長久手市議会 > 2018-12-04 >
平成30年第4回定例会(第3号12月 4日)

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  1. 長久手市議会 2018-12-04
    平成30年第4回定例会(第3号12月 4日)


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    平成30年第4回定例会(第3号12月 4日) 平成30年第 4回定例会             平成30年第4回長久手市議会定例会(第3号) 平成30年12月4日(火)午前9時30分開議 1.本日の議事日程  日程第1  一般質問         (個人質問)        吉 田 ひでき 議 員        ささせ 順 子 議 員        山田けんたろう 議 員        田 崎あきひさ 議 員        木 村 さゆり 議 員        伊 藤 祐 司 議 員 2.本日の会議に付した事件    議事日程に同じ
    3.会議に出席した議員    議 長 川 合 保 生   副議長 青 山 直 道    1番  上 田   大   2番  林   みすず    3番  なかじま和 代   4番  山田けんたろう    5番  大 島 令 子   6番  ささせ 順 子    7番  木 村 さゆり   8番  山 田かずひこ    10番  佐 野 尚 人   11番  田 崎あきひさ    12番  吉 田 ひでき   13番  さとう ゆ み    14番  じんの 和 子   15番  岡 崎 つよし    16番  伊 藤 祐 司   17番  加 藤 和 男 4.会議に欠席した議員    な し 5.地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者   ┌─────────┬───────┬─────────┬────────┐   │市長       │吉田 一平  │副市長      │鈴木 孝美   │   ├─────────┼───────┼─────────┼────────┤   │参事       │井口 能秀  │市長公室長    │高嶋 隆明   │   ├─────────┼───────┼─────────┼────────┤   │総務部長     │青山  均  │くらし文化部長  │加藤 正純   │   ├─────────┼───────┼─────────┼────────┤   │くらし文化部   │吉田 弘美  │福祉部長     │中西 直起   │   │危機管理監    │       │         │        │   ├─────────┼───────┼─────────┼────────┤   │建設部長     │角谷 俊卓  │市長公室次長   │水野  泰   │   ├─────────┼───────┼─────────┼────────┤   │総務部次長    │浦川  正  │くらし文化部次長 │川本 保則   │   ├─────────┼───────┼─────────┼────────┤   │福祉部次長    │成瀬  拓  │福祉部次長    │中野 智夫   │   ├─────────┼───────┼─────────┼────────┤   │建設部次長    │加藤 英之  │教育長      │川本  忠   │   ├─────────┼───────┼─────────┼────────┤   │教育部長     │川本 晋司  │教育部次長    │山端 剛史   │   └─────────┴───────┴─────────┴────────┘ 6.職務のため議場に出席した者    議会事務局 局 長 福岡 隆也  議会事務局 主幹兼議事係長                              貝沼 圭子    議会事務局 書 記 浅井 良和                  午前9時30分開議 ○議長(川合保生君) ただいまの出席議員は18名です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付のとおりです。  これより日程に入ります。               ―――――――――――――― ○議長(川合保生君) 日程第1、一般質問を行います。  個人質問の通告がありましたので、発言を許します。  この際、申し上げます。  通告者の質問時間は、当局の答弁を含め60分とします。  質問は、質問席で、質問項目ごとに通告の範囲において簡明に発言願います。また、再質問の回数は制限しないこととします。  当局の答弁は、質問事項の1回目は登壇し、再質問は自席で的確、簡明に発言してください。  それでは、個人質問に入ります。12番吉田ひでき議員。             [12番 吉田ひでき君質問席登壇] ○12番(吉田ひでき君) おはようございます。今回も初日の1番を担当させていただきます。わかりやすく答弁いただきますようよろしくお願いします。  1項目め、住民とともに進めるまちづくりについてお尋ねします。  (1)さきに開催された「地域共生社会推進全国サミット」分科会C「長久手でやってみたけど、うまくいかないこと」にオブザーバーとして市職員も参加されていました。市民の方々のボランティア力もかりることができ、サミットは成功であったと私は思います。今後本市は、このサミットをどのように生かしていけると考えていますか。  (2)さきに、平成29年度の「市政協力員」等に実施されたアンケートの回答率は、どのようでありましたか。  (3)(2)の回答状況から、市は今後どのような「まちづくり」「地域づくり」が必要になっていくかを読み解けましたか。  (4)「一度限りのアンケート」では、市政協力員と市役所とのキャッチボール(意見交換)に進展しないと心配しますが、「アンケート」をどのように活用していくお考えかお聞かせください。  以上、よろしくお願いします。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。くらし文化部長。            [くらし文化部長 加藤正純君登壇] ○くらし文化部長(加藤正純君) 住民とともに進めるまちづくりについてお答えをいたします。  1点目について、今回のサミットにおいては、今後、必ず到来する人口減少社会を見据え、人と人のかかわり合う、人と人が話し合う、市民同士のつながりがある「共生」のまちづくりについて取り上げ、政策の動向、先進的な取り組みの発表や分科会Cでの議論を通じて、本市が目指す「市民主体のまちづくり」の方向性や必要性を市民にお伝えできたと考えています。  また、市民ボランティア「サミットたのしみ隊」もサミットを成功させるという目標に向け、市民と市が協働した取り組みの一つの実績として、この「つながり」を大切にし、今後も引き続き、市民と行政がともに考え、ともに動くまちづくりを推進し、地域共生社会の実現を目指していきます。  2点目について、平成29年度に市政協力員として活動していただいた全109人に対して市政協力員の実態についてアンケート調査を実施したところ、74人の方から回答をいただき、回収率は67.8%でした。  3点目について、市政協力員へのアンケート調査自由記述回答から、「次の役員を決めるのが大変」、「さまざまな集金等の取りまとめに困った」等、市政協力員の現状が見えてきました。  4点目について、今後もアンケート調査を実施し、市政協力員の働きやすい環境づくりに努めたいと考えます。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) ありがとうございました。朝の一番から12月広報に書かれていました重箱の隅を聞かなければならないのもつらいですが、隅にこびりついたままでは市民に不利益になることもありますから、質問と提案をさせていただきます。  サミットのことは12月広報に大きな見開き写真と参加者総数が2日間で1,900人と書かれていました。では、2日間の登録者数、市民も参加できた分科会Cの登録者数、参加者数の実数、御協力いただいたボランティアの方の人数、仕事として参加された市役所職員の実数等は、どの時点でどのようにして市民の皆さんに正式発表をされますか、教えてください。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(成瀬 拓君) まず参加者等をどの時点で発表するかということですか。基本的には広報等であったり、そういった機会を通じて数を出していこうかというふうには考えてございますが、先ほど議員からお話がありましたように、2日間で1,900人の方、また市民の参加ですと、分科会Cに220名の方が御参加をいただいたところでございます。  それと職員につきましては、これはスタッフという形になりますが、231名の職員、2日間の延べでございますが、こういった参加がございました。特に職員の参加数が何人ということについては、公表ということまでは特に考えてはございません。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) 「よかった」「成功でした」、広報で見る限りそうなんですけど、反省するようなことはなかったでしょうか。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(成瀬 拓君) 反省点は正直申しまして多々ございます。ここで申し上げると切りがないぐらいでございますが、今回市民枠を2日目の分科会Cと午後の特別講演等のみにしたんですが、初日の特別企画であったり、シンポジウム、ああいうものについても市民の皆さんにぜひ聞いてもらえればよかったかなというふうに思っております。これは終わってみての結果でございますので今となってはあれなんですが、それ以外では準備不足の部分、市民への御案内、またサミットたのしみ隊の皆様への御案内も含めて、少し全体的に後手後手に回ってしまった点も準備不足だったというふうに反省しております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) 御協力いただいたボランティアの皆さんや分科会に参加された市民の皆さん方と今後交流会などの開催は予定はされていますか。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(成瀬 拓君) 市民ボランティアのサミットたのしみ隊の皆様、御登録約100人ぐらいの方にいただいておりまして、当日も御活躍いただいたところでございますが、この12月に、サミットとして最後の打ち合わせを予定してございます。特に分科会Cに参加された方々への呼びかけ等は行っておりませんが、12月のサミットたのしみ隊との打ち合わせ、それ以降、また一緒にやれることを両者で話し合いながら探していければと思っております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) ありがとうございました。  そうしましたら、(4)でお尋ねします。  市政協力員さんへのアンケートについて、以前提案をさせていただいた記憶があります。対応いただいた担当部長と担当いただいた課長の方には、この場をかりてお礼を申し上げます。部長、次長にお尋ねしますが、このアンケートの結果、回答者に封書で返して皆さんがデスクで頭を絞られても進歩はないかと思いますが、部長、次長、アンケートをどのように今後使われていかれますか。 ○議長(川合保生君) くらし文化部次長。 ○くらし文化部次長(川本保則君) 皆様からいただきましたアンケートにつきましては、アンケート結果から市政協力員の状況というのがわかってまいりました。それから業務の改善をしていかなければいけないこともわかってきましたので、それらの方法を検討して、よりよい今後活動ができるように実行していきたいと思っております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) 皆さんでつくっていただきました「みんなでつくるまち条例」の冊子の2ページ目を読みまして、部長、次長にお尋ねしますけれども、三角の頂点に市民と書かれ、2ページ目ですね、「自分たちのまちのことは、自分たちで考え実践しようという気持ちを持ち、協力して積極的にまちづくりに取り組みます。」と書かれてあります。三角形の底辺右側、市(市長と職員)の箇所には、どのようなことが書かれていたか記憶は読まれずにありますか。 ○議長(川合保生君) くらし文化部長。 ○くらし文化部長(加藤正純君) この条例につきましては、全ての職員にこの小冊子が配られております。ただ、全てを暗記しているわけではありませんが、常に手元に置いて、この中身については確認できるように対応させていただいておりますので、今私も手元にありますけれども、これをきちっと読んで、またお答えできるようにしたいと思っております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) 読まないでとお願いしましたので読まれませんでしたけれども、答えは市長、職員、「誰もが暮らしやすい魅力あるまちづくりのため、市民の意見を反映した計画を立て、事業を実行するとともに、市民の活動を支えます。」と書かれてあったと思います。ぜひせっかくもう施行されている条例ですから、市役所のスピーカーでラップ調の音楽を流すだけではなくて、皆さんでぜひ協力し合って頭に入れていただきたいと思いますけれども難しいですか。 ○議長(川合保生君) くらし文化部長。 ○くらし文化部長(加藤正純君) そうですね、職員は責務として、できる限りきちっと理解をして覚える必要があるというふうには思っております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。
    ○12番(吉田ひでき君) アンケートの関係で、部長か次長にお尋ねします。各小学校区の範囲ぐらいでアンケートに回答いただいた前職の市政協力員さんと現職の市政協力員さんと参加いただいて、アンケートの内容について話し合われていくような、聞きっ放しにしないアンケートの生かし方がいいのではないかなと私は思いますけど、部長や次長はアンケートを何か生かしていくよい方策はお持ちでしょうか。 ○議長(川合保生君) くらし文化部次長。 ○くらし文化部次長(川本保則君) いただきましたアンケート結果につきましては、アンケートに御協力いただいた前年の市政協力員の方々に、既に回答はさせていただいておりますが、それも踏まえて寄せられた意見については、必要に応じて関係する市政協力員の方々と話をしながら今後よりよい自治会活動、行政活動ができるようにしていきたいと考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) この項目最後で、市長に提案をさせていただきます。いつも市長を指名しますと、副市長が答えられますので、ぜひ市長の御答弁をいただきたいと思います。  みんなでつくるまち条例づくりにしても、共生社会サミットにしても市民の皆さん方にはいろいろなお力を十分持っていただいていると思います。この一度限りのサミットや条例づくりに終わらせるのではなく、市内の地域で活躍されているボランティア、子育て、教育、障がい者、高齢者の皆さんなど、そして私たち議会も参加して、市民、各団体の実情を発表し合える、市民まちづくりサミットを市役所として企画をされていくとよいと思いますが、これを市長に提案しますが、どうでしょうか。 ○議長(川合保生君) 市長。 ○市長(吉田一平君) サミットにつきましては、私が思いますのは長い長い右肩上がりで人口がふえているその時代に、早くきちんとやると正解があるというところへ突っ走ってきたこの世の中があるわけです。そんな中で人口が大減少しているときに、何もかも、誰かにやってもらうという時代は終わって、私は失敗してもいい、遠回りしてもいい、みんなでわずらしいまちをつくっていくというのが、多分私は人口が減少する社会において必要だと。実はそういうことを全国で考えておられて、初めてここで遠回りしたら大勢が楽しめて、うまくいかないことがみんなに役割が生まれるということが表表紙、裏表紙に載っています。また煩わしいまちづくりということも、今度採用されました。今おっしゃった提案の中で、市にやってもらえんでしょうかというのはちょっと話が違って、私は本当に今時間をかけて、今まで何もかもやってもらったという、子どもの教育もそうですけれども今の社会のあり方も一遍変えようと、自分たちで一遍考えようと、うまくいかんでもいいから、早くやらんでもいいから、2年かかろうが、3年かかろうが、4年かかろうが、そんなことをやっていくような自力を、世の中がこの我が国のみんながそういうことがやれて、初めていいんじゃないかと。そういう意味では市役所がやるんじゃなくて、皆さん方もそうですし、市民の皆さんもそうです。自分たちで物を考えて、うまくいかないかも知らんけど、やっていくという、そういうことが必要になってきたと思う。だから提案としては、一部はいいんですけれども、一部はもう一遍ぜひ企画していただいて、やっていただければいいんじゃないかと思います。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。 ○12番(吉田ひでき君) ありません。 ○議長(川合保生君) 次の項目の質問に移ります。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) 2項目め、市の労務管理、施設管理の現状は大丈夫ですか。  (1)平成26年12月に、女性職員活躍促進プロジェクトチームから提言された「女性職員の活躍促進に向けた施策提言」が提出されてから4年経過しました。本市の人事労務管理、人員配置等は、この4年でどのように変化しましたか。  (2)平成27年4月1日から平成30年9月1日までに提出された、各部署がまとめている「顛末書」の件数を確認したいです。  (3)提出されている「顛末書」は、どの上司役職者までの確認決裁がとられていますか。  (4)市の要綱等では、全職員共通の「顛末書様式」を職員周知等してないようですが、業務上の事故やミスの取り扱いは、現状では「人事評価」等の対象としていませんか。  (5)平成29年度から本庁舎北側にある「会議室棟」が使用できるようになりました。平成30年10月1日から11月30日までの予約状況と実際の利用状況を確認したいです。  (6)市民の税金でつくられた施設の維持管理は、市職員に市民目線が必要と思いますが、そのような施設管理と労務管理はできていますか。  以上です。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。市長公室長。             [市長公室長 高嶋隆明君登壇] ○市長公室長(高嶋隆明君) 市の労務管理、施設管理の現状は大丈夫かについて御答弁させていただきます。  1点目について、女性職員の活躍促進に向けた施策提言が提出された平成26年12月以降の人事労務管理については、人材育成基本方針の策定、ワークライフバランス研修や時間外勤務削減に向けた取り組みの強化を行っています。また、人員配置については、女性職員の割合が上昇し、平成26年4月と比較して女性職員の割合がふえた部署数は50%を超えています。管理職においても、女性職員の割合が上昇しています。  2点目について、平成27年4月1日から平成30年9月1日までに作成された顛末書は、42件です。  3点目について、業務に関する顛末書については、特に重要な報告文書のため決裁区分は市長となります。また、公用車の事故等に関する報告書に添付する顛末書については、長久手市公用車管理規程に基づき、安全運転管理者である総務部長の決裁区分です。  4点目について、業務上の事故やミスの取り扱いに関しては、人事評価の項目には、直接ミスを評価する項目はありませんが、態度項目の責任性や能力項目の知識・技能に影響すると考えます。  5点目について、会議室棟は、会議室Aから会議室Hまでの8室があります。平成30年10月1日から11月30日までの予約状況につきましては、ほぼ全日において予約されています。実際の利用については、それぞれを確認することはしていないためわかりませんが、予約時間に応じた利用がされていると認識しています。  6点目について、本市の人材育成基本方針では、目指すべき職員像として、「笑顔であいさつをし市民の目線でみずから行動できる職員」としており、現場に出て、市民の視点に立ち、市民の立場で発想ができることや自分の仕事が地域や市民の利益にどのように結びつくか考えて行動することが職員に求められる姿勢となっていることから、施設の維持管理においても、市民目線に立つのは当然のことであり、それぞれの施設において、そのように労務管理がされていると考えます。  また、ファシリティマネジメントの観点で、施設を適正に維持管理し、誰もが安心して使用できる公共施設を目指すとともに、今後は施設の有効活用などについても検討し、市民が使いやすい公共施設の運営をしていきたいと考えています。  以上です。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) ありがとうございました。お尋ねします。  女性職員の活躍促進に向けた施策提言の関係は、4年ほど前にも質問をさせていただきましたので、確認をすることも必要と今回通告をさせていただきました。女性管理職の割合がふえたことはわかります。ふえただけでは何ともならないものですから、女性の皆さんに生き生きと活躍していただいていますでしょうか。 ○議長(川合保生君) 市長公室次長。 ○市長公室次長(水野 泰君) 生き生きと働いているかということでございますけれども、それぞれ職責に合った職場において働いていただいているものと確信しております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) そうしますと、次長とか公室長、市長もそうですけれども、女性の方々とそういう意見交換はされておりますでしょうか。 ○議長(川合保生君) 市長公室次長。 ○市長公室次長(水野 泰君) 市長も女性職員ともお話をされていますし、我々も直接であったり、間接的であったり、お話はさせていただいている部分はあります。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) 女性の方が活躍したくても、その上司に積極性が余りなくて、男性の方々の年功序列でおられて、女性の提案力が消されたり、潰されるような現状はありませんか。 ○議長(川合保生君) 市長公室次長。 ○市長公室次長(水野 泰君) 提案力というんですか、そういったことは潰されるということではないと思いますけれども、人材育成方針においても、職場の風土づくりによって、コミュニケーションの活性化ですとか、組織力の強化を図っていくということが必要というふうに考えておりますので、そういった部分においては、やはりコミュニケーションを含めて、職員の方同士、女性職員ともしっかり話し合っていきたいというふうに考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) そうしましたら、非常勤の方の女性の職員の方もかなりふえていますか。 ○議長(川合保生君) 市長公室次長。 ○市長公室次長(水野 泰君) 臨時職員がふえているかということでしょうか。そうですね、各職場において、臨時職員がかなりふえておるというのは現状でございます。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) 女性の方がかなりふえているというのが現実というのはわかりますけれども、皆さんの更衣室なんでしょうか、ロッカー室なんでしょうか、広さは十分に確保できているのでしょうか。 ○議長(川合保生君) 総務部長。 ○総務部長(青山 均君) ロッカーでございますが、やはりふえてくると当然足りなくなってくる部分もございますが、数年前につくりました会議室棟の1階にもロッカールームを備えつけるような形で対応しております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) ちょっと場所を変えて、保健センターの調理室の関係をお尋ねします。年間の利用状況などを施設管理をされている総務部の担当課に状況把握をされていますかということを以前お尋ねしましたら、保健センターの建物は、健康推進課で聞いてくださいということを言われましたけれども、施設管理はトータルで見てみえないということでしょうか。 ○議長(川合保生君) 総務部長。 ○総務部長(青山 均君) 本庁舎ですね、それからほかにも今おっしゃられたような保健センターがあったり、さまざまな施設がございますけれども、それぞれの施設管理者が管理をするということで内容について把握をしているということでございます。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) これ以前にもお尋ねしたと思うんですけれども、あそこの保健センター棟にあります調理室の利用状況なんかは、この質問通告を入れる前に担当課の方に調べておいてくださいということはお願いしてありますけれども、状況は聞いていただいていますでしょうか。 ○議長(川合保生君) 福祉部長。 ○福祉部長(中西直起君) 今、手元には調理室の利用状況については資料を持っておりませんので、後ほどお答えいたします。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) いろんなところで部屋がないとか、そんな話は結構聞くんですけれども使っていない部屋も結構あるのかなというのは感じます。担当課の管理ではなくて、やはり総務部の施設の管理をされるところは、統括されて一度いろんなことを調べられたほうがいいんじゃないでしょうか。 ○議長(川合保生君) 総務部長。 ○総務部長(青山 均君) 先ほども申し上げましたけれども、庁舎については、総務部のほうで管理をさせていただいています。出先にもいろいろな施設がございますので、そちらには施設管理者がおりますので、その施設管理者がどんな利用状況かということを把握しているということでございます。例えば本庁舎、それから西庁舎、北庁舎、それから会議室棟に会議室がありますが、いずれも非常に利用率は高いということは確認しております。 ○議長(川合保生君) 福祉部長。 ○福祉部長(中西直起君) その前の御質問いただきました調理室の利用状況ですけれども、70%という結果になっております。申しわけありませんでした。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) 70%というのは、調理として使われているのか、ただの物置として使われているのかどちらでしょうか。 ○議長(川合保生君) 福祉部長。 ○福祉部長(中西直起君) 調理室としての利用ですので、調理に使っている時間のパーセントであるということです。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) では、そういうことにしておきます。先ほど総務部長は会議室が有効利用と言われましたので、そのことでお尋ねします。  市民の方から長久手市役所の部課長は不在が多いです。会議ばかりしていませんかという苦情も届きます。会議室棟ができまして、やはりかなり会議がしやすくなったような状況なんでしょうか。 ○議長(川合保生君) 総務部長。 ○総務部長(青山 均君) 会議室棟ができまして、今まで不足していた会議室が当然ふえましたので、会議室の予約状況を見ますとほとんど埋まっているというような状況でございます。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) そうしますとどれぐらい会議に出てみえるか、部課長が席から離れてみえる時間なんかは何か計算されていますでしょうか。全くフリーで会議室に行ってきますという状況で出ていかれるんでしょうか。 ○議長(川合保生君) 総務部長。 ○総務部長(青山 均君) それぞれの部課長の状況というのを逐次把握しているわけではございませんが、何か相談事をしたいとか、あるいは打ち合わせをするというようなときには、それぞれパソコンの中にどういった仕事を何時から何時までするとか、会議がどこどこの部屋で行われるとかというスケジュール表がありますので、そのスケジュール表で確認がとれると。ですので、逐次部課長が席を立っているかどうかとかいう状況については、把握はしておりません。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) そうしましたら顛末書の関係でお尋ねします。  これは前回9月議会の続きです。資料照会もお願いしました。驚くほどの数が出てきました。先ほど答弁いただいた42件、これは多いのか、少ないのか、長久手市役所だけなのかわからないんですけれども、これ読みますと、新しい施策のチャレンジや新事業からの作業のミスではないです。日ごろの業務のなれから来るミスや交通事故を多く感じました。せっかく県庁の参事さんもお見えですのでお尋ねしますけれども、役所ってこんなような状況なんでしょうか。 ○議長(川合保生君) 参事。 ○参事(井口能秀君) 業務内容につきましては、人が行う仕事ということもありますので、ミスが全くないということはどの職場でもあり得ないとは思います。極力ミスをなくすように、対策を講じてしっかり適切な対処をしていくものだと考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) 数ではないと思うんですけれども、これを減らしていくにはどうしたらいいかをこちらにおみえになる皆さんがどのように前回の9月議会から今回の通告まで何か皆さんで話し合われたようなことはありますでしょうか。 ○議長(川合保生君) 市長公室次長。 ○市長公室次長(水野 泰君) 前回の9月議会においても、議員からそういった御指摘がございました。9月議会の後、幹部職員が集まる場で業務ミスの共有についてということで、これまでは部内ですとか、課内で共有することを行っていましたけれども、それを全庁的に共有し、再発防止に努めていくということを確認しております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) 読ませていただきまして、資料照会もしておりますので、議員全員が読める内容なんですけれども、交通事故が結構あります。この12月1日から10日までは年末の交通安全県民運動の期間ですから、もう一度部課長が持ち場で交通事故について話し合っていただきたいと思いますが、総務部長、こういうことはもう一度念押しでやっていただくようなことはできますでしょうか。 ○議長(川合保生君) 総務部長。 ○総務部長(青山 均君) 私は、安全運転管理者ということでございますので、本日も青パトに乗りまして、市内をパトロールさせていただいたところでございますが、今、交通安全の期間中でございますので、幹部職員が中心となって、朝も7時半から40分程度立って、交通安全の啓発を進めているわけでございますけれども、またこういった交通安全に努めるということについては、連絡会議というのが次長以上でございますので、そういった中でもまた安全に努めると、3S運動に努めるというようなことについては、啓発をしていく必要があるというふうに思っております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) 行事やイベントが多過ぎて、会議が頻繁にあって、管理職者に落ちつきがなく、チェックができていない、そんなようなことは続いていませんか。 ○議長(川合保生君) 市長公室次長。 ○市長公室次長(水野 泰君) イベントや会議が多過ぎてミスが目立つということではないとは思いますが、なるべく減らしていけるように努力したいと思っております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) 職員さんの中から今の市長は休日の行事がふえましたという声が届きます。疲れがたまるからミスがふえたり、本当に職員の皆さんが休日出勤の振りかえは、ちゃんと心身が休めるような代休が取得できるような体制になっていますでしょうか。 ○議長(川合保生君) 市長公室次長。 ○市長公室次長(水野 泰君) 振りかえのことですけれども、土日の振りかえにつきましては、あらかじめ決まっている行事などを対象に、1日または4時間単位で振りかえることができます。原則、同一週内にしておりますけれども、困難な場合は、勤務日の4週間前から8週間後の期間において振りかえができるという状況でございます。また、4時間未満の勤務であっても、同一月内であれば、合算して翌月までの間の1日もしくは4時間単位で振りかえができるということで、振りかえに関しては、特に繁忙期のところもあると思いますので、そういうところは難しいかもしれませんが、なるべく振りかえで対応していただくような形で休んでいただくということで、今進めているところでございます。
    ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) 市長御本人にも落ちつきが見えません。市民の税金で改修した西庁舎第二市長室には落ちついて座っておられる日は、改修されたころと比べるとかなり減ってきていると感じます。名前もいつの間にか市政サロンに変わっています。現状の使用状況はどのようになっていますか。 ○議長(川合保生君) 市長公室次長。 ○市長公室次長(水野 泰君) 今議員おっしゃられるとおり、確かに回数は減っていっております。平成28年度が4回、平成29年度が4回、平成30年度につきましては、11月末まででまだ1回ということでございます。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) 公室長にお尋ねします。来年ぐらいは少し落ちついて1階の市政サロン室に市長が座り、予約をしなくてもふらっと来庁された市民の方のお話を落ちついて聞く、市の職員の働きをゆっくりと見て回る。市長にこそゆとりの日程を考えられるような市長公室になれませんか。 ○議長(川合保生君) 市長公室長。 ○市長公室長(高嶋隆明君) まず市政サロンのことでございますけれども、市政サロンについては、市民の皆さんと市長が気軽に面談して、まちづくりについてのアイデア、提案をお聞きする場として活用しております。御指摘をいただいたとおり、今般、市長は多忙化により、公務のない時間帯に市長が市政サロンに在籍するといった運用が難しい現状ですが、市民と市長が直接面談できる貴重な場ですので、できるだけ活用していきたいと考えておりますし、市長の日程調整については、市長公室の責務でございますので、市長にもできる限りゆとりのある日程をまたスケジュール調整をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) そうしましたら(5)でお尋ねします。  答弁では、会議棟の予約は埋まっていますが、現状は使われているぐらいの、何%とかそういう回答がありませんでした。通告で入れておりますが、平成30年10月1日から11月30日の利用状況、これ調べておいてくださいと、これも通告前にお願いしてありますが、何かさらっと回答いただきましたけれども、調べてなかったのでしょうか。 ○議長(川合保生君) 総務部次長。 ○総務部次長(浦川 正君) 会議室棟を調べてさせていただきましたが、パーセントというのが時間帯でいくのか、日にちでいくのかというのが非常に難しい状況でございました。実際にこの会議室8室ある中で、この2カ月間で未利用だった期間というのが3日間、それだけしかなかったということで御回答させていただきたいと思います。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) これ、本当は、稼働し出した平成29年度の状況を資料照会をお願いしました。そうしましたら、そのような使用状況の資料はないですと回答いただきましたので、これ大丈夫かなと思って、この通告も入れました。今新しい庁舎の建設の話も出てきています。利用状況の累積もせずに何を基準にされて、どれぐらいの数の会議室がこれから必要か、皆さんは税金を使う部屋一つつくるにしても、どうやって計算をされて、設計のときに提案されていかれるんでしょうか。 ○議長(川合保生君) 総務部次長。 ○総務部次長(浦川 正君) 庁舎の建てかえの際の基準ということでございますけれども、平成28年度に作成しました市役所等庁舎整備の基本計画につきましては、総務省の起債をする際の基準というのがございまして、そちらを使って面積の算定をさせていただいている次第でございます。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) 市民の方から苦情を受けました。市民の方が会議室棟の部屋があいていたら、まちづくりの会議に市役所の会議室を貸してほしいと市に話されたら、職員の方から職員専用の会議室ですから貸せませんとあっさりと言われたそうです。これはとても残念な話と私は感じまして、今回質問をしているんですけれども、建物のお金、リース、これ市民の皆さんの税金から支出させていただいていると思うんですけど、そんなあっさりと、市職員の会議室というような回答でいいんでしょうか。 ○議長(川合保生君) 総務部長。 ○総務部長(青山 均君) あっさりとといいますか、答えさせていただいたということでございますけれども、会議室棟というのが、もともと市役所庁舎の会議室であるという位置づけであることから、庁内会議等での利用ということにしているわけでございます。会議室棟というのは、そういった位置づけということから、他の市役所庁舎の会議室、本庁舎であったりとか、北庁舎等の会議室と同様に一般の方の利用に供していないということでございます。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) 習い事で部屋を貸してくださいと言われたとは思いません。これ条例でみんなで一緒にまちづくりをしていきましょうという条例が施行されて、会議室があちらこちらにないから、あそこがあいていたら借りられないかという、何か条例をつくって、言っていることと、じゃあ、どうやったら皆さんが使っていただけるようになるだろうという、そういう考えを皆さんが持っていただかないと、この条例は多分何も生きていかないと思うんですけど、違いますかね。 ○議長(川合保生君) 総務部次長。 ○総務部次長(浦川 正君) 先ほどの公共施設のことに関しまして、ちょっと追加で御説明差し上げますけれども、行政財産は、いわゆる公用財産と公共用財産に分かれます。地方自治法第244条で公の施設というものがうたわれているんですが、公の施設というのは、住民の福祉を増進する目的で設置されるものになっています。例えば市役所、地方公共団体の庁舎とか、いわゆる消防署とか、そういったものは事務事業を行う場ということで、地方自治法第244条の公の施設には該当しないということになっておりますので住民の方、一般利用にはちょっと供することはできないということで御回答させていただいている次第です。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) この関係幾ら聞いても多分らちが明かないですね。そうしましたら、もう1点お尋ねします。先日、所属するくらし建設委員会の関係の平成こども塾運営委員会を傍聴させていただきました。平成こども塾には市内ではなかなか体験できないかまどがあります。かまどの利用制限を緩くして、一般開放も考えたいような委員会の中での話でした。市民目線に近づく話が委員会でちょっと耳の悪い私でも聞きづらかったのですが聞けました。もう少し詳しく市民の皆さんに開放していくという捉え方の説明をいただけないでしょうか。 ○議長(川合保生君) 建設部長。 ○建設部長(角谷俊卓君) 議員おっしゃるのは、先日の平成こども塾運営委員会の件だと思うんですが、実は1年ほど前からそういう議論はさせていただいております。かまどの利用については、こども塾ということから、市内在住が半数ということと、小中学生を主体として保護者が監督者であるという、そういう取り決めがございます。ですので、子ども主体で利用ができるという施設でございますが、やはり保護者であったり、大学生であったりという方から我々は使えないんでしょうかという御質問があったところ、2カ月前からの予約ですが、空き状況を勘案して1カ月前になって空きがあった場合については、子どもが主体ではなく、一般の大人の方でも使えるように改正をいたしました。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) かなり広く使えるようになっていくということではないのでしょうか。 ○議長(川合保生君) 建設部長。 ○建設部長(角谷俊卓君) かなり広くという定義はあれですけれども、今までは子どもが中心なので子どもがいないと使えなかったんですけれども、子どもから大人にというふうに広くなったといえば、なっております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。12番吉田ひでき議員。 ○12番(吉田ひでき君) 私は、かなり口が広くなったなと捉えますけれども会議室はそんなにかしこまった状況はずっと、何か寂しいまちですね。平成も終わります。市になりましてはや6年が過ぎます。市民の皆さんの血税で行政施策も職員人件費も支出されています。行事やイベントに踊ることなく、落ちついた市政を進めていただけましたらと、質問と提案をさせていただきました。  以上で終わります。よいお年をお迎えください。 ○議長(川合保生君) これをもって、吉田ひでき議員の個人質問を終結します。  この際、暫時休憩をいたします。再開は、10時45分といたします。                  午前10時27分休憩               ――――――――――――――                  午前10時45分再開 ○議長(川合保生君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  個人質問を続けます。6番ささせ順子議員。             [6番 ささせ順子君質問席登壇] ○6番(ささせ順子君) それでは、よろしくお願いいたします。師走ということもありまして、少し駆け足で、ちょっと質問の数が多いものですから進めさせていただこうと思います。  1項目め、防災・減災対策について。  7月の西日本豪雨災害で決壊したため池32カ所のうち、決壊すると人家や公共施設に影響を与える危険性が高い防災重点ため池に認定されていた3カ所を除くため池で人的被害が発生しました。実際の浸水被害はハザードマップに示された被害想定とほぼ同じであったにもかかわらず、甚大な被害をもたらしたことから、実効性のある災害情報として住民に十分な周知と活用がされていない実態が明らかとなりました。また、犠牲者の多くが要配慮者に集中していたことから、高齢者や障がい者、乳幼児など、災害弱者となりやすい人々を適切な避難行動へとつなげるために、自助・共助の下支えとなる体制整備を求めたいと考え、質問をいたします。  (1)災害情報と避難情報の周知について。  ア、市内のため池の災害管理体制はどのようでしょうか。  イ、防災マップとため池ハザードマップの周知・活用はどのようでしょうか。  ウ、緊急情報を市民にどのように伝達するか検討状況はどのようでしょうか。  (2)自助・共助を育む避難体制について。  ア、避難行動要支援者の個別計画策定における課題は何でしょうか。  イ、市が防災士に期待する役割は何でしょうか。  (3)避難所の整備と備蓄の拡充について。  ア、避難所運営マニュアルに「女性の視点」は反映されているでしょうか。  イ、福祉避難所の避難行動要支援者受け入れ態勢はどのようでしょうか。  ウ、避難所の「福祉避難スペース」の設置計画はどのようでしょうか。  エ、「乳児用液体ミルク」を備蓄品目に加えませんか。  オ、飼い主のための「ペット防災手帳」を発行しないでしょうか。  カ、避難所に自立・分散型の電源確保を考えていかないでしょうか。  以上です。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。くらし文化部長。            [くらし文化部長 加藤正純君登壇] ○くらし文化部長(加藤正純君) 防災・減災対策についてお答えをいたします。  1点目のアについて、市内にある農業用の防災重点ため池について、全て耐震診断を実施し、その結果、耐震性が十分でなかったものについては、県営事業により順次、耐震工事を進めています。また、7月の西日本豪雨災害を受け、国の指示により全国一斉で農業用ため池の緊急点検を実施することとなり、本市においても県と共同で緊急点検を実施しました。  イについて、防災マップ及び防災重点ため池ごとの「ため池ハザードマップ」を市ホームページで公表し周知を図っています。また、防災マップについては、平成26年度に全面改訂し、全戸配布しました。地域で行う自主防災講習会などを活用して、市内の震度予測図、土砂災害警戒区域、ため池の決壊時に浸水により歩行が困難または不可能となる区域等が記載されており、これらの事項について市民への周知に努め防災意識の高揚を図っています。  ウについて、市民に緊急情報をどのように伝達するかについては、昨年度行った防災ラジオの受信状況の確認を受け、今年度防災ラジオの整備を進めていく予定としていましたが、昨年12月に防災ラジオの事業者側から今後の事業の実施について、控えたい旨の要望があり事業化を断念しています。現在は、その代替手段として個別受信機等について検討しています。  2点目のアについて、災害対策基本法により、避難行動要支援者名簿の作成が義務づけられており、ガイドラインの中で、さらなる避難行動支援のために取り組むべき事項として個別計画の策定が挙げられています。避難行動要支援者の名簿は作成できていますが、個別計画の策定はできていません。避難行動要支援者一人一人に対して、誰がどのように支援していくかという話し合いの場ができていないことが課題です。  イについて、防災士には、地域の防災力の向上を図るために、防災士みずからが行動し、地域におけるリーダーとしての役割を期待しています。  3点目のアについて、長久手市小・中学校避難所運営マニュアルの中に、避難所運営における男女共同参画の項目があり、避難者による運営組織には、男女両方が参画する、避難所開設当初から、授乳室、男女別のトイレ、物干し場、更衣室等を設けるなどの女性への配慮についての記載をしています。  イについて、福祉避難所の避難行動要支援者の受け入れ態勢として、食事制限のある方向けの非常食や飲料水、大人用紙おむつ、支援を行うための使い捨てのビニールの手袋、またマスク等を備蓄しているほか、簡易ベッド、投光器、車椅子、ストレッチャー等の備品をそろえています。福祉避難所の開設及び運営は福祉課、長寿課及び福祉施策課で対応することになっています。障がい者や介護が必要な方に対応できる人材の確保が重要となります。  ウについて、避難所での福祉避難スペースに関することは、長久手市小・中学校避難所運営マニュアルにおいて、「介護が必要な方のスペースについては、受け入れ時に配慮を行う」との記載はありますが、その具体的要領については定めていないことから、今後検討していく必要があると考えています。  エについて、乳児用液体ミルクは、今年8月に厚生労働省が「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」を改正し、今後国内で商品化できるようになりました。乳児用液体ミルクは、封を開ければすぐに赤ちゃんに飲ませられる等の利点はあるものの、未開封のものでも保存期間が半年から1年までと現在備蓄している粉ミルクに比べ保存期間が短いことや価格がやや高いという課題もあることから、乳児用液体ミルクを備蓄品目として加えることについては、今後検討していきます。  オについて、飼い主のためのペット防災手帳について、現在、リーフレット「災害時のペット対策について」を作成し、狂犬病予防集合注射時や環境課窓口、市内の一部の動物病院にて配布しているところです。今後、このリーフレットの内容に飼い主やペットに関する情報、かかりつけの動物病院等緊急時の連絡先を記入する欄を設けて、ペット防災手帳として狂犬病予防集合注射時に配布できるよう準備していきます。  カについて、災害時に外部への電源供給が可能な次世代自動車や太陽光発電システムにより避難所の電源を確保するという自立・分散型の電源確保については、先進地事例を研究してまいります。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) 御答弁ありがとうございました。この秋、立て続けに大きな台風に見舞われましたが、本市は速やかに避難所を開設し、市民からいざというときに避難できる場所ができて安心というお声をいただきました。長久手市は、水被害が少なく、ため池が決壊したこともないと承知しておりますが、長久手市は大丈夫という思い込みや過信で想定以上の災害が起こったときに、市民のとうとい命が奪われることがないよう、1点目から順次御質問をさせていただきます。  11月18日に行われた防災訓練では、各地域の住民が内容を考え、避難行動要支援者の安否確認を民生委員、児童委員と地域が連携して行ったり、防災協定を締結した物流事業者と市の職員が連携して、避難所へ物資輸送の訓練を行うなど、約3,400人もの方が参加されたとお聞きしました。市民主体の防災訓練が定着し、毎年新たな課題に取り組まれていることに心から敬意を表したい思いであります。御答弁では、現在、県営事業でため池の耐震工事が進められていると伺いましたが、本市で耐震工事が完了しているため池は幾つか伺います。 ○議長(川合保生君) 建設部次長。 ○建設部次長(加藤英之君) 農業用の防災重点ため池でございますが、この14カ所につきまして耐震診断を全て実施した結果、8つのため池につきまして耐震性が十分ではないという診断がなされました。そのうち1施設ですけれども、宮ヶ洞池について、耐震工事を完了しました。そのほか、別のため池でございますが、長久手新池については、今年度から耐震工事に着手したところでございます。また、平成31年度には、実施設計を行いまして、平成32年度から耐震工事を予定しているため池もございます。  以上です。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) 地域防災計画には、農業用ため池は、市が危険箇所を把握し、改修補強を行うと明記されています。全国の緊急点検を経て、本市のため池は安全な状態であると理解してもよいでしょうか。 ○議長(川合保生君) 建設部次長。 ○建設部次長(加藤英之君) 今年度8月でございますが、全国一斉で実施されました農業用ため池の緊急点検におきましては、下流の家屋や公共施設などに被害を与える可能性のあるため池といたしまして、県から指定された21カ所のため池について緊急点検を実施いたしました。対象とされた21カ所のため池におきましては、防災重点ため池14カ所を全て含んでおるということでございます。緊急点検におきましては、県の職員と市職員がチェックリストに基づきまして点検を実施した結果、指摘に上がった事項は、経過観察として様子を見るもののみでございまして、特に問題があるとされたため池はございませんでした。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) 国土交通省がハザードマップの活用状況を調べたところ、水害の発生時にハザードマップを見られなかった人は、全体の85%で、そのうちハザードマップ自体を知らなかった人が65%、どこにしまったかわからなくなった人が20%おられました。被害想定区域の世帯には、印刷物を配布して、市民が直接目で見て危険を確認できるようにハザードマップをまいていくべきではないでしょうか。 ○議長(川合保生君) 建設部次長。 ○建設部次長(加藤英之君) ため池ハザードマップはため池の堤体が決壊した場合を想定いたしまして、浸水する可能性がある浸水想定区域を記載したものでございますが、マップを単に配布するだけでは住民の不安をむやみにあおるという結果にもなるおそれがございます。また、ため池ハザードマップに記載されております。浸水想定区域は、実際の浸水区域とは異なる可能性もございますが、そのことについて、まず認識していなければ、例えば自宅が浸水想定区域に含まれないと記載されていることをもって、自宅に浸水のおそれはないと思い込んでしまうような災害に対する認識の硬直化も招くおそれがございます。このため、ため池ハザードマップの周知におきましては、マップに記載されております情報がどのような、どんな情報なのかということを正しく認識していただくことが重要と考えております。どのような周知方法によれば正しく皆さんに認識していただけるのかということなど、今後も考えていきたいというふうに思います。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) 既にハザードマップは、市のホームページ上で公開されております。市民の不安をあおる情報であると判断されているならば公開も控えたほうがいいのかなと思うところであります。また防災マップよりも浸水想定区域が広範囲で描かれておりますので、ハザードマップのほうが適切な内容が書かれているのかなと思っております。  また、西日本豪雨の際に、早い段階から大雨特別警報が出ていたにもかかわらず、住民の多くは、ここは大丈夫という心理的な正常性バイアスというのがかかったらしいんですけれども、そのために逃げおくれてしまったというふうに検証も出ておりました。このマップは、地域の実情をよく知っている長久手市がつくったものではなく、愛知県がつくられたということもお聞きしておりますが、市民のためにどのように扱っていくべきか、いろいろな角度からの検証をお願いしたいと思います。そのハザードマップにはため池が決壊して、1分後、3分後、5分後と分刻みで浸水区域が示されていて、何分後でどの家が水につかっていくのかというのがイメージがしやすく、自助、共助に大きな役割を果たすと思います。一方で防災マップは、多くの情報を掲載しなければならないために、簡易表示になっています。先ほどの質問でどのようにすべきかという課題はお聞きしましたけれども、防災マップとは別に、風水害用のエリア別のハザードマップを作成していただくか、防災マップをより見やすいように工夫をしていただくことができないでしょうか。 ○議長(川合保生君) 危機管理監。 ○くらし文化部危機管理監(吉田弘美君) 御指摘のとおり、現在の防災マップにつきましては、ため池の決壊時に浸水により歩行が困難、または不可能となる区域が記載されておりますけれども、ため池ハザードマップに記載されているほど詳細な情報が防災マップには記載されておりません。このため防災マップを次回の改定時にため池ハザードマップのホームページアドレスを追加するなど、よりわかりやすい工夫を考えていきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) 地域防災計画の中には、土砂災害に備えて対象警戒区域の住民に対して、年1回以上の避難訓練を実施し、防災意識の向上や防災教育の推進を図ると示されています。市民がハザードマップを活用して、実際に危険箇所や避難経路を認識する機会が必要と思いますが、これまでに土砂災害に備えた避難訓練がどのように行われてきたか、伺います。 ○議長(川合保生君) 危機管理監。
    ○くらし文化部危機管理監(吉田弘美君) 市内一斉防災訓練におきましては、自宅から避難所までの避難訓練を毎年行っております。また、大雨などにおきまして、土砂災害の発生の危険が予測される際には、土砂災害警戒区域内の方に電話連絡を行ったり、市の広報車を使用して、地域の方に周知することを決めております。しかしながら、土砂災害警戒区域の避難訓練につきましては、実施していないことから今後の課題として考えております。  以上です。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) 土砂災害は避難訓練を行うよりも、市の直接的な誘導で避難を促すほうが安全性が高いと判断して避難訓練を実施しないのでしょうか。  また土砂災害警戒区域の危険度については、住民に周知と理解がされているか、確認をさせてください。 ○議長(川合保生君) 危機管理監。 ○くらし文化部危機管理監(吉田弘美君) 先ほども答弁をさせていただきました。防災訓練の際、避難訓練はこれまで行っておりません。課題であるというふうにお答えさせていただきました。また土砂災害の危険度につきましては、第1答弁でもお答えしましたとおり防災マップの全戸配布をして周知に努めております。また、それ以外にも地域で行う自主防災講習会などにおきまして、防災マップを活用し、進路の予測図、それから土砂災害警戒区域などにつきましての周知を図っているところでございます。  以上です。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) よろしくお願いいたします。  (2)に移らせていただきます。  避難行動要支援者の個別計画策定につきましては、こちら努力義務となっております。先ほど課題についてお聞きしましたが、全国でもまだ9割の地域では策定ができていない状況と伺っております。本市では、この個別計画、策定をしていく方向か確認をさせてください。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(中野智夫君) 個別計画につきましては、第1答弁にもつけましたとおり、市で策定をするものというふうに考えております。ただし、市だけで全てが策定できるものではありません。そのため、民生委員、児童委員、そして自主防災組織、まちづくり協議会、あと自治会連合会や区会などの支援団体にも御協力をいただきながら進めていかなければならないと考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) 策定のほうよろしくお願いいたします。  イの防災士の件につきましては、またこの後も他の議員さんもやられますので、ちょっと割愛したいと思いますけれども、多くの自治体が防災士の全地域の配置を目標にして、防災士同士の連絡会など発足してさまざまな研修を行って育成に力を注いでおられますので、本市でもぜひそういった働きかけをよろしくお願いいたします。  (3)を伺います。  避難所における女性に必要な配慮、授乳室や物干し場、更衣室、女性用品や下着の配布などをする場所について、避難所内でばらばらで点在させずに、あらかじめ普通教室などの1室を女性の専用スペースとして集約して、確保していくよう避難計画に盛り込む自治体がふえています。安心で効率的な避難所運営につながりますので、本市でも同様の対応が可能か伺います。 ○議長(川合保生君) 危機管理監。 ○くらし文化部危機管理監(吉田弘美君) 本市の地域防災計画の中で避難所運営における女性の参画の項目があり、その中で女性の物干し場、更衣室、授乳室の設置などについて、女性や子育て家庭のニーズに配慮した避難所の運営に努めるものと記載をしております。つきましては、実施していきたいというふうに考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) ありがとうございます。ぜひ女性のトイレの数などについても、具体的な数を明記していただけるよう要望いたします。  イとウについて伺います。  平成29年3月の時点で、避難行動要支援者数1,272人に対して、1カ所の福祉避難所と4カ所の災害時協定先福祉施設をあわせた計5カ所の受け入れ可能人数は440人となっておりました。福祉避難所に入ることのできない832人の避難先をどのように考えてみえるか伺います。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(中野智夫君) 国が示しております福祉避難所のガイドラインでは治療が必要な方は病院へ、日常生活に全介助が必要な方は福祉避難所へ、日常生活に一部介助や見守りが必要な方については、避難所の個室などへ、そして自立、介助が要らない方、高齢者や妊婦さんも含まれますけれども、避難所は、イメージすると体育館といったところと述べられております。  そして本市においても、この判断基準を作成する必要があると考えております。そのため、現在の対象者を福祉避難所以外の避難場所も含めまして、想定した割り振りを行った上で必要がありましたら福祉避難所及び災害時の協定先福祉施設の必要数及び定員数の見直しの検討を行いたいと考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) 対象者の想定と割り振りについては、ぜひ早急に進めていただきますようお願いいたします。  国のガイドラインに示された避難所の個室とは、恐らく避難所の福祉避難スペースを指していると理解しております。第1答弁で具体的要領は定めていないとお聞きしました。福祉避難スペースは東日本大震災でバリアフリーではない避難所で思うように動けなかったり、他人に介助を頼まなければならない後ろめたさから行き場をなくした高齢者や障がい者がみずから避難所を去って、二次災害や関連死につながってしまったために、設置の重要性が見直されました。誰も安心して避難できる居場所であり、命と尊厳が守られる場所となりますので、女性専用のスペースと同等の扱いで別室に場所を確保していただきますようあらかじめ避難所計画に盛り込んでいただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(川合保生君) 危機管理監。 ○くらし文化部危機管理監(吉田弘美君) 福祉避難スペースの確保につきましては、地域防災計画に盛り込んでいくことにつきましては、関係部局と調整が必要となってまいりますので、今後検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) ぜひ御検討よろしくお願いいたします。  オについて、準備を進めてくださるということでありがとうございます。災害時は人命が最優先ですが、ペットは大切な家族の一員という意識が一般常識になっておりますので、市が支援体制を構築することも喫緊の課題と思っております。他の自治体では、同行避難後の適正な飼育方法や衛生環境への指導、被災動物の支援の観点から地域の獣医師会と協定を締結する自治体もふえています。本市でも災害時に備えて、獣医師会との相互協力を図れるよう、体制の整備を要望いたします。  カにつきまして、台風24号では、中部電力管内で100万戸が停電し、完全な復旧まで1週間以上を要しました。災害に強い、再生可能エネルギーの一つ、太陽光発電は、電力を蓄えることができるため、蓄電池の避難所設置が全国に普及しています。発災時刻が夜中の場合や、真夏、真冬ですと、電力が大量に必要になりますし、防犯面からも避難所全体をなるべく明るく保ち続ける必要がありますので、各避難所で備蓄している数台の発電機では補え切れない可能性があります。電力の確保は今後ますます重要になりますので、蓄電池に限らずあらゆる方法を検討していただけないでしょうか。 ○議長(川合保生君) 危機管理監。 ○くらし文化部危機管理監(吉田弘美君) 蓄電池につきましては、災害時に非常用発電以外に、電力を確保する手段として有益であると考えております。しかし今、設置場所が必要なことや、蓄電池の管理に関することなど課題がありますことから先進地事例を研究しながらいろんな手段でもって電源確保につきまして検討してまいりたいというふうに考えております。  よろしくお願いします。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) さまざまお伺いしましたが、今後も市民と力を合わせてより災害に強い長久手市の構築に向けた働きかけをよろしくお願いいたします。 ○議長(川合保生君) 次にいきますか。 ○6番(ささせ順子君) はい。 ○議長(川合保生君) 次の項目の質問に移ります。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) 2項目め、障がい者の就労支援について。  本市の地域福祉活動計画には、「全ての人が、住みなれた地域で、安心して、自分らしく暮らせる環境づくりを目指して適切な支援を届ける必要性がある」と示されています。障がいを持つ子どもの親は、住みなれた土地で子どもが個性に応じた役割を担い、親が亡くなった後も幸せに暮らせることを願っております。障がいのある人が、自身が望む限り経済的に自立でき、安心して生活できるよう、就労支援制度の充実を求め、本市の現状を伺います。  (1)市の障がい者雇用率の現状と、算定基準はどのようでしょうか。  (2)就労移行支援事業の現状と課題はどのようでしょうか。  (3)就労継続支援事業の現状と課題はどのようでしょうか。  (4)就労支援コーディネーター設置に向けた現状と課題はどのようでしょうか。  (5)農福連携の現状と課題はどのようでしょうか。  (6)市の障がい者就労支援の今後について教えてください。  以上です。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。福祉部長。              [福祉部長 中西直起君登壇] ○福祉部長(中西直起君) 障がい者の就労支援についてお答えをいたします。  1点目について、障害者の雇用の促進等に関する法律により、地方公共団体は厚生労働大臣に毎年6月1日現在の障害者雇用率を報告することが義務づけられています。本市の平成30年6月1日現在の障害者雇用率は、2.58%で、法定雇用率の2.5%を上回っています。算定基準については、国から示されたガイドラインに沿って、障がい者手帳の所有を確認し、その職員を対象としています。  2点目から4点目までは関連がありますので一括して答弁させていただきます。  