豊山町議会 > 2019-09-09 >
09月09日-02号

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  1. 豊山町議会 2019-09-09
    09月09日-02号


    取得元: 豊山町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-04
    令和 1年  9月 定例会(第3回)1.議事日程   (令和元年豊山町議会第3回定例会)                               令和元年9月9日                               午前9時30分招集                               於議場 日程第1 一般質問2.出席議員は次のとおりである(10名)  1番   作野桂子          2番   岡島 剛  3番   柴田賢一          4番   坪井孝仁  5番   山本亮介          6番   岡島政信  7番   坂田芳郎          8番   岩村みゆき  9番   水野 晃          10番   大口司郎3.欠席議員は次のとおりである(なし)4.地方自治法第121条により説明のため出席した者の職氏名(17名)  町長      服部正樹   副町長     鈴木邦尚  理事      伊井 誠   教育長     北川昌宏  総務部長    小川徹也   総務課長    鈴木雅之  防災安全課長  小塚和宣   税務課長    井上 武  産業建設部長  佐藤正司   産業・都市政策課長                         高桑 悟  建設課長    早川憲二   生活福祉部長  堀尾政美  住民課長    日比野敏弥  福祉課長    牛田彰和  保険課長    横田仁美   教育委員会事務局長                         安藤憲司  学校教育課長  井戸茂治5.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名(2名)  事務局長    石黒正規  書記      竹島潤也---------------------------------------     午前9時30分 開議 ○議長(岩村みゆき君) 皆様、おはようございます。 本日は、またたくさん傍聴にお越しいただき、ありがとうございます。また、昨日は豊山健康福祉フェスティバルが無事開催され、私も改めて食事や運動の大切さを実感したところでございます。開催に当たり、多くのボランティアのご協力を感謝申し上げます。また、関係者の皆さん、議員の皆さん、台風の影響で猛烈な暑さでございました。お疲れさまでございました。 ただいまの出席議員数は10名であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。 本日の議事日程につきましては、別紙でお手元に配付いたしましたとおりであります。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(岩村みゆき君) 日程第1、一般質問を行います。 ここで、時間制限について申し上げます。答弁時間を含めて60分といたします。 8名の通告がありましたので、通告順に基づき、3番柴田賢一君の発言を許可いたします。 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 3番柴田賢一です。 ただいまから一般質問させていただきます。 今回は2つ質問をさせていただきたいと思います。1、地域防災計画について、2、業務継続計画(BCP)について。 まず、1、地域防災計画についてですが、自助・共助・公助、この3つの「助」は、よく災害発生時のものと思われがちですが、実はそれだけではありません。本来、自助とは、おのおの住民らが豊かな生活を送るために努力することであり、共助とは、近隣の方々や町民が豊かな地域づくりに協力・協働することであり、公助とは、法律や制度に基づき行政機関などが提供するサービスなどを意味します。ところが、いざ災害が発生すると、自助は、自分自身や家族の命と財産を守ることであり、共助は、近所や地域、自治会や学校区の方々と助け合うということであり、公助は、町役場、消防、警察、自衛隊などによる公的な支援であるとされています。一般的には、自助、共助、公助となるに従って、対象となる範囲やスケールが大きくなっていきます。災害時の対応は、どれか一つだけであればよいというわけではなく、全てが大切であると言われています。 ちなみに、1995年の阪神・淡路大震災では、一番多くの人命を救助したのは地域の住民による共助であったとのことです。震災発生時には、顔がわかる自治会組織の人であるならばなおさらのこと、人ごとではない、放っておけないというのが人情だと思います。最近は、近所づき合いなど地域と個人との結びつきは疎遠になりつつあります。また、日本の高齢化はますます進んでおり、単身の高齢者がふえていますので、自助で災害を乗り切るには限界があり、今こそ共助の精神が大切だと思います。 ところで、大震災により甚大な被害が発生したときには、3つの小学校はそれぞれの学校区自主防災組織役員等が災害発生後の早期段階から避難所として被災者を迎え入れることになっています。このようなときに、自治会がどう自主防災組織とともに共助で危機を乗り切れるよう行政のバックアップをお願いしたいものです。共助、イコール自治会とまでは言い過ぎかもしれませんが、阪神・淡路大震災での共助の実績を振り返りますと、自治会の強化は必要不可欠なものではないかと考えております。 さて、大震災に備えるべく、本町には地域防災計画がありますが、その中の地震災害対策計画のうち、災害応急対策を中心に質問させていただきます。 (1)地震災害対策計画の「公共的団体及び防災上重要な施設の管理者」では、自治会・自主防災組織にも役割を求めていますが、特に自治会に対してはどのようなことを期待していますか。また、そのためにどのようなアプローチをしていますか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 災害時において自治会には、地区委員が中心となり、地域における災害初動期の活動、自主防災会本部と自治会との連絡調整を担っていただきたいと考えております。 具体的には、初動期の活動として、災害発生直後の町内における初期消火活動や被災者の救助活動、被害状況の把握や安否確認、避難誘導などをお願いしたいと考えております。また、自主防災会との連絡調整としましては、避難所の自主運営の協力をお願いしたいと考えております。 そのために、町では、自主防災会の総会、自治会が実施する消火訓練、また、町の総合防災訓練などへの参加の呼びかけを通じて、自治会の皆様が日ごろから顔の見える関係を築いていただけるよう努めているところでございます。またあわせて、これらの各種訓練への参加を通じまして、初動期の活動に必要となる基本的な防災知識の普及に努めております。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 町行政の取り組みはわかりました。 ただ、避難所における安否確認については、まず自治会または地区の自主防災会が把握し、その上で、自主防災会が集約するという形でなければ困難だと思います。しかし、たとえ自治会であっても、家族を含む名簿をあらかじめつくっておかなければ容易なことではありません。もちろん、名簿作成については個人情報の問題もありますので、町行政から提供を受けることはできません。まずは、そのために必要なルールづくりを行った上で、自治会の皆さんのご理解とご同意をいただくことが必要だと思っています。 では、次の質問に移りたいと思います。 (2)応援協力では、他自治体との相互応援協定によるものや、ボランティア団体などさまざまな形態がありますが、地震災害に対する事前対策として、ボランティア団体とどのような体制でどれだけの活動をしていますか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 災害時のボランティアの受け入れにつきましては、本町と町社会福祉協議会において、災害ボランティアセンターの設置等に関する協定を締結しております。当該協定により、災害時のボランティアセンターの設置・運営につきましては、町社会福祉協議会に行っていただくこととなっております。 町社会福祉協議会では、ボランティア連絡協議会などを通じまして、ボランティア団体による交流会や講習会などを実施いただいているところでございます。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 災害時のボランティア活動には、本当に頭が下がる思いです。今やとても大きな存在であり、この活動なくして早期の復旧は考えられないと思います。町行政には、この取り組みを継続していただくとともに、さらに充実させていただきたいと思います。 では、次の質問に移りたいと思います。 (3)大震災発生時には、必然的に広域的な応援を受けることになると思います。その際に、自衛隊を初めとした応援部隊の活動拠点として提供する場所を豊山グランドとしていますが、十分であると考えていますか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 本町の地域防災計画では、救助活動拠点としまして、必要な場合は豊山グランドを確保するものとしております。また、愛知南海トラフ地震における愛知広域受援計画では、豊山グランドのほか、神明公園につきましても救助活動拠点候補地として登録されております。 使用する救助活動拠点につきましては、愛知が施設の規模や被害状況を勘案して、救助活動拠点を調整した上で決定することとなっております。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 大震災発生時での広域的な応援を受ける場合、その活動拠点がいかにふさわしい広さであるか、アクセスに問題はないかといった点が考慮されなければなりません。あらゆる観点から見詰め直していただくことも必要だと思います。 では、次の質問に移りたいと思います。 (4)町内には、が整備している流域下水道施設と町が整備している公共下水道施設がありますが、それぞれの耐震性能はどのくらいでしょうか。下水道の応急復旧では、損傷箇所をどのように発見するのでしょうか。また、その復旧は具体的にどのような体制で行うのでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長(佐藤正司君) 本町の下水道施設につきましては、平成14年に工事に着手しておりますので、愛知が整備している流域下水道施設並びに町が整備している幹線管路のいずれの施設につきましても、平成7年に発生いたしました阪神・淡路大震災規模の災害に対応し得る耐震構造を施しております。 また、災害時の応急復旧等の対応につきましては、まず1次調査として、町職員が施設の巡視を行い、道路やマンホールの隆起・陥没等の異常箇所の確認を行います。簡易的に対応できる箇所につきましては、できる限り応急対応等をいたしますし、異常の原因が特定できない場合や被害状況が激しい場合には、カメラ等による2次調査を行った上で原因究明に努め、少しでも早い復旧に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。
    ◆3番(柴田賢一君) 復旧は具体的にどのような体制でと質問したことには、職員による対応のみご答弁をいただいたわけですが、応急復旧の中でも大がかりな対応が必要なときは、業者の協力なくしてはできないと思います。そのために、災害時に駆けつけていただけるよう、災害時における応急対策の協力に関する協定書が、町内に本社がある業者3社と締結されています。こういった協定は、災害対策の中の事前対策として必要なものであり、町民にとって大きな安心となるものです。 では、次の質問に移りたいと思います。 次に、2、業務継続計画(BCP)についてですが、各位ご承知のとおり、内閣府は、市町村のための業務継続計画作成ガイドを用意し項目を追加するなど、各市町村の実績に即した内容に改変し策定するよう求めています。そのガイドでは、業務継続計画とは、「災害時に行政自らも被災し、人、物、情報等利用できる資源に制約がある状況下において、優先的に実施すべき業務(非常時優先業務)を特定するとともに、業務の執行体制や対応手順、継続に必要な資源の確保等をあらかじめ定める計画である」としています。また、業務継続計画は、地方公共団体地域防災計画を補完する位置づけとされています。 それでは、業務継続計画の地震対策について質問させていただきます。 (1)職員の参集想定では、「平成25年12月に全職員を対象に実施した職員参集調査で得られた結果をもとに、勤務時間外に地震が発生した場合を想定し」とあります。その調査方法は机上計算によるものとされていますが、実際の抜き打ち参集訓練等は行っていますか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 職員の参集につきましては、平成26年度から年2回、事前に周知することなく、メールによる確認訓練を実施しております。また、昨年度は、メールによる確認訓練に加え、実際の職員参集訓練を実施しております。訓練では、災害時を想定し、各職員が自宅から徒歩・自転車により登庁し、実際の移動に係る距離、所要時間の調査についても行っておるところでございます。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 効果のある訓練を期待しております。参集訓練方法については、今後もいろいろと工夫していただきたいと思います。 では、次の質問に移りたいと思います。 (2)実際に阪神・淡路大震災クラスの地震が発生し、想定参集人数が大幅に下回った場合には、非常時優先業務のうち、さらにどの業務を優先すべきか考えていますか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 業務継続計画では、災害発生時における応急対策業務に加えまして、通常時のうち中断できない、あるいは中断しても早期復旧を必要とする業務を課ごとに抽出しまして、その業務の実施に必要な職員、資機材の配分、当該業務の開始時間目標について定めております。 したがって、非常時優先業務のプライオリティー(優先順位)につきましては、発災後の経過時間や担当課によって異なってくるものと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 業務継続計画における最優先業務は、災害対策本部の立ち上げになると思いますが、実際の災害発生後の早期段階では、参集人数が想定を大幅に下回るおそれもあります。こういう状況も考慮して対応できるようお願いしたいと思います。 では、次の質問に移りたいと思います。 (3)什器類については、「大型のものや重要な機能を持つものなどを優先的に固定し、ガラスについては特に危険箇所を中心に対策を講じる」とありますが、災害対策本部となる庁舎の対応状況について教えてください。また、定期的な点検はされていますか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 庁舎内の什器類につきましては、ビス固定による転倒防止措置の対策を講じております。ガラスにつきましては、一部に網入りガラス強化ガラスなどにより飛散防止の対策がとられておりますが、庁舎全体では不十分な面がございます。また、定期的な点検につきましても、実施されていない状況でございます。 今後、庁舎全体の危険箇所の把握を行いまして、被害を軽減する環境づくりを進めてまいりたいと考えております。また、点検につきましては、庁舎だけでなく、町内の施設全体について施設点検を行えるよう検討してまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 地震災害は、いつ発生するかわからないものです。危険箇所を把握していただくとともに、有効な対策をお願いいたします。 では、次の質問に移りたいと思います。 (4)非常用発電施設は、災害対策本部はもとより、地震の避難所とされている豊山・新栄・志水小学校にも整備されていますか。それぞれの貯油量、発電能力及び連続稼働時間はどれだけですか。また、定期点検及び試運転はどのように実施されていますか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 役場庁舎におけます発電施設は、役場庁舎と複合庁舎にそれぞれ1台ずつ整備されております。貯油量は合計で194リットル、定格出力は20キロボルトアンペアと40キロボルトアンペアとなっております。連続稼働可能時間につきましては、現有燃料では約7時間で、燃料の追加を行った場合は連続で72時間となっております。 3小学校につきましては、避難所の備蓄資機材として小型の発電機を各学校に1台ずつ配備しております。タンク容量は2.3リットルで、連続稼働可能時間は4.5時間となっております。 定期点検及び試運転につきましては、毎年10月に電気設備に係る停電点検を実施しております。その際、停電中の役場庁舎と複合庁舎の非常用発電施設を実際に稼働させ、電気保安委託業者の立ち会いのもと、稼働状況の確認を実施しているところでございます。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 避難所における非常用電源としての発電能力については、引き上げていただく必要があるのではないかと思います。あらゆる状況下での最低限必要な電力を再考していただきたいと思います。 では、次の質問に移りたいと思います。 (5)大震災発生時における町内ガソリンスタンドとの燃料の優先的供給に関する協定書等を取り交わしていますか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 災害時の緊急車両に対する優先給油につきましては、県内48カ所に中核給油所が整備されております。この近辺では小牧市内に給油所があり、本町においては、この中核給油所から燃料の供給を受けることになります。 ご質問の町内のガソリンスタンドとは、燃料の優先的供給についての協定については現在のところ行っておりません。今後、町内各給油所の備蓄量や災害時の対応能力などを踏まえながら、優先供給に関しての検討を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 県内の中核給油所は48カ所という数字を前提とし答弁いただいた小牧市内の中核給油所までの通行について、災害時の支障箇所の発生想定も視野に入れ、検討していただきたいと思います。 