歳入の60%の構成比を占める市税は173億8,050万円、うち個人市民税は48億9,840万円で2,070万円の微増。法人市民税は20億970万円で5,200万円の増額となっています。
平成26年度10月から始まった国税化によって、12.3%の2.6%分を国税に取られ、9.7%となっています。最高税率は12.1%で、2.4%の差があります。
碧南市も12.1%の最高税率にすれば、0.2%分の穴埋め財源、約4億円を確保することができます。全国の5万人、人口以上の521自治体のうち、
碧南市のように9.7%はわずか94自治体18%です。市長として、課税自治権を発揮して、市民のための財源を獲得することは当然ではないでしょうか。2019年10月から、さらに6%に国税化がされれば、ピーク時約8億円の減額が見込まれている中、やるなら今しかありません。幸い、まだ、法人税率の変更
条例は提案されていません。ぜひ、6%の税率ではなく、8.4%にしていただくよう、
碧南市長としての責任を果たしていただくように強く求めます。
財政力指数は、単年度1.283としています。前年度は1.139で県下10位となりました。
平成29年県内5位から後退しています。地方
消費税交付金は13億6,300万円で1,800万円の減です。実施計画では、来年度は約4億円の増を見込んでいますが、大企業、お金持ちの減税分を、市民の増税に置きかえるものです。
総務費寄附金も、ふるさと応援基金として7億円を見込んでいます。税理士に
碧南市へのふるさと寄附を依頼してもらえば、1割の謝礼をするという暴走が、
碧南市の体質を全国に知らしめ、総務省も自粛を求める結果となりました。クラウドファンディングで、さらにさまざまな施策に拡大していますが、使途を明確にするなど、最低限のルールは守っていただきたいものです。
消費税と関連しての自動車取得税5,600万円の廃止、環境性能割交付金2,200万円の新設。
2款、地方譲与税には2024年から、市民4万人から、1人1,000円徴収する森林環境税273万8,000円が5年間前倒しして見込まれています。
歳出では、2款の総務費では、市長等政策推進事業費負担金に、副市長の海外視察の37万5,000円が入っています。7月に約10名の参加者とともに3泊5日、75万円のタイ旅行です。半分は市、半分は市長会から出るものです。3年前に復活した市長会の海外視察に、早々と副市長が参加するとは、市民には厳しくむち打ちながら、何をか言わんやです。
また、平和市長
会議も2,000円の参加費どまりです。2019年3月1日現在、国内1,741自治体のうち、1,732自治体99.5%が加盟しています。2020年に向けて、世界から核兵器をなくすための行動を呼びかけています。
碧南市の子供たちを初め、市民に被爆の苗や種をもらい受けたり、ヒバクシャが命をかけて訴えるヒバクシャ署名を行うなど、さらに積極的な一歩を踏み出さなければ、アジアの国へ海外視察に行く資格はありません。
働かせ方改革で、4月からは有給休暇の強制5日間取得が開始されます。正規、臨時の市
職員や関係労働者への徹底を行い、1日8時間働けば普通に暮らせる働き方に、公務労働者だからこそ行うべきです。障害者雇用の法基準の達成も行ってください。
税務関係では、法人税は最低税率で行いながら、65歳以上
高齢者の固定資産税減免制度は、
碧南市のトップ水準を他市並みと引き下げてしまいました。過去のピーク時でも、減免総額は約2,000万円程度です。現在は500万円に引き下がってしまいました。公的扶助を受けているものには税金をかけてはならない、これが原則です、削減前に戻すべきです。西三河滞納機構も
平成31年で契約の区切りを迎えます。市
職員が、滞納ばかりを担当する異常なあり方はやめ、撤退を求めます。
3款民生費では、
消費税10%増税とあわせた10月からの保育料無料化に対して、市への影響、入所世帯への影響など、明確に示せない市当局です。しかも、新年度の入居申し込み情報も出し渋るなど、ごまかし政治は安倍内閣と同じです。4月からは、認定こども園が2園開設、保育料は直接契約で園に入ります。幼稚園待遇は、第2へきなんで3人、へきなんで11名など、幼稚園ニーズの低さが露呈しました。また、2億5,000万円を投入した碧のうさぎは、90名定員のうち57名、第一希望かどうかも明確にしていません。2017年刈谷、2019年
碧南と安城、2020年刈谷と、わずかな期間に4園を設置する一雅会ですが、保育士の経験のなさは、大きな不安材料です。公立保育園は、4園が10時間半の保育時間とゼロ歳、1歳児保育をやっていないために、4園で90人の定員をことしも削減します。あからさまな公立保育園縮小です。こうした中、兄弟別々の園に入所する例が10件、23名出ています。担当者は、法律違反ではないとか、他市もあると平然と言い放っています。少し前に、あいくるの不祥事で頭を深々と下げた、同じ部署とは思えません。保育に欠ける児童を預かる保育園は、公私立ともゼロ歳児から、標準保育時間11時間を行うことが最低条件です。
4月から65歳以上障害認定者への市障害
手当を廃止する
碧南市。昨年、
平成29年の実績では、年間96人(金額としては合計181万円分)が新規で新たな障害者手帳を入手されたそうです。障害認定者と介護認定者とは違います。安城市は、1級障害者は月額5,000円、知的と障害は6,000円です。
碧南市は、最高は一律4,000円で、
支給金額引き上げこそ求められています。
4款衛生費では、24年間続いている資源回収の立ち番に、市民からの疑問の声が出ています。4款2項2目8節報償費、897万4,000円のうち、343万円を謝礼金として、1ヵ所のステーション当たり5,000円、そしてそれに加えて、1世帯当たり100円を94ヵ所に
支給しています。しかし、資源売却費は1,800万円のほんの一部しか還元されていません。資源回収業者には、1億7,700万円の委託料で、減量しても委託料は減りません。直営の清掃労働者を持たない
碧南市の民間業者言いなりの大きな弱点です。その負担を市民が負うなど考えられません。販売店での、店舗での回収の徹底、廃品回収の報奨金をキロ5円から10円に引き上げ、推進するなど、本気の省資源とごみ減量化の姿勢を示してください。
5款労働費は、ほとんどがものづくりセンターの施策と、商工
会議所関係です。中退金、特退金の対象企業数を明らかにし、全労働者の加入を勧めてください。若者の就労支援など、他市に頼らず、独自の若者ステーションを持つべきです。労働費の本来の目的である雇用の促進を進めるべきです。
6款農林水産費では、漁業法の改悪で、
碧南漁業の危機を迎えています。大浜市場の撤退で、漁協がやらざるを得なくなったことなど、後継者育成や消費拡大を図る行政の責務が果たされているのでしょうか。地産地消推進事業は20万円です。食育推進計画推進事業委託料32万7,000円で、例年どおりの
会議だけ。6次産業推進事業費負担金120万円も同額、学校給食やあおいパークでの、すぐ食べられるお弁当、加工品も品数多く販売してください。西端工業団地として30ヘクタールも田畑をなくしてしまうのですから、
