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平成30年産業建設委員会( 7月27日)

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  1. 豊田市議会 2018-07-27
    平成30年産業建設委員会( 7月27日)


    取得元: 豊田市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-21
    平成30年産業建設委員会( 7月27日)                産業建設委員会(要点)                          平成30年7月27日(金)                        午前10時00分~午前10時46分                        於:南74委員会室 〔議  題〕 1 委員派遣における意見交換について 2 市議会報告会について 〇出席委員(8名)  委員長   加 藤 和 男      副委員長  水 野 博 史  委  員  杉 浦 弘 髙      委  員  作 元 志津夫  委  員  神 谷 和 利      委  員  山 田 主 成  委  員  岩 田   淳      委  員  日 當 浩 介 〇欠席委員(0名) 〇職務のため出席した事務局職員の職・氏名   議会事務局
       主  査  河 橋 敦 子 1 委員派遣における意見交換について  行政視察について、参考となったことや印象に残った事項などについて本市の現状などと比較し、報告を兼ねてその内容と意見を聴取。  〔以下、主な意見〕  ①7月10日 新潟長岡 ≪公共建築物等における木材利用促進≫    ・やみくもに木造木質化を進めるのではなく、市有施設において木材をどのように活用できるのかを木造木質化検討シート活用しながら検討し、推進している。  ・予算の編成前に木造木質化検討シートを利用して、庁内の担当部署協議をしながら進めていることは、豊田市でも反映できるのではないかと思う。  ・木造木質化による投資費用について、必要性維持管理費用を考慮した上で計画を立てている。  ・観光施設などは来訪者へのアピールの場でもあるため、積極的な木造木質化活用が重要であると思う。本市でも行っているとは思うが、まだ工夫の幅はあると感じた。  ・学校施設等長寿命化策として木質化有効性を考慮した使い方をしていることは高く評価できる。  ・中越地域林業成長産業化推進協議会を設置したことにより、川上から川下までの情報共有が構築され、製材工場と県との供給連携もしっかりと確立されている。  ・平成27年には1万5,000立方メートルであった原木供給量平成33年には3万5,000立方メートルにすると目標値を設定している。明確な目標値を定め、そのためにどうしていくかということを取り組んでいるところが評価できる。  ・公共施設等ペレットストーブなどを導入しており、地域資源循環活用環境教育市民意識啓発に努めている取組も評価できる。  ・バイオマスエネルギーを利用してもらうために、市内住宅事業者ペレットストーブ導入に対して設置補助制度を行っている。  ・越後スギとして地域材ブランド化を進めており、越後スギを使用した住宅には補助しているなど、積極的な補助制度を設けていることも評価できる。  ・大規模公共施設だけでなく小規模なもの、例えば公園のトイレなどにも木造木質化を図っており、また、学校施設などの老朽化による改修において積極的に木材を用いているところが評価すべきであり、豊田市においても導入していくとよい。  ・豊田市駅前に屋根付き広場を建設するのであれば、アオーレ長岡のナカドマくらいの規模の大きなドームで、挙母祭りの山車も中を通れるぐらいの高さと広さを持ったものが必要と思う。    ・豊田市産木材としてのブランド化をどのように行っていくのか。ただブランド材をつくるだけでなく、豊田産の木材の価値をどのように高めていくのかについても一緒に取り組まなくてはいけない。  ・地域材である越後スギを使用した住宅に対して補助を行っているが、実際に越後スギを使用して建築しているかのチェックができていない。書類だけの確認以外のチェック方法検討が必要。  ・長岡市では端材有効活用としてペレットストーブ補助制度があるが、豊田市では気候が違うため、普及はしないと思う。今後、製材を作ることによって端材がかなり多く出ると思う。その端材の使い道を考えていかなければいけないと考える。    ・長岡市の議場は1階にあり、大きな窓を設置し、歩行者から見やすく開かれた議会として設計されている。しかし、開かれた議会、また議会の見える化とは物理的なことではない。誤った考えをしないようにしなければならない。  ②7月11日 群馬高崎 ≪橋梁長寿命化修繕計画≫    ・橋梁老朽化の大きな原因として雨水による劣化という話があり、その予防として高崎市では橋梁の排水や防水対策を進めている。橋梁延命化をしていくことが経済的にも、かなり効果があり、その取組を評価する。  ・豊田市よりも5年早く高崎市は橋梁長寿命化修繕計画を策定しており、高崎式点検という独自の点検市内橋梁の分析を終え、今後230橋の橋梁平成33年までの10年間修繕していくという明確な目標ができていることは評価できる。  ・豊田市も事後保全型ではなく、予防保全型修繕を行うことで、経費縮減を図るべき。高崎市においては、予防保全型修繕を行うことにより今後10年間で、約75億円のコスト削減が見込まれおり、また、環境面では廃棄物の発生を抑制する効果も上げている。本市においても予防保全型修繕方向で進めていただけると思っている。  ・群馬県唯一のコンクリートローゼ桁橋である善地大橋修繕を行った例もあり、古い橋を地域の財産として残していることも評価できる。  ・新潟県の建設技術センター長岡市の職員自身が、技術を習得して点検を行うという高崎式定期点検参考になり、評価できる。