○議長(竹内慎治) 冨田議員。
◆15番(
冨田一太郎) ありがとうございました。 それでは、最後に愛知
のお
城観光推進協議会加入によるメリット
をどのように考えるか、お伺いいたします。
○議長(竹内慎治)
環境経済部長。
◎
環境経済部長(早川毅) 御質問
の件につきましては、愛知
のお
城観光推進協議会が開催する様々な
イベント等を通じて本市
の情報
を広くPRできるものと考えています。また、城郭、城址等に関する他市町と
の勉強会などを通じて、大草城
の観光として
の活用方法について情報交換できるものと期待していますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 冨田議員。
◆15番(
冨田一太郎) ありがとうございました。 詳細な御答弁
をいただきまして、ありがとうございます。 最後に、所感と要望
を述べさせていただきます。 知多市
観光振興計画につきましては、目標値
を大きく上回る数値で達成された点は大いに評価
をさせていただきます。
次期計画策定時には、さらなる高み
を目指した値
を目標にしていただきたいと思います。そのために、今後とも地域、関係団体、他
の自治体と知恵と力
を合わせ、新たな
観光資源の開発とさらなる磨き上げに努めていただきたいと思います。 特に、現代
の観光は的
を絞った
観光資源、例えば
年齢階層別や、あるいは趣味や興味
のある
コンテンツに絞った
観光資源の集約あるいは
体験型観光など、特化したニーズに対応していくことが重要であり、自治体
をまたぎ広域で
のスケールメリットを活かしていくことが重要であると考えております。 御答弁でも、本年2月に知多市観光協会、そして
とこなめ観光協会及び
民間事業者の連携による
大野谷散策マップと四ヶ寺
の参拝記念集印の作成
を通じ、市域
をまたいで
の事業に着手していただけたことは大いに評価
をさせていただきます。 また、新年度には愛知
のお
城観光推進協議会に加入されるということでございます。協議会
を通じ他
の自治体と
の交流が深まることで、新たなニーズ
の獲得に向けた機会が創出されること
を大いに期待するところであります。特に私
の地元であります旭南地区
の大草城について、既に大野城と併せ御城印
の販売を通じて連携が進められているということであります。 今回、大草城について
のお話がありましたので、ここでパネル
を出させていただきます。 今回、資料として机上配付もさせていただいております大草城
の紹介チラシについて触れさせていただきます。 現在、大草城には御覧
のような模擬やぐらが建立されておりますが、本来は築城途中で断念された幻
の城として周知
をされております。正確には、天守が建立されなかった城でありますが、裏面
の縄張り図にもありますように、土塁、内堀
の大部分がほぼ完全な形で残されているので、県下でも希少な城址として認知
をされているところであります。また、この大草城
の城主、織田長益は織田信長
の弟であり、戦国武将として、また後に茶人となった有楽斎としても広く知れわたっている人物です。東京
の有楽町
の地名は有楽斎
の屋敷があったことに由来しており、犬山市には彼によって建造された国宝
の茶室、如庵が残されるなど、知名度は申し分ありません。 お城マニア
の方だけではなく、
歴史マニア、
武将マニア、また
茶道マニアの方などからも関心が高く、お城についてはチラシにも紹介されております、お
城情報サイト攻城団の中でも、当地は城
の遺構
の保存状態について、城巡り
をされる方から高く評価するコメントが添えられております。 これら
のこと
を考慮し、来城された方に楽しんでいただくためにも、適切な案内や
説明が必要だと考えるところでありますが、看板等
の設置についても検討していただきたいと思います。 お堀については、定期的に清掃
をしていただけることに感謝
をいたしますが、もっときれいにしてほしいという要望もございます。このお堀は敷地下部
の農業用水池用
の貯水池であり、山の上で水源
を雨水等で賄っているため、一旦水抜き
をすると再度水
を張ることが困難であると
のお話は聞いておりますが、観光地として
の知名度
を上げるため、佐布里池に続いて「緊急SOS!池
の水ぜんぶ抜く大作戦」に応募してはいかがでしょうか。番組
のMCはお城マニアらしいので食いつくかもしれませんし、もし食いつけばメディアを通して安価で絶大なPRにつながることと思います。ぜひ観光振興策として御検討
をいただければと思います。 また、大草城
の御城印につきましては、昨年夏頃から販売
を始めております。現在、市内4か所
の頒布所で取り扱われておりますが、順調に頒布数
を伸ばしており、このたびは、このパネルで表示しましたように、東日本御城印徹底ガイドにも掲載され広く世間にPRされることとなりました。この書籍は、静岡大学名誉教授であり、歴史学者、また文学博士でもある
歴史マニア、お城マニア
の方には知名度
の高い小和田哲男氏が監修されており、発刊10日で重版が決まるほど
の人気で、この本
の中でも大草城は愛知県では名古屋城、岡崎城などとともに10城
のうち
の一つに加えられ掲載
をされております。また、このほかにも英和出版社発行予定
の全国御城印図録と晋遊舎発行予定
の日本
の城 ベストランキング2020
の2冊にも掲載予定となっており、2冊とも今月中
の発売予定と伺っております。民間でこうした動きがある機会に乗じて、行政としても積極的に働きかけ
を期待するところであります。 これまでは注目度が今ひとつだった大草城一つ
を取っても、このようなポテンシャル
を持っております。ほかにもまだまだ埋もれた
観光資源はたくさんあるかと思います。今後とも新たな発掘に御尽力
をいただき、本市
の財産として大いに活用し、少しでも歳入
の増収となるよう磨き上げていただくこと
を御期待しております。 最後になりますが、本日御答弁
をいただきました早川
環境経済部長におかれましては、この3月で定年
を迎えることということであります。ほかにも、この議場に見えます市田福祉部長、また門井
会計管理者をはじめ多く
の職員
の皆様が退職
をされますが、併せまして、これまで本市
のために御尽力
をいただきましたことに、この場
をお借りして厚く御礼
を申し上げます。また、これからも地域から本市
を支えていただきますようよろしくお願い
を申し上げ、質問
を終わります。 ありがとうございました。(拍手)
○議長(竹内慎治) 15番
冨田一太郎議員の質問
を終わります。 (15番
冨田一太郎議員 自席へ移動)-----------------------------------
○議長(竹内慎治) 次に、3番 藤沢 巌議員
の質問
を許します。3番 藤沢 巌議員。 (3番 藤沢 巌議員 登壇)
◆3番(藤沢巌) 皆さん、こんにちは。市民クラブ
の藤沢 巌です。 議長
のお許し
を頂きましたので、通告に従いまして勤労者、生活者
の目線から質問
をさせていただきます。 今年は東京で2回目
のオリンピックが開催される予定であり、日本にとって再び新しいサイクルがスタートする大きな節目
の年であります。 我がまち、この知多市も本年9月に市制施行50周年
を迎え、朝倉駅前ロータリー整備
を皮切りに新規事業が順次進められ、未来へ向かって新しい
まちづくりを着実に進めていくスタート
の年となります。私も新しい時代、新たな局面、新たな気持ちで市民
の声
を市政に反映するべく活動
をしてまいります。 さて、私たち市民クラブは、市民
の声と自ら
の志である各施策
の実現に向け、本市
の予算編成に対する要望書
を毎年市長に提出しております。今定例会で審議する令和2年度
の予算編成に対しましても、昨年10月末に各常任委員会所管
の要望、全180項目
を提出させていただきました。そして、各部署で御検討いただきました結果について、先月、宮島市長より真摯な対応で、丁寧に、そして熱い思い
の籠もった御回答
を頂き、私たちと同じベクトル
を向いていること
を改めて認識したところです。 本日は、回答内容
の理解
をより深めるためにも数多く
の質問
をしたいところではございますが、要望項目が多岐にわたり時間制約もありますので、ポイント
を絞って2項目について質問
をさせていただきます。 1番目は、市制施行50周年記念マラソン大会についてです。 市制施行50周年
の記念事業は数多く計画されておりますが、とりわけ目
を引く
のが、この佐布里池周辺
を舞台に11月に予定されている市民マラソン大会です。このマラソン大会は、全国的なジョギング、ランニングブーム
の影響もあり、大会名称
を募集している1月
の段階から私にも多く
の方から
の問合せがございました。本市で開催されるこのマラソン大会
の成功と継続
を市民
の皆様が大いに期待していることがうかがい知れます。 しかし一方で、大会期間中は生活道路
を通行止めする影響から、交通渋滞
を誘発するおそれもあり、コース周辺
の地元住民
の方は、マラソン大会開催に好意的な印象
を持たない可能性があります。また、そのような市民が増えれば、大会が開催されても、沿道で
の応援や大会に協力いただくボランティア
の数も減り盛り上がりに欠けてしまい、結果的にマラソン大会
の継続が困難な状況に陥ることも懸念されます。 そこで質問いたします。 1点目、コース
の周知方法について。2点目、交通渋滞対策について。 以上伺いまして、壇上で
の質問
を終わります。 よろしくお願いいたします。 (3番 藤沢 巌議員 降壇し質問席へ移動)
○議長(竹内慎治) 市長。 (市長 登壇)
◎市長(宮島壽男) 3番、藤沢 巌議員
の御質問にお答えします。 御質問
の1番目、市制施行50周年記念マラソン大会についてでございますが、市制施行50周年
の記念事業
の主要事業となるマラソン大会
の実施に当たりましては、広く市民
の皆様にお知らせすることはもち論、特にマラソン
のコースとなる
佐布里地区にお住まい
の皆様には丁寧に御
説明をし、御理解と御協力
をお願いしたいと考えております。 こうした中、現在、コース沿道住民
の方々からは協力的なお言葉
を頂き、大変感謝しているところであります。大会参加者
の皆様には、緑あふれる自然
の心地よさやアップダウン
を楽しんでいただけるものとなっています。 御質問
の1点目及び2点目につきましては、教育部長から答弁させますので、よろしくお願いします。 (市長 降壇)
○議長(竹内慎治) 教育部長。
◎教育部長(加藤由裕) 御質問
の1番目、市制施行50周年記念マラソン大会について
の1点目、コース
の周知方法についてでございますが、住民
の皆様へ
の周知については、今年に入りコース沿道
の方々
の御自宅
を訪問し、大会概要とコース、交通規制
の内容について
説明するとともに、佐布里区協議会に出席し、コース
の内容
の説明をしております。 今後、4月に
佐布里地区へ
の回覧
を行い、7月に地区駐在員会議、大会1か月前
の10月頃には地区住民
の皆様へ
の回覧と広報ちたでお知らせするとともに、沿道
の方々には再度、御自宅
を訪問しお知らせする予定です。 また、参加者
の皆様へ
の周知については、4月に大会
ホームページとSNSで大会概要と併せてコース
を発表し、6月に募集パンフレット
を市内
の公共施設や近隣市町等に配付し、お知らせいたします。さらに、名鉄主要駅へ
のポスター掲示や日本最大級
のマラソン主要サイトであるランネットに大会情報
を掲載するなど、広く周知
をしてまいります。 次に、2点目、交通渋滞対策についてでございますが、この大会には2,000
人を超える参加者と観戦者
の来場
を見込んでおり、会場周辺にはこれに対応した駐車場
を確保することができないことや参加者
の安全面
を考え、市役所周辺に臨時駐車場
を設けます。この臨時駐車場から会場となる梅
の館までシャトルバスによる輸送
を行い、会場周辺で
の交通渋滞が発生しないようにしてまいります。また、臨時駐車場
の数にも限りがありますので、参加者には申込み時に駐車場利用
の有無
を確認し、観戦者にはできる限り公共交通機関
を利用してお越しいただくようパンフレット等で周知してまいりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 藤沢議員。
◆3番(藤沢巌) 詳細な御答弁、ありがとうございました。 コース沿道
の住民へ
のきめ細かな対応やシャトルバス
を活用した交通渋滞対策
を実施するということ
をお聞きして一安心したところです。 それでは、再質問
をさせていただきます。 1点目に関連して、今年はオリンピック・パラリンピック
の開催年でもあることから、本大会にも障がい
のある方が参加申込み
をされることが予想されますが、車椅子で参加される方へ
の対応についてお伺いします。
○議長(竹内慎治) 教育部長。
◎教育部長(加藤由裕) 御質問
の件につきましては、本大会
のコースはアップダウンが多く道路幅員が狭い箇所もありますので、参加者に応じて距離
の短いコースへ
の参加や後方から
のスタートなど、できる限り対応し、より多く
の方々に参加していただきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 藤沢議員。
◆3番(藤沢巌) ありがとうございました。 車椅子で参加される方に対しても柔軟な対応で、多く
の方が参加できる方向と
のことですので、近隣市町
の成功例も参考にして障がい
のある方にも優しい大会運営
をお願いいたします。 1点目に関連して、もう1つ再質問いたします。 大会
を成功させるためには、大会
を支える多く
のボランティア
の協力が必要不可欠です。 そこで、ボランティア
の募集についてお伺いします。
○議長(竹内慎治) 教育部長。
◎教育部長(加藤由裕) 御質問
の件につきましては、体育協会、スポーツ推進員、スポーツ委員
を中心に、市内
の中学生や高校生など合計で350
人程度
を想定していますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 藤沢議員。
◆3番(藤沢巌) ありがとうございました。 私も過去にお隣
の東海市
のシティマラソンに職場
の仲間たちとボランティアとして参加し、多く
の方と一緒に大会
を楽しみ達成感
を味わいました。本市でも参加者
の心に残る大会となるよう、ボランティア
の方々にも事前に
説明会等
を開催し、情報
の共有
をお願いいたします。 それでは、市制施行50周年記念マラソン大会について
の私
の所感と要望
を述べます。 マラソン大会
の開催に当たっては、市民が率先してボランティアとして参加したり一丸となって沿道で
の応援
を行ったりして大会
を支えることが一番大切であります。また、大会
を成功させ、そして長続きさせるためには、参加選手はもち論、市民ボランティアも楽しいと感じる大会でなければなりません。例えば、名古屋ウイメンズマラソンでは、完走者におもてなしタキシード隊からティファニー製
のペンダントが贈られるそうです。本市がそれ
を取り入れる必要は全くありませんが、地元
の人が楽しみながら心温まるおもてなし
をし、市外・県外から
の観光客も呼び込むことで地域へ
の経済効果と地域
の活性化につなげていく、そのような大会にするためにも、大会後には参加選手やボランティア
の方から聞き取り調査
を十分に行い、皆様
の貴重な御意見
を次
の大会に反映する取組
を継続的にお願いいたします。 これで1番目
の市制施行50周年記念マラソン大会について
の私
の質問
を終わります。 続きまして、質問
の2番目は観光
の活性化についてです。 知多市には、毎年梅まつりでにぎわう佐布里池、風情
のある古い街並みが見どころ
の岡田地区、そして名古屋から一番近い海水浴場である新舞子マリンパーク
の三大
観光スポットがあります。特に新舞子マリンパーク南側
の人工海浜ブルーサンビーチには、常設
のビーチバレーコートがあり、各種マリンスポーツ大会
の会場としても利用されております。さらに8月には花火大会も開催され、夏
のレクリエーションスポットとして定着しました。また、北側
の多目的芝生広場も、最近ではルールやマナー
を守りながら飼い犬
を運動させること
のできるドッグラン施設や、今シニア世代に大人気
のグラウンドゴルフ場も整備され、愛犬家
の市民や高齢者に特に人気
のスポットになりつつあります。今後は、この新舞子マリンパーク
をさらに多く
の方が四季を通じて利用できる取組
を期待いたします。 また、本市には佐布里池周辺
の梅林
のほかにも、佐布里パークロード
のツツジ、旭公園
の桜、シャクヤク、大興寺
のヤマボウシや日長神社
の紅葉などなど、市民でも知らないようなたくさん
のお花見や紅葉スポットがあります。さらに、尾張万歳や朝倉
の梯子獅子、大興寺
