯ストーンサークルが世界遺産登録に向け準備中として紹介され、登録推薦が決定すれば、集客力はもちろんのこと、ミステリー縄文ツアーを企画し大ヒット間違いないと、番組の構成はこのようになっておりました。
大湯ストーンサークルが世界遺産に登録されますと、地域経済への波及効果は相当のものと思われます。鹿角市は北に十和田湖、南に八幡平を有し、各地区には温泉場もたくさんございます。この気運を逃さず、鹿角市民が一丸となって盛り上げていかなければならないと思いますが、当局の見解をお伺いいたします。
○議長(田村富男君) 教育長。
○教育長(畠山義孝君) 舘花一仁議員のご質問にお答えをいたします。
大湯環状列石の魅力づくりと今後の取り組みについてでありますが、大湯環状列石は、今から4,500万年前につくられた縄文時代の遺跡で、国の特別史跡に指定され本市の貴重な観光資源ともなっております。このため、本市では観光資源としての活用も見据えた遺跡の魅力づくりに向け、平成10年度から大湯環状列石環境整備事業として進めており、これまで配石遺構の復元、地形復元、植栽などを行い、遺跡がつくられた当時の雰囲気を感じ取ることができる状況になっております。本年度からは、遺跡の南側を対象に第Ⅳ期環境整備事業を行っており、引き続き遺跡を特徴づける環境整備を進めてまいります。
また、遺跡の情報発信、世界遺産登録に向けて市民の機運を盛り上げるための事業につきましては、大湯環状列石魅力アップ事業として、ホームページによる遺跡の紹介、環状列石や縄文文化に関する講座、写真展などを計画いたしております。写真展は「北海道・北東北の縄文遺跡群写真展」と題して、6月から7月にかけて市内中学校を巡回し、今月中旬からは市内の商業施設を会場に開催することといたしております。
このほか、世界遺産登録に向けて平泉町の町民が取り組んだ事例を学ぶための視察研修や、「伝説の里かづの体験泊覧会でんぱく」でのメニュー「縄文夜学スペシャル」における縄文土器の模様をモチーフにしたコースターづくりを通して、遺跡や縄文文化をPRすることといたしております。
○議長(田村富男君) 舘花一仁君。
○1番(舘花一仁君) ありがとうございます。
まず、8月1日から高速バスのラッピングバスとして、県の振興局でも能代と大館間の1日10往復する路線があるんですけれども、そこにも1台、縄文遺跡の写真を模したものを張って、1日1往復の運行をさせてもらっているみたいです。県の取り組みもこういうふうに頑張っておりますので、当市としても一生懸命こちらを盛り上げていくために頑張っていただきたいと思います。
私たちは新人議員も新人研修の一環として大湯のストーンサークルに訪れましたが、やはりもっと展示物をふやして来客者を飽きさせないような工夫が必要かなと思いまして、今から世界遺産に登録されたことの体制と、それをしっかりシミュレーションし、ボランティアガイドなども充実させたものにしなければならないと思いますが、この点についてお伺いいたします。
○議長(田村富男君) 教育部長。
○教育部長(青澤敏博君) お答えいたします。
遺跡の見せ方、観光客へのアピールの仕方というのは、たしかにもう一工夫必要だなと認識はしております。ただし、縄文時代の雰囲気を壊さないようにするために、その時代にはなかったもの、現代的なものは極力持ち込まないという方向にあることをひとつご理解いただきたいと思います。
例えば、考えますと、私の拙いアイディアですけれども、例えばボランティアの方々が、あるいは観光客の方々に縄文時代の服を着て場内を歩いてもらうというようなことをすれば、あるいは火おこし体験をそういう格好のまましてもらうというようなことであれば、遺跡そのものには影響がないので、割と見た目にも遺跡らしくていい雰囲気が醸し出せるのかななどと考えたりしてはおります。いずれにしても、結構アイディアの必要な問題でありますので、一緒にぜひ知恵を貸していただきたいと思います。
○議長(田村富男君) 舘花一仁君。
○1番(舘花一仁君) 今のアイディアいいと思います。確かに、NHK番組でやっていました。鹿角市の縄文にはどーもくんみたいな土版がございましたよね。あれには数字がありまして、これ、日本全国どこを探しても、この大湯環状列石にしかないということも聞いております。これをまた皆さん、大きく広めていければいいものかなと思っております。
それでは、最後の質問となります。
去る8月10日に開催されました優しい経済教室で、本市出身の京都学園大学特別教授の坂本信雄さんが講演の中でおっしゃっておりました。今、この日本は人口減少するのは避けられません。では、地方自治体行政としてできることは、市民の皆様の幸せを追求し、安心して暮らせる社会を提供してやることが最も大事だと、私はそのように受け取りました。
その中で独自の路線を行く長野県川上村の紹介をしておりました。この川上村はマスコミにも多く取り上げられ知る人も多いと思います。川上村の実例で、バスの運行につきまして、鹿角市でも取り入れができないものか伺います。
鹿角市では、高齢化に伴い免許証を返納したくても交通手段の確保として返納できないご高齢の方も実在しております。交通弱者に手を差し伸べるためにもスクールバスの混乗ができないか。また、スクールバスの空き状況や、バスの回送を利用して一般の乗客も利用できるようにならないものでしょうか、お伺いいたします。
○議長(田村富男君) 教育長。
○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。
スクールバスの生活バスとしての活用についてでありますが、現在、市教育委員会が通学対策として運行しているスクールバスは本市所有のバス1台と、民間に運行を委託しているバス4台でございます。このスクールバスは市内の小中学校に通う遠距離通学者及びそれに準ずる児童生徒の大切な通学手段としての役割を担っており、今年度の利用者は265人でございます。
