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平成29年第4回定例会(第3号) 本文 開催日: 2017-12-05
平成29年第4回定例会(第3号) 名簿 開催日: 2017-12-05

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  1. 津島市議会 2017-12-05
    平成29年第4回定例会(第3号) 本文 開催日: 2017-12-05


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    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 2017-12-05: 平成29年第4回定例会(第3号) 本文 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 292 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 :  ◯議長(垣見信夫君) 選択 2 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 3 :  ◯市長公室長(安井賢悟君) 選択 4 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 5 :  ◯市長公室長(安井賢悟君) 選択 6 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 7 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 8 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 9 :  ◯市長公室長(安井賢悟君) 選択 10 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 11 :  ◯市長公室長(安井賢悟君) 選択 12 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 13 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 14 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 15 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 16 :  ◯上下水道部長(水谷博光君) 選択 17 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 18 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 19 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 20 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 21 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 22 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 23 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 24 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 25 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 26 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 27 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 28 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 29 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 30 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 31 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 32 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 33 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 34 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 35 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 36 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 37 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 38 :  ◯市民病院事務局長(古田正人君) 選択 39 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 40 :  ◯市民病院事務局長(古田正人君) 選択 41 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 42 :  ◯市民病院事務局長(古田正人君) 選択 43 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 44 :  ◯市民病院事務局長(古田正人君) 選択 45 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 46 :  ◯市民病院事務局長(古田正人君) 選択 47 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 48 :  ◯市民病院事務局長(古田正人君) 選択 49 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 50 :  ◯健康福祉部長(水谷勝彦君) 選択 51 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 52 :  ◯健康福祉部長(水谷勝彦君) 選択 53 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 54 :  ◯健康福祉部長(水谷勝彦君) 選択 55 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 56 :  ◯健康福祉部長(水谷勝彦君) 選択 57 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 58 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 59 :  ◯7番(後藤敏夫君) 選択 60 :  ◯議長(垣見信夫君) 選択 61 :  ◯議長(垣見信夫君) 選択 62 :  ◯2番(西山良夫君) 選択 63 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 64 :  ◯2番(西山良夫君) 選択 65 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 66 :  ◯2番(西山良夫君) 選択 67 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 68 :  ◯2番(西山良夫君) 選択 69 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 70 :  ◯2番(西山良夫君) 選択 71 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 72 :  ◯2番(西山良夫君) 選択 73 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 74 :  ◯2番(西山良夫君) 選択 75 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 76 :  ◯2番(西山良夫君) 選択 77 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 78 :  ◯2番(西山良夫君) 選択 79 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 80 :  ◯2番(西山良夫君) 選択 81 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 82 :  ◯2番(西山良夫君) 選択 83 :  ◯市長公室長(安井賢悟君) 選択 84 :  ◯2番(西山良夫君) 選択 85 :  ◯市長公室長(安井賢悟君) 選択 86 :  ◯2番(西山良夫君) 選択 87 :  ◯市長公室長(安井賢悟君) 選択 88 :  ◯2番(西山良夫君) 選択 89 :  ◯市長公室長(安井賢悟君) 選択 90 :  ◯2番(西山良夫君) 選択 91 :  ◯市民生活部長(加藤正喜君) 選択 92 :  ◯2番(西山良夫君) 選択 93 :  ◯市民生活部長(加藤正喜君) 