の開運大日福だるま大祭など、伝統あるイベントも数多く実施されており、PR次第では県外からも多く
の観光客が訪れるような愛知県内でも有数
の観光名所となるポテンシャル、可能性
を持っているまちであると自負しているところです。 そこで、以下
の質問
をさせていただきます。 1点目、本市
の観光資源について、2点目、新舞子マリンパーク
の今後
の活用方法について、3点目、本市
の魅力
を発信する方策について
を伺います。 御答弁、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 市長。
◎市長(宮島壽男) 御質問
の2番目、観光
の活性化についてでございますが、本市ならでは
の景観や歴史、文化等
の地域固有
の資源
を磨き上げ、その魅力
を活用し、観光に取り組むことは産業
の振興と
まちづくりに効果
をもたらすことができると考えております。 国は、観光立国
を進める上で、住んでよし、訪れてよし
の国づくり
を基本理念に定めています。本市も自ら
の地域
を愛し、誇り
を持って暮らしていれば、自然と誰しもが訪れたくなるといった観光
の原点に立ち、観光協会など
の皆さんと連携し、観光振興による地域
の活性化に取り組んでまいります。 御質問
の1点目から3点目までにつきましては、
環境経済部長から答弁させますので、よろしくお願いします。
○議長(竹内慎治)
環境経済部長。
◎
環境経済部長(早川毅) 御質問
の2番目、観光
の活性化について
の1点目、本市
の観光資源についてでございますが、本市には5,800本
の梅
を有する県内一
の佐布里池梅林、岡田
の歴史
を感じられる古い街並み、マリンスポーツ
のメッカである新舞子
をはじめ、伝統芸能として尾張万歳、日長
の御馬頭祭り、朝倉
の梯子獅子など
のほか、名所として旭公園
の桜や佐布里パークロード
のつつじ、日長神社
の紅葉、大興寺
の四季桜など、四季を通じて多く
の見どころがあります。このように、本市は多く
の観光資源に恵まれており、年間90万
人を超える観光客が訪れています。 次に、2点目、新舞子マリンパーク
の今後
の活用方法についてございますが、2基
の風車がトレードマーク
の新舞子マリンパークは、平成9年にオープンし、名古屋から一番近い海水浴場として親しまれているブルーサンビーチ
を中心に、魚釣り施設やドッグランなど
を備えた海洋性レクリエーション施設です。また、収容台数600台
の駐車場
を有し、最寄り
の新舞子駅からは徒歩10分と交通
の便もよいことから、令和元年では31万
人が訪れています。 現在、主なイベントとして、5月
のビーチライフin新舞子、中部みなとオアシス観光物産展、6月
のアイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン、海水浴期間中
の新舞子海上カーニバル、8月末
の新舞子ビーチフェスティバル花火大会が開催されています。また、ビーチバレーボール大会やビーチサッカー大会
のほか、指定管理者による冬
の花火大会など、年間を通して様々なイベントが開催されています。 こうした中、市内外
の方から野外コンサートやウインドサーフィン、スタンドアップパドルボードなど
のマリンスポーツ
の拠点として
の活用
のほか、様々なスポーツ大会やレクリエーション利用など、さらなる施設
の有効活用
の御意見
を耳にしております。このような活用
の実現が交流人口
の増加につながり地域経済へ
の波及効果も高まることから、管理者である名古屋港管理組合に対し、引き続き施設
の利用促進
を働きかけてまいりたいと考えています。 次に、3点目、本市
の魅力
を発信する方策についてでございますが、様々な観光情報は、市広報、
ホームページ、SNS
のほか、観光協会発行
の観光情報誌ここちたなどに掲載し、知多半島道路阿久比・大府パーキングエリア、観光協会会員
の飲食店などで配布し発信しています。 また、
イベント情報は、ポスターやチラシ
を名古屋駅など
の名鉄主要駅やセントレアに掲示するなど、幅広くPRしています。このほか、現在10
人と1組
の方
を知多市ふるさと観光大使として委嘱しており、観光大使
の活動を通じて本市
の魅力
の発信に努めていただいています。さらに、広域観光へ
の取組として、
知多半島観光圏協議会をはじめ、愛知県フィルムコミッション協議会、全国梅サミット協議会、中部みなとオアシス連絡協議会など
の活動を通じて知名度向上に取り組んでいるところです。 今後としまして、観光客
の県内周遊
を促すこと
を目的に、今月末に設置予定
の愛知・名古屋観光誘客協議会に加盟し、協議会
の活動を通じて新たに本市
の魅力
を発信してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 藤沢議員。
◆3番(藤沢巌) 詳細な御答弁、ありがとうございました。 2点目
の新舞子マリンパーク
の今後
の活用方法については、多く
の年代
の市民が四季を通じて集える場所となるように関係先とも連携
を強化していただき、継続した研究
をお願いいたします。3点目
の本市
の魅力
を発信する方策については、市
の枠
を超えた広域的な取組で、市内外へ
のさらなるPR強化
をお願いいたします。 また、SNSや
ホームページなど、主に若い世代向け
のPR方法のみならず、シニア世代も含めた、より多く
の世代
の方へ本市
の魅力
を発信するべく、月ごと
のイベント情報のほか、お花見や
観光スポット等
を掲載した本市
のPRカレンダー
を作成し、公共施設や各お店等に掲示していただくなど、本市
の魅力発信方法も前向きに御検討
をお願いいたします。 それでは、観光
の活性化について
の私
の所感と要望
を述べます。 新舞子マリンパークについては、今後、名古屋港南5区に多目的に利用できるグラウンドが整備され、今まで以上に多く
の方がこのエリア
を訪れることが予想されます。訪れた多く
の方に新舞子エリア
の魅力
をよく知っていただく機会
を広げるためにも、駐車場
の料金設定
を現在
の土日祝日1回使用500円に加え、入庫から60分以内は無料とするなどしていただきたいと思います。60分以内
を無料とすることで、誰もが気軽に立ち寄ることができ、マリンパーク施設
の見学や写真撮影、さらにはジョギングやウオーキングなど
の短時間
の利用
を増やすことにつながります。気軽に立ち寄れるようになればリピーターも増え、市民にとってもより多目的に活用していただけるエリアになると考えます。引き続き、関係機関と連携し、継続した研究
をお願いいたします。また、ブルーサンビーチ対岸エリア
の土地利用や観光開発も併せて研究
をお願いいたします。 観光
の活性化は一朝一夕に結果が出るものではなく、継続した取組が重要です。 昨年、日本中に興奮と感動
をもたらしたラグビー
のワールドカップから私は多く
の学び
を得ました。 本市
の観光振興
を成功に導く3つ
の視点
を最後に紹介いたします。 1つ目は、明確な成功ビジョン
を関係者全員が共有すること。2つ目は、目的達成
のため
の具体的な方策
を知恵
を出し合って考えること。そして3つ目は、広く
外部に人材
を求め、視野
を広げ、広報に力
を注ぎ風
を起こすこと。この3つ
の視点は観光のみならず、市政運営にも共通する視点であり、私自身も本市
の市議会議員として常に意識していきたいと考えております。 市制施行50周年
を迎え、今後さらなる魅力ある
まちづくりを推進していくためには、市
の総合的な政策・制度改革から市民
の日常生活に深く関わる地域
の困りごと対応まで、きめ細かな様々な取組が必要です。今後も執行機関である市長
をはじめとした執行部
の皆さんと議決機関である我々市議会とが、よい意味で
の緊張感、緊迫感
を持ちながらも前広な情報交換とベクトル
を合わせた市政運営、これ
を推進していくこと
をお願い申し上げ、私
の一般質問
を終わります。 ありがとうございました。(拍手)
○議長(竹内慎治) 3番 藤沢 巌議員
の質問
を終わります。 (3番 藤沢 巌議員 自席へ移動)
○議長(竹内慎治) ここでお諮りいたします。この際、暫時休憩といたしたいと存じます。御異議ございませんか。 (「異議なし」
の声あり) 異議なしと認めます。よって、ただ今から午前10時40分まで休憩といたします。----------------------------------- (休憩 午前10時24分) (再開 午前10時40分)-----------------------------------
○議長(竹内慎治) 休憩前に引き続き本会議
を再開いたします。 次に、16番 大村 聡議員
の質問
を許します。16番 大村 聡議員。 (16番 大村 聡議員 登壇)
◆16番(大村聡) 皆さん、おはようございます。 第6次総合計画が策定され、新たな時代
の幕開けともいうべき2020年
の第1回定例会。 国際社会においては、SDGsやパリ協定などは2030年まで
を目標達成年次としていることもあり、2020年から2030年まで
の10年間が人類史・地球史
の未来
を決すると言われています。我が知多市においても国際社会に時
を合わせるように、次
を目指す10年は知多市
の未来
を決する10年と言っても過言ではないと考えます。新たなスタートに当たり、地域
の活性化、市民
の安心・安全
のため、使命と責任
を果たしてまいる決意でございます。どうかよろしくお願いいたします。 それでは、議長
のお許し
を得ましたので、さき
の通告どおりGIGAスクール構想についてお伺いいたします。 昨年12月、文部科学省はGIGAスクール構想として、教育ICT環境
の抜本的な改善により、多様な子どもたち
を誰一
人取り残すこと
のない、公正に個別最適化された学びや創造性
を育む学び
の実現
を目指していく方針
を打ち出しました。特に子どもたち1
人1台
のコンピュータ端末と学校
の高速大容量
の通信ネットワークについては、特別なものではなく、令和
の時代における学校
のスタンダードとして、当たり前
のものとして整備していくこととされています。 また、昨年6月には学校教育
の情報化
の推進に関する法律が成立し、国や自治体が学校教育
の情報化
の推進に関する施策
を総合的、計画的に策定・実施する責務が明確化されています。 今や、仕事だけではなく、日常生活
を含めて社会
のあらゆる場所でICT
の活用は当たり前
のものとなっています。これから
の時代
を生きていく子どもたちにとってICTはもはや切っても切り離せないものであることは論
を待ちません。 令和2年4月から順次、全面実施となる新しい学習指導要領でも情報活用能力は学習
の基盤となる資質、能力とされています。ICT
を適切に使いこなす力は、今やかつて
の読み、書き、そろばんと同じ位置付けと言えます。 OECDが実施した生徒
の学習到達度調査2018年調査、略称PISA2018、今後はPISAと言います。2018
の結果が令和元年12月に公表され、我が国
の子どもたち
の読解力
の低下が話題となりました。この2018年調査では、前回に続いてコンピュータが活用され、読解力に加えて情報活用能力も求められる内容でした。また、我が国
の学校
の授業で
のICT
の利用時間が最下位である一方、学校外ではネット上で
のチャットやゲーム
を利用する頻度はOECD平均よりも高く、その増加が著しいことが明らかになりました。 このように、今回
のPISAは、ICT
をめぐる我が国
の子どもたち
の現状と課題が浮かび上がるものでした。残念ながら、本市では黒板とチョークによる教師が中心となった授業もまだ見られます。しかし、ICT
を効果的に使うことができれば、多様な個性
を持つ子どもたち一人ひとりが学び
の中心となり、主体的、対話的で深い学び
を引き出すことができます。そうすることで子どもたち
を誰一
人取り残すことなく、それぞれ
の理解度や興味、関心に応じた学び
を受けるようになるものと考えます。 このように、本市
の子どもたちが予測不可能な未来社会
を自立して生き抜き、これから
の地域や社会
のつくり手となっていくためには、学校
のICT化は必須です。 国では、子どもたち1
人1台
のコンピュータ端末
の整備
を目指しています。これに関し、本市
の状況は、昨年
の9月議会で
の全員協議会において本市
の状況
を伺いましたが、全国平均
の5.4
人に1台に対し、本市は大きく後れ
を取っております。一刻も早く挽回へ向けて動き出す必要
を強く感じた次第でございます。 国
のGIGAスクール構想では、子どもたち1
人1台端末と高速大容量
の通信ネットワーク
の一体的な整備
を目指しております。国
の令和元年度補正予算では約2,300億円
の経費が計上されました。これまでは地方財政措置で
の対応とされており、それぞれ
の自治体
の一般財源に委ねられていた
のと比べると、国
の予算化は画期的な政策転換です。本市としても国から
の財政支援
を最大限に活用しながら、教育ICT環境整備
を加速していこうという意図で今回
の予算措置がなされたものと認識しています。 国では、令和5年度までに小中学校
の全学年で1
人1台環境
の実現
を目指しています。本市としても早急に整備
を加速化していく必要がありますが、はるかなる道のりとも感じております。 それでは、GIGAスクール構想について
の1点目、1
人1台
のコンピュータ端末環境
の実現に向けた取組についてお伺いいたします。 次に、先ほども紹介しましたが、PISA2018では、我が国
の学校
の授業で
のICT
の利用時間が最下位となっています。ハードが整備されても、それが使われなければ意味がなく、教員がICT
を活用して指導する力も高めていかなければなりません。 そこで2点目、教員がICT
を効果的に活用するため
の取組についてお伺いいたします。 さらに、PISA2018によると、学校
の授業で
のICT
の活用状況は低かった一方、学校外ではネット上で
のチャットやゲーム
を利用する頻度はOECD平均よりも高く、その増加が著しいことが明らかになるなど、子どもたちは学校外では様々な用途でICT
を活用している実態が分かりました。その中で、子どもたちにICT機器
を使わせることによって有害な情報に触れてしまう
のではないか、SNSを通じて被害に遭わないか、ネットいじめやネット依存につながる
のではないかなど懸念する声も聞こえてきます。確かにICT
の活用にはよい側面だけではなく、留意すべき点も多々あります。しかし、ほとんど
の子どもたちは学校以外
の場では既にICT機器に触れており、それは保護者が見えないところである場合もあります。 子どもたち
をICTから遠ざける
のではなく、ICT
を適切に使いこなしていくことができるよう、情報モラル教育
の充実や有害情報対策などに取り組んでいくことが一層重要になると考えます。 そこで3点目、情報モラル教育
の充実と有害情報対策
の取組についてお伺いいたします。 次に、特別支援教育におけるICT活用についてです。 ICT
の機器は障がい
のある子どもたちにとって、一人ひとりに応じた最適で効果的な学び
を提供するために役立つことにとどまらず、情報保障やコミュニケーション
のため
のツールとしても重要なものです。また遠隔教育は、病気療養中
の子どもたち
の学習機会
の確保に資するものです。このように、特別支援教育
の充実に際してICTは欠かせないものとなっています。 4点目、特別支援教育におけるICT活用についてお伺いいたします。 以上で壇上より
の質問
を終わります。よろしくお願いいたします。 (16番 大村 聡議員 降壇し質問席へ移動)
○議長(竹内慎治) 市長。 (市長 登壇)
◎市長(宮島壽男) 16番 大村 聡議員
の御質問にお答えします。 御質問
の1番目、GIGAスクール構想についてでございますが、昨年12月、国において令和5年度までに義務教育段階
の全学年
の児童生徒一人ひとりがコンピュータ端末
を持ち、十分に活用できる環境
の実現
を目指すこととされました。このため、国
の補正予算において端末整備と高速大容量
の通信ネットワーク
を一体的に整備するため
の経費が用意されたところであります。また、文部科学大臣
を本部長とするGIGAスクール実現推進本部が設置され、学校ICT
の標準的な仕様や調達方法など
の方針が示され、ICT環境整備
の取組が一層求められております。 本市といたしましては、こうした国
の方針
を踏まえ、教育委員会と連携して効果的なICT活用
の在り方や情報モラル教育など
の環境整備に向けた取組
を進めてまいります。 御質問
の1点目におきましては教育部長から、2点目から4点目までにつきましては教育長から答弁させますので、よろしくお願いいたします。 (市長 降壇)
○議長(竹内慎治) 教育部長。
