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12月09日-03号

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  1. 知多市議会 2013-12-09
    12月09日-03号


    取得元: 知多市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-04
    平成25年 12月 定例会(第8回)               12月9日1 出席議員 (21名)       1番  竹内慎治       2番  古俣泰浩       3番  安藤里美       4番  伊藤正治       5番  林 秀人       6番  渡邉眞弓       7番  伊藤公平       8番  大村 聡       9番  冨田一太郎     10番  青木志浩      11番  江端菊和      12番  大島大東      13番  中村千惠子     14番  島﨑昭三      15番  荻田信孝      16番  勝崎泰生      17番  向山孝史      18番  夏目 豊      19番  小坂 昇      20番  近藤久義      21番  黒川親治2 欠席議員 (0名)3 地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名  市長        宮島壽男   副市長       渡辺正敏  教育長       小宮克裕   総務部長      竹内尚明  企画部長      及川一男   生活環境部長    淺田文彦  健康福祉部長    永井 誠   産業経済部長    平松茂久  都市整備部長    森田俊夫   水道部長      久野明夫  看護専門学校長   早川英男   会計管理者     竹内志行  消防長       矢田浩樹   教育部長      立川泰造  総務課長      佐藤守重   市民活動推進課長  永井達彦4 本会議に職務のため出席した議会事務局職員  事務局長      髙井英男   議事課長      片山信弘  副課長       新美良夫             吉川 拓            東 秀征5 議事日程日程議案番号件名付託委員会1 一般質問について 250知多市職員の給与に関する条例の一部改正について総務351知多市佐布里ダム記念館の設置及び管理に関する条例の一部改正について総務452知多市コミュニティセンターの設置及び管理に関する条例の一部改正について総務553知多市旭桃記念館の設置及び管理に関する条例の一部改正について総務654知多市使用料及び手数料条例の一部改正について総務755知多市市民活動センターの設置及び管理に関する条例の一部改正について総務856知多市火災予防条例の一部改正について総務957知多市社会教育委員設置条例の一部改正について福祉文教1058知多市勤労文化会館の設置及び管理に関する条例の一部改正について福祉文教1159知多市地域文化センターの設置及び管理に関する条例の一部改正について福祉文教1260知多市公民館の設置及び管理に関する条例の一部改正について福祉文教1361知多市大興寺公民館の設置及び管理に関する条例の一部改正について福祉文教1462知多市民体育館の設置及び管理に関する条例の一部改正について福祉文教1563知多市営プールの設置及び管理に関する条例の一部改正について福祉文教1664知多市営海浜プールの設置及び管理に関する条例の一部改正について福祉文教1765知多市学校屋外体育施設夜間照明設備使用料条例の一部改正について福祉文教1866知多市青少年会館の設置及び管理に関する条例の一部改正について福祉文教1967知多市歴史民俗博物館の設置及び管理に関する条例の一部改正について福祉文教2068知多市老人福祉施設の設置及び管理に関する条例の一部改正について福祉文教2169知多市デイサービスセンターの設置及び管理に関する条例の一部改正について福祉文教2270知多市立やまもも園の設置及び管理に関する条例の一部改正について福祉文教2371知多市福祉活動センターの設置及び管理に関する条例の一部改正について福祉文教2472知多市休日診療所の設置及び管理に関する条例の一部改正について福祉文教2573知多市野外教育センターの設置及び管理に関する条例の廃止について福祉文教2674損害賠償の額の決定及び和解について福祉文教2775指定管理者の指定(老人福祉センター)について福祉文教2876指定管理者の指定(八幡福祉会館等)について福祉文教2977指定管理者の指定(南粕谷デイサービスセンター)について福祉文教3078指定管理者の指定(福祉活動センター)について福祉文教3179指定管理者の指定(障がい者活動センターやまもも第1等)について福祉文教3280知多市研修センター南浜荘の設置及び管理に関する条例の一部改正について建設経済3381知多市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正について建設経済3482知多市知多斎場の設置及び管理に関する条例の一部改正について建設経済3583知多市知多墓園の設置及び管理に関する条例の一部改正について建設経済3684知多市営住宅の設置及び管理に関する条例の一部改正について建設経済3785知多市都市公園条例の一部改正について建設経済3886知多市佐布里緑と花のふれあい公園の設置及び管理に関する条例の一部改正について建設経済3987知多市有料駐車場の設置及び管理に関する条例の一部改正について建設経済4088知多市道路占用料条例の一部改正について建設経済4189知多市水道事業給水条例の一部改正について建設経済4290知多市下水道条例の一部改正について建設経済4391知多地区農業共済事務組合規約の一部変更に関する協議について建設経済4492知多地区農業共済事務組合の解散及び同組合の財産処分に関する協議について建設経済4593指定管理者の指定(高齢者能力活用会館)について建設経済4694指定管理者の指定(知多運動公園等)について建設経済4795市道路線の変更について 4896市道路線の認定について 4997平成25年度知多市一般会計補正予算(第4号)3常任委員会5098平成25年度知多市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)福祉文教5199平成25年度知多市下水道事業会計補正予算(第1号)建設経済52報告9市長専決処分事項の報告について 53報告10市長専決処分事項の報告について 54請願3介護保険要支援者への保険給付継続のため、国に意見書提出を求める請願書福祉文教6 会議に付した事件   議事日程に同じである。     (12月9日午前9時30分 開議) ○議長(江端菊和)  本日は、大変御苦労さまでございます。現在の出席議員は21名でございます。定足数に達しており、会議は成立いたします。ただ今から第8回知多市議会定例会を再開いたします。 本日の議事日程につきましては、お手元に配付した日程のとおりでございます。この議事日程に従いまして会議を進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。----------------------------------- ○議長(江端菊和)  日程第1、一般質問について。 3番 安藤里美議員の質問を許します。3番 安藤里美議員。     (3番 安藤里美議員 登壇) ◆3番(安藤里美)  おはようございます。早朝より傍聴ありがとうございます。 議長のお許しを得ましたので、先の通告に従い質問させていただきます。 宮島市長におかれましては、当選されてはや2か月、目まぐるしい毎日をお過ごしのことと思います。宮島市長になって初めての定例議会です。市長の思いをいろいろお聞きしたいところですが、創政会としては冨田議員の一般質問においてその政治姿勢についてお答えいただきましたので、私は今回、特に観光施策についてお聞きいたします。以前から地域の皆さんより観光施策に対する御要望をいろいろお聞きしていたことに加え、宮島市長の佐布里の梅林を日本一の梅林にしたいという言葉を聞き、観光に関する質問をするなら今でしょと思ったからです。 2020年に開催されるオリンピック招致のプレゼンテーションで、女性キャスターが日本の伝統的接客の心「お・も・て・な・し」をPRしていました。アベノミクスの影響か、景気が上昇の機運となっています。さらに東京オリンピック開催が決まり、その7年後にはリニア新幹線も開通する予定です。震災後、落ち込んでいた観光も上向きに転じ、お伊勢さんは式年遷宮で大にぎわいです。先月、豊川市で開催されたB-1グランプリは、58万人もの人出で大盛況でした。また、くまモンを筆頭にご当地ゆるキャラが連日テレビをにぎわせていて、日本中観光ブームがやってきたという感じです。 知多市はこれと言った観光資源がないとか大した観光地ではないと言う人もいますが、それは間違いであると思います。直接観光に携わる人は少ないかもしれませんが、観光資源と気づいていないだけで、見方を変えればお宝は結構あります。また、おもてなしの仕方や内容についてもいろいろな方法があるのではないでしょうか。B-1グランプリで第1回、第2回に1位を獲得した富士宮焼きそばは、総務省が発表した分析では、B-1グランプリで優勝した後、2001年から2006年までの経済効果は217億円と発表しています。焼きそば関連の売り上げ以外の効果の項目として、静岡県内外の観光客の消費額やメディアへの取り上げなどの経済効果も挙げています。富士宮市の人でさえ、焼きそばを食べに観光客が全国から押し寄せるなんて予想もしていなかったことで、大変びっくりしているそうです。観光おもてなしには食がキーワードであり、食の何を売り出すか、どう売り出すかに知恵を絞らねばならないと考えます。 先日、平成25年度のゆるキャラグランプリの発表がありましたが、知多市の梅子は何と知多半島で2位に食い込むことができました。昨年私は、梅子が何位かと思い、800体以上と言われる参加ゆるキャラをパソコンで全部見て探しました。結局、昨年梅子はエントリーしていなかったのですが、中にはとても気持ちの悪いゆるキャラが数体あり、何これ気持ち悪いなとその時は思いました。しかし、それは意外にも今年になって大ブレークしたふなっしーとオカザえもんでした。私は今日、梅子のバッチではなく、梅子の影に隠れてしまって最近あまり見かけなくなったふゅうちゃんのバッチを付けてまいりました。このふゅうちゃんも、売り出し方によっては大ブレークするかもしれません。私が予想もつかなかったものが売れている状況を目の当たりにし、発想の転換が大切だなとつくづく思います。 知多市は、佐布里の梅、岡田の街並み、新舞子マリンパークを中心とした観光施策を展開しています。また、尾張万歳や朝倉の梯子獅子などの文化財、岡田の郵便局や木綿蔵などの歴史的建造物などがあります。地域では、観光ボランティアや保存会のほか、いろいろな市民活動団体が増えつつあります。これらの観光資源や文化財をどう活かすか、市民の力や民間企業とどのように協働してにぎわいのまちづくりをするのか、もう一度考え直す時期に来ているのではないでしょうか。 それでは、質問に入ります。 観光資源や文化財を活用したにぎわいのまちづくりについての1点目、市長の考える観光ビジョンについて。 2点目、佐布里、岡田、新舞子地区を中心とした観光施策についての1つ目、市内観光スポットに対する市民の認知度について。 2つ目、ゆるきゃら梅子の活用と今後の取り組みについて。 3つ目、市の推奨品の活用と効果、今後の取り組みについて。 3点目、尾張万歳、朝倉の梯子獅子等無形民俗文化財の伝承についての1つ目、伝承に向けた取り組みと課題について。 2つ目、今後の取り組みと支援の方法について。 4点目、歴史的建造物の保存についての1つ目、保存の意義と登録有形文化財(建造物)について。 2つ目、保存に向けた取組状況と課題について。 3つ目、今後の取り組みについて。 5点目、観光資源や文化財を活用した観光の振興についての1つ目、市民の力を活用した観光振興の現状と課題、今後の取り組みについて。 2つ目、民間企業との協働による観光振興について。 6点目、知多半島の連携による広域観光行政についての1つ目、現状と課題について。 2つ目、今後の取り組みについて伺います。 以上で、壇上での質問を終わります。宮島市長、今日も元気よく御答弁をよろしくお願いします。     (3番 安藤里美議員 降壇し質問席へ移動) ○議長(江端菊和)  市長。     (市長 登壇) ◎市長(宮島壽男)  皆さん、どうもおはようございます。 今日も1日しっかりと大きな声で答弁させていただきますので、よろしくどうぞお願いいたします。 それでは、3番 安藤里美議員の御質問にお答えします。 御質問の1番目、観光資源や文化財を活用したにぎわいのまちづくりについての1点目、市長の考える観光ビジョンについてでございますけれども、本市の主な観光資源として、マリンレジャーの拠点として親しまれている新舞子マリンパーク、国の登録有形文化財に登録された知多岡田簡易郵便局や、現在、手続中の木綿蔵・ちたなどを中心に知多木綿の産地として繁栄した面影を残す古い街並みでの散策や機織り体験ができる岡田地区、そして25品種、4,600本の梅が咲き誇る県下一の佐布里池梅林があります。このほかに伝統芸能として尾張万歳や朝倉の梯子獅子など、地域の自然・歴史・文化・伝統・産業を観光資源として活用しており、市内外から観光客が訪れておるところでございます。 今後も、多くの観光客を誘客するために、観光協会や商工会と連携しまして物産品やお土産品の開発販売、郷土料理のPR、観光ボランティアの育成支援を図りながら地域の特色ある観光資源を活かした観光の振興に努めてまいりたいと、こんなふうに思っております。 また、知多半島全体の観光関係者ともしっかりと連携をとりまして、新たな観光コースを開発するなど広域観光の推進を図ってまいりたいと思います。具体的には、佐布里池梅林を日本有数の梅林とし、多くの観光客を誘客するための佐布里池梅林1万本基本構想づくりに取り組んでまいります。また、地域の活性化を図るため、新舞子マリンパークでの海上カーニバルにおいて、現在、行われていますステージイベントや花火の打ち上げに地域の皆様や関係機関等の御理解と御協力をいただき、市も参加して充実してまいりたいと考えております。 御質問の2点目、5点目及び6点目につきましては産業経済部長から、3点目及び4点目につきましては教育部長から答弁させますので、よろしくお願いをいたします。     (市長 降壇) ○議長(江端菊和)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(平松茂久)  次に、2点目、佐布里、岡田、新舞子地区を中心とした観光施策についての1つ目、市内観光スポットに対する市民の認知度についてでございますが、平成25年度に市内に居住する18歳以上の市民3,000人を対象に行った市民アンケートにおきまして、佐布里、岡田、新舞子が観光地として知られていると感じますかという問いに対し、そう感じるが9.3パーセント、どちらかというとそう感じるが37.6パーセントで、合わせて46.9パーセントと半数近くが知られていると感じているという結果となっており、前回のアンケートと比較すると、若干ではありますが市民の認知度は高まっております。 次に、2つ目、ゆるきゃら梅子の活用と今後の取り組みについてでございますが、佐布里池梅まつりキャラクターの梅子は、市商工会が意匠登録したもので、平成23年1月の商工会年賀会に初登場し、佐布里池梅まつりや本市の産業まつりなどに活用してまいりました。今年度に入り、4月に知多半島のゆるキャラが集合した知多半島感謝デーin南知多ビーチランドや11月のB-1グランプリin豊川などの市内外のイベントに出演し、活用回数も多くなってきております。また、新たな取り組みとして、ゆるキャラグランプリ2013にエントリーし、その結果は総合で1,580体中357位となりました。このほかに、梅子のピンバッチを作製、配布したり市内業者による携帯ストラップの商品化により、グッズとしての活用も行っております。 今後の取り組みといたしましては、梅子の浴衣バージョンの製作や市のふるさと観光大使の委嘱も予定されており、さらに梅子を活用し、本市の知名度の向上やイメージアップに努めてまいります。 次に、3つ目、市の推奨品の活用と効果、今後の取り組みについてでございますが、市推奨品は、本市を訪れる観光客や市民の土産品などとして御利用いただくため、知多市物産振興会により14事業所の37品目を認定していただいております。新しい名産品や土産品を開発することにより、市の観光及び産業の振興を図るものです。認定された商品を観光ガイドブックホームページへの掲載、本庁舎壁面でのパネル紹介、市商工会館新舞子マリンパーク管理事務所での常時展示のほか、知多県民プラザ産業まつりでの見本展示など積極的にPRしております。また、佐布里池梅まつりやセントレアでの知多半島観光物産展、B-1グランプリin豊川などの市内外のイベントで推奨品を販売することで、事業者の販売向上、販路拡大につながるとともに市の知名度の向上を図っております。 今後の取り組みといたしましては、引き続き市内外の各種イベントに多くの推奨品の出品に努めるとともに、梅子を活用した新商品の開発や今月新たに推奨品に認定された郷土料理押し寿司を積極的にPRし、食の分野での観光もあわせて推進してまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  教育部長。 ◎教育部長(立川泰造)  次に、3点目、尾張万歳、朝倉の梯子獅子等無形民俗文化財の伝承についての1つ目、伝承に向けた取り組みと課題についてでございますが、本市の無形民俗文化財には、国指定重要無形民俗文化財である尾張万歳、県指定無形民俗文化財の朝倉の梯子獅子などと、今年3月、新たに市の無形民俗文化財に指定された日長の御馬頭があります。これらの伝統芸能は郷土の歴史や文化を今に伝えるものであり、地域住民の誇りとして保存会が中心となり伝承に取り組んでおられます。しかし、保存会では伝承者の高齢化や後継者不足といった問題を抱えており、会の維持・継承が課題となっております。 次に、2つ目、今後の取り組みと支援の方法についてでございますが、各保存会等では後継者の育成を緊急かつ重要な課題として捉え、尾張万歳保存会では毎月2回、尾張万歳伝承講座の開講や小中学校、高等学校からの依頼による万歳実演の出前を、朝倉梯子獅子保存会では小中学生を対象に子ども獅子及びはやしの練習を、日長神社御馬頭保存会では小中学生を対象にはやしの練習を行うなど、積極的な保存活動に取り組むとともに、後継者の掘り起しにも努めておられます。 こうした中、市では、平成23年度から尾張万歳保存伝承活用事業が文化庁の補助事業である文化遺産を活かした地域活性化事業の事業採択を受け、23年度には尾張万歳の衣装を新調、24年度には五万歳の記録映像の作成と尾張万歳公式ホームページの作成、本年度は年明けの1月に勤労文化会館にて尾張万歳公演会を開催します。また、無形民俗文化財の伝承に補助金の交付などを通じて支援するとともに、民間団体の芸術文化振興助成金等の情報収集や申請の援助等にも協力しております。 今後におきましても、資金面での支援に加え、子どもたちが地元の伝統芸能に身近に接し、その魅力やすばらしさを感じることができるよう、保存会等による公演や披露の機会を学校教育の場に設けるなど、活動されている方々の励みとなる施策を検討していきます。 次に、4点目、歴史的建造物の保存についての1つ目、保存の意義と登録有形文化財(建造物)についてでございますが、登録有形文化財制度は、建造物を対象とした文化財保護制度で、外観を残せば内部の改修が自由に行えるなど文化財建造物を活用しながら保存するという比較的緩やかな制度で、より多くの建造物を保存していくことを目的としています。この制度により、消滅の危機にさらされている多種多様の近代の文化財建造物を後世に継承していくことができるようになりました。 登録の対象となるものは、建築後50年を経過した建造物で、住宅・工場・社寺・事務所等の建築物、橋りょう・ダム・トンネル・堤防・水門等の土木構築物や煙突・塀などの工作物が該当します。11月1日現在、全国では9,250件、愛知県では378件、本市では1件、知多岡田簡易郵便局が今年3月に登録有形文化財として登録されています。 次に、2つ目、保存に向けた取組状況と課題についてでございますが、本市では平成23年度から岡田地区を中心に調査を行っており、明治35年建築で現役の郵便局舎としては県内最古と推定される知多岡田簡易郵便局の登録を皮切りに、今年11月には国の文化審議会により登録有形文化財として木綿蔵・ちた(旧竹内虎王商店木綿蔵)が文部科学大臣へ答申され、後日、正式決定される予定であります。 こうした取り組みの中で課題となっているのは、地域住民の理解で古い街並みの景観を保存していきたいとの思いがある一方で、建物所有者個人としては制限されたくないという思いもあります。登録有形文化財制度は規制が緩いとはいうものの、個人所有物件を登録するということはなかなか困難なことです。こうした課題もありますが、県主導のもと、これまで行ってきた調査内容の発表や文化財建造物の維持管理に関する講習会を開催するなど、折に触れ地元において啓発活動を行っているところであります。 次に、3つ目、今後の取り組みについてでございますが、現在、岡田地区において雅休邸を始めとした数件の建造物に絞った調査を行っており、登録申請をしていく予定です。さらに、市内の歴史的建造物が集中するような地区を調査し、登録を進めていきます。今後、これらの登録有形文化財に地域の人々が集い楽しむ文化的拠点の場として活用されることも可能となり、地域の核としてまちづくりや文化観光等に役立っていただけることが期待できますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(平松茂久)  次に、5点目、観光資源や文化財を活用した観光の振興についての1つ目、市民の力を活用した観光振興の現状と課題、今後の取り組みについてでございますが、岡田地区では古い街並みが残されており、先人の遺産を地域づくりの核として後世に遺産を引き継ぐ運動を推進するため、平成6年に岡田街並保存会が発足しました。具体的な活動といたしましては、書画写真展やフェスティバルの開催などのほか、ガイドボランティア部会を組織し、岡田の古い街並みなどのガイドを務められております。来年度には、結成20周年の記念事業として、テレビ愛知で放送されている「開運!なんでも鑑定団」の出張鑑定の公開収録を誘致され、市といたしましても協力してまいりたいと考えております。また、知多木綿の伝承などを行っているグループの集まりである知多木綿連絡会「ちもれ」では、セントレアでの知多半島観光物産展におきまして知多木綿の機織りの体験などに携わっていただいております。 このほかに、佐布里池梅まつりにおきましては市民ボランティアを積極的に登用し、観梅客の受付案内などに携わっていただいておりますが、来場者も多く、また問い合わせも多岐にわたるため十分に対応できていない状況です。今年度は大人の学校で観光ボランティア養成講座が開催されており、市民29名の方が受講されました。佐布里池梅まつりでは、この受講者の方に受付案内に加わっていただき、市民協働による梅まつりの運営を進めていきたいと考えております。 今後も、こうした観光ボランティアが活躍できる機会づくりを始め、市民の力を活用した観光の振興に努めてまいります。 次に、2つ目、民間企業との協働による観光振興についてでございますが、市のマリンレジャーの拠点である新舞子マリンパークでのビーチライフイン新舞子を始めサマーフェスティバルなどのイベントは、マリンパーク指定管理者新舞子海洋リゾート協同組合との協働により実施しております。また、臨海部の各企業の協力により、産業観光として市内の小学生親子を対象に工場見学会を開催し、市の高度産業の魅力を紹介しております。名古屋鉄道とは名鉄ハイキングとして市内の見どころのコース設定や参加者への参加記念品の提供に対し支援することにより、より多くの集客を図るなどの取り組みを行っております。今後も、民間企業との協働により、魅力ある観光資源を発掘し、地域の観光産業の振興を図ってまいります。 次に、6点目、知多半島の連携による広域観光行政についての1つ目、現状と課題についてでございますが、知多半島の連携による広域観光といたしましては、平成21年3月に管内5市5町及びその区域の観光協会、商工会議所や商工会、知多ソフィア観光ネットワーク、さらに名古屋鉄道などの関連企業などが連携し、知多半島観光圏協議会が設立されました。この協議会は、知多半島内の観光地やものづくり、まち歩きの拠点施設等の連携により、国内外からの観光客の来訪及び滞在型観光を促進することを目的としております。22年4月には国から複数の観光地が連携して滞在型観光を目指す観光圏の認定を受け、これまでに様々なテーマの観光モニターツアーの実施や、観光物産展の開催、モニタリング調査などを実施してまいりました。 知多半島の広域観光を推進していくためには、こうした取り組みを継続していくことが必要であります。しかしながら、現在の知多半島の観光業務は各市町ごとの対応であり、知多半島全体を集約した観光業務を取り扱う窓口がないことが課題となっております。 次に、2つ目、今後の取り組みについてでございますが、知多半島観光圏協議会では来年度に、知多半島全般の観光案内、観光情報の収集と発信、着地型旅行商品の企画営業、事業者向けのワンストップ窓口の業務を一元的に担う事業に取り組んでまいります。こうした取り組みにより、地域資源である歴史、風俗、景観、食文化などを観光資源として着地型旅行商品の造成、販売につなげ、地域の活性化に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  安藤議員。 ◆3番(安藤里美)  それぞれの質問に対する詳細な御答弁ありがとうございました。市長の熱い気持ちを感じることができました。 それでは、再質問をさせていただきます。 2点目の2つ目、ゆるきゃら梅子についてですが、梅子のゆるキャラグランプリ2013エントリーに対する市民へのPR方法について伺います。 ○議長(江端菊和)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(平松茂久)  御質問の件につきましては、広報ちたへの掲載やホームページでのPRのほか、梅子新聞としてチラシやポスターを作成し、市内公共施設や観光協会会員の店舗での掲示、産業まつりなど多くの人が集まる機会を捉えグランプリへの投票を呼びかけました。また、商工会におきましては、全戸配布された市内商業者の広報誌である「大福帳」に掲載しPRしてまいりましたので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  安藤議員。 ◆3番(安藤里美)  梅子新聞はとてもよいと思いました。今後も時々発行して、観光PRに役立ててください。 先日、ゆるキャラグランプリの梅子の話をしていましたら、梅子は選挙活動をしていない、エントリーしたなら駅でたすきを付けて選挙活動ぐらいしなきゃと言われました。今年惜しくも全国2位だった浜松の出世大名家康くんは、1位にならなければちょんまげを切るという公約で盛り上げたと聞きます。ちょんまげは地元名産のウナギをかたどっていて、そのちょんまげを切るかどうかに関しては、選対本部長の市長は公約ですからなるべく果たすと発言し、地元ウナギ養殖業者はなぜ切ると反発しているとか。ちなみに、知多半島では1位だった半田市のだし丸くんは、人気投票中盤では100位以下に甘んじていたのですが、市が市民らに投票を呼びかけたりインターネットでPR動画を配信したりの選挙活動を展開、市役所では市長も参加して決起集会を開き、話題を盛り上げたそうです。これぞ、ゆるキャラとユーモアで市民を巻き込んだまちづくりだと感心しました。 続いての再質問です。 梅子の浴衣バージョンの内容についてお聞きします。 ○議長(江端菊和)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(平松茂久)  御質問の件につきましては、梅子の着ぐるみは市職員や商工会職員が着ております。着ぐるみは梅まつりの時期を考慮した厚手の着物で製作されており、春から秋の長時間のステージイベントなどでは熱中症が危惧されております。季節感に合った衣装にすることにより、好感度を増すことや軽やかな動きができ通気性の高い構造にするため、浴衣を着た梅子を発案したもので、来年度、商工会が製作を予定しておりますので、よろしくお願いいたします。
    ○議長(江端菊和)  安藤議員。 ◆3番(安藤里美)  かわいい浴衣なら子どもたちも着たくなると思います。子ども用の浴衣やはっぴを市とコラボして製作してくれる業者を探してはいいかでしょう。梅子の浴衣やはっぴで盆踊りやお祭り参加はどうでしょう。 次の再質問です。 知多娘。知多舞子の活用についてお聞きします。 ○議長(江端菊和)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(平松茂久)  御質問の件につきましては、知多娘。はNPO法人エンド・ゴールが知多半島の活性化等を目的につくった知多半島5市5町のキャラクターです。本市のキャラクターは新舞子をイメージした知多舞子で、タレントの福井愛さんが声優を務めております。今年度は、7月末にセントレアで開催されました知多半島観光物産展でのステージにて市の紹介をしていただきました。産業まつりでは、台風接近により土曜日の開催が中止となり出演を取りやめましたが、来春の佐布里池梅まつりではステージイベントの出演を予定しております。今後も引き続き、様々なイベントに出演していただき、本市の知名度の向上やイメージアップを図ってまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  安藤議員。 ◆3番(安藤里美)  若い子たちに人気の知多娘。の出番をぜひ増やしていただきたいと思います。 続いて、3点目の尾張万歳について再質問します。 市内小中学校からの尾張万歳実演依頼の実績と内容についてお聞きします。 ○議長(江端菊和)  教育部長。 ◎教育部長(立川泰造)  御質問の件につきましては、平成24年度から実施しているもので、昨年度は八幡小学校、旭東小学校、八幡中学校、知多中学校、知多翔洋高校から依頼があり実施しました。今年度は新田小学校、つつじが丘小学校、東部中学校、旭南中学校、知多翔洋高校で実施し、さらに2校の予定が入っています。約40分間の中で、尾張万歳の歴史についての映像による紹介、門付万歳と御殿万歳の実演、児童生徒との交流、実技体験などを行っていますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  安藤議員。 ◆3番(安藤里美)  子どものころから地域の誇るべき伝統芸能を間近に見る機会があることはすばらしいこと、今後も継続をお願いいたします。 次に、4点目の歴史的建造物の保存について再質問いたします。 このたび登録有形文化財に登録予定の木綿蔵・ちたの文化財としての評価について伺います。 ○議長(江端菊和)  教育部長。 ◎教育部長(立川泰造)  御質問の件につきましては、この建物は明治末期から大正初期に建築された土蔵づくり2階建て瓦ぶきで、内部空間などには当時の木綿蔵としての特徴が見られます。明治30年代に木綿工場を創業した竹内虎王が経営した竹内虎王商店の木綿蔵であり、地域の地場産業であった綿織物業を支えた木綿問屋の様子がうかがえる貴重な建造物として評価されました。現在は手織りの里 木綿蔵・ちたとして利用されていますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  安藤議員。 ◆3番(安藤里美)  次の再質問です。岡田地区の街並み調査の内容と県内他市町の調査状況について伺います。 ○議長(江端菊和)  教育部長。 ◎教育部長(立川泰造)  御質問の件につきましては、県の指導のもと、平成23年度から知多岡田簡易郵便局などの個別調査として始まり、今年度からは面的な調査として、岡田の古い街道沿いを中心に目視による街並みの現況調査と地域の特徴をよく伝える文化財建造物の個別調査が行われています。また、今年度、愛知県下では武豊町の上ゲ・小迎地区でも調査が行われていますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  安藤議員。 ◆3番(安藤里美)  次に、「開運!なんでも鑑定団」の出張鑑定の公開収録について伺います。 ○議長(江端菊和)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(平松茂久)  御質問の件につきましては、公開収録は平成26年7月19日土曜日の午後1時から勤労文化会館のつつじホールで行われ、2か月後の放映予定と伺っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  安藤議員。 ◆3番(安藤里美)  全国区の放送です。市内外に宣伝してみんなで大いに盛り上げていきたいと思います。 最後の再質問です。6点目の広域観光行政についてのモニタリング調査の内容についてお聞きします。 ○議長(江端菊和)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(平松茂久)  御質問の件につきましては、知多半島モニターツアーの参加者95名に対するアンケート調査の結果では、知多半島のイメージは上位から海・海水浴、海の幸、潮干狩りの順で、最もよく出かける場所は中部国際空港、内海、師崎の順でありました。モニターツアーの感想としましては、歴史や文化、食、人との交流などの観光資源に魅力を感じたが、観光資源の周知が十分でないことや体験が重要との意見がありました。また、中部エリアを中心に事業所を置く旅行業者へのアンケート調査の結果では、知多半島の情報収集は旅行関係雑誌やインターネットからが主であり、ツアーを計画する際に詳しい情報が総合的にかつ短時間で得られる窓口の一元化が必要だという意見がありました。窓口の業務としては、観光全般の情報提供のほか、観光地の案内、ツアー計画の相談、手配などが要望としてありましたので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  安藤議員。 ◆3番(安藤里美)  知多半島のイメージが海とのこと、新舞子マリンパークをもっと盛り上げたいものです。 ラジオのZIP-FMでは夏の間、マリンパークから放送を発信して集客アップに努めています。指定管理者も企業努力をしているなと感じました。11月2日に南5区で実施された植樹祭には848人もの参加がありましたが、ここに梅子が来て観光PRするとか、この集客を利用しないなんてすごくもったいないと思います。チャンスは大いに活用すべきと思いました。 たくさんの質問に対して御丁寧に御答弁ありがとうございました。以前、知多市で全国梅サミットが開催された時、市民グループがつくった梅づくしのお料理で来賓の方々を歓待し、大変喜ばれました。そうしてその後、翌年の開催地の方々が食のおもてなしを勉強したいと視察にいらっしゃいました。和食が世界文化遺産になるという発表もあったばかりです。おもてなしのキーワードは食にあると冒頭にも述べさせていただきました。