大府市議会 2014-12-12
平成26年12月12日建設消防委員会−12月12日-11号
◎
土木課長(
小木曽利章)
用地買収につきましては、4月の段階から交渉を進めまして、それで、
用地買収について御了承をいただけた段階で、
補正予算ということで対応をお願いしているということでございます。
○
委員長(
早川高光)
ほかにありませんか。
(「なし」の声あり)
ないようですので、これで質疑を終わります。
次に、討論に入ります。討論はありませんか。賛成ですか、反対ですか。
山口委員。
◆
委員(
山口広文)
反対です。
主な理由は
総務委員会の部分ですから、特に、
特別職の
期末手当は、私どもは上げるべきではないという理由で、
総務委員会では、そういう態度ですけれど、ただ、今、この
委員会でやはり問題だというふうに認識しているのは、やはりいわゆる
農地法の
改正が、将来の日本の
農業を本当に、やれるのかどうかというのは、極めて
机上プラン、現場でも言われているんです。
机上プランに等しい。どんどん集約して、駄目だったら、ほかってしまうという、これではやはり日本の
農業はね、
家族経営が主体でありまして、こういった点がやはりどんどん進んでいくということには、
大変疑義を感じているということです。
○
委員長(
早川高光)
ほかにありませんか。
(「なし」の声あり)
ないようですので、これで討論を終わります。
これより
議案第59号を採決します。本案について、原案のとおり可決することに賛成の方の
挙手を求めます。
(
挙手多数)
挙手多数です。よって、
議案第59号「
平成26年度
大府市
一般会計補正予算(第6号)」は、原案のとおり可決されました。
次に、
議案第62号「
市道の
路線認定について」を議題とします。
補足説明がありましたら、お願いします。
◎
維持管理課長(
杉下正直)
議案第62号は、本
会議にて
建設部長が
説明したとおりであり、
補足説明はございませんので、よろしくお願いいたします。
○
委員長(
早川高光)
これより質疑に入ります。質疑はありませんか。
山口委員。
◆
委員(
山口広文)
認定そのものはいいと思うんですけれど、現場で、
工場跡地ですけれど、周辺では、この認定に当たって、
周辺住民の方からは、とりわけ、
要望等は出ておりませんでしょうか。
◎
維持管理課長(
杉下正直)
認定につきましては、
要望等は出てきておりません。
○
委員長(
早川高光)
ほかにありませんか。
(「なし」の声あり)
ないようですので、これで質疑を終わります。
次に、討論に入ります。討論はありませんか。
(「なし」の声あり)
ないようですので、これで討論を終わります。
これより
議案第62号を採決します。本案について、原案のとおり可決することに賛成の方の
挙手を求めます。
(
挙手全員)
挙手全員です。よって、
議案第62号「
市道の
路線認定について」は、原案のとおり可決されました。
以上で、当
委員会に付託されました
議案の
審査は全て終了しました。
お諮りします。本日
審査を行いました
議案については、12月19日(金曜日)の本
会議において
審査結果を
報告していく予定でありますので、その
委員長報告の作成については、正副
委員長に御一任願いたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」の声あり)
御異議ないようですので、そのように取り扱わせていただきます。
続きまして、冒頭に申し上げましたとおり、
委員派遣の結果
報告を行います。
「
下水道について」、「
地域農業の
活性化について」及び「
消防団について」を一括して議題とします。
当
委員会は、これらの事項について調査するため、去る10月15日から17日にかけて、
神奈川県逗子市、埼玉県上尾市、埼玉県深谷市及び埼玉県三郷市へ
委員6人全員を派遣し、視察を行ってまいりましたので、その結果を御
報告します。
報告については、私が代表して行いたいと思います。
なお、机の上に資料が配布してあると思いますので、そちらを御覧になりながら、お願いいたします。あと、
電子黒板の画面にも出てまいりますので、お願いいたします。
まず、最初は、
神奈川県逗子市へ「
下水道について」ということで視察に行ってまいりました。
神奈川県逗子市というのは、そちらの画面に出ておりますように、
三浦半島の付け根辺りに位置する、
海岸線がとても美しい、昔からの
観光名所であると聞いておりました。
こちらのほうは、
下水道ビジョンということで視察の項目を設定させていただきまして、職員さんにも1人同行していただき、調査をしてまいりました。