一般企業への就労を希望する障がいのある人に対し、必要な支援等を行う就労移行支援事業を平成30年9月時点で11人が利用しており、平成29年度は6人が一般就労しました。一般企業等に就職することが困難な障がいのある人に対し、就労の機会の提供や、知識・能力の向上に必要な訓練を行う、就労継続支援事業を平成30年9月時点で78人が利用しています。  また、就労を希望される障がい者と仕事をマッチングする体制が整っていないという課題を解決するため、就労に関する相談や支援を行ったり、本人と事業所とのつなぎ役となる就労支援コーディネーターを平成30年7月に設置しました。今後は、就労支援コーディネーターを中心に就労に関する各機関と連携し、障がい者の就労に適切な支援を行っていきます。  5点目について、障がいのある人の雇用機会を拡げるため、また農地の有効活用のため、農福連携の推進をながふく障がい者プランの重点施策に位置づけています。現在は障害福祉サービス事業所が農作物の栽培、収穫、販売を行っています。課題としては障がいのある人の雇用の拡大に結びついていないことです。今後は先進事例等の情報収集を行っていきます。  6点目について、就労を希望する障がいのある人に障がいの程度や特性に応じたさまざまな就労の機会の提供と就労後の職場定着について適切な支援ができるよう、就労支援コーディネーターと調整し、障がい者自立支援協議会で支援体制の整備を行っていきます。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) ありがとうございました。  社会全体で障がい者の社会参画を促そうとする中、中央省庁や全国の公的機関で、障がい者雇用の水増しが発覚し、多くの障がい者の尊厳を傷つけ落胆させました。本市は法定雇用率を上回っていて、きちっと障がい者手帳を確認した上で雇用率に算入されていると伺い、福祉のまち長久手市としてとても安心いたしました。本市の障がい者の就労支援は、これまで尾張東部障がい者就業・生活支援センターアクトが担ってきましたが、長久手市単独で就労支援コーディネーターを設置された目的について伺います。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(中野智夫君) 障がいのある方の就労に関しまして、尾張東部障がい者就業・生活支援センターアクトは今の大変重要な役割を担っています。このアクトが支援する地域エリアの範囲は、長久手市のほかに名古屋市の名東区、守山区、瀬戸市、日進市、東郷町、豊明市と非常に広範囲となっています。そのためアクトだけで長久手市内全ての障がい者の就労支援は、困難な状況にあり、就労を希望される障がいのある方がいても、仕事と本人をマッチングする体制が整っておらず、就労につながっていないということと、あと障がいの特性を理解して、障がいのある人と事業所のつなぎ役となる人材が求められているという課題がございます。そのため、本市としましては、障がいのある方から就労相談に対して、より丁寧な支援を行っていくために就労支援コーディネーターを設置いたしております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) 就労支援コーディネーターの役割は、就労の定着支援や新規就労先の開拓のほか、人手不足が深刻化する中で宝の山と言われているひきこもりの方々に適切な訓練を重ねることで一般就労に結びつけることも期待されています。本市ではこうした支援をどのように考えておられるか伺います。 ○議長(川合保生君) 福祉部長。 ○福祉部長(中西直起君) 就労支援コーディネーターの幾つかの役割の中には、ひきこもりの方への支援ということが位置づけられています。このひきこもり対策ということなんですけれども、これ三つの視点ということをこれまでもお答えしてきたんですが、潜在的なひきこもり状態にある人の実態の把握から家族等からの相談に対応する体制の整備、そして本人の状況に応じた社会参画の促進が必要であると言われています。このうちの社会参画の促進ということですけれども、これについては、家族に対して、家族会や専門医療機関などの紹介をしたり、本人については日中の居場所の確保や就労に向けた準備、また就労支援と本人の状況に応じた段階的な支援が必要であると考えておりますので、こういう視点を踏まえて、ひきこもりの方への支援を今後進めていく必要があると考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) また、精神や発達に課題があり、就職に困難さを抱える大学生や中学校や高校卒業後に進学にも就職にも結びつかなかった生徒に対する就労支援をしていくお考えはあるか伺います。 ○議長(川合保生君) 福祉部長。 ○福祉部長(中西直起君) 大学生の方が精神や発達に関する支援を受けないまま、就職活動をして、失敗をしたり、就職に結びつかなかったり、あるいは就職ができてもその後定着できなくて、それがそのままずっと歳を重ねても引き込んだままになっているという状況が社会的に警鐘されているところです。これは先ほどのひきこもりへの対応とも関連はしてくるわけですけれども今、就労支援コーディネーターの役割の中には議員の御質問に関連しては、大学生との在学中の支援や大学との連携、さらに学校の卒業後を見据えた学歴における支援機関との連携という役割も持たせております。位置づけとしては、そういうことですが、個別具体的な支援や連携の方法については、自立支援協議会の就労支援部会という組織も持っておりますので、そういったところも含めて検討していきたいと考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) ぜひよろしくお願いいたします。  (5)を伺います。本市の障がい者施設が生産する商品が好評で販売日の追加を求める声が上がっています。またあいち尾東農協長久手西支店では、月に一度農作物や米粉パンの販売を行っており、開店前から人々が並んで買いに来られていることなどから農福連携でつくったものを市内で販売し、循環型の仕組みづくりができる可能性は高いように思います。今後の農福連携についての制度設計についてお考えをお聞かせ願います。 ○議長(川合保生君) 福祉部長。 ○福祉部長(中西直起君) 御質問の農福連携ですが、第1答目の答弁でもお答えしたように、ながふく障がい者プランの重点施策に掲げておりますが、正直申し上げて長年課題にしている、そういう認識はあるんですけれども、なかなか実現へ向けた道筋を見出すことができないという現況があります。御質問との兼ね合いでは、今、当面できることとして、障がい者施設の生産が非常に好評ということでありますので、例えばその拡大ですとか、その他の販売ルートの開拓ですとか、そういったことが可能であるのかどうか、一度実施をされている施設の方、支援している関係団体の方、これも自立支援協議会の就労支援部会等々に参加されている方の御意見も伺いながら、できることを今は検討していきたいと考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) ぜひ就労支援コーディネーターさんと本市に合った形の農福連携を模索していただき、一歩ずつでも、少しでも前進していただきますようお願いいたします。  (6)について、平成29年第4回定例会で交通弱者への移動支援対策について、支援を必要とする交通弱者に対して、福祉タクシーなどを活用した支援体制を構築できないかという質問をさせていただきました。その際に、障がい者や高齢者が移動に何を求めているのか、移動に関する実態調査をしていただくよう要望いたしました。そしてこの9月と10月にN−タクの試行運転が行われ、障がいのある方が就労に利用されたとお聞きし、大変うれしく思いました。その一方で、調査に値するサンプル数に至らなかったと伺いましたので、高齢者の方々に私なりにお聞きしたところ、N−タクを申し込むためには数名の仲間と一緒でないと申し込めないと思い込んだりいらっしゃったり、システムそのものが理解できずに不安で利用しなかった方がたくさんおられたこと、またふだん障がいのある親御さんを送迎している娘さんや、息子さんが市外の居住者でN−タクの存在を知らないまま利用につながらなかった方も複数おられました。さらに全国の試行運営についてお調べしたところ、最低でも4カ月、長くて約2年の試行期間が設けられていました。瀬戸市が試行運転を開始した際に、リーフレットによるPRをされたそうですけれども、ほとんどその場合の利用者はなく、地道な口コミ広報に切りかえた結果順調に利用者数が伸びたとお聞きいたしました。そのような点からN−タクの試行運営につきまして、もう一度その広報の方法など仕切り直しをしていただいて、再度引き続き行っていただくことができないか、確認をさせていただきます。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(中野智夫君) 今後も引き続きというような御質問でございました。その辺に関しましては、今まだ検証を行っている最中でございますけれども、今後も引き続き検討をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) N−タクは多くの障がい者、高齢者の自立した生活を支援するためにも今後欠かせないものとなっていくと思っております。まずは試行運営が引き続き実施されることをお願いしたいと思います。  また、本当に安心して誰もが働ける長久手市となるように心からの期待を込めまして、この項の質問を終わらせていただきます。 ○議長(川合保生君) 次の項目の質問に移ります。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) 3項目め、持続可能な開発目標SDGsについて。  SDGsは「誰も置き去りにしない」を基本理念に、2016年から2030年までに持続可能な社会の実現を目指す国連サミットで採択された国際目標である。貧困に終止符を打ち、地球を保護し、全ての人が平和と豊かさを享受できるようにすることを目指す普遍的な行動について、17項目の目標と169の具体的ターゲットで構成されています。我が国の実施指針では、特に注力すべき優先課題として、あらゆる人々の活躍の推進、健康・長寿の達成、地域活性化、循環型社会など8つの項目が挙げられており、各自治体には、地方創生や各種都市計画を推進する際の追い風としてSDGsを積極的に活用することが推奨されています。  本市の目指す「つながり」「あんしん」「みどり」のまちづくりは、全世界と同じ枠組みであるSDGsの理念と一致するものが多いことから、本市が進める施策にその理念を反映させて、多様な課題についてさらなる推進を図るよう求めたいと考え、質問をいたします。  (1)SDGsに対する市の認識はどのようでしょうか。  (2)長久手市としてのSDGsへの取り組みはどのようでしょうか。  以上です。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。市長公室長。             [市長公室長 高嶋隆明君登壇]
    市長公室長(高嶋隆明君) 持続可能な開発目標SDGsについて御答弁をさせていただきます。  1点目について、持続可能な開発目標SDGsは、環境、社会及び経済に係る幅広い課題に包括的に取り組むことにより、「誰一人取り残さない」社会の実現を目指すものであり、貧困や飢餓の根絶、環境対策等の17項目で構成されています。  また、我が国におけるSDGsの8つの優先分野の中には、「あらゆる人々の活躍の推進」、「健康・長寿の達成」及び「生物多様性、森林、海洋等の環境の保全」といった項目が掲げられており、本市のまちづくりにおける3つの基本理念「つながり」「あんしん」「みどり」と同じ方向性となっていることから、これら3つの基本理念に沿ったまちづくりを進めることは、持続可能な開発目標SDGsの理念と合致する部分もあります。  2点目について、我が国におけるSDGsの実施方針には、教育の充実、女性の活躍推進及び環境保全といった施策が掲げられ、来年度から始まる第6次総合計画にも幾つか関連する取り組みがあります。今後、本市のまちづくりとして、できることを検討していきたいと考えています。  以上です。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) ありがとうございます。  補足資料の一、二枚目にありますとおり、SDGsの17の目標には男女平等や環境保全など既に長久手市が取り組んでいる施策と合致しているものが数多くあります。また、本市が抱える課題を解決するための一人一人の小さな行動が世界の課題の解決につながっているという視点を持つという意味は、非常に大きいと思います。まずは市の職員の皆様にSDGsを理解していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(川合保生君) 市長公室次長。 ○市長公室次長(水野 泰君) SDGsへの理解ということですけれども、本市の取り組みにおきまして、関係するSDGsの要素を取り入れることは、持続可能な社会を構築する上で重要であると考えております。このため、市職員は、今後策定を予定しております特別計画の策定作業を通じて、SDGsへの理解を深めていきたいと考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) 補足資料の3枚目には、目標15の「陸の豊かさも守ろう」と目標に対するターゲットが示されております。森林の活動が木質バイオマスの有効活用から目標7のクリアが可能なことと、またCO2を吸収する能力の活用から目標13のクリアの可能性があるなど17の目標のうち、14の目標達成に寄与するために、特に重視すべきだと位置づけられております。本市では、愛・地球博の理念である自然の叡智の継承や吉田市長が基本理念とするフラッグに「みどり」が掲げられ、森林保全が重要な位置づけとなっておりますが、幾つかのターゲットにも目指すところが同じと思われる内容が多数記載されています。今後の緑の基本計画や環境基本計画の策定、また改訂作業の中に、このSDGsという新たな視点を施策に加えるお考えはないか伺います。 ○議長(川合保生君) 建設部次長。 ○建設部次長(加藤英之君) SDGsの考えを受けまして、国土交通省が平成30年4月に生物多様性に配慮した緑の基本計画の策定手引きを公表しております。その中で緑の基本計画に生物多様性の確保を柱の一つとして運用していくことが重要となっております。本市においても先進事例の研究などを行い、来年度に改訂予定の緑の基本計画へ盛り込む可能性も探っていきたいと考えております。 ○議長(川合保生君) くらし文化部長。 ○くらし文化部長(加藤正純君) 平成30年4月に閣議決定されました国の第5次環境基本計画では、SDGsの考え方を活用して、複数の社会的課題の同時解決を実現し、将来にわたって質の高い生活をもたらす新たな成長につなげていくこととしています。本市の次期環境基本計画、これは2019年度から2年間をかけて策定予定でございますけれども、この策定の際には、SDGsの要素を反映させていきたいというふうに考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) ぜひよろしくお願いします。  長久手市の貴重な自然環境を保全するためには、その必要性が多くの市民に理解されることが求められます。市内にはSDGsの重要性を認識している市民やSDGsをCSR戦略に組み込んでさまざまな活動をしている企業が多数存在しています。緑と福祉のまちづくりを進める長久手市の自然環境を保全することはSDGsの目標達成に向けた行動にも直結していきますので、そうした市民や企業に対して、協力や支援を呼びかけるなどいろんな角度から積極的にアプローチをしていってはどうかと考えますが、市のお考えを伺います。 ○議長(川合保生君) くらし文化部長。 ○くらし文化部長(加藤正純君) SDGsの重要性を認識していらっしゃる市民、それから企業などの情報をまず収集したいというふうに考えております。  また、次期環境基本計画の策定時において、市民の方々、もしくは企業と、このワークショップ、もしくは対話、それからヒアリングなどで協力や支援をお願いしていきたいと考えています。またあわせて、広く市民の方にSDGsについての理解を深めるために具体的な取り組みを検討していきたいと考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) 教育分野でも課外授業や学習発表会などを通じてSDGsを学ぼうとする学校がふえております。政府は子どもたちに持続可能な社会や世界のつくり手となるための能力が育成されるように、2020年度から学習指導要領にSDGsの理念を取り入れる方針も決定いたしました。本市の子どもたちにも、ぜひこのSDGsについて学ぶ機会をつくっていただくことを要望しますが、教育長のお考えをお聞かせ願います。 ○議長(川合保生君) 教育長。 ○教育長(川本 忠君) 先ほどからずっと言われているSDGsですけれども、長久手の子どもたちにも理念や学ぶ機会をという御要望でありますけれども、議員言われるように、2020年度から新学習指導要領、この中で理念を通じる方針が決定されたということも言われております。ただ、具体的にどのような形で学習指導要領の中に反映されるかというのはまだ確認できていない部分もあります。その中でも本市では、東小学校でESD、いわゆる持続可能な開発のための教育、これの認可を受けて学習をしておりますので、その取り組みの中でそのSDGsとも関連していくと思います。そういった中で東小学校の取り組みをほかの学校でもできるかどうかということも検討していきたいというふうに思います。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。6番ささせ順子議員。 ○6番(ささせ順子君) ありがとうございました。株式会社電通が全国の男女1,400名を対象にSDGsへの共感度を調査した結果、ふるさと納税をするとしたら積極的にSDGsに取り組んでいる地域を選びたい。また将来転居するならSDGsに積極的に取り組んでいる地域に住みたい。また自分が住んでいる自治体でも積極的にSDGsに取り組んでほしいという意見が6割から7割を超えており、SDGsに取り組む地域が暮らしたいまちとして影響を及ぼすことがわかっております。本市は既に多くの方向性が重なっておりますので、今後も誰一人取り残さない精神で優しく豊かなまちづくりを進めていただきたいとお願いし、私からの全ての質問を終わらせていただきます。 ○議長(川合保生君) これをもって、ささせ順子議員の個人質問を終結します。  この際、暫時休憩をいたします。再開は13時05分といたします。                  午前11時41分休憩               ――――――――――――――                  午後1時05分再開 ○議長(川合保生君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  個人質問を続けます。4番山田けんたろう議員。            [4番 山田けんたろう君質問席登壇] ○4番(山田けんたろう君) それでは、議長のお許しをいただきましたので、本日は3項目の質問をさせていただきます。  まず最初1項目め、高齢者など移動支援事業(定額乗り合いタクシー)について。  (1)検証項目について。  ア、運行実績による検証の結果はどのようか。  イ、アンケートによる検証の結果はどのようか。  ウ、N−バスへの影響の検証の結果はどのようか。  (2)車両数、車両借上費用、システム利用料、実験の期間、総コストはどのような経緯と意図で決定されたのか。またそれは適正であったと言えますか。  (3)実証実験の最中や終了間際、終了後も含め、市民から実験への声は市へ届いているか。市民の声はどんな内容か。  (4)市民への周知はどのように行ったか。実験の期間との兼ね合いから周知期間や周知方法は十分と言えるか。  (5)赤あったかぁどの併用を行ったが協賛店との連携はとれていたか。  (6)この実証実験の結果を踏まえ、今後どのように取り組んでいくか。現在の具体的な考えはあるか。  以上です。よろしくお願いします。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。福祉部長。              [福祉部長 中西直起君登壇] ○福祉部長(中西直起君) 高齢者等移動支援事業についてお答えいたします。  1点目のアについて、2カ月間の利用者数は延べ696人、一日当たりの利用人数は約17人で、乗合率は約4.2%でした。  イについて、利用者アンケートからは、約66%の方が通院に利用し、約55%の人が週に一度、または月に一度利用したいと答え、約80%の人が申し込み方法、待ち時間及び目的地までの時間に満足していることがわかりました。  ウについて、N−バスの検証については、現在進めているところです。  2点目について、車両数、車両借上費用、システム利用料、実験の期間及び総コストについては、市内の旅客運送事業者から既存のタクシーの利用状況に関する情報を提供してもらい、本市に適した事業内容として決定しました。なお、事業内容が適正であったかどうかは検証結果から判断することになります。  3点目について、実証実験期間中には市民の皆さんから御意見、御要望をいただきました。主なものに、申し込み方法に関すること、藤が丘駅への乗り入れを初めとする市外への運行に関することや事業継続に関することがありました。  4点目について、市民への周知は、広報による特集記事、市及び請負事業者のホームページ並びに報道機関による新聞への掲載、テレビ局、地元ケーブルテレビでの放送、赤あったかぁど保有者のうち70歳から90歳までの3,636人へのダイレクトメール、敬老事業参加者へのチラシ配布、チラシの新聞折り込み、市内の医師会、歯科医師会及び薬剤師会の構成員へのチラシ設置依頼のほか、商業施設や愛知医科大学へのポスター掲示等を行いましたので、適切であったと考えています。  5点目について、特に協賛店との連携は行いませんでした。  6点目については、実証実験の結果を検証した後に検討していきます。  以上です。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。 ○4番(山田けんたろう君) 御答弁いただきましてありがとうございます。本議会でも多くの議員の皆様がこの質問をされております。  まず初めに、6月の補正予算のときに、議員向けに配られた資料に基づいて、データなどを質問をさせていただきました。私も2年前、平成28年当時、全国では御高齢の方の運転により事故が多発したこともありまして、市民の皆様から切実なお声をいただきまして、悲しく痛ましい事故をこれ以上起こさないよう、御高齢ドライバーの自動車運転環境に実態の改善を願い、そして気軽に外出できて暮らしやすい交通移動手段の生活環境の構築を願い、まだまだ元気に御活躍される団塊の世代の皆様、御高齢の皆様がお車の運転に伴うリスクもなく、猛暑の中、そしてこれからこのような寒い時期にリニモやバス停まで一生懸命歩き、長時間バス停でN−バスを待たれたり、そういうことがないように、そしてドア・ツー・ドアでお友達皆さんとお誘いあわせて市内にお出かけしていただけることを心より願いまして、平成28年、そして29年2回、そして一番最初でいいますと平成27年のN−バスの質問でデマンドタクシーを要望させていただいたこともありますが、その折に今回のデマンドタクシー、そして今ですとN−タクといいますけれど、こういったタクシーの実証実験を先進地事例を交えてお願いをしてきました。そして赤あったかぁどの併用など具体的な要望を行い続けまして、今回の実証実験に至っていただきまして、実証実験に移っていただいたことをまず御礼申し上げるところであります。  最初1問目で、今後この検証結果を判断してからとなりますが、検証結果というのはいつぐらいに出るのでしょうか。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(中野智夫君) まず結果の判断につきましては、検証後にすることになります。また検証は、今月12月末までに行う予定としております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。 ○4番(山田けんたろう君) ありがとうございます。12月末に結果が出たときは、またデータなどを公表していただきたいなと思っております。  まず、1答目の質問で、この最初の台数だとか、そういったものをどう決めたのかというところの質問で、旅客運送事業者から既存のタクシー利用状況に関する情報を提供してもらってから事業内容を決定したとお答えいただきましたが、その後、プロポーザルで業者を決定していることですが、その手順について個人としてどうかと思いますが、今回はその事業ではセダン型1台1カ月45万円、そしてジャンボ型2台、52万5,000円掛ける2台の105万円、そしてクラウド型配車システムが5万円、それで実証実験、実験期間2カ月で310万円ということですが、予算は補正予算のときに議会で承認しておりますのでとやかく言いませんが、実際に利用になった市民の皆様からまたドライバーの方といい意味でのコミュニケーションで、実際に台数があり過ぎてドライバーさんも手待ちになっているとか、あと市の職員さんからも実際はふたをあけてみたら利用が少ない、議員の方から実証実験をやってくれという声があったり、市民の方が実証実験じゃないですけれども、そういうデマンドタクシーをやってくれという声があったにもかかわらず、実際利用が少ないと、そういった声が市役所の職員の方からも聞こえてきました。そういった中で、市民の方はそういったことを恐れて、これで打ち切りになってしまうんじゃないかと。いろんな議員さんが提案してくれたにもかかわらず、実証実験でうまくいかなかったからこれでちゃんちゃんと終わってしまうんじゃないかという懸念がすごいありまして、私のほうにもたくさん声をいただいております。そんな中、こういった最初の事業をするに当たって、物事の順番としてはなから3台とせず、もしくはセダン1台、そしてジャンボ1台、実証実験ですので、本当足りないぐらいで行ったほうが本事業本格的導入につながる道筋じゃないかなと思いますが、そのあたりについてはいかがでしょうか。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(中野智夫君) 第1答弁でも少しお話ししましたけれども、旅客運送事業者にお聞きしまして、当初の見込みでは1日当たり150人程度の利用があるというふうに想定をしていたため、1台当たり50人としまして、3台体制という形で実証実験は行っております。  なお、運行台数については、今回の実験結果を検証した上で決めていきたいと思います。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。 ○4番(山田けんたろう君) 縮小して実験するのか、この実証実験の結果から今後どのように進めていっていただけるかは今からのお話ですけれども、また第1答弁で市民からのお声というところで継続事業に関することをお声でいただいておったということなんですが、どういった声が市民から上がっていましたか。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(中野智夫君) 市民からよくいただきました声としましては、ひとり暮らしの御高齢の方からはN−バスのバス停までの移動が困難であったため、実証実験がドア・ツー・ドアで移動できるN−タクということで、ぜひ今後とも継続してほしいというような御意見はいただいています。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。 ○4番(山田けんたろう君) そのような声は市役所にも入っておりますし、私のほうにも個人的にたくさんいただいております。その継続に関する声というのは、また後ほど御紹介させていただきますが、先ほどの議員の方からの御指摘もありましたが、今回PRについて、市民の方からも大変懸念するお言葉もいただいております。当然2カ月という期間であって、周知されたころには、実証実験が終わってしまっていたという現実がありまして、これはほかの市の事業にも言えますが、たくさんPRする事業や施策することがふえてきまして、それは私たち議員のせいというか、提案する議員のせいもあるんですが、広報もいっぱいになって本当に広報の中も毎回情報課の方が大変苦労されて組み立てていらっしゃいますけれども、大変広報を見ても情報が入ってこないぐらいたくさんの情報が飛び交っていて、いろいろお話を伺うとひまわりネットワークで実証実験の乗り始め、どういった形で使ったらいいかとか、本当ドキュメントに近いような番組をつくっていただいたりとか、ホームページで掲載していただいたりとか、たくさんやれることは全てやっていただいているということは私も知っております。そんな中、今後こういったことが起きないように、本格導入になった場合、そしてもしくは、継続で補正を組むのかもしれませんが、また短期間の実証実験が行われる際は、どのような周知を行っていきますか。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(中野智夫君) 第1答弁でも少しお答えをさせてもらいましたけれども、検証をまず行わせていただきたいと思います。そして対象者は御高齢の方が中心となりますので、御高齢の方の特徴というのを本当に十分踏まえた上で、今後どのような方法が事業の周知のPRに効果的であるかということを踏まえて検証していく必要があると考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。 ○4番(山田けんたろう君) ありがとうございます。  ちょっと今回もたくさん仕組みづくりからいろいろ載せたり、PRをしていたのに、ちょっとやはり市民の方には伝わりにくいかなと思ったので、本当今回の前例があるので、定額乗り合いタクシーをやっていますとか、詳しくはこちらへぐらいな簡単なPRでも入っていくのかなとは思っております。そこで、赤あったかぁどの併用を行ったかという質問のところで、実際に赤あったかぁどの協賛店と連携は行いませんでしたと御答弁いただきましたが、定額乗り合いタクシーはまず何のための事業でしょうか。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(中野智夫君) 定額乗り合いタクシーは、バス停やリニモの駅まで移動することが困難な高齢者や障がいがある方の移動を支援することを目的として行った事業であります。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。 ○4番(山田けんたろう君) 続いて赤あったかぁどは何のための事業でしょうか。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(中野智夫君) 赤あったかぁどにつきましては、長久手温泉ござらっせやN−バス、市内の先ほど言いました協賛店で優待が受けられるという機能があります。そのほか、協賛店については、昨年度までは5店舗のみでありましたが、この平成30年度には43店舗に大幅にふやしました。このことによりまして、御高齢者など皆様には外出することを促進するようなことを目的とした事業になっております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。 ○4番(山田けんたろう君) 御答弁ありがとうございます。定額乗り合いタクシーはそういった高齢者など、お体の不自由な方も含めて高齢者等移動支援事業、それと赤あったかぁどは高齢者優待事業プラス、今の御答弁ですと高齢者の外出促進事業だと思っております。長久手市には、私もずっと議会で訴えておりますけれどもこういったあったかぁどという長久手市民しか持てないすばらしいツールがあります。今回の事業では、赤あったかぁどの併用を行ったにもかかわらず、協賛店さんとは定額乗り合いタクシーの実証実験の連携もとられておらず、協賛店自身がこういった実証実験が行われていることを知らない、そしてポスターの1枚もない、チラシの1枚もない、案内の一つもないということで、私が以前から議会で赤あったかぁどの協賛店の拡大をお願いし始めたころは、今の御答弁にありましたように、手のひらにおさまる程度の店舗だったんですが、今は実際43店舗ということでふえて、御協力いただくことができました。これは福祉部の皆様にも感謝するところでありますが、赤あったかぁどの協賛店の目的は市内にお住まいの高齢者の外出先でのちょっとした楽しみを各所でふやし、外出する喜びを感じていただく。住みなれたまちでいつまでも安心して楽しく暮らしていただくことを目的としているとあります。あったかぁどの協賛店と相乗効果を図って高齢者の外出促進をすることや、現在manacaに充てている運転免許証返納後の外出促進事業を今後N−タクに充てるなど、定額乗り合いタクシーは高齢者など移動支援事業、赤あったかぁどは高齢者優待事業兼外出促進事業でありますが、縦割りの行政と言われますけれども、福祉部の中だけで高齢者、そして市民の方を活気づける仕組みづくりができると僕は思っております。こういったものを含めて、今後そのような取り組みを拡充していくお考えはありますか。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(中野智夫君) ただいま議員がおっしゃるとおり、高齢者が元気に外出する仕組みをつくることが家に閉じこもっている方が地域の方などと交流することによりまして、多くの御高齢者が役割と居場所を持つことができるというふうになっていきます。このことによって、外出の頻度が高まるということで、御高齢者の日常的な活動、動作の向上であるとか、あと認知機能の低下の予防ということも期待ができると考えておりまして、またその次には、財政的に見ても医療費であるとか、高齢者の扶助費の削減にもつながっていくというふうに考えておりますので、この施策によって本市が日本一の福祉のまちを実現する上でも必要な施策であるということは認識しております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。 ○4番(山田けんたろう君) ありがとうございます。高齢者の方が元気に外出する仕組みをつくっていただけるというところで、また日常生活動作の向上や医療費の削減、扶助費の削減にもつながると、そして市長が常々おっしゃっております日本一の福祉のまちということで、これから高齢化社会を迎えるというところで、吉田市長は大変懸念されていて、こういったところに新しい施策や事業を打っていくとおっしゃっております。ぜひこういった赤あったかぁどを、そしてN−タクの相乗効果、N−バスも本来なら絡めていただきたいですが、そういった交通網の確立と、またやっぱり出かけたくなる、赤あったかぁどは使えるからイオンに行こうとか、アピタに行こうとか、ござらっせに行こうとか、当然ござらっせは使いますけれども、そういった出かける意欲を創出することは大変重要なことでありまして、それに交通移動で使える赤あったかぁどを重ねることで、福祉部だけでそういった仕組みづくりができると思いますので、ぜひ何らかの事業を施策として進めていっていただきたいと思っております。  最後になりますけれども、今後ほかの議員の皆様、たくさん今回のタクシーの実証実験については質問をされますので、このあたりで私のほうは終わりたいと思いますが、今回のN−タクに関して、私のほうに市民の方からいただいているお声を届けさせていただきます。議会の初日に交通渋滞の悪化からN−バスの便を減らすという、そういったお知らせもありましたが、N−バスに乗るまでが大変だと、そして体に障がいを持っていなくても、年をとると足腰が痛くて歩くにも限界がある。まずバス停まで行くことが苦痛である、困難である。バス停にやっとの思いでたどり着いたら、既にバスは出発してしまっていて、次の便までまた1時間も待たないといけない。午前中の病院は諦めて帰宅します。そしてこの夏、猛暑の中、そしてこれから冷たい風が吹く冬の中、御年配の方がバス停で待っている。休日となれば、今言ったように渋滞でN−バスも思うように動きません。その結果、やはり自動車が便利ということになりまして、団塊の世代以上の方は、お友達の車に乗せてもらったり、それが頻繁になればなるほどそのうち申しわけなくなって頼めなくなってしまって、自分で行くとか。そして乗せていくほうも、そのうちプレッシャーになっていってしまって、自信がないんだけれども、運転を頑張っている。でもそのうち事故を起こして、お友達を巻き込んでしまったら、御家族の方にどう申しわけを言ったらいいのか、そして児童や子どもたちを事故に巻き込んでしまう。そのうち自身の家族も困ってしまう。悲しませてしまう。ならば家にいる。もしくは出かけるときは1人で行く。誰も誘わない。単独が楽。運転もしっかりできて、元気が自慢であったこれまで長久手を引っ張ってこられた団塊の世代の方が自主的な孤立や、自主的なひきこもりになっております。今回また別の話、足を悪くされた御主人の介添えで定額タクシーを使おうとしましたら、料金がやはり2人分かかってしまって、通常のタクシーを呼んだ方が安く済んでしまったと。藤が丘にかかる病院があるんですが、そちらに行くこともできなかった。八草の病院に行くこともできなかった。市外へ通じる交通機関の玄関口である藤が丘や八草にも行けない。体の不自由な方の介助者の同乗の対応など、実証実験だからまだまだとは思いますが、そういったのも含めまして、今後の本格導入、そして実証実験の継続でもいいんですが、それを含めてこの定額乗り合いタクシーの継続を心より強く要望して、この項の質問を終わります。 ○議長(川合保生君) 次の項目の質問に移ります。4番山田けんたろう議員。 ○4番(山田けんたろう君) 二つ目、リニモテラス公益施設整備について。  (1)現在の進捗状況はどのようですか。
     (2)市は、リニモテラスへの市民の持つ意識やイメージをどのように捉えていますか。  (3)リニモテラスへの市民の意見の広聴の場として「ながくて隣人まつり」を開催していますが、効果はどのようで、目指すものはどこでしょうか。  (4)「ながくて隣人まつり」の結果や市民の意見は事業に反映されますか。全て反映できるのか。  (5)リニモテラスのコンセプトは「新たなつながりをデザインする場」だが、それはリニモテラスがなければできないものでしょうか。  (6)現状の建設予定地で、新たな建物でなければならない最大の理由は何か。他の場所や既存の建物の利活用は考えないのか。  (7)市民の意見の広聴の場としての「ながくて隣人まつり」を含め、リニモテラスの必要性を市民にどのように説明し意見をいただいているのか。今後、実施予定の主要事業や本市の置かれた財政状況を含め説明しているのか。  (8)リニモテラス公益施設(仮)の設計仮プランが発表され市民への周知が図られていますが、この設計仮プランの場合、概算の建設総費用はどのようになりますか。  (9)吉田市長は長久手市民のリーダーとして、長久手市の長として、長久手市役所の代表としてリニモテラスをどうしたいのか。  以上、お答えください。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。くらし文化部長。            [くらし文化部長 加藤正純君登壇] ○くらし文化部長(加藤正純君) リニモテラス公益施設(仮称)整備についてお答えいたします。  1点目について、市では6月から、リニモテラス公益施設(仮称)整備基本計画で掲げる4つのテーマに関係する団体と連携して、リニモテラス公益施設(仮称)について市民の意見を聞くため「ながくて隣人まつり」と題した設計ワークショップや団体などへのヒアリングを行ってきました。8月29日には関係団体で組織する「リニモテラス運営協議会」が立ち上がり、リニモテラス公益施設(仮称)の設計や運営などについて協議したり、隣人まつりを開催するなどしています。9月29日のながくて隣人まつり第4弾では、リニモテラス公益施設(仮称)の基本設計の仮プランを公表し、現在は管理運営について議論しています。  2点目について、リニモテラス公益施設(仮称)を積極的に活用したいと考える市民がいる一方で、リニモテラス公益施設(仮称)について全く知らない市民もいるのが現状です。しかしながら、隣人まつり、ヒアリング、市民まつりなどで意見を伺った際には、特に否定的な意見はなく、これまでにない新しい形態の公益施設に対して前向きなイメージを持つ方が多いと理解しています。  3点目と4点目について、関連がありますので一括して答弁させていただきます。  知らない市民同士や関係団体が知り合うきっかけとなることを目的とした「ながくて隣人まつり」は平成30年6月から月1回のペースで開催しています。毎回内容や開催時間を変えることで、幅広く市民に参加していただいています。また、定期的に開催することで、広報や当日の現場などにおいてリニモテラス公益施設(仮称)に関して目にする機会がふえ、市民に意識してもらい、より多くの市民から意見をもらうことができます。「ながくて隣人まつり」の結果や市民の意見の全てを事業に反映させるのは難しいと思いますが、総合的に判断し、できるものは反映させていきたいと思います。  5点目と6点目について、関連がありますので一括して答弁させていただきます。  リニモテラス公益施設(仮称)建設予定地は、リニモ沿線の中間に位置する長久手古戦場駅前という好立地であり、さまざまな人が集まる条件が整っているため、「新たなつながりをデザインする場」として、最も適した場所だと考えています。その場所には、より多くの人が集まれる拠点が必要であると考えており、交流や情報の受発信ができる空間をつくり出していくため、既存施設ではなく新たな機能を持つ施設が必要と認識しています。さらに、この施設は完成がゴールではなく、開館後も市民の意見を取り入れてよりよい管理運営を確立するため、発展継承していくことを目指しています。  7点目について、ながくて隣人まつりやヒアリングなどこれまでの意見収集の場では、リニモテラス公益施設(仮称)整備基本計画や基本設計の仮プラン、それまでの意見などをもとにリニモテラス公益施設(仮称)の必要性を説明し意見をいただいています。今後は、主要事業や財政状況を含めた説明を検討していきます。  8点目について、市のホームページで公表しているとおり、社会資本整備総合交付金に約4億円で申請していますが、設計を進める中で、できる限り建設費用を縮減するよう努めていきます。  9点目について、リニモテラス公益施設(仮称)は大学連携、観光交流、多文化共生及び子育て支援の4つのテーマに関係する団体を軸に、さまざまな機能を持った団体が集まり、市内外を問わず人々を呼び込み、交流が生まれる場になることを期待しています。そのため、適切な時期での整備が必要と考えます。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。 ○4番(山田けんたろう君) 長くお答えをありがとうございました。  答弁でリニモテラス公益施設を積極的に活用したいと考える市民がおられる一方で、リニモテラスについて全く知らない市民がみえるのも現状ですと御答弁いただきまして、実際この市民意識、この状況の中で今後、施設整備スケジュールをどのように進めていってこの市民の意識の開きをどのように補い、対策していくのか教えてください。 ○議長(川合保生君) くらし文化部次長。 ○くらし文化部次長(川本保則君) リニモテラス公益施設(仮称)の積極的な活用でございますが、できる限り多くの市民にリニモテラス事業について説明をしていくために毎月隣人まつりの開催や広報ながくてにおきまして、かわら版での隣人まつりの経過を報告しております。また、今年度はリニモテラスについて、聞かせてくださいと広報等で周知をいたしまして、市民のもとに出向くヒアリングを実施しているところです。これまでの市のやり方ではなかった手法だと思います。  また、市のホームページとは別に、リニモテラスのホームページの立ち上げも検討しており、これまで目に触れていない市民へのアプローチをしていきたいと思っております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。 ○4番(山田けんたろう君) ありがとうございます。  これまで隣人まつりは第6回までやられており、私も常に参加させていただいているところでありまして、今、別のホームページを作成するというところがありましたが、それは今ここでは触れませんけれども、結局ホームページを開いてもらわないと、やっぱり伝わらないというところで同じことかなと。同じことかなといったら失礼ですが、結局そのホームページを見てもらえるように、またPRしていかないといけないので、そういったことがないようにお願いはさせていただきます。  そしてこのながくて隣人まつりは第6回までやっていて、次が第7弾ですけれども、ながくて隣人まつりは毎月開催ということですけれども、いつまで続けられるんですか。 ○議長(川合保生君) くらし文化部次長。 ○くらし文化部次長(川本保則君) ながくて隣人まつりはいつまで続けられるかという御質問でございますが、リニモテラス公益施設(仮称)の開館までは継続して行い、リニモテラス事業の周知ですとか、施設開館後の検証を重ねていく予定です。それから隣人まつりの主体は、リニモテラス運営協議会のため、今後の内容については、運営協議会が主体となって検討していくことになるかと思います。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。 ○4番(山田けんたろう君) ありがとうございます。開館までとなると、平成32年度まで毎月やるということになってくるとは思うんですが、僕も可能な限り一市民として参加させていただいて、盛り上げようと、頑張ってというか、皆さんと楽しんでおりますけれども、リニモテラスのPRなんですが、最近はPRブースが片隅であったり、御参加いただく市民の方が何のイベントなのかわかっておられない。そしてお手伝いされている市民の方も人づたいにいろんな方が参加されておるんですけれども、結局何が主体なのかわかっておられず、実際ながくて隣人まつりが先行してしまって、リニモテラスというのが後回しになっているように見えますが、そのあたりはどのように考えますか。 ○議長(川合保生君) くらし文化部次長。 ○くらし文化部次長(川本保則君) ながくて隣人まつりを通しまして、リニモテラス公益施設(仮称)の設計ワークショップであると同時に開館後のリニモテラスの活用方法を考えるイベントでございます。そのため市が行うこれまでの計画づくりのようなワークショップだけではなく、参加者に楽しんでいただけるような要素を盛り込んでいるほか、初めての方でも参加しやすいイベントになるように計画をしております。結果、これまで合計6回の隣人まつりを行っておりまして、延べ1,400人の方に参加をしていただいております。これまで市が実施するワークショップに参加していない層も取り込めております。御指摘のとおり、趣旨が理解しにくいという意見もございますので、毎月広報ながくてのかわら版で隣人まつりの趣旨と経過をお伝えするとともに、隣人まつりの開催後には、毎回ニュースレターを作成し、市ホームページなどでPRしていきたいと考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。 ○4番(山田けんたろう君) ありがとうございます。この隣人まつりも開館まで毎月開催されていくというところで、現実的に見ると、平成32年度が運用開始予定なのでそのあたりまでやっていくということになるんですが、リニモテラス運営協議会が市民主体であって、そちらの方が考えて企画していくと御答弁いただいておりますが、隣人まつりもここ6回参加させていただいて、気象状況によりますけれども、参加の方がやはり低下し始めて、大変トータルでいうと1,400人の方がいるというんですが、右肩下がりに私は見えます。本当にこれを平成32年度まで毎月やっていくということは市民主体のリニモテラス運営協議会ですので、ふだん御家庭があったり、お仕事がある方ばかりで大変に負担がかさんでいくと想像できます。長引けば長引くほどそういった負担は大きくなっていきますが、それを市としてどのようにこれからフォローしていく考えでしょうか。 ○議長(川合保生君) くらし文化部次長。 ○くらし文化部次長(川本保則君) 隣人まつりはリニモテラスのコンセプトであります4つに関連するテーマで構成しておりますリニモテラス運営協議会は、市民の発案で始まった経緯もございまして、進行などについても市民が主体的に行っております。必要備品や会場などの確保、市ができることについてはサポートを行っております。また、スケジュール管理などについても運営協議会と市の担当者で随時確認し合うことで市民と行政が一体になり、つながりながら進めていくことを考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。 ○4番(山田けんたろう君) 実際かかわっておられる市民の方からも大変不安な声は上がっておりますので、本当に市としてこれから本腰を入れてバックアップをしていただくことを要望させてもらいます。そして現在の建設予定地は、リニモ沿線ということで総合計画にのっとって、立地が決められている場所なんですが、市内全域の市民が利用すると考えた場合に、必然的に自動車利用が多くなると単純に予想できるのですが、駐車場の確保というところですと、限られた台数しかとれないと思うんですが、隣接するイオンモールとの提携など、駐車場利用を想定して位置づけておりますか。 ○議長(川合保生君) くらし文化部次長。 ○くらし文化部次長(川本保則君) リニモテラス公益施設の駐車場の件で御質問いただいております。リニモテラス公益施設(仮称)の敷地内の駐車場につきましては、長久手市美しいまちづくり条例に基づき、必要台数を整備していく方針でございます。また、イオンモール長久手とは、隣人まつりの段階から連携して事業を進めさせておりますので、引き続き情報を共有しながらさまざまな連携対策を検討していきたいと考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。 ○4番(山田けんたろう君) これがコンセプトにあるように大学連携だとか、子育て世代の方が集う場となると、やはり大学連携の場合はリニモ中心に考えて、また自転車中心に考えていいかもしれませんけれども、やはり子育て世代の集まる場となると、お子様を二、三人車に乗せて、お母様方が集まったりとかそういったケースが考えられますので、同時にいろんな団体も使うことが考えられますので、駐車場の想定、またイオンモールと提携して駐車場の確保というのは、まず第一に要望をさせていただきます。  そして8問目の概算の建設総費用はどれぐらいなるかというところで御答弁いただきましたが、社会資本整備総合交付金にのっとって4億円で申請されておりますけれども、できる限り建設費を縮減していくと御答弁いただいておりますが、社会資本整備総合交付金は基幹事業、そして関連社会資本整備事業、効果促進事業の三つに分けられます。本事業は、その中でも都市再生整備計画事業として総事業の4割を国費の交付金に依存しているわけですが、今回の都市再生整備計画事業の主たる事業は、長久手古戦場駅周辺地区、リニモテラスのあるところですが、あと公園西駅周辺地区の整備事業に充てられております。その中でもリニモテラス公益施設整備事業は、長久手古戦場駅周辺地区の主たる基幹事業でありまして、4割の交付金を申請するに当たり、使途とその交付条件に大きくかかわると思いますが、その縮減というのは実際に可能なのか、お聞かせください。 ○議長(川合保生君) くらし文化部次長。 ○くらし文化部次長(川本保則君) 社会資本整備総合交付金の申請につきましては、金額的なことだけではなく、あくまでも機能もございます。申請した計画に見合う機能を備えていれば縮減は可能でございます。現在進めております基本設計において、仮プランはあくまでも社会資本整備総合交付金で申請しております工事費用の4億円を基準にしておりますが、中期財政計画にあるように、事業費の圧縮をするためにリニモテラス運営協議会において必要な機能を整理いたしまして、身の丈に合いました施設の規模になるように検討していきます。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。 ○4番(山田けんたろう君) 結局社会資本整備交付金を利用していても、一般財源や地方債で賄う割合が減る一方で、そのリスクとして借入先が市内の銀行ではなくて、公共資金であって、同じく20年間の償還期間がありまして、結局市民の税金で返していくことになります。詳しくはまた佐野議員が今後質問させていただくところでありますけれども、運用を委託する団体へのそういった負担だとか、運用開始後のランニングコスト、そして言い方は悪いですけれども借金で建てるんだよというところも含めて、今後隣人まつりを含め、市民への説明の場を要望するところであります。時間もあれなので、こういった流れから最後に吉田市長は長久手市のリーダーとしてというところで、今までの流れを見ておりますと、実際この第5次総合計画でのまちづくりを完了というか、それに基づいたまちづくりを進めるに当たったりだとか、社会資本整備総合交付金の交付期間の兼ね合いから市役所の職員、担当の職員皆さんは、苦慮され焦り、片や吉田市長は隣人まつりの場ではみんなで考えていいと、ゆっくりつくっていっていいと。そしてこういった箱物ではなくて、本当に何か皆さんで手づくりの建物を建てていっていいのではないかとか、そういった市長のスタンスと職員の皆様のスタンスが余りにも違い過ぎて、これは関係する市民の皆様とか、これは第6回まで参加されている市民の皆さんにも伝わっているところなんですけれども、結局市民主体のリニモテラスだから市民が考えればいいと、毎月隣人まつりをやって、開館まで平成32年度までやって、市民主体でみんなで考えればいいと。そして4割は交付金で補えるからいいと。何かちょっと若干市役所の方はさめた目線で淡々と進めている点はあるんですけれども、やはり繰り返しますが、お仕事や家庭がある中、市民の方忙しい合間を縫って、この市の投げかけに協力をしていただいております。数々のワークショップもそうですけれども市民主体だとか、市民に任せるとか、市民の団体に移管するとか、そういったことは多々多々ふえているんですが、実際に市民の方、大変迷っておりまして、終着地点はどこにあるのか、何を見て進めていっていいのかわからないと、担当の部長が違うことを言って、市長が別のことを言っている。こういったことに関して市長はリニモテラスをどのようにしていくべきかと、お考えでしょうか。 ○議長(川合保生君) くらし文化部長。 ○くらし文化部長(加藤正純君) 議員に御心配をかけている点については、こちらのほうとしては物事の進め方が若干中で矛盾しているということでございますが、これはこのリニモテラス公益施設の整備は、既に過去2年延長いたしまして、たくさんの市民の方にかかわっていただく、主体的にやっていただくということで進めております。さらにこれからもまた同じように急ぐのではなくて、じっくりと市民主体という形で進めていきたいと思っております。この方向性は何も変わっていないと思います。ただ、そういった中でそういった施設をつくり上げて、これは将来にわたって、市の財産として市民のいわゆるつながりづくりの拠点として、これは整備していくという、この方向性は何も変わっておりませんので、これからも先ほど申し上げたとおりの中で進めていきたいと考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。 ○4番(山田けんたろう君) 市長にどうするかというのを決めてほしかったんですが、この場で議事録に残していただきたかったんですけれども、お答えいただけなかったので、実際に市民の中でそういう話が上がっていまして、僕が代弁者なので代弁させていただいたというところなんですが、やはり市民への負担、そしてストレスは物すごく大きくなっておりまして、先ほどの交付金の話もそうですけれども、市税、そして一般財源からの持ち出しで建てると思っていらっしゃる市民の方もいます。そういったのを含めて、今後担当の課の方、また部長も大変だと思いますけれども、市長の方向性をはっきりさせてもらって市民にどうもっていくのかというのをちゃんと落とし込んでいただいて、隣人まつりを1回やるにもちゃんと目的、どこまで持っていくかというのを決めてもらって進めて、ただただイベントを打たせて、本当に大変なんですよ。だからこれから毎回毎回、目的、到達点をつくってもらって進めていってください。それは要望として、この項は終わります。 ○議長(川合保生君) 次の項目の質問に移ります。4番山田けんたろう議員。 ○4番(山田けんたろう君) それでは、3点目、子どもの安全な遊び場(居場所)づくりについて。  (1)市内で子ども(主に児童)が敷地内外の周囲を気にせず、ボール遊び(野球遊び含む)や鬼ごっこ等、思う存分に遊ぶことができる場所はどこがあるか。  (2)市の考える長久手版プレーパークの位置づけや、その進捗はどのようか。  (3)街区公園にボール遊び用のネットやフェンスを設置することや利用の少ない児童遊園、ちびっこ広場をミニプレーパークに活用する等、子どもが思う存分に遊べる場所を創出しないか。  (4)市の施設で子ども(主に幼児)の安全な遊び場として適した場所はどこがあるか。  (5)市内の幼児(未就学児)の人数と幼児(未就学児)がいる世帯数はどのようか。  (6)幼児(未就学児)と保護者が安心して遊ぶことができる専用スペースとして、福祉の家の会議室や研修室(旧ITルーム)等、市の管理する施設の空き部屋、公的な室内スペースを活用し、幼児とその保護者の全天候型の安全な遊び場(居場所)としませんか。  以上です。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。建設部長。              [建設部長 角谷俊卓君登壇] ○建設部長(角谷俊卓君) それでは、山田けんたろう議員から6点御質問をいただきましたので、順次お答えさせていただきます。  1点目について、公園については自由利用が原則であり、老若男女がまざり合って利用していただく観点からも、ボール遊びを禁止していませんが、利用者が安全に配慮しながら、お互いに譲り合って利用することが重要と考えており、他の利用者を気にせず遊ぶことができる公園はありません。  2点目について、プレーパークは平成27年度に策定した長久手市里山プランや平成こども塾マスタープランに位置づけがあり、今年度策定予定の長久手市里山基本計画のワークショップの中で、その運営方法等を議論しているところです。また、平成こども塾で実施しているプログラムの中で、長久手版プレーパークとして、どんな場所でどんなことができるのか、実施主体となれる人はいないのか等をプログラムの講師や参加者と情報交換をしています。  3点目について、街区公園でのボール遊び用のネットやフェンスの設置については、隣接宅地への影響を考え、防球ネットの効果を期待するフェンスなどを設置してある公園もありますが、基本的に特定利用のための施設をその他の公園に設置する予定はありません。また児童遊園などを利用したプレーパークについては平成29年3月議会でお答えさせていただいたとおり、安全管理の面から、常駐するプレーリーダーの人材確保であるとか、スペースの確保の面から児童遊園やちびっこ広場は既存の遊具等があり、十分な広さが確保できないなどの課題があるため、現在のところプレーパークを行う考えはありません。今後とも児童が自由に利用していただく施設として維持管理に努めていきたいと考えています。  4点目について、市の公共施設のうち、子ども、特に幼児の安全な遊び場として位置づけているのは児童福祉施設で、小学校区ごとに設置している児童館のほか、交通児童遊園や子育て支援センターがあります。  5点目について、平成30年3月末現在において、0歳から5歳までの人数は、住民基本台帳上で4,437人となっています。同様に、0歳から5歳までの幼児がいる世帯数は、住民基本台帳上で3,396世帯となっています。  6点目について、児童福祉施設以外の公共施設については、それぞれの施設の利用目的や常にあいているスペースの有無、幼児と保護者が来る頻度、幼児と保護者の専用スペースとして限定することの是非等、総合的な観点で設置、あるいは活用の必要性を検討すべきと考えています。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。 ○4番(山田けんたろう君) ありがとうございます。  以前に佐野議員もこういった公園のすみ分けというところで質問をさせていただいた経緯もありますが、名古屋市の某公園では児童がボールで遊ぶスペースと、そして幼児と母子が遊ぶスペースと分けられている公園がありまして、実際に建設部の職員の方から質問がありまして、場所を教えて見に行っていただいたこともあります。御答弁で、実際市内の幼児が4,437人、そしてその育てる世帯が3,396世帯とお答えいただきましたが、人口5万8,000人、そして2万3,000世帯の本市において、この割合をどう捉えておりますか。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(成瀬 拓君) 先ほど第一答弁で申した数でございます。長久手市は日本一若いまちということでいただいておりますので、0歳児から5歳児まで乳児がいる世帯数が3,396世帯ということでございますので、直接他市町との比較等はしてございませんが、一般的に若い世帯が多いまちであるというふうに認識しております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。4番山田けんたろう議員。 ○4番(山田けんたろう君) 細かい質問がありましたけれども、ちょっとタイムリミットで申し上げませんが、長久手市は、そういった子育て世帯と幼児が多いまちであります。こういったお母様方が嫁いでこられて子どもが生まれて、幼稚園、保育園に入るまでの居場所がないと、そういったお声をたくさんいただいております。先ほどの答弁でもいろいろ児童館だとか、青少年児童センターがあるよという話だったんですが、近隣市では、子どもの遊び場やプレイルーム、そして子育てサロン、それをあわせ持った子育て支援施設があります。6点目の御答弁で、今後こういった施設を検討していっていただけると前向きな御答弁をいただいたので、そこに尽きると思いますが、今後市役所の建てかえなどを含め、また今長々と質問をしたリニモテラスも含めて、こういった世代、長久手の世代に合った場所づくりをメーンに考えていっていただきたいと要望して、私の質問を終わります。 ○議長(川合保生君) これをもって、山田けんたろう議員の個人質問を終結します。  この際、暫時休憩をいたします。再開は2時15分といたします。                  午後2時05分休憩               ――――――――――――――                  午後2時15分再開 ○議長(川合保生君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  個人質問を続けます。11番田崎あきひさ議員。            [11番 田崎あきひさ君質問席登壇] ○11番(田崎あきひさ君) それでは、今回は5項目の質問をさせていただきます。先ほど目を閉じておられた方はしっかりと目を開いて聞いていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。  1項目めは、この市内における造形作家故夢童由里子先生の作品の維持管理についてお尋ねいたします。  長久手市内には、2019年度、中学1年生の道徳の教科書にも掲載される故夢童由里子先生の作品が点在しているまちということでございますが、この作品、市の責任としてどのように今後維持管理していくか伺うものであります。  まずは、以上です。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。くらし文化部長。            [くらし文化部長 加藤正純君登壇] ○くらし文化部長(加藤正純君) 市内における造形作家故夢童由里子先生の作品の維持管理についてお答えいたします。  故夢童由里子先生は、2005年愛・地球博でのからくりモニュメントの展示を手がけるほか、人形作家として、国内、海外で活躍され、その作品は、大変価値あるものと認識しています。本市においては、平成8年度に色金山歴史公園の「家康軍議の図」、「家康進軍の図」、猪洞公園、西洞公園、仲作田公園、大平公園のレリーフを設置しています。また、平成10年度には、現在、東小学校に設置されている「歴史をみつめる・MIRAI NO KODOMO」という作品を設置しました。日本の心が感じられる、これらの作品を各管理者が今後も大切に、維持管理していかなければならないと考えています。
     以上です。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) コンテンツのすばらしさ、規模の認識等していただきましたが、夢童先生の作品といえば、例えば長久手市内でいえば、モリコロパークにあります「日本の塔「月」」ですとか、名古屋大須観音にもありますね。JR東海高島屋にもありますし、刈谷ハイウェイオアシスですか、そこにもモニュメント、愛知県内外を問わず多数の作品がある中で長久手市には、本当にたくさんの夢童先生の作品があるなということです。また、夢童先生といえば、名古屋城本丸御殿再建に向け、本当に市民活動を繰り広げてこられ、長らく市民活動をされた中で本当に本丸御殿を名古屋城に再建させてしまったという、すばらしい実績のある方。中学1年生の道徳の教科書、残念ながら本市は教育出版ではないので、中学1年生の方が見られることはないかと思いますが、その辺ちょっとまず確認させてください。 ○議長(川合保生君) 教育部長。 ○教育部長(川本晋司君) 中学1年生の道徳の教科書にということですが、教育出版さんに載っていることは確認をさせていただいております。ちょっと今、ここの教科書は採用になっているかどうかというのは済みません、ちょっと今手元に情報がないので記憶で申しわけございませんが。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) そう答弁されると、教育出版の教科書であればいいなと、そりゃ思ってしまうわけですが、実際すばらしい取り組み、実績のある方であることは間違いなく、こういう方が長久手に多数の作品を残していただけているんだということをこの議会におられるメンバーと共有したいなということがありまして、取り上げた次第でございます。  ここから質問になりますけれども、今答弁の中で各管理者が維持管理をしていくということでした。市内に点在する作品、それぞれどの課が何を管理されているか、ばらばらに管理されていると思いますが、その説明をお願いします。 ○議長(川合保生君) くらし文化部長。 ○くらし文化部長(加藤正純君) まず、色金山歴史公園につきましては、生涯学習課、それから各公園については、みどりの推進課、それから東小学校については、小学校が管理されているということでございます。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) まだこういう事例がないかと思いますが、このような貴重な価値のある作品を各課がそれぞれメンテナンスや補修等を行う場合に、これは各担当課側から発信していくのか、それとも作家さん側のほうからこういう補修、メンテナンス、修繕ということを発信されていくのか、これはどういうふうな取り扱いに今の市のルールとなっていますか。 ○議長(川合保生君) 建設部長。 ○建設部長(角谷俊卓君) そういうレリーフ等々については、市から夢童由里子先生の会社と協議の上、適切な処理方法を検討していくというふうに考えております。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) それは今答弁された各課がそれぞればらばらでアプローチをされるという段取りですか。 ○議長(川合保生君) 建設部長。 ○建設部長(角谷俊卓君) その状況によりますので、言われるように、各課で対応していくという形になります。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) ここは提言ですけれども、今そういう状況が、夢童先生の作品のみならず、市内には多くの方の作品等々があると思いますので、しかるべき窓口というのがそういう文化的価値のある作品等々、各作家の先生等と交渉して修繕等に当たっていくという環境づくりを目指したほうがいいのかなと思いますけれども、各課がばらばらでそれぞれの作家さんのところにアプローチされても多少迷惑なんじゃないかなと。長久手市何やっているのというようなことにならないかなという懸念があります。その辺を整理していただきたい。しかるべき担当の方にお答えいただきたいと思います。 ○議長(川合保生君) くらし文化部長。 ○くらし文化部長(加藤正純君) それぞれ管理する課が、いわゆる日常的な管理をされていますので、そこが補修についても一時的な窓口というのに一番適切だと思うんですが、ただ、故夢童由里子先生の作品ということに関していえば、もしかしたら窓口を一本化してやるといいかもしれません。このあたりについては、内部的に一度また相談したいと思います。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) ぜひ内部的に相談をした上で形にしていただきたいと思いますので、御提言申し上げます。  メンテナンスについて、今必要と感じている作品等々はございますでしょうか。 ○議長(川合保生君) くらし文化部長。 ○くらし文化部長(加藤正純君) 済みません、とりあえず先ほど申し上げたとおり各課で管理しておりますので、例えば色金山歴史公園につきましては、毎日管理棟の職員が見回っております。目視で見させておりますので、特に今のところ補修等の必要はございません。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) これ確認ですが、仲作田公園の作品のあるところがごみ置き場になっているか、いないかというところでちょっと御意見があったものですから、その辺確認だけさせていただきたいと思います。 ○議長(川合保生君) くらし文化部長。 ○くらし文化部長(加藤正純君) 確かに仲作田公園の南東の角あたりが資源回収の場です。いわゆる可燃ごみじゃなくて、資源回収の場となっておりますが、レリーフはその面じゃなくて、違う面にありますので、例えばすぐ下だとか、横に置いているようなことはございません。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 資源ごみであったり、その面ではないとはいえ、気にされている方もおられますよということだけきょうは申し上げておきたいと思います。  東京大学の中央食堂の中で、宇佐美圭司先生の「きずな」という作品がありまして、それが生協さんの改修の際に、撤去、そして永遠と見られない状況になってしまったという事例がことしあった。このことを御存じでしょうか。 ○議長(川合保生君) くらし文化部長。 ○くらし文化部長(加藤正純君) 報道で承知しております。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) これは細かく言うと生協の中で起きてしまったことなんですけれども、東京大学が謝罪文を掲載するというところまで至ってしまったという事例で、改修工事の過程において、そういうことが起きてしまったということです。それで注目を集めたということです。貴重な芸術作品であると、今回の質問を取り上げさせていただいた内容がそういう認識を持っていただいているということですから、市の職員や議員も含めて文化的価値の認識を共有して細心の注意を払っていくべきだと考えております。その件について、最後御意見を伺って、次の項に移りたいと思います。 ○議長(川合保生君) くらし文化部長。 ○くらし文化部長(加藤正純君) 第1答弁でも申し上げましたとおり、故夢童由里子先生の作品につきましては、日本の心が感じられる、これらの作品については各管理者が大切に維持管理しなければならないというふうに考えております。 ○議長(川合保生君) 次の項目の質問に移ります。11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 2項目めは、平成29年度決算全般についてということで、どのようにスクラップアンドビルドを進めるか、その工程について伺いたいと思います。  (1)平成30年度に策定したばかりの中期財政計画では、財源不足額が生じており、その解消に向け財源確保の検討が急務とされております。施設の統廃合、既存施設の廃止、売却、普通財産で今後利用するものの有料貸付を検討する等促されている状態であります。これは喫緊の課題であり、のんびりしていてはいけません。市長は任期中、上記行財政改革を断行するのかという所信を伺います。  (2)中期財政計画(平成30年から平成34年)を策定したばかりでありますが、これから策定される総合計画には中期財政計画に反映されていない事業、さらにアクションプランにのってくるというのが数多く計画されているということで、その整合性について指摘されておりますが、この理由と対策を伺うものです。  (3)財源確保を主体とした行財政の計画策定を早急に行えという指摘がございます。いつまでに応えることになったのか、これをお答えいただきたいと思います。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。総務部長。              [総務部長 青山 均君登壇] ○総務部長(青山 均君) どのようにスクラップアンドビルドを進めるか、その工程について3点御質問をいただきましたので、順次御答弁させていただきます。  1点目について、本市の中期財政計画では、財源不足に陥らないよう、今後既存事業の見直しや廃止、実施時期の調整や平準化、経常経費の削減をする必要があると記載しているほか、公共施設等総合管理計画においても、本市は今後も人口増加が続くことから、「公共施設の更新時には、機能の複合化を前提に検討するとともに、公民連携の促進や広域連携などにより、トータルコストを縮減します」と基本方針として記載しており、施設の統廃合、既存施設の廃止、売却等については記載していません。  しかし、決算審査において、施設の統廃合、既存施設の廃止、売却で新しい施設の建設費の財源に充当することや、普通財産で今後利用見込みのあるものは有料貸付や売却を検討することなどの意見が出されています。本市においては、扶助費や人件費などの義務的経費が年々増加し、経常経費や投資的経費を圧迫していることから、まずは、経常経費の削減を行うとともに、新たな事業を始めるためには、既存事業をやめるなどの方法で、行財政改革を進めていきます。  2点目について、中期財政計画は、今後随時見直しを行う予定です。本計画には、平成29年度時点で事業実施が明確となっている実施計画事業を反映し、事業実施が不確定のものについては、反映していません。また、総合計画を進捗させるための具体的な取り組みをまとめたアクションプランを策定する際には、財政上の課題を整理した上で、平成31年度以降の5年間で実施する事業を選定し、中期財政計画に反映します。  3点目について、中期財政計画については、今後随時更新する予定であり、その中で財源確保についても記載していく予定です。  以上です。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) まずもって、中期財政計画自体は、本当にアクションプランと整合性がとれていない。のっかっていないということがありますので、本当にこれは単年で精査していただくことを、これをお約束いただきたいなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  財源を生み出さないと、福祉の向上に行きつかない、この認識について担当部、答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(川合保生君) 総務部次長。 ○総務部次長(浦川 正君) そうですね、議員おっしゃるように、まず最初の中期財政計画については更新をしていく予定でございます。あと新しい財源を生み出すというようなお話でございます。施設の統廃合とか、そういった廃止、また普通財産の貸付等も今後、今立ち上げております公共施設マネジメント推進委員会議及びその下の推進作業部会でも、今年度推進委員会議については1回、作業部会については3回実施しております。作業部会はあと年度内に一、二回実施して、やはり推進委員会議に施設の統合や利活用、適正管理の方法などを報告して、また一定の方向性を推進委員会議で決めていきたいなというふうにこちらのほうでは考えております。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 危機感があるのは、長久手市のプライマリーバランスですね、2016年、2017年と赤字になってしまいました。地方債の借り入れが償還を上回っている状況が続いている。また、2019年度から2021年度までの3カ年で地方債の借り入れをそれぞれ11億円、20億円、11億円と多額の計画を立てているという中で危機感がどうしても私にはある、浦川次長にもあるでしょうけれども、そういった中、やっぱり施設の統廃合、既存施設の廃止、売却等々、やっぱりこれはできるできないじゃなくて、踏み込まなくてはいけない、やらなくてはいけないことだと思います。なかなか担当部としては、大変な作業だと思いますけれども、そういうところに切り込んでいかなきゃいけないと思うんですね。また担当課だけではやっぱり厳しい部分があると思うんですね。それをやっぱり全市的に取り組んでいくというような機運をつくっていかないといけない。借金しなきゃ資金ショート、そういう状況ですからね。そういう機運をつくっていくというところが大事だと思っています。その点をしかるべき人に答えていただきたいと思います。 ○議長(川合保生君) 総務部長。 ○総務部長(青山 均君) 歳出超過になっているということでございますけれども、このことにつきましては、中期財政計画を当初作成をしたときに、職員にも話をさせていただく機会を設けております。本当に厳しいんだと、市の財源は厳しい状況にあるんだということを一人一人が肝に銘じて事業を進めていかなければいけないと思います。  それから先ほど次長が答えさせていただいたんですけれども、今後全庁的にこういった取り組みをしていかなきゃいけないということで、そこでは公共施設のマネジメントの推進委員会議、副市長、参事、各部長をメンバーにした会議と、その下部組織ということで推進作業部会、財政課長、それから各施設管理担当課長補佐、また係長で構成して立ち上げをしましたので、こういった横のつながり、統合、あるいは施設の機能の統合、そういったことをするにも、各横の連携がないとなかなかできないと思いますので、こういったところで検討し、今年度中にこの推進委員会議に報告をしていくということでございますので、よろしくお願いします。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 各担当がそれぞれ自分の持ち場のものに切り込むというのはなかなか難しいと想像します。なので、やっぱり全庁的にこれはやっていかなきゃいけないという機運をどうつくっていくかというところがプロの行政マンたる腕の見せどころかなと信じておりますので、その辺をしっかりとお願いをしたい。やらなきゃまずいという状況に来ているんじゃないかな。そういう危機感を持っていただきたいと思っておりますので何とか乗り越えていただきたいと思います。  この財政的な面、どっちみち起債はされていくんでしょうけれども、次年度の予算反映、予算編成に向けて何か取り組まれていることがあるのであれば、御紹介いただきたいと思います。 ○議長(川合保生君) 総務部次長。 ○総務部次長(浦川 正君) 平成31年度の予算編成につきましては、従来ですと、秋口に各部局から予算要求をしていただいていたところなんですが、来年度の予算編成から7月に平成31年度の歳入見込みと歳出見込みを各課から出していただく、事業調査という形でやらせていただきました。ある程度正確な財源を見込ませていただきました。その財源を義務的経費や経常経費、アクションプラン、旧実施計画事業ですけれども、そういった枠などに配分して、あらかじめ投資的経費、アクションプラン事業に充てる予算枠を固めた上でアクションプラン事業の査定を行いました。その上で全体の予算枠の範囲で各部ごとに予算枠を提示することで、全体の歳出予算の抑制を図り、歳出超過にならないように、現在も引き続いておりますが、予算編成を行っているところでございます。ですので、あらかじめ全体的な枠を決めた上で、従来ですと、どうしても投資的経費が重なって、どうしても当初見込んだところよりも予算が上積みになってしまうということがございましたので、あらかじめ枠を決めさせていただいて予算編成を今進めているところでございます。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) なるほど、そうですね、事業費の財源をあらかじめ調査した上で、投資的経費の枠を決めて、既存事業の見直しをさらに図っていく。これは日進市なんかがやっている手法、システムかなと思います。ほかにどこか参考にしているような自治体があったんですか。 ○議長(川合保生君) 総務部次長。 ○総務部次長(浦川 正君) 議員おっしゃられるように、日進市さん、また尾張旭市さんとか、近隣でそういった形で先に進めている自治体さんを参考に今回ちょっと予算編成については変えさせていただきました。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 今回、秋の決算の意見審査等々を受けて、変わっている部分は変わっているんだよということで担当課はいろいろあるでしょうけれども頑張っていただきたいとエールを送っておきます。なので、先ほど部長が答えられた経常経費の削減と既存事業をやめるという、その二本立ての答弁、これをどうやって進めていくのかなと、そこだけしっかりと押さえておいておかなければ私の役割としてはいけないと思いますので、先ほど御発言いただいた経常経費の削減と既存事業をやめると、そのプロセスを答弁いただきたい。この議場の議事録に残しておきたいと思います。 ○議長(川合保生君) 副市長。 ○副市長(鈴木孝美君) 議員おっしゃるように、そのあたりは非常に担当部局で議論をしてもなかなか切ります、やめますということは言えない状態です。したがいまして、12月の後半に私が座長で、行政改革推進本部を改めて開催いたします。その中でトップダウンというと申しわけないんですが、重立った主要な固まり感のある改正すべき点を整理させていただいて、それを議論して整理させていただく機関をつくろうと思っていますので、トップダウンというか、ボトムアップではなくて、部署の範囲の中でなるべく削減できること、それからつくったとしても後々の運営会議の中でちゃんとその経費がペイできる、ないしは支出が抑えられるような形の運営方針に切りかえていくとかいうさまざまな切り口を創造的にやっていきたいのと、それから使わない資源について、売却、ないしは貸与という形で資金を確保するといった視点も当然のことながら考えていきたいと思います。ありとあらゆる形で歳入確保と支出の削減について議論をしていきたい、そういう場所を設けたつもりでございます。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 市長そういうことですのでよろしくお願いします。  行財政改革指針の策定が行われる際には、これは中期財政計画を毎回見直していくんだということですから、その単年で査定していただいて情報の修正、財政計画をしっかり落とし込んで、行政改革と指針と連動させていくことが大事だと私は思います。その辺について取り組んでいただきたいと思うんですが、聞いていただけますでしょうか。 ○議長(川合保生君) 総務部長。 ○総務部長(青山 均君) 議員のおっしゃるとおり、行財政計画の策定は急務ということでございますので、当然中期財政計画に合わせまして、この指針ですね、これはいわゆる車の両輪というふうに考えておりますので、そんな考えをもちまして、行財政改革を進める役割を担っていくというふうに思っております。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 要るものは要るんですよね、必要なものは必要ではありますが、今までアンタッチャブルであったところをどう切り込まなきゃいけないのかというところが一番苦心される部分で、それぞれ担当部長、ここにおられる方は悩みもあるかと思います。今回、副市長がトップでそういう場を設けて、形にするということを期待しております。形にして結果を出していかなきゃいけないという部分ですね、思い切ったことをやっていかなきゃいけないフェーズに来ていると、ぼちぼちではいけないと、そういうフェーズに来ていることを共有できればいいなと思います。また聞きます。よろしくお願いいたします。 ○議長(川合保生君) 次の項目の質問に移ります。11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 3項目めは、給付型奨学金の進捗について。  これは平成28年第3回定例会から継続して定点観測をしている質問でございますが、給付型奨学金の進捗と実施時期の見込みについて伺うものであります。お願いいたします。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。教育部長。              [教育部長 川本晋司君登壇] ○教育部長(川本晋司君) それでは、給付型奨学金の進捗について御質問をいただきましたので、御答弁させていただきます。  給付型奨学金には、大学等に進学する予定の生徒を対象に、国費を財源として日本学生支援機構が実施しているものや、高校生を対象に国が実施している就学支援金、愛知県が実施している入学納付金補助金、高等学校等就学給付金があります。その他にも民間団体、大学、高校等が実施している給付型奨学金があります。こうした奨学金制度が数多くある中で、対象や用件、金額等、個別にさまざまなものが出てきており、内容も刻々と変化している状況がありますので、近隣市の状況も踏まえて、動向を注視していくところでございます。  以上です。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) その答弁ですと、平成28年9月議会の定例会と変わっていないんですが、その辺どうでしょう。 ○議長(川合保生君) 教育部長。 ○教育部長(川本晋司君) 実はこの1年、具体的な制度等に関する検討はまだ至っていない状況であります。国、県、大学等がいろいろ実施をしておる中で市町が給付を行う意義ですとか、その範囲、財源など見きわめるところが多々あるというふうに考えておりまして、具体的な検討にはまだちょっと至れないという状況でございます。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 1年前ではなく2年前の9月ですね、平成28年9月に近隣市町や愛知県内の動向を見ながら研究していきたいと考えていますと。研究されているということを信じてここまで来ております。その辺についてお答えをいただきたいと思います。 ○議長(川合保生君) 教育部長。
    ○教育部長(川本晋司君) 研究をしておるかということですので、状況につきましては常々確認をさせていただいております。また近隣については、一応日進市さんであるとか、豊明市さん、それぞれ高校、大学でやられているわけですけれども、そうした状況も確認をさせていただいております。またみよし市さんについてもたまたま別の案件で調査した折にも、そういった話にも言及できましたので状況を伺っておるところでございますが、また本市でこういったものがやれるというか、やる意義がどこにあるのかというのがちょっと今のところ深い議論にはなっていかない状況がございますので、研究というか、状況の確認はその辺の考察はまだというところでございます。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 答弁の中で、今後話題として取り組んでいくということで御理解をいただきたいと思いますという答弁があったので、その後どうなったかという質問をしています。 ○議長(川合保生君) 教育部長。 ○教育部長(川本晋司君) 過去の答弁の中で、今年度実は策定しております教育振興基本計画において、どういうふうに位置づけるかということは今検討しているところでございます。ただ、その中で制度設計まで至っておりませんので、これをやりますというふうに落とし込めるという形には今のところなっていないということですので、今後これをいつまでに検討するかということを事務的には明らかにはしていきたいなというふうに考えております。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 義務教育の中での支援、高等教育、大学での支援につきましては、まだちょっとすみ分けができていない内部事情がありますと言われたのは、そちら側です。これから検討していく課題だと思いますので、今すぐとはございませんが、今後課題として取り組んでいきますので、御理解をいただきたいと思いますと、議長、そういう答弁をいただいているんですね。それで助けがなくてはいけない、困っているという市民の方々の希望や思いもある、そういった中で検討を進めているだろうと、そういう認識のもとで質問をしているんです。これちょっとね、市長としてその辺指示がどういうふうにされていたのか、お答えをいただけないと、私もこの立場にいる者として責任が持てません。 ○議長(川合保生君) 教育長。 ○教育長(川本 忠君) 昨年、平成28年、29年というふうに質問を聞いているのは、私も前の議事録も見させていただいております。前向きに考えていきたいということも話をしてはいますけれども、制度設計ですとか、対象者の把握、予算的にどれぐらいの規模が要るのかということも踏まえながら検討をしていかなきゃいけない部分がありますけれども、現時点ではまだそこまで至っていないというのが今の部長の答弁でありますので、どういう形でやっていくかというのも今言った教育振興基本計画の中にも具体的に盛り込めるのかどうかも含めて検討したいと思っております。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) そうですね、福祉部門で、この奨学金を取り扱う、これやっぱり住民の方、期待されている方もいらっしゃるので、余り思わせぶりなこともよくないと思うし、政策判断ですから、できませんでしたということもあり得るかと、市長、それは思いますよ。ただ、検討しますということは、やっぱり結果を出していかなきゃ、回答していかなきゃいけないと思うんですね。思わせぶりが一番よくないでしょう。これ福祉部門でやっていくのか、教育部門でやっていくのか、協議していきたいという発言が平成28年9月議会で御答弁いただいているんですね、議長。そういうことでその結果どうなっているかということもお答えいただかなくてはいけません。お願いします。 ○議長(川合保生君) 教育部長。 ○教育部長(川本晋司君) この給付型奨学金につきましては、教育委員会のほうで所管してやっていく予定で今のところ進めております。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 教育基本計画を策定していただいている中に、やっぱりこれは奨学金制度について検討していきますという発言がございます。教育基本計画の中に落とし込むべく形にしていただかなければいけないなと私は思いますが、その必要性について市として、これは市の方針として、助けがなくてはという部分がありますよね。だから所得制限等々整理することはあるというのはわかっています。その中でこの2年間何をしていたんだということが問われてくるわけですから、お忙しいのはわかりますけれども、それに期待しているごくわずかと思われるかもしれませんけれども、そういう希望を抱いている市民に対して、責任も果たさなくてはいけない発言をされています、当時の担当部長がされております。それについてお答えをいただかなくてはいけない。盛り込むか盛り込まないか、そこら辺の方針をお答えいただきたいと思います。 ○議長(川合保生君) 教育部長。 ○教育部長(川本晋司君) 御指摘のとおり、ちょっとふがいない部分もありますが、教育振興基本計画の中で給付については、検討する旨を記載するという方向で今調整をしております。ただ、本文部分にそれが記載できるかどうかということも含めて今調整をしているところでございますので最終的な方向性としてはできるだけ計画期間が10年間という長い期間でございますが、それの早い段階でそういった方向性が出せるような記載ができればなというふうに考えております。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 担当部長ありがとうございます。これ、大もとの方針として盛り込むべきだと私は思いますけれども、これあらゆる法律のくだりを2年前やりましたよね、こういう法律ができて、大綱があってやっぱり必要なことなんだよということの中でやりとりをしている。その中でやっぱり判断を盛り込むと、しっかり明確にしていただかなければいけないかと思いますので、御答弁を再度お願いします。教育部はもう大丈夫です。思いはわかりました。 ○議長(川合保生君) 市長公室長。 ○市長公室長(高嶋隆明君) 給付型就学金ということで、教育基本計画に今盛り込むというような教育部の発言がありましたので、市としましては、教育委員会の方針を尊重していきたいというふうに考えております。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) いろいろ申し上げておりますけれども、やっぱり議論を重ねていって、それでこれはどうなった、どう進捗していますかということを申し上げたかったので、議論になっていませんというようなことであると、やっぱりお互い泣き崩れてきますので、その辺議長、また取り計らっていただきますようお願いを申し上げて、次の項目に移りたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(川合保生君) タイマーを止めてください。2年前にも同じ質問がなされたということで、そしてそれがまた今も同じような質問の答弁だということは、やはりこれはこの議場で質問されたことに対して、きちんと答えてくれて、それがどうなったかということは、前と同じような話をされるのでは困るわけです。議会としては、やはり議員がそのように質問をしているわけだから、それに対して答えたことに関しては、常に責任をとってもらう。きちんと工程を教えていただくということは必要なことだと思いますので、その辺は今ここでどうのこうのということは言いませんけれども、そういうことを念頭に置いて、今後答弁をしていただくということをお願いをいたします。  タイマーを再開してください。  次の項目の質問に移ります。11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 4項目めは、選挙事務についてお伺いをいたします。  (1)投票率アップのための施策について議会からこの間利便性を高めるための指摘が多数ございました。市の責任として何が変わったか、何が変わっていくか伺うものであります。  (2)首長選挙が来年8月に実施される予定でありますが、統一地方選挙と同時に開催されることが市民にとって利便性の向上、投票率の向上、また、諸経費削減に寄与するかと考える、またこういう声もございます。市長の見解を伺うものでございます。  まずは以上です。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。総務部長。              [総務部長 青山 均君登壇] ○総務部長(青山 均君) 選挙事務につきまして、2点御質問をいただきましたので、順次御答弁をさせていただきます。  1点目について、有権者の利便性を高めるため、平成28年参議院選挙から投票所での受付を電算化し、また平成29年度に投票区の見直しを行いました。  2点目について、本市では、市議会議員と市長の任期が90日以上離れているため、公職選挙法上、同日に選挙を実施することはできません。  以上です。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 前回の質問、市議会議員選挙後から多くの議員さんを初め、投票のしやすい環境づくりについて改善要望の提案がありました。特に期日前投票投票所の設置、ショッピングモール等、設置の要望があったやに思いますが、その辺議論がこの間あったか、できなければなぜできないに至ったのかの説明をお願いしたいと思います。 ○議長(川合保生君) 総務部長。 ○総務部長(青山 均君) ショッピングモールにおける期日前投票、今現在は西庁舎の2階で期日前投票を行っておりまして、さらにということでございますが、これにつきましては、箇所数をふやせば、当然利便性は高くなるということは重々承知をしておりますが、それにはさらに人員を配置したりするということで、人件費的な部分、これが相当大きく障害になるということでございます。本市は幸いにも結構コンパクトなまちでございますので、当面は西庁舎の2階で行っていくということで考えています。  以上です。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 期日前投票、ショッピングモールの議論については、選挙管理委員会だとか、しかるべきところで俎上に上がっていたのかというところですね。そこを確認させてください。 ○議長(川合保生君) 総務部長。 ○総務部長(青山 均君) 議員のおっしゃるとおり選挙管理委員会でこういった議題も議論に上がっております。  以上です。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 今の選挙管理委員会のメンバーの結論がやらない、やれないということだったのか、簡潔にそういうことでしょうか。 ○議長(川合保生君) 総務部長。 ○総務部長(青山 均君) 現段階では、メリット、デメリットを考え合わせた結果でやらないということで、そういう結論に至っております。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 現段階ではやらないというと、市議会議員選挙の投票率とか見ていても、現段階だからこそ取り組まなきゃいけないかなというところに私は疑問があって、投票率向上等、プラス利便性を高めるという取り組みを議員という立場ですけれども取り計らっていかなきゃいけないのかなという思いはありますが、選挙管理委員会抜きにして、所管の担当部としては、このやらない、何もしないというところに関してどのようにお考えかお答えください。 ○議長(川合保生君) 総務部長。 ○総務部長(青山 均君) 投票率の向上につきましては、平時といいますか、選挙のときの啓発だけではなくて、先日も市民まつりがございましたけれども、市民まつりで明るい選挙推進協議会のメンバーの方が中心になって啓発物品を配り、選挙の重要性を訴えたり、あるいは各学校で18歳以上が選挙権を得ることになりましたので、特に高校は愛知県にお任せをしているような状況ですけれども、中学3年生を対象にしたりしまして、選挙について啓発、模擬投票をしたりとか、選挙の大切さ、公平性だとか、そういったことについて、これもやはり明るい選挙推進協議会の委員の方が御尽力していただきまして、実施をしたりしております。ただ、先ほどから言われておりますように期日前投票所の数をふやすということはちょっとかないませんけれども、こういった常時啓発であったり、あるいは平成27年だったと思いますけれども、山田かずひこ議員の一般質問でもございましたけれども、投票率向上のために何かやるべきことはないかという御質問があった際には、お約束させていただいた各投票所の受付の電算化。これは本来ですと、受付の係がはがきを見て、紙ベースの名簿から投票者の名前を探してチェックしていると、大変時間がかかったりしておりました。そういったところも、バーコードを読み込むことで解消してきたこともありまして、利便性が向上しました。そういったことも有権者の方にもちょっとPRをしていくような形で、投票所に来やすい、そういった環境改善をしてきております。  それから投票区についても見直しをさせていただきました。これについては、下山児童館を投票所とする下山投票所のあたりについては、周辺道路が狭かったり、あるいは駐車場が多くないというような状況があります。そんな中でもマンションの建設であったり、下山の区画整理事業による有権者の増加に対して、その施設自体耐えられないというようなこともありまして、北小学校投票区に隣接する三つの字の有権者の方を北小学校投票区に編入するというような見直しもしてきたところでございます。こういったことも有権者投票率アップにつながればというふうに思っております。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) ショッピングモールだとかN−バスやリニモの結節点なんかで期日前投票できるような取り組みをしませんか。 ○議長(川合保生君) 総務部次長。 ○総務部次長(浦川 正君) 先ほどからショッピングモールというお話が出ております。例えば確定申告をイオンホールで行っておりますけれども、どうしても施設利用料というものがかかってまいります。ですのでやはり費用対効果ということを考えると、少しまだまだちょっと課題が多いのかなというふうに考えておりますので、現状でいきたいというふうに考えております。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 2点目の質問で、同日選挙をしたときの投票率の向上と経費削減の見込みについてお尋ねしていますが、90日以上云々とかではなくて、経費的な部分と投票率の見込みについて説明いただけるとありがたかったので、その辺について御答弁いただきたいと思います。 ○議長(川合保生君) 総務部長。 ○総務部長(青山 均君) 投票率が向上するかどうかというのは、まだ経験したことがないので何とも確実なことは申し上げられません。  それから経費なんですけれども、経費については一度にやることで、例えば開票事務、若干時間はかかるんですけれども、両方足した時間よりは少なくなります。それから投票所についても数人は人数をふやすことになるかと思いますけれども。     (「額で言ってください。金額で言ってください。」と呼ぶ者あり) ○総務部長(青山 均君) (続)済みません、金額について、今幾ら幾ら減額できるという、ちょっとその試算はございません。少なくとも減額になるということだけは言えます。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) ちょっとこの項目、きょうはいいです。またにします。かみ合うときにやりたいと思いますが、ちょっと私も呼吸を整えてやりたいと思いますけれども、ごめんなさい、私のほうの不手際だと思います。  この間、11月30日に日進市の市長が統一地方選挙にそろえて実施をする旨の発言をされて12月1日の中日新聞に出ておられました。萩野市長、大変御立派だなということを思っております。執着することなく、みずから世代交代を促していく態度はすばらしいなと思っております。暑い時期の選挙よりも、短い時期に選挙が続くということですね。それをくしくも今回質問に上げているみたいに、萩野市長が市議選と同時に実施することで投票率の向上と経費の削減が期待できると説明していたという記事でした。しかるべきときには、こういうふうになっていくといいなと、これをお願い申し上げて、この項目を終えたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(川合保生君) 次の項目の質問に移ります。11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) デマンドタクシーについて、5項目めはお尋ねいたします。  実証実験の結果と今後の施策について、どうするのか伺います。  以上です。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。福祉部長。              [福祉部長 中西直起君登壇] ○福祉部長(中西直起君) デマンドタクシー実証実験についてお答えいたします。  2カ月間の利用者数は、延べ696人、1日当たりの利用人数は約17人で、乗合率は約4.2%でした。また、利用者アンケートでは、満足度はおおむね高いという結果を得ています。今後の施策については、実証実験の結果を検証した後に検討していきます。  以上です。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 各論は山田けんたろう議員、先ほどしていただきましたので、その数字を利用しながらお話しさせていただきますが、当初3台で1日150人乗るだろうというものが、2カ月で696人、1日17人ということで実証実験としてサンプル数がとても少なかったですね。これ自体は大いに残念なことだなと思います。先ほどの答弁の中で、PRは適切だったという答弁の中でこの結果でありますので、少し懸念、かなりの懸念があります。長久手市として、このN−バスとN−タクの共存をどうしていくのか、大きなくくりで質問をさせていただきます。 ○議長(川合保生君) 市長公室長。 ○市長公室長(高嶋隆明君) 現在、長久手市地域公共交通網形成計画を今策定をしている最中でございますけれども、その基本方針の一つとして、各公共交通機関の連携を掲げております。今後市内の移動の足として、リニモ、名鉄バス、N−バス、N−タクが一体となって特に、N−バス、N−タクの利用目的、役割、利用のサービスなどのすみ分けを検証しながら長久手市内全体の公共交通のネットワークを再構築するということを今目指しております。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 今、公共交通の再構築という発言がありました。これからは福祉に特化していくのか、公共交通施策としていくのか、どういう判断でしょうか。 ○議長(川合保生君) 福祉部長。 ○福祉部長(中西直起君) 先ほどの答弁、これまでの答弁でもお答えしていますように、今御指摘というか、御質問のことも含めまして、今12月をめどに検証、検討をしているということになります。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) N−バスとN−タク等々の共存ですね、それから福祉に特化していくのか、公共交通施策としてという部分のすみ分け整理というのが大事かなと思っているんですね。全体的な政策としてどうしていくのかというところが大事だと思います。その辺が12月末までに精査されるという答弁ですので、方向づけをしていただきたいと思います。一番言いたかったのは、デマンドタクシー、乗り合いタクシー借り上げ、来年度予算に組み込もうとしているのかというところなんですね。露骨にいうと、そういうことですよ。PRが適切だったといった中でこれだけしか乗っていないと、サンプルがとれなかった。調査費はまずつけるんですか。 ○議長(川合保生君) 福祉部長。 ○福祉部長(中西直起君) 来年度予算に含めましては、3月の議会で提案をしていくことになります。きょう申し上げていますように、結果につきましては、12月をめどに検証していくということです。 ○議長(川合保生君) 11番田崎あきひさ議員。 ○11番(田崎あきひさ君) 議員の皆さんも一番感じているかなと思うので、致命的だなと思うのは、やっぱり名古屋市への乗り入れができないサービスになっているという部分だと思うんですね。お出かけ支援と健康増進施設をマッチさせていきますという答弁、先ほどの山田議員の答弁の中であったと思います。私もそこだと思います。名古屋市への乗り入れはいろいろあるんでしょう。いろいろ難しい壁がある。そこを乗り越えるのが行政マンの腕の見せどころかなというところも半分思いながら、あとは免許を持っていない方のための施策として割り切るとか、特化していくだとか、そういう部分を検討していっていただきたいなと思います。  最後申し上げますが、調査費をつけるなら、N−タク以上に私はニーズがあるであろうと思う名古屋市との敬老パス事業も調査費、アンケート等取り込んでN−バス、N−タク、敬老パス、そこのニーズを分析すべき、そのための調査費にしていただきたいと思います。しかるべき人、答えてください。全体の施策ですからね。 ○議長(川合保生君) 市長公室長。 ○市長公室長(高嶋隆明君) 敬老パスということでございますけれども、N−バス、N−タクという部分におきましては、N−バスは今無料ですけれども、有料化ということもこれから考えていかなくてはならないという前提の中で長久手市オリジナルの敬老パス、ICカードを付与するということになりますので、その効果、そのための費用、そういったものを検証していく必要があるということは認識をしております。 ○議長(川合保生君) 持ち時間がなくなりましたので、田崎あきひさ議員の個人質問を終結します。  この際、暫時休憩をいたします。再開は15時30分といたします。                  午後3時16分休憩
                  ――――――――――――――                  午後3時30分再開 ○議長(川合保生君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  個人質問を続けます。7番木村さゆり議員。             [7番 木村さゆり君質問席登壇] ○7番(木村さゆり君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。  1項目め、児童虐待防止策について。  平成29年4月に施行された「児童福祉法」「虐待防止法」等の法改正では、児童福祉法の理念が明確化され、市町村及び児童相談所の体制の強化、母子健康包括支援センターの全国展開、里親委託の推進などの内容が盛り込まれました。法改正の背景にはふえ続ける児童虐待の現状があります。児童相談所の児童虐待の相談対応件数は2017年度13万件を超えており、5年前と比べ倍増し、調査が開始された1990年以降、相談対応件数は過去最多を更新し続けております。  子どもたちの笑顔を守り、安心して子育てできる環境づくりの充実を願い、本市の児童虐待防止対策について伺います。  (1)今年度から子育て世代包括支援センターが開設されましたが、寄せられた相談件数と相談内容について伺います。  (2)本市の児童虐待防止対策の現状と法改正に当たり体制強化の内容について伺います。  (3)さらに、本年7月児童虐待防止対策の強化に向けた緊急総合対策を受けての取り組みはどのようでしょうか。  (4)里親委託の現状と課題について伺います。  (5)未就学児が1人でもいる家庭に研修を受けた地域の子育て経験のあるボランティアが、ホームビジターとして訪問する「家庭訪問型子育て支援」、平成28年第2回定例会にて提案をした際、調査研究をしていくとの答弁でございましたが、研究の結果を伺います。  以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。福祉部長。              [福祉部長 中西直起君登壇] ○福祉部長(中西直起君) 児童虐待防止策についてお答えいたします。  1点目について、本市は平成30年4月に母子保健コーディネーター、子育てコンシェルジュ及び家庭相談員といった専門職を構成員として、健康推進課及び子育て支援課の両課を子育て世代包括支援センターとして位置づけました。  相談件数と内容については、従来の相談と子育て世代包括支援センターの相談を合わせ、平成30年10月末時点で、子育てコンシェルジュは、保育所、一時保育、認可外保育施設等に関することで393件、家庭相談員は、家庭関係や子どもの性格や生活習慣、DV被害等に関することで216件、母子保健コーディネーターは、子どもの発育・発達、母親の育児不安等に関することで540件でした。  2点目について、児童虐待の予防に関する取り組みとして、福祉まつりや健康展で啓発活動を行ったほか、児童虐待防止月間の11月には、広報紙やホームページなども活用した啓発活動を行いました。また、被害拡大の防止に関する取り組みとして、要保護児童対策地域協議会において要保護・要支援児童に関する情報共有を図り、継続した支援が必要と判断した世帯についてケース管理を行っています。また、この協議会では、早期発見・早期対応に関する取り組みとして、昨年11月に「長久手市児童虐待対応・虐待予防マニュアル」を取りまとめ、関係機関等に配付の上、マニュアルの活用について依頼しました。  次に、法改正に当たり行った体制強化として、健康推進課と子育て支援課を子育て世代包括支援センターに位置づけ、両課の相談員等の情報共有や連携に関する体制を強化しました。また、家庭児童相談室業務に従事する職員の専門性向上を目的として、子どもの権利を守るためのソーシャルワークの実践、関係機関の連携促進、役割分担の調整等に関する講習を受講しています。  3点目について、「児童虐待防止対策の強化に向けた緊急総合対策」には、緊急に実施する重点対策として、「子どもの安全確認ができない場合の対応の徹底」など、6つの対策を講じることとしています。こうした対策の一環として、市町村において乳幼児健診未受診者、未就園児、不就学児等の緊急把握を行うこととしており、本市では愛知県からの依頼に基づき、現在、これらに該当する世帯を調査しています。  4点目について、里親に関する業務については、児童福祉法の規定に基づき愛知県が実施しています。現状として、平成30年11月1日現在、県全体では382人が里親登録し、そのうち94人が里親に関する業務を受託しています。このうち本市では11人が里親登録しており、そのうち1人が業務を受託しています。課題として、児童福祉法の改正に伴い、社会的擁護が必要な児童については、「家庭での養育」が原則となったことから、受け皿となる里親をふやすとともに、質の高い里親養育を実現することが求められるなど、量、質ともに里親を確保していくことが課題であると伺っています。  5点目について、以前に御質問をいただいた後、県内で唯一実施している豊橋市の団体の状況を確認し、事業の運営内容を把握しました。また、本市のボランティアセンター等に事業を実施できる登録団体があるかを確認しましたが、実施できる登録団体はいない状況でしたので、家庭訪問型子育て支援事業の実施は進んでいません。今後については、民間、市民団体、NPO法人等の子育て支援も少しずつ活動を広げている情報もありますので、連携が図られるような方策を探っていきたいと考えています。  以上です。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) 5点にわたり、御答弁ありがとうございました。ことし、東京都目黒区で両親から虐待を受け、5歳の女の子が死亡するという痛ましい事件が発生しました。児童相談所が関与していたにもかかわらず、虐待から救うことができませんでした。虐待から子どもの命を守るためには、子どもの異変に早期に気づき、虐待の芽をつむことが何よりも重要であります。  1点目として相談件数の内容については、平成30年10月末時点で、子育てコンシェルジュは393件、家庭相談員は216件、母子保健コーディネーターは540件の相談との答弁でございましたが、この相談件数について、どう捉えているのかお尋ねいたします。 ○議長(川合保生君) 福祉部長。 ○福祉部長(中西直起君) 540件の件数というのは、一つの結果であると思います。件数も重要なんですけれども、ここではコーディネーターとしての機能、特に問題発掘の能力ですとか、質を高めることの重要性があると捉えています。例えば困窮者支援ならば、社会福祉協議会にくらし・しごと・つながり支援センターがありますし、障がいということならば、同じく障がい者基幹相談支援センターがあります。また、生活全般の複合的課題ならば、くらし文化部に悩みごと相談室もあります。相談に来られた方の生活再建を含めた生活支援ができているかが問われていますので、そういったことの重要性をこの数字からは考えている次第です。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) では、さまざまな相談を通して見えてきた課題は何かをお聞かせください。 ○議長(川合保生君) 福祉部長。 ○福祉部長(中西直起君) 今も少しいろいろな課題をつなげ、連携することを申し上げましたけれども、特に支援を求めている人とその世帯が抱えている潜在的な課題とか、目には見えないいろんなニーズをアウトリーチというような手法によって把握し、それを解決に導いていくようないろんな関係部署につないでいく。その関係部署が連携の力を高めていくと、そういうことが今問われている課題であると認識しています。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) それでは、長湫西保育園のみ閉所時間が19時となっておりまして、他の公立保育園についても19時に延長できないかを伺います。色金・長湫南保育園は18時であります。夕方の交通渋滞の中、時間におくれないよう慌てて迎えにくる保護者の気持ちを考えますと、時間の延長は必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(成瀬 拓君) 保育時間につきましては、今後の子ども・子育て支援事業計画の改定に当たりまして12月にアンケート調査を実施いたします。この際に、保育園の預かり、希望時間についても調査をいたしまして、その結果を踏まえて検討していきたいと考えてございますが、時間の延長とともに必要な保育士の確保等も問題になってきますので、そのあたりまた障がい児保育の受け入れ、こういったところにも充実をしていかなくてはいけないということもあろうかと思いますので、人材確保の部分等含めて検討していきたいと考えております。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) 待機児童の問題もあるかと思いますが、アンケートの結果も踏まえて、こういった現状もあるということでよろしくお願いいたします。  それでは、2点目について、児童虐待の予防に関する取り組みを伺いましたが、これで十分とお考えでしょうか、伺います。 ○議長(川合保生君) 福祉部長。 ○福祉部長(中西直起君) いろいろ取り組みを進めているところではありますけれども、決して十分であると認識しているわけではありません。例えば本市では3・4カ月児の健診受診前に全戸訪問をするこんにちは赤ちゃん訪問ですとか、児童館で実施する親子向けの教室、またまちの保健師ですとか、子育てコンシェルジュが行うアウトリーチによる支援などさまざまな局面で事業を実施していますが、それだけでは十分ではないという認識です。例えば貧困ですとか、生活上のハンディを抱えて子育てをしているような世帯への予防的な支援が十分でないと思っております。先ほど赤ちゃん訪問ですとかお話をしまして、年齢などの時間軸に即した支援は既に始めておりますけれども、家庭の生活実態を踏まえた支援策はまだまだこれからだろうと考えております。そういった中で、第1答弁の中でも行いましたけれども最近は民間でも例えば子ども食堂ですとか、学習支援とか、フードバンクなどの活動が少しずつ広がりを見せています。役所のような行政が民間活動ともタイアップしながら、貧困ですとか、困難を抱えたハンディ類型に対応した横軸の予防的な支援策を地域の中に充実させていくことが重要で、それが結果としては虐待の必要な予防的な手だてに結びついていくであろうと考えております。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) 考えられるあらゆる方策をお願いしたいと思います。  昨年11月に長久手市児童虐待対応・虐待予防マニュアルを取りまとめ、関係機関などに配付し、マニュアルを活用しているということでございましたが、早期対応につながったケースなどがあればお聞かせください。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(成瀬 拓君) このマニュアルにつきましては、児童にかかわる関係機関が適切に連携して、児童虐待の早期発見、早期対応に結びつけていくために必要と思われる基本的な手順をまとめたものでございまして、具体的な例を申し上げますと、例えば保育園でのプールの時間の際に、保育士が児童の首に傷とかあざ、これを発見したようなケースがございました。マニュアルの初動時の基本的手順に従いまして、市役所の家庭児童相談室からの指示の前に、あらかじめ園で児童の傷であったり、あざを写真で記録した上で家庭児童相談室に通告をしているというように、マニュアルに沿って発見から相談・報告、子ども本人への確認、また記録を残して、家庭児童相談室へ通告すると、保護者への確認、こういった一連の流れをスムーズに行うことができたというふうに考えております。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) このマニュアルにつきましては、議会質問などで他の議員からも以前から要望があり、やっと昨年でき上がったわけでございますが、ホームページなどで広く周知してはどうかと思いますが、見解をお聞かせください。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(成瀬 拓君) マニュアルの作成にかなり時間を要してしまって、関係者の皆様にも御迷惑をかけたところでございます。でき上がりましたマニュアルにつきましては、保育園、幼稚園、小中学校等々を初め、民生委員、児童委員、人権擁護委員等の関係各所に幅広く配付をしております。児童と接点がある関係機関等が活用するものという考えでつくっているものでございますので、今現在、広く一般市民に向けての広報周知等はしておりませんが、特に内容的に秘匿する趣旨のものではございませんので、今後はホームページを初め、幅広い周知に努めていきたいと考えております。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) よろしくお願いいたします。  子どもの虐待の通報や相談を24時間受け付ける全国共通ダイヤル189(いちはやく)が来年度以降無料化となってまいります。厚生労働省がことし5月の入電状況を調べた結果、携帯電話からかかってきた7,673件のうち4,166件が児童相談所につながる前に切れていたことが判明、通話料金が発生することを伝える冒頭の音声案内で切れたものは3,454件に上ったということでありました。虐待通報だけでなく子育てに関する悩み相談に幅広く対応しているため、さらにこの189を広く周知すべきと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(成瀬 拓君) 189全国共通ダイヤルの無料化につきましては、国・県における平成31年度概算要求予算の中に盛り込まれているということでございますので、予算決定後に、各市町村宛てに詳細な通知が出されるものと思われます。内容が固まり次第、長久手市においても、広報紙、またホームページなどを活用して周知を図っていきたいと考えております。  また、こうしたケースの場合は、県から市町村向けの啓発物品等の配付も考えられることから、こうしたツールも活用して周知を図ってまいります。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) お願いいたします。  3点目について、乳幼児健診未受診者、未就園児、未就学児などの緊急把握を県からの依頼で調査中ということでありますが、今回の緊急総合対策の緊急実施すべき重点対策として全ての子どもを守るためのルールの徹底や子どもの安全確認を早急に行う、また児童相談所や市町村の体制と専門性強化について、これまでの取り組みに加えてさらに進めるとありますが、こういった点は大丈夫でしょうか、お尋ねをいたします。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(成瀬 拓君) 要保護児童対策において、中核的な役割を担う職員の専門性の向上を図ることを目的といたしまして、本市においても家庭児童相談室業務に従事する職員が愛知県が実施する要保護児童対策調整機関の調整担当者研修を受講しているところでございます。この研修では、全体5回の受講が義務づけられておりまして、子どもの権利擁護と市町村の役割、虐待対応、相談援助のあり方、またソーシャルワーク、保健機関との連携など、かなり細かな実務について体系的に学ぶことができるプログラムということになっております。今後もこうした研修の受講を通じて体制及び専門性の強化について継続して取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) 児童虐待防止のための総合対策では、児童虐待の早期発見、早期対応の項目があります。市の課題は、どのようでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(成瀬 拓君) この早期発見、早期対応の中に8つの取り組みが示されておりまして、本市においての課題という点では、主に2点あるというふうに考えております。1点目は障がいのある子どもと、その保護者への支援の強化の部分でございまして、虐待のリスク要因の一つとされる知的障がいや発達障がいなどがある子どものいる家庭に対して、早期のアプローチ、障害福祉サービスの利用へしっかりとつなげていくこと、これが重要であると。本市においては、今後児童発達支援センターを整備してまいりますので、こうした御家庭が地域で孤立しないよう、療育支援体制を構築していきたいと考えてございます。  また2点目については、児童虐待に関する研修の充実ということで、先ほど御紹介がございましたマニュアル等を作成しまして、関係機関等へ配付したところでございますが、地域での見守り体制、こういったものをさらに強化していくために、フォローアップを目的とした説明の場が必要であるというふうに考えてございます。  いずれにしましても、こうした取り組みを通じまして、子どもが地域で健全に育つよう、今後も児童虐待の予防、早期発見、早期対応に努めていきたいと考えております。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) よろしくお願いいたします。  4点目について、平成30年11月1日現在、県全体では、382人が里親登録し、そのうち94人が里親に関する業務を受託、本市では11人が里親登録をしているということでありまして、お一人の方が業務受託をしているということでございました。こちらは愛知県の事業でありますが、市として連携していることをお聞かせください。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(成瀬 拓君) 里親制度につきましては、児童福祉法に基づき、厚生労働省が策定した里親委託ガイドラインがございますので、これに基づいて行われます。市町村については、里親制度の普及ということで連携ということが示されてございますので、里親制度の普及啓発を図るためのチラシの設置、ホームページでの周知等を図っているところでございます。また、里親の皆様が悩みなどある場合、そういうものを話し合える場として、県では里親サロンを開催しておりますので、市では青少年児童センターを里親サロンの開催場所として提供するというような取り組みも普及の一環として実施しているところでございます。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) 5点目につきまして、方策を探っていただいているという答弁でありました。この家庭訪問型子育て支援は、和光市においても取り組んでおりまして、厚生労働省のホームページにも動画にて掲載されている事業であります。具体的には地域の子育て経験者が6歳以下の子どもがいる家庭を週に一度、約2カ月間訪問し、お母さんのお話を聞いたり、一緒に外出したり、お母さんの要望に応え、一緒にするということであります。核家族が当たり前の現代、お母さんが孤立しないように地域とのつながりを目的とした支援プログラムであります。県内では半田市、刈谷市においても取り組んでおりまして、また大府市においては保健師、保育士が育児支援・訪問支援員として訪問しております。お母さんに寄り添って、お母さんを元気にする家庭訪問型の子育て支援、この早期の取り組みを要望いたしまして、児童虐待防止対策についてのこの質問を終了いたします。 ○議長(川合保生君) 次の項目の質問に移ります。7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) 2項目め、骨髄バンク事業の推進について。  日本では、公益財団法人日本骨髄バンクが主体となり、日本赤十字社や自治体の協力によりドナー登録が行われております。現在、骨髄バンクを介して移植を待つ患者は全国で4,049人(2018年10月31日現在)であります。しかし、骨髄移植には、患者とドナーの間のHLA(白血球の型)の適合が必要で、兄弟姉妹間では4分の1、非血縁者では、数百から数万分の一の確率でしか一致しないと言われております。一人でも多くの患者を救うには、一人でも多くのドナーの登録が不可欠であります。  (1)骨髄バンクドナー登録の推進、啓発活動についての考えはどのようでしょうか。  (2)骨髄移植ドナー支援事業助成金についての考えはどのようでしょうか。  以上2点、お願いいたします。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。福祉部長。              [福祉部長 中西直起君登壇] ○福祉部長(中西直起君) 骨髄バンク事業の推進についてお答えいたします。  1点目について、骨髄バンク事業は、広く一般の人に対して善意の骨髄・末梢血幹細胞の提供を呼びかけ、患者とドナーとのコーディネートを行う公的事業です。本市では、これまでも「移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律」に基づき、ポスター掲示等の広報活動を実施し、骨髄バンクドナー登録の推進を図ってきました。  2点目について、骨髄移植ドナー支援事業助成金は、ドナーの負担を軽減し、骨髄提供をしやすくする有効な手段と考えます。今後、愛知県及び既に助成事業を実施している自治体の状況を調査研究していきます。  以上です。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) 2点にわたり御答弁ありがとうございました。  1点目について広報活動、ドナー登録の推進を図っているとの答弁でございました。平成30年10月末現在、ドナーの登録者数は49万2,332人となっております。ドナー登録に年間受付件数は年々減少傾向にあることや登録可能年齢が18歳から54歳であることから55歳になって登録が取り消しになるケースは増加傾向にあり、年間約2万人のドナーが引退している現状がございます。そして登録者を年齢別に見ますと30代後半から40代の方が約7割を占めており、若年層が極端に少ない傾向も顕著であり、ドナー数は確実に減少していることが危惧されております。骨髄移植にはドナーの登録者がふえることで適合者の確率も高くなることから、1人でも多くの患者さんを救うために、さらに若年層への啓発活動を推進していただきたいと考えますが、見解をお聞かせください。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(中野智夫君) これまでもこちらの受付に関しましては、成人式の記念品の中に献血、骨髄バンク登録促進のPRグッズを入れまして啓発を行っております。今後につきましても、若い世代へ伝わるように登録促進について周知啓発を引き続き行っていきたいと考えております。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) よろしくお願いいたします。  2点目について、助成制度については調査研究をしていくとの答弁でありましたが、骨髄移植ドナー支援事業助成金として助成制度を設けている市町村はどのようかお尋ねいたします。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長