先日新たに知多市の推奨品に認定された押し寿司ですが、押し寿司をお土産としてお店で売るだけでなく、押し寿司講習会を各地で行ったり、アイディア押し寿司コンテストを開催したりなど、知多市と言えば押し寿司と思えるイメージ戦略をしてはどうでしょう。そのためには、市全体で横の連携を密にして観光を盛り上げなければ成功はないでしょう。 今年9月26日に開催された第5次総合計画まちづくり会議において、観光に関する市民の意見として、PR不足のため集客力が低い、観光案内所が必要、観光資源が十分に活かし切れていない、資源と資源との横の連携が不足している、臨時のシャトルバスで観光の拠点を結んではどうかなどの意見が出されました。私もそう思いました。 昨年、創政会の視察で愛媛県松山市へ行ってまいりました。そこで私が一番印象に残ったのは、道後温泉を抱える観光のまちですら瀬戸内海に面する幾つかの県と連携しての広域の観光を考えなければいけないと危機感を持って取り組んでいたことです。広域の観光には横の連携が重要です。愛知県産業労働部観光コンベンション課のあいち観光まちづくりゼミでは、岡田の市民グループが中心になって今年度、知多半島北部チームをつくり、1日観光コースをつくって提案したと聞きました。市もぜひ連携して応援していただきたいと思います。 それでは、最後に要望を申し上げます。 要望1、食を活用したにぎわいのまちづくりを考える。 要望2、佐布里、岡田、新舞子の横の連携を強化する。 要望3、他の市町村との連携による広域観光に力を入れる。 要望4、市民の力や民間企業との協働、連携、協力に力を入れる。 以上4点を要望して、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(江端菊和)  3番 安藤里美議員の質問を終わります。     (3番 安藤里美議員 自席へ移動)----------------------------------- ○議長(江端菊和)  次に、15番 荻田信孝議員の質問を許します。15番 荻田信孝議員。     (15番 荻田信孝議員 登壇) ◆15番(荻田信孝)  議長のお許しをいただきましたので、先の通告順に従い質問させていただきます。 1番目は、知多市行財政改革プラン2013について質問いたします。 昨年の11月5日の全員協議会において、当プランの実施方針及び今後3年間の計画について報告がなされました。改革のテーマとして、歳入身の丈に合った住民サービスの最適化を掲げるとともに、目標として普通建設事業費を除いた一般会計歳出ベースにおける財政規模を平成27年度は235億円とすることを掲げています。このプランを実現していかなければ、今後も収支不足累計額が増え、市の貯金と言える財政調整基金は枯渇し、知多市の予算そのものが組めない状況であるということも明らかにされております。 今年の3月議会では、市長の市政方針に次のような思いが込められています。厳しい歳入状況を背景として、持続可能な財政運営を目指すため、先に策定しました知多市行財政改革プラン2013に基づいた各項目の確実な取り組みを実施してまいります。これにより、計画と同等の123件、約2億8,000万円の効果額を捻出し、市民サービスへの影響を極力抑え、防災・子育て・福祉などの重点事業に財源配分しつつ、身の丈に合った適切な予算編成を進めていきます。25年度当初予算として一般会計246億9,000万円、特別会計93億2,880万円、企業会計40億840万円、総額380億2,720万円の予算案を取りまとめましたと答弁されている一方で、本年11月5日に開催された臨時会後の全員協議会では、24年度における新公会計制度に基づく財務4表についての報告がされました。市民1人当たりの資産と負債を始め5項目の指標について説明がされ、これらの指標を知多半島の4市と比較すると、知多市は負債が少なく、将来世代への負担が少ないという結果でした。知多市の特徴としては、行政サービス提供に係るコストは他市平均を上回っていること、受益者負担比率は他市より下回っていることから、今後は経常的な行政サービスの見直しを行うことが必要とまとめられています。 そこで、知多市行財政改革プラン2013が発表されてからの1年間を振り返ってみました。市民サービスの内容を見直し市民に我慢をお願いしたり、受益者負担の面から使用料のアップ等を実施した事業もあったように記憶しております。市の財源が乏しいことから多くの事業が廃止される予定です。その1つとして、産業まつりと同時開催の健康フェスティバルは今年度、開催されませんでした。大変残念です。私も過去に訪れたことがありますが、このフェスティバルではふだん気づかない自分の体の状態を知ることができ、大変役に立ちました。開催期間中、会場である勤労文化会館2階には多くの市民が訪れ、様々な健診を体験されていました。開催中止となり、今後、フェスティバルにかわる取り組みを行うかなど、市民の方から声をいただく昨今であります。選択と集中のキーワードで知多市行財政改革プラン2013を進めていただいていると認識はしておりますが、これまでの活動の進捗状況について確認させていただきます。 1点目として、25年度の取り組みについて。 2点目として、26年度の計画に向けた取り組みについて。 3点目として、今後の進め方について。 以上3点の答弁をお願いし、壇上からの質問を終わります。     (15番 荻田信孝議員 降壇し質問席へ移動) ○議長(江端菊和)  市長。     (市長 登壇) ◎市長(宮島壽男)  15番 荻田信孝議員の御質問にお答えいたします。 御質問の1番目、知多市行財政改革プラン2013についてでございますが、少子・超高齢社会を迎えた中で、景気低迷からの回復基調にありますけれども、本市の歳入の根幹でございます市税収入の見通しはまだまだ大変厳しい状況にございます。その反面、今後の巨大地震への対応や施設の老朽化対策、少子化対策、社会保障費の増大等、本市の取り組むべき行政課題は大変多く、そのための支出の増加は避けられず、行政経営はますます難しい状況となっております。 今年度から取り組んでおります行財政改革プラン2013は、平成27年度までの3か年で歳入身の丈に合った住民サービスの最適化を目指し、財政規模を適正化するものでございます。初年度となる今年度の取り組みにつきましては、ほぼ計画どおり進んでいる状況でございます。私は、今後の知多市政の運営には必要な改革であると考えておりまして、多くの関係者の方々の御理解と御協力をいただきながら、強い覚悟を持って推進してまいりたいと思っております。 御質問の1点目から3点目までにつきましては企画部長から答弁をさせますので、よろしくお願いいたします。     (市長 降壇) ○議長(江端菊和)  企画部長。 ◎企画部長(及川一男)  御質問の1番目、知多市行財政改革プラン2013についての1点目、25年度の取り組みについてでございますが、まず、予算編成時には行財政改革プランで示した効果額を考慮した予算の枠配分を行うことで、改革の実効性を確保いたしました。さらに、各課へのヒアリングを8月に実施し、改革項目の進行状況を確認いたしております。こうしたヒアリング等で計画額に大きな変更が生じることが予測される改革事項につきましては、行財政対策委員会において改革内容の変更理由や効果額の増減の正当性、他の方法での代替案などを確認し、改革プランの変更について協議することにしております。 25年度における改革プランのうち主な改革項目の取り組みについてでありますが、事務事業の見直しにつきましては106項目に取り組み、例として、住民窓口業務の委託化では本年度1月から窓口業務の委託を予定どおり行ってまいります。高齢者福祉タクシー利用対象者の縮減につきましては、3月末に旧制度で御利用いただいていた方に個別で通知を差し上げるなど周知を図り、計画どおり進めております。 次に、施設運営の見直しでは8項目に取り組み、看護専門学校の西知多医療厚生組合への移管につきましては、来年4月からの移管を前提に今年8月からの運営経費の一部を東海市から負担いただいております。公共施設の管理運営方針の検討につきましては、市として公の施設の管理基本方針及び取組方針を定めましたので、本議会の全員協議会で報告させていただきます。 次に、人件費の削減の進捗と効果につきましては、3項目に取り組み、改革プランに掲げました職員数の削減、退職手当支給額の減額、管理職手当支給額の減額につきましては計画どおり取り組んでおります。 次に、受益者負担の適正化と収入確保の工夫については6項目に取り組み、行政サービスのコストと利用者負担、これまでの事業実施の見直しによる収入確保の観点を持って25年度に計画されたものは改革プランどおり進めております。 次に、2点目、26年度の計画に向けた取り組みについてでございますが、改革プランどおりに進みますと26年度で約5億1,300万円の効果額を見込んでおります。26年度に新たに取り組む項目は23項目であります。主な改革項目として、事務事業の見直しでは、市税前納報奨金の廃止につきましては、今年度から事前の周知に努めております。サービスセンターにつきましては、業務の見直しを庁内組織で検討し、実施に向けて調整を図りました。施設運営の見直しでは、野外教育センターの廃止条例案を本議会に御提案しております。新舞子海水浴場の廃止につきましては、現在、関係者との調整をいたしております。 人件費の削減では、引き続き職員数の削減、退職手当支給額の減額、管理職手当支給額の減額を予定しております。 次に、3点目、今後の進め方についてでございますが、引き続き、行財政対策委員会の進行管理のもと、目標であります平成27年度財政規模235億円の実現を計画的に進めてまいります。 この改革プランに掲載してあるものに限らず、新たな改革や収入の確保についても知恵を絞って積極的に取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  ここで、お諮りいたします。再開後1時間を経過しておりますので、この際、暫時休憩いたしたいと存じます。これに御異議ございませんか。     (「異議なし」の声あり) 異議なしと認めます。よって、ただ今から午前10時50分まで約15分間休憩いたします。-----------------------------------     (休憩 午前10時32分)     (再開 午前10時50分)----------------------------------- ○議長(江端菊和)  休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。 荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  それでは、再質問をお願いします。 1点目の25年度の取り組みについてですけれども、事務事業の見直しの中で住民窓口業務の委託に向けた経緯についてお尋ねします。 ○議長(江端菊和)  総務部長。 ◎総務部長(竹内尚明)  御質問の件につきましては、住民窓口は住民の権利義務にかかわる重要なもので、専門的知識を必要とします。このため、民間の専門的知識のある業者へ委託することにより常に経験や知識のある従事者が配置できることで、継続的かつ安定的に一定の専門性を確保することができ、また民間の有する多様なノウハウを活かすことでサービスの向上を期待できることから、委託化しようとするものでございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  高齢者福祉タクシー利用対象者の縮減による市民の声についてお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(永井誠)  御質問の件につきましては、平成25年3月26日付で24年度の利用者全員に対しまして対象者を変更する旨の通知文書を送りました。翌日から電話による御意見、問い合わせが1週間で160件あまりあり、多い時には1日で50件を超すこともありました。その後も、1か月程度、1日当たり二、三件の御意見、問い合わせ等がありました。 御意見のほとんどは変更することへの不満でありましたので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  それでは、健康フェスティバルの廃止に伴う代替の事業の考えについてお尋ねします。 ○議長(江端菊和)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(永井誠)  御質問の件につきましては、本年度の知多市産業まつりで、勤労文化会館2階の壁画前におきまして健康づくり食生活改善協議会によるバランスのよい食事などのパネル展示、活動紹介、クイズラリーなどのほか、健康推進課と保険医療課による特定健康診査、特定保健指導、がん検診などのパンフレットの配布と啓発、血圧や体脂肪などの測定を実施いたしましたので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  今、答弁を聞いていますと、進捗のほうは、順調に進んでいるように思うのですけれども、どのような工夫をして取り組んできたのかお尋ねいたします。 ○議長(江端菊和)  企画部長。 ◎企画部長(及川一男)  御質問の件につきましては、進行管理に当たり、3年間の改革目標効果額を大幅に変更する場合には行財政対策委員会で一定の条件を定めて審議することといたしました。行財政対策委員会におきまして今後の方針、計画を定期的に確認するとともに、この審議結果を次年度以降の予算配分の枠の中に反映させておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  それでは、2点目の26年度の計画に向けた取り組みのところですけれども、受益者負担の適正化と収入確保の面から広報ちたの紙面広告導入の経緯についてお尋ねします。 ○議長(江端菊和)  生活環境部長。 ◎生活環境部長(淺田文彦)  広報ちたの紙面広告につきましては、市の新たな財源を確保するということで、年間18回発行しております広報ちたの裏表紙全面に平成26年4月1日から紙面広告を導入する計画でございます。広告は1ページ全面を基本といたしますが、2分割、4分割の掲載でも可能というふうで予定をしております。 また、円滑な広告募集を図るために、広告代理店が広報に掲載する広告を事業所から直接募集するという広告代理店方式を予定しておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  それでは、最後の再質問になりますけれども、3点目の今後の進め方についてですけれども、施設運営の見直しの中、新舞子プール廃止後の施設管理に向けた考えについてお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  教育部長。 ◎教育部長(立川泰造)  御質問の件につきましては、新舞子プール廃止後の跡地利用は現時点では決まっておりませんので、跡地利用が決まるまでは、草木を含め施設全体の安全に配慮し、管理してまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  ありがとうございました。それでは、要望と私の所感を述べさせていただきます。 知多市行財政改革プラン2013の進捗状況を確認させていただきました。当初の予定どおり進んでおり、一安心いたしました。 取り組み項目としては事務事業の見直しや施設運営の見直し等が挙げられていますが、これらの項目を完全に実施することは、目的ではなく、あくまでも手段です。この点を間違えのないようにお願いいたします。 今回の知多市行財政改革プラン2013の目的は、市民サービスを維持しながら選択と集中により事業等の無駄、むら、無理を抽出し、市民に対して安心で安全な生活環境を提供することです。ただ、間違ってはいけないことがあります。事業を縮減すればオーケー、施設を廃止すればオーケーではないのです。事業の縮減、施設の廃止等が実施できた時、これにかわるものは本当に必要ないのか、なくすことによる市民への影響なども考えていただき、5年、10年先を見据えて知多市行財政改革ビジョンを描いていただきたい。そして、そのビジョンには宮島市長の強い思いである安全で強靱なまちづくり、住みよいまちづくり、産業振興によるまちづくりの3本の柱を盛り込み、より実現性のあるビジョンとして企画していただきたくお願いし、要望といたします。 続きまして、2番目の質問に入らせていただきます。 2番目は、職員の再任用制度について質問いたします。 平成25年4月、高年齢者雇用安定法が施行されました。私も57歳になりましたので、間もなく対象者になることから大変興味を持っています。 先日、研修スタッフサポート誌「産業訓練」4月号の中で学習院大学経済学部今野教授が書かれた高年齢者の継続雇用と人事管理の記事を読み、その内容と私の考えを盛り込み、質問させていただきます。 この法律によりますと、希望する全ての社員の雇用を65歳まで確保することが企業に義務付けられました。これにより、60歳以降の社員が。これ以降は高齢社員と呼びます。増加することになるので、企業にとって高齢社員に対してどのような人事管理を行うかが重要な経営課題となってきます。 労働市場の側面から見てみますと、日本は17年をピークに人口減少社会に入り、その中で人口の高齢化が急速に進んでいます。さらに、高齢化の速度を見ても到達する高齢化の水準を見ても日本は先進国の中でトップクラスにあり、人口の高齢化が最も深刻な先進国であります。こうした人口構造の変化を背景にして労働者の高齢化も進んでおります。 ここで、少しそのことについてパネルで説明いたします。 このパネルは労働者人口の高齢者年齢別構成の変化ということであらわしてございます。18年度を見ていただきますと、推計が6,657万人でございます。