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平成25年第7回定例会(第2号 9月10日)

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  1. 鹿角市議会 2013-09-10
    平成25年第7回定例会(第2号 9月10日)


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    平成25年第7回定例会(第2号 9月10日)     平成25年9月10日(火)午前10時開議   開議  第1 一般質問      質問、答弁   散会 ───────────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件   1 一般質問      倉 岡   誠 君      舘 花 一 仁 君      栁 舘 一 郎 君      中 山 一 男 君 ───────────────────────────────────────────── 出席議員(20名)        1番  舘 花 一 仁 君     2番  成 田 哲 男 君        3番  児 玉 悦 朗 君     4番  安 保 誠一郎 君        5番  田 口   裕 君     6番  和井内 貞 光 君        7番  田 中 孝 一 君     8番  児 玉 政 明 君        9番  兎 澤 祐 一 君    10番  中 山 一 男 君
          11番  小 田   修 君    12番  浅 石 昌 敏 君       13番  吉 村 ア イ 君    14番  栁 舘 一 郎 君       15番  髙 杉 正 美 君    16番  黒 澤 一 夫 君       17番  田 村 富 男 君    18番  倉 岡   誠 君       19番  福 島 壽 榮 君    20番  宮 野 和 秀 君 ───────────────────────────────────────────── 欠席議員(なし) ───────────────────────────────────────────── 説明のため出席した者の職氏名  市長        児 玉   一 君    副市長       阿 部 一 弘 君  教育長       畠 山 義 孝 君    総務部長      安 保 一 雄 君  市民部長      菅 原   勤 君    産業部長      髙 杉 恭 二 君  建設部長      兎 澤   優 君    総務部付部長待遇  熊 谷 純 二 君  教育部長      青 澤 敏 博 君    総務部次長     児 玉   晃 君  市民部次長     大 森   明 君    産業部次長     工 藤 裕 悦 君  教育次長      奈 良 義 博 君    会計管理者     阿 部   薫 君  財政課長      佐 藤 康 司 君    監査委員事務局長  米 田 直 子 君  農業委員会事務局長 田 中 康 明 君    選挙管理委員会事務局長                                   佐羽内 浩 栄 君 ───────────────────────────────────────────── 事務局出席職員  事務局長      髙 橋 安 弘 君    副主幹       武 石 量 之 君  主査        阿 部 厳 祐 君    主査        丸 岡 正 則 君      午前10時00分 開議 ○議長(田村富男君) 直ちに本日の会議を開きます。  これより、議事日程第2号により会議を進めてまいります。 ──────────────────────〇 ─────────────────────     日程第1 一般質問 ○議長(田村富男君) 日程第1、これより一般質問を行います。  質問事項は事前に通告を受けておりますので、順次発言を認めます。  順位1番、倉岡 誠君の発言を認めます。倉岡 誠君。     (18番 倉岡 誠君 登壇) ○18番(倉岡 誠君) おはようございます。  誠心会の倉岡です。  まずもって、さきの8.9の経験のない豪雨により被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。あわせて、当局の皆様におかれましては迅速な対応をされておられることに敬意を表したいと思います。早い復旧を望むものであります。  それでは、通告に従い一般質問をさせていただきます。  ご案内のように、子供たちの社会性・協調性・公徳心・コミュニケーション能力などの不足が叫ばれて久しい、そういう中で地域や家庭の教育力は低下をしていると言わざるを得ません。その中で都市化、少子化、共働きの増加など、その要因となっていると考えます。学校教育に依存せざるを得ない状況であるというふうに思います。  そうした中で、次世代を担う子供たちの能力や特性を涵養する鍵として部活動が重要な役割をなすものと考えます。一方、部活動をめぐる諸課題は多くあると思われますが、私はこれまでも小学校のスポーツ活動の大切さとあり方について、幾度となく質問をさせていただいております。  そこで、小学校のスポーツ活動に関する研究協議会が昨年発足されたようですが、その進捗状況についてお伺いをいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 倉岡 誠議員のご質問にお答えを申し上げます。  小学生のスポーツ活動に関する研究協議会の進捗状況につきましては、昨年度、学校関係者や保護者、地域指導者の方々と5回の会議を開催し、他市の状況や、具体的な移行モデル、地域との連携のあり方について、メリット・デメリットを整理しながら協議を重ねてまいりました。  その中で子供自身が望むスポーツを選択でき、適正に合った活動ができることがメリットとして上げられましたが、学校教員が携わらなくなることで、活動時間が遅い時間帯に及ぶことや、勝利至上主義に陥りがちになることなどを懸念する意見が出されました。これらについては、社会体育化の問題点として他市でも同様に懸念されていることから、教員と地域と保護者が良好な連携関係を築きながら移行を進める必要性があることを確認いたしたところであります。  また、現在、学校団として取り組んでいる放課後のスポーツ少年団活動について、社会体育化移行の可能性に関するアンケート調査を実施し、教員の力を借りながら指導体制を進め、鹿角らしい仕組みづくりに取り組んでいくこととして、昨年度、「鹿角市スポーツ推進計画」再改訂版となります、この計画を策定いたしました。この計画には、「子供のスポーツ活動の充実」を目指す姿として掲げており、今年度は移行の第一段階であり、地域や保護者の中からスポーツ少年団認定員を養成し、地域の受け皿となる体制づくりを進めているところであります。 ○議長(田村富男君) 倉岡 誠君。 ○18番(倉岡 誠君) いろいろ諸問題、課題がたくさんある中で、一つずつクリアしながら前に進めるという努力が見受けられます。そういう中でも、ご案内のようにこの社会体育化という部分で見たときに、秋田県内でこの鹿角市だけがその移行措置に沿った行動をとっていないというのが現状であります。そういう中で、今教育長からも話されましたけれども、いろいろな諸課題の中でやはり保護者の立場から見たときに学校単位での部活動の推進というのが一番望ましいという意見が多うございます。そういう中で、やはり今学校の現状を見るときにそれが立ちゆかない状況がどんどん生まれてきている。そこでは子供たちのスポーツに関する意向、希望、夢をやはりつなげていく必要がある。そのことに協議会のほうも悩んでいるやに今説明を受けました。それで、悩み続けるだけでいいんでしょうかね。やはり物事は少しずつでも前に進める必要があるかと思います。他の地域の状況を見るにつけ、一定の方向性を示した段階で、いつまで、どういう形でつくり上げるのかという一つの期限を設けながら進めてきてるやに話を聞いております。今なぜこの質問をしているかということは、鹿角は確かに立ち上げ、少しずつ前に進んでおります。そういう中で、現状タイムリミット、いつまでにという部分が全然論議されておりません。その辺についていかがですか。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 目標年度もしくは目指すべき姿が完結される年度を定めた上で取り組むべきであろうというご意見はごもっともであります。先ほど申し上げました昨年度、再改訂版として策定をいたしました市のスポーツ振興計画は平成27年度までの策定期間となってございます。この中で各学校さんのそれぞれの個別の事情を参酌した上で、我々市教委が高圧的にこの年度を目標にして地域団化ということで社会体育化を進めるようにと、このような指示はする考えはございません。しかしながら、スピード感をもって進めていかなければならないという思いは同じでございますので、まずはこのスポーツ振興計画の現在の目標年度である平成27年度までに我々が今考えているそれぞれの段階に応じて歩みを進めていきたいと、こういう考え方でございます。 ○議長(田村富男君) 倉岡 誠君。 ○18番(倉岡 誠君) 一定の目標年度を今示していただきました。ぜひ、この問題はやはり喫緊の課題であるというふうに思いますし、いつまでも手をこまねいているわけにはいかないというふうに思います。そういう意味ではぜひその推進方を強力にお願いをしたいと思います。  いまひとつ、先ほども触れましたけれども、少子化に加え生徒の部活動離れが進む中、2002年から新教育課程で学校から地域社会へという流れは、ゆとり教育の中で部活を担当する先生の負担を軽減するのが目的ではなかったかと思います。現実は勤務時間外の指導であって、ただでさえ多忙な先生たちは、教材研究の時間や自分の自由時間を割いて、部活動の指導に当たっております。小学校4年生以上から部活動が必修になっているが、学校単位では大規模校ではクリアできるものの、生徒全員が部活に入らなければ維持できない学校が多いと聞いております。今後において、鹿角のスポーツ化への衰退を招くのではと憂慮しております。  そこで、今後の学校部活動のあり方について伺います。先ほどの説明の中にも社会体育化への移行を模索している中で、それまでの時間、平成27年度までという一つの区切りの中でありますが、それまで各種スポーツ大会等々あろうかと思います。現状でも非常に苦しい運営が余儀なくされている状況がございますので、その辺について伺います。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  今後の小学校の部活動のあり方についてでありますが、研究協議会及びアンケート調査で示された意見に基づき、鹿角らしい体制づくりを構築し、段階を経て社会体育化に向けた移行を行っていくこととしており、第1段階として、スポーツ少年団認定員を育成し、地域や保護者の有資格者が子供たちのスポーツ活動を支援する体制づくりを進めてまいります。  第2段階では、地域や保護者の指導者と学校教員がともに指導に携わる仕組みづくりを進めてまいりますが、この段階では、勝利至上主義や加熱指導に向かうなどの問題が懸念させることから、市内一律に進めるのではなく、教員を含む指導者同士の連絡協議会を定期的に開催しながら、学校や地域の実情に応じた方策を進めてまいります。  各小学校では、今年度から第1段階の取り組みが進められておりますので、今後は有資格者の増加も期待できるなど、指導者の育成が図られるものと考えております。 ○議長(田村富男君) 倉岡 誠君。 ○18番(倉岡 誠君) 次の質問にも言及された答弁をいただきましたけれども、いずれ、そのことについてはぜひ進めていただきたいと思います。  それで、私から提案でございますが、今までの答弁の中に種々ございますが、学校の教師の方も交えた形での進め方という部分について、非常に私は大切であると思います。そういう意味では、一気に社会体育化というのは非常に難しい面があろうかと思います。当面、例えば、鹿角であればですね、中学校単位の学区の枠組みの中で、小規模校同士の学校同士が共同して、お互いに協力し合同チームをつくるなり、そういう活動の進め方はいかがかと考えておりますが、その辺についていかがでしょうか。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  小学校同士の合同チーム設立につきましても、移行の第3段階として進めていく計画といたしております。野球及びミニバスケット種目におきまして、郡市内の大会では出場が認められておりますので、学校間同士の連携を図りながら取り組んでいけるものと考えております。ただ、現段階では、ミニバスケット種目において全県規模以上の大会による合同チームでの出場が認められておらない状況にございますことから、今後各協議団体の動向を注視しながら進めてまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 倉岡 誠君。 ○18番(倉岡 誠君) 今の答弁もっともでございます。いろいろな団体の規則の中で合同チームは認められていないがゆえに、保護者の方々も学校単位で活動したいという意向が強い。そこの部分はよく理解をできるわけですが、今後、鹿角のみではないと思います。そういうことから、その協会なり団体の規則へ一定の提言をしながら、そういう合同チームでも参加できる体制づくり、そういうのも一つの手立てとして必要になってくるのかなというふうに思います。その辺は念頭に置いていただきながら、もし可能であれば進めていただければと思います。  今、ずっと答弁、私の質問の中で、社会体育化という言葉が頻繁に出てきておりますけれども、その中で実際に移行が可能になった時点でですね、やはり非常に運営の仕方が難しくなってくる。今現在、学校単位の部活にも一定の浄財は提供されているというふうに思っておりますけれども、そういう意味では、実際に移行された時点で運営はどうなるのか。そして、その資金面のバックアップはどうなるのか。その辺についてお伺いをいたしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  社会体育化へ移行後の運営や経費についてでありますが、地域や学校の実情に応じて、具体的な協議が必要になってくるものと認識いたしております。現在、スポーツ少年団活動に対する支援といたしましては、登録人数に応じた育成費のほか、全県規模以上の大会に出場する児童に対して派遣費を補助しております。運営につきましては、保護者で組織される育成母集団、はは集団との連携で週に1回程度、放課後のスポーツ活動スポーツクラブの活動として実施し、指導者の配置や活動費等を学校と協議しながら進めている事例もございます。  今後、学校や地域、関係団体と協議をしながら、子供たちにとってよりよいスポーツ環境が気づかれるよう配慮しながら進めてまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 倉岡 誠君。 ○18番(倉岡 誠君) ぜひ、細部にわたる気遣いをしながらですね、子供たちの夢を叶えるよう行動されていただきたいと思います。  次に、ご案内のように、鹿角は全国的にも再生可能エネルギークリーンエネルギーでは上位に位置しております。新エネルギービジョンに沿って市役所や避難所、あるいは学校などにおける公共施設において太陽光を中心とする施設の改修等、再生可能エネルギーの利用促進が進められておりますが、その施策についてはさらに促進すべきと考えますが、現在の進捗状況についてお伺いをいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 倉岡 誠議員のご質問にお答えいたします。  まず、その前に先ほど市長室におきまして議長、副議長から今回の災害に対しまして、全国市議会議長会東北市議会議長会、そして秋田県市議会議長会の皆様から見舞金をいただきました。一日も早い復旧のために有効に使わせていただきたいと思います。心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。  鹿角市地域新エネルギービジョンの進捗状況についてでありますが、新エネルギービジョンでは3つの基本方針と、その方針に基づく具体的なプロジェクトを掲げており、その推進に当たっては、市民や事業者と連携しながら進めているところであります。  基本方針1の「多くの市民の目に触れ、体感することで環境への意識を高める」では、市が率先して公共施設への導入を進めることで市民への啓発を図り、意識の醸成を高めることとしており、昨年度までに十和田市民センター体育場八幡平中学校交流センター尾去沢市民センター太陽光パネルや蓄電池等を設置しております。今年度は、福祉保健センター十和田市民センター大湯地区市民センターへの設置を予定しており、来年度以降も県の基金事業を計画的に活用しながら、第1避難所すべてに太陽光パネル等を設置してまいりたいと考えております。  基本方針2の「共動による新エネルギー普及の仕組みをつくる」では、市民、事業者、行政が相互に連携し、地域資源を生かした新エネルギーの利用拡大や、新エネルギーに関する学習・教育などを推進することとしており、これまで住宅用太陽光発電システムの導入に対する補助金や小水力発電導入モデル事業費補助金を創設したほか、出前講座やエコライフ講座の開催、新エネルギーの普及に関心の高い鹿角のエネルギーを考える会と連携した学習会を開催しております。  基本方針3の「新エネルギーの導入により地域の活性化を図る」では、観光振興に寄与する取り組みや、新エネルギーを活用した農林業振興など、産業振興につながる取り組みを進めることとしておりますが、現在、公共施設へ電気自動車やプラグインハイブリッド自動車用の充電設備の設置が観光振興につながらないか検討しております。また、森林資源が豊富な本市の特性を生かすべく、木質バイオマスの利用方法について、先進地視察や森林組合等との協議をしながら事業化の可能性を模索しております。スマートコミュニティ構想については、昨年度の地産地消モデル調査事業を踏まえ、来年度には実証事業を実現できるよう関係事業者との協議を重ねておるところであります。  