平成24年 6月 定例会(第2回) 平成24年第2回
飛島村議会定例会会議録招集年月日 平成24年6月13日(水)招集の場所 飛島村役場
議会議場開会 6月13日 午後1時30分
応招議員 1番 渡邉一弘 2番 井田晴己 3番 伊藤秀樹 4番 5番 加藤光彦 6番
鈴木康祐 7番 村上雅之 8番 服部康夫 9番 鈴木義男 10番 橋本 渉 議長
栗本雅明不
応招議員 なし出席議員
応招議員に同じ欠席議員 なし本会議に職務のため出席した者の職・氏名
議会事務局長 早川喜久地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者の職・氏名 村長
久野時男 副村長 服部高幹 教育長 水谷武人
会計管理者 渡辺良和
総務部次長兼 総務部長 成田 豊 企画課長 早川忠孝
総務部次長兼 税務課長 佐藤國夫
総務課長 伊藤善文 開発部長兼 経済課長 加藤重和
建設課長 岡村和仁 民生部次長兼 民生部長 貝沼朗史
保健福祉課長 堀田一也 教育部長兼 住民課長
佐野まゆみ 生涯
教育課長 久野眞澄
教育課長 平野美由紀
△議事の経過 開議 午後1時30分
○議長(
栗本雅明君) ただいまの出席議員は10人です。定足数に達していますので、直ちに本日の会議を開きます。 議事日程はお手元に配付のとおりです。 議事日程の順序に従い、会議を進めます。
○議長(
栗本雅明君) 日程第1、一般質問を行います。 通告の順序に従い、一般質問を許します。 最初に、
鈴木康祐君を許します。 〔6番
鈴木康祐君 登壇〕
◆6番(
鈴木康祐君) 6番
鈴木康祐です。 以下の点について、村長並びに
関係部課長に質問いたします。
東日本大震災から1年以上が過ぎた今も、いまだ新聞には被災地の現状が載らない日々はなく、多くの人々がこれからの生活の見通しの立たない不自由な避難生活を送っていると聞きます。私たちの地区でも東海・
東南海地震が危惧され、
小・中学校は耐震力がないということで移転をいたしました。今回の村長選挙では、
東日本大震災を受け、津波被害に対する避難施設の早期選定、着工が争点となりました。 そこで質問しますが、平成17年の東海・
東南海地震に対する
地震防災戦略において、飛島村の
防災計画と東日本大地震が発生したのを受けての
飛島防災計画での見直しが行われた点を示してください。 また、現在までに
防災計画の中で実現できたものは何がありますか。
東日本大震災を受け、避難所の選定が見直しをされ資料が示されましたが、避難所の
建設計画は、どこに、何カ所、いつまでに整備するのでしょうか。また、現状、避難所がない地区の人々に対してはどのような
避難計画が示してありますか。住民の生命の安全のために今できること、その先を見詰めて整備することを明確に区別して政策を示してください。 飛島村の
建物耐震化促進計画に、平成23年度には耐震化に対する
進捗状況の確認を行うと明記されていましたが、どのようになりましたか。
計画達成に向けてどう取り組んできたのですか。以前にも質問しましたが、
耐震補強制度の見直しを求め、たとえ1部屋でも補強して、命を守る改修を要望しています。どう検討されたのでしょうか。 また、昨年の9月議会での地震の影響で、境界の確定となる基準点を整備して、震災後、土地の境界が確定できるよう要望いたしましたが、どう検討していただけたでしょうか。 現在、竹之郷で地籍調査が行われていますが、その時点での説明はいまだ未整備の区間が大半であると聞きました。今回の地震での被災地の現状は、道路復旧の土地の所有者との調整がつかなく、いまだ着工のめども立たずにいます。東北を見ると、我々の飛島と共通するものが多くあり、一つずつ着実に対策をとるよう要望いたします。 次に、愛知県の大村知事は、
震災瓦れきを県下の3カ所で
受け入れ、またその前段階として、
震災瓦れきの
試験焼却を県下の市町村の事務組合に要請したと聞きますが、いつ、どの経路で、どこの瓦れきをどれぐらい、そしてその経費はだれが持つのでしょうか、お答えください。 最後に、5月の広報で、
チャイルドシートの補助金が今年度で廃止されると発表されましたが、引き続き要望を望みます。
少子化対策でいろいろな取り組みをしているこの時期、また交通事故による死者が愛知県では全国1位という非常事態になぜ廃止するのでしょうか。事故のニュースを聞く中でも、もし
チャイルドシートをしていたら幼い命が助かったのにと思われます。また、子供を育てる世代にとっては、
子ども手当があり恵まれているように思われますが、若い世代にとっては、今の経済情勢では結婚するのもためらうような状態です。ぜひ安心して子供を産み育てやすい後押しの政策として続けてください。 以上で、ここでの質問を終わります。 〔村長
久野時男君 登壇〕
◎村長(
久野時男君)
鈴木康祐議員御質問の震災対策の
進捗状況を報告してほしいということでございますけれども、まずは防災面での答弁をさせていただきます。 平成17年3月の東海・東南海・
南海地震に関する
地震防災戦略における飛島村
地域防災計画については、東海・東南海の2連動での被害想定をもとに作成されているものでございます。昨年3月に発生しました
東日本大震災以降につきましては、東海・東南海・南海の3連動による地震、津波に対する
防災計画の見直しが必要となっております。 このことから、飛島村
地域防災計画につきましては、ことし3月に開催しました飛島村
防災会議で、愛知県からの指示により早急に対応ができる項目の改正及び追加を行いました。 主な内容といたしましては、
原子力発電所において異常が発生した場合に必要な情報を提供の修正、
災害広報計画では、ホームページやメールによる情報提供の追加、
避難準備情報、避難勧告・指示等の基準の目安を明確に
津波被害低減対策として、港湾における
コンテナ流出防止柵の設置等を修正しております。なお、6月に
中央防災会議において、津波想定における浸水深等が発表されると聞いておりますので、以後、本格的な見直しを進めてまいります。 今までに実施しました震災対策といたしましては、平成19年度から
耐震性貯水槽を3カ所設置、平成22年度に
移動系無線の設置を、平成23年度には地震動、津波、液状化のシミュレーションを行うとともに、避難場所の選定等をいたしました。今後は、
避難所建設基本計画策定、
津波避難計画及び
事業継続計画策定、
減災ハンドブック作成委託、
被害想定調査等を順次進めまして、平成27年度までには完了したいと考えております。 次に、避難所の
建設計画についてでありますが、昨年委託しました避難所の選定におきましては、村内4カ所程度、工業地域2カ所となっておりまして、
避難所建設基本計画策定は8月末で完了しますので、地元住民へ説明等を行い、合意ができた地域から早急に
実施設計を進め、建設完了につきましては平成26年度を目標にしたいと考えております。
小・中学校の跡地につきましては、
小・中学校跡地等検討委員会から答申もあり、今年度、
中学校校舎の
改築計画、
小学校跡地利用として、優先的に
防災コミュニティーセンターの
基本計画策定を考えております。また、現状の
避難計画につきましては、平成20年度に配付しました
地震防災マップに示したとおり、現状の避難所に避難することになりますので、新たな避難所が整備された折に見直しをさせていただきます。 次に、住宅の耐震等についてお答えをさせていただきます。
進捗状況は、国・県補助に村としまして
上乗せ補助を昨年度行いましたけれども、費用面の問題等からまだまだ目標まで達しておりません。今後につきまして、引き続き
耐震診断でお住まいの住宅の耐震性をしっかり把握してもらいまして、それに合った適切な
耐震改修をお願いするものであります。 飛島村としまして、以前から補助制度の見直しを検討してまいりましたが、今後、新たな事業として、
耐震シェルター、
防災ベッド設置費の補助を行う方向で進めてまいります。 最後になりますが、昨年の9月議会での基準点の整備についてでございますが、被災地の
進捗状況の情報把握ができておりませんが、今年度に入りまして、
国土交通省から地籍調査及び
公共事業等確定測量に必要な
基準点設置に向けて国主導で調査し、進めていくことになりました。 飛島村といたしましても、国に対して
基準点設置の要望を進めるとともに、引き続き被災地の
復旧方法等を見据えて、新たな
防災計画の中で進めてまいりたいと考えております。 次に、御質問の
震災瓦れきの
受け入れについてでございますけれども、
東日本大震災から1年以上経過しておりまして、一日も早い復興が強く望まれております。復旧・復興には、
震災瓦れきである
災害廃棄物の迅速な処理が不可欠でありまして、昨年4月に国より広域的な協力要請が行われたところでございます。その後、
放射性物質の飛散が被災地の広範囲に及ぶ報道がされ、
受け入れを危惧する声が高まっております。愛知県の動向は、ことしの3月に県知事が、
災害廃棄物の
受け入れ表明をされ、3カ所の
震災廃棄物の
受け入れ候補地を発表されたところでございます。また、県は独自の
災害廃棄物受け入れ基準を設定し、県の責任において
受け入れ事業を進めていく考えであると聞いております。 今回の御質問であります
海部地区環境組合の
八穂クリーンセンターの
受け入れ要請は、あくまでも
試験焼却での要望でありまして、県下すべての市町村等にお願いをされたものと聞いております。目的としましては、先ほど申しました愛知県独自の基準を公表した後、安心と安全性を確認するための
試験焼却であるという程度のお話しか聞いておりません。なお、量及び対象物、どこの瓦れきかなど、現時点では決まっていない状況でございます。今後、愛知県から
受け入れ基準等詳しい説明があり次第、弥富市を初め、
構成市町村でよく話し合いをしていかなければならないと考えております。 次に、3点目の御質問であります
チャイルドシートの補助金の継続をとの御要望でございますけれども、この
補助事業は、平成12年4月に
道路交通法の改正により、
チャイルドシートの着用が義務化されたことによりまして、装備の必要性の啓蒙と購入者の負担軽減のため平成13年度から実施しておりまして、11年が経過しました。この事業の目的である
チャイルドシートの必要性は、交通安全上、十分認知されておりまして、事業の目的は達成できたものと考えます。 なお、
児童養育奨励事業にて
育児奨励金として10万円を実施しておりますので、この事業を御活用いただいて、子供のとうとい命を交通事故からお守りいただきたいと考えているところでございます。 以上、答弁とさせていただきます。
◆6番(
鈴木康祐君) まず地震の話ですけど、避難所の選定が示されました。村内4カ所、工業地帯に2カ所と村長はおっしゃられましたが、具体的にはまだどこかは決まっていないのでしょうか。
◎
総務課長(
伊藤善文君) 地域的には、さきにお示しをしました4カ所は御存じのとおりでございますので、ただ、候補地としては1点には絞っておりません。以上でございます。
◆6番(
鈴木康祐君) 4カ所というと、梅之郷、三福、服岡、新政ということだと思うんですけど、村長答弁には、4月の
施政方針演説で、海岸に近いところから建設をするという話も出ていたような気もするんですけど、これは4カ所同時に建設をしたいというのか、住民の意向を聞いて納得が得られたところから建設をするという話のある中なんですけど、4カ所全部希望されれば4カ所ともつくるということなのか。また、その4カ所、
あと工業地帯1カ所なんですけど、それぞれ仕様が違うとは思うんですけど、大体予算として幾らぐらいのものを計画されてみえるのでしょうか。
◎
総務課長(
伊藤善文君) 先ほど村長の答弁にもございましたが、地域のほうへ一応説明をさせていただいて、理解を得たところから
実施設計に入ってまいりたいという考えでございます。それで、いつ、用意ドンで、要するに一度にということは私どもは考えておりません。合意ができたというか、理解の得られたところから
実施設計に入っていくというようなことでございます。 それから、概算での建築費等については、今、委託をしております
基本計画の中で概算での建築費が出るということで考えております。
◆6番(
鈴木康祐君) 概算といっても、大体幾らぐらいということぐらいは計画に出してないかなと。設計委託をする場合に、大体幾らぐらいの、どのくらいのものという、大きさも収容人数もある程度把握して委託を出すと思うんですけど、そういうことまで委託に出しているんですか。それともそういうものを示してやっているなら、ある程度の金額は把握できているんじゃないかなと思うんですけど。
