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平成29年 6月定例会(第2日 6月 9日)

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  1. 犬山市議会 2017-06-09
    平成29年 6月定例会(第2日 6月 9日)


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    平成29年 6月定例会(第2日 6月 9日)   平成29年6月            定 例 犬 山 市 議 会 会 議 録                              第2号 6月9日(金曜日) ────────────────────────────────────────── 〇議事日程 第2号 平成29年6月9日午前10時開議   第1 一般質問           ******************** 〇本日の会議に付した案件   日程第1 一般質問           ******************** 〇出席議員(20名)  1番  玉 置 幸 哉 君        11番  矢 幡 秀 則 君  2番  山 田 拓 司 君        12番  中 村 貴 文 君  3番  柴 田 浩 行 君        13番  岡     覚 君  4番  大 沢 秀 教 君        14番  水 野 正 光 君  5番  岡 村 千 里 君        15番  三 浦 知 里 君  6番  後 藤 幸 夫 君        16番  上 村 良 一 君
     7番  鈴 木 伸太郎 君        17番  ビアンキ  アンソニー 君  8番  市 橋 円 広 君        18番  柴 山 一 生 君  9番  久 世 高 裕 君        19番  稲 垣 民 夫 君  10番  吉 田 鋭 夫 君        20番  堀 江 正 栄 君           ******************** 〇欠席議員(なし)           ******************** 〇職務のため出席した事務局職員の職・氏名  事務局長    大野木 重 之 君     議会事務局議事課長 後 藤 年 明 君  統括主査    粥 川 仁 也 君     主査補       長谷川 麻友美 君           ******************** 〇説明のため出席した者の職・氏名  市長        山 田 拓 郎 君   副市長       小 澤 正 司 君  教育長       滝     誠 君   経営部長      江 口 俊 也 君  市民部長兼防災監  小 川 清 美 君   健康福祉部長    松 山 勝 美 君  都市整備部長    光 清   毅 君   経済環境部長兼産業課長                                  永 井 恵 三 君  教育部長      吉 野 正 根 君   子ども・子育て監  小 島 千 枝 君  消防長       石 田 雅 夫 君   企画広報課長    松 田 昇 平 君  経営改善課長    鈴 木 良 元 君   総務課長      中 村   誠 君  地域安全課長    百 武 俊 一 君   保険年金課長    河 合 武 史 君  都市計画課長    森 川 圭 二 君   都市計画課主幹   神 谷 浩 治 君  整備課長      納 堂 基 宏 君   土木管理課長    稲 垣 真由美 君  水道課長      梅 村 幸 男 君   環境課長      髙 木   衛 君  観光交流課長    中 村 浩 三 君   学校教育課長    武 藤 裕一朗 君  学校教育課主幹   神 谷 勝 治 君   子ども未来課長   間 宮 宏 昌 君  子ども未来課主幹  一 戸 まゆみ 君   子ども未来課主幹  中 川 定 代 君  子ども未来課主幹  矢 野 ひとみ 君   文化スポーツ課長  上 原 敬 正 君  歴史まちづくり課長 中 村 達 司 君           ********************                 午前10時00分 開議 ○議長(ビアンキ アンソニー君) ただいまの出席議員は、20名であります。  定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。  議事日程に従いまして、会議を進めます。          ******************** △日程第1 一般質問 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 日程第1、一般質問を行います。  通告順に発言を許可します。  最初に、7番 鈴木伸太郎議員。 ○7番(鈴木伸太郎君) おはようございます。7番、フォーラム犬山、鈴木伸太郎でございます。ビアンキ アンソニー新議長に指名していただきまして、トップバッターで通告どおり質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。  1件目、水道の給水圧力についてです。  楽田の桃山台団地の方から、水道の給水圧力が弱くなるという苦情をいただきました。特に午後、夕方から夜ですね、ちょうど各家庭で晩ご飯の準備、後片づけ、それからお風呂の水なんかをどこの家でも大量に使う時間帯が特にひどいと。人によっては本当にいらいらするというようなことをおっしゃっている方もいらっしゃいました。  ただ、桃山台団地の中でも、いやいや、うちはそんな大したことないよとおっしゃる方もあって、主観とか客観とか、主観も入っていたりするので、一概に全部がそうだとも思えないんですけれども、こういう現象ですね、犬山市内でほかにもそういう弱くなる場所があるのかどうかを教えてください。また、そういう場所があれば、どのような対応をされているのかお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) おはようございます。ご質問にお答えします。  最初に、圧力が低くなる地域ですが、県の犬山浄水場から供給を受け、自然流下方式によって配水をしている犬山配水場系統の、議員が先ほどおっしゃられた桃山台や二ノ宮地区の一部の高台が該当します。この自然流下方式は、標高の高い位置にあります犬山配水場から各地域へ、標高差を利用して配水を行う方法で、ポンプの電力を必要としないことから、停電時においても配水することが可能な反面、圧力を柔軟に調整することが難しいのが実情です。  ことし1月に該当地域の住民から、圧力が低いのではないかという声が寄せられたため、24時間連続で圧力測定を行いました。その結果、水道使用が集中する午後7時から9時ごろまでの間において、一時的な圧力の低下が見られる状況でした。  次に、対応策ですが、このような圧力変動の原因としては、該当地域に配水される供給量の不足が考えられるため、この時間帯において該当地域に少しでも配分される供給量をふやす必要があり、具体的には楽田浄水場など、市の水道施設への供給を一時的に遮断したり、仕切弁の操作により配管内での流れを変更したりしました。しかしながら、これらの手法では期待したような効果が得られませんでした。  そこで、次の段階として、水道管の口径が足りないなど、供給のボトルネックとなっている箇所がないか、専門業者により、水道管内の水の量や速さなどの測定をする調査を実施し、その結果を得たところでございます。  現在、この調査結果を踏まえ、ピーク時の圧力が少しでも向上できるよう、水道管の増強を検討しているところであります。今月中をめどに実施いたします水の流れのシミュレーションをする水理計算などにおいて効果が確認できましたら、早急に実施したいと考えております。  なお、各段階での進捗状況につきましては、関係町会長さんなど、地元の方に見通しをお示ししながら進めていきますので、ご理解をお願いします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 鈴木議員。 ○7番(鈴木伸太郎君) 桃山台、二ノ宮地区の限定的な地区での減少だということを理解いたしました。地下で起きていることなので、なかなかさらに専門的な知見も必要なため、私たちにはわからないことが多いのが水道事業だと思います。いろいろためしたけれども、なかなか成果が得られないということです。新たな手法で対策を講じていただくということなんですが、ちょっと時間がかかりそうなんです。頑張っていただいていることは理解はいたしますけれども、何せ毎日使う水です。私たちは同じ楽田でも平地に住んでいて、そんなことがあるのかと、ちょっと驚いたぐらいでございまして、同じ受益者ですので、なるべく公平にサービスが受けられるように努力をしてください。よろしくお願いいたします。  2件目です。中学校の管内大会等の会場について質問させていただきます。  まず、エナジーサポートアリーナについてですが、以前、この一般質問で管内大会で生徒が熱中症で救急搬送されるという事例を引き合いにして、エナジーサポートアリーナを活用させていただけないかという提案をさせていただきました。今年度、どのようにお考えなのかをお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野教育部長。    〔教育部長 吉野君登壇〕 ○教育部長(吉野正根君) ご質問にお答えいたします。  平成29年度の中学校総合体育大会の卓球は、犬山市体育館エナジーサポートアリーナを利用いたします。中学校総合体育大会、いわゆる夏の管内大会は、主管である愛知県中小学校体育連盟尾北支所から丹葉地区3市2町の施設等の状況を鑑みて、担当種目の提案があります。ここ数年、当市が担当する種目は卓球、ソフトテニス、サッカー、軟式野球となっております。  主管団体からの卓球会場の提案は城東中学校でしたが、生徒の健康面と安全面を最優先し、競技運営上の課題も解決できたことから、エナジーサポートアリーナへの変更となりました。既に予約が入っていた団体のご厚意があったことを申し添えさせていただきます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 鈴木議員。 ○7番(鈴木伸太郎君) 早速、生徒の健康、安全を考慮していただいて、エナジーサポートアリーナに変更していただいたということでございます。ありがとうございます。予約済みの団体に場所を譲っていただいたというようなお話もありました。そちらの団体の方々には感謝を申し上げます。  この判断にはいろんな意味があると思います。もちろん生徒の安全面、健康面を考慮してというところが第一だと思いますけれども、それ以外にもぴかぴかの施設で子どもたちがベストの状況で競技をするということ、それにより犬山愛を醸成できるのではないかということですね。  それとか、犬山市民の生涯スポーツとしての、今回は卓球ですけれども、卓球の可能性というのは非常にこれから伸びていく伸びしろがあるんじゃないかと思うわけです。私なんかは中学校、高校とハンドボールをやっていましたけれども、ハンドボールって正直、いつ、どこで、誰がやっているのか、世界的なレベルがどのぐらいかと余り知られてないです。いざやろうと思ってもできない。それに対して卓球は、先日も世界選手権とかで日本中を沸かせていましたし、温泉旅館に行っても卓球台があるぐらいの、普通に誰でもできるスポーツなんで、これを契機にそういう犬山市民全体の健康面を考えて、また卓球人口をふやしていくというのも一つのきっかけづくりとしてはいいのかなと思います。  ちょっと話はそれましたけれども、再質問させていただきます。  卓球については、生徒の体調を考慮してというのが提案でしたけれども、今度はせっかくの新しい施設を地域の子どもたち、生徒たちにどんどん使ってもらって、犬山愛を育むという視点で再質問です。  先ほどエナジーサポートアリーナを活用することで、幾つかその効果というのを上げさせていただいたんですけれども、その中で犬山愛の醸成というのも発言いたしました。卓球以外でも中学時代の思い出として新施設、新しい施設で大会を、特に3年生最後の大会をやったというのは、すごい記憶に残るんじゃないかと思うんです。私も中学校のときにはハンドボール、大体管内はこっちの中学、西尾張はちょっと遠かったんですが、当時、海部郡佐屋町の佐屋中学まで行っていました。高校時代は一宮西高校、そのころの風景というのはよく覚えています。今の中学校3年生たちが管内をここでやったよというような、新しい施設だったというような記憶が残れば、犬山愛というのは醸成されていくんじゃないかなと私は考えます。  そこで、ほかのスポーツですね、例えば、全天候型人工芝のハグスポですね、こういうようなところをサッカーで利用するというのも一つの案だと思います。それ以外の競技でも、管内大会に限らず、節目、節目の大会で新しい施設を利用すべきだと考えますが、いかがでしょうか、お考えをお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野教育部長。    〔教育部長 吉野君登壇〕 ○教育部長(吉野正根君) 再質問にお答えいたします。  今年度の管内大会のサッカー会場につきましては、予定どおり東部中学校と南部中学校を利用しますが、来年度は大会の会場が大きく見直しされる予定があります。当市がどの種目を担当するかは未知数ですが、ご質問にありました犬山愛の醸成に加えて、多数の子育て世帯が訪れる行事は、将来の定住者増にもつながると捉えていますので、よい施設の利用については前向きに検討してまいります。  例年と同様、卓球とサッカーが当市の担当になり、サッカーの会場をハグスポに変更する場合には、卓球とサッカーが同一会場での開催となる問題や、サッカー選手の控え席やアップスペースが取れないという施設面での課題が考えられますが、主管団体の意向も踏まえて、11月ごろまでには結論を出していきたいと考えています。  なお、この管内大会以外には、外郭団体は別として、中学生が正式に出場する大会はありません。  また、他市町では、義務教育世代の団体が施設の予約を独占してしまうことを疑問視するご意見が寄せられていることを鑑み、その他の競技や大会以外の合同練習会まで検討の範囲を広げることは慎重に判断してまいりたいと考えております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 鈴木議員。 ○7番(鈴木伸太郎君) 合同練習とか、そういう練習等は置いといて、例えば、高校野球でも高校サッカーでも、高校野球の地方大会の決勝でも、それぞれの都道府県のちょっと代表的な球場でやるとか、高校サッカーでも全国の大会になると決勝あたりはちょっといいところでやるとか、そういうような考え方でもいいと思います。管内大会の準決勝、決勝だけでも、人工芝のところでできるような、そんなような考え方もあると思いますので、よろしくご検討をお願いいたします。  独占的に使うかどうかという意見があると、今答弁にありましたけれども、年に数回のことだと思うんです。以前ちょっと滋賀県の長浜市で施設使用料の適正化について勉強しに行ったときですけれども、ちょっとデータは忘れましたが、市民のどのくらいの人が体育館とか、そういう公共施設を使っているかということを調べたら、確か2割ぐらいなんですよね。残りの8割の人は、市の施設をほとんど利用してないということを考えれば、逆に余りそういう公共施設を使っていない子どもたちとか、その保護者ですね、働いてばっかりの保護者が、年に数回、ハグスポなりエナジーサポートアリーナに来て、ああ、こんないい施設ができたのか、これはもっと私たちも使いたいよねというふうに思っていただけるチャンスだとも思います。犬山を愛する次世代をどうやって育成していくか、シティセールス、さまざまな視点から柔軟な対応を望むものでございます。  3件目の質問です。長塚地区の交差点対策についてお伺いいたします。  要旨1です。事故発生の状況についてお伺いいたしますが、これは以前から何度も要望しております県道善師野西北野線市道富岡荒井線の交差点の安全対策ですけれども、先日も事故が発生して、救急車が来ておりました。全く改善が進んでないとは言いませんけれども、やはりみんなが、ほぼ全員が危ない、何とかならんのかという思いを持って、毎日あそこを通っております。そんな状況の中でやっぱり事故が発生し続けているということです。一体、事故はどのくらい起きているのか、ちょっと一回、それをお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小川市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 小川君登壇〕 ○市民部長兼防災監(小川清美君) ご質問にお答えします。  県道善師野西北野線市道富岡荒井線の交差点における交通事故の発生件数でございますが、平成26年中の人身事故が2件、物損事故が8件、平成27年中では人身事故が3件、物損事故が4件、平成28年中では人身事故が1件、物損事故が9件となっており、当該交差点での交通事故の発生件数は市内の他の交差点と比べ、多発していると言えると思います。  また、このうち人身事故の発生状況ですが、犬山警察署の交通課によれば、県道善師野西北野線を羽黒方面に北上する車両と、市道富岡荒井線を楽田方面に南下する車両との交通事故が、先ほど申し上げた件数の中で一番多いとのことでございます。  次に、交差点における今まで実施してきた交通安全対策についてでございますが、道路面へのカラー舗装、反射鏡の設置、一時停止の啓発標識や啓発看板、発光びょうや横断幕の設置などを行っております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 鈴木議員。 ○7番(鈴木伸太郎君) 平成26年から平成28年の3年間で人身事故が6件、物損事故が21件ということで、やはり物すごい件数だと思います。警察の話だと、状況で県道善師野西北野線を北上する車と、市道富岡荒井線を南下する車との事故が多いということでした。本当に私も頻繁にこの県道を北上するんですけれども、先日も私の目の前でバイクがずうっと市道を一旦停止せずに突きって行ったりとか、また時にはパトカーにつかまってしまったという車も見ました。気づかずにしているのか、一旦停止をわかっていて違反しているのかちょっとわかりませんけれども、もし気づかずに例えば事故をしてしまったとか、つかまってしまったということになると、ちょっと気の毒なような気もしないでもないぐらい不自然な形態だと思いますので、これ市民の財産だけでなく、やっぱり人身事故が起きているということは、体、健康面も脅かしているということですので、早急に改善をしていただきたいと願うものでございます。  それで、要旨2です。市長も以前、最重要課題と、この交差点のことについてはおっしゃっておりましたけれども、現実ではなかなか前に進んでいかないというところで、じゃあ、今後の具体的な対策、進捗などどうなのかというところを改めてお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。
     光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) ご質問にお答えします。  交差点対策につきましては、昨年の12月定例会において、交差点の改良について検討を進めることとし、犬山警察署及び県道路管理者等の関係機関との調整に取り組んでいくとお答えをしております。具体的には、幅の広い市道富岡荒井線を優先道路とするため、善師野西北野線を富岡荒井線に直角に接続してつけかえ、一時停止規制とするものです。この案を基本として、犬山警察署を経由し、県公安委員会と協議を重ねた結果、県道のつけかえは通り抜けの際、安全上、問題があり、現在の県道の一部を拡幅し、車両のすれ違いができるスペースを確保することとの条件が出されました。このため、今後は、県道の一部拡幅に影響する用地等の地権者との交渉準備や、県道路管理者等の関係機関と今後の進め方について、この条件を満たすための具体的な調整を行い、早期に対策ができるように取り組みたいと考えています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 私からも答弁させていただきます。  前回も答弁したように、非常に重要な課題だという認識は、私も強く持っています。なかなか進んでいないというお話もありましたけども、本当に折を見て、担当には進めるようにということで指示をしております。  具体的には先ほど少し答弁もありましたように、我々も案を持って交渉していかないといけないので、善師野西北野線をいわゆる富岡荒井線に直角に、いわゆる直線で行き来ができないように道路をつけかえるような案をもって警察とも交渉しましたけれども、それは安全上、いわゆる善師野西北野線がクランクで抜けなきゃいけなくなるので、また別の安全上の問題が出てくるだろうということで、警察のほうの了解が得られなかったということもあって、現在の、先ほど答弁のあったような善師野西北野線のほうのいわゆるすれ違いができるスペースを一部確保して、善師野西北野線のほうに一時停止をかけていくというような流れで進めていくということだというふうに思っております。  これは県道にかかわる部分ですので、県のほうとも交渉していかなきゃいけませんが、進むように私もしっかり担当にも指示していきますし、場合によっては県のほうにも私自身も物を申さなきゃいけない部分もあるかもしれませんが、まずはしっかり進めていくように担当のほうにも指示をしていきたいと思っております。  ただ、私も今ちょっと懸念しているのは、仮に善師野西北野線のほうに一時停止を持っていったとしても、一部道路を少し広げて、そっちに一時停止をかけたとしても、果たしてじゃあ、それが本当に安全上、それで全てが解決するかというと、やはりそのまま通り抜けれちゃう状況があるので、危険であるという状況が根本的には変わらないと思っているんですね。ですから、一時停止を善師野西北野線のほうに仮にかけたとしても、それはそれとしてのやはり安全上の対策をさらに工夫していく必要があると、そう認識しておりますので、まずは今申し上げたような手法を視野に入れて、県だとか警察と協議を重ねて、しっかり物事が進むように対応を講じながら、またさらにそこにいろんな対策を重ね合わせて工夫していけたらと思っておりますので、何とか結果が出るように頑張りますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 鈴木議員。 ○7番(鈴木伸太郎君) 大体市役所の皆さんの仕事って、白鳥で言えば水の水面しか見てなくて、実は水面下では一生懸命、足をかいていただいているというところまではなかなか我々市民というのは見れない、見ないところはあります。今の部長、市長の答弁で、頑張っていただいているという熱意は感じました。ぜひ早期実現に向けて努力していただきたいと思います。  富岡荒井線ですね、まだまだ未完成部分もありますが、楽田東部の住民にとっては、本当に羽黒、犬山のまちのほうへ向かう利便性というのは確実に向上はしております。感謝している部分も当然、もうみんな持ってはおりますが、どうしてもあの交差点がネックになって、あの交差点だけがクローズアップされているような感じになっちゃってきているんで、富岡荒井線、あそこまで、山崎のところまで開通したよ、それはそれで便利になったということを忘れちゃう前に、あの交差点の対策をとっていただけることを願うものでございます。  4件目です。