下水道ビジョンをつくったということでお聞きしたんですが、これにつきましては、県から強い指導があって策定したんだということを冒頭におっしゃられました。
内容につきましては、こちらの
視察報告書のほうにしっかりと書いてありますので、見ていただければわかると思いますので、「
大府市への反映」というところで少し
説明をしたいと思います。
こちらの逗子市の
下水道ビジョンは、逗子市
総合計画を実現するに当たって、逗子市
公共下水道事業として行うべきことを取りまとめたものであり、逗子市の将来像の実現に向けて取り組むべき
下水道政策が明示されているものでありました。
ただ、
大府市を見たときには、
大府市
流域関連公共下水道基本計画が
平成21年度に策定され、
平成37年度までの
計画が示されているので、方向を見失うことはないと考えております。ただ、専門的に記載されているため、わかりにくくなっているということが考えられます。また、県では、
汚水処理構想の
見直しが行われており、
大府市も
計画の
見直しが必要になってくることだと思います。そのときに、市民にわかりやすい
下水道ビジョンを示す必要があると我々は考えておりますので、
ビジョンの策定が必要かどうかも含めて、調査・研究・検討をしていただきたいと考えております。
続きまして、埼玉県上尾市ですが、こちらのほうは、まず、
市役所のほうに出向きまして、「
農業全般(
耕作放棄地対策等)について」ということと、
農業生産法人ナガホリさんというところを視察させていただきました。
こちらのほうも、
農政課の職員さんに一緒に行っていただき、視察をしてまいりましたが、何と言いましても、上尾市も大
消費地に近いという、
割かし大府市に似たところがございました。
ただ、やはり、そういうところでありましても、最近は
耕作放棄地等が目立つようになってきたということで、様々な施策を行っておりました。
特に
ブランド化ということで、梨を、「黄金の雫」という名前を付けて、
ブランド化されているというお話も聞きました。それで、あとは、こちらのほうで特に印象に残ったことと言いますと、
農地の有効利用を促すために、利用権設定促進事業を市の単独事業で行っているんだということをお聞きしたことと、あと、体験型の市民農園を開設する場合は、開設の補助制度があるというお話を伺ってまいりました。
その次に見せていただいた株式会社ナガホリという
農業生産法人につきましては、耕作放棄地対策として、この法人がしっかりと活躍されておりまして、相当な規模で耕作放棄地の解消をされているということでありました。
それで、特に良かったと思うのは、地元の方、特に高齢者なんですが、その人たちにパートさんで来ていただくということで、高齢者の雇用創出にも役立っているという感じがいたしましたが、こちらにつきましては、何と言っても、そういうナガホリの社長さんのような方が出てきてくれなければ、何ともならないのかなという、そんなことも思ってまいりました。
それで、「
大府市への反映」としましては、先ほど言いましたように、体験型の農園ですか、こちらのほうが、何と言いましても、農家の収益も上がる、また、利用される方にも、何もかも教えていただけるということで、栽培もうまくできて、収穫もできるということで、両方ともが良い結果につながるような感じであり、市民活動を活発にする上でも、大変有効な施策ではないかなというふうに思いましたので、このことについては、調査研究して、実施してもらうといいのかなと、そんなふうに考えております。
続きまして、埼玉県深谷市ですが、こちらは上尾市より少し北のほうに行ったところでございますけれども、こちらのほうでは、「
農業委員会の取組について」、お聞きをしてまいりました。
こちらのほうも、
耕作放棄地等がよく目立つようになってまいりまして、何と言いましても、
農業委員会のほうが、まず9月と10月に、
農業委員さんが2人から3人で調査に出掛けて、
農地の状況を確認しております。その後、もう1回、2月頃に調査をするということで、年2回、調査をするというお話を伺いました。
その場所で、
農地を持っている方の意向等をお聞きして、仲介等をしているというお話も聞いてまいりました。
大府市も最近は、今年の研究テーマでもございますが、耕作されていない
農地等がよく見られるもんですから、またこれはどんどん増えていくのではないかなと思っておりますので、
大府市の恵まれた立地状況を生かして、中には
大府市の
農業を
活性化させたいという事業者も出てくる可能性もございます。その結果、地元の人の雇用だとか、働ける場所の確保等にもつながっていくと思いますので、耕作放棄地全体を調査していただいて、あとは
