ツイート シェア
  1. 碧南市議会 2019-03-06
    2019-03-06 平成31年総務文教部会 本文


    取得元: 碧南市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    2019-03-06 : 平成31年総務文教部会 本文 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                            (午前 10時 45分 開会) ◆部会長生田綱夫) ただいまから、総務文教部会を開会いたします。  本日の協議事項は、配付してあります通知書のとおりであります。 ───────────────────・・─────────────────── 2 ◆部会長生田綱夫) 協議事項(1)「平成31年度地方税制改正(案)の概要について(報告)」を議題といたします。  本件について、説明を求めます。 3 ◆税務課長小杉 充) 部会長税務課長。 4 ◆部会長生田綱夫) 税務課長。 5 ◆税務課長小杉 充) それでは、私から、平成31年度地方税制改正(案)の概要につきまして御報告をいたします。  参考資料1をごらんください。  まず、1、ふるさと納税制度見直しであります。  これは、一定のルールの中で、地方公共団体創意工夫をすることにより、全国各地地域活性化につなげるため、ふるさと納税制度を見直すというものでございます。  具体的には、(1)寄附金募集を適正に実施していること、(2)として、返礼品返礼割合を3割以下とし、返礼品地場産品であることを基準とし、いずれも満たす市区町村等総務大臣ふるさと納税特例控除対象として指定する制度となります。  適用時期は、平成31年6月1日以降に支出された寄附金からで、影響額としましては、現時点ではまだデータがないため算出できませんが、平成29年度分、碧南市のふるさと納税による市民税控除額としまして、8,000万円余となっております。  次に、2、住宅ローン控除の拡充に伴う措置であります。  (1)消費税率10%が適用される住宅を、住宅借入金により取得等した個人が、平成31年10月1日から平成32年12月31日までの間に居住した場合における所得税特別控除特例が創設されます。  (2)具体的には、住宅ローン控除控除期間が、現行の10年から13年に3年間延長されるというものでございます。また、現行と同様に、延長されるこの3年間につきましても、所得税から控除し切れなかった金額につきましては、市民税県民税から、ア、イに記載のとおり控除されることになるというものでございます。  (3)として、住宅ローン控除所得税からの控除ですが、控除額が大きいことから、所得税だけでは引き切れず、控除すべき額が残ってしまう可能性があります。そこで、残った金額個人住民税から控除するので、その金額全額国費として補填されるということになります。  適用時期は、平成31年度課税分からで、ここでの影響額につきましては、データがないので算出できませんが、全額補填されますので、実質的な影響はないと考えております。  2ページをお願いいたします。
     3、子供貧困対応するための個人住民税非課税措置であります。  児童扶養手当支給対象である児童の父または母で、一度も婚姻をしておらず、事実婚状態でもない者または配偶者の生死が明らかでない者で、いずれも所得要件を満たす場合は、個人住民税非課税措置対象に加えるというものでございます。  ちなみに、現行制度としまして、障害者未成年者、寡婦、これは夫も含みます、が非課税措置対象者となっております。  適用時期は、平成33年度以降からの課税分からで、現時点での影響額は、29名で、市の歳出といたしましては43万3,700円の減収となります。  次に、4、自動車税種別割税率引き下げ恒久減税であります。  平成31年10月1日以降に初回新規登録を受けた自家用乗用車税率を、表のとおり引き下げるというものでございます。なお、軽自動車税率引き下げはございません。  次に、5、地方税財源確保であります。  これは、今4で説明いたしました、恒久減税により地方税収が減少することに伴う財源確保のための制度見直しであります。  (1)グリーン化特例軽課大幅見直しということで、アにつきましては、現在、期限つきで税を軽くして、購入しやすくしている特例措置でありますが、この特例措置がこの3月31日で終了となっておりましたが、そのままの状態で2年間延長するというものでございます。  