データヘルス計画についてお伺いいたします。  要旨1です。当市民の健康課題は何か。  先日の全員協議会でデータヘルス計画についての概要をお示しいただきました。データヘルス計画、医療、健康関係のさまざまなデータを集約、分析して、疾病の予防や重症化予防に役立てることで、医療費の削減とか、それから市民の健康維持に寄与するものという計画です。当市もやっと動き出そうとしているようですが、これまでのビックデータですね、これらの分析でわかった当市の課題が何なのかお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  松山健康福祉部長。    〔健康福祉部長 松山君登壇〕 ○健康福祉部長(松山勝美君) ご質問にお答えします。  データヘルス計画は、健康保険の保険者が特定健診の結果であるとか、あと診療報酬明細書の分析、こういったものに基づいて現状を分析し、健康課題を明確にした上で、おのおのの特性に合わせて効果的かつ効率的な保健事業を行うことによりまして、加入者の健康増進や生活習慣病の発症予防、重症化予防を推進するための計画でございます。今回の計画策定に当たりまして、平成27年度の国民健康保険加入者の健診結果や診療報酬明細書などを分析いたしました結果、次のようなことがわかってまいりました。  1点目として、糖尿病や高血圧疾患による入院外医療費が、愛知県全体のデータとして著しく高いこと。  2点目として、特定健診の受診率が平成24年度をピークに低下傾向にあり、特に働き盛りの世代の受診率が低いこと、このことは、生活習慣病のリスクのある人が潜在化している可能性が高いことを示しております。  3点目として、メタボリックシンドローム予備群の割合が県より高いこと。  4点目として、慢性腎臓病の状況から、腎機能の軽度低下が疑われる人の割合が県よりも高く、その中で糖尿病の判定基準となるヘモグロビンA1Cという数値の値が6.5以上の人が1割近く存在すること。  5点目といたしまして、がんにかかる1人当たりの医療費が高いこと。  こういったことが課題としてあらわれてまいりました。  計画では、これらの課題の解決を目指しまして、生活習慣病の予防や重症化予防、特定健診の受診率向上、生活習慣改善を支援する環境整備、糖尿病性腎症の重症化予防、がん検診の受診率向上、これらの取り組みを健康推進課と連携しながら進めてまいります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 鈴木議員。 ○7番(鈴木伸太郎君) 5つの課題を明示していただきました。大まかにまとめると、糖尿病、がん、生活習慣病予防、特定健診の受診率向上、そんなところが当市におけるターゲットなのかなと認識をしたところです。その中でも糖尿病や高血圧疾患による入院外医療費が、県のデータと比較して著しく高いということで、個別の数値はちょっとお伺いしませんけれども、やはり突出している悪い状況というのが、改善すべき状況というのは見えてきたと思います。  要旨2で、では、先ほど申し上げたターゲットに対して、今後どのようなアクションを起こしていかれるのか、今後の事業の進め方についてお伺いいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  松山健康福祉部長。    〔健康福祉部長 松山君登壇〕 ○健康福祉部長(松山勝美君) ご質問にお答えします。  先ほどの5つの取り組み方針に基づきまして、ことし6月から計画にある保健事業を実施していくこととしています。  このうち1つ目の課題であります生活習慣病の予防や重症化を防ぐ取り組みといたしましては、今年度、新規事業で糖尿病重症化予防眼科検診や、4つ目の課題とも重なりますが、糖尿病性腎症の重症化予防事業を実施をいたします。  糖尿病重症化予防眼科検診につきましては、既に6月1日から検診を開始をしています。この検診は、糖尿病の重症化に伴う合併症の中でも、視力障害により日常生活に支障を来す糖尿病網膜症を専門の眼科医による検診により早い段階で発見し、かかりつけ医と連携をしながら、治療や管理を受けることで健康寿命の延伸を目指すものでございます。  2つ目の課題である特定健診の受診率向上につきましては、分析により明らかになりました未受診者グループに的を絞り、受診勧奨を進めてまいります。  また、3つ目の課題であります生活習慣改善支援のための環境整備では、健康推進課により新規にウォーキングアプリの導入を計画をしております。  4つ目の課題でございます糖尿病性腎症の重症化予防事業については、専門医のアドバイスをいただきながら、特定健診や診療報酬明細書のデータから対象者を抽出し、保健師や管理栄養士による指導や、かかりつけ医をはじめとした医療機関との連携により重症化に歯どめをかける事業で、今年度、下半期からの実施を目指しています。腎症の治療に要する医療費は、インスリン投与にとどまれば年間50万円程度で済むところでございますけども、重症化して人工透析が必要となると、年間500万円程度必要となり、何よりも本人の生活の質の大幅な低下を招くこととなります。  5つ目の課題でありますがん検診の受診率向上につきましては、受診率の低い女性特有の乳がん、子宮頸がんについて、検診の同日実施により受診環境を整えるとともに、がん検診全般について機会を捉えて積極的に啓発と情報発信に取り組んでまいります。  さらに、保険年金課では、広島県呉市が国保として最初に取り組みを行いました医療費の適正化に効果が見られたジェネリック医薬品差額通知を新規で実施をいたします。  こうした事業はいずれも健康保険制度における重要な課題である医療費の適正化であるとか、住民の健康寿命の延伸につながるものです。今後も健康課題解決のための保健事業に順次、取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 鈴木議員。 ○7番(鈴木伸太郎君) ①眼科検診は6月からもう既にスタートしていただいているということ、②特定健診については、未受診者への受診勧告をするということ、③生活習慣病予防では、ウォーキングアプリを導入する予定であるということ、④糖尿病重症化予防で専門的な医師等からの指導をする、⑤がん検診の受診啓発というところ、そしてジェネリック医薬品と先発医薬品との差額通知を実施するというところでした。  先ほどの白鳥の話じゃないですけども、やっぱり水面下で頑張っていただいた成果がやっと出てきたなと思うわけです。6年前、私が議員1年目のときに、民生文教委員会に所属して、そのとき、呉市ではないんですけれども、同じ瀬戸内海の兵庫県赤穂市でジェネリック医薬品の差額通知を勉強させていただきました。あれから6年、その間にデータヘルスまでに幅を広げて提案をいろいろしてきました。ほかの議員さんもいろいろ提案をされてきて、やっと今年度、大きく動き出していただいたというような感じがしております。努力していただいた皆様に感謝いたします。同時に、今後の展開を期待しております。  5件目の質問です。楽田東部丘陵の利活用についてです。  大縣神社、本宮山、信貴山の歩道等の整備なんですけれども、大縣神社の奥ですけれども、ご存じの方もいらっしゃると思いますけれども、県による樹木の伐採が行われて、今すごい見晴らしがいい、すっきりした状態になっております。将来的にはここも公園に整備をされて、市内外の方々の憩いの場所になるということが予測できるわけでございます。  この大縣神社、それから、その奥の本宮山、それから近隣にあります尾張信貴山から入鹿池周辺のエリア、このあたり、ハイキングコースとして整備すれば、このエリアの魅力は本当に一層、引き立てられると考えております。  ただ、現状、この入鹿池と楽田側を結ぶルートは、なかなか手入れが行き届かなくて、荒廃をしていたり、それから、信貴山の展望台、これも私たちが子どものころは上に登って、濃尾平野を一望できたのが、木が茂って一望できないし、2階のフェンスは壊れて、非常に危険な状況になっております。それから、大縣神社の奥のため池があるんですが、こちらのフェンスも破損していたりと、なかなか過去に整備していただいた施設が老朽化、劣化が目立っていると感じております。何せ生活する場所でなくて、人がたまに、毎日に行く人もいますけれども、1日に何千人、何万人も通るような道ではない、施設ではないので、すぐに多額のお金をかけて修繕というのは難しいかもしれませんけれども、長い目で見ていけば、ここら辺の整備というのはやっぱり少しずつですが、必要だと考えます。これらの整備について、どのようなお考えなのかをお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) ご質問にお答えします。  入鹿の神野と楽田の大縣神社東側を結ぶ市道神野23号線については、昨年度、職員が歩いて路線全体を現地確認しました。その際、通行上の支障となる倒木、はみ出し枝の処理等をまず実施しました。道路路面については、アスファルト舗装がされていない区間の一部はわだち等が発生している箇所があるため、今年度に路面の修繕を順次、行う予定であります。あわせて信貴山展望台までも結ぶ市道楽田東192号線については、定期的に道路パトロールを実施し、道路補修材による修繕を実施しております。  大縣神社奥の宮池下池に設置してあるフェンスについては、経年劣化により破損している状況を確認しておりますので、今年度、フェンスの取りかえ工事を実施します。  何分にも山間部にある施設であるため、十分に目が届きませんが、今後も引き続き定期的な現地確認と必要に応じた維持修繕を実施していきたいと考えています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) 私からは信貴山の展望台についてお答えをしたいと思います。  議員ご指摘のとおり、信貴山の展望台につきましては、展望台としての機能を失っていることは認識をいたしております。そこで、現状では安全管理上、展望台に上らないよう、ロープや立入禁止テープを階段部分に巻いて、利用できない、また上段に上れない処置を行っております。  これまでにも展望台の利用状況や周囲の状況から、改修や撤去を含めて検討をいたしましたが、展望台自体はコンクリートでできており、展望台下の部分につきましては雨宿り等に使えますので、一定の安全対策を行いながら、現状の維持管理をしていきたいと考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 鈴木議員。 ○7番(鈴木伸太郎君) 信貴山の展望台については、残念ながら現状のままということでしたけれども、市道である部分の路面の補修はしていただけると。それから、大縣神社奥のため池については、フェンスを取りかえていただけるということでございました。  私、当市と神奈川県鎌倉市をしばしば、この観光の面では比較することがあります。大都市の通勤圏であること、それから、日帰りの観光地であること、神社仏閣が多いという共通点に加えて、ハイキングに適した地勢というのも共通点です。鎌倉市はハイキングコースを幾つか設置して、ガイドマップもつくっております。自然地形を生かしたコースの設定と神社仏閣の存在、そのマッチングというのは、まちの魅力を引き立てております。残念ながら当市では、まだそのハイキングコースの整備というのは、もうちょっと努力をしなきゃいけないのかなという気がしております。  鎌倉市に朝行くと、観光客だけじゃなくて、市民がかなり歩いているんですね。朝6時、7時ぐらいは、観光客の人はまだ少ないです、宿泊施設もないんで。市民の方がたくさん歩いております。そういうことを考えれば、やっぱり健康づくりとか、犬山市に住んでいる人の魅力づくりとか、そういう意味でもやっぱりハイキングコースを整備していくというのは、いろんな効果があるなというような思いをするわけであるとともに、やっぱり犬山の観光というのを市内全域に広げていくのであれば、こういう自然の地形を利用した展開ということ、コースの充実というのは、必然の策だと考えます。  楽田地区においては、大縣神社、信貴山、それから本宮山のランドマークをPRしていくのとともに、エリアとしてこの遊歩道の整備、それから、展望台の修繕と利活用、それからもう一つ、できればトイレも1カ所置いていただけないんかなというふうに思うわけです。ちょうど6月議会で補正予算でわん丸エコステーションの簡易トイレの設置の予算が出てきております。これなんかも勉強して、今後の展開について私もいろいろ提案していきたいと思いますので、検討をよろしくお願いいたします。  以上で、質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 7番、鈴木伸太郎議員の質問は終わりました。  議員各位に申し上げます。3番、柴田浩行議員から、一般質問に関連する資料を配付する旨、申し出がありましたので、これを許可いたしました。  3番 柴田浩行議員。 ○3番(柴田浩行君) 3番、犬山市民クラブ、柴田浩行です。議長にお許しをいただきましたので、通告に従いまして4件の一般質問をさせていただきます。  件名1、安全・安心なまちづくりについて。  要旨1、城下町地区の安全・安心について。  犬山城を中心とした城下町地区の観光政策は、一定の成果を上げてきております。今やキャンペーン期間中の土日、祝日だけではなく、平日でも多くの観光客が訪れるようになりまた。本当にありがたい限りです。その一方で、さまざまな課題も発生しております。課題の一つであります城下町地区の交通安全について、今回取り上げます。  平成28年6月議会の一般質問では、城下町地区の交通安全として横断歩道停止線、止まれなどの道路標示を取り上げました。少しずつ対応していただいております。まだまだ十分でないというところもありますが、手を打っていただいていることには感謝申し上げます。交通安全の課題は、それ以外にもどんどん今、大きくなってきていると考えております。  現状について、私の認識を述べさせていただきます。具体的に数カ所述べます。  まず、福祉会館の交差点、多くの観光客の方が通ります。平日は犬山北小学校の児童の通学路です。土日はスポーツ少年団の活動のため、小学校に向かう児童が通りますし、残念ながら、平日、土日に関係なく、警備員がいなければ信号無視をされる人の姿を非常に多く見かけます。犬山北小学校の周辺、時間規制による交通規制がかけられておりますが、明らかに観光車両が土日、祝日などはキャッスルパーキングへ向かったり、キャッスルパーキングから出てくるといった車が通行しております。  本町通りです。歩行者天国の規制時以外でも、観光客は歩行者天国同様に道いっぱいに広がって歩いております。地元住民が車で通行するのに危険です。本町通りと魚新通りがぶつかる三差路も、歩行者が道いっぱいに広がっておりまして、車が右折するのにかなり危険であります。  その他、駅前通りも2列、3列、広がって歩く姿をよく見かけます。さまざまな箇所での渋滞、観光車両による一方通行の逆走や一旦停止無視、地元住民の駐車場に無断で駐車するなど、こういった交通安全の課題が、地元の皆様の生活を確実に今、脅かしております。地域住民のストレスとなってきております。  そこで、2点、質問いたします。  1点目、交通安全に対する現状の認識をお示しください。  2点目です。交通安全対策を強化することはできるのか、具体的な対応をお示しください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えします。  1点目の現状の認識については、数年前からツイッターやインスタグラム等、SNSを活用した個人発信型の情報の拡散により、城下町を歩く観光客がふえており、週末はもちろん、平日でも多くの観光客が本町通りや駅前通りの人気店に行列をつくるなど、現状は把握をいたしております。店舗側で行列の整理をしている店舗も数軒あるものの、本町通りには観光客が歩行者天国状態で歩き、地域住民からも、車が出せない、車で通るにも観光客から冷たい目で見られるなど、生活道路として普通に通行できないことにストレスがたまっていることなど、地域住民の意見も伺っております。  こうしたことから、市では、安全対策としてキャンペーン期間中の土日やゴールデンウィーク時において、議員ご指摘の箇所も含め、要所に交通誘導警備員を配置し、観光客や地域住民の安全確保に努めております。  2点目の安全対策強化についてですが、平日やキャンペーン以外の土日においても、交通誘導警備員を配置できないかとの意見もありますが、交通誘導警備員の増加や常時配置をするには、相当の費用が必要となることや、どこまでを行政が負担すべきかなどの観点から、実行は困難な状況と考えております。  現状では、注意喚起の看板やパンフレットなどでのアナウンスを、危険度が高いところや、できることから行っています。市としては、この課題については、行政だけではなく、店舗関係者、まちづくり関係者など、その地域に関係する人たちがまちづくりをどのようにして考えていくかということが必要であると認識をいたしております。そこで、関係地区の住民の方々だけではなく、その地区の事業者やまちづくり団体の方々に呼びかけて、意見交換会を行い、持続可能な観光事業と地域住民の生活が共存するよう、対策を検討するとともに、可能なものについては順次、対応をしているところでございます。  しかしながら、今後も永久的に行政が安全対策を行っていくには限界があることから、引き続き関係の方々とともに、課題解決に努めていきたいと考えております。  以上、答弁とします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 柴田議員。 ○3番(柴田浩行君) ありがとうございました。現状への認識は私と同じだと理解いたしました。観光交流課がさまざまな対応を実施していることを評価いたします。しかし、答弁にもありましたが、観光交流課だけの課題として対応するのは、もう限界ではないかと考えています。  そこで、再質問いたします。  都市計画マスタープランにおける城下町地区のまちづくりの考え方として、楽しく歩ける安全・安心のまちを目標と示しております。平成25年3月に、城下町地区交通まちづくり基本計画が策定されました。そこで再質問ですが、現状の課題に対して早急に対応するためには、基本計画の実施を急ぐべきだと提案いたしますが、お考えをお示しください。
    ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) 再質問にお答えします。  城下町地区交通まちづくり基本計画は、観光車両による交通渋滞や歩行者の安全確保に対応するため、自動車・歩行者の動線、駐車場配置、サイン計画など、総合的な交通まちづくりの基本的な考え方をまとめた計画として、平成25年3月に策定しております。  これまで景観審議会での意見を踏まえ、基本となる誘導看板のデザインを決定したほか、渋滞等の課題解消のための車両系誘導サインの整備を行い、本年度は内田地区で観光駐車場整備及び駐車場からの誘導サインとしての総合案内板の整備を予定しております。  今後は、本年度末に完成予定の内田観光駐車場の利用状況、駐車場への自動車動線、駐車場から城下町への歩行者動線などを検証し、変化するであろう課題を的確に把握する必要があると認識しております。  いずれにしましても、計画の実施に当たっては、常に時間軸を意識していくことは大変重要であり、できることから早めに取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 柴田議員。 ○3番(柴田浩行君) ありがとうございました。計画の実施に当たっては常に時間軸を意識して、できることから早めに取り組むと。部長の決意表明だと受けとめました。大いに期待しております。  しかし、基本計画を策定したときと比較して変化している課題や、新たに発生した課題が多々あると考えます。そこで、市長へ2点、再々質問させてください。  1点目です。城下町のにぎわいをさらに発展させて、持続可能なまちづくりを進めていくためにも、観光交流課や都市計画課だけの課題としてではなく、今後の城下町地区のまちづくりの大きな課題として、全庁的に安全・安心なまちづくりに取り組んでいただきたいと提案します。  今、説明がありました城下町地区交通まちづくり基本計画に、私、必ずしもとらわれる必要はないと考えております。山田市長のもとで、スピード感を持って、安全・安心なまちづくりをぜひ進めてほしいと考えます。市長のお考えをお示しください。  2点目です。持続可能なまちづくりを進めるならば、行政だけの力で安全・安心なまちづくりに取り組むのはもう不可能だと思います。究極の話をすれば、先ほどもありましたが、警備員をどんどん増加して配置すれば、一定の交通安全は確保できます。しかし、それでは持続可能なまちづくりはできません。地域住民、商業者、観光協会などの民間の力が今後の城下町のまちづくりを推進すべきだと私は考えます。  例えば、電柱の地中化を進めるときは、発展会がかじ取り役を担いました。安全・安心への取り組みはもちろんですが、今後の城下町地区のさまざまな課題、そういった取り組みを推進するかじ取り役が私は必要でないかと考えます。残念ながら、現状はちょっと不在じゃないかと。そこで、TMOが私はその役を担うべきだと提案いたしますが、市長のお考えをお示しください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 答弁させていただきます。  2点、ありましたが、まず1点目、全庁的にやはり取り組んでいくべきじゃないかということですが、私も全くそれは同感です。状況はやはり変化してきていますので、また今後も、やはり人の流れであるとか、そういったものはいろんな城下町のお店の展開だとか、そういったものだとか、あるいはイベントの性質であったりとか、そういったものによって変化していきますから、それに対して、やはり臨機応変に対応してくためには、縦割りではなくて、関係各課との連携というのが、これ不可欠になってきますので、それは状況に応じた臨機応変な対応ができるように、私としてもそういったことは各部署にしっかり連携するようにということで、しっかり指示はしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思っております。  また、その中で、やはりハード、ソフトと、それぞれのやっぱりいろんな課題があるので、連携しながら、やはり中長期的視点に立って、まちづくりのハード・ソフトの両面の検討も必要だと思いますので、そういったことも含めて、連携した検討もしていきたいと思っております。  それから、2点目ですけれども、これも昨今の状況を見ていますと、非常に深刻な状況もありますので、とにかく地域の課題について、やはりみんなで考えていくということも必要だと思っております。そういった意味では、地域の連携ですね、いろんな立場の方々がみえると思うんですが、その連携というのは不可欠になります。ご指摘のように、それがばらばらになっていては、しっかりとした取り組みにつながりませんので、その扇のかなめの役割をどこが果たしていくのかということも非常に重要な観点ではなかろうかと思っております。  TMOも、今ご提案いただきましたが、そのかなめになる、するかどうかということよりも、そのなり得る担い手の一つだというふうには思っておりますので、まずは市としては、それぞれの立場の方々とまず課題認識をしっかり共有化を図りながら、情報交換をしっかり密にして、そういった連携が、いわゆる地域の連携が図れるように、私どもとしてもそういったことを促していきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 柴田議員。 ○3番(柴田浩行君) 市長、ありがとうございます。