犬山市議会 2019-12-10
令和元年12月定例会(第5日12月10日)
令和元年12月定例会(第5日12月10日)
令和元年12月
定 例 犬 山 市 議 会 会 議 録
第5号 12月10日(火曜日)
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〇議事日程 第5号 令和元年12月10日午前10時開議
第1 一般質問
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〇本日の会議に付した案件
日程第1 一般質問
日程追加 諸般の報告
日程追加 第105議案 犬山市
母子生活支援施設の設置及び管理に関する条例の廃止
について
第106議案 犬山市の議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の
一部
改正について
第107議案 犬山市特別職の職員の給与に関する条例の一部
改正について
第108議案 犬山市職員の給与に関する条例の一部
改正について
第109議案 財産の譲与について
第110議案 令和元年度犬山市
一般会計補正予算(第8号)
第111議案 令和元年度犬山市
木曽川うかい事業費特別会計補正予算(第
2号)
第112議案 令和元年度犬山市
水道事業会計補正予算(第2号)
第113議案 令和元年度犬山市
下水道事業会計補正予算(第3号)
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〇出席議員(19名)
1番 畑 竜 介 君 12番 中 村 貴 文 君
2番 小 川 清 美 君 13番 岡 覚 君
3番 長谷川 泰 彦 君 14番 水 野 正 光 君
4番 大 井 雅 雄 君 15番 三 浦 知 里 君
5番 岡 村 千 里 君 16番 諏 訪 毅 君
7番 丸 山 幸 治 君 17番 久 世 高 裕 君
8番 鈴 木 伸太郎 君 18番 柴 山 一 生 君
9番 柴 田 浩 行 君 19番 吉 田 鋭 夫 君
10番 大 沢 秀 教 君 20番 ビアンキ アンソニー 君
11番 玉 置 幸 哉 君
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〇欠席議員(なし)
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〇職務のため出席した事務局職員の職・氏名
事務局長兼議事課長 後 藤 年 明 君
議事課長補佐 粥 川 仁 也 君
統括主査 栗 木 西 代 君 統括主査 川 瀬 恵 子 君
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〇説明のため出席した者の職・氏名
市長 山 田 拓 郎 君 副市長 江 口 俊 也 君
教育長 滝 誠 君 経営部長 鈴 木 良 元 君
市民部長兼防災監 中 村 誠 君
健康福祉部長 吉 野 正 根 君
都市整備部長 光 清 毅 君
経済環境部長 永 井 恵 三 君
教育部長 中 村 浩 三 君 子ども・子育て監 小 島 千 枝 君
消防長 大 澤 満 君
企画広報課長 井 出 修 平 君
総務課長 武 藤 裕一朗 君 福祉課長 松 澤 晶 子 君
都市計画課長 森 川 圭 二 君
都市計画課主幹 千 賀 敬 造 君
環境課長 髙 木 衛 君 産業課長 武 内 雅 洋 君
学校教育課長 長 瀬 尚 美 君
学校教育課主幹 神 谷 勝 治 君
文化スポーツ課長 上 原 敬 正 君
歴史まちづくり課長 中 村 達 司 君
選挙管理委員長 石 田 芳 弘 君
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午前10時00分 開議
○副議長(大沢秀教君) ただいまの出席議員は、19名であります。
定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。
議事日程に従いまして、会議を進めます。
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△日程第1 一般質問
○副議長(大沢秀教君) 日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。
19番 吉田鋭夫議員。
○19番(吉田鋭夫君) おはようございます。19番、清風会の吉田鋭夫でございます。答弁席に著名な方がおみえになりますので、緊張しながらいきたいと思いますので、よろしくお願いします。
3件の質問をさせていただきますので、よろしくお願いします。
まず、件名1番でございますが、先日、神戸市の激辛カレーといういじめの報道で、学校現場の先生同士のいじめというのがマスコミ等で話題になりましたが、子どものいじめ問題は、本当にあちこちで大きく取り上げられておりますが、教育委員会の教育長をはじめいろんな方がおわびし、
第三者委員会で調査するという状況になっています。
しかし、先生同士のいじめというのは、なかなか社会問題化されていませんでしたけども、さすがにあのひどさの中で大きく取り上げられましたが、いろんな意味で子どもたちに不安を募らせないためには、余りよろしくない報道で、少ないほうがいいなというふうに思っていますが、現実、人が集まって、組織や集団があれば、大なり小なりのいじめのようなものは生まれるものかと思っております。
最近ではパワハラはじめ、何とかハラスメントというのがあちこちですごく話題になっておりますが、ことし
民生文教委員としまして各学校に学校訪問という形でお邪魔させていただきました。教育委員の方とともに学校に訪れて、継承教育の結果の発表のような学校訪問に行くのは、多分犬山市だけだと思っております。どこの市町でも、この形はとっていないと思いますので、犬山の教育を我々全体で捉えていくという一つのあらわれかと思っております。
その結果、久しぶりに私も学校訪問、現職でない立場で訪れまして、いろいろ感じたことですが、本当に熱心に取り組んでみえます。犬山の教育の学び合いというものも十分感じ取りながら、非常に安心感を持ちました。
もう一つ感じましたことは、私が年齢を増したかもしれませんけども、学校現場が非常に若いなという、先生たちの年代層が、本当につくづく思いまして、経験年数の問題やら
世代間バランスということで、若干いいのかなという気持ちを持ったことも一部あります。ちなみに参考までに、平均年齢というのはどんなものかちょっと教えてください。
○副議長(大沢秀教君) 当局の答弁を求めます。
中村教育部長。
〔教育部長 中村君登壇〕
○教育部長(中村浩三君) おはようございます。ご質問にお答えします。
令和2年3月31日現在、県費負担の犬山市小学校教員の平均年齢は41.4歳、担任教員だけの平均年齢は39.1歳です。中学校の平均は37.4歳ですが、実際に授業に臨む管理職以外の平均年齢は35.6歳です。
出産休暇、育児休業で休んでいる教員が、11月1日現在、小学校25人、中学校3人です。これらの代替として採用している
臨時的任用職員の半数は30歳以下です。現在の学校では、教職経験10年から20年の者が多くを占めています。
○副議長(大沢秀教君) 吉田議員。
○19番(吉田鋭夫君) やっぱり若いんですね。先ほども言いましたように、世代間、いろんなバランスで職員構成がなされると、いろんな経験知の伝達やらいろんなことが可能になって、現在の犬山市の学校はほとんど一生懸命子どもも先生も取り組んで、平和な状態でございますが、我々のころが随分懐かしい荒れた時代もありましたが、そういうときにどう対応していくかということも含めますと、若干あれですけども、子どもがしっかり学ぶ力をつけていますので、大丈夫かなと思っておりますが、現実的に先ほどの子どものほうもわかりにくいかもしれませんが、それなりに先生たちがしっかりしておれば、ましてや子ども同士の伝える力があるので、気づく場面は多く、しっかり対応できるかと思うんですけども、先ほどの話で、先生同士の部分というのはなかなかわからないことが多いわけですけども、実際のところ、各学校の校長先生、教頭先生の管理職の能力にもなってくるわけですけども、教育委員会としましては、こういう実態の把握とか予防の対処のシステムというものが多分あると思いますので、お伝えください。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
中村教育部長。
〔教育部長 中村君登壇〕
○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えします。
基本的には校長の人事管理となり、日々の観察による情報収集が主となりますが、校長による年2から3回の定期的な人事面接において、働きやすさなどについて聞き取りを実施しています。
また、小中学校に2名配置している産業医の活用も進めています。
加えて、
ストレスチェックを年に1度実施し、高ストレスと判定された者には、医師から面接の要否を知らせています。この医師による面接指導の結果及び意見を
市教育委員会で把握し、必要に応じて校長からの聞き取りなど、職場環境の改善のための措置の実施及び研修を行っています。
これまで学校からの報告によると、当市の教職員において、いじめは確認できていません。とはいうものの、学校と教育委員会が常にどこでも起こり得るものだという共通の認識に立ち、管理職という立場から教職員の様子を細かく観察することにより、早期発見、早期対応につなげてまいります。
○副議長(大沢秀教君) 吉田議員。
○19番(吉田鋭夫君) ありがとうございました。よい教育というのは、やっぱり職員室の先生たちの雰囲気でうまく回っているかどうかというのも、非常に我々は感じる部分がありますが、前向きな職員室の会話のある学校でいけば、こんなこともないだろうと思っていますので、引き続きすばらしい犬山の教育をするためによろしくお願いしたいと思います。
それでは、2件目に入ります。
ファシリティマネジメントの一環として進められると思いますけども、
総合設備管理業務一括委託というものにつきまして、我々改めて認識も学習の意味も兼ねて、具体的なその契約というか、内容につきまして、お知らせいただければありがたいと思います。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
鈴木経営部長。
〔経営部長 鈴木君登壇〕
○経営部長(鈴木良元君) ご質問にお答えします。
現在契約をしている
公共施設総合設備管理業務一括委託は、平成29年8月1日から令和2年3月31日までの
長期継続契約をしています。一括で契約している関係施設は、市役所本庁舎、フロイデ、市民健康館・さくら工房、それから
市民文化会館、南部公民館、福祉会館、市立図書館となります。
業務内容については、施設の運営ではなく、維持管理を委託しているものであり、具体的な内容としては、設備の
運転管理業務、
検査測定業務、設備の
定期保守点検、及び整備業務、施設の清掃業務となります。その管理体制について、平日は本庁舎に必ず5人または6人の常駐員がおり、本庁舎以外の施設については、このうち2人が巡回して点検等を行っております。一方、休日においては、3人が常駐し、平日と同様に本庁舎以外の施設はこのうち2人が巡回をし、点検等を行っております。
本庁舎を含めたこの巡回において、施設に異常があれば、軽微なものについては委託業者が対応しますが、そうでない場合には、直ちに施設所管課の職員に報告をすることになっています。この報告を受けた場合には、施設所管課はそれぞれ必要な対応策を検討し、早期に修繕を実施していくという流れになります。
この一括契約を導入しましたのは、各施設の管理のレベルを適正な水準にすることや、施設をまとめて管理することによる
スケールメリットを出すことを狙いとしたものであります。平成26年度に5施設をまとめて一括委託をした際には、施設を個々で委託した場合と比較して、1年間で約1,170万円削減することができました。したがいまして、今後も同様のシステムで契約をしていく考えでおります。
○副議長(大沢秀教君) 吉田議員。
○19番(吉田鋭夫君) これをきっかけにいろんなものを調べてみましたら、
ビルメンテナンス会社というのは、物すごくたくさんありまして、大きいところから小さいところもいっぱいあるわけですけども、すごく上手な仕組みになっていて、今回でもそれなりの人的配置もしっかりされて、お金の面でも1,000万円も浮いているという部分で、いいことだらけに感じますが、これ犬山市は名古屋の会社と思うんですけども、いわゆる緊急時という部分ですね、これについての体制についてもちょっとお知らせいただきたいということと、広域の災害等の緊急時の場合、先ほどの日常点検の整備という部分でしたけども、そういう際はどうなるのか。よく一般的に聞きますのは、地元業者は一生懸命いろんなことを地域のためにやるという部分があるんですけども、外の契約の場合は、ついつい後回しになるという話もほかのところで聞きますが、この辺の契約の中で、地元業者との下請というか関連会社になるわけですけども、関係はどのようになっているのかお伝えください。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
鈴木経営部長。
〔経営部長 鈴木君登壇〕
○経営部長(鈴木良元君) ご質問にお答えします。
各施設では24時間365日対応の
緊急連絡体制を整えており、設備に緊急事態が発生した場合、まず、1次対応として委託をしている管理業者に連絡することになっています。すると、施設常駐員に連絡が行き、現場に駆けつけ対応することになりますが、エレベーターや受電施設などの特殊な機器の故障の場合には、施設常駐員では対応ができませんので、2次対応として下請の
メンテナンス契約会社に連絡が行き、対応することになります。
一括委託の範囲では、あくまでも施設の
維持管理業務であり、故障があった場合の機器の修繕までは行っていませんので、先ほどもお答えしましたように、修繕は各所管課が対応策を検討して進めていきます。その結果、市内の業者が業務を請け負うことはあります。
また、一括契約の入札時の仕様書では、市内の業者を活用するように努めることを条件に付しており、日常の
維持管理業務としての清掃業務や電気の
年次点検業務などにおいて、市内業者にお願いをしているところです。
なお、大規模災害に起因するような緊急事態の場合には、故障の箇所によって市内業者に直接依頼することもあると考えています。
○副議長(大沢秀教君) 吉田議員。
○19番(吉田鋭夫君) 非常によくできた仕組みかなと思いながら感心しております。かつて学校にいたころ、校務主任で校舎管理等をやっているときに、
先生たち全員で安全点検をしながら、書類をまとめて、いろんなところの対処をしておりましたけども、学校は今14校ありますが、警備関係と電気と遊具ぐらいは、それぞれ頼んでおると思うんですけども、今のような形でやれば、先生たちも楽になるのかなということを若干感じますので、通告はありませんので答弁は要りませんが、検討のほうをしていただければと思います。
続きまして、3件目に入ります。昨日の柴山議員の質問にもありましたけども、地方のことを考えた、まち・ひと・しごと創生法に基づき、国は6月に第2期の基本方針を出しました。12月には策定されるという予定であります。それを受けて、本年度中に地方版の総合戦略をつくるという意味で、愛知県も推進本部が開催されておりますし、犬山市も資料づくりはずっと前からされていますが、
総合計画審議会が11月13日に開かれています。この厚さの資料をしっかり読まさせていただきまして、質問をさせていただきますので、よろしくお願いします。
本当に膨大な集計データやら市民意識の調査結果がしっかり出ております。いろんな数字を見ますと、犬山市は愛知県内の他の市町村と比べて数値やいろんな順位を見ると、厳しい部分がいっぱいあるなということに気づきます。しかしながら、市民意識のところで、うれしいことに91%の人たちが犬山市に住み続けたいという意見を述べられております。やっぱり魅力ある犬山だと感じながらも、我々も行政も含めて、真剣に犬山市をよくしていかなきゃいかんなという気持ちをつくづく持ちました。
その中で、内閣府のほうは、総合戦略の新たな6つの視点ということを発表しておりまして、その中の6つの中のまずは民間との協働という部分を取り上げていきたいと思います。
高度成長のときは去ってしまいまして、自治体の財政力がほとんどあちこち弱くなって、いろんな変化を感じますが、いろんな要望があっても、なかなか応えられないつらさが我々共にあると思うんですが、昔だったら考えられない話で、公共の建物に企業の名前がつく、うちで言うとエナジーサポートアリーナと、今度の文化施設もそうですけども、ネーミングライツを募集しているという、企業の力をかりて、何とかそれを補っていくという時代になってまいりました。
市の封筒にも当然コマーシャルのようなものが入った企業名が入っております。これが当たり前になってきている時代になりますので、民間の力というものをどういうふうに共にやっていくかということが非常に大事かと思っています。
先日、保育の関係でいただきました長期計画の中で、民間との協働の中で、民営の保育園をという部分が計画の中に入っておりました。これも昨日の話じゃないですけども、市でやるのと民間でやる国・県の補助のことを考えると、お金の面を考えれば、そちらのほうがいいのかなと、いろんなところを視察へ行きますと、民間保育園のほうが多い市町もたくさんありました。
これは私ごとですけども、私は上北保育園の出身でございます。うちの子どもは3人とも私立の幼稚園に行きました。孫はあちこちの市に行っておりますけども、全部民間でございます。じじばかという感じで、行事のたびに孫の顔を見に行くわけですけども、園の経営というか、行事やら、先生と職員の人たちの動きも含めて、非常にすばらしいものを感じておりまして、不満とか不安はほとんど私は感じてない状況でございます。ですから、本当に先ほどの話から、民間の努力という部分も随分立派なものがあると思いますので、いかに連携していくかというのも大事かなと思っております。
先ほどの一括管理の件やら、
給食調理業務の件やら、指定管理の体育館など、いろんな意味で公務員ではできない部分の発想や工夫や仕方があると思いますので、その辺をいかに活用という言葉じゃなくて、協働ですかね、協働でいくということが、多分求められた視点かと思うんですけども、これからの時代、先ほど大きく変化してきましたし、市民の感覚も寛容になってまいりましたので、どの企業、どの団体と、どういう形で、お互いよくなる意味で組んでいくかという、民間との協働について答弁のほうをよろしくお願いします。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
鈴木経営部長。
〔経営部長 鈴木君登壇〕
○経営部長(鈴木良元君) ご質問にお答えします。
