犬山市議会 > 2018-06-12 >
平成30年 6月定例会(第3日 6月12日)

ツイート シェア
  1. 犬山市議会 2018-06-12
    平成30年 6月定例会(第3日 6月12日)


    取得元: 犬山市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-27
    平成30年 6月定例会(第3日 6月12日)   平成30年6月            定 例 犬 山 市 議 会 会 議 録                              第3号 6月12日(火曜日) ────────────────────────────────────────── 〇議事日程 第3号 平成30年6月12日午前10時開議  第1 一般質問            ******************** 〇本日の会議に付した案件  日程第1 一般質問            ******************** 〇出席議員(20名)  1番  玉 置 幸 哉 君        11番  矢 幡 秀 則 君  2番  山 田 拓 司 君        12番  中 村 貴 文 君  3番  柴 田 浩 行 君        13番  岡     覚 君  4番  大 沢 秀 教 君        14番  水 野 正 光 君  5番  岡 村 千 里 君        15番  三 浦 知 里 君  6番  後 藤 幸 夫 君        16番  上 村 良 一 君
     7番  鈴 木 伸太郎 君        17番  ビアンキ  アンソニー 君  8番  市 橋 円 広 君        18番  柴 山 一 生 君  9番  久 世 高 裕 君        19番  稲 垣 民 夫 君  10番  吉 田 鋭 夫 君        20番  堀 江 正 栄 君            ******************** 〇欠席議員(なし)            ******************** 〇職務のため出席した事務局職員の職・氏名  事務局長兼議事課長 後 藤 年 明 君   議事課長補佐    粥 川 仁 也 君  統括主査      川 瀬 恵 子 君   主査補       長谷川 麻友美 君            ******************** 〇説明のため出席した者の職・氏名  市長        山 田 拓 郎 君   副市長       小 澤 正 司 君  教育長       滝     誠 君   経営部長      江 口 俊 也 君  市民部長兼防災監  中 村   誠 君   健康福祉部長    吉 野 正 根 君  都市整備部長    光 清   毅 君   経済環境部長    永 井 恵 三 君  教育部長      中 村 浩 三 君   子ども・子育て監  小 島 千 枝 君  消防長       石 田 雅 夫 君   企画広報課長    松 田 昇 平 君  総務課長      武 藤 裕一朗 君   地域安全課長    百 武 俊 一 君  長寿社会課長    吉 田 高 弘 君   健康推進課長    三 輪 雅 仁 君  都市計画課長    森 川 圭 二 君   都市計画課主幹   千 賀 敬 造 君  整備課長      高 橋 秀 成 君   環境課長       木   衛 君  産業課長      武 内 雅 洋 君   観光交流課長    新 原 達 也 君  学校教育課長    長 瀬 尚 美 君   学校教育課主幹   神 谷 勝 治 君  文化スポーツ課長  上 原 敬 正 君            ********************                 午前10時00分 開議 ○議長(ビアンキ アンソニー君) ただいまの出席議員は、20名であります。  定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。  議事日程に従いまして、会議を進めます。           ******************** △日程第1 一般質問 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。  4番 大沢秀教議員。 ○4番(大沢秀教君) おはようございます。4番、犬山市民クラブの大沢秀教でございます。通告に従いまして3件の一般質問を行わせていただきます。  まず、質問に入ります前に、市議会の一般質問で市当局の考えを問うということであると、本来なら余り個別具体の事例ではなくて、広く市政全般に当てはまる質問をすべきであろうというのは常に心がけているところでありますが、反しまして今議会の1件目は、余りにもピンポイントでの質問となってしまいます。というのを前置きではございますが、ちょっと関係各位にご理解、ご容赦をいただきまして、1件目の質問に入らせていただきたいと思います。  1件目であります。城東小中学校の通学路における通学環境の改善について質問をさせていただきます。  私も城東小学校、中学校の卒業生でありまして、私が通っているころ、何といいますか、田舎のほのぼのとした学校という風情がまだ残っていたんですれども、ただ、校舎の建て替えとかは、その当時に終わって、今も形はほぼそのまんまなんですけれども、今ではほぼ管内一のマンモス校に小学校もなっておりまして、通ってくる子どもたちも今では私の近所の子たちよりも大半が四季の丘、もえぎヶ丘、善師野の本当に遠くのほうから通ってきてくれる子どもたちによって大きな学校となっております。  ということで、通学の形態というのが昔とはまるっきり変わりました。本当に激変しております。通学環境の改善ということでありますので、改善してほしいポイントというのが、実は頭の中にあるわけなんですけれども、要旨3点目でばっちりその場所について質問をさせていただきますが、善師野清水の交差点であります。県道の御嵩犬山線、犬山駅から真っすぐ可児のほうに向かっていく道路、それと善師野西北野線がどんとぶつかっている交差点でありまして、県道と県道の交差点なんですけれども、通行量は通学時間帯ということで、通勤の時間帯でもありますので、大変多いんでありますが、先ほど申し上げたとおり、大変多くの子どもたちがこの交差点を通って学校に通学してまいりますので、信号をつけていただいたのが数年前でありますが、1信号で渡れる人数というのが限られておりまして、大変混雑するときには、後ろに長蛇の列ができているのが名物みたいになっています。一遍その現状を写真におさめようと思いまして、私も現場に行きました。そうすると、今ですと新緑で後ろの山々、田んぼなんかは非常に緑色がきれいで、そこに黄色い帽子が点々点々とありまして、そこに赤い名鉄電車が入ってくると、非常にきれいなんですね。もう名鉄のカレンダーにセールスしたいぐらいきれいな景色だなあと思うんですけれども、ただ、ここが自転車と歩行者、小学生の子たちが一緒に渡る橋がありまして、ここは軽トラの車両も通れないぐらいの幅の橋であります。ここが大渋滞すると。  ここで、要旨1点目の質問に入らせていただきますが、夏休み以降、城東中学校も部活の朝練がなくなるという事態がもう迫ってきております。ということで、毎朝、小学生と中学生の通学の時間帯が重なる、毎朝、毎朝それが繰り返されるという状況になろうかと思いますけれども、その夏休み以降の通学路における渋滞の予測ですね、これをどのように教育委員会は認識していらっしゃるかお答えいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  中村教育部長。    〔教育部長 中村君登壇〕 ○教育部長(中村浩三君) おはようございます。それでは、ご質問にお答えします。  9月以降は城東中学校の部活動の早朝練習がなくなります。中学生の登校時間が遅くなることによって、かなりの交通集中が起きることを予測しています。今までもテスト週間など、早朝練習がない日は、それに近い状況を経験しています。  この問題に対しては早朝練習の見直しを始めた昨年度当初から実地調査や聞き取り調査を繰り返して知恵を絞ってきましたが、小学生との交通集中を改善する解決策を検討中です。地域住民や保護者のご協力によって小学校と中学校のそれぞれの通学路の一部を変更し、通学路全体の大部分で小中学校の分離ができましたが、肝心な清水の交差点についても方法を検討しているところです。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 大沢議員。 ○4番(大沢秀教君) 肝心な清水の交差点の改善ですね、通行の改善を検討中ということでありましたが、確かに小学校も中学校もそれから教育委員会も、また関係の保護者、PTAの皆さんも大変そういう苦慮する気持ちというのは一緒でありますので、何とか打開策はないものかということで、いろんな案を出して解決を図っているところだという認識は同じであります。でありますが、何とかしないかんという状況なんですね。  先ほども申し上げましたとおり、この清水交差点、県道と県道がぶつかっている交差点、議長もよくご存じ、よく通られるところだというふうに思いますけれども、先ごろ、昨年度、見直されました都市計画マスタープランの城東地域の地域別構想の中で、通学環境の改善と安全性確保に向けた取り組みを検討しますというふうに記述がされております。  というところで、要旨2点目、3点目で、ハードの改修を伴わない改善策、それから、何ともならんで、これはハードの改修をしないといかんじゃないかと私は思うんですけども、その両面から質問をさせていただきたいと思います。  要旨2点目としまして、ハード整備を伴わない対策を行う考えがあるかということなんですけれども、城東中学校の登校時間、始業時間と言っちゃってもいいかどうかわかりませんけれども、この登校の時間を早めることで、小学校の登校の時間との時間差をつける、これもハード整備を伴わない改善策、それから、中学校の自転車通学の子を対象にしてというふうに考えますけれども、この県道の御嵩犬山線を横断する地点をどこか別のところにずらして、清水の交差点の渋滞を避けると、それが私が考え得るハード整備を伴わない改善策かなと思うんですけれども、その両面、お考えになって検討したことがあるか、どういう検討状況であるかお答えいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  中村教育部長。    〔教育部長 中村君登壇〕 ○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えします。  今のところルートを変えるか時間をずらすか、この2つしか方策はありません。ルートを変更するならば、四季の丘の交差点から集落の中を通行することが考えられますが、400台からの自転車が通行するにはアップダウンと道路の狭さが危険です。城東中学校は県が管理している清水交差点の東側の土手道の使用を一番願っています。何らかの理由で使用をとめられれば、対応策の選択肢が大幅に減ってしまいます。現在、城東中学校では9月以降、中学生への早めの登校を呼びかけ、補充学習や行事の準備などの時間に充てることを検討しています。  児童生徒の安心・安全はもちろんのこと、近隣住民への交通集中によるご心配を最小限に抑えるように考えてまいりますので、もうしばらくお時間がいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 大沢議員。 ○4番(大沢秀教君) 私も現場を承知しているだけに、なかなか本当に悩ましい問題だなというふうに思います。  朝練がなくなっても始業時間を早くするといっても、そうそう簡単にできん事情があるというのも、何となく想像はできますけれども、何とか改善策を図らないといかんのじゃないかなというのは、やはり心配としてずっと持ち続けています。  といいますのも、ふだん、きょうみたいないい天気の日だったらいいんですけれども、小学生の子たちが傘を差して、あそこの橋に並ぶということになりますと、どうしても横に自転車が通ろうとすると、1列にならないといけないんですね。そうすると、いつも2列で来ているところが後ろへどんどん伸びるし、雨が降ると小さい子たちの歩くのもなかなか遠い距離を歩いてこないといかんもんですから、おのずとスピードも落ちますし、そういったことで何とか改善策が図れんものかなと、悩ましいながらも何とかみんなで知恵を絞っていかないかんなというふうに思います。  要旨3点目でありますが、通学環境の改善と安全確保のために、この清水の交差点、善師野川をどこかでまたいで渡らなきゃいけないわけなんですけれども、先ほど申し上げましたように、現在、小学生の歩行者の列、それから、中学生の自転車の列、これが一つの狭い橋の上で、両方信号が青になるのを待って一斉に渡るという状況なんですけれども、もう一本、交差点にもう一本、自転車専用の橋をかけて、自転車と歩行者、この動線を分けたらどうだろうかという要望が、小学校のPTAから、恐らく今年度出ているというふうに思いますし、昨年からそういう話題が持ちきりでありました。橋を架けるというのは、そう簡単にできることじゃないというのは承知の上で、歩行者と自転車を分けて横断させるために、この清水の交差点に橋を新設する、そうしたお考えはないか。それが安全だというふうに私は思うんですけれども、どうお考えになるのか、ご答弁いただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) ご質問にお答えします。  ご質問の橋は、県が清水交差点の改良時に、既存でかかっていた橋を交差点形状に合わせる形で現在の位置に移設したものです。議員ご提案の現在の橋とは別に、自転車が善師野川を渡る橋を新設すれば、歩行者と自転車を分離することができ、混雑が緩和できます。  しかしながら、新たな橋の新設には、河川及び県道の交差点の協議、調整等はもとより、多額の費用もかかることから、整備するには相当の時間を要するものと想定されるため、現時点では実現が難しい状況ですので、ご理解ください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 大沢議員。 ○4番(大沢秀教君) 相当の時間を要するのでご理解くださいという、橋の設置に関してはゼロ回答なわけなんですけれども、ただ先ほども申し上げましたとおり、都市計画マスタープランには、この城東地域の地域課題といたしまして、若年ファミリー世帯が多い四季の丘等では、距離のある小中学校へ子どもたちが徒歩で通学しており、こうした通学環境の改善を図ることが必要です。  もう1個記述がありまして、子どもたちの通学時における安全性確保に向けた取り組みを検討します。2カ所、やはり地域の重要な課題という認識が、この都市計画マスタープランに盛り込まれています。