豊田市では基本的には修繕等工事委託として行っている。職員自身技術を高めることで委託の評価やチェックがしっかりできるような仕組みにつながっていき、結果的にはコスト軽減にもつながるよい取組ではないかと思う。    ・修繕が必要な部分もあるため、予防保全と合わせながら進めて欲しい。  ・長寿命化計画豊田市が管理する橋梁の数は1,185橋。このほかに豊田市内の国・県管理橋梁を合わせると1,989橋の橋がある。また、林道や農道に架かっているような小さな橋の数は把握できておらず、実際には2,000橋から3,000橋あると言われている。その全ての橋の場所把握修繕方法検討を行い、最終的には橋梁をかけ替えるのか、取り壊しをするのかといった方向性まで示す必要があり、作業量が膨大である。豊田市では現在、損傷が大きいため四つの橋が通行止めになっている。かけ替えか取り壊すのかの方向性も決まっておらず問題である。  ・工事を行うにしても契約の入札の不調が多い現状もあり、このことが少し課題点だと思う。  ・財政負担が増加していくため、いかに計画どおり修繕していくかが課題である。  ・橋梁長寿命化計画は、計画的で予防的な修繕を行っていくことで今後増大が見込まれる維持更新費用を軽減することが大きなねらいである。豊田市も豊田橋りょう長寿命化計画を策定して修繕を行っており、50年で600億円、100年で400億円のコスト縮減を図る予定だが、1,185橋を10年かけて点検するだけでも年間約120橋を行わなくてはならず、維持管理経費がかかることを改めて認識した。  ・豊田市は現在、年間点検に1億5,000万円、修繕費に約6億円を計上して順次、整備を進めているが、今後は経費削減のために手法をいろいろと確立しなくてはいけない。    ・橋だけではなく、道路補修や側溝の補修についても、今対処しないと将来大変なことになるという直訴を私自身技術系職員から受けている。目先の事業などに予算を配分して、補修などに予算がつきにくい問題がある。我々、議員がこの問題をしっかりと考えて対応していかなければいけないと思う。  ・豊田市だけではなくて、近隣市町などと広域で同様の課題共有やいろいろな事例の把握をしていく必要があるのではないか。  ③7月12日 神奈川県藤沢 ≪交通アクションプラン≫    ・乗車人数が多いことによる運転手不足などの問題に対し、連結バスを導入することによって輸送量の向上と運転手確保につなげていったことを評価する。  ・国や県からの補助金確保が難しい現状において、高いアンテナを立てて情報を収集し、CO2削減を目的で補助金確保し、交通施策事業に生かしていることは評価できる。豊田市もまだ利用していない補助金があると思うので、藤沢市のように違ったアプローチでの補助金獲得を行っていくべきである。  ・公共交通利用拡大を進めるためには、PTPSのようにバス路線を優先的に運行させ、定時運転を確立し、市民公共交通機関に乗りたいという意識を醸成させていくことも必要だと思う。  ・藤沢市は豊田市と同様に人口規模が43万人前後だが、面積は豊田市の13分の1程度で、根本的な交通施策の比較としてはあまり参考にはならないと感じた。しかし、藤沢市の交通政策居住地から最寄りの駅まで15分、インターチェンジまでは30分の交通体系を目指すという大きな目標を掲げており、その目標に対しての各種交通施策がなされており、大変評価できると思った。  ・地域の住民からの要望に沿った地域提案型の交通施策として、バス路線を13路線導入されているということは大変うらやましく、豊田市も導入するべきだと思った。  ・採算がとれるため、鉄道事業者も積極的に協力をしてくれ、地域交通事業者関係機関行政協力連携役割分担ということがしっかりできている。  ・サイクル・アンド・バスライドなどの交通利便性を高める施策の結果として、市民居住誘導が図られていると感じた。    ・豊田市では平成30年度の施政方針においても、先進的な交通政策を進めていくとは示しているが、藤沢市のようにどのような施策を行っていくかということを明確にできておらず少し課題として残ると思う。  ・豊田市では、中山間地域において地域のタクシーによる実証実験等を行っているが、広域豊田市にどのような交通施策を網羅していくか、施策目標をもっと明確にして先進的で地域に応じた交通施策を期待したいと思った。  ・豊田市では、自動車に依存してしまっている。豊田市は豊田市なりの交通施策が必要であり、公共交通機関への転換、渋滞の緩和を目指していかなければならないと思う。  ・豊田市の交通施策は、合併後に徐々に進められてきており、まだまだ歴史的には浅い。豊田市域のいろいろな場所で居住できるような交通網体制が必要であり、今後、新たな交通システムが開発されていくと思うが、中山間地域をしっかりと網羅するような仕組みができる豊田市らしい交通システムを導入していくべき。  ・交通施策は先ほどの道路や橋の修繕と比べると緊急性に欠ける施策である。将来の市民生活に対する不安ではなく、現在の利便性を向上させるための施策であり、重要度はないと思う。  ・豊田市の交通政策のオリジナルのものを何かつくり出さなくてはならないと強く感じた。広域の中で何ができるか、豊田市は何が得意で何に強みがあるのかを考える必要がある。個人的な意見だが、一つの例として豊田市は高速道路インターチェンジが多く、日本の中心部に位置している。豊田市にバスハブロータリーをつくり、豊田市から全国に行くことができるような交通施策を行うとバスの対する市民の感じ方も変わってくるのかと思う。広域豊田市においてどのような政策が適しているかいろいろなことを検討していければいいと思う。  ・どんな施策を行うにしても地域特性を生かし、豊田市の特性を生かした豊田版交通アクションプランを行っていくべき。 2 市議会報告会について  ・調査テーマ及び関係団体については正副委員長に一任。   ⇒ 異議なし。                           産業建設委員長 加藤和男...