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06月13日-02号

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  1. 日進市議会 2024-06-13
    06月13日-02号


    取得元: 日進市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-15
    令和 6年  6月 定例会(第2回)        令和6年第2回日進市議会定例会本会議[6月13日(木)]1.開議        午前9時30分 議長宣告1.会議に出席した議員         1番 田中とおる       2番 ゆきむらともこ         3番 島村きよみ       4番 加納やすこ         5番 吉野ゆうと       6番 小出あさこ         7番 白井えり子       8番 舟橋よしえ         9番 山田久美        10番 岩渕晃久         11番 大屋よしお       12番 福安淳也         13番 ごとうみき       14番 坂林たくみ         15番 川嶋恵美        16番 中島まなみ         17番 水野たかはる      18番 小野田利信         19番 大橋ゆうすけ      20番 武田治敏1.会議に欠席した議員         なし1.地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者の職氏名  市長          近藤裕貴   副市長         水野隆史  教育長         岩田憲二   総合政策部長      石川雅之  総合政策部調整監    杉田武史   総務部長        萩野一志  総務部参事       石川誠司   生活安全部長      加藤慎司  福祉部長        祖父江直文  健康こども部長     棚瀬浩三  都市整備部長      蟹江健二   都市整備部参事     荻野成康  産業政策部長      長原範幸   産業政策部参事     小椋宏樹  生涯学習部長      伊東あゆみ  学校教育部長      加藤 誠1.会議に職務のために出席した者の職氏名  議会事務局長      伊東敏樹   議事課長        石川博之1.議事日程  日程第1 一般質問(個人質問)      1 福安淳也      2 中島まなみ      3 武田治敏      4 小出あさこ      5 坂林たくみ      6 島村きよみ      7 白井えり子1.閉議        午後2時59分 議長宣告     午前9時30分 開議 ○議長(小野田利信) おはようございます。 開議に先立ち報告します。 本日の出席説明員は、お手元に配付したとおりです。 なお、傍聴の方に申し上げます。携帯電話につきましては、マナーモードにするか、電源を切っていただき、傍聴席から発言、拍手もしないよう、よろしくお願いします。 ただいまの出席議員数は20人です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付した日程表のとおりです。 これより本日の日程に入ります。----------------------------------- ○議長(小野田利信) 日程第1、一般質問を行います。 お諮りします。質問については、順次発言を許し、質問時間は20分以内としたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 異議なしと認めます。よって、質問については、順次発言を許し、質問時間は20分以内とすることに決しました。 質問者の順番及び質問事項は、お手元に配付したとおりです。 最初に、福安淳也議員の発言を許します。     〔12番 福安淳也登壇〕 ◆12番(福安淳也) おはようございます。 10年目にして初めてのトップバッターでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、一般質問をさせていただきます。 せんだっての3月議会で、西小学校の更新や長寿命化工事など適正化対策について検討していくという御答弁がございましたが、検討状況はどのようですか、お尋ねいたします。 ○議長(小野田利信) ただいまの福安淳也議員の質問に対する答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 市内小中学校の適正規模及び適正配置を検討するため、去る4月23日に令和6年度第1回日進市立小中学校適正規模等検討委員会を開催いたしました。 その中で、令和12年度までの児童数の推計上、西小学校につきましては、将来的に児童数の増加が見込まれ、必要普通教室数が不足する可能性があったこと、また、現状の校舎の老朽化が著しいことからより具体的な検討を行うため、専門の検討部会を立ち上げて調査・研究することとなりました。 そこで、西小学校に関係する地域や保護者、各学校の代表者を委員とする日進市立西小学校適正化対策検討部会を立ち上げ、去る5月30日には第1回の会議を開催したところであります。 ○議長(小野田利信) 福安議員。 ◆12番(福安淳也) ありがとうございます。 適正規模等検討委員会適正化対策検討部会では、具体的にはどのような意見が出されたかお伺いいたします。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 検討委員会においては、比較的近い将来に教室数が不足した場合の対応方法に関する御意見や、校舎の老朽化対策も踏まえ、工事中の子どもたちへの影響や新たな学習環境の確保も考えながら、複合的、長期的な視点での検討が必要であるとの御意見をいただきました。 検討部会におきましては、現在の校舎における課題や諸条件を提示させていただいた上、御議論をいただき、老朽化対策としては建て替えが適当であるとの御意見をいただきましたが、建て替え案の選定には、広く地域住民や保護者、学校関係者からの意見を集約してほしいとの御意見も併せていただいたところでございます。 ○議長(小野田利信) 福安議員。 ◆12番(福安淳也) 市内で一番古い校舎でありますので、老朽化を考えた場合、建て替えが必要であることは理解できるところでございますが、子どもたちの影響や適切な学習環境が保てるのかといった視点の検討がやはり重要になってくると思います。建て替え案については、移転という案も出されたと伺っていますが、どのような議論があったのでしょうか、お願いいたします。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 建て替え案としましては、敷地面積を増やした上で現在地に建て替える案と、学区内での移転とする案が出され、仮に移転となった場合の候補地としましては、地理的な条件や将来的な利活用、教育的意義なども踏まえ、日進西中学校の隣接地が望ましいのではないかとの御意見もいただきました。 ○議長(小野田利信) 福安議員。 ◆12番(福安淳也) 第1回の検討委員会や検討部会が開催されたばかりではございますが、今後の予定はどのように考えていらっしゃいますでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 今後は、市民の皆様の御意見を集約した上、その結果も踏まえて第2回の検討部会を開催する予定としており、その後、検討部会での適正化及び老朽化対策の意見を取りまとめ、上位組織である検討委員会へ報告させていただきます。最終的には、検討委員会にて小中学校全体の適正化対策に関する報告書を作成し、教育委員会へと提出いただく流れとなります。 本市としましては、今年度実施する建物の耐力度調査の結果や、検討委員会、検討部会の意見と合わせ、最終的な方針を決定してまいります。 ○議長(小野田利信) 福安議員。 ◆12番(福安淳也) ありがとうございます。 それでは、次の質問に参りますが、検討部会では広く地域住民や保護者等の意見を集約してほしいという意見があったとのことですが、西小学校は市内でも最も古い歴史ある学校でもあり、思い入れのある方々も多いと思います。また、今後は、地域と学校との連携・協働がこれまで以上に必要になってまいりますので、しっかりと地域の意見集約は行っていただきたいと思いますが、どのような手法でもって意見を取り入れていくお考えでしょうか、お願いいたします。
    ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 市民の皆様の御意見につきましては、今回の検討委員会や検討部会において御意見をいただくとともに、西小学校の地域の皆様につきましては、今後、住民説明会の開催を予定しております。 また、保護者の皆様につきましては、一斉配信システムによるアンケート調査などを通じて、意見の集約を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 福安議員。 ◆12番(福安淳也) ありがとうございます。 学校が近くにあるからという理由で宅地を買われた方もいらっしゃるでしょうし、慎重にお話を進めていただくことをお願い申し上げます。 次の質問に移ります。 先月、5月の頭ですか、太陽光発電システムサイバー攻撃を受けて、不正送金の窓口として利用されたというニュースがございました。中国のグループの仕業とのことですが、今回は不正送金の窓口として利用されたわけですが、仮に有事にこういった発電システムがハッキングされると、どのようなことが起こるのか簡単に想像ができてしまいます。 それでは、創エネルギーについて伺います。 環境課発信で太陽光発電システムを共同購入の案内がなされておりますが、設置される太陽光発電システムの仕様はどのようですか、お願いいたします。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生活安全部長。 ◎加藤生活安全部長 本市では、ゼロカーボンシティの実現に向け、今年度から太陽光パネルや蓄電池の共同購入を取り入れ、購入者の費用負担の軽減により、太陽光発電設備の普及による温室効果ガスのさらなる削減につなげていきたいと考えています。 システムの仕様につきましては、協定を締結した事業者においてソーラーパネル、蓄電池の要件を指定した上でオークションを実施し、落札した製品の供給事業者により提供されます。提供される製品は、耐久性、出力効率などについて一定の基準を満たしたものとなっております。 ○議長(小野田利信) 福安議員。 ◆12番(福安淳也) 共同購入という仕組みであるがゆえに、そのときになってみないと仕様が分からないということだと思います。 それでは、道の駅マチテラス日進にも、太陽光発電システムが設置予定でございます。こちらの方の仕様はどのようですか、お願いいたします。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 マチテラス日進太陽光発電システムにつきましては、施工会社にも確認したところ、シリコン製のパネル、パワーコンディショナーとも国内製のものを使用予定としております。 また、ハッキングに関してですが、今回導入予定の太陽光発電システムは、管理用のパソコンを含め、インターネットに接続しないクローズな環境で使用する予定としておりますので、ハッキングの心配はないものと考えております。 ○議長(小野田利信) 福安議員。 ◆12番(福安淳也) それでは、ペロブスカイト型太陽光パネルというものがございますが、これをどう捉えていらっしゃいますでしょうか、お願いします。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生活安全部長。 ◎加藤生活安全部長 次世代型の太陽電池であるペロブスカイト型太陽電池につきましては、材料をフィルムなどに塗布印刷することにより製造工程が少ないことから低コスト化が見込めること、その性質から折り曲げやゆがみに強く軽量化が見込まれることなどのメリットがある一方で、寿命が短く、耐久性が低いことや、大面積化が難しいことなどの課題もあると聞いております。 カーボンニュートラルの達成に向けて期待される新技術であることから、情報収集に努めてまいります。 ○議長(小野田利信) 福安議員。 ◆12番(福安淳也) 補足も含めまして、従来ですと、太陽光パネルは取り付ける場所が限られてきておりました。例えば、天井ですとか。天井でも強度が弱いと取付けができなかったりいたします。 ペロブスカイト太陽電池を利用すれば、壁面や電柱、自動車の上にも張りつけることができます。従来のシリコン製のものは10万ルクスという高い照度、要するにかんかん照りじゃないと安定して発電ができなかったことに対しまして、この新しい技術は200ルクスという少ない光量でも発電するという優れた部分もございます。 また、経済産業省は、再生エネルギーの電力を高く買う固定価格買取制度、いわゆるFIT制度で、ペロブスカイト型を優遇すると聞いております。2025年度にもペロブスカイト型による発電をFIT制度に加え、通常の太陽光発電よりも高く買い取るとのことでございます。 ペロブスカイト太陽電池は日本で生まれた技術でもございまして、主要な材料であるヨウ素の生産量は、日本が世界シェア30%を担っております。海外に頼らずにシステム構築できるという点も大変注目したいところでございます。 先ほど触れましたサイバー攻撃に遭ったシステムも、中国の某企業製のものを利用したがゆえの被害でございます。技術は日進月歩で進んでいくものですので、ぜひとも情報収集に努めてもらい、うまく利用していただきたいと思います。 さて、前回、3月議会は、省エネについて質問させていただきました。今回は、創エネ(創る方)についての質問をしたわけでございますが、改めて申し上げたいのは、あくまでも省エネがしっかりとなされた上での創エネでありますことが重要ということを申し上げまして、一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(小野田利信) これにて福安淳也議員の質問を終わります。 次に、中島まなみ議員の発言を許します。     〔16番 中島まなみ登壇〕 ◆16番(中島まなみ) 議長のお許しがありましたので、通告に従いまして一般質問させていただきます。 ジェンダーレスに関する教育現場での対応と取組についてお伺いします。 令和5年4月より、中学校の制服にブレザー制服が導入されました。中学校の子どもを持つ親御さん方からは、制服に選択肢が広がったことはうれしいとか、学生服やセーラー服より安価で購入することができるため、経済的にも助かっているなど、数々のお声を頂戴しております。また、ジェンダーレスの悩みを抱える生徒の気持ちにもしっかり寄り添い、個別での対応をしてくださっているということも伺っております。 そこでお聞きします。 ブレザー制服導入後、1年以上が経過しました。教育現場においてジェンダーレスの生徒への配慮を含めた制服の着用状況はどのようか、お聞かせください。 ○議長(小野田利信) ただいまの中島まなみ議員の質問に対する答弁者、学校教育部長。 ◎加藤学校教育部長 令和5年4月から、ブレザー制服と既存制服との併用、組合せを開始しています。生徒の意見を反映しつつ、家庭への経済的負担も考慮し、既存制服との組合せを可とすることで、統一された制服による女子生徒はスカート、男子生徒はズボンという従来の概念から、多様な性や生き方について考えるきっかけとなっています。 新入生の制服につきましても、男子生徒はブレザーが多い傾向ですが、女子生徒はセーラー服とブレザー制服ブレザー制服でもスカートとズボンが入り混じった状況となっており、自ら選択できる利点が反映されていると考えております。 ○議長(小野田利信) 中島議員。 ◆16番(中島まなみ) 制服の選択肢が広がることにより、生徒自身の多様な性の生き方について考えるきっかけにもつながっているとのこと。また、自分自身で制服を選択できるということは、今まで日常生活の中で窮屈に思っていた生徒に対しても、自分の気持ちのままに学校生活が送れるということは本当にすばらしいことだと思います。 そこで、再度質問させていただきます。 制服以外に教育現場においてジェンダーレスの生徒への対応や取組はどのようにされているのか、教えてください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、学校教育部長。 ◎加藤学校教育部長 小中学校における男女混合名簿の作成・使用の継続や、愛知県のキャリアスクールプロジェクト、各教科及び総合的な学習の時間を通して、男女の雇用機会均等、能力や個性を生かした職業選択の在り方などについて考える機会を提供することができました。 また、詳細をお答えすることは差し控えますが、就学前相談として性自認についての相談がありました。このため、就学先となる小学校では、その児童を迎え入れるための準備として、性の多様性の理解を深めるLGBTQ+研修を教員だけでなく、保護者や児童にも向けて実施しました。 ○議長(小野田利信) 中島議員。 ◆16番(中島まなみ) 自身の性自認を認識している生徒の受入れのため、教員や保護者、生徒に向けてLGBTQの研修を行い、性の多様性の理解を深めるための取組を行ってくださっているとのこと。性自認の生徒のみならず、生徒の親御さんにとってもLGBTQの研修を開いていただけたことは、大変心強く思われたことと思います。 私も小学6年生の息子とよくジェンダーレスについて話をしますが、子どもたちを取り巻く環境や情報が既に分け隔てない世の中になりつつあるため、性の多様性についても子どもなりに理解を示していると実感することが多々あります。 教育現場において様々な研修を行っていただくことは、誰一人取り残さない教育にもつながっていきますので、今後も引き続き、児童・生徒に寄り添った対応をお願いします。 さて、ブレザー制服が導入され、制服の選択肢が広がったという喜びの声をいただく一方で、中学生の親御さんからは、子どもがブレザー制服はシンプルな作りのため、リボンやネクタイがあったらいいのにという声をよく家で話しているというお声をいただくことがあります。 このように保護者や生徒たちから要望の声が上がっていることについて、本市はどのようにお考えでしょうか。また、生徒自身が自分たちの意見で学校を変えていけるという経験を積む場も必要だと考えますが、いかがでしょうか。この2点についてお聞かせください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、学校教育部長。 ◎加藤学校教育部長 制服にリボンやネクタイなどがあったらよいのにという声があることは認識しております。 ブレザー制服導入時は、市教育委員会も加わり、方針を集約する機会を設けました。ネクタイやリボンの追加につきましても、4中学校がばらばらで動くのではなく、生徒の意見を尊重しつつ、各校の動向を共有する場所を設け、4中学校の状況を市全体で共有してまいります。 ○議長(小野田利信) 中島議員。 ◆16番(中島まなみ) リボンやネクタイ導入に向け、市の教育委員会が加わり、生徒の意見を尊重しながら、市内の中学校全体で情報共有していただけるということで安心いたしました。 では、もう一つお尋ねします。 新たに中学校に進学を控えた小学校高学年の生徒たちにも意見を聴く場を設けてはと思いますが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、学校教育部長。 ◎加藤学校教育部長 学習用タブレットを活用し、各校生徒会の意見について小学校高学年向けにアンケートを取るなど、子どもたちの意見が反映できるよう検討してまいります。 ○議長(小野田利信) 中島議員。 ◆16番(中島まなみ) 学習用のタブレットを活用しながら、小学校高学年の子どもたちにもアンケートを実施していただけるとのこと。新たに中学校に入学する皆さんも、中学校のブレザー制服を着用することが楽しみになるのではないでしょうか。 その一方で、リボンやネクタイを購入するには、保護者の方々に経済的負担をお願いすることになります。このことに対してはどのように対応されるのか、お聞かせください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、学校教育部長。 ◎加藤学校教育部長 制服に新たなアイテムが加わることは、保護者の経済的負担にも直結します。児童・生徒の意見を大切にしながら、既製品の選択肢から選ぶ、既存のセーラー服のリボンも選択肢の1つに加えるなど、費用面における保護者負担の軽減にも配慮してまいります。 ○議長(小野田利信) 中島議員。 ◆16番(中島まなみ) なるべく保護者の方々に経済的な御負担をおかけしない範囲で御検討をいただけたらと思います。 本市は10月に市制30周年を迎えます。そのテーマにもあります「たのしいをいっぱいつくる」を子どもたちが教育現場でも実感できるよう、従来の制服だけではなく、そのときの気分に合わせて制服のコーディネートが楽しめるよう御配慮をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、教育長。 ◎岩田教育長 文部科学省が令和5年3月に不登校対策を取りまとめたCOCOLOプランにおきましても、学校の風土の見える化の重要性が示されています。 昨年度から学生服やセーラー服にブレザー制服を加え、様々な組合せが可能となったのも、生徒からの声がきっかけでありました。それに満足することなく、新たなアイテムを提案してきた生徒にとって、今や学校現場では生徒たちの意見が反映される風土が見える化されつつある、そんなあかしではないでしょうか。 生徒が主体的に考え、参加することで、それぞれの学校風土をつくることにつながるものと考えておりますし、まさに中島議員が言われるとおり、生徒が主体的に動く市制30周年記念事業として、「たのしいをいっぱいつくる」にふさわしい、よい学びの機会になっていると確信をしております。 ○議長(小野田利信) 中島議員。 ◆16番(中島まなみ) 市制30周年を目前に控え、教育現場でも子どもたちが楽しいと思えるような学びの場所となるよう、今後もジェンダーレスの対応を含む様々な発想で事業に取り組んでいただけることを大いに期待いたしまして、次の質問に移ります。 投票へ行こうと思える取組についてお伺いします。 2022年7月に行われた参議院選挙の投票率は全国で52.05%と過去4番目に低い投票率となり、愛知県においても52.18%となりました。この投票率から見ても、全国的に投票率の低下が懸念されており、特に若者世代の投票離れも深刻化しているところです。 そこでお聞きいたします。 ここ数年の本市の投票率の動向はどのようか、お聞かせください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総務部長。 ◎萩野総務部長 本市の選挙の投票率の推移といたしましては、選挙の種別ごとに政治的争点の有無や、実施時期などの条件により、近年は増減があるところではございますが、全体的には低下傾向にあると認識をしております。 ○議長(小野田利信) 中島議員。 ◆16番(中島まなみ) 本市の投票率には増減があるものの、ここ数年は低下傾向にあるとのこと。 では、再度お聞きしますが、投票率が低下傾向にあるのは、どのようなことが原因だと考えられるのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総務部長。 ◎萩野総務部長 政治への関心の低下と若者の選挙離れが、投票率低下傾向の主な要因であると考えております。 ○議長(小野田利信) 中島議員。 ◆16番(中島まなみ) 政治への関心の低下が若者の投票率の低下につながっているとのこと。