    福祉部次長(中野智夫君) 平成30年4月1日現在でございますが、県内において犬山市、名古屋市、大府市、北名古屋市、東浦町の5市町でこの助成事業は設けられております。  また、全国でこの助成制度を設けているのは、平成30年5月15日現在でございますが、1,741市町村のうち、370の市町村がやっておりまして、全体の21%ということになっております。市町村の助成した費用の半額を助成している都道府県数につきましては、47都道府県中17の都道府県がやっておりまして、こちらが全体の36%という状況になっております。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) 県内での取り組みは、5市町の取り組みでございますが、山形県、埼玉県、岡山県では、県内全市町村で助成制度が導入されております。骨髄バンク事業では、骨髄等の提供に際しての検査や、また入院などに必要な交通費、医療費、またドナー側の費用負担はなく、万一、骨髄などの提供に伴う健康障害が生じた場合でも、日本骨髄バンクによる損害賠償保険が適用されるなど、ドナーの負担軽減に関してさまざまな取り組みが行われております。しかし、ドナーが骨髄提供するためには、健康診断、採血のために平日の日中休暇をとり、また移植のためには3泊4日程度の入院などと数日の休暇が必要で、その保障は現在行われておりません。大切な命を救うための一助となる取り組み、調査研究からもう一歩踏み込んだ答弁ができないか、お尋ねいたします。 ○議長(川合保生君) 福祉部長。 ○福祉部長(中西直起君) 第1答弁でもお答えしたことですけれども、骨髄移植ドナー支援事業の助成をすることは、ドナーの負担を軽減し、骨髄の提供がしやすくなる大変有効な手段であるという認識は変わりません。愛知県先進自治体の状況を調査研究していく中で、前向きに検討していきたいと考えております。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。 ○7番(木村さゆり君) ありません。 ○議長(川合保生君) 次の項目の質問に移ります。7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) 3項目め、市民に寄り添った行政サービスの向上を。  (1)職員の接遇について、市民からのどのような要望、苦情などが上がっているのでしょうか。  (2)接遇力向上に向けての具体的な取り組みはどのようでしょうか。  (3)「おくやみコーナー」を設けて死亡手続の一元化を図っている自治体があります。本市においても設置してはどうでしょうか。  (4)高齢者、子育て世代への具体的な配慮について伺います。  (5)障がい者差別解消法が平成28年4月に施行され障がいのある方への合理的配慮が義務づけられましたが、これまでの取り組み状況と課題について伺います。  以上、5点お願いいたします。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。市長公室長。             [市長公室長 高嶋隆明君登壇] ○市長公室長(高嶋隆明君) 市民に寄り添った行政サービスの向上をについて御質問いただきましたので、答弁をさせていただきます。  1点目について、人事課で把握している接遇に関しての要望、苦情等については、今年度「挨拶ができていない」「言葉遣いが不適切」「説明がわかりづらい」との御意見を、電話とご意見箱等で3件いただいています。いただいた3件の御意見については、所属長を通して改善するよう指導するとともに、課内で情報共有し再発防止に努めています。  2点目について、平成29年3月に接遇マニュアルを作成しています。接遇マニュアルを活用し通常業務の中で、上司から部下、先輩から後輩へ助言することにより、よりよい接遇を行うようにしています。なお、新規採用職員には、本市の新規採用職員研修の中で、ビジネスマナーについての研修を実施しています。また、尾張東部職員研修協議会の新規採用職員研修の中で、接遇研修を2日間実施しています。  3点目について、死亡に伴う各種手続について必要書類や窓口など案内する「おくやみコーナー」を幾つかの自治体で設置していることは認識しており、調査研究していきます。  4点目について、高齢者への配慮として、高齢になると耳の聞こえづらい人が多くなるため、ゆっくりと大きな声での接客を心がけているほか、必要に応じてヒアリングループや筆談での対応をしています。また、老眼鏡の設置、高齢者向けの文章は可能な範囲で大きな文字にする等の取り扱いもしています。  次に、子育て世代への配慮について、子連れでの来庁者が多い窓口では、保護者が相談しやすいよう授乳室やおもちゃの設置、幼児が安全に過ごせるベビーベッドやベビーチェアの用意に加え、窓口で乳児が泣きやまないときは職員が子どもの相手をする等の対応をしています。  このほか、全ての世代の人が落ちついて手続や相談ができるよう、窓口のローカウンター化を進めており、これらの取り組みを通して、必要な手続を安心して間違いなく済ませていただけるような環境づくりに努めています。  5点目について、障害者差別解消法で求められている、不当な差別的取り扱いの禁止や合理的配慮の提供への理解を図るため、平成28年4月の施行に向け、職員に向けた説明会を実施し、職員の対応要領を作成しました。その後も毎年4月に新規採用職員へ向けた研修を実施し、今年度からは新任課長を対象とした研修を実施するなど啓発を行ってきました。課題については、必要な配慮が障がいの種別により異なるため、障がいの特性への理解を深めることが必要です。  以上です。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) 5点にわたり御答弁ありがとうございました。市民サービスは市民の求めているニーズを的確に捉え、市民の満足度を向上させることにあると考えます。市民に寄り添った人に優しい行政サービスの向上を願い質問をさせていただきます。  1点目について3件の苦情、要望があったということでありましたが、「挨拶ができていない」との苦情につきましては、あいさつ運動に特に力を入れている本市としては徹底すべきことでありますので、さらなる徹底をよろしくお願いいたします。  次に、「言葉遣いが不適切」とは、どのような点がよくなかったのか、お聞かせください。 ○議長(川合保生君) 市長公室次長。 ○市長公室次長(水野 泰君) 言葉の不適切な点ということですけれども、職員が行事に参加していただいた市民の方に、お帰りの際に、「御苦労さまでした」とお声かけをさせていただきました。「御苦労さま」というのは、ビジネスマナーでは、上司から部下への感謝やねぎらいの際に使われる言葉ということで、「お疲れさまでした」などに直されたほうがよいのではないですかというような御意見をいただいております。職員としては謝意をあらわすために「御苦労さまでした」とお声かけさせていただきましたけれども、御意見のとおりですので、所属長を通じて言葉の意味を説明し「お疲れさまでした」「ありがとうございました」などの適切な挨拶にするように指導しているところでございます。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) こういった苦情などがあった場合は、所属の課にとどまらず情報を共有し、市民に寄り添った窓口体制となるようお願いいたします。  2点目について接遇マニュアルを作成し、ビジネスマナーについての研修を行っているという答弁でありましたが、効果をお聞かせください。 ○議長(川合保生君) 市長公室次長。 ○市長公室次長(水野 泰君) 効果ということですけれども、電話対応ですとか、窓口での対応の向上ですとか、通路で市民の方々とすれ違う場合においても、笑顔で挨拶がある程度は定着してきたかなというふうには思っております。御意見箱を通して、挨拶や適切な対応へのお礼の言葉も実施いただいているというような状況もございます。先日ある大学生が研究発表のために市長公室の情報課と人事課を訪問されまして、市外の大学の方であったものですから、なぜ本市にみえたかということを尋ねたそうです。そうしたら長久手市役所は親切な対応をしてもらえるというふうに聞いているので長久手市役所に来ましたとの返事をもらったということで、お世辞であったかもしれませんけれども、対応した職員は、うれしかったということを言っておりました。ですので、当然改善の御意見、御要望もいただいておりますので、その点につきましては、少しずつではありますけれども改善に向けて努力をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) そのようなお褒めの言葉いただかれたということで、また市民の方から窓口がよくなったという声も私自身も聞いてはおりますが、引き続き親切な対応をよろしくお願いいたします。  3点目につきまして、調査研究という御答弁でありましたが、おくやみコーナーを設置している自治体を把握されておりますでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(川合保生君) 総務部長。 ○総務部長(青山 均君) おくやみコーナーを設置している自治体の把握でございますが、平成30年10月末現在で把握しておりますところは、大分県の別府市、三重県の松阪市、兵庫県の三田市、そして神奈川県の大和市の4市というふうに認識をしております。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) 4市において行っているとの答弁でありました。一般的に死亡に関する手続は、複数の部署にまたがり、つくるべき書類も少なくありません。また銀行、法務局など市役所以外での手続が必要になります。平成28年5月、別府市が全国で初めて設置し、全国の自治体から視察や電話の問い合わせも多く寄せられているということであります。コーナー設置のきっかけは2015年7月に発足した若手職員による窓口プロジェクトチームの提案によるものということであります。続いて別府市の取り組みを参考に、昨年11月より三重県松阪市が同コーナーを設置し、必要な手続の申請書を一括作成、補助して御案内し、市役所以外の手続で必要な戸籍謄本、住民票の写しなど証明書類の取得をサポートしております。御遺族の方は押印、署名のみで手続が完了します。開設してから4カ月後にアンケートを400人に対して実施した結果、60%の方の返答があり、93%の方から満足をしていただいているということでありました。また予約をしていただくとスムーズに案内できるとのことであります。本市の現状では、設置スペース等の問題もあり、全て同じように取り組むことは難しいかと思いますが、遺族は大切な人を亡くしたばかりで疲弊した状態であります。どこに何を届ければよいのかという心理的負担は大きく、こういった特別な手続だからこそ、市民に寄り添う必要があると思います。こういった手続を軽減する考えはないでしょうか、お尋ねをいたします。 ○議長(川合保生君) 総務部長。 ○総務部長(青山 均君) 亡くなられた後の手続としましては、多岐にわたっております。「死亡届後の手続きについて」という手続に必要なものをまとめた一覧表を死亡届を持参していただいた方に渡して案内をしているところでございますが、市民課では、世帯主変更があったり、印鑑登録証の返還などがあり、また福祉の関係では、健康保険や介護保険等の喪失手続がございます。これらの窓口は市役所内の近い場所に部署が集中しておりますので、最初に座られた窓口カウンターでなるべく多くの手続を済ましていただけるよう、その時々に職員同士が声をかけ合いまして、お客様は基本的にはその場に腰をかけられたまま、職員が交代して手続を行うように配慮し、市民に寄り添ったサービスに心がけているところでございます。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) そうしましたら、今現在もこういった死亡手続の際は、このような配慮をしていただいているということでよろしいでしょうか。 ○議長(川合保生君) 総務部長。 ○総務部長(青山 均君) そのように市民に寄り添ったサービスを心がけて行っております。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) それでは、松阪市とかのような、申請書を一括作成してとか、そういったことまでは考えていくことはなかなか難しいでしょうか。 ○議長(川合保生君) 総務部長。 ○総務部長(青山 均君) 議員も御承知のとおり、スペース的な問題ということも本市ではございますので、その中でできる限り対応を、そのケースケースによって職員が連携して、声をかけ合って市民の方々の手続をフォローしたいというふうに思っております。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) 庁舎が狭いという事情もございますので、できるだけの配慮をしていただきたいと思います。  また、松阪市では、御遺族のために「おくやみハンドブック」を作成し、さまざまな手続の御案内をしております。このおくやみハンドブックには、まず市長からのお悔やみの言葉があり、窓口に持参するもの、さまざまな手続の案内など詳細な内容が記載されております。残された遺族の方に配慮されたおくやみハンドブックの作成を提案いたしますが、見解をお聞かせください。 ○議長(川合保生君) 総務部次長。 ○総務部次長(浦川 正君) 松阪市のおくやみハンドブックにつきましては、私どもも取り寄せまして把握している次第でございます。先ほど総務部長が、死亡届を提出されたときに、今後のいろいろな手続の御案内を差し上げていますけれども、より細かくそういった形で手続の御案内をしているハンドブックだというふうに認識しておりますので、参考にさせていただいて、今後、より市民の方に寄り添った手続の御案内ができるような形で考えていきたいと思います。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) ありがとうございます。  また今年度からエンディングノートが配付されておりますが、失礼のない形でこのおくやみハンドブックの内容を網羅することはできないか伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(中野智夫君) エンディングノートは今年度作成しまして、市や地域包括支援センターなどの窓口において配付しております。広報で周知をしまして、一定数の方には受け取りに来庁されて、反響もある程度あったというふうに考えております。現在のものは、民間企業者が広報主を募集しまして、費用をかけずに作成する形でつくりましたので、ある程度の提携のフォーマットがありまして紙面の拡大には制約があるというふうに理解をしております。このため先ほど御提案がありましたおくやみハンドブックの内容という形を盛り込めるかどうかといったところは、その紙面の構成を今後どのようにするかという見直しを含めて、これは来年度以降の作成に当たって、検討させていただきたいと考えております。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) よろしくお願いいたします。  4点目について、高齢者への配慮として、耳の聞こえづらい人への対応を答弁いただきましたが、高齢の方の中には困りごとの伝達がうまくできず、窓口職員も来庁者のニーズをうまく把握できずに、本来使えるはずのサービスの利用につながらないといったことが懸念されます。こういったことの防止策として、どのような取り組みをされているのか、お聞かせください。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(中野智夫君) 窓口へ来庁された方に対しましては、主要なサービス、よく聞かれるサービスに関しましては、チラシにしましてお渡しできるような形にすることで、誤解を防ぐような取り組みをしたりしております。また、カウンターの下にパンフレットを置いて、職員もすぐにサービス内容を確認できるような取り組みもさせていただいております。  また、お電話の場合では、声だけでのやりとりになりますので、行き違いの生じる可能性が窓口よりも高くなるということもあります。一つのサービスに捉われてお答えをするのではなく、お客様のニーズに即した利用できるサービスは、ほかにないかということも考えまして、明確にその場でお答えができないような場合に関しましては、連絡先を聞いてきちんと確認をした後で、折り返し対応をさせていただくような努力もさせていただいております。  また、あと職員の不勉強や行き違いでお客様に御迷惑をおかけしてしまうといった場合に関しましては、新たなサービスなどが始まって、問い合わせがふえるというような場合もありますので、こういったときには関係職員宛てにメールなどでその内容と対応方法を周知した上で、新たな間違いが起きないような取り組みもさせていただいております。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) 重ねてお役所言葉などは使わずわかりやすい説明をお願いいたします。  また、高齢者になる体験グッズを身につけて研修を行うと、実際に高齢者の方の困難さを体験できるかと思いますが、こういった研修についてのお考えはどのようか伺います。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(中野智夫君) 高齢者の疑似体験につきましては、長久手市の社会福祉協議会がそういったグッズを所持しておりますので、そういった市の職員を対象にした研修を実施することは可能でございます。ただし、そういったグッズの数が限られておりますので、数年をかけて行うことになるのではないかと思いますけれども、実施につきましては、前向きに検討していきたいと考えております。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) よろしくお願いいたします。  子育て世代に対してもさまざまな配慮をしていただいていることは承知しておりますが、事務所が手狭になったことにより、この4月より子育て支援課が2階に移動しました。お子さんを連れての来庁者から1階のときより行きづらくなったというような苦情は届いていないでしょうか、お尋ねをいたします。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(中野智夫君) 子育て支援課が2階になったことによりまして、窓口にお越しになる際には、エレベーターを使っていただくように御案内をしておりますけれども、約6,000人ほどが対象者となっております児童手当の現況届の受付時においても、これといった苦情がないということを把握しております。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) エレベーターがございますけれども、余り乗れませんので階段ということになるかとも思いますので、そういった場合、注意していただくよう、お声がけのほうよろしくお願いいたします。  5点目について、障がいのある方への合理的配慮について研修による職員への周知以外の取り組みの状況はどのようか、お尋ねをいたします。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(中野智夫君) 障がいのある人の一般就労を促進するために、市役所の業務を体験して、就労能力などの向上を目指しますながふく就労体験、この事業の受け入れ先としまして、この11月からでございますがこれまで福祉部内の各課から全庁に拡大をして行っております。この障がいのある人が市役所の各課で業務を行うことによりまして、受け入れる課の職員の方々も障がい者のさまざまな特性、特徴を理解することにつながっておりまして、障がいのある方への合理的配慮につながっているものと考えております。 ○議長(川合保生君) 7番木村さゆり議員。 ○7番(木村さゆり君) 合理的配慮といいましても、職員がどれだけ一人一人に寄り添っていけるかということが大切であると思います。窓口の対応につきましても、改善されつつはありますが、さらなる行政サービスの向上を要望いたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(川合保生君) これをもって、木村さゆり議員の個人質問を終結します。  この際、暫時休憩をいたします。再開は午後4時40分といたします。                  午後4時26分休憩               ――――――――――――――                  午後4時40分再開 ○議長(川合保生君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  この際、申し上げます。本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめ延長をいたします。  それでは、個人質問を続けます。16番伊藤祐司議員。             [16番 伊藤祐司君質問席登壇] ○16番(伊藤祐司君) それでは、本日6人目です。お疲れのこととは思いますが、もう少し辛抱しておつき合いをいただきたいと思います。
     それでは、早速質問に入っていきたいと思います。  1項目め、何度も質問して申しわけございませんが、今回もさせていただきます。イノシシ対策について。  (1)農業被害の実態はどのようか。  (2)最近は、日中、人家周辺に出没しているとお聞きをしております。人的被害の報告はあるのか、お聞かせください。  (3)上記のことに対して、対策はどのようか、お伺いしたいと思います。お願いします。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。建設部長。              [建設部長 角谷俊卓君登壇] ○建設部長(角谷俊卓君) イノシシ対策について、3点御質問をいただきましたので、順次お答えさせていただきます。  1点目について、イノシシによる農業被害は、市の東部である上郷地区、岩作地区において発生しています。被害作物はサツマイモなどの野菜や水稲などです。  2点目について、これまでのところ、市内でイノシシにより人的被害が発生したとの報告はありません。  3点目について、昨年度設立した「長久手市鳥獣被害防止対策協議会」において、地域と協働してイノシシ用の箱わなの設置や侵入防止柵の設置を進めています。侵入防止柵については、昨年度から実施している「長久手市有害鳥獣侵入防止緊急対策補助金」事業により、侵入防止柵の設置が進んでいます。今年度は利用者が多数に上った結果、当初予算が底をつく状況となったことから、この12月議会において増額の補正予算案を提出しています。  また、イノシシ対策は地域で協力して進める必要があることから、地域住民が鳥獣被害防止対策へ参加することを促すため、狩猟免許取得に必要な費用を補助する「狩猟免許取得支援事業補助金」の制度を設けることとしており、こちらについても補正予算案を提出しています。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) 農業被害では、サツマイモ、野菜、水稲などということでした。被害額についてはどうですかということをこの質問の後、お聞きさせていただきましたら、調査をされたときが平成28年に行われたということで、当時の金額もお聞きしました。ことしは、そのときに比べて、イノシシの数、それから出没箇所、頭数、被害に遭った畑・田、相当に広がったんですね。そういう点で被害額も相当な規模まで来ていると思うんです。一番何が言いたいかといったら、余りにも被害が大きくなり過ぎてしまって、もう営農を続けたくないと、そういうお話がずっと続くんです。ですから何が何でも対策を進めていかないかんということで今回質問をさせていただきました。水稲は、ことし、モチ米が特にやられたようで、田一面やられたところは、もう稲刈りもできないような状況、これは来年度耕作を放棄したというような状況なんですね。こういうところは早く手助けをしていってあげたい、そう思うんです。まずは被害のことをお聞きしました。それからそうやって耕作ができないような状況になったところの手助けは何かございませんでしょうか、まずは伺いたいと思います。 ○議長(川合保生君) 建設部長。 ○建設部長(角谷俊卓君) そうですね、現在今考えていることは、営農を引き続きお願いするために、農楽校の生徒さんと一緒にそういう対策について考えて協力していきたいというふうには考えております。 ○議長(川合保生君) 16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) ぜひ何らかの格好で被害に遭ったところの対策もお願いしたい。  2点目については、人的被害について。発生したとの報告はありませんということでした。幸いにしてということだと思います。この場で発表するのがいいのかどうかちょっと迷ったんですが、実はイケアの西の道路のところで横断歩道がありますよね。あそこをイノシシの親子が並んで渡っているという写真が撮られているんです。そんなような状況なんですね。イケアのあのお店のところから田んぼに向かって渡っていくという、時間的にはまだ5時、6時の時間帯なんですね。そんなときに人と鉢合わせをしたら、子どもと鉢合わせをしたら一体どうなるかということです。テレビではイノシシに襲われて、けがをしたというようなことも報道があったかと思います。そういう実例を聞いて、これに対する感想をちょっとお聞かせ願えないでしょうか。人的被害がもし起きたら、どうしたらいいか。それから対策も含めて何かありますか。 ○議長(川合保生君) 建設部長。 ○建設部長(角谷俊卓君) 被害をまず未然に防止するために、チラシなどを地域のほうにお配りしております。それと先ほど言われるように、私も見させていただきました。18時ごろにイケアの横の西側にイノシシが3頭並んで渡っているという写真を見させていただきました。非常に危険であるということも認識しております。その中で皆さんにお伝えしたいことは、イノシシに向かって、目を合わさないようにするというのが一番ポイントだということも猟友会の方からお聞きしております。できるだけ見たら、なるべく避けるように、逃げるというんですか、目を合わさないようなことをして、遠ざかっていくというようにしていただきたいというふうに考えております。 ○議長(川合保生君) 16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) 小学校とか、学校、それから地域にも回覧板等でイノシシともし会ったらというようなことでこういうふうにしたらどうですかというようなチラシ等も回覧されているということもありました。引き続きいろんな情報を集めていただいて、またどういうところで出たと、人が寄るようなところでイノシシが発見されたというような情報があったら、的確に情報を流していただいて、皆さんに注意喚起を続けていっていただきたいなと思います。  あとは、箱わな、それから今回は補正予算でついておりますので、またそれは委員会のほうで議論していただくことになろうかと思います。そのほかにも、いろんな対策、どれが有効かというのはなかなか難しいということも聞いております。一つお願いしたいのは、農業総合試験場で公開デーがありました。このときにも多くの市民の人たちがイノシシに対する相談窓口、次から次へと相談窓口に長久手市民の方が来て相談をされていました。また農業総合試験場でも県で考えた一網打尽にするようなわなだとか、それからくくりわなと、それを一網打尽するような大きな枠をつくって、遠くで見ていて、イノシシが入ったらボタンを押して閉じて捕まえると、そのようなことも研究をされている。ぜひそういうのを参考にしていただいて、進めていっていただきたい。農業総合試験場との連携、それから地域との連携、その辺は今後進めていただけるのでしょうか、お願いしたいと思います。 ○議長(川合保生君) 建設部長。 ○建設部長(角谷俊卓君) 今、議員がおっしゃるように、農業総合試験場は専門家でもありますので、そちらのほうとまた地元の協力がないと、こういうのはできませんので協力してやっていきたいというふうには考えております。 ○議長(川合保生君) 16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) もう1点、これはお願いをしておきたいと思いますが、市役所の中の体制もやはりちょっと不十分ではないかと。市民の方から多くの苦情を受けております。市の対応は、今言われても、そうは言われても何ともならんとか、わかっています、わかっていますというような、そういう対応の仕方をしていることで多くの苦情が来ております。ここは親身になって対応していただくことをお願いして、次の項目へいきます。 ○議長(川合保生君) 次の項目の質問に移ります。16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) 2項目め、公園西駅周辺環境配慮型まちづくりについてお伺いいたします。  (1)現時点での成果はどのようか。  (2)環境配慮型住宅ガイドラインの取り組み状況はどのようかお伺いしたいと思います。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。建設部長。              [建設部長 角谷俊卓君登壇] ○建設部長(角谷俊卓君) 公園西駅周辺環境配慮型まちづくりについて、御質問いただきましたので、順次お答えさせていただきます。  1点目について、公園西駅周辺地区では、環境配慮型まちづくりに関する各種計画を策定し、8項目の導入方策に基づき事業を進めています。これまでに実施してきた主な成果として、「エリア全体での積極的な緑化の推進」という項目では、IKEA長久手西側の1号調整池を覆蓋化し、その上部を公園として緑化しました。  「環境配慮型基盤整備の実施」という項目では、車道部における舗装は、表面に赤外線を高反射させる遮熱性樹脂を一部区間に塗布し、路面温度の上昇を抑制しています。また、歩道部における舗装は、遮熱効果に加え保水効果がある遮熱保水性平板ブロック舗装を施し、気化熱の利用による体感温度の上昇を抑制しています。  「環境配慮型先導住宅街区の構築」という項目では、本地区の中でもより環境に配慮した街区を形成していくため、公共施設の配置変更もあわせて、事業計画の変更を行いました。  「環境配慮に対する高い取り組み内容を提案する事業者の選定」という項目では、環境配慮型まちづくりに対して信頼のおける事業者から参画をいただき、行政と民間が連携して、よりよいまちづくりを進めていくこととして、平成24年度には、商業ゾーンに出店する商業事業者としてイケア・ジャパン株式会社、平成28年度には、環境配慮型先導住宅街区整備のパートナーとして、トヨタホーム株式会社、トヨタすまいるライフ株式会社を選定しました。  2点目について、本地区では、平成28年2月に公園西駅周辺地区環境配慮型住宅ガイドラインを策定しています。このガイドラインでは、本地区内の全ての建物の建築に際し、建物環境性能の強化と緑化について目標水準を定めており、建物についての環境性能の強化として、将来義務化される住宅・建築物省エネルギー基準を満たすこととし、緑化については、敷地面積に対して緑化率10%を満たすこととしています。なお、地区最南端の環境配慮型先導住宅街区においては、現在、地区計画案を策定するため庁内関係部署による協議を重ね、ガイドライン内で示している緑化率より高い目標値となるよう検討しており、今後は、所定の手続を踏まえて条例化し、一定の強制力を持たせていくことで、本地区内でもよりレベルの高いまちづくりを進めていきます。 ○議長(川合保生君) 再質問ありませんか。