稲沢市議会 > 1999-06-10 >
平成11年第 3回 6月定例会−06月10日-05号

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  1. 稲沢市議会 1999-06-10
    平成11年第 3回 6月定例会−06月10日-05号


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    平成11年第 3回 6月定例会−06月10日-05号平成11年第 3回 6月定例会     議 事 日 程 (第5号)                       6月10日(木曜日)午前9時30分 開議  第1 議案第48号 稲沢市介護認定審査会の委員の定数等を定める条例の制定について  第2 議案第49号 稲沢市公務災害救慰金の支給に関する条例の一部を改正する条例について  第3 議案第50号 稲沢市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例について  第4 議案第51号 稲沢市非常勤消防団員退職報償金の支給に関する条例の一部を改正する条例について  第5 議案第52号 稲沢市道路線の廃止について  第6 議案第53号 稲沢市道路線の認定について  第7 議案第54号 平成11年度稲沢市一般会計補正予算(第1号)  第8 議案第55号 平成11年度稲沢中島都市計画稲沢土地区画整理事業特別会計補正予算(第1号)  第9 一般質問  第10 報告第3号 専決処分の報告について  第11 報告第4号 平成10年度稲沢市一般会計継続費繰越計算書の報告について  第12 報告第5号 平成10年度稲沢市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告について  第13 報告第6号 平成10年度稲沢市公共下水道事業特別会計繰越明許費繰越計算書の報告について  第14 報告第7号 平成10年度稲沢市土地開発公社事業会計決算の報告について  第15 報告第8号 平成11年度稲沢市土地開発公社事業計画、予算及び資金計画の報告について
     第16 請願第8号 公共施設巡回バス運行を求める請願 出 席 議 員(29名)    議席番号     氏   名         議席番号     氏   名      1番    山 田 宗 廣          2番    箕 浦 敞 夫      3番    飯 田 辰 男          4番    野々部 尚 昭      5番    加 賀 盛 勝          6番    山 本 平 和      7番    仙 石   稔          8番    石 田   茂      9番    桜 木 琢 磨          10番    大河内   明      11番    星 野 茂 子          12番    安 井 利 彦      13番    村 上 秀 臣          14番    内 藤 和 秀      15番    平 手 久 志          16番    渡 辺 幸 保      17番    竹 市   慧          18番    松 田 俊 彦      19番    安 井 文比古          20番    近 藤 春 市      21番    服 部 開 一          22番    柴 山 孝 之      23番    山 本 秀 男          24番    飯 田 瑛 一      25番    加 藤 光 男          26番    河 村 三 朗      27番    鈴 木 幹 雄          28番    坂 上 国 弘      30番    飯 田   勇 欠 席 議 員(1名)      29番    加 藤 鐘 一 地方自治法第121条の規定により出席を求めた者   市長       服 部 幸 道       助役       吉 川   昭   収入役      松 尾   光       教育長      鈴 木 宏 昌   市長公室長    谷     勇       市長公室次長   川 口 芳 行   総務部長     中 村 文 彦       総務部次長    大 木 和 也   総務部次長    吉 田 愛 孝       福祉保健部長   佐 藤 公 也   福祉保健部次長  山 田 重 男       福祉保健部次長  川 村 荘一朗   福祉保健部次長  樋江井 文 夫       経済環境部長   家 田 鐵 彦   経済環境部次長  牛 田   勇       経済環境部次長  塚 本 一 利   建設部長     太 田 征 二       建設部次長    太 田 政 之   建設部次長    宮 崎 弘 已       建設部調整監   梶 浦   喬   都市開発部長   橋 本 英 明       都市開発部次長  服 部   豊   都市開発部次長  海 田 照 夫       都市開発部調整監 大 野 紀 明   市民病院事務局長 原   清 満       市民病院事務局次長山 西 祐 三   教育部長     福 本 雄 治       教育部次長    丹 羽 正 利   教育部次長    松 本 利 元       秘書広報課長   渡 辺 義 憲   人事課長     吉 田 哲 夫       情報管理課長   加 藤   優   地域振興課長   奥 村 素 英       庶務課長     安 藤 兼 光   契約検査課長   吉 田   博       課税課長     渡 辺   肇   児童課長     後 藤   博       介護保険課長   伊 藤 善 信   保健センター所長 阿 部 秀 機       商工課長     塚 本 義 勝   農務課統括主幹  小 林 一 一       市民病院医事課長 平 山 隆 義   土木課長     住 田   正       都市計画課長   浅 野 雅 巳   区画整理課統括主幹柴 田 伸 治       都市拠点開発課長 大久保 冨士雄   会計課長     生 駒 登枝雄       教育委員会学校教育課長                                   斉 場 一 雄   教育委員会生涯学習課長            教育委員会美術館長後 藤 郁 夫            村 橋 勝 機   監査委員事務局長 木 村 鈴 子 議会事務局職員出席者   議会事務局長   伊 藤 幹 夫       議事課長     大 西 善 嗣   議事課副主幹   伊 藤   進       議事課副主幹   岡 村 辰次郎   書記       高 山   誠                                 午前9時32分 開議 ○議長(飯田瑛一君)  おはようございます。  ただいまから継続議会の会議を開きます。  ただいまの出席議員は29名でありますので、議会の成立を認めます。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりでありますので、これをもって報告にかえます。  これより日程に入ります。  日程第1、議案第48号から日程第8、議案第55号までの質疑及び日程第9、一般質問を行います。  順次発言を許します。  質問及び答弁は簡潔にお願いいたします。  飯田 勇君。 ◆30番(飯田勇君) (登壇)  発言通告の順序に従いまして質問をいたします。  第1は、稲葉霊園の官民境界問題について質問いたします。これは地方自治法違反ではないか、こういう副題をつけさせていただきました。  稲葉霊園管理組合のことを通称「稲葉組」と申します。組合員のことを通称「組員」と申します。私も組員です。服部市長も組員であります。 630人で構成されております。この問題を簡単にまとめて申し上げますと、稲葉組が所有いたしておりました稲葉一丁目 128番の土地の一部が知らぬ間に道路敷地になっているので、官民境界を明確にして是正措置を講ずるか損害を弁償してもらいたい、こういう問題であります。現在も稲葉組と稲沢市は係争中であります。この問題の発端を説明いたしまして、質問をいたします。  稲葉組が使用いたしておりました墳墓地を、平成3年1月7日に稲葉組の了解なしに稲沢市の所有として保存登記処分がなされました。その理由は、ポツダム宣言による政令第15号第2条によるものだと説明されております。これは、大政翼賛会にくみして戦争に協力した町内会や部落などの解散禁止の政令であります。  ここで、この問題でちょっとお尋ねいたしますが、稲葉組の所有地を稲沢市の名義に保存登記をしたとき、議会の承認を得たかどうか。  それから、平成3年1月7日に稲沢市内の共同墓地などの所有権を全部稲沢市に移転登記いたしました。平成3年です。これが 304筆を移転登記、それから23筆を所有権移転登記いたしております。これは本人たちに了解して行ったのかどうか、また議会に諮ったのかどうか、この点をまずお尋ねいたします。  政令第15号は、平和条約が締結された後に、昭和27年10月25日に失効になっております。効力を失っております。したがって、このような法律行為は行えないはずであります。いかなる理由か、教えていただきたい。  それから平成3年7月5日、稲葉組組長、加藤陸郎さんは、不動産所有権保存登記の抹消手続を求めて異議申し立てを行いました。市当局は、平成3年8月22日に不動産3筆を稲葉組に返還する回答をいたしました。そして、平成3年12月11日に抹消登記をいたしました。これは、地方自治法第96条第1項第6号の規定によって財産処分の議決が必要ではなかったか、議決を行ったのかどうか。  その中の一つ、稲葉一丁目 128番の 3,527平米の一部の土地が問題になるのであります。墓地用地が市道に使われているのではないか、こういう問題であります。それで、稲葉組の代表の方々が異議申し立てをいたしました。その経過について申し上げ、質問を第2にいたします。  稲葉組代表が平成10年1月29日から平成10年7月22日に異議申し立てを提出するまで、土木課へ7ヵ月間のうちに12回訪問されました。その間に、6月29日に墓地用地105.20平米を無償貸し付けにするという契約書が提示されました。稲葉組代表は無償貸し付けをお断りされました。そして7月10日、見せてもらいましたものは、昭和48年10月2日付、新谷市長の稲沢市告示第25号、市道路線供用開始に関する告示の書類であります。道路法第18条第2項の規定によるとされております。しかし、他人が所有する土地を公の目的に供するには、原則として、あらかじめ所有権や地上権を稲沢市が取得しなければなりません。ところが、土木課では権限の取得はしていないことを言明いたしております。土地の権限無取得によって道路の使用開始に対しまして、その損害を賠償せよという異議申し立てが出されたのは当然であります。  そこでお尋ねをいたします。墓地用地105.20平米の無償貸し付け契約書まで用意されましたが、墓地用地を道路に使用していることを認めた上で契約書を用意されたものかどうか、それをまずお尋ねいたします。それから墓地用地105.20平米は何を根拠に計算されたのか、お尋ねいたします。  土木課長は、7月10日に稲葉組代表との話し合いの中で、権限のないまま供用開始されている、このことをお答えになっておりますが、間違いないかどうか、このことを確認させていただきます。  3番目に、異議申し立てに対しまして市当局の取り扱い態度について質問をいたします。  平成10年7月22日、稲葉組組長、加藤陸郎が行政不服審査法により異議申し立てを提出いたしました。行政不服審査法第25条による口頭意見陳述を申し入れました。そして、審査の公正と具体的規定について文書回答を要請いたしました。市当局は、平成10年7月27日付で文書回答をしてまいりました。それには、審査機関も担当部署もない。庶務課で受け付けをし、担当部署へ回付して対応したい、このように書いてあるのであります。  8月17日文書で、審査法の精神で意見陳述の機会をつくり、土木課は被告と同じようなもんだから除斥して第三者的機関で審査機関をつくるべきだ、このような申し入れをいたしました。8月24日文書で、無回答なので、申し入れ事項はさまざまありましたが、これは全部承認されたものと判断する、このように文書を送りつけたわけであります。  さらに9月14日文書で、承認事項の確認と意見陳述の機会をつくってもらいたい、このように要請をいたしました。それでも市当局からの返事が来ないので、稲葉組代表が庶務課長に会われました。庶務課長は、審査する第三者機関がないから審査できない、こういう返事でありました。そして、この件は処分庁でなく、上部機関だと思っている。上部機関はどこかと聞きましたら、また口頭陳述は義務規定になっているがどうかという質問に対しまして、愛知県に問い合わせている、こういう返事でありました。  稲葉組代表3名の方が、10月21日、愛知県地方課に出向き、指導を仰ぎました。地方課のSさんは、稲沢市からは何の問い合わせもありません。市道のことだから稲沢市だと思う。事を進めるように話をしておきますという返事でありました。そして、県の地方課から翌日、電話で返事がありました。土木課と話し合えるように庶務課で進めてほしいと話をいたしました、こういうものであります。平成10年9月25日に稲葉組代表は服部市長に会われました。るる話をなされまして、土地権限の取得がないまま道路認定は違法だから是正してほしい。また、異議申し立ての審理を迅速に行ってほしい、こういうようにお話をいたしましたら、市長は、よく話をしておくと、このようにお答えになっているのであります。ところが、その後、何の返事もない。放置されたままであります。  そこで質問をいたします。市民からの異議申し立てに対して、審査できないというのは一体どういうことか。それから、市長は担当に話しておくと返事をされておりますが、どのように話をして指導されたか。庶務課と土木課がキャッチボールをして、公務員としての責任を果たそうとしていない。私は極めてけしからんと思っておりますが、市長はどのように思っているか。  稲葉組墓地は、稲沢耕地整理事業にも、北山土地改良事業からも除外されております。墓地の土地面積は江戸時代のままであるはずであります。名古屋法務局稲沢出張所備えつけの地図には、市道00-207号線は無番地のところがあります。線が引いてあるだけで、道路は存在しておりません。確認ですが、そのことはお認めになりますか。  それから道路工事の際、骨が大量に出たと古老が言っております。平成になってからの側溝工事でも骨がたくさん出てきておりますから、墓地を道路として使用していることは間違いありません。平成4年3月19日付の稲道第 329号で、故加藤勝見市長の名で異議申し立てに対する回答書、これは別の異議申し立てでありますが、この回答書の中に、今後、沿線関係者と協議し、了解を得て道路用地を明確にしていきたいと思っておりますので、御協力をお願いいたします、このように回答されております。それから7年間経過いたしておるのであります。こうした問題、なかなか難しい問題ですけれども、やる気があるのかどうか、きちんとお答えいただきたい。  また、古い公図、法務局にあります公図でありますが、ここに稲沢町高原、道路の南側でありますが、3筆の墳墓地約 600坪が載っております。これがどこへ行ったのかわかりません。わかっておったら教えていただきたい。  それから、法務局の公図と稲沢市の課税課にあります地籍図と墓地の面積が大きく違っております。ちょうど、どちらに合わせればよいかよくわかりませんが、東側で約1メーター違っております。長さが南北 100メーターありますので、簡単に計算いたしましても 100平米の食い違いが生まれていると推測するのであります。なぜ公図と地籍図が食い違っているのか、こういうことが境界紛争の種になります。地籍図が間違っておれば、これを正しいものに直していただきたい。  稲葉組組員が現状の墓地面積を簡単に実測いたしました。素人の測量でありますから誤りがあると思いますが、登記簿面積から大幅に面積が不足いたしております。古老に聞いてみますと、昔の墓の境界はリヤカーが通れるくらいの通路がありました。そして、墓地は2メーターぐらい高いところにあったので、そののり面の面積が相当あったはずであります。法務局の公図無番地の不接合地ということが表示されておりますが、その部分が多分当時の墓ののり面ではないか、このように推測をする次第であります。市当局は、公図が間違っているんだと、だから実測して公図を訂正したい、このように言っておりますが、この公図上の不接合地についてどんなお考えか、御見解をお聞かせください。と同時に、現状の墓地面積を市当局で実測していただきたい、これが稲葉組の方々の強い要望であります。御見解をお聞かせいただきたいと思います。  2番目に、西町プールの移転が進まないと区画整理がおくれてしまうという問題であります。質問は、表題のとおりであります。  西町の住民には二つの意見が流れております。プールの移転計画が発表されないということは、区画整理はまだまだ先だなという御意見。もう一つは、早くやってもらいたいが、計画がはっきりしないと自分の家の建設計画も立てられない、こういう意見であります。プールの移転について、実施計画にも上げられておりません。市長、教育長はどんなお考えか、お尋ねをいたします。また都市開発部長は、そうした現状にかんがみて、市長、教育委員会へどのように報告をし、働きかけをしてみえるのか、報告をしていただきたいと思います。  3番目に、県の補助金カットについてであります。  愛知県は、第3次行革大綱で、単独補助金一律30%カットと市町村への上乗せ補助金廃止を明らかにしてきました。愛知県は6月の補正予算で明確にすると言っておりますが、明確になってきておると思います。当初、稲沢市の影響額は総額5億 3,000万円と聞いておりますが、これがどのように変わったのか。
     稲沢市や、稲沢市にある私学、民間保育園、社会福祉法人などに多大な影響を及ぼすわけであります。この影響額について、後日で結構ですから、全体の影響額の一覧表をいただきたいと思います。これは要望にしておきます。  次に、ごみ焼却施設は、平成10年、11年のカット額はどれだけか。  それから県単補助で、特別障害者手当在宅重度障害者手当在宅寝たきり老人手当、遺児手当について、対象人員と影響額はどうか。また、稲沢市の上乗せ補助金は幾らになっているか。県単補助がカットされた分は、稲沢市が今年度は肩がわりしているだろうと思いますが、その辺はどうか、今後どうするのか、お考えをお聞かせいただきたいわけであります。  それから愛知県の敬老金、80歳以上 5,000円、85歳以上1万円支給されておりましたが、これが廃止になりまして、米寿と数え年 100歳の節目に変更されたと聞いておりますが、その中身と、稲沢市は敬老金についてどういうお考えをお持ちか、現実の状態はどうか、お尋ねするものであります。  それから福祉法人、民間保育園の運営費補助金の影響額はどうか。また、使用料と申しますか、保育料と申しますか、その影響はどうなるのか。  私学助成について、大学、高校、幼稚園の運営費と、それから授業料、保育料はどうなるか。  その他、老人医療、乳児医療、国民健康保険税、水道施設など、愛知県の補助金カットの影響はどうなるのか、この点をお尋ねするものであります。  4番目に、環境問題推進計画を示せ、こういう環境問題の質問であります。  海上の森でオオタカの生息が確認されました。オオタカというのは、こういう顔をしております。目をよく見てください。確認されたのは、3つがいの営巣と、他のオオタカがまだ生息している可能性があるということがはっきりいたしました。愛知万博は、21世紀に向けての環境万博を標榜いたしております。県当局は、オオタカに影響しないように現行スケジュールで進めるなどと記者会見を行っております。これはとんでもないことであります。オオタカの営巣と繁殖活動を保護するには、オオタカのえさを確保しなければなりません。上空4キロ四方の自然の森が必要であります。環境庁も5月17日に、八田広子参議院議員の質問で、地域全体がオオタカの生育に適した地域で、環境を保全することが大事だ、このような答弁をいたしております。  日本共産党は、海上の森での開催を白紙に戻して、開催の是非を県民投票で行うべきだ。また、会場については青少年公園や陶磁器資料館などを使用して簡素にやれと、抜本見直しを主張いたしております。また、跡地利用の 6,000人の新住宅市街地開発などとんでもないんだと、中止すべきだと、このように主張をいたしております。また、これは財源上からいきましても、こういう計画は見直しをすべきだと主張をいたしておるのであります。また、徳山ダム建設現場からクマタカ8つがい、イヌワシ1つがいが生育していることを環境庁が発表いたしました。これは5月26日、八田、瀬古、佐々木国会議員が環境庁を訪問して明らかになったものであります。今や八田広子、瀬古由起子は日本共産党タカ派であります。日本共産党が主張いたしております猛禽類保護と自然環境を守り、むだな公共工事を見直して、財源を福祉や教育に使うべきである、この世論はますます大きくなりつつあるのであります。市長は、こうした世論や日本共産党の主張についてどのような見解をお持ちになるか、お尋ねするものであります。  もう一つは、稲沢市の環境問題であります。環境を守るということは、一朝一夕ではできません。服部市長のように泰然としていて、環境問題の前進をつくり出すことができるのでありましょうか。私ども文教経済委員会が、ことし上越市へISO問題で視察をいたしました。上越市の担当職員に、個別の会話で、他市に先駆けてどうして上越市がISOを実施できたのですか、このように尋ねましたら、担当職員は「市長のここが違います」と頭を指でさしました。大変私は印象的でした。  環境問題は、ごみ、リサイクル、ダイオキシン、大気、水質、騒音、臭気、地盤沈下、交通、エネルギー、こういう問題を初めといたしまして、生活環境一般から日本農業を守るという問題まで、大変幅が広いのであります。先回も、メダカを守れという意見もありました。稲沢市は水郷地帯でありますから、メダカ、フナ、コイ、ドジョウ、エビガニなど、子供のころの懐かしい思い出がたくさんあります。村里を守るということも大きな環境問題の一つであります。  こうした総合的な環境問題を前進させるには、どんな考えで進めていくのか。市長個人や市職員の範囲ではなく、10万市民の意識変革も進めていかなければならないと思います。そのための方策として、シンポジウムや講演会や、研究会や先進地視察、市民の交流など、さまざまな活動が必要ではないかと思うのであります。ISO認証で目標値を設定して、それを追っかけるのも大変な事業でありますけれども、それだけでは足らないと思います。その土台となる市民全体の思想といいましょうか、哲学といいましょうか、確固たるものが必要であります。私はここで、服部市長の環境問題に取り組む哲学を披瀝していただきたいと思います。  もう一つ、環境問題で質問したいのは、この問題に取り組む人的な保証、財政的な保証についてであります。今の人員でいいのか、今の財政規模でいいのか、そうした点で服部市長の政治姿勢がくっきりしてくるのであります。昨日も市長の公約のことがあれこれ質問がありました。それは、意欲が見えてこないからであります。市長の意欲、抱負、そういうものをぜひ私どもに聞かせていただきたいと思います。  5番目に、図書館建設はどうなっているのか。  私どもが行いました市民アンケート活動で、図書館の稲沢市の貧弱さ、批判の声がたくさんありました。また、新しい図書館をつくってほしい、こういう声も積極的にたくさんありました。図書館というのは、単に児童・生徒の学習の部屋ではありません。生涯学習社会の中核となる施設でもあり、地域情報の拠点でもあります。稲沢市民の精神的豊さをつくる中心的な施設であります。  そこで、図書館行政について質問いたします。  図書の蔵書冊数についてどうか、図書の購入冊数についてどうか、これを県下各都市と比較して稲沢市はどうなっているか、以上をお尋ねいたします。  それから、市民会館駐車場の中に図書館を建設する計画を故加藤勝見市長から聞いておりました。これはどのあたりにどんな構想で建設する計画であったのか、教えていただきたい。服部市長になって、この計画は中止されたと聞いております。なぜ中止になさったのか、お尋ねをいたします。図書館の建設はいつごろなされるおつもりなのか、お尋ねをいたします。  6番目に、地方分権一括法案について質問いたします。  現在、国会で審議の真っ最中であります。質問の中心は、この法案が通りますと、稲沢市にどのような影響をもたらすかということであります。まずこの点をお尋ねしておきます。   475本の法案のうち、地方自治法を中心として、たくさんの市民への影響が出てまいるのであります。今まで国の下請にされておりましたその一番の理由が機関委任事務でありました。これを廃止する。廃止されれば本来の地方自治が取り戻せる、分権が確立するんだということを思いましたが、あに図らんや、地方自治体を今よりも一層統制管理を強くしていく法案であります。法定受託事務、こういう名でもって、今までの機関委任事務をほとんど移行したにすぎません。また、自治事務という名称で、これまで以上に国による統制・関与が可能になる仕掛けをつくったのであります。  例えば高知県の非核港湾条例、これは橋本大二郎県知事が、アメリカの船が入港したときに、核兵器を積んでいるのかいないのかはっきり返事して、積んでいないという船しか入港させませんよという条例であります。この条例をつくるということになりましたら、外務省が大変な圧力をかけました。港湾の管理者は県知事でありますから、現在では外務省が圧力をかけることしかできない。ところが、一括法案が通りますと、是正要求を外務大臣が出すことができます。この是正要求が出されますと強制的に従わなければならない、こういう法案になっておるわけであります。沖縄の米軍基地の用地問題でも、特別措置法の改悪で、先回は大田知事が住民投票を行っていろんな形で抵抗があったわけでありますが、幾ら住民投票を行いましても、大臣の命令で従わなければならない。例えば御嵩町の産廃問題、これも住民投票でいろいろと決せられていったわけでありますが、こういう住民投票は無視される。厚生大臣の是正措置、命令によって、法律でこれは従わなければならない、こういう仕組みになるわけであります。自民党の国会議員は、わがまま自治体をなくせ、こういうような発言まで出しております。例えば、昨日、環境条例を稲沢市もつくってはどうか、こういう平手議員からの御発言がありました。こういうものを国の基準よりも強いものをつくった場合に、これはいけませんよといって厚生大臣が言ったらつくることができなくなる、これも一つのそういう方向であります。また、稲沢市が現在持っております開発指導要綱、また大変御努力なさってつくられた大型店の環境整備の要綱、こういうようなものまで大臣の一声で勧告されますとやめなければならない。その上、新ガイドライン絡みの国家統制があらゆる面で強化されてくるのであります。そして、地方分権なら地方で仕事をやらせるんですから、財源を地方へ渡さなければなりません。ところが、この一括法案の中に財源はびた一円も入っていないのであります。  そして皆さん、ただいまから質問いたしますが、水道法、消防法、教育行政に関する法律、公立病院、道路法、市町村合併促進法、地方議員の定数等々、そういう問題が今議論の的に上がっておるわけでありますが、これが稲沢市の場合どのようになるのか、お答えいただきたいと思います。  以上で質問を終わります。 ◎市長(服部幸道君) (登壇)  飯田議員の御質問にお答えをさせていただきます。  稲葉霊園の問題でございますが、私も組員の一人とさせていただいております。  稲葉霊園の市道の00-207号線につきましては、稲沢耕地整理組合の施行の耕地整理事業によりまして築造されました2間道路と、昭和59年に南側を1間拡幅したものと合わせて3間の道路でございまして、その敷地につきましては公共用地であると認識をいたしております。今後の対応につきましては、担当によく協議をして整理するようにということを申し伝えておるところでございます。  また、キャッチボール、いろいろと指摘をされておりますが、それぞれの部長におきまして的確に対応して整理をしてほしいという要請をさせていただいておるところでございます。  墓地組合の代表の方もお見えになり、それがたしか5月だったと思いますけれど、それから担当の方にそれぞれ指示をしまして、最近では塀もきちんとできました。それだから何かこれは円満に話がついたなあと思っておりましたんですけど、こうした中に土地の過不足の問題、そんなことがあることにつきましては深く理解をしておりませんでした。これらにつきましても、いま一度それぞれの担当の意見を聞いて、行政で整理をせないかんものにつきましては整理をさせていただくことになろうかと思いますが、いずれにいたしましても、近隣の地権者の皆さん方の御理解と協力を願ってまいらなければならんというふうに考えておりますので、その節にはよろしくお願いを申し上げたいと。  また、西町のプールの移転の問題につきましても、御承知のように、いろいろな事業が山積しております。だから、このプールが移転しなければ区画整理が進まないということじゃなくして、このプールの用地も活用願って、速やかに区画整理の方もお願いしたいと。  また、今の話で、かつての役員会の折にもお話がいただけました。確かに稲沢の町内であの広大な用地をいま一度確保するには、どうした手法があるのかなあということを考えておるところでございます。稲沢町の管内であれだけの土地をまとめようと思いますと、若干日時が要するんではなかろうかなあというふうに考えますが、これも競泳プールとして一つの50メータープールでございますので、そうした面も考慮しながら適地を探さなければなりません。そのほか、区画整理に要しますそれぞれの施設の換地の代替地の一つとして活用をされておる側面もございますので、確かに教育施設ではございますが、その底地は児童館施設にも回って、今度の区画整理、それから社会福祉会館の問題にも回っております。教育一課だけの問題ではなくして、こうした問題は稲沢市の全体の問題でもございますし、また、せんだって役員会でもお話がございました、管内でつくるということにつきましては、今、用地交渉がすぐまとまるかどうかというのが一つの懸念をしておるところでございます。こうした面は、内部調整を速やかにしまして方向づけをしてまいりたいと。競泳プールはあそこの50メーター一つでございますので、どの程度どうやって生かせるのか、本当に全面的に移転をせないかんのか、それはどこでいいのかということは、これはまた皆さん方にもお諮りして進めさせていただかないかんというふうに考えておるところでございます。  それから県の補助金カットの問題でございますが、新聞等で御承知のように、いろいろな示しはされておりますが、詳細にわたってはまたそれぞれの部局へこれからおりてくるところでございます。平成11年度の当初予算におきましては、単独補助金の一律30%カット、国の補助金事業の上乗せ補助金の廃止を発表されているところでございますが、稲沢市におきましても、減税による財政状況の悪化と重なりまして、非常に厳しい内容でございます。本市といたしましても、3月議会において答弁いたしましたように、住民の暮らしと福祉・教育に直接影響あるものにつきましては末端行政を担当している市が補てんしなければならないという考えには変わりございませんが、福祉医療につきましても、県は平成12年度、制度見直しに向けて今後検討されるとのこともございます。基本的には市の単独事業として続けていくことは、現在、本市の財政状況をかんがみ、少し無理ではないかと考える次第でございます。来年につきましても、現在、県の補正予算の内容の詳細及び来年度の制度の見直しの状況を早目に把握しまして、対処方を進めさせていただきたいと考えておるところでございます。  また、環境問題に市長の姿勢は生かせというようなこともございます。  さきに、オオタカ問題について、2005年に開催されます日本国際博覧会の会場予定地でございます瀬戸の海上の森でオオタカの営巣が確認されたことによりまして、議論を呼んでいるところでございます。県知事さんは、7日の定例会見の場で、23日開催の定例県議会の場において、オオタカの営巣を発見したことによりまして会場計画への影響は避けられないとし、オオタカと共生する新しい万博のあり方を示すと述べられております。私も、自然と共生する愛知万博にしてもらいたいと考えております。  環境問題につきましては、私たちの生活する周りにはさまざまな環境が取り巻いておりまして、ダイオキシン、ごみの減量、リサイクル、不法投棄、河川の汚濁等、山積をいたしております。特に選挙公約のISOの認証取得、剪定枝のリサイクル化に向けて先進地を視察して、また講演会、シンポジウム等に出席をさせ、取り組んでいるところでございます。これらそれぞれの問題に対しまして、市民、各種団体の協力を得る中で、快適で住みよい生活環境の構築に努めてまいります。  環境問題に取り組むためには、今の人員、財政規模でいいのかにつきましては、税収の落ち込む中で極めて厳しい状況にございますが、第3次総合計画、第3次稲沢市の行政改革大綱に基づきまして実施しているものでございます。