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平成12年第2回定例会(第4号 3月 8日)

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  1. 鹿角市議会 2000-03-08
    平成12年第2回定例会(第4号 3月 8日)


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    平成12年第2回定例会(第4号 3月 8日)    平成12年3月8日(水)午前10時開議  開議  第1 一般質問      質問      答弁  散会 ──────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件  1 一般質問     小田切 康 人 君     大 里 恭 司 君  2 日程追加     議案の上程      議案第49号 地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律の施行に伴う関係条例の整備等に関する条例の制定について      議案第50号 工事請負契約の締結について(農業集落排水事業小豆沢地区汚水処理場建設工事)  3 日程追加     議案及び請願の追加付託
     4 日程追加     会期の延長 ──────────────────────────────────────── 出席議員(22名)       1番  石 川   徹 君     3番  村 木 繁 夫 君       4番  小田切 康 人 君     5番  黒 澤 一 夫 君       6番  福 島 壽 榮 君     7番  石 川 幸 美 君       8番  米 田 健 一 君     9番  伊 藤   進 君      10番  奈 良 喜三郎 君    11番  阿 部 節 雄 君      12番  大 里 恭 司 君    13番  児 玉 政 芳 君      14番  中 西 日出男 君    16番  岩 船 正 記 君      17番  阿 部 邦 宏 君    18番  阿 部 佐太郎 君      20番  勝 又 幹 雄 君    21番  大信田 喜 一 君      22番  齋 藤 啓 一 君    23番  佐 藤 洋 輔 君      24番  成 田 吉 衛 君    26番  高 杉 英次郎 君 ──────────────────────────────────────── 欠席議員(なし) ──────────────────────────────────────── 事務局出席職員  局 長      畠 山 修 三 君  局長補佐      佐 藤 國 雄 君  主 査      菅 原   勤 君  主  任      安 保 一 雄 君  主 事      小田嶋 真 人 君 ──────────────────────────────────────── 説明のため出席した者の職氏名   市 長      杉 江 宗 祐 君  助 役       佐 藤 秀 朗 君  収入役      木 村 正 司 君  教育長       淺 利   忠 君  代表監査委員   三 村 陽 一 君  総務部長      勝 田   尚 君  市民福祉部長   石 坂 光 男 君  産業振興部長    木 村 久 男 君  都市建設部長   湯 澤   勉 君  上下水道部長    花ノ木 一 好 君  総務部付部長待遇 大 里   勲 君  教育次長      高 畑   直 君  総務部次長    児 玉   一 君  産業振興部次長   田 村 秀 一 君  都市建設部次長  米 田 公 正 君  農業委員会事務局長 川 又   進 君  総務課長     石 井 富士雄 君  財政課長      小田島 秀 夫 君 ○議会事務局長(畠山修三君) ただいままでの出席議員数をご報告申し上げます。出席21名、遅刻1名であります。したがいまして、会議開会の定足数に達しております。終わります。               午前10時02分 開議 ○議長(佐藤洋輔君) ただいま報告ありましたように、議員定数の半数以上が出席されておりますので、会議は成立いたします。よって、本日の会議を開きます。  本日の会議は、議事日程第4号により進めてまいります。 ────────────────── 〇 ──────────────────                日程第1 一般質問 ○議長(佐藤洋輔君) 日程第1、一般質問を昨日に引き続いて行います。  順位3番、小田切康人君の発言を許します。小田切康人君。              (4番 小田切康人君 登壇) ○4番(小田切康人君) おはようございます。  平成12年鹿角市議会2月定例会の開催に当たり、私は「21世紀の鹿角を拓く」というテーマを持ちながら、市民を代表し、また拓進会を代表し、三度目となる一般質問を行います。  2000年ミレニアム、千年紀の幕あけと騒ぎ、来年は21世紀の本格的なスタートを切るわけでありますが、地方自治体にとっては前途多難であり、必ずしも安易なスタートにはならないのではないか。地方財政の危機が叫ばれ、財政再建が叫ばれる中、多くの自治体が再建への取り組みを先送りし、安易に地方債に依存してまいりました。その上での4月からの介護保険制度地方分権法の施行であります。  私は行政運営も経営的感覚が必要であると考えておりますが、先送りしても借金はしょせん借金であり、収支のバランスが崩れれば経営は破綻を来します。今ここで最も大切であり大事なことは、歳出を収入に見合った規模に抑制することであり、コスト意識のなさの体質の改善、そして財政再建への発想の転換であろうかと思います。  それでは、通告の順に従って順次質問をしてまいります。  内容が少し盛りだくさんになってしまいましたので、市当局の明確かつ円滑なご答弁を願うものであります。  まず初めに、時間距離をゼロに、「秋田情報ハイウェイ」に対する市の考え方についてお尋ねいたします。  県は、情報通信基盤が21世紀の社会で最も重要であり、かつ必要不可欠な社会基盤であると考えております。今までは道路を整備し、空港をつくり、膨大な予算と労力を費やし時間距離を縮小してまいりました。この時間距離を一挙にゼロにできないか。その一つの考え方として、光ファイバーなど高速、大容量のネットワークの整備である「秋田情報ハイウェイ」があります。  県は「あきた21総合計画」にこの整備を盛り込み、目標値としてインターネット普及率光ファイバーなどの家庭カバー率を平成22年度にそれぞれ 100%にすることを掲げております。  そこでお尋ねいたします。  第1点は、県は8地方総合庁舎を結ぶ基幹回線(光ファイバー)を平成12年度までに整備し、その後、意欲のある市町村から回線整備を進めたいとしているが、鹿角市ではどのような取り組みを考えているか。  第2点は、また行政主導のもと産学官一体となり整備をする必要性があると考えるが、当市では情報ハイウェイをどう整備していくのか。  第3点は、また情報ハイウェイ積極的活用が必要と思われるが、当市ではどのように活用しようとするのか、であります。  次に、21世紀に向かい鹿角らしさをどう表現するのか。第5次鹿角市総合計画の抜本的な政策構想についてお伺いいたします。  杉江市政3期12年はそのまま第4次鹿角市総合計画と重なりますが、その理想とする将来都市像「住みたいまち、住ませたいまち、鹿角」のキャッチフレーズが、私は妙に好きになれず、ずっと気になっておりました。なぜかと首をひねっておりましたが、第4次総が終わるころになってその理由がようやくわかってまいりました。  「住みたいまち」という表現は、市民の目線に立っており理解できるのですが、好きになれなかった理由は、「住ませたいまち」という表現であります。住ませたいの「たい」は為政者が市民の目線より上にいるのではないか。少し強気な施策は往々にして反発を招くものであります。県内9市の中でトップクラスの行政手腕を持つ市長であると認めようとは思いますが、住ませたいの「たい」という強気の意志が市民の声や願いよりも強固になることはいただけないし、望むべきことでもありません。  さて、21世紀に向かい鹿角らしさをどう表現するのか。答えはそう難しくなく、先人が築き上げたあらゆる蓄積を再確認、再認識し、それらを抽出しながら自然体で未来につなげていくことであると思います。  本題に入ります。  まず第1項目は、地方分権の時代、行政効率を目指し、小坂町との合併はあり得るかについてお尋ねいたします。  介護保険制度地方分権法が来月4月から施行され、いよいよ本格的な地方分権時代の訪れであります。福祉分野に限らず単独では難しい施策を広域的に進める手法は珍しくなくなりました。地方も行革が強く求められており、行政の効率化を目指すのであれば、市町村合併は避けては通れない選択肢なのかもしれません。  昭和の大合併では、1万近くあった市町村を一気に 3,000まで減らし、平成の大合併では、ここ数年でさらにそれを 1,000まで減らそうという計画のようであります。合併自治体に限って特例債の発行を認めたり、交付税で手厚い水準を保証するなど、財政支援策が合併促進のねらい目のようであります。  そこでお尋ねいたします。  第1点は、市民意識調査では「合併すべき」と「事務を共同すべき」の合計が42.7%と「このままでよい」を上回り、気運は高まってきているのではないか。  第2点は、「改正市町村合併特例法」は、鹿角市と小坂町が合併した場合、金額的なメリットはどれくらいあるのか、であります。  次に、第2項目として、中心市街地活性化法を機軸に歴史と文化遺産を活用したまちづくり再編についてお話しいたします。  伝統的建造物や街並みを学術的に研究し、その修復や伝承に取り組む建築修復学会が先月2月に横手市で開催されました。参考となる提言が多くなされましたが、残念なことに、鹿角市では伝統的建造物は皆無であります。唯一残された伝統的な街並みは、花輪では六日町だけであります。  私は、私なりに中心市街地活性化法を機軸とした歴史と文化遺産を活用したまちづくり再編を考えてまいりましたが、壇上においては時間に限りがありますので、概要だけをお話し申し上げ、時間が許せば自席で再質問の中でやりとりをしたいと考えております。  それでは、概要を申し上げます。 ①花輪定期市場を六日町こもせ通りに並べ、昔風の商家と市日を再現し、観光市場として売り出す。  a.関善家、小田島家、折戸家の建物は保存、保護すべきであり、可能であれば松風家の建物も移築復元する。同様にお伊勢堂(おせど)も復元し、保護、保存する。  b.鍛冶屋、石屋など職人町として街区へ集積を図る。  c.大堰と大堰の清流をプロムナード整備する。  d.現定期市場は大駐車場として整備する。 ②観光と無形民俗文化財のジョイントを考える。 ③中心商店街TMOまちづくり機関を早急に立ち上げ、マスタープランづくりが急務である。であります。  次に第3項目として、介護保険制度高齢化対策に盲点はないか、再度諸問題をただすについてお尋ねいたします。
     人口10万人に対する自殺率が全国一高いのが秋田県であり、その秋田県の中でも一番高いのが鹿角市である。つまり日本一自殺率が高い市であるという大変ショックな話が先月2月21日に開催された鹿角市振興審議会の席上、委員の一人から指摘されました。  秋田県内では昨年 514人が亡くなっておりますが、これは県民の 2,500人に一人の割合だそうであります。中でも65歳以上の高齢者の自殺が急増し、全体の38%を占めると言われ、なおかつひとり暮らしではなく、その多くの実に92%が家族と同居していたということであります。介護保険制度も同様でありますが、高齢化対策の盲点、隠れた落とし穴なのかもしれまんせん。  そこでお尋ねいたします。  第1点は、鹿角市振興審議会の席上、委員から指摘されたことの事実関係を確認する。  第2点は、高齢化対策が理想とする多世代同居に自殺者が多い実態を把握しているか。  第3点は、4月から実施される介護保険制度の中で最初に起こる弊害は何と考えるかであります。  次に、雇用確保に不満。市民意識調査で60%近い不満が出ているが、これをどう受けとめているかについてお尋ねいたします。  鹿角市が行った平成11年度市民意識調査の中で、市政の満足度は消防や防災、保険や医療などは満足度が高いものの、雇用や商工業では「不満」の回答が多く寄せられ、中でも雇用については「満足」はほとんどなく、「不満」が60%近くに及んでおります。  働く場所や職場が不足しているのはまさしく実感であり、地元就職の促進、雇用対策、雇用の安定はさまざまな施策に影響があり、施策としてかなり重要な要素を持つものではないかと私は考えております。  そこでお尋ねいたします。  第1点は、雇用の確保として、新規雇用の創出や失業者の再就職支援対策を真剣に進める必要性があるのではないか。  第2点は、雇用対策への不満にどう答えるのか。市民意識調査の60%近い不満をどのように受けとめ、今後どのような対策をとるつもりかであります。  次に、赤字経営が懸念される鹿角市の第三セクターについて、市の基本姿勢をお伺いいたします。  地方自治体が出資している日本全国の第三セクターのうち、47.1%に当たる 3,955法人が深刻な赤字経営に陥っていることが昨年12月の自治省の調査で明らかになりました。特に観光開発など利益追求を目的とした商法上の赤字法人はそのうちの63.4%を占め、経常損失総額は 2,206億円に上っております。  通常、こうした第三セクターの経営状況は議会に報告されていないのが実情であります。しかしながら、一たび赤字経営に転落すれば、自治体が税金をもって巨額の損失補てんをせざるを得ないのも実情のようであります。  そもそも第三セクターとは何なのでありましょうか。民間企業では、経営者は汗を流し、血を流し、涙を流しながら経営母体を守ろうと必死になり、事業の縮小、従業員の解雇などリストラ策を図っております。億単位の赤字を出しながら責任の所在が明確にされないのは第三セクターならではのことなのでしょうか。見過ごすわけにはいかないのであります。  そこでお尋ねいたします。  第1点は、鹿角市が73.5%の筆頭株主となった第三セクターについて、万が一経営破綻を来したとき市は道義的責任をどう果たすのか。  第2点は、八幡平地域第三セクターの統合再建案を評価するが、なぜ赤字経営に転落したか原因をきちんと分析しているか。  第3点は、鹿角市のほかの第三セクターは大丈夫か、経営実態を伺うであります。  次に、国道 282号バイパス下川原以南ルートは、一体どこを走るのか。花輪地区ほ場整備事業計画との整合性についてお尋ねいたします。  百年の大計とも言われてまいりました花輪地区ほ場整備事業計画が平成15年度の完成を目指し、新年度から工事着手されます。ほ場の大区画化、用・排水路、農道整備など、未整理田を集団化し、機械化対応により生産性の向上を図り、作業労力が軽減されるなどメリットの大きい事業であり、異議を挟む余地はありません。  しかしながら、百年の大計がもう一つあったことを忘れてはなりません。懸案事項であった国道 282号バイパス下川原以南ルートは一体どこを走る計画なのか。  そこでお尋ねいたします。  第1点は、国道 282号バイパス下川原以南ルートは消えたのか。コンサルタント作業を休止させたと聞くが、今後どうなるのか。  第2点は、起点に鹿角組合総合病院の移転計画があり、将来一般車両の流入が予想され、農道整備7メートル幹線道は狭く危険ではないか。  第3点は、「鹿角地区中心市街地道路網検討会」では、どんな内容で意見集約、調整が図られるのかであります。  次に、教育委員会無形民俗文化財の保護・伝承にもっと力を注ぐべきではないかについてお尋ねいたします。  私は秋田県教育委員会から依頼され、平成3年から2年間、衰退していく県内の無形民俗文化財の実態調査を行ったことがあります。当時、私が上げた調査書の中から、八幡平松舘の「松館天満宮三台山獅子大権現舞」がその価値を認められ、秋田県無形民俗文化財の指定を受けました。10年に1回と言われ、県の指定はそうめったにもらえるものではありません。鹿角市にとって12番目の県指定と記憶いたしております。  私は一昨年の一般質問でも、指定文化財の減少や文化財の指定解除の問題を取り上げておりますが、本来保護しなければならないはずのもの、あるいは保護したものまでが当市の文化財保護政策の後進性から保護し切れておらず、指定の解除などはその最たる失態であると私は考えております。  そこでお尋ねいたします。  第1点は、秋田県無形民俗文化財の指定価値があると指摘されながら、「花輪ねぷた」はなぜ市の指定すら受けられないのか。  第2点は、民俗文化財の保護・伝承は万全か。12件あったはずの県指定無形文化財が10件になった理由は何か。  第3点は、「ふるさと教育・一校一園一特色運動」の推進の中に、民俗芸能、民俗文化財の伝承活動を生かすべきではないかであります。  最後に、市民提案「ごみ回収車への市民歌メロディーチャイムの取りつけを提言する」について、ご提言とお尋ねをいたします。  市民の生活様式の変化に伴い、鹿角圏域は人口が減少しているにもかかわらず、一人が1日に排出するごみの量は逆に増加していると言われております。平成14年12月以降は公害防止対策として、ダイオキシン類の規制値や基準も厳しくなります。  