安城市議会 > 2016-03-02 >
03月02日-01号

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  1. 安城市議会 2016-03-02
    03月02日-01号


    取得元: 安城市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-11
    平成28年  3月 定例会(第1回)            平成28年第1回           安城市議会定例会会議録             (3月2日)◯平成28年3月2日午前10時第1回安城市議会定例会安城市議会議場に招集された。◯平成28年3月2日午前10時04分開議◯議事日程第1号 日程第1 会議録署名議員の指名 日程第2 会期の決定 日程第3 第1号議案から第27号議案まで(上程~説明)      第1号議案 安城市事務分掌条例の一部を改正する条例の制定について      第2号議案 安城市情報公開条例及び安城市個人情報保護条例の一部を改正する条例の制定について      第3号議案 安城市職員定数条例の一部を改正する条例の制定について      第4号議案 安城市一般職の任期付職員の採用に関する条例等の一部を改正する条例の制定について      第5号議案 安城市人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の一部を改正する条例の制定について      第6号議案 安城市出頭人等の実費弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について      第7号議案 安城市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について      第8号議案 安城市特別職の職員で常勤のものの給与及び旅費に関する条例の一部を改正する条例の制定について      第9号議案 安城市教育長の勤務時間その他の勤務条件及び職務専念義務の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定について      第10号議案 安城市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について      第11号議案 安城市職員退職手当支給条例の一部を改正する条例の制定について      第12号議案 安城市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について      第13号議案 安城市税条例及び安城市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について      第14号議案 安城市固定資産評価審査委員会条例の一部を改正する条例の制定について      第15号議案 安城市手数料条例の一部を改正する条例の制定について      第16号議案 安城市行政不服審査会条例の制定について      第17号議案 安城市職員自己啓発等休業に関する条例の制定について      第18号議案 安城市職員退職管理に関する条例の制定について      第19号議案 安城市福祉センターの設置及び管理に関する条例及び安城市老人デイサービスセンターの設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について      第20号議案 安城市農業委員会の選挙による委員の定数等に関する条例及び安城市農業委員会の部会委員の定数等に関する条例を廃止する条例の制定について      第21号議案 学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について      第22号議案 安城市役所支所及び出張所設置条例の一部を改正する条例の制定について      第23号議案 安城市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例の制定について      第24号議案 安城市少人数学級編制の実施に係る市費負担教員の任用、給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定について      第25号議案 安城市図書館の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について      第26号議案 安城市道路占用料条例の一部を改正する条例の制定について      第27号議案 安城市中心市街地拠点施設条例の制定について 日程第4 第28号議案から第37号議案まで(上程~説明)      第28号議案 平成27年度安城市一般会計補正予算(第4号)について      第29号議案 平成27年度安城市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)について      第30号議案 平成27年度安城市土地取得特別会計補正予算(第1号)について      第31号議案 平成27年度安城市有料駐車場事業特別会計補正予算(第2号)について      第32号議案 平成27年度安城市下水道事業特別会計補正予算(第1号)について      第33号議案 平成27年度安城市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)について      第34号議案 平成27年度安城市安城桜井駅周辺特定土地区画整理事業特別会計補正予算(第2号)について      第35号議案 平成27年度安城市介護保険事業特別会計補正予算(第3号)について      第36号議案 平成27年度安城市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について      第37号議案 平成27年度安城市水道事業会計補正予算(第1号)について 日程第5 第38号議案から第47号議案まで(上程~説明)      第38号議案 平成28年度安城市一般会計予算について      第39号議案 平成28年度安城市国民健康保険事業特別会計予算について      第40号議案 平成28年度安城市土地取得特別会計予算について      第41号議案 平成28年度安城市有料駐車場事業特別会計予算について      第42号議案 平成28年度安城市下水道事業特別会計予算について      第43号議案 平成28年度安城市農業集落排水事業特別会計予算について      第44号議案 平成28年度安城市安城桜井駅周辺特定土地区画整理事業特別会計予算について      第45号議案 平成28年度安城市介護保険事業特別会計予算について      第46号議案 平成28年度安城市後期高齢者医療特別会計予算について      第47号議案 平成28年度安城市水道事業会計予算について 日程第6 第48号議案(上程~説明)      第48号議案 第8次安城市総合計画の策定について 日程第7 第49号議案及び第50号議案(上程~採決)      第49号議案 工事請負契約の締結について(みのわ保育園建設主体工事)      第50号議案 工事請負契約の変更について(調整池整備工事二本木地区)) 日程第8 第51号議案(上程~説明)      第51号議案 業務委託契約の締結について(安城市役所立体駐車場設計施工業務) 日程第9 第52号議案から第54号議案まで(上程~説明)      第52号議案 財産の取得について(安城市図書情報館図書館業務の自動化・省力化機器)      第53号議案 財産の取得について(安城市図書情報館情報機器類)      第54号議案 財産の処分について 日程第10 第55号議案(上程~説明)      第55号議案 指定管理者の指定の期間の変更について 日程第11 第56号議案及び第57号議案(上程~説明)      第56号議案 市道路線の廃止について      第57号議案 市道路線の認定について 日程第12 報告第1号及び報告第2号(上程~報告)      報告第1号 専決処分について(業務に係る事故による損害賠償の額の決定及び和解)      報告第2号 専決処分について(施設管理に係る事故による損害賠償の額の決定及び和解) 日程第13 請願について      請願第1号 「自治基本条例検証会議」において示された「市民の意見」に基づき、自治基本条例の改正または自治基本条例逐条解説の改定を求める請願◯会議に付した事件 日程第1から日程第13まで◯出席議員は、次のとおりである。      