では、最後の質問に移りたいと思います。 (6)本計画では、地域防災計画、地震災害時初動対応マニュアル業務継続計画の3つの計画等により、非常時における優先業務に対応することとなっていますが、本町では、地震災害時初動対応マニュアルの公表(冊子やホームページでの掲載)をしていません。他の自治体では、災害発生後24時間の対応をまとめた災害時職員初動マニュアルを公表しているところがあります。本町でも公表する考えはありますか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 現在の地震災害時初動対応マニュアルにつきましては、昨今の災害の状況や本町の組織体制などを踏まえ、現在更新作業を行っている段階でございます。更新後のマニュアルにつきましては、町のホームページなどで公表するよう努めてまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君。 ◆3番(柴田賢一君) 開かれた町行政であるべく期待しております。 さて、私はさきの6月定例会において、自治会加入促進について、その必要性について訴えてまいりました。その際、町が実施した自治会に関するアンケート調査票の冒頭に記載されている文章を読み上げました。ご記憶のあるところと思いますが、そこには自治会の役割として、「災害時にお互い助け合うことで、皆様の命を守ることにもつながります」とあります。これこそ、災害時の共助そのものを指しているわけです。このように、町行政としても、共助について必要不可欠なものとして認識されていますので、自治会に対しての十分なバックアップを引き続きお願いいたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(岩村みゆき君) 柴田賢一君の質問が終わりました。 次に、10番大口司郎君の発言を許可します。 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) 10番大口司郎でございます。 通告書に基づきまして、今回5点についてご質問を差し上げたいと思っております。時間が非常に厳しい時間だと思いますが、適切な心あるご答弁をお願いしたいと思っております。 では、1番目、通学路の安心安全対策及び園外保育--これは散歩なんですね。散歩について。 今6月定例会一般質問で、ガードレールの設置状況などを重点項目に加え、点検時期もこれまでよりも前倒しして実施するとの答弁がございました。事故や事件を考えると、防犯カメラの設置を初め、通学路などの継続的かつ面的な安心安全対策は不可欠と考えます。現在どのような状況にありますでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 点検時期を昨年度から前倒ししまして、ガードレールの設置状況などの点検箇所を重点項目に加えまして実施したところでございます。点検により、道路の外側線や「止まれ」の標示が消えかけている箇所など、対策が必要な箇所がございました。これらの箇所につきましては、産業建設部建設課を初めとした関係部署と協議しながら対策を講じるとともに、国や等の補助金などの活用も視野に入れ、取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) 内容はそれでわかりますが、6月以降、こういう問題は急を要すると。事件があってからでは遅いということで、現在安全対策を実際に行われた箇所はありますでしょうか。あれば、どこをどういうふうにされたのか。基本的にライン引きも仕事の一つだと思うんですが、ガードレールの補強等の安全対策について、やられたところはあるかないかお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 今回の点検を実施したところでは、点検をしたところの中には、ガードレールの設置状況に不備があったというところはございませんでしたので、ガードレールについては行っておりません。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) 今、町内にありますガードレール、特に通学路に接するガードレールについて、万全だというご答弁だというふうに思います。逐次また十分な点検をいただきまして、不備のないように、事件・事故が起きないように、ともかく努力していただきたいと、こういうふうに思っております。 ここで私が考えるところで、事故と事件はセットで考え、対応する必要があると思います。ピンポイントの見守りとか、2、3人でリレー方式での見守りなど、さまざまな形があると思います。全ては「人」、人海戦術が物を言うと思います。通学路専用防犯カメラの設置など、先進的な市町は近隣にはあると思います。ぜひ詳しい照会をして、積極的に動くことを切望いたします。 それでは、続きまして、園外保育(散歩)の内容について質問いたします。 保育園の園外保育(散歩)について、一定の基準をお持ちなのか。一般的に乳幼児(3歳以下)は、交通の激しい道路は通らないと聞いておるんですが、どういう状況で、基準はどのような基準をお持ちなのでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 本町の園外保育につきましては、厚生労働省が示す保育所保育指針に基づき保育の年間指導計画を定め、子どもの年齢に合わせ、気候や利用する道路の安全性を考慮し実施しております。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) それでは、続きまして、保育園の散歩コースは一定しているんでしょうか。定期的に安全点検などのシミュレーションは行われているのか。また、園外保育(散歩)の際に、リーダーを初め、各保育士の役割は決められているんですか。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 散歩コースにつきましては、先日、滋賀で事故がありました際にも、散歩を一時的に取りやめて、職員により安全点検、コースの確認をしましてから再度実施しているように、状況に応じて点検等をしておるところでございます。また、保育の年間指導計画によって保育士の役割等も決まってくることでございますので、そういったところで順次見直しをさせていただいているところでございます。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) そうしますと、まだこれから散歩に際してのリーダーを決めるとか、保育士の役割分担を決めて園外保育をやるというところまではいっていないんですか。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 保育士の役割を決めて散歩をしている状況でございます。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) なかなかご答弁が、もう少しいい答弁をいただきたいと思っておりました。努力してください。よろしくお願いいたします。子どもの安心安全の件でございますので、十分な精査をいただきまして、次の質問に入りたいと思います。 それでは、続きまして、快適・安全な教育環境で強い児童・生徒をというテーマでございます。 服部町長は、第3子の保育料無料化、小・中学校のエアコン導入など、着実に成果を上げられていることは、一定以上の評価を得ていると受けとめると同時に、敬意を表するものでございます。しかし、これでよしとせずに、さらなる教育環境の向上に努めていただきたいと思います。 まず、保護者から喜ばれているエアコン、残りの特別教室全てに取りつける計画はありますでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 特別教室の空調設備設置につきましては、現在全ての小・中学校において設置する計画を進めております。本年度中に実施設計を完了し、来年度には設置工事に着手したいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) 全ての特別教室に、教室ではございませんが体育館は考慮されているか。なぜそういうことをお話しすると、前回、豊山町総合防災のときに、体育館の中に仮設住宅ですか、仮設のものをつくりまして、そこで一夜を過ごすと。通常涼しいときであればいいんですが、暑いときだと、とてもそこでは一夜を過ごすことは困難じゃないかと、こういうふうに思いますが、その点はどのようにお考えをお持ちなのでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 現在進めております実施設計の中には、体育館の空調設置については、それは含まれておりません。今、全国的に見ましても、体育館の空調の設置率といたしましては数%でございまして、段階的にエアコンの設置については検討してまいりたいとは思っておるんですが、まずは特別教室の設計からと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) 必要であるという認識はお持ちというふうにお聞きしました。第1弾、第2弾--普通教室、特別教室、次は体育館、このような計画でおやりになってみえるというふうに考えておりますが、そういうご答弁でよろしかったでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 北川教育長。 ◎教育長(北川昌宏君) 学校施設につきましては、本町が保有する公共の建築物の中でも、その施設数、延べ床面積ともに、建設された時期も含めまして長い施設が大半で、老朽化も含め、こういう中で、今、文科省から示されております学校長寿命化計画、こういったものが示されておりまして、その策定作業を進めておるようなことでございます。 その中で、長寿命化計画の中で、新しい機能、例えば防災機能にしてもそうですし、生涯学習機能にしてもそうですし、そういった、これから求められる学校施設の整備も含めて検討しておりますので、そういう文脈の中で体育館の空調管理についても考えるべき課題であると、こんなふうに考えておるところでございます。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) 教育長の前向きなご答弁ありがとうございます。ぜひご努力をいただきたいと思っております。 それでは、続きまして、「健全な精神は、健全な体に宿る」と言われるように、健康(体力)が第一であると思います。そのために、日ごろから元気な強い子どもの育成を心がけることが大切であります。 そこで、国・の平均体力指数と町との比較を、小学校、中学校別々に説明をいただきたいと思います。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 体力・運動能力調査には、さまざまな体力の要素をはかる種目があるため、一概に比較はできませんが、平成30年度の調査では、総合点において小学校5年生は男女とも全国と同程度、中学校2年生は男女とも全国・愛知をやや下回っている結果となっております。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) 今、ご答弁のとおり、小・中学校の小学校は全国平均レベル同等である、レベルよりも少し高い。しかし、中学校においては、国・レベルより下回っているということでございます。この現況を捉えて、レベルアップを図っていくおつもりがあるかないか。 ○議長(岩村みゆき君) 北川教育長。 ◎教育長(北川昌宏君) 子どもさん方の体力に関するご質問でございますけれども、平均が全国・愛知をやや下回っているということでございますけれども、これは学校教育だけの問題じゃなくて、子どもたちが住まわれる地域環境の問題がございます。例えば、愛知下で見れば、豊山町というのは都市部の中に入りますので、こういったことも含めて子どもたちの運動できる環境を整備する、そういうことがまず大切であろうかと思います。学校教育においては、決められた学習指導要領の中できちんと体力テスト等を行っているところでございまして、その中で子どもの体力が全国平均あるいは愛知平均よりも下回っているということにつきましては、さまざまな要素が考えられておりますので、学校教育でこれ以上やるかという話につきましては、なかなかそうはまいらないということでございます。 いずれにしても、子どもの体力については関心を持っておるところでございますので、いろいろな環境整備も含めて、きちんとやっていきたいと思っております。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) 学力向上は、健康な体と水準以上の体力が必要と考えます。 そこで、次の質問に移ります。 水泳・鉄棒・マットなどのカリキュラム(基準)は、どのようになっているのか。また、年間の授業実施時間のご説明をいただきたいと思います。 また、小学校においては、逆上がりの不得意な子どもがおみえになると思うんですが、大体どのくらいの人数が不得意な児童なのかとうことでよろしくお願いいたします。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 水泳運動、鉄棒運動、マット運動につきましては、小・中学校の学習指導要領に位置づけられております。水泳運動は年間10時間程度、鉄棒運動、マット運動は年間5、6時間程度行われております。 逆上がりの不得意な子どもはということでございますが、その年の児童・生徒や学年によっても違いがございますが、小学校ではおおよそ50%の児童が逆上がりができると聞いております。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) 50%が逆上がりができる、こういうことに対して、できない子どもに対してどのように対処していかれるのか。先生の指導の中では、逆上がりを教えることがなかなかできにくいということは現実だと思います。それで、具体的には保育園の時代から小学校の低学年にかけて、保育士と低学年の担任の先生と、何か話をしながら連携をとって保育園から小学校へつないでいくというようなお考えはどうでしょうか、お持ちでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 北川教育長。 ◎教育長(北川昌宏君) 小学校就学前と小学校へ入ってからの体力という問題であれば教育委員会で答えますけれども、まず、逆上がりということに特化して子どもの体力を考えることについては、子どもたちには個性があり、それぞれの体力、スポーツの能力についても得手不得手がございます。逆上がりができない子は体力がないかというとそうでもなくて、一例を申し上げれば、100メートルを10秒ゼロで走る人がマラソンが得意かというと、そうではないということもあります。だから、逆上がりだけで子どもの体力を云々するよりも、むしろ子どもの持っている能力・個性を生かして、その子の得意なものを伸ばしてあげる、これも教育の一環かと思います。そういった面で、保育も、就学前、就学後も含めて、子どもの個性・体力も含めて、どうやって伸ばしていくのか、そういうことにむしろ関心を持つべきかというふうに思っております。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) わかりました。確かに逆上がりに固執しておるつもりはないんですが、一つのテーマとして、体力の強化だとか向上のテーマとして逆上がりを一つ挙げておるという状況でございますので、それは教育長、ご理解をいただきたい。 それから、教科に基づいて、プールや鉄棒、マットなどの保守点検の現況はどういう状況で保守点検をされてみえるのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) プールの点検は、6月の水泳の授業が始まる前に、教師がプールの排水溝や底、プールサイドに危険箇所がないかを確認しております。また、マットなど体育で使う器具につきましても、授業前に点検をしてから使用しております。鉄棒などの備えつけの器具・遊具につきましては、専門の業者が定期的に点検を行っております。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) 安心安全な対策として、ぜひ十分な点検をお願いしたいと思います。 ここで、特に中学校の体育館について、少しお話をさせていただきたいと思います。これはご答弁は要りません。2階に設置されているプール、テニス場などについて、通告書にないのでご答弁はいいですが、体育館建設当時の経過について、私の知り得ていることを少し話させていただきたいと思います。 この施設は、平成7年2月に竣工した約10カ月の工事でございました。当初の設計は、ドーム型のプールも屋上テニス場もありませんでした。しかし、当時の議会において、けんけんがくがくの議論の末、議会提案により現在の建物の設計に変更されました。理由は、ドーム状にすることでプールは1カ月利用期間が多くなること、しかし、夏はドームは暑くて開閉しないと利用ができないということもありました。また、テニス場は、当時生徒数の増加によって、効率よくグラウンドを使うためにということで、結果、近隣にないすばらしい施設が完成しました。しかし、総工費も膨大であったとお聞きしております。しかし、議会主導による設計変更が行われたことについて、先輩議員に敬意を表したいところでございます。 そこで、質問でございます。現在、ドームのメンテナンスはどのようにされているのか、中学校の鉄棒の強化は実際に行われているのか。 ○議長(岩村みゆき君) 大口議員、これは意見です。通告にはないので、「質問です」と言われましたけれども。 ◆10番(大口司郎君) いや、プール・鉄棒・マットなどの保守点検の現況はというところに入っております。ですから、今までは答弁は要りませんでしたが、「そこで、質問ですが」と言っております。よく聞いてください。いいですか。 ○議長(岩村みゆき君) 今のプールの…… ◆10番(大口司郎君) ちょっと時間がないので、早目にいいですか。 ○議長(岩村みゆき君) はい。 ◆10番(大口司郎君) メンテナンスはどのようにされているのか。中学校の…… ○議長(岩村みゆき君) 中学校のプールに関してですね。 ◆10番(大口司郎君) はい、中学校のプールに関してのメンテはどのようにされているのか。まず、そこをお聞きしたいです。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) プールの点検は、6月の水泳の授業が始まる前に、教師がプールの排水溝や底、プールサイドに危険箇所がないかを確認しております。鉄棒などの備えつけの器具・遊具につきましては、専門の業者が定期的に点検を行っております。