焼却施設が古くダイオキシン規制に対応できない、中間処理施設が不十分で減量減容化が低下している、管理処分場を持たないため遠方の最終処分場に民間委託をしているなど、鹿角広域行政組合は現在課題や悩みを抱えているようであります。  私は、市民の声を市政に反映する手段として手づくり新聞を発行してまいりましたが、そこに次のような投書が寄せられました。読んでみます。  「花輪の街部に住み、日ごろ感じていることを申し上げます。それはごみの回収についてでありますが、現在月曜日と木曜日であり、週2回だけで、しかも回収車が予定の時間どおりに回らないことがあります。この場合、生ごみなどを数日置きっ放しになりますし、他市の例では毎日回収している地域もあります。回収車が先に回りごみを出しそびれること自体、市民と行政の溝を象徴しているようなものです。そこでご提案があります。ごみ回収車へ市民歌のメロディーチャイムを取りつけてみてはどうでしょうか。車が来たことがわかるし、また市民歌を歌える市民がどれだけいるでしょうか。せっかくつくった名曲であり、耳ざわりな感じもせず、一石二鳥かと思います。幾らもかからないと思います。ご提案を申し上げます」というものであります。  これには賛同意見が実に多く寄せられ、私が一般質問で取り上げることを約束したものであります。  そこでお尋ねいたします。  第1点は、資源ごみの有効活用とリサイクルを促進するため、ごみの分別収集を徹底すべきだが、啓発活動を政策としてどうとらえているか。  第2点は、最終処分場問題も含め、ごみ処理施設建設の方向性はどうなっているか。  第3点は、市民提案「ごみ回収車への市民歌メロディーチャイムの取りつけ」は可能かであります。  大変盛りだくさんになってしまいましたが、以上をもちまして私の壇上からの質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。              (4番 小田切康人君 降壇) ○議長(佐藤洋輔君) ただいまの質問に対し答弁を求めます。市長。              (市長 杉江宗祐君 登壇) ○市長(杉江宗祐君) 小田切康人議員のご質問にお答えいたします。  初めに、「秋田情報ハイウェイ基本構想」への取り組みについてでありますが、この構想は、来るべき21世紀において、県が目指す社会である「時と豊かに暮らす秋田」を実現するために、時間と距離のハンディを克服することを目的に、2002年までに県内全域に高速かつ大容量の情報通信網を整備する方針として、昨年3月に示されたものであります。  本市におきましても、21世紀を目前に控え、少子高齢化、地域産業の活性化などの諸課題に加え、首都圏及び県庁からの地理的条件を考えますと、時間的距離を限りなくゼロに近づけるこの構想は、諸課題の解決や市民生活の利便性からも大変望ましいことであると考えております。  現在、県が構想の中で示している活用の方向は、行政、医療、教育、産業の各分野にわたるものであり、そのアプリケーションの創出には、県民、産業界、教育機関等からテーマを公募することとしております。  そしてモデル実験による評価後、改善を図って採用される予定であるため、具体的な活用の内容につきましては、公募の状況や今後の県の動向を見守りながら進めてまいりたいと考えております。  また、それに伴う情報インフラの整備につきましても、活用内容の状況により、国・県の支援を受け、高度情報化に取り組んでいる市内民間団体等と連携を図りながら基盤整備に努めてまいります。  しかしながら、情報化の急激な流れはますます加速する勢いであり、市としても、来年度改訂を予定しております「鹿角市情報化基本計画」において、住民ニーズの把握や情報ハイウェイを活用して、市民生活の利便性向上に貢献できる適用業務を各分野で検討し、県構想との整合性を図りながら活用の道筋を歩んでまいりたいと考えております。  次に、合併の気運の盛り上がりについてでありますが、さきに実施した市民意識調査の内訳を見ますと、「他の自治体と合併すべき」が16.9%、「共同でできる事務は広域的に処理した方がよい」が25.8%、「このままでよい」が38.7%となっております。  前者二つの合計42.7%をもって合併の気運が盛り上がっているというとらえ方もありますが、合併と事務の広域的処理とは基本的には分けて考えなければならないものと思っております。  生活圏、行動圏が拡大したことにより、行政課題が既存の自治体の区域を超えて広域化し、それらをカバーする政策形成、行政運営に対処するためには、関係する自治体の間での政策調整が必要となります。これに対処するため、一部事務組合や広域連合、さらには合併という手段がありますが、事務の広域処理が自己のアイデンティティーを残したままでの手法であるのに対し、合併はともするとその喪失につながりかねないからであります。  したがって、事務の広域的処理と合併との間のハードルはやや高いものでありますが、今後さらに広域行政の必要性は高まってくるものと認識しておりますので、積極的にこれに取り組み、行政運営の効率化を図っていく中で、合併もその選択肢の一つとして浮上してくるものと考えております。  次に、鹿角市と小坂町が合併した場合の金額的メリットについてでありますが、仮に平成11年3月31日現在の本市及び小坂町の人口合計4万 8,193人で試算しますと、合併後10年間に合併特例債を活用できる事業は、標準事業費で 103億 8,000万円となります。   事業内容としては、市町村建設計画に基づいて行う、合併市町村の一体性の速やかな確立、または均衡ある発展に資するための公共的施設の整備事業や、公共的施設統合整備事業であります。  また、同じく合併特例債を活用し、地域住民の連帯の強化または合併市町村の区域であった区域における地域振興等のため、標準基金規模で6億 2,000万円の基金を設けることができます。これらのうち70%に当たる72億 7,000万円、4億 3,000万円がそれぞれ普通地方交付税で措置されるほか、合併直後の臨時的経費に対する措置として3億 4,000万円が5年間、均等分割して普通交付税に算入されることとなります。  さらに、普通交付税の算定の特例により、合併が行われた年度及びそれ以降10年度間については、合併前の区域で算定される額の合算額が保証されることとなっております。  これらの措置はおおむね10年間に限定されたものであり、その10年の間に行政運営の効率化、行財政能力の向上を図る必要がありますが、鹿角小坂地域は、面積が広大であることなどから、他地域に比べ合併の効果があらわれるまでに相当の時間を要するものと考えております。  しかしながら、合併問題を考えるに当たっては、小坂町との歴史的背景も考慮に入れ、地域経営の観点からその範囲を限定せず、それぞれが自己の利害にとらわれずに21世紀の日本における自治の担い手としていかにあるべきかを真剣に考えていく必要があるものと考えております。  次に、中心市街地活性化法を機軸としたまちづくりについてでありますが、中心市街地の活性化につきましては、モータリゼーションの発達に伴い、消費者が郊外のロードサイド店舗へと移行したことにより、かつての商業中心地が衰退の危機にさらされていることを受け、都市の中心市街地が地域の経済及び社会の発展に果たす役割を考えた場合に、時代の流れであると座して見逃すことはできないとの危機感から、国が基本方針を定め、地方自治体が基本計画を策定し推進していくこととしているもので、その意味では地方分権の試金石の一つと言っても過言ではないと考えております。  本市の中心市街地の一つである花輪地区につきましても、例に漏れず空洞化が懸念されているものですが、合併して誕生した都市という特殊性もあり、商店街から離れた場所への官公庁団地整備を余儀なくされたこと、さらに諸般の事情から、鹿角組合総合病院の現在地での改築が難しく、その移転が決まるなど、ますます厳しい状況になったと認識しております。  商店街近代化事業は、早くからそうした危機感を抱いていた方たちが一念発起し、現在の姿に生まれ変わったものであり、その熱意に敬意を表さずにはおられません。  しかしながら、ハード面の整備だけでは誘客に結びつかないのも事実であり、そうした反省から、現在、街路事業が進められている六日町地区において観光客を取り込めるまちづくりがその柱となっております。  市としましても、病院移転後の跡地利用や(仮称)生涯学習センター建設も含めた駅前周辺の近代化など、総合的なまちづくりマスタープランの必要性は強く認識しており、モータリゼーションの発達に伴い生まれた、いわゆる交通弱者が気軽に利用できる公共交通機関の整備等も含め、老若男女が集い交流できる活気にあふれた中心市街地を目指し、基本計画を策定したいと考えております。  いずれにいたしましても、個性あるまちづくりが大切であり、拙速に進めることの是非も考えながら、ただいまのご提言も含めた地元の意見を取り入れた素案をまとめ、第5次総合計画の策定過程において市民を巻き込んだ議論をしていきたいと考えております。  次に、介護保険と高齢化対策についてでありますが、秋田県警の調べによりますと、平成11年における県内の自殺者総数は 514人で、そのうち65歳以上の高齢者は 191人、37%を占めております。  原因・動機としては、病苦が 241人、精神障害 151人、生活経済問題 112人となっており、生活経済問題のうちサラ金苦と見られるのが42人となっております。  男女別では、男性が7割近くを占め、世帯別では家族との同居者が84.8%となっております。  自殺率につきましては、秋田県衛生統計年鑑によりますと、人口10万人対比で37.5%となっており、全国平均の25.3%を大きく上回っており、本市の場合は47.3%となっております。  4月から実施される介護保険は、家族への過重な負担となっていた介護を専門家にゆだね、家族は精神的面で高齢者を支える、いわゆる介護の社会化を図るものであります。  また、介護保険とは別に、介護状態になることを予防し、高齢者が生きがいを持って生活し続けることを可能にするような介護予防事業等を展開しながら、高齢者の精神的ストレスの軽減を図ってまいるものであります。  自殺予防対策としては、自殺死亡の地域格差にかかわる社会生活要因などを明らかにする必要があることから、県においては新たに「こころの健康づくり促進事業」で、自殺率の高い本県における背景調査等を実施するほか、ボランティア団体「あきたいのちの電話」と自殺防止のための啓発活動を行うこととしておりますので、本市においても県とタイアップして自殺予防に取り組んでまいりたいと考えております。  介護保険制度が施行されますと、認定結果とサービス量に対する不満や保険料・利用料の新たな負担に対する不満、従来の措置から契約に移行することによる戸惑いなどが予想されますことから、公正公平な認定システム、保険料特別対策、低所得者利用者負担対策、高齢者の権利擁護事業などの施策を講じており、現時点では制度の円滑な施行に全力を傾注して弊害の起こらないようにしていくことが責務であると考えております。  次に、雇用対策についてでありますが、労働省では、先般、雇用失業情勢について、一進一退で依然厳しい状況が続いているとの見方を示しておりますが、鹿角管内においても、本年1月の有効求人倍率が0.44倍と低調に推移しており、雇用情勢は厳しい状況となっております。  雇用の創出につきましては、雇用の場を第2次産業や第3次産業のみならず、第1次産業との兼業の観点からもとらえる必要があり、また就業構造の変化や就業形態の変化への対応とともに、本市の特色や地域的な事情も反映した施策が重要であると考えております。  本市では、恵まれた高速交通体系を生かし、主に製造業関連業種の企業誘致に努めるとともに、地場産業の高付加価値化により、地域主体の内発的産業の形成による雇用の創出に努めてきたところであります。  今後は、国内で雇用の創出が見込まれる産業分野として予測されております情報関連の企業をも視野に入れ、誘致活動に努め、本市産業の振興と一体となった雇用の創出について施策を展開してまいります。  再就職者の支援対策につきましては、本市を含む秋田県北部地域は平成10年に雇用機会増大促進地域に指定されております。  この指定により、常用労働者を雇い入れる事業主に対しまして、地域雇用開発助成金の交付などの措置がとられることから、企業の皆さんがこれを利用し、できるだけ多くの雇用の場をつくっていただくようお願いしているところであります。  また、緊急地域雇用特別基金事業を実施し、雇用の機会の創出に努めておりますが、あわせて再就職を希望している方々が就業の機会が得られやすいように技能の取得等について指導に当たっている職業能力開発協会の事業に対しても支援しているところであります。  今後においても、離職された方の再就職につきましては、ハローワークや関係機関と一体となって支援してまいりたいと考えております。  また、市民意識調査の結果につきましては、雇用に関する施策の満足度について、「不満である」と回答された方が30.2%、「どちらかといえば不満である」と回答された方が28.2%となっております。  これは新規雇用だけでなく、現状の就労状態に対する不満を回答した方も多いと思われるなど、アンケート結果をさらに調査分析する必要がありますが、調査結果につきましては、雇用施策を進める上で貴重なご意見と考えております。  次に、鹿角市の第三セクターについてでありますが、八幡平地域の第三セクターについては、先般増資の議決をいただきましたことから、各社とも法律に基づき予定どおり粛々と対応しており、3月10日に出資金の払い込みをする予定となっております。  第三セクターが万一経営破綻を来したときの道義的責任につきましては、株主が多額の出資をした上に経営責任があるとは法的にも常識的に考えにくいものであります。株主の責任は出資義務であり、このほかには何も義務は負わされておらず、破産に陥ったときは会社は清算され、一般の債権者の保護が優先するため、株主の権利はゼロかそれに等しいものとなります。  株主であります市も、会社に対してその有する株式の引き受け価格を限度として責任を負担することになるものであり、公共団体が負う責任はあくまで出資の範囲内の有限責任であり、これを超えた責任はあり得ないことを当事者から再認識していただくことと、そのような事態にならないように指導、助言をしていくことが必要と考えております。  今回の八幡平の第三セクターの対応については、地元の危機感に対する熱意と活用可能な資金の存在が一連の対応を可能にした特異な事例と考えており、一般的には公益性への配慮もありますが、一般財源を充当しての対応については慎重を要するものと考えております。  八幡平地域第三セクターの赤字経営に転落した原因の分析につきましては、八幡平観光開発株式会社については、平成5年6月に山頂駐車場が有料化されたことから、頂上レストハウスの売り上げが激減したことに加え、平成5年に建設したスキー場第2リフトの稼働率が低調で、建設費の負担が経営を圧迫したことと、全体的には大沼荘を含む施設の老朽化と景気の低迷による利用者の減が経営悪化の原因であったと伺っております。  株式会社八幡平山麓観光開発事業団については、2期開発に際して、森林法が改正されたことから分譲面積が約3倍となり、価格も3倍になったことから売れ行きが低迷したことや、建設費が増嵩し、借入金がふえたことに加え、最大の要因はバブル崩壊後の景気低迷から売れ行き不振となり、経営悪化に陥ったものと思われます。間接的には、他の第三セクターも同じでありますが、澄川の土砂災害の後、観光客の減少のほか、土地販売への問い合わせが激減し、平成9年までは7ないし8区画ほどの販売が、10年度は1区画に陥るなどの影響も見られております。  株式会社八幡平オートキャンプパークは、キャンプ人口が平成8年をピークに減少に転じたことに加え、オートキャンプ場の建設ラッシュで相次ぎオープンしたことから、新設キャンプ場に利用客を奪われ、共倒れ現象が生じ、利用客が減少していることと、一人当たりの消費額が低下したことにより売り上げが激減し、数年後には債務超過に陥るとの予想がなされていたところであります。