NHKの調査によると、選挙に興味があっても行くのが面倒という若者が多いとか、もう少しいろいろな場所に投票所があったら気軽に行けるとか、無理だとは思うが、コンビニエンスストアなどで投票ができたらいいのにという若者の声があるそうです。 そこでお聞きします。 投票率向上に向けた本市の取組と課題についてお聞かせください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総務部長。 ◎萩野総務部長 期日前投票の利用率につきましては増加傾向にありますが、全体の投票率は増加していないため、未投票者へのアプローチが必要と考えております。特に、デジタル世代である若者層へのアプローチを重視しておりまして、大学生の協力による「投票所はあっちプロジェクトin竹の山」などの啓発事業を実施してまいりました。 こうしたことに加えまして、令和7年度以降に実施予定のマイナンバーカードを活用した移動型期日前投票事業の運用や周知啓発の方法などにつきまして、市内大学生などと意見交換を行い、検討してまいりたいと考えておるところでございます。 また、身体の不自由な方の投票環境を充実させることも、課題の1つであると捉えております。 ○議長(小野田利信) 中島議員。 ◆16番(中島まなみ) 啓発事業を実施したり、令和7年度以降に実施予定の移動型投票事業の運用に向け、大学生との意見交換会が行われるとのこと。 では、再度質問させていただきます。 若者の投票率が高い市区町村の取組など、本市でも参考になるような事例がありましたら、ぜひ教えてください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総務部長。 ◎萩野総務部長 県内の事例では、大府市と至学館大学が協定を締結し、大学内に期日前投票所を設置し、学生が受付などの投票所の運営に従事するなどの活動を行っていると聞いております。 ○議長(小野田利信) 中島議員。 ◆16番(中島まなみ) 大府市と至学館大学が協定を結び、大学内にて期日前投票所を設置。また、学生自身が投票所の運営に従事しているとのこと。本市にもたくさんの大学がありますので、ぜひともこの取組を参考になさっていただきたいと思います。 また、先ほど課題の中でも伺いました障害者の方々が投票される際、壁となるのが、投票所への移動、環境、情報が入らないということが言われております。投票の基本原則の中の平等選挙には、平等に1人1票という権利が与えられております。 先日、神奈川県厚木市で、視覚障害者の方が選挙で初めて自らの手で投票することができたという新聞記事を拝見しました。これは、公明党の議員が視覚障害者の方のお声を頂戴し、候補者名や政党名を自らの手で書けるよう、投票用補助具を導入したというものです。 この補助具は目の見えない方、見えにくい方が安心して枠の中に候補者の名前が書けるよう記名欄に当たる部分がくりぬかれており、投票用紙を間に挟むと触るだけで記入位置が分かるような小さいクリアファイルのような補助具となります。既に静岡県掛川市や東京都目黒区などでも実際に使用されているそうです。 そこでお聞きします。 今現在、本市では、投票所に視覚障害者や目が不自由な方が来られた際、どのような対応をされていますでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総務部長。 ◎萩野総務部長 投票所における支援が必要な場合には、口頭または投票支援カードにより意向をお伝えいただくことで、必要なサポートをいたしてまいります。 主な支援制度といたしましては、代理投票や点字投票があります。 代理投票は、補助者が2人のうち、まず1人が指示に従って投票用紙に記入をし、もう一人が記載内容を確認することで行っております。 また、点字投票は、点字投票用の投票用紙や点字器を使用することで、投票が行えるようにしてございます。 ○議長(小野田利信) 中島議員。 ◆16番(中島まなみ) 投票所における支援が必要な場合は、代理投票や点字投票が可能とのこと。投票用補助具を使用すれば、代理人の方にそばで見守っていただくだけで、御自身で投票していただくことができますので、ぜひこの補助具を本市にも導入してはいかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総務部長。 ◎萩野総務部長 御提案いただいた事例を含めまして先行自治体を参考にいたしまして、視覚障害者の方の投票環境の充実にも努めてまいります。 ○議長(小野田利信) 中島議員。 ◆16番(中島まなみ) この補助具を活用することによって、一人でも多くの方が御自分で投票できる喜びを感じていただけると思います。ぜひ前向きな御検討をお願いいたします。 次に、投票が楽しいと思える取組について伺います。 若者世代の低投票率が指摘される中、2022年の参議院選挙においても、10代、20代の投票率は相変わらず低い結果でした。 日本に住む18歳を対象としたあるアンケートで、自分の行動で国や社会を変えられると思うと答えた人は26.9%で、諸外国の半分以下だそうです。自分の行動で社会を変えることができないと思っている若者が多いことは非常に寂しいことです。 そこで、若者の皆さんにも選挙に関心を持っていただけるような取組が急務だと考えます。 北欧では、選挙が楽しいと思ってもらう取組として、選挙期間中にドリンクや文房具、風船やバッジ等を市民に無料配布し、家族連れで投票所に行くのが恒例行事となっているそうです。 こうした海外の取組を参考に、本市でも投票所に一緒に来られたお子さん方に市のノベルティーをプレゼントするなど、投票が楽しいと思えるような思い切った取組を計画してはいかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総務部長。 ◎萩野総務部長 若年期からの選挙に関する関心を高めるための現在の取組といたしましては、市内小中学校を対象とした選挙出前トークや、中学校での卒業記念品の配布などの事業を行ってございます。 今後も他事例などを参考に、効果的な事業となるよう調査・研究を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 中島議員。 ◆16番(中島まなみ) 他事例を参考に、効果的な事業を御検討いただけるとのこと。 そこで、もう一つ提案ですが、大人の方にも本市の知りたい情報をすぐに知っていただくいい機会となるよう、投票所に各課のパンフレットなどを置いて、市民の皆さんに御自由にお持ちいただくような取組をしてはいかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総務部長。 ◎萩野総務部長 御提案いただいたように、投票に前向きなイメージが持ってもらえるような取組を模索しながら考えてまいります。 ○議長(小野田利信) 中島議員。 ◆16番(中島まなみ) 選挙に行くことが楽しいと思っていただくことで、将来、社会に対する関心も高まり、自然と投票率向上にもつながってくるのではないでしょうか。 総務省の調査にもあるように、子どもの頃に投票所に行ったことのある人は、ない人に比べて投票率が20%高いという結果も出ています。将来の若者の投票率向上のため、ぜひ本市でも投票が楽しいと思えるような積極的な取組をお願いいたしまして、次の質問に移ります。 災害時における避難所整備の充実についてお伺いします。 内閣府男女共同参画局は災害対応力を強化するため、女性の視点を取り入れた、男女共同参画からの防災・復興ガイドラインを策定しました。そのため、本市において女性の視点を取り入れた避難所運営について現状と課題はどのようか、お伺いします。 避難所運営をする際、女性の視点を取り入れた取組はどのように行われるのか、お聞かせください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生活安全部長。 ◎加藤生活安全部長 災害時における避難所の運営につきましては、実際に運営主体となる方が女性の視点を持った避難所運営の重要性を理解していただくことが重要と考えます。 そこで、地域住民の方と協働で行う避難所開設運営訓練を通じて、まずは、事前説明会において、防災における男女共同参画の必要性に関する講話を行います。 当日の訓練では、避難所チェックシートを活用し、避難所の設備や運営のルール、備品の品目など、災害対応を強化する女性の視点を取り入れた開設運営ができるようにしております。 ○議長(小野田利信) 中島議員。 ◆16番(中島まなみ) 災害対応力を強化するため、女性の視点を取り入れた開設運営ができるようにしてくださっているとのこと。 では、再度お聞きしますが、地域の避難訓練の際、女性の視点を取り入れた避難所訓練は実際に行われているのでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生活安全部長。 ◎加藤生活安全部長 平成30年度の梨の木小学校を皮切りに、各地域の方々と避難所開設運営訓練を実施してまいりました。今年度実施予定の竹の山小・北中学校、及び相野山小学校での開催をもって、全拠点避難所における開設運営訓練が行われたことになります。 訓練に当たりましては、避難所運営における女性の視点の重要性についての講話や現地訓練などを通じて情報共有を図っており、訓練で体験したことや被災現場の各種報道などからも各地域の自主防災組織が積極的に情報収集し、避難所における高齢者や女性の安全の確保の重要性を認識しているものと捉えております。女性が多数参加して避難所開設運営訓練を行っているところもございまして、女性の視点を取り入れた訓練に取り組んでいるものと認識をしております。 ○議長(小野田利信) 中島議員。 ◆16番(中島まなみ) 地域ごとにできるところから女性の視点を取り入れた訓練を行ってくださっているとのこと。災害はいつ起きてもおかしくありません。いざというときのために平時の備えが大切になってきます。 そこで、山梨県甲斐市には、「女性の視点を取り入れた避難所運営の取り組みについて」というマニュアルがあります。このマニュアルは、東日本大震災や熊本地震で避難された方々の実際のお声を参考に作成されたマニュアルです。 本市には防災に関する数多くのマニュアルがあるとお聞きしますが、では、実際、どのように女性の視点を取り入れた避難所運営を行っていくのか、お答えください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生活安全部長。 ◎加藤生活安全部長 本市におきましては、日進市避難所運営マニュアルに先ほどの答弁でお答えしました災害対応を強化する女性の視点がチェックできる避難所チェックシートを作成しており、避難所開設時に女性目線の避難所となっているかどうかを誰でもチェックできるようにしております。 また、避難所開設運営訓練においては、地域住民と協働で運営本部係を形成し、各係に女性を配置しております。昨年度からは女性消防団員も訓練に参加するなど、たくさんの女性の方に関わっていただいており、効果的な運営を目指してまいります。 ○議長(小野田利信) 中島議員。 ◆16番(中島まなみ) 災害時はやはり皆さんが混乱の中で避難所の運営に当たらないといけません。避難所チェックシートだけではなく、女性の視点を取り入れた避難所運営マニュアルを別に設け、きめ細やかな避難所運営ができるよう御配慮をお願いいたします。 次に、避難所内の防犯対策について伺います。 災害時には多くの方が集まる避難所で、トラブルやアクシデントが発生する危険性が高まります。 能登半島地震では、実際に子どもや高齢者、女性など、弱者が被害者になる事件も起こっています。いつ自分が被害者になるかは分かりません。 そこで、本市では、避難所の防犯対策をどのように考えているのでしょうか、お答えください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生活安全部長。 ◎加藤生活安全部長 避難所内の防犯対策に関しましては、避難所の運営に当たり運営委員会を設け、避難所生活を継続する上でのルールづくりの作成などを進めてまいります。特に施設管理班を設け、避難所内の防火・防犯対策に対する活動を行うこととなっています。 また、避難所の運営に関するマニュアルを設け、様々なチェックを行うこととしていますが、先ほどお答えいたしました避難所チェックシートに暴力防止・安全の確保の項目があり、就寝場所や女性専用スペース等への巡回警備や、暴力防止ポスターの貼り出しによる啓発などの対策を行うこととしております。 ○議長(小野田利信) 中島議員。 ◆16番(中島まなみ) 暴力防止などのポスターを貼り出して啓発を行うとのこと。子どもや高齢者、女性の避難者が一番犯罪に巻き込まれる可能性が高いのは、夜間、独りでトイレに行くときが一番危険性が高いと言われています。このような犯罪から子どもや高齢者、女性の皆さんを守るため、避難所に防犯ブザーを備え付け、希望される方々に配布してはいかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生活安全部長。 ◎加藤生活安全部長 御提案いただきました防犯ブザーにつきましては、避難所において犯罪に巻き込まれる可能性を防ぐために有効な手段であると考えます。 今後、拠点避難所に夜間にも役立つライトつきの防犯ブザーを備えてまいりたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 中島議員。 ◆16番(中島まなみ) 市内拠点避難所にライトつき防犯ブザーを備えていただけるということに感謝申し上げます。災害時に皆さんが少しでも安心して避難所での生活が送れるよう、女性の視点を取り入れた避難所運営、また、防犯対策の強化をお願いいたしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(小野田利信) これにて中島まなみ議員の質問を終わります。 次に、武田治敏議員の発言を許します。     〔20番 武田治敏登壇〕 ◆20番(武田治敏) 議長の許可をいただきましたので、通告に従って一般質問をさせていただきます。 学校体育館への空調設備設置についてをお伺いいたします。 今年の2月、愛知県における県立高校の体育館に空調機を設置するとの記事を受け、令和6年第1回定例会において、本市も熱中症対策として学校体育館への空調機設置について質問をさせていただき、御答弁として検討する時期にあるとのことでした。本議会において空調機設置に対する補正予算を計上され、早速の対応をいただいたことに、まずは感謝申し上げます。 そこで、その空調機の設置による効果をお聞きします。 近年の猛暑により、私の子どもの頃と比べれば、授業の環境は厳しいものとなっております。 昨年度、中学校の特別教室に空調機が設置され、残す施設は体育館となっていました。昨年度までは体育館の授業においては、熱中症対策のため授業を変更するなど、学校の先生は子どもたちの健康管理に苦慮されていたと聞いております。 このことに対し、空調機の設置による学校教育環境改善の効果は非常に高いと感じます。そのほかにもいろいろな効果が想定されますが、具体的にはどのような効果を想定されていますか、お伺いいたします。 ○議長(小野田利信) ただいまの武田治敏議員の質問に対する答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 体育館に空調機を設置することで、学校の体育の授業や部活動への熱中症対策となることはもちろんであります。加えて、地域団体が防災訓練やお祭りなどの各種地域活動を行うために使用できる地域開放事業や、スポーツ団体が活動のために利用するスポーツ開放など、地域にお住まいの方にも快適に御利用いただくことができ、市民サービスの向上になるものと考えております。 ○議長(小野田利信) 武田議員。 ◆20番(武田治敏) ありがとうございます。 昨今の夏の暑さは昼間だけでなく、熱帯夜が続くことを考えれば、地域の方が利用される夜間の熱中症対策にもなり、市民サービスの向上にもつながると考えます。全小中学校への空調機設置を待ち遠しく感じます。 空調機設置のスケジュールについては、令和7年度と8年度の2か年と聞いておりますが、この2年間での空調機設置のスケジュールを改めてお聞きします。どのような順番で設置されますでしょうか、お聞かせください。
    ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 設置順につきましては、まずは中学校の体育館を先行する予定で考えております。中学校におきましては体育の授業以外にも部活動での体育館の利用もあり、利用頻度の高いことが理由となります。中学校の体育館に設置後、小学校の体育館に設置する予定としております。 ○議長(小野田利信) 武田議員。 ◆20番(武田治敏) ありがとうございます。 先ほど空調機の取付けの効果について御答弁いただいた市民サービスの向上につきましては、日常の利用に対する効果と考えます。その他の効果として震災などの災害時に避難所としての利用も想定されますが、どのようなお考えですか、お聞かせください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生活安全部長。 ◎加藤生活安全部長 災害時には、学校を拠点避難所と位置づけております。発災後、施設が安全と判断された場合に避難所として開設いたしますが、電気やガスの供給に問題がなく、空調機を稼働させることが可能な場合には、避難所環境の向上や避難者の体調管理にもつながるものと考えております。 ○議長(小野田利信) 武田議員。 ◆20番(武田治敏) 災害時に対しては、電気やガスの供給が止まってしまうというような場合もありますけれども、その辺りについてはどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生活安全部長。 ◎加藤生活安全部長 医療機関や災害関係機関と同様に、各避難所は電気などのライフライン復旧の優先施設に位置づけられていることから、まずは早期の復旧を依頼するとともに、学校現場と相談し、備蓄している発電機や蓄電池などによる給電のほか、備蓄してある水や応急給水などを活用した避難所運営に努めてまいります。 ○議長(小野田利信) 武田議員。 ◆20番(武田治敏) ありがとうございます。避難所運営の考え方が分かりました。 次の質問ですが、空調機の取付けには多くの費用が必要だと思います。西小学校を除く全校の体育館に空調機を設置する場合、かなりの金額の工事費になるものであると想像できます。国などの補助はなくてはならないものと思いますが、どのような財源確保を考えていますか、お聞かせください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 現時点では、文部科学省学校施設環境改善交付金の申請を考えております。この交付金には上限金額はありますが、令和7年度までは事業費の2分の1までの交付を受けることができるものであります。 ○議長(小野田利信) 武田議員。 ◆20番(武田治敏) ありがとうございます。歳入の面では、国の補助金を申請する方針であることが分かりました。 次に、歳出の面ですが、空調機設置の費用には、設置に対するコストと利用にかかるランニングコストがあります。空調機の選定は費用の面からの検討も重要ではないかと思いますが、どのようにお考えですか、お聞かせください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 機種選定におきましては各学校を調査し、動力源を電気にするのか、ガスにするのか、また、空調機の設置に対するコストとランニングコスト等を検討し、適切な空調機を選定してまいりたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 武田議員。 ◆20番(武田治敏) よろしくお願いをいたします。 ランニングコストを考慮した使い方ということですが、体育館は一般の住宅のように、エアコンをかければすぐ冷えるということはありません。かといって、朝から晩まで空調機を動かし続けるのは、ランニングコストがかかり過ぎます。使い方についてはどのようにお考えか、お聞かせください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 議員御指摘のとおり、設置して終わりではなく、ランニングコストの管理は非常に重要だと考えております。経済的かつ効率的な利用方法については、空調機の機能確認や近隣自治体の使用状況調査のほか、学校の先生方とも利用状況を確認することなどにより検討してまいります。 ○議長(小野田利信) 武田議員。 ◆20番(武田治敏) よろしくお願いします。 ランニングコスト削減には建物の断熱性が欠かせないと思いますが、断熱性確保についてはどのようにお考えか、お聞かせください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 文部科学省学校施設環境改善交付金は、断熱性のある建物が条件となっていることから、断熱性のない体育館につきましては、断熱性確保のための工事を費用対効果の調査をした上で工法を決定し、実施してまいりたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 武田議員。 ◆20番(武田治敏) ありがとうございます。 学校の老朽化について関連がありますが、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。 市内の学校では老朽化が進み、対策の検討を行っている学校があると聞いております。そのような学校の校舎や体育館への空調機器設置についてはどのようにお考えですか、お聞かせください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 築年数が多い学校につきましては、コンクリートの状態を調査いたしました。その調査結果で状態の悪いと診断された西小学校につきましては老朽化対策の検討を始めており、建て替えの可能性を考え、現段階では空調機設置の設計は行わない予定でおります。 ○議長(小野田利信) 武田議員。 ◆20番(武田治敏) ありがとうございました。 空調機の設置には多額の費用がかかると思われます。設計段階で費用対効果などしっかり調査、検討していただいて、適切な空調機を選定するとともに、子どもたちにとって最適な環境となるように進めていただくことをお願いいたしまして、一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(小野田利信) これにて武田治敏議員の質問を終わります。 一般質問の途中ですけれども、ただいまから10時40分まで休憩します。     午前10時24分 休憩-----------------------------------     午前10時40分 再開 ○議長(小野田利信) 会議を再開します。 休憩前に引き続き、一般質問を行います。 次に、小出あさこ議員の発言を許します。     〔6番 小出あさこ登壇〕 ◆6番(小出あさこ) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い質問します。 まず初めに、大項目1、魅力ある日進のまちづくりについて一般質問をさせていただきます。 2025年4月以降に開業を目指す道の駅について伺います。 改めて道の駅整備事業についての意義、理由を含め、市長の思いをお聞かせ願えますでしょうか。 ○議長(小野田利信) ただいまの小出あさこ議員の質問に対する答弁者、市長。 ◎近藤市長 御質問いただき、ありがとうございます。 現在、日進市でございますが、第6次総合計画に掲げる将来都市像であります「ともに暮らす 私たちがつないで創る 人とみどりを大切にするまち 日進」、この実現を目指し、各事業に取り組ませていただいております。道の駅は、こういうふうに掲げております日進の未来につなげていくための重要な拠点の1つであります。