◎教育部長(加藤由裕) 御質問
の1番目、GIGAスクール構想について
の1点目、1
人1台
のコンピュータ端末環境
の実現に向けた取組についてでございますが、国
のGIGAスクール構想では、1
人1台
のコンピュータ端末と高速大容量
の通信ネットワーク
を一体的に整備することで、子どもたち一人ひとりに合った指導
を行い、資質・能力が一層育成できる教育ICT環境
の実現
を目指して構想
を実現するため
のロードマップが示されました。 この中で、端末については、令和2年度に小学5・6年生と中学校1年生、3年度に中学2・3年生、4年度に小学3・4年生、5年度に小学1・2年生
の整備
を行うことが望ましいとされています。また、通信ネットワークについては、2年度中
の全小中学校へ
の校内LAN
の整備が求められています。端末については、現在、県が各自治体
の意向
を取りまとめ共同調達
を検討している状況で、本市といたしましては県
の動向
を注視するとともに、国
のロードマップ
を参考に庁内
の予算調整
を図りながら準備整備
を進めたいと考えています。 通信ネットワークについては、令和2年度に全小中学校へ
の校内LAN
の整備
を行う計画としております。 今後、1
人1台
の端末環境
の整備に向けて、国
の補助金
を活用し、県と
の連絡調整
を図りながら対応してまいります。
○議長(竹内慎治) 教育長。
◎教育長(永井清司) 次に、2点目、教員がICT
を効果的に活用するため
の取組についてでございますが、新学習指導要領では、児童生徒
の個に応じた指導
の充実
を図るに当たりICT
を活用することとし、このことは子どもたち
の基礎的読解力など
の確実な定着に向けた方策
の一つとして有効であると考えられております。こうしたICT活用
の特性
を教員が認識した上で、効果的に教育現場で活用することが重要であります。 昨年12月、教育
の情報化
を推進する上で
の参考資料として、教育
の情報化に関する手引
を国が公表し、この中で、小学校、中学校
の各教科等におけるICT
を活用した具体的な取組例が示されましたので、今後
の研究材料としていきたいと考えています。 本市では、来年度、全小学校へ電子黒板と指導者用
の全教科
のデジタル教科書
を導入する計画
をしております。夏季休業中にはデジタル教科書
の使用について
の研修会
を開き、各教員
の知識・技能
を高めたいと考えています。また、小中学校
の校内研修リーダー
の養成
を図るとともに、リーダー
を中心とした校内研修
を積極的に行うことにより、ICT活用に対する教員全体
のスキル
を向上させるように努めてまいります。 次に、3点目、情報モラル教育
の充実と有害情報対策
の取組についてでございますが、携帯電話やSNSが急速に普及する中で、児童生徒が情報社会で
の行動に責任
を持つとともに、犯罪被害
を含む危機
を回避し情報
を正しく安全に利用できるようにするため、学校における情報モラル教育は極めて重要であります。このため、本市では総合的な学習
の時間においてインターネットで
のマナーやエチケット、有害情報に対応するスキル
を身につけるため
の学習
をしております。また特別
の教科、道徳においても、SNSで
の仲間外れなど
を題材に取り扱うなど、学校教育全体で情報モラル教育に取り組んでおります。 情報技術
の進展とともに多種多様なトラブルに巻き込まれる可能性がありますので、情報社会で適正な活動
を行うため
の基になる考え方と態度
を確実に身につけさせることができるよう、今後も家庭や地域と連携しながら指導
をしてまいります。 次に、4点目、特別支援教育におけるICT活用についてでございますが、特別支援教育においては、子ども一人ひとり
の教育的ニーズに合わせた適切な教材
を活用することで様々な困難
を取り除いたり減らしたりすることが大切です。ICT
の活用は、そうした子どもたち
の可能性
を広げるものと考えています。 現在は、大型提示装置やタブレットで教材
を提示するなどしてICT
を活用しています。 来年度は特別支援学級にも電子黒板やデジタル教科書
を導入し、さらにICT
の活用
を広げていきます。また、タブレット
の導入に合わせて、教科書
の内容
を読み上げたり拡大したり、色調
を変化させること
のできるデジタル教材
を取り入れるなど、教育的ニーズに合わせたソフトウエア
の導入も進めていきたいと考えております。 こうしたこと
を踏まえ、特別支援教育において今後もICT
を積極的に活用できるよう、教育環境
を整えてまいりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 大村議員。
◆16番(大村聡) ありがとうございました。 教育長、教育部長におかれましては、休校等
の大変なさなかに御答弁いただき、大変にありがとうございます。 この4月から子どもたちが手に取る教科書にはQRコードが掲載されているというお話も聞きます。これから
の授業や学習においてICT
の活用が前提となっている一つ
の事例といえます。まずは簡単にできるところからでもよいと思いますが、積極的なる活用に期待
を込めて要望
をいたします。 学校
の教員はとにかく多忙です。その中で、ICT機器が新たに加わることに戸惑いや不安
を持つ
人もいるかもしれません。ただ、教員
を支援するツールとしてICT
を効果的に活用することは、教材
の研究、作成など
の授業準備
の効率化や書類作成や会議
の効率化、効果的な実施
を可能にすると考えられます。導入する際に一時的に負担が生じる場合もあるかもしれません。しかし、一旦導入されれば、教員
の日常
の業務も大きく効率化され、学校における働き方改革にもつながるものであります。また、ICT支援員
の配置
の充実も有効な手立てと考えます。 ICT
の効果的な活用によって、教員が子どもと向き合う時間がこれまで以上に増え、本来
の業務に専門性
を発揮できる機会が増すなど、教員
の仕事は質・量
の両面から改善できるものと考えます。また、教職人生が豊かなものとなることにより、教員という仕事
の魅力向上も期待されます。 ここで大切になってくる
のは、学校や教員に対する手厚い支援です。学校ICTフォーラムなども実施されていますが、どうか教育委員会だけでなく本市全体としてさらなる支援に取り組まれるようお願いいたします。 次に、情報モラル教育
の充実や有害情報対策についてです。 先ほど紹介いたしましたPISA2018年調査
の学校外で
の平日
のデジタル機器
の利用状況
を具体的な数値で申しますと、コンピューター
を使って宿題
をすると
の項目では、OECD平均が22.2パーセント、それに対して日本は3.0パーセント。学校
の勉強
のためにインターネット上
のサイト
を見るでは、OECD平均が23.0パーセント、日本は6.0パーセント。校内
のウエブサイト
を見て学校から
のお知らせ
を確認するでは、OECD平均が21.3パーセント、日本は3.4パーセントです。一方、ネット上でチャット
をする項目では、OECD平均が67.3パーセント、日本は87.4パーセント。これはもうほとんどと言っていいと思います。これ
を2012年調査と比べると、OECD平均が15.4ポイント増である
のに対し、日本は60.5ポイント
の増です。1
人用ゲームで遊ぶ
の項目では、OECD平均が26.7パーセントに対し、日本は47.7パーセント。これも2012年調査と比べると、OECD平均が7.1ポイント増に対し、日本は21.3ポイント
の増です。また、多人数オンラインゲームで遊ぶは、OECD平均が28.9パーセント、日本は29.6パーセント。ほぼ同ポイントですが、これも2012年調査と比べると、OECDが7.9ポイント増である
のに対し、日本は19.4ポイント増となっており、この3項目は非常に著しい増加となっております。 繰り返しになりますが、今
の子どもたちは既にICTに囲まれて育っています。本来、学校は子どもたちが生きていく上で必要なもの
を学ぶことができる場所であるはずですが、ICTについては残念ながら、社会から学校教育現場だけが取り残されてしまっている状況です。このため、学校だけでなく、やはり地域全体で取り組んでいくべきと考えます。保護者や地域社会へ
の働きかけについても御配慮
のほど、よろしくお願いいたします。 一方で、上手な教員がオンライン授業や自動で出題や採点がされるAIドリルが普及すれば、教員
の役割は取って代わられる
のではないかという声も一部から聞こえております。しかし、当然ながら全くそれは当たらないと考えます。学びには
人と
人と
の直接的な関わりが不可欠であり、教育
の成否が目
の前にいる教員にかかっているということは不変です。教育
の専門家である教員が全て
の子どもたち
の力
を最大限に引き出しながら、子ども一人ひとり
の変容
を見守りながら、最適な学びが可能となるような環境
の実現
を目指していくべきと考えます。この点につきましても、よろしくお願い
をいたします。 次に、特別な支援
を必要とする子どもたちが様々な障害に応じてICT
を活用することで、勉強や生活
をしていく上で
の困難
を克服することができます。先ほどタブレット
の導入に合わせて教科書
の内容
を読み上げたり拡大したり、色調
を変化させること
のできるデジタル教材
を取り入れるなど、教育的ニーズに合わせたソフトウエア
の導入
を進めていきたいと
の答弁がございました。これは私たち公明党議員団が長年要望してまいりました、目が見えなかったり歪んで見えたりする子どもたちが、読み上げ機能や拡大機能
のついたタブレット端末や学習者用デジタル教科書
を使用することで、みんなと同じように学ぶことがかないます。また、耳が聞こえにくい子どもについても、不自由なく授業に参加が可能となります。どうか早急なる導入
を強く強く要望いたします。 さらに、外国にルーツ
を持つ子どもたちへ
のきめ細やかな指導
を行う際もICTは効果的です。したがって、多文化共生社会
の実現という観点からもICT環境
の整備が急がれるところです。多様な子どもたち
を誰一
人取り残すことなく、子ども一人ひとりに応じた教育
を行うことは、まさにSDGsにもつながる取組といえます。 萩生田文部科学大臣は、教育家庭新聞
の新春特別号に「この機
を絶対に逃すことなく、学校・教育委員会のみならず、各自治体
の首長、調達・財政・情報担当部局など関係者が一丸となって、子どもたち一人ひとりに個別最適化され、創造性
を育む教育ICT環境
の実現に取り組んでいただきますよう、心よりお願い申し上げます」とメッセージ
を寄せております。 他
の自治体に後れ
を取れば本市
の子どもたちに不利益
を被らせることになります。こうしたことは決してあってはなりません。本市としても、この千載一遇
の機会
を絶対に逃すことなく、全て
の子どもたち
のために教育ICT環境
の飛躍的な充実とICT
を効果的に活用した豊かな学び
の実現
を目指していただきたいと思います。 最後に、くどいようになりますが、教育委員会だけではなく、市長部局、地域、家庭とが一体となって、本市として
のGIGAスクール構想
の実現に向けた積極的なる取組
を要望申し上げまして、今回
の一般質問
を終わりといたします。 大変にありがとうございました。(拍手)
○議長(竹内慎治) 16番 大村 聡議員
の質問
を終わります。 (16番 大村 聡議員 自席へ移動)-----------------------------------
○議長(竹内慎治) 次に、4番 石濵隼人議員
の質問
を許します。4番 石濵隼人議員。 (4番 石濵隼人議員 登壇)
◆4番(石濵隼人) 皆様、こんにちは。創政会所属
の石濵隼
人でございます。 それでは、議長
のお許し
を頂きましたので、さき
の通告に基づきまして水道事業について質問いたします。 本日は、市民に一番近い議員であると自負しております私
の勉強不足、知識不足はお許しいただいて、市民目線から
の質問
をさせていただきます。 さて、
人が生きていく上で欠かせないものは幾つかありますが、その中でも水は最上位に位置付けできるほど重要であり、まさに命
の水と申し上げること
のできる大切なものです。飲料水としてだけではなく、炊事、洗濯、お風呂など、考えれば考えるほど水
のない生活などあり得ません。 そんな大切な水ですが、蛇口
をひねれば水が出ることも、2か月に一度
の上下水道代
の支払いも普段はごく当たり前
のこととしてあまり意識されていないように思います。私自身も、これまで全く気にすることもなく、疑問にさえ感じたこともありませんでした。 私は、昨年10月に建設経済委員会として茨城県かすみがうら市に、また本年に1月に創政会として熊本県荒尾市に水道事業
を調査研究するため視察研修に行きました。視察
の前に、知多市
の現状
を少しでも頭に入れようと、知多市
のホームページ上から水道事業、水道料金及び水道に関する暮らし
の情報にアクセスしましたが、一度に多く
のこと
を理解することは難しく、恥ずかしながら分かったことといいますと、丸根配水場で愛知県営水道から浄水
を100パーセント受水し、そこから市内全域に水道水
を供給していることぐらいです。 不思議に思った
のは、水道料金は使えば使うほど単価が高くなることです。そんなことも知らなかった
のかと
の声も聞こえてきそうですが、水はどこから来ている
のか、水道料金は幾らな
のか、意外と知らずにいると申しますか、そんなこと気にしたこともないという方々が私
の周りでは結構多く見えました。 また、蛇口
をひねれば出てくる水に対して、普段はあまりありがたみ
を感じませんが、ニュースなどで災害等に遭われた方が給水車など
の周りでポリタンクなど
を手に持ち順番
を待っている様子
を目にいたしますと、安全で質
のよい水道水
を、使いたいときにいつでも使えることは、本当にありがたいものだと実感します。 そこで、水道事業について
の1点目、本市
の水道料金体系と近隣4市
の状況について、2点目、今後
の経営見通しについて、3点目、配水管
の耐震化について、以上3点
をお伺いいたしまして、水道事業について
の壇上から
の質問
を終わります。 (4番 石濵隼人議員 降壇し質問席へ移動)
○議長(竹内慎治) 市長。 (市長 登壇)
◎市長(宮島壽男) 4番 石濵隼人議員
の御質問にお答えします。 御質問
の1番目、水道事業についてでございますが、水道は快適な市民生活や社会経済活動
を支える必要不可欠なライフラインであります。近年、水需要
の伸びが期待できない厳しい経営環境
の中、将来にわたり安定的にサービス
を提供していくことが重要な課題であります。このため水道事業では、知多市水道事業経営戦略と水道施設整備基本計画
の内容
を踏まえ、水道事業基本計画
を令和2年度に新たに策定し、将来
の施設
の維持管理、更新
を収支バランス
を図りながら計画的に実施し、安心安全な水
を安定的に提供できるよう努めます。 御質問
の1点目から3点目までにつきましては、水道部長から答弁させますので、よろしくお願いいたします。 (市長 降壇)
○議長(竹内慎治) 水道部長。
◎水道部長(鈴木宏式) 質問
の1番目、水道事業について
の1点目、本市
の水道料金体系と近隣4市
の状況についてでございますが、本市
の水道利用金
の体系は基本料金と従量料金に区分されます。 基本料金は、水
を供給できる体制
を維持するために必要な経費として負担していただく料金で、使用水量にかかわらず口径別に一律
の金額
を設定しています。これに対し、従量料金は、使用した水量に応じて必要となる1立方メートル当たり
の料金単価が段階的に高くなる設定としています。これは生活用水
の小口使用者にできるだけ低廉な料金となるよう配慮したもので、本市
を含め多く
の水道事業が採用しています。 近隣4市
の状況は、4市とも基本料金と段階的に高くなる従量料金で構成されています。一般的な家庭
を例にしますと、口径13ミリメートル
の契約で1か月20立方メートル使用した場合
の水道料金は、税抜きで本市は2,010円、半田市は1,760円、常滑市は2,140円、東海市は2,100円、大府市は2,600円です。 次に、2点目、今後
の経営見通しについてでございますが、水道事業経営
の主たる財源である水道料金は、近年
の人口減少や節水意識
の向上などにより増収が見込めない状況です。一方、これまで整備してきた膨大な量
の水道管や施設
の老朽化が進んで更新が必要となっており、安定して水道水
の供給
を行うには、こうした投資費用
の確保が重要な課題となっています。 平成30年度に策定した知多市水道事業経営戦略では、令和6年度に当年度純利益が赤字に転落すると予測され、その後も設備投資へ
の資金が必要となるため、8年度には資金残高がマイナスとなる収支見通しとなりました。このため、地震対策と老朽化対策など