碧南農業の行く手は不安だらけです。
7款商工費では、くるくるバスのバス更新で1,431万5,000円の予算化がされました。低床バスの導入を検討し、せめて1時間ごとに巡回するように拡充するべきです。観光協会の施設、体制、人材確保で、市内の集客施設の有効活用や、最も新しい情報発信などを行ってください。
碧南市政の大きな弱点でもある商店存続、活性化の施策が不足しています。
8款土木費では、高浜市にあるボートピア競艇舟券売り場の出入り口の拡幅改修に、工事費1,200万円、用地買収110平米で630万円、フェンスの物件保障に200万円を予算化しています。営利のための出入り口拡大、
碧南市の地域はほんの少しで、今回の計画の西は高浜地です。市民が猛反対したギャンブル施設からは、ことしから600万円の協力金が来ますが、余りに優遇、ボートピア優先ではありませんか。こうした陰で、庶民を食い物にしているのです。到底行政のやるべきこととは思えません。
宮下住宅の建替えは、
平成31年度に第3期工事が始まります。
平成32年度末には完成ですが、いまだに、吹上側の計画を示しません。180戸の市営住宅は、180戸に建てかえてもらうのが当然です。1棟約2億円弱で、半分国費、半分市債ですから、早く具体化してください。
平成32年夏になる集会所や包括センターも、
高齢者の食事会や体操、投票所、避難所、西端公民館の代替施設になるように、各課が声を上げて、必要な規模の確保と、質の向上に尽力してください。
また、駅周辺環境整備事業は、約2億円、いまだに名鉄敷地の無料貸借契約もありません。人の敷地に公金でつくるなどということは考えられません。建設工事のイロハが、逸脱していませんか。また、突然、県道を市道にもらい受けて、15メーター幅の駅前線を12億円で
平成38年までに完了を目指します。地権者は、多くがお金をもらって、この地から離れようとしています。駅前だからと双方向と通り抜けだけの道路にしてはいけません。両脇に商店があり、駐車スペースや、歩行スペース、通過車両をゆっくり通す蛇行型のコミュニティ道路など、工夫が必要です。
4月から開園する碧のうさぎ保育園は、2階建てでエレベーターがありません。愛知県の人にやさしい街づくり
条例に依拠している
碧南市での限界です。住生活基本計画は、31年度1年間でつくりますが、2階以上はバリアフリー対象にしていくなど、既設の公共施設への基準の引き上げがどうしても必要です。明石公園は、2019年度から指定
管理制度にかわります。2年間の市直営からどう変わるのか、営利を目的とすることになるので、安全に安心できる憩いの場所にしていただくことを願うばかりです。
スケートボードパーク整備事業で6,500万円は、市民ニーズの確認もされていない思いつきの事業と言わざるを得ません。
9款消防費では、防災士も持たない
碧南市。名古屋大学と提携しながら、同報無線は沿岸部に20基のみ、メール発信は加入者15%そこそこ、これで瞬時の情報伝達ができるでしょうか。計画的な、市
職員、民間、企業への防災士への資格取得を勧めてください。7万市民の命を預かる部署です。
10款教育費では、繰越明許費として12億3,350万円の小中学校空調
設備設置事業がつき、2019年度中に普通教室209室、特別教室104室にエアコンが設置されます。計画どおりに進められるよう、努力を期待するものです。また、あわせて今後のメンテナンスや、維持
管理計画、教室環境基準達成をめどにした使用基準などを明確にしてください。
市独自の少人数学級は全くせず、新年度では、1クラス35人を超える学校は、新川小学校で4年、5年、大浜小学校で4年、6年、棚尾小学校で3年、5年、鷲塚小学校で6年、西端小学校で5年、6年の9学年です。中学校は新川中学校が2年、3年、南中が2年、東中が2年の4学年です。みよし市では、全学年35人学級を実施しています。県に要望することとあわせて、市独自の少人数学級を期待します。
小学校施設老朽化対策として、校舎の外壁舗装は小中合わせて、31年度で完了とのことです。美しい校舎になって、子供たちも喜んでいることと思います。今後の計画を議会にもお示しください。
要保護援護制度は、生活保護費の削減とリンクして、現行の1.2倍の所得基準では厳し過ぎます。1.5が西三河の最高ランクなので、ここを目指してください。入学準備金は
平成31年度、国の単価が引き上げられ、入学準備金は小学校4万600円が5万600円に、中学は4万7,400円が5万7,400円になります。卒業アルバムも、小学校で1万890円、中学校で8,710円。修学旅行費も5万7,590円が6万300円になりました。
また、国は、スクールソーシャルワーカーを中学校区に1人配置の補助をつけました。
碧南市でも、これに対して人材確保をしてください。
美術館は、2008年に開設してから、10年を経て、32年度には1年間閉鎖し、4億円の収蔵庫と1億円の会館修繕を行います。建設当初から、10年後に5億円の改修など想定していたのでしょうか。商工
会議所の中古の建物を、周りに空き地があるわけでもない、手狭な密集地に建設したことの問題点が浮き彫りになりました。せっかく定着した来場者や、喫茶店の1年の休みは影響が大きいです。既に芸術文化村のレストランは、この3月末で業者が撤退します。今後の教訓として、建物内の喫茶レストランは、休館日にかかわりなく独自に営業できる形にすべきです。南部プラザの1階トイレ、障害者トイレと、中部図書館の障害者トイレの洗浄機能は設置していただけました。引き続き、体育館や公民館、シアターサウスなど、公共施設の洋式化、温座、洗浄機能つきへの改修を進めてください。芸文ホールの故障したままのトイレも改修してください。
水族館は、ビオトープとエントランス工事が完了し、3月23日、あすにリニューアルオープンします。根本的な拡張改良ではないので不十分さは感じますが、今後に期待するものです。
ビーチコートは、オリンピックに向け
管理棟も完成しました。ところが、2020年東京大会をめぐる買収疑惑で、日本オリンピック
委員会、JOC竹田会長が退任するなど、不正な雰囲気が広がっています。オリンピックが過ぎ、アジア大会が過ぎ、閑古鳥の鳴く、負の遺産にならないよう願うばかりです。
国民健康保険
特別会計では、昨年からの県単位化2年目となります。全国では、2019年度、標準保険料率を発表している38都道府県、1,429市区町村が標準保険料率どおりに国保税や料を改定した場合、8割の自治体で国保料の値上げとなります。都道府県化された国保は、6年サイクルで運営されることになっており、政府は、今後、四、五年をかけて、国保税を標準保険料率の水準に統一していくことを自治体に要求しています。標準保険料率自体が、高齢化による給付費の増加などによって、毎年のように引き上げられる仕組みになっており、標準保険料率というゴールまで走ることを迫る上に、ゴール自体がどんどん引き上げられていきます。今、市区町村は、二重の国保税引き上げの圧力にさらされていることになります。愛知県が示した
碧南市の標準は、医療分、後期分、介護分のいずれも所得割、均等割、平等割とも引き上げられています。市当局は、2018年度分と同じ保険税でいくとしていますが、今後の引き上げが心配されます。