選択 94 :  ◯2番(西山良夫君) 選択 95 :  ◯市民生活部長(加藤正喜君) 選択 96 :  ◯2番(西山良夫君) 選択 97 :  ◯議長(垣見信夫君) 選択 98 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 99 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 100 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 101 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 102 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 103 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 104 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 105 :  ◯市民生活部長(加藤正喜君) 選択 106 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 107 :  ◯市民生活部長(加藤正喜君) 選択 108 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 109 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 110 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 111 :  ◯議長(垣見信夫君) 選択 112 :  ◯市民生活部長(加藤正喜君) 選択 113 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 114 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 115 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 116 :  ◯市民生活部長(加藤正喜君) 選択 117 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 118 :  ◯市民生活部長(加藤正喜君) 選択 119 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 120 :  ◯市民生活部長(加藤正喜君) 選択 121 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 122 :  ◯市民生活部長(加藤正喜君) 選択 123 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 124 :  ◯市民生活部長(加藤正喜君) 選択 125 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 126 :  ◯議長(垣見信夫君) 選択 127 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 128 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 129 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 130 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 131 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 132 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 133 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 134 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 135 :  ◯健康福祉部長(水谷勝彦君) 選択 136 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 137 :  ◯健康福祉部長(水谷勝彦君) 選択 138 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 139 :  ◯健康福祉部長(水谷勝彦君) 選択 140 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 141 :  ◯健康福祉部長(水谷勝彦君) 選択 142 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 143 :  ◯健康福祉部長(水谷勝彦君) 選択 144 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 145 :  ◯健康福祉部長(水谷勝彦君) 選択 146 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 147 :  ◯総務部長(渕上晴弘君) 選択 148 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 149 :  ◯総務部長(渕上晴弘君) 選択 150 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 151 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 152 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 153 :  ◯議長(垣見信夫君) 選択 154 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 155 :  ◯14番(伊藤恵子君) 選択 156 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 157 :  ◯議長(垣見信夫君) 選択 158 :  ◯議長(垣見信夫君) 選択 159 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 160 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 161 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 162 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 163 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 164 :  ◯健康福祉部長(水谷勝彦君) 選択 165 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 166 :  ◯健康福祉部長(水谷勝彦君) 選択 167 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 168 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 169 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 170 :  ◯健康福祉部長(水谷勝彦君) 選択 171 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 172 :  ◯健康福祉部長(水谷勝彦君) 選択 173 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 174 :  ◯健康福祉部長(水谷勝彦君) 選択 175 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 176 :  ◯健康福祉部長(水谷勝彦君) 選択 177 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 178 :  ◯健康福祉部長(水谷勝彦君) 選択 179 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 180 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 181 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 182 :  ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君) 選択 183 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 184 :  ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君) 選択 185 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 186 :  ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君) 選択 187 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 188 :  ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君) 選択 189 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 190 :  ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君) 選択 191 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 192 :  ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君) 選択 193 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 194 :  ◯教育長(武藤育雄君) 選択 195 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 196 :  ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君) 選択 197 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 198 :  ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君) 選択 199 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 200 :  ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君) 選択 201 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 202 :  ◯教育長(武藤育雄君) 選択 203 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 204 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 205 :  ◯15番(太田幸江君) 選択 206 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 207 :  ◯議長(垣見信夫君) 選択 208 :  ◯8番(加藤則之君) 選択 209 :  ◯総務部長(渕上晴弘君) 選択 210 :  ◯8番(加藤則之君) 選択 211 :  ◯総務部長(渕上晴弘君) 選択 212 :  ◯8番(加藤則之君) 選択 213 :  ◯総務部長(渕上晴弘君) 選択 214 :  ◯8番(加藤則之君) 選択 215 :  ◯市長公室長(安井賢悟君) 選択 216 :  ◯8番(加藤則之君) 選択 217 :  ◯総務部長(渕上晴弘君) 選択 218 :  ◯8番(加藤則之君) 選択 219 :  ◯総務部長(渕上晴弘君) 選択 220 :  ◯8番(加藤則之君) 選択 221 :  ◯市長公室長(安井賢悟君) 選択 222 :  ◯8番(加藤則之君) 選択 223 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 224 :  ◯8番(加藤則之君) 選択 225 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 226 :  ◯8番(加藤則之君) 選択 227 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 228 :  ◯8番(加藤則之君) 選択 229 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 230 :  ◯8番(加藤則之君) 選択 231 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 232 :  ◯8番(加藤則之君) 選択 233 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 234 :  ◯議長(垣見信夫君) 選択 235 :  ◯議長(垣見信夫君) 選択 236 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 237 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 238 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 239 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 240 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 241 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 242 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 243 :  ◯健康福祉部長(水谷勝彦君) 選択 244 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 245 :  ◯健康福祉部長(水谷勝彦君) 選択 246 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 247 :  ◯健康福祉部長(水谷勝彦君) 選択 248 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 249 :  ◯市長公室長(安井賢悟君) 選択 250 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 251 :  ◯市民生活部長(加藤正喜君) 選択 252 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 253 :  ◯市民生活部長(加藤正喜君) 選択 254 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 255 :  ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君) 選択 256 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 257 :  ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君) 選択 258 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 259 :  ◯市民病院事務局長(古田正人君) 選択 260 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 261 :  ◯市民病院事務局長(古田正人君) 選択 262 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 263 :  ◯市民病院事務局長(古田正人君) 選択 264 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 265 :  ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君) 選択 266 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 267 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 268 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 269 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 270 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 271 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 272 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 273 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 274 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 275 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 276 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 277 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 278 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 279 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 280 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 281 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 282 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 283 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 284 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 285 :  ◯建設産業部長(早川正美君) 選択 286 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 287 :  ◯市長公室長(安井賢悟君) 選択 288 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 289 :  ◯市長公室長(安井賢悟君) 選択 290 :  ◯3番(長尾日出男君) 選択 291 :  ◯市長(日比一昭君) 選択 292 :  ◯議長(垣見信夫君) ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1:        午前 9時00分 開議 ◯議長(垣見信夫君)[ 136頁]  おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  直ちに議事日程の順序に従い、会議を進めます。  