そして、その中の60歳以上の方が967万人、比率で言いますと60歳以上の方が14.5パーセントでございます。29年、推計でございますが、総計が6,217万人、60歳以上の方が1,085万人、パーセントでいくと17.5パーセントでございます。推計でございますが、42年になりますと5,580万人とだんだん減っていくわけです。しかしながら、60歳以上の方については1,037万人、比率でいくと18.6パーセントということで、労働者の約5人に1人が60歳以上という状況になります。高齢社員が大きな社員集団として登場するほど、事の重要性は深刻であります。企業は本気になって高齢者の人事管理を考えなければいけない状況に置かれています。 それでは、なぜこれほど多くの高齢者が働こうとしているのか。その背景には人口構造の高齢化があります。それに加えて、高齢になっても働きたいとする労働者が多い事情もあります。もともと高齢者の働く意欲は強く、近年の年金制度改定の中でその傾向はますます強まっています。60歳を超えても働きたいとする労働者が増えているものの、60歳定年が主流でそれを前提に賃金を決めていることなどからわかるように、日本の伝統的な人事管理は60歳以上の社員を受け入れがたい仕組みとして構築されています。そのため、高齢者に対する会社の需要は小さく、高齢者雇用は非常に厳しいという状況にあります。 しかし、企業に対する高齢者雇用の社会的要請はますます強まると予想されます。しかも、年齢を理由に高齢社員を雇用しないという対応をとり続けることは難しくなっており、企業はこの点からも高齢者雇用に本気になって取り組むことが求められています。 また、11月21日の中日新聞には「シニアのやる気スイッチどこ?」との見出しで高年齢者雇用安定法に関する内容が掲載されていました。シニア世代のやる気をどう維持していくか悩んでいる企業が全体の3分の2に上がっていることが愛知県経営者協会の調査でわかったとのことです。雇用延長となった60歳以降に賃金が大きく下がるほか、かつての部下が自分の上司になり立場が逆転するケースもあるようです。協会の担当者は、シニアのやる気を引き出し、現役並みに活躍してもらうには、会社側が職務内容や職場環境に配慮する必要があると話されています。 以上は、高年齢者雇用安定法の制定による企業側から見た様々な課題です。公務員についても高年齢者雇用安定法と同様な取り組みをされていると認識を持っています。その内容を確認させていただきます。 1点目として、雇用と年金の接続に向けた市の制度について。 2点目として、現在の雇用状況と今後の見込みについて。 3点目として、現役並みに活躍してもらうための考えについて。 以上3点について答弁をお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  市長。 ◎市長(宮島壽男)  御質問の2番目、職員の再任用制度についてでございますが、平成25年度に定年退職となる職員から公的年金の支給開始年齢が段階的に引き上げられまして、無収入となる期間が発生しておるところでございます。雇用と年金の接続が課題となっておるわけでございます。こうした中、民間企業では、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律におきまして65歳までの雇用確保措置が義務付けられてきたところでございます。 一方、国は本年3月に国家公務員の雇用と年金の接続につきまして閣議決定をいたしまして、地方公共団体に対しましても必要な措置を講ずるよう要請いたしました。これを受けまして、本年度におきましては再任用制度の見直しを行ったところでございます。 御質問の1点目から3点目までにつきましては企画部長から答弁をさせますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  企画部長。 ◎企画部長(及川一男)  御質問の2番目、職員の再任用制度についての1点目、雇用と年金の接続に向けた市の制度についてでございますが、国においては、定年退職後に無収入期間が発生しないよう雇用と年金の接続を図るため、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律を踏まえ、定年退職する職員が公的年金の支給開始年齢に達するまでの間、再任用を希望する職員について任用するものとしております。 本市におきましても、国の制度を参考に、知多市職員の再任用に関する条例に基づき要綱、要領の任用、任期、勤務時間、給料について見直しを行ったものであります。見直し内容といたしましては、年金支給開始年齢に達するまでの間、国と同様、再任用を希望する職員は原則として任用するものとし、任期の更新可能期間を4年から暫定的に3年といたしました。勤務時間については、短時間勤務のみであったものを派遣職員などの職に対応できるようフルタイム勤務を追加いたしました。給料については、再任用職員で構成するチームのリーダーとなる場合には主任級である3級の給料を支給することにしました。 見直し後の代表的な任用例といたしましては、一般行政職の定年退職者の場合、任用は従前の勤務実績に基づく選考採用で、任期は1年以内で暫定的に3年まで更新可能としております。勤務時間は原則短時間勤務で、休暇は勤務形態に合わせた日数とし、給料は原則、主事級である2級の月額21万3,400円から勤務時間に合わせ減じた額を支給し、また、諸手当として通勤手当、地域手当、期末勤勉手当等を支給するものとしております。 次に、2点目、現在の雇用状況と今後の見込みについてでございますが、現在の雇用状況といたしましては、再任用職員数は27人で、一般行政職の場合、主事の位置付けをし、職務経験を活かす職場に配属しております。 今後の見込みにつきましては、平成31年度末までの定年退職予定者193人のうち約80パーセントが再任用を希望すると仮定したとして、ピークとなる平成32年には約80人になるものと想定しております。特に、一般行政職については職員の年齢別構成に偏りがあり、今後、10年で約半数の職員が定年退職を迎えることから、業務遂行に当たりベテラン職員からの知識、経験をどのように継承していくのか、多くの再任用職員をどのように効果的に配置していくのかが課題となっております。そのため、職員が長年培ってきた多様な専門的知識や経験を職場研修により若手職員に継承するなど、人材育成を進めてまいります。 また、組織活力の維持に考慮した再任用職員の適正配置のため、現在、公の施設の運営方法の見直しにあわせた活用など総合的な検討を進めております。 次に、3点目、現役並みに活躍してもらうための考えについてでございますが、モチベーションの維持向上と、意欲と能力のある人材の最大限の活用の観点から能力・実績に基づく人事考課制度を導入しておりますが、再任用職員に対しましてもこの制度の導入を検討しております。 再任用の対象となる職員につきましては、配属前に個別ヒアリングを行い、できるだけ本人の希望に沿うよう配属しており、再任用職員数の増加が見込まれる今後も同様の配慮をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  それでは、再質問をさせていただきます。 1点目の雇用と年金の接続に向けた市の制度についてですけれども、国の制度と市の制度の違いについてお尋ねします。 ○議長(江端菊和)  企画部長。 ◎企画部長(及川一男)  御質問の件につきまして、大きく違う点は3点ございます。 1点目は対象者で、国は、勤務延長した者及び定年退職前に退職した職員についても一定の条件をつけ対象といたしておりますが、市では定年退職者のみを対象としております。 2点目は任期の更新可能期間で、国は5年までとしておりますが、市では暫定的に、平成30年度末までの退職者は3年まで、それ以降は年金との接続に合わせ4年から5年までとしております。 3点目は勤務時間で、国はフルタイム勤務としておりますが、市は原則短時間勤務としております。いずれも本市の職員の年齢別構成の適正化を図る観点からこのような制度とするものでありますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  それでは、2点目の現在の雇用状況と今後の見込みについてですけれども、再任用職員の人数は平成32年度にピークとなり、その人数は80人とのことでした。それまでの年度の推移及び比率についてお尋ねします。 ○議長(江端菊和)  企画部長。 ◎企画部長(及川一男)  御質問の件でございますが、今年度は再任用職員は27人で、約3.9パーセントであります。次年度以降の推計といたしまして、平成26年度は28人、約4.1パーセント、27年度、39人、約5.6パーセント、28年度、50人、約7.1パーセント、29年度、62人、約8.7パーセント、30年度、70人、約9.8パーセント、31年度、79人、約11パーセント、32年度、81人、約11.3パーセントと見込んでおりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  続きまして、今後、多くの新規採用職員を雇用することになると思うのですけれども、新規採用職員の確保に向けた考え方についてお尋ねします。 ○議長(江端菊和)  企画部長。 ◎企画部長(及川一男)  御質問の件につきましては、職員の配置計画を策定する上で職員の年齢別構成の適正化が図られるよう新規職員の採用を行う予定であります。計画策定におきましては、再任用職員の短時間勤務及び加齢に伴う身体的機能の低下等を考慮しまして、労働力換算で職員1人に対し再任用職員2人を置き換える形での配置などによって、一定数の新規採用職員を確保し組織の活性化を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  それでは、引き続きお願いします。 3点目の現役並みに活躍してもらうための考えについてですけれども、人事考課制度の内容についてお尋ねします。 ○議長(江端菊和)  企画部長。 ◎企画部長(及川一男)  御質問の件につきましては、培ってきた経験や能力の活用を図っていくため、再任用職員を能力活用期に位置付け、業務の遂行、若手職員の指導・助言などについて評価していくことのほか、任期の更新時に行う選考に考課結果を活用していくことを検討しておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  引き続き、お願いします。 正職員、再任用、臨時職員と雇用形態の違う方が同じ職場で業務に当たることも想定されますが、そのような環境でのリーダーの役割は大変大きいと思います。このリーダーに対する指導についてお尋ねいたします。 ○議長(江端菊和)  企画部長。 ◎企画部長(及川一男)  御質問の件につきましては、今後、ますますチームリーダーが担うチームワークの維持・促進が重要になってまいります。そのため、係長級の責務を担う者に対し、チームリーダーとして、役割や仕事と部下の管理に関する監督者研修を行っております。また、この階層別研修に加え、職場内研修やメンタルヘルス研修などにより職員間のコミュニケーションを向上させ、各チーム員が協力し合いながら役割を果たせることができるよう指導、育成してまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  引き続きお願いします。 再任用開始前にリフレッシュ休暇等の機会を与えることにより、モチベーションアップにつながると思いますけれども、そのような考えについてお尋ねします。 ○議長(江端菊和)  企画部長。 ◎企画部長(及川一男)  御質問の件につきましては、4月は人事異動後間もない時期でもあります。各種手続も多く繁忙期に当たることから、職員と同等の職務を担う再任用職員に対し一律に長期休暇を与えることは難しいと考えております。 しかしながら、再任用職員にも有給休暇を付与しておりますので、御質問の趣旨に沿うよう、有給休暇がとりやすくなるような職場環境の醸成に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  ありがとうございました。それでは、要望と私の所感を述べさせていただきます。 再任用になると、役職をおりたり、昇給がなくなったり、給与が下がったりと役割も処遇も下がるケースが想定されます。この場合、再任用職員のモチベーションも下がっているはずです。能力の維持も向上も本人の意欲と努力の継続によってなされるものです。本人の意欲と努力を支えるものとして組織への帰属意識があります。さらに分解すると、愛社精神など職場が好きだという気持ち、長く勤めなければならないとか仕事はしっかりとやらなければならないという意識、この2点はベテラン社員に強くあります。さらに、会社に残るメリット・デメリット、やめるメリット・デメリットという損得による葛藤を生み出すものを加え、以上の3点がベテラン社員の意欲と努力を支えるもので、この要求に十分応えられるようにリーダーが配慮することが必要です。この点にもぜひ配慮していただきたい。 また、55歳ごろに定年後の人生設計を立てる機会を研修という形で実施していただき、再任用として働くのか否かを考える時間を持たせることが必要ではないでしょうか。いよいよ再任用職員として働くことを考えれば、事前にリフレッシュ休暇等も取得できる体制も整えていただくこともお願いし、要望といたします。 続きまして、3番目の質問に入ります。 3番目は、スポーツ振興について質問いたします。 3月議会における市長の市政方針では次のように述べられています。日本経済再生とデフレ脱却を掲げ、大胆な金融政策、機動的な財政政策、そして民間投資を喚起する成長戦略を3本の柱とするいわゆるアベノミクスを提唱し、現在のところ、市場における株価の回復と円安への動きとなって効果を見せております。国は元気を取り戻してきているように感じます。 一方、本市はどうでしょうか。財政が厳しいこともあり、市の元気がなく、市民の背中も丸くなっているように感じます。元気を出すための仕掛けとしては、スポーツイベントが一番よいのではないでしょうか。よい成績をおさめた方に対しての表彰はされていると思いますが、その内容を確認させていただきます。 1点目のこれまでの取組内容についての1つ目として、表彰について。 6月9日に開催されたアイアンマン70.3セントレア知多・常滑ジャパンは、水泳と自転車の競技会場を本市の南5区と臨海部サービス道路等を会場として開催されたことにより、本市のイメージアップにつながったことは皆さんの記憶に新しいことと思います。 本市には、県内でも4か所しかない第2種陸上競技場があります。しかし、市民の方の認識度は低く、利用頻度もそれほど高くないと思います。市民の税金を使い、維持に多額の費用をかけている陸上競技場をもっともっと活用し、市民に元気を出してもらえる仕掛けが必要です。 7日には愛知万博記念愛知県市町村対抗駅伝競走大会も開催され、本市は県内38チーム中12位の成績をおさめられました。選手及び役員の皆様にはお疲れさまでございました。今回の成績からも、陸上競技の裾野は広がっているのです。近隣市においてもマラソン、ジョギング大会が開催され、にぎわいを見せています。過去に本市においてもマラソン大会を開催した経緯も把握しておりますが、イベントについて確認させていただきます。 2つ目として、イベントについて。 中日新聞を毎日読みますが、知多市のスポーツに関するニュースが少ないような気がします。近隣市と遜色ないニュースも多くあると思いますが、市を元気にさせる仕掛けとしてメディアの活用は重要と感じます。3つ目としてメディアの活用について。 最後に、スポーツを切り口として元気の出るまちづくりを進めることは有効と感じますが、その取り組みについて確認させていただきます。2点目として、今後の取り組みについて。 以上4点について、答弁をお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  市長。 ◎市長(宮島壽男)  御質問の3番目、スポーツ振興についてでございますが、市民の誰もがそれぞれの体力年齢、技術、興味及び目的に応じまして生涯にわたりスポーツに親しめるように、スポーツ推進のための組織や体制づくり、市民と行政の連携、広域によるスポーツ活動、地域住民が主体となって活動する総合型地域スポーツクラブの設立など、ライフステージに応じたスポーツの振興に取り組みまして豊かなスポーツライフを実感できるまちを目指しておるところでございます。 御質問の1点目及び2点目につきましては教育部長から答弁をさせますので、よろしくお願いいたします。     (市長 降壇) ○議長(江端菊和)  教育部長。 ◎教育部長(立川泰造)  御質問の3番目、スポーツ振興についての1点目、これまでの取組内容についての1つ目、表彰についてでございますが、現在、スポーツに関する表彰は、体育協会に表彰を行っていただいております。表彰は、体育協会表彰規程の表彰基準により、特別功労表彰と功労表彰は各種スポーツ団体の役員、スポーツ指導者、スポーツ推進委員、スポーツ委員として組織運営や事業の遂行に貢献された方を対象にしております。競技者表彰は、全国大会を経て日本代表として国際競技会に出場した方、国民体育大会に出場した方、県予選会を経て県代表として全国大会に出場した方、県代表として東海地区以上の大会に出場し第3位以内に入賞した方、県体育協会加盟団体及び県教育委員会等が主催する県大会において優勝した方などを対象にしております。 なお、市では全国大会以上のスポーツ大会に出場した方に対し激励金を支給しており、支給した方を表彰候補者として体育協会に推薦しています。表彰は、毎年1月1日から12月31日までの期間に活躍された方を対象に体育協会表彰審査会が審査し、翌年2月に表彰式を開催しています。 次に、2つ目、イベントについてでございますが、近年、健康維持、増進のためジョギング、マラソンをする方が増えていることなどから、近隣市町でも市民マラソン、ジョギング大会が多く開催されています。 本市では、毎年11月に県高等学校駅伝競走大会が陸上競技場をスタート、ゴールに臨海部のサービス道路で行われ、12月には市の中学校選抜駅伝競走大会及びジョギング大会を開催しております。市民マラソン大会は、平成15年度まで体育協会陸上競技部の主催により、陸上競技場をスタート、ゴールに周辺の周回コースで開催しておりました。しかし、周回コースで変化がないことや各市町での開催も多くなったことから参加者が減少し、大会を中止しております。 今後、新たなマラソン大会の開催となりますと、安全が確保できるコース設定、沿道住民の理解や警察当局との協議に加え、運営に係る人的な協力体制やスポンサーの確保が必要になります。したがいまして、現段階では新たなマラソン大会の開催は難しいと考えております。 次に、3つ目、メディアの活用についてでございますが、市民大会を始め各種スポーツ大会の結果は、大会当日の夕方に各新聞社宛てにファクスで送信しております。また、全国スポーツ大会に出場する方への激励金の授与式や全国大会などで上位の成績を上げられた方からの報告会には、市の広報を通して新聞社、知多メディアスなどの報道機関に情報を提供し、取材をしていただけるように努めています。 次に、2点目、今後の取り組みについてでございますが、本市のスポーツは知多市スポーツ推進計画に基づき振興を図っております。スポーツ振興においては、レクリエーションスポーツはスポーツ推進委員を中心として普及・指導に当たり、競技スポーツは体育協会を中心として育成・振興を図ります。 地域スポーツにおいては、地域の指導者、コーディネーターとしての役割を担うスポーツ推進委員、コミュニティが連携し、地域が主体的に活動運営する総合型地域スポーツクラブを全小学校区に設立していきます。厳しい財政状況の中、選択と集中による事業の見直しも進めてまいりますが、生涯のいずれの時期においても豊かなスポーツライフを実感できるまちの実現を目指し、これからも市民が主体に、また市民との協働によるスポーツ振興を図ってまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  それでは、再質問させていただきます。 1点目のこれまでの取組内容についての1つ目、表彰についてですけれども、県代表として東海地区以上の大会に出場し3位以内に入賞及び県体育協会加盟団体、県教育委員会等が主催する県大会において優勝した方が対象ということですけれども、その枠を拡大してはどうでしょうか。その辺についてお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  教育部長。 ◎教育部長(立川泰造)  御質問の件につきましては、体育協会では表彰規程により、各競技種目にふさわしい賞に値する順位及び記録を残された方を対象に表彰してみえます。枠の拡大の御要望につきましては協会に伝えてまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  引き続き、お願いします。 連続して表彰されている方の取り扱いはどうなっているのか、お願いいたします。
    ○議長(江端菊和)  教育部長。 ◎教育部長(立川泰造)  御質問の件につきましては、体育協会では表彰規程により、特別功労表彰及び功労表彰は同一人につきおのおの1回限りで、競技者表彰は毎年、個々の競技者を審査会で決定し、連続して被表彰者となっても特別枠としての功労表彰などは設けていませんが、この件につきましても御要望を協会に伝えてまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  それでは、体育協会に対する補助金の中で表彰に関する費用の比率はどの程度か、お尋ねします。 ○議長(江端菊和)  教育部長。 ◎教育部長(立川泰造)  御質問の件につきましては、平成24年度の体育協会収支決算では、市からの補助金が670万円で表彰費は49万1,051円の7.3パーセントでありますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  引き続きお願いします。 2つ目のイベントについてですけれども、毎年、本市の陸上競技場で県高等学校駅伝競走大会が開催されていますが、その経緯についてお尋ねします。 ○議長(江端菊和)  教育部長。 ◎教育部長(立川泰造)  御質問の件につきましては、知多運動公園陸上競技場は昭和50年度、51年度に知多市が文部省の地域住民スポーツ活動の振興都市の指定を受け、国、県及び市により52年3月に第3種公認陸上競技場として竣工しました。当時、県の代表を決めるような大きな大会開催がなかったことから、県高等学校体育連盟に誘致をお願いし、陸上競技場をスタート、ゴールとする駅伝コースによる大会が開催されることになり、55年度の第31回大会からで、今年で連続34回開催されていますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  それでは、引き続きお願いします。 平成15年度まで開催された市民マラソン大会で、次回以降中止と決定するまでに課題を解決するために取り組んだ内容についてお尋ねします。 ○議長(江端菊和)  教育部長。 ◎教育部長(立川泰造)  御質問の件につきましては、参加者から陸上競技場周回コースで単調といった声があり、陸上競技場からマリンパーク、佐布里池を折り返すコース、旭公園周辺コースなどを検討しましたが、大会運営スタッフ、開催費用、交通規制などコース変更による条件を満たすことができず、コースの変更はできませんでしたので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  引き続きお願いします。 3つ目のメディアの活用についてですけれども、本市のスポーツ関連ニュースを新聞等に載せてもらうために情報提供する際の工夫についてお尋ねします。 ○議長(江端菊和)  教育部長。 ◎教育部長(立川泰造)  御質問の件につきましては、より詳細な情報を提供するなどし、記者に取材していただけるよう努めておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  2点目の今後の取り組みについてですけれども、総合型地域スポーツクラブの効果についてお尋ねします。 ○議長(江端菊和)  教育部長。 ◎教育部長(立川泰造)  御質問の件につきましては、それぞれのクラブも地域が自主的、主体的になって特色を活かした運営がされており、ふだんスポーツをされない方も気軽に参加でき、和やかな雰囲気の中でスポーツによる健康づくり、仲間づくりが図られていると考えております。また、現在、市内7地区目の設立に向け準備を進めていただいておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  荻田議員。 ◆15番(荻田信孝)  ありがとうございました。それでは、要望と私の所感を述べさせていただきます。 近ごろの本市は、財政が厳しい折、この事業もあの事業もやめるとか施設を廃止するとか暗い話ばかりです。こんな話ばかりでは、市民の方の背中はますます丸くなっていき、元気もなくなっていきます。元気のないまち知多市になっていくようで大変寂しい気持ちになります。財政が厳しい時だからこそ、みんなで知恵を出し合い、元気あふれる活力ある知多市にするべきです。その方策として、スポーツ事業を提案したいと思います。 その1として、地区別市民運動会の開催です。現在の運動会はコミュニティ単位で実施していますが、コミュニティから選抜された選手が一堂に会して競技に取り組むのです。応援合戦も盛り上がると思うのです。 その2がマラソンの開催です。近隣では10キロメートルの距離での開催が多いようですが、ハーフマラソンとして20キロメートルを設定します。開催名称は、南相馬市復興チャリティーマラソンインちたです。少しパネルで説明させていただきます。 南相馬市は、災害時における相互援助に関する協定も結んでいることから、震災直後から職員も派遣しており、関係は大変深いと思います。具体的には、参加者は一般の大人、中学生、小学生のクラスに分ける。コースは、陸上競技場をスタートし、臨海サービス道路、南5区、旭公園、佐布里池を通り陸上競技場をゴールとします。開催日は、近隣市と重ならぬよう11月30日日曜日とします。さらに、南相馬市の特産品等の販売も実施するとよいと思います。12月1日には南相馬市で第26回野馬追の里マラソン大会が開催され、本市の市民を始め全国から2,000名の方が参加したとのことです。私の描いたチャリティーマラソンに南相馬市の市長を始め南相馬市の市民の方に招待選手として参加してもらい、友好の輪を広げることができれば、知多市の元気が取り戻せると思います。どうか、前向きな検討をしていただき、実現していただくことをお願いいたします。 ぜひとも第1回南相馬市復興チャリティーマラソンインちたを実現させていただきますようお願い申し上げまして、私の一般質問を終わります。(拍手) ○議長(江端菊和)  15番 荻田信孝議員の質問を終わります。     (15番 荻田信孝議員 自席へ移動)----------------------------------- ○議長(江端菊和)  次に、8番 大村 聡議員の質問を許します。8番 大村 聡議員。     (8番 大村 聡議員 登壇) ◆8番(大村聡)  皆さん、こんにちは。 本年最後となります本第8回定例会は、宮島市長誕生後初めてとなる定例会でもあります。新たな出発となる議会でございます。 アメリカの詩人ホイットマンは、詩集「草の葉」の中で「さあ、出発だ。悪戦苦闘を突き抜けて。決められた決勝点は取り消すことができないのだ」とうたっております。宮島市長が目指す決勝点、笑顔で目指す明るく元気な知多市づくりをともにつくり上げていくために、清新なる決意に立ち返り、緊張関係を保ちつつも全力で議員活動に取り組んでまいります。 ただ今、議長のお許しをいただきましたので、先の通告に従い、行財政運営について、災害対策基本法の改正を受けた本市の防災対策について順次お伺いいたします。 1番目、行財政運営についてお伺いいたします。 地方自治体の財政運営の自由度、財政構造の弾力性をあらわす代表的な指標に経常収支比率があります。本市ではここ数年で100パーセントに迫る勢いで推移しており、財政の硬直が常態化しつつあることを物語っています。増大する歳出と限られた財源により厳しい財政運営となっており、私が議員になってからは厳しい厳しいと言われ続けています。 私が市議会議員になる前の安藤市長の時代、本市において改革推進部が設けられ、各種手当の見直し、人員配置の流動化、職員の整理を目的としたフレックスチームの導入、職員の能力発見に向けた個人目標設定などの改革が行われるとともに、引き続き、集中改革プランによる改革、これと並行して予算面では毎年3パーセントの経費節減、そして平成24年度予算編成において10パーセントの経費削減が行われました。 さらに、今後の財政状況を見据え、25年から3か年の行財政改革プラン2013。以後、改革プランと言わせていただきます。この改革プランが策定され、これに基づき現在、様々な取り組みが進められています。 この改革プランについて、私は9月定例会の一般質問において、冒頭、9年に企業の償却資産が約49億円あったものが25年度当初には見込みで約27億円と、この16年間に約22億円減少しており、現在の行財政改革プランの目標効果額、年平均5億円ではその差額を賄うことは到底できません。よって、企業誘致に向けたさらなる取り組みを提案させていただきましたが、その効果が出るのはまだまだ先になります。喫緊の行財政課題を抱える中、一刻の猶予も許されない状況の中、その対応が迫られています。これが本市の置かれている現状と考える次第であります。 それでは、本市における行財政運営についてお伺いいたします。 1点目、繰越金の財政への寄与について。 2点目、臨時財政対策債の借り入れに対する元利償還額の交付税算入状況について。 3点目、健全化判断比率・公債費比率から見た財政状況について。これは、毎年の説明によりますと誰の目から見ても大変良好な数値となっております。その一方で、行財政に係る一般質問に対しては、執行部側からの答弁では財政が厳しい厳しいと毎回言われています。この状況をどのように理解すればよいのか、お伺いいたします。 次に、4点目、今後5年間の行財政運営を見通す中での財政状況について。 5点目、厳しい財政状況の中、どのようにこの危機を乗り越えていくのか。お伺いいたします。 次に、2番目、災害対策基本法の改正を受けた本市の防災対策についてお伺いいたします。 内閣府は8月19日、災害時要援護者対策として、その避難支援や避難所の整備・運営に関して市町村が取り組むべき具体策を示した指針を公表し、全都道府県に通知いたしております。その内容は、災害対策基本法の改正によって新たに規定された避難行動要支援者名簿の作成や避難所の生活環境改善の考え方などを示したものです。この避難支援に関する指針では、要支援者名簿の対象要件を要介護状態区分などで例示し、要件から漏れた人に対しても本人の希望で名簿への掲載を柔軟に対応するよう提案しています。これは、東日本大震災で個人情報保護の観点から名簿情報の外部提供が進まず、効率的な支援ができなかった経験を踏まえた措置として、情報漏えい防止に留意した上で災害時の名簿提供を可能としたものです。さらに、要支援者名簿に基づいた個別計画策定も推奨しています。 それに加え、NPO、障がい者団体などが連携した防災訓練や避難所運営のシミュレーションを実施すべきとしたほか、避難情報の伝達では緊急速報メールやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の活用を提示しています。 一方、避難所の整備・運営に関する指針では、避難所生活の改善へふだんから準備しておくべき対策と発生後の対応を記しています。事前の備えでは、市町村による避難所運営準備会議の設置や、高齢者、障がい者らに配慮した福祉避難所の整備を奨励しています。備蓄品としては、アレルギーに留意した非常食や紙おむつ、生理用品などを検討すべきとしています。また、誰でも避難所を立ち上げられる簡易な避難所運営手引の作成や、地域住民に指定避難所の周知徹底をする際には、障がい者らにもわかりやすい配慮をするよう指摘しています。 発災後の対応としましては、在宅被災者に対する情報、食料、物資の提供や多様な被災者ニーズに応える相談窓口の設置を明記するとともに、保健師や看護師を巡回させ被災者の健康管理を行うほか、感染症予防のために避難所の衛生管理の必要性にも触れています。 そこで、本市において地域防災計画の中でこれらの指針をどのように反映し、どこに重点を置くのかなど、以下の点についてお伺いいたします。 1点目、改正のポイントについて。 2点目、地域防災計画への反映について。 3点目、災害時要援護者に必要な配慮と支援対策の認識について。 また、本市においては本年、避難所運営ゲームHUGの研修を行っております。そこで、4点目に防災対策としてのHUG(避難所運営ゲーム)の実績と成果、今後の活用についてお伺いいたします。 以上で壇上での質問を終わります。よろしくお願いいたします。     (8番 大村 聡議員 降壇し質問席へ移動) ○議長(江端菊和)  ここでお諮りいたします。間もなく12時でございます。この際、昼食休憩にいたしたいと存じます。これに御異議ございませんか。     (「異議なし」の声あり) 異議なしと認めます。よって、ただ今から13時、午後1時まで休憩いたします。-----------------------------------     (休憩 午前11時43分)     (再開 午後1時00分)----------------------------------- ○議長(江端菊和)  休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。 市長。     (市長 登壇) ◎市長(宮島壽男)  それでは、8番 大村聡議員の御質問にお答えいたします。 御質問の1番目、行財政運営についてでございますが、税収が落ち込む中で少子高齢化対策や防災対策を始めとする重要施策の一層の推進が求められており、非常に厳しい行財政運営に直面しております。この難局を市民とともに力を合わせて乗り越えるため、広く市民の方々に厳しい状況を説明し、意見をいただきながら、行財政改革と地域の活性化に向けた取り組みを進めていく考えでございます。 御質問の1点目から5点目までにつきましては総務部長から答弁させますので、よろしくお願いをいたします。 次に、2番目、災害対策基本法の改正を受けた本市の防災対策についてでございますが、災害対策基本法は、東日本大震災の教訓を今後に活かすため、平成24年と25年の2段階で一部改正されまして、これにあわせて、市町村が取り組むべき事項として、避難行動要支援者の避難行動支援や避難所における良好な生活環境の確保の2つの指針が示されておるところでございます。今後、これらの指針の内容を尊重し、本市の特性を踏まえながら、地域防災計画に位置付け、安全で強靱なまちづくりを進めていきたいと考えております。 御質問の1点目、2点目及び4点目につきましては生活環境部長から、3点目につきましては健康福祉部長から答弁させますので、よろしくお願いをいたします。     (市長 降壇) ○議長(江端菊和)  総務部長。 ◎総務部長(竹内尚明)  御質問の1番目、行財政運営についての1点目、繰越金の財政への寄与についてでございますが、毎年度の会計処理において、前年度の歳入と歳出の決算差引額から繰越明許などによる翌年度に繰り越すべき財源を除いた実質収支額は、知多市財政調整基金の設置及び管理に関する条例により毎年度の実質収支額の2分の1を財政調整基金に積み立てることとしており、残りを繰越金として取り扱っております。 当初予算に形状しております繰越金は、これまでの決算実績等を踏まえて実質収支額を8億円と見込み、その2分の1の額、4億円を計上しており、決算確定後の9月定例会において繰越決算額と予算額との差額を補正措置しているところであります。 こうした繰越金処理を財政調整基金の運用の視点から見ますと、前年度決算の実質収支額が10億円の場合、その半分の5億円が財政調整基金の積立金となり、繰越金の当初予算額4億円を超える1億円と合わせた6億円が財政調整基金に繰り戻されることとなるため、当年度の財政調整基金の取り崩し額が6億円であれば基金残高を維持していくことができるものであります。 こうしたことを踏まえ、健全な財政運営を継続していくため、無駄のない効率的な予算の編成と執行を行った上で、決算において生じた剰余金を活用し、財政調整基金の一定の残高確保を図っていくものであります。 次に、2点目、臨時財政対策債の借り入れに対する元利償還額の交付税算入状況についてでございますが、税収減に対する補填的な臨時財政対策債の借り入れは平成15年度から開始し、24年度末の借入残高は約66億5,000万円で、これに対する25年度の元利償還金は約3億3,200万円となっております。この臨時財政対策債に対する普通交付税への反映につきましては、実際の借入額や償還額によらず、前年度までの発行可能額が基礎となるもので、今年度においては元利償還金相当額5億8,557万8,000円が基準財政需要額に算入されております。 なお、今年度の現時点での基準財政需要額は約120億8,300万円で、このうち臨時財政対策債の元利償還額としての算入割合は約4.8パーセントであり、今年度の普通交付税交付額4億2,694万円に対する割合分としては約2,000万円となります。 次に、3点目、健全化判断比率・公債費比率から見た財政状況についてでございますが、毎年度、本会議において報告しております健全化判断比率においては、実質赤字比率及び連結実質赤字比率は黒字のため数値としてあらわせず、また、実質公債費比率及び将来負担比率は年々数値が減少しており、いずれの指標も良好な状況であります。 また、市債の元利償還金の一般財源に占める割合である公債費比率については、22年度2.0パーセント、23年度及び24年度1.8パーセントで、24年度の県内37市の平均が6.2パーセントであり、こちらも低いレベルで推移しています。 これらの指標は過去における市債の借入額や償還の進捗による影響が大きく、市債残高や元利償還金が少なければ良好な結果となる傾向があり、本市がこれまで節度ある借り入れに努めてきた結果であります。しかしながら、近年では市税の落ち込みなどによる財源不足を基金の取り崩しや臨時財政対策債の借り入れなどで補填しており、市税等の一般財源のほぼ全てを経常的経費に使用している状況になっております。こうしたことを示す経常収支比率の動向は、14年度は79.1パーセントであったものが19年度は86.9パーセント、24年度は99.2パーセントで、この10年間で20ポイント以上増加したこととなり、このことは投資的経費に回す財源が不足してきていることを示しており、財政運営の硬直化が進んでいることが明確になっています。 次に、4点目、今後5年間の行財政運営を見通す中での財政状況についてでございますが、景気の動向や社会保障と税の一体改革の内容が見定められないため、消費税率改定等の影響を加味しない現行制度のもとでの歳入歳出見通しで見ますと、固定資産税の減などにより引き続き市税収入は減少し、歳入総額が落ち込む中で、歳出は超高齢社会を迎えた扶助費の増、各公共施設の老朽化に伴う維持管理費の増、29、30年度に職員の大量退職が見込まれ、さらには防災減災事業への取り組みが求められており、それらに加え病院事業や国民健康保険事業などへの負担が大きいため、多額の基金取り崩しや臨時財政対策債の借り入れに依存せざるを得ない非常に厳しい財政状況が続くものと思われます。行財政改革プラン2013の実施を前提にしましても、財源調整となる財政調整基金は4年後の29年度には枯渇し、財源不足を補填できない見通しであります。 次に、5点目、厳しい財政状況の中、どのようにこの危機を乗り越えていくのかについてでございますが、短期的には市債と基金の最大限の活用、国・県補助金の積極的な確保を図りながら、行財政改革プラン2013に基づく未利用財産の売却や既存の事務事業の経費削減に取り組んでまいります。 また、中長期的には、今後の国が進める制度改革の影響により収支乖離の幅も変わってまいりますが、歳入に見合う歳出の組み立てが財政運営の基本となるため、さらなる歳入歳出両面の大胆な改革が不可欠であると考えております。 そのため、歳出においては行財政改革プラン2013に次ぐ改革プランを策定し実行していくとともに、今は大変苦しい時ですが、明日に向けた種まき、つまり市税の増収につながる新たな住宅用地、産業用地の創出に向けた取り組みなどについても進めていく必要があると考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(江端菊和)  生活環境部長。 ◎生活環境部長(淺田文彦)  御質問の2番目、災害対策基本法の改正を受けた本市の防災対策についての1点目、改正のポイントについてでございますが、今回の法改正は、昨年6月の災害対策基本法の一部を改正する法律に引き続き、東日本大震災の教訓を活かし、今後の災害対策を充実・強化するため、さらなる法制上の措置が講じられたものであります。 概要としましては、大規模広域な災害に対する即応力の強化、住民等の円滑かつ安全な避難の確保、被災者保護対策の改善、平素からの防災への取り組みの強化などとなっており、今後、発生が懸念される大規模広域災害に備えるため、災害発生時に避難の支援が特に必要となる者についての名簿作成、住民等の円滑かつ安全な避難を確保するための措置の拡充などが規定されております。また、災害対策基本法にこれまで定めのなかった基本理念が明記され、被害の最小化及び被害の迅速な回復を図るという減災の考え方、自助・共助・公助、ハード・ソフト対策の適切な組み合わせによる効果的な災害対策の重要性などが盛り込まれております。 次に、2点目、地域防災計画への反映についてでございますが、災害対策基本法の改正主旨や内容について十分精査するとともに、国の防災基本計画や愛知県地域防災計画の修正動向を把握しつつ、安全な避難の確保、避難行動要支援者名簿の策定・活用、避難所における生活環境の整備、平素からの防災への取り組みなどについて本市の地域防災計画に反映してまいります。 また、改訂作業につきましては、災害応急対策業務を所掌する17課の課長で構成する防災庁内検討会での協議や全庁的な意見照会の結果も踏まえながら、また、自主防災組織や防災ボランティア団体等の代表者が新たに委員として加わった知多市防災会議において審議いただき、実効性のある計画の改訂に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(永井誠)  次に、3点目、災害時要援護者に必要な配慮と支援対策の認識についてでございますが、現在、本市では、障がい者、ひとり暮らし高齢者、高齢者世帯を対象に本人の同意を得て災害時要援護者名簿を作成し、知多市社会福祉協議会が推進しているあんしんとなり組事業に取り組む町内会に個人情報保護等を定めた確認書を取り交わし、名簿を提供しています。既に平成20年度から普及啓発に努め、現在のところ市内70地区町内会のうち48地区と確認書を取り交わし、名簿の提供を行っております。 災害時の要援護者支援のためには、市内全地区の対象者名簿を広く地域の関係者、支援者に周知させることが必要であると考えております。今後とも、福祉関係機関と連携し、市内全地区であんしんとなり組事業の実施を目指すとともに、確認書を取り交わし、名簿が提供できるよう努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  生活環境部長。 ◎生活環境部長(淺田文彦)  次に、4点目、防災対策としてのHUG(避難所運営ゲーム)の実績と成果、今後の活用についてでございますが、HUGの実績は、6月のコミュニティリーダー研修会で67人、10月の大草地区で20人の方々に体験していただいたのを始め、12月に八幡コミュニティなど3団体、約90人の方々に体験をしていただく予定です。 成果としましては、避難者の年齢、性別、国籍、それぞれが抱える事情など避難所における様々な出来事にどう対応したらよいのかについて、皆で考え、学ぶことにより、防災意識の普及と高揚が図られていると考えております。また、講師を防災ボランティア団体の知多市防災リーダー会や福祉救援ボランティアこだまに依頼することにより、自主防災会とのかかわりを深めるとともに、防災ボランティア団体の活動の場ともなっております。 今後も、広く地域で研修、体験が行えるよう、引き続きHUGを用いた研修を実施するとともに、HUG用品の貸し出しも行い、地域のリーダーの育成にもつなげてまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  大村議員。 ◆8番(大村聡)  詳細にわたり御答弁、大変ありがとうございました。 それでは、1点再質問をお願いします。 災害対策基本法の改正に伴い、災害時要援護者名簿についてですけれども、地域防災計画にどのように規定するのか、お伺いいたします。よろしくお願いします。 ○議長(江端菊和)  生活環境部長。 ◎生活環境部長(淺田文彦)  御質問の件につきましては、避難指示等の関係者の範囲、名簿被掲載者の範囲、名簿作成に必要な個人情報及びその入手方法、名簿の更新に関する事項、名簿情報の漏えいを防止するための措置など、地域防災計画に定めるべき事項について関係機関と協議してまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  大村議員。 ◆8番(大村聡)  どうもありがとうございました。それでは、要望を申し上げます。 財政運営についてでございます。古来、健全財政の心構えといたしまして、入るをはかりて出るを制すと言われています。これは五経の1つである礼記に書かれた言葉ですが、その意味は、収入をよく見定めてから支出を行うべきであるというものでありますが、財政均衡は古今の鉄則でもあり、また、その重要性を示した言葉であると思います。今定例会においても、一般質問中の宮島市長の答弁にも身の丈に合った住民生活の最適化を進めるとの決意もお聞かせいただいており、まさにそのとおりであると考えています。 また、御答弁によりますと、改革プラン2013実施後の4年後、5年後のほうがさらに厳しいとのことで、聞けば聞くほどに暗くなりますが、限られた財源の中で多様なニーズに対応していくために、行政評価を十分に活用して事業優先度、緊急度を精査し、事業の見直しと選択、重点化が必要と考えるところであります。 そんな中で、国は地方交付税の算定を行革努力と地域活性化の成果の2つの観点から行い、頑張る地方を息長く支援するとしております。要するに自治体自らで切り開く政策力が問われることとなります。そんな意味で、今回の一般質問を通して、にぎわいのあるまちづくり、住んでよかった、住み続けたいまちづくりを目指す一端に触れさせていただき、笑顔あふれるまちづくりに期待を寄せるものです。どうか、次の改革プランでは夢や希望がつまったプランとなることを御要望いたします。 次に、防災対策についてです。 今年の夏は、ゲリラ豪雨、経験のない大雨、予測できない竜巻、そして大型台風と、まさに災害列島そのものの夏でした。特に、伊豆大島での甚大な被害には心が痛み、被害に遭われた皆様には心からお見舞いと一日も早い復興を願うものであります。 そうした中で、私たちとして看過できない、見逃すことができないのは、地域防災計画がありながら計画どおりに機能しなかったということです。例えば大島町での災害です。もち論、地域防災計画はあったわけですが、計画どおりに機能しなかったばかりか避難勧告も発令されなかったことは大きな課題であると考えるところです。 計画やハザードマップがあっても住民の生命や財産を守ることができなければ、それはただの紙切れです。絵に描いた餅であります。台風25号で大きな被害を受けた京都府や滋賀県でも、避難指示、避難勧告等が住民に周知されていなかったり、情報を通知するメールが大幅に遅れた地域もあったとのことです。もち論、どこの自治体でも繰り返し繰り返し周知がなされていたものと推察いたしますが、なかなか住民には届いていないとのあらわれでもあります。 また、住民側の課題も指摘されています。避難指示を受けた住民が避難所の場所を把握していなかったり、避難指示と避難勧告の違いを把握していないことがわかった地域もありました。そうした意味で、日常的な防災教育のあり方を今一度問われたのが今年の夏の災害でもありました。 そして、災害で犠牲になるのはいつも、災害弱者と言われる高齢者であり子どもたちであります。改めて、要援護者への対応や教育現場での取り組みを見直すことも必要なことと考えをいたす次第です。 住民の生命と財産を守るため、今夏の相次ぐ災害を本市の防災対策に活かす点は余りにも多いと考えるところです。今一度検証し、やれることは遠慮せずにどんどん進めていただきたいと考えます。 また、現在、広報ちたを通じて防災意識向上に向けた発信をしていただいておりますが、本当に市民の意識の中に届いているのかリサーチする必要もあるのではないかと考えるものでもあります。さらに、以前にも要望させていただきましたが、出前講座につきましては、要請を待つだけではなく、あらゆる機会を活用し、でしゃばり講座、おせっかい講座とさらに一歩踏み込んだ取り組みを御要望いたします。 最後に、HUG研修についてです。 一昨日、先輩議員の中村千惠子さんと、また、創政会の冨田一太郎議員、林秀人議員とともにHUG研修に参加させていただきました。大変勉強になり、有意義なる疑似体験となりました。最初の段階で襲い来る様々な出来事に迅速かつ的確な対応が求められます。いざという時に何も対応できないことを痛感した次第でもあります。日ごろからの準備と非常時の対応をふだんから決めておくことの重要性を痛感いたしました。ぜひ、このHUG研修を多くの市民が体験していただくような取り組みとなることに大いなる期待を込めて、本日の最後の御要望とさせていただきます。 以上で本日の一般質問を終了とさせていただきます。大変ありがとうございました。(拍手) ○議長(江端菊和)  8番 大村 聡議員の質問を終わります。     (8番 大村 聡議員 自席へ移動)----------------------------------- ○議長(江端菊和)  次に、5番 林 秀人議員の質問を許します。5番 林 秀人議員。     (5番 林 秀人議員 登壇) ◆5番(林秀人)  議長のお許しを得ましたので、先に通告した本市のイメージアップについてお伺いいたします。 私の所属する建設経済委員会は、去る10月25日に観光客誘致、観光資源の活用などの取り組みについて調査研究を行うため、福岡県北九州市に伺い、北九州フィルムコミッションについて視察をさせていただきました。フィルムコミッションとは、映画やドラマの撮影場所誘致や撮影支援などをすることによって地域活性化、文化振興、観光振興を図ることを主な目的とする取り組みを行っている組織です。今回の視察を通して、当初、市のイメージアップを目的とした取り組みが、その後、観光振興や市民の郷土愛の醸成など様々な効果を上げていることを学びました。 そこで、本市においても、観光、市民協働など様々な施策を展開する上で、その礎として、できることから少しずつでもイメージアップに取り組むことが必要であると感じたことから、今回、一般質問をさせていただきます。 ここで、少し視察内容などについて説明させていただきます。 北九州市は、明治時代からの工業都市でしたが、昭和50年代には産業構造の変化によって元気を失いつつありました。そこで、当時の市長は、様々な分野の人材を育てるべく、一般企業に職員を派遣し、民間の知恵とノウハウを吸収しようとしました。この時、後に北九州フィルムコミッションの前身となる広報室イメージアップ斑の立ち上げに尽力されることとなる職員は、大手広告代理店に派遣されていました。この職員が派遣先で見た全国11大都市住みやすさアンケートの結果こそが、まさに市のイメージアップの重要性、必要性を思い知らされるものでした。 北九州市は、11政令指定都市の中で生活環境が最もよいと評価されているにもかかわらず、都市のイメージは最下位でありました。イメージが悪いために企業や観光客の誘致に不利益が生じている現状を変えなくてはならない、まちの実態のすばらしさをそのままの姿で全国の人々に見てもらわなくてはならない、こうした思いから北九州市ではフィルムコミッションという方法がとられました。その後、この手法を用いて積極的に市のイメージアップを図るための取り組みが行われました。その結果として、平成元年から約20年間で観光客数が3倍以上に増えたこと、年間約3億5,000万円の直接経済効果があることなど、様々な効果があらわれています。 北九州市の担当職員は、何よりの効果として郷土愛の醸成を挙げています。若者へのアンケート調査で北九州市の自慢できるものはとの問いに、映画やドラマの撮影が行われることとの答えが30パーセント以上もあったとのことです。取り組みが着実に浸透し郷土愛の醸成につながっていることが、このアンケート結果にあらわれていると言えます。 ここまで北九州市の取り組みを説明させていただきましたが、この郷土愛の醸成こそが何よりの市のイメージアップの効果だということは、私も全くそのとおりだと思います。