というところで、もちろん行政、教育委員会、道路、いろんな行政が何もしていないということを申し上げるつもりはありませんけれども、やはりこういう地域課題として都市計画マスタープランに位置づけたこと、いたずらに年がたつのを待って、年がたてば実際、子どもたちの数は減っていくんです。それで解決したというのはやっぱり解決にならないと思いますので、やはりハード面、ソフト面、両方ともみんなで知恵を絞って改善を図っていきたいなと思いますし、ぜひ図っていただきたいと強く要望をいたしまして、1件目の質問を終わらせていただきます。  では、2件目、町内会の公民館、それから自治会会館等の整備を後押しする支援について質問をさせていただきます。  私、ある町内会の方から相談を受けました。現在の町内の公民館は、建物が老朽化していて、耐震性もないと。そう遠くない将来に建て替えをして整備をしていくという方針を町内会の総会で確認をしました。それはいいことじゃないですか。でもね、実際、建て替えに向かって動き出すと、いろいろ問題が出てくるなあと。といいますとどんな問題でしょうか。こんな感じでお話をしておりますと、現在建っております町内会公民館は、個人数名の連名で土地建物が登記されている。昔はそういう町内所有のものだということでも、そういう登記の仕方しかできなかったという認識であります。  今後は町内会として所有していくことを町内の総意で確認しまして、地縁団体としての登録手続、これをやられまして、これは完了いたしました。町内会や自治会は任意団体でありまして、こうした団体が所有する活動拠点施設の不動産登記は、これまでは個人名義で行うしか方法がなかったわけでありますが、そのために老朽化や耐震化のために建て替えをしたいけれども、個人名義で登記されていて、手続が非常に煩雑だという事例がこれまでであります。ですが、地方自治法の改正によりまして、住民自治組織認可地縁団体となることで、法人格を得られまして、団体名義で不動産登記することが可能となりました。私が相談を受けたというこの町内会も、そうした手続を経まして、地縁団体として認可を受けたわけであります。ここで一山越えました。  さあ、いよいよ建て替えに向けて動き出すという段になったわけでありますけれども、これまでも将来の建て替えに備えまして、町内会で積み立てを行ってきたわけでありますが、町内会の自己資金だけで早期に建て替えをするということは、財政的になかなか難しいと。そこで、融資を受けたいというふうにお考えなんです。融資を受けて建て替えをしたいと、そういう行動に移りたいと。今後も町内会で積み立てをするし、建て替えして、そうすれば、犬山市も手厚い補助でもって、その市の補助制度も使わせてもらえると、こんなプランを立てまして、資金計画を町内会なりに立てまして、市内のある金融機関に融資を受けようと相談に行ったそうでございます。そしたら、融資はできませんと突っぱねられた。そういう現実があるという相談でございます。  では、質問でございます。認可地縁団体に対して、整備資金が不足する場合、融資が受けられるための行政からの助言、それから先進事例の紹介をしてはどうか。また、ほかの自治体では、金融機関からの融資を行政が信用を取り次ぐという制度があるというふうに聞くわけですが、市として、この融資取次制度を創設する考えはないかお尋ねいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  中村市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 中村君登壇〕 ○市民部長兼防災監(中村 誠君) ご質問にお答えします。  現在、市では、町内会公民館、自治会会館の整備について、犬山市集会所等建設費補助制度により支援をしています。補助額につきましては、平成28年度に改正し、新築、改築の場合は事業費の3分の1、上限500万円に引き上げを行ったところでございます。しかしながら、新築、改築の場合には、多額の自己資金が必要なことも承知しております。  ご質問の地縁団体への融資について、金融機関に確認したところ、地縁団体であっても通常の融資と同様に条件が整っていれば可能ということでございました。また、市内には実際に地縁団体である町内会が独自で金融機関から融資を受けて、集会所を整備したという事例があることも確認しております。  金融機関に確認した融資条件のポイントとしては、団体としての確実な収入、融資に相応した担保、団体としての総意であることなどということで、これらを示す書類を整えた上で、審査を受けることになります。これまで町内会等から自己資金の調達について融資のご相談を受けた事例は確認できませんでしたが、まず、市に対してこうした相談があれば、今回、金融機関から得た情報も含め、助言、相談、支援も行っていきたいと考えております。  また、融資取次制度につきましては、創設に向けて先進自治体の事例も参考にし、金融機関の意向も確認しながら、制度化への準備を進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) おはようございます。私からも答弁させていただきます。  まず、町内所有の公民館だとか集会所だとか、そういったものを町内会が整備していくということは、まちづくりにとっても非常に重要だというふうに思っています。これはコミュニティだとか、あるいは防災だとか、集会所の機能というのはいろいろあると思いますが、そういったことを町内会がしっかり進めていただけるということは、本当に私ども行政にとっても非常にありがたいことだと、こういうふうに思っております。ですので、そこをしっかりサポートしていくということで、補助金も引き上げをさせていただいたわけですが、今回のご指摘の点についても、市としてさまざまな情報収集をしつつ、取次制度という制度になるか、そういったサポートをしていく必要性というのは私も強く今回のご指摘を受けて認識をさせていただきました。  そういった方向で進めていきたいと思っていますが、先ほど市内で融資を受けた町内会もあるよというお話でしたが、堀田の町内会なんですね。堀田の人たちは、実はこういう事例というのは犬山で恐らく初めてだから、ぜひPRしてほしいというようなこともおっしゃってみえたので、あえて僕は堀田というふうに申し上げたわけですけれども、今回、大沢議員のところは受けられなかったわけなんですよね。受けられるところと受けられなかったところの違いというのは、何がそこに違いがあるのかということを、やっぱりきちっと検証、分析をして、こういう形で進めてくださいということを、やはりアドバイスなりサポートしていけば、決して不可能なことではないと思っていますので、そういった意味でのやっぱりどうやったら融資を受けられるのかというところを、私どもとしてもしっかり各町内会に助言できるように、その点をしっかり私どもとしても捉えていきたいというふうに思っておりますので、今回、大変いいご指摘をいただいたというふうに思いますので、私どもとしてもしっかり取り組んでいきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 大沢議員。 ○4番(大沢秀教君) 市長、ご答弁ありがとうございました。まさにどうしてそんな融資を受けられた町内があって、私の知るところでは受けられなかった。そこをしっかり分析して進んでいくことが大事だなというように、本当に私も今、市長の答弁を聞きまして、まさにそのように感じましたので、市からも優しく適切なアドバイスをいただけるようにお願いをしたいと思います。  では、3件目に移らせていただきます。  空き地問題に対応するための空き地管理条例についてであります。  私、前回の3月議会におきまして、一般質問で、市長の施政方針演説に対する質問というところで、空き家対策についてちょっとだけ質問をさせていただきました。その中で、空き家に対して前向きに取り組んでいく姿勢、後ほどの質問でもあるようでございますけれども、そういった姿勢を示されたと。大変、これは地域、市民からの評判もいいといいますか、大変前向きに受け入れられているというように私は感じております。  今議会、私が質問させていただきますのは、空き地であります。建物が建っていないところ。空き地問題といいますのも、特に市街化区域内の未利用地を有効に活用しようと、こういった政策的な、前向きなお話もあるわけでありますが、今回取り上げるのはそうじゃなくて、管理されていない、放置された、ほったらかしの空き地の問題であります。  この管理されていない空き地、放置された状態の空き地というのは、周辺の地域、環境に対する影響として、不法投棄などを誘発する。景観、風景、美観がよくない。また、防災、防犯上、大変心配である。枯れ草になると、火災の発生が心配である。悪臭が発生する。いろんな事例によってさまざまあるわけでありますが、余りいい影響はないように感じます。
     想像してみますと、自分の住まいの隣が空き地で、管理が長年ほったらかしにされて、放置されていたらどうでしょうか。本当にこの時期になると草は伸び放題、日当たりが悪くなるんじゃないかというぐらいに草の背丈なんていうのはすぐ伸びますので、何とかしてくれというふうに、もう住民の方からのせっぱ詰まった相談というのは、恐らく私が承知するだけじゃなく、市にたくさん寄せられているんじゃないかなというふうに想像いたします。  そこで、まず、要旨1点目といたしまして、こうした管理されていない空き地への指導ですね、その相談に対する対応として、この空き地への指導、その現状と、現状の問題点をどういうふうに認識していらっしゃるかご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えいたします。  空き地が管理されていないことにより、雑草が生い茂り、害虫の発生や雑草の種類によっては、アレルギーの発症、また枯れ草により火災発生の要因となるおそれがあります。これは今、たくさん議員のほうからご紹介いただいたところと重複することかもしれません。このような空き地につきまして、近隣住民や町内会などから対応を求める相談に対し、平成29年度は46件、今年度は現時点でございますが3件、環境課から適正な管理を促す文書を所有者に対し送付をしておるところでございます。  また、火災予防の観点から、枯れ草の指導として、平成29年度は144件、今年度につきましては、現時点ではゼロではありますが、消防署から同様の文書を所有者に対し送付をしているところでございます。  こうした文書は、空き地の管理について指導等の根拠がないことから、シルバー人材センターでの除草等の管理事業の紹介文書を同封するなど、適正な管理を促す内容にとどまっており、確実な管理の履行については、課題となっております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 大沢議員。 ○4番(大沢秀教君) お答えいただきました。現状、そうなんです。指導といいますか、文書の送付、ここの議場にいらっしゃる方はご経験があると思いますけども、本当にもどかしいと言いますか、そういう対応にとどまっているというところが現状であります。  では、なぜそれ以上の指導や勧告、強制力を持った対応などができないか。廃棄物の処理及び清掃に関する法律第5条によりますと、土地の清潔保持の努力義務を課してはいますが、それも努力義務にとどまると。また、消防法の第3条では、屋外において火災の予防に危険であると認める物件の所有者、管理者等に対し必要な措置をとることを命ずることができる、こういう法律があるんでありますが、そのほかにはほったらかしの管理が放置された空き地に起因するさまざまな問題について規制する法律はありません。現状より踏み込んだ対応をとることができないというのは、こういうところに起因をしています。  では、どうするか。自治体の行政としては、条例を制定して、それを根拠に対応をしていく、これが必要であります。事実、市町村独自のそれぞれのさまざまな事情に対応して、条例を持っている自治体は少なくありません。  そこで、要旨2点目の質問でありますが、犬山市でも空き地管理条例を制定し、対応をしていく必要があるのではないかと考えますが、ご答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えいたします。  管理されていない土地の対策に関しては、建物がある敷地の場合、空家等対策の推進に関する特別措置法、もう一つは犬山市空家等対策の推進に関する特別措置法に係る事務処理要領に基づき、所有者の調査や指導の実施など、都市計画課を中心に関係各課と連携し、対応しているところでございます。  しかし、建物がない土地の対策に関して定められた法令などはないことから、先ほど答弁させていただいたとおり、土地の所有者に現状を認識していただき、適正な管理を促す文書の送付にとどまっているのが現状であります。  市といたしましては、管理されていない空き地に対する相談が増加傾向にあること、また、対策を講じなければ近隣に何らかの影響が生じる現場もあることから、指導等を行う必要性は十分認識をしているところでございます。  したがいまして、今後、指導等を行うに当たり、根拠となる条例が必要であることから、近隣市町や先進自治体を参考に検討を進め、今年度、3月議会の条例案上程、平成31年6月に施行を目指し、取り組みを進めてまいりたいというように考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 大沢議員。 ○4番(大沢秀教君) ありがとうございます。期限を切って条例制定に向けて準備をしていくという答弁をいただきましたので、質問に対しては前向きに捉えていただいたというところは大変評価したいと思います。  でありますが、条例をつくりましたで終わらないように、というのが実際の私たち市民の心配、それで終わらないようにしなきゃいけない。先ほどの空き家のほうですね、空き家は空き家に関する空き家対策の特別措置法というのが、国でありまして、それもこの間、市長の答弁をいただきましたけれども、自治体のそうした動きが法制化につながったという背景があると思います。また、この空き地の問題も、現在は法律はありませんけれども、こうした自治体の動きが国の法律ということにつながっていくと、そうなるというふうに私は思います。でありますが、実際には現場でこの空き地管理条例が実効性のあるものになるように、指導以上の何ができるかというところの内容を私は期待したいというように強く思います。  例えば、市外在住の方が所有の土地、それが管理されていなければ、誰か市内で管理するものを定めるということを義務づけするとか、指導、勧告、命令、またそれに従わなかった場合、過料を科すとか、そういった実効性のあること、それだけじゃないですけれども、条例化するときには、そういったこともどういったことが犬山市の現状に対して必要だろうかというところをしっかり市で検討していただいて条例化するという必要があると思うんですけれども、それは私の考えといたしまして、市長にそのあたり、どういう条例にしていきたいかという思いを最後に伺わせていただきたい。