日程第1、これより一般質問を続行いたします。  まず、後藤敏夫君の発言を許します。        7番 後藤敏夫君〔登 壇〕(拍手) 2: ◯7番(後藤敏夫君)[ 136頁]  おはようございます。通告に従いまして一般質問を始めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  誰もが活力ある住みやすい生活を望んでいると思っております。今回は身近な課題で、1つ目は生活環境に関する件、2つ目としまして地域医療に関する件について質問をしてまいります。  市長は次期市長選に出馬の表明をされております。大いに頑張っていただきたいというふうにも思います。私は日比市長が津島市活性のための施策を進めることを応援してきました。市制70周年や津島祭のユネスコ無形文化遺産登録の記念イベント等が催され、企業誘致や地域再生プロジェクト事業が推進されております。芽が出たところとは思っておりますけれども、大いに成果を期待するところであります。  私は住みやすい環境づくりとして、まず排水対策、また空き家対策等をいつも取り上げております。10月の後半、台風21号、22号が2週連続して当地を襲い、特に21号は久々に風雨ともに強く、被害をもたらしたと思っております。私は22日、所用があって夜12時ごろ帰宅をいたしました。津島駅東、柳原地区におきましては、浸水は深く、県道の車道分離の縁石等も見えないような状況でありまして、かつての事態を思い起こし、昼間であればかなり危険な状況になったというふうに想像をするところでございます。そこで、このようなことから台風21号の被害と排水対策について尋ねてまいります。  まず、災害対策本部が設置されたようでございますけれども、どのように設置をされましたか、またその当時の風雨の程度はどのくらいであったのかお答えください。 3: ◯市長公室長(安井賢悟君)[ 136頁]  台風21号による災害対策本部の設置状況についての御質問でございますが、台風の接近が予想された10月20日及び22日に台風に係る事前情報の共有等のため、本部員による会議をそれぞれ1回開催した後、10月22日の午後3時31分に発令されました大雨暴風警報に伴い津島市災害対策本部を設置し、翌23日の午前9時25分に閉鎖するまでの間、計3回の災害対策本部会議を開催し、被害等の情報収集及び対応等について検討を行いました。  本市は台風による風雨による影響が懸念されたことから、22日の午後5時には、衆議院議員総選挙の投票所となっていた小学校を除く市内3小学校に自主避難所を開設いたしました。なお、風雨の状況につきましては、消防本部に設置されております気象情報の記録計による数値ではありますが、雨につきましては、22日から翌23日未明まで断続的に降り、総雨量で250ミリ以上を、また風につきましては、23日未明から午前中にかけて強く吹き、午前5時30分ごろに最大瞬間風速25.2メートルをそれぞれ記録しております。以上でございます。 4: ◯7番(後藤敏夫君)[ 137頁]  浸水被害の深いところは、先ほども申しましたが50センチほどであったというふうに思います。市内の道路冠水や家屋の浸水状況の被害の状況はどのようであったか、お答えください。 5: ◯市長公室長(安井賢悟君)[ 137頁]
     10月22日午後9時から午後10時ごろにかけて行った現場確認によります調査時点における主な道路の冠水状況でございますが、柳原町3丁目地内で15センチ、市民病院前で15センチ、藤浪町1丁目地内で10センチ、江東町3丁目地内で30センチ程度の冠水を確認しております。  また、家屋の浸水被害につきましては、調査班による調査結果等により住まい家における床下浸水を、計24件把握しております。以上でございます。 6: ◯7番(後藤敏夫君)[ 137頁]  今、浸水状況に若干ずれがあるようでございますけれども、浸水状況は時間や道路の中心とか、路肩によって2、30センチほどの差が出てまいるというようなことのようでございますので、私の時間帯と皆さん方が一応状況把握した時間とのずれが2時間ほどあったというようなことで、このような差が出ているというふうに感じるところでございます。  それから、通学路の道路の側溝にふたのないところが結構ありまして、危険というようなふうに思っております。早く対処すべきだというふうに思いますけれども、当局の御所見はどうでございますか。 7: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 137頁]  市では、平成26年度から小学校の通学路において津島市通学路交通安全プログラムを策定いたしまして、危険な箇所について関係機関と連携しながら児童が安全に通学できる対応をしております。  危険箇所の対応は順次行っておりますが、特に道路冠水する箇所で側溝にふたがないところにつきましては、通学路交通安全プログラムに取り込みながら早期に対策を行ってまいります。以上でございます。 8: ◯7番(後藤敏夫君)[ 137頁]  現在、河川の水位とか堤防の状況などにつきましては、進んでいるところでは、IDで瞬時に状況の把握、伝達ができる自治体が多くあります。当市の情報の提供、また収集はどのようにされているのかお答えください。 9: ◯市長公室長(安井賢悟君)[ 137頁]  河川水位の状況につきましては、国土交通省や愛知県のホームページから、また気象情報や警報等の情報につきましては、気象庁のホームページから随時情報収集をするほか、県・市町村・防災関係機関相互に情報共有する防災情報システムであります愛知県高度情報通信ネットワークからそれぞれ情報を随時把握しております。  また、各自主防災組織からの報告、関係機関等との連携や市民の方からの問い合わせによる状況把握、巡視による現場確認をあわせて行い、適切な情報の把握ができるよう努めております。  また、情報伝達につきましては、防災ほっとメールのほか、広報車の巡回、サイレン、無線による自主防災組織への周知。また、クローバーテレビ「エフエムななみ」を初めとした各テレビ、ラジオ放送局、各新聞社等の報道機関に対する情報提供等、さまざまな手段を活用し迅速な情報伝達に努めております。 10: ◯7番(後藤敏夫君)[ 138頁]  いろいろ情報の収集の方法はあると思いますけれども、私は、いつも浸水するような低い住宅地におきましては浸水状況の把握に、例えば浸水モニター員というような登録を事前登録して、瞬時に正確な情報が集められるような制度というようなものを考えられたらどうかなというふうには思っておりますので、よろしく検討をしていただきたいというふうに思います。  それから、市内の浸水地区はわかっておりますけれども、どのような事前対応をされておりますか、お答えください。 11: ◯市長公室長(安井賢悟君)[ 138頁]  風水害時におきましては、土のうの準備や、冠水しやすい道路に対し速やかに交通規制を行えるよう、あらかじめトラ柵を配備するなどの事前対策を初め、浸水しやすい箇所を中心に巡視による現場確認を行い、早期に状況把握の上、対応等を図ることで被害の軽減や、復旧が円滑に行えるよう努めているところでございます。以上でございます。 12: ◯7番(後藤敏夫君)[ 138頁]  特に柳原地区におきましては、県道や幹線市道には50センチほどの冠水があったことから、低地区におきましても同様であったというふうに思っております。昼間であれば、幹線道路は交通渋滞等が発生をいたします。交通整理とか通行規制の要請が必要になると思いますけれども、どこに連絡すればよいのか、また当局はこのようなとき、どのように対応されるのか御見解をお示しください。 13: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 138頁]  幹線道路で道路冠水が発生した場合の通行規制につきましては、市に情報提供いただければ、市から関係機関に連絡いたします。なお、県道が冠水した場合は海部建設事務所に直接連絡していただくことも可能であります。市道につきましては、通行に支障が出る場合において、職員によりトラ柵等を設置し通行規制の対応を行っております。以上でございます。 14: ◯7番(後藤敏夫君)[ 139頁]  なかなかそういう冠水が多いと、いろんなトラブルが起こるので、迅速な対応をお願いしたいというふうに思っております。  また、この台風21号で浸水被害が多かった日光川から西側の地域の排水機能についてお尋ねをするところでございますので、どのような状況になっておるのかお答えください。 15: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 139頁]  日光川から西側の排水機能についてご説明申し上げます。  津島市は市内のほぼ全域が海抜ゼロメートル地帯で、地形や歴史的経過等により、6つの排水流域と公共下水道の合流区域に分かれております。  