◎
総務課長(
伊藤善文君) それぞれの地域によって、当然のことながら規模は変わってまいります。例えば新政地域の人口と三福の人口では随分違います。そうした中で、私
ども基本計画としては、まずは同じ形態、形態といいましても、例えば立面、それから平面、そういうようなことでまず4カ所とも同じ計画で進めてまいりたいということを思っておりまして、それに対しての1カ所
当たり幾らというのは概算で出るかもしれませんが、最終的には
実施設計のところで規模等も決めなくちゃいかんということを思っておりまして、今のところ概算で幾らというのは出ておりませんので、もうしばらくお待ちください。
◆6番(
鈴木康祐君) できれば早急にやっていただきたいんですけど、あとその中で、
渚コミュニティーという話もありましたけど、その辺のところはどうやって考えてみえるのか。前は
防災アクションプランで
ヘリポートを考えたやつをつくっていたような気がするけど、あのときにはまだ体育館が設計されていたような覚えなんですけど、その辺のところも考えて、小学校につくる
防災コミュニティーセンターというのと、各地区につくる
防災ステーションというのは、建物構造的に何が違うのか、教えていただけますでしょうか。
◎
総務課長(
伊藤善文君) 先ほども申しましたように、今のところ
基本計画というようなことでございまして、それぞれの避難所についての格付というのは今のところは考えておりませんが、一時的な避難所ということで、まずは委託のほう出しております。ただ、
ヘリポートということになりますと、どこに設置するかというのは今後検討してまいりたいということで答えさせていただきます。
◆6番(
鈴木康祐君)
ヘリポートの建築も考えているというふうにとればいいのですか。それともまだそれは考えていないという回答なんでしょうか。
◎
総務課長(
伊藤善文君) 最悪の想定をしますと、
ヘリポートは必要であるということは担当課のほうは思っておりますが、どこに、どういう形でということはまだ今後ということで、前向きに考えたいということでございます。
◆6番(
鈴木康祐君) 本当に早急につくってほしいのはやまやまなんですけど、時間がかかることですので、早いことつくっていただくようにひとまずとどめておきます。 そんな中で、それができるまでの間、地区住民がどこへ逃げればいいのか、
避難所選定には2キロぐらい、半径として1.4キロぐらいということで、避難するのにはそんなところがいいというふうに示してありますが、現在では新政地区、三福地区、服岡地区の方には、それはまだまだだとは思いますけど、その場合の避難路の確定とか、避難路の安全の確認はされているのか、またここの地区の方は、どこをどうやって通ると安全だよということが示してあるのか、検証してあるのか、その辺のところはどうなんでしょうか。
◎
総務課長(
伊藤善文君) まず、基本的に現在ある避難所に逃げていただくということでございまして、平成20年に出しました
防災マップが基本でございます。 あと、避難路については、この地域につきましては液状化等も想定をされるわけでございまして、基本的にこの道路を通って逃げてくださいというのは決めてございません。ただ、幹線道路もどうなるかわかりませんが、基本的には幹線道路を通ってもらうということになろうかと思いますが、それぞれ逃げる方の場所は当然違いますので、再度各地区なり、個人的なり、または
防災訓練の中で避難経路を各自で確認をしてもらうということが必要になってくるんではないかということを思っております。
◆6番(
鈴木康祐君) 今の答弁の中で、ちょっと聞きたいことが3つぐらいありますので、前後が逆になるかもしれんけど、答えていただきたいと思います。 まず、避難するということで前のときに要望もしましたが、避難所に対して避難してくる、例えば旧の中学校の校舎ですね。避難した、行ったけど中には入れないと思います。そういうことで、そのときの答弁では、強い揺れが起きたときには鍵があくような鍵をつけるだとか、直接屋上に上がるような階段をつくるというような検討をするという話がありました。それから何か検討はされたのでしょうか。そういうことが1点目。 2点目は、各自が避難路を考えて避難してくださいという今のお話ですが、それも前のときに、
防災訓練でやっているときに各地区の方がそこの近くの避難所に行ってはどうかと。
避難訓練のあり方を一遍考えていただけたらなというような話もしたんですけど、その後、同じような
避難訓練だったと思います。その辺のところは考えられたのでしょうか。 あと1点がちょっと今思い出せませんので、まず2点、お願いします。
◎
総務課長(
伊藤善文君) まず1点目の避難所での施設関係でございますけれども、新たに建てようと計画しておるところについては、施錠とか階段等については、
基本計画の中で、どういう附帯設備をつけるかということも今後さらに検討をしてまいりたいということを思っております。 それから、現状ある施設の中での、直接入るというようなことで、今のところ階段については、旧中学校の改修のときに計画を盛り込みたいなということは思っております。 それから、2つ目の各地区での
避難訓練ということでございますが、昨年は大雨でございまして、一応各集会所等において、役場の職員がおおむね15分か20分程度だと思いますけれども、避難に対してのいろんな説明等をさせていただいたところでございます。それで、今年度の計画を立てるのに、そういうものも一度計画をするというようなことは指示をしております。以上でございます。
◆6番(
鈴木康祐君) あと、ちょっと今すっと頭に浮かばないので、次のことを聞きます。 前から言っています飛島村
住宅耐震計画という冊子があったときからの話なんですけど、避難路に対しては17棟の危険な建物がありますよというのもうたってありました。そこの中で最後に、
計画達成に向けて平成23年度には
進捗状況を検証するとありましたが、この辺のところはどうなっているのでしょうか。
◎
建設課長(
岡村和仁君)
先ほど質問の、飛島村
建築物耐震改修促進計画に載ってございます1点目ですが、地震発生時に通行を確保すべき道路沿道の建築物の耐震化の状況ということで17棟、現在、
耐震改修促進法に基づく建築物で、耐震性がすべてないという17棟が当時の計画の中にございました。これにつきましては、現在、その17棟を調査しましたところ、1棟は改修が済んでおります。もう1棟につきましては、
改修計画ではなく、建て直しによりまして改修がされておりますので、現在17のうち15がまだ未整備のままというような形に調査の内容ではわかったわけでございます。この計画の最後に、先ほど議員からもお話がありましたように、23年度に
進捗状況の確認ということが書いてございまして、冒頭、村長が申しましたが、国・県の
補助事業に対しまして、上乗せで耐震の補助並びに
耐震診断の補助をしてまいりましたが、診断のほうにつきましては、現在約200件が済んでおります。診断率でいいますと、当時の計画書の中でいいますと、485分の199ということで、約41%の診断を受けていただいておるというのが結果でございます。 耐震補強につきましては、昨年上乗せをさせていただきましたが、村のほうではこの補助を使われたという方は、先回の議会でも答弁させていただいておると思いますが、1件あったのみで、補助につきましては1件の申請があったというような状況でございます。 それで、計画の今後の進め方というお話も先ほどございましたが、現在、村のほうでは、
総合計画、並びに先ほど
総務課長が申しましたような
防災計画の中で、避難路とか、何かいろいろ変わってくる場合があれば、またそちらのほうに基づいて変えていくということと、愛知県の計画書にも載っておりますが、建築物の
耐震改修促進計画の見直しも今されておるようで、この補助に対して、国・県のほうがまた別の補助を検討しておるというような情報もいただいておりますので、またそれに沿って、村のほうの計画も見直しが必要な場合は見直しを進めていきたいというふうに思っております。
◆6番(
鈴木康祐君) 本当に
耐震改修をしてほしいというのはやまやまの部分もあって、なかなかできんというのもよくわかっています。ただ私が聞きたいのは、計画を立てて、23年度に見直しをするという結びがあるのに、結びをしたのですかと聞いているんですけど。
◎
建設課長(
岡村和仁君)
計画書自身で、ペーパーでは見直しはしてございませんが、県とか、いろいろな状況を踏まえて、村の独自の補助も今後踏まえて、実務的には進めてまいりたいというふうに思っております。
◆6番(
鈴木康祐君) 見直しじゃなくて、要は計画で27年度には何%の
耐震改修をするよとうたっています。23年度に大体これだけぐらいの耐震ができれば目標に達するんじゃないかなという計画を持ってこの冊子はつくられたと思うんですけど、そのために、23年度の中間の見直しの時期に目標に達していたかどうかというのが聞きたいのと、最終的には達成するように見直しをするということでしかないんじゃないかなという気もせんでもないんですけど、その辺のところはどうなんでしょうか。
◎
建設課長(
岡村和仁君) この中間地点であります23年度の検証をしましたところ、確かに目標までは達しておりませんし、この計画の中では、一応27年度までに促進しますというような形で明記はされております。現状、目標にまだまだ遠いということですので、今後村のほうで何らかの対策を進めてまいりたいということは思っております。
◆6番(
鈴木康祐君) 本当にいろいろ難しいことは、私も何回も質問してやってきて、何とかならんかなという考えの中で難しいことはよくわかります。その中でなぜ言うのかというと、飛島村
防災災害計画修正委託ということで2,700万も使ってやるということです。またそれも含めていろんな金額が出てきます。金額に見合うようにしっかりした計画をしてほしいので、くどいようですが、お願いします。 そういうことで、この項につきましては、数年に1度、各地で起きている痛ましい巨大地震、聞くたびにいつかは起こるという自分たちの地区での地震に備えようと、何かをしなくてはいけないと思っているのですが、それでも東海・
東南海地震は今後確実に来ると言われております。自助、公助、共助と言われ、互いにつながり合いながら、一たび何か起きたときには、私たちの生命、財産を守るためには、やらなくてはいけないことだと思っています、住民一人一人が大切ですが、そのかなめである公助、村長の役割は私は非常に重大だと考えています。我々住民の代表である議員も意見を言い、十分吟味されて努力させていただきますけど、村民の生命、財産を守り、安心して暮らすことのできるように要望して、これに対する村長の考えを聞いて、この質問はひとまず終わりたいと思います。
◎村長(
久野時男君) 議員からお話がありました。いろんな手だてをしながら啓蒙活動をしているところでありますけれども、いかんともしがたい、みずからの命をみずから守るという視点になかなか立っていただけないということでございます。ある教授がおっしゃったわけでありますけれども、「自助、共助、公助」と先ほどの言葉もありましたけれども、自助の部分は70%、公助の部分は20%というふうにおっしゃったわけでございます。そのようなことからいくと、本当にみずからが自分の命を守るために、どのように日ごろから考えていただくということが最も必要であるということを認識させていただくところでございますし、そのようにしていきたいと思って努力しているところでございます。 しかしながら、それぞれに私ども村の家屋というものは、相当大きな家屋が多いわけでございまして、これを直すということはお金が相当要るということもありまして、なかなか手をつけられないということでございます。そういう話はよくわかっておるとおっしゃるわけでありまして、わかっているけれどもやらない、またはやれないというお言葉が返ってまいります。そうならば、もう斜めでもいいわけでありまして、何かの支えみたいな形の斜め的な支えをして、常にいる場所だけでも助からないだろうか、それに対する補助形態をとったほうがいいではないのか、あわせてそういうようなことも言ったわけでございます。 今回、それにあわせまして、これから検討を始めたいと思っているわけでありますが、どのくらいの金額で、どうしたらいいのかという、これも検討し、また皆さん方にお話をかけさせていただきたいと思っていますけれども、先ほど申し上げましたように、耐震性のシェルター、または耐震性のベッド等、それに対する補助をしていったほうが、助かるという率からいくと、くしゃっといっても、その中に人がきちっと助かっているという状況ができるんではないのかということも今考えているところでございます。まずは、そのように命が助かるということをしっかりと把握し、そして、もし崩れた家屋の中でそうした方々がいるとするならば、そこの中におられる方々をみんなで助け上げる、そういうことが必要だろうと思っています。 また、先ほど来からいろんなお話を賜っておりますように、やはり全体的なこれからのあり方、より海とか川に近い方々の段階から、きちっと塔を立ち上げていくというお話もしてまいりました。それについては、名大のほうにお願いをさせていただいておりますから、その関係が8月ごろに出てくると思っていますので、8月の下旬までのところで出ましたら、また皆さん方にもお話をさせていただきたいと思いますし、地域の方々にもお話をかけさせていただきたいと思っています。そして、順次相整いましたところからやっていきたいと。全部のところが整えば、全部順番にやっていくということになりますけれども、まずはそのような考え方のもとに前へ進ませていただけたらと思っているところでございますので、御理解のほどよろしくお願い申し上げて、答弁とさせていただきます。