1番  早川建一      2番  松本佳栄      3番  石川博英      4番  小川浩二郎      5番  石川博雄      6番  宗 文代      7番  深津 修      8番  杉山 朗      9番  松尾学樹     10番  鈴木 浩     11番  石川 翼     12番  辻山秀文     13番  法福洋子     14番  今原康徳     15番  近藤之雄     16番  二村 守     17番  大屋明仁     18番  石川孝文     19番  野場慶徳     20番  坂部隆志     21番  神谷昌宏     22番  白山松美     23番  杉浦秀昭     24番  武田文男     25番  深谷惠子     26番  宮川金彦     27番  永田敦史     28番  神谷清隆◯欠席議員は、次のとおりである。        なし◯説明のため出席した者の職・氏名は次のとおりである。  市長         神谷 学    副市長        浜田 実  副市長        新井博文    企画部長       渡邊清貴  総務部長       石川朋幸    市民生活部長     太田直樹  福祉部長       清水信行    子育て健康部長    神谷直行  産業振興部長     犬塚伊佐夫   環境部長       沓名達夫  建設部長       天野竹芳    都市整備部長     三井浩二  上下水道部長     岡田政彦    議会事務局長     神谷正彦                     総務部次長  行革・政策監     荻須 篤               三星元人                     (行政・税政担)  危機管理監      稲垣友裕    福祉部次長      鈴村公伸  都市整備部次長    深津 隆    会計管理者      永田博充  上下水道部次長    石原隆義    秘書課長       宮川 守  人事課長       山中詔雄    企画政策課長     神谷澄男  経営管理課長     加藤浩明    情報システム課長   太田昭三  行政課長       石川 充    財政課長       岩瀬康二  契約検査課長     佐藤泰夫    市民税課長      後藤 厚  資産税課長      柴田正義    納税課長       平岩 光  議事課長       杉浦邦彦    市民協働課長     野本久恵  市民安全課長     岩瀬昭彦    市民課長       武智 仁  危機管理課長     杉浦章介    市民安全課主幹    倉地直文  社会福祉課長     加藤 勉    障害福祉課長     兵藤雅晴  高齢福祉課長     原田淳一郎   国保年金課長     早川智光  子育て支援課長    神谷 徹    子ども課長      杉浦多久己  健康推進課長     小笠原浩一   農務課長       杉浦威久  土地改良課長     兒玉太郎    商工課長       永井教彦  環境首都推進課長   横山真澄    ごみゼロ推進課長   水野正二郎  ごみゼロ推進課主幹  長谷部朋也   子育て支援課主幹   磯村真人                     商工課  健康推進課主幹    鶴見康宏               早川孝一                     企業立地推進室長  維持管理課長     山下 孝    建築課長       宮地正史  都市計画課長     市川公清    公園緑地課長     榊原慶治  南明治整備課長    鳥居 純    区画整理課長     神谷浩平  下水道管理課長    稲垣広治    水道業務課長     大見千里  水道工務課長     香村正志    維持管理課主幹    杉浦申也  南明治整備課             水道工務課             杉浦健文               小栗滋昭  拠点整備室長             浄水管理事務所長  土木課長補佐     近藤一博  教育委員会委員長   大見 宏    教育長        杉山春記  教育振興部長     杉浦三衛    生涯学習部長     神谷秀直  生涯学習部次長    寺澤正嗣    総務課長       早川雅己  学校教育課長     兵藤伸彦    生涯学習課長     沓名 勉  スポーツ課長     野畑 伸    中央図書館長     岡田知之  文化振興課長     牧 浩之    総務課主幹      渡辺恭二  中央図書館主幹    石川芳弘  選挙管理委員会参与  石川朋幸    選挙管理委員会副参与 三星元人  選挙管理委員会書記長 石川 充  監査委員事務局長   近藤芳永  農業委員会事務局長  犬塚伊佐夫   農業委員会事務局課長 杉浦威久◯職務のため出席した事務局職員の職・氏名は次のとおりである。  議会事務局長     神谷正彦    議事課長       杉浦邦彦  議事課長補佐     稲垣浩二    議事課長補佐     富田靖之  議事係専門主査    石川英生    議事係主査      佐伯景子  議事係主事補     石川元美◯会議の次第は、次のとおりである。 ○議長(早川建一)  おはようございます。ただいまの出席議員は定足数に達しています。 ただいまから平成28年第1回安城市議会定例会を開会します。     (開会 午前10時04分) ○議長(早川建一)  本日の議事日程は第1号で、お手元に配布のとおりです。 なお、本日の議事日程中、日程第7の2案件は本日御審議、御決定願います。 これより本日の会議を開きます。     (開議 午前10時04分) ○議長(早川建一)  日程第1「会議録署名議員の指名」を行います。会議録署名議員は会議規則第80条の規定により、8番 杉山 朗議員及び23番 杉浦秀昭議員を指名します。 次に、日程第2「会期の決定」を議題とします。 本定例会の会期は、本日から23日までの22日間としたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(早川建一)  御異議なしと認めます。よって、会期は22日間と決定しました。 なお、会期日程は通知しました案のとおりですので御了承願います。 次に、日程第3、第1号議案から第27号議案までの27案件を一括議題とします。 提案理由の説明を求めます。神谷市長。     (登壇) ◎市長(神谷学)  おはようございます。 ただいま上程されました第1号議案「安城市事務分掌条例の一部を改正する条例の制定について」から第27号議案「安城市中心市街地拠点施設条例の制定について」までの27議案につきまして、一括提案理由の御説明を申し上げます。 まず、第1号議案でございますが、これは事務分掌の見直しに伴い、市民生活部の分掌する事務に安城市中心市街地拠点施設によるまちなかの交流にぎわい創出に関することを加えるものでございます。 次に、第2号議案でございますが、これは行政不服審査法の改正に伴い、新たに導入された審理員制度について、情報公開及び個人情報保護における開示決定等に係る審査請求について適用除外とするとともに、用語の整理等をするものでございます。 次に、第3号議案でございますが、これは中央図書館の業務を教育委員会から市長部局に移すなどの機構改革及び業務量の増加に対応するため、職員定数を改めるものでございます。 次に、第4号議案でございますが、これは地方公務員法の改正に伴い、条例で引用している同法の条項名を改めるものでございます。 次に、第5号議案でございますが、これは地方公務員法の改正に伴い、人事行政の運営状況について、市長が公表する事項に職員の人事評価の状況及び退職管理の状況を加え、並びに行政不服審査法の改正に伴い、条例で引用している同法の用語を改めるものでございます。 次に、第6号議案でございますが、これは農業委員会等に関する法律の改正に伴い、条例で引用している同法の条項名を改めるものでございます。 次に、第7号議案、第8号議案及び第9号議案でございますが、これは昨年8月6日、人事院から国家公務員の給与等についての勧告がされたことに伴い、市議会議員、市長、副市長及び教育長にあっては、これを踏まえ、期末手当について引き上げの改定を行うものでございます。 