日光川から西側につきましては、筏川流域、領内川流域、日光川西流域と単独公共下水道の合流区域でそれぞれ排水ポンプによる河川への強制排水を行っております。  私からは、このうち筏川流域、領内川流域、日光川西流域について御答弁申し上げます。  まず初めに、大縄町や上新田町、下新田町の一部を含む筏川流域は、市管理の水路から愛西市内を流下し、木曽川用水事業で造成された幹線用水路の西側にある併設排水路に排水され筏川に流れていきます。  次に、領内川流域につきましては、江東町、江西町、老松町など市西部地区の排水を受け持ち、市管理の幹線水路から向島排水機場で新堀川にくみ上げられ、その後北へ流下し、愛西市内にある根高排水機場から領内川、日光川へと流れていきます。  最後に日光川西流域につきまして、市内で一番大きな流域であります津島駅周辺の市街地から市役所周辺、市南部の神島田地区までの排水を受け持ち、2つの系統で日光川へ排水されております。  市民病院のすぐ東側にある善太川より西の地域は、土地改良区が管理する幹線水路や、市が管理する都市下水路を初めとする幹線水路から善太川に流下し、その後、善太川の河口にある蟹江町地内の善太排水機場のポンプで日光川へ排水されております。  善太川より東の地域の古川町や新開町、唐臼町、中一色町の一部は、土地改良区が管理する幹線水路から中一色町地内にある市場排水機場のポンプにより、直接日光川へ排水されます。  また、中一色町の一部と半頭町、鹿伏兎町は、土地改良区が管理する幹線水路から蟹江町地内にある大膳排水機場のポンプにより、直接日光川へ排水されております。以上でございます。 16: ◯上下水道部長(水谷博光君)[ 139頁]  私からは、公共下水道の排水についてお答えをさせていただきます。  当市の公共下水道におきましては、文化会館や、名鉄津島駅周辺の地域から中一色町地内にある下水終末処理場までを排水区域として、合流式の公共下水道が整備されております。  合流式下水道とは、汚水と雨水を一緒に1本の管で排除する方式で、排水区域内の雨水排除の役割も担っております。雨天時においては道路の側溝などを通じて、ますから雨水を取り込み、下水道管により下水終末処理場まで流れていきます。処理場におきましては、降雨量の状況により雨水ポンプを運転して直接日光川へ排水しております。以上でございます。 17: ◯7番(後藤敏夫君)[ 140頁]  駅東、柳原地区の排水の効果において、善太川の拡幅とか改修が効果があるというふうに聞いておるところでございますけれども、この拡幅改修工事について、その進捗状況、またその計画があれば、御説明をお願いいたします。 18: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 140頁]  善太川の改修計画について御答弁申し上げます。  善太川は、下流の日光川の合流地点から津島市埋田町2丁目までの、延長約12キロメートルの愛知県が管理する二級河川であります。  平成23年に、愛知県において策定されました二級河川日光川水系河川整備計画では、今後30年間をめどとし、流下能力の増大を図るため、津島市埋田町2丁目地内から下流の3.5キロメートルについて、河床掘削、築堤、護岸整備及び橋梁のかけかえを行う計画となっております。  市内における善太川の改修につきましては、市内延長約1,400メートルのうち、昨年度までに、県道津島蟹江線の愛宕橋のかけかえ工事を含む約500メートルが川幅約12メートルで改修されております。  愛知県は今年度の補正予算で、愛宕町6丁目と東愛宕町2丁目の境にかかる市道東愛宕3号線の橋梁のかけかえ工事の発注を予定していると聞いております。  また、今年度から新たに、東愛宕町1丁目地内から埋田町2丁目地内の用地の未買収区間800メートルの用地取得に着手すると聞いております。以上でございます。 19: ◯7番(後藤敏夫君)[ 140頁]  現在、愛西市の持中地区のところで学校の新築工事が行われており、約1万3,000坪の大きな田や畑がなくなるというふうに思い、貯水機能がなくなるというふうに思えるわけでございます。藤浪中学校付近、柳原地区の排水に影響が出るというふうにも考えられますが、この点につきましてはどうですか。 20: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 140頁]  一定の大きさの土地を造成する場合は、都市計画法や、愛知県の開発許可基準に定める洪水調整池を設ける必要があります。  愛西市持中地区で行われている学校新設工事は、一度に雨水を水路に流さない対策として、学校グラウンドの地下に雨水貯留施設を設けるとともに、グラウンド表面を道路より切り下げて雨水の流出を抑制する表面貯留施設を設けることで愛知県等の許可を受けております。この計画では、県が定める必要基準より多く貯留できるよう整備されております。  本年に1度、台風時に周辺の水路等を調査したことがありますが、この学校新設により雨水流出が増大し、柳原地区を初めとする当市に与える影響は特段ないと考えております。以上でございます。 21: ◯7番(後藤敏夫君)[ 141頁]  この藤浪中の付近の浸水対策には、日光川西の水路と善太川の拡幅事業を進めることが重要であるということがわかりました。今後のその事業の見通し、また御見解につきまして御説明をお願いいたします。 22: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 141頁]  津島駅周辺から柳原地区の地域は、市が管理する水路を経て日光川西悪水土地改良区の幹線水路や善太川へ流れていきます。議員御指摘のとおり、日光川西悪水土地改良区の幹線水路や善太川の拡幅事業を進めることが市内の排水対策には有効であります。善太川の拡幅につきましては、先ほども御答弁申し上げましたが、県は、今年度から新たに未買収区間800メートルの用地取得に着手いたします。市といたしましても、今議会で補正予算を計上し、河川拡幅に伴う市道のつけかえ予算を計上させていただいております。  また、今月の21日に予定されております愛知県議会建設委員会県内調査におきまして、善太川の整備促進について要望してまいります。善太川上流の日光川西悪水土地改良区の幹線水路につきましては、愛知県の農林部局において整備が検討されておりますが、河川や水路につきましては下流から整備していかなければなりませんので、善太川の改修後の整備になると聞いております。  いずれにいたしましても河川整備や水路整備につきましては、愛知県と連携し整備促進が図れるよう努めてまいります。以上でございます。 23: ◯7番(後藤敏夫君)[ 141頁]  排水についてはよろしくお願いいたします。  次に、ふえ続ける空き家対策の問題についてお伺いいたします。  平成26年度に空き家等特別措置法が制定されまして、当市においても前向きに取り組まれていると思っております。市民からは日常問題として、空き家による苦情を聞くところであります。特に適正に管理されていないところによるものが多いというふうに思っております。もちろん解決している話はよく聞きますけれども、あわせて新築されておるところもあり、随分よくなっているというところもあります。一方、その解決や実効性を高めるために条例の制定をしている自治体もあります。  この空き家問題は何度も取り上げておりますけれども、その後の当市の対策状況についてお伺いをするところでありますが、まず1点目は、特別措置法制定後にどのように対策を進められておりますか、お聞きいたします。 24: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 141頁]  市では、平成27年5月の空家等対策の推進に関する特別措置法の完全施行を受けまして、平成28年度に、建築士、司法書士、宅地建物取引業者、土地家屋調査士及び副市長の5名から構成される津島市空家等対策検討委員会を設置し、津島市空家等対策計画を策定いたしました。平成29年度からは、さらに大学教授、市議会議員、市民代表を加えた総勢8名で、また名称も新たに、検討委員会から津島市空家等対策協議会に変更いたしました。  現在は、倒壊等著しく保安上危険となる恐れのある空き家や、著しく衛生上有害となる恐れのある空き家、あるいは著しく景観を損ねている空き家など、いわゆる特定空家等の判定基準について御検討をいただいております。以上でございます。 25: ◯7番(後藤敏夫君)[ 142頁]  それでは、次に空き家の利活用についての要綱の制定とか、またその内容及び周知についてはどのようになっておりますか、お答えください。 26: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 142頁]  空き家の利活用についてというご質問でございます。  平成28年度に実施した空き家の現地調査では、名鉄津島駅より西側の旧市街地にある309棟を調査した結果、18.8%が空き家であり、これは市内の他の地域に比べて高い水準であることが判明いたしました。  空き家は、今後もさらにふえ続けることが予測されることから、こうした状況を改善すべく、今年度より、国の都市再生整備事業を活用しながら名鉄津島駅西側を中心とした歴史・文化ゾーンにおいて、空き家を店舗などに利活用される方に対して、改修費の一部として120万円を限度とする補助を行っております。なお、この補助制度は市内業者による施行で10万円、市外の方が転入される場合10万円の加算があります。この制度の周知に関しましては、市のホームページでの案内のほか、対象町内に制度を紹介するチラシの配布、回覧を依頼したり、愛知県宅地建物取引業協会名南西支部への配布依頼や、愛知県が10月に名古屋市で開催いたしました「あいち住まいるフェア2017」でも周知を行いました。  また今年度は、地方創生推進交付金を活用して、空き家に出店を希望する人と貸し主を結びつけるマッチングシステムの構築を進めるとともに、複数の空き家、空き店舗の所有者に対し、所有物件を貸し出すことが可能であるか、順次聞き取りを行っているところであります。