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平成30年11月定例会(第5日11月 6日)

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  1. 犬山市議会 2018-11-06
    平成30年11月定例会(第5日11月 6日)


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    平成30年11月定例会(第5日11月 6日)   平成30年11月            定 例 犬 山 市 議 会 会 議 録                              第5号 11月6日(火曜日) ────────────────────────────────────────── 〇議事日程 第5号 平成30年11月6日午前10時開議   第1 一般質問            ******************** 〇本日の会議に付した案件   日程第1 一般質問            ********************出席議員(20名)  1番  玉 置 幸 哉 君        11番  矢 幡 秀 則 君  2番  山 田 拓 司 君        12番  中 村 貴 文 君  3番  柴 田 浩 行 君        13番  岡     覚 君  4番  大 沢 秀 教 君        14番  水 野 正 光 君  5番  岡 村 千 里 君        15番  三 浦 知 里 君  6番  後 藤 幸 夫 君        16番  上 村 良 一 君
     7番  鈴 木 伸太郎 君        17番  ビアンキ  アンソニー 君  8番  市 橋 円 広 君        18番  柴 山 一 生 君  9番  久 世 高 裕 君        19番  稲 垣 民 夫 君  10番  吉 田 鋭 夫 君        20番  堀 江 正 栄 君            ******************** 〇欠席議員(なし)            ******************** 〇職務のため出席した事務局職員の職・氏名  事務局長兼議事課長 後 藤 年 明 君   議事課長補佐    粥 川 仁 也 君  主査補       長谷川 麻友美 君   パート職員     会 津 利 江 君            ******************** 〇説明のため出席した者の職・氏名  市長        山 田 拓 郎 君   副市長       小 澤 正 司 君  教育長       滝     誠 君   経営部長      江 口 俊 也 君  市民部長兼防災監  中 村   誠 君   健康福祉部長    吉 野 正 根 君  都市整備部長    光 清   毅 君   経済環境部長    永 井 恵 三 君  教育部長      中 村 浩 三 君   子ども・子育て監  小 島 千 枝 君  消防長       石 田 雅 夫 君   企画広報課長    松 田 昇 平 君  総務課長      武 藤 裕一朗 君   地域安全課長    百 武 俊 一 君  整備課長      高 橋 秀 成 君   環境課長      髙 木   衛 君  産業課長      武 内 雅 洋 君   観光交流課長    新 原 達 也 君  文化スポーツ課長  上 原 敬 正 君   歴史まちづくり課長 中 村 達 司 君            ********************                 午前10時00分 開議 ○副議長(柴山一生君) ただいまの出席議員は、20名であります。  定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。  議事日程に従いまして、会議を進めます。           ******************** △日程第1 一般質問 ○副議長(柴山一生君) 日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。  2番 山田拓司議員。 ○2番(山田拓司君) おはようございます。2番、フォーラム犬山山田拓司でございます。今回は議長のお許しを得まして3件の一般質問をさせていただきます。  その前に議長にちょっとお許しをいただきたいと思います。件名2のミラマチ栗栖塾についてということでございますが、正式にはミラマチ栗栖ということでございますので、塾という文字を削除させていただきたいと思いますが、お許しをいただきたいと思います。よろしくお願いします。  一般質問に入る前に、ちょっときょう体験したことをご報告したいと思います。  実は、きょうこの市役所に来るときに、犬山駅前の市役所に通じる横断歩道を渡るときに、ちょうど向こうから車がやってまいりまして、私はその横断歩道を歩いておったわけですけど、本当に間一髪で引かれるところでありました。本当に、もしそういうことであれば、恐らくこの場にも立つことはできないと思いますし、恐らく命にもかかわったんではないかなと、そういうふうに思っております。多分、スマホを見ながら運転して、気づかなかったんじゃないかなというふうに、そんなふうに思っておりますので、どうか皆さんも横断歩道といえども気をつけて渡っていただくようにお願いいたしまして、余談でありますけど、件名1に移ります。  件名1です。第1回大学俳句選手権大会についてということで質問させていただきます。  要旨の1は、この事業における市のかかわりはどのようなのかということについてお尋ねをいたします。  去る10月12日の土曜日に、犬山市福祉会館の大ホールにおいて、犬山ゆかりの女流俳人、鈴木しづ子生誕100年を記念して、全国で初めての大学生俳句選手権大会が、鈴木しづ子顕彰プロジェクト実行委員会の主催で開催をされました。公募の中から最終選考の名古屋経済大学、椙山女学園大学など、6つの大学のチームが、俳句と俳句を題材にした演劇で競い合われました。  俳句と言えば、毎年8月に愛媛県の松山市で高校生を対象にした俳句コンクール全国高校俳句選手権通称俳句甲子園と言いますが、が有名であります。初めての新しい試みが、この犬山を舞台に開催されたことは、大変意義深いことだと私は思います。まだまだ歩き始めたばかりでありますが、これを契機に大きく育ってほしいと願うものであります。  準備期間が短くて、周知がおくれたとのことでありますが、ポスターにはキャッチフレーズに「学びと遊びのまち犬山を俳句のまちへ」と掲げられ、関係者の熱い思いを感じました。  まず最初に、この事業を市としてどう捉えていらっしゃるのか、またこの事業における市とのかかわりはどのようなものかを教えてください。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  中村教育部長。    〔教育部長 中村君登壇〕 ○教育部長中村浩三君) おはようございます。それでは、ご質問にお答えします。  本事業は、鈴木しづ子生誕100年記念事業の一つとして、鈴木しづ子顕彰会現代俳句協会名古屋経済大学の学生有志、民間企業などのメンバーで構成された「鈴木しづ子顕彰プロジェクト実行委員会」の主催で開催されました。  主催者からは、俳句に命をかけた鈴木しづ子が、犬山ゆかりの俳人であったことから、犬山市も松山市のように学生俳句のメッカとして全国に発信していきたいとの思いで開催したと聞いています。  本事業は、民間企業が柔軟な発想力で企画や進行役を担い、洗練されたポスターやチラシで広く宣伝したことで、犬山を俳句のまちとして印象づける効果を生みました。また、学生らが主体的に事業の運営にも参加したことで、若い世代が文化の担い手となる新たな魅力ある事業が展開されたと考えています。  本事業における市とのかかわりについてですが、申請に基づきすぐれた文化事業であったことから、犬山市と犬山市教育委員会後援名義使用を承認し、犬山市長賞、犬山市教育委員会賞の授与を行ったほか、公共施設内でポスター掲示をすることで、積極的にPRを行いました。 ○副議長(柴山一生君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) ありがとうございました。今回、犬山で全国に先駆けて初めて開催されました大学生俳句選手権大会が、今後、松山の俳句甲子園と肩を並べることを大変期待をいたしておりますし、俳句を学ぶ一俳句愛好者としても願うものであります。  要旨の2に移ります。  要旨の2は、今後、この事業に対し、市はどのような立場で、どう進めていかれるのかをお尋ねをいたします。  実行委員会の話では、今後も継続していきたいということでございますが、資金面等も問題があるようであります。しかしながら、文化の薫り高い犬山市を目指す上でも、絶好の企画だと私は思います。現在、小学校3年生から6年生は俳句、短歌を学んでみえますが、その子たちのためにも、将来ぜひ続けてほしいと願うものであります。  我がまちにはかつて松尾芭蕉の門人で十哲に数えられた内藤丈草が輩出されております。俳句のまち犬山城下町犬山にとってふさわしく、ぜひ進めていただきたい事業と考えますが、今後、この事業に対し、犬山市としてどのようにかかわっていかれるかをお聞かせください。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  中村教育部長。    〔教育部長 中村君登壇〕 ○教育部長中村浩三君) ご質問にお答えします。  本事業については、今後、市が主催者となって主体的に実施していくことや、支給面での支援を行うことは考えていません。しかし、文化事業が一過性のイベントに終わらず、まちの魅力を高めるため、俳句に限らず、市民が主体的に実施する文化・芸術事業が継続的に行われていくよう応援していくことは、市としての役割であると考えます。  また、行政主導ではなく、市民みずからがネットワークを形成しながら実施していくことは、文化の裾野に広がりが生まれ、市民の文化を成熟させていくものであり、市にとって大きな財産になると考えます。  したがいまして、本事業が軌道に乗るまでの間は、市は広報やホームページにおける事業のPRや補助制度を紹介、開催場所の提案など、主催者が必要な情報提供を行い、できる限り応援させていただきたいと考えます。 ○副議長(柴山一生君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) ありがとうございました。本事業が軌道に乗るまでは、広報や市のホームページでできる限りの応援をしていただけるということでありますので、期待をいたしております。  再質問をさせていただきます。  山田市長にお願いをしたいと思いますが、ことしの3月に市民大学の修了式の講師は、あの俳人の夏井いつき先生でした。山田市長も出席されてご存じだと思いますが、テレビ、マスコミで今や取り上げられて、今や超有名人として俳句の裾野を広げるために句会ライブを行ってみえます。夏井先生によりますと、俳句には美しい日本語を身につける、語彙が豊富になる等、多くの効果があるそうでありますが、そのほかに高齢者の認知症予防に大変効果があると言われ、推奨をしてみえます。これは脳科学の権威でもある東北大学の川島隆太先生も、脳の活性化の面からも推奨されているようであります。ですから、幼いうちから俳句に親しむことは、大変よいことだと私は思います。  俳句大学選手権が全国に先駆けて犬山市で開催された意義と、俳句を通じたまちづくりについて、山田市長の考えをお聞かせください。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) おはようございます。答弁させていただきます。  俳句を通じたまちづくりという点でお答えをさせていただきたいと思いますけれども、まず、今、山田議員のほうからも俳句の効果といいますか、認知症予防だとか、健康づくりだとか、そういった効果も上げられましたが、私としては、2つのポイント、1つは人づくりという点、それから、もう1点は、交流人口という点でお答えをさせていただきたいと思いますが、まず、人づくりという点で言えば、俳句も含めたいわゆる国語力ですね、犬山市の教育の基本的な方針の中に、国語力を高めていくということを柱の一つに置いております。そうした中で、俳句を通じて先ほど語彙だとか、そういうことも議員もおっしゃられましたけれども、日本人らしい情緒だとか、形だとか、そういったことも含めた国語力を育んでいくという意味では、非常に有効な手段だというふうに思っております。  それから、人づくりのポイントとしてもう1点、感性です。これも犬山の人づくりの基本方針に感性ということを置いておりますけれども、俳句というのは人情であったり、あるいは自然の移ろいであったり、いろんな人だとか、物だとか、事に対して非常に敏感な繊細なそういった心の動きというのが反映されていくものだというふうに思っておりまして、そういった意味でのイメージと、それからクリエートという両面の創造という力を育む要素があるというふうに思っております。そういった意味での感性を豊かにするという意味で、非常に有効な手段だというふうに思っております。  それから、もう1点、人づくりで申し上げると、道徳力です。