職員の配置等につきましては、今後検討をしてまいりたいと考えております。  御承知のように、稲沢も40年、市制をしきまして経過してまいりました。40年前は、それぞれのメダカの問題もございましたが、センチョウ沼があったり、三菱の池があったり、そうした中でこの稲沢市もスタートしたわけでございます。これほど急速に社会が進展して水質の汚濁が進み、こうした問題は予測をされていなかったと思います。そうした要因もございまして、河川の改修一つにしましても、おくれがちになっておるところでございます。稲沢市は、緑を基調としてこれからの将来像も考えていかないかんということで、樹木の保存等についても稲沢市の制度として取り組んでおるところでございます。人の目に映ります自然の移り変わりは、皆さん方が一番御承知でございます。昔に戻ればいいかといっても、なかなか40年を経過しました今日、40年前のところへ戻れということはできません。新たな中で、やはり緑を生かしたまちづくりにいそしんでまいりたいと考えております。  次に、図書館建設の計画はどうなっているかということでございます。  文教施設としての図書館の整備は、重要な課題であると認識をいたしております。  図書館行政についてでございますが、現在の図書館は、先人の御尽力によりまして、近隣市町に先駆けて、昭和50年3月に総合文化センターの複合施設として開館をいたしたところでございますが、また一方、市民センターの公民館図書室におきましては、56年4月に明治市民センターから順次、千代田、6年には稲沢市民センターまで全域を整備し、皆さん方のお役に立つ図書を整えてまいりました。また、本年8月から図書館と各市民センター図書館をオンラインで接続する予定をさせていただいております。  市民会館用地に図書館を建設する計画、また建設時期はとお尋ねでございますが、この用地の購入の際には、地元の皆さんの多大なる御理解と御協力のたまものによりまして、ああした用地の提供を賜ったことでございます。当初の建設予定では、市民会館の整備が完了したら次に図書館建設をと考えておりましたが、今日に至りましても、まだ時間がかかる事業と思案をしている次第でございます。と申しますのも、第3次稲沢市総合計画では懸案となっております長期的課題が山積をしているなど、総体的な検討を要する中で取り組んでまいりたいと考えております。  服部市長が図書館の建設を破棄したとか。破棄した覚えはございません。計画としては持っておりますが、ただ一言、皆さん方にも御理解をいただきたいのは、あの建設の折に、皆さん方にもこの広大な駐車場は市民会館の運営の中で必要であるというようなお話をいただきながら、市民会館建設の折には隣接地で用地を求めた方がいいわなあという御意見もあることは承っております。また、図書館の建設につきましては、諸般の事情等を考えながら進めさせていただかなければならんと考えております。  それから地方分権の問題でございます。  3月26日に閣議決定しまして、29日、第 145回通常国会に提出され、審議されておるところでございますが、 475本の法律案が出されたものでございます。内容としましては、国が自治体に仕事を代行させてきました機関委任事務制度を廃止しまして、自治事務と法定受託事務とに区分するもの、国等から権限移譲、必置規制の見直しなどでございます。法案が成立すれば、本市におきましても条例化等の事務が必要となりますので、こうした問題も御理解を願いたいと思います。詳細につきましては、公室長の方から説明をさせますので、よろしくお願いを申し上げます。 ◎教育長(鈴木宏昌君)  西町プールの移転でございますが、財政状況の見通しに合わせてと言われましたさきの市長答弁のとおりでございます。よろしくお願いをいたしたいと思います。  それから図書館行政についてお答えをいたしたいと思います。  図書館は、限られた施設・設備ではございますが、教養、調査・研究、レクリエーション等、市民の広範な学習に資するよう運用してまいりました。御質問の市の蔵書数は、平成11年3月末現在13万 239冊でございます。また、平成10年度の図書購入冊数は 6,321冊です。  当市の状況と県下の状況については、図書館サービスの指数、人口1人当たり、これは1998年の図書館年鑑でございますけれども、蔵書数、稲沢市は 1.3冊、県下13市平均では 2.1冊。購入費 128円70銭、これについては稲沢市でございます。県下13市では 305円でございます。このように、当市の図書購入費ランクはいささか低水準にあります。 ◎市長公室長(谷勇君)  地方分権一括法案についてお答え申し上げますが、機関委任事務の廃止後は、自治体の仕事は自治事務と法定受託事務の二つになり、その割合は55対45になるわけでございます。本来、国の役割であります国政・選挙にかかわる事務や、戸籍など地方で処理した方が効率的な事務を自治体が法令によって引き受けるのが法定受託事務でございまして、一方、自治事務は、法令の範囲で自治体が地域の実態・実情に合わせて自主的に扱うことができるものでございます。  自治事務の例といたしましては、都市計画決定の事務などがございます。また、国等から権限移譲につきましては、市町村の規模に応じて権限移譲がなされるものでございまして、指定都市、中核都市、人口10万人以上の市、20万人以上の市、そして、すべての市とすべての市町村の区分に分かれまして、本市におきましてもすべての市とすべての市町村に該当するものが権限移譲されるわけでございまして、その事務を御紹介申し上げますと、すべての市の関係につきましては、文化財保護法の関係によります史跡、名勝、天然記念物の軽微な現状変更等の許可だとか、児童・扶養手当の受給資格の認定等、商店街振興組合法の関係の商店街振興組合等の設立許可等につきましては市の方に移管がされるわけでございます。また、すべての市町村へ移譲すべき事務につきましては、鳥獣の捕獲・狩猟等の許可等の関係と、市町村立の学校の学期の決定、そのような学校教育法の関係に伴うもの、そしてまた身体障害児、精神薄弱児に対する日用生活用具の給付の関係、児童福祉法の関係でございます。  そのようなもの等が市の方に移管がされるわけでございまして、御意見をちょうだいいたしました水道法等その他の法律の問題につきましても、やはり水道法の関係でも国から県の方にも移譲されることがございます。例えば水道事業者、水道用水供給事業者に対する合理化勧告等につきましてもそのように権限移譲される部分もございますが、細かい法律等の内容につきましては、今後とも関係機関の方と連絡を密にしながら掌握し、稲沢市といたしましても条例制定や規則の改廃等、整理に努めてまいりたいと、このように考えております。よろしくお願い申し上げます。                (「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(飯田瑛一君)  坂上国弘君。 ◆28番(坂上国弘君)  暫時休憩をお諮り願います。                (「賛成」と呼ぶ者あり) ○議長(飯田瑛一君)  ただいま坂上国弘君から休憩動議が提出され、賛成者がありますので動議は成立いたしました。  本動議のとおり決することに御異議ございませんか。               (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認めます。よって、暫時休憩いたします。                                 午前10時28分 休憩                                 午前10時42分 再開 ○議長(飯田瑛一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  中村総務部長。 ◎総務部長(中村文彦君)  稲葉霊園の総務関係についての御答弁を申し上げます。  昭和22年政令第15号につきましては、町内会、部落会、またはその連合会等に関する解散・就職禁止、その他の行為の制限に関する政令のことであり、ポツダム宣言の受託に伴い公布された政令でございます。この政令につきましては、昭和27年4月11日に廃止され、昭和27年10月25日から失効となっておりますが、この政令に伴う効果は現在でも生きております。  この政令第2条第1項において、町内会、部落会、または連合会に属する財産は、遅滞なくこれを処分しなければならないと規定されております。また、同条第2項において、この政令施行後2ヵ月以内に同項の規定により処分されないものは、当該町内会、部落会、またはその連合会の区域の属する市町村に帰属するものと規定されており、承継により保存登記をいたしたものであり、市長の権限の範囲内であるため議会の承認を得ておりませんが、平成3年1月7日から平成3年1月31日にかけまして 327筆の保存登記が完了しておりますが、実質的な所有権の権利は、各町内会、各部落会に権利があるものと思っております。これまでも字持財産につきましては、譲渡申請を提出していただき、議決後、地元の行政区等に譲与させていただき、地元行政区で有効に活用いただいている状況でございます。  稲葉組の土地につきましては、その後、平成3年7月5日付で稲葉霊園管理組合から異議申し立て書が提出されて、その回答を平成3年8月22日付の文書にて回答されておりますが、その中で、不動産の所有権については稲沢稲葉組にあるとの回答をさせていただいておりますので、よろしくお願いをいたします。  また、土地の処分については議会の議決が要るんじゃないかというお話でございますが、稲葉組の土地の抹消登記につきましては、財産の処分ではなく、錯誤による土地所有権保存登記抹消手続であるため、議会の議決を得ていないものでございます。  次に、市民からの異議申し立てに対しての審査請求についてでございますけれども、道路線供用開始についての処分は、道路法第18条第2項の規定により、道路管理者がそのものを工事することとされ、これに対する異議申し立てについての窓口は土木課でございます。稲葉組の代表者は、処分をした土木課ではなく、それ以外の第三者的審査機関をつくるべきだと言ってみえますが、機関委任事務であれば上級機関に審査請求もできますが、本件のように市固有事務についての異議申し立ては処分庁であり、その担当は土木課となり、道路管理者である市長が処分した本件を他の担当課で審査することはできないという趣旨でのことを申し上げたものでございます。  次に、地籍図と公図との関係でございますが、課税課が管理している地籍図は、地方税法で定められています賦課資料として処理をしているものでございます。地籍図は、法務局の公図をもとにトレースしたものを青焼きにした感光紙で保管しており、行政サービスの一環として、その地籍図をコピーして市民に発行いたしております。そのような過程を経て作成した地籍図と、法務局の公図との若干の誤差が生じるのはやむを得ないものと思っております。  なお、地籍図には公定力のない旨を表示して発行をいたしております。ちなみに「地籍図利用についての注意」ということで、この地籍図は課税上の参考図面を複写したものですから、公定力のあるものではありませんから御理解ください。2番目として、この図面作成について不備・不鮮明な点がありますが、あらかじめ御了承くださいというPR等も行っているところでございます。  次に、県の補助金カットの問題でございますが、現在、県議会は23日から開催をされる予定になっておりますけれども、その県議会に提案される予算の内容が新聞紙上等では発表されております。また、その補助金のカット等の問題につきましては、現在県議会で審議され、どのような審議がされて、どうした結果になってくるかということについても、まだ現在の段階では不明でございます。そうした中において、詳細についての補助金のカット率、またカット額等についての把握は困難でございますので、総体が把握できました段階にはお示しをいたしたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。 ◎建設部長(太田征二君)  稲葉霊園の問題について御答弁させていただきます。  稲葉霊園南の市道00-207号線の道路敷地について、名古屋法務局稲沢出張所備えつけの地図上で存在していないことは承知をいたしております。このことについては、稲葉組の代表より、霊園内に道路が入っているので、借地でも買収でもいいから市の方針を示してほしいと話があり、その件について昨年何回も話をさせていただいたところであります。稲沢市としましては、この道路は稲沢耕地整理組合の耕地整理事業により築造された2間道路であり、また耕地整理事業は霊園敷地を除外して行われた事業でありますので、この道路は霊園敷地に入っていないと認識をいたしているところであります。  また、この道路がなぜ法務局の地図に存在しないかにつきましては、昭和59年の住居表示の施行に伴い、従来の地図に表示されていた道路敷地を表示しないまま再編したことに起因していると考えております。代表者と話し合う中で、法務局の地図が正しいのではないか、もし間違っておれば何を信用すればよいかとか、過去のことを言っても難しくなるので現在の地図をもとに処理してほしい、また後日、稲沢市で調査して地図の間違いがわかれば相談に乗る等の申し出の中で、今後、地図訂正を行い、道路敷地が明確になった時点までの考えの中で無償借地契約の案を提示したところであります。  面積 105.2平方メートルについては、地図上ではかった概算の面積であります。  土木課長が権限のないまま供用開始されていると答えたことにつきましては、昭和48年10月2日付で告示した当該道路の供用開始の告示に関して、権限の取得はどのようになっているかの問いに答えたものであります。道路を供用開始するには、敷地の権限を取得していること、道路の形態ができていることの要件が整っていなければなりません。この道路は、耕地整理事業で築造された道路であり、敷地は公共の用であるため権限の取得の必要はないので、権限の取得は行っていないと答えたものであります。  平成4年3月19日付の回答に対しての以後の対応に手間取ったことに対しましては、非常に深くおわびを申し上げます。  古い公図の稲沢町高原の墳墓地3筆約 600坪につきましては、古い地図上には3筆の土地は存在していますが、名古屋法務局稲沢出張所において旧台帳を調査しましたが、その3筆の土地台帳はなく、面積も、その土地自体が耕地整理等によってどのようになったかわからないところであります。  公図の不接合につきましては字界が接合しない状況をいい、このような箇所は市内においても多く見受けられます。  墓地の面積測量につきましては、市としてはできませんので、よろしく御理解賜りますようお願いを申し上げます。  今後につきましては、関係者の皆さんの御協力をお願いしまして、法務局の地図訂正を行い、道路敷地を明確にしたいと考えておりますので、御理解と御協力をお願い申し上げます。以上でございます。 ◎都市開発部長(橋本英明君)  西町プールの移転が進まないと区画整理事業がおくれてしまうという御質問でございますが、お答えをさせていただきます。  稲沢西土地区画整理事業では、西町プールは移転する施設として事業計画の変更手続を経て、本年5月20日に変更認可を受けたものでございます。西町プールの移転時期につきまして、区画整理事業を施行するものといたしまして、早く移転をしていただくように、関係各課への働きかけはもとより、実施計画、あるいは予算要求時期など、機会があるごとに早い時期に移転していただくようお願いをしているところでございます。今後も機会あるごとに早い時期に移転できますようお願いをしてまいりますので、よろしくお願いいたします。 ◎教育部長(福本雄治君)  私学助成の運営費に係る県補助金のカットにつきましては、報道によりますと総額で15.2%の減と伺っておりますが、まだ決定ではございません。市内の私学の方でもまだ明確な影響額の積算はできていない状況でございますが、各学校の意向では、今のところ補助金カットによる授業料への影響は避けたいという方向で努力していくということでございますので、よろしくお願いいたします。 ◎福祉保健部長(佐藤公也君)  県補助金のカットに伴っての影響額はどうかということでございますが、先ほど中村総務部長がお答えをいたしましたように、県からは詳しい通知は来ておりませんが、新聞報道の中での関係でお答えをさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  まず特別障害者手当につきましては、本年度から国が 160円値上げをされますので、それに伴って県はその 160円分をカットしていきたいというようなことの報道でございまして、稲沢市では 124人の方が該当しますと11万 8,000円ほどの減額なんですが、総体的には手当の総額では変わらないというようなことでございます。
     在宅重度障害者手当につきましては、所得制限を設けるということでございますけれども、所得制限にひっかかるという方についてはございませんので、現行どおりだと思います。  在宅寝たきり老人手当、遺児手当は、現行どおりというふうに聞いております。  また、敬老金につきましては、88歳と 100歳という節目方式をとるということでございます。88歳ですと 153人の方がことしは1万円ということです。 100歳は4人でございますが3万円、合わせますと 165万の支給ということになりますが、今までですと 1,914万 5,000円程度いただいておりますので、差し引き 1,749万 5,000円ほど減額になるんではなかろうかというふうに思っております。  それから民間保育所の運営費補助金でございますが、これは 2,700万円程度の減になるんではなかろうかというふうに見ております。  次に老人医療、乳児医療関係につきましては、福祉医療につきましては本年はさわらないということでございますので、影響はございません。  そのほか、福祉給付金につきましては1月からの実施ということでございますので 355万 4,000円ほどの減と、それから国民健康保険事業費の補助金につきましては 802万 6,000円の影響が出るんではなかろうかというふうに見ておりますが、いずれにいたしましても、県のはっきりした額を見まして、その影響を見、そして、その対応につきましては他市等の動向も見ながら、また財政当局と打ち合わせをしてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(飯田瑛一君)  答弁漏れはございませんか。  飯田 勇君。 ◆30番(飯田勇君)  今の補助金カットで、ごみ焼却場の施設の補助金カットなどは、総務部長はちゃんとわかっているんじゃないですか。わからんから言わないなんて、おかしいんじゃないですか。それから水道の問題もそうですね。石綿管の補助金は明確にカットされていますよ、水道議会で。そういう問題、わかっておってわからないという、こういう答弁はおかしいと思いますね。再度お願いします。 ◎総務部長(中村文彦君)  私、先ほど御答弁申し上げましたのは、総体について判明していないということでございまして、答弁漏れということで。  水道の方につきましては、私の方で把握をいたしております。大体、水道企業団の老朽管の更新事業が、現在、県の補助を受けて進めてきたところでございますけれども、補助金の見直しの中での要綱の改正がされまして、本年度以降、補助対象外となるものでございまして、平成11年度の影響額は 1,000万円程度になるものと推測をいたしております。 ◎経済環境部長(家田鐵彦君)  県の補助金のカットにつきましては、総務部長が申し上げたとおりでございますが、私の方では、10年度と11年度の中で、まだ県の方から一応11年度につきましては詳しい情報もございませんが、想定しますと、例えば10年度につきましては1億 3,531万 6,000円でありますが、これにつきましては起債と一般財源でお願いできました。11年度につきましては、まだ詳しい情報はございませんが、これも予定として県がカットされますとという数字でしか申し上げられませんが、3億21万 2,000円であるんではなかろうかというふうに思っております。 ○議長(飯田瑛一君)  飯田 勇君。 ◆30番(飯田勇君)  稲葉霊園の問題ですが、錯誤だから議会にかけなかったということですね。そういうふうに今聞きましたが、ちょっと問題があると思いますけれども、そういうことはさておきまして、私は、耕地整理事業で墓地はなぶらない、そういうことを繰り返し聞いておりましたが、西町の83歳の方にいろいろ聞きました。その方のお話だと、小学校6年生のときに道路工事が行われておりまして、しゃれこうべがたくさん山に積まれておったので、そこへ石をぶつけたら随分しかられたと、そういう記憶を私に申されておりました。耕地整理事業、随分古い話でありますので、あそこの土地区画がどんなふうになったのか、いろいろ古い公図を調べてみても、なかなかわかりにくい点がたくさんあります。その中での問題であります。  法務局の現在の公図を見てみますと、無番地の部分が明確にあるんですね。さらに古いその地図を見ますと、不接合地ということになっていて、そういうものが集積して無番地になっているんじゃなかろうかと。推測の範囲ですけれども、2メーターも高いところにお墓があって、大体高さの半分が傾斜になりますので、そういうものが累積しておったんじゃないかと。しかし、現在の現況の面積が素人ではかってみても足りないというのは、これが一つははっきりしているんです。ですから、東西に取られている部分もあろうかと思いますけれども、どちらにしても、道路の中に昔の墓が含まれて道路として利用していたんじゃないかということは十二分に推測できるところであります。  そこで、こういう古い話から、境界等の問題、大変難しい問題でありますが、市長というのは市民から見れば最高の方で、おやじさんみたいな立場なんですね。こういう難しい問題を市長が解決しないと、どなたも解決できないんです。私は、この問題をさらに審査請求で県へ出して、あるいは裁判をやってという考え方を持つんではなくして、現実に解決をしていくという立場で臨んでいただきたいと思います。私も法務局へ行きまして古い公図をよくよく見せていただきました。たくさんの疑問点があります。しかし、問題の解決が、公図が間違っているとか間違っていない、そういう議論ではなくして、最大公約数で住民合意が一番僕は必要だというふうに思います。合意をしていただく上で、きちんと測量するなり、境界を確定していってはどうか。まずその点で、服部市長が解決のために稲葉組の代表の皆さん方と話し合う時間をとってもらえるかどうか、それから解決のために市長が努力をしてもらえるのかどうか、この点のお考えをまずお聞きしたいものであります。  それから環境問題で、他都市では、例えば狭山市ダイオキシン類の排出に関する条例、所沢市ダイオキシン類等の汚染防止に関する条例、こういうのがあります。もっと全国にいろんなダイオキシンを規制する上での条例がたくさんあります。  私は、服部市長の意欲をかき立てる上で、ぜひ提案をさせていただきたいのは、ごみ焼却場のダイオキシンの排出数値を広報できちんと公表していただきたい。それから、周辺の農家の方々がダイオキシンの土壌汚染を心配されております。これも適当な箇所を汚染調査して、数値を発表して、心配ないんだということをきちんと広報でまず宣伝をしていただきたい。そして、稲沢市ダイオキシン規制条例をつくって、服部市長は環境問題をやるんだという意欲を10万市民にアピールすることが今求められているのではないか、このように私個人が思っておりますが、市長の御所見をお聞かせいただきたいと思います。  それから図書館の問題でありますが、稲沢市の図書館は大変手狭で、しかも蔵書冊数は13万あります。13万あって、県下平均の半分ちょっとぐらい。これを31市で比べますと、どべから3番目ぐらいなんです、蔵書でね。図書購入費も半分ぐらいですね。平均の半分以下ですから、これもどべに近いと思いますね。買っても並べるところがない、これが現実ですね。  私はもう一つお聞きしたいんですが、人口10万人規模の都市で図書館の基準というのは一体どうなっているか、まずこれをお尋ねします。  今度は、図書の開架冊数、書架に並んでいる冊数、これは他都市に比べて稲沢市はどうかと、このことをお尋ねいたします。  それから地方分権一括法案の問題で、これも答弁漏れなんですがね、本当は。水道法、消防法、教育行政、公立病院、道路法、市町村合併促進法、地方議員定数問題、みんな市民の暮らしに大きくかかわる問題が今出ているんです。その問題について、どう変わるのか。私どもの日本共産党の赤旗新聞で繰り返しそのことが出ていますね。部課長さん、ぜひ赤旗を読んでいただいておりますが、それでお答えいただいて大いに結構なんですけれども、一向にお答えがない。  例えば、教育の国家統制強化、これは8日の新聞ですね。今まで小・中・高校の教科についての事項を定める権限は監督庁にあったと。これを全部文部大臣に切りかえると。日の丸君が代も、文部大臣がやれと言ったら、みんなやらんならんと。こういう体制になるという現実の問題を認識して御答弁いただきたいですね。そのほか、水道、消防。これは、しかるべき大臣が水を供給せよと、自衛隊に供給しなさい、あるいは出動して救援に消防隊を何人派遣しなさいとなると、それに従わなきゃいかん問題が今議論されている重大な問題なんですよ。公立病院にしましても、小牧に戦傷病者が来たからどこどこで収容しなさい、こういう内容が全部大臣の命令一下でできるようになるということで言われております。  一昨日、公証人が、地方議員定数の問題では今度は法律で決めずに上限だけ決めるという内容になっていますね。10万都市は何人、20万都市は何人というふうに上限を決めると。上限ではなしに、公証人は下限を決めよということを主張していますね、全部出なくなってしまうので。そういう議論があるわけでありますが、または市町村合併促進法の問題についても、財政的な措置がどんどん提起されております。道路法の問題についても、一般交通を遮断して急激に自衛隊が走れるような体制だとか、そういうことがどんどん今議論されているんですよ。だから、そういう問題を、稲沢市民に大変影響があるから、だからその法律についてさらに詳しいことを皆さん方から教えてもらいたいと私は言っているんですが、一向に御答弁がない。その辺の問題について詳しく御答弁をいただきたいと思います。 ◎市長(服部幸道君)  稲沢霊園の問題でございますが、やはり行政としてやらないかんことはやらないけませんし、組長、組員の関係もございます。やはり公平なものできちんと整理をさせていただかんならんことは十分に理解をしております。だから、登記処分の関係と公図の問題につきましても、一度きちんと掌握して、お話をさせていただく機会があればお願いをしてまいりたいと考えております。  それから環境問題につきまして、焼却場から出るダイオキシンの問題については広報に載せて公表すべきだということでございます。これは、情報公開もしておりますので、結果の公表はやぶさかでございませんので、機会をとらえて、その機会には報告してまいりたいと思います。  また、周辺の農家の問題につきましては、それぞれ要望もいただいておる向きもございます。これも1件当たり 100万近くかかるようです。今、組合議会の中では、前に焼却灰を埋めたところやなんかのチェックは一応かけようと。また、要望のある部分につきましては逐次お願いをしてまいりたいと思いますけれど、稲沢ばかりでなく、そうした問題もありますので、できる限り機会をとらえて要望に沿うようにしてまいりたいと考えております。  それから国会審議中の法律通過の問題につきましては、私どもまだ不勉強でございますが、我々も本来、地方から選ばれた国会議員の皆さん方が国会で頑張っていただく形の中で生まれてまいりますので、法を守る立場にある以上、よく勉強しながら、市民の方々にも理解を求めていかないかんと考えておりますが、国においてもやはり法律の周知はそれぞれ適切にお願いをしていかないかんということにつきましては、今後も働きかけをしていかないけませんし、我々もよく勉強する中で、機会をとらえては市民の皆さん方に情報提供してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  図書館の10万人の基準については、教育長の方でお答えをさせていただきます。 ◎教育長(鈴木宏昌君)  人口10万人規模の図書館の運営につきましてお答えをいたしたいと思います。  市民の求める必要な施設・設備や資料の提供、情報サービス等が低いなど、皆さんの批判につきましては順次改善を重ねてまいりたいと思っております。公立図書館の設置及び運営に関する基準のうち、図書開架冊数と図書館が毎年受け入れる図書冊数をこの基準で試算しますと、市立図書館の開架冊数は11万 4,000冊、当市の開架冊数は、これは図書室も含みますけれども、8万 2,000冊です。それから同収集図書は2万 2,800冊、当市は 6,300余りであります。また、図書館の施設の規模は、市の人口、分館数、その他を勘案するとともに、その機能を発揮するため必要な施設及び設備を備えるよう指導がなされております。  それから例の文部省関係のお話でございますけれども、まだしっかりと確認をしておりませんので、いずれまた報告をしたいと思います。よろしくお願いいたしたいと思います。 ◎市長公室長(谷勇君)  御指摘をちょうだいいたしました各種法律の改正内容等の情報につきましては、私ども現段階ではまだ入手をいたしておりませんので、入り次第お知らせを申し上げたいと、このように思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(飯田瑛一君)  答弁漏れはございませんか。  飯田 勇君。 ◆30番(飯田勇君)  たまたまここに、文部大臣の権限が非常に強化される内容が出ております。もともと監督庁に決められたのは、地方自治体の市町村の教育委員会に相当部分を権限移譲しようということで、文部大臣ではなくして、監督庁に権限をゆだねていたと。だから、本来、立法の趣旨からいきますと、教育委員会に権限が来るのが当たり前であったわけですが、これが逆に、すべて一本化した文部大臣にこの権限移譲がなされていくと。しかも法的に明確に規定して、教育の国家統制が一挙に進むんじゃないかということが書かれております。そのことは、公述人の中にも非常に危惧を示しておりますね。戦前の教育のことを述べられ、この一括法案の中での心配を非常にしてみえるわけでありますが、法律の名称は地方教育行政の組織及び運営に関する法律、地教行法の改正、これが一つの問題に教育問題ではなっておりますね。これは、特色ある学校づくりということを一方で言いながら、一方では国家統制を強化すると、こういう教育のあり方について教育長の御見解をお尋ねします。  それから、水道なども明確に出ておりますから、非常に恐ろしい法律で、しかも 475本で、これくらいの厚さで持って歩くと重くて仕方がない。小渕内閣総理大臣は見たことがないと、中身を。それで審議するという、これがマスコミで報道されておりました。全くけしからんあり方だと、このように私は思っております。そういう点、市長さんはマスコミでお読みになったことはありますか。その辺、小渕内閣の御見解を。 ◎市長(服部幸道君)  小渕内閣の評価につきましてでございますけど、新聞等で言われておりますように、50%を超えたとかどうだとか、いろいろ言われております。これもやはり国民初め、衆参の議員の皆さん方のお支えの中で日本のかじ取りがされておるところでございます。先ほどからいろいろ言われておりますように、稲沢市もかつては住みにくいまちのワースト7位になったこともございます。皆さん方の御尽力の中で若干は改善されておりますが、まだまだこれから整備をせないかん事項が多数ございます。やはり計画行政を進めていく中で、一歩でも目標に近づけるようにさらに努力をしてまいりますので、皆さん方のお支えも引き続きちょうだいしてまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いをいたします。 ◎教育長(鈴木宏昌君)  ただいまお話がございましたけれども、私も毎朝毎朝、一生懸命で日本共産党の方の新聞を読んでおります。本当に大変有益な御意見といいますか、たくさん書いてございまして、本当にたくさん取り入れては方々でお話をしているつもりでございます。しかし、先ほどの御質問でございますけれども、私は今回のそういう改正につきまして、それほど危惧をする必要はないという形で考えております。例えば教育委員会、教育長の任命なんかにつきましても、それから教育委員の選出方法だとかいろいろございますけれども、今までと違った形というか、そういうものも出てきて、広く、教育長なんかでもそうですけれども、もっともっと民間から人材を登用せよとか、いろいろなことが出てまいりましたけれども、そんなようなことを考えますと、それほど危惧する必要はないというふうに思っております。要は認容のノーでございますけれども、そんなところで、こういう形と申しますか、議会の方々とか、実際にやっている我々とか、そういうところできちんと事を行っていけば全然問題はないというふうに考えております。以上であります。 ○議長(飯田瑛一君)  答弁漏れはございませんか。  答弁漏れもないようでございますので、次に移ります。  