     このようなことから、株式会社八幡平観光開発の不採算部門である大沼荘と頂上レストハウスを廃止し、さらに季節間の雇用調整が可能なオートキャンプ場を株式会社八幡平山麓観光開発事業団に集約し、経営の効率化と相乗効果を高めるため3社を整理統合し、経営改善を図ることとしておりますが、過去の分析結果を今後の経営に反映され、適正な会社運営がなされるよう改善されるものと期待しております。  次に、鹿角市の他の第三セクターの実態についてでありますが、株式会社鹿角観光ふるさと館については、市の出資比率が51%であることから、毎年度経営状況に関する資料を作成し議会にも報告しておりますが、厳しい経済情勢の中で、11年3月期の実績では、対前年度比 104%となっており、部門別では、祭り展示館とスケートの利用が落ち込んでいるものの、売店と食堂が伸びており、営業努力に加え、道の駅指定の効果も徐々にあらわれてきたものと思われます。  しかしながら、懸命の経営努力にかかわらず単年度では約 100万円の赤字となり、累積では約 600万円の赤字となっております。  株式会社尾去沢鉱山観光については、現下の経済情勢を反映して、平成2年以来長期的な入場者の減少傾向に歯どめがかからず、平成9年度に希望退職者を募集するなど人件費や諸経費の削減を図り経営収支の改善に努めたようですが、依然として厳しい経営状況と伺っております。  大湯温泉リゾート開発株式会社については、平成8年のオープンから4年を経過し、厳しい経済環境の中、利用実績及び日帰り部門のゆとりランドも前年に比べ順調に推移しておりますが、初期投資が大きかったことなどから会社経営は厳しい状況にあると伺っております。  会社の経営はあくまで会社自体の責任であり、自主性を尊重しながら自助努力に期待するものであり、国の第三セクターに関する指針に基づき、時には対応も必要であると思慮しております。  次に、国道 282号バイパスについてでありますが、下川原以南ルートについては、長い年月を要して検討してきた花輪地区ほ場整備が12年度から事業着手することから、整合性を図るため新たにルートを再度選定検討しているところであり、コンサルタント業務についても継続しているものであり、県と十分に協議しながら選定を進めてまいりたいと考えております。  次に、ほ場整備事業で施行する農道整備についてでありますが、組合病院の移転計画がほ場整備の隣接地になったことから、花輪土地改良区としても計画の見直しをいたしました。  受益農家の中には、農道としての機能を果たす道路幅員5メートルで十分との意見もありましたが、農耕用車両と一般車両の利用に支障のない必要最小限の幅員の確保を考慮いたしました。  また、受益農家は水田面積が少なくなることへの抵抗があり、減歩やつぶれ地に対する意向に配慮し、ほ場整備事業として協力可能な幅員が7メートルとなったものであります。  また、久保田・鏡田間の道路については、現在、水路にふたかけしながら年次計画で工事をしておりますが、ほ場整備対象区域内の同路線の水路についても同様の施工を計画しており、久保田方面からの車両の流入についてもある程度の対応が可能であり、分散交通のルートとしても利用できるよう、花輪土地改良区と鹿角農林事務所等と協議しながら計画したものであります。  次に、鹿角地区中心市街地道路網検討会についてでありますが、この会は、平成7年3月の鹿角地区道路網計画調査報告に基づいた鹿角地区道路網懇談会を継続した検討会であり、将来道路網計画を「道路整備10カ年戦略」であります「道路整備に関するプログラム」と整合性を図りながら、近年の社会情勢の変化を踏まえつつ再計画調査をし、道路網の計画立案を検討することとなっております。  次に、ごみの分別収集、ごみ処理施設建設及びごみ回収車についてでありますが、これらは鹿角広域行政組合の事務事業であることを冒頭にご理解いただきまして、お答え申し上げます。  初めに、「資源ごみの有効活用とリサイクルを促進するための啓発活動」についてでありますが、資源ごみの有効活用は、平成9年の容器包装リサイクル法の施行に基づき実施しているところであります。  ごみ収集業者による回収されたスチール缶、アルミ缶については、選別処理の後、プレスをし、月に2回ぐらいの頻度で八戸市の業者へ、段ボールについては、地元業者へそれぞれ売却されております。  また、空き瓶については、透明・茶・その他の3種類に色別し、財団法人日本容器包装リサイクル協会へ処分を委託しているものであります。さらに、昨年4月からはペットボトルの分別収集も始め、「ペット1」表示のついているものに限り減容処理の上、同じくリサイクル協会へ処分をお願いするものであります。  広域行政組合では随時チラシ等の配布を行っておりますが、市といたしましても、地域の「ごみ勉強会等」を開催し、啓発活動を行っております。  さらには、鹿角市快適環境まちづくり市民会議においては、消費者の会や地域婦人会の皆さんに呼びかけ、ごみ減量化に関する懇談会を開いたり、市民大会の中でごみの分別、リサイクルの問題を取り上げ、広く市民へPRをし運動を展開しているところであります。  今後も引き続き関係団体や市民の参加をいただきながら、ごみ減量化やごみ分別の徹底に向けた集会の輪を広げてまいりたいと考えております。  次に、最終処分場とごみ処理施設の建設についてでありますが、ダイオキシン特別措置法の施行に伴い、平成14年12月からのダイオキシンの排出量の規制及びごみ処理施設の性能指針の改正等により、現在の焼却施設の更新あるいは改造を求められておりましたが、去る1月21日、鹿角広域行政組合議会全員協議会において、ごみ処理施設の建設等についてご審議をいただいております。  主なる内容を申し上げますと、ごみ焼却施設については 1,300度の高温で溶融する、いわゆるごみを溶かすガス化溶融方式を用いてダイオキシンの排出を極力抑制する。数値で申し上げますと、排出量 0.1ナノグラムを達成し得る施設とし、建設場所は現在地に更新することで確認され、現在、地元と協議していただいているところであります。  また、大型破砕機を用いた粗大ごみ処理、並びに磁選機を有した空き缶・空き瓶・ペットボトル等の選別処理をあわせたリサイクルプラザ建設も同一敷地内に建設することで整備計画の策定を進めております。  なお、廃棄物最終処分場については、先般、小坂製錬株式会社がその建設に向けて始動したことから、将来は当該施設を利用することを確認しております。  次に、ごみ回収車への市民歌メロディーチャイム取りつけについてでありますが、ごみ収集車が巡回しているという合図等は一種の騒音としてとらえられたり、また合図を聞きつけ、ごみ排出のため一斉に道路に飛び出し収集車を追いかける危険性があったり、ごみを運ぶ住民の動向を気遣いながらの回収作業は能率が悪いなど、決して理想とは思えない事例も多くあります。  本圏域においても、このような事情から昭和54年に廃止したといういきさつがございます。  ごみの量あるいは交通事情等からごみの収集時刻に多少不定期な面があるにしても、ごみの排出時間は、従来から朝の8時までには必ず集積場に出すようにお願いしているところであり、ごみを出す時間を遵守していただければ何ら問題なく推移している状況にありますことをご理解願いたいと思います。  なお、教育関係のご質問につきましては、教育長が答弁いたします。              (市長 杉江宗祐君 降壇) ○議長(佐藤洋輔君) 教育長。             (教育長 淺利 忠君 登壇) ○教育長(淺利 忠君) 私から、小田切康人議員の教育関係のご質問にお答えいたします。  初めに、「花輪ねぷた」の市の指定についてでありますが、藩政時代の後期から始まった「花輪ねぷた」は、将棋の駒形の灯籠や、大太鼓が独特のはやしに合わせて打ち歩くなど、地域性を色濃く残した鹿角の貴重な伝統的民俗行事の一つであります。  このことから、昭和60年に鹿角市文化財保護審議会において市指定無形民俗文化財候補として協議された経緯がありましたものの、指定までには至っておりませんでした。しかし、こうした伝統文化を保護、保存し、正しく後世に伝承することは大切なことでありますことから、文化財保護審議会への諮問に向け、保存団体と協議を進めてまいりたいと考えております。  また、県指定の文化財が12件から10件になった理由についてでありますが、平成5年度において6月に「松舘天満宮三台山獅子大権現舞」が県指定無形民俗文化財になったことから、市内の県指定文化財は12件となっておりました。  その後、県指定有形文化財である「刀装」が大館市に所在変更になったことにより1件減少し、さらに平成10年12月に「毛馬内の盆踊」の国指定重要無形民俗文化財への昇格により自動的に解除されたことから、現在、県指定文化財は10件となっております。  次に、ふるさと教育・一特色運動の推進の中での伝承活動についてでありますが、本市の平成12年度の学校教育の重点目標の中に「ふるさと教育・一校一園一特色運動の推進と総合的学習の調査研究」を掲げており、これまでも各学校では地域の実情に応じた特色ある教育活動を推進してきております。  ふるさと教育・一特色運動の一環として、郷土に根ざした郷土芸能を特別活動や正課クラブ等、限られた時間を活用して行ってきました。八幡平地区の「兄川舞」、尾去沢地区の「からめ節」、花輪地区の「花輪ばやしの太鼓と踊り」、十和田地区では「毛馬内盆踊り、大湯大太鼓」などの伝承活動に取り組んでおります。  今後は総合的学習の導入により、地域の人材を活用しての伝承活動や、地域の施設を活用しての教育・文化的な面を学ぶ体験活動がふえていくことが予想されますので、民俗芸能、民俗文化財の伝承活動についても、これからも可能な限り取り入れていくように指導してまいります。             (教育長 淺利 忠君 降壇) ○議長(佐藤洋輔君) 再質問ございますか。小田切君。 ○4番(小田切康人君) それでは、再質問させていただきます。  最初にまず、大変聞きづらいことをたくさん聞いて、それに対して言いづらいことをたくさん誠実に答えていただきまして、本当にありがとうございます。  まず一番最初に、秋田情報ハイウェイについてでありますが、私は21世紀に向かってこうした情報通信の基盤整備は絶対必要不可欠なものであるとやっぱり考えます。県は平成12年度までに基幹回線を完成させ、意欲のある市町村から回線整備を進めるという考えでありまして、その辺、先ほどご答弁願ったのですが、なぜか建前論のような感じに受けとれましたので、本当に取り組む姿勢があるのかないのか、そのやる気のほどを少しお伺いしたいと思いますので、その辺よろしくお願いします。 ○議長(佐藤洋輔君) 総務部長。 ○総務部長(勝田 尚君) ご質問にありました秋田情報ハイウェイにつきましては、平成11年3月に出されたものでありまして、これは構想として出されたものでございまして、現在、各庁舎に光ファイバーを引いた後のアプリケーションをどうするかということはまだ具体的には選定されておらない状況でございます。  したがいまして、県では平成12年度におきまして 450万円ぐらいの予算措置をいたしまして、その示されたアプリケーションの方向づけをさらにどういう品目を、どの方向に、いつどうしていくかということを検討されることになってございます。具体的に申し上げれば、人材育成の関係では、学校間のネットワークとかそれから遠隔授業とか、そういうことも構想にあるようでございますが、それが具体的にどのような状況になってくるかということにあわせて市の方でも対応していくべきものと考えてございます。  市の方では、先ほど市長から答弁ありましたように、平成8年3月に作成してあります鹿角市情報化基本計画を今年度に見直すことにしてございますので、それと県のハイウェイ構想とあわせながら市の計画も練り合わせていくということで、そういう中で具体的な計画推進については定めてまいりたいと考えてございます。 ○議長(佐藤洋輔君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) 私なりにこれもちょっと調べてみたりしているんですが、例えば1級の国道沿いには情報ボックスというのが、光ファイバーのそれが埋設されておりまして、例えば県北は大館まで、それから県南は雄勝まで整備されているようで、県はなるべく秋田市から遠いところから手がけていきたいというふうに考えているみたいなんです。それでここも鹿角市また小坂町、この圏域も、私にとってみれば、今手を挙げるチャンスではないのかなと。やはりもっと前向きに鹿角、小坂圏域からやるんだというのを出していけば、すぐこういう事業も方向性が見えてくるんじゃないかなと思うんですけれども、その辺もう1回お伺いします。 ○議長(佐藤洋輔君) 市長。 ○市長(杉江宗祐君) 情報政策はこれから大変重要な課題であるということは重々認識しております。米代川流域拠点都市18市町村の中でもお互いにそのことを確認し合いながら、18市町村でまず何が一番大切かというと、皆さん、そこへ意見が集中しまして、そういう方向で進めようという意志確認はされております。  一つには、各市町村間の相当温度差と申しますか、熟度が違いがあるということで、まず3年間ないし4年間は各市町村がそれぞれ努力すると。その後に18市町村のネットワークをどう組むかということをみんなで検討しましょうということで、その検討する一つのあれが12年ということにしてあるわけであります。  もちろん鹿角の場合は大変市域が広いわけですし、そしてまた過疎と言われる地域ほど情報化というものを私は大変使いこなすことによって、その過疎という言葉が限りなく遠のいていくのではないかと、そういうふうな思いも持っております。  そういう方向性を18市町村の中で鹿角市が少し事務局になってやってほしいという各市町村長のご要望がありますので、私の方がイニシアチブをとるというふうな形になっていくだろうと思います。  このことについては知事の方にももう話をしておりまして、それと整合性をとってもらいたいということと、今ご指摘ありましたように、鹿角地域、小坂も含めて一番交通の便も悪いわけですから、そういう意味ではぜひ鹿角を優先していただきたいということもお願いしておりまして、知事も基本的には全く同感であるというふうな認識でありますから、そういう方向で進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(佐藤洋輔君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) ご答弁ありがとうございます。  私のこの質問を出しましたことについて、事務系統の方では県の方とこれ確認とったりしましたか。 ○議長(佐藤洋輔君) 総務部長。 ○総務部長(勝田 尚君) 現在の段階では、県との具体的なやりとりといいますか、そういうことはございません。 ○議長(佐藤洋輔君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) ということは、問い合わせはしていないということですね。県に対する、今私が質問したことをですね。 ○議長(佐藤洋輔君) 総務部長。 ○総務部長(勝田 尚君) 県の方からそういう事業の内容等についてお聞きしてございますし、県の方でもそういう構想的なことをこれから煮詰めていくのだと、こういうことは話の中では伺ってございまして、具体的に、先ほど答弁いたしましたように、そういうことがある程度煮詰まった段階でなければ、市の方で具体的にそれを、どれを採用していくか、この分野について特にしたいということはないわけですが、市長の答弁がありましたように、この具体的な計画を練る段階では公募とかいろいろございますので、そういうのではやっていきたいということにはしてございます。 ○議長(佐藤洋輔君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) わかりました。  それでは、次の項目に移っていきたいと思います。  まず、市町村合併についてですけれども、これはやはり何日か前の新聞を見ると、県は最初市町村の意向を聞かないままに合併の図面のようなものを出して反発がやっぱりありまして、随分後退したような記事が載っておりましたけれども、やはり市町村合併というのは地元、地域からやはり声が上がってきて、その声の高まりでやはり一緒になっていくというのが大事ではないかなと思うんですが、まず小坂町とのそういうものの話し合いとかは市当局としては今まで持たれたことがあるとかないとか、その辺どうですか。 ○議長(佐藤洋輔君) 市長。 ○市長(杉江宗祐君) 市町村合併について、やはり事務的に進めるというよりも、今お話がありましたように、それぞれ該当すると申しますか、二つの市と町の住民意思を大切にしながら、それを集約した上でいかなければならないものだろうというふうに思います。  そのためには、まず事務というよりもそういう世論の喚起、あるいはまたそういう政治を含めた動きを総合的に参酌しなければならないだろうというふうに思います。ただ、町長とは個別にはこれからのあるべき姿については話をしていますけれども、しかし、いつ、どうというふうな踏み込んだところまではまだ今いっていません。 ○議長(佐藤洋輔君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) わかりました。ありがとうございます。  それでは、次の方に移っていきます。  都市まちづくりについてでありますけれども、なかなか中心市街地活性化を機軸に歴史と文化遺産を活用したまちづくりをということで再編を提言しているわけですが、なかなか前に具体的に進んでいないというか、見えてこないというか、そういう意味で非常にやらなきゃならないのはわかるんだけれども、建前論だけで終わっていると、そういうふうな感じがするんですね。やはりこれはどこかで突破口をつくりながら取っかかっていかないと、私は3年間一般質問、同じことをずっと繰り返し言ってきたんですけれども、やはり自分の納得いく答えがただの一度も返ってきていないということで非常に残念に思うんですね。最近どうしても商工業に対するそういう施策も、何かイベントの補助金を上げたり、そういうものだけでお茶を濁しているような、小手先のものが非常に多いように感じるんです。やはりこういう景気のよくない時代は根本から活性化を図れるような、そういう施策を組むのが、それが私は政治だと思うんです。それがなければ何のためのあれかわからなくなるので、その辺もう少し、TMOの話もしていますけれども、もう少し具体的に前に進んだ議論とかそういう話、できないものでしょうか。もう1回お尋ねいたします。 ○議長(佐藤洋輔君) 産業振興部長。 ○産業振興部長(木村久男君) ただいまのご質問でございますが、確かにこの間も昨年の質問にもお答えしていますし、その後いろいろ話をしております。