次に、第10号議案でございますが、これは昨年8月6日、人事院から国家公務員の給与等についての勧告がされたことに伴い、国家公務員に準じて民間給与との格差是正のため、本市職員の給料表及び勤勉手当についてそれぞれ引き上げの改定をするとともに、近隣市との格差是正のため地域手当の引き上げの改定をし、地方公務員法の改正に伴い等級別職務基準表を定め、及び特殊勤務手当の見直し等を行うものでございます。 次に、第11号議案でございますが、これは行政不服審査法の改正に伴い、条例で引用している同法の条項名を改めるものでございます。 次に、第12号議案でございますが、これは地方公務員災害補償法施行令の改正に伴い、安城市議会の議員その他非常勤の職員の年金たる補償のうち、傷病補償年金及び休業補償について、厚生年金保険法等による給付との調整に係る規定を改めるものでございます。 次に、第13号議案でございますが、これは地方税分野における個人番号の利用手続の見直しに伴い、市民税、特別土地保有税及び国民健康保険税の減免に係る申請書において、個人番号の記載を不要とするものでございます。 次に、第14号議案でございますが、これは行政不服審査法等の改正に伴い、固定資産評価審査委員会の審査手続に係る規定を整備するものでございます。 次に、第15号議案でございますが、これは長期優良住宅認定制度の見直し及び建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律の施行に伴い、新たに市が行う認定等に係る申請手数料を愛知県手数料条例の改正に準じて定めるとともに、行政不服審査法の改正に伴い、行政不服審査法の規定に基づく提出書類等の写し等の交付に係る手数料の新設をするもの等でございます。 次に、第16号議案でございますが、これは行政不服審査法の改正に伴い、安城市行政不服審査会を設置するに当たり、当該審査会の組織及び運営に関し必要な事項を定めるものでございます。 次に、第17号議案でございますが、これは大学等における修学や国際貢献活動を希望する職員に対し、職員としての身分を保有したまま、職務に従事しないことを認める休業制度を設けるものでございます。 次に、第18号議案でございますが、これは地方公務員法の改正に伴い、職員の退職管理の適正を確保するために必要な事項を条例で定めるものでございます。 次に、第19号議案でございますが、これは民間業者等が設置する老人デイサービスセンター等の増加により、利用者の需要に応じたサービスの提供が可能となったことに伴い、安城市西部デイサービスセンターを平成28年9月30日に廃止するものでございます。 次に、第20号議案でございますが、これは農業委員会等に関する法律の改正により、農業委員会の委員の公選制が廃止されることに伴い、選挙による委員の定数及び部会の委員の定数に関する条例を廃止するものでございます。 次に、第21号議案でございますが、これは学校教育法の改正により、新たな学校の種類として義務教育学校が設けられることに伴い、関係条例において義務教育学校を加える等規定を整理するものでございます。 次に、第22号議案でございますが、これは既存の支所及び出張所の名称及び所管区域を整備し、並びに出張所を新設するものでございます。 次に、第23号議案でございますが、これは行政不服審査法の改正に伴い、条例で引用している同法の用語を改め、並びに非常勤消防団員等に係る損害補償の基準を定める政令の改正に伴い、非常勤消防団員等の年金たる補償のうち傷病補償年金及び休業補償について、厚生年金保険法等による給付との調整に係る規定を定めるものでございます。 次に、第24号議案でございますが、これは県費負担教員に準じ、市費負担教員に支給する給料の月額及び勤勉手当の割合の改定をするものでございます。 次に、第25号議案でございますが、これは安城市中央図書館の機能を移転することに伴い、図書館の名称及び位置を変更し、並びにその施設の一部にグループ学習室等の有料施設を設けるものでございます。 次に、第26号議案でございますが、これは愛知県道路占用料条例等の改正に伴い、これに準じて占用料の額を改定するほか、電気事業法の改正に伴い、条例において引用する同法の条項名を改めるものでございます。 最後に、第27号議案でございますが、これは安城市中心市街地拠点施設の新設に伴い、当該施設を構成する施設を定めるとともに、中心市街地交流多目的スペース及び中心市街地イベント広場利用料金等を定めるものでございます。 以上、27議案につきまして御説明申し上げましたが、よろしく御審議の上、原案どおり御決定賜りますようお願い申し上げます。     (降壇) ○議長(早川建一)  提案理由の説明は終わりました。 次に、日程第4、第28号議案から第37号議案までの10案件を一括議題とします。 提案理由の説明を求めます。神谷市長。     (登壇) ◎市長(神谷学)  ただいま上程されました第28号議案「平成27年度安城市一般会計補正予算(第4号)について」から第37号議案「平成27年度安城市水道事業会計補正予算(第1号)について」までの予算関係10議案につきまして、一括提案理由の御説明を申し上げ、市議会の皆様の御理解をいただきたいと思います。 まず、一般会計補正予算の概要ですが、総額は3億円余の増額としています。 歳入では、地方消費税交付金や財産収入などを増額するほか、市税収入の減収や事業費の確定によります基金繰入金及び市債などの減額を計上しております。国庫支出金では、国の補正予算を受けて増額する一方、補助対象事業費の確定などによる減額を計上しております。 歳出では、人件費の減額や事業費の確定などによる不用額の減額を行うとともに、土地開発公社などで先行取得した各事業用地の購入費や将来に備えた目的基金や財政調整基金への積み立てを計上しております。 また、一般会計、特別会計合わせて4件の継続費につきまして、事業費の確定などに伴います減額補正をお願いいたします。 繰越明許費につきましても、国の補正予算に対応した事業を含めまして、本年度中に事業完了が見込めない一般会計、特別会計合わせまして22事業、総額15億2,000万円を限度額とする補正をお願いしています。 それでは、一般会計の歳入について御説明申し上げます。 市税全体では3億円の減額をお願いするものです。主な内訳としましては、個人市民税で2億円、固定資産税で8,000万円余、市たばこ税で7,000万円をそれぞれ増額する一方で、法人市民税では7億円の減額としています。 地方消費税交付金につきましては、当初より増額が見込まれるため4億2,000万円の増額補正をしています。 国庫支出金では、臨時福祉給付金子育て世帯臨時特例給付金及び社会資本整備総合交付金などの事業費の確定に伴う補助金が減額となりましたが、国の補正予算に係る年金生活者等支援臨時福祉給付金地方創生加速化交付金などの追加により、全体では4,000万円余の増額となりました。 市債につきましては、二本木第二排水区内水対策事業や小・中学校の施設耐震補強事業などの額が確定してまいりましたことから3億8,000万円の減額をお願いしています。 このほか、基金繰入金については、歳出の減額に伴い、当初で予定しておりました都市基盤整備事業基金からの3億円、運動施設整備基金からの1億円、合わせて4億円の繰り入れを取りやめることとしています。 次に、一般会計の歳出の主な内容を予算の科目順に御説明申し上げます。 まず、総務費では、退職手当などの減額をお願いする一方、国の補正予算分としまして自治体の情報セキュリティを強化する対策委託料として8,400万円余、個人番号カードの交付事業として3,000万円余の追加と、それぞれ翌年度への繰越明許費の補正をお願いしています。また、公共施設保全整備基金へ5億円余、財政調整基金へ16億円余の積み立てをお願いしています。 民生費では、こちらも国の補正予算分として、年金生活者等支援臨時福祉給付金給付事務におきまして3億1,000万円余の追加計上と、翌年度への繰越明許費の補正をお願いする一方、今年度実施いたしました臨時福祉給付金子育て世帯臨時特例給付金につきましては減額をお願いしています。このほか、子ども医療費におきましては、当初の見込みよりも受診件数が増加したため2,700万円の増額をお願いしています。 衛生費では、ごみ焼却施設管理事業におきまして、施設の維持管理などを行うための委託料及び工事費が確定しましたので、1億9,000万円余の減額をお願いするとともに、し尿処理施設改修事業につきまして、継続費の総額及び年割額の補正をお願いしております。 労働費では、市民保養事業の実績見込みによる減額をお願いする一方、国の地方創生加速化交付金事業としまして、子育て女性の再就職をサポートする経費や子育て女性を正規で6カ月間雇用した中小企業に対する補助金などを追加計上し、あわせて翌年度への繰越明許費の補正をお願いするものです。 