桜木琢磨君。 ◆9番(桜木琢磨君) (登壇)  ただいま議長さんの御指名、お許しをいただきましたので、発言通告書に従って順次質問をさせていただきます。  まず初めにでございますが、1番、職員の勤務態度についての項目から3点を指摘させていただきます。  私は、議員とさせていただく前、25年間ほどの間に、大中小の国内の企業から外国の会社まで、何百という民間企業を見させていただきました。取引先、提携先、あるいは視察先、異業種交流の会社、職業奉仕団体など、いろんな状況を思い浮かべて、市役所ほか、出先の市民センター、市民病院、消防署など、公務員さんの勤務するところに別の認識がありました。ここに共通するものは、従来から言われております職員の意識改革の根本、親方日の丸の感覚であります。同様の明確な指摘は、後の3番、市民病院云々のくだりでも申し上げることでございますが、実は昭和61年4月、累積赤字が10億円を超えていた羽島市民病院に病院再建のために岐阜大学医学部から着任された後藤明彦院長が、病院の活性化について述べておられます。同病院院長先生によると、職員は患者へのサービス精神に極めて乏しかったというふうに言っておられます。  私は、市役所職員も同じではないかと思うのであります。市役所に入る表玄関の履物の汚れ落としといいますか、アルミの敷物、あのカタカタ音が気になるわけでございます。こんなことさえ、同じところにずうっと長くいると無感覚になるのではないかと思っております。同じものが片原一色小学校にもありますので、ゴムの敷物を挟むことでカタカタ音はなくなると以前指摘をさせていただいたことがございます。市役所の方から私が推測する意見は、来客が来ると「キタキタ音」というふうに、そのままにしてあるのかなと思うほどでございます。  昭和45年竣工のこの市役所は、当時それなりの立派な設計概念があったと思いますけれども、南玄関へ抜ける通路が暗い点も以前指摘をさせていただきました。  市役所の印象は、まず入り口東側の案内係や中央ホールであったりしますが、1日約 300件はあると言われる市民課の窓口、この雰囲気もそうだと思います。課税課、保険年金、福祉、農務課、土木課、下水道課など、市民との接触が非常に多いところでございますが、あいさつや笑顔に乏しいと思う次第であります。職員同士もそうでありますけれども、笑顔はその人の品格を2倍にする表情の演出だと言われますように、これに気がついても笑顔をつくらない人、気がつかない人、さまざまな職員さんであります。小学校1年生の教室の正面に「あいさつのできる子」という額がかけてございますね。職員の皆さんはどうでしょうか。あいさつは何も時の言葉だけではなく、その市民の市への所用に対応したあいさつや態度の見直しをお願いしたいのでありますが、このことは市民サービス向上のイロハだと私は思う次第であります。  いま一つの指摘は、服装に締まりがないという点でございます。過日、ほかの議員さんが御指摘のように、夏の3ヵ月ほどはともかく、幹部職員は言うに及ばず、来客の場合、職員は上着を着用すべきではないかと思います。私はこれが接客のイロハだと思いました。後に続く若手の職員も、上司となればどういう態度が望ましいか、実際にこれを示す必要があるのではないかと思います。いつから服装自由化の決まりになったのか、お尋ねいたします。既にこの6月定例会中で、先ほどのように議員さんも御指摘のとおり、ふだん着でもいいというカジュアルな服装をいつからお認めになったのか、時期についてもお尋ねを申し上げます。  そんな服装で業務をしているのを私は締まりがないと認識しましたのは、上着を脱いだその上に名札をつけていることで、これが業務の姿だと確認したのでございます。ふだん着は、俗に言うゴルフウエア、ネクタイなしのカラーシャツでして、一宮、小牧さんがこれを取り入れたり、本市ではユニーさんもこうしたカジュアルデー、またはカジュアルフライデーを採用、新聞の記事になったことを思い出すものでございます。行政改革は職員の意識改革から始まる必要があると言っているとき、服装はその人の心のあらわれであるといいますが、市役所職員にはどんな服装の指示がしてありますか、お尋ねを申し上げます。  2番目、法律相談、合同相談の実態についてに移ります。  国会議員から我々地方議員でも、地域の住民相談を受けるわけであります。家庭裁判所の調停、市や県の相談窓口にも御案内を申し上げます。きょうは、市の相談室における実態についてお尋ねをいたしたいと思います。  この一般質問の何日か前にも、以前の企画課、今の地域振興課に担当員さんをお訪ねしますと、どんな方がどんな相談で来庁され、どんな気持ちでお帰りになったかは全く把握されておりませんでした。その説明としては、相談を予約された方は、内容にかかわらず秘密厳守が建前であり、相談員さんにお任せの状況でした。なるほどそうでしょう、私は異論はございませんけれども、訪ねる側の心情を酌むには、相談員の対応も把握されていないので、当時、企画課の中でも検討のしようがないありさまでした。  また、法律相談の弁護士さんは、ずうっと同じ先生が長年対応されていますが、このままでいいのかどうか。六法全書を開きながら、相談者の顔をあまり見ずに、相談に対応する条項は全書の中の何番かを探されるわけでありまして、問題説明に10分、法的な考え方の開示に10分ほどが平均だそうでございます。何が何だかわからないうちに時間が来てしまう感じであります。まず、相談の予約を入れるために来庁されるときは、既に本人は十分に悩んだあげくであって、それから早くて1週間、遅いと10日先にまた出直すことになります。相談を受ける市民は真剣に話すけれども、時に法律的な立場やその用語の説明に時間がかかりやすいものでございます。場合によっては、自分で直接言いにくいことを相手方と交互に相談、解決の糸口を見つけ、譲歩の上、市の相談室で処理できるところまで引き受けられれば、さらにいいでしょう。  地域振興課が来庁者の心に触れる方法が一つございます。それは、相談の予約をされた人に、また相談を受けた人に、どんな気持ちだったか、相談は役に立ったのか、年齢、括弧して年代でも結構ですが、職業、性別、先生の印象、これからの段階、その他として、差しさわりのない範囲で問題追求の上、さらによい対応に備えるといいと思いますが、いかがでございますか。消費相談になりますと、これまた多いそうであります。悩みのない市民はきっといないでしょう。市民は、皆が安心して生活ができ、稲沢市に住んでよかったと思える対応には、職員もこんな相談の対応ならいいのではないかと、みずから相談を受ける側の身になって配慮する必要があると私は思います。  市の幹部たる方々に聞いていただきたいことがありますけれども、市民生活の将来は職員の皆さんにかかっていると言っていいでしょう。自分の将来をある特定のときに偶然に人は決めるのではなくて、人は自分の習慣を決めるだけだそうであります。そして、その習慣がその人の将来を決めるのであります。その習慣とはこういうことを指すのではないかと思って、例を挙げてみます。一つ、人が話をしているのにほかごとを考えていること。一つ、いらいらして満たされない態度。一つ、他人の仕事を負うことを喜ばない心。一つ、自分に頼まれたことを人に押しつけようとする不当な考え。一つ、高い職務を持ちながら能力の少ないこと。一つ、できないことの言いわけをする立派な言葉、冷たい心を隠しての親切そうな表情。多くの機会を与えられながらとらえようとせず、能力がありながらそれを伸ばそうとしないこと。公僕という市民への奉仕の立場であるのに、法で守られている権利を先に言うなどでございます。  そこで、特に心の相談窓口ということで、当該担当の地域振興課に三つのことをお尋ね申し上げます。(1) 顧問弁護士さんとの契約の内容について、(2) 相談する側の心は現状の対応でいやされているかどうかについて、(3) 相談をした側の印象の把握と、その改善について何ができるかの3点でございます。  続いて3番の、稲沢市民病院の将来計画についてに入ります。  本題に関連して、私は、5月28日午後2時ごろ羽島市民病院に山崎事務局長さんをお訪ねしまして、昭和61年ごろ累積赤字を10億円抱えていたこの病院が再建された経緯を勉強させていただきました。すると、もともと稲沢市民病院とほぼ同じ原因であることがわかりました。  (1) 病院の経営改善・活性化に入りますけれども、こんなことについて考える人がなかったような印象でございました。  昭和61年4月、岐阜大学医学部から着任された後藤明彦院長先生はこう言っておられます。病院の経営改善には職員の意識改革が必要で、これまで病院職員は、公立病院勤務のため、親方日の丸の感覚だったとはっきり言われました。この意識改革の幾つかは民間企業なら当たり前のことばかりでございますが、例えば一つ、市民病院は市民の健康を守るためにある認識、一つ、職員は患者優先の医療を実施する、一つ、勤務時間の励行(午前8時半の診療開始)などがありまして、こんな意識を持たずに、または上司が号令をかけずにいたかと思うと。これらが実行されないまま長年にわたっていた。そのため、患者は病院から遠のき、評判も悪くなり、したがって経営も悪化していったということだそうでございます。  翻って稲沢市民病院でございますが、現在の院長、奥山牧夫先生は、時同じく昭和63年に着任されていますが、この市民病院も羽島市民病院と似たような状況でした。院長先生によると、着任当時は住田隆市長の時代で、病院職員の士気の低下が著しく、全般に活気に欠けて無気力さが目立っていたと言われております。奥山先生は、市民の医療を担う中核病院として、市民におらが病院として誇りが感じられる病院にすると着任宣言をされたそうでございます。稲沢医師会との関係はまた最悪に近い状態だったそうで、市当局としては、当時、設備がある病院、すなわち先進病院という考え方があったように感じられております。  病院の能力や核は、医療設備もさることながら、いかに医療面でよい人材が集められるかにかかっているのではないかと思います。活性化には、医療技術の進歩に合わせて最低限度の機器や設備の更新は当然でありますし、過日、答弁もございました。これも実は病院職員にやる気を出させるためにも必要でありますが、市当局の活性化に対する考え方をお尋ねしたいと思います。  (2) 病院の移転新築計画でございます。  稲沢市民病院は、地方公営企業法により、地域住民の医療福祉に寄与するよう定められている自治体病院であり、一般医療のほか、公的な医療機関でなければ対応が難しいとされる高度、特殊、あるいは先進的、救急、また本市では該当しませんが僻地医療など、採算がいい悪いにかかわらず、これらを担当するような使命があるわけなんですね。このためか、現在日本の公立病院の約9割が赤字経営だそうでございます。採算の悪い部門を廃止すれば、いつでも何とか黒字転換は可能だそうです。例えば小児科、泌尿器科、歯科などは不採算部門とされながら、市民病院の立場上、これが廃止できません。ちなみに現在、救急外来患者は年間1万人もあるそうでございます。  私は、このままでいいのかと聞けば、改築も新築移転も難しいのではないかと思う次第であります。しかしながら、現在の市民病院は、一部が昭和36年建設のもので、設計の概念が古く、廊下は狭く、2人用の病室でも医療設備を対応すると1人しか入れないほどの不便さがありまして、大体、近代医療を行うには多くの問題が露呈してまいります。  服部市長にお尋ねいたしますけれども、市長が平成6年、無投票で市長になられまして、故加藤勝見市長の市政を引き継いだが、平成3年、市内の各関係の識見者、あるいは有力者の委員さんによる稲沢病院の将来構想協議会を設置、半年余り検討したとき、移転改築しかないなどという答申が出されているようであります。加藤市長はこの答申を尊重するということでしたし、服部市長はこれを継続するということだったそうでございますが、その後どうなったのかお尋ねします。  これからの公立病院は、文字どおり日進月歩の医学、医療技術を踏まえ、地域住民に医学的、社会的、経済的、こういう面で妥当で、今日的な医療を提供、地域医療の水準を維持・向上させる義務があるんだと思います。ありますが、平成3年ごろはそれでよかったかもしれません。しかし、21世紀を目前にして、一つの自治体だけで完全な総合病院の維持・整備は無理ではないかと思います。要するに、人口10万都市稲沢で考えるか。市民の方は周辺の10キロぐらいならどこへでも行きます。お勤めや買い物は言うに及ばず、自分の健康や治療となれば20キロでもいとわない。すると、行政が変化する医療環境を考える場合、こちらも広域行政で考えないかんというふうに思います。今、マスコミを騒がす臓器移植のように、場合によっては全国規模となり、万人は一人のために、一人は万人を動かす時代なんでございます。むしろ私は、おくれているのは国であり、国の制度や法整備だと思います。そこでは、優秀な医者、医療関係者、ベテランのヘリパイロット、住民の協力意識が欠かせません。きょうは人の身、あすは我が身だからでしょうが、市長の御所見を求めるものでございます。  (3) 活性化のための頭脳集団でございます。  ヨーロッパにこんな話がございます。昔、自分の牧場はその地域で一番肥えており、自分の飼っている羊たちは幸せなはずだと自慢の牧場主が、自分の羊が1匹いなくなっていることがわかり調べたところ、よその牧場で自分の牧場よりもさらに緑濃い牧草を食べていたという小ばなしのように、幹部というもの、特に企業の社長や自治体の首長という方々は、どこでもそうでありますが、部下の方からは何も言われず、裸の王様が多いように思います。市民病院でも、最終的には市長、あなたの方針、号令でどうにでもなるように思います。  昭和63年4月、それまでの小林院長先生から、奥山牧夫院長先生が着任されてから随分と改善されたといいます。西町のある患者さんは、皮膚科にお訪ねになったところ、先生も病院の中も以前よりよくなったと好評の電話がございました。時期が一致するかどうか不明ですけれども、病棟の居住性改善のための改修、内外の塗装などをしただけでも改善になりましたね。  関係部長にお尋ね申し上げますが、移転改築も難しいとなると、稲沢市民病院のあり方に対し、現在、市長や院長に進言できる頭脳集団はありますか。去る12月議会で、市民からの声と前置きされまして、飯田勇議員さんが、今の市民病院はまるで野戦病院のように暗いこと、病院職員の質の低さなどの発言がありましたことを私は覚えております。まず口コミで一番聞くのは、そこにいい先生がいるかどうかであります。各分野で優秀な専門家がそろっている、入院したら市民が高水準の治療を受けられ、居住・資質もいいということで、その病院の格が決まろうというものではありませんか。病院経営にしろ、改善計画にしろ、市民病院や市役所の頭脳集団は外部にはあるんですか、お尋ね申し上げます。  医者はすべて、やりがいのある病院で働きたいはずでございます。医者も、医療技術者も、市が抱える地方公営企業法の拘束は受けておりません。すべて市民の健康維持・増進のため、病院における設備機器の整備・改善は不可欠だと思いますが、だれがこういうことを進言しておられるでしょうか、改めてお尋ねするものであります。  また、市が何か近代的、21世紀に向けて云々すると。都市計画であれ、この病院経営改善についても、外国語の言葉が多過ぎますので、努めて日本語で対応していただきたいとお願いをしておきます。  病院の医療陣営の改善には、どんな幹部職員が赴任されたのか、お尋ねします。  周辺の公立病院に比べても、市民が誇りにできる最新の高いレベルの医療が受けられるかどうか、簡単に御案内ください。  4.最後に、市民協力要請の仕方についてでございます。  項目は、内容的に多岐にわたるようでございますが、議員は市民と行政のパイプ役という立場で、私の思うところを述べさせていただき、質問に入ります。  (1) 市政は、市民による行政に立っているかどうかでありますが、市民による行政を考えるとき、市民は選挙によりその代表者を選び、市民の声を我々議員に託すわけでございます。市民の負託にこたえるべく議員に専念をしておりますが、大抵の場合、まちづくり推進や陳情などの例からも、議員は各行政区の区長さんとの接触が圧倒的に多いんです。個人的な住民相談もございますけれども、公職者の方々との対応が多いですね。また、一般市民には広報「いなざわ」で月2回のお知らせがなされております。  さて、ここで私は、一般市民の方々から市へ問い合わせがある中で、個人的な内容を除いて、地域の問題については都度、あるいは定期的に知りたいと思うものであります。ファクスや電子メール、郵便など投書による行政案件は開示されますか。これまで、年度初めに陳情を受けて、地域としては1年または2年など継続して土木ほかで対応を願っておりますが、その場合、議員には知らせていただきたいと思うものであります。私の経験では、地元から市長あての投書があり、これを過去に対応していた経緯を踏まえて、回答を出す前に質問状の開示をいただいたことがありました。市民による行政には、時に過去の経緯をわからずの市民からの要望が先行するときがあり、市民の代表を標榜する議員が市政報告のできる場所は限られておるようでございますので、市民からの要望、苦情などは議員にも吟味の価値があると私は思うのでありますので、よろしくお願い申し上げます。  (2) 市民の声の反映状況であります。  ただいま前の項にも関連することでございますが、この反映は難しいと思われるでしょう。このところ大都市の自治体でも不況の影響が深刻で、どこも赤字財政でございます。市や県への要望など、市民の声の反映はほど遠いわけでございます。暗い御時世になりましたけれども、視点を変えれば、市民も財政を見直すよい機会ではないかと思います。内容にもよりますが、市民の声が反映しにくいときなら、そのように市民の声に対してどのような答え方になっているのか、お尋ね申し上げます。  市民の本音には、行政のサービスはできるだけ受けたい、税金は高くなるのは困るという面がございます。政治家を選ぶとき、国から自分のまちだけにお金を集めてくれる人がいいだろうし、また、そんな市民の身勝手さが国や地方の財政危機を生んでしまったのかなと思う次第であります。  (3) 番の、放置農地の現状についてに移らせていただきます。  平成7年9月の市議会議員選挙での私の初当選を受けまして、地元、光堂川北土地改良区の顧問役を拝命し、工区内の放置農地を何とか整理したいと念じておりました。この放置農地の原因は、昭和60年12月3日の仮換地に対する異議申し立てでございまして、以降、少しずつ同異議申し立て者は減少しておりましたものの、最終的に残り10数件になりまして、同意に難航しました。平成9年10月、当時、条件つきではございましたが、そのすべてが解決され、本換地を待つばかりに進展を見ることができました。稲沢土地改良区の換地委員会理事会の方でも報告をいたし、本換地遅延地区の汚名を返上したく、関係先へ陳情を繰り返す昨今でございます。
     当該土地改良工区の場合、当時、異議申し立て中ということで、その放置農地の理由がはっきりしておりました。全面解決の後でも、周辺をよく見ますと当初の植木・苗木は育っておりますけれども、後継者問題に悩む農家が多い中、意図的に放置しておればこれこそ荒れ放題となり、周辺には多大な迷惑と考えます。一方、稲作については、数台のトラクターを保有、専門化されているようなところもございまして、減反計画の部分を除き、放置水田は極めて少ないと考えます。  まず1でございますが、専業農家と兼業農家はおのおの何軒かお尋ねし、続いて、関係の行政としては今後の放置農地の対応にどんな方針や指導があるのか、お尋ねいたします。三つ目に、その場合、農地のある市民の方々、あるいは地域の住民が周辺に迷惑をかけないよう協力の要請をお願いする必要を感じますが、行政的な手法はございますか。  4番の、公共工事と委託事業はだれのためかに移らせていただきます。  この問いに答えれば、事業計画や工事完了の物件はすべて、当然、広く市民のためでありましょう。しかし、市民は、指名業者が仕事を分け合っているだの、同じところを毎年掘ったり埋めたりしてほこりにまみれる、当該地区における生活の不便さを訴えられております。水道や電気、また舗装の修復だのと頻繁な公共工事に、時に市民からのうんざりという声を、あるいは表情を見聞きいたします。市民側の印象を言えば、またどこかとどこかが仕事を調整し合っているように聞こえます。そうでしょう、たしか前の12月の定例本会議に渡辺議員さんが、東大阪市の公共工事の請負の実態について約80%は談合だったというふうに調査され、発言されておられました。想像できるところであります。私も同様に、稲島町の木村建設の作業所を南北に分ける市道の路盤改良並びに舗装工事の請負状況について述べ、全体で 1,600万円の事業で5社の入札差額はそれぞれ10万円ずつ。応札のための設計図面による見積もりなら、どこが対応しても同額となりやすいそうでございます。  そこでお尋ねします。工事規模に見合うランクづけ業者しか応札できないのは事実かどうか。  こうして受けた公共工事も、一部、時には大部分が下請業者に渡されるそうですが、発注する市役所はこれを掌握してありますか。  3番目、市役所は 170億円を超える借財があるのに、文化水準の向上として数千万円、愛知県の方では1枚数億円と言われる絵画を毎年買い、荻須美術館に並べていることを踏まえお聞きいたしますが、地元が何か要望する、要望する根拠はどの関係委員会でも明確な場合、行政は税収不足、財政困窮を訴えられます。東京都や大阪府も、都民に、また府民に呼び名を変えまして同じことを言うんでしょう。市民の皆様、あるいは都民の皆様、御理解と御協力をいただきまして今年度は云々というぐあいだそうでございます。  先月7日午前9時からの明治市民センターでの合同陳情での冒頭あいさつで、建設部長は、きょうの陳情はことしと来年に分けてお受けいたすこととし、来年の陳情は13年度分とさせていただくと言われ、我々地元議員は寝耳に水の感じでありました。必要なことも財政の圧迫を受けますと、身分不相応なブランド品を買って支払いに苦しむOLに似ていると思うような感じがいたします。  民間企業は、売り上げが毎年2割、あるいは3割と減ってきますと、当然、質の見直しや給料のカットをしてすら、払うものが払えません。赤字に陥った各自治体は、協力を呼びかけるのに、みずから反省、抜本的な施策をとるべきではないのか、市民の感覚ってわかるのか、お尋ねします。部長さん、陳情の中でも、利己的な道水路の補修やU字溝の敷設、また不要不急な工事については先送りをして、あるいは理由を申し出てこれらを控えて、公共の大きな利益が優先することの認識が大事ではないかと思います。  また他方では、わずかに1件からの無理難題を条件として一歩も譲らない交渉相手の市民や業者には、大きな経済効果のため、それなりの行政指導を強力にお願いしたいのであります。我々議員には地域性はありましょうけれども、稲沢市民の代表でありますし、国が日本株式会社ならば、理事者の皆さんはさしずめ稲沢株式会社の幹部であります。2年前の議員研修会で、法政大学の松下圭一教授先生が、地方分権のくだりで、稲沢は稲沢政府と思い、独自の施策を持つことの大切さ、経済も時代も人の考えも変わるときに、法律や制度、組織がそのままでは、時代おくれの行政となってしまうのではないかと講義をされました。このとき、先生から四つの指摘がありました。私の受講メモによると、A.職員の年齢構成配分を寸胴型にするという人事計画の見直し。B.植木のまちにふさわしい緑の質量感を出し、緑に深みを配慮する。C.風格あるまちづくり、個性ある都市計画、特に大江川の汚さの返上。D.最後は、中途採用による専門家の採用で職員の資質向上の工夫、以上であります。東京から立派な講師を呼びながら、その内容を聞き、その反映に手間取るほどだから、市民の声の吟味の方はさらに後回しかと思う次第です。  市役所で職員を見ていると、公共工事、委託事業は、執行がだれのためか私は聞きたくなるんです。服部市長演出、建設部長監督の諸事業は、まさに「たがために金は流れる」でありますが、いかがでございましょうか。  これをもちまして登壇による1回目の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(飯田瑛一君)  議事の都合により暫時休憩します。                                 午前11時57分 休憩                                 午後1時01分 再開 ○議長(飯田瑛一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  服部市長。 ◎市長(服部幸道君) (登壇)  桜木議員の御質問にお答えをさせていただきます。  職員のあいさつ等が不十分だと、なかなか職員の教育も徹底していないようにも見受けられるということでございますが、接遇マニュアル等も配付をしましていそしんでおるところでございますが、もともとつくりがそれぞれに変わっておりますし、笑い方にも、それぞれの笑顔をつくるにも、せんだってもテレビで、はしをくわえて笑顔のつくり方をつくっておりましても、やはり真から笑顔のない人には非常に難しいというようなことも言っておりまして、本当に笑顔というのは難しい。しかし、職員としては皆さん方にあいさつすることは当然でございますので、そうした徹底もさらにしてまいりたい。特に早朝のあいさつやなんかにつきましては、大分行き渡っておるように私としては感じております。  それから法律相談の問題でございますが、市民の皆さん方の日ごろの暮らしの中で、困り事、悩み事の解消に対しまして法律相談や合同相談を開設しておるところでございますが、法律相談につきましては、法律的な専門知識が必要でございまして、相談内容が複雑多岐にわたるということでもございます。法律の専門家であります弁護士に相談業務を委託しておるところでございますが、法律相談につきましては、毎月第1・第3火曜日の午後1時から3時まで開設をしております。また合同相談につきましては、総合文化センターにおきまして、市からお願いをいたしました各関係機関の専門の方々の御協力によりまして、毎月第3金曜日の午前10時から午後3時まで開設をいたしております。詳細につきましては、市長公室長の方から答弁をさせます。  顧問弁護士の問題につきましては、長年にわたりましてお願いをしておりまして、稲沢の事情も非常に明るいということで、引き続きお願いをしておるところでございます。  病院の問題につきましては、市民病院の新築移転の計画につきましては、昨日の渡辺議員の御質問にもお答えさせていただきましたように、現時点では非常に財政厳しい状況下でございますので、建設の時期につきましてはもう少し先になるのではと。決して前の市長から引き継いだ精神は存続してまいりたいと思いますが、新たな医療、3次医療だとか高度医療につきましては、今回の議会でもいろいろの議員の皆さん方から御質問をいただいておりますように、お互いが3市3町では医療機器を設置して技術を競い合っておってもいかんから、広域でやれることは広域で、お互いに自分のところの特色を出しながら整備をしたらどうだという意見もちょうだいする中で調整をさせていただいております。幸い、さきにもお答えをしましたように、今回、県の方からもそうした提案もございますので、やはり広域的にお願いをしてまいりたいというふうに考えておるところでございます。  また、市民の方々の協力についてでございますが、市民の代表でございます議員さんはもとより、区長さん方には、行政を進める上では多大な御理解と御協力をいただいておることに対しまして感謝申し上げておるところでございます。特に地域に密着した行政を進める中では、市民の皆さんからの要望もお聞きする中で、きめ細かな対策を施していかなければならないと考えております。その一つとして、各行政区からの陳情書、または要望書などは、協議をいただきながら、予算化できるものは予算化する、そうした姿勢で対応に心がけておるところでございます。  また、市民の方々からの市民ファクスなどの相談、苦情、また市政に対する提言などが送られてまいりますが、回答できるものにつきまして回答するなど、迅速な処理をいたしておるところでございます。また、御要望や苦情などにつきましては、広報を通じまして、できる限り公開してまいりたいと考えておるところでございます。なかなかこうした苦情におきましても、市長のうちへじかに苦情が舞い込みます部分につきましては皆さん方に御披露することもできませんが、あそこでこうしたことがある、こうしたことがあるというようなことは日常のように生じておりますが、職員に通じてすぐやれることはすぐやらせていただくように、できることはそのように処理をさせていただいておるところでございます。  また、放置農地の問題につきまして、桜木議員さんには光堂川の北土地改良区の促進につきまして大変御尽力をいただいておりまして、まことにありがたく、感謝申し上げる次第でございます。農地の放置につきましては、御指摘のように、後継者問題や生産調整の転作事項保全管理等によりまして耕作放棄地の状態になっているものと理解をしております。詳細につきましては、経済環境部長の方でお答えをさせていただきます。  また、公共工事、委託事業はだれのためかと。公共・委託事業等は広く市民のために行っているところでもございます。そうした中で、できる限り透明性を保ちながら、広く市民の方々の期待に沿えるように施策を進めておるところでございますので、よろしく御理解をちょうだいいたしたいと思います。 ◎市長公室長(谷勇君)  職員の執務態度についてお答え申し上げます。  職員の職務態度につきまして、身だしなみ、接遇についてでございますが、桜木議員さんの御意見のとおり、あいさつの励行、笑顔での応対は接客の基本であると理解しております。さきの世論調査の結果にもあらわれておりますが、一部、十分な対応がなされていないところがありますことは事実でございます。このようなことをなくし、市民の皆様のイメージをよりよい方向にするため、さきの箕浦議員さんの御質問にもお答え申し上げましたが、このような接遇のマニュアルをお配り申し上げまして、御意見のとおり、あいさつは一番大切なことでございます。その意味におきまして、あいさつは一番初めの項目の中に掲げておるわけでございまして、職員同士の朝のあいさつは当然のことでございますが、特に市民の皆様方と接する場合につきましては「おはようございます」「こんにちは」、アプローチといたしましては、素早く「どのような御用件でございますか」、お礼、おわびの言葉等につきましては、早目に「お待たせいたしました」「大変御迷惑をおかけいたしました」、大切な別れのときには「ありがとうございました」「お気をつけてお帰りください」と、このような具体的な事例も掲げさせていただきまして職員に周知徹底を図っているところでございます。なお一層、今後につきましても接遇研修につきまして職員のイメージアップに努めてまいるところでございますので、よろしくお願い申し上げます。  次に服装についてでございますが、この是非の問題につきまして、性別、年齢、職種等により服装に対する見方にかなり差があり、難しいことであると思いますが、現在は、冬の事務服につきましては服務規程によりまして着用を義務づけております。この服装につきましては、当然ながら胸にはこのような名札をきちんとつけるということも、マニュアルの中にも服装についてのことも掲げさせていただいております。そのようなことで、冬服の事務服につきましては義務づけてございますが、夏の事務服につきましては、平成6年度から希望者のみの貸与といたしておりまして、貸与職員以外は私服で、本人の自主的な判断に任せているのが現状でございます。今後も、身だしなみにつきましては市民の御批判を受けないよう気をつけてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。  次に、法律・合同相談の実態につきましてお答えを申し上げます。  まず法律相談の契約のことでございますが、この法律相談につきましては、名古屋市北区にお住みの弁護士、加藤隆一郎氏にお願いをいたしておるわけでございまして、契約の内容といたしまして、法律相談は原則として毎月第1・第3火曜日の午後1時から午後3時までとする。ただし、相談内容等により若干時間を延長することがある。法律相談を処理したときは、遅滞なく相談処理表を提出しなければならない。法律相談で知り得た秘密を漏らしてはならない。その職務を退いた後もまた同様とする等の条件を付しまして、年間契約といたしまして78万円で契約をいたしているわけでございます。  また、相談を受ける場合には、どのような内容なのかをお尋ねして、法律的な相談の場合、相談予約をしていただいておりますが、なお時間的制限がありますので、相談の要旨をまとめて相談に来ていただくようお願いをいたしているところでございます。さきに桜木議員さんの方からも御指導をちょうだいいたしまして、私どもの現在の地域振興課になりまして、早速この相談の対応の仕方につきましても、まず5月18日に、相談にお見えになられた方につきましては、従来、感想的なことの掌握は不十分でございました。そのことにつきましても、やはり相談にお見えになられました方から御感想をいただくように書類で提出していただいているところでございますが、その中で御紹介いたしますと、とても優しく、よくわかるように教えていただき、安心することができたという方、また方向性が見えたなどの言葉もいただいておりますが、中には、時間がもう少しあればよかったという意見もいただいております。