民間との協働については、現在の「いいね!いぬやま総合戦略」にも、「市民・企業・団体などの多様な主体と行政が一丸となって取り組みます。」と記載をしているところです。地域の課題を解決するためには、NPOや企業との協働が有効であれば、積極的に取り組む必要があると考えております。加えて、行政サービスを民間事業者が行う事例もふえており、行政よりもむしろ
民間サービスのほうが有効であるケースも見受けられます。
犬山市においても、事業の実施に当たっては、さまざまな角度から民間活用の可能性を検討するようにしており、市民の満足度向上のためには、協働だけにとどまらず、さまざまな方法で民間を活用していきます。
改訂後の戦略にどのように記載するか、具体的に決まってはいませんが、民間を活用するといった内容はしっかりと盛り込みたいと考えております。
○副議長(大沢秀教君) 山田市長。
〔市長 山田君登壇〕
○市長(山田拓郎君) 私からも答弁させていただきます。
民間活力を生かすという視点は、私も1期目の市長選挙に立候補するときも、ここは重要なポイントということで、自分の政策のフレーズの中にも入れて進めてまいりました。もちろん2期目のときも、そういった視点を自分なりに持って、政策を提示したわけですが、これまでの5年間の市政運営の中でも、私なりに民間活力を生かす展開というのを進めてきたつもりです。
今、議員がご指摘にあったいろんな広告の面だとか、今、空間利用なんかもやっていますけども、そういったことだとか、
シェアリングエコノミーの取り組みもそうですし、
養護老人ホームの関係であるとか、そういったことや、屠畜場の売却だとか、
さまざま民間との連携があります。もちろん経済的な側面だけではなくて、市民の皆さんとの協働、市民活動との連携、
地域コミュニティとの連携、こういったものも協働の
まちづくり条例の制定も進めながら、これからさらに地域課題の解決という点で、民間との連携を進めていこうとか、そういった取り組みも、これまでやってきたわけです。
やはりこれから、まちづくりだとか市政運営を考えていくときに、行政だけの価値観ではなくて、民間にはさまざまなノウハウ、それからマンパワー、資金、こういったものがございます。また、非常に多くの力のある人材もたくさんあります。ですので、そういったことをしっかり民の力として生かして、行政としっかりタイアップして施策展開していくということが非常に重要で、これからの持続可能なまちづくりを進めていく上では、そうした民間の力との連携というのは不可欠だというふうに認識をしております。
そういった意味では、ただ、民間を都合よく、行政の都合で使うということではなくて、やはりお互いがウインウインの関係で、よりよい形で展開していくということが前提だというふうに私も思っておりますので、これからの総合戦略の位置づけもさることながら、具体的な施策展開においても、民間の力を積極的に取り入れて、よりよい施策展開ができるように、私どもとしても、そういった意識を持って取り組んでいきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
○副議長(大沢秀教君) 吉田議員。
○19番(吉田鋭夫君) 国の思いも市長の思いも私の思いも一緒でございますので、今後、すばらしい犬山のためにいってほしいと思うんですけども、1点だけ、先ほど私もつい活用という言葉を言ってしまいましたけども、ついつい役所は上から目線の形で民間会社、業者さんと接するような部分が若干ありますので、やっぱり共にやっていくという、国が言っている協働ですね、こういう気持ちを全ての担当課の皆さんも含めてやっていくべきかなということを私も反省しながら思っておりますので、よろしくお願いします。
2番目ですけども、先ほど市長が随分話をされましたが、民間の活動というか市民活動の部分については、本当に一生懸命取り組んでやっているわけですけども、さっきの6つの視点の中の地域経営の視点という、経営はいろんな解釈がとれるわけですけども、市民の活動とか、健康、元気という部分では、いろんな取り組みがいっぱいなされておりますが、中に書いてありました経済社会構造という部分がありますので、これについては、先ほどのお金の件も伴ってくる部分かと思うんですけども、これにつきましても、どのように捉えているのか、展開していくのか、お答えのほうをよろしくお願いします。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
鈴木経営部長。
〔経営部長 鈴木君登壇〕
○経営部長(鈴木良元君) ご質問にお答えします。
国の基本方針では、新たな視点として、「地域経営の視点で取り組む。地域の経済社会構造全体を俯瞰して、地域をマネジメント」と記載がされております。しかし、まだ具体的な内容が明らかになっていないため、市としてその視点をどのように戦略に反映させていくかは決まっていません。
先ほど議員がご紹介されたように、国の戦略は今月中に策定されると聞いておりますので、その内容を確認しながら、改訂作業を進めていきたいと考えております。
○副議長(大沢秀教君) 吉田議員。
○19番(吉田鋭夫君) それでは、最後の質問になりますが、ここが本日のメインでございますので、久しぶりに地元の愚痴も入るかもしれませんが、よろしくお願いします。
私は善師野に住み始めてことしで45年になります。この間、本当に随分大きな変化をしてまいりました。先ほどから、とにかく地方がどう頑張っていくかという部分の中で、住民とともにどう考えていくかも含めて進めないと、なかなか進まないなということを感じながらも、4期目に入りました私としましては、リーダーシップをとりながらいかないかんのかなということをつくづく思いまして、話をさせていただきます。
第5次総合計画では、「暮らしと自然が調和したコミュニティ形成ゾーン」という名称で、犬山市が持つ暮らしの多様性を実現することができる魅力的な地域であると位置づけられております。確かに周りは山がしっかりありまして、田んぼもありまして、すばらしい景色がいっぱいあります。東海自然歩道を歩くために、いっぱいの方がおみえになります。歴史的に見ても、我が町内の清水寺の室町時代から始まりまして、各町内に全部お寺と神社がございます。さらに、現実的な城東小学校の子どもは、今、犬山市内で一番多いわけです。善師野には世界に誇れる霊長類研究所のアールエスエスのニホンザルの研究所もございます。もう1個、人生の最後の大事な場所であります尾張北部聖苑もございます。
いろんなものがいっぱいあるんですけども、買い物につきましても、車さえあれば、ヨシヅヤまで行けるし、信号はわずかしかありませんので、実に短時間で可児市や美濃加茂市にも行って、買い物には車さえあれば何も困りません。そんな地域でございますし、アクセスのことを考えれば、私のうちから信号3つで高速道路に入れます。さらに、電車に乗れば、直通で1時間に2本、セントレアまで行ける電車が15分に1本あります。そんなすばらしいところでもありますけども、先ほどの話で、いいことだらけのようですけども、5年たつとどうなるのかなということを考えながらいかないかんなという。
善師野駅はトイレもありますし、月極駐車場も11台ありますし、駐輪場は何回も増設していただきまして、350台とまれますけども、間もなく全部いっぱいになると思うんですね。送迎の車が、雨の日なんかはすごいもんで、県道まで大渋滞でございます。そんなものを何とかしなあかんなと思いながらも、駅前の田んぼが私とともに4~5人でやってますけども、私が下から2番目の年齢でございますので、あと何年持つだろうと。やがて原野になるのか、荒れ地になるのかというのも想像できてしまいますので、今からそれなりの対応をしなきゃいかんなという状況でございます。
長らくじっと耐えてきました城東地区の、善師野地区の皆さんですけども、今回、山田市長の焼却場の協定書の約束を守るというところから、やっとまちづくり委員会というのが開かれました。そこの中で何を要望するのかという部分よりも前に、今皆さんは住民は何を望んで、将来どういうふうにしてほしいのかという委員長のお諮りでアンケートをとっていただきまして、いろんなことが明確になってまいりました。そんな意味でもこの先、住民とともにどう考えていくかという大事な時期になってきているなということでございます。
橋爪・五郎丸は今議会でも随分話題にされておりました。言い始めてからやっぱりそれなりの時間と経過を踏まえなければならないと思いますので、この地方戦略の部分のところで、若い世代、せっかくあれだけたくさんの子どもたちがだんだん大人になって、犬山市に住みたいと言ってくれる人たちをどう逃がさないのかという意味で、私は先ほど来トイレのある、アクセス便利な善師野駅周辺をどうしていくかというところに取り組んでまいりたいと思いますので、犬山市としましても、どれだけ共にやっていくという意味で応援していただけるか、答弁をお願いしたいと思います。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
鈴木経営部長。
〔経営部長 鈴木君登壇〕
○経営部長(鈴木良元君) ご質問にお答えします。
善師野駅周辺の未来については、今、議員のほうからもご紹介がありましたように、まだまだこれから地域において具体的な方向性が検討されていくものと考えています。
善師野地区をはじめ、市内各地の地域課題を解決していくためには、それぞれの地域でまちづくりの機運を高めていくことが大切だと思いますので、行政としましても、地域と丁寧に向き合っていきたいと考えております。
○副議長(大沢秀教君) 山田市長。
〔市長 山田君登壇〕
○市長(山田拓郎君) 議員がこれがメインだということでしたので、私からも答弁させていただきます。
私も立場上、犬山市のいろんな地区にお邪魔をさせていただくんですが、善師野地区は、本当に地域のコミュニティがしっかりしているなと思って、行事も大変あの地域の行事が多いですので、私も善師野にお邪魔させていただく機会というのは、年間通じてたくさんございます。
区としての取り組みもそうなんですが、各町内ごとのやはりコミュニティもしっかりしていまして、また、皆さんが非常に生き生きと楽しく、和気あいあいと、そういった中で活動しておられるといいますか、取り組んでおられる姿というのを見て、本当にいい地域だなということをいつも感じさせていただいております。
ただ、先ほど議員がおっしゃったように、いいとこ、いいとこということばっかりではなくて、これから善師野地区として、どういったまちづくりが求められるのかというのは、いろいろ地域の中に課題もあろうかと思っております。基本的には今、部長が答弁いたしましたけれども、私もこの善師野も含めた城東地区のまちづくりというのは、非常に重要だいうふうに認識しておりますし、その中で善師野地区は先ほど申し上げた市民力、地域力というのは非常に高い地域ですので、これから課題となるいろんなものについても、そういった地域力と連携したいろんな展開というのも可能性があるというふうに思っておりますので、しっかりまた地域の中で機運を高めつつ、私としてもそういった善師野地区の、もちろんできること、できないこといろいろあるかもしれませんが、善師野地区のそういったまちづくりへの思いにはしっかりと私も向き合って、一緒になって考えていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
○副議長(大沢秀教君) 吉田議員。
○19番(吉田鋭夫君) ありがとうございました。共にやっていくという気持ちは感じながらも、先ほど来ありましたように、民間の力をどれだけ活用しながら、経済というものも意識しながら展開を進めていきたいと思いますので、担当課の皆様方、温かいご支援、よろしくお願いします。
以上で終わります。
○副議長(大沢秀教君) 19番 吉田鋭夫議員の質問は終わりました。
続いて、17番 久世高裕議員。
○17番(久世高裕君) よろしくお願いします。17番、久世高裕です。今回は4件の通告をしておりますので、よろしくお願いします。
きょうは久しぶりに元市長の石田芳弘
選挙管理委員長にお出ましをいただきまして、ありがとうございます。4件目のところで質問を行っていきたいと思いますので、胸をかりるつもりで質問していきたいと思います。よろしくお願いします。
最初の1件目の質問ですが、道の駅と五郎丸駅についてお尋ねをいたします。
要旨1点目です。道の駅を成功させるためには、五郎丸駅(鉄道駅)の設置が必要だという質問ですが、道の駅の建設で、今、建設検討委員会が設けられていて、有識者の方々や市民の代表の方々、経済界の方々が入って議論がされております。私も傍聴をしておりまして、毎回毎回出る意見は、やっぱりここに鉄道駅ができるかどうかが非常に大きいということが毎回毎回言われます。
議事録を見ていても、第3回のところで、伊庭委員が、新駅ができるかどうかで物すごいインパクトのある条件変更が生じるということが述べられていたり、小川委員からは、最初の段階から新駅はこうなるという形を明確にしないと、この話はうまく進まないといった意見が出ております。
私ももうずっと前からそう思っておりまして、平成30年の3月議会でも同じようなことを申し上げております。やっぱりここに莫大な集客力のある駅ができるかどうかということで、その地域の発展の仕方は大きく変わってくるということで、まず、そこを明確にしないといけないというふうに思います。
平成30年の3月議会で質問したときには、山田市長は、貴重なご指摘として意を強く持って臨んでいきたいということを答弁でおっしゃっておられましたが、基本的にそのときから方針というか、今の流れは変わっておりません。まず、道の駅をつくって、周辺をこれは商業地にしていって、そこで得られた税収をもとに15年をめどに新駅を建設していくという、非常に長い長いスケジュールです。そういった方針は変わっておりません。
しかし、その後の建設検討委員会の皆さんの意見を聞いていても、やっぱり駅をつくることを先にやっていかないと、この計画自体がなり行かないのではないかなということを改めて強く思っております。
先日も我々清風会と、あと長谷川議員も参加していただいて、建設検討委員会の伊庭委員にお越しをいただきまして、勉強会を行いました。今の道の駅の計画は、中身はもう行政で決めるというよりは、独立採算で民間でやっていただくという方針で、民間が何をそこにつくるかということで全部決まってしまうような計画になっております。だから、民間の事業者の動向が鍵になるわけですが、伊庭委員も、民間の事業者は、ここに駅ができるかどうかで進出するかどうかを決めているところが多いと。民間のほうもそりゃもうかるところからやりますから、いろんな各地の計画を並べてみて、有望だというところからやっていくわけです。そこの優先順位をつける中で、もし犬山市に道の駅と鉄道駅と併設してやるということであれば、これは優先順位が格段に上がるんだということをおっしゃっておられましたので、道の駅そのものの成功、失敗を占う上でも、この新駅というのが非常に重要な動向を占めているわけです。ですから、改めて新駅をむしろ先につくっていくべきだと思うんですが、行政の見解をお尋ねしたいと思います。
○副議長(大沢秀教君) 当局の答弁を求めます。
光清
都市整備部長。
〔
都市整備部長 光清君登壇〕
○
都市整備部長(光清 毅君) ご質問にお答えします。
新駅の設置につきましては、道の駅とともに新たな都市拠点及び交流エリア基本構想において位置づけをしております。新駅が設置されることで、交通結節機能が強化されるほか、道の駅との連携を図ることで、道の駅での施策の展開の幅が広がるなど、多くの相乗効果を見込むことができると考えております。
しかしながら、新駅の設置には多大な事業費が必要となることから、基本構想においてまずは道の駅エリアの整備を行い、下水道等の都市基盤を整え、国道41号以南の商業エリアへの民間商業開発を促し、税収増による財源を確保した上で新駅の設置を目指すとしています。したがいまして、まずは道の駅エリアについて整備を進め、新駅の設置につきましては中長期的に取り組む事業と考えています。
いずれにしましても、道の駅エリアの用地取得に合わせ、将来の駅前広場用地についても取得を想定するなど、新たな都市拠点及び交流エリア全体として効率的な整備となるように取り組んでまいります。
○副議長(大沢秀教君) 久世議員。
○17番(久世高裕君) 今の答弁を聞いていると、すらすらすらと聞こえて、最初に道の駅をつくって、周辺が市街化、市街地になって、得られる税収をもとに中長期的に効率的にやっていくんだという答弁だったんですけど、よく考えると非常に矛盾しているんですよ。全然効率的じゃないんですね。まず、道の駅をつくって、周辺が本当に市街地に、商業地になるのかどうかということも怪しい。その後の道の駅をつくって市街地ができて、税収がどれだけふえるかということも怪しい。だから、その怪しい怪しいを前提にした計画になっているんで、恐らく私は不可能だと思います、今の流れだと。
新駅の設置には多大な財政投資というか出費が必要だということで、順番を先送りにしているという答弁なわけです。だけど、これは、私も経営者ですから、経営というのは投資をして幾ら返ってきて、それで何をつくって、さらにお金を回していってというふうに考えるんですけども、この順番が逆転してしまうと、最初から全部崩れちゃうんです。今やろうとしている計画がまさにそれです。
駅をつくれれば、道の駅も成功の可能性が高まる、周辺に商業地ができる可能性も高まる、だからその怪しい怪しいというところの可能性が高まるわけです。だから、それで成功する可能性が高くなるんで、なおかつ恐らく駅ができれば、周辺の今の農地も市街化区域に編入できるので、かなり高い確率で税収が上がることは間違いないわけです。これは恐らく否定されないと思います。
なので、この点は聞きませんが、再質問として、多大な出費と言っている駅の設置には、幾らかかると今見込んでいるんでしょうか。丸山議員のところでも数字は出ましたけども、改めてここでまた確認しておきたいと思います。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
光清
都市整備部長。
〔
都市整備部長 光清君登壇〕
○
都市整備部長(光清 毅君) 再質問にお答えします。
さきの丸山議員のご質問にもお答えしましたが、駅につきましては、約20億円を想定をしております。これは他の自治体で実施されました地元要望に基づく新駅設置の事業費を参考にさせていただいておりますが、不確定要素が多いということがありますので、今後大きく変動する要因を含んでいると考えております。
○副議長(大沢秀教君) 久世議員。
○17番(久世高裕君) 済みません、これは通告していないですけど、簡単な数字なのでお答えいただけると思いますが、道の駅は今、事業費をどれぐらい見込んでいますか。再々質問です。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
光清
都市整備部長。
〔
都市整備部長 光清君登壇〕
○
都市整備部長(光清 毅君) 再々質問にお答えします。
道の駅の総事業費につきましては、現在基本計画策定に伴い検討しておりますが、他の自治体の例を参考にして、規模から算出しますと、総事業費としてはやはり20億円以上かかると思います。