農林水産業費では、県営農業用水再編対策事業などで県の事業費が確定したことに伴い、負担金の増額などをお願いするほか、国の地方創生加速化交付金事業として、本市の特産果樹であるイチジクと安城梨の販売促進イベントや地域ブランド化に向けた取り組みを行うとともに、地元農産物をPRするために(仮称)安城マルシェのイベント委託料を、また、新規就農者や生産農家を対象としたイチジクの研修を行うためのほ場整備に対する補助金を合わせて1,400万円を追加計上し、翌年度への繰越明許費の補正をお願いするものです。 商工費でも、国の地方創生加速化交付金事業分として、中小企業の研究開発や人材育成などに対する支援、コーディネーターの巡回訪問や創業支援に関する経費などで3,100万円余をビジネス支援としてアンフォーレ内に設置する(仮称)ビジネス支援センターの運営手法の検討委託料などで700万円余をそれぞれ追加計上し、あわせて繰越明許費の補正をお願いしています。 土木費では、土地開発公社などで先行取得した明治本町地内の公園用地購入費として2億6,000万円余、南明治第一土地区画整理事業における事業促進用地購入費として1億9,000万円余の増額補正をお願いしております。また、住宅市街地総合整備事業では、老朽建築物等買収除去補償費の増額のほか、継続事業でありますコミュニティ住宅建設事業では、総額及び年割額の補正をお願いしております。さらに、継続事業として、二本木小学校のグラウンド地下に整備しております調整池の事業費が確定してきましたので、総額及び年割額の補正をお願いしています。 消防費では、衣浦東部広域連合への負担金並びに災害用マンホールトイレの設置工事費などの事業費が確定したことによる減額をお願いするものです。 教育費では、小・中学校のトイレ改修工事や屋内運動場の非構造部材耐震化工事費などの事業費が確定したことによる減額をお願いするほか、運動施設整備基金につきまして、今後、体育館などのスポーツ施設に関する改修に多額の費用が見込まれることから、2億1,000万円余の積み立てをお願いしています。 次に、特別会計補正予算の主なものについて御説明申し上げます。 まず、国民健康保険事業ですが、雇用の改善が見受けられたため被保険者数が当初の見込みよりも減少したことから、歳入で保険税や国庫支出金などが減額となり、歳出でも保険給付費などが減額となっております。 有料駐車場事業では、新安城駅南駐車場の整備が完了し、事業費が確定したことに伴う減額をお願いするとともに、継続費の補正としまして総額及び年割額の減額をお願いするものです。 次に、下水道事業では、歳入におきまして受益者負担金及び使用料を増額する一方、社会資本整備総合交付金や下水道事業債は減額をお願いしています。歳出では、汚水管路整備工事費やマンホールの耐震化工事費の額が確定しましたことなどにより1億3,000万円余を減額しています。 桜井駅周辺特定土地区画整理事業では、歳入で保留地処分金や社会資本整備総合交付金などを減額するとともに、歳出では物件移転補償費や工事設計等委託料などの減額をお願いしています。 介護保険事業では、あんジョイプラン7の介護保険事業計画に基づき当初予算計上をしましたが、介護サービスに係る給付費が見込みほど伸びなかったため減額を、歳入につきましても国庫支出金や交付金などの減額をお願いしています。 最後に、水道事業会計では、収益的収支において下水道事業など他の事業に関連する工事費の減額に伴う繰入金の減額を、資本的収支では重要管路整備工事費などの額が確定してまいりましたことによる減額をお願いしています。 以上、補正予算関連議案の概要につきまして一括説明させていただきました。 本市を取り巻く社会情勢や世界経済の先行きは、予断を許さない状況とはいえ、今年度の市税収入、特に法人市民税におきましては、平成26年度決算額と比べまして約20億円の減収見込みとしています。 こうした中、平成27年度当初予算は骨格的予算を視野に入れた編成を行い、私のマニフェストに関連する事業につきましては、6月補正予算に計上して着手をさせていただいておりますが、これまでの健全財政の姿勢を堅持し、限られた財源を有効かつ適正に執行し、市民の皆様へ行政サービスを低下させることなく各事業が実施できました。これもひとえに議員の皆様の御理解と御協力のたまものと心より感謝を申し上げるとともに、本補正予算につきまして、御審議の上、原案どおり御決定賜りますようお願い申し上げます。     (降壇) ○議長(早川建一)  提案理由の説明は終わりました。 次に、日程第5、第38号議案から第47号議案までの10案件を一括議題とします。 提案理由の説明とあわせ、平成28年度予算の大綱及び施政方針について説明を願います。神谷市長。     (登壇) ◎市長(神谷学)  ただいま上程されました第38号議案「平成28年度安城市一般会計予算について」から第47号議案「平成28年度安城市水道事業会計予算について」までの予算関係10議案につきまして、一括提案理由を御説明申し上げますとともに、私の所信の一端を申し上げ、議会の皆様はじめ市民の皆様の御理解をいただきたいと思います。 さて、私が安城市政初となる4期目の当選を果たした任期も、はや1年が過ぎました。平成27年度は、私が選挙時に掲げましたマニフェストのうち早期に取り組む必要があるものにつきまして、6月補正をはじめ順次予算化をし、事業を進めてきているところでございます。 また、本市の最上位に位置づけられる平成35年度までの8年間の主要な施策の中長期的な方針である第8次総合計画の策定に取り組んでまいりました。目指す都市像を「幸せつながる健幸都市・安城」として、5つの要素である健康・環境・経済・きずな・こどもの5つのアルファベットのK、5Kとして市民一人ひとりが生活の豊かさとともに幸せを実感できるまちづくりを実現するため、さまざまな施策を推進してまいります。 ここであらかじめ申し上げておきますが、ヘルスを意味する「健康」と健やか・幸せの「健幸」と混同を避けるために、「健幸」につきましてはあえて「けんさち」と表現してまいりますので、御理解いただきたいと思います。 さて、これまでは「市民とともに育む環境首都・安城」を目指す都市像として、ごみ減量化を始め地球環境を考えるまちづくりなどさまざまな施策に取り組んでまいりました。議員を始め市民の皆様や各団体等の御理解と御協力をいただき、事業を推進することができましたことについて心より感謝申し上げる次第でございます。これからは、先ほど申し上げました健幸都市の実現に向けて第8次総合計画の各施策を推進してまいりますとともに、議員各位におかれましても忌憚のない御意見、御指導、御鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。 さて、日本経済に目を向けますと、内閣府の2月の月例経済報告では、景気はこのところ一部に弱さも見られるが、緩やかな回復基調が続いているとしながらも、先行きについては雇用・所得環境の改善が続く中で、各種政策の効果もあり緩やかな回復に向かうことが期待されるが、海外経済で弱さが見られており、中国を始めとするアジア新興国等や資源国等の景気が下振れし、我が国の景気が下押しされるリスクがあり、海外経済の不確実性の高まりや金融資本市場の変動に留意する必要があるとしています。このことは年明けからの金融市場の動向を見ましても先行きについては不透明であり、予断の許さない状況と言えます。 こうした中、経済再生と財政健全化の双方を実現するため、まち・ひと・しごと創生基本方針2015の着実な実行や一億総活躍社会の実現に向けて、緊急に実施すべき対策として好調な企業収益を投資の増加や賃上げ等につなげ、地域や中小企業及び小規模事業者も含めた経済全体の好循環につなげるため、平成27年度補正予算を迅速かつ着実に実現することとしています。本市におきましても、国の補正に対応し、3月補正予算において追加で予算計上しています。 こうした状況の中、平成28年度当初予算では、昨年10月に発表した予算編成方針において、第8次総合計画の5つのアルファベットK、5Kを重点事項と定めて予算編成を行いました。特に、平成29年6月1日のオープンに向けまして、アンフォーレの中核となる図書情報館が年末に完成予定でありますので、その建物購入費として44億円余、また図書情報館のシステム整備関連経費などで9億円余、合わせて53億円余の予算計上をしております。 また、今年の夏はブラジルでリオ五輪が開催されるオリンピックイヤーでもあります。本市におきましても、スポーツへの機運を盛り上げ市民の皆様の健康への取り組みを後押しするものとして、ソフトボール場A球場や和泉公園グラウンドの改修を行いますとともに、市体育館の改修に向けた設計費を予算計上し施設の利便性を高め、より使いやすく親しみが持てる施設へと改修してまいります。 