今、道徳については、国も道徳を教科化にしてと、すぐそういう流れで行ってしまうんですが、私は道徳力を養っていくためには、やはりこうした人の心と言いますか、そういったものをまさに文学だとか、国語だとか、俳句だとか、そういったものを通じて育んでいくことが、まさに私は人の健全な心を育んでいくという意味での道徳力につながっていくというふうに思っておりますので、国語力、感性、道徳力、そういった意味での人づくりにつながっていくものだというふうに認識をしております。  それから、交流人口、これは犬山市は非常に地域資源が豊富です。そういった意味で言えば、俳句の素材といいますか、そういったものに値するものが、本当に市内にたくさんあります。また、犬山は元気な人も多いですし、市民活動も非常に活発ですので、そういった人の心情といいますか、思いだとか、そういったものも犬山のまちの中にたくさんあふれていますので、まさに俳句の素材になるものがたくさんあると。そういった意味では、犬山はそういった創作活動の舞台になるということです。ですので、どんどん俳句を通じて犬山を素材にして、いろんな句を詠んでいただくということを積極的に展開していくということは、交流人口にもつながるという意味で、これはいつも言うんですが、観光という点で言うと、掛け合わせです。観光と文化の掛け合わせによって、さらにいろんな展開ができるという意味では、交流人口にもつながるというものですので、非常にそういった意味でも有効な手段ではないかなあというふうに思っております。  いずれにしても、その展開を図っていく中で、今回、俳句大学選手権ですね、これは非常におもしろい展開をしていただいたと思います。単に句を詠むだけじゃなくて、寸劇を合わせて見せたということが、その句に対するイメージを非常に大きく広げていただきましたので、こういった見せ方も非常にユニークな展開で、ぜひ私としても俳句大学選手権が俳句を通じたまちづくりの一環として、今後も展開されていくことを期待しておりますし、私としても応援できることは応援をしていきたいというふうに思っておりますので、そういった考えでおりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○副議長(柴山一生君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) 市長、答弁ありがとうございました。本当に俳句を通したまちづくりということで、人づくりから交流人口の増加、さらには日本人として本当に身につけなければいけないものがこの俳句の中には秘められているということを今おっしゃっていただきました。私もまさにそのとおりだと思っております。  犬山市においては、この事業の後に10月26日には鈴木しづ子生誕100年記念の「いのちの俳句大会」が開催され、全国から1,900句の作品の応募があり、大いに盛り上がりました。翌27日には犬山川柳社の15周年記念大会が開催をされまして、中日新聞の時事川柳の選者で有名な荒川八洲雄先生はじめ著名の6人の先生がお越しいただきまして、大勢の方の参加で、こちらのほうも会場が熱い熱気で包まれました。さらに、30日からは、犬山市民展が開催をされ、本年は小中学生の作品展と同時開催ということで、昨年の1,700人をはるかに超える11月3日の表彰式の時点では3,400名の来場者があったと関係者の方からお聞きしました。まさに犬山市は文化の薫り高いまち、文学のまちという印象を受けました。  山田市長は、現在は市長に就かれておりますので、おやりになっていないかもしれませんが、以前は、市議会議員時代には川柳をたしなまれ、何度も市民展にも応募され、たくさんの賞をいただいていらっしゃると聞いております。非常に文学に造詣が深い方だと私は思っております。ぜひ今後も犬山市が文化の薫り高いまち、そして、俳句のまちとして光輝くことを期待して、件名1を終わります。  件名2でございます。ミラマチ栗栖についてお尋ねをいたします。  要旨の1として、今までの取り組みについてということでお尋ねをいたします。  ミラマチ栗栖については、昨年度、柴田議員も質問されておりますが、私は幼いころより子ども会の遠足等で何度もこの桃太郎公園とか、あの河原に足を運びました。また、仕事の関係で毎日訪れ、今でも非常に愛着があり、この地のすばらしさに心を引かれる者の一人として質問をさせていただきます。  ミラマチ栗栖は、栗栖の10年、20年先を目指して、交付金を活用して平成28年から活動をされております。栗栖地区は美しい木曽川と広大な山に囲まれ、田園が広がる非常に潜在能力を秘めた地域であると思っております。その昔、名古屋鉄道による開発の話もあったようであります。桃太郎伝説桃太郎神社もあり、夢とメルヘンの世界へといざなってくれます。まさに住民と行政がワークショップにより、市民協働まちづくりが展開されております。今までどのような活動をされてきたかを教えてください。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  江口経営部長。    〔経営部長 江口君登壇〕 ○経営部長江口俊也君) それでは、ご質問にお答えしたいと思います。  今、山田議員がご質問の中でご紹介をされた部分と若干重複する部分もあろうかと思いますけれども、お答えをさせていただきたいと思います。  今ご紹介ありましたように、栗栖地区では平成28年度に地方創生加速化交付金を使いまして、まちづくりワークショップ、これが「未来まちづくり塾@栗栖」という名称なんですけども、これを開催しております。これは地域住民栗栖地区に関心のある人と職員が一緒になって、栗栖地区の20年後のために今できることを考えて、地域をよりよくするためのおためし事業などを実施したものです。  このまちづくり塾@栗栖は、平成28年度、単年度の事業でしたが、この取り組みをきっかけにしまして、昨年6月に地域住民を中心としたミラマチ栗栖という自主的な団体が設立されております。このミラマチ栗栖の主な取り組みですけれども、1つは、栗栖地区の原風景を取り戻すことで、新たな観光資源の掘り起こしが期待できる木曽川沿い竹林整備、また、キノコなど、地区の特性を生かした新たな特産品の開発、それから、子育て世代栗栖地区の魅力をアピールするための自然キャンプ、こういったことを行われています。  先月の終わり、10月27日には、竹林整備の作業を行った後に、伐採した竹でつくった食器とはしで、栗栖地区の食材を楽しむイベントが開催されるなど、今年度も活発に活動されているところでございます。  これらの活動は、栗栖地区地域資源を磨き上げ、まちづくりに生かす、そういったものになります。地域への誇りと愛着を高め、栗栖地区の将来的な自立自走につながるものでありますので、市としても引き続き職員が寄り添いながら、側面的な支援を行ってまいります。  この支援の一環として、昨年度はあいち森と緑づくり都市緑化推進事業交付金を活用しまして、木曽川沿い竹林整備の一環として、ライン下りの名所でありました二つ岩周辺広場整備を行いました。これについては、ミラマチ栗栖の自主性を尊重して、メンバーと整備の方向性について話し合いをしながら、竹の伐採作業はミラマチ栗栖、地元の方でやっていただき、竹の根の除去や伐採した竹の処分、あるいは防竹シートの埋設など、人力ではなかなか難しい部分について、市が実施をしております。  この工事を実施した箇所の周辺では、10月上旬に映画のロケが行われるなど、栗栖地区での地域の魅力を高める取り組みに大いに結びついていると認識をしております。今後も活動に期待をしているところでございます。  以上でございます。
    ○副議長(柴山一生君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) ありがとうございました。今までの取り組みについて、丁寧にお答えをいただきまして、ありがとうございました。まさに住民と行政が地域の活性化に向けて力を合わせる市民協働まちづくりが進められているなと感じました。  私は、本年の3月議会でも、栗栖地区の活性化について質問をいたしました。竹林整備のあの二つ岩周辺の広場で映画のロケが行われたということで、今後、観光スポットとして、また地域の憩いの場として利活用がますます図られていくものだと思っております。  要旨の2に移ります。要旨の2は、今後の展開についてということでございます。  今までそうした取り組みについてはご説明いただきましたが、今後の展開についてもお答えをいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  江口経営部長。    〔経営部長 江口君登壇〕 ○経営部長江口俊也君) それでは、ご質問にお答えしたいと思います。  ミラマチ栗栖は自主的な団体でございますので、市としての支援という、そういう観点からお答えをさせていただきたいと思います。  1つは、昨年度に引き続きまして、あいち森と緑づくり都市緑化推進事業交付金の採択を受けまして、竹林整備工事を実施していく予定でございます。今年度は、昨年度整備をしました二つ岩の周辺の広場から上流側へと続く遊歩道、ここの部分の整備を行ってまいりました。昨年同様、施工箇所などにつきましては、地元の方と調整をしながら、人力では困難な部分について市としてサポートをしていくということになっております。  このあいち森と緑づくり都市緑化推進事業交付金については、来年度以降も存続をすると聞いておりますので、引き続き有効に活用していきたいというふうに考えております。  それから、地域住民の方から、利活用を望む声が上がっております野猿公苑の跡地につきましては、これもミラマチ栗栖の方と協働で、ことしの3月と5月に利活用に関する検討会を開催しております。引き続き地権者であります名古屋鉄道の意向も踏まえながら、地域住民観光客双方にとってメリットのある活用方法を検討して、実現に向けた取り組みを進めていきたいというふうに考えております。  この地元の住民の方を中心としたミラマチ栗栖の活動は、まだ始まったばかりですけれども、地域課題を解決するモデルケースとして大変期待をしております。今後は、優良田園住宅の展開と連動した若い世代の移住・定住、そういったことにつながるような仕掛けなども一緒になって考えながら、将来的な栗栖地区の自立自走に向けて、引き続きサポートを続けてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○副議長(柴山一生君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) 答弁ありがとうございました。引き続き二つ岩周辺竹林整備が行われるということであります。優良田園住宅構想も持ち上がっておりまして、今後、若い人がこの栗栖にたくさんお住みになることを願うものであります。  地域振興、地域課題を解決するモデルケースとして、交付金を有効に活用して、栗栖の活性化を図っていただきたいと思います。請願等も出されまして、懸案となっております野猿公苑跡地につきましても、利活用に向けて協議がされているとのことでありますので、お答えにあるように、地域住民、観光客にとってメリットのある利活用を期待しております。20年後、恐らく私はこの世にいませんが、この栗栖地区に大きな夢をかけていきたいと思っております。  件名3に移ります。件名3は、地域遺産を生かした回遊性のまちづくりについてということで提案をさせていただきます。  要旨の1として、俳人内藤丈草ゆかりの地巡りでさらなる活性化ということで、回遊性のまちづくりについて提案をいたします。  犬山市には内藤丈草ゆかりの句碑や遺跡が点在をしております。例えば、犬山城や寺内通りの西蓮寺、外町の先聖寺には句碑、城とまちミュージアムには漢詩など、そのほかにも新道に丈草の産湯の井戸や木造、座禅石等、8カ所に点在をいたしております。ただ、現在のところ、これらの句碑や遺跡は点にすぎず、線で結ばれるには至っておりません。これらの句碑や遺跡を結ぶウォークラリーを企画したり、スタンプラリーを開催したらどうでしょうか。俳句ファン、とりわけ内藤丈草ファンには大変喜ばれるのではないかと思います。  このことによって、城下町一帯を広く巡っていただきまして、今以上に文化の面からもにぎわいをもたらすと同時に、犬山市に点在する多くの由緒ある地域遺産にも触れていただき、有効に活用することができ、相乗効果をもたらすと考えますが、当局の考えをお聞かせください。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えをいたします。  議員が今ご指摘のとおり、観光施策として城下町、とりわけ本町通りのにぎわいを城下町全体へつなげていくことの重要性は十分認識をいたしております。例えば、神社仏閣等の文化的資産を巡るまち歩き散策コースなどの設定や、隠れた資源を発掘し、それらをつなぎ合わせることで、新たな観光資源として情報発信していくことなど、観光客の皆さんが訪れたくなる仕組みづくりが必要であるというふうに考えております。  議員ご提案の俳人内藤丈草のゆかりの地を巡らせることについては、犬山の偉人として広く周知していく文化振興としては、効果的であるというふうに考えております。しかしながら、観光施策として活用を想定した場合、内藤丈草の史跡が居住空間や店舗内にあることや、句碑や遺跡だけをめぐるのではなく、観光施策としての付加価値を醸成していく必要があるというふうに考えております。