東郷町議会 2002-03-12
平成14年第1回定例会(第3号) 本文 開催日:2002-03-12
7:
◯議長(
菱川和英君)[ 114頁] 日程第3、これより昨日の継続分として、通告受付順6番の方より一般質問を行います。
発言を許します。2番
門原武志君。
[2番
門原武志君登壇]
8: ◯2番(
門原武志君)[ 114頁] 議長のお許しがありましたので、通告に従って3点について一般質問をさせていただきます。
1点目、夢創造の森計画について伺います。この計画について住民から不信の声が上がっています。本議会にも、夢創造の森計画の凍結を求める請願書が、3月1日現在でおよそ2,300名という多くの請願者によって提出され、昨日上程されました。私もこの計画について、いろいろな町民の方とお話しさせていただきました。多くの疑問の声が寄せられたわけですが、大体次のような意見に集約されると思います。
まず、福祉施設ができると思っていたのに違うようだという御意見で、これはお年寄りの方々からたくさん出てきました。また、こんな事業があるとは知らなかったという御意見もたくさん聞きました。これらの意見は、建設費とか財政見通しなどの大まかな話を私が説明する前に出てきた素朴な疑問であります。
さて、福祉施設ができると思っていたのに、実際は違うようだという御意見についてですが、当局は次のように主張されています。夢創造の森には生きがいセンターなどの福祉施設があると、昨日も答弁の中でいろいろ御説明されました。私も、運動浴槽など健康維持のための施設ができる計画ですよと住民の方には説明します。しかしそれで、福祉施設があるじゃないかと納得される方はおられませんでした。やはり今、福祉の施設として切実に求められているのは、町内に不足しているお年寄りや障害者のデイサービス、あるいは、福祉センターでも実施されていない介護保険の短期入所のための受け入れ施設ではないでしょうか。私も、当局の、夢創造の森には生きがいセンターなどの福祉施設があるという説明には納得できません。
次に、こんな事業があるとは知らなかったという御意見についてはどうか。当局は、5,000人アンケートやワークショップを実施したと言いますが、実際に、町民の皆さんの認知度は非常に低いと言えるのではありませんか。西川印刷跡地といっても、どこだか知らない人もかなりおられました。これだけの大きな事業ですから、計画策定の段階での住民の認知度の高さというのは非常に重要だと思います。もっと認知されていれば、また、当局のオープンな姿勢が見えていれば、昨年中にも、より多くの町民の皆さんから御意見が寄せられたのではありませんか。住民の皆さんの考えと当局の考えの大きな隔たり、さらには低い認知度、このような現状がある。町長に伺います。これで住民の意見を本当に取り入れたと言えますか。
次の論点に移ります。2月7日に基本設計が公開されました。公開された計画を見る限り、このままでは不要不急の巨大事業であると言わざるを得ません。当局がこの計画の目玉だとお考えの様子の運動浴室ですが、民間のスポーツクラブとか健康ランド、スーパー銭湯などと競合するものではありませんか。また、2年後には長久手町に天然温泉を利用した施設ができるという計画があるとも聞いております。300人のホールやギャラリー、展示室とか、そういったものも町民会館にある施設をうまく利用すれば足りる内容で、今すぐ整備しなければというものではありません。健診施設はどうか、診療所もここに移して、町民の健康の拠点としての機能を高めるのかと期待しておりましたが、その考えは取り入れられませんでした。
そして、私が不要不急だと主張しないわけにいかない最大の理由は、今切実に求められている、町内に不足しているお年寄りや障害者のデイサービス、あるいは福祉センターでも実施されていない短期入所のための受け入れ機能、これが欠けているということです。私はこれまでも、ヒメボタルの保護や若者の居場所つぐりなど、文化行政の充実を求めてきました。ギャラリーや展示室、音楽練習室の整備をけしからんと言いたいのではありません。しかし、この計画からは、行政が真っ先に考えるべき、今何が切実に求められているかという思想を感じ取ることができません。
基本構想の段階で取り入れられていた障害者デイサービスの計画も途中の修正でなくなってしまいました。夢創造地域づくりワーキングの提言書には、デイサービスセンターの設置も提案されていました。これらのなくなってしまった構想は、むしろ真っ先に発展させるべき構想だったのではないでしょうか。今切実に求められていることを切り捨て、現存している施設と重複している機能を重点的に整備しようとするから、住民運動の皆さんから、二つ目の町民会館などとやゆされるような計画になってしまったのではありませんか。
町長に伺います。これだけ住民の関心が高まった今こそこの計画を凍結し、住民が求めている方向は何か、ゆっくり見きわめるべきときではありませんか。
昨日、石川久則議員の質問の中で、住民運動の皆さんが出されたビラの中に誤解とか、そういったものがあるがと
発言がありました。町長は、それを追認する
発言をされました。部分的な経過説明がないとか、そういったことを
発言されました。町長、真摯に住民の意向を酌み取る立場からの言葉とは私は思えません。何かをつくるにしても、しばらく様子を見るにしても、住民本位の案の再構築が求められているのではないでしょうか。以上で夢創造の森計画についての質問をひとまず終わらさせていただきます。
2点目の質問に移ります。住民の生活に好ましくない影響が出ないようにという理念を持って町づくりの計画を立案すべきだと思いますが、当局の見解はどうでしょうか。例えば、今、町民グラウンドの東隣に建設され、3月に開店した巨大パチンコ店について、交通安全、景観などの点について環境影響評価を行ったのでしょうか。好ましくない影響があると評価される場合は、出店をとめるなどの対策が必要だったのではないでしょうか。また、今後の影響への対策はどのようにお考えですか。周辺住民や周辺施設利用者への周知はどのように行われましたか。意見聴取はどうでしたか。
以上のように、周辺への影響を総合的に判断して、さまざまな事例に対処していくことが大切だと考えますが、どうでしょうか。実際に現地を見てきますと、好ましくない状況が生じています。交通安全の観点から見ると、以前より自動車の通行がふえたという話を聞きます。さらに、通学路の安全確保も難しい状況になっています。音貝小学校から桝池方面への帰り道の途中にパチンコ店があるわけです。先ほど言った町民グラウンドがこれです。つまり、この帰り道というのは、パチンコ店の前を通過する道のことなんですが、しばらく両側には歩道があります。道路の南側の歩道は、パチンコ店の前あたりで途中で途切れています。ですから、この県道の歩道を通って桝池方面に行こうと思えば、道路の北側を通ることになりますが、しかし、ぐあいの悪いことに、道路の北側にパチンコ店があるわけであります。ですから、この歩道は車道とパチンコ店に挟まれていて、その結果、パチンコ店に入る自動車は歩道を横切っていきます。1,050台もの大型駐車場を備えたパチンコ店です。そこへの自動車の出入りは尋常な量ではないということははっきりしています。
次に、景観についての問題点です。これは音貝小学校の北側の門から東の方向を見た写真ですが、このように小学校から丸見えという状況です。次に、これが町民グラウンドから見た写真です。グラウンドのすぐ東隣にあるため、このようにパチンコ店の建物がグラウンドを威圧するような感じでそびえ立っています。目に見える悪影響だけでも実際にこれだけ出ている。しかも、このようなことは容易に予測可能なことだったはずです。パチンコ店はもう営業を開始してしまいました。将来、この教訓をどう生かすか、そのこともお含みの上、御答弁をお願いします。2点目は以上です。
最後に3点目、保育園について伺います。町内で唯一、低年齢児の保育が実施されていない高嶺保育園でも、その早期実現を求めるものでありますが、当局の考えを確認したいと思います。そして、高嶺保育園で低年齢保育が実現すれば手狭になることが考えられますが、その対応はいかがですか。この際、私は保育園の増設を求めます。以上について御答弁をお願いいたします。
9:
◯議長(
菱川和英君)[ 117頁] 答弁、石川町長。
10:
◯町長(
石川伸作君)[ 117頁] 門原議員の一般質問にお答えいたします。
夢創造の森計画についてでございますが、まず1点目の、福祉施設ができると思っていたのに違うではないかの声があるがについてですが、この質問については、昨日の石川久則議員の御質問にお答えしたとおり、福祉施設の定義を狭義にとらえればそうなってしまうかもしれませんが、私は、広い意味で間違いなくこれは福祉施設であると、このように考えております。
それから2点目の、事業の存在を知らなかったという声についてでございますが、これは平成11年度に、公募の形で住民の皆さんに参加していただいております。公募したということは、少なくとも町民すべての人に、ある意味では依頼したと考えております。そしてまた、ワークショップの途中経過、あるいは、いただいた提言内容などすべて広報を通じてお知らせしてきたとともに、基本構想についてもお知らせしております。門原議員の言われる、事業を知らなかったという方もみえるかもしれませんが、私どもは、可能な範囲で一生懸命やってきたつもりでございます。
それから3点目の、本当に住民の意見を取り入れたかについてですが、これは10人集まれば10通りの考え方、あるいは意見がございます。100人集まれば100通りの意見や考え方があります。そういった意味では、住民参加による施策の立案、決定は、それら意見を幅広く伺い、また、それらを集大成し、最も望ましい施策や方針を責任を持って決定することが、民主主義制度化における住民参加のあり方であると私は認識しております。
今回の夢創造の森にいう「だれでも、いつでも」は、ワークショップに参加された住民の皆さんが、それぞれお持ちの考えを住民の皆さんみずからが取りまとめ提言いただいたものでございます。その提言の内容を尊重したものとなっていると、このように私は思っています。それから、遊びと学びの里というコンセプト、基本的な考え方は、ほぼそのまま提言内容を生かしたものとなっており、住民の皆さんの考えは計画に十分盛り込んでございます。
そして4点目の、不要不急の事業であり、凍結すべきではないかとのことですが、巨大事業であることについては、門原議員の認識と私も同じでございます。ただ、不要不急などでは決してないと、このように考えております。それから、住民の皆さんの健康0歳児というより、お母さんのおなかに宿られたときから高齢者まで、食生活を通した健康づくり、あるいは軽運動による健康づくり、そして、健康診査による健康づくり、そしてさらに、心の健康を含めてさまざまな面から健康づくりを追求することは、私は、急を要することであり、必ずやり遂げなければならない課題であると考えております。
計画を凍結せよとのことですが、私は凍結する考えはございません。これは昨日もほかの議員の皆さんにお答えしたとおりでございます。それは、自分の健康はみずからつくっていただく、そのための支援施設、環境づくりのための第一歩であり、停滞させてはならないと考えておるからでございます。また、凍結するということは、平成10年度から4年間かけてきた住民参加による決定プロセスを否定することになり、ほかの住民の皆さんに逆に心配をおかけするばかりでなく、将来にわたって住民の皆さんの参加の意欲を喪失させることになりかねないことから、私は凍結する考えを持っておりません。
案の再構築をとのことですが、ただ漠然と何かをつくると言っているのではございません。町民同士の交流、そして、町民と行政の交流、町民の健康づくりを基本とする健康福祉施設を複合的につくっていきたいと考えているのでございます。したがって、今になって再構築は考えてございません。また、今も申し上げたとおり、4年という歳月を費やしてのものであり、今になって、しばらく様子を見るという考えは持っておりませんし、この計画は住民本位の計画であると自信を持っております。よろしくお願いいたします。
11:
◯議長(
菱川和英君)[ 118頁] 杉原教育長。
12:
◯教育長(
杉原辰幸君)[ 118頁] 門原議員の教育関係につきましての御質問にお答えいたします。
特に、学校への好ましくない影響ということにつきまして、早速私も校長の方へ、問題を感じているかどうか確認をしたところでございます。先生方や保護者の皆様から、悪影響に関しての申し出、御意見等はいただいていませんという回答でございます。校長も下校時の、議員おっしゃってみえますように交通安全、特に下校時ということでありますが、心配はありますが、既に安全への申し入れもしておりますと。それから、悪影響を及ぼすということにつきまして、先生方あるいは保護者の皆様方からも、一言も苦情や心配の声というのは、現段階ではお聞きしていないということでございます。
また、私考えますのに、塀とかそういうことも考えれぬわけではありませんけれども、このすばらしい東郷町の自然条件、あそこに建ったということは、私は何とも言えないところでございますけれども、塀をつくるとかそういうことになりますと、遮蔽するということを考えますと、実は、小学校は御案内のとおり、私たちの町東郷ということで、屋上に上ったりして学習する、そういうあれもございますので、そこら辺の問題からも視野が逆に狭くなってしまうという懸念も持っております。あと、具体的なことにつきましては、部長の方から答弁をさせますので、よろしくお願いいたします。以上でございます。
13:
◯議長(
菱川和英君)[ 119頁] 高木教育部長。
14:
◯教育部長(高木 修君)[ 119頁] グラウンドの話で、具体的に写真を見せていただきまして、私も現地にお伺いしました。このことにつきましてお答えさせていただきます。
グラウンドの改修工事の関係で、使用開始はとりあえず3月17日からということになっております。利用者の声は聞いておりませんけれども、門原議員も御承知のことと思いますけれども、確かに距離的に近いとは思います。しかしながら、例えば、スポーツがプレーを開始したということになれば、私はそのプレーに集中します。人それぞれ感性はあるかと思いますけれども、門原議員さんもスポーツしている方として理解していただけると思います。以上です。
15:
◯議長(
菱川和英君)[ 119頁] 近藤経済建設部長。
16:
◯経済建設部長(
近藤幸夫君)[ 119頁] 町づくりの理念の問うということでございます。町内で生活をする皆さんがお互いに手を携えて幸せに暮らしやすくすることは、町としても重要な施策であると考えております。これらの町の進むべき姿を明確にするために、町づくりの基本理念として第4次の東郷町総合計画を策定し、ふるさとを実感して、住み続けたいと思われるように進めさせていただいております。
御質問の、巨大パチンコ店の進出に関しての環境影響評価を行ったかとの御質問でございますが、この環境影響評価の調査は、平成9年の6月に法律が公布されておりますが、法の内容は、主に規模の大きな公共的事業などが対象となっておりまして、このパチンコ店の進出のためには行われておりません。町への申請は、東郷町の宅地開発指導要綱に基づく申請でありまして、宅地開発審査会の審査は、合法的な手続によるものという判断から承認をいたしました。
町の条件としては、地元区長、付近住民の皆さんに対して事業計画の説明を行い、その結果を報告するように指示をし、報告を受けております。地元への説明は、傍示本区長への説明がされましたが、しかし、周辺住民の皆さんの多くの方々への説明までは至っていませんでしたので、再度事業者は、傍示本公民館での説明を行った経緯がございます。地区の話し合いの中から、交通渋滞への心配、歩行者への安全対策などの要望や排水問題など心配がありまして、事業者に対して要望がされています。
町としても、周辺住民の皆さんの御心配を少しでも解消できるようにということで、事業者に対して要望をしております。交通安全対策の一つとして、交通量等の変化にもよりますが、事業者としては、ガードマンを配置して交通事故防止に努めるとのことであります。また、雨水の排除につきましても、敷地内調整機能の対応がされました。パチンコ店は、市街化区域内での申請であれば、用途地域での規制、風俗営業法の規制があるわけでございますが、御質問のパチンコ店は、市街化調整区域内のため風俗営業法の規制を受け、営業許可は県の公安委員会にて行われています。なお、保育所からは50メートル、学校からは100メートルの範囲内が規制されということになっておりますので、御理解をお願いします。以上でございます。
17:
◯議長(
菱川和英君)[ 120頁] 竹内民生部長。
18:
◯民生部長(
竹内保雄君)[ 120頁] 3点目の御質問の、保育園の低年齢児保育の増設についてお答えをさせていただきます。
初めに、高嶺保育園での低年齢児保育の実施についての考え方でございます。世間では少子化が社会問題として取り上げられておりますが、本町におきましては、名古屋市のベッドタウンとして児童数が増加傾向にあり、保育園ばかりでなく、幼稚園を含め就学前児童のための施設への入所が年々増加しているのが現状でございます。特に、低年齢児保育を希望される保護者の増加は著しく、町内保育園での空き教室を乳児、低年齢児のための保育室として順次改修整備し、施設容量の可能な限り児童の受け入れを行ってまいりました。
しかしながら、本年度は低年齢児の入所児童が多く、年度途中で待機児童が出たことや、将来も低年齢児保育の希望者が増加傾向にあることなどから、さらに低年齢児保育の増設をする必要があると考えております。現在、町内保育園で低年齢児保育を実施していないのは、門原議員御指摘のように高嶺保育園のみであり、第2次実施計画でお示しさせていただいておりますとおり、高嶺保育園での低年齢児保育事業を計画させていただいておりますので、御理解をいただきたいと思います。
次に、2項目めでございますが、高嶺保育園の低年齢児保育実施に伴い、手狭になる保育園の増設についての考え方でございますが、高嶺保育園での低年齢児保育事業の施設整備箇所は、開園当初に乳幼児室としてつくられた部屋であり、現在は3歳児保育室として利用しておりますが、多少室内を改修すれば、低年齢児保育として十分使用できると考えております。3歳児クラスが1室不足するというように思われますが、高嶺保育園には、現在延長保育の部屋として利用している部屋が1室あり、その部屋を保育室として利用しますので、保育室が不足するということはありませんし、そのための保育園の増設は考えておりません。ただし、備品等を収納するスペースが不足することもありますので、物置を設置する計画は持っておりますので、よろしくお願いをいたします。以上でございます。
19:
◯議長(
菱川和英君)[ 121頁] 2番
門原武志君。
20: ◯2番(
門原武志君)[ 121頁] 町長から御答弁、逐一丁寧にいただきました。しかし、どうでしょうね、私が言ったデイサービスとか、あるいは短期入所のことを狭い意味での福祉だというふうにおっしゃいまして、そうかもしれない。町長は広い意味で、今の計画は福祉が含まれているというようなことですが、私は、やはり強調しておかなければならないのは、今切実に求められているのは何かという観点じゃないかと思うわけですね。状況を見てみますと、はっきり言って、元気なお年寄りの方が利用できる施設、元気な方が来ていただいて利用していただいて、それで健康を維持する。それで結果的に寝たきりになる人が少なくなる。外出しない、引きこもりの人が少なくなる。そういったことはもちろん大切なことです、それはわかっています。
しかし、町長、私は壇上でも述べさせてもらったとおり、これは民間でもやっていることですし、あるいは近隣市町村にもそれに対応するような施設がある。今やはり求められているのは、9人の元気な方のための福祉よりも、1人の要介護者とか、あるいは障害者、健康な状態にない方、そのための施設がまさに求められているんじゃないでしょうか。きのう橋本議員も触れられましたけれども、今、東郷町の介護保険の利用率が要介護者認定者の40%前後にとどまっている。この状況を克服するためには、今不足している施設、何がそうなのか、じっくり見きわめる必要があるんじゃないでしょうか。
それと、住民の意見を聞いたかどうかということの論点についてですが、確かに、全員に周知するということは非常に困難なことで、大変なことではありますが、しかし、結果的に、この運動に疑問を持った方たちが、いろんなチラシをして啓発した。そしてその結果、今までこの計画を知らなかった人たちがこの計画を知るに至った。そういったことを前向きにとらえれば、今こそ住民の皆さんの意見を真摯に受けとめる、そういった時期に来ているんじゃないでしょうか。
きのう橋本議員が、和合ケ丘地区の皆さんからの要望に対する対応ということを質問されていましたけれども、それについて、和合ケ丘はいつまでも説明が行われていないということを疑問に思った住民の方が課長に電話したそうです。そのとき課長の対応がこうだったそうです。「確かに、そういったことは自治会長から聞いた。しかし、自治会長の申し入れではなかったために、単なる情報として置いておいた」。それに対して住民の方は「直接、要望に来たら、すぐ説明に行くよと一言言ってもらえれば、このような事態にならなかったじゃないか」ということをおっしゃったそうですが、私もまさにそのとおりだと思います。せっかく課長が住民の方の、ぜひとも当局に和合ケ丘に来てもらいたいという要望があるという情報をつかんでおきながら、それを生かし切れていないじゃないですか。こういった状況で果たして、住民の皆さんの意見を真摯に受けとめる、あるいは当局の考え方を広くお伝えする、こういったことができるんでしょうか。瑣末な小さい事例かもしれませんが、これは一言言っておきたい。
それと、ワークショップみずからが提言したことを尊重している。確かに、遊びと学びという観点に関しては、ほぼ百点満点で取り入れられているかもしれない。しかし、福祉施設の中には、デイサービスを初め機能訓練のための温水プールや云々ということが書かれているのに、デイサービスというものが排除されている。生かし切れていないじゃないですか。
それと、これはワークショップに参加された方から直接聞いたことなんですけれども、ワークショップというのは、半年間にわたって6回開かれたというふうなことが言われているけれども、最初の1回目は顔合わせで、最後の6回目はまとめ、だから、実際に討論をしたのは4回だけだよということをおっしゃっていた。しかも、このワークショップの方々が、町当局が構想を練り上げたものを、ぜひともワークショップのメンバーに戻してほしいというふうな要望を言ったそうですけれども、それもなされていないというふうに聞いております。これで本当に、せっかくワークショップという住民公募、住民の意見を取り入れるいい手段を使ったのに、その手段を生かし切れていないというのが現状じゃないですか。
それと、町長、巨大事業だということは確かに町長もお認めになった。しかし、私が言っている不要不急だということはお認めにならない。町長のおっしゃる健康づくりの拠点、これは必要ですよ。しかし、その前に行うべきこと、狭い意味での福祉、広い意味での福祉、さっき私の言葉の中でも言いましたけれども、0歳児からの健康づくりというようなことを言うんであれば、今、東郷町で県の基準しかやっていない乳幼児医療の無料制度、3歳未満児までしか行われていない、東郷町では。しかし、隣の日進では、入院に関しては学校入学前、通院に関しても延ばされている。三好町でもそのようになる動きがありますよ。
今、県内の自治体では、県がことしの途中から4歳未満まで引き延ばすというふうなことを計画しているみたいですけれども、それを前倒しして4月から実施しようという自治体もある。このような巨大事業をやるまでもなく、できることをやらずに不要不急でないというふうに強弁することは、僕は到底容認できません。
そして、町長は、漠然と何かをつくるとは言っていないとおっしゃいました。しかし、これまたワークショップの話に戻りますけれども、ワークショップでは、最初にこのような問題提示をしたというふうに聞いております。予算とかそういったものは考えないで、皆さんが思った思い思いの夢を語ってほしい、このように問題提起をしたそうです。漠然と問題提起した結果がこの結果ではないでしょうか。
ですから今、いろんな幅広い町民の方から、この計画について疑問の声が示されている。そういった認識をお持ちになったらいかがでしょうか、町長。やはり町民の皆さんが大きな関心を抱いている今こそ、町民の皆さんの意見を真摯に取り入れ、そして急がない、これが大切じゃないかというふうに思うわけでありますが、いま一度町長の御見解を伺います。
次に、町づくりについて伺います。きっき教育長さん、私が聞いてもいないことを、遮蔽物云々ということをお答えいただきましてありがとうございました。実は私、再質問で、このような町民グラウンドから丸見えになっている状況、自動車が丸見えになっています。そして威圧します。それをグラウンドから見えないように遮蔽するものをつくるように、パチンコ屋さんに頼んではどうかというふうなことを聞こうと思っていたんですけれども、さっきの御答弁のとおりやらないというふうなこと。
私は別に、町にこの遮蔽物を町の責任でつくれとは言っていないんです。この建物をつくったパチンコ屋さんにつくってもらうように頼んではどうかということを提案しようと思ったんですが、私は、教育長さんは子供の味方だというふうに思っております。これからもそうあり続けると信じています。そうしたら教育長さん、ぜひとも子供の視点に立って、大人の目の高さからじゃなくて、子供の目の高さから見たら、これがどのように映るか、そういったことをもう一度考えてほしいと思うんです。ぜひともこのパチンコ屋さんを遮蔽するようなものを、パチンコ屋さんに要望するように働きかけてもらえませんか。よろしくお願いします。
それと、通学路について危険であるとかというふうな苦情は聞いていないというふうなことでありますけれども、ガードマンなどの対応があるということでありますが、これは人間がやることですよね、ガードマンというのは。信号機が設置されていても人間のやることですから、信号無視とかそういった事例も起こり得る。そうであるならば、ガードマンとかというふうな人のミスが入り込むようなものではなくて、歩道のつけかえとか、そういった人のミスがつけ入らないような、つけ込む余地がないような、そういった対策を県道の管理者である県に要望すべきではないでしょうか。抜本的な対策をお願いするものであります。