どのようなまちにおいても、郷土愛の醸成のため、イメージアップに向けたできる限り最大限の取り組みをしなければならないと強く感じたところであります。なぜなら、郷土愛こそが市民活動の原動力や住み続けたいと思う動機となり、地域の発展につながるからです。 本市においても、市のイメージアップにより市民の方に自慢していただけるまちづくりを行うことが、郷土愛の醸成につながるものと考えます。そこで、本市のイメージアップについて質問いたします。 質問の1点目は、マスメディアを活用したイメージアップの取り組みについて。 2点目は、観光面でのイメージアップの取り組みについて。 3点目は、本市の自治体イメージについて。 以上お伺いして、壇上からの質問を終わります。     (5番 林 秀人議員 降壇し質問席へ移動) ○議長(江端菊和)  市長。     (市長 降壇) ◎市長(宮島壽男)  5番 林 秀人議員の御質問にお答えします。 御質問の1番目、本市のイメージアップについてでございますが、知多市はこれまで、産業と自然との調和の中で歴史と伝統ある文化、活発な市民活動といった多くの特長と魅力を活かしながら、知多北部の中核都市として着実に発展してまいりました。しかしながら、外から見た知多市のイメージを高めていく上ではまだまだ努力が必要だというふうに感じております。市、市民がともに創意工夫し、自立した都市、存在感がある都市として発展していくには、市の内外を問わず、まず知多市を知っていただき、評価し、選択していただけるような施策の展開が必要であると考えております。 知多市のイメージが高まり知名度が高まれば、住んでみたい、行ってみたいという方が増えると同時に、知多市に暮らす市民がまちへの愛着と誇りを醸成していくと思います。これにより、積極的にまちづくりに参画していただける市民も増えていくものと期待しているところでございます。 御質問の1点目は生活環境部長から、2点目は産業経済部長から、3点目は企画部長から答弁させますので、よろしくお願いをいたします。     (市長 登壇) ○議長(江端菊和)  生活環境部長。 ◎生活環境部長(淺田文彦)  御質問の1番目、本市のイメージアップについての1点目、マスメディアを活用したイメージアップの取り組みについてでございますが、市では、行政情報やイベント情報をマスメディアに対し積極的に提供することで、市内外の多くの方にPRするよう努めております。具体的に申し上げますと、市政記者クラブ及び知多メディアスネットワークにはイベント等の情報を定期的に提供するとともに、新鮮・有用な情報はその都度速報として提供しております。 一方、市政記者クラブに対して行う市長の定例記者会見では、市の施策や取り組み、観光等の情報を直接説明できる貴重な機会であることから、この場を活用し、積極的な情報の提供を行っております。 また、各マスメディアから市に対して取材の依頼があった場合につきましては、資料の提供、取材に同行するなど、取材が円滑に進むよう心がけております。 今後とも、積極的な情報提供や取材応対を行うことで、行政情報等がマスメディアを通した報道として多くの方に伝えられ、市のイメージアップにつながるよう努めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(平松茂久)  次に、2点目、観光面でのイメージアップの取り組みについてでございますが、現在、観光、産業、文化、芸術、芸能、スポーツ等様々な分野で地域を越えて活躍されている本市出身または本市に居住経験のある方若しくはゆかりのある方に市の魅力を情報発信していただき、イメージアップ及び知名度の向上を図るため、ふるさと観光大使の委嘱の準備を進めております。 ふるさと観光大使の役割は、日常の活動の中で機会を捉えて市の広報及びPRを行い、市のイメージアップに関する紹介などを行っていただくこと、市の観光、産業、文化、芸術、芸能、スポーツ等の振興等に関する提案を行っていただくこと、市、教育委員会等の事業に参加していただくことなどでございます。市といたしましては、PR活動に必要な名刺や市政に関する情報誌、市推奨品などの物品もあわせて提供するとともに、様々な広報媒体を通じて大使の活動を紹介し、応援してまいります。 ふるさと観光大使の選考につきましては、各分野の団体から推薦された方9人で構成する選考委員会を11月21日に開催いたしました。その結果、5人の方が候補として選考され、現在、就任をお願いしている状況であります。就任されたふるさと観光大使は、広報やホームページなどで紹介させていただくほか、佐布里池梅まつりでのお披露目を考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  企画部長。 ◎企画部長(及川一男)  次に、3点目、本市の自治体イメージについてでございますが、本市は、目指す将来像として、市制施行以来一貫して緑園都市を標榜しており、自治体イメージとしては緑の豊かなまちであることであります。 また、昭和60年に知多市民の誓いを制定し、その前文で「知多市は豊かな自然を大切し、産業との調和をはかりながら発展する緑園都市です」と述べ、「自然を愛し、緑と花につつまれた、美しいまちをつくりましょう」との誓いを1つ目に掲げております。 現在、進行中の第5次総合計画では「笑顔つながる いきいき 緑園都市」を将来像に、自然と調和した快適な生活環境の中でいきいきと活動できる緑園都市を目指すといたしております。この緑園都市のイメージを意識して、自然や緑との調和を大切にし、その中で快適な生活を送ることのできる点に重きを置き、まちづくりをしていくことが必要であります。 幸い本市には、佐布里池や新舞子などの観光地やグリーンベルトに象徴される豊かな緑の景観、あるいは岡田の古い街並みや尾張万歳、朝倉の梯子獅子などの歴史や郷土の文化、アイアンマン70.3などの特色あるイベント、さらには活発なコミュニティ活動やいきいきとした市民の活動など、外に向けてアピールできる資源を数多く持っております。緑園都市を標榜する中で市と市民あるいは企業が協働してこうした資源に磨きをかけ、心を注ぎ、あるものはシンボル化、ブランド化していくことも必要であります。そして、その対象の違いによりアピール方法を変えるなど、知恵を絞り、情報ネットワークを駆使し、戦略的にシティセールスをしていくことが必要であると考えております。 こうしたシティセールスにつきましては、今後、庁内での認識を高め、情報の出し方を工夫するとともに、職員の研修にも取り入れるなど、これからの行政を運営していく手法の1つとして検討してまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  林議員。 ◆5番(林秀人)  御答弁ありがとうございます。 それでは、再質問させていただきます。 まず、1点目ですが、民間のテレビ局やラジオ局、Stepやちたまるなど各種情報誌などに対してはどのように情報を発信しているのかについてお聞きいたします。 ○議長(江端菊和)  生活環境部長。 ◎生活環境部長(淺田文彦)  御質問の件につきましては、民間のテレビ局やラジオ局に対して、大きなイベントの情報や観光情報に関するチラシやポスター、関係資料等を提供することで情報発信に努めております。また、無料配布されております各種情報誌につきましても定期的にイベント情報等を提供しておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  林議員。 ◆5番(林秀人)  次に、ふるさと観光大使選考委員の選定方法についてお聞きいたします。 ○議長(江端菊和)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(平松茂久)  御質問の件につきましては、ふるさと観光大使は観光、芸能、スポーツなど様々な分野で活躍されている方を対象に選考することとしております。選考委員は、その関連する団体である観光協会、商工会、文化協会、体育協会、小中学校長会、あいち知多農業協同組合、コミュニティ連絡協議会からそれぞれ推薦された方と副市長、教育長の9名で、市長が委嘱することとなっておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  林議員。 ◆5番(林秀人)  次に、第5次総合計画においても引き続き緑園都市を標榜することになった理由についてお聞きいたします。 ○議長(江端菊和)  企画部長。 ◎企画部長(及川一男)  御質問の件につきましては、総合計画の策定段階で審議会委員から、緑園都市とは、単に緑が多いということだけでなく、地球にやさしい、地域にやさしい、人にやさしいというように全てにやさしいというイメージがあり、周りの環境全てにやさしい都市を知多市は目指すという意味があり、残したほうがよいと、このような御意見をいただき、審議会において緑園都市を将来像に掲げることになりましたので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  林議員。 ◆5番(林秀人)  次に、戦略的なシティセールスが必要との御答弁をいただきましたが、具体的な考えをお聞きいたします。 ○議長(江端菊和)  企画部長。 ◎企画部長(及川一男)  御質問の件につきましては、本市ではイメージアップの施策としてロゴやマスコットの道路案内や名刺への掲載、ふゅうちゃんや梅子のバッチの配布、先ほど答弁にもありました観光大使の委嘱を行うなどの取り組みをしております。 シティセールスにつきましては、今のところ具体的な考え方はありませんけれども、今後において、知多市のよいイメージを売り出すためにシティセールス、シティプロモーションの手法等を研究していく必要があると考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  林議員。 ◆5番(林秀人)  それぞれの質問に対して御答弁をいただき、ありがとうございました。 イメージアップを図るには、まちの景観や施設、歴史、文化、お店や会社を含めた産業、体験、人物などありとあらゆるものから、光、すなわちすぐれたところを見出し、さらに光を当て、磨き上げ、世の中に出していくことが必要です。同時に、緑園都市という市制施行以来のまちのコンセプトを追求し、緑園都市をきわめ、緑園都市をつくり込んでいくことも必要です。こうした取り組みを進めていくことで、まち全体に自信が生まれ、世に出していきたい、出ていきたいと思うようになります。これが積極的な情報発信につながります。 観光という言葉は、中国の有名な古典「易経」の一節「国の光を観る。用て王に賓たるに利し」が語源です。つまり、観光とは、地域のすぐれたところを来訪者に見ていただくことでおもてなしをしようということです。イメージアップも観光振興も取り組むことの基本は同じです。今回質問させていただいたイメージアップの先には観光振興があります。知多市では、産業としての観光は難しいと思われている方が多いと思います。観光資源が乏しいというのが主な理由ではないでしょうか。実は私も、北九州フィルムコミッションを視察させていただくまでは、知多市の観光が産業として成り立つにはかなりの時間がかかると考えていました。しかし、壇上でも申し上げましたとおり、視察を通じて、観光は、産業にすることが重要なのではなく、郷土愛の醸成こそが最も重要なのだと気づきました。また、あらゆるものが観光資源になり得ることも学びました。 今ブームになっているB級グルメやゆるキャラも観光資源ですが、多額の予算をつぎ込んだ高価なものではありません。B級グルメは、安価で日常的に食されるぜいたくでない庶民的な飲食物です。ゆるキャラは、行政や市民などキャラクターづくりの素人がつくるがゆえのゆるさを持っています。私は仕事や議員活動の一環として写真やビデオの撮影をよくしますが、知多市内にはまだまだ撮影したい美しい場所や行事などがたくさんあります。私自身は、このまちは光の山、資源の宝庫だと感じています。 それでは、要望させていただきます。 まずは緑園都市を徹底的につくり込んでいただきたいと思います。緑が多いだけでは緑園都市ではありません。緑園の園は庭園の園です。庭園的な美しさが求められます。また、緑園都市の完成予想図を視覚化し、あらわしていただきたいと思います。文章だけで表現された将来像は、理解が難しいことは言うまでもありません。市民の方に理解しやすい、みんなで共有できる具体的な将来像を提示する必要があると言えます。そして、市内のすぐれた部分を丹念に発掘し、それを緑園都市の構成要素になるように育て、積極的に情報を発信してください。 以上を要望させていただきます。 イメージアップを図り、子どもたちが自慢してくれるようなまちにしていきましょう。 以上で私の質問を終わります。(拍手) ○議長(江端菊和)  5番 林 秀人議員の質問を終わります。     (5番 林 秀人議員 自席へ移動)----------------------------------- ○議長(江端菊和)  以上をもちまして、一般質問を終わります。 ここでお諮りいたします。 再開後1時間近くになります。また、一般質問を終わったところでございますので、この際、暫時休憩いたしたいと存じます。これに御異議ございませんか。     (「異議なし」の声あり) 異議なしと認めます。よって、ただ今から午後2時まで約15分間休憩いたします。-----------------------------------     (休憩 午後1時46分)     (再開 午後2時00分)----------------------------------- ○議長(江端菊和)  それでは、休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。 ここでお諮りいたします。 日程第2、議案第50号から日程第46、議案第94号まで、以上45件は、会議規則第34条の規定により一括議題といたしたいと存じます。御異議ございませんか。     (「異議なし」の声あり) 異議なしと認めます。よって、日程第2、議案第50号 知多市職員の給与に関する条例の一部改正についてから、日程第46、議案第94号 指定管理者の指定(知多運動公園等)についてまで、以上45件を一括議題といたします。 一括質疑に入ります。 議案第50号 知多市職員の給与に関する条例の一部改正についてから議案第56号 知多市火災予防条例の一部改正についてまで、以上7件について質疑はございませんか。 次に、議案第57号 知多市社会教育委員設置条例の一部改正について質疑はございませんか。21番 黒川親治議員。 ◆21番(黒川親治)  委嘱が、改正前はかなり詳しく、「学校教育及び社会教育の関係者、家庭教育の向上に資する活動を行う者並びに学識経験のある者の中から」選ぶとなっていますけれども、今回については「教育一般に関して識見を有する者のうちから」と、非常に幅が広くなっています。その辺の理由はどうなっているのか。 ○議長(江端菊和)  教育部長。 ◎教育部長(立川泰造)  御質問の件につきましては、本条例の改正は、文部科学省令で定める基準を含め、今後の生涯学習を推進する中で各分野の方の御意見も必要になってくることを想定し、教育一般に識見のある方も委員として委嘱できるものとしておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  次に、議案第58号 知多市勤労文化会館の設置及び管理に関する条例の一部改正について質疑はございませんか。21番 黒川親治議員。 ◆21番(黒川親治)  これについては、消費税の引き上げ分だけを引き上げるということですが、地方公共団体の一般会計に関する消費税は特例として非課税となっておりますけれども、なぜ引き上げる必要があるのか。便乗値上げではないかと思いますが、いかがですか。 ○議長(江端菊和)  総務部長。 ◎総務部長(竹内尚明)  御質問の件につきましては、消費税改正に伴います条例全般のことでございますので私のほうから御答弁をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。 消費税法の規定によりまして、市の一般会計に係る業務として行う事業については消費税の申告や納付が必要ない扱いとなっておりますが、個々の収入については、検査や証明等の手数料のほか、医療・介護・社会福祉事業及び教育などに係る非課税扱いとされるものを除き、民間業者と同様に消費税を転嫁することとされております。したがいまして、今回の消費税率を改定分として現行の額に105分の108を乗じて改定するもので、便乗値上げではございませんので、よろしくお願いいたします。 なお、国のほうからも地方公共団体に対し、消費税率引き上げに伴う公共料金等の改正について適切に対処するよう通知が出されておりますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(江端菊和)  次に、議案第59号 知多市地域文化センターの設置及び管理に関する条例の一部改正についてから議案第67号 知多市歴史民俗博物館の設置及び管理に関する条例の一部改正についてまで、以上9件について質疑はございませんか。 次に、議案第68号 知多市老人福祉施設の設置及び管理に関する条例の一部改正について質疑はございませんか。21番 黒川親治議員。 ◆21番(黒川親治)  当初の説明の中では行革プランに伴ってということでありますが、利用者への影響などあるのかどうか、お願いします。 ○議長(江端菊和)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(永井誠)  御質問の件につきましては、市としましては、行財政改革プラン2013に取り組む中で、引き続き、さらなる改革を目指し、事務事業だけではなく、市の管理する施設全体についても見直しを検討してきました。 