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) ドームが、先ほどもちらっと、答弁ではございませんが私の知り得ている話の中で、真夏には開閉しないととてもプールの利用ができない、こういうことでございまして、そこらのところはどんなようなふうに利用されているのかを聞きたいんですが、どうですか。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 中学校のプールにつきましては、平成7年に完成しております。このプールの屋根も開閉ができる機構となっておりますが、建設から、平成7年ですから20年以上も経過していることから、老朽化が進んでいる状況にあります。現在、この屋根につきましては、片側だけが開閉が可能な状況になります。ただ、しかしながら、町内4つの学校施設において老朽化が進んで、学校施設の改修のあり方も含め、長寿命化計画の策定作業を進めているところでもあります。中学校のプール・体育館の整備改修につきましても、その計画の中で検討していきたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) プールの開閉については、老朽化が進みまして非常に難しい。確かに特殊な装置でございまして、建設当時は非常に流行の先端だったというふうに考えておりましたが、メンテが非常に、メンテをしないと動かない状況でございまして、プールの実は調べさせていただきましたが、建設当時から数年はメンテ予算が教育委員会で計上されておった、ご承知でしょうか。なぜメンテ予算をカットされたのか。ご承知でなければ結構でございますが、当初は数年メンテ予算が計上されておったということは事実でございますが、どうでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 北川教育長。 ◎教育長(北川昌宏君) 今、把握しておりませんけれども、私ども、議会の通告制度がございまして、こういった貴重な時間、大変町民の方もみえますので、こういったご質問に対して、ご通告がいただければ的確にお答えできる用意をさせていただきますが、そういった数字、非常に責任のある立場でございますので、ご通告をいただいてからご質問にお答えしたいと、そんなふうに思いますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) それでは、続きまして3番目でございます。明るい職場、親切な窓口を。 「人は石垣、人は城」と、戦国武将の有名な言葉があります。服部町政の政策を加勢に進めるのは、真面目な町職員一人一人であることは言葉をまたない。 平成29年6月議会で町長は、風通しのよい職場を2回以上明言されました。具体例を挙げ、我々議員を感動させたが、途中退職や1年もたたずに退職する事例もあるやと聞き及んでいる。平成29年・30年・31年の退職者及び病休者の現状は。また、現状に歯どめをかけるような方策はありますでしょうか。実行する予定はあるんでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長
    ◎総務部長(小川徹也君) 退職者や病気による休職者の現状につきまして、年度ごとに順次お答えいたします。 平成29年度末時点では、定年による退職者が4人、自己都合による退職者が2人、病気による休職者が1人でございます。平成30年度末時点では、定年による退職者が2人、自己都合による退職者が3人、病気による休職者が1人でございます。令和元年度につきましては、8月31日現在、定年による退職者が4人の予定、自己都合による退職者が4人、病気による休職者が4人となっております。 町としましても、こうした状況を憂慮しており、職員採用試験の実施に当たっては、教養試験や専門試験などの筆記試験、面接試験に加えまして、平成27年度からは新たに性格診断検査を実施しております。また、昨年度からは、職場配置後3年を超える職員に対する異動希望調査や、新規採用職員がスムーズに職場に溶け込めるよう、中堅職員によるサポーター制度を導入しているところでございます。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) 非常に一生懸命やってみえるということはよくわかります。これは本人の問題ではあると思うんですが、採用時の対応、ペーパーテストのみに問題があるのではと私は思っておりましたが、実際のところは非常に努力されておると。実態調査も十分におやりになっているというふうに考えますが、それでよろしいか。心あるご答弁をいただきたいんですが、その中で、採用計画などはきちんとしてありますね。しかし、運用や職場実態が良好であることが肝心なところでございまして、研修も必要とは認識はしていますが、日常の管理・監督にある人、また、同僚職員のフォローが問題と思いますが、どうでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 議員ご指摘のとおり、日ごろからの、いわゆるオン・ザ・ジョブ・トレーニングと申しますけれども、職場でのしっかりした指導あるいは相談を受けるということも非常に大切だと思っております。そういった意味で、管理職も含めてでございますけれども、先ほど申し上げましたサポーター制度も含めまして、しっかり職員の育成については努めてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) 今の話は平成22年ごろに端を発して、毎年の減少が続いております。最大のポイントは、事務総括である幹部が自分のこととして切実に真剣に対応しているか、現状をどう捉えて考えているのか。また、精神的に追い込まれた初期の段階で誰に相談したらよいか。産業医はどのような役割をお持ちなのか。上司や同僚の役割、そして現実の対応についてお聞かせいただきたいと思っております。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 職場についての指導育成につきましては、先ほど申し上げたとおりでございます。そのほか、医療関係につきましては、町の豊山クリニックが産業医となっております。そういったところでご指導、診断をいただきながら、また、メンタルの面で支障があった場合には、豊山産業医のご紹介をいただいて、メンタルの専門医のほうをご紹介いただいております。そのほかに、愛知医大の岡本先生のほうに個別で心の相談員ということを、町のほうで委嘱をして対応しておるところでございます。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) この中で、本人の問題であるということですが、今、給食センターが着々と建設がされております。今現在の給食センターの職員は、今どんな状況なんでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 大口議員、通告にございませんので、意見ならお聞きしますけれども。 ◆10番(大口司郎君) 意見で結構です。関連ではないと私は感じていますが、いいです。こちらで勝手にお話しします。現況が本当に事実ならば、大変な問題だというふうに私は捉えております。我々議員も、特に総務文教委員会が、町民、児童・生徒に迷惑や不安が生じないように、慎重かつ積極的に動向を見守る必要があると私は考えております。基本的に表面から見た場合に、人が少ないというふうに思います。職員が少ないということです。適材適所、適正配置と言われてきましたが、もっと現実な、心のある温かい対応が求められていると思います。制度や条例が立派なものでも、要は、その運用実態が心のある実効的なものでなければいけないというふうに考えております。以上でございます。 第4番目に入ります。シルバーパスの採用を。 子どもの貧困を初め、子育て支援に力を注ぐ町長に敬意を表します。バランスのとれた行政を進めるためにも、老人福祉にもさらに力を入れてほしいものです。高齢者運転免許返納制度もよろしいが、思い切ってタウンバスの70歳以上無料化に踏み切る英断をされたらと考察しますが、どうでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 高齢者の方の社会参加を促進するための手段として、移動支援は第7次介護保険事業計画においても課題の一つとなっております。 現在、本町が行っている施策につきましては、要支援・要介護認定を受けた方、障害のある方などには福祉タクシー利用助成を、また、高齢者の運転免許証自主返納者にはタウンバス回数券またはタクシー利用券を配布しているところでございます。 今以上の支援といたしまして、タウンバス料金の無料化が移動支援の改善策であるのか、また、そのほかの支援があるのかを、現在地域包括支援センターで行っております生活支援体制整備協議体を初め、さまざまな方から意見をお聞きするとともに、他市町の状況などを調査研究してまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) タウンバスの利用者は、大半が65歳以上と推測されます。ちなみに、当町の65歳以上の高齢者は何人ぐらいおみえになるか。答弁ができなければ結構ですが、答弁がいただければお願いしたい。 それから、北コースについて、前々から強い利用者からの要望があります。いわゆる増便を図り、高齢者の方々の安心を高めていただきたいが、もともと豊山タウンバスは、国道41号を走る名鉄バスを利用して小牧市民病院へ行かれていたが、バス路線の廃止による住民の足を確保するため、路線を設置したのが始まりだと私は認識いたしております。 お隣の小牧市では、平成23年10月より小牧巡回バスの65歳以上無料化を行っています。財政的な負担が伴う事業でございます。しかし、無料化によって、高齢者が一層外に出る機会がふえまして、すなわち、社会参加を促す効果があると考えます。服部町政におかれましては、子どもの応援はしっかりと進められていますが、一方、今日の繁栄を築いてこられた高齢者(先輩)の福祉について、来年度予算に配慮しつつ、さらに充実を図り、バランスのとれた町運営を今後も強力に推進される町長の力量発揮を期待するところでございます。 高齢者は何人ですか。 ○議長(岩村みゆき君) わかりますか。これ通告にないので、よろしいですか。 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 今回、お配りしています主要施策に関する事務報告書に記載してある数字でお答えさせていただきますと、65歳以上の人数につきましては、平成31年3月末現在で3,501人となっております。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) それでは、70歳の無料化はどういう考え方をお持ちか答弁がなかったように思いますが、どうですか。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 先ほどお答えしましたけれども、タウンバス料金の無料化が移動支援の最善策であるのか、また、そのほかの支援があるのかを住民の皆様と一緒になって、意見をお聞きしながら調査研究してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) わかりました。 次に、最後の質問でございます。青山地区土地開発についてでございます。 この地区土地開発は、第一にまちづくりと考えます。特に現在開発のおくれている青山地区、緊急避難場所さえ現時点ではないに等しい状況でございます。どこへ逃げ込むのかわからない状態が、青山地区の方々だというふうに思っております。 そこで、高添、松張、六和地区を町主導のもと開発計画を立てて、地域住民に説明、理解を求めていくことが、服部町政の力量を内外に示すチャンスではないかと考えますが、どうでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長(佐藤正司君) 現在の都市計画マスタープランは、策定をいたしましてから10年が経過し、この地域は物流系の開発が進みまして、県道付近の様相は変わってまいりました。また、農業従事者の高齢化、後継者不足等により、農業を取り巻く環境も徐々に変化してまいりました。しかしながら、昨年行いました町民調査の結果を見ましても、依然として農地保全をしたいというご意見も少なくありません。高添・松張・六和地区につきましては、地域住民の皆様からご意見を伺いながら、慎重に進めてまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君。 ◆10番(大口司郎君) 実はこの地区が、以前、前回6月定例会でもお話をさせていただきましたが大開発をされる、こういうわさも飛び交ったことがございます。そのときに、青山上・下といいますが、上のほう、神明公園周辺の神明金剛地区から意見がございまして、下(高添、六和、金剛)、この開発をするのは賛成だと。しかし、その前に、上のほうの神明金剛地区の流水・排水機能を再点検をして完全なものにしていただいた上に、下地区の開発をされたらどうかという切実な意見があったことだけは認識いただきたいと思っています。これは本当に、まさに正論だというふうに思っております。 ということで、今、部長のおっしゃったように、確かに町主導でやるということは苦難の策ではございますが、今回第5次総合計画を策定する、また、都市計画マスタープランを作成する中で、所要の地域の住民との懇談会を計画されておるというふうにもお聞きしております。 そこで、私の提案でございます。今、高添・松張・六和地域に、新しくグラウンド、町民の希望するサッカー場を整備されたらと私は考えております。実は東海豪雨のときに、下地域の住宅まで水位が上がった、もう少しで住宅に浸水する直前であった、このような状態の中で、この地域内の開発は、雨水貯留槽を設置しないとからの開発許可がおりないところでございます。将来の開発には不可欠なものが雨水貯留槽でございます。 そこで、今、ご提案させていただきましたが、グラウンドは雨水貯留槽です。住民が今、公式グラウンドが欲しい、サッカー場が欲しいとおっしゃってみえます。いろいろなことを考えますと、こういう提案は一石三鳥を見込んだ提案であると私は自負しております。ぜひこの計画を一度考えていただきたいと、こういうふうに思っております。これは答弁は要りません。 以上で終わります。 ○議長(岩村みゆき君) 大口司郎君の質問が終わりました。 ここで休憩といたしたいと思います。11時まで暫時休憩といたします。---------------------------------------     午前10時46分 休憩     午前11時0分 再開--------------------------------------- ○議長(岩村みゆき君) それでは、休憩を閉じ再開いたします。 次に、1番作野桂子君の発言を許可します。 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 1番作野桂子です。 議長のお許しをいただきましたので、通告に基づき、敬老パスと防災について、2点質問させていただきます。 まずは、1点目、敬老パスについてです。 先ほどほかの議員からも質問がありましたので重複しますが、本当に町民のあらゆる世代の方々から一番言われるのが公共機関についてであり、町外に移りたいとする理由のトップは「交通の便がよくない」となっておりますので、第5次総合計画に期待しつつ、質問させていただきます。 日本は、世界中のどの国も体験したことのないレベルでの超高齢社会にハイスピードで向かっています。1970年、人口の7%が65歳以上となり高齢化社会を迎え、わずか24年後、1994年、65歳以上が人口の14%を超え、高齢社会となりました。2007年には65歳以上が人口の21%を超え、超高齢社会を迎えました。そして、2016年、人口の27.3%、3,459万人、4人に1人が65歳となりました。今後、団塊の世代が後期高齢者に達する2025年問題を迎えようとしています。厚労省の試算では、75歳以上18%、65から74歳を含めて30%を超える予想です。豊山町においては、国勢調査によると、2015年に65歳以上の人口が22%、約3,300人となり、超高齢社会を迎えました。 まず、豊山町での現在の高齢者のみの世帯数、その中で単独世帯数についてお聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 平成27年の国勢調査による世帯数でお答えいたします。 65歳以上の高齢者単身世帯は512世帯でございます。また、国勢調査における高齢者世帯につきましては、夫が65歳以上、妻が60歳以上の夫婦1組の世帯で集計しております。この世帯につきましては633世帯でございます。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) ありがとうございます。65歳以上の人数としては把握していないということでしたが、今後の超高齢社会対策を考える上では必要なデータだと思いますので、調査して推移を残してもらえたらと思います。 第5次総合計画基本構想の中では、65歳以上の人口はほぼ横ばいで推移、2029年に50代の人口が最も多くなり、その後、65歳以上の人口割合が上昇すると想定されています。日本老年学会から、高齢者を75歳以上に見直すよう求める提言も発表されておりますが、65歳ごろからの対策が必要だと思います。 次に、運転免許の返納数は、豊山町では把握ができないとお伺いしておりますが、高齢者運転免許証自主返納支援事業の、去年また現時点での申請者数についてお聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 平成30年度の申請者数は60名で、その内訳は、タウンバス回数券が50名、タクシー利用券が10名となっております。今年度の申請数につきましては、8月31日現在で25名で、その内訳はタウンバス回数券が17名、タクシー利用券が8名となっております。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) ありがとうございます。 まだ始まったばかりの制度で、比較はできないと思いますが、高齢運転者による重大な交通事故の発生や改正道路交通法等を背景に、運転に不安を感じる高齢者がふえ、運転免許証自主返納数はふえていくと予想されています。今後は、自家用車に依存しなくとも生活の質を維持していくことが求められています。しかし、豊山町には電車がありません。動く福祉施設とも呼ばれているバスに頼るしかありません。しかし、バスに乗りなれていない方の場合、運転免許証を返納した後、バスの利用が難しく、閉じこもりにもつながります。 閉じこもりは、3つの要因によって起こると言われています。