したがいまして、議員のご提案を踏まえた中で、今後の観光施策の課題の一つとして研究をしてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○副議長(柴山一生君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) ありがとうございました。答弁の中にございました句碑や遺産だけを巡るのではなくて、付加価値を醸成していくということは大変必要かと私も思います。毎年春の犬山祭の一環として、内藤丈草を偲ぶ会が開催をされております。せっかくの機会でありますので、こうした犬山に訪れた方に、開催前にこのコースを巡っていただき、その後、1句詠んでいただくようにしたらどうかと思います。  昨日、後藤議員の東之宮古墳についての一般質問で、東之宮古墳周辺マップを作成の話がございました。折しも10月28日から11月25日にかけて、愛知登文会主催による、国登録有形文化財建物特別公開が愛知県内50カ所で行われております。犬山市においては、10月28日の日曜日に、旧堀部家住宅、忍冬酒の小島家住宅など6カ所で特別公開が展開され、多くの訪れた方の多くの目を楽しませていました。  お答えの中にもありましたが、犬山市には国宝として犬山城天守、如庵、重要文化財1件、そして26件の登録有形文化財があります。ほとんどこれは城下町に点在しています。こうした文化財を巡る文化財巡りなどで回遊性を図るのも一考かと私は提案をさせていただきまして、本日の私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(柴山一生君) 2番 山田拓司議員の質問は終わりました。  続いて、9番 久世高裕議員。 ○9番(久世高裕君) 9番、久世高裕です。今回の議会では、通告しました5件の一般質問をさせていただきますので、お願いします。  最初の1件目ですけども、可児市の広報を見習おうということでタイトルをつけさせていただきました。ここであえて広報紙と書いてなくて広報というのは、広報の意識にかかわる問題ということで、あえてこういうタイトルにしています。  要旨としては、「見せたいもの」ではなく、可児市の広報では、グルメ企画をやっていたんですね、2018年の10月号で。いわゆる「見せたいもの」ではなくて「見たいもの」が掲載されているというところで、決定的な意識の違いを感じた次第です。犬山市でも可児市のように見せたいものばかりではなく、市民が見たいものを掲載するべきだというふうに考えております。  以前も一般質問でやったことがあるんですけども、シティプロモーションを今積極的に山田市政になってから行われているということで、見せ方、伝え方が重要だということをよく答弁でおっしゃられるんですけども、私としては、それに加えて伝わり方も非常に重要だということを申し上げていました。要は、行政目線の伝えるということだけ、見せるということだけではなく、市民がそれをどう感じているかということを敏感に感じとるのが必要だということです。  今の広報紙は、はっきり言っておもしろくない。レイアウトは非常によくなったんですけども、中身はまだまだだなと。いわゆるかたいというか、そんなに、これが見たかったんだという企画が余りないんですね。だから、そういうものを掲載するにはどうすればいいかと。恐らくするべきだと言うと賛同されるんじゃないかなと思ったんで、あえてその先の質問項目をつくっているんですけども、じゃあ、誰の意識がどう変わればそれができるんだというところですね。  恐らくグルメ企画のような、可児市では里芋が特集されていて、あと栗ですね、それを使った店のメニューが並んでいて、グランプリを決定しようという投票までやっている。なかなか突っ込んだ企画だと思います。恐らくこれをそのまま提案すると、いや、公平性がという問題が恐らく出てくるんじゃないかなと。じゃあ、それは誰が自主規制というか、抑制しているんだというと、担当者が勝手にそう思っているのか、もしくは上の副市長、市長が公平性を重視するべきだから、店を特定の人だけ載せてはいけないと思っているのか、もしくは我々市民の側がそう思っているのか、誰がそう思っているから公平性というところを突破した企画ができないのかというところが知りたいんですね。  今回の質問ですけども、誰の意識がどう変われば、そういった企画ができるのか、ご答弁をお願いします。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  江口経営部長。    〔経営部長 江口君登壇〕 ○経営部長江口俊也君) それでは、ご質問にお答えしたいと思います。  まず、久世議員の予想どおり、大いに見習っていきたいという答弁は中に入れさせていただいております。  今回、改めて可児市の広報を拝見させていただきまして、広報の構成自体は大きく特集的な部分とお知らせ部分の2つになっていますので、この部分については当市と同様だというふうに考えていますが、ただ、決定的に違うところは、先ほど言われたとおり、特集的な部分のテーマや編集、掲載の仕方、いわゆる見せ方が、これはちょっと違うなというふうに思っています。  今ちょっとご紹介がありました一つ、「ぐるっと可児グルメ」というグルメコンテストの記事についても、投票というお話もありましたけれども、あとインスタみたいな感じのレイアウトを取り入れて、どう言ったらいいんですか、今の女性に向けてターゲットを置いているのかなというような部分もあると思います。  もう一つ特集で、「可児を駆け巡る熱き青春」と題しまして、可児市を題材にしたサッカー漫画のアイテムをふんだんに取り入れて、こちらも非常に若者、若い方に興味を寄せられる内容かなというふうに思っています。  もう一つ、特集の部分ではなくて、お知らせの部分のタイトルのつけ方にも工夫があるのかなというふうに思っています。例えば、10月の可児市の広報を見ると、「お宅のブロック塀、大丈夫ですか?」という、そういうタイトルがついています。こういう表現は、当市の広報では使っていません。ある意味で言えば、非常にわかりやすいというふうにも見れると思っています。  こういった点から、冒頭申し上げましたように、可児市の広報には学ぶべき点が多いというふうに感じていますし、全国的に見れば、もっとオリジナリティの高い広報もあるのかなというふうには思っています。  市の広報は、広報紙本来の目的であります正しい行政情報をわかりやすく的確に伝達する、これが基本となっていますけれども、ただ、以前、施政方針で市長も申し上げていますとおり、市民に読みたい、見たいと思ってもらうには、ストーリー性があり、知る喜びを実感できる広報紙、こうなるような紙面づくりをしていく必要もあります。  そのために、じゃあ、誰の意識が変わればというご質問ですけれども、これは誰よりもまずは広報担当自身だというふうに思います。こういう、たまたま今回は可児市の広報をご紹介いただきましたけれども、そういう独立性の高い先進自治体の広報を見て、直接研究をして、担当者自身の人がみずからまず気づく、感ずるという、これが最も必要なことだというふうに思っています。その気づいて感じたことを、それが最初から100点というわけにはいきませんけれども、広報で表現してみる、こういう試行錯誤を通じて、先ほど言いましたストーリー性があり、知る喜びを実感できる広報紙、これはすなわち久世議員も言ってみえますけれども、市民目線で市民が見たい記事の掲載につながっていくというふうに思っています。できるところからチャレンジしていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(柴山一生君) 久世議員。 ○9番(久世高裕君) 詳細に分析していただいてありがとうございます。おっしゃるとおりで、本当に意識の問題に尽きるなと思うんですけども、文章一つ取っても、受け手目線なんですね。出し手目線ではなくて、受け手目線の文字も徹底されているということで、それは随所にあらわれていると僕も思いました。  先進地の事例をいろいろ研究するのも大事なんですけど、本当に目線一つでがらっと変わると思いますので、ぜひ、問題は広報担当者にということでしたから、だから、可児市の担当者の方も、僕の知人の知人だったんですけども、非常に努力をして、そういう企画を通されたようです。ですから、担当者の意識が変われば変わるということですので、ぜひそれをお願いしたいと思います。  次の件名2の質問です。中電ホットラインというふうにタイトルをつけました。  中電というのは中部電力のことです。ホットラインというのは、市と中電との直接のやりとりができる電話というかラインということなんですけども、ことしの9月4日に上陸した台風21号、大阪を中心に大変な被害が出ました。このあたり、当市においても最大7,900件が停電するという事態になりまして、台風そのものの被害というのは、例えば人的、それから看板が倒れたりとか、かなりあったんですけども、それ以上に停電で困ったということが非常に甚大な被害であったと思います。  僕も台風がおさまってから市内をずうっと巡回していたら、主に東部のあたり、楽田のあたりで信号が切れていて、車がめちゃくちゃにパニックになっているとか、あと、夜になっても町が真っ暗であるというところを見て、これは大変だということで、停電情報をよくツイッターで書いてたんですね。住民の方からもいろんな情報がいただけました。周囲では、ある団地では、停電はほとんど解消したけども、特定の部分だけ解消していないというところがあったんですね。それを現地を見に行くと、電線にもひもがぶあっと絡まっているんですよ。  だから、恐らくそれが原因じゃないかというふうに思って、住民の方も、あのひもを何とかすれば、ここは解消しそうだと。だから、それを何とかしてくれないかということで、それが絡まったままだと、本当に火花が出て、火事になるかもしれないということだったんで、僕は緊急性が高いと思って、市の担当に連絡をしてみたら、返事が、「いやあ、久世議員、そういう情報は大変ありがたいんですけども、我々にいただいても、中電には市民の方と同じお問い合わせ番号にかけている状況ですから、連絡がつかない状況なんですよ。」というふうに返事をいただきました。これはいかんということで、今回の質問項目を立てたわけです。  やっぱり情報を市が集約して、どこを優先してやるべきかということを伝えて、中電にそこを対処してくださいということを整理して情報を言うことが必要かなと思うんですけども、いろんな情報が雑多にわあっと1カ所に行ったら、そりゃパンクしますんで、そういった役割を市はやるべきじゃないかなということを思いました。この点、いかがでしょうか。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  中村市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 中村君登壇〕 ○市民部長兼防災監(中村 誠君) ご質問にお答えします。  9月の台風21号では、市内において最大で約7,900戸が、一部では最長約50時間の停電となり、広域かつ長時間にわたり暴風の被害を受けました。停電となったご家庭では、さまざまな不便と情報が得られないことによる多大な不安があったことと思います。  その停電直後ですが、発生後、市へも復旧見込みの問い合わせが多数寄せられたこともあり、随時、業務上、間連のある中部電力の部署へ電話による確認を行いましたが、市内の停電の詳細や復旧の見込みの情報は得られない状況でした。そのため、ご指摘のとおりの対応となり、適切な情報収集、情報提供という面では反省すべき対応も一つであったと感じています。  今後は、停電により情報が得られない市民に対する情報発信の方法や、可能な支援を検討するとともに、少しでも市民の不安を解消できるよう、復旧に関する情報提供について、中部電力と協議してまいります。  いずれにしましても、台風21号に限らず、今年度の西日本豪雨や台風等による各地での被害を教訓として、ご質問の情報経路の確立のための関係団体との連携も含め、市民に対する適切な情報伝達と支援ができるよう、危機管理体制の強化に努めてまいります。 ○副議長(柴山一生君) 久世議員。 ○9番(久世高裕君) ありがとうございます。百点満点の答弁だなというふうに思いました。情報発信に尽きると思うんですけども、今回も停電をしている状況の中で、災害は落ちついたということで、災害対策本部も解散という状況の中、市民の方は、いつこれが解消するんだというふうに不安にずっとおびえていたわけです。  情報発信はほとんどなかったんじゃないかなと思うんですけども、ツイッターも市の公式はあるけども、ほとんどとまっている。だから、そういうときも行政目線というか、市民目線に立ってないなということを感じました。ここも改善をぜひ広報の部分でもしていただきたい思います。  次の件名3の質問に移ります。犬山城の100年前の約束ということでタイトルをつけさせていただきました。  元市長の石田芳弘さんが、歴史というのはヒストリーだと、ヒストリーという言葉の語源はストーリーであるということをおっしゃっておられまして、この歴史を語る際には、必ずストーリー性をもって語ろうかと思っているんですけども、犬山城の樹木に関して、100年前に、正確には100年以上前なんですけども、ある条件を付されて、当時管理していた愛知県から成瀬家に譲渡がされたということを知りました。