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平成29年 6月定例会(第4日 6月13日)

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  1. 犬山市議会 2017-06-13
    平成29年 6月定例会(第4日 6月13日)


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    最終取得日: 2021-07-27
    平成29年 6月定例会(第4日 6月13日)   平成29年6月            定 例 犬 山 市 議 会 会 議 録                              第4号 6月13日(火曜日) ────────────────────────────────────────── 〇議事日程 第4号 平成29年6月13日午前10時開議   第1 一般質問           ******************** 〇本日の会議に付した案件   日程第1 一般質問           ******************** 〇出席議員(20名)  1番  玉 置 幸 哉 君        11番  矢 幡 秀 則 君  2番  山 田 拓 司 君        12番  中 村 貴 文 君  3番  柴 田 浩 行 君        13番  岡     覚 君  4番  大 沢 秀 教 君        14番  水 野 正 光 君  5番  岡 村 千 里 君        15番  三 浦 知 里 君  6番  後 藤 幸 夫 君        16番  上 村 良 一 君
     7番  鈴 木 伸太郎 君        17番  ビアンキ  アンソニー 君  8番  市 橋 円 広 君        18番  柴 山 一 生 君  9番  久 世 高 裕 君        19番  稲 垣 民 夫 君  10番  吉 田 鋭 夫 君        20番  堀 江 正 栄 君           ******************** 〇欠席議員(なし)           ******************** 〇職務のため出席した事務局職員の職・氏名  事務局長    大野木 重 之 君     議会事務局議事課長 後 藤 年 明 君  統括主査    粥 川 仁 也 君     主査補       長谷川 麻友美 君           ******************** 〇説明のため出席した者の職・氏名  市長        山 田 拓 郎 君   副市長       小 澤 正 司 君  教育長       滝     誠 君   経営部長      江 口 俊 也 君  市民部長兼防災監  小 川 清 美 君   健康福祉部長    松 山 勝 美 君  都市整備部長    光 清   毅 君   経済環境部長兼産業課長                                  永 井 恵 三 君  教育部長      吉 野 正 根 君   子ども・子育て監  小 島 千 枝 君  消防長       石 田 雅 夫 君   企画広報課長    松 田 昇 平 君  経営改善課長    鈴 木 良 元 君   総務課長      中 村   誠 君  地域安全課長    百 武 俊 一 君   長寿社会課長    長 瀬 尚 美 君  保険年金課長    河 合 武 史 君   整備課長      納 堂 基 宏 君  環境課長      髙 木   衛 君   観光交流課長    中 村 浩 三 君  学校教育課長    武 藤 裕一朗 君   学校教育課主幹   神 谷 勝 治 君  文化スポーツ課長  上 原 敬 正 君   歴史まちづくり課長 中 村 達 司 君           ********************                 午前10時00分 開議 ○議長(ビアンキ アンソニー君) ただいまの出席議員は、20名であります。  定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。  議事日程に従いまして、会議を進めます。          ******************** △日程第1 一般質問 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。  15番 三浦知里議員。 ○15番(三浦知里君) おはようございます。15番、公明クラブの三浦知里です。議長に発言のお許しをいただきまして、先に通告をいたしました3件について、順次、質問させていただきます。今回の質問は全て女性の視点を基本としたものにいたしました。よろしくお願いいたします。  1件目、女性も輝くまち・輝けるまち「犬山」をめざして。あえてタイトルを「女性も」とさせていただきました。当然、男性も女性も輝くまちであってほしいという願いからの質問であります。  要旨1点目、現状についてお伺いをいたします。  今月、6月23日から29日の1週間は男女共同参画週間でございます。男女が人権を尊重しあい、責任を分かち合い、対等な構成員として社会参画する基本理念を明らかにした男女共同参画社会基本法が、1999年6月に施行されて以来、各自治体でもさまざまな取り組みがなされてまいりました。我が犬山市でも、早くからこの課題に取り組みまして、平成9年12月に男女共同参画推進懇談会が設置されました。  当時は鹿嶋敬さんの著書を中心に、名古屋経済大学の吉田啓子先生から講義を受けまして、「男女共同参画とは何か」から勉強し、年間を通しては、わくわく連続講座、女性の集い、市民の意識調査、機関誌の発行など、懇談会の皆さんが本当に昼夜を問わず一生懸命取り組んでくださったことは、これまで関係部、また関係課として携わってくださった職員さんたちもよくご存じのことかと思います。  私も2期目から委員として活動させていただく中で、市内をくまなく歩いて回り、女性から見たまちづくり提言集をまとめたことがございました。今まで歩いたことのない町内を歩き、入ったことのない路地を行くことで、新しい発見がいっぱいあり、犬山のよさを再認識でき、新鮮な思いがしたことを覚えております。  そこでお尋ねをいたします。当初の活動から約20年が経過し、犬山の男女共同参画の動きというのは、今、どうなっているのか。現在は市民会議の方々が頑張ってくださっているということは存じておりますけれども、まずはその現状と同時に、犬山市男女共同参画プランを策定されて10年になりますが、今後はどのような計画を持たれていくのかお尋ねいたしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小川市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 小川君登壇〕 ○市民部長兼防災監(小川清美君) おはようございます。それでは、ご質問にお答えいたします。  当市では、平成18年に犬山市男女共同参画プランを策定し、市民グループである犬山市男女共同参画市民会議と共同で映画祭の開催や街頭アンケートの実施など、意識啓発を行ってまいりました。現在でも市民会議が中心となって、市内中学校を対象に、性教育も含めたコミュニケーションに関する出前講座や、男女共同参画にまつわる川柳の募集など、時代の変化に合わせ改善を重ねながら、継続的に啓発活動を展開しています。  また、10年間に及ぶ犬山市男女共同参画プランの計画期間が終了し、さらに平成27年に女性の就業生活における活躍の推進に関する法律が成立したことからも、現在の状況を踏まえた施策の見直しが必要と判断し、まずは本年度中に意識調査及び検討会を経て、施策の指針の策定を予定しています。  一方、まず、市が男女ともに活躍できる職場づくりを率先して進めるため、先月下旬に市長以下幹部職員が「イクボス宣言」を行いました。この宣言は、議員ご承知のとおり、男女を問わず職員の子育て、介護、地域活動への参加などをフォローアップしながら応援し、働きがいと活力のある職場環境をつくる取り組みでございます。この宣言は、犬山市だけでなく、犬山商工会議所と共同で取り組んでおり、男性も女性も輝くまち犬山に向け、経済界とともに連携しながら、さらにこの取り組みを社会全体に広げてまいりたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 三浦議員。 ○15番(三浦知里君) 「イクボス宣言」につきましては、山田市長の強い思いもあり、実行されたことは、本当にすばらしいことだというふうに思っております。以前からそう思っていたんですけど、男女共同参画の取り組みというのは、懇談会のときもそうです。今、市民会議のこともそうですけど、なかなか外からは見えにくい、わかりにくい、一生懸命やっていただいているんですけど、男女共同参画の進みというのはわかりにくいなというのは常々思っておりました。こういったイクボス宣言とかいうことが、身近な職場とか社会にまた大きな影響を与えて、次へのアクションにつながることを期待したいというふうに思っております。  要旨2点目に入ります。女性議会の開催についてであります。ことしの桜は例年に比べて開花が遅くなりましたけれども、その分、長い間、お花を楽しめたような気がいたします。ちょうどその桜が散るころでしたけれども、男女共同参画で共に活動した方が亡くなられました。人のために一生懸命尽くす方であり、市のことに関しても最後まで一生懸命やってくださった方でありました。  また、当初の男女共同参画推進懇談会の担当職員は山田市長のお母様であり、私は彼女から共に活動する中でいろいろな刺激を受けることができました。当然、今まだその懇談会のメンバーというのは、それぞれのグループ、分野で頑張ってはいただいてはおります。しかし、その一方で、どんなに男女共同参画を叫んでも、女性みずからが身を引いてしまう、例えばわかりやすい例で言いますと、庁内で女性職員に昇進の話があっても、ご本人が断られる。受けていただけない。また、介護等の理由で、ああ、これからこの女性の職員さん、頑張ってほしいなと思う方が退職されてしまう。そういう経験を私、何度もこの中ですることがありました。  政府のほうでは、この6月9日に、ことしの男女共同参画白書を閣議決定をいたしました。それによると、最近10年間で女性の就業率が7.2ポイント上昇し、2016年というのは、過去最高の66%となったと。雇用の環境がよくなっているというふうには言われているんですが、実際、本当にその現場に来ると、なかなかいろんな問題があるのではないか。まだまだ女性が活躍するには厳しい状況であると私は思っております。  また、議員の世界を見ましても、なかなか女性議員はふえないなと。犬山市議会、私が女性議員になったときは、3名、女性議員がおりました。そのときの定数はもう少し今より多かったんですけれども、その次か次のときに、私、1名になったときもありました。そして今、2名であります。今、周りの男性議員が私たちを女性議員だと認めていただいているかどうかは別にいたしましても、本当になかなか女性が議員になっていくというのは難しいな。  県内を見ましても、5月13日の中日新聞に、自民党の県議団の初の女性団長に神戸さんがなったということで、大きく取り上げられておりました。女性議員が全体に占める割合の比較というのが、愛知県は全国で27番目ということで、県会議員の女性が少ない。残念ながら我が党も県会には女性議員はいないんですけれども、そういう中で、女性の意見を述べる場所として、また、新しい人材の発掘、そして職員の勉強といういろんな観点がございますが、犬山市として実績のある女性議会を開催すべきではないかと思いますが、当局のお考えをお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小川市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 小川君登壇〕 ○市民部長兼防災監(小川清美君) ご質問にお答えします。  本市における審議会等委員の女性比率は、平成28年4月1日で26.65%であり、県下市町村の平均である26.7%にわずかに及ばない状況となっています。そうした状況からも、政策などの方針決定過程への女性の参画は、本市においても課題であると考えられ、議員ご指摘の取り組みは有効な啓発手段の一つと考えております。  一方で、市民活動団体や地域のコミュニティ組織、起業をされた方など、女性が活躍している状況が市内でも近年、多く見られるようになりました。社会で活躍している女性がみずからの活動や経験に基づき、行政と対話をしていくこと、また、そこで得られた気づきを今後の政策に反映させていくことは大変重要であると認識しております。女性議会は、そうした機会にもなるものと考え、準備が整えば今年度中に、遅くとも来年度中までには開催したいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 私からも答弁させていただきます。  女性のかかわりというのを、もっともっといろんな政策決定の場に参加を促していきたいという思いが、実は私も非常に強く持っていまして、例えば審議会なんかでも、私は最初に女性比率を見るんですね。ただ、さっきの数字で言うと、ちょっと県内平均より若干少ないという状況なんですけれども、なかなか難しいのが、どうしても当て職を入れなきゃいけないような審議会が結構多いもんですから、こちらとしてはどうしても入れたくても、どうしても専門の立場であったり、団体のほうの人選であったり、それがどうしても女性にならないというのもあったりしまして、多少苦慮しているんですが、私としても、できるだけそういった女性のいろんな参画を、機会を捉えて促していきたいなというふうに思っています。  また、新しい人材のやはりいろんな掘り起こしも非常に重要だと思っておりまして、そういったものも私も意識して、そこをやっていかなきゃいけないなと思っております。  そういったことを実は考えていくとか、展開していくきっかけとして、女性議会というのは非常に重要なきっかけになると僕は思います。ですから、今、答弁があったように、準備が整えば、今年度中にやりたいと思っていますし、準備が間に合わなければ遅くとも来年度ということで、とにかくやると、そういうふうに思っています。  私、ここからはちょっと責任を押しつけるわけじゃないんですが、これやっぱり議会が主役になるというのも非常に重要だと思っているんですね。私どもも全面的にやっていきたいと思っているんですが、議会事務局も含めて、議会の皆さんがこの女性議会の展開を、議会がみずから取り組んでいくと、これ本当、押しつけるつもりで言っているわけじゃなくて、そういう議会であるということも、皆さんの側からすると開かれた議会、あるいは市民参加、そういった観点からも非常に重要ではないかなあというふうに思っておりますので、そこはうちのほうでやるのか、議会のほうで主導的に取り組むのか、そこはまた協議しながらですが、共にしっかり取り組んでいけたらと思っております。  それから、さらに申し上げれば、女性議会をやって、それで終わりということではなくて、私はその後が重要だと思っています。女性議会にできればたくさんの方、でも定数があるから、参加いただいた方だとか、希望はしたけど、もし参加ができなかったとか、そういう方々がもしいたとすれば、いずれにしてもそのメンバーの方々も含めて、さまざまな女性の皆さんと女性会議みたいなものだとか、その後にきちっとフォローアップできるような、そういう取り組みを私は継続的にしていくということが大事で、それがまた新たな人材の掘り起こしにも結びついていくんじゃないかなと、こう思っております。  これは女性だけではなくて、実はまた答弁、先取りしちゃいかんですけど、若者会議というのも、ちょっと総合戦略だとか、総合計画のときに、若者対象のそういった意見交換の場も取り組んでいった経緯もあるので、女性会議だとか、若者会議だとか、そういった機会も設けながら、一過性のもので終わらせないような、そういった女性の参加を、いわゆる政策の方針決定過程への女性の参加を、いろんな形で模索していけたらと思っておりますので、またいろんな意味でご指導、ご協力いただけたらと思いますので、お願いいたしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 三浦議員。 ○15番(三浦知里君) ありがとうございます。先ほど部長のほうの答弁でございました新しい世代の女性の活躍というのがやはり市内でもありまして、よく市長も行ってくださる今井マルシェで、今井で本当に小さなマルシェですけど開催してくださっている方たちも、若い女性が本当に核となってやっていただいている。また、多分、企業にもそういう方はいっぱいいらっしゃるんではないかなと思います。  また、市長の言われた女性議会をやるに当たって、当然、議会事務局、そして私たち議員団も協力をしっかりしていくということは十分わかっておりますが、全庁的にとにかくやりたいという私の思い、そして議会としても今回もまた昨年やりました親子議場見学会、ことしも何とかやれたらというふうに思っていまして、開かれた議会というのは、常に議会のほうはしっかりと取り組んでいきたいと思っております。準備が整えば今年度中、ぜひ小川市民部長と大野木局長がいる間にやっていただきたいと、強く私はそれを願うものであります。女性議会の質問は以上で終わります。  2件目の届け出挙式を市役所で行ってはどうかと。  いつも三浦は何か変な提案するなと思われるかと思いますけども、5月21日の中日新聞に、独身男女の出会いの場づくりやマッチングといった結婚を支援する事業について、47都道府県に尋ねたところ、延べ60万人が参加し、少なくとも7,750組が結婚したことが、5月20日、共同通信などの調査でわかったと。少子化や人口減への危機感が高まる中、大半が2000年以降に取り組みを開始、自治体事業の安心感や民間の結婚相談所などに比べて、安い費用が支持されたとの記事がございました。  犬山市においても、結婚に関しましてオリジナルの婚姻届をつくっていただきまして、また、市民課のほうで、職員さんたちの本当に手づくりの記念撮影用の枠も作成していただきました。今回の質問は、婚姻届を出された方が希望をすれば、市役所内で簡単な結婚式ができないかという提案でございます。既に今、全国では3市区で行われております。犬山市に愛着を持っていただくためにも、ぜひ市役所内での結婚式ができないか、お尋ねをいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  江口経営部長。    〔経営部長 江口君登壇〕 ○経営部長(江口俊也君) それでは、ご質問にお答えしたいと思います。  届け出挙式というご質問をいただきました。正直、済みません、知らなかったんですけれども、確認をしましたところ、今、三浦議員がおっしゃられましたように、市役所で行うプチ挙式的なものということで、市に愛着を持ってもらうきっかけとか、市のPRにもつなげていくという取り組みの一つとして、今、ご紹介ありましたけれども、全国的には北海道の苫小牧市、三重県の鈴鹿市、東京都の足立区の3市区で、市役所のロビーとか、こういう議場で行われているというものでございました。  これらの自治体の取り組みは、いずれもことしの2月ないし3月から始まっていますので、実績としてはまだまだなんですけれども、苫小牧市と鈴鹿市では、結婚情報誌を発行している事業者とコラボレート、足立区については地元のウエディング協議会コラボレートという形で、民間の持つ専門的なノウハウと情報発信力を活用して取り組まれているものでございました。なるほど民間事業者とこういう共同実施、こういうやり方もあるんだなというのは、率直な感想でございました。  