再質問をお願いいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 答弁させていただきます。  制定していくという方針は、今、部長からお示しをさせていただきましたので、そういった方向で準備を着実に進めていきたいというふうに思っていますけれども、ご指摘のとおり、つくることが目的ではありませんので、やはり運用というものをしっかり考えて、条例づくりもしていかなきゃいけないというふうに思っています。  それに当たっては、いろんな全国の条例もあるので、そういったものをいろいろちょっとまず、精査させていただいて、その中でいいとこ取りと言っちゃあれですけれども、今、議員もおっしゃったように、より犬山市の実情に合ったもの、あるいは実際の運用を想定して、条例の中身を練り上げていくということが大事だというふうに思っておりますので、そういうことで、私も議員時代によく相談を受けましたので、よく議員のお気持ちもわかりますので、そういったことでしっかり先ほど申し上げたようなタイムスケジュールで進めていけるように取り組んでいきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 4番 大沢議員の質問は終わりました。  続いて、16番 上村議員。 ○16番(上村良一君) 議長より発言のお許しをいただきました公明クラブ、上村良一でございます。私ども公明党は人口減少時代を克服し、安心と希望の未来像を構築していくために、4月から6月までの3カ月間、子育て、介護、中小企業、防災・減災の4つのテーマでアンケートを行い、多くの市民の皆様からたくさんのご意見をいただいてまいりました。今回の質問は、その中からいただいた意見をもとに4件について質問をさせていただきます。  まず、1件目に、空家対策について伺います。  先ほど大沢議員の空き地の問題についても、切り口は同じでございますが、管理が不十分な空き家は、環境の悪化だけではなくとも、ごみの不法投棄や樹木や落ち葉の隣地への侵入、放火や地震による倒壊、また、不審者の侵入による犯罪の温床にもつながり、地域住民の不安の声も広がっております。これらの問題を解消するために、平成27年5月26日に空き家対策特別措置法が完全施行されました。この法律の施行により、固定資産税の納税情報を活用し、所有者を把握したり、倒壊の危険がある特定空家の立入調査や、所有者に対して徹底指導、勧告、命令ができるようになり、命令に応じなかった場合には、行政代執行として強制的に撤去することも可能とされております。本市としてこれまでの経過と今後の取り組みについてお伺いをいたします。  要旨@空家の実態と情報管理についてお伺いをいたします。  空き家の件数と老朽化が激しい物件はどれぐらいあり、また、新たに空き家が発生した場合の通報、連絡体制はどのようになっておるのか。情報を共有するためのデータベース化と更新についてはどのようになっておるのかお伺いをいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) ご質問にお答えします。  空き家の実態については、平成27年度に現地確認や所有者調査を行い、市内には776件の空き家が存在している状況を把握しました。その中にはこのまま適正に管理がされず放置されれば、周辺に悪影響を与える可能性がある空き家も2〜3件見受けられました。この調査結果をもとに、町内会や近隣住民の方々から相談を受けた新たな空き家物件に加えて、所有者情報などを一体的にデータベース化して管理するとともに、GIS情報として庁内の関係課が情報共有できるような体制も合わせて整いました。また、それ以降についても、相談や苦情の物件については、追加でデータベースに盛り込んでいき、情報の一括管理に努めています。  しかしながら、空き家に関する状況は刻々と変わっているものであり、定期的な再調査は必要と考えています。  空家等対策計画においても、5年ごとに実態調査や所有者の意向確認を行うこととしており、平成32年度に実施する調査結果をもとに更新を行う予定であります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 上村議員。 ○16番(上村良一君) これから空き家もふえてまいりまして、町内からの連絡体制も可能としたというところに前進の兆しが見えたものと思います。  次に、相談体制の強化について伺います。  まず、相談はどこで行っているのか。市民の方はよくわからないようであります。空き家に対する相談は一般的な近隣トラブルの原因となる樹木や落ち葉などの侵入、倒壊や火災、犯罪のおそれがあることが多く、持ち主が市外ではなく遠方にあることも多々見受けられます。また、不動産の売買や家屋の解体、税金や相続の問題など多岐にわたり、専門性を要する課題もたくさんありますが、相談体制はどのように行っておるのかお伺いをいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) ご質問にお答えします。  平成27年度以降、空き家についての相談については、都市計画課がワンストップで窓口対応をするようにしています。空き家に対する苦情相談があった物件は、まず、空家等対策の推進に関する特別措置法に基づき、所有者確認を行った後、苦情の内容によって担当課が文書による初期指導を行うこととなっています。  苦情内容の多くは、草木の繁茂、建物の老朽化でありますが、それ以外にもさまざまな苦情があることから、庁内で組織する空家等問題対策研究会において情報共有を図っています。また、平成28年度以降は、住宅相談に空き家や耐震相談も加えて、相談内容ごとに専門家を派遣して解決への道筋を示していただいたり、昨年度は楽田地区と羽黒地区で空き家セミナーを開催して、専門家からの事例紹介やアドバイスなど、情報提供を行ってきました。今年度についても、栗栖地区と今井地区で空き家セミナーを行って、空き家の利活用を図っていく予定であります。  遠方に居住している空き家所有者の方々については、昨年4月に納税通知書と合わせて空き家啓発パンフレットを送付したり、指導文書送付時に空き家バンクの紹介やシルバー人材センターが行う空き家管理事業など、周知のパンプレットを送付しています。  これらの周知による成果の一つとしては、ふるさと納税の返礼品として活用されているシルバー人材センターが行う空き家管理事業の平成29年度利用実績が3万円コース4件、10万円コース6件の発注を受けていることです。今後もさまざまな周知を行い、空き家のさらなる利用促進を努めてまいります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 上村議員。 ○16番(上村良一君) さまざまな取り組みを紹介していただきまして、少し安心をしておりますけども、市民の皆様にわかりやすく、どこに行けばいいかというところだけは、しっかりと啓発をしていただきたいと思います。  それから、その指摘でございますけども、市町村長が法の規定に基づき特定空家と指定した場合には、固定資産税の住宅用特例から外れ、この6分の1や3分の1の減額がなくなりますけども、平成28年度の税制改正においては、一定の空き家に関して相続を生じた古い空き家を耐震リフォームしたもの、また、除却した土地を平成31年度までに相続人が譲渡した場合、3,000万円の特別控除を受けることができますので、このようなメリットの部分もしっかりとお伝えをしながら、啓発に努めていただきたいと思います。  それでは、次に、要旨B特定空家の調査と判定についてお伺いをいたします。  現在本市では、特定空家としての指定はないものの、いずれは老朽化が進み、指定を受けることになる物件は3件であるとのことであります。特定空家の指定が決定されるまでのプロセスをお伺いをいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) ご質問にお答えします。  特定空家とは、このまま放置すれば倒壊のおそれのある状態や、衛生上、景観上、周辺に著しく影響を及ぼす空き家のことを言い、この特定空家について、昨年度の空家等問題対策協議会において、国のガイドラインを参考にチェックリストを作成し、点数化による判定の基準を設けました。  チェックリストの作成に当たっては、これまでの調査の中で特定空家になりそうなものについて、ケーススタディを行い、指定に向けた評価基準として作成しました。判定に当たっては、個別の物件に対してこのチェックリストによる現地調査を実施し、その評価をもとに空家等問題対策協議会で専門家などからの意見集約を行うこととしています。  したがいまして、最終的には空家等問題対策協議会の意見などを踏まえて、市が特定空家の指定を行い、指導、勧告を行うこととなっています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 上村議員。 ○16番(上村良一君) ありがとうございます。次に、要旨C空家等対策計画の今後の進め方についてお伺いをいたします。  本市では、今後も空き家がふえ続けることが予想され、防災、衛生、環境などの問題で地域住民の生活環境に悪影響を及ぼすおそれがあることから、空き家等を地域資源として適切に管理活用を推進していくために、空家等対策計画が策定をされております。  もとよりこの計画は、空家等対策の推進に係る特別措置法がベースになっておりますが、そのすき間を埋める条例も必要ではないかと考えます。この法律の施行されるときにも私は質問をしておりましたけども、そのときはまだ犬山市の情勢を見きわめて、その後、考えていくとの答弁でございました。  そこで、質問でございますが、空き家等の老朽化により、人の生命、財産に重大な損害を及ぼす危険な状態があると認められ、所有者の特定に時間を要する場合に限り、最小限度の措置を講ずることができる緊急安全装置の条例整備が必要ではないかと考えます。その条例整備についてお伺いをいたします。  2点目として、空家等対策計画の検証期間としての部署も明確に定める必要があるのではないでしょうか、この点についてもお答え願います。  3点目として、今後の支援策として、空き家の解体、除去に関する支援策については、どのように考えているのか。  以上、3点、お伺いいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) ご質問にお答えします。  空家等対策計画は、空家等対策の推進に関する特別措置法に基づく取り組みを示したものではありますが、全ての対応が同法に基づきできるものではありません。具体的には、安全対策として応急的に空き家に立ち入る場合や、時々しか使用しない建物への対策などについては、条例を定めて、補足している事例が見受けられます。  当市においても同様の課題を抱えている状況もあることから、現在、条例制定に向けて準備を進めているところであり、制定する過程においては、空家等問題対策協議会や専門部会でも検討をすることとしています。合わせて空家等対策計画の検証についても、同協議会に担っていただくこととしております。  また、今後の支援策の拡充については、非住宅空き家の利活用の促進や不良空家の除去、促進などについても検討を進めてまいります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 条例制定については、私も今年度の施政方針でも述べさせていただいておりますので、これは着手していくということで、着実に進めていきたいと思っておりますが、先ほどの大沢議員とのやりとりではありませんけれども、条例をつくることが目的ではなくて、やはりそれを今後の対応にしっかり生かして、いわゆる運用をしっかり考えていくということが大事だと思いますので、前にも僕、申し上げたと思うんですが、法律で規定されて、当初は法律ができたからいいんだと、条例なくてもいいんだという認識を一時持っていたんですけども、そうではなくて、やはり法律には最低限のことしか書いてありませんので、さまざまな事例の中で、やはりそれをきちっとカバーしていくためには、条例の中でそれをルールとしてしっかり対応していく部分が必要だという認識に自分も至りまして、こういう方向に来ているんですが、やはり先ほど申し上げたように、実際の運用だとか、さまざまな事例を想定して、どういう条例にしていったらいいかということをしっかり研究していく必要があるというふうに思っておりますので、制定に向けてこれは着手をするという方針は持っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。  それから、これ犬山市としては、実は予備群の調査も進めておりまして、そういった意味では空き家になってしまってからの対応だけではなくて、空き家になる前のさまざまなそういった対応も、私どもとして進めてきておりますので、そういったことも今後の取り組みの中のポイントになってくるのかなあというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 上村議員。 ○16番(上村良一君) 市長からも大変前向きな答弁をいただきまして、同じ空家対策協議会のメンバーでもございますので、その中でもしっかり議論をしていきたいと思っております。  次に、2件目のワクチン再接種の問題についてお伺いをいたします。  先日、子育て中のお母さん方の会話の中で話題になっていることがございました。その話の内容は、乳幼児や小学生が受ける無料の予防接種は、はしかなどの感染症に対する抵抗ができ、病気を予防することができますが、しかし、小児がんによる抗がん剤や骨髄移植などの治療を受けると、予防接種の抗体が失われ、再接種するには全額自己負担になるとのことでした。本当に自分の子どものように心配をされたお母さんたちは、また、横にいた私に、議員さん、何とかしてよと、するどい突っ込みをいただきまして、この質問に立たせていただきました。  子どもや乳幼児は病気に対する抵抗力が弱く、さまざまなウイルスや細菌による感染症にかかりやすくなっております。一般的な病気として風邪などのほかに今話題となっているはしかなどの死亡の原因になる感染症もあります。多くの人が犠牲となった感染症については、ワクチンが開発され、その種類もたくさんあります。しっかりと予防接種を受けて、かけがえのない未来の宝である子どもたちの命を守るために予防接種の向上を願うものであります。  そこで、質問をいたしますが、ワクチン接種の現状について3点、お伺いをいたします。  1点目、予防接種の種類と接種回数について。2点目、予防接種の実施方法について。3点目に、予防接種の接種率向上についてお伺いをいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野健康福祉部長。    〔健康福祉部長 吉野君登壇〕