そして商工会の方でも、勉強会といえばおしかりを受けるんですが、勉強会ながら、職員の方をそのための研修派遣、長期の派遣をしていますし、というふうなことでやっているんですが、話し合いの中で、確かに小田切議員がおっしゃられたように、やはり商店街近代化事業をやった償還金、その関係もあって、やはり体力が消耗しています。はっきり言って、何がどうだというふうなことが見えてこないわけですが、それで私たちもいらついているわけです。そういったことを含めて、やはりTMOの出資金の問題、運営費の問題、さまざまそういった金の問題が出てまいりますので、そういった事を含めながらも、今ご指摘のとおり、どこかでひとつ破っていかなければならないというふうに考えていますので、その点についてはもうちょっと時間をかしていただきたいと思います。 ○議長(佐藤洋輔君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) 私が気に入らないのは、やる前から答えを出しているんです。やる前から、もうこれはできないものだと、そういう答えが見え見えに見えているんですね。だからいつまでたっても、3年たっても、これは10年たってもやっぱりできませんね、そういう考え方では。いいです。  そうしたらちょっと視点を変えて、六日町の今道路の拡幅が進んでいくわけですけれども、あそこには市日がありますね。市日でも、いろんな市日会の人たちがそれぞれの考えを持っているでしょうし、六日町の住民の人たちはそれぞれの考えを持っているでしょうし、またこういうふうな提言、要するにこういうふうにした方がいいんじゃないかなという考えもあるし、地元でもいろんな協議しているみたいですけれども、その辺具体的にどういうふうに進んでいっているのか、ちょっとお尋ねします。 ○議長(佐藤洋輔君) 都市建設部長。 ○都市建設部長(湯澤 勉君) 今の六日町のまちづくりのことにつきましては、11年度で基本構想を一応策定した中で、地元の意見と、まちづくり検討委員会等が地元にできていますから、そういうふうな方々と今後こういうふうな今ご提言のあります関善の跡地をどうするのか、市日も含め、これは市日のことになれば産業振興部も関連してきますので、これは打ち合わせをしながら進めなければならないと思いますし、こういうふうなことを具体的に地元の方々と打ち合わせをしながら、12年度は基本計画の策定に取りかかっていきたいというふうに考えております。 ○議長(佐藤洋輔君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) 市日を核にするというのは、私はこれ非常に大事な要素だと思います。というのは、町の流れを見ていますと、市日のある3と8の日は人通りがあるんです。ところが、それ以外の日を市長はごらんになっことがありますか。花輪の町通り、人歩いていませんよ。やっぱりこういうまちづくりというのは、私はよくないと思います。だから、そこの部分で抜本的な施策が必要だというのは、私はそこだと思うんです。残された部分の救える要素の部分ではやはり市日というのは大変大きな要素を持っているし、私がさっきお話したように、あの狭い中にあれしているのでなくて、やはり将来的にはあの通りに出しながら、もっと別な姿が見えるようにすればいいのではないかなと、これは一つの案でもありますけれども。  それでは、次にまいりたいと思います。  時間の関係から、途中何ぼかはしょります。ただ大事なのは、雇用対策なんですけれども、やはりこれは私、さっきもお話し申し上げたけれども、かなりこの質問は言いづらい、質問する方もしづらい質問だし、それから答える方もいやなものがあると思いますけれども、ただ、私が質問している半分以上がこれ市民の生の声なんですよ。特に雇用対策についてはやはり非常に不満を持っていますので、この辺もっと抜本的に何かやれるような施策というか、先ほど申しましたけれども、こういう雇用状況が悪いということはあらゆるものに響いていくと思うんです、施策に対して。その辺もう少し、建前論だけじゃなくて、もっと具体的に何か進めていくアイデアがあったら何かひとつどうぞお話を伺いたいと思います。 ○議長(佐藤洋輔君) 産業振興部長。 ○産業振興部長(木村久男君) 確かに雇用対策、非常に問題が大きいですし、深刻です。建設業関係なんかでも途中事業主都合で退職される方、それからその時期を過ぎますと、今度は高卒者の就職内定というふうなことで、そのときどきに非常に頭が痛いわけです。その都度企業なんかを回ってお願いはするんですが、新卒者の採用と途中採用とのバランスの問題というんですか、そういう企業の事情もあってなかなか進まないというふうな状況があります。  私たちは企業誘致というふうなことで頑張っておるわけですが、こういう状況の中ではなかなかやはり企業誘致も進まないというふうなことで、この間の工場設置促進条例、改正していただきまして、今最上工業さんが第二工場をつくられたというふうなことで、あそこには40人ほど入ります。そういったこともあって、何としてもやはり企業誘致を進めていかなきゃならないというふうなことで頑張っているんですが、はっきり申し上げて、企業誘致とか、それから市内にいる企業が新しい分野のものに取り組むというような形をつくり出せないのかなというふうなことで今考えてございます。 ○議長(佐藤洋輔君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) これについてはわかりました。  次に、赤字経営が懸念される鹿角市の第三セクターについて、先ほど市の姿勢を伺ったわけですが、やはり第三セクターの難しさというのは、全国的に赤字は出していますが、これはやはりつぶすわけにいかないという要因が多分あるんだと思うんです。  それで八幡平の地域の場合もやはり大変、地域のためにはつぶすわけにいかないし、そういう要素のものは私は重々理解しておるんですが、ただ、先ほども答弁ありましたけれども、鹿角市が73.5%の筆頭株主になった場合は、もし何かあった場合は知らないとやはりできない道義的責任はあると思うんです。その辺で、私、前のことを掘り起こすといやですけれども、第三セクターがなぜ赤字に転落していくかというその辺は、やはり私も経営やる者としてすごく細部に分析していかなければならないと思うんです。その辺の分析の甘さがやはりあるのではないのかなと。 だからその辺の部分を、やはり市から3社に助役が役員として出ていたわけでありますが、その辺でそういうふうになっていく経緯の中で助言なり、それからそういうふうにならないように発言なり阻止なりできなかったものか、その辺ちょっと助役にお伺いしたいと思います。
    ○議長(佐藤洋輔君) 助役。 ○助役(佐藤秀朗君) いろいろその会社の取締役会あるいは総会等々あるわけでございますけれども、私もその場に出させていただいております。そうことでいろいろお話を聞きながら、また私の意見も含めて申し上げてきた経緯がございます。決して経営者に任せ切りにするとかそういうことじゃなくて、これは市としての責任として、私の責任としてそういうことは重々申し上げてまいりました。それは聞き入れられなかった面もありますけれども、今考えますと、もう少し強力にこれは申し上げるべきだったのかなと、そういう反省はございます。 ○議長(佐藤洋輔君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) 結果が出てから反省するのでは何も意味がないんです。例えば途中で申し上げたいことがあったというのは、それは具体的にどういうことですか、ちょっとお尋ねします。 ○議長(佐藤洋輔君) 助役。 ○助役(佐藤秀朗君) 例えば八幡平観光開発でございますけれども、あそこは山頂レストランが駐車場ができて以来不振に陥っているということが一つございます。それについては、もう採算合わないものを営業するんじゃなくて、それはもうやめるべきだと、運営をやめるべきだと、そういうことも申し上げてきました。それと第2リフトが架設以来全然稼働していないわけでございますけれども、それについての処分方も、このままでずっと引きずっていくと大変なことになるということで、そういうことも申し上げてまいりました。 ○議長(佐藤洋輔君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) 問題は3事業にもいろいろあったと思うんです。例えば私なりに調べたことはあるんですが、例えば分譲地の方でも、第1期目のものはいいと。ただ、第2期目に手を出すと危ないよと言われているにもかかわらず、やはり出したのではないかなと。結果的に今残っているのは、ほとんど第2区画のものだと思うんですが、そういうこととか、今お話しあった第2リフトは何億円もかけてつくったけれども結局動いていないと。そういうこともやはり大変なむだであるし、それからもう一つは、やはりこれ、前たしかどなたか議員が出されてありましたけれども、オートキャンプ場の社長の給料が非常に高かったと。それがやっぱり一要因になったんでないかと、そういうこともいろいろあるわけですね。  だから助役、あなたは役員として出ていって、そういうことに対してもっと、経営に対してびしっと厳しく何か言えなかったのかと、それが非常に悔やまれてならないし、残念だと思うんですね。その辺、どうですか。 ○議長(佐藤洋輔君) 助役。 ○助役(佐藤秀朗君) 第三セクター、3カ所含めまして、これは私が就任して以来、それ以前からもそうでございますけれども、そういう問題があったわけでございます。  今、言われますオートキャンプの社長の給料が非常に高いということでございます。それにつきましても、赤字会社がそういう高い給料を得ているのはおかしなことだと、市民の皆さんも理解しないということで減額のお話を申し上げました。そういうこともございましたが、経営のノウハウを持っているニスモから社長来ていただいているわけですけれども、そういうこともございまして、そのニスモとの折り合いもつかなかったということもございます。 ○議長(佐藤洋輔君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) 何しゃべっているか、ちょっとわかりませんね。  市長は前の一般質問で出たときに、もうかっている会社だから給料を高く出してもいいじゃないかという答弁しているのを議事録に残っているんですね。だから、そういう認識の甘さとか、そういうものは結局第三セクターが赤字になっていく。そして私が一番言いたいのは、結局赤字になってしまったときに、これは市民の税金で補てんしていかなきゃならない。そうなっていくんですよ。これ、違いますか。必ずそうなっていくでしょう。どうなんですか。 ○議長(佐藤洋輔君) 助役。 ○助役(佐藤秀朗君) 先ほど小田切議員は市長の発言は非常にそういう危機感がなかったということで、社長の給料はそれでいいというようなことのお話ですけれども、会社の経営は決していつも同じような状況で続くわけない。景気の悪くなる、あるいは経営が悪化するときもございます。やはりそれに対応してお話を申し上げてきたつもりでございます。 ○議長(佐藤洋輔君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) やっぱり市の責任者である市長にやっぱりそこはひとつ聞いておかないとだめですね。 ○議長(佐藤洋輔君) 市長。 ○市長(杉江宗祐君) 時間が大分迫ってまいりました。第三セクターの件については、基本的には準民間資本が進出しにくい、そして公的な支援が必要だという箇所、事業に出資をしたり人を出したりして第三セクターという形で運営をしてきているわけです。そういう意味では、当初から厳しさというのは当然味わわなければならないわけでありますが、ただもう一つは、行政が出資したりすると、どちらかというと何となく安心だというイメージも与えてきたのではないか。それが甘えにつながったという反省は事実あろうかと思います。そういう意味では、きちっと今後とも指導すべきものは指導し、そしてまた多額な出資になってきておりますので、それ相応の私ども行政としての役割も果たしていきたいというふうに思っております。  それから、給料の関係についても今ご指摘があったんですが、11年度はそういうご指摘もあったので、まるまる会社でこちらの方で出さないで、向こうの派遣の方の会社の方で一部負担をしてもらうなど、若干の財源と申しますか、裏づけの修正もしていただいたりしてやりくりしています。いずれにいたしましても、大変厳しいことは事実でありますので、頑張ってまいりたいというふうに思います。 ○議長(佐藤洋輔君) 小田切君。 ○4番(小田切康人君) 時間がなくなってきましたので、最後に一つ。  国道 282号バイパスのこの下川原以南ルートですけれども、これはやはり将来的には道筋をつけておかないと後でいろいろ大変な問題が起こってくるのでないかなと思いますので、建前論だけでなくて、その辺ひとつ最後にびしっと決めてもらいたいんですけれども、やはりどういう方向でもっていくのか、それをひとつ聞いて終わりにします。 ○議長(佐藤洋輔君) 市長。 ○市長(杉江宗祐君) できるだけ早い時期にお示ししたいというふうに考えていますが、今、県との協議の段階でありますし、県はちょっと慎重になっていまして、ちょっと時間を要しております。その辺を含めて早く方向性を出したいというふうに思います。(「終わります」の声あり) ○議長(佐藤洋輔君) 以上をもちまして、小田切康人君の質問を終わります。  昼食のため午後1時まで休憩いたします。              午前11時32分 休憩 ────────────────── 〇 ──────────────────              午後 1時01分 再開 ○議長(佐藤洋輔君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  順位4番、大里恭司君の発言を許します。大里恭司君。             (12番 大里恭司君 登壇) ○12番(大里恭司君) 質問に入る前に、今回の私の一般質問は市長の施政方針の内容をただすことであり、市長の答弁を聞いた上で質問してまいりたいと考えておりますので、壇上での質問時間が短くなることを申し添えておきます。  それでは、新世紀クラブを代表し一般質問を行います。  まず第1点として、市長就任以来12年間、市民憲章にうたわれている「緑と水の映える資源を生かした活力ある鹿角」を目指し、力強く個性的なまちづくりをしてきたとしておりますが、本当にそう言えるでしょうか。私が見るに、今の鹿角の現状は大型ショッピングセンターが郊外に進出し、官公庁もまた続々郊外に移転し、そのため中心市街地には空洞化が目立ち、まちとしての活力が失われつつあります。さらには、今後、鹿角組合総合病院が郊外に移転することにより、ますます商店街の機能を悪化させていくことが懸念されます。市長はこれらに対しどのような手段を講じてきたというのか。  また、鳴り物入りで実施してきた各種事業の採算がとれず、軒並み赤字会社に転落し、道路行政を見ても何ら進展が見られず、交通渋滞を引き起し、いろいろな手当てをしてきたにしては人口は減少の一途をたどり、働く場は確保されず、市民所得は向上せず、とても個性的なまちづくりをしてきたとは考えられない。しかし見方によれば、全国にも類のない個性的なまちと言えるのかもしれません。市長の言う個性的なまちづくりをしてきたとはどのようなことなのか、答弁願います。  第2点として、市の将来都市像を「住みたいまち、住ませたいまち、鹿角」とし、市の優位性を生かし、市民の福利向上を第一義に各種施策を積極的に進めてきたとしているが、先ほども申し上げたとおり、年々人口は減少し、まちは活力を失い、市民所得も向上せず、これといった文化施設や娯楽施設もなく、ただあるのはパチンコ店と酒場ぐらいのものであります。とても「住みたいまち」とは言えない。ましてや「住ませたいまち」とは口が裂けても言えないのが実態であります。この12年間市民はどのような利益を得たというのか。市長が進めてきた施策とは何なのか。具体的にお知らせ願います。  第3点として、市の経済動向をどのようにとらえているのか。市長は行政報告や施政方針で、国の動向はこうこうであるとの説明をしておりますが、我々市民の知りたいのは、国の動向はもちろんのことでありますが、それよりも鹿角の現状は今どうなっているのかであります。そして今後どうなっていくのかであります。このことについて答弁願います。  第4点として、第5次行政改革大綱についてでありますが、このほど「共有の時代到来を見据えた市政の変革を目指して」と題した第5次行政改革大綱を策定しており、今後、組織・機能の簡素効率化、財政運営の効率化などにより、より簡素で効率的かつ創造的な行政運営を推進するとともに、スタートした地方分権時代にふさわしい市民とともに進める住民本位の市政を目指すとしておるが、その内容はどのようなものなのか答弁願います。  第5点として、観光施策についてでありますが、「多様な旅行スタイルを受け入れられる環境づくりをしながら、全国から愛される観光地を構築したい」とし、「具体的施策として、観光PRの手法を変えるなど、全国規模で個人客向けの宣伝媒体活用の実施や、十和田八幡平国立公園を中心とした広域観光宣伝等で北東北の観光拠点としての位置づけの向上を図りたい」としているが、このようなことはどこの観光地でもしていることで特に目新しいものではない。