の重点施策
を実施しながら水道事業経営
を維持するには約10パーセント
の水道料金収入
の増収
を図ることが必要となり、現在、料金改定に向けて料金体系
の見直し
を検討しています。 次に、3点目、配水管
の耐震化についてでございますが、災害時における市内全域へ
の排水機能
を確保するため、重要な基幹配水管
の整備
を計画的に実施しています。基幹配水管は、被災するとその影響が広範囲に及ぶことから、基幹配水管耐震化計画
を策定し、平成26年度から配水場に直結する管
のバイパス化や耐震化に取り組んでいます。この耐震化計画では約21キロメートル
の布設
を予定しており、令和元年度末で累計整備延長は約3.4キロメートル、整備率は16パーセント
の見込みです。また老朽管更新
の際には、管同士
をつなぎ合わせている部分が地震
の揺れにより抜けたり管本体が破断したりすること
のない構造
の管
を用いることで、老朽化対策と同時に耐震化も図っていますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 石濵議員。
◆4番(石濵隼人) 1点目
の質問に対する答弁で、知多5市
の水道料金について、一般的な家庭で
の水道料金は本市が半田市に次ぐ安さであることが分かりました。 本市では、消費税改定に伴い、令和元年10月から水道料金と給水申込み金
の額が改定されました。 そこで再質問
をお願いします。 口径13ミリメートルと口径20ミリメートル
の場合における本市と近隣4市
の給水申込み金について
をお伺いし、関連いたしまして、過去3年間
のそれぞれ
の新規申込み件数と口径13ミリメートルから20ミリメートルへ
の口径変更件数
をお伺いします。
○議長(竹内慎治) 水道部長。
◎水道部長(鈴木宏式) 御質問
の件につきましては、口径13ミリメートル
の給水申込み金は、税抜きで本市が5万5,000円、半田市が4万円、常滑市が5万9,000円、東海市が6万円、大府市が6万円です。口径20ミリメートル
の給水申込み金は、税抜きで本市が11万円、半田市が10万円、常滑市が11万8,000円、東海市が12万円、大府市が10万円です。 次に、過去3年間
の申込み件数ですが、口径13ミリメートル
の新規申込み件数は、平成28年度が69件、29年度が110件、30年度が69件です。口径20ミリメートル
の新規申込み件数は、28年度が193件、29年度が144件、30年度が281件です。 口径13ミリメートルから20ミリメートルへ
の口径変更件数は、平成28年度が51件、29年度が58件、30年度が102件となっています。最近は口径20ミリメートル
の申込み件数が多くなっていますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 石濵議員。
◆4番(石濵隼人) 次に、2番目
の再質問として、2点目
の質問に対する答弁で膨大な量
の水道管や施設
の老朽化が進んでおり更新が必要とありましたが、過去3年間で本市が供給する配管で起きた老朽化が原因と思われる漏水
の件数は何件か
をお伺いいたします。 また、漏水に関しまして、本市が供給する配管ではなく、市民個人
の敷地内または建物内で漏水が起きたとき
の本市として
の対応
をお伺いします。
○議長(竹内慎治) 水道部長。
◎水道部長(鈴木宏式) 御質問
の件につきましては、過去3年間
の配水管で発生した自然漏水件数は、平成28年度に21件、29年度に14件、30年度に13件ありました。いずれ
の年度も塩化ビニール管で多く発生しています。個人
の敷地内
の漏水については、定例検針
の際に水量
の増加等により漏水が疑われる場合には、御自身で確認していただくよう口頭または書面にてお知らせしております。 敷地内
の漏水は使用者
の管理となりますので、業者に直接修理
を依頼していただくことになります。修理した後に漏水箇所が発見困難な地中や壁
の中であった場合には、減免申請書
を提出していただき、水道料金
の一部
を減免していますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 石濵議員。
◆4番(石濵隼人) 詳細な御答弁、ありがとうございました。 本市では、昭和40年代後半から
の開発に伴い多く
の水道が整備され、その分、施設
の経年劣化もどんどんと進んでおります。災害に強い施設
の構築や配管
の更新など、課題
の解決に向けて今以上に費用が増大することが予想できます。経営安定に向けて
の料金体系見直しも理解できます。 しかしながら、市民生活へ
の影響
を考慮してなるべく料金が上がらないよう努力
をしていただきたいと思います。また、安心安全な水
の安定供給に向け、常日頃から地域
のことや現場
をよく御理解してみえる地元水道事業者様にもよく御意見
をお聞きし、令和3年度から
の水道ビジョン
の策定に取り組んでいただきますようお願いいたします。 それから、先ほど申し上げた視察研修では、事業
の民間委託についても学んでまいりました。部分委託や
包括委託といった形態がありますが、それぞれ
のメリットやデメリットは自治体
の置かれた立場により違っておりました。 水道事業は、
人が生きていく上で最も大事な水
を扱うものです。本市においても、民間委託
の導入
を検討する際には、軽々に判断せず慎重に議論
を重ね、何よりも市民
の皆様に現状
をよく
説明し、御理解
をいただいた上で判断することが非常に重要であると考えます。これからも多く
の皆様に御理解、御協力
を頂けるような広報活動
をしっかりと行っていただきますようお願いいたしまして、私
の一般質問
を終わります。 ありがとうございました。(拍手)
○議長(竹内慎治) 4番 石濵隼人議員
の質問
を終わります。 (4番 石濵隼人議員 自席へ移動)-----------------------------------
○議長(竹内慎治) 次に、1番 中山貴弘議員
の質問
を許します。1番 中山貴弘議員。 (1番 中山貴弘議員 登壇)
◆1番(中山貴弘) 皆様、御安全に。そして、こんにちは。市民クラブ
の中山です。 議長
のお許し
を頂きましたので、さき
の通告に従い空家等
の対策について質問いたします。 本題に入ります前に、空き家と聞き慣れない空家等
の違いについて
説明いたします。 空家等とは、空家等対策
の推進に関する特別措置法第2条第1項で定義されている用語です。この定義によれば、空家等とは建築物またはこれに附属する工作物であって、居住その他
の使用がなされていないことが常態であるもの及びその敷地
をいうと
のことです。簡単に言えば、空家等という言葉は、住居や店舗、倉庫など
の建物
のほか、その敷地や付随する看板など
の工作物
をまとめて表した概念ということです。以下
の私
の質問においては、こうした意味で空家等という言葉
を使用いたします。 さて、近年
の人口減少やライフスタイル
の変化などにより、空家等は全国的に増加
の一途
をたどっています。国土交通省が平成26年に策定した国土
のグランドデザイン2050では、日本
の人口は2008年
を境に減少局面に入り、2050年には1億
人を割り込むと推計されています。また同年には、現在、
人が居住する地域
の6割で人口が現在
の半分以下となり、その3分の1、全体から見ると2割
の地域が無人化すると予想されております。それに先立つ2025年には、団塊
の世代が75歳以上となることで多く
の方が施設へと入居し、空き家は一気に増加するものと考えられます。 空家等は、管理がされていないと衛生面や景観
の悪化、放火、電気が通っていた場合
の自然発火や倒壊など安全面
の心配があり、地域や周囲
の生活環境に大きく関わる社会問題となっています。 こうした中、本市
の空き家数と空き家率は住宅土地統計調査によると増減
を繰り返しながら徐々に増加しています。平成30年調査では空き家
の数は4,150戸となっており、このうち腐朽及び破損
のあるものは1,140戸で27.5パーセント
の割合となっています。この数値は、全国
の割合22.4パーセント及び愛知県
の割合22.9パーセントよりも高い数値です。 なお、先ほども述べた空家等対策
の推進に関する特別措置法では、空家等
のうち、そのまま放置すれば倒壊
の危険がある、著しく衛生上有害となるなど、周辺
の生活環境
の保全
を図る上で放置すべきでないもの
を特定空家等と定義し、市町村長による措置について
の規定
を置いています。 空家等は、所有者本人や親族によって草刈りや樹木
の剪定など
の庭
の手入れや郵便物
の整理、施錠
の確認といった維持管理が適切に行われ、いつでも住むことができる状態が保たれていれば問題は起きません。しかし、こうした管理
を怠ると衛生上や防犯上
の問題が発生することが予想されます。 そこで1点目、適切な維持管理がなされていない空家等
の現状について伺います。 住宅・土地統計調査では、空き家
を4つ
の種類に分類しています。1つ目は二次的住宅で、週末や休暇時に避暑等
の目的や残業などで遅くなったりしたときに、たまに寝泊まりに使っている住宅。2つ目は賃貸用
の住宅で、新築、中古
を問わず、賃貸
のために空き家になっている住宅。3つ目は売却用
の住宅で、売却
のために空き家になっている住宅。4つ目がその他
の住宅で、転勤や入院などにより居住世帯が長期にわたって不在
の住宅や取り壊すことになっている住宅です。このうち特に管理が行き届きにくくなりやすい4つ目
のその他
の住宅は年々増加しており、本市では平成15年930戸、20年1,340戸、25年2,010戸、30年2,270戸という状況です。 本市では、現在、知多市空家等対策計画
の策定に向けた作業が進められており、昨年末から今年初めにかけてパブリックコメントが実施されたところであります。その際に公表された計画案によりますと、平成27年度から29年度に市内
の空家等実態調査が行われております。 空家等実態調査とは、住宅
の様子から生活
の気配があるかどうか
をはじめ、建築物
の概要や周辺道路
の概要、建築物等
の危険度、敷地
の状況など
を訪問調査するもので、505件
の空き家
を確認したと
のことです。その後、この実態調査に基づき抽出された空家等候補
の所有者に対して、今後
の空家等対策
の検討に活用するために、知多市空家に関するアンケート調査が行われました。期間は平成30年6月15日から7月31日までで、建物
の使用状況と使用方法、管理
の現状、空き家問題に関する意識など、6項目について回答
を求めるものでした。484件に対し発送した結果、287件
の回答があり、59.3パーセント
の回収率で、約4割
の方が無回答でした。 アンケート調査結果
の内容は、最も不安に思うこととして、近隣に対する迷惑が挙げられる一方で、特に不安なことがないと回答した所有者も多い状況でした。また多く
の方が問題意識
を持っている一方で、何が問題になっているかよくわからないという意見もありました。こうした結果からは、空家等に対する問題意識が市民
の間にまだ浸透し切っていない現状が読み取れます。 そこで2点目、空家等に対する意識啓発について伺います。 本年1月27日に私たち市民クラブは、空き家活用による定住促進事業について
の先進地視察
のため、京都府綾部市へ行ってきました。綾部市では、人口減少
を食い止める施策として、ワンストップで定住希望者
を支援できるように、市が担当する定住サポート相談窓口
を平成20年から市役所に設置して、空き家バンクや定住希望者相談活動など
の事業
を開始しました。中でも空き家
の流動化
を促進させる施策として有効だと感じた活動
を拝聴しましたので紹介します。 まず、空き家流動化報奨金給付制度です。これは空き家
の提供者へ10万円
の謝礼
を支払うもので、京都府と綾部市が半分ずつ財源
を負担しております。また固定資産税納税通知書
の封筒に空き家バンク登録呼びかけチラシ
を封入して登録
を促進するとともに、郵送料
の無駄
をなくしていました。ほかにも、市が空き家
を10年間無償で借りて、予算300万円以内でトイレ
の水洗化、キッチン整備など
の改修
を行い、市営住宅
の扱いで定住希望者へ賃貸する事業
を実施していました。このような市営住宅は市街地
を除く10地区に各1棟整備され、現在8棟
を管理していると
のことです。入居
の年齢制限
を60歳未満で構成される世帯とし、入居期間は3年としていました。 綾部市は、こうした空き家活用による定住促進事業
を一丁目一番地
の活動と位置付けています。現在
の空き家バンク
の登録件数は約80件で、毎日問合せがあるそうです。また、
ホームページ、メルマガによる市内イベント、空き家
の情報発信等
の広報活動が功
を奏し、定住希望登録者は881件となっていました。 このような先進事例もある中、本市における施策
の方向性
を確認させていただきたいと思います。 そこで3点目、空家等
の利活用
の促進について伺います。 以上で壇上から
の質問
を終わります。 (1番 中山貴弘議員 降壇し質問席へ移動)
○議長(竹内慎治) 市長。 (市長 登壇)
◎市長(宮島壽男) 1番 中山貴弘議員
の御質問にお答えします。 御質問
の1番目、空家等
の対策についてでございますが、近年
の人口減少や核家族化
の進行、ライフスタイル
の変化などにより、空家等は全国的に増加
をしております。適切な管理がなされていない家屋等は地域や周囲
の生活環境に対して悪影響
を与えるなど、大きな社会問題になっています。 このような状況
を踏まえ、本市においても空家等
の発生
の抑制、適切な管理、利活用
の促進等
の取組
を確実に実施し、良好な住環境
を維持形成していくため、知多市空家等対策計画
を策定いたしました。 御質問
の1点目から3点目までにつきましては、
都市整備部長から答弁させますので、よろしくお願いします。 (市長 降壇)
○議長(竹内慎治)
都市整備部長。
◎
都市整備部長(安永明久) 御質問
の1番目、空家等
の対策について
の1点目、適切な維持管理がなされていない空家等
の現状についてでございますが、本市では平成27年度から29年度に空家等実態調査
を実施しており、505件
の空き家
を確認しています。このうち、著しく損傷等があり適切な管理がなされていないと思われる空き家は69件となっています。 次に、2点目、空家等に対する意識啓発についてでございますが、空家等につきましては、個人
の財産であることから、まずは所有者に空き家として
の認識
を持っていただくことが重要であると考えます。また空家等
の適切な管理
の必要性は、所有者のみならず、広く市民に関心
を持っていただくため、広報ちた、
ホームページ及びパンフレット等、様々な媒体で広く情報
を提供し、意識啓発
を図ってまいります。 次に、3点目、空家等
の利活用
の促進についてでございますが、空家等
の中には良好な住環境に立地しているものや建物
の状態がよいものもあり、所有者
の賃貸物件として運用したい、売りたいといった意向と利活用希望者と
の情報提供
の場
をつくることが大切です。 このことから、今後は空き家バンク
の開設等により、所有者と利活用希望者
のマッチング
を図ることで空家等
を貴重な住宅ストックとして活用し、定住施策
の1つとしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 中山議員。
◆1番(中山貴弘) それぞれ丁寧な答弁、ありがとうございました。本市
の空家等
の現状がよく分かりました。 それでは、確認したいことがございますので、2点再質問
をお願いします。 令和2年2月12日
の中日新聞にて気になる記事が掲載されましたので、紹介します。 内容は、増え続ける廃墟マンションという見出しで、滋賀県野洲市が廃墟化したマンション
を行政代執行により解体したという記事でした。マンションは所有者が多いため、建替えや解体といった意思決定
のハードルが高く、対策が急務になっている空き家問題
の中でも特に難しい対応
を迫られる案件だと思います。野洲市によると、このマンションには法律で設置が義務づけられた管理組合がなく、過去に大規模修繕が行われた形跡もないと
のことでした。 マンション
を解体するには、地震で被災した場合など
を除いて、所有者全員
の賛成が条件となります。それでも市は危険な状態
のまま放置はできないと判断して、空家等対策特措法
の規定に基づき解体工事
を始めました。かかる費用は約1億円、うちアスベスト
の撤去に3,000万円から4,000万円かかるようです。野洲市住宅課
の課長は、所有者に請求し、マンション
の土地やその他
の財産
の差押えも検討するとは言うものの、連絡先が分からない所有者もいて回収できるかは不明だということでした。 そこで再質問