全国知事会は、2014年、国保に公費を1兆円投入することで国保税を協会けんぽ並みの負担率にすることを国に要求し、国保の都道府県化が実施された2018年以後も、引き続き、国の定率負担の引き上げを2018年7月に求めています。全国市長会も国庫負担割合の引き上げを2018年11月に要求しています。また、国は、2018年度から、子供の比率の高い国保事業者に子供の保険税軽減のための交付金を
支給しています。
碧南市は、20歳未満の加入者数が1,848人と県下15位の高さで、625万8,000円が交付されました。2019年度以降も、同水準の交付金が予定されています。全国ではこの交付金を生かして、国保の子供均等割減免を独自の制度として、25自治体が実施しています。愛知県内でも一宮、大府市、田原市が実施しています。全国では9自治体が、高校生世代までを対象に、所得制限
なしで第1子から減免しています。このうち、全額減免は3自治体、今年度実施の福島県南相馬市に続いて、来年度、同県の白河市と岩手県宮古市が実施予定です。宮古市の均等割は年額1人2万5,400円。3人の子供がいる世帯では、年額7万6,200円の負担軽減になります。市はこれに係る予算として、1,833万円を計上しています。第2子や第3子以降の子供の均等割を減免する多子世帯減免や、所得制限を設けて対象を大学生世代まで広げる自治体もあります。
碧南市では、ゼロ歳から4歳は371人で、均等割は3万3,700円です。合計1,200万円ですから、交付金を使えば半額にすることができます。ぜひ、実施し、子供を持つ世帯に国保税軽減を行ってください。
公共下
水道事業特別会計は、下
水道事業の収入は42億円、昨年度より7億円の増額です。そのうち、下水道料金は約6億円です。
消費税10%増税になれば、約6,000万円の市民負担増となります。地方債残高は149億4,000万円です。
碧南市の下水道整備の全体計画は1,611.1ヘクタールで、整備済み面積は1,227.3ヘクタールです。
平成31年度は35.7ヘクタール、
平成32年は42.4ヘクタール、
平成33年は44.8ヘクタールの計画です。残る260.9ヘクタールは、2027年までの6年間で完了します。ことしから、10年間で計画全面積の面整備を終えるのです。工事の進捗とともに、下水道未接続世帯をいかに減らしていくかが課題です。現在の接続率は80.2%で、接続していない世帯は3,400戸あります。供用区域内の未接続世帯への100%達成のための、住宅リフォーム補助など、トイレ水洗などの工事費の補助も必要でしょう。接続すれば、一生、下水道料金を徴収し続けることのできる独占企業ですから、顧客拡大のための努力をさらに行うことを求めます。
介護保険
特別会計は、第7期介護計画3年間の2年目で、3年間の保険料は、第6期の基準月額4,600円を260円引き上げ4,860円にしました。2019年度予算の介護保険料収入は、10億6,925万3,000円です。歳出の介護給付費は44億9,369万7,000円を見込んでいます。3年ごとの改定の全てで保険料引き上げをしてきた
碧南市、第7期計画のことしの2年目でも5億円の基金があります。加入者は1万7,245人、認定者は2,548人と見込んでいます。介護保険制度は、何度も改悪を繰り返し、一定所得以上に、2割利用料負担、3割利用料負担を導入、特別養護
老人ホームは、介護度3以上しか入所できない、要支援の
サービス切り捨て、総合事業による緩和デイ
サービスは、食事
なし、風呂
なし、2時間、2ヵ月限定です。これでは私たち団塊世代は、介護保険を天引きで年金から払い続けても、受ける
サービスなしとなってしまいます。
碧南市の介護保険料、利用料の減免制度は、絵に描いた餅で、たった半額にしてもらうだけなのに、利用料は2人、保険料は5人だけです。恥ずかしい状況です。生活水準以下の方にも介護保険料ゼロはありません。利用料ゼロもありません。2019年5月からは、西端地域に3ヵ所目の
高齢者筋トレルームが、民間のスポーツセンター内に設置されます。委託料は2,996万9,000円とされています。西端地域の
高齢者の健康維持増進に役立つことを期待します。
後期
高齢者医療保険
特別会計は、保険料収入は7億8,316万4,000円で前年度と比べ、4,141万円の増額となっています。2年ごとに変える保険料は、
平成30年と31年は同じ設定です。加入者は、31年度9,472人を見込んでいます。一般の被保険者数は、5,765人で、低所得者IとII合わせて2,344人、3割負担の現役並みは813人です。歳入、保険料負担で、もともと不公平で差別のこの制度は、一刻も早く制度解体していただきたいものです。
水道事業会計では、13ミリ口径加入者を1万8,002戸で、料金収入約4億円を見込んでいます。20ミリ口径は、7,722戸で、料金収入は3億7,589万3,900円としています。家庭用水道料金の均一化は、水道行政の課題です。基本料金の差額月1,000円を引き下げると、約9,000万円となります。市民には10%
消費税の引き上げによる負担増も懸念されており、全体の水道料金収入12億円からすれば十分に可能です。
水道法の改悪で、水道行政の民営化、広域化も懸念されています。市直営の命の水を提供する業務は、大もうけをしてはなりません。緊急地震対策の水道管ブロック化も、最終時期は、水道会計のみの自己財源で工事を行いました。それほど大もうけをしてきたのです。現金預金は25億9,903万963円、借入金の残高は、わずか4,000万円のみです。今こそ、市民のために20ミリ口径の基本料金を月1,000円引き下げて、ぜひ、決断をお願いいたします。
病院会計では、開院以来31年目となります中期経営計画の3年目で、入院患者は年間9万4,645人、外来患者は18万7,322人を見込みます。企業債の現在高は21億6,046万4,074円で建物分は全て完了しています。4月から、医師などに救急搬送、救急外来入院、新入院、紹介、逆紹介の5種類の
手当を新設します。その
影響額は約5,000万円。これに対して、収益は3億2,400万円との皮算用をされています。医師修学制度も2年目となっています。リニューアル予算も2億円かけて、31年から33年で大きく改修します。国の自治体病院潰しと闘って、
碧南市民病院を守るために全力を挙げています。4月には、西尾市民病院との統合問題の
報告が議会にされるそうですが、どうなるのでしょうか。市民の願いは、温かい対応の信頼できる公的病院です。安倍内閣の自治体潰し、暮らしや憲法改悪など、理不尽な政治に対してともに闘いながら、来年4月の任期最終の2019年度を市長ともども頑張ろうではありませんか。その決意を表明して
討論とします。
57 ◆
議長(
沓名 宏) 次に
杉浦哲也議員の発言を許します。
58 ◆17番(
杉浦哲也)
議長、17番。
59 ◆
議長(
沓名 宏) 17番。
60 ◆17番(
杉浦哲也) 新政会の
杉浦哲也でございます。
議長のお許しをいただきましたので、ただいま
一括議題となっております