このほか、公共施設の老朽化や予防保全の観点から、施設改修に順次取り組んでまいりますことなどから、投資的経費が前年度に比べて82億円余の大幅な増額となりました。これらの財源につきましては、国庫補助金やこれまでの健全な財政運営により積立ててまいりました各基金の取り崩しや市債の借り入れにより、財源を確保することができましたので、これまでと変わらず市民生活に不可欠な行政サービスの水準を維持することができたものと思っております。 しかしながら、市債の借り入れが大きく増加となりましたことから、これまで黒字を堅持してまいりましたプライマリーバランスは一旦赤字となっております。しかし、これはアンフォーレの建物取得や公共施設の大規模改修などによるもので、一過性のものであり、これまでの健全財政への思いはぶれずに持続可能な財政運営に向けて、次年度以降事務事業の見直しを含めた第6次行政改革にも取り組んでまいりたいと考えております。 それでは、平成28年度当初予算の概要を御説明申し上げます。 平成28年度当初予算規模は、一般会計では前年度比15.5%増の729億2,000万円としています。この予算額は、安城市政で初の700億円を超える過去最大規模の予算となっています。また、特別会計と水道事業会計を合わせました全体予算額では前年度比9.6%増の1,128億6,600万円としています。 それでは、一般会計の歳入から順に御説明させていただきます。 まず、市民税ですが、前年度比8.0%減の160億2,000万円余を計上しております。減額となった大きな要因は、法人市民税を税制改正などの影響による収入減を見込み、対前年比37.8%減の28億円余の計上としたことによるものです。 一方、個人市民税は給与所得の改善傾向を踏まえ、対前年比2.3%増の132億円余としたほか、安定的な財源である固定資産税は、償却資産税の中小企業の投資減税が終了したことなどから対前年度比1.2%の増を見込んでおりますが、市税全体では対前年度比3.0%減の365億5,000万円余を計上しています。 また、国庫支出金は、子育て世帯臨時特例給付金や安城北部小学校の体育館改築を始めとする各小・中学校の施設改修事業など教育関連事業の減額はあるものの、前年度に引き続き国の施策による臨時福祉給付金が継続されるほか、新たに年金生活者等支援臨時福祉給付金が創設されたことなどによる給付金などの補助額として1億6,000万円余を計上するほか、アンフォーレの建物取得費を始めとする社会資本整備総合交付金などの増額によりまして、前年度比19.8%増の87億4,000万円余としております。 基金繰入金では、財政調整基金から22億円を繰り入れるほか、アンフォーレの建物取得に向けて積み立てを行ってまいりました中心市街地拠点施設整備基金から17億5,000万円、都市基盤整備事業基金から下水道事業、桜井土地区画整理事業及び南明治第一土地区画整理事業に合わせて13億5,000万円を、また清掃施設整備基金からごみ焼却施設とし尿処理施設の各事業に7億円、公共施設保全整備基金から5億円を充てるなど総額71億6,000万円余を計上しております。 市債につきましては、中心市街地拠点整備事業や桜井駅周辺特定土地区画整理事業、南明治第一土地区画整理事業などの補助事業のほか、市役所立体駐車場建設事業などの単独事業にも借り入れするなど、前年度に比べて大幅な増額となる総額54億8,000万円余を計上させていただいております。 続きまして、歳出の概要について御説明申し上げます。 まず、目的別、性質別歳出の特色を見ますと、目的別の構成比では民生費が31.7%と最も高く、2番目に高いのは土木費の21.2%となっており、この2つで予算総額の半分を超える規模となっております。 民生費は、前年度より減額となっておりますが、これは明祥プラザの建設や民間保育園建設補助が完了したことによる減額が大きかったものの、一方、高齢化の進展などに伴う扶助費は依然として増加傾向であると言えます。 性質別に見ても、扶助費の金額は前年度より3億円余増額の16.1%を占めております。また、投資的経費は予算総額に占める割合が25.1%、額にして183億円余と一番高い構成比となっております。 それでは、主な事業につきまして、平成28年度からスタートする第8次総合計画にて掲げております5つの項目に沿って御説明申し上げます。 まず、1つ目のアルファベットKである「健康」、生涯にわたり心身ともに健康に過ごせるまちでは、健幸都市の実現に向けまして、総合計画の施策を着実に実行していくためのアクションプランの策定を行うほか、ウオーキングイベントなどを開催して市民一人ひとりが健康への意識を高め、主体的に健康づくりに取り組むきっかけづくりとなる事業を実施してまいります。 また、スポーツの分野では、ソフトボール場A球場や和泉公園グラウンドの改修工事を行うほか、市体育館の大規模改修に向けた設計委託料を計上しております。特に、ソフトボール場の改修は女子の日本リーグを始めとする一流選手のプレーを間近に見ることができる施設となります。本市をホームとする全国レベルの企業チームを応援し、その選手がジュニア指導を行うことを通じて、次世代を担うアスリートの育成を図るホームチームサポーター事業とあわせて大きな効果が生まれるものと思います。これらは、4年後の東京オリンピックに向けた機運の盛り上がりにもつながり、本市から世界へ羽ばたく選手が出てくることを期待するものです。 2つ目のアルファベットKである「環境」、くらしの質を高める持続可能なまちでは、さわやかマナーまちづくり条例に沿いまして、きれいで快適なまちづくりを推進するため、JR三河安城駅周辺を路上喫煙禁止区域に指定し、さわやかマナーの普及に努めるとともに、環境意識啓発事業としまして、矢作川水源の地である長野県根羽村の根羽杉を使用した木製のおもちゃ等の展示や工作を行う木づかいイベントを実施し、木材を通じた自然保護や森林保全への意識向上と根羽村との交流をより深くつながるよう努めてまいります。 このほか、次世代自動車購入者への補助などを引き続き実施してまいります。また、人が触れ合うまちづくりの形成として、市民の皆様に親しまれております堀内公園の大型遊具の更新と低年齢児用の遊具などの設置をしてまいります。さらに、市民の皆様の身近な公園をより利用しやすく楽しんでいただけるように長寿命化の計画を立て、順次遊具の更新を行うほか、地区公園の一つに健康遊具を設置してまいります。このほか、暮らしの質を高めるため、交差点改良や主要道路の工事も進めてまいります。 3つ目のアルファベットKである「経済」、地域の魅力、潤いと活力あふれるまちでは、中小企業の設備投資の促進を図るための補助制度を新たに創設するとともに、中小企業が行う人材育成などに対する支援や地域経済の下支えと活性化につながる支援策を切れ目なく実施してまいります。さらに、長期的な視点から既存企業の流出抑制や新規企業の誘致など、本市の立地条件を生かした企業立地の推進を図ってまいります。また、観光協会への支援を強化し、本市の魅力を市内外に発信するためのPRを行い、新しい観光客の増加につながる事業を実施してまいります。 このほか、アンフォーレの平成29年6月のオープンに向けた準備を着実に行うとともに、このアンフォーレを含む南明治第一及び第二土地区画整理事業では、アンフォーレへのアクセスルートとなる道路築造などの工事を確実に進めるほか、引き続き建物補償や老朽住宅の買収を進め事業の進捗を図ってまいります。 4つ目のアルファベットKである「きずな」、人々が優しくつながり支え合う安全安心なまちでは、急速な高齢化社会が進んでいく中で、高齢者が住みなれた地域で安心して暮らし続けることができるように、医療、介護、予防、住まい、生活支援が一体的に提供できる支援体制、地域包括ケアシステムの構築に向けて取り組んでまいりますとともに、障害者手帳の対象とならない軽度・中等度の難聴児に対して、補聴器の購入及び修理費用の一部を助成する制度を始めてまいります。また、生活困窮者の自立促進を図るための家計相談事業を新たに実施するほか、生活困窮世帯の子どもに対する学習支援を拡充してまいります。 防災・減災では、災害発生時の対応力の強化を図るため、小・中学校にマンホールトイレを引き続き設置してまいりますほか、地域防災力の一つである消防団におきましては、通常の消防団員とは別に機能別消防団を新たに創設し、今後3カ年で90名に増員してまいります。この機能別消防団は、平時は団員確保のための広報・PR活動を、有事の際には消防団員を補完する活動を担っていただくなど、大きな役割を果たしてくれるものと期待するものです。