新エネルギービジョンの推進に当たっては、現在国が進めております電力システム改革の動向を注視するとともに、適宜プロジェクトの追加や見直しも加えながら、地域特性を生かした環境に優しいまちづくりを積極的に推進してまいります。 ○議長(田村富男君) 倉岡 誠君。 ○18番(倉岡 誠君) 今、市長の答弁の中にありましたが、スマートエネルギービジョンといいますかね、その計画はいろいろ行政の思いとしては、避難所を中心に全体の電力が賄える、それから水道、下水道等を含めて公共の施設で災害に強いまちづくりという一つの念頭を持ちながら行動をされているようですが、具体的にはその部分について、もしお示しできるのであれば、どういう形でそれを推し進めようとしているのか、お教えいただければと思います。 ○議長(田村富男君) 総務部長。 ○総務部長(安保一雄君) 今お話がありましたスマートコミュニティでございますが、これまでも報道機関あるいは事業名の紹介等で議会等でも市長のほうから説明があったわけでございますが、具体的な事業の内容と申しますのは大きく2つに分かれております。地域による新電力ということで、現在の電力を必要な分を譲り受けて、その電力を地域内の公共施設にまず使えるような状況をつくるということが一つであります。もう一つは、先ほど倉岡議員からもお話がありました災害時に強い電力手法ということで、災害が起きた際に早期に電力の復旧ができるようなシステムをつくると。  この大きな2つの考え方によりますが、現在はこの考え方が成立するかどうかという調査を平成24年度に行っておりまして、机上での考え方では可能性があると、成立する可能性があるという段階でございます。これからさらに具体的な事業の内容を詰めまして、それもさらに可能性があるかどうかという調査事業を行います。その上で実証事業へと進むという予定となっておりますが、まだこの調査事業へ達するかどうかという国との協議の状況でございますので、今後確実に実証へ進めるということをこの場で申し上げられる段階ではまだございません。 ○議長(田村富男君) 倉岡 誠君。 ○18番(倉岡 誠君) 今の説明でまず現状が把握できたのかなと思います。いずれ、さきの3.11の災害のときには秋田県内でこの鹿角が一番最初に電力という部分では復旧をされているやに記憶してございます。そういう意味では、鹿角には自然エネルギー中心にいろいろなメリットがございます。そういう中での計画だと理解をしますが、いずれ、今部長が言われたようにいろいろな面で、法律からいろいろありますが、非常に厚い壁であるというふうに私は理解をしております。やはり相手もあることですので、その壁を打ち破るのではなくて、きっちり協議を積み重ねた上でお互いにメリットが生まれるような状況づくりが必要になってくるものと思いますので、その辺をひとつよろしくお願いをしたいと思います。  この鹿角は自然エネルギーの宝庫であることは周知のとおりであります。そのことから、市としては地域エネルギービジョンで新エネルギーパークを目指すという方向性がございますが、エネルギーの地産地消の一環として、これまで同僚議員が多く発言をしてきておりますが、小水力発電所を拡大し公共施設でその消費をしていくということを念頭に置いて、現状の課題にどのように立ち向かうかが現状明確ではありません。これからのエネルギーを容易に活用できるような技術開発が進むことを大いに期待しているところでございます。新エネルギー利活用施策を実現させるため、このことを通じて地域の経済に潤いが行き渡るような仕組みをそろそろ本気で考えてもいい時期ではないかと考えます。  日本では余り自然エネルギーの雇用への影響は語られておりませんが、ILOの報告では自然エネルギー分野での雇用創出力がわかります。少し古いのですが、2006年に自然エネルギーの分野で新たに創出された雇用は世界全体ではありますが、風力で30万人、太陽光発電では17万人、バイオマスでは117万人など、全体で230万人を超えると報告をされております。国や地域によって単なる発電コストだけではなく、雇用創出力の高い自然エネルギーを選んで積極的に展開されているところもあるようです。地域や経済や産業界に多重の効果をもたらすものと考えます。  そこで、エネルギーの地産地消の考え方、雇用の創出などをどのようにお考えか、お伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  まず、エネルギーの地産地消についてでありますが、研究機関の最新の調査結果によりますと、本市の再生可能エネルギー受給率は約203%で、電力の受給率は約319%とされており、域内需要を大きく上回る自然エネルギーが産出されております。  この自然エネルギーの豊かな地域特性を生かし、地域活性化に結びつけたいとの思いから、昨年度、民間企業と共同で地熱発電等を活用したエネルギー地産地モデル事業化調査を行っております。調査結果では、一定の条件が整うことで電気事業にかかわる現在の制度や技術的制約の範囲内にあっても、この地産地消モデルが採算性の面で事業として成立する可能性があることが確認されております。今後、この調査結果を生かし実証事業に移行したいと考えておりますが、そのためには地域電源の確保が必要であり、現在、関係する事業者と協議を続けているところであります。  雇用の創出につきましては、再生可能エネルギー設備を導入する場合に企業立地助成金の補助率を引き上げておりますが、公共施設への太陽光発電システムの導入やソーラーLED街灯の設置にあたり、市内企業が製造する太陽光パネルを使用するとともに、住宅用太陽光発電システム導入費補助金の対象工事を原則市内事業者の施工に限るなど、市内のエネルギー関連産業の育成に努めているところであります。  また、再生可能エネルギーの中でも新規導入により雇用創出の効果が期待できる分野としてバイオマス発電が有望であると考えておりますが、バイオマス発電の中でも木質バイオマスは発電施設での直接雇用のほかに原料の運搬や加工といった関連事業の経済的な波及効果も期待でき、豊富な森林資源を有している本市においては原料の自給も可能であると考えられることから、循環型社会の形成や地域の活性化にもつながる有望なエネルギーとして注目をしているところであります。今年度は事業化の可能性を探るための先進地視察を実施しておりますが、一番の課題は原料の安定的な確保と認識しており、森林組合等々林業関係者と協議を進めているところであります。 ○議長(田村富男君) 倉岡 誠君。 ○18番(倉岡 誠君) 先ほどの私の発言の中にもバイオマスが一番、雇用率が高いと結果が出ておりますけれども、いずれ、より具体性を持たせるような活動を今後進めっていっていただければと思います。
     それでは、次にふるさと納税について。  制度が始まって5年目を迎えるわけでございますが、地方に夢の財源として始まったと思います。当市でもこれまで多くの方々から納税いただいておるようでございますが、その方々にはただただ感謝の念に堪えません。それで、これまでの実績についてお伺いをいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  ふるさと納税制度は、生まれ育ったふるさとに、多くの方々が大きな郷土愛を持っていることなどを背景に、平成20年7月から開始しており、出身地などの活性化を応援するため、ご寄附いただいた場合は個人住民税の一部を控除する制度であります。  本市では、寄附の申し出の際に寄附金の使い道を選んでいただいておりまして、本市における原風景として代表的な「十和田八幡平の自然」、鉱山などの「史跡、伝統文化」、そして「農村」の3つの誇るべき風土を次世代へ引き継いでいくことをコンセプトとして寄附を募り、選んでいただいた区分に該当する事業の財源として活用し、魅力あるふるさとづくりを行っております。  これまでの実績としましては、申し出件数が147件、金額にして7,115万4,000円のご寄附をいただいておるところであります。 ○議長(田村富男君) 倉岡 誠君。 ○18番(倉岡 誠君) 今の答弁で出身地を中心にした納税という言葉がございましたけれども、この制度そのものは納税者が自分の生まれ故郷のみならず、自分の選んだ自治体に納税できる制度であります。そういう意味では、これまでいろいろな各自治体の取り組みを私なりに把握させていただきましたが、その納税者の方々が選べる自治体としてさまざまな工夫がされております。さらには、特典を設けた中で納税者のいろいろな便宜を図っている自治体が多く見受けられます。鹿角市としてはそのような部分について、どのような施策をお持ちなのかお伺いをいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  ふるさと納税の対応についてでありますが、ご寄附いただいた方へは、そのご厚情に対しましてお礼状を差し上げているほか、寄附の申し出の際に、「鹿角観光ファン」への登録をお願いし、登録された方に対しましては、鹿角のイベント情報等を定期的にお知らせし、本市を訪れた際にさまざまな特典が受けられる「鹿角観光ファンパスポート」などをお贈りしております。  さらに、現在3万円以上をご寄附いただいた方に対しましては、本市の特産品もしくは特産品を目指している商品をお贈りし、モニター調査員として、その商品への感想や課題などご意見をいただいております。これまでの例では、「淡雪こまち」や「りんごパイ極(きわみ)」、「かづの牛加工品」などをお贈りしており、いただいたご意見はその後の商品開発へ生かしておるところであります。 ○議長(田村富男君) 倉岡 誠君。 ○18番(倉岡 誠君) ほかの自治体もその納税いただいた金額に応じていろいろな特典を設けておるようでございますが、いずれ、納税者の方で心があっても、どういうメリットがあるのかという部分が余り知られていない部分もあろうかと思います。その部分については、鹿角市のホームページを見る限り、あくまでも納税の募集といいますか依頼であって、こういう面にメリットがありますよとか、こういう特典がありますよとか、そういう周知がなされていないというのが私の確認した部分でございます。  今一番必要なのは、そういった周知の部分と、今市長の答弁の中にもございましたけれども、納税者の方々を通じながらですね、口コミで広めていく、そういうことも非常に大切かと思います。そういう意味では納税者の方々に、鹿角市に納税をしてよかったなという思いをきっちりつなげ、それが口コミで広まっていく、そういう状況づくりというものも必要かと思いますが、その点についてはいかがですか。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  ふるさと納税のPR等の情報発信についてでありますが、市では先ほど申し上げましたとおり、寄附金の使途を指定できることとしており、「緑と水の美しい自然」、「歴史息づく文化遺産」、「魅力ある農村資源」の3つの保存及び保全・活用に関する事業のほか、市が進めております「スキーと駅伝のまちづくり事業」など、鹿角市が魅力を持った地域であり続けるために市が取り組んでいる事業の概要を紹介するパンフレットを作成しPRしているところであります。  具体的には、観光客が多く訪れる「花輪ばやし」や首都圏で行うイベント、ふるさと会等でパンフレットや記念品の配布を行っているほか、ホームページの充実に努めているところであります。ご寄附いただいた方に特産品を積極的に贈呈することは、本市を知っていただく上でのインセンティブにはなりますが、より関心を引きつける魅力的な政策を実施し、鹿角観光ファン制度やブランドアップ事業を中心に、本市の魅力を伝えていくことを通じてふるさと納税につなげることが、制度の趣旨であると考えております。例えば、5,000円の寄附の方は、その税金には約2,000円ほど戻るような仕組みになっているようであります。  いずれ、国においても確定申告の省略など制度の簡素化を検討していることから、市においても納付方法の見直しなど、寄付者の負担を軽減する環境の整備も図ってまいりたいと思っております。 ○議長(田村富男君) 倉岡 誠君。 ○18番(倉岡 誠君) 今、今後の活動といいますか、方向性を答えていただきましたけれども、いずれ、今各自治体でもPRはもちろんのこと納税しやすい状況づくり、そういうものを進めているやに思います。インターネットを通じて納入することもできる、そういう制度を確立しようとしている自治体もあるようでございます。それらを含めて可能な限り、この鹿角へ、鹿角出身者以外の方も心を向けて納税いただけるような状況づくりをしていただければと思います。  以上、準備したものはこれで全て終了しましたので、少し時間残りましたけれども、これで終了いたします。  ありがとうございました。 ○議長(田村富男君) 以上で倉岡 誠君の質問を終わります。  ここで、午前11時10分まで休憩をとります。     午前10時43分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午前11時10分 再開 ○議長(田村富男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、順位2番、舘花一仁君の発言を認めます。舘花一仁君。     (1番 舘花一仁君 登壇) ○1番(舘花一仁君) おはようございます。公明・鹿真会の舘花一仁でございます。よろしくお願いいたします。  まず、8月9日の集中豪雨により災害に見舞われました皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早く日常の生活を取り戻されますことをお祈りいたします。  3月の市議会選挙の改選により多くの市民の皆様から負託を受け、このように議場での発言の場をいただきましたことに感謝を申し上げます。  私は新人議員の中では一番若手になりますが、これからの世情は少子高齢化による社会保障制度の転換期となり、現在の1970年モデルから2025年モデルに移行していくに伴い、若い世代の応援者として、この鹿角市を一緒に牽引していく活動に邁進してまいります。これから市議会議員として市民の代弁者として頑張りますので、よろしくお願いいたします。  それでは、通告に従い質問させていただきます。  まず、近年全国的に毎年空き家が増加し社会問題となっております。現在、全国では700万戸を優に超えると言われております。秋田県内におきましては、2008年ベースで5万5,300戸が存在すると推計されております。鹿角市でも同様に年々ふえる傾向にあると思われます。跡継ぎの不在などにより管理が不十分、または放棄された住家火災や老朽化による倒壊、また犯罪などの危険性をはらんでいるものと思います。さきの行政報告によりますと、鹿角市では解体交渉中のものが2件、適正管理を促しているものが7件との報告がございましたが、その具体的な内容と問題点についてお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 舘花一仁議員のご質問にお答えいたします。  空き家の実態調査の現在の状況についてでありますが、先の行政報告でも申し上げたとおり、およそ88%の調査が終了しております。この調査では、国などが示した事例を参考に市独自の視点を加えた基準を用いており、傾斜や基礎など建物の状態についての5項目、及び落雪や草木の管理等を含めた近隣や景観への影響についての3項目をそれぞれ点数化し、総合的に評価した結果を4段階の適正管理度で判定しております。  これまでの対応状況でありますが、適正管理を求めた案件では、交渉により解体されたもののほか、落雪により建物の一部が破損し外部からの侵入等が懸念された空き家について、所有者に連絡をとり補修により対処していただいたものもあります。  解体交渉中の案件2件については、老朽化がかなり進み危険性が高いため、現在解体に向けての助言、さらに指導へと進めておりますが、所有者の経済的な事情や所有権の整理が必要であるなどの理由により早急には進められず、苦慮している状況であります。また、条例施行後に解体されたものもあり、所有者の管理意識の高まりなどの一定の成果があらわれているものと考えております  なお、所有者が市外在住者の場合、空き家の状態または周辺住民からの苦情を把握しにくいことから、本市が窓口となり、損傷の程度や周辺への影響を客観的に所有者へ示すなどして、相応の処置をお願いし対応していただいております。  特に危険老朽度が高く悪影響を及ぼしかねない空き家の所有者への今後の対応としましては、条例に基づく指導、勧告及び命令と段階的に強制力を高める対応を進めるほか、相談などにも応じながら、継続的に経過を見守り、適切に対処してまいります。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) ありがとうございます。  次の質問と少しリンクするんですけれども、鹿角市は十和田八幡平国立公園を初め多くの史跡と温泉を有しておりまして、観光立市を標榜しておりますが、道路に隣接する空き家、特に崩落状態の構造物は景観上のイメージダウンだけではなく、近隣住民が不安を抱いているケースがふえてきております。このような構造物に対して行政はどのように対処し、かかわりを持っていくのか伺います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  景観、観光に悪影響を及ぼす空き家への対応につきましては、現在実施しております空き家の実態調査は、主に一般の住宅を対象として行っておりますが、主要道路に面し景観上悪影響を及ぼす建物についても、観光地としての視点による対応が必要であると認識しており、それらの物件についての実態把握、所有者の特定などの調査を行い、所有者へ交渉するなどの対応を進めているところであります。  本来は、所有者が管理するのが大前提でありますので、道路に面し景観を著しく損なう建物の所有者に対しましても、助言から指導、勧告、命令といった措置を講じながら、適正管理を促していくことを基本に進めてまいります。  それでも所有者がこれらの措置に応じず、現に緊急を要する場合においては、条例に基づき行政による代執行も視野に入れ進めてまいりますが、多額の除却費用は所有者の負担となるため、代執行については国の動向や建物の立地状況を見きわめた上で、関係機関とも十分に協議を重ね、慎重に対応していく必要があるものというふうに考えております。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) ありがとうございます。  