◆6番(
鈴木康祐君) 2点目の
震災瓦れきの話なんですけど、この問題は、国が責任を持ち解決するものだと私は考えております。ただ、国においては、本当に対応が悪いとかあいまいで、本当にどこまで信用していいかというのは我々が不安を抱くことであり、震災の手助けの阻害にもなるということだと私は考えています。この問題につきましては、村長に十分住民の意見を聞いて執行していただくようにお願いして、この問題は終わり、次の
チャイルドシートの話に移らせていただきます。 この
チャイルドシートの補助金の話は、多分村長が1期目に当選されたときに、私、後援会に入会させていただいておりまして、そのときに要望して実現できたものです。私、そのときに1人目、2人目はもらいませんでしたが、以降の子供、本当に使っています。1人目、2人目のときは、もちろん自分で買いました。ただ、今思うと、やっぱり一番子育てに没頭する時期にそれだけの余裕があるのかと言われると、まだ私の時代よりも今の時代の子供たちのほうが非常に大変だと思います。私が知る範囲でも、結婚を何でせんだと言うと、いや、まだまだ結婚して女房、子供を養っていく自信がないよというような方が多く見えます。そんな子供のためにも、私は、ぜひこの制度は存続させてほしいと願いますし、村長答弁の中にありました祝い金10万円という話は本当にありがたいことです。だけど、その祝い金10万円も1年後にしかもらえません。本当に小さな子供を支える
チャイルドシートというのは、特殊な形状をしておって、結構値が張るものです。ぜひ続けていただけないでしょうか。村長に直接聞いたほうが早いような気がするんですけど、どんなもんでしょうか。
◎村長(
久野時男君) この関係につきましては、先ほどお答えさせていただいた答弁のとおりであります。 この問題について、今年度につきましてはまだやりますよということを言っております。もう少し時間をいただきたいと思います。本当にどうかというのを、私ども行政における職員等の構成しております段階で、本当に必要かどうかという行政把握をさせまして、それにおいて、この事業は達成できたということを村長に申し上げてきているわけです。それを受けて、村長としましては、達成できたという感が皆さん方のところにあるとするならば、私どもとしては、今、村がとっております
育児奨励金のほうで御理解賜って、一緒にその中でお買い上げいただけたらどうなんだろうかと、そういうふうに思ったわけでございます。しかしながら、この関係が本当に必要だという皆さん方の強い御要望等があれば、もう一度検討をし直す必要があろうかというふうに思いますので、これにつきましては、12月まで少し検討をさせていただいて、必要があれば再度ということになりますし、必要がなければこれで打ち切りをさせていただくという考え方をとらせていただきたいと、明確に12月の段階で示させていただきます。
◆6番(
鈴木康祐君) 12月までということをいただきましたけど、私は、本当に壇上でも言いましたが、愛知県が全国ワースト1位という死亡事故だという話もあわせて、本当に必要な、ぜひ続けてほしい制度だと思いますので、よろしくお願いしまして、私の質問を終わらせていただきます。
○議長(
栗本雅明君) 次に、渡邉一弘君を許します。 〔1番 渡邉一弘君 登壇〕
◆1番(渡邉一弘君) 1番渡邉一弘です。 通学路の整備について伺います。 現在、子供たちの通学時の安全においては、朝・夕に交通指導の人を各所に配置され、またゼロの日には一般村民の協力を得るなど、交通安全対策がとられている状況はよいことだと考えます。しかし、学園が完成し2年、通学路の整備が進められてきましたが、学園北側信号機までは新しく通学路として歩道設置がなされ、一応安全と考えられますが、片や南西部道路、竹之郷地区から松之郷地区にかかる一部箇所には、通学路ではあるが歩道のないところがあり、非常に危険です。ですから、東西用水に橋をかけ、南北悪水路の上を歩道化し、児童・生徒の通学時の安全を確保すべきだと考えます。 そこで村長に伺います。この通学路の整備についてどう対処願えるのか、また村全域の通学路の安全確保に関しどう考えてみえるのかを問います。 この場での質問はこれで終わります。 〔村長
久野時男君 登壇〕
◎村長(
久野時男君) 渡邉議員御質問の通学路の整備についてでございますが、御承知のように、飛島学園は平成21年12月に竣工し、平成22年1月から仮開校をいたしました。村といたしましては、飛島学園の建設と並行して、平成20年5月から、PTAの意見を集約するなどして通学路の整備を進めてまいりました。御指摘の飛島学園南西部道路につきましては、竹之郷地区、松之郷地区の子供たちだけではありませんでして、古政地区、新政成地区の子供たちも利用する通学路に指定されております。飛島学園の開校にあわせて村道を拡幅して、新たな歩道を設置する等、子供たちの安全を確保してまいりましたが、昨今の子供たちを巻き込んだ悲惨な交通事故の報道を目の当たりにしますと、安全対策に十分というものはないものと認識しております。特に御指摘の道路は、飛島学園の開校前と現在を比べると車両の通行量が増加しているように感じられます。速度抑制のための特殊標識も整備するなど、児童・生徒及び地域住民の安全確保に努めておりますが、排水路の橋梁部分には歩道がなく、危険な状態であることも事実でございます。今後、御指摘いただいた内容につきましては、早急に実施に向けて関係機関と協議等取り組んでまいりたいと思います。 以上、答弁といたします。
◆1番(渡邉一弘君)
建設課長に伺います。先ほど村長の答弁で、早急に実施に向けて取り組むというお答えでしたが、早急にということは、それは今年度中に取りかかるということなのか、来年度までにできるということなのか、その時期はいつごろなのか、お答え願いたいと思います。
◎
建設課長(
岡村和仁君) 先ほど村長答弁にもございましたが、議員御指摘の道路につきましては、早急にというお話であります。時期的なものにつきましては、今年度の予算の中で御承認をいただいておる工事費がございます。よって、速やかに設計並びに工事発注のほうを進めさせていただきますが、何分水路等、関係しておりますので、土地改良区初め関係機関のほうと協議して、今年度早急に工事発注を進めたいと考えております。
◆1番(渡邉一弘君) どうもありがとうございました。わかりました。 児童・生徒の安全確保のため、一日も早い完成を望みます。 以上、これで質問を終わります。
○議長(
栗本雅明君) 次に、加藤光彦君を許します。 〔5番 加藤光彦君 登壇〕
◆5番(加藤光彦君) 5番加藤光彦です。 避難所建設の進め方はと題して質問します。
東日本大震災以降、津波対応の避難所確保は住民の関心事であります。本村は、
東日本大震災を教訓に、村内に6カ所の一時避難所を建設することを計画していますが、今後どのように進めていくのか、お尋ねします。 いつ起きてもおかしくないと言われている東海・東南海・南海の3連動地震の津波を想定した避難所という位置づけであることからも、この事業はスピード感を持って実現されなければなりません。予定では平成23年度中に候補地を選定するということでしたが、現段階で議会に報告された候補地は15カ所あります。この中から最終的に6カ所に絞り込みをし、確定をするのはいつになるのでしょうか。また、最終的に建設場所が決定した後、着工する時期及び村内すべての避難所が完成するのは何年度になるのか、お示しいただきたい。 加えて、旧小学校跡地に計画されている避難所を兼ねたコミュニティーセンターは、どの程度の規模で、どんな役割を想定して建設するのか、またその建設時期がいつになるのか、あわせてお尋ねします。 大きな予算を必要とし、時間のかかる事業であります。予算的、時間的に無駄のないよう、効率的かつ計画的に事業が進むことを期待するものであります。これらのスケジュールや工事内容を明確にし、避難所建設を早期実現することが住民の安全・安心につながると思います。より具体的な答弁を村当局に求めます。 以上、ここでの質問とさせていただきます。 〔村長
久野時男君 登壇〕
◎村長(
久野時男君) 加藤議員御質問の避難所建設の今後の進め方についてでございますが、東海・東南海・南海での連動による大地震の発生が危惧されておるところであります。村といたしましては、住民の命を守るために避難所の見直しや建設を優先的に進めなければならないと考えております。平成23年度に委託をしました避難場所の選定結果では、公共用地、集会所用地等が候補地となっております。今年度、
避難所建設基本計画策定委託費を予算計上させていただき、現在、名古屋大学に委託をしまして、委託期間が8月末となっております。
基本計画をもとに9月中に候補の地域へ説明をさせていただきまして、候補地を確定し、理解を得られた地域から実施計画を進めたいと考えております。建設につきましては、来年度から早急に取りかかり、最終的に平成26年度には計画地域すべてを完成させたいと考えております。 また、小学校跡地につきましては、
小・中学校跡地等検討委員会での答申を受けましたので、防災コミュニティーといった複合施設の建設に向け、今後、建設
基本計画の策定、地元説明、
実施設計といった過程を踏んでまいりたいと考えております。 規模につきましては、基本的に鉄骨づくりの3階建てを考えておりますが、避難生活のできる避難所と一時的な避難所とでは規模や設備等は相当違ってまいりますので、面積や収容人員等は
基本計画策定の折、よく検討したいと考えております。 また、役割としましては、避難施設及び備蓄施設並びに地域の集会施設を想定しております。また、建設時期としましては、早ければ平成25年度の下期から平成26年度を計画しております。 以上、答弁とさせていただきます。
◆5番(加藤光彦君) 先ほどの鈴木議員の質問と重なる部分もありますけれども、確認の意味も含めて再質問をさせていただきます。 避難所建設の事業というのは、自治体によって、その取り組みというのは非常にさまざまだというふうに思うわけですけれども、将来、どんな災害が起こるかというのはだれも絶対的な予測はできません。そして、防災対策も完璧ということはありません。そういう意味合いからいえば、この事業は、住民の命を守るということで、このレベルまで持っていくという村長、あるいは村の強い意志が反映された計画であるべきだと私は思います。 そこで確認しておきたいんですけれども、この事業を進めていく上で、委託先、先ほどの答弁にもありましたけれども、名古屋大学にお任せということではなくて、発注者である飛島村が主体的にかかわっていくという必要性についての見解を村当局に求めます。
◎
総務課長(
伊藤善文君) 当然のことながら、業者主導での計画ということは考えておりません。地域に住んでおります私どもが一番地域の実情というのは知っておりますし、過去の災害等も教訓がございますので、私ども村の意向を十分伝え、検討して進めてまいりたいと考えております。
◆5番(加藤光彦君) その基本的な姿勢を趣旨にしていただきながら、それを前提として質問を続けさせていただきます。 候補地が、議会に配付された資料の中では、まだ15カ所ということで絞り込みがされておりません。この15カ所から最終的な6カ所を確定するのは、だれがどのように進めていくのか、説明をお願いします。
◎