    健康福祉部長(吉野正根君) ご質問にお答えいたします。  予防接種には予防接種法により、対象者や接種期間などが定められた定期接種とそれ以外の任意接種があります。  1点目の予防接種の種類としては、生後2カ月から10代後半までに受ける子どもの定期接種として、B型肝炎、ヒブ感染症、小児用肺炎球菌、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオの4種混合、BCG、麻しん、風しんの混合、水痘、日本脳炎の8種類と、現在積極的な接種勧奨を控えている子宮頸がん予防ワクチンであり、標準的には28回接種することとなります。  2点目の予防接種の実施方法としては、対象者に事前に予防接種予診票を送付し、BCGの予防接種は保健センターにおいて集団接種を、その他の予防接種は医療機関において個別接種としています。  3点目の接種率向上に向けては、健診などで保護者に接する際には、予防接種の案内をしたり、接種期限が迫っている方には個別に接種の案内を送付するなど、接種勧奨に努めているところです。  また、今年度、新たに導入する子育てアプリで、複雑な予防接種のスケジュール管理が容易にできるようにすることで、接種率の向上を図るとともに、接種間隔誤りを未然に防ぎ、安全に予防接種ができるよう支援してまいります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 上村議員。 ○16番(上村良一君) 答弁いただきまして、ワクチンの種類もたくさんあり、28回も受けるということでございました。日本では1978年以降から進められたワクチンの定期接種のおかげで、個人の感染への抵抗力が高まり、集団での免疫が強化され、感染者が激減したと伝えられております。子育てアプリを活用して、予防接種率を向上させていくとのことでございましたので、期待をしておきたいと思います。  それでは、この問題の本質に迫りたいと思います。ワクチン再接種費用の助成について伺います。  私もこの話を聞いて、少し小児がんについて調べてみました。小児がんの主なものについては、白血病、血液のがんですが、小児がんのうち40%を占めます。脳腫瘍、白血病に次いで多く、小児がんの20%を占めます。神経芽腫、交感神経のもととなる細胞からの発生する腫瘍で、副腎や交感神経節などから発症をいたします。リンパ腫、脾臓や骨髄などの細菌ウイルスの排除などの免疫機能をつかさどるリンパ組織から発生するがんで、全身に発症する可能性があります。ウィルムス腫瘍、子どもの腎臓にできる腫瘍で、乳幼児に発生します。  これらの小児がんは、国立がんセンターの調べによりますと、1年間にがんを発症し、診断される罹患率を算出して、人口10万人当たり、ゼロ歳から14歳が12.3人、15歳から19歳が14.2人となっております。今回、話の話題にのぼったのは、名古屋大学附属病院で急性骨髄性白血病の診断を受けた2歳の女の子の話でありました。担当医師からは、骨髄移植が必要ですと言われ、ショックで恐怖と不安で胸が押しつぶされそうになる中、追い打ちをかけるように、同じ子を持つお母さんたちから、骨髄移植を受けると予防接種の抗体がなくなり、再度、受けなければならないし、費用も全額自己負担となり、全てを接種すると20万円ぐらいかかり、共働き夫婦にとってはどちらかが仕事を休まなければならなくなり、経済的にも負担も大きくなるとのことです。調べてみますと、日本小児感染症学会が出しているガイドラインでは、予防接種は重篤な感染症を防ぐ目的で行われているため、治療の一環としてワクチン接種が必要であると示されております。  そこで質問をいたしますが、抗がん剤治療や骨髄移植などで抗体を失った子どもへのワクチン再接種の公費助成ができないものかお伺いをいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野健康福祉部長。    〔健康福祉部長 吉野君登壇〕 ○健康福祉部長(吉野正根君) ご質問にお答えいたします。  免疫機能の異常など、長期にわたり療養を必要とする疾病にかかったことにより、定期の予防接種ができなかった方には、予防接種法に基づき、特別の事情がなくなった日から起算して一定の期間内に接種ができることになっています。しかし、一旦接種した後の再接種については、予防接種法の対象とならず、小児がんの治療などにより、予防接種で獲得できていた抗体が低下した子どもの再接種は、主治医の管理のもと、ワクチンの種類や必要性を判断して全額自己負担にて実施されているのが現状です。  再接種費用の助成を実施している県内市町村は、ことしの4月現在で10市あり、当市におきましても重篤な疾病にかかり、治療を受けた子どもの健康を守り、保護者の経済的負担を軽減する観点から、再接種費用について市内医療機関への委託金額を上限として全額助成することとし、今後、要綱制定などの準備を早急に進め、早ければ年内、遅くても来年4月には実施してまいりたいと考えております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 上村議員。 ○16番(上村良一君) 大変前向きな答弁をいただいたと思っております。以前にも骨髄ドナーの登録における休業手当保障支援の問題にも、この犬山市は取り入れていただきまして、本当に人に優しい、また子育てするなら犬山にふさわしい施策を実現していただいたと感謝申し上げます。  次に、3件目の登下校の安全対策についてお伺いをいたします。  要旨@児童生徒を被害から身を守るための教育についてお伺いをいたします。  先月、5月7日、新潟市内の女子児童が殺害され、線路に遺棄されるという痛ましい事件が起き、7歳の命を奪った残忍で痛ましい凶行は断じて許すことはできません。児童は下校途中に一人きりになったところを連れ去られたことが指摘をされておりました。  また、5月23日に、鑑定留置されていた放火魔の男が犬山市に逃走しているとの報道に、市内全域に緊張が走りました。幸い大事には至らなかったわけですが、子どもを犯罪から守るにはどうしたらいいのか、考えさせられる日となりました。  悲劇を繰り返さないためにも、子どもの安全を守る手だてを改めて確認し、対策の強化につなげていきたいと思います。  そこで、質問いたしますが、学校現場での児童生徒を犯罪から身を守る教育はどのように行われているのか伺います。  2点目に、逃走中の男が犬山市で目撃されたとき、学校現場ではどのように対応されたのかお伺いをいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  中村教育部長。    〔教育部長 中村君登壇〕 ○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えします。  交通安全の指導はもちろん、犯罪に巻き込まれないための防犯教育もそれぞれの学校で成長段階に応じて行い、セルフディフェンススキルを上げるようにしています。ある中学校では、女子の防犯ブザーぶら下げ率をほぼ100%にするなどの取り組みによって、地域としての抑止力を高めています。小学校では警察官を招聘し、万が一のときのための身を守る方法を学んでいます。議員ご指摘のように、悲しい事件が発生してからでは遅いので、官民一体となって子どもたちの安心・安全を確保するための努力をしていく必要があります。  次に、先日の東尾張病院から脱走した男が犬山に立ち寄ったという事件の対応について報告します。  教育委員会に犬山署から情報が入ったときは、既に登校が始まっている時間帯でしたが、直ちにでき得る限りの対応を指示しました。それを受け、学校は保護者への緊急メール配信を行いました。その後、不審者の侵入に備える対応をしながら授業を行っていましたが、お昼になっても身柄が確保されなかったので、教育委員会として全小中学校の一斉下校を決定し、可能な範囲で教職員の付き添い下校を指示しました。また、集合場所までは保護者等の出迎えを学校から依頼しました。小学校の翌日の登校については、集合場所まで保護者に付き添いを求め、そこまで教職員が迎えに行く予定でした。中学校においても、帰りの部活動を中止とし、教職員による付き添い一斉下校を指示し、翌日の早朝練習も中止としました。どの学校も臨機応変に緊急時の対応ができたと認識しており、今後も迅速、的確な対応ができるように、今回の対応について精査し、万が一に備えたいと思っています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 上村議員。 ○16番(上村良一君) 防犯ブザーの携帯のお話もございました。これも実践向きにうまく使われるのかという訓練、そして、電池切れや、定期的にそういった点検も行っていただくようご指摘を申し上げます。  続きまして、要旨A子どもを守るための対策についてお伺いをいたします。  子どもを交通事故や犯罪から守るためには、通学路へのスクールガードの皆さんの協力や警察、各地区のコミュニティのパトロール、集団下校や地域住民の見守りによって、警察庁の調べでは13歳未満の子どもが被害に遭った軽犯罪の件数は2016年の3万4,458件に対し、2017年では1万7,252件と半減をしております。見逃してならないのは、殺人や強制わいせつ、連れ去りなどの件数が横ばいで推移していることがわかっております。児童生徒を犯罪から守るためには、学校や家庭での防犯教育と地域の目が最も大事だと言われております。小学生が被害に遭う時間帯は午後2時から午後6時の間に多発することも指摘をされております。  地域住民による見守り、パトロールを行う場合、住宅のブロック塀や空き家などの周囲から見えにくく、犯人が隠れやすい場所についての情報を共有していくことが重要であると考えます。警察庁では、2018年度中に市街地や郊外で子どもや女性にとって犯罪のリスクの高い場所を分析をして、防犯対策に生かす調査を実施する方針を示しております。  そこで、質問ですが、犯罪の温床となる箇所の総点検と、警察による情報を共有するとともに、犬山市通学路安全対策協議会の中で、児童生徒を犯罪から守る手だての改善策の協議ができないのかお伺いをいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  中村教育部長。    〔教育部長 中村君登壇〕 ○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えします。  先日、サンパーク犬山あたりに出没した不審者は、2人の児童を追いかけた先にスクールガードの姿を見つけて逃げていったそうです。登下校中、地域の大人が一緒に歩いていただけたり、登下校時間に合わせて玄関先に出ていただいたり、犬の散歩をしていただくなどの少しずつの寄り添いが地域の抑止力を高め、犯罪を遠ざけると思います。  犯罪に巻き込まれないための防犯教育を継続して行い、子どもたちのセルフディフェンス力を高めることは最も重要ですが、同時に地域の防犯意識を高め、地域の宝である子どもたちの安全・安心のために力を集約したいものです。  当面の目標は、警察機関や所管課とも連携して、引き続き地域、保護者への呼びかけを継続し、全ての通学班にスクールガードが配置されることを支援することです。既に警察機関とは緊密に連携して指導をするために、情報の提供を行う協定を締結し、運用してきています。そこから得られた情報を学校のヒヤリハット地図にも反映させ、危険エリアの見える化の促進を図っていきます。  ご指摘のように、犬山市通学路安全対策連絡協議会において、警察機関から不審者情報を提供いただくなどして、学校の防犯対策にも役立てるとともに、地域での抑止力を高めていただく資料としても活用する方法を検討していきたいと考えています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 上村議員。 ○16番(上村良一君) 再質問を教育長にお願いをしたいと思いますけども、この教育長として危機管理体制の意識の向上についての見解を求めたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  滝教育長。    〔教育長 滝君登壇〕 ○教育長(滝  誠君) 子どもたちは一人の人間でありますが、弱い立場の者たちでありますので、それを守っていくのが私たち大人の務めかなということをまず思っています。  子どもたちの登下校の安全を考える場合に、3つの視点があるかなと思っています。  1つは交通安全、防犯・防災であります。交通安全の面からいたしますと、登校時はスクールガードとか子ども見守り隊の方々、あるいは議員の方々も通学路の交差点に立っていただいて、交通安全の指導をしていただいております。幸いなことに、登校中の交通事故というのはほとんど聞いておりません。それも皆様方のお力添えのおかげだというふうに熱く感謝を申し上げたいというふうに思っています。  ただ、下校時はやはり分散をしますので、非常に心配は心配であります。学校から地域に呼びかけて、それぞれの家庭の前で立っていただいて、子どもたちが通過をするときに、おじさん、おばさん、おじいちゃん、おばあちゃんがちゃんと見守っているんだよというような啓発をしていただいているわけでありますけれども、一番心配なのは本当は子どもたちがうちへ帰ってから自転車に乗って遊びに出かけるという、こんな事故が4月からも数件、起きております。交通安全については、登下校も含めて家庭へ帰ってからの交通安全にも十分留意をするようにまた学校には働きかけをしたいなと思っています。  防災の関係でありますけれども、これは登下校中に例えば地震が起きたとか、何か起きたときにどうするかということでありますが、各学校で避難訓練が年に数回予定をされておりますけれども、その折にやはり災害はいつやってくるかわからない。学校であれば、訓練のとおり動けばいいわけでありますけれども、家庭で起きたらどうするか。あるいは登校途中で起きたらどうするか、下校途中で起きたらどうするかということを常に想定をしながら、まずは地震が起きたらランドセル、あるいはリュックサックを背負っておりますので、それを頭に乗せる。あるいは建物から遠ざかって、できる限り建物の倒壊から免れるような場所に体を移して、ランドセルで頭を覆いなさいというような指導もしていただいておるところであります。  また、防犯の関係でありますけれども、これについては先ほど新潟の小学校2年生の子の事件もあったわけでありますが、その前の小学校1年生の滋賀県の子は、側溝に足を滑らせてという、これは防犯の関係ではないですね。防犯の関係でありますが、各所に防犯カメラ等が設置されております。例えば、子どもと先生がマンツーマンの関係であれば、家へ帰るまでの全ての通学路を子どもを送っていくということも可能なわけでありますけれども、これは不可能な状況であります。これについては本当に地域の皆様方のお力をおかりし、何年生の子どもが何時ごろにここを通りますよ、お時間があればぜひ外に出て、子どもたちの下校を見守ってくださいという働きかけを、これはもうどんどんこれからも広めていって、地域全体で子どもたちを守っていくというような雰囲気、そういった風土をつくっていく必要があるかなということを思っています。  各学校でそれぞれ努力はしているわけであります。危機管理マニュアル等も作成しているわけでありますけれども、学校だけでは対応しきれる問題ではありませんので、地域の皆様方のお力もおかりしながら、子どもたちの安全・安心な生活にお力添えがいただけることを今後もお願いをしてまいりたいというふうに思っております。  以上であります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 上村議員。 ○16番(上村良一君) 教育長、答弁ありがとうございます。私も時間を見つけて、そういった下校、一人になるところの箇所も積極的に協力してまいりたいと思っております。  次に、4件目の生活支援体制整備事業についてのうち、生活支援コーディネーターの進捗についてお伺いをいたします。  高齢者の方が住みなれた地域で安心して住み続けられるよう、住まい、医療、介護の予防支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築が求められております。その中で要介護に移行しないよう、日常生活の一部を互いに支え合い、介護予防にもつながる生活支援整備事業がスタートいたしました。私どものアンケート調査でも、老老介護となる将来の不安や買い物、話し相手がいない。ごみ出しなどの困り事や情報不足による、どこに相談に行っていいのかわからないなどの声が寄せられております。本市においても、これらの困り事を少しでも解決できるよう、ニーズ調査を行い、支える側と支えられる側をマッチングする生活支援コーディネーターにより支え合いの仕組みづくりの基盤が整いつつあると認識しておりますが、その進捗状況についてお伺いをいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野健康福祉部長。    〔健康福祉部長 吉野君登壇〕 ○健康福祉部長(吉野正根君) ご質問にお答えいたします。  高齢者が住みなれた地域で自分らしい生活を続けるために、市内に不足するサービスの把握やその担い手の創出の推進を目的に、生活支援コーディネーターを1名、各地区の高齢者あんしん相談センターには、地域支え合い推進員を各1名ずつ配置しております。また、平成29年10月に開催した生活支援体制整備セミナーに参加いただいた民生委員さんや熱意のある住民の方々を中心に、11月、12月と勉強会を行い、生活支援コーディネーター、地域支え合い推進員を中心に、市内5地区に協議体を立ち上げました。  協議体は月1回のペースで定期的に公民館等の施設をはじめ、地域の協力を得て、寺の庫裡や喫茶店等の店舗の一角を借りて開催し、各地域における生活支援サービス状況の情報収集を行い、地域に不足するサービス等の課題の洗い出しを行っているところです。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 上村議員。 ○16番(上村良一君) それでは、要旨Aに移ります。今後の事業展開について伺います。  まだまだ試行錯誤の段階だというふうに推察をいたしました。ぜひ犬山ならではの特色に合ったよきもので構築を図っていただきたいと思います。  この物事を成功させていくには、用意周到な準備とゴールイメージを明確に持つことが大事でありますけども、具体的にどのように進めていくのか伺います。地域の特性を生かしたニーズ調査としての体制づくりはどのように行っていくのか。担い手の育成についても生活支援事業に必要な講座などを受講し、会員として登録していただけるような支援をしてはどうかと思いますけども、この点についてお伺いをいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野健康福祉部長。    〔健康福祉部長 吉野君登壇〕 ○健康福祉部長(吉野正根君) ご質問にお答えいたします。  まずは各協議体において地域で開催されているサロン活動やボランティア活動等の社会資源の把握、整理を行い、地域ごとにマップに落とし込むことで、地域住民へ情報提供ができるよう、地域資源の見える化を進めます。次に、各協議体に持ち寄られた情報の共有、課題の抽出を行い、生活支援コーディネーターや地域支え合い推進員を中心に地域資源の活用など、地域で行う支え合い活動へつなげることや、新たな社会資源の創出に向けて、地域の多様な主体に働きかけを行います。  さらに、生活支援コーディネーターと地域支え合い推進員が中心となり、各協議体の連携や情報共有を目的とした交流会の実施、多様な主体の参画による市全域の支え合い活動に関する課題把握と解決策を検討する場として、協議会の設置を進めるとともに、各地域で抽出した課題に対しては、地域に存在する社会資源とのマッチングを支援するなど、地域を支える仕組みを整えていきます。  その際に、地域が必要とする社会資源がない場合は、新たな担い手の発掘、育成が必要となります。住民主体、地域主体での支え合い活動について理解を求めながら、担い手育成の方法について検討をしていきます。  7月には、生活支援コーディネーターが各協議体における生活支援サービスの状況や、抱えている課題事項などを情報交換できる場として、協議体メンバーの交流会を開催する予定をしているところです。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 上村議員。 ○16番(上村良一君) それぞれ答弁いただきまして、まだ地域の実情に合って、その地域の単位の中で支え合いの仕組みをつくるという方策もあります。顔の見える範囲の中で、そういったものを構築していくという考えもございますけども、一方ではやはりそういった素人の方というのは、何をしていいのかわからない状態の中で、手探りの状態の中で入ってくるわけですから、ある程度の事前の、どういうことが求められて、どういうお手伝いができるかというところも、こういったところは専門的にやはり講習を受けて、そして、身分の保障をして、認定をして、そういう人たちにサポート役としてやってもらう、こういうことも必要になってこようかと思います。  その担い手として、やはりこの行政のパートナーであります社会福祉協議会とのこういった連携も必要になってこようかと思いますので、しっかりと連携をしていただいて、よりよいものを構築していただきますようお願いをして、この質問を終わります。以上です。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 16番 上村議員の質問は終わりました。  お諮りいたします。午前中の会議はこれをもって打ち切り、午後1時まで休憩いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。    〔「異議なし」の声起こる〕 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 異議なしと認め、さよう決しました。  午後1時まで休憩いたします。                午前11時27分 休憩                 再     開                午後1時00分 開議 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  一般質問を続行いたします。  19番 稲垣民夫議員。
    ○19番(稲垣民夫君) 19番、稲垣民夫でございます。通告に従いまして2件の質問をさせていただきます。  1件目に、都市計画道路の県道成田富士入鹿線についてでございます。  この成田富士入鹿線につきましては、先議会でも大沢議員が取り上げられましたし、大勢の議員が取り上げられております。県道の中では非常に関心が高く、地域の方、また犬山市にとっても非常に大事な、早期に完了すべき路線だと思っております。しかし、残念なことに、私ども議員ががん首を並べてたびたび質問をさせていただいても、全く前進しないというようなふうに私には見受けられます。もちろん年度年度、計画を立てて進められてはおりますけれども、地元にとりましては非常にスピードが緩いというか、多くの地域の方から連日のようにお叱りを受けているところでございます。何とか、どうしたら少しでも前へ進むことができるのかというような意味合いから、今回もこの質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  要旨の1といたしまして、昨年度の取り組み状況と進捗状況についてお尋ねをいたします。  私の認識では、昨年度は前原地内の横町の交差点と、また同じく前原地内の天道神社という立派な神社がございますが、その天道神社の高架橋に係る設計等がされていると思っておりますけれども、どのような進捗状況であるのかお尋ねいたします。  1点目に、市としてこの成田富士入鹿線に対してどのように考え方を持って進めてみえるのか。  2点目に、昨年度県が実施された事業の内容を時間軸をもって説明してください。  3点目に、現在どこまで進んでいるのか。  4点目に、市としてこの事業に対して整備課はどのような体制でやってみえるのか。  5点目に、県と市の打ち合わせ状況はどのような状況で打ち合わせをしてみえるのか。  最後に、前原地内の横町交差点に信号は一応つくようになったのか。  以上、お尋ねします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) ご質問にお答えします。  成田富士入鹿線は、広域的な役割を担うだけでなく、住民生活の利便性の向上や地域の発展に大きく寄与する重要な路線であり、市としても整備促進に向けて全力で取り組みたいと考えています。  現在、県が事業主体として県道春日井犬山線の塔野地杉交差点から市道前原40号線までの約910メートルを事業区間として工事を進めています。昨年度の事業内容としては、平成28年度から継続して道路及び橋梁予備修正設計を2月まで実施、1月から今年度も引き続き道路及び橋梁取付擁壁の詳細設計を実施しています。  また、地権者及び地元役員との打ち合わせは8月に実施し、公安委員会との協議については、暫定2車線での整備も含め、11月から5回行い、現在も継続しているところであります。  現在の進捗状況は、道路及び橋梁予備設計が完了、道路及び橋梁取付擁壁の詳細設計を昨年度から継続して実施中、公安協議については交差点計画についておおむね内諾を得た段階です。  市としての事業に関する職員の体制は、用地に関することは用地担当、工事に関することは建設担当がその内容に応じて適宜対応をしています。  県と市との打ち合わせ状況ですが、地元説明、設計発注に先立ち、昨年7月に公安協議や詳細設計の進捗に合わせ、今年度4月、5月に実施しており、そのほか具体的な打ち合わせや調整などはその都度実施しています。  なお、暫定2車線での横町交差点の信号設置については公安委員会の判断となりますが、交差点の構造としては、信号設置可能な形状で工事を行うと聞いており、市としましても信号設置を求めていきたいと考えております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 稲垣議員。 ○19番(稲垣民夫君) 再質問させていただきます。  今、答弁いただきましたけれども、今までこういうスタンスで私が議員にならさせていただいてからも20年間、こういう形で進んできておると思うんですけれども、いつも言うんですけれども、今、話にあった前原の横町交差点におきましては、交差点のところにかかるので、用地の買収は40年前に終わっておるんですね。40年前に引っ越されて、その家が壊れるぐらいになっておるようです。  また、一部用地が、杉の交差点内でほんの一部買収ができないところはあるやに聞いておりますけれども、本線の用地買収は平成15年に全て完了しておるんですよ。用地が全部完了しとって、15年間工事ができないという、こういう路線は、しかも都市計画道路であって、こういう路線は県においてもこういうのはないというぐらい、全く本当に非常にまれな路線であるんです。  今、8月に横町交差点ですと、その地権者にここまではちょっと交差点拡幅するから協力してくださいよという話で、私も立ち会って話をさせてもらったんですけれども、それ以後、地権者にも何の連絡もない。公安協議がどうなっとるんだとか、協力はしていただいておって、ここならいいですよという話は決まったんですけれども、それ以後のフォローが全くないということは、地権者にとっても本当に県に対しても市に対しても地域に対しても不信しか残らないと思うんです。こういう体制はやっぱりだめだと思うんですよね。  それは何が原因かと言いますと、私はやっぱり今部長の答弁ですと、工事の進捗状況に応じて適時、県と打ち合わせするとか、進捗に合わせとか、その都度とか、そういう3つの言葉で県との打ち合わせをされていると答弁にありましたけれども、今までこういう体制でやってきてだめなもんですから、私はこのやり方を変えないかんと思うんですよね。  1つ提案でございますけれども、私の考えですけど、今まではだめだったもんですから、今まで以上の事業の進展を図るには、県の仕事ですので、県議に表へ出てもらう。県議を交えた県との意見交換とか進捗状況というものの確認を四半期ごとにやるべきだと、私はそう思います。そうすると、四半期ごとにやれば、3カ月に1回、県議を交えて県と市と、その進捗状況を確認すれば、ほったらかしになるということは防げる大きな要因になるかと思いますので、提案したいと思いますけど、当局はどう考えてみえるのかお尋ねします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) 再質問にお答えします。  市といたしましても、成田富士入鹿線整備だけでなく、県事業の推進を図るための意見交換、進捗状況の把握は大変重要であると認識しています。今年度は既に2回、意見交換を実施していますが、引き続き定期的な意見交換の場を持ち、県と協力して事業を進めていきたいと考えています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 稲垣議員。 ○19番(稲垣民夫君) 定期的にやっていただけるということですので、私は四半期と申し上げましたけれども、できるだけそれに近い状態で進めていただくようお願いをいたします。  要旨2番目、この成田富士入鹿線の県が買収された道路用地内における土壌汚染対策についてお尋ねをいたします。  私のもとにも地域の方から天道神社の北側の県の道路用地の汚染は、ずうっと工事を進めても大丈夫かという、また、今の状態で県は本当に工事ができるのかということを言ってみえます。  そこでお尋ねいたしますけれども、愛知県はこの天道神社の北側ですね、場所で言いますと大字前原字天道新田のところに4筆ありまして、その合計が約3,597平米、約3,600平米、県が用地を買収された土地がございます。これは元事業所の土地を4筆を平成11年の1月に購入されています。それで先ほど申しましたように、地域の方から県が買った土地の土壌汚染は大丈夫かというような声も聞きましたので、県としてこの土地を平成11年に買われたときに、土壌汚染の調査というものはなされてこの土地を購入したのかどうなのか、土壌汚染対策法は目的としては土壌汚染の状況の把握、それから土壌汚染による人の健康被害の防止を目的として施行されておりますけれども、県はこの土地を買うときに土壌汚染調査をしたのかどうか。また、土壌汚染対策に対してどのように考えてみえるのかお尋ねします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) ご質問にお答えします。  県一宮建設事務所に確認したところ、県水質保全課が成田富士入鹿線事業用地の隣接地にある井戸において、平成11年度に地下水調査をしたところ、環境基準を超える汚染物質が検出されたとのことでしたが、周辺の井戸においては、環境基準に適合していることが確認されていたと聞いております。  また、事業用地の取得時においては、土壌汚染対策法及び県民の生活環境の保全等に関する条例についても施行前であり、土壌汚染調査は実施していないとのことでありました。  県では、今後、土壌汚染の確認も含め、成田富士入鹿線の整備事業を進める中で、改めて土壌汚染対策法及び県条例に基づく調査を実施し、必要に応じて対策を講じていくこととなるとのことであります。  市としましても、今後、県が実施する調査において、土壌汚染が確認された場合は、対策が確実に実施され、成田富士入鹿線が早期に整備されるよう、県と連携していきたいと考えています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 稲垣議員。 ○19番(稲垣民夫君) 1点、再質問させていただきます。  この土壌汚染についてちょっとネットで検索しておりましたら、刈谷市の例が出てきました。刈谷市では、市内の道路建設用地において、自主的に土壌汚染調査を実施されているそうです。その結果、フッ素及びその化合物の汚染が判明したということで、刈谷市は当該地はどういう土地だったかと言っておきますと、この当該地は主に道路、水田、畑、住宅、駐車場、それから事業所跡地、森林、竹林等で、当該地においては特定有害物質の取り扱い事業所は存在していないということでございまして、その有害物質を扱っておる、そういう全く関係ないところを調査しても有害物質が出てきたというような報告があったんですけど、今、愛知県が買った天道新田の土地は、事業所の調査で汚染が出たところですので、非常に出る確率は残念ながら高いのではないかなと思っております。  それで、今の答弁によりますと、県のほうで一応調査するということですけど、また調査して、何か対策をする場合、年月が変わるもんですから、どんどんどんどんまた先送りになっちゃうんですよね。だから、用地を買うときには、まだ土壌汚染対策法が施行する前だもんで、してないということですけど、平成15年にこの対策法が施行されて、もう15年ぐらいたっておるんですよね。こういう危険性がある土地だったら、もう今までほっとかずにやるのが当たり前のことだと私は思うんですよ。どうして今までやらなかったかということなんですけど、本年度にも土壌調査というのは実施すべきと考えます。県に対して積極的に働きをかけるべきではないかと思いますけど、当局の見解をお尋ねします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) 再質問にお答えします。  県一宮建設事務所からは、土壌汚染対策法及び県条例に基づく土壌汚染調査について、できるだけ早く実施できるよう、現在、調整を進めているところであると聞いております。したがいまして、市としましても、早期に県による土壌汚染調査が実施されるよう、積極的に働きかけてまいりたいと考えております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 稲垣議員。 ○19番(稲垣民夫君) 積極的に働きかけていただけるということで、大変心強いんですけれども、これも先ほど要旨1で質問させていただいた四半期ごとに意見交換をやると、その都度、その都度、チェックができるんですけど、積極的というのは、年に1回でも積極的だし、年に2回でも積極的だと、それはどうでもとれるもんですから、やっぱり定期的にやるということは非常に大事だと思いますので、よろしくお願いします。  要旨3の本年度の取り組みと今後の事業計画の策定についてお尋ねをいたします。  昨年度も県の一宮建設事務所との意見交換会がありましたので、そのときに一宮建設事務所の課長代理、その他の人の目の前で、事業計画がない、工事の計画にもならないんだということを、声を大にして私は部課長の前で申し上げましたけれども、何をやるにもまず事業計画を立てないと、その日できたとこだけでやる、もちろん一生懸命やってみえるとは思いますけど、できただけしか進まないということで、ある程度の目標を、完成年度とか何かを持ってやらないと、事業計画を立ててやらないと、事業というものは私は進展しない、私はそう思っておるんですけど、本年度の事業内容とそのスケジュール、事業計画は計画的に進めるべきであると思いますけど、事業計画を作成するつもりはあるのかないのかお尋ねします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) ご質問にお答えします。  県に確認しましたところ、今年度は昨年1月から進めている道路及び橋梁取付擁壁の詳細設計について引き続き進めるとともに、横町交差点の市道拡幅について公安協議を完了させ、計画を確定したいとの考えでいます。  県では事業計画については、先の土壌汚染調査や、その必要に応じた対策の実施など、不確定要素や予算状況もありますので、現時点では具体的な事業計画を策定できる状況ではないとのことであります。  いずれにしましても、市としては計画的に事業を進めていただくことは重要であると認識しておりますので、より県と連携を密にして、早期整備を強く求めていきたいと考えています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 稲垣議員。 ○19番(稲垣民夫君) なかなか期待する答弁が返ってこないので残念に思いますけれども、最後に市長にお尋ねしたいと思いますけども、この成田富士入鹿線、私から見ると、地元の人から見ても若干進んではいるんですけど、余りにも当初申しましたように用地買収から40年たっていると、こういう路線はないと、これは県もちゃんと言い切っておるんです。だから、もう少し積極的に進めるべきだと思うんですけど、要旨1、要旨2も含めて、市長はどのように考えてみえるのかお示しいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 答弁させていただきます。  なかなかこういう類いの話というのは、結果が出て何ぼということですから、いろんな課題もありつつも、結果として進みが遅いということについては、私どもとしても至らない点があったかもしれませんが、その点についてはご指摘を踏まえてしっかり我々も謙虚に受けとめて、今後の取り組みにご指摘を生かしていかなきゃいけないなと、こういうふうに思いました。  今回のご指摘を踏まえて、市長としてどう考えているのということですが、これ私が市長になって、議員時代ももちろんこの路線の重要性というのは重々認識はしたつもりですけれども、市長になって立場が変わって、やはりこの路線というのは犬山市にとっても極めて重要だということで、私自身も担当には何とか形になるように進めてほしいと、県に対しても強く働きかけてほしい。また、私自身も事あるごとにこの成田富士線のことについては話題に出してきたつもりです。  ただ、当初、県のほうに行くと、やはり市のほうで解決していただくべき課題があるよと、塔野地93号の課題があって、この交差点をどうしていくのかということがネックになっていたところがあるので、私ども犬山市としても、この点については解決する方法を考えていかなきゃいけないだろうということで、これも解決の方法を精力的に取り組むようにということも毎年指示をしました。  これは道路のことに限らずですが、実は私、主要なことについては、各担当にいろんな指示をいつも出しているんですけれども、そのことについての進捗の報告等が、私に対してもないことも多々ございました。ですので、先ほどのフォローアップという点は、市民の皆さん、これは言うまでもないことですけれども、組織の中でもそれが十分にできてなかった現状があったので、私としてはそれを仕組みとして改善しなきゃいけないということで、まず、年度の初めに主要事業の進捗についての確認をするヒアリングの場を設けるように、仕組みとしてそれを取り入れるようにしました。  それから、年度の初めだけでは当然いきませんので、年度の中間、そして、年度の終盤には予算査定がございますので、そういうところできちっと進捗を確認するという仕組みに変えてきたということです。  そうした中で、成田線のことについては、毎回、これについては市のほうでもしっかり課題を解決して取り組むようにということも指示をさせていただいてきました。県と市と共に取り組んでいかなきゃいけない点もありますので、私としてはご指摘をいただいた課題も含めて、県に対してしっかり働きかけをしていきたいと思っておりますし、先ほどご指摘のあった事業計画というよりも整備計画ですね、まずは交差点の問題が解決しないと、設計が固まりませんので、それを公安協議も含めて一刻も早く確定をさせて、それがきちっとお膳立てとしてできたら、できたらといいますか、それと並行して整備計画、この整備計画をしっかり県としても持ってほしいということを具体的に働きかけをしていきたいと。  私自身も、今までよりもその働きかけの回数と内容ですね、これを工夫をして、しっかりやっていきたいと思いますが、私も任期の残されている期間も限られておりますが、私としてはそういう強い姿勢でもって、この路線の整備進捗に対して強い意思で臨んでいきたいと思っておりますので、また議員には地元の議員ということで、またご指導、ご協力賜りますこと、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 稲垣議員。 ○19番(稲垣民夫君) ありがとうございました。市長からも全力で取り組むということでございますので、再選されて、その場に戻られるように、また私個人といたしましても全力で応援できればと思っております。  2件目に優良農地の排水対策についてお尋ねをいたします。  質問の要旨といたしまして、県道長洞犬山線の道路整備に伴う農地への悪影響対策(排水対策)についてでございます。  現在、新郷瀬川の整備計画によって前原地内の西町橋が架け替えられまして、今、暫定的に通れるようになっておりますけれども、この工事に関しまして、迂回路が設置されました。その迂回路の影響で近隣の農地の排水が非常に悪くなって、大型機械、特に秋の稲刈り作業時のコンバインが田んぼに入れないという、そういう状況が起きているということが、ちょっと前にそういう連絡が入っております。去年の秋ごろからそういう話を聞きました。  この土地はちょうど市長のおじいさんが農協の理事長の時代に、昭和50年前後に県営圃場整備事業で小さい田んぼを1区画30メートル掛ける100メートル、1枚3反の圃場に整備された、犬山市内でも非常に水田としては優良なところだと、私はそういうように思っておるんですけども、その土地が工事の影響で水がたまって、耕作機械が入れないというような状況は、何としてもやっぱり改良しないかんと思っておるんですけど、そこで、2点、お尋ねいたします。  この今申し上げましたように、田んぼに水がたまるというような状況を産業課、担当課としてはどのように考えているのか、まず、農地の担当課である産業課のほうから1点目に、どのように考えているのか。  2点目に、整備課のほうから答弁いただきたいんですけども、このままでは私は当然いけないと思うんですよね。今ちょうど田植えシーズンですので、田植えが終わって、秋の刈り取りが終わって、その後、田んぼの状況を見ていただいて、まだやっぱり水がたまって耕作ができないような状況であれば、暗渠排水なり何なり、やっぱり排水対策を県のほうでやってもらうべきだと思うんですけれども、どのように考えてみえるのかお尋ねします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えいたします。  議員ご指摘の農地は、昭和59年度に県営圃場整備事業犬山地区第4工区として、大型農業機械による効率的な農作業に適した水田として圃場が整備されております。当該農地は、生産性の高い優良農地として最上位に当たる農用地区域内農地で、10ヘクタール以上の一団の広がりを持つ集団的農地となっております。したがいまして、農業振興上、今後も優良農地として営農に適した状態で保全していくことが望ましい区域、農地であると認識をいたしております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 続いて答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) それでは、私からは農地への排水対策についてお答えします。  議員ご指摘の場所は、西町橋の南西に位置しており、地元からは農地に水がたまり、耕作に不自由していると伺っております。このことについて、工事施工者であります県一宮建設事務所に確認したところ、状況は把握しており、昨年度から地権者との協議を行っているとのことです。  協議の内容としては、西町橋の迂回路工事が直接の原因であるかどうかの因果関係は不明確ではありますが、今年度に迂回路の撤去工事を予定していることから、撤去後の農地の状況を見ながら対応を協議していくと聞いております。
     市としましては、今後も事業に協力した方がご迷惑がかからないよう、県と連携していきたいと考えています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 稲垣議員。 ○19番(稲垣民夫君) ありがとうございました。県と連携してやっていただけるということで、よろしくお願いしたいんですけれども、今、数名の方から西町橋の南西のところから出ておるんですけれども、その報告が上がっているんですけど、道路の反対側、北側のところからもそういう声が私のところには上がっております。市のほうへ出ているかどうかはちょっとわかりませんけど、その辺のところも含めて、そこだけに確定しなくて、ちょっと聞き取り調査等をして対処していただくよう希望いたしまして質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 19番 稲垣議員の質問は終わりました。  議員各位に申し上げます。2番、山田拓司議員から、一般質問に関連する資料を配付する旨、申し出がありましたので、これを許可いたしました。  2番 山田議員。 ○2番(山田拓司君) 皆さん、こんにちは。2番、フォーラム犬山、山田拓司でございます。議長のお許しを得まして、今回は2件の質問をさせていただきます。今、お許しを得まして、犬山市教育大綱の資料を提出させていただきましたので、ご参照をいただけたらと思います。  もともと学びということに対しては、私は幼いころから本当に勉強が大嫌いで、成績も悪く、早く学校を卒業すると勉強せんでもええなといつも思っておったんですけど、実は卒業してからのほうが勉強することが多くて戸惑っております。そんな私がこの犬山市教育大綱という大きな問題に対して質問することに対してちょっと違和感を感じるわけでありますが、その必要性を感じている一人として質問をさせていただきます。  かつて我が国は、その時代時代に偉大な教育者がいらっしゃいました。多くの人に多くの影響を残された方がたくさんいらっしゃいます。幕末の思想家の吉田松陰は、松下村塾で明治維新に伊藤博文や山縣有朋をはじめ多くの人材を輩出をされております。また、多くの明言語録を残していらっしゃいますが、特に「学ぶとは人たるゆえんを学ぶことなり」とおっしゃっております。なぜ人間として生まれてきたのか、人間としてどう生きたらよいか、そのことを問えと塾生に教えられたと聞いております。  また、激動の昭和の時代をリードされ、我が国の勤勉な人づくりにご尽力され、昭和の吉田茂から佐藤栄作まで、歴代の総理大臣の指南役として、昭和史を裏で動かしたと言われている安岡正篤先生も、「人間は学び続けなければならない。学ぶことをやめたら人間ではない。」と、その学びの大切さについて説いていらっしゃいます。私も折に触れ思い出し、戒めとしたり、心にとめております。  さて、犬山市では、第5次犬山市総合計画に掲げる、目指すまちの姿「人が輝き 地域と活きる"わ"のまち犬山」を実現するため、平成29年3月に犬山市教育大綱が策定されております。この大綱の基本理念は、生涯にわたってみずから学び続ける感性豊かな人づくり、そして、教育の担い手は家庭・地域・子ども未来園・学校・市・教育委員会とあります。そして、取り組みの方向性としては、学ぶ、つながる、つくるといった犬山市の教育の根本的な方針が定められております。このことから、教育分野は幼児教育や学校教育だけではなくて、家庭教育、生涯学習等、多岐にわたることがわかります。  また、教育の担い手は教師や市、教育委員会の職員にとどまらず、家庭教育や生涯学習にかかわる全ての市民であることがわかります。  そこで、犬山市教育大綱の実現に向け、取り組みを進めたい市民の一人として質問をさせていただきます。  要旨の1は、犬山市教育大綱策定の経緯と市民への周知についてということでお伺いをいたします。  まずは、犬山市教育大綱策定の経緯と、策定に当たっての協議の異なった総合教育会議において、大綱に基づく取り組みが、策定後どのように展開されているのかについてお聞かせください。  また、犬山市教育大綱が、今申し上げましたように、教育の分野に家庭教育、生涯学習を含み、教育の担い手が全ての市民である以上、教育理念やその担い手、取り組みの方向性について、広く市民に周知する必要があると思いますが、市当局としては、今までにどのような方法で犬山市民に対して周知を図ってこられましたかお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  江口経営部長。    〔経営部長 江口君登壇〕 ○経営部長(江口俊也君) それでは、ご質問にお答えしたいと思います。  今、議員からもご紹介がありましたけれども、教育大綱は犬山市の教育の根本的な方針を定めたものでございます。これはご承知かと思いますけれども、平成27年4月の地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正によりまして、教育行政に対して地域住民の意向をより一層反映させるという観点から、地方公共団体の長が教育、学術及び文化の振興に関する総合的な施策の大綱、これがいわゆる教育大綱ですけれども、を策定するということになったことに伴って、昨年の3月、平成29年3月に策定をしているものでございます。  策定に当たっては、市長と教育委員会の協議、調整の場であります総合教育会議におきまして、平成27年度から平成28年度にかけて6回にわたって意見交換を行うと同時に、市民の意識調査による市民の意向の確認、把握、学校現場の教職員からの意見聴取、そういうものを踏まえて実施をしているものでございます。  策定後の総合教育会議における取り組みについてですけれども、先ほども言いましたように、大綱はあくまで教育に関する根本的な方針を定めたものになりますので、昨年度、平成29年度は教育に関する個別の施策及び具体的な取り組みを定める教育振興基本計画につきまして、総合教育会議で協議をしてまいりした。これは平成27年に教育振興基本計画は策定されているんですけれども、これを教育大綱の内容に合わせる形で改定をしたもので、今年度からその計画に基づいて、教育施策を進めているところでございます。  合わせまして、犬山市が進めてきました教育施策の検証、また国語教育の充実に向けた取り組みなど、この教育大綱に基づいた内容を、総合教育会議の場で議題としておるところでございます。  2つ目の市民への周知ですけれども、大綱を策定している過程の中だったんですが、平成29年2月1日号の広報で特集記事を掲載していまして、策定の経緯と内容についてご紹介をさせていただいております。  その後、ホームページの掲載だとか、市役所窓口の配布はそうなんですけれども、あと町会長への配布、そういったことによって市民への周知を図っているところです。合わせて校長会を通じまして、市内小中学校でも共有をしているものでございます。  今、議員おっしゃられましたように、地域や家庭などにおきまして、教育の担い手となる市民の皆様への周知、知っていただくということは、大変重要であります。今後もさまざまな機会を通じまして、周知に努めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) ありがとうございました。広報いぬやまや市のホームページ、町会長への配布などで周知を図り、今後もさまざまな機会を通して周知を図られるというお答えをいただきました。  しかしながら、受け手である市民が、広報いぬやまや市のホームページをどのように読み、理解されているのかが大切な鍵になると思います。これは昨日、玉置議員の質問の中で市長も同様なことをおっしゃっておられました。学校のPTA総会とかPTA役員会、あるいは教育講演会、家庭学級や地域の町内会総会などに市職員が直接出向いて話し、周知を図っていかれるのも施策ではないかなと思っております。  要旨2に移ります。  要旨2は、文化芸術の分野において「世代間交流」を進めるために、市民展をどのように活用していくのかということをお尋ねいたします。  犬山市教育大綱の取り組みの方向性に上げられている3つの視点の中のつながりは、1、活動の場づくり、そして郷土愛と豊かな心の育成、3は地域間交流の促進があります。特に地域間交流の促進では、「多文化共生や世代間交流の促進により、お互いの価値を認め合い、尊重する心を育みます」とうたわれております。幅広い世代を対象とした文化の世代間事業として代表的なものは、皆様ご存じのように犬山市民展の文芸部の事業ではないかと考えます。犬山市教育大綱策定以前から小中学生が短歌とか俳句、川柳、詩を応募し、犬山市南部公民館で一般の部と小中学生の部の作品が同一会場で展示をされております。  私は、この取り組みは文化、短歌、俳句、川柳、詩を通じた世代間交流の促進として、とてもよい取り組みだと思っております。さらに、ことしの市民展は新たな試みとして、従来の小中学校の児童生徒作品展を児童生徒の部として取り組み、一般の部、児童生徒の部として南部公民館で同一時期に開催をされると聞いております。市当局や教育委員会はこの事業をどのような経緯で企画し、また、どのように実施していくのかお示しをいただきたいと思います。また、期待する効果についてもお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  中村教育部長。    〔教育部長 中村君登壇〕 ○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えいたします。  本市では、幅広い世代を対象とした文化事業として、犬山市文化協会と連携し、毎年、犬山市民展を開催しています。特に詩・俳句・短歌・川柳の4部門からなる市民展、文芸の部については、一般の部と市内小中学生の部の作品を同時に鑑賞できる機会となっており、まさに伝統、文化、芸術を通じた世代間交流の取り組みであると考えています。  文芸の部については、昨年度実績で一般の部に353点、小中学生の部に3,144点もの作品が寄せられています。作品数が減少傾向にあった日本画、洋画、デザイン、書、彫塑工芸、写真の5部門からなる市民展、美術の部についても、文芸の部と同様に活性化することができないかとの思いから、今年度より美術の部に小中学生の作品を加え、展示することになりました。  具体的には毎年12月に教育委員会主催で行われていた児童生徒作品展を犬山市民展に取り込み開催するもので、これにより作品の世代間交流だけでなく、観覧者の世代間交流も期待できるものと考えています。  さらに、この世代間交流によって、伝統、文化、芸術に興味を持った児童生徒が、その活動を継続することにより、文化芸術の次世代育成という効果も期待しております。そのような意味で、市民展が世代間交流の一つの方策であると位置づけ、さらなる世代間交流の促進に向け取り組んでまいりたいと考えています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) 答弁ありがとうございました。児童生徒さんの作品展を今、犬山市民展に取り込み、世代間交流をやられることは、今後の犬山市の伝統文化・芸術の分野においても、とても意義ある試みではないかなと思っております。  それだけに昨年以上に観覧者をふやす市としての取り組み、働きかけ、PR、広報が大切になると思います。できる限りの方法を使って、観覧者をふやすよう努めていただきますことを期待して、要旨の3に移ります。  要旨の3は、市民展以外に小中学生が伝統文化・芸術を通じ、大人たちと交流できる内容や方策はあるのかということをお尋ねをいたします。  世代間交流の促進は、犬山市教育大綱の取り組みの方向性の一つの柱、つながるを実践する上で大切な内容の一つと思います。私は先ほどの市民展、文芸の部の短歌、俳句、川柳、詩などや、芸術の部の図画、工作、美術のほかにも、小中学生がまちを舞台にさまざまな人と出会って、世代間交流をできたらよいことだなと思っております。市当局や教育委員会として、他に伝統文化・芸術を通じた世代間交流の内容や方策がございましたらお示しください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  中村教育部長。    〔教育部長 中村君登壇〕 ○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えします。  市教育委員会では、次世代を担う子どもたちに伝統芸能や伝統文化を体験してもらい、伝承していくために、小中学生を対象とした生涯学習講座「犬山市子ども大学」のメニューにおいて、茶華道や囲碁・将棋、和太鼓や鳴り物の講座を開催しています。  茶華道の講座については、市文化協会の会員に講師を依頼し、囲碁や和太鼓などは地域で活躍している指導者が講師を務めています。  伝統文化を学ぶ講座は、礼儀作法を学べることもあり、人気が高く、特に茶華道の講座では毎年定員を上回る応募があります。  また、市民講師派遣制度においても、日本の伝統文化や芸術の指導ができる講師が登録されており、昨年度は楽田小学校に、和紙ちぎり絵や紙からくりなどの講師を派遣しました。また、市や教育委員会主催の事業ではありませんが、文化庁の伝統文化親子教室事業の一環として、市内において長唄やお囃子、篠笛、日本舞踊を親子で学ぶ教室も開催されています。いずれも地域に伝わる伝統芸能や文化を学ぶことで、子どもたちが豊かな心や感性を育み、地元の大人たちとのつながりを深めるとともに、世代間で伝統文化が継承されていく交流の場となっています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) ありがとうございました。小中学生を対象とした生涯学習講座、犬山市子ども大学や、親子で学ぶ教室は、世代間交流で伝統文化を継承する鍵となり、とてもよい事業だと思います。特に茶華道の人気ぶりに、礼節を学び、重んじる市民が犬山に多くいらっしゃることに大変誇りに思い、また、うれしく思っております。  そこで、これらの生涯学習講座や教室をさらに公的なイベントとコラボすることはできないでしょうか。例えば、犬山市と文化協会主催の市民芸能祭や文化協会主催の芸能発表会の場において、一つの演目として発表の機会を与えてあげたらと提案をさせていただき、要旨の4に移ってまいります。  要旨の4は、伝統芸能や文化芸術を通じた世代間交流として、さらに小中学生との交流を図れないかということをお尋ねいたします。  犬山市には芸術や文芸のほかにも民謡、踊り、詩吟、太鼓、お囃子等の伝統芸能や伝統文化に通じた人たちがたくさんおみえであります。これらの人たちは文化協会に所属をされて、犬山市民芸能祭や犬山市文化協会の発表会、犬山市民茶会、華道展等の舞台で活躍をされています。文化協会のメンバーからは、小中学校の課外活動や部活動、クラブ活動で器楽や吹奏楽、篠笛、からくり等を次世代の子どもたちに伝える事業を進めていきたいとの意見を聞いております。これらの人が学校の授業や課外活動、部活動、クラブ活動の場で子どもたちとつながりを持つことができれば、まさに犬山市教育大綱の実践になると思いますが、市当局や市教育委員会のお考えをお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  中村教育部長。    〔教育部長 中村君登壇〕 ○教育部長(中村浩三君) ご質問にお答えします。  本市では、文化・芸術・芸能の普及促進の観点から、犬山市文化協会と連携し、毎年、犬山市民展や犬山市民芸能祭を開催しています。しかしながら、先ほどお答えをさせていただきましたが、市民展美術の部においては、ここ数年は作品応募数が減少傾向にあること、芸能祭においても発表する方や鑑賞する方、共に高齢化が進み、若い人たちの参加が非常に少ないのが現状です。  そこで、犬山市文化協会の提案を受け、協会が主体となる新たな活動として、文化芸術版犬山市民講師事業が展開できないか、実施に向けた調整を進めているところです。この事業は、文化・芸術・芸能、それぞれの分野で活躍している文化協会の会員が、市内の小中学校に出向き、絵画や茶華道、和太鼓や日本舞踊などの指導を行うもので、この活動により、伝統・文化・芸術を通じたさらなる世代間交流の促進が図られるものと考えています。  また、この活動を通じて、文化・芸術・芸能に興味を持った小中学生があらわれることにより、文化・芸術・芸能活動の裾野が広がり、次世代への伝承という効果も期待できるものと考えています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) ありがとうございました。再質問ではございませんけど、できましたら教育長にも、今まで私が申し上げましたことに対してお答えがいただければと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  滝教育長。    〔教育長 滝君登壇〕 ○教育長(滝  誠君) 犬山市は本当に歴史文化、そういった地域資源に恵まれた市であります。こういった資源を活用しない手はないだろうというふうに思っています。私は、子どもたちがそういった文化、あるいは芸能等に力を発揮していくためには、本物、すばらしいものに触れることが一番大切ではないかなということを思っています。その手始めと言ってはなんですが、ことしの市民展ってありますよね。今までは子どもたちといわゆる文化協会の本物の方々と別の日で開催をしていたものを、同日日程でその中に入れ込ませていただけるということは、子どもたちは自分たちの作品を見ると同時に、大人の方のすばらしい作品に触れる機会をいただけることになると思います。きっと今までの大人の市民展に足を運ぶ方の数が、子どもたちが行くことによって恐らくふえるでしょうし、すばらしい作品にも触れることになります。これは子どもたちの技術向上にもつながっていき、今、世代間の交流が活発になれば、現在の犬山市の文化芸術の水準が次の世代の子どもたちに確実に引き継がれていくものだということを確信しております。  そんな面で、いろんな面で子どもたちにお力添えを賜れることをありがたく思っている次第でございます。  以上であります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) ありがとうございました。教育長みずからお答えいただきましてありがとうございました。  特別な技能や技術を不断の努力によって身につけられた文化協会の方々が学校現場に出かけられて、世代間交流が図られることは、学校教育の活性化の上でとてもよい試みではないかと思います。本格的に開始をされた際には、より多くの学校が実施されることを期待して、件名2に移ります。  件名2は、桃太郎サミットを今後に生かす施策についてということで、お尋ねをいたします。  要旨の1として、犬山の桃太郎を大きくPRし、日本一にする取り組みをしたらどうかということについてお尋ねをいたします。  去る5月4日、5日、犬山市の戌年記念事業の一環で、第16回の桃太郎サミット日本ライン犬山大会が開催をされております。前議長の堀江議員も実行委員会の一人として大変ご尽力をされておりました。犬山での開催は1999年の2回大会に続き2回目でありますが、全国の桃太郎ゆかりの地の皆さんの参加と桃太郎愛好家で盛大に開催をされておりました。  桃太郎のゆかりの地と言い伝えられている地域は、日本全国に実に30カ所以上あると言われておりますが、その中でも地名や伝説がしっかり残っていて、地域のまちおこしにも一役買っているのが岡山や犬山市、高松市、奈良県の田原本町、山梨県大月市、岡山県美咲町の桃太郎でありますが、特に犬山、岡山、高松が桃太郎三大の発祥地ではないかと言われておりますが、その中では岡山が桃太郎の地として桃太郎の岡山、岡山の桃太郎として知名度が高まっております。岡山の空港名も現在は岡山桃太郎空港に変更になっております。JRの岡山駅東口にはりりしい桃太郎像が設置をされ、岡山駅構内にも幻の桃太郎像が復活し、多くの観光客を迎えています。そのほかにもあちこちに多くの桃太郎像が設置されています。まさに桃太郎のまちとなっております。  そこで質問いたしますが、かつて平成28年の6月議会で、私は犬山の桃太郎を日本一にする取り組みについて質問をさせていただきました。それは木曽川沿岸に残る宝積寺とか勝山、坂祝、取組、鬼ヶ島、今渡等、その桃太郎伝説にまつわるゆかりの地の多さと、野口雨情がつくったと言われる桃太郎音頭の存在、そして、一部火事で焼失はいたしましたが、桃太郎ゆかりの宝物の多さから、犬山こそ日本一の桃太郎の発祥地として全国に発信すべきと提案させていただきました。  そのときに現在の犬山遊園駅を犬山桃太郎駅にならないか、駅名変更、さらには桃太郎像を犬山遊園駅に設置できないか。そして、桃太郎港への遊覧船の復活を提言させていただきましたが、いずれも現在は検討課題となっております。このうちの一つでも実現していたならと思うと残念でなりません。  桃太郎伝説には、愛とか勇気、正義、仁義など、人間として大切な宗教的、道徳的な教えが多く含まれており、このことによっていつまでも桃太郎が愛されていると思います。私は、この伝説の桃太郎が犬山市に存在していることを日本全国に、さらには世界に誇ってもよいのではないかと思っております。サミットを契機に、犬山の桃太郎をぜひ大きく発信し、観光地犬山の名所としてかつてのにぎわいと輝きを取り戻す取り組みを強く進めていただきたいと思いますが、当局はどのように考えていらっしゃいますか。お答えください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) それでは、ご質問にお答えいたします。  冒頭、議員も桃太郎サミットの件はお話し申し上げられましたが、重複する部分がございますが、この5月4日、5日に第16回桃太郎サミット日本ライン犬山大会が開催されました。全国の桃太郎に縁のある地域の方々、桃太郎愛好家、市民の皆さんが参加し、大盛況であったことは、今議員がおっしゃられたとおりだというふうに認識をしております。  議員のご提案は、犬山観光を高める重要なコンテンツの一つとして、興味のあるテーマであるというふうには考えております。  一方、栗栖地区は桃太郎神社のほかにも広大な芝生広場や軽登山ができる散策路など、自然と文化が調和した魅力ある地域であると認識をしているところでございます。今後は、こうした豊かな地域資源を最大限に活用することが、桃太郎神社も含めた栗栖地区全体の魅力を高め、さらなる来訪者の増加につながるものと考えております。  現在、栗栖地区住民を中心に、地域活性化に資する取り組みを進めるミラマチ栗栖など、新たなまちづくりの機運も高まっております。観光地としての魅力を高めるには、こうした活動とも連携しながら、地域資源を観光コンテンツとして磨き上げていくことが重要であると認識しており、その上で本市の観光キャンペーンとも連動するなど、より効果的な時期や方法を見きわめ、日本一につながる観光まちづくりを推進してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 私からも答弁させていただきます。  まず、桃太郎をやはり活用していくということについては、私も非常に共感するところでして、いろんなこれから価値の創造というのが重要になってくると思うんですが、その価値を創造していく上で、桃太郎という素材というのは非常に犬山市としてもいい素材だというふうに認識をしております。  ただ、議員が以前にもご提案のあった、駅を桃太郎駅にできんかとか、銅像をつくれんかとか、そういうのはなかなか現実的には課題があるんですが、ただ、一番最後におっしゃった木曽川の遊覧ですか、これは今も木曽川観光のほうでもいろんな船頭の育成なんかもやっていただいていますけども、今後のさまざまな展開の中で、桃太郎の港を生かした取り組みというのは、私は十分展開の可能性があるというふうには思っていますので、そういったところは今後も木曽川観光の取り組みも含めて、我々としてもさまざまな可能性を探っていきたいなというふうに思っています。  ただ、この桃太郎の可能性というのは、観光という側面で、対外的にPRするものばかりではなくて、私はむしろ地域の資源として、私ども犬山市の中でしっかり醸成していく可能性というのも多分にあるんではないかなというふうに思っております。
     桃太郎は、私はサミットのときにも少し、3つのポイントで申し上げたんですが、価値を創造するのに3つポイントがあるよと。一つは桃太郎という物語は誰もが知っている物語ですので、そのストーリー性であったりとか、ブランドというのは、先ほど申し上げた観光だけじゃなくて、産業振興という観点からも、非常にさまざまな可能性を秘めているんじゃないかという点。それから、価値を生んでいくためには、やはり懐かしさであったりだとか、ノスタルジックな、そういった部分であったりとか、郷愁を誘うような、そういったものも非常に重要だと。それは、桃太郎の舞台が、これは石田さんが挨拶の中で取り上げましたが、里山という舞台ですので、持続可能社会だとか、環境という側面からも、こういった切り口からいろんな可能性もあるんじゃないかというふうに思います。また、暮らしという点で言えば多様な暮らし、これはまさに桃太郎の舞台になっている栗栖も、そういった里山での暮らしという魅力も、桃太郎と連動するところもあるんじゃないかなというふうに思います。これが2つ目です。  3つ目としては、これは議員も今ご指摘になった、この桃太郎の物語の背景にある道徳だとか倫理観だとか、宗教観というとなかなか難しい問題が出てくるかもしれませんが、そういった精神性ですね。例えば犬山の桃太郎も、議員もご承知ですが、犬山の桃太郎は鬼が改心するんですね。だから、改心した鬼は許すというところに、この犬山の桃太郎の物語の一つおもしろいところがございまして、そういった意味では、この間の桃太郎サミットでも、桃太郎の物語を道徳だとか教育だとか、そういったところに結びつけていこうというような視点もサミットの中で発信されていましたので、私はこの物語を人づくりだとか、教育だとか、そういったところの展開の可能性というのもあるんじゃないかなと、こう思っております。そういった意味では、さまざまな、対外的に発信するばかりではなくて、我々が中でつくり上げていくものもいっぱいあるんじゃないかなと思います。  それから、今回のサミットで僕もおもしろいなと思ったのは、桃太郎だけじゃなくて、お供の動物がいるんですよね。これ猿と犬と鳥とおるわけですが、サミットでは犬は犬山動物病院の太田先生が犬についての発信もしていただいて、犬山は唯一自治体名に犬とつくまちですから、戌年事業をことしもやっていますが、先日も日本犬の総覧というのも民間団体がやっていただいたりとか、非常に犬を素材にした展開というのができるまちであるんですね。この犬というのは、いろんな可能性があると思うんです。  それから、猿に関しては、サミットでもパネラーを務めていただいたモンキーセンター、これは世界で最も種類の多い猿がここで飼育されていますので、この猿という展開も、さまざまな私は発信ができるんじゃないかなと思っています。  鳥は、これはキジではないんですが、鵜飼がありますから、そういったこともサミットで稲山鵜匠が来ていただいて発信していただきましたけれども、そういった意味では、ただ桃太郎という、桃太郎だけじゃなくて、お供の動物を通じた発信もできるという意味では、さまざまな応用的な展開もできるんじゃないかなと思っています。  今、大きな観点で何か概念的なことを私、申し上げましたけども、これ実務的な展開をいろいろ図っていこうと思うと、重要なのは、やはり異分野のものをいかに掛け合わせるかとか、あるいはそこをつないでいく人ですね、人のつながりというのをいかにつくっていくのか、こういうことが私は非常に重要ではないかなと思っていますので、先ほどミラマチという話もありましたけれども、いろんな人たちがつながる場というのを、私どもとしてもつくっていきたいと思っています。それには川のまちづくりというのも非常に重要で、今度もちょっと昨年できなかったんですが、水辺で乾杯という取り組みで、そこで川をテーマにしたワークショップみたいなことをやろうじゃないかという試みもやりますので、そういったこともまた一つのきっかけになるとおもしろいなというふうに思っております。  いずれにいたしましても、桃太郎という素材は、いろんな価値の創造、展開の可能性というのは秘めていますので、私どもとしてもその可能性をいろいろ追求していきたいというふうに思っておりますので、また議員からもいろいろご提案いただけたらと思っております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) ありがとうございました。市長には、私もサミットのほうには参加させていただきましたので、その当時の熱い思いも挨拶の中でお伺いすることができました。ぜひともまたよろしくお願いをしたいと思います。この栗栖地区とか桃太郎は、栗栖継鹿尾を楽しくする会というのが数年前に発足しまして、今、前議長の堀江議員もその一員としてご尽力をいただいておるわけでありますが、私もこの栗栖とか桃太郎には幼いころより何回もお邪魔をして、強い思い入れがありましたので、今回の質問になりました。  桃太郎神社を含めたさまざまな地域資源を生かすことで、栗栖地区全体の魅力が高まって、そして、それが来訪者の増加につながるということでございました。また、そのためには地元の方と連携しながら、資源を引き上げていくことが重要であるという答えですが、私も同感であります。  栗栖地区には非常に多くの資源が残っていますが、そのうちの一つにご存じの野猿公苑跡地がございます。以前、地元発展会からも請願がございました。この野猿公苑跡地は栗栖地区の入り口に存在しており、かつては多くの野猿が生息し、訪れた人たちと触れ合い、人気のスポットでありましたが、現在は閉鎖をされております。利活用はされておりません。しかしながら、先ほどの答弁にありましたミラマチ栗栖の中で、利活用の機運が生まれつつあるようであります。  今後、地元の皆さんと連携し、未来につなげるすばらしい活用を図っていただきたいと思っております。そして、日本一桃太郎の実現につなげていただくことをお願い申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 2番 山田拓司議員の質問は終わりました。  お諮りいたします。本日の一般質問はこれをもって打ち切り、明日13日午前10時から本会議を再開いたしまして、一般質問を行いたいと思います。これにご異議ありませんか。    〔「異議なし」の声起こる〕 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 異議なしと認め、さよう決しました。           ******************** ○議長(ビアンキ アンソニー君) 本日は、これをもって散会いたします。                午後2時21分 散会...