次に、空き家の利用促進についてお伺いします。  鹿角市では空き家の有効活用として、田舎のねじろと題し、鹿角市に滞在、居住を検討している方々の手伝いとして空き家物件の紹介などを積極的にしております。この取り組みは大変すばらしいことと思いますが、現在この制度を活用し、成約された件数及び居住されている方は何人おられるか伺います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  空き家の利用促進につきましては、本市では平成19年度から「かづの「田舎のねじろ」宅地建物データバンク」を運営し、本市での居住に必要となる空き家や空き地を広く市民から募り、ホームページ上で紹介しております。  これまでに、市外の方でデータバンクを活用し、田舎暮らし体験として市内での暮らしを体験された方は12件、23人、登録物件を賃借し居住した方は8件、15人で、このうち現時点で継続して居住している方は3人となっております。また、市内の方にも3件ご利用いただいております。  また、「かづのde“ふるさとライフ”奨励金」は、制度を開始した平成20年度からこれまでに田舎暮らし体験登録物件の所有者に対して2件、データバンク登録物件を賃借して居住した方に対して1件交付しております。  この奨励金制度は今年度末までとなっておりますが、登録物件に対する問い合わせが増加傾向にあり、物件の中には修繕を要するものも見受けられますので、交流居住の促進に結びつけられる効果的で魅力的な奨励制度となるよう見直しを図り、延長を視野に検討を進めておるところであります。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) ぜひ、この奨励制度はずっと継続して活用していただきたいものと思っております。  次に、空き家の有効活用についてお伺いいたします。  他市の事例を紹介します。新潟県十日町市では空き家をミュージアムとしてイベントを開催し、3年に1度の芸術祭展、大地の芸術祭を成功させているところもございます。十日町市ではこの3年に1度開催されることにより、次回開催される準備期間内に市内外、県外はもとより海外からの芸術家たちが構想を練り、この十日町市に長期滞在する人もございます。その中で地域の人との交流も深まり、中にはこの地に居住を求め、定住する人もあると聞いております。  また、県内におきましては、秋田市の河辺雄和商工会主催による芸術の里河辺雄和構想プロジェクトでは、芸術を核に市内外のアーティストやマイスターの移住促進を行い、地域の空き家を利用し、町の活性化につなげるという趣旨で活動をされております。  また、上小阿仁村の芸術イベントは少し趣旨が違いますが、こちらも村民が一体となり県内外の芸術関係者やボランティアを中心に芸術作品を展示し、村内に誘客し、交流人口の増加に活性化を目指しております。  また、別の視点から、福祉介護について要支援1・2レベルにおきましては、市町村採択事業となると思いますが、空き家を介護施設として有効活用されてはいかがかと思いますが、以上のこのような取り組みについて、できないか伺います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  空き家の有効活用につきましては、現在実施しております空き家実態調査において、管理状態が良好で利活用可能な空き家も相当数ある状況を確認しております。空き家の活用については、所有者それぞれに考え方があると思いますので、所有者に対して空き家の利活用を含めた意向調査を実施する準備を進めております。今後この調査結果をもとに、どのような利活用が可能か、さまざまな方向性を視野に入れながら、その可能性を探ってまいりたいと思っています。  それから、介護事業への空き家の有効活用につきましては、介護施設の開設形態の一つとして空き家を改修し活用を図ることは可能でありますが、どのような建物でサービス提供を行うかは事業者の判断となります。  また、介護サービス事業の拡充に当たっては、地域のニーズを捉え必要なサービスの量をはかりながら、介護保険事業計画に則って進める必要がありますので、空き家を活用した市独自の要支援者向けサービスの新設は考えておりません。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) ありがとうございます。  次に、健康問題について質問いたします。  国では毎年9月1日より30日まで、がん征圧月間と定め、がんの正しい知識の徹底を図るとしております。今や、国民の2人に1人が発症し、3人に1人が死亡するというがんは、まさに国民病と言えます。がんは早期発見早期治療が重要であります。その早期発見を促すためのがん検診ですが、鹿角市は全国平均より受診率は上回っておりますが、国が定めるところの50%まではまだほど遠い数値と思います。鹿角市の取り組みはどのようになっておるのかお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  がん検診の受診率向上に向けた取り組みについてでありますが、本市におけるがん検診の受診率は、胃がんや肺がんなど検診の種別によってばらつきはあるものの、平均で20%台を推移している状況であります。  受診率向上の取り組みとしましては、節目の年齢の方を対象とした無料クーポン券の発行や、がん検診の開始年齢である40歳の方のワンコイン受診を実施しているほか、一昨年よりがん検診推進員を配置し電話や訪問による受診勧奨の強化を図っているとともに、昨年度より胃がん検診において集団検診のほかに医療機関における個別受診の枠を設けております。  今年度につきましては、女性特有のがん検診における予約方法の簡素化を図るとともに、未受診者の追加検診を実施するか、さらに平日の受診が困難な方を対象に休日における胃がん、肺がん、大腸がん検診の同時実施を行うなど受診環境の整備をしております。  今後は長期間受診していない方に対し、数回にわたり受診勧奨を行うコール・リコール手法を取り入れるなどして、受診率の向上に努めてまいります。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) ぜひ、そのようにお願いしたいものです。  また、大変不名誉ではございますけれども、がんの死亡率が秋田県では平成9年より連続16年間全国ワーストとなっております。平成23年、秋田県でがんで亡くなられた人数は4,044人、鹿角市でも平成22年、149人ががんで亡くなっております。この数字は秋田県の平均値を大きく上回っており突出しております。また、平成24年、秋田県のがんによる死亡者数は4,099人と前年度より55人多くなっております。秋田県がん対策室は、年齢を重ねると免疫力が落ち若い人に比べがんにかかりやすくなる。高齢化率が高くなれば高いほど、がん死亡率が高いことが確認されていますので、がん検診は定期的に受診されることが望ましいと思います。  次に、がん検診の年齢を引き下げられないかということですが、鹿角市では40歳からのがん検診となっておりますが、隣の大館市では35歳以上の受診希望者となっております。この鹿角市でも近年若い人ががんの発症により尊い命を落とす人がおります。まさに早期発見、早期治療が肝要ではないでしょうか。個人の負担を軽減するため特定健診があるわけですが、大館市と同様35歳以上の措置はとれないものでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  がん検診の受診年齢の引き下げにつきましては、若いうちからがん検診の機会があることは、がんによる死亡者数の減少に結びつく一つの有効的な手段であると考えられますが、県の統計では、がんの死亡者数は40代から急激に増加している状況にあります。  このことを踏まえると、本市としては、まずは40歳以上の方の受診率の向上が、がんによる死亡率の抑制につながる最も重要な年代であると捉えておりますので、当面は現行の対象年齢でがん検診を実施し、引き続き受診環境の整備を図りながら、受診率の向上に努めていきたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) 今のお答えなんですけれども、やはり私としては40代から急激にがんになる確率が高いというんですけれども、その前段階で、やはり35歳からも受診を受けられるように、市でも精いっぱい応援していただけたら、すごくありがたいと思っております。  次に入りますけれども、鹿角市でがん検診を受診され、要検査、精密検査が必要とされたものの受診率が全国平均を下回っております。この精密検査が必要な人の受診率、また追跡調査で積極的な検査の進め方を行っているのか。また、がん治療が必要となった場合、安心して鹿角市で治療を受けられるように病院の受け入れ体制と、また鹿角市として、そのサポート支援をしていただけないか伺います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  再検査となった人の追跡調査につきましては、がん検診の委託先である各医療機関及び保健事業団と連携を図りながら、再検査の受診状況と受診結果の把握に努めております。
     また、再検査をしていない方に対しましては、保健師の電話や家庭訪問による受診勧奨を実施しておりますが、再検査の受診率が低いことから、治療が必要な方の早期発見、早期治療に結びつけるためにも、引き続き受診勧奨に努めてまいります。  市内の病院での治療の受け入れ体制と、またそのサポート支援につきましては、がんの治療は市内では二次医療機関であるかづの厚生病院が中心的役割を担っており、患者個人の治療内容や病気の進行度合いに応じて、その方にとって最善の医療提供がなされることが望まれます。  しかし、本市においては、がんの治療に対する専門医が不足している状況であることから、治療箇所によっては、市外の専門医療機関に頼ることはやむを得ないことと考えておりますが、地元で安心して治療が受けられるよう、市としましても引き続き医師確保に向けた取り組みを行ってまいります。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) ありがとうございます。  ぜひ、鹿角市の病院でも専門医を育成したり、人材確保のほうに取り組んでいただければ、すごくありがたいと思っております。  秋田県では、がん及び心疾患、脳血管疾患などの罹患率が全国平均を大きく上回っております。鹿角市においては、これらの疾患が秋田県平均を大きく上回っており、大変な不名誉なことと、いま一度再認識し、市民挙げての取り組みとして健康診断の受診率向上と市民一人一人の健康管理、健康増進を促していかなければならないと思います。  高齢化が進むに伴い免疫力の低下などによりさまざまな病気になりやすくなり、病院を受診することが多くなります。強いては、保険料の負担がふえることは一目瞭然でございます。今からでも遅くはございません。市民一人一人が自覚を持ち、健康について考え、少しでも医療費の負担が少なくなるよう努力していかなければならないと思います。この取り組みについて、ご所見をお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  健康促進につきましては、市では昨年度、第2次健康かづの21計画を策定しており、その基本目標に健康寿命の延伸や生活の質の向上を目指すことを掲げております。  市民一人一人が健康意識を高め、個人に合わせた健康づくりを実践し、健やかで心豊かな生活を送ることが重要であり、そのためには若い世代から食生活や運動、喫煙などの生活習慣を見直して、健康づくりへの関心を高めていくことが必要であります。  取り組みとしては、どなたでも気軽にできる運動の習慣化のため、ラジオ体操習慣化対策事業を推進しているほか、市内で流通しているハミングカードやコナンカードの組合と連携のもと、健康ポイント事業を実施し、健康づくりに資する事業への積極的な参加を促しており、健康づくりへの意識向上を図っております。  また、今年度につきましては、市内の各企業での健康づくりを目的とした「企業のトップが学ぶ健康講座」を実施するほか、これまで以上に地域の出向き、出前講座や健康教育を実施して、個々の健康意識の向上と健康づくりの推進に努めてまいります。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) ありがとうございます。  私も健康には十分注意して、これからも頑張っていきたいと思いますので、皆さんも健康については一生懸命取り組んでいただければありがたいと思います。  次に、高速道路体系についてお伺いいたします。  平成20年度後半には、日本海沿岸道路未完成区間の開通が見込まれ、ますます道路体系の事情がよくなり、北東北3県では鹿角市が高速道路ネットワークの中心となることが見込まれます。5月議会の一般質問において、小田議員が述べられた鹿角市から高速道路を利用し、90分圏内おける商圏人口は少なくとも150万人と推計されます。この機会を好機と捉え、鹿角市が高速道路ネットワークの中心となることによって、ここから情報発信ができることも多いと思います。  以前、鹿角にトラックターミナルの構想があったと聞きますが、現実には至りませんでした。トラック業界は大変厳しい状況にあると聞きますが、高速道路の全線開通を見越し、鹿角の場所を中継基地、物流拠点として考えられないか。また、地場産業の産業振興や企業立地などの可能性を伺います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  地理的優位性を活用した企業立地、地場産業の取り組みについてでありますが、本市は、東北自動車道が縦貫し、東北主要都市へのアクセス面での利便性が高いことなどをアピールしてきておりますが、今後、整備が見込まれております日本海沿岸東北自動車道の開通により、内陸と沿岸の両高速交通ネットワークが最大限に活用できることをセールスポイントとして誘致活動を推進してまいりたいというふうに考えております。  また、これまで地域経済を支えてきた地場企業につきましても、高速交通体系の整備により、広域的なビジネスのマッチングの可能性が広がると考えられますことから、市としましても、その時々の状況に応じた支援策を講じながら、地場企業の活性化を図ってまいりたいというふうに考えております。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) ありがとうございます。  次に、観光についてお伺いいたします。  観光振興でネックになっているのが、十和田・八幡平のアクセス道整備です。大部分の道路は拡幅整備により解消されておりますが、国道341号線の谷内上り、また国道103号線の大湯・中滝から十和田湖への道路がいまだ狭隘箇所が多く、大型バスなどの相互交通が困難な場所がございます。この解消に向けて、県・国への働きかけをしていると思いますが、この道路整備について伺います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  国道341号線の整備についてでありますが、これまで長嶺地区、赤平地区及び熊沢地区の一部において、県による整備改良が行われてきましたが、谷内バイパス以南は延長が長く一括での事業実施が困難なことから、局部改良として整備を進めると伺っております。  ご指摘のとおり、熊沢、水沢の未整備区間は、狭隘な上、急カーブがあり、大型バス等の運行を窮屈なものにしております。これを解消するため、県では平成23年度から雪寒事業により熊沢地区の事業に着手し、計画的に整備が進められており、来年度以降も狭隘箇所の改良を予定していると伺っております。  本路線は、十和田八幡平国立公園を結ぶ広域観光ルートとして重要な路線であり、全線改良によりその整備効果が十分に発揮されることから、今後も、私が会長を務めている角館大鰐間国道整備促進期成同盟会を初めとして、さまざまな機会を捉え、継続整備に向けた要望活動を展開してまいります。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) まず、拡幅工事を早期に解決されるように、この鹿角市からも大きく声を出していただいて、早期に狭隘箇所をなくするようにお願いいたします。  次に、冬季の玉川温泉への鹿角市側から通年通行できないか伺います。  この道路は、冬期間の観光道路の確保だけではなく、玉川温泉の利用客や従業員などの救急搬送が必要な場合、救急指定されている鹿角厚生病院が距離や時間的にも近いですし、一刻を争うこと想定した場合には必要な路線と考えますが、答弁を求めます。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  国道341号の玉川温泉までの通年通行につきましては、平成15年度、16年度に県が試験除雪及び試験走行を実施したところ、多くの課題が浮上したことから、早期の通年通行は困難であるとの報告が出されておりました。  その後も検討を重ねてきましたが、平成23年度に環境省、秋田県、仙北市、本市及び関係機関により、試験除雪連絡協議会が設置され、平成23年度、24年度において気象観測、試験除雪、試験走行及び雪崩調査が実施されております。  その結果、スノーシェルター新設など雪害対策施設の整備のほか、非常時の通信手段の確保や除雪車両の配備など複数の課題が挙げられたことから、今後はこれらの課題について、パークアンドライド方式を想定した検討を進めていくこととしております。  本市の観光、経済の振興を図る上で最も重要な路線であることから、早期実現に向けて、今後も同盟会での要望活動を継続するほか、国や県との協議を進めてまいります。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) ぜひ、その協議会なり、こちら鹿角からも発信していただいて、通年通行ができるように取り組んでいただければ、すごくありがたいと思っております。  次に、この鹿角市が誇る縄文遺跡群の大湯ストーンサークルは、世界遺産登録推薦に向け準備を進めてまいりましたが、残念ながら2014年の推薦はかないませんでした。しかしながら、市民の皆様の熱意と登録推進本部の活動により、今後の取り組みを期待してやみません。  去る8月19日にBS放送のNHK番組「超古代からの挑戦状・縄文ストーンサークル編」の30分番組が放映されました。