総務課長(
伊藤善文君)
基本計画が、今、委託をしておるわけでございますけれども、そうした中で、今候補地が上がっておるところにつきましては、議員おっしゃられますように、公共用地、または集会所用地、または土地改良区の用地というようなことでございまして、役所の中で検討を重ねて、最適である場所をまず私どもが考えなくてはならないだろうと。それから、地域のほうに説明をして進めてまいりたいということで考えております。
◆5番(加藤光彦君) 委託先だけで決めるのではなくて、村、そして地域住民がかかわって決定していくというプロセスだということを確認させていただきました。 次に、小学校の跡地の避難所兼コミュニティーセンターは別として、一時避難所についてなんですけれども、この仕様というのは同一のものなのか、その辺のところをちょっと確認させてください。
◎
総務課長(
伊藤善文君) 私どもが今委託しております名古屋大学には、すべて企画等形態は同じで考えてくださいということで伝えております。ただ、当然のことながら、今後規模等については、収容人員等地区の人口等は違ってきますので、そのあたりについてはさらに協議をして、
実施設計を進めてまいりたいという考えでございます。
◆5番(加藤光彦君) 今後、
基本計画、それから実施計画の中で話し合いをしながら決めていく部分もあるかと思いますけれども、その一時避難所の今わかっている機能、あるいは設備というものを、わかっていることだけで結構ですので、説明をお願いします。
◎
総務課長(
伊藤善文君) ただ単に避難所と申しましてもいろいろと種類がございまして、私ども考えておりますのは一時的な避難所、おおむね3日程度はとどまるというようなことでございますので、それに必要なものといたしまして、備蓄倉庫、それから当然最悪の場合を考えますと、ボート等を置いておく場所とか、そういうものも必要だろうと。それから、当然通信関係、それから電源確保といったところが基本になろうかと思います。以上でございます。
◆5番(加藤光彦君) それと、完成後の避難所の管理について、どのように管理していくおつもりなのか、説明を求めます。
◎
総務課長(
伊藤善文君) すべての避難施設について村が管理するということはなかなか難しいですし、災害に実際に遭ったときに施錠を解除するとか、そういうことになりますと、役場の職員ではなかなか現地のほうに行けないということもございますので、基本的には地域に何とかお願いしたいということでございます。
◆5番(加藤光彦君) よく建物というのは、使わないと悪くなるということが言われます。ですから、平常時に何か利用する付加価値をつけるようなことも考えていかれることが、建物の老朽化をおくらせることにつながっていくんじゃないかなというふうに思いますので、今後、設計の段階、あるいは地区等の住民との話し合いの中でそういったことも考えていったらどうかなというふうに思います。 次に、工事は、実質平成25年度と平成26年度の2年間で6カ所と、元起の避難所兼コミュニティーセンターを建設するということのようですけれども、それで正しいですか。
◎
総務課長(
伊藤善文君) 合意がなされた場合でございますけれども、合意といったらあれですけれども、できるだけ理解を求めまして、目標を26年度に設定をさせていただきました。以上でございます。
◆5番(加藤光彦君) スケジュール的に非常にタイトなような気がするんですけれども、工事業者は複数ということになるんでしょうか。
◎
総務課長(
伊藤善文君) 順次進めてまいりたいということでございますので、すべての避難所を一度にということでは考えておりません。ですから、
実施設計が済んだ段階で、恐らく1,000万、2,000万ではできませんので、一般競争入札の形態を考えなくてはならないだろうということでございます。
◆5番(加藤光彦君) 次に、補助金についてちょっと説明を求めたいんですけれども、この避難所建設に関して、国・県からの補助金というのは期待できるんでしょうか。
◎
総務課長(
伊藤善文君) 昨年の震災後からでございますけれども、補助金の制度については、随分創設をされたわけでございます。それで、いろいろとメニューがございますが、私どもの今計画しておる中で補助が受けられるものと受けられないものが多分あろうかと思います。今の私どもの計画の中で補助金が受けられるものについて、一度県のほうに相談をしたいということを思っております。それで、補助の内容につきましても、単年度での補助制度、それから3年から5年にかけての社会資本ということがございますが、そういうような補助金制度もございまして、その辺のものについて詳しく県のほうに相談をさせていただいて、申請の時期等もございますので、その辺のところについて受けられるものがあれば受けたいという考えでございます。
◆5番(加藤光彦君) 今の話の内容をお聞きすると、非常に環境的にはいい状況になっているというふうに解釈しましたけれども、十分に補助金制度を活用して、村の負担を軽くしていただきたいというふうに思います。 それから、今回の一時避難所ですけれども、津波の浸水深、要するに水の深さですね。それはどれだけを設定して建設されるのか、お尋ねします。
◎
総務課長(
伊藤善文君) 私どもは、昨年の3月に委託しました業者から出た浸水深の高さは、2メートルから3メートルということでございます。さらに、内閣府が3月31日に発表しました津波の高さが3.5メートルということでございます。それで、詳しく内容を調べましたが、細かくは言いませんけれども、内閣府の出した3.5メートルというのは、地盤沈下を含めた数字でございます。満潮時ということでございますけれども、飛島村につきましては、地盤沈下を考慮しておりません。私どもが名古屋大学の准教授にアドバイスをいただいたところ、さらに私どもが出した2.7、最高の津波の高さに1メートルぐらいを足してくださいということを言われました。それはなぜかといいますと、地震で発生する地盤沈下、さらには液状化での地盤沈下を合わせて、おおむね1メートルはプラスしてくださいというようなことでございまして、そうしますと3.7ということになります。ですから、それよりも高い、おおむねでございますけれども、まだ決定はしておりませんが、さらにいろいろと相談をさせていただきたいということは思っていますが、4メートル程度が浸水深というようなことになろうかと思います。以上でございます。
◆5番(加藤光彦君) 飛島村の避難所というのは、何メーターの津波、あるいは水位に対応できるのかというのは、住民も非常に関心が高いところだと思いますので、折に触れ住民に周知をお願いしたいというふうに思います。 次に、以降は村長に2点お尋ねしたいと思うんですけれども、小学校跡地に建設予定の避難所を兼ねたコミュニティーセンターというのは、一時避難所なのか、それとも一定の期間、避難生活ができる避難所なのか、どちらなんでしょうか。
◎村長(
久野時男君) どちらにしましても一時避難というふうに考えています。 ただし、水の想定を仮にしますと、想定後の段階をどうするかという話が出てまいります。それは、またきちっと公共の空き地等を活用しながらやっていくということになるわけでありますけれども、もしくは、もとあった家のところをきちっと整理して、そこへ建てていく。伊勢湾台風でも同じでございましたね。そのような考え方をもとにしてやっていくことも大切であろうと思っています。 ただし、どのような回答をお求めなのかわかりませんけれども、そこのところに、通常的には一時避難ですけれども、諸集会ができる場所、またはそこに駐車等のスペースが持てるような状況をつくり上げてほしいというお話が必ず出てくるであろうと私どもは予測しています。そのような関係につきましては十分お話し合いをしていきたいと、かように思っているところでございます。
◆5番(加藤光彦君) もともと、もう壊してしまったんですけれども、旧小学校というのは、風水害用の避難所でした。それから、体育館は耐震補強をすれば避難所としても使えるという状況でありました。それを耐震補強するか、新たに新しくつくるかという判断をしてきた経緯もありますので、ぜひ一時避難所という機能だけではなくて、避難生活ができる規模の避難所とコミュニティーセンターという形にしていただきたいというふうにお願いしておきたいと思います。 それからもう1点、
ヘリポートなんですけれども、村長はどのように考えてみえるか、村長のお考えを聞かせていただきたいんですけれども、
ヘリポート設置について。
◎村長(
久野時男君)
ヘリポートの関係につきましては、必要性は十分認識しておりますし、必要であると考えています。 そうなりますと、小学校跡地で3階建てのものをつくるとするならば、その屋上に
ヘリポートを置くべきなのか、もしくは水等が去った段階での
ヘリポート的な段階を、その小学校跡地のところに盛り土をつくるなりしてつくるべきなのかと、いろんな考え方があるかと思っています。それは、今後十分どのあり方が一番ベターなのかということを検討してまいりたいと思います。その後、皆さん方とまた詰めさせていただければと思うところでございます。
◆5番(加藤光彦君) 私、これ平成19年の一般質問で村長に答弁を求めたことがあるんですね。そのときの村長の答弁が、本村といたしましては、高所での離着陸可能な
ヘリポートは必要であると認識しておりますので、場所を選定して設置する方向で検討をしていきたいと考えておりますと、ほぼ先ほどの答弁と同じなんですよね。その間、5年間の間に大きな震災もありました。大きな被害もありました。でも、東北の震災と、例えばこちらで大きな震災が起こったときに決定的に違うのは、飛島村というのは海抜マイナス地帯ですよね。ですから、東北は津波がどんと押し寄せてきても、ある時期でまた引いていくわけですよね。でも飛島村の場合は、堤防が決壊して水が入ってきたと仮定した場合に、水が引くのはそんなに簡単に引くことはないと思うんですよね。それは、伊勢湾台風のときでもそういう状況であったということからもわかると思います。 今、村内にあるヘリコプターが着陸可能な候補地と指定されている部分というのは6カ所あるわけですけれども、公園かグラウンドということで、当然冠水が予測される部分であります。ですから、私は
ヘリポートというのは、ほかの市町には要らないかもしれないんだけれども、海抜ゼロ以下の飛島村には必要な施設ではないのかなというふうに前から思っております。 ですから、村長は先ほどの答弁でこれから考えておくというお話だったんですけれども、再度本腰を入れて考えていただくことをお願いして、私の質問を終わらせていただきます。
○議長(
栗本雅明君) お諮りします。 暫時休憩をしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
栗本雅明君) 御異議なしと認めます。したがって、暫時休憩をとることに決定いたしました。 暫時休憩をいたします。3時5分に会議を開きます。 休憩 午後2時48分 再開 午後3時05分
○議長(
栗本雅明君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、鈴木義男君を許します。 〔9番 鈴木義男君 登壇〕
◆9番(鈴木義男君) 9番鈴木義男です。 私は、次の2点について質問します。 まず1点目として、村内の住宅建築物の高さ制限についてお聞きします。 昨年の東北地域の津波被害を目の当たりにして、村民の中には、住居を新築したい、建てかえるときには3階建て、4階建てにして、津波災害から自分の身を守ろうと考える人もあろうかと思います。ところが、飛島村内では建築物について高さ制限があって、高い家には建築許可がおりないと聞いています。私は、海抜ゼロメーター以下と言われている村内地域で、高い家は建ててはいけない規制があるとは思ってもいませんでした。高さ制限は何メーターなのか、また理由はどうしてなのか、お尋ねをします。 次に、太陽光発電についてお聞きします。 福島原子力発電の被害から、全国の原発の稼働が中止となっており、電力不足が問題になっています。政府は、再生可能エネルギーでつくった電力の全量買い取り制度も決め、単価も42円で10年間保障すると発表しています。特に太陽光発電が注目されております。最近の新聞報道によりますと、耕作放棄地向けに太陽光発電システムを売り出すメーカーまで出てきました。今後の農家の後継者不足による耕作放棄地対策とか、農家の収入対策にと期待されています。 私は要望します。村有地の有効利用として、村営の太陽光発電事業を計画したらどうか。