市所有のスクールバスにつきましては、定員が57名でありますが、常時満席で運行されている状況にございます。また、登下校以外の時間帯についても、学習指導要領の改訂に伴い、現在、体験を重視した「生きる力」を育む教育が推進されているところであり、各校においては学校外での体験授業が数多く展開されておりますので、ほぼ毎日のようにスクールバスが活用されている状況にございます。したがいまして、スクールバスの一般乗客との混乗及び生活バスとしての利用は困難な状況でございます。
○議長(田村富男君) 舘花一仁君。
○1番(舘花一仁君) 十分趣旨はわかりますけれども、どうしても生活を確保するためにバスを利用したいという方も結構多いんですよ。そこら辺をもう少し酌み取っていただいて、そういうことの取り組みを考えていただけないものでしょうか。
次に、コモッセなんですけれども、現在建設が進められております複合施設鹿角市文化の杜交流館コモッセですが、川上村にも鹿角市と同様の施設、川上村文化センターがございます。コンサートや演劇鑑賞ができる多目的ホール、講演会、シンポジウムなど幅広く活用され、自然や歴史を展示する資料館、また夜間無人での24時間オプーンされている図書館がございます。村民はIDカードでいつでも借りることができることから、利用率はとても高くなっているようです。コモッセでも基本的な計画はされているでしょうが、川上村を参考にして市民のために利便性のよい、誰もが気楽に足を運び、多くの人が集う施設運営をしていただきたいと思います。当局のお考えをお伺いいたします。
○議長(田村富男君) 教育長。
○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。
複合施設コモッセの活用につきましては、昨年度策定いたしました管理運営基本計画において、多くの市民から施設を利用していただくためには、市民自身が積極的に事業に携わることが重要であるとしており、より多くの市民が施設の運営に参加する取り組みを進めていくこととしております。
市民が運営に参加する取り組みとして、現在、市民が主体となった事業を企画するワークショップを開催いたしております。これまで2回開催されたワークショップでは、商店街と連携した事業、芸術文化の祭典、四季をテーマにした通年的な事業などの企画や、それらを実施する事業実施主体などについて検討されております。
事業の実施主体につきましては、ワークショップのメンバーを母体としながらも、市民の誰もが気軽に参加でき、意見を述べることができるような団体を目指してまいりたいと考えております。
また、図書館については、ICタグなどの新たなシステムの導入による利用者の利便性に配慮したサービスの提供や、開館時間の延長など、利用者のニーズに対応したより利用しやすい施設を目指しております。
さらに、子育て支援施設の併設により常設的な託児が可能となることで、多様な世代がコモッセの各施設におけるさまざまな活動を通じて交流できるものと考えております。より多くの市民が集い、交流できる施設となるよう、施設の基本理念である「つどう ふれあう にぎわう 文化交流の杜」の実現に努めてまいります。
○議長(田村富男君) 舘花一仁君。
○1番(舘花一仁君) ありがとうございます。
あと、そのほかの事例で、川上村では、そのほかに福祉の充実として教育環境の整備に力を入れておりまして、図書館以外にも24時間の訪問看護をされております。その中核都市がヘルシーパーク川上ですけれども、この施設は診療所やデイサービスセンターに加え、保育園も同じ施設内にございます。一般に患者が危篤になりますと病院へ運ばれるのが通例ですが、この川上村では逆に病院から自宅に連れ帰り、訪問看護ステーションと家庭、地域が連携して看取ります。この川上村では約4割の方が自宅で看取られております。鹿角市も将来的にはこういうふうなことも考えられないか、ちょっとそこについても一点お伺いしたいと思います。
○議長(田村富男君) 市民部長。
○市民部長(菅原 勤君) 訪問看護ステーションという事例を今出されましたけれども、市でも平成12年ころから訪問看護が必要だということで立ち上げてまいりましたが、なかなか利用される方が少ないという実態もございまして、市独自の訪問看護につきましては撤退している状況にあります。現在、かづの厚生病院のほかにも2件ほど訪問看護はされております。
議員がおっしゃるとおり自宅で看取られるというのは、一番人間にとって好ましいことだなという思いは私もいたしますけれども、さまざまな要因がありますので、そこまで今鹿角市のほうでできるのかどうかというものは、さまざまな案件を検討しながらでなければお答えすることはちょっとできないのかなと思っています。
○議長(田村富男君) 舘花一仁君。
○1番(舘花一仁君) ありがとうございました。
以上をもちまして、ちょっと時間は早いですけれども、質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございます。
○議長(田村富男君) 以上で舘花一仁君の質問を終わります。
ここで、昼食のため午後1時まで休憩をとります。
午後0時00分 休憩
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午後1時00分 再開
○議長(田村富男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
順位3番、栁舘一郎君の発言を認めます。栁舘一郎君。
(14番 栁舘一郎君 登壇)
○14番(栁舘一郎君) まず、質問に先立ちまして、8月9日集中豪雨により被災された市民の皆様方に心よりお見舞いを申し上げます。
当日、私も錦木バイパスで右往左往しておりましたが、まさかあのとき短時間に田んぼが集中豪雨により川のごとく流れてあったのには大変びっくりいたしました。その後、予定されていました会議が中止になりましたので、管内はどうなっておるのかなということで、その足で市内をめぐってまいりました。そうしたら、いつもは心配でありました新田橋が、まだ最高水位まで1メーターか2メーター余裕がございましたので、「ああ、今回は19年よりはいいのかな」と思った次第でございます。結果的に、あれくらいの集中豪雨でありながら人的災害がなかったということは、とりもなおさず八幡平地区のほうで降雨量が少なかったと、それによるものが大きかったのかなと思っております。