ただし、これはあくまで全部を含みますので、どこまでが市がやるかということは、今後の検討だと思っております。
○副議長(大沢秀教君) 久世議員。
○17番(久世高裕君) ありがとうございます。20億円という金額が出たとき、若干小声になったような気がしたんですけど、そうなんですよ。新駅をつくるのと道の駅をつくるのは、それほど事業費全体では変わらないんです。道の駅にはもしかしたら国が一体型で一緒にやってくれるかもしれない。民間がそこに出してくれるかもしれないという仮定を含めて、市の財政投資が少なくなるんじゃないかという話なだけで、全体の事業費はそれほど変わらないわけです。だから、新駅からやるべきだとずっと言っているわけです。
だから、これ結構今の答弁は大きいポイントだったと思うんですけども、間違いなく僕はもう新駅からつくらないと、この計画は失敗すると今断言しておきます。軌道修正をしないと、恐らく道の駅は失敗、周辺にも何もできない、一体山田市政は何だったんだという話になりかねないですから、私はそうしたくないので、今、強く新駅からつくるべきだと、方針変更するべきだと申し上げておきたいと思います。
要旨2の質問に移りますが、9月の市議会のほうの建設経済委員会で、道の駅について特に重点的に討議がしたいということで、当局にもお越しいただいて、議論をしました。その中で、私としては道の駅をつくって、下水道の整備をする。市街化区域に周辺を編入していくものだと。その市街化区域になった財源をもとに新駅の財源を捻出するものだと思っていました。それならまだ話はわかると。それだったらまだ道の駅からやってもいいんじゃないかと思っていたんですが、その討議で、当局の答えの中では、道の駅で市街化区域への編入はできないということを言われまして、その辺はひざから崩れ落ちれんばかりの衝撃を受けたんですけども、だったら意味がないじゃないかと。
新駅をつくれば、市街化区域への編入はできるわけです。だけど、道の駅でそれができなくて、そのときの討議の中では、市街化区域に編入ができなければ、あくまで今の沿道サービスのような現行の法規制の中でやらざるを得ない。ということは、店舗面積が小さい店しかつくれないんですよね。だから、今の喫茶店レベル、コンビニレベル、ガソリンスタンドぐらいの店舗しかできない。大きい家電屋さんとかホームセンターとか、そういうものはできないわけです。
だから、それを商業地と今覆い隠すように言ったら失礼かもしれないんですが、言っているわけですが、小型店舗が建ち並ぶ商業地ができて、その真ん中ぐらいに道の駅があるという図になっているわけです、実は。だけど、恐らく市民が期待しているのはそうではないでしょうし、いろんな買い物ができる店舗、できれば大型で、多少、モールのようなものではなくても、ホームセンターのようないろんな買い物ができる施設ができて、しかも税収が上がってということであればともかく、そうではないということだったので、その委員会の中ではそういう答えでしたが、改めてこの場で確認をしておきたいと思います。本当にそうなんでしょうか。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
光清
都市整備部長。
〔
都市整備部長 光清君登壇〕
○
都市整備部長(光清 毅君) ご質問にお答えします。
市街化区域への編入については、愛知県より編入基準が示されており、上位計画との整合のほか、基盤施設整備の確実性、位置の妥当性、低・未利用地の状況などについて基準を満たす必要があります。また、市街化区域に含めない区域の一つとして、農用地として保全すべき一団の区域が示されております。これらの基準に照らし合わせて、当該地区について検討をしましたが、開発計画の有無や農振農用地である等、現状から市街化編入の基準を満たすことは難しく、現状の市街化調整区域でも一定の条件はあるものの、開発が可能となる飲食店などの沿道サービス機能の立地を促していきます。
しかしながら、新たな都市拠点としては、市街化区域であることが望ましいことから、今後、道の駅エリアの整備や民間開発の促進などによりまちづくりが進み、現状に変動があれば、改めて市街化編入について検討していきたいと考えています。
○副議長(大沢秀教君) 久世議員。
○17番(久世高裕君) 不確定要素をはらんだ答弁だったとは思います。道の駅ができて、しばらくは市街化編入はできない。ただ、小型店舗が建ち並んできて、もしかしたら愛知県が認めてくれるかもしれない。だから、その間に恐らく、もうぼこぼこになるでしょうね、開発は。沿道は店ができるけど、道の駅と小型店舗の間にはほそぼそとした農地が残ってしまう、この土地もったいなかったね、最初から一体的にやっておけばよかったじゃないか、間違いなくそうなると思います。今から軌道修正するべきだと改めて強く申し上げておきたいと思います。
次に、2件目の質問に移ります。特産品の提案で、私はよく議会でいろいろと指摘を申し上げておりますと、久世議員は批判ばっかりじゃないかと、たまには提案をしてほしいということをよく言われるんで、提案をあえてしたいと思うんですけども、まず、要旨1点目のほうで、犬山の特産品は水ということを申し上げておきたいと思います。
いろんなワークショップに行っていると、犬山を将来どうしていこうかということを話していると、特産品がもっと欲しいよねという話に必ずなります。例えば何か駄じゃれみたいな商品をおっしゃる方が多いんですけども、やっぱり本物のまちなので、それではいけないなということを思っておりまして、いつもそこで、こういうものが実はあるんですということを申し上げているときに、犬山の特産品は水だということをいつも申し上げております。
これまで水というと、私は石田元市長が現役のころから、犬山は本当に水がいいんだと、誇るべき水なんだということを繰り返し繰り返し言われていたので、強く記憶に残っておりまして、じゃあ、それがどう評価されているかということを調べると、環境省が発表している名水百選というものがあります。これが昭和と平成とありまして、昭和のほうでは、木曽川が昭和の名水百選に入っておりまして、平成のほうでは八曽滝が入っているんです。昭和と平成とずっと犬山は名水百選というものに選ばれているので、これはもう誰が見ても犬山の水はいいんだと、全域で犬山の水はいいんだということを誇れるものだと思います。
水を打ち出していくと何がいいかというと、水という何にでも使うんですよね。だから、お米も、まずお米自体がおいしい水でつくられたお米ですと、しかも米をとぐときにもおいしい水でといでいます。炊くときにも水がおいしければ当然おいしい米になるでしょうということも言えますし、あとはお酒もそうですね。木曽川の伏流水でつくったお酒、犬山にもあります。だから、当然、そのお酒はおいしいでしょうと。農産物もおいしい地下水を農産物が吸収してつくられているものですから、みんなおいしいに決まっているんですという説明ができますから、まず水がとにかくいいんだということを打ち出していっていただきたいんですね。
質問したい項目としては、今まで行政として水に関してどういう取り組みをしてきたのかということと、今の提案を受けて行政としてどう取り組んでいきたいかということについて、見解を伺いたいと思います。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
鈴木経営部長。
〔経営部長 鈴木君登壇〕
○経営部長(鈴木良元君) ご質問にお答えします。
犬山市がこれまで水に関する取り組みということですが、今、議員のほうからご紹介がありました名水百選というのは、昭和60年に木曽川中流域が選定されたということです。それから少し期間は空きますが、平成17年の9月2日に名鉄犬山ホテルで「名水サミットin犬山」というものを開催しております。木曽川の水環境をどのようにまちづくりに生かし、後世に伝えていくかを中心にシンポジウムを開催したものであります。
その後、もう1点、八曽滝についても、議員のほうからご紹介がありましたが、これについては平成20年に平成の名水百選ということで選ばれております。その際には、これは行事としては開催しておりませんが、市民に向けて広報いぬやまに、「県下一安くておいしい犬山の水」と題して、特集の記事を掲載させていただいております。
議員の水をキーワードに特産品を売り出すというご提案は、犬山のブランド化を推進する一つの案だと思います。現在、犬山市は観光戦略策定に向けて作業を進めているところですが、特産品は観光戦略の中でも重要な位置づけになると考えています。ご提案いただいた水に着目をする観点は、観光戦略会議の事務局案の一つとして取り上げていきたいと考えております。
なお、議員には、観光戦略会議の委員にもなっていただいておりますので、その際には改めてまたご意見をいただければと思います。
○副議長(大沢秀教君) 久世議員。
○17番(久世高裕君) 前向きな答弁でありがとうございます。観光戦略会議でということでして、事務局案でも提案していただけるということですし、私からも提案を後押ししていきたいと思います。
これはここで一方的に提案だけしておきますけども、水ということで言うと、例えば名水めぐりという観光ツアーのようなものを組むこともできます。木曽川と八曽滝で、かなり広範囲にできますし、八曽滝で言うと、実は今井パイロットのほうから駐車場にとめて、そこから歩いていかなきゃいけないんですけど、工夫の仕方によっては、あそこは結構きれいに整備されている道なんで、もうちょっと近くまで車で乗り入れたりとか、もしくは駐車場からレンタサイクルのようなものでびゅっと行って滝の上まで行ったら、結構すぐ行けるんですよね、あそこ。だから、そういった工夫もこれから取り組んでいくべき課題かなということを思っておりますので、また観光戦略会議の中でも提案をしていきたいと思っております。
要旨2の質問ですが、今の水関係でもあります。
実は私は京都が好きでよく行くんですけども、京都と犬山って非常によく似ているなと思っていることがありまして、実はそれは水なんですね、キーワードは。私はお茶をいっとき習っておりまして、茶道ですね、茶の湯を習っておりまして、そのときに先生からよく言われたのは、お茶に入れる水が大事なんだということをよく言われました。だから、茶の湯というのは、お茶も大事だけど、湯が大事なんだよということだったんですけども、必ずお茶に出す水、お湯は、朝一番の水を井戸でくんでくるということをおっしゃっておられました。確かによく考えてみると、茶室のあるところには必ず井戸があって、それが流れになっているんですよね。だから、犬山の城下町でもそうですし、京都の方にも聞いたら、あっ、実は京都もそうですと。ずっと水の流れに沿って有名な茶席があります。例えば特に代表的なのは、4家元といって、表千家、裏千家、武者小路千家、そして藪内流というところが、北から南に沿って水脈に沿ってあるんです。だから、犬山でも恐らくそうだろうと。ちゃんと調査すればわかってくるとは思うんですけども、そういう共通点があるということでした。
京都で言うと、名物と言えば、まず和菓子、お茶の文化に欠かせない和菓子、そして豆腐、湯豆腐ですね、これは水が大事なものです、両方とも。さらに、漬け物。最近漬け物でつくったお寿司が売られていたりもするので、非常に有名なんですけども、そのあたりが有名です。犬山と京都と比べてみると、和菓子はもう和菓子屋は非常に多いですね。豆腐で言うと、名物の田楽がある、これも一緒なんです、実は。漬け物がないなと思いまして、漬け物も名物化できる可能性が高いと思っておりました。
じゃあ、これからつくっていくべきかと言うと、そうではなくて、実は市内に結構おいしい漬け物をつくる方がいらっしゃいます。事業者ではないんですけども、各地域のおばあちゃんというか、家庭でつくられているもので、あそこのおばあちゃんの漬け物は本当においしいんだよというものが結構あるんです。私の親戚の中でも、すごいおいしい千枚漬けをつくるおばあちゃんがいらっしゃいますし、だから、そういった情報を一回集めて、みんなで持ち寄って食べてみて、グランプリを決めたらどうかなと。だから、そこの中ですごくおいしいものがあったら、みんなで頑張って商品化したりとか、城下町の店舗で販売したり、それをランチにしてみたり、例えば米とみそ汁と漬け物で犬山のモーニングと言えば漬け物モーニングなんだということを提案しても、道の駅をつくったら、そういったことをやっていけばうまくいくんじゃないかなとも思いますので、漬け物グランプリというものを提案していきたいんですけども、いかがでしょうか。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
永井
経済環境部長。
〔
経済環境部長 永井君登壇〕
○
経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えをいたします。
漬け物は今、犬山版のご紹介を議員からいただきましたけど、古くから各家庭で食されており、地域ごとで特色のある味つけを施し、食卓にはなくてはならない食べ物の一つであると認識をしております。我が家でも必ず1品あるという状況でございます。
昨今、国内だけではなく、和食ブームも手伝って、海外でも注目もされております。また、漬け物にはビタミン類や食物繊維など、栄養素が豊富に含まれていることから、生の野菜よりすぐれた健康効果があるとも言われております。
市内では8グループが朝市を開催しており、そのうち地元野菜を使った漬け物を取り扱っているのは3グループで、5名から6名の方が販売をしていらっしゃいます。今回、議員よりいただきました漬け物に関する提案につきましては、まずは各朝市グループへの聞き取りやJA愛知北との連携、情報交換を行いながら、漬け物に関する情報収集に努めるとともに、農業祭や子ども大学農業学部等で、漬け物を活用したイベントの実施の可能性についても研究をしてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
○副議長(大沢秀教君) 久世議員。
○17番(久世高裕君) ありがとうございます。まずは情報収集からだと思います。団体への聞き取り以外にも、ぜひ各家庭にそういう犬山市が漬け物の情報を集めているらしいぞということを投げかけてもいただきたいなと思います。
これがなぜ僕がいいかと思ったのは、今、観光ではよく城下町だけで、ほかの地域は恩恵を受けていないじゃないかということもよく言われます。ただ、城下町には集客が本当に半端じゃないので、あそこで物を売らない理由はないんですよね。それを城下町だけだから、ほかの地域もという、いわゆる平等観念ではなくて、やっぱりあそこは売るべき場所で、ほかの地域で物をつくって、城下町で販売するというのが、今は一番現実的だと思うんですね。何か今からつくり上げるよりは、今あるものを掘り起こしてやっていくと。そうすることで、城下町の観光の効果が各地に波及するというふうに思いますので、ぜひ観光を基幹産業にするためにも、この取り組みをしっかり育てていっていただきたいなと思います。
次の3件目の質問に移ります。学校給食のアンケートについてです。これは批判でございます。
誰があのような恥ずかしいアンケートをつくったのかということを書いておりますが、9月に学校給食の値上げに関するアンケートがとられました。主体は教育委員会です。何が恥ずかしいのかというと、まず、項目が4つ、アンケートで〇をつけてくださいとなっているんですけども、1つは、必要がある、やむを得ないというのが1つの項目になっています。どちらかと言うと必要、どちらかというと必要ない、全く必要ないという4つのアンケート、じゃあ、皆さんどれを選びますかということで、ほかにもいろんな資料がついていて、栄養不足です、外国産の食材になってしまいます、アレルギー対応ができなくなります、そういった脅し文句が書かれておりました。
その上で、このアンケートをとったときに、何を一番選びやすいかといったら、やむを得ないということを選びやすいんですけども、アンケートって普通はもっとシンプルにするんですよね。必要、どちらかというと必要、どちらかというと必要でない、不必要とか、そういったとり方をするのに、あえて必要があるとやむを得ないという項目を一緒にしているというところに、誘導する意図を感じました。保護者からも実際にそう聞いております。
だから、本来公正・中立に保護者の意見を聞こうとしたら、こんなアンケートにはならないはずです。だから、そこに誘導する意図をもって行ったとしか思えないアンケートで、これが一般の方が行ったんだったら、まだわかる。でも、行政、しかも人に物を教える立場の教育委員会が、こんな恥ずかしいアンケートをしていいのかと。私が生徒だったら、そんな人には教えてもらいたくないと思います。まずは自分たちが勉強してほしい、そう思うと思います。ですから、こんな恥ずかしいアンケートを誰がつくったのかについてお示しをいただきたいと思います。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
中村教育部長。
〔教育部長 中村君登壇〕
○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えします。
給食に関する保護者アンケートを作成するに当たっては、学識経験者や保護者代表、校長などで組織される学校食育推進委員会や、犬山市小中学校長会、PTA連合会長などからご意見をいただき、教育委員会が作成しました。
○副議長(大沢秀教君) 久世議員。
○17番(久世高裕君) 再質問します。教育委員会が作成したということでした。さきの11月22日の全員協議会で、どういう人がつくったんだと、組織でいろいろやっているというのはわかったんですけども、どういう人がそれをつくったんだということを確認したときに、最初の原案は事務局でつくりましたと。その後にいろんな方からのご意見を受けて、最初の項目ではなく、変わりましたというようなご報告がありました。事前協議になるといけないので、そこではそれ以上突っ込みませんでしたが、この場で、じゃあ、誰が、事務局がつくったというのは、教育委員会の事務局の方々がつくったと。その後にいろいろ意見を言ってきた方々は誰なんでしょうか。
それから、その言ってきた方々の意見で最終的にその形になったわけですから、恐らくその言ってきた方々の意図が反映されている。だから、その言った方が値上げをしたいんだなというふうに思いますので、給食費の値上げは、前回の議会で議論して、かなり値上げの理由がわかってきました。その理由は、もう政治的な要因です、はっきり言って。栄養どうのこうのと言われておりますが、だったら、ほかの市町とそれほど違いは出ないはずなんですけども、現状の犬山市の給食費が既に愛知県内でトップクラス、つい最近、テレビニュースで名古屋市の給食が月額3,800円から4,400円に値上げされるというニュースが流れていて、やっぱり値上げは必要なんだと思いがちですが、名古屋市の給食費はもともとすごく安かった。値上げをすることによって、今の犬山市の給食費の水準に近づいている、同水準だと思うんですけども、犬山市はさらにそこから足りないから値上げをしようとしているわけです。