小・中学校の跡地、また新政成地区のごみの最終処分場の未利用地など幾らでもあります。太陽光発電は、環境にも優しいきれいなエネルギーです。また、財政的にもプラスになります。私の試算によりますと、設備投資資金が20年間で倍になります。ソフトバンクを初め、いろいろな企業が参入しようとしています。財政力豊かな自治体であります飛島村なら、村有地の有効利用を兼ねて事業推進を検討してもいいのではないでしょうか。 この席での質問は以上です。 〔村長
久野時男君 登壇〕
◎村長(
久野時男君) 鈴木義男議員の御質問のお答えをさせていただきます。 飛島村で住宅を建築する場合は、建築基準法第6条の規定に基づき確認の申請書を提出して、建築主事の確認を受け、確認済み証の交付を受けなければならないこととなっております。飛島村では、愛知県尾張建設事務所がその窓口となっており、審査等を行っております。 御質問の村内の建築物の高さ制限は、建築基準法第56条の2等に定める規則と、都市計画法第34条の規定に基づく愛知県知事の高さ制限があります。具体的に建築基準法は、建築物を建設することによって周辺住宅地等の日照条件が悪化することを防ぐことが主目的であり、良好な住環境を守るという見地から定められております。建ぺい率等のほか、軒高、階数、高さも超えてはならない場合があります。 次に、都市計画法は、都市の健全な発展と秩序ある整備を図ることを目的に定められております。許可基準では、すべての開発行為、または建築行為が該当するわけではありませんが、許可要件に建築物の高さは、原則として10メートル以下であることと明記されているものもあります。 したがいまして、これらの基準を満たさない場合は、住宅を建築するための許可は出ないことになりますが、建築する建物の高さや敷地の影響など許可基準で異なることから、議員御質問のような場合には、事前に申請窓口で御相談いただきますようお願いしております。 次の御質問の太陽光発電についてでございますが、全国で民間企業が太陽光発電所として広大な土地で事業を展開して計画を進めております。再生可能エネルギーを利用しての太陽光発電は非常に有効であり、災害時の電力確保として必要であると考えております。 村有地を利用して太陽光発電施設を計画することについては、
小・中学校跡地において、現時点では、まず複合的な避難施設の建設や校舎改築を優先したいと考えております。 また、新政成地区にある最終処分場の中央部分は、平成29年3月まで賃貸契約を結んでおりまして、またその北側では、平成28年度ごろまで県の事業であります日光川水閘門建設による消波ブロックの仮置き場に使用しております。なお、他の村有地につきましても、おおむね避難所建設の候補地となっており、避難所の建設を優先したいと思っております。 太陽光を利用した発電につきましては、まずは公共施設や避難所に設置をすべきであると考えており、村有地を利用した太陽光発電施設の建設につきましては、調査・研究課題とさせていただきます。 以上、答弁とさせていただきます。
◆9番(鈴木義男君) それでは、もう少し詳しく具体的な質問をさせていただきます。 まず、建物の高さ制限の件でございますけれども、10メーター以下ということであっても、太陽光線の関係で隣地に日影が当たらないとだめだということでございますが、この問題については、飛島村だけはだめなのか、よその地域を考えてみれば、結構隣の家の日照不足にもなる建物はいっぱいあると思うんですけれども、これは飛島村だけがいかんのか、よその地域ではいいのか、ちょっとお尋ねをします。
◎
建設課長(
岡村和仁君) 議員御質問の日影規制という基準でございますが、こちらにつきましては、一応愛知県の統一基準でございます。それで、少し説明をさせていただきますと、私どもでいう市街化調整区域、用途地域の指定がないところにつきましては、すべての建築物が対象となるわけではなく、これは愛知県下同じなんですけれども、一定の高さ、階数を有する建物が基準になっておりまして、飛島村の場合は、準工業地域とか市街化調整区域という2つの区域が対象となります。 それから、工業地域、工業専用地域においては日影規制が愛知県ではございませんので、今の話でいいますと、市外化調整区域においては、10メートルを超える建物について日影規制が県の基準では設定されておりますので、飛島村の中で仮に7メートルの建築物を建てる場合においては、現在ところ日影規制はないというような形になっておりますので、その辺が隣との関係は日影規制にはかかりませんが、10メートルを超えるものについては、その基準がかかってくるというふうに御理解をいただきたいと思います。
◆9番(鈴木義男君) 今、課長が、例えばの話、7メーターと言われたんですけれども、10メーター以下ということであれば、9.9メーターまでの建物だったら3階建てができるかなと思うんですけれども、そういう場合には裏隣りの土地に光が当たらない場合があっても許可が出るということなんですか。
◎
建設課長(
岡村和仁君) 先ほどの飛島村でいいますと調整区域、用途地域の指定のないところにおきましては10メートルを超えるということですので、10メートル以下につきましては、日影規制の許可基準には触れないという理解でいただきたいと思います。
◆9番(鈴木義男君) そうすると、今の質問は住宅地と限定しておるわけでございますけれども、工場とか倉庫の場合はどうなっていますか。
◎
建設課長(
岡村和仁君) 愛知県が今定めております建築基準法におきましては、住宅、倉庫等の指定はございません。建築物という取り扱いですので、倉庫並びに住宅以外の建物については同じ規制がかかっております。
◆9番(鈴木義男君) 済みません、ちょっと意味がわかりませんでしたので。 結局、住宅も、倉庫も、工場であっても、みんな条件は一緒ですか。
◎
建設課長(
岡村和仁君) 先ほどの市街化調整区域の用途地域の指定のないところでは同じです。
◆9番(鈴木義男君) そういうことになりますと、例えばの話ですけれども、私が以前から災害用の避難先に3階建てとか4階建てのマンションをつくって、そこの屋上に避難先として利用したら一番効率がいいんじゃないかというようなことを提案しておるわけでございますが、そうすると、たとえ村営でやろうとしても、そういう建物はできないのか。ただ、県との折衝によって建つのか、その辺の見解はどうですか。
◎
建設課長(
岡村和仁君) 例えの話ですけれども、先ほど申しました建築基準法につきましては、建築基準法というものの高さ制限というか、日照の規制によって10メートル超えというお話をさせていただきましたが、新たに、例えばどこかの土地を開発して建物を建てるという話になりますと、それは都市計画法上の、また建築基準法とは違った許可が必要になってきます。そこの中で、冒頭村長が答弁をさせていただきましたが、開発許可の中で、現在、一般的に既存宅地と言われております線引き前のところに建てる場合とか、都市計画法上の中で許可を得る場合は10メートル以下にしなさいという許可基準の縛りがあるものがありますので、議員御指摘のように、まず新築で建てる場合ですと、開発行為とか建築許可のほうの規制でひっかかると基本的には建てられないという形になりますので、そちらのほうも初めてクリアできると、建築基準法のほうは10メートルを超えたら、一応は県の話ですと、すべての建物と聞いておりますので、その辺はいろいろ御検討いただければと思います。
◆9番(鈴木義男君) そういう条例というか、そういう規制があるということは、それはそれなりの規制があって当たり前かもしれませんけれども、私も不思議に思うのは、こうやって海抜ゼロメーター以下の津波災害が考えられるような地域で高い建物はだめだよというのは、今まではそれでよかったかもしれませんけれども、これからは、そういうことは県の指導されるところも考えてもらわないかん部分はあるんじゃないかなと私は思います。 飛島村の意見として、そういう部分について県のほうへ要望というか、ちょっとおかしいんじゃないかなというような意見も報告というか、出してもらうべきじゃないかなと思います。 それからもう1つ、現在、渚地区で住宅の分譲が計画されておるわけでございますけれども、もしもあそこを買った方が、せっかく家を建てるんだけれども、海抜マイナス地域だから、私は高い建物が建てたいと考えられる方もあろうかと思うんですね。こういう場合は、土地を買われる前から、ここには何メーター以下の建物しか建ちませんよという条件を言わないと、土地を買った後で、建築確認を出すときにそれはだめだよということになると、そんなつもりじゃなかったという方も出てくるかもわかりませんね。ですから、そういう住宅開発をされるときには、そういう点を考慮していただいて、よく考えて、分譲地の欲しい方によく説明をするべきだなあと、私は念のために申し上げておきます。 次に、太陽光発電ですね。これはきょうの日経にも載っておりましたですけれども、NTTが太陽光発電事業に参入すると。買い取り制度は42円ということで、私は先ほどは10年間ということを言いましたんですけれども、きょうの日経には20年間という案も出てきておると。20年間 42円の値段を保障するという案も出てきておるというようなこともありまして、NTTの予想では、私の試みの試算では、20年で設備投資の金額が倍になって返ってくるよということを言いましたんですけれども、NTTの試算では、六、七年で回収できるということを予想しているんですね。そうすると、この場合だと20年間の間に投資資金が3倍になって返ってくるという計算になるんですね。 私は、村の財政が、村民のサービスのための財政ではございますけれども、経済的に考えて、今、飛島村には財政力に余裕があると思うんですね。ですから、今、例えば10億円の設備投資をしておけば、それが20年間の間に少しずつ返ってきて、私の予想では2倍に、20億戻ってくると。そういうことになれば、ほかの設備投資というか、体育館にしようと何にしようと、そういうのは住民サービスの目的だからほとんど返ってきませんね。出ていきっ放しです。ただ、この事業だったら、言葉は悪いかもわからんけど、お金もうけ。私は、幾ら自治体としても、ある程度お金もうけも考えてもいいんじゃないかなと考えるところであります。 先ほどの答弁では、村有地にそういう適当な場所がないということでございましたんですけれども、ないわけじゃありませんね。例えば旧中学校の横のグラウンド、野球場ですね。あの土地についても、今、駐車場に使っておるわけでございますけれども、あの駐車場はそのままで使える格好で、上へ設備をつければ、駐車場はそのまま使えると思うんです。やる気持ちがあれば、それはどういうふうにでもできますし、やる気持ちがなければこれはだめだけれども、私は、要望というか、提案というか、そういうことをしたらどうかなという意見であります。 例えば竹之郷地区の集排の処理場の横に、総郷の土地と村有地とございます。あれを合わせれば9反ばかりの土地があるわけでございますけれども、これは例えばの話ですけれども、総郷の土地を村で買っていただいて、そこへつくるとか、いろいろ勘考はできると思うんですね。私は、何とかこの飛島村が太陽光発電の飛島村として、そういう方面に力を入れれば、原子力発電はなくそうという声も大きく出せると思うんですけれども、日本全国では、原子力発電はいかんいかんと言いながら、そういう勘考は人任せというような部分がございます。私はそれではどうかなと思うんですけれども、村長、どうですかね、この考えは。村長の御意見を。
◎村長(
久野時男君) 大変先ほどからいい御提案を賜っているところでございます。しかしながら、現段階としまして、村として取り組むという状況ではないと私は思っています。もう少し私どもとしては調査・研究をさせていただきたいということの御答弁をさせていただいたところでございますし、これからも十分研究をすべき課題であると思っています。 以上、答弁といたします。
◆9番(鈴木義男君) 今、私が言ったのは、自治体に対しての要望ではございますけれども、民間として、先ほどの総郷の土地についても6反近くの土地があるものですから、あれを権利者の皆さんでお金を出し合って、あそこへつけるというのも一つの方法ではございますけれども、何せだれが骨折るかということで、なかなか骨折る人がなさそうでございまして、決まらんとは思うんですけれども、そういうことで、今、民間が設備投資する場合には、40万ずつの村の補助金が出ておるわけでございます。例えば、ある人が言っていましたんですけれども、私も年食ってきて百姓ができんと。そうすると、畑が非常に草林になってしまって、子供が守りしてくれればいいけど、守りしてくれなんだら困るで、太陽光発電でも設備投資して並べたいけれども、許可が出るかなというようなことを言ってみえました。 農地でそういう許可が出るのか出ないのか、ちょっとお聞きします。