16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) 環境配慮型基盤整備の実施というところでは、遮熱性樹脂を一部区間に塗布しということで、温度を上昇抑制していますと。それから歩道に遮熱保水性平板ブロック舗装して、気化熱の利用による体感温度の上昇を抑制していますという答弁でありました。これは抑制しています、下げていますというんですけど、効果というのは本当にはっきりとわかってきておるんでしょうか。体感ということなんですけれども、今工事をやっている段階ですので、その辺の効果というのはなかなか難しいのかもしれません。  また、舗装はグレーに塗ってやっていくといいながら、イケアの前だけやって、駅の南側は普通の舗装をやってあるんですね。そういう点はどう解釈していいのか。効果の検証とか、そういうのは具体的にどういうふうになっているのか、少し教えてください。 ○議長(川合保生君) 建設部長。 ○建設部長(角谷俊卓君) 遮熱性舗装の件で御質問だと思うんですけれども、遮熱性舗装については、現在調査をしている段階で、温度については結果が出ておりますというか、温度の差的には出ております。今後もう少し状況、例えば夜間であったり、昼間であったりという、状況の確認をしたいため、もう少し時間がかかるということですが、前回の9月議会での答弁でもありましたように、表面温度については、間違いなく8℃から10℃ぐらいの差があるということで結果が出ております。  あともう1点済みません、先ほど答弁させていただきました、1号調整池の上部の緑化については、私、公園というふうに発言しましたが、緑地空間ということの整備で訂正したいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(川合保生君) 16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) なぜ今回この質問をしたかというと、これは過去多くの議員の方がこのまちづくりを始める段階で、この環境配慮型はどういうことなんだ、どういう効果があるんだ、どういう目的があるんだというようなことを聞いてまいりました。そこの中で一番やっぱり気になるところは、ここでやったことを全国発信して、しっかりと環境に対する取り組みを長久手がやっているということを全国発信をしたい。またこの公園西駅周辺でしたことを市のほかの区域にも広めていって、浸透して、長久手市が環境に対してしっかりと取り組んでいるということをやっていきたいというようなことでした。今、答弁をお聞きしていますと、緑化と遮熱、これは市がやれることはこの程度しかないのかということであります。それからもう一つは、デザインコンペとかいろんなことをやりました。風の流れだとか、それから太陽光を配置してだとか、それから香流川の緑道を使ってとかいろんなことをデザインコンペなどでも提案されたこと、そういうのを中心にすばらしいまちをつくっていこうという、それにみんなで努力していこうという話だったのですが、どうもその辺が尻すぼみというか、普通の区画整理に終わってしまっているような状況に見受けられて仕方がないんです。  もう一つは、ガイドラインの設定ということですが、ガイドラインの中身も全てがお願い事になっている、こういうことに協力してくださいねという。今回、先進区域を決定して、そこはトヨタ系のグループ会社がやっていくというようなことでしたが、これも平成28年にそういう公募をしてやっていく。じゃあ、工事はいつ始まるかとお聞きしたら、もう少し先ですかね、一、二年後に工事着手と。そうするとそこでの実績が見本にもならずに今もう既に保留地の処分等も始まって、新しい家やアパートが建っております。これがガイドラインに基づいて、きちんとやられているのか、それとも全てやっていただくというわけにはいかないかもしれません。ただし、ガイドラインの中身を尊重していただいて、皆ですばらしい、環境に配慮したまちづくりをしていこうという、そういう趣旨ができているのかというのが一番大きな課題だと思うんですが、どうなんですか、確認はできるんですか。その方向で今進んでいるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(川合保生君) 建設部長。 ○建設部長(角谷俊卓君) ガイドラインの実施状況だというふうに感じておりますけれども、どれぐらいの協力が得られたかということの確認ということでよろしいかと思いますが、緑化に関する指針は、地区内における建築物について、本市の美しいまちづくり条例の審査対象となる店舗、アパート等に関しては、約20%というものもあり、いずれも指針で上げている10%以上の緑化率となっていることは確認しております。ただし、環境配慮の強化については、建築時における土地区画整理法第76条の申請書の内容で、太陽光パネルの設置ぐらいは把握することができますが、断熱材の施工方法、照明器具等の設備の仕様まで確認することは今のところできていないという状況であります。 ○議長(川合保生君) 16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) そうですね、確認申請等の手続も市を経由せずに出されているというところでは、もう土地区画整理表第76条申請の最初の届け出のところでは確認ができるかもしれませんが、建築確認申請等はもう既に市が確認できない状況で建築が始まっているような状況があります。ぜひガイドラインの趣旨をもっときちんと説明をする、それから広報する、周知をする、協力をしていただくということをしっかり努めていくべきだと思いますが、どうですか。 ○議長(川合保生君) 建設部長。 ○建設部長(角谷俊卓君) 言われることは十分わかります。現状の周知方法については、本当に市のホームページにガイドラインの概要版と本編のデータを掲載しております。また区画整理課の窓口にはガイドラインの概要版をペーパーで準備して来庁された方にその内容を説明して、協力を求めているということであります。さらに来年度当初には、南エリア内で同時に6街区規模で使用収益を開始する予定であり、これまで以上に建築物のビルドアップが進むこととなるため、地権者へ送付するニュース、概要版を同封して周知を図っていきたいというふうには考えております。 ○議長(川合保生君) 16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) いずれにしても当初目標を立てられました。全国発信をしたいとか、他の地域に拡大していきたいという思いがどうも伝わらないので、そこはぜひ頑張っていただきたい。これはことし平成30年度の行政評価表で皆様方が自己評価した中にも書いてあるんです。今後の方向性とか、いろんなところでわかりやすい評価をしていかなあかんですねと、今の環境配慮から適切な指導をしていかないかんですねということも書いてあります。それから今こんなことを言っておっていいのかというのがありますが、担当職員として、環境に配慮したまちづくりがどのようなもので、どうあるべきかを再整理する必要があると、行政評価表も皆さん方の自己診断で書かれております。ぜひその辺は頑張ってやっていただいて、まだしばらく工事等続きます。それからまだまだ予算をつけていかないかんです。環境に配慮したまちづくりということで、全国から見に来ていただけるようなそんなまちになることを期待して、この項は終わっていきたいと思います。 ○議長(川合保生君) 次の項目の質問に移ります。16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) 3項目め、長久手自然遊歩道について。  平成26年第4回定例会において、「既存ルートでは、今後活用は難しい。市民ニーズに合った遊歩道を研究していく」との答弁でありました。そこで次の点を伺います。  (1)研究された結果はどのようですか。  (2)これちょっと表現が悪かったかもしれません、元ルートという言い方ではなくて、既存ルートでは活用が難しいということで研究をするということでした。ですから、既存ルートとかで活用から外れてしまったようなところはどうしていくのだと。それは今、どこの部署が管理所管しているのか、確認をしたいと思います。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。くらし文化部長。            [くらし文化部長 加藤正純君登壇] ○くらし文化部長(加藤正純君) 長久手自然遊歩道についてお答えをいたします。  1点目について、平成26年第4回定例会後、スポーツ推進委員と現地を見ながら協議した結果、遊歩道と住宅が近接した場所があることや、整備当時と比較して交通量が増加するなど、活用を続ける上で支障が生じる恐れがあるため、全ルートの活用は難しいと判断しています。ただし、歩けあるけ運動で、ルートの一部を活用しており、今後も、活用可能な一部のルートをさまざまな機会を捉えて活用したいと考えます。  2点目について、管理は、生涯学習課が所管しており、活用可能な一部のルートの維持管理については、引き続き草刈りを年2回程度実施していきます。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) 先回の質問の後、スポーツ推進委員の方々と協議をして、使っていくところ、ここは遊歩道としては難しいんじゃないかというようなところを区分けしてやっていくということでありましたが、その後ずっと見ておりましたが、やってる内容としては維持管理で草刈りを年2回ということでした。ところが見直して、使っていかないところも決めてと言っておきながら、ずっと続けて草刈りは同じところをやってきているはずなんですね。何もさわっていないこの4年間、ずっと同じことをしている。草刈りをやめろというわけじゃないんです。それは地域の方々がずっと市役所が草を刈ってきれいにしている。それはそれで地域の方はありがたい。ですけど、生涯学習課が自然遊歩道として管理していって、使っていないということがどうしてもやっぱりおかしいのではないか。赤道として管理していくのであれば、それはやっぱり建設部の土木課で管理していくべきであるし、スポーツの杜の下側の道路のところであるならば、スポーツの杜の斜面の管理とあわせて一緒にやっていくというんならいいんです。もうルートとしては使わないということであるならば。使わないと言っておきながら、ずっと草刈りは続けてきております。この辺はやっぱり整理をするべきではないかと思うんですが、どうですか。 ○議長(川合保生君) くらし文化部長。 ○くらし文化部長(加藤正純君) 議員おっしゃるとおり、活用を続ける区間につきましては、引き続き実施していきます。ただ、もう既に活用できていない場所については、また関係各課とこれは協議を進めたいと思っております。 ○議長(川合保生君) 16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) あと1点、小言ばかりで申しわけないんですが、先回の質問の後にルートは一部やめます。ずっとそれで擬木でつくられた看板がずっと残っている。それから、溝之杁池のところには、1メートル50四方の看板があって、それも何が書いてあるかわからない。これも含め、先回のときに、きちんとしてくださいねというお願いがしてあったんですね。いまだに何もやっていない。このあたりは、ぜひしっかりと、今回はやってください。大した金額の事業じゃないかもしれませんが、ちりも積もればということであります。いろんな事業を精査していただいてやっていかないかんと思いますので、その辺についてだけ回答をいただいて終わりたいと思います。 ○議長(川合保生君) くらし文化部長。 ○くらし文化部長(加藤正純君) 擬木の看板につきましては、過去に壊れたものについては、早急に撤去をさせていただきましたが、まだ埋まっているものが幾つかありますので、これについては全て撤去する方向で進めたいと思います。  それからまた、もう一つ、溝之杁池にある看板、これについては、確かに看板の表面は消えてしまって何が書いてあるかわからない状態なんですけれども、地元の方が活用されているということで、一度地元の方とも相談をさせていただいて、逆に言えば活用できる方向で何らかの形で残していかなければならないと思っていますので、またそれについても検討させていただきたいと思っています。 ○議長(川合保生君) 16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) 言い忘れました。やめろやめろと言っているわけじゃないんです。せっかくやるんだったらしっかり使ってもらえるように考えてほしいんです。生涯学習課が草刈りをしたなら、その後にやっぱり歩けあるけ運動だとか、いろんなことを企画していただいて、ぜひそこを通っていただいて、見ていただく。もう誰も通らないからやめろじゃなくて、やって使っていただく、そちらの方向で頑張っていただきたいと思います。  次の項目にいきます。 ○議長(川合保生君) 次の項目の質問に移ります。16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) 4項目め、農村自然環境整備事業についてです。  私が平成27年第1回定例会において質問をさせていただきましたが、「今後も現状の施設の適切な維持管理に努め、利用促進の手法を検討していきたい」との答弁でありました。この質問に対しては、またこの平成27年にさかのぼること2年前に、加藤議員もこの整備事業に対してしっかり使っていくようにというようなことを聞いております。ですから平成25年からいくともう5年たっているんですね。そこで伺います。  (1)利用促進のための手だては何か。  (2)改変整備はあるか。これは、このときの質問は、もう整備の予定は特にありませんという回答でありましたが、その後何もしていないので、逆に改変して、また使っていくような計画はあるのか今お伺いしたいと思います。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。建設部長。              [建設部長 角谷俊卓君登壇] ○建設部長(角谷俊卓君) 農村自然環境整備事業について御質問をいただきましたので、お答えさせていただきます。  1点目について、御質問の施設である愛知用水暗渠上部、自然環境・生態系保全施設とビオトープは、生物の生息環境を保全し、豊かで魅力的な自然資源を活用した農村づくりのため、愛知県により整備されたものです。利用促進について、まずは施設のことを知っていただくことから始めたいと考えています。具体的には、本市ホームページへの掲載、シティガイドマップへの掲載のほか、自然環境に関する会議や団体への情報提供などから始めていきたいと考えています。  2点目について、本施設について新たな整備をすることは考えておりません。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) それでは、まず現在管理はどのようにされているのでしょうか。3年半前から管理の内容は変わりましたか、お伺いしたいと思います。 ○議長(川合保生君) 建設部長。 ○建設部長(角谷俊卓君) 現在は、シルバー人材センターと委託契約を締結していまして、除草は年2回、樹木の剪定は年1回、園路清掃は毎月1回、トイレ清掃が週1回ということで行っております。       (「それは変わったところはありますか。」と呼ぶ者あり) ○建設部長(角谷俊卓君) (続)前と変わったところ、ちょっと今比較がございませんので、後でまた御答弁させていただきます。 ○議長(川合保生君) 16番伊藤祐司議員。
    ○16番(伊藤祐司君) それでは、利用状況は変化がありましたか。 ○議長(川合保生君) 建設部長。 ○建設部長(角谷俊卓君) そうですね、サイクリングの途中で休憩する人や、仕事の途中で休憩する人などが見られています。全体としては余り多くはいません。ということで、先ほど前回との管理の状況ですけれども、前と変わっていないという状況であります。 ○議長(川合保生君) 16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) 平成27年のときの質問もやはりつくったものはしっかりと利用すべくいろんなことを考えて使っていただけるようなことを検討すべきだということでありました。そういう点で利用促進の手法を検討していきたいということだったんですが、きょうの答弁もこれが今、出てきてはいけない答弁ですね。やったことは、それからふえた実績は、それからお金を使ったことが効果があったのかということが大事なところだと思うんですが、どうもこれもその後何もさわっていない。それからやりようがないということでした。今回質問しても何とか使っていきたいというようなことがありました。これは一つは、県が整備したということもありますし、補助金の関係、いろいろな面から当初の目的を簡単に変更できないというような縛りがあるというようなこともお聞きしておりますが、その辺は何か本当に縛りがあるんですか。改変できない理由、改変というか違うことに使うとか、もうやめるとか、そういうことはできないんですか。 ○議長(川合保生君) 建設部長。 ○建設部長(角谷俊卓君) 補助金という事業概念からいって、なかなか目的から外れることが縛りがありまして、その縛りをクリアする年数をとにかくクリアしないと、ほかのものの事業に変えることが難しいという状況ではありますので、今のところまだその期間が来ていないので、そのままの状態で農村自然環境整備事業ということで利用しないといけないと。今、その場所のものについては、20年の縛りがあるということで、あと10年は改変できないという状況ではあります。 ○議長(川合保生君) 16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) あと10年は改変できないということであります。それならばやっぱりどうやったら使っていただくか、それからせっかく税金を投入したものですから、その目的に合うように努力をすべきだと思うんですね。それが周知をする、広報をするというような今答弁だったかと思うんですが、先回も言いました、ここの場所は行きにくいし、使いにくいんですね。ですから行きやすくしなければいけないし、本当に使う目的をしっかりとして、ここで自然観察をするというんですが、自然観察をするイベントも開かれたことも何もない。ただつくっただけで毎年草刈りをやって、毎年どころか、毎月誰かが手を入れて管理をしておっても、誰も使わない。通りすがりのサイクリングの人とか、昼休みの休憩で車をとめる。その人たちのためだけにつくった場所ではないんですね。自然観察をするだとか、農村の自然環境の整備のためとつくったんですから、10年間変えることができなければそれを使えるように努力をしていただきたい。変えるということは、補助金を返してでも変えるということなら変えてもらって結構です。ここが有効に使われるような手だてをぜひ検討していっていただきたいと思います。本当に使われない理由をきちんと調査して、それの対処を考えていただきたいと思いますが、どうですか。 ○議長(川合保生君) 建設部長。 ○建設部長(角谷俊卓君) 伊藤議員おっしゃるとおり、この施設について、まずは知っていただくということを始めたいと、知っていただくということから始めていただいて、急にイベントを実施するのではなく、自然環境に関する会議や団体への声かけなどから始めて、利用促進に努めていきたいというふうには考えております。 ○16番(伊藤祐司君) 次にいきます。 ○議長(川合保生君) 次の項目の質問に移ります。16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) 5項目め、公共交通についてお伺いしたいと思います。  (1)利便性向上のための市の方針を伺いたいと思います。  (2)定額乗り合いタクシー(N−タク)はどうするのか。これは本日3回目になりますかね、同じ答弁になるかと思いますが、もう一度お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。市長公室長。             [市長公室長 高嶋隆明君登壇] ○市長公室長(高嶋隆明君) それでは、公共交通について、御答弁をさせていただきます。  1点目について、本市としては、地域の公共交通ネットワーク全体の維持・発展や利用者の利便性を確保するために、リニモを始め、名鉄バス、N−バス、タクシー等の市内の各公共交通機関の関係者で構成する長久手市公共交通会議を開催し、協議しています。現在、本協議会では、次期長久手市公共交通網形成計画を策定しており、その中で、各公共交通機関の連携、まちの変化への対応と持続性の確保、多様なニーズへの対応及び利用促進による維持・活性化の4つの取り組みを基本方針として掲げ、N−バスの見直しや新しい移動サービスなどの事業に取り組むことを考えています。  2点目については、実証実験の結果を検証した後に検討していきます。  以上でございます。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) 私も再度確認したいと思います。実証実験の結果を検証した後に検討していきたいということでありました。12月末までにしたいというような、先ほどの答弁でありました。ということは、それは予算化に向けてしっかりとした結論を出していくということでいいんですか。まだ続ける本格実施、その辺は結論は出ていないことだと思いますが、当初予算にある程度間に合わせるために、12月までにしっかりとした検証をするということでよろしいでしょうか。 ○議長(川合保生君) 福祉部次長。 ○福祉部次長(中野智夫君) 定額乗り合いタクシーにつきまして、今お話があったとおり、来年度の予算に向けては、財政当局も含めて、協議をされているところでございます。 ○議長(川合保生君) 16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) 検証をまだしていないということでありました。ぜひ早く出していただいてということであります。また、このN−タクを初め、福祉施策の要素を含んだ市民の足を整備するという考え方が結構うちの市では大きな割合を割いていると思うんですね。先ほどの1点目の公共交通の方向性については、市公共交通会議で協議しています。そちらのほうでというようなことでありましたが、この福祉施策の割合が結構高いと私は思っておりますので、そういう点ではここだけではなくて、市として福祉の観点からこの公共交通をどうしていくのだということがぜひ聞きたかったんです。拡大していくのかということですね。N−バスはこれ以上はいかないのか、それともN−バス自身もふやしていくのか。それからほかの何か違う形での市民の足を考えていくのか、その辺は今以上にしっかりと市民ニーズに応えて政策を展開していくのかどうか、その辺の方針を伺いたいと思います。 ○議長(川合保生君) 福祉部長。 ○福祉部長(中西直起君) 12月末をめどに、今回の乗り合いタクシーの検証を行うというように回答をしてきました。乗り合いタクシーというのは、高齢者とか、あるいは障がいのある方の外出促進のための交通の足を確保するということでしたので、まずはそのことを検証をするということです。ただ、こういった足の確保というのは、本来は、公共交通全体の交通政策の中で本来は考えていくことがふさわしいだろうということで、先ほどの答弁の際には、公室長からN−バスを含めた公共交通体系全体についての検討も要るんだというような答弁であったと思います。ですから、繰り返しにはなりますけれども、12月までに今回の乗り合いタクシーの検証を行って、そこでいろいろな課題や検討すべき方策が明らかになるであろうと。そうしたらそれは次の段階では、公共交通の全体の課題や、その議論の土俵の中へ乗せていくことにあるであろうというふうに思っております。ですから、乗り合いタクシーは、それだけを福祉の施策だというふうに結論を出すことは難しいと思っていますので、全体の検証の流れと、次の検討へ結びつけていく、そういうような手続を進めていくということを回答しております。  以上です。 ○議長(川合保生君) 16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) 何か難しい方向へ行っちゃってあれなんだけど、そうじゃなくて、拡充していくのか、市民の足としてしっかりとした整備を今後も続けていくのかということです。それには財源とかいろいろな問題もあるということは承知しております。その辺も含めて、今の既存のN−バスだとか、リニモだとかの連携も含め、やっていってほしいと思っておるんです。N−タクだけがということではなくて、公共交通として市民の足の確保、それからその中では今、N−バスなどは高齢者と子どもたちは無料にしております。先ほど有料化というような話も出たんですが、福祉施策を充実していくということであるならば、いま一度、その財源との絡みを含め、何とか守っていく方向でとか、より以上のサービスを展開していってもいいのではないかなと思います。財源があることですので、むちゃなことは言いませんが。  ただ、もう一つは、公共交通としてワンボックスをやっていただきました。これについても利用率からいったら、やめたほうがいいじゃないかというような話も出ています。ただ、これも今1台しかないので利用の仕方が不便であるから使えないのかもしれません。それから三ケ峯の子どもたちの通学の状況などはどうなるか、このあたりは、子どもたち優先はわかります。ただ、それによって市民の方が乗れなくて、リニモも利用できなくて、車通勤ばかりしておってはまた意味のない話だと思います。そういうところを含めて、公共交通のあり方については、ルート改変を待つのではなく、随時やっていっていただきたいなと思います。そういう点では、交通網形成計画を策定したり、いろいろやっていただく、ニーズに即してやっていくということでありますので、引き続きしっかりとやっていただきたいと思いますし、市の福祉バスとしての概念ももう少し尊重してもらってもいいのかなという思いがあります。その点を最後、もう一度お聞きして、次の項目にいきたいと思います。 ○議長(川合保生君) 市長公室長。 ○市長公室長(高嶋隆明君) 御指摘のとおり、N−バス、N−タクを含めて、各公共交通事業の役割をきちっと整理して、財源等も含めて、一番重要なのは、持続可能な公共交通にしていくということが一番必要であるというふうに考えております。そういったことを念頭に置きながら、先ほどから申し上げています長久手市の公共交通会議、それからこれは市の担当者で構成する公共交通ネットワーク調査研究会、そういったところでもきちっと役割、持続可能な公共交通、そういった視点で検討を進めていきたいというふうに考えております。 ○16番(伊藤祐司君) 次の項目をお願いします。 ○議長(川合保生君) 次の項目の質問に移ります。16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) 時間が迫っておりますので、回答も早口でお願いします。  6項目め、幼保無償化における地方負担について。  全国市長会は反対する方針を表明した。市の考えを伺う。きょう新聞報道で、きのう、保留、それから自治体の負担を軽減するということですが、結論までは至っていない。現在まだ保留の状態であります。今やれること等を期待して、ちょっと答弁をお願いします。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。福祉部長。              [福祉部長 中西直起君登壇] ○福祉部長(中西直起君) 幼保無償化における地方負担についてお答えいたします。  全国市長会が採択した「「子どもたちのための幼児教育・保育の無償化」を求める緊急アピール」のとおり、地方自治体には財政的、業務的な負担が増大するものと考えています。また、本市では待機児童の解消が課題となっていますが、保育の無償化により、さらに保育ニーズが増大することが考えられるため、待機児童のさらなる増加が懸念されます。このため、今後も国の制度設計や負担割合などに関する情報収集に努め、計画的に準備していくとともに、全国市長会の動向にも注視したいと考えています。  以上です。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) この件は、さきの総選挙の公約であったということでありますが、地方負担については、寝耳に水の話で、これについて、国がその無償化について頑張るというんだったら、それは国が集めた税金の中でやっていただければいいんですが、地方もその一部を地方消費税が上がるからといって、その分を負担しろと急に言われたやつは、これはやっぱりなかなか受け入れがたい部分があるかなという思いがあるんです。市の実情を国、それから関係機関にしっかりと訴えて、それでよりよきものにしていくということが必要だと思います。市長会では、そうやって地方関係団体等も議論を進めておりますが、市としても、市長としてもやっぱり行動を移すべきだと思うんです。市長も厚生労働省には知り合いの方もたくさんみえることだと思いますし、ぜひ長久手市の状況をわかっていただいて、財政的なところではほかに使い道があるということもしっかりと訴えていただいて、このあたりは抵抗できるうちは抵抗したほうがいいんじゃないかなと私は思うんですが、どうでしょうか。 ○議長(川合保生君) 福祉部長。 ○福祉部長(中西直起君) この全国市長会が出しました緊急アピールにも長久手市と同じような問題関心で例えば保育人材の確保ですとか、これから上郷保育園を整備していきますけれども、施設整備等に関する財政措置とか、そういった本来の助成を国は行うべきだということも優先順位の上のほうの項目に書かれています。どういった形で市が意見を表明していくのかというのは、いろいろ議論なり検討の余地があるところだとは思いますけれども、議員が御指摘の趣旨を踏まえていきたいと思います。  以上です。 ○16番(伊藤祐司君) 次にいきます。 ○議長(川合保生君) 次の項目の質問に移ります。16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) 7項目め、香流川整備について。  長久手浄化センター北側付近の景観整備をもっと拡充しないか。  以上です。 ○議長(川合保生君) 質問は終わりました。  続いて、当局の答弁を求めます。建設部長。              [建設部長 角谷俊卓君登壇] ○建設部長(角谷俊卓君) 香流川の整備について御質問いただきましたのでお答えさせていただきます。  河川管理者である愛知県に確認したところ、現在のところ新たな整備予定はありませんが、昨年度、河川しゅんせつを行い河川本線の機能を回復し、ビオトープとしてつくられた水路に流れる水量を調整するため、袋詰め玉石による水制工を設置し、現在再生に向け経過を観察しています。また、中洲部分において、特に夏場などは草が繁茂し、有効利用されていないことから草刈りについても来年度以降は実施していきたいとのことです。愛知県では、河川愛護団体が雑草の草刈り及びごみ等の除去の清掃活動に対し、報償金を支給する制度がありますので、現在、地元自治会や河川愛護団体と協力しながら行っている香流川一斉清掃及び植樹の下草刈り活動を継続しながら、より多くの市民に香流川への関心を持っていただき、市民団体主体の管理につなげていければと考えています。 ○議長(川合保生君) 再質問はありませんか。16番伊藤祐司議員。 ○16番(伊藤祐司君) ここの場所は、今説明があったとおり、本線河川をしゅんせつしていただいて、みんなが香流川ってこんなふうになっていたのというような場所であります。ここは、香流川整備計画でも憩いの場としてみんなで活用していっていただこうというようなことが書かれておりました。ところが現状では使われていないものですから、ぜひ使っていただく方向で頑張っていただきたい。これは県のものではあるんですが、ぜひ市のほうで、ビオトープというような形で、本線河川は県のほうで管理していただければいい。こちらは緑地として憩いの場として市で管理していくということもぜひ視野に入れていただいて、市民の方も一生懸命花を植えたりやっているんです。ところが、下の水の流れに近いほうは危険ですので、余り個人の方が勝手にやるよりもやっぱりきちんとしたルールのもとで管理していく方向が大事かな、ぜひここは香流川整備計画のとおりやっていただきたいと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(川合保生君) 建設部長。 ○建設部長(角谷俊卓君) 議員おっしゃるように、堤防ののり方から1メートルぐらいは花を植えていただいておりますけれども、市では難しいため、市民による管理につなげていくように考えていきたいと思っております。 ○議長(川合保生君) 以上で、伊藤祐司議員の個人質問を終結します。               ―――――――――――――― ○議長(川合保生君) 以上で本日の日程は全て終了しました。  次回は12月5日午前9時30分から本会議を開きます。  本日はこれにて散会します。                  午後5時41分散会...