来年度は、このマッチングシステムと補助制度とが相乗効果を上げられるよう努めてまいります。以上でございます。 27: ◯7番(後藤敏夫君)[ 142頁]  続きましては、空き家等の管理についての要綱の制定と、その内容及び周知の方法についてお聞かせください。 28: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 142頁]  空き家等の管理につきましては、来年度より国の社会資本整備総合交付金と愛知県の県費補助金を活用いたしまして、老朽化等により倒壊など保安上危険となる恐れのある空き家に対して、解体に係る費用の一部、最大20万円の補助を行う予定でありまして、現在補助要綱の策定を進めております。なお、この補助に際しましては、国が2分の1、県が4分の1を負担することから、市費の持ち出しは4分の1でありますので、十分な効果が得られるよう努めてまいります。なお、要綱の制定後は市広報及びホームページ、さらに連携しております諸団体へチラシ配布などを通じて制度周知に努めていく予定であります。以上でございます。 29: ◯7番(後藤敏夫君)[ 143頁]  特にこの特定空家というような部分の管理につきましては、よく注意をしていただきたいというふうに思います。  特定空家等の指定を含め強い指導、罰則等の規定制定のスケジュールについては、どのようなふうになっておるのかお示しください。 30: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 143頁]  現在整備を進めております特定空家等の認定基準が整い次第、現地調査を実施いたしまして、速やかに特定空家等の所有者等に対して是正の指導を行ってまいります。なお、指導によっても改善されない特定空家等につきましては、勧告することで今後は固定資産税に係る住宅の特例、いわゆる6分の1軽減というものでございますが、この特例の適用が外されることになります。以上でございます。 31: ◯7番(後藤敏夫君)[ 143頁]  また、その空き家の取り壊しに小規模住宅の固定資産の特例を延長、またそのことに関していろいろ検討している自治体があるというふうにも聞いておるところでございますが、こういう点につきましては、当市はどのような御見解をお持ちでしょうか。 32: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 143頁]  空き家に対する特措法が全面施行される以前より空き家問題に取り組んできた自治体には、空き家問題を解決するさまざまな施策があり、その中には住宅を取り壊しても固定資産税の住宅特例の適応相当額を減免する施策もあると認識しております。  当市では、今年度より空き家対策を本格化してまいりますが、今後も空き家対策を進めていく上で、必要に応じて空家等対策計画を見直してまいりますので、その際には、先進事例を検証しながら各施策につきましても検討していきたいと考えております。以上でございます。 33: ◯7番(後藤敏夫君)[ 143頁]  当市におきましては、古い町並みを売り物にしているところでございますけれども、荒れ果てた町の様子は、かえってマイナスと思います。空き家の利活用や、適正管理の推進に対して具体的にどのように考えて進めていかれるのか、改めて御見解をお伺いいたします。 34: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 143頁]  空き家の利活用や適正管理ということでございます。  古い町並みの残る旧市街地では、他の地域に比べて空き家率が高いことが判明しております。当地域は歴史的な町並みが残る地域であるため、市広報を活用して空き家をこれ以上ふやさないための適正管理に向けた意識啓発や、その他地域を含め、解体に係る一部補助制度の創設を予定しております。  また、旧市街地では、都市再生整備事業により店舗などの利活用が可能となる補助制度のほか、歴史的建築物が建ち並ぶ本町筋沿線には町並み景観の保全と向上につながる修景補助を行っております。これら制度の積極的な啓発と周知により総合的に空き家問題の解消や、町並み再生を図っていきたいと考えております。以上でございます。 35: ◯7番(後藤敏夫君)[ 144頁]  それでは生活環境に関する件は終わりまして、2件目の地域医療に関する件に移ってまいります。  要旨としましては、地域医療の課題についてというような部分でございますけれども、地域医療の課題については多くあると思っております。
     少子高齢化、また高齢化率が27%を超す今日、高齢者対策、地域包括ケアのシステムの早期構築は必然的、不可欠な施策と思っております。一方、各自治体や各地域におきましては、さまざまな問題を抱えております。病院初め、各医療機関、施設におきましてその連携や体制がきちんと準備されているのか、整っているのか、地域医療の中核は病院がかなめであり、またその病院は万全でなければならないけれども、その病院は大丈夫かというような心配がされるところであります。  月刊雑誌の「都市問題」の10月号に、崩れ行く医療システムの特集というようなことがありまして、都市医療の崩壊の始まりだとか地域医師不足の解消策、また高額な箱物投資が地域医療を壊すなどというような題名におきまして医療を懸念する掲載があり、より心配されるところであります。  私は、以前から病院の健全経営と地域医療を課題としておりました。私は会派の議員と10月26日、都市センタービルで開催された全国自治体病院経営都市議会による地域医療政策セミナーに参加をいたしました。そこで、平成15年に単年度マイナス4億8,000万円であったので、平成17年に病院改革を本格化させて、その4年後である平成21年に単年度黒字化させ、またその6年後に累積欠損金をも解消させ、それ以後ずうっと黒字を続けておるということによりまして、平成29年度、今年度自治体立優良病院総務大臣表彰というのを受賞されました、岐阜県美濃市の美濃市立美濃病院 阪本研一院長による「経営再建のアプローチとその成果」というような講演を聴き、勉強させていただきました。  美濃病院は、美濃市が開設する公立病院で、一部適用であります。看護体制は10対1、DPC対象病院であります。病床数は122床で、常勤医師は11人と聞いておりますが、医療圏は2万2,000人弱の美濃市と隣の9万人余りの関市の12万人ほどが医療圏というふうになっております。主たる医療機関は、この122床の美濃病院と関市にある400床余りのJA厚生連の病院とでありまして、救急とか地域医療を担っておるというふうに聞いております。ある意味、当市の環境と似通っているところがあるというふうに思うところであります。  阪本院長は、当時15人の医師が見えたそうでございますけれども、医師の引き揚げ等によりまして11人になったところの一人の医師でありましたが、院長を受けられまして赤字経営病院の改革に臨まれました。440床の当病院と120床ほどの美濃病院とは、病床規模に大きく差はあるところではありますけれども、その経過とか取り組み方、結果は大いに評価すべきものとも考えますし、また参考すべきことは多いというふうに思っております。  これらのことから、また当局にお尋ねをするところでありますが、まず1番目には、美濃病院は公立病院で一部適用でありますけれども、阪本院長は早期に改革が達成できたポイントは、自治体と経営情報と経営課題を共有する体制が早く確立できたということで、多くの自治体病院が突破することができなかった一線を早期に越えられたというようなことで、スピードある改革基盤が整ったというようなことを述べられております。当市におきましても、平成20年以降、病院の健全経営をテーマに取り組んでおられますけれども、当局はこのようなことをどのように感じられて、どのように進められるおつもりですか、御見解をお聞かせください。 36: ◯市長(日比一昭君)[ 145頁]  津島市民病院の経営改革につきましては、平成21年3月に策定しました、津島市民病院改革プラン、そして平成26年6月に策定いたしました津島市民病院経営ビジョンに基づき、市役所と病院とそして職員同士のベクトルを合わせて改革に取り組み、一定の効果を上げてきたところでございます。また現在では、ことしの3月策定いたしました津島市民病院の新改革プランの実行計画の取り組み事項を、病院だけではなく市役所の各部署も主担当となって定めるなど、これまで以上に一体となって改革に取り組んでおるところでございます。  今後も、市役所と病院との情報、課題の共有を行い、実効性のあるプランとなるよう努めていきたいと考えております。以上でございます。 37: ◯7番(後藤敏夫君)[ 145頁]  この阪本院長は一貫して効率化を目指したことを明確にすることで、人員確保が難しいときにも地域ニーズと真摯に向き合いまして、最小限の労力で最大限のアウトカムを引き出す、それで効率化を進めるしかなかったというようなことで、経営を進められておられます。当局はこのようなことに関してどのように感じられ、どのように進められるおつもりですか、お答えください。 38: ◯市民病院事務局長(古田正人君)[ 145頁]  議員お示しのとおり、美濃市立美濃病院と津島市民病院とでは規模、状況等が異なりますが、参考にできるところは参考にさせていただきます。  当院におきましても、効率化を重視してまいりました。医師、看護師の確保、経営、職員体制の強化など、医療提供体制の整備や、救急車の受け入れなど、医療の質、サービスの充実に取り組んでまいりました。  また、病床利用率、平均在院日数、診療単価の適正化など収入の確保とともに、薬品費、材料費等の見直しなど支出の削減に努め、経営効率化を図ってまいりました。今後は引き続き収入増加・確保対策、経費削減・抑制対策に取り組み、経営の効率化に努めてまいります。以上でございます。 39: ◯7番(後藤敏夫君)[ 146頁]  またこの阪本院長は、その診療体制としまして12の診療科の診療を常勤医師11人、非常勤講師27人で行っておられます。