その中で、佐布里老人憩の家につきましては、当該施設で実施している佐布里デイサービス事業以外での利用が皆無となっていることから、次の議案第69号で提案します佐布里デイサービス事業の廃止にあわせて施設としての機能を廃止するものでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  次に、議案第69号 知多市デイサービスセンターの設置及び管理に関する条例の一部改正について質疑はございませんか。21番 黒川親治議員。 ◆21番(黒川親治)  これに関しても議案第68号と同じように考えてよいわけですか。 ○議長(江端菊和)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(永井誠)  議案第68号と同じでございます。ただし、新たにこの件につきましては、平成3年度から高齢者福祉施策の充実の取り組みとして市営による事業展開をしてきましたが、12年度の介護保険制度導入以降、民間業者の参入が進み、市内にも事業所が多くなってきたこと、さらに、今後とも通所介護サービスの充実を目指し新たな事業所の開設が見込まれることなどから、市としての介護サービスの提供につきましては一定の割合を果たしたとの認識に立ち、今般、比較的軽度の方を利用対象としています通所介護サービスを提供してきました佐布里及び金沢デイサービスセンターについて廃止するものでありますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  21番 黒川親治議員。 ◆21番(黒川親治)  再質問したいのですけれども、これは、利用者はもうほとんどないというふうに考えているのか、先ほど御説明あったのですけれども、他の民間施設のほうに十分補充できるというふうに考えてよいわけですか。その確認です。 ○議長(江端菊和)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(永井誠)  利用者につきましては平成20年度、24年度に比べてかなり減っていること、それから、市内にも同じように通所介護サービスを提供する施設が19施設と多くありますので、十分事業は実施できるものと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  次に、議案第70号 知多市立やまもも園の設置及び管理に関する条例の一部改正についてから議案第72号 知多市休日診療所の設置及び管理に関する条例の一部改正についてまで、以上3件について質疑はございませんか。 次に、議案第73号 知多市野外教育センターの設置及び管理に関する条例の廃止について質疑はございませんか。21番 黒川親治議員。 ◆21番(黒川親治)  廃止後の施設はどうなるのか、また、今後の林間学校についてはどういうふうに考えておみえになるのか、お尋ねします。 ○議長(江端菊和)  教育部長。 ◎教育部長(立川泰造)  御質問の件につきましては、施設廃止後は普通財産としての処分が想定されることから、速やかな対応ができるよう、立地する恵那市との協議や関係部署などと調整し、準備を進めております。 また、今後の林間学校についてでございますが、各小学校と検討しました結果、来年度からは豊田市にあります愛知県旭高原少年自然の家において林間学校を実施するよう準備を進めておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  次に、議案第74号 損害賠償の額の決定及び和解についてから議案第79号 指定管理者の指定(障がい者活動センターやまもも第1等)についてまで、以上6件について質疑はございませんか。 次に、議案第80号 知多市研修センター南浜荘の設置及び管理に関する条例の一部改正について質疑はございませんか。21番 黒川親治議員。
    ◆21番(黒川親治)  この問題も消費税絡みですが、先ほど議案第58号で説明がありましたけれども、そのように理解してよろしいのでしょうか。 ○議長(江端菊和)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(平松茂久)  先ほど総務部長が答弁したとおりでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  次に、議案第81号 知多市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部改正についてから議案第83号 知多市知多墓園の設置及び管理に関する条例の一部改正についてまで、以上3件について質疑はございませんか。 次に、議案第84号 知多市営住宅の設置及び管理に関する条例の一部改正について質疑はございませんか。21番 黒川親治議員。 ◆21番(黒川親治)  改正に至る経緯と今後の対応をお尋ねいたします。 ○議長(江端菊和)  都市整備部長。 ◎都市整備部長(森田俊夫)  御質問の件についてでございますが、改正の経緯といたしましては、交際相手からの暴力が社会的に問題となっており、痛ましい事件も生じている中で、その被害者を救済するため配偶者暴力防止法が改正されたことに伴い、市営住宅の入居募集に適用するため改めるものでございます。 今後の対応につきましては、条例施行日以降に市営住宅の入居者の募集を行うことについて、生活の本拠をともにする交際相手からの暴力被害者に該当する方も単身入居の資格を有する方として入居申し込みができることとなります。ただし、この場合、入居申込数が募集戸数を上回る場合には公開抽せんにより入居者を決定することになりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  次に、議案第85号 知多市都市公園条例の一部改正についてから議案第88号 知多市道路占用料条例の一部改正についてまで、以上4件について質疑はございませんか。 次に、議案第89号 知多市水道事業給水条例の一部改正について質疑はございませんか。21番 黒川親治議員。 ◆21番(黒川親治)  これに対する消費税の市民負担分はどのような状況になっているか、お伺いします。 ○議長(江端菊和)  水道部長。 ◎水道部長(久野明夫)  御質問の件につきましては、消費税率の改正に伴う水道料金の市民負担額を平成25年度予算ベースで算定した場合、全体で3,230万5,000円の増額となり、1世帯当たりの負担額は960円、1人当たりの負担額は374円の増額となりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  次に、議案第90号 知多市下水道条例の一部改正について質疑はございませんか。21番 黒川親治議員。 ◆21番(黒川親治)  これにつきましても、先ほど知多市水道事業給水条例の一部改正と同じように、消費税の市民負担額はどれくらいなのかお尋ねします。 ○議長(江端菊和)  水道部長。 ◎水道部長(久野明夫)  御質問の件につきましては、消費税の改正に伴う下水道使用料の市民負担額を平成25年度予算ベースで算定した場合、全体で2,392万3,000円の増額となり、1世帯当たりの負担額は763円、1人当たりの負担額は299円の増額となりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  次に、議案第91号 知多地区農業共済事務組合規約の一部変更に関する協議について質疑はございませんか。21番 黒川親治議員。 ◆21番(黒川親治)  これについては、いわゆる解散をするわけですけれども、解散に伴う関係者への影響、手続なども含めて皆さんから了解されているのかどうか、お尋ねします。 ○議長(江端菊和)  産業経済部長。 ◎産業経済部長(平松茂久)  御質問の件につきましては、1県1組合化により愛知県農業共済組合に一本化されても、現在の事務所は従来どおり半田支所として残り、農家の共済組合における手続などは従来とは変更なく、影響はありません。また、損害があった場合には、1組合化されたことにより、共済金の支払い事務が迅速化されます。 組合員への周知は、各地区で開催される水稲損害評価講習会や共済連絡委員会議等で1県1組合化について説明し、組合員の意見をお聞きして進めるとともに、組合のホームページ、広報紙に取組状況を掲載し周知を図っており、了解されていると伺っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  次に、議案第92号 知多地区農業共済事務組合の解散及び同組合の財産処分に関する協議についてから議案第94号 指定管理者の指定(知多運動公園等)についてまで、以上3件について質疑はございませんか。 質疑を終結いたします。 ただ今議題となっております各議案につきましては、会議規則第36条第1項の規定により、議事日程に記載のとおり各常任委員会に付託いたします。----------------------------------- ○議長(江端菊和)  日程第47、議案第95号 市道路線の変更についてを議題といたします。 質疑に入ります。 質疑を終結いたします。 本案は、会議規則第36条第3項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと存じます。御異議ございませんか。     (「異議なし」の声あり) 異議なしと認めます。よって、委員会付託を省略することに決しました。 討論に入ります。 討論を終結いたします。 これより採決いたします。 議案第95号 市道路線の変更について、原案に賛成の方は挙手を願います。     (全員の挙手あり) 全員賛成の挙手を得ました。よって、本案は原案のとおり可決されました。----------------------------------- ○議長(江端菊和)  日程第48、議案第96号 市道路線の認定についてを議題といたします。 質疑に入ります。 質疑を終結いたします。 本案は委員会付託を省略したいと存じます。御異議ございませんか。     (「異議なし」の声あり) 異議なしと認めます。よって、委員会付託を省略することに決しました。 討論に入ります。 討論を終結いたします。 これより採決いたします。 議案第96号 市道路線の認定について、原案に賛成の方は挙手を願います。     (全員の挙手あり) 全員賛成の挙手を得ました。よって、本案は原案のとおり可決されました。----------------------------------- ○議長(江端菊和)  ここでお諮りいたします。 日程第49、議案第97号から日程第51 議案第99号まで、以上3件は一括議題といたしたいと存じます。御異議ございませんか。     (「異議なし」の声あり) 異議なしと認めます。よって、日程第49、議案第97号 平成25年度知多市一般会計補正予算(第4号)から日程第51、議案第99号 平成25年度知多市下水道事業会計補正予算(第1号)まで、以上3件を一括議題といたします。 一括質疑に入ります。 議案第97号 平成25年度知多市一般会計補正予算(第4号)について質疑はございませんか。21番 黒川親治議員。 ◆21番(黒川親治)  15ページの3款4項1目23節の生活保護費負担金等返還金の内容について、それから19ページの4款5項1目27節の看護専門学校空調設備改修工事費の内容について質問いたします。 ○議長(江端菊和)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(永井誠)  御質問の1件目、15ページ、生活保護費負担金等返還金の内容についてでございますが、平成24年度に概算交付された国庫負担金、補助金及び県負担金の精算により受け入れ超過となったため返還金が生じたもので、内訳としまして、国庫負担金が2,413万2,767円、県負担金が23万161円、事務費に対するものとして国庫補助金が3万2,000円でございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  看護専門学校長。 ◎看護専門学校長(早川英男)  御質問の2件目、看護専門学校空調設備改修工事費の内容につきましては、職員室及び看護実習室において空調設備を整備するもので、職員室は昭和61年に設置したエアコン2台の老朽化に伴い修理不能となったことによる取り替え、また、看護実習室は部屋単独のエアコンを完備していないことから授業時間外の教育環境を整えるために2台を新設するものでございます。 ○議長(江端菊和)  次に、議案第98号 平成25年度知多市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)について質疑はございませんか。21番 黒川親治議員。 ◆21番(黒川親治)  歳出ですが、11ページの2款5項1目19節の葬祭費の内容につきましてお尋ねします。 ○議長(江端菊和)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(永井誠)  御質問の件についてでございますが、葬祭費は、被保険者が死亡した時に、その葬祭を行う者に対して5万円を支給するものでございます。 補正理由としましては、当初予算では過去の実績等から115件を見込み計上しましたが、本年10月末までの支給実績の状況から見込みを上回ると想定されるため増額補正するもので、件数としまして35件増の150件を見込むものでありますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江端菊和)  次に、議案第99号 平成25年度知多市下水道事業会計補正予算(第1号)について質疑はございませんか。 質疑を終結いたします。 ただ今議題となっております各議案につきましては、議事日程に記載のとおり、各常任委員会に付託いたします。----------------------------------- ○議長(江端菊和)  日程第52、報告第9号 市長専決処分事項の報告についてを議題といたします。 質疑に入ります。 質疑を終結いたします。 本案は報告事項でございますので、これをもって終わりといたします。----------------------------------- ○議長(江端菊和)  日程第53、報告第10号 市長専決処分事項の報告についてを議題といたします。 質疑に入ります。 質疑を終結いたします。 本案は報告事項でございますので、これをもって終わりといたします。----------------------------------- ○議長(江端菊和)  日程第54、請願第3号 介護保険要支援者への保険給付継続のため、国に意見書提出を求める請願書を議題といたします。 本請願については、請願文書表のとおりでありますが、その要旨について紹介議員である21番 黒川親治議員の説明を願います。21番 黒川親治議員。     (21番 黒川親治議員 登壇) ◆21番(黒川親治)  議長に御指名いただきましたので、請願につきまして、請願文書表を朗読して説明としたいと思います。よろしくお願いいたします。 介護保険要支援者への保険給付継続のため、国に意見書提出を求める請願書。 請願趣旨。 国は来年の通常国会に提出予定の介護保険法改正案において、すべての要支援者(要支援1、2)を市町村が実施する事業に移し替える方向を打ち出しています。受け皿となる市町村の事業(地域支援事業)には、サービスの質や運営に関わる国の基準は設けず、ボランティアでも対応可能なものとして検討されています。サービスの内容や自己負担額などすべて市町村任せということです。このままでは現行の予防サービスの水準から大幅に後退したものになることは間違いありません。 要支援者は、介護サービスの必要がない「支援不要」者ではありません。様々な疾病や障がいを抱えながら訪問介護や通所サービスを利用することによって在宅での生活を続けている方がたくさんいます。現在の予防給付には訪問看護をはじめとする医療系サービスも含まれていますが、その打ち切りは命に直結することになります。予防給付をなくし専門職であるヘルパーとの関わりを奪うことは、認知症の「早期発見・早期対応」を掲げた厚労省の認知症施策(オレンジプラン)の内容にも逆行するものです。 また、要支援者を保険給付から外すことで、必要な支援ができずに逆に介護度が上がり、市町村の介護保険財政の圧迫につながる可能性もあります。 以上のように、大変に問題が多い要支援者の保険給付外しの検討を止めさせ、保険給付継続のために、国に対して「介護保険要支援者の保険給付外しをせず、保険給付を継続すること」を求める意見書を提出してくださるよう請願します。 請願事項。 1 国に「介護保険要支援者の保険給付外しをせず、保険給付を継続すること」を求める意見書を提出してください。 以上、朗読説明をいたしました。よろしくお願いいたします。     (21番 黒川親治議員 降壇) ○議長(江端菊和)  質疑に入ります。 質疑を終結いたします。 本請願については、会議規則第139条第1項の規定により、福祉文教委員会に付託いたします。----------------------------------- ○議長(江端菊和)  以上をもちまして、本日の議事日程は全部終了いたしました。明日から12月18日までは、各委員会に付託いたしました議案審査のため、休会といたします。来る12月19日は、午前9時30分から本会議を再開いたします。 それでは、これにて第8回知多市議会定例会を散会いたします。     (散会 午後2時26分) 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。  平成25年12月9日                知多市議会  議長      江端菊和                       9番署名議員  冨田一太郎                       21番署名議員  黒川親治...