他の公共施設ではなし得ない特性を持った、不可欠なものであると私は考えております。 道の駅の工事が進み、開駅が近づくにつれ、その絶対的意義・必要性は私の中ではさらに強くなってきております。なぜなら、今現在では以前よりももっと鮮明なビジョンで、開駅後の様子を描くことができているからであります。私のそのビジョンの中には、道の駅で市民の皆さんが市内外の大勢の方々と出会い、つながり、その絆を深め、人生に深みをもたらしていく情景が見えております。 市民の皆さんが農作物、手作り工芸品、アート作品など様々な物の販売を通じて、道の駅に立ち寄った方々から評価をいただいています。そして、それによってもっと自分のいいところを伸ばそう、努力をしよう、もっと学び続けようとしている皆さんの姿が浮かびます。さらには、特技、パフォーマンス、夢に向かって勉強中のことなど、若い方々がいろんな形で自分自身を表現し、輝きを放ち、笑顔であふれ、自己肯定感に満たされている姿などもございます。 今、そんな無数のシーンを描きながら、それらを達成していこうと、職員や指定管理者らと建設的、前向きな議論を重ね、着実に前進をいたしております。 もちろん、既に御案内のとおり、防災の拠点としての機能、また、障害のある方も作られる農作物を含めた日進産農作物消費の拠点、子育て支援が充実する日進市のそうした象徴としていくことも、本市の道の駅の意義であると考えております。 また、ジブリパークと連動した観光や体験型観光はマチテラス日進ならではの意義であると考えておりますし、市内の企業の皆様のPR、活躍の場などとして、本市の経済活動の活性化にも寄与するものと考えてございます。 私が申し上げましたことは、来年、道の駅が開駅した後、市民の皆様が実際に何度か訪れて、見ていただいて、体験をいただく中で、そうした意義を皆さんには徐々にでもいいので感じ取っていただけるだろうと考えてございます。将来、市民の皆さんが中心となって、この道の駅を自分たちの施設として身近なものにされていくと信じております。 議員には、ぜひとも今後とも御期待をいただければと思ってございます。ありがとうございます。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 御答弁ありがとうございました。 改めて明確なビジョンとともに、市民への思いや市長の人柄が伝わるようなお話を伺うことができ、高齢者から学生まで全ての市民の皆様に喜んでいただける光景が浮かびました。 本市において、道路を使って移動する全ての人と地域コミュニティーの双方が幸せになる未来につなげ、目的を達成できることを期待いたします。 今や道の駅は、道路利用者への安全で快適な休憩施設であるとともに、利用者と地域の触れ合いの場、地域の顔となる施設であり、生活に欠かせない大変人気の施設として不動の地位を築いています。 自治体主体による運営であっても、地元住民の創意工夫によって支えられるといった自由度の高いところが最大の特徴であり、地域を愛する地元の人々のアイデアが生かされたマチテラス日進が地域と共につくる個性豊かなにぎわいの場となるよう、私も微力ながら尽力してまいります。 本市の農業が持続可能な産業として所得と雇用機会の確保を図り、さらに活性化することを目指していますが、道の駅での農産物の販売において、農協との連携についてはいかがですか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 農協とは販売会などのイベント開催や、飲食店への卸し、仕入れについてなど様々な話合いを、指定管理者を交えながら進めさせていただいております。 また、6月4日に指定管理者の主催で出品者等募集説明会が開かれ、午前、午後合わせて約150人もの出品希望者が来場される反響もいただきました。 このように、農業者をはじめとした出品者の販売機会の充実を図るという意味でも、農協との様々な協力関係を築いていけるものと考えております。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 私も説明会を傍聴させていただきましたが、参加した方々はとても意欲的で、個別相談にも長い列ができていました。 集客力のある道の駅での販売機会を得ることで、新事業や付加価値を創出できるチャンスと捉え、道の駅で販売する新たな特産品づくりに取り組むことや、本市へのふるさと納税増額につながる魅力的な返礼品の開発に期待しています。 一部の方から採算を心配するような声もありましたので、他市町の成功事例などはどのようかお聞きします。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 道の駅マチテラス日進と同様、町なかにある道の駅の成功事例としましては、千葉県市川市の道の駅いちかわ、東京都八王子市の道の駅八王子滝山、茨城県境町の道の駅さかいなどが挙げられ、その中には、当初の想定の2倍以上の来場者が達成されている道の駅もございます。 成功の要因といたしましては、人を呼びやすい立地に加え、直売所の品ぞろえの充実、子育て世代にスポットを当てた施設などに加え、マルシェなど毎週末の小まめなイベントの開催によるリピーターの獲得などが挙げられます。 マチテラス日進のコンセプトも施設も、この成功要因に合致しておりますので、将来的にはマチテラス日進も道の駅の成功事例の1つとしていきたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 特にイベントの充実は、道の駅利用者の満足度の向上につながり、成功に欠かせない要素になると思いますし、道の駅のプレイルームに備える木のおもちゃを充実させるクラウドファンディングには目標の200万円を超える300万円弱の寄附が集まり、開駅を待ち望む多くの市民の応援を感じました。周りの子育て世代などからもかなり期待の声をいただいております。 指定管理者である株式会社ファーマーズ・フォレストは、ローカル資源の掘り起こしとブラッシュアップによる地域課題解決の仕組みづくりのビジネスモデルを図ってきた事業者であり、既に多くの成功事例があります。本市の魅力を引き出し、将来にわたり必ずプラスとなる道の駅マチテラス日進をつくり上げることで、十分に成功事例になり得ると思っております。 続いて、成功のための企画考案についてお聞きします。 日進ブランド商品開発、市内企業とのコラボ企画についてお伺いします。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 日進市の御当地名物といえば誰もが思いつく、これというものがございませんが、市内には豊かな緑や歴史・文化資源、飲食店などが点在しており、食、農、音楽、健康、創作、アートなどのこだわりの技を持った方々が数多くいらっしゃいます。 御当地名物やふるさと納税返礼品にもなるイメージブランドを創出する上で一番のハードルとなるのは明確なコンセプトであると考えており、昨年から市内の事業者を訪問し、ヒアリングを行い、地域性や消費者ニーズを研究しております。その中で、市内への人の流れの行動分析における人気スポットでは、魅力的な飲食店が集うプライムツリー赤池や竹の山地区の集客が突出して多く、インスタグラムなどのSNSでも、「#日進カフェ」にちなんだ投稿が多いというデータもございます。 また、今年度、本市の地域ブランド力向上につながる特産品などの開発に取り組む事業者に対し補助金を交付する事業を実施いたしますので、事業者の皆様からの御提案をいただきながら、商品を開発していきたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 赤池プライムツリーや竹の山地区、愛知牧場、ジブリパークなどからの誘客促進を図り、道の駅にも市民が集える魅力的な飲食店、カフェなどが集客の要になると思いますので、ブランド戦略としてマーケティングを行い、地域性や消費者ニーズに合わせた経営活動の方策を立てることが重要になってきます。 昨今では、自治体も自ら稼ぐという発想が必要となってきています。自治体にも今後経営感覚が求められていると言えますし、市内企業との協働は地場産業の振興にもつながり、互いに豊かになれることが真の成功と言えるのではないでしょうか。 次に、集客につながるイベントなどの計画についてお伺いします。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 道の駅開駅前の周知と機運の醸成のため、また、市制30周年の節目から道の開駅へとつながる流れをつくり出し、より一層の地域活性化を図るため、10月6日に道の駅マチテラス日進開駅前シンポジウムを開催いたします。 このシンポジウムのほか、今年度、民間の事業者が開催するイベントに参加することでイベントの手法を学び、取り入れながら、道の駅を訪れていただくきっかけとなるような楽しいイベントを提供したいと考えております。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 開駅に先駆けて市制30周年イベントで市内外に向けPRできるのは、より一層マチテラス日進の魅力を周知することができますね。 先ほどの御答弁にありました補助金についての再質問ですが、本年度の予算で新商品開発事業に関して補助金が活用できるのか、また、いつから始まるのか、制度の内容を教えてください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 地域ブランド力の向上につながる特産品などの新商品を開発される事業者に活用していただける補助金で、事業の募集を7月より開始いたします。対象経費の50%を補助し、限度額は法人の場合、100万円、個人事業主の場合、20万円の補助を行います。さらには、開発した商品を本市のふるさと納税返礼品に登録した場合には、最大5万円の補助を上乗せするなど、返礼品の充実にもつなげていきたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) ぜひこの機会に活用していただき、より魅力的な日進ブランドの開発に期待します。 続きまして、マルシェや屋外でのイベントも企画されておりますが、移動販売などの屋外マルシェ、屋外における暑さ対策については、また、障害のある方への配慮はいかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 道の駅マチテラス日進の地域振興施設の建物の特徴として、建物から4メートル以上張り出した屋根の軒先空間、半屋根空間と呼んでおりますが、こちらと、そこから連続した屋外空間の活用をと考えております。この空間を活用して、屋外空間でのキッチンカーやテントを使った出店、軒下での販売など積極的に実施してまいりまして、バリエーション豊かににぎわいの創出を図ってまいりたいと考えております。 また、市民協働型イベントを多数展開することも考えておりまして、市民アーティストや学生など幅広く募るとともに、例えば、音楽イベントやミニコンサートなど、「音楽のまち にっしん」にちなんだイベントも企画していく予定でございます。多くの方に人気のマルシェを軸に、子どもから大人まで楽しめるイベントを通年で実施し、物販や飲食との相乗効果も図っていく予定でございます。 屋外の暑さ対策につきましては、涼しさを少しでも感じていただけるよう、先ほどの半屋根空間のほか、北側建物の南側、公園側というんですか、には、日陰を確保するためのオーニングテントを3メートル程度張り出す形で設置しまして、夏場にはミスト散水も行ってまいります。 障害のある方々への配慮としましては、指定管理者が事業者などとつながりをつくり、障害者各団体が中心となったイベント開催などの可能性を検討していく予定としております。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 安全に楽しんでいただけるように暑さ対策や市民協働型イベント、障害者団体との連携にも配慮されていて、安心いたしました。 続きまして、市内外への観光PR戦略について伺います。 キャラクターなどのブランディングについてのお考えはいかがですか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部参事。 ◎小椋産業政策部参事 市のマスコットキャラクター、ニッシーについて、市制30周年を記念し、市のPRのために様々な場面、媒体で使用可能な立体的なデータを作成するとともに、動きにくいという現在の着ぐるみの問題点を解消するため、現在、アニメ制作で注目される生成AI技術を活用して、ニッシーのバージョンアップを検討しております。 バージョンアップに当たりましては、より親しみを感じていただけるよう、現在、小中学生を中心とした市民の皆様からキーワードを募集しております。現在のニッシーと、募集で集まったキーワード、これを生成AIにより掛け合わせ、8月にデザインされた幾つかのニッシーの候補を発表し、その中から人気投票を経て、10月の市制30周年のタイミングでバージョンアップしたニッシーを誕生させます。その後、着ぐるみを製作し、市の様々な魅力の市内外への発信に役立ててまいりたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 再質です。 ニッシーの生成AI技術によるデザインはどの企業が進めるのですか。新しいデザイン候補の発表や、最終的なデザイン決定、着ぐるみのお披露目の場をどのようにイメージされていますか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部参事。 ◎小椋産業政策部参事 ニッシーの生成AI技術によるデザインにつきましては、市制30周年記念事業との相乗効果を得やすくなるよう、そうした点を十分意識しながら、事業者の選定や新しいデザイン候補の発表、デザインの決定、着ぐるみのお披露目を検討していきたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 御当地キャラクターの人気によるPR効果は大きいと思いますので、バージョンアップしたニッシーの着ぐるみやキャラクターグッズなどを楽しみにしております。 ウインクあいちなどの県内の複合施設に市のPRパンフレットを設置についてのお考えはいかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部参事。 ◎小椋産業政策部参事 ホームページやSNSと並行して、観光誘客のため多くの利用者が見込まれる施設等に市のPRパンフレットを設置することは有効であり、これまでにもウインクあいちや愛知県図書館等の施設に観光パンフレットの設置を行っております。 また、愛知県が主催する観光展のイベントにも設置しておりまして、直近では来月、JR名古屋駅の中央コンコースイベントスペースで開催される愛知・名古屋観光誘客協議会観光展においても設置を予定しているなど、今後も市のPRのため、こうした場を積極的に活用してまいります。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 観光PRにおいては、インターネットのほか、手に取りやすい場所にパンフレットを設置することで、より多くの方に訪れていただける効果が期待できますので、こちらも視覚的に関心を引くようなデザインにリニューアルすることを御提案いたします。 続きまして、東郷スマートインターの名称に「日進」をつける必要性について伺います。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 スマートインターチェンジの名称に「日進」とつけることの効果としましては、まずは、東名高速道路から本市への玄関口となるインターチェンジとなりますので、その周知による案内対応力の向上、ひいては、情報発信力が強化され、観光誘客や本市のさらなる経済活動の活性化、地域振興が図られることが期待できます。 また、名称の変更に伴っては、標識適正化委員会や地区協議会などの機関にて承認を得る必要がございます。このため、名称に「日進」をつけることの有効性や必要性は非常にあると考えられるものの、将来的な対応に向けては、今後検討していく課題の1つであると考えております。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 「日進」の名がつくインターがあることによる認知度やPR効果は絶大だと思いますので、費用の面など多くの課題もありますが、前向きに検討をお願いいたします。 本市にとって企業誘致も大きな課題ですが、既存企業や美化センターの跡地の有効活用の進捗状況はいかがでしょうか。企業誘致や出店意欲のある企業とのマッチングについて伺います。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 企業誘致を促進するため、本市では日進東部企業団地をはじめとする産業ゾーンにおける事業用地の確保に向けた検討を進めているところでございます。 新たな企業団地の整備には時間がかかることから、企業の喫緊のニーズに対応するため、令和3年10月より愛知県宅建業協会東名支部との間で、企業と事業用地等のマッチングに向けた受入れ体制を構築し、事業用地マッチング事業に取り組んでおります。 また、日進美化センター跡地の有効活用に向けた進捗につきましては、施設の解体撤去が完了し、企業への売却に向けたプロポーザルを今年の秋以降に実施できるよう準備を進めているところでございます。 市街化調整区域ではありますが、幸いにも用地が国道沿いで植田インターチェンジにも近いなど好立地であることから、市内外の企業から工場などの立地に関する御相談をいただいておりまして、県の開発審査会基準に沿った地域振興のための工場等の誘致を目指しているところでございます。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 県宅建業協会との事業用地等マッチング事業は、県内でも日進市は先駆けて取組を始めたと伺っております。ただし、現実的にいい土地や建物はなかなか市場に出てこないとも聞かれます。 今後、継続するに当たって、制度を拡充されてみてはいかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 県宅建業協会東名支部から事業用地等の情報提供の実績が年に数件程度あるものの、残念ながら、契約成立に至った事例はございません。 関係者との意見交換では、仮に日進市内の事業者が市外へ移転する場合、その情報を得るのは市外の不動産業者である可能性が高いというお話もあり、本市では東名支部に限らず、県内全域で協力体制を構築できるよう、同協会本部とも新たな協力体制を構築できないか、検討したいと考えております。 また、事業用地等の売買、仲介という観点では、同協会の関連法人(愛知宅建サポート株式会社)が運営する不動産流通サイト(あいぽっぽ)の活用も有効でありまして、こうした連携を踏まえ、本マッチング事業をさらに効果的に機能させるよう、今後も積極的に取り組んでまいります。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 大手企業の機能が仮に市外に移転してしまった場合、日進市は税収面で大きな打撃を受けるのではないでしょうか。市が継続的に発展し、充実した福祉や子育て施策を行っていくためにも、安定的な税収確保の基盤構築は必要条件であり、それは既存企業の流出を防ぎ、成長性の高い企業の誘致を進めていく必要性があるものと考えられます。そうした意味も含め、産業振興や観光振興はまちづくりにおいて重要な施策であると思いますが、見解はいかがですか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、副市長。 ◎水野副市長 本市におけます将来的な地域経済の活性化、雇用の拡大や定住化促進、そして、税収の確保におきまして、企業誘致や企業の流出を防ぐといったことは必要不可欠であると考えます。 まず、企業誘致につきましては、先ほど御答弁申し上げた日進東部企業団地や旧日進美化センター跡地などに優良企業が立地できるよう努めているところであります。 また、企業の流出防止につきましては、本市では、愛知県と連携しました企業再投資促進補助金におきまして、長く地域の経済、市の経済、雇用を支えている企業への再投資を支援しているところでございます。 1つの事例ではございますけれども、直近では、ミヤ電子株式会社がこの補助金を活用しまして市内に新工場を増築して、生産力を強化されたところであります。 また、観光の振興につきましても、今年度からスタートいたしました日進ツアーズや道の駅開駅によりまして、さらなる地域活性化を目指していくことが必要であると考えます。 議員からの御指摘のとおり、福祉、子育てや教育関連の施策に資するよう、企業誘致、観光を含めた産業の振興にしっかりと取り組んで、財政基盤の強化を図っていくことが重要と考えております。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 今だけではなく、未来を見据え、持続可能な充実した行政サービスを提供していただくためにも、しっかりとした財政基盤の構築を図り、反対するばかりではなく、今こそ一丸となり、知恵を絞り、日進をより魅力あふれるまちにしていきましょう。 続きまして、大項目2、学校・公立図書館の連携についてお伺いいたします。 タブレット活用の電子書籍の進捗状況はいかがですか。 具体的な学校図書館との連携はどのようか。また、タブレットの導入による子どもの読書環境の変化について、実績などを参考に御説明をお願いいたします。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 児童・生徒の読書環境は、令和5年2月からのタブレットを活用した電子書籍の導入により大きな変化が見られました。児童・生徒は学校図書館で紙の本を読むことと学校図書館で電子書籍を読むことの両方をハイブリッドで利用できるようになりました。紙の書籍に電子書籍を加えた蔵書冊数では国の定める学校図書館図書標準を超え、充実した環境となりました。 学校図書館では、令和4年、5年度は年間20万冊程度の紙の書籍の貸出しがありました。これに加え、電子書籍は令和5年度、紙の書籍を超える23万冊程度の閲覧があり、読書の形態は異なりますが、児童・生徒が読書をする機会が2倍になったとも言えます。 また、学校図書館は利用できる時間が決まっておりますが、学校電子図書館は隙間時間に利用することも可能です。このことにより、従来、学校図書館を利用していた児童・生徒にとっても、あまり利用しなかった児童・生徒にとっても、新たな読書機会の確保につながったと分析しております。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 電子書籍の導入により読書機会が倍増したのはすごい結果ですね。 学校図書館で働く方への支援の変化はどのようなものがありますでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、学校教育部長。 ◎加藤学校教育部長 新システム導入以降、毎月、オンライン会議の定期開催など、学校図書館運営補助員から市立図書館司書に質問できる環境ができたことは、人材育成の面での成果につながっています。 また、本年度からオンラインだけでなく、市立図書館での全校合同研修会を予定しており、デジタル田園都市国家構想推進交付金を活用したシステム連携がきっかけとなり、働く職員への支援が進んでおります。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 連携が進んできたからこそ見えてきた課題はありますでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。