イとして、その後の2年間、適用になる車種現行に比べ限定。具体的には、軽自動車の場合は、現行基準を達成しているガソリン仕様車適用されておりましたが、この2年後につきましては、電気自動車天然ガス自動車のみということで、限定して実施するというものでございます。  次に、(2)環境性能割税率適用区分見直しになります。  平成31年10月1日に導入する環境性能割自家用乗用車税率は、既に平成28年度税制改正において公布されておりますが、その税率適用区分見直し車種によっては1%税率引き上げるというものでございます。  次に、(3)エコカー減税自動車取得税軽減割合等見直しであります。  エコカー減税につきましても、この3月31日で終了となっておりましたが、今回、軽減率見直しを行い、9月30日まで6ヵ月延長するというものでございます。  現行軽減率は、区分によりまして、非課税、80%軽減、60%軽減、40%軽減、20%軽減の5段階軽減されておりましたが、見直し後は、区分によりまして、非課税、50%減税、25%減税、20%減税の4段階での減税となります。  次に、6、環境性能割臨時的軽減であります。  平成31年10月1日から平成32年9月30日までの間に取得した自家用乗用車、これにつきましては、新車中古車軽自動車につきまして、先ほど(2)で税率引き上げ説明をいたしました、環境性能割税率を臨時的に1%軽減するというもので、これは消費税率引き上げに伴う措置であります。  (2)この措置による減収分は、地方特例交付金全額国費補填とされますというものでございます。  以上で説明とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。 6 ◆部会長生田綱夫) 説明が終わりました。  これより質疑に入ります。 7 ◆部会員加藤厚雄) 部会長。 8 ◆部会長生田綱夫) 加藤部会員。 9 ◆部会員加藤厚雄) これ、1番から6番まであって、5番は括弧1、2、3とありますので、あくまでも、これ、平成31年度地方税制改正案ですので、当然、消費税とか、本年度国会の予算の関係もあるんでしょうけれども、これ、いつから始まるかというのが、このまま推移していけば、どうなるかわかりませんですけれども、1番から6番まで、予定として、この場合順調にという言い方がいいか悪いかは別にして、このままだといつから始まるかというのを教えてください。 10 ◆税務課長小杉 充) 部会長税務課長。 11 ◆部会長生田綱夫) 税務課長。 12 ◆税務課長小杉 充) こちらの1番から6番までということで、大きく分けてありますが、順調にいけばという話ですが、適用時期ということで、それぞれ書いてございまして、ふるさと納税制度につきましては、平成31年6月1日以降に支出された寄附金からということでこれは適用をされます。  住宅ローン控除につきましては、こちらは平成31年度以降の課税分ということですので、これは、先ほど申し上げました消費税率引き上げに伴う措置というものでございます。  3番、子供貧困に対する個人住民税非課税措置につきましては、こちらは平成33年度以降の課税分というものでございます。  4番、現行自動車税引き下げというものでございますが、こちらにつきましては、平成31年10月1日以降に、初回新車登録というもので登録された方につきましてから適用されるというものでございます。  あと、5番ですが、地方税財源確保、これは、先ほど申し上げました、引き下げに伴って地方税税収が減るということの対策でございますので、同時期ということでございます。  あと、6番、環境性能割臨時的軽減、これも今回の消費税引き上げに伴っての対応というものでございますので、よろしくお願いいたします。  以上です。 13 ◆部会員加藤厚雄) 部会長。 14 ◆部会長生田綱夫) 加藤部会員。 15 ◆部会員加藤厚雄) あと、3番の適用時期の平成33年度以降ということは、31年度と32年度は違うということですか。 16 ◆税務課長小杉 充) 部会長税務課長。 17 ◆部会長生田綱夫) 税務課長。 18 ◆税務課長小杉 充) そのとおりです。 19 ◆部会長生田綱夫) ほかに。 20 ◆部会員山口春美) 部会長。 21 ◆部会長生田綱夫) 山口部会員。 22 ◆部会員山口春美) まず、ふるさと納税について、(1)の適正に実施ということが書いてあるんですが、これ、まさに碧南市が税理士さんから、お礼の1割分は差し上げるということで、国に対して眉間にしわを寄せるような行動を起こしたことも端を発して、碧南市が国を悪い意味で動かしたということになると思うんですが、具体的に、適正に実施というのは、下の2つにかかわってくる?