それと、大規模な公共事業のためのアセスメントの法律であって、今回のパチンコ屋さんはアセス法の対象ではないということでありますけれども、あるいは現行の要綱に従って問題がないということで判断をされたと思いますけれども、実際にはいろいろな影響があるわけです。ですから、現在の法律とか、あるいは要綱とか規制とかで対応できないものがあるのであれば、やはり町独自の理念を持って町づくり条例など、そういったものを制定する方向性も必要になってくるんではないでしょうか。保育園から50メートル、あるいは学校から100メートル離れているから問題ないとか、そういったことであきらめるんじゃなくて、私が町独自の理念を持ってという質問の項目で挙げさせてもらいましたけれども、ぜひともよろしくお願いしたいと思う。
それと、周辺住民への説明ですけれども、説明を行ったのは傍示本区だけですか。隣の白土には行っていないですね。それと、あるいは周辺住民という観点から傍示本地区に対しては行ったというふうなことを言っていますけれども、このグラウンドの利用者、あるいは通学路の問題でも触れた学校の関係者、そういったところには説明は行われていないんですか。ぜひとも行うべきことだと思うんですが、これからどうするかという対応も含めて御答弁願いたいと思います。
それと三つ目、保育園についてです。高嶺保育園で計画どおり低年齢保育を実施されるというような、ぜひともお願いしたい。実施する時期をお願いします。
それと、手狭になることはないというふうな御判断のようですが、町内の低年齢保育の利用者というのはふえているんです。平成13年度のもので、公立保育園の合計で99人、1歳が37人で2歳が62人、そして平成14年度、来年度が合計で44人ふえて143人、1歳が74人で2歳が69人、これは東郷町が12月20日付で作成した資料でありますが、実に44人もふえている。これから低年齢保育だけではなく、児童全体も毎年ふえる傾向にある。今の高嶺保育園の通常の保育には利用されていない延長保育室を利用するというだけの対応で本当に足るのでしょうか。足らないと思うんですが、いま一度見解をお伺いします。よろしくお願いします。
21:
◯議長(
菱川和英君)[ 125頁] 答弁、石川町長。
22:
◯町長(
石川伸作君)[ 125頁] 門原議員の再度の質問に対してお答えいたします。
先ほどから夢創造の森に関して、今住民が何を求めているか、それをもっときちっと把握すべきじゃないかという御質問内容です。それは、これが福祉の拠点であるという狭義な解釈という言い方と広義な解釈ということですが、私は、夢創造の森は福祉施設であるということを昨日からも本日も何度も言ってきました。確かに、その部分的には、先ほどのデイサービス、あるいはショートステイの問題を言われたかと思いますが、当然、私は、そういった方たちにもきちっとした手当てをすべきだと、このように思っています。
そういった意味でも、昨日、石川久則議員並びに野々山充議員の中にもお答えしておりますように、福祉センターの増改築、これは、この中でデイサービスをきっちりとらえていきたい。しかも、それが支援費制度という国の制度の変更によりまして、これが15年から実施するということを踏まえて、私はそういった中で、きちっと皆さんに対してはそれを提供したいと、このような考えてまいりました。そのことは、先ほど門原議員が申されましたけれども、昨年9月の全協の中でもきちっと、その辺のところを全議員の皆さんにも説明してきております。
そしてもう一つは、こういった大きな事業については、住民全員に周知をしたかと、知らなかった人がいるというお話ですが、今まで東郷町、行政がいろいろ皆さんに情報伝達手段としては唯一のといいますか、過去の中では広報紙をもって皆さん方に、その時点、時点の広報をしてまいりました。確かに、今は情報技術の観点でいろんな情報伝達手段を持ち合わせています。しかし、そういった中では、まだまだ先駆的なITを利用しての整備までは、我々行政も、そしてまた、受け取る住民の皆さんも全部にそれが完備はできていない。
そういった中では、各課からの情報手段としての広報紙というものは、最たる情報伝達手段であろうと、こういうふうには思っています。しかし、我々が出した情報も、そのときに必要かどうかは、その読み取る側の人の判断によっても大きく変わります。我々は、毎月出しておる広報紙の中を一つ一つ皆さんがどのようにかみ砕いてそしゃくされて認知されているかはわかりませんが、少なくとも私どもは一つの提供サイドとすれば、提案はそこには出させていただいておる。もし、そこのところで疑問であれば、少なくとも我々の方にはこの記事に関して、少なくともどういう問題か、ここは不明だという問いかけがあれば、いつでもそれについてはお答えしていきたいと、このように思っています。
そういった中で、今おっしゃられました全員に周知したということは、それぞれ思いが違います。腹が減ったときに、食事がまずいものでも、まずいと言ってはおかしいですが、食べればおいしく食べれる。腹が膨れたときにはなかなか、幾らおいしいもので食べたくない。だから、情報もとり方によっては、自分には必要のない情報、あるいは、そういう意識のない時点もあったかと思います。しかし、我々は、今までやってきたステップ、ステップの情報は、少なくとも広報紙には提案させていただいています。そういったことを御理解お願いしたいと思います。
それからもう1点は、各地区の説明会、これについて和合ケ丘からの情報があったと、自治会長さんの方に申し込まれて、自治会長さんの立場としては、町の方からの説明会の要請はしないということは、我々も聞かせていただきました。しかし、私どもがいつも考えていますのは、今もそういった説明会の一つの仕組みというのは、まだまだ十分確立されておりません。私は、そういったそれぞれの役割というのがどういう形になるか、その辺のところを近未来さらに整理していかざるを得ないと、そういう
発言を何度もしております。町民意見交換会については、これはきちっとして、もう3年も皆さん方に御理解していただいてやっていただいておりますが、昨日の橋本議員の質問にもあったように、こういった中で、我々行政側から提案するテーマ以外にも、住民の皆さんからのテーマは真摯に受け入れて、その機会とは別に対応しますということも、もう既にやってきております。ですから、一つのルールの中できちっとそれを提言していただければ、我々はそれを拒否することは全く考えておりません。ですから、そういった意味では御理解願いたいと思っております。
それから、福祉関連に入りまして、ちょっと枝道にそれましたましたけれども、乳幼児医療の問題、これは確かに、昨年の6月時点で県の大きな方向が変わりまして、またもとに戻った経緯もあります。さらに、ことしも今度の県の中でそれは提案されてきております。当然、我々は一つの方向としては、それを適用してまいりたいと、ただ、我が東郷町で独自にという、日進の例、三好町の例、それから、きのうの箕浦議員の、例の廃車の処理の問題、これは私は、近郊市町が、一つは、ある意味では同じような仕組み、制度を整理しないと、そこにある意味では落し穴が出る面もあります。
きのうの廃車の問題をとらえれば、名古屋市が非常にごみの規制を強化した時点で日進市にどんどんごみが来た。また、日進市がごみの問題で規制をすれば東郷町へ来る。これはやっぱり近隣市町が一つのことをきちっと対応を広域的に考えるべきだと思う。それを個々の施策の中で、いい面はお互いに切磋琢磨してやればいいと、やれる範囲はそれぞれ町の事情によって違うと思いますが、やはりそれは広い意味での広域的な展開が私は必要になろうかと思います。当然、町には町の特徴を出せばいいと、そういった意味で乳幼児医療についても、県の方向が出ていますので、一つの考えとしては我々も検討してまいりたいと、このように思っています。
それからもう1点、夢創造の森の整備と凍結は、昨日からも何度も御答弁させていただいておりますように、現時点になってこの凍結は一切考えておりません。ひとつよろしくお願いいたします。
23:
◯議長(
菱川和英君)[ 127頁] 杉原教育長。
24:
◯教育長(
杉原辰幸君)[ 127頁] 門腹議員の再質問の方で、御意見も入っていたかと思いますが、大型パチンコ店の遮蔽物についての是非ということでございます。お答えしたいと思います。
質問にもなかったということをおっしゃってみえましたですけれども、前に教育委員会の方へお立寄りいただいて、そして、このことについてもということを、私、他の会に出ておりましたものですから、部長から聞いておりました。ですから、教育的配慮のもとに御答弁を申し上げたところでございます。今後どのように事業者がなされていくか、これはわかりません。けれども、子供たちの学習環境ということから目を離さないようにして、必要に応じて学校側と連絡を密にして考えていきたいと、このように思います。以上です。
25:
◯議長(
菱川和英君)[ 128頁] 近藤経済建設部長。
26:
◯経済建設部長(
近藤幸夫君)[ 128頁] 歩道の要望でございますが、南側の歩道がつながることはよいことであるというふうに判断します。したがって、県道の管理者への要望を行ってまいりたいと思います。アクセスの関係や風俗営業法の関係での、いわゆる法に規制があるものを町独自で緩めるということは無理があるんではないかなと、こんなふうに思います。町の指導にも限界があろうかと思いますので、法で定められておるものを町独自で緩めるということには無理があるんではないですかと、こういうふうにお答えをさせていただきます。
御指摘の白土の地区につきましては、結果的には行われておりません。この宅地開発指導要綱につきましても、いわゆる周辺住民の皆さん方の範囲を、特にここまでというふうに定めてはないわけでございます。したがって、事業主の方等の判断にもよるわけでございますが、その点、どこまで範囲を宅地開発指導要綱で周辺住民に説明していくのかとなるとなかなか、ここまですということが非常にできにくいという点につきましては、御理解をお願いしたいと思います。
なお、この申請がされるという、こういう計画があるというような時点におきましては、これはひょっとして学校にも影響があるんではないかなというような心配も少し考えましたので、教育委員会さんの方には、こういった計画があるそうですよということはお話をさせていただいておりますので、よろしく御理解をお願いしたいと思います。以上でございます。
27:
◯議長(
菱川和英君)[ 128頁] 竹内民生部長。
28:
◯民生部長(
竹内保雄君)[ 128頁] 高嶺保育園での低年齢児保育の実施時期についてのお尋ねでございますが、私どもの保育事業の計画といたしましては、平成15年度に改修工事に入りまして、平成16年度から受け入れてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
それから、少し門原議員との乳幼児の数が変わっておるということでございますけれども、これにつきましては、日々それぞれ希望があったり減ったりということになっておりまして、申し上げますと、平成12年度の3歳未満児の入所状況につきましては114人、そして、本年度平成13年度におきましては115人、そして、現在3月8日時点で、この春に入園希望しております子供さんにつきましては130人ということで、毎年増加しておるわけでございます。
そして現在、この低年齢児保育、すなわち3歳児未満の保育の状況でございますが、今130人お申し込みを受けておりますが、実際に、この町立7園と若葉保育園含めまして、未満児につきましては167人のキャパを持っております。といいますのは、残りまだ37人の確保ができておるわけでございまして、これにつきましては、今後、年度途中に入所希望のある方に対応できる状態であるという考え方を持っておりますので、当面は、この現在の受け入れ態勢で十分であるという考え方の中で、先ほど申し上げたように、高嶺保育園については15年度に改修し、16年度に受け入れしていくという考え方でございます。
次に、受け入れの人数でございますが、町立の各乳児室を見てまいりますと、この高嶺保育園でも65.65平方メートルございますので、20人の受け入れが可能になってくるだろうという考え方を持っておりますので、最終的に16年になりますと、187人の低年齢児をお受けするという計画を持っておりますので、これで現時点では十分であるというふうに認識しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
以上でございます。
29:
◯議長(
菱川和英君)[ 129頁] 2番
門原武志君。
30: ◯2番(
門原武志君)[ 129頁] 町長、和合ケ丘の件について、町民への説明を拒むものではないと、これはきのうも十分お聞かせいただいたわけですけれども、私はどのような論点で言っているかといいますと、役場の町長公室内にある情報が生かし切れていないじゃないかということです。そのことについてどう思うかということの御意見をぜひともお伺いしたい。
それと、福祉について各町の独自性を出せばいいというようなことですけれども、サービスのおくれを独自性として言ってはだめですよ。そうですよ。これだけの巨大事業をするまでもなく、健康づくりというのはいろいろ工夫すればできるんで、それでサービスのおくれというのを放置してはだめですよ、町長、よろしくお願いします。
それと、2点目の町づくりについてですけれども、いろいろ法律とか規制を町独自で判断するのはどうかということ、なかなか現場サイドで考えにくいと思いますけれども、町長、ぜひとも町づくりの理念というのを、東郷町としてかくあるべきだというふうなことを、そういった仕組みを構築すべきだと思うんですが、いかがでしょうか。今どうも、教育委員会と経済建設部と横の連絡はいっていたようでありますけれども、町づくりの担当者は経済建設だけでなく、あるいは総務とか教育委員会とか、そういった全体の広い枠組みの中でまとまって考えていくべきものだと思いますので、町づくりの基本条例という方向もある思いますので、ぜひとも検討をお願いしたいと思います。町長の御意見を聞きたいと思います。
それと、教育長さん、要望するつもりはないということですね。いま一度確認をお願いします。
それと、最後の保育園についてですけれども、余裕がありそうだというのは、竹内部長の答弁からはそのように聞き取れるわけでありますが、余裕がなくなってきているということが、高嶺保育園で現実の現象としてあらわれているんですね。平成13年度には私的契約児を高嶺保育園で26人受け入れていましたが、平成14年度はその余裕がないということで私的契約児を受け入れない。私的契約児を受け入れるかどうかということは今問題にしませんけれども、そういった現象面でも余裕がなくなってきているんじゃないかというふうなことも感じられますので、それと、音貝保育園のことにいきますと、これもほかの保育園に比べて突出して多い。
そういったことも含めて、町全体で保育園の数はどのようにあるべきか、そういったことを考えていただきたいと思うんです。それと、低年齢児の保育、平成16年度からの実施で、施設整備、改造を平成15年度、来年度ですよ。簡単な工事だというふうなことを1回目の答弁でおっしゃったと思うんですが、今年度でなくて、来年度でないと始めないというふうな、そんな大層な工事なんですか、ぜひともお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。
31:
◯議長(
菱川和英君)[ 130頁] 答弁、石川町長。
32:
◯町長(
石川伸作君)[ 130頁] 三度目の御質問に対してお答えしたいと思います。
庁舎内の情報の共有、和合ケ丘の自治会長さんのおっしゃってみえた経緯については私も聞いております。自治会長さんからは、あえて要請しないというお話がそのときはありましたので、あえてその日には参画させていただかなかったと、そういった経緯であります。庁内情報ということについては、我々は常に横の連絡、縦の連絡、これは密にしている。ただ、その情報というのをどういうふうに共有するかの問題が一つ残りますが、私は、それに対してはおっしゃられるとおり、うちの内部についてはきちっとしていきたい。それは庁内の我々職員だけではございません。これは町民の皆さんとも私は情報は共有すべきだと、これはきのうの答弁の中でもお答えしておるとおりでございます。
ただいま入りました最も新しいニュースですが、実は、和合ケ丘の自治会長さんから、この件について説明会を持っていただきたいということが、今うちの担当の方に届きました。これにつきましては、きちっとこちらで参画させていただきたいと、そのように思っています。ありがとうございました。
それからもう一つ、町づくりのあり方、もっとグローバルなというか、大きな視点でということですが、それは議員はもう十分承知してみえるんじゃないかという観点で、今、個別のところにスポットを当てられて質問をされていましたから、東郷町の町づくりの考え方なんて、これは総合計画、昨年から始まりました第4次の総合計画できちっと方向を見定めています。それが大きな町づくりのあり方なんですよ。それをまず前提に理解していただかなければ、個別のスポットと言ってもらってもそれはだめです。ですから、やはり総合計画あり、それから、それぞれの個別計画があって実施展開される。そういったことですから、まず総合計画が東郷町の町づくり。よくお願いいたします。
それから、サービスのおくれを町の特徴、そんなことは全然思っておりません。どこの町より、どこの市よりも我が東郷町をよくしたいというのは私の思いです。ただ、先ほどのように、全体のバランスの中で、やはり福祉にしてもすべてのやつもあろうかと、下手に突出した、あるいはおくれということは、これはあってはならない。先ほどのごみの例ではありませんが、やはりそれは単独で、さらにその中で、我が町の特徴を皆さんの十分なる御意見の中でやっていくのが我々の行政責任だと、私はそう思っていますので、それは誤解のないようにお願い申し上げたいと思います。以上です。
33:
◯議長(
菱川和英君)[ 131頁] 杉原教育長。
34:
◯教育長(
杉原辰幸君)[ 131頁] 再々度の議員の御質問にお答えしたいと思います。
先ほども部長が申し上げましたように、町民グラウンドの方につきましては、スポーツに熱中して、子供たちは熱中して集中してやると思います。そこら辺につきましては、確かに、子供たちの目線に立つということは大切なことだと思います。集中してやるんではないか。
それから、学校の方の学習環境という視点から考えてみますと、現実にそのことについても前、校長にも聞きました。学校の授業に差し支えないか、子供たちの気持ちが浮ついたとか、いろいろなことはないか。それはないということを校長は言っておりました。
しかし、先ほど申し上げましたように、学習環境、子供たちの望ましい環境ということには、私ども常々目を離さないように、必要に応じて、これは保護者も含めて、きっとPTAのいろいろな会でもお話がなされると思いますが、それは学校側の御意見として連絡を密にしていきたい。ですから、短絡的に即できたから遮蔽物を教育委員会としてもお願いするとか、そういうことは現在は考えておりません。以上でございます。
35:
◯議長(
菱川和英君)[ 132頁] 竹内民生部長。
36:
◯民生部長(
竹内保雄君)[ 132頁] 先ほどから申し上げておりますように、平成14年度の入園状況から見てまいりますと、まだ37人の余裕の枠を持っておるという中で、計画どおりに15年に改修させていただきまして、16年度から事業を開始したいという考え方でおるわけでございます。そして、設置当時の乳児室でございますので、余り大きな改修は考えておりませんので、小規模な改修工事でいけるであろうという考え方でございます。当面におきましては、現在、受け入れ態勢で十分対応が可能だということを考えておりますので、計画どおりに進めさせていただきます。以上でございます。
37:
◯議長(
菱川和英君)[ 132頁] お諮りいたします。ここで暫時休憩いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
御異議なしと認め、暫時休憩いたします。
午前11時13分休憩
─────────────
午前11時25分再開
38:
◯議長(
菱川和英君)[ 132頁] 休憩前に引き続き会議を開きます。
16番星野靖江君。
[16番 星野靖江君登壇]
39: ◯16番(星野靖江君)[ 132頁] ただいま議長のお許しをいただきましたので、さきに通告いたしました3項目につきまして、順次お尋ねしてまいります。
一つ、文化芸術振興基本法制定に伴い、今後の取り組みについて。二つ、高齢者介護保険の実績とその後の課題について。3点目は、子供たちの健やかな成長と地域社会の役割についてお伺いいたします。
さて、国や県の14年度当初予算は借金依存型の体質が一層強まり、税の減収による歳入不足の拡大により、14年度当初予算はさらにマイナスの地方財政計画の決定となりました。また、東郷町の財政状況も好転しているとは決して思えません。厳しい中でじっと春を待つことになるのでしょうが、町民が健全財政を願う中で、それぞれの課題に取り組まれ、14年度の当初予算案108億7,000万円の一般財源が計上されました。このような時代こそ中期、長期的なビジョンの政策を
選択し、財政の健全化の青写真を明確にされ、多様化された町民のニーズにこたえられるよう望んでいます。
それでは、まず初めに、ふるさとづくりと地域文化振興の観点から、文化芸術振興基本法と今後の取り組みについてお伺いいたします。
平成13年11月に、これまで培われてきた伝統的な文化芸術の伝承と、新たな文化芸術の創造の促進を課題とされ、文化芸術振興基本法が制定されました。また、そこでは多様化された町民のニーズに合った事業展開と、施設管理や運営の見直しが求められています。当局の生涯学習事業の案内版ジョイフルには、時代の移り変わりを的確に把握したい。また、そのニーズにこたえたいと、新たなプログラムが加わりました。
例えば、日本人の心に出会う能楽や狂言の紹介、そして、若者と一緒にスタンディングフィナーレの拍手で終了したジャズコンサート、その反響は確実に町民の声となり、「またこんな機会があるといいね」と、さらなる町民の関心と期待が寄せられていました。今回の質問は、既に皆さんも御存じのように、物質的な豊かさから精神的な豊かさが求められるようになりました。その地域、地域にはぐくまれた文化や伝統芸能が息づいており、ふるさと東郷の歴史をひもとく文化芸術振興基本法の推進を図る上で、今後の事業計画とその内容について、4点ほどお尋ねいたします。
一つ、高齢者や障害者や青少年などの文化芸術活動の充実を図るためには、どのような事業の取り組みを考え実施されていくのでしょうか。二つ、各地域のコミュニティーセンターを生涯学習活動の推進事業の一つと考慮し、各地域の文化活動をサポートできるようなシステムづくりは今後の課題になります。当局の方針と対応についてお伺いいたします。
3点目は、今後は町民の諸活動をサポートするために積極的な情報公開と情報伝達は不可欠と考えられます。その手法のあり方と利用しやすい管理運営が問われてまいりますが、当局の方針を伺います。
4点目、学校教育関係になりますが、中学校では、この新学期から邦楽教育が始まろうとしています。既に総合学習の中でスタートされた学校もあるようですが、そのカリキュラムの現況についてお尋ねいたします。
続きまして、高齢者介護保険の実績とその後の課題について。少子・高齢社会を迎え、社会保障の分野は今後の10年、いいえ、5年間で急速に変化をしようとしています。後期高齢層と言われます75歳以上の高齢者の増加や、さらなる少子化の進行、また、地域社会の成り立ちも、家族構成のあり方や個人の孤立化などと変化し、社会保障制度のあり方が議論されています。
もう一方では、その財源確保として、保険料や一般財源あるいは利用者負担額の問題があります。また、老々介護時代という言葉もあり、年老いた高齢者が年老いた高齢者の介護する時代となりました。町内の高齢化率も5年前は9.7%、現在は11.6%と高齢化率は変動し続けています。
ところで、高齢者介護の問題を解決するために介護保険が導入されて2年がたちました。高齢期の最大の不安要因である介護の問題を社会全体で支える仕組みとして、行政が利用施設を指定する措置制度から、利用者が福祉サービスを
選択できるようにと実施されてまいりました。介護保険法の中では、予防的なサービスは当然含まれていませんが、実際には、デイサービス利用者の多くは虚弱と要介護との境界にある人たちと思いますが、保険の範囲ではないので実施できませんというわけにはいきません。それだけに、高齢者の介護の問題はすべて介護保険制度で考えるのではなく、東郷町独自のサービスシステム、いわゆる横出しサービスや上乗せサービスが必要になるのではないでしょうか。また、14年度は介護保険制度の最初の見直しの年になります。健康で長寿はすべての町民の願いであります。そこでお伺いいたします。
1点目、介護保険事業の実施から2年たちました。14年度は見直しの年になりますが、その取り組みについてお尋ねいたします。2点目、そこではどのような介護サービスメニューが検討され、事業整備の充実が図られるのでしょうか。
3点目、また、健康で生き生きと暮らすことができる町づくりと介護保険制度は表裏一体と考えられます。したがって、健康福祉の視点から、介護保険制度による枠内の事業だけではなく、介護予防事業との連携が必要であり、さらなる充実効果が求められると考えられますが、いかがでしょうか、お尋ねいたします。
最後になりますが、子供たちの健やかな成長と地域社会の役割について。昨年の愛知県内の児童相談センターの相談は、児童虐待に関する相談件数として547件の相談が寄せられたようです。また、幼児や児童の虐待により亡くなってしまうという痛ましいニュースや、登校拒否の問題や学級崩壊、家庭崩壊などと、子供たちを取り巻く不安な社会現象は、残念ながら減少傾向にあるとは思えません。以前の文部省が、登校拒否はどの子にも起こり得ると見解を示したのが1990年のことでした。あれから10年、問題解決の糸口はそうたやすくなかったのでしょうか。健やかな成長を望みつつ、どこかが逆回りをしているように思えてしまいます。
また、日本と隣の国中国の中学生を対象にしたあるアンケート調査の一部を紹介しますと、自分の国に誇りを持つ中学生は、中国で92%、日本は24%、そして、将来に希望があると答えた中学生は、中国で91%、日本は29%、この数字は私たちに何を気づかせようとしているのでしょうか。日本社会の将来に不安を抱いているとしたら、責任が問われてまいります。そして、4月からは学校完全週5日制がスタート、文部科学省のねらいの一つに、子供たちの成長をはぐくむ環境を学校だけではなく、家庭や地域も含めて教育の場にしたいとの願いがありますが、そのとおりになるかはまだまだ不透明のようにも思われます。
さて、今回の質問は、児童福祉法に沿って質問をいたします。民生委員活動の歴史は1917年に始まり、今日では地域福祉の推進に欠かすことができません。また、児童福祉法により児童委員を兼務され、不登校児の問題、非行少年の問題、学校週5日制への諸課題を考えますと、児童委員としての役割もますます重要になると思います。そのような活動を推進する組織として、1994年には、児童問題を専門的に扱えるよう主任児童委員制度が発足されました。そこで、最も身近な児童福祉に大きな役割を果たしている主任児童委員制度について、2点お伺いいたします。
一つ、民生児童委員及び主任児童委員さんの活動に対する課題も多様化されてまいりました。そこで、現況についてお尋ねいたします。
2点目は、選出の基準には原則として、年齢や人数の制限があることは理解していますが、今後は地域性を重視され、主任児童委員活動の推進を図るために、中学校区ごとの検討について、どのように考えておられるのでしょうか。以上、答弁のほどよろしくお願いいたします。
40:
◯議長(
菱川和英君)[ 135頁] 高木教育部長。
41:
◯教育部長(高木 修君)[ 135頁] 東郷町も歴史と伝統にはぐくまれた地域文化があります。この法律は平成13年10月7日に、さきの臨時国会で文化芸術振興基本法ということで成立いたしました。
さて、御質問の中で、高齢者や障害者、青少年などの文化芸術活動の充実を図るための取り組みという御質問でございます。お答えさせていただきます。
文化芸術の活動は、幅広い世代、分野にわたって行われるものであり、町としては、第4次総合計画及び生涯学習基本計画をもとに、育てる文化として、住民の自主的な創作活動の支援と触れ合う文化として、その道の専門家が行う講演等の鑑賞事業の両面から行っております。平成13年におきましては、触れ合う文化として日本の伝統文化を紹介する目的で、小中学生及び一般町民の方を対象に松竹大歌舞伎、狂言の世界を、コンサートの誘いでは、日本の屈指の指揮者である岩城宏之先生のアンサンブル金沢演奏会など実施してまいりました。また、育てる文化事業として、文化協会が中心となって芸能大会や町内の演奏家、中学生を中心に音楽祭、コーラスグループによる合唱祭も開催してまいりました。
2点目の、各地域のコミュニティーセンターを生涯学習の推進事業の一つとして考慮し、地域文化活動のサポートシステムづくりについてということでございます。地域の文化活動へのサポートシステムとしては、平成13年度から、社会教育委員と地区自治会がコミュニティーセンターを会場として行う生き生きサークル講座を企画いたしました。この講座は、社会教育委員と地区自治会が企画運営するもので、町からは、講師の紹介派遣と講習料の一部を補助するものでございます。
また、IT講習の一環として、デリバリーIT教室を実施いたしました。今後も地域の積極的な取り組みを期待しております。そういった中で町としては、生涯学習事業の中でバックアップとサポートをしていきたいと考えております。
3点目、今後は、町民の諸活動をサポートするために積極的な情報公開と利用しやすい管理運営が不可欠になると思います、その方針はということです。
情報の提供といたしましては、生涯学習誌ジョイフルを全戸配布するとともに、毎月の広報とうごう、町の公共施設、地区自治会、集会所等の掲示を行っています。さらに、昨今のIT時代に入りまして、町のホームページでも情報の提供をいたしております。また時には、新聞折り込みのチラシによって行っております。町民の皆様が利用しやすい管理運営を第一に進めたいと考えております。そこで御利用の皆さんの声をお伺いするとともに、教室講座等の終了時にはアンケートを実施しております。御意見、御要望に対して、運営上の方針転換や予算の伴わないものについては、直ちに対応している状況でございます。
先ほど、文化芸術振興基本法の関係、ちょっと前段に申し上げましたので、次に、文化芸術振興基本法と今後の取り組みについて、中学校では新学年から邦楽が始まろうしています。そのカリキュラムの現状はということでございます。中学校では新学期から邦楽教室が始まろうとしております。
中学校1年生の音楽の時間は、単元では、郷土の音楽、目標としては、日本人の生活や信条を映した郷土の音楽に親しむことであります。内容といたしましては、我が国のいろいろな楽器の響きと特徴を感じ取り、民謡やおはやしなど、和太鼓を体験し、和太鼓でおはやしなどのオリジナルをつくることであります。
2年生の単元では、日本の楽器の響き、目標としては、日本の楽器の響きに親しみ、日本の伝統音楽を愛好する心情を高めることでございます。内容としては、尺八の音色の美しさや独特の音の響きを感じ、楽器について関心を高める。筝曲の音楽や余韻の変化を感じ取り、楽器について関心を高める。独特な旋律を味わいながら鑑賞することでございます。
3年生の単元としましては、日本の伝統芸能を目標として、歌舞伎などの鑑賞を通じて、日本の伝統芸能を愛好する心情を高めることができます。内容といたしましては、長唄の発声について知り、三味線その他の楽器の音色を感じ取り、歌舞伎や能、文楽への関心を高め、西洋音楽と違った味わいを感じ取ることでございます。以上でございます。
42:
◯議長(
菱川和英君)[ 137頁] 竹内民生部長。
43:
◯民生部長(
竹内保雄君)[ 137頁] 2点目の、高齢者介護保険の実績とその課題についてのお尋ねにお答えさせていただきます。
介護保険制度がスタートしてから2年が過ぎようとしておりますが、本町における介護保険事業の運営は、町民の皆様の御理解と御協力によりまして順調に進めさせていただいております。御質問のありました介護保険事業の経過と取り組み等についてでございますが、まず、介護認定の状況でございます。本年1月31日現在の認定者数は459人となっております。制度が施行されました平成12年4月の346人に対し113人ふえております。
介護サービス利用者数につきましては、13年の11月利用分で居宅サービス利用者は233人、施設サービス利用者は130人となっております。サービスの利用率も徐々に上昇しており、80%を超えてきております。また、介護サービス給付費の平成13年11月利用分は6,358万円となっており、居宅及び施設サービスともに当初予算を上回る見込みのため、このたびの補正予算で増額の補正をお願いしておるところでございます。
介護保険事業計画は、星野議員御指摘のように平成14年度に見直しをすることになっております。本町では昨年12月に、要介護者や一般高齢者の生活実態、サービス利用意向など把握のためのアンケート調査を行いました。現在、そのアンケート調査の結果と介護サービス給付実績などの集計、分析作業をしております。その後に、介護サービスの給付見込み量などの将来推計により、保険料基準額の算定をすることになっております。その際には、保険給付される介護サービスのほかに、市町村特別給付及び保健福祉事業についても検討するよう考えております。
次に、3項目めでございますが、健康づくりの視点から、他との連携により推進を図る事業計画についてのお尋ねでございます。平成13年6月から7月にかけまして、町民の健康づくりについてをテーマに、町民意見交換会を開催させていただきました。町民意見交換会では延べ433人の方の参加を得て、健康に関する御質問、御意見等、延べ157件をいただきました。これらの御質問等では、心の健康づくり、地区に出向く健康講座に関するものが特に多く出されておりました。これらの町民意見交換会の御意見等を受けて、平成14年度の健康づくりでは、従来からの健康づくり事業に加え、節目健診の定員の拡大、心の健康講座の開催、心の健康相談の開設、健康日本21とうごう計画の策定などに取り組むこととしております。
次に、3点目の御質問でございますが、1項目めで、民生児童委員及び主任児童委員の活動の状況について御説明をさせていただきます。
まず初めに、児童委員及び主任児童委員の役割でございますが、児童委員につきましては主な任務が二つございまして、一つ目は、行政機関の行う業務に対する協力であります。児童、妊産婦、母子家庭などの福祉の増進に関し、県、町、児童相談所、保健所、母子相談員等の関係機関の行う業務に積極的に協力することでございます。二つ目は、地域における活動の推進でございます。児童、妊産婦の福祉の増進に関する地域の自主的な活動の中心として、住民、団体と協力してその推進を図り、児童福祉施設、児童の健全育成を行う者と連携し、これを支援するとともに、児童の健やかな育成に関する機運の醸成に努めることでございます。
具体的な現状の活動につきましては、担当地域における住民の生活実態の把握や、保護を要する児童、妊産婦、母子家庭の発見と問題点の把握とその記録を行います。また、担当区域の児童、母子家庭等の相談に応じ、助言をしたり、専門的な判断、処遇を必要とする問題は、速やかに関係機関への照会を行っております。児童の健全育成のための地域での活動といたしましては、児童館事業、保育園事業、学校事業、子供会事業、地域の行事に地域住民の参加を促進し、児童の健やかな育成に関する機運の醸成に努めてみえます。
児童虐待、非行等の取り組みに関しましても、地域住民、関係機関と密接に連携して早期発見、早期対応を行い、解決後も地域で見守りを行うなどして再発防止に努めております。そのほかの活動といたしましては、保護を要する児童、妊産婦、母子家庭等を発見した場合の児童相談所、福祉事務所への連絡通報、通告の仲介をしたり、児童の措置等について、町長ほか、関係機関からの意見を求められたときは意見具申を行っております。
次に、主任児童委員の役割、活動についてでございますが、まず、関係機関と区域を担当する児童委員との連絡調整を行っております。町、児童相談所、福祉事務所、学校、教育委員会等の関係機関との連絡を密接にし、児童及び児童を取り巻く家庭環境、社会環境について、区域を担当する児童委員と連携し、詳細な情報収集を行い、児童相談所等の行政機関から個別事例に係る調査、指導の依頼については、原則として区域の児童委員に対して行われるので、必要に応じて協力、援助を行っております。
次に、区域を担当する児童委員への協力と援助を行っております。地域での児童間活動や幼児クラブ等、健やかに子供を産み育てる環境づくりに関して、地域ぐるみで子育てを行うための啓発活動の実施に当たっては、その中心的な役割を果たしていただいております。区域の児童委員と一体となって活動しております。個別事例を扱う必要がある場合には、区域の児童委員と調整相談の上、協力して実施しております。また、児童の権利が著しく侵害されたり、侵害されていると思われる場合や、児童の健全育成にとって好ましくない環境があると思われる場合には、関係行政機関への連絡通報や意見具申を行っております。そのほか、保育園の苦情解決の第三者委員としての職務もお願いしております。
次に、児童委員、主任児童委員が児童福祉事業、学校事業で参加、活動している事項を具体的に御説明申し上げますと、児童福祉事業につきましては、保育園の運動会、生活発表会、卒園式、触れ合い交流会、児童館の児童館祭り、クリスマス会等の諸行事、町児童福祉大会、子供フェスティバルなどに参加をしていただいております。学校事業につきましては、体育大会、学習発表会、卒業式、生徒指導推進連絡協議会などに参加していただいております。
次に、2項目めでございますが、主任児童委員活動の推進を図るために、中学校ごとの検討とはとのお尋ねでございます。主任児童委員の配置基準につきましては、民生委員児童委員の定数39人以下に対して2名、40人以上に対して3名となっております。これは厚生労働省が示す基準でございまして、定数決定は知事が行いますが、地域における特別な事情がある場合には、知事が市町村長の意見を聞いた上で変更して決定することも可能となっております。
本町におきましては、平成10年の一斉改選時に、民生委員児童委員を5名増員し、37名の民生児童委員と主任児童委員2名となっております。また、民生児童委員の選任時の年齢が原則65歳未満であることに対し、主任児童委員は原則55歳未満で、児童福祉に関する理解と熱意がある人となっております。このことから、主任児童委員の活動内容、配置基準等から、昨年の一斉改選時におきましては、現在のところ、特に増員しないこととして、前回同様の定数で改選をいたしましたが、御質問にあります中学校区こどの検討につきましては、次期の一斉改選時には、地域での情報把握、相談状況から児童委員、主任児童委員の活動がより効果的に実施できるよう、活動状況に合わせた主任児童委員の配置を考慮していきたいと考えておりますので、よろしく御理解をお願いしたいと思います。以上でございまます。
44:
◯議長(
菱川和英君)[ 140頁] お諮りいたします。ここで暫時休憩いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
御異議なしと認め、暫時休憩いたします。
午前11時57分休憩
─────────────
午後1時00分再開
45:
◯議長(
菱川和英君)[ 140頁] 休憩前に引き続き会議を開きます。
星野靖江君の一般質問を継続いたします。星野靖江君。
46: ◯16番(星野靖江君)[ 140頁] それでは、再質問に入らせていただきます。
まず、芸術文化振興基本法についてでありますが、先ほどは詳細にわたりまして説明をしていただきましたが、当局の前向きな姿勢と努力によりまして、町民の多様なニーズにこたえようと、文化芸術の育成や体験学習発表の機会の提供、また、生涯学習の機能を持つ拠点づくりに努めておられますが、それぞれ各地域の高齢化率は、高齢社会現象を裏づけるかのように、寝に帰る定時制人口と定年退職後の昼間人口との比率が少しずつ変化をしてまいりました。今後は、さらにこのような場づくりが求められるのではないでしょうか。それでは、2点ほどお伺いいたします。
1点目は、一つの対応策として、前提条件をふるさとづくりと地域文化の振興と考えることもできると思います。14年度からスタートされます邦楽教育関係や伝承文化や芸能を育成事業では、プロの養成を目的にされていないと思います。例えば、東郷町内の文化協会と連携を図りながら、地域の人材バンクの再整備をされてはいかがでしょうか。各種団体を持つ文化協会には、師範クラスの有資格者がそれぞれの分野で活躍をされていらっしゃると伺っています。また、地域や行政や学校などの密接な連携は、ふるさと東郷づくりのビジョンであり、歳月とともにとこかに忘れ物として風化されないよう見守っていきたいものですが、いかがでしょうか。
続きまして、二つ目ですけれども、町民会館施設の会館利用規定の見直しに関する当局の方針についてお伺いいたします。例えば、少ない予算の中で事業運営に努めています団体に、身体障害者や知的障害者、また精神障害者など、団体の活動支援の一つとして会館の利用規定にはどのような配慮があるのでしょうか。また、どのような対応が望ましいと考えでしょうか、伺ってまいります。
続きまして、介護保険についてでありますが、3年目の事業見直しとして、アンケート調査と介護サービスの給付状況の実績を集計し、その後の結果を踏まえてから検討したいと先ほど答弁をいただきましたが、高齢化現象は急ピッチで進行し、難しい問題は山積み、憂いてばかりはいられませんが、かつての大家族の家庭はほとんどありません。今後の社会保障制度は、従来のような治療的な視点よりも予防的な視点に重点が置かれようとしています。当局も介護予防事業の充実については重要な課題と認識され、民生部内はもとより、在宅介護支援センターとの連携を密接に保ちつつ、東郷町版の社会保障制度の充実に私は期待をしています。そこで、2点ほどお尋ねいたします。
1、介護保険施設、例えば、介護老人保健福祉施設や介護老人保健施設、また介護療養型医療施設のサービス利用者の人数並びに居宅サービスにおける利用率の動向についてお伺いいたします。2点目は、介護保険事業計画の見直し作業では、アンケート調査をされたようですが、どのような方法で、どのような内容の調査をされたのでしょうか。具体的にお伺いいたします。以上答弁よろしくお願いいたします。
47:
◯議長(
菱川和英君)[ 142頁] 答弁、高木教育部長。
48:
◯教育部長(高木 修君)[ 142頁] 再質問に対してお答えします。
1点目は、文化協会の連携を図って地域の人材バンクをどうかという御質問でございます。これは従来から、社会教育課の方では講師の登録制がありますので、PRを含め積極的に取り組んでまいりたいと思います。それから、そういう講師の経験の方から、学校へのかかわり合いをどうするかという話です。一応、県の教育委員会の制度といたしまして、中学校の学校教育におきまして体験的な学習の充実を図り、生徒の生きる力をはぐくんでいくために、教員免許を持たないが、各分野に幅広い経験やすぐれた知識、技術を持つ地域の専門家や社会人を特別非常勤講師として活用する制度がございます。実施に当たっては、教科等を担当する教員の指導計画に基づいて、特別非常勤講師の専門的な分野の講義や実技指導を通して、児童生徒の主体的、意欲的な学習の展開を図るとされています。担当の先生の力量により異なりますけれども、必要があれば前向きに検討したいと考えております。
それから、町民会館の施設利用規定の見直し、当局の方針はということでございます。1点目の、団体の活動支援としての配慮でございます。東郷町は、補助、育成している団体にあっては、東郷町民会館の管理及び運営に関する規則の使用料の減免に関する規定の適用しまして、年1回の総会に当たっては全額、年1回の発表会に当たっては50%の減免を行っております。
2点目の、どのような対応が望ましいかということでございます。質問の趣旨がちょっと判断しかねますけれども、町民会館施設の利用規定の見直しをどのように進めているかと解釈いたしまして答弁させていただきますけれども、現在、議員指摘の東郷町民会館の管理及び運営に関する規則の見直しの検討はいたしておりません。町民会館施設は、町民の皆様が御利用いただけることが第一と考えており、今後とも、町民が利用しやすい施設として弾力的な運営を行っていきたいと考えております。以上です。
49:
◯議長(
菱川和英君)[ 142頁] 竹内民生部長。
50:
◯民生部長(
竹内保雄君)[ 142頁] 再度の御質問にお答えをさせていただきます。
介護保険施設のサービスの利用者の数、また、居宅サービスにおける利用率の動向はとのお尋ねでございますが、直近で申し上げますと、介護保険施設、介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護療養型医療施設の3施設の利用状況でございます。2月に請求のありました12月サービス利用分になりますが、老人保健施設の利用者は55人、介護老人保健施設の利用者が64人、介護療養型医療施設が9人、合計で128人の方が施設サービスを御利用になっておみえになります。
また、居宅サービスにおける利用率につきましては、平成12年度の利用率でいきますと40.26%でございました。平成13年度では、11月サービス利用分までの9カ月間の平均で41.77%でございまして、前年に対しまして1.51%上昇している状況でございます。このことは、介護保険制度がサービス利用者の方々に定着しつつあると考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
それから2点目の、アンケート調査をどのような方法で調査されたのかというお尋ねだと思いますが、この計画の見直しには介護サービスの将来推計が必要でございます。高齢者の生活実態を把握しなければなりません。調査方法としては、郵送で行ったものとケアマネージャーの方に直接お願いしたものとがございます。調査対象者は、無作為抽出した一般高齢者1,000人、要介護認定を受けている居宅の341人と、施設を利用している124人の方でアンケート調査を実施いたしました。さらに、居宅サービス利用者につきましては、担当のケアマネージャーの方に御協力をいただき、介護サービス利用意向調査を行いました。
調査内容につきましては、一般高齢者の方には、日常生活の状況、生きがい活動などと介護保険に関する意見をお聞きしております。要介護認定を受けている方には、日常生活の状況や介護サービスの利用状況、利用意向などをお聞きしております。なお、調査票の回収率でございますが、一般高齢者では71.8%、要介護認定を受けている居宅は71%、施設は77.4%となっております。居宅サービス利用者については100%回収ができております。現在、集計分析作業を行っているところでございますが、結果につきましては、後日機会があれば、また御報告をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。以上でございます。
51:
◯議長(
菱川和英君)[ 143頁] 16番星野靖江君。
52: ◯16番(星野靖江君)[ 143頁] それでは最後の質問ということで、再々質問を行います。
地域社会は、家庭や学校や地域すべてが複雑に絡み合いながらも、だれもが住みよい社会の構築を前提条件として暮らしていますが、このような複雑な時代だからこそ、問題解決の糸口が住民参加のあり方にあるように思います。そこでは、住民の地域社会への関心と住民の意向が反映できるようになりますが、住民の複雑な要求や利害を客観的に調整できるような仕組みが求められると思います。そして、その社会の変化に対応し、修正しながら弾力的な運営も大切になってくるのではないでしょうか。今、行政に課せられた最大の責務は、希望と安心の保障と言われています。それでは、住民の安心や安全を守りつつ、健康及び福祉の向上を図り、将来ビジョンに責任を持って町政を推進することではないでしょうか。
昨日、箕浦議員が施設利用規定について質問をされましたが、町民会館施設の利用は社会教育法に基づき、また、町民交流拠点施設の利用については、これは夢創造の森なんですけれども、地方自治法第244条により検討したいと答弁がありましたが、各それぞれの公共施設が利用しやすい方向になるよう望んでいます。
そこで、再々質問として、介護保険事業の関係について、2点ほどお尋ねいたします。まず1点目は、今後の給付状況の動向を見ながら、3カ年の事業運営期間の総給付費を見込んだ場合に、標準給付費の見込み額に対してどの程度の率を算定されているのでしょうか。
続きまして2点目は、保健福祉事業として、今年度策定される健康日本21事業費516万円が計上されましたが、その基本理念を、健やかに心豊かに生活できる社会の実現に向けて取り組まれるようですが、東郷町版の行動計画の策定は、主にどのようなスケジュールで策定されるのでしょうか、お伺いいたします。
続きまして、児童福祉関係について今回質問をさせていただいたんですけれども、そのことで少しお願いをしたいと思っています。担当部局から、現況と問題点や人数について答弁がありましたが、要望と確認をさせていただきたいと思います。
このような時代背景の中で、民生児童委員さんや主任児童委員がボランティア中のボランティアとして御尽力、御活躍をされており、日ごろの活動には敬服しています。ところで、4月からの学校完全週5日制については、国の対応も地域社会の対応も、実は追いついていないのが現状ではないでしょうか。また一方では、なぜ、どうしてと、信じがたい事件も新聞などで報道され、出会い系サイトにかかわる犯罪や事件なども発生しています。中でも、児童買春禁止法違反が最も多いという統計もあります。不安心理になったり、憂いたりしているのは、ごく限られた人たちだけではありません。いつの時代も子供たちの健やかな成長をだれもが願っています。
そこで、答弁の確認になりますが、地域社会の役割や環境が整備されればそれでよいはずはありませんが、次回の民生児童委員の選任委員会において、主任児童委員の人数も検討されるよう要望いたします。と同時に、当局の迅速な対応に期待をして、この件の質問を終わります。よろしくお願いいたします。
53:
◯議長(
菱川和英君)[ 145頁] 答弁、竹内民生部長。
54:
◯民生部長(
竹内保雄君)[ 145頁] 再々度の御質問にお答えをさせていただきます。
初めに、今後の3年間の事業運営期間の総給付費見込みについてのお尋ねだと思います。初年度の平成12年度の決算額では、介護保険事業計画で策定いたしました標準給付費見込み額に対しまして、93.7%でございました。13年度の決算見込み額では、介護保険事業計画で見込んだ給付費を若干上回ると見込んでおります。事業運営期間の最終年度の平成14年度につきましては、当初予算を提案している段階ではございますが、介護保険事業計画で見込んだ給付費で推移するものと見込んでおります。3カ年の事業運営期間の総給付費見込み額とほぼ同程度と考えておりますので、よろしくお願いいたいと思います。
それから、「健康日本21とうごう計画」の行動計画版についてのお尋ねかと思います。「健康日本21とうごう計画」は、国が平成12年3月に策定した21世紀における国民健康づくり運動、すなわち、健康日本21が目指す、すべての国民が健やかに心豊かに生活できる社会の実現の理念を受けて、一つ、栄養・食生活、二つ、身体活動、運動、三つ、休養、心の健康づくり、四つ、たばこ、五つ、アルコール、六つ、歯の健康、七つ、糖尿病、八つ、循環器、九つ、がんの九つの分野にわたって健康づくりを推進する具体的に目標を設定いたしました。
これは平成22年度を目標年次として、健康に関するすべての関係機関、団体等と町民が一体となって取り組む健康づくり運動の行動計画を作成するものでございます。この計画策定に当たっては、健康に関する関係者、専門家等による策定委員会を設置するほか、国や県の目標設定項目に、本町の地域特性や取り組むべき健康づくりの課題に関して、2,000人を対象に意識調査を実施してまいる予定で計画をしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。以上でございます。
55:
◯議長(
菱川和英君)[ 145頁] 1番中川雅夫君。
[1番 中川雅夫君登壇]
56: ◯1番(中川雅夫君)[ 145頁] 議長のお許しを得ましたので、私は、4点にわたって一般質問をしていきます。明確な御答弁のほどをよろしくお願いいたします。
まず最初に、夢創造の森計画の見直しについてお伺いをいたします。
昨日の一般質問で、議員諸氏の質問の中にも、当局の答弁の中にも、交流拠点施設に対する同意が得られないのは、新聞や折り込みビラによって誤報が振りまかれているからだというやりとりがあったように思います。しかし、これは事実とはほど遠い現状認識であります。意見の相違が単なる誤解に基づくものであれば、物事はむしろ簡単であります。誤解を解きさえすればよいのですから。私は、凍結する会の発行しているビラには、誤解を生むような記述や事実と違う報道というものはないと思っております。凍結する会の報道内容は正確であります。そして主張も研究され抜いております。
具体的に、例えば、ギャラリーというものにどういうものが展示され、どのような活用がなされるのか。会の主張は、「むだだ、ぜいたくだ」と結論だけを声高に言うものではありません。東郷町がこれまでどのような事業をこの分野で積み上げてきたか、どのような活用の可能性を持っているかということを考えています。そして、県下各自治体が、我も我もと建設した郷土資料館事業の実情や、本当に力を入れた事業を行うには、どれほどの資金と、そして、学芸員という専門家が必要かということも検討されています。その上で凍結する会は、東郷町にはギャラリーを生かし切る資金も人材も今はないと結論づけているのです。
また、例えば300人のホール、音楽家の方から意見が寄せられています。この方の意見を聞いてみれば、このような施設には、音楽の専門家としては何のメリットもない施設だそうです。ダンスサークルの皆さんが使うか、若者たちがコンサートで使うかというたぐいの用途になるそうです。
ダンスサークルの人たちは、今、町民会館を1回幾らで借りているでしょう。大会議室4室分で1,400円です。町民会館のホールを600席、これを同じ時間借りると2万円かかります。300人のホールを幾らで貸し出すおつもりでしょうか。今そういうソフトのことは結論が出ておりません。けれども、かえって夢創造ができたがために、こういったサークルの人たちが練習用に使う安い部屋を断られることにならないでしょうか。また、こんな指摘もあります。300人のホールに乳児を連れて入ることのできる席を設ける費用があるのなら、なぜ今の町民会館のホールに、そのような改造を先行していただけないのか。どちらが重要かということであります。
また、例えば運動浴室について、凍結する会の主張は明確であります。官と民との役割分担をはっきりすべきだと主張しています。これらの施設は民間が行うべき事業ではないかと彼らは言っています。東郷町がやろうとしていることは民業圧迫ではないかというのであります。それよりも役場はもっとやるべきことがあるのではないかという問題提起があります。
凍結させる会は、このほかに、健診施設についても、また、広々とした事務所や各種会議室についても、非常に説得力のある批判を展開しています。つけ加えて言いますと、町債残高の推移についても、当局の示したグラフが、恒久減税に伴う減税補てん債以外、全く町債を発行しない場合の仮の試算である。これは財政の方で当たり前の話なんですが、誤解を生みそうなグラフが出ていることについても、誤解なく受け取っていることをつけ加えておきます。
皆さん、これらの主張が何か誤解に基づいているでしょうか。あるいは誤解を振りまくだけの主張でしょうか。凍結する会は、現在の夢創造の森計画を、資金計画ばかりが先行した住民の必要性が不明確なままの、足元のあいまいな事業と批判しています。そして、東郷町が施設をつくるときには、活用できる範囲という尺度を設けるように提起しています。また、住民の要望なら何でもというのではなく、官民の役割区分による事業の
選択を提起しています。
約1年前になります。交流拠点施設の基本構想の論議を振り返ってみても、今日、凍結する会が展開しているような、検証的な議論は残念ながら議会の中では少なかったと思います。夢創造のワーキングの関係者は、諮問らしいものはなかった、白紙の状態の上に夢を描いてほしいと言われたそうです。またこのとき、費用や規模についての考察は要らないとおっしゃいました。町民アンケートでは、高齢化社会に対する施設、健康の増進に役立つ施設、森や公園をという要望が集約されました。役場の職員によって基本構想案が練られたときも、各職場の代表が要望を持ち寄ったと聞いております。
基本構想は、これらさまざまな要望を集約し、積み上げる形でまとめられたのではないでしょうか。キャパシティーは非常に大きなものがあります。資金計画も立てられておりました。そして、十分な広さの土地も用意されているから、基本構想は結果として巨大な施設になったわけであります。議会の私も含めての反省です。そのとき、おのおの提出した要望がそれぞれに実現していれば、全体としての巨大さについては、よしとしようという気持ちが働いていたのではないでしょうか。
凍結させる会は、まさにこのような状況、この心のすきに問題提起をしています。必要性のあいまいな施設、あるいは官としてなすべきでない施設はつくるなと、真っ向から警鐘を鳴らしているのであります。不必要なもの、不向きなものを入れて膨れ上がった計画のままでは、この不況化で苦労している住民の方々の理解は得られません。さらに、夢創造の森計画から玉突き状態で、福祉センター、シルバー人材センターなどの事業が後づけされたように出てきました。そのために新たな予算が要るということになれば、民間の企画書なら、その時点で没になってしかるべきだとも指摘されました。
凍結させる会には、本当にさまざまな経歴の方が思いを寄せて協力しております。この会の人たちは、住民アンケートから今日に至る全経過をその時々の関係者から直接に聞き取っています。そして問題点を精査し、明確に把握しています。その認識の上に立って夢創造の森計画の凍結を今求めています。この人たちは、さらに自分たちの主張が町民の多数であることを、みずからの努力で今証明しつつあると思うのであります。
そして、ここに至って、私も建設委員として携わってきたこの半年間、そして、9回の委員会の後半部分には町長も入られて一緒に議論してきた、この夢創造計画をあえて見直しを町長に問いたいと思うのであります。このチャンスを逃してさらに進むなら、問題はどんどん深まっていくでありましょう。具体的に、私たちが建設委員会の最初の仕事をやったのは設計コンペの審査でありました。委員会の最初の仕事で夢創造の森全体の規模が決まってしまいました。このため、その後の予定事業が転出した後、基本設計の終わり近くになって、建物ががらんどう状態になったという印象を非常に深く持っております。
2点目、福祉事業の拡大のために、福祉センター増改築を優先させるという町長の決断は、私は英断であったと今も信じております。けれども、この英断は、夢創造計画の見直しを伴わなければ、山の上の狭い土地に追い込められた状態になっているのであります。夢創造に比べて、こちらの施設の混みようは何とも不条理です。
3点目、夢創造計画に携わった建設委員は皆、コンペの段階で28億円、そして、検討が進んでいけば、その過程で、それはさらに削減できるものと意気込んで検討を重ねてきました。しかし、結果は、当初見込まれていた35億円の規模になった。その上に、この計画が入れないとした事業のために、さらに3億2,000万円以上の投資が必要となっております。ここで、お金に困ってか地域福祉基金に手をつけるなど、明らかに禁じ手を労しているとも言えます。私は、これらの状態を大きく改善するために、今こそ基本構想に練り直しという、さらに英断を求めたいと思います。基本構想の練り直しと言っても、具体的にそれほど大きな作業にはならないという見通しも私は持っております。それは、夢創造の中に、現在の福祉センター作業所及び診療所をそっくり移転させても十分なだけの広さがあり、かつ似通った施設が夢創造の中にもあるからです。入れないとした事業を入れて基本構想を練り直すことが今こそ必要だと思います。町長の御決断を促して質問にしたいと思います。
2点目、少人数学級編制、雇用対策としての意義も含めてお伺いいたします。現在の補助教員の加配条件は、一つに、学級運営が困難になっていることとされています。これは児童から見れば、一時期は学級運営ができていないということになります。可及的速やかな対応がなされたと評価はいたしますが、それでも数カ月のおくれは取り戻せなかった。これが4月初め新学年になったときに、必ず対応の空白が生まれるということになると、加配条件を改善する必要があると思いますが、いかがでしょうか。
私は、県の条件を参考にするのもいいけれども、現在各地で国の緊急地域雇用創出事業に準じて教員を採用する取り組みが進んでおります。東郷町でも、この枠の中で独自の条件を整備してはいかがでしょうか。
3点目を伺います。UFJ銀行の都合により、銀行コード書きかえ費用が必要となりました。これを東郷町が負担しておりますが、もともとUFJ銀行の都合でなされたものですから、この費用請求を銀行になすべきではないでしょうか。この費用請求はなされたのか、そして、その結果どうなったのか、お聞かせ願いたいと思います。
4点目で最後です。ドメスチックバイオレンス法というものと住民基本台帳との関連についてお伺いいたします。
二つのケースがあります。一つは、配偶者の暴力から逃れて、東郷町から移転する人のために移転先の秘匿措置が必要となります。東郷町の対応はどうなっているのでしょうか。住民基本台帳は原則公開と言われておりますが、これは必要な措置だと思います。その対応について詳しいことをお聞かせください。
また、逆のケースがあります。配偶者から逃れて東郷に転入してきた人があります。この方たちが住民票が移転されていないケースが多いと聞きます。住民票の移転がなければさまざまなサービスが受けられません。これをできるだけ受けられるようにする必要があると思いますが、東郷町の対応はどうなっておりますか。
以上4点についての質問をいたします。よろしく御答弁のほどをお願いいたします。
57:
◯議長(
菱川和英君)[ 149頁] 答弁、石川町長。
58:
◯町長(
石川伸作君)[ 149頁] 中川議員の、夢創造計画の見直しについて、私の方から御答弁させていただきます。
質問というより、中川議員が今まで建設委員として携わってきた、その反省の上に立って述べられたと、そんなように受け取っておりますが、いかがですか。
まず、先ほどの、凍結の会の皆さんがおっしゃっていることは事実であり、我々が誤解していると、そういう御
発言があったと思いますが、その事実は事実であるが、事実のすべてでは私はないと。昨日から私たちが皆さんの御質問の中に答えた中で、ほぼ全容がおわかりいただいたと思いますが、私どもは全く事実以外のことは述べておりませんし、そういった4年間にわたる経過の中で、皆さん方にお示ししながら御理解をいただいてきております。そういった中での今回の皆さんの御質問だと、そしてもう一つは、先ほど、一つの役割分担のお話をされておりますように、私は、官と民の役割はおのずと違っております。当然、現在を考えれば、民の方からすれば、民が利益誘導型の民の仕組みであります。官はそれを補完するところは官が大きな受け皿であります。
そういった中での、この夢創造の森は、むしろ営利目的の施設ではない。ただし、そこでいろいろ事業の中では、使用される方には一部受益者負担の原則で利用料金等が決まってくると、こういうふうに考えております。
そういった意味で、私は何度も申し上げておりますが、なぜ今やらねばという、昨日の石川久則議員の中にもお答えしておりますように、やらなければいけない時期に来ていると、そういった考え方でおります。ですから、再度の見直しということは決して考えておりません。あとは運用の中でこの施設を、中身を皆さん方できちっと育てていっていただきたいと、このように願っております。
そういった意味で、官と民の役割は、私が就任以来からそれぞれの役割の明確化というのはいつも唱えてきております。そのことは、いろいろな時点、時点でも、いろいろな事象をとらえてもそれは言えるかと思いますが、今回の再度見直し、凍結については、現時点では考えていないことを御答弁とさせていただきまして、先ほどの中川議員の質問にお答えいたします。
59:
◯議長(
菱川和英君)[ 150頁] 杉原教育長。
60:
◯教育長(
杉原辰幸君)[ 150頁] 中川議員の御質問2点についてお答えをしたいと思います。
まず第1点目、学級運営が困難になっている学校への非常勤講師配置の条件を改善する必要があるのではないかと、こういう御質問でございますが、議員御承知のとおり、新学期が始まって即配置というのは、児童生徒の様子がわからないから、しばらく実態を見て、必要性を強く感じた校長が加配を要望する制度であります。幸いにも本町内の小中学校は、昨年の議会で東郷町独自の制度をお認めいただいております。早速、議員おっしゃられましたとおり、年度途中からではありましたが、活用をさせていただいたこともありまして、現在は落ちついた状況であると、こういうことを報告を受けております。空白をなくすということは望ましいことでありますが、制度の趣旨からも、また別の面からも難しい一面も残ると思いますので、検討をしつつ慎重な対応をしていきたいと、こう考えております。
また、2点目の緊急地域雇用創出事業に関しての御質問にお答えしたいと思います。教育委員会といたしましては、適応指導教室の雇用を考えております。以上でございます。
61:
◯議長(
菱川和英君)[ 151頁] 中根町長公室長。
62:
◯町長公室長(
中根源博君)[ 151頁] それでは、UFJ銀行の都合による銀行コードの書きかえ費用の負担について、UFJ銀行に費用請求はしたのか、また、その結果についてお答えを申し上げたいと思います。
平成13年3月19日、旧の東海銀行本店公務部及び平針支店に来庁いただき、今後の予定について説明を受けた後、銀行側の都合で合併することにより、町の負担は許されないことを申し入れ、東海銀行の費用負担により、必要とされるシステム修正等を対応するように交渉いたしました。その結果、2点について回答をいただいております。
まず、1点目でございますが、コード振りかえ等の依頼内容の管理は依頼者側の問題であること。2点目としまして、金融機関合併は東海銀行が初めてではなく、既に農協等が行っており、その際のシステム修正等について、合併金融機関は費用負担をしていないのにもかかわらず、今回、東海銀行が費用負担するのは不合理である。以上のような理由を受けて、私どもとしましても、他の自治体でも同様の対応をとっていた等から、システム修正に要する費用を町で負担をしたものであります。また、その折、東海銀行に対しまして、東海銀行がシステム修正にかかる費用を負担しない旨の趣旨を
文書にて提出をするよう求めましたけれども、
文書による回答は一切できないとの回答でございました。
なお、本件につきましては、県下の電算導入市町村会議尾張ブロックでも議題となりまして、自治体所有のファイル修正であることから、当該自治体で費用負担することとしたとか、また、過去の事例から判断しても、作業量の大小で費用請求の有無を議論することに問題があるということから、当該自治体で費用負担をすることとしたという他の自治会の事例照会もありましたので、ここでつけ加えさせていただきたいと思います。以上であります。
63:
◯議長(
菱川和英君)[ 152頁] 竹内民生部長。
64:
◯民生部長(
竹内保雄君)[ 152頁] 4点目のDV法、いわゆる配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律と、住民基本台帳法の関連についてのお尋ねにお答えさせていただきます。
1項目めでございますが、移転先の取得については、DVにおける加害者が被害者の住所を知る手かがりとして、住民票を取得したり閲覧することに制限を加えることの質問であるかと思います。住民票等の閲覧等の申請につきましては、住民基本台帳法第11条第3項、第12条第4項及び第20条に規定する「不当な目的が明らかなとき等に限り、当該請求を拒むことができる」とされております。したがって、単に、本人から私の住民票等は、私の承諾なしに閲覧及び写しの交付要求があっても受けないようにとの申し出があっても、住民基本台帳上の解釈から、その申し立てを受けることはできないものと考えられます。
しかし、個人の生命、身体に切迫した危険が及ぶ可能性が十分予見できる場合には、当該本人の住民票等の閲覧等に対して第三者の請求を拒否したとしても、緊急避難的な観点から町の要請は阻却されると考えますが、客観的にこれを把握することは非常に困難であります。DV法の関係については、被害者が警察、婦人相談所等へ相談するとともに、被害者本人が裁判所に申し立てをし、裁判所が必要と認めた場合に、加害者に保護命令、接近禁止命令、また、退去命令を出しますので、これを確認できた場合に、DV加害者が拒否または不当な申請により住民票の写しを取得し、ないしは閲覧を行うことのないよう努めることができるものと考えております。
裁判所により、保護命令が出されるまでの手続等を申し上げますと、一般的には、DV被害者が警察、婦人相談所等へ相談をし、裁判所へ暴力を受けた状況等を書いた申し立て書を提出いたします。警察または婦人相談員が、裁判所提出用書面をほぼ同時に婦人相談所に提出いたします。裁判所は被害者の申し立てを受け、婦人相談所に裁判所提出用書面を要求いたします。その後、加害者を呼び出して事情聴取をして、保護命令を出すなどの決定がなされることと思います。これを受けて、DV被害者から本町に申請していただき、本町は警察などと連携し、住民票の取得、閲覧等の制限をすることになるかと思います。
次に、住民票が移転されなくてもさまざまなサービスが受けられるように、その対応策はというお尋ねでございます。DV被害のケースでは聞いておりませんが、住民票が移転できない場合の住民サービスの取り扱いについて、過去の例で申し上げますと、家族等から保育園に入園希望があった場合では、私的契約による取り扱いで入園していたことがあると聞いております。手当関係では特に聞いておりませんが、児童に関する手当関係では、生活の本拠が本町にあり、条件が合えば住民票が移転されなくても申請し、受給することができることとなっております。
国保関係では、住民票がなくても保険証を発行した例は聞いておりませんが、DV被害の対象者については、本人の定住の意思と定住の事実確認をし、保険証を交付することができると考えております。DV被害の問題につきましては、人権を重視し、婦人相談所、母子寮、警察、他の市町村などと連携をとりながら支援し、必要な住民サービスを受けられるよう努めてまいりたいと考えております。なお、本町でのDV被害者の相談窓口は児童課で行っており、児童課を中心に関係機関との協力態勢を推進していく考えでありますので、よろしくお願いをいたします。以上でございます。
65:
◯議長(
菱川和英君)[ 153頁] 高木教育部長。
66:
◯教育部長(高木 修君)[ 153頁] 東郷町の教育委員会といたしましては、これまで最終学年や学期途中の転居、あるいは転居予定、身体的理由、その他公にできない事情などがある場合は学区外通学を認めております。
さて、先ほどの中川議員さんの御質問の中で、東郷町に住民票がなく、町内に住んでいる生徒児童、東郷町に住民票はあるけれども、他の市町に住んでいる、そういったケースでございますけれども、そういったようなケースで公にできない事情の中でということで、本件は本町については数件ございます。保護者の希望を尊重して、一定の手続を経て、町外の学校へ就学することができますことを申し添えます。以上です。
67:
◯議長(
菱川和英君)[ 153頁] 1番中川雅夫君。
68: ◯1番(中川雅夫君)[ 153頁] 個別の問題については、御丁寧な答弁をありがとうございます。
そして、その三つの個別の問題を先に片づけて、後から町長にしっかりお伺いしたいと思います。
1点目、少人数学級のことでありますが、日進市におきましては、臨時教員の加配について、状態を確かめるまでもなく、学校の規模、学年の構成、そして、クラスの人数ということを客観的な指標としてすぐに人員を配置すると、そういう基準を設けております。これが万能だとは思いませんが、東郷町もこのような改善について踏み出していくお考えはないか。それをお伺いしたと思います。
2点目、銀行のことはよくわかりましたので、非常に困難な交渉をやられたということを思います。そこまで言われてしまっては、私もそれ以上言いようがないです。ありがとうございました。
3番目、DV法の問題ですが、東郷町でこの住民基本台帳を扱うときに、ほかの町と少し違った事情があります。それは、東郷町の住民基本台帳は役場の窓口だけてはなく、各出先の窓口で扱うということがあります。そういったところで、この住民基本台帳でDVの指定による移転先の秘匿が行われた場合、それはメカニズム的に保護されていないと、間違って出しちゃうということがあり得るのではないかと、非常に心配になります。そのあたりの対応はどのようになっておりますか。それを伺っておきたいと思います。
最後に、町長に再度お伺いいたします。私が反省していることをことさら強調されますが、私は町長も一緒に反省してほしいということで申し上げている。つまり、町長は、4年間住民参加で検討してきたから、これを今さら変えられないと、先ほどおっしゃいました。しかし、この4年間の中で、最初にアンケートをとってから今日まで4年間、アンケートのときは1通来ただけです。そして、それ以後、役場の職員が1年にわたって庁内で検討された。それから、庁内で検討された後、ごめんなさい、庁内で検討する前にワーキングですね。ワーキングで公募委員12名を参加させて約半年ですか、6回か9回でしたか、回数は間違ったらごめんなさい、そのあたりの検討を重ねた。その検討の中身についても全部聞いております。そして、それが十分なものではなかったという反省も、これは町長、真摯にやるべきじゃないかと思います。
それから同時に、その後また、先ほど言いました庁内での1年間の検討期間があって、この間は住民参加ではありません。それの後、2月の全員協議会で発表されて、3月でまた庁内で決定するまで、私ども議員の方に提示されて、意見を出してくださいと言われたのは、競争設計入札が迫っておりますので、約2週間の間に意見書を出せという非常に大急ぎの検討結果を私たち議員も強いられたわけであります。議会がそのように追い立てられておって、住民の間は、それの前にはアンケートがあり、12人の公募委員が白紙の状態で意見を述べてくださいと言われただけなんです。これを町長、4年前から住民参加をやってきましたとおっしゃるのは、ちょっと無理がありませんか。
現実に、この4年後に至りまして、この1年間、4月末に私たち建設委員に選ばれて、それから2月まで基本設計の編成に携わらせていただきました。その間、私に渡していただきました情報量については、全部筒抜けで後ろの住民の方に届いております。そういった内容でどんどんやってきましたら、住民の方がその基本設計の中身を見られて、だんだん顔がこわばっていったというのが現状なんです。
そして、4年間の間に、町長、一番最初にスタートしたときの経済情勢と現在の経済情勢と一緒ではありません。ですから、さきにまとめられた基本構想を今見直すと言っても、町長、全然恥ずかしくないんです。ですから、町長、そこはしっかりと見きわめていただきたい。それと同時に、ことしの12月、長久手が、もう長久手温泉という会社名まで決めまして、温泉を出しているそうです。駐車場をつくるだけで20億円かけてつくった駐車場、温泉施設だけで、私が聞いている数字では17億円だそうです。とてもかないません。第三セクターでありますので、これも未確認情報ですが、長久手温泉バスというのがこの辺も走るかもしれない。猿投温泉とバッティングするかもしれません。
そういうような中で、東郷町が今度の夢創造の森、これをやろうとすること、私は、官と民がどこで交差し、どこでバッティングしているか。町としてやるべきことは何かということを、今の時点に立ってもう一度見直す必要があると、これは私も建設委員の1人として町長に申し上げたい。今ここで決心しなければ、3月議会でこのまま予算が通って、その後契約が進んで、ますますかじ取りは難しくなります。私は、もうほとんど最後のチャンスではないかと思う。
町長、今の時点でのこの決心の仕方、私は、かじ取りを間違えないようにしていただきたいと思うんです。私は、町長が嫌いではありませんので、ここで今、住民の方々が、凍結させる会は非常に正確な資料を持っております。そのとおりです。いうなら、凍結する会の方が持っている資料は非常に正確、そして、その上に立ってのすべての事態の経過をつぶさに見ました。
そして今、この基本計画の中で具体的に問題になっているのは、夢創造の森計画の大枠が決まったのはコンペで決まった。そして、その中身の事業は9月に引き抜いたと、そうですね、9月に中身の事業を引き抜いたんです。外身は変わらなかった。そして、その引き抜いた結果、福祉センターの増改築はでかくなった。全体の規模はどんどん膨らんでいって、そして、福祉センターにおさまるかどうかわかりませんよ、今、福祉センターの増改築として、最初に民生部が出していただいた図面は駐車場がほとんどない。巡回バスも回るのも困難ではないかと、そういうような図面が出てきたんです。それを見たときに住民の失望は甚だしいものでありました。
夢創造の森計画は福祉の拠点であるはずたった。それが、福祉の拠点はあっちですよと、民生部は一生懸命、福祉センターの増改築に一心不乱になっている。それは当然です。もうここで民生部が今からやろうとしている事業のほとんどの中心的な課題をやっていこうとするんですから。だから、そういうような内容になったときに、じゃ、夢創造の森って一体何だったのかということになりませんか。現実には、中身の事業が入れかわった時点で、そして、福祉拡大のために福祉センターの増改築が、今のあの狭い面積の中ではどうしても解消できない問題がある。その上に、これはあの立地条件がある限り解消はできません。
坂の上に、病人あるいは虚弱な方を追い出しておいて、そして、坂の下の便利なところで夢創造の森を営もうとする、この逆転現象は、この基本構想がある限り解消できません。それがために、いろいろなところでまた大きな投資が必要になった。この三つの点、全部解消するためには、もう一度夢創造の森計画の基本構想から、今の現状に合わせて見直す必要があると、私は町長にもう一度申し上げたいと思います。
私は、具体的に事情を挙げて町長に言っております。町長、2回目の答弁では、ぜひとも具体的な理由を挙げて反論するなり、同意するなりしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
69:
◯議長(
菱川和英君)[ 156頁] 答弁、石川町長。
70:
◯町長(
石川伸作君)[ 156頁] 今、中川議員の再質でございました。スタートからの経緯を中川議員なりにとうとうと述べられたわけですが、これは、1年前といいますか、議会の皆さんに今言いましたように、基本構想の説明された1年前になる。それから、4月から検討委員会の皆さんにお願いしてきています。確かに、ワークショップの後に、庁内検討委員会でそのワークショップの提言を受けながら、あるいは、いろんな各種団体の皆さんからの御要望、御意見を賜りながら、そして、住民の提案をいただきながら、一応一つのまとめをしております。
そういった意味で、私は、住民の皆さんの意向を最大限取り入れた一つのまとめ方をした。すべからく、きのうの答弁、けさの門原議員に、10人言えば10人違う、100人言えば100人違うという中で、少なくとも、皆さんが参画していただいた皆さんの御意見を十二分に十分取り入れた。十二分かどうかはこれは別として、その中で鋭意努力してまいったわけです。
そういった意味で、先ほども御質問がありましたように、コンペ値から額が、先ほどの質問、これは初回質問の答弁漏れみたいな感じがしますが、一生懸命中川議員だとか、どんどんきのうの中で御指摘いただいてやってきた。それが大きくお金が当初の概算計画に迫ったと言われます。確かにそのとおりだと思います。中身が当初の考え方よりどんどん精度がよくなる。当然それだけの機能要求がそこに課せられてきて、一番言えば、当初の施設面積は7,500平米と、きのう、いろいろ皆さん方からの御要望等をその中に付加して、それが実は8,440と、これだけ膨れ上がっています。当初は28億という設計コンペの中でのあれがあったわけで、積み上げた中でそれが出てきている。平米当たりの単価あるいは坪当たりの単価は、基本的には大きく変わっていない、こういった状況になっているかと思います。
一番難しいのは、それから経済事情がどんどん変わってきた。それは私も物すごくよくわかっています。それを承知の上で今回の財政計画は立てております。当然1年前も、どういった枠組みで我々が町債を出すかということもお示ししております。きのうの御質問の中にもありますように、地総債の借り入れが今回しか、エンドだということもお示ししております。それは1年前にもこの全員協議会で皆さんにお示ししております。そういった中で、先ほどの中川議員が言われるように、建設委員会の情報をリークしたと、なぜその段階で、皆さんの情報をもう少し我々のところにも届けていただけなかったか。それは、あなたの個人的な関係の中で言われたかもわかりません。しかし、議会として、我々執行側にはそういったものを御提案していただければいい。我々は我々として、今回のやつについては、最大限住民の皆さんの御意見を伺いながら、行政そして議会一体になって積み上げたものであります。そういった意味では、この辺については、再度基本構想からの練り直しということは考えておりません。
それと、9月の時点で支援費制度実施すると、これは15年度にやらなければいけないと、こういった中で私は、福祉センターの改造を御提案させていただいた。もともと当初の計画では、デイについてはここでやろうという、スタートのときと変わってきたんですが、やはりホールの変更によりまして、これはどうしても、私どもは、少しでも皆さんのためにそれをやらざるを得ぬと。確かに、丘の上とか山の上とか言われますが、あそこの前からたかだか30メートルも上へ上がっておりません、あそこは。
東郷町は山というところもございませんが、こんなことを言えば、長野県の例えば王滝へ行ったときの、あのところは一体どうなるんですか、比較量の問題で山とか何とか言いますが、それともう一つは、障害者の方、お年寄りの方は、確かに、診療所や福祉センターへ行かれるには、あれだけの高低さ、車いすで行くとかそういったことでは平地を歩くより大変だと思います。しかし、重度の方とかそういった方は、少なくとも今我々が提供させていただいております巡回バスだとか、あるいは皆さん方はほとんど歩くよりも乗用車で行かれているケースが多い。だから、そういった意味では、あれはたまたま皆さんのビラを見ますと、とんでもない山の上へ東郷は追いやるんだなと、しかも狭いところという誤解を文面から受ける人も中にはあろうかと思います。
だけど、先ほども言っていますように、私は、この福祉センター並びにこの夢創造の森は、決して今の状態からじゃなくて、先10年、20年と、そういった東郷町の確たる施設、そして中身を皆さんに考えて使っていただきたいと、こんなように思っています。
当然、民への圧迫、長久手温泉を例にされましたけれども、私どもは、決して我が東郷町の民業を圧迫することを考えておりませんし、当然、その中の最初の喫茶の問題にしても、ああいったノーマライゼーションの皆さんにお願いする。隣のKの喫茶店の民を圧迫してはならぬとか、そしてまた建設に当たっては、きのう質問の中にもありましたように、限りなく東郷町の関係の下にそれをつくっていただきたいと、こういう考え方も申しております。決して、むしろ民を圧迫するより、民を活性化させるための一助となるんじゃないかと、こんなように思っておりますので、ひとつよろしくお願いいたします。
71:
◯議長(
菱川和英君)[ 158頁] 杉原教育長。
72:
◯教育長(
杉原辰幸君)[ 158頁] 中川議員の再度の御質問にお答えしたいと思います。
お隣の町のことについて少し触れていただきましたですが、私が近隣市町のことにつきまして、とやかく述べる立場でもございまん。お考えがあってのことでございますので、これにつきましては差し控えさせていただきたいと存じます。
御質問の意図は深いものがあると思います。学級編制基準の弾力的運用の問題とか、あるいは学力低下の補充の意味からでも補助教員をと、こういうような御質問も含まれているんじゃないかと、このようにとらえさせていただきまして、お答えをさせていただきたいと思います。
学級編制の弾力的運用につきましては、学級編制の標準法によります国や県の方針に沿って今後もやっていきたい、このようにまず考えております。また、学力低下を防ぐ補助教員採用につきましては、非常に考えなければならないことがあろうかと思います。特に私は、教育改革の国民会議の最終報告をよく読ませていただいておるわけですが、17の提案の一つでは、授業は子供の立場に立ったわかりやすく効果的なものにする。この文言におきまして、生活集団と学習集団とを区別して、教科によっては、少人数での指導や習熟度別の学級編制を行うということも提言しております。これは議員も承知かと思いますが、ですから私は、むしろクラスのサイズより、あるいはクラスのサイズや補助教員の先生方の数より本教員の質を高める、こういうことが非常に重要であろうと考えております。
もちろん、教員の数が多いにこしたことはありませんが、それより、児童生徒が日々の授業を中心といたしました教育活動で気づき、あるいは発見、この喜びたとか、発見したことの喜びを体得したり、あるいは教育活動を進めていく中で、授業でもそうでございますが、できたという充実感、あるいは自己実現したという、そういう充実感、こういうものを味わったりすることが可能になる授業、これをつくり出す。そのために教員が日々研さんをしていく。そして、確かな学力を身につけさせるために大変重要なことであろう。もちろん、数が多いにこしたことはない場合もあろうかと思いますが、私はそう考えます。
ですから、到達目標の習熟度に応じました少人数の指導や、あるいは、言われております生きる力の育成のための授業改善を初め、教員個々の指導のあり方がより大切なことと考えておりますので、東郷町としまして、補助教員配置の考えは現在持っておりません。以上でございます。
73:
◯議長(
菱川和英君)[ 159頁] 竹内民生部長。
74:
◯民生部長(
竹内保雄君)[ 159頁] DV被害者の住民票を公開しない方法の再度についての御質問にお答えさせていただきたいと思います。
中川議員御指摘のように、住民票を交付する場合、私ども、町内に4カ所の住民窓口サービスセンターがございますし、職員全員で行っておりまして、その管理は大変難しい状況でございます。そして、システムの上で何か制限を加えたらというような御
発言かと思いますが、この住民基本台帳システムにつきましては、そのようなシステムは今使っておりません。そして今、そこで制限をどうだというお話でございますので、その住民基本台帳システムに、今後このようなこともあり得るということで、可能かどうか、今後研究してまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いしたいと思います。以上でございます。
75:
◯議長(
菱川和英君)[ 160頁] 1番中川雅夫君。
76: ◯1番(中川雅夫君)[ 160頁] あと1回しか質問ができませんので、町長に、私は、具体的に官民の問題では、運動浴室、これは民でやるべき内容ではないか。運動浴室並びにその前のカラオケのあたり、これは民間のやるべき事業ではないかという区分を持っておりますが、町長は、具体的にそのあたりどうお考えになっているか、それだけお聞かせ願いたいと思います。
77:
◯議長(
菱川和英君)[ 160頁] 石川町長。
78:
◯町長(
石川伸作君)[ 160頁] 民か官か、非常に難しいところであります。決して民のやる世界だけではないし、官の領域も私はあります。ただ、うちとして、それが具体的に運動浴室やカラオケが民業を圧迫するとは思っていません。そこで少なくともカラオケをやるにおいては、そこでお金を取ったり、あるいは皆さんがやっていることを全くこちらでやるようなことも考えておりません。当然、使用料の問題ではあろうかと思いますが、それが皆さんのところでカラオケの民業を圧迫するとも考えておりませんし、運動浴室は、あくまで健康を自分たちでそこでつくるという、そういった意味ですから、それは、これまた民業を圧迫すると思いません。長久手の方は三セクであって、あれは民の方に移行されます。長久手のバスが来るか来ぬかわかりませんが、その辺のところは長久手さんの方が考えられてますが、決して向こうを我々が圧迫しようとは思っておりません。これが民だ、これが官だという、そういった部分について非常に難しい線引きかと思います。
79:
◯議長(
菱川和英君)[ 160頁] 1番中川雅夫君。
80: ◯1番(中川雅夫君)[ 160頁] これは明確しておかなければならない一つの問題です。民であるか官であるかよくわからない。民間を圧迫しない官のこのようなレクリエーション施設、これを民間を圧迫しない形で行ったときに結果どうなるかというと、閑古鳥が鳴くだけなんですよ。カラオケセットを入れまして、これが民業を圧迫しないようにするとどうやるか。いうなら、流行の歌を入れないようにする。古い懐メロばっかりを入れるということなるんです。だれも使わないということになる。また閑古鳥が鳴く。そういうもののために大きな投資をするのかというのが、今回の見直しの提起されている内容だと私は理解しています。
凍結する会はこのあたりについて、いうなら、官がやるからむだになるんだと、民がやって、一生懸命自分ところの企業として、そして所得を稼いでいただいて税金を払っていただく。これは発展の可能性があります。しかし、東郷町がそういうものに手を染めたときにどうなるか。民間に遠慮すれば閑古鳥が鳴く。そういうふうになって、決していい結果は生まれない。だからここで、町長が今、決心しかねるような答弁された、だったら検討すべきなんです。これは重要な問題、重要な問題だから今議論すべきであり、そして、凍結する会が申し入れている内容もまさにそこなんです。それをどういうふうにやるか。
いうなら、今度の夢創造の森の施設の中で一番お金がかかっているところも運動浴室なんです。そしてこれをどうするか。そして運動浴室の前のあの一帯をどうするか。これを有効に使うためには、民間でなければできない仕事なんです。町長はその上に、新しい職員は、人件費ゼロでありますので、新しい職員は雇わないという枠も、官でありますから、定員の枠の中で当てはめているでしょう、今度の夢創造の森に。いうなら、事業として展開することは非常に難しいんですよ。
きのうの一般質問の中で、わずかにそこに事業として出てくるのは、今、福祉センターの2階の和室でやっいる、職員が2人か3人おりましてやっているリハビリ、あるいは折り紙のその事業がおりてくるだけ、ほかに何かありますか。こういうような形で、あの大きな施設がいっぱいになるとはとても思えない。だから見直しをすべきだと言っているんです。ここで見直しをしなかったら、町長、どんどん進んでいってしまって、そして大変なことになるということを私は非常に心配します。
それから、これも町長、先ほどもっと早く言ってくれればいいのにとおっしゃったんですけれども、私も一生懸命やっていて、そして、町長に今やっとここで申し上げるところまで来たんだと、だけれども、今ならまだ間に合うです。工事はまだ始まっていません。それに基本設計も5月までかかるという話じゃないですか。3月の終わりにやろうと思ったらできないものですら、5月の末までかかるということがはっきりしました。だったら、今こそ見直しのときじゃないですか。
それから、私が住民のことを聞いているんだったら、それを町長の耳に早く入れてほしかったと、入れにいけば私もよかったと思います。けれども町長、それは私だけに言うんじゃなくて、町長も考える会と話し合いを行っておられます。障害者団体との会合も行われた。その中で出てきた内容と、私が皆さんから聞いた内容は何の寸分も違わないんです。そして町長は今責任者でありますから、ちょっとやそっとのことで方針を変えることはできないので、今かたくなになっておられる。だけれども、本当に冷静に考えるなら、東郷町の将来を過たずに考えるなら、今が考え時なんです。違いませんか。
そして、このままいったら、いゆなら、診療所があって、健診施設があって、そして向こうに社会福祉協議会の事業があって、社会福祉協議会の事務所がこっちにあって、シルバー人材センターはまた別にある。何がなんだかわからないような状態にどんどんなりませんか。言ってはなんですが、福祉センターもシルバー人材センターも全部夢創造の森に入れたって十分なだけの事務所もあるんです。配置する人間が、夢創造の森の経費を計算するときに、職員30人という計算になっていました。職員30人といったら、東郷町役場の旧庁舎にいる職員を全部持っていったって、まだ30人にならないと思いますが、それぐらいの人数があの夢創造の森の中には入る。そして、それに見合うだけの大きな事務所も用意されてます。なぜそこに入れないのかということなんです。そして、別のところでやるがために、はっきり言って、余分なお金をつくることになりませんか。今決断のときだと思います。
最後に、町長にそのことをお伺いして、町長がいい答弁してくれるまで何遍でもこれ聞きたいんです。議長が許してくれないから聞けない。最後に町長、本当にいい御答弁をお願いしたいと思います。
81:
◯議長(
菱川和英君)[ 162頁] 答弁、石川町長。
82:
◯町長(
石川伸作君)[ 162頁] 事業の基本構想の見直しについては何度も言っておりますが、これは見直しを今に至って凍結することは考えておりません。そして、先ほど中川議員の言われたように、カラオケのテープが更新できぬ、曲が更新できぬ中で、果たしてここが皆さんでいっぱいになるかというお話ですが、これからの運用、これをどうやって使うか、これについてはそれぞれ住民の皆さん、使われる方、そして、我々が一体となって知恵を出して活性化するようなことを考えていきたい。事業の手とり足とりのことはみんなで知恵を出し合って考えていきたい。
先ほども言っていますように、もう一度考えよと言っておりますが、資金運用の中で今回が最後です。今ここで再度時間を延長することは、せっぱ詰まったぎりぎりの判断ですから、さらにそれの検討は現時点では考えておりません。どうかそういった意味で、これからの運用の中で皆の知恵を出し合って、これをすばらしい交流拠点に皆さんでやっていただけますように、私からもあえてお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。
[「私の言いたいことを、町長、ちょっと取り違えておるところがあります。基本設計
に5月末までかかるんです。5月末まで2カ月以上あるんです」との
発言あり]
83:
◯議長(
菱川和英君)[ 163頁] それは、今のままでいくという答弁をしておりますから。答弁として、今、基本設計を見直すことはしないと言っておりますから。
[「基本設計はしないんですけれども、ただし、町長がそれができないと言ったのは、
いうなら、最後の起債だからということです。5月末までの基本設計に時間があるのに、
最後の起債の話」との
発言があり」]
84:
◯議長(
菱川和英君)[ 163頁] そこで見直したら、また延びていくでしょう、基本設計期間が。
町長、答弁ありますか。石川町長。
85:
◯町長(
石川伸作君)[ 163頁] 最終答弁が終わりましたので、中川議員のあれは、起債の関係と、もう一つは、基本設計は終わっています。終わっていまして、今からは実施設計の段階です。そういった中で時間はあるかと思いますが、その中で使い勝手の問題も含めて、我々は、皆さんの後の運用の中で活用を考えていただきたいと、この辺については基本設計どおり、今から実施設計に進んでまいります。よろしくお願いいたします。
86:
◯議長(
菱川和英君)[ 163頁] お諮りいたします。ここで暫時休憩いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
御異議なしと認め、暫時休憩いたします。
午後2時23分休憩
─────────────
午後2時35分再開
87:
◯議長(
菱川和英君)[ 163頁] 休憩前に引き続き会議を開きます。
13番山口洋子君。
[13番 山口洋子君登壇]
88: ◯13番(山口洋子君)[ 163頁] 議長の指名に従いまして、大きく3点伺います。
町長は、なぜ第4次総合計画の基本構想を曲げてまで仮称夢創造の森を強行しようとするのでしょうか。昨年12月議会の私の一般質問で、不景気の折、箱物づくりはやめたらどうかという質問を行いました。
米国のテロ事件以後、経済状態が大きく変わっていますから、方向転換でありますが、勇気を持って取り組まなければならないという思いでした。外の状況が変わってきているのですから、町としても、ここは何か手落ちがあったというのではなく、変えても全然恥ずかしいことはないと思います。その
発言に対して住民の反響は大きく、呼びかけ人が集まり、賛同者を募り、署名の活動に入っています。住みよい町にしたい、その意欲には敬意を表します。
一方、先回の町長の答弁、「町長としては、皆さんのニーズを受けて積極的に展開をしていきたい」には驚くばかりです。町長は、三つの大きな間違いを犯しているのではないでしょうか。後で第4次総合計画から説明いたします。
一つ目、アンケートをどのように読まれたのか。住民意向調査アンケート配布数5,000、回収数2,543、回収率約50%。答えの多かったのは、1、しばらく様子を見る。2、高齢者社会に対した福祉施設をというのが多くありました。というのは、5,000のうちの回収率が2分の1で、そのうちの40%以上が「しばらく様子を見ると、高齢者社会に対した福祉を」ということでした。
また町長は、住民の意見も十分聞いているというふうにおっしゃいますが、公募の委員は6カ月で6回の会議、何か欲しいものはないか、夢を語るところから入って提言書を町に出しました。しかし、その後は何の呼びかけもなく、どこにもかかわっていません。人に言わせれば「ガス抜きか」と言う人もいます。
二つ目、2月7日の中日新聞によれば、「町当局は住民の意見を最大限尊重した」と発表しているが、第4次総合計画でも「町の主役は住民である」とおっしゃってみえます。もしそうなら、「私たちの意見は最大限尊重された」と住民から聞きたいものであります。
三つ目、住民に対する情報不足である。わからない、知らないという声をよく聞きます。知らない人はおかしいと言ってはいけないのでしょうか。はっきりそういう方にめぐり会いました。行政のお知らせの仕方は万全だったのでしょうか。第4次総で町は何と言っていますか。
基本構想の推進に向けてでは、今行政に求められていることは、町の主役は住民であるという基本意識に立脚し、住民と行政の協働による町づくりの体制を確立することです。このためのキーワードが「情報公開」と「住民参画」であり、各種の事務事業に関する情報や問題点を住民と行政とが共有し合い、町づくりを進めることが21世紀の自治体経営と言えます。
基本構想は、住民と行政が一体となって町づくりを進めるのが目標です。その実現のために、次のような考えに基づき、町の経営システム改革を推進していきます。
一つ目、住民に理解を求めながら町つぐりを進めます。健全な行政運営に当たっては、住民に理解を求めながら町づくりを進めることが重要であり、そのためには、住民にわかりやすい仕組みを構築していくことが必要です。
成熟期に入りつつある現代の社会経済情勢下では、行政活動と言えども生産性や効率性を追求し、職員や財源を真に必要な事務事業のために合理的に配分していくことが重要となっています。また、民間が担うことの方が適切な事業については、住民や事業者による活動を支援し、官民協働による行政運営を進めていきます。
二つ目、住民参画の町づくりを継続的に進めます。地方分権の推進により、地方自治体に権限と役割が委譲され、これらを最大限に生かしていくためには、住民に開かれた行政が一層重要となります。
従来から、さまざまな場面で情報の提示や住民参加による町づくりを進めてきましたが、近年は、行政活動について「関心」から「参画」に住民意識が変化しつつあり、住民の積極的かつ主体的な立場に立った協力システムの確立が求められています。このため、住民ニーズを広くかつ迅速に収集し、真に必要な施策にまで結実させていく住民参画型の町づくり組織を設けるなど、住民主体の町づくり活動を支援していきます。これは、よそから借りてきた文章じゃなくて、私たちの第4次総合計画がこのように言っています。
そして、第4次総合計画は、都市的な成長を目指す仕組みから、時代が求めている都市的に成熟した町並みに成熟させていくために必要な町づくりの事業や仕組みづくりに取り組んでいくために策定するものです。そのように町長はおっしゃってみえます。
そして、先ほど、中川議員も強力におっしゃってみえましたが、このような内容からする第4次総合計画であるならば、町長は、一たん凍結をして、中身をしっかりと見直されるべきであると私は思います。いかがでしょうか。
質問といたしましては、七項目挙げました。1、アンケートをどのように読まれたか。2、住民の意見は最大限尊重した、その具体的内容は。3、住民に対する情報は十分であったか。これは、意見交換会など全町的に取り組むべきでなかったかというふうに思います。4、町の主役は住民であるの基本意識をどのように町に定着させるか、その方法は。5、住民に理解を求めながら進める町づくりの第一歩は。6、住民参画の町づくりの本年の目標は。7、「必要に応じて計画の見直しを行うこととする」という文章もあります。仮称夢創造の森のアンケートに多かった「しばらく様子を見る」についての考えは。
それから、けさほど一番に、基本計画、実施計画についての計画が遅くなるということで提案がありましたけれども、そのことの二つのことは、町としても、少なくとも5月までは見直しをする絶好のチャンスだというふうに思いますが、いかがでしょうか。中川議員にもお答えになっていたようですが、まだ私には物足りませんので、もう一度伺います。
2番目、区長、自治会長などが、本や書類を置いて、区長などの役を行うために便利な部屋を欲しがってみえますが、当局のお考えはどうでしょうか。
3番目、町の公平、平等の発展のための方策をどのように考えておられますか。先議会でも街灯の話が出ていまして、町は、公平だとか平等とか思えないという話だったと思いますが、その方策について伺いたいと思います。
以上、大きく三つです。よろしくお願いいたします。
89:
◯議長(
菱川和英君)[ 166頁] 答弁、石川町長。
90:
◯町長(
石川伸作君)[ 166頁] 山口議員の御質問にお答えいたします。
第4総計の基本構想を曲げてまで夢創造の森を強行するのかという中での答弁でございます。
一つ目の、夢創造の森に関する質問の1点目のアンケートについてでございますが、アンケートの結果からは、高齢化社会に対応した福祉施設という回答が、1位のしばらく様子を見るに次いで多く、その次に公園や緑地、そして、健康の増進を図る施設という結果でありました。しばらく様子を見るというのは、これは解釈のずれかもわかりませんが、今は決めかねているという、そういった意味であり、それを除く上位三つ、今申し上げたものが住民の意向であると思います。そして、その意向を踏まえてワーキングでも議論され、行政内部でも議論し、最終的な基本構想となってきておると考えております。
それから2点目の、住民の意向を最大限尊重したものを具体的にということだが、昨日、石川久則議員、本日の門原議員の御質問にもお答えしたとおり、基本コンセプトも、基本的な考え方も住民の意向を採用しておりまして、具体化に当たっては最大限尊重しておりますので、よろしくお願いします。
それから3点目の、住民に対する情報は十分であったかについてでございますが、先ほど中川議員にも答弁させていただいたように、私としては、可能な手段を使い情報の提供に努めてまいりました。それは、きのう来の質問の中にお答えしているとおりでございます。また、昨年3月、基本構想案の段階から議員の皆さんにもお示ししており、さらには、昨年9月には基本構想の修正についてお諮りし、10月には、建設委員長から基本設計の
中間報告等をしていただくなど、議会の皆さんには情報を遅滞なく出してきたと思っております。
次に4点目ですが、今までも町の主役は住民であるという、こういった認識について全く変わりません。私も、過去も現在も、そして未来に向かっても、それは全く私の考え方も変わりません。今回の経験も踏まえまして、さらなる住民参画のあり方、さらには議会制民主主義をとっている以上、議会との関係、議会に果たしていただく役割など、議会の皆さんのお考えも伺いながら検討を進め、さらに政策決定に臨みたいと、このように考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。
それから5点目の、住民に理解を求めながら進める町づくりの第一歩はとの御質問ですが、それは、きのうの野々山充議員の御質問にもお答えしたとおり、私は、情報の共有であると信じております。共有ということは、ともに理解し合うということですから、全く違ったベクトルでの共有ではございませんので、よろしくお願いします。したがって、今申し上げました議会制民主主義との関係も念頭に入れ、議会の皆さんのお考えを伺いながら、適切なタイミングを見きわめ積極的に情報を提供し、住民の皆さんと共有していくことが私は第一歩であると認識しております。
それから6点目の、住民参画型町づくりの本年の目標はとのお尋ねですが、私の次への信念は、昨年12月議会において梅田議員の一般質問にもお答えしたとおりCS、顧客満足度の向上、そして、創造性豊かな人材の発掘と育成、そして共同です。これはスリーシー、または3Cという形で私はお答えしたと思います。住民参画型の町づくりというのは、今申し上げたこの三つを実践し、私は進めることであろうと、そして、おのずと進むものと考えております。
また、例えば、今回の夢創造の森でも、住民ニーズに対応したソフト事業を行政としても用意しておりますが、住民の皆さんと一緒に、この施設をどのように生かしていけるか、ソフトづくりを通して、その可能性は大きく広がっており、これからの2年間、さらなる活用方法を住民の皆さんの創造性発揮とともに考え、夢創造の森の名前にふさわしいものとして考えております。
7点目の、必要に応じて計画の見直しをするとあるにもかかわらず見直しをしないというのは、総合計画の基本構想を曲げているんではないかと、こういったお尋ねかと思いますが、まず、議員の一般質問通告書にある、地方分権社会に対応する行政システムを進めますという表題の総合計画の写しについて申し上げておきたいと思います。
議員の通告書にある写しは、それぞれ違うページのものをつなぎ合わせておみえになります。このような誤解を招く間違った資料添付は、私は慎んでいただきたいと、このように思います。そして、この写しの最後の部分、必要に応じて計画の見直しをしますとしているのは、序章で、総合計画の趣旨について記述しておるものでありまして、総合計画は10年間という長期にわたる計画であることから、必要に応じて総合計画の見直しをするということは、これは明白であります。そういった意味で、よろしく御理解を願いたいと思います。
アンケートにつきましては、冒頭答弁したとおりでございますので、よろしくお願いします。
91:
◯議長(
菱川和英君)[ 168頁] 坂部総務部長。
92: ◯総務部長(坂部守義君)[ 168頁] 大きく2点ばかりあろうかと思いますので、その点につきましてお答えしたいと思います。
まず第1点目の、区長、自治会長、駐在員などの休養の部屋が欲しいということで、どうかということでございます。この点につきましては、基本的には、地区の行政区の拠点となっております場所、これがコミュニティーセンターであり、公民館であり、集会所だというふうに思います。そのところでの拠点ではないかなと思いますので、役場庁舎等に常設で部屋を設置することは考えておりません。しかしながら、区長さんがおみえになったり、自治会長さんがおみえになって意見交換をしたいということにつきましては、大変有意義なものであるというふうに思っておりますので、申し出等がございましたら、現在の会議室等を用意させていただき、そこをお使いいただきたいというふうに思います。
2点目の、町の公平、平等の発展のための方策の中で、街灯の中には防犯灯もあろうかと思いますので、その点についてお答えしたいというふうに思います。
防犯灯の設置につきましては、地区のことをよく把握してみえる区長さん、または自治会長さんから要望書を提出していただき、現場調査の上設置しております。事業優先順位ということにつきましては、要望書順位となっております。しかしながら、現在、町内には約1,900本の防犯灯が設置されており、今後のことを考えた場合、明確な設置基準、設置配置等が必要と考えており、このようなことを踏まえた計画を現在策定中でございますので、よろしくお願いいたします。以上で答弁とさせていただきます。
93:
◯議長(
菱川和英君)[ 169頁] 近藤経済建設部長。
94:
◯経済建設部長(
近藤幸夫君)[ 169頁] 町の公平、平等の発展のための方策はということで、先回の街灯の話というような、そこで終わっております。私ども経済建設部としましては、建設課、農政商工課、都市計画課、下水道課、環境課、それぞれの課で、その仕事の役割分担の中で住民の皆さんのために事業の推進をさせていただいておるところでございます。議会で予算をお認めいただいた予算の範囲内で、地域の区長さんや自治会長さん、あるいは住民の皆さん方からの要望をもとに、それぞれ事業を展開させていただいているところでございます。
なお、総合計画等の基本方針に基づきまして、町の基本施策としての推進すべきものは、そこで上程をして進めていただいているところでございます。したがって、地区のそれぞれの実情等がございますが、そういった中で公平、不公平という部分が叫ばれるわけでございますが、やはり、設備されておるところの水準の高いところと、これから整備をするところの水準の差は多少あろうかと思いますが、そんなことで、私どもとしては、順次住民の皆さん方の御要望にこたえるような形で進めされていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。以上でございます。
95:
◯議長(
菱川和英君)[ 169頁] 13番山口洋子君。
96: ◯13番(山口洋子君)[ 169頁] 町長は、この基本構想、これ1ページのものからとりました。それから、先ほどおっしゃった計画策定に当たっての趣旨のところは、もうちょっと前からですね。あっちこっちからとっていいところだけくっつけたと、もしそうであっても、それは町長がおつくりになったんです。これから向かっていきたい方針をおつくりになったんじゃないですか、そういう言い方はいけないと思います。町の方針ですから、多少こっちとあっちとついているかもしれません。この場合は1ページですから、よく言っておきます。
それから、町長がなさろうとしているその御答弁の中から、住民に理解を求めながら町づくりを推進する住民参画型の町づくりを継続的に進めます。それから、必要に応じて計画の見直しを行いますというところのどれをとりましても、町長は、これからそういう方針でやっていかれるんだ、そういうふうにはとれません。この夢創造の森計画だけをとりましても、そういうふうにはとれません。じゃ、どの部分で住民に理解を求めながら町づくりを進めるとおっしゃっているか。私たちは、まだ町長の話をよく聞くチャンスがありますが、後ろの傍聴の方にもよくわかるように御説明ください。
住民参画の町づくりについても、どこまでそういうふうに考えられるのか。私は、公募の住民を入れられたということは、町長になってから新しい試みで、大変いいことだと思っています。でも、それはだれかが言ったように、今度の事業の中では、本当にガス抜き程度でしかないというふうに私も思います。なぜかというと、頭の夢の部分だけ語らせておいて、その後の委員会とかなんかには全然かかわっていないんですね。彼らは責任のとりようがないと言っていました。住民本位の町づくりということの町長の思い、どの辺までが住民主体の町づくりなのか、もう1回伺いたいと思います。
それから、その住民本位の町づくりをするに欠かせないことが情報公開だというふうに思いますが、この件につきましても、広報に二度だか三度だか載っていたことは承知しています。それから、私たちもお知らせをしまして、それから盛り上がってきたということも確かです。けれども、お知らせをしたから知らないとか、したのに住民は読んでないんじゃないかとか、そういうふうにおっしゃる向きは、じゃ、よく理解できるようにお知らせしたのかというところにも帰結するというふうに思いますので、先ほどもそういうふうに申し上げましたけれども、ただ相手が悪い、悪いというんじゃなくて、その広報を読まれないというのは前から言われていました。
でも事業によっては、この30数億使うというような大きな事業によっては、もっと住民に理解してもらわなければいけないというふうに思いますので、お知らせしたぞ、もう手順は全部踏んだんだって、それなら僕たちには全然問題がないというんじゃなくて、最終的には行政側と住民がそれをよくわかっていて、そういうものをつくったというふうに認識されないと、中川議員も閑古鳥が鳴くんじゃないかというふうに心配しています。本当はこういうふうに言う方がよく心配をしているんだと思うんですね。何も言わない人がよく理解しているかというと、私は違うと思うんです。心配だからこういうふうに言って、行政側の策定もいいものにしたいし、町民の皆さんにもよくわかっていただいて、こういうものができたというふうに思っていただきたいんです。
その中間にいる議員も、選ばれてきた役割として、よく町民にお返ししたかとか、そういうことを全うしたいわけです。私も後になって、「あんなものをつくるときの議員だった。おまえは何にも役に立っていない」と言われるのが嫌なんです。だから、町長の立場に立って、私もこれをつくるということに一生懸命になりたいわけです。そこの辺を御理解いただきたいと思います。嫌がらせでやっているわけではおりませんから。
それから、自治会長の部屋のことについては、ある区長がおっしゃるには、区長などの教養の本や書類などを置いて、区長などの役をするのに便利なような部屋が欲しい、そういうことでした。先ほどちょっと申しおくれました、済みません。
区長、自治会長などは、町のお手伝いをしている仕事の量が大変多いと思われます。役場で用事を済まさせると殺伐とした気持ちになる。小さなスペースでよい、くつろげる場所が欲しいというのが要望でありました。また、その方は1年が終わって、そうだったのかというようなことがたくさんあった。早くわかっていれば余裕を持って役を終えられたかもしれない。また、次のようなことも言っておられました。区長などほぼ1年で交代する。区政、情勢など早くわかりたかった。
また、他地区において祭りや特技を持った人、区費の使い方など、事業のかかわりや区の運営などに参考になれば取り入れたかった。次に、これらのことはお互いにプラスになると思う。また、新地域の方々は旧住民となじみが余りなく、そういった場で、いわゆる情報を一々総務課へ聞きに来るのではなくて、自由に手に入れたい。そんなお考えのようでした。ちょっと先ほどは内容が少なかったので、改めて御答弁をいただきたいと思います。
町の公平、平等の発展についての方策というのは、今度は町長にお答え願いたいと思います。
先議会で街灯の話が出ましたが、そのほか私どもでかかわってて、こんな疑問があるなということで、道路の維持とか、それから、公園の策定順、事業の優先順位をどのように行っているかということをお聞きしたいと思います。ここでは公園を例にとってみます。時々申し上げていますが、公園には、今では災害時の避難場所の位置が大きくあります。現在、この災害時の避難場所になる大事な場所がないところがあるんです。西白土にはそういう場所がありません。そして、その近くの西部の土地区画整理地内には公園の建設が続いています。そして、その後またつくられる計画もあります。私が言いたいのは、災害時の避難地になる公園が今だに一つもないというところの対策をどのようにするのか、そういう意味です。
道路維持については、その道が少し傷んでいるのは知っていましたが、もっとひどいところがあったので、どんな順でやっているのか疑問を持ったものでした。
街灯については、1地域に2灯という決めがあるようですが、地域によっては多いところもあるようです。必要な場合は多くなることもあるかもしれません。でも、それがどういう場合なのか説明がないと、私は地域で尋ねられた人に答えられません。先ほど、そういう計画について具体化していく、建設部長がそのようにおっしゃいましたが、これは全町的にどういう問題も、何というんでしょうか、事業計画というものが全部なければいけないと思います。
例えば、年度初めの区長が決まったときに、それを集めてどうとかするとか、今まであったのを並べかえてこういうふうにするとか、その状況が区長から住民によく伝わって、それで前の組長さんたちが、そういういろんな要望を聞いてきて区長に上げたものがこういう順番だからね、ことしは無理、来年も無理、再来年も無理だけれども、4年後にはできそうだとかということがちゃんと返事ができるような、その事業の組み立てがなければいけないと思います。それは武藤町長のときにも申し上げましたけれども、もう5年以上そういう事業計画というものがなっていないようですので、今後どのようにされのか、お伺いしたいと思います。以上です。
97:
◯議長(
菱川和英君)[ 172頁] 答弁、石川町長。
98:
◯町長(
石川伸作君)[ 172頁] 山口議員の言われる住民参画の問題、住民が主役ということについては、先ほども答弁したように、全く私も考え方は変わりません。ただ、住民参画がどういった形で、どういう役割を担うかという役割の明確化というのは、今後さらにその辺のところは出てくるかと思います。少なくとも、今回の夢創造の森の中で住民参加型のこういった展開をしたのは、恐らく、今までも多少はあったかもわかりませんが、こういうステップを踏んだのは今回初めてだと思います。
そういった中では、従来はほとんどそういった仕組みがありませんでした。私は、そういった意味で、まずこの仕組みをこの中できちっと皆さんの考え方を伺いながら進めてきました。しかし、この住民参画型のそれぞれの役割というのがこれで決定したわけではございません。まだまだ私は、この役割の整理は、今からも我々と皆さんと一緒に考えながら進めていく必要があろうかと思っています。そういった意味では、完成はされておりませんが、向かっていく方向については全く変わりはございません。どうかその辺のところは御理解いただきたいと、このように思っております。
それからもう一つ、町づくりの考え方ですが、これは行政としては、先ほど公園の例をとっておみえですが、確かに、西部土地開発の中では計画に沿った町づくりが区画整理の中で進められております。そういった中で、今、公園整備は着実にその計画の中で進行しています。西白土の問題をお話しされましたけれども、あの地域は、民間ディベロッパーの開発した地域で、その当時の基準の公園しかございません。現在、その町のところに、山口議員が言われるような整備した町にするには、今の地区計画とか、そういうものを今皆さん方にお示ししながら検討していただいております。その中できちっと、そういったのを我々の考え方としては整理をしてまいりたいと思っています。
東郷町を一つのキャンバスととらえて見た場合、どこから優先するか、どこから優先しないかじゃなくて、その順序はおのずと決まってきますし、じゃ、どこまで全部整備できるか、これは私は時間のかかるところだと思います。東郷一円全部が東郷町の所有地であり、民地でなければ、我々の所有権が少しでもなければ我々の思うとおりにできますが、それは決してできるものではありません。皆さんの合意の中に一つ一つ積み上げていくものだと思います。
それから防犯灯の問題です。これは昨年のときから私が言っておりますように、これは現在、町の管理下にあります。東郷町全体の防犯灯の配置計画、設置計画、これを一つ基準を明確にして整理することが必要だと、こう私も内部には指示しております。今検討を進めております。というのは、先ほど山口議員も言われたように、各地区2灯ずつという、こんな案分方式ではきちっといきません。やっぱり人の住む、整備しないといけないところは、やはりそれなりの照度が必要でありますし、あるいは田んぼが多いところにばかばか電気をつけることはどうかと思います。いろんなバランスの中で、それは私は、一つの設置基準を設けて、その中で皆さんに理解していただくように行政がすべきだと、このように思っていますので、決して山口議員が言われるように、住民が主体ということは、全く私も永久に死ぬまで考え方は変わりません。どうかそういったことについては御理解を賜りたいと思います。
それから、総合計画の見直しという、この夢創造の見直しということについては、非常に短期の事業の中でございます。私は、総合計画という10年のスパンの中では、総合計画はするけれども、その中にさらにさらに大きな変動要因があった場合には、その計画は現実に合った方向に向かざるを得ないと、そういった意味での見直しもあるということを総合計画にうたっております。
今までの総合計画は10年決めたら、画一的にどんな変化があろうと、そのまま踏襲せよという、そんな方向でもありますので、それはきちっと時代に合った見直しをすべきだと、そういう考え方でございますので、ひとつよろしくお願いいたします。
99:
◯議長(
菱川和英君)[ 174頁] 坂部総務部長。
100: ◯総務部長(坂部守義君)[ 174頁] 再度の質問につきまして、お答えしたいと思います。
まず、区長さんの専用の部屋が欲しいという御要望でございます。くつろげる場所が欲しいということかと思いますけれども、これにつきましては限られた部屋になります。特定の人の利用ということにつきましては、やはり問題があろうかというふうに思っております。限られた部屋の中で有効に使っていきたいというふうに思っております。
それからもう一つは、駐在員会議につきましては年5回ほど開いております。最初の4月の第1回目につきましては、町側としましては課長以上で、自己紹介を兼ねまして駐在員さんと相対して、いろんな事業を御説明させていただきます。ですから、当然、駐在員さんにつきましては、自治会長さん、区長さんにつきましても、いろんな関係でどこへ行ったらいいだろうかということがわからないだろうという観点から、そういうことで行わさせていただいております。その関係で、その部署、部署へ恐らく行かれるだろうというふうに思っております。ですから、個々の対応につきましてはそうでありますし、先ほど言いましたように、駐在員会議を通してやっておりますし、その駐在員会議が終わりまして、皆さんで意見交換をしていただいても結構でございますので、そういう中で有意義に行っていただけたらというふうに思っております。
それから防犯灯について、先ほど町長が言いましたように2基ということの中で、今の現状としましては、当然必要のないところもありますので、その中で必要なところにつきましては追加して、区長さんの要望を聞いて設置しているというのが今の現状でございます。先ほど町長が言いましたように、設置基準、設置配置につきましては、今策定中でございますので、それを見てこれから進めていきたいというふうに思っておりますので、御理解を賜りますようよろしくお願いいたします。以上で答弁とさせていただきます。
101:
◯議長(
菱川和英君)[ 174頁] 13番山口洋子君。
102: ◯13番(山口洋子君)[ 174頁] 最後の質問をいたします。
時代に合ったものを行う。総合計画は時代に合ったものを行うということですが、それで結構でございます。そして、一つの事業についても時代に合ったものを行っていただきたいと思うわけです。
ということは、この夢創造の森も、9月以降は経済がぐんと変わっているわけです。それは町長は何度も変わっていることは認めるとおっしゃっているんですから、そこからやはり見直しをされた方がいいと思うんです。そして、住民もそれまで余り知らなかったけれども、いろいろな事情でわかってきたからということで、皆さん町長の考え方を理解したいなと思って傍聴にもみえていらっしゃいます。
それで今回は、また別の要因で時間が延びることになったんですから、早急に意見交換会のようなものをなさる、そういう考え方はないですか。それが住民本位の行政のやり方だというふうに思いますけれども、「いや、それは山口議員の言っているのと全然変わらないよ。私は、一生そうやってやっていくんだ」とおっしゃっても、すぐやっていただかないと間に合わないんですよ、これは。
それで、住民本位を本当にそう思っていらっしゃるんだったら、住民がわかりやすく理解して、それで、そういうものなら欲しいよと、町長との間が短くなって、それぐらいなら私も譲ろうかということが両方からなってきて、しようがないかと、たくさんの人が要ると言っているし、いいだろうということになればそれでいいと思うんです。そこの間を惜しんではいけないと思うんです。2カ月あれば相当のことができると思います。今まで私たちがやってきたことを思えば随分できます。ぜひ町長、この2カ月を有効に使っていただきたいんです。住民参画ということを本当に皆さんの思い中に落としめるために、よくわかってもらうためにぜひ行ってください。
それから公園の問題ですが、公園の問題も、今のように住宅が詰まってしまうまでには何年もありました、はっきり言って。その間何もやってこなかったわけですね。それを私もそれこそ何年も訴えてきたんですけれども、まだ公園用地が取れるときに取らなかったんです。それでもまだ2カ所ほど場所があります、今なら。それで、この30何億とかける費用があるんですから、住民が災害時に避難できる、そういう避難地になる場所をまず確保していただきたい。そちらの方が先だというふうに思います。行政順位としてはそういうふうにお願いしたいと思います。
それから住民本位についてですが、町長はそういうお考えをお持ちになっていても、要するに、地方分権になってきていますけれども、職員さんの方は前からの続きで、何というんでしょうね、今までのやり方というので、行政のやり方がそうなっているかもしれません。そして石川町長も、それについてチェックがどこかで漏れているかもしれません。今のやり方は、例えば夢創造の森で言えば、やっぱり行政主導だとしか私には思えないわけです。幾らか公募の人なんかを入れてやってはいますけれども、もっとやっぱり、こういう傍聴の方たちが「うん、わかった」って、私たちが主役というふうに思われた行政がやられているなというふうに思われるようにやっていただきたいんです。そのためには、そういう職員の育成もやっていただきたいと思います。住民本位の町づくりについて、あとは配置基準をつくるとかということですので、よろしくお願いします。答弁一つお願いします。
103:
◯議長(
菱川和英君)[ 176頁] 答弁、石川町長。
104:
◯町長(
石川伸作君)[ 176頁] いろいろな角度から質問されるので絞り切れないでおりますが、住民本位という中で、先ほど、町長はそう思っているかもわからぬけれども、職員は違うかもわからぬ。どうやってチェックをしているかというお話ですが、これは実は平成8年のときに、いろいろな行政改革の観点から大綱を皆さんからいただいて、それについて町当局はその方向に向かって今進んでおりますが、やはり具体的なアクションプログラムそのものは、議員さんの方もおわかりのように明確に出ておりません。そういった中で、そのままの延長ではやはりいけないし、国の方も小泉さんになってから、今までの行政改革の言葉から構造改革という大きな名称もかわりました。
そういった中で、やはりどういった形で改革の切り口をするかということでございますが、これは先般の全協の中でも皆さんに御報告を申し上げておりますように、今、環境の時代の中でISO14001の認証取得、これは単なる認証をもらえば終わりでない。これは常にグレードアップした改善手法がこの中には入っている。仕事のやり方が変わる一つの手法ととらえております。これが1年は終わらぬで、この一つの仕事のやり方を行政職員がすべからくマスターしたときには、どんどんその改革のテンポは私は速くなってくると思います。
もう一つは、住民満足度の観点から、行政評価システムを今年度から研究してまいっているということを皆さんにお伝えしております。これは少なくとも行政評価システムそのものは、先ほどのISO14000とは違った9000版という品質の改善手法があるんですが、行政がやっているのはそちらの9000版、品質の問題を取り上げた、ちょっと名称が違うんですが、ほとんど民間の改善手法がこの中には盛り込まれております。そういったシステムを、私も含めて行政職員にその仕事のやり方をこの中できちっと変えながら、今言ったように改革方向を進めようと、方策としての考え方を持っています。きれい事で数字が何ぼになるかという目標値の設定はありますが、やはり方法、手段を明確にしなければ、希望だけを唱えておっても改善はできないし、改革はできないと、このように思っています。
ですから、その中には、先ほど申し上げましたように、住民満足度がまず第一、それは住民主体であるという考え方に何らいささかの疑念も私は持っておりません。ですから、それを達成するために、行政職員もとより議員の皆さん、そして全東郷町民の皆さんが一つの方向に向かって御理解いただければ、おのずと東郷町は立派な町をつくりながら次代に継承できると、このように考えておりますので、ひとつよろしくお願いいたします。
[「基本計画が遅くなるということを伺ってください」との
発言あり]
105:
◯議長(
菱川和英君)[ 177頁] 石川町長。
106:
◯町長(
石川伸作君)[ 177頁] 先ほども申し上げましたように、基本設計は終了しています。先ほどそういった意味で、今から2カ月間は、実施設計がおくれておりますので、その実施設計の中で、よりグレードの高い中身の精査に入ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。
107:
◯議長(
菱川和英君)[ 177頁] これをもちまして一般質問を終わります。
お諮りいたします。ここで暫時休憩いたしたいと思いますが、御異議ございせんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
御異議なしと認め、暫時休憩いたします。
午後3時24分休憩
─────────────
午後3時35分再開
108:
◯議長(
菱川和英君)[ 177頁] 休憩前に引き続き会議を開きます。
日程第4、議案第3号東郷町立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の制定についてから議案第30号平成13年度東郷町一般会計補正予算(第6号)まで、以上28議案を一括して議題とし、通告により質疑を許します。
17番橋本洵子君。
[17番 橋本洵子君登壇]
109: ◯17番(橋本洵子君)[ 177頁] 議長のお許しがありましたので、通告に従い議案質疑をいたします。
議案第7号適応指導教室指導員の経歴または人物評価をどのようにして決めますか。また、期間はどのくらいの見当でしょうか。
議案第16号児童福祉費の中で、児童福祉システム構築事業671万6,000円とありますが、どのような事業内容でしょうか。
次に公園整備費、グリーンベルト整備計画策定委託料が昨年も580万円、本年も567万円予算計上されていますが、どのような進捗状況なのか、お伝えください。
次に、あやめの里づくり事業について、場所は町民会館東とのことであるが、町有地なのか、また借用するのか。町内各地にちらばる公有地の活用や水辺は考えられなかったのか、お答えいただきたいと思います。
次に、学校プール開放事業に伴う問題点と整備内容はどのような問題がありますか。また、整備はどのようにされるのか、お聞きしたいと思います。
続いて、地域福祉基金の繰り入れについては、一般質問でも申しましたが、条例第7条の繰りかえ運用をしてはいけないのか。町長は、いずれとは言わなかったけれども、積み増していきたいという考えはお持ちのようですが、やはり期間を決めて、きちんとした計画表を出した方がこれはいいような気がいたしますが、いかがお考えですか。
第24号企画費、交流拠点施設施設整備事業委託料で、当初6,000万円で一般会計で予算に入っていたと思いますが、年度末に町債が4,120万円というふうに追加するのはどういうことでしょうか。きちんと説明をしていただきたいと思います。以上です。
110:
◯議長(
菱川和英君)[ 178頁] 答弁、高木教育部長。
111:
◯教育部長(高木 修君)[ 178頁] 先ほどの質問の中で適応指導教室指導員は、そのようなことでどうかということでございます。適応指導教室の指導員には、学校復帰に向けての支援の趣旨を踏まえた上で、保護者や学校担当とも十分な連絡調整や教育相談が行える人材というふうに思っております。また、適応指導教室が小中学校をあわせた運営となるために、小学校及び中学校での教職経験が豊富で、教科指導能力のすぐれた指導力の豊かな指導員を置くことが必要と考えております。
任命手続については、東郷町教育委員会において、審議の上決定することになっています。なお、任期については1年と考えております。
次にプールの関係でございます。学校プールの開放に伴うに当たり、現状の施設での問題点ということでございますけれども、既存のプールの最大限の有効利用を考慮いたしまして、まず第1点に更衣室が不足しております。今は小学生しか使っておりませんので、今度は住民の方が入りますと更衣室が必要だろうと。それから、プールの入場者の受付の業務を行う場所は現在ございません。それから、トイレの整備が必要であるということです。14年度には、これの施設約全体で45平米程度の増改築を行う予算を計上したものであります。以上です。
112:
◯議長(
菱川和英君)[ 179頁] 竹内民生部長。
113:
◯民生部長(
竹内保雄君)[ 179頁] 議案第16号の一般会計のうちで、児童福祉システム導入について、事業内容についての御説明をさせていただきます。
児童福祉システムの導入事業とは、現在児童課にある児童手当、町遺児手当、保育園の入退所、保育料などの事務処理システムでございまして、このシステムが古いもので、現行の制度になじまなくなってきております。これに対応するために、新たにパソコンを使ったシステムを導入し、事務処理に支障を来す状況を改善するものでございます。
児童手当に関しましては、制度改正により、受給対象者が3歳未満児まてが就学前児童となり、システム上不ぐあいが生じ、現況届けなどの書類が打ち出せなかったり、保育料計算に関しましては、日割計算の管理ができなかったりしての問題点を解決いたします。
また、新システム導入により、児童手当、遺児手当につきましては、認定通知書、受給者台帳の事務の合理化、今までは手作業で行っておりました統計的なデータ処理の電算化、児童手当、遺児手当、児童扶養手当の事務処理の一元化ができるようになります。
保育園入退所、保育料につきましても、入所状況などが一目で把握でき、入園通知決定書が年度の途中でも発行できること、保育料徴収に関して全保育園で口座振替ができるようになることなど、今までの事務処理上の懸案事項が解消されるものでございます。導入時期といたしましては、ホストコンピューターとの連携もございますので、9月をめどに導入したいと考えております。よろしくお願いいたします。以上です。
114:
◯議長(
菱川和英君)[ 179頁] 近藤経済建設部長。
115:
◯経済建設部長(
近藤幸夫君)[ 179頁] 14年度一般会計予算のうちから、グリーンベルト構想は、第4次総合計画におきまして、愛知池、前川、境川の一帯を東郷町グリーンベルトと位置づけ、緑、水、鳥、そして、人が集う空間として整備をするという一つの重点プロジェクトであります。
今年度の進捗状況でありますが、総合計画の初年度ということで、基本コンセプトと整備内容について検討し、計画策定を進めているところであります。策定に当たりましては、住民の皆さんにも参加をしていただくワークショップ方式として、その運営企画及び作成資料をコンサルタントに業務委託をしています。そして、ワークショップへの参加をしていただける方を7月広報にて一般公募しましたところ、17名の申し込みをいただきました。参加者の皆様方は、自然との共生や魚の生息環境に詳しい方、町づくりに興味がある方など、20代から70代と幅広い年齢層で、職業も、自営の方、主婦の方、サラリーマンなど多様でございまして、皆様方大変お忙しいところ、全くのボランティアでの参加をしていただきまして、この場をおかりして感謝を申し上げる次第であります。
町では、このワークショップにお集まりの方々を中心として、グリーンベルト構想実現のため、官民一体となって活動していただける町内のグループを育成、支援していく方針で計画策定に参画をしていただいております。
さて、ワークショップは、第1回を7月30日に開催しまして以来、毎月1回のペースで集まっていただき、熱心に検討していただきました。今月で9回目を迎えておるわけでございますが、きょうその会合を行っていただきます。なお、ワークショップの様子は町のホームページにも掲載をしております。
現在、基本コンセプトをまとめ、報告書として作成する段階となっております。概要を申し上げますと、グリーンベルトの将来像を、第4次総合計画にあります「緑、水、鳥、そして人が集う空間」と位置づけまして、自然、人、話題の三つの基本コンセプトで整理をされております。そして、グリーンベルトの源となる水源の確保や、今、生物等の自然環境の保全、町民参加によるプランから維持管理など、七つの基本プランを描いております。さらに全体として核となる場所を3カ所設定して、三つのプロジェクトとして位置づけをしております。報告書ができ上がりましたら、議員各位にお配りをいたしますので、ごらんいただけたらと思います。新年度の事業でありますが、この報告書をできるだけ実現化できるようにということで、具体的な整備計画を策定したいと考えております。予算をお願いしておるところでございますので、よろしくお願いします。
次に、あやめの里づくり事業についての御質問にお答えをいたします。
まず、お尋ねの町民会館東隣には、議員御承知のことと思いますが、町有地はございませんので、民有地をお借りしての計画であります。予算をお認めいただいた後、地主さんには、借地の考えで進めさせていただくものでありますので、御理解をお願いいたします。
なお、町内にあります公有地の活用についての検討もいたしましたが、やはり町民の皆様にアヤメの景観を楽しんでいただくには、人目につきやすく、駐車場、休憩できるところやトイレ等の施設も重要であります。そんなことから、多くの水を必要としないアヤメは町の花でもありますので、役場を中心とした公共施設の整備されている近くが最良との判断をし、面積も約2,800平方メートルとまとまった土地でありますので、今回の候補地としての選定に至りました。
また、水辺は考えられないかとの御質問でございますが、茶苦煎池にてアヤメを植栽して啓発をしていた時期があるわけでございますが、今ではその当時の面影が残っていませんが、今後、これらの水辺や公園におきましても整備が必要であろうかと思いますので、町民の皆さんやボランティアの皆さん等への御理解を得ながら検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。以上でございます。
116:
◯議長(
菱川和英君)[ 181頁] 坂部総務部長。
117: ◯総務部長(坂部守義君)[ 181頁] 議案第16号の関係でございます。地域福祉基金の繰り入れについては、条例第7条の繰りかえを運用してはどうかということの御質問でございます。これは、昨日の橋本議員にもお答えしたとおりでございますが、この地域福祉基金の使い方には、議員のおっしゃるとおり、繰りかえの方法もあります。ただ、そのあたりがまさに財政運営でありまして、今回そのあたりが後年度以降、弾力的に運用ができる方法を
選択させていただいたということでございまして、この辺御理解を賜りますようお願いいたします。以上で答弁とさせていただきます。
118:
◯議長(
菱川和英君)[ 181頁] 中根町長公室長。
119:
◯町長公室長(
中根源博君)[ 181頁] それでは、議案第24号平成13年度東郷町一般会計補正予算(第5号)関係の御説明を申し上げます。
夢創造の森整備事業の財源として、地域総合整備事業債を活用する基本構想案を御説明した平成13年2月13日の全員協議会において御説明はさせていただいておろうかと思います。また、このことは平成13年3月の
定例会においても、磯村鎭議員、星野靖江議員、さらには、
門原武志議員からの御質問に対する御答弁でも御説明をさせていただいております。
この中で、財源として考えている地域総合整備事業債の申請が平成13年度限りであり、平成13年6月が申請時期であることも御説明をし、御理解をいただいていると思っております。
そこで、当初予算に計上せず、今回補正となった理由につきましては、国の制度上の問題として、平成13年度の起債許可が平成14年3月に正式におりる見込みが立ったために、本
定例会で補正をさせていただいたものでありますので、御理解をいただきたいと思います。
ちなみに、去る3月1日付で地域総合整備事業債の許可を愛知県知事よりいただいておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。以上です。
120:
◯議長(
菱川和英君)[ 182頁] 高木教育部長。
121:
◯教育部長(高木 修君)[ 182頁] 先ほど私の方から、任期についてということで御説明申し上げましたけれども、1年の任期で再任用を妨げないと考えております。そのように御訂正をお願いします。
122:
◯議長(
菱川和英君)[ 182頁] 17番橋本洵子君。
123: ◯17番(橋本洵子君)[ 182頁] 質問していることの大半は、かなり詳しく説明いただきましたので、ありがとうございました。
ただ、地域福祉基金の繰り入れには、私自身大変こだわっておりまして、後年以降弾力的にと言われましても、やはりある程度の見通し、目安というものは必要ではないかと思うんです。それがないと、取り崩してそのままということにもなりかねませんし、やはりこれは町民に対してなかなか説明のつくことではないので、そこのところをもう少し考えていただけたらと思います。
それから第24号ですが、着々と町債を組み、この夢創造の森の事業を展開するための手続は粛々と進んでいるという感を受けました。以上です。地域福祉のことだけお願いします。
124:
◯議長(
菱川和英君)[ 182頁] 答弁、坂部総務部長。
125: ◯総務部長(坂部守義君)[ 182頁] 再度の御質問にお答えさせていただきます。
後年度以降の弾力的に運用すると言われるが、どうかということだと思います。これは昨日もお答えいたしましたけれども、繰りかえで行いますと、繰り入れの時期、いつ戻すかということを明確にする必要がある。したがいまして、繰り戻しをするときの時期、金額に縛りがかかってしまいますので、今回この方法を
選択することが適当ではないというふうに考えております。
また、昨日の町長の御答弁でも、後年度以降につきまして、財政状況または預金金利等を勘案しながら基金の積み立てという方法をとってまいりいという御答弁をさせていただいておりますので、よろしくお願いいたします。
以上で答弁とさせていただきます。
126:
◯議長(
菱川和英君)[ 183頁] 1番中川雅夫君。
[1番 中川雅夫君登壇]
127: ◯1番(中川雅夫君)[ 183頁] 議長のお許しを得ましたので、議案質疑を行います。
議案第16号、この中で4点ほどお伺いをいたします。まず、交流拠点施設建設に伴う町債の返済と維持管理費分を合わせて、少なくとも3億円以上の支出増になります。町税収入の増加が当分見込めないばかりか、14年度では落ち込みがはっきりしてまいりました。こういう今日にあって、どのように支出増に対応するのか、所見を伺っておきたいと思います。
2点目、歳入の2款、5款、6款、2款は地方譲与税、5款ゴルフ場利用税、6款自動車取得税交付金、こられは収入増を見込んでおりますが、この収入増になった根拠をお聞きしたいと思います。
3点目、地域福祉基金を福祉センター改造事業に取り崩すことは可能であるという説明をお聞きしました。しかし、これははっきりしておきたいんですが、平成3年度の自治省並びに厚生省の事務次官が発した高齢者保健福祉推進特別事業についての通知は、地域福祉基金に次のように述べています。
1点目、基金の設置、高齢者等の保健福祉の増進を図るため、地域においても、在宅福祉の向上、健康づくり等の課題につき、民間活動の活発化を図りつつ、地域特性に応じた高齢者保健福祉施策等を積極的に推進する必要がある。このため、民間活動に適切なインセンティブを付与することなどを目的として、地方公共団体が地域福祉基金を設置する云々とあります。
ここで言うインセンティブとは、外来語事典で調べますと誘因、企業が目標達成のために設けるさまざまな刺激、例えば、消費者、販売店、自社の社員などに与える報酬、賞金などとあります。基金の設置目的がここまで明確であるのに、福祉センター改造費に取り崩すのが最適であるという答弁が繰り返されております。何か丸で言葉の通じない人と話しているかのようでありますが、設置目的と取り崩し目的との関連を何とか説明していただけないでしょうか。
次に、この福祉基金の考え方の中に、基金は果実運用型であることとあります。また、平成5年の議会で、東郷町地域福祉基金の設置及び管理に関する条例の一部改正に際し、このとき基金の処分の条文が加わったわけでありますが、橋本議員の質疑に、当時の当局は次のように回答しています。平成3年度末時点では発生した利子も少額でございましたので、充当する事業が見当たらず、利子を元金に繰り入れました。この利子を取り崩すには処分規定が必要となりました云々。そして、答弁の最後に、当初の元金まで取り崩す考えはありません。以上ですと、こういう答弁であります。
この答弁が間違っていなかった証拠に、その後、地域福祉基金は利息を積み立て、同額を取り崩すという運用を今年度予算までずっと続けてきております。今回突然に、基金を取り崩しできます、条例にはそう書いてありますと言われても、ちょっと待ちなさいというのが議会の当たり前の反応ではないでしょうか。平成3年の国の通知はそのまま残っております。平成5年の東郷町当局の答弁は、今年度予算においても踏襲されてきたものであります。これを突然に運用を変える。そして、まして基金目的外の運用のために約束をほごにするなど、当局のやり方については条例違反と言わざるを得ません。基金取り崩しをどのように説明するのか、再度お伺いしたいと思います。
4点目で、休日急病診療所負担金とあります。日進市の診療所であります。日進市の診療所の経費を東郷町が負担しなければならない根拠をお聞きしたい。このことについては、ずっと前からあったらしいんですが、あったらしいというより、あったことは知っていますが、なぜそんなもののために、日進の病院のために東郷町が負担しなければならないんですかと言われるまで、私もその矛盾点に気がつきませんでした。考えてみれば、日進市休日急病診療所は名古屋市の人もかかっております。かかっているからといって、名古屋市が日進市に負担金を払ったなんて話は聞いたことがありません。なぜ東郷町が日進市の診療所のために負担金を支払っているのか。これが根拠になる条件をお聞きしたいと思います。
次に、議案第24号給食サービス、入浴サービス、寝具クリーニング乾燥サービス事業の状況はどうなっているか。事業の抜本的な強化策が必要ではないかということでお伺いいたします。
今回、13年度の補正が出まして、当初予算から給食サービスが507万円から315万円に、入浴サービスが195万円から10万円に、寝具クリーニング乾燥サービスが9万4,000円から3万3,000円に、それぞれ猛烈な減額になっております。これ毎年、当初予算でたくさん見込んで、決算ではがたんと落ちると、そういう状況を繰り返しておりますが、当初予算で盛り込まれたそこの意図と、実際に行われている内容とのこの格差を、何とか当初の目的どおり執行できるような方策が今必要なんではないかということでお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
128:
◯議長(
菱川和英君)[ 185頁] 答弁、坂部総務部長。
129: ◯総務部長(坂部守義君)[ 185頁] この中で、交流拠点の関係でお答えしたいと思います。
交流拠点の施設建設に伴う町債の返済と維持管理費分を合わせて、少なくとも3億円以上の支出金増になるが、町税の収入増加が当分見込めないばかりか、落ち込んでいく今日にあってはどうかということでございます。
これにつきましては、この施設に係る償還金の額は、昨日もお答えしましたけれども、19年度には2億4,000万円強になるわけでございまして、維持管理費も含めますと、議員の言われる額ぐらいになることが予測されます。しかしながら、先ほども言いましたように、きのうの一般質問でお答えしたとおり、19年度以降が今より公債費が伸びると見ておりませんので、落胆できないものはない、やっていけるものと考えております。
それから、歳入の2款、5款、6款の収入増を見込んだ根拠をお聞きしたいということでございます。2款の地方譲与税につきましては、12年度の決算額、これは6月、11月でございます。それから、13年度決算見込み額で見ますと、12年度につきましては7,480万4,000円、13年度決算見込みの6月、11月分で7,615万6,000円、135万2,000円の増となっております。
それから5款につきましては、ゴルフ場利用税交付金でございます。これにつきましても8月、12月期でございます。12年度の決算額では2,152万7,000円、13年度見込み額につきましては2,187万8,000円でございます。
6款の自動車取得税交付金でございます。これは8月、12月期でございますが、12年度につきましては7,632万3,000円、13年度につきましては7,545万9,000円でございます。これにつきましては86万4,000円の減になっておりますけれども、上のゴルフ場利用税につきましては35万1,000円の増でございます。それを見込まさせていただきまして今回の予算計上とさせていただいております。
今後につきましては、地方譲与税と自動車取得税交付金につきましては、積算の根拠が道路の延長、面積でございまして、今議会に提案させていただいております東郷西部特定土地区画整理組合の道路の移管がされます。それにつきまして15年度以降、これらについて算定されるということでございますので、この見込み額より増加するんではないかというふうに思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。以上でございます。
130:
◯議長(
菱川和英君)[ 186頁] 竹内民生部長。
131:
◯民生部長(
竹内保雄君)[ 186頁] 議案第16号の休診の関係のお尋ねから御説明させていただきたいと思います。
休日医療につきましては、日進市と東郷町及び長久手町の区域内における休日医療対策の重要性にかんがみ相互に協調し、休日医療対策を円滑に推進するため組織的な医療体制の整備及び確立を図るものとして、もって地域住民の生命と健康の保持に寄与する事を目的として、平成7年9月29日に、3市町間において休日医療に関する覚書を締結しております。
休日急病診療所負担金につきましては、休日医療に関する覚書第4条に、休日急病診療所の管理運営費として、本町と長久手町の応分の負担が定められていることから、休日急病診療所の施行に要する経費については、均等割、利用者割に応じて本町の負担金として計上するものでございます。
また、休日急病診療所の運営につきましては、日進市の休日急病診療所条例及び日進市休日急病診療所運営協議会規則が設置されており、運営協議会の中で、それぞれの協議会の任務、委員の数、委員の任期が定められております。この中で、公益を代表する委員として、構成3市町からそれぞれ1名がこの委員に入っております。その委員は私でございます。
この協議会は、休日急病診療所の管理運営及び医療に関する事項について協議を行うこととなっておりますが、具体的には年2回協議会が開催されまして、運営状況として、診療報酬、利用状況、診療別患者数、診療収入、東名古屋医師会への管理運営委託料、診療所予算などについて協議をしております。
次に、議案第24号平成13年度東郷町一般会計補正予算(第5号)の関係で、給食サービス、入浴サービス、寝具乾燥サービスの3事業の状況はどうなっているのか。事業の抜本的な強化対策が必要ではないかというお尋ねでございますが、給食サービスについての状況について御説明を申し上げます。
利用者につきましては、平成12年度のサービス利用者は延べ266人、本年度のサービス利用者の延べの見込みでございますが、382人と見込んでおりまして、43.6%増加しております。また、延べ食数につきましては、平成12年度の3,135食から、本年度見込み食数は4,844食と大きく伸びておりまして、54.5%のアップとなっております。給食サービスの内容につきましては、刻み食、減塩食、軟食などの受給者に合わせた給食サービスを提供しております。
入浴サービスにつきましては、現在利用してみえる方はありません。昨年度は、福祉サービスの障害者の関係で1名の方が御利用されておりましたが、この方はお亡くなりになっておりますので、現在の利用者がない状況でございます。寝具乾燥サービスの利用状況につきましては、平成12年度は延べ9人、本年度も延べ9人となっております。
事業の抜本的な強化策は考えておりませんが、給食サービスについては、受給者に合わせた給食を引き続き提供していきたいと考えております。寝具乾燥クリーニングにつきましては、重度障害者、寝たきりの高齢者へのサービスとして継続実施しておりますが、ここで一つ、虚弱なひとり暮らしの高齢者への事業等として、適当なサービスの提供をするよう検討してまいりたいと考えております。
以上で説明とさせていただきます。
132:
◯議長(
菱川和英君)[ 187頁] 坂部総務部長。
133: ◯総務部長(坂部守義君)[ 187頁] 答弁漏れでございます。済みませんでした。
地域福祉基金の関係でございます。中川議員の御指摘のとおり、その
文書ではそういう形で来ております。ただ、平成3年6月3日付の次官通達での基金設置目的につきましては、高齢者等の保健福祉の増進を図るためというものでありまして、財政措置は地方交付税によって行われるものであるということでございます。基金の目的、内容等は、地域の事情に応じ独自に決定されるものであるというふうにされておりますので、そのような取り扱いでの基金条例というふうになっているということでございます。
昨日、町長から答弁いたしました関係で、今回の福祉センターの改造につきましては、この地域福祉基金をまさに今使うことこそ重要であるというふうに認識しておりますし、また、それにわたるこの福祉基金につきましても、重要な基金であるということも思っております。そのために、この福祉施策を推進するためには、後年度以降につきましても、財政状況または預金利率等を勘案しながら、基金の積み立てということで方法をとっていきたいというふうに考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願いいたします。以上で答弁とさせていただきます。
134:
◯議長(
菱川和英君)[ 187頁] 1番中川雅夫君。
135: ◯1番(中川雅夫君)[ 187頁] まず、下の方から順番にお伺いいたします。
給食サービス強化策などはないとおっしゃいましたけれども、これ給食サービスを強化していくという方針があったと思います。できるだけ強化していくという立場での再度の御答弁をお願いしたいと思いますが、全くないというのも非常に寂しいものですので、よろしくお願いします。