全国から愛される観光地を構築したいとのことであれば、もっと斬新な事業の展開を図ることが肝要ではないか。このことについて答弁願います。  第6点として、高齢者福祉についてでありますが、「高齢者の豊かな知識と経験を生かした積極的社会参加が望まれることから、従来の高齢者イコール弱者という固定観念から脱却した施策展開を図る必要がある」としておりますが、具体的にはどのような事業を行おうとしているのか不明であります。このことについて答弁願います。  次に、政治理念についてでありますが、昨年9月6日の生涯学習センターに係る特別委員会の委員長報告に対し、翌日の新聞に「結論が見えない報告書で不満だ。12回も審査したのだからイエスかノーかはっきりしてほしかった」との市長コメントが掲載されております。  議会は、行政から提案された議案や各種構想、さらには事業計画等を審議する場であり、市長の諮問機関ではないのは周知のことであります。常々、憲法論を振りかざしたり、法律ではこうであるとか言っている市長として、三権分立の精神を当然理解しているはずであります。それにもかかわらずこのようなコメントを発言するということは、市長の職責を超えたものであり、議会に対しての越権行為であります。さらには、議会を侮辱したとさえ言えます。  市長は3期12年間市政を担当し、高慢になり、議会も自分の傘下であると錯覚しているのではないか。また市民に対しても、議会が反対しているため事業が進まないとか、一部の特別職に至っては、議員のだれそれとだれそれが反対しているためだとか、自分たちの計画の甘さを棚上げし、事業の遅延が議会や議員のせいであるかのように説明しております。このようなことは言語道断のことであり、許されていいものとは考えられない。  昔の朝鮮の格言に「権腐十年」という言葉がありますが、今の行政を見るに、まさにそのとおりであります。12月の定例会で自治体首長の多選について、私はここで多選のよしあしを論じるつもりはありませんが、長期にわたり政権を担当する場合、重要施策を長期的な計画のもとに一貫した方針で実施できること、複雑専門化する行政に精通し能率的に行政を執行できることなどが長所であるとしておりますが、論理的にはまさにそのとおりと言えます。  しかし、言えることは、その間人口が増加したか、働く場が確保されたか、市民の所得が向上したか、市の投資した事業が市民に利益をもたらしたかがより重要であり、それによって多選のよしあしが論じられるものであり、憲法第93条がどうのこうのというのは論外であります。また一方、政権が長期化すると、ややもすると独善的傾向が生まれることを短所としておりますが、まさにさきの市長コメントは独善的傾向であり、議会をないがしろにした発言であります。市長コメントの主旨は何であるのか答弁願います。  次に、ことし1月末の記事に「私は1期目から走り続け積極的にまちづくりを進めてきた。これまでさまざまな施策の種をまいた。4期目はまいた種に実が結ぶとき」とのコメントが報道されております。たとえどのような場所で発言したとしても、あなたは現職の市長でありますので、その発言内容には責任を持たなければなりませんし、その主旨内容を市民に明らかにする必要があります。  そこでお尋ねしますが、12年もかけてどのような施策の種をまいてきたのか。そしてどのように実らせようとしているのか。中には種をまいても芽が出ないものもあったのではないか。もしあるとすれば、どのようなものなのかあわせて答弁願います。  最後に、細川元首相が8年間務めた熊本県知事を辞任するに当たって「首長の職というものは、駅伝のようなものだと思う。自分一人で最初から最後まで全区間を走ってしまったら、駅伝は成り立たない。よくまだやり残したことがあるからといって4選も5選もやる人がいるが、それはやり過ぎであろう。種をまく人、水をやる人、花をめでる人、それぞれの役割があった方がいいのではないか」という一文を紹介し、壇上での質問を終わります。             (12番 大里恭司君 降壇) ○議長(佐藤洋輔君) ただいまの質問に対し答弁を求めます。市長。             (市長 杉江宗祐君 登壇) ○市長(杉江宗祐君) 大里恭司議員のご質問にお答えいたします。  初めに、施政方針についてでありますが、私はこれまで3期12年間市政を担うに当たり、常に鹿角の持つ特性を生かしつつ、鹿角に住む人の幸せの実現を図るために施策を展開したつもりであります。  その施策についてでありますが、緑と大自然に恵まれた本市の自然環境を大切にしながら、市民憲章にうたわれている「緑と水の映える資源を生かした活力ある鹿角」を目指し、活発な多核交流地域として各種事業を展開してきたところであります。  スポーツ面では、総合運動公園事業、花輪スキー場の整備に取り組み、2年連続での全日本学生スキー選手権大会、第52回国体冬季スキー競技会を開催しております。  健康づくりの面では、第27回タートルマラソン全国大会、人間ドックあるいは高齢者対策としてのゲートボール場の建設、老壮大学などを開講いたしております。  農業面では、農業農村対策として農村総合モデル事業、基盤整備事業、地域経営公社の設立や農業経営のための人材育成等、農村地域を維持できるような事業を展開しております。  観光面では、国立公園という地域の特性を生かした観光施設事業や観光案内人制度の創設を図ってまいりました。また、澄川赤川土砂災害の復旧には、関係機関の協力を得るために要望活動を実施し、八幡平のイメージを安定させることができたと思います。  また、社会の仕組み全体が国際化、情報化時代に向かう中で、人材育成を核に、ことしで10年目を迎えた「まほろば塾」の開設、さらには国際交流事業も積極的に推進してまいりました。  また、縄文時代からこの地域には定住者がいたという誇りを持ち、縄文のよさを理解するために大湯環状列石環境整備事業として縄文の里づくりを積極的に展開してきたところであります。  今後、さらに地域間交流が活発化することが予想されますことから、地域個性を生かした交流と自然との共生に配慮しつつ、環境にやさしい居住環境の整備を推進してまいりたいと思います。  また、本市も本格的な長寿社会を迎え、市民が健康で家庭や地域の中においても安全で安心して暮らせる地域社会の形成が行政上重要な課題となってきており、福利向上のための各種対策を展開しておりますが、中でも健康を重視した人間ドック、老人福祉の充実のためのホームヘルプ、ショートステイ、デイサービスなどの福祉対策を他に先駆けて実施してきたところであります。  特に、来月から始まる介護保険制度に対応できるようにデイサービスセンターを建設しており、多くの方々から有効利用していただいております。  また、子供を産み育てやすい環境のための保育の支援対策として、子育て支援センターの設置や保育料の軽減、保育時間の延長などを実施しております。  さらに、快適な生活を営むことができるよう、住環境整備として、高田地区土地区画整理事業や、これまでおくれていた下水道対策として、公共下水道事業、農業集落排水事業や合併処理浄化槽の設置補助などを実施してまいりました。  いずれにいたしましても、鹿角に住んでよかったと思えるような地域にしたいと強く念じ、努力してまいりましたが、時代の移り変わりが激しいことから施策のあり方も変えなければならないと考えております。  また、4万市民のニーズもますます多様化してきておりますことから、住民自治確立のため、地方分権の理念とともに夢を持ちながら地域づくりを進めなければならないと意を新たにいたしております。  次に、経済動向についてでありますが、国の動向はどうであれ鹿角のことだけということでありますけれども、しかし実際は連動するわけでありまして、そう単純には鹿角の経済だけ論じるというのは至難の業であります。したがいまして、どうしても国の経済の動向に触れざるを得ないわけでありますが、我が国経済の最近の動向を見ますと、景気は民間需要の回復力が弱く依然として厳しい状況が続いておりますが、各種の政策効果やアジア向けの輸出の増加に支えられ、緩やかではありますが改善の方向にあるとされております。  企業のこの業況は予断を許さないものの、収益は引き続き持ち直しの動きがあり改善が見られるほか、住宅建設についても、年度前半に比べやや水準を下げているものの、マンション部門が好調であることや持ち家の動きを反映して最近は着工数の増加が見られ、工業についても、生産面で在庫調整が終了しつつあることから持ち直しが期待されております。  しかし、企業の設備投資は減少基調にあり、公共投資においても着工が低調に推移しているほか、個人消費も収入の低迷から伸び悩んでおり、足踏み状態の域をいまだ脱していない状況にあろうかと思います。  こうした国の状況の中で、本市の経済動向は、鉄工業につきましては、公共工事関連は橋りょう、鉄骨とも大型工事案件は昨年より減少しているものの、受注量は増加傾向にあり堅実な動きを示しております。しかしながら、民間工事の受注が依然として不安定な状況であるため、土木建築関連では先行き不透明な状況となっております。  土木業につきましては、ここまで道路工事を中心とした公共工事の発注により順調でありましたが、民間工事が昨年から連続して受注減となっているため、総体的には受注面、収益面ともに厳しい状況が続いており、建築業につきましても、一般住宅を中心とする業者は依然として受注が少ない中、さらに冬場の受注減が重なっているため、受注競争が激しくなっている状況にあります。  木材業につきましては、一般製材や集成材は県外からの受注が続いておりますが、一般製材に需要の落ち込みが見え始めており、床材、柱材も見通しが厳しいものとなっております。  商業につきましては、大型店は食料品を中心として安定しておりますが、酒類は飲食店やホテル、旅館業の不振とディスカウント店の影響から主として日本酒の売り上げ減少が続いているほか、地元商店街においても暖冬の影響から大変厳しい状況となっております。  市内の誘致進出企業につきましては、電気機械関係では受注量は安定しており、また一般機械においても工場を増設する企業があるなど明るい材料が見られますが、製品単価の下落が見られることから、なお一層の経営努力が望まれるところであろうかと思います。  縫製関係では輸入製品との競合から多品種少ロット生産が続いているほか、製品の需要がディスカウント品とブランド品とに分化しておりまして、業種間あるいは企業間においても経営状況に格差が生じている状況にあります。  雇用情勢につきましては、1月末の有効求人倍率が昭和62年6月以来の 0.4倍台となっておりますが、その原因は求人数が低調に推移していることと、求職者の滞留傾向が強まっていることにあろうかと思います。新規求職者は 298人となっており、うち 147人が中高年齢者で、受注減少に伴う建設業からの離職者が多い状況となっております。  また、平成10年10月から始まった中小企業金融安定化特別保証の返済による資金繰りの悪化が懸念されております。  このような状況から、本市といたしましては、下水道事業、公営住宅整備事業、街並み・まちづくり総合支援事業と、国の経済対策に連動した事業を繰越明許費及び債務負担行為により11年度から12年度にかけて継続して実施するほか、年度がわりの公共事業の切れ目をなくするために道路整備事業費1億 5,000万円を予算計上するとともに、市独自の対策として、鹿角市中小企業振興資金制度の強化と利子補給の継続など、地域経済の刺激策を講じておりますが、今後も引き続き下支えを行うため、6月補正においても積極的に対応していかなければならないものと考えます。  次に、第5次行政改革大綱についてでありますが、バブル崩壊後の景気低迷の影響による税収の伸び悩みなど、地方財政は厳しい状況となり、また少子・高齢化、情報化、国際化の進展など、市政を取り巻く環境の急速な変化や地方分権に対応していくために簡素で効率的な市政の推進体制を確立することを目的に、行政運営全般にわたり総点検を行うという基本的な考え方のもとに、第4次行政改革大綱を策定し、平成8年度から取り組んでまいりました。  民間委託の推進や職員の削減、補助金の見直しなどを進め、スリムな市役所あるいは効率的な財政運営等に一定の成果を上げたものと考えております。  しかしながら、策定時から4年が経過しようとしている現在においても景気は回復せず、企業業績はもとより、雇用の悪化などにより税収が減少し、国・地方の財政状況は一段と厳しさを増しております。  また、インターネットの急速な普及に代表される情報通信技術の革新的進歩、行政の説明責任、行政評価のあり方の変化、NPO法やPFI法などの施行により、行政運営のあり方はここ二、三年の間に大きく変化しております。  さらに、この4月からの介護保険導入、地方分権推進法の施行により、地方分権が名実ともにスタートし、自己責任・自己決定の原則のもとでまちづくりを進めていくことになり、真の地方自治のあり方が問われてこようと思います。  こうした市政を取り巻く情勢の急激な変化を受け、平成12年度までの実施期間でありました第4次大綱を1年繰り上げて見直しを行い、新たに『「共有の時代」到来を見据えた市政の変革を目指して』と題した第5次大綱を策定したものであります。  新大綱のキーワードであります「共有」、市民との共有を意味しており、積極的な情報公開などにより情報を共有するまちづくりを進める上での基本的な考え方や厳しい財政状況、費用対効果や施策の優先順位の決定といったものについて共通の認識を持つ、ともにまちづくりを進める中での苦労や感動などを分かち合うなど、さまざまなものを市民と共有していくことにより、市民とともに進む市民本位の市政運営が実現できるのではないかという考えに基づいております。  具体的な内容につきましては、今議会中に配付いたします第5次大綱をごらんいただきたいと存じますけれども、先ほど申し上げました基本的な考え方を具現するために、市民が施策の企画段階から参画できるシステムの構築や職員の地区担当制の創設などを検討してまいりたいと考えております。  また、行政改革の基本理念であります行政の役割を見直し、民間でできるものは民間にゆだね、スリムな市役所を目指すとともに、進捗度をより明確にするため、可能な限り実施目標年度や数値目標を定めた取り組みを行うほか、職員の意識改革の観点から職員研修等の充実を図り人材の育成を推進してまいりたいと考えております。
     次に、観光施策についてでありますが、近年観光をめぐる社会環境が大幅に変化し、旅行需要やターゲットの変化、高齢社会への対応など旅行客の多様なスタイルを受け入れる環境づくりが求められております。  本市は「十和田八幡平国立公園」というブランド名を有し、四季折々の雄大な自然や温泉に恵まれた屈指の景勝地として、これまで観光産業はもとより、本市の産業全体に大きく貢献してきたことは言うまでもありません。  しかし、近年の旅行者の価値観の多様化から、国立公園等の自然に頼るだけではこれまで以上の誘客は厳しいことから、付加価値を高めるソフト面の充実が急務であります。  具体的には、既存のイベントが誘客に結びつくように期日の弾力化や、一日型から複数日型への可能性の検討、これまでの見物型から参加型への移行の体制づくり、夏場のまつり、太鼓、盆踊りなどの連動性の検討、季節ごとの売り込みや市民が一体となった地域密着型のイベント形成など、グレードアップを図る一方、一過性ではなく次につながるイベントの誘致、研修会の開催による真心のこもった接客接遇の徹底、圏域を超えた広域観光情報の発信、宿泊施設及び観光施設とのセット商品等の確立など、市民を初め関係機関、団体等、地域挙げて知名度アップにつながる事業の実施をしてまいりたいと思います。  さらに、観光PRについての方法を新聞から雑誌へ、ラジオからテレビへと広告媒体の手法を変えるなど、年間40万人を超える宿泊客の実績を背景に、本市を訪れてくれた人々がよいところだった、またぜひ行ってみたいと言われるような観光地を目指し、鹿角の応援団づくりを通じて鹿角ファンの輪を広げてまいりたいと考えております。  次に、高齢者福祉についてでありますが、本市の高齢化率は25%を超え、4人に1人が高齢者という、いわば超高齢社会とも言うべきものが到来したことを告げておりますが、今後さらに高齢化は進行し、20年後には3人に1人が高齢者となると推定されております。  このため、高齢者が健康で家庭や地域の中で生きがいを持ちながら安心して生活できる社会の構築と、多様化する社会環境の変化に対応したきめ細やかな施策の展開を図っていかなければなりません。  その一方において、8割強の高齢者は介護や援護を必要としない元気な方々であり、今の若い人が経験したことのない激動の時代をたくましく生きてこられた方々でもあり、その豊かな経験と知識は今後の社会を構築していくための貴重な宝となるものであります。  これからの高齢社会は明るく活力に満ちたものとしていくためには、高齢者の積極的社会参加を促進する基盤づくりを支援する施策がより重要になってくるものと考えております。  次に、政治理念についてでありますが、(仮称)生涯学習センター建設に係る特別委員会の報告を受けてのマスコミへのコメントの件についてでありますが、特別委員会が設置されて以来、中間報告を受けながら複合施設の見直しをするなど、10数回にわたり審査していただいたという事実と、生涯学習センターについては全委員ともその必要性を認めての審査であったということから、建設へのめどがつけられるものと思っておりました。  