ですから、全然今、時限の違う話なんですけども、今のまま値上げをしたら、犬山市の給食費は日本一の給食費になる。じゃあ、その理由は何だということを前回の議会でも確認したところ、地元業者の保護だというような、肉や野菜、魚、そういった食材の調達が高いということでした。それは地元業者にやってもらっているんで、その地元業者のためにやるようなもんです。
教育委員も、給食費の値上げに関する説明会の中で、農家を守るというようなことをおっしゃられました。だから、そこが理由だと考えれば整合性がつくんです。ほかの市町より圧倒的に高いという理由が。
だから、あそこで誰が原案に対して意見を言ってきたのかというところで、誰が本当に値上げをしたいのかが読めてくるので、その意見を言った人は誰なんでしょうか。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
滝教育長。
〔教育長 滝君登壇〕
○教育長(滝 誠君) それでは、私のほうから答弁をさせていただきますが、原案をつくったのは当然事務局でありますが、あらゆる場でいろんな方のご意見を聞いたんです。最終的に教育委員会名でアンケート調査を実施した、その責任は、この私にございます。ですから、どなたが何をおっしゃろうと、教育委員会はこれでアンケートをとるんだという決定は私がいたしました。ですから、どなたにも責任はないと思います。
それから、地元業者の話がありましたけれども、私は犬山の給食は地元の方も一緒になって犬山の学校給食をつくってきていただいているというふうに思っています。決して保護だとかそういうことでなくて、一緒に犬山の学校給食をつくっていただいている担い手であるというふうな解釈をしています。
それから、給食費というのを、単なる値段で考えては私はいけないと思うんですね。価格、価値というのをあると思うんですね。この品物に対してこの値、だから単なる金額だけで僕は比較してはいけないと思っています。
それから、名古屋の話がありましたけれども、名古屋は月額で12カ月で割っているんです。全体のかかる給食を12カ月で割っているんです。犬山は、大体1月、2月で区切りをつけて、調整分を最後の2月、3月でやるんですね。だから、1食分、名古屋は3,800円というと、月に20食あると1食190円かなと思っちゃいがちですが、決してそうではないんです。犬山は小学校260円、中学校300円、1食分をきちっとしていますが、名古屋というのはそういうふうで、月割りにしている関係で安く感じ取ってしまうわけでありますが、そんなに大きな違いはないというふうに考えております。
以上であります。
○副議長(大沢秀教君) 久世議員。
○17番(久世高裕君) ちょっと教育長が答弁すると、いろいろと突っ込みどころが出てくるなと思っていたんですけども、案の定です。突っ込みどころが物すごい出てきました。
値段が問題じゃないとか、そんなことは保護者の前で言ってほしくないです。やっぱり値段は大事です。日本一高くなるということについて、合理的な説明ができなきゃだめですよ。感情論でごまかしてはいけない。
地元業者と一緒につくってきたと非常にきれいごとに聞こえます。でも、6割以上はそうではないと思いますよ。愛知県の学校給食会とか、そういうところで、大手の業者、市外の業者で入ってきている分もたくさんありました。私も全部明細を調べたんですけども、かなり特定なんですよね、業者も品目も、高いのは。
農家がどうのこうのという話も教育委員はおっしゃっておられましたけど、決して別に野菜が突出して高いから給食費が上がっているわけでもないと思います。その割合も突っ込んで聞いたら、ごくわずかでしょう、多分。だから、そこが給食費の値上げの理由には恐らくならない。だから、これ突っ込んで議論したら、どんどんほころびが出てくる話です。
だから、値段が問題じゃないとか、名古屋市が、どう考えても高いですよ。犬山の給食費を今の現行から30円から50円上げたら、物すごい高くなりますよ。だから、それをどんな言葉で繕っても、追及していったらほころびが出てきます。だから、ちゃんと調べてほしいです、そういうことは。
理由を明らかにして、今も名前おっしゃいませんでしたね、教育長も。自分の責任だとおっしゃいましたけど、私は別に責任追及をしていない。誰が上げたいのか知りたいというだけ。知りたいんです。保護者の方も恐らくそうだと思います。だから、これね、誰が値上げをしたいんだと。現場の栄養士、そりゃ値上げをしたいとは思います。だけど、もしかしたら業者の調達の仕方の工夫で安くなるんだったら、ただ、今の値段のままでもしかしたらかなりいい水準の食材が手に入るかもしれない。例えば新鮮な食材とかいう話もよく出るんですけども、今、瞬間冷凍とか、そういう技術もあります。だから、必ずしも地元の業者の肉や野菜が一番新鮮かと言ったら、そうではないかもしれないですよ、技術革新があるんだから、この世の中には。犬山だけが取り残されてはいけないわけです。
だから、そういった調査研究をしっかりやった上で、どうしようもなければ値上げはやむを得ない。だけど、今の現状でやったとは思えないから、前回から質問しているわけです。いつまでたってもやっぱり合理的な説明のつく説明は返ってこない。だから、政治的な要因だと判断せざるを得ないような状況なわけです。
だから、再々質問でもう一回繰り返し聞きますけど、意見を言ったのはいろんな人とごまかさないでください。誰ですか。この議場の中にいる人がもしいれば、それでいいです。いなければ、誰に意見を聞いたのか。あらゆるいろんな人に意見を聞いたんだったら、アンケートなんかそもそも必要ないじゃないですか。誰がアンケートの項目に意見を言ったのか教えてください。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
滝教育長。
〔教育長 滝君登壇〕
○教育長(滝 誠君) まず、感情で物を言っていないということはご理解ください。
先ほど誰に意見を聞いたかは、部長が答弁しました。ここにあります。学識経験者、保護者代表、校長会で組織される学校食育推進委員会、犬山市小中学校長会、PTA連合会会長であります。
それと、先ほど私は値段なんて関係ないと言いましたか。値段で比較してはいけない、価格で比較をしてくださいというふうに申し上げました。きちっと私の答弁を受けとめていただきたいと思います。
○副議長(大沢秀教君) 山田市長。
〔市長 山田君登壇〕
○市長(山田拓郎君) 答弁させていただきます。
政治的要因というお話がありましたので、議員が何を想定して質問しておられるのかちょっと正直、私はわかりませんけれども、誰が意見を言ったのかというご質問でしたので、その意見を聞いたのは学識だとか、いろんな保護者の代表だとか、校長先生だとか、いろんな意見を聞いた方がありますが、私も意見を言った一人です。
ただ、私は何を言ったのかというのは、こんなアンケートをとりますというような報告が私のところにございました。そのときに、私が申し上げたのは、これが一定の方向に意見を誘導するようなアンケートになってはいけないので、やはりアンケートの内容について、やはり保護者の代表にもきちっとアンケートをとる前に意見を聞いたらどうだとか、あるいは金額的なこともできるだけほかとの比較がわかるように、そういった比較を可能な限り出すべきじゃないか。できるだけアンケートを受け取った方が公正に判断できるようにということを申し上げました。あとはたたきで出てきたものについて、細かい点については申し上げておりませんので、それでよしということで、私は了としましたけれども、そういう形で私は意見を言った一人ですので、政治的というところがありましたので、あえて立たせていただきましたが、求められていないのに出てきたことについては大変申しわけございませんでした。
○副議長(大沢秀教君) 久世議員。
○17番(久世高裕君) 求められていないけど答弁したというところで、非常に潔い答弁だったと思いますので、山田市長の答弁には非常に好感を持っております。
先ほど市長という名前が、こちらの教育委員会側から出なかったんですよね。だから、意見を聞いた人の名前が出ていないんですよ。だから、そこを正直に言ってほしいんですよ、全部を。それを知りたいだけなんです、僕は。だから、知りたいことをちゃんと教えてほしいなと思います。
教育長から値段と価格がという反論がありましたが、精査しましょう、それも。値段と価格の定義がどう違うのか。こんなことをこの議会で精査しなきゃいけないというのは、非常に情けないことだと思いますので、ただ、答弁がありましたから、仕方ないです。それが今の教育委員会の現状だということで受けとめるしかないです。
かなり構図が見えてきましたので、この件についてはまだまだ継続して議論をしていきたいと思っております。
いよいよ4件目の質問に移ります。選挙管理委員会の取り組みについて、石田
選挙管理委員長にお尋ねをしたいと思います。
投票率を上げようということで、これまでも議会でもかなり議論をしてきました。しかしなかなか特効薬が見つからない。実際に前回の統一地方選、この犬山市議会議員の選挙、そして市長選挙の際も、投票率は前回より下がってしまった。だから、自分自身としても反省に反省を重ねているところです。どうすればいいのか。ただなかなか解決策が見つからないという現状です。
今回、選挙管理委員を議会が選ぶということで、まず、清風会として石田芳弘さん、元市長に改革者としてこの犬山市をつくってきた方だと思い、選挙改革を期待して推薦をさせていただきました。非常に意気込みも強く、いろんなご提案もいただいているところです。
この場でこちらからご提案をしたいと思っているのは、投票に行った人と行っていない人がわかるところは、この行政の組織の中で選挙管理委員会しかないんですね。究極の個人情報です。誰が投票したか、誰が投票してないか、それがわからないと投票の正確性がわからないので、選挙管理委員会はその情報を持っているわけです。
投票に行ってください、行ってくださいと不特定多数にぼやけたメッセージを送っても、なかなかそれは伝わらないんで、投票に行ってない方に直接メッセージを送ることが一番有効ではないかなと思いました。
石田委員長がよくおっしゃるのは、投票は権利でもあるけども、義務という性質もあるんだということをおっしゃっておられましたので、確かに私もそうだなと思うところもあります。もし義務だというふうに判断するとすれば、そこには当然罰則というものがついてくる。であれば、投票棄権者に対して何らかの罰則、ペナルティーを設けることで、投票を促すことができないのかなと、その強い、弱いという程度はあるんですけども、何らかのそうした措置をとることができないかなという提案でございます。石田委員長、いかがでしょうか。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
石田
選挙管理委員長。
〔
選挙管理委員長 石田君登壇〕
○
選挙管理委員長(石田芳弘君) まず、改革のキーワードは新しさだと私は思っています。この市議会に
選挙管理委員長が呼ばれて、市民代表である議員のご質問に答える機会を与えていただいた、まずそういう決断された中村議長の新しさに敬意を表します。そして、その意思がやっぱり議会を改革していこうという明確なメッセージが私に伝わってまいりまして、きょうの場に私は本当にうれしい思いで出させていただきました。
ところで、法律というのは、人間性悪説に基づくということを言う法律学者がたくさんいます。特に選挙管理委員会の根拠法になっております公職選挙法を皆さん、読んでみてください。人間性悪説よりも政治家性悪説、これ本当に禁止事項ばっかり書いてある。もう完全にそう思います。ですから、やっぱり選挙人の主権者の代表である、まず議員の皆さんは、そこのところに気がついてほしいと、まず私は思います。
ところが、我が国の日本国
憲法、これは性悪説じゃないですよ。人類普遍の理想主義に、まず戦争の放棄という、これ理想主義を掲げたすばらしい
憲法です。その中の
憲法の第3章、これは皆さん十分ご承知かと思いますが、国民の権利及び義務をね、この12条をちょっと読んでみますからね、「この
憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない。また、国民はこれを乱用してはならないのであって、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負う。」と書いてあるんです、これ。この責任という言葉を、私は義務と読みかえてもいいと思います。ですから、この
憲法の中に、選挙権という権利は、義務と一体であるというふうに解釈してもいいと思うんです。
ですから、私、今、久世議員のご趣旨は、そのとおりだと思いますが、やっぱり性善説に立って、
憲法の方針に従って、罰則よりも啓発とか教育という側面をもうちょっと我々一緒になって考えていきたいというふうに考えています。
したがって、私は選挙管理委員会というのは、選挙人が、主権者が選挙に参加すること、それから、主権者教育の装置であると考えています。さらに、今回いみじくもみんな気がついたんですが、選挙管理委員は議会の選挙です。皆さんが選挙してつくった装置です。ですから、私は選挙管理委員会の活動は、議会の皆さんと一緒になってやっていきたいというふうに考えています。
さらに、主権者教育という立場から立つと、教育委員会とも連携し、この装置を動かしていきたいというふうに考えております。
そういう点からすると、実は久世議員、私は7月に
選挙管理委員長に就任してから、すぐ正副議長に、名前がおかしいと、皆さん、先に申し上げました選挙管理委員会、管理なんていうのは性悪説の最たる表現ですから、この選挙管理委員会の名前を変えることを議論していただけないか、市議会で。これは市議会の条例で簡単に変えられるんです。皆さんが議論して。例えばの話、「選挙に行こう会」とかね、「選挙を投票しよう会」とか、そういう提案をしたんですが、9月議会を経て、いまだにはっきりしたご返事もいただいておりません。ちょっと落胆と失望を感じております、議会の対応にですよ。
それから、実は、私は7月のことしの参議院選挙で、初めて
選挙管理委員長として、選挙事務の現場に立ちました。今まで私は選挙されるほうを何遍もやりましたからね、投票現場というとちょっと緊張しとったわけですが、今度は全然違う立場で選挙事務を、そして選挙を管理するという立場で経験をいたしましたが、今まで見えてなかったものがよく見えてきました。
実は不在者投票といって、選挙の期間中、投票区におられない人は、郵送で不在者投票してきますね。それは市役所に集めて開票場へ運びます。そのとき何とパトカーがついてきとるんですよ。ですから、その様を見まして、やっぱり選挙の1票1票、有権者の皆さんが1票1票心を込めて入れる票の重さというものを、今さらながら痛感しました。選挙こそ民主政治の命綱です。そして、実は命綱、その命綱を握るのが私は政治家だと思っております。
ちょっと私の経験を述べると、国政は、これは数の論理と政争のるつぼです、はっきり言って。ここになかなか論理として政治改革だとか、倫理としての政治を持ち込むことは非常に難しい。その点、民主主義の一番ベースとなる地方自治の中に、選挙を理想主義、そういうもので考えていく素地は、地方の自治体のほうが可能性が高いですし、それを担う地方議会が私は担うべきだという考えを持っております。
政治に希望を掲げて、そして主権者に政治の信頼性を取り戻すことができるのは、私は地方議会であり、地方の皆さんから選挙された地方議員の皆さんであるということを、皆さんに
選挙管理委員長として投げかけて、久世議員の答弁とさせていただきます。
○副議長(大沢秀教君) 久世議員。
○17番(久世高裕君) 質問ではないですけども、今の石田委員長の熱いメッセージを動画にして棄権者の方に送ったら、投票率が上がるんじゃないかなと思ったぐらいすばらしい答弁だったと思います。議会に対しても、まだまだ足りないというご指摘をいただいていますので、しっかり議論をしていきたいと思っております。
以上です。ありがとうございました。
○副議長(大沢秀教君) 17番 久世高裕議員の質問は終わりました。
お諮りいたします。午前中の会議はこれをもって打ち切り、午後1時まで休憩いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」の声起こる〕
○副議長(大沢秀教君) 異議なしと認め、さよう決しました。
午後1時まで休憩いたします。
午前11時34分 休憩
再 開
午後1時00分 開議
○副議長(大沢秀教君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。
一般質問を続行いたします。
議員各位に申し上げます。13番、岡 覚議員から、一般質問に関連する資料を配付する旨、申し出がありましたので、これを許可いたしました。
13番 岡 覚議員。
○13番(岡 覚君) 皆さん、こんにちは。日本共産党犬山市議団、岡 覚です。今回3件の通告をいたしました。順次、質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。
件名1、あたたかくておいしい学校給食の推進について。
1項目め、単価改定の取り組み状況についてお聞かせください。
9月議会に同様の質問をしましたので、それ以降で結構ですので、よろしくお願いします。
○副議長(大沢秀教君) 当局の答弁を求めます。
中村教育部長。
〔教育部長 中村君登壇〕
○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えします。
給食費の見直しについて、9月議会以降の状況を答弁させていただきます。
全保護者を対象に給食に関するアンケートを行い、給食で大切だと思うことや、給食費を食材価格の上昇分程度値上げする必要性などについて尋ねるとともに、自由意見として、さまざまなご意見やご提案をいただきました。
さらに、10月に給食に関する保護者説明会を3回実施し、11月にも教育委員との意見交換会を行い、さまざまなご意見をいただきました。それらのご意見での課題の精査や状況把握を行うために、市内外の給食業者の調査や、他市町村の給食食材購入の仕組みについて、調査や比較を行い、当市の給食の食材購入等について改善を検討しています。また、今月、犬山市食育推進委員会を開催し、協議をする予定です。
以上のことを総合的に判断した上で、値上げの可否や金額、所得が低い世帯への支援策等について、一定の判断をしていきたいと考えています。
○副議長(大沢秀教君) 岡議員。
○13番(岡 覚君) 答弁ありがとうございました。この中でアンケートを実施したということで、実施したアンケート結果を本日の資料として添付させていただきました。ごらんになっていただきたいと思います。
私の質問の前の久世議員が、このアンケートについて、恥ずかしいアンケートということがあったわけですが、私はそうは思っていません。そういう面で、誰がつくったかという中で言うと、私はアンケートそのものは見ていませんけれども、結果しか見ていませんが、9月議会で私は実情といいますか、今の学校給食の実態がわかるようなアンケートにしてほしいと発言したような記憶がありますので、そういう面では私も意見を言った一人かもしれません。