新たな結婚式のスタイルという点では、今、犬山市の観光協会のほうが新たな来犬動機を創出するモデル事業の一つとして、犬山さくらウエディングというのが実施されてみえますけれども、例えばこうした事業に届け出挙式を組み込むことが可能で、それで効果が上がっていく、そういうようなことになれば、一つの選択肢になるのかなという、そういう思いもございます。  一方で、ニーズとしてはどうなんだろうかというところも思います。特に単発のイベントではなくて、年間を通してどうなのかなというところとか、あるいはほかの来庁者の手続の関係の面でどうなのかなというところも、思わないこともないです。  ただ、挙式というおめでたいセレモニーのご提案です。貴重なご提案として、まずは実施していただける民間事業者についてリサーチをしていきたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 三浦議員。 ○15番(三浦知里君) 犬山さくらウエディングは、私もとてもすてきだなと思って見ておりますけれども、この届け出挙式は全く派手さはなくて、私は多分鈴鹿市のをニュースで見たんだと思うんですが、平服でいらして、本当にその場にいる方がロビーでやっていたような気がするんですけど、お祝いを、親戚の方も平服で来られて、大体の理由が式にお金をかけられないとか、再婚であるとか、あと妊娠しているからとか、そういうふうな、わざわざ結婚式はしないけど、せめてどこかでイベント的なものをやりたいという、そういうようなちょっと犬山さくらウエディングに比べると本当に地味な結婚式だなというふうに思いました。時間も、所要時間は15分ぐらい。  私がうちの市役所でいいなと思ったのは、1階から2階へ行くロビーの階段、あれがいつもちょっとすてきだなと、ちょっと変わっているなと思っていますので、あそこでちょっと記念撮影ができたらいいかなというふうに。  それと、業務がとまるんではないかというご心配なんですが、そこら辺も本当にさっき言った15分程度ということと、あとはこの月は大安のこの日とこの日ですよみたいな、ある程度スケジュールを出して、この日でよければどうぞみたいな、そんなような提案をしているところがあるようであります。  これも一つの本当に、さっき犬山さくらウエディングが来犬動機、犬山に来ていただく動機づけというふうにありましたけれども、やっぱり犬山市をPRするいい材料になればなあというので提案させていただきましたので、一応、民間のノウハウというのは大事だと思っておりますので、そこら辺も少し研究いただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。  3件目に入ります。安全・安心のまちづくりについてであります。  要旨1点目、備蓄品の考え方についてお尋ねをいたします。  平成7年の阪神・淡路大震災や、平成23年の東日本大震災、さらには一昨年の関東東北豪雨など、我が国ではこれまでにも地震、津波、さらには台風等による風水害など、多くの災害が発生をしております。このような経験から、国をはじめ各自治体では防災・減災に対する意識が高まり、各地でその対策や防災訓練などが講ぜられてきている状況でございます。  そのような中、被災時にはその初期段階及び避難所において飲料水を確保することが重要でありますが、本市においてはライフラインがとまったときに飲料水の確保についてはどのように準備をされているのかお答えいただきたいと思います。  また、2点目としては、近年、飲料自動販売機の中には、災害時に被災者に対し無料で飲料を提供する災害支援型自動販売機がございます。中でも東日本大震災の経験から生まれた災害対応型紙コップ式自販機は、災害発生後、電気、水道が確保されれば、災害時にお湯、お水、特にお湯の提供が無料でできるため、赤ちゃんの粉ミルクの調乳であるとか、アルファ米の調理等において大きなメリットがあると言われております。
     これまで主な実績といたしましては、常総市での鬼怒川決壊による避難所では、9月10日の提供開始から10月10日の避難所閉鎖まで延べ紙コップでお湯が8,000杯が提供されたと聞いております。また、昨年4月の熊本地震では、災害協定締結先の医療機関、病院において1日最大500杯の提供がされ、各地から提供された災害派遣医療チーム、DMATの方からもお湯の提供は大変助かったとの声も出ております。  そこで、本市においてもこのように災害時に避難所であるとか、また拠点となる場所にお湯等の飲料を提供できる災害対応型紙コップ式自販機の設置を考えるべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小川市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 小川君登壇〕 ○市民部長兼防災監(小川清美君) ご質問にお答えします。  当市における水の備蓄については、平成28年度末で0.5リットルのペットボトルを1万3,200本、1.5リットルのペットボトルを6,260本保有し、合計1万5,990リットルの備蓄量となっております。ちなみにサントリープロダクツ株式会社と昨年の12月に、災害時における飲料供給の協力に関する協定を締結しております。災害時にミネラルウォーターやその他飲料を必要とする場合は、その供給について協力が得られる体制を整えております。  今後も計画的に備蓄を進めるとともに、民間企業との協力体制を確立するなど、必要物資の確保については多様な手段を講じてまいります。  次に、お湯の供給についてでございますが、電気やガスがとまっている場合、市の備蓄資材である、はそりやカセットコンロを使用することを想定しております。  災害時に缶やペットボトル飲料を無料で提供できるベンダー型の震災支援自動販売機は、本庁や体育館に設置していますが、議員ご指摘の災害対応型カップ自販機については、当市では導入実績がございません。設置に当たって、電源と水の供給は可能であることが条件となりますので、設置可能な避難所については、自動販売機の更新に合わせて一部を災害対応型に切りかえてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 三浦議員。 ○15番(三浦知里君) ありがとうございます。それでは、再質問として具体的な備蓄品について少しお聞きしたいと思います。  1点目に、今話題となっております乳児用液体ミルクについてであります。  これが現物で、多分、サイズ的にはいろいろなものがあると思うんですが、粉ミルクからミルクをつくった方は多分わかっていると思うんですけれども、粉ミルクの場合は煮沸消毒したほ乳瓶にお湯と粉ミルクを入れ、また、冷まして、そして与えるという手間がかかるんですが、これの場合は、このキャップを取りまして、別口でゴムがついておりますので、これをかぶせれば、もうすぐそのままあげられるという、これが液体ミルクというものであります。  大変に便利だということで話題になったんですけれども、ふだんは母乳で対応しているお母さんでも、こういった災害とかストレスで母乳というのは本当に繊細なもので、とまってしまうことがあります。ですので、こういう液体ミルクの備蓄も必要なんではないかと思うんですが、その点を1点お聞きしたいのと、もう1点、オストメイトの方、人工肛門、人工膀胱をつけていらっしゃる方のストーマ装具についてお聞きします。  これを個人のストーマ装具を今、それぞれから預かってきてしているところが、私が聞いたところ、今は小牧市と大口町でやっているそうでありますが、もし被災して何か自宅が損壊した、また、取りかえ用が予備がなかったということがないように、こういうオストメイトの方のストーマ装具についてはどうなのか。  液体ミルクとこのストーマ装具について、2点、市のお考えをお聞きします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小川市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 小川君登壇〕 ○市民部長兼防災監(小川清美君) 再質問にお答えします。  議員ご指摘の乳児用液体ミルクは、最初から成分が乳児用に調整された液体であり、粉ミルクと違い、衛生的な水が不足したり、容器の煮沸消毒が困難な災害時でも、開封したらそのまま利用できるということで、昨年の熊本地震において注目されております。  一方で、液体ミルクは法令に基づく安全基準が定まっていないため、国内においては製造・販売することができない状況があります。しかしながら、災害時の有用性が認められ、現在、国においても必要な省令の改正が検討されておりますので、当市におきましても、今後の状況を見定めつつ、製造・販売された際には、災害時の備えとして備蓄品目に加えたいと考えております。  次に、人工肛門や人工膀胱を造設した方にとって必要となるストーマ用装具につきましては、現時点で備蓄しておりません。当市はまず、食料と飲料水、日常生活を送るために必要となる物品など、避難所生活で必要となる一般的に広く利用できるものを中心に備蓄しております。ストーマ用装具については、それぞれ装着者自身の体に合った装具が必要で、さまざまな形状の違いがあり、その種類は相当な数になります。  このように、多種多様の装具が使用され、使う方への適合性もある中では、市が全ての種類を備蓄していくことは困難であると考えております。現在、市においては、高齢者や障害者の方が利用する福祉用具を提供する事業者の団体である一般社団法人日本福祉用具供給協会と、災害時における福祉用具等の供給について、協定の締結を進めていますので、この協定により、個別の利用者に適用する物資を柔軟に供給していきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 三浦議員。 ○15番(三浦知里君) ありがとうございます。液体ミルクに関しては、6月6日に全閣僚が参加する政府の全ての女性が輝く社会づくり本部の中で、女性活躍加速のための重点方針2017を決定されました。その中で、国内で製造・販売されていない乳児用液体ミルクについて、災害時の備えや子育ての負担軽減につながることから、普及に向けた基準づくりを進めるという政府の方針が決まったようでありますので、ぜひともまた準備のほうを、また情報をしっかりとつかんでいただきたい。  また、ストーマ装具につきましては、先ほど言いましたように、個人のものを預かるという形で、確か小牧市や大口町がしていると思います。今、福祉用具協会との協力というか締結というか、そういうことをされるということをお聞きしましたけれども、ぜひとも今やっている自治体の様子を聞いていただく、そして、こうやってそういう協会と協力協定を結ぶというのはいいんですけど、逆に、障害者の方とのそういう聞き取りというか、そういうことも必要ではないかなと思います。  大口町で提案されたときに、ストーマを使っていらっしゃる人がどれだけいるんだろうと、人口の割に思ったそうですが、意外に手を挙げた方が多かったという結果もございますので、ぜひそのところをしっかりとまた調べていただきたいと思います。  要旨2点目に行きます。女性の視点からの防災対策についてであります。  5月28日に水防防災訓練が行われました。毎回、防災訓練においては、日本赤十字の方に大きなはそりで炊き出しをしていただいております。朝早くから本当にご協力いただいております。  大きな災害で避難所での生活とか、また、たくさん人が集まるときには、そういったはそりを使って非常食を調理していただけるということが、本当に助かるんですけれども、なかなかはそりの使い方、また、非常食といえどもなかなかコツが要るというふうに聞いておりますので、やはり誰かにやってもらわなきゃいけない。でも、先ほどの飲料水の備蓄ではないですが、全市民の分があるわけではありません。現実、これだけ持ち家が多い犬山市ですので、自宅で生活を続ける人が多いのではないかと思います。  公助の部分から、今度は自助の部分にちょっと切りかえていきたいんですが、今、話題となっております女性の視点からの防災対策を、もう少し広く市民に広めるべきではないかという視点からお尋ねをいたします。  女性の視点といってもさほど難しいことではなく、私も少し勉強して笑えたんですけれども、まず、女性の視点から、家の中をきれいにしようと。要するに、何かあって逃げるに当たっても、床に物が転がっていては逃げられないと。だから、家の中をとにかく片づけて、逃げ道となる通路に物を置かない。そこからのスタートでございます。そして、備蓄品を少し家の中に置くためにも、家の棚も片づけようと、そういうところから始まって、ライフラインがとまっても1週間程度、生活ができる食糧を備蓄しませんかという働きかけがローリングストック法でございます。備蓄したままではなく、生活しながらそれを使い切っていく。また、補充する。  そして、今、もう一つ話題となっておりますのは、パッククッキングという、携帯用のカセットコンロと鍋と水があれば、高密度ポリエチレンのちょっと調理用の普通のビニール袋にご飯やおかずやいろいろ入れて、そして、口を縛って、その鍋の中で、ただぐつぐつと煮るというか、それが今、関東・関西のほうで広まってきているようでございます。  そういった女性の視点を入れたローリングストック法や、またパッククッキングといったものを提供すると、1週間という中で、例えば寒い時期に被災したとしても、温かい料理を食べてもらう、そういったことをもう少し周知し、啓発すべではないかと思いますが、当局のご見解をお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小川市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 小川君登壇〕 ○市民部長兼防災監(小川清美君) ご質問にお答えします。  防災・減災対策に当たって、さまざまな視点で取り組むことは重要なことであると認識しております。議員ご指摘のローリングストック法は、日常生活の中に食料備蓄を取り込むという考えで、議員から説明のあったとおりでございます。常に一定量の食料を家に備蓄しておく、こういった方法でありますので、有効であると考えております。  また、パッククッキングということをお話されましたが、これについても単調になりがちな避難所における食事を豊かなものにしてくれると考えております。  防災・減災対策は、自助も必要であり、市としましても、各家庭において少なくとも3日、できれば1週間の食料備蓄をお勧めしています。家庭における備蓄は、市の備蓄とは違い、家族一人一人に合わせた備蓄が可能となります。女性だからこそできる、また、その家庭、家族に合わせた備えの重要性について、広報や避難訓練など、さまざまな機会を通じて啓発してまいりたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 三浦議員。 ○15番(三浦知里君) ありがとうございます。先ほどの市長の話ではありませんけれども、やっぱりこういった防災の分野にもしっかりと女性の防災リーダーが必要であると思いますし、先ほど提案しましたローリングストック法やパッククッキングについても、やっぱりわかった人が指導して広めていくということが大事ではないかなと思っております。  それと、これをなぜ勧めるかというと、よく言われるのが、ふだん食べていないものを災害時にも食べられないと。要するに、昔は乾パンというあれでしたけど、乾パンはかたくて食べられないという高齢者の方もいらっしゃいますし、だからふだん家にあるものをしっかりと上手に活用していくという方法ですので、ぜひ前向きな啓発をよろしくお願いいたします。  要旨3点目に入ります。犬山市オリジナルの防災ハンドブックについてであります。  現在、本市においては、地区ごとの防災マップが全戸に配布されております。冷蔵庫に張っておけるようにということでございましたけども、我が家でもマップよりもちょっと優先順位の高いものがいろいろ出てきまして、どんどん隅に追いやられ、今ちゃんと大事にしまってあるという状況で、よくないなとは思っておりますけれども、マップだけではなかなかちょっと活用がしにくい。防災ハンドブックということで、東京防災がいっとき話題になりました。議会でも平成27年12月議会で柴田議員が紹介されまして、東京防災ならぬ犬山防災をつくってほしいということが、要望がございました。  最近、一宮市でも防災ブックがつくられたということで、私、いただいてまいりました。これが一宮版なんですが、開くと、ここに地図が入っているという状況でございます。その中で地震、そして風水害、原子力、避難と準備というふうな項目で使われておりまして、幾つかメモもできるようになっております。このメモの中で大事だなと思うのは、やはり家族全員の例えば携帯番号であるとか、そういうものがメモできるようにもなっておりまして、なかなか立派なものを、一宮と比べてはいけませんけれども、本当にいいものがつくられているなというふうに思いました。ぜひ本市においても、こういったハンドブックを作成し、さまざまな情報を記載すべきではないかと思います。その中で、先ほど提案いたしました女性の視点も取り入れていただけたらと思いますが、当局のお考えをお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小川市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 小川君登壇〕 ○市民部長兼防災監(小川清美君) ご質問にお答えします。  現在、当市においては、防災上の危険箇所や避難所、避難場所を周知するため、防災マップを作成している、先ほど議員のお話にあったとおりでございます。しかしながら、この防災マップは地区ごとにA3サイズ1枚で作成しているため、提供できる情報が限られております。  今年度、愛知県の土砂災害に関する調査結果がそろうため、地図に加えて災害に備えるためのさまざまな情報を掲載する方向で、現在検討しております。作成に当たっては、女性の視点のほかにも、障害を持つ方、病気の方、ペットを連れている場合や、観光客、外国人など、さまざまな視点を取り入れたいと考えております。  また、災害の種類やその対応、ふだんの家庭における備えや避難の心構えなど、災害における被害拡大を未然に防いだり、軽くするための情報を載せていきたいと考えております。  個人的でございますが、一宮市に引けを取らないようなものをつくりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 私からも答弁させていただきます。  今、一宮市に引けを取らないという答弁がありましたけど、まさにそれに尽きるなというふうに思っておりますけれども、実は、防災マップは、今度リニューアルするのは平成30年度ですので、それに向けて実は私も、先ほどいろいろ言いましたけど、いろんな視点でいろんな情報をやはりそこにプラスアルファしていかなきゃいけないよと。要するに、単なるマップではなくて、避難に関するいろんな心得であるとか、備えであるとか、そういうことも含めて、そこにどうやってコンパクトに情報をまとめていくのかということが非常に大事だと思っておりますので、それをやはり工夫していきたいと思っています。  東京防災も、僕も見ましたけども、わかりやすく書いてあるということで、非常に話題にはなりましたが、めちゃめちゃ分厚いんですよね。いざというときに、ばあっと調べて見るかといったら、なかなかあれだけ分厚いと、幾らわかりやすく書いてあっても、やはりさらにそこを進化させないといかんなというふうに思っています。  そういった意味では、今申し上げた必要なことをきちっと記載しつつも、やはりコンパクトにまとめていくということも重要なのかなと思っていますので、平成30年度の見直しに向けて、またしっかり取り組んでいきたいと思いますので、またいろんな意味で、議員からもまたアドバイスいただきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 15番 三浦知里議員の質問は終わりました。  