農業者の方の意向調査ですね。これを行っていく必要があるのではないかなというふうに考えております。
最後に、埼玉県三郷市のほうを調査してまいりました。
こちらにつきましては、「
消防団について」、お聞きしてまいりましたが、地図にもありますけれども、東京都のすぐ横ということで、最近は、開発のほうがしっかりされて、毎回、視察では、
委員長の挨拶の中で「
大府市は、今でも年に800人から900人ぐらい人口が増えている」ということを自慢げに言うんですけれども、さすがにここでは、
大府市よりもはるかに大きな数で人口が増えているということだったものですから、ちょっと言うことができなかったという、初めてのところでございました。
こちらの
消防団につきましては、まず、
消防団の方を応援しようということで、
消防団サポーター事業ということを展開されておりました。市内の事業所に、いろいろな
消防団員に対するポイントを付けていただくような事業でございました。
特に、この中で私どもが本当に感心させられたのは、まずは、女性
消防団員で一つの分団をつくっておりまして、これがアザレア分団という名前だったんですけれども、どちらかと言いますと、防災を啓発していくような、そのようなことをされている
消防団でございました。あとは、
大府市でも行っておりますけれども、AEDの講習会の指導をする先生にもなっていただいて、このアザレア分団の方が講習をされているということもお伺いしました。
また、特徴的なところでは、少年消防クラブというのが、本市にもあるんですけれども、本市はどちらかと言いますと、子ども会が中心となって、その中から集まってきていただいているということなんですけれども、三郷市さんのほうは、逆に、本当に消防をやりたいという子たちが、小学生から高校生まで続けてできるという特徴がございました。
特にびっくりしたのは、小型ポンプ操法をこの少年消防クラブの子が行っているという、本当にやりたい子がやっていける状況にあるのかなというふうに見てまいりました。
そのようなことを聞いてきたんですが、何と言いましても、
大府市も、これまでの消防体制をどうするかという大きなフレームで、一度、見直す時期に来ているのではないかなというふうに、ここにいる
委員一同、全員がそのような思いで帰ってまいりました。
以上で
報告は終わりますが、質疑があれば、各
委員が担当して、全部行ってまいりましたので、どなたが答えていただいてもいいですが、お答えのほうはしっかりとしたお答えをさせていただきますので、今から質疑を受け付けたいと思います。
どうですか。
消防長。
◆
消防長(
相羽輝二)
まず、
消防団のところで、このアザレア分団という意味は、なぜこの名前が付いたんですか。
◎
委員(
久野喜孝)
花の名前だったと思います。
◆
消防長(
相羽輝二)
恐らく何か意味があったと思うんですけれど、あと、ここに書いてある悩みというのは、全国どこの
消防団をとっても、ほとんどこの悩みは、みんな入っています。
それで、今、女性
消防団に限って言うと、いわゆる農村、あるいは漁村で、昼間、母ちゃんしかいないところ、ここはものすごくモチベーションが高いです。
我々が地域を守る、火事も、お年寄りも、女性が守るという意識がものすごくモチベーションが高いです。そういうところは、何をやらせてももう、生きていかなければいけないという、そういうのがありますので、ところが、都会になればなるほど、どちらかと言うと、女性の
消防団員も居たほうがいいというイメージにだんだんなってきて、そうするとおのずとモチベーションも下がります。
今回たまたま視察していただいたところは、こういうことも大体やっています。
大府市の場合は、ここまでやっていないです。
特に、「
大府市への反映」の中で、「市民の中から防火意識が高い人を育てて」という、ここが一番問題で、現在、女性
消防団員もおります。60歳以上の女性が3名と、あと残りは市の職員です。では、その市の職員を除いた3名の女性が、この意識がものすごく高いかというと、そこまで高くないです。
こういう人たちを本当にどうやって育てるかというのは、やはり、その女性
消防団員が本当に、私たちが救命講習の先生もやり、あるいは地域の一人の年寄りを、防火診断みたいな、そういう火災警報器だとか、そういうことも含め、あるいは、保育園で自分たちが手づくりした紙芝居で、子供たちにも教育したりとか、もうそういう意識の高い人でないと、こういうことってなかなか進まないんですよね、実態としてね。
独り言のようになってしまうんですけれど、例えば、