    ◎伊東生涯学習部長 市立図書館では、学校図書館の司書補助職員から授業などで学校現場が必要とする本や児童・生徒の読書傾向についての情報を得て、学校電子図書館の図書選択に活用しております。学校との連携を深め、児童・生徒にとって有意義な資料提供を進める上で、学校図書館の司書補助職員との協力は欠かせないものとなっております。各校の学校図書館の司書補助職員の役割が重要となっている中、市立図書館との連携を担う人材の育成が今後は必要になると感じております。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 学校図書館は子どもにとって最も身近な生涯学習施設であり、必要性の高さを感じています。日進市全体の子どもの読書推進や図書館活用の見地から学校図書館サービスを推進できるよう、ぜひ学校図書館司書の連携人材によるよりよい読書環境を推進してください。 他自治体との違いはどのような点がありますでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、学校教育部長。 ◎加藤学校教育部長 他自治体は公立図書館から学校図書館に対して、いかにサービス展開するかを模索していますが、本市はデジタル田園都市国家構想推進交付金を活用してシステム統一を図ることにより、これまで学校図書館が抱えてきた課題を市立図書館が補っている点が特徴的です。本市では、学校図書館における課題について、市立図書館がICTを活用して解決につなげています。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 本市電子図書館の取組は、全国的にも注目を集めているとのことですが、どのような場所で紹介されているのでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、学校教育部長。 ◎加藤学校教育部長 テレビ、新聞などのマスコミ報道もしていただいておりますが、昨年11月に横浜市で開催されました図書館総合展、今年の6月6日に東京で開催されましたNew Education Expo 2024、名古屋、大阪で開催予定の電子図書館サミットでの事例紹介の依頼をいただいております。 また、日本図書館協会及び学校図書館協議会からも、本市の学校図書館と市立図書館の連携事例紹介の原稿の執筆を依頼されております。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 国の交付金を有効活用し、本市が全国的に注目されるすばらしい取組ですね。 図書館協議会の中で7月から自宅PCでも利用できるように進めているとのことについてお伺いします。 ○議長(小野田利信) 答弁者、学校教育部長。 ◎加藤学校教育部長 児童・生徒のさらなる読書機会の確保と、昨年度実施しましたふるさと納税クラウドファンディングによる英語電子書籍の利用が7月に開始されることから、学習用タブレットだけでなく、自宅PCやスマートフォンからの閲覧ができるよう、受託事業者と協議してまいりました。 今後は、夏休みなどの長期休暇中も学校電子図書館の利用が可能となります。 なお、保護者の皆様には学校保護者間連絡アプリにより利用開始案内とともに、児童・生徒の目の健康にも配慮して利用いただくようお伝えさせていただく予定でございます。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 社会科副読本「わたしたちのまち日進」も電子化された経緯を伺います。 ○議長(小野田利信) 答弁者、学校教育部長。 ◎加藤学校教育部長 社会科副読本の電子化につきましては、令和5年度にデジタル田園都市国家構想推進交付金を活用して実施しました。学習教材の電子化は、単に紙資料をタブレットで閲覧できるようにするだけでなく、学習効果を高めるためであるという大前提に立ち返り、学習用タブレットを有効に活用することを重視しました。 社会科副読本に動画やドローンによるデータを加えるだけでなく、中学校技術科のプログラミング授業で本市に関するウェブページ作成を行い、成果物の優れたものを社会科副読本の資料に追加する仕組みとすることで、デジタルコンテンツ制作を中学校の授業に組み込みつつ、小学校の学習教材まで発展させる事業となっております。 本年度も、中学校技術科でのプログラミング授業の成果物を資料として追加できるよう取り組んでまいります。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 再質です。 こうした学校教材を市民が使えるよう、図書館ホームページからも閲覧可能となっている点は、市民の財産にもなっていると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 学習教材として完成した社会科副読本がホームページ上で閲覧できるようになったことは、市民のみならず、市外の方にも日進市のことを知っていただき、広い意味での市民の共有財産になると考えております。 また、中学生の作成した資料を社会科副読本として公開することが中学生の学びを深め、学習意欲の向上につながっていくことを期待しております。 今後も、市広報紙や広報動画などの行政資料のデジタル化だけでなく、子どもたちの学習教材をベースとし、皆様に還元できる仕組みとしてまいります。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 私も「日進市デジタルアーカイブ」タグから見ましたが、中学生が作成したとは思えないぐらいしっかり作られていて、本市の情報をたくさん知ることができました。 続きまして、図書館利用啓発イベントについてお伺いします。 ボランティアさんの関わり方についてお聞かせください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 市立図書館にはNIS-LIVという愛称の個人ボランティアの登録制度があり、令和6年5月末現在、57名の方が登録しております。 ボランティアの方には、読み聞かせ、本棚の整理、本の修理、児童館の飾り作り、チラシの整理、図書館コンシェルジュ、園芸など、市立図書館の仕事をたくさん担っていただいております。 また、15のボランティア団体の登録があり、図書館まつりなどの様々なイベントに参加し、市立図書館の利用啓発など、多くのボランティアの方々に支えられていると感じております。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 本市の事業は様々なボランティア活動によって支えられています。図書館協議会でもボランティアについて多く報告がありましたが、コンシェルジュボランティアがいると伺いました。利用者の立場に立った活動であり、図書館ボランティアのコンシェルジュは珍しいと思います。どのような活動をされているのでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 図書館コンシェルジュは、市立図書館の利用方法を御案内しております。本の探し方や読書相談も多くありますが、例えば、子どもが泣き出したときには、ベビーベッドや子どもトイレ、授乳室などを完備したプレイルームへ案内するなど、全ての利用者が快適に市立図書館を利用できるよう、積極的に声がけをして御案内しております。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 図書館には子育て世代にとってうれしいサービスがたくさんあります。日頃から図書館を利用されていない方々にも、図書館が子育てを応援している施設であることを積極的にお知らせしていただくとよいと思います。 日進市にはNぴよという子育て情報を発信するアプリサービスがありますが、図書館のことは紹介されていますか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 子育て情報や子育てイベントなどを発信するNぴよ内に市立図書館の情報が掲載されていないことを確認しましたので、市立図書館も子育て応援施設に加え、子育て世代の市立図書館利用を促すきっかけづくりになるよう発信してまいります。 このほか、子育て世代に市立図書館を知っていただく取組につきましては、保健センターで実施している3から4か月健診の際に行っているブックスタート事業の場で、市立図書館の利用案内をお渡ししております。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 再質です。 学校との連携にボランティアの協力はありますか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 学校と市立図書館の図書館連携の一環として、小中学校長に図書館ボランティアを紹介し、ボランティア活動が広がるよう取り組んでおります。令和6年度は市内小学校6校でボランティアによる読み聞かせを実施する予定となっております。 また、本の修理ボランティアも昨年度から開始し、市立図書館の本だけでなく、学校図書館から依頼のあった本を市立図書館に集め、ボランティアの方が新品以上に頑丈にし、学校に戻しております。子どもに人気のある本は長く使うことができるため、学校からは非常に好評と伺っております。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 読み聞かせは、子どもの読書活動の推進にとって大切なものだと考えております。図書館がこれまで行ってきた子どもに読書習慣をつけるための取組を伺います。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 先にも触れました親子が心を通わすブックスタート事業のように読書習慣を身につけるには、幼少期から本に触れることは大切だと考えます。 また、市立図書館ではボランティアによる読み聞かせを継続して実施しており、あわせて、ボランティアの養成も実施し、担い手の育成をしております。 さらに、夏休みにはボランティア団体の協力で小学校4年生から6年生を対象にした読書感想文書き方講座を実施するなど、子どもが読書に親しむ様々な取組を行っております。 これらの取組が子どもたちの語彙力、想像力、読解力を育み、心身の安定や自己肯定感を高めるなどの効果のある読書の習慣につながっていくものと期待しております。 ○議長(小野田利信) 小出議員。 ◆6番(小出あさこ) 御答弁の中でも、語彙力などだけではなく、心を育む効果などを話されていましたが、本を読むことで言葉や数学の理解力や記憶力、論理的思考力や判断力などが鍛えられます。そのため、読書量が多い子どもは学力が高い傾向にあると言われています。さらに、読書感想文は読んだ本の感想を言語化してみるというのがアウトプットになり、とても学習効果の高いことなのです。 本市は学校公立図書館の連携や多数のボランティアさんに支えられ、子どもたちにとって読書機会の多いすばらしい環境が整っています。今後もますますの御尽力をいただけるようお願いいたしまして、私からの一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(小野田利信) これにて小出あさこ議員の質問を終わります。 次に、坂林たくみ議員の発言を許します。     〔14番 坂林たくみ登壇〕 ◆14番(坂林たくみ) 一般質問いたします。 1項目めは、学校の新設をについてです。 3月議会で赤池小学校について、次のような答弁がありました。 大型マンションが建設されている状況があり、令和5年10月に人口推計を更新し、その結果を見て、増築の規模や時期等の方針を決定した。その後、児童・生徒数の推計結果が出て、令和12年度までの児童・生徒数や教室数の推移が示されました。4月に開かれた日進市立小中学校適正規模等検討委員会--以後、「適正規模等検討委員会」といいます--で、赤池小学校、西小学校の教室不足、赤池小学校の過大規模化、西小学校の大規模状態の継続が予測され、適正化が必要とされました。 対応について順次質問します。 1点目です。令和5年児童・生徒数推計では、令和12年度に赤池小学校は1,010人32クラス、西小学校は935人30クラスになるとなっています。ピークをつけずに年々増えていきます。その先はどうなりますか。 ○議長(小野田利信) ただいまの坂林たくみ議員の質問に対する答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 児童・生徒数の推計は令和12年度までの人口推計から算出していることから、それ以降については現段階では分かりません。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) それでは、2点目に伺いますが、赤池小学校については増築するとのことですが、過大規模化の対策はどうしますか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 本市で策定しております日進市立小中学校の適正規模及び適正配置に関する基本方針の考え方に基づき、過大規模化にも対応できる増築計画を進めてまいります。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) 今おっしゃったように、日進市立小中学校の適正規模及び適正配置に関する基本方針の考え方には、大規模、過大規模校への対応についてどのように書かれていますか。後で西小学校のこともありますので、大規模校、過大規模校への対応全体をお示しください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 大規模校、過大規模校への対応としましては、原則として、「学区の見直しや学校施設の増築により適正化を図る。」と記載されております。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) かなり省略されたようですが、大事なところですので、基本方針の適正配置への取組み方の(2)大規模・過大規模校への対応の部分の全文を読み上げてください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 それでは、読み上げさせていただきます。 原則として次の対応を検討する。 ア、学区の見直しや学校施設の増築により適正化を図る。 イ、上記の方法では対応しきれない場合で、さらに長期間にわたり過大規模の状態が続くことが予想される場合は、新設校の建設について検討する。なお、この場合は建設用地の確保についても十分考慮する必要がある。 以上でございます。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) 今の御答弁は、過大規模校への対応の部分だけですよね。 大規模校についてはこう書いてあります。 「今後も児童生徒数の増加が見込まれ、過大規模校となることが予想される場合や、施設規模が、当該児童生徒に対して著しく狭い場合などについては、過大規模校に準拠したかたちでその対応を検討する。」となっています。 さて、過大規模校になると見込まれている赤池小学校は増築するとのことですが、児童数が令和12年度までピークをつけずに年々増えていき、その先は分からないという状況の下で、新設校の建設について検討する場合には当たらないということをどのように判断されたんですか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 前回の検討委員会におきまして、基本方針に沿った検討が行われた結果、隣接校の学校規模等の状況から学区の見直しを選択することは難しいため、増築を検討する旨の提言があったことから判断したものでございます。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) 先ほど読み上げていただいた基本方針について伺います。 増築により適正化を図ることが可能だということは、何を根拠に判断されましたか。また、長期間にわたり過大規模の状態が続くことが予想されないという根拠は何でしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 今回の児童・生徒数の推計値に基づき、増築により適正化を図ることが可能と考えております。先ほど読み上げました基本方針のとおり、増築等で対応し切れない場合に、次の検討に入るものと考えております。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) 今おっしゃった推計値は、先ほども申しましたけど、ピークをつけずに年々増加を続けていっているわけです。それで令和12年になる。先ほど、その先、どうなるか分からないとのお答えでした。 過大規模の状態がどれだけ続くかも分からないわけです、その推計からは。それで、増築が可能という判断でよいのでしょうか。それに、赤池小学校は敷地が狭いことは開校前から言われています。 そこで、3点目に伺います。西小学校についてです。 西小学校については、当面、プレハブ増築、移転も視野に検討部会で検討とのことですが、現在の場所はどうされますか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 現状では、そこまでの検討には至っておりません。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) 西小学校は、児童数からすれば敷地が狭い状況と検討部会の方で報告されていました。西小学校についても児童数が令和12年度までピークをつけずに年々増えていき、その先は、先ほどの話で分からないという状況です。 そういう下では、先ほどの大規模校への対応、読み上げましたけれども、そこに照らして、「過大規模校に準拠したかたちでその対応を検討する」必要があるのではないでしょうか。どうお考えでしょう。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 西小学校は老朽化対策も必要な施設と考えており、現在、建て替えを含めた適正化の手法を検討中であります。今回の児童数の推計値を踏まえ、適正な教室数が確保できるよう検討を進めてまいります。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) 現在、西小学校は風水害時の避難所に指定されています。移転先として先ほど日進西中学校の近くが話題に上がっているということがありましたけれども、日進西中学校周辺は洪水ハザードマップで浸水予想地域に入っている地域があります。このような地域への移転はあるのでしょうか。見解を伺います。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 そういった点も含めまして、総合的に検討を行ってまいります。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) 子どもたちと地域住民の安全第一を求めます。 学校体育館へのエアコンの設置方針が示されましたが、西小学校は建物の老朽化のため、保留となっています。レンタルなど別の方法でエアコン設置の方法はないか、検討してはどうでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 今後の調査結果を踏まえて、検討を行ってまいります。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) ぜひほかの小中学校と同じ時期に間に合うよう検討をしてください。 4点目に伺います。新設や分校設置が、やはりこの際、必要ではないでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 学校規模の適正化につきましては、本市の基本方針に基づき対応を進めていることから、現状、新設や分校設置は考えておりません。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) 先ほど来、質問をしてきましたけれども、適正規模等検討委員会で基本方針に基づく対応を議論する中でどのように議論され、新設や分校設置は考えないということになっているのでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 前回の検討委員会において、隣接校の学校規模などの状況から学区の見直しを選択することは難しいため、増築を検討する旨の提言があったことから、今回の検討委員会において校舎増築の考え方などを提案し、了承をいただいたものでございます。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) 先ほどからお聞きしている増築ができるということについての話合いの内容がどうも答弁に入っておりません。 近年、児童数の増加により、学区の変更が続いています。今回、隣り合う2つの学区で、教室不足、過大規模、大規模な状況が続くと見込まれています。過大規模の学校は子どもたち一人一人に親身な対応をしづらく、避けるべき環境だと考えます。度々の学区変更による子どもたちと地域へのストレスを減らすよう、学校の新設または分校設置を求めます。 また、1万食近い給食を作る学校給食センターも施設が逼迫しており、その軽減も含め、西小学校の建て替えの必要性が出てきたこの機会に、自校方式の給食へ切り替えていくことも検討を求めます。 続いて、2項目めに入ります。訪問介護の確保についてです。 4月から訪問介護の介護報酬が削減され、市内の事業所から、訪問介護部門は赤字との声が出ています。第9期にっしん高齢者ゆめプランは、訪問介護の供給不足を認識していて、利用増加を見込んでいます。 状況と対策について順次質問します。 1点目です。市内の訪問介護事業所の数は、近年、どのように推移していますか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、福祉部長。 ◎祖父江福祉部長 市内の訪問介護事業所の数は、令和2年度末は21事業所でございましたが、減少しておりまして、現在は17事業所となっております。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) 21から17へ4事業所も減っているということです。 介護保険の必要性からしても、事業計画からしても、事業所が減っているということは懸念される事態ではないでしょうか。事態と原因についてどのようにお考えですか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、福祉部長。 ◎祖父江福祉部長 訪問介護事業所は県が指定権を持っており、指定や廃止などの届出先も県になりますので、個別の事業所の減少要因などは把握しておりません。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。