しかし、最終審査報告を受けての第一印象では正直なところ不満でありましたので、マスコミの取材にそのように申し述べたのであって、特に他意はございません。  後援会事務所開きにおける私の発言については、市政を担うに当たっては常に将来を見据え、それにつなげるような施策を展開しなければならないと思います。また、施策化するためには、みずからの地域だけでできるもの、外からの支援協力を得なければ不可能なものもございます。  そのため、総合計画の策定を初めとする各種の計画策定に当たっては、現状、課題の把握の段階から広く市民、団体等の参画をいただきながら進めておりますし、私自身も施策化に当たり、政治活動として内外を問わず多種多様な方々、団体、機関と接触しながら意見を伺うと同時に協力をお願いしているものでございます。  広く、人、もの、情報の交流を図り、活力あふれる地域づくりを目指しまして、これまで協議会や同盟会等と一緒にインフラの整備や北東北横断軸の実現を要望するとか、さらには情報化に関しましては、これを進めるためにはより広域的に、具体的には米代川流域18市町村が共通目標に向かって取り組む必要があると考え、圏域に情報化研究部会の設置を提言したり、郵政省に対しましても、広域的に取り組めるような制度の創設とそのための基礎づくりへの支援などを要望してまいりました。  また、地域づくりは人づくりにあるという理念から、スキー場を含む総合運動公園の活用を人材育成に結びつけたいと考え、文部省に対しましてナショナルトレーニングセンターの指定を申請しております。その見通しも高くなっておりますことから、この指定と相まって次の人材育成事業も視野に入れ、運動いたしているところであります。  さらには、生涯学習センターを拠点として活動する各種サークルの育成や地域づくり学習集団としてのまほろば塾の創設、国際化に向けた人材育成を目指して創設しました国際交流協会などによりまして、これからの地域づくりのためのオピニオンリーダーが育っております。  このように積極的に活動してまいりましたが、要望活動も相手があることですので、こちらの熱意が伝わり、相手がそれを理解し実現するまでには相当のエネルギーと時間を必要としますが、もう一踏ん張りすれば私の提言が理解され、実現できそうな時期になってきたということでございます。              (市長 杉江宗祐君 降壇) ○議長(佐藤洋輔君) 再質問ございますか。大里君。 ○12番(大里恭司君) 質問に入る前に、市長は、市民憲章には「緑と水の映える資源を生かした活力ある鹿角」と話しております。今の答弁でもこのような答弁がなされている。市民憲章には「緑と水の映える資源を生かした活力ある鹿角」というのはないんですが、いつ導入しましたか。  それと「緑と水の映える資源」、私どう考えても意味がわからないんですね。緑と水の映える自然とかいうのであれば、資源という意味になる。ですから、市長は今も言いましたとおり、市民憲章にはこうだとうたっていると言うが、全然うたわれていない。本当に市長は市民憲章を知っているんですか。  鹿角市が47年に合併して、一番重要なことでしょう。その目標に向かって市民一丸となって突き進んでいく、これが市民憲章です。それを全然理解していない。間違っている。どういうことですか。 ○議長(佐藤洋輔君) 市長。 ○市長(杉江宗祐君) 市民憲章の前文の中に「緑と水の映えるまち、鹿角の市民です」というふうなことがございます。そしてその下の中に五つの項目が掲げられておりまして、その五つの項目をある意味で全部この中に集約するという意味で、そういうふうなお話を申し上げたわけであります。 ○議長(佐藤洋輔君) 大里君。 ○12番(大里恭司君) その中には「資源」も入っていないしということ。この言葉は、基本構想の目的のところの言葉なんです。市民憲章でなくて、基本構想の目的にうたわれている文言なんです。市民憲章とは全然意味違います。そうじゃないですか。基本構想の目的の中にある文章でしょう。それから、一番最初に第4次総合計画が策定されたときの市長のあいさつ文に入っている文句なんですね。市民憲章は全然違います。やはり市民憲章は決められているんです、一つ何々、一つ何々、これが市民憲章です。それをごっちゃまぜにやられちゃ迷惑しますし。そこをもう1度答弁願います。 ○議長(佐藤洋輔君) 市長。 ○市長(杉江宗祐君) 市民憲章を一つずつ列記すると長くなりますので、総括的にそういう文言を使って述べさせていただきました。 ○議長(佐藤洋輔君) 大里君。 ○12番(大里恭司君) 会社とかでは社訓とか、うちにも家訓とかありますけれども、社長室とか重役室、それから応接室などに、その会社の目標とかということで必ず掲げてありますね。いろんな私も行政視察等であらゆるところを見ているけれども、議会の方にも必ずあるんです、こういう額が、市民憲章と。鹿角市どこ歩いてもないのね。だから、市長も錯覚すると思うんです。やはり議長室にも市長室にも助役室にもみんなの執務する部屋にも、そういうのを置いておかれた方がいいんじゃないですか、今後。  恐らく私聞いたら、市民憲章を立って、美しい何々、美しい何々、言える人、おりますか。私、もう何年前ですか、40年ぐらい前、会社入って4カ月間の研修を受けて、それで会社の社長が視察に来て、大里君、会社の目標何だか言えって私言われたことあります。私言えなかったです。それじゃ、会社には君はいる必要ないとまで言われて、謝りましたけれども。  やはり市の職員も一番基本になること、合併時に決めたこと、そういうものを覚えるためにも、どうですか。これ提案です。 ○議長(佐藤洋輔君) 助役。 ○助役(佐藤秀朗君) 大里議員の提案として受けとめさせていただきます。  それで実際職員も今言われるように理解しているかと言われると、自信持って私も理解していますと言うわけにはちょっと言えないと思いますので、そういうことも含めまして今の提案を再度検討させていただきたいと思います。 ○議長(佐藤洋輔君) 大里君。 ○12番(大里恭司君) それから、生涯学習センターの市長コメントについてですが、例えば三権分立ということがあって、例えば総理大臣が裁判官に対して、おまえの判決おかしいよと、不満だよと言ったら即刻首になると思いますよ。それから、総理大臣が委員会の報告に対して、不満だと言ったら次の日もう議会の審議成り立たなくて、もう辞職願を出さなきゃいけない。これが三権分立の精神なんです。  ただ行政と立法は、立法側がちょっと優位なところがあると思います。それは理解しますけれども、行政サイドから立法に対して、不満だとか、はっきりしろとかということは、これは越権行為と言えなくて何でしょうか。やはり委員会の決定は決定として受けとめなきゃいけないですね。それに対して不満だというのはやはり越権行為です。はっきり言えば委員会を侮辱したことになりますよ。おまけに12回もかけて何やっているんだというような表現ですからね。これに対して釈明を求めます。 ○議長(佐藤洋輔君) 市長。 ○市長(杉江宗祐君) 先ほど答弁しましたように、法律論争でそれが越権行為になるのかどうかはわかりませんけれども、しかし正直なところそういう印象を持ちましたので、そういうコメントをさせていただいたのであって、それ以上にそれを受けとるとか受けとらないとか、特にそういうのはございませんので、特に他意はないわけであります。 ○議長(佐藤洋輔君) 大里君。 ○12番(大里恭司君) 他意があろうとなかろうと、やっぱり侵してはならない領分というものがあると思います。私は侵していると思います。  それで、生涯学習センターについては私も壇上でちょっと言ったけれども、いろんなうわさをばらまかれたり、特に私なんかは、私のせいでつぶされたというようなことまで言われているんですね。そんなことはないわけですから、ここでその審議の事実関係をちょっと時間をかりて話してみたいと思います。  平成10年度に予算が計上されましたね、設計費として。そして秋10月だったか11月に全員協議会が開催された。その席でいろんな議員からのいろんな質問に対して答弁ができなかったわけですね。それで急遽、会派の会長・幹事長会議を開いて、このままでは審議できないと。だから議会が率先して、その内容を審査するための委員会をつくろうということで話がされて、そして委員会がつくられたわけです。そしてその12回のうちの当初の数回はいろんな問題がありました。道路の問題、公園の問題、中身の問題、駐車場の問題、おまけに下水道とか上水道の問題もありました。廃止してはいけない路線があったもので、いろんな問題点があったわけです。それを一つずつ全部精査して最終的に絞ってきたわけです。ただ、議員の中には今やるのは早急だとか、第5次総で計画しろとかいう方もおりました。また、今すぐやれという人もいます。やるんであれば内容を変えろという、いろんな意見があったわけです。意見はその都度報告されているわけですね。ですから、把握していると思います。  最終的に集約しようとしても、集約できない問題があったわけです。ですから、これ以上委員会を続けても意見の集約はできないだろうということで、それぞれの意見を聞いてああいう結論を出したんだと。だから、第5次総に入れろという人も折れてくれて、第4次でこういう条件ならいいよと、私は第5次には固執しないと、4次でもやっていいよというような話で、4次でやらなきゃいけないという人だって、こういう条件がついてきたわけです。各人の条件ですから、おまえのそんな条件引っ込めろとは言えないわけです。そういういろんな条件は委員会がつくられる前から常任委員会でも話しされてきたはずなんです。  だから私は委員長報告で質問受けたときに、あとは執行部の問題だということを申しました。だからこれを誤解されて、何か新聞にはげたを預けたというように書かれましたけれども、それは私の真意ではありません。だから、こういういろんな意見があるよと、それをどういうふうに精査するのか、もしくは現状のまま、もう精査した結果、無理なんだと。現状でやるのか、あとは執行部の問題なんです。あと議案として提案すればいいことなんですよ。  そういう事情を十分にわかっておるはず。だからげたを預けたんじゃなくて、あとは、例えば客席数にしても、駐車場の問題、敷地の大小の問題についても、これは無理だよと、我々がやった結果、これしかないんだというものを出せということなんです。だから、私はあとは執行部の問題だよということを言っています。だから、あなたたち、あとは覚悟して、今までいろいろやってきたんだから、これで何とかもう1回再考してくれと議会にしなきゃいけない、それを私は執行部の問題ですよと言ったんです。我々には執行権ないわけですから、あとはあなたたちの問題。それに対して、不満だとか、イエスとかノーをはっきりさせろとか、これはおかしい。本当12回も会議をやって審議しているわけです。執行部の方を外してやったこともありますけれども、その前から、何回も言いますけれども、常任委員会でもずっとやってきたことなんです。そういう事情を知りながら、感情に任せて不満だとか、はっきりしろとか、だから私はそういう事情を当然知っていながら、ああいう記事にコメントするということは議会に対する越権行為なんだと、もしくは議会を侮辱したんだということを私は言っているわけです。  もう一度私の考えが正しいのか、間違っているのか。市長は法律がどうのこうのとか、法律に違反すると私言っていません。ただ常識的に、先ほど総理大臣が委員会の審議した内容に不満だとか一度も記事になったことがない。裁判に対して、例えば議員がいろんな問題を起こして裁判になったけれども、あとは司法の手にゆだねるしかないと、それを見るしかないんだと、そういうコメントしかないわけですね。それをあの裁判官の判決の仕方おかしいよなんて言ったら日本の国ひっくりかえりますよ。同じことなんです。例え鹿角市の議会と言っても同じことなんです。私は9月6日の記事を見ていつか機会があったら言おうと思ってずっと辛抱してきて、ようやく半年後に一般質問の機会があって、半年前の話を出したわけですけれども、ずっとやはり私も気にはかけていたんです、この問題は。もう一度市長の答弁をお願いします。 ○議長(佐藤洋輔君) 市長。 ○市長(杉江宗祐君) 先ほどお話がございましたが、委員長がこれをつぶしたとか、だめにしたとかといううわさの話から始まっているわけですが、私どもはそういう話は一切していませんので、それに対してコメントするということはまた越権行為にも当たりますし、それを認めたことにもなりかねないので、そういうことじゃなくて、行政の事務として今後進める場合は当然のことながら、私どもが考え方をまとめて予算を検討して議会の審議をいただくというのがルールだろうというふうに思います。 ○議長(佐藤洋輔君) 大里君。 ○12番(大里恭司君) 私たちはそういうことを言っていないと言うけれども、例えば前に審議委員の間中に、議会の委員のだれそれとだれそれが反対しているんだよと第三者に話しされている特別職の方がありますよ。私、本人にも確認した。ここにいる何人かの間で話した、私は。その辺に座っている人に。あのとき、おまえ、ああいうふうに話したべと。言った人がおりますよ、そこの中に。話しされているんだ。だから、芸文協の方たちなんかに、大里さん、あんた反対しているからと言われますよ。いいです、市民に言われるんなら。議会は審議する場ですから、賛成、反対当然のことであってもいいけれども、ただ、事実をゆがめた批判のされ方には納得できないわけですね。だから議員というのは、賛成者も反対者もいます。それを、あれが反対しているからなんていうこと、ないでしょう。収入役、答弁願います。 ○議長(佐藤洋輔君) 収入役。 ○収入役(木村正司君) 突然収入役ということでございますが、それに対して、私は言った覚えもないし、そういったことはないというふうに答弁したいと思います。 ○議長(佐藤洋輔君) 大里君。 ○12番(大里恭司君) 言ったことないと今さら言ってもない。ただ、9月の最終日、ご苦労会というんですか、何というんですか、ある料理屋で飲んだときに、何人かで車座になって、その前で私話しました。そしてその周辺にいた何人かが認めましたよ。あなたそこにいたの。でも、半年もたっているから忘れているでしょうから、あとはこのくらいにしておきます。そうだよね、みんなも「うん」と言っているもの。「うん」と言っていますよ、議員の中でも。  それでは、市長の最後の問題、種をまいたとかいろんな、私はまた鹿角市にいろんなものをまいたという錯覚もあったと思います。市長は先ほど国とかいろんな方にということなんですが、それで私は芽が出ない種とか言ったけれども、一つお伺いします。  きのう、きょう、国道 282号のバイパス下川原以南の問題が出ています。実際には県とどのような協議をなされていますか。そしてコンサルに発注したのはいつ出てきます。そしてどの場所を通しますか。これをお聞きします。 ○議長(佐藤洋輔君) 都市建設部長。 ○都市建設部長(湯澤 勉君) コンサルに発注した分については、これは案は出てきております。案は出てきておりますけれども、そのバイパスのルートの選定ができないがために土木事務所、そういうふうなところと協議しております。その協議には、一般質問でも申し上げましたとおり、県としては時期尚早だというふうなこともあって積極的ではないわけで、しかし私どもとしては、他の市街地の街路等の問題もありますし、そういうふうなことを将来的なものを踏まえた上で少しでも早くそのルートの選定をしてまいりたいというふうなことを考えておりまして、それで数回土木事務所の方とは協議いたしております。  それで案としましては出てきておりますし、ただ、ルートをどこにするのかというふうなことについてまだそれが詰まっていないがために皆さんにお示しできないというふうな状況でありますので、その辺のところはご理解願いたいと思いますし、今後、議会が終われば、また今度街路関連の中で県の方とは協議してまいりたいというふうに考えています。 ○議長(佐藤洋輔君) 大里君。 ○12番(大里恭司君) 私も建水なので、でも、やはりこういう問題はやはりここで確認したい。  今部長は県との協議、協議と言っていますけれども、平成11年当初予算に予算案を計上したときに、県の方から早く鹿角市で態度をはっきりしろと、どこを通すのか明確にしろという指摘を受けたわけですね。そしてコンサルに発注したわけです。そう我々説明を受けているし、私も確認しております。ところが今になって、県と協議したからルートが決まらないとかはおかしいんじゃないですか。だって県から早く鹿角市の態度をはっきりしろと言われて予算、あれは花輪地区の都市計画道路の見直しという名目ですけれども、本来のねらいはバイパスなんですね、あのコンサル委託の。だからそういうことでやったわけです。今になって、県と打ち合わせするときはルートで。はっきり言ったらどうですか。もう現道の 282号から米代川の間には道路を通すところがないと。それが真実でしょう。でなければ、いつまでもあいまいにしてもだめですよ。はっきりさせなきゃいけない。 ○議長(佐藤洋輔君) 都市建設部長。 ○都市建設部長(湯澤 勉君) 県と協議するというのは、バイパスルートというのは私どもだけで決定するわけにはいきません。したがって、やはり私どもの方の考え方は示しながら、その中で県の方も了解したルートを選定したいというふうに考えていますので、今ほ場整備が入るということなために、前回の委員会のときも私申し上げましたけれども、やはりほ場整備の中はいけないと。じゃ、どこが選定できるのかという、そういうふうなすごくつらい部分もございます。したがって、ルートの選定については非常に難儀しているのは事実であります。