現在、弁護士さんには法律相談日ごとに契約時間を延長して相談していただいているのが現状でございますが、現在、この法律相談につきましては7月の第2回まで予約が入っている状況でございます。  次に、市民協力要請の仕方につきましての御質問についてお答え申し上げますが、市民による行政を進めるためには、区長さんを初め、市民の皆さんからの要望及び行政に対する提言など、十分お聞きする中で進めていかなければなりません。ちなみに昨年1年間、区長さんからの御陳情は約40件でございました。この結果につきましては、その都度、担当から御回答をさせていただいております。また、このほかにファクスや電子メール、投書などによる要望や苦情、あるいは提言は約90件ほどございました。これらにつきましても、担当課を通じまして、電話や電子メールなどにより回答いたしております。この中で、広く市民の方に知っていただいた方がよいと思われる内容につきましては、随時、広報「いなざわ」に掲載をいたしておるところでございます。  なお、こうした市民の声につきましては、簡単にお答えできるもの、また十分調査・検討をする必要のあるもの、あるいは多額の費用を要するものなどさまざまであります。市行政として実施しなければならないものにつきましては計画的に実施してまいりますが、昨今の経済情勢、加えて現在進めております行政改革の中で、市民の皆様に御協力をいただく状況が出てまいると思っているところでございます。こうした折に、区長さんを初め、市民の皆様方には御理解と御協力をお願いいたすものでございますので、よろしくお願い申し上げます。 ◎総務部長(中村文彦君)  市民協力要請の仕方についての中のうち、公共工事、委託事業はだれのためかについてでございますが、工事の業者指名につきましては、工事の内容、規模等を考慮する中で、稲沢市工事請負業者資格審査事務取扱要領並びに稲沢市工事請負業者選定要領等に基づきまして業者選定をいたしまして、稲沢市工事請負業者指名審査委員会に諮り、答申の決裁を得まして決定させていただいているところでございます。よって、当然ながら工事規模に相応した業者での応札になっております。  次に、入札等によりまして請負業者が決定した暁には、工事請負契約を締結し、後日、請負業者より工事工程表、主任技術者並びに工事施工計画書の提出があります。その後、工種に応じ、専門工事等が必要となる場合には、事前に稲沢市契約規則第36条第2項により工事下請承認願の提出がありますので、内容等をチェックし、承認をしているところでございます。以上です。 ◎経済環境部長(家田鐵彦君)  桜木議員の市民協力要請の仕方についての中から、放置農地の現状についてお答えをさせていただきます。  平成7年農業センサスによりますと、市内の農家数は 3,244戸であります。このうち専業農家が 377戸、第1種兼業農家が 583戸、第2種兼業農家が 2,287戸であります。  次に、行政としての今後の放置農地の対応にどんな方針や指導があるかの御質問ですが、その行政的対策といたしましては、農業経営基盤の強化の促進に関する基本的な構想を策定した中で取り組んでおるところでございますが、農地の貸し借り、受委託等に関することはJAの中で取り組むよう、農地保有合理化法人を設立いたしましてスタートをしております。また、市といたしましても、耕作放棄地が増大しないように、生産組合長及び農業委員の方に農地流動化推進委員として委嘱を申し上げ、情報の提供等に努めていただいております。  農地のある市民の方々、あるいは地域の住民が周辺に迷惑をかけないよう協力要請をお願いする必要を感じますが、行政的な手法はありますかの御質問ですが、農業経営の規模拡大を図る農業者に対し、農用地の利用集積を図り、農地の高度利用に努めているところでございます。この件につきましては、現在 100筆の約 7.3ヘクタール面積があるわけでございます。以上です。 ◎建設部長(太田征二君)  市民協力要請の仕方について御答弁をさせていただきます。  そうした中で、公共工事、委託事業はだれのためかということでございますが、先般、5月7日の明治地区の合同陳情の場において、今後の陳情についてお話をさせていただきました。例年、陳情をいただいてから箇所を地元と協議し、測量を行ってきたところでありますが、こういうことになりますと、どうしても年度の後半に集中することになりまして、工事の平準化ができないような状況であります。平成11年度の陳情については、11年度の箇所決定並びに12年度の予算要求の参考とさせていただき、平成12年度の陳情は平成13年度の予算要求の参考とさせていただいて、今後は、4月早々より測量を行い、工事の平準化に努めてまいりたいということをお話し申し上げ、お願いをいたしたところでございます。  次に、建設部所管の事業につきましては、まだ道路用地等で難問・課題も残されておりますが、鋭意努力をいたしてまいります。そうした中で、下水道事業につきましては公共下水道計画に基づいて実施をさせていただいておりますし、土木課の道水路の環境整備につきましても、市民の要望にこたえるために、関係行政区と協議をいたす中で行っているところでございます。いずれにいたしましても、広く市民のために行う事業であると十分認識をいたし、努力をいたしているところでございますので、御理解賜りますようにお願いを申し上げます。以上でございます。 ◎市民病院事務局長(原清満君)  病院の経営改善についてお答えを申し上げさせていただきます。  経営改善のことにつきましては、院内で企画委員会を組織して、そこを中心に検討させていただいております。その基本的な考えといたしまして、患者さん中心の医療を行い、患者さんサービスに心がけ、結果として病院経営が改善されるという考え方でございます。その主な内容といたしましては、収入の増、外来診療の充実、検査科業務の収益効率の改善、医療機器の有効活用、給与費の適正化、業務委託の推進等でございます。  次に活性化についてでございますけれども、御指摘がございましたように、昭和63年、奥山院長赴任以来、精力的に意識改革に努め、最新機器の導入、機構の改革により、現在は大幅に意識が改善されたというふうに思っております。また、各学会の教育病院、研修病院に指定され、県下で早く医師会及び歯科医師会と病診連携の実施要綱を定め実施させていただいているところでございます。各種学会への発表も活発で、医局のみならず、看護部、薬剤部、検査科、食事療法科の学会発表も多く、県下の公立病院では活発な方だと認識をさせていただいております。  次に診療面のことでございますけれども、糖尿病、内分泌疾患、腎不全の治療、肝臓がんの治療、脊髄疾患の治療などで、当地区のみならず、県内の医療をリードしていると考えております。県内他地区、県外からも多くの患者さんが来ていただいているところでございます。  次に病院の移転新築につきましては、ただいま市長から御答弁いただいたとおりでございますので、よろしくお願い申し上げます。  次に、市長、院長に進言できるための活性化のための頭脳集団につきましては、院長以下、副院長、薬剤部長、血液浄化センター長らは大学の医学部の教授、助教授からの採用でございまして、それぞれ各学会の重要な役を務め、全国レベルで活躍をしていただいていると思っております。当病院の院内幹部に、県内病院でも優秀な陣容を擁しておるところでございます。また、昨年、当病院から保健衛生大学に教授としてお2人を送り出しております。要するに、こうした優秀な人材に十分腕を振るっていただける条件をそろえることが大事かという認識を持っておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(飯田瑛一君)  答弁漏れはございませんか。  桜木琢磨君。 ◆9番(桜木琢磨君)  きょうは4日目でございます。新進気鋭の議員の先生方、市政万般にわたり質問され、それなりの調査、答弁をいただきました。各部課長さんにはまことに御苦労さんでございますけれども、私も2回目の質問に当たりまして、順不同でございますが、御案内を申し上げます。  まず職員の勤務態度改善その他について、職員の教育マニュアル、研修マニュアルがあるというふうに答弁がありましたけれども、これは独自に勉強していただくことが必要だと思いますけど、市役所で資料をつくって、マニュアルをつくって、言ってみれば教科書をつくって教えるわけでございますが、これはどの時間にやっておられるのかを御答弁願えますか。  次に、一部で十分な市民対応ではないということでございますが、お認めの部署はどちらが多いんですか。あいさつを第一に掲げて気をつけてやっておられるということでございますが、一部で既にお認めなんですけれども、どちらが多いですか。  次に病院関係、ちょっと順不同でございますが、奥村先生になられてもう10年を超えるわけでございますが、このころからよくなったということを市民から聞きました。しかし、機構の改革だとか、設備だとか機器の近代化について全力を挙げても、やっぱりそれを使いこなせる先生方の方で、医療のレベルが、医学関係、各学会、あるいは県内医療界によく精通しているところでないと、これはいかないんではないかと。この精通しているところが稲沢市民病院であれば、これはまことに喜ばしいことで、藤田衛生大学の方に出向されるということも今お聞きしまして、私も知らない部分があったわけでございますが、しかし、現在の設備には限界があろうというふうに思っております。1回目の質問で申し上げましたように、2人部屋にもそういう機器を入れますと2人は無理であるという関係から、今後の改善が望まれるということでございます。  また、市長の方から答弁がありました。3市3町で広域行政の中で広域医療を考えていくということでございますが、これはいつから変わってきたか。つまり、平成3年にそういう協議会ができてから徐々に変わったことを私は知りませんでしたが、既に今は広域行政でそれが考えられておるということの切りかえはいつだったか、ちょっとお知らせいただきたい。  法律相談、合同相談の実態についての中で、相談を受ける方、それから相談をする相談員さんは、いわゆるよく教育で使われますところの「T啄同時」という、こちらは助けていただきたい、相談員さんの方はこういうところにこういう解決の糸口があるという、その両方が同時に同じポイントに到達するところ、あるいは解決の糸口が得られることの心持ちが大事でございますが、私は、その10分、あるいは20分がちょっと短いのではないかというふうに思う次第でございます。  それからもう一つ、先生ですけど、任期というのはないのかどうかお尋ねをします。  それから市民協力要請の仕方について、この市民からの要望というのは、行政に関することは我々議員にも知りたいところでございますが、広報で発表しているということでございますが、その集約したもの、こういうもの、ああいうものというものの区分をして、状差しに入れていただけるかどうか、ちょっとお尋ねをします。  それから放置農地の現状についてのことでございますが、専業農家が 377戸というのは4年、5年前の数字かと思っておりますが、これは5年ごとの調査の結果なのか、最近はいつやられたのか、お尋ねをいたします。  もう一つ、生産組合長さんに協力を求めて云々というくだりについては、例えば84台帳といいますか、農地法84条の台帳に出ております台帳は、生産組合長さんに協力を求めていただくものでございますが、これが出してない方々が大勢いらっしゃるというふうに聞いております。これはもともと自主的に出されるものだそうでございますが、出されたり出されなかったり、また出されなかった数百の方々について、その管理は、これはその年度年度自由なのかどうか、お尋ねをさせていただきます。  市民協力の要請の公共工事の方でございますが、資格審査、あるいは審査委員会にかけられたと御答弁いただきました。この応札されて落札されたところが、今度は工程表、工事計画書その他で、いわゆる外注といいますか、下請になり出されるわけでございますが、そこのいわゆる格上げといいますか、ランクBからAとか、CからBという、この切りかえはどのようにするのかお尋ねをいたします。これはどういうことかといいますと、たまたま私が掌握させていただいた路盤改良、舗装工事の件につきましては5社だったんですが、それが実は何社もあるんですね。例えば15社も20社もあります。それで、このほかにまだ下のランクの方が上のランクに行く方法があろうかと思いますが、いつでも下請ではなくて、上のランクに行く、これは2年に1度ずつの申請を待つより方法がないのか、お尋ねをします。  次に、市民の声を私どもが聞いて、私どもがそれならいいといって提言しますね。提言することがすべて対応できるとは限りません。ただ、ほかの地域でやっていて、これはいいことだなというふうに私は思いまして、過日、女性議会のことを申し上げました。それで、尾西市でやっている。この尾西市でやっていることを私はなるほどと思ったんですね。これは、尾西市に市川房枝先生という名誉市民がおられる。であれば、市を挙げて名誉市民にされた先生でございますので、市役所も取り上げてそういうことを提言し、また審議会で承認したというケースであるでしょう。であれば、我々も市が代表する産業があります。植木であれ、また機械であれ、市民会館等々を利用しまして、植木サミットだとか、機械サミットを商工会とともにやっていったらどうかということを提言するんですが、例えばフィンランドにコネという会社があります。この会社は、中近東だとか欧州で、三菱エレベーターさんとしのぎを削るメーカーなんですが、あれも市が自慢のできるコネエレベーター会社だということで、いろんな事業を市の方で提案するには、地元で有名になっているものを取り上げていかなきゃならない。この辺のことを私は要望するわけでございますが、市長はそういう、例えば市の有名事業に対してどのような取り組みなのか、ちょっとお尋ねを申し上げます。要するに、全国にアピール、稲沢の事業、あるいは稲沢が自慢できるものの掘り起こしが必要ではないかと思う次第でございます。  以上をもって2回目の質問を終わらせていただきます。 ◎市長(服部幸道君)  市民病院の問題で、方向転換がされたのはいつごろからかと。方向転換をしたわけではございませんが、お互いに医療器械やなんかで競い合っておってもいけませんし、たまたま3次医療の問題の中で広域でやるべき事業が発生してきたということもございます。また、広域医療圏の設定等も県の方でされております関係もございまして、こうした中で、少しでも有効に確保し、横の連携をとりながらお互いに伸びる方策をということで、神田市長のとき、また森市長のとき、三者で話し合って、それぞれの市民病院の院長が一遍こうした方向も模索しようということのスタートをしたのが一昨年だというふうに考えております。その後、県の方が尾張病院の見直し等も検討される中で、新たにこの5月にそれぞれの市町を訪問されて意向調査がされておるという状況でございます。  それから、稲沢市の有名事業をもっとどんどん売るべきじゃないかという話でございます。かつては裸サミット等も行ったわけでございますが、稲沢で言いますと、植木の市町でございます。植木の4大生産地といいながら、今はどこの市町にも、どこの県にも農業普及所のようなものが網羅されまして、かつては郡上八幡の方も稲沢の杉の苗木やヒノキの苗木を随分売っておったという名残の中で友好都市も始まっております。そんなことも模索しながら、いろいろ提言いただきましたように、全国に発信できるような催しも模索をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 ◎助役(吉川昭君)  職員の接遇についてお答えします。  先ほど市長公室長が、悪い職員があるというのは事実でございます。実は、私が助役になりましてからも2件ほどございました。直接電話がかかってくるもの、ファクスで来るもの、ございます。その都度、庁議で、職員の接遇については特に言葉遣い、態度については十分注意するようにということで部長会で流しております。その後、担当の部長をお呼びしまして、特にその職員については厳重に注意をするようにというようにしておりますが、1人の職員のために稲沢市職員全体が悪くとられるというのは非常に恥ずかしいことであるので、今後そのようなことのないようにという注意を実は5月に入っても庁議で申し上げたばかりでございます。部署については、ひとつ御容赦をお願いしたいと。以上でございます。 ◎市長公室長(谷勇君)  接遇のマニュアルのことにつきましては、仕事の合間、そしてまた時間外に自主的に勉強していただいているわけでございますが、先ほど助役さんの方からも御答弁をいただきましたように、時あるごとに、警鐘を鳴らす意味におきまして、各部課長さんの方からも御指導をちょうだいしているところでございます。  また、弁護士さんの任期の問題でございますが、任期はございません。御承知のように、先ほど市長から答弁ございましたように、この加藤弁護士さんにおかれましては親子2代にわたってお世話になっている方でございまして、引き続きお世話をいただいているという状況でございます。  また、市民協力要請の問題等につきましては、関係する議員さん方に御連絡をするようなことがありますれば当然のことでございますので、今後につきましても関係各課の方でもその点につきましてお願いをしてまいりたいと、このように思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(飯田瑛一君)  答弁漏れですが、10分は短いんではないかというお尋ねがありましたので。弁護士さんですね。 ◎市長公室長(谷勇君)  どうも御無礼しました。  弁護士さんの契約は1人20分ということでお願いしてございますが、先ほど御答弁申し上げましたように、やはり20分といって時間で切るわけにいきません。当然、話の中身によりましてはそれをオーバーする場合もございます。私も現実、御相談いただいているときに、たまたまごあいさつを兼ねてお邪魔するときもございますが、先ほど申し上げましたように、時間がオーバーしても、5時近くまでも御相談になっていただいている場合もございます。そのようなところにつきまして弁護士先生には感謝申し上げているわけでございますが、一概に20分というふうで割り切ってはおりません。それかといって、長いということもできませんので、その辺のところでお許しをいただきたいと思います。 ◎総務部長(中村文彦君)  市民協力の要請の仕方のうちの公共工事等についての内容でございますが、現在、稲沢市工事請負業者等選定要領第4条の第2項に、基本的にはそれぞれの工事の指名業者については発注基準等級に対応する等級に格付された業者の中から選定するようになってはおりますが、ただし、必要がある場合には、1等級上位、または1等級下位の等級の業者から選定することができるというような条項を設けておりまして、工事の種類によってはその条項等も適用している状況でございます。 ◎経済環境部長(家田鐵彦君)  放置農地の現状でございますが、農家戸数の問題の中で、今現在の専業農家は 377戸、11.6%でございますが、これにつきましては、農業センサスを7年に行いまして、ことしの秋がまた5年ごとの調査になっております。またそこで明確になるかと思うんですが、現在のところ、数%専業農家が減って、そして第2種がふえてくるんじゃないかろうかというふうに思っております。  また、8月1日の農地台帳、特に84条の申告につきましては全員の農家の方にお願いしておるわけでございますが、先ほど漏れている人はないかということでございますが、これにつきましては、相続等で農地を取得した方々等々につきましては出していただいている方もございますし、生産組合に入っていない方が出ていないということもありますし、今の相続の関係でも出ていないのがあると思います。こうした方々につきましては、時には区長さんを通じ、全体には生産組合長さんでお願いしておるんですが、そういうところにつきましてもひとつ出していただくように、兼業とか、農地の権利移動、あるいは相続、あるいは納税猶予等々にも相当大きな影響がありますので、土壇場になってぜひともお願いしたいと言われても、私どもに出ていなければ、今の状態では、やはりそのときに出していただいたのがずうっと通っていきますから、現在の生産組合長等々に絶対出していただくようにという強いお願いをいたしておりますので、今後こうした漏れのないようには十分していきたいというふうに思っております。 ◎市民病院事務局長(原清満君)  施設・設備は限界があるのではないかというお尋ねだと存じますけれども、御指摘のように、現の施設の場所におきましては、増設、あるいは建物を増設するということにつきましては、面積的に余裕がございませんので、無理かと存じております。よろしくお願いします。 ○議長(飯田瑛一君)  答弁漏れはございませんか。  桜木琢磨君。 ◆9番(桜木琢磨君)
     3回目の質問、あるいは要望をさせていただきます。  農業センサスはこの秋にあるというふうに聞きましたが、 377戸はもう前からわかっておる数字で、場合によっては仕事を定年になりますと農業に専念する、これはふえるかもしれません。しかし、農業台帳というのは、ある目的に使われるときがあるんです。それは、その台帳に載っていると、農業委員に互選し合うと。ところが、載っていないと、その人は出していないということで役を免れるというような場合もあるんだそうです。ぜひともそれのないように、確認をしつつ、漏れのないように進めていただきたいと思います。  それから要望でございますが、病院の、これは未確認でございますが、一市民の方からの要望でして、看護婦さん、あるいは職員さん、いろいろ研修をやっておられると思います。その中で、研修をやりながらも、看護婦さんが私語が多い。そのために、病気の人の病状が漏れるというようなことを聞きましたので、そういうことのないように要望しておきます。  もう一つは、設備は現状のままではできなくて、今後、3市3町で総合病院を計画していくときには大きく変わるでしょうけれども、私は、ここを一つの医療センターとして、地域住民の健康を管理するとともに、3市3町の総合的な病院を3市3町で負担し合う病院はどうかということを提案させていただき、その進捗状況があったならば、また後日で結構ですので、お教え願いたいというふうに思います。  それからまた要望でございますが、職員さんの勤務態度、これは私はマニュアルをつくって時間内に勉強し合うというふうに理解して、その時間をお聞きしたわけでございます。時間内というよりは、お互いに研修というのは時間外にまたこれを部署部署で集まって勉強し、市民サービスの向上に励んでいただきたいというふうに思います。例えば去年の10月20日以降、下旬といいますか、そのときに地元の役員の方が市役所を訪れて、下水道課へ行きました。当時は、一色連区の方で汚水ますを設置する見取り図を提出する時期になっておりました。そこで、相談や問い合わせに伺ったところ、昼の休みだったそうでございます。職員の方は囲碁ないしは将棋に夢中になり、そんなときに訪ねていっても、今は昼休みだよというような表情だったそうでございます。そういうことのないように、市民サービスに直結するようなところは常に市民本位で業務を進めていただきたい、あるいは認識していただきたいというふうに要望しまして、3回目の質問を終わらせていただきます。 ○議長(飯田瑛一君)  要望でありますので、次に移ります。  答弁漏れもないようでございますので、次に移ります。  議事の都合により暫時休憩いたします。                                 午後1時50分 休憩                                 午後2時02分 再開 ○議長(飯田瑛一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  山本秀男君。 ◆23番(山本秀男君) (登壇)  議長の発言の許しを得ましたので、久しぶりに登壇をさせていただきました。私の記憶では昨年の6月が登壇の最後であって、1年ぶりのカムバックでありますから質問にいろいろちぐはぐな面があるかもわかりませんけれども、その辺は理事者の皆さん方が巧みに理解していただいて、的確に答弁をお願い申し上げる次第であります。  まず最初でありますが、今議会の中でも、行政改革を含め、さまざまな議論がされました。きょうは飯田 勇議員からタカのりりしい写真を見せていただきまして、私は全く同感でありまして、この質問の中には入っておりませんけれども、市長の一つの姿勢として、海上の森の万博は自然環境破壊になるからやめなさいと。愛知県にはいろんな場所がいっぱいあるし、特に稲沢は、とにかく何かの開発をしなきゃならないヤードが待っているし、わざわざ自然を壊して、森を壊して、そして莫大な費用を投じて、無理して瀬戸へ行って県民や世界の皆さん方にひんしゅくを買うよりは、開発をして喜んでいただける稲沢の操車場へぜひ万博を誘致するという熱意が市長にあるかどうか。特に黒田事務局長は、今や瀬戸だけの万博じゃなくて、三重県、岐阜県、静岡など、広い地域での万博を考えていかなきゃならないということでありますから、特に神田知事は非常に懇意にさせていただいた一宮の市長でありますし、せっかくでありますので、ぜひ時間をとっていただいて、アクセスもありますよと。公共交通機関をわざわざつくらんでもありますよと。そして40数ヘクタール、時と場合には60ヘクタールぐらいの土地が今開発して待っておりますよと。ぜひ笹島と合わせて分散開催の場所を稲沢に、稲沢にメイン会場を持ってきてくださいということは失礼になりますので、サブ会場でも結構でございますので、ひとつ稲沢に持ってくる意思があるかどうか、神田知事と直接面談してお話をする意思があるかどうか、まず確認をしていきたいと思うわけであります。  今議会の中でも、さまざま行革の問題が議論されました。私も行政改革について非常に関心を持ち、特に総務委員長の立場でありますが、あえて今議会の中で本会議で申し上げるのは、問題の重要性も含めて、全体的な認識を深めていくために本会議で質問するわけであります。  行政改革の第一歩は、今いろいろ言われておるのはグループ制であります。「4月からグループ制を導入し」、必ず行政改革で言葉が出ております。その評価については、内藤議員さんも、そしてきのう安井議員さんも質問がありました。非常に評価をするという立場と、やり方によってはとんでもない間違いになりますよという、いろんな評価が出ている。部長の皆さん方の答弁は、今やったばかりでありますから結果を見なきゃわかりませんという答弁であります。結果は私は見えていますね。これは歌の文句にかえたらどういうことになるかというと、「京都にいるときゃしのぶと言われ、神戸じゃなぎさと呼ばれたの」と。名前を変えたら何か変わったような錯覚だけで、中身は何も変わってないんですね。グループ制を導入する、そこから新たな問題が始まるとするならば、今スタートしたばかりだからでなくて、今こういうことをスタートして、この部分のチェックをかけておりますというグループ制の戦略・戦術の答弁があって、その経過でありますから今この時点では何とも言えませんならわかりますよ。やったばかりだからわかりませんって、やり終わってもわからんだろうと思います。  私は、このグループ制、非常に皮肉って物を申し上げますと、公務員にぴったりとくる制度だと。逆に申し上げますと、公務員の特質として、人より先に出ず、おくれず、責任は一人でとらずにみんなでとっていく、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という世界ですから、グループ制は、みんなが責任を分かち合って、みんなが逃げ回っていくという制度だわ。つまり、ぬるま湯につかるには最も適した制度だと私は理解をしておるわけでありまして、そうじゃないんだということならば、きのうも安井議員からさまざまな角度で非常に理論的な質問がありました。リーダーの指導能力、職員のやる気、モチベーションの課題、効果測定、確かに理論的に整理をするとまさしくそのとおりでありますけれども、その観点からのスタートがないから、きのうの答弁になっておるんだろうと思います。  その第1が、リーダーをどうやって決めてきたか。とことん議論はしてないです。課長さんにお任せした。課長さんは皆さん優しいから、年功序列を最もとうとぶ稲沢市役所でありますから、今の課長、主幹が大体リーダーになっていく。能力があろうがなかろうが、それは別です。大体今の主幹や補佐や、そういう管理職の今まで職にあった人間を大体リーダーに持ってきておるわけですから、今までできなかったリーダーの指導能力が、4月1日から「なぎさ」と呼ばれて「しのぶ」と変わったら、急に変わるわけないんですよね。どう思いますか。もし私の見方に間違いがあれば、反論をしていただいても結構であります。  職員のやる気の問題、この問題についてはどういう答えをしておるかというと、マニュアルもつくりますと。研修もしました。いろんな研修をしますって、研修なんていうのはこの20年間ずうっとやってきている。職員の問題で職員の資質向上を言うと、いろいろ勉強会を開きました、研修会を開きました、これを20年間聞いてきた。私が市会議員になってからずうっと聞いておるんです。20年間やってよくならなかったやつが、今研修をやったらよくなるんですか。であるなら、今までの研修の問題点はここに問題があって、そのやり方をこう変えたから今からよくなりますという答弁が出てきてほしいんですけどね、谷公室長。  私はあえて、今度の質問に対して部課長の皆さん方がヒアリングをしながら、いつもこの議会の中でも答弁書を書かれておる。非常にむなしさを感じるのは、議会活性化から始めなきゃならんと思っていますよ。むなしさを感じるのは、大体答弁の原稿書なんて係長や課長補佐が書いておるんです。政策決定権を持っていない係長や皆さん方が書いたやつを全部読まなきゃいかんということで、ずうっと最後まで読んで答弁をしておる。だったら、あなた方は要らないんです、そこ全部。答弁書を書いた皆さん方に座っていただいて議論すればいいんですよ。  議会とは何かと。うるさい市会議員がいろいろごちゃごちゃ言うもんで、答弁書を書いて3回終わればいいで、それが終わったら一杯飲みに行こうかという発想しかないんでしょう。議員からいろんな角度で質問が出てくる。皆さん方が答弁のために調査して、議員の皆さん方に一件ずつ歩かれてレクチャーしていただいて問題点を整理するのは結構です。それを担当職員がやってもらっても結構です。その問題点を担当職員と一緒に議論し合って、これはやっぱりこうすべきだ、ああすべきだという一定の結論を持ってくれば、棒読みせんでも済むはずです。棒読みする理由は何かというと、質問はどっちでもいい。朝、職員が書いてくれた答弁書を9時半になったら持ってきて読めばいい。大体それが当たるかどうかは、議長さんのところへあなた方は答弁者を書いて出しておくもんで、そういうふうに上がってくるわけですから。それで議会の活性化にはならないし、せっかくの大事な議論があなた方の身にもなっていかないという悲しさがあるから、私はあえてレクチャーに対して細かいことは言わなかった。  そして、この質問の中でも細かいことを言う気はありません。わからなきゃわからんで結構です。今、私の能力の中にはないからわからないけれども、後から勉強してやりますというのなら結構です。率直な意見交換を真摯にやっていかない限り、議会の活性にもならないし、職員の活性にもならない。そういう皆さんを見て、議会の答弁書まで書いてもらっておる部長に対して指導してきた人を、末端の職員が言うことを聞くわけないじゃないですか。考えてみてくださいよ、そうでしょう。その体質をまず改善すべきだと思うわけでありますが、ひとつ市長か、助役でも結構ですけど、見解を尋ねるものであります。  それから能力給の導入の問題が議論されました。私は多分できないだろうと思います。理由は二つあります。公務員の世界、なかなか評価は総体的にしにくい部分がありまして、そうすると、きのうだれか話がありましたか、自分の給料を高めてもらうために、つけ届けをしたり、上下関係をしたり、そういうレベルになりがち。自分の仕事のことは何も言わないんですよ。どんだけの仕事をやったかということは議論しないけれども、結局、人におくれずだから、私の同期がみんな課長クラスになったから、私を置いていかれるといかんで、何とか課長にしてちょうよといって上司にお願いするか、時と場合には政治に頼るかしかないんですね。これが今までの現状だと思うんです。能力給もそうだと思います。ましてや内部職員がこの人の能力は幾らの給料が正しいという判定はとてもできない。もしやるとするならば、どういう手法でおやりになるのか、今考えておる手法を答弁を求めるものであります。  私は、なぜ行革をしなけりゃならないかということをもう少し真剣に考えていかなければならない時代になったと思います。国と地方自治体、そして鉄建公団等の特殊法人を含めて 800兆円の今借金だと言われております。国債の買い手がないから、日銀がそのまま引き受けるという議論であります。つまり、日銀がそのまま金を引き受けるということはどういうことかというと、紙切れを印刷するという話なんです。そこまで日本の経済が破綻をし、国の財政や県の財政、地方自治体の財政が破綻に来ておる。今は苦しいから、どんどん借金をしながら公共事業、景気回復事業ということでいろいろ金をばらまくけれども、この金が間違いなく20年後、30年後は私たちの子供たちにかぶさっていくことは間違いない事実であります。