しかし、アンケートの結果について見ますと、非常に一言で言うと健全な意見が寄せられているのかなというふうに私は思っていますけれども、当局のほうはこのアンケート結果、どのように評価しているのか、受けとめているのか、これについて再質問をさせてください。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
中村教育部長。
〔教育部長 中村君登壇〕
○教育部長(中村浩三君) 再質問にお答えします。
給食アンケートの結果については、給食でどれくらい大切と思うかの設問で、子どもの成長に必要な量や栄養価を満たした給食について、特に大切が83.3%で一番高く、続いて、校内にある給食室でつくり立ての給食を提供について、特に大切が59.7%となりました。また、食材は安さが最優先、外国産の割合がふえてもよいについては、特に大切が3.5%とほかよりも低い結果となりました。
次に、値上げの必要性については、必要がある、やむを得ないが72%、どちらかと言うと必要が22.3%、どちらかというと必要ないが4.9%、全く必要ないが0.8%でした。
さらに、自由意見では、給食の量が足りないようだ、量を満たした給食を希望するや、食材の購入方法を工夫したらどうか、給食のレシピを教えてほしいなど、さまざまなご意見をいただきました。
これらのことから、給食費の値上げの必要性については、保護者の皆様に一定のご理解を得られているものの、食材購入等に関する見直しが合わせて必要だと考えています。
○副議長(大沢秀教君) 岡議員。
○13番(岡 覚君) ありがとうございました。私は議会の
民生文教委員会の一人として、この秋に東部中学校と池野小学校、羽黒小学校、東小学校、順不同ですけども、いわゆる学校訪問に出かけまして、4校とも学校給食を、それぞれの単価を支払った上で食べさせていただきました。現場の苦労がよくわかる、こういうメニューと調理だったなあというのが、一言で言っての感想です。
しかし、私でもやっぱり若干、物足りなさを感じまして、5時ぐらいにはもうおなかが、間食はしませんので、おなかがすきましたので、やっぱりそういう面ではエネルギー価も栄養素も十分満たしたおいしい学校給食の提供をぜひお願いしたいという思いで、学校訪問を終えました。そのことを紹介しまして、次の質問に移ります。
2、学校給食の無償化の広がりと学校給食法の食材料費等の負担のありようについてであります。
資料に、群馬県みどり市に私ども日本共産党犬山市議団で視察に行ってきたことを、私の報告書をつけておきました。この中で、5の成果・提言のところに書きましたけれども、今まで犬山市の教育委員会が法的な根拠としてきました学校給食費の食材代については保護者負担という学校給食法の規定を繰り返し答弁に用いてきたわけですけれども、今、全国で学校給食の無償化や一部補助を取り組んでいる中で、みどり市に伺ってまいりましたら、事前に県や文部科学省と、市が負担しても差し支えないかということで協議をし、学校給食法には抵触しないということを確認させていただきました。
また、ここでは栄養教諭や栄養士主任会が中心となって、お互い意見交換、情報交換をして、高め合う努力をして、そして、食育指導の中心になっているということも学んできました。
学校給食の無償化の広がりは、資料が多くなるから避けたんですけれども、2019年度学校給食費無料化の概要ということで、栃木県大田原
市教育委員会が、「日本一ありがとうがあふれる学校づくり、まちづくり」ということで、本文のほうがA4で4ページのものを今年度から無償化を始めています。それから、今の資料の裏面に、近くの御前崎市が来年度から3歳児から中学3年生まで無償化に踏み切るという記事が出ていましたので、添付させていただきました。
ここで、こうした無償化の広がりの中で、学校給食費の食材料費等については、学校給食法が保護者負担とするというふうになっていますが、これまでの教育委員会は、これにとらわれた答弁になってきましたけれども、私はこれはできる規定だと、市が負担してもいいんだということを繰り返し述べてきたんですけれども、その一部を市が負担しても、この学校給食法には触れないという、抵触しないという見解でよろしいかどうか、確認させていただきたいと思います。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
中村教育部長。
〔教育部長 中村君登壇〕
○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えします。
平成29年度の国の学校給食費の無償化等の調査では、全国1,740自治体のうち、小中学校とも無償化の自治体が76自治体で4.4%、小学校のみ無償化が4自治体、中学校のみ無償化が2自治体と合わせて82で、全体の4.7%となっています。また、一部無償化、一部補助を実施している自治体は424で、無償化の自治体と合わせると506自治体で、全体の29.1%となっています。無償化の目的には食育の推進、子育て支援、少子化対策や定住促進などがあげられています。
一方、当市と同じように無償化を実施していない自治体は1,234自治体で、割合は70.9%です。ご質問にありました無償化については、9月議会でも申し上げたとおり、助成の可否についても検討していきますが、教育環境を充実させるにはさまざまな課題があり、当市では学校の施設整備に優先性をもって実施していきたいと考えています。
○副議長(大沢秀教君) 岡議員。
○13番(岡 覚君) 再質問で、もう一度確認したいんですけれども、学校給食法はあるけれども、犬山市の教育委員会としては、学校設備の充実に優先したいと。学校給食法の中で、要するに食材代は保護者負担という規定があるけれども、これは今全国ではほぼ30%の自治体が無償化もしくは一部補助をやっている中で言うと、学校給食法には市の選択であって、これを一部補助や無償化しても、学校給食法には抵触しないという立場でよろしいですか。この点だけちょっと確認させてください。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
中村教育部長。
〔教育部長 中村君登壇〕
○教育部長(中村浩三君) 再質問にお答えします。
学校給食法第11条2項により、給食費は保護者が負担すると定められていることから、当市は食材費相当分を給食費として保護者にご負担をいただいています。
弁護士に確認をしたところ、昭和39年2月26日の最高裁判決の理由の中で、「
憲法の義務教育を無償とするとの規定は、授業料のほかに教科書、学用品、その他教育に必要な一切の費用まで無償としなければならないことを定めたものと解することはできない」とされています。
○副議長(大沢秀教君) 滝教育長。
〔教育長 滝君登壇〕
○教育長(滝 誠君) では、岡議員の再質問にお答えをします。
犬山市が保護者負担をお願いしているのは、学校給食法に抵触をするからではありません。したがって、ほかの自治体が、市が負担をするという自治体があっても、これは別に違法ではないというふうに理解をしております。
以上です。
○副議長(大沢秀教君) 岡議員。
○13番(岡 覚君) 私は当初から申し上げてきたように、これはできる規定であって、各自治体の判断と、そのことをみどり市でも確認をさせていただきましたし、今の教育長の答弁でも、学校給食法に抵触するということではないということで明確に確認して、次に進みたいと思います。
さて、あたたかくておいしい学校給食を推進していく上で、食材料費が非常に危機的な状況を迎えているということが、市の調査でも、栄養価やエネルギーについても、1割から2割も不足する場合があるという調査結果を含めて、これではやはり育ち盛りの子どもたちのためにならないということで、必要な単価の改定、単価のありようを探る検討がされてきたと思っています。
おおよそ30円から50円の幅の単価改定を検討しているというお話でありましたが、これの詰めた作業は進んでいるのかどうか。例えば中間値の40円という場合ですと、これを全て保護者負担にするのか、それとも少なくとも私は犬山市の努力で半分以上は市のほうが負担する予算措置をすべきだというふうに思っています。
こういう点で、まず、教育委員会側のほうに、どのように考えてみえるのか。予算措置は市長の権限ですので、これは再質問でもう一度市長のほうには伺いたいと思いますが、まず、教育委員会の答弁を求めます。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
中村教育部長。
〔教育部長 中村君登壇〕
○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えします。
給食費の見直しについては、先に申し上げたとおり、現在、さまざまな角度から検討しており、値上げの可否や金額については決定しておりません。
値上げをする場合でも、改定分を保護者負担にするのか、公費負担にするのか、また、低所得世帯に対する負担軽減策についても検討中です。
○副議長(大沢秀教君) 岡議員。
○13番(岡 覚君) ありがとうございます。40円値上げ分としますと、それを全部保護者が負担するとなると、保護者負担が4,400万円という形になるということですね。それで、私は市長に伺いたいんですけれども、犬山での子育て、教育で、やっぱり大事なのが、子どもたちが、ああ、大事にされているなと、こういうことを感じることだというふうに思っています。エアコンがやっぱりそういう面では第一の子どもたちへの大きなプレゼント、メッセージだったと思いますし、施設の拡充も努力されていますし、そこにお金のかかることも十分わかります。
この学校給食の単価改定に当たっても、子どもたちやその保護者が、ああ、犬山市政で大事にされているんだなという、これがやっぱり僕は非常に大事なメッセージだというふうに思っていまして、法的にも全く問題のない形で、全国でも3割に広がっている一部負担も含めて、実際の選択で、私は少なくても半分以上、ちょうど半分ですと2,200万円の保護者の負担と、市のほうも2,200万円の負担ということですので、予算編成の中で市長としてはどう考えていくのか。
ハードも大事ですけどもソフトも大事です。やっぱり大事にされているなというこの実感があるメッセージを送るということは、僕は本当に今の犬山市政、市民に盛り上げてもらう上でも大事なことだなということを思います。市長の受けとめ方、考え方の基本を示してください。
○副議長(大沢秀教君) 山田市長。
〔市長 山田君登壇〕
○市長(山田拓郎君) 答弁させていただきます。
まず、基本的な市政運営といいますか、まちづくりの考え方から申し上げますと、高齢者の問題も、今いろんな課題があって、それはそれで我々もしっかりそれは見ていかなきゃいけないと思いますが、持続可能なまちづくりというところからすれば、やはり次の時代を担っていく若い世代、あるいは本当にまた未来を担う子どもたち、その子育てや教育、人づくりに関する取り組みというのは、私としてもまちづくりのさまざまな柱がある中でも重要な部分だと、こう認識をして、自分なりに取り組んできたつもりです。
子育て、教育に関して言えば、1期目の仕事でやってきましたけれども、子ども医療費の無料化の拡充であったりとか、あるいは学校もエアコンの前はトイレの改修があって、これも結構な予算規模でやってきたんです。エアコンも、まさに議員がおっしゃるように、ああ、こんなに子どもたちが喜んでくれるんだと、非常にわかりやすい話でしてね、学校にエアコンがついた、これは非常にわかりやすい話で、そういう意味では子どもたちに非常に伝わりやすい部分だったかな。トイレも非常に伝わりやすかったと思うんですが。
これからもやはり議員がおっしゃったように、大事にされているという実感が感じられるというのは重要な観点だと思います。ただ、その、じゃあ、どの部分で大事にされているというふうに感じるかというのは、さまざまな感じる点、ポイントというのはあると思うんです。
ハードとソフトということで、先ほど当局も答弁がありました。給食費の件については、まだ教育委員会のほうで検討が進められていますので、その状況というのは私も見きわめたいと思いますが、予算措置の観点で言うと、私はいわゆる子育てだとか教育に関する予算というのは、重点といいますか、自分なりに重点を置いて予算措置をしたいというふうに思っています。これからの予算編成も臨みたいと思っています。
ただ、それをどこに予算として組んでいくかというのは、先ほどの答弁とも少し関連しますが、まず、これまでも全員協議会で少し説明させていただきましたが、子どもの安全・安心にかかわる点ということで、通学路に関する予算を大幅に増加させたいという思いを述べさせていただいていると思います。それから、合わせて各学校からいろんな改修の要望が上がってきていますけれども、その要望に対する達成率は非常に低く、やはり予算規模そのものを大きくしないと、これはもう先ほど大事にされているかどうかという意味での、学校の環境という意味で、やはり応えきれてない側面があるので、この部分を何とか予算的にもう少し見ていけないかということを内部でも今、検討しているところです。
それから、学校整備に関しては、もう学校そのものの老朽化が深刻だもんですから、改築だとか改修のピッチを上げていかないと、課題そのものが将来残ると、これは大変だということで、このいわゆる改築・改修のピッチを上げると、一つの学校が終わったら、もう次の学校の着工につなげるというぐらいのピッチで行くと、それなりの予算も継続的にかかってくるということになります。
それから、子ども未来園のほうも合わせて各施設の老朽化が非常に深刻で、これも改築・改修が課題ですけれども、改築に関しては全員協議会でも改築の計画というのは、確かお示ししたと思っていますが、そういった順次、整備をしていきたいという思いであって、これも予算が伴ってきます。さらに言えば、未満児のやはりニーズというのは高まっていますが、改築をする施設以外は、当面は現施設で進めていくわけですから、未満児の空間としてのやはりいわゆる改修ですね、こういったものにも予算が伴ってきますし、そういったところの快適さというのも、私としては重視していきたいと思っています。
ですので、予算としては私は重点的にという意識は持ちつつも、どこに重点を置いていくかという点で言うと、今、私の意識の中にある点では、今るる申し上げたところを意識しておりますけれども、給食のことについては、今後値上げということが想定をされて、いわゆる改定ですね、単価の改定がされていくわけですから、当然そこをどういうふうに負担していくかということになるわけですけれども、まず、私の意識としては、低所得者の方へのフォローアップといいますか、対策というところは頭に置いて検討していきたいと思っておりますので、そのようにご理解いただきたいと思います。
○副議長(大沢秀教君) 岡議員。
○13番(岡 覚君) 答弁ありがとうございました。私も議員をやってきていますので、さまざまな課題があることは十分承知しています。しかし、なぜ今、全国で学校給食の無償化や一部無償化、自治体の補助、助成が大きくクローズアップされているのかということなんですね。それは、今の国の政治によって格差と貧困が非常に広がってきている。貧困、低所得者対策はもちろん力を入れるということを繰り返し答弁いただいていますけれども、今の瞬間で言えば、消費税の10%への増税も含めて、多くの家庭がやりくりに苦労する状況になってきているんです。
そういう中で、給食の単価改定で全部保護者負担というのは、これはちょっといかがなものかと言わざるを得ない状況です。そういう中で、やはり保護者の方にもお願いをし、行政としても一部負担しようという決断は、私はこの単価改定では求められるというふうに強く思っています。
予算編成前ですので、これ以上は申し上げませんけれども、さまざまな状況を考慮しても、これを全額保護者負担にするのではなくて、一部、私は少なくとも半分以上ということを言っていますけれども、自治体の負担として、おいしい学校給食の推進を図っていく努力を犬山市政としても進めていただきたいということを申し上げて、この質問は終わります。
件名2、子どもたちや市民に喜ばれ、愛される図書館推進についてお伺いいたします。
以前から市立図書館の改修について求めてきましたし、それについての一定のスケジュールも示されて、取り組んできていると思いますが、状況について質問いたします。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
中村教育部長。
〔教育部長 中村君登壇〕
○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えします。
図書館は、ことしで開館29年目を迎えましたが、この間、インターネットや電子機器の普及、書籍の販売冊数の減少などに見られるように、図書を取り巻く環境が急速に変わってきています。このような状況により、読書活動の拠点である図書館では、子どもの読書活動の推進に重点を置き、その施策の一つとして、2階の展示室について、子ども読書空間としてリニューアルを行うものです。
この空間は、子どもとその家族が気軽に足を運び、楽しく読書ができ、読書を通じた交流が生まれる空間として整備するよう、現在、設計を進めており、来年度末のオープンを目標にしています。設計に当たっては、小中学生の子ども、子育て世代の利用者、図書館ボランティア、大学研究室などとのワークショップを実施し、意見を聞きながら進めています。
空間づくりの考え方としては、図書館自体が犬山の魅力となるよう、例えば里山や川、犬山城や古墳など、犬山の自然や歴史を感じながら、自分のスタイルに合った読み方ができ、靴を脱いで寝転がって読書をしたり、お母さんがひざの上で子どもに読み聞かせができるなどのプランを考えています。
また、今年度、展示室のリニューアルに先立ち、小さなお子さん連れのお母さん方が、より利用しやすいよう、女子トイレを洋式化し、ベビーシートの設置も実施しました。
○副議長(大沢秀教君) 岡議員。
○13番(岡 覚君) 答弁ありがとうございました。ほぼ以前に質問をし、改修についてのスケジュールも示していただきましたけれども、その答弁どおりに進んでいるというふうに思いました。
ただ、再質問を1点させてほしいんですが、2階中心の改修ということでありましたけれども、以前から私どものこの図書館の欠点として、開架スペースが少ないことや、閲覧スペースが少ないことを指摘してきましたが、私は2階の改修に続いて、そうしたいろいろな声が寄せられてきていると思いますので、そういう声も含めて、引き続き2階だけでなくて、1階も視野に入れて、そこの改修も、もう30何年と言いましたから、やはりもう使われない状況のスペースもあると思いますので、そういうことも精査した、引き続く1階部分の改修についても、連続してなのか、若干時間を置いてなのかはわかりませんけれども、取り組むことが必要ではないかと思いますけれども、このことについて質問します。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