1つ目、体を動かしづらくなって活動範囲が狭くなる、病気やけがなどで介助がないと外出できないなど身体的要因、2つ目、定年退職など環境の変化、転倒することへの恐怖、親しい人との別れによる喪失感、自分の行動に自信がないなど、気持ちが外出することを抑制する精神的要因、3つ目、仲間が近くにいない、家族から外出を控えるように言われるなど社会環境的要因、以上3つの要因により、生活空間がほぼ家の中のみと矮小することで活動性が低下し、廃用症候群と呼ばれる心身の機能低下を引き起こすリスクが高まります。その結果、寝たきりや認知症などの介護が必要な状態につながりやすくなります。 現在、私の祖母は85歳ですが、元気でした。しかし、一度転倒したことをきっかけに自信をなくし、外出をしなくなった時期がありました。幸い、近くに親戚が住んでいるので声をかけてくれたりして、今はまた外出を楽しめるようになりました。これがひとり暮らしだったら、閉じこもりになっていたと感じています。本当にささいなことが原因で閉じこもりにつながっていくのだと感じる出来事でした。 そこで、お伺いします。高齢者の閉じこもり予防として実施されている事業についてお聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 高齢者の閉じこもり予防として実施しております事業につきましては、介護予防把握事業として毎年4月に、満65歳・70歳・75歳を対象に介護予防のための健康チェックアンケートを送付しております。アンケートの回収結果から、運動・栄養・口腔等の機能低下が見られる方、ひとり暮らしの方、外出を控えている方などの閉じこもりのリスクが高い方を抽出し、訪問による状況確認や活動・外出を促す情報提供をしております。 また、地域介護予防活動支援事業としまして、まちかど健康長寿教室、音楽クラブ、男性の料理教室など8つの教室やサロンなどを開催しております。あわせて、住民主体サロン活動支援、介護支援ボランティアポイント事業などを行っているところでございます。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 細かい声かけから、高齢者の皆様が楽しめるようなサロン、体を動かすもの、いろいろと工夫をしていただきありがとうございます。しかし、参加される方はいろいろなイベントに参加され、割と決まった方が利用しているというのも事実だと思います。より幅広い高齢者の方たちに利用してもらえるような外出支援策についても考えていくことが必要だと思います。 現在、閉じこもられている方に外に出ていただくのは、なかなか難しいと思いますが、今、健康な方々の健康寿命を伸ばすことにより、医療費や介護保険料などを抑えていくことができると思います。先ほども申し上げたとおり、高齢者になってからバスの利用を始めるのは難しいと言われておりますので、なるべく若いうちからバスを利用していただき、乗りなれてもらう必要があると思います。 そこで、毎日、通勤通学でバスを利用されている時間帯の混乱を防ぐため、利用者の少ない時間に限った敬老パスをつくるなどの対策をしてはいかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 敬老パスをつくるなどの対策につきましては、先ほど大口議員の質疑でお答えしましたとおり、現在、地域包括支援センターで行っております生活支援体制整備協議体を初め、さまざまな方のご意見をお聞きするとともに、他市町の状況などを調査研究してまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 聞き取りをされているということで、今後に期待いたします。例えば、去年やことしのように外出を控えたくなるような暑い夏でも、バスに乗ってショッピングモールなどへ出かけてもらい、ウインドーショッピングを楽しんでいただくということは、自分でバスの時間を調べる、バスの時間に合わせて行動するなど、体だけではなく頭の体操にもなります。また、高齢の方たちとお話をしていて、本当に多くの方々が自立することを望んでいるということがわかりました。そのためにも、高齢者が安心して住み続けることができるまち、そして、持続可能な豊山町の実現に向けて、例えば1週間、1カ月など、お出かけキャンペーンとして実施するなど、少しずつでも始めていただけることを期待しております。 また、近隣では、小牧市、名古屋市で高齢者のバスの割引が実施されています。岩倉市では、75歳以上だけでなく、妊婦、小学校就学前児童などが対象の民間タクシーの空き車両を活用したふれあいタクシーが運用されています。また、全国的にも珍しい取り組みですが、刈谷市では、人と環境に優しく持続可能な都市交通の構築として、2012年度から刈谷市内を走るバス「かりまる」を誰でも無料で利用できるようになっております。先日説明をいただきました第5次総合計画構想の中で、豊山町は、誰もが快適で利便性の高い生活を送ることのできるまちを実現するとの記載がありました。また、今後SDGsにも取り組んでいくとのお話をお伺いしておりますので、今回の質問の敬老パスにこだわらず、子どもたちの未来を守るためにも、環境保全と経済成長、そして社会的側面のバランスのとれた新しい取り組みを期待しております。ぜひよろしくお願いいたします。 では、2点目に移ります。女性視点を取り入れた防災についてです。 近年、日本各地で自然災害が相次いでおります。2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、昨年は6月に大阪北部地震、7月に西日本豪雨、9月には北海道地震、そして災害と呼ばれるような猛暑に見舞われました。想定外や50年に一度が常態化しており、従来のマニュアルが通用しない不測の事態が起きております。愛知では、南海トラフ巨大地震の発生率が30年以内に70から80%の確率で起きると言われています。残念なことに、自然現象そのものはとめられません。しかし、自治体や地域の取り組みを強化し災害を防ぐ、被害を減らすことはできます。災害対応は、行政による公助だけでは全てをカバーすることができません。地域社会が連帯する共助、また、個人が取り組む自助が重要になってきます。 私は、東日本大震災の際、200人を超える東北ママたちの協力のもとに、あの日、ママと子どもたちに何が起こったのかをまとめた防災ママブックを企画・作成し、「ママが知れば、備えれば、守れる命がある」を合い言葉に、防災ママカフェを全国220カ所で展開している、かもんまゆさんから話を聞いて、今すぐ準備をしようと感じ、行動することができました。自分と同じ世代、環境にある方の話を聞くことは、具体的なイメージにつながり、日ごろからの備えにつながると思います。 そこで、お伺いします。実際に災害に遭われた方やかもんまゆさんなど、実際の災害時に何が起きて何が必要なのか詳しい方で、女性視点から女性や子どもの災害時の状況をお話しできる方の講演会を取り入れていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 防災講演会につきましては、平成24年度に名古屋大学の福和伸夫教授、平成25年度には、清須市、北名古屋市との合同による宮城東松島市職員によります講演会を開催しております。災害に対する町民の皆様の意識の向上を図っていくことは重要な減災対策であり、防災講演会はそのための有効な方法の一つとなり得るものだと考えております。 今回ご提案いただきました女性の視点を取り入れた防災講演会の開催につきましては、防災の啓発方法の一つとして検討してまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) ありがとうございます。楽しみにしております。 次に、熊本地震でも、寝静まった深夜に10代の少女がボランティアの少年に暴行される、周りから見えにくい場所で盗撮されるなど、災害時には性犯罪も起きています。避難所における女性や子どもへの防犯対策としては、どのようなことを予定されていますか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 避難所における防犯対策につきましては、夜間照明が必要な場所に非常用電源による照明を設置すること、女性や子どもに対する犯罪防止や不審者排除のため2人1組で夜間の見回りを実施すること、また、必要に応じ警察による巡回や女性警察官の派遣依頼などを行うこと、以上の3つを本町の避難所運営マニュアルでは基本的な防犯対策として定めております。 また、女性の方やお子さんへの防犯対策を講じる上では、自主防災組織や避難所の運営にできるだけ女性の方に携わっていただくこと、女性の視点を加えた防災計画を立てることが重要であると考えております。 こうしたことから、本町では、防災会議、各小学校区の自主防災会、豊山町防災士の会への、できるだけ多くの女性の方の参加をお願いしているところでございます。今後も、女性の視点を加えた防犯対策を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) ありがとうございます。 熊本地震被災女性支援サイト「ハーモニー」では、避難所キャラバン報告書と、熊本地震を経験した育児中の女性へのアンケート調査が発表されています。アンケートによると、男女別の更衣室や洗濯物干し場、また、性暴力、DV防止のポスターやチラシ、不審者対策や情報提供の改善を求める意見も出ております。これらの意見を参考に、今後さらなる防犯対策をよろしくお願いいたします。 次に、現在、豊山町地域防災計画の第2編「災害予防」、第7章「避難行動要支援者対策」として、要配慮者のうち、災害時においてみずからが避難することが困難であって、円滑かつ迅速な確保の観点で特に支援を要する避難行動要支援者に対して、要支援者の把握と避難行動要支援者名簿の作成をされているとお伺いしました。 そこで、高齢者、妊産婦や乳幼児の避難行動要支援者名簿の作成状況についてお聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 本町では、介護認定を受けている方や高齢者のみの世帯の方、身体障害者手帳を所持している方など、高齢者と障害をお持ちの方を対象に避難行動要支援者としておりまして、現在423名の方を避難行動要支援者名簿に登録しております。 なお、ご質問の乳幼児、妊産婦の方につきましては、現在のところ把握を行っておりません。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 要配慮者の中でも、より支援を必要とされている方を優先しているため、妊産婦や乳幼児の避難行動要支援者名簿への登録は難しいということがわかりました。 しかし、実際、東日本大震災、また、熊本地震の検証の中では、妊産婦や乳幼児に対するケアが不十分であったと報告されています。愛知は、被災地である釜石市の保健師や岩手の助産師の活動について取材を行い、実際の現場の声からまとめた妊産婦・乳幼児を守る災害時ガイドラインを2016年3月に作成しており、豊山町では、これらを参考に、各地域の実情を踏まえ、避難所ごとに運営体制の整備を図るものとするとしています。 そこで、お伺いします。妊産婦や乳幼児の保護者が避難所に来られた際に、妊産婦や乳幼児を持つ家族専用のスペースをつくるなどの対処をしていただけたらと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 本町では、避難所となります小・中学校体育館に避難所用のテントや、着がえ・授乳用のテントの購入を計画的に進めているところでございます。現在は、志水小学校体育館、新栄小学校体育館への配備が完了しております。今後、豊山小学校、豊山中学校の体育館についても、順次配備を進めていく予定でございます。 妊産婦や乳幼児を持つご家族などの専用スペースの確保につきましては、今後も一層の充実に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 今後充実していただけるということで、とても大変ありがとうございます。 熊本地震被災女性支援サイト「ハーモニー」のアンケートでは、「子どもが小さく、避難所で騒ぎ、怒られたのでいづらくなった」、また、「子どもが夜泣きするなどで迷惑をかけることへの心配」「小学校へ避難して、お握りを配りますので◯◯へ並んでくださいとアナウンスが流れたが、当時、1歳と3歳の子ども2人を一人で見ている状況だったので並ぶことができず、食事が手に入らなかった」という声がありました。実際に私が豊山町の防災キャンプに参加させていただいたときに、子どもたちが騒いで走り回り、ぶつかるということも起きていました。高齢者の方にけがをさせてしまったり、トラブルの原因になると感じました。 また、ことし、豊山町の全小・中学校の普通教室にクーラーが設置されました。今、避難所の学校施設利用計画について、教育委員会との話し合いをされているとお伺いしておりますが、南海トラフ巨大地震のレベルの災害が起きた場合に限ってでもよいので、高齢者や妊産婦、乳幼児を持つ家族を一般の方と分けていただくことが、双方にとってメリットがあると思いますので、今後考慮していただくよう、よろしくお願いいたします。 次に、現在の高齢者や妊産婦、乳幼児の保護者への啓発活動についてお聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 現在、本町が実施しております防災啓発につきましては、各種防災訓練における防災講話やイベント開催時の啓発品の配布など、広く一般住民を対象とした防災知識の普及啓発を実施しております。また、高齢者の方々が集まる集会の際には、防災に関する出前講座を実施するなどの啓発活動についても行っておるところでございます。 妊産婦や乳幼児の保護者の方々に対する啓発としましては、3カ月健診時の際に乳幼児のための防災の備えについてのお話をさせていただくとともに、防災用持ち出しバッグの見本のご紹介をさせていただいておるところでございます。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 何年も前から啓発活動をしていただき、うれしく思います。今後、内容についてさらに充実していただき、災害時にどう行動するかを事前に考える機会や、災害に対する正しい知識を持つ方をふやしていただけるようお願いいたします。 また、子どもの成長は早く、生まれてすぐ、3カ月、離乳食が始まってからと、必要なものはどんどん変わっていきます。そこで、今後、よりたくさんの方に防災に対する意識を持っていただくために、後期高齢者健診や母子手帳交付時、10カ月健診など、3カ月健診以外にも高齢者や妊産婦や乳幼児の保護者が集まる際に、防災に関するパンフレットなどの配布や、持ち歩きの負担にならない最低限のアイテムを入れた防災ポーチの見本の展示、特に避難時に支援が必要な方がいれば、避難行動要支援者名簿に登録していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 防災に関する啓発につきましては、今後においても、よりたくさんの方に防災に対する意識を持っていただけるよう、保健センターを初め、関係機関と調整を図りながら機会をふやしてまいりたいと考えております。 また、避難行動要支援者名簿につきましては、地域防災計画に基づき登録を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 一人でもたくさんの方に、今すぐ準備をしようと感じ行動してもらえることが大切だと思いますので、よろしくお願いいたします。避難行動要支援者名簿については、障害の有無などに限らず、特に支援が必要だとわかった場合には柔軟な対応をぜひしていただけるようお願いいたします。 熊本地震では、車中泊などの人数を正確に把握できなかったとされていますが、内閣府防災の、熊本熊本地方を震源とする地震・避難所及び避難者状況によると、熊本地震では、体育館の倒壊、余震への不安感、子ども、ペットがいるなどの理由により車中泊やテント泊をする方がたくさんいました。益城町について、公式な避難者数4,312人に対し、車中泊が1,000人、テント泊670人、テント村避難者も含まれますが、合わせて1,670人、全体の3分の1ほどの人が車中泊やテント泊をしていたとあります。 豊山町でも、災害時に車中泊やテント泊を考えている方がたくさんいると思います。車中泊やテント泊ができる場所として想定されている場所はどこですか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 本町としましては、避難者の安全の確保、また、避難者数の把握や食料の供給の面などを考慮しまして、まずは学校体育館などの避難所への避難をお願いしたいと考えていることから、現在のところ車中泊やテント生活による避難場所を明確に定めておりません。しかしながら、熊本地震では車やテントで避難生活を送られた方も大勢おみえになりました。 今後につきましては、在宅や車中、テントなどでの避難生活を余儀なくされます町民の方への支援も念頭に置いて、避難所運営体制について検討してまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) 体育館での避難が基本だということ、理解いたしました。愛知でも、テントの備蓄、テント設置場所の確保など準備を進めております。豊山町でも、今後検討いただけるという返答をいただきましたので、期待しております。 最後の質問になりますが、今後、防災キャンプの際に、校庭でのテント避難体験ができたら、より具体的に車中泊やテント泊を計画している方の避難時のイメージや準備ができるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 先ほども答弁しましたとおり、避難につきましては、学校体育館などの指定避難所への避難をまずはお願いしたいと考えております。こうしたことから、防災キャンプでは、実際の指定避難所であります体育館での避難所生活を第一に体験していただければと考えております。 校庭などのテント避難体験につきましては、先ほど答弁いたしました避難所運営体制の検討結果を踏まえながら判断してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきますよう、よろしくお願いいたします。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君。 ◆1番(作野桂子君) まずは、第一に体育館での避難所生活体験をということで理解いたしました。 防災キャンプも、新栄・豊山・志水小学校と一周し、来年はまた新栄小学校での開催になると思います。第1回の防災キャンプに実際に参加させていただいたからこそ、必要だと気づいたことや物がたくさんありましたので、少しずつ実際の避難所が再現されるような形で開催していただけたらと思います。