だれも払ってくれませんから。そういう時代になったときに、稲沢市は借金しておらんから大丈夫だろうと言ってみたところで、愛知県の今の問題じゃありませんけれども、国が補助金を出さない、県が切られるとなれば、おのずから響いてくることは火を見るより明らかであります。そうなった時代にどう稲沢市が対応し切るかということを、今からどう準備をするかというのが私は行革の基本的な問題認識じゃなかろうかと実は思うわけでありますが、市長の所見を尋ねるものであります。  そして、この行政改革、叫ばれて久しいんですね。第1次行政改革、第2次行政改革、終わりました。第3次に入ると。多分9万市民にアンケート調査をやると、今まで行政改革が立派にやられて変わったという認識を持っていますかという質問をすると、99%「ノー」と言うでしょう。どこかで 100%という声がありますがね。つまり、行革をやったという実感がないんです。ただ行政改革は、今回初めて言われるんじゃなくて、第1次も第2次も言われてきた。なぜ市民の皆さん方が行革が行われた実感を持てないのか、そのことをどう理解しておるのか、所見を尋ねるものであります。そして、市民がどうして実感ができないのか、その原因についてどう思われるのか、所見を尋ねるものであります。行革を言ってみたけど結果はやらなったかわからないし、やり方が悪かったという問題があるかもわからないし、いろんな問題があるだろうと思いますが、第1次、第2次行政改革の総括をどう考え、市民にとって行革が行われた実感ができない理由はどこにあったのか、その反省の上に立って第3次行政改革の案はつくられたかどうか、まずそこをお尋ねするものであります。  次に、行政改革という言葉の中で、物事には戦略・戦術があります。私も素人でありますが、建築の建物で言いますと、建築の施工図を見てもさっぱりわかりません。設計図を見ても、私は素人でありますから、どんな建物ができるかわかりません。ただ、イメージで描くのは、とりあえずパースができ上がると、ああ、こういうものが立ち上がるかということが私たちにわかるわけであります。行政改革も一緒でして、市民にとってみれば、何をどうします、これをどうします、ああします、こうしますと。行政の中身がわからない、行政用語がわからない市民の皆さん方が行政改革を理解するには、どういう形のものができ上がっていくかという、いわゆる建築で言うならパースを示すことが私は行政改革だと思っている。何をするんですかと。10年後、20年後でも結構であります。こういう形の稲沢にしますという、いわゆる建築で言うパース的なものを示して、そのための設計図としてこういうことをやりますし、アクションプログラムとしてはこういう施工図でやりますというものが出てこない限り、市民の理解は得ないんですね。結果的に何かというと、全体が見えてこないから、部分的な問題だけを取り上げられて、後から議論いたします学校給食の民営化がどうのこうの、あれがどうのこうのという各論だけが出てきて、総論が見えてこない。総論がこうなりますということしか見えてこないから、各論に関係する人々から反対の声が出てくるし、そしていろいろ抵抗も出てくるわけであります。  そこで、今度の第3次行政改革をもし完了したならばこういう形の市役所になりますというものを、ひとつ最後でありますから、わかりやすく教えていただきたい。それができていないならできていないで結構でありますよ。書いてみたけど、わからないならわからないで結構であります。今の実態として行政改革が目指すものは何であるのか、ひとつわかりやすく説明を求めるものであります。  私が今回の行政改革の大綱がつくられる過程をずうっと拝見させてもらいますと、自治省の推薦の───元役人なのかどうかわかりませんけれども───人にヒアリングをしてもらって、各担当課からいろいろ上げてもらったものを行革委員会の中で議論させていただいたということなんですね。手順、手続としては非常に民主的になっておるんです。ただ、よくよく見ますと、私は自治省がやっている行革は正しいと思わないし、自治省の指導が正しければ日本全国の地方自治体はいい方向に向かっておるはずですけれども、向かっていないということは、やっぱりお上はお上で、官僚同士のやり方だと思うんですね。そのヒアリングで、各担当課が自分の都合の悪い部分を除いて、やりやすい部分だけ上げて、それぞれ行革委員の皆さん方は立派な人でありますけれども、大変残念なことに市行政の細かい中身については御存じない、全体については勉強する時間がなかったわけですから。そういう人たちに審議していただくから、部門部門の問題だけを見て、市役所が出してきたから、まあ、いいでしょうという形になってきた。だから、第2次行革案とそんなに変わらないんです、つくり方は。というのが私の感想でありますが、違いますということならば、ひとつ答弁を求めるものであります。  そして、そこに書かれていることの中身を読んでみますと、弱い者いじめというやり方なんですね。なぜか。本庁職員の行革についてはほとんど手をつけていない。全部出先なんです。行政改革や市に政策決定の意見を申し上げられない現場労働者、あるいは臨時職員、女性、そういう皆さんの職場については大胆に切り込んでいっておるんです、学校給食問題を含めて。だけど、本庁は全部そのまま。何が変わりました、1部2課減りましたと。ああ、そうですねと。下水道部は減りましたよと。ええ、そのとおりなんですね。もともとは部じゃなかった、あれは課だったんですよ、昔は。部にしたのは、一人、部長級の人が出てきたから、ポストも与えないかんでつくってきた政治的背景があって、たまたまその方がおやめになったから課になっただけの話だわ。だから、「昔の名前で出ています」というのはそういう話なんですよ。土地改良課がなくなって農務課に持ってきた、そのことについても後から触れますが、下水道課が建設部に入った、ほとんど中身は変わっていないんです。それで人員削減が大きくされたかといったら、そうでもないんですね。  一つの例を申し上げます。私は、農業委員会の一応会長職務代理ということで、農業委員会の先ほど議論がありました減反問題をずうっと取り組んでまいりました。土地の価格、減反の要請等、それから現場調査を含めて、去年まで5人の職員で実はやっておりました。私は1年間ずうっと眺めさせてもらって非常にむだを感じた。こんな仕事は1人でもできると思って、昨年、農地基本台帳の整備とあわせて野帳のデータベース化して、ことしアルバイト職員を2人入れて、あとは担当職員1人でも十分やれるようになったんですね。余った職員については、無断転用の調査やら、今、景観行政で 500万本のコスモスを植えようということで職員がやって、今まで5人おった職員を2人して、1人を担当者にして、1人を新たな事業に回して、あと3人は要らないよといって逆に我々は担当課に申し上げた。それで十分回っておるんです。  何が申し上げたいかというのは、市役所の仕事は、公務員の仕事はキリスト教の博愛精神に似たものがありまして、パンが小さかろうが大きかろうが、ある人間で平等に分け合うという。大きいパンだろうが小さいパンだろうが、パンがあれば、5人おれば5人で分け合うし、10人おれば10人で分け合う。仕事もそうであります。仕事があろうがなかろうが、5人おれば5人で分け合って仕事をやるし、10人あれば10人で分け合って仕事をやる。キリストが多分天から褒めて遣わしておるかもわからん。そして、本来なら2人で、あるいは3人でやれる仕事でも、10人がやったとしても、本人らは、どうせ私の金じゃない、この親方日の丸がぶっつぶれるはずがないんだから、そういう意識を持ちながらも給料はもらっていくわけでありますからね。そういう仕事の部分は全然手をつけていないんですよ。  この行革をつくるときに、各部長の皆さん方にお尋ね申し上げます。それぞれの担当課に事務量の調査、そして今の事務が本当に正しいかどうか、OA化した場合どうなるか、そういう議論を中で徹底してやって上げたかどうか、そのことの答弁を求めるものであります。お茶を濁すって、まさしくこのことであります。真剣な議論の中でこの人数が正しいなら、私は納得をいたします。ただ、退職者不補充ということで 130人から 150人減らす。数字だけが先行しちゃって、中身は明確になっていないわけでありますから、各部長の皆さん方の答弁を求めるものであります。  次に、行政改革のもう一つの面では、歳出の削減ばかりじゃなく、歳入の増加を図るべきだと私は前々から申し上げておりました。その一つが、歳入を見るからには、市民の税負担、そして手数料等の負担しかないんですね、残念ながら市役所は。物を売って利益を上げる団体じゃありませんから。歳入をふやすために市民の税金の率を上げたりすることは断じて私も反対でありますし、できる話じゃありません。今、形で残っておるのは、稲沢の土地利用しかないんじゃなかろうかと。市民税、所得税は結局収入による税金でありますから変えるわけにいきません。固定資産税もこれ以上アップさせてはなりません。都市計画税をやめたらどうかという議論もありましたけれども、それもそれ以上アップさせるわけにいかない。ならば、今現状の課税客体に対して付加価値をつける道はどこにあるかというと、私は土地利用しかないだろうというふうに理解をいたします。再三申し上げて、田園都市に対する調査がずうっと進んでいるということでありますが、そのことについての答弁を求めるものであります。  続きまして、学校給食の問題であります。  渡辺議員さんの質問の中で、稲中の給食システムがいいというふうで大変評判を受けたという。稲沢に誇るべき話でありますから、その面については教育長に敬意を表するわけでありますが、ただ、だからといって自校方式がいいとか、あるいは完全に民間委託に反対ということじゃありません。そのシステムが大事であって、そのシステムが公務員しかできないシステムであるならば、それをとうとばなきゃなりませんけれども、システムそのものはだれでもできるならば、あるいは一つのマニュアルできちんとするならば、だれがやってもいいわけであります。  ただ、なぜ私は自校方式だかわからない。多分、推測の領域でありますが、自校方式にすれば、今ある職員がやめていけば不補充にして1校2校は減るもんで、そこから順番順番に民間委託していけばいいじゃないかというものが非常に短絡的な自校方式論だと思うんですね。ただ、現場へ行きますと、そうじゃないんです。学校給食の現場の調理員の皆さん方は、かなりの高齢な方もいっぱいお見えになります。もう定年間際の方がたくさんお見えになるわけでありまして、この方たちに重いものを持たせるというのはなかなか難しいから、重いものを持つから腰痛になったり職業病になったり、いろいろ欠勤等も出てきておるわけですねよね。そういったものを解決する手法も含めて私は考えていく必要性があるんじゃないかと。  特に問題なのは、賃金差別であります。行革というと、あたかも何でも行革でありますから、臨時職員を採用してやりますという議論ですよね。書いてあるでしょう、「臨時職を採用して」といって。どういう論理かというと、これは裏返していきますと、臨時職員は確かに安いです。仕事の中身を見ますと、職員と同じ職員をするんです、ほとんど。時間帯もほとんど同じ労働時間を働くんです。給料だけは雲泥の差で開くんです。そうすると、学校の現場で何が起きるか。給料の高い年配の調理員の皆さん方は重いものを持たない、仕事をやらない。臨時職員から不満が出てくる。また、正規の職員からは逆のいろんな問題が出てくる。職場の中で、非常に不協和音を助長しながら問題を出しておるんです。  また、市役所として、雇用差別の問題でしょう。同じ仕事をやって、同じ時間働いて、賃金だけ雲泥に安いというのは、民間企業なら低賃金労働、低賃金で採用する論理が働きますけれども、少なくとも公的機関である市役所がそんな臨時職員の採用はありますか。しかも、臨時職員の採用について詰められると問題が出てくるから、6ヵ月で1日だけ、継続して採用するのは常勤雇用になるということだから、1日だけ雇用期間を切っておいて、1日休ませて後からつないでいくというやり方、こんなこそくな手段で行革をやろうという発想が私は谷公室長の非常に卑劣なやり方だと思っています。  市民センター、議論がありました。私はなぜ地域振興課をつくって集めたのかよくわかりませんけれども、臨時職員を派遣して、同じ労働をやらせて、安いから雇ったと。だったら市長、結構ですよ、そういうやり方で結構なら。それでやるなら、全員臨時職員にしたらどうですか。安く上がりますよ。自分たちの保身だけはきちんと食える立場をつくっておいて、あとの物を言わない出先の、女性を含めて、臨時職員に対しては非常に差別的な対価で仕事だけは一人前にやらせるやり方が服部市政の人に優しい施策なのか、お尋ねを申し上げる次第であります。  そこで、学校給食は、基本は子供たちの健康を考えて、よい給食を提供することが第一であります。その上に立って、その原点を守りながら、いかにローコストでやることが大事であります。今、学校給食に係る生徒の材料費の負担額、何千食になるかはわかりませんけど、トータル金額、そして人件費のトータル、一般管理費、消耗品等、光熱水費、減価償却を含めて一般管理費、トータルをして、昨年つくられた食数を計算すれば1食当たりの単価が出るわけでありますから、それぞれの数字を示していただきたい。その単価を見て、例えば今、市役所の下の食堂が変わりまして定食が 550円になりました。よそのいろんな民間がつくっておる食事を見て、やっぱり妥当なんだと、安いんだと、高いという判断をされるかどうか、そのことの答弁を求めるものであります。  また、自校方式が固持されておるわけでありますが、なぜセンター方式ではいけないのか。よく今までの議論を聞きますと、センター方式は運ぶから冷たくなるとか、子供に優しくない食事だとか、何か建前論ばっかり集中しておるんですね。空を飛んでおる飛行機の中で、あれ、温かいものが出るんですよ。運び方だけでしょう。そういう建前論じゃなくて、本当に子供に安心できるいい食事をいかに安く提供できるかということを真剣に考えることが教育長の仕事であり、そのことを模索しなきゃならないにもかかわらず、そんなことは何もせずに、自校方式の管理委託なんていう路線が簡単に出てくるところに断じて許せない。どういう検討をされたのか、答弁を求めるものであります。  次に、市民病院であります。  確かに市民の健康を守るためには、中核病院は必要であります。私もそう思います。ただ、桜木議員さんから質問がありました、いい病院があるなら20キロでも皆さんは行かれるということなんです。つまり、その病院のクオリティーが求められているけれども、稲沢市民病院のクオリティーについて率直にどう思っているか。いろんなうわさが飛んでいますよ。本会議には議事録がありますからなかなか言いづらい話もありますけれども、どう思っているのかが一つであります。  問題は、市民の健康を守るために地域医療システムをどうやって確立するか。第3次中核病院の議論もありました。そういう時代に、いかにローコストで市民の医療を守るかということを真剣に研究したことはありますかと。なぜ市民病院、稲沢市がやるから市民病院かもわかりませんけれども、その中核病院は、公的機関だけが、自治体がやらなきゃならん理由はどこにあるのか。市民病院へ行ったら稲沢市民は安くなって、よその病院へ行ったら高くなるなら、私は市民サービスはわかりますけれども、医療点数で金額が決まっておるわけでありますから、どこの病院でも一緒なんですね。ならば、稲沢の医療システムを確保する一番の最善策は何になるかという議論をせずに、原さんの議論を聞いておると、よくわからんことをごちょごちょごちょごちょ言っておりましたね。一番いいのは、そのお医者先生の腕と技術だと言われておる。確かにそうなんです。稲沢小児科医はなかなかいいよという評判がたったら、大体その人は次は稲沢市内で開業しておるんですよね。大体、稲沢で評判いい先生方は稲沢市内で開業する。そうじゃない人はそのまま頑張っておると。稲沢の市内の病院をずうっと見てくださいよ、そうでしょう。つまり、顧客をとるために市民病院で一生懸命頑張って、一定の信頼とあれができれば開業医として頑張っちゃう、そういう実態が続いておるんですよ。  いろんな建前のことを言っていますけど、本当に改善するんでしょうか。あなたが4月に市民病院の事務局長になられたわけだから、まずそのことをどう考えておるのか。そして、最も先に手っ取り早くやらなきゃならんのは、3月31日の稲沢市民病院の事業試算表、多分ごらんになったと思うけれども、これを分析し、状況を把握されたのはどうなのか、分析の結果はどうだったのか。やっていなきゃやっていないでいいですよ、見たことないなら見たことないで結構ですよ。市民病院の事務局長としての心構えをお尋ねするものであります。  次に、管理公社の問題であります。  管理公社をつくって、公務員の正規の職員じゃなくて退職者を充当するという、大変結構な話だというふうに実は思いがちなんですけど、よくよく聞いてみると、どうも市役所の職員が60歳で定年になったらの行き先をつくっておるというような話。聞こえてきますよ、そうやって。私はこの議会の中でそうじゃありませんねと谷さん申し上げたら、はい、そのとおりですと。勧奨退職でやめる人は定年まではそこにおっていただくけれども、正規の満期の定年の方は採用しませんよという話だというふうに理解をしておりますけれども、それでいいのかどうなのか確認しておきたい。どうも行政改革、行政改革というと、市民のためにやっておるかと思ったら、自分たちの定年後の行き先を考えておる仕事になっておったら困るわけでありますから、じゃあ、管理公社じゃなくて何で施設の管理委託にしなかったのか、そのこともあわせて尋ねるものであります。  次に、出先の負担金であります。  1市2町、議会の中では合併をしたらどうだという、統廃合したらどうだろうという話でありますが、それも一つの御意見だと思いますが、私はその意見には踏ん切れない。なぜならば、非常に今、出先機関、質が悪過ぎる。一つの例を申し上げますと、稲沢はいろんな苦労をしながらごみの減量をやってきたということはこの議会の中でも議論されました。ごみは8%や10%下がってきて、新規の工場をつくる。今つくっておるわけであります、莫大な金をかけて。ごみは減って機械は新しくなったけれども、人材を余分に出すというやり方なんですね、今。私も衛生組合議員として議論をさせてもらいました。もっと合理化や省力化をしていけば今の3分の1ぐらいの少ない人数でもやり切れるのに、午前中に仕事を終わっても、あるいは1時、2時に終わっても、ずうっとほかりっ放しにしてきて、その給料を払うために負担金を払ってくださいと言ったら、何も言わずに大方払ってきたね。家田経済環境部長、そうでしょう。何にも言わなかったんですよ。一方において、分別収集のために年間1億の金をこっちはまだ出しておるんです、市内で。公務員同士は優しいんですよね。身内同士だから、金を出すのは。市民が何か言ってきたら、まず予算がないと。もっとも予算がないという議論はずうっと聞いてきましたが、金はありますなんて言ったことは私は議員になって一遍も聞いたことがない。バブルの絶頂気でも、金があります、予算がありますなんて聞いたことがない。予算がないのはまくら言葉だけれども、市民に対してはそういう厳しいよという意見を言いながら、身内の負担金等々についてはだーだー流しなんです。何でチェックしなかったのか。  そして、1市2町ということでありますから、稲沢市だけじゃ物が言えない。体質的には祖父江も平和も一緒だから、みんなもたれ合って金を出し合っておるわけです。これについてどう思うか、答弁を求めるものであります。  次に、稲沢の将来像について少しお尋ねを申し上げます。  最近、おもしろい話がありまして、クリントン大統領が女性問題から解放されて言ったことは、20世紀の後半はまさしく物理学の時代だと。21世紀は自然科学、いわゆる生物科学の時代になるだろうと言われております。つまり、20世紀はかなり産業革命も含めて物理的な物質的な欲求がずうっと高まった時代であったけれども、21世紀は人間が人間らしく生きることへの時代に入っていくんだろうという意味じゃなかろうかと私は受けとめたわけであります。  私は稲沢の将来に非常に明るさを持っておるのは、幸か不幸か、非常に開発がおくれたということでありました。町の電車に乗って名古屋から一宮へ行く途中に、若い皆さん方の電話で、電話しておって、どの辺を走っておるといって、田んぼがぎょうさんあるから稲沢でしょうと言っておるんやね。そのぐらい農地が幸か不幸か保全されてきている。私は、このキャンパスの使い方によっては、まさしく21世紀にふさわしい新しい都市づくりができるという実は確信を持っておるわけでありまして、そういう意味で、野々部議員が話しておった稲沢のアイデンティティーづくり、いわゆるネーミングづくりもそこから出るんじゃなかろうかと。市長は「緑の発信地として稲沢を」と言われておるんだから、もう一遍そのことを原点にして、どうやってまちをつくっていくのか、そのことをぜひ考えてほしい。  そこで、市長が考える稲沢市の21世紀のイメージはどんなものか。絵でも結構ですよ。そのために私はこの4年間、あと3年6ヵ月だけれども、こういう政策を打っていきたいと。年がら年じゅうばかの一つ覚えに5大事業、5大事業ばっかり言って、5大事業が終わっちゃったら何を言うのかしらんと心配しちゃうんだけれども、それは確かに大事でありますけれども、服部市長が縁があって稲沢市長の2期を担っていく。そして21世紀に立った市長としてこういう稲沢をつくっていきたいというイメージ。私は、東京は田園調布、大阪は宝塚、愛知は稲沢というような、グレードの高いまちをつくることのできるようなキャンパスを持っておる地域であるというふうに思っていますし、一宮よりは名古屋に近距離でありますし、まちづくりの仕方によっては、本当に21世紀は稲沢に「稲沢はいいまちだ」と言われるようなまちができるんだろうというふうに思うわけでありますが、市長のまちづくりに対する一つのイメージを述べていただきたいと思います。  そして2点目は、何といっても駅は市の玄関口であります。JRと国府宮。国府宮の問題で言うならば、あの狭い地域であれだけの乗降客やバスの乗降客をさばき切るには、もう無理な限界の状況であります。国府宮の高架の問題、前々から議論されました。本気で今から取り組んでいく気があるかどうかお尋ねするものでありますし、もう1点は、JRの駅の西の広場ですね。国鉄から 5,500平米を交換して買ってつくりますということで、この前、石田議員さんの答弁にも出ました。間違いなくやるんでしょうね、これは念押しの確認だけで結構でありますから。ただ、いろんな経過があるということは承知しております。でも、やるならやるということで、きちんと説明を求めるものであります。途中で面積を減らしたりなんかしないということを確認を願いたいと思います。  もう1点は新駅の問題でありまして、今、仮換地の供覧に付しておるわけでありまして、供覧というのか、見て意見を申し上げる。先ほどの石田議員さんのこれも質問でありますが、答弁の中で、区画整理課は新駅を前提にした区画整理をやっておりますと。都市計画決定がそうであるので、そうである。そうしますと、新駅があるかないかによっては、駅広の問題もあるし、その付近の土地の価格は当然ながら変わります。新駅があった場合の土地の価格、ないときの土地の価格、それをある場合とない場合の比重をひとつトータルして、1対幾つ、 1.5でも結構、何でもいいですよ。およその金額でもいいですから、戸別案件の土地の値段が言えないならば。答弁をしてほしいと思います。  第2点目は、新駅があった場合のその区画の中での土地のトータル総額が出てくると思います。ないときの土地価格、総合価格、幾らになるのか。なぜそんなことを申し上げたかというと、駅があるかないかによっては土地単価がおのずから変わってきます。変わってまいりますと、保留地の処分によって工事代金も変わってくるわけでありまして、その金額を尋ねるものであります。  稲沢市議会の中でも、新駅問題については特別委員会でも議論をして、集中審議までやりました。市はやると言っておりました。でも、どうも最近聞こえてくるのは、できせんという話なんです。市議会特別委員会は、平成17年に供用開始を考えておりますという答弁だった。平成17年、12年度で、あと5年しかないけど、その動きは見当たらないんですね。私が非常に心配をしておるのは何かというと、区画整理の中で土地の評価額を策定するに当たって、新駅があるかないかによっては土地の評価額が変わります。評価委員として渡辺課税課長が出ておるわけでありますから、その辺の評価額は新駅を前提にしているかどうか、金額はどうなっているかちょっと言ってほしいんです、評価委員でありますから。  そうしますと、例えばここに新駅があった場合は坪50万、ない場合は30万とするならば、坪50万で換地してもらった人が、駅ができなくなってくると、駅をつくらないと今度は詐欺行為になるんです、これは。そうでしょう。施行者が、ここは駅前になりますから評価額を50万と仮に定めて換地してもらって、後、駅ができなかったらこれは詐欺でしょう。当然、裁判ざたになります。その詐欺行為を今地方自治体がやろうとしておるから、私はいかんと言っておるんです。今の状況の中で、駅ができないならできないとはっきり言ってください。そうならば、評価額は評価額として、そういう評価をしない限り、地権者等も大変な混乱が生じるわけだし、工事費との密接な関係において問題が生じるわけであります。  市長、私は今、駅をつくりなさいとも駅をやめなさいとも言いませんよ。市民をだましていくようなやり方はよくないですよと言っているんです。もともとこの駅、住田市長がR&Bドーム球場の構想の中で、旧駅では一時的にどーんと乗降客がおりてくるから野球場だから処理ができないと。だから、新駅をつくって野球場の観客を誘導するんだということで駅ができたんですよね。花嫁が逃げちまって結婚式だけ残っちゃった、今。しかも、今までは何かというと、先延ばし先延ばしで物事を整理して、今、新駅をなくすと言うなら地元の皆さん方に大変なバッシングを受ける、反対運動が起きるから、なるべく後へ後へ後へとずうっと後ろに下げてきた。今、いよいよ仮換地の発表の段階になってきた。もうそろそろ腹をくくらなければ大変なことになるわけでありますが、この答弁だけはいいかげんな答弁では困ります。「後から検討してまいります」も困るわけでありますから、明確な方針と答えを出してほしいと思います。  次に、下水道問題の方で問題を提起します。  供用開始が来年からされるということを聞いておりました。私は前の議会の中でも、供用開始に伴って使用料はどうなるんですかということを申し上げた。その使用料は稲沢市に一定の金額が来るのか、一定の使用料の申し込みがあって固定費的に処理せんでもしてもその金額は払うことになるのか。それとも、あくまで処理した水量の部分だけの費用になるのかどうなんですかという質問をしたときに、多分、前の吉田部長のときには処理した分だけだという話でありますが、どうも聞いておるとそうでもないみたいです。もう一回確認をしておきたい、固定的な費用じゃないんですねと。あくまで処理した水量だけで、市民負担だけで終わるんですねと。いわゆる市民から徴収した金をそのまま支払えば済むんですねという確認でありますが、どうですか、確認しておきたいと思います。  次には、その処理費の計算の中に、これは企業会計でやっていくわけでありますから、当然、原価計算をやると思います。今、愛知県が皆さんと一緒に議論して、そこに係る処理費の計算の中で、固定費、その減価償却、人件費は固定費になるかどうかわかりませんけど、必ず最低人員が3人要るなら固定費になるかもわかりません。それから変動費、水量によっていろいろコストが変わってくる。固定費と変動費、それらの金額はどうなっているのか。そして、その合計金額はどうなるのか。第1次供用開始に伴って処理する処理量の合計、そのうち稲沢市の部分だと予想される処理量はどのぐらいなのか、答弁を求めるものであります。  また、稲沢市が処理量として考えた数量が、多分私は今の状況でいくと、なかなか加入率が少ない、わざわざ今の不景気の中で 100万もかけて切りかえていく人は少ないというふうに思うわけでありますが、申し込んだ処理量と差異が出た場合はどう対処されるのか質問申し上げ、第1回の質問を終わります。 ◎市長(服部幸道君) (登壇)  山本議員の御質問にお答えをさせていただきます。  現在、県で計画されております万博会場地の問題について、海上の森がだめならヤードへどうだという御意見でございます。また、分散会場の一つにでも名乗り出たらどうだという御意見でございます。そんな話をさせていただいたことはございます。稲沢の用地もありますのでということは申し出をさせていただきました。その折には市長さん方もぜひとも万博と空港は進めようということでお力添えをいただいておるので、精いっぱい私どもも努力をしますが、またそうした問題が提起されれば考えの中にもとどめておきますという程度に意見は述べさせていただきました。しかし、今、一生懸命、県・国を挙げて御審議をいただいておるところでございますので、成り行きを見守っておるところでございます。機会がありますれば、速やかに手の挙げれるようにだけは覚悟しておきたいと考えております。  それから、今やっておる行革は手ぬるいということでございます。行革をやった成果も、そのように評価ができにくいんじゃないかと、市民の目に触れないんじゃないかという御意見でございました。確かに今日まで進めてまいりました行革の中での金銭的な差異については、委員の皆さん方にも申し上げておりますが、この財源がどこへ行ったということになりますと、やはり日常の今日の行政の中で、この部分がこのように今輝いておりますというような申し出ができんのが非常に残念でございます。そうしたのが今日の経済情勢の中にあるわけでございます。そんなことを踏まえながら、引き続き行革を進めておるところでございます。  また、先ほど御指摘をいただいております、正規の職員をアルバイトにかえることによって職場内の不協和音があるんではないかと。これも、それぞれの現場に発生しておる現実ではなかろうかなあと考えております。そうした中で、委託方式も検討させていただいておりますが、やはりある一定の会社をとらえて委託をしてまいりますと、この会社もやがて成長してまいります。それらの成長に伴いましての費用負担もそのように伸びてくる。これは、現在の稲沢市の職員の体制と同じような状況が続くんではなかろうかなあと。会社の職員の中身が絶えず新鮮で、18歳の青年ばかりを雇ってという会社経営も成り立たないと思いますので、一定のルールに従って費用も伸びてくるんではなかろうかなあとも考えておるところでございます。  また、管理公社の問題も御指摘をいただいておりますが、こうした中にもそんなことも踏まえながら、費用比較は絶えずしながら進めさせていただかなければならんというふうに考えております。  それから病院の問題につきましては、自治体が経営せないかん理由は何もございません。民間でもやっていただけるあれがありますれば、それも検討の一つにはなるんではなかろうかなあと考えますが、こうした今日的な病院としましては、24床からスタートしました国民健康保険の病院が、歴代の皆さん方の手によって今日の 416床の病院になってきたことも事実でございます。そんな中で、いろいろな体制、それからまた医療制度等が変わってきた中で今日のように非常に病院経営が厳しい状況になっておるところで、この辺の理解もいただきながら、何とか少しでもいい方向に導いていきたいというふうに考えておるところでございます。  また、稲沢市の将来像、市長の絵柄を示せといって、なかなか今、絵にかきにくいわけでございますが、総合計画に沿って進めさせていただき、そこの中での緑の分野を高めていくのが私の仕事ではなかろうかなあというふうに考えております。  また、先ほどから言われております駅前の西の広場の問題、これらにつきましては時々の状況を特別委員会にも報告しながら進めさせていただいておるところでございます。国府宮の高架事業につきましても、いろいろと皆さん方から提言をいただいておりますが、高架事業については県ともよく協議をしながら進めなければいけない事業ともなっております。こんな中で、将来を見据えて進めてまいりたいと思いますが、今言われますように、5大事業も進めさせていただかなければいけない事業も多くございますが、本当にこの5大事業が私の任期中にこなせるか、とてもそんなことはできないと思いますが、やはり精いっぱい頑張ってお願いをしてまいりたいと考えております。  また、1市2町の負担金の問題も御指摘をいただいております。これらにつきましては、先ほどから指摘をいただいておりますように、衛生組合の収集のあり方についての御指摘でございます。これらにつきましても、今、組合挙げて点検もさせていただき、削減等に努めていきたいということで方向づけをしておるところでございますので、よろしく御理解をいただきたいと思います。  また、下水道の使用料金の問題も御指摘をいただいておるところでありますが、やはり応分の負担はしていただかないかんということで、早く原価計算をして、その中身を皆さん方に披瀝できるように、積み上げをするようにという指示はさせていただいております。また、こうしたものを御審議いただく中で、普及に努めていかなければなりません。どうか皆さん方のお力添えをお願い申し上げるものでございます。どうぞよろしくお願いします。  新駅の問題につきましては、指摘をいただいております。新駅ありきで事業を進めておるがということでございます。確かに新駅ありきで今の事業は進んでおります。そして、いつまでに駅ができるかと。稲沢市がつくろうと思いましても、特別委員会でもお話をしておりますように、一定の乗降客が発生しないと駅はつくってもとめないよという意見もございます。そんなことをJRとよく協議しながら進めさせていただかなければならないのが実情でございます。こうした点もよく協議の中で進めさせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。                (「議長」と呼ぶ者あり) ○議長(飯田瑛一君)  坂上国弘君。 ◆28番(坂上国弘君)  暫時休憩をお諮り願います。                (「賛成」と呼ぶ者あり) ○議長(飯田瑛一君)  ただいま坂上国弘君から休憩動議が提出され、賛成者がありますので動議は成立いたしました。  本動議のとおり決することに御異議ございませんか。               (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認めます。よって、暫時休憩いたします。                                 午後3時01分 休憩                                 午後3時11分 再開 ○議長(飯田瑛一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  吉川助役。 ◎助役(吉川昭君)  行革の中で特に事務量調査、事務量調査はしてございません。なぜならば、この定数削減につきましては、退職者の半分を不補充ということで定めたものでございます。  それからグループ制につきまして、必ずしも御指摘のように、現在も一部のところでは係制の移行というところも見受けられると思います。だが、実質的に発揮しておるところもあると思います。例えば皆さんよく御存じの建設部の土木課なんかだと、今まで係々で現場へ出ておったのが、そのグループによって、一度区長さんのところへ行けば、道路、水路、交通安全等一度で済むということもできております。  なぜグループ制によったかということは、無理・むら・むだを省くためにしたということでございまして、特に市民の方からは、係制によっては、事務量の平準がなくて、係によっては暇なときもあるというようなことで、あの係は遊んでおるじゃないかというような市民の方からの御批判も踏まえた中で、これはどうしても無理・むら・むだを省いて、効率よく仕事をやらせていただくというのが本旨であろうということで進めさせていただきましたので、御指摘のように危ないところもこれはあると思います。だけれども、これは市民の負託にこたえてどうしてもやらなければいけないと。特に、課の課長さんがリーダーを集めて、どういう仕事を今週はやるんだというようなミーティングをしっかりやらないと、これはうまくいかないと思います。  それからもう一つのねらいは、各課において現在この課がどういう仕事をやっておるんだということが基本だと思います。それを係ごとであると、やはりたらい回しのように、あそこの係ですのでというようなことになると思いますので、そういうことのないようにというねらいも含めてグループ制を導入させていただきました。御指摘のように、まだ事務量調査もしておりませんので、そういう点もこれからは調査をする中でもっと的確に進めるべきであると思いますが、やはり現状況では、稲沢市の財政状況等を踏まえ、入りも考え、出も考え、当然そうでなければ、もちろん行革そのものは人減らしに始まるわけでございますけれども、歳入面については当然それを考えてバランスよく進めなければならないと考えております。以上でございます。