の1点目、本市における廃墟化した、またはそれに近い状態
のマンション及びアパートについて伺います。
○議長(竹内慎治)
都市整備部長。
◎
都市整備部長(安永明久) 御質問
の件につきましては、本市では現在
のところ、廃墟となり近隣に迷惑
を及ぼすおそれ
のあるマンション、アパート、共同住宅等は確認しておりませんので、よろしくお願いいたします。
◆1番(中山貴弘) 答弁ありがとうございました。 本市には、該当するような共同住宅はないということで安心しました。 次に、1点目について
の再質問ですが、令和元年11月28日に、近隣
の3市2町
の議員が集まり懇談会
を開催した際に、大府市議会議員から大府市
の空家等対策
の推進に関する条例について
説明を受けました。内容は、条例で規定する類似空家等
の詳細についてでした。類似空家等とは、1、居住その他
の使用が相当期間(過去1年未満)なされていないもの、2、長屋及び共同住宅
のうち居住その他
の使用がなされていないことが常態であり、または相当期間使用されていない住戸、区画、これは長屋及びアパート1戸でも使用されていない場合も含まれるということでした。それから3、市長が認めるものとなっています。 このように、大府市
の条例では、法で規定されていない空き家状態
のもの
を類似空家等として規定し、立入調査、指導、勧告、命令ができるように定めているということでした。 そこで再質問
の2つ目、空き家条例
を制定する考えについて伺います。
○議長(竹内慎治)
都市整備部長。
◎
都市整備部長(安永明久) 御質問
の件につきましては、本市では空家等対策計画
の公表後、空家等に関する条例
を令和2年度に制定する予定です。その条例では、市及び市民等
の責務、所有者等
の責務と助言など
の規定
のほか、空家等対策
の推進に関する特別措置法に規定
のない緊急安全措置
の対応ができる規定
を盛り込むこと
を考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 中山議員。
◆1番(中山貴弘) ありがとうございます。ぜひ本市における空き家条例
の制定
を期待しております。 最後に、要望として2点、御検討
をお願いいたします。 まずは、空き家
の管理についてですが、ほか
の市町
の空家等対策
を調べるうちに、自分たち
の地域でも行える
のではないかというような事例がありましたので、紹介させていただきます。 それは、岡山県赤磐市
の活動で、ふるさと納税
を3万4,000円以上行うことで、シルバー人材代行サービスによる年4回
の空き家管理
を受けることができるというものです。内容は開口部
の点検、庭
の点検、権利関係(不法投棄、無断駐車されていないかなど)
の点検、郵便ポスト
の整理、玄関前
の簡易除草、拭き掃除、そして点検後に写真つきで報告書
を郵送してくれます。ふるさと納税
の返礼品といえば、制度が発足した当初は地元産品など日常生活に役立つ商品が多かったと思いますが、最近、空き家◯◯サービスと銘打った返礼品
をメニューに加える自治体が相次いでいます。ぜひ本市でも返礼品
のメニューに加えていただけると助かる方もいると思いますので、要望させていただきます。 また、空き家
を解体、除却した後
の問題ですが、跡地
をそのまま住宅用等
の土地にする
のではなくて、道路
の拡幅も視野に入れてはどうでしょうか。本市では、狭隘道路がまだまだ多く、古い家が火災になったときや高齢者
の方が緊急
のときに、緊急車両が近くまで行けないなど
の問題もあると考えます。生活道路
の整備は、安全・安心なまち
のPRにもなり、定住者
を増やし、有効な手段
の1つだと考えますので、ぜひ御検討
をお願いいたします。 本市
の未来に責任
を持てる
まちづくりをより一層進めていけること
を切に願いまして、質問
を終わらせていただきます。 以上で私
の一般質問
を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○議長(竹内慎治) 1番 中山貴弘議員
の質問
を終わります。 (1番 中山貴弘議員 自席へ移動)
○議長(竹内慎治) ここでお諮りいたします。午前
の会議はここまでとし、この際、暫時休憩にいたしたいと存じます。御異議ございませんか。 (「異議なし」
の声あり) 異議なしと認めます。よって、ただ今から午後1時まで休憩といたします。----------------------------------- (休憩 午前11時50分) (再開 午後1時00分)-----------------------------------
○議長(竹内慎治) 休憩前に引き続き本会議
を再開いたします。 次に、13番 古俣泰浩議員
の質問
を許します。13番 古俣泰浩議員。 (13番 古俣泰浩議員 登壇)
◆13番(古俣泰浩) それでは、議長
のお許し
を頂きましたので、さき
の通告に従いまして、中小企業振興について
を質問させていただきます。 午前中
の質問にも出ましたが、昨年末、中国湖北省武漢市において発生した
新型コロナウイルス感染症は、以来、今日まで
の間にあたかも枯れ草
の草原
を野火が音もなく燃え広がるように、国内外に蔓延し、パンデミック、世界的流行
の懸念が浮上しております。
新型コロナウイルス感染症の拡大が私たち
の暮らし、仕事、社会、経済に大きな影響が出ている中で、特にこうした外的環境
の変化による影響
を受けやすい中小・小規模企業
の経営
を支援し、地域経済
を支える担い手
を守る必要があると
の思いからお伺い
をさせていただきます。 まずは、本市における中小企業
の現状について伺いたいと思います。 質問
の1番目
の1点目、「商工振興に向けた意見交換会」
の開催内容について伺います。 次に、2点目、がんばる中小企業応援補助金
の活用実績について。 3点目、日本政策金融公庫熱田支店と
の包括連携協定締結後
の成果について。 そして最後、4点目、経営安定支援
の取組についてお伺い
をいたします。 答弁
をよろしくお願い
をいたします。 (13番 古俣泰浩議員 降壇し質問席へ移動)
○議長(竹内慎治) 市長。 (市長 登壇)
◎市長(宮島壽男) 13番 古俣泰浩議員
の御質問にお答えします。 御質問
の1番目、中小企業振興についてでございますが、国内における中小企業・小規模事業者は、全企業者
の9割以上
を占め、経済活力
を生み出し、地域経済
を支える担い手として、市民生活
の向上に大きく貢献しております。 本市におきましても、こうした事情に鑑み、商工会等と連携し、商工振興
の施策として中小企業者
の意欲的な事業活動や安定的な経営などへ
の支援に取り組んでおります。 御質問
の1点目から4点目までにつきましては、
環境経済部長から答弁させますので、よろしくお願いいたします。 (市長 降壇)
○議長(竹内慎治)
環境経済部長。
◎
環境経済部長(早川毅) 御質問
の1番目、中小企業振興について
の1点目、「商工振興に向けた意見交換会」
の開催内容についてでございますが、本市
の中小企業においては、生産年齢人口
の減少や労働者
の高齢化
の進展による慢性的な人材不足により、生産性が低下してきており、特に小規模事業者においては、後継者
の問題も重なり、経営環境
の悪循環が深刻化しております。 市では、こうした状況
を踏まえ、平成30年度から中小企業へ
の支援策
を検討するため、商工会や金融機関等と連携して、商工振興に向けた意見交換会
をこれまで延べ4回開催しております。 この意見交換会で出されました意見
を紹介しますと、事業者
の設備投資へ
の支援は必須である、零細企業
の事業継承が喫緊
の課題、政府
の低金利政策により、各金融機関が単独で融資制度
を創設しており、貸し渋りはないもの
の政府系金融機関や県信用保証協会と
の協調や利子補給に対する支援が必要、各自治体は様々な支援策
を設けているが、地域
の事業者
の的確な課題把握が必要、若い経営者
を支えていく仕組みが必要、子育てなど
の労働者が働きやすい環境整備が必要、新たな景気
の流れ
をつくり出すため
の事業者間同士
の交流が必要、空き店舗
の利活用
のため
のマッチングが必要であるなど、様々な課題が見えてまいりました。 今後もこうした意見交換会は継続し、この中で商工会、金融機関、行政
のそれぞれ
の役割、支援
の方策
を検討してまいります。 次に、2点目、がんばる中小企業応援補助金
の活用実績についてでございますが、この補助制度は、市単独
の支援策として、中小企業・小規模事業者
の新たな事業活動
の推進
を図り、市民経済
の健全な発展につなげるため、平成30年度に創設しております。 また、今年度は、意見交換会
の結果
を踏まえ、労働者確保
の求人募集や企業
説明会へ
の取組に対し、補助枠
を拡大しています。平成30年度
の実績として、溶接機導入
の設備投資が1件、食品製造業
の見本市出展が2件
の合計3件で30万円
を交付しております。令和元年度は、2月末現在までで、空調
の設備投資が1件、機材製造業
の見本市出展が1件、インターネット販売
のIT活用が2件、求人サイト利用が1件
の合計5件で54万5,000円
を交付しております。また、現在、求人募集やIT活用など5件
の申請
を受付しており、42万円
の交付
を予定しています。 次に、3点目、日本政策金融公庫熱田支店と
の包括連携協定締結後
の成果についてでございますが、この協定は地域に根づいた中小企業者や小規模事業者が抱える資金調達や事業継承など
の課題に対応するため、平成31年2月に締結したものです。 締結後
の成果として、小規模事業者
の資金調達
の負担軽減
を図るため、今年度、日本政策金融公庫
の融資制度
を利用する際
の利子
を助成する小規模事業者経営改善資金融資利子補給補助金制度
を創設しており、来年度から事業者に対し、補助金
の交付
を予定しております。 また、商工会館で日本政策金融公庫による月1回
の融資相談会
の開催や、熱田支店においても随時、市内業者から
の事業継承やビジネスマッチングなど
の相談に応じています。 次に、4点目、経営安定支援
の取組についてでございますが、市
の支援策といたしましては、がんばる中小企業応援補助金や小規模事業者経営改善資金融資利子補給補助金
のほか、小規模企業等振興資金や創業等支援資金
の融資
を受ける場合に納付する保証料に対する補助
を行っています。 また、取引先
の倒産など
の不測
の事態や経済環境
の急激な変化など
の影響に伴い、事業者
の利益が落ち込む場合には、県信用保証協会
の経済環境適応資金における融資制度
を案内しておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 古俣議員。
◆13番(古俣泰浩) 4点
の質問
をそれぞれ御答弁ありがとうございました。 平成29年、当時私
の所属しておりました建設経済委員会では、中小企業振興について閉会中
の所管事務調査
を行いました。その調査
の結果、まず真っ先に最優先に取り組む課題として、地元商工業者
のニーズ
を聴取する仕組み
をつくること、またその情報
を基に、中小・小規模企業
の振興に必要となるきめ細やかな支援
をするため
の具体策
の検討や実施が重要だという報告
を取りまとめ、関係機関に提出
をさせていただきました。 ただ今
の御答弁で、その当事者
のニーズ
をしっかりと酌み取り、そのニーズに即した支援
の取組
をしていただいていると
の御答弁
を頂き、安心
をいたしました。引き続きお願いしたいと思います。よろしくお願い
をいたします。 それでは、再質問
を2点、させていただきたいと思います。 冒頭申し上げましたように、今回
の新型コロナウイルス感染症の蔓延による社会経済へ
の影響は計り知れません。感染が初めに確認された中国は、世界各国とグローバルなサプライチェーンを通じて密接につながっており、中国から部品、材料
を調達して生産
を行っている企業は、その供給不足で生産
を縮小せざる
を得ない事態となっています。 2月中旬
の東京商工リサーチ
の緊急電話アンケート
の集計によりますと、調査対象
の中小企業、業種別に言いますと製造業、運送業、卸売小売業、飲食サービス業、生活関連サービス業、娯楽業
の全体
の半数以上が現在、影響が出ている、または今後、影響が出ると思うと
の回答
をしております。 今後、原材料
の調達へ
の影響やイベント
の休止等が長引けば、これら
の影響は中国企業
の直接
の取引先だけではなく、サプライチェーンを通じて間接的に中国とつながっている企業にまで及ぶことになります。この影響がじわじわと中小・小規模企業に及ぶと、大手企業と違って経営基盤が脆弱な中小・小規模企業
の経営は深刻な事態に陥ることになり、地域経済
の担い手として
の役割が果たせず、市民生活へ
の影響も避けられません。 そこで、お伺い
をいたします。 再質問
の1点目、
新型コロナウイルス感染症の影響
を受けている中小企業・小規模事業者へ
の国及び県
の支援策並びに本市
の支援
の取組についてお伺い
をいたします。
○議長(竹内慎治)
環境経済部長。
◎
環境経済部長(早川毅) 御質問
の件につきましては、
新型コロナウイルス感染症の影響
を受けている中小企業・小規模事業者へ
の資金繰り
の支援措置として、国では借入債務
を全額補償するセーフティーネット保証4号
を発動しています。さらに、売上高が急減した中小企業や小規模事業者
を対象に実質的に無利子、無担保で融資
を受けられる
新型コロナウイルス感染症特別貸付制度
の創設が決定しました。 また、県では、新たに融資契約時
の信用保証料
を全額補助する
新型コロナウイルス感染症対策緊急つなぎ資金制度
を創設し、9日から申請受付が開始されています。 本市では、国・県による緊急
の経済対策情報
をホームページに掲載するとともに、市内事業者から
の相談に商工会と連携しながら対応していますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 古俣議員。
◆13番(古俣泰浩) ありがとうございます。 引き続き、再質問2点目、
新型コロナウイルス感染症の発生以降、今日まで
の時点で起こっている市内中小企業へ
の影響についてお伺い
をいたします。
○議長(竹内慎治)
環境経済部長。
◎
環境経済部長(早川毅) 御質問
の件につきましては、国
の中小企業・小規模事業者へ
の支援策であるセーフティーネット保証4号については、3月2日から受付が開始されています。この制度は、申請窓口が市町村となっており、本市では現在、5社分
の申請
を受付しています。 また、資金繰りに関する相談も多く寄せられており、国
の相談窓口である日本政策金融公庫熱田支店や県信用保証協会
を紹介しています。 本市には、小売業や飲食サービス業が多く、さらに影響は顕在化してくることが予想されます。引き続き国や県
の支援策
を注視し、商工会と連携して市内事業者
の支援に当たってまいりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 古俣議員。
◆13番(古俣泰浩) 御答弁ありがとうございました。 もう既に市内
の中小業者にも影響が出ているという御答弁でありました。 国・県、それから市
の制度
を活用して先ほど申し上げました経営基盤が脆弱な中小企業
を何としてもしっかりとサポートしていただきたいというふうに思っております。 それと、やはりどうしても中小企業・小規模事業者という
のは、産業構造
の中で川下に位置することもありますので、現時点で影響が出ていなくてもタイムラグが発生して、後々に影響が顕在化してくるという懸念もございますので、しっかりとした各種支援制度
の情報提供、そして相談支援体制
を確立していただきますこと
を要望させていただきまして、私
の質問
を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○議長(竹内慎治) 13番 古俣泰浩議員
の質問
を終わります。 (13番 古俣泰浩議員 自席へ移動)-----------------------------------
○議長(竹内慎治) 次に、5番 藤井貴範議員
の質問
を許します。5番 藤井貴範議員。 (5番 藤井貴範議員 登壇)
◆5番(藤井貴範) 皆さん、こんにちは。 議長
の許可
を得ましたので、通告に従いまして、現在、猛威
を振るっております
新型コロナウイルス感染症へ
の対応について
を質問させていただきます。 2020年、新しい年が明けました1月6日に、厚生労働省から中華人民共和国湖北省武漢市における原因不明肺炎
の発生についてとして報道発表が行われました。そのときは、多く
の人は、他国
の1都市で発生している病気としてしか認知していなかったように思われます。それ以降、中国から