    ◆14番(坂林たくみ) 愛知県には聞かれましたか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、福祉部長。 ◎祖父江福祉部長 現在のところ、特に聞いてはおりません。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) やっぱり聞いていただきたいですね。これ、給付に関わることですから、保険者として把握することは重要なことではないでしょうか。 そこで2点目に移りますが、全国的には4月からの訪問介護の介護報酬削減で、事業所の倒産や訪問介護サービスの時間短縮が起きているという影響が報告されています。日進市ではどのような状況ですか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、福祉部長。 ◎祖父江福祉部長 現在のところ、市内の訪問介護事業所で倒産等の影響はないものと認識しております。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) 先ほど、愛知県に聞いていないということでしたが、それで、このことだけは分かるんでしょうか。 訪問介護事業所が減っているとのことなんですが、サービスの供給量は確保できているんでしょうか。今後の事業計画に支障はないんでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、福祉部長。 ◎祖父江福祉部長 市内の訪問介護サービスは必要なサービスが御利用できているものと認識しておりますが、生活援助サービスにつきまして、サービスを引き受ける事業所を探すまでの間、しばらくお待ちいただくケースがあると聞いております。 事業計画につきましては、3か年の計画がこの4月から始まったところでありますので、今後、計画に対する実績値を注視してまいりたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) 生活援助サービスをしばらくお待ちいただくケースがあるとのことです。そういう影響が出ているということではないでしょうか。 市内の訪問介護事業所に状況を聞いてみました。そうしましたら、ほかの介護サービスもその事業所は行っているので経営は大丈夫ですが、訪問介護の部門は赤字ですとおっしゃっていました。そして、小規模の事業所がこれではなくなっていくのではないでしょうかとおっしゃっていました。 介護報酬の低さが原因で、担い手の確保に苦労していらっしゃるんです。こうした状況を市としてお聞きになっていませんか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、福祉部長。 ◎祖父江福祉部長 現在のところ、そういった御意見は市には上がってございません。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) これ、積極的に聞いていただきたいと思うんですね。非常に危惧される状況だとは思われませんか。実績値に表れてくる前にするべきことがあるのではないでしょうか。 そこで、3点目を伺います。 訪問介護事業所と利用者の状況の把握、それから、国への改善要望をすること、それから、市としてできることの研究が必要ではないでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、福祉部長。 ◎祖父江福祉部長 介護を担う人材不足や利用の増加など、訪問介護の厳しい環境につきましては、有識者、介護関係団体、自治体の代表者から成る社会保障審議会による報酬改定の議論を通じまして国は把握しているものと認識しておりますので、市としましては、市内の事業所や訪問介護サービスの現状などを注視してまいります。 また、事業所に対しましては、愛知県の介護人材資質向上事業補助金を活用した介護職員の研修費補助を実施しておりまして、引き続き支援を行ってまいります。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) 国による今回の介護報酬引下げは、訪問介護事業者の利益が平均で上がっているという認識、理由の下に行われたものです。しかし、その中身は、事業者の4割は赤字なんです。その多くは、小規模の事業者です。 しかし、小規模の事業者は多くの訪問介護事業を担っていらっしゃる。このことが考えられていません。これを見ずに報酬を引き下げれば訪問介護が崩壊してしまうといって、全国では国に対して現場から報酬引上げを求める声が上がっています。 このような認識に立っていただき、今おっしゃった独自補助と、事業所やサービスの状況などの注視だけではなく、利用料値上げにつながらないよう国の責任で訪問介護報酬の引下げ撤回を求め、必要な場合には一般会計からの繰入れによる訪問介護報酬の支援を検討するよう求めますが、いかがですか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、福祉部長。 ◎祖父江福祉部長 新たな介護報酬につきましては本年度から始まったところでありまして、また、国は、物価高騰や賃金上昇の状況によって第9期中の報酬改定もあり得るとしておりますので、その動向を注視してまいりたいと思います。 また、介護保険におきましては、一般会計からの繰り入れる市負担分の割合は決められておりまして、それ以上に負担することは認められておりませんので、よろしくお願いいたします。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) ぜひ保険者として住民と現場の状況を把握し、訪問介護を守るため、国へ要望してください。一般会計からの繰入れは、法的には制限されていません。検討を求めます。 3項目めに移ります。香久山の橋関係地域の通過交通対策についてです。 1点目です。小川にかかる橋梁に関する意見交換会で、香久山西部土地区画整理事業地内の12メートル道路は通過交通を入れない道路であること、香久山の株山環状線の通過交通回避機能を維持するように整備、接続すると確認されています。このことを確認できますか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 意見交換会において、香久山西部土地区画整理事業地内の12メートル道路及び株山環状線は、どちらも補助幹線道路としての位置づけであることを説明しております。 また、本市の見解として、通過交通をゼロにすることはできませんが、幹線道路で囲まれた地域で対策を行い、極力、回避したいと考えていることを御説明させていただいております。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) 意見交換会の会議等状況報告書というのが公開されておりますが、そこには令和4年7月6日実施分の報告に、市の発言として、「12m道路は補助幹線道路と位置付けられ」、このことは今おっしゃいました、その後に、「これは通過交通を入れない道路である」と書いてあります。 令和4年10月5日実施分の報告には、市の見解として、12メートル道路と株山環状線が補助幹線道路の位置づけであることに続けて、「株山環状線の基本機能は通過交通を回避することであり、実質的には、この機能を維持することに寄与するように12m道路を整備し、接続したい」と書いてあります。 これらのように書いてあることを認められますね。 ○議長(小野田利信) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 そのように書いてございます。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) 確認いたしました。 では、2点目、伺いますが、通過交通を回避した状態というのは、北部浄化センターの北側の株山環状線、それから、日生梅森園の集会所前の道路の交通量がどの程度になった状態と考えていらっしゃいますか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 対策の実施により、できる限り通過交通を減らしてまいりたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) できる限りということですけれども、株山環状線の北部浄化センター北での交通量は、休日の場合、現況1,474台、1日に対し、将来交通量推計は、市が行った推計、2,882台です。 この数字は区画整理地内の開発交通量は考慮しているけれども、白山黒石線など幹線道路からの通過交通は考慮していないと意見交換会でコンサルタントの方から説明がありました。ということは、北部浄化センター北の場合、2,882台が通過交通のない、通過交通を回避した状態の交通量ではありませんか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 将来交通量はあくまでも推計であり、推計の条件により結果が異なってまいります。交通量調査では通過交通に関する調査は実施していないことから、2,882台が通過交通を回避した状態の交通量と断定することはできません。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) それでは、2,882台という推計は何のために出したんですか。目標参考値にもしないのですか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 道路交通状況調査を実施した交差点の将来交通量に基づく交差点解析を行うことで課題等を抽出し、対策案を検討するため、推計したものでございます。通過交通を回避した状態の目標参考値とすることは適切ではございません。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) 通過交通を考慮しない数値を使った交差点解析は適切なんですか。そこから抽出した課題や対策案は適切なんですか。不適切というなら、適切な目標を示してください。 日生梅森園について伺います。梅森園入口交差点の東側での交通量は、令和4年10月4日の市の調査で1,676台となっています。将来交通量の推計値はどれだけですか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 当該位置での将来交通量推計は実施しておりません。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) 日生梅森園の方は将来交通量推計もしていないとのことです。 3点目に伺いますが、それでは、ハンプなどの設置の効果を測る実験や、対策後の交通量測定、その都度の住民への説明と意見交換が必要だと思いますので、それを求めますが、いかがですか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 対策実施後、当面の間は、実際の交通の流れがどのように変化するのか、推移を見守りたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) 通過交通回避のために取る対策は決まりましたか。決まったものを具体的に挙げて、それぞれどの程度効果が実証されている対策か、説明してください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 現在、公安委員会と協議を重ねている箇所もございますが、香久山南交差点及び香久山北交差点の交差点改良や、香久山二丁目、三丁目地内でのスムーズ横断歩道、交差点ハンプの実施等を計画しています。個別具体に効果をお示しできるものではございません。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) 通過交通回避対策を取る時期を橋の工事前だったのを完成前に変更したことについては、住民の中に相談なく変更されたと批判の声があります。 先ほど、スムーズ横断歩道やハンプの効果は個別具体に示されないとの御答弁でした。それなら、なおさら、推移を見守るだけでなく、対策後の交通量調査と、住民への説明、意見交換が必要だと考えます。 先ほど御答弁がありませんでしたが、いかがお考えですか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 繰り返しになりますが、対策実施後、当面の間は、実際の交通の流れがどのように変化するのか、推移を見守りたいと考えております。その上で、交通環境の変化に伴い、著しく生活に支障が生じる事態が発生する場合は、対応を検討してまいります。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) その検討する対応の中には、交通量調査、そして、住民への説明と意見交換は含まれますか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 繰り返しになりますが、対応については、今後検討してまいります。 ○議長(小野田利信) 坂林議員。 ◆14番(坂林たくみ) 今まで聞いてまいりましたが、目標の交通量も示さない、通過交通対策の効果も示せないということでは、住民は納得できないと考えます。株山環状線と香久山西部土地区画整理事業地内の12メートル道路は通過交通を入れない道路だと確認した以上、その実現に向けて必要なことをやっていく責任が市にはあると思います。必要な調査、住民への説明と理解、検証を住民と共に進めるよう求めて、一般質問を終わります。 ○議長(小野田利信) これにて坂林たくみ議員の質問を終わります。 会議の途中ですが、ただいまから13時30分まで休憩とします。     午前11時54分 休憩-----------------------------------     午後1時30分 再開 ○議長(小野田利信) 会議を再開します。 休憩前に引き続き、一般質問を行います。 次に、島村きよみ議員の発言を許します。     〔3番 島村きよみ登壇〕 ◆3番(島村きよみ) 座って、失礼させていただきます。一般質問させていただきます。 市の最高規範である自治基本条例には、何度も市民主体の自治の実現がうたわれています。特に第13条、市長の役割と責務に明記され、第19条、市民本位の市政運営においても、「市の執行機関は、広報及び広聴の機能を一体的に発揮することにより、市民の意向を的確にとらえ、市民本位の市政の運営を行わなければなりません。」と明確に規定され、これは市長がどなたであっても常に遵守されなければなりません。 現在の市はこの自治基本条例に則し、市民の意見を尊重した市政運営をされているのか、特に懸念のある3事業についてお尋ねします。 まず、道の駅整備事業について質問します。 現計画の是非を問う住民投票実施を求める署名が5月8日、市民団体から提出されました。住民投票実施には至らなかったものの、有権者数の6分の1に迫る約1万2,000筆の署名が集まった事実を重く受け止めてほしいというのが署名活動に関わった皆さんの強い思いです。市長はこの署名結果をどのように受け止められたのか、市長自身の声でお答えください。 ○議長(小野田利信) ただいまの島村きよみ議員の質問に対する答弁者、総合政策部長。 ◎石川総合政策部長 市長が記者会見の折に申し上げましたが、まず、日進市住民投票条例に基づく初の市民活動が行われたもので、市民自治の一歩前進と捉えております。あわせて、行政として貴重な経験ができたと考えております。これが記者会見の趣旨となっております。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 市長にお答えいただきたいのですが。 記者会見については市民の皆様、御存じありませんので、話された内容をもう少し具体的にお答えください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総合政策部長。 ◎石川総合政策部長 会見では、市民自治の3つの前進があったと発言されました。 1点目は、日進市住民投票条例に基づく初の市民活動が行われたもので、市民自治の一歩前進であったと捉えております。これは1点目でございます。 2点目としましては、今回の住民投票実施請求を通して様々な課題があることを知ることができ、将来の学びにつながりました。 3点目は、本市が整備している道の駅が多くの方に知っていただくきっかけとなり、とても貴重な経験であったと認識しています。 以上が会見の詳細な内容でございます。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 市長にお答えいただきたいんですが。 住民投票署名活動という活動に対する評価ということではなく、道の駅整備事業に対して一度市民の声を聴くべきだという意思を持つ市民の署名が約1万2,000筆も集まったという結果をどう受け止めていらっしゃるのかということをお尋ねしています。 単なる要望書ではなく、条例にのっとった厳格な署名です。道の駅事業のこれまでのプロセスを顧みて、今回の結果をどう受け止められたのかを、市長、お答えください。なぜこれだけの署名が集まったのか、理由があれば何だとお考えですか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総合政策部長。 ◎石川総合政策部長 道の駅整備事業につきましては、平成28年度から事業を開始し、来年春の開駅までおよそ9年間という期間をかけ、一つ一つ丁寧に進めてまいりました。 また、市民の代表である議会におきまして、必要な議決事項につきまして御承認をいただいた上で事業を進めてまいりました。 なお、住民投票の署名が集まった理由ということでございますが、署名された方お一人お一人の考えがあってのことと思いますので、それに対してのコメントはすべきではないと考えております。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 有権者数の6分の1近い署名数という今回の結果をまずは謙虚に重く受け止めていただき、道の駅のこれまでの進め方が果たして市民本位であったのか、広聴機能が十分であったのか、改めて検証していただきたいです。そして、何らかの改善、新しい仕組みをつくっていただくことを求めます。それが市政に目を向け、署名してくださった市民に対して市が真摯に応えるということだと考えます。 再度、市長、自らお答えください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、副市長。 ◎水野副市長 お答えさせていただきます。 まず、この答弁を通してなんですけれども、各部長がそれぞれの役割の中で責任を持ってお答えをさせていただいておりますので、御理解いただきますようお願いいたします。 署名が集まった理由ということでございますけれども、私どもが電話などで市民の方から、皆様から聞きます御意見としまして、もちろん反対の方もいらっしゃれば、自分の本意ではなく、署名を書いたという方もいらっしゃいます。また、賛成の方の署名も集めていると、賛成の方も書いてもいいというようなことで、賛成で書いた方もいらっしゃいます。 こういう方々、いろんな方の考え、思いが入って、署名が集まったものと考えております。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 市長、本当にその受け止めということはお答えになっていただけませんか。 ○議長(小野田利信) これは質問ですか。 ◆3番(島村きよみ) はい。 ○議長(小野田利信) 答弁者、副市長。 ◎水野副市長 今、部長がお答えした3点、それが市長の今回の住民投票の結果に対する考えでございます。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) お答えいただけないのはとても残念です。 自治基本条例の尊重という視点から、さらにお尋ねします。 今回の署名活動は単なる事業への反対運動ではない。まさに住民自治を具現化する活動です。 しかし、住民投票の署名活動が始まることを認識されておりながら、各地域に2025年にオープンというポスターを配布し、ホームページのトップに建物の工事が始まりましたという画像を出されました。 こうした行為は、自治基本条例に則して、市民自治を尊重すべき行政の姿勢としてはあってはならないことだと考えます。なぜ署名活動を阻害するような、市民と対決するような発信をわざわざされたのか、お答えください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総合政策部長。 ◎石川総合政策部長 まず、御質問の中で今発言されました「署名活動を阻害」ですとか、「市民と対決」というのは、到底受け入れることができない御意見であると申し上げさせていただきます。その上で、答弁させていただきます。 道の駅は、工事契約をはじめ多くの事項に議決が必要となりますビッグプロジェクトでございます。 したがいまして、広報紙だけでなく、ホームページにおいて最新の情報を市民にお伝えすることは、ほかのビッグプロジェクトと同様に必要な広報活動と考えており、発信をしたものでございます。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 進捗状況の報告はそれまで文字のみでしたが、いきなりの画像でPR。もう遅いというような諦めをさせていくような、そんなふうに受け止めた方もいらっしゃるんです。市民活動の尊重、行政の中立性からも、これは非常に問題だと多くの方が憤慨されていたということをお伝えします。 住民投票が実施されないことで、何もなかったことにはなりません。市民の懸念が払拭されたわけではなく、納得していない市民も多いです。私は700人以上の方に道の駅についてどうお考えですかと直接対話をして、様々な意見をお聞きしました。特に、具体的な収支見込みとその根拠、何を売って収益を上げていくのかということは、非常に多くの方からの疑問の声がありました。 また、農協との連携の仕方や、周辺道路や住宅地への影響回避の手法については、多額の借金をして事業を実施する市として説明責任があります。説得力のある説明を市民にすることを求めますが、今後の進め方をお示しください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 まず、収支に関する御質問につきまして、そもそも、道の駅もスポーツセンターや市民会館、福祉会館などと同様の公共施設でありまして、住民の福祉を増進する目的をもってその利用に供するための施設でございます。 その施設に指定管理者制度を導入し、また、その指定管理者から指定管理料ゼロ円で採算も取れる提案をいただき、採択に至っております。さらにはその指定管理者の指定につきましても、議決をいただいているところでございます。指定管理者からも、収支としてはプラスの見込みであり、売上げの一部を納付金などとして市に納めるとの御提案もいただいております。 農協との連携につきましては、販売会などのイベント開催や、飲食店への卸し、仕入れなどについて、様々な方法について、指定管理者を交えながら話合いをさせていただいております。 また、周辺の交通安全対策につきましては、地元の安全対策委員会と協議を重ねまして、実施内容について御承諾をいただいておるところでございます。昨年度、横断歩道や横断停止線の塗り直しなどの一部安全対策を先行して実施しており、今後も順次、安全対策を実施してまいります。 これら述べさせていただきましたように、引き続き、積極的な情報発信に努め、来年の開駅を目指してまいります。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 指定管理料ゼロということは、もし収益が上がらなければ、事業者が手を引くリスクはあるわけです。例えば、現在市役所で開催されているマルシェやイベントを道の駅でやる場合の出店料についてどうなるのかという声や、農協とはいつまで話し合っているのだろうかという声があります。渋滞についても、ハンバーガーショップの移転の影響はないのか、抜け道対策も具体的に見えないが、どうなっているのかと、市民の皆さんの懸念は様々にあります。 こうした市民の懸念に対して説明が全く不十分だと考えます。これは一度、市長が市民に対して会見をすべきことではないでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 道の駅を御利用いただく際の利用料につきましては、日進市道の駅地域振興施設の設置及び管理に関する条例に明記しております。それに加え、道の駅での出店、イベントなどをお考えの方につきましては、指定管理者へお問合せいただき、事前に調整いただくようアナウンスさせていただいております。 農協との協議につきましては、重複しますけれども、販売会などのイベント開催や、飲食店への卸し、仕入れなどについて、様々な関わり方について、指定管理者を交えながら話合いをさせていただいているところでございます。市と農協、指定管理者が協力しながら、道の駅マチテラス日進も通じて、本市の農業を守り立てていきたいと考えているところでございます。 また、地元地域の方々からも様々な意見を伺い、道の駅周辺の交通安全対策、抜け道対策なども決めております。 こうしたことを含め、これまで市民の代表である議会でも様々な御質問をいただき、答弁をさせていただいておるところでございます。
    ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 議会で説明すればそれでよいという、それは、自治基本条例の第19条に定められた市民本位の市政運営を解釈上、少し課題があるのではないかなと考えます。 先日、自治推進委員会で会長がイギリスのロックの言葉を引用され、権力は国民、住民にある、行政には条件付で信託がされているという自治基本条例の原則について話されましたが、重要な御指摘と受け止めていただきたいです。 道の駅事業が象徴的ですが、現在の市は、市民に向けて広報、市長動画、LINE、ホームページにおいて、イメージ戦略的な発信を含めて一方通行、今、一方的に発信がされていると感じています。しかし、市民の声を拾う市民モニター制度も、地域懇談会も、タウンミーティングも、広聴の仕組みがありません。これが今回、住民投票を求める多数の署名が集まった要因の1つでもあると考えます。 これから進める事業において同様なことにならないためにも、まずは何か1つでも市民の声を直接聴くという仕組みをつくることを求めますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総合政策部長。 ◎石川総合政策部長 本市には市民参加条例がございまして、市民の声を聴く仕組みがございます。また、自治推進委員会におきまして定期的に、市民参加の状況につきましても検証いただいているところでございます。 その検証結果等を踏まえまして、その都度、必要な改善をこれまでも行ってきており、現在も広聴の充実に向けた仕組みの見直しを進めているところでございます。 したがって、広聴の仕組みが足らない部分はございますが、全くないというようなことはないと思っております。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) その足らない部分というのがあるということは事実だと思いますので、ぜひしっかりと御検討ください。 それでは、次に、北高上緑地の保全に関しても、自治基本条例第19条に沿った対応がされているのかという視点からお尋ねします。 従前より無償貸与されている土地が売却される方向に対して保全を求める多くの署名には、市民一人一人の体験や感性に基づいた緑地への思いが込められています。この市民の皆さんの声を踏まえれば、2月20日に市に届いた緑地の一部所有者である中電から市への有償貸与または売却の申出については、当然検討しなければならないのではないでしょうか。いかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 北高上緑地の面積は、全体で約8.6ヘクタールとなっております。このうち約8.3ヘクタール、面積割合では全体の約97%は市が所有する土地であり、ほとんどが市街化調整区域でございます。残りの民間企業から無償で借地している土地は0.3ヘクタール、面積割合では全体の約3%であり、全て市街化区域となっております。 御承知のとおり、市街化区域は計画的に市街地形成を促進する区域であることから、そうした事情も十分に考慮して対応する必要があると考えております。 本市としては、現在の借地契約の内容に沿って、北高上緑地として利活用を図りたい旨を引き続き伝えさせていただいております。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 対象区域は全体の3%しかないという御答弁ですが、その土地はちょうど尾根を下っていくと、目の前にはぱっと竹林が広がり、雰囲気が変わる場所です。広場周辺には3種類の竹があって、見て学ぶ生きた教材があります。ここを多くの市民の皆さんが特別な緑地と考えています。 そこに計画的に市街地形成を促進する区域とする一般的な市街化区域の考え方を当てはめるというのには、これは説得力を欠きます。もちろん、日進市も北高上を重要な緑地と計画にも位置づけているわけですから、今回の中電からの申入れは願ってもないことだと考えます。 中電からは現契約期間満了日の1か月前、来年2月28日までに回答を求められていましたが、市は4月26日に無償借地契約を更新したい、買取りもしくは有償借地の方針はないと回答されています。なぜ有償貸与、買取り価格等について時間をかけて検討せずに回答をされたのでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 必要な内部手続を踏まえ、相手方へ回答したものでございます。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 有償での借地契約、買取りの金額などの検討は全くされなかったのでしょうか。企業の方針、つまり土地の売却という方針の転換は非常に難しいことが予測されますが、無償契約の継続の見込みはあるのでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者……。 よろしいですか。見込みはあるのかという質問だったと思いますけど。 ◆3番(島村きよみ) 金額の検討とです。2点。 ○議長(小野田利信) ちょっと暫時休憩とします。     午後1時49分 休憩-----------------------------------     午後1時49分 再開 ○議長(小野田利信) 会議を再開します。 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 1点目につきましては、金額に関する検討をするまでもなく、市街化区域は計画的に市街地形成を促進する区域であることから、そうした事情を十分に考慮し、引き続き無償借地契約を継続していきたいと考えております。 2点目につきましては、民間企業としてのお考えは分かりかねるところでございます。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 先ほど申し上げましたが、市街化区域だからという理由だけで企業からの申出を断るとしたら、ここを特別な場所と位置づけている市民の皆さんは納得ができないでしょう。これでもし当該地が住宅開発事業者の手に渡ってしまったら、市民との信頼関係が大きく損なわれることになると考えます。借地、購入する場合の試算をして、検討することを求めます。 もう一つ質問いたします。 市からは中電に6月7日までに意向を聞かせてほしいという申入れをされていますが、中電からはどのような回答がありましたか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 現時点においては、民間企業である相手方の回答内容を市からお答えすることは差し控えさせていただきたいと思います。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 議場でお話しできないのであれば、少なくともこの土地を守りたいと活動されている市民の皆さんにはお伝えください。 次の質問ですが、名古屋市等、長年市民中心に保全活動がされてきた森が自然共生サイトとして環境省に認定された事例があります。本市も環境基本計画にこの言葉が盛り込まれました。本市の将来都市像として、「人とみどりを大切にするまち」と掲げているのであれば、北高上緑地を特別な緑地と認定してはどうでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 北高上緑地につきましては、都市マスタープランにおいて自然環境拠点と位置づけ、日進里山リーダー会と連携した維持管理や様々な里山イベント事業を実施しており、子どもから高齢者まで多くの方々に御好評をいただいている憩いや癒やしの場でございます。 北高上緑地は民間企業から無償で借地している土地がありますが、本市としましては、これまで同様、無償で貸地いただきますようお願いしているところであり、今後におきましても市民と自然が共存する空間の創出を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 計画に位置づけてあるとしても、やはり法的な位置づけは必要と考えます。 では、次に、香久山橋梁に関してお尋ねします。 この橋の建設計画に対し、周辺に居住する市民の皆さんが行政との意見交換の場を求め、これに応じて市と話合いをされたのは、市民自治の尊重という点でも大変評価できることでした。2023年3月以降は意見交換の場が設けられていないわけですが、今後、工事が進んだ場合も様々な課題が生じてくると考えます。地域住民と対話する場の設置は今も必要だと考えますが、検討いただけませんか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 2023年3月以降につきましては、橋梁下部工事に伴い、昨年11月15日に近隣住民である香久山二丁目の皆様を対象として現地での橋梁工事説明会を開催し、御説明をしております。 今後も、工事進捗に合わせてしっかりと対応してまいりたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 周辺住民の皆さんが望んでいるのは説明の場ではなく、意見が言える場です。今年度は上部工事も予定されており、住環境に大きな影響があるという状況が具体的になってきます。車両の通行により各場所での影響が異なっており、住民と丁寧に合意形成を図ることは事業を実施する市の責務と考えておりますが、特に、香久山二丁目においては早急に場を設定していただくことを求めますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 香久山二丁目の皆様には昨年度、対策案を全戸配布によりお示しをした上で御意見を伺っております。公安委員会との協議が完了しましたら、回覧等にてお知らせをする予定としており、意見交換会を開催する予定はございません。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 今なお残る懸念事項としては、株山環状線を通過交通を入れない住区環状線と捉えていらっしゃる周辺住民の皆さんと、補助幹線道路と位置づけている市と見解が異なっている点です。ここが分かり合えていないのですから、工事前と後の交通量の比較等を、調査費を予算計上して、数値として地域住民に公表していく約束をして、周辺道路への対応をするといった、住民に寄り添う姿勢を示す必要があるのではないでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 対策実施後、当面の間は、実際の交通の流れがどのように変化するのか推移を見守りたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 推移を見守るというのは一体、具体的にどういうことなのかちょっと疑問ですが、いずれにしても、橋梁に関しても市民の意向を重視する姿勢を貫いていただきたいと思います。 では、次のテーマです。 財政が厳しくなっていく中、道の駅、スマートインター整備を推進している本市が、今後、市民要望に沿った事業や政策に十分に取り組んでいけるのか疑問を持っています。最優先して取り組んでほしい公共施設整備と福祉政策の方針について質問いたします。 まず、昨年6月議会からずっと取り上げております老朽化した公共施設の更新についてです。特に学校、防災施設に関してはほってはおけません。平成29年3月に公共施設等総合管理計画を策定してから具体的に何も動いておらず、取組時期が5年以上遅れていると考えます。少し後手後手になっているのではないかと感じています。 まず、学校施設についてお尋ねします。平成30年12月策定の学校施設の個別施設計画によれば、北小、西小、東小、日中の一部は60年の更新時期を迎えていますが、各学校の更新、大規模改修といった施設整備計画が現在つくられていません。なぜ平成30年以降、着手していないのでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総務部長。 ◎萩野総務部長 道の駅やスマートインターの整備や学校施設等の公共施設のマネジメントにつきましては、いずれの事業も市民の皆様にとりまして、大変重要な事業であると認識をしております。 その中で、学校施設の御質問でございますが、本市では、他の公共施設を含め、近い将来、目標耐用年数が集中的に到来する時期を迎える中で、効率的にマネジメントをしていくことが重要であることから、令和6年度及び令和7年度の2か年で公共施設の再編計画を策定し、その指針を定めてまいります。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 学校施設に絞ってお答えいただきたいです。 令和元年に構造体耐久性調査をされていますが、老朽化している3小学校、1中学の調査結果はどのようでしたか。 また、改めてお聞きしますが、平成30年の個別施設計画策定後、各学校の更新、大規模改修に着手されておりませんが、なぜでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 まず、結果につきましては、いずれも今後の耐用年数が20年程度未満であり、西小学校につきましては、コンクリートの中性化が重度であるという判定もございました。 また、個別施設計画につきましては、令和5年度に改訂版を作成しており、他の公共施設の計画と内容を合わせた計画書につきましても、現在作成しているところでございます。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 令和元年にこの調査があったわけで、そこから具体的な実施計画が止まっていたのではないかと、動いていなかったかということを申し上げています。 この調査から6年近く経過しており、今年度耐力度調査をする西小以外の東、北、日中の古い校舎も心配ですが、こちらは調査が必要ないという御判断でしょうか。令和2年に非公表ではありますが、学校施設の個別施設計画が作成されています。これを見ますと、給排水設備と内装は全ての学校で建築時のままですが、壊れたり破れたりしたところから事後対応ということなのでしょうか。 昨年12月24日に東小の電源が落ちたようですが、受変電設備は1971年の建設時のままとなっています。日進中の一部、北小も同様で、加えて、北小は防災用の受信盤と非常用設備も耐用年数から30年以上超過しています。東小の高架水槽の老朽化も大変気になります。学校は避難所になりますから、老朽化した学校の給排水設備、高架水槽、受変電設備については、一度しっかり調査をすべきではないですか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 1点目の西小以外の学校の耐力度調査につきましては、施設再編計画や学校の老朽化対策の検討の中で必要となった場合に実施してまいります。 2点目の設備の調査につきましては、水質検査や受変電設備の定期点検等による調査を行っており、その結果を含め、修繕や更新を行っております。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) いずれにしても、今年、来年で学校施設を同時並行でどうしていくのかをしっかりと決めていただくことを求めます。 西小は移転してはというようなことが適正規模等検討委員会で話されているようですが、一番劣化度が高いということで、当然、至急対応が必要です。この場合、既に1万食の限界が来ている給食センターを考慮して、給食室も設置するとよいと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 給食センターは基本方針としまして、共同調理場方式を継続するとしていることから、給食室の設置は考えておりません。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) でも、多分、必要ではないかと思います。ぜひ御検討ください。 過去の質問で、日進市の財政、これが厳しくなり、今後、基金も少なくなることが分かっています。経常経費も膨らんできている中で、投資的経費は年5億円、6億円というふうに聞いていましたが、当然限られています。 そうした状況で、北庁舎、西小、その後に続く東小、北小、日中の一部校舎の建て替え、大規模改修、そこに赤池小の増築、体育館の空調整備が入ってきます。財政面において問題なく対応できる見込みでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総務部長。 ◎萩野総務部長 基金につきましては、公共施設整備基金や庁舎建設基金への計画的な積立てを進めているところでございます。 また、地方債の残高につきましては、今から10年前には約150億円あったものが、令和5年度末では約66億円となる見通しでございます。最新の令和4年度の決算統計資料においては、名古屋市を除く県内37市の状況を分析いたしますと、人口1人当たりの地方債残高は少ない方から4番目で、地方債残高自体は、みよし市に次いで2番目に少ない状況でございます。 これらの状況を踏まえまして、本市の将来的な成長につながる事業や公共施設の更新等に際しましては、基金や起債、補助金等を活用することで、引き続き適切な財政運営に努めてまいります。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) これまではよかったです。ここからですよね、起債が多くなってくるのは。見守りたいと思います。 次に、市の防災倉庫についてです。 市役所に設置されている防災倉庫は設置から何年経過していますか。建物内外の状態、物資の保管状況に問題はありませんか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生活安全部長。 ◎加藤生活安全部長 市役所に設置されている防災倉庫は、昭和56年に建築されており、築後約42年経過をしております。屋根、外壁の塗装の劣化などが見受けられますが、建物内は特に問題なく、防災用品や備蓄品の劣化等はございません。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 中を見せていただきましたが、湿気の状態など、少し心配はあります。この防災倉庫は今後も使い続ける予定でしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生活安全部長。 ◎加藤生活安全部長 公共施設の再編計画との関連もございますが、今後も使い続けていく予定でございます。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 今は元汚水処理施設だったアオーラの中に段ボールベッドや間仕切りが置かれてありますが、本来の防災倉庫ではありません。道の駅の防災倉庫ができたとしても150平米ですから、災害時に駐車場等に避難してきた人々のペットボトルのストックが必要となると、そういう御答弁があったんですが、そういったことが必要になってきますと、市全体としての備蓄量を正確に把握し、必要であればもう一つ、市の防災倉庫を整備する必要があるのではないでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生活安全部長。 ◎加藤生活安全部長 水や食料につきましては、想定避難者数及び想定帰宅困難者数を踏まえた数量を市役所敷地内防災倉庫、小中学校などの避難所や地域の公民館などの地域避難場所の防災倉庫や建物内に分散して備蓄をしております。数量につきましても、把握をしている状態でございます。 日進折戸アオーラには、主に組立て式トイレ、段ボール間仕切り、段ボールベッドなどを備蓄しています。道の駅防災倉庫の完成により、市役所防災倉庫と日進折戸アオーラに保管している備蓄品を市の防災倉庫を加えた3か所に割り振り、備蓄をしてまいりたいと考えております。 なお、必要な防災倉庫の容量につきましては、確保できているものと考えております。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) やはり分散ストックというのは必要で、ここに詳細な分析が必要と考えます。長久手市が非常に詳細に分析していますよね。御参考にしていただけるといいと思います。 次のテーマに入ります。 市の福祉を向上するためには様々な福祉事業を現場で担う市内事業者への支援を充実させなければ事業は成り立ちません。これもずっと課題と考えており、今回も質問いたします。 まず、障害児相談支援事業についてですが、昨年度末で相談支援を開設していた事業者が撤退、令和6年度から竹の山の相談支援センターのみが指定管理業務の中で相談支援を請け負っています。 支援を要する子どもたちが増加し続けている中で、竹の山は7人体制ではありますが、現在のところ延べ458件を担当、撤退した事業者からは14件を引き継ぎ、手いっぱいの様子です。どこかの放課後等デイサービスを実施している事業者が相談事業を担わなければ、十分な支援をすることができなくなるおそれがあります。 支援計画を立てることに対する補助ではなく、基本的な相談業務を含めた委託にしませんと、赤字になるということでなかなか請け負ってもらえないのですが、委託事業になぜできないのでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、健康こども部長。 ◎棚瀬健康こども部長 障害児等相談支援事業につきましては、これまでも国による障害福祉サービス等報酬改定におきまして、質の高い相談支援を提供するための報酬体系の引上げの見直しが行われてきたところでございます。さらに、令和6年度の報酬改定では、相談支援の質の向上に加えまして、提供体制を整備するために算定要件の追加や基本報酬のさらなる引上げが図られておりますことから、まずは委託ではなく、報酬を活用することで、提供体制の整備を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 報酬改定により新たに相談支援を引き受けてもらえる事業者のめどは立っていますか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、健康こども部長。 ◎棚瀬健康こども部長 現時点におきましては、新たに相談支援系サービスを実施する市内事業所はございませんが、障害児等相談支援事業に係る報酬改定の改善が図られましたことから、引き続き、市内事業者への実施に向けた働きかけを行って、提供体制の整備を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 放課後等デイサービスをしている事業者は、現場で子どもたちを実際に見ながら相談支援ができるということで、親御さんも含め非常に細やかなサービスができます。継続してサービスができるよう、支援を充実させていただくよう求めます。 では、介護の現場を支える事業所も非常に厳しい状況にあります。要支援の介護認定を受けられた方を総合事業として引き受けても、結局、専門性のある職員に対応してもらうことになって人件費がかかり、赤字となるばかりという状況があるとお聞きしています。この状況を改善するには、市としてどう支援したらよいとお考えでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、福祉部長。 ◎祖父江福祉部長 市といたしましては、令和6年4月の介護報酬改定に合わせまして、本市の総合事業の報酬単価についても見直しを行い、国の基準に準じて訪問型、通所型ともに報酬単価を引き上げたところでございます。また、より地域の実情に合った報酬単価とするために、介護給付に準じた地域区分を適用しております。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 4月に報酬単価の見直しをされたとのことで、その後の事業者の状況がまだ明確には分かっていませんので注目しています。これからも現場からの声をしっかりと酌み取っていただくよう求めます。 では、次の質問に移ります。 生活が多様化する中で、安心・安全な食を子どもたちに提供することは非常に重要です。国も、みどりの食料システム戦略を打ち出し、有機農業の取組を全国で面的に展開しようとしています。本市の有機農業と給食への取組について質問します。 まず、日進市の農家の状況についてお尋ねします。 市内の現在の総農家数、そのうち販売農家数、何戸でしょうか。また、販売総量が分かれば、品種別にお示しください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部参事。 ◎小椋産業政策部参事 農林水産省の2020年農林業センサスによりますと、市内の総農家数は696戸、うち販売農家数は257戸となっております。品種別の販売総量はデータがなく、分かりかねます。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 市の食育推進計画中にある本市の農家数のデータを見ていきますと、総農家数も販売農家数も減少していることが分かります。米作に絞りますと、現在の日進市の総生産量はどれだけありますか。また、過去3年の数量も併せてお答えください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部参事。 ◎小椋産業政策部参事 農林水産省の作況調査によりますと、本市の令和5年産の米の総生産量は1,080トン、令和4年産は1,050トン、令和3年産は1,040トンと、大きな変動なく安定して推移しております。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) この安定しているお米を有機栽培としていくことができれば、給食の方にも有機栽培の提供ができるようになるのではないかと考えております。 現在、有機農業に取り組んでいる農家、今後予定している農家はどれくらいありますか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部参事。 ◎小椋産業政策部参事 現在、市で把握している有機栽培農業者は3名です。今後予定されている方については把握しておりません。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) その有機農業者は増やしていく方針でしょうか。支援メニューはどんなものがありますか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部参事。 ◎小椋産業政策部参事 本市では、第6次総合計画に「有機栽培等、環境や健康に配慮した農業を支援」すると掲げており、その具体的な取組として、現在、3名の有機栽培農業者に対し、国の環境保全型農業直接支払交付金による支援を行っております。 今後も、新たに有機農業に取り組もうとする農業者の方には、この交付金の活用を促してまいりたいと考えておりますが、それと並行し、さらなる有機農業の推進のため、新たな支援メニューについても調査・研究してまいります。 ○議長(小野田利信) 島村議員。
    ◆3番(島村きよみ) 全国の有機農業に力を入れているところは、流通価格より高く買い上げて、できるだけ給食に提供しています。こうした支援は検討いただけないでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部参事。 ◎小椋産業政策部参事 本市では、地産地消を推進し、安心・安全な農産物を市民や子どもたちに提供することを目指しており、その一環として、現在、農協を通じた地元農産物を学校給食に使用しております。 今後も、農協との連携を強化し、地元農産物の給食での使用量を増やしていくとともに、有機農産物の給食での使用についても、学校教育部や生産者と協議を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) では、給食ですが、現在の学校給食の日進産の使用量、どれぐらいでしょうか。有機食材の割合もお願いします。 ○議長(小野田利信) 答弁者、学校教育部長。 ◎加藤学校教育部長 令和5年度の日進産の食材使用量の割合は58.7%でした。日進産の食材については、米、野菜などの農産物となっております。 地元農協から納入している野菜には一部有機農産物も含まれておりますが、その割合は把握しておりません。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 今後、有機農産物の学校給食の提供の可能性はありますか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、学校教育部長。 ◎加藤学校教育部長 市内における有機農産物の生産農家の状況としましては、比較的小さな規模で家族経営されている農家1軒に限られ、1日約9,800食を必要とする学校給食に提供できるだけの生産量は見込めません。献立に必要な全ての量を確保することは困難と考えますが、一部でも有機農産物を使用した献立が提供できるよう、有機農家や、農協、また、農政課と連携し、進めてまいりたいと考えます。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 日進の米、野菜は全て、給食にできるだけ、そして、有機農産物も増やしていただきたいです。 先日、教育委員会にて、給食費の値上げを検討しているとのお話がありました。費用の問題が大変質の向上と相反しますが、このことについて市のお考えをお聞かせください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、学校教育部長。 ◎加藤学校教育部長 有機農産物の使用については、その重要性は認識しております。しかしながら、有機農産物の栽培には時間も労力も要することから、通常の農産物より高く取引されている現状がございます。 まずは子どもたちに安全・安心な給食を提供することが最優先でありますが、可能な限り保護者の費用負担は抑えつつ、給食の質を維持、向上させるために、両者のバランスを見極めながら進めていく必要があると考えます。 また、有機農産物の給食への導入につきましては、農協や農業者、農政課と協議しながら、調査・研究をしていきたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 私は公費負担分は継続すべきと考えますけれども、今後の議論になると思います。ぜひ質は確保してください。 では、給食の安全性のチェック、これはどうですか。どのように行われていますか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、学校教育部長。 ◎加藤学校教育部長 給食の食材については、食材納入業者に対し学校給食用物資納入業者登録申請を提出してもらい、審査に合格したもののみとしています。さらに、物資選定会において、成分、産地の確認をし、アレルギーの確認や、必要に応じて検食を実施しております。 納入業者には品質管理の指導を行い、納入の際の物資検収での目視徹底も行っております。 調理中の衛生管理はもちろん、調理後も学校長や給食センター職員で検食を行い、安全の確認に努めているところでございます。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) 残留農薬、遺伝子組換え、それから、添加物、そして、トランス脂肪酸の摂取についてはいかがでしょうか。どのように取り組んでいらっしゃるでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、学校教育部長。 ◎加藤学校教育部長 野菜や果物の残留農薬に関しましては、年間2回から3回、検査機関に依頼し調べており、これまで農薬が検出されたことはございません。 また、食材納入業者において責任を持って確認をしていただいており、農林水産省が設けている基準に基づいてチェックされたものを納品していただいております。 生鮮食品に関しましては国内産を使用し、遺伝子組換えのものは使用しておりません。添加物の少ない食材を選定するようにしております。 子どもたちによりよい食材を使用した給食を提供するため、栄養教諭を中心に、給食センター職員が物資選定会などにおきまして、その判断をしております。 トランス脂肪酸の摂取についても、マーガリン、ショートニング、マヨネーズといったトランス脂肪酸が多く含まれる食品の使用量を減らす、代替食材を使用するなど、献立や食材の選定の際に工夫しております。 また、フルクトース甘味料についても、天然由来の果糖を使用しているものはございますが、必要以上に摂取しないように、デザートなどの加工食品の選定をするよう配慮しているところでございます。 ○議長(小野田利信) 島村議員。 ◆3番(島村きよみ) まずは質のよい給食、これを続けていただきますようお願いします。 以上で質問を終わります。 ○議長(小野田利信) これにて島村きよみ議員の質問を終わります。 次に、白井えり子議員の発言を許します。     〔7番 白井えり子登壇〕 ◆7番(白井えり子) 本日最後の質問です。 コロナ禍の3年間の間に、市民の皆さんの価値観、暮らし方、まちづくりの思いが本当に変わってきたと思います。 以前にも申し上げましたが、日進の目指すまちづくりの方向は、健康で幸せを感じるウエルビーイングなまちづくりを目指すべきだと考えます。若い御家族が日進に住みたいと思われるのは、このまちなら、子どもたちが本物の蛍を手に乗せられたり、田植体験、天白川の川遊び、里山歩きなど、自然体験が日常的にでき、ウエルビーイングな暮らしができる、親子共々かけがえのない体験という財産を手に入れることができる、こうしたことを求めて住まれる方が多いことを忘れてはならないと常々思います。 同時に、自分たちのまちは自分たちでつくるんだという市民自治のまちづくりが、今回の道の駅、住民投票の実現を求める市民の署名活動のうねりになったと思います。この老若男女の市民の1か月で1万2,000余の署名は本当に重く、市長選挙以上に市民のまちづくりの思いを感じましたが、島村議員の先ほどの質問の答弁では市長が御本人がお答えになることがなく、重く受け止めているとはとても思えず、残念です。このことを申し上げて、質問に入ります。 1項目め、道の駅事業について質問をします。 これまでの答弁の中で事例として出てきた市川市、境町、そして、さらに、福島の道の駅も私は行き、そして、そのほかの道の駅もたくさん回らせていただいています。そのことも踏まえ、お聞きします。 今回の署名活動の中で多くの市民の方から御心配や御質問が多くありました。確認を含め、今回、お聞きをします。 1点目です。総事業費の変遷はどのようか。そのうち、国、県の補助金、本市の負担はどのようか、具体的にお聞きします。重点道の駅と認定されたから、ほとんどが国の補助でできると思っておられる方も多くいます。お答えください。 ○議長(小野田利信) ただいまの白井えり子議員の質問に対する答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 本市分の総事業費につきましては、当初は約20億円でしたが、現在は約30億円となっております。そのうち、国や県の交付金などは約10億円であり、本市の負担は約20億円と想定しております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、この事業費が1.5倍の増額理由を詳細にお答えください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 主な理由としまして、消費税の増加、建設費の高騰、ZEB化の対応などによる設計変更分がその理由として挙げられます。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) 社会情勢の中から、資材高騰等、想定はできたはずですが、何をどのように削減するかはどのようにお考えでしたでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 資材高騰等を想定した削減は行っておりません。そもそも、公共施設として必要最低限な材質などを使った設計を行っております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、コロナも挟んで6年間ぐらいあったわけですが、いつの時期にどのような庁舎内検討をされましたでしょうか、この上昇に関して。また、削減内容と金額はどのようか、お答えください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 まず、防災倉庫面積の縮小につきましては、平成30年に当時の危機管理課と協議をして決定しております。金額については、特に試算しておりません。 耐震性貯水槽の導入取りやめにつきましては、令和3年に道の駅整備推進委員会で決定しております。金額は約5,000万円の削減と試算しております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) ただいま具体的に御答弁がありましたけれども、平成30年、令和3年にそのような重要なことが決まっていたのを、市民、議会にはどのように情報を知らせたでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 防災倉庫面積の縮小につきましては、それ以降の広報紙やパンフレットへの記載については150平米の記載に統一しております。 耐震性貯水槽の導入取りやめにつきましては、特に防災機能が落ちる変更内容ではありませんでしたので、公表はしておりませんでした。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) 今回、このようになってまいりますと、気づかなかった私もしまったと思いますけれども、平成30年の件。令和3年のタンクにつきましては、全くこれは議会にも情報提供がありませんでした。 この情報というのは市民のもので、行政のものではありません。昨今、特に、議会への情報提供がなおざりにされている感が拭えません。行政全体として御注意をいただきたいとこの場をお借りして申し上げます。 では、次に、2点目です。本市の負担額、約20億円の返済はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総務部長。 ◎萩野総務部長 まず、地方債での借入れを13億5,000万円程度と見込んでおりまして、その償還期間はおおむね20年、年間では7,500万円程度の返済を予定しております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、年間約7,500万円を20年間かけて返済ということですが、具体的にどのように返済をされるのか。金額は分かりましたが。今までの類似金額の返済事例も併せて、日進の公共施設の、お答えをお願いいたします。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総務部長。 ◎萩野総務部長 返済につきましては、公債費として元金及び利子を予算計上し、財源は一般財源になります。 なお、類似の返済事例といたしましては、図書館建設の際に地方債で11億円程度を借り入れており、同様に一般財源にて返済をいたしております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、3点目に移りますが、指定管理者運営の赤字の場合、市の負担はどのようになるのでしょうか。黒字の場合はどのようになるのでしょうか。また、指定管理者との協議はどのように行っているのでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 道の駅の指定管理料はゼロ円でありまして、仮に赤字となった場合でも、市からの支出は想定しておりません。 黒字の場合は、基本的には指定管理者の収入になるものと考えますが、指定管理者からは収益の一部を納付金として市に納めるとの提案もいただいておりますので、今後、その取扱いについて指定管理者と協議してまいりたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) 契約がゼロ円なので、赤字の場合は、大幅に赤字になっても市は一切責任は負わない。このことは市民に確約はできるでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 繰り返しとなりますが、仮に赤字となった場合でも、市が負担することは想定しておりません。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、それは言質が取れましたので。 プレゼンのときに指定管理者が年間350万円は市に納付すると自ら提案をされました。運営状況のいかんにかかわらず、この分は毎年支払われるのは確実でしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 指定管理者からはそのように御提案いただいております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、先ほどの答弁の中に、その上、さらに市に納付するか、これ以上納付するかは今後協議という答弁がありました。具体的にいつどのようにその協議は指定管理者とされるのでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 これも繰り返しになってしまうんですが、今後、その取扱いについて指定管理者と協議してまいりたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、さらに指定管理者から納付される金額が増えるという可能性があるというふうに受け取りました。 では、日進の道の駅をファーマーズ・フォレスト愛知支店オープン予定として事業者のホームページに載っています。日進の公共施設に指定管理会社の愛知支店とすることに問題はないのでしょうか。目的外使用に当たりませんでしょうか。また、問題にならないとするならば、その根拠を示してください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 本来、指定管理者が占用する道の駅の指定管理者事務所内で支店機能部分の対価を負担いただきますので、問題はないと考えております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、制度上問題がないとするならば、しかしながら、公共施設に愛知支店と看板を掲げられるのは、市民感情としてはいささかということで、ぜひ御配慮をお願いいたします。 次に、では、その税収については、ファーマーズ・フォレストの本社に入るのでしょうか。また、愛知支店と銘打つならば、市にその収益は入るのでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 指定管理者が自主事業として飲食や物販等を実施した収益や施設の利用料は指定管理者に帰属しまして、適切に課税されることとなります。 本市で道の駅の指定管理者が事業所を設置した場合、愛知県に法人事業税及び法人住民税が納められ、本市に法人市民税が納められます。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) ということは、日進市に法人市民税として返ってくるというふうに受け取ります。これは今後注視していきたいと思います。 では、4点目です。指定管理者の負担については、リスク分担表に基づきどのようになるのでしょうか。 ①として、50万円までの補修等、指定管理者持ちなのか、特に具体的にこの金額は明示されていませんが、いかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 修繕が必要になった場合、指定管理者が市に報告するとともに、大規模修繕を除き、基本的には指定管理者が修繕を行うこととしております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、特に50万円という規定はないということですか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 特に上限等を設けているものではございません。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、その辺も今後注視させていただきます。 次に、リスク分担表の運営費用の増大、物価上昇の運営費上昇については全て指定管理者負担とこのリスク分担表にありますが、上限等は定めてあるのでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 特に上限等を設けているものではございません。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、これは事業者と協議は特にはされないのでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 指定管理者もリスク分担表を理解しておりますので、協議の必要はございません。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、次の5点目ですが、JAとの関係が、連携が見えてきません。同時期にJAのグリーンセンターは建て替えオープンになります。協議はどのようにされているのでしょうか。話合いは進んでいるのでしょうか。これ、事前にお2人ぐらいの答弁がありましたが、再度、答弁お願いします。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 農協との協議につきましては、販売会などのイベント開催や、飲食店への卸し、仕入れについて、様々な関わり方について、指定管理者を交えながら話合いをさせていただいております。 市と農協、指定管理者が協力しながら、道の駅マチテラス日進も通じて、本市の農業を守り立てていきたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、再質で2点お聞きしますけれども。 では、日常的には全く別々の納入者、別々の手数料で、それぞれがそれぞれの販売をされていくということでよろしいでしょうか。 それから、販売する野菜は日進産に限定でしょうか。不足の場合はJAから納品を頼むのか。 また、6月4日の説明会では、JA、道の駅両方に農産物を納入することについてはどのような説明があったんでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長