あえてこういうストーリー性のあるタイトルにしたんですけども、テレビ局の方も来ていただけたんで、早速そのシティプロモーションの効果があったんじゃないかなと思うんですけども、そういうことなんですね。ストーリーを歴史では語ることが重要だということです。それで注目をしていただけるということですね。  じゃあ、そのストーリーは何かと言うと、1891年、濃尾地震が発生しました。大変な地震でした。それによって犬山城は半壊、取り壊しがされそうになったけども、愛知県のほうで協議がされて、地元からも寄附の申し出があって、1895年に結果としては愛知県から成瀬家に犬山城が譲渡されたということになりました。  そのときに条件が4つ付されていました。まず、1つ目は、天守や石垣の破損箇所を速やかに修復すること、2つ目が、樹木はみだりに伐採しないこと、3つ目が、修復、修繕後も保存を怠らないこと、4つ目が、世襲財産に編入することといった条件です。  これが書かれていたのは、犬山城総合調査報告書にも書かれていましたので、恐らく市の関係の方も、これは当然承知のことだと思います。だがしかし、この条件の2番目に書いてある樹木をみだりに伐採しないことというのが本当に守られているのか、私は非常に疑問です。  最近、犬山城の眺望をよくしようということで、かなり伐採が進みました。特に昨年度から今年度にかけて行われた西側の伐採ですね。あの犬山城の西側、ライン大橋のほうから見るところですけども、そこがかなり伐採されて、非常にみすぼらしい姿になっている。これはもう市民の方からも、観光客の方からもかなりご意見をいただきました。なぜあんなことをやるんだと。  以前の議会で、後藤議員も同じような観点で質問をされて、それが平成29年の12月議会だったんですけども、そのときの答弁では、「保存活用に支障のおそれのある樹木を支障木とし、今後、策定を予定しています保存活用計画において、伐採すべき対象と位置づけて、適切に管理していきたいと考えています。」という答弁です。だから、保存活用に支障のあるおそれのある木だけを伐採するという答弁だったんですけど、見る限り、それ以上にやっている。  だから、活用という点でかなり拡大解釈をして、恐らく眺望とか空堀を見学できるようにというようなことかもしれないんですけども、じゃあ、保存に対してそれが本当にいいのかどうかということを検証しているのかどうかはかなり疑問なんですね。というのは、木を切ったら当然、根っこも枯れていくわけですし、その土がはがれる可能性がある。だから、もしあそこで土砂崩れが起きたら大変なことになるわけです。  西側に土砂崩れが起きたら迎帆楼が巻き込まれる、民家もあります。これからやっていこうとしている東側のほうでやれば、新郷瀬川がせきとめられる。そして、防災公園で27億円かけて整備した、あの防災公園が水でつかってしまうと、使えなくなってしまうという大変な事態になるわけですね。だから、本当にこのままでいいかという疑問を持っています。それはちゃんと検証されたんでしょうか。  樹木がなぜあるのかと言ったら、災害に対して非常に木というのは強いんですよね。以前、成瀬淳子さんからも聞いたお話だったんですけども、1842年、城下町が猛烈な大火に襲われて、城下町がほとんど焼けてしまった。そのとき城まで燃え移ろうとしたときにも、お城の前にあったイチョウの木がそれを守ってくれたんだということをおっしゃっていました。だから、木というのはいろんな作用があるんですね。  だから、もしかしたら、昨年あったしゃちほこに落雷があったということも、木をそんなに切ってなければ、もしかしたら落ちなかったかもしれない。木を伐採し始めてからしゃちほこに落雷にあったということだったんで、その因果関係というのは、落雷は非常に難しいんですけども、もしかしたらそういうことがあったかもしれないんですね。  だから、余りむやみやたらに切ってはいけないというのは、100年前に条件で2番目に付されている、非常に重要な項目なんです。だから、我々が想像し得る以上に重要なものなんだなというふうに認識をしていただきたいんですけども、今、どういうふうにこの樹木の伐採を行って、いわゆる専門家の方々が、それをどう協議しているんでしょうか。大丈夫だという担保がとれているんでしょうか。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  中村教育部長。    〔教育部長 中村君登壇〕 ○教育部長中村浩三君) ご質問にお答えします。  明治24年の濃尾震災により被害を受けた犬山城は、当時の所有者である愛知県の修復が困難であったため、明治28年に旧藩主である成瀬家に譲渡されています。この譲渡に当たり、当時の犬山城とその周辺の土地は、愛知県の設立した稲置公園となっていたため、譲渡に当たり、4つの条件が付されています。  この条件については、先ほど議員がご紹介されたもので、その一つに「樹木は枯損木、其他生木に障害を来すべきものを除くの外濫りに伐採せざる事」との条件があります。この4つの条件のいずれもが、公園を財産として適正に保存、維持するための条件として付されたものであると理解していますが、これらの条件が付された具体的な理由や根拠は把握できていません。しかしながら、譲渡を受けた所有者とも、これらの条件が天守を含む城地を適正に保存・維持するために付されたものであるとの理解は共有しております。現在では、犬山城の城山の樹木を剪定、伐採するに当たり、文化財保護法に基づく名勝木曽川の現状変更許可や、森林法に基づく保安林内立木伐採許可を得ているほか、犬山城管理委員会などの確認を受けた上で行っています。  このように、法的な手続を踏んではいるものの、議員ご指摘のとおり、城山の持つ歴史的な背景などを把握していくことは、犬山城を恒久的に保存していくためには留意すべき大切な視点、確認事項であると認識をしております。  今後も犬山城のみならず、市内文化財にもこのような視点、確認事項を持ちながら、保存管理をしていきたいと考えています。 ○副議長(柴山一生君) 久世議員。 ○9番(久世高裕君) これは再質問したいと思います。  必要であれば、市長、副市長もお答えいただければと思うんですけども、まず、再質問したいのは、学者の皆さんがどう議論しているのかというのは、僕は非常に知りたいところなんですけども、行政マンは、法的な手続に沿ってやっていくというのが仕事です。ただ、それだけでは不十分だから、犬山城に関しては管理委員会があって、歴史まちづくり協議会というのもあって、関連するものとしては、専門部会というのもある。学者の皆さんがそこには入っていらっしゃる。犬山城の復元に関しては、それ以上に専門家の方々が入ってやっている。これは大変なお金をかけてやっているわけですね。今までずうっと、何千万というか、億にまたがる単位になると思うんですけども、大変なお金をかけて調査もやってきた。だけど、漏れがあったのが、実はしゃちほこの落雷。避雷針が曲がっているということが、平成25年でしたか、答弁があったのが、管理人の方から指摘がされていたけど、それが上に伝わらず、折れたままの状態で落雷があったということもありました。だから、大変なお金をかけて専門家の方々が議論をしていても、抜け落ちている点というのはあったんだということをそのとき痛感しました。  この樹木に関してもそうじゃないかなということで、今回の質問をしているんですけども、じゃあ、根拠は結局わからんかったというとこで終わっちゃっているようですね、どうも。だけど、それではいかんので、なぜ、条件の2番目についたかということは、そんな公園として譲渡を受けたから、木を切ってはいけないなんて、そんな安直な理由、僕はないと思うんですよ。  当時の時代背景をまず調べていただきたいんですけども、明治時代というのは樹木をどう考えていたかと言うと、調べた限り、樹木の伐採があって、それを財産で売り飛ばすところが多かった。だから、山がはげていって、地震があったりしたときに地崩れがあったりしたと。だから、そういったものはだめだと。当時の総務省が、愛林思想というものを発表していたり、それが1893年にどうも発表があったようですけども、そういった林を愛そうという思想をやっていた。1895年にはノースロップというアメリカの方の影響を受けて、当時の文部科学省の次官、牧野伸顕さんという方、この方は麻生太郎さんのひいおじいちゃんですけども、大久保利通の息子さんで、この方が学校に植樹をしていこうという通達を出している。学校植樹というものを始めたそうです。それがちょうど犬山城の譲渡のあった年なんですよね。だから、もしかしたら、そのとき時代背景として非常に樹木というのを重要視していたかもしれない。  じゃあ、なぜその樹木を大事にしようとしたんだと、その牧野伸顕さんのことを調べていたら、どうも明治国家の方針としてそれをやっていこうということになったそうですね。というのは、樹木を育てることは、愛国心、愛郷心を育てることと同一だということで、それを教育の根幹、国家の根幹に据えろということでやっていたということで、そういった時代背景もあるんじゃないかなと思うんですよね。ただ、公園だから、木を大切にしようという安直な話では、僕は絶対ないと思うんで、そこはぜひ学者の方に調べていただきたいんですけども、そういったことをやっていただけますか。報告される前に伐採をちょっと一回、立ちどまって考えていただきたいんですけども、いかがでしょうか。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。
     中村教育部長。    〔教育部長 中村君登壇〕 ○教育部長中村浩三君) 再質問にお答えします。  まず、樹木の伐採について、もう一度考え直すかというご質疑でございますが、昨年の場所の樹木の剪定の検証を踏まえまして、改めて歴史的な背景も含めて確認をしたいと考えています。  学者の議論が行われたかというご質問に対しては、これまで確かに年次計画の認定を行っていただくときに、皆様方にお諮りをしておりますが、先ほどの答弁でもお答えしたように、その歴史的な背景などを含めて、深い部分での相談、議論はこれまでしてこなかったという背景もありますので、この点についても、今申し上げたように、検証をさせていただき、改めて考えさせていただくということでございます。  それから、今、議員が、木が大切にされてきた背景をご紹介されましたけれども、先ほど答弁申し上げました白帝文庫との理解を共有しているという部分においては、白帝文庫の学芸員の方においては、明治時代には竹木、土石を売却して城の修理に充てていたということから、樹木の伐採、売却を制限したんだろうということや、それから、江戸時代には、その木をはらって城の態勢を整えていたことなどが背景にあるというご意見もいただいておりますので、白帝文庫、いわば所有者とも情報を共有するとともに、改めて確認をして、今後、適切に対応していきたいというふうに考えています。 ○副議長(柴山一生君) 山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 答弁させていただきます。  ご指摘の点は、私も非常に重要だというふうに認識しております。ただ、1点だけ、剪定と伐採というところをちょっと分けて捉えないといかんかなというふうに思っております。今回、かなり大胆に剪定をしました。強剪定という手法だというふうに、私もちょっと専門家じゃないもんですから、ひょっとしたら間違ったことを言うかもしれませんけれども、強剪定という手法で、かなり大胆な剪定をしました。支障のあるものについては、伐採をしたものもあるというふうに聞いております。  どれを強剪定して、どれを伐採したかというのは、ちょっと私も詳細に把握しておりませんので、確認する必要があると思いますけれども、ただ、城山の樹木だとか、城山を適正に管理していく上で、剪定の仕方ですらも、やはり私もちょっとひっかかる点もあって、ある専門家の方から、強剪定すると、あとの樹木の伸び方が非常に大変なことになるので、本来はきめ細かく剪定をしたほうがいいよというご指摘もいただいたのも事実です。  ですので、今回の久世議員の100年前の約束とちょっとそれるかもしれませんが、いずれにしても、今の城山を後世に向けて適正にやはり管理してつなげていくということが大事ですので、剪定にしろ、伐採にしろ、どっちにしたってやはりもう少し広く専門家の意見もしっかり聞いた上で、私としてもこの件については意識をして、しっかり適切に進めていきたいと思いますので、大変いいご指摘をいただいたと思っておりますので、今後も気をつけてやっていきたいと思います。 ○副議長(柴山一生君) 久世議員。 ○9番(久世高裕君) ありがとうございます。安心しました。結局、わからないことが多いんですよね。歴史でもそうですし、災害、天災関係なんか特にそうなんですけど、大丈夫だと思っていたら大丈夫じゃなかったということばかりなもんですから、やっぱり過去の先人に敬意を払って、それを尊重しつつ、市政をやっていくという姿勢は非常に重要だと思いましたし、山田市長から今それを感じましたので、ぜひ樹木の管理もしっかり適切にお願いしたいと思います。  4件目の質問に移ります。これも環境に関することで、もともとレッドデータブックの絶滅危惧野生生物に関する市の責任ということで件名を設けました。  この問題も前回の議会に続いて、市民フリースピーチで登壇した山岡雅俊さんからご指摘をいただいたものでもあります。