さらには、消防団員の健康増進のため、市のスポーツセンターやマーメイドパレスの施設利用券を配布し、消防団活動への支援を拡充してまいりたいと考えております。 このほか、文化的な面としましては、第2回となる南吉絵本大賞の募集準備を進めてまいります。平成30年7月の新美南吉105歳の誕生日に向けて全国公募を行い、安城版ブックスタート事業として4カ月健診時に絵本の配布を行う予定をしております。また、開館から34年が経過する文化センターにおきましては、施設の長寿命化と利用者の利便性を高めるため、大規模改修に向けた実施設計を行ってまいりますとともに、プラネタリウムにつきましても機器の更新などの整備を行ってまいります。 最後のアルファベットKである「こども」、子どもたちを社会で豊かに育むまちでは、子育てに関しまして、老朽化したみのわ保育園園舎の移転建設工事を進め、平成29年4月の開設を目指し、新園舎の開設に合わせて低年齢児の受け入れ拡大など、保育機能を充実してまいります。また、現中央図書館を(仮称)子ども発達支援センターへ改修するために実施設計を行ってまいります。現在、保健センターやサルビア学園などで行っている子どもの発達・療育支援や通園などの業務を集約し、一元的な支援を行えるようにライフステージに応じた支援体制を整えてまいります。 このほか、児童クラブにおきましては、小学校の特別教室の改修を進め、この4月から全ての小学校におきまして対象学年を小学4年生までに拡大してまいります。 さらに、開館から28年が経過し老朽化が進んでいる保健センターを、将来の事業運営を見据え、また、健診や相談エリアなど母子保健を中心とした施設とするため改修を行います。あわせて、安城市版ネウボラとして、顔の見える相談体制など母子への支援を拡充し、安心して妊娠、出産、子育てに臨んでいただけるよう、切れ目のない支援の充実を図ってまいります。 このほか、学校教育では、小・中学校のICT化を推進するため、小学校10校、中学校7校へタブレット端末などを配備してまいります。これにより、市内の全小・中学校にICT環境が整います。児童生徒の理解を深める学習を進めるとともに、少人数学級を小学校4年生まで拡充することにより、授業の質の向上、児童生徒へのきめ細やかな指導及び個性重視の指導につながるものと期待しております。 また、これまでの学校補助員を、各学校の特色に応じてさまざまな課題に対応できるよう選択制とするスクールアシスタント事業をスタートさせてまいります。これにより、さまざまな経験や能力を持った地域の人材を学校現場に生かすことができるものと考えております。 さらに、小・中学校の校舎トイレ及び屋内運動場トイレの改修や東山中学校校舎の中規模改修を引き続き実施するなど、児童生徒の教育環境の充実を図ってまいります。 その他の事業としましては、市役所内の課の配置を変更し、来庁される方がわかりやすく快適で機能的な空間とするフロア改修を行ってまいりますとともに、市役所を含む周辺駐車場の不足を解消するために、トポス跡地に270台程度の立体駐車場を整備することで市民サービスの向上や利便性の向上につながるものと考えております。 さらに、個人番号カードを利用して住民票などの証明書が全国主要なコンビニで取得できる環境を整えてまいります。 以上、一般会計における主な事業の概要を御説明いたしました。 次に、特別会計について御説明申し上げます。 まず、国民健康保険事業でありますが、雇用の改善や再雇用の制度化に伴い社会保険の加入者が増加していることなどにより、国保の被保険者数が減少傾向であり、これに伴いまして保険給付費についても前年度より減額を見込んでおります。予算規模では前年度比で2.5%の減額となっておりますが、引き続き国保の財政基盤の安定に努めてまいります。 土地取得事業につきましては、会計の目的に沿った運営に引き続き努めてまいります。 次に、有料駐車場事業では、新安城駅南駐車場の立体化工事が完了しましたことから、前年度比14.3%の減額となっております。将来の自動車駐車場の適正な管理運営を検討してまいりますとともに、利用者の利便性を損なうことのない維持管理と運営を行ってまいります。 下水道事業では、平成37年度までの汚水処理人口普及率95%を目標とする汚水処理適正化構想に基づきまして、計画的に事業推進を図れるよう下水道の整備を行ってまいります。 また、農業集落排水事業では、福釜東部浄化センターの施設修繕を行い、施設の機能維持を図ってまいります。 桜井駅周辺特定土地区画整理事業では、家屋等物件移転の促進や道路整備などについて引き続き事業の推進を図ってまいりますほか、保留地の売却を積極的に行い財源の確保に努めてまいります。 続きまして、介護保険事業では、平成27年度から29年度までの3カ年の事業計画であるあんジョイプラン7に基づき予算を計上しております。将来の超高齢社会に備えるため、高齢者が住みなれた地域で医療、介護、予防、生活支援などを受けられるように在宅医療介護連携事業を推進し、中学校区ごとにある在宅介護支援センターを順次地域包括支援センターへ移行するなど、地域包括ケアシステムの構築に取り組むとともに、平成28年度からは認知症高齢者の地域サポート体制の構築に取り組んでまいります。 後期高齢者医療は、国の制度に基づき保険料を徴収し、県の広域連合へ納付する会計ではありますが、被保険者数の人数は今後も増加をしていくことが見込まれますので、引き続き適切な事務処理に努めてまいります。 最後に、水道事業会計についてですが、収益的収支の収入では年間配水量を前年度並みの2,000万tとして給水収益を計上し、支出では0.9%の増額予算としております。資本的収支における収入では、他の事業費に対する工事負担金などの増加により増額となっています。また、支出については引き続き避難所までの配水管路の耐震化工事や重要管路及び老朽管の布設がえ工事などを行うほか、新たに緊急輸送道路に指定されている管の耐震化工事を行うことなどから、前年度比14.3%の増額となっています。 以上、平成28年度の市政運営に対する考え方と当初予算案につきまして、その概要を御説明申し上げました。 本市を含む西三河地域は、自動車関連企業などものづくり愛知の中心として、国内外に元気な地域であると言われております。しかしながら、平成28年度税制改正における地方法人課税の見直しの実施により、法人住民税のさらなる国税化が行われることなどから、平成28年度は事務事業の見直しを含め新たな行政改革プランを策定し、健全な財政運営を目指してまいります。 新たにスタートする第8次総合計画で掲げております目指す都市像「幸せつながる健幸都市・安城」の実現に向け、各施策に積極的に取り組むため限られた財源を有効に活用し、持続可能な財政運営を行ってまいりますとともに、元気な安城をアピールし、全身全霊で市政運営に努める所存でございます。 ここに、市議の皆様方の御理解と御協力をお願い申し上げ、本予算につきまして御審議いただき、原案どおり御決定いただきますようよろしくお願い申し上げます。     (降壇) ○議長(早川建一)  提案理由の説明は終わりました。 次に、日程第6、第48号議案を議題とします。 提案理由の説明を求めます。神谷市長。 ◎市長(神谷学)  ただいま上程されました第48号議案「第8次安城市総合計画の策定について」提案理由の御説明を申し上げます。 総合計画は、本市の総合的かつ計画的な行政運営を図る必要性から、自治基本条例の規定により定めることとしており、また、議会基本条例の規定により市議会の議決を経て策定することとなっておりますので、御審議をお願いするものでございます。 本市におきましては、昭和43年に第1次の総合計画を策定して以来、7次にわたり計画的なまちづくりの指針として総合計画を策定し、現在は平成17年に策定しました第7次安城市総合計画に基づき、各施策を推進しているところでございます。 第7次安城市総合計画では、「市民とともに育む環境首都・安城」を目指す都市像として掲げ、全ての施策に環境の視点を取り入れ、市民の皆様と協働して事業を展開してまいりました。各施策には成果指標を設定し、成果を重視した取り組みを行ってまいりました結果といたしまして、日本の環境首都コンテストでは全国総合3位に評価され、また、成果指標も236指標のうち180指標がおおむね達成できたことは、目指す都市像の実現に一定の成果を上げたものと考えています。 さて、現在、全国では人口減少が問題視されている中、本市の人口は順調に増加しておりますが、少子高齢化の進展による人口構成の変化や情報化の進展に伴う行政ニーズの多様化など、多くの課題を抱えることとなり、今後これらに的確に対応していくことが求められてきております。 