続いて、2番 山田拓司議員。 ○2番(山田拓司君) 皆さん、おはようございます。2番、フォーラム犬山の山田拓司でございます。議長のお許しを得まして、2件の質問をさせていただきます。  今議会の開会式の冒頭で、ビアンキ議長が、議会は市民の声をよく聞いて、市政に反映させていかなければいけないということをおっしゃいました。まさに肝に銘じていくべきだと思っております。私も今回は、市民の皆様からいただいたご意見や、自分の思いを重ね合わせながら質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。  まず、件名1です。今後の城下町と周辺の観光振興についてということでお尋ねをいたします。  要旨1で、城下町の回遊性についてということで質問いたします。  本年も3月1日から5月31日まで、春の犬山キャンペーンが開催され、終了いたしましたが、依然として終了したにもかかわらず、多くの方がこの犬山市を訪れていらっしゃいます。大変喜ばしいことだと思っておりますが、本当に人気店もたくさんできまして、長い行列ができる店が本当に多くなってまいりました。十数年前ですね、この犬山市を見たときに、全く異次元な世界を見るような感じであります。そんな中で、一歩違う道筋に入りますと、依然としてまだまだ閑散としております。  私は議員になった平成27年の6月に、この回遊性のまちづくりについてご質問をさせていただきました。そのときは歩行者誘導系サインをつくって、ぜひともそういった全体を歩いていただくまちづくりをしてほしいということを提案させていただきました。平成28年の3月議会でも、今度は犬山めし等で食による回遊性のまちづくりを図ったらどうかということも質問をさせていただきました。  今は、本当に、さっきも申しましたけど、一部人気店もあらわれまして、長い行列ができて、いまだにやっぱり本町がどうしても一辺倒の感がいたします。平成27年の6月議会の答弁では、車両系誘導サインを先にやって、その後に適切に歩行者誘導系サインを配置していきたいというご返答をいただいておりますが、やっぱり現在の状況を見ていますと、犬山駅を降りた観光客は、ほとんど駅前通りを通り、歩いて城前通りというのがほとんどであります。キャンペーンのパンフレット等も、やはり本町通りが中心となっているような気がいたします。回遊性を図るために、本町以外のエリアにもっとスポットを当てていくべきではないかなと私は思います。  犬山口通線には、本当に犬山を代表する長い歴史を有する名店がたくさんございます。そういったところにもスポットを当てて、犬山口駅で乗り降りしたくなるような仕掛けが今必要ではないかなと思っております。  10年前に始まった名鉄キャンペーンでございますけど、その前にやはりこの犬山のにぎわいづくりには、道路の美装化とか、電線の地中化、あるいは店舗や町並みの修景に対する補助等、また23年前にできました北のまちづくり推進協議会の皆様の本当に地道な努力と熱意ですね。そして、観光協会がこうして10年間、名鉄キャンペーンをやられたということで、それの効果が非常に多いと思います。そして、また後に犬山まちづくり株式会社ができまして、いろんな空き店舗を活用して、いろんな仕掛けをされました。そういったことが全体に犬山が元気になってきたというふうに思っております。  しかしながら、もっと城下町全体にこういったエリアを広げていただければ、おのずと観光客の回遊性も図れるのではないかと思いますが、出資者の犬山市はどのようにお考えかをまずお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えいたします。  今、議員のほうから、犬山まちづくり株式会社が今後どうしていくかというようなご質問であったというふうに理解しておりますので、答弁をさせていただきます。  議員同様、犬山まちづくり株式会社が実施してまいりました空き家・空き店舗事業の効果で、本町通りを中心にまちのにぎわいが創出してきていることは十分認識をしておるところでございます。現在、犬山まちづくり株式会社は、城下町におきまして9つの建物の管理運営を行っております。店舗業種といたしましては、喫茶、イタリアンなどの飲食、衣料・雑貨などの物販、ガラスや革工房、クラフトの店舗、また、犬山まちづくり株式会社の直営店であります犬山特産品館など、さまざまな種類の魅力ある店舗が営業をしており、観光客にも好評を博し、まちのにぎわいを牽引しているものと認識をしているところでございます。  しかし、9つの店舗のうち議員ご指摘のとおり、ほとんどが本町通りに集中しており、2つの店舗が魚新通り、また寺内町通りで営業をしているという状況でございます。  現在、本町通りでは、火災復興として新たな店舗の建築が進められていることは、議員ご承知のとおりでありますが、今後に向けては本町通り以外にも事業を拡大していくため、空き物件の情報収集や家主との折衝等を積極的に展開していくという方針を、犬山まちづくり株式会社より確認をしているところでございます。  市といたしましても、城下町全体で空き家・空き店舗の活用が進み、観光客が歩いて巡ることのできる新たな回遊性の創出を犬山まちづくり株式会社に働きかけてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) ありがとうございました。再質問をさせていただきます。  やはり歩行者誘導のためのコースづくりも大切かと思います。観光客への対応策として、犬山駅を降りた観光客を、例えば松本町から4つのお寺のある寺内町を通って本町へというコースと、松本町から余坂の余遊亭、余坂木戸口の前を通って、美装化をされました魚新通りですね、そこを通って本町通りへというコース設定を、そういった看板を犬山駅西に設置できないかなと思います。  そして、もう1点、やはりどうしても南まちのほうが寂しいもんですから、本町通りの交差点あたりに、やはり南まちへの誘導案内板ですね、そういったものも設置していただければ、観光客にとってもわかりやすいのではないかなと思いますが、当局はどのようにお考えかをお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) 再質問にお答えいたします。  現在、行列ができる店舗が駅前通りや本町通りに立地してるため、観光客がその店舗を目指すことで、議員ご指摘のような人の流れとなっております。また、テレビ等マスコミの取材で人気店にスポットが当てられることで、そこが強調されているのも事実でございます。  議員ご提案のコースには、お寺や歴史的価値のある建築物など、観光スポットとして魅力あるポイントも多く存在をしております。  そこで市では、これまでにも本町通り以外の城下町に人が流れ、回遊するよう、春と秋の観光キャンペーンマップに文化財の情報を掲載したり、城下町内の文化財にテーマを絞ったパンフレットを作成したりしてまいりました。  しかし、一方、最近のお客様は、スマートフォンなどで情報を取得し、それぞれの好みに応じて、まち歩きを楽しむ傾向も強くなっております。したがいまして、本町交差点に限らず、特定のコースを設定し、そこへの誘導看板の設置には、場所や内容を検討する必要がありますが、城下町の旬な見どころ情報の発信は、工夫の価値があると考えております。
     今後も犬山観光のホームページや観光マップにて、本町通り以外のスポットについて、犬山市にはこんなところもあると再発見してもらえるよう、魅力ある見せ方を検討していきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) ありがとうございました。昨日、後藤議員も質問されましたが、旧磯部邸と旧堀部邸について質問をされております。両者とも登録有形文化財でありますし、旧磯部邸は商家で旧堀部邸は武家屋敷の面影を残す屋敷なんですけど、実は、旧磯部邸のほうでお聞きしましたところ、大体昨年は年間15万人ぐらいの人が訪れられたということでありますので、ぜひともそういった旧磯部邸と旧堀部邸をセットにした観光客を南のほうへも誘導していただければ、おのずと南のほうもにぎわうし、回遊性のできるまちができるんではないかなと思っております。  それと一方、現在、計画中だということを聞いておりますけど、下本町の商店街を利用して、ウイークエンドマルシェということで、ウイークエンドの土日にクラフトマンとか、ハンドメイドの作家を中心に、物品販売とか即売会ですね、そういったものを通してまちづくりをしたいというような団体があることをお聞きしました。大変いいことだと思いますので、ぜひとも市としてもバックアップしていただいて、南への回遊性を図るためにもいい手段でありますので、ぜひとも進めていただきたいと思っております。  それでは、要旨2の観光駐車場についてということでお尋ねをいたします。  犬山城は10年連続でふえ続けております。城下町へ車で観光客の方が多く来る中、やはり駐車場不足というのが大きな問題となっております。現在、駐車場は城前のキャッスルパーキングの第1駐車場と成田山の第2無料駐車場、そして、犬山市役所の第3有料駐車場と、ほかに犬山まちづくり株式会社や民間の駐車場で対応されておりますが、絶対数は不足しております。そのために、城下町観光を諦めて帰られてしまうという方も多く見受けられます。  現在、証券グラウンドの内田防災公園が整備が進められておりますけど、整備前は観光駐車場として利用されておったんですけど、使用の開始は来年以降ということで、残念でございますけど、今後も夏、秋と、またキャンペーンが開催をされますので、今後の城下町の駐車場対策というのは非常に大きな問題となってまいりますが、今年度不足している、そういった補うためのしかるべき駐車場の候補地はあるか。そして、どのように対応されていくのかということについてお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えいたします。  現在、観光車両は、今、議員からお話がございましたキャッスルパーキング、成田山、市役所へと誘導をかけていますが、観光集中日の観光需要には対応できておらず、絶対数として不足しているため、対応には限りがあるという認識でございます。  そこで、今年度も交通誘導警備員を配置しまして、効率的な交通誘導に努めているほか、犬山駅東西の民間大型駐車場、名鉄協商の駐車場でございます。このような民間の駐車場も含めて案内、誘導をしているというところでございます。  加えまして、公共交通機関での来訪を促進するため、名古屋鉄道などと連携をいたしまして、旅行商品の開発、宣伝、販売に努めているというところでございます。  今後は、今年度末までに内田防災公園観光駐車場を整備し、そこで普通車で最大約350台でございますけど、駐車を可能とする計画で進めておりますので、来年度からは一定の改善が図れるものと期待をし、また認識をしておるところでございます。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) 答弁ありがとうございました。実は、私はゴールデンウィークのときに、ちょうど名鉄ホテルの裏のところに立っておりましたら、公園坂から降りた観光客の人が、帰りに多くの方が歩いてみえました。それはどこへ行くかと思ったら、やはり成田山の駐車場と、成田山の駐車場は無料でありますけど、80台ぐらいしか入れないということで、さらに踏切を越えて、成田山の広場まで行かれるということをお聞きしました。  たまたまそばに近隣の方がみえまして、本当にあの人らはかわいそうだわねと、本当にこんなところに立派な証券グラウンド、見た感じは整備されたような感じですので、ぜひともあそこを臨時駐車場にして使わせてあげると助かるけどねと、犬山のおもてなしのためにも大事なことではないかなということをおっしゃっておりました。けれども、やはり市役所に聞いてきましたら、まだ現在整備中で、本年度、公設駐車場、そして多目的広場、テニスコート等、整備中でありますけど、一刻も早い整備をお願いをいたしまして、要旨3に移ります。  要旨の3です。史跡城下町木戸についてということでお尋ねをいたします。  城下町の各町内には、町名の由来がわかる「町名由来版」が掲げられております。私のそばにある魚屋町は、かつては魚屋がたくさんあったということで、ビアンキ議長の事務所のある枝町は、寛永年間は魚屋町に属しておって、その後、枝として分かれたということで枝町というふうに名づけられたという、大変興味深い解説がされております。  そういった中で、福祉会館のある場所は皆さんご存じだと思いますけど、前は犬山町役場だったですね。その以前に大手門があったわけでありますけど、先ごろその前にある犬山しみんてい、市民活動支援センターのしみんていの敷地内に、この犬山大手門の存在を記す説明版が設置をされております。近年、ふえてまいりました外国人観光客に対する多言語にて紹介をされておりますし、明治の時代まで残っておりました大手門の写真も掲載されて、大変興味深いものであると思います。  それと同様に、江戸時代に犬山城下の外堀の出口には木戸がございました。余遊亭の看板を見ますと、6つあったと書いてあります。急な坂道をなす専念寺とか鵜飼坂は扉はなかったんですけど、あとの木戸は太い柱に観音開きの扉がつけられて、番人が配置されたと。時代劇で見るような風景のものがあったわけであります。  現在、余坂の木戸口は、ご存じの方も多いと思いますけど、ちょうど敵の侵入を防ぐためとか、場内を見渡せないように、鍵型がまだはっきりと残っております。そして、木戸の柱があった外木も残っております。そういったことで、犬山市が今後、犬山城周辺と大手門周辺の史跡指定を目指すということでございますので、他の木戸にも城下町にはなくてはならない、そういった史跡であると思いますので、ぜひともそういった存在を示す案内板なり、そういったものをつけていただきたいと思うんですけど、当局はどのように考えていらっしゃるかお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野教育部長。    〔教育部長 吉野君登壇〕 ○教育部長(吉野正根君) ご質問にお答えいたします。  犬山城下町の中には、かつて城下町の内外を隔てる要所に、木戸と呼ばれる防衛設備が接されていました。この木戸は、犬山史資料第3集によると、江戸前期に余坂町や魚屋町をはじめ7カ所に設置されていたとされ、天保10年に作成された犬山町屋絵図においても、木戸の存在を確認することができます。  余坂町や熊野町などの木戸が設置されていた場所では、今なお敵の侵入を阻むために幅を狭くした道路や、鍵型に曲がった道路の形状が残っております。このような木戸跡だけでなく、堀や土塁等、当時のまちを囲った総構えの様子を伺うことができるような文化財も残されており、これらは犬山城下町の歴史的価値を高めていくためにも、貴重なものであると言えます。  しかしながら、これらの木戸跡は史跡指定されておらず、議員よりご指摘がありましたとおり、木戸の説明版は、現状、余坂の木戸跡に設置されているのみとなっております。今後も市民や犬山市を訪れる多くの方に、犬山城下町の歴史を広く伝えていくためにも、他の木戸跡や今に残る地形等、当時の様子がうかがえるような文化財の説明版など、場所等の問題もありますが、設置していけるよう検討してまいりたいと考えております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) 答弁ありがとうございました。実は、ちょっと古い話になるんですけど、余坂の木戸口のそばに余遊亭という建物がありますね。実はあれは15年ぐらい前に建ったんですけど、その前に余坂の木戸口利活用検討委員会というのが設けられたんです。たまたま私、当時の委員長でありまして、栗栖でやってみえる今のミラマチですかね、あの手法で自由な発想でこの建物を考えてくださいということで、市から依頼を受けたことがあります。  そういった中で、あのところに木戸口を再現したらどうだという話も出てきまして、実は文化庁のほうにも尋ねたら、やはりきちっとした事実がないと難しいということで、断念した経緯があるわけですけど、ぜひともいろんな今の道路事情もあって難しいんですけど、もしそういった木戸が復元できたら、本当に城下町として、また一つのにぎわいにもなるし、また、後世に残るというか、すばらしいおもてなしにもなりますし、一段と輝きも増すんではないかということで、もしできたら、そういった木戸も復元できないかなと、個人的には思いますが、またこれは指摘とさせていただきます。  それでは、要旨の4に移ります。木曽川河畔の活性化についてということでお尋ねをいたします。  また古くなりますけど、戦後から昭和30年代の現在の今の名鉄ホテルの前は犬山遊園地というレジャー施設がありました。木曽川にはまだダムができていないときで、河原もあって、あそこで宴会をやったり、貸しボートも浮かんでおりました。そして、ライン下りも一番最盛期だったと思います。遊覧船も運航されておりました。多くの旅館や飲食店が建ち並び、犬山市で一番人の集まるところであったような気がいたします。  その後、当時の人に聞きますと、本当に忙しくって、一斗缶が金庫みたいなもんで、忙しくてすぐに一斗缶がお金でいっぱいになってしまったというようなことをおっしゃっておられました。大変懐かしく語っていただいたんですけど、今はその面影はありません。その後は時代の変化とか、今のツインブリッジができまして、立ち退きがあったり、移転があったりして、商店街自体がなくなってしまったということも原因でありますけど、道路の一方通行にもなったということで、だんだん寂しくなり、現在に至っているという状況であります。  ちょうど20年ぐらい前に、こういった木曽川のロケーションを生かして朝市をやろうという動きがあって、現在も毎週日曜日に行われておるわけですけど、これも本当にたくさんの方が来ていただくわけですけど、ただ、日曜日だけですので、ほとんど一過性になってしまっているということであります。  やはり常設の商店街と、どうしてもこういった母なる恵みの木曽川のロケーションを生かした水辺観光というものが、これから復活の鍵になるんではないかなと私はそんなふうに思っております。  本年も桜の咲く時期には、観光花見船ですか、そしてゴールデンウィークには遊覧船も運航されておりますが、やはりこれも観光協会の委託により実施されただけの話で、限定的なものであります。木曽川観光にお聞きしましたところ、今の木曽川観光の企業体質では、常時運行は無理だというようなお話もいただきました。  そこで、質問をさせていただきますが、当市においても、この魅力的な木曽川流域を最大限に生かす取り組みとして、上流の栗栖地区の活性化と河川空間のさまざまな取り組みをされておるわけでありますが、とりあえず城下町に訪れる観光客を木曽川河畔に足を運ばせ、木曽川河畔を活性化させるような取り組みについて、どのようなお考えをお持ちかをお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) それでは、ご質問にお答えいたします。  初めに、犬山観光の魅力は、犬山城や城下町だけではなく、議員から今お話がございましたように、木曽川にも魅力があり、観光振興の大きな可能性を持っていることは十分認識をいたしております。  また、これまでにも観光だけではなく、木曽川や河川空間を活用した地域活性化の取り組みも進めているというところでございます。例えば、昨年度は国の地方創生交付金を活用し、栗栖地区から木曽川緑地周辺にかけまして、河川空間を生かしたまちづくりについての調査研究を行っております。具体的には、栗栖地区の住民の皆さんとまちづくりに関するワークショップを行い、活性化のための提案などをいただくとともに、犬山市周辺における法規制等の調査を実施し、活性化プランとして取りまとめを行いました。  