この番組の中で北海道東北3県を含む縄文遺跡群の大湯ストーンサークルが世界遺産登録に向け準備中として紹介され、登録推薦が決定すれば、集客力はもちろんのこと、ミステリー縄文ツアーを企画し大ヒット間違いないと、番組の構成はこのようになっておりました。  大湯ストーンサークルが世界遺産に登録されますと、地域経済への波及効果は相当のものと思われます。鹿角市は北に十和田湖、南に八幡平を有し、各地区には温泉場もたくさんございます。この気運を逃さず、鹿角市民が一丸となって盛り上げていかなければならないと思いますが、当局の見解をお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 舘花一仁議員のご質問にお答えをいたします。  大湯環状列石の魅力づくりと今後の取り組みについてでありますが、大湯環状列石は、今から4,500万年前につくられた縄文時代の遺跡で、国の特別史跡に指定され本市の貴重な観光資源ともなっております。このため、本市では観光資源としての活用も見据えた遺跡の魅力づくりに向け、平成10年度から大湯環状列石環境整備事業として進めており、これまで配石遺構の復元、地形復元、植栽などを行い、遺跡がつくられた当時の雰囲気を感じ取ることができる状況になっております。本年度からは、遺跡の南側を対象に第Ⅳ期環境整備事業を行っており、引き続き遺跡を特徴づける環境整備を進めてまいります。  また、遺跡の情報発信、世界遺産登録に向けて市民の機運を盛り上げるための事業につきましては、大湯環状列石魅力アップ事業として、ホームページによる遺跡の紹介、環状列石や縄文文化に関する講座、写真展などを計画いたしております。写真展は「北海道・北東北の縄文遺跡群写真展」と題して、6月から7月にかけて市内中学校を巡回し、今月中旬からは市内の商業施設を会場に開催することといたしております。  このほか、世界遺産登録に向けて平泉町の町民が取り組んだ事例を学ぶための視察研修や、「伝説の里かづの体験泊覧会でんぱく」でのメニュー「縄文夜学スペシャル」における縄文土器の模様をモチーフにしたコースターづくりを通して、遺跡や縄文文化をPRすることといたしております。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) ありがとうございます。  まず、8月1日から高速バスのラッピングバスとして、県の振興局でも能代と大館間の1日10往復する路線があるんですけれども、そこにも1台、縄文遺跡の写真を模したものを張って、1日1往復の運行をさせてもらっているみたいです。県の取り組みもこういうふうに頑張っておりますので、当市としても一生懸命こちらを盛り上げていくために頑張っていただきたいと思います。  私たちは新人議員も新人研修の一環として大湯のストーンサークルに訪れましたが、やはりもっと展示物をふやして来客者を飽きさせないような工夫が必要かなと思いまして、今から世界遺産に登録されたことの体制と、それをしっかりシミュレーションし、ボランティアガイドなども充実させたものにしなければならないと思いますが、この点についてお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 教育部長。 ○教育部長(青澤敏博君) お答えいたします。  遺跡の見せ方、観光客へのアピールの仕方というのは、たしかにもう一工夫必要だなと認識はしております。ただし、縄文時代の雰囲気を壊さないようにするために、その時代にはなかったもの、現代的なものは極力持ち込まないという方向にあることをひとつご理解いただきたいと思います。  例えば、考えますと、私の拙いアイディアですけれども、例えばボランティアの方々が、あるいは観光客の方々に縄文時代の服を着て場内を歩いてもらうというようなことをすれば、あるいは火おこし体験をそういう格好のまましてもらうというようなことであれば、遺跡そのものには影響がないので、割と見た目にも遺跡らしくていい雰囲気が醸し出せるのかななどと考えたりしてはおります。いずれにしても、結構アイディアの必要な問題でありますので、一緒にぜひ知恵を貸していただきたいと思います。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) 今のアイディアいいと思います。確かに、NHK番組でやっていました。鹿角市の縄文にはどーもくんみたいな土版がございましたよね。あれには数字がありまして、これ、日本全国どこを探しても、この大湯環状列石にしかないということも聞いております。これをまた皆さん、大きく広めていければいいものかなと思っております。  それでは、最後の質問となります。  去る8月10日に開催されました優しい経済教室で、本市出身の京都学園大学特別教授の坂本信雄さんが講演の中でおっしゃっておりました。今、この日本は人口減少するのは避けられません。では、地方自治体行政としてできることは、市民の皆様の幸せを追求し、安心して暮らせる社会を提供してやることが最も大事だと、私はそのように受け取りました。  その中で独自の路線を行く長野県川上村の紹介をしておりました。この川上村はマスコミにも多く取り上げられ知る人も多いと思います。川上村の実例で、バスの運行につきまして、鹿角市でも取り入れができないものか伺います。  鹿角市では、高齢化に伴い免許証を返納したくても交通手段の確保として返納できないご高齢の方も実在しております。交通弱者に手を差し伸べるためにもスクールバスの混乗ができないか。また、スクールバスの空き状況や、バスの回送を利用して一般の乗客も利用できるようにならないものでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  スクールバスの生活バスとしての活用についてでありますが、現在、市教育委員会が通学対策として運行しているスクールバスは本市所有のバス1台と、民間に運行を委託しているバス4台でございます。このスクールバスは市内の小中学校に通う遠距離通学者及びそれに準ずる児童生徒の大切な通学手段としての役割を担っており、今年度の利用者は265人でございます。  市所有のスクールバスにつきましては、定員が57名でありますが、常時満席で運行されている状況にございます。また、登下校以外の時間帯についても、学習指導要領の改訂に伴い、現在、体験を重視した「生きる力」を育む教育が推進されているところであり、各校においては学校外での体験授業が数多く展開されておりますので、ほぼ毎日のようにスクールバスが活用されている状況にございます。したがいまして、スクールバスの一般乗客との混乗及び生活バスとしての利用は困難な状況でございます。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) 十分趣旨はわかりますけれども、どうしても生活を確保するためにバスを利用したいという方も結構多いんですよ。そこら辺をもう少し酌み取っていただいて、そういうことの取り組みを考えていただけないものでしょうか。  次に、コモッセなんですけれども、現在建設が進められております複合施設鹿角市文化の杜交流館コモッセですが、川上村にも鹿角市と同様の施設、川上村文化センターがございます。コンサートや演劇鑑賞ができる多目的ホール、講演会、シンポジウムなど幅広く活用され、自然や歴史を展示する資料館、また夜間無人での24時間オプーンされている図書館がございます。村民はIDカードでいつでも借りることができることから、利用率はとても高くなっているようです。コモッセでも基本的な計画はされているでしょうが、川上村を参考にして市民のために利便性のよい、誰もが気楽に足を運び、多くの人が集う施設運営をしていただきたいと思います。当局のお考えをお伺いいたします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  複合施設コモッセの活用につきましては、昨年度策定いたしました管理運営基本計画において、多くの市民から施設を利用していただくためには、市民自身が積極的に事業に携わることが重要であるとしており、より多くの市民が施設の運営に参加する取り組みを進めていくこととしております。  市民が運営に参加する取り組みとして、現在、市民が主体となった事業を企画するワークショップを開催いたしております。これまで2回開催されたワークショップでは、商店街と連携した事業、芸術文化の祭典、四季をテーマにした通年的な事業などの企画や、それらを実施する事業実施主体などについて検討されております。  事業の実施主体につきましては、ワークショップのメンバーを母体としながらも、市民の誰もが気軽に参加でき、意見を述べることができるような団体を目指してまいりたいと考えております。  また、図書館については、ICタグなどの新たなシステムの導入による利用者の利便性に配慮したサービスの提供や、開館時間の延長など、利用者のニーズに対応したより利用しやすい施設を目指しております。  さらに、子育て支援施設の併設により常設的な託児が可能となることで、多様な世代がコモッセの各施設におけるさまざまな活動を通じて交流できるものと考えております。より多くの市民が集い、交流できる施設となるよう、施設の基本理念である「つどう ふれあう にぎわう 文化交流の杜」の実現に努めてまいります。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) ありがとうございます。  あと、そのほかの事例で、川上村では、そのほかに福祉の充実として教育環境の整備に力を入れておりまして、図書館以外にも24時間の訪問看護をされております。その中核都市がヘルシーパーク川上ですけれども、この施設は診療所やデイサービスセンターに加え、保育園も同じ施設内にございます。一般に患者が危篤になりますと病院へ運ばれるのが通例ですが、この川上村では逆に病院から自宅に連れ帰り、訪問看護ステーションと家庭、地域が連携して看取ります。この川上村では約4割の方が自宅で看取られております。鹿角市も将来的にはこういうふうなことも考えられないか、ちょっとそこについても一点お伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市民部長。 ○市民部長(菅原 勤君) 訪問看護ステーションという事例を今出されましたけれども、市でも平成12年ころから訪問看護が必要だということで立ち上げてまいりましたが、なかなか利用される方が少ないという実態もございまして、市独自の訪問看護につきましては撤退している状況にあります。現在、かづの厚生病院のほかにも2件ほど訪問看護はされております。  議員がおっしゃるとおり自宅で看取られるというのは、一番人間にとって好ましいことだなという思いは私もいたしますけれども、さまざまな要因がありますので、そこまで今鹿角市のほうでできるのかどうかというものは、さまざまな案件を検討しながらでなければお答えすることはちょっとできないのかなと思っています。 ○議長(田村富男君) 舘花一仁君。 ○1番(舘花一仁君) ありがとうございました。  以上をもちまして、ちょっと時間は早いですけれども、質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございます。 ○議長(田村富男君) 以上で舘花一仁君の質問を終わります。  ここで、昼食のため午後1時まで休憩をとります。     午後0時00分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後1時00分 再開 ○議長(田村富男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  順位3番、栁舘一郎君の発言を認めます。栁舘一郎君。     (14番 栁舘一郎君 登壇) ○14番(栁舘一郎君) まず、質問に先立ちまして、8月9日集中豪雨により被災された市民の皆様方に心よりお見舞いを申し上げます。  当日、私も錦木バイパスで右往左往しておりましたが、まさかあのとき短時間に田んぼが集中豪雨により川のごとく流れてあったのには大変びっくりいたしました。その後、予定されていました会議が中止になりましたので、管内はどうなっておるのかなということで、その足で市内をめぐってまいりました。そうしたら、いつもは心配でありました新田橋が、まだ最高水位まで1メーターか2メーター余裕がございましたので、「ああ、今回は19年よりはいいのかな」と思った次第でございます。結果的に、あれくらいの集中豪雨でありながら人的災害がなかったということは、とりもなおさず八幡平地区のほうで降雨量が少なかったと、それによるものが大きかったのかなと思っております。
     いずれ、その後も全国各地で竜巻やら集中豪雨やらで大変な災害に襲われております。以前はこういったことが、そうそう起こるものでなかったわけでありますが、これからは常に我が身に起こるものだなという覚悟のもとに日常を送らないといけないのかなと思いますと、非常に何とも言えないわびしい気持ちがしてまいります。しかしながら、そういった災害にも負けることなく頑張ってまいるのが我々のこれからの使命であるのかなと思っております。  それでは、通告に従いまして質問してまいりたいと思います。  私も今まで3期12年一般質問をやってまいりまして、そのうちの半分が、当議会は会派構成をとっておりますから、最大会派におって活動してまいりました。あとの約半分は中小会派において活動してまいりました。3月の改選で何とか市民の支持をいただきまして4回目の当選を果たしたわけでございますが、今回は従来のように会派に所属することなく、会派なし、無会派ということの、そういう立場で議員活動を展開することになりました。それはそれで会派に所属してあったときは見えなかったことも最近は見えるような感じがすることもあります。この立場を貴重なものと思いながら頑張ってまいりたいと、こう思います。  さて、国政等を振り返ってみますと、去年、安倍政権が復活いたしました。年明けまして、秋田県政においては佐竹県政が二選を果たされました。そして、先般の我が鹿角市選挙では児玉政権、3期目の政権が誕生いたしました。私はそれぞれ支援した方々が政権をとられたということで非常にうれしく思っております。いわゆる保守本流の政権が復活したと、私はそう思っております。  私も生まれが農家でございまして、5人兄弟の4番目の男でございます。3人が姉でございまして、当然農家ですから自分なりに百姓を継ぐものだという感覚ございましたので、自分も保守といいますかね、いわゆる農家の長男ですから保守的な考えを持って、保守革新というよりも、そういう感じで育ってきたわけですね。そういうことで、自民とかそういうことじゃなくて、いわゆる党派に所属しなくても自分は保守だと、このままで現政権、やはり今やっていることを踏襲しながら、より高めていこうという気持ちで人生を送ってきたつもりでございます。  そうした中におきまして、先月、農業委員会の研修がございまして北海道に行ってまいりました。旭川から高速で30分ほど上ったところなんですが、士別市というところも研修の一つでございました。その内容につきましては、これから通告しています質問事項のどこかで時間があればご紹介をしたいとこう思っておりますけれども、その反省会、はばき脱ぎですね、当地で使われているはばき脱ぎを帰ってきてやったわけですね。そして、当然お酒も入っていますし、TPPやらいろんな話が出てきました。  そうした中において、やっぱり何もかにもアメリカの言うとおりはだめだよな、今のTPPだってそうだし。そうかといって、世界的な情勢を見れば、これでやっぱり参加しないというのもどうなのかな、やっぱり入って議論をして日本の立場を主張するの、これ大事だよなというところまで話したんですよね。それにしてもあんまりアメリカに左右されるのはよくないよねっていう話しをしていたのですよ。それで、黙っていればよかったんですが、そうだそうだ、第一、小学校のソフトボール大会にも野球大会にもね。従来我々はツーストライク・ツーボールとかって、ストライクが最初、次がボールとなるわけですよね。小学校の大会までボールを最初にコールして、次にストライクだと、戸惑うよね、そこまでやる必要あるんだろうかって言ったんですね。  そうしたら、あなたは何さでも反対するなと、こういう話になったわけですね。それで、いやそうじゃねぇよ。例えば、きょうこうやって見てもね、ちょっと私、安心しています。というのは、名札ですね、自分がどこの課に所属する誰それですよという名札、統一とれていますよね。私はこれで結構だと思うんですよ。どこに行ってもほとんどぶら下げていますよね、大概、名札。場所によっては顔、これだって全部アメリカから来たんでよ。そのときの話ですよ。例えば、昔、小さいころは、子供さん何になりたいんですかというと、女の子は決まって、スチュワーデスですよ、看護婦さんですよ。今はキャビンアテンダントと言いますね、そしてまた看護師と言いますよね。いわゆる女とかというのをつけるのは差別なんだと、わかりやすく言えばですよ。それから全部こう右ならえでやってきました。それってやっぱりおかしいよね。  実際アメリカに行ってみますと、皆さんもいっぱい行ったことあるでしょう。私も30年ぐらい前に行きましたら、皆さんおしなべてどこに行っても首からぶら下げているわけですね、名札を。そして、ちゃんとネームプレートのわきに顔写真もやっているわけですね。結局そうしないと、なかなか職場の規律が保てない。果たしてこの人が本当にここの社員なのか、だれだかわからない。みずからをちゃんと証明する必要があるから大きい名札をぶら下げて顔写真をやっているわけですね。だから、日本とは立場が、あまりそうそう何もかにも一緒じゃないわけですよね。そうした中において、それがぱあーと、たちまち日本にも来てしまったと。それを何の、いわゆる懸念というか疑問を持つことなくやってきたのかなと、私はそう思っていました。  それに対して、小学校のソフトボールの件、野球の件を出したらね、何さでも反対するなと。それはそれでいいべしたって。それは確かにプロ野球であればね、国際的な交流試合もあるし、プロだったらそれでもいいでしょう、せめて甲子園ぐらいならいいのかな。小学校までやってね、それってどうなんだろうかな。滑稽なことにね、今は毎日大リーグ放送をやっていますよね、大リーグ中継をやっています。その中にやっぱり日本のアナウンサーが言ったわけですね。「ツーストライク・ツーボール。あっ、失礼。ツーボール・ツーストライクです」って言い替えしたわけなんですね。これって非常に滑稽だなと思った次第でございます。  何を言いたいかというと、保守本流であろうがなんであろうが、やっぱり議論するときは議論していいんじゃないですか。そうした上でよりよいものをつくっていくというのが我々の務めなのかなと思った次第でございます。ちょっと前段が長くなりましたが、通告に従いまして質問してまいります。  まず最初に、2期8年の児玉市政をどう総括するかということなんですが、私自身、2年後の完成、コモッセ、まだ完成はしておりませんが、あらかた見えてまいりました。やはり、これは市長の確固たる信念のもとに完成を見るのだなと、その面においては敬意を表しております。ただ、市長さんがそれを、今2年間を振り返ってどのように総括されておるのか。  そしてまた、それをあわせながら、いろいろなことがやっぱりあったと思うんです、8年間振り返ってみて。しかしながら、そういった施策を展開しながら、4万市民は、市長さんの3選を期待して選んだわけですね。それは実績の評価ということもあるのかなというふうに私も思っております。それを今までかじをとられた市長さんがトップとしてどのように総括するのか、お伺いをしたいと思います。  そして、そうした中にもやっぱりいろいろな、決算するにしろ、いろいろな面で頭を悩ませることがあったでしょう、あっただろうと。あったとすれば、それは何であって、どういうことで解決したのか。当然、自分なりの解決策もあったでしょうが、それぞれいろいろな方のご意見等をお伺いしながら決断をしてきたということもあったかと思いますので、その辺をお伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 栁舘一郎議員のご質問にお答えいたします。  前段がちょっと長かったために別な意味の質問が来るのかなという感じしましたが、まず最初の私の2期8年の成果についてでありますが、市長就任以来、市民及び議員の皆様から御支援をいただきながら、共動の理念を基本に、鹿角をより元気にするため、また市民の安全・安心のため、全力で市政運営に取り組んでまいりました。  1期目は、平成の大合併の直後でありまして、単独立市を歩むこととなった自治体として自主・自立の基盤確立が急務であったことから、抜本的な行財政改革に取り組み、財政の健全化に努めました。  その一方、ふれあいパークやパークゴルフ場の整備、全国スポーツ拠点づくり事業の採択を受けたサマーノルディックスキー大会、冬季スキー国体の開催など、東山スポーツレクリエーションエリアを生かした交流の拡大のほか、企業立地の推進や北限の桃の作付支援、花輪にこにこ保育園の開設や花輪小学校の改築など、「強い鹿角・やさしい鹿角」の実現に果敢に取り組んでまいりました。  2期目では、さきに取り組んで来た行財政改革が功を奏し、県内トップクラスの健全な財政状況を実現したことから、そばの作付による耕作放棄地の解消と所得の向上を初め、中滝ふるさと学舎や「でんぱく」など観光ニーズの変化に対応した施設整備とプログラム開発、さらには農商工観連携によるブランドアップ推進事業やスポーツによるにぎわいの創出など、産業の振興と市民所得の向上に向けた取り組みを進めてまいりました。  また、市民福祉の向上のため、認可保育園の定員拡大等による保育サービスの充実や地域の宝祝い金支給などの子育て支援策、高齢者交流サロン開設など地域の見守り体制の充実、全小中学校の耐震化などの教育環境の充実、商業施設への窓口開設による行政サービスの向上などを進めてきたところであります。  これらの成果は一つ一つの成果の積み重ねでありますが、あえて一番の成果ということで申し上げますと、子育て費用の軽減や保育サービスの充実など、子育て家庭への積極的な支援策により、平成21年に発表された厚生労働省の統計において、本市の合計特殊出生率が県内トップとなったことを挙げたいと思います。  市長としての一番の決断についてでありますが、市政のかじ取りを担うものとして、市民の声をお聞きしながら、社会状況を踏まえ、その都度その都度決断してまいりました。その中でも、常日ごろから最優先で考えておりますのは、地域経済の活性化であり、その動向であります。これまでも、地域経済の状況を見きわめ、景気の下支えや産業への投資が必要と判断したときには、国と歩調を合わせ、また、時には市単独でも財政的な裏づけのもとに、緊急経済対策のための予算編成を果敢に行ってまいりました。  平成20年12月からの数次にわたる経済対策の累計は約46億円でありましたが、その波及効果は66億円を超えるものと分析しており、今後も地域を豊かにし、元気にするために必要と考える場合には、的確に決断して、必要な対策を講じてまいります。 ○議長(田村富男君) 栁舘一郎君。 ○14番(栁舘一郎君) ただいまのご答弁は適切なご答弁だったと思うんですが、ちょっと意外でございました。今までの成果といいますか、もちろん順序をつけられるくらいのあれはなくて、全てにおいてやっぱり頑張ってきたということが、現在3期目につながったのかなという感じもしてございます。本当はね、市長ですからね、もうちょっと俺の成果はこうなんだということで、威張るところがあってもいいと私は思うんですよ。今まで成果として挙げられたことは確かにそのとおりなんで、答弁としては非の打ち所がないというような感じですよね。特に、子育て支援で一生懸命頑張ってきたと、それは認めます。さらにまた、出生率も県内でトップだと、確かに数字ではそうなんですね。本当はこれすごいことなんで、これを誇れるということは確かにすごいことなんですね。ともすれば、コモッセ、40億円を超える事業を議会の同意をいただきながら、市民の声を反映させながら、着工にこぎ着けた。これは私はすごいな、そういう答弁が少しは出るかと思ったんですが、それが出なかったということは、逆にそこにすごさがあるのかなという感じもしますが、ぜひとも、私も4期目をやりながら、最初から、座右の銘なんていうそんな大それたことはないんですが、初心を忘れないということを、これは常に死ぬまで自分の肝に銘じてやっていきたいなと、そう思っております。  ただ、私といたしましては、市長さんには今度の3期目にわたってかじ取り、これから大変だと思います。まだまだ集大成というわけにいかないと思います。ですから、今度は、次の質問事項にもあるわけなんですが……、もっと強力に自分を全国に売り出していただきたい。本当に鹿角に児玉ありというような感じでやっていただきたい。もちろん、そのためには担当部局のサポートあり、議会のサポートあり、市民のサポートもなければできないことだと思うんですが、その点はもうちょっと大きい気持ちで、やはりトップセールス、ばんばんやっていいのかなと思いますが、一言、市長のお考えをお伺いします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  私個人ではなくて、やっぱり私は鹿角市と、そのトップではございますが、鹿角市を前面に出して売り込んでいくというのが基本姿勢だなと理解しています。決して自分を、何って言うんですかね、誇示するとか、そういうつもりは毛頭ございませんし、やっぱりみんなでつくり上げていくのが鹿角市だというふうに認識しておりますので、その辺はひとつご理解いただきたいなと思います。  それから、さきほどコモッセの話がございましたけれども、これはもう長年の私どものいろいろな議論の末、今着手している事業でございますので、一日も早く完成をして、子供からお年寄りまでが集う場、にぎわいの場、そういう拠点の施設として市民とともにつくり上げていきたいなと思っております。 ○議長(田村富男君) 栁舘一郎君。 ○14番(栁舘一郎君) 市民の代表であるということでありますから、ぜひ、ぐいぐいぐいぐいと引っ張っていただきたいとこう思います。目立って結構だと思いますよ。  それでは、次に農・商・観光連携で振興ということで質問をさせていただきます。  当市鹿角は、米で淡雪こまち、果物で北限の桃、畜産で鹿角短角牛、そして畑作でそばの里ということで振興策をいろいろとやっておるわけなんですが、いまひとつ観光に結びついていないのかなと。それぞれ一つ一つはすばらしいわけなんですが、やはり最終的には観光と結びつくことによって相乗効果が生まれると、私はそう思っていますし、多分、市長だってそう思っておられると思います。  しかしながら、そうして見た場合に、いろいろ事業は展開しております。例えば、よつぎ小学校との交流は都市と交換交流ということで30年もやっておるわけですね。そうすると、延べ何百人という方が鹿角に来ているわけですね。その方一人一人とは言いません。それなりの交流実績があったわけですから、それを何とか観光振興に、多少は結びついておるのかもしれませんが、今までそういった実績報告がなかなか上がってこないわけですね。それを観光面に生かしたならば大変な効果があるのかなと、そういう気がしてございます。  たしか、市長さんは去年、韓国のほうでしたっけ、観光のトップセールスに行ってまいりましたね、韓国でしたっけか、香港ですか、おととしでしたか、はい。これも大変すばらしいことなんです。やっぱりそういうのはこれから観光立市で生きていくためには、絶対必要だなと思うんですね。  今回、北海道に、宮城の研修を経て北海道へ行ってきたんですが、そうした中で、東北で一番弱い観光地はどこだと言ったら、何と驚くなかれ十和田湖だと言うんですよ、ガイドさんが言うんですよ、全国股にかけているガイドさんが。東北の観光地はやや復活した、例えば秋保、本当に震災前までは相当の旅館はもう閉めるんだと、そこまで行ったところで、あの震災が来たと。それで、結局、浅虫温泉のほうは断ったみたいなんですが、やはり被災者の受け入れですよね。それをほとんどの旅館が受け入れてくれたと。今も満杯状態だと、それで息を吹き返したと。ところが、十和田湖はそうじゃなかったわけで、まずね。今、毎年底を打っている。とにかく一番元気のないところは十和田湖だと、八幡平の話はしていませんでした。ああ、なるほどなと。  やっぱり、昔の話をして恐縮なんですが、いつ行っても、十和田湖は駐車場も狭い、そういう状況であったんですが、今はお盆に行ってもなかなか簡単にとめられるし、旅館が半分以上閉まっているということで、どうしても、淡雪こまち、北限の桃、鹿角短角、それぞれ観光に結びつける必要があるわけですね。その辺はいかがお考えでしょうか。  それと、ショプロン市、2年に1回交流があるわけなんですが、国内関連はともかく、やっぱり外国との交流も必要だと。それを観光に結びつけることができるならば、これまたある程度頑張る力が地元に出てくるのかなと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  2つの質問ございましたので、通して答弁させていただきます。  まず、特産品の生産振興と地域振興や観光との結びつきについてでありますが、特産品のうち桃については、平成11年以降着実に作付を拡大し、販売額も1億円を突破するなど、市場においても産地としての存在感を高めており、淡雪こまちとそばについても、ここ数年の作付拡大と6次産業化の推進により、本市の特産品としての知名度が高まっております。私もあさってですか、北限の桃のトップセールスに出かけますが、鹿角にしかないそういう北限の桃をPRしてきたいなと思っています。  それから、短角牛については長らく飼養頭数の減少が続いておりましたが、近年の健康志向の高まりによりまして、その価値が見直されつつあり、市の継続的な支援のもと、今後、増加に転じる見込みにあります。  こうした特産品を振興するため、鹿角短角牛については早くから「かづの畜産まつり」が開催され地域に定着しておりますほか、道の駅「あんとらあ」での「北限のももフェア」や「そばっこまつり」が開催されるなど、特徴あるイベントが展開されております。  また、市内飲食店や宿泊施設においては、特産品を活用したメニューを積極的に提供いただいており、観光振興にも大きく貢献しているものと考えております  さらに、昨年度よりスタートしました伝説の里かづの体感泊覧会「でんぱく」においては、こうした特産品を味わってもらうだけでなく、直接生産等に携わる人々の交流を通じて、より堪能できるプログラムも提供されており、地域の魅力を伝える素材として活用が広がっております。  これらの特産品は、本市の大きな強みであり、今後も生産拡大と品質の向上に向けた取り組みを強化しながら、地域の振興と観光誘客に結びつけてまいりたいと思います。  それから、ショプロン市との交流につきましては、昨年、姉妹都市提携から10周年の節目を迎え、市制施行40周年にあわせて、フォドル市長ら8名の行政訪問団を派遣いただき、交流の継続と友好の深化を確認する宣言書を取り交わしております。  ショプロン市とは、地理的制約から、製品の直接的な取り引きなどの経済交流は難しい面もありますが、昨年の協議において、お互いの産業に関する情報を交換しながら検討していくこととしておりまして、技術力の高いショプロン市の木材加工品を市の公共施設で使用し、市民や事業者の目に触れるようにしながら、経済交流のきっかけづくりにつなげる試みも進めたいと考えております。  よつぎ小学校との交流については、毎年8月に本市の豊かな自然や特徴ある伝統芸能等の体験機会を提供し、都会では味わうことのできない素朴な農村生活を堪能していただいておりますが、これまで約900名の児童が本市を訪れており、交流事業に参加いただいた四つ木地区の方々によって、「鹿角の会」も組織され、鹿角観光ファンにも多数ご登録いただくなど、本市の観光振興にも支援をいただいております。  また、この交流事業が縁で、本市の特産品を葛飾区四つ木地区で展示販売する「食の交流まつり」を開催しておりますが、毎年約4,000人の来場者が集まるなど、首都圏近郊の消費者に向けた地場産品のPRにつながっております。  このほかにも、長年の交流が実を結び、よつぎ小学校や同じ葛飾区内の清和小学校の給食に鹿角市産の淡雪こまちを使用いただいており、特産品の販路拡大の足がかりになるものと期待をしているところであります。  来年は、交流30周年の節目の年を迎え、「四つ木地区鹿角の会」の方々により本市児童の招待事業も企画される予定でありますので、今後も交流をさらに深めてまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 栁舘一郎君。 ○14番(栁舘一郎君) それでは、ショプロン市はやっぱり今市長が言われたように、地理的にもなかなか交流といっても、深めたいことは多分一緒かと思うんですが、なかなか実現するとなると難しいという面がある。それは理解いたします。  例えば、よつぎ小学校なんですが、よつぎ小学校に限らずですよ、こういった交流はやっぱり必要だし実績もあるし、それはそれで継続するとして、違う方面でまたこういった交流事業を拡大していきたいというようなお考えもあるんでしょうか、お伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 産業部長。 ○産業部長(髙杉恭二君) お答えいたします。  現在のところ具体的に新たな交流という相手先については持ってございません。いずれ、現在交流している四つ木地区、そういったものを基盤にしながら、四つ木の範囲をさらに拡大していくような展開をしていきたいとは考えてございます。 ○議長(田村富男君) 栁舘一郎君。 ○14番(栁舘一郎君) やっぱり現状に満足していたのでは、なかなか発展性がないと思います。ましてや、これから日本国は人口減少に向かっていくわけでございまして、これは一自治体ではどうしようもない現象でございます。ということは、幾らかでも元気度を増すためには、さらなる活動範囲を広げる必要があるのかなというふうに思いますので、今部長が答弁されたとおり、よつぎ小学校を中心にしながらもですね、周辺を巻き込むような感じで施策を展開していっていただきたいと思いますが、いま一度答弁をお願いします。 ○議長(田村富男君) 産業部長。 ○産業部長(髙杉恭二君) お答えいたします。  常によつぎ小学校のその交流の中から、いろいろな特産品やらそういったものを拡大していこうという考えは、常に持ち合わせながら、ちょうど来年には30年という四つ木の交流の節目の年を迎える状況にもございます。その中でいろいろな交流促進、あるいは観光の振興につながるような拡大策をぜひ検討していきたいなというふうに考えてございます。そして、その四つ木のいろいろな交流の状況から、それがさらに四つ木の外のほうに情報が伝わっていくような活動の展開というのを、念頭に置きながら活動してまいりたいと考えてございます。 ○議長(田村富男君) 栁舘一郎君。 ○14番(栁舘一郎君) それでは、次3番目に、20年先を見据えた市政展開をということで質問させていただきますが、先般行われました市の敬老会に出席いたしました。そのとき資料を見ますと、最高齢者が107歳、100歳以上の方がたしか13名ですか、17名でしたか、15名。あっ、そんなにおるのかなと。これってすごいなと思ったんですが、そうすれば、私はまだ50代後半なんですが、もう50年、最高齢にあやかればですよ、生きられるのかなと。とてもじゃないが自分が小さいころ、あるいは20代30代のころは100歳なんていうのは万がまれに見る人だよね、いわゆる特異な存在であった。今や鹿角においてもそうではないとなって非常にうれしく思いました。  そこで、問題はですね、それはいいんですが、しからば出生する人は、去年生まれた人は何人だろう、5年前に生まれた人は何人なんだろうと。私も草木小学校の出身なんですが、当時1年から6年までほとんど40人がおったわけですね。それが今では転校生2人入れて22人、それに対して担当職員全て10人ですね。昔だって教職員、全校生徒250人ぐらいおったんですが、合わせて10人、もしかすれば9人であった可能性もあるんです。それが全然10分の1に減っても教職員関係の人は減っていない、これって非常に恵まれた環境にあるなと。当然、秋田県全体も、極端な話、昔よりはそういった教育環境が、教育環境がよくなっているというとちょっと語弊があるんですが、少なくても40人に1人の先生よりは、30人に1人、よりは20人に対して1人、10人に対して1人、5人に対して1人のほうが、より濃い濃密な授業が受けられるわけですよね。それとは関係なく、秋田県の場合は、ここ五、六年全国でトップクラスなんで非常にうれしい状況であるなと、その辺は思っておるんです。  しかしながら、現実を見ますと、ここ二、三年、数年ですね、鹿角市の出生人口は200人そこそこなのかなと。仮にですよ、先ほどの市長の答弁にありましたように、特殊出生率は県下ではトップだと。非常にうれしいことなんですが、それが例えば鹿角市の人口減にも寄与している。県であれば、ああそうだよね、そうだよねという感じするんですが、何せ比べる分母が少ないわけですね。一人二人がバーンと、統計の数字が上がったり下がったりするわけですね。  私があえて言うまでもなく、20年先を見据えた市政展開をとうたったのはですね、今は何とかいろいろな指数、大変優秀な自治体であると言っても、さあこれから先どうなるんだろうかな。我々も事あるたびにいろいろな人に聞かれますので、10年先鹿角市はどうなるのや、20年先どうなるのや、まず草木、大湯ですから、20年前よりも暮らし向きは不便になったなと。そんなことないだろうと思うわけですね。とにかく、昔は草木であっても朝昼晩とバスが3往復したわけですね。今はないわけですよ。ないと言えば語弊がありますね。どこに行くといってもなかなかバスを利用していたんじゃ話にならない。結局それぞれ、各家々に車が2台3台って人以上にありますので、それで何とか賄っていると。でもやっぱり免許がなくて、ひとり暮らしの人方は、大湯温泉の中においても不便だと.花輪にどうやって行くのやと。中にはタクシーで行くという人もおるんですね。ただ、幸か不幸か、幸いのことにリハビリ温泉、リハビリさんであれば2日に1辺ぐらいですかね、うちの部落にも来るんですよ、じかに。そうすると、十五、六人、常に満員で連れていっていただきます。そうすると、それでいいんでねえかなと思うんですが、いやいや昔に比べれば不便だと、バスが3往復もあったと。それは確かに医療技術もいろいろな面で進歩しているんですが、そういった面で非常に老人の方々が不便を感じていると。今でもこうなのに、10年先20年先はどうなるんだと、こういう話をするわけですね。  それで、私が今お伺いしたいのは、人口減はもちろんわかるわけなんですが、今に比べてまだまだどれくらい減るんだろうかと。そしてまた、働き手はどれくらい減るんだろうか。市民の総売り上げ、総所得はどれくらいあるんだろうか。多分、1人当たりの売り上げというのはそう減らないと思うんですね。多分これはふえていくのかなと思うんです。ただ、人口は減っていきますから、就業人口が減っていきますから、市総体の力は落ちていくのかなと。そうすると、やっぱり我々といいますか、一般市民がやっぱりちょっと気になるのは、これで鹿角市はもっていけるんだか。確かにコモッセもできるしいいよね、大湯には道の駅もできるみたいだし、いいな。なんか明るいのでないかなという話をするんですが、でも財政的にはどうなんですかという話になるわけですね。その辺をまずお伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  平成45年の市政の元気度ということでありますけれども、人口につきましては、ことし3月に厚生労働省から市町村別の将来推計人口が公表されていますが、国勢調査の実施後の5年刻みの推計となっておりますので、平成42年の数値で答弁させていただきます。  平成42年の総人口は2万5,168人で、平成22年度に比べて9,305人が減少するものと推計されております。  人口の構成についてですが、ゼロ歳から15歳未満までの年少人口は現在の比率から約2ポイント減の9.5%、15歳から65歳未満の生産年齢人口は現在の比率から7ポイント近く減って48.9%、一方、65歳以上の高齢者の割合は現在の比率から9ポイント近くふえて41.6%になると見込まれております。  高齢化率が4割に達するという超高齢化社会を迎えることとなりますが、年齢別にもう少し詳しく見ますと、このうち15歳から30歳未満までのいわゆる若年者の比率は、平成22年の10.7%から平成32年には11.3%に増加し、その後、微減いたしますが、現在と同水準を維持すると見込まれております。  また、15歳未満の年少人口についても、平成42年以降、増加に転じるという推計になっております。これは推計に用いられた指標のうち、15歳以上50歳未満の女性に対する5歳未満の子供の割合を示す「子ども女性比」が高かったことと、ある年齢層に5年間でどれだけ転入が見られたかという割合を示す「純移動率」が若年層で高かったことによるものと分析をしております。  就業人口につきましては、推計値がございませんので、これまでの推移をもとに試算いたしますと、就業人口は平成22年の1万6,238人から約6,000人ほど減少し、1万人程度になるものと見込まれます。これは、直近の生産年齢人口に対する就業人口の割合を、平成42年の生産年齢人口に乗じて得たものですが、人口の減少とともにその割合はこれまでも増加する傾向にありましたので、もう少し多くなるものと予想しております。  所得につきましても、公的推計はありませんが、1人当たりの市民所得が今とさほど変わらないと仮定しますと、平成42年では約493億円と推計され、市全体で所得が現在より180億円ほど減少することとなります。  これらの予測を見ますと、生産年齢人口の減少に伴って経済規模が縮小することに危惧を覚えるものでありますが、人口減少社会においても、付加価値の高い産業を育成することによって、1人当たりの市民所得をふやしていくことができるよう、農業初め産業振興策を講じていくとともに、一層の子育て支援策による女性が働きやすい環境づくり、高齢者が安心して暮らすことのできる地域づくりを進め、20年後においても市民が生き生きと暮らせる社会を目指してまいる所存であります。  20年後の市債の残高につきましては、平成28年度以降の起債発行額は、第6次総合計画後期基本計画や、その後の長期計画の内容を踏まえなければ見通すことができませんが、起債発行予定額を見込んだ平成27年度の市債残高は約181億円であります。標準財政規模に対し、市が将来的に負担する経費の割合を示す将来負担比率は、約90%で、早期健全化基準である350%を大きく下回る見込みであります。  基金の残高につきましても、同様に、平成28年度以降の長期計画の内容によりますが、平成27年度末の充当可能基金の残高は約41億円と見込んでおります。 ○議長(田村富男君) 栁舘一郎君。 ○14番(栁舘一郎君) どうもありがとうございました。  まず、今答弁いただきましたが、ほとんど私も予想してあった数字でございます。基本的に鹿角市、日本、秋田県関係なくですね、総人口の半分が大体就業人口ということになろうかなと思っております。ただ、問題はやっぱり体力を維持していくためには、市長の答弁にもあったんですが、1人当たりの所得をいかにしてふやしていくかということかと思うんですね。そういった点、県でもそうですが、市でも6次産業化ということで、今いろいろな施策を展開しております。やっぱりこれも相当力強い展開にしていく必要があるのかなと。それと、今どこでもといいますか、誘致企業というのが、すぐ頭に思い浮かぶんですが、なかなかそうも行かない。そうすれば、ある地場の企業、産業をよりてこ入れして力強いものに持っていく必要があるのかなと、そういう感じするわけでございますが、今市長が述べられた20年先のそれぞれの数字を言っていただきましたが、それを想定して、じゃ今、市として3期目の児玉市政としては何を最優先として取り組んでいくお考えなのか、お伺いをしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  20年後を見据えて最優先で取り組むべき課題でありますが、一つには、地域経済の規模縮小につながる人口減少対策であると考えております。このため、さらなる少子化対策の一環として、結婚支援に関し踏み込んだ対策をとることとし、「あきた結婚支援センター」と連携しながら、出会いの場づくりを中心に積極的な支援を講じるため、関係予算を今定例会に提出しております。  また、現在進めている「子供の笑顔きらめきプロジェクト」による少子化対策についても、さらなる充実を図り、自然減抑制への対策としていく考えであります。  社会減への対応につきましては、人口の流出を抑制し、移住を促進するため、雇用機会の創出に全力で取り組むほか、産業の高度化や新商品開発などの地元企業支援、企業誘致、それから農業構造改革ビジョンに基づく農業振興策を進め、市民が鹿角で仕事を見つけ、誇りを持って暮らすことができ、また、市外の方が新たに鹿角で暮らそうと思っていただける環境づくりが最優先であろうと思います。  一方、人口減少社会を見据えた対策も重要であると考えております。  本市では、第5次総合計画以来、「共動」の理念を掲げておりますが、人口減少・少子高齢化が進行する中にあっては、あらゆる市民や団体が主役となって、その能力を生かし、また支え合っていく必要があります。このため、自治会や地域づくり協議会が行う活性化に向けた事業を引き続き支援していくとともに、今後、活動の維持が困難になっている集落については、現在モデル的に行っております地域力再生支援事業の取り組みを軌道に乗せ、活性化に向けた支援の仕組みをつくってまいります。  また、今回高齢者へのきめ細やかな除雪対策を講じるための補正予算をお願いしておりますが、高齢者の移動支援や買い物支援など、少子高齢化の進行によって生じている他の課題についても、今後、関係者と課題解決に向けた協議を進めてまいります。  このように、定住人口の確保と人口減少を見据えた共動型社会の構築を大きな課題として捉え、対策を講じてまいります。 ○議長(田村富男君) 栁舘一郎君。 ○14番(栁舘一郎君) 鹿角市においては、待機児童がないということで大変喜ばしく思っているわけですね。しかしながら、毎年200人、ことしは200人超えましたね、生まれたお子さんの数ですね。せめて、その生まれたお子さん、いずれ小学校、中学校、高校、あるいは短大、大学ということで進んでまいるわけですが、少なくともその200人の方々が望んだら鹿角で就職できるというような環境をつくっていただきたい。ただ、全員ということでないですよ。当然、大学に行く方もあります。いろいろな機関に進む方もおります。でも、鹿角の魅力、我がふるさとでまた頑張るんだというUターン者もいるわけですね。プラス・マイナス・ゼロにするくらいの環境をぜひとも整えていただきたいとこう思います。そのためには我々議会も一致協力しながら最低限の活力は保つんだということでやっていく必要があろうかと思います。どうか、その辺は当局もあり余る能力があるわけでありますから、市長をサポートしながら、元気ある鹿角、持続できる鹿角の発展のため頑張っていただきたいとこう思います。これは私の期待でございまして、ぜひ応えていただきたいとこう思います。  次に、4番の教育行政について、お伺いをしたいと思います。  最初に、教育長就任以来の感想についてお伺いするということでございますが、いずれ私どもが青年会活動をやっておったころですね、大変、皆さん立派な方なんですが、柳沢さんという教育長さんがおられました。良くも悪くもあの人に対しては、当時の市長さんそのものが社会教育、学校教育においては全権を委任してあったのかなと、いや、はた目から見ればですよ。私も青年会の会長をやっていたということで、いろいろな委員会に所属させていただきました。学校教育から社会教育まで、その当時はそれなりに勉強させてもらったんですね。やっぱり、この教育長さんって、何でこういうふうにバイタリティなんだろうなと。当時はその委員会には課長さん初め出る、次長さんも出るんですが、答弁はほとんど教育長がやっていましたね。果たしてこれでいいのかなというふうに思っていましたが、その後、現教育長の前までは学校の校長先生を経験された方が就任されておりました。それはそれなりに教育現場で蓄積された経験を生かした教育行政を担ってこられたわけですから、それ相当のよさも当然あったわけですね。
     しかしながら、現教育長は市の幹部職員から教育長という大任を担って今まで来られたわけでございます。それについてですね、やっぱり違いは何かありますよね、当然。その辺はみずからどのように思っておられるのか。やっぱりこの辺はちょっと教育現場の校長先生方には学ぶべき点があるし、だけれどもそれ以上に行政を担当された幹部職員としては、学校教育現場ではなかったいい面も教育行政に出しているよという点も当然あろうかと思いますので、その辺の一端をお聞かせいただきたいとこう思います。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 栁舘議員のご質問にお答えを申し上げます。  就任以来の感想と、それから学校経験の教育長、それから私のような行政職からの教育長のそれぞれの違い等について、あわせてご答弁をさせていただきます。  まず、就任以来の感想についてでございます。  昨年6月定例議会で議会のご同意をいただきまして、7月11日に正式に着任して以来、市教育行政の事務をつかさどる責任と使命の重さを痛感をする一方で、児童・生徒の笑顔と真剣な学習態度、スポーツ選手のひたむきで前向きな姿勢、歴史的遺産・文化資源やこれらの保存・伝承にかかわる多くの方々の熱心で探求心旺盛な姿勢に触れることで、市教育界全体の質の高さと今後の発展の可能性を実感をいたしているところであります。  次に、学校教育者の教育長との違い、またよい点などについてご答弁を申し上げます。  基本的に、教育行政にかかわり重い責任と大きな権限を付与される立場にあるものは、市民の理解と協力のもとに、教育委員会が掲げ目指す教育方針に沿って、誠実、かつ着実に職責を果たすことが最大の使命であると考えております。  したがいまして、その立場になる以前のキャリアに違いがあったとしても、職歴や人生での経験値、多様な分野での知見や人的ネットワークなどを生かし、教育行政にかかわっていくべきものであると認識いたしております。  一般行政職から就任いたしました私自身は、学校教育への精通度が低く、一抹の不安がございましたが、現場へ積極的に足を運び、みずから学び、関係者と密度の濃い交流などを重ねることで、不安を自信と信頼に変えてまいりたいと考えております。  また、ふるさとキャリア教育や文化・スポーツ振興は、教育行政だけでは完結しない側面を抱えており、多分野との接点や連携を図るための知見、情報などを十分に活用して成果を導き出していくことが、私に求められていることであり、全力でこれに応えてまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 栁舘一郎君。 ○14番(栁舘一郎君) 私も教育長に就任当初、学校のほうにできるだけ足を運んでいただきたいというお願いをした経緯がございましたが、そのようにやっておられるというようなお話、そして、そうすることによって不安を自信に変えたいというようなお話ありましたが、もう今は立派な自信がついたのかなと拝見しておりますので、どうかこれからも自信を持ちながらも自重しながら一生懸命頑張っていただきたいと、こう思います。  それと、もう一つ。ただいまの鹿角市の教育環境、いろいろな環境があるかと思うんですが、何か課題がありましたらお伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  教育目標に掲げております「心豊かでたくましく郷土を愛し、その発展に尽くす市民を育む」、すなわち人材育成が教育行政に課せられている最大のテーマであると考えております。  そのためには、学校・文化・スポーツ分野の施設面の整備・充実も重要でございますが、望むべき人材を育成する指導者の存在や、市民が誇りを持ち関心を寄せる教育的資源の磨き上げこそが重要であると考えており、常に教育目標を意識し、その実現のための方策を計画的に、時として集中的に講じてまいります。 ○議長(田村富男君) 栁舘一郎君。 ○14番(栁舘一郎君) 鹿角市の将来は、教育行政が担う面が相当大きいのかなと認識してございますので、どうか一生懸命頑張っていただきたいと、こう思います。  最期になりましたが、人馬一体となった街づくりをということで、この文句が適正かどうかはともかくとして、人馬、昔いろいろな変化がなかったときは、大将が馬に乗って敵陣に突っ込むわけですね。そういったときはやっぱり馬と大将が目指す方向が一緒でなければ、なかなか陣地に到達するのも容易でない、ましてや敵の首をはねるなんてとんでもないということから、人馬一体となった街づくりということで取り上げさせていただきました。  そういったところで、先回の選挙で7人の優秀な若手の議員あるいはベテランの議員が当選されました。その人方、我々はもちろんですが、やっぱり市民の負託を受けて出ておるわけですね。そうすると、この場でいろいろな議論をして切磋琢磨していただきたい、当局と。できるだけ、そういった人方にそういった環境を有効に使っていただくためにも、それなりのあれはあるんですが、専決処分というような手法はできるだけ控えた運営をしていただきたいんですが、簡潔にご答弁をお願いいたします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  専決処分についてでありますが、予算を定めることは、地方公共団体の議会の基本的な権限である議決事項の一つでありますが、それと同時に、専決処分も地方公共団体の長のみに認められた専決事項であります。できるだけ専決は控えておりますが、8月9日の大雨被害に関しましては、早期復旧に向け宅地や農地・農業施設の復旧支援、衛生対策等の各支援に係る必要最小限の予算を専決処分したところでありますが、市民の皆様に対しまして早急な支援を行うために、私の権限で決断した専決処分でありましたことをご理解いただきたいと思います。 ○議長(田村富男君) 栁舘一郎君。 ○14番(栁舘一郎君) 今答弁の中に、専決処分はできるだけ控えるようにしたいというようなご答弁がありましたので、そういうふうな感じでぜひとも今後ともよろしくお願いしたいと思います。  いよいよ最期ですが、議論を尽くして市の発展をということで締めたいと思いますが、当鹿角市のほうにもいろいろな委員会、諮問機関があるわけですね。そこで、市のいろいろな関係者から、いわゆる学識経験者の方々等から意見を聞いて、市政展開をしているということなんですが、ともすれば、なかなかそれが自分の言いやすい、頼みやすい人方にだけ頼む環境にあるのかなと、私は思っておりませんよ。ただ、そういうのはある雑誌に書いていました。例えば、今回の消費税云々についても、いろいろな国の諮問機関がありますと、しかしながら、そこではある4割がそれなりのイエスマンの人方だと。あとの4割ぐらいはどっちつかずの人方だと。でもガス抜きをするためにはやっぱり1割くらいの反対する人も必要なんだというようなことを、偉い人が、名前は控えますが言っているわけですね。これは国政の上ではそれでいんですが、彼が言うには、多分消費税は上がるんだろうな、それなりの手法もやっているよね、これが霞ヶ関の手法であるというようなことを書いていました。霞ヶ関はそれでいいんですが、やっぱり自治体では、そうじゃなくて市民一丸となって、市の発展のために頑張らなきゃいけないという感じで、いろいろな審議会も結構でございますが、いわゆる市当局、議会、市民が一体となって発展をするための議論を尽くしていくという展開をしていただきたいと思いますが、市長、簡単で結構ですが、ご答弁をお願いします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 議会との議論についてでありますが、私は鹿角をより強く、より元気にという思いで市政運営に務めてきております。目指すところは市議会と同じであると確信しています。栁舘さんは人馬一体と申しておりますが、私は車の両輪だなと思っています。これまでも市議会との協議を尊重してまいりましたし、これからも尊重してまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 栁舘一郎君。 ○14番(栁舘一郎君) どうも、心のこもったご答弁を今回はいただいたと思っております。どうか、市長が言われましたことを、当局も担当部課長ともども、市長の……、今言ったとおりでございますから、どうか市長をサポートしながら、市の発展のために、我々も頑張ります、どうか一緒に頑張っていただきたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(田村富男君) 以上で栁舘一郎君の質問を終わります。  ここで、午後2時10分まで休憩をとります。     午後1時59分 休憩 ──────────────────────〇 ─────────────────────     午後2時10分 再開 ○議長(田村富男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、順位4番、中山一男君の発言を認めます。中山一男君。     (10番 中山一男君 登壇) ○10番(中山一男君) 誠心会の中山一男でございます。  まずは、8月9日の豪雨によりまして被災されました皆様には心からお見舞いを申し上げたいというふうに思います。そして、一日も早い復興を心からご祈念を申し上げます。  また、私ごとでございますが、3月の市議会議員選挙におきまして、市民の皆様から温かいご指示・支援をいただきまして当選することができました。心から感謝を申し上げたいと思います。5カ月ほど過ぎましたが、議員として任期4年、誠心誠意尽くしてまいりたいと思っておりますので、今後とも温かいご指導をよろしくお願い申し上げたいと思います。  それでは、通告の順に従いまして質問してまいります。  初めに、秋田県の事業でございますが、福士川河川改修事業についてであります。  局地的な豪雨は全国でもたびたび発生しておりまして、7月には島根県、そしてまた山口県、県内では由利本荘地域が記録的な大雨に見舞われております。8月9日には本市を初め大館市、仙北市など県内陸部で豪雨被害が発生し甚大な被害をもたらしました。本市でも福士川の水位が警戒基準に達しまして、沿線の住民に避難勧告が出されたほか、堤防も一部決壊したところであります。荒れ狂う濁流を見まして集中豪雨の恐ろしさを肌で感じたところであります。  そこで、1級河川であります福士川の河川改修は県の事業でございますけれども、今工事中の組丁橋の改修を含め、全体の改修計画をどのように把握されているのか、お伺いいたしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 中山一男議員のご質問にお答えいたします。  福士川河川改修の全体計画についてでありますが、県が進めております福士川の総合流域防災事業の全体延長でありますが、1,258メートルで、その区間は組丁橋の下流約260メートル地点から福士川橋の上流約240メートル地点までとなっております。  県では、組丁橋を含む下流側263メートル間について、平成14年度より整備を進めてきておりますが、この区間の完成は平成26年度と伺っております。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) この福士川の河川改修は、数十年あるいは30年に一度の大雨の現象を想定しているということで以前に聞いたことがあります。ことしになってからでも、地球温暖化の影響でしょうか、豪雪やゲリラ豪雨とも言われる局地的な大雨、そしてまた竜巻、そして猛暑など異常気象が目につきます。本市では、平成19年の9月に長雨による洪水被害を受けておりますが、それから6年ほどで今回の豪雨災害であります。今後ますますそのスパンが短くなり、もしかすれば1年に一度の水害も起こりうるのかないうことで心配されております。  そこで、福士川の河川改修事業を今回の計画、組丁橋からの計画内容でございますけれども、上流の改修計画が未定のようでございますので、早急に改修計画を決定していただき、改修事業の早期着工を働きかけていただきたいとおもいますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  福士川の河川改修事業の前倒しについてでありますが、県がこれまで進めてきた組丁橋周辺の改修工事が来年度に完了の見込みであることから、今後はその上流側の未改良区間995メートル間について、その改修が待たれるところであります。  県では、平成14年度より約13億円に上る事業費を費やし整備を進めてまいりましたが、残る区間についても相当の事業費を要すると見込まれていることから、工区を分割して取り組む計画と伺っております。  近年ではゲリラ豪雨など予測のできない異常気象が相次いでいることから、市としましては、福士川改修事業の早期完了を目指して、県に対して強く要望してまいります。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) 現在、組丁橋から東山農免道路までの間に、福士川沿いに市道がありますけれども、その大半が車、軽自動車一台が通れるか通れないかの狭い道路となっております。もちろん自動車同士の交差もできませんし、冬期間なんかどうしているのかと心配されます。また、この市道の一部は花輪小学校、あるいは花輪第一中学校への通学路にもなっております。地域の方々には大変重要な路線であると思っております。早期に改良してほしいわけでございますが、市単独での市道改良については、県の福士川河川改修事業との関連もありますし、また単独でやりますと財政的な面からも大変だろう思っております。  私は実施する方向で考えるとき、県の福士川河川改修事業と歩調を合わせながら、市が市道分を負担する共同施工で実施することで、そのことが最善策ではないかと思っておりますけれども、市の考えをお伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  福士川沿いの市道改良についてでありますが、現在、福士川沿いの市道には多くの人家が連担しているほか、通学路としての利用もなされておりますが、その幅員も狭く、車の交差しにくい区間もございます。  このため、福士川の河川改修事業とあわせて市道改良を行うことは、効率的な整備につながりますし、市と県で共同施工を行うことは制度的にも十分可能であることから、今後、河川改修が計画されている区間において、事業の実施とあわせた市道改良が進められるよう現地の状況の把握や県との協議を進めてまいりたいと思います。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) 前向きな答弁をいただきましてありがとうございます。  そこで、福士川の沿線住民の方々には雨のたびに不安を募らせていると思っております。そういうことで、この河川改修が早く完成しまして、市民が安心して生活できるように、何とかひとつ対応を願いたいと思います。  それから、次の質問にまいります。  昨今の人口減社会において、雇用の場の確保は県を初め県内どこの市町村も重要課題の一つとして取り上げているというところではないでしょうか。本市の地域経済が活性化していくためには、雇用の場の確保とあわせ市民所得の向上が不可欠であると思っております。この鹿角が潤い、市民所得が向上するそのためには、若い方々の雇用の場の確保と市民所得の向上、さらには市内企業の経営拡大による雇用の場の確保と外貨獲得、このようなことを図ることが大変大事な点だろうと思っております。私は、市全体の所得を少しでもふやしながら、それを地産地消により市民所得の向上につなげていく、いわゆる外貨獲得プラス地産地消であります。  そこで、市長は3つの元気と7つの戦略ということで公約されておりますけれども、そして頑張っておられます。その中で雇用は最重要課題として捉え、企業誘致の推進を挙げておりますけれども、具体的にどのように推進されていくのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  企業誘致の推進につきましては、これまで一般機械器具製造業から食料品製造業まで幅広い業種をターゲットに誘致活動行ってきておりますが、それらに加え、地方に新たなオフィスを開設する企業がふえている情報通信関連企業など、今後、成長が見込まれる分野に向けても積極的に活動を展開しているところであります。  具体的な取り組みとして、鹿角市産業サポーター制度により、企業誘致情報等の投資に関することや、産業振興を通じた市の活性化に関する多様な提言、アドバイスなどをいただき、企業訪問等の誘致活動に活用しているほか、現在、秋田県企業立地事務所に職員1名を派遣し、首都圏の情報収集に努めているところであります。  雇用の確保は、私が公約に掲げる「地域に元気」を与える戦略の最重要課題と捉えておりますので、引き続き幅広い業種を対象として、本市の優位性を全面的にアピールしながら、企業の誘致と地場企業の強化、雇用の拡大を図ってまいります。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) 企業誘致につきましては、今までも何社か進出していると思いますが、そこで、ここ10年間ほどの間に何社進出しまして、何人雇用されているのか、参考までにお伺いいたしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  現在から過去10年間に進出した企業数及び雇用人数につきましては、これまで10社が進出し、3社が撤退しておりますが、平成25年現在、7社で合計299名が雇用されております。  現在、鹿角市企業立地促進条例による指定事業者の条件として、操業開始時に5人以上の地元雇用としており、事業所を新増設した場合、投下固定資産については、操業開始初年度に土地及び建物賃借料、専用回線通信料については3年から5年の期間において、それぞれ一定の助成を行っております。  また、雇用につきましても、操業開始から3年にわたり従業員1人の増加につき30万円の助成を行っているほか、本市は降雪地域でありますことから、事業所敷地内の除雪経費の一部を3シーズンにわたり助成しております。  このほか、固定資産税の3年間免除など、施設整備から雇用、そして税金に至るまで、県内でもトップクラスの助成制度であると認識をいたしております。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) 企業誘致に当たりましては、どこの市町村も好条件を提示しながら交渉に当たっていると思いますけれども、なかなか進出してこないのが現状だと思っております。  私は、ただいま言われました敷地の提供、あるいは固定資産税の減免なども企業誘致に当たっての一つの方策であると思っておりますけれども、企業がすぐ飛びつくかといいますと、いまいち、弱いという感じがします。  そこで、本市には全国区と言われる地熱や水力などの魅力ある再生可能エネルギーがございます。これを生かさない手はないかなと思っております。そこで、電力が安価で安定供給できれば、進出を考える企業が出てくるのではないかと思いますが、安定した電源の供給可能な仕組みを構築し、企業誘致に生かしてはどうかと、いかがでしょうかということで、お伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  電力の安定供給についてでありますが、昨年度、民間事業者と共同で、地熱発電等を活用したエネルギー地産地モデル事業化調査を行いましたのは、まさにそのような意図からでありました。この調査では、長期安定電源である地熱発電を活用して市内の公共施設等に供給する地産地消モデルの可能性を考察いたしましたが、試算の結果では、電力需要がふえる冬季には一部域外電源を調達しなければならないものの、現在の電力料金よりも安価な料金を考案できる可能性があるというまとめをしております。  このモデルを構築することができれば、公共施設の電力料金の削減分を産業投資に回すこともできますし、調達できる電力量がふえれば、これを工業団地や中心市街地など特定のエリアの事業者に安価に供給でき、企業進出や事業所集積に結びつけられるのではないかと期待をしているところであります。  一方、法制度上の課題としましては、現在、小売自由化の対象となっているのは、契約電力50キロワット以上の高圧受電施設にかぎられており、それ以外の施設や一般家庭にまで電力を供給するためには、国の電力システム改革を待つ必要がございます。  また、地域由来の再生エネルギーである地熱電源を新たな特定規模電力事業者が購入するスキームをどう構築できるかということも課題となっており、小売自由化とあわせて電力の供給に必要なベース電源を特定規模電力事業者が調達できるような電力市場の競争性の向上も必要とされております。  現在、市では、現行の法制度でも可能な高圧受電の公共施設を対象に実証事業を行いたいと考えており、そのために必要な地熱電源の確保に向けて、関係機関と協議を重ねているところでありますが、このモデルが実現し、市内での供給先を拡大することができれば、地域活性化に大きな効果が期待できますので、引き続きその可能性を模索してまいります。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) 国においても、企業が少ない過疎地にはアベノミクスの効果が及びにくいということで、地方自治体の財政も厳しいことから地域を維持するためには支援の強化が必要であるということを判断いたしまして、過疎債の対象事業に企業誘致のための工場や事務所の建設などを加えながら、対象事業を拡大する方向で調整しまして、来年の2014年度から適用を目指すとしております。このように点も追い風として生かしながら、企業誘致の推進に当たってほしいなということを思っております。これは参考までにちょっと見ていただければと思いますけれども、ご答弁いいですか。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 企業誘致に当たっては、初期投資を抑えるため、空き工場があれば進出したいという声がありますが、本市にはそもそも空き工場等が少なく、ニーズに合った施設を紹介できずにおります。政府及び自民党で過疎債の範囲を拡大し、企業誘致のための貸し工場や事務所の建設などを加える方向で調整されていることは、これまでの全国過疎地域自立促進連盟等を通じた要望の結果でありますので、引き続き空き公共施設の有効活用や商店街の空き店舗の活用を図ることとあわせ、見直しがなされた場合には新制度の活用を検討してまいりたいというふうに考えております。
    ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) それと、もう一点でございますが、雇用の場の確保については、誘致企業ばかりではなく、市内企業の経営拡大も欠かせない一つであると思います。一つ一つの市内企業の経営が拡大されることによりまして、1人でも2人でも多く雇用の場が確保されてほしいと思っておりますが、今後、中国、韓国、台湾など海外に販路を拡大する予定の市内企業もあるかと思います。特に、海外となりますと、英語、中国語、韓国語などの語学力が必要不可欠となってきますが、これを一般企業がみずから社員採用して対応するということは大変でないかなと、経営面において本当に大変だなと私は思います。そこで、市が語学力のある人材を専門職として採用を図りながら、市内企業の海外交渉時等に派遣する支援など検討されないか、お伺いします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  語学力のある人材の採用につきましては、海外企業との交渉時における通訳などは、業界ごとに異なる専門用語を含めた幅広い知識と卓越した語学力が必要であり、また、市職員が民間企業に職務に従事することは法的な問題があることから、市が派遣を目的として人材の採用を行うことについては現実的ではないと考えております。  市といたしましては、海外との取引を希望される企業への支援として、日本貿易振興機構(ジェトロ)及び秋田県貿易促進協会を通じて海外における商談会等の出展について情報を収集しており、また、通訳や現地スタッフについてジェトロより紹介を受けられることから、その活用について周知を図っているところであります。  加えて、本市の商談会等出展支援事業において、商談会等に出展する際の助成を行っておりますが、この中で海外での現地通訳に要する経費についても助成対象としており、昨年度及び今年度において、それぞれ1件ずつの事業実績となっております。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) いろいろ答弁いただきましたけれども、企業誘致に当たっては再生可能エネルギーの提供、そしてまた国による過疎債対象事業拡大による財源の確保、さらには日本海沿岸自動車道の秋田北空港から東北自動車道までの間が、平成17年度までに開通予定であると。そしてまた、さらに2020年の東京オリンピック開催による内需拡大など、今後、企業誘致に当たってよい条件が整ってくるのではないかなと思っております。ぜひ、それらを生かしながら、企業誘致が実現できるように頑張っていただきたいと思います。  次の質問にまいります。本市の子育て支援については、保育施設の環境整備や延長保育、あるいは一時保育、病後児保育などの特別保育の実施。そしてまた、地域の宝祝い金の支給、認可保育料の減額、乳児医療費の助成など、直接児童に対する支援、そしてまた保護者に対する支援など、本当に充実されてきているなと思っております。  中でも、若い女性が仕事を辞めないで、子供を2人、3人と生み育てていける環境が整えば、少子化に歯どめがかかるんじゃないかなと思っております。しかしながら、子供が病気してもなかなか休めないとか、休暇が取りにくい、そしてまた仕事は続けたいということで、病気になった子供を緊急的に預ける病児保育の実現が望まれております。  そこで、市の第6次総合計画前期計画の中には計画されていませんけれども、平成22年3月に策定されました鹿角市次世代育成支援後期行動計画の中には、病児保育事業が計画されておりますけれども、その進捗状況、どのようになっておるのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  病児保育につきましては、鹿角市次世代育成支援後期行動計画において実施時期を検討することとしており、これまでかづの厚生病院と協議をした経緯がございますが、病院側としては、病床数や医師・看護師の対応・確保において困難であるとの回答でありました。  また、病後児保育の利用実績をみますと、平成21年から平成23年までの年間延べ利用者が10人に満たない状況でしたので、病児保育の実施に当たっては、改めて潜在的ニーズも含め、状況把握と情報収集が必要と考えております。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) 実は、私も病児保育の充実に当たりましては、ぜひお母さん方のことを考えますと実施してもらいたいと思っておりますけれども、やはり病児保育の費用面を考えますと、国の補助が適用になるとはいえ、医師の確保、そしてまた看護師、保育士の配置などで多額の経費がかかることが予想されます。そういうことで保育園の児童の病気の発生状況、あるいは保護者のニーズ把握に努めながら、需要を見きわめる必要があるのではないかなということを考えておりますけれども、ただいまご答弁をいただきましたので、これについては答弁は要らないというふうに思っております。  そこで、参考までに、今回の9月定例会に議案として鹿角市子供子育て会議条例が上程されましたけれども、鹿角市次世代育成支援後期行動計画が平成26年度で終了することから、それにかわる新たな計画策定をするためのニーズ把握を行う機関として会議が設置されるものなのか。  また、条例にある市子供子育て支援事業計画は、その次世代行動計画にかわるものなのか。条例と現行動計画との関連をお伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  鹿角市子供子育て会議については、平成24年に設立した子供子育て支援法において、市町村は地域の現状やニーズを調査・把握し、それに基づいた事業計画を策定することとしておりますので、当該会議にニーズ調査の内容や計画の策定について、意見を行うことになります。そのほか認定こども園や保育所、幼稚園の利用定員の設定についても、この会議に意見を行うこととなります。  また、子供子育て支援事業計画が次世代育成支援後期行動計画にかわるものかということについては、そのとおりであり、さらに実態に迫ったニーズの把握を行い、サービス、利用料の見込みを踏まえた5カ年の計画となる予定であります。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) どうか、子育て支援事業につきましては、議会もそうですけれども、本当にこれからのお母さん方の働く、そしてまた仕事・子供の支援のためにもどうか頑張っていただきたいなというふうに思います。  次に、第29回国民文化祭が平成26年10月4日から11月3日まで本県で開催されます。この大会は文化の国体とも言われ、国内最大の文化の祭典とも言われております。本市では2つのイベントが開催されますけれども、県内外に本市のすばらしい魅力をPRする絶好の機会だというふうに思っております。そこで、本市で開催される実施計画事業の内容をお伺いいたしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) 中山一男議員のご質問にお答えをいたします。  平成26年度国民文化祭の本市で開催される事業についてでありますが、県内各自治体の希望に基づいて、鹿角市では「神楽フェスティバル」と「小倉百人一首かるた競技全国大会」の2つの事業の開催が決定しております。  神楽フェスティバルは、10月18日、19日の2日間にわたり神楽が実演されるもので、ユネスコ無形文化遺産である大日堂舞楽など10団体程度の参加が予定されております。このほか神楽をテーマとしたシンポジウムや企画展、大日堂舞楽と縁のある場所をめぐるツアーを計画しているところであります。  また、小倉百人一首かるた競技全国大会は、11月1日、2日の2日間にわたり開催され、各都道府県から47団体の参加を見込んでおります。この競技のほか、鹿角市の指定有形民俗文化財である毛馬内月山神社「百人一首献額」写真展をあわせて行うこととしております。  会場については、両事業とも鹿角市記念スポーツセンターを主会場としておりますが、会場周辺では、秋田県や鹿角市の名所、特産物を紹介・販売するブースを設け、県内外から訪れた競技者や見学者に鹿角の魅力をPRしてまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) このかるた事業についてでございますけれども、今回のこの大会を単なるイベントで終了するのではなく、これを契機にかるたのさらなる普及推進を図ること、いわゆる継続性を持つことが大事な目的ではないかなと、私は思います。大会には4段以上に出場資格があると聞いておりますが、一朝一夕に人材の育成は困難であると思います。小さいころからの地道な練習が不可欠であると思っております。そこで、子供たちへの普及推進として、かるた同好会等の協力を得ながら、学校や保育園、児童クラブ等でかるたの普及に努めてはいかがでしょうか。お伺いします。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  かるたの普及につきましては、花輪かるた同好会が主体となり、市内小学校や各地区の子供会などを対象に、百人一首かるた競技の技術指導とその仲間作りを行っており、昨年度は花輪地区の幼稚園1園、小学校2校、児童クラブや5つの子供会を対象にかるた教室を開催しております。  また、花輪かるた同好会では、文化庁の「地域の文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」を活用し、小学生から高校生を対象に「百人一首かるた子供教室」を開催し、競技人口の拡大を図っているところであります。  このように本市は、県内で最も競技かるたが盛んな地域であり、子供会対抗かるた大会や選手権大会が40年以上にわたり継続して開催されていることなどが、平成26年度の国民文化祭「小倉百人一首かるた競技全国大会」の本市開催に結びついたものと考えております。国民文化祭の開催を契機に築き上げた人脈を活用し、各地の愛好家・団体と情報を交換しながら、これまでつくり上げてきた「かるたの里 鹿角」を守り続ける後継者や指導者の育成などのソフト事業の充実に努めてまいります。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) 過去に、小倉百人一首かるたの里推進事業で、花輪商店街等にかるたのパネル展示ケースの設置と展示パネルが整備されておりますけれども、不足している部分もあるのかなと思っております。何せ百人一首ですから100枚ないとだめでしょうけれども、今後、完成するであろう文化の杜コモッセを拠点といたしまして、イベントを組みながら家族あるいは子供同士が句を詠みながら、商店街を歩くことは子供の育成支援にもなりますし、商店街の活性化にもつながるというふうに私は思います。そこで、この大会を契機に不足部分の追加整備を行う計画はあるのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 教育長。 ○教育長(畠山義孝君) お答えをいたします。  展示パネル等の整備についてでありますが、市民が百人一首に親しめる雰囲気づくりと観光客に「かるたの里 鹿角」をPRする目的で、平成13年度から「小倉百人一首かるたの里推進事業」として行ったもので、展示ケース10基の設置と読み札と取り札20組40枚を整備しております。  展示パネルについては、現在、花輪市民センターに収納し、2カ月に一度展示替えを行っておりますが、花輪市民センターについては平成27年にはコモッセに移転することになっており、収納スペースの確保の問題もありますが、追加整備によるかるた普及への効果とあわせて検討してまいります。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) こういうことで、かるたにつきましては、国民文化祭の大会を契機にかるたの里としての特徴あるまちづくりによる交流人口の拡大、そしてまた花輪商店街の活性化、さらには放課後の子供の遊びの場の提供、そしてかるた大会出場者の育成支援など、いろいろな面で生かしていっていただければなと思っております。  次の質問に入りたいと思います。  ご当地キャラとして、本市には、「たんぽ小町ちゃん」がありますが、各種イベントに出演したり、最近ではテレビのコマーシャルにも出るなど本当に人気があるなと思っております。ほのぼのとしてかわいい感じがいたしております。しかしながら、たんぽ小町ちゃんのキャラクター商品が、私はちょっと少ないのかなと思っておりますけれども、私だけでしょうか。ご当地キャラとして全国的に有名な熊本県の「くまもん」の昨年1年間のキャラクラ-商品の売り上げが300億円近くにも上るという記事を見ました。くまもんとまでいかなくとも、たんぽ小町ちゃんのキャラクター商品の開発は外貨獲得はもとより全国に鹿角市をPRする意味においても大変効果があるのではないかなと思っております。  そこで、たんぽ小町ちゃんイコール鹿角ということで、例えば包装紙、紙パック、お土産品等へのプリント、さらにはキーホルダーや携帯のストラップなど、キャラクター商品の開発を市内事業者と連携しながら検討してみてはいかがでしょうか、お伺いします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  たんぽ小町ちゃんは、きりたんぽ発祥の地かづのの知名度向上を図るため、平成16年から鹿角市観光イメージキャラクターとして、市内外でのイベントにてPR活動を展開しております。  全国各地でご当地キャラクターを使用したイベント等が多く開催されておりますが、たんぽ小町ちゃんはテレビコマーシャルへの出演依頼も多く、飲料メーカーと自動車メーカーのコマーシャルに出演するなど、マスメディアを活用した全国規模の周知を実現しております。  キャラクター商品の開発につきましては、本市ではピンバッチやメモ帳、ステッカー、エコバッグをイベント等で配布し、PRを図っているところです。また、民間事業者も独自のお土産品を販売していますが、現在は、一定のデザインでの利用に限定しておりますので、より活用していただけるよう、利用許諾条件を緩和してまいりたいと思っております。 ○議長(田村富男君) 中山一男君 ○10番(中山一男君) それから、伝説の里かづの体感泊覧会でんぱくⅡがいよいよ10月12日から11月11日まで開催されますが、普段、鹿角の見えない魅力を掘り起こしまして、市外のたくさんの方々に鹿角をPRする絶好の企画だというふうに思っております。何といいましても、市民みずからが発案し案内人となることが何とも言えない魅力を感じているところであります。  ことしは、プログラムが61ということで、昨年の45より16プログラムがふえていますが、どのプログラムも魅力あるプログラムだと思います。  そこで、今年度の新たなプログラムや特徴あるユニークなプログラムがもしありましたら、お伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  伝説の里かづの体感泊覧会でんぱくⅡのプログラムについてでありますが、ガイド役を務める語る部(かたるべ)は49人、4グループであり、このうち今回から新たに語る部を務めていただく方は24人、2グループとなっております。観光事業者以外の方からも数多く参画していただいているほか、女性の語る部も12人と前回より5人ふえております。  新規プログラム49を含む全61プログラムのうち、後生掛大沼キャンプ場の野外舞台で行われる「森の木かげで音楽会&お茶会」は、八幡平国立公園の大自然の中で、紅茶コーディネーターがその場でいれた紅茶を味わいながら、地元で活動する吹奏楽団の本格的な演奏を楽しむことができる地域資源を生かした特徴的なメニューと言えます。  また、前回の課題から、プロカメラマンによる子供の撮影教室など、母親限定や親子で参加できるプログラムなど、女性目線でのプログラムも盛り込んでおります。  このほかにも、この期間でしか体感することのできないプログラムを多数準備し、鹿角の魅力の再発見を図るとともに、市内外の多くの皆様の参加を期待をしているところであります。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) 昨年は約4万3,000人が参加したということでございますが、ことしはどれほどの参加者を見込んでいるのか、お伺いいたしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) 秋田DC期間中の開催でもありますので、市内外の多くの皆様からも参加していただきたいと考えております。募集方では定員の6割以上の参加方を合わせて5万人以上を目指しております。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) それから、ことしの4月から季節ならではの魅力をプログラム化し、月1でんぱくも開催されているようでございますけれども、そこで、その開催状況についてお伺いしたいと思います。 ○議長(田村富男君) 産業部長。 ○産業部長(髙杉恭二君) 月1でんぱくの春のプログラムにつきましては、7プログラムを合わせて11回実施しております。69人の参加がありましたが、約6割が市内の方で、女性が約7割、若い世代からの参加が多く、30代までが約4割を占めておった状況でございます。夏のプログラムにつきましては、残念ながら先月の大雨の影響により中止となったプログラムもございますが、13プログラムを企画し、9月1日までの実績として、6プログラムを合わせて7回の実施で、33人の参加となっております。約7割が市内の方で、男女比・年代別に見ましても春同様の比率となっております。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) 月1でんぱくは、春と夏ということで、今回は秋ということになるのかなと思いますけれども、そこで、冬の雪をメインにしたプログラムも考えられないでしょうか。 ○議長(田村富男君) 産業部長。 ○産業部長(髙杉恭二君) 冬のプログラムにつきましては、12月から3月までの予定で10月中に企画をまとめることとしております。水晶山スキー場で実施しているウインターアクティビティやスノートレッキングなど、季節限定の地域資源を活用したプログラムの企画やPRの徹底を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) でんぱくは、本当に広報、それから冊子などでも紹介されておりますけれども、市民の方々のアイディアが詰まったイベントであります。さらなる周知に努めながら、大いに盛り上げていただきたいなと思っております。  最期になりますけれども、ことしの花輪ばやしの人出は約14万人ということで行政報告ございました。昨年よりも減少したとのことでございますけれども、最終日の組丁、横丁での運行行事には、それなりの人出があったように思います。観光客の方々も屋台を見ながら、花輪ばやしを夜遅くまで楽しんでいたようでありますけれども、一部の観光客がトイレがなくて大変困ったと言っております。市民の方から夜遅くの個人のトイレを借りることも遠慮もあっただろうし、せめて20日の夜だけでも福祉保健センターのトイレを観光客等に開放していただければとのお話をいただきました。夜遅い時間帯で短時間ということ、そしてまた福祉保健センターの施設管理面からも大変難しい面があるかと思いますが、実際に観光客が困っていることでもあります。  そこで、仮設トイレの設置や福祉保健センターの開放等も含め、花輪ばやしの祭典委員会等とも協議しながら検討してみてはいかがでしょうか、お伺いします。 ○議長(田村富男君) 市長。 ○市長(児玉 一君) お答えいたします。  花輪ばやし開催中における福祉保健センターのトイレの開放につきましては、施設管理とセキュリティの問題がありますので、仮設トイレの設置で対応したいと考えております。  ことしは、組丁の番屋裏に仮設トイレが設置されておりましたが、場所がわかりづらかったことかと思いますので、設置場所のわかりやすい案内表示や、福祉保健センター敷地内に設置することなどについて、花輪ばやしの祭典委員会と協議してまいりたいと思っております。 ○議長(田村富男君) 中山一男君。 ○10番(中山一男君) どうかひとつ、観光客の方々には花輪ばやしの魅力を満喫し、毎年訪れていただけるように満足して帰っていただきたいものだというふうに思っております。そういう面で、トイレの点については大変だろうとは思うんですけれども、前向きにご検討を願いたいと思います。  16分残っていますけれども、以上で私の一般質問を終わりたいと思います。 ○議長(田村富男君) 以上で、中山一男君の質問を終わります。  以上をもちまして、本日の議事日程は全て終了いたしました。  ただいまの時刻をもって散会いたします。     午後2時54分 散会...