大府市でこういう意識の高い人、こういう人を探すというか、手を挙げさせるのには何がいいか、この視察に行って、そういう人たちが居るということは、これはどこかで発掘してきたと思うんですけれど、おそらく2、3名が、私たちがやろうというのがスタートだったと思うんですけれど、こういう人たちを探す、そういうきっかけというのは、何かいいお話でもありましたでしょうか。
◎
委員(
鷹羽登久子)
では、女性
消防団ということで、女性からお答えさせていただきますが、三郷市さんの活動で申し上げますと、アザレア分団さんというのは、もう本当に、何て言うのかな、かつてのバスガイドさんの制服といいますか、あんな感じでもう団服とは全く別のユニフォームを持っておられまして、それこそ、市民イベントの中でハンドベルの演奏をしたりだとか、直接、防火・防災に関わらないイベントのようなところでも露出を高めると、いろいろ市民が集まる場に出ていっていただいて、その中で啓発をするという活動をしていますので、消防に限定しないイベントにも積極的に出ていくことで、一つには、「ああ、こういう活動もあるんだな」という、視覚的に訴えるという側面はあったのではないかと思われます。
それで、アザレア分団さんでは、やはり主力の年齢は、40代、50代というふうにお聞きしています。若干、家庭の手が離れたぐらいのお歳の方ということで、体を使って消火活動をするということではなく、もう完全に啓発、啓蒙のためのグループということですね。
消防団全体というか、消防本部全体で受け付ける「こういう講座をやってほしい」、「こういう啓蒙活動に来ていただきたい」というオーダーが、特にアザレア分団は非常に多いということでありました。
家庭と掛け持ちの範囲内であられるので、その全てを受けるのはどうかなと思うぐらいの勢いで消防のほうには、アザレア分団さんに来ていただいて、まさに今、例えでおっしゃっていただいたような、紙芝居であったり、
大府市で言うと、「ファイアーX」がやっているような、ああいう着ぐるみを、戦隊のタイツコスチュームで、アザレア分団の
皆さんが登場してくださって、子供たちの前でそうやって実演しながら教えるといったこともやっておられまして、露出が増えることで、そういう活動もあるんだということで、関心を持っていただくというのもあると思います。
それをやることで、今度はどんどんオファーが来るということがやりがいにつながっているようで、消防本部としても、「これを全部受け付けたら、アザレア分団さん、大変じゃないですか」と言いながらも、来たオーダーを全部お示しすると、ほとんど「わかりました」と言って、頑張ってくださる。頼られることでモチベーションが上がるという相乗効果で、団員さんは継続してくださっているようで、「忙し過ぎて、ちょっと困るわ」ということで抜けた方は、そんなにおられないというようなお話でした。
参考になるかどうかわかりませんが。
◎
委員(
鈴置英昭)
大府市の場合、女性団員というのは、それぞれに分散しておるでしょ。あれをこのアザレア分団みたいに、女性は一括して、本部なら本部に集めて、そこでやれば、今言ったような、そして、さっきじゃないけれども、ユニフォームも見栄えのいいやつにして、例えば、ハンドベルでもいいんだけれども、オカリナでもいいんだけれども、そんなことをやるとかして、ちょっと見方を変えると、女性のパワーが集約して、活躍がしやすくなるかなという感じは持ちましたけれどもね。
◎
委員(
守屋孝)
向こうでいろいろ話を聞かせていただいて感じたのは、実はこの三郷市も、実際、今、十何名、女性の分団員がみえますが、要は、後継者がいないんですよ。
それで、なぜかなと言ったら、今、鷹羽副
委員長が言ったように、非常にやることが多い、多忙、平日の昼間のやること、なかなか後継者がいないということで、実は今、苦慮しておると。新しい人に入ってもらいたいんだけれども、なかなか入っていただけない。
ということは、やはりやることが多過ぎて、やはり支障が出てきておる。ということを考えますと、
大府市でもしこういう形を展開していきたいという話だと、そこの辺も踏まえてやらないと、あれもこれもやってもらうというのは、非常に、市民受けはいいんですが、やるほうは非常に大変で、苦労されておるということも実際聞きましたので、そこら辺をどういう形で、この
委員会でまとめて提案していくかというのは、今後検討せんといかんと思いますけれども、無理はさせてはいかんなというのはちょっと感じました。
◆
消防長(
相羽輝二)
やはり感じたとおりで、まずは本当に2、3人のものすごく熱い人がいないと、まずスタートしないと思います、これは。