今後は、このプランを議論のたたき台としまして、木曽川周辺の魅力を最大限に生かせるよう、地域住民の皆さんはじめ、関係機関と検討するとともに、可能なことから実践したいというふうに考えております。  一方、木曽川の魅力を生かした取り組みといたしましては、これまでにも夏の木曽川うかいや花火大会のほか、春にはお花見人力車や風流お花見船、犬山城遊覧船、秋には紅葉船など、川や船をコンテンツにした観光誘客を、名古屋鉄道や木曽川観光と連携して展開をいたしております。  なお、遊覧船事業につきましては、船頭や実施体制などが整わず、今すぐ新たな展開ができる状況ではございませんので、ご理解をいただきたいと思います。  しかしながら、内田防災公園観光駐車場が今年度、整備されることで、城下町だけではなく、木曽川河畔へも人が流れるきっかけとなりますので、今後はキャンペーン期間中に実施している遊覧船だけではなく、冬季における新たな遊覧船コンテンツの提案等、木曽川観光と連携調整を図りながら、魅力ある観光事業の展開を検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 私からも答弁させてください。  着眼点としては全く私は議員と同じ思いがございまして、以前からこの議会でも議論をしてきているんですけれども、城下町は確かに人がたくさん来ていますが、当然、それを持続、発展させていくということになると、そこだけの展開には限界があると思っています。  よく連動ということも言うんですけれども、僕は今、木曽川の河川空間の魅力は、それそのものにも相当な魅力が、潜在力があると思っていますので、それをしっかり展開していけば、おのずと相乗効果が出てくると、そう思っています。  今、答弁にあったように、先日も答弁もさせていただきましたが、木曽川沿線の河川空間の活性化プランというのを取りまとめをいたしまして、やはりそれを確実にできるところから展開をしていくということが重要だと思っています。  やはり城下町と同様に、点が線になり、線から面に展開していくということも含めて、やはり何かアクションを起こしていくことが非常に重要だと思っていますから、プランに基づきながら、もちろんプランにあることしかやらないとか、書いてなければやらないとか、そういうことではなくて、それをきっかけにして、さまざまな展開につなげていけるような、そういうことを私どもとしてもしっかり進めていきたいと、こう思っております。  具体的なことは、またいろんな形で議員の皆さんにも情報共有して、一緒に進めていきたいと思っておりますので、また、議員からもいろいろご提案なりアドバイスをいただけたらと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) ありがとうございました。今後のミラマチに期待したいと思いますけど、本当に犬山城があって、日本ラインがあって、こんなに風光明媚なところは日本に一つしかないと思いますね。やはりこうしたものを最大限に生かす取り組みをぜひしていただきたいと思って、次の質問に移ります。  件名2です。県道の整備についてということで、要旨の1で浅井犬山線の歩道設置についてということでお尋ねをいたします。  先ほども申しましたけど、名鉄の犬山キャンペーンが始まってから10年たちまして、関係者の努力によって訪れる人が本当に衰えを知らずふえ続けております。しかしながら、やはりこういったときこそ、さらにいろいろな工夫やインフラ整備が必要ではないかと思います。犬山城や城下町を訪れる方は、自家用車とかバスで来られる人も多いんですけど、近年は電車を利用して、犬山駅で降りて歩いて行かれる人が多いように感じます。特にことしのゴールデンウィークは大変好天にも恵まれまして、歩行者と車が本当にすれすれの状態で、接触事故や、人と人とがぶつかり合う危険性が多くなったような状態を見てまいりました。  犬山高校生が前は登校の際には、駅前通りが昔から大変危ないところでありましたけど、特に高校生の下校時と観光客の帰りが一緒になって、犬山駅へ向かう光景をよく見かけます。非常に危険な状態でございますので、市民の日常生活の安全はもちろんですけど、町歩きを楽しむ観光客のやはり視点も大切ではないかと思います。  そこで質問でございますけど、以前から犬山市は県に対して、県道浅井犬山線のうち、県道春日井各務原交差点から大本町交差点の区間、県道南側の歩道拡幅及び歩道の設置を要望されてきたと聞いておりますが、これが整備されれば、かなりの事業効果が見込めると思います。現在の状況と今後の見通しについてお答えをいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) ご質問にお答えします。  県道浅井犬山線は、都市計画道路草井犬山線として都市計画決定され、現道幅約11メートルから両側に歩道のある18メートルへの拡幅が計画されているところです。この路線は、通勤通学とともに、近年は観光客の通行も多く、市としましても、歩行者の安全対策の必要性は認識しております。  南側の拡幅及び歩道設置とのことでありますが、現在の都市計画道路の計画では、両側に歩道設置をすることになっており、現道の南側より北側に拡幅する幅が大きくなっております。この道路は県道ですので、歩行者の安全対策が必要との要望は、以前より県一宮建設事務所に出しておりますが、歩道設置については、多くの地権者等の協力が不可欠な上、多額な事業費が必要なため、早期の事業化は困難な状況であります。  なお、当面の安全対策として、平成25年度に県により路肩のカラー化を実施し、視覚的に歩行者レーンの確保を図っています。  今後も近年の状況を踏まえ、最終的には歩道が整備され、安全対策ができるよう、引き続き要望していきたいと考えています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) ありがとうございました。費用的にもたくさんの費用がかかるということで、難しいことは承知をいたしております。  再質問をさせていただきます。  やはり私は、県の担当者に、今のこの現状をよく見てもらうために、やはり土日とか祝日とか、そういったときに県のほうから来ていただいて、現状をしっかり見ていただきたいと思うんですけど、犬山市は県へ強く要望すべきではないかなと思うんですけど、今はどのようにしていらっしゃるのかをお聞かせください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) 再質問にお答えします。  市としましても、道路管理者である県に実態を知ってもらうことは非常に重要なことと考えております。今、議員のほうからご提案がありましたように、今後、土曜日、日曜日を含め、県と現場立ち会いを実施し、歩行者の危険な状況を直に見ていただいた上に、問題意識の共有をして、事業の必要性を引き続き訴えていきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) ありがとうございました。引き続き強く県のほうへ訴え続けていっていただきたいと思って、要旨の2に移ります。  要旨の2、県道御嵩春日井線の拡幅進捗についてということでお尋ねをいたします。  この件については、何度も犬山市議会では質問されているようでありますけど、私も昨年の12月議会で質問いたしましたが、市民の方から、どうなった、どうなったとよく聞かれますもんですから、やはり議員の役目として、余りまだ日にちもたっていないんですけど、聞きたくはないんですけど、そういった市民の方に報告の義務もあると思いまして、あえて聞かせていただきますので、よろしくお願いいたします。  これは一番踏切がネックになっているということで、12月議会のときでもお答えをいただいておるわけですけど、非常に難しい問題だと思います。踏切の離隔の問題とか、一つ踏切の統廃合の問題とか、いろいろとあると思いますが、そういったことを市長も平成27年の11月に愛知県の建設委員会の調査のときに出ていただいて、強く要望されたということを聞いておりますけど、その後、どのような進展があったのか、なかったのか、お聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) ご質問にお答えします。  県道御嵩犬山線の未整備区間の犬山1号踏切については、12月定例会でもお答えしたとおり、名古屋鉄道より踏切の拡幅には踏切のポイントの離隔不足と、国の指針により踏切の統廃合の意見が出されています。県において、道路計画の見直しを検討し、昨年8月、再度、名古屋鉄道に出向き、歩道は南側のみとし、全体計画幅員を縮小した案を提示したところであります。  これに対し名古屋鉄道からは、幅員の縮小案においても、車道拡幅の場合は踏切の統廃合が必要との意見が改めて出されています。しかしながら、統廃合できる踏切道については、平成27年度に検討を行いましたが、新たに廃止できる踏切がない状況でありました。  したがいまして、今後は踏切の統廃合を前提とするのではなく、引き続き県及び名古屋鉄道と協議を行い、拡幅の実施が可能となる手法の検討を進め、早期の事業化に向け努力していきたいと考えています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 私からも答弁させていただきますが、私もこの課題は非常に重要な課題だというふうに認識をしています。昨年8月に、先ほど答弁があったように、幅員を縮小した案も提示させていただいたんですれども、なかなか踏切の統廃合という前提にこだわって、関係機関とのなかなか一致が見られないということですが、もうそこにはなかなか限界もあるので、踏切の問題についてはもう決着をつけていかなきゃいけない時期に来ておるのかなと、こう思っております。  ただ、私どもの意向だけで結論がなかなか出せないので、当然、関係機関としっかり協議はしていかなきゃいけませんけれども、我々としても、いろんなアイデアとか、いろいろ交渉もしながら、何とか着地点を見つけたいというふうに思っておりますので、これは担当にも私からも強くそういった思いを指示をしておりますし、担当もそれなりに頑張ってくれていると思いますので、共に着地点を見つけるための努力をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
    ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田議員。 ○2番(山田拓司君) 市長にもご答弁いただきまして、市長には何度もお骨折りをかけておるというか、粘り強く折衝していただいているということで、感謝をいたしております。  以上で、質問を終わります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 2番 山田拓司議員の質問は終わりました。  お諮りいたします。午前中の会議はこれをもって打ち切り、午後1時まで休憩いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。    〔「異議なし」の声起こる〕 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 異議なしと認め、さよう決しました。  午後1時まで休憩いたします。                午前11時30分 休憩                 再     開                午後1時00分 開議 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。  一般質問を続行いたします。  議員各位に申し上げます。14番、水野正光議員から、一般質問に関連する資料を配付する旨、申し出がありましたので、これを許可いたしました。  14番 水野正光議員。 ○14番(水野正光君) 皆さん、こんにちは。14番、日本共産党犬山市議団の水野正光でございます。通告に従いまして3件の質問をさせていただきます。  質問に入る前に、先日、大沢議員の一般質問で、塔野地公民館の集積場の件で、持ち上げというか、そういうふうな話をいただきましたけども、実は、大沢議員とは地域の問題については、いつも情報を共有しまして、お互いに相談しながらやっているということで、地域の住民の協力もありましてできたということでありますし、今、塔野地では前の役員を中心にまちづくり委員会を立ち上げまして、住民と行政と、それから我々議員も含めて知恵を出し合うということを始めました。きょうの質問も、そういう点で市民と行政と議会が一体となって、市民のために頑張るという観点で質問をさせていただきますので、当局のほうもそういった観点でご答弁いただきたいというふうに思います。  1件目の洪水・土砂災害に強いまちづくりについてであります。  ことしというか、年々集中豪雨が多発するようになりました。それから、台風もだんだん大型化するということであります。全国各地で水害が起こりますけれども、伊豆大島とか広島とか鬼怒川とか、あるいは一昨年は東北とか北海道ということで、どこで起こるかわからないという状況があります。データ的にも、この10年、その前の10年から比較すると水害が1.5倍ふえてきているという点で、我々もやっぱり水害に備える必要があるというふうに思います。  それで、資料1ですが、これはまたガバナンスという雑誌ですね、そこから取ったものなんですけども、自治体は想定外の災害にどう向き合うかということで、これは構えの問題ということで、提起させていただいています。正しく恐れ、正しく備え、正しく応じるということが基本だということですし、自然災害で命をなくす、そういったことがあってはならないということを指摘されています。  それで、要旨1の避難勧告等に関するガイドラインの見直しに対応する取り組みということでありますが、資料1-②と1-③であります。これは先日、名古屋港といいますか、ポートメッセでイベントがありまして、防災・減災・危機管理展というのが、多くの民間や行政や、いろんな団体が展示されていました。  余談ですけども、隣のブースで健康福祉の展示も同時にやって、玉置議員が何かテレビに映ったという話も聞いています。そういったところで内閣府の方がみえまして講演された内容であります。  避難ガイドラインが、特に平成28年度8月の台風10号によって、岩手県岩泉町というところで、介護施設、グループホームだったと思いますが、そこの方が全員亡くなるという状況を受けまして、国のガイドラインを見直したということであります。  資料1-④が、これは国が出しているガイドラインの改正のまとめたものであります。きょう質問をさせていただくのは、ここの項目で書いている、3つの項目が上げてありますが、一つは、避難勧告等を受け取る立場に立った情報提供のあり方、これに対してどのような伝達とか周知とか、あるいは平時に備えるということで検討されているのか。  それから、2番目に、要配慮者の避難の実効性を高める方法、特に施設、そういった高齢者等の利用者の施設の危険の状態、あるいは災害計画をつくるということがありますが、そういったこと、あるいは避難訓練等、そういったことに対してどのように取り組まれているのか。  3点目は、この3項目にあります、躊躇なく避難勧告等を発令するための市町村の体制ということですが、これに対してどのように、万全な体制が必要だということは言っていますけども、検討されているのかお伺いいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小川市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 小川君登壇〕 ○市民部長兼防災監(小川清美君) それでは、ご質問にお答えします。  平成29年1月に避難勧告等に関するガイドラインが改正されました。これは、昨年発生した台風10号による水害で、高齢者施設において避難準備情報の意味が正しく伝わらず、適切な避難行動がとられなかったことを受け、避難情報の名称変更や、要配慮者利用施設への情報伝達体制を検討することなどが主な変更点でございます。特に避難情報は、とるべき行動を明確にするため、「避難準備情報」が「避難準備・高齢者等避難準備開始」へ変更になり、「避難指示」が「避難指示緊急」へ変更されました。  このガイドラインの見直しに対する取り組みとして、安心情報メールなどでは、今後、避難情報の発令の際に、避難勧告や避難指示の言葉以外に、すぐに避難所へ逃げるといった、より具体的な避難行動を促す説明を加えます。  また、安心情報メールの本文の背景に色をつける機能をつけ加え、より視覚的にも危険であることを伝えます。  次に、要配慮者利用施設への危険状況、災害計画の点検、情報伝達体制や避難訓練の実施でございますが、ガイドラインの見直しに加え、水防法、土砂災害防止法の改正により、施設管理者等に避難確保の計画の作成が義務化されました。各施設は火事や地震を想定した避難訓練を実施しているところですが、市としても計画の作成や訓練の実施に対し、さらなる支援体制を整える必要性を認識しております。  最後に、躊躇なく避難勧告等を発令するためには、情報収集が最も重要と考えますので、名古屋地方気象台とのホットラインや、県域を超えた水防に関する連絡協議会への参加により、近隣市町や上位機関との連絡体制を確保し、避難勧告等の発令に必要な判断材料を的確に得る体制を整えております。引き続き、訓練等を通じて、体制の強化、改善に努めてまいります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 水野議員。 ○14番(水野正光君) ありがとうございました。ガイドラインの見直しについては対応を考えているということですが、ただ、期間がないこともあって、まだまだこれからだというふうに思いますが、実際、訓練の強化、改善ということです。実際、この日曜日に入鹿で土砂災害の訓練といいますか、準備説明というのをやられました。私も朝、見に行かせてもらいました。それから、先日は緑地公園で水防訓練がやられたということで、木津の住民の皆様も参加したということで、非常に訓練も大事だし、それから午前中、三浦議員からありました防災ガイドブックもということでやられています。しかし、実際はもっと訓練、実際の本当の災害を想定したという部分ではなかなか緊張感がないというか、訓練ということがあります。  私は、平成22年7月15日の梅雨前線豪雨ということがありましたけども、この前の展示会へ行ったときに資料をもらいまして、近年の豪雨災害記録集というのがありまして、これに載っていました。特に犬山市で土砂災害の被害があったということですが、可児市では死者や行方不明の方が出たという水害がありました。私もこの避難指示が出たということで、直接聞いたんじゃなくて、テレビで出て、今井に死者が出ているという話を聞いて、急いで今井へ行ったんですけども、途中なかなか塔野地あたりで冠水もありまして、スムーズに行けなかったんですけども、まず、今井あんきの家という介護施設の様子を見に行ったんです。それから、避難所の今井小学校へ行ったんですけども、既にマスコミのほうが早く来ておったんですけど、ただ、住民の対応としては、なかなか十分対応できてなかったですね。避難された方も1割、2割いっているかどうかという状況でありました。  そういう点から行くと、やっぱり情報の伝達、今、メールとかいろいろ新しいツールで行っています。先日も色が変わったよというメールが来ましたけども、そういう点では、いざとなったときの情報は、きちっとできてなかったということです。  そういう点で、要旨2の同報系防災行政無線や防災ラジオの導入に向けた検討ということです。  今までも質問しましたけども、検討しているというようなことでしたけども、具体的な話はなかったわけですけれども、やっぱりこれ本当に情報を伝えるのに何が大事かということはきちっと検討していくといいますか、現実のものにしていかなきゃいかんということだと思います。  