議案第18号「
平成31年度
碧南市
一般会計予算」から
議案第25号「
平成31年度
碧南市
病院事業会計予算」までの8
議案につきまして、一括して、新政会を代表いたしまして、
賛成の立場から
討論を行います。
まず、世界の経済情勢に目を向けてみますと、IMF、国際通貨基金の2019年世界経済見通しでは、世界経済の成長率が予測と比べ、下振れリスクが優勢となっております。見通しに既に織り込まれている以上に貿易摩擦が拡大することが、この見通しに対する大きなリスクの源となっております。こうした要因になり得るものの例といたしましては、イギリスの協定
なしでの欧州連合離脱や、中国経済の予想を超える減速が挙げられております。
一方、日本経済は2019年に1.1%の成長を遂げると見込んでおりますが、これは昨年10月の見通しと比べて、0.2%の上方修正しております。この上方修正は、ことし10月に予定されている
消費税引き上げの影響を緩和する施策などの財政刺激策が反映しておりますが、世界経済の動向によっては、先行きがより不透明なものとなってまいります。また、愛知県では2月の知事選挙において、地元出身の大村知事が3選を果たされ、さらなる御活躍を期待するとともに、平和とスポーツの祭典、アジア競技大会を2026年に愛知、名古屋で開催することや、2027年のリニア中央新幹線開業といったビッグプロジェクトが目前となってきており、この機会を的確に捉え、着実に地域の力を高め、愛知のさらなる飛躍を願うところでもあります。そのような状況のもと、禰宜田市長におかれましては、今年度、市制施行70周年という節目の年に当たり、数多くの記念事業を、基本理念及び基本方針に基づき実施されました。これは、市内外に向けて
碧南市の魅力を発信するとともに、市民における
碧南への愛着や誇りの形成、また、市外での認知度向上に寄与され、さらなる
碧南市の発展の礎を築く1年とされたことは、大いに評価するところでございます。
それでは、本題に戻りまして、
平成31年度
碧南市
一般会計予算は、前年度当初予算と比較して1.4%増の289億7,000万円余であり、5会計合わせた
特別会計予算は、前年度当初予算と比較して、6.2%の増の168億6,000万円余、水道、病院を合わせた企業会計予算は、前年度当初予算と比較して0.5%増の122億8,000万円余であります。これら、
平成31年度各事業予算を審議するに当たり、
予算審査特別委員会開催のもと、各分科会にて分科会員による慎重な
審査により、いずれも
原案賛成の
報告がなされています。各分科会において、新年度予算案及びその執行についての数多くの要望事項が各分科会員より指摘されました。その要望された事項については、前向きに検討され、誠意ある対応を期待するところであります。
さて、歳入の根幹である市税については、前年度当初予算と比較して1.4%増の173億8,000万円余、特に、法人市民税については、大手自動車関連企業の好調な業績を背景に、前年度当初予算と比較して5,000万円余、2.7%の増を見込まれました。市制70周年を終え、さらなる飛躍を目指すため、まちづくり再スタートの年と位置づけ、安定的かつ充実した財政基盤構築のため、産業基盤の拡充を推進することで、「夢・希望・輝きあふれる
碧南市」の創造を目指した予算編成であると認識しております。
産業基盤拡充のための積極的な姿勢のあらわれか、財政調整基金の繰入金は、前年度当初予算と比較して3億円余、49.6%の増でありますが、
平成31年度末の見込みでは40億円台を維持できる状況であります。昨年度末に策定された市有財産利活用基本方針に基づき、市が保有する財産を経営的視点から処分や貸し付け等を行うことにより、安定した財源確保、財政体質を目指し、少しでも財政調整基金に頼ることのない財政構造の確立に向けて邁進していただきたいものです。
また、ふるさと応援寄附金につきましては、4年連続で5億円を超え、パートナー企業及び品目数も年々増加していることから、地域の活性化とともに、全国に
碧南市を発信されております。今後も自治体間の競争激化の中、新たな広報活動に取り組み、
碧南市の地元特産品のさらなるPRに努めていただくことを望むものであります。
次に、歳出では、将来にわたって持続可能な市政運営を行っていくため、
職員の改善活動による合理化を徹底するなど、歳出削減に取り組まれ、禰宜田市長の3期目のマニフェストの8つの約束に沿った、任期最後の総仕上げとして挑む決意あふれる予算であると評価いたします。我々、新政会が
平成31年度予算編成において要望させていただいた、安全で安心して暮らせるまちへきなん、健やかに暮らせるまちへきなん、楽しく暮らせるまちへきなん、若者が住み続けたいまちへきなんの実現に向け、市民が将来、希望を持てる施策の積極的な実施をお願いいたします。
次に、
特別会計でありますが、国民健康保険、訪問看護事業、介護保険、後期
高齢者医療保険のそれぞれの
特別会計におきましては、社会保障制度改革による社会保障費の動向を把握する中、健全経営に向けて努力されていることを評価するものであります。
国民健康保険においては、特定健診の受診率向上など、保険加入者の健康維持の促進に努めていただきますようお願いいたします。
また、介護保険においては、一人一人の健やかな暮らしのためにもさらなる介護予防の普及、啓発に努め、健康寿命の延伸に積極的に取り組むこともお願いしておきます。
さらに、公共下
水道事業につきましては、今後も、
碧南市汚水適正化処理構想に基づく事業推進に取り組み、整備が完了した地域におきましては、下水道接続率の向上に向け、より一層のPR等をお願いするものであります。
次に企業会計でありますが、
水道事業につきましては、今後、老朽化が進む施設の更新、改良がともに大きな課題となっております。市民生活の生命線である第二配水場の長寿命化事業として配水場の施設を順次更新することで、今後も地震対策の強化とともに安全で安定した水道の供給に努めていただくことを強く望むところであります。
また、病院事業でありますが、老朽化が著しい入院病棟について、
平成31年度から
平成33年度にかけて、大規模な改修を実施されます。これにより、10年から15年の長寿命化を図るわけですが、今後も引き続き、命を守る地域の中核病院として良質な医療を提供し、市民の皆様より信頼され、選ばれる病院として、より一層の努力をお願いするものであります。西尾市民病院との経営統合の問題もありますが、当面は、心の通う医療を行い、信頼される病院として、患者に寄り添った運営を行っていただきますよう求めておきます。
平成31年度は、
平成最後の年、新元号最初の年に当たります。
碧南市のさらなる飛躍を目指し、まちづくり再スタートの年として、関連事業を適切に実行していただきたいと思います。
平成31年度当初予算に対する、私の所見を述べさせていただきましたが、予算執行に当たっては、市長を初め、
職員の皆様には市民の立場に立ち、真摯に遂行されるよう、強く、強く要望いたします。
以上、我々新政会は、
平成31年度
一般会計予算を初め、8
議案全てを総合的に評価するものであり、賢明な