第1回の防災キャンプの際は、家族のスペースを段ボールのパーティションで仕切っていましたが、ことしの防災キャンプでは、個別のテントになっていたり授乳室の設置がされる、また、中学生の豊山ジュニアリーダークラブの参加もあったなど、いろいろと新しい取り組みがされていて、とてもうれしく思っています。 豊山町では、小・中学校体育館へのエアコン設置は今後の課題との話を先ほどお伺いいたしました。全国的にも珍しい取り組みですが、岐阜市では全小・中学校の体育館にエアコンを設置する方針が明らかにされました。熱中症を警戒して行事が中止・短縮されている中、学校体育館は学生が使用するだけではなく、災害時の避難所に指定されている重要な場所となっております。去年の災害と呼ばれるような猛暑の中、高齢者や妊産婦、乳幼児だけではなく、子どもたち、私たち健康な大人でも、体調を崩す大きな要因の一つになるのは簡単に想像ができると思います。 最初に申し上げたとおり、想定外が常態化しております。限られた費用、時間の中で、バランスをとって準備を進めていくことが大切なことは十分理解しておりますが、想定外を想定した準備を今後とも強くお願いして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(岩村みゆき君) 作野桂子君の質問が終わりました。 次に、2番岡島剛君の発言を許可します。 ◆2番(岡島剛君) 2番岡島剛です。 議長のお許しをいただきましたので、2点ご質問させていただきます。 まず1点目、スズメバチ対策についてです。 NHKの解説委員室のホームページによりますと、毎年夏から晩秋にかけてスズメバチに刺される事故が起きています。春先には一つの巣に1匹の女王蜂しかいませんが、卵を産んで幼虫を育て、8月ごろには300から400匹、10月には一つの巣で最大1,000匹ぐらいになるそうです。9月に入ると、来年女王蜂になる新女王と配偶者の雄といった生殖虫の生産が開始され、そのころに働き蜂の数も最大となり、巣に刺激を与えるものに容赦なく多数の働き蜂が毒針を使った激しい防御行動を示すようです。ちょうど今の時期になります。巣をつくりやすい場所として、住宅の軒下や床下、雨戸の戸袋、鉢植えなどがあります。また、都市部でもスズメバチが増加傾向にあるようです。自然の山の中より、営巣可能な場所が多様で自然災害からも守られ、また、空き缶に残ったジュース、生ごみ、家庭に植えられた果物などを食べ物としているようです。このような都市化スズメバチがふえています。 ここで、本町でのスズメバチに対しての問い合わせや被害報告があればお聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) 本町における蜂の駆除に関する問い合わせにつきましては、主にアシナガバチで毎年数件ございますが、スズメバチに対する問い合わせにつきましては、ここ数年間ございません。また、蜂に関しての被害報告についても聞いていない状況でございます。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島剛君。 ◆2番(岡島剛君) 問い合わせや被害報告が少ないというか、ないようですけれども、スズメバチに刺された事故のほとんどが巣の近くで起きているようですので、本町での駆除の対策はどのようにしているかお聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) スズメバチ等の駆除の問い合わせに対しましては、町では駆除を行っていないため、ご自身での駆除をしていただくことになります。したがいまして、市販のスプレー式の殺虫剤での駆除を紹介したり、巣が大きい場合やスズメバチの巣の駆除には危険を伴うことから、町内の害虫駆除業者を紹介しているところでございます。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島剛君。 ◆2番(岡島剛君) 私は、幸い蜂に刺された経験がないので、よくわかりませんけれども、スズメバチに刺されますと、患部の傷みと、赤く腫れ上がりますが、軽度でじんま疹、体のだるさ、息苦しさがあり、中症で喉が詰まったような感じ、胸苦しさ、重症になると意識がもうろうとし、けいれん、血圧低下が見られ、アナフィラキシーショックを起こし死亡することがあります。過去に刺されたことがある人は特に危険なようですし、別の蜂の毒でも反応する場合があるようです。特に、キイロスズメバチによる死傷被害が多いようです。スズメバチは、ごく一部の女王候補が越冬しますが、11月ごろ、多くの働き蜂は役目を終えて死に、どんどん減っていきます。11月中には注意が必要です。 e-Start(政府の統計窓口)によれば、2017年は男性が9名、女性4名、合計13名の方がスズメバチ、ジガバチ及びミツバチとの接触で亡くなられています。スズメバチの巣の駆除費用はかなりかかると思い聞いてみましたところ、私の知り合いの業者、また、町内の業者ともに、スズメバチの駆除費用は約3万円とのことでした。全て自己負担になると、なかなか駆除されない場合もあると思います。特に通学路付近に営巣されると、子どもたちが集団でスズメバチに襲われることも考えられます。安全確保の観点から、早急な対応が必要になります。現在は被害がなくても、今後、いつ被害が出るかわかりません。 調べてみますと、近隣市町では、小牧市ではスズメバチ類、ミツバチ類に対して、大口町、尾張旭市、愛西市ではスズメバチ類に対して駆除費用の2分の1以内、上限5,000円の補助を出しています。また、東京都武蔵野市では、スズメバチの駆除は8,860円、オオスズメバチの駆除は2万5,060円の補助を出しています。こういったことから、本町でもスズメバチの巣の駆除費用を補助してみてはいかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 堀尾生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(堀尾政美君) これまでスズメバチ駆除の問い合わせがほとんどないことから、巣の駆除費用の補助は考えておりませんので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島剛君。 ◆2番(岡島剛君) 補助金を出すという考えはないようですが、民家、公園のほか、町内には空き家もあり、営巣できる場所も数多くあります。スズメバチに刺される事故が起きる前に、駆除しやすい環境を整えることが大事だと考えます。答弁は結構ですが、今後、もう一度ご検討していただけるようお願いして、次の質問に移ります。 2番目ですが、豊山町史編さんについてでございます。 同僚議員が平成29年6月定例会で、「町制50周年には多くの町民に喜んでいただける事業を」と題して質問されました。その中で、半世紀を記念し、豊山町史の編集・作成をしてはとの質問をされ、平成34年(令和ですと4年)4月に町制50周年を迎える。そこで、本町のこれまでの歩みを振り返り、町民の地域に対する理解と郷土愛を醸成し、歴史を後世に伝えていくため、50周年記念事業の一つとしていくとの答弁でした。平成31年度予算書からもうかがえますが、町史編さん事業は予算化され、着実に完成へ向けて始動しています。地域の方々からもいろいろと意見をお聞きしていますので、質問させていただきます。 まず、1点目、町史編さん事業は業者に委託されていますが、スケジュールはどこまで進んでいますか。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 令和3年度末の刊行を目指し、編さん業務を効率的に行うため、専門事業者の支援を受けることとし、ことし3月にその事業者を決定いたしました。現在は町教育委員会と事業者間で業務を進め、基本方針や日程等について合意を得て構成案の検討に入っております。 また、町内に残る貴重な歴史資料の寄贈を呼びかけるとともに、既存資料の整備を行っているところでございます。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島剛君。 ◆2番(岡島剛君) ありがとうございます。 それでは、編さん中の町史のコンセプトは何でしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 新しい町史は、次の5つの基本方針に基づき編さんしております。 1つ目、豊山町制施行後の50年間の歩みを基本に据え、昭和48年刊行の豊山町史の成果を継承した構成といたします。 2つ目、広く町民に親しまれるように、写真や図版等ビジュアル資料を活用するとともに、平易な記述とわかりやすい表現にいたします。 3つ目、行政史はもとより、経済、生活、文化等多分野にわたる本町の歩みを記録いたします。 4つ目、祝賀的または学術的性格をできる限り抑制し、町民にとって読みやすく親しみやすい構成と内容を目指します。 5つ目、編さん過程で収集した資料は、長く後世に伝え、活用ができるよう保存・管理方法を検討します。 以上でございます。
    ○議長(岩村みゆき君) 岡島剛君。 ◆2番(岡島剛君) ただいま、昭和48年発行の町史のほうをまたもとにつくられるということでしたけれども、この新しい町史との大きな違いはどうなるでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 新しい町史は、豊山町制施行後の50年間の歩みを基本に据え、写真や図版等ビジュアル資料をより多く活用するとともに、平易な記述とわかりやすい表現とし、どなたでも親しみやすい内容にしてまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島剛君。 ◆2番(岡島剛君) そうしますと、多くの方に目を引いていただくためには、タイトルも目新しくすることも必要ではないかと考えます。これについてのお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 名称につきましては、多くの方に手にとっていただき、また、長く後世に伝えられるよう工夫を凝らしたいと考えており、今後、編さん委員会でしっかりと検討してまいります。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島剛君。 ◆2番(岡島剛君) ただいま編さん委員会で考えられるということをおっしゃられておりましたけれども、この委員会が現在までに何回実施されているのか、それからまた、今後何回予定されているのかお聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 編さん委員会は昨年度2回実施いたしました。本年度は、専門事業者の支援を受け、具体的な作業を行うための編集会議や執筆者との打ち合わせを随時行っております。今後は、一定の段階で編さん委員会を開催する予定にしております。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島剛君。 ◆2番(岡島剛君) ただいま回数をお伺いしましたが、回数も大事ですけれども、中身の濃い会議をやっていただきたいと思います。 続きまして、よりよい町史にしていただくため、パブリックコメントなどを求めるなど、町民の声を聞く考えはあるでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 編さんに当たっては、編さん協力委員の設置など、地域の研究団体や個人と連携するほかに、町に残されている歴史的資料の公募をするなど、住民の方々と協働して進めてまいります。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島剛君。 ◆2番(岡島剛君) 幅広く町民の方の声を聞いていただきたいと思います。 続きまして、新しい町史はどのような配布方法を考えているでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 配布方法につきましては、より多くの方に読んでいただき、本町の歩みを知っていただきたいと考えており、町史編さんの目的を達成するよう編さん委員会で検討してまいります。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島剛君。 ◆2番(岡島剛君) できましたら、町内全戸に配布していただけるようなことを考えていただけるといいと思っております。 続きまして、新町史の目新しい点がございましたら教えてください。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 豊山町の行政史はもとより、経済、生活、文化等、他分野にわたり平易な記述を試みたいと考えております。また、歴史書というよりも、「豊山町ものがたり」とでも言える、読み応えのある内容を目指してまいります。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島剛君。 ◆2番(岡島剛君) 過去の豊山町を知るということは、将来の豊山町を築く上でとても重要だと考えております。よりよい町史の編さんのために、他の自治体の出版品を参考にして、よいポイントを利用し、中学生から大人までが関心を持ち、また、世界の歴史、日本の歴史、豊山町の歴史を年表にして相対的に比較できるようにしていただくことを強く要望して質問を終わります。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島剛君の質問が終わりました。 ここで昼食休憩といたしたいと思います。再開は午後1時といたします。---------------------------------------     午前11時51分 休憩     午後1時0分 再開--------------------------------------- ○議長(岩村みゆき君) それでは、休憩を閉じ再開いたします。 次に、4番坪井孝仁君の発言を許可します。 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 4番坪井孝仁です。 議長のお許しを得ましたので、発言させていただきます。大きく2点質問させていただきたいと思います。 まず1点目、小・中学校の夏休み期間の検討を求めるというテーマで質問させていただきたいと思います。 今年度、本町において小・中学校の普通教室にエアコンが設置され、6月から使用可能となりました。来年度においては、体育館を除く特別教室にもエアコンが設置される予定です。また、40年経過した現在の給食センターの老朽化に伴い、青山金剛地区に新しい給食センターの施設整備も始まりました。来年、令和2年9月から供用開始予定で、生徒児童たちには、HACCPなどを取り入れた衛生的にシステムにより、安心安全な給食が配食される予定です。新給食センターでは、研修室や見学施設なども設置されると聞いています。本町において多額の税金を投入し、今よりも安心安全で快適な教育環境が整備されていっているところです。 そういった中で、少しだけ調べさせていただきました。朝日新聞社が都道府県庁所在地市区と政令指定市の計52の教育委員会に夏休みの期間について尋ねたところ、6教育委員会が2016年から2018年度に規則で期間を短くし、4教育委員会が2019年度から短くすることを決めていました。その大きな理由は学習指導要領の改訂に伴うもので、小・中学校の学習指導要領は2008年に改訂され、授業時間が約40年ぶりにふえました。この際も夏休みを短くする動きがありましたが、2017年に再び指導要領が改訂され、改めて夏休みを短くする動きが広がっています。特に、小学校は英語が教科になるなどして、3年生から6年生で授業が1コマふえるため、時間の確保が課題となりました。昨年からは移行措置が始まり、既に授業時間がふえています。さらに、来年度には新学習指導要領が小学校で全面実施の予定のものもあり、教える内容がさらにふえ、授業時間を確保する必要があります。 こういった現況の中で、本町は、小・中学校の夏休みの期間についてどう考察しているのか、順次質問させていただきたいと思います。 まず、第1点、なぜ夏休みが必要なのでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 夏休みが始まった理由や時期は諸説ございますが、現在では次のことを行う期間となっております。 児童・生徒にとっては、ふだんの生活ではできない体験活動や自由研究、ボランティア、読書、部活動など、時間をかけ幅広く学ぶことのできるよい機会となります。また、家族で帰省や旅行などを計画されることも多く、社会的にもすっかり定着した制度となっております。 教員にとっては、日常の教材研究に加え、2学期に向け行事や学習の計画を立てるなど、教育活動を充実させるための大切な期間となっております。また、この期間に研修が集中的に開催されたり、免許更新講習を受講したりする貴重な時間となっております。 有給休暇につきましては、日ごろは授業に影響を与え、取得が困難なため、多くの教員が夏休みに取得しております。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) そもそもは夏休みがなぜ必要なのかということなんですけれども、この中に、今回エアコンを設置した理由の中で、暑さ対策、熱中症対策という面は含まれていないのでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 夏休みがなぜあるか、暑いからではないのかということでございますが、確かにそういった面もあるかもしれませんが、定かではございません。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 児童・生徒たちの夏休みについては、豊山町立小中学校管理規則によって定められています。その中の第5条「学校の休業日」に示されており、夏休みの正式名称は夏季休業日となっております。期間は7月21日から8月31日までとなっています。子どもたちの夏休み期間に、先ほど言われた先生たちの夏季休暇というのは何日取得でき、その間に、夏休みの期間に先生たちと子どもたちとの関係性というか、夏休み期間中、子どもたちと先生は何をしているのかということを改めてお聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 県費負担の教職員の夏季休暇につきましては、愛知の職員の勤務時間、休日及び休暇に関する規則に定められた特別休暇として、心身の健康の維持及び増進または家庭生活の充実を図る場合に、6月15日から9月30日までの間に6日間取得することができます。多くの教員は、夏休みの7月21日から8月31日までの間に取得しております。