2点目でありますが、休日急病診療所、いろいろ説明をいただきましたが、負担金であるのか、補助金であるのかもはっきりしない事業であります。事業そのものも日進市の事業であることは明白であります。これが3市町の共同事業であるということではないので、これを負担金というのも非常におかしな話であろうと。そして、委員には1人出ているから、それでこのお金を払うという話も、それも納得がいきません。ぜひこれは正常化していただく課題として日程に挙げていただきたい。このままの形で持っていきますと、これは東郷町から出たお金が日進市に入って、また、日進市も東名古屋医師会に丸投げで委託すると、そういうような状況になっている、非常に不正常な事業運営になっている形態だということが指摘されております。どうかこの問題については、ぜひ改善するということを当局側の答弁として得られないでしょうか。よろしくお願いします。
また、地域福祉基金のことについて、これ話が通じないと言ったことの原因が今わかりました。実は、総務部長がお答えになりましたのは、基金設置の問題について最初の部分だけであります。私が基金設置の中身について、この長い文章を読み上げたのは、その最初の部分に、高齢者等の保健福祉の増進を図るためと書いてあるんです。図るためにこれこれの財政措置が必要であります。そして積極的に推進する必要がある、丸。このため、そこから入っているんですよ。民間活動に適切なインセンティブを付与することなどを目的として地域福祉基金を設置している。だから、地域福祉基金の設置は、高齢者保健福祉活動の増進を図るための、民間活動に適切なインセンティブを図るための基金設置であります。いうなら、この後段の部分を抜いて、目的が似通っているからいいんじゃないかというような運用の仕方は、私はいただけない。
もし、こういうような運用をされるんでしたら、実情の問題で町長が先ほどお答えになりました。これだけ金利が下がっていたんでは、果実運用型といったってとても無理じゃないかと、そういう中での新たな展開、実際に10年前に発行されました国の通知、それ以後何の通知も来てないと。当局側の裏の話というんでしょうか、いうなら、うがった見方をすれば、国はこのことについて何もこだわっていないじゃないかと、だけども東郷町としては、この基金は重要な基金であるという、そういう御認識がある。そして、今後この基金を使っていろんな事業をやっていきたいということがあるならば、ぜひこの基金に、今は利息運用型にしたって、利息がもう入ってこない。だったら、その利息をきちんと保証していくような展開をやっていかないと、この間、民生部長がせっかく答弁していただいた、今後PRをする、あるいは利息について運用の方面についていろいろ研究をしていくという答弁が宙に浮いてしまいます。その点での今後の財政運用の展開が、ぜひ政策的に展開できるものと、そういう御答弁はいただけないか。それをお伺いしたいと思います。
最後に、交流拠点について伺っておきます。2億4,000万円の償還が参ります。2億4,000万円の償還について、交付税措置ということを若干聞いたようなこともあるんですが、昨日の答弁の中で総務部長が9億円がどうのこうのとおっしゃったんですけれども、そのあたりの数字のことはよくわからなかったんです。もう一度ゆっくりと、交付税がどういうような関係になるのか、その点をお伺いしたいと思います。
136:
◯議長(
菱川和英君)[ 189頁] 答弁、坂部総務部長。
137: ◯総務部長(坂部守義君)[ 189頁] 再度の質問にお答えしたいと思います。
昨日の交付税の措置でございます。この事業で借り入れます地域整備事業債につきまして、交付税の需用額に算入されます。その算入額は、13年度ベースに算定しますと、14年度から25年度までの12年間で9億186万9,000円でございます。よろしくお願いしたいと思います。
それから、政策的に云々、これは財政的な話になりますので、どうなるかわかりませんけれども、源課がこの事業をやりたいということであれば、実施計画に挙げ、それから、必要であれば財政を措置していくということになろうかと思いますので、それにつきましては、実施計画とそれを整合をとりながら進めていきたいというふうに思っておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。以上です。
138:
◯議長(
菱川和英君)[ 189頁] 竹内民生部長。
139:
◯民生部長(
竹内保雄君)[ 189頁] 再度の御質問にお答えさせていただきたいと思います。
休日急病診療所の負担金につきましては、休日急病という事業について利害関係を有する者から、すなわち、構成市町から休日急病の施行に要する経費の一部を受益に応じて負担する経費で、地方自治法第224条の規定に基づき負担金として計上してお支払いをさせていただいておりまして、改善する考えはないかということでございますので、現時点におきましては改善する考えはお持ちしておりませんので、御理解をお願いしたいと思います。
それから、給食サービスのことにつきまして、強化していくということでどうかというお話でございますが、平成13年7月から8月にかけまして、この給食サービスについてのアンケート調査を実施させていただきました。この調査結果からまいりますと、給食の質、内容につきましては、「このままでよい」が52%、「高くてもよいから、よくしてほしい」と望む方が24%、合わせて76%の方が思ってみえます。
それから、利用者負担金について300円で今お願いしておりますが、300円で70%の方が適当であると、500円でもよろしいという1割の方がおみえになります。それから、希望利用日数について、1週間に3回であるが、回数についてはどのようなお考えかという問いに対しまして、8割の方が週3回で適当でよろしい。毎日欲しいという方が1割おみえになります。
また、この配食のない日についての回答でございますが、これ複数回答となっておりますが、どなたが配食されますかという問い合わせに対しましては、配偶者やヘルパー、デイサービスの施設でいただいていると、自分でおつくりになる方が3割、でき合い、インスタントで召し上がっている方が24%となっておりますので、この調査結果から、先ほど申し上げておりますように、このままの状態でしばらく様子を見たいというふうに考えておりますので、御理解のほどお願いしたいと思います。以上でございます。
140:
◯議長(
菱川和英君)[ 190頁] 1番中川雅夫君。
141: ◯1番(中川雅夫君)[ 190頁] 2点、最後に質問して終わりたいと思います。
一つは、総務部長は、地域福祉基金にかわる財政運用については、民生部の事業として実施計画を挙げていただくということをおっしゃいましたけれども、これでは、結局は地域福祉基金でなくなっちゃう。地域福祉基金について、その運用ということをおっしゃられた答弁は、やはり宙に浮いてしまうことになります。その形を何とかとっていただけないか。できるだけというなら、私が思っておりますのは、やはり確実な割り戻しの運用をしている状態なんだということを明確にできるような形での計画、財政運用が、やはりここでは必要ではないかというふうに思います。ですから、単なる民生部としての実施計画ということだけでは、私は納得できません。
2点目です。休日急病診療所、受益に応じて応分の負担ということをおっしゃいましたが、これ受益者というのがまた問題です。東郷町の人が休日急病診療所の患者としてかかることが受益を付与されたことになるかどうかは、これは別ものだと思います。地方自治法で言うところの受益に応じての負担金というのは、もっと別の話だと私は理解しております。
例えば、名古屋市の排水路の方を使わしていただくとか、東郷町に排水がないので名古屋の方へ流させていただくとか、そうした場合には、名古屋市の施設を使うところの受益の応分の負担というのが発生するでしょう。けれども、休日急病診療所を東郷の人が利用する、あるいは長久手の人が利用する、日進の人が利用する。そういう考え方をするんだったら、瀬戸の陶生病院を利用したら、受益者発生するかというような極端な例まで出てきてしまいます。受益という考え方とはおのずから違うと思いますので、やはりこれは制度的に整理し直す必要があるのではないでしょうか。
142:
◯議長(
菱川和英君)[ 191頁] 坂部総務部長。
143: ◯総務部長(坂部守義君)[ 191頁] 非常にあいまいもことしているかもしれませんけれども、今回の地域福祉基金の取り崩しにつきましては、そういう形で取り崩しをさせていただく。今後についての財政的な話といいますと、やはりどのような事業が来るのか、今のところの状況はわかりませんので、何ともお答えのしようがないというのが、今の私の気持ちでございます。よろしくお願いいたします。
144:
◯議長(
菱川和英君)[ 191頁] 竹内民生部長。
145:
◯民生部長(
竹内保雄君)[ 191頁] 中川議員から御教授いただきましたので、今後勉強させていただきたいと思いますが、休日急病診療所につきましては、この条約に基づいたその3市町の区域内における住民が受益を得ておるということで考えておりますので、それ以後、またひとつ勉強させていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
146:
◯議長(
菱川和英君)[ 191頁] お諮りいたします。ここで暫時休憩いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
御異議なしと認め、暫時休憩いたします。
午後4時26分休憩
─────────────
午後4時36分再開
147:
◯議長(
菱川和英君)[ 191頁] 休憩前に引き続き会議を開きます。
お諮りいたします。議事の都合により、会議時間を経過するおそれがありますので、時間を延長することと決しまして、御異議ございませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
御異議なしと認めます。よって会議時間を延長することに決しました。
2番
門原武志君。
[2番
門原武志君登壇]
148: ◯2番(
門原武志君)[ 192頁] 議長のお許しがありましたので、通告に従いまして議案質疑を行います。
まず、議案第7号東郷町特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正についてです。今回の固定資産評価審査委員会についての改正は、実質的な報酬引き下げでしょうか。当局の説明では、現行の条例では、委員会が開かれても、開かれなくても、委員長については1万2,000円、委員については1万円なので、委員会が開かれなかった場合には報酬を支払わなくても済むように改正したいとのことで、この目的の趣旨はよくわかりますが、この改正案では、委員会が1回開かれた場合を考えると、委員につきましては3,500円報酬が安くなります。この改正案には報酬引き下げのねらいも含まれているのでしょうか。また、報酬引き下げを招かないためには、委員については、例えば、このように決めることはできないでしょうか。1日目1万円で、2日目より日額6,500円、こういう定め方がてぎるのではないかと思うんですが、どうでしょうか。
次に、議案第16号平成14年度一般会計予算について伺います。
まず、歳入についてですが、町税が減少傾向で、一方、繰入金が伸びています。このような中で、基金一般についての将来見通しがどのようでしょうか、見解をお聞かせ願います。
次、歳出の議会費について伺います。海外地方行政調査団負担金、すなわち町村議長会主催の海外研修についてです。この問題については、日本共産党の中川議員と私の連名で、議長あての要請書を提出させてもらいました。それを踏まえて、議会運営委員会とか全員協議会の場で問題提起しましたが、一向に議論される様子もありませんので、それならば予算を計上する側の見解を問うてみようと思いました。海外研修費用は毎年予算に計上されていますが、昨今の厳しい財政状況から判断すれば、海外研修はどうしても必要かということです。
近年では、愛知県内にある57町村議会のうち全国議長会企画海外研修会への参加は、東郷町議会も含めて毎年5議会程度にとどまっていて、海外研修を行わない議会が圧倒的に多い状況であります。海外研修を実施する議会は今や少数派だということです。私は、実際に見たり体験することの意義を否定するものでありませんが、今日では、印刷刊行物だけではなく、テレビとかインターネットなどの各種メディアが発達しています。高額な渡航費を公費で支出するまでもないんじゃないかなと考えるんですが、議会海外研修についての見解をお聞かせください。
それと、次に、同じく議会費の消耗品費のうち議員章、いわゆる議員バッジの買いかえについて見解を伺います。これについては単価4,300円と聞いております。21個買いかえの予定だそうで、9万300円と額は小さいのですが、果たして、これが緊急に必要かどうかということであります。私は、あと1年後に迫った議会改選まで待つべきだと考えていますが。といいますのは、買いかえた場合、現在の議員20名がめでたく全員再選された場合、一つもむだにならないわけですね。極端な話ですが、20人全員が入れかわった場合、新人議員には改めて新しい議員章を支給するわけですから、せっかく新調した議員章が20個もむだになってしまうわけです。1年待てばよいことを、何がなんでもことし新調する必要があるのか。議長会で決まったことだそうですが、住民の皆さんから預かった大切な予算は1円足りともむだにしないという姿勢を貫くのであれば、住民生活と無関係の議員章新調のための予算計上はいかがなものかと思いますが、見解をお聞かせください。
次に、議案第17号平成14年度東郷町国民健康保険特別会計予算について伺います。医療費の伸びについて根拠を伺いたいと思います。
次に、議案第18号平成14年度東郷町国民健康保険東郷診療所特別会計予算について伺います。医薬材料費について、使用する薬剤に安価な後発品、いわゆるジェネリック医薬品を積極的に導入して節約する方向を検討されてはいかがでしょうか。ここには診療所長いらっしゃいませんけれども、聞いてくださいと通告しましたので、診療所長の見解をお聞かせください。
最後に通告しましたのは、先ほど橋本議員への答弁を聞きましたので結構でございます。以上お願いいたします。
149:
◯議長(
菱川和英君)[ 193頁] 答弁、中根町長公室長。
150:
◯町長公室長(
中根源博君)[ 193頁] それでは、議案第7号の議案質疑に対しましてお答えを申し上げたいと思います。
固定資産評価審査委員会委員の報酬につきましては、地方税法第423条第7項で「固定資産評価審査委員会の委員は、当該市町村の条例の定めるところによって、委員会の会議への出席日数に応じ手当を受けることができる」と規定をされております。この規定を踏まえまして、現在の年額報酬から、実際に開催をされます日数に合わせた日額報酬に改正をさせていただくものであります。門原議員の御質問にありました実質的な引き下げではというお考えですが、年額報酬と日額報酬との違いや、現在日額報酬を受けている他の委員等とのバランス、また、近隣市町を調べましたところ、年額報酬から日額報酬へ見直しをしている市町が多く、その報酬額は、委員会が開催される1日または1回当たり3,500円から8,500円となっております。
また、1日目1万円、2日目より日額6,500円という定めはできなかったかとの御質問ですけれども、1日目と2日目以降の事務的な大きな差は特にないと考えております。以上のことから、固定資産評価審査委員会委員の日額報酬額としましては、6,500円が適正であると判断をいたしたところでございますので、よろしくお願いいたします。以上です。
151:
◯議長(
菱川和英君)[ 194頁] 坂部総務部長。
152: ◯総務部長(坂部守義君)[ 194頁] 議案第16号につきましてお答えしたいと思います。
町税が減少する中、繰入金は年々伸びている。基金一般について将来的な見込みはというお尋ねでございます。これにつきましては、基金の将来的な見込みでございますが、まず、一般会計に関係する13年度末の状況について御説明いたします。財政調整基金につきましては、5億5,109万1,000円、減債基金1億7,508万3,000円、愛知用水二期事業基金3億8,516万8,000円、都市間整備基金305万1,000円、公共施設整備基金8億7,458万3,000円、地域福祉基金2億6,363万円、これらを合計いたしますと、22億5,260万6,000円になります。
平成14年度当初予算で計上しております繰り入れを考慮しますと、これが次のようになります。財政調整基金3億1,109万1,000円、減債基金1億2,908万3,000円、愛知用水二期事業基金3億8,516万8,000円、都市間整備基金は前の状況と一緒でございます。公共施設整備基金5億1,188万6,000円、地域福祉基金909万9,000円、合計合わせますと13億4,937万8,000円となります。
財政調整基金の残高につきましては、当初繰り入れを予定していた額がそのまま年度末でも同じ額であった例はありませんので、この額以下の数字となってくると思っております。それに決算積み立ても多分1億円前後出てくると思いますので、財政計画におきましても、14年度の額前後が毎年度繰り入れをしておりますが、基金の残高の方も、毎年度年度末で13年度末の状況、つまり、5億円ほどであるとを見込んでおります。
続きまして、海外研修につきましてでございます。これにつきましての考え方でございます。この負担金につきましては、全国議長会が主催する海外地方行政調査、一般的に言われます海外研修参加負担金2名分で、額といたしましては120万円を計上させていただいております。研修先は前々年度同様、オートラリア、ニュージーランド方面で実施される予定であります。研修の目的は、国内における地方自治体が共通して抱える行政課題をテーマに、例えば、高齢者福祉制度の運営のあり方について、また、世界規模として取り組んでおります自然環境問題等について、現地の自治体等を公式訪問し、その自治体が取り組んでいる行政施策を研修することを目的としております。
研修に参加する意義でございますが、議員の皆様に海外研修に参加していただくことにより、諸外国における町つぐり、文化、経済の動向等を広い視野で見ることにより、国内の情勢との比較も得られる絶好の機会であり、多くの知識が習得できる研修であると思います。今後の本町の町づくりに大いに役立つものと理解しております。なお、この研修には、先輩議員の多くの方も御参加していただいており、研修の所感して、実りのある研修であるとの評価もいただいております。
2点目の、議員章の買いかえについての見解についてでございます。
この件につきましては、平成13年12月3日開催の議会運営委員会並びに全員協議会で議長から提議され、議論されたことでもありますので、私の方から見解を述べるのはどうかと思いますが、予算計上に至るまでの経過を説明させていただきます。
全国町村議会共通議員章等の一部改正が平成13年10月24日に改正され、平成14年1月1日から施行されております。改正内容は、現在使用されている議員章、議長章のビロード台が、現行のサイズ13.5ミリから18ミリに変更されることにより、新調されるとのことであります。
ただし、改正前の議員章、議長章については、平成17年12月31日までは併用も可能とのことでありますが、新調については、それぞれの県議長会に委ねる旨、全国議長会から県議長会に平成13年11月9日付にて通知があり、平成13年11月20日に県議長会の理事会で取り扱いについて協議され、県内の町村議会は統一し、平成14年4月早々の時期から実施されることが決定されました。
以上の理由で、議会歳出予算消耗品として議員章20個、議長章1個、計21個分、1個当たり4,300円の21個分9万300円を計上させていただきましたので、よろしくお願いいたします。以上で答弁といたします。
153:
◯議長(
菱川和英君)[ 196頁] 答弁、竹内民生部長。
154:
◯民生部長(
竹内保雄君)[ 196頁] 議案第17号平成14年度東郷町国民健康保険特別会計の医療費の伸びについての根拠について御説明させていただきます。
平成14年度の国民健康保険特別会計予算におきましては、2款保険給付費を14億2,553万円計上させていただきました。平成13年度当初予算と比較いたしますと6,241万4,000円の増額で、4.6%の伸びとなっております。医療費の算出につきましては、平成7年度から平成12年度までの支払い実績及び平成13年度決算見込みから、平成14年度における医療費、1人当たりの医療費の額を推計し、一般及び退職被保険者の年間平均被保険者数を乗じて算出いたしました。
具体的に御説明を申し上げますと、2款の保険給付費1項療養諸費1目一般被保険者療養給付費につきましては、平成14年度1人当たりの医療費を平成13年度より2,000円増額の12万2,000円。同項2目退職被保険者等療養給付費につきましては、平成14年度1人当たりの医療費を、平成13年度より1万8,000円減額の28万2,000円。2項1目一般被保険者高額療養費につきましては、平成14年度1人当たりの額を、平成13年度より6,860円増額の9万円。同項2目退職被保険者等高額療養費につきましては、平成14年度1人当たりの額を、平成13年度より4,500円減額の9万円と推計させていただきました。
また、医療費算出の基礎となります平成14年度の年間平均被保険者数につきましては、全体で平成13年度より509人多い1万158人と推計させていただきました。内訳といたしましては、一般被保険者のうち若人が平成13年度より211人多い6,378人。老人が平成13年度より112人多い2,031人。退職被保険者におきましては、平成13年度より186人多い1,749人となっております。
以上のことから、平成14年度1人当たりの医療費は、増額が8,860円、減額が2万2,500円と、減額の方が大きくなりますが、被保険者数が伸びているため、結果的に、平成13年度当初予算と比較いたしますと、伸び率で4.6%増の金額で、6,241万4,000円の増額になっておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
155:
◯議長(
菱川和英君)[ 196頁] 寺澤診療所事務長。
156: ◯診療所事務長(寺澤一直君)[ 196頁] それでは、議案第18号平成14年度東郷町国民健康保険東郷診療所特別会計の医薬材料費について、安価な後発薬、ジェネリックを導入して節約する方法を検討されてはということでございます。
東郷診療所におきましては、使用医薬品について、開発の過程がはっきりしており、また、副作用等の薬剤情報の豊かな大手新薬メーカー品、いわゆる先発品を使用していることとしております。これは所長の久保医師の考えでございますので、よろしく御理解のほどお願いいたします。
157:
◯議長(
菱川和英君)[ 197頁] 2番
門原武志君。
158: ◯2番(
門原武志君)[ 197頁] 再質問させていただきます。
まず、固定資産評価審査委員会の報酬についてですけれども、1日目と2日目が違うということの根拠をもう少しお話ください。ちょっとさっきの説明では、根拠が余り語られてなかったような気がしますので。
それと、次、一般会計の基金の見込みについてなんですけれども、大体、現状の感じで推移するという見込みというふうなことですね。それで、町税の減収が見込まれないかというふうなこと、もしも減収の方向でこのまま推移していけば、基金もこのままの状況で推移していけるのだろうかというふうな心配がありませんか。よろしくお願いします。
159:
◯議長(
菱川和英君)[ 197頁] 答弁、中根町長公室長。
160:
◯町長公室長(
中根源博君)[ 197頁] 再度の御質問にお答え申し上げたいと思います。
固定資産評価審査委員会は、固定資産課税台帳に登録をされた事項に関する不服を審査決定するために設置をされております。したがいまして、1日で終わる場合、それから2日かかる場合、想定されますけれども、先ほど申し上げましたように、事務的に差があるということはあり得ないということで、今回そういう説明をさせていただいたと思います。以上であります。
161:
◯議長(
菱川和英君)[ 197頁] 坂部総務部長。
162: ◯総務部長(坂部守義君)[ 197頁] 再度の御質問にお答えしたいと思います。
先ほど、財政調整基金について述べました。その中で、町税が減収となるとどうなるかということでございますが、これは財政計画、実施計画との整合をとりながらそれを運営しておりますので、それについては健全な財政運営ができるというふうに見込んでおりますので、よろしくお願いいたします。
163:
◯議長(
菱川和英君)[ 197頁] これをもちまして通告による質疑を終わります。
議案第30号について質疑はございませんか。
ほかに質疑はございませんか。
これをもちまして質疑を終わります。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第3号から議案第30号までをお手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。これに御異議ございませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
御異議なしと認め、よって議案第3号から議案第30号までは、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託することに決しました。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
お諮りいたします。委員会開会等のため、明3月13日から18日まで休会といたし、3月18日に本会議を開きたいと思います。これに御異議ございませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
御異議なしと認め、よって明3月13日から18日まで休会といたし、3月19日午前10時から本会議を開きますので、御参集願います。
本日はこれをもちまして散会といたします。
午後4時57分散会
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