資料1-⑤ですが、これは昨年の9月19日の新聞です。これは先ほども一緒にですが、東北とか北海道の水害を受けて、こういう新聞記事が出たんですけど、やっぱり問題のあるのは高齢者とか災害弱者が問題になるということです。その中で、やっぱり緊急告知ラジオといいますか、防災ラジオが避難に大きな行動の糧になったということですし、この新聞じゃなくて、ほかの報道でも水害に対する避難の情報がどこからかというと、防災無線が70%というデータも出ていますので、そういう点では情報ソースとして大事なものだろうというふうに思います。  それで、資料1-⑥ですが、これが愛知県が土砂災害の警戒危険区域ということで発表しまして、平成27年に新たに76件指定をしたということです。これで基本的には愛知県の調査は終わったというふうに言われますけども、これがマップに落としたものが資料の1-⑦、このカラー刷りの別のものですね。赤いところがレッドゾーンといいまして、警戒特別区域ということで、最も危ないとこ。黄色いとこがイエローゾーンということです。ピンクのとこは土石流の起こる渓流の範囲ということで、ピンクの色が塗ってあります。犬山市がいかにこれ、かなりたくさんあるかということの表であります。  それから、防災無線についてのデータとして、資料1-⑧ですが、ちょっと新しいデータがないもんで、平成22年の県の調査ということでありまして、これを見ていただくと、平成22年で実施していなかったというところが多かったわけですね。これは愛知県は、全国的に見て、その防災無線の普及の少ない地域ということで、愛知県が特別県の補助を3分の1から2分の1に引き上げて、平成25年だったと思いますけど、引き上げまして、その後、この丸を打ったとこが全部導入したというところであります。  ただ、防災無線は同報系と移動系ということです。当市も4階に防災無線室があって、車や携帯タイプの無線機で対応していますけども、やっぱり情報を伝えるという点では同報系でないと情報は伝えられないということになります。  この未設置のところが安城市、春日井市、津島市、犬山市、一宮市、小牧市、豊明市、あま市ということになりますけども、この△が打ってあるとこは、移動系の無線がかなり充実しています。一宮なんかは庁舎をつくったときに、防災無線室をつくって、各支店や学校、全ての公共施設との無線連絡ができるようにしていますし、木曽川の状況が随時、画像で送られるというシステムをやっています。そういう点で行くと、同報系もやっていない、それから移動無線も古いものを使っているというところは限られてきて、その中の一つに犬山市が入るという状況であります。そういう点で、やっぱり犬山市がこの分野についてはおくれているということです。  その資料として、このリーフレットですね、これは江南市が一昨年ですか、導入したんですよね。江南市は、移動系と同報系と同時にやられたということです。  それと合わせて、今、進んでいるのはアナログからデジタルに変えなきゃいかんという問題もあって、今、やられているところが多いです。これは防災ラジオですね、防災無線の受信機も兼ねるということで、かなりいろいろ進んだ、いろんな形で対応できるものができてきていると思います。賢いラジオで、スイッチが入っていなくても、信号を送るとスイッチが入って流れると。ほかの局を聞いておっても、その防災無線が送られると、それに切りかわるということです。これは某メーカーのカタログということでご紹介しておきます。  そういう点で、質問ですが、現在の4階にある防災無線、アナログですけども、どのように活用できるのか。  それから、アナログでしたらもうじき期限が来ると思いますけども、その期限がいつなのか。  それから、今でも検討されると言っていましたが、実際、設置に対する費用等の試算までされているのか。  それから、もう一つは、前にも提案しましたけども、今の犬山市の地域の特性から言って、この地域ではやりました、栗栖、善師野、今井、池野、楽田地区ですね、こういったところは防災無線で対応して、そのほかのところはFM放送ですね、北愛知のFMを活用してやる方法はどうかということを提案していますけども、その点、どこまで検討されたのかお伺いいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小川市民部長兼防災監。    〔市民部長兼防災監 小川君登壇〕 ○市民部長兼防災監(小川清美君) ご質問にお答えします。  現在の移動系防災行政無線は、電話回線が不通となった災害時などに、職員間や県との通信手段として、また避難所や被災現場の情報などを災害対策本部へ伝達する手段として活用できるものと考えております。  今後の使用可能期間は、電波の取り扱い基準により、平成34年11月末日までです。現在と同様のシステムで電波の取り扱い基準を満たすものへの移行を試算すると、多額の費用が必要となるため、新たな電波帯のシステム等も視野に入れ、検討を進めています。  議員ご指摘の災害のおそれのある地域への同報系防災行政無線と戸別受信機の導入にかわるものとして、移動系防災行政無線を屋外スピーカーに連動することが可能なものもございます。まずは移動系防災行政無線の新たなシステムへの移行を優先させ、可能であれば、市民への情報伝達を付加できるシステムを選択していくことを予定しています。  また、ご指摘いただいたFM放送を活用した防災ラジオの導入は、災害時のFM放送の有用性は十分認識していますが、戸別に備える受信機としては、市内の電波状況は平地においても不安定であるため、さらなる研究が必要であると考えています。  現状においては、情報伝達は安心情報メールの加入者の登録率を上げることを考えております。5月末時点で、1万3,795人の登録をいただいております。当市が採用している登録制メールシステムは、全国シェア率トップであり、この同じシステムの利用に限りますが、犬山市の登録率は全国9位、愛知県内ではトップという数字でございます。情報伝達手段の導入については、複数のシステムによる多重化が必要であるため、引き続きシステムの導入に向けた研究を進めるとともに、情報の受け手となる市民の意識向上を図り、市全体の防災体制の強化に努めてまいります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 水野議員。 ○14番(水野正光君) メールも非常に大事な情報ツールということですけども、問題は、そういったインフラが使えなくなるということで、さっき多重なということですから、そういうことに備えるということだと思いますし、今、4階の防災無線も年数が来ているということですから、それは考え方としては同報系も移動系も一体にして進めていくということで、そういったシステムももちろんできているということで、そういう形で進めていく必要があると思います。  要旨3ですが、これは副市長にお伺いいたします。危機管理室の設置など防災の専任担当者の配置はできないかということであります。  何度かこれは私も防災シリーズで何回か質問していますけども、質問するたんびに、防災監もかわられる、担当者もかわる。さきの機構改革で、主幹が来て、それを専任でやるんかなと思ったら、そうでもないという部分もありますし、そういう点で、防災だけでなく危機管理という体制で、一定の消防の部分も含めて、そういう体制が必要だと思いますし、防災・危機管理については、本当に寝ても覚めてもやっぱりこのことを考える職員が1人は絶対必要だというふうに思いますが、副市長、どうお考えですか。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  小澤副市長。    〔副市長 小澤君登壇〕 ○副市長(小澤正司君) ご質問にお答えいたします。  現在、地域安全課においては、防災グループということで、課長補佐以下3名の職員を配置してございます。当然、その3人は寝ても覚めても防災のことを考えていくために、それだけの仕事を与えている、そういった状態であります。  ですから、それだけのために特殊な、例えば専門職として何々対策室をつくるとか、そういった考え方があるのかもしれませんが、私どもの犬山市の状況から言えば、多分、その専門室をつくっても、職員が室長を含めても3人から4人という体制にならざるを得ず、そして、その多くはやはり異動させる、何年かごとには異動を繰り返すということになりかねないと思っておりますので、私どもとしては、今はその小さな何々室とか何々専門という形よりも、今の地域安全課においては、課長以下、現在正規職員だけでも11名を配置しておりますし、災害対策本部を開く、もしくは大きな防災訓練を開くときには、当然、今の3人の職員だけでは不足した部分は、同じ課の仲間がそれを補足すると、そういった体制が常時控えておりますし、現在の課長は前の主幹でありますので、そのまま防災を引き続いてやれるように、人事的にも配慮をしております。  また、機能的には、私どもの防災監という特殊な権限を市民部長には兼務させておりますが、防災監というものは他の部長を指揮命令できるだけの権限を私は与えております。簡単に言いますと、防災に関しては副市長並みの権限を持ってリーダーシップを発揮できると、そのような体制をとっておりますので、私どもの現在の体制のままやっていきたいと、そのように考えておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 水野議員。 ○14番(水野正光君) 副市長、ありがとうございました。ただ、現実問題は、市民部長は一番仕事が多い部長で、副市長も生活環境部長でしたけども、防災監を兼任されたということがありますし、地域安全課もかなりの量でやっています。だから、そういう点からしても、この防災にそのことだけという部分が、3人がそこの中心だというふうに位置づけてはあるということですけども、市民から見てもわかりにくいし、防災監兼任だったら私は副市長が防災監を兼任されたほうがいいんじゃないかと思いますけども、いずれにしても市民からわかりやすく、機動的にできる体制を考えていただきたいということを指摘しておきます。  件名2の小中学校へのエアコンの設置についてでありますが、ことしも夏が暑いということですが、6月は涼しいですけど、何かラニーニャ現象で、8月は猛暑が来るという予想もされていますが、間違いなく地球温暖化で暑くなるということだと思います。一昔前も余りそんなエアコンについては、子どもは我慢しないといかんとか、まだ早いとかいう議論がありましたが、今、そういう議論はないというふうに思います。  全国的なデータでいけば、文部科学省の平成26年しかないですけど、29.9%です。30%、全国的にやっている。東京は100%だそうですが、平成26年度の時点で、関西が多いと。しかし、間違いなく要旨1の熱中症と学校の関係はどのようになっているかという設問ですけども、悪くなっているということは間違いないと思いますし、2学期制で8月30、31日は授業があるとか、あるいは国のキッズウィークかなんかで1週間、秋に持っていったらという案もあるようですが、そういう点では環境が悪化しているのではないかと思います。  熱中症等の問題について、どのように掌握されているのか。  それから、学校の教室の温度をずっとはかってみえると思いますけども、その辺の結果は出ているのか。データがあるのかどうなのか、お伺いいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野教育部長。    〔教育部長 吉野君登壇〕 ○教育部長(吉野正根君) ご質問にお答えいたします。  学校における熱中症の発症の状況につきましては、体育の授業や部活動での発症事例として疑いも含めて年間に数件の報告がありますが、教室内における熱中症の発症について確認ができた事例はありません。  教室の室内温度の調査につきましては、平成27年度より測定場所を指定して、6月中旬から夏休みに入るまでの間、1学校当たり2カ所から4カ所の教室の室温測定を実施しています。昨年度の測定結果としては、平成27年度よりも全体的に気温が高かったこともあり、7月については30度を超える日数が多く計測されています。  学校別の傾向として、東小学校、城東中学校、東部中学校など、周囲に田んぼがあり、比較的風通しのよい学校や、今井小学校、栗栖小学校の室温が低いことや、校舎の構造別では木造校舎が鉄筋コンクリートづくりの校舎に比べて室温が高いという結果が出ております。本年度につきましても、引き続き室温測定調査を実施していきます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 水野議員。 ○14番(水野正光君) なかなかリアルにはつかんでいないということだと思いますけども、室内の熱中症というのは少ない。相当学校も熱中症については注意を払って今、やられているということは承知しておりますし、そういう点でその辺のところはされていると思いますけども、やっぱり子どもたちの環境が悪くなっているというのは間違いない話ですので、もっとリアルにつかんでもらいたい。  それから、温度をせっかくはかるんでしたら、全てやっぱりデータとして学校ごとに比較する。田舎の学校は涼しいという、田んぼの中は涼しいというのは、はからんでも想像がつく部門ですし、そういう点では本当にどういう状態なのかというのは、データとして表にして、どこに問題があるかということをきちっとしていただくということが大事だということを指摘しておきます。  具体的な導入ですが、要旨2の導入を想定した設置費用やランニングコストが試算されているかということなんですが、導入については、さまざまな検討が必要なことは間違いないことです。一つは、国の補助金ということがありますけども、一昨年は中学校の音楽室にエアコンを入れられたと思うんですけども、国の補助金が足らなくてということで、全国的には問題にもなりました。そういう点も国の文部科学省の動向ですか、そういうものも必要でしょうし、今後、その辺の国の交付金について、やっぱりリサーチする必要があると思いますが、その辺、どうなのか。  それから、導入は電源といいますか、熱源で言えばガスと電気がありますし、今、ヒートポンプ式ということで、いずれも省エネタイプになっていると思うんですけども、電気で言えばさらに省エネの効率蓄熱式といいますか、深夜電力を利用した形のものもあります。そういった点で、どういう形が、そのそれぞれの学校、犬山に合っているかということもきちっと調査して、金額的にも試算する必要があると思います。  それから、当然、ランニングコストが出ますけども、当然、どの方式が一番ランニングコストが少ないか。それから、逆に言えば、灯油を使わなくなれば、その分は逆にランニングコストは抑えられる形になりますので、逆にその面もきちっと試算してランニングをする、そういったことで、そういう試算とか検討がされているのかお伺いいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野教育部長。    〔教育部長 吉野君登壇〕 ○教育部長(吉野正根君) ご質問にお答えいたします。  地方自治体からの強い要請もあり、文部科学省としてもトイレ環境の改善やエアコンの設置など、社会的要請、地球温暖化等の自然的要因を踏まえ、教育環境の質的な向上を図ることが必要な状況との認識はしているようです。しかしながら、今年度の公立学校施設整備費について、当初予算ベースでは、前年度より減少しており、引き続き厳しい財政状況となることが伝えられていることから、来年度以降も教育環境の質的向上に係る交付金の確保は困難な状況が続くと考えています。  そうした中、エアコンの導入については、電気、ガス等の熱源の選定をはじめ、導入方法やランニングコストなども含め、多くの選択肢があると認識しております。例えば、熱源については、電気式はイニシャルコストが抑えられる一方で、新たな受変電設備の設置や契約電力料金の増加が考えられます。ガス式はイニシャルコストが高くなりますが、ランニングコストを抑えることができます。導入方法についても、初期費用の抑制を図る方法として、PFI方式やリース方式を採用することができますが、一方で現在、文部科学省での補助項目がないなど、デメリットとなる要素もあります。
     それぞれの選択に一長一短があるこの課題では、民間のコンサルタントを活用して研究実施している先進自治体もあるようです。当市でも現在、学校施設へのエアコン設置に向けた研究を進めておりますが、機器選定やランニングコストを考えた試算までには至っておりません。まずは先進自治体の取り組み状況も確認し、当市の運用に合った方式を総合的に検討することが必要であると考えております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 水野議員。 ○14番(水野正光君) ありがとうございました。まだ本格的に着手されていないということですので、いろんな例がもう既にいっぱいできておると思いますので、そういった情報はかなり収集できると思いますし、その気になれば、やるのは別ですけども、試算するのはすぐできる話だというふうに思いますので、やっぱりそれぞれのまちの条件というのはあると思いますので、例えば、既に導入したところを見ますと、いろんなケースがあるんですよ。名古屋市なんかはコストを、河村市長のあれで大幅に削減して導入したいうこともありますし、春日井市は国の補助がないときでしたけども、選挙で市長の公約で入れるということで、単独で入れた。小牧市はもう既に計画が立っていたので、補助金がなくても計画どおり導入したということがありますし、扶桑町の山名小学校は防衛庁のということで入れたということです。逆に山名小学校へ入れたもんですから、ほかの小学校も順次入れる必要が出てきて、ことしは柏森小学校だというふうに聞いていますけども、そういうふうに。あるいは鈴鹿市は、前に話したように環境省の太陽光とのセットで使うということもされていますので、そういったいろんな手法があるということですが、いずれにしても早急にやっていく必要があるということを指摘しておきます。  しかし、要旨3で、計画的な整備スケジュールは策定できないかということですが、当然、財政的な事情や、国の補助金の救いもありますので、どういう形にするか、いろいろ難しい部分はあるかもしれませんが、ただ、市長が言う時間軸という点では、方向を示す必要があると思います。そういう点で、一つの提案として、音楽室とか特別支援教室、あるいは上のほうの階、あるいは城東小学校の木造校舎、そういったところから先に入れていくという方向もできます。  それから、再質問でしようと思っていましたが、時間がないので言いますけども、資料2-①と②と出しましたけども、犬山市は耐震工事は比較的早くやったんですけども、ただ、犬山市独特のものとして、内藤式校舎というのが残っておるんですね。昭和46年以前にやって、資料2-②の四角に囲った校舎は全部内藤式。これはどういうのかと言うと、要するに安普請と言いますか、壁がブロックとか、あるいはトイレとか階段とか、そういう突起した部分がないというか、そういう形で、耐震としては一応、工事がされていますけれども、その校舎は本当に耐震というのは、後で出てきますが、Is0.7以上ということですけれども、本当に壊れないということじゃなくて、何というか、どしゃっと崩れないという数値ということですので、私はその内藤式校舎のは、くしゃっと来ないけども、かなり危ない校舎だというふうに認識していますので、この内藤式校舎について早くやる必要があると思いますので、早く内藤式校舎をやって、合わせてエアコン設置をしていくという、早くということになると思いますけど、そういう点で、そういう方法は考えられないか、お伺いいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野教育部長。    〔教育部長 吉野君登壇〕 ○教育部長(吉野正根君) ご質問にお答えいたします。  