城下町、私は次の段階に今入っていると思いますので、市長がおっしゃったように、もちろん庁舎の連携、そして地域との連携、ぜひここをがっちりとやって、さらなる発展を目指していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、要旨2です。違法自転車(フル電動自転車)について。  フル電動自転車というのは、ペダルをこがなくても進む自転車です。電動アシスト自転車とはこれは違います。ハンドルにアクセルレバーがついておりまして、そのレバーを操作することで、アシストではなくて全自動で走行します。だから、これは正確に言えば自転車でないんです。ここ数年、公道でこのフル電動自転車に乗った方をよく見かけるようになりました。非常に速いスピードで走るため、接触しそうになり、怖い思いをした方もおみえになります。大阪ではフル電動自転車による事故で死者も出ております。市民の安全・安心を脅かす存在となっております。  また、2人乗りでこのフル電動自転車に乗って走っている姿もよく見かけます。危険です。この問題に対しては、原県会議員もしっかりと認識しておりまして、犬山警察署と協議をし、安全対策に今、取り組んでくださっております。市も犬山警察署と連携して、交通安全対策を実施すべきだと考えております。  そこで、2点質問をいたします。  1点目です。フル電動自転車に対する認識をお示しください。  2点目、具体的な対策を実施すべきだと提案します。例えば、広報等を通じてフル電動自転車が違法だということを市民全体に広く周知する。外国人の方であれば、転入の手続のときとかに、フル電動自転車が違法だということを文面等によって注意を促すなど、市民の安全・安心を守る犬山市の本気を示していただきたいと考えますが、お考えをお示しください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小川市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 小川君登壇〕 ○市民部長兼防災監(小川清美君) ご質問にお答えします。  電動アシスト自転車については、アシスト比率が道路交通法施行規則に定める基準を超えたものは、道路交通法上の自転車ではなく、原動付自転車に該当します。したがって、フル電動自転車は違法だと判断しております。特に外国製の電動アシスト自転車は、アシスト比率がわからず、測定する機械もない、こういったことから、自転車扱いなのか、原動機扱いなのかということが特定できない、こういった難しさもあるようでございます。  市としましては、犬山警察署と情報共有を図りながら、電動アシスト自転車に関する情報を広報や市ホームページ、多言語情報紙「犬山ニュースレター」等を通じ、外国人を含む市民に広く周知していきたいと考えております。また、外国人が多く通う市内の教育機関の協力を得ながら、外国人への啓発を行いたいと考えております。  今後は、犬山警察署と連携して、外国人のよく移動する時間帯に、駅周辺を一斉巡回して、外国語表記の注意喚起文書を直接手渡すような取り組みを実施し、効果を検証したいと考えております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 柴田議員。 ○3番(柴田浩行君) ありがとうございます。重大な事故が起こってからでは手おくれですので、啓発活動や事故防止の活動に期待しております。  要旨3です。放置自転車の根絶についてです。  平成27年9月議会で自転車等の放置禁止について一般質問で取り上げさせていただきました。その後、犬山市自転車等の放置防止に関する条例等がつくられまして、平成28年7月1日に施行されております。条例が施行されて間もなく1年です。しかし、残念ながら、この条例等が施行された後も、放置自転車が、通行する市民の安全確保や円滑な移動の妨げとなっている状況をたびたび目にしております。  今回は犬山駅のちょっと周辺に絞って質問させていただきます。条例等の施行後の放置自転車等の状況について2点、質問いたします。  1点目です。放置自転車等を防止するためのこれまでの取り組み、具体的に放置自転車等をこれまで何台撤去して、撤去し保管した自転車等を何台返還して、幾ら徴収したかとか、これまでの具体的な取り組みや実績についてお示しいただければと思っております。  2点目です。条例等の施行、看板等による注意喚起などを今も実施していただいておりますが、いまだに放置自転車等はゼロではありません。この現状に対する認識をお示しください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小川市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 小川君登壇〕 ○市民部長兼防災監(小川清美君) ご質問にお答えします。  議員ご指摘のいわゆる犬山駅に隣接した広場や道路上から、市の管理する放置自転車保管場所へ直接撤去した自転車は、昨年の夏の条例施行以降、1台もありません。したがいまして、これに係る返還や手数料の徴収実績もございません。  通常、担当課の職員2名が、最低週1回、巡回し、交通の妨げとなる放置自転車等を確認した場合は、市の駐輪場への使用を促す注意喚起の注意札、エフを取りつけまして、その上で最寄りの駐車場に移動をしています。  これまでの取り組みとしましては、駅周辺の道路や駅前広場の巡回、放置禁止や駐輪場への案内看板、特に自転車の放置が常態化している場所にはカラーコーン及びバーを設置しています。また、犬山駅東口では、5月末に朝と夕方に近隣町会長及び土木常設員とともに、共同で放置自転車の監視を行いました。  残念ながら、さまざまな取り組みを進めてきましたが、駅周辺の道路や駅前広場における放置自転車は後を絶ちません。今後も引き続き監視の継続をはじめ、放置自転車ゼロに向けた対策を関係機関と連携し、粘り強く進めてまいります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 柴田議員。 ○3番(柴田浩行君) ありがとうございました。担当課の皆さんには大変なご尽力をいただき、防止活動に取り組んでいただいております。改めて感謝申し上げます。しかし、残念ですが、答弁にありましたように、放置自転車は後を絶ちません。そこで、再質問として、具体的な提案を2点、させていただきます。  1点目です。自転車等の放置防止のために、強化月間などを例えば設けまして、条例第9条3項によって、直ちに放置自転車を撤去することを提案いたします。  2点目として、注意喚起、啓発について、カラーコーンでは景観上、マイナスだと考えますので、そこで、路面上に放置自転車禁止の呼びかけシートを張ることを提案します。例えば、市内の小学生から作品を募集する。児童が描いた作品を路面シートに用いることで、視覚や心理に強く訴えかけて、放置防止を働きかければと思います。  以上の2点の提案に対するお考えをお示しください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小川市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 小川君登壇〕 ○市民部長兼防災監(小川清美君) 再質問にお答えします。  犬山市自転車等の放置の防止に関する条例第9条は、放置自転車等に対する措置を規定しており、第1項では、放置自転車の利用者に対する指導を、第2項では、指導に従わないときや、放置が継続されているときの撤去を規定しています。  条例第9条第1項及び第2項による撤去には、注意から警告まで必要なため、2週間を要します。議員ご指摘の条例第9条第3項では、通行困難や美観の損失等のためにやむを得ないと認めるときは撤去できると定めていますが、先ほどもお答えしたとおり、これに基づく撤去はこれまで行っておりません。  条例施行後、約1年経過しましたが、状況の改善が見られないため、さらに条例適用を強化する必要がございます。そこで、撤去の周知を図った上で、関係課と連携し、条例第9条第3項に基づく撤去も実施したいと考えております。  また、現在、犬山駅周辺に設置しているカラーコーン及びバーは、道路管理者にて所有しているものを暫定的に設置したもので、今後、景観に配慮したものに取りかえることを検討しております。  なお、路面への注意喚起シート等の張りつけについては、景観上の観点、床材との接着性や事業の効果を調査、検証した上で判断してまいります。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 柴田議員。 ○3番(柴田浩行君) 前向きな答弁、ありがとうございました。今回は城下町地区の安全・安心、フル電動自転車の問題、放置自転車の根絶について取り上げました。これからも安全・安心なまちづくりにスピードと実行力で取り組んでいただくことを期待しております。  件名2です。公共施設利用の市民優先についてです。  要旨1、体育施設利用の市民優先について。  本市には羽黒中央公園の体育館、多目的グラウンドなど、幾つかのすぐれた体育施設があります。これらの体育施設は犬山市民の誇りです。すぐれた施設だけに、市外の方の利用も多い。それはそれでありがたいと思います。しかし、市外の方の利用が多くて、市民の皆さんが利用しづらいとの声もお聞きすることがございます。  そこで、今回、思い切った提案をいたします。体育施設の利用について、市民優先にすべきだということです。具体的には、利用料金と予約方法について、市民優先にすべきだと提案いたします。  まずは現状について確認します。各体育施設の利用料金と予約方法の現状についてお示しください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野教育部長。    〔教育部長 吉野君登壇〕 ○教育部長(吉野正根君) ご質問にお答えいたします。  市内8カ所13施設ある体育施設における市民と市外在住者の利用方法の違いについてお答えさせていただきます。  初めに、利用手続の開始時期につきましては、エナジーサポートアリーナは市民の方が市外在住者よりも1カ月から2週間前の早い手続が可能です。また、手続を受け付ける日は限定的ですが、エナジーサポートアリーナ以外でも、スポーツ少年団など、市民が過半数以上を占めるなどの一定の条件を満たした登録団体については、個人利用の市民や市外在住者よりも優先的な手続を認める運用を行っている施設もあります。  次に、施設の使用料につきましては、エナジーサポートアリーナ、武道館、弓道場は、市外在住者の施設利用料を市民の2倍の額としております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 柴田議員。 ○3番(柴田浩行君) ありがとうございました。施設によって対応がばらばらなんだなということがわかりました。そこは見直すべきじゃないかなと考えます。  そこで、再質問いたします。  各体育施設について、料金、予約方法を見直すべきだと。具体的に2点、提案します。  1点目です。利用料金について、市民と市外の方では差をつけるべき。  2点目、予約について、市民は市外より早く予約を受け付けるべき。  早急に明確なルールを定めまして、市民優先を実施すべきだと提案いたしますが、お考えをお示しください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野教育部長。    〔教育部長 吉野君登壇〕 ○教育部長(吉野正根君) 再質問にお答えいたします。  昨年7月に開館したエナジーサポートアリーナでは、より多くの市民の皆様に体育館を利用していただくため、利用手続の開始時期と施設使用料の両方で市民優先の方法を導入しています。ただ、この考え方は、新設の施設に限ったものではなく、維持管理に一定の経費が必要である以上、他のスポーツ施設についても当てはまるものだと考えています。  こうしたことから、3年前にオープンした多目的スポーツ広場については、利用実態を把握した上で、エナジーサポートアリーナの例に倣い、市民の定義を明確にし、来年度4月から市民優先の利用方法を導入していくことで現在検討を進めております。  しかしながら、他の施設については、現在のところ具体的に市民優先の利用を検討しておりません。同じ市内の公共スポーツ施設であっても、施設使用料が有料と無料の施設があることからも、まずは市民と市外在住者という差ではなく、施設環境などを踏まえた施設間同士の平等性や施設使用料の適正化を包括的に検討し、その結果を踏まえた上で、市民優先の検討に進んでまいりたいと考えています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 柴田議員。 ○3番(柴田浩行君) ありがとうございました。多目的スポーツ広場については、来年度4月から市民優先の利用方法の導入を検討しているということでした。前向きな答弁だと受けとめました。一方で、他方の施設については、まだ具体的に検討していないと、残念な答弁です。しかし、施設間同士の平等性や施設使用料の適正化を包括的に検討して、市民優先の検討に進んでいきたいという答弁はもっともだと理解しております。  今の教育部長の答弁を踏まえた上で、要旨2、公共施設利用の市民優先について質問させていただきます。
     体育施設以外の公共施設利用についても、市民優先を実施すべきだと提案いたします。担当課ごとにばらばらに対応をとるんでなくて、全庁的に明確なルールが私は必要じゃないかと考えます。ルールづくりの前提として考慮すべき点があります。施設の維持管理にはファシリティの視点から考えて、受益者負担が必要だというふうに考えます。江南市が公共施設等総合管理計画ということにおいて、受益者負担の原則の観点から、本年4月1日から公共施設の利用料金の適正化を実施いたしました。犬山市でも施設間同士の平等性や施設使用料の適正化が私は必要じゃないかと考えます。  そこで、市長にお伺いさせてください。全庁的に明確なルールを定めて、公共施設利用の市民優先に取り組むべきだと提案させていただきます。具体的に2点、1点目は受益者負担の原則の観点から、まずは公共施設の利用料金の適正化を図るべきではないか。そして、利用料金の適正化を図った上で、先ほど申しましたが、例えば市民と市外の方の利用料金や予約方法を見直すなど、市民優先を実施すべきではないかと提案いたしますが、市長、お考えをお示しください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 答弁させていただきます。  まず、公共施設の利用料金のあり方、それから、市民と市民以外の方の優先性の問題、この2つのポイントがあったと思いますが、まず先に、市民と市民以外の方の取り扱いですね、これについては着眼点としては、私も非常によく理解できますので、そういった点については私も議員の思いも受けとめていきたいと思いますが、ただ、施設のやはり性質だとか特徴もありますので、それを画一的な運用にしてしまうのがいいのかというのは、やはりそういった実態をよく検証していく必要があるのかなというふうには思っていますので、よく利用状況を分析した上で、どういった対応にしていくのがいいのかということは、判断していきたいというふうに思っています。  それから、公共施設の利用料金のあり方については、過去の議会でもご指摘もいただいていまして、ただ、これは全市民的な議論もしていかなきゃいけませんし、江南市の状況は、そういったところは進めていったということもございますけれども、犬山市の場合は、特に減免の取り扱いだとか、やはり施設によっての取り扱いが非常に複雑になっているので、一気にということは、市民合意という点でも、やはりいろんな課題を整理していかなきゃいけませんので、そういった意味では、できるところからということを過去に答弁したと思いますけれども、きちっと議員のご指摘も踏まえながら、全体的な検討は、よくそこは研究していきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 柴田議員。 ○3番(柴田浩行君) 市長、ありがとうございます。なかなか難しい質問なんで、ずばっと回答できないのはわかった上で質問させていただいておりますが、皆さんが言うように、こうやって我々何回も議場に出すということは、やはりそこについてきちんと整理していただきたいという思いですので、受けとめていただければと思います。  それでは、件名3、学校教育についてです。学校教育について、滝教育長に質問させていただきます。  滝教育長には、これまでさまざまな場面でご指導いただいております。私にとって教育長と議場という公の場で議論させていただくことは非常に念願であり、失礼な言い方ですが、楽しみにしてまいりました。よろしくお願いいたします。  要旨1です。教育改革の検証について。  3月議会で山田市長に、これまでの犬山の学校教育の取り組みについて検証し、進化させるべきだと提案させていただきました。市長は、私の提案を理解していただきまして、5月26日の総合教育会議で、学校教育施策の検証について取り上げてくださいました。感謝申し上げます。  総合教育会議を傍聴させていただきました。傍聴を踏まえた上で質問させていただきます。  2学期制、副教本、副教材、少人数学級、少人数授業などの取り組みを実施してから10年以上たっております。残念ながらこれまでの教育委員会はかたくなに制度にこだわってきたように私は見受けられます。取り組みを常に検証して、課題を明確にし、課題に対して積極的に思考し、行動することで取り組みを進化させていただきたい。開かれた教育行政を推進するために、市民の声を聞いていただきたいと考えます。  市長も総合教育会議で述べていましたが、今やっている取り組みや制度ありきではなくて、客観的に検証していただきたい。ゼロベースで検証すべきですと。幅広くさまざまな先進事例と比較、検討しながら、検証を進めることが必要だと市長は述べられました。私もこの市長の意見に全く同感であります。  教育長に2点、質問させてください。  1点目が、教育改革の検証についてです。教育長はどのような考えで取り組まれていくのか。どのような方法で検証し、取り組みを進化させるのか、お考えをお示しください。  2点目として、山田市長の任期は2年を切っております。教育長の任期は平成32年の3月までです。教育改革の検証について、私は時間軸を明確にして、スピード感を持って取り組むべきだと考えますが、教育長のお考えをお示しください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  滝教育長。    〔教育長 滝君登壇〕 ○教育長(滝  誠君) ご指名をいただきましたので、私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。  犬山の教育改革は、教育委員会と学校現場が手を携えながら進めてまいったものでございます。いかなる施策であろうと、その施策が有効であったかどうかの検証作業を行い、成果と課題を明確にし、新たな課題に向けて、新たな施策を打っていくということが必要になってくると思います。犬山市の教育委員会では、校長会と作業部会を組織いたしまして、学びの学校づくりの主要事業について検証作業を進めようということで動き始めたところでございます。  子どもや保護者、あるいは地域の方、あるいは学校以外の教育関係者の方々等、さまざまな方面からご意見をお伺いし、あるいは他の市町の取り組みも参考にしながら、多面的、多角的、総合的に検証作業を進めてまいりたいというふうに考えております。  少人数の常勤、非常勤配置ありき、副教本ありき、2学期制ありきということではなくて、教育の原点に立ち返り、これまでの犬山の教育の取り組みを謙虚に振り返ることによって、これから犬山の教育の歩むべき方向性をしっかりと探ってまいりたいというふうに考えております。  それから、時間軸についてのご質問がありました。私は山田市長から犬山の教育を託され、議員の皆様方からご同意をいただいた使命感を強く感じております。また、子どもや保護者、学校現場の先生方からの熱い期待も感じております。検証作業の結果、すぐにできること、しばらく時間を要すること、さらに時間を要するものがあると思います。できる限り、できることは早めに、スピーディーに対応して、皆様方のご期待に応えられるようにしてまいりたいという思いでございます。  以上です。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 柴田議員。 ○3番(柴田浩行君) 教育長、ありがとうございます。力強いお言葉で、もう何も言うことはございません。期待しておりますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、要旨2です。2学期制の評価・評定についてです。  3月議会で、これは前教育長にも質問いたしましたが、改めてこれも滝教育長のお考えをお伺いいたします。  現在の2学期制の課題は多々あると考えております。犬山の教育改革の中でも、特に私は2学期制については、早急に検証、検討をして、取り組みを進化すべきだと考えております。そうは言っても、ただ現状は2学期制ですので、現状に即した質問をさせてください。  犬山市教育委員会は2学期制の効果として、長期休業の効果的な活用や指導と評価の一体化を掲げております。2学期制の効果を子どもたちにしっかりと与えていただきたいと強く私は願っております。制度にこだわっているだけで、子どもたちにプラスにならないなら、本末転倒ということです。今回は中学校に絞って質問させてください。  評価のあり方は非常に重要だと考えております。今、学校現場は本当に若い先生が非常に多いです。若い先生、頑張ってくださっています。ただ、2学期制の導入時の原点にいま一度立ち返り、教育長が先ほど申しましたが、教育の原点ですね、そこに一回立ち返ってもらって、学校現場で指導と評価の充実に取り組んでいただきたいと考えますが、お考えをお示しください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  滝教育長。    〔教育長 滝君登壇〕 ○教育長(滝  誠君) お答えをいたします。  子どもたちに指導したことは、必ず評価をしなくてはならない。そして、評価をしたことは次の指導に生かさなくてはならないと考えております。つまり、指導と評価とは一体的なものでありまして、常にこれは連続して行わなくてはならないものだというふうに捉えております。そして、どこかで区切りをつけたものが評定ということになると思います。  平成16年度、犬山市では全ての小中学校で2学期制を導入いたしました。その当時の大きな狙いとして、夏休み、あるいは冬休みの長期休業に入る前に、それぞれの子どもたちに学習支援をし、学校での学習と長期休業中の学習の連続性を持たせていくという狙いがございました。したがいまして、2学期制における評価、前期は夏休み中の学習の取り組みを、そして後期は冬休み中の学習を含めて継続的、累積的に評価をしなくてはならないものだというふうに考えております。  以上です。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 柴田議員。 ○3番(柴田浩行君) ありがとうございました。教育長のお考えはよくわかりました。今のお考えをぜひ学校現場に浸透させていただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  再質問させてください。  今ちょっと教育長が触れましたが、評定についてお伺いいたします。3月議会で教育長の所信表明に対する私の質問に対しまして、中学校3年生の評定について触れていただきました。