    ◎教育長(鈴木宏昌君)  お答えをいたしたいと思います。  教育改革と申しますか、ここ10年ばかり、一番初めに臨時教育審議会というやつがございまして、そこからすべて大波が寄せてきているわけでございまして、文部省の方では、まず中央教育審議会というものがこの21世紀を展望した教育改革ということで、ゆとりの中で生きる力をどういう形ではぐくむかというような、そういう改革の方を持ってまいりました。これは学校教育でございますけれども、次にもう一つ、大きく生涯教育の方では、これは現時点と申しますか、子供を取り巻く現状と申しますか、そういうものが非常に、今、ゆとりの乏しい生活実態ということの、子供たちがその中でまさにうごめいているということで、実体験の機会が物すごく不足しているだとか、あるいは家庭、地域社会の現状では核家族化だとか少子化だとか、それから地域の連帯感の希薄だとか、そういう問題がどんどんどんどん起こってまいりまして、この両面といいますか、まだたくさんあるわけですけれども、大きく学校教育と生涯学習と申しますか、そういうようなところで教育の改革というものが進められてまいりました。まさに2002年というのが一番のポイントでございます。  その中で、文部省の方でも、一つは、教育の行政の問題が出てまいります。行政改革の問題があるわけでございますけれども、教育行政の改革ということで、いろいろ教育委員会法の問題、教育長の選任の問題だとか、いろんな問題が出てまいりましたけれども、そのことにつきましてはまだ具体的にはあまり物を言っていないわけでございますけれども、まずは教育委員会といたしましては、学校教育、あるいは生涯学習の方では、もう既に手をつけてということよりかも、もう進み出しているわけでございます。本当に2002年のためにやっているというようなことでございます。今、それが現状でございます。  その次にお尋ねになりました学校給食の方式の問題でございますけれども、自校方式、あるいはセンター方式のいずれかの方法をとりましても、とにかく一長一短があるわけでございまして、世間では、自校方式ということよりも、最近はセンター方式が物すごくふえてきたと。初めのうちセンター方式というものは案外進めていたんですけれども、少子化だとかいろいろな問題が起こりまして、だんだんだんだんと子供が少なくなっちゃって、今までの施設・設備というやつが大分余ってきてしまう。そのほかに、そのセンター方式でもとてもじゃないけれども賄えられない部分というか、そういうものは自校方式でやらなきゃいけないというような、何か変な形になってきたというようなことで、2年ほど前から自校方式の方を進めてくるような、そういう形も出てきたというような現状でございます。  センター方式につきましては、当初に多額の費用が必要になることは当然でございます。例えば小牧市の給食センターでは、1センターで 5,000食を用意いたしますけれども、センターの建物整備だけで約8億 5,000万かかっていると。それから関連整備も含めれば10億円を要したと、そんなふうに聞いております。17校分を2センターで運営されておりまして、当初経費で用地代を除いて20億円かかったと伺っております。このように、センター整備は多額の費用を要するということで、当市では当面、現在の施設を利用しての委託というものを検討しているものでございます。 ◎市長公室長(谷勇君)  行政改革につきましていろいろ御質問をちょうだいいたしたわけでございますが、この中で逐次御答弁をさせていただきます。  まずグループ制の導入のリーダーの選び方等については、現在は各課長さんの方で、従来の職場配置、そしてまた職務の内容等を御理解されまして、それぞれ選んでいただいたわけでございます。  また、職員のやる気、職員の活性化の問題についての能力の導入の問題につきましての、手法はどのように考えているかというような御質問もちょうだいしたわけでございますが、このことにつきましては、先般も御答弁申し上げたわけでございますが、5月18日に職員組合の方にも、行政改革に伴うところの問題点の中で、この能力給の導入につきましても御提示を申し上げたわけでございまして、この手法等につきましては、今後、研究・検討し、組合の方とも協議しつつ、御答弁申し上げましたように、研究・検討委員会を設けまして検討してまいりたいと、このように考えておる段階でございますので、よろしくお願い申し上げます。  そしてまた、第1次、第2次で、市民になかなか目に見えないんじゃないかというような御質問もございましたが、第2次行革の中では、市民の皆様にも直接御迷惑をおかけした点もございますが、例えば保育園の廃止も、赤池保育園だとか高御堂保育園の廃止も実績として出たわけでございますが、今回の行政改革、3次につきましては2次の延長の部分もございますが、先ほど御意見をちょうだいいたしましたように、国の方から示されました「地方自治新時代に対応した地方公共団体のための行政改革の指針」に沿ってつくったようなこと、そしてまた、かねてからお示しを申し上げましたが、稲沢市の長期財政見込みの中で、平成14年度にはこれまで蓄えてきた基金もすべて財源充当し、今後取り組んでいかなければならない基盤整備等の財源もままならなくなる状況であるというようなことを踏まえ、そしてまた住民の観点に立って行政を改革するために、市民、利用者の視点に立った簡素で身近な行政システムを構築し、市民への情報提供とともに、市民意思を的確に把握できる透明な行政システムを構築することがこれからの都市行政にとって最も重要であるというような基本視点に立ちまして、このように第3次行政改革大綱ができ上がったわけでございますが、このでき上がるまでには、内部におきましても各部会、本部会、そしてまた行政改革推進委員の皆様方にも長い間御検討いただいて、このようにまとまったものでございます。その点につきましては、よろしくお願い申し上げたいと思います。  それから、弱い者いじめで、本庁の職員の減については行っておらんじゃないかというような御指摘もちょうだいしたわけでございますが、この行政改革の中で特に大きく示しておりますように、かねて御報告させていただいておりますように、職員の削減の問題につきましては、短期間では65人、長期的には70人というような御報告をさせていただいておりますが、確かにこの集中改革期間の65人の中には、公社化の関係で出先の関係で13人、そしてまた御意見をちょうだいいたしました中学校の給食の関係で言いますと21人、そしてまた機構改革、学校事務の関係等を入れまして出先が多くなっておるわけでございますが、いずれにいたしましても、長期の 143人退職なさる中におきましては、市役所の職員96人がおやめになられるわけでございます。この96人の半数を目標といたしますと約45人ないし四十六、七人になるわけでございますが、そのように、今後、長期的には当然ながら市役所の職員の削減もしなければならないということになるわけでございます。  そのようなことで、いずれにいたしましても、この行革の中で一番大きな基本的な数値となります人件費の抑えをしているわけでございます。そういうことの中で、やはり本庁の職員につきましても、当然、今後、先ほど助役さんの方からもお話がございましたように、事務量測定等という問題も出てこようかと思いますが、そのことも考えながら、やはり職員削減につきましては各関係課の御協力、御理解をちょうだいいたしまして削減を進めなければならないと、このように理解をいたしておりますので、よろしくお願い申し上げます。  次に、今回の行革の中で、御意見をちょうだいいたしましたような歳入の増の問題につきましては触れてはおりませんわけでございますが、当然にこのことにつきましても、事務段階におきましては、御指摘をちょうだいしておりますように、稲沢市の土地利用をいかに効率的にやりまして、税収が上がる施策を打てないかということになろうかと思うわけでございまして、このことにつきましては、この4月から私どもの企画課の方に土地利用の検討をする担当も配属をさせていただいておるわけでございまして、現在考えられる対策といたしましては、例えば定期借地権の宅地化で、行政が土地所有者から土地を借り受け、民間開発を行うことで貸し主、借り主の安心感を与え、宅地化を促進するというようなこと。また 300平方メートル以上の一定面積の優良宅地を造成した場合、この土地提供者に対し、奨励措置をとるというようなこと。また、いわゆる工業系の用途区域の拡大等を検討することだとか、そのような中におきましても、特に先ほども御意見をちょうだいいたしました優良田園住宅の問題等につきましても、私どもの担当の段階では、現在、稲沢市優良田園住宅建設奨励条例というようなものを策定したらどうかというようなことも研究・検討をさせていただいているわけでございます。何にいたしましても、このような土地利用を考えた中においての税収の増を考えるということも非常に大切なことというふうに理解をしておりますので、今後とも御指導を賜りたいと、こう思います。  次に、臨時職員の勤務差別の御意見をちょうだいいたしましたが、この臨時職員につきましては、御指摘のとおり、従来から業務の一部につきましてお助けをいただいているところでございますが、その処遇の問題につきましても、議会の皆様方の御理解を得まして、この臨時職員のお方にも、退職報償金制度を初め、処遇の改善に努めているところでございます。今後につきましても、業務の内容に応じた職員の配置につき研究・検討してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。  また、管理公社の設立の御指摘でございますが、確かに以前にも山本議員さんから御意見をちょうだいいたしました。職員のいわゆる天下り先をつくるんじゃないでしょうねというような御質問をちょうだいしておりまして、当然この管理公社、施設の管理委託、たまたま管理公社へ委託するということを考えているわけでございますが、現在60歳定年になってございますが、定年退職者の天下りの先ということを考えておるわけじゃなくして、既に国の方でも職員の定年が65歳に延びるというようなお話を聞いているわけでございまして、そういたしますと、現在定年は60歳でございますが、65歳に延びるというものの、まだその65歳にならないと私どもの退職した後の年金制度の対象にならないという制度であるというふうに伺っているわけでございますので、60歳で定年になっても、65歳までは年金はいただけないということでございます。  そこで考えられているのが、その60歳から65歳までの間の再雇用制度という一つの制度を国の方でお考えをいただいているわけでございまして、そのようなことに対しての受け入れ先等にも考えてまいりたいと思っておりますし、以前にも御意見をちょうだいしておりましたように、まちづくりなんか等につきまして市全体あたりについては、地域の御立派な方もお見えになられますので、そういう方等によりましてのお力添えをちょうだいするというようなことも含め、今後はそういうことも含めて考えてまいりたいと、このように思っているところでございます。以上、よろしくお願い申し上げます。 ◎総務部長(中村文彦君)  事務量調査につきましては、先ほど助役が申し上げたとおりで、やっておりません。  そうした中において、現在の総務部内においての職員数はこれでいいのかというお話でございます。この件につきましては、平成10年4月に財政課で1人、平成11年4月に庶務課、会計課、課税課で1人減というような数字になっておりますけれども、私の考え方では、現在の総務部の人数というのは、これ以上減らそうということになってまいりますれば、現在やっておる事務の中身をチェックいたしまして、業務委託ができるものがあれば、そうした方法でもって人員減等に取り組んでまいりたいと考えております。 ◎福祉保健部長(佐藤公也君)  行革における職員と事務量の関係でございますけれども、例えば市民課におきますと、昨年から戸籍の電算化をし、そして本年は改製原戸籍並びに除籍の電算化をいたしております。これが完成すれば職員の減はやむを得ないだろうというようなことで、私どもとしては逆に提案をさせていただいておるところでございます。  また、新しくできます介護保険につきましては、国が標準的に示す人数につきましては大体十二、三人だろうということで示されておりますが、発足する本年度につきましては、最低限発足に支障の来さない人数と、そして、これらの佳境に達する場合は増員をしてほしいというようなことで、事務量調査というわけではございませんが、そうした関連の検討はさせていただいたものでございますので、よろしくお願いします。 ◎経済環境部長(家田鐵彦君)  グループ制のリーダーの選び方につきましては課長さんにお願いしておるところでございますが、そうした中におきましても、課長さんから相談があるものにつきましては、そうしたリーダーにつきましては潜在的能力のある方をということで助言はいたしております。そうした中で、私どもにつきましては1名の主査がリーダーになっておるところでございます。今後につきましては、こうしたものをよく見きわめ、どこかで精査するときが来るんではなかろうかというふうに思っております。  そうした中で、私の部全体におきましては農務課の中で2名減いたしておるんですが、団体的な要素の含む係もございますので、そうしたところで若干削減をなされておりますんですが、一事業、減反あたりにつきましては、どこでするかというようなところをよく見きわめまして、一部中で調整したところもございますし、また、そうした中におきまして、減反と農振除外、農業委員会、合わせまして農業の一元化というようなことで土地改良もまいりまして、外から見た場合についてはよくわかるなあというようなシステムになったのではなかろうかと。そういうことについても、徐々にきょうまでに職員の方も意識が自分で認めつつあるようなところまで来ているというふうに思っております。今後につきましては、そうしたリーダーの養成も十分していかなければならないというふうに考えております。  それから、ごみ処理施設に関する負担金の件でございますが、当然、業者がやるべき仕事を負担金を出して組合にお願いしているということで、お説のことは十分よくわかっております。こんなところで、建物も新しくなりますし、ごみも減ってきております。なぜ職員だけがふえるかということになると思いますが、これらにつきましては、1市2町とも今後よく精査いたしまして、また組合の意見を聞きまして今後十分詰めてまいりたい。そしてまた、皆さんによくわかるような形に持っていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◎建設部長(太田征二君)  行政改革に伴う職員の配置の考え方でございますけど、建設部の土木課におきましては、先ほど助役の方から話がありましたように、道路課・河川グループということで一体になったということで1名を減といたしたところでありますが、管理グループにおきましては、公共管理条例の制定に向けて今後取り組みをさせていただきたいというふうに思いますし、官民境界等の立ち会いの増加等、また公有財産の譲与・払い下げ等の事務ということで、こちらの方で1名増員をさせていただいておるということで、差し引きは現状の維持でお願いをいたしておる状況でございます。  下水道課におきましては、組織・機構の見直しによりまして、経済環境部の方から農業集落排水事業が移管されたことに伴いまして、また公共下水道事業の供用開始に向けての体制づくりから、1名増員をさせていただいておるというような状況でございます。今後、事務量のチェック等もかけさせていただきまして、よくそうした面も検討をさせていただきたいというふうに思っております。  続きまして下水道の関係でございますが、使用料はどうなるかという中で、処理してもしなくても金額はどうかということでございますが、県の維持管理費負担金については汚水量に負担金単価を乗じたものが納入金額になるということで伺っておりますので、この金額につきましては、まだ現在、県の単価が決定をいたしておりませんので、試算はいたしておりません。  そういう意味で、固定費はあるかということでございますが、固定費はありません。  それから汚水量の関係でございますが、計画汚水量は28万 700トン/日、これは浄化センター全体の計画汚水量でございます。そのうち稲沢市は7万 8,300トン/日でございます。  それから処理費に差が出た場合はということでございますが、これは次回の料金改定の中へ算入される方針であるというふうにお聞きをいたしております。以上でございます。 ◎都市開発部長(橋本英明君)  まず行政改革について、事務量調査、あるいは職員数についてはどうかというお尋ねでございますが、当都市開発部といたしましては、現在4課9グループ54人体制で職務を行っているところでございます。特に主要となる事業が重なっていることもあり、その事業の進行を優先させることに重点を置き、その推進についての体制を検討し、今年度4月にお願いをしたものでございます。例といたしましては、都市計画課の街路グループは、本年度において稲沢・西春線を初め7路線を進めていくということで、昨年の体制から1名を増員して事業を進めているところでございます。その反面、同じ都市計画課の中でも、今年度の事務量を推測する中で減員をしたグループもあるわけでございます。いずれにいたしましても、職員の数は最少で最大の効果を上げるということに尽きるかと存じますが、今の中では、まだ2ヵ月余というようなことで、十分機能もどうかということについての評価をいたしてございません。しかしながら、今後につきましても、この精神に沿って進めていくべきだろうというふうに考えております。  次に、JRの西広場の 5,500平米の交換について本当にあるかということでございますが、これにつきましては、現在、自由通路の西側の階段付近の用地につきましては、駅広場の都市計画決定ということで、 1,600平米余のものにつきましては、既に今の駅広場の都市計画事業に該当するということで都市計画決定をさせていただいております。その南側につきましては、現在交換をすべくJR東海と協議をしている最中でございます。まだ進行中でございますので、その方向で今取り組みをさせていただいております。  次に、新駅ありきの区画整理の件でございますが、これにつきましては先日の答弁にも申しましたんですが、現在は都市計画決定がされてございます。陸田線等もございまして、それに従って区画整理事業を進めているということでございます。したがって、先般は特再部分のお尋ねでございましたが、市施行の下津陸田地区につきましても新駅ありきということで今作業を進めているものでございます。  なお、価格についてはどうかということでございますが、この区画整理の事業計画上の計算でございますが、整理前、これは総評価でございます。整理前では 206億 7,100万円余、これが整理後では 221億 2,960万 4,000円になると、このように評価をして事業計画を立てているわけでございまして、これがなくなった場合にどうかということでございますが、それにつきましては今そのような計算をいたしておりませんので、御理解をいただきたいと思います。なお、なくなった場合、これらの事業費があるわけでございますので、区画整理の評価の中では相対評価になるわけでございまして、なくなれば現駅の方の負担が重くなるということになるわけでございます。それについては数%以下になろうかと思いますが、詳細なことについては試算をいたしておりません。以上でございます。 ◎教育部長(福本雄治君)  事務量の調査、OA化をした場合の調査等につきましては、助役が御答弁いたしましたとおり、実施いたしておりません。  人員につきましては、事務の一部等移管、それから課の統廃合によりまして、学校教育課で2人、生涯学習課で2人の減となっておるものでございます。  次に給食の単価でございますが、人件費につきましては4億 102万 3,203円、それから消耗品が 761万 6,159円、手数料、委託料が 626万 2,110円、備品が 1,508万 6,941円、光熱水費が 7,879万 9,824円、光熱水費につきましてはメーターが分けてございませんので案分でお願いいたしております。生徒等が負担いたしました材料費が4億 2,867万 3,917円で、合計いたしますと9億 3,738万 2,154円、つくりました食数が 186万 549食でございますので、これを割りますと503.82円、 504円になるものでございます。 ◎市民病院事務局長(原清満君)  職員数についてお答えを申し上げます。  本年度4月1日から5人の減をさせていただきました。なお、この5人の減につきましては、4月1日から入院の請求事務を委託させていただきましたので、減とさせていただきました。また、事務量については実施をさせていただいておりません。  次に、ローコストで市民の健康を守っていく方式につきましてでございますけれども、どのような形態であれ、市民の皆さんが不自由ない医療の提供を受けていただける場所があればというふうに考えております。  次には、試算表の分析の結果はどうかというお尋ねでございますけれども、感じておりますことにつきまして御報告させていただきます。病院事業収益から費用を引きますと当年度純利益となるわけでございますけれども、本年度につきましては 3,330万 9,000円の当年度純利益と相なったものでございます。しかしながら、この数値につきましても、稲沢市から一般会計繰入金をいただいておってこういう数値ということでございますので、よろしくお願い申し上げます。  次には、医業収益と費用を見ますと、医業損失でございます。この医業損失が5億 3,055万 1,000円となったものでございますので、よろしくお願い申し上げます。なお、詳細な分析等についてはまだまだ不十分だと存じておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(飯田瑛一君)  答弁漏れはございませんか。  山本秀男君。 ◆23番(山本秀男君)  まず万博についてでありますが、九州の入り口みたいにもじもじもじもじと、九州の入り口に門司というのがあるね。それで、行くか行かんかわからんで、もじもじもじもじ言ってお願いしても九州には行けないんですわ。非常にじっこんの間柄にある神田知事に対して、しかも一宮という隣で今まで一緒にやってきた人に、今は万博で財政的にも大変だし、オオタカの問題やら希少植物で海上の森を壊すなという県民の意見があるし、自然との共生を唱えるならば、立地条件等々も含めて、緑の発信地でもある稲沢が最適地だといって売り込んでいくことがおまえさんの仕事だわ。首都移転でもそうでしょう。各市町村、県知事さんが移転誘致のためにいろいろと陳情団を組んでお願いに行くわけでしょう。  まあ、瀬戸さんがだめだということであんまりこっちで決定づけるのも悪いから言いにくい部分もあるかもわかりませんけれども、意外と助けの神かもわかりませんからね。稲沢が手を挙げて、公共交通機関は、わざわざHSSTが走らんでもJRがありますよと。名鉄からも近いですよと。アクセスについては、名古屋・岐阜線の国道22号線がもう2005年には2階建てで走りますよと。そこにつなぐ西春線については、県からきっちり補助金をもらってつくってもらえば、すぐできちゃいますよと。時と場合には2階建てで走っても、すぐそんな距離じゃないからできますよという、まさに今最大の立地場所があるから、広い意味での万博会場を模索し始めるというときに、それは売り込んでいくことが重要でしょう。頼んでみたけどじゃなくて、積極的に売り込んでいくということ。稲沢はオオタカはないし、人間でタカはおるかもわかりませんけどね。  よく笑い話なんですけど、環境を大切にって、タカがおったからどうのこうのじゃなくて、議論の中で、どこかのごみ焼き場ですか、オオタカがおったから後から行ったらどっかへ持っていっちゃってなかったと。それでなくなったからいいかという、そんな発想じゃないんですよね。いわゆる生態系の頂点に立って、タカが生息するということは、そこに小動物やいろんな自然が残っておるということの生態系の頂点だから、タカが生息する地域は守っていこうよということで、鳥を一匹守ろうという議論じゃないわけですからね。そういう意味で、ぜひ稲沢はチャンスだと思うもんで、積極的に、朝かけ、夜かけ、夕かけでもいいですから、押しかけて売り込みを頑張ってほしいなというふうに思います。それが1点目であります。  2点目は、行革の問題、これが明らかになりました。何がなったかというと、いいかげんなものだということがね。自治省の通達の指針に基づいて、とりあえず自分たちに関係ないところの出先のそそくるところをそそくって、それで 130人という人数を出しながら当面する課題で、一番物を言わんのはか弱い女性の職場だろうということで、学校事務職員だの、学校給食だのをそそくっただけの話でしょう。谷さんがおやりになることが行革にならないですか。非常に厳しい物の言い方をすると、そう言いたくなりますよ。何ですか、あなた方。彼女らがどんだけの所得を得ておるんですか、あなた方の何分の1ですよ。うそ八百並べていいかげんな仕事をやって高い給料をもらっておる皆さん方はのほほんとしながら、汗水垂らして現場で重い思いをしながら一生懸命やっておる人は簡単に切られていく、服部さんはそんなやり方で行革をやったと言うんですか。  行政改革をやるということは、まずみずからの身を削ることなんでしょう。市民のサービスを市民の皆さんも我慢してくださいということならば、その前に私たちはこんだけ削りますと言わないかんでしょう。それが、助役さんは非常に正直な答弁で、事務量調査はしておりませんと。事務量調査をしていないというのは、今の職員が正しいかどうかもわかりませんよということなんです。スポンジで水を含んだみたいに、搾れば搾るだけ幾らでも水が出てくる。今の職員の半分でも仕事ができる可能性もある。システムさえ変えれば、いろんなところで出てくるんです。外の出先の議論をする前に、まずみずからの行政改革の案を出してくださいよ。あなた方自身が身を削る思いで、こんだけ変わりましたと、私は生まれ変わりましたという姿勢が見えん限り、本当の行政改革になりません。自己保身のための行政改革ならやめなさい。それが第1点であります。  第2点目、何ですか。60歳で定年になって65歳で年金をもらうから、再雇用制度もあるから、再雇用制度のために管理公社をつくる。要するに、天下り先をつくるということなんでしょう。言葉を変えれば格好いいでしょう。じゃあ、民間企業の皆さんはどうするんですか。そういう制度がない民間企業の皆さんから見たら、どうなるんですか。行革、行革という大義名分で管理公社をつくったら、自分たちが60歳で定年になったらみんなそこへ行く場所やで。優しいねえ、仲間に優しい行政改革というのはそのことでしょう。名前を変えたらどうですか。CATVで中島さんが非常に男前で、なるほど、いつも会う人でもテレビに映ってみるとなかなかはきはきといいことを言うなあという、市民に向けてはいろんな行政改革のことを言って、よく考えて裏返してみると、仲間救済の行政改革をやっておるんでしょう。やらないと言ったじゃないですか、あなた方は。ただし、勧奨退職でやめる人、本当は60が定年だけれども、二、三年前にやめるから、その二、三年分は拾ってくださいよという話についてはやむを得ませんねという話をしたんじゃないですか。いつから変わったんですか。そんな管理公社は断固反対です。あなた方の天下り先をつくるために管理公社をつくってどうするんですか。一生懸命仕事をやって市民に評価されるということならば報労もあるかもわからないけれども、今までのずうっと議論を聞いてくださいよ。市役所の職員は遊んでおる、ぶらぶらしておる、いろんな職員のやる気に対する批判がいっぱい出てきておるんでしょう。そういう時代にそんな発想でいいんですか。市長、もう一遍答弁してください。大事な問題ですから。  そして大事なことは、市役所の職員が親方日の丸で遊んでおると見えるのは、ここにお見えになる皆さんを初め、本庁職員の仕事ぶりでしょう。市民の皆さん方が学校事務職員や学校の給食のおばちゃんの現場を見て、あれは遊んでおるからと言ったんですか。何であなた方の批判を弱いところにだけつけてやるんですか。それがあなた方の言う行政改革ですか。断じて許せん、そんなことは。で、青写真を示してくださいと。市長、示しようがないもんね。そうでしょう、何にも考えておらへんのだもん。数字の組み合わせと適当に言葉で逃げて、らしく文章上に表現を入れて、市民のために、21世紀の財政危機に対応したために、いろいろ努力します、努力します、努力しますといって言っておれば済むんだわ。ここで私は一言だけ欲しいです。私たちの行政改革は、私たち市長を初め職員を守るための行政改革でありましたと一言だけ言ってくれやいい。それなら理解しますよ。再度その考え方を改めてもらうことも含めて答弁を求めるものであります。  次に学校給食の問題、 500何円だという。間接費の計算はどうしたかわかりませんよ。建物の減価償却はしたんですか、入っていないでしょう。こういうときに質問すると、そういうときは抜くんだわ。  そして、教育長の先ほどの答弁は何ですか。建物をつくるときには、金がかかるからそれはできませんという言い方でしょう。だから、そんな分析じゃあ、学校現場の教育改革をするより、あなたたちの頭の中の改革をしてもらわないかんわなあ。経営センスというのはそういうもんでしょう。その事業を推進するためのトータル費用を計算しながら、それは長所短所ありますよ。