それで、熱い人がいると、仲間が増えていって、今度、人気が出てきたので、今忙し過ぎるというところにつながっていると思うので、本当にそのリーダー的な存在を、単なるイベントに出るだけの
消防団員ではなくて、どうやって市民をそこまで引っ張っていくかという、そういう強いリーダーシップを持った2、3人を、どこに出現してくるかというか、どこでそういう人を見付けてくるかというのが、ここがもう、キーポイントはまさにそれが全てだと言ってもいいぐらいだと思うんですね。
やはり女性の場合ですと、家庭があって、子供さんだとか、育児だとか、いろいろと忙しいんだけれど、でも消防が大好きぐらいの人を持ってこないと、なかなかこれは難しいと思います。
今、やはり
皆さん同じことを感じられたと思いますので、参考にというか、ああ、同じ考えだったなというところです。ありがとうございました。
◎
委員(
久野喜孝)
特に、この三郷市の
消防団の特徴と言いますと、
大府市は大体30歳までで、市の職員が半分ぐらいおると。三郷市は、市の職員は1人か2人しかいません。年齢は、40代、50代、60代が中心です。特に50代ね。
というのは、もうすごく郷土愛に燃えておる市民が多いということで、今までは東京へ勤めて、行って帰ってくる、寝に来るだけだったと。それで、大体50歳ぐらいになると、地域のことも少しはやらないといけないかなというような気持ちになってきて、この
大府市でいきますと、中央町の中にも一丁目から七丁目までありますが、この三郷市はね、分団が7分団だったかな、大きく7分団があって、1分団に10組ぐらいあるんだね。それで、1組が10人から15人ぐらい。要するに組だわね、
大府市でいくと。駅前組とか、そんなようなところに分団があって、それで、分団の詰所も全部あるそうです。全部で何十あったかな、忘れちゃったけれどね。とにかく、
大府市とは全然、機構が違います。
やはり地元を愛する気持ちに市民がなるには、今の
大府市の体制を少し見直す、
委員長が言ったように、見直す時期が来ておるかもしれませんね。
◆
消防長(
相羽輝二)
一言、今のことで、これで1年と少し、
消防団の幹部、分団の幹部と、
消防団を何とか
活性化したいということでやってきました。
それで、やはり一番訴えてきたのは、意識改革、これを訴えてきました。団幹部の意識改革、団員の意識改革。
やはり
市役所の職員が増え過ぎたということで、とにかく地元の団員を確保する。それから、一方では、今、愛三工業さんが非常に協力してくれておるんですけれど、事業所で
消防団員を確保すると。愛三工業も今、2名ぐらい確保してくれまして、豊田自動織機の長草工場へ研修に行ってまで、何とか愛三工業もそういう事業所になりたいという、そういうところまで企業の方にも協力をいただいて、意識改革をやっています。
やはり今の郷土愛も含めて、それも一つの意識改革だと思いますけれど、やはりそういうふうに変えていかない限り――でも、いつも言っているのは、1、2年では絶対に変わらないので、もう10年掛けてもいいから、皆で意識を変えていくという、そういうふうで、今、実際にやっています。郷土愛も含めて、これは
消防団だけの問題ではなくて、
大府市民全部がそういう郷土愛に燃えないと、なかなか進まないと思います。
ありがとうございました。
◎
委員(
鷹羽登久子)
年齢の問題がどうもあるようなんですね。先ほど久野
委員のほうから、40代、50代が主力だよというお話があったんですが、
大府市の場合は20代が中心になっておりますけれども、地域への帰属意識が実は20代が一番低い世代で、その地域への帰属意識が一番低い世代を主力に置いている時点で、なかなかそれはハードルが上がるのではないかと。
それで、30代とかになって、家庭を持ち、子供を持ちすると、ここに地に足を着けて暮らしていくんだという意識がようやく付いてくるのが、晩婚化もあって30代後半以降になるだろうと。
それで、そうやって、この
土地に根付いて暮らしていこうという意識を持った辺りの人たちをターゲットといいますか、そういった方たちを取り込むということは、20代を取り込むということよりもハードルは随分低い。30代、40代になってから入ってこられる方の中には、PTAの父ちゃん活動やなんかのネットワークの中から、地域ということ、根ざすということに目を向けられて、自らの意思で入ってこられるという方が幾ばくか見受けられるというお話は、若干参考になるかなと思ってお聞きした次第です。
○
委員長(
早川高光)
ほかによろしいですか。
産業振興部長。
◆
産業振興部長(伴正)
今回、
農業関係に多く御視察を行っていただきましたので、1点だけお聞かせいただきたいと思います。
農業体験農園の関係でございます。