中学校3年生については、9月と12月に評定を出すことも一つの方策かもしれないと述べられました。受験生の現状を理解した上での私は最適な考えだと受けとめました。ぜひともこの12月評定を実施していただきたいと考えますが、教育長のお考えをお示しください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  滝教育長。    〔教育長 滝君登壇〕 ○教育長(滝  誠君) 12月に評定を行うことについては、前期の評定をどうするか、後期の評定をどうするのか、さらには夏休み前の夏休み中の子どもたちの学習支援をどうするのか、冬休み前の時期に冬休み中の子どもたちの学習支援をどうするか、これを含めた総合的な全体的なところの中で、12月評定を位置づけなければならないというふうに私は思っています。  もう既に学校現場は4月から動き始めているわけでありますが、これについては学校現場の先生方のご理解、あるいは保護者の方々のご理解が必要であるというふうに思っております。先ほど申し上げました少し時間を要する取り組みかなというふうに思っておりますけれども、現在、校長会との作業部会で、12月に評定を行うかどうかということも含めて検討を進めているところでございます。  以上であります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 柴田議員。 ○3番(柴田浩行君) 教育長、ありがとうございました。非常に力強い答弁で、私、こんなことを言ったら失礼ですが、停滞していた教育のまち犬山が、やっと新しい階段を上り始めるんじゃないかと大いに期待しております。よろしくお願いいたします。  続きまして、件名4です。未来のまちづくりについてです。  要旨1、ミラマチについてです。  今度は夢のある議論をさせていただきたいと思います。まちづくりについて、私の持論を述べさせてください。まちづくりの主役、当然地域の皆さんお一人お一人です。自分たちの住むまちに誇りと愛着を持つ。この誇りと愛着が50年先、100年先への未来のまちづくりの根っこだと私は考えます。行政が一方的につくる未来図ではだめだと思います。だからこそ議論が必要であり、地域の皆さんが汗を流すことが必要だと考えます。  ただし、行政として、地域の皆さんに寄り添ったお手伝い、これはすべきだと考えます。きっかけづくりやサポートが行政の役割だと考えます。お手元に配付しましたこの参考資料をごらんになっていただければと思います。「ミラマチ。はじまります!」ということです。未来まちづくり塾ということです。市では、持続可能なまちづくりに取り組むために、この他地区に先駆けて栗栖地区をモデルとして、対話を通して関係を築き、課題解決の手法を学ぶ「未来まちづくり塾」、これを開講いたしました。これは非常におもしろい取り組みだなというふうに考えました。  そこで、この取り組みについて市長にお伺いしたいと思います。国の地方創生の予算を活用しながら、今、木曽川河川のまちづくりを進めています。市長、このミラマチの取り組みを踏まえた上で、今後、具体的にどのようなアクションにつなげていくのか、お示しください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 答弁させていただきます。  ミラマチは、栗栖地区をモデル的に今、対象にしていますけれども、基本的にはいわゆる栗栖からずっと川下のほうに行って、木津あたりまでのいわゆる木曽川の河川空間沿線ですね、この河川空間沿線を生かすための活性化プランの検討を進めているということです。その中で、栗栖は先行的に住民の皆さんと一緒になって取り組みを進めておりますので、今とりわけ栗栖の部分のご質問ですので、そこに特化してお答えをしたいと思いますが、そういった検討に加えて、既におためし事業ということも含めて、取り組みといいますか、おためし的に住民の皆さんと一緒に進めているものもございます。  例えばキノコですね、キノコの里にしようじゃないかというような発想から、おためしプロジェクトで、そういったキノコづくりの事業をやったりだとか、あと、これはおためしではないんですが、住民の皆さんが現在自発的に、いわゆる栗栖の原風景を取り戻そうということで、河川沿いの竹やぶを関係者の皆さんがみずから整理をして、そういった景観への取り組みを今、進めておられます。  それ以外にもいろいろあるんですが、基本的にはこれからの展開としては、今申し上げた竹やぶの整備であったり、あるいは今のキノコの展開であったり、あるいは遊歩道ですね、やはり河川空間の環境がよくなれば、遊歩道をどう捉えていくかとか、あるいは桃太郎の港があるもんですから、やはり拠点として港をどう生かすかというのがあろうかと思います。これはいわゆる木曽川を使った川のルートですね、これは木曽川観光と連携して、先ほどもちょっと答弁あったんですかね、あしたかな、冬のイベント、先取りしちゃいかんですけど、冬の取り組みなんかも充実していかなきゃいけませんので、そういった港を活用した展開ですね。  桃太郎の港を生かすということは、やはり桃太郎神社の展開というのも非常に重要で、以前から課題となっておりました野猿公苑の跡地の整備であるとか、あるいは、やはりそこに住む人たちの暮らしというのも非常に重要になってくるので、そういった暮らしの観点も含めて、優良田園住宅制度の活用だとか、あるいは空き家の活用であるとか、そういったことを今、ざくっといろいろと申し上げましたけれども、主な部分としてはそういうところでちょっと紹介させていただきましたが、そういったことをこれから栗栖の地域でいろいろ展開していけるといいなと、こう思っております。  問題は、これは絵に描いた餅ではなくて、これから求められてくるのは、今いろいろとプランの中で持ち上がってきているいろんなアイデアをどうやって形にしていくのかということですね。形にしていくためのやはり工程表といいますか、そういったことが重要かと。何をどのような時間軸で進めていくのかという、そういった工程表を今後、明らかにしていくことが重要ではないかなあと思っておりますので、そういったことも含めて、しっかり河川空間の魅力を生かす、そういった展開をしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 柴田議員。 ○3番(柴田浩行君) ありがとうございます。今、市長が言っただけでいっぱい出てまいりました。このアイデアをいかに形にしていくか、まさにそのとおりだと思います。  次は再質問させていただきますが、これ栗栖だけで終わらせるんでなくて、今のこの思いというか、この手法をぜひとも犬山市全体のまちづくりに生かしてほしいなと思いますが、このミラマチの取り組みを踏まえた上で、市長、今後の未来のまちづくりですね、大きい話になりますが、未来のまちづくりに対する考えをお示しください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 答弁させていただきます。  今回の手法をやはりほかの地域にも生かしていくべきじゃないかというようなご指摘だったと思います。私もまさにそのとおりだと思っていまして、まちづくりというのは人づくりでもありますので、そのプロセスをやっぱりしっかり大事にしていくと。そのプロセスの中で、しっかりそこにかかわっていく、そういった人をしっかりつなげていくことが、やはりその地域のまちづくりに確実につながっていくというふうに思っております。  それには私はコミュニティというのが非常に重要で、それは地域コミュニティと、もう一つはテーマコミュニティと、2つのコミュニティというのがあろうかと思っております。もちろん地域コミュニティというのは、そこに住んでいる人たちのコミュニティではありますけれども、やはり犬山市は非常にそれぞれの地域の特徴がはっきりしているので、その地域を舞台にして、いろんな方々がそこにかかわりを持っていく、何か特定のテーマによって、そこで何かを展開していく、そういったテーマコミュニティというのがもう一方であろうかと思いますので、そういったことをしっかりまちづくりにつなげていくような、それが重要ではないかと思っています。  現に栗栖のミラマチも、地域住民の方だけではなくて、それ以外のいろんな思いを持った方々もご参加いただいておりますので、そういったことでいろんな新しい価値が、いろんな人の思いがかけ合わさって、新しい価値が生まれていくんではないかなあと、こう思っております。  それから、もう一つは、いつも申し上げていますが、犬山はそれぞれの地域の特徴が非常にはっきりしておりますので、やはりその地域の風土だとか、あるいは素材をしっかり生かしていく、あるいは引き出していくということが大事だと思っております。その創意工夫をしっかり、私どももいろいろアイデアを出していきますけれども、また地域の皆さんともしっかりそれを共有しながら、いろんな工夫をしていけたらと思っております。  それから、もう一つは、やはり地域の課題を解決していくためには、法的な側面といいますか、そういった中でいろんな課題だとか支障だとか、そういったものが場合によっては出てくるかもしれません。そういったものを私どもとしてはしっかり可能性の扉を開いていくということが、やはり地域の未来を開くことにもつながるというふうに思っておりますので、そういったことについては、できる限り既成概念だとか、そういったことにとらわれないように、私どももそういった支援をしっかりしていくことも重要ではないかと思っておりますので、そういった観点で未来のまちづくりに、今回の栗栖の事例も参考にしながら、それをいろんな場面でも展開していけたらと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 柴田議員。 ○3番(柴田浩行君) ありがとうございました。冒頭には交通まちづくりということで、城下町のまちづくりに触れさせていただきました。今、栗栖も触れさせていただいて、そのほかの地区についても、市長から今、お話がありました。犬山市に特徴、魅力、これはいっぱいあると思いますので、今を生きる私たちが責任を持って50年、100年先の未来のまちづくりについて大いに議論し、そして行動したいと思います。  以上で、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 3番 柴田浩行議員の質問は終わりました。  お諮りいたします。午前中の会議はこれをもって打ち切り、午後1時まで休憩いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。    〔「異議なし」の声起こる〕 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 異議なしと認め、さよう決しました。  午後1時まで休憩いたします。                午前11時37分 休憩                 再     開                午後1時00分 開議 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  一般質問を続行いたします。  8番 市橋円広議員。 ○8番(市橋円広君) 8番、市橋円広です。通告に従い、3件の一般質問をさせていただきます。  最初に、件名1の町内会については、要旨1、2を一括で質問させていただきますので、よろしくお願いします。
     要旨1、町内会加入世帯数・加入率等、現状についてお尋ねいたします。  近年の少子・高齢化により、当市でも人口は減少しております。しかし、世帯数は増加しています。つまり、1世帯当たりの人数はより減少していることのあらわれです。また、高齢者のみの世帯は大きく増加していると思われます。町内会はコミュニティの形成のために必要不可欠です。しかし、近年は、未加入者や町内からの脱退、町内会役員になることへの負担、ごみ問題、防災面、地域福祉面など、さまざまな課題も噴出しています。昔は町内会ごとに道普請など、町内でお互いに助け合いや支え合ってきたことでまとまりやつながりが強くありました。しかし、近年はそういった町内の行事も少なくなったことや、個を大切にする考えの住民がふえてきたということもありまして、隣人とのつき合いは不要で、直接関係あること以外は、なるべくかかわりたくないなどと考える人もふえて、町内のきずなは薄れてきたように感じます。  そこで質問いたします。町内会への加入世帯数、非加入世帯数について、また、65歳以上の高齢者のみの世帯数について、過去との比較した数字でお答えください。  次に、要旨2、町内会の集会場についてお尋ねいたします。  町内会の集会場は、町内のコミュニティ活動の場として重要な役割があります。当市も昨年度から新築・改築に対する補助額を引き上げるなど、積極的な支援をされてみえます。また、耐震診断に対する補助などもあります。しかし、中には築後40年以上経過し、耐震基準に適合しない集会場も多いように思われます。また、災害時などにおいて、一時避難する場所としても重要な施設です。  そこで、質問いたします。町内会所有の集会場は幾つあるのか。また、耐震化されている施設の数、耐震補助の実績、さらに市として集会所に対してどのようなスタンスで臨まれているのかお答えください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小川市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 小川君登壇〕 ○市民部長兼防災監(小川清美君) ご質問にお答えします。  市全体で65歳以上の高齢者のみの世帯数は、国勢調査の結果によりますと、平成22年度は4,759世帯、平成27年度は6,400世帯となっており、この5年間で1,641世帯、率にして34%増加しています。  次に、町内会非加入世帯については、町内会への加入が任意であることなどから、把握は困難ですが、間接的に総世帯数と町内会加入世帯に配布する広報数から計算しますと、およそ4,000世帯程度と思われます。しかしながら、この数値は、例えば同一敷地内に親子2世帯が居住する場合で、広報は1部しか受け取らない世帯などが相当数含まれます。そのため、広報を受け取っていない世帯が直ちに非加入世帯とは言えず、実際の非加入世帯数は4,000よりもかなり少ないものと考えます。  続いて、町内会集会場についてでございます。  市が把握している町内会所有の集会場は、過去の調査等から、現在、102棟でございます。ただし、市補助金を利用せず、町内会が自己資金のみで建設したものは把握できていませんので、実際はもう少し多いと思います。  また、建物の耐震化の状況については、平成19年度以降に集会所建築費等補助を利用した物件で、建築または耐震化工事を行ったものは全部で10件でございます。集会所は地域がさまざまな活動を行う際に拠点となる施設で、公共施設を補完する住民のコミュニケーションの場として重要であると考えています。そのため、昨年度より市による集会所建築費等補助を増額しておりますことは、先ほど議員の質問の中でもあったとおりでございます。地域の拠点となる集会所の設置や修理に対して、引き続き町内会等からの要望に応じ、支援していきたいと考えています。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 市橋議員。 ○8番(市橋円広君) ありがとうございました。やはり高齢者のみの世帯数は、平成27年までの5年間で1,641世帯、率にすると34%も増加しているということで、この数字は当市全体の世帯数で考えれば5分の1以上は高齢者のみの世帯というわけになります。高齢化のスピードがうかがえるということです。また、非加入世帯数も約4,000世帯ということは、世帯総数の13%ということは、やっぱり8世帯に1世帯ぐらいが非加入ということで、他市町の状況はわかりませんが、決して少ない数字とは思えません。何らか対策を講じるべきだと指摘しておきます。  また、耐震化の状況につきましては、平成19年度以降、工事を行ったのは10件ということなんですが、そのうち新築が8件ということで、実際耐震化の補助を受けた施設は2施設ということだけです。まだ危険な集会場はたくさんあると思われるので、市としてこの補助制度のさらなる周知に努めていただくよう期待しております。  集会場について、市として今の答弁で実態を把握されていないとの答弁で、本当にちょっと驚いたんですけど、先にも述べましたんですけど、災害時における一時避難場所としての利用も想定されているわけですから、市として把握していないというのは、ちょっと理解できません。  そこで、再質問いたします。  集会場について把握されていないとの答弁でしたが、このままの状態で当然いいと思われてみえないと思いますが、町内会全般について、町会長へ例えばアンケート調査などを実施するつもりはあるのかないのかお答えください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小川市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 小川君登壇〕 ○市民部長兼防災監(小川清美君) 再質問にお答えします。  今後の補助金の動向をつかむ上でも必要だと考えております。したがいまして、町会長への負担が過大にならない、こういった工夫もしながら、アンケートは実施していきたいと考えております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 市橋議員。 ○8番(市橋円広君) ありがとうございました。アンケートを実施していただくということで理解いたしました。  次に移ります。要旨3、町会長の負担軽減についてお尋ねいたします。  この質問に関しましては、平成26年11月議会でも取り上げましたんですけど、答弁の中では、広報の配布についてはポスティングなども検討していくとのことでした。さきの質問で課題に上げました未加入者とか町内会からの脱会者というのは、こういった町会長等の役員の負担が大きいことが理由の一つであって、多分、大きなウエートを占めているとの結果も報告されています。実際、私の地元である羽黒の町内の中で、役員ができないために町内会を脱退された方もみえるそうです。また、ことしの町内会の役員の方で、86歳の方が町内会長になられました。町内会長の選出の方法は、その地域によって当然違いますけれども、輪番制みたいな形ですね、そういうところが多いことがその原因だと思われます。  先ほど答弁にありましたように、65歳以上の高齢者のみの世帯数が6,400世帯もあるということで、その中で当然、町内会の役員を引き受けてみえる方も多いと思います。町内によっては高齢者は除外してみえるところもあるようですが、まだほんの一部にすぎません。行政が町内会組織の役員人事に口を挟むわけにはいかないということは理解していますが、町会長の負担を減らさなければ、町内会からの脱退者というのはますます増加していくと思います。  そこで、要旨3、町会長の負担軽減策について、2点、お尋ねいたします。  1点目、町会長の仕事のうち、月2回の広報をはじめ、市から各町会長に対して周知などを依頼する行政文書はどれくらいあるのか。  2点目として、町会長への負担軽減策として、ポスティングとか新聞折り込みなどの検証はなされているのかどうかお答えください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  江口経営部長。    〔経営部長 江口君登壇〕 ○経営部長(江口俊也君) ご質問にお答えさせていただきたいと思います。  まず、町会長の皆さんには、地域のために日々、さまざまな役割を担っていただくとともに、行政運営にも多大なるご協力をいただいております。この場をおかりしまして、まずはお礼申し上げたいと思います。ありがとうございます。  そこで、ご質問の市から町会長への依頼の現状ですけれども、さっき議員が言われましたように、毎月2回、広報犬山の配布というものをお願いしているんですが、そのほかに行政からのお願いだとか、あるいはお知らせ、そういった文書の回覧や各戸への配布、また、ポスターの掲示なんかをお願いしているところであります。  平成28年度の依頼の件数ですけれども、市内の全町会長に対して文書の各戸配布を依頼した件数が24件、それから、回覧文書をお願いしている件数が20件、ポスターの掲示をお願いしているのが9件ということになっております。このほかにも市内全域ではなくて、地域を限定して文書依頼をする場合もあります。学校の行事の関係だとか、あるいは地域の夏祭りだとかの、そういうイベントなどの関係で、対象となる町会長のみに各戸配布とか回覧をお願いをしている場合もございます。  こうした地域を限定した依頼の件数ですけども、各戸配布が17件、回覧が55件、ポスターが1件というふうで、いずれも月2回の広報の配布のタイミングに合わせてお願いをさせていただいているというのが現状でございます。  次に、行政文書の配達の手法として、ポスティングや新聞折り込みの可能性についてということなんですけれども、ご承知の方もおみえになられると思いますが、その検証と町会長への負担軽減の両面というところから、平成27年4月の市議会議員の選挙のとき、それから平成28年7月の参議院議員選挙の選挙公報について、従来、町会長を経由しての配布だったものを、各戸への新聞折り込みとポスティングの併用配達に切りかえて実施をしているところであります。こうした実績なども踏まえながら、広報などの行政文書の配布回数、町会長への負担軽減などの面から、現状の配布方法とさせていただいているところでございます。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 市橋議員。 ○8番(市橋円広君) ありがとうございました。過去2回の選挙公報については、ポスティングと新聞折り込みの併用で実施されたとのことでした。また、約4,000世帯の町内会未加入者の中には、郵送等で広報の配布を受けてみえる方もあります。広報だけではなく多くの行政文書があり、ポスティング等は難しいかもしれませんが、町会長の負担をできるだけ軽減するためにも、再度検討していただくよう期待しております。  再質問いたします。  町会長の負担で一番大きな原因となっている広報等の配布ですね、月2回から1回に減らすことも検討するべきと考えますが、見解をお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  江口経営部長。    〔経営部長 江口君登壇〕 ○経営部長(江口俊也君) ご質問にお答えしたいと思います。  議員のほうから、町会長の負担軽減ということで、このご質問の趣旨につきましては、私どものほうも十分に理解をしているつもりでございます。広報ですけれども、最新の行政情報をできるだけタイムリーにお届けするという、そういう広報の目的を果たすために、月2回の発行を継続していきたい、そういうふうに考えております。  広報は市の行政情報を市民の方にお伝えする最も有効な手段、そういうふうに認識をしております。したがいまして、できる限り新しい情報をできるだけタイムラグのないような鮮度でお届けしていく、そういうことが広報の使命、そういうふうに認識をしております。  今、市橋議員からご提案がありましたように、発行回数を月2回から1回に減らせば、個別配布の手間というのは減ると思います。ただ、その一方で、広報1回の情報量が多くなりまして、ページ数がほぼ倍増していくことで、知りたい情報がちょっと探しにくくなったりするというような面も出てくるかなというふうに思っています。  