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平成10年第8回定例会(第3号12月10日)

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  1. 鹿角市議会 1998-12-10
    平成10年第8回定例会(第3号12月10日)


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    最終取得日: 2022-12-30
    平成10年第8回定例会(第3号12月10日)    平成10年12月10日(木)午前10時開議  開  議  第1.一般質問     質  問     答  弁  散  会 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 本日の会議に付した事件  第1.一般質問     大 里 恭 司 君     齋 藤 啓 一 君  第2.日程追加    議案及び請願・陳情の追加付託 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 出席議員(23名)
          1番  石 川   徹 君     3番  村 木 繁 夫 君       4番  小田切 康 人 君     5番  黒 澤 一 夫 君       6番  福 島 壽 榮 君     7番  石 川 幸 美 君       8番  米 田 健 一 君     9番  伊 藤   進 君      10番  奈 良 喜三郎 君    11番  阿 部 節 雄 君      12番  大 里 恭 司 君    13番  児 玉 政 芳 君      14番  中 西 日出男 君    16番  岩 船 正 記 君      17番  阿 部 邦 宏 君    18番  阿 部 佐太郎 君      20番  勝 又 幹 雄 君    21番  大信田 喜 一 君      22番  齋 藤 啓 一 君    23番  佐 藤 洋 輔 君      24番  成 田 吉 衛 君    25番  黒 沢 直 弥 君      26番  高 杉 英次郎 君 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 欠席議員(1名)      15番  畠 山 玄 介 君 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 事務局出席職員  局  長      畠 山 修 三 君  局長補佐    佐 藤 國 雄 君  主査        今 泉   修 君  主任      菅 原   勤 君  主任        安 保 一 雄 君  主事      小田嶋 真 人 君 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 説明のため出席した者の職氏名  市長        杉 江 宗 祐 君  助役      佐 藤 秀 朗 君  収入役       木 村 正 司 君  教育長     淺 利   忠 君  代表監査委員    三 村 陽 一 君  総務部長    勝 田   尚 君  市民福祉部長    花ノ木 一 好 君  産業振興部長  木 村 久 男 君  都市建設部長    千 田 俊 夫 君  上下水道部長  賀 川 一 男 君  総務部付部長待遇  大 里   勲 君  教育次長    高 畑   直 君  農業委員会事務局長 阿 部 勝 男 君  総務課長    石 井 富士雄 君  財政課長      児 玉   一 君 ○議会事務局長(畠山修三君)  ただいままでの出席議員数をご報告申し上げます。出席23名、欠席1名であります。  したがいまして、会議開会の定足数に達しております。  なお、本日の欠席議員は15番畠山玄介議員であります。終わります。               午前10時01分 開議 ○議長(佐藤洋輔君)  ただいま報告ありましたように、議員定数の半数以上が出席されておりますので、会議は成立いたします。よって、本日の会議を開きます。  本日の会議は、議事日程第3号により進めてまいります。 ―――――――――――――――――― 〇 ――――――――――――――――――                日程第1 一般質問 ○議長(佐藤洋輔君)  日程第1、一般質問を昨日に引き続き行います。  順位4番、大里恭司君の発言を許します。大里恭司君。(拍手)              (12番 大里恭司君 登壇) ○12番(大里恭司君)  去る11月4日逝去されました佐々木義隆議員に対し心から哀悼の意を表するとともに、新世紀クラブを代表し一般質問を行います。  私は一般質問を行うたびに土地利用を取り上げ、さらには都市計画についても質問してまいりました。本年3月の一般質問でも申し上げておりますが、鹿角市は都市計画区域を設定しており、その面積は1万 9,000ヘクタールと膨大であり、鹿角市の農、林、漁業用地を含む平坦地、丘陵地がすべて網羅されております。  本来、都市計画法で定められておる都市計画区域とは、市町村の中心の市街地を含み、かつ自然的及び社会的条件並びに人口、土地利用、交通量の現況及び推移を勘案して一体の都市として総合的に整備し、開発し、及び保全する必要がある区域であるはずのものであるのに、都市計画区域が余りにも広範であるため、都市計画の理念である都市は市民の生活の場であるとともに、個人や企業の経済活動の場であるから、都市計画の究極的な目標が健康的で文化的な都市生活と機能的な都市活動の双方の目的を確保すること、及びこの目的のためには土地の利用を個人の恣意、すなわち気ままにゆだねることなく、適正な制限を課することによって合理的な土地利用が図られなければならない。さらには、都市計画を策定するに際しては、都市計画の性格上、農、林、漁業との健全な調和を図ることに留意すべきとされておるにもかかわらず、現実には市は規制することもできずに個人の恣意によって、すなわち土地の単価が安いからという理由で開発が進められており、またこれからも進められようとしております。まちが生きるも死ぬもその自治体が健全なる財政計画を立て、土地の合理的な利用を図り、適切な用途地域の設定にかかっていると言っても過言ではありません。鹿角市の都市像である「住みたいまち 住ませたいまち 鹿角」を実現させるためにも今こそ足元をかため、これらの問題に真剣に取り組み、一貫した姿勢を示すべきであると思います。大木はまず根を張ることに時をかける。根を張ることを忘れ、ただ枝葉を広げることのみにとらわれれば、その重さによって大木はおのずと崩れ落ちる。  それでは、通告の順に従って一般質問をしてまいります。  まず最初に、鹿角組合総合病院建設用地選定についてでありますが、市長はこのことに対し、各定例会の一般質問に対し次のように答弁しております。「現在地存続の問題が提起されたときは、これが移転すれば市街地に空洞化をもたらし、まちづくりの観点から少なからぬ問題があるばかりでなく地域商店街にも大きな影響を及ぼすことが懸念される。まちづくりの観点から慎重に対応してまいりたい」としております。その後、平成8年6月28日、鹿角組合総合病院推進連絡会議が設定され、その中で検討された結果として、「現在地に建設することは極めて困難であるとの見解が示され、建設場所については市役所を中心とする広域な区域という意見が大半を占めたが、私からこれは市長のことですが私から既存商店街の維持形成を考慮していただきたい旨申し述べておる」としております。また、平成9年3月定例会においては、「推進連絡会議において建設場所を市役所を中心とする広域な地域ということで意見集約されているが、新病院建設用地の具体的な選定には鹿角市都市計画の将来像を見据え、病院建設に要する一定の用地を確保し、単に公共投資に必要な金額のみ重視しないで、既存中心街の維持形成にできるだけ影響の少ない場所に建設されるよう厚生連に要望していきたい」としております。  また、平成9年6月定例会においては、「3月3日に市議会で請願が採択されたことを受け、各界の意見を聞くため建設用地検討委員会を開催し、委員9人のうち最終的には委員8人がショートカットした福士川周辺が適当であるということから、その検討結果を踏まえて事業を進めるよう厚生連に要望書を提出した」としております。また、この中で福士川を北側に越えた場所に建設をするということになれば中心街の維持形成に対する貢献度は一段と低下する。開発に当たって許認可が得られにくい。圃場整備事業のエリア内に計画することは許可が困難であるばかりでなく、行政の姿勢としてもそのような場所に選定することは問題がある。都市マスタープランにおいてもショートカットした福士川までは将来とも宅地化を推進するべきエリアとして計画的にまちづくりをしていくこととしておると答弁しております。平成9年12月定例会では、「建設場所福士川放水路の南側に選定するよう要望し、厚生連もこれを了解しておる」、さらに平成10年6月の定例会では、「建設場所については市の要望に沿って福士川放水路の南側に選定する。道路などの環境整備に協力願いたい旨の文書をJAあきた厚生連からいただいております」としております。  また、平成10年9月定例会では、「建設場所が決定され次第、農業振興地域の解除や農地転用許可などの申請事務が円滑に進められるよう支援していくとともに、新病院に通ずる道路とするためにも県道田山花輪線延伸計画について目下県と具体的な協議をしている」と答弁しております。  しかるに、本定例会の行政報告では、「当初厚生連からは市の要望に沿った福士川放水路の南側に選定するとの回答があったので、市としてはできる限りの対応を検討してきたところであるが、用地取得にかかわる価格差負担への対応を求められることについては困難であることを伝えた。その後、かづの農業協同組合から当理事会において移転建設コスト立地環境等から判断した結果、移転建設場所鹿角市役所周辺に決定した旨の報告を文書でいただいておるが、今後は具体的な用地確保等の推移を見ながら対応してまいりたい」と報告しております。  このように市長の考え方には都市計画に対する考え方、またまちづくりに対して一貫した考えがないように感じられる。そこで鹿角組合総合病院建設用地選定について市がどのようにかかわってきたのか、その経緯経過について、さらにはこのことについて今後どのように対応していくのかお尋ねします。  次の質問に入ります。  鹿角のまちはこれからどうなっていくのか。中心市街地は空洞化が目立ち、空き店舗が年々増加している。一方では、これまで農地であったところが開発されて大型店やコンビニなどが目につくようになり、これからも開発が活発に行われようとしております。確かにこのような開発によって我々の生活が便利になったことは事実であるが、生活環境や住みやすさという点では何となく考えさせられるものがある。みんなが集うコミュニティーの中心であり、我々をはぐくんでくれた市街地や商店街が消えていくことは寂しさを感じさせられるとともに、このまま放置しておいてよいものだろうか。鹿角市は高齢者人口の比率が25%に達しようとしておる。今まで元気に自動車で買い物をしていた人たちが高齢を迎え体に不自由を感じたとき、歩いて買い物ができる場所が失われていたとしたら、昔を振り返りどんな気持ちになるであろうか。まちは一たん壊されてしまうと容易に再生できない。今こそまちのあり方について真剣に取り組んでいくべきときではないだろうか。  平成9年6月、国の都市計画中央審議会は従来の市街地を拡大していく都市化社会に疑問を投げかけ、むしろ既存の都市型社会へと都市政策を方向転換させるべきであると答申しております。平成9年6月定例会での故石井議員の質問に対し市長は、「最終答申がなされ、きちっとした方向づけがなされる段階において有効な施策に反映させてまいりたい」と答弁し、さらに平成10年3月定例会での私の一般質問に対しても、「その答申の内容に沿った形で今後の土地利用の推進を図っていきたい」と答弁しております。国の都市計画中央審議会の答申を受け、まちづくり三法のうち二法が制定され、一法は平成12年に施行予定となっております。この三法の趣旨は土地の利用を規制する都市計画の権限がこれまでの国や都道府県から市町村へと移され、市町村のより自由な判断できめ細かな土地の利用規制ができるようになったことであります。  そこで、まちづくりへの取り組みの必要性からつくられたまちづくり三法のうち、二法についてお尋ねします。ご案内のように、まちづくり三法とは、平成10年6月3日公布、平成12年6月1日施行予定の大規模小売店舗立地法、平成10年6月3日公布、平成10年7月24日施行の中心市街地活性化法、平成10年5月29日公布、平成10年11月20日施行の都市計画法の改正の三つを指しております。本来であれば、この三法を一つとして考え、質問していかなければならないのでありますが、今回はこのうちの施行された二法についてそれぞれ質問してまいります。  まず、都市計画法の改正についてでありますが、その骨子は地域の実情に的確に対応したまちづくりを推進するため特別用途地区の種類の法令による限定を廃し、特別用途地区の種類、目的を市町村がベースとなる用途地域の趣旨の範囲で柔軟に定めるよう都市計画法が改正されたものであります。  そこでお尋ねしますが、現在鹿角市では特別用途地区を設定しているのか。設定しておらないとすれば、どのような理由によってなのか。さらには、残りの二法を推進させるためには特別用途地区を設定する必要があると考えられるが、これらのことについて市はどのような取り組みをしていくのかお尋ねします。  次に、空洞化している、あるいはしつつある中心市街地の再活性化を目指して国が相応の支援を行う施策として施行された中心市街地活性化法についてでありますが、その仕組みは国が基本方針を作成し、市町村が基本方針に則して市街地の整備、改善及び商業等の活性化を中核として関連施策を総合的に実施するための基本計画を作成し、国及び都道府県の助言を求めなければならない。さらには、市町村の基本計画に沿って中小小売商業の高度化を推進する機関、民間事業者等が作成する商店街整備中核的商業施設整備等に関する事業計画を国が認定し、初めてそれに対しての支援が実施される。そこで、市として基本計画の作成のためにどのような取り組みをしていくのかお尋ねします。  以上、壇上での質問を終わります。               (12番 大里恭司君 降壇) ○議長(佐藤洋輔君)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。市長。               (市長 杉江宗祐君 登壇) ○市長(杉江宗祐君)  大里恭司議員のご質問にお答えいたします。  やはり経過を踏む関係で、今ご質問されているところと重複すると思いますので、あらかじめご了承いただきたいと思います。  初めに、鹿角組合総合病院建設用地選定についてでありますが、用地選定にかかわる市の対応につきましては、これまでもその都度報告をいたしておりますので既にご承知の点もあろうかと思いますが、改めて建設候補地の選定に至った主な経過等について簡潔に申し上げたいと思います。  平成6年1月に、鹿角組合総合病院サイドでは「新病院建設検討委員会」を設置しまして改築についての検討が進められ、これに対応して平成7年11月30日に「鹿角組合総合病院現在地存続について考える会」から現在地での改築についての陳情書が市議会に提出されましたが不採択となっております。  平成8年6月28日には、鹿角市と小坂町の行政関係者も入りました「鹿角組合総合病院建設推進連絡会議」が設置され、同年9月4日に開催された同会議で移転改築を確認し、9月27日には陳情者に対する説明会を開催し、現地改築は困難である旨の報告がされております。  その後、12月3日に開催されました「鹿角組合総合病院建設推進連絡会議」で建設場所を「市役所を中心とする広範な地域」と決定をしているところであります。  平成9年2月24日に鹿角市商工会等より「中心街の空洞化を防止するため、限りなく鹿角花輪駅に近い場所に建設を」という請願が市議会に提出され、3月3日の市議会でこの請願が採択されております。  市としましても3月26日に、都市計画の専門家や各界の市民の参加をいただきまして「鹿角組合総合病院建設用地等検討委員会」を開催し、ショートカットした福士川の南側が妥当であると判断し、5月6日、県厚生連に対しその旨を要望しております。  その後、6月2日に開催されました「鹿角組合総合病院建設推進連絡会議」において、当該エリアから建設候補地を選定する旨を確認しており、また8月4日には県厚生連から「市の要望した建設場所が最適と考えますが、病院へのアクセス道路及び上下水道とも不可欠の要件であり、特段の配慮をしてもらいたい」と文書により要請されております。
     また、厚生連としては、平成14年秋のオープンを目指して事業の推進を図っていくためには、早急に地権者との用地交渉を行って建設場所を決定し、農業振興地域の解除や農地転用の許可などの申請事務の準備をしたいとの意向でありました。  このことから市としては、支援部分に当たる新病院に通じる道路建設については将来的に本市の道路網整備の確立を図るため、現在の県道田山花輪線延伸計画を進めることが最も効果的であると判断し、県とその基本ルート等について協議し、厚生連に対しましてもこのような考え方であることを示しながら予定どおり事業を進めてもらいたい旨を要望してまいりました。  事業主体である厚生連では、平成10年度から平成12年度までの3カ年事業計画の中に鹿角組合総合病院改築整備基本計画を掲げ、平成10年度においては改築調査費として建設場所不動産鑑定地質調査ボーリングにかかわる経費を計上し、平成11年度においては病院用の土地取得の計画を厚生連の臨時総会で決定をしております。  このことから厚生連では平成11年度の用地取得に向けてJAかづのに建設場所の選定と用地取得にかかわる事務を委託し、連携しながら地権者との用地交渉などの具体的な作業に入る準備を進め、その状況を見ながら今後予定されている造成工事の計画を臨時総会に提案し決定していきたいということでありました。また、病院の建設費については、建物の建設費に対して地元関係自治体等に支援を要請されているところでありますが、現段階においても計画事業費が固まっておりませんので国・県と補助金の詰めができないでおり、厚生連ではこのような問題を整理して支援要請額を示したいとしております。  その後、厚生連においては基本設計について相談する業者を理事会において決定し、建設用地を確定するための作業を進めており、その用地交渉の段階で市と協議しなければならない課題が生じた場合には相談申し上げたいということでありましたが、本年9月22日にかづの農業協同組合より鹿角組合総合病院建設候補地についての要請文書が市に提出されております。市としましては、この要請文書に基づき9月27日にかづの農業協同組合と協議をしており、その概要と市の対応策につきましては、10月13日の市議会全員協議会に報告し、翌14日にかづの農業協同組合に文書で回答いたしております。  その概要についてでありますが、用地取得にかかわる価格差への負担はできかねますので、これにかえて用排水路の環境整備を実施する方向で検討しておりますが、価格差に相当する工事を実施することは困難である。  アクセス道路については、現在の県道田山花輪線延伸計画を進めることが最も効果的であると判断し、病院接続となる市道駅西鏡田線までを市が事業実施することで県と協議が整っており、この事業計画は鉄道を立体交差による高架橋とし、平成11年度から用地等の補償協議、買収等に入り、本格的工事は平成13年度から進め、病院開設の平成14年度までには完成する予定であり、平成11年度の予算要求に向け県と最終調整をしている。  工事用道路については、国道 282号のすりつけが可能な柳沢鉄工所側の市道を整備することにしている。  下水道については、移転場所が決定され次第、具体的な検討を行い対応する。  上水道布設の場合は、工程的に病院建設2年前に建設計画を提示してもらい対応することになると回答しております。  これを受けて、10月28日にかづの農業協同組合から、鹿角組合総合病院移転建設地移転建設コスト、立地環境、将来性等から判断すると鹿角市役所周辺が最適であると当組合理事会で決定した旨の報告を文書でいただいております。  その後、11月4日付で鹿角市商工会等から鹿角組合総合病院建設用地の許認可に関する陳情書が秋田県及び東北農政局に提出されており、11月6日には市に対してもその写しが提出されております。  その旨は、「鹿角市と秋田県厚生連が合意していたエリア以外の場所に農地転用等の許認可の申請がなされた場合は、許認可もしくは許認可に関する便宜を与えないように」という内容であります。  これを受けた秋田県と東北農政局では、許認可の申請書が提出された段階で通常どおりの対応をしたいということを伺っております。  その後、厚生連からは市に対し特別な動きは見られませんが、11月20日にかづの農協の組合長さんが見えられ、営林署建設予定地の払い下げが可能かどうかの打診がありましたが、営林署との協議後にご返事を申し上げることにいたしております。  今後は、改築整備基本計画に基づいて建設場所不動産鑑定地質調査ボーリングを行い、本年度中に建設場所を決定し、平成11年度に土地取得を予定しているとのことでありますので、その進展を見ながら、できるだけ早い機会に病院の建設費に対しての支援要請額を示したいとしております。  本市としましては、商工会等からの陳情を考慮し慎重に対応しながら、病院の早期建設に対する住民の要望も大変強いものがありますので、円滑に建設が行われるよう最善の努力をしてまいりたいと思います。  また、質問の中で、市長の考え方が刻々と変わっているのではないかというお話がございますが、市長としてもその権限にはおのずと限界もありますし、私が言ったのがすべて通るというものではございません。相手もありますので、その辺はご理解いただきたいというふうに思います。  次に、都市計画法の一部改正にかかわる特別用途地域についてでありますが、今回改正された都市計画法一部改正の主な内容としましては、第8条関係の特別用途地域の改正でありますが、これは特別用途地域の種類をあらかじめ法律では定めず都市計画の中で定めるということと、指定の目的を明確にするということであります。  具体的には、地域の実情に的確に対応したまちづくりの推進を図るため、特別用途地域の種類の法令による限定を削除し、特別用途地区の種類・目的を市町村がベースとなる用途地域の趣旨の範囲で柔軟に定めることとしたものであります。  例えば、「中小小売店舗地区」を設けることにより一定以上の規模の店舗の立地を制限することが可能となり、大型店の立地の可否が地域の判断によってあらかじめよりきめ細かく決められるようになります。  第12条関係の市街地調整区域における地区計画については、その対象地域を拡大すること、さらには市街化調整区域における地区計画に適合する開発行為を開発許可の対象に加えることであります。  本市における特別用途地域の指定の有無については、改正前の特別用途地区用途地域内において特別の目的からする土地利用の増進、環境の保護等を図るため定める地区であり、法により規定されているものは中高層階住居専用地区商業専用地区特別工業地区、文教地区、小売店舗地区事務所地区、厚生地区、娯楽レクリエーション地区、観光地区、特別業務地区研究開発地区の11種類となっております。  特別用途地区の趣旨は、主として用途地域における用途規制について制限を加重したり緩和したりすることによって当該地区の特別の目的を果たそうとするものであり、制限の内容は地方公共団体の条例で定めるとされております。  ただし、用途地域における用途規制を緩和する場合は、一般的制限に重大な例外を設けることになるので、建設大臣の承認を要することとされております。  こうしたことから、本市においては特別の目的を持ってこの指定を受け、用途規制の強化、または緩和を行うべきものは現状では見当たらないことから、その指定はしなかったものであります。  なお、参考までに申し上げますと、秋田県内において特別用途指定を受けている地区は能代市の特別工業地区娯楽レクリエーション地区及び湯沢市の特別工業地区のみとなっております。  特別用途地区の設定については、現在の用途に上塗りする形で特別の目的のために行うものでありますが、設定に当たっては改正都市計画法及び通達の内容を十分調査・検討し、関係機関、関係諸団体との協議を重ねるとともに、地域住民の意見を幅広く聴取して策定しなければならないものと考えております。  次に、中心市街地活性化法に伴う市の取り組みについてでありますが、この法律は空洞化が進展する中心市街地の総合的な振興を図るため、通産省、建設省、自治省を中心とした関係11省庁がこれに取り組む市町村を支援することになったものであります。  また、従来は中心市街地よりも郊外の開発が重視されてきたのに対し、中心市街地を見直すべきという考えから、住んでいる地域、商店街はどうあるべきか、どうすべきかという根本的問題を考える好機としてとらえ、その問題の解決を図るため国の各種支援で民間の設備を促し、地域経済の活性化の一助とすることもねらいとして含まれております。  これまでは事業を計画した場合、補助を受けるために県あるいは関係省庁に申請をすることになっておりましたが、この法律では市町村の作成した基本計画が5年から10年先を見越し、地域の特性を生かしたハードの基盤整備事業及びソフトの活性化事業が車の両輪として一体的に推進されるものであるかどうか、その内容が国に認定されることにより計画された事業が補助対象になるものであります。  名称が中心市街地となっていることは、商店街だけでなく設定する地域全体を一つのショッピングモールとした対策が基本的考えであることから、買い物や飲食などの場所だけでなく、文化、コミュニティー、産業、福祉など都市を構成するさまざまな要素を含めたまちづくりを目的とした事業であります。  この法律での市の役割としては、基本計画を策定することであり、地域の商工団体等と連携し、区域の設定、活性化の基本的方針、事業の概要を定めることになりますが、国では基本計画の事業を推進し、中心市街地の運営、管理を行う機関「タウンマネージメント」として商工会議所、商工会、あるいは第三セクターを想定しております。  また、2年後には大規模小売店舗立地法が施行されることになっており、現在の大店法にかわる法律で、 1,000平方メートル以上の店舗面積を建設する場合、県に届け出が必要になり、地域の環境問題、例えばごみ対策、車の渋滞問題、騒音等について商業団体や市町村、地域住民等の意見を聞くことになりますが、実質的には規制することは大変難しいと思っております。  このようなことから、11月には都市計画法が改正され、現在の都市計画用途区域の中に新たに特別用途区域を設定することができることになったものであります。  これにかわる方法としては「まちづくり条例」も考えられますが、これも地権者の権利を制限することにもつながり、またその他として要綱で指導する方法もありますが、拘束力がないことから、いろいろな面から検討してみる必要があろうかと考えております。  さて、本市の状況でありますが、現在谷地田町において商店街の近代化事業が進められておりますが、今後予定されている六日町と舟場1区の街路事業、旭町のまちづくり等の課題を抱えており、また仮称でありますが生涯学習センターとのかかわりや鹿角組合総合病院跡地及び鹿角警察署跡地の利活用、さらには空き店舗の利活用、事業を実施する団体の組織づくり、事業費等の資金問題など多くの課題がありますので、これらを踏まえた上で中心市街地活性化法を適用していけるかどうか検討し、判断をしていきたいと考えております。               (市長 杉江宗祐君 降壇) ○議長(佐藤洋輔君)  再質問ございますか。大里君。 ○12番(大里恭司君)  組合病院についてですが、この前の初日の行政報告、それから今の市長答弁を聞いておりますと、例えば厚生連が市役所周辺、一部官公庁団地を含むということでありましたが、そこに決定した場合は市長は容認するわけですか。 ○議長(佐藤洋輔君)  総務部長。 ○総務部長(勝田 尚君)  用地の件につきましては、市長の行政報告、ただいまの中にもありますように、農協では厚生連の意を踏まえまして市役所周辺と決定したという文書をいただいてございます。今後の手続といたしましては、諸般の手続いろいろございますが、位置等につきましては、具体的には場所が特定されたという段階ではございませんので、具体的に特定された段階でその位置が具体的にどうかということを検討しなければならないものと考えてございます。 ○議長(佐藤洋輔君)  大里君。 ○12番(大里恭司君)  いろんな意味にとれますので、はっきりもう一度聞きます。例えば、この前の説明でもありましたが、JAの方から市役所そこですね、官公庁団地の一部も含めて取得したいというふうな話があったということを聞いております。そこをJA、厚生連からここにしますと言われた場合には、市長としてその場所でいいと容認されますかと。だからいろんな弁明は要りません。容認するのかしないのかどっちかを言ってください。だから市長がと言っているんです。総務部長では無理だろう。 ○議長(佐藤洋輔君)  市長。 ○市長(杉江宗祐君)  今答弁しましたように、具体的に市役所の隣とかああだとかということはまだ私のところには来ておりません。したがって、同じ市役所の隣でも農振地域が入っている、あるいはまた圃場予定地もいろいろあるわけですから、その辺はまだわかりませんので、具体的に答弁は控えさせていただきます。 ○議長(佐藤洋輔君)  大里君。 ○12番(大里恭司君)  それでは、組合病院の質問については一時保留して後に持っていきます。  それでは、次に都市計画法の改正についてお尋ねします。  まず最初に確認しておきたいことは、昨日もちょっと問題がありましたが用途地域、何かさっき特別用途地域とか地区とか、正確には特別用途地区であって、それから用途地域ですから、地区とか地域をはっきりしていただきたいというふうに思います。  それで、昨日あった用途地域の件、準工業地区云々ときのうあったわけですが、そこでお尋ねしたいのは、用途地域は何のために鹿角市は設定したんですか、過去。 ○議長(佐藤洋輔君)  都市建設部長。 ○都市建設部長(千田俊夫君)  私の方からお答え申し上げます。  まず、用途地域は何のために市の方でしているかというふうなことでございますけれども、ご承知のように市街化区域というようなことになりますと、やはり第1種低層住居専用地域とか、それから商業地域とかというふうな形の中で指定をいたしまして、その指定された中においてのそれなりの展開をしていくようにというふうな考え方での指定をしております。 ○議長(佐藤洋輔君)  大里君。 ○12番(大里恭司君)  それでは、そういう用途指定をしておいて、後でそれを容易に変更できますか。 ○議長(佐藤洋輔君)  都市建設部長。 ○都市建設部長(千田俊夫君)  それなりのあれがあろうかと思いますけれども、やはり経済的な変動とかそういういろんな環境面とか等々で、やはり変更しなければならないときについては変更をしていかなければならないというふうな考え方を持っております。 ○議長(佐藤洋輔君)  大里君。 ○12番(大里恭司君)  私ずうっと、いつも都市計画とか土地利用の話をしているんだけれども、特に都市計画を少しないがしろにしているんじゃないですか。というのは、やはり鹿角市について、さっきも言った二本柱というのはやっぱり財政と土地利用なんですよね。その土地利用を細分化していったのが都市計画法であり、建築基準法であり、その都市計画法の中にまた用途地域とか、さっき言った市街化調整区域とか市街化区域とかいろいろあるわけですね。さらに今度は特別用途地区を設定するというようなことですから、そういう柱なんですよ。だからよく理解して答弁してもらわないとね。今部長が答弁されたとおり、状況によっては変更していくと。これも一理はありますけれども、本来用途地域の設定というのは、ここに工場があるから、ここが商店街だから、ここがどうだ、住宅だ、だからここをこういうふうにしますというのであれば小学生でもできるんですよ。小学生が町を調査して、ここは住宅です、ここには店屋があります、ここには工場がありますということで丸でエリアを囲んでくれば、はい、これで用途地域とできるわけです。そうじゃないんですよね。大事なのは誘導することなんですよ。用途地域をつくったということは誘導することなんです。だからここを準工業地域にした、ここを商業地域にした、ここを工業地域にしたということは、今後のいろんな事業を、工業に対してはそのエリアに誘導していくということが大事だと思いますよ。だから、例えば今までそこに工場があったのがなくなったから、じゃここを住居地域にしようというのはちょっと考えがおかしい。そこは準工業地域であれば用途地域の考え方、そこにそういう工業に準ずる者、工業の人たちがどこかに移転したいとか新たに工場をつくりたいときには、市の方でそこへ誘導させるということなんです。これが用途地域の目的なのです。そうでなく、どこにでも勝手につくってくれ、ここになくなってから、じゃここは別にしますというのではこんな計画をつくる必要はない。だから、そこを答弁できないでしょうから、そういうものだということを私言っておきます。  それで、特別用途地区はいつ設定しますか。これもわかるでしょう。言っておくけれども、用途地域内にやらなければいけないわけよね。経過願いにはできないんだから、用途地域の中にさらに上塗りして特別用途地区をつくるんだということだから。いつやりますか。 ○議長(佐藤洋輔君)  都市建設部長。 ○都市建設部長(千田俊夫君)  特別用途地区の要するに実施地区というようなことでございますけれども、確かに法律ができまして、ただ、今現時点で鹿角市の用途地域に指定されている地域といいますか、そういう箇所についての具体的な動きがこれから出てくると思います。そうした時点での対応は考えていきたいというふうに思っております。 ○議長(佐藤洋輔君)  大里君。 ○12番(大里恭司君)  これもちょっと保留しておきます。どんどん進みます。後でまとめてやりますから。  それから、次に中心市街地について、この活性化法をどういう計画を持って今後進んでいきますか。それで、市としては基本計画をいつごろ予定していますか。 ○議長(佐藤洋輔君)  産業振興部長。 ○産業振興部長(木村久男君)  ただいまの件でございますけれども、はっきり申し上げまして、私の方では基本計画を策定するという形の手挙げはしてございません。と言いますのは、ご案内のとおり大町、新町、それから谷地田町というふうな近代化事業をやっておりますし、それから街路事業、そういったものをやってございます。その中で、先ほども申し上げましたけれども、いずれそういったことをやるというふうなことになりますと受益者負担というふうなことも伴ってまいります。そういったことで、事業主体の組織づくり、それから資金問題、そういったことを踏まえながらいろいろ勉強を今しておると。商工会の方でも2回ほど勉強会を開いておるというふうなことで、関心は非常にあるわけでございますけれども、さっきの市長答弁にありました警察の跡地問題、組合病院の跡地問題、そういったものを含めながら、大町の商店会に行きますと例えば銀行の跡地、スーパーの跡地、そういったものを含めてどういった形で活性化していかなければならないのかというふうなことの商業団体のやはり熱意が大変大事になってきますので、そういったことを見守りながら、積極的に勉強しながら対応していきたいと考えておりますので、まだはっきりいつというふうな形ではちょっと考慮させていただきたいと思います。 ○議長(佐藤洋輔君)  大里君。 ○12番(大里恭司君)  今度つくられた法律では期限がありますか、いつまでにやりなさいという。 ○議長(佐藤洋輔君)  産業振興部長
    産業振興部長(木村久男君)  大変申しわけありません。私の手元にある資料からいきますと、そういった期限はうたってございません。 ○議長(佐藤洋輔君)  大里君。 ○12番(大里恭司君)  特別用途地区について、いつまでやりなさいという期限はありますか。 ○議長(佐藤洋輔君)  都市建設部長。 ○都市建設部長(千田俊夫君)  私の手元の資料については、いつまでどうのこうのというようなことについては載っておりません。 ○議長(佐藤洋輔君)  大里君。 ○12番(大里恭司君)  それでは、例えば中心市街地活性化法については、もう既にあなたたちもご存じのように秋田市、大曲市、横手市、湯沢市、六郷町、今年度出ていますね。それから、一応来年は大館と角館、二つ出る予定ですね。鹿角市はまだ何もないのね。それから、これは市として、市町村自治体として出ている。それから、民間団体の商工会等からは秋田、大曲、横手、湯沢からもう出ていますよね。随分早いんだよね。公布されたのが5月29日、6月1日であって、もう施行された7月24日と11月20日にはもうすぐ出ているわけです。ほかの市町村がそういうふうに取り組んでいて、鹿角市がこれから勉強していきますというのはどうなんでしょうか。 ○議長(佐藤洋輔君)  産業振興部長。 ○産業振興部長(木村久男君)  何か私の言葉遣いが悪かったのかもしれませんが、はっきり申し上げまして、今大里議員おっしゃられたような形のやるというふうな意思表示については確認してございます。  ただ、中心市街地というふうなことから言いますと、先ほども申し上げましたとおり、やはりハードの軸をなします、例えば店舗の改造、これは近代化事業で今やっているわけでございます。そういった形の中で、じゃ今後ハードとして何をとらえていくのかというふうなことも問題でありますので、それから先ほど申し上げた受益者負担の問題、それから組織づくりの問題、そういった形の中で、遅いというそしりもあるかもしれませんが、今勉強をしているというふうな状況でございます。中には例えば非常に進んでいる方もございまして、それをやる場合はどの程度の経費がかかるのか、そういった試算までされておるというふうなことも伺ってございますので、これもまず積極的に進めていきたいと思ってございます。 ○議長(佐藤洋輔君)  大里君。 ○12番(大里恭司君)  この都市計画法の改正、それから中心市街地活性化法のねらいは、平成12年6月1日施行予定の大店立地法がねらいなんだよね。わかるでしょう。大店法があと2年でなくなるわけ。そして大店立地法が出てくるわけよ。この内容も、皆さんご存じのとおり、いろんな規制をその自治体、もしくはその地元の人たちが相談していろんな規制をかけたりできるようになるわけですよね。その前段の二法なんですよ。この二法をやらないと大店立地法には進まないわけ。だから、まず二法を出したわけ。だから、鹿角市が該当するしないんじゃなく、例えば新町とか大町の近代化をやっているとかと言っても空洞化が進んでいるわけよ。郊外にはどんどんコンビニとかができているでしょう。きのうだかおとといの新聞にもそういう話も出ているでしょう。だから、そういう考えを市としてはっきりさせて、基本計画を立てて、そして地元と相談して、地元がさらにその後に基本計画を立てて、そういう規制までやっていいわけですね。そういうふうに書いてあるでしょう。だから、今やっているから当分考えなくていいというのはだめであって、考えなければいけないわけです。何か質問でなくて私が答弁しているような感じなんだけれども仕方ない、たまにこういうことがあってもいいでしょう。  それと、あと勉強する勉強すると言っても、だから市町村はそういうノウハウを持っていないだろうということで国も考えてくれますよね。県、国が助言すると。そういう窓口を設けますから遠慮なく来てくださいと。いつでもそういういろんな知らないこととか補助の対象の問題とか、いろんなことを相談しますと窓口を設けてあるでしょう、現実に。ことしの9月だかいつからかですね。だから、そういうところに行ってどんどん聞いて、今この町に起きている問題を解決するにはどうしたらいいか。今後起こり得る問題がどうなるのか。教えてあげますよというところがもうできたんですよ。秋田県はいつですか、できたのは。9月4日、県にそういう窓口ができていますね。  それから、この二法について、衆議院建設委員会附帯決議があるんです。それから、参議院国土環境委員会附帯決議があるんですね。ここを読んでみますと、「都市計画区域全域において用途地域特別用途地区地区計画等の各種手法の積極的な活用が図られるよう指導すること」。  これは上級官庁に対してですよ。だから地方自治体に対してこういうふうにつくれと、つくらせろと、そして指導しろという決議なんです。それから、参議院も同じことを言っているんですよ。だから、いつも一般質問では、法律がこうだからとかああだからとか言って、いつもごまかされているのか逃げられているのかわからないけれども、今度は法律がこうなって附帯決議もこうなったんだからやらなければいけない。あなたたちは法がこうだったからできませんよと言ってきて、今度はできたんだからやっていかなければならないと思いますけれども。もう一度その取り組み姿勢についてお願いします。 ○議長(佐藤洋輔君)  市長。 ○市長(杉江宗祐君)  今いろいろご質問がございましたが、私は中心商店街の法の大綱、もう2月に資料をもらってきまして関係部課の方に検討を命じているわけです。商工会等とも接触するようにと指導しています。それが今もってなかなか腰が上がらないということは、先ほど来答弁してありますように、一つはその振興組合的な小さいエリアじゃなくてもっと大きいエリアで考えなければならないということ。それから、主として花輪が対象になると思いますが、そうした場合近代化事業はもうかなり進んできていると。この法律の場合は、ソフトとハードと両方でなければならないという問題点があるわけでございます。ソフトだけでもいけないということですね。それから、ハードの場合、これは行政が建物をつくるのではなくて、民間が主体的になって三セク的な運営をしなさいという方向になっております。ですから、なかなかやっぱり腰が上がらないというのはその辺のところに難しさがあるだろうと思います。  ただ、そうは言っていても、先ほど答弁しましたように、公的機関の跡地利用なんかがありますので、私はやっぱり何かこれだという目的を定めなくても、こういうふうなものはどうかなという検討があってしかるべきではないかと。その中からやはりこういう法をうまく利用する方向に誘導して行ければというふうに思っています。したがって、基本計画を先につくってこれをやるのではなくて、ある程度そういうふうな動きが出た段階でやはり基本計画を進めるべきではなかろうかという考え方に立っているわけであります。そういう意味で、決して民間の方へすべてゆだねるということではなくて、行政としても検討はしなければならないことも事実でありますけれども、主として商工業の皆さん方からも真剣に考えてほしいというふうなところが正直なところであります。 ○議長(佐藤洋輔君)  大里君。 ○12番(大里恭司君)  確かに今の市長の答弁のとおりであります。ただ、今民間が一生懸命取り組んでいるんです。いろいろ聞くと、市の方が動いていないんですよね。そういう状況だと私は認識していますよ。商工会と商工課の人たちは何度か打ち合わせしたでしょうけれども、何となくやはり法律をよく理解しているのかしていないのかわからないけれども、何となくちぐはぐなんですね。私に説明した人がちぐはぐなのかもしれませんけれどもね。内容を聞くとどうも違う。だから、いつも民間の後を市の方が追いかけているように私は聞こえてくるわけです。  ちなみに、今市長は2月に資料をもらって渡したと言う。実際に都市建設部長都市計画法の改正とかこの三法についてはいつわかりましたか。正直に言ってください、私に常日ごろ言っているとおり。 ○議長(佐藤洋輔君)  都市建設部長。 ○都市建設部長(千田俊夫君)  お答えします。  市長からの資料は、私ども確かに今市長がおっしゃったような時期にいただいております。ただそれを、くどくどと大変恐縮でございますけれども、勉強すべきところであったかと思いますけれども、この三法については正直なところ申し上げますと約1カ月前ぐらいというふうに私は思っております。 ○議長(佐藤洋輔君)  大里君。 ○12番(大里恭司君)  助役さんの前では全然知らなかったので……、おとといの話ですよ。おとといときのうで勉強したいということだったんです。ねえ、助役さん。いいです。答弁要りません。だから、市長は確かに皆さんに渡したかもわからないけれども、聞いてみれば渡っていないんですね。実際に都市計画改正法とか中心市街地活性化法、2日前に覚えた人もおるわけです。  都市整備課だって、実際に商工課には確かに資料が先にあったと。けれども我々は全然見ていないと。商工課に何日か前に行って資料をもらったわけでしょう。私が一般質問をやると言ったとき、慌てて。だから、そういう横の連絡がなっていない。だから、私は市長が2月に渡したからそれは信じますけれども、もし渡していないなら東京事務所までちょっと問題出そうかと思ったんです。あそこはいち早く情報を収集するための機関であるからです。もしそういう情報を入手していないとなれば問題がありますからね。  だから、やはり市長は3月定例会でも答弁しているわけです、間違いなく。やっぱりそれを実行する、実務を担当する各部の人たちも真剣に取り組んでもらわないと困る。だから町場の人たちは、おれたちは一生懸命やっているんだ。市に相談しても何かよく理解できないということになるんですよ。あなたたちはやっていると言うけれども、今の現実、私がしゃべったことを考えれば、だれが聞いてもそう感じますよ。だから、今市民が汗を流している。あなたたちも汗を流しなさい。一生懸命勉強して、早い機会にやっぱり持っていくべきです。現実に問題がどんどん出ているわけだからね。起きてきているでしょう。だから、さっき言ったように、ここやっているから、やったからじゃないんです。これから起こり得る問題を予測して、これが市の務めですよ。これについては答弁要りません。恐らく答えられないだろうから。後で酒を飲む機会にゆっくり話しましょう。  それでは、組合病院の方に戻ります。  市長にお尋ねします。市長が平成9年6月に答弁しているんですね。さっき組合病院で、場所が決定してから容認するかしないか判断したいと言うけれども、こういうふうに市長は言っているんですよ。さっきも言いましたけれども、病院で。福士川を越えた北側、北側を越えたということは福士川の南というのは駅寄りですから、北側というのは市役所寄りですね。これはわかりますよね。福士川北側のこういった場所に建設することになれば、これはわかります。中心街の維持形成に対する貢献度は一段と低下する。これは理解できる。次に、開発に当たって許認可が得られにくいと言っております。仮にこの市役所周辺、例えば鏡田、狐平、用野目周辺に選定された場合に、私は許認可が必要だと思うんですね。でも、市長は平成9年6月に許認可が得られにくいと言っています。ということになれば容認できないのではないですか、福士川より北ということは。これについて。 ○議長(佐藤洋輔君)  市長。 ○市長(杉江宗祐君)  許認可の関係は、いろんな法律がございますが、私のところで許認可をするものというのは極めてないだろうと思います。ただ、そう申し上げておりますのは、県圃の圃場整備との関連の中で、当然そういうことを視野に入れて考えなければならないということでご答弁を申し上げているはずであります。 ○議長(佐藤洋輔君)  大里君。 ○12番(大里恭司君)  たしか許認可というのは市の権限は今は少ないわけですね、国、県ですから。でも市が窓口になるわけでしょう。私はそういう意味で聞いたつもりなんですがね。だから、窓口になった市がめくら判を押すのではなくて、やはりいろんな審議会にかけて検討して妥当であるというようなことにもなるでしょうし、また市の担当者独自の判断でやることもあるでしょうし、そういう窓口業務においてやっぱりだめだというのははっきり言えるのではないですか。まずこれはいいです。  次に、「圃場整備事業のエリア内に計画することは許可が困難であるばかりでなく」、これはどういうことでしょうか。頭悪いから一つずつ細かく聞いていかないとね。もう一度言います。 ○議長(佐藤洋輔君)  市長。 ○市長(杉江宗祐君)  これは優良農地としてやはり農振の指定を受けたり、あるいはまた圃場整備を進めるわけでありますから、その土地の総合調整という観点からそういうふうな答弁になるだろうと思います。 ○議長(佐藤洋輔君)  大里君。 ○12番(大里恭司君)  そして、その後に「行政の姿勢としても、そのような場所を選定することは問題がある」と言っているんですね。ここに行政の姿勢ですから、何らかの都市計画的な考え、もしくは鹿角市の将来像をにらんだ考えがあっての行政の姿勢だろうと考えますが、そのような場所に選定することは問題になるとしております。仮に圃場整備エリア内に選定されたとかになれば、やっぱり行政の姿勢としては問題があるんでしょうね。それでよろしいですか。 ○議長(佐藤洋輔君)  市長。 ○市長(杉江宗祐君)  私の基本的考えとしては、やはり当初この候補地を選定する場合に、いろんな識見者とかいろんな方々の意見を求めながら最終判断をしてお願いをしているわけでありますから、その姿勢については変わりがないわけであります。ですが、決定権者でも設置者でもございませんので、その辺は私が言ったから 100%そのとおり進むということは、これはそう思われると大変誤解を生むことになります。ただ、姿勢としてはそういう姿勢は今も変わりはありません。  ただ、もう一つは、圃場整備に設置の場合はということですが、圃場整備の県圃の予定地の中にそういうふうなものが予定されるとすれば、これはやはり大きな問題があろうというふうに思います。 ○議長(佐藤洋輔君)  大里君。 ○12番(大里恭司君)  そこで、私冒頭、一貫した姿勢がないということは、何となく市長はそのときの状況に合わせて答弁しているのではないかと私は考えるわけです。例えば、現在地存続の陳情が出たときには、市長は私もやはり街のいろんな問題を考えるとここでいいんだと、この場所だと言っていますね。それは街の空気がそういうときだったわけです。ところが、連絡推進会議で、あの場所は駐車場も少ないし狭いと。だから困難だという問題が起きて、そのときも市長は、街に近いところに選定してほしいという要望をしているということですね。その後に今度は地元から請願が出されて、まず六月田ですか、福士川のショートカットのあの周辺と駅寄りと、駅に近い方という請願がなされたときにも、市長はそれに同調した答弁をしているわけです。  ところが、今度の9月定例会でも、その後にJAの方から文書が来たわけですから、やはり同調している。ところがJAから文書が来た途端にころっと何か変わったんじゃないかと。だから、その状況状況に応じて答弁しているんじゃないかという不信感が私はあるわけです。私だけではないと思いますよ。恐らくこの組合病院の選定に当たって、やはり一生懸命望んでいる人たちは私と同じように不信感を持っているのではないかと。だから、私はそういう意味で一貫した姿勢が見られないと述べたわけなんです。いいです、これは私が勝手に想像していることですから答弁は要りません。  そこで、JAから文書が来ましたよね。JAから9月22日に条件つきの文書が来たわけです。  それに対して市の方は、先ほど聞いていると、価格格差には応じられないというような回答をしたと。それに基づいてJAから11月9日に移転建設コスト、立地環境、将来性等から判断すると鹿角市役所周辺が最適であると。そして、引き続き協力をお願いしたいというような文書ですね。これは恐らく9月22日の文書の後全員協議会を開いて、全員協議会では組合病院のこの件に関しては市長が判断することだと言って終わったわけですよね。これは議会の問題ではないということで。たしかそういうふうだったと思います。  そこで、価格差に応じられないというのではなくて、やはりある程度調査して、応じられるか応じられないかを調査するべきだと思いますよ。当然そうしてやらないといけないと思います。  だから、そういう価格が 800万円から 1,200万円というようなことにもなっていますけれども、実際には私もいろいろ聞いたけれどもそんなことはないんで、だからやはり価格差云々の条件が出されたのなら、市はだめだでなく調査して向こうに回答するのが筋ではないでしょうかね。向こうの言うがままを信じて、それじゃだめだということはおかしいと思いますよ。やはり条件が出されたら、その条件を精査して回答するのが私は筋だと思います。ところが、先ほどから聞いていると、条件を出されてできるものはできる、調査もせずにですよ。できるものはできる、できないものはできないとぱっと答えたということは私はおかしいと思います。それに対して答弁願います。 ○議長(佐藤洋輔君)  市長。 ○市長(杉江宗祐君)  まず最初に、私の基本的な考え方ですが、一番ベターなのは当初は現在地が一番いいという、今もってそれは思っております。当初は病院の運営委員会でもそういう話し合いがされ、私もその周辺を拡張すべきだという、皆さんも大体そういう方向に一たんはなったんですが、なかなか隣接者の協力は得られにくいということから始まって、そして建築のいろいろな検討委員会が始まったところが、高度の医療機械とかなんかにもいろいろ差しさわりがあるということで、最終的に移転せざるを得ないという方になってきたわけであります。  それから、今のかづの農協との関係でありますが、経緯経過を踏まえてこういうことでこうだというふうなJAからの話し合いとか報告は一切なかったわけで、文書で突如として理事会で決定というふうなことなので、それで9月27日でしたか28日でしたかの休みの日に農協の方から役員の方々においでいただきまして、市役所の中で話し合いをしたわけであります。一つずつそれを本当にそういうふうに高いのか、どういう交渉をしているのか確認をしろということでありますが、しかし建設者が交渉しているのに1件ずつどこどこ当たって、それを私どもの方からそこへ行って、今そういう話になりましたか、どうですかという確認をするということは実際のところ、話はできますけれども実際は不可能であります。  ただ、聞いておりますよ。実際は何件ぐらい当たって、具体的に名前もおっしゃっていただけませんかと言ったけれども、それは言いませんでした。でも、5件か6件当たった関係でこうだと。とてもとてもというふうな話で、結局それは容認したんじゃなくて、そこで物別れみたいな形になったわけであります。  価格差の云々もそういうことで、総体がある程度出てきて、1億なら1億、 5,000万円なら5,000万円という話ならば、さあその金をどうしようかということになりますけれども、これから交渉する段階において、要するに天井知らずであると、これは税金を扱う者として、はいそうですかとは言いにくい立場にあるわけでございます。いわんや建設の補助とかそういうふうなものの額もまだ確定もしていません、話し合いもしていません。その中で用地補償費、買収費の……うちの方は 700万円でそれ以上はと言われても、これはやはりその段階でイエスという答えは出しにくいだろうと私は思っています。 ○議長(佐藤洋輔君)  大里君。 ○12番(大里恭司君)  確かにそのとおりでしょうけれども、やはり価格差の問題が出たら市長は出せる範囲が頭にあると思いますよね。これくらいなら出せるというものを頭の中には持っていると思うんです。実際、全員協議会ではそう話していますからね。ここにありますけれども、私は 3,000万円とか 2,000万円の話ならいざ知らずということを議会の全員協議会で話しているわけですから。やはりそういうことも話してきて、やっぱりこれくらいならどうのと話するのが私は、確かに天井知らずな幾らに出てくるかわからないけれども、物を買うときだって値段を確認し、値切って決めるわけですから、値段も知らずこれ買いますと言わないでしょう。これはだれだってできないですよね。だから向こうも幾らになるのか言わないで、こちらが応じますとは言えないわけだから、やはり交渉というものがそこにあると思うんですよね。幾らぐらいなら市は出しますよ。それで検討してくださいとか、そういう話がしかるべきなのに、何か報告を聞いているとそんなこともないようなことですから、これも過ぎてしまったことです。でも、敗者復活戦というものは柔道にもあるわけですから、これからもう一度やられませんか、敗者復活戦は。  敗者という言葉は失礼しました。勝者復活戦と言います。 ○議長(佐藤洋輔君)  市長。 ○市長(杉江宗祐君)  話し合いの段階では、どれぐらい想定しているんですかというやりとりはしているわけでございます。それは億単位の話が出されてきています。ですから、私どもの方も相手から聞くだけではなくて、市としてその周辺の売買実例とか評価とかといろんなものを全部調べて、我々としては調べているデータからいけばこうですよと、これ前後ではないでしょうかという話し合いをちゃんとやっているわけですが、ただ一つずつそれを皆さんには報告していませんけれども、当然話し合いをするということになればそういうことも含めて話し合いをしているわけでありますが、ただ、今ありますように 2,000万円、 5,000万円の話ではなくて丸が違う話でありますので、ちょっとそれはなかなかかみ合わなかったわけです。 ○議長(佐藤洋輔君)  大里君。 ○12番(大里恭司君)  時間もあとそうありませんけれども、ずうっと流れ聞いていると、何か市が土地を買うのではなくて厚生連が買うんだから向こうの対応を見たいというように私は考えられると思います。大きい意味では、鹿角市 700平方キロのうち国有地を除いた分、民地です、の管理者は市長であると言っても過言ではありませんよ。それぞれ地権者があるにしても鹿角市の土地を管理している人は市長なんですよね。だから都市計画区域も決定し用途地域も決定した。
     いろんな規制とは言わなくても、ある程度の制限を設けているわけですよね。だから市長は管理者なんですよ。たとえ私の土地であっても、税金を取っているわけですから管理者なんですね。  だから、そういう市長として鹿角市の将来像をどうあるべきかいろいろ考え、また合理的な土地利用をどうしたらいいか考えているわけですから、やはりたとえ相手が厚生連であろうがJAであろうが、市長が管理者なわけです。だから、だめなのはだめ、いいものはいい。市民の声を反映させてだめなのものはだめ、いいものはいいとはっきり意見を述べて、私であれば脅迫してもやりますけれどもね。許認可出されるまで私は判こを押さないと、県に……、そういうことはできませんよと言うぐらいにやらないと、市長の権限はそれくらいあると思いますよ。だから、さっきも言った、私もずうっとそう考えて話してきているんだというのであれば、市長の権限を議会の中でだけ発揮するのではなくて、やっぱりそういう他の団体に対しても、圧力とは言いません、やはり鹿角市の将来はこうあるべきだというところから行って、だめなものはだめ、いいものはいいと。だめなものもどうしても法的には許されるといっても、市長が判こを押さなければならないわけですから、おれ知らんと言って海外に1カ月でも行っていればいいわけですよ。それくらいの覚悟を持って行かないと、結局相手の言いなりになって街がめちゃくちゃになってしまう。私はそう思います。ですから、先ほど市長は、まだ場所が決定していないので結論を出せないと言ったけれども、その場所をみてそれを容認するかしないかということですから、私はそれを信じて、ぜひそのとおりにしていただきたい。当然市長の考えもあるでしょうけれども、街の人の意見も聞いて、その人たちがだめということであれば、それに沿った線でひとつやっていただきたい。  以上で私の一般質問を終わります。 ○議長(佐藤洋輔君)  以上をもちまして大里恭司君の質問を終わります。  昼食のため、12時30分まで休憩いたします。               午前11時27分 休憩 ―――――――――――――――――― 〇 ――――――――――――――――――               午後 0時30分 開議 ○議長(佐藤洋輔君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  順位5番、齋藤啓一君の発言を許します。齋藤啓一君。(拍手)              (22番 齋藤啓一君 登壇) ○22番(齋藤啓一君)  一般質問最後の質問者となりました。皆様のお励ましをよろしくお願いいたします。  去る11月に逝去されました故佐々木義隆議員に謹んで哀悼の意を申し上げます。生前佐々木議員が取り組んできた大湯環状列石など地域古代史の造詣の深さに敬意を表し、私も地域の議員としてその遺志を議会活動に継承していきたいと思います。  さて、日本全国を覆う経済不況は日に日に鹿角市にも及んで、リストラによる中高年齢者の解雇、仕事不足のための職人の解雇、誘致企業など海外への単身赴任による家庭の二重生活、また臨時の解雇、新卒者の都会からの失意の帰郷など失業者がふえてきている。地域の経済景気動向を示す自動車販売メーカーも今は新車のセールスより若者の会社での残業手当等の収入減少によってのローンの長期組みかえの相談が多いそうです。また、鹿角の主産業の観光業も誘客の減少による婦人パート等従事者の収入減。どちらを見ても収入の道が少ない。かと言って生活をするための固定的支出は減らない。返す返すも公務員がうらやましい。市民の不安は絶頂期の真っ盛りにあります。市当局自体ではどうにもならないところもあります。市民の怨嗟の声の中、職員のご労苦も大変でありますが、市民の安寧のために一層の努力をお願いいたします。  その憂うつな市民のために、少しでも不安を解消したい。市民の声を少しでも行政に反映させるために政和会を代表いたしまして通告順に一般質問を行います。  初めに、4月から供用開始となった総合競技場で9月にはタートルマラソン、10月には全県高校陸上新人戦など各種の大会が開催されたようですが、その際の観客動員数はどのくらいであったのか。利用者の評判はどうであったのか。  私が聞いたところでは、陸上大会などでは大会新記録などが続出したり、記録の速報など設備のよさに好評を得たり、山に包まれた競技場であるが目線に緑があるので落ちついた気持ちで競技ができるなどの評判でした。  反面、競技をサポートするサブトラックが未完成で残念であった。どうして大会の日程は春先から明示しているのに間に合わないのか。発注がおくれたのか。工期がおくれたのか。いずれにせよ一番人数が集まる大会を意識しない。コスト感覚が見えない。民間企業のオープンでこんなことがあれば施工業者に損害賠償をされるところです。  この建設を担当した都市整備課は、この競技場の運営には関知しないものか。また、ごみ箱類が見えなかったが、公的場所に設置しない考え方はどういうものなのか。自分のごみは自分でということと推察はいたしますが、その徹底は市民の方々にどのように図っていくのか。  新人戦の当日、夜来の雨で側溝の末端が詰まったのか、花輪高校の選手のテントが水浸しになっていましたが被害はなかったのか。未完成だから発生したのか。原因は何であったのかなどの声がありました。  また、すばらしい設備だけれども年間の維持費は幾らかかるのか。ことしのような大会誘致などをした際には収入見込みはあるのか。地域への経済波及効果はあるのか。そして、各種競技大会は県内でも招致合戦が続くと思いますが、ことし行われたその評価を踏まえ、全県レベルの大会は来年以降も誘致できるのか伺います。  次に、昨年の12月議会に岩船議員から「鹿角を日本の蕗の里として売り出さなければならない。  特産としていたとんぶりやマルメロも既に他の地域におくれをとった。鹿角市特産品を確立するために迅速な決断と的確な対応が望まれる」との要望がありましたが、これといった施策をしていないうちに隣の大館市が農林水産物直売施設、ゆきさわ産直センター脇に「秋田蕗発祥の地」の石碑を立てて秋田蕗を地場産品として確立しようとしております。石碑にはこう書いてあります。「寛延元年(1748年)3月15日、5代目藩主佐竹義峰公が月並賀表で江戸城に登ったときのこと、諸侯の名産話となり、『我が領内の長木沢の蕗はその太さ7年竹のごとく、長柄傘と同じである』と言ったところ、松平安芸守ほか諸侯が『この世にそんな蕗があるはずはない』と言われたのであります。そこで義峰公はひそかに秋田へ早飛脚を立て『長木沢の蕗をとり速やかに江戸へ送れ』と山林見回り人阿部重右衛に命じた。阿部氏は長木山中に分け入り、7日目にして大蕗2本をとり、早速江戸城に送り届けた。それを見た諸侯は、『過日の話はまさしくそのとおりであり、長木沢は蕗の名産地である』と義峰公の虚言でないことを認めました。よって、秋田蕗の発祥地はここ大館市雪沢地内(長木沢)であることが判明したのであります」と書いてあります。裏には、「秋田蕗発祥の地建立実行委員会。平成10年10月18日建立。東北墓石センター施工」とある。  立って読んでしまうと思わず産直センターに入りたくなる。中に入りますと蕗に関するものは何もないんですね。あるのは石碑を取り上げた新聞のコピーが掲示してあるだけです。聞きますと、いや蕗に関することはこれからだと言っていました。私は、本当にやられた、大した商魂だと思いました。  市長は答弁で、観光資源としての位置づけのもと、観光バスの停車可能な場所にモデル栽培地を設置する方向だと言っております。一体あれから秋田蕗の観光について、転作対策とともにどのようなことをしてきたのか。また、秋田蕗が佐竹藩大館というのなら、我が南部藩鹿角の蕗はいつごろからあって、都への紹介などその由来はなかったのか調査をしていただきたい。  変な意地を張るわけではないが、きりたんぽも大館に奪われた。またしてもであれば残念な気がいたします。鹿角市も秋田蕗の拠点を早急に決めなければならないと思います。あんとらあとかマインランドでも、また転作奨励の蕗畑のわきにでも、大館のまねまでとはいかなくてもモニュメントなどを建立して、それこそ鹿角市の特産品の確立に迅速対応をお願いいたしたいと思います。  次に、十和田湖観光についてですが、鹿角市の中で十和田湖畔を眺望できるところの一つに甲岳台展望台があります。私は余り観光客は行かないと思っていましたが、地元のタクシーの運転手さんに聞くと、結構ジャンボタクシーなどで案内することが多いそうです。春先はよいが、新緑から紅葉のシーズンになると道端の木々や草が成長して車に傷がついたりして不便になる。また、道路も水たまりなどが多くて、今の観光客は女性であればハトヒール、男性であれば革靴の時代であるので、案内する運転手さんは肩身の狭い思いをするそうです。あの白樺林道を整備して、当面舗装ではなくてもよいが砂利敷きとか道路わきの伐採などをしてくれれば鹿角市の観光の一助になるとの声でありました。市の管理はできないものか。  また、以前、市長は甲岳台を通って迷ケ平の方に抜ける道路、新しい観光道路を提唱していましたが、その計画はどうなったのか伺います。  次に、大湯リフレッシュ事業についてですが、市の実施計画では完成となり、多目的運動広場建設事業、十和田大湯地域開発事業でその目的を継続していると思います。しかし、以前にも私は主張しているのですが、大湯リフレッシュ事業の目的はホテル鹿角とゆとりランドをつくるのが目的ではなくて、それは手段としてで、地域の観光関係者がこの事業に関係して観光産業の底上げ、地域の人たちの豊かな生活の確保が本来の最後の目的であるはずであります。今、日本全体が不況の真っただ中で、地域産業もその影響を受けているのを見ますと、この事業の当初の計画はホテル前の運動広場と黒森山のスキー場と観光リンゴ園に行く大型道路、そして大型宿泊施設を建設して有機的な滞留型観光をさせることが、先ほど言ったような本来の目的を達成するための条件であったと思います。  大湯地域では毎年、夏は夏祭り大湯温泉、冬は大湯温泉雪祭りを大湯体育館、小学校校庭を利用して開催してまいりした。地域の人達が実行委員会をつくって、紆余曲折を経て雪祭りは来年で20回目、夏祭りは50周年を迎えます。  歴史を振りかえれば、初めのころは大湯の観光産業も盛んで観光従事者も多く、農家の人も冬はそんなに仕事がなかったので、冬の雪像にしても札幌の雪祭りにもあるようなものまでつくれて観光産業にも効果があった。夏祭りにしても大湯の花火ということで盛大だったと聞きます。  ここ十数年の観光業の衰退によって、お祭りは地域福祉という観点で地域の人たちの並み並みならぬ力の結集で続けており、夏は 8,000人、冬は 3,000人の動員をしております。  しかし、今20周年、50周年を迎えて、改めてこのお祭りの意義を問い直しております。観光業の停滞のときは地域の人が支えてきたが、観光基盤の整備が見えてきている今、この祭典によって観光客を滞留させることができないか。熱海温泉、十和田湖のような本来の観光業のイベントとして立脚を図るべきとの声が上がってきております。  そのためには、まずホテル鹿角からも旅館街からも見えない小学校校庭でのイベントではだめだ。だれからも見えるところ、多目的運動広場の完成を早期にして、本来の観光の姿にするべきであるということです。何度も何度も言い続けてきて、そのたびに財政的余裕がないと延び延びにされてきました。今地域の人たちは、金がなければ設備は後でも土地の買収と造成だけでもしてくれれば、夏冬に有効利用ができると言っております。どうなっておるのでしょうか。  また、黒森山のアクセス道路、室ノ沢線から四ノ岱グラウンドへ抜ける道路ですが、秋には観光リンゴ園に来る観光バスが朝から晩まで頻繁に通行をしております。それを見ておりますと、国道 103号から室ノ沢に入るところでバックなどをして切り返し、中川原橋を渡ったクランクカーブで切り返し、四ノ岱におりる 180度カーブでまた苦労をしております。大湯リフレッシュ事業が始まって、この部分がまるっきり手つかずになっております。大湯川向線を延長して大型バスの安全運行をしてあげるのが観光振興を唱える行政の役目と思います。  以前、これにつきましては雇用創出の社会資本が道路延長上に立地しなければできないとの答弁がありましたが、そうであれば当面室ノ沢のクランクカーブを直線道路にするとか、冬季でも交互通行ができるような配慮ができないかと思います。あわせて、黒森山には観光リンゴ園と冬のスキー客とそれぞれどのくらいの人が来ているのか、観光消費額はどのくらいと認識されているのか伺います。  次に、平成7年4月から公共下水道が供用開始をされまして約4年の月日がたちますが、その加入率はどのくらいになっているのか。供用開始地区は、浄化槽と雑排水を使用している人は6カ月以内、くみ取り式トイレについては3年以内に公共桝に接続となっているようですが、市民の加入状況はいかになっているか。公共桝の設置代数は幾らか伺います。  私も市内の方々より相談を受ければ、申し込みの仕方やおおよその工事費、無利子の融資制度などを紹介して加入率の向上に努めておりますが、広い屋敷を持った家庭であれば市の標準工事費で済むのかもしれませんが、町部の狭隘なところではそうはいかないようです。市の下水道の申し込み手続は、市の指定を受けた排水設備工事店に直接申し込み、次に指定工事店は市の積算基準によって設計をする。次に、指定工事店の見積もりが適正であるかチェックをする。適正と認められれば工事に着手をする。工事完了後は確認の上、市の検査済み証の交付となるようですが、よく苦情になるのは市の設計積算基準は高いのではないかと思われていることです。  数年前、私が時の担当課長とやり合った例ですが、床下が低い家、下がたたきの家では工事が容易でないので、台所、ふろなどの接続桝はそれぞれでなくて一本化にできるのではないか。床下でなく、また軒下を持っていく方式をとってもいいのではないか。また、その隣との境が狭いので掘削が大変なところは全部埋設でもなく、半分の埋設でもよいのではないかと言いましたが、冬に凍結があるので全部埋設しろとか、私は勾配をつけて水がたまらないので何で凍結するのかと、それぞれ加入者の実態を論判したことがあります。  市の方々を覚えている人はいいんですが、市へ行けない加入者は業者と論判になるそうです。  話をすればするほど見積もりが高くなっていく。業者は市の指導と言う。一般の方々は、それなら担当者を呼んで現場を見ろと言うそうですが、業者は写真を持っていくだけでなかなか来てくれないそうです。  確かにかなりの数でありますから担当者は一々対応ができないかもしれないが、机上で図面を見て判断するのではなく、業者任せではなく、現場に行って臨機応変の指導をしてくれれば下水道加入率を上げるためにもかなりの効果があると私は思います。工事見積もりにも理解を得られると思いますが、現状の対応はどうしているのか。初期の段階よりさまざまな対応を経てきたと思いますが、市の下水道の加入率向上のためにどのようなことをしているのか伺います。  また、個人施工の部分でなく、宅地に設置する市の持ち分の公共桝の工事も町部での狭いところ、または下がコンクリートの部分では大変なようです。私もそれを聞いて公共桝というものをじっくり見ましたが、小坂町が公共下水道をしてからその公共桝の大きさを比べてびっくりしました。同じ公共桝でも小坂町の方が大分小さい。多分に1台当たりの値段も工事費も違うと思います。なぜ鹿角市は大きい桝を使っているのか、その理由を伺います。  また、この下水道事業を行う上で下水料金の単価、受益者負担料は大館市を参考にして決定したと以前言っていましたが、他市の状況はどうなっているのかも伺います。  昨日の一般質問で答弁したものについては補足した答弁でも構いませんが、それぞれ市民の納得がいく答弁をお願いいたしまして、壇上での質問を終わります。               (22番 齋藤啓一君 降壇) ○議長(佐藤洋輔君)  ただいまの質問に対し答弁を求めます。市長。               (市長 杉江宗祐君 登壇) ○市長(杉江宗祐君)  齋藤啓一議員のご質問にお答えいたします。  初めに、総合運動公園、総合競技場についてでありますが、施設及び設備については利用者からもおおむね好評をいただいているものと考えております。  観客の動員数については、正確には把握しておらないものの、各種大会が集中した9月、10月の競技場利用者の数は約1万 2,000人となっており、それに見合う相当数の観客の来場があったものとしております。  次に、サブトラックについてでありますが、本競技場は本格的な公認グラウンドとして、また利用者がより以上のコンディションで競技に臨むことができるようサブトラックを多目的運動広場に 120メートルのコース3コースを競技場と同等のウレタン舗装で設置したものであり、大会時選手の皆さんからご利用いただいております。  なお、サブトラックを含む周辺の芝生張りつけ工事については、10月末までの工期で予定どおり完了しております。  ごみ箱類の設置につきましては、全県大会に際しては事務局から各学校に対し、ごみの持ち帰りを周知し、最終日に所定の場所を指示し、収集車により処分しております。近年、できるだけごみ箱類は設置せず、施設を利用する方々からお持ち帰り願うのが通例となりつつありますので、総合運動公園についてもごみ箱類は設置しない方向で進めてきたものであり、今後機会あるごとに周知を図ってまいりますが、今大会のようなイベント等が開催される際には、ごみ置き場を設けて処理を図ってまいりたいと考えております。  次に、テントの設置場所につきましては、降雨の際に芝生の表面水が集まる場所にテントを設置したことによりそのような状況になったものであり、今後はテントの設営場所についても周知、指導してまいりたいと考えております。  維持費及び大会開催による収入見込みと地域への波及効果につきましては、公園全体の維持管理費として約 3,300万円と見込んでおります。また、大会誘致による収入は、全県大会4日間の競技場使用料に限れば1万 5,190円でありますが、大会及び合宿等でアルパスに宿泊した人数は延べ 1,829人、それ以外に市内の旅館、ホテル等に宿泊しての合宿者もおり、それぞれが競技場及びジョギングコース等公園内を利用していることから、総合的に見れば運動公園の開設による経済波及効果は相当に大きなものがあるものと考えております。  次に、全県レベルの大会誘致についてでありますが、これまで県内の主要大会は一般、高校、中学校と大別されており、県陸協、高体連、中体連がそれぞれ固定制と各地区輪番制のもとに調整し開催されてきております。この枠組みの中で、県北地区開催年に該当する年度において、鷹巣、大館、鹿角の三者が調整を図った上で開催地が決定されることから連続開催は厳しい状況にありますが、年内に来年度の開催地及び日程が公表されますので、それを受けて開催の準備を進めるとともに、県陸協を通じて毎年全県規模の競技会を開催できるよう働きかけてまいります。  なお、総合競技場にかかわるイベントとして、現時点では平成12年度の東北マスターズ陸上競技大会の本市開催が内定しております。  次に、地域との連携による観光振興についてでありますが、大館市内の雪沢において「秋田蕗発祥の地」の石碑が建設されたことがマスコミにより報道されておりますが、これは民間サイドが実行委員会を組織して建設したものであります。このきっかけは、秋田藩主が江戸城に届けさせた秋田蕗の採取場所が雪沢であったという言い伝えに基づくものであるとのことでありますが、蕗は文献等を見ますと北半球に20種以上あり、秋田蕗と言われているのは植物学上は蕗の巨大変種で、秋田・岩手県以北、北海道、千島、サハリンなどに分布していると記載されております。  秋田県内においては、早くから蕗菓子に加工されたり民謡などにも歌われ、あたかも秋田県の特産のようになっておりますが、原産地は鹿角市であると自負しており、市内でもこれを栽培あるいはお土産品として加工している方々がおられますし、作付面積では本市が全県一であります。  また、現在小枝指地区に20アールの栽培実証展示圃を設置し、水田の生産調整や観光にもつながるよう事業を鋭意推進中であります。今年度は植えつけを行っておりますが、来年度はこれに説明看板なども設置し、鹿角市での栽培の歴史や作付面積、全県一の鹿角市の秋田蕗を大いPRしてまいりたいと考えております。  さらに、「かづの三姫」の選考発表会も秋田蕗の刈り取りセレモニーとあわせて行い、マスコミを通じて鹿角の秋田蕗を内外にPRしておりますし、雑誌「農業秋田」12月号において、「転作田を活用した秋田蕗栽培」と題して「秋田蕗の原種は北海道であるが、本州での栽培は鹿角市の北東部・柴平地区が始まりで、その後県内各地に普及したものである」という調査結果も発表されております。  いずれにしましても、転作水田作目として、あるいは観光お土産品として今後地域に定着させ、これを拡充していくためには民間サイドの強い関心と、これに取り組む姿勢がポイントになりますので、その点にも留意しながらPRと栽培拡大の両面に取り組んでまいりたいと考えております。  次に、十和田湖甲岳台展望台の景勝コースの開発についてでありますが、市内で十和田湖を全望できる箇所は唯一甲岳台展望台であり、写真家や一部の愛好者からその眺望のすばらしさを絶賛されております。当所にはあずま屋があり、ハイカーや山菜とりの人たちが利用しておりましたが、老朽化が著しく、改築が望まれておりましたところ、十和田湖が環境庁の緑のダイヤモンド計画に指定されましたので、この計画に改築を組み入れ、本年度完成し、利用者から喜ばれております。  甲岳台展望台に至る道路は営林署が管理する林道でありますが、道路部分が国立公園外であることと、また境界が小坂町と入り込み管理面で複雑となっており、本市としては展望台を改築した秋田県に展望台までの整備と当面の砂利敷きをお願いしており、道路部分は国立公園でないため本来は困難であるが、平成11年度に砂利敷きを実施したいとの回答をいただいたおります。  さらに、甲岳台を経て迷が平に至る道路については、新しい観光ルートとして田代平などの周辺開発にも通じる魅力的な路線ではありますが、道路の整備は緑のダイヤモンド計画にもなじまず、国立公園との整合や国有林との調整があり、整備にはかなりの困難が予想されます。  とりわけ事業主体については相当の事業費が見込まれることから不確定な要素が多いわけでありますが、周辺開発の熟度を高めながら粘り強く関係機関と協議を重ねてまいります。  次に、多目的運動広場についてでありますが、黒沢議員のご質問にもお答えしましたとおり、大湯リフレッシュ事業そのものの見直しをせざるを得ない状況にありますことから、現時点では多目的運動広場については、第四次総合計画期間中の事業化は困難な状況にあり、第五次総合計画の中に計画を組み入れてまいりたいと考えております。  次に、大湯スキー場及びリンゴ園につながるアクセス道路についてでありますが、室ノ沢口の国道入り口につきましては、大型車の出入りが困難な状況であることから、たびたび改良要請を受けてまいりましたが、家屋の移転、発電用用水の切りかえ等、補償すべき物件が非常に多く困難な状況となっております。この解決策として、大湯川向線の残る 300メートルの延伸を行い室ノ沢線に接続させる方法につきましては、諸般の理由から現段階では実施できない状況にあり苦慮しているところであります。また、四ノ岱側の急坂路につきましても、交通安全上緊急に整備を必要とするものですが、勾配を緩和するためには約1キロメートルの延長を要することから、これも地形的に不可能な状況となっております。したがいまして、現段階では部分的改修にとめざるを得ないと考えており、今後関係者との協議を行い、具体的問題箇所を整理しながら整備手法を検討してまいりたいと考えておりますので、いま少し時間的余裕をいただきたいと思います。  なお、黒森山のスキー場と観光リンゴ園への入り込み客につきましては、平成9年度でおおよそ10万人、消費額は3億円前後と推定いたしております。  次に、公共下水道の現状についてでありますが、下水道は公共用水域の水質保全に資することはもちろんのことでありますが、地域住民が健康で快適な生活を営むために必要不可欠な施設であり、今や都市基盤整備には欠かせない重要な施設となっております。  本市においても昭和63年度から事業に着手し、平成7年4月から花輪、十和田、錦木地区の各一部を供用開始したところであり、平成9年度末の人口4万 1,004人に対する公共下水道の普及率は15.2%となっております。  下水道への加入率につきましては、平成9年度末現在で下水道供用開始区域128.99ヘクタールにおける戸数 1,698戸に対し、水洗化を実施した戸数は 1,005戸、水洗化率59.2%となっており、このうち浄化槽を使用していた戸数は 210戸の20.9%であります。また、下水道事業の認可区域 350.7ヘクタールに対しての整備率は45.5%であり、整備管渠延長は3万 2,996メートル、公共桝の設置は 2,143戸となっております。  加入を促進するための市民の苦情への対応につきましては、工事説明会などでの市民からの要請により、適正な単価で的確な工事を指導するため、平成7年度に標準単価を提示し加入の普及を推進してまいりましたが、平成7年12月に公正取引委員会から排水設備工事における標準単価の提示は独占禁止法に抵触するおそれがある旨の勧告通知が出たことから、平成8年度からは積算基準となる単価など公正な取引を阻害するおそれがあるものについては定めておりません。  なお、排水設備の設置及び構造の技術上の基準については下水道法に定められておりますが、排水設備は将来にわたり市民個人が使用する設備であり、かつ汚物等の生活雑排水を支障なく公共下水道に流入させる設備であることから、使用者が将来とも維持管理に支障を来すことのないよう、また排水設備に異常などがあった場合は使用者が個人負担において修繕することになることから、そのようなおそれを少しでもなくする意味からも基準を設けているものであります。したがって、ご質問の工事見積もりなどについては、排水設備工事発注者及び指定工事店から事情等をお聞きし、現場の状況等を加味しながら対応しているところであります。  加入率向上につきましては、パンフレットの配布、市の広報及び説明会などを活用しながら下水道の普及について理解を求めております。  供用開始後3年を経過した受益者及び3年目となる受益者の方々に対しましても、未加入の方々の事情等を把握し、加入促進を図るためアンケート調査の実施をしており、この調査結果をもとに加入促進について粘り強くお願いするとともに、施工可能な方々ににつきましては、職員による個別訪問等により加入促進を呼びかけてまいります。  公共桝の大きさにつきましては、本市ではコンクリート製の桝、直径50センチメートル、深さ1メートルから 1.2メートルを標準として設置しておりますが、これは公共桝に汚物が混入し流出を妨げる異常事態が生じた場合など、人力により容易に除去することができるため維持管理が軽減されるものであります。また、現在設置されている地域は市街地の密集している地区であり、重量車両の通過が多いことから、この重量にも耐えられ、破損の心配が少なく、将来にわたって維持管理が容易であることから採用しているものであります。  なお、本市においても一部コンクリート桝の設置場所が確保できないところについては直径20センチメートルの塩ビ桝も設置しておりますが、今後におていも重量車両が少ない専用住宅地域などにおいては塩ビ桝の設置も考慮しながら下水道事業を推進してまいりたいと考えております。               (市長 杉江宗祐君 降壇) ○議長(佐藤洋輔君)  再質問ございますか。齋藤君。 ○22番(齋藤啓一君)  まず、総合競技場について、私も結構陸上競技大会の際にはしょっちゅう見ています。私の聞いたところ、今の市長はサブトラックの未完成部分につきましては 120メートルコースを3コース設置して大会の選手の皆さんに利用していただいたと言うんですが、何か監督会議ではサブトラックが未完成なので使えないと言って、全県新人大会のときは使わなかった。使っていたのは、十和田中学校がその1週間後か2週間後に市郡の大会があるから使っていたんですね。だから、どうして全県大会をやるときに全部完成していなかったのかということを私はお聞きしたんですが、そういう未完成であった部分については陸連とかなんかに、まだできていないのでご理解をといったお話はされたんですか。 ○議長(佐藤洋輔君)
     都市建設部長。 ○都市建設部長(千田俊夫君)  まず、サブトラックの 120メートルの3コースのトラックの使用の関係でございますけれども、大会の2日目に私は現場に行きました。その時点では、やはりここで申し上げたように、そこのトラックの部分はウレタン舗装で、選手の方々がランニングといいますか、そういうトレーニングをしていたのを私は見届けております。そういうふうなことで、そこあたりのちょっとの履き違えがあるようでございますけれども、私現地で大会当日そういうふうに現場で見ております。私だけでなく私の方の部下も一緒に行って見ておるような状況です。  それから、次に周辺の芝生とかそういう関係については、協会に対する連絡というか話し合いというのは私は別にしてはおらないです。ただ、工期の関係は、やはり先ほど申し上げたように、11月というようなことになっておるものですから、まずこの競技大会に間に合うための 120メートルの3コースについてのそれはとにかく急いでもらいたいというようなことで対応してきたというふうな状況です。 ○議長(佐藤洋輔君)  齋藤君。 ○22番(齋藤啓一君)  何ていうんですか、この大会、ことし4月にオープンをして、私どもこの競技場については何度も何度も行っているんですが、いつ何のためにやるか。この競技場を使って大きな大会を開いて、市内外の方々に多く集まってもらって地域の経済効果波及という部分だったと思うんです。この運動競技場の各競技場の全体の、テニスコートは別ですよ、これはいつまで何のために間に合わせてやろうという、基準はなかったんですか。それはまた、私が冒頭言ったように、全県大会とか春先にこういう行事があるというものを把握してやられたのか。そして、工事発注をいつにする、完成時期をいつにするという手順をやられたのかお聞きします。 ○議長(佐藤洋輔君)  都市建設部長。 ○都市建設部長(千田俊夫君)  先ほどの説明の中で、サブトラックの周辺を取り巻く、要するに外溝といいますか芝生関係については、監督会議の時点でそれを説明して理解をしていただいておるというようなことを今聞きましたので、一応報告しておきます。  それから、工事の関係で、確かに今の総合競技場の関係については、メーンとしては全県の高校の新人大会を目標とした形の中で整備してきたわけでございますけれども、ただそこで工期はいつかというふうなことですけれども、当然それに向けた整備で、整備といいますか工期等を設定した形の中で来ております。そういうふうなことからして、ただ工期関係の最終のあれはたしか……それについてはちょっと今ご報告申し上げていますけれども、そういうふうに完成に向けて精いっぱい努力してきたというふうなことでございますので、ご理解賜りたいと思います。 ○議長(佐藤洋輔君)  齋藤君。 ○22番(齋藤啓一君)  問題は、工期を11月ではなくて、やはり全県ですから市外から来た方々が満足した形をつくるのが都市整備の役目で、そしてそういうのはスポーツ振興とか教育委員会……、分けて聞きます。スケジュールについては、どこで承るんですか。教育委員会の方で施設、いろいろな大会とかなんかをこうやるんだということで、陸連とかなんかの打ち合わせは教育委員会ですか。それとも、都市整備に来て、いつまでやるんだから間に合わせてくださいというような感じで進められてきたんですか。 ○議長(佐藤洋輔君)  都市建設部長。 ○都市建設部長(千田俊夫君)  大変すみません。工期については、10月30日の工期であったようでございます。  それから今の、要するに大会等の関係については、誘致関係といいますか、これは当然教育委員会との打ち合わせをしながらというようなことで、最終的には教育委員会の方で働きかけしていただきましてそういうふうな競技等々についてはお願いしているというふうなことになります。 ○議長(佐藤洋輔君)  齋藤君。 ○22番(齋藤啓一君)  要は、次に聞くこともあるんですが、やはり私たちは、何度も言うんですが、イベントに向けていわゆる……例えば国体のスキー場なんかは国体に間に合わせる、インカレに間に合わせる等々そういう頑張りですから平成19年の完全国体もお願いします、考えてみましょうというようなスタイルにつながっていくと思います。  それでは、まずその事情は大体わかりました。隣に今立派なテニスコートが立派な休憩所込みで完成しましたが、あれもテニス関係者に聞いて、鹿角市にもテニス協会から何協会かあると思いますが、その方々を集めて使いやすさ、完成後の管理、また大きな大会等をする際には、大きな大会がこういうものがあるので、こういうときまでこういうことをしてほしい等々打ち合わせてやったものか、それもちょっと伺います。 ○議長(佐藤洋輔君)  都市建設部長。 ○都市建設部長(千田俊夫君)  テニスコートの要するに工事の発注等を含めた中身についてのテニスのクラブといいますか、そういう関係との協議はされておると思いますけれども、それも大変恐れ入りますけれども、ちょっと今確認いたしますので。 ○議長(佐藤洋輔君)  齋藤君。 ○22番(齋藤啓一君)  この競技場についてもう一つ行くんですが、来年からサッカーも使えると言っております。そして、立派なゴールも購入したと思います。そうしますと、以前私も一般質問をしましたが、また市長も地元のサッカークラブの方々の子供たちの集まりには何回か行ったようにも聞きますが、その際によく、鹿島アントラーズかわからないんですが、そういうところのサテライト、グラウンドとかいうようなものも将来はというような、市長が言ったかどうかわかりませんが、そういうお話を聞きました。私も結構いいものだ、そして例えば県内の少年サッカーチームの大会といいますと、魁新報社主催の魁星杯、トヨタジャパンカップというんですか、いろいろあります。私はそういうものも誘致して地域の盛り上げをできればいいのではないかと思って、いろいろサッカーの関係者に聞きましたら、実はサッカー1面のコートではできない。  これもサブグラウンドをつくって、いろいろしなければ大会はできないというお話を聞きました。  そうしますと、せっかく立派なものを大金を使ってつくっても都市整備課が教育委員会とかそういう、教育委員会とは言いませんが、そういう陸連でもテニスの関係、サッカーの関係とか使用される方々と全然やらないで技術者・専門家だけ、コンサルタント、設計者のことばかり聞いて、金がこれしかないからと言ったら何のためにつくったからわからないと思います。そこら辺のところをきちっと、どういうふうに相談をしてつくったのかお知らせしていただきたいと思います。 ○議長(佐藤洋輔君)  都市建設部長。 ○都市建設部長(千田俊夫君)  お答え申し上げます。  まず、テニスの関係でございますけれども、当然そういう関係の意見を聞きながら整備に入ったというふうなことでございます。  それから、今の総合競技場のフィールドといいますか、そういう関係の中で今後のサッカー、それからいろんなものがありますけれども、これについては当然陸連のいろんな活動の中においての規制がございまして、それに適合するような内容で整備をさせていただいておるというふうな状況でございます。 ○議長(佐藤洋輔君)  齋藤君。 ○22番(齋藤啓一君)  はい、わかりました。  それと、さっきのごみの考え方ですが、タートルマラソンのときはたしかごみ箱があったと思います。さっき市長がいろいろ、ごみはそれぞれ片づけるというようなお話ですから、わかった気がするんですが、あそこにジュース類の自動販売機が置いてあります。しかし、空き缶入れはないんですね。何ていうんですが、競技場美化にも設置するのであれば多少は空き缶入れは置いた方がいいし、ごみの問題で空き缶入れを置かないとすれば、自動販売機も設置しなければよいとの声があったんですが、そういう徹底はどのようにしているんでしょうか。 ○議長(佐藤洋輔君)  都市建設部長。 ○都市建設部長(千田俊夫君)  ごみ箱の設置等については、先ほど市長が答弁してございます。  ただ、最後にお答えしたように、そこに収集する場所に対する設備といいますか、ごみ箱を置くようなあれについては今後は検討していかなければならないだろうというふうに考えております。 ○議長(佐藤洋輔君)  齋藤君。 ○22番(齋藤啓一君)  ごみについてはもうちょっと言いたいんですが、時間があれば後で言いたいと思います。  それでは、次に、次にというより、この総合競技場には今後いろいろ都市整備課が用具等の購入で試合とか大会に備える下支えになると思います。今後大きな大会、市長も言われるとおり東北マスターズの陸上大会、そういう部分があって窓口は教育委員会、そしてそれに伴って都市整備も一緒にやるという体制を十分密接につくっていただくことをお願いいたします。  それと秋田蕗についてですが、場所につきましては小枝指地区と言っておるんですが、私の言うのは、そこにとまって見て、何ていうんですか、あっここに秋田蕗がある、そして秋田蕗に関する何かを買っていく、そういうところをつくっていただければ秋田蕗の観光振興になるのではないかということで申し上げております。  そして、市長は原産地も鹿角であると自負しているというんですが、余り大館の例をとっていいのか悪いのかわかりませんが、鹿角市には歴史、南部の柴内……の蕗の歴史というのは余りなかったんですか。また、前、観光バスを誘導して秋田蕗を宣伝すると言っていましたが、ことしなどは観光バスを誘導したりしたんですか。どうですか。 ○議長(佐藤洋輔君)  産業振興部長。 ○産業振興部長(木村久男君)  今の秋田蕗の関係でございますけれども、雪沢の方では、先ほど市長が答弁申し上げましたとおり、民間が実行委員会をつくってやられたというふうなことで、齋藤議員おっしゃられるように私もそこの場所へ行って見て、中に入りました。やっぱり物は全くないと。  そこで鹿角の蕗の関係について文献をちょっと調べてみたんですが、やはり秋田蕗そのものについては原産地は北海道、千島というふうなことですが、秋田蕗そのものについては花輪系とか大野系、そういった系統が3系統ございます。そういった中で、花輪の系統がおっしゃられるように、例えば都の方に紹介されたかどうかというふうな文献については、いかんせんまだ探せておりません。  それともう一つは、実証圃を今年度つくったというふうにご答弁申し上げましたが、それは株の植栽を行ったというふうな形でございますので、今年度蕗を見に観光バスを誘導したという形のことはまだなってございません。一応来年からは生えてきますので誘導できるのかなと思っています。  それと、答弁の中で申し上げましたとおり、来年度は防風網、風の関係があります。それから由来、そういったものの看板、そういった形のものを考えております。いずれ将来的には観光資源というふうな位置づけのもとに、南北2カ所にそういった実証圃をつくりたいといったことを視野に入れて考えてございます。 ○議長(佐藤洋輔君)  齋藤君。 ○22番(齋藤啓一君)  ただ、肝心なのは秋田蕗を田んぼにつくる、減反政策とあわせてやる部分もそうですが、さっき壇上で申し上げましたように、あんとらあでもマインランドでもいいんですが、やはり蕗に関するものをやって、そこに観光客がいっぱい集まるところに市内2カ所にやっているというような誘導をともにやっていくのが私は観光振興だと思います。これは答弁は要りませんが、そういうこともあわせて考えていただきたいと思います。  それでは、我が大湯地域のリフレッシュ事業にまいります。  私が言った多目的運動広場、市長は何度も何度も夏冬大湯には来ていろいろごあいさつをしたと思うんですが、つい最近行って、この多目的運動広場に関した発言は、何て言ったか私も忘れましたが、最近の話は地元の方々に何とお話をしていますか。もう一度ちょっとそこを伺います。 ○議長(佐藤洋輔君)  市長。 ○市長(杉江宗祐君)  大湯地域、田子との道路の開設、あるいはまた市街地の歩道の問題、旧道の流雪溝の整備の要望、あるいはまた体育館の改修などメジロ押しであると。そういう事業の中から、やはり地域のニーズの高いものを優先してやらなければならいだろうというようなことは申し上げております。ですから、ある意味ではことしとか来年という形で話はしておらないつもりであります。 ○議長(佐藤洋輔君)  齋藤君。 ○22番(齋藤啓一君)  私ども寝言に寝言に、本当にこの多目的運動広場、壇上でいろいろ言った理由は、そういう地域の観光産業の自立というのはあるんですが、昨日の黒沢議員への答弁にも、生活密着型のふるさとの川整備事業など他の事業との関連性を重視し、まちづくりの観点で見直しを図りたい。わかりました。それから、第五次総合計画にのっとって考えていきたいと言っているわけですね。  私はずうっと前、平成十一、二年ごろ土地を土地開発公社等で買っていきたいというようなことも、前ですから聞いたことがあります。そして、つい最近の計画では、平成14年をめどに多目的運動広場を達成したいというお話をしてきたと思います。けれども、今、第五次総合計画というのは多分平成十二、三年から始まるんですか。そうしますと、この実施計画には平成14年という明示したものが、私は具体性を持っていけば延びそうな感じがしますね。第五次、平成13年……、いずれ平成14年にはやるんですか、どうですか。 ○議長(佐藤洋輔君)  市長。 ○市長(杉江宗祐君)  まだ具体的な年度の検討はしておりませんけれども、昨日黒沢議員にも答弁しましたが、ふるさとの川整備、いわば護岸工事をやって蛍の里づくり、そして散策道にも使える、そういう計画を今持っているわけで、これは護岸工事を県がやるわけですが、これと抱き合わせで今考えているということであります。  と申し上げますのは、この中である程度の緑地帯が必要になってまいりますので、それと抱き合わせにしたらどうかなというふうな今考えを持っておりますので、県の方がそういう今計画で財政当局との予算折衝をやっておりますので、もしそれが予定どおり来年調査費で平成12年から着工ということになりますと、大体平成14年あたりに可能性はあるだろうというふうに思っております。 ○議長(佐藤洋輔君)  齋藤君。 ○22番(齋藤啓一君)  平成14年の見通しがあるのであれば、市の政策上必要な土地であるとしてこの土地の先行取得というのはできないものですか。 ○議長(佐藤洋輔君)  総務部長。 ○総務部長(勝田 尚君)  先行取得ということでございますが、まずこの場合は土地の買収、造成ということだけになると思いますが、この計画しておるところの面積については 2.6ヘクタールを超える面積の土地となってございます。また、買収、造成のみでありますと、いわゆる地総債等の有利な起債等からは該当にならないところでございます。したがいまして、それをやるとすれば、まず財源を求め得ない単独事業でしか取り組むことができないわけでございます。現状では事業化できない状態と考えてございます。 ○議長(佐藤洋輔君)  齋藤君。 ○22番(齋藤啓一君)  理屈をこねるわけではないんですが、市の政策上大事なところは先行取得というのは今までいっぱいありましたよね。生涯学習センターの土地もそうだと思いましたし、ヤングアフター5のあの土地も、買って、計画を立てて、その計画も没になって、何ていうんですか、駐車場、本来の計画の目的に供さないもので今続いています。  理屈をこねているわけですから大変だと思いますけれども、きのうの公共住宅のあれも、やはり私としては用途地域の何とかかんとか言っても買っていたと思うんです。そうしますと、花輪地区の方は無理難題を押しつけても土地の購入は早くする、他地域はそういう差別化があるような感じがいたします。大湯の土地に関しても、あそこは農振地域で、何ていうんですか、農振解除には、今のホテル鹿角の用地ではないんですけれども、1年近くもかかることもわかりますし、何ていうんですか、いろいろ税法の問題もあることもわかります。だから私は平成14年にやると、また二、三年先に完成が延びていく。このためにいろいろまちづくりの観点の見直しの計画をもっと早く明示してほしいということで、土地も買う、だんだん延びれば土地を買うときには、何ていうんですか、あそこのリフレッシュ事業で買った単価はアップするんですね。1反歩 2,000万円で買ってくれれば、覚悟があればよろしいんでしょうけれども、やはり安いうちに先行取得をして、市の施策に役に立たせるというのが筋道だと思います。まず、これはさっき私理屈だと言いましたのでやめますが、ぜひ早く計画をつくって、その計画達成の期日を明示していただきたいと思います。
     次に、公共下水道の現状について伺います。私がるる質問したのは、平成7年3月16日の広報の公共下水道の、何ていうんですか、いろいろ市の施策を見て言いましたし、この当時の苦情で言いました。ですから、設計基準、積算基準については、公正取引委員会との問題がありまして、平成7年12月には撤廃しているということもさっき聞いております。  しかし、今の市長のご答弁では、いろいろな苦情については現場の状況を見ながら対応しているというんですが、実際に問題があった場合には業者が対応していて、役所の方々は行って対応したことは何件かありますか。また、あったとすればそれはどういう状況のときか伺います。 ○議長(佐藤洋輔君)  上下水道部長。 ○上下水道部長(賀川一男君)  ただいまのご質問でございますけれども、要するに机上ばかりでなく現場での対応もしっかりとやれというような内容だと思いますけれども、やはり基本的には宅地内工事は指定工事店とその工事を依頼する顧客といいますか、家庭との間の問題が主たるものだと思います。その間の苦情的なものについては、直接業者が苦情を受けて、そこで解決できないようなものについては市の方に当然相談にも来ます。これについては、相談を受け、適切な指示がその場でできればそのようにしますし、なお現場を見て確認する必要があるということであれば現場の確認をしながら説明をし、スムーズに工事が完了するようにしむけているというのが現状でございます。これについては、今後ともそのように進めてまいりたいと思います。         (「具体的なものを、さっきありました……」の声あり)  具体的なものとしましては、質問にあったように、例えば掘るのが容易でないと。コンクリートを壊して床の下を云々というような場合には、やはり現場を見て、軒下の排水管といいますか、これが可能なものについてはそういうふうな指導、まず現場を見ての指示というのがありますし、それから埋設が中途半端な状況等で凍結のおそれがあるから全部埋設しろというような、基本的にはそういうふうになっているわけですけれども、どうしてもそれができないという現状把握があるとすれば、やはり埋設するためには何かというと、やはり上からの圧に耐えられるような状況にあること、それから特に改造等の場合でありますと、においが逆に流れてこないような弁の設備等がありますので、傾斜がついている部分は水がたまっていないのではないかというようなことでございますけれども、そういう弁等については水がたまっているというようなこともありますので、そういうようなことについては確実に臭気が戻らないような対策をするようにというような形等の指導でございます。 ○議長(佐藤洋輔君)  齋藤君。 ○22番(齋藤啓一君)  わかりました。一般の人は、市の排水設備工事の検査済み証、最後に検査して張りますね。あれも個人の部分では、管理上問題が出ても市が管理について責任を持つわけでないから関与しなくてもよいのではないかとの極端論もありました。しかし、そこで私も市長にはなれないし、部長にもなれないんですが、そういう気持ちになったつもりで言うんですね。  個人施工部分については、個人の家ですね、一たん排水工事をしてしまえば見えなくなる。そして忘れたころに何かあっても、それこそだれも責任を持たなくなる。市長が言われました、使用者が将来困らないように、市が市民保護のためにあえてやっている検査だと私は説明をします。  大館なんかは、トイレから公共桝まで流れる時間をはかって的確な検査を奨励してやって検査済み証を出す。こういうふうに言っております。  しかし、この間の5日の橋本建設事務次官の言葉ではないですが、「よい公共事業を 1,000や100をしても、一つが悪ければ全部否定をされる。公共事業は市民の税金を使ってやっていることを市民に理解されなければならない」と言っておりました。あえて蛇足を申し上げましたが、ぜひその現場に行って、この趣旨を理解できるようにしていただきたいと思います。  あともう一つ、小坂町との違い、鹿角市は径 500ミリの1メートルから 1.2メートル。これは汚物の詰まったものが人力で容易にと言っているんですが、小坂は鹿角市と違うと思いますか。  どうして小坂は 200ミリ、小坂町との違いは何で違うと思いますか。 ○議長(佐藤洋輔君)  上下水道部長。 ○上下水道部長(賀川一男君)  これにつきましても、市長が先ほど答えたとおりでございますけれども、いずれ公共の管渠の以後の維持管理の容易さということから、鹿角市では当所から径50のコンクリート桝の設置を選択したわけでございますので、現在までそれが続いてきているものでございます。  小坂町は平成10年4月供用開始ということで、いろいろ検討された結果そういう桝を採用されているものと思います。  理由のもう一つは、今まで設置してきている場所は、いわゆる商業活動と車両等の往来も非常に多い地区が比較的整備されてきていると。今後につきましては、いわゆる専用住宅地区といいますか、そういうような方への今度の拡張に関しましては、この塩ビの桝についても考慮してまいりたいというような状況であります。  それから、今現在でも50センチの内径のものを埋めるのに敷地内が狭隘であるというような場所については、既に採用している場所もございます。 ○議長(佐藤洋輔君)  齋藤君。 ○22番(齋藤啓一君)  もう一つ、私の質問で、公共桝は幾らだということを私はちょっと聞かなかったですか、小坂町との違いで。 ○議長(佐藤洋輔君)  上下水道部長。 ○上下水道部長(賀川一男君)  ただいまのことは金額のことですね。                 (「はい」の声あり)  金額的には、コンクリート桝につきましては、単価的には5万 400円ほどでございます。それから、塩ビにつきましては1万 3,500円でございますが、車の出入り等をする場合は、その上に保護の鉄ぶたが必要でございます。それを加えますと3万 500円ほどになります。  それから、工事費につきましては、その桝だけの埋設というような工事にはならないので、当然それについていきます管と一緒に掘削、埋め戻しをしますので、掘るための経費については同額というふうに考えていただきたいと思います。 ○議長(佐藤洋輔君)  齋藤君。 ○22番(齋藤啓一君)  私の調べたところとちょっと違いますが、私が調べたところでは、鹿角市の場合は 500パイで高さが 1.2メートルで3万 7,500円ぐらいと思ったんですが5万 400円ですか。小坂の方は1組1万 4,800円ぐらいですか。私と違いましたけれども、いずれ鹿角市と小坂町では3万 6,000円ぐらい違うんですか。小坂とは違うと部長はおっしゃいましたが、私ついでですから大館市も調べました。大館市は 200パイですね。鹿角市より先にやって 200パイ。じゃ鹿角市の公共桝を納めている業者、取引店はどこにあるところですか。 ○議長(佐藤洋輔君)  上下水道部長。 ○上下水道部長(賀川一男君)  桝の、何ていいますか、工事発注につきましては、規格品ということでの発注になりますので、どこのメーカーのものというような発注はしておらないということです。  ちなみに、認証商品を生産しているのは県内には3カ所ほどあるようでございます。あるいは全国的には 200社以上工場があるようでございます。ただ、こちらとしてはどこの桝というような指定はしておらないと。 ○議長(佐藤洋輔君)  齋藤君。 ○22番(齋藤啓一君)  私の言うのは決して業者が云々ではなくて、この納入している業者、取扱店の中には比内町にある業者からも多分とっているのではないかと思います。私の言うのは、比内町も 200パイの公共桝を使っている。要は鹿角市に隣接しているところはみんな 200パイ。もっと綿密にいきますと、大館市も 500パイを使っているところもあります、今言ったような重量の部分ですね。しかし、大部分が 200ミリのものを使っていて、鹿角市だけがそういうものを使っている。これは経費的にも問題がありますが、私の本音は、もう一つ伺いますが、部長にも前にもちょっと言いましたが、大きな屋敷、旅館とか街部とウナギの寝床みたいなところは公共桝が一つだと、一極集中するために舗装を切ったりいろいろ家を壊したり、いろいろ経費がかかる。60万円ぐらいのものが 300万円、 400万円かかるという部分で、二つぐらいつけてもらうと意外と加入しやすいというところもありました。1軒に1カ所の公共桝というのは、どうしても1カ所に1軒なものか伺いたいと思います。私の言うのは、5万幾らのものを 200パイにすると三つもつけられるのではないかということもあって、一々比内町、大館市を出して加入率の促進を高めたい、手伝いたいということで言っていますが、どうですか。 ○議長(佐藤洋輔君)  上下水道部長。 ○上下水道部長(賀川一男君)  桝の宅地への設置の数の問題でございますけれども、これにつきましては、一宅地一公共桝という基本でずうっと今まで来ています。基本的にはこれからもそういう考え方で進めたいと考えております。というのは、一つ崩してしまいますと、いろいろやはり、いわゆる本管についての、何ていいますか、強度といいますか、こういうものがたくさん桝がつくことによって折れるということにもなりますので、そういう考え方で今後も進めてまいりたいとは思っています。 ○議長(佐藤洋輔君)  齋藤君。 ○22番(齋藤啓一君)  本管の強度が落ちる、またああ言えばこう言うとなれば大変ですから、基本的には、何ていうんですか、今の公共桝は安い桝にどんどん変えていってほしいのが一つ。  あと、今の公共桝を二つというのは、1軒に一つというと、敷地30坪の人の受益者負担、鹿角市の場合は平方メートル当たり 480円ですから30坪の人は4万 8,000円、旅館とか大きな商店の人は、例えば 1,000坪の人は約 160万円の受益者負担金ですね。そうしますと、何ていうんですか、弱者救済はいいんですが、大規模面積の人は二つ、三つつくって便宜を図られてもいいのではないかというのが私の考え方です。どうですか、それ絶対これから変えていかないですか。柔軟性を持たないということですか。そこもひとつはっきり伺っておきます。 ○議長(佐藤洋輔君)  上下水道部長。 ○上下水道部長(賀川一男君)  一宅地数個の桝については、この場では将来2個にしよう、3個にしようというようなことはちょっと答弁申し上げかねます。                (「検討も」の声あり)  検討は、従来もいろいろそういう要望等がありまして、それなりについての検討を重ねてきた結果、現在のような形になってきているということでございます。 ○議長(佐藤洋輔君)  齋藤君。 ○22番(齋藤啓一君)  鹿角市は多分下水道部長が一生懸命一生懸命やって、ほかの仕事が忙しくて見る余裕がなくてそういうふうに頑張っておられると思いますが、例えば下水道料金、平成6年12月とかそういういろいろ議会では大館市を参考にしてやったと言うんですが、下水料金では大館市は10立方メートルまで 1,260円、消費税込みですね。比内町も 1,260円。小坂町は 1,450円。受益者負担料は平米あたり大館市は 420円、比内町は 390円、小坂町は 100円。 100円ですね。もちろん小坂町は一般家庭の上限を 600平方メートルとして60万円を上限としているというんです。そして鹿角市、市長、鹿角市の下水道料金等をご存じですか。いいです。 1,500円ですね。この隣接したところより一番高いです。いつも市長は、「住みたいまち、住ませたいまち」を言っているんですが、雰囲気で市民というのは住みたいと思っているわけではないんです。やはりこういうものを基準にしていると思います。決算委員会もあって、だれか取り上げてくれるかどうかわかりませんが、来年度の財政、いろいろやると思います。市長今までの私が部長にいろいろ議論したものを聞いて、柔軟性を持って財政的にも経費の見直しを図っていってほしいと思いますが、どういうふうにお考えでしょうか。伺います。 ○議長(佐藤洋輔君)  市長。 ○市長(杉江宗祐君)  まず、公共桝の話が随分出ましたが、当所はやはり積雪寒冷地であるということ。それから、将来の維持費をできるだけ抑制するという観点で、塩ビ桝よりもコンクリート桝の方が耐久度もあるというようなこと。そういうことを加味してこれを進めてまいりました。  車両の通行量の多いところ、あるいはまた除排雪車が入るところは、塩ビ桝というのは往々にして壊れる率が高いわけでありますので、当所はそういうことでコンクリート桝を設置してきたという経緯があります。最近は、そういうことで住宅街とか車両の余り通らないところはできるだけ塩ビ桝にも切りかえて、二本立てに今やってきているわけであります。それから、これは個人負担ではなくて公の方の会計で払う費用でありますから、どちらも2分の1の補助の対象になります。  それから、下水道の使用料の関係ですが、これは後からできてきますと、どうしても新しい施設でありますとコストが高くなってきて、それが結局はね返るというのが企業会計の原則であります。我が鹿角においても、ちょっとど忘れしましたが、本来でありますと約 2,000円前後ぐらいもらわなければならないんだけれども、しかしその部分は他市との比較をしながら、古いから安いというのは理屈としてはそうなんだけれども、余り差がついてはだめだというので、逓減措置をとるということで今 1,500円に抑えているところであります。  ただ、小坂町がどういう経緯で鹿角市より安いかはちょっと定かでありませんけれども、下げた分だけ一般会計がその分を負担するということになりますので、これは総合的な調整という問題に入ってくるだろうというふうに思います。いろんな課題があって、いろんな事業をしなければならないとすれば、余り思い切った税をもってあてがうというのは無理が出てまいりますし、その辺は総合的に判断しながらこれからの公共料金等の設置に当たっては基準にしてまいりたいというふうに思っております。(「終わります」の声あり) ○議長(佐藤洋輔君)  以上をもちまして、齋藤啓一君の質問を終わります。 ―――――――――――――――――― 〇 ――――――――――――――――――                 日 程 追 加 ○議長(佐藤洋輔君)  次に、お手元に配付いたしましたように、請願1件及び陳情2件が提出されております。  これを本日の日程に追加し、議題に供したいと思いますが、これにご異議ございませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(佐藤洋輔君)  ご異議ないものと認めます。よって、さよう決します。 ―――――――――――――――――― 〇 ――――――――――――――――――              議案及び請願・陳情の追加付託
    ○議長(佐藤洋輔君)  それでは、ただいま追加されました請願1件及び陳情2件につきましては、お手元に配付してあります議案及び請願・陳情付託表により、所管の常任委員会に付託し審査をお願いします。  以上で本日予定いたしました議事日程は全部終了いたしましたので、ただいまの時刻をもって散会いたします。                午後1時59分 散会...