どうも市民フリースピーチのときに、愛知県の担当の職員が傍聴席にいらっしゃっていたんじゃないかと、非常に関心を持ってこの問題を見守っておられたということを、山岡さんからもお聞きしましたし、傍聴席に座っていた、すぐ隣に座っていた方からもそんなようなお話をお聞きしましたので、恐らく事実だと思うんですけども、やっぱり愛知県としてはレッドデータブックを策定して自然を守っていきたい。特に犬山市にはその絶滅危惧生物が多い場所なので、市としてもやっていただきたいけどもということだと思うんですね。心配されている。  じゃあ、犬山市は体制がどうかというと、前回の議会で環境基本計画が目標年度切れからずうっと8年も経過してしまった。そして、副市長がおっしゃっていたように、環境を扱う課がなかったと。市長もおっしゃっていたように、環境問題に対する認識の薄い時期があったということ、これはもう事実だと思います。だから、そこをこれから一生懸命やっていかなきゃいけないというところなんですけども、このレッドデータブックの策定というのは、2008年に制定された生物多様性基本法にも、都道府県及び市町村の責任として努力義務とされています。計画をつくることもそうですし、必要な調査を行うことと。  過去にいろいろと議事録を見てみましたら、議員の皆さんも非常に関心が強い方が多かったということを改めて議事録を検索して思ったんですけど、岡議員もそうですし、岡村議員もマメナシについて問題提起をされていましたし、矢幡議員も楽田に生息されていたと思われるホングウシダやそういったもの、野生生物ですね、それも、植物ですけども、そういったものもずっと指摘があって、そのたびに答弁を見ると、レッドデータブックというのは作成は今していないけども、必要な調査をやって、市民に啓発活動を行っていきますという答弁はされていますが、環境に対してはずっと意識が希薄だったということなので、そういった調査って本当にやっているのかなと。山岡さんのご指摘としては、やっていないんじゃないかということでした。そのあたり、市の認識がどうかということと、やっていく必要が私はあると思うんですけども、いかがでしょうか。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) 久世議員のご質問にお答えをいたします。  議員ご指摘のレッドデータブックで当市が関係するものは、絶滅のおそれのある野生生物の種の保存に関する法律及び希少野生動植物種保存基本方針により国が作成しているレッドリストと、法定ではありませんが、愛知県が作成しているレッドリストあいちがあります。  なお、市町レベルでレッドリストを作成しているところは、県内では名古屋市、岡崎市の2市であり、当市においては作成はしておりません。  絶滅のおそれのある野生生物の現状を的確に把握し、生物多様性の保全を推進するため、レッドリストの作成は、議員も今、お話がありましたように、有効であるというふうに考えておりますが、作成には多大な費用と労力、また、専門的な知見も必要なことから、県や専門家の方々から情報収集をしながら、今後、作成について研究をしてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。 ○副議長(柴山一生君) 久世議員。 ○9番(久世高裕君) 再質問します。  県や専門家のお力をかりながらということだったんですけども、ちょっと不安がありましたので、再質問するんですけども、今までこういった事業に関しては、中島池のビオトープの管理もそうですし、NPO法人に委託をしてきたという経緯があります。  ただ、一方で市のほうでは、環境に対する意識が希薄で、計画も期限切れがずっと放置されていたという状態でありました。だから、それで十分なのかなと思うんですね。だから、今までの委託のあり方で不十分だったという認識で共有できますでしょうか。  それ以上に多様な方に呼びかけをして、以前、エコアップリーダーという組織もありました。今も存続しているはずなんですけども、この後、吉田議員がそのあたりを追及されると思うんですけど、全くその市民の方々の活動というのが、ちょっと我々にも余り見えないような状況になってしまっているので、不十分だと思うんですけども、不十分だとお考えであれば、その上でどうするのか。新たに組織をつくるのか、そういった今後の展望についてはいかがでしょうか。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) それでは、再質問にお答えをいたしたいと思います。  現在、犬山市、当市の環境施策においては、調査等多くの業務を委託しているのは、特定非営利活動法人の犬山里山学研究所でございます。この研究所は、犬山市の環境保全活動の拠点施設である犬山里山学センターの管理を、平成18年度の開設時より受託しており、多くの市民ボランティアを育成しながら、法人独自でも里山の実態調査を含むさまざまな環境保全活動を実施をしていただいております。  犬山里山学センターにつきましては、今のところ順調に管理運営をしていただいておると認識をしてございますし、当センターが蓄積された犬山の自然環境の情報をもとに実施されます各種事業や環境学習など、自然保護活動も積極的に行われておるというふうに認識をしております。  加えまして、自然環境に関する業務を行う場合は、その地域の実情や情報、また継続した活動により蓄積された経験は不可欠でありますが、当該法人につきましては、それらの要素を兼ね備えているというふうに認識をしております。  したがいまして、犬山里山学センターとは、今後も各種自然に関する調査などを委託をしながら、順次、久世議員がおっしゃられたような施策に推進をしていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○副議長(柴山一生君) 久世議員。 ○9番(久世高裕君) 再々質問します。  しつこいようですけど、僕が今までのNPO法人への委託で不十分じゃないかということだったんですけども、適切に管理していると、答弁では。今後もそこでやっていくという答弁だったんで、僕はちょっといかんと思います。  再々質問でお聞きしたいことは1点です。  今まで、例えば、この山岡さんの市民フリースピーチの後にヒアリングを行わせていただきまして、山岡さんは学校の校長先生をされていて、非常に見識の豊かな方だったんですね。ある業界紙というか、「ため池の自然」という雑誌があって、そこに寄稿もされている。なかなかの論文なんです、これが。引用文献もしっかりしているし、経年で調査をしていて、この生物がここにはいたけど、例えばため池のコンクリート改修、耐震補強などでいなくなってしまったとか、お魚レスキューでいろいろ新池とかでやっていたけど、それもコンクリートで護岸工事をしたせいで絶滅しているということなんかも調査していて、このままじゃいかんだろうという意識が非常に強い方で、フリースピーチにも登壇されたんですね。今まで話されたのはごく一部だったんです。  そこで聞いた話というのは、僕にとっても非常に衝撃でして、いろいろと委託をしていたけど、市のほうは環境に対する意識が希薄であった状態、丸投げに近い状態だったと思います。市の中に環境政策に関するノウハウが全く蓄積されていない状態、これは否定できない現状だと思います。だったらどうするのかということなんですけども、今までNPO法人に委託をしてきて、適切に管理しているんでしょうか。山岡さんの論文を見ると、全くそうでないんですよ。  だから、こういう工事をしたら、こういう生物にとって危機的な状況が訪れるとか、こういう生物がいなくなってしまった、どうしようとかいう相談というのはあったんでしょうか。もしそれが市のほうが聞いていた上で握りつぶしていたということだったら、市の問題ですし、もし管理を委託していて、その情報が入ってこなければ、委託のその成果が不十分だということになる。そのどっちなんでしょうか。これによって取るべき対応が変わってくるんで、今までそういう情報提供がNPO法人からあったのかどうか、これについてお答えいただきたいと思います。 ○副議長(柴山一生君) 暫時休憩します。                午前10時14分 休憩                 再     開                午前10時15分 開議 ○副議長(柴山一生君) 再開いたします。  当局の答弁を求めます。  山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) いろんな例えばため池の護岸工事だとか、水路の整備だとかする場合に、そこの環境だとか生物にどういう影響があるのかと、まずそもそもそこに希少な動植物があるのかないのかとか、そういった情報をきちっと把握しているのかということも重要だと思うんですが、全ての工事に対して、じゃあ完璧に何かアドバイスがあったとか、調整できているかというと、場合によってはそうでなかったものもあったかもしれません。  私が一つ把握しているのは、八曽のキャンプ場のアクセス道を整備するときに、ネコギギの生息地だということで、それに配慮して護岸工事をしたと、工事の仕様を変えたというようなことはございましたけれども、じゃあ、それが全ての工事に全部専門家の意見が反映されているかというと、正直、完璧にやられているかどうかというのは、私も不安な点がありますので、今後はより一層、今回の議員のご指摘も踏まえて、そういった意識を持って施工に当たっていきたいというふうに思っております。  また、その際も、やはり幅広く意見を聞いていくことも重要だと思いますので、地元の専門家もそうですし、県だとか広くそういった専門的な知見のある方の意見を聴取できるように、これはちょっと努力をさせていただくということでご理解いただきたいと思います。 ○副議長(柴山一生君) 久世議員。 ○9番(久世高裕君) ありがとうございます。もし助言をいただいたというものが文書で残っていれば、提出をしていただきたいと思いますので、それを見て、また考えたいなと思います。行政文書だと思いますのでね、その意見を言ってたら。メールでもそうですし、それがあれば出していただきたいなと思います。  5件目の質問に移ります。アメニティ協会は1民間企業なのかというタイトルです。  アメニティ協会の負担金が290万円出ているということで、9月議会の決算の審議のときに問題提起をしました。負担金の中身は市で以前、外郭団体で市が協働でやっていたときにお金を出していた。部長職の方が今、いわゆる天下ってそこにいらっしゃるという状態、その分の人件費の負担だということでした。  そういった質疑をやっていたら、お手紙が届きまして、アメニティ協会の会長から、1民間企業であるのに、なぜ議会で取り扱うんだという旨のお手紙でございます。市の出しているお金なんで、何でいけないんだろうと思ったんですけども、もし1民間企業ということであれば、これはいかん問題が出てくるなということで、直ちに文書で質問を出させていただきました。5点ほど、6点かな、出させていただいたんですけども、これを出したのが9月25日ですね。返ってきたのが、今回の議会の通告期限が終わってしまった後の10月26日だったんです。だから、この場で聞かないといけなくなっちゃったんです。  本当はそれを全部調査した上で、核心を突く質問をしたかったんですけども、それができなくなってしまったんで、今、5つ、項目で質問を投げてあります。それについてお答えをいただきたいと思うんですけども、1つ目は、職員給与の負担と土地建物の無償提供、これを今されている状況です。答弁書には、これから透明性を高める観点から、そういったものについても検討したい、協議したいということが書かれているんですけども、だったら今までのアメニティ協会との関係というのは不透明だったのかということです。  2つ目は、もし1民間企業であれば、今5,200万円ほどの金額に及ぶ事業の全てが随意契約で発注されています。それがなぜ随意契約かというと、時価に対して著しく低い金額で受注がされているからということで、理由がこれまでの議会でも言われているんですけども、それはじゃあ、一民間企業に市が職員を送り込んで人件費を負担して、安い仕事だからとどんどん仕事を発注するというのは、ダンピングに当たるんじゃないかと、独占禁止法に定める不当廉売、いわゆるダンピングに当たるんじゃないかなということと、あと職員の方が部長職という責任者を担当部局の部長が、そこの団体、仕事の受注先に天下っている状況というのは、再就職のあっせんに関する規制に抵触するんじゃないかということを考えたんですけども、答弁書では、当たらないと否定されているだけで、根拠が書かれていない。その根拠は何かというのが2つ目の質問です。  最後のほうでアメニティ協会は市が入っている任意団体から、今年度1民間企業という形式的ではある、一般社団法人に変わりました。じゃあ、なぜ変わったんだというところで、経営健全化のために法人化したとあるんですけども、じゃあ、経営がどう健全でなかったのかということが3つ目の質問です。  透明性を高めたいということであれば、取るべき手段は僕は一つだと思います。議会への報告義務が発生する団体に対して、市が半分資本を入れるということです。それに加えて理事を送るということが最も透明性を高めるのに必要な施策になると思うんですけども、なぜそれをしないのか。もし先方のパブリックワークス、アメニティ協会、一般社団法人のほうがそれが嫌だということであれば、市が別に団体をつくったっていいわけです。