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 先ほど夏休みの期間に先生たちの有給休暇もとる期間になっているということを答弁の中でおっしゃられていましたけれども、実際に豊山町の先生たちは有給休暇というのがとれているのでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 愛知教育委員会が行った令和元年度勤務実態調査によりますと、本町の4小・中学校の教員1人当たりの平成30年度有給休暇平均取得日数は11.5日となっております。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) すみません、聞いた内容が、夏休み期間中に実際に先生たち、とれていますかということを聞いているんですけれども、どうでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 夏季休業中に限定したデータはございませんが、多くを夏休みに取得したものと思われます。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) ほとんどの方が夏休み中にとられているということで、それなりに先生たちのまとまった休みがとれているというふうに確認することができました。 先ほど言った、先生と子どもたちの関係性というか、夏休み期間中に子どもたちとどうかかわっているのかというところも質問したつもりなんですけれども、その辺はどうでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) さきの答弁をいたしましたが、部活動で先生と生徒の関係を持っていたりすると考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 夏休み期間中というと、特に中学生だと部活動の大会があったりだとか、受験を控えた子たちの補習だったりだとかということも多分やっているのかなと思います。小学生に関しては、部活動というんですか、もやっていると思いますけれども、ちょっとここは掘り下げてもあれですので、まず、今の学校管理規則の中の第5条の休業日、これは、いつ決められた規則なんでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 夏季休業の始まりは、明治14年に文部省から出された小学校教則要領に記述が見られ、それ以降定着してきたと推測されます。本町に保存されている公文書では、昭和56年に全面改正された学校管理規則で、現在と同様の夏季休業の期間について定められていることが確認できます。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 夏休み自体は明治14年からということですね。豊山町においては昭和56年から変わっていない、7月21日から8月31日までが夏休み期間ですよというふうに決められたということですね。 昭和56年当時と比べて、社会情勢や生活環境も随分変化していると思います。今回小・中学校の夏休みということをテーマに質問しています。夏休み期間を見直すことによって、これは長くするのか短くするのか、全国的には短くしているほうに進んでいっているということです。ただ、夏休み期間を長くするのか短くするのか、今のままでいいのかということを検討することで、現在新聞報道でも問題になっている、先生たちの多忙化によるなり手不足や学校における働き方改革などの課題が見えてきたりだとか、また、内閣府の平成27年版自殺対策白書の過去40年間、18歳以下の日別自殺者数では2学期が始まる9月1日前後で突出した数になっています。子どもたちは長期休日前後で大きなプレッシャーや精神的動揺が起きやすいとされており、不登校や自殺の増加の問題も見えてきたりします。 また、家族形態も変化し、核家族化や共働き世帯もふえています。共働き世帯数は1980年以降年々増加しており、末子の子どもの年齢が6歳以上の子育て家庭においては、半分以上が共働き世帯といいます。本町の「なかよし会」も、夏休み期間中、児童たちでいっぱいと聞いています。 また、先ほど夏休みに活発に部活動をやっていると言っておりましたけれども、そういった部活動の大会が行われたりするのも夏休み期間中だったりすると思います。そういった近隣市町、あと、こういった広域的な観点も鑑みなければならないと。夏休み一つをテーマにするだけで、こういった問題をいろいろ考えなければいけないというふうに思います。 今回、本町において小・中学校のエアコンが整備された今、学校の夏休み期間を検討する上で、先ほど言った課題・問題が見えてくると思いますので、今こそ、エアコンを設置して終わりではなくて、エアコンを設置して教育環境が整ったところで、次、何を考えればいいのかということも、これからやっていかなければいけないと思っております。先生や児童・生徒、家庭、地域にとって、これから新しい時代に合った学校運営全体を検討する時期ではないのかなと思っています。今回、本当に夏休みだけのことをテーマにして、学校運営のことについて質問しておりますけれども、そういった面も含めて、町として今後の夏休みについて、どう考察しているのかお聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 夏休みのあり方についてご質問ですが、夏休みの短縮につきましては、社会情勢や環境の変化に応じて、全国でも幾つかの自治体が実施しております。 また、平成29年に改正された学校教育法施行令では、家庭及び地域における体験的な学習活動等の円滑な実施及び充実を図るため、夏季休業中の一部を学期中に移し、長期休業日を分散化させることを勧めております。しかしながら、夏休みの短縮については、さまざまな観点からの検討が必要と考えます。例えば、熱中症対策につきましては、教室にエアコンが設置されたものの、登下校や教室以外の活動に課題がございます。また、中学校では部活動において大会等が組まれており、自治体間での調整が必要となります。 教員の多忙化解消につきましては、7月に出された文部科学省の通知でも、「長期休業中に授業を設定する場合は効果を十分に検討すること」とされており、さらに、夏季休業中の教員の研修も精選するなど、教員にとってゆとりある期間となることを勧めております。 一方で、授業時間数の増加による日ごろの教員の多忙化や家庭教育の変化による夏季休業中の児童・生徒の生活や心の問題が心配されることも事実でございます。現段階では、夏季休業中の短縮が適切かどうかを性急に判断することは難しく、家庭教育のあり方や地域の受け皿を含め、今後、総合的に検討していく必要があると考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 先ほど言ったように、短縮と言っていましたけれども、豊山町にとって短縮がいいのか、逆に、長くしたほうがいいのか、そのままがいいのか、それは今答弁で言われたとおり、先生、児童・生徒、あと家庭・地域、要は学校教育以外の地域で、きちっとした受け皿を構築することも必要だったりすると思います。まずは、今、当然いろいろなものを、そういった立場で考えていかなければいけないということですので、まずは検討していかなければならない、検討していこうということなんですけれども、検討をどういった形でされていくのかなと。今後検討していきますという答弁だったんですけれども、具体的に何か検討委員会を立ち上げてやっていくだとか、先生や生徒、あとはPTAとかも含めて検討委員会立ち上げてやっていかれるのかということをお聞きしたいと思います。 ○議長(岩村みゆき君) 北川教育長。 ◎教育長(北川昌宏君) 坪井議員のご指摘は、新たな課題の提起として十分理解できますけれども、小・中学校の夏休みに対する考え方というのは、地域社会に深く定着しておりまして、そのあり方については慎重に議論しなければなりません。最近、新聞報道されました事例を見ましても、単純に夏休みを短縮するのではなく、短縮した部分を秋の平日に設けて、子どもたちの休暇等々を確保しております。そういったことがありますように、児童・生徒の学校生活にかかわる大きな課題であること、保護者や地域の皆様の意識形成や学校における働き方改革の関係性など、義務教育の根本にかかわる重要な課題が複雑に絡み合っております。 こうしたことから、現在のところ、夏休みのあり方そのものだけに限って、ストレートに議論する時期ではないと私は考えています。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 先ほど言われたように、夏休みを変更するに当たっては、しっかりと効果が見出せないとだめだということも言われていましたので、相当な、本当にいろいろな問題があると思います。ただ、先ほど言ったように、教育環境の中でエアコンを整備して終わりということではなくて、次の時代に向けて学校運営を検討していっていただきたいと思っております。急にすぐに変えられるものではないということも理解しておりますので、徐々に徐々に、皆さんがこの町に住んでよかったと思えるような、豊山町で育ってよかったと思えるような町になっていってもらえればいいと思っております。 次の質問に移りたいと思います。 次の質問テーマとして、改めて町長の公約を問うというテーマで質問させていただきます。 令和元年8月8日に、4回目の第5次総合計画審議会が開催されました。その審議会では、第5次総合計画の全体構成、まちづくりの基本理念と将来像、土地利用構想を踏まえ、第5次総合計画基本構想案が作成され、この構想案について審議がなされました。また、8月22日には、中学生数名が各グループに分かれ、中学生の考える豊山町の未来についてワークショップも開催されました。今後の予定では、住民から直接意見を聞くために、パブリックコメントや小学校区ごとに地域懇談会が行われ、10月に最後の5回目の審議会が開催され、12月町議会上程の流れとなっています。と同時に、次期の都市計画マスタープランも審議されている状況です。 私は、今まで総合計画審議会を全て傍聴してきました。そういった中で思ったことがあります。構想案の中で、傍聴で聞いている中で、町長の公約って何だったかなというふうに、やりたいことって何だったかなというのを思い出しました。それがどこへ反映されていくのか、それがどこで審議されていくのかというのを正直見失ってきているというふうに、私自身わからなくなってきているということですので、次期総合計画及び同じ時期に都市マスが仕上げ段階である今、町長の公約を再び確認して、それがどう生かされていくのかということを聞いていきたいと思います。 まずは、町長の公約は何だったのかお聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 町長。 ◎町長(服部正樹君) では、坪井議員の、改めて私の公約は何だったかということの問い合わせに対しまして答弁させていただきたいというふうに思っています。 私は、前鈴木町長を引き継ぐ形で町政を担わさせていただくことになりました。町長就任に当たっては、これまでの町政を継承し、公共交通の充実、空港機能の強化、航空産業の育成などなどを図るということでございまして、豊山町のさらなる発展、新たな創造を目指していくことを町民の皆さんにお約束をさせていただき、説明をさせていただいたというふうに思っております。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 今言われたことは、鈴木町長の思いを引き続き第5次総合計画に引き継いでいくということです。また、安心安全なまちづくりを進めていくということなんですけれども、公約の中に、当然ここの議会場で平成30年9月、昨年9月に特別養護老人ホームの件で私は質問させていただきました。その答弁の中で、町長の答弁で、「特別養護老人ホームは私の公約でもありました」という答弁がありました。残念ながら第6特養はほかの場所に決まってしまいました。その後の第7特養は期待できないということでしたね。この公約はどこへ行ってしまったのかということと、先ほど同僚議員が言われていた2025年問題、超高齢化社会、間違いなく来ますよね。その後に待ち構えているのは2040年問題です。もっと人口の変化があります、2040年問題。高齢化社会になっていくのは間違いない話です。それも、先ほど同僚議員が言われていたように、世界中で日本はフロントランナーとして、まず最初にその時期を迎えるんですよね。特養の話がなくなって、町長の公約はなくなっちゃったんですか。その後に特養にかわる何かはないんでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 町長。 ◎町長(服部正樹君) 特養の公約に関しましては、しっかりと進めさせていただきたいというふうに思っておりましたけれども、西春日井市町会という関係の中で、清須・北名古屋・豊山の中で実施しておりますので、本町のみの施策では難しいかなというふうに思っておりまして、今、第6特養は進めさせていただいておりますけれども、大体特養、かたづくまでには10年ほどかかったなと思います。もし第7特養があるのであれば、今後10年後に向けても施設を進めていきたいというふうにも考えております。 高齢化社会を迎えるということでございまして、しっかりその辺も踏まえております。本町においては右肩上がりにまた人口も増加し、子どもたちもふえているというところでございますけれども、ここにあぐらをかかずに、高齢化に向けて施策をしっかりと整えていくということは、常日ごろから職員にも申しておりますので、今、形としてあらわれていないかもしれませんけれども、今後、そういう形でいろいろなところで施策があらわれてくるのかなというふうに思っておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 今、町長の答弁であったように、今回第6特養、決まって10年かかると。まさに今これ、第5次総合計画って10年先を見ているんですよね、違いますかね。10年先のことを見ている中で、町長の先ほど言われた公約というのは、僕からすると、当たり前というか、余りにも大き過ぎる--大まかすぎるというんですか、もう少し具体的に、今言った特養だったりとか、例えば今年度に消防出初め式行われましたね。消防出初め式の中で、豊山町の特性を生かした消防出初め式だったと思います。全国でも初めてと言われる、空港のエプロンを利用した消防の出初め式でした。この出初め式の中で、空港を利用した、滑走路を利用した出初め式の中で、自衛隊との連携があったと思います。本当に豊山町という場所、特性を生かした出初め式だったと僕は思っております。 私の中では、これから迫りくる災害に向けて、消防と自衛隊、豊山町の特性を生かした自衛隊との連携というのは、非常に意義のあるものだったと私は思っております。町長自身も、当然あの出初め式の中で感じたこと、そして、あの出初め式を通じて住民の方々に訴えたかったことがあるのではないかなと思います。そういったことは、次の次期総合計画だったり、次の都市マス、都市計画の中で、きちっと出されなければ、進めていかれないんじゃないでしょうか。町長の答弁を聞いていると、どちらかというと受け身の状態というか、当然豊山町だけではできないことはたくさんあると思うんです。先ほど町長も言われたように、豊山町だけでは判断できないことがあるんです。や国の力をかりてやらなきゃいけないこと、それこそ、本当に第5次総合計画、都市計画マスタープランというところに生かされるべきではないかと僕は思います。町長、どう思われますか。 ○議長(岩村みゆき君) これは……。 ◆4番(坪井孝仁君) ごめんなさい、これ、今、質問の内容というか、2番目の質問になっていると思うんですけれども、総合計画や都市マスにどう生かされていくのかということを聞いております。 ○議長(岩村みゆき君) 町長。 ◎町長(服部正樹君) 今、坪井議員からもお話がありました。本当に出初め式におきましては、全国的にもまれな、運用中の飛行場を使わさせていただいた、エプロンでやらさせていただいたということは、これはいろいろな関係機関、いろいろな方のご尽力、ご支援のたまものだというふうに思っております。本当に豊山町を生かした出初式でありまして、清須は清須城のふもとでやられるということでありました。それに対しまして、私は空港がある豊山町で、なぜ空港で出初め式ができないかと。特色を生かした出初め式をさせていただいたというふうに思っております。 そして今、ご質問にありました都市マスにどう生かしていくのかということでございますけれども、鈴木町政を引き継ぐ上で、まず第4次総合計画を確実に実行するのが私の使命だというふうに考えておりました。こうした中で、本町におきましては、10年後、着実に人口をふやしてまいりました。また、年間40万人だった県営名古屋空港利用客も、90万人を今超えるところになってきているということであります。また、あいち航空ミュージアムを初めとする新たな集客施設も完成し、にぎわいを実感できる、そんなふうになってきているというふうに思っています。 次期計画におきましては、第5次総合計画においては、こうした町の取り組みをさらに発展・深化をさせまして、町民の皆様のお一人お一人が健康で安心して暮らせられる、生涯を通じて生きがいを持って、生き生きとお過ごしができるまちづくりを目指していきたいというふうに思っております。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 私は、今、総合計画についても質問しておりますけれども、都市計画マスタープランにはどう生かしていくのかということも聞いております。総合計画というのは大きな軸となる計画だと思います。都市計画マスタープランというのは、もっと具体的に土地利用だったりといったことを計画していくものだと思っておりますけれども、その辺も私は通告の中で聞いておりますけれども、町長自身、何を計画されているのか、生かしていくのか、お聞かせください。 ○議長(岩村みゆき君) 町長。 ◎町長(服部正樹君) 都市マスにはどういうふうに生かしていくかというお話でございますけれども、都市計画マスタープランにおいては、本町に立地する県営名古屋空港とその周辺の航空宇宙産業あるいは食の流通拠点である北部市場といった、地域の強みを生かした産業集積を引き続き進めることの一方で、自然に恵まれた自然環境の保全を進めまして、調和のとれた理念のもとに、豊山地区として青山地区発展につながるような、盛り上がるようなものを進めてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 私が聞いておるのはそういったことではありません。町長が町長となって何がやりたかったのか。夢を語らなければならないって施政方針でも言っていますよね。町長が思っている夢というのが見えてこないんです。町長の中で、住民からの意見をしっかり聞いて反映させたいという答弁もありましたよね。町長の対話集会は前年度決算書を見るとゼロ回です。どこで、これ聞いているんでしょうか。