何が一番ローコストで、一番子供にいい給食ができるかと考えることが点検とチェックなんでしょう。委託だ委託だといって片方で流しながら、そんなチェックもしてないんじゃないの。一遍それを全部、いわゆる間接経費、原価計算を含めてもう一遍数字を出してください。  それから、厨房機器設備投資に対する原価計算はどうなっておるんですか。備品とは、去年買った備品のことだけ言っておるわけでしょう。これは5年使っても、あなた方は単年度の大福帳だよ。福本さん、それはいかんわ。あなたはなぜかというと、市民病院におったから企業会計がわかるはずだから。5年使うなら5年間の耐用費用に充てなきゃならんでしょう。もう一遍計算してください。それで本当は幾らかかっておるのかということなんです。そうすると、どの手法が一番ベターなのかというのがおのずから見えてくる。  次に市民病院の、原さん、あなたの分析は何ですか。見て分析したのは、純利益が幾らあったかと見ただけですか。それが病院の経営改革をやりますといろいろおっしゃる人の残高試算表を見た判断ですか。私は、大変厳しい言い方をするならば、それぞれ人間、キャパがあるし、能力があるだろうと思います。自分たちの能力のないポジションがあてがわれたら、「すみません、私はとてもここはできないから、ちょっとほかの場所へ」と言った方がいいですよ。結局、トップがいいかげんになってくると、その末端までいいかげんになって、全体的に腐っていくんですわ。トップがそんな発想で物事を見ておると、全体的にそうなっちゃう。そういう状況でありながら、質問すると、安価でローコストでやれるような病院経営をしっかり考えていきますとか、あれをやります、これをやりますと言っておる。みんなうそです、うそです、うそですといって後ろからハーモニーで聞こえてくるがね。残高試算表の分析はそんなもんじゃないでしょう。私はなぜああやって聞いたかというと、4月1日に赴任をしたときには、まず病院の経営体質はどうなのかという分析からやっぱりトップの人間は始めるべきだという判断から申し上げた。もう一遍答えてください。  次に臨時職員の問題ですね、差別行為だと言っているんですよ。同一賃金の同一労働でしょう、能力給というのはそういう発想じゃないですか。能力に合わせて給料をやるのが能力給の基本でしょう。それで、臨時職員は正規職員より高い能力を持って高い労働をして賃金が安いというのは、能力給の精神に反するんですか反しないんですか。明らかに反するんです。  私は、臨時職員というのはもともと定時間働かない、一期間にスポット的にある、そういうものは臨時職で十分だと思うんですよ、いわゆるパートだという意味で。それが、全く正規職員と同じような労働時間が続き、同一労働を強いていく。ただ何が違うかというと、臨時職員という名目で賃金が安いだけなんですよね。あなた方の行政改革は、みんなその方向に持っていきますと言うから、私は谷市長公室長を臨時職員にした方が一番早いと思った、まず。そうすると、なるほどなと言うの。どうですか、一遍臨時職になってみたら。我が身はできんでしょう。だから、あなた方は自分たちは別個に置いておると言うんです。臨時職員にとって、その給料をもらって生計を成り立てるライフサイクル、ライフプランができておるんですよ。  私は基本的には、労働者の生首は切るべきじゃない、それは私の信念でありますし、生首を切られるような、そういう職場紛争が起きれば、私は先頭に立ってピケも張ったりデモもやりますよ。今までやってきましたよ。生首は切るべきじゃないわけだけれども、それに応ずる賃金をもらうだけの仕事をやってもらわないかんですわ。そういう仕事をどう与えていくかというのが管理職や政策決定の能力のあるあなた方じゃないですか。そして、一度採用した臨時職員にとって、やっぱり保障しなきゃならないんですよ。だから私は、臨時職員についてはこの際明確に、短い時間にやるか、スポットでやる以外は臨時職員化はすべきじゃないと。それを安易に臨時職員化することは差別行為にほかならないという感覚を持っていますけど、市長の雇用に対する発想を聞かせていただきたい。そして臨時職員に対しても、きちんと身分保障をどうやっていくのか。民間委託の経過の中で、臨時職員だからいつでも首切ればいい発想はとんでもない発想ですよ。それが第1点、答弁を求めます。  次に土地利用の問題、ぜひやってください。率直に言って、農業も大事であります。農地も緑と一緒で保全しなきゃならん場合もありますけれども、どうしても1反 1,000平米 1,300円や 1,400円の税金じゃあ、本当にその維持管理費も出てこないのが事実であることは間違いないわけでありまして、適量な開発をすべきだというふうに思います。ただ、前にも質問申し上げましたけれども、稲沢の市街化区域は、なかなか地元のいろんな税金問題等々があって区域編入には難しいと。幸いにして、我々が主張してきた田園都市の1区画 300平米以上あれば容積率50%のうちが建てれるという制度ができたわけですから、この制度を積極的に利用していくことが一つあるし、大事なことは、若い人がこの制度を利用してどんどん稲沢にうちを買って住んでもらうというのが大事だと思います。若い人が住めば、おのずから高齢者率が下がっていくわけだし、若い人は労働するから税金も入ってくるわけでありますから、ぜひその政策を進めてほしいわけでありますけれども、もう少し具体的に展開の仕方の説明を求めるものであります。  次に駅の問題ですけど、私は率直に言って今でも迷っておるんです。新駅が要るか要らないかという問題は、当時もいろんな議論をさせてもらいましたが、率直に言って迷っておるんです。それだけの経済効果があるかどうかの問題を含めて迷っておるわけでありますが、ただ、新駅をつくるということで都市計画決定をした。今も発表があったように、事業計画は新駅を前提にした土地単価で決まっていった。そうすると、仮換地が発表されたら、いや応なしにやらなきゃ詐欺になりますよと。今聞くと、金がない、国鉄がやってくれるかどうかわからないと言っておるんでしょう。名古屋の笹島があきらめましたよね、近距離だからといって。あの大名古屋の笹島があきらめざるを得なかったような状況の中で、稲沢で確実にできる保証があるかどうか。  市長は、私の任期中、どこまでやるのかよくわかりませんけれども、それとも今任期中でやめるなら、その間に黙って過ごしていけば、あとは次の市長さんや次の世代が引き受けるんだろうという考えを持ったら大間違いです。私は、区画整理の仮換地を発表される今、明確にやるならやるということで、その財源確保と手法を明確にしなければ詐欺行為になります。地方自治体が詐欺をやって捕まったなんて聞いたことないですからね。その決断が今まさしくトップに求められておるんです。今やめたと言ったら、大変な政治問題ですよ。血を見る話だわ。それは市長みずからの信を問わなきゃならん場合も出てくるかもわかりません。先ほど控室でそういう議論をしましたら、そういう大事な決断だろうと。でも、今やれないやつをやると言って禍根を残すよりは、将来にそんなツケを残すよりは、まあ当選したばかりで悪いけれども、今そのことでみずから責任をとってそのことの決断をした方がいいという判断でやったならば、そのことで稲沢市が救われるならば、時と場合によってはやむを得んからその決断を求めなきゃならん場合もあるかもしれない。いや、そうじゃないんだと。これは必ずつくりますと。つくるための財源はこういう道筋で確保できますと。JRに対してはこういう手法で駅が来るように努力をして、一つ一つ条件を詰めますよということをやらないかんと思います。その決意と決断が欲しいんです。そのことを尋ねておるわけです。大変な問題です、これ。  私どもは前の建設委員会のときに議論したのは、駅特別委員会で集中審議をやっているときに、やりますという理事者側の意思表示があったから、それに対応するために乗降人員を伸ばさないかんだろうと。それならば、乗降人員を伸ばすために市街化区域の拡大をしなきゃならんだろうということで、また委員さんだけが何人か集まって、2日か3日、職員抜きで議論をし合って、当時 500ヘクタールの市街化区域の拡大の計画案をまとめて委員会は議会で発表したわけです。それからやりますと、どこかでそうやって言っておったけれども、どこかへ今吹っ飛んじゃっておるね、浅野さん。あなたはいつもそういうふうですよ。西春線の関係があるから長野はやったけれども、北側で平成12年かなんかに区域に入れるための努力は何もしていないんですよ、次の。やるならやるで結構です。そのための条件整備を今からどうやっていくのか、そのことの答弁をお願いしたい。助役さんでも市長でも結構ですよ。やらんならやらんで結構です。やらんなら市民に対してどう説明しながら、時と場合にはその責めを負いなさいというなら、責めを負っていきますということをはっきりこの場で明言をしてほしいと思うわけであります。  次に下水道の問題ですけど、前からずうっとそうなんですよね、金額はわからない、わからないで。来年4月に供用開始と言っておるんだけれども、一部においては4月に供用開始できないという話がありますけれども、まず供用開始ができるかできんかの確認、第1点であります。  供用開始ができないという状況があるなら、それはなぜか。どのぐらい期間が延びるのか。できるということなら結構ですよ。できるということなら、来年4月に供用開始するのに、その終末処理のセンターの運営するための固定費はありませんなんていうのは、あれも企業会計でしょう。あれは普通の一般会計ですか、多分あれも企業会計ベースで計算するんじゃないんですか。変動費はわかりません、固定費はわかりません。すみません、市民の皆さん、下水道へ入ってください、加入してください。金額は幾らになるかわかりません。物を買ってくださいとお願いするときに、金は幾らになりますか、わかりませんなんて言えるんですか。しかも、来年4月からスタートなんですよ。  そこで、太田さんに責めてみても、太田さんは4月から行ったばっかだでわからんのだから、次長だよね、あんたはずうっとやっておるんだから。愛知県に対してこの料金の問題で何回議論をしたのか、関係市町村の間で担当者を集めて何回議論したのか、愛知県にどういう打ち合わせをしたのか、この議会でも議論された以後どういう形に詰めたのか。固定費はありませんなんていう会社があるんですか。固定費とはわかっておるんですか。わからなきゃあ隣の市民病院の局長に聞いてくださいよ。固定費というのは、流入量はゼロであってもかかる費用なんです。変動費というのは、量によって変化するのが変動費なんです。そうすると、建物の減価償却はあれは含まないんだね。県の職員があそこを管理する人件費等々は、流入量がゼロの場合は給料を払わんでもいいんだね。そういう理解でいいんですね。とにかく水が流れ始めたときにしか経費は発生しないわけですね。確認してください。そんないいかげんな料金体系やそういうもので下水道を普及するなんていう発想がどこにありますか。再度、明確な数字をつかんで答弁を願いたいと思います。  以上、2回目を終わります。 ◎市長(服部幸道君)  今御指摘をいただいております万博用地の問題でございます。申し出をさせてもらうには、やはり中身の問題も含まれてこようかと思います。そうした意向はお伝えして、我々もひそかに一緒になって勉強していただきたいと思います。  それから、市長のための管理公社にしてはいかんよと。もっとも今御指摘をいただいておりますように、勧奨退職をする方の部分の手当てはさせていただきたいと思います。市長は、市長の職をのけば一市民でございます。そんな考えは持っておりません。  それから新駅の問題で、市長は責任をとるときにはとらないかんよと。やるならやるように、皆さん方にお願いしておりますのは、新駅ありきでひとつ御理解願いたいと。そのための責めは当然負うべきだと。市の行政すべてでございますけど、今述べられております下水の問題でもそうですが、ツケが将来に回ることは確実に間違いございません。だから、今回でも訴えておりますように、応分の負担は市民の方にもお願いをしていかないかんと。早く今の話で料金を示し、この供用に向けて皆さん方の御理解を得るように努力せよということを申し上げておるところでございます。  それから臨時職員の差別の問題でございますが、差別する気はありません。ただ、臨職の間でいろいろと不安な部分もございますが、一定の期間、市の方で登録をして働かせてほしいという方の集団であると私は理解をしておりますが、差別のあるようなことのないようには努力をしてまいりますので、よろしくお願いを申し上げます。 ◎助役(吉川昭君)  行革の中で、特に管理公社の職員の対応の問題でございますけれども、市長が御答弁申し上げましたように、60歳で定年になった職員を天下りという考えはございません。これは先ほど公室長が御答弁申しましたけれども、60歳から65歳というのはちょっと舌足らずでございまして、60歳から65歳まで延びたときに途中で勧奨のような格好でやめた場合、65歳になったときに61歳でやめたときには、その方を管理公社でお願いしたいというつもりの御答弁でございますので、ひとつよろしく、今までと答弁は変わっておりませんので、よろしくお願いします。 ◎市長公室長(谷勇君)  どうも先ほどは御無礼をいたしました。今、助役の方から御説明もございましたように、あくまでも定年後の再就職場ということではございませんので、よろしくお願い申し上げます。  また、臨時職員の問題につきましては、現在 174人の多くの臨時職の方にお願いをいたしているわけでございますが、御指摘をちょうだいしておりますように、この臨時の場合につきましては、当然、市の職員と同一の内容のお仕事をやっていただいている部分もございますが、しかし、このことにつきましても、第2次の行革の部分の中でも、職員組合の方とも御理解をちょうだいいたしまして、できるところから改善をさせていただいておるわけでございまして、やはり勤務時間も同じである、仕事の内容も同じであるということではいけないわけでございますし、雇用期間につきましても忙しいときだけお願いする場合もあろうかと思いますが、しかし、市の職員と同じ朝の勤務時間で、終わる時間も一緒だというところもまだ一部残っております。そのようなところにつきましては、該当する課の方とも協議した中におきまして、改善の方向でまた御協議をしていきたいと思うわけでございますが、御指摘をちょうだいしておるように、やはり臨時職のお方につきましても、当然一生懸命やっていただいておる方におきましては、先ほど御答弁申し上げましたように、それなりの処遇もさせていただいておりますので、よろしくお願い申し上げます。  また、土地利用の問題でございますが、先ほど私の方から考えられる対策というようなことで御披露させていただきましたが、この展開の仕方につきましては、まだまだこれから私ども事務段階で勉強しながら進めていくわけでございますし、また議員の皆様方からも御指導も賜って進めてまいりたいと、このように思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ◎建設部次長(宮崎弘已君)  先ほどの件についてお答えを申し上げます。  固定費の関係でございますけれども、今回のこの算定の中には、使用水量に基づきます負担金を払うというような形でございます。  それから、現在までの負担金の要請はどうしていくかということでございますけれども、3市3町の流域下水道の協議会がございますので、その中で昨年から機会あるごとに県の担当者の方にお願いを申し上げているところでございます。それで、浄化センターの建設が大分完成に近づきましたので、来月の初めには県の方から流域下水道の協議会の方へ単価の提示があるだろうというふうには聞いております。現在、来月の答申に、流域下水道協議会の部課長会の日程の調整が参っておりますので、それで提示があるだろうというふうに思っております。  それから、負担金の算出の作業担当の会議でございますけれども、これは昨年から、細かくではございませんけれども、たしか3回か4回ほど担当の方で打ち合わせをしているという状況でございますので、よろしくお願いいたします。 ◎教育部長(福本雄治君)  減価償却費を出せということでございますが、まことに申しわけございませんが、教育委員会の方ではその減価償却という感度がなかったもんですから、30年前、40万年前の給食室の建設原価もちょっとわかりかねます。また、その後の改修費用等についても、ちょっと書類が残っておりませんので、この減価償却費を出すということは、まことに申しわけございませんが、できませんので、よろしくお願いいたします。 ◎市民病院事務局長(原清満君)  平成10年の全国のベッド 100床当たりの費用収益の表を入手しましたので、当病院の比較をさせていただきました。それを少し御報告させていただきたいと思います。  まず医業費用でございますけれども、当病院は14万 8,640円でございます。全国の 441の公立病院の 400床から 499床の平均の医業費用につきましては14万 1,783円で、稲沢市民病院は 6,857円高いということでございます。それから給与費でございますけれども、これにつきましても8万 2,507円、全国平均では7万 949円で、1万 1,558円高いという結果でございます。次には材料費でございますけれども、稲沢につきましては4万 2,221円、全国では4万 4,188円で、ここの部分につきましては 1,962円、稲沢が安いという結果でございます。それから経費につきましては、稲沢市民病院は1万 7,440円、全国平均は1万 7,405円で、ほぼ同じ金額でありますけれども、当病院は35円高いという内容でございます。  次には医業収益でございますけれども、稲沢市民病院は13万 7,909円、全国平均では13万 9,736円で、当病院は 1,827円低いということでございます。その中の大きなウエートを占めます入院収入でございますけれども、稲沢は8万 2,027円、全国は8万 4,438円で、大きく 2,411円、稲沢市民病院は安いということでございます。それから外来につきましては、稲沢市民病院は5万 3,595円、全国平均は4万 9,362円で、稲沢市民病院は 4,233円高いという数字でございます。  総じまして、総費用につきましては稲沢市民病院は15万 4,398円、全国平均では14万 6,810円と、 7,588円、稲沢は総費用が高いという結果でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ◎建設部次長(宮崎弘已君)  供用開始につきましては、答弁漏れをしまして申しわけございません。現在、県の方との打ち合わせの段階では、来年の4月の予定でございます。
    ○議長(飯田瑛一君)  答弁漏れはございませんか。  山本秀男君。 ◆23番(山本秀男君)  宮崎さんねえ、これ以上言ってもわかってないんでしようがないけど、固定費と基本料金はちょっと頭がごっちゃになっておるんじゃない。使用料金が幾らで、基本料金はありませんので使用料金がというのはわかるよ、それは。固定費というのは経費の概念だから。わからんならわからんで、わからんと言ってくださいね。固定費か変動費かというのは経費の概念であって、使用量に対して使用料金を払うという、初めの契約の基本料金はありませんなら、それはそれで結構です。  そうすると、私はなぜそんな心配をしたかというと、予定どおりの水量が入るんですかという話でしょう。予定どおりの水量が入りますかと。多分入らないんですよね。先ほどの数字で言ったら28万トン、これは4月から28万トンですか。それから7万 8,000トン、これは4月から7万 8,000トンですか。それじゃあ、4月に入るのは何トンで、稲沢は何トンになるんですか。そうすると、そこに係る管理費はだれが持つんですか。こっちが持たないなら、愛知県が持ってくれるわけですか。勉強しますじゃいかんですよ、3回目の答弁だから。そのために議論をしておるのに、来月、担当者会議をやると。悪いけど、今から担当者会議を電話でやってくださいよ。  私が非常に心配しているのは、建物が完成すれば、おのずから経費はかかるんですよということでしょう。投入量はゼロであっても、固定的なかかるやつはかかるんでしょうと。それで、水量によって変動するやつもあるんでしょうと。その金額があって、当初予定はこうだけれども、どういう負担をするかというのは、そういう料金で決まるんじゃないですかと言うんです。その場合に、予定水量より入ってこなかった場合は愛知県が負担するわけですね。絶対市では負担しないんですね。その確認だけしてもらえばいいですよ。絶対市が負担することはありませんと。もし市が負担するようだったら、宮崎さんの給料の中で払っていただくと。あるいは足らんなら市長さんだし、建設部長も、関係者全員で払ってもらうしかないですよね。その数字を聞きたいもんで質問しておるのに、そんな答弁じゃいかんでしょうが。 ○議長(飯田瑛一君)  質問の途中ですが、議事の都合により暫時休憩をいたします。                                 午後4時24分 休憩                                 午後4時37分 再開 ○議長(飯田瑛一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  お諮りいたします。本日の会議時間は、議事の都合により、この際、あらかじめこれを延長いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。               (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認めます。よって、本日の会議時間は延長することに決しました。  山本秀男君。 ◆23番(山本秀男君)  下水道の問題、休憩中にもいろいろ議員さんからも、もっと早くという議論があったみたいですし、それは結局、加入をしてくださいよというお願いする方がのんびりしておるなあと思ってね、そうでしょう。私が一番心配しておるのは、加入者が少ないから、稲沢が言った数字と全然違うから、あとは稲沢市で払ってくださいよと、そういうことがないならばないで結構であります。そのことをきちんと確認しておきたい。わからなわからんで結構だけれども、稲沢市が払うことはありませんならありませんと。それが第1点。  第2点目は、何か10年先に繰り延べ、10年間延ばすということですけれども、10年後に稲沢市が加入が少なくて思うとおりに入らなかった金については、3市3町の住民が平等に分担して払うのかどうなのか。それがまた、その分だけ稲沢の部分として後から請求が来るのかどうなのか。いいですか、そのぐらいはわかるでしょう。  そして、私がもっと言いたいのは、この不景気の中で、面整備は終わったで確かに結構だと思います。加入者は何%を見ておるんですか。初年度、宮崎次長の今日までの学習効果の中で、何トンの流入量を見ておるんですか。そのことに対して県にもきちんと言わないかんでしょう。まさか7万 8,000トンと言わないでしょう。県が今処理しようとしておる初年度、2年度、3年度、5年で結構ですから、予定処理水量、そのうち稲沢から投入されるだろうという予定水量というのはどう見ておるんですか、そのことを教えてほしい。そして、その予定水量は稲沢市としては実現の可能性があるかどうか。努力しますと口で言っても反映してもらわなきゃあ話になりませんので、どう見込んでおるのか。3回目なので、うやむやではいけませんから、きちんとその辺を答弁お願いしたいと思います。  次に市長さん、万博の話では、本当に一宮市長と時間をつくって、夜は大変お疲れになってみえるみたいだね、最近。ちょっと個人的に会っても顔を見ると大分疲れているみたいで、ねぎらいながら食事してもいいから、官官接待になるといかんからポケットマネーでやってもらわないかんですけれども、一遍稲沢のそういうことも含めて、ぜひ売り込みをやってほしいというのが一つであります。  2点目は新駅の問題ね、市長さんはやりますと言ったんです。それで結構です。やるならやるで、我々も協力して何とかしていかなきゃなりませんけれども、やるということのプログラムが欲しいんですよね。そうでしょう。やるならやるで結構です。市長はやると言った。政治生命をかけてもやると言った。それは結構です。  そこで、財源確保は可能であるかどうか、総務部長ですね、これ。こういうところを削ってでも何とかこの財源確保はしますという財政的な裏づけについて所管部長の答弁と、そして、JRが駅にとめてくれるかどうかが今度は問題ですよね。JRがとめるのは、お客さんが乗るならとめますという話でしょう、簡単に言うと。お客さんが乗らな、とめませんよと。JRがお客さんが乗ってくれるから駅にしますよというために、きょうただいまからでも結構です、どういう行動を起こしていくのか。乗降人員の確保のために何をどうするのか。特に片肺飛行だと言われる新駅はないということでありますから、子生和、治郎丸の区域をどうするのか。稲沢の新駅をつくったら、おりてみたらカエルと蛇しか待つ人がなかったなんていうばかな話では困るわけでありますからね。その市街化区域か、あるいは駅西地区にふさわしい、乗降人員が確保できる状況をどういう形でつくっていくのか、その手法について明確に答弁を求めるものであります。  次に管理公社の問題、65歳定年ということで法律が改正されれば、それはそれでいいですけれども、私は基本的に前から申し上げたように、民間企業は大変なんですよね。NTTあたりは五十二、三になると、管理職になると、まあどうですかと肩たたきされるから、管理職になりたくないといって管理職にならない。稲沢市はいいですよね、管理職になっても最後まで仕事をやってもやらんでも面倒見てくれるからね。そういう民間企業の厳しい視点の市民感情を理解したときに、私は、うちの職員が決して嫌いだから入れるなということじゃないんですよ。その市民感情を理解したときに、公務員だけがぬくぬくといい条件があるなんていう誤解をされるようなことがあっちゃなりませんから、勧奨の場合は無理してやめてとお願いするやつだからそれは救済せないかんけれども、ぜひそんなことがないようにひとつお願いをしたいということで、そのことをつけ加えます。  グループ制の問題については、助役、率直に話がありました。いろんなことがあるだろうと思います。ただ私は、本当に職員個々人が仕事を明確に、この人は何をするという個々人の仕事の区分を明確にして、それをこなしながら、どこかで1人で足らないからそこで助けに行くというグループ制を、個人の責任の所在だけは明確にしながら、仕事の責任所在を明確にしながら仲間内で助け合うという形のグループ制度にならない限り、みんな寄ってたかって責任逃れをしたがるし、そのことを一番好む集団が公務員という集団だというように理解しますので、そのことをやっぱりきちんと頭に入れてやらなきゃいかんというのが一つ。  もう1点は、少なくとも議論しなきゃいかんです。私は前、谷さんにお願いをしたのは、きょうどういう仕事をやりますかということで一遍仕事の日記を書いてくださいということで、予定表を。終わってから、こういう仕事をやりましたということで、できたかできなかったというのを一遍メモ書きでいいからやってみてくださいといったら、1週間やっておるうちに書くことがあらへんもんでやめちゃったんですよね。書くことがないということは、仕事がないんです。管理職は、本当に自分の課の中でいろんな仕事があるかどうかというのは、それぞれの担当者を集めて議論をしない限りわからないでしょう。今ここにお見えになる皆さん方は、自分の部下が今どんな仕事をやっておるか把握しておるんですか。  それは、ぜひやらなきゃならんのは、一つの手法ですよ、これは。朝8時半に始まるなら、8時15分ぐらいには来て、少し早いかもわからないけれども、8時15分ぐらいに来て、きょうの仕事を打ち合わせをだんだんやって、8時半にさあ開始しましょうとか、5時から5時15分は休息時間になっておるけれども、5時から職員を集めて、きょうの予定はこうだったけれども、こういうことがあった、ああいうことがあった、予定はこうだったけれどもやらなかったとか。そうすると、そこで自分の行動が言えない人は仕事をやっていないということでありますから、だんだんだんだんいづらくなってきて、みずからが引退をする道も選ぶかもわかりませんよ。今は野放し、だれが何やろうが関係ない。その管理システムは問題があらせんかなというふうに思うし、せめて市長、助役、収入役の三役も1週間に1遍ぐらい少し早目に来て、3人で話し合って大事な政策を中心的にやっぱり決めて出してほしいなという感じがするんです。  庁議の話も、我々は部外者ですから関係ありませんけれども、聞いておる話の中では、連絡事項ばっかりだというでしょう。何か郵便局の朝礼みたいな話で、そんな庁議じゃ庁議じゃないでしょう。閣議で日程調整しておるなんて、小渕さんはそんなことはしておらんと思いますからね。庁議をやるからには、そこの大事な政策をトップから示して指示していくのが庁議だし、部長の皆さん方からの意見を出すのが庁議だし、その大事な政策決定をやるには、やっぱり市の三役がひざを詰めてとことん議論し合ってやっていくというのが大事じゃないんでしょうか。どう思いますかね。市長、朝は結構早いでしょう、起きるのは。助役も早いし、収入役も早いで、毎日15分ぐらい先に来てもいいんじゃなかろうかと思いますけれども、そういう事前打ち合わせ、事後の確認、そういうことの中でやっぱり仕事のやる気が出てくるんじゃないでしょうかね。  それがぜひ一遍考えてほしいということでお願いを申し上げるとともに、事務量調査をもう一遍やってくださいよ。それを先に行革の中で組み入れてやっていただいて、出先の皆さん方には、我々もこんだけ努力したから、出先の皆さん方についても協力してくださいということをやらない限り、出先から先に、何でもいいから物を言わない人たち、弱い人たちを切り捨てればいいという話じゃないですよ。今、学校の先生方からそういう批判が出ていますよ。市役所は行革、行革といって、どうも弱い者いじめばっかりやっておるという学校現場からの話も出ているんですよ。見てみると、なるほどそう思うんですよね。切るというのが学校事務職員と給食ばっかりでしょう。だから、まずみずからの身を削る案を、方向性ができれば9月ぐらいまでにひとつ出してほしいと思いますが、谷公室長の、助役でも結構ですけれども、決意をお聞かせ願いたいと思うわけであります。  最後になりますけれども、市民病院の問題ね。全国の自治体病院の9割が赤字でしょう。赤字の病院の資料を持ってきて、それに合わせてよかった悪かったといって、しょせん赤字だわ。そんなことじゃないんでして、今求められておるのは、よその市町村がどうであろうが、稲沢市民病院の赤字解消は当面はどういうふうにすべきかということを考えるのが仕事じゃないんですか。原さんの話を聞いていると、よその全国の赤字病院の統計を持ってきて、そこが赤字だから、うちはそれよりよかった、さらに悪かったといって、さっきの発想と一緒なんです、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という。一生懸命、自治体病院の問題協議会では決議を起こして、国からもっと金をよこせよこせと言うけれども、くれせんですわ。要は、言ってはみるものの、くれやせんから、結局自分で持たないかんでしょう。  私は、病院の改築の問題が議論されております。今の病院の状況でいいとは思いません。ただ、今度つくるときには、市長さんがおっしゃるように、保健・医療の部分からずうっと歴史はありました。今までやってきたことは別として評価をしつつ、新たな時代に入ったときに、地域医療として、何が一番ローコストで、しかも一番高いサービスを受ける病院ができるかということなんでしょう。この地域には厚生連もあり、尾西病院もあり、稲沢もあり、尾張病院もあり、いろいろあるかもわかりません。3次病院も含めて議論をするならば、そのトータル的に見て一番いい方法は何かということを研究して、しかも、必ずしもそれが稲沢市営じゃなければならないかということもきちんと見詰める必要があると思うんです。どうしても金もうけ一本主義で、大事な医療機器を買わんとか、そういう問題があるかもわかりませんので、それはそれで、10何年前だったですか、鈴木さんがちょうど総務委員長のときに私は総務委員で、徳島かどこか一緒に行ったんです、病院へ。そのとき、名大の第2内科かなんかの先生がそこへ派遣されて1年余おったそうですけれども、健康保険病院でやっておるので、徳島市から、当時の話だけれども、CTを1台買ってもらっただけだと。あとは立派に黒字病院で経営しておりますとやっておる人もおるわけです。  だから、必ずしも総合病院が市じゃなきゃならないことはないし、逆に市営にするから金がかかるんです。なぜかというと、例えば原さんもそうですけれども、後ろの山西さんもそうで、病院の独自経営なら、ここへ来て1時間も2時間も座ってやるのに人件費を払わんでもいいでしょう。議会対応のために、役所があるがためにやっていかなきゃならない間接部分は相当あるんじゃないですか。そういう部分を削れるわけですよ。そういう意味で、病院の再建というのか、病院の建築に伴って、財源の編み出し方、それから経営の仕方について今から真剣に検討していただきたいと思いますが、見解を尋ねて、質問を終わります。 ◎市長(服部幸道君)  今、病院の問題もいろいろ御指摘をいただいております。確かに市民病院につきましても、何遍も手を入れて改築もしております。本来は、もともと基準看護をやらない病院という形でスタートをした院長もありました。そんな中で、稲沢市の要請が、看護学校をつくらないかんとか、いろんな要件が出てきた中で今日の体制が固まってきたわけでございますけど、決して適正な基準看護ができる病院とはなっておりません。そうした意味も含めまして、この病院の移転計画が成り上がったものと理解をしております。  しかし、今日的に財政的な問題もございまして、今、山本議員がおっしゃるように、今後の稲沢市民病院としてどうした方向でどうしたものをつくっていくかということにつきましては、やはり皆さん方と協議の中で進めさせていただかなければなりません。そう言いながらも、毎年1億円に近い医療器械は更新しながら整備もさせていただいております。そんなことも踏まえて、よく検討をさせていただきます。  市長ともども早く出てきてちいと勉強せよという叱責でございますが、ありがたく受けとめて、私どももそうしたことに心がけてまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いを申し上げます。 ◎助役(吉川昭君)  行革の中でのグループ制について、個人の仕事、当然その課の長が全体の職員の仕事を把握していなければ回っていきません。だから私が言いましたように、本来なら、グループ制をしいたときに、グループリーダーを集めて毎日その日の仕事のミーティングをすると。それによって部下を的確に指導していかなければ、これはうまくいかないというふうに思っております。だから、これにつきましては、山本議員のおっしゃるように、当然そのように指導をしてまいりたいと思います。  また、事務量調査におきましては、やはり1ヵ月、2ヵ月のものが事務量調査というふうには思っておりません。本来ならば、1年なら1年のスパンできちんと事務量を調査いたしまして、それに対しての対応をしていくべきだと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ◎市長公室長(谷勇君)  今、助役さんの方から答弁されましたように、そのようなことにつきましては大切なことと、このように私も理解をいたしておりますので、今後とも研究をさせていただきまして、努力をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。 ◎総務部長(中村文彦君)  新駅設置に伴います財源措置でございますけれども、新駅の開設時期等が明確でないというようなこともありまして、どうなるかということについてはこの場でははっきりと申し上げられませんが、ただ言えますことは、現在、市税収入 150億の中においては非常に厳しいということは言えるだろうと思います。よほど景気等がよくなってまいりまして、法人市民税は現在10億でございますが、多いときは24億というようなときもございました。そのようなことでも起こらない限り、非常に厳しい状態ではないかというふうに考えております。 ◎建設部長(太田征二君)  下水道についてでございますが、流域下水道の維持管理費等の負担金につきましては、これは維持管理費負担金と資本費負担金とがございまして、維持管理費負担金につきましては、利用者の負担の原則により負担金算定期間内に必要とされる維持管理費、これは人件費、電力等全額を対象とするわけでございます。ただし、流域下水道と流域関連公共下水道との接続点における水質監視経費は、負担金対象外として、県が公費負担をするということでございます。また、資本費負担金につきましては、これは負担金算定期間内に必要と想定される処理能力に対応する部分の施設の償却費及び起債利子の総額を対象とするものでございまして、これには国費及び市町村負担分は除くものとし、負担金算定期間内に必要な処理能力を超える部分については、次期以降の算定期間の経費に繰り延べるということでございます。  また一般排水、これは一般家庭排水及び工場・事業所等からの排水のうち、特定排水以外の部分に係る部分については、当分の間、徴収をしないものとし、特定排水、これは工場・事業所等から排水される汚水量が月当たり 500立方メートルを超える部分に係る部分について徴収をするということになっております。  それから収支不足の場合でございますが、これについては収支不足額の立てかえ措置というのがございまして、算定期間内の各年度において維持管理費と維持管理費負担金との収支不足が生じた場合は、原則として県が3分の2、市町が3分の1の割合でそれぞれ立てかえるということでございます。また、未流入市町及び流入開始後3年度(1年度未満は1年度とする)の市町が立てかえる額は、県が立てかえるということになっております。  あと、接続の関係でございますが、年間の接続率につきましては、県の目標といいますか、そうした接続率につきましては、1年目が20%、2年目60%、3年目87.5%、4年目95%というようなことになっておるわけでございます。今後、具体的な内容につきましては、下水道対策特別委員会の方に御提案申し上げて、そちらで御審議を賜るというふうに思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ◎都市開発部長(橋本英明君)  新駅設置のためのプログラムということでございます。これにつきましては、当然、現在、調整区域でございますので市街化区域への編入ということになろうかと思いますが、市街化区域の編入をするためには農地サイドとの調整がまず必要でございます。特にこの地域につきましては、農村総合整備事業によって農道整備が行われており、また農業投資がされたというようなことで、現在も農業振興地域の農用地区域に指定がされてございます。したがって、これらを整理する中で農地サイドとの調整も大変な作業かと存じます。  さらに、市街化区域の編入の条件が区画整理事業ということでございます。この区域は、長野、治郎丸、子生和の一部を入れますと約85ヘクタールほどございますが、区画整理を行うという場合に、その事業主体にはだれがなるかということがあろうかと思います。市施行ということでありますと、単純に見ますとヘクタール3億円、 250億ぐらいあるわけでございますが、それらを資金的にどのようにクリアしていくかということもございます。また、これが組合施行ということであれば、北市場と同じような形で、ある一部の補助を出して進めれるかと。これらはまだまだ詰めていくことになろうかと存じますが、いずれにいたしましても、市街化区域の編入につきましては、この予定地の中に都市計画道路も2本計画されてございます。稲沢・西春線と治郎丸・赤池線、これらの整備の手法、またそれまでその道路の整備を待てるかというようなこともございまして、それらの調整も必要になるわけでございます。今後、それに向けて調整をしてまいりたいと存じます。 ◆23番(山本秀男君)  統一見解、市長はやると言うんだから、その裏づけをもっと整理して出してもらわないかんわ。 ◎市民病院事務局長(原清満君)  当病院の赤字解消のための御指導をちょうだいしたところでございますけれども、十分その意を踏まえ勉強させていただきますので、よろしくお願い申し上げます。 ◎市長(服部幸道君)  皆さん方にもお示ししておりますように、 1,200億の事業の中には、このように掲げさせていただいて進めております。やはり制度を十分に生かして進めさせていただかなければなりません。いずれにしても、こうした膨大な事業を抱えております。こうした中で進めさせていただきますので、時期のずれはあろうかと思いますが、こうした計画も存在することも皆さん方には御承知をお願いしたいと思います。以上です。 ○議長(飯田瑛一君)  答弁漏れはございませんか。 ◆23番(山本秀男君)  統一見解をきちんとやってちょう、どっちかはっきりして。やらなやらんで結構だし、財政的に無理なので……。                  (発言する者あり) ○議長(飯田瑛一君)  それではいま一度、服部市長、御答弁をお願いします。 ◎市長(服部幸道君)  御承知のように、お示しをしておりますように、こうした中には財政事情も勘案しながら進めさせていただかないかんことばかりです。やはり国の補助金から、それにまつわります債務を、後にツケを回しますので、内部調整をしっかりしながら、これもこの事業の中に入っておりますので、市長の姿勢としては、これも取り組んで進めさせていただきたいと願うものでございます。 ○議長(飯田瑛一君)  答弁漏れはございませんか。  答弁漏れもないようでございますので、これをもって質疑及び一般質問を終結いたします。  お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第48号から議案第55号に至る各議案は、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれの関係委員会へ付託いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。               (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  次に、日程第10、報告第3号専決処分の報告についてから、日程第15、報告第8号平成11年度稲沢市土地開発公社事業計画、予算及び資金計画の報告についてまでを一括議題といたします。  市長から説明を求めます。  服部市長。 ◎市長(服部幸道君) (登壇)  本日提出申し上げましたのは報告6件でございまして、その概要について御説明申し上げます。  報告第3号専決処分の報告につきましては、市道における自転車事故の損害賠償額の専決処分でございまして、平成3年12月20日に議決をいただきました市長の専決処分事項の指定に基づき専決処分いたしましたので、地方自治法第 180条第2項の規定により議会に報告をさせていただくものでございます。  次に、報告第4号平成10年度稲沢市一般会計継続費繰越計算書の報告につきましては、地方自治法施行令第 145条第1項の規定により議会に報告をいたすものでございます。  次に、報告第5号平成10年度稲沢市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告につきましては、地方自治法施行令第 146条第2項の規定により議会に報告をいたすものでございます。  次に、報告第6号平成10年度稲沢市公共下水道事業特別会計繰越明許費繰越計算書の報告につきましても、地方自治法施行令第 146条第2項の規定により議会に報告をいたすものでございます。  次に、報告第7号平成10年度稲沢市土地開発公社事業会計決算の報告につきましては、地方自治法第 243条の3第2項の規定により議会に報告いたすもので、この事業概要といたしましては、用地取得面積3万2,335.95平方メートル、用地処分面積1万 7,861.1平方メートルでございます。  次に、報告第8号平成11年度稲沢市土地開発公社事業計画、予算及び資金計画の報告につきましては、地方自治法第 243条の3第2項の規定により議会に報告をいたすものでございます。  以上が提出いたします報告の概要でございますが、詳細につきましては担当部長から説明いたさせますので、よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(飯田瑛一君)  続いて、各部長の説明を求めます。  説明は簡潔明瞭にお願いいたします。 ◎建設部長(太田征二君) ─────────────────────────────────────────── 報告第3号  専決処分の報告について  市長の専決処分事項の指定について(平成3年12月20日議決)第1号の規定により別紙のとおり専決処分したので、地方自治法(昭和22年法律第67号)第 180条第2項の規定に基づき議会に報告する。  平成11年6月10日提出                          愛知県稲沢市長 服 部 幸 道 ───────────────────────────────────────────  はねていただきまして、専決処分年月日、平成11年3月3日。相手方、坂下敏子。発生年月日、平成11年2月19日。場所でございますが、稲沢市駅前四丁目地内、市道3831号線。これは、三菱電機東側の下津おち沿いの道路の横断側溝のグレーチングが1枚なくなっておりまして、そこへ自転車の前輪が落ち、タイヤ等を破損したものでございます。賠償額は 2,000円でございます。以上でございます。 ◎総務部長(中村文彦君) ─────────────────────────────────────────── 報告第4号
     平成10年度稲沢市一般会計継続費繰越計算書の報告について  地方自治法施行令第 145条第1項の規定により、平成10年度稲沢市一般会計継続費繰越計算書を別紙のとおり議会に報告する。  平成11年6月10日提出                          愛知県稲沢市長 服 部 幸 道 ───────────────────────────────────────────  はねていただきまして、一般会計継続費繰越計算書の報告につきましては、8款土木費、5項都市計画費、稲沢駅東西自由通路整備事業におきまして、全体事業費25億 5,581万円のうち、平成10年度分事業費は前年度逓次繰越額を含め12億 7,931万 2,781円でございます。これに対します支出済額は5億 3,732万 1,644円でございまして、この差額7億 4,199万 1,137円を翌年度へ逓次繰り越しをいたすものでございます。その主な内容といたしましては、整備委託料及び支障物件移設工事等負担金でございまして、委託料は委託先であります東海旅客鉄道株式会社の工期の関係から、負担金につきましては日本貨物鉄道株式会社及び日本テレコム株式会社に対するものでありますが、同様に工期の関係から平成11年度に差額を逓次繰り越しをいたすものでございます。 ─────────────────────────────────────────── 報告第5号         平成10年度稲沢市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告に         ついて  地方自治法施行令第 146条第2項の規定により、平成10年度稲沢市一般会計繰越明許費繰越計算書を別紙のとおり議会に報告する。  平成11年6月10日提出                          愛知県稲沢市長 服 部 幸 道 ───────────────────────────────────────────  はねていただきまして、稲沢市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告につきましては、2款総務費、1項総務管理費、庁舎食堂修繕におきまして、繰越明許費設定額 500万円を翌年度繰越額といたすもので、その内容は修繕料でございまして、工期の関係から繰越明許費の設定のもとに予算の繰り越しをいたしたものでございます。  次に3款民生費、3項老人福祉費、社会福祉施設整備費補助におきまして、繰越明許費設定額 1,282万 5,000円を翌年度繰越額といたすもので、その内容は、痴呆性老人グループホーム建設に係る補助金でございまして、補助事業者の工期の関係から繰越明許費の設定のもとに予算の繰り越しをいたしたものでございます。また、介護保険事業計画策定事業におきましても、繰越明許費設定額 650万円を翌年度繰越額といたすもので、その内容は委託料でございまして、国の基本指針の提示のおくれに伴い、繰越明許費の設定のもとに予算の繰り越しをいたしたものでございます。  次に6款農林業費、1項農業費、農村総合整備事業におきまして、繰越明許費設定額1億 3,921万 9,000円を翌年度繰越額といたすもので、その内容は、工事請負費、委託料等でございまして、工期の関係から繰越明許費の設定のもとに予算の繰り越しをいたしたものでございます。  次に7款商工費、1項商工費、地域振興券交付事業におきまして、繰越明許費設定額5億 600万円のうち4億 3,617万 5,714円を翌年度繰越額といたすもので、その内容は、委託料、交付金等でございまして、事業期間の関係から繰越明許費の設定のもとに予算の繰り越しをいたしたものでございます。  次に8款土木費、2項道路橋りょう費、橋りょう改築事業におきまして、繰越明許費設定額 1,300万円のうち 970万円を翌年度繰越額といたすもので、その内容は、陸田の跨線橋の老朽化に伴う工事請負費及び負担金でございまして、工期の関係から繰越明許費の設定のもとに予算の繰り越しをいたしたものでございます。  次に8款土木費、5項都市計画費、街路調査測量業務委託事業におきまして、繰越明許費設定額 5,400万円及び 2,000万円を翌年度繰越額といたすもので、その内容は、都市計画道路春日井・稲沢線及び治郎丸・赤池線に係る委託料でございまして、いずれも委託期間の関係から繰越明許費の設定のもとに予算の繰り越しをいたしたものでございますので、よろしくお願いをいたします。 ◎建設部長(太田征二君) ─────────────────────────────────────────── 報告第6号  平成10年度稲沢市公共下水道事業特別会計繰越明許費繰越         計算書の報告について  地方自治法施行令第 146条第2項の規定により、平成10年度稲沢市公共下水道事業特別会計繰越明許費繰越計算書を別紙のとおり議会に報告する。  平成11年6月10日提出                          愛知県稲沢市長 服 部 幸 道 ───────────────────────────────────────────  はねていただきまして、平成10年度稲沢市公共下水道事業特別会計繰越明許費繰越計算書。  2款下水道事業費、1項下水道建設費、事業名でございますが、汚水幹線管渠整備事業、金額1億 5,000万円、翌年度繰越額は1億 1,270万円でございます。この関係につきましては、平成11年3月議会で補正をお願いした事業でございまして、下津町地内尾張西部都市拠点地区内及び菱町地内三菱電機西側の汚水幹線工事であります。前払い金 3,730万円を除きます1億 1,270万円を翌年度に繰り越すものでございます。  続きまして2款下水道事業費、1項下水道建設費、尾張西部都市拠点地区公共下水道整備事業委託負担金でございます。金額3億 6,531万円でございまして、翌年度繰越額は1億 5,752万円でございます。これにつきましては尾張西部都市拠点地区公共下水道整備事業費の中の雨水調整池を住宅・都市整備公団へ委託いたしたものでございまして、委託期間の関係で繰り越しをいたすものでございますので、よろしくお願いを申し上げます。 ─────────────────────────────────────────── 報告第7号        平成10年度稲沢市土地開発公社事業会計決算の報告について  地方自治法(昭和22年法律第67号)第 243条の3第2項の規定により、平成10年度稲沢市土地開発公社事業会計決算を別紙のとおり議会に報告する。  平成11年6月10日提出                          愛知県稲沢市長 服 部 幸 道 ───────────────────────────────────────────  2枚ほどはねていただきまして、平成10年度稲沢市土地開発公社事業報告書でございまして、1. 事業概要。当公社は、社会経済の動向並びに財政環境を踏まえ、稲沢市と緊密な連携のもとに、市の施策に即応し、公有地の取得処分を行い、業務の適正、効果的な執行に努めてまいりました。市の施策に基づく取得事業といたしましては、稲沢市福祉拠点施設用地及び公共用地等を取得いたしました。処分事業におきましては、(仮称)スポーツレクリエーション施設用地及び稲沢市福祉拠点施設用地を市へ処分いたしました。引き続き事業の積極的推進を図り、当公社の所期の目的達成のため努力してまいります。当年度における事業別の執行状況は次のとおりであります。  はねていただきまして、(1) 取得事業。1. 事業名、稲沢市福祉拠点施設用地、取得年月日、平成10年4月14日、取得面積 9,336平方メートル、取得金額4億 264万 800円、場所は井堀野口町地内でございます。2.公共用地等、取得年月日、平成10年12月8日、取得面積2万2,999.95平方メートル、取得金額13億 9,149万 6,975円、下津町地内でございます。合計、取得面積3万2,335.95平方メートル、取得金額17億 9,413万 7,775円でございます。  次に処分事業でございます。1. (仮称)スポーツレクリエーション施設用地、処分年月日、平成10年10月12日、処分面積8,525.10平方メートル、処分金額3億 3,919万 8,873円、場所は西島三丁目地内でございます。2. 稲沢市福祉拠点施設用地、処分年月日、平成10年10月12日、処分面積 9,336平方メートル、処分金額4億 615万 8,891円、場所は井堀野口町地内でございます。合計といたしまして、処分面積1万7,861.10平方メートル、処分金額7億 4,535万 7,764円でございます。  続きまして、庶務概要については、まとめて御説明をいたします。  理事会を3回行いました。監事会を1回と、理事・監事さんによる先進地視察を1回行いました。それぞれ理事会等付議事項につきましては、ここに掲載しておりますとおりでございますので、お目通しのほどよろしくお願いを申し上げます。  続きまして、はねていただきまして、平成10年度稲沢市土地開発公社事業会計決算報告書。  1. 収益的収入及び支出。  収入。1款事業収益、1項公有地取得事業収益、当初予算額ゼロでございます。補正予算額7億 4,535万 6,000円、合計7億 4,535万 6,000円、決算額7億 4,535万 7,764円、予算額に比べ決算額の増減 1,764円でございます。2款事業外収益、1項受取利息、当初予算額15万 2,000円、補正予算額、減額の1万 3,000円でございます。合計13万 9,000円、決算額13万 9,611円、予算額に比べ決算額の増減 611円でございます。合計、当初予算額15万 2,000円、補正予算額7億 4,534万 3,000円、合計7億 4,549万 5,000円、決算額7億 4,549万 7,375円、予算額に比べ決算額の増減 2,375円でございます。  続きまして支出でございます。1款事業原価、1項公有地取得事業原価、当初予算額はゼロでございます。補正予算額7億 4,453万 8,000円、流用増減額はゼロでございます。小計7億 4,453万 8,000円、繰越額はゼロでございます。合計7億 4,453万 8,000円、決算額7億 4,453万 6,950円、繰越額はゼロでございます。不用額 1,050円でございます。2款販売費及び一般管理費、1項販売費及び一般管理費、当初予算額 144万 8,000円、補正予算額、減額42万 6,000円、流用増減額ゼロ、小計 102万 2,000円、繰越額ゼロでございます。合計 102万 2,000円、決算額99万 2,549円、繰越額ゼロでございます。不用額2万 9,451円でございます。合計といたしまして、当初予算額 144万 8,000円、補正予算額7億 4,411万 2,000円、流用増減額はゼロでございます。小計7億 4,556万円、繰越額ゼロでございます。合計7億 4,556万円、決算額7億 4,552万 9,499円、繰越額はゼロでございます。不用額3万 501円でございます。  続きまして、資本的収入及び支出。  収入。1款資本的収入、1項借入金、当初予算額20億 3,375万 4,000円、補正予算額、減額2億 318万 8,000円、小計18億 3,056万 6,000円、継続費逓次繰越額に係る財源充当額はゼロでございます。合計18億 3,056万 6,000円、決算額18億 3,055万 8,289円、予算額に比べ決算額の増減、減の 7,711円でございます。合計、当初予算額20億 3,375万 4,000円、補正予算額、減額2億 318万 8,000円、小計18億 3,056万 6,000円、継続費逓次繰越額に係る財源充当額はゼロでございます。合計18億 3,056万 6,000円、決算額18億 3,055万 8,289円、予算額に比べ決算額の増減は、減額の 7,711円でございます。  続きまして支出でございます。1款資本的支出、1項公有地取得事業費、当初予算額20億 3,375万 4,000円、補正予算額、減額の2億 214万 9,000円、流用増減額はゼロでございます。小計18億 3,160万 5,000円、継続費逓次繰越額はゼロでございます。合計18億 3,160万 5,000円、決算額18億 3,159万 7,582円、繰越額ゼロでございます。不用額 7,418円でございます。2項借入金償還金、当初予算額ゼロでございます。補正予算額7億 4,349万 9,000円、流用増減額ゼロでございます。小計7億 4,349万 9,000円、継続費逓次繰越額はゼロでございます。合計7億 4,349万 9,000円、決算額7億 4,349万 7,657円、繰越額ゼロでございます。不用額 1,343円でございます。合計、当初予算額20億 3,375万 4,000円、補正予算額5億 4,135万円、流用増減額はゼロでございます。小計25億 7,510万 4,000円、継続費逓次繰越額はゼロでございます。合計25億 7,510万 4,000円、決算額25億 7,509万 5,239円、繰越額はゼロでございます。不用額は 8,761円でございます。  なお、資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額7億 4,453万 6,950円は当年度損益勘定留保資金で7億 4,453万 6,950円を補てんいたしたものでございます。  以下、事業損益計算書、貸借対照表等、財務諸表を添付いたしておりますので、御参照の上、よろしく御審議賜りますようお願いを申し上げます。 ─────────────────────────────────────────── 報告第8号         平成11年度稲沢市土地開発公社事業計画、予算及び資金計         画の報告について  地方自治法(昭和22年法律第67号)第 243条の3第2項の規定により、平成11年度稲沢市土地開発公社事業計画、予算及び資金計画を別紙のとおり議会に報告する。  平成11年6月10日提出                          愛知県稲沢市長 服 部 幸 道 ───────────────────────────────────────────  はねていただきまして、平成11年度稲沢市土地開発公社資金計画。  区分、受入資金計、前年度決算見込額25億 8,177万 5,000円、本年度予算額 6,781万円、増減、減額の25億 1,396万 5,000円でございます。  内訳といたしまして、1. 事業収益、前年度決算見込額7億 4,535万 6,000円、本年度予算額ゼロ、増減につきましては、減額の7億 4,535万 6,000円でございます。  2. 事業外収益、前年度決算見込額13万 9,000円、本年度予算額14万 4,000円、 5,000円の増でございます。  3. 借入金、前年度決算見込額18億 3,056万 6,000円、本年度予算額 6,201万 7,000円、増減、減額の17億 6,854万 9,000円でございます。  4. 前年度繰越金、前年度決算見込額 571万 4,000円、本年度予算額 564万 9,000円、増減6万 5,000円の減でございます。  支払資金計、前年度決算見込額25億 7,612万 6,000円、本年度予算額 6,340万 1,000円、増減につきましては、減額の25億 1,272万 5,000円でございます。  内訳といたしまして、1. 販売費及び一般管理費、前年度決算見込額 102万 2,000円、本年度予算額 138万 4,000円、増減につきましては36万 2,000円の増でございます。  2. 事業費、前年度決算見込額18億 3,160万 5,000円、本年度予算額 6,201万 7,000円、増減につきましては、減額の17億 6,958万 8,000円でございます。  3. 償還金、前年度決算見込額7億 4,349万 9,000円、本年度予算額ゼロでございます。増減につきましては、減額の7億 4,349万 9,000円でございます。  差引、前年度決算見込額 564万 9,000円、本年度予算額 440万 9,000円、増減につきましては 124万円の減でございます。  はねていただきまして、平成11年度稲沢市土地開発公社予算。  第1条 総則。平成11年度稲沢市土地開発公社の予算は、次に定めるところによる。  第2条 収益的収入及び支出。収益的収入及び支出の予定額を次のとおり定める。  収入。第2款事業外収益14万 4,000円、第1項受取利息14万 4,000円、収入合計14万 4,000円でございます。  支出。第2款販売費及び一般管理費 138万 4,000円、第1項販売費及び一般管理費 138万 4,000円、支出合計 138万 4,000円でございます。  第3条 資本的収入及び支出。資本的収入及び支出の予定額を次のとおり定める。  収入。第1款資本的収入 6,201万7,000円、第1項借入金 6,201万7,000円、収入合計 6,201万 7,000円。  支出。第1款資本的支出 6,201万 7,000円、第1項公有地取得事業費 6,201万 7,000円、支出合計 6,201万 7,000円。  第4条 借入金。借入金の目的、限度額、方法、利率及び償還の方法は、次のとおり定める。  目的、用地取得事業資金。限度額 6,201万 7,000円。借入の方法、手形借り入れまたは証書借り入れとする。利率、年 3.7%以内。償還の方法、用地売却代金を収納した都度償還するものとする。  第5条 流用の制限。支出予定の各款の経費及び各項の経費は、相互に流用することはできない。  第6条 予算の弾力運用。業務量の増加により、業務のため直接必要な経費に不足が生じた場合には、当該事業年度の支出の予定額を超えて、当該業務量の増加により増加する収入に相当する金額を当該経費に使用することができるものとする。  以下、予算実施計画等、財務諸表を添付いたしておりますので、御参照の上、よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。  なお、参考までに現在の利率でございますけれども、長期 1.575%、短期 1.375%でお借りをいたしておりますので、よろしくお願い申し上げます。以上でございます。 ○議長(飯田瑛一君)  説明が終わりました。  これより質疑に入ります。  質疑はございませんか。                (「なし」と呼ぶ者あり)  質疑もないようでございますので、これをもって報告を終わります。  次に日程第16、請願第8号公共施設巡回バス運行を求める請願を議題といたします。  請願はお手元に配付したとおりであります。  紹介議員の説明を求めます。  山本平和君。 ◎6番(山本平和君) (登壇)  公共巡回バス運行を求めます請願でございますが、本会議の中でも明らかにしましたように、名鉄バスが運行を取りやめるということが相次いでおります。一昨年の稲沢住宅、あるいは名岐線、込野線、それから今度提示されておりますのが奥田線、大和線、こういうことであります。住民が移動するのに本当に手軽に利用できる、そういうものを用意していただきたい、こういう声は至るところから上がっております。今は車に乗っておっても、これが乗れなくなったらどうしようという方も非常に多いわけでありますので、足の確保のための施策を特別にお願いをしたいと、このように思います。議員の皆さんの御理解をどうぞ心からお願い申し上げまして、趣旨説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(飯田瑛一君)  紹介議員の説明が終わりました。
     お諮りいたします。ただいま議題となっております請願第8号については、お手元に配付してあります請願文書表のとおり、文教経済委員会へ付託いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。               (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  以上で、本日の日程はすべて終了いたしました。  これをもって、16日まで委員会審査のため休会いたしまして、17日午前9時30分から継続議会の会議を開き、本日、各委員会へ付託いたしました案件などを議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。               (「異議なし」と呼ぶ者あり)  御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。  本日はこれをもって散会いたします。                                 午後5時38分 散会...