このような現状と課題を踏まえ、本市の特色を生かし、迫りくる超高齢社会の到来に備えた新しいまちづくりを進めていくため、第8次安城市総合計画を策定するものでございます。 総合計画の策定に当たりまして、市民アンケート、まちかど座談会、パブリックコメント等を実施し、広く市民の意見や意向の把握に努めてまいりました。こうした市民の方々からの御提言や御意見を踏まえながら、総合計画審議会委員の皆様には延べ8回の御審議をいただき、去る1月19日に答申をいただきました。 この計画は2023年度を目標年次とし、目指す都市像を「幸せつながる健幸都市・安城」と定め、市民一人ひとりが豊かさと幸せを実感できるまちを築いてまいります。また、目指す都市像を実現するため、市民の皆様が豊かさとともに幸せを実感できる構成要素としまして、健康・環境・経済・きずな・こどもの5つのキーワードから目標とするまちの姿を設定し、これに基づきまして施策分野の体系及び基本計画を策定いたしております。 以上、御説明申し上げましたが、よろしく御審議の上、原案どおり御決定賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(早川建一)  提案理由の説明は終わりました。 次に、日程第7及び日程第8の3案件を一括議題とします。 提案理由の説明を求めます。浜田副市長。 ◎副市長(浜田実)  ただいま上程されました第49号議案「工事請負契約の締結について」から第51号議案「業務委託契約の締結について」までの3議案につきまして、一括提案理由の御説明を申し上げます。 まず、第49号議案でございますが、これは箕輪町地内において、みのわ保育園の建設主体工事を行うものでございます。 内容といたしましては、鉄筋コンクリートづくり2階建て、延べ床面積2,294㎡余で保育室12室、遊戯室、事務室などを整備するものであり、総合評価方式による条件付き一般競争入札の結果、契約金額4億2,660万円で株式会社クサカと工事請負契約の締結をいたしたく、安城市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定に基づき、議会の議決をお願いするものでございます。 次に、第50号議案でございますが、これは、平成26年第4回市議会定例会におきまして、契約締結の議決をいただきました調整池整備工事につきまして、工事を進めてまいりましたところ、地下水強制排出ポンプの増設等により工事費の総額について1,145万円余の増額の変更契約をお願いするものでございます。 次に、第51号議案でございますが、これは、花ノ木町地内において安城市役所立体駐車場設計施工業務により、立体駐車場の建設を行うものでございます。 内容といたしましては、安城市役所臨時駐車場の敷地に収容台数を262台とする4層5段の自走式駐車場のほか、管理室、外構等の設計及び施工を委託するものでございます。 公募型プロポーザル方式による提案の審査の結果、契約金額5億1,840万円で植村産業株式会社と業務委託契約の締結をいたしたく、安城市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定に基づき、議会の議決をお願いするものでございます。 以上、3議案につきまして御説明申し上げましたが、よろしく御審議の上、原案どおり御決定賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(早川建一)  提案理由の説明は終わりました。 日程第7、第49号議案及び第50号議案の2案件について、質疑に入ります。発言を許します。     (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(早川建一)  進行の声がありますので、質疑を終わります。 お諮りします。議題の1、日程第7、第49号議案及び第50号議案の2案件は、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(早川建一)  御異議なしと認めます。よって、2案件は委員会付託を省略することに決定しました。 これより、日程第7、第49号議案及び第50号議案の2案件を一括採決します。 2案件は、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(早川建一)  御異議なしと認めます。よって、2案件は原案のとおり可決されました。 次に、日程第9、第52号議案から第54号議案までの3案件を一括議題とします。 提案理由の説明を求めます。浜田副市長。 ◎副市長(浜田実)  ただいま上程されました第52号議案「財産の取得について」から第54号議案「財産の処分について」までの3議案につきまして、一括提案理由の御説明を申し上げます。 まず、第52号議案及び第53号議案でございますが、これらはいずれも安城市図書情報館の開館に伴う業務委託契約に財産の取得を含んでおり、その金額が安城市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条に規定する基準金額を超えることから、議会の議決をお願いするものでございます。 まず、第52号議案でございますが、これは、安城市図書館業務システム構築及び運用保守業務委託において、自動貸出機、自動返却機、IC予約棚等の自動化・省力化機器を取得するもので、同業務委託における公募型プロポーザル方式による提案審査の結果、京セラ丸善システムインテグレーション株式会社名古屋営業所から1億2,150万円で当該財産を取得するものでございます。 次に、第53号議案でございますが、これは、安城市図書情報館情報機器類整備及び運用保守業務委託において、電子新聞閲覧機器、編集・録音スタジオ機材、電子案内表示機器等の情報機器類を取得するもので、同業務委託における公募型プロポーザル方式による審査の結果、株式会社図書館流通センターから9,676万円余で当該財産を取得するものでございます。 次に、第54号議案でございますが、これは高棚町地内において、高棚農村公園の敷地である土地1筆、面積にいたしまして6,856㎡余を1億7,416万円余で株式会社ビレッジ開発に売却いたしたく、安城市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定に基づき、議会の議決をお願いするものでございます。 以上、3議案につきまして御説明申し上げましたが、よろしく審議の上、原案どおり御決定賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(早川建一)  提案理由の説明は終わりました。 次に、日程第10、第55号議案を議題とします。 提案理由の説明を求めます。浜田副市長。
    ◎副市長(浜田実)  ただいま上程されました第55号議案「指定管理者の指定の期間の変更について」提案理由の御説明を申し上げます。 これは、平成25年第4回市議会定例会におきまして、議決をいただいております指定管理者の指定につきまして、安城市西部デイサービスセンター指定管理者の指定の期間の変更をお願いするものでございます。 以上、御説明申し上げましたが、よろしく御審議の上、原案どおり御決定賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(早川建一)  提案理由の説明は終わりました。 次に、日程第11、第56号議案及び第57号議案の2案件を一括議題とします。 提案理由の説明を求めます。浜田副市長。 ◎副市長(浜田実)  ただいま上程されました第56号議案「市道路線の廃止について」及び第57号議案「市道路線の認定について」一括提案理由の御説明を申し上げます。 これは、土地区画整理事業等によりまして、現市道路線を廃止するものが市道中村中縄手1号線を始め9路線、また、開発行為等に伴い整備した道路を市道として認定するものが市道里高根13号線を始め18路線あり、これらの路線の廃止及び認定をお願いするものでございます。 以上、御説明申し上げましたが、よろしく御審議の上、原案どおり御決定賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(早川建一)  提案理由の説明は終わりました。 次に、日程第12、報告第1号及び報告第2号の2案件を一括議題とします。 報告を求めます。浜田副市長。 ◎副市長(浜田実)  ただいま上程されました報告第1号及び報告第2号の専決処分について御報告申し上げます。 これらは、いずれも市長の専決処分事項として指定をいただいております損害賠償の額の決定及び和解について、地方自治法第180条第2項の規定により御報告申し上げるものでございます。 