また、行政や市民の活動報告などは、最大にすると2カ月程度後の掲載というふうになってしまいまして、市民の皆様にお知らせするまでにちょっと時間がかかってしまうんではないかというふうにも思っております。  先ほど申し上げましたけれども、こうした点から、行政情報をタイムリーにお届けするためには、現時点では月に2回の発行を継続しつつ、今後も市民の方の目線に立って、広報のあるべき姿、そういったものを追及して、親しまれる広報を目指していきたいというふうに考えております。  一方で、月2回の発行を1回にすれば、先ほども言いましたけども、町会長の負担は減りますけれども、その際には行政文書の配布などに係る町内会連絡事務委託料の積算を見直す、そういうような必要も出てくることから、町会長の負担軽減という視点で広報の発行回数を減らしていくかどうか、市民の情報伝達のあり方も含めて、全市民的な議論が必要である、そういうふうに認識をしているところであります。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 市橋議員。 ○8番(市橋円広君) ありがとうございます。答弁にありました町内会事務連絡委託料の積算を見直す必要があるということなんですけど、積算の根拠というのは私にはわかりませんが、町会長は手当のために引き受けているのではなく、町内のために一生懸命頑張ってみえるということで、その事務連絡委託料の手当ですね、このことと今の町会長の負担軽減は全く別の問題だと考えます。  実際、近隣でも広報の発行を月1回にされている自治体もありますので、ぜひそういうところも研究していただきたいということと、広報を月1回にすることのメリット・デメリットというのを広く市民の方にも周知し、例えばアンケートなどの調査をしていくということもするべきだと指摘させていただきます。  次に、要旨4、町内会組織の今後についてお尋ねいたします。  先ほどから何回も申し上げますが、少子・高齢化の進行により、町内会での行事は減少傾向ですし、また、子ども会なども、子どもの減少により、世話をする親が減ってきたということによる負担がとても大きくなりまして、解散されたところも少なくありません。しかし、一方、元気な高齢者の方は増加してみえます。このような方々が活躍できるような環境づくりはしていかなければなりません。  町内会役員は、高齢化とか共働きにより町内会への行事に参加できない、また、役員になることでの負担感を考えて、なり手が不足している状況です。現在、当市では、各小学校区単位でコミュニティ組織を立ち上げつつあります。しかし、町内会とコミュニティ組織はまだ連携が十分だとは思いません。個々の町内会が地域のNPOとか各種団体との接点が少ないため、連携ができていないように感じます。  現在、町会長会の組織は、羽黒、楽田、城東、犬山、池野の5地区となっています。しかし、コミュニティ組織は各小学校区単位です。今、羽黒地区の町会長会の会長は、たまたま東小学校区の方です。当然、コミュニティ組織としましては、東コミュニティということになりますんですけど、実際のところは羽黒地区ということですね。羽黒コミュニティの役員もされています。また、長者町地区においては、7町会があって、町会長会は羽黒ですよね。コミュニティ組織は東コミュニティと、多分今後設立されるであろう池野地区に分かれることになります。同じ自治会組織として活動してみえるのに、分断されるということは、本当に自治会にとってはいいことではありません。  そこで、要旨4について、3点質問いたします。  1点目、町会長及び町内会役員のなり手不足に対してどのように考えてみえるのか。  2点目、今後、高齢化等によって町内会の存続が危ぶまれるような事態も想定されますが、町内会組織について、現状のままでいいのか、再編などの考えはあるのか。  最後に、小学校区単位で進めているコミュニティ組織を生かしていくのであれば、町会長会のあり方も見直しすべきと考えますが、見解をお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小川市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 小川君登壇〕 ○市民部長兼防災監(小川清美君) ご質問にお答えします。  議員ご指摘のとおり、市の窓口でも役員の負担増に伴う町会長のなり手不足や、高齢化による世帯数の減少については、しばしば相談を受けています。なり手不足の原因は、役員への負担も一因であると考えておりますので、市からの依頼業務を精査し、負担を少しでも減らすことができるよう、取り組んでいるところでございます。  また、世帯数の減少に対する町内会の再編やコミュニティとの区割りが異なることによる区割りの見直しに関しては、古くからの慣例や町内会同士のつき合いなどがあるため、直ちに見直すことはできませんが、長期的な課題として捉えております。  なお、コミュニティとの区割りの違いに関しては市でも認識していますが、町会長会はコミュニティが設立される以前から構成され、結びついている経緯がございます。市としては、現時点では従来の地域のつながりが重要であると考えていますが、町内や地域の方々から要望や相談をいただいた場合には、関係者の意見も聞きつつ対応してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 市橋議員。 ○8番(市橋円広君) ありがとうございました。確かに町内は過去からの長い歴史やつながりがありまして、再編するということは難しいと理解しています。しかし、先ほども申しましたが、今後、町内会が解散されるということも想定しなければなりません。また、コミュニティとの区割りの違いにつきましては、町会長会はコミュニティ設立以前から構成されているから、今のままで行くとのことですが、やっぱりコミュニティをなぜつくったかという、古いものを新しく変えていくということも重要ですので、再度検討されるように期待しております。  ここで、副市長のほうに、町内会全般について再質問いたします。  町内会組織の役員のなり手不足や、町内会の今後について、また加入を促すためにも、せめて市内への転入者には町内会に入るように、パンフレットなどを使って勧誘するべきでないか、また未加入者の加入促進のために広報を使ってメリット・デメリットなどを詳しく説明する特集記事の掲載などを考えてはどうか、以上について見解をお願いいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小澤副市長。    〔副市長 小澤君登壇〕 ○副市長(小澤正司君) 再質問にお答えいたします。  結論から申し上げますと、具体的な方法は別として、未加入者の加入促進については、市としても取り組まさせていただきます。というのは、今、議員のほうからご指摘があったそのような状況、これは決して好ましいものではなく、また、私どもが求めていく地域の福祉、そして活力、そして犬山市の行政、そういったものに大きな支障が今後出てくると。  この問題は別に犬山市だけではなく、全国的な課題であり、なお、今日的な課題でありますし、さらに高齢化が進めば進むほど、地域の安心・安全、見守りは地域の力がなければできないというふうに考えておりますし、また、市の高齢者の福祉の今後の動きは、地域福祉というほうへ重点が移ってまいりますので、そのためにもこういったコミュニティを私どもも守っていかなくてはいけないと、そういうふうに思っておりますし、また、この後、大沢議員からも、この町内の未加入者の問題については、ごみの観点からもご質問があるというふうに私どもは理解しておりますが、そのように大きな課題を抱えた本質的な問題と思っておりますので、市としても当然のように未加入者の問題だけではなくて、町会長及び役員の負担軽減についても取り組まさせていただきますので、ご理解をお願いしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 市橋議員。 ○8番(市橋円広君) 副市長、ご答弁ありがとうございました。少し前向きな答弁ということで、ありがとうございます。  次に移ります。件名2、犬山の農業について。  要旨1、認定農業者・大規模経営者の育成についてお尋ねします。  当市においても、農業を取り巻く環境は、高齢化や後継者不足などによって、耕作放棄地や管理が不十分な農地が増加するなど、とてもいい状況とは言えません。ことし3月に策定された犬山市農業経営地域戦略アクションプランでもわかるように、農家数は大きく減少してきています。それも近年ほど減少率が高くなっています。また、農業従事者においては、65歳以上の方が75%を占めている状況からも、今後の農地の継承にとって危機的な状況であると思います。  このような中、当市では昨年中間見直しをされました第5次犬山市総合計画において、農業経営の確立のため、認定農業者、大規模経営者の育成を目指す施策の目標値を改定されました。  そこで、お尋ねいたします。総合計画改訂版では、水稲、野菜、果樹、花卉園芸などの認定農業者を育成し、未利用農地のあっせんなどを行い、農地の利用集積化の推進と大規模経営者の健全経営を支援しますとのことですが、目標達成のために市としてどのような支援などを考えているのかお答えください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えいたします。
     まず、認定農業者についてですが、この制度は農業経営基盤強化促進法に基づき、農業者が作成した農業経営改善計画が、市の策定の基本構想に合致した場合に、市が直接認定するもので、さまざまな農業支援策を活用することが可能となります。犬山市では現在、17名の農業者が、この認定を受けておるというところでございます。  また、大規模経営につきましては、特段の定義はありませんが、稲作で10ヘクタール以上耕作している認定農業者は、犬山市では現在4名で、大規模経営者として営農していらっしゃいます。農業者が高齢化し、後継者不足である現状におきまして、こうした認定農業者や大規模経営者を今後育成、確保していくことは、農業振興や農地保全の観点からも重要な課題であると認識をいたしております。  第5次犬山市総合計画の改訂では、この認定農業者の2022年度数値目標を20人としております。認定農業者を育成していくことは、市内農地の利用促進を図ることができ、また、効率的で安定的な農業経営を推進していくことも可能となります。  認定農業者の育成策といたしましては、国の施策メニューを最大限活用できるよう、情報共有を行っていくとともに、認定農業者の方が栽培した犬山産農作物のPRなど、販売促進に関しても支援を考えてまいります。  一方、大規模経営者の育成支援につきましては、まずは農業者みずからが事業拡大の意思を持っていただくことが重要であると考えます。  7月から開始されます農地利用最適化推進委員と連携を深め、さらなる農地の集積・集約化を進め、とりわけ大規模経営者への集積を図ることで、規模拡大を支援していきたいと考えております。  また、昨年度、稼ぐ農を目指した犬山市農業経営地域戦略研究会の中で、農業者への施設整備や機械導入の補助が必要という意見が数多くありましたので、他市の事例を参考にしながら、具体的な支援メニュー導入に向けた準備を進めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 私からも答弁させていただきます。  このご指摘の問題というのは、私も犬山市の現状を見ますと、課題認識としては非常に深刻なものがあって、私もこの問題についてはしっかり取り組まなきゃいけないということを強く認識をしております。  そうした中で、私も産業振興ということを非常に施策の中でも大きな柱にさせていただいておりますので、この農業も非常に重要な産業であるということです。大規模経営の定義というのはなかなか、さっきもはっきりはしていないというのもありましたが、少なくとも農業をなりわいにして、それで生計を立てていくことができる、そういった農業の展開というものが、いわゆる産業振興という観点に立てば、非常に重要ではないかと、こう思っております。  そうした展開を図っていくためには、今もありましたけれども、具体的な支援メニューをしっかり構築していくことも、そういった担い手の育成につながっていく、あるいは高度化、いわゆる稼ぐ農業としての高度化につながっていくと、こう思っておりますので、そういった支援策をしっかりいわゆる構築をしていきたいと。その準備を今、指示をしておりますし、担当のほうでもそういった研究を進めていただいておりますので、しかるべき時期にそういった政策、あるいは支援制度を導入していけるように、しっかり頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 市橋議員。 ○8番(市橋円広君) 市長、ご答弁、ありがとうございました。いろいろな支援メニューを考えてみえるということですので、ぜひ実行していっていただきたいと思っております。  答弁にもありましたんですけど、当市で農業近代化資金等利子補給の補助を行ってみえますが、やっぱりこれだけでは健全な農業経営を行っていくには不十分です。新たに農業に参入しやすくするためにも、施設とか農業機械等への補助も検討していくべきだと指摘させていただきます。  次に、要旨2、地産地消の推進についてお尋ねいたします。  地産地消という言葉は、栄養価の高い旬のものを工夫して食べるという意味も込められていまして、自分たちの健康と、その土地に伝わる食文化を守ってきたという側面もあります。全国でも小学校の給食で地産地消を使った食育を実施されているところもあります。児童が給食を通じて食や地域環境への関心や愛着を深め、豊かな人間形成に役立つことにつながります。当市でも総合計画の中で、地産地消の推進をうたってはいますが、改訂版では学校給食での地元農産物使用量が当初計画より後退した目標になっています。もちろん児童生徒数の減少により、消費が少なくなることは理解いたしますが、この5年間の取り組みがどうであったのか疑問に感じます。  地産地消の推進にとって、朝市の存在というのは大きな役割を担っています。しかし、朝市というのは毎日行われているわけではありません。昨年実施されました農業者へのアンケートでも、農畜産物の販売促進のためには、販売場所の確保が重要だとの結果も出ています。そこで、要旨2の地産地消の推進について、2点、お尋ねいたします。  1点目、地産地消推進のためにどのような取り組みを進めていくのか。  2点目として、今後、常設の直売所の設置を検討することができないのかどうかお尋ねいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えいたします。  第5次犬山市総合計画では、地元農産物の地産地消の推進を基本施策と掲げ、さまざまな取り組みを図ってまいります。また、昨年度策定いたしました犬山市農業経営地域戦略においても、販売拡大に向けたアクションプランを位置づけております。  具体的には、犬山産農産物の販売やPRを行う場や、機会を創出するため、市内スーパーマーケット等と連携促進を図ってまいります。また、JA愛知北との連携も強化し、販路拡大を推進をしてまいります。  加えまして、市内小中学校、子ども未来園へ、農家が直接農産物を納入いたします、犬山子ども食育応援団制度があり、現在12名に登録をいただいておるという状況でございます。今後もこの制度の利用促進を図るため、さらに学校等との連携を深め、協力体制を強化し、農家からの食材納入を推進してまいりたいというふうに考えております。  また、現在市内9カ所で朝市が開催されております。朝市は農産物等の販売だけではなく、農業者と消費者の交流の場でもあり、農業活性化にも大きく寄与していることから、今後も積極的にPRをしてまいりたいと考えております。  直売所につきましては、今年度、土地整備部局が交流エリアとして道の駅についての検討を行っていることから、道の駅には必須となっております地域振興施設のあり方を検討する中で、可能性についても探ってまいりたいというように考えております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 市橋議員。 ○8番(市橋円広君) ありがとうございました。地産地消の推進は、まず、農業者のやる気を起こさせることが重要だと思います。利益が出るようになれば、必ず参入者はふえてきます。そのためにも販路の確保は欠かせません。今、道の駅の話が出ましたんですけど、当然、朝市関係者とは十分協議をしなければならないと思いますが、ぜひそのような農畜産物の直売所ですね、民間活力を生かして実現できるように期待しております。  また、補助金のあり方に関しましても、一律ではなく、意欲のある方には重点配分できるような体制をつくっていくことも重要ではないかと考えます。検討されることを期待して、次の要旨3、優良農地の保全についてお尋ねいたします。  先ほども述べましたんですけど、農業従事者の75%以上が65歳以上ということです。そして、先ほどの答弁にありましたんですけど、認定農業者が今後5年間で20人という目標を立ててみえるんですけど、しかし、現在、17人の認定農業者の方ですね、その多くの方は後継者がいない状況ということです。認定農業者の数をふやしていくということも重要ですが、後継者の育成のほうも力を入れていくべきだと思います。  また、アンケート結果によれば、農業をやめたいとの回答が28.7%、経営耕地面積を縮小したいとか、手間のかからない農業に転換したいとの回答も、それぞれ10%以上ありました。それに対しまして、現状を維持していきたいとの回答は37.7%でした。この結果を見れば、今後10年とか20年先に果たして今の農地を保全していけるでしょうか。私は個人的には無理だと思っております。  また、農道や用排水路の草刈りも、高齢化によりまして、ある町内では昨年、農事組合が解散されましたし、今後、ますますこうした事例はふえてくるということは容易に想像できると思います。農業従事者が減少すれば、耕作放棄地はふえるはずです。また、農道や用排水路の管理もできなくなりまして、農地の環境は悪化すると思われます。そうなってくれば、当然、市の負担は増大してきます。  そこで、質問させていただきます。農業従事者の減少により、農道や用排水路の管理が課題となると考えていますが、どのような認識を持ってみえるのか。  また、今年度からJAから贈呈された草刈り機について、実績はどのようであるのか。さらに、今後、台数をふやすような意向はあるのかどうかお答えください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えいたします。  議員ご質問の優良農地とは、一団のまとまりのある農地や、圃場整備されました農地など、良好な営農条件を備えた農地であると認識をいたしております。優良農地を保全するためには、周辺の水路や農道等を適切に管理していく必要がありますが、農業者の減少により、管理が困難な状況になっております。  その対策といたしまして、市では、今、議員が申し上げられましたJA愛知北から昨年度寄附いただきました3台の草刈機を、この4月から市内団体等に対して貸し出しを行っているという状況でございます。貸し出ししている草刈機は、のり面の草刈りも可能な自走式で傾斜地対応となっており、農道等の平面を歩きながら操作し、水路等ののり面を刈ることが可能な草刈り機でございます。  貸出実績といたしましては、これまでアダプトプログラムに登録している団体や町内会等、4団体からの申し出があり、延べで28日間、貸出を行っておるというところで、現在も申し込みをいただいておるという状況でございます。今後もPR等を行うことで、貸出を促進いたしまして、農地保全のために活動する団体やグループを積極的に支援してまいりたいと考えております。  なお、今後の台数の増加につきましては、利用頻度ですとか、維持管理については市で負担をしておりますので、そういうようなものを検証しながら、必要に応じた中で台数の増大も検討してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 市橋議員。 ○8番(市橋円広君) ありがとうございました。優良の農地の保全は、農業者の減少により管理が困難な状況になっているという認識で、私の考えと一致します。再質問はいたしませんが、農道や用排水路の維持管理は、農業者だけに負担を強いるということは、今後の状況を考えれば無理ではないかと思います。以前ありましたように、国の補助金を使った水と環境を守る活動のような取り組みを、当市独自でも検討していくべきだと考えます。繰り返しになりますが、維持管理ができなくなれば、市が管理をしていくことになります。市の負担を少しでも軽減できるように検討していただくことを期待しておきます。  次に、件名3に移ります。件名3、要旨1、2が関連がありますので、一括で質問させていただきます。  5月30日の中日新聞の近郊版で、犬山城の国史跡指定を目指す。年度内に文化庁への申請を視野に、関係者と協議していくとの記事が掲載されました。今までの答弁では、史跡指定に関しましては、すぐに申請するのではなく、どちらかと言えば先送りというような答弁だったと記憶しております。今なぜこの時期に申請を決断されたのか。  そこで、要旨1については、犬山城史跡指定の取り組みに関する経緯について、及び史跡指定の範囲はどこまでを想定されているのかお答えください。  続いて、要旨2、福祉会館の今後について、史跡指定の範囲の中に当然福祉会館はあります。福祉会館の今後については、過去から多くの議員から質問がありました。昨年12月議会で柴田議員への市長答弁では、今後については公民館的な利用、機能を生かした低層階での新築も検討の一つとの答弁もありました。大手門があったとされるこの場所は、今回の史跡指定によってどのように変わっていくのか、あわせてお答えください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野教育部長。    〔教育部長 吉野君登壇〕 ○教育部長(吉野正根君) ご質問にお答えいたします。  まず、史跡指定の経緯についてお答えさせていただきます。  史跡とは、文化財保護法第2条及び第109条の規定に基づき、城跡や古墳など、記念物のうち歴史上及び学術上の価値が高く、重要なものを文部科学大臣が指定したものを言います。犬山城は天守が国宝に指定されていますが、天守所在地を含めた城郭などは史跡に指定されていません。史跡の指定を受けるためには、まず、各種調査に基づく総合的な調査研究により、歴史的かつ学術的な価値を明らかにした上で、保護を図る範囲を明確にする必要があります。  城山や城郭の一部は、平成21年度から平成27年度まで、建築史学、城郭考古学、文献史学、考古学及び歴史地理学などの分野における総合的な調査を行い、また、平成26年度から平成28年度まで、城郭範囲を確認するための土地境界測量を実施してまいりました。その成果として、歴史的かつ学術的な価値を総合的にまとめた犬山城総合調査報告書を本年3月に刊行いたしました。また、本年1月には、広く調査成果の周知を図るため、犬山城シンポジウムを開催いたしました。  これまで文化庁からは、犬山城城郭の骨格を示す範囲として、城山、旧犬山市体育館跡地、城前広場、丸の内緑地、大手門のあった福祉会館やしみんていを一括で史跡指定するという見解が示されてしました。先般、犬山城シンポジウムの開催内容や、犬山城総合調査報告書を調査成果として文化庁に報告したところ、当市のこれまでの取り組みが評価され、福祉会館及びしみんていは追加で史跡指定するという進め方でどうかというご提案をいただきました。ついては、まずは城山、旧犬山市体育館跡地、城前広場、丸の内緑地の史跡指定の取り組みを開始してまいりたいと考えています。  続きまして、福祉会館の今後についてお答えさせていただきます。  福祉会館につきましては、現在も多くの市民が利用していることもあり、この場所にどの機能を残すのかは検討段階であり、史跡指定との調整は必要不可欠です。史跡の観点からは、この福祉会館は犬山城と城下町の境界にある唯一の出入口である大手門に当たる場所で、平成23年度に駐車場の一部で実施した発掘調査の結果、江戸時代の絵図に描かれているとおりに、堀と土塁の痕跡を検出し、遺構が地下に良好に残されていることが確認されております。  この発掘調査の成果に基づき、福祉会館の場所はしみんていとともに史跡指定の追加の候補地となっております。史跡の追加指定に当たり、建物を除去した後には、堀、土塁や石垣など、遺構の残存状況や箇所などを確認するために発掘調査を行うとともに、学術的な専門委員会を構成し、史跡保存活用計画を策定する予定です。この保存活用計画では、大手門の当時の姿や発掘調査の成果を紹介する機能や、地域の集会や行催事業などの市民交流機能も兼ね備えた施設などの整備事業を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 市橋議員。 ○8番(市橋円広君) ありがとうございました。これちょっと市長に再質問させていただきます。  市長は史跡指定を目指すために関係者との協議をしていくとのことですが、協議する対象となる地域ですね、どこまでを想定されてみえるのか。  また、史跡指定の範囲には民有地も含まれています。土地利用に制限が係る史跡指定の申請は、当然土地所有者の理解が欠かせないが、どのような対応を考えてみえるのか。  さらに、メリット・デメリットを示した史跡指定に対する広く市民へのアンケート調査など、そういったものの実施をするつもりはあるのかないのか、お答えください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 関係者というのは、今、議員もご指摘のように、土地所有者の関係です。これは民有地となると、成瀬さんが持っている土地もございますし、三光稲荷、針綱神社、白帝文庫、あと名古屋水道局ですかね、犬山市の土地もあるわけですけれども、そういった関係者になろうかと思います。  もう1点、広く市民にメリット・デメリットを示してというお話もありましたが、特にアンケートという形では、今考えていませんけれども、今のところそういうふうには考えていませんが、議会の皆さんの声もいろいろ聞きながら、必要があれば検討しますが、今のところはそういう予定はしておりませんので、よろしくお願いします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 市橋議員。 ○8番(市橋円広君) 市長、ご答弁ありがとうございました。この史跡指定につきましては、月曜日以降、後藤議員と久世議員のほうから、また突っ込んだ質問があると思いますので、私はこれ以上言いませんので、今回の質問はこれで終わりにしたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 8番 市橋円広議員の質問は終わりました。  続いて、4番 大沢秀教議員。 ○4番(大沢秀教君) 4番、犬山市民クラブの大沢秀教でございます。ただいま議長にご指名をいただきまして、一般質問をさせていただきますが、最初に、今回3件、通告をさせていただいておりますが、1件目の質問と2件目の質問の順番を入れかえて質問をさせていただきたいと思うんですが、議長、よろしいでしょうか。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) よろしいです。 ○4番(大沢秀教君) では、ちょっと順番を通告書とは入れかえさせていただきまして、通告書では2件目となっております質問から質問をさせていただきたいと思います。  調和型コミュニティ形成拠点としての地域デザインについてという内容で質問をさせていただきます。  1点目といたしまして、まず、残念な状況のところから行きたいと思いますが、善師野駅前の駐輪場の増設について質問させていただきます。  議長にも大変身近な場所ではありますが、この駅前の駐輪場の問題につきましては、過去から鈴木議員が特に熱心にデータなどを用いて質問をされて、継続的に取り組んでこられました。私は今回、善師野駅の駐輪場をできるだけ早く、早急に増設する必要についてのみ質問をさせていただきます。  この善師野駅前は、城東小学校の通学路として利用されておりまして、朝の通勤時間帯ですね、通学通勤時間帯は、車、それから自転車、そして学校に行く子どもたちの歩行者、この動線が非常に複雑に入りまじりまして、交差しておりまして、危険性が非常に、特に保護者の方から指摘をされております。  加えまして近年、非常に高校生がふえてきております。これまで小学生、中学生だった子たちが、当然高校生になりまして、高校生がふえている。そして、こういう傾向というのは、まだ数年続くだろうということは、もう容易に予想ができます。自転車の駐輪場を見ますと、ああ、この間まで中学生だったんだなというのがよくわかるんですけど、城東中何番というステッカーを張った自転車がずらっと並んでおりまして、これは壮観と言えるぐらいであります。駐輪場、どうしても朝の時間帯ですので、慌ててとめたんだと思いますけども、もう駐輪場の枠からはみ出した自転車がいっぱいありまして、通行の障害にもなっております。  また、駅に自転車が置けないからといって、お母さん、送っていってという状況もあるんだと思いますけど、車の送迎がふえると、新たな問題もふえます。車が入ってくるような状況が多くなると、またそこに一つ接触の危険性というのもふえますし、犬山駅まで送っていってというと、また吉田議員の近くの清水の交差点の辺で車がたまっちゃうとか、いろんな問題がここに隠れているなというふうに思います。  現在でもちょっと増設をした経緯のある善師野駅の駐輪場でありますので、何とかこのままやり過ごせば、そのうち子どもたちの数も減るだろうと、消極的に見れば、そういう見方も見えんことはないわけなんですが、そうした対応というのは、余りに寂しいというか、無策のような気がします。  質問のタイトルにもしましたけども、調和型コミュニティ形成拠点として、この善師野駅周辺も新たに位置づけられたわけですが、そうした拠点としてのこの駅の整備というのが、中期的に見れば望まれるということはもちろんでありますが、まずは一刻も早くこの駐輪場の問題だけ先に解決できんかなと。ぜひ早くやりますという答弁をいただきたいわけですが、当局の答弁を求めたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小川市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 小川君登壇〕 ○市民部長兼防災監(小川清美君) ご質問にお答えします。  現在、善師野駅の駐輪場は、駅の南側に2カ所、駅の北側に1カ所あり、その収容台数は南側は2カ所で100台、北側は125台、合計225台となっています。議員ご指摘のとおり、善師野駅の駐輪場は、ここ数年で利用者が大変多くなり、収容能力を上回る台数が置かれることが多くなっています。この対応としては、交通指導員が週1回程度の割合でございますが、定期的に自転車等の整理を行うとともに、状況により職員も随時整理に当たっているところでございます。また、長期利用のない自転車等を、条例に基づき別の保管場所へ移動させ、駐輪スペースの確保に努めています。  利用者に対しては、比較的すいている北側駐輪場への誘導などの啓発も行っていますが、駐輪スペースの不足は否めないということでございますので、本年3月議会で鈴木議員の質問にお答えしたとおり、駐輪場の拡大を視野に入れ、抜本的な対策を検討したいと考えております。すぐにというお話でございましたが、できる限り早く行いたいと考えております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 大沢議員。 ○4番(大沢秀教君) 具体的にいつぐらいとか、どの辺でというお話はありませんでしたが、早くという意思表示はいただいたというところで、2点目の質問に移らせていただきます。  要旨2、富岡地区の公共交通について質問をさせていただきます。
     これは前議会でビアンキ議長も質問をされたわけでありますが、富岡地区はコミュニティバスの路線がありません。ということが地域から、何でないんだという声を私もいただいておりますし、関係者の方の間ではよくそういう話題になっております。この問題につきましては、私は以前にも、実は2年前の2月議会のときにも取り上げたことがあるんですが、現在のコミュニティバスの大きさだと、富岡のいわゆる川より北側、郷中のほうは、通る道がないと。これは物理的に無理だなというのは、私でもわかります。また、県道御嵩犬山線、犬山駅から善師野のほうに向かっていく路線も、一本道ではあるんですが、停留所の設置が非常に難しいというところで、見送ったといいますか、バスの路線がないという状況だというのが、当時、答弁もいただいたわけであります。  もう一つ、原因としましては、富岡には名鉄の富岡前の駅がありまして、公共交通の拠点という意味では、一つ拠点としてあります。それを拠点と位置づける方向、それから、ここを拠点としてまちづくりを行っていく、そういった意味での方向性というのは、間違っていないと思いますし、私もそうすべきだとは思いますが、自転車の駐輪場、富岡のほうに目を向けてみますと、塔野地側から来る駅の東側の駐輪場ははみ出してしまって、いっぱいなんですね。けど、富岡のほうから来る駐輪場は本当にがらがらなんです。いつでもとめられるぐらいがらがらです。ということは、いかに富岡側の人がこの駐輪場を利用していないかということがよくわかります。  来年度以降、コミュニティバスを見直されるというふうに思うわけですけれども、例えば、今のバス、緑色のやつですね、あれ大きいやつ、あれの減価償却期間が終わったというふうに見なせば、そういった小型車両の導入だとか、そういったことも合わせて要望が多い、坂の多いところを通れる路線というのを実は検討してほしいなという声をいっぱいお聞きするわけですね。もちろんこれは富岡地区だけの問題ではないわけでありますが、超高齢社会の公共交通の確保というのは、これから大変大きな課題として市に投げかけられるというのは、もう間違いありません。  そこで、来年度のコミュニティバスの見直しに向けて、富岡地区の住民のニーズをしっかり把握して、対応を望みたいと考えているわけですが、お考えをお示しいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小川市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 小川君登壇〕 ○市民部長兼防災監(小川清美君) ご質問にお答えします。  現在のコミュニティバスが抱える課題には、道路幅員が狭いなどの理由により、現状の大きさのコミュニティバスでは安全に通行できないため、空白地が存在している、そういったことは議員のご指摘があったとおりでございます。  富岡地区にも道路幅員が狭いため、コミュニティバスでは通行できない地域があり、再編に向けた要望もいただいております。こうした課題に対し、平成30年度の再編に向け、交通空白地等の減少を目指し、現在、地域公共交通会議の場で検討を進めております。  バスを含む公共交通は、単なる交通機関ではなく、外出を手助けし、市民の生活を豊かにするものであることを念頭に、市民の満足度が高い運行計画となるよう取り組んでおります。  また、小型車両の導入というご意見がございましたが、当然、そういったことも視野に入れて現在、検討をしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 大沢議員。 ○4番(大沢秀教君) ありがとうございます。具体的な答弁をしろと言っても、今、検討をしているところでありますので、ぜひ前向きにお願いしたいと思います。  今まで2点、ちょっと城東の残念な状況について質問をさせていただきましたが、もう一つ残念な状況について質問をさせていただきたいと。恐らく答弁も残念な感じになろうと思いますが、富岡前駅のトイレ設置についてであります。  余談でありますが、富岡前駅というのは、市内に7つある駅の中でも非常に寂しい駅でありまして、富岡前駅という、富岡駅前じゃないんですね、富岡前という駅なんです。前も質問で言ったような気がしますが、というぐらい、ちょっと寂しいところなんでありますが、先ほどの質問の中で、駐輪場の状況についてお話をしました。富岡には駐輪場スペースが結構あるんですけども、そこにはとまっていないと。  以前、これも2年前の2月議会のときに質問をさせていただいたわけなんですけれども、何とかトイレを設置する場所を確保できんかというようなお話をしたわけなんですが、あの状況を見れば、土地の手当はせんでも、あそこにつくればええじゃないかというふうに、よく最近、眺めていると思うわけでございます。  あの土地は多分名鉄の土地だというふうに思うわけですが、電車を利用したくても、トイレがないんで、私は余り電車が好きじゃないという高齢者の方も実はいらっしゃるわけなんですね。というとこからすると、本当は名鉄につくっていただきたいというふうに思うわけなんですが、名鉄にどういう働きかけをしていただいているのか。しつこくしつこくやっていただきたいなと思うわけでありますが、2年前からどういう動きをしていただいておりますのか、お答えいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小川市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 小川君登壇〕 ○市民部長兼防災監(小川清美君) ご質問にお答えします。  第5次総合計画の中で、富岡前駅は調和型コミュニティ形成拠点に位置づけられましたが、富岡前駅周辺における具体的な整備計画は定めていませんので、現時点において本駅へのトイレ設置は考えていません。  また、トイレの利用者は、そのほとんどが名古屋鉄道の利用者であることから、第一義的には名古屋鉄道が整備すべきものであると考えています。  本件については、毎年、近隣4市2町で構成する尾北地区広域交通網対策連絡協議会において、名古屋鉄道株式会社に富岡前駅及び犬山口駅へのトイレ設置を重要な要望項目として要望しております。昨年度も要望を伝えておりますが、名古屋鉄道株式会社からは、新規にトイレを設置することは、維持管理も含めて難しいとの回答でございました。  今後、市が設置すべきかどうかについては、事業効果や住民ニーズを判断しつつ、議員の皆様とも協議していくこととなります。残念なお答えということになるかもしれませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 大沢議員。 ○4番(大沢秀教君) 残念な答弁ではありましたが、犬山口も今、答弁の中に登場しましたけども、トイレがないのは犬山口とこの富岡前の駅というふうになります。さっき例に出した善師野駅は、実はトイレがあっていいなというんですけど、あれも東海自然歩道のお手洗いでありますんで、もうちょっと名鉄、頑張ってほしいなと思うわけなんですけれども、実はトイレは本当にないと困るというのは、先々週かな、善師野駅の自然歩道のトイレが使用不能になっておる時期が一時期ありまして、すぐ直していただいて、学校に通う子どもたちも大変助かったという経緯が実はあったわけであります。  というとこで、これまで残念だとわかりつつも、細かい質問を重ねてまいりましたが、なかなか難しい問題ばかりであります。そこで改めて、私の質問の件名でありますが、調和型コミュニティ形成拠点としての地域デザインというふうにタイトルをつけました。これは第5次総合計画の中間見直しの中で、目玉の一つだと私は思っておりますが、新たな土地利用計画図の上では、この善師野駅も富岡前駅も、虫に刺されたような赤いマークがついておりましたけれども、調和型コミュニティ推進拠点ということで位置づけられております。  実は、私の地元塔野地では、まちづくり委員会が組織されて、将来の地域づくりにつなげていこうと、こういう空気も生まれてきておりますし、また、善師野地区でも同様に、もっと自由な地域づくりの提案で、地域を盛り上げていこうという機運ができつつあると吉田議員から聞いております。そして、また、こうした動きをまとめて城東小学校区のコミュニティでも、それらをつなげた形で将来づくりをしていきたいと、今年度の総会で幹部の方が大変夢を語っておられました。  調和型コミュニティは、こうした夢のある議論から形成されていってほしいと願って4点目の質問をさせていただきます。栗栖地区の地理と原風景を生かした地域デザインについてであります。  新たな先ほどの第5次総合計画の見直しの土地利用計画図の上で、栗栖地区にもこの調和型コミュニティ形成拠点の印がつけられております。栗栖と言いますと、幹線道路が1本しかありませんで、それが生活道路も兼ねておりますので、不便ではあるものの、その閉ざされた集落、こういうのが失礼に聞こえるといけないんですが、そうした閉ざされた集落であるからこそ、独特の地域文化が形成されてきたと、そういう側面もあるというふうに感じております。もう本当にほかの地区と比べてみても、犬山市の各地区とここだけは何か異質な文化があるなというように感じます。  午前中に我が会派の柴田議員が未来のまちづくり、ミラマチについて質問をされまして、ちょうど資料も皆さんのお手元にあるんじゃなかろうかと思いますが、今回の一般質問の通告の前に、実は同じ会派の中で柴田議員と打ち合わせをしている中で、この未来のまちづくりというのは何とおもしろいんだろうというように感じました。私も実は質問したいと思っておるんだけどというところで、一つだけ残ったのがありまして、質問をさせていただきます。  柴田議員と打ち合わせしたのはもちろんなんですけども、また、ある方とお話をしている中で、木曽川の雄大な景観と栗栖の特性のある文化ですね、地域特性、独特の文化、こんな地域でこそ原風景を生かして、電線の地中化をやってみたらどうかというように実は通告書に書いたんです。書いて通告を提出したんですけど、こんなことは幾ら議員でもちょっと大概にしてもらわないかんという空気を感じたもんですから、ちょっと要旨を変えました。でありますが、こうした栗栖地区で電線地中化を行うということなど、これは非現実的だというか、金がかかりすぎて、投資効果はどうなんだという話になれば、これは私も立っておれんところがありますので、それは仕方ないというところは百も承知でありますが、そうした議論でさえ排除しない、ゼロベースの自由で夢のある議論で地域づくりを行っていくこと、それこそが地域の特性、地勢、また地理的な条件なんかを生かした地域づくりを進めれるんじゃないかというように私は考えるんでありますが、当局はどうお考えになるか。答えにくい質問ではありますが、それについてどういう取り組みをしてこられたか、今後、どう進められるかお答えいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  江口経営部長。    〔経営部長 江口君登壇〕 ○経営部長(江口俊也君) それでは、ご質問にお答えしたいと思います。  まちづくりという部分は、今、大沢議員のほうも自由な議論とかというようなお話で表現をされていましたけれども、皆さんもよくご承知のように、行政だけでやっていくというような時代はもうとうの昔に過ぎ去って、やっぱり地域住民の方が主体的になって、自主的にさまざまな地域にある課題解決に向けて、どういうふうにやっていこう、こういうふうにやっていこうというような議論をしながらやっていくというのが、まちづくりの原点といいますか、基本的な考え方、そういうふうに私どもとしても認識をしております。  栗栖地区の話ですけれども、午前中の柴田議員のご質問ともちょっと重複してしまって大変恐縮なところはあるんですが、「未来まちづくり塾@栗栖」という「ミラマチ」ということなんですけども、そういう活動が行われております。  このミラマチの中では、地域をよりよくするための自由で魅力的な意見だとか提案だとか、そういったものがたくさん出されまして、参加者の方の非常に熱い思いというのを、そういうものを強く感じているところでございます。  その中では、議員がちょっと触れられました無電柱化ということは、特にその中では具体的な提案はございませんけれども、やっぱり栗栖の先ほども言われました木曽川とかの河川空間といいますか、そういう景観だとか、あるいは文化や自然、そういった豊富な地域資源を維持しながら活用していく、そういうことがまちづくりの中では重要だという、そういうような意見というのが多く出ております。  同時に、栗栖地区では、以前から古代邇波の里文化遺産ネットワークの職員の方にもご参画をいただいて、栗栖の持つ地域文化だとか歴史資産を生かした取り組み、そういったものも進められている、そういうような状況でございます。  この地域をデザインするというのは、大沢議員が言われたように、そこの地域が持っている特性を生かしていく手法というのを描いて、ほかにはない、ほかとは違うといいますか、そういうような魅力を効果的に高めていく、そういうことだというふうに思っておりまして、先ほど来言っておりますミラマチというのは、まさにそういう趣旨の中で同じようなまちづくりの方向性、そういうものを目指しているというふうに考えています。  そうした中で、午前中ちょっと市長からも答弁がありましたけども、栗栖地区では木曽川沿いの竹林を整備して、かつてのような美しい木曽川の風景といいますか、そういう景観を取り戻そうということで、住民の皆さんがみずからの手によって、その竹林の伐採だとか、そういうものの整備といいますか、そういうことを今、本当に住民の手によって進められているところであります。  こういう取り組みが一過性に終わらずに、さらに広がって、続いて行われていく、そういうことでやっぱり魅力的なまち、活力のあるまちといいますか、そういうものができていくのかなと。そういうことの延長線上に、例えば定住だとか、移住促進、そういうものにつながっていくというふうに思っています。  私どもの犬山市のほうも、こういう地元の取り組みに、これまでもそういう皆さんの熱い思いに寄り添うというような形で応援をさせていただいておりますけれども、そういう魅力的なまちづくりを実現するために、今後もサポート、応援をしていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 私からも答弁させていただきます。  まさにまちづくりの議論といいますか、いろんな展開をしていくためには、やっぱり先入観だとか既成概念にとらわれて、初めから何か枠の中だけで考えちゃうと、なかなかそうおもしろい発想も出てこないんで、私も町内でいろんな施策展開を考えるときには、あえて極端なことを言うようにしているんです。従来の規制だとか、従来の考え方からはるかに飛び越えたところの話は、あえてボールを投げることによって、いろんな発想が生まれてくるということもあって、実は大沢議員も今言及していただいたような、例えば電線の地中化は栗栖でやったらおもしろいじゃないかというような話を、まさに私も中でいろんなこの議論をしていくときに、話題として出したこともあります。これを実際の計画に落とし込むかどうかというのは、また別の観点の話が出てきますけれども、まちづくりを考えていく、あるいはデザインをしていくという意味では、やはりそういった発想というのが非常に重要ではないかなあというふうに思っております。  栗栖というのは、言うまでもなく非常にすばらしいロケーションがあるので、特に木曽川沿線というのは、本当にその自然環境といいますか、そういうのが非常に特徴的なエリアですので、またそこに暮らす人たちの暮らしのにおいも非常に特徴的なものがあるという中で、まさに議員がおっしゃったような原風景というのは非常に重要な観点かと思っております。まさにそういった意味では、犬山の庭園のような、そういったイメージも沸いてくるのかなというふうに思っております。  それから、森があるもんですから、若干午前中も遊歩道という話もしましたが、これは全くできるかどうかは別として、ツリートップアドベンチャーみたいに、いわゆる森をそのままアスレチックみたいな感じで公園にしちゃおうみたいな、そういう発想も中にはあったりするわけなんですよね。  最近、愛知県のほうも特に公園なんかをいろんな民活を使って、活発な活用を展開していまして、僕は県の今の取り組みってすごくおもしろいなと思ったんですね。そのツリートップアドベンチャー的な、僕もちょっとよく調べていないんでわからないですけど、新城かどこかの公園をそんなような感じで展開しようみたいな記事が出ていたような気がするんで、ちょっと事実が違っていたら申しわけないんですが、これ栗栖の山だけではないんですが、犬山のやっぱり山林というのは、そういった公園であったり、遊び場であったり、もっとそういった活用もできるんじゃないかとか、いろいろ言い出したら切りがないんですが、とにかく地域をデザインしていくという観点は、非常に重要だと思っております。  先ほど暮らしだとか人ということを申し上げましたが、いろいろまちづくりを進めていくためには人も重要でして、課題に取り組んでいくためには、いわゆる課題を解決するためのデザインというのも、もう一方であるわけですので、そういった意味の考え方をこれからのまちづくりの中にも取り入れながら、いろんな取り組みを、地域の皆さんと一体となって進めていけると、おもしろいまちになるんじゃないかなと思っておりますので、またいろんな意味でご提案だとかご指導をいただけたらと思いますので、お願いします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 大沢議員。 ○4番(大沢秀教君) 市長、ありがとうございます。変なことを口走ったのに、勇気を与えていただけるような答弁をいただきまして、ありがとうございます。  それでは、2件目の質問に移りたいと思いますが、入れかえさせていただきましたので、通告書では1件目となっておりますが、城東小学校区のコミュニティの拠点としての城東小中学校について質問をさせていただきます。  趣旨としましては、先ほど入れかえようかなと迷ったぐらいなので、視点としては同じです。まず、残念な状況から取り上げさせていただきますが、要旨1点目、登下校時の車の進入に対する対応についてであります。  これは非常に私に身近なことなんですけれども、城東小中学校の登下校というか登校の時間ですね、朝、車も多い時間なんですけども、特に雨の日、それから学校行事の日なんかは、校門まで子どもを送ってくる親御さんが本当に多く見受けられます。周囲の状況をおわかりの方はわかるんですけども、すれ違うことさえ困難な幅の市道でありまして、そこに善師野方面からと、うちの塔野地方面からと、両方から車が入ってきますと、どこかでごっつんこするわけですね。もう何ともならん状況になりますし、また、そのまま抜けようと思うと、子どもたちが横を、本当に狭いところを、歩行のグリーンベルト地帯をつくるだけでも、ようこんな狭いとこにつくったなというぐらい、20センチか30センチぐらいしか緑の線がないような道なんですよ。そこをまた車が両方向から入ってくるという、非常に危ない、残念な状況があるわけなんですけども、学校も校門まで送ってきちゃいかんよということは重々やっていただいておるとは思うんですが、たまに本当、目に余るときがありまして、非常に私もそのご懸念の声なんかを地域の方、それからまた、地域の方じゃない方からもいただいておりますが、どういう対応をしておられるか、まずお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野教育部長。    〔教育部長 吉野君登壇〕 ○教育部長(吉野正根君) ご質問にお答えいたします。  ご指摘の点につきましては、学校としても大変危惧しているところであり、小学校では年度当初に保護者に対し文書を配布して、児童の送迎は基本的に避けていただくよう協力依頼をしています。また、学校行事や緊急時の出迎え等で運動場を駐車場として開放する場合には、基本的に市道の北側から学校へ進入し、学校を出ていく際には南側へ進むという一方通行的な動線を、小学校、中学校ともに保護者に周知しているところですが、あくまで協力依頼にとどまっており、指導には至ってないのが現状です。  このほかに小学校では、何らかの理由により児童の送迎が必要な場合には、岩田グラウンドを利用するように促しており、けがや体調不良等のやむを得ない理由がある場合のみ、体育館東側のスペースに駐車して送迎できることとしてお知らせをしております。さらに、中学校では自転車でも多くの生徒が通学するため、交通指導を徹底して、交通安全に努めています。  今後も引き続き、繰り返し保護者に協力依頼をしていくことはもちろんのこと、警察や道路管理者など、関係部局とも連携をとって、児童生徒の安全確保方策を模索していきたいと考えております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 大沢議員。 ○4番(大沢秀教君) ありがとうございます。私、身近な問題だと申し上げましたけども、うちの子も城東小学校に通っていますので、改めてことしもらった学年通信を見てみたら、本当に車での送迎は控えてくださいというのが、ちゃんと毎月書いてあるんですね。なので、どういう指導をしているかと言っても、要は本当に親御さんに指導しないといかん状況だもんですから、非常に頭が痛いところだと思うんですが、周囲の皆さん、本当に心配していらっしゃるんで、私も保護者の立場で、PTAのほうでもお願いをしないといかんなというように思っておりますが、2点目の質問に移らせていただきます。  これも大変残念な状況でありますが、児童生徒数に対応できていないグラウンドについてであります。  教室も満タンという状況はよく皆さんも承知していただいておると思いますが、グラウンドも本当に昔ののどかな田舎の学校だったころの規模を維持しておりまして、特にふれあい運動会のときには、もう本当に暑くて気持ち悪くなるぐらい満タンなんですね。よく柴田議員が言っていますけれども、本部テントまでたどり着けないというんですよ。来賓の受け付けやって、本部テントまで行こうと思っても、こうやって入っていかんと入れないぐらいに、本当にぎゅうぎゅう詰めで、毎年、小学校の運動会の反省会のときには、すごいことが書いてあるんですよ、保護者からのあれでね。そのぐらいの状況、不満が噴出している状況であります。  また、中学校においても、生徒数が多いし、部活の数も多いし、結構強い部も多いもんですから、一生懸命みんな練習しとるんですね。けども、よくここでけがをせずに、場所をシェアしながら練習しとるなと思うぐらいな環境であります。  いずれ生徒数が減れば、スペースができるんだろうなあというふうに、そこまでやり過ごしているようにも感じられるわけなんですけども、こういった状況、私は余りよくないと思うんですが、どうお考えになるか。  また、ちょっと違った観点で、以前から私、グラウンド、グラウンドって言ってきた経緯がありまして、市内の体育施設、ハグスポができる前にいろいろありましたけれども、これからは分散型で市内に配置していくという答弁を、私に対する答弁でいただいたことがあります。でありますが、城東地区、分散型と言っても、どこでスポーツができるかなというと、実際はもう城東小中学校しかないんですね。そこへもってきて残念な状況でありますので、これについてもどのように認識していらっしゃるか、お答えいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野教育部長。    〔教育部長 吉野君登壇〕 ○教育部長(吉野正根君) ご質問にお答えいたします。  城東小学校と城東中学校のグラウンドが、児童生徒数に比して狭小であり、限られたスペースの中で教育活動を展開している現状については、重い課題として受けとめています。議員のご指摘のとおり、ふれあい運動会においても、子どもたちの席だけでトラックの周囲はほぼ埋まり、保護者席どころか児童の入退場の整列場所の確保も難しい状況があり、不満の声があることを申しわけなく思っております。こうした状況でありますが、両校とも現状を受け入れて、体育館の使用も考え合わせ、時間割やカリキュラムを調整するなどの工夫により対応を進めております。  次に、グラウンドの充足につきましては、城東地区に限らず市内のグラウンドが十分な状態であるとは考えていません。他事業とのバランスも含めて、直ちに新たなグラウンド整備に着手することはできませんが、課題としての認識は持っております。当面は地域住民の方や各種団体との調整を図りつつ、民間事業者が保有するグラウンドの利用協力も得ながら、限られた施設を有効に活用していきたいと考えております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 大沢議員。 ○4番(大沢秀教君) ありがとうございます。残念な状況が大変また明らかになりました。そこで、私の質問、今回この2件目に質問をさせていただきましたが、城東小学校区のコミュニティの拠点としての城東小中学校についてという視点で行きたいと思いますが、要旨3、小中一貫校的な捉え方で、地域の拠点として位置づけをする必要があるのではないかという質問でございます。  小中一貫校的なというふうに書きましたので、どうしても小中一貫校をイメージしてしまうんですけども、大沢は小中一貫校をやれと言っておるというふうに単純に認識していただくとちょっと困るという、そういう単純な話ではありません。児童生徒の減少によって、統合だとか統廃合だとか、そういった議論をしなきゃいけない状況を視察等で見に行きましたけども、そういったところでは小中一貫校の取り組みというのは非常に効果的だと思うんですけども、生徒数がこっちも満タン、こっちも満タンというとこで、校長先生1人で小中一貫をやってくださいと言うと、余りにそれは酷ですわね。それはちょっと現実的じゃないというように私は認識しております。  でありますが、もともとここまでの児童生徒の増加というところは、ちょっと教育委員会の想定を超えていたんじゃないかなと思います。といいますのは、木造校舎を城東小学校につくったときに、もともとはあそこで児童クラブの運営ができる設計になっておりまして、まさにこれは、これから犬山市が目指そうとする姿、それを実物として、建物として実現したのが、あの校舎だったんですけども、悲しいかな、そういう使い方はできず、教室として利用して、また、第1児童クラブ、それから第2児童クラブとして、もう一つプレハブだったと思うんですけど、建物を建てなきゃいけない状況になっちゃった。そして、それでも入り切らんもんだから、第3児童クラブとして塔野地公民館に子どもが児童クラブに通っていると、そういう状況であります。  というように、人であふれて教室満タンで余裕なしと、グラウンドも余裕なしという状況も今、質問の中で明らかにさせていただいたわけですけれども、学校の周辺を見てみますと、南側には耕作放棄地に近いような農地がありまして、また一部、学校給食の調理業者の人たちが、そこを借りて駐車場として利用しているという状況もあります。  小学校の北側には、もう手がつけられなくなったような原野と化した荒れ地が実はありまして、それから、その隣に、多分元桑畑だったようなところがあって、何でああいうところを利用しないのかなというのを、実は素直に客観的に見ると、思うわけです。  小中一貫校のようにして捉えれば、先ほどのようにグラウンドを共用しているとか、そういう意味で小中一貫校的な取り組みはありますけれども、小中一貫だとして捉えれば、真ん中を走る道がなくてもいいじゃないかというようなデザインもできると思いますし、もっと自由なデザインで切り抜けていけるんじゃないかというように思うわけですが、例えば、まちづくりの提案の中で、地域からこういう思い切った提案があった場合、ぜひ排除しないで検討してほしいと思うわけですが、これについては市長に質問をさせていただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 答弁させていただきます。  私も通告の表記を見て、若干、誤解していたところもありますが、今、ご指摘のように、いわゆる実際の小中一貫校にしちゃうんじゃなくて、あの空間をいかに合理的に使って、子どもたちの学習環境を整えていくのかという意味では、やはり空間の使い方、デザインというのは、いろんな可能性を模索していく必要があると、私もそう認識をしております。  ただ、問題は、何でもかんでも、あれもできます、これもできますということではありませんので、内容にもよるとは思いますが、ただ、今申し上げたように、これからの学習環境を考えたときに、さまざまな可能性を模索していくという中では、やはり周辺のスペースの使い方であるとか、そういった意味では、今、大沢議員のご指摘も踏まえて、あの地域の公共スペースのあり方というものを考えていくのは非常に重要な観点だと思っておりますので、今後もいろんなまちづくりの議論の中で、またご提案もいただきながら、私どもがそれに対してどこまで応えていけるのか、その一致点をまたお互い探っていけたらと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 大沢議員。 ○4番(大沢秀教君) ありがとうございます。余り具体性があるようでないような質問をしてしまいましたので、市長もお困りになったかと思いますが、栗栖を題材にした、先ほどの質問じゃないですが、地域をデザインするという意味で、コミュニティの拠点をつくるんだという意味で、しっかりと地域住民の皆さんと意見交換をしながら、また提案をしていきたいなというように思っております。  3件目に移ります。ちょっと今までの質問とは異質なわけですが、町内会とごみ集積場について質問をさせていただきます。  実は、通告順の関係で市橋議員の後になってしまいましたので、これだけぽつっと残ったんですけれども、実は町内会について市橋議員と同じような指摘をしたいなと思っておりましたが、私に残されたのはこれだけになってしまいましたので、質問をさせていただきます。  町内会の未加入者のごみ集積場についてでありますが、ごみ集積場といいますのは、市内にむちゃくちゃいっぱいあるんですが、一般的には町内が管理をしていらっしゃいます。町会長、それからクリーンキーパーが非常にご苦労なさって、きれいに管理をしてくださっている。町内未加入の方がちゃんと指定ごみ袋に入れて、ごみ集積場に持っていこうとすると、ここはどこどこ町内のごみ集積場だから持ってきてもらってはいかんと、こういうふうに拒否をされるという事例というのは、私が承知しているだけじゃなくて、いっぱいあるというふうに思います。そうした場合にどうすればいいかというのが質問でございます。  私が当たった事例では、まずは町内会に加入してくださいよと、それが一番望ましい形だと思いますので、そういった対応をしたんですけども、それは嫌だと。特に生活もいっぱいいっぱいだし、そんな町内会費なんか払えんし、つき合いはしたくないというお答えなんですね。だったらせめてクリーンキーパーたちと一緒にごみの集積場のクリーンキーパーの当番だとか、そういったことで参加して理解をいただいたらどうですかという提案もしたら、それもやりたくないというお答えなんですね。  でありますが、その方がおっしゃるには、指定ごみ袋にも入れとるし、市民なんだからごみを捨てる権利はあるだろうと。だからといって、ちょっと歩いて隣の町内の集積場へ持っていけば、また同じことだし、「あなた、あっちに住んでおるでしょう」と言われれば、また余計話がややこしいもんですから、こういった場合はどうすればいいんだろうなというところで、私も対応に困ってしまう。
     「困ったら、美化センターへ持っていけば、絶対受け付けてくれますよ」と言って答えたら、そりゃ当然、美化センターへ持っていけば受け付けてもらえます。一般的にこういった相談というのは、恐らく私だけじゃなく、市内に事例はいっぱいあると思うんですけれども、どういうふうに対応していらっしゃるのかなと、またどう答えればいいのかなというのが非常に難しい。  私、先ほど申し上げましたけども、本当は町内会の加入促進を図る中で、町内会に入ってくださいというのが一番の答えだというふうに思っておりますが、こういった事例について、どう市役所は対処するのかお答えいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) それでは、ご質問にお答えいたします。  市では、町内会のご協力により、ボランティアでのごみ分別補助や集積場の清掃等をお願いするクリーンキーパー制度などにより、集積場の美化が保たれていることは、今まさに議員がお話しいただいたとおりでございます。まずはこの場で、改めて町内会にはお礼申し上げたいと思います。ありがとうございます。  このような取り組みがあるからこそ、集積場を管理している町内が、町内会に加入されていない方が集積場を利用することに対して、不満を感じられていることは十分に理解できるところでございます。市といたしましても、適正なごみ処理には、町内会のご協力が不可欠であることは十分認識をいたしており、集積場の管理や利用については、まずは町内会のルールが基本と考えておりますが、町内会に加入しないことを理由に集積場の利用を制限することは困難であると考えております  なお、明確な答えではございませんが、このような問題が生じている場合は、市といたしましても、町内会と一緒になって対応を考えてまいりたいというふうに思っておりますので、ぜひ環境課、もしくは永井までお話をいただければ、対応のほうをしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 大沢議員。 ○4番(大沢秀教君) 本当にケース・バイ・ケースだろうなと思います。これは町内によって事情も違うだろうと思いますしね。質問はいたしませんけれども、私の身近でこういった問題にぶち当たって、しかも複数の町内がその集積場を使うって、非常に難しい状況が私の身近にあるんですけども、私の近くに住んでいる水野議員が非常にお骨折りになって、町内会未加入の方もごみ当番のローテーション表に入れる案をつくって、それを皆さんの各戸を回って、そういった皆さんのご理解をいただいてトラブルを解消したという、水野議員というのは本当にいい人だなというのを感じた事例がありましたんで、最後にご紹介をさせていただきまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 4番 大沢秀教議員の質問は終わりました。  議事の進行上、14時55分まで休憩いたします。                午後2時41分 休憩                 再     開                午後2時55分 開議 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  一般質問を続行いたします。  12番 中村貴文議員。 ○12番(中村貴文君) 12番、中村貴文です。2件の通告した質問についてお尋ねいたします。  1件目、五郎丸・橋爪地区の新しいまちづくりについて質問をさせていただきます。  平成28年度3月議会にて、第5次総合計画の見直しが議決され、3月末に開催された都市計画審議会では、都市計画マスタープランの見直しも承認されました。見直し前は名鉄小牧線の東側は自然の共生ゾーンでありましたが、見直しによって新たな都市拠点と交流エリアに位置づけされました。  この五郎丸・橋爪地区及び周辺においては、田畑を守る地域であると同時に、病院や商業地などが立地し、それらを取り巻く公共交通や国道41号線をはじめとする自動車交通の利便性にすぐれていることなどから、都市的な土地利用への転換を、まとまった広がりで検討できる土地利用条件を有しております。  このため、駅設置の可能性を含め、市民の活力向上や産業の活性化につながる新たな交流拠点の形成を目指す地域となりました。このことによって、五郎丸・橋爪地区にとっては大きな一歩を踏み出したことは間違いありません。  5月1日号の広報犬山の2、3ページに特集として、「第5次総合計画改訂版が完成しました」との大見出しで掲載されておりました。「可能性の扉を開く」と大きく書かれ、山田市長みずからが大きな扉を少しあけ、光が差し込んでいる改訂版の表紙をごらんになった市民の方も多いと思います。私が聞いた感想では、かっこええがやとか、期待できる、希望が持てる、まあまあええ評判でありましたが、中にはどんだけあいたんやとか、何センチあいたんやとか、ちょっとだけかと、否定的なことを言われる方もみえましたが、今までが密閉されていたわけですから、少しあいただけでも、これがみそなんですという答えをしておきました。  さて、さきの3月議会の一般質問の中で、施政方針のこの地区に関する質問をした際、山田市長は、平成29年度に新たな都市拠点及び交流エリア基本構想を策定すると答弁をされました。そして、今年度、基本構想の策定が予定されておりますが、具体的にはどのような検討を行い、基本構想を策定するのか、また、現在の進捗状況についてお示しをいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) ご質問にお答えします。  今回の都市計画マスタープランの見直しによる都市づくりの目標で、橋爪・五郎丸地区に関するものとしては、基盤が整い、活力を創出する都市と、交流を生み、にぎわいがあふれる都市があります。  基盤が整い、活力を創出する都市には、都市機能が集積する都市拠点の位置づけをしており、今回の見直しにより、既存の都市拠点である犬山駅周辺に加え、自動車交通の利便性にすぐれ、都市的な土地利用の転換の検討できる条件を有している橋爪・五郎丸地区で新たな都市拠点の形成を図る計画としています。また、公共交通の充実として、駅設置の可能性に関する検討も含め、さらなる交通拠点の充実を目指す地区としています。  交流を生み、にぎわいがあふれる都市には、市民交流エリアの位置づけをしており、コミュニティバスや自動車交通の利便性が高く、近くには市民文化会館や体育館が立地していることから、橋爪・五郎丸地区を含めた市民交流エリアに拡張をしています。  このように、橋爪・五郎丸地区には都市づくりの目標において新たな都市拠点と交流エリアの位置づけがされました。見直しにより位置づけされたこの地区に、どのような機能が必要で、その機能の導入可能性の検討を行い、それらの規模や配置の検討に基づき、土地利用基本構想を策定します。具体的には総合計画、都市計画マスタープラン、当地区に関連する施策及び広域圏の都市機能分布状況の整理を行います。また、土地利用の現況、土地利用規制、交通実態、権利概況などの調査・分析を行います。  各機能の導入に関しては、犬山駅周辺との機能分担も考慮した上で、商業、行政サービス、医療・福祉等の都市機能や交流機能の検討及び鉄道駅、公共交通結節点機能、道の駅の導入可能性について検討します。この業務の現在の状況ですが、既にコンサル会社と委託契約を済ませ、現在は当地区に関連する施策や広域圏の都市機能分布状況の整理などを進めています。  この基本構想につきましては、素案がまとまった段階で議会にも報告をさせていただきたいと考えています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 中村議員。 ○12番(中村貴文君) 非常に楽しみにしております。どんな成果物が出てくるかわかりませんけど、とにかくこれからの五郎丸・橋爪地区にとっては、ベースとなる構想が出てくるわけですから、それによって今後の五郎丸・橋爪地区のまちづくりの方向性も決まってくると思いますので、とにかく期待していますので、でき次第、議会のほうへお示しをいただきたいと思います。  新しいまちづくりについて、気が早いですが、再質問をさせていただきます。  まず、五郎丸・橋爪地区と言われる範囲ですが、東西は都市計画名古屋犬山線、西側は名鉄小牧線です。それから南北は県道長洞犬山線から時迫間までと、私はこういう理解をしておりますが、かなり広い範囲で、何ヘクタールあるかわかりませんが、広範囲です。当然、この一帯を一遍に開発することは不可能だと思います。基本構想策定前ですから、具体的な答弁は難しいかと思いますが、お尋ねをしたいと思いますが、現在、検討している五郎丸・橋爪地区、先ほど申し上げたように、大変広範囲であります。私としては、優先地区を決めるべきだと提案をさせていただきたいと思います。  国道41号線で南北を区切ってみると、南側の五郎丸東地区では、既に都市機能の集積が見られます。県道長洞犬山線沿いには病院、飲食店、コンビニなどが建っておりますし、下水道も整備をされております。こうしたことからも、国道41号線南側の五郎丸東地区を優先的に整備していくべきだと私は考えます。この提案について答弁を求めます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) 再質問にお答えします。  都市拠点には行政機能、交流機能、医療・福祉機能、交通ネットワーク機能、商業機能など、都市機能が集積され、市民生活を支える役割が求められています。ご質問の五郎丸地区には、医療、商業機能についての施設が既にあります。交通面では、国道41号や都市計画道路と接しており、路線バスの運行やコミュニティバスの集束点であり、自動車交通ネットワークにすぐれた地区であることを認識しております。また、名鉄小牧線が通過しているため、駅設置の可能性もあり、鉄道と自動車交通の結節も可能になる地区でもあります。  これらの状況を踏まえた上で、今回は橋爪・五郎丸地区全体の基本構想を策定していきますが、地区の優先等につきましては、基本構想策定前であり、現段階において特定の地区、地域を優先的に進めていく考えはありません。しかし、今回の検討エリアはかなり広範囲であるため、全体のまちづくりを一括的に進めるには困難が予想され、結果として段階的なまちづくりとなることが想定されます。したがいまして、基本構想策定後は、機能の必要性、実現性、またまちづくりの連続性などを考慮しながら、優先順位をつけていく必要があると考えております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 中村議員。 ○12番(中村貴文君) 今の答弁で一体的なまちづくりは難しいという共通認識はあるというふうに思います。これは、五郎丸・橋爪地区だけの問題でなくて、犬山市全体の中の五郎丸・橋爪地区というふうなことを考えると、私の提案、そんたくせんでもええですから、これはコンサルに丸投げするとは思っていません。やっぱり犬山市の考えをコンサルにどんどんぶつけていく必要があると思いますので、本当にどの計画が犬山市、犬山市民にとってええのかということも踏まえて、構想計画、基本構想をコンサルと既に契約してスタートしているというような答弁がありましたので、そこのところを踏まえていただきたいと思います。  市長に再々質問をさせていただきます。  五郎丸・橋爪地区、やっとです、やっとスタートラインに立ったと思います。今までこの地区の質問をしても、総合計画には載っておりません。仮の話ですがという対応の答弁でありましたが、今回の総合計画とマスタープランの見直しで、実行までには相当時間がかかるとは思いますが、夢や目標が実現できるように、基本構想を策定するところまで来ました。先ほども私、提案しました。国道41号線南側から県道長洞線までの五郎丸東地区を優先的に整備したらどうだと申しました。例えば、この地域に総合病院を誘致して、その隣ぐらいにコミュニティバスの中継地点を整備する。プラス橋梁駅に五郎丸駅を復活すると、これは中村私案ですので、裏づけは全くありません。  こうしたある種のまちづくりをこうしたいという夢を語る、これ一つ花火を打ち上げて、市民から賛否を得るというのは一つの方法だと思います。そうした中で、橋爪・五郎丸地区を、市長の私案で結構でありますので、夢を語っていただきたいという質問のほうが正しいかと思いますので、市長のお考えをお示しいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 答弁させていただきます。  現実的なところを動かしていかなきゃいけないので、私の場合ですと、夢が夢でないといいますか、じゃあ、実際、どうなんだという話がどうしてもついて回ってきますので、非常に現実的な話になるかもしれませんけれども、それもとにかくこれからの将来のまちづくりにとって、あのエリアが重要で、そこを生かすという、それが私にとっての大きな夢でもありますので、そこに向かって、じゃあ、現実をどう動かしていくのかという意味で答えていけたらと思っておりますので、お願いしたいと思います。  冒頭に扉がどれだけあいたんだという話がありましたけれども、実は、あの写真からするとあいている部分はわずかなんですが、やはり重い壁があると思っています。今回の基本構想というのは、その開いている部分をもっと大きく開いていくための土台をつくるためのものだというふうに思っていまして、それはやはり今後県等に対して、さまざまな協議をしていかなきゃいけませんので、現実的なところを動かしていくためのやっぱり手を打っていかなきゃいけない。それにはやはり中村議員もベースとなる部分だということをおっしゃいましたが、今回、基礎調査も含めて、そういったベースとなる部分をやっぱり組み立てをしていかないといけないだろうということで、そこを今、組み立てをさせていただいております。  そうした中で、今、五郎丸の東エリアというお話もありました。段階的にという中では、そこも重要だろうというお話がありましたが、私も一気に全部ということはなかなか困難だということになれば、やはり1期、2期とか、そういう形で段階的な展開というのも、当然、想定はしていかなきゃいけないだろう。そういう中では、どのエリアがいいかということは、また今後検討していきますけれども、中村議員のご指摘も含めて、いろんなことを想定していかなきゃいけないなというふうに思っております。  また、今、医療という話がありましたが、これは別に私の夢でということではありませんけれども、実際、犬山中央病院も、あそこの病院をどうしていくのかということも、いろいろ病院の中で議論されているのも聞き及んでおりますので、犬山市にとって医療機関、いわゆる救急医療というのも非常に重要な課題でもありますので、どこかから誘致してくるとか、そういうことではなくて、やはり今現在ある犬山中央病院の動向も注視したいなと、こう思っております。  それから、実は私、駅というのが非常に改めて重要になってくるなということをちょっと思っていまして、私も最近、市内のいろんなところへ行くと、やはり高齢化の問題だとか、先ほどコミュニティバスの話もありましたけれども、いろんなこれからの市民の足の問題とか、そういった形ですね。これは高齢者の人だけじゃなくて、若い人たちにとっても、やはり公共交通の存在というのは非常に重要だなというふうに思っています。小牧線は、今、中村議員ご承知のように、非常に利用がふえているもんですから、やはりそういった意味では、僕は小牧線のポテンシャルというのはあると、そう思っています。そういう意味では、犬山市がやはり新たな進化した展開をしていこうと思うと、ここが非常に重要になってくるなというふうに認識をしております。  それから、展開としては、今回、可能性を開くということで、新聞にも取り上げられたということもあったのかもしれませんが、どこからとかいうことはさておき、いろいろ民間も動きをしていこうというような話も聞こえてきているところもありますので、そういった中で、やはりこれは民間活力を促していくための可能性の扉を開くということですから、そこを私どもとしても注視していきたいなと。そういった中では、どこにでもあるような、何かショッピングモールみたいな形よりも、やはり犬山らしい展開、犬山だからこういう展開ができるねというような民間の提案があるといいなというふうに思っておりますので、いずれにしても、私どもが直接手がけるものと、あるいは民間からの提案を受けて、共につくり上げていくものと、そういった両面があると思いますので、そこをしっかり我々としては促せるように、しっかり扉を開いていきたいなというふうに思っております。  漠然とした話しかできませんでしたけれども、とにかくあの可能性の扉をぶわっと開いていくのが私の夢でもありますから、さらに幅が大きくなっていくような、そんな取り組みを確実に進めていけたらと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 中村議員。 ○12番(中村貴文君) 漠然とした夢で今はいいと思います。これからどういうまちづくりをしようかという具体的に夢、目標を持って、それをやるにはどうしたらできるかという計画をつくって、計画ができたら、それを実行する。いつも私が言っている言葉ですけど、そういうことを踏まえて、今は夢を市長も語っていただいて、それを市民にお話ししていただいて、それを市民が、当然、全員が賛成するか、それはわかりません。やっぱり何かやろうと思うと、賛否両論あるのは世の常ですから、そういったことを市民から意見集約して、基本計画の糧にしていただければと思います。では、1件目を終わります。  2件目の子ども未来園の統廃合の今後の方向性についてお尋ねします。  まず、子ども未来園の整備計画はあるのかないのか。あればお示しください。なければ、整備計画を作成する計画はあるのか。また、つくるとする計画はあるなら、それをいつまでにつくるのかお示しいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小島子ども・子育て監。    〔子ども・子育て監 小島君登壇〕 ○子ども・子育て監(小島千枝君) ご質問にお答えいたします。  子ども未来園の整備計画につきましては、今後、必要になるものと考えておりますが、現在のところ作成には至っておりません。  現在の公立13園の体制が整ったのは昭和55年であり、大半の園舎は築後40年以上が経過し、老朽化が進んでおります。また、施設規模も当時の園児数や保育ニーズが反映されたものとなっております。  平成17年度から平成25年度にかけて、子どもの安全のための耐震補強を中心にして、大規模改修を実施してきましたが、現在の保育ニーズに十分に応えたものとはなっていません。昭和55年当時は、第2次ベビーブームを背景に、増加する園児の保育ニーズに応えて園が建設され、幼児クラスがどの園も定員いっぱいであり、子どもがあふれていました。現在は各園の規模が小さくなり、幼児クラスが1クラスで、クラスがえができない状況です。一方で、3歳未満児のニーズは高くなり、待機児童が出ないように保育士を増員して対応しております。  このような状況の中で、施設の老朽化や生活スタイルが変わったことによる保育ニーズの変化等に対応することが重要であり、施設更新等も含めた整備計画が必要であると考えており、今年度中には作成する予定です。  この整備計画は、将来に向けての園児数や保育ニーズを見込み、当市にとって必要な保育サービスの提供体制が整えられるように検討していきます。特にニーズの高い3歳未満児の保育の充実、保護者アンケートで要望の高い駐車場の整備を進めていきたいと考えています。  なお、先に提示いたしました、子ども未来園運営の今後のあり方は、整備計画を作成する前段階に当たるものとして考えており、これをもとに保護者の意見を聴取しつつ、取りまとめてまいります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 中村議員。 ○12番(中村貴文君) 最初は整備計画がないという残念な答弁でありましたが、一方で整備計画をつくる。さらに、今年度中につくるという踏み込んだ答弁をしていただきましたので、このぐらいにしておきます。  ただ、子ども未来園運営の今後のあり方ですね、これは1月の全員協議会で配られたものですが、私も引っ張り出してきて、運営方針の選択肢の検討ということで、4つ示されています。公立13園を維持、指定管理、集約して公立園を維持、公立園を集約・維持しつつ、一部民営化というような4つの選択肢が出ておりますし、現在の検討事項としては、②のほうで施設の整備と統廃合というふうに書いてありますので、これらを踏まえて、整備計画ができるまで、少し様子を見ようと思っております。  今は全体のことを聞きました。2点について、固有の再質問をさせていただきたいと思います。  1点目に、羽黒子ども未来園の借地問題についてであります。昨年の9月議会の議案質疑でも質疑をしましたが、年間約600万円の借地料が支払われて、これまでに2億円以上の支出をしてきたと答弁をされました。結果論ですけど、2億円あれば、既に土地も買って、未来園も整備できたんかなあと、これはたらればです。そんなふうに思っていますが、この課題に対する解決策をお示しください。  2点目に、平成16年秋に、地区計画決定された五郎丸・橋爪地区計画の中に、五郎丸と羽黒未来園を統合して外に出して移転して、その跡地を公園整備とするという計画が示されました。このことについては、過去の一般質問でも何度も質問してきましたけど、残念ながら全く1ミリも進んでいません。どうするんですか。この解決策についてお示しください。  2点、一括して答弁願います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小島子ども・子育て監。    〔子ども・子育て監 小島君登壇〕 ○子ども・子育て監(小島千枝君) 再質問にお答えいたします。  子ども未来園の整備についての課題は、13園共通のものと固有のものがあると考えております。共通の課題といたしましては、施設の老朽化、幼児数の減少、未満児保育のニーズの増加といった背景があり、それに対応する施設整備、保育士の確保と適正配置、その他として駐車場の整備があります。  固有の課題の代表的なものとしては、今、議員がお話しされたような羽黒子ども未来園の借地に関することや、五郎丸・橋爪子ども未来園の所在する区域が地区計画として都市計画決定されていることがあります。とりわけ羽黒子ども未来園の借地については、毎年約600万円の借地料が発生しており、早期に移転等を含めて検討する必要があると考えております。  また、五郎丸・橋爪子ども未来園については、地区計画を進めるには両園ともに移転する必要があることは認識しております。  このように共通の課題と、それぞれの地区による個別の課題があるため、地域の実情を踏まえた対応を検討しつつ、課題を解消する整備計画の作成を進めていきたいと考えております。  未来をつくる子どもたちに、安全で健やかに育っていける楽しい園を提供すること、保護者が安心して利用できる園をつくり、子育てを支援すること、保育士が保育しやすい環境で十分に力を発揮できる園を整えることなど、大切な視点として計画をしていきたいと思っております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 中村議員。 ○12番(中村貴文君) 羽黒子ども未来園の借地については、早急に移転も含めて検討するということでしたので、早急に検討をお願いしたいと思います。  それから、五郎丸・橋爪の統合については、全くノーアンサーですね。整備計画ができれば、何らかの動きがあると期待して、整備計画が出てくるのをちょっと見守っています。
     最後に、市長に再々質問をさせていただきたいと思います。  今、子ども・子育て監から答弁がありました。市長として子ども未来園の整備計画については、どのような指示をされているのかお尋ねをします。  2点目に、五郎丸・橋爪子ども未来園の統合課題も重要な課題だと思っていますが、最優先は今、申し上げた羽黒子ども未来園の借地問題を解決することだと私自身は認識しています。子どもたちの保育の場は、恒久的に公の場で、安全に保育する、安定的に活用すべきだというふうに、これは前から申し上げておりますが、その考えも私は変わっていません。市長として問題意識はどうなのか。  その解決策になるかどうかわかりませんけど、またこれは中村私案でありますが、羽黒地区、市民プールが放置されています。非常にもったいない。以前から早く壊して、更地にして、次の利活用を考えるべきだというふうに提案してきましたが、今のところ動く気配も表立ってはないです。この場所は非常に駐車場の整備もしやすいし、周りの環境も、例えば、子ども未来園をつくるとしたら、適地じゃないかと私は思います。これもまた夢の話になりますけど、市民プールの跡地に未来園を建設したらどうかという提案。  ですから、1点目に整備計画の指示はどういうふうにされているのか。2点目に、羽黒子ども未来園の借地問題と、今申し上げた市民プールの跡地に子ども未来園を建設する提案についてお尋ねしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 1点目、2点目、合わせた答弁になるかもしれません。ちょっと長くなるかもしれませんが、お許しください。  とにかく羽黒の借地の問題は、以前も私、この議会でもご指摘いただいたときに、非常に重要な課題だというふうに認識していて、それに対しても何らかの対応を考えていかなきゃいかんというようなことを以前にもどなたかの、中村議員じゃなかったですかね、とにかく答弁させていただいたと思っています。  とりわけ羽黒子ども未来園については、内々の検討の中でも、かなり踏み込んだところまで話をしておりまして、本当は全員協議会できちっとそういった現在の検討状況を説明してもいいんじゃないかなんてことまで、中で話をしたこともありますが、そういったご報告をするに至っておりませんでしたが、ここでお答えできる範囲で答えられたらなと思っております。  現在、やはり600万円の借地料というのは非常に大きいので、羽黒子ども未来園をできれば移転をしていきたいというふうに考えておりますし、私からもそれは強く指示をしております。それに当たっては、新たに敷地をどこかに購入するよりも、やはり市が持っている既存のスペースを活用できるところがあれば、それを活用すべきではないかということも内部で検討しています。  そうした中で、ご提案という形でありましたけれども、市民プールの跡地も既に我々も選択肢の一つとして、そこも視野に入れて検討させていただいております。ただ、市民プールの跡地は調整区域ですので、公が建てる場合は立地ができますが、民が建てる場合は立地ができないと。現在の国の方針の中で、公が設置をする場合は補助が受けられないと。交付税算入されるなんていう話もようわからんですけれども、いずれにしてもいろいろメリット・デメリットもその中で見えてくるわけです。あるいは、ほか、今ちょっと検討状況がいろいろありますので、どことは申し上げられませんが、適地の選定を今、させていただいております。なおかつ、今後、羽黒子ども未来園を移転するんであれば、現在の羽黒北子ども未来園と統合も視野に入れて、これは統廃合ではなくて、1足す1が1になるんではなくて、1足す1が3にも4にもなるような発展的な統合と、こういう意味合いで、その統合も視野に入れて検討をさせていただいております。  こうした検討に当たっては、最も重要なのは、やはり市民合意だと思っております。それから、当然、在園児の方々もみえますので、仮にその方針が決まったからといって、すぐに整備に着手するというわけにはいきませんので、現在の在園児が卒園するといいますか、一定の先を見据えた対応をしなければいけないと。  そういった中では、今後、どのタイミングでそういった市民的な合意を図っていくか、あるいは在園児との兼ね合いを整理していくのかということは、やはり新入園児の説明会の時期がありますので、それが今年度なのか来年度なのかわかりませんが、そのタイミングというのが重要だと思っております。  さらに言えば、そこから逆算すると、やはり市民的な合意を図っていかなきゃいけませんので、当然、羽黒地区、あるいは全市的な説明、あるいは子ども・子育て会議、そういった関係するところがいろいろございますので、そういったところへの説明もあろうかと思っております。それにはまず、先ほど申し上げたように、私どもが今後どういう方向で行ったらいいのかということをある程度整理した状態で説明ができる形にしていかないといけませんので、現在は先ほど申し上げた適地の選定を、幾つか候補地を上げながら、現在、検討を進めているような状況だということです。  それから、橋爪・五郎丸の子ども未来園の話は、先ほど答弁がなかったということですが、これは次の段階の話だというふうに考えております。といいますのは、当然、一つの園を整備するのに、それなりの予算も必要になってきます。今、市政の課題で言えば、学校の整備だとか、大きい話で言えば、今後、広域ごみ処理施設の整備だとか、かなり大きな予算が伴ってくる事業もいろいろございますので、全市的な状況からすれば、同時に複数の園を進めていくというのは、なかなか困難だというふうに思っておりますので、そのピッチをどれぐらいにしていくのかというのはあるかもしれませんが、そういった検討の中で言えば、一つずつできるところから順番に進めていくということが重要なのかなというふうに思っておりますので、まずは羽黒をやっていくということで考えております。  全体の整備計画も、園そのものをどうするかということもさることながら、園の中のいろんな修繕だとか営繕的なことも、学校同様、ある程度、手を加えなきゃいけないものもありますので、そういったものについては、やはり計画的にやっていかなきゃいけないと思っておりますので、お願いしたいと思います。  なお、私どもとしては、4つの選択肢をお示しして、今まだ検討過程にあるという状況ですので、今ここでお答えしたのは、先ほども言ったように市民的な合意というのを、やはりそこをしっかりやっていかなきゃいけないということも思っておりますので、言える範囲で、かなり踏み込んで答弁させていただいたつもりですけれども、ご理解をお願いしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 中村議員。 ○12番(中村貴文君) よくわかりました。終わります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 12番 中村貴文議員の質問は終わりました。  お諮りいたします。本日の一般質問はこれをもって打ち切り、来週12日午前10時から本会議を再開いたしまして、一般質問を行いたいと思います。これにご異議ありませんか。    〔「異議なし」の声起こる〕 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 異議なしと認め、さよう決しました。          ******************** ○議長(ビアンキ アンソニー君) 本日は、これをもって散会いたします。                午後3時32分 散会...