の旅行者や中国へ
の渡航者など
を介して拡大した
新型コロナウイルス感染症は、中国国内にとどまらず、いつの間にか世界各国に広がりました。 我が国では、1月16日に日本人感染者1名が報告されて以降、今日までに500名以上
の方々が感染し、9名
の方がお亡くなりになりました。また、連日ニュースに報じられました横浜港に寄港していたクルーズ船
の感染者数
を含めますと1,200名以上
の方が感染し、16名
の方がお亡くなりになっております。また、今朝
の報道によりますと、愛知県でも100名に迫る数
の感染者
の報告がなされております。現在、治療中
の方々
の一日も早い御回復とお亡くなりになった方々
の御冥福
をお祈りいたします。 さて、
新型コロナウイルス感染症に関連した致死率に関しましては、2003年
のSARS流行当時
の9.6パーセントには及んでおりませんが、SARSと同じように高齢者や心臓病、糖尿病等
の基礎疾患
を患っている
人には重症化しやすく、予断
を許さない状況であることには変わりありません。 現在、日本国内
の新型コロナウイルス感染症は、
人から
人へ感染する市中感染となる可能性が高い状態と言われております。その拡大
を防止する対策として日本政府は、2月26日にスポーツ、文化イベント
の中止
を要請、翌27日には子どもたちへ
の集団感染
を防ぐため、小中・高校へ3月2日から春休みまで
の臨時休校
を要請いたしました。 それ
を受けて国内
の様々なスポーツやイベントが延期、中止となったり、行楽施設
の休止などが行われたり、また株価も下落し、1年2か月ぶりに2万円
を下回るなど、国民
の生活や日本経済にも大きな影響
を与えつつあります。 本市においては、現時点では感染者が発生したという報告はありませんが、知多半島近隣市町では感染者が報告されております。本市でも、いつ感染者が出てもおかしくない状態でございます。 そこで、本市における
新型コロナウイルス感染症に対する対応状況
を確認いたしたく、質問いたします。
新型コロナウイルス感染症へ
の対応について
の1点目、対応状況について。 2点目、感染予防について。 3点目、今後
の取組について。 以上、お聞きし、壇上から
の質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 (5番 藤井貴範議員 降壇し質問席へ移動)
○議長(竹内慎治) 市長。 (市長 登壇)
◎市長(宮島壽男) 5番 藤井貴範議員
の御質問にお答えいたします。 御質問
の1番目、
新型コロナウイルス感染症へ
の対応についてでございますが、
新型コロナウイルス感染症は、昨年12月末に中国
の武漢市において、原因不明
の肺炎が発生して以降、世界中で猛威
を振るっております。 WHO
の緊急事態宣言
を受けて、日本では2月1日に指定感染症として定められましたが、全国で毎日
のように患者数が増加し、また感染経路が特定できない事例も出てきており、状況がさらに深刻になってきております。 本市におきましても、まず市民
の生命
を守ること
を最優先とし、感染拡大
を可能な限り抑制する対策
を実施しているところです。 御質問
の1点目から3点目までにつきましては、健康部長から答弁させますので、よろしくお願いいたします。 (市長 降壇)
○議長(竹内慎治) 健康部長。
◎健康部長(平岩資久) 御質問
の1番目、
新型コロナウイルス感染症へ
の対応について
の1点目、対応状況についてでございますが、
新型コロナウイルス感染症の感染者は、国内で3月10日現在566
人、県内で99
人確認されております。知多市内では、現在
のところ感染者は確認されておりません。 このような状況
の中、本市といたしましては、国や県から
の通知に基づき、感染症予防に努めてまいりましたが、国内感染
の広がりから2月20日に第1回知多市
新型コロナウイルス感染症対策庁内連絡会議
を開催し、現状
の確認と今後
の課題について協議しました。 その結果
を受け、同日に、知多市
新型コロナウイルス感染症対策本部
を設置し、2月25日に第1回
の対策本部会議
を開催し、
新型コロナウイルス感染症対策に伴う市主催行事・
イベント等開催判断基準
を決定しました。 また、2月28日に第2回
の対策本部会議
を開催し、高齢者
の利用が多い公共施設
の一部
を休館または休止すること
を決定しました。 なお、日程変更が困難なものなど、中止または延期しない行事等
を開催する場合には、感染機会
を減らすため
の工夫
を講じることとしています。 次に、2点目、感染予防についてでございますが、市役所本庁舎や市内公共施設出入口など
の人が多く集まる場所には、アルコール消毒液
を設置するとともに、感染症予防や相談窓口に関するチラシ
を必要に応じて掲示や配布しています。個別に相談があった際には、県
の相談窓口
を御案内しています。 また、国・県から
の要請に従い、市内
の小中学校
を3月2日から24日まで臨時休業としました。さらに、近隣市町における感染者
の発生状況等に鑑み、公共施設
の利用者
の感染対策
の強化として、3月4日に第3回
の対策本部会議
を開催し、ほとんど
の公共施設
を休館または休止としています。 次に、3点目、今後
の取組についてでございますが、感染拡大については予断
を許さない状況ですが、今後
の感染拡大
をできる限り緩やかな状態にするため、国や県から
の通知などに基づき、本市として実施すべき対応
を庁内連絡会議や対策本部で検討し、実施してまいります。 なお、市民
の生命、健康
を守るために感染拡大
を抑えながら、市民サービス
を継続していく必要があり、業務継続計画に基づいて人員や物資、サービス
の確保に努めていきます。 また、感染拡大
を防止するためには、市民
の皆様
の御協力が不可欠であることから、今まで
のようにそれぞれ
の方が手洗い、せきエチケットなど
の感染予防策
を取っていただけるよう積極的な情報発信にも努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 藤井議員。
◆5番(藤井貴範) 答弁ありがとうございました。
新型コロナウイルス感染症に関しましては、日々刻々と状況が変わり、市長
をはじめ職員
の皆様が対応に追われていることかと思います。引き続き
の適時適正な御対応
をよろしくお願いいたします。 1点だけ再質問
をさせていただきます。 2点目
の感染予防について
の再質問といたしまして、報道発表にありましたが、確認させていただくために、職員に対する感染予防
の対応についてお聞きいたします。
○議長(竹内慎治) 企画部長。
◎企画部長(岩田光寿) 御質問
の件につきましては、職員には感染拡大
を防止するため、せきエチケットや手洗い
の徹底、マスク
の着用など
の基本的な感染症対策に取り組み、出勤前に体温
を計測して、発熱等
の症状がある場合には自宅療養し、体調管理に努めるよう通知しました。 また、通勤に公共交通機関
を利用している職員に対する時差勤務
の導入、職員や家族に風邪
の症状がある場合や、臨時休校等で子ども
の世話
をしなければならない場合は、臨時職員も含めて有給
の特別休暇
を付与するなど
の対応
を実施していますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 藤井議員。
◆5番(藤井貴範) 答弁ありがとうございました。 今回
の新型コロナウイルス感染症の特徴は、ウイルスに感染しても病状が発症しないという方がいるため、感染したこと
を知らずにウイルス
をばらまいてしまうことであると思います。 答弁にもありましたように、窓口に立たれる職員
の方、その他
の職員
の方も感染するリスクに加え、感染させてしまうリスクにも直面していると思いますので、市として配慮されていることが分かりました。ありがとうございました。
新型コロナウイルス感染症の対策については、現在進行形で様々な部署であらゆる対応
を日々されているかと思います。この
新型コロナウイルス感染症対策については、落ち着いた時点で再度総括として確認させていただきたいと思います。 最後に、要望
を1つだけ述べさせていただきます。
新型コロナウイルス感染症対策
のため
の国
の要請に基づき、市内
の小中学校
を休校としたことについては、種々
の問題はあると考えますが、国
の要請でもありますので、容認いたします。 それ
を受けて3月3日に行われました中学校卒業式は、出席者
を卒業生と先生方
の学校関係者だけとして、保護者、来賓
の出席
を取りやめたことに関しましては、休校
の要請が式
の直前であったこともあり、感染防止対策
のため
の決断としては、評価させていただきます。 しかしながら、3月19日に行われる小学校
の卒業式に関しましては、まだ開催までに1週間
の期間があります。私
の元にも卒業生
の保護者
の方々からいろいろな御意見、式
の参列に関しまして保護者
の方々からいろいろな御意見が届いております。 昨日、安倍首相からイベント
の自粛要請
を3月19日まで
の10日間
の延長
をするよう要請もあったところではございますが、小学校
の卒業式へ
の保護者
の参列に関しましては、今後
の状況
を見極めていただき、子どもたちにとっても、保護者
の方々にとっても一生に一度
の卒業式でありますので、ぜひとも柔軟な配慮
をしていただきますよう要望
をさせていただきます。 今回、答弁
をお聞きいたしまして、日々対応に追われている職員
の皆様
の御苦労が察せられ、胸
の痛む思いでございます。また、この非常時に時間
をつくって一般質問に対応していただきました職員
の皆様に感謝
を申し上げまして、私
の質問とさせていただきます。 本日はありがとうございました。(拍手)
○議長(竹内慎治) 5番 藤井貴範議員
の質問
を終わります。 (5番 藤井貴範議員 自席へ移動)-----------------------------------
○議長(竹内慎治) 次に、7番 久野たき議員
の質問
を許します。7番 久野たき議員。 (7番 久野たき議員 登壇)
◆7番(久野たき) 皆さん、こんにちは。 日本共産党議員団
の久野たきです。議長
の許可
を得ましたので、さき
の通告に従い、2件
の質問
をします。 1番目は、朝倉駅周辺整備事業についてです。 この事業は、2016年
の朝倉駅周辺整備計画調査検討会議設置から始まり、これまでに基本構想、実施方針
の策定と進められてきました。総事業費が概算で85億円という市
を挙げて
の一大プロジェクトであります。 しかしながら、議会に対しては、主に進捗状況
の報告という形で進められてきました。平成30年3月には特別委員会設置
を求める市民から
の請願が出されましたが、我が党と少数議員以外
の反対により、特別委員会が設置されることはなく、タイミング
を見計らった他会派
の議員による一般質問へ
の答弁で、事業
の詳細が明らかにされるということが常態化しています。 昨年12月
の全員協議会において、朝倉駅周辺整備事業
の実施方針(案)が報告されましたが、事業
の全容は明らかにされず、全ては募集要項や要求水準書が公表されてからという状況です。市民意見
の聴取としてパブリックコメント、ワークショップ等が行われましたが、まず事業ありきで
説明が行われ、市役所庁舎
の建替えや図書館
の移転、子育て支援施設
の必要性など、この事業について
の市民
の声は反映されていません。 日本共産党議員団は、この事業について当初から反対
をしてきました。その理由
の1つは、朝倉駅周辺
の埋立地に公共施設
を建設することは危険であること。2つ目に少子高齢化が進む中、住民福祉に税金
を使うべきと
の考えから、総額で約85億円という膨大な税金
を使う事業は、中止すべきと考えます。 また、併せて、市庁舎
の建替えは建設する場所も含め市民
の意見
を聞き進めること、市民が望む駅周辺
の交通渋滞
の解消
を図ることなど
を求めてきました。市庁舎や図書館など、公共施設
の建設、運営は本市で初めて
の取組となるPFI方式で行うとしています。このPFI方式は、
民間事業者と行政が長期間にわたり契約
を結ぶものであり、少子高齢化や災害
の頻発、消費税増税など、経済情勢
の変化
の激しい時代にふさわしいものではありません。 また、今議会に提出された来年度予算には、この事業に関連すると思われる予算が計上されています。 そこで、朝倉駅周辺整備実施計画について伺います。 1番目、朝倉駅周辺整備事業について
の1点目、PFI事業における事業費及び財源について。 2点目、民間収益事業における長期契約に伴うリスクについて。 3点目、新たな定住拠点整備について。 4点目、交通渋滞対策について。 以上で、壇上から
の質問
を終わります。よろしくお願いします。 (7番 久野たき議員 降壇し質問席へ移動)
○議長(竹内慎治) 市長。 (市長 登壇)
◎市長(宮島壽男) 7番 久野たき議員
の御質問にお答えいたします。 御質問
の1番目、朝倉駅周辺整備事業についてでございますが、朝倉駅周辺整備事業は、リニア中央新幹線
の開業、西知多道路
の開通によるインパクト
を活かし、市
の玄関口にふさわしい顔づくりとして、駅周辺
をにぎわい
の交流拠点として整備するものです。 これまで、有識者会議や市民から頂いた意見とアイデア
を踏まえて策定した基本構想
を基に、事業化
の検討
を行い、このたび事業概要等
を取りまとめた実施方針
を策定いたしました。来年度はこの実施方針に基づき事業者公募
を行うこととしています。 御質問
の1点目から4点目までにつきましては、
都市整備部長から答弁させますので、よろしくお願いいたします。 (市長 降壇)
○議長(竹内慎治)
都市整備部長。
◎
都市整備部長(安永明久) 御質問
の1番目、朝倉駅周辺整備事業について
の1点目、PFI事業における事業費及び財源についてでございますが、PFI事業では、施設
の設計、建設、維持管理及び運営について、発注者が最終的に求めるサービス
の内容や水準
を要求水準書として示すことで、
民間事業者のノウハウ
を活用し、事業費
を削減しながら、公共サービス水準
の維持
を図ることができます。 本事業では、市庁舎及び図書館施設について本市初
のPFI事業による整備
を予定しており、このたび要求水準書
の案
を取りまとめました。 この要求水準に基づき、事業期間
を通じた事業費
の限度額
を積算し、市庁舎及び図書館施設について、来年度予算において債務負担行為
を設定しています。これら
の事業
を行うため
の財源につきましては、国
の交付金や起債等
を最大限に活用し、市
の財政負担
を抑制したいと考えています。 次に、2点目、民間収益事業における長期契約に伴うリスクについてでございますが、商業施設、ホテル等
を誘致する民間収益事業については、事業用定期借地権
を設定し、
民間事業者の独立採算で整備、運営等
を行うこととしています。 これら
の施設については、市所有地
の有効活用に関わる事業提案
を市庁舎及び図書館施設と一括で公募することとしています。その上で、優れた提案
を行った
民間事業者に土地
を貸し付け、市
の財政負担なく
民間事業者の資金により事業
を推進し、歳入確保
を図ることとしています。 事業期間は最長で50年間とし、PFI事業と一括で公募することとしており、
民間事業者はグループ
を組んで事業提案
を行い、事業
を実施していくことから、仮に1事業者が撤退したとしても、事業そのものはグループ全体で継続が可能であると考えております。これら
のことから、民間収益事業におけるリスクは、極めて低いものと考えております。 次に、3点目、新たな定住拠点整備についてでございますが、本事業では南街区において市外から
人を呼び込めるような新たな定住拠点
を形成するため、マンション等
の都市型集合住宅
を導入することとしています。 事業化
の検討に当たり、マンション事業者にヒアリング
を行った結果、進出意欲が旺盛であること、駅周辺
の状況が明確になってきた段階で公募
を行ったほうが有利であることが判明しました。 このことから、事業全体
の公募ではなく、北街区と中街区
の事業が進んできた段階で、土地
の売却
を想定して、マンション事業者
を公募することとしています。 次に、4点目、交通渋滞対策についてでございますが、駅周辺
の現状としては通勤交通等が市役所南交差点付近に集中する中で、東西方向
の道路がほぼ限定されていることから、交通負荷
の軽減が必要であると考えております。 この対策として、東西連絡道路である市道東屋敷線
の拡幅、駅前ロータリー
の整備、キス・アンド・ライド施設として西部中継ポンプ場用地
を活用したロータリー
の整備
を進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 久野議員。