上尾市のほうで御視察をされているようでございますが、
大府市と上尾市、都市近郊という形の大きなくくりでは同じような形だと思うんですが、おそらく東京近郊の
農地に対する考えと、それから、名古屋に対する
大府とのその位置関係の中で、
農業体験農園、確かに、昨年度より実は私ども
大府市の中でも1園開設をいたしまして、いわゆる市民農園とは違う形のものをスタートさせておるんですが、東京近郊では非常にこの体験農園というのが盛んで、多くの方が、開園をすると、どっと入ってくるというのを伺っておって、まさにそのところを視察していただいたと思うんですが、私ども
大府市の中で、同じような感覚かなと思って、これは個人の方でなくて、法人の方に開設をしていただいたんですが、開設した場所が、吉田というか、げんきの郷の近くのところでございましたので、どうしても周りにあまりにも畑が多過ぎて、共和のほうのところでこれができれば、また多少違うのかもわかりませんけれども、どうしても人がなかなか農園のほうに、逆に手が挙がりづらいような状況がありまして、随分やはりその地域によって、同じ
大府市でも違うのかなという感覚を現実的に今、持っておるんですが、御視察をいただいて、この
農業体験農園が今後、
大府市でも本当にやっていけるんだという率直な、その辺のお考えをどのようなふうに逆に皆様方のほうがお持ちになったのか、お考えがもしあれば、お聞かせいただければと思います。
◎
委員(
山口広文)
僕は耕作放棄地に集中しておったもんですから、今、部長の言われた話と少しずれるかもわかりませんけれど、最初のイメージとしては、いわゆるサポーター、
大府市がやっておる、そんな感覚だったけれども、もっと農家のところへ入り込んでおるという印象を受けましてね、そういう点では、単にお手伝いではなくて、何て言うんですか、その体験農園自身も
農業の経営というのか、あれにどっぷり入って、やってみえるなという気がして、じゃあ、
大府市でどうしたらいいかというところは、十分まだ、何て言うんですかね、飲み込めていない部分があります。
でね、ちょっとごめんなさいね、少し違いますけれど、耕作放棄地でさっき議論になった、集約の問題ではなくてね、あそこはね、飛び地ばかりで、そのままにしておくんですよね。さっき言われました、
委員長の
報告で120人ぐらいの高齢者が、人海戦術でとんとんとんとんというふうに飛んで回るということだものだから、集約をしないでもやれるのかなということが一番印象に残りましてね。
部長の話にはちょっと十分答えられていませんので、どなたか今の体験農園をお願いします。
◎
委員(
鷹羽登久子)
今日は私、視察の資料を手元に用意しておりませんので、記憶の範囲でお話させていただくんですが、練馬方式という方式で、まったく手ぶらで来ていただいて、全て苗から肥料から、農機具から、全て農家さんのほうで用意していただくという形でやっておられるということで、
大府市の今の体験農園がそれに近い形なのか、ちょっとそこら辺、まだ私、比較が十分できていないんですが、その練馬方式で、それこそ、アパート住まいの方がやってきて、そこで体験していくことができるということと、農園の利用料は、もちろん利用者の方に払っていただくんですが、3割以上って言っていたかな、払っていただいたもの以上に収穫もあるということで、実際に土を触りたいという意思がもちろんあって来ていただいているので、そういった意味での満足感と、利用料をはるかに超えた収穫が上がるという、その両面で評価をしていただいているというようなことでありました。
農地を提供する農家さんにとっても、そういう形で、うっかりと言うか、なかなか手を出しきれない、このままだと活用しきれない
農地になりかねないところを、補助制度を利用して市民にそうやって提供することで、農家さんに対しても、利用する市民に対しても、双方にメリットがある形で続けさせてもらっているというような
説明を聞いております。
◆
産業振興部長(伴正)
今、補助制度とおっしゃられましたけれど、どんな補助制度なんですか、そこでは。
○
委員長(
早川高光)
開設するのに補助の制度があるというふうに聞いております。
◆
産業振興部長(伴正)
開設するのにですね。私どもは行っておりません。
○
委員長(
早川高光)
ほかによろしいですかね。
農業委員会事務局長。
◆
農業委員会事務局長(
深谷信重)
耕作放棄地の関係を視察していただいて、ありがとうございます。
これはどこの市町でも難題を抱えておって、本市も深谷市さんと同じように耕作放棄地の全体調査もしておりますし、
農業者からの意向調査もしておるんですが、現在、増えたり減ったりというような状況でございます。