しかし、その中ででもやはりどこが一番ベターなのかというふうなことは、これは私ども持っておらなければならないと思うし、やっぱり将来そのバイパスを中心にした土地利用がどうなるのかというのもありますので、そういうふうなこともやっぱり都市計画上の問題もありますし、最終的には一応県の方からもお墨つきをいただいておかなければならないというふうに考えて県と協議しているところなんです。どうかこの辺のところはご理解願いたいと思います。 ○議長(佐藤洋輔君) 大里君。 ○12番(大里恭司君) ただ、先ほど部長が時期尚早と県に言われたと。11年6月19日かな、県と協議されていますね。県から平成19年までは以南には手をかけないというふうに言われましたね。 だからそういうのを明らかにしておかないと。だから恐らくこういうことだろうと思うんです。今は花輪地区のほ場整備をやっている。平成14年、完了すると。ただし、私の考えでは、清算業務にまず2年はかかるだろうと、16年。そうすると適正化法を受けているのであれば、あと8年は手をかけられない。そうすると平成24年、スムーズにいって。だから県が平成19年まではもう何もやらないよと言ったことは、やはり適正化法の期間明けをねらってのことじゃないかと私は理解しているんですね。だから19年以降であれば、20年からやれば、まず計画に1年、測量に半年、概略設計に半年、実施設計に1年、用地買収に1年、5年かかるわけです、工事が始まるまで。だから私は県が19年までかけないよというのは、やっぱりほ場整備とのにらみで話しているんだろうと。私そういうふうに。でなきゃ何で19年からという話が出ますよ。  浜田の方が終わってから、そんな話……。前、あれいつだったか、建設省に陳情に行ったとき市長も同行されました。土木事務所も行かれた。議長も行かれたし、各常任委員長も行ったときの橋本道路局長が、こんなの一気にやってしまえと赤鉛筆持って浜田から八幡平インターまで引っ張ったわけ。当時石井土木所長、あんたたち、こういうふうにやらなきゃだめなんだと。こんなのすぐやってしまえという話までいただいているんですよ。だから、そういうことは別としても、やっぱりおくれたのはいろんなほ場整備の絡みとか、理解はします。ただ、委員会で再三ほ場整備の話が浮上する前からあの問題出したでしょう。ほ場整備出てきたら両方一緒にできるような方策を考えろといろんな注文をつけているわけです。これはいいとして、その19年のまだ手をかけないという平成11年6月19日の話、私が言ったの間違いありますか。そういうふうにはっきり言ってもらえば皆さん理解しますよ。怒られるかもわからないけれども。 ○議長(佐藤洋輔君) 都市建設部長。 ○都市建設部長(湯澤 勉君) 大里議員が言われるように、19年というのは一つの節目ということは、私ども6月10何日に県と協議して出したということではないんですけれども、県が戦略プロジェクトとして10カ年整備計画を示したんです。その中に当然入っていません。それからもう一つは、今の国の12次5カ年道路整備計画、これには当然入っていませんし、次の13次の整備計画、これは平成19年までの国の計画です。それで実は、県の戦略プロジェクトは19年までの国の5カ年の整備計画の中に入っているものを抽出して、そして戦略プロジェクトとして県が出したというふうな経緯であります。したがって、私どもの方の下川原以南のバイパスの建設というふうなことについては、当然国の5カ年整備計画にも入っていないし、それから県の戦略プロジェクトの中にも入っていません。そういうふうなことを受けて、県はもうちょっと待ってみたらどうかと。時期尚早というのはそういう意味だと私は解釈しています。そういうことになります。ただし、次期の14次の国の整備計画といいますか、これに搭載するということも明確に答弁できないような状況と、さらには次期県の戦略プロジェクトの中にも入るか入らないかというのも今から決定しておくわけにいかないというのが正直なところの内容だと私は感じております。終わります。 ○議長(佐藤洋輔君) 大里君。 ○12番(大里恭司君) 部長の答弁、そのとおりだと思います。  それで市長にお尋ねしますが、平成11年に県に対する要望事項、道路行政もありますけれども、なぜ大湯田子線を入れて 282バイパスを外したんですか。要望事項、県の方がおかしいと言っていますよ。一番鹿角で大事なのは 282のバイパスだろうと。それをあれを外して大湯田子線を入れてくるのはおかしいと、県の上層部がそう言っています。だからそういうこともあって、今の部長答弁が県にも国にも入っていないとなると思います。なぜ外して大湯田子線を入れたのか。今鹿角で一番大事なのは、渋滞を緩和させるためには 282が大事。それを鹿角市の重点要望から外して、こんなことは考えられないです。だから県もあきれてしまった。なぜ外したのか理由を聞きます。 ○議長(佐藤洋輔君) 市長。 ○市長(杉江宗祐君) 外したというよりも、まず件数をできるだけ少なくするようにということが1点ありました。それから、もう既に着工されているものについては、それは継続事業ということで、あとは予算の傾斜配分だからいいのじゃないかという指導があって、これからむしろ新規に起こすところを出した方がいいよというアドバイスをいただいてそのようにしたわけであります。 ○議長(佐藤洋輔君) 大里君。 ○12番(大里恭司君) まず幾ら話しても。ただ、いろんな事務事業が多いといっても、やはりここにいるだれに聞いても、道路行政では 282のバイパスが最重要事項だと。私やここにいる全員がそう言いますよ。市民も恐らくアンケートをとったら、 100人中 100人が回答した回答者はみんなそう言います。一番重要です。それを事業量が多いからこっち外すと、これは考えられない。 やはり何が大事なのか、今何を市民が望んでいるのか、やはり市長はもっと考えてもらわなきゃ困ります。だからこういう結果になる。だから 282のバイパスを平成19年以降でなければできないと事前にみんなわかっていれば、余計な一般質問に出てこないわけ。むだな労力をみんなにやらせているんです。原稿を書くのだって半日もかかって書いているわけだから、吟味しながら。やはりそういうものははっきり、やはり隠さないで、隠すと次々ばれてくるんだから、はっきりさせた方がいいと思います。  それから、行政改革大綱について。3月2日ですか、阿部節雄議員からできているのになぜ配付しないという言葉があって、配付しますということになっていますけれども、なぜできたものを配付しないんですか。何か事情あるの、隠さなきゃいけない。でも、施政方針には入れているわけだから、やはりそういう資料は事前に議会に配付するのが当然でしょう。なぜ配付しなかったのか、理由を。 ○議長(佐藤洋輔君) 総務部長。 ○総務部長(勝田 尚君) ただいまの行政改革大綱につきましては、所管であります総務財政委員会にご説明して、その上で議員全員に配付することにしてございますので、よろしくお願いします。 ○議長(佐藤洋輔君) 大里君。 ○12番(大里恭司君) いつできたの。この行政、普通だったら示すとき案としてよく出してきますね。第4次も第3次も、案として一応見てもらう、目を通して。案ができたのはいつか、決定したのはいつか、その日時をはっきりさせてください。恐らく案で審議するはずです。案ができたのはいつですか。 ○議長(佐藤洋輔君) 総務部長。 ○総務部長(勝田 尚君) 案というよりも、内部でまとまってきたのは2月の末ごろでございます。 ○議長(佐藤洋輔君) 大里君。 ○12番(大里恭司君) 2月のいつ、もう一度。 ○議長(佐藤洋輔君) 総務部長。 ○総務部長(勝田 尚君) 何日とはちょっと私もそこまで確認していませんでしたが、2月の末でございます。 ○議長(佐藤洋輔君) 大里君。 ○12番(大里恭司君) だって2月28日の施政方針には入っていますよ。これ当日書いたんじゃないでしょう。やっぱりこれは三日か四日前、やっぱり原稿書いていますよね。2月の末というのはおかしいんじゃない。(「2月25日にできております」の声あり)案ですか。最終決定ですか。 ○議長(佐藤洋輔君) 総務部長。 ○総務部長(勝田 尚君) 大綱として決定してございます。 ○議長(佐藤洋輔君) 大里君。 ○12番(大里恭司君) そこが私、おかしいんだよね。決定したものを何で総務財政委員会にかけるの、総財に。やっぱりこういう内容は、一応行政改革大綱として(案)としてかけるわけですよね、委員会に。それで常任委員会からいろんな意見を聞いて、それでまたさらに直してやるわけです。そして最終決定をするのが筋道でしょう。今までそうしてきたでしょう。例えば下水道と上水道を一緒にしたとき、やっぱり行革大綱でこういうふうにするとか事前に説明受けたし、建設部に二つに分けて部長二人置くとか、みんな我々に相談しているでしょう、事前に。あれも行革大綱だったはずです。案として示された。なぜ今回だけは決定しましたと。事後承諾をとるわけですか、総務財政委員会の。こんなやり方ありますか。 ○議長(佐藤洋輔君) 総務部長。
    ○総務部長(勝田 尚君) 所管であります総務財政常任委員会にあらかじめご説明を申し上げましてからご配付したいという考え方で、そのような考え方で今までも進んでございます。 ○議長(佐藤洋輔君) 大里君。 ○12番(大里恭司君) もうできている。部長、おかしいんじゃない。そうするといつですか。明日ですか。前かけたの。あしたかけるの。かける前に何で施政方針に入れるの、できたって。総務財政委員会は「うん」と言いましたか。中身直せっていろんな注文つけましたか。私言っているのはそこなんですね。でも、もうできましたよって施政方針で話しされているわけです。今の答弁でも決定したものですと言っているわけですね。私、違う。やはりそういうものだったら、常に大綱(案)として事前に総財にかけるわけですね。何でもそうでしょう。事前にかけるのはみんな案でしょう、議案だってそうでしょう。決定して初めて「案」を外すんだから。そこを言っているんですよ。  何か最近の行政のやり方を見ていると不満だ。今度私に言わせてください。不満。はっきりしていない。何かたるんでいるんじゃない。余り言いたくないけれども、最近特に議会でいろんな問題が発生してくる。ここ二、三年前から見てみなさい。いろんな問題が発生してきている。やはり何かが、原因があるんですよ。だからそこをよく考えてやっていただかないと。部長はあと何日もないわけだから、頭下げればいいかもわからない。そうじゃない。私はみんなに、やはり本当にここ二、三年、議会が開かれるたびに何かの問題が出てくる。過去にないことです。過去に2年か3年に一遍ぐらい問題が起きるんですよ。毎回、毎回、問題が出てくる。やはり何かがあるんですよ、何かが。  私、何が原因あるかといったら、やはり思いやりの精神に欠けている。これが原因なんだよ。思いやりというのは、他人を思いやることですよ。でも何か見ていると、自分を思いやっている、あんたたちは。いろんな処分を見ても、自分を思いやって、自分を外して他人を処分する。やはり思いやり、人事異動を見たって、それぞれ考え方はあるでしょうけれども、他人を思いやらないで自分を思いやるからああいうみんなから批判をこうむるんです。その辺直してもらわなきゃいけない。いや、答弁は要りません。何か言いたければいいけれども、あります。 ○議長(佐藤洋輔君) 助役。 ○助役(佐藤秀朗君) 今いろいろご指摘されましたが、そういうことのないように、今いただいたお話をしっかりと受けとめてこれから対応してまいります。 ○議長(佐藤洋輔君) 大里君。 ○12番(大里恭司君) それで、行政改革大綱について一つだけ。  今回の当初予算案にそれがどのように反映されているのか、また、それによってどの程度の経費が削減できるのか、そういうのも検討されていますか。 ○議長(佐藤洋輔君) 総務部長。 ○総務部長(勝田 尚君) いろいろあるわけでございますが、例えば一番大きいものについては、職員の定数削減であろうかと思います。これにつきましては、この4次の行革大綱の最初の段階では 432人の定数が 410人、マイナス26人というふうに下がってきてございます。そのままでおったならば、この人件費に要する額は2億円を超えるものと推計されます。こういうことも一つの現在の予算に反映されているものと思います。  また、例えばスクールバスの民間委託等でも相当金額の削減がなされてございます。約 950万円ぐらいでございますけれども、削減されてございます。こういうのもあわせて反映されているものと考えてございます。 ○議長(佐藤洋輔君) 大里君。 ○12番(大里恭司君) 今の答弁を聞いて、鹿角市の職員、私優秀だと思います。先ほど行政改革大綱が2月25日にできて、たった三日以内にこういう予算に反映するなんて本当に優秀な人材だと思います。おかしいんじゃない。だから言うのは、ここに反映されているのであれば、2月25日にできたものが、我々に25日前にもう配付されているわけ。25日にたしか届きましたよ、議案ね。25日に、できたその日のうちに印刷して、その日に配付する。さっきの光ファイバーじゃないけれども、時間距離がゼロと。まず、これはいいです。だから、正直に言えばいいの。隠すからこう出てくるんだよ。わかった。まあ、いいです、これは。  それから、高齢者福祉について先ほど市長答弁では、元気な高齢者が8割強いると。その人たちの経験や知識を参考にしたいと。基盤づくりをしてきたと言いますけれども、内容、じゃ、具体的には何なのかが説明がされていないんです。具体的にはどうしようとしているんですか。私、 聞いているのはそういうことなんです。単なる基盤づくりをしてきたっていったら、それだけじゃ通らないと思います。やはりそういう人たちからいろんな意見を聞いて、高齢者のためにこういうものをしたいというのがあってしかるべきです。これがあってこそ施政方針になるわけですから。 ○議長(佐藤洋輔君) 市民福祉部長。 ○市民福祉部長(石坂光男君) 65歳以上の人口が初めて1万人台を突破しております。  それで、本市では寝たきり老人等の在宅援護老人及び介護家族の福祉ニーズに効果的に対応するためいろいろ事業をやっています。例えば在宅介護支援センターの運営、あるいはショートステイとかデイサービス、あるいはことし生きがい対応型の尾去沢の施設を整備するとか、デイサービスセンターを建設しております。そういう一連の施策事業の展開を行っておりますけれども、今後もこうした一層の整備を、体制づくりを進めていくということにしておるわけです。答弁の方でも申し上げたんですが、8割強の方々は健康な方々であります。例えば介護保険制度一つとってみても、介護を要する方は15%前後ではないかと思っています。こうした8割強の方々からは、やはり元気な方々ですから、例えば老人クラブであれば老人クラブ会の中の健康を害している方々に対する話し合い手とか安否確認とか、あるいはそのほかに元気な方々からは地域づくりなんかにご支援をいただかなければならないということを考えているものであります。 ○議長(佐藤洋輔君) 大里君。 ○12番(大里恭司君) 私、ここで言った高齢者の経験や知識を生かした積極的社会参加、それから高齢者イコール弱者から脱却したという意味を考えれば、介護じゃないんですね。その文章は介護じゃないでしょう。介護はどうしようもなくてやる、ちょっと私も言います。我が家に二人おりますので。でも、ここに書いているのは、高齢者イコール弱者の固定観念から脱却した施策なんですね。介護のことじゃないでしょう。だから、その8割方の高齢者の人たちが社会参加できるような何かの施策のことでしょう。そういう文章ですよ。それで、まあいいです。  12月定例会で阿部邦宏議員が言っていましたけれども、商店街の空き店舗対策について、市長は参考になりましたということで言ったけれども、やはり空き店舗を高齢者向けの施設に切りかえていくと。やはりまちというのは、人が集まらないことにはまちはつぶれていく。だからできるだけまちを活性化させる。人を集めなきゃいけない。それであれば、今元気な高齢者の方たちがもう時間を持て余すものだから、病院なんかの待合室でもう半日もたむろしてあっち行ったりこっち行ったりして話している。だから余計な医療費もかかるんですよ。だからそういう人たちのために空き店舗を何らか改造して使わせてほしいと、使えないものかと言って、阿部邦宏さんは12月に提案しているわけです。市長はいいことだと、すぐ検討しますというふうに言っていますけれども、やはりそれがまちの活性化にもつながるから、例えば空き店舗でも今だれかが使っている事務所、広いところがあるでしょう。あそこだって高齢者は50人ぐらい集められれば入れるわけ。だからあそこだって今事務所、あと1カ月であくわけだから、そういうところをそういうのに使う。そうすると、持っている人も喜ぶと思いますよ。今固定資産税も払えないで困っているんだもの。払えないんじゃなくて、払う額が大きくて困っているわけでから、だからそういう理由を考えてやったらどうですか。5万円とか3万円、商売やる人は2カ月間とか3カ月間に限ってこうこうだじゃなくて、やはり長い目で見た施策をしていくと。もう一度、市長、12月に阿部邦宏議員に答弁しているんですよ、いいことだと。すぐ検討したいということで、あと1カ月に迫っているわけだから、あくのが。これはそういう事業をやるには、我々は先行だと言いませんよ。事前執行なんて言いませんから。了解しますから。 ○議長(佐藤洋輔君) 市長。 ○市長(杉江宗祐君) まず一つ、最初に先ほどの8割強の高齢者の云々でありますが、高齢者イコール介護の対象者というふうな意識がどちらかというとお持ちになるので、そういう意味から元気なお年寄りもおられますよと。そういう方々は積極的に社会参加を促進する基盤づくり、そういうふうなものを支援する施策がよりベターだろうと、こう申し上げているわけで、いろいろな意味が考えられますが、シルバー人材センターをもう少しうまくやるとか、ボランティアに参画してもらうとか、あるいは学校の教育の中に経験を生かしてもらうとか、いろんなそういう高齢者の出番があるだろうということを想定して申し上げているわけであります。  それから、ただいまの空き店舗との関係でありますが、空き店舗をただ単に今まではどちらかというと、商売をやる人方に支援をして埋めていくと申しますか、使っていただくという方向なんですけれども、それをもう一歩も二歩も進めて、そういう観点じゃなくて、やはり人がそこにたむろすることによって商店街に活気が出てくるだろうという観点からは、内部でもここ二、三年前からそういう検討会をやった経緯もございますし、今もって私もやっぱりそういう制度と申しますか、施策が必要だろうと考えております。  そんなことで、これはやっぱり新規の施策ということに、1軒だけあてというわけじゃないですから、ある程度いろんな階層の人方を想定しながらやっていかなければならないので、じくと検討して6月にもう一度皆さん方のご審議を賜りたいというふうに思っています。 ○議長(佐藤洋輔君) 大里君。 ○12番(大里恭司君) あと2点ぐらいなんだけれども、先ほども午前中の質問で小田切議員から出たけれども、まず小坂の合併問題、最近、けさ大分トーンダウンしていましたけれども、市長、1月5日の新年祝賀会で大きな声で「小坂との合併を進めます」と話しましたね。先ほどの小田切議員に対する答弁が何かすーっとなったんだけれども、本当はどうなんですか。 ○議長(佐藤洋輔君) 市長。 ○市長(杉江宗祐君) 正月の名刺交換会の際には、そろそろ広域という観点からいろいろ関心も高いようですし、合併をするとするならば小坂町ということをそろそろ考える時期に来ているけれども、皆さんはどうなんでしょうかという問いかけをして、その反応を見ていましたけれども、残念ながら、ああ、よかったなとか、よし、あれで進もうとかっていう声は今もってないわけでありますが、その辺のところは大変難しいところだろうというふうに思っております。  そういうことで、気持ちの上ではそういう時期が到来しつつあるということは認識しておりますが、これはひとり歩きではいけませんので、いろいろ前を見て、後ろを見て、回りを見て進めてまいりたいというふうに思います。 ○議長(佐藤洋輔君) 大里君。 ○12番(大里恭司君) 最後に1点。  また、生涯学習に戻りますけれども、どうしても複合施設にするのか。たしか四、五年前教育長は図書館を単独で早急にやりたいという議会での答弁がありますね。あるときから何がどこでどう変わったのか、変身したのか知らないけれども、複合になったわけだけれども、恐らく美術品の絡みもあったろうけれども、それは言わないことにして、やはりみんな文化ホールは必要だと言っています。私もそう思います。ただ、複合とかその中身、美術館的なもの、それにこだわるからいけないので、やはりやればいいんですよ。図書館は図書館としてやればいいんです。経費がかかると言うかもわからないけれども。  だって今コンピューターの時代、一番不思議なのは、コンピューター、コンピューターって入って事務能率化、でも職員が全然減らない。昔手書きでやっていたのと全く同じ、あれ。そこから考えれば、もう少しコンピューターに精通して、コンピューターは人間の10万倍の能力を持っているわけだから、10万人を一人にしろとは言わないけれども、やはりそういうのもあるわけだから、まずそういうところの人を置いて、図書館を早くやらなきゃいけないんじゃないですか、約束の。でも、やりませんってまだないわけですから。やる気という答弁だけで、ですから複合に変わったんです。だから、図書館については今のままの、終戦間際の建物でしょう、鹿角保健所だ、花輪保健所か、もう50年もたっている。50数年だ。やはり文化ホールは文化ホールとして計画し、図書館は図書館として計画していった方がいいと思います。時間がないので、これは私の提案、提言というんですか。そしてもう一度議会に相談してください。以上、終わります。 ○議長(佐藤洋輔君) 以上をもちまして、大里恭司君の質問を終わります。  暫時休憩いたします。               午後2時30分 休憩 ────────────────── 〇 ──────────────────               午後2時31分 再開 ○議長(佐藤洋輔君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  ここで議案の訂正について発言の申し出がありますので、これを許します。総務部長。 ○総務部長(勝田 尚君) 議案の訂正についてお願い申し上げます。  まず、議案第11号でございますが、民法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例の制定についてでございますが、この件に関しましては、下の新旧対照表のところをごらんになっていただきたいと思います。(「部長、内容聞いてるからいい」の声あり)それでは、議案第11号の文言を別紙の正誤表によって直していただきたいということでございます。  それから、議案第19号の鹿角市手数料条例の全部改正については、「優良」という文言を「良質」ということにご訂正をお願いするものでございます。  次に、補正第6号の平成11年度鹿角市一般会計補正予算でございますが、繰越明許費中を上の欄に訂正をお願いしたいものでございます。この件につきましては、昨日、県の方からファクスが入りまして、今年度中に建物を売却する予定であったが、国の労働省と大蔵の関係でそれができなくなったのでということで、予算をお願いしてございますが、繰越明許費中にその購入額の 400万円を加えて、訂正後の額を 3,243万 5,000円にご訂正をお願いするものでございます。  次に、平成12年度の一般会計についてでございますが、この件につきましては、花輪地区公営住宅建設事業にかかわる下水道整備事業の実施設計委託料について間違いがございましたが、別表、1表歳入歳出予算の8款4項都市計画費及び8款5項住宅費を訂正しなかったことによるものでございます。なおこの理由によりまして、事項別明細書中、8款4項1目都市計画総務費及び8款4項都市計画費の本年度予算額、比較、財源内訳中、一般財源の金額に間違いが生じたものでありますので、別紙のとおりご訂正をお願い申し上げるものでございます。よろしくお願いします。 ○議長(佐藤洋輔君) ただいまの件について質疑を受けます。質疑ございませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(佐藤洋輔君) ないものと認め、質疑を終結いたします。  お諮りいたします。議案第11号、議案第19号、議案第33号及び議案第39号の議案4件の訂正について、承認することにご異議ございませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(佐藤洋輔君) ご異議ないものと認めます。よって、議案4件にかかわる訂正の件は承認されました。 ────────────────── 〇 ──────────────────                日程追加 議案の上程 ○議長(佐藤洋輔君) 次に、お諮りいたします。ただいま市長より議案2件が追加提案されました。これを本日の日程に追加し、直ちに議題に供したいと思いますが、これにご異議ございませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(佐藤洋輔君) ご異議ないものと認めます。よって、ただいま追加提案されました議案2件を本日の日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。  まず、議案第49号地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律の施行に伴う関係条例の整備等に関する条例の制定についてを議題といたします。  提案理由の説明を求めます。総務部長。 ○総務部長(勝田 尚君) 議案第49号でございます。地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律の施行に伴う関係条例の整備等に関する条例の制定についてであります。  提案理由でございますが、平成7年7月に地方分権法が施行されてございます。地方分権推進委員会の4次にわたる勧告をもとに、地方分権推進計画が平成10年5月29日閣議決定され、同日国会に報告されてございます。これに基づきまして、地方分権推進法に定める基本方針に則し、法制上の措置を講ずるため、地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律が制定されまして、一部を除き、平成12年4月1日から施行される運びとなってございます。  その主な内容につきましては、機関委任事務制度の廃止や、それに伴います地方自治事務、法定受託事務の創設、国、地方公共団体間の関与の見直しと新しいルールの確立、権限移譲の推進、必置規制の整理統合化、地方行政体制の整備など、国と地方が対等・協力の関係のもと、対応と分権の新しい行政システムを構築する上で重要な意義を持つものとなってございます。  これに基づきまして、本市関係条例の一部改正について検討してまいりました。それで改正の要するものについてでございますが、一つは、権利義務事項の条例化でございます。二つ目といたしまして、過料規定の見直しに伴う改正でございます。3点目といたしまして、その他必置規制の見直し、関与の見直し、引用、法令等の条項改正に伴う条例改正を行うほか、各条例間の字句の整理を行ったものでございます。  また、作業過程におきまして発見いたしました過去の改正もれ、公の施設についての委託先の明記されていなかったものについての所要の改正を行ってございます。  なお、ご審議いただく前にはこれに関する資料等も整備いたしまして、ご配付の上、ご審議を賜りたいと考えてございますので、よろしくお願い申し上げます。終わります。 ○議長(佐藤洋輔君) 提案理由の説明を終わります。  これより質疑を受けます。質疑ございませんか。奈良君。 ○10番(奈良喜三郎君) ただいま総務部長はこれを審議していただくために資料を添えてやらせていただくということを申されましたが、実は11時半から行われました議会運営委員会で、先ほどの自治事務、法定受託事務、それがどういう体系を受けてこの条例が改正されることになったかという資料を、はっきりわかる資料を審議に当たって提出していただきたいということをあえて申し上げます。  そうでなければ、先ころの新聞記事に書かれたように、字句の訂正で曲げてしまったと、撤回したというような、非常に私どもの真意と変わった報道がなされることでありますので、少なくとも地方分権によって鹿角市の行政事務はこう変わるのだという資料はぜひ当日出していただくように要望して質問にかえます。 ○議長(佐藤洋輔君) ほかにございませんか。              (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(佐藤洋輔君) ないものと認め、質疑を終結いたします。  次に、議案第50号工事請負契約の締結についてを議題といたします。  提案理由の説明を求めます。産業振興部長。 ○産業振興部長(木村久男君) それでは、ただいまの議案の最後のページでございます。お願いします。  議案第50号工事請負契約の締結について。  下記のとおり工事請負契約を締結するため、地方自治法第96条第1項第5号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により、議会の議決をお願いするものであります。平成12年3月8日提出。鹿角市長。  契約の目的でございますが、農業集落排水事業小豆沢地区の汚水処理場の建設工事でございます。契約の方法ですが、指名競争入札でございます。これは水処理企業6社と地元建設業者6社による共同企業体による指名競争入札でございます。入札の期日は2月29日でございます。契約金額でございますが、3億 3,075万円でございます。契約の相手方でございますが、扶桑建設工業株式会社・株式会社田中建設建設共同企業体。代表者宮城県仙台市青葉区一番町四丁目7番17号、扶桑建設工業株式会社仙台支店取締役支店長鹿沢道雄でございます。  それから、工事の概要でございますけれども、所在地は、鹿角市八幡平字小豆沢内川原 192番地でございます。処理方式は回分式活性汚泥方式でございます。構造でございますが、鉄筋コンクリート造平屋(一部地下構造)になります。アスファルト不燃シングル葺き。建築面積ですが、316.65平方メートル。延べ床面積が 378.126平方メートルでございます。発注内容につきましては、土木・建築・機械設備一式でございます。工事の期間につきましては、平成12年3月21日の予定から13年の2月28日になるものであります。終わります。 ○議長(佐藤洋輔君) 提案理由の説明を終わります。  これより質疑を受けます。質疑ございませんか。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(佐藤洋輔君) ないものと認め、質疑を終結いたします。
    ────────────────── 〇 ──────────────────           日程追加 議案及び請願・陳情の追加付託 ○議長(佐藤洋輔君) お諮りいたします。ただいま提案されました議案2件と、お手元に配付いたしております請願1件の付託の件を本日の日程に追加し、直ちに議題に供したいと思いますが、これにご異議ございませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(佐藤洋輔君) ご異議ないものと認めます。よって、さよう決します。  それでは、議案第49号及び議案第50号の2件並びに請願第1号につきましては、議案及び請願・陳情追加付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託し審査をお願いいたします。 ────────────────── 〇 ──────────────────                日程追加 会期の延長 ○議長(佐藤洋輔君) 次に、お諮りいたします。この際、会期延長の件を日程に追加し、直ちに議題に供したいと思いますが、これにご異議ございませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(佐藤洋輔君) ご異議ないものと認めます。よって、会期延長の件を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。  会期延長の件を議題といたします。  お諮りいたします。本定例会の会期は3月14日までの16日間と議決されておりますが、議事の都合により、会期を1日間延長して、3月15日までの17日間とし、3月14日は事務整理のため休会とし、翌15日は14日に予定いたしておりました議事日程第5号により会議を進めてまいりたいと思いますが、これにご異議ございませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(佐藤洋輔君) ご異議ないものと認めます。よって、本定例会の会期は3月15日まで延長することに決定いたしました。  以上で本日の議事日程は全部終了いたしましたので、ただいまの時刻をもって散会いたします。                午後2時44分 散会            平成12年 第2回鹿角市議会定例会              議案及び請願・陳情追加付託表                            (平成12年3月8日提出) ┏━━━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃委員会名 │      付託内容                           ┃ ┠─────┼─────────────────────────────────────┨ ┃総務財政 │      地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律の施行に┃ ┃     │議案第49号                                ┃ ┃常任委員会│      伴う関係条例の整備等に関する条例の制定について        ┃ ┠─────┼─────────────────────────────────────┨ ┃産業経済 │議案第50号 工事請負契約の締結について(農業集落排水事業小豆沢地区汚水処理┃ ┃     │      場建設工事)                         ┃ ┃常任委員会│請願第1号 林政の基本政策の確立を求めることについて           ┃ ┗━━━━━┷━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛...