常滑市議会 > 2004-12-09 >
12月09日-03号

  • "石橋市長"(/)
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  1. 常滑市議会 2004-12-09
    12月09日-03号


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    平成16年 12月 定例会(第4回)          平成16年第4回常滑市議会定例会会議録議事日程(第3号) 平成16年12月9日(木)午前9時30分 開議第1 一般質問   8「17番」 古川善助    (1) 熊野農村公園の有効利用について   9「11番」 稲葉民治    (1) 個人情報の保護について   10「2番」 成田勝之    (1) 常滑市のPRについて    (2) 空港開港後の競艇場南駐車場の対応について   11「8番」 中村 勤    (1) 犯罪のない安全なまちづくりについて    (2) りんくう町の人工海浜の管理について本日の会議に付議された事件 議事日程(第3号)のとおり出席議員(26名)      1番  松下直樹君      2番  成田勝之君      3番  庭瀬健太郎君      4番  山内升美君      5番  石原多巳雄君      6番  佐々木志津江君      7番  沢田信也君      8番  中村 勤君      9番  藤井友二君      10番  中井保博君      11番  稲葉民治君      12番  相羽助宣君      13番  伊藤史郎君      14番  加藤久豊君      15番  盛田克己君      16番  土田和男君      17番  古川善助君      18番  竹内良博君      19番  瀧田征男君      20番  渡辺悦男君      21番  柴山東一郎君      22番  村上道明君      23番  竹内弥一君      24番  八木祥信君      25番  片岡勝城君      26番  川原和敏君欠席議員      なし説明のため出席した者の職氏名   市長             石橋誠晃君   助役             浜島孝夫君   収入役            土井真太郎君   教育長            鈴木 桂君   参事             宮崎 卓君   総務部長           斉田 進君   企画部長           渡辺郁夫君   福祉部長           盛田美典君   環境経済部長         竹内寛一君   建設部長           谷川俊雄君   開発部長           吉田範磨君   競艇事業部長         神長健一君   病院事務局長         横松次男君   消防長            岸田和弘君   教育部長           相武外司君   総務部次長兼行政課長     小出 正君   総務部次長兼財政課長     相武英男君   総務部次長兼税務課長     近崎武善君   企画部次長秘書広報課長   古川泰作君   企画部次長兼企画課長     村田 博君   福祉部次長健康福祉課長   西見寿雄君   福祉部次長民生児童課長   竹内 修君   建設部次長兼土木課長     片岡 覚君   建設部次長兼用地課長     中村光明君   競艇事業部次長兼管理課長   村川左一君   監査委員事務局長       堀 裕彦君   交通安全課長         杉江信夫君   職員課長           山下正英君   空港対策室長         梅原啓三君   保険年金課長         吉田千津子君   農業水産課長         西本直樹君   下水道課長          山本政明君   都市計画課長         杉江常博君   市民病院業務課長       堀本節二君   消防署長           伊藤徳保君議会事務局職員の出席者   事務局長           神谷荘太郎君   議事課長           松下武義君   課長補佐           中山優子君   副主幹            藤井春彦君   書記             吉川和彦君                午前9時30分 開議 △開議の宣告 ○議長(川原和敏君) 皆さん、おはようございます。 ただいまの出席議員は26名であります。定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。           ------------------- △議事日程の報告 ○議長(川原和敏君) 本日の議事日程は、各位の議席に配付しましたとおりでございますので、よろしくお願いをいたします。           -------------------一般質問 ○議長(川原和敏君) これより、日程に入ります。 日程第1、「一般質問」を行います。 昨日の一般質問に引き続き発言通告順に行います。 なお、関連質問につきましては発言通告者全員が終了後にお願いをいたします。 それでは、これより質問を許します。           -------------------古川善助君 ○議長(川原和敏君) まず、17番古川善助君の質問を許します。古川善助君。         〔17番 古川善助君登壇〕 ◆17番(古川善助君) 皆さん、おはようございます。17番新和会の古川善助でございます。 議長さんのお許しを得ましたので、さきに通告してありますことについて、壇上より質問をさせていただきます。 夢にまで見た中部国際空港セントレアは、開港まであと70日となり、常滑市も関連する中部臨空都市アクセス道路等の事業も着々と進み、2005年2月17日の開港に向けたさまざまな活動が活発化し、いよいよ最終段階に入りました。この間、幾多のハードルを乗り越えてきた石橋市長をはじめ関係する皆様方のご尽力に対し、壇上より心より敬意を表します。 さて、私の質問は、熊野農村公園の有効利用についてお尋ねをいたします。 熊野農村公園には、平成12年8月の空港建設着工以来、空港を見学する人々が年々急増しております。したがって、市内で一番眺めのいい場所である熊野農村公園を、空港見学できる場所として整備する考えはないか。といいますのは、非常に小高いところに位置しておりまして、市民の皆さん方は知っている方も多いと思いますが、知らない方も多いと思います。一度、見たことのない方は拝見していただきたいと思います。 そこで、例としまして、いわゆるグラウンドの西側の部分が、今、サザンカあるいはツバキがフェンスの内側に植樹されているわけでございますけれども、高さが約1メーター80ぐらいあるんでしょうかね。そういったことで、空港を展望するという部分においてはちょっと木が高いんじゃないかなということから、私はもう少し低木の植樹にしていただいたらなという意が日ごろからしておるわけでございます。そういった点も一度お伺いしたいということと、ベンチが現在14基ほどございますけれども、なぜか老朽化しまして古くなっていますので、この位置に新たに新設していただいたらな、新たにつくっていただいたらなと、こんな思いもしておるわけでございます。 ほかにも、まだいろいろとご質問したいわけでございますけれども、壇上からはこの点の質問をさせていただき、また自席の方でご質問をさせていただきたいと、このように思っております。 壇上からの質問は以上でございます。どうぞよろしくお願いします。         〔降壇〕         〔環境経済部長 竹内寛一君登壇〕 ◎環境経済部長竹内寛一君) おはようございます。 古川議員さんのご質問、熊野農村公園の有効利用についてお答えさせていただきます。 農村公園は、農村における生活環境の整備の一環として設けられた公園で、現在、市内に22カ所の公園がございます。熊野農村公園は、平成元年に土地改良事業で生み出された土地 6,295平方メートルを利用し、整備した公園であります。施設といたしましては、トイレ、照明灯、ブランコ、シーソー、鉄棒、ジャングルジム、滑り台などの遊具及びグラウンド広場、時計台、ベンチ、水飲み場、あずまやとしての擬木シェルターなどが設置され、現在では親子連れの憩いの場やグラウンドゴルフ等にも利用されております。 植え込みといたしましては、おっしゃられましたように、西側から南側にかけて高さ1メートル80センチほどのツツジ、サザンカなどの生け垣がございます。ご指摘いただきました植え込みでございますが、冬場の西風をさえぎる役目もありますので余り低くしない方がよいと思いますが、西側が眺められる程度に上の方を刈り取るなど検討したいと思っております。 また、ベンチにつきましても現在14基あり、十分かと思われますが、当公園は伊勢湾が一望でき、空港島の全景が眺められる大変いいところでありますので、その特徴を生かし、空港島が見やすいようにベンチの配置を工夫するなど魅力アップを図り、親しみと触れ合いの場として利用していただける公園となりますよう、地元ともよく話し合いをしながら維持管理に努めてまいりたいと考えております。 以上、お答えとさせていただきます。         〔降壇〕 ◆17番(古川善助君) では、議席からお尋ねをさせていただきます。 ただいまは部長さんより前向きのお話、ご答弁をいただきまして、本当にありがとうございます。 壇上でも説明しましたが、熊野農村公園は、伊勢湾と中部国際空港の全景が一望できる市内で一番眺めのいい場所であることは間違いございません。国道 247号線沿いの熊野地内西側に位置しております。空港開港後は、常滑市におきましても今以上に観光面にウエートを置く必要があると考えます。したがいまして、熊野農村公園も将来は観光スポットの1カ所として検討していただくよう強く希望します。 さて、壇上で2点ほどお尋ねしました1点目の、いわゆる空港を見るには、やはり西側の部分、今、約2メーターほどございます。その植樹を何とか低木にしていただいて、ベンチから腰かけておっても本当にすばらしい空港島、それから発着陸する飛行機を目の当たりにして、本当にきょうのような天気には家族連れでやはり楽しむという意味からいっても、やや木を低くしていただいた方がいいんじゃないかなということでお願いをしたわけでございますが、今、部長さんの答弁ですと、西風のいわゆる防風林でもあるよというようなお答えでございますけれども、私思うんですが、たびたび公園へ行って眺めているわけですけれども、いわゆる西風の吹く時期というものは、余りしょっちゅう吹くわけではございませんし、そんなに影響がないんじゃないかなと。それよりも将来の熊野農村公園をそういった意味で使っていただく、また、お客さん方にも喜んでいただくという考えからすると、あの西側の部分だけはもう少し低いものにしていただきたいなと、そのように願うわけでございます。 それから、ベンチの点でございますけれども、確かに14基ありまして、ベンチといえばベンチなんですが、聞くところによると16年ほどもう経過しておるようでございまして、私どもも熊野の老人クラブさんが一生懸命にあそこを清掃していただきます、年3回たしかきれいに管理をしていただいておる中で、たびたび私も顔を出すわけですが、このベンチは、まあこれはベンチではないねというような話をよく聞くわけでございます。ですからどうか、こういった状況下ですから、厳しい財政の中で一気に新品にしろということも私も言いがたい部分もあるんですが、どうか使えるものは化粧直しでもしていただいてきれいにして、今より立派にしていただけたらなという思いがいたします。どうかその点もご考慮いただきたいと思います。 それで、あと自席の方で私、4点ほど関連してちょっとお尋ねをさせていただきますが、今はベンチの話を出しましたが、ベンチだけでは日差しがまともに当たるわけですから、今あるのは、あずまや式の屋根つきの休憩所というか、ベンチを1カ所設置していただいております。あれはあずまや式というんですか、初めて私も知ったわけですが、ああいったものをできたら広い公園ですのでもう2カ所ほど増設を願えたらなと、こんな気持ちがしておりますので、その点もちょっとお尋ねをさせていただきます。 それからもう1点は、トイレが1カ所設置されております。大便が2つ、小便が1つでございますが、あれで十分でございますけれども、恐らく開港しますと、今でもシャッターを切る方、あるいは一般の方、中には某テレビ局も来たというお話も聞いておりますし、特に最近は 247号を往路する車が、実は私ども、4月と5月にJAの南部センターの交差点、正式には西浦南小学校東の交差点ですが、あそこで交通量調査をさせていただきました。4月に2回、5月に2回です。そのうち3回が10時間やりました。午前7時から午後5時まで。それから、5月29日と記憶しておりますが、午前7時から午後7時まで12時間カウントしました。平均が1万 2,000数百台、1日、東西南北ですけれども交通量がございます。 それでまた、8月23日ですか、大谷の札月から小鈴谷まで 1.5キロの間、おかげで開通できました。あの開通によって約 1,000台ほど増えておるというふうにお伺いしておりますが、1万 3,000数百台というのがあそこを往路しておるわけでございまして、ちょっと熊野農村公園のPRを加えますと、本当に市民の皆さん方をはじめ、知多半島の皆さん方、地方から来る皆さん方、大勢の方があの場所から飛行機の発着、あるいは伊勢湾、あるいはセントレアを見る方がますます増えてくると思います。そういった意味でトイレも、一気に立派なものにせよということは申しませんが、もう1カ所ぐらい必要じゃないかなと、こんなように思いますので、その点のお考えをお聞きしたいと思います。 それから3点目ですが、やはり小高いところに位置しておりますけれども、できたら、小脇公園ほど立派な展望台は望みませんけれども、のり面へ5メーターぐらいの展望台を設けていただくと、非常により空港がはっきりと見えると思いますので、展望台の設置の方もお願いできたらなということでお尋ねをさせていただきます。 最後ですけれども、これは将来の話で結構ですが、いわゆる熊野農村公園の動向を見ながら、より発展していくならば、将来はバーベキューぐらいできるぐらいの設備も考えていただきたい、このように思います。どうかこの点、4点をもう一度お尋ねをさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ◎環境経済部長竹内寛一君) お答えさせていただきます。 いろいろと公園施設につきましてご提案をいただきました。 まず最初、西側の植え込みでございますが、先ほども答えさせていただきましたように、上の方を刈り取るなど検討したいと思います。 それから、屋根つきベンチ、あずまや等、それからトイレの増設でございますが、現状では対応できると思っておりますが、今後の利用状況等を見て検討してまいりたいと、そのように思います。 それから、展望台については、その必要性等について研究をさせていただきたいと思います。 それから、最後のバーベキューの施設でございますが、これにつきましては将来的にというお話でございますけれども、利用の見込みですとか、管理運営上の問題等の課題が多くありますので、まず、それらの課題について調査研究していくことが必要かと存じます。 いずれにいたしましても、地元の皆さんと話し合いながら、多くの人に親しまれる公園にしてまいりたいと、そのように考えております。 以上、お答えとさせていただきます。 ◎市長(石橋誠晃君) 常滑市の小高い丘、非常に伊勢湾の眺望がいいところが多いわけであります。小脇公園、また大谷の高砂山、また、今おっしゃった熊野の丘陵地、それからみたけ公園だとか、あるいは北の方へ行けば常滑にも昔のお城跡だとか、城山公園だとか、たくさんあるわけでありますが、やはり展望台となりますと、やはり公園の規模が必要でありますので、当面、あちこち希望があると思いますけれども、規模の大きいところで研究をしていくということで、そういう面ではあの公園はちょっと小さい。しかし、非常に見晴らしがいいところですので、先ほどおっしゃった木が人の背よりも高くなっておるというようなことであります。これは眺望できるように早急に低くして、そして茂らせていくということが必要だと思っておりますが、もう少し大きな木も育てて、木の間から眺望ができるようなこともいいではないかというふうに思いますけれども、いずれにしましても、そういう眺望のいいところでありますので、できることをやっていきたいと思います。 ◆17番(古川善助君) 市長さんから本当にありがたいお言葉、ありがとうございます。 とにかく、市内には22カ所立派な農村公園があるというふうに伺っておりますが、今、市長さんのお話のように、私が思うように簡単にはすべていかない部分が多々あることは十分理解できるわけでございますが、何度も言いますけれども、熊野農村公園、本当にすばらしい農村公園で、地元の方からも強く、何とかうまく利用したいということは前々から指摘をされているところでございます。どうか、いろいろとご注文ばっかり申し上げましたが、近い将来、ますますこの常滑市が国際化し、観光の常滑市としても立派に成長していかないかんという思いも持っておるわけでございますので、どうかこれからも、この農村公園の方の利用も前向きにお考えいただきたい、このように思います。どうか強くその点も要望させていただき、私の質問を終わらせていただきます。 どうもありがとうございます。 ○議長(川原和敏君) 古川善助君の質問は終わりました。           -------------------稲葉民治君 ○議長(川原和敏君) 次に、11番稲葉民治君の質問を許します。稲葉民治君。         〔11番 稲葉民治君登壇〕 ◆11番(稲葉民治君) 11番新和会の稲葉民治でございます。 議長さんのお許しを得ましたので、さきに通告いたしましたとおり、個人情報の保護についてを質問いたしたいと思います。 最近、ある事務機器メーカーの広告が目にとまりました。その広告には「個人情報保護法2005年4月完全実施。対策は進んでいますか。個人情報の漏えいに関する新聞記事数は3年で約8倍に増加」とあり、「2001年には44件であったものが、2004年では 346件に増加している。そして世の中は個人情報保護の方へ向かっている」と、一面の大きな広告でありました。 この8倍という根拠は、2004年10月26日現在で、日経テレコン21というデータベースにおいてキーワードを設定し、主要5市を調査したもので、使用したキーワードは「個人情報漏えい」、または「個人情報流出」で検索した数字だそうであります。この検索された記事の件数の中には、恐らく企業から個人情報が流出した件数もたくさんあると思います。銀行、保険会社、また、本年2月のインターネット接続業者ソフトバンクBB個人情報の流出は、流出した個人情報は 480万件であったということは皆様も記憶に残っていることと思います。 一方で、公的機関から個人情報が流出したという新聞記事も大きくあります。1999年7月27日、読売新聞、兵庫県尼崎市では、国民健康保険課の主事が健康保険税の納付状況などを外部に流し、滞納者にいたずら電話をかけた。2001年7月13日、読売新聞、滋賀県の県教育委員会職員が県職員の個人情報が記録された書類を持ち出し、酔って紛失してしまった。2002年8月23日、読売新聞、京都府の市立小学校教諭生徒指導関連資料や名簿の入ったフロッピーなどを盗まれた。2003年6月28日、読売新聞、三重県四日市市の水道局課長補佐が、個人情報を含む行政情報を記録した私用のパソコンを廃棄してしまった。2003年7月10日、朝日新聞、青森県弘前市の税務課係長給与支払い報告書を可燃ごみとして放置し、路上に散乱させたなど多くあります。 最近では、11月2日の中日新聞夕刊にて、愛知県飛島村役場からノートパソコン11台が盗難という記事がございました。記事の一部を読みますと、2日午前7時40分ごろ、愛知県飛島村竹之郷3の飛島村役場からノートパソコン11台が盗まれたと蟹江署に報告があった。パソコンは役場1階の総務部総務課、税務課、民生部住民課に置いてあり、そのうち1台には下水道使用料算定用の情報が保存され、全 1,230世帯、 4,469名分の氏名と住所、いつから村に住んでいるかという情報が入っていたという記事であります。 今申し上げた記事だけでも、国民健康保険課教育委員会、税務課、水道課という広範囲であります。事件・事故が起こった町民、市民の方々は、行政に対して不信感を抱いているのではないでしょうか。市民の情報を日々取り扱っているところが行政であります。時として、この漏れた情報を使って犯罪が起こったり、迷惑電話がかかってきたりするのではないかと、私は不安になります。さきに掲げたような行政から個人情報が漏れる記事が掲載されるたびに、個人情報というものに対して市民の関心は高まっていると私は思います。 新聞の地方版のコラムをもう一つ紹介します。ことし10月7日、中日新聞県内版ペーパーナイフというコラムにこんな文章がございました。「紹介欄なのになぜ顔、名前を一致させないんですか。小学校のPTA広報紙作品展で入賞校を取材したときのこと、児童会の役員紹介欄で役員の集合写真と名簿を載せていながら、だれがどの役職がわからない掲載の仕方になっていたので質問してみた。広報部長のお母さんの答えは「犯罪に利用されることがあってはならないから」だった。広報紙は回覧板で学区内に回され不特定多数の人が目を通す。万一のことがあってはとの用心からだという。水着姿の新1年生たちを撮って表紙に飾った写真には、児童たちの足が隠れるように緑の葉っぱの模様が施してあった。低年齢の子供が追いかけ回される事件が方々で起きている。余りかわいく写り過ぎても心配し過ぎではないかという思いを抱きつつ、その取材から幾日か後、同様に個人情報について考えさせられることがあった。地区の敬老会でお年寄りたちの名前、住所が載った名簿が配られた。ひとり暮らしかどうかも見当がつく内容だ。お年寄りの家族から、今どきこんな名簿を出すもんじゃないという声が上がった。長野県のひとり暮らしのお年寄り3人が殺害された事件でも、容疑者は家族構成が載っている町の有線放送の電話帳でひとり暮らしであることを確認していた。残念ながら、個人情報を悪用する事件が後を絶たない時代だ。敬老会の名簿発行も、よかれと思い慣行で行われてきたことに違いないが、見直してみることも必要なのであろう」と結んでいます。 常滑市では、国の個人情報保護法の制定に先立ち、平成11年12月に個人情報保護条例が制定されていますが、この条例によって、当市においては個人情報をどのように扱っているのでしょうか。どのような規則で運用され、取り組んでいるのでしょうか。さきの事例にもあったように、人のふり見て我がふり直せの例えのように、さきに取り上げた新聞事例を検討しているのでしょうか。当市において、どのようにして個人情報漏えい防止策を行っているかを質問いたします。         〔降壇〕         〔総務部長 斉田 進君登壇〕 ◎総務部長(斉田進君) 稲葉議員さんのご質問、個人情報の保護についてお答えいたします。 近年、パソコンやインターネットなどの目覚ましい普及に代表されますように、情報通信技術が急速に社会に浸透し、事務が大幅に効率化される一方で、大量の個人情報が容易に収集、利用され、その結果、個人の人格に密接にかかわる個人情報が不適正に取り扱われた事例がたびたび報道されております。行政機関におきましても、こうした個人情報の適正な管理体制を整備、強化するなどの対策が強く求められているところでございます。 国におきましては、平成15年5月、個人情報保護法が成立、来年4月にはすべての規定について施行されることとなっております。 本市におきましても、こうした状況の中、個人情報の保護及び適正な管理につきまして、この間さまざまな取り組みを行ってきたところであります。 第1点目としましては、個人情報保護条例の制定であります。この条例は、平成12年4月に施行しておりまして、市の機関が保有する個人情報の開示、訂正などを請求する個人の権利を明らかにし、個人情報の適正な取り扱いについて必要な事項を定め、個人の権利・利益を保護することを目的としたものであります。主な内容としましては、自己の情報についての開示請求等の手続方法のほかに、市の機関の個人情報の取り扱いについて、行政事務の目的を達成するために必要な範囲内で本人から収集すること。思想・信条及び宗教に関する情報は収集してはならないこと。収集したときの目的以外には利用または提供してはならないこと。適正に情報を管理することなどを規定しております。 次に、2点目としまして、平成14年8月の住民基本台帳ネットワークシステムの第1稼働に向けての取り組みであります。このシステムのセキュリティー対策実施のため、対策実施の組織やシステム構成機器へのアクセス管理などについて規定を整備するとともに、関係職員に対しセキュリティー対策について周知徹底を図ったところであります。 3点目としましては、平成15年8月の情報セキュリティーポリシーの策定であります。これは、住民基本台帳ネットワークシステムで取り扱います情報に加えまして、個人情報を含む行政が取り扱うすべての情報及びこれらを処理する情報システムを人的脅威などから防御し、プライバシー等を守るため策定したものでありまして、セキュリティー対策に関する基本方針や管理体制、対策の具体的な実施手順などを内容とするものであります。この内容につきまして、職員に対する研修会を実施し、改めて個人情報保護の重要性を認識させ、セキュリティー対策の周知徹底を図ったところであります。 今後とも、以上お答えさせていただきました条例、情報セキュリティーポリシー等に基づきまして、個人情報の保護及び適正な管理に努めてまいりたいと存じます。 以上、お答えとさせていただきます。         〔降壇〕
    ◆11番(稲葉民治君) はい、ありがとうございました。 それでは、自席で質問させていただきます。 まず、今のお答えの中で、新聞事例等を検討して防止策を行っているかどうかについては、ちょっと抜けていたと思いますので、検討して、人のふり見て我がふり直せじゃないですが、例えばパソコンを盗まれるような状況になっていないかとか、パソコン自身の中の情報を、盗まれた場合にどうしてあるのかというのを具体的にお答えいただきたいと思います。 それから、コラムを引用させていただきましたですけれども、小・中学校の、例えば個人情報ですね、そういうものについてはどう取り扱っているのでしょうか。 また、子供会とか老人会とかの各種団体については、どうそういうものを、個人情報についての気配りというか、そういうものを助言しているかどうかについて質問いたします。 また、ちょっと視点を変えますが、家庭から排出されるごみ、廃棄物の所有権はどこにあるんでしょうか。ごみの中に何の気なしに捨てられたダイレクトメールだとかレシートも多々あります。悪意ある目から見れば、ごみも宝の山であります。ごみから漏れた個人情報が悪用されて事件に発展したケースもあるやに聞いております。だれかがある家庭から排出されたごみを持ち去った場合に、その行為自身を、そりゃいかんがやと問うことができるんでしょうか。 横浜市では、資源物でなく、家庭から出されたすべての廃棄物の所有権は横浜市に所属するということにしたそうであります。この横浜市の条例の趣旨は、業者が資源物を持ち去ることを想定したものでありますが、個人情報がごみから漏れることまでは想定をしておりません。正しく決められた場所に出されたごみ、廃棄物を市の所有にすることにより、廃棄物、ごみから個人情報が漏れにくくなり、漏れた個人情報を悪用した犯罪が発生することが少なくなると想定されます。常滑市は今以上に安全・安心な常滑市になるのではないかと考えますが、いかがでしょうか、質問をいたします。 また一方で、市民の方々にも自分の漏れては困る情報は自分で守り、プライバシーを守ることなど、市民の方々にも個人情報の管理の重要性について、意識を今まで以上に高めていただくような事業が必要と考えますが、いかがでしょうか、質問をいたします。 ◎総務部長(斉田進君) 稲葉議員さんの2回目のご質問にお答えさせていただきたいと思いますが、冒頭、新聞事例の関係につきまして、壇上ではお答えさせていただかなかったわけでございますが、たくさんの事例をご紹介等々していただきまして、ありがとうございます。個々個別に具体的にチェックと申しますか、十分な検討はしてないわけでございますが、新聞はよく注意しながら拝見させていだたいておる状況でございます。 そうした中で、常滑市におけます、市役所等ほかにも配置してあるわけでございますが、各課等へ配置しているパソコンのデータ管理及び盗難の対策につきまして、総括的にお答えをさせていただきたいと思いますが、まず盗難の関係でございますが、市役所におきましては、夜間・休日等時間外におきまして、宿直者によりまして入ってこられる方の住所、氏名、用件などを確認させていただいております。そうした中、また、時間を決めまして庁内巡回を行っておりまして、庁舎内では適正な管理に努めているというふうに考えております。 また、個人情報を含みます電子データの管理につきましてでございますが、サーバー機やホストコンピューターで一括、厳重に管理をいたしております。各課等に配置されておりますパソコンや端末には、そのデータは記録されておりません。盗難はあってはならないところでありますが、万が一これらのパソコン等が盗難に遭った場合におきましては、個人情報の流出はないというふうに考えております。 それから、小・中学校の関係は、また、後ほど教育委員会の方からお答えしていただいた方がいいかと思いますが、市の総合的なパソコンのLANで結んでいる部分については、同様な考え方で管理をしているつもりでございますので、その点はよろしくお願い申し上げたいと思います。 それから、ごみの関係で、所有権はどこだというお尋ねがありましたけれども、明確なことは、少し知識の中で、私の思いの中からお答えさせていただきますと、ごみの中に大金が落ちておったという新聞情報もある中で、まずは警察へ届けて、ある期間が過ぎますと拾得された人の持ち物になるというふうに認識をさせていただいております。そのようなお答えをさせていただきたいと思います。 それから、いわゆる市の個人情報があるわけでございますが、帳票等が廃棄処理をするわけでございますが、個人情報が記載されております帳票等の文書につきましては、少ない場合は使用後その場でシュレッダーにかけさせて処理をさせていただいております。また、大量に発生する場合もあるわけでございますが、それは年2回、まとめて職員がリサイクルの処理工場に直接搬入させていただき、個人情報の流出のない方法で確実に処理がされているということを確認しながら対応しておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思いますが、個人情報の取り扱いにつきましては、今後とも十分な配慮を行っていきたいというふうに考えております。 それからもう一点、市民の方自身の個人情報の大切さを高める方策といいますか、そういうことでご質問いただいたかと思いますが、その辺につきましては、今後とも関係部局等々と連絡調整をしながら、一度よく検討してまいりたいというふうに考えております。 答弁が漏れたかもしれませんけれども、以上、お答えとさせていただきます。よろしくお願いします。 ◎市長(石橋誠晃君) 各家庭から捨てられるといいますか、持ってこられたごみ、市の指定の場所へ持ってこられた時点から市の所有として取り扱っていきます。したがって、そこからいろんなものを持っていくということは、これは告訴するなりということもありますから、十分気をつけていただきたいし、また、一般的な場所へ捨てられたのは、これは市の所有というわけにもいきませんが、これは粗大ごみと同じでございますけれども、捨てないような、捨ててもらわないような注意をしていかなきゃならないと、このように思っております。 ◎教育部長(相武外司君) 稲葉議員さんお尋ねの小・中学校の個人情報の保護についてでございますけれども、学校で個人情報といいますと、学校指導要領、それから成績表、通知表、生徒指導記録、それから健康診断簿等々ございます。これらは、新聞紙上でよく載っておりますのは、先生が自宅へ持って行って仕事をした場合に、車の中に置いて盗難に遭うとか等のことがよく載っておりますけれども、常滑市といたしましては、絶対に自宅へ持ち帰らない。フロッピーだけでなく、紙でもっても持って行かないということで、こういったものについての市でのそういった事件はございませんし、というのは、そういったものにつきましては金庫に保管しております。 それからまた、子供のうちへよく最近電話がかかりまして、子供から情報を聞き取るという事件も起きております。そういった情報も入っておりますので、子供たちには当然徹底しておりますが、子供たちだけでは不安でございますので、保護者の方にも機会があるときに、学校側から防止するようにということで、流さないよう注意するようにということを徹底しております。 以上、お答えとさせていただきます。 ◎福祉部長(盛田美典君) 福祉部の関係で、子供会と老人クラブ個人情報についてというご質問がございましたので、お答えさせていただきたいと存じます。 子供会や老人クラブの情報と、直接行政が持っている住民基本台帳とのデータとはリンクさせておりません。各団体の中で、それぞれの名簿等の範囲で活用されているというふうに掌握しておりますけれども、適正に、悪用されることのないよう管理されるよう指導、注意してまいりたいと思います。 ただ、直接行政とかかわります老人クラブと申しますか、敬老事業の場合、例えば、個人の方では 100歳になったということを知らせたくないという方も見えます。そういう場合につきましては名前を伏せてできるだけ公表等をしておるというのも実態がございますので、よろしくあわせてお願い申し上げます。 以上、お答えとさせていただきます。 ◆11番(稲葉民治君) ありがとうございました。 個人情報が漏れるというのはあってはならないと思いますし、もしあると、市に対して不信感を持つことになるのではないかと思います。 それでは、3番目の質問をさせていただきます。 今現在、常滑市役所内外で職員の皆さんが市民サービスを行っている中で、個人情報そのものは漏れることはないと思いますが、個人情報に行き着くであろう記号・番号等が漏れることはありませんでしょうか。今お答えいただいたことのように、こうやっているはずだとか、やっているとかというふうで、幹部の皆さん方はそういうお答えでしたけれども、現実に市民の皆さん方に接してみえる職員さんの方々で、よかれと思ってという思いで、今までやってきたからとかいうことで行っていることはありませんでしょうか。ぜひ、今行ってみえる行政のシステム、サービス等の方法で、あらゆる点において個人情報そのものが、また個人情報に行き着くであろう番号・記号が不特定多数の人の目にさらされないかどうか、一度点検を行っていただきたいと私は思いますが、いかがでしょうか。点検をする意思があるかどうかをお聞きして、最後の質問にさせていただきます。よろしくお願いします。 ◎市長(石橋誠晃君) 個人情報、いろんな方法で、悪意なしに通常の今までやってきたことをやってきたがために、漏れたということではないけれども、漏れる可能性があったということについては、まだ不なれな点があって以前あったかもしれませんが、今はそのようなことは一切ないとはっきり申し上げますが、さらに点検をして十分注意をしたいと、このように考えております。点検をいたします。 ○議長(川原和敏君) 稲葉民治君の質問は終わりました。           ------------------- △成田勝之君 ○議長(川原和敏君) 次に、2番成田勝之君の質問を許します。成田君。         〔2番 成田勝之君登壇〕 ◆2番(成田勝之君) 2番優民クラブの成田勝之でございます。 議長さんのお許しを得ましたので、さきに通告してあります2点について質問をいたします。 まず1点目は、常滑市のPRについてであります。 いよいよ、新空港の開港まであと2カ月ほどに迫ってまいりました。市内各地では区画整理も進み、鉄道が整備され、道路も整いつつあります。下水事業も徐々に整備されつつあり、まさに空港と共生するまちのインフラは着々と整いつつあるところであります。 今後、常滑市がさらに発展していくためには、定住人口を増やすことはもちろん、常滑市を観光などで訪れる人を増やすことが必要であると思います。そのための仕掛けづくりはやっていると思いますが、仕掛けと同様大切なのは情報発信であります。一口に常滑市のPRと言っても、その内容は多岐にわたり、また方法もさまざまであると思います。居住という観点、それから観光という視点など、切り口もさまざまあるというふうに思います。 そこで今回は、空港を利用、または訪れる人たちで、特に常滑を意識していない人たちに対して導入を図るという視点から質問をさせていただきます。空港開港後には1日に何万人もの人が道路・鉄道を利用し、この常滑の地を通ることとなります。この中の少しでも多くの人たちに、常滑を知り、そして立ち寄ってもらうためには、まず、この空港のあるまちが常滑であるということをしっかりと認識をしてもらい、そしてよさを知ってもらうことが必要であると思いますが、この点についてどのようにお考えであられますか、お伺いをいたします。 次に、2点目の空港開港後の競艇場南駐車場の対応についてお伺いをいたします。 現在、約 2,000台の収容能力を持つ競艇場南駐車場は、特に囲いもなく、だれもが自由に出入りできる状況となっています。今後、空港が開港いたしますと、その利用客をはじめ多くの人の目に触れる機会が増えてまいります。そうしますと、空港を利用する旅行客、空港で働く人たち、また、そのほかここを通る人たちの中には、非常に残念ではありますけれども無断で長期間駐車をする人が出てくることも考えられます。そうならないように何らかの管理が必要であると思いますが、対策は何か考えておられるか、お伺いをいたします。 以上2点、よろしくご答弁をお願いをいたします。         〔降壇〕         〔環境経済部長 竹内寛一君登壇〕 ◎環境経済部長竹内寛一君) 成田議員さんの1番目のご質問、常滑市のPRについてお答えをさせていただきます。 中部国際空港の開港が間近となりました。多くの空港利用者が常滑の地を通ります。常滑に立ち寄っていただき、常滑のよさを知ってもらい、また訪れていただけるようにすることが当市の重要な課題であると思っております。 当市は、温暖な気候と豊かな自然に恵まれており、 1,000年の歴史を誇る常滑焼で全国に知られております。やきもの散歩道、廻船問屋瀧田家、イナックス窯のある広場・資料館、世界のタイル博物館など多くの産業観光資源や、世界最古と言われる大野海水浴場、潮干狩りも楽しめる坂井海水浴場などもあります。 さて、ご質問の常滑市のPRでございますが、空港開港に向けて国際化・情報化に対応した常滑市の玄関口にふさわしい施設として、平成14年4月に名鉄常滑駅前に常滑市観光プラザを設置し、英語、韓国語、中国語併記の観光案内パンフレットの作成など、開港に向けた取り組みを展開しております。 また、新たに生じる人の流れを常滑に向けるためには、空港内での情報発信が重要であると考えておりまして、空港内マルチアクセスターミナルに設置されます総合インフォメーション、ターミナルビル商業施設に出店しますとこなめ工房、陶翔でございますが、それらの場所で観光PRや、常滑市が焼き物のまちであることを広く伝えるため、空港アクセスの主要なポイントに常滑をPRする看板の設置も検討していきたいと考えております。さらには、飛行機の乗り継ぎ客、トランジット客をターゲットにした観光案内や、短時間型の観光ルートの開発等にも取り組み、常滑を散策していただけるようにしたいと思っております。 こうした取り組みや産業観光資源のPR、観光情報を広く発信していくとともに、中部臨空都市への企業誘致や優良な住宅地の整備、航空機や夕日が眺望できる人工海浜の整備など、空港と共生するまちづくり、新エネルギー等地域集中実証研修や再生水の活用、地域での子育て支援の推進、市民と協働した自然災害、防犯体制の強化など、環境に配慮したまちづくりに取り組んでいる現状も紹介するなど、常滑のよさ、魅力をアピールしたPR活動を展開してまいりたいと考えております。 以上、常滑市のPRにつきましてのお答えとさせていただきます。         〔降壇〕         〔競艇事業部長 神長健一君登壇〕 ◎競艇事業部長(神長健一君) 成田議員さんの2番目の質問、空港開港後の競艇場南駐車場の対応についてお答えさせていただきます。 競艇場対岸の南駐車場は、競艇場に来場されるファンのために確保している駐車場で、無料開放しております。また、非開催日におきましては、焼き物祭り、消防出初式、文化会館の利用者の駐車場として利用もいただいておりますが、現在では特に区別するような管理をしておりません。 ご質問の空港開港後の対応につきましては、空港利用客が無断で使うことも考えられますので、開港後の車の流れ等見定めて、ファンのための駐車場として区別し、管理をしたいと考えています。区別の方法としましては、コンクリート柱によるさくで囲い、出入り口については3カ所程度を考えておりますが、工事の時期につきましては、駐車場の利用状況を見ながら行ってまいりますので、ご理解をお願いいたします。 なお、区別の工事を行った後の非開催日の開放につきましては、今までどおり利用申請により利用していただくことになります。 以上、お答えとさせていただきます。         〔降壇〕 ◆2番(成田勝之君) ありがとうございました。では、議席にて質問をさせていただきます。 まず、1点目のPRについてであります。 今、さまざまな種類のPR方法、いろんなことを考えているよということをおっしゃっていただきました。PR方法の一環でありますけれども、開港後にトランジット客の観光を誘致するようなお話があったが、これもう少し、国の方でも中部国際空港に限定したことではないですけれども、ちょっと動きがあるようなふうにも聞いております。ぜひ進めていただきたいなというふうに思っております。 それから、空港の方へアクセスのポイントにつきまして看板を考えていただいておるということであります。これについては、ぜひともやっていただきたいなというふうに思っております。道路や鉄道を使ってただ通り過ぎる人たちへのPRとしては、大変効果の高いものだというふうに私も期待をしております。 例えば、電車の方に行きますと、空港から電車に乗って名古屋方面へ向かおうとしますと、空港の駅を出て、海の上を通って前島の方へ入ってきます。右手にフェリーの船着場を見ながら臨空常滑駅を通り過ぎます。そして競艇場の南駐車場と、それからセントレアの間を斜めに進みながら、競艇場南駐車場の東端のところで大きく左へカーブをして、文化会館と競艇場のプールの間を通って、そして常滑駅の方へ進んでいくという形になります。その間、今の現状で私の知る限りでありますと、電車の車窓から常滑という字を見つけることができるのは、競艇場さんの大回覧席の上に縦型にある「常滑ボート」というふうに大きく書かれた広告塔だけであります。道路についても当然しかりであると思いますけれども、常滑市をPRする文字というのは、旧市街地へ入ってくるまで、例えば横断道路ですと今のところはないというふうに思っております。 今言いました電車等を利用される方たちにPR効果が高い場所としますと、例えば、これ調整が必要だと思いますけれども、競艇場の電光掲示板の裏なんかというのは、今、大きさも巨大でありまして非常に目立つ建造物であると。ただ、今のところは、現在真っ黒のままなので、そこを活用されたりする方法もあるのかなというふうに思いますけれども、こういったことも含めまして、場所についていかがお考えか、お考えがあれば少しお伺いをしたいなというふうに思います。 それから、2点目につきまして、空港開港後の競艇場南駐車場の対応についてということであります。 今、事業部長さんの方からるるご説明いただきました。非常にしっかりと状況を認識していただいているなというのが、まずは印象であります。ただ、実はこの駐車場問題というのも、質問事項としては、南駐車場がやはり目につくものですから、南駐車場ということでお伺いをさせていただきましたけれども、実はこの場所に限ったことではなく、今現在も常滑市市内、特に常滑駅周辺ですかね、この辺につきましては随分と駐車場不足になっているやに聞いております。これは、空港へ作業などで働きに行く方たちなど空港関連の方たちが多いと思うんですけれども、こういう方たちが電車を乗りかえて行くために起きつつあることではないのかなというふうに思います。 今後、空港が開港いたしますと、空港で働く人たちの多くは、車でなく電車やバスなど公共交通機関を使って仕事に来るようにと言われているというふうにも聞いております。そのために各企業、自社の従業員用の駐車場の確保に随分ともう苦労されているようなお話を聞いております。こういった状況を常滑市としてはどの程度把握、または認識をされて、今後どのように対応されていくつもりなのか、お聞きをしたいと思います。 また、南駐車場の対応でありますけれども、将来的にきちんと管理をしていただく予定であるというふうにお考えであると思います。例えばこれ、管理という点でいきますと、どこまでの管理をということもあると思います。例えば、よくすぐ頭に浮かぶのは、立体化までするのかどうなのかわかりませんけれども、ゲートを設けて有料化にするということも一つ、有料でファン以外の方を積極的に受け入れるということも考えられると思いますが、それについていかがお考えでございましょうか。 それとあと、対応ということでいきますと、先ほど1点目の質問でも触れましたけれども、電光掲示板の裏のことであります。これ先ほど言いましたとおり、非常に大きく遠くからでも目立つ構造物であります。そこに民間企業の広告を有料で募集すると、そんなことも考えられるのかなというふうに思います。ほかの競艇場でこういったことをされているかどうかというのはちょっとわかりませんけれども、福井市の競輪場なんかだと、広告掲出使用条例というものを制定されて、金額も場所によって異なりますけれども、正面の入場口では壁面で年間50万円ぐらい、それから競走路面だとか、それからあとバックストレッチのこちらが看板になると思いますけれども、では年間 100万円ほど取っているということもお聞きをいたしております。景観との兼ね合いもあり、景観条例だとか、あるいは景観の配慮をするためのガイドライン的なものは先に必要になるとは思いますけれども、このことに関しても少しお考えをお伺いをさせていただきます。 以上です。 ◎環境経済部長竹内寛一君) 常滑市のPR看板につきまして、私からお答えをさせていただきます。 具体的にご提案いただきました。ありがとうございます。常滑のまち、焼き物のまちをPRするためには、空港アクセスの中に看板等を設置することも必要かと考えております。設置場所、あるいは景観等も考慮しながら今後検討していきたいと、そのように考えております。 以上、お答えとさせていただきます。 ◎競艇事業部長(神長健一君) 2回目の質問でございますが、管理はどこまでかという形でございますが、一応先ほど壇上で申し上げましたように、区別をするということにおいては、現在のところでは有料化ということを考えずに競艇ファンの無料という開放でございます。将来にわたりましては、そこの管理の中で有料ということも考えていこうかとは考えております。 ただ、それと、先ほどオッズ板、確定板ですけれども、その裏側の非常に大きな面積のということがございましたけれども、これにつきましては、現在、その裏側を即看板にするわけにはいきませんので、足場を組みまして、その状態での看板設置ということになります。企業の広告の誘致はどうかということでございますが、これは現在浜名湖が2つほど実施しておりまして、これにつきましても一応設置条例とか、いろいろな整備が伴ってまいります。 そのために、常滑としましては、今即ということではございませんけれども、あれだけの大きな面積もございます。それから立地条件としても非常にいい場所でございますので、関係部局とも相談をしがてら、今後、その中の状況を見ながら進めさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 以上、お答えとさせていただきます。 ◆2番(成田勝之君) ありがとうございます。 1点目につきましては、看板、今部長さんおっしゃられたとおり、景観は非常に気を配っていただきたいなというふうに思います。非常にバランスとしては難しいのかもしれませんけれども、空港を訪れる方たちに自然に目に入るPRを目指していただく上で、ただし色、デザインなども慎重に検討していただいて、とにかく景観を崩しては何もなりませんので、そこのところは非常に慎重に検討していただきたいなというふうに思っております。 それから、2点目の方でありますが、非常に前向きにお答えをいただきまして、本当にありがとうございます。やはり、今、心配であるということは、ずっとちまたでももちろん言われております。ただ、実際に始まってみなきゃわからないということも事実であります。ただ、どうしても手おくれにはならないように、きちんと必要な防衛策、そして先ほどの企業広告等につきましては、ぜひとも積極的に対応していただいて、大きな成果を上げていただきたいなというふうに思います。 以上で質問を終わらせていただきます。 ◎市長(石橋誠晃君) 常滑市のPRについては、これは必要でありますのでやってまいりますが、この空港の玄関口として、看板があちこちにいっぱいあるなというようなPRといいますか、看板の仕方はよろしくないなと。必要なものをきちっとPRしていくという方法でいきたいと思っております。景観条例につきましても、条例というところはまだ検討をする必要がありますが、十分検討しながらやっていきたいと思っております。 それから、競艇場の駐車場ですけれども、これは大きな商売になります。はっきり言ってすぐやりたいぐらいですけれども、しかし、民間のそういった駐車場経営を阻害するような形ではまずいと私は思っておりまして、そういうものを見ながら対応する必要があると思っておりますので、まずはそういった様子といいますか、経過を注視していく必要があると思っております。ただ、勝手気ままに置かれてはまずいなということもありますので、その点は十分注意をしながら、必要ならば、先ほど担当部長が言いましたような、さくをするだとかいうこともあるかもしれませんが、注意をしながらいきたいと思っております。本当に市としては商売してもうけたいと思いますが、一般の方々の事業参入ということも今行われておりますので、そういうところを見ながらいきたいと思っております。 ○議長(川原和敏君) 成田勝之君の質問は終わりました。 ここで休憩をいたします。再開は11時5分といたします。                午前10時46分 休憩                午前11時05分 再開 ○議長(川原和敏君) 休憩を解き会議を再開いたします。           ------------------- △中村勤君 ○議長(川原和敏君) 次に、8番中村勤君の質問を許します。中村君。         〔8番 中村 勤君登壇〕 ◆8番(中村勤君) 8番新政会の中村勤です。 議長さんから発言のお許しをいただきましたので、あらかじめ通告してございます2つのことについて質問をさせていただきます。 1つ目は、犯罪のない安全なまちづくりについてであります。 我がまち常滑市では、来年2月の中部国際空港の開港によるにぎわいと、土地区画整理組合や土地再生機構による区画整理事業、あるいは市街地での宅地再生、アパート、マンションの建設により人口の増加が見込まれております。常滑市の活性化と発展が大いに期待されているところであります。 しかしその一方で、この常滑市の治安が悪くなってしまうのではないかと懸念する声もよく聞かれます。年末のこの時期、多くの町内会でお日待ちが行われていると思います。現在、私は梶間台のアパートに住んでおりますけれども、その町内のお日待ちにおいても犯罪の発生を心配する声が多くありました。 愛知県内では、犯罪件数がここ10年で約2倍になり、治安水準は極めて危険な水準にあります。こうした中、愛知県では、間近に迫った国際博覧会の開催や中部国際空港の開港に向け、安全・安心のまちづくりに向けた対策を推進しており、平成16年4月1日に愛知県安全なまちづくり条例が施行されました。 また、愛知県警では、平成16年から3年間で取り組むとする愛知県警察治安回復アクションプランを作成し、その取り組みを推進しています。その基本目標として、街頭犯罪、侵入犯罪の増加に歯どめをかける。女性・子供が被害者となる犯罪の検挙、抑止活動を強化する。暴走行為の徹底封圧と非行集団の解体補導を促進する。来日外国人犯罪の取り締まりを強化し、不法滞在の減少を図る。この4つが基本目標として上げられております。 常滑市では、愛知県や他の市町に先駆けて、平成12年4月1日、常滑市安全で住みよいまちづくり条例が施行されました。それを機に、市民すべての願いとも言える安全・安心なまちづくりのため、地域が一丸となって防犯に取り組んできたところであります。 そこで、以下4点お伺いをいたします。 1点目は、ここ数年間の常滑市内での犯罪発生状況はどのような状況であるのか、お聞きをします。また、犯罪の累計で見ると、どのような状況でありますでしょうか。 2点目は、平成12年4月1日に常滑市安全で住みよいまちづくり条例が施行されましたが、その後におけるこの条例に則した防犯への活動、これはどのような状況でありましょうか。 3点目には、中部国際空港の建設中においては、愛知県警常滑署においても駅前詰所の設置や自転車によるパトロールなど治安維持、防犯活動が強化されてきましたが、空港の建設が終わった後もさらなる治安維持対策、体制を敷いてもらいたいと考えますが、常滑市としては愛知県警の動向をどうとらえておりますでしょうか。 4点目は、犯罪のない安全なまちづくりのため、今後、行政が果たす役割はどのようなことであると考え、そしてどう取り組んでいきますでしょうか。 以上4点お伺いいたします。 2番目の質問に移ります。りんくう町の人工海浜の管理についであります。 来年2月の中部国際空港の開港とともに、いわゆる前島、つまり、りんくう町にも多くの人が出入りするようになります。そのりんくう町には、中部国際空港の開港にあわせ、人と自然の触れ合いを創出する場として人工海浜が造成されております。昼夜を問わず不特定多数の人が、空港が間近に見える海辺として、この人工海浜、恐らくすてきな名前がつけられると思いますが、ここに集まってくることが予想されます。そこへ集まってくる人たちは、夏であればもちろん海水浴をする人、今の時期でも夜景を楽しむ人、ロマンをそこで語る人、あるいは愛を語り合うカップル、はたまたそこで商売をしようと考える人、さらには集会を開こうとする暴走族、非行集団もあるかもしれません。などなど、その目的はさまざまであります。この多くの人が集まる人工海浜をどのように管理していくのか、このことについて3点お伺いいたします。 1点目、この人工海浜に自由に立ち入りができるようになるのはいつの時期でありましょうか。 2点目、この人工海浜をどのような組織で管理していく考えでありましょうか。 そして3点目は、防犯という観点から、人工海浜の利用に関しては種々の規制を設ける必要があると考えますが、どのような検討を行っていますでしょうか。 以上3点お伺いいたします。 壇上での質問はこれで終わりです。ご答弁よろしくお願いいたします。         〔降壇〕         〔総務部長 斉田 進君登壇〕 ◎総務部長(斉田進君) 中村議員さんのご質問、1番目の犯罪のない安全なまちづくりについてお答えさせていただきます。 1点目の常滑市内での犯罪発生件数でございますが、全国的に犯罪が多発化傾向の中、本年は10月末現在で、愛知県の87市町村における愛知県警察本部の人口 1,000人当たり街頭犯罪等犯罪率についてでございますが、常滑市は87市町村中第73位であり、32市中では最も低い第32位となっております。市内の過去5年間の犯罪件数は、平成13年の 890件をピークに減少しており、昨年は10月末現在で、犯罪の累計では侵入盗86件、車上ねらい 107件等で 596件発生いたしております。これに対しまして、本年同期では、侵入盗84件、車上ねらい73件等で 560件発生しており、36件減少となっております。 次に、2点目の常滑市安全で住みよいまちづくり条例の施行後の防犯への取り組みについては、各区長さんが支部長を務めていただいております常滑市防犯協会を中心に、市内の事業所で組織する工場事業所防犯協会等各種防犯団体による防犯活動を、市民、事業所、行政、警察が一体となって取り組んでおります。 空港建設が本格化した平成12年度から15年度までは、常滑地区6地区を防犯モデル地区と指定させていただき、地域安全を推進してまいりました。16年度は新たに多屋地区を安全・安心モデル地区と指定させていただき、区長さんを先頭に区民の皆さんの自主参加による防犯パトロールや一戸一灯運動を展開していただいております。今後もこのような自主防犯体制による安全・安心モデル地区の輪を広げ、各地区が、各地域が、より安全で安心なまちとなるよう努めてまいりたいと考えております。 次に、3点目の空港開港後のさらなる治安維持対策、体制など愛知県警察の動向でございますが、本年9月に愛知県警察本部に中部空港署準備室が開設され、平成17年2月1日の中部空港署開署に向けて準備が進められております。開港後の常滑署管内の地域防犯につきましては、さらに充実した活動を関係機関に働きかけていきたいと考えております。 次に、4点目の犯罪のない安全なまちづくりのため、今後の行政に課せられた役割につきましては、空港の開港を間近に控え、犯罪件数の増加が懸念される中、流入人口等の環境変化も予測しつつ、警察署をはじめとし、各関係機関、団体、ボランティアと連携を密にして、当面は市防犯協会を基幹組織と位置づけ、安全で住みよいまちの実現を図ってまいりたいと考えております。 以上、お答えとさせていただきます。         〔降壇〕         〔建設部長 谷川俊雄君登壇〕 ◎建設部長(谷川俊雄君) 中村議員さんの2番目のご質問、りんくう町の人工海浜の管理についてお答えさせていただきます。 人工海浜は、階段護岸と砂浜を配したいわゆる浜辺であります。背後には緑地と駐車場を有し、これらに加え海釣りの楽しめる護岸の整備を行っております。これら整備がされますと、海、山、空に恵まれた空港を配し良好な景観から、憩い、くつろぎ、そして簡単な運動を楽しむことのできる広場となり、市民はもとより、各地から多くの人たちに訪れていただけるものと思っております。 それでは、1点目のご質問の人工海浜に自由に立ち入りができるようになるのはいつの時期かについてお答えさせていただきます。 これまでに階段護岸と人工砂浜の整備は完成し、現在は防護護岸の整備を行っております。この防護護岸が完成いたしますと、階段護岸背後の未整備緑地を含め、平成17年2月中旬ごろには、事業主体である企業庁から愛知県に施設の所管替えが行われる予定となっております。こうしたことから、愛知県の所管となりましてから、未整備であります緑地の整備時期について協議を進めてまいりたいと考えております。人工海浜への立ち入りにつきましては、緑地の整備が始まりますと、工事中は多少の規制がかかることになりますが、愛知県の所管となります2月中旬ごろに人工海浜の利用ができるよう要望してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 次に、2点目のご質問、どのような組織で管理していくかについてお答えいたします。 先ほどご説明いたしましたとおり、企業庁が整備した施設を愛知県が引き継ぐことになっておりますことから、この施設を管理するためにはどのような組織づくりをしていくのか、どんな管理方法をとるのか、今後、愛知県と検討していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、3点目のご質問、防犯という観点から、人工海浜の利用に関して種々の規制を設ける必要があると考えるが、どのような検討を行っているかについてお答えいたします。 人工海浜に来ていただく方々には、安全で、安心して、楽しく、また潤いのある広場としてご利用いただきたいと思っております。防犯につきましては、人工海浜において犯罪が起こらないようにしていくためには、市や県だけで解決できる問題ではございませんので、今後、所轄の警察署に協議を求めながら調整を図っていきたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。 以上、お答えとさせていただきます。         〔降壇〕 ◆8番(中村勤君) ただいまご答弁をいただきました。改めて質問をさせていただく前に、少し苦言を呈させていただきたいと思います。 ただいま、ご答弁で、犯罪の発生件数につきまして、 1,000人当たりの発生率で87市町村中でも低い方、32市の中では最も低いというご答弁がありまして、さらには13年 890件をピークに減少にあるというお答えでありました。6月の議会で石原議員さんがこのことに関して大変な問題意識をお持ちになられて質問をされたときも、この答弁があったわけでありますけれども、聞いていますと、常滑市の治安は非常に安心できる状況だから皆さん安心してくださいというようなふうに聞こえて、行政の皆さんが危機意識を本当に持っていらっしゃるのかということを不安に思わざるを得ません。 過去5年間で見ますと、13年 890件がピークでありますが、平成11年度は 629件、12年度は 807件、13年度が 890件、14年度が 861件、15年度が 734件。確かに13年度をピークに減ってはおりますけれども、5年前の11年と比べたら増えているわけであります。さらに5年さかのぼってこの10年間を見た場合、犯罪は激増していると言えるのではないでしょうか。 また、少し補足をして、この犯罪の発生件数について、私の手元の資料から少しお話をさせていただきます。 いわゆる街頭犯罪と呼ばれるものについては、ことし10月までで合計 270件発生をしておりますが、常滑市の中で最も多いのが、校区でいいますと北条が66件、次いで榎戸が24件、多屋の22件、瀬木の15件。今申しました地域で全市のほぼ50%が発生をしております。住宅侵入、泥棒につきましては榎戸が最も多く8件、多屋で5件、奥条で5件、久米で5件、いわゆる強盗と言われる犯罪が奥条で2件ありました。また、お話にはありませんでしたが、オレオレ詐欺、架空請求等の詐欺が28件。 また、犯罪にはなっていませんが、声かけ事案等という警察の言葉がありますが、この声かけ事案等というのは、地域の方や学校から警察に届け出や相談があった小学生以下の子供に対する声かけで事件に至らないものや不審者の出没情報をいいますが、ことしに入って2件常滑で認知されております。その内容をお話しさせていただきますと、1件は、7月8日木曜日午後1時半ごろ、原松町5丁目において、中年の男から帰宅途中「一緒に遊ばないか」「家の電話教えてよ」「あすもいるから」と声をかけられたというもの。もう一件は、10月25日月曜日午後4時ごろ、森西町1丁目において、50歳くらいで白マスク、黒サングラス、自転車に乗った男に、子供が下校途中に突然無言で右手を引っ張られたという、この2件が認知されております。常滑市内での犯罪の発生については、決して安心できる状況ではないということを指摘しておきたいと思います。 そして2点目、条例に則した防犯活動につきましては、今、総務部長さんからご答弁をいただきました。 3点目、ここで質問をいたしますが、愛知県警の動向についてであります。 空港署が増設されるということですが、空港署は常滑の市街地を管内にするものではありません。現在、常滑署は本署と交番、駐在所が5カ所あります。交番が西之口に、駐在所が久米、古場、小鈴谷にあります。また、今、暫定的に駅前に詰所が1カ所設けられております。 質問ですが、常滑市内で交番を増設していただきたい。そのことを要望をしていただきたい。先ほど申しましたが、常滑市内で犯罪の発生件数が多い地区、これは数字上わかっております。大型店の出店も予定をされております。また、区画整理事業もどんどん進んでまいります。急激な人口増加が考えられます。この交番増設に関しまして、常滑市の方で、あるいは県警に対して要望、あるいは話し合いがあったかもわかりませんので、そうした交番増設に関する話があったか否かの、あればその経緯をお教えいただきたいと思います。 それから、4点目の行政の役割ですが、警察や関係機関、そしてボランティアとの連携を深めていくということでありまして、今、どこの市町でも、この防犯に関しては自主防災ということで、市民みずからが自分の身を守るんだと、そのためにみずからできる防犯活動をしていくんだと。そしてまた地域でもって防犯に対する意識を高め、パトロールや、あるいは看板の掲出だとか、そういうことが求められているわけでありますが、確かにそのとおりではあるんですけれども、例えば今、よその市町でも行われておりますが、市民が自主パトロールをして、例えば私の住む区画整理の中でもパトロールしているんだと言っていらっしゃる頼もしい方もあるわけですが、しかしそういう方々が、もし犯罪現場に遭遇して犯人と出くわしてしまった場合にどれほど危険な状況になるか。そうした状況からどうやって自分の身の安全を図ったらよいのかということに非常に大きな問題も実はあるわけであります。ボランティアや市民団体との連携とはいいながら、市民の身を危険にさらすことはあってはならないと思います。 そこで質問ですけれども、まずは、この常滑市でも犯罪、今、過去5年間増えている、10年間で見れば激増している、そして今後も増える可能性があるという危機感を、ぜひ行政に持っていただきたい。その危機感を持っていただいているかどうかを、しっかりとここで確認をさせていただきます。 それともう一つ、6月の石原議員さんの質問の答弁で、防犯のための諸対策について、広報紙等、あるいはCATVを積極的に活用して一層周知徹底に努めたいというご答弁がありました。そこで、私が先ほど紹介しました、あるいはご答弁いただきました犯罪の発生状況、オレオレ詐欺や不当請求の詐欺事件、あるいは声かけ事案等、こうしたことについて広報、あるいはCATVで情報提供をしていただけておりますでしょうか。そして、その対策について周知をしていただいておりましたでしょうか、お聞きをします。 2番目のりんくう町の人工海浜の管理について質問をさせていただきます。 空港開港にひょっとしたら間に合わず、一般の人がせっかくの人工海浜に立ち入りができないんじゃないかという私は心配をしておりましたが、今のご答弁で、ほぼ開港と同時に、一部規制はあるけれども立ち入りをして人工海浜を楽しんでいただけるというご答弁をいただきましたので、大変安心をしておるところであります。 ただ、こうした人工海浜、全く新しく発生した場所でありまして、その管理についてはよくよく検討をしていただきまして、不特定多数の人がそこに出入りをいたします。健全で、安全で、あそこから見る夕日は絶景ではないかとも思うわけですが、楽しんでいただける場になるような、そうした人工海浜にしていただくためにも、管理のあり方というのはじっくりと時間をかけて検討をしていただきたいと思います。どういう管理方法になるのか。県にまずは移管があって、その後市の方へ移管があると思いますけれども、その後、市の直轄管理とするのか、あるいは地元の防犯協会、あるいは観光協会等々ありますが、きちっとノウハウを持った方々にもご意見を伺い、お知恵を拝借しながら、近くには新舞子マリンパークという例もありますけれども、そうした管理に携わっていらっしゃる方々などの意見も参考にしながら、最適な管理の方法、管理の組織を検討していただきたいと思います。時間が必要ですけれども、だからこそ早急に検討を進めていただきたいと思います。 よろしくご答弁をお願いいたします。 ◎総務部長(斉田進君) 中村議員さんの2回目の質問にお答えさせていただきます。 苦言をいただいたというのか、そういう数字的な表現で現実をとらえて紹介させていただいたつもりでございますので、決して常滑市が危機感を持っていないという考え方ではございませんので、空港が来るということで、そういった認識につきましては持っておりますので、ご理解を賜りたいと思います。初めによろしくお願いします。 それから、2点いただいたかと思いますが、まず最初は、交番を増設していただきたいということかと、それについて要望していただきたいというような観点からのご質問かと思いますが、交番のことに触れる前に、少し常滑駅前の詰所の関係につきまして、若干説明をさせていただきたいと思います。 常滑駅前の警察官立ち寄り所ということで、15年10月から、電車運行再開にあわせまして、榎戸駅から常滑駅に立ち寄り所ということで移設をさせていただき、常滑駅前広場周辺等の空港建設に伴う治安維持のために、警察官の立ち寄りなどをお願いしてきたところでございます。この関係につきましては、この12月に終了ということを伺っておるわけでございます。 それで、交番のことでございますが、その内容につきまして、現在、私の方ではきちっと伺っていない状況でございますので、ここで答弁をさせていただくのは控えさせていただきたいという状況でございますが、働きかけにつきましては大変重要なことと認識をしておりますので、まだ具体的に文書等でお願いした経緯はないと認識いたしておるところでございますが、この点につきましては、常滑警察署ともよく協議をさせていただいて、対応を考えていきたいというふうに考えております。 それから、2点目の広報紙のPRの関係でございますが、広報紙等を利用してのPRの関係でございますが、新鮮なものとしましては、8月1日から28日にかけまして、これはCATVを利用させていただいたわけでございますが、不審者早期通報啓発ということで、短い時間でのCMをお願いした、新たな取り組みということで行わせていただいた経緯がございますが、常滑の広報を利用してのPRは欠けていたかなというふうに認識をいたしておるところでございますが、それぞれのチラシをつくりまして、防犯関係のPR物につきましては、市の交通安全課ではなくて別途やっていただいた思いをしております。そういったことで、今後につきまして、より一層情報を流していきたいというふうに考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 以上、お答えとさせていただきます。 ◎建設部長(谷川俊雄君) 2番目のりんくう町の人工海浜についてお答えさせていただきます。 人工海浜の管理につきまして、先ほど壇上で説明させていただきましたように、施設の管理は県になります。ただし、利用上の管理と申しますか、利用管理は市に来るというふうに思っております。その中で、ご指摘いただきましたように、この施設についてはこれからでございますが、先進地、あるいは利用状況、実態等をよく見きわめまして、関係機関と調整を図りながら楽しんで利用していただけるように考えていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 以上、お答えとさせていただきます。 ○議長(川原和敏君) 中村勤君の質問は終わりました。           ------------------- ○議長(川原和敏君) ここで、昨日行われました佐々木志津江君の一般質問のうち、地震対策の答弁について開発部長より発言の申し出がございますので、これを許します。         〔開発部長 吉田範磨君登壇〕 ◎開発部長(吉田範磨君) 昨日の佐々木議員さんの一般質問の地震対策についてのうち、耐震調査、耐震改修の答弁の中で、耐震診断の結果、総合評点が 0.7未満の件数と改修実施件数について、改めて確認をさせていただきます。常滑市の耐震調査件数は 316件で、そのうち総合評点 0.7未満の件数は 187件、改修実施件数は9件でございます。 以上、よろしくお願い申し上げます。         〔降壇〕 ○議長(川原和敏君) ただいまの開発部長の発言につきまして、よろしくご了承くださるようお願いをいたします。 以上をもちまして、通告者の質問は終わりました。 関連質問をされる方は、発言通告を事務局長まで申し出をお願いいたします。 休憩をいたします。再開は11時50分といたします。                午前11時44分 休憩                午前11時50分 再開 ○議長(川原和敏君) 休憩を解き会議を再開いたします。 ただいままでの一般質問に対する関連質問を許します。3番庭瀬健太郎君の質問を許します。庭瀬君。 ◆3番(庭瀬健太郎君) 成田勝之議員の(2)空港開港後の競艇場南駐車場の対応についての関連質問をいたします。 競艇場の駐車場という問題は非常に大事な問題でありますが、そのスペース、量においては、今日ではもう十分あると。ただ、それをどう利用し、活用させるかという問題が、これは長い間の懸案で残っているところだと思うわけであります。一番問題は、保健センターや文化会館、中央公民館の駐車場の確保という問題があるわけであります。そこへ競艇ファンの方が駐車してしまうということで、市民をはじめ、文化行事をやる場合でも、よそから来る人が非常に駐車場で困るというんですか、競艇のある日の昼からの行事はとてもできないとか、せっかくの文化会館の活用もそういう障害にぶつかるわけであります。量は絶対にもうあるわけでございますから、結局、行政の指導力といいますか、対応の仕方にかかっていると私は思うんです。つまり文化会館、中央公民館、保健センターの駐車場の確保というものは、行政のそういうものを利用する人に対する気持ち、それを確保するのが行政の責任だという、その責任感とその対応の仕方の研究、これが大事だと思います。 成田氏も、南駐車場だけではなくて、北の方に個人地を借りている駐車場の問題も若干触れられましたが、本当に競艇ファンの駐車場をしっかり確保する、そしてそれをちゃんと日常使用する場合に確立するということが大事だと思うんです。空港へ来る人が無断で入る云々ということも大事でございますけれども、やはりその辺からやっていかないと、空港のあるまちの文化会館の駐車場が不明確で、どこへ置いたらいいかわからないというような状況では、これはもう恥ずかしい話であるかと思うわけであります。 文化会館は、 1,000人も入りますと、確かに駐車場が近くにありません。そういう場合には競艇の方のあちらを利用してもらっているわけでございますが、そういう場合の、文化会館、中央公民館の活用で来た人にもそちらに、第2駐車場というんですか、文化会館のための第2駐車場はありますよというような対応の仕方、対処の仕方というものが、もうそろそろ必要ではないか。よその都市の文化会館、中央公民館、あるいは保健センターへ行くと、まさに駐車場は確保されている、そういうことを思うわけです。 そこで、その対策をこの際含めて、十分忘れないように今度こそ確立していただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。 ◎競艇事業部長(神長健一君) 関連質問の件についてお答えをいたします。 競艇事業部といたしましては、当然ファンのための駐車場でございまして、それを確保するということが最大目的でございます。しかし、隣接する保健センター、文化会館、中央公民館、これらに対しての利用も、常滑市として当然考えていかなければならないことでございますので、競艇事業部としましても、その辺のことにつきましては関係部局といろいろ協議しまして、今後の対応という形でよろしくお願いいたします。 ◎福祉部長(盛田美典君) 現在の保健センターに係る駐車場の管理のあり方についてお答えさせていただきます。 現在、シルバー人材センターにおきまして管理をお願いしておりまして、競艇の開催日につきましてはガードマンを立ててロープを張って、競艇ファンの方についてはお断りを申し上げております。当然、保健センターの利用者のためということで管理させていただいています。ただ、一部、部分的に商工会議所の南側一角が物理的に囲えないスペースでございますので、そこは現在は商工会議所の駐車場として活用いただいています。 したがいまして、現在管理しておりますのは、ロープを張って、競艇の開催日につきましてはシルバーの方に管理しておっていただきまして、時間も競艇の開催時間につきましてはそのような体制をとらせていただいております。よろしくお願いいたします。 ◎教育部長(相武外司君) 教育委員会といたしまして、文化会館、中央公民館につきましては、特にガードマン等が競艇開催日に立っていてということはございません。ただ、関係者以外は駐車しては困りますというようなことの管理を現状しておるわけなんですが、まさにあそこで大きなイベントが、競艇開催日にかかわらずあります場合には、競艇場にお願いをして、そちらの方へ駐車場を確保して現実やっているところです。 したがいまして、先ほど競艇部長お答えしましたように、これからいろいろ関係部署で検討して、対応を考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(川原和敏君) これをもちまして、一般質問を終結いたします。           ------------------- △散会の宣告 ○議長(川原和敏君) 以上をもちまして、本日の日程は全部終了いたしましたので、散会といたします。                午前11時56分 散会...