そこにこだわる必要はないわけです、一民間企業であれば。なぜそれをしないのかというのが4つ目の質問です。  理事長から議会で議論するなというような手紙が送られてきたんですけども、法人化した理由のもう一つに、体制の強化と書いてあるんですね。体制の強化というのは、こういった公のチェックから逃れるための体制のことなのかと。だったら逆行しているじゃないかというのが5つ目の質問です。これも事前に一応質問は投げてあるんで、全部正確にお答えいただけるかどうかわかりませんけども、答弁をいただきたいと思います。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) ご質問にお答えします。  まず、1点目の職員給与の負担と土地建物の無償提供につきましては、質問に対する回答書に回答させていただきましたとおり、旧アメニティ協会の設立経緯等から実施してきたものであります。現在のアメニティ協会は利潤を追求しない非営利型一般社団法人として、その経験やノウハウを生かして、安価かつ安定的に公共施設管理を実施しており、地方自治法に規定された最小の経費で最大の効果を上げるために、市として公共施設の維持管理コストを縮減するという公益性上の必要性に照らして必要な支援を行ったものであり、不透明ではありません。しかしながら、負担のあり方については、議会や監査委員からの指摘等もあることから、今後、検討して、より透明性を高めていきたいと考えています。  2点目については、不当廉売とは、正当な理由がなく、原価を著しく下回る安い価格で供給することで、他の事業者の事業活動を困難にするおそれがあるものでありますが、アメニティ協会については、適正に運営ができる価格で受注しており、不当廉売には当たらないと考えております。  また、再就職による依頼等の規制については、アメニティ協会の職員からのあっせん等の働きかけはありません。これらの事実に基づき、それぞれ独占禁止法及び地方公務員法に照らし合わせ、専門家の意見を受けた上で判断をしています。  3点目の経営が健全ではなかったのかについては、今までの経営についても定期的に理事会で審議しており、健全に行われております。市としては、今回の一般社団法人後は、アメニティ協会がさらに健全経営を目指すものと期待しているところであります。  4点目のアメニティ協会の体制に対する市のかかわりについて、今回の一般社団法人化は、他の外郭団体と同様に、その独立性や自助努力を高める観点から進められたものであり、市からアメニティ協会への資本投入や別組織の設立、直営による管理への移行の考えはなく、市職員が理事になることは、現時点では考えておりません。しかしながら、当然、今後も市公共施設等の適正管理を継続的に実施していただく必要があり、経営状況等の報告は求めていきます。  5点目の理事長から久世議員への申し入れについては、市に対しては事前に一切の報告がなく、その真意は判断できませんが、今回の一般社団法人化については、先ほども答弁させていただきましたとおり、市としての外郭団体の独立性と自助努力を高めていく必要性があるとの方針に基づき、アメニティ協会と協議を進めたものです。  いずれにしましても、アメニティ協会は市の重要なパートナーである以上、今後も議会での議論は必要なものと認識しております。 ○副議長(柴山一生君) 久世議員。 ○9番(久世高裕君) 再質問します。  まず、1点目は、市の重要なパートナーという答弁があったんですけど、これは市長か副市長でお答えいただければと思うんですけど、どういう意味なんですかね、重要なパートナーという、そういう定義があるんですかね、市の中に。こういう団体は市の重要なパートナーだから、特別に優遇すると、随意契約で発注すると。  外郭団体という言葉も今答弁に出てきたんですけど、当市の外郭団体という言葉の定義、以前からずうっと確認しているけど、まだ決まっていないはずですよね。だから、本来、外郭団体というのは、例えば資本が25%によって監査義務が出ると。監査する権限が発生するということなのか、50%で議会の報告義務というのが出てくるとか、そういった定義を決めた上で言葉を使っていただきたいんですけど、もう今の答弁で資本を投入していなくても外郭団体という言葉になっちゃったんで、これ答弁で残りますからね、だから、余り安易にそういう答弁をしていただきたくなかったんですけど、外郭団体という定義は、もうそれで決定でいいんですかね。  だから、本当はそういうのをしっかり整理した上で答弁しなきゃだめなんですよ。副市長は今までそれを避けてきたと思います。だから、市と密接な関係にあるという言葉を使ったり、そういった言葉を使ってきたんですけど、今、外郭団体って使っちゃったから、それという定義でいいんですかね、もう。資本の投入とかにかかわりなく、今までの経緯で市とおつき合いがあって、何となく密接な関係だということで、今は社団法人だけども、外郭団体なんだということでいいんですかね。これが1点目です。  あともう一つは、著しく低額で仕事ができるからと、安定的にやれるから、随意契約だったということなんですけども、じゃあ、ほかにそういう団体があったらどうなんだと、入札かけなきゃいけないですよね。原則入札という義務があるはずです。だけど、今、ほかの団体でできるかどうかという可能性が出てこなかったんですけど、これを調べたら、平成23年の12月定例会で質問があって、その答えの中で、「例えば除草や剪定、清掃など、民間事業者やシルバー人材センターでも請け負いがされており」という言葉がありました。随意契約の条件に合わないケースも出てきているという答弁も以前あったんですね。だけど、今全くそういうことがないというような答弁に変わっちゃっているわけです。  だから、本来、そういう経緯の中で、経営健全化を図る、透明性を高めるということで改革が行われるはずだったのが、逆行しているじゃないですか、これだったら。もうアメニティしか仕事が発注できないから、そこに随意契約で流し続けるんだと。職員の人件費も負担する、1民間企業だけども、土地建物も無償で提供する、こんなん絶対おかしいですよ。だから、入札にはかけるべきだと思いますけども、いかがでしょうかね。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  小澤副市長。    〔副市長 小澤君登壇〕 ○副市長(小澤正司君) まず、2点いただきましたので、1点目の外郭団体の定義は何かという部分については、正直言って今回の答弁書は私もチェックをした上での部長の発言ですが、議員から改めてどうなんだと言われれば、正直言って私も足もとがぐらついていると。ですから、正直に申し上げると、これはもう一回、私のほうで再度整理させていただくということであります。  2点目の入札にかけたらどうだということですが、随意契約で行かせていただきたいと思っております。その理由としては、私ども、少し時間がたってしまいましたが、平成24年に私が部長時代に、実はアメニティ協会のあり方については、一回検証をしております。そのときに、その価格についてどうなんだという部分については、同じ業務を民間事業者から全て見積書を取った上で、安価であるということを確認した上で、それを続けているものであります。ただし、それからまた時間がたっておりますので、これはまた一度機会があれば、再度確認をしなきゃいけませんが、いずれにしろ、民間よりも安いということは、そのときに確認をしているものであります。  3点目に、今の件について言えば、さらに民間事業者では受け手がないというものもありました。例えば、公園等のトイレの清掃業務について、定期的にお正月でもやっていただけるような、あの価格でやっていただける業者はないと。さらに、非常に仕事は丁寧であると。それは、今、アメニティ協会で働いている従業員の皆さんが、自分たちも公共の中で仕事をしているんだという強い意識、高い意識で今働いていただいているのが、そこからのあらわれだと思っておりますし、また、そういった方々のためにも、いつまでも実態が不明確な任意団体のままに置いておくよりも、きちんとした法人格を持たせるべきであるというふうに思っております。  林理事長が、民間団体であると言ったのは、多分、一般社団法人ではありますが、資本的に独立しているからという意味で使ったというふうに思っておりますが、私は単なる株式会社等の民間企業ではなく、一般社団法人としての公益性を持った団体だと判断しております。 ○副議長(柴山一生君) 久世議員。 ○9番(久世高裕君) 最後に、再々質問で確認だけさせていただきたいと思います。  随意契約で行くんだということで、ほかの業者ではできないと、見積もりを取ったけどもということだったけど、シルバー人材センターに取っているんですかね。ほかの一般社団法人にも取っているんですかね。取ってないと思うんですけども。  理事長の手紙には民間企業と書いてあったんで、民間団体とは書いてないんですよ。だから、そのあたりも混同されている。だから、そのあたりで曖昧なまま進んでしまっているというのが現状。  もし仮に、僕が住民監査請求、住民訴訟を行って、これが違法な行為だということが認定されたら、誰の責任になるんだということを今はっきりさせておきたい。これが副市長なのか市長なのか、誰の責任でしょうか。
    ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  小澤副市長。    〔副市長 小澤君登壇〕 ○副市長(小澤正司君) お答えいたします。  私がやった平成22年だと思いますが、その検証のときに、業務についてシルバー人材センターでは請け負うことができないかということについて、シルバー人材センター側とも協議をしております。ただし、シルバー人材センターは、一人一人の個人の最終的には請け負いになりますので、例えば公園の管理等について、継続的にやるということは難しいと、またそういった一つの事業体としての組織ではないので困難であると、そういった答えをいただいております。既にシルバー人材センターとは私は当然そのことも踏まえて、当時検証をしております。  じゃあ、このことについて誰が責任をとるのか、はっきり申し上げます。私が責任をとります。なぜならば、このアメニティ協会について、そのときにアメニティのまま進めるのか、どうするのかという検証を私が部長時代に既にしたわけであります。した中で、私は残すべきだという判断をし、そして、それを当時の市長にも認めていただき、さらに、その中でいつまでも任意団体でおくことについての不適正、すなわち任意団体に随意契約すること自体がいかがなものかということ、さらに、そこで働いている多くの皆さんにも申しわけないと。暑いさなかでも汗をかいて黙々と働いている方に、こんな状態でいいのかという気持ちがありましたので、残す以上はきちんとした法人化の道を歩ませるべきだというふうに私が判断し、そのように進めたものでありますので、何かあれば、いつでも私が責任をとります。  以上です。 ○副議長(柴山一生君) 9番 久世高裕議員の質問は終わりました。  お諮りいたします。午前中の会議はこれをもって打ち切り、午後1時まで休憩いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。    〔「異議なし」の声起こる〕 ○副議長(柴山一生君) 異議なしと認め、さよう決しました。  午後1時まで休憩いたします。                午前11時34分 休憩                 再     開                午後1時00分 開議 ○副議長(柴山一生君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  一般質問を続行いたします。  10番 吉田鋭夫議員。 ○10番(吉田鋭夫君) 10番、清風会の吉田鋭夫でございます。一般質問の最後となりますが、通告の3件につきましてよろしくお願いいたします。  まず、最初の1番につきまして、観光についてということで、先日の市民フリースピーチで、後ろの傍聴にみえてますけども、長谷川竜司さんが都市データパック等も含めたいろんなデータをもとに犬山市の観光という部分で発言をされておりますが、それも受けながら質問をさせていただきます。  名鉄犬山ホテルの改築がずっと前から話になっていましたが、先日、正式に全面建て替えで来年の8月31日で閉館ということが正式に発表されました。イギリスのインターコンチネンタルホテルズグループのホテルインディゴ犬山有楽苑として2021年の開業予定になるそうですが、新しいものが生まれることはすばらしいことかもしれませんが、あるべきものがなくなってしまうということは、我々犬山市民にとっても、ここ10年の間、いろんな形で使ったホテルでございますので、お城と同じようにすばらしい存在でございましたが、本当、なくなるということは寂しい話でございますが、それに伴いまして、いろんなことが予想されますが、まだまだ気づいていない、わかっていない市民の方もいると思いますので、閉館に伴う影響につきまして、市役所のほうでお答えのほうをよろしくお願いします。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) それでは、ご質問にお答えをいたします。  さきの9月議会で柴田議員のご質問でもお答えをいたしましたとおり、名鉄犬山ホテルの閉館は、観光地犬山にとりまして大きな影響があることは十分認識をいたしております。