議員各位の御賛同を得られるものと確信しております。
最後に、これまで
碧南市発展のため、長年にわたり御尽力いただきました今年度で退職をされる、市
職員並びに教
職員の皆様に、心より感謝を申し上げまして、私の
賛成討論といたします。御清聴ありがとうございました。
61 ◆
議長(
沓名 宏) 次に神谷悟
議員の発言を許します。
62 ◆14番(神谷 悟)
議長、14番。
63 ◆
議長(
沓名 宏) 14番。
64 ◆14番(神谷 悟) こんにちは。市民クラブの神谷悟です。
議長のお許しをいただきましたので、ただいま
一括議題となっております
議案第18号「
平成31年度
碧南市
一般会計予算」から
議案第25号「
平成31年度
碧南市
病院事業会計予算」までの8
議案につきまして、一括して、市民クラブを代表し、
賛成の立場から所見を述べさせていただきます。
世界経済は、米国のトランプ政権の通商政策による関税引き上げが現実化するとともに、各国の報復措置の連鎖が及ぼす影響は不透明であり、さらに、東アジアの地政学リスク等も払拭できておらず、緩やかな回復が見込まれていましたが、不確実性が増しています。
日本経済では、米中貿易摩擦の激化、中国経済の急減速、イギリスのEU離脱、新興国不安の広がりなど要因とする世界経済の減速を受け、輸出企業収益の下振れ等による日本経済の成長率低下が懸念されているところであり、不安定な要素も多く、予断を許さない状況下であります。
このような状況のもと、市長におかれましては、3期目の最終年の市政運営として、まち・ひと・しごとの創生、安心・安全対策の重点実施、財政のスリム化と業務改革への取り組みを基本方針に掲げ、人口増加や財政確保に向けた投資をバランスよく行いながら、
平成31年度は、まちづくり再スタートの年と位置づけ、交流人口の増加を目的とする投資的な事業を推進する予算編成をされました。
平成31年度当初予算でありますが、まずは、
一般会計として289億7,000万円余、前年度対比4億円余、率にして1.4%の増となっています。
歳入の根幹である市税でございますが、個人市民税は、賃上げ状況による給与所得の増収を見込み48億9,000万円余、前年度対比2,000万円余、率にして0.4%の増、法人市民税については、大手自動車関連企業の収益増を見込み20億円余、前年度対比5,000万円余、率にして2.7%の増、さらに、固定資産税においては86億8,000万円余、前年度対比1億1,000万円余、率にして1.4%の増を見込み、市税総額173億8,000万円余、前年度対比2億3,000万円余、率にして1.4%の増となりました。
しかし、今後の法人市民税の見通しとしましては、法人市民税法人税割国税化などの影響や自動車産業の今後を踏まえますと、税収の減少が見込まれることから、今後も
職員提案制度を初めとする積極的な改善活動により、事務の合理化を図るほか、収入増や費用削減に継続して取り組むよう望むところであります。
それでは、施政方針に掲げられた8つの具体的な施策に基づき、所見を述べさせていただきます。
まずは、安心・安全施策ですが、防災対策として巨大地震や津波を想定し、避難場所や避難経路を表示したパンフレットの全戸配布や避難所の機能強化を図るマンホールトイレの整備、応急給水対策のための給水コンテナ設置など、市民の安心・安全の一層の向上に努められることを評価いたします。また、ハード面の対策では、災害時では緊急輸送道路となる市道港南1号線の改良工事、橋梁の長寿命化対策、さらに、空き家やブロック塀等の撤去費補助などにより、発災時に避難道路や輸送道路の機能確保に大きく効果を発揮するものと期待します。
さらに、近年、
高齢者の交通死亡事故が問題となる中、75歳以上の
高齢者に対し、衝突被害軽減ブレーキ等を搭載する安全運転サポート車の購入補助制度を新たに導入されたことも評価するものであります。
次に、
福祉施策としましては、市内で不足している障害
福祉サービスの提供体制の充実を図るため、市独自の障害
福祉施設等整備補助制度を創設されました。この制度の活用により、今後、増加が見込まれる障害
福祉サービスへの民間事業の新規参入が促進されることを期待いたします。また、北部地域の
高齢者の方々が期待されていました筋トレルーム60が勤労青少年水上スポーツセンター内にこの4月からオープンいたします。これにより、市内3ヵ所にバランスよく設置されることになりますので、多くの
高齢者の皆様方に御利用いただけるよう、広報やホームページのみならず、地域の回覧板も利用し、周知の徹底をお願いするものであります。
教育、文化、スポーツ、公園施策としましては、確かな英語学力の定着を図る小学校英語専科非常勤講師の派遣や、部活動の縮小化による運動機能の減少を補う部活動指導者の派遣など、教育環境のさらなる充実に努められたことを評価いたします。また、昨年7月にビーチコートがオープンし、さまざまな大会やイベントが実施され、新たなにぎわいが生まれ、
碧南市の名所となりつつあると感じます。この機運を継続すべく、東京2020オリンピックの事前合宿地の誘致により、
碧南市が全国から注目され、まちの活性化につながることを大いに期待いたします。さらに、港南緑地の親水施設の有効活用のために整備されるスケートボード専用施設でございますが、12月議会、3月議会での各
議員からの質問や要望をしっかりと踏まえ、利用者の交通アクセスや施設の安全対策等、十分考慮し、来場者の方が全ての面で満足し、少しでも市税収入に寄与していただけるよう、そして、未来にわたり来場していただけるように、周囲の商業施設の誘致なども検討し、整備を進めていくことをお願いするものであります。
藤井達吉現代美術館におきましては、建設計画当初は7億円でつくり、1億円で運営する。歩いて暮らせるまちだから、駐車場は要らないと市は言い、建設しました。現在、建設して10年が経過し、来年度は収蔵庫増設に向けて準備が進んでいきます。今では、
碧南市がアピールできる施設の1つとなっています。費用対効果をしっかりと算出する中で、観光バスやツアー客の誘致を図っていただきたいと思います。今後も予算はしっかりと確認させていただきますのでよろしくお願いいたします。
産業基盤の充実におきましては、次期都市計画マスタープランにおいて、西端地区を新たな産業地と位置づけるとともに、中小企業の出展料補助やIT活用推進、創業チャレンジ支援に加え、衣浦港2号地工業用地への進出企業に対する補助が盛り込まれています。市内企業の流出防止、新規企業の誘致に加え、安定した雇用の創出を図る政策は高く評価するものでございます。引き続き、物流を確保する施策においても、同時進行されることを望むものであります。
また、水田農業経営の効率化による経営コスト削減を支援する補助制度等を創設することで、本市の農業振興が図られることを期待いたします。
定住、移住、人口対策におきましては、名鉄
碧南駅周辺の都市基盤整備として、駅前広場整備や都市計画道路
碧南駅前線の拡張整備事業が盛り込まれております。臨海部への交通アクセスの強化や地域活性化に大きく寄与する事業でありますので、計画的な事業推進をお願いするところでございます。