それで、今、
農業をやっている方が、昭和1桁代、10年代の方がまだ頑張っておりますけれども、こういった方がやめられると、かなりの量が今後出てくるもんですから、そういったことが深谷市さんでもあったのか。あと、こういったことに対応する方策は何か出ていたのか。それを教えていただきたいと思います。
○
委員長(
早川高光)
先ほどの担い手不足、順番に変わっていく、今やっている方が少なくなっていくというのは、あると思います。
それで、ここでやっていたのは、全体調査をして、それをホームページ、「アグリハローワーク」というものなんですが、それに掲載することで、4年半たったところで、7ヘクタールが解消できたよというような話がありましたので、
大府市でも年々増えていくもんですから、一生懸命されておって、だいぶ減らしてもらってはおるんですけれども――というところですかね。
◎
委員(
山口広文)
ちょっと記憶になってしまうもんですから、まずは
農業委員会の
皆さんの姿勢が非常に熱心で、
大府市ももちろんそうですよ。
当日は、何人か
会議に来ていただいたし、それから、市民にやはりこの
農業委員会の活動の提供を、さっき
委員長が言われたように、年に2回か3回、広報みたいな形でお知らせをするということで、もちろん耕作放棄地はどこも難題ですけれど、やはり深谷市さんで思ったのは、何て言うんですかね、
大府市も努力をしておるので、増えるのを今のところ防いでおるんですけれども、ここは更に、少し毎月の活動がかなり活発なのかなという、ちょっと抽象的なんだけれど、実はね、そういう印象を受けました。
ただ、この前、大雪があって、
農業共済で補償がどうだとかね、余談ですけれど、玄関に入ってすぐのところで農家の方が、もう半年近くになるのに
農業共済から補償がおりないとか、何か言っておいてくれとか、市民の方が言っておりましたけれど、それぞれいろいろ困難を抱えて、努力をしているなという印象を受けました。
○
委員長(
早川高光)
水道部長。
◆
水道部長(
長谷川重仁)
皆さんがいろいろと質問をされているので、最初に行かれました逗子市の
下水道の関係で、資料をいただいた2ページの中で、(2)の「具体的な施策」の中で、
下水道使用料の適正化ということで記述があるんですが、逗子市は約63パーセントを使用料で賄ってみえるということで、これが多いのか少ないのかということなんですが、実際、逗子市でどれぐらいをめどに使用料の適正化を図っていかれるのかというようなことはありましたか。
◎
委員(
山口広文)
年次はちょっとはっきり記憶がないんですけれど、
下水道ビジョンの中に、そこの部分、経営の合理化の部分でやはりうたってありまして、私は検討事項みたいな印象を受けたんですよね。当然、そういう時代が来るのでというような言い方をされていました。
それで、
大府市と違って、合流方式がまだ20パーセントぐらいあったですかね。それで、耐震化も含めて、その前にやはりやるべきことが、
大府市より経費が掛かるのかなという思いを実はしましたので、何て言うかね、そこの
整備が終わらないと、実際に手を掛けられないのかなというのが私の印象なんですね。
それで、少し
委員長と見解が違うかもわからないけれど、
下水道ビジョンは
補助金をもらうためにつくったわけでしたので、今はそういうことはないそうですから、別につくらなくてもいいわけですね。むしろ、やはり今から課題をどう解決していくかという、そういうことで言っていましたよ、向こうもね。当時はそういう強い指導があったから、つくらないと
補助金がとれないから、つくったけれど、今はそうではないようですよということで、あまりそのことにはこだわらないほうがいいのかなというのが私の印象です。
○
委員長(
早川高光)
よろしいですかね。
それでは、ただいま
報告した内容につきましては、議会だより及びホームページにその概要を掲載してまいります。
また、各視察先から頂きました資料については、議会の図書館に保管してありますので、参考にしていただければと思います。
以上で、
委員派遣の結果
報告を終了します。
以上で、本日の議題は全て終了しました。
最後に、市長から御挨拶をいただきます。
◎市長(
久野孝保)
どうもありがとうございました。
とりわけ行政視察につきましては、大変参考になりました。
特に当事者意識として問題に当たっていただいたということは、私どもも共感するところでございます。大変ありがとうございました。
また本
会議でも、どうぞよろしくお願いいたします。
○
委員長(
早川高光)
以上で、
建設消防委員会を閉会します。
閉会 午前10時05分...