中村教育部長。
〔教育部長 中村君登壇〕
○教育部長(中村浩三君) 再質問にお答えします。
1階の一般利用者用スペースには、書架を中心に、その周りに図書の閲覧席として70席、視聴覚資料閲覧サービス用に映像資料の閲覧席を4席、音楽CDの視聴席を2席設けています。図書館のスペースには限りがありますので、2階展示室のリニューアル後も、1階の一般利用者及び児童コーナーの開架、閲覧スペースについては、大規模改修は行わず、現在のまま使用することを想定しています。
しかしながら、視聴覚資料閲覧サービスについては、設備の老朽化の課題も生じてきていますので、視聴覚資料閲覧席の見直しも含めて、今後の図書館の機能をどのようにしていくことがよいのかなど、引き続き検討していきたいと考えています。
○副議長(大沢秀教君) 岡議員。
○13番(岡 覚君) 引き続きよりよい図書館、喜ばれる図書館を目指して頑張ってほしいというふうに思います。
2、学校図書館とも連携した人材の確保と育成について。
これは岡山県の各自治体で多かったんですけれども、教育委員会の中にコーディネーターを置いて、本庁の図書館のほうにコーディネーターを置いて、各学校図書館の司書の方ときちっと連携をとって、お互い情報交換だけでなくて、レベルアップを図るという取り組みをやっていまして、以前にこういうことを犬山市でも大事じゃないかということを言った記憶があるんですけれども、今、ようやく図書館の改修ということで、図書館に光が当たっているときに、こういう人材の確保や育成というのは、また大事になっているなというふうに思っていますので、この点について聞かせてください。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
中村教育部長。
〔教育部長 中村君登壇〕
○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えします。
子どもの読書活動推進には、子どもたちが多くの時間を過ごす学校での本とのかかわり方が重要であり、そのためには学校図書館と市立図書館が連携を深め、共に推進することが大切です。本年度より学校司書7名全員と、市立図書館担当司書数名が一堂に会して、学校連携セミナーを開催しています。このセミナーでは、学識経験者や先進自治体から講師を招き、読み聞かせ、選書の仕方、本の紹介の仕方、学校図書の活用方法など、知識と技術の向上につなげています。
また、次年度からは、学校図書館の充実を図るため、図書館機能を使った授業づくりや、学校図書館と市立図書館とをつなぐパイプ役となる図書館コーディネーターの配置を検討しています。この図書館コーディネーターが授業の計画づくり、授業で使用するための資料の選書や準備、資料の使い方の説明などを学校司書が十分に行えるように支援し、子どもたちが学校図書館を使う機会をふやしていきます。
このような活動を通じて、学校の先生や子どもたちに図書館の役割や利用の可能性、司書の専門性等を理解してもらい、気軽に本について相談や質問ができる環境づくりをしていきたいと考えています。
○副議長(大沢秀教君) 山田市長。
〔市長 山田君登壇〕
○市長(山田拓郎君) 私からも答弁させていただきます。
教育委員会のほうで現場も含めていろいろ頑張っていただいておるというふうに思っておりますが、私も教育に関しては、国語教育日本一、また読解力ということに着眼して、しっかり進めたいというような思いでやっていまして、その読解力に関する授業づくりの話になると長くなるんで、図書館のことに関して申し上げますけども、読書とか図書館について申し上げるんですけど、先日、PISAの調査で、読解力について、日本が落ちているというような数字が出ました。順位だけではなくて、順位の中身をよく分析する必要があると思っていまして、その原因の一つに、本を読んでいる子と、読んでいない子の点数の違いというのも、調査の中でも分析されていますので、そういったことからすると、やはり本を読む習慣ということが、非常に重要だというふうに認識をしています。
今、市の図書館の取り組みと、それから学校図書と連携ということで、図書館コーディネーター、今年度も現場同士で連携して工夫しているんですが、さらにコーディネーターも設置して、そこら辺の支援体制を強化したいということですが、私としては、その効果をしっかり検証していく、そして検証を踏まえて、さらに工夫と改善につなげていくというところが、むしろ私は非常に重要なところではないかなあと思っています。
犬山もこれは決して数字で比較するものではないんですが、全国の学力の状況調査の中でも、いわゆる読書に関する数字というのが、全国平均、愛知県の県平均と比べて、少し低い傾向があるので、やはりこれだけで推しはかるものではありませんけれども、子どもたちがどれだけ読書というものに興味を持って本を読んでくれて、それがどういうふうに子どもたちの学力といいますか、そういった全般的な力につながっているのかということを、やはり全体の中でしっかり検証しながら、この読書を推進する取り組みをさらに工夫していきたいというふうに思っておりますので、私自身もこの点についてはフォローアップしながら、しっかり取り組んでいけるように、教育委員会とまた連携していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
○副議長(大沢秀教君) 岡議員。
○13番(岡 覚君) 二人からの答弁ありがとうございました。答弁の中にありましたように、今年度からの取り組みという点で、大変いいなと思って評価していますが、来年度、さらにそれを組織的にきちっと進める上で、私は図書館コーディネーターは欠かせないと思うんですが、設置の検討も含めということになっているもんですから、きちんと設置をして、組織的にそういうみんなで情報交換もしながら高め合っていくという人材の確保と向上ですね、これはしっかりやってほしいというふうに思いまして、そういう期待を込めて、次に移ります。
3、(仮称)図書館応援団について。
2年ほど前に図書館のボランティアや応援団をというような質問をしましたら、中津川市の事例があるから、これを参考に取り組んでみたいというような答弁がありました。私ども日本共産党犬山市議団で、その年度に中津川市ではなくて、お隣の恵那市に行って、恵那市の図書館を視察させていただきまして、感銘を受けてきました。
この課題での取り組み状況はどのようなのか質問いたします。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
中村教育部長。
〔教育部長 中村君登壇〕
○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えします。
図書館では、平成27年度に定期的に図書館でボランティア活動を行っている団体と個人を対象に、犬山市立図書館ボランティア連絡会を設置しました。この連絡会は読み聞かせ、手づくり絵本と紙芝居の製作、読書会、図書の装備作業のボランティアの方々と、市内で家庭文庫を主催されている方で構成されており、お話し会の企画運営や図書館行事を共に行っております。
平成30年度から始めた子ども図書館まつりも、この連絡会の皆さんとの連携により開催できた行事であり、日々、図書館活動を盛り上げていただいている存在となっています。
近年、図書館のボランティア団体は減少傾向にありましたが、ことしは紙芝居による読み聞かせボランティア団体と朗読ボランティア団体が加わり、活動の分野が広がってきています。図書館の持つ多くの役割の実現には、市民の方々のご支援による図書館活動の充実が不可欠であります。
2階展示室のリニューアルを契機に、この連絡会の活動の充実を図るとともに、ボランティアのさらなる参加を募るなど、幅広い市民の方々の参画による図書館運営を目指していきたいと考えています。
○副議長(大沢秀教君) 岡議員。
○13番(岡 覚君) 答弁ありがとうございました。図書館ボランティア連絡会ですか、非常に盛り上がり始めているということですので、さらに頑張っていただきたいということを申し上げて、最後の質問に移らせていただきます。
時間の関係もありますので、①、②合わせて質問させていただきたいと思いますが、よろしいですか。
件名3、環境行政におけるシェアリング、リサイクル、リユース等の推進について。
1、観光行政におけるシェアリング等の推進についてお聞かせいただきたいと思います。
リサイクル品情報掲示板、1階の食堂の東階段の下のところに、黄色とピンクと緑の紙で手書きでやっています。「求めます・譲ります・差し上げます」ですね、これは大分もう長い歴史があると思いますけれども、旧庁舎のときもやっていましたし、市民にもいわゆるアナログ的な形ですけれども、ずっと根強く利用されてきているなと思っているんですが、これをネットでも利用できるようにできないかという申し出が私のところにありましたので、質問させていただきます。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
永井
経済環境部長。
〔
経済環境部長 永井君登壇〕
○
経済環境部長(永井恵三君) それでは、ご質問にお答えします。
まず最初に、2問一遍でということでございますので、リサイクル、リユースの取り組みでございますが、本市におけるリサイクル、リユースの取り組みといたしましては、アルミ缶や新聞紙など、資源物のリサイクルはもちろんのこと、都市美化センターに搬入された粗大ごみや不燃ごみなどから、使用可能なものを選別、修理、清掃し、毎月第2日曜日の午後1時から4時まで開設しておるわん丸リサイクル小屋で安価で販売し、リユースの推進にも努めております。
このリサイクル小屋は、犬山地区女性の会リサイクルクラブのご協力により運営をしており、産業振興祭の折にもブースを設置し、昨年度は約2,000点ほど購入をいただきまして、約16万円の売上金は、環境保全基金に積み立てております。
また、議員から今ご紹介がございました市役所1階では、リサイクル品情報掲示板を設け、希望者が自由に譲りたいものや譲ってほしいものを専用の用紙に記入、掲示することで、個人間でのリユースを推進をしております。
こうした取り組みにつきましては、ごみ収集カレンダーや市広報に掲載し、市民周知を図りながら、リサイクルやリユースに対する意識の高揚と、ごみ減量の推進を図っております。
続きまして、リサイクル品掲示板のさらなる推進のご質問でございます。
近年ではSNSを活用した個人による情報発信や共有といった機能が充実しており、そのサービスの一つとして、数多くの民間事業者が確立した個人取引に関するサービスを展開をしております。一方、市役所内のリサイクル品情報掲示板を介したリサイクル品の受け渡しには住所、氏名、電話番号等の個人情報のやりとりが必要となり、これら個人情報と希望事項などを記入した用紙をみずからが掲示し、利用されております。市では、こうした個人間のリユースを推進する場を提供しておりますが、掲示する個人情報や取引における一切の責任は、当事者間で負っていただくことを前提といたしております。
議員ご提案のように、インターネットを活用して受け付けを行い、市のホームページ上に掲載することは、より広く情報発信できる利点はあるものの、個人情報がインターネット上に開示されることによる取引に関するトラブルや、個人情報漏えいの可能性、加えまして詐欺などの犯罪被害の危険性も想定されますので、市といたしましては、インターネットを活用した受け付けは考えておりません。
なお、現行のリサイクル品情報掲示板は、インターネットで広範囲に希望者を募るものではなく、市内を中心に、近隣の方々に使っていただきたい、もらっていただきたいというリユースの気持ちを醸成する指標であると同時に、多様な情報発信の選択肢の一つとして認識いたしておりますので、今後も継続してまいりたいというように考えております。
以上でございます。
○副議長(大沢秀教君) 岡議員。
○13番(岡 覚君) 答弁よくわかりました。確かに個人情報が流出したりする中でのネット上のさまざまな危険というのが、私も感じますので、ただ、1点だけ再質問させてほしいのは、ネットに丸々載せるのではなくて、今やっているアナログ的なリサイクル品情報掲示板ですね、これは存続するということですので、それの利用の上で、何らかの利便性の向上が図れないか。私も提案を受けた市民に、ゼロ回答は申し上げにくいという思いもありまして、何らかの利便性の向上が図れないかということで、再質問いたします。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
永井
経済環境部長。
〔
経済環境部長 永井君登壇〕
○
経済環境部長(永井恵三君) それでは、再質問にお答えをしたいと思います。
現在、リサイクル品情報掲示板の運用は、先ほども答弁をさせていただきましたとおり、希望者ご自身で必要事項などを記入した用紙を直接出向いていただいて、張りつけていただいております。
今後につきましては、市役所にお越しいただかなくても、例えばeメールやファクス、郵送等で必要事項を記入した掲示希望書というようなものを送付していただくことで、職員がかわりに掲示させていただくような取り組みを検討してまいりたいというふうに考えております。
以上です。
○副議長(大沢秀教君) 岡議員。
○13番(岡 覚君) ありがとうございました。このリユースにつながるアナログ的な取り組みというのは、私も古い人間ですので、こういうのは大好きですので、ぜひもっとPRもしていただいて、利便性の向上を図るべきだということを指摘いたしまして、今回の私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○副議長(大沢秀教君) 13番 岡 覚議員の質問は終わりました。
続いて、20番 ビアンキ アンソニー議員。
○20番(ビアンキ アンソニー君) 皆さんこんにちは。20番の清風会のビアンキです。今回3点の一般質問をさせていただきます。
最初に、以前に犬山市文化史料館に展示されていた「楽田の山車」の活用について。
①まずは簡単でもいいですが、できるだけその楽田の山車の歴史と、これからの活用について質問いたします。
実は、自分でも市民から聞かれるまで、この山車の経緯について何も知らなかった。ただ、もう使っていない史料館に展示してある古い祭りの山車と思った。とにかく史料館のリニューアルにおいて、展示しないようになった。それにもかかわらず引き続き活用すべきだと思っております。
違うは違うですが、以前の黄金犬山城の話と似ているようなところがあります。当局はこれを認識しているとよくわかっています。以前、部長と話したことがあるから、活用やいろんな展示方法を考えていると、努力したとよくわかりました。物理的な理由でなかなかいい方法が見つからなかった。
そういうことについて、今まで検討したことや、その経過についてもご答弁いただきたいと思っておりますが、なぜ最初に山車の歴史についてちょっと教えていただきたいのは、私みたいに余り楽田の山車の存在を知らない市民、楽田の方を含めて結構いると思います。いつつくられた、どういうふうに活用された等々、それを把握した上で、これからの活用を考えてもいいと思っております。それを把握した上で、活用の価値と活用の意味が変わってくるかもしれません。とにかくとりあえずここまで山車の歴史と、今までの活用方法、検討についてをお聞かせください。
○副議長(大沢秀教君) 当局の答弁を求めます。
中村教育部長。
〔教育部長 中村君登壇〕
○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えします。
楽田の山車の来歴と活用に関する検討の経緯をご説明します。
この楽田の山車とは、もともとは犬山祭の枝町の車山であったもので、明治10年に車輪と心棒以外の躯体が枝町から楽田横町へ譲渡されたものです。その後、横町の天王祭で奉納されていましたが、昭和33年を最後に引き回しが中止され、同町内の倉庫に保管されていました。
平成元年、市の補助を受けて修理が行われ、翌年から平成23年まで、文化史料館で展示されましたが、史料館のリニューアルを機に、解体・保存されることとなり、今日に至っています。
そして、この平成23年の解体を機に、山車は横町から市へ寄附されました。このとき、楽田に伝わった山車なのだから、できれば楽田で活用できないだろうかという考え方に基づき、楽田ふれあいセンターでの展示が可能かどうかを検討しました。その結果、ふれあいセンター内に山車を組んだ状態で展示するには天井高が足りないこと、温湿度管理の点からも、保存環境がよいとは言えないことがわかり、この案は実現しませんでした。
その後、平成29年には楽田地区コミュニティ推進協議会から、展示を目的とした借用の打診を受けたことなどもありますが、このときも展示場所を確保することが困難だとの理由により、保留になった経緯があります。
○副議長(大沢秀教君) ビアンキ議員。
○20番(ビアンキ アンソニー君) ありがとうございます。続いて②、先ほど山車のことについて把握すれば、活用の考え方や活用の意味と価値が変わると言いました。なぜそう思っているのかは、犬山市と祭りの大事な文化遺物であるのはもちろんですが、それだけではなく、地域の誇りに思うはずのものであるし、地域のもう一つの観光の宣伝の材料にもなる。よくこちらで、地域と地域の違いの話を聞きますが、今回は地域と地域の共通点の話になるからこそ、地域の間のつながりを深めるため活用すべきと思われる。そして、楽田地域の皆さんと祭りの関係を含めることになればいいと思っております。
そこで、提案をいたします。これからの活用について、地元住民や幅広く市民の間にアイデアを募集することはどうでしょうか。マスコミや広報などを活用すれば、もちろん祭りの宣伝にもつながるし、または市民の間で、この山車の認識を高めることになるとか、先ほど述べた効果も期待できる。それと、または今まで見つからなかった活用方法をあらわすかもしれません。
以上でご答弁ください。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
中村教育部長。
〔教育部長 中村君登壇〕
○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えします。
先ほども答弁させていただいたとおり、この山車の活用については、これまで検討は行ったものの、実現には至りませんでした。平成23年の解体作業の中で、躯体の状態を確認した際、足回りに強度の不十分な部材が含まれ、既に引き回しに耐える状態ではないことがわかりましたので、活用は主として山車全体、もしくは一部パーツの展示公開になることが想定されます。
展示に当たっては、場所の確保に加え、運搬、組み立て、解体の技術や耐震、防火対策への配慮も必要となります。
これらの前提を踏まえた上で、活用に向けての新しい発想を得るためには、議員ご提案のような市民への声かけがよい結果を生む可能性もあります。したがいまして、今回のご提案をもとに、広くアイデアを募ってまいります。