議員ご提案のようなエアコンの設置場所について、教室環境を考慮して、順次設置を進めていく方法は、財政負担の平準化につながる方法でもあると思います。一昨年度、市内4中学校の音楽室にエアコンを設置し、部活動など、教育環境の改善を図ることができました。しかしながら、当時設置に当たってキュービクルの容量が問題になるなどの課題も浮き彫りになったことから、順次設置を進めていくとしても、全体を見据えた計画が必要になると認識をしています。  また、順次、設置を進めていく方法は、校内格差が生じてしまうことも考えられるため、設置が必要な教室には一斉に設置することが望ましいと考えているところです。そのため、熱源や導入方法の課題と合わせて整備スケジュールについても総合的に判断をしていかなければならないと考えております。  次に、Is値関係についてお答えさせていただきます。  建物の耐震性能をあらわす指標のIs値につきましては、文部科学省では公立学校施設の耐震改修の補助要件として、地震時の児童生徒の安全性、被災直後の避難場所としての機能性を考慮し、補強後のIs値がおおむね0.7を超えることとしています。  当市では、平成15年度から平成22年度にかけて耐震改修工事を実施しており、市内全ての小中学校でこの値をクリアしている状況です。このため、議員ご質問の内藤式校舎と呼ばれる校舎を優先した改築事業は想定しておらず、先に公表した小中学校施設整備計画でも、建築年や建物の劣化度を踏まえた整備順としているところです。  改築事業に合わせてエアコンを設置していくというご提案ですが、国の施設整備方針が改築中心の整備から長寿命化改修に重点を移したことや、全小中学校で実施していくにはかなりの期間を要する整備となってしまうことを考慮しますと、現実的ではないと考えています。  なお、エアコンの整備については、熱源や導入方法などを総合的に判断し、計画的に進めなければならない事業であり、着手する場合には、学校間の格差や不公平感が生じないようにするためにも、3年程度の短い期間で整備が完了するようなスピード感が必要であると認識をしているところです。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 水野議員。 ○14番(水野正光君) ありがとうございました。いろいろあるんですが、3年程度、スピード感を持ってというのは大事なことですし、それができるという方向が大事だというふうに思います。  再質問になりますが、市長にお伺いしますけども、市長もマニフェストで学校のエアコンというのをうたってみえますし、それから、エアコンよりもトイレが先だという話がありまして、それは今進めていただいて、それも皆さんそうだなということだと思いますが、平成27年6月でこの学校のエアコン設置の請願がありまして、議会で採択したという状況もありますが、そういう点で、市長、そのことも踏まえて、どのような認識をしておみえになるのかお伺いいたしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 答弁させていただきます。  議会での請願採択は当然重く受けとめておりますけれども、それ以上に、私が私に課した約束がございますので、それはマニフェストというお話がありましたが、それは私自身に課せられた、逃げることのできない宿題だと、私はそう認識をしております。  ただ、ご承知のように、学校の整備は、エアコンだけではなくて、大変多岐にわたるものがありますので、過去の議会でも答弁させていただいたように、私もマニフェストでは学校整備、エアコンも含めてトイレだとか、そういった学校整備に対することをしっかり進めたいということを申し上げておりますので、そういったことも踏まえて、トイレを優先だと。これは現場の声だとか、子どもや保護者の皆さんのご意見も尊重して、トイレを優先にということです。これは平成30年度には全部完了する予定になっていますので、当然、エアコンについては、その次の段階の取り組みとして準備をしていかなきゃいけないと、こう私としても認識をしております。  ただ、じゃあ、その平成30年度でトイレが終わって、その次の段階といっても、せっかくこれを進めていくに当たって、やっぱりできるだけいろんな財源の工夫もしていかなきゃいけません。国の補助とかも、いろんな、どれを使うのかというのもあるんですが、それを得るためには、急に言ってもなかなか受けられないということがあるので、当然、事前の準備を早い段階からしっかりやっていかないと、この年度に導入したいと思っても、なかなかそこについてこないという現状がありますので、いつから、どの学校を、どのような手法で整備していくのかということについて、これはしっかり早い段階からそこを検討していかなきゃいけないと思います。  そういったことを判断していくための要件については、既に担当にはもう随分前から、そこら辺の調査は早く進めてよということは指示もしておりますし、担当も認識しておりますので、いろんな状況をしっかり精査した上で、先ほど申し上げた、いつから、どの学校、どのような手法でエアコン設置をしていくのかということを、しっかりその中で判断をしていきたい。それが明らかになれば、当然、議会の皆さんにも、これは請願もございますので、議会で尋ねられるまでもなく、説明をこちらからさせていただくことになろうかというふうに思っておりますので、その時期をもう少しお時間をいただいて、お待ちいただけるとありがたいなと。  もちろん議員もいろんな角度で、鈴鹿市の取り組みなんかもご紹介いただいておりますので、議会からのそういったご提案だとか、そういったアドバイスもしっかり私どもも参考にしていきたいと思っておりますので、また今後の検討を進めるに当たっては、また水野議員もいろんな情報、アドバイス等もいただけたらと思いますので、ご指導よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 水野議員。 ○14番(水野正光君) 市長、ありがとうございました。やっぱりきちっと方向を出していくということは大事だと思います。今言われた学校の整備計画ですね、これは私はすばらしいと言いますか、こういうものが出てきたというのはあれです。ここに、このことがスケジュール的に入ってなかったもんでということになりますけども、やっぱり早急にこういったことを入れていただくということだろうと思いますし、市長が言う情報の共有、創意工夫、それから時間軸というのが最も大事だというふうに私は思っていますので、そのように進めていただくということが必要だということを指摘しておきます。  3件目の国保の県単位化への移行に伴う諸課題についてということであります。  平成30年度、もう来年度ですけども、県単位化に移ることになっています。基本的に何が変わるかというと、実際の運営は市町村がやるということですが、お金の面について全部県でやると。市としては県に対して納付金を納める。その納付金が県が決めてくるのが、ほぼ保険料になるということです。国保運営協議会も、県にもできますが、市町村の運営協議会も残るということであります。  私どもは、この県単位化は国の狙いとして医療費の適正化計画ということに基づいて、医療費の削減が中心的な課題であって、結局、市民というか国民や、それから市町村、自治体に負担がかかるものだということで反対してきましたけど、これは進められるということですが、これは実際に進められるということになります。  資料の3-①をごらんいただきたいと思います。これは県の国保運営協議会に県が示した数字なんですけども、これは平成30年度からの実施ですが、平成28年度に当てはめたときの試算として県が示したものです。まだいろんな要素がありますので、これで確定ということではありませんけども、かなりショッキングな数字が出ています。特に当市にとっては、これで行きますと16番目ですが、納付金が20億1,545万1,000円ということですが、これになると、1人当たりの納付金が保険料に換算してやると3万1,641円上がるということです。県のどれだけ上がるかのそれぞれの市町村のパーセントが書いてありますけども、犬山市が138.66%という金額が上がる試算であります。試算ですから、まだ変わる要素がありますが、イコールではありませんけども、このまま行くと、これに近い形の保険料アップになってしまうということであります。  そこで、今回、県が示した試算について、どういう条件や形になっておるのか。  それから、犬山市として大幅アップになったんですが、その要因というか、市民にわかりやすく説明するにはどうしたらいいかということなんですが、その点はどうなのか、お伺いいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  松山健康福祉部長。    〔健康福祉部長 松山君登壇〕 ○健康福祉部長(松山勝美君) ご質問にお答えします。  この試算の位置づけとしましては、国保制度改革に伴う県の国保運営方針や、各市町村の保険税についての議論のたたき台とするため、県が2月に公表をしたものでございます。試算値を計算するに当たっての主な条件は、平成29年度に新制度が導入されたと仮定した計算であること。平成30年度から拡充予定の国の財政支援約1,700億円は考慮をしていないこと。激変緩和措置はとっていないこと。退職者被保険者分の納付金は含んでいないことが上げられます。  試算されました保険税納付金額がふえた要因につきましては、3月議会でもお答えをしておりますが、本市は前期高齢者交付金の歳入が、他の保険者と比較して多くなっていますが、財政運営が県単位となることに、その優位性がなくなることが上げられます。試算値による本市の加入者1人当たりの保険税納付金額は11万3,489円となり、県平均の12万318円を5.7%下回っています。しかし、先ほどの要因や、過去の一般会計からの繰り入れなどにより、本市の平成27年度の1人当たりの保険税納付金額は8万1,848円と、県下平均11万6,268円を29.6%も下回っており、県下で2番目に低いことから、結果として現行保険税納付金額と比較して、試算値は高い上昇率となっているものでございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 水野議員。 ○14番(水野正光君) ありがとうございました。今の説明でもわかりませんが、資料につけておきました市の広報での説明も、これでは市民がわからないというふうに思いますが、ただ、まだ来年度に向けていろいろ引き下げるといいますか、上昇を抑える可能性もあるわけです。  そういう点で、時間がないので、要旨2と3を一緒に質問しますが、まず、国の支援金の充当や一般会計からの繰り入れですね、それを継続することによって上昇を抑えられないか。  それから、国の今言った支援金が1,700億円ということでしたから、それがそれにできるのか。  それから、子どもの医療費の無料化に対するペナルティーが、就学前までについては来年からなくなるということで、その点ができるのか。  それから、一般会計の法定外繰り入れ、極力これはなくせというのが国や県の言い分だと思いますけれども、それができるのか。  それから、要旨3で、もう一つは財政安定化基金というのができますが、赤字の場合にはこれができるということですが、この基金は使えるのか。  それから、現在ある市の基金、3.5億円になったと思いますが、その基金との関係はどうなるのか。  それから、最終的に激変緩和措置も講ずるということが言われていますが、犬山市で言えばかなりの激変ということになるんで、その緩和措置ができる国の財政措置があるのか。  それから、資料3-⑥、最後のところにありました県の国保運営協議会のスケジュールなんですが、まだ進める中で市町村の意見を聞いてやるということが言われていますが、その点について、そういうことがきちっと県に言う機会があるというふうに思いますが、そういったことをちゃんと言っていくことが必要になると思いますが、その点をお伺いします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  松山健康福祉部長。    〔健康福祉部長 松山君登壇〕 ○健康福祉部長(松山勝美君) ご質問にお答えします。  国は、改革のため、さらに、国費を1,700億円毎年投入するとしております。その使途として、保険者努力支援制度や財政安定化基金の創設を上げています。このうち保険者努力支援制度につきましては、データヘルス計画の策定であるとか、生活習慣病予防等の保健事業、ジェネリック医薬品差額通知など、医療費適正化に積極的に取り組む市町村に対し支援金が交付されるものですが、今回の試算値にはこの国費投入分は考慮されていません。  また、子ども医療などの福祉医療実施に伴う国庫負担金等の減額措置につきましては、平成30年度から未就学児までを対象とする医療費助成に限り減額調整を行わないこととされています。ただし、この減額調整に係る財源が一般会計からの繰り入れにより補填されている場合は、国は他の少子化対策の拡充に充てることを求めております。  なお、一般会計からの繰入金につきましては、法定繰り入れは拡充が図られている一方、法定外繰り入れのうち被保険者全体に対する保険税負担の抑制のための繰り入れは、赤字補填のための繰り入れに区分され、解消すべきものと位置づけられています。  続きまして、激変緩和措置についてでございます。県単位で設置される財政安定化基金の目的としましては、市町村国保の財政安定のため、給付増や保険税収納減により財政不足となった場合に備えて、赤字補填を行う必要がないよう県に基金を設置し、市町村に対して貸し付けや交付を行うものです。このため、基金は制度改正による激変緩和のためではなく、新しい制度において、市町村の国保の財政を安定させる目的で設置されるものです。財政安定化基金からの貸し付けは、無利子とはいえ償還が必要となることから、翌年度以降の保険税の上昇につながります。  また、国の保険税激変緩和策については、3つ方策が示されています。  第1は、先ほど申し上げました納付金や標準保険税率の算定の際に、一番変化が少ない方法を都道府県が決定していくというもの。  第2は、都道府県繰入金を財源に、平成28年度決算における保険税負担と、平成30年度の負担を比較して、一定以上負担が上昇する市町村に都道府県が補助金を交付していくというものです。ただし、繰越金によって保険税負担を引き下げている場合、それについては対象とならないということになっております。  第3は、国の特例基金300億円を平成35年度までの間、激変緩和に活用するというものです。いずれにしましても、市の責任に期することのできない財政変動要因、先ほど申し上げました前期高齢者の交付金が県単位での交付となることによる保険税の負担の上昇につきましては、機会を捉えて国や県に要望をしてまいります。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 14番 水野正光議員の質問は終わりました。  議員各位に申し上げます。5番、岡村千里議員から、一般質問に関連する資料を配付する旨、申し出がありましたので、これを許可いたしました。  5番 岡村千里議員。 ○5番(岡村千里君) 皆さん、こんにちは。5番の日本共産党犬山市議団、岡村千里でございます。私は、議員になって今2期目なんですけれども、今年度からは4年の任期の折り返し地点となります。気を一層引き締めて取り組んでいきたいと思います。  今回も市民の皆様からさまざまなご意見をいただきました。当局におかれましては、その思いを十分に受けとめて、前向きな答弁をお願いしたいと思います。  では、通告に従いまして、今回、4件の一般質問を行いますので、よろしくお願いいたします。また、資料を用意いたしましたので、随時ごらんください。  まず、1件目、城下町の混雑状況についてです。  今議会で他の議員からも多くこの問題について取り上げられております。それだけ街中の方たちをはじめ、多くの人たちの声があったからだというふうに思います。特にこの犬山祭がユネスコ無形文化遺産に登録されてから、国内外からさまざまな犬山市が注目をされまして、多くの観光客の方が訪れております。  要旨1、犬山祭の混雑予想と対応について。  まちがにぎわうことは、活気があることでありまして、非常に喜ばしいんですけれども、いつもにぎわう犬山祭にさらに人がふえますと、さらに混雑、そして余りに人口密度が高くなりますと、事故が起こるというような危険な状態も考えられます。今回、事故はなかったというふうに認識しておるんですけれども、対応として十分だったのかどうか、そういったことを検証する意味で質問をいたします。  ユネスコ登録後のこの4月の犬山祭というのは、人出や混雑状況はどういう状況であったのか。  それから、2点目としまして、多くの観光客の事故防止として、何か工夫をした点はあったのか。  それから、観光客や地元の方からの苦情はなかったかどうか。  3点目に、多くの観光客の受け入れ体制における課題をどのように考えるかお答えいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えいたします。  ことしの犬山祭、4月1日、2日の両日でございました。昨年11月に、今、議員のお話がございましたユネスコ無形文化遺産に登録された後でもあり、知名度の向上による観客の増加を想定し、犬山祭保存会や観光協会など、関係者の共通認識といたしましては、観客の誘導、トイレ、駐車場等の諸問題の対応が話題となっておりました。  ユネスコ無形文化遺産登録直後に行われた秩父市のお祭りにおいても、登録前の6割増しの観客があったとの情報も、犬山祭保存会を通じて入手をしていました。当市においても、相当の人出を想定し、対応を検討したところでありました。実際、ことしのお祭りは天候にも恵まれまして、両日で48万人と、過去の来訪者数と比べ、2割5分、25%の増加となりました。  事故防止のために工夫した点といたしましては、車山運行時は観客の流れを針綱神社前から本町交差点方面へ南進規制を行い、駅前通りからの来訪者については、鍛冶屋町、練屋町の通りを北進していただくなどの誘導を行いました。それに合わせ、公園坂の下り一方通行規制、福祉会館前の交差点から犬山北小学校方面への誘導等で、人の流れをコントロールをいたしました。  加えまして、警備員や職員による誘導についても、警察との協議の結果、警備員は前年より20名増員させ、職員につきましても前年より10名増員した体制で対応したほか、車山周りの警備については、保存会やそれぞれの町内においても安全対策を強化をいたしました。  観光客や地元の方からの苦情といたしましては、針綱神社内の丸の内トイレの案内が少なく、場所がわからない旨の苦情、福祉会館前交差点から北進できないことなどの苦情がありました。  なお、駐車場に関しましては、今回は旧名証グラウンドが内田防災公園整備で使えないことから、臨時駐車場として木曽川緑地グラウンドを使用しましたが、木曽川緑地のトイレで利用者が多かったことにより、浄化槽の容量超過で一時使用中止となったものの、その件も含め、特に苦情としてはなかったと、こちら観光協会のほうから情報を得ております。  受け入れ体制の課題といたしましては、駐車場やトイレの問題、城前広場での観客を滞留させるスペースの問題等が上げられます。  駐車場につきましては、来年の祭時には、内田防災公園観光駐車場が使用できる予定でございますので、観光車両の受け入れにつきましては、ある程度、解消できるものと考えております。  トイレにつきましては、針綱神社内の丸の内公衆トイレを今年度改修し、便器をふやすほか、仮設トイレの設置も考えております。  城前広場における観客の滞留スペースについては、観客の安全確保の観点から、できるだけ広いスペースを確保する必要があるため、露天商と協議、調整し、犬山神社北側などへ、屋台を、ことしについても移動をしていただいております。  今後も観客の増加に伴い、新たな課題が発生してくることが想定されておりますので、保存会などの関係者と連携しながら対応していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡村議員。 ○5番(岡村千里君) ありがとうございました。本当に多くの方たち、2日合わせて48万人の方が訪れたということ、やはり事故防止のために人の流れをコントロールしたりとか、私たちの近くの方からも、この一方通行にしたことはよかったのではないかというふうな声を聞いています。  さらにまた、やっぱりトイレのことが問題になってくるんですよね。そういったことを含めまして、また今回のことを十分に生かした取り組みを今後また期待したいと思います。  次に、要旨の2、駐車場や公衆トイレの不足についてです。  現在、観光客の増加とともに、やはり自動車の台数もふえまして、午前中の山田議員の答弁にもありましたように、駐車場が不足しているということを当局も認識しているというふうにお答えいただきました。それと合わせて、やはり交通問題は渋滞のことも対策が必要であるというふうに思っています。  また、トイレのことについてですけれども、資料の1をごらんください。これはトイレの便器数の状況調査票ということで、ちょうどこの街中のことを中心に、当局の方に製作をしていただきました。それぞれ便器のタイプだとか、男性用、女性用、和式、洋式などが書かれていますけれども、古く整備されたものについては、やはり女性の和式が多いなということが読み取れるかと思いますが、下のところにさらに平成29年度整備ということで、内田防災公園の観光駐車場と公園、それから上の段は丸の内公衆便所ということで、針綱神社の中というところで、全面リニューアルということで書かれています。ここも男性用のほうは特に変わりないんですけれども、1基ふえるということですが、女性の和式がゼロになって、洋式が5ということで、これはいいのではないかなというふうに思いますけれども、そういった、あと全体の数がこれで足りているのかどうか。やっぱり不足しているということなので、今、さまざまな点でリニューアルの計画があるんですけれども、それでいいのかどうかなというふうに、まだ疑問が残るところでございます。  そこで、質問をいたします。