ア、イに全て言い切れるんですか。どういうふうに受けとめているのかしら、市としては。 23 ◆経営企画課長生田和重) 部会長経営企画課長。 24 ◆部会長生田綱夫) 経営企画課長。 25 ◆経営企画課長生田和重) 本市につきましては、従前から適正な募集をしているという認識でおります。  税理士の件につきましても、過日の本会議の総括質疑でもお答えしているように、法令等に反する部分はないという認識ではありますが、チラシを受け取った方が受け取りたくないというようなクレームが入ったということですので、送るのはやめたということの認識でございまして、今後も適正に寄附募集はしていくという考えでございます。 26 ◆部会員山口春美) 部会長。 27 ◆部会長生田綱夫) 山口部会員。 28 ◆部会員山口春美) もともとは私たちも、ふるさと納税そのものをもろ手を挙げて賛成しているわけじゃないですけど、過疎のところや脆弱なところに、そこ出身の方が納税するということで、初めはほとんどなくて、それが爆発的にこういう形で返礼品などで広がったんですけれども、これは、その精神をきちっと踏まえているならば、税理士さんに、碧南に来たら1割あげるよなんていう発想はもともと生まれてこないはずなので、それも含めた、いわゆるノーマルに何のための制度なのかということを考えれば、ヒューマニズムで、それに答えが出てくると思うので、こういうことは二度とないようにしていただきたいなと思いますが、そんな程度の適正に実施ということですか。いわゆる業者さんのルートを通じてのやつならばオーケーということで。  あくまでふるさと納税は一時的なものなので、過度な期待がないように、上下が当然あるものですから、これがずっと続いていくと、来て当たり前みたいな感覚にもなってしまいますのでね。絶対、一時的なものだというふうに思いますし、そのためには、来たもの来たものに対して、きちっと使途を明確にして、水族館の補充に7億円を使いましたという、実質は3億円ぐらいですか、差し引きすると正味は、入るのは。だったら3億円ぐらいを、これを使いましたとやるのが本当は、寄附してくれた方の、本当に私の寄附が生かされたという実感につながることだと思うので、さらに努力が必要だというふうに思いますので、この条例説明を、機会を得てそういうふうに……。条例じゃない、制度説明の解釈を、さらによりよいものになっていくように、金もうけの手段じゃないというふうに指摘しておきたいと思います。使途明確化についてはまだ不十分ですから。 29 ◆部会長生田綱夫) 要望ですね。  ほかに。 30 ◆部会員山口春美) 部会長。 31 ◆部会長生田綱夫) 山口部会員。 32 ◆部会員山口春美) あとは全部、消費税増税で、国会でも今盛んに毎日やっていますが、そんないろいろ緩和措置をとるぐらいなら、増税そのものをやめておけということに尽きるというふうに思いますし、特に平年度にまだことしはならないので、10月から実施ということは、崖っ縁に立っている安倍さんを私たちが選挙で追い落とせば、これはとめることができるという、ますます追い込まれているわけですから、そういうふうに思います。  実際に建て売りをすぐ住めるような状態で買うならば、この時期、間に合いますけれども、今から、支払いが完成したときに払うわけでしょう、ローンでもなんでも、スタートするのは。だから今10月ぐらいに発注をかけて、おうちが、柱を買って、こう、できていくと、早くて3ヵ月、十分いいうちだと6ヵ月ぐらいたっちゃうので、ああって言っている間に、これが終わっちゃうんじゃないの、ことしの分は。ことし以降の、とりあえずことしの分は半年間ということで。  これ、永久に保障されるんですか。来年までじゃ、そんな、全然不十分じゃないですか。ずっとやっちゃうでしょう、もし消費税10%を導入すれば。みんなでとめるのよ。とめることが前提ね、きょうのこの論議は。だけど一旦導入されたら、ずっと永遠に10%になっちゃうとするならば、1年や2年で区切るというのも、大体、そもそもおかしな話で。そうじゃないですかね。 33 ◆税務課長小杉 充) 部会長税務課長。 34 ◆部会長生田綱夫) 税務課長。 35 ◆税務課長小杉 充) 今回のこの報告は、地方税制改正報告ということでございますので、国の考えを、こういうふうに変わりますよということでございますので、その辺は御承知いただきたいということでございます。よろしくお願いです。 36 ◆部会員山口春美) 部会長。 37 ◆部会長生田綱夫) 山口部会員。 38 ◆部会員山口春美) 次の2ページの3の子供貧困対応なんですが、これは、実際に29人って把握してみえるんですね。そうなったとするならば、先送りしないで、市独自でも、これを補填していくということが必要だというふうに思うんですが、この近隣でも知立なんかはやっているんじゃないですか、もう既に。  国の制度、県の制度があるけれども、そこまでフォローするか、下の制度だけは認めていくというふうにするのかもしれないですけれども、婚姻籍のない親の子供に対しても同じように門戸を広げていくというのは、現実的に、全国でも今始まっていますし、知立なんかでは実際にやっているんじゃないですか。 39 ◆税務課長小杉 充) 部会長税務課長。 40 ◆部会長生田綱夫) 税務課長。 41 ◆税務課長小杉 充) 知立市のことは承知はしておりませんが、これは地方税法改正でございますので、市としては考えていないということでございます。よろしくお願いいたします。 42 ◆部会員山口春美) 部会長。 43 ◆部会長生田綱夫) 山口部会員。 44 ◆部会員山口春美) 単純に割ると、29人で1万5,000円ですもんね。だから、軽減してもらうほうにしては、結構な大きな額になりますし、市としては、全体的に43万円ということなので、この現行の数字で言えばね。  だから、国が3年後には追いついてくるので、とりあえず、31年、32年と碧南市が独自にやっていくということも1つの考えとしてあると思うんですが、実際にはそういう、子供を抱えて大変な思いをしているというのは変わらない事実ですので、近隣市のことも含めて、何でこれを2年後に進めるのかというふうに思いますけれどもね。やれるんじゃないの、碧南市だって、救済措置を。 45 ◆税務課長小杉 充) 部会長税務課長。 46 ◆部会長生田綱夫) 税務課長。 47 ◆税務課長小杉 充) 市としては、今のところ、考えておりません。 48 ◆部会長生田綱夫) ほかに。 49 ◆部会員山口春美) 部会長。 50 ◆部会長生田綱夫) 山口部会員。 51 ◆部会員山口春美) 今回、市の関係だけなんですが、これらのそれ以降の自動車の減税のための財源委譲については、県税で対応する部分もあるんですかね。自動車重量税の一部を国から都道府県に対して譲与する都道府県自動車重量譲与税を創設するということも含めて、県に来て、それで県から碧南市に減収分は回ってくるんですかね。 52 ◆税務課長小杉 充) 部会長税務課長。 53 ◆部会長生田綱夫) 税務課長。 54 ◆税務課長小杉 充) 自動車重量税につきましては、これは国税でございますので、これを、今回考えておるのが譲与税の制度の創設ということでございますので、県におりて、市におりてくるということで考えておるというものでございます。 55 ◆部会員山口春美) 部会長。 56 ◆部会長生田綱夫) 山口部会員。 57 ◆部会員山口春美) 車に対して私たちも、陳情に見えた請願に対して賛成もしたんですけれども、特段、この自動車関連事業に対して恩恵が行くような形で、さらに市単で、市長も75歳以上の車への補助金を出していくということで、車産業に対してはいろいろ、優遇されていくんだなということも率直に思うので、基本は、消費税10%をみんなやめて、二重課税になるということなのでね、車を買うときに。しかも、軽自動車は余り関係ないということなので、庶民泣かせだなということを思います。  ともに10%消費税を、増税するのを阻止しましょう。 58 ◆部会長生田綱夫) 御意見ですね。  ほかに。      (「なし」という者あり) 59 ◆部会長生田綱夫) ほかに質疑もないようですから、これにて報告を終わります。  執行部入れかえのため、暫時休憩します。                            (午前 11時 4分 休憩) ───────────────────・・───────────────────                            (午前 11時 5分 再開) 60 ◆部会長生田綱夫) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  協議事項(2)「碧南市文化財の新指定について(報告)」を議題といたします。  本件について、説明を求めます。 61 ◆文化財課長(池田竜也) 部会長、文化財課長。 62 ◆部会長生田綱夫) 文化財課長。 63 ◆文化財課長(池田竜也) それでは、ただいま議題となりました協議事項(2)碧南市文化財の新指定について御報告させていただきます。