◆7番(久野たき) それでは、再質問
をお願いします。 まず、1点目についてですが、PFI事業について、2018年6月議会において市庁舎や図書館など、公共公益的施設については、事業
の妥当性
を評価するとして費用便益比
を算出したとしています。これが1
を超えて1.3となり、十分な事業価値があると答弁されています。これ
を算出するのにトラベルコスト法
を用いたということでしたが、この調査
を分析する際に、防災や環境保全といった面で
の評価は入っている
のでしょうか、お伺いします。
○議長(竹内慎治)
都市整備部長。
◎
都市整備部長(安永明久) 御質問
の件につきましては、本事業
の費用便益比について有識者
の監修
を受け、環境面等
の現況
を考慮した上で、訪問地まで
の旅費
をもとに訪問価値
を評価するトラベルコスト法
を採用して算出したところ1.3という数値となりました。1.0
を超えれば事業実施
の価値があるとされていることから、本事業は便益が提供できるものと評価しておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 久野議員。
◆7番(久野たき) すみません。最初
の部分
の環境
のところ
をもう一度お願いしてよいですか。最初
の答弁
のところ、ちょっと聞き取れなかったので。
○議長(竹内慎治)
都市整備部長。
◎
都市整備部長(安永明久) 御質問
の件につきましては、本事業
の費用便益比について有識者
の監修
を受け、環境面等
の現況
を考慮した上で、評価しておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 久野議員。
◆7番(久野たき) 環境面についてもきちっと考慮に入れているということで間違いないですね。 それでは、この調査は、監修は受けているということですが、どこが実施した
のかお伺いします。
○議長(竹内慎治)
都市整備部長。
◎
都市整備部長(安永明久) 御質問
の件につきましては、本事業
の委託契約
の中で、そこに含めた有識者
の監修
を受け実施しておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 久野議員。
◆7番(久野たき) 委託
の業者がやっているというお答えでしたけれども、事業
の実施者やそれに補助するものが評価
を担当する限り、事業
の妥当性
を確保しようと費用や便益
の推計にバイアスが生じるおそれがある
のではないかとしています。これは国交省
の調査委員という委員会
の調査室
の職員がこういったことに関していろいろな研究
をして、そのことについて発表した論文
の中で指摘しているところなんですが、結局この調査
を委託している業者がやっているとすれば、やはり公平さに欠ける
のではないか、ある意味身内がやっている
のではないかといったようなことになると思います。ですから、本当にこれが公平な
のかということでは非常に疑問が残るというふうに思います。 次に、3点目
の新たな定住拠点整備について
の再質問
を行います。 計画当初よりマンション建設は、定住者
を増やすとして計画されてきました。駅周辺がにぎやかになってからということに今回されて、しばらく先に延ばすということだと思いますが、マンション建設
の需要がないということな
のではないでしょうか、お願いします。
○議長(竹内慎治)
都市整備部長。
◎
都市整備部長(安永明久) 御質問
の件につきましては、事業者ヒアリング
の中ではやはり駅に近い点、また利便性が高いということで需要はあるというふうにお聞きしておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 久野議員。
◆7番(久野たき) 需要がある
のであれば、計画に沿ってきちんと進めていく
のが本来ではないでしょうか。それがほか
の部分
を開発して価値が上がってからやろうということは、この事業そのものがやはりおかしい
のではないかというふうに感じますが、いかがでしょうか。
○議長(竹内慎治)
都市整備部長。
◎
都市整備部長(安永明久) 御質問
の件につきましては、
民間事業者から
のヒアリング
の中においても、マンション建設
をし、それ
を売却する上で、やはり環境が整ってから
のほうが効果的な販売ができるというふうに伺っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 久野議員。
◆7番(久野たき) つまり売却するときに、高く売れるといったような思いが業者
の中ではあるということでしょうか。ということで、あまり時間もありませんが、こういうことでマンション
の建設という
のは、この計画では大きなウエート
を占めていたと思います。それがやはり先に延ばされたということについては、大きな問題がある
のではないかなというふうに思います。 1番目については、以上にします。 次に、2番目、緑町周辺
の都市基盤整備について伺います。 令和2年度予算に計上されている事業ですが、朝倉駅周辺整備事業
の予算には入っていませんが、関連がありますので伺います。 1点目、市道大田朝倉線
の舗装工事について。 2点目、新知地区で
の地籍調査についてお願いします。
○議長(竹内慎治) 市長。
◎市長(宮島壽男) 御質問
の2番目、緑町周辺
の都市基盤整備についてでございますが、緑町周辺は、市民
の暮らし
を支える行政機能、文化・スポーツ機能及び交通結節機能等が集積するエリアであります。このことから、災害に強いまちとなるよう、緊急輸送道路に位置付けられる市道大田朝倉線
の舗装工事や緑町に隣接する新知地区で
の地籍調査等
を進めてまいります。 御質問
の1点目及び2点目につきましては、
都市整備部長から答弁させますので、よろしくお願いします。
○議長(竹内慎治)
都市整備部長。
◎
都市整備部長(安永明久) 御質問
の2番目、緑町周辺
の都市基盤整備について
の1点目、市道大田朝倉線
の舗装工事についてでございますが、本路線は知多市舗装修繕計画に基づき、平成30年度から舗装修繕工事
を実施しており、令和2年度においても路面
の劣化等が著しい区間において、舗装
の修繕工事
を実施します。 特に、本路線は、市
の防災拠点である市役所本庁舎やメディアス体育館ちたに通じる緊急輸送道路に位置付けられているため、舗装点検
の構造評価において、液状化が懸念される区間では、通常
の舗装修繕工事に加え、4車線
のうち内側2車線については非液状化層
を施工することで、災害に強い道路としています。 次に、2点目、新知地区で
の地籍調査についてでございますが、国土調査法に基づく調査
の1つとして実施するもので、1筆ごと
の土地
の所有者、地番、地目
を調査し、境界
の位置と面積
を確定してまいります。 調査が行われることにより、土地トラブル
の防止、土地取引
の円滑化、特に大災害が発生し、被災した場合に、土地境界
の復元が容易となり、いち早い復興につなげることができます。 調査概要としては、新知地区
の11ヘクタールについて、令和2年度から5年度まで
の間で、登記簿、公図、所有者情報等
の調査、現地測量、地籍図・地籍簿
の作成等
を順次実施してまいりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 久野議員。
◆7番(久野たき) では、1点目について
の再質問
をお願いします。 この工事は、昨年から市庁舎
の前で行われていたと記憶していますけれども、液状化対策として、どこまで
の区間
の工事
を予定しておられる
のかお聞きします。
○議長(竹内慎治)
都市整備部長。
◎
都市整備部長(安永明久) 御質問
の件につきましては、市役所から歴史民俗博物館北側までが施工済みであり、ふれあい広場横
の堀切西交差点まで
の区間
のうち点検により舗装工事が必要であると判断した約210メートル
を施工してまいりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 久野議員。
◆7番(久野たき) それでは、2点目
の再質問です。 新知地区で
の地籍調査についてですが、事前防災
の推進、災害復旧、復興
の迅速化とインフラ整備ということですけれども、朝倉駅周辺整備事業については、今回調査が行われる駅東側
の開発ということも言われていました。この調査はそういったことも念頭に置かれて行われるというふうに理解してよろしい
のでしょうか、お願いいたします。
○議長(竹内慎治)
都市整備部長。
◎
都市整備部長(安永明久) 御質問
の件につきましては、この地籍調査によって土地
の境界確認等に要する初期投資が不要となるということで、土地取引
の円滑化等により、民間による土地利用が活性化するものと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 久野議員。
◆7番(久野たき) 令和2年度予算に計上されている朝倉駅周辺整備事業に関する事業は、このほかにも旧保健センター
の建物
の解体費が計上されています。また、ふれあい広場と緑広場
を県サッカー協会へ貸し付けて、その代替地として南5区に多目的グラウンド
の整備費用も計上されています。 このように、朝倉駅周辺整備事業に関係する事業はほかにもありまして、こういったことで概算費用85億円以上
のお金が、税金が投入される
のではないかと非常に懸念
をしております。 最後に1点、お願いします。 この事業について、財政面から
の問題
を指摘したいと思います。昨年10月
の消費税10パーセントへ
の増税、それに追い打ち
をかけるように、新型コロナウイルス
の感染
の拡大、オリンピック
の開催も危ぶまれるなど、日本経済、世界経済へ
の影響は計り知れません。 今後も少子高齢化が進み、税収減は避けられません。本市において
の令和2年度予算編成方針では、経常経費予算
の一律3パーセントカット方針が打ち出されています。 2つ目に、この事業が本当に必要な事業である
のか、今一度検証するべきではないでしょうか。私は真に必要な事業については、税金投入に反対するものではありません。図書館や市庁舎、商業施設など新しくきれいな施設ができれば、誰でもうれしいものだと思います。しかし、まだまだ使える図書館
をわざわざ駅前に移す必要がある
のでしょうか。これは多く
の市民
の声です。市庁舎についても同様です。 にぎわいづくりについて、ポテンシャル
の分析
をしていると
のことですが、不十分さがうかがえます。マンション建設地
の売却
を様子見したことがその表れではないでしょうか。 朝倉駅周辺整備事業が新年度に本格的に動き出す今、これら
の現状
を直視して、長期にわたる財政負担
を市民に課さないためにも、この事業
を見直しするべきではないでしょうか。再度、検討することについて伺います。
○議長(竹内慎治)
都市整備部長。
◎
都市整備部長(安永明久) 御質問
の件につきましては、朝倉駅周辺
をにぎわい
の拠点として整備
をし、市
の活性化
を図っていく事業として、今後も今
の計画で続けていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 久野議員。
◆7番(久野たき) 私は、福祉文教委員でありまして、委員会
の質問
の中で後期高齢者医療保険
の保険料算定で、後期高齢者医療保険
の対象者が本市では何
人ぐらいな
のか
をお聞きしました。後期高齢者医療保険
の対象者が1万2,600
人ということでした。そして何らかの減免制度が今ありますけれども、それが昨年度、今年度にかけて減免制度が後期高齢者
の中では改悪されようとしていますが、本市における減免制度
の対象になる人数はどれぐらいな
のか
をお聞きしましたところ、1万2,600
人の約6割
の方がその対象になると
のことで大変私も驚きました。これは市民
の暮らしが本当に大変になっているということ
の表れではないでしょうか。 無駄な公共施設よりも身近な市民
のため
の市内中小・商工業者
の活性化や農地
を守り、緑
を守ることへ
の支援、そして高齢者が本当に安心して介護
を受けられるため
の支援、また子どもたちが元気で学校へ通えるような、そういったことにこそ税金
を使うべきではないかと思います。ぜひとも市長におかれましては、そういった市政へ転換するべきこと
を要望しまして、私
の質問
を終わります。 ありがとうございました。(拍手)
○議長(竹内慎治) 7番 久野たき議員
の質問
を終わります。 (7番 久野たき議員 自席へ移動)
○議長(竹内慎治) ここでお諮りいたします。この際、暫時休憩にいたしたいと存じます。御異議ございませんか。 (「異議なし」
の声あり) 異議なしと認めます。よって、ただ今から午後2時15分まで休憩といたします。----------------------------------- (休憩 午後2時01分) (再開 午後2時15分)-----------------------------------
○議長(竹内慎治) 休憩前に引き続き本会議
を再開いたします。 次に、9番 川脇裕之議員
の質問
を許します。9番 川脇裕之議員。 (9番 川脇裕之議員 登壇)
◆9番(川脇裕之) 皆様、こんにちは。 さき
の通告に基づきまして、学校図書館
の利用可能時間拡大及び学校司書配置について質問いたします。 学校図書館は、図書館資料
を児童生徒や教員
の利用に供すること等により、学校
の教育課程
の展開に寄与するとともに、児童または生徒
の健全な教養
を育成すること
を目的として設置されており、主に3つ
の役割
を担うとされています。 1つに、読書活動や児童生徒へ
の読書指導
の場である読書センター機能、1つに、学習活動
を支援し、授業
の内容
を豊かにして、その理解
を深める学習センター機能、1つに、情報
の収集・選択・活用能力
を育成する情報センター機能。文部科学省発行
の「みんなで使おう!学校図書館」リーフレット資料には、学校図書館は読書好き
を増やし、確かな学力等
を育む施設ですと記載されており、期待する効果として、読書好き
の子ども
を増やし、確かな学力、豊かな人間性
を育む、探究的な学習活動等
を行い、子ども
の情報活用能力
を育む、授業で蔵書、新聞等
を利活用し、思考力、判断力、表現力等
を育むことなど
を掲げています。 私は、さき
の2019年12月議会
の一般質問で、学校施設環境
の充実に関連して、学校図書館
の蔵書数とハード面について伺いました。文部科学省
の平成28年度学校図書館
の現状に関する調査によると、全国
の学校図書館における1校当たり
の蔵書冊数平均は、26年度末時点で、小学校8,778冊、中学校1万615冊ですが、本市はいずれ
の学校もこの冊数
を上回っており、図書館資料面では充実に向けた取組が図られていると評価いたします。 一方で、学校図書館
の充実には、図書館資料だけではなく、効果的な運用と人材
の充当が必要であると考えます。 先日、中学生
のお子様
を持つ保護者
の方からこんな相談
を受けました。中学校図書館
の鍵が放課後に閉まっており利用できない、私はこれ
を聞いて衝撃
を受けました。というのも恥ずかしいことに、放課後に中学校図書館
の鍵が閉まっているという放課後閉館
の実態
を知らず、以前別
の方から放課後に学習する場所がなくて困っていると伺った際に、学校
の図書館で勉強する
のがよろしい
のではないかとお答えしたことがあるからです。自分
の無知
を恥じると同時に、なぜ放課後に学校
の図書館が利用できない
のか、疑問
を持ちました。学校図書館は読書好き
を増やし、確かな学力等
を育む施設とされています。しかし、その施設
を利用する十分な時間が生徒に提供されていません。とするならば、これは改善すべき課題ではないでしょうか。どこに問題がある
のか
を明らかにして、解決に向けて取り組む必要があると考えます。 そこで、学校図書館
の利用可能時間拡大及び学校司書配置について質問いたします。 1点目、学校図書館
の開館時間について
の1つ目、小学校図書館について。 2つ目、中学校図書館について。 2点目、学校司書について
の1つ目、本市
の配置状況について。 2つ目、知多半島近隣4市
の配置状況について。 以上、お伺いし、壇上から
の質問といたします。答弁よろしくお願いします。 (9番 川脇裕之議員 降壇し質問席へ移動)
○議長(竹内慎治) 市長。 (市長 登壇)
◎市長(宮島壽男) 9番 川脇裕之議員
の御質問にお答えいたします。 御質問
の1番目、学校図書館
の利用可能時間拡大及び学校司書配置についてでございますが、未来
を担う子どもたち
の学び
の場である学校における学習環境
を整えることは大切なことであります。 学校図書館は学校図書館法において、児童または生徒及び教員
