岩倉市議会 2017-06-15 平成29年第2回定例会(第 4号 6月15日)
第2次政権に入って、2年前に国立大学の日の丸掲揚、君が代斉唱を求めたのに続いて、幼児期からの国歌、国旗に親しむこと、あるいは保健体育で選択できる武道に銃剣道を追加する学習指導要領、国が定める愛国心を強調する道徳の教科化などが推し進められようとしています。 愛する気持ちというのはいろいろな形があるわけで、国が定めるものではないというふうに私は考えます。
第2次政権に入って、2年前に国立大学の日の丸掲揚、君が代斉唱を求めたのに続いて、幼児期からの国歌、国旗に親しむこと、あるいは保健体育で選択できる武道に銃剣道を追加する学習指導要領、国が定める愛国心を強調する道徳の教科化などが推し進められようとしています。 愛する気持ちというのはいろいろな形があるわけで、国が定めるものではないというふうに私は考えます。
6月には、入学式や卒業式など、学校行事で日の丸掲揚、君が代斉唱を義務づける条例を成立させて、今度は罰則規定を含む職員条例案とセットで教育基本条例案を出してきました。その内容が、職務命令に3回違反したら首だとか、2年連続で最下位評価の教職員は首、保護者は教育委員会や学校などに不当な要求をするなといった非常に罰則が半分を占めるというものです。
君が代、日の丸に対して、内心の自由を理由に逆らう教員への処分強化にもつながると思います。 さらに、6月1日には安倍首相の教育再生会議の第2次報告が決定され、徳目の強化や授業時間数の10%増の具体策として、夏休みの短縮や土曜日授業が提言されました。ほかにも学校選択制、教員給与体系の見直しなど多岐にわたっています。
愛国心がどれだけあるのか、「君が代」を歌わない人は愛国心がないかといえば、そうでもありません。大声で歌えば愛国心があるとでも言うのでしょうか。2年前、福岡県久留米市教育委員会は、市内にある40の小・中学校の卒業式と入学式で「君が代」を歌った子どもたちの声の大きさを大・中・小の3段階に分けて調べたそうであります。3段階の大きさの基準は示さず、校長らが主観で判断したといいます。
それと、教育指導費のところで聞けばいいと思いますが、東京都の高等学校の卒業式などで、今、「日の丸」「君が代」の強制の問題が非常に大きく問題となってきているというふうに聞いております。新聞報道などでもされておりますし、これが神奈川県や埼玉県にも広がりつつあるということも聞いております。
日の丸・君が代の問題について若干お聞かせ願いたいと思いますが、私は南部中学校の卒業式に参りました。この年の卒業生の中に2人の自殺者を出したということで、校長先生の心痛む追悼の言葉や、全出席者が起立をして黙祷を捧げるという異例の卒業式を迎えました。しかし、それがまた一面、感動的な内容もございました。
3番目に、日の丸・君が代の問題について質問をさせていただきます。 日の丸・君が代を国旗・国歌とする法案が成立しましたが、国のあり方や国民の思想、信条に深くかかわる重大な問題にかかわらず、異例の速さで決まってしまいました。これは国民の声に耳を傾ける気持ちなどない、そういった自民党、自由党、そして公明党の数の暴力によるものではないでしょうか。
そして最後に、日の丸、君が代についてお尋ねします。 戦後一度もこの問題について真正面から論議されることがなく、我が党は国民的論議を進めようという立場で、全国四千数百万の家庭にビラを入れました。ところが、本格的論議が行われないまま、性急に法案の成立強行は絶対に許すことはできません。