     参考資料1をごらんください。  このたび、文化財所有者から、文化財指定申請書が教育委員会に提出され、教育委員会が碧南市指定有形文化財の指定を決定しましたので、報告するというものであります。  1、経緯につきましては、昨年の12月5日及び7日に、文化財所有者から教育委員会へ文化財指定申請書が提出され、碧南市文化財保護条例第5条の規定により、12月20日に文化財保護審議会に諮問した結果、2月1日付で指定に異議なしとの答申を受け、2月14日の教育委員会2月定例会において指定が決定されたというものであります。  2、指定有形文化財につきましては、海徳寺所蔵の木造阿弥陀如来立像、林泉寺所蔵の絹本着色釈迦三尊像、碧南市藤井達吉現代美術館所蔵の明月記断簡及びてこくま物語の4件であります。  3、指定理由の概要につきましては、専門の方が作成した調書に基づき作成しておりますので、ここでは要約して御説明させていただきます。  まず、1件目の(1)木造阿弥陀如来立像であります。  このお像は、海徳寺の現在の御本尊であります丈六阿弥陀如来座像、通称大浜大仏が明治2年に移される前の旧御本尊で、現在は本堂内の西の脇壇に安置されているものであります。  このお像は、平安末期から鎌倉初頭期に多く見られる三尺阿弥陀立像で、平安後期彫刻の余風を色濃く残しながらも、顔つきや体つきなどから鎌倉彫刻の写実味が既にあらわれていることから、鎌倉時代前期、13世紀初めにも近い三尺阿弥陀立像として貴重なものであります。  2ページをお開きください。  次の2件目の(2)絹本着色釈迦三尊像であります。  中央に描かれている釈迦如来像の衣は薄い朱色で、細かな部分まで金が施されており、顔つきはやわらかいけれども、線に力があるということ、また、台座や、釈迦如来を守る両脇の菩薩、象や獅子などの装飾もよく施されていることから、鎌倉時代後期、13世紀後期のすぐれたものであります。  次の3件目、(3)明月記断簡であります。  藤原定家の日記『明月記』のうち、江戸時代初期までに原本から離れた一紙と見ることができ、建暦2年3月9日の出来事が書かれた日記の一部である可能性が高く、新出の本文であること、また、定家の自筆によって書かれたものと見られ、定家自身のみならず、関係者の動向が、わずかながらもほかの文献には見られない情報が書かれており、史料としても貴重なものであります。  なお、この断簡につきましては、美術館が所蔵する作品のうち、石川三碧コレクションに含まれるもので、平成26年に寄贈を受けたものであります。  最後の4件目、(4)てこくま物語であります。  『てこくま物語』は、『おかべのよ一物語』とあわせ、2巻で1つの物語となる絵巻物で、九州の豪族による所領争いや、一族の滅亡から逃れた主人公のあだ討ちなどが語られる物語であります。  このうち、上巻に当たる『おかべのよ一物語』は、神戸松蔭女子学院大学図書館が所蔵するもので、室町時代後期に描かれたもの、また、下巻に当たる『てこくま物語』は、東京国立博物館が所蔵するもので、江戸時代末期に描かれたものとこれまで知られてきました。  今回発見されたこの絵巻は、東京国立博物館所蔵の親本と考えられ、神戸松蔭所蔵のそろいとなる、室町時代後期、永禄9年に書き写された可能性が高く、風俗や山城などの合戦の絵画史料としても注目される、貴重なものであります。  なお、この絵巻も、明月記断簡と同様、平成26年に寄贈を受けた石川三碧コレクションに含まれるものであります。  次に、5、今後の予定としまして、3月7日付で告示、指定文化財の指定日とし、4月5日の市制記念式典において指定書の交付を行っていく予定であります。  最後に、6、その他であります。  碧南市指定有形文化財の県指定への移行でありますが、平成31年2月15日付で、市指定有形文化財美術工芸品彫刻のうち、海徳寺蔵の木造金剛力士立像2躯、一行庵個人蔵の木造不動明王立像1躯、木造毘沙門天立像1躯の、計3件が県指定文化財となっております。  この結果、今回の新指定を含めまして、市内の指定等文化財件数は59件となりました。その内訳につきましては記載のとおりであります。  以上で説明とさせていただきます。 64 ◆部会長生田綱夫) 説明が終わりました。  これより質疑に入ります。 65 ◆部会員加藤厚雄) 部会長。 