○副議長(大沢秀教君) ビアンキ議員。
○20番(ビアンキ アンソニー君) ありがとうございました。幅広くいろんな人に来ていただければいいと思う。私から何か小学校で、新しい楽田小学校で何かできればいいなと思っています。それは私の一つの提案ですけれども。
次の2番目の質問に移ります。中学生の議会、市政、選挙など、政治教育について質問をいたします。きょうは中学生を中心にしておりますが、小学校でもこれから何らかの形で取り組んでもいいと思っております。
①現在の取り組みと、政治や主権者教育の必要性などについて質問いたします。
統一地方選を行う年の中学校3年生と2年生は、次の統一地方選までに投票権を持つ。ですから、主権者教育がとても大事だと思われる。やはり、投票権が与えられても、まだ1票の大事さ、政治は何、市長、行政、議会は何、それぞれの役割は何、一般市民の日常生活との関係について教えてあげないとわかるわけない。興味を持つわけない。政治や市政に興味が低い。なり手問題が広がっている。投票率が下がっている。特に若者の間に投票率が低い時代に、学校、市長や行政、議会、選挙管理委員会も、きょうは久世議員の質問もありました、それは我々全然連携してやったわけではないんですけれども、きょうは委員長の答弁もありました。それで、私も委員長の意見とちょっとだけ違うのは、まずはそれぞれの機関は、まず、独自対策を考えるべき、そして、協力できるところで協力すべきだと思っております。
最近の中日新聞に、山田市長が、中学生に「政治は何」という活動を行ったとわかりました。これはとてもいいことの一つだと思っております。
また、先日の中日新聞にも、11歳の栗栖小学校の女の子が、この議場でフリースピーチ制度に参加されたことを取り上げました。さらに、その前の9月のフリースピーチでも学生の女の子が参加してくれました。それは全ていいことです。これからもっと上手にそれを活用すべきと思われる。それはそれですが、最初に学校でカリキュラム的仕組みを実施していると思っております。
そこで、学校現場の政治や主権者教育の現在の取り組みと必要性についてのご見解をください。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
中村教育部長。
〔教育部長 中村君登壇〕
○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えします。
文部科学省が定める学習指導要領では、6年生の社会科から、政治を含む公民的内容が具体的になってきます。身の回りの人・物・事と積極的にかかわり、社会を知り、考え、つくることができる人の育成を目指しています。これらは事業の中で適切に扱われています。
また、学校では、議員ご発言の議会、市政、選挙などを含めて、政治にかかわる内容を主権者教育と総称しています。大変重要な教育であると認識をしておりますので、学校によっては選挙出前講座を開催したり、生徒会選挙に選挙管理委員を招いたりして事業の内容を補完しています。
来年度からは、一部の小学校で実施していた選挙出前講座を、順番を決めて、全ての小学校で実施することを小学校が決定しました。
中学校では、市長を招いての主権者教育を継続的に実施していくため、11月に実施された犬山中学校での試行をもとにして、校長会と課題を共有しながら協議を進めているところでございます。
○副議長(大沢秀教君) ビアンキ議員。
○20番(ビアンキ アンソニー君) ありがとうございました。次に移ります。②は、直接に教育長に聞きます。
まずは、先ほどの質問の答弁について補足があれば、ぜひお聞かせください。
実は、議長のとき、よく教育長といろんなところでやって、ざっくばらんで話すチャンスがありました。もうないとちょっと寂しいですけれども、きょうは中学生の政治というか、主権者教育についての必要性と手段、そして議会との協力についてご意見をいただきたいです。
まずは、協力できるものについて、自分のアイデア数点ぐらいを述べさせていただきます。
先ほど述べた、最近2人の児童がフリースピーチで発言しました。9月の発言は、中学生の制服について。先週、三浦議員の質問のフォローがありました。そして、先日、12月フリースピーチで、栗栖小学校の未来などについて発言がありました。上手に活用すれば、これらはすばらしい教材になります。その発言のビデオと議会の反応などに、クラスルームディスカッションに活用できると思います。子どもが身近な課題を、意見を話しながら、市民、行政と議会の関係と役割などの説明もできる。いい勉強になると思います。
フリースピーチと言えば、もっと子どもが参加すればいいと思っております。発言者、または傍聴者としても、学校現場で制度の存在について知らせていただけたらいいなと思っております。
実は去年、フリースピーチについて議員に意見を募集したとき、中学生のフリースピーチ会を設けたほうがいいと提案した議員が少なくなかったです。中学生がフリースピーチを行うことについてのご見解をください。
もちろん学校での活動は大事だと言うまでもないんですけれども、こちらも、この議場まで来るのも大事だと思っております。アイデアはまだたくさんありますが、一方的に永遠に言うのはよくないので、逆に、先ほど述べたのを含めて、何の行事が議会と協力できるのかについてのご見解をください。
なぜ教育委員会が何を受け入れると聞くのは、学校現場で政治の話になると、アレルギーがあるような気がします。私は10何年で日本の中学で働いた。そのとき肌で感じました。まだ残っているような気がします。なぜそれがあるのかご見解をください。
とにかく、それを乗り越えるには、協力できる方法を探すしかないと思っております。子どもの未来のためだし、ちゃんとした民主主義が続くためにも、やはり政治、行政、選挙、議会等々について、我々の教える責任を果たせないと、子どもは主権者にとっての責任を守る大人の有権者のなることを期待できません。
以上でご答弁ください。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
滝教育長。
〔教育長 滝君登壇〕
○教育長(滝 誠君) 3点ほどご質問をいただいたんですが、ちょっと順番が異なるかもしれませんけれども、まず1つ、部長の答弁に補足があるかということでしたが、やはり主権者教育で最も大切なことは、自分たちが主権者であるという意識を持ち、それを実行していくことではないかなということを思います。したがって、そういう意味からすれば、小学校も中学校も社会科の授業で、政治の学習をするところはあるんですけれども、あなたたちが主権者ですよ、政治は無縁のものではないと、自分に身近なものであるということを、まずは子どもたちに実感をさせることが重要ではないかなということを考えています。
それから2つ目、学校現場に政治アレルギーがあるというお話があったわけでありますが、やっぱり教員でもいろんなお考えを持たれた方がみえます。ただ、その自分の考え方を一方的に押しつけることは非常に危険な部分があるんですね。不用意に発言をしたことが、これはひょっとしたら教育的に問題があるんじゃないかということを危惧して、やや控え目な発言になってしまうというのも事実であります。これが政治アレルギーだというのかどうかはまた別でありますが、そんなことを思っています。
それから、3つ目の質問でありますが、今、ビアンキ議員からの提案でありますけれども、主権者教育で最も重要なのは、参政権、政治に参加をする。つまり選挙権を行使することがまず重要なものの一つではないかなということを思うんですね。
選挙権が18歳に引き下げられて行われた初めての国政選挙が、2016年の参議院選挙であります。その後、2017年の衆議院議員選挙、そしてことし2019年の参議院選挙があったわけであります。この3つの国政選挙で、18歳、19歳、つまり10代の若者たちの投票率がどれだけかと言いますと、2016年が46.78%、2017年度が40.49%、そして2019年が32.28%と言われています。年を追うごとに、回を追うごとに、若者たちの投票率が非常に低くなってきているなということを実感するわけでありますけれども、選挙権を18歳に引き下げたことの是非については、また、これは別の問題でありますけれども、確かに投票率の低さから、若者たちの政治離れがちょっと進んできているなということを危惧せざるを得ない状況にあることは間違いないというふうに思っています。
そんな中、今、ビアンキ議員から中学生のフリースピーチはどうだというようなご提案もあったわけでありますが、何ができるかということは、今すぐここでお答えするのは非常に難しいなと思いますが、フリースピーチに限って言うならば、これまで議会が主導されてなさったフリースピーチ、あるいは女性議会等の様子を見ますと、これは実現不可能ではないだろうなということを思っています。
私は、選挙については、1票を投じる、これは選ぶ権利を行使するということでありますね。じゃあ、投票したらそれで終わりかと言ったら、決してそうではないと思うんです。自分の選んだ代表者、あるいはほかの人間たちが選んだ代表者が、きちっと選ばれた責任を果たしていらっしゃるか、これを注視していかなくてはならないと思うんです。つまり、選ぶほうは選ぶ責任を果たす。選ばれたほうは選ばれた責任を果たす、これが大事ではないかなというふうに思うんですね。
きょうもたくさんの方が傍聴に来ていらっしゃいます。これは私は選んだ義務を果たしていらっしゃる一つの姿ではないかなということを思っていますし、それを子どもたちにも教えていかなくてはならないと思います。
きょう、ビアンキ議員からこうした提案をいただいたことは、学校現場にお伝えをします。と同時に、これから先、犬山市議会から、こんなことを中学生対象にやったらどうだというような、細かな具体的なご提案が提示をされるかもしれません。そういうものが提示されましたら、学校現場と協議をしながら、どういう方法で開催をしたら実現可能なのかということを協議をしながら、子どもたちのそういった意識をぜひ高めていきたいですし、それにはぜひ日本一の犬山市議会の皆さん方のお力をおかりしたいなというふうに思っております。
以上であります。
○副議長(大沢秀教君) ビアンキ議員。
○20番(ビアンキ アンソニー君) ありがとうございました。気合いが入った答弁をいただきました。
やっぱり私も別にフリースピーチだけではなく、今やっている、取り上げたものを一つの例として、子ども議会も以前にもやった、いろいろあるんで、答弁の中でもやっぱり先生が政治について何か言うなら、傾いた発言と思われたら困るというのは、そういう恐怖ね、それを避けるために全然制度について教えることがノータッチになると、子どもの損になるから、それは上手に分けてやらないといけません。
これから市長も定期的にやるという先ほどの話ですが、それはすごくいいことです。逆に、市長は多分もっとやりやすいですね。市長が一人しかいない。我々が要は19名がいるから、誰が学校に行くとか、そのいろいろな問題が出てくると思う。我々の議会が、例えば、自分の意見ですけれども、10年前ぐらい、何かこれやろう、例えば議員が学校に行こうとする行事をつくるなら、えっ、何でこの人がこちらにいてると、議員の間にもめると思った。今はこっち側が大体それを乗り越えたと思いますが、でも、そういう問題もあるから、だからこそフリースピーチとか子ども議会を提案するのは、こちらに来るこの場所に親しみを感じてほしいし、議員がいますので、そういう問題を避けることができる。だから、それを提案しました。
でも、やっぱりとりあえず学校側と議会側も、フラットで、何も構えずに議論ができるように、これからできればスタートだと思っております。ぜひこれからもよろしくお願いいたします。
それで、3番目の質問に入ります。避難行動要支援者制度、①現状について質問いたします。
半年前、6月定例会で、このテーマについて質問いたしました。この課題が複雑な部分があるんですけれども、一つは、いろんな人と組織はいろんな度合いで絡んでいる。町内会、会長と住民、民生委員、警察、消防、避難支援のボランティアと、もちろん要支援者たち、そしていろんな市の当局、福祉課、長寿社会課、地域安全課も絡んでいます。実は、その3つの課は7月に、私の質問の後の7月の終わりぐらい、合同報告書を出しました。それを全員協議会で説明すると聞きましたが、説明はありませんでした。とにかく各議員の連絡ボックスに配付になった。きょうその報告も言及いたします。
複雑な部分があることはあるが、キーポイントは、登録するタイミングでそんなに複雑ではない。要支援者の個別避難計画登録してから完成か、本市の登録する前提にする運用か。さらにわかりやすくするなら、例の個別避難計画の完成に一番ネックになるのは、避難支援者探し。ちなみにほとんどの自治体は支援者に登録前提にしません。以前に犬山市がモデルとして示した上越市と県内の自治体でもそうです。実は、本市当局の3つの課が出した報告にもそれを認めています。報告書に上越市や県内他市町など多くの自治体が避難支援者なしに台帳登録できるような運用となっていますと書いてある。きょうはできるだけわかりやすくやりとりしたいと思っております。
以前に当局は登録支援、特に支援者探し等、町に民生委員にお願いするという答弁がありました。それはどうなっているのか。マッチングは何組ができましたか。そして、6月ぐらいの状況と現状について示してください。
それと、6月議会の防災計画と運用の矛盾というか整合性がないというところを指摘いたしました。防災計画の中で避難行動要支援者名簿の提供について、市は本人から個人情報の提供について同意を得ているものには、平常時から避難支援と関係者へ名簿を提供を行うものとする。その場で正しい答弁がいただけなかったが、その後文書で確認したところで、次のような回答をいただきました。市長答弁の中で「地域防災計画の名簿提供に関する記載内容について、できるという規定を申し上げましたが、後ほど内容を確認したところ、認識が誤ったので、その点についてはおわび申し上げます。」そこで、運用と防災計画の文言の整合性についてどうするつもりなのかを教えてください。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
吉野
健康福祉部長。
〔
健康福祉部長 吉野君登壇〕
○
健康福祉部長(吉野正根君) ご質問にお答えいたします。
避難行動要支援者支援制度につきましては、避難行動要支援者登録者名簿の未登録者へ、制度の周知を含め、3年に1回、意向調査を実施します。制度に登録したいが、避難支援者が見つからない、または支援者が見つからないから希望しない方については、民生委員さんに本人の状況確認と支援者とのマッチングの協力をいただくとともに、市としても登録希望者のサポートに努めているところです。
また、意向調査への回答がない方につきましても、本年11月に再度登録の意向調査を行っております。その結果、6月議会でお答えしました時点と比較して、本年11月29日現在の状況としましては、登録者が189人から215人と26人増加、登録希望はあるが、いまだ登録していない方は245人から115人となり130人減少、この未登録者115人のうち、申請がない方が90人、個別支援計画作成中の方が25人となっており、来年度4月には、この25人も登録予定となります。登録希望なしの方は、783人から997人となり214人増加、返信なしの方は181人から103人と78人減少となっています。
なお、避難支援者が見つからない方で、民生委員のマッチング支援を依頼された方は13名で、民生委員の訪問と支援により、新たに登録された方が3名で、残りの10人のうち民生委員の訪問説明により登録を希望しないと変更した方が3名、引き続き支援中の方が7名となっています。
また、6月議会での議員からのご指摘もあり、地域防災計画の名簿に関する記載内容を、わかりやすい表現への見直しについては、2月開催予定の犬山市防災会議に提案するための準備を進めているところです。
○副議長(大沢秀教君) ビアンキ議員。
○20番(ビアンキ アンソニー君) ありがとうございました。再質問いたします。
今の答弁ですが、数字についてすごく気になる点が2つあります。
まずは、登録支援を重視している民生委員によるマッチングは3組しかできていない。これについてペースが心配してもしょうがない。それと、民生委員へ当局は十分バックアップしているかも心配、それについてご見解をください。
それと、一番目立つ数字は、登録希望者減の200人以上。実は最近、当該者たちと話した。そこで登録プロセスと扱い方で嫌になっている。登録するにはやめている方がいます。とにかくそういうふうに言われた。それしか思えない。この希望者減は望ましくないと思います。当局はどう思っているのか。
そして、新登録のペースが26人ぐらいがふえた。でも1年で26人が遅いか、正直ちょっと遅いペースだと思っております。それで、新登録はそのペースで最近の大雨などのとき、避難所開設のときに希望があるが、まだ登録ができない方に、何か配慮すべきと思われる。何かしているのかを教えてください。
それと、最後に、防災計画と運用の整合性問題についてを、防災会議で扱うとわかりました。どうやって出すのか教えてください。要するに、計画の一部文言の訂正だけか、何でこうなったか、状況の説明の上で、幅広く議論を促しますか、これはとてもいいチャンスだと思っておりますので、以上でご答弁ください。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
吉野
健康福祉部長。
〔
健康福祉部長 吉野君登壇〕
○
健康福祉部長(吉野正根君) 再質問にお答えさせていただきます。
私からは、防災会議以外のほうの部分についてお答えさせていただきます。
まず最初に、ビアンキ議員から言われた民生委員のほうにつきましては、当然、制度の趣旨をしっかりと説明して、サポートにやっていただくのを市としてもしっかりと、そこも支援はしていきたいというふうに思っています。
ちょっとあとは順番がちょっと変わるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。
制度への登録を希望している方で、支援が決まらない、書類が未提出であるなど、登録されていない方90人につきましては、引き続き希望者の全員登録に向けてサポートしていきますが、その上で登録いただくまでの間の支援として、市も対応をしてまいります。
洪水や土砂災害などの危険が予測されるときに、市は防災情報を5段階の警戒レベルで提供しています。警戒レベル3のとき、一般市民には避難準備の開始、高齢者や障害者等には避難開始を呼びかけています。制度への登録を希望するものの、支援者などが見つからず、登録できていない方については、警戒レベル3の段階で、その地区の対象者へは市から電話、メール等で避難開始を促すとともに、避難支援が必要な方については、市職員が支援に出向く予定をしています。その備えとして、対象者宅の地域ごとの分布状況を地図情報として把握し、災害の種別や地域情報に応じた支援が行えるよう、体制を整えています。