次に、
特別会計でありますが、5会計合わせて168億6,000万円余、前年度対比9億8,000万円余、率にして6.2%の増であります。国民健康保険、訪問介護事業、介護保険、後期
高齢者医療保険のそれぞれの
特別会計におきましては、健全運営に向けて引き続き努力されることを評価するものであります。
公共下
水道事業につきましては、整備計画に基づき、35ヘクタールの整備を行うほか、減災対策としてのマンホール浮上防止対策に着手することは大いに評価するものであります。
平成32年度から、公営企業会計移行に向けて、今後も下
水道事業会計の健全化を図るとともに、下水道接続率向上のための取り組みの強化をお願いしたいと思います。
次に、企業会計でありますが、2会計で122億8,000万円余、前年度対比5億8,000万円余、率にして0.5%の増であります。
水道事業におきましては、安全な水道水の安定供給とともに、災害対策の強化を図るため、第二配水場長寿命化事業に着手することは、大いに評価いたします。今後は、国の出した方針、水道の民営化の動向をしっかり注視し、
水道事業に取り組んでいただきたいとお願いしておきます。
病院事業につきましては、昨年1月17日に西尾市より、市民病院の今後のあり方に関する協議についてを申し入れられ、これまで、おのおのの行政、または、病院等で協議を重ねられてきました。今の赤字経営をどのように経営改善していくのか、市民病院の敷地以外が全て公園の敷地となり、30年が経過した建物を、今後、どのように市民の命を守る市民病院として維持していくかなど視野に入れる中で、地域の急性期病院として、積極的に運営を進め、質の高い医療の提供に努めていただくことをお願いしておきます。
以上、
平成31年度当初予算に対する私の所見を述べさせていただきました。
我々市民クラブは、
平成31年度
一般会計予算を初め、8
議案全てを評価するものであり、賢明な
議員各位の御賛同を得られるものと確信し、市民クラブを代表して私の
賛成討論とさせていただきます。御清聴ありがとうございました。
65 ◆
議長(
沓名 宏) 次に大竹敦子
議員の発言を許します。
66 ◆3番(大竹敦子)
議長、3番。
67 ◆
議長(
沓名 宏) 3番。
68 ◆3番(大竹敦子) こんにちは。公明党の大竹敦子でございます。
ただいま、
議長よりお許しをいただきましたので、議論となっております
議案第18号「
平成31年度
碧南市
一般会計予算」から
議案第25号「
平成31年度
碧南市
病院事業会計予算」までの8
議案につきまして、一括して公明党を代表いたしまして、
賛成の立場から所見を述べさせていただきます。
2019年、世界経済において米中の貿易紛争、欧州経済の不安定化などの影響がある中、政府は一部に下方修正はあるものの穏やかな回復傾向が続いているとの見方を示している本年、日本においては天皇陛下の退位により、新天皇が即位され、新しい時代を迎えようとしております。また、労働力不足を補う改正出入国
管理法の成立や10月には
消費税10%の引き上げも予定されるなど、大きな変革の年を迎えております。
禰宜田市長にとりましては、このような中、ことしは3期目の最終年度に当たります。施政方針に示されました8つのマニフェストに沿った施策の実行とともに、秋の実施がうたわれている
消費税10%導入時の激変緩和対策としての軽減税率の導入、プレミアム商品券の発行、幼児教育の無償化などの国の新たな取り組みに対しましても、まずもって市民の暮らしを最前線で守る市の立場からもスムーズで丁寧な対応、よろしくお願いをするところでございます。
平成31年度予算編成につきましては、
一般会計の総額は前年度当初予算に対し1.4%増の280億7,000万円余、その歳入の根幹となす1款市税では、前年度対比1.4%増の173億8,000万円余、そのうち法人市民税は、大手自動車関連企業の好調を見込み2.7%の増を見込まれました。
また、18款基金繰入金では、財政調整基金は、年度末残高を40億円余として、前年度対比1億5,000万円増、9億2,000万円余、21款市債では1億5,000万円の減で、17事業、6億5,000万円余とし、適債性を鑑みた計上に、バランスのとれた歳入予算になっていると感じるところでございます。
それでは、歳出について主な施策を中心に所見を述べさせていただきます。
市長が最重要課題として挙げられた、安心・安全対策では、南海トラフ巨大地震や水害などへの命を守る施策として、津波避難計画策定事業では、
碧南市地震対策減災計画を実効性のあるものとする上で、重要な事業であると思っております。市民の一人一人が、防災意識を高め、みずからの命を守り、災害時の避難生活を想定した備蓄を各家庭で整備できるよう推進をしていただきたいと思います。また、災害時、要支援者の避難方法についても確実な体制の強化を望みます。また、避難所の整備として、今年度、待望の各小学校区の避難所へのマンホールトイレの整備工事が始まります。市民の安心・安全につながる事業だと確信しております。市長の御英断、そして関係所管の御尽力に敬意を表し、無事故の完成を祈っております。さらなる避難所の備品の整備もお願いしたいと思っております。大災害、水害に備えて、住宅の耐震化、緊急輸送道路対策、水道整備、ポンプ場の改修及び長寿命化の推進も計画的に進めていただきたいと思います。また、狭隘道路整備促進事業についても、事業促進のためのさらなる拡充を要望しておきます。空き家等対策事業につきましては、制度の利用によって、徐々に進んでいることを感じており、感謝しているところでございます、さらなる推進をよろしくお願いいたします。
高齢者による交通事故を防ぐため、安全運転支援装置搭載の新車購入への補助金として、1,000万円余、150人分の予算を計上となっております。高齢であっても、安全に運転できる機会をふやしていただき、感謝いたします。75歳以上の
高齢者には、新車の購入はハードルが高いのではないかと感じております。今や、車もリースの時代であります。リースにも条件を広げた緩和の検討もいただければ幸いでございます。また、まちの安全対策推進事業では、防犯パトロールの期間を延長していただきました。まちの安心・安全が進むことを確信いたします。
福祉施策につきましては、生活保護になる前の水際での支援体制、相談事業の強化、生活保護受給者の自立への取り組みに力を入れていただき、効果が出ていると強く感じております。来年度も引き続きの相談事業に支援員を1名加配、支援体制を強化していただき感謝いたします。発達障害で社会への対応が困難な方などへの支援の強化もお願いいたします。また、
高齢者、障害者の
福祉策を着実に取り組み、住みなれたまちで安心して住み続けられる地域包括ケアシステムをさらに推進し、筋トレルーム60の3ヵ所目の整備、認知症サポーター、介護予防サポーターなどの元気な
高齢者の活動、活躍の場の提供をさらに進めていっていただきたいと感じております。生活習慣病の疾病予防、重症化予防についても、力を入れていただき感謝しております。さらに、へきなん健康づくり21プランでは、特定健康診査、がん検診、生活習慣病予防健診の受診率向上とさまざまな介護予防の施策を展開し、市民の健康づくり、健康寿命の延伸をお願いいたします。