◎開発部長兼経済課長(加藤重和君) 御質問の内容につきましては、ちょっとお調べをいたしました。本年の3月末に農林水産省から再生可能エネルギー発電設備の設置に係る農地転用許可制度の取り扱いについての通達がなされました。この中で、再生可能エネルギー発電設備を設置する場合の農地転用許可制度の取り扱いについて整理をされました。 第2種と第3種農地については、議員御存じのように、当該設備を設置する主体によらず、農地法の転用許可を受けて発電設備の設置が可能であるとされておりますので、個人の方でも転用手続を踏まえた上で太陽光発電設備などの設置が可能と考えられます。ただし、村内に多く存在します第1種農地、おおむね10ヘクタール以上の一団の農地につきましては取り扱いの記述はございませんので、従来の許可基準で判断することとなります。従来の基準には、再生可能エネルギー発電施設を許可、利用とする項目がございませんので、第1種農地については設置が難しいと考えられますが、いずれにいたしましても、転用許可につきましては個別の事情も多分に影響いたしますので、あくまでも目安として御理解いただければ幸いと存じます。以上でございます。
◆9番(鈴木義男君) もうちょこっと具体的に聞くんですけれども、水田のど真ん中でやるようなことはだれも考えていないと思うんですね。水田はオペレーターさんに頼んで守りしてもらえる。ただ、そういう畑の管理が、自分が亡くなった後できるかどうかと。そういうことだったら、いっそのこと自分が元気なうちに太陽光発電でもつけておけば、20年間はまず大丈夫だなというようなことでありますが、そういう場合で農地転用が出てきたら、大体許可がおりる予想ですね。
◎開発部長兼経済課長(加藤重和君) 議員おっしゃるように、それにつきましては、当然手続が必要でございますが、手続転用につきましては、農業委員会、農振の協議会、工区等の同意を得まして、よければ可能になるんではなかろうかなと思っております。
◆9番(鈴木義男君) 私の質問は、自治体の飛島村に太陽光発電の事業に参入したらどうかというような質問をしたわけでございますけれども、検討課題になるかどうかわかりませんですけれども、これからはある程度視点を変えて、そういうことも頭の隅に置いて検討をしていただければ私は大変うれしいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(
栗本雅明君) 次に、服部康夫君を許します。 〔8番 服部康夫君 登壇〕
◆8番(服部康夫君) 8番服部康夫でございます。 私は、今から申します2点について、村当局に御質問をさせていただきたいと思います。 入札業者の格付とか等級等は厳守されているかということですね。それともう1点、地元企業の育成対策はどのようにとられているかという2点をお尋ねして、この場の質問を終わらせていただきます。 〔村長
久野時男君 登壇〕
◎村長(
久野時男君) 服部議員御質問の入札業者の等級格付は守られているかについてでありますが、選定業者の審議・決定は指名審査委員会において、飛島村請負業者等格付要領に基づきまして、格付対象建設業の審査、請負業者等選定要領により、発注の種類に応じ、該当する工事の規模や内容により、請負業者等の選定の審査を行い実施しております。 御質問の厳守されていなければならないについては、飛島村請負業者等選定要領により、発注の種類に応じ、該当する工事の規模や内容で、業種、点数、過去の施工実績や地理的条件などにより行っております。 地元企業の育成対策は、入札につきまして、建設工事等と物品その他委託に分かれておりますが、選定要領に基づき受注可能な
村内業者がある場合は指名選定を行っております。当然地元企業が落札した場合は、県建設部等の仕様書に基づき技術面では品質、出来高等について、書類面では提出書類等に関して適正な指導を行い、公共工事に関して、施工実績、必要な技術力の向上を図ることができ、育成にもつながることになります。今後におきましても、引き続き受注可能な案件につきましては、指名並びに受注機会の確保を進めたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。
◆8番(服部康夫君) それでは、担当課長に少しお尋ねいたします。 指名業者の格付とか総合点数は、実績とか設計管理者、業務内容とか、いろいろなものにおいて基準があるが、ここに出されている資料は県のものだとお聞きしたんですけど、飛島独自のものですね。その点をお尋ね申し上げます。
◎
建設課長(
岡村和仁君) 議員御質問のお話でございます。こちらにつきましては、飛島村請負業者等選定要領というものに基づいて行っておるわけでございますが、こちらにつきましては、平成21年3月に改正をいたしまして以降、4月1日から現在の格付等によりまして、選定業者を進めさせていただいております。それぞれの一般土木、舗装工事等につきまして、基準に基づきまして村の等級で一覧表をつくっておりますので、そちらのほうに基づいて、現在、発注工事を行っておるところであります。
◆8番(服部康夫君) じゃあ、
建設課長にもう一度お尋ねしますけど、これ、CランクとかBランクとか、一番下はDランク、一番上はAランクですけど、これは受けられる金額は当然と決まっているわけですわな。これは、仮に下のランクの人が、Cランク、Dランクの人が一段階上のことを入札するようなことはやっていないですねということが1点。 あるとすれば大変なことですからね、重大な。何でだということはわかりますかね。 聞いておるよりちょっと早く言いますけど、万が一、Cランク、Dランクという資格のないところがAランク、Bランクの1ランク上の資格を受けるということは、瑕疵があった場合、大変な問題が出てくるんですよ。なぜそれを選んだかと、わかるんですね、これ。そういうことはあってはいけないんですけど、これはあるかないかを、ちょっともう一度確認します。
◎
建設課長(
岡村和仁君) 先ほどの選定要領並びに格付要領に基づきまして、それぞれの担当課のほうから発注工事、飛島村の財務会計規則に基づいた基準金額を超える工事だとか委託だとか、そういういろいろな部分につきまして、執行伺いが出た折に、業者選定につきましては、指名審査委員会のところでそれぞれ格付を確認しまして、例えばCランクの工事に、数社しかない場合においては、当然上位のCの上のBランクだとか、そのような業者を選定させていただいておりますが、そのランク下のものにつきましては、指名審査会のところで審議をいただいておりますので、この要領に基づいて、今、委員会をさせていただいておるということで御答弁をさせていただきます。
◆8番(服部康夫君) 当然、上のランクが下のランクをするということは構わないんです、技術力があるとか、いろいろなものがあるからね。下のランクが上のランクをするというのは、技術力があるとかないとか、資格がない者がやれないということですわね。これはやっていないということです。 以前に、例えば建築なんていうのだと、例えば
小・中学校の学園、これは30億とか二十何億かかっておるわけです。こういうものは、村内の業者では、建築に関してはBランク、Aランクの業者はあらへんのですわ、現実としては。何でだというと、ゼネコンしかあらへんのですわ、Aランクはね。 それで、舗装工事というのも、Aランクというと、うちのほうは舗装工事だと3,000万以上ですか。総合点が1,000点以上なけないかんと、大分下げてありますわね、これで大丈夫ですけど、3,000万以上の舗装工事というのは、あるかないか、長い距離だとないね、現実には。長い距離だともっと上になるわけですわ。そういうものは切ってでもできるわけですわ、道路の舗装は、分割すれば。だけど建物の場合は、じゃあ1階はA社がやって、2階はB社がやるなんてことはできないわけですわ、現実に。そうすると、うちの村内の業者ではできないから、そういうときは業者の方がJVを組んでいただいて、技術力をそこからいろんなことを勉強していただいて、自分の格を上げていっていただけばいいことですから、それは確実に守っていただきたいというものですね。 このランクだけは、本当にきっちり守っていただかんとまずいんですね。これ、我々議員だって全く同じことが言えるんですよ。上は国会議員から下まで行く途中、我々町村議員が県会の議員の仕事をせられるか、国会議員の仕事がせられるかということは決まっているんですよ、できないということは。きっちり決まっているからこれはいいわけでございまして、これだけは守っていただきたいということと、もう1点、育成はどうされているかということをちょっとお尋ねしましたけど、これは特に何かされてみえるということがありましたら、少しお答え願いたい。
◎
建設課長(
岡村和仁君) 以前にもたしか申し上げたかと思いますけれども、先ほど財務会計規則に基づいた金額に基づいて入札等になる場合に、先ほど議員から御質問ありましたように、格付等におきましては、まず当然地元業者はすべて指名願というか、届け出のある業者についてはすべて入れさせていただいております。また、小規模な工事だとか物品だとか、いろいろなものにつきましても、建設課を初め、村のほうでは地元業者のというお話で聞いておりますので、小規模関係のところについても、積極的に村のほうは地元業者の方を育成するというか、そのような意味合いもあって、指名の中に入れておるということをお聞きしておりますので、今後もそのような形で、引き続いて入れられるものについては入れさせていただくというような考えは変わっておりません。
◆8番(服部康夫君) お尋ねしましたところ、ちょっと私も腑に落ちんところがありますけど、これ、以前もこういうことがあったんですね。工事の発注があったときは、一般公募でして、一般競争入札にせよと言われた人がおったんですね、競争入札にせよと。競争入札にしたら、金額は当然下がります、今現在。だけど、地元業者をそれぞれ競争入札して育成せよと、何かわけのわからんことを言ってみえた人もおったんですけど、これは相反しておるわけですわ、現実は。一般競争入札をしたら、こんなことを言っちゃいかんけど、村内の業者はほとんど落札できないです。そういう場合には全然育成にはならないですよね、当たり前の話ですけどね。これ、育成は本当の話が、企業の方はJVを組んでいただいて、努力していただいて、飛島だけの工事なんて知れていますよ、出ているの。愛知県じゅうのどこでも入札できるように努力して、大きくなって格を上げていただけばいいわけです、企業努力で、これは。現実に、飛島村のこれというのは非常に低いですね。入札基準は氷点下、点数表と基準。 例えば、わからん人があるで、具体的に言います。土木工事の場合、Aランクの人は総合点数1,000点以上、それで3,000万以上の発注ができるということですわ。Aランクの話ですよ、舗装工事の場合1,000点、3,000万以上ができる。この条件でいったって、名古屋市が県へ行ったら、大抵Bランクでも出ないでしょう。発注が2億円未満7,500万以上というのはBランクですよ。7,500万の仕事といったら、Cランクの人は受けられないんですわね。だから、ここで安くしているから、育成に私はつながっていると思う、これは。しかしながら、この育成条件は余りにも緩和し過ぎていくと、業者が企業努力をしなくなってくる可能性もあるわけですわな。飛島村は安いから、低いから受けられるわということですよね。受けられるけど、実質、私が言いたいのは体力をつけていただかないかんわけですわ、業者に。どこの仕事でも、愛知県内、国交省の仕事でも受けられるような体力をつけていただくというのは企業努力でやっていただく。体力をつけるならば、つけていただくまでの点数ならばいいですけど、ずうっと評価点数、標準点、総合点数を続けていくと、よそでは受けられへんのですわ、現実に、こちらの業者が。受けられないということは、自分たちの努力がないから受けられない話ですけどね。これを受けられるように、基本的に私は育成していってあげなくちゃいけないんじゃないかということをお尋ねしたいわけですわ。そういう点はどう思われますか。これ、村長に聞いたほうがよろしいですか。部長でもだれでもいいですよ、お答えいただければ。
◎
建設課長(
岡村和仁君) 私のほうからお話しできる部分だけですけれども、先ほど議員おっしゃるとおりに、確かに村の基準に基づいておるのと、県の基準とは違っておりますので、今の点数で地元の方が、県の予算、私どもより大きい工事が発注されますので、そこの中で実績を上げていかないと、確かに点数等が上がってくるということは、やはり上がってこないというのが多分普通だと思います。そこの中で、地元企業の方も努力していただいて、やっていただかなければならないということはそのとおりだと思います。 ただ、私どもとしましては、村の基準を21年に見直しをしておりますので、こちらについては、今までどおり舗装工事だとか一般土木工事だとか、いろいろ建設課の関係はございますが、この要綱に基づいて引き続いてやっていければというふうに担当としては思っております。
◆8番(服部康夫君) 本当に何年かじゃなくて、ある程度、だんだんこれを超えていただくように努力していただくことと、もう1点私のほうから提案というか、お話ししたいのは、これもやってみえるかなあ。地域限定というのがありますな、入札のときに。これは大体ほごになるんですね、地域限定の指名入札をしたならば。それはやってみえるか、やってみえないかな。
◎
建設課長(
岡村和仁君) 質問の内容は、地域限定というか、工事内容によって、例えば海部のエリアだとか、エリア地域限定は現在やっております。
◆8番(服部康夫君) これ、最後になりますけど、本当にありがたいというか、地域限定は。私は業者じゃないから関係ないですけど、まず緩い、力をつけていただくための点数表だでいいと思うんですよ、ある程度。だけど、県とか名古屋市なんかはそうだな。国交省もまさにそうなんですよ。しゅんせつ工事をするのに、当然評価点は要りますわな。入札された、そうしたら、今度は何をせよと言ってくるかわかりますか、しゅんせつ工事は。履行保証をつけてきなさいというんですよ。入札金額の1割を現金で取るか、履行保証をつけてきなさいと。その履行保証を1週間か、3日、4日までに持ってこなかったら、入札はペケということですわ。何でそれをするかということになると、こういう時代ですから、業者がこける場合があるわけですわ、入札してから、現実には。そのときの手当てをせないかんわけですわ。企業じゃなくて税金で出しているんですからね。損害のないようにというので履行保証をつけてこいというんです。そうしたら、極端な話、国交省なんかでも、例えば国債を持っていったら1割でいいんか、現金を積んだらいいかといったら、だめだというんです、履行保証がないと言ってね。こういうのも町村でつけているところはないんですよ、現実には。こういうのも省かれておって本当にありがたいことですけど、地元の業者としては。とりあえず、緩くしてあることは業者の育成にもなるけど、ぜひ業者の方も頑張っていただいて、何も飛島だけでやっておったって合わないと思いますから、愛知県じゅうどこでもとれるような体力をつけていただくように指導していただくことをお願いして、私の質問は終わらせていただきます。
○議長(
栗本雅明君) 次に、伊藤秀樹君を許します。 〔3番 伊藤秀樹君 登壇〕
◆3番(伊藤秀樹君) 3番伊藤秀樹です。 まず、村長選があって初めて開催される定例議会です。村民は、村長選での公約をいかに具現化するか、大きな関心を持って見ています。村長選での最大の公約は、村民の生命を守るための避難所の建設でありました。私の住んでいる元起地区からは、避難所を兼ねたコミュニティーの建設が要望されています。昨年の私の一般質問で村長は、小学校の跡地は、取り壊し後、何年も放置していくことは考えていませんので、跡地利用を早急に決定し、それまでの間は適正な管理に努めていきたいですと答弁されています。飛島学園の建設中に、私が村長に学園の模型を展示したらどうかと提案したところ、公民館に展示されるようになりました。あのように目で見えるような形で村民に示してもらいたいものです。 私におきましても、初当選して1年が経過しました。選挙の公約は「安心して子育てのできる村を目指して」でした。 そこで、村内道路の安全性についてお尋ねします。 本村は、人口の割に交通事故が多く発生しております。その要因は、朝夕に臨海工業地帯の通勤に村内の幹線道路を利用するため、交通量が多くなること。国道23号線につながる通行車両も多くなり、日中に大型車両が頻繁に通り、交通量が多いからだと思われます。特に、三福から国道23号線に至る道路は、直線で見通しがよいにもかかわらず事故が多く、死亡事故も発生しています。ここには飛島学園への通学路があって、毎日子供が横断しています。また、県道の交番前の交差点は、交番があってもたびたび事故が起こっており、先日も交番前の鏡に車がぶつかっていました。そこは、目の前に横断歩道があり、ここも飛島学園の通学路になっています。 先日、古政の宝珠寺の交差点で出会い頭の交通事故がありました。近所の人は、毎月のように事故が発生していると言っています。交通事故を未然に防ぐためにも、村内のこういった危険箇所に信号機や歩道橋などの設置ができないか、検討願います。飛島の将来を担う子供たちの安全を確保するためにもよろしくお願いします。 続いて、
小・中学校の跡地についてお尋ねします。 跡地は、跡地検討委員会の答申が出ました。内容は、1.小学校跡地は
防災コミュニティーセンターの建設。余剰地については、社会情勢を見きわめながら村の施策において計画すること。2.
中学校校舎は、社会教育施設等及び避難施設、備蓄施設として活用し、避難施設においては、平常時は複合施設として活用することというものです。 中学校は、既存の建物を活用するというものです。小学校跡地に
防災コミュニティーセンターを建設するということは、地元の意に沿うもので、この件に関しては前の議員も質問していましたので今回は質問いたしませんが、早急にお願いいたします。 3階建ての鉄筋をつくるということですが、できれば4階がいいかなというふうに思っておりますけれども、余剰地については、社会情勢を見きわめながら、プロポーザルにおいて計画することとなっています。 そこで、余剰地の活用が決まっていなければ、小学校跡地の北側の一部を開放していただけないでしょうか。そうすれば、駐車場、駐輪場などに活用できます。パーク・アンド・ライドという観点から、ここに車や自転車をとめて飛島バスでの通勤・通学ができれば、飛島バスの利用者の状態が伸びます。そこに砂利を敷き詰めれば、雑草が生えることも防ぐことができ、村長答弁の適切に管理することにもなります。目で見える形として活用することにもなります。将来、他に利用するにしても、このような駐車場であれば、いつでも転用できます。地元からも要望がありますので、ぜひ実施をお願いいたしまして、この場の質問を終わらせていただきます。 〔村長
久野時男君 登壇〕
◎村長(
久野時男君) 伊藤議員御質問の村内の道路の安全性についてでありますが、御指摘のように、通勤時間帯の幹線道路や、これに接続する村道では非常に交通量が多くなり、歩行者を初めとする交通弱者の安全を確保することが急務となっております。 村といたしましては、平成15年度からの8年間で歩道を新たに設置したほか、道路幅員の問題から、歩道を設置できない場所では、通学路を明確にして、安全を確保するためのカラー舗装を整備しております。また、通学路のうち朝の通学時間帯には主要な交差点7カ所で、夕方の通学時間帯には県道交番前1カ所で、それぞれシルバー人材センターによる交通指導等監視を実施しております。事故を未然に防ぐためには、安全確保のため、さらなる施策が必要であると考えておりますが、ある程度は運転者のマナーに頼らざるを得ないのが現状であります。 愛知県蟹江警察署と協力しながら運転者の安全意識の向上に努めるとともに、学校を通じて児童・生徒の安全教育にも力を入れるよう、村教育委員会に要望してまいります。 ハード面でも歩道の設置やカラー舗装の拡充等において、より安全な道路を整備していく所存であります。 信号機につきましては、交通量、事故発生状況、道路利用者の状況等の調査を実施し、設置の必要性を総合的に判断した上で愛知県公安委員会が設置しております。県内で相当数の設置要望がある中で危険度の高い交差点から順次設置しており、御指摘の交差点においても、村としては信号機の設置要望を出しておりますが、現時点ではその実現に至っておりません。このように、信号機の設置につきましては、警察署でもすぐに地元の要望にこたえることは難しいとのことでありますので、村としては、交通安全の推進のため、愛知県に対して信号機設置予算の増額を要望しているところでもございます。 次に、歩道橋の設置についてでありますけれども、橋脚の設置場所、設置費用の問題等もあり、横断歩道橋自体、階段等による歩行者の負担が多く、バリアフリーの精神、交通弱者優先の精神に反するものであるため、設置は考えておりません。村としましては、今後も歩行者を初めとする交通弱者の安全を確保するよう配慮してまいりますので、御理解を賜りますようお願いを申し上げます。 次に御質問の、小学校跡地に駐車場と駐輪場をについてでございますが、パーク・アンド・ライドは、都市部や観光地で交通形態や二酸化炭素排出量の削減といった効果が期待されております。本村といたしましては、飛島バスの利用者のために、バス停付近に駐輪場を3カ所設け、飛島バスの利用者の利便向上に努めているところでございます。 小学校の跡地利用につきましては、今後、
防災コミュニティーセンター建設に向け、
基本計画策定を進めさせていただきます。現状は、利用の形態も未定でありますので、北側の一部を駐車場や駐輪場として一時的に整備することにつきましては、管理上有効かと考えておりますので、前向きに検討をさせていただきます。 以上、答弁とさせていただきます。
◆3番(伊藤秀樹君) 2つの質問をしたところでありますが、1つに関しては前向きにやっていただけるということで、小学校跡地の北側の開放ということはやっていただけるそうですので、早急に実施していただきたいなと思います。 1つ目の質問の信号の件なんですけれども、村長言われるとおり、飛島でつけられるものであれば、早急につけていただけるものだとは理解しております。今後、信号設置が飛島でできないものであれば、より安全な方向でいろいろな施策を進めていただいてやっていただきたいなと。公安委員会のほうにも、村のほうから強く要望を出していただいて、なるべく実現できるように取り組んでいただきたいなというふうに思います。 歩道橋の件に関してですが、バリアフリーであるということと、それから通学というのも自転車なんかもありますので、ある面では歩行者だけのということになりますので、非常に無理があるだろうということは理解できます。ですが、今後そういうようなことも含めて総合的に検討していただいて、村民の安全・安心を守るということで、生命・財産を守るということで前向きに取り組んでいただけばよろしいかなと思います。 私の質問はこれで終わります。
○議長(
栗本雅明君) 次に、橋本 渉君を許します。 〔10番 橋本 渉君 登壇〕
◆10番(橋本渉君) 10番橋本 渉です。 私は、日本共産党飛島村村会議員として、住民の利益、生命、財産を守る立場から、村長並びに担当部課長に質問いたします。 まず1点目には、一時避難所
建設計画であります。 飛島村は、震災を受けて、
防災計画の見直しや、一時避難所の
建設計画を立てているわけでありますが、今後どういった計画で進めようとしているのか、説明をお願いしたいと思います。また、子供たちの生命の安全対策についても、どういった考え方を持って進めようとされているのかをお聞きしたいと思います。 2点目には、子宮頸がんワクチンについてであります。 子宮頸がんワクチンの無料接種については、前々から私は要求してきたわけでありますが、今回、国が来年度から子宮頸がん等のワクチン接種を無料化すると言っております。飛島村も国の方針に従い、来年度からの実施をすべきだと考えますが、どういった考え方をお持ちでしょうか。 以上、2点について質問をいたします。 〔村長
久野時男君 登壇〕
◎村長(
久野時男君) 橋本議員の御質問にお答えをさせていただきますが、前にも述べましたように、平成23年度に委託しました
避難所選定結果に基づきまして、現在、避難所建設
基本計画の策定を名古屋大学に依頼しております。策定期間は8月末としておりますので、その後、建設候補地の地元住民への説明、建設場所の決定等を行い、理解を得られた地域から
実施設計を進め、順次建設を行い、避難所すべての完了につきましては、平成26年度を目標と考えております。 また、旧
中学校校舎の
改築計画を今年度に行い、来年度
実施設計を、その後、校舎の改築を進めたいと考えております。
小・中学校跡地は、9月以降に
基本計画の策定を委託し、地元住民に説明を行い、その後、
実施設計の段階を踏んで、平成26年度までに建設を計画しております。 次に、子供たちの安全対策でありますが、飛島学園の児童・生徒及び保育園、また所児の安全確保につきましては、最優先課題と位置づけております。ハード面の整備として、飛島学園におきましては、メディアセンター内の書架等が転倒することのないように、既に固定を完了しております。今後は、本年度中にも各施設の事務室、学園の職員室等のロッカーの耐震固定や飛散防止フィルムの施工といった整備を進めます。 さらに、4月に補正予算を計上させていただきましたが、地震による津波や台風等による浸水に備えまして、全校児童・生徒及び保育園・所児全員の救命胴衣を配備することにしております。なお、津波対策用の救命胴衣だけではなく、避難所のリスクをできるだけ軽減するため、防災頭巾もあわせて整備することを計画しております。 また、ソフト面の対策として、各施設でより実践的な
避難訓練として、大規模地震に連動した津波災害を想定しまして、
避難訓練を定期的に実施しております。今後も子供たちの安全確保のためにさまざまな状況を想定しながら、年齢別に訓練を進めていく予定と聞いております。 村としましても、各施設の
避難計画を確認しながら、設置者として、より安全な施設として整備を進めるとともに、飛島学園の児童・生徒及び保育園、また所児の安全を最優先に施策を行ってまいります。 次の質問でございますけれども、子宮頸がんワクチンについてでありますが、国は予防接種制度の見直しについての第2次提言を受け、子宮頸がん予防、ヒブ、小児用肺炎球菌の3ワクチンにつきましては、平成25年度から定期接種になる方向でありますが、予算については今後検討されると聞いております。当然定期接種になれば全額公費負担でありますが、国の動向にかかわらず、平成25年度から無料化に向けての準備を進めているところでございます。 以上、答弁とさせていただきます。
◆10番(橋本渉君) それでは、もう少し細かくお聞きしたいと思いますが、まず一時避難所の設置、
建設計画でありますが、この考え方の基本をどういうふうに置くかというのは重要なことではないかというふうに思うんですね。震災が起きれば、いろんなところで被害が起こります。建物も倒れますし、水も来る、津波も来るという大変なことになると思うんですが、そういった状況の中でも、村の住民の命は助けるんだと、救うんだという立場、一人も犠牲者を出さないんだという立場に立って
防災計画の見直し、一時避難所の設置をする必要があるというふうに思うんですが、その基本的な私の考え方と村長の見解はどうでしょうかね。
◎村長(
久野時男君) 議員の考え方と私の考え方は一致していると思っています。人の命が優先であるということで、全力的に取り組みをさせていただきたいと思っています。
◆10番(橋本渉君) そうしますと、住民の命を優先的に助けるためには、どういったことをしたらいいかというのが課題になると思うんですね。村の
防災計画の見直しも、やっぱりそういう立場に立って、いろんなところでの計画見直しも進めなくてはなりませんし、それから住民の皆さんの自覚の問題もあると。自分が助かるためにはどうするかということも考えてもらわないかんし、いろんなことをやらないかんというふうに思うんですね。それはそれで
防災計画の中で、今後住民の皆さんと論議しながら、また議会も論議しながら、また専門家の知識も得ながら、どういうものにしていくかということは検討していくということでありますので、それで、今回特に問題として提起しておるのは一時避難所なんですね。これは、本当に瞬間的に来る津波から自分の命を守るためにどこに逃げるかというのが皆さんの課題になってくるわけですね。そのために一時避難所をつくるということなんですが、ところが一時避難所に逃げたが、それもやられちゃったでは、これは何ともならんわけで、今回の大地震では防災センターがやられちゃったとか、そういうことも起こっておるわけでしょう。いろいろ聞くと「想定外」という言葉が出てきて、計画よりもすごい想定外があったということを言われているわけですけど、そういう想定外も含めて、この一時避難所の設置計画はつくらないといかんというふうに思うんですわ。そういう点では、今、他の議員も質問していたと思うんですけど、どうも想定外も含めた設置基準とか、計画建設になっているのかなというのがちょっと心配なんですが、そこのところはどうなんでしょうか。
◎
総務課長(
伊藤善文君) 当然のことながら、津波の前に地震が来ますので、名大の森准教授もおっしゃってみえました。建物をまず壊れないように設計を組んでくださいと。そういうことでございますので、当然基礎等も、この地方では50メーターほど支持層がありますけれども、そういうようなことを考慮しながら、まず建物が壊れないということから議論を進めさせていただくということでございます。
◆10番(橋本渉君) 私が言いたいのは、今後、建物をどういうものをつくるかということはいろんな意見がありまして、集会所で使えるようにしたらいいだとか、いろいろあると思うんですね。課長の言うように倉庫もつくるとかいうことを言われていますけど、私の基本的な考え方は、命を守るためにはどういうふうにしたら一番いいのかということが課題なんですね。だから、まず建物の、地震では倒れないものをつくるということなんですが、津波に対して、今までの話を聞いていると、2.7メートルとか3.5メートルの基準があるというふうに言われていますけど、これは今回起こった震災にでも基準があったと思うんですね。あったけれども、想定外が来たもんでやられちゃったよという話の説明が多いわけですので、飛島村の計画としても、想定外を含めて、どこまでの海抜の高さを位置づけるかということが論議の中で重要なことではないかと思うんですよ。 名古屋市なんかを見てみますと、10メーター以上だとか、予定の3倍ぐらいをしているだとか、弥富の管理組合がつくったやつも3倍ぐらいの高さのやつを今年じゅうにつくるというのを私は聞いたんですけど、ちょっとそれも調べてもらうといいわね。管理組合の事務所のところに一時避難所をつくるという話なんですけど、そういうのも含めて、だれもがこれだけのものをつくってもらえば安心だと言えるようなものをつくってほしいというふうに思うんですが、よろしいでしょうか。
◎
総務課長(
伊藤善文君) 今言われております津波の想定は、国交省は1,000年に1度の3.5メートル、名古屋港でございますけれども、さらには6月の下旬ぐらいということを聞いておりますけれども、さらなる数字が出るというようなことでございます。3月に出たものは、暫定的と言ったらいかんですけれども、まず発表されたということでございますので、さらに6月に発表されたものをまた確認をしながら、飛島村の最悪の事態を想定したいということは思っておりますけれども、現在のところは、先ほども申しましたように3から4メートルの浸水深ということでございますので、それにプラスどれだけするかを議論していかなくてはいかんだろうということで進めさせていただきます。
◆10番(橋本渉君) 橋本です。 私も何メーターにせよとかいうのはなかなか言えんもんですから、論議の中で想定外も含めて、「想定外」という言葉がないようなものをつくっていかないかんというふうに思いますので、今後皆さんの意見を聞きながら、また専門家の意見も聞きながら
建設計画を進めていただきたいと思います。 それで、一時避難所はそういうことなんですが、子供たちの問題というのは、今回も災害では学校の対応によって多くの犠牲者を出したところと、一人も犠牲者を出さなかったところがあるんだね、学校においては。だから、震災が起きたときに学校が子供たちにどういう指導、どういう計画を持って進めるかというのは大切なことではないかというふうに思うわけであります。特に昼間なんかは、子供はみんな学園におるわけですから、学校の対応というのは重大なことになるのではないかと思うわけでありますが、この辺の考え方の計画はどういうふうに立てられておるのか、説明をお願いしたいです。
◎教育長(水谷武人君) 参考までに、昨年の
避難訓練、通常ですと火災だとか、そんなところが中心でありますが、去年の3・11を受けて、昨年度は1学期に、4月に地震、そして津波のことも考え合わせて、今、学校で考えておる体育館、アリーナのほうへ避難をすることを考えました。2学期は、現実にもう少し津波が高くなったことも考え合わせると、今の空気孔のありますスカイプラザも使ったらどうだろうと。そして、アリーナのギャラリーですね。もう1つ上のところを使った
避難訓練を考えて2学期はやりました。1学期、2学期については、時間帯は授業中で、そして教師の誘導のもとに動くというような方策をとったわけでありますが、3学期は必ずしも授業中ばかりではないということで、休み時間、突発的な時間を設定して、先ほど申しましたスカイプラザとか、アリーナのギャラリーに避難をするというようなことを考えました。 1・2・3学期、いずれも予告をしてやったわけでありますが、最後の3学期、23年度の4回目の避難は、具体的に予告をしなくて
避難訓練をさせていただきました。
避難訓練のたびに何か避難の問題がありはしないかと、教師、そして子供たちの意見も勘案しながら、いろんな反省をして次の段階に移ると、こういうことで子供たちの安全確保を
避難訓練で確保しております。以上です。
◆10番(橋本渉君) 10番橋本です。 学校としては、それなりに
防災訓練をやって、いつ地震が来ても子供たちがスムーズに避難できるような訓練をやっているということはいいことだと思うんですが、1つ問題なのは、アリーナの高さの問題なんですね。今、国の3.5とか、想定外を含めるとどんだけになるかというのはこれからの課題だと思うんですが、アリーナの高さは今どれだけですかね。
◎
教育課長(
平野美由紀君) アリーナの体育館の床面で4.6ということです。
◆10番(橋本渉君) その4.6というのは、想定外も含めた高さもどうかなというのが1つ心配だよね。だれも何とも言えんのだけど、それ以上来た場合は、もう子供たちは、ある意味では上に逃げると言っているけど、全員が上に上がれる状況ではないというふうに思うし、子供に大きな被害が及ぶ可能性があるんだよね。そういうことになってくると、どうしたらいいかということは、いろいろまた考えないかん話になってくるんですよ。 例えば、アリーナでだめだったら、公民館の3階まで連れてくるとか、いろんなことが考えられると思うんだわね。学校の中でもまたさらに高いものをつくるとか、いろんなことが考えかられると思うんですよ。それは今後の論議の中で、もうアリーナでいいという位置づけだけにしちゃうと何も考える必要はなくなっちゃうんだけど、アリーナで大丈夫なのかということを、子供の命を一人も失わないためには、アリーナだけで大丈夫なのかということを論議するということもまだ必要ではないかというふうに思うんですよ。 4.6というのは、想定外も含めた基準の中で4.6あれば大丈夫ですということなら、もうアリーナに全員避難させればいいわけですけど、その辺のところが私ちょっと心配なんです、4.6って。 伊勢湾台風でいうと、10センチということでしょう、水の高さが。伊勢湾台風の水より10センチですからね、大丈夫かなという気がしちゃうんですね、津波が来たときに。だから、その辺のところを今後よく論議して、もうこれで大丈夫ですと。伊勢湾台風よりもっと上げておけばよかったなというふうに今になると思いましたけど、あのときでも、議長が言われて高くしたほうがいいぞということで10センチ上げたんですけど、本当にぎりぎりのところじゃないかなという心配がありますので、これも今後の課題として、子供の命を守る計画の中で検討すべきではないかというふうに思うんですが、どうでしょうか。何か考え方があれば出していただければ。
◎教育長(水谷武人君) 先ほど私のほうが1回目、2回目、3回目でお答えをさせていただいたところで再度のことになりますが、実は、アリーナの床面では心配かもしれないと。だから、上のベランダというんですか、ギャラリーというんですか、そこが8.2メートルなんですね。そこだけでは全部入れませんので、この塔は10メートル以上あると思いますけど、スカイタワーのほうにも、だから学園の生徒は全員避難ができるという状態であります。
◆10番(橋本渉君) 私は、全員が上れないような認識をしておったんだけど、全員が入れるということでよろしいですか。
◎教育長(水谷武人君) はい、そうです。