66 ◆部会長生田綱夫) 加藤部会員。 67 ◆部会員加藤厚雄) 当然、指定文化財になると、管理にしても修理にしても補助金、特に修理は補助金等が出るんですけれども、この4つの作品が、先ほども言っていましたけど、所有者が寄贈されたのと個人所有と、もう一回ちょっと説明してください。 68 ◆文化財課長(池田竜也) 部会長、文化財課長。 69 ◆部会長生田綱夫) 文化財課長。 70 ◆文化財課長(池田竜也) 今回の指定有形文化財ということでよろしかったでしょうか。  木造阿弥陀如来立像については、海徳寺のものということで、海徳寺さんの所有のものと。それから絹本着色釈迦三尊像につきましては、林泉寺さんが所蔵のもの、持っているものと。その後の明月記断簡とてこくま物語につきましては、碧南市が寄贈を受けたものということになりますので、所有者は碧南市ということになります。 71 ◆部会員加藤厚雄) 部会長。 72 ◆部会長生田綱夫) 加藤部会員。 73 ◆部会員加藤厚雄) 市が寄贈を受けたものはいいんでしょうけれども、個人とか法人が持っているもので、市が、年間にかかる修理費の補助金、あと、自宅だと管理できないから空調のきいたところで管理してくれとかいう、そういったのを含めると、管理とか修理に、寄贈されていない部分で年間かかる費用というのは、予算は幾らぐらいなんですかね。 74 ◆文化財課長(池田竜也) 部会長、文化財課長。 75 ◆部会長生田綱夫) 文化財課長。 76 ◆文化財課長(池田竜也) それぞれの所有者が持っているものにつきましては、特に幾ら管理に要する費用がかかるかというのは、ちょっと把握しておりませんが、碧南市がそういった文化財の修繕をするというに当たっての補助金についての予算額のベースで言いますと、例えば、平成31年度の予算では、保存事業としては62万9,000円ということで、修繕とか、それから保存管理ということで計上をしております。 77 ◆部会員加藤厚雄) 部会長。 78 ◆部会長生田綱夫) 加藤部会員。 79 ◆部会員加藤厚雄) ちょっと嫌らしいけれども、個人所有で、先ほど言ったように、ちょっと金が使われていると。だから、逆に、修理費にお金がかかるから指定してもらって、それで補助金で修理しているというような感覚ではないんだよね。 80 ◆文化財課長(池田竜也) 部会長、文化財課長。 81 ◆部会長生田綱夫) 文化財課長。 82 ◆文化財課長(池田竜也) そういった意識は特になくて、あくまで補助金ですので、半分は所有者が負担をするということもありますので、それよりも、大変貴重なものを、文化財を持ってみえるというようなことのほうが大きいのかなというふうに思っています。 83 ◆部会員山口春美) 部会長。 84 ◆部会長生田綱夫) 山口部会員。 85 ◆部会員山口春美) きょう報告があって、あしたに認定をされる、指定されるんですが、3つ目の文書なんかは、3月9日の出来事ということで、非常に日にちも接近していて、えらいタイムリーだったなというふうに思うんですけれども。  その他のところに、県の指定に格上げされたものが書いてあるんですが、この4つの中では、県指定に将来なり得るものとか、そういうものはあるんでしょうか。県の中でも、また国になっていくものもまだあるのか。どんな条件で格上げがされるんですかね。 86 ◆文化財課長(池田竜也) 部会長、文化財課長。 87 ◆部会長生田綱夫) 文化財課長。 88 ◆文化財課長(池田竜也) 県指定につきましては、例えば、市が指定、申請をするということでなくて、県のほうが独自に調査をすると。当然、その中には資料提供等をしていきますが、その中で県指定がされていくというようなことがあります。  今回のこの4つの指定有形文化財のうち、恐らく、重要文化財、急になるであろうというものにつきましては、今知る限りでは、明月記断簡とてこくま物語もそうなんですが、つい最近、先週の日曜日に、ある方の、学芸員さんですね、国立博物館の方に見ていただいたところ、絹本着色釈迦三尊像についても、これはなかなか珍しいというもので、将来的にはそういった重要文化財級になり得るだろうというようなことも、お話をいただいております。 89 ◆部会員山口春美) 部会長。 90 ◆部会長生田綱夫) 山口部会員。 91 ◆部会員山口春美) 一定の時間が必要と、いろいろのさまざまな。やがては昇格していくかもしれないよという可能性を秘めて。そうですか。  常設展示ですが、1番目の木造のほうは、いつ行っても見られるような形なんでしょうかね。