保健衛生施策については、不妊治療助成事業、新たに、また、骨髄提供者等に対する助成事業の実施、また、骨髄移植によって予防接種の抗体を失った小児白血病の子供たちへの再接種の公費負担を決定していただき感謝申し上げます。力強い後押しになることを確信しております。また、自殺対策計画につきましても、新たにゲートキーパーの養成をするなど、取り組みの効果を期待するものであります。
観光につきましても、ふるさと応援寄附金で効果を上げている
碧南市の特産品のリピーターを、さらに
碧南の観光につなげていけるような施策を、
碧南市の魅力の発信力の強化とともに推進していただきたいと思います。
教育、スポーツ、公園につきましては、2020年の英語教育カリキュラムの開始に伴い、来年度からの小中学校での英語教育が本格的に始まるということで、ALT、また英語の専科非常勤講師を市単で配置していただくなど、その環境整備に力を入れていただき感謝いたします。児童生徒はもとより、教師の皆様にも手厚い配慮になることと確信しております。また、外国の子供たちの日本語教育の支援を拡充していただいたことも評価いたします。入管法の改正で、この
碧南市にも外国の方が今後も増加することが見込まれますので、これからも実情に合わせた施策の取り組みをお願いいたします。
学校施設整備としましては、市内全小中学校のエアコン設置を進めていただいたことに感謝いたします。できるだけ早期の設置を進めていただくよう要望するとともに、工事の無事完了を願っております。また、中学部活支援事業では、昨今のさまざまな事情を鑑み、生徒の希望に沿った形での充実したスポーツ活動ができるよう支援をお願いいたします。市民のスポーツ活動の推進としましては、施設利用の使用料の改定をこの10月をめどに進められておりますが、これまでのさまざまな問題点に鑑み、利用者の希望に沿った決定されることを切に望みます。2020年東京オリンピック・パラリンピックへの機運が高まりを見せる中、ビーチコートの整備及びイベント、スポーツ団体招聘への取り組みで、人の流れを呼び込むことに期待をしております。また、港南緑地内の親水施設に整備されるスケートボード場につきましても、市長の御英断に感謝を申し上げ、関係各位の皆様の御英知と御協力を結集し、若者や、家族連れの方にも安全で、安心して楽しんでいただけるよう港南緑地全体の整備もあわせて、早急に細心の配慮を持って、整備をお願いするものでございます。
昨今の教育を取り巻く状況は大変厳しく、何より子供を第一に考えて当たるべき本丸の教育関係者による信じがたい対応によって、子供たちが傷つき、命を落とす事件まで起きております。
碧南市にあっては、絶対にあってはならないことです。先日の総括
質疑でじっくりお聞きをし、確かめさせていただきました
碧南市の教育理念につきまして、その理念を現実の教育にいかに移していくかが、ことしの課題だと感じております。その理念に通じる内容の発表が、来年度学校教育力向上指定研究委託事業につながっていると信じております。先生方には大変御苦労をおかけしますが、とても期待しているところでございます。
そして、禰宜田市長が最も力を入れて取り組んで行こうとされているのは、人口減少の歯どめとなる定住対策となる、西端地域への新たな工場地の位置づけと新川地区への新たな住宅の開発による人口の定住化ではないかと思います。新たな施策であり、着実に進めていただきたいと思っております。しかし、その施策が着実に結果を出していくためには、
碧南市に人を呼び込むためには、子育て施策の充実であり、また先進性のある教育であり、時代に先駆けた教育、魅力ある教育が
碧南市で進められているかにかかっていると考えております。その研究についても進めていただきながら、教育との市長側の施策の車の両輪との思いで、進めて取り組んでいただけることを期待いたします。
次に、
特別会計であります。
5会計合わせて前年度対比6.2%増の167億6,000万円余であります。
国民健康保険
特別会計では、これまでの100年余の取り組みをさらなる推進で、保険加入者の健康寿命の増進を図り、医療費の削減に努めていただきたいと切に願うものでございます。
公共下
水道事業特別会計では、汚水、汚水幹線及び面整備の着実な推進とともに、公共下水道への接続世帯の推進を図っていただきますようお願いいたします。
また、訪問看護事業
特別会計では、訪問看護事業の2時間の対応など、今後の事業にますますその広がりを見せることと感じております。在宅医療のかなめとしての御活躍を今後ともよろしくお願いいたします。
また、介護保険
特別会計におきましても
高齢化社会に対応した介護予防総合事業による地域丸ごとの活動を通し、認知症、虚弱な
高齢者等のサポート及び
サービスの充実推進をお願いいたします。
企業会計では、
水道事業会計は4.8%増の20億7,000万円余で平常時のみならず、災害時においても安定的な水の供給体制の推進をよろしくお願いいたします。
また、
病院事業会計は0.4%の減で、102億1,000万円余です。市民病院におきましては、厳しい状況の改善がなかなか進まないところでございますが、来年度は、大規模な病棟の改修工事が始まります。特に、トイレの改修は大きな課題であり、この改修と医師の意識改革で黒字化に進むことを期待しております。
以上で
平成31年年度当初予算について、
賛成の立場から述べさせていただきました。
以上で公明党を代表いたしまして、私の
賛成討論といたします。ありがとうございました。
69 ◆
議長(
沓名 宏) 以上で、
通告による
討論は終わりました。
これにて
討論を終結いたします。
これより本8
案件について、順次
採決をいたします。
まず、
議案第18号の
採決をいたします。
本案に対する
委員長報告は
原案可決であります。
本案は
委員長報告のとおり決することに
賛成の
議員の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
70 ◆
議長(
沓名 宏)
起立多数であります。
よって、
議案第18号は
原案のとおり可決されました。
次に、
議案第19号の
採決をいたします。
本案に対する
委員長報告は
原案可決であります。
本案は
委員長報告のとおり決することに
賛成の
議員の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
71 ◆
議長(
沓名 宏)
起立多数であります。
よって、
議案第19号は
原案のとおり可決されました。
次に、
議案第20号の
採決をいたします。
本案に対する
委員長報告は
原案可決であります。
本案は
委員長報告のとおり決することに
賛成の
議員の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
72 ◆
議長(
沓名 宏)
起立多数であります。
よって、
議案第20号は
原案のとおり可決されました。
次に、
議案第21号の
採決をいたします。
本案に対する