どこで反映されているんでしょうか。町長の、やはり町長が「私は町長になってこれをやっていきたいんだ。豊山町の住民の人たちにとって、私が考える夢はこれなんだ」といったことをしっかりと示さないと、住民の人たちは置いてきぼりのような気がするんですよね。なので、町長としてしっかりと、この先、具体的な施策をきちっと出していってもらいたいと私は思っております。それが、住民の皆さんの期待ではないんでしょうか。 町長として就任されたときに、民間ノウハウを生かした町政、新しい風をということだったと思います。新しい風、何ですか、町長。町長の考える新しい風、何でしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 町長。 ◎町長(服部正樹君) 町政を預からさせていただいたときに、民間の風ということで新風をということでお約束させていただきました。行政というものは、神風だというように急に風が吹いても右から左には方向は変わらないというふうに思っています。まだ私も3年目でございまして、私の新風を吹かせているんですけれども、それが見えてくるのは、もう間もなくかなというふうに思っておりますし、それを変えていくように、今、しっかりと努力してまいるというところでございます。公約の中で何を目標に据え置くかということでございます。公約を一つ掲げることによって、それをよしとする人とだめという人があらわれるというふうに思っています。大きく懐深く受けとめる政策をしっかり進めさせていただければというふうに思いますので、ご理解いただけますよう、よろしくお願いします。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君。 ◆4番(坪井孝仁君) 質問でも、私は、学校運営の中で夏休みという一つのテーマを取り上げました。その中で、さまざまな課題が見えてくると言いましたよね。当然見えてくる、いろいろなことを考えていかなければならないということも答弁の中で言われました。今の町長の言われた新しい風、何か具体的な公約を掲げない限りは、何も課題も見えてこないんじゃないでしょうかと私は思います。まずは町長のしっかりとした施策を見せてほしい。第5次総合計画ができるまでに、しっかりとその施策を見せてもらいたいと思っております。 これ以上の質疑をしても見えてこないと思いますので、これで質問のほうを終わらさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(岩村みゆき君) 坪井孝仁君の質問は終わりました。 次に、7番坂田芳郎君の発言を許可します。 坂田芳郎君。 ◆7番(坂田芳郎君) 7番坂田芳郎でございます。 通告に基づきまして、1点質問をさせていただきます。タイトルといたしましては、本町独自の文化・伝統とはということでよろしくお願いいたします。 町の皆さんとの立ち話であります。「そんなさあ、あんたさん、田んぼと畑しかなかったところに文化も伝統もないわさ。そんなことよりもさあ、また何もなかったところに歴史なんてないわさ。あったとしても、水争いか一揆、それとも落ち武者狩りくらいだわ」とのことである。実に率直な物言いであります。なかなかの問題を含んでおり、返す言葉がない。ゆえにお伺いいたします。 1番目といたしまして、本町独自の文化・伝統という言葉は、町政を預かる者、また、議会人からよく耳にするフレーズである。本町として認めている文化・伝統は何かあるか。また、それらに客観的判断力を持つ目安の一つでもある国・指定の有形・無形文化財にはどのようなものがあるかお伺いいたします。お願いします。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 町指定の文化財は8件ございます。そのうち有形文化財は、延命寺所有の葬儀絵巻1巻、八所神社所有の狛犬1対、長寿寺所有の薬師如来座像1躯の3件でございます。 無形文化財は、木遣保存会の木遣、神楽保存会の神楽、伊勢山神楽保存会の伊勢山神楽の3件でございます。 史跡天然記念物は、河村米光氏所有のいちい樫4本、千松寺所有の楠1本の2件でございます。 国指定の文化財はございませんが、指定の文化財につきましては、常安寺所有の鋳造誕生物立像1躯、延命寺所有の木造地蔵菩薩立像1躯の計2件の有形文化財がございます。 ○議長(岩村みゆき君) 坂田芳郎君。 ◆7番(坂田芳郎君) ありがとうございました。 2番目に移りまして、それら有形文化財所持者と、また、そのほか無形もろもろの団体と本町自治体との接点・かかわり、また、財政支援の有無はいかがでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 文化財の指定を受けた所有者及び団体に対しましては、日常の看守、清掃及び公開等の維持管理に必要な経費に充てるため、毎年交付金を交付しております。教育委員会事務局職員は、交付金の交付手続の際、文化財の維持管理の状況を所有者等に確認することとしております。 また、文化財の修理等が必要になった場合には、経費の一部を補助金として交付する制度がございます。 ○議長(岩村みゆき君) 坂田芳郎君。 ◆7番(坂田芳郎君) 無形文化財の団体の方たちには、特別な財政支援であるだとか、何か本町として、優遇という言い方はおかしいですけれども、何かかんかの手助けというのか、そういったことはなさっておられないわけでしょうか。いわゆる、もっとはっきり申し上げれば、財政的な支援を団体に交付しておるだとか、年間幾らであるだとか、1人につき幾らであるとか、そこらあたりはいかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 無形文化財につきましては、年間3万円の交付金を支払っております。 ○議長(岩村みゆき君) 坂田芳郎君。
    ◆7番(坂田芳郎君) その3万円というのは、1団体というのか、一つの保存会というのか、要するに1団体につき3万円ということなんでしょうか、伺います。お願いいたします。 ○議長(岩村みゆき君) 安藤教育委員会事務局長。 ◎教育委員会事務局長(安藤憲司君) 1団体につきでございます。 ○議長(岩村みゆき君) 坂田芳郎君。 ◆7番(坂田芳郎君) 質問は以上です。ありがとうございました。 ○議長(岩村みゆき君) 坂田芳郎君の質問は終わりました。 次に、5番山本亮介君の発言を許可いたします。 山本亮介君。 ◆5番(山本亮介君) 5番山本亮介です。 議長のお許しを得ましたので一般質問をさせていただきます。 冒頭お伝えしなければなりませんけれども、2つ目のテーマの質問、「本当の幼保無償化に向けた町の対応は-副食費への補助を」という質問がありますけれども、こちらについては、この内容が今議会に出されている議案にかかわる問題でして、一般的に議案にかかわることは、一般質問ではなく議案質疑でするものではないかというふうに言われてきました。議会としては受け付けていただいて、皆さんのお手元にあるように2つ目のテーマが入っているんですけれども、受け付けていただいたその後も、この件について議会や当局と話し合いまして、私も周りの人と相談するなどしましたけれども、総合的に判断いたしまして、私個人の責任として、今回一般質問に出させていただいたこのテーマについては、取り下げをすることにいたしました。そのかわりと言っては何ですけれども、議案質疑のほうで、こちらで取り上げる予定だった質問のほうをさせていただくということを考えております。「本当の幼保無償化に向けた町の対応は」、このテーマについて質問を楽しみに来ていただいた方もいるかもしれませんので、その方に対しては、本当に申しわけない気持ちでいっぱいですけれども、この場をおかりしておわび申し上げます。 それでは、1つ目のというか、F35ステルス戦闘機の整備、最終組み立て・試験飛行、墜落事故についての町の対応は--空港周辺自治体との連携をということで質問をさせていただきます。 今回の質問の趣旨といたしましては、三菱重工小牧南工場では、F35ステルス戦闘機の整備、最終組み立てが、県営名古屋空港を使用して定期的に行われていますけれども、町として、空港周辺自治体として対応を考えていかなければいけない時期に来ているということでありまして、これから4問にわたって町の見解を伺ってまいります。 今、どういう情勢があって、その情勢においてF35の整備拠点の話があるのかということを説明させていただきます。 前置きになるんですけれども、国内の軍事費は2014年から増加し続けておりまして、5兆円を突破しております。最新鋭攻撃兵器などを購入しているわけですけれども、これらは大体5年から7年かけてお金を払っていく、つまり借金をしていくわけなんですね。そういった中で財政が圧迫されているわけですけれども、そういった現状・情勢において、F35の整備拠点化、最終組み立て・試験飛行が行われている、そういうことを念頭に置いていただけたらと思います。 それで、まず最初に整備について質問をしてまいります。 2014年12月18日に、三菱重工小牧南工場がF35の整備拠点に指定されました。その翌日にF35ステルス戦闘機の整備拠点について、国や防衛省を通じてからファクスで通知がありました。しかし、このファクス(通知)があっただけで、自治体にも、空港周辺住民に対しても、何も説明がなされていなかった。現在も何も説明がされていないといった現状であります。これは余りにも不誠実ではないかということであります。 日本のF35だけではなく、在日米軍、海外に駐留する米軍のF35も整備に来ることになりますけれども、F35Bというものが、今、岩国基地にありまして、これが近々整備に来るのではないかと言われています。F35Bというのは、短距離離陸、垂直着陸ができる機体でありまして、詳しい方はこれを聞いただけでわかるかもしれないんですけれども、機体の構造上、F35A(通常離着陸)よりも大きな爆音がします。また、F35ステルス戦闘機には966もの欠陥があると報告されています。この欠陥がしっかり引き継がれたままの機体が空港を利用すること、これは本当に周辺住民にとっては大きな問題であると言わざるを得ません。 地域団体に小牧平和県民集会実行委員会というものがありますけれども、この実行委員会で、春日井市、小牧市、豊山町、名古屋市など県営名古屋空港周辺の皆さんに、F35戦闘機整備拠点化に関するアンケートを実施しました。これは、この3市1町に1万5,000枚配布いたしまして、これ2月、3月に実施しましたけれども、420人から回答を得ております。420人の中には、当然豊山の住民の方のお声も入っております。そのうち、「米軍のF35戦闘機の整備が行われることについて、周辺住民に詳しい説明が必要だと思いますか」という問いに対し、87%が「必要だと思う」と回答をしております。空港周辺3市1町が一体となって、F35の整備についての住民説明会の開催を国や防衛省に求めていく必要があるのではないかお答えください。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長(佐藤正司君) 空港周辺3市1町が一体となって、F35の整備についての住民説明会の開催を国や防衛省に求めることにつきましては、他の3市の意向を確認してまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君。 ◆5番(山本亮介君) とてもシンプルな答弁でありますけれども、本当にこれだけ多くの420人の人が回答をしていただいて、そのうち87%の住民が詳しい説明を求めている。そして、その中でも、じゃ、「こうした説明をどこがすべきだと思うか」という質問に対しては、「国や防衛省」というのが52%、「国や防衛省、愛知」と答えているのが27%ということでして、国や防衛省に求める声が79%にも上っていると。しっかり責任持って説明してくれよという強い意思のあらわれではないかと思っております。ほかの3市(小牧市、春日井市、名古屋市)と相談していくということなんですけれども、連携していくということなんですけれども、またぜひとも相談しました結果を教えていただけたらなと思っております。 住民説明会ではないんですけれども、整備拠点についてでもないんですけれども、春日井市はホームページにF35の飛行情報をアップしております。住民への周知という観点で考えますと、町としてF35の飛行情報をアップすること、これぐらいはできるんじゃないかなというふうに思っております。国だったり、アメリカだったりがかかわる問題なんですけれども、こうした、町としてできることがあると思うので、F35の飛行情報をぜひアップしていただけるように要望させていただきます。よろしくお願いいたします。 それでは、2つ目の質問にまいります。今度は、最終組み立て・試験飛行について質問をしてまいります。 F35ステルス戦闘機は、三菱重工小牧南工場で最終組み立てが行われておりまして、県営名古屋空港の滑走路を利用して試験飛行が行われております。先週ですと9月2日、3日、あといつか忘れちゃいましたけれども、先週は県営名古屋空港を使って試験飛行が行われております。それに至るまでの経緯なんですけれども、時系列で申し上げますと、2017年からFACO(最終組み立て)が始まっておりまして、そのときに私は小牧のエアフロントオアシスのところに行って、じかにF35Aステルス戦闘機の爆音をICレコーダーに録音して体感してみようということで行ってまいりました。そのときの初めて感じたF35Aステルス戦闘機の爆音は、本当に忘れることができません。FDAとは違って、空気に乗るんじゃない、空気を切り裂いてバリバリ音で、バリバリと音を立てる機体が僕の録音している真上にあったと。この機体の真下で、F35が我が物顔で飛び回る、爆音をまき散らす未来を想像し、身の毛のよだつ思いをいたしました。 それだけではなく、F35には、先ほども申し上げましたとおり966もの欠陥があることから、いつ事故が起こるんではないかと思っておりました。そうしたら、何と現実として青森県三沢基地のF35が、ことし4月9日の夜、墜落事故を起こしました。墜落した機体は2017年6月に、ここ三菱重工小牧南工場で最終組み立てをした機体であります。また、この機体は、6月の試験飛行の際に、冷却系統のふぐあいによって、県営名古屋空港に緊急着陸をした機体です。このほかに、最終組み立てした機体、また別のトラブルがあって、県営名古屋空港に緊急着陸をすると。これまで2回、実は緊急着陸をしているということであります。三沢での墜落した機体というのは、2017年6月に最終組み立てした機体、そして冷却系統のふぐあいによって、県営名古屋空港に緊急着陸をした機体ということで、F35がこの町を飛んでいるということを知っている人、あるいは知った人にとっては、本当に恐ろしい事実を知ったということを聞いております。三沢での事故原因については、パイロットが平衡感覚を失う空間識失調であり、機体にふぐあいがあった可能性は低いと言われております。しかし、あくまでも推測でしかなく、機体の重大な問題については、重大な欠陥については解決されておりません。 2019年6月13日の沖縄タイムズで、「墜落要因、結論ありき」という記事が出されております。特に注目すべきポイントは、「航空自衛隊内の意見として、記録が残っていない以上、機体の欠陥について指摘するのは難しい。最初から人的要因と結論づけるための調査だとの批判も広がる。ある戦闘機パイロットは、米政府の顔色をうかがって、仲間が危険にさらされるのは耐えられないと話し、現状での飛行再開に反対している」と、そういった記事が出されました。つまり、拙速な事故調査報告、事故原因の究明で、なおかつF35の機体の欠陥も未解決の状態、さらに納得のいく住民説明が全くされていない状況であります。確かに試験飛行については、4月9日以降中止されていたんですけれども、この9月2日から、残念ながら試験飛行が再開されております。 そろそろ質問に移ってまいりますけれども、本当にこのままでは県営名古屋空港周辺の住民の命と暮らしが脅かされます。空港周辺3市1町が一体となって、地方自治と住民の命と暮らしを守る立場に立って、F35の試験飛行について中止を求めていく必要があるのではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長(佐藤正司君) 自衛隊機を含む県営名古屋空港を利用する全ての航空機の安全飛行の確保につきましては、これまでも要望してきたところでございます。 以上です。 ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君。 ◆5番(山本亮介君) 中止を求めるということについては、していかないということでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長(佐藤正司君) お答えしましたように、F35を含む自衛隊機の県営名古屋空港を利用する全ての航空機の安全飛行の確保については、これまでも要望してきておりますので、今回も中止について、F35に限定して要望することは考えておりません。 ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君。 ◆5番(山本亮介君) これについても、空港周辺3市1町が一体となっていてというふうに実はしていて、町として確かに単独で中止を求めるというのは勇気が要ることだし、立場上、言いにくいという部分はあるかもわからないんですけれども、後からも少しお話ししますけれども、地方自治体が国に意見を求めていくという実態というのは実際あるわけでして、ぜひそういったところを参考にして、さっきも言ったように、町としては難しいかもしれないですよ。周辺3市1町というところで一体となっているというか、一つになっている部分もあると思うので--広域的に。なので、ぜひ中止を求めていくことについて、3市1町で相談しながら中止を求めていっていただきたいと思います。余り納得はできませんが、次の質問にまいります。 3つ目として、米軍機の空港利用についてお伺いしてまいります。 2006年1月17日に、春日井市、小牧市、豊山町の2市1町が共同で防衛庁と防衛施設庁に対し、米軍機が県営名古屋空港を使用しないよう求める要望書を提出いたしました。F35ステルス戦闘機は、三菱重工小牧南工場で最終組み立てされていますが、アメリカの所有・管理のもとで、これはロッキード・マーティンのもとで製造・試験飛行されているということになります。試験飛行の機体については、以前、日本共産党の本村伸子議員が委員会の中の質問に対してはっきりしたことですけれども、試験飛行の機体については、日米地位協定適用の航空機であり、つまり米軍機の扱いであるということであります。つまり、県営名古屋空港、今まで2017年から試験飛行が続けられていたんですけれども、つまり米軍機が利用することが常態化していたということでもあります。米軍機の利用がないように求めて要望書を2006年に出しているんですけれども、この要望書と照らし合わせると矛盾が生じるわけであります。 