繰り返しとなりますが、同ホテルは来年8月末に閉館され、2021年には新たに外資系のホテルとして再開業する予定であると聞いておりますが、それまでの間は観光客数全体に対しても大きな影響を及ぼすものと考えております。  現在、同ホテルでは、宿泊のみならず、レストランでのランチ利用、宴会場、温泉利用など、さまざまな需要があります。閉館すると、市内ではこうしたニーズをほかの施設で受け入れることが難しいため、旅行会社が団体客向けに造成する商品の減少も想定されております。加えまして、うかい観覧がセットとなった宿泊プランも今後なくなる可能性があり、木曽川うかいの観覧者数にも影響が及ぶと懸念をしております。  以上でございます。 ○副議長(柴山一生君) 吉田議員。 ○10番(吉田鋭夫君) 先日、ホテルの塚原支配人と市長をはじめ関係者のほうでいろんな話を聞きましたけども、本当に切実ないろんな部分で観光客は減るということも、いろんな分野のほうから見ても、確実な部分があると思いますし、名鉄犬山ホテルそのものが名鉄本体ではなくて、東京や大阪の営業所で犬山の宣伝も随分していただいたことも改めて認識させていただきました。  先ほどの中にあったように、とにかく減るわけですね、いろんな意味で。それに対して絶好調の犬山の観光でございますけれども、減少することにつきまして、よくはないわけですので、どう対策をとるかについて、現時点の話でありましたらお聞かせください。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えをいたします。  名鉄犬山ホテルの閉館による観光客数全体への影響は、先ほども申し上げましたように非常に大きいと考えておりますが、本市の観光に対する大きなチャンスにもなるというふうに考えております。  例えば、これまで観光施策構築に用いる指標として、犬山城の登閣者数など、観光施設の入れ込み客数で判断しておりましたが、これに加えまして、観光客1人当たりの消費額など、観光が地域にもたらす効果についても、今後、検証していく必要があると考えております。  また、先ほども述べましたとおり、2021年に外資系のホテルが開業することにより、外国人観光客の増加が見込まれますので、観光地としてのホスピタリティー、おもてなしでございますが、をさらに醸成していく必要があるというふうに考えております。こうしたことも含めて、今後は戦略的かつ計画的な観光施策を進めていく必要があります。  一方、ホテルの閉館時期が決定していることから、早急にさまざまな対策を講じる必要があると認識をしております。その一つといたしまして、本市には世界かんがい施設遺産である入鹿池や大縣神社、青塚古墳などの歴史的資産、ヒトツバタゴや紅葉といった季節に応じた自然資源等、観光地としての魅力を高める要素が、市内各地域に潜在しておりますので、これらをつなぎ合わせるなど、新たな価値を生む観光コンテンツづくりの検討も進めてまいります。  また、木曽川観光株式会社と連携し、昼うかいの強化を図ってまいりたいと考えております。例えば、昼うかいと観光コンテンツを連携させた新たな商品の造成や営業戦略として市内外の企業などに対する営業活動の展開などの取り組みを検討してまいります。  加えまして、本市の観光振興の重要なパートナーであります名古屋鉄道との連携強化をさらに図り、官民連携のもと、喫緊の課題に対応してまいりしたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○副議長(柴山一生君) 吉田議員。 ○10番(吉田鋭夫君) 3点目に入りますけれども、久世議員の指摘で観光戦略会議というものがまだまだ開催されていないという話でございましたが、ここに来て、先ほどから真剣に取り組まなければならない状況になりまして、今までどおりでない形の戦略をどう練るかという部分の必要性が迫っているわけですけども、官公庁は16年に観光立国戦略という部分で発表しております。その実行推進会議というのも随分回数を重ねて開かれております。県も愛知観光戦略の平成28年から平成32年版に変更されております。犬山市におきましても、総合戦略で訪れたいまち、訪れたい人がふえる、都市マスタープランのほうでは、観光交流とまちづくりという部分で、本当に新たな観光戦略をやるべき時だという部分がいろいろと言われておりますが、どんな形でこの観光戦略会議をしていくのか。観光客の質が変わる可能性も十分あるわけですので、その辺も含めてピンチをチャンスに変えるという言葉は簡単ですけれども、どういう戦略を練っていくか、観光戦略会議の見通しについてお尋ねいたします。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  江口経営部長。    〔経営部長 江口君登壇〕 ○経営部長江口俊也君) それでは、ご質問にお答えしたいと思います。  観光戦略会議につきましては、当初、市の観光に携わるさまざまな方々にご参画をいただきまして、専門家の助言を受けながら、懇談会のような形で広く意見を伺う場として予定をしておりまして、アドバイザーの選定などについて関係課や観光協会との打ち合わせを行うなどの準備を進めていました。  その中で、先ほど来ご質問をいただいておりますけれども、名鉄犬山ホテルの再開発計画が発表されました。名鉄犬山ホテルの建て替えは、将来的にはもう予想はされておりましたけれど、リニューアル後の運営が外資系ホテルに移るということは、いささかちょっと想定外でございました。ホテル閉館に伴う団体客の減少や、外資系ホテルの外国人観光客重視の戦略によるインバウンド需要の増加など、今後数年間の間に大幅な変化が予想されます。これは今、吉田議員が言われたとおりだというふうに思っております。  当市の観光のあり方そのものを変えるほどの大きな変革期を迎えることとなり、まずは早急にホテル閉館による影響への対策を講じなければならないということで、先ほど経済環境部長が答弁をさせていただいたとおりでございます。  これも先ほどの答弁にありましたけれども、一方で世界的なホテルグループの進出はチャンスでもあります。そのチャンスを生かして、世界に通用する観光地へと飛躍するには、グローバル、大きな視点に立って、10年先、20年先を見据えて、骨太の法人としての観光戦略を定めまして、その戦略に従って本物志向でグレードアップをし、観光地としてのブランド化を図っていく、そういうことが重要だというふうに考えております。  そこで、これまでの施策の延長線上で観光戦略を検討していくということではなく、もう一段階上の高いクオリティーを求めるべきと判断をしまして、観光戦略会議の方針について軌道修正をすることといたしました。会議のあり方については、現在検討を進めているところでございますが、まずはインバウンドへの対応、観光の基幹産業化といった当市の抱える課題を整理し、観光動態調査など、必要な調査を行って、観光の現状と将来の予測についてしっかり分析をしていきたいというふうに考えております。その上で対象を明確にして、各分野の専門家から意見を伺いながら、観光戦略を策定し、新たな価値やマーケットの創造などのアクションにつなげるため、観光戦略会議を附属機関として設置する方向で検討しています。条例改正や予算計上などを含め、できるだけ早急に検討を進め、遅くとも来年度の早い時期には開催したいと考えております。  また、単に観光戦略をつくるだけではなく、実際に観光に携わっている方々と一緒になって、市の観光の未来を考え、実践していくような場も設定することで、観光のまちづくりにおける担い手の育成についても取り組んでいきたいというふうに考えています。  以上でございます。 ○副議長(柴山一生君) 吉田議員。 ○10番(吉田鋭夫君) 答弁にありましたように、いろんなこと、これからまだ多くの声を聞きながら、専門家の声を聞きながらやっていくという段階の部分は、逆によかったかなと思いながら、どういう会議をどういうメンバーでどういうふうに進んでいくかというところについて、本当に多くの専門家というのもいろんな分野の専門家がありますので、どうしていくかというのも、より多くの意見を聞きながらやっていくわけですけども、前回の柴田議員の発言の中で、地域通訳案内士というのがありましたが、あっさりとやらないというような話でございましたが、状況は変わってくるので、答弁も変わるかなという期待やら、いろいろと戦略会議をするにも、予算等が必要になってくると思いますので、先ほどの専門家というのも含めると、ずっと以前から言っております日本版のDMOの部分をどう取り組んでいくか。幸い犬山の観光協会やら商工会議所やら、いろんな部分、連携は全部とれておりますので、その辺も含めた形で、この戦略会議というものプラス、それをどう実行していくかという部分のところを大いに期待しながらいきたいと思います。  それでは、2番目に参ります。山田市長になってからというか、それまでは農業にかかわりながら、いろんな質問をしても、正直言って冷たい返事ばっかりもらっておりましたけども、本当に変わったなという雰囲気で思っております。  全国的にも日本の農業というものが抱える問題はたくさんありまして、後継者不足の問題やら耕作放棄地の問題など、本当に悩ましい問題ばかりでございます。犬山市としても市としての農業政策もそれなりに動いているという部分で評価したいと思いながら、農地バンクの件やら、担い手の若い人たちへの手厚い指導という部分も含めて、担当者の方たちに感謝をしながら、最近はシルバー人材センターのトマトも含めていろんな分野で頑張ってみえますが、犬山の農産物と言えば桃でございます。後藤議員も最近桃に取り組んでみえておりまして、熱心に研究やら実践をされているんでございますが、今回、モモサポーター制度につきまして、それなりの年数がたってきたわけですけれども、やめられる、やめたい、できないというような桃の農家もそれなりに直面していろんな話を聞いているわけですけども、このサポーター制度について、現状の状況をお知らせください。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えをいたします。  当市では、毎年、犬山市果樹園芸組合連合会事業として、モモ栽培サポーター養成講座を開催をしております。この養成講座は、愛知県農業改良普及課職員に講師を依頼し、栽培管理に関することを学ぶとともに、実習を通じて栽培技術の習得を図るもので、平成24年から開催をしております。受講者数は、平成28年度・8名、平成29年度・6名、今年度は8名が受講をしております。  この養成講座を受講終了した方々により、平成28年4月には桃生産者の栽培支援を行うことを目的とした犬山モモ栽培サポータークラブが結成されております。このサポータークラブには、現在、20名の方が所属いただいており、平成30年度は市内6軒の桃農家に対して、14名のサポーターが活動をしております。栽培支援はボランティアで行っており、人手が必要な袋がけや高所での作業を伴う選定など、高齢農家が困難な作業をサポーターが担うことで、安定的な桃の生産に寄与する活動であると認識をいたしております。  今後も養成講座の継続実施を支援するとともに、サポータークラブの活動の周知や生産者のニーズの把握、サポーターと生産者のマッチングを行うなど、生産者の支援を推進してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○副議長(柴山一生君) 吉田議員。 ○10番(吉田鋭夫君) 桃のサポーターの絡みところは順調に育っているなという雰囲気でお伺いしましたが、ぜいたくな話をさせていただきます。楽田の二の宮みかんというのは非常においしく、甘いみかんでしたけれども、この前の台風やらいろんな面でやめていかれる方が随分ふえている状況でございます。そんな意味で、モモサポーターの次はみかんに取り組んではどうかという話でございます。  本当に収穫の手間だとか、運搬は大変だと思いますけども、仲間がおれば、オタスケマンがおればやれる人も出てくるだろうし、後継者の人たちも、若いうちなら体力もありますので、できる分もあります。いろんな人、もうみかん山ほかってあるわという雰囲気の状況ですので、これも一つ大変かもしれませんが、きっかけづくりの意味で、何らかの制度があると、犬山の農家の人たちも含めた特産物の部分も含めていいのかなと思いながら、提案させていただきます。  さらには、この際、ついでに、米づくりにつきましても、今は稲刈りが皆さんは終わって、私はまだ終わっていませんが、そこでも収穫時に本当に人手が要るときに、親戚、家族が集まってやってもらえないところもあります。大型農業で機械だけでざあっとやれる、そうでない人たちもいますので、ちょっとしたトラクターの運搬の代行だとか、ちょっとした機械の作業のサポートのレベルでもいいから、オタスケマンがいると助かるなという人の声も随分聞いております。橋爪ではそんなようなものを町内で募ってやっている農家の方もおみえになります。  調べてみますと、社会福祉協議会のボランティアグループの名簿には、福祉とか地域活動、環境保全、教育、文化、スポーツ、国際交流、防災で、148グループ、4,672人の人がボランティア協会のところに名簿に載っております。いろんな団体さん、いろんな取り組みをしている部分の中で、農業分野はないなと思いながら、これをつくるような呼びかけをすると、奇特な方があらわれるんじゃないかなと思っております。