委員長報告は
原案可決であります。
本案は
委員長報告のとおり決することに
賛成の
議員の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
73 ◆
議長(
沓名 宏)
起立全員であります。
よって、
議案第21号は
原案のとおり可決されました。
次に、
議案第22号の
採決をいたします。
本案に対する
委員長報告は
原案可決であります。
本案は
委員長報告のとおり決することに
賛成の
議員の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
74 ◆
議長(
沓名 宏)
起立多数であります。
よって、
議案第22号は
原案のとおり可決されました。
次に、
議案第23号の
採決をいたします。
本案に対する
委員長報告は
原案可決であります。
本案は
委員長報告のとおり決することに
賛成の
議員の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
75 ◆
議長(
沓名 宏)
起立多数であります。
よって、
議案第23号は
原案のとおり可決されました。
次に、
議案第24号の
採決をいたします。
本案に対する
委員長報告は
原案可決であります。
本案は
委員長報告のとおり決することに
賛成の
議員の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
76 ◆
議長(
沓名 宏)
起立多数であります。
よって、
議案第24号は
原案のとおり可決されました。
次に、
議案第25号の
採決をいたします。
本案に対する
委員長報告は
原案可決であります。
本案は
委員長報告のとおり決することに
賛成の
議員の
起立を求めます。
(
賛成者起立)
77 ◆
議長(
沓名 宏)
起立多数であります。
よって、
議案第25号は
原案のとおり可決されました。
───────────────────・・───────────────────
78 ◆
議長(
沓名 宏)
日程第26「
議員派遣について」を議題といたします。
本件についてはお手元に配付したとおり、地方自治法第100条第13項及び
会議規則第157条の規定により、
議員を派遣したいと思います。
なお、内容に変更が生じた場合は、
議長に御一任願いたいと思います。
これに御異議ございませんか。
(「異議
なし」という者あり)
79 ◆
議長(
沓名 宏) 御異議
なしと認めます。
よって、本件についてはお手元に配付したとおり
議員を派遣することに決定いたしました。
───────────────────・・───────────────────
80 ◆
議長(
沓名 宏) この際、市長から発言を求められておりますので、これを許します。
81 ◆市長(禰宜田政信)
議長、市長。
82 ◆
議長(
沓名 宏) 市長。
83 ◆市長(禰宜田政信) 閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
本
定例会に提出いたしました全ての
案件につきまして、慎重に御審議を賜り、それぞれ御可決いただきましたことを心より厚くお礼を申し上げます。
また、総括
質疑、予算
審査などを通じまして、市政各般にわたりまして建設的な御意見を賜りましたことをあわせて感謝申し上げます。御可決いただきました新年度予算につきましては、施政方針で申し上げましたとおり、重要課題であります安心・安全対策への取り組みのほか、活力あるまちづくりを目指し、人口増加や産業集積を図る基盤づくりを進めるとともに、交流人口の増加を目的とした種まき事業を推進してまいりますので、今後とも市議会の皆様の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
さて、あすになりますが、3月23日土曜日にいよいよ海浜水族館がリニューアルオープンいたします。昨年11月末より4ヵ月間ほどの休館をいただきまして、皆様には御迷惑をおかけいたしましたが、その間、エントランスや大水槽を初めとする展示水槽の改修を行うとともに、自然体験のできるビオトープ施設が新たに加わり、皆様に喜ばれる施設へと生まれ変わります。あす23日は、10時から記念式典が開催され、12時からの通常開園となります。地域の皆様に愛されるよう、魅力ある施設運営に取り組みますので、御来館いただくとともに、ぜひPRに御尽力いただきますようお願いを申します。
続きまして、
碧南市公式ウエブサイトでございますが、このほど全面リニューアルをいたしました。今回のリニューアルでは、アクセスの利便性の大幅改善、スマートフォンからの閲覧にも対応するなど、市民の皆様を初めとする全ての利用者の皆様により見やすく、また、情報をわかりやすくお伝えできるホームページとなるよう、デザイン、サイト構造を一新しております。特に、へきなん子育てナビは、若手
職員で構成するシティプロモーションプロジェクトチームが若手の感性を生かし、
碧南市の子育て支援情報をまとめ、目的別、年齢別の検索や子育て中の方の生の声を載せるなど、見やすく、探しやすく、親しみあるサイトになるようリニューアルいたしました。今後もより多くの皆様に御利用いただけるホームページを目指し、さらなる内容の充実や、情報魅力の発信に努め、利便性の向上のための改善を図ってまいりますので、よろしくお願いします。
また、ことしも4月5日、市政記念日に、芸術文化ホールにおきまして、市制71周年記念式典を開催いたします。
碧南市出身の演奏家を中心とした記念コンサートを開催し、その後、市制功労者表彰を行うものでございます。
また、ことしは新たに
碧南市の有形文化財として指定を行いました4件の文化財所有者の皆様、
碧南市指定から愛知県指定となった3件の文化財所有者の皆様に指定書をお受けいただく予定となっております。
議員各位におかれましても、ぜひ、御来場いただきますようお願い申します。
終わりに当たりまして、市民の皆様、
議員各位におかれましては、年度末を控え何かと忙しいかと思いますが、健康に十分留意されまして、今後とも市政発展のために御支援、御協力を賜りますようお願いを申しまして、閉会の挨拶といたします。ありがとうございました。
───────────────────・・───────────────────
84 ◆
議長(
沓名 宏) 以上で、今期
定例会の付議事件は全て議了いたしました。
今期
定例会の会期は本日までであります。
よって、
平成31年第1回
碧南市議会定例会はこれにて散会いたします。
慎重御審議ありがとうございました。
(午前 11時 46分 閉会)
───────────────────○────────────────────
地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
平成31年3月22日
碧南市議会
議 長 沓 名 宏
議 員 山 口 春 美
議 員 祢宜田 拓 治
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