改めて、県営名古屋空港全体について、米軍機の利用がないよう求める必要があると思いますけれども、町としての見解はいかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長(佐藤正司君) 平成18年(2006年)1月17日に、春日井市、小牧市、豊山町の2市1町連名で、防衛庁長官並びに防衛施設庁長官に対しまして要望書を提出いたしました。その中で、県営名古屋飛行場において、米軍機の利用などがないようにされたいとの要望を行っているところでございますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君。 ◆5番(山本亮介君) ということは、米軍機の利用がないようにされたいと言っていて、それについては、この要望については改めては言っていないけれども、この姿勢は変わりはないということでよろしかったでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 佐藤産業建設部長。 ◎産業建設部長(佐藤正司君) そのとおりでございます。 ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君。 ◆5番(山本亮介君) そういう要望のままだということで、一つ安心いたしました。できれば、F35については、2006年にはF35のことについては決定事項でありません。新たな情勢として、F35という米軍機が飛行するという実態が生まれてきているので、それから14年がたとうとしているので、改めて、米軍機の利用がないように新たな要望書を出していく必要があるのではないかということを申し添えておきます。 よくに時々要請行動に行くんですけれども、県営名古屋空港は日米地位協定の関係で、米軍機の利用についてどうこう言える立場にはないというようなニュアンスで言われることがありました。一方で、日米地位協定の見直しを求める声も上がっております。町に対しては、行政に対しましては、米軍機にどんな欠陥があっても、どんな爆音が住民を苦しめても、空港を使っていい、お構いなしという現状はおかしいんじゃないかという、そういう認識を持っていてほしいと思います。 また、各自治体やあるいは自治会が、国に意見書をよく出しているんです。こういう現状があることもわかってほしいです。町だけ単独で出すことが難しいじゃないかと思ったので、今回、繰り返し周辺自治体の連携ということで3市1町と言っているんですけれども、3市1町で地方自治を守る立場から意見していってほしいわけであります。国に意見していくには、やっぱり首長ですね。ここで言うと町長がリーダーシップをとっていく必要があると思いますけれども、この現状をどのように考えているのか、また機会があれば聞いていきたいと思います。今回の質問についても、何か要望書を提出するとかということであれば、当然町長名で出すことになると思うので、町長にもぜひ答弁をいただけたらと思っておりましたけれども、また機会があれば、少なくとも今回の質問を聞いて、いろいろ勉強、考えていただきたいなと思っております。 もう一つ、F35Bというものが整備に来る、空港を利用するわけですけれども、これは核兵器を搭載できる機体であることも問題であります。それに対してアメリカのバーリントン市議会が、核搭載のF35配備に反対をしております。内容については割愛させていただきますけれども、簡単に言いますと…… ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君、質問をお願いします。 ◆5番(山本亮介君) 質問に入ってまいりますけれども、核運搬兵器の配備に強く反対してるということであります。何も言わない感じない自治体でいいのか、今のうちから考えていただけたらと思っております。 続いて、4つ目の質問にまいります。 日米地位協定適用の航空機、米軍機扱いのF35が県営名古屋空港を利用している実態が明らかになっていますけれども、自治体として米軍機の事故について対応を考える必要があります。 日米両政府は、7月25日、日米地位協定に基づく米軍機事故に関するガイドラインを見直しました。それが、これまでは日本側が事故現場への立ち入りを希望しても、アメリカ側の許可を得るのに時間がかかり、日本が調査することに支障が出ておりました。沖縄でそういったものが、米軍機が墜落しても警察や当局が調査に入れない、この実態がかなり大きな問題になっております。そういう背景もあって、今後は地元当局や警察、消防が事故現場に迅速に立ち入りができるように、米側の許可が必要との条件を維持したまま、日本側の早期立ち入りを可能にする規定を設けました。 しかし、町の地域防災計画は、じゃ、航空機事故対策計画について、米軍機の事故についての記述があるかといえば、実はないんです。このままではF35だったり米軍機の墜落事故が起きても、町内でこういったことが起きた際の対応ができない現状であります。神奈川地域防災計画では、米軍機事故についてもフローチャートのような形で連絡体制が書いてあったりして、米軍機の事故についても自衛隊機と並列ですけれども、ちゃんと位置づけられて書かれております。今後、愛知や町も、地域防災計画に米軍機の事故について位置づけていく必要があると考えますけれども、町としての見解はいかがでしょうか。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 災害対策基本法第42条では、市町村防災計画の修正につきましては「都道府県防災計画に基づき修正すること」とされております。したがって、今後、愛知地域防災計画の航空機事故対策計画に修正があれば、それに基づき、本町の計画についてもと協議の上、修正してまいりたいと考えております。 ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君。 ◆5番(山本亮介君) 今の答弁ですと、の防災計画に基づくので、のほうが修正があれば町としても修正できるということで、そして、修正していくということでの答弁と受けとめさせていただきます。こうしたことの積み重ねが大変大事になってくるんじゃないかなと思います。 一つ、答えられたらいいんですけれども、当然も防災計画を修正していかなきゃいけないということになりますけれども、はどのように防災計画の修正について考えているか、わかれば教えていただきたい--ないですね。 ○議長(岩村みゆき君) ごめんなさい、通告ないので、のことはにお聞きください。 ◆5番(山本亮介君) 確認いたします。いや、要はがかかわることだったので、の考え方も、もし聞いていたらお答えできるんじゃないかなと思って聞いてしまいました。 まとめに入っていきますけれども、空港周辺の3市1町(名古屋市・春日井市・小牧市・豊山町)の沖縄化が進んでいるんじゃないかと思います。米軍機の騒音に苦しみ、部品落下の恐怖におびえている普天間基地の現状があります。部品落下でいいますと、直接豊山町には落ちていませんけれども、自衛隊機なんかも、よく部品落下でトラブルが年に2、3回あったりしますけれども、そういったことからも、沖縄の現状というのは他人事ではないと。平和の問題だったり、米軍機の利用だったり、自衛隊機のことだったりとか、ここに住む住民の問題なので、何も共産党だけが考えることではないですよね。住民、議会、行政が、敏感に空港周辺の変化を感じていかなければならないことではないかと思っております。 今、総合計画のことで話題は尽きませんけれども、5年、10年を見据えた上では、空港周辺問題というのは下げることができない問題であるということをしっかり受けとめていただけたらと思います。そのことを申し上げまして、今回の一般質問終わっていきます。ありがとうございました。 ○議長(岩村みゆき君) 山本亮介君の質問が終わりました。 ここで2時45分まで暫時休憩といたします。---------------------------------------     午後2時28分 休憩     午後2時45分 再開--------------------------------------- ○議長(岩村みゆき君) それでは、休憩を閉じ再開いたします。 次に、6番岡島政信君の発言を許可します。 岡島政信君。 ◆6番(岡島政信君) 6番岡島政信でございます。 議長のお許しをいただきましたので、ただいまより通告書に基づき、第5次総合計画基本構想案について質問させていただきます。 今年度は、第4次総合計画の最終年度となっています。この10年間に実施されてみえた事業を振り返り、反省をしつつ、第5次総合計画の策定をしていく大切な時期となりました。 去る9月3日に開催された全員協議会におきまして、町当局より第5次総合計画基本構想案についての説明を受けました。その全員協議会での説明によりますと、これは広報とよやま9月号にも記載されていますが、また、先ほどの同僚議員の質疑の中にもありましたけれども、今月半ばから第5次総合計画の構想案に対するパブリックコメントを実施し、また、3小学校区での構想案を説明する地域懇談会も順次行う内容をお聞きしました。 第5次総合計画の策定作業も昨年度から進められ、いよいよ大詰めを迎えています。言うまでもなく、総合計画は町の羅針盤となるべきものであり、非常に大切な計画であります。したがって、基礎調査、基本構想第1次素案、2次素案、原案作成と進め、今日に至っており、町当局の関係者、審議会の委員の方々など、大変ご苦労されたことと思います。そこで、第5次総合計画の現在までの策定状況、今後のスケジュール、基本構想の考え方、本総合計画に対する町長のお考えなどをお尋ねしたいと思っております。 そこで、質問に入らさせていただきます。 これまでの説明では、策定のための基礎資料となる町民アンケートや人口推計を実施されました。また、総合計画策定にかかわる町民や有識者などによる調査・審議を行うため、総合計画審議会を開催され、その他ワークショップ等も実施され、町民から広く意見を聴取するなどの内容をお聞きしました。 そこで最初に、第5次総合計画基本構想を策定されている経過状況と今後の進めていくスケジュールについてお聞きしたいと思います。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) 第5次総合計画基本構想案の策定経過につきましてご説明申し上げます。 まず、第5次総合計画の策定に当たって、認識、把握しておくべき社会経済情勢を整理するため、基礎調査を実施いたしました。基礎調査では、国や愛知などが策定した上位関連計画の整理、人口や土地利用状況を初めとする本町の現状、動向分析を行っております。 また、町民の皆様から広くご意見をお聞きするため、町民意向調査を実施するとともに、町民討議会議、有識者懇談会、中学生ワークショップの3つの会議を開催してまいりました。この基礎調査と町民の皆様からの意見をもとに、庁内組織である総合計画策定委員会で基本構想原案を作成し、総合計画審議会において4回にわたりご審議をいただいたものを基本構想案として取りまとめております。 この基本構想案につきましては、広く町民の皆様からご意見をお聞きするため、9月中旬以降、パブリックコメントや地域懇談会を開催してまいる予定でございます。その後、パブリックコメントや地域懇談会でのご意見を踏まえ、総合計画策定委員会で基本構想案の修正を行い、修正後の基本構想案を最終案としまして、総合計画審議会に諮問し、ご審議をいただく予定でございます。 町議会に対しましては、総合計画審議会の答申を踏まえ、12月議会に第5次総合計画基本構想を議案として上程し、ご審議をいただく予定としております。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君。 ◆6番(岡島政信君) 今の言われた内容としては、確認になっちゃうと思うんですが、12月定例会へ第5次総合計画基本構想案を議案として提出する日程で進められていると、そういうことで、そういうふうに受けとめました。それで後ろの日程等が決まっておると思いますので、計画どおり進めていただきたいというふうに思います。 次に進めてまいります。 基本構想案をお聞きした中で、まちづくりの基本理念は「小さくてキラリと輝くまちづくり」と、第4次総合計画をそのまま引き継ぎ、町の将来像は「一人ひとりが輝く暮らし豊かなアーバンビレッジ」と言われました。これらのコンセプトや考え方はどういったものなのか、また、基本理念は第4次総合計画を引き継ぐ形となっているが、これはどういった意図、考え方によるものなのでしょうか、以上の件についてお聞きしたいと思います。 ○議長(岩村みゆき君) 小川総務部長。 ◎総務部長(小川徹也君) まちづくりの基本理念として掲げております「小さくてキラリと輝くまちづくり」は、小さな町の特徴や利点を生かしながら、豊山町ならではの魅力・特徴にさらなる磨きをかけ、町民の皆様誰もが誇りと豊かさを実感していただけるような町を目指し、定めたものでございます。 この基本理念は、第4次総合計画の策定時において、20年後、30年後の長期展望を見据え定めたものでございます。また、町のキャッチコピーとして、広く町民の皆様にも認知されていることから、現計画でも引き継ぐこととしております。 町の将来像「一人ひとりが輝く暮らし豊かなアーバンビレッジ」につきましては、これまでのまちづくりの取り組み「にぎわいとやすらぎのアーバンビレッジ」をさらに発展・深化させ、町民の皆様お一人お一人が健康で安心して暮らし、生涯を通じて生きがいを持って一層生き生きと活躍できる町を目指していくものでございます。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君。 ◆6番(岡島政信君) 今のお答えでは、自分の勝手な判断ですが、意味合いとしては、町民の皆様方が皆健康で、安心安全な町として、暮らしやすい、また、活躍できる活発な町を目指したいというふうに僕自身捉えました。コンパクトな町だからこそ、目が行き届きます。次の10年が希望を持って暮らしていけたらなというふうに思いました。 次の第5次総合計画は大切ですが、現在進行中であります第4次総合計画の反省があって、悪かった点は反省し、改善を見つけ次へつなげる、よかった点は一層向上させていく必要があります。 そこで、服部町長は、先ほども言われましたが、鈴木前町長を引き継ぐ形で第4次総合計画を実施されましたが、服部町長にお聞きしたいのは、第4次総合計画の期間であるこれまでの10年間の町政をどのように捉えられているのかお聞きしたいと思います。 ○議長(岩村みゆき君) 町長。 ◎町長(服部正樹君) 第4次総合計画期間の10年ということでございますが、民間定期航空路線の全面撤退の危機に直面しました県営名古屋空港は、順調に路線を拡大し、今や年間利用のお客様が90万人を超えるというふうになってまいりました。 空港周辺地域は、アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区に指定されまして、国産初のジェット旅客機スペースジェットの最終組み立て工場が完成し、MRJミュージアム、あいち航空ミュージアムと、2つの大型の見学施設もオープンしました。本町は航空機関連施設の集約する「ヒコーキのまち」として輝き、にぎわいを実現しているというふうに思っております。そして、町の人口は着実に増加し、平成25年に初めて1万5,000人を超える人口、そして1万6,000人に届こうかというふうになっております。 私は、鈴木前町長を引き継ぐ形で、第4次総合計画を推進してまいりましたが、これまでの10年は、まさににぎわいを取り戻した10年ではないかというふうに思っております。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君。 ◆6番(岡島政信君) 今、町長が言われた内容としては、この10年間、町は大きく変化したと私も思います。以前は緑が多く、田んぼがよく目についた状況から、今は建物が建ち並ぶようにさま変わりし、それとともに人口も増加してきた、そんな状況だと思います。空港に国際線があったころのように、にぎわいが戻ってきた、そんな気がします。だからこそ、この様相を維持しつつ、次へのステップアップで町をもっと住みやすく、住んでよかった、住み続けたい人をふやしていかなければなりません。 そこで、これまでを踏まえた次の10年間への思い、先ほどの同僚議員が少し言われましたけれども、第5次総合計画に対する服部町長の強いそして熱い思いについてお尋ねしたいと思います。基本構想も順次展開を進められているというのは予想していますので、そこである程度考えもまとまっているというふうに判断しましたので、そこをお聞きしたいと思います。 ○議長(岩村みゆき君) 町長。 ◎町長(服部正樹君) まさに次の10年ということでございますけれども、次の10年は、町民の皆様お一人お一人が幸せや住みやすさをより実感できる、暮らしに重点を置く10年としてまいりたいというふうに考えております。 これまでの10年で築き上げましたにぎわい、一層の磨きをかけるとともに、自分らしい豊かな未来を築くことができるまちづくりを目指してまいりたいというふうに思っています。 計画期間中であります令和4年には、町制50周年を迎えます。次の50年も豊山町が「小さくてキラリと輝き」続けられるよう、これまでの取り組みをより一層発展・深化させる10年としてまいる所存でございます。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君。 ◆6番(岡島政信君) にぎわいにまた一層磨きをかけて、自分らしい豊かな未来を描きながら、町民一人一人が住んでよかった、住み続けたくなるまちづくりを目指していただきたいと思います。基本計画に上げられた町長の思いも基本計画のほうに入れていただければというふうに思います。 2019年住みよさランキングをホームページで確認させてもらったところの状況で、全国1,741の市町村のトップ25自治体の中に、愛知の自治体が4市ありました。都市力を、安心度、利便度、快適度、富裕度、住居水準充実度等に分けて評価されたもので、長久手市、日進市、みよし市、東海市がランクインされているというのが出ておりました。私たちの豊山町も、第5次総合計画策定に向け、この計画が、町民一人一人も意識を持っていただくだけでなく、他の自治体からも注目されるものができることを願って、私の質問を終わりたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(岩村みゆき君) 岡島政信君の質問が終わりました。 以上で一般質問を終わります。 本日の日程は全部終了いたしました。 あすは休会となっております。次会は9月11日の議案質疑となります。 本日はこれにて散会といたします。 お疲れさまでした。ご苦労さまでした。---------------------------------------     午後3時2分 散会...