診療医師不足には、岐阜大学を初めとして連携して、非常勤講師として派遣、雇用をされて運営をされております。効率よい医師確保というふうにも思うところでございますけれども、この医師確保の状況につきましては、当局はどのような見解をお持ちですか。 40: ◯市民病院事務局長(古田正人君)[ 146頁]  医師確保につきましては、常勤医師の確保が最も重要と考えております。常勤医師の不足する診療科につきましては、必要に応じて名古屋大学を初めとする大学医局から代務医師を派遣していただくこともございます。 41: ◯7番(後藤敏夫君)[ 146頁]  続きまして、美濃病院は収入確保として、病床の稼働率は90%を維持しております。この対策には、診療所との連携、また救急患者の対応に一層気を配るというふうに聞いております。当院におきましては、この点につきましてどのようにされておるのかお答えください。 42: ◯市民病院事務局長(古田正人君)[ 146頁]  津島市民病院におきましても、かねてより診療所との連携及び救急対応につきましては大変重要であると認識しております。  地域の医療機関への訪問、PR等を行い、顔の見える関係づくりを進め、紹介、逆紹介に注力しております。また、海部医療圏における二次救急病院として救急医療に確実に対応するよう努めております。以上でございます。 43: ◯7番(後藤敏夫君)[ 146頁]  この救急対応につきましては、当院において、まだまだその対応に苦情を聞くところでございます。救急患者の対応、体制につきましてはどのようになっておりますか。 44: ◯市民病院事務局長(古田正人君)[ 146頁]  救急車が重なった、医師が手術中といった場合には、患者さんのためにも他病院への搬送をお願いすることがございますが、救急車は断らないを基本として、救急搬送の受け入れに努めております。  平成29年10月末までの救急車受け入れ数は約2,530件で、前年度同時期を40件ほど上回っております。また、救急搬送に占めるお断り割合は約5%で、前年度同時期から1ポイントほど改善しております。以上でございます。 45: ◯7番(後藤敏夫君)[ 146頁]  その救急車の対応の延長でございますけれども、病状の確認のための経過観察入院というようなことも重要な部分だとは思いますが、この点につきましてはどのようになっておりますか、お答えください。 46: ◯市民病院事務局長(古田正人君)[ 147頁]  救急受診時には異常が見られなくても、後に状態が悪化することがあることを考慮しまして、患者さんの安心、安全のための経過観察入院を病院の方針として推進しております。以上でございます。 47: ◯7番(後藤敏夫君)[ 147頁]  いずれにいたしましても、美濃病院は単年度の黒字を続けて、累積欠損金もゼロというふうに経営改善をしており、また最近は黒字になっておるというようなことから、剰余金を積み立てて地域の包括医療への転換機能アップのために、また増床なき増改築というようなことも行っておられ、地域医療の体制をつくっておるというふうに聞いておりますので、ぜひ参考事例にしていただきたいというふうに思います。  それから、また病院建設の建築には建設費初め、結構お金のかかることでございますけれども、公立病院と地域病院との比較が指摘されておるところでございますけれども、1床当たり、民間におきましては1,600万円ほどだそうでございますけれども、公立病院は3,300万円ほどが平均だというふうになっておるそうでございます。しかし、またここでその関係者等のいろんな思惑によりまして、もっと高い建設費になっているのが現状のようでございます。  津島市の新病院の資金不足とか、累積欠損金の増大というのは、私は建設当初の計画に甘さがあり、その部分があるかというふうには思っておるところでございます。当市に対しましては、あらゆる情報や費用対効果を精査することが重要であり、大切であります。市民病院においては、当面増改築はないというふうに思いますけれども、高額医療機器等の購入はあります。その際の業者選定とその決定については、どのようになっておるかお答えください。 48: ◯市民病院事務局長(古田正人君)[ 147頁]  医療機器の購入に関しましては、費用対効果などを十分精査して行います。高額な機器購入を希望する時点で、使用計画、収支計画の作成を徹底してまいります。業者につきましては、その案件に十分対応可能なものを極力複数上げて、院内の選定委員会における意見交換、協議等を経て選定し、入札等により決定しております。以上でございます。 49: ◯7番(後藤敏夫君)[ 147頁]  このように、病院を中心といたしまして地域医療は守られているというふうには思いますが、その地域医療を守るためには地域包括ケアシステムが進んでおるというふうに思っております。地域包括ケアシステムの中でも、医療と介護の連携体制はどのようになっておるのかお答えください。 50: ◯健康福祉部長(水谷勝彦君)[ 147頁]  津島市では保健、医療、福祉サービスを中心とした地域連携のネットワークづくりを推進するため、医師会と地域包括支援センターが中心となり、平成23年6月に津島市医歯薬介連携推進協議会、通称「あんしんネットつしま」が設立され、地域連携フォーラムや多職種研修などを通じて医療と介護の連携を図ってまいりました。  また、平成24年に在宅医療に係る国のモデル事業に採択されて以降、電子連絡帳システムでの医療介護関係者の情報共有。市民病院による在宅療養後方支援病院や、地域包括ケア病棟の活用による在宅医療従事者や家族の負担軽減、地域住民への在宅医療の普及啓発など、医療と介護に関する多くの課題に取り組んできたところでございます。  このように、津島市では医療と介護の連携を進めるため、他市町村に先駆けて事業に取り組んできたところであります。以上でございます。 51: ◯7番(後藤敏夫君)[ 148頁]  この医療と介護は在宅というような方向というふうに考えておるところでございますが、具体的な在宅医療に取り組む医療機関、また介護事業所についての状況はどのようになっておるか、お示しください。 52: ◯健康福祉部長(水谷勝彦君)[ 148頁]  具体的な在宅医療に取り組む医療機関や、介護事業所の状況でございますが、在宅療養支援診療所、これは24時間、365日の体制で往診や訪問診療を行う診療所として国に届け出た診療所でございますが、市内に5カ所ございます。そのほかにも、届けまではしておりませんが、積極的に訪問診療に取り組んでいただいている診療所が数施設ございます。  また、在宅に関する介護事業所につきましては、主なものといたしまして平成29年4月1日時点で訪問看護ステーションが2カ所、訪問介護事業所が15カ所、通所介護事業所が21カ所、訪問リハビリテーション事業所が2カ所、通所リハビリテーション事業所が8カ所、短期入所生活介護事業所が5カ所、短期入所療養介護事業所が7カ所などでございます。以上でございます。 53: ◯7番(後藤敏夫君)[ 148頁]  いろいろと進んでおるようなふうに思いますけれども、地域包括ケアシステムの会議などはどのように開催されていますか、お答えください。 54: ◯健康福祉部長(水谷勝彦君)[ 148頁]  地域包括ケアシステムに関しましては、先ほど御説明しました「あんしんネット津島」を初め、分野ごとにさまざまな部会や協議会がございます。  医師、看護師、ケアマネージャーなど多職種がインターネット上で患者情報を共有するための検討を行う「つながろまい津島ワーキンググループ」や、従来の介護事業所だけでなく、ボランティアや地域住民も担い手となる生活支援サービスについて検討を行う「生活支援サービス協議体」のほか、認知症施策推進協議会、介護予防施策検討チームといった会議において、関係機関とともに、それぞれの分野の課題の抽出と解決策の検討などを行っております。これらのさまざまな部会や協議会の進捗状況を把握し、総合的な課題の把握と解決策の検討を行うため、津島市地域包括ケアシステム推進協議会を設置しております。委員につきましては、医師会、歯科医師会、薬剤師会、居宅介護支援事業者連絡協議会、地域包括支援センター、社会福祉協議会、愛知建築士会海部津島支部、保健所、市民病院からの代表者9名で構成され、年に3回から4回の会議を開催しておるところでございます。以上でございます。 55: ◯7番(後藤敏夫君)[ 149頁]  全体的な取り組み、また現状は理解するところでございますが、当市に専門部署を置いてからの取り組み、また今後の展開についてどのように考えておられますか、お示しください。 56: ◯健康福祉部長(水谷勝彦君)[ 149頁]  地域包括ケアシステム推進に当たりまして、この4月に地域包括ケアシステムの担当部署を設置いたしております。  また、関係課職員によるプロジェクトチームを設置し、高齢者を対象とした地域包括ケアシステム方向性について検討を進めており、今年度中に検討結果を地域包括ケアビジョンとしてまとめる予定をいたしております。  また、来年度以降高齢者を対象としてきたこの仕組みを、障害者や子育て世代に拡大していくことについて検討を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 57: ◯7番(後藤敏夫君)[ 149頁]  それでは、市長に最後にお聞きさせていただきますけれども、日本経済新聞に2018年には、来年ですね、診療報酬、介護報酬、障害福祉サービス等の報酬改定に対していろいろポイントが指摘されております。診療報酬の改定につきましては、高機能病床の削減や医療の質による評価が加味されるというようなことが大きく載っておりました。これにつきまして、津島市民病院が病床の見直し、機能分化されていることは評価するというふうに思っておりますが、単年度収支均衡と資金不足の回収は、早期に結果を出さねばならないと考えるところであります。  住みなれたところで安心して過ごすためには地域医療包括ケアシステムは重要なことであります。市民病院の役割は、安心して暮らすことができる地域医療の中心、かなめであることは明白であります。