     駐車場の不足で、城下町では個人の空き地にも無断駐車されるなど、声があるんですけれども、この交通渋滞も含めて、この駐車場対策が必要ではないでしょうか。  それから、トイレも祭りのときには福祉会館に長蛇の列ができるというほど不足しておりますので、根本的にやはり公衆トイレの数をふやすという必要があると思いますが、その点についてはどうなのかお願いします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えいたします。  まず、駐車場対策については、午前中、山田議員の質問にお答えしたとおりでございますが、自動車の渋滞緩和策という点では、自動車がなくても観光地を巡るような仕組みづくりも必要であるというふうに考えております。  その一つといたしまして、観光協会と連携し、自転車で市内を巡っていただく取り組みを始めております。また、最近では、公共交通機関を利用する観光客もふえており、広く犬山市を楽しんでもらうためには、駅と観光地をつなぐ、いわゆる二次交通が必要であると認識をしております。  そこで現在、マイカーに頼らなくても、市内の観光スポットを回遊できる仕組みを検討しております。一例としましては、秋の観光コンテンツでもある紅葉ルートバスと紅葉船の組み合わせがあります。これは犬山駅や犬山遊園駅まで鉄道で来ていただき、犬山城や城下町とともに、寂光院の紅葉や木曽川の遊覧をルート化したものでございます。  今後も駐車場運用や交通誘導警備とともに、渋滞緩和に努めてまいりたいと考えております。  次に、トイレ対策についてですが、旧体育館が除却されたため、犬山祭時には仮設トイレを設置をいたしました。また、福祉会館は2階に社会福祉協議会事務所があり、セキュリティの観点から、例年、1階フロアのトイレを開放しておりますが、議員ご指摘のとおり、多くの行列ができておりましたので、今後は、3階や4階トイレを開放できないかを、関係部局と検討をしてまいりたいというふうに考えております。  加えまして、先ほど申し上げました今年度、針綱神社内の丸の内公衆トイレを全面改修し、男女それぞれ便器数を1基ずつふやしてまいります。さらに、同じく今年度整備する内田防災公園でも、先ほどの資料にございましたように、公園側と駐車場側で便器数合わせて12基となるトイレを整備する計画でございます。  針綱神社内の丸の内公衆トイレの全面改修や内田防災公園整備が完了するまでは、当面、今あるトイレで対応していきますが、一度に多くの人が集まるようなイベント時には、必要に応じて仮設トイレの対応も考えてまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 山田市長。    〔市長 山田君登壇〕 ○市長(山田拓郎君) 私からも答弁させていただきます。  ちょっとトイレというか、駐車場の部分にひっかけて、恐らく岡村議員の質問の意図には沿わないかもしれませんけれども、私なりにせっかくの機会ですので、申し上げておきたいこともございますので、ちょっとお時間をいただきたいと思います。  もちろん駐車場不足の対応は、例えば犬山祭みたいに、もう絶対量が圧倒的に多いときは、なかなか公の駐車場だけで対応しようというのも限界があります。仮に内田の駐車場ができても、それだけ絶対量がふえると、非常に我々も苦慮するわけで、午前中も成田山という言葉も出ましたが、成田山にそもそもご協力をいただいておりまして、そこも成田山のご理解のもとに、とめさせていただいているというのが現状です。  そういった中で、やはり公だけの取り組みではなくて、やはり民の力もしっかり生かしていくべきじゃないか。これは駐車場に限ったことではないんです。そういった観点で、最近、シェアリングエコノミーということがよく言われるようになっておりまして、私ども犬山市としても、これは駐車場に限らず、さまざまな施策展開の中で、シェアリングエコノミーということをしっかり念頭に置いた施策展開ができないかというようなことを、私も職員に対して指示をしておりまして、そういった施策展開をこれからいろいろ工夫していきたいなと、こう思っております。  そういった中に駐車場というのも、一つの観点としてあるのかなと。つまり、世の中人口減少社会で、資源がいろいろ余ってきていると。その余剰資源を、あるいは余ってなくてもシェアすることで生かしたいというときに、それを使いたい人と、貸してもいいという人をマッチングさせていくと、こういったことが民間のサイトも含めて非常に最近活発に展開されているので、そういった取り組みをしっかり私は行政の施策の中にも連動させていくことも重要ではないかなと、こう思っております。  そのシェアの領域というのは、その業界で言えば4つの領域があると言われております。物のシェア、場所のシェア、移動のシェア、リソースのシェア、この4つと言われております。リソースというのは労働力だとか技術だとか、場合によってはお金だとか、そういったこともあるかもしれませんが、最近、このシェアリングエコノミーの展開が活発になってきているので、そのリスクに対する対応として、シェアリングエコノミー用の保険も出てきているということもあるので、そういったことをしっかり研究していかなきゃいけない。つまり、駐車場も実は民間のサイトで、そういったものをマッチングさせていくものもございますので、そんなことも可能性として、あくまでもすぐにそれが使えるかどうかということは可能性として研究していくことも重要ではないかなあ。もちろん先ほど申し上げたように、駐車場だけではございませんので、市の施策展開の幅広い分野で、そういった考え方が生かせないのかということを、これからしっかり考えていきたい。  もちろんそれは公が責任を放棄するとか、そういう意味ではなくて、やはり民間の力とうまくそこをリンクさせながら、プラスアルファの展開として、そういったことができないのかなということをちょっと考えておりますので、せっかくの機会でしたので、少し私のほうから述べさせていただきました。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡村議員。 ○5番(岡村千里君) 市長からもわざわざご答弁いただきましてありがとうございました。私もそのシェアリングだとか、そういったことについては、また今後も考えていきたいなというふうに思っておりますけれども、あと再質問をいたします。  内田防災公園は、観光駐車場、公園合わせて、トイレのことですけれども、12基つくるということなんですけれども、このうち女性用というのは2基ずつの4基なんですね。やはりトイレでいつも問題になるのは女性用のトイレです。観光バスが何台も来て、どちらかと言うと今は女性が非常に元気ですので、そういったところでバスが来ることを考えると、やはり不足するのではないかなあというふうに思います。  先日、内田の防災公園のことについての説明会が行われまして、その場でもある女性が、たったこれだけでは足りないんじゃないかなという、犬山市としてちゃんとおもてなしという観点では、残念な結果になるのではないかなというご意見が寄せられました。私も同感です。まだこれから整備するので、もう今既に計画が進んでいるかとは思いますけれども、観光駐車場にせめて4基、それから公園にも4基ずつ、8基ぐらいは必要ではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。  それと、その2基ずつということで、2カ所で4基とした根拠というのをまずお示しください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  光清都市整備部長。    〔都市整備部長 光清君登壇〕 ○都市整備部長(光清 毅君) 再質問にお答えします。  内田防災公園の観光駐車場に隣接して整備するトイレの便基数の算出根拠につきましては、通常期の1日の最大観光客数に、自動車利用率や自動車の回転率などから、一度にこの駐車場を利用する人数を算定した上で、それに便所利用率を掛けて算出しています。これにより、3.8基以上が必要となります。  また、ゴールデンウィークなど、通常期より多くの観光客が訪れる時期におけるトイレの必要便器数を、同様の根拠から算出すると、10.8基以上となり、駐車場に隣接するトイレのみでは不足となりますが、先ほど来出ておりますが、防災公園内のトイレを近いところに整備しますので、こちらを利用していただき、さらには周辺のトイレもご案内しつつ、対応していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡村議員。 ○5番(岡村千里君) 公園の利用という観点からは、このぐらいでというふうに理解しましたけれども、周辺のところも含めてということですから、やはり非常に混雑するときには、多くの方たちがかなり遠くまで行かなければトイレがないというふうな状況になるのではないかということを強く指摘をしたいと思います。  では、次に、2件目、福祉会館、西公民館、犬山市役所分庁舎についてです。  福祉会館を今後どうしていくかということは、今年度の大きな課題であるというふうに認識しております。この整備にはやはり市民が願う形での整備が望ましいです。実際の設計ですとか、工事はかなり大がかりになるというふうにも思います。  それで、5月1日号の広報で、福祉会館について2ページにわたり記事が掲載をされました。現状と課題ということについて述べられておりますけれども、そこで要旨の1、福祉会館の整備に関する建築試算、そして残す機能についてです。  この広報の記事で、整備の方法が2案示されておりまして、改修すると新築よりもコストが1.6倍になるというふうに書かれております。まず、この根拠を示していただきたいと思います。  また、ここにどの機能を残すかということですね。どういう規模の施設が必要かということは今は決まっていないんですけれども、そういったことを検討しないで試算を出すということは、ちょっと意味があるのかどうかなというふうに思いますので、その点も合わせてお答えいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  江口経営部長。    〔経営部長 江口君登壇〕 ○経営部長(江口俊也君) それでは、ご質問にお答えしたいと思います。  福祉会館の今後ということで、昨日の後藤議員のご質問にもお答えをさせていただきましたけれども、5月1日号の広報で、現在使ってみえる利用団体などから意見をお聞きしながら、各種団体の事務所とか相談窓口機能などは他の公共施設のほうへ移転をし、この場所に必要と考えられる地域の集会利用などの市民の交流機能は残して、そして、景観に配慮した形で2階建て程度の低層の施設としていく、そういう方針を掲載をさせていただいております。  整備手法と建設費についてですけれども、今の福祉会館の施設の上層部を除却し、取り壊して、景観に配慮した形で改修した場合、今の施設を丸ごと解体・撤去し、新たに低層の施設を新築する場合と比較すると、1.6倍のコストが必要というふうでお示しをしているものであります。  このコストについては、建設会社からの見積もりだとか、他の自治体の事例や、これまでの実績などを参考に、簡易なシミュレーションによって算出をしております。したがいまして、設計事務所などに委託をして、実施設計レベルの検討をしているというものではありません。  ここにどういう機能を残すか、どういうような建物が必要かについては、議員が言われるとおり、今、検討段階でございます。  先ほども言いましたけども、今回のシミュレーションというのは、今、福祉会館は5階建てですけれども、その3階以上の部分を切ってといいますか、取り壊して、屋根をつけて、景観に配慮した2階建ての建物とする減築と、先ほど言いましたように、つるっと壊して、丸ごと2階建ての建物で、先ほど言った減築と同じ規模の建物を新築した場合を比較した結果ということでございます。  新たにつくる建物に、よほどの高品質なものを求めない限り、最終的にできる建物が同じ規模であれば、新築したほうが低コストである、そういうふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡村議員。 ○5番(岡村千里君) 実質、そういった具体的な例がない中で、単純比較なんだということはわかりましたけれども、ちょっとよくわからないですね。一般的な考えとしてなんですけれども、改築というのは建物の今の部分を幾らか残して使うので、全部取り壊してつくるよりも安いのではないかという考えもあります。  私たちもこの件については、建築関係の方に現在相談中でして、まだ検討中で、答えが出ていないんですけれども、できるだけ安価にというふうな視点で、また考えていきたいなというふうに思います。  資料の2をごらんください。福祉会館の施設概要ということで、今のこれは平面図であったりとか、具体的な数値なんですけれども、今、本当に多くのお部屋がありまして、今年度も私の所属している民生文教委員会の管内視察で回りましたけれども、本当にふだんはなかなか見れないようなところも、あけていただいて見ることができました。  これだけの今、お部屋があるんですけれども、私もこういった中から市民の方への、近くの方ですとか、数人の方ですけれども、聞き取りをさせていただきました。その結果、最低限、こういったのは残せばいいんじゃないかなということで、今の児童館ですね、これは中央児童館ということで、歴史が古いということ、それから、ゆうゆうのような、こういった障害を持ったお子さんが過ごせる場所、それから、公民館的な機能、そして、100人規模の会議室、あとは高齢者の福祉的な機能、また、音を出せるところもなかなかないということで、音楽室というのは最低必要と考え、提案するけれども、いかがですか。再質問です。  それから、整備については、新築するにしても、その基礎部分というのが今あると思うんです。これだけ大きなものを支えていますので、これが現在のものが使えないかなど、さまざまな角度から検討してほしいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  江口経営部長。    〔経営部長 江口君登壇〕 ○経営部長(江口俊也君) それでは、再質問にお答えさせていただきたいと思います。  まず、この場所に残す機能については、先ほどもお答えしましたけれども、今、使ってみえる利用団体などの方に対して、意見をお聞きしながら、その結果も参考にして決定をしていきたいというふうに考えております。  議員ご提案の音楽室だとか、そういういろんな機能についても、それぞれ重要なものと認識はしておりますけれども、必ずしもここの場所でいくのかどうか、そういうことも見きわめていく必要がある、そういうふうにも考えております。  それから、整備について、基礎部分というようなことでご提案をいただきました。そういった部分については、詳細な設計の段階で検討していくというふうに考えておりますけども、できる限り建設コストを抑えていけるように進めていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡村議員。 ○5番(岡村千里君) これからのアンケートなども取り組まれるということですので、しっかりとその辺は市民の方の意向を酌んだ形でお願いをしたいと思います。  では、次に、要旨の2、福祉会館の整備にめどがつくまで西公民館や犬山市役所分庁舎は残すべきだということなんですけれども、資料の3をごらんください。福祉会館の整備ということになりますと、またその周辺のこういった公共施設も関係するのではないかなということで、写真を載せましたけれども、1番の写真が西公民館です。古い建物ではありますけれども、今も卓球の方ですとか、2階も和室、それから会議室などは利用されております。4番が犬山市役所分庁舎ということで、今、北の消防署がある裏手に当たりますので、私もよく行ったことはなかったんですが、今回、見させていただきまして、ちょっと外の壁がびろびろと傷んでいますけれども、でも、中は割としっかりしていて、ここは耐震もあるようですし、それから、ここは50以上の団体の方が登録をされて、ふだん活動されている方も20団体ということで、非常に分館の活動をされていらっしゃったんですね。ほとんどの方がやっぱり高齢者の方が多いということです。  そこで、質問です。福祉会館の整備には、ある程度期間が必要とされると思います。何年となるかはちょっとわかりませんけれども、ですから、この近くにある公共施設でカバーしていくということを考えますと、めどがつくまでは、やはりこういった西公民館や犬山市役所分庁舎、今、これはファシリティマネジメントの観点からは、廃止ですとか売却ということになっていますけれども、めどがつくまではやっぱり残していくべきだと考えますが、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  江口経営部長。    〔経営部長 江口君登壇〕 ○経営部長(江口俊也君) それでは、ご質問にお答えしたいと思います。  今、議員からご紹介がされましたけれども、西公民館、それから分庁舎、両施設とも建設後50年以上がたっておりまして、老朽化がかなり進んでいる状態です。平成28年度に策定しました公共施設等総合管理計画におきましては、その2つの施設については、平成32年度までにマネジメントを推進していく施設というような位置づけをしております。  そのマネジメントの方針としましては、2つの施設とも立地条件がいいものですから、一定の売却益も見込めるというふうに判断をしておりまして、最終的には売却することを想定をしております。  