このきっかけづくりをしてほしいなという気持ちと、先ほどボランティアという言葉がありましたけれども、生産活動で商品として販売も出てくるもんで、その辺で単なるボランティアで行かない部分もあるので、そこもちょっと制度の中で考えていかなきゃいけないという部分も出てくることも含めながら、桃について、みかんやら農業収穫サポーターというものの提案についてどう思われるか答弁をお願いします。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えをいたします。  まず、直近のデータではございますが、平成27年の農林業センサスでは、市内の農業就業人口のうち、65歳以上が75%となっており、高齢農家が大きな割合を占めております。  議員ご質問のみかん農家について、市で把握している状況といたしましては、主に今言われました二の宮でございますけど、楽田地区で栽培が行われており、JA愛知北のデータでは、十数名の方が生産をなさっていらっしゃいます。  みかん栽培は平地だけではなく、斜面や高所での作業など、高齢者の方にとって非常に負荷のかかることは認識をいたしております。また、米作、米づくりにつきましても、肥料や収穫した米の運搬をはじめ、人手が必要な作業もあり、みかん栽培同様、高齢者に負荷のかかることは認識をいたしております。  先般、吉田議員も米を運んで腰が痛いということをおっしゃっていらっしゃいましたけど、そういうようなこともございますし、みかん農家や米農家の負荷を軽減できるよう、また、とりわけ高齢農家の作業支援ができるようなボランティアなどの仕組みづくりを今後検討してまいりたいというように考えております。  以上でございます。 ○副議長(柴山一生君) 吉田議員。 ○10番(吉田鋭夫君) 私も67歳で、完全に高齢者扱いになっておりますので、若者の支援なくしては米づくりができていない状況ですので、みかんも含めていろんなところの元気な年寄りプラスやる気のある若者のサポーター制度があるといいなとつくづく思いますので、よろしくお願いします。  3点目に入ります。これまた市民フリースピーチの山岡さんの質問の関係でさせていただきますが、環境問題につきましては、さまざまな分野でいっぱいあるわけですけども、人類が豊かさを求めた、便利さを求めた結果による多大な環境負荷が原因で、いろんなことが起きている今日でございます。現代社会のあり方そのものを持続可能なものにするための遠隔というものを我々は考えなければならない状況にあります。  まず、あっさり聞きますけども、市の環境課の業務内容というものを、すごい広い分野があると思うんですけども、所管する内容について、扱っているところについてお尋ねいたします。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えをいたします。  市の環境に関する業務については、経済環境部環境課で所管をしており、事務分掌規則では33の項目が規定をされております。規定されている業務を大きく分類いたしますと、廃棄物に関すること、地球温暖化防止に関すること、公害などに関すること、自然保護に関することとなります。  それぞれの業務の主な内容といたしましては、廃棄物に関することとして、ごみの減量推進、一般廃棄物の収集や処理、産業廃棄物の保管規制、リサイクル推進、し尿処理、不法投棄対策、都市美化センターや最終処分場の運営管理、ごみ処理関連の一部事務組合との連絡調整、浄化槽関連業務、屋外燃焼行為、いわゆる野焼き対策、災害廃棄物の処理などで、続いて地球温暖化防止に関することにつきましては、再生可能エネルギーの推進、省エネ啓発、公共施設の温室効果ガス排出削減などの業務を、公害等に関することのうち、県の所管する大気、水質、土壌に関しては、県との連携で対応を行い、騒音、振動、悪臭に関しては、市が主体的に対応を行っております。  また、空き地などで雑草が繁茂し、近隣の生活環境に影響を与える場合の相談対応についても、環境課で行っております。  最後に、自然保護に関することにつきましては、里山学センターの管理運営、環境学習などの啓発事業、生物調査、外来種の駆除や啓発等の業務を行っております。  以上でございます。 ○副議長(柴山一生君) 吉田議員。 ○10番(吉田鋭夫君) 大変な分野が広く、なかなかきのうの岡議員の質問じゃないですけども、職員はなかなか休暇も取れない大変さかなと思いながらも、あえて質問させていただきますが、②のところですが、環境フェアにつきまして、ことしの産業振興祭で一つのテントのブースの中で環境フェアということで一生懸命やってみえましたけども、以前はもっといろんな意味の取り組みがされていたと思うんですが、年々何か縮小されているような感じがするわけですね。環境フェアの開催そのものの目的を考えれば、多くの市民の方たちに環境問題をどう捉えていただくかという啓蒙的なイベントかと思うんですけども、なぜかだんだんと大変なんだろうけども、しょぼんでしまっている感じがするわけですけれども、その辺につきまして、経過やら現状やら、今後について、これでいいのかという思いを持った市民の方も随分おみえになりますので、その辺の方向も含めた答弁をお願いいたします。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。
     永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えをいたします。  環境フェアは、平成14年度から開催しており、市民の皆さんに対して環境問題を身近に感じていただき、また、考えていただく機会として、環境に配慮した企業活動や製品のPRなどの場として開催をしております。  毎回、場所や内容などを変えながら開催しており、直近の平成27年度、平成28年度は、市役所の1階ロビーで、平成29年度からはより幅広く、多くの方へ環境に関する情報を発信していくため、犬山市産業振興祭に、今議員が言われましたいぬやま環境フェアとしてブース出展をしております。  今年度は10月に実施し、具体的な取り組みといたしましては、地球温暖化に関するパネルやエコグッズなどの展示、家庭でできる省エネ紹介、緑化推進のための苗木配布、緑のカーテンコンテストの表彰式やリサイクル、リユースを推進するわん丸リサイクル小屋を実施をいたしました。  今後は、現在、改訂作業を進めております環境基本計画においても、環境フェアを明確に位置づけるとともに、市の環境施策と連動したフェアが開催できるよう、研究を進めてまいりたいというように考えております。  以上でございます。 ○副議長(柴山一生君) 吉田議員。 ○10番(吉田鋭夫君) 本当によその市町へ行きますと、企業の出展ブースも随分ありまして、市民の方たちはいろんな体験を交えながら、環境の学習をされている部分も随分、犬山でもかつてやっておりましたけども、そういう部分が何もなくなってしまって残念だなという、それをどう比較するかというのも大変かと思うんですけども、先ほどのボランティアのグループの中に環境問題を取り扱うところも何グループかあって、人がいるわけですので、その辺も含めて市役所の人の負担も大変ですけども、より多くの市民たちとどう取り組んでいくかという知恵も出しながらいくといいのかなということを思います。  3番目に入りますが、先ほどの久世議員の中でレッドデータの話がありましたが、これも先ほど県の環境審議会のメンバーでもある山岡さんの話を受けまして質問させていただきますが、生物の多様性の問題で、希少動植物の件、私の話ですけども、12~3年前、町会長をやっていたころに、善師野の軍事工場の洞の中のコウモリの件で、塞ぐとか塞がんとかという話で、随分やったことを思い出しながら、絶滅危惧種の保全に頑張っている人たちが随分いるなということも感じました。  今回、ウシモツゴということで取り上げさせていただきます。多分、これも自然がしっかり残っております城東地区のため池が対象かなと思いながら質問させていただきますけども、世界で日本の東海3県のごく一部しかいない希少な淡水魚ということで、県も指定希少野生動植物種として、2010年に指定した7種のうちの唯一の淡水魚ということであります。  さらに、犬山市の基本計画の宣言7の基本施策23の展開方向2に、ウシモツゴという言葉もちゃんと出ておりまして、有名なものなんだなということを改めて認識しましたが、これにつきまして、保護の現状につきまして、とりあえず答弁をお願いします。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えをいたします。  ウシモツゴはレッドデータブックあいちによりますと、県内では5カ所程度のため池でのみ生息が確認されており、環境省レッドリスト及びレッドリストあいち2015において、絶滅危惧種に指定されております。犬山市においても、平成8年ごろに生息が確認されておりますが、現在、野生種は絶滅しているとの記述であります。  野生種の絶滅理由といたしましては、犬山での生息情報が特定され、マニアによる乱獲とブルーギルなどの外来種からの食害によるものと考えられております。  犬山市のウシモツゴは、日本モンキーセンターで系統保存されているものと、当初発見されたため池から移動させた個体が繁殖したものが生息をしております。現在、ウシモツゴの保護につきましては、犬山市と小牧市、春日井市、瀬戸市の行政や環境関連団体などで構成する尾張北部生態系ネットワーク協議会の事業として、ウシモツゴをはじめとする希少種が生息できる環境づくりをあいち森と緑づくり税を活用し、進めております。  また、ウシモツゴの現在の生息状況につきましては、今年5月に調査を実施したところ、生息確認はとれており、今後は今申し上げました協議会を含め、関係者とも連携を図りながら、保全方法などについて研究をしてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○副議長(柴山一生君) 吉田議員。 ○10番(吉田鋭夫君) 今の答弁を聞いておると、ちゃんとやっているような雰囲気でございますが、この前の山岡さんとの話は、県との話をちょっと改めて聞きますが、県は早急に保護対策会議を開くように申し入れたという部分で、なかなかいい返事が来てないと。生息している5市町村で、保護に取り組んでいないのは犬山市だけという指摘もあるようでございます。  先ほどの委託どうのこうのというNPOの部分がありまして、行政がどこまで把握しながら、指導しながら、その部分を取り扱っているかという、この辺、若干食い違いのような雰囲気もございますので、その経緯について正しい情報を確認したいと思いますが、答弁よろしくお願いします。 ○副議長(柴山一生君) 当局の答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) それでは、再質問にお答えをしたいと思います。  平成27年、県から市に対して、ウシモツゴに関する打ち合わせの依頼がありましたが、ウシモツゴの保護に関しては、NPO法人犬山里山学研究所が、犬山市を含め関係機関を構成員としたウシモツゴ保護増殖会議を設立して、情報交換を実施していたことから、まずはNPO法人に対して、県の意向を直接説明してもらうよう返答した経緯がございます。  NPO法人は、ウシモツゴ保護増殖会議の中で、保護などについての協議を予定していましたが、結果として会議の開催に至らなかったというふうに聞いております。  今後につきましては、先ほど答弁させていただきました近隣自治体と関係機関で構成される尾張北部生態系ネットワーク協議会での積極的な協議を進めるとともに、必要に応じてウシモツゴ保護増殖会議でも協議が行われるよう、NPO法人に働きかけるなど、関係機関と連携して、保護が推進されるよう努めてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○副議長(柴山一生君) 吉田議員。 ○10番(吉田鋭夫君) NPOとの関係というのは、いろんな部分でクエスチョンを感じますが、山岡氏の資料をいろいろいただきましたけども、「希少な野生生物を行政と市民が協力して守りましょう」というサブタイトルがついておりました。さっきも言いましたけども、ボランティアグループの名簿では、環境保全関係は13グループ、402人いるわけですね。その中の名前を見ると、生き物探検部60人とか、エコアップリーダー有志グループがたくさんいます。そんな方たちとの連携、先ほどのNPOとの関係を含めて、どう行政は、全部抱えるのは大変ですので、その連携をいろんなネットワークの形で、一つのNPOに全面委託で、この状況にいろいろしているわけですので、そこも新たな展開という部分で、円滑な環境問題全体を捉えるネットワークづくりというのも、先ほどの話、環境基本計画のいわゆる実行の部分のところでいかに考えていくかというところを期待しながら、指摘しながらいきたいと思うわけですけども、いろんな意味で、よくなかったことの現状はどう変えていくかという部分でお願いしたいと思います。  以上で終わります。 ○副議長(柴山一生君) 10番 吉田鋭夫議員の質問は終わりました。  以上で、通告による一般質問は全て終了いたしました。  あす7日午前10時から本会議を再開いたしまして、議案に対する質疑を行います。           ******************** ○副議長(柴山一生君) 本日は、これをもって散会いたします。                午後1時39分 散会...