の利用に供することによって、学校
の教育課程
の展開に寄与するとともに、児童または生徒
の健全な教養
を育成すること
を目的として設けられる学校設備とされております。 この学校図書館が充実し、活用されることで、子どもたち
の豊かな人間性はもち論
のこと、思考力や判断力、情報活用能力が育まれるものと考えております。 御質問
の1点目及び2点目につきましては、教育部長から答弁させますので、よろしくお願いします。 (市長 降壇)
○議長(竹内慎治) 教育部長。
◎教育部長(加藤由裕) 御質問
の1番目、学校図書館
の利用可能時間拡大及び学校司書配置について
の1点目、学校図書館
の開館時間について
の1つ目、小学校図書館についてでございますが、小学校では全て
の学校で2時間目と3時間目
の間
の20分から30分間
の大放課と昼放課
の15分間に貸出し
のために開館しており、佐布里小学校と旭南小学校では、始業前にも10分間程度
の開館時間
を設けて利用することができます。 次に、2つ目、中学校図書館についてでございますが、中学校では全て
の学校で昼放課
の15分から20分間に貸出し等
のために開館しており、知多中学校と東部中学校では放課後にも15分程度
の開館時間
を設けて利用することができるようになっております。 次に、2点目、学校司書について
の1つ目、本市
の配置状況についてでございますが、本市では現在、各学校に学校図書館
の経営、運営、図書委員
の指導など
を中心となって行う司書教諭が配置されておりますが、学校図書館
の貸出し、返却や図書
の紹介、館内整備など
の職務に専ら従事する学校司書は配置しておりません。 次に、2つ目、知多半島近隣4市
の配置状況についてでございますが、半田市は小中学校18校に非常勤職員
を各1名、東海市は小学校12校に非常勤職員
を各1名、大府市は小中学校13校
を臨時職員2名で巡回する配置、常滑市は配置していないと伺っておりますので、よろしくお願いします。
○議長(竹内慎治) 川脇議員。
◆9番(川脇裕之) 答弁ありがとうございます。 ただ今お答え頂いた内容について再質問
をいたします。 最初に、1点目
の2つ目に関連して、利用状況
を確認いたしたく、再質問
の1件目、中学校図書館
の利用人数、貸出冊数について伺います。
○議長(竹内慎治) 教育部長。
◎教育部長(加藤由裕) 御質問
の件につきましては、中学校図書館
の生徒
の利用人数は、全て
の学年
の生徒指導や学習、読書
の授業時間等で、学校図書館
を利用していますが、利用人数については数えておりません。 また、貸出冊数は今年度1月末で約6,000冊となっていますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 川脇議員。
◆9番(川脇裕之) 次に、本年度
の利用状況
をお答えいただきましたが、時系列データ
を確認いたしたく、再質問
の2件目、過去3年間
の中学校図書館
の利用人数、貸出冊数についてお伺いします。
○議長(竹内慎治) 教育部長。
◎教育部長(加藤由裕) 御質問
の件につきましては、利用人数については数えておりません。貸出冊数については、平成30年度は約7,600冊、29年度は約7,400冊、28年度は約7,900冊ですので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 川脇議員。
◆9番(川脇裕之) 次に、学校図書館がどのように運用されている
のか
を確認いたしたく、再質問
の3件目、学校図書館
の担当及び鍵
の運用について伺います。
○議長(竹内慎治) 教育部長。
◎教育部長(加藤由裕) 御質問
の件につきましては、学校図書館については、学校長
の管理
の下、各学校
の学習指導部会等
の図書館
を担当する教員が配置されております。 また、国
の学校図書館ガイドラインでは、図書委員等
の児童生徒が運営に主体的に関わることが有効とされており、本市においても図書委員等
の児童生徒が図書館
の運営に関わっています。 鍵
の運用については、小中学校ともに教職員が鍵
を管理しています。貸出し時間や学習時間など
の前後には、教職員が状況
を確認し、図書委員
の児童生徒などに、図書館
の開閉
を任せることもありますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 川脇議員。
◆9番(川脇裕之) 次に、再質問
の4件目、放課後に学校図書館
を開館しない理由について伺います。
○議長(竹内慎治) 教育部長。
◎教育部長(加藤由裕) 御質問
の件につきましては、学校図書館
の運営は、小中学校ともに委員会活動
の一環として、教員
の指導
の下で、各学年
の児童生徒が行っています。こうした中で、小学校では集団下校
を実施していることなどにより、授業後
の開館時間
の確保が難しい状況であります。 また、中学校では、放課後には部活動があります。図書委員
の生徒が部活動に所属していること、教職員も部活動
の顧問となっていることなどにより、開館
の状況が異なっておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 川脇議員。
◆9番(川脇裕之) 図書館
の運用は、学校司書
を配置することで児童生徒
の負担が軽減、若しくは解消されると考えます。 そこで、2点目
の1つ目に関連して、再質問
の5件目、学校図書館に学校司書
を配置していない理由について伺います。
○議長(竹内慎治) 教育部長。
◎教育部長(加藤由裕) 御質問
の件につきましては、学校司書
の配置や図書
の整備等
の経費が使い方
を特定しない地方交付税
の措置とされている中で、本市では蔵書等
の図書館資料
の充実に努めてきたところであります。 平成27年施行
の改正学校図書館法
の附則において、国は学校司書
の資格や養成
の在り方等について検討することとされ、28年10月にその報告書
を公表いたしました。この報告書において、学校司書
の資格
の義務づけは困難とされ、大学等
のモデルカリキュラム
の履修者
の配置
を促進することが適切とされております。 司書教諭と学校司書が連携、協力して、学校図書館
を運営することが重要とされる中で、各学校に配置される司書教諭については、現状、教科等
の担当
を持ち、授業時間数
の軽減等はありません。 こうしたことから、現状、国や県に司書教諭
の専任化や財政支援措置
の拡充
を要望しているところでありますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 川脇議員。
◆9番(川脇裕之) 中学校図書館
の鍵が閉まり、放課後利用できないという
のは、情報
の収集・選択・活用能力
を育成する情報センター機能
を十分に満たせておらず、改善すべき状態であると考えます。 そして、生徒や保護者
のニーズ
を把握して、現状
を定量的、定性的に分析することも重要です。 そこで、再質問
の6件目、生徒や保護者に学校図書館
の開館時間に関する利用意向調査
を実施する考えについて伺います。
○議長(竹内慎治) 教育部長。
◎教育部長(加藤由裕) 御質問
の件につきましては、昨年9月から10月にかけて、「子ども読書活動に関するアンケート」として、市内各学校
の小学5年生と中学2年生
の各1クラスに、紙面による調査
を実施しています。また、市内
の小学4年生から中学3年生まで
を対象に、インターネットによるアンケートも実施しております。 本調査において、学校図書館
を多く
の人に利用してもらうために必要なこと
を設問とし、この中で頂いた御意見としましては、新しい本
を増やす、本
の種類
を増やすという御意見が多く、開館時間
を増やすと
の御意見は44件
の自由意見
の中で2件となっています。 なお、保護者
の皆様
の意向については、児童生徒
の意見にある程度反映されているものと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 川脇議員。
◆9番(川脇裕之) 実施した調査では、開館時間
を増やすと
の意見は少なかったと
のことですが、学校図書館
を多く
の人に利用してもらうために必要なことに対する意見
を求める質問へ
の自由意見回答
を基準に、学校図書館
の開館時間延長
を求める需要は少ないと解釈することは無理があると考えます。単独でアンケート調査
を実施することは、児童生徒及び教職員に負担
をかける可能性がありますが、定期調査
の項目見直しであれば、新たな負担は発生しませんし、児童生徒が学校図書館
の放課後閉館
をどのように考えている
のか、定量的な分析が可能な情報
を収集することは有益であると考えます。 そこで、再質問
の7件目、読書や図書館利用に関連する調査
を今後、実施する際に、学校図書館
の放課後利用希望項目
を問う考えについて伺います。
○議長(竹内慎治) 教育部長。
◎教育部長(加藤由裕) 御質問
の件につきましては、今後、図書館に関する意向調査等
を実施する際に、検討したいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 川脇議員。
◆9番(川脇裕之) 先ほど司書教諭について
の言及がありましたが、「みんなで使おう!学校図書館」リーフレット資料によると、司書教諭が学校図書館に関わる業務に携わっている
のは、平均週1時間程度であり、学級担任等と兼務であることが多く、学校図書館
の運営等に十分に携われていない実態があるとされています。 学校教職員
の多忙は御存じ
のとおりで、司書教諭が学校図書館
の実務的な運用
を担う
のは困難な状況です。 2015年に学校図書館法
の一部が改正され、第6条において、学校には司書教諭
のほか、学校図書館
の運営
の改善及び向上
を図り、児童または生徒及び教員による学校図書館
の利用
の一層
の促進に資するため、専ら学校図書館
の職務に従事する職員、学校司書
を置くよう努めなければならないという条項が加わりました。これは望ましいではなく、努めなければならないと
の努力義務ですので、本市も取り組む必要があると考えます。 学校司書
を配置している多く
の自治体では、司書資格
を要求しておりませんし、資格不要若しくは司書補
を採用して配置しております。 また、学力や教育面でも学習できる環境や施設は重要です。昨今、教育面でも都市と地方
の格差が顕在化しております。 2018年度
の文部科学省学校基本調査によると、東京都
の私立中学校に通う割合は24.8パーセント、東京都
の資料によると文京区
の公立小学校卒業生で私立中学校に進学した生徒
の割合は40パーセント
を超えています。富裕層は子ども
の教育に多額
の資金を通じて、私立中学へ
の進学
を進めている実態がうかがえます。 一方で、文部科学省
の平成28年度子ども
の学習費調査
の結果によると、年間
の学習塾費は公立中学校が約20万2,000円、私立中学校が約14万4,000円です。私立中学生より公立中学生が学習塾費
を多く投じていることが分かります。塾に行く理由は、環境や教材、講師などそれぞれでしょうが、児童生徒
の自発的、主体的な学習活動
をする環境が公教育で十分に提供されていない
のではないかと、懸念しております。これは学校図書館が学習センター機能
を積極的に発揮することで改善が可能ではないでしょうか。しかし、本市
の中学校図書館は3中学校では放課後利用ができず、2中学校は15分のみ
の放課後開館です。生徒が学校図書館運営
を担うため、部活動により放課後に対応できない、だから学校図書館は放課後閉館しているという
のは機能不全であり、学校司書
を配置すれば解決できる問題であると考えます。 そこで、再質問
の8件目、学校司書
を配置して、学校図書館
の利用時間拡充
を検討する考えについて伺います。
○議長(竹内慎治) 教育部長。
◎教育部長(加藤由裕) 御質問
の件につきましては、学校施設
の管理面や指導計画などについて学校等
の意見
を聞きつつ、意向調査
の結果や県内自治体
の導入状況なども参考に、課題
の整理と併せて検討したいと考えていますので、よろしくお願いいたします。
○議長(竹内慎治) 川脇議員。
◆9番(川脇裕之) それぞれ
の答弁ありがとうございました。 それでは、答弁頂いた内容
を踏まえ、要望
を申し上げます。 第1に、学校図書館
の利用人数
の記録
を検討いただきたく存じます。貸出人数
の集計になるかと存じますが、利用人数は一次データ、基礎データとして重要な情報であると考えます。同じ貸出冊数でも特定
の生徒が多く本
を借りている
のか、多数
の生徒が低頻度で本
を借りている
のかで利用実態は異なります。施策
の検証
のためにも、学校図書館
の貸出冊数と併せて利用人数
を記録して残していただくようお願い申し上げます。 第2に、学校司書
を配置して、学校図書館
の利用時間拡充
を検討する考えについて、検討したいと前向きな答弁
を頂き、ありがとうございます。先進事例、成功事例
を学び、迅速かつ有意義な検討
を頂くことが有益であると考え、効果について
のほか
の自治体
の調査報告
を紹介します。 北海道旭川市立永山中学校、昼休みのみだった開館
を放課後にも拡大、放課後にも開館できることから、図書館が学習場所としても機能するようになりました。 次に、京都市立桂中学校、昼休みだけでなく放課後も開館している、夏休み以降は部活動
を引退した3年生
の利用率が上がり、下校まで自習に取組、分からないこと
を教え合ったりする姿
をよく見かけるようになる。また、生徒会活動、家庭科部や美術部
の活動
のヒントや資料になるものはないか、探しに来る生徒もこの数年で随分増加した。うれしいことに図書館利用者と貸出冊数は年々増加している。 次に、神戸市立大原中学校、昼休みに加えて業間
の休憩時間、放課後も開館
を始める。当初は混乱が予想され、試行的に行ってみて、問題が生じたら中止するという条件付きで始めたが、全く支障なく続いている。 次に神戸市立星陵台中学校、昼休みだけ
の開館だった
のが、3時間目
の後
の休み時間から放課後まで毎日開館されるようになった。以前は個別保護者会などで、教師がつけないときには閉館していたが、開館できるようになった。開館時間が増えたことで来館者数、貸出冊数が大幅に増えた。学校司書が常駐しているので、本
を探すとき相談ができると好評である。 次に、北九州市立千代中学校、放課後開館では常時10
人から20
人が宿題や自学自習に取り組んだり、友達
を待つ目的で読書
をしたりしている。高校紹介
のリーフレットや中高生新聞
を読んでいる生徒もいる。 以上は一例ですが、私
の調べた限り学校司書配置及び学校図書館
の放課後開館はおおむね高く評価されている実態が確認できました。 文部科学省
の平成28年度学校図書館
の現状に関する調査によると、全国
の57パーセント
を超える公立中学校で学校司書が配置されており、学校司書
の配置事例は数千校ございます。 また、学校司書配置に必要となる費用に関しては、学校図書館図書整備等5か年計画にて、地方財政措置が講じられており、2校に1名程度配置することが可能な規模です。学校司書
を配置している県内自治体
のほとんどでは、その職務
を臨時職員、今後は、会計年度任用職員が担っており、みよし市は時給1,046円以内、西尾市は時給1,017円です。勤務が週30時間、年1,000時間程度ですので、国
の地方財政措置で不足する分
を自主財源に充てても、一般会計に大きな影響
を与えることなく、本市5中学校に学校司書
を配置可能であると考えます。指定管理者制度
を活用して、民間
の図書館司書
を学校図書館に派遣する運用
をしている東京都新宿区や文京区等
の自治体もあります。生徒
の満足度や利用率
の高い学校図書館
の運用事例
を積極的に学んでいただき、参考にしていただきたく存じます。 以上、確かな学力等
を育む施設として、学校図書館機能
を充実させて活用するために、学校司書配置による学校図書館
の放課後利用可能時間拡大
を要望申し上げ、一般質問
を終わります。 ありがとうございました。
○議長(竹内慎治) 9番 川脇裕之議員
の質問
を終わります。 (9番 川脇裕之議員 自席へ移動)-----------------------------------
○議長(竹内慎治) 以上をもちまして、一般質問
を終わります。 これをもちまして、本日
の議事日程は全部終了いたしました。明日3月12日は午前9時30分から本会議
を再開いたします。 それでは、これにて第1回
知多市議会定例会を散会いたします。 (散会 午後2時41分)
地方自治法第123条第2項
の規定によりここに署名する。 令和2年3月11日 知多市議会 議長 竹内慎治 5番署名議員 藤井貴範 15番署名議員
冨田一太郎...