まず、報告第1号でございますが、これは業務に係る事故の示談の締結でございます。 事故の概要を御説明申し上げますと、昨年10月10日に、本市の学校教育の業務において使用したレンタカーを破損したことにより、返却した後に相手方に当該車両を修理する必要を生じさせたものでございます。誠意を持って相手方と話し合いをしましたところ、当該車両を使用できなかったことによる営業損失を報告書のとおり支払うことで和解が成立しましたので、御報告申し上げます。 次に、報告第2号でございますが、これは、施設管理に係る事故の示談の締結でございます。 事故の概要を御説明申し上げますと、去る1月12日、里町地内の民有地において、豊田安城自転車道沿いの緑地から民有地にせり出した街路樹の枝が、相手方が所有する家屋を打ちつけ、当該家屋の屋根を損傷したものでございます。誠意を持って相手方と話し合いをしましたところ、屋根の修繕費の全額を報告書のとおり支払うことで和解が成立しましたので、御報告申し上げます。 なお、事故を起こしました職員には厳重な注意をし、管理者には指導を強化し、事故防止に向けて一層の努力をいたしますのでよろしくお願い申し上げます。 ○議長(早川建一)  報告は終わりました。 質疑に入ります。発言を許します。     (「了承」と呼ぶ者あり) ○議長(早川建一)  了承の声がありますので、報告第1号及び報告第2号の2案件を終わります。 次に、日程第13、請願については、会議規則第132条第1項の規定により、お手元に配布しました文書表のとおり総務企画常任委員会に付託します。 これで、本日の議事日程は全て終了しました。 次回は、明日3日午前10時から本会議を再開し、代表質問を行います。 以上で、本日は散会します。     (散会 午前11時17分) 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。      平成28年3月2日       安城市議会議長  早川建一       安城市議会議員  杉山 朗       安城市議会議員  杉浦秀昭       平成28年第1回安城市議会定例会陳情文書表                          平成28年3月2日番号請願第1号受理年月日平成28年2月22日件名「自治基本条例検証会議」において示された「市民の意見」に基づき、自治基本条例の改正または自治基本条例逐条解説の改定を求める請願提出者安城市二本木新町1-3-8 シティコート二本木新町503号    林 大二郎紹介議員白山松美付託委員会総務企画常任委員会要旨請願の趣旨  本請願は、平成27年第4回定例会に請願第4号として提出され、不採択とされた請願(以下、「請願第4号」という。)の再提出であり、請願第4号と同一の内容です。  請願第4号は、昨年度開催された市民参加による自治基本条例検証会議において指摘された数々の問題点のうち、問題の内容、及び修正や解釈のあり方について、立場や意見の異なる検証会議参加者にあっても合意が形成され、かつ、市執行機関の解釈や説明とも一致をみた、自治基本条例における「最高規範性」と「市民参加」に関する「市民参加による市民の意見」の反映を自治基本条例の改正または逐条解説の改定として実現していただくよう議会に求め、もって自治基本条例の正しい理解と普及の促進を図ろうとしたものです。  自治基本条例の第10条は、(議会の責務)を次のように規定しています。「議会は、市の意思決定機関として、市政を監視するとともに、政策立案に努め、市民の意思が市政に反映されるよう活動します。2 議会は、意思決定の内容及び過程を市民にわかりやすく説明し、開かれた議会運営を行います。」  また、議会基本条例では、「安城市議会は、安城市自治基本条例に規定する議会の責務に基づき、市民の意思を市政に反映させる活動が求められています。」と、条例前文にうたわれています。  請願第4号は、「市民参加によって形成された市民の意見」を、自治基本条例の改正やその逐条解説の改定によって市政に反映して欲しいと、議会に求める内容ですから、請願第4号が「市民の意思」であることは明白であり、議会にはこの請願の内容を市政に反映させるよう活動する責務が存在することもまた、自治基本条例と議会基本条例によって明白とされるところであります。  要するに、請願第4号の内容に違法性や他者の権利を不当に侵害する等の、採択することができない特段の理由や問題が無い限りは、議会はこれの採択に向かうべきであるという基本的な考え方や姿勢が、自治基本条例と議会基本条例によって「責務」として求められているということです。  更に簡単に申し上げれば、議会において請願第4号の採択または不採択が検討されるにあたっては、「請願第4号を採択しなくても済む理由」ではなく、「請願第4号を採択することができない理由」のみが、請願の不採択によって市民の意思の市政への反映を拒絶し阻害することができる正当な理由となり得るということです。  失礼ながら、平成27年第4回定例会における総務企画常任委員会及び最終日の本会議の中で、委員の皆さんと代表議員が述べられた請願第4号を不採択とする理由においては、「こう考えれば、請願を採択しなくても済むでしょう?請願を採択して現状を変更する必要は無いでしょう?」という内容の理由ばかりが述べられ、市民参加で形成されて請願として議会に託された市民の意思を市政に反映させようという、自治基本条例や議会基本条例が議員の皆さまに求めているはずの責務に対する真面目な姿勢や前向きな考え方は認められませんでした。  繰り返しますが、自治基本条例と議会基本条例が議会と議員の皆さまに対して求めているのは、請願第4号の内容に違法性や他者の権利を不当に侵害する等の、請願を採択することができない特段の理由や問題が無い限りは、これを採択すべきということであります。である以上、請願第4号を採択しないのであれば、請願第4号に示された市民の意思を「市政に反映させなくても済む理由」ではなく、請願第4号に示された市民の意思を「市政に反映させることができない理由・させてはいけない理由」を明確に述べていただかなくてはなりません。それが自治基本条例と議会基本条例に示される「議会の責務」を果たすために求められる当然の対応であることは、「市民の代表」である皆さまには当然のこととして御理解をいただけるものと思います。  平成27年第4回定例会で示された請願第4号を不採択とする意見はどれも、この請願による市民の意思の市政への反映を議会が拒絶し阻害するに足る正当な理由とは言えないものでした。  以上の理由により、請願第4号の再提出として、本請願を提出いたします。議会の皆さまの御賢察と、市民の意思に対する真面目な御対応を切望いたします。  自治基本条例(以下、「本条例」という。)第26条の規定に基づき、平成26年7月15日から平成27年3月18日にかけて計7回開催された市民参加による自治基本条例検証会議(以下、「検証会議」という。)においては、自治基本条例の成立過程や内容及びその意義等に関して活発で有意義な議論が交わされました。  この自治基本条例検証会議において、本条例の条文内容と企画政策課作成の自治基本条例逐条解説(以下、「逐条解説」という。)の内容について、意味があやふやであったり不明瞭であったりして誤解や法律違反を招く危険が大きいと多くの検証会議参加者が問題ありと指摘し、合理的に判断して条文や逐条解説の改定が必要であるとした部分が複数確認されました。  議会におかれましては、検証会議で示された市民の意見を検討していただき、当該会議において問題が指摘された部分について、議会における本条例改正の実施または執行機関への逐条解説改定の要請を行っていただきますよう要望いたします。 請願事項 1 自治基本条例第2条について、検証会議における市民の意見と市の見解を反映させ、自治基本条例が法規として他の条例との上下関係を規律するものではないということが平明に理解できる条文となるように、議会において本条例改正の実施または執行機関への逐条解説改定の要請を行っていただきますよう要望いたします。 2 自治基本条例第3条(3)「市民参加」について、検証会議における市民の意見を反映させ、「市民参加」の権利を幅広い「市民」に保障することが、憲法と公職選挙法及び地方自治法に定められている有権者の「参政権(被選挙権、選挙権及び直接請求権のうち有権者にのみ認められるもの)」の侵害をひきおこすことを防ぐため、「市民参加」の意味(参政権ではないこと)や範囲を明確に示す内容の条文となるように、議会において本条例改正の実施または執行機関への逐条解説改定の要請を行っていただきますよう要望いたします。...