今、議員のご指摘のほうは、福祉会館の整備時期が平成32年度以降になるということが考えられるので、それ以前にその2つの施設がなくなってしまうと、福祉会館が除却される、建て替えとかそういうときに、一時的にでも場所がなくなってしまうんじゃないかというご心配ということだと思います。そのご心配は当然というふうにも思っておりますので、これら全体のマネジメントの実施に当たりましては、施設の利用団体の方々や町会長など、関係者の皆様からご意見をお聞きしながら、できるだけご不便をおかけしないように、慎重に進めていきたいというふうに思っておりますので、ご理解のほどをよろしくお願いいたします。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡村議員。 ○5番(岡村千里君) 私の思いは少し伝わったのかなというふうにも思いますけれども、やはりこういった公共施設をなくしていくということの場合は、本当に慎重に考えていただきたいなというふうに思います。やはり多くの高齢者の方は、近くに行くところがあるということ、それから、ここはもう古いということもあるので、無料で本当に利用させてもらってありがたいというふうに声が届いておりますので、そういったことを十分加味していただきたいなというふうに思います。  再質問をいたします。  資料の3の西公民館の②、③のところをごらんください。西公民館の天井などの写真なんですけれども、これは西公民館も今、いずれは廃止ということで、2番のところは天井に穴があいちゃっています。それから、あとは水がしみて傷んだ天井などが結構見られるんですね。でも、ここは今、西公民館は使われておりますし、管理する方に聞いたんです。天井に穴があいていて困りませんか。そしたら、雨が降ったら、この大きい受け物で受けてくださいというふうに言われているということで、それはひどいなと思いまして質問するんですけども、そういった、なかなか西公民館については修繕がされていない状況なんですね。やはりこういったことは最低限の修繕として、きちんと修繕するべきだというふうに思いますけれども、その点についてはどうか。  それから、現在の利用者には、廃止という方向なんですけれども、どのような対応を行っていくのかお示しください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  吉野教育部長。    〔教育部長 吉野君登壇〕 ○教育部長(吉野正根君) 再質問にお答えいたします。  今、議員がご指摘のとおり、犬山西公民館につきましては、近い将来には廃止を前提とした施設ということもありますので、躯体の老朽化から来る雨漏りなど、大規模改修工事は実施しない方向では考えていますが、利用者が施設を安全に利用できるようめどがつくまでは、最低限の維持補修は今後も行っていきたいと考えています。  また、現在、定期的に犬山西公民館をご利用いただいている9団体につきましては、他の受け入れ可能な公共施設を新たな活動場所として提案をしていきたいと考えております。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡村議員。 ○5番(岡村千里君) 最低限度の修繕は行っていくということで、これは早急に直していただきたいなというふうに思いますし、また、他の施設を使っていただくように提案するというんですけれども、やはり運動する人が全部、全て新しい体育館を利用できるかというと、そういうわけでもないと思いますし、また、いろいろな話し合いだとか、そういった活動を市役所ですとかフロイデがありますからと言っても、毎回、毎回、その利用料とかも発生しますし、そういったところでやっぱりこれは行くとこないなというふうに思ってしまったら、諦めるという場合も出てくると思うんです。そういったことがやはり市民サービスの低下を招くということで心配しておりますので、その点については重々加味していただきたいなというふうに思います。  では、3件目、自衛隊機の騒音問題についてです。以前から市民の方々から、自衛隊機がうるさいという声は、私のほうには届いておりました。本当に数年前までは週に2~3回飛ぶかなというふうな認識なんですけれども、最近は土日以外はほとんど毎日飛行するという状況だと思っております。特に私が住む丸山の上空ですとか、東北部ですね、それから、西のほうの上野団地のあたりですね、そこら辺がうるさいのではないかなというふうに、ちょうどコースに当たっているもんですから、そういうふうに思うんですけれども、今回のことを質問するに当たって、4-①をごらんください。いろいろ勉強しないと、これも単にデシベルが高いからだめだということでもないなというふうに思っていまして、4-①では小松基地周辺の騒音対策という、これは毎年、石川県環境部から出されてる資料から引用しましたけれども、航空騒音に用いられる用語ということで、デシベルじゃないんですね。一番上にWECPNL、これが今、うるささ指数とも呼ばれて、音の大きさの感じ方が、回数や、あと昼と夜とでは異なることを考慮した評価方法ということで、計算式が難しいのがありまして、こういった単位が用いられているということと、それから、一番下のLdenと書いてあるところですね、間帯補正等価騒音レベルということで、これもさらに難しい計算式がありまして、でも結局、これは朝・昼・晩の時間帯区分も含めて評価したという、こういった今、評価がされておるようです。  それで、小松基地というのが、石川県にあって、そこでは1975年からこの騒音問題について住民訴訟になっていまして、今、5次、6次の戦いになっているようなんです。そういったこともあって、この石川県の環境部では、毎年このように分厚い54ページにわたる資料を騒音対策ということで、かなり細かく対策を書かれたものを出しているんですけれども、そういった中で質問させていただきます。  この岐阜基地から飛び立つ、そういった今、戦闘機ですとか、あと輸送機などがあるんですけれども、そういった自衛隊機の飛行訓練について、現状とそれからコースの把握ですね、そういったことを行っているのかどうか。それから、市民からの苦情は特にないのかどうか。  それから、資料の4-③をごらんください。毎月、このように岐阜飛行場周辺の航空機騒音状況ということで、毎月こういったデータが公開されていますけれども、こういったことを把握して、それから活用できないかどうかについてお示しいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) それでは、ご質問にお答えいたします。  今、議員がおっしゃいました岐阜基地の騒音問題の対応につきましては、情報収集や国等関係機関への要望活動、また、周辺市町との情報共有を目的といたしまして、犬山市、江南市、扶桑町、大口町の2市2町で構成いたします岐阜基地周辺市町連絡協議会が、昭和55年に設置され、現在に至っておるところでございます。  基地が行う飛行訓練につきましては、通常時の訓練に加えまして、早朝、夜間、休日も訓練を実施しておりますが、とりわけ通常時以外の訓練につきましては、実施の数日前に連絡協議会の事務局、今年度は扶桑町でございますけど、そちらを経由いたしまして、構成市町へ情報提供があり、その情報をもとに市のホームページに掲載し、市民周知を図っておるところでございます。コースにつきましては、進入路の図面については、こちらで入手をしておるというところです。  続きまして、自衛隊機に関する市民からの苦情につきましては、平成29年度はゼロ件でございます。平成28年度は1件で、連絡協議会の構成市町にも確認しましたところ、大口町では平成29年度、平成28年度ともにゼロ件でございまして、扶桑町は平成29年度はゼロ件、平成28年度1件、江南市は平成29年度はゼロ件で、平成28年度につきましては10件程度苦情があるというところでございました。なお、江南市の10件程度の苦情につきましては、毎年航空祭が行われております。そちらのものであるというふうに確認をしておるというところでございます。
     また、岐阜基地が犬山市民から直接受けた苦情件数を確認をしましたところ、平成29年度はまだゼロ件だというところで、平成28年度は6件、こちらも航空祭によるものがほとんどであったという情報を得ております。  次に、騒音状況を毎月把握して活用していったらどうかというようなところでございますけど、東海防衛支局が岐阜基地周辺の定点観測を行っておりまして、当市では平成22年度に、先ほど資料にも書いてございましたように、内田老人憩の家の敷地内に観測機器が設置をされておりまして、毎日測定がされておるというところで、測定結果につきましては、協議会へ情報提供されるとともに、東海防衛支局のホームページでも公表されておるというところでございます。  また、測定結果につきましては、現状の確認等、国等関係機関に対する要望を行っておりますので、その際の資料として活用をしておるというところでございます。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡村議員。 ○5番(岡村千里君) 苦情はゼロということで、航空祭が起こった際には数件あるということは認識しましたけれども、再質問をさせていただきたいと思います。  こういった問題については、単に基準値を超えれば、補助金の申請をすればいいというのでなくて、長年こういった騒音にさらされますと、健康被害も起こってくるというデータもあります。ちょうど民医連と言いまして、全日本民主医療機関連合会、ここの石川の民医連というところが100人規模で医療機関とともに健康被害というのを調べていまして、それで70デシベルですと血圧が上昇するですとか、それから100以上になると、長時間いると難聴に、短時間でも一時的難聴というようなことも言われておりますので、やっぱりそういった健康被害ということも考えていかなきゃいけないのかなというふうに思います。  それから、コンター図というのがあるというふうに聞いていまして、ここは基地そのものがあるまちではないのであれなんですが、等高線みたいにここの範囲は80デシベル以上とか、そういった図もあるようなので、そういったものも把握してほしいと思っていますし、そういった健康被害についてはどのようにお考えなのかお示しください。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) それでは、再質問にお答えいたします。  自衛隊機の騒音に対する苦情は、先ほど答弁したとおりでございます。ただ、市としても十分認識はしておるというところでございます。また、一般論ではございますが、騒音の状況により、議員から今お話がございましたように、健康被害が発生する可能性があることは認識はいたしておりますが、現段階で犬山市では健康被害が発生しているというような情報は得ておりません。  続きまして、コンター図の認識についてでありますが、これは航空機の離着陸等による音響に起因する障害が著しい区域として、防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律に規定される第1種区域の指定に係る参考指定図と同様のものであるというふうに認識をしております。  この第1種区域指定参考図は、東海防衛支局のホームページでも公開されていますが、昭和60年に指定され、30年もたっておるというところから、区域の再検証に必要な措置につきましては、国等関係機関に対し、先ほども申し上げました岐阜基地周辺市町連絡協議会から要望をしているところでございます。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡村議員。 ○5番(岡村千里君) この辺のそういった区域の見直しというのが、ここ30年ほどされていないようですので、実は私も勉強会などに行きますと、こういった騒音というのはやっぱり飛ぶ機種だとか、それからコースによってかなり違ってくるということがわかっていますので、そういった協議会の中でもぜひそういったことで見直しをお願いしてほしいなというふうに思います。  次に、要旨の2、市で定期的に騒音測定ができないかということです。  資料の4-②をごらんください。航空機騒音調査ということで、これは私と、それから市民の方とで共同でしまして、上野南公園で3月28日に8時から16時まで頑張って騒音測定をした結果です。市の環境課で機械をお借りして、それで行いました。  9時ぐらいからエンジン音が聞こえてきまして、横には時間軸が取ってあります。それで、ここで3つの数字が示されていますけども、主にはこの一番上のLAmaxという最大のところ、これはそのときのデシベルがこうだったということなので、この日一日の評価とは全くなりませんけれども、ただ、はかってみたらこうだったというのがわかりましたので、ごらんいただきたいと思います。  9時ぐらいからだんだんエンジン音が聞こえてきまして、9時45分ぐらいから戦闘機が飛んでくるんですね。飛んできたときにぱっと押すと、こんな値ですね。78.2とか、簡単に戦闘機だと70、80は超えます。旅客機もたまに飛んでくるので、それも見ていくんですが、やっぱり高度が全く違うようで、63.8とか、そういった値ですね。それから10時半過ぎから、33分、35分、38分、もう2~3分置きにびゅんびゅん飛んでくるんですよ。こういった中ではかったときに、10時43分のときがマックスでした。本当に爆音というんですね、音と一緒にぐあっという、そういうのを感じたなと思ったら、これマックスが101.5ということで、100を超えました。全くやはり隣の人の声も聞こえませんし、そういった状況です。そういった中で、結果がこうだったということです。  それで、続きまして、先ほどの4-③も見ていただきますと、ちょうどこれは3月の分なので、この3月28日の4のところを見てください。内田老人憩の家、これではかった評価ですと、1日トータルでは69.8ということで、なかなか75を超えないわけですけれども、こういった中で、やっぱりかなりこの評価というのは難しいし、それから差があるなということがわかりました。  こういった中で、やはり私は市でもはかれないかなというふうに思うんですね。特に設置されているのは内田だもんですから、ほかのところでもはかれないか、そんなことをお聞きしたいと思います。  各務原市は市の中に自衛隊の基地があるということで、特にそうなんですが、市が単独で騒音調査を行っておりますけれども、当市もそういった定期的に測定できないかというところと、それから、市だけでは大変だと思いますので、愛知県に働きかけができないかという点、それから、西小学校も結構、補助を受けているところなんですね。ですから、ここの屋上に測定の機械を設置して測定できないのか、お答えいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  永井経済環境部長。    〔経済環境部長 永井君登壇〕 ○経済環境部長(永井恵三君) ご質問にお答えいたします。  先ほど答弁させていただきました内田でございますけど、その定点観測では、騒音対策を必要とするような数値レベルを超えたことは非常にまれで、過去3年間の測定結果からも、ほとんどが先ほど申し上げました航空祭ですとか、航空祭の前には練習をいたしますので、その練習に起因するものであるというふうに認識しております。したがいまして、市単独、もしくは県に要望等で測定箇所を増設していくということは現在考えておりません。  しかしながら、数値が基準値を超えない範囲内であったとしても、将来に向け、自衛隊機の騒音は軽減する必要があると認識しておりますので、東海防衛支局と関係機関には、防音対策の充実を求めるため、先ほども申し上げましたが、繰り返して申し上げますが、岐阜基地周辺市町連絡協議会を通じて、必要な要望を今後も継続していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡村議員。 ○5番(岡村千里君) 私もまず、自分ではかってみたというところでは、データをとるところから、知るところから始まるかなというふうに思っていますので、また今後の課題とさせていただきたいと思います。  では、次に、最後の4件目、介護事業の充実についてです。  要旨の1、総合事業の現状と課題。  改定介護保険法による要支援者サービスの見直しである総合事業というのが、この4月からスタートいたしました。訪問介護ですとか、通所介護が、この総合事業へと移行しました。各市町村にさまざまな基準ですとか内容などが課せられています。これまでも介護の質を落とさないということをモットーに求めてまいりましたけれども、スタートした今、現状はどうなのか、対応などはできているのかどうか、確認する意味で質問させていただきます。  当市の場合は、要支援1・2の方は、これまでと同じケアを受けられるということでしたけれども、現状はどうなのか。  それから、生きがいサロンや民間の施設のサロンの状況について、この4月からのサロンの場所が変わって、遠くなって、不便という声が上がっております。それから、介護報酬についても気になっていまして、国が低い基準にしたものですから、その動向についてはどうなのかお示しをいただきたいと思います。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 答弁を求めます。  松山健康福祉部長。    〔健康福祉部長 松山君登壇〕 ○健康福祉部長(松山勝美君) ご質問にお答えします。  要支援1・2の介護予防訪問介護・通所介護は、4月から同等のサービスをご利用いただいています。犬山市社会福祉協議会に委託をしていました生きがいサロン事業は、4月から介護予防・日常生活支援事業の緩和型通所介護に移行し、社会福祉協議会が事業者として独自に運営をしています。社会福祉協議会は、開催場所を8カ所から5カ所に集約をいたしましたが、従前の利用者は基本チェックリストを実施後、全て介護予防事業対象者として週1回の利用が可能となっています。4月の利用実人数は215人で、3月の生きがいサロンの利用者とほぼ同数となっています。  緩和型通所介護サービスについては、新たに2つの事業所が開設され、5月に11人の利用がございました。課題といたしましては、サービスの幅がまだまだ限られていることから、引き続き介護事業所に開設を働きかけてまいります。  なお、緩和型通所介護サービスの介護報酬は、現行の通所介護相当サービスに比べ、人員基準や設備基準を緩和しているため、近隣市町の状況を参考に、通所介護相当サービスの8割で設定をしています。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 岡村議員。 ○5番(岡村千里君) 4月から始まったばかりということですけれども、社会福祉協議会が運営する開催場所が、8カ所から5カ所に集約したというのはちょっと問題かなというふうに思います。人数は対応できるということですけれども、結局ほかの場所に行かなければいけない人が出てきたということですね。今後もそういったことを注視していきたいと思います。  また、報酬についても、依然、その事業所は運営が大変な状況だなというふうに思います。  また、こういったことが始まりましても、私どもとしては要支援サービスが切り捨てにならないようにチェックしていきたいと思いますし、介護の問題については、皆さんから意見を聞いて、充実の方向で取り組む決意を申し述べまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 5番 岡村千里議員の質問は終わりました。  お諮りいたします。本日の一般質問はこれをもって打ち切り、明日14日午前10時から本会議を再開いたしまして、一般質問を行いたいと思います。これにご異議ありませんか。    〔「異議なし」の声起こる〕 ○議長(ビアンキ アンソニー君) 異議なしと認め、さよう決しました。          ******************** ○議長(ビアンキ アンソニー君) 本日は、これをもって散会いたします。                午後2時58分 散会...