    長原産業政策部長 まず、農協は農協のグリーンセンターで、指定管理者は道の駅マチテラス日進でそれぞれ販売をいたします。 また、日進産に限定かというところなんですが、日進産を優先的に仕入れすることになりますが、愛知県内産や県外の商品も並ぶことになると想定されます。農産物などが不足する時期につきましては、様々な市場から仕入れを行うことになると想定されます。 また、6月4日の説明会というお話がございましたが、特定の団体に限定した説明はしておりませんで、出品者はマチテラス日進の出荷者協議会に登録してもらうよう説明をしております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、野菜だけでなく、スーパー並みに品ぞろえをされるという記事を見かけました。ということになりますと、お総菜とか、そういった部門の調理室など、新たに日進市が負担する設備投資が発生することはないでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 発生することはございません。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、それは事業者の中でやるというふうに受け取りました。 では、6点目、大型車の駐車スペースが20台ありますが、騒音、アイドリングストップなど、ノーカーボンシティ宣言のまちとして、この環境対策はどのようにされるのでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 道の駅は24時間利用可能であるため、大型車の駐車スペースを瀬戸大府東海線側に配置することで、騒音等に対する対策を施しているものでございます。 また、マナー遵守につきましても、情報発信施設やホームページなどで啓発してまいりたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、今、その程度の対応しかないということですが、特に、今の時代の環境対策には逆行していると思われますので、今後、いろんな事態が発生したときには厳しく対応していただくようにお願いいたします。 では、7点目です。水と緑のまちをうたうならば、敷地内の緑化はどのようになっているのでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 道の駅につきましては、芝張り屋外広場を設けるほか、敷地内に中低木や草花の植栽などを行う予定でございます。 また、愛知県の自然環境の保全及び緑化の推進に関する条例に基づく大規模行為届出制度の対象事業となっておりまして、この制度では緑地率10%を満たす必要がございます。本市の道の駅の緑地率は約11.5%となっておりまして、こちらの基準を満たすものとなっております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) 一応、県の基準は満たしているということですけれども、うちの場合、もっとつくる緑の姿勢を打ち出すべきではないかと思います。また、芝生広場も緑地率にカウントされているのかどうかも確認しますが。 イベント等で頻繁に芝生広場を使ったりすれば、芝生がはげてしまいます。この補植など管理費は指定管理者持ちなのか。また、さらにメニューを増やすためにキッチンカーを入れると聞いておりますが、どの場所に入れるのか、芝生広場を想定されているのか、その点についてお答えください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 まず、1点目の芝生広場も緑地率にカウントされているのかという点では、カウントしております。 2点目なんですが、キッチンカーは芝生の上ではなく、インターロッキングブロック上を使用してもらう予定でございます。 植栽管理も指定管理者の業務に全て含まれております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、今確認したことを注視していきたいと思います。 では、2項目めです。北庁舎の建て替えのその後の進捗状況についてです。 1点目、前向きな方向を先回お聞きした北庁舎の建て替えの計画はどのように進んでいるのでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総務部長。 ◎萩野総務部長 北庁舎の建て替えの計画につきましては、令和5年度に基本構想の策定を終え、令和6年度、7年度の2か年をかけて基本計画を策定してまいります。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、他の公共施設の建て替えと、時期など関連はいかがでしょうか。重なってしまうとか、そういったことについてはどのようでしょうか、お示しください。 ○議長(小野田利信) 総務部長。 ◎萩野総務部長 市内全体の公共施設につきましては、近い将来、目標耐用年数が集中的に到来する中、効率的にマネジメントをしていくことが必要であることから、令和6年度及び7年度の2か年で公共施設再編計画の策定を進めており、その再編計画の中で庁舎の建て替えにつきましても丁寧に検討した上で進めてまいります。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、基本計画は令和6年、7年度で作成するが、そのまま基本設計、実施設計、工事と進められる状況ではないということでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総務部長。 ◎萩野総務部長 建て替えの方針に変わりございませんので、それぞれの手続を順次進めてまいります。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、この中に保健センター的機能組み込みの件は、その後どのようになっているでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総務部長。 ◎萩野総務部長 保健センターを利用される方にとっては、市役所と一体化されている方が利便性が高いものと考えております。市街化調整区域の制限ございますが、今後も一体化を目指した整備に向け、引き続き関係機関と協議を進めてまいります。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) この保健センターの組み込みについては、県の協議では3月に可能と確認できたのではないでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総務部長。 ◎萩野総務部長 継続して愛知県との協議を進めております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) ぜひその確認を取れたときは、文書等で残していただきますようお願いいたします。 では、4点目です。令和6年度から健康こども部になりましたが、現状は保健センターと本庁舎とに分かれて業務を行っています。こども家庭センターをどのように組み込んでいくのか、協議はどのようにされているでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総務部長。 ◎萩野総務部長 基本計画策定に係る庁内の検討部会で協議をしてまいります。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) 協議をしてまいりますということは、まだ具体的にはされていないように聞こえましたけれども。 こども家庭センターは現在2か所に分かれて業務を行っているわけですが、一本化は物理的に何ら進んでおらず、市民が一番不利益を被っています。こども家庭センターは、保健師等が行う母子保健機能の各種相談とともに、こども家庭支援員等が中心になって行う児童福祉機能の相談を一体的に行うと国の設置運営要綱にあります。一本化は当然ではないでしょうか。この点についてお考えをお聞きします。 ○議長(小野田利信) 答弁者、総務部長。 ◎萩野総務部長 引き続き、母子保健及び児童福祉の機能の一体化に向けて取り組むものでございます。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、例えば北庁舎の建て替えのときに、こういったチャンスはなかなか、二度とないので、丁寧にその辺は市民参画も含めて行っていただきたいと思います。 では、次に、3項目めの子どもたちの健やかな育ちのために。 1点目、中学校の部活動についてです。 中学校の部活動の地域・民間移行について、その後の進捗状況はいかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 中学校の部活動につきましては、今年度開催する日進市立小中学校部活動検討委員会において検討を進めていく予定としておりまして、今後、方針などを決定してまいります。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) 今年度の検討委員会で今後の方針を決定と今御答弁がありました。 国の方は2023年から25年度末までを改革推進期間としていましたが、スポーツ庁、文化庁は公立中学校の移行についての方針を変更し、明確な期限を設けないことを明らかにされました。 そうした中でも具体的に決めていくというのでしょうか。これ、決めたら、もう戻れません。急ぐ必要はないのではないかと考えますが、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 今後の検討委員会の進捗状況にもよりますので、現時点では方針決定の時期についての明言はできかねますが、国の動向や周辺自治体の状況も注視しながら、本市の実情に合わせて最適な方針となるよう検討を行ってまいります。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) ぜひくれぐれもお願いを申し上げますが、決めてしまうと後戻りができませんので、日進の場合、丁寧に丁寧に中学校の部活については対応していただくようにお願いを申し上げます。 では、②の中学校の部活における本市の課題は何か、教員、保護者、生徒のアンケート、意見を聴く場はどのようにされるのでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、生涯学習部長。 ◎伊東生涯学習部長 部活動の地域連携・地域移行における課題といたしましては、指導者の確保や報酬、活動場所、運営主体や費用負担の問題が挙げられます。 加えて、本市では、現状、活発に活動している部活動も多く、地域移行などを進めるタイミングやその方向性と教職員の多忙化解消との整合を図ることが非常に難しい課題であると考えております。 また、教職員向けのアンケート調査は昨年度実施いたしましたが、保護者、生徒向けのアンケート調査につきましては、今年度実施してまいりたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) ぜひ丁寧にお願いいたします。 では、2点目ですが、これまで何度も求めてまいりました小中学校体育館のエアコン設置につきましては、今回、具体的に設置に向けての予算が示されましたので割愛しますが、体育館の構造上、天井設置が難しいところは西小等ですね。ぜひプロパンガスによる据置き型を検討していただくよう要望しておきます。 では、続きまして、3点目です。 3点目の子ども会の補助金の在り方の見直しについてです。 学校の関係だけではない地域の人間関係をつくり、お年寄りともつながって、コミュニティー、地域福祉の担い手である子ども会の存在は、今や地域福祉にはなくてはならない存在です。 しかしながら、その存続は非常に厳しい状況にあります。 そこでお聞きします。 ①です。現在の市全体の単子と言われている単位子ども会の数はどのようでしょうか。日進市子ども会連絡協議会所属の単位子ども会数、人数はどのようか、お答えください。 ○議長(小野田利信) 答弁者、健康こども部長。 ◎棚瀬健康こども部長 令和5年度末時点でございますが、日進市子ども会連絡協議会に所属する団体は34団体、加入者数は1,792人でございます。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) ただいまお答えいただいたのは、あくまでも日進市子ども会連絡協議会に所属の単位子ども会が34ということですね。 では、省略して言うと日子連ですが、日子連に所属していない子ども会の数はどのようでしょうか。また、日子連に所属している単位子ども会は実態がつかみ切れません。全体はどこが一体、所管、把握しているのでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、健康こども部長。 ◎棚瀬健康こども部長 日進市子ども会連絡協議会に所属をしていない単位子ども会の数につきましては27団体でございます。 なお、子ども会は地域を基盤とした異年齢の--年齢の異なる--任意団体のため、市では子ども会連絡協議会や補助金の利用登録を通じて、全体像の把握をさせていただいております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、補助金についてお尋ねしますが、補助金の変遷はこれまでも議会でも何度も質問等もありましたが、現状、どのような状況になっているでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、健康こども部長。 ◎棚瀬健康こども部長 子ども会への補助金につきましては、子ども会活動の存続、促進などを目的といたしまして、役員の担い手不足などからの単位子ども会の運営が困難とならないよう、子ども会連絡協議会との関係強化によります双方が安定的な運営につなげていただくための協議会を通じた支援への見直しや、会員数が減少した単位子ども会が活動を継続できるよう、補助対象会員数を減員するなどの見直しを行ってまいりました。 こうした補助金の見直しの目的を踏まえ、子ども会連絡協議会におきまして、単位子ども会の役員の負担軽減を考慮した各種行事内容や、役員業務の見直しなどの効率化、簡素化に取り組んでいただいているところでございます。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) 今回、いろいろ調査して驚くべきことは、全体像があまりつかめていない中で、決算ベースでは約490万円が日子連の補助金に入りますが、平成の補助金見直しにより、全部の単位子ども会にこれが分配されているわけではないということです。 今、子ども会が一番補助してほしいのが活動のバス代です。市のバスが2台から1台になってしまい、買い直しの予定もなく、割当てが難しいと同時に、昨今ではさらに、公共バスということで目的が研修、それもなかなか厳しい研修ということでなければならず、子ども会のお楽しみやデイキャンプなどには使えません。 そこで民間のバスを借りようとすると、1台、約40人乗りで15万円くらいかかり、各家庭からの会費、区の補助、廃品回収費など合わせても足りません。市の子ども会の約500万円の予算を、今こそ日子連活動のものと、それから、もう一つ分けて、各単子に人数単位で平等に分ける方法に切り替えるべきではないかと考えますが、この点、いかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、健康こども部長。 ◎棚瀬健康こども部長 子ども会には現在取り組んでおります役員の担い手不足や、子ども会への加入率などの共通の課題のほか、御指摘のバス代など活動のための費用の捻出といった個別の課題もあるものと認識をしております。 今後も、子ども会連絡協議会や単位子ども会の活動がより安定して運営していただけるよう、共通の課題への検討と併せ、個別の課題についても検討してまいりたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) なかなか現場の子ども会の役員さんたちの思いが伝わらないんですけれども。 では、3点目、時代に合った子ども会の在り方、また、再度、補助金の在り方も今こそ変えるべき時期ではないかというふうに考えますが、この点についてはいかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、健康こども部長。 ◎棚瀬健康こども部長 子どもたちを取り巻く社会環境の変化に伴って、子ども会の数や加入人数、加入率は全国的に減少傾向が見られます。こうした中、これまでも子ども会連絡協議会の関係者などから御意見を伺って、子ども会活動の存続、促進に向けて、取り組んでまいっているところでございます。 本市といたしましても、子ども会活動は子どもたちが年齢の異なる交流や地域における活動を経験することで、地域の自然や歴史、文化への学び、社会性を育み、地域の相互扶助機能を高める重要な活動の場であると考えておりますことから、引き続き、時代に合った子ども会の在り方、補助金の在り方について、関係者からの御意見を踏まえながら、検討してまいりたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) 検討をしていくという姿勢は分かりましたけれども。 今、日子連所属の単位子ども会は日進市の小学生数の3割以下になっている現実があります。つまり、補助金の在り方として3割を切るところに多大な100万円単位になる補助金を出すことは、それも1つ課題になるかと思います。 さらに、親御さんたちもかつてと変わり、今は正職の親御さんも増え、活動のお手伝いができにくい。補助金が出ている区の行事も年に5つぐらいもあるので、既に十分に子どもたちには活動の場があり、これ以上、日子連所属は難しい。 こうした実態の変化から、日子連所属の単子にしか補助が行かないのは、まさに時代に合わなくなっていると考えます。長い間検討はされてきていると思いますし、検討の姿勢はお持ちですけれども、時代に合った子ども会の在り方や補助金の在り方をはっきり変えるべきではないかと思いますが、再度お聞きします。 ○議長(小野田利信) 答弁者、健康こども部長。 ◎棚瀬健康こども部長 子ども会連絡協議会が進めていただいております役員の負担軽減等の取組もございまして、令和5年度から新たな加入団体も見られるなど、成果が少しずつではありますが、出始めているものと考えております。 今後も引き続き、時代に合った子ども会の在り方や補助金の在り方について検討を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) これは現場の役員さんたちとさらにお話合いを進めていただいて、新たな日進の子ども会の在り方、補助金の在り方について御相談いただきたいと思います。 では、次に、4項目めです。年齢を重ねても日進に住み続けられるよう、生活支援サポーターの増員をです。 既に今日の質問でもお二人から出ていますけれども、日進のような持家、持ちマンションの多いまちの高齢化問題の解決は、元気なシニアが手助けを必要とするシニアを支えていくしかないと考えます。この生活支援サポーターにつきましては、介護保険がもう既にパンク状態で、身体介助ができる正規のヘルパーさんたちが訪問介護で家事援助をしなければならない、この実情が一番多くにあります。 正規のヘルパーさんは、入浴介助とか直接お体に触れることは、そういった資格のある人しかできませんが、もう一方の生活支援サポーターと組めば、ごみ出しとかお掃除とかお洗濯とかそういったことは既に日常でやっておられる主婦の皆さんやお時間のあるシニアの皆さんたちが市のこの講座を受ければ、ヘルパー資格を持たなくてもこれをすることができます。 当然、生活支援サポーターの方たちも修了して、事業所に行って、組んで働けば、この人たちもお給金が出ます。つまり、年金にプラスするだけの給金が出ます。そして、一方の正規ヘルパーさんは半分の時間でほかの身体介助が必要なところに回ることができます。 私はこれからの日本が、もう既に訪問介護のヘルパーが本当にいないというこの現状の中で、日進市もまさにその状態が来ているわけですので、生活支援サポーターを増やし、日進独自の在り方をもう制度化していくしかないと考えて、今回お聞きします。 1点目です。日進市の平成28年から行われている介護保険の総合事業、特に生活支援サービス事業の実施状況はいかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、福祉部長。 ◎祖父江福祉部長 総合事業のうち、生活支援サービスの提供につきましては、令和5年度は月平均で148人、件数では669件でございました。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) 148。これ、何年かを比較しないといけないとは思いますけれども。 高齢者が増え続けている本市では、生活支援サービス利用の増え方をどのように担当課としては分析されているのでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、福祉部長。 ◎祖父江福祉部長 令和元年度以降の推移で見ますと、総合事業の対象者である事業対象者や要支援1、2の方についての人数が増加している一方で、生活支援サービスの利用者はやや減少かほぼ横ばいの傾向となっております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) では、2点目の、全国的に訪問介護の人手不足が深刻になっている中、日進市のニーズとサービス提供の現状の状況はいかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、福祉部長。 ◎祖父江福祉部長 生活支援サービスにつきまして、一部の地域でサービスを引き受ける事業所が少なく、事業所を探すまでの間、しばらくお待ちいただくケースがあると聞いております。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) 既にそのような状況が日進にも来ているわけです。 では、3点目の生活支援サポーター養成講座の実態はどのようか。養成講座の募集の対象も子育て中の若い方など、ターゲットを少し変えてみたらいかがかと考えますが、この点についていかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、福祉部長。 ◎祖父江福祉部長 令和5年度につきましては、生活支援サポーター養成講座を4回開催し、15名が修了いたしました。 養成講座の受講募集につきましては、広報にっしんや社会福祉協議会の「福祉だより」、ホームページへの掲載、公共施設へのチラシ設置や回覧等により周知してまいりましたが、より様々な年齢層の方に情報が届くよう、情報発信の方法を工夫してまいります。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) 既にこれ、8年近くやっていますのに、全然実績が上がってこない。つまり、講座を受けに来るけれども、働き手にならないという実態が繰り返されています。こうした中で、担当の皆さんにはぜひ現場をもっと歩いて見ていただきたいと思います。 さらに、これ、ワンコインサービスとか、支え合い活動、新たなファミリーサポート制度等、地域の資源をさらに拡大して、担い手づくりに結びつけられたらいかがでしょうか。 ○議長(小野田利信) 答弁者、福祉部長。
    ◎祖父江福祉部長 住民主体の助け合い、支え合いの活動の拡大につきましては、生活支援コーディネーターなどが各地域を訪問するなどし、情報発信や新たな担い手の掘り起こしに継続して取り組んでおります。 ○議長(小野田利信) 白井議員。 ◆7番(白井えり子) 各担当としてはそのようにやっている。しかしながら、それが連携がうまくできずに、日進で業績が上がっていないと思いますので、ぜひ連携をよろしくお願いいたします。 以上で質問を終わります。 ○議長(小野田利信) これにて白井えり子議員の質問を終わります。----------------------------------- ○議長(小野田利信) 以上で本日予定された質問者は全て終わりました。よって、本日の日程は全て終了しました。 明日6月14日は午前9時30分から本会議を開きます。 本日はこれにて散会します。     午後2時59分 散会...