続きまして、登録希望者減少の理由につきましては、今は必要ないが、必要となったときに登録する、避難のときに近隣の方が手伝ってくれる、家族がいるなどがあります。また、そもそも登録はしなければいけないと思っていたや、個人情報を出すのであれば希望しない、登録すれば必ず助けに来てくれるのでなければ、登録しても意味がないとの答えもありました。
これらの理由で登録希望者が減少したことについての解釈としては、意向調査や制度周知、問い合わせへの回答、民生委員のマッチング支援のための訪問等の結果、制度の趣旨を理解され、ご本人やその家族が選択されたことによるものと捉えています。
避難支援者がいないから希望しないとの回答の方には、民生委員のマッチング支援をご案内して、改めて希望の有無を確認しております。
なお、登録を希望しないと判断された場合でも、やはり登録をしたいと思われたときは、いつでも登録できますので、市へ申請をしてくださいとお伝えしています。
今後は、未回答の方や申請者の提出がない方に対して、個別の確認をさらに進めていく予定をしています。
○副議長(大沢秀教君) 中村市民部長兼防災監。
〔市民部長兼防災監 中村君登壇〕
○市民部長兼防災監(中村 誠君) 続いて、防災会議への市地域防災計画の修正案についてお答えします。
現在、地域防災計画の避難行動要支援者支援制度の説明においては、詳細については別途市長が定めると記載されており、これに基づき避難行動要支援マニュアルによる運用を進めているところです。しかしながら、地域防災計画に記載されている本制度の名簿の提供の記載では、提供できる条件の説明が不明確であることから、マニュアルに準拠して明記する修正案を予定しています。
なお、防災会議に修正案を提案する際には、当然、現状や趣旨などの説明を行う予定ですので、現状の課題を含め、各委員からの提案や意見なども踏まえながら、今後の避難行動要支援者支援制度の取り組みにも生かしてまいりたいと考えております。
○副議長(大沢秀教君) ビアンキ議員。
○20番(ビアンキ アンソニー君) ありがとうございました。まずは希望があるが、まだ登録できない方への配慮は称賛すべき。職員は大変ですが、もちろん登録できることが望ましいが、それにもかかわらず、称賛すべきでお疲れさまでした。
防災会議についてですが、ぜひ幅広い議論と意見を収集してください。その会議に知識と協力できる方ばっかり。現状の課題について、説明には私が何か役に立つことがあれば喜んで行きます。多分要らないとは思うんですけれども、とにかく喜んで行きます。
希望者ですけれども、希望者減の方々について、我々の認識がちょっと違います。本音と建前があると思う。行政に嫌になっているからやめると言えないが、200人以上は納得していない、やめていると思えないです。
そこで、再々質問で1つ確認させてください。
登録避難支援者として、家族は認めているかどうか教えてください。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
吉野
健康福祉部長。
〔
健康福祉部長 吉野君登壇〕
○
健康福祉部長(吉野正根君) 再々質問にお答えさせていただきます。
避難支援者は、災害発生時などに要支援者の避難行動を支援していただく方となります。現制度では、同居の家族は支援者となることはできないこととしていますが、別居の親族であれば、避難支援者となることは可能としています。
○副議長(大沢秀教君) ビアンキ議員。
○20番(ビアンキ アンソニー君) ありがとうございました。事情による家族と一緒に住んでいる方も、登録したい場合もあると思われる。家族はもちろんお互いに守るのは当たり前ですので、特に本市登録するには、支援者が前提にしている運用だからこそ、家族、同居してなくても、避難支援者登録のため認めるべきだと思われる。それを指摘させて次の質問に行きます。
3の②これからについて。
支援者をつけることを登録後にすれば、または登録する前提にすれば、どちらのタイミングにしても、制度をよくする余裕があると思われる。これから改善を図るため、どうするつもりか、次の点を含めてご見解をください。
私の6月質問の答弁において、町内会から台帳を受けるには抵抗があるという。先ほどの言及した7月の報告書に、3回も町内から責任について不安が出ていると書いてありました。その不安は変わらないわけないんですけれども、犬山市避難行動要支援者支援マニュアルにも、避難支援者は、その家族等の生命及び身体、自分の家族という意味ですよね、支援者の、安全確保を最優先とし、災害発生時には可能な範囲で避難支援等を行います。
なお、災害の規模や被災状況によっては、支援できない場合もあります。避難支援者は災害時の避難行動の支援に法的な責任や義務を負うものではありません。または同意書にも同じようなことがはっきり掲載。以前の答弁で町内と要支援者の関係を重視していましたが、その関係は見えてこないです。それをより促すべき必要があると思われる。どうですか。
それと、今までどうやって名簿というか台帳を扱うのは町内の皆さん、特に町内会長に説明してきたかを教えてください。
今の受け入れはどうですか。民生委員へのバックアップと他の支援者探し、サポート戦略設置等登録のペースアップ方法が必要と思われる。だからこそ、先ほど私が指摘した家族のことをこれから検討したほうがいいと思いますが、とにかくそれについて何か考えているか教えてください。
以上でご答弁ください。
○副議長(大沢秀教君) 答弁を求めます。
吉野
健康福祉部長。
〔
健康福祉部長 吉野君登壇〕
○
健康福祉部長(吉野正根君) ご質問にお答えいたします。
今後の取り組みとしまして、先ほどお答えしましたとおり、避難行動要支援者登録者名簿への登録を希望する方で、なかなか支援が見つからなく、登録ができない方も、引き続き民生委員等の協力を得ながら、全員登録ができるようサポートを積極的に実施していきます。
民生委員のマッチング支援も、町会長をはじめとする地区役員との連携がしやすくなるように、また、要支援者から避難支援者との連携がしやすくなるように、制度の目的や内容を広報等での周知に引き続き取り組んでいきます。
また、避難支援者や登録名簿を預かっていただく町会長等に対しましては、過大な役割と感じることで、協力拒否とならないように、登録希望者にもこの制度はあくまでも善意と地域の助け合いによる支援であるということを昨年の5月1日号広報で記載するとともに、意向アンケートにも説明チラシを同封いたしました。
町会長には、登録者名簿の中に入れた説明書に、できる範囲の支援をお願いするものであり、支援を義務づけるものではないこと、日ごろから地域で災害に対する意識を高めてもらう制度であること、災害時に安否確認情報を市に伝えてほしいなど記載して、周知を行っています。
さらに、名簿に記録するだけではなく、災害時に要支援者の命を守り、安全を確保するために、この制度の支え合いの仕組みを機能するようにしておくことが極めて重要であると考えています。この仕組みが機能するよう、防災訓練等で実際に試運転することが必要であるため、地域での防災訓練の中で、地域や避難支援者による登録者の避難誘導、救助、安否確認等の訓練を実施していただけるよう働きかけをしてまいりました。その結果、来年3月には丸山地区における防災訓練の中で、避難行動要支援者登録者名簿を活用した避難誘導等の訓練の実施を予定していただいています。今後も順次、他の地区でも実施していただけるよう、引き続き調整していきます。
また、犬山市総合型GISシステム、いわゆる地図情報システムに名簿登録者を登録しました。制度への登録を希望しているが、未登録となっている方については、住宅地図1冊に落とし込み、いざという場合に備えています。
1月末までには、登録の有無にかかわらず、避難行動要支援者制度の対象者全員を地図情報システムに登録する予定です。これは大規模災害発生時に避難行動要支援者の救助や安否確認等が迅速に行えるよう備えるものです。
いずれにいたしましても、この制度が災害発生時に生かされるよう、制度の周知や避難行動要支援者登録者名簿への登録支援、地域における防災訓練等での避難誘導等の訓練の実施ができるよう努めてまいります。
○副議長(大沢秀教君) ビアンキ議員。
○20番(ビアンキ アンソニー君) 当局がこの件について努力しているとわかっています。でも、それにもかかわらず、まだまだ登録ができない当該者がいます。そのギャップを埋めるように期待しております。
これから引き続いて見守りながら、私も何か役に立つことができれば、私も協力していきたいと思います。
それで私の一般質問を終わります。
○副議長(大沢秀教君) 20番 ビアンキ アンソニー議員の質問は終わりました。
以上で、通告による一般質問は全て終了いたしました。
議事の進行上、暫時休憩します。
午後2時44分 休憩
再 開
午後2時59分 開議
○副議長(大沢秀教君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。
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△日程追加 諸般の報告
○副議長(大沢秀教君) この際、諸般の報告をいたします。
ただいま当局から追加議案9件が提出されましたので、これを各位の議席に配付いたしました。
以上で諸般の報告を終わります。
お諮りいたします。ただいま提出されました第105号議案から第113号議案までを直ちに本日の日程に追加し、議題といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」の声起こる〕
○副議長(大沢秀教君) 異議なしと認め、さよう決しました。
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△日程追加 第105号議案から第113号議案
○副議長(大沢秀教君) 第105号議案から第113号議案までを直ちに本日の日程に追加し、議題といたします。
お諮りいたします。第105号議案から第113号議案までを一括議題とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」の声起こる〕
○副議長(大沢秀教君) 異議なしと認め、さよう決しました。
第105号議案から第113号議案までを一括議題といたします。
議案の朗読を省略し、直ちに提出者から提案理由の説明を求めます。
江口副市長。
〔副市長 江口君登壇〕
○副市長(江口俊也君) ただいま追加議案の上程につきましてお認めをいただき、ありがとうございます。
それでは、上程をいたしました議案について説明をさせていただきます。
初めに、第105号議案、犬山市
母子生活支援施設の設置及び管理に関する条例の廃止について、ご説明します。
この案を提出しますのは、犬山市
母子生活支援施設を廃止することに伴い、条例を廃止するものでございます。
犬山市
母子生活支援施設は、昭和57年に現在の位置に犬山市母子寮として開設して以来、配偶者のいない女子などの自立促進を支援してまいりした。今後は多様な入所者に対する一層の支援を図るため、事業を社会福祉法人に移譲するものでございます。
なお、この条例の施行の日については、附則のとおりでございます。
次に、第106号議案、犬山市の議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部
改正について、ご説明します。
この案を提出しますのは、人事院勧告に基づく国家公務員特別職の給与改定に準じ、議会議員の期末手当の額を改定するため、条例の一部を
改正するものでございます。
改正の内容につきましては、新旧対照表によりご説明します。
3ページをお願いいたします。
第1条関係では、12月に支給する期末手当の支給率を0.05月分引き上げ、100分の172.5に改め、第2条関係では、令和2年度以降の期末手当の支給率について、6月と12月の支給分を合わせて0.05月分引き上げるため、6月と12月とも支給率を100分の170に改めるものです。
なお、この条例の施行の日などについては、附則のとおりでございます。
次に、第107号議案、犬山市特別職の職員の給与に関する条例の一部
改正について、ご説明いたします。
この案を提出しますのは、第106号議案と同一の内容で、市長、副市長及び教育長の期末手当の額を改定するため、条例の一部を
改正するものでございます。
改正の内容につきましては、新旧対照表によりご説明をいたします。
3ページをお願いいたします。
第106号議案と同様に、第1条関係では、12月の期末手当の支給率を100分の172.5に改め、第2条関係では、令和2年度以降の期末手当の支給率を、6月、12月ともに100分の170に改めるものです。
なお、この条例の施行の日などにつきましては、附則のとおりでございます。
次に、第108号議案、犬山市職員の給与に関する条例の一部
改正について、ご説明いたします。
この案を提出しますのは、人事院勧告に基づく国家公務員一般職の給与改定に準じ、職員の給与を改定するため、条例の一部を
改正するものでございます。
内容につきましては、新旧対照表によりご説明いたします。
13ページをお願いいたします。
第1条関係についてご説明をいたします。
第20条では、一般職員の勤勉手当の支給率について、年0.05月分引き上げ、12月の支給率を100分の97.5に改めるものです。
別表第1及び第2では、行政職給料表を改定し、若年層の給料月額を引き上げるものでございます。
22ページをお願いいたします。
第2条関係についてご説明します。
第20条では、一般職員の勤勉手当の支給率を、令和2年度から6月、12月ともに100分の95に改めるものでございます。
なお、この条例の施行の日などにつきましては、附則のとおりでございます。
次に、第109号議案、財産の譲与について、ご説明します。
この案を提出しますのは、犬山市
母子生活支援施設を民間移譲することに伴い、必要となる財産の譲与について、地方自治法第96条第1項の規定に基づき、議会の議決を求めるものでございます。
議案の1ページをごらんください。
譲与の目的は、移譲先となる社会福祉法人が、安定的で良質な入所者支援を継続して実施できるようにするためでございます。
譲与の相手先は、社会福祉法人犬山福祉会、譲与の年月日は令和2年4月1日となります。
譲与の内容につきましては、犬山市
母子生活支援施設の建物及び構築物でございます。
詳細は別表をごらんください。
次に、第110号議案、令和元年度犬山市
一般会計補正予算(第8号)について、ご説明をいたします。
この補正予算は、人事院勧告に基づく条例
改正による職員人件費の補正とともに、過日、ご逝去されました山田拓司議員の報酬などに係る補正を行うものでございます。
議案の1ページをごらんください。
第1条は、予算の総額に768万9,000円を増額し、総額を271億6,713万7,000円と定めるものでございます。
詳細は事項別明細書と給与費明細書に記載のとおりであり、個々の説明は省略させていただきますが、歳出の内訳としまして、議員報酬などで792万2,000円の減額、給料で359万6,000円の増額、職員手当などで1,016万2,000円の増額、共済費で151万1,000円の増額、また、特別会計の人件費に充てる繰出金で34万2,000円の増額を行うものです。
また、歳入では、これらの財源として財政調整基金と特別会計からの繰入金を計上しました。
詳細につきましては、5ページ以降の事項別明細書などをごらんください。
次に、第111号議案、令和元年度犬山市
木曽川うかい事業費特別会計補正予算(第2号)について、ご説明します。
第1条は、歳入歳出予算の総額に7万円を増額し、歳入歳出予算の総額を7,167万4,000円と定めるものでございます。
2ページをお願いいたします。
第1表 歳入歳出予算補正の歳入では、1款繰入金で一般会計繰入金として7万円の増額補正を計上し、歳出では、1款うかい事業費で人件費として同額の増額補正を計上しました。
なお、その他の詳細につきましては、5ページ以降の事項別明細書などをご参照ください。
次に、第112号議案、令和元年度犬山市
水道事業会計補正予算(第2号)について、ご説明します。
第2条は、収益的収入及び支出について補正をお願いするもので、支出としまして、第1款水道事業費用のうち、営業費用で38万4,000円を増額し、総額を11億7,914万2,000円とするものでございます。
第3条は、予算第4条の本文括弧書き中の資本的収入額が資本的支出額に対し不足する額を4億1,586万9,000円とするとともに、補填財源として過年度分損益勘定留保資金を3億7,968万円とするものです。
支出としまして、第1款資本的支出を15万7,000円増額し、総額を4億9,848万6,000円とするものでございます。
第4条では、議会の議決を経なければ流用することのできない経費として、職員給与費を53万4,000円増額し、総額を9,829万1,000円とするものです。
この補正予算の内容につきましては、人事院勧告など、全て人件費に関するものでございます。
なお、2ページ以降に実施計画、予定キャッシュ・フロー計算書、給与費明細書及び実施計画明細書を添付しておりますので、ご参照ください。
次に、第113号議案、令和元年度犬山市
下水道事業会計補正予算(第3号)について、ご説明いたします。
第2条は、収益的収入及び支出について補正をお願いするもので、収入としまして、第1款下水道事業収益のうち、営業外収益で19万6,000円を増額し、総額を16億3,891万7,000円とし、支出としまして、第1款下水道事業費用のうち営業費用で19万6,000円を増額し、総額を16億5,719万6,000円とするものです。
第3条は、資本的収入及び支出について補正をお願いするもので、収入といたしまして、第1款資本的収入のうち出資金としまして7万6,000円を増額し、総額を11億3,871万2,000円とし、支出としまして、第1款資本的支出のうち、建設改良費で7万6,000円を増額し、総額を14億6,045万円とするものでございます。
第4条は、議会の議決を経なければ流用することのできない経費として、職員給与費を19万7,000円増額し、総額を5,855万3,000円とするものでございます。
2ページをお願いいたします。
第5条は、予算第8条で定めた一般会計から補助を受ける金額を5億4,355万3,000円とするものです。
この補正予算の内容につきましては、人事院勧告など、全て人件費に関するものでございます。
3ページ以降に実施計画、予定キャッシュ・フロー計算書、給与費明細書及び実施計画明細書を添付しておりますので、ご参照ください。
以上、議案説明とさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
○副議長(大沢秀教君) 提案理由の説明は終わりました。
以上で本日の日程は全て終了いたしました。
明日11日午前10時から本会議を再開いたしまして、議案に対する質疑を行います。
本日は、これをもって散会いたします。
午後3時11分 散会...