あと、『てこくま物語』は、もうちょっと踏み込んで、子供たちに親しいような形で、絵本になるとか、そういう類いのものではないんでしょうか。  この間、大浜まち歩きのときに、西端の元教頭先生が、信長の初陣の話を紙芝居にしてやってみえたんだけど、非常に親しみがあってよかったので、ああいった類いでなるような物語、どんな物語なんですか、これ、てこくまさん。教えてよ。 92 ◆文化財課長(池田竜也) 部会長、文化財課長。 93 ◆部会長生田綱夫) 文化財課長。 94 ◆文化財課長(池田竜也) 概略でいきますと、さっきちょっと言いましたけれども、九州の豪族による所領争いだとか、一族の滅亡から逃れた主人公のあだ討ちということになっておりますが、これにつきましては、身がわりとして、娘さん、てこくまを身がわりに出したと。それに対するかたき討ちという物語がそこに書いてあるという、概略であります。 95 ◆部会員山口春美) 部会長。 96 ◆部会長生田綱夫) 山口部会員。 97 ◆部会員山口春美) 『てこくま物語』は、ここに描いてあるものだけじゃなくて、何ページにも及ぶものなんですか。1巻となっていますけれども、物語なんかにすれば、何ページにもなってしまうもの?それは掘り起こしてもらないと、子供たちにわかるように。 98 ◆文化財課長(池田竜也) 部会長、文化財課長。 99 ◆部会長生田綱夫) 文化財課長。 100 ◆文化財課長(池田竜也) 今回のこの『てこくま物語』につきましては、巻物でありますので、ここに今、4ページのほうに描いてありますが、そこにサイズ、縦30センチ、それから横、巻物、ずーっと長く押していきますと1,052センチということで、『てこくま物語』はこれだけの長さがあると。  それから、さっきお伝えしましたが、『おかべのよ一物語』につきましても、同じサイズのものということで、2つ合わせるとこの2倍のサイズになってくるという、かなりの量になってきます。 101 ◆部会員山口春美) 部会長。 102 ◆部会長生田綱夫) 山口部会員。 103 ◆部会員山口春美) 常設かどうかは、私たち、見てもわからないんですけど、このまんまだと。常設はされるの、どこかで。一定期間、決めて。そんな20メートルもあるようなものなら、ナンバーワン、ナンバーツーで、ぜひ絵本にしてもらって、もっと親しみのあるものにできたらいいなと思うんですが、そういった計画もあるんですか、将来的には。 104 ◆文化財課長(池田竜也) 部会長、文化財課長。 105 ◆部会長生田綱夫) 文化財課長。 106 ◆文化財課長(池田竜也) こういったものは大変貴重なもので、美術作品と同じように、やっぱり空調管理だとか、セキュリティーだとか、光の関係だとか、そういったものの管理をして保存、展示をしていく必要があると思っていますので、なかなか、そういった的には条件は厳しいんですが、例えば、今後、そういった企画展の中で1つ、コーナーでやっていくだとか、それから、さっきの『おかべのよ一物語』はほかのところに所蔵していますので、それとあわせて、一緒に並べてやっていくだとか、そういった機会をつくっていきたいなとは思っています。  以上です。 107 ◆部会員山口春美) 部会長。 108 ◆部会長生田綱夫) 山口部会員。 109 ◆部会員山口春美) 美術館や文化会館も含めて、大変貴重な超一流のものが、本物が間近に見られるということで、本当に成長に役立っているなといつも感謝していますので、ぜひ大事にしてもらって。他者から見ても、一目置かれるようなものなんですね。ぜひよろしくお願いします。 110 ◆部会長生田綱夫) 要望ですね。  ほかに。      (「なし」という者あり) 111 ◆部会長生田綱夫) ほかに質疑もないようですから、これにて報告を終わります。  以上で、協議事項終了いたしました。  これにて総務文教部会を閉会いたします。                            (午前 11時 22分 閉会) ───────────────────○──────────────────── 以上は、碧南市議会協議会総務文教部会の記録である。   平成31年3月6日                碧南市議会協議会総務文教部会                  部会長  生 田 綱 夫 Copyright © Hekinan City Assembly Minutes, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...