そのため、病院の安定経営は必須の条件であります。経営改善、赤字経営解消の期限等につきまして、どのように御見解をお持ちでございますか、最後に御答弁ください。 58: ◯市長(日比一昭君)[ 149頁]  津島市民病院でありますが、海部医療圏の医療を守るかなめとしての役割を担っておるところでございます。その役割を、安定的、継続的に果たしていくために、経営の改善を待ったなしで進めていかなければならないと認識をしているところであります。  地域に病院を残し、将来にわたり安定的に病院経営ができるように院内でプロジェクトチームを設置し、病床、診療科の再編のシミュレーションを行ったところでございます。それを実行に移して、収支改善につなげていかなければいけない。また、市では市民病院の財政的基盤の健全化のための支援を強化する、市民病院の資金不足の早期解消、経営状況の早期健全化を図っておるところでございます。  赤字経営の解消の期限についてのお尋ねでございますが、新改革プランの計画期限であります平成29年度から32年度内での経常収支黒字化を行う。資本資金不足比率0%及び一時借入金の解消を今後10年をめどに達成していくと、このような目標を持って進んでいきたいと思っております。 59: ◯7番(後藤敏夫君)[ 150頁]  日比市長は、次期市長選挙に出馬の表明をされております。再登板の機会になったとき、住んでみたくなる津島のために、一番に津島市民病院の健全経営を達成させ、財政力の安定を図り、そして活力あるまちづくりをされることを期待して、私の一般質問を終わります。 60: ◯議長(垣見信夫君)[ 150頁]  ここで15分間休憩いたします。        午前10時00分 休憩  ──────────────── ◇ ◎ ◇ ────────────────        午前10時15分 開議 61: ◯議長(垣見信夫君)[ 150頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、西山良夫君の発言を許します。        2番 西山良夫君〔登 壇〕(拍手) 62: ◯2番(西山良夫君)[ 150頁]  今回の私の一般質問、件名1、津島市における空き家等対策計画に関する件、件名2としまして、防災対策に関する件ということであります。  この質問は、前の後藤議員とまるっとかぶる部分がありますので、関連質問になるかと思います。私なりの観点から質問させていただきたいと思います。  まず先に結論を申し上げますと、私たちの地域、とにかく海抜ゼロメーター以下地域と言われております。地盤が低いわけです。冠水はいつものことです。災害対策は万全でなければなりません。このままでは、防災・減災モデル都市とは言いがたいわけです。市長の掲げる成長戦略の一つ、安心・安全なまちを目指す、そしてそれにつけ加えて、先ほどの空き家の問題も含め、誰が見てもきれいなまちを今後とも目指していただきたい、これは新しく市長になられる方に申し上げたいと思います。  それでは件名1、津島市における空き家等対策計画に関する件として質問をさせていただきます。  要旨1、空き家対策特別措置法による取り組みと成果についてお尋ねするものであります。  家屋に限らず工作物全て年月とともに朽ちていきます。経年劣化といいますが、今問題になっているのは、それが周囲の環境に危害をもたらすおそれがあるからであります。危害をもたらす物理的な損傷はもちろん、景観上、防犯上、衛生面でも問題になってきます。今、市内には至るところで空き家が目につくようになってまいりました。後藤議員からも発言がありましたとおり、当然、例外もありますが、空き家が多いまちは余り印象がよいものではありません。  そこで、なぜ空き家がふえていくのでしょうか。  市内の人口は減少傾向にあり、特に高齢となって介護が必要となり、施設に転居してしまうと、後を継ぐ者がいなければそこは空き家となってしまいます。  ここで問題となるのは、空き家を解体するのに費用がかかるために、そのまま放置されることが空き家がふえる理由の一つではないかと考えるわけであります。そして、固定資産税の問題もあります。建物があれば固定資産税は優遇を受けますが、建物がない更地にすると、最大4.2倍まで税金が膨らんでしまいます。だから、土地を維持するために建物をそのままにしている人がふえ、結果、空き家がふえていくわけであります。  こうした現状を踏まえ、空き家対策として空家等対策の推進に関する特別措置法が平成27年5月に全面施行され、市町村が空き家対策を進める枠組みが一応整ったわけであります。  そこで、今回は適正に管理されない空き家等が周辺の生活環境に深刻な影響を及ぼしていること等を背景に制定されました空き家対策特措法によって得られた取り組みの成果について、先ほどの質問にありましたけど、私なりにお尋ねするものであります。  冒頭、空き家がふえている理由、問題点を私なりに考えておりましたが、そもそも空き家とは、空き家の定義、これからスタートしたいと思いますけど、年間の空き家の使用実績があるかないかどうか、どうやって調べるのかもつけ加えてお答えください。 63: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 151頁]  まず空き家の定義について御説明申し上げます。  空家等対策の推進に関する特別措置法では、空き家等を建築物またはこれに付随する工作物であって、居住その他の使用がなされていないことが常態であるもの及びその敷地をいうと定義しております。  また、この常態とは、国土交通省により示された指針では、おおむね年間を通じて建築物等の使用実績がないものを示すとしております。  次に、空き家の実態について御説明申し上げます。  総務省統計局が実施いたしました平成25年度の住宅土地統計調査では、津島市内における住宅の宅地は2万6,640戸、世帯数では2万3,470世帯で、平成20年に行われました前回調査に比べまして、総住宅数で920戸、世帯数で480世帯増加いたしました。また、総世帯に占める高齢者世帯の割合につきましては22.6%で、前回調査に比べまして4.5ポイント増加いたしました。
     空き家数は3,020戸、空き家率は11.3%で、前回調査に比べまして、空き家数は400戸、空き家率は1.1ポイント増加しております。以上でございます。 64: ◯2番(西山良夫君)[ 152頁]  今、部長にお答えいただきましたけど、この空き家の実態調査ですね、これによって得られた結果、どのような課題が市として把握できたのか、その辺はいかがでしょうか。 65: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 152頁]  空き家の調査につきまして、その結果また課題等もあわせて御説明申し上げます。  当市では、平成28年度に津島市空家等対策計画を策定いたしました。計画の策定につきましては、旧市街地など地域特性ごとに5つの区域を分け、水道の使用情報などである程度空き家候補を絞り込んだ上で現地調査を行いました。  その結果、推定ではございますが、市全体では6.7%と比較的低い空き家率であったものの、名鉄の津島駅西側を中心とした旧市街地の空き家率は18.8%と市内のほかの地域に比べて高い水準であるため、旧市街地における空き家対策は喫緊の課題と考えております。以上でございます。 66: ◯2番(西山良夫君)[ 152頁]  その把握できている空き家のうち、建物損壊、破損、こういった状況、確認されているケース、これは件数とか状況を把握されてみえますか。 67: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 152頁]  当市では、空き家の特措法が施行される以前も含めまして、これまでに106件の空き家に対処しております。このうち40件につきましては、指導等により問題が改善されておりますので、現在は66件の空き家について指導しております。  なお、この66件の空き家のうち、建物の破損などがあり近隣への危険性等が懸念されるものは38件でございます。 68: ◯2番(西山良夫君)[ 152頁]  空き家対策特措法に関する件、これについてお尋ねいたします。先ほどと重複しますので、3点まとめてお尋ねいたします。  この法律は、空き家対策として法的根拠を市町村に与える役目をしておると、それでしたら、その条文の中身とその趣旨を説明していただいて、次にこの空き家対策措置法によって、所有者や市民にとってどんな影響があるのでしょうか。そして最後3つ目に、当市の空き家対策計画期間が平成29年度から平成33年度までの5年間とされておりますが、この間にどういった取り組みがなされ、各種施策が実行され、効果を上げることができるのか、これについて説明を願いたいと思います。 69: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 152頁]  まず、空き家対策特別措置法について、その趣旨ということでございます。  平成27年5月に完全施行されました空家等対策の推進に関する特別措置法では、適切な管理が行われていない空き家等が防災、衛生、景観等に深刻な影響を及ぼしていることから、空き家等に関する施策を総合的かつ計画的に推進すること等を規定しております。  また、空き家等の所有者等に対しましては、適切な管理に努めるよう規定するとともに、市町村に対しては空き家等対策計画の作成及び空き家等への対策の実施、その他必要な措置を適切に講じるよう努めると規定しております。  市は、この法に基づきまして、管理が不十分な空き家を特定空家等とし、改善を指導していきますが、改善に至らない場合は、所有者等に勧告や命令等を行う一方、所有者等への啓発や解体への一部助成制度の策定を予定しております。  また、空き家の活用を支援するための補助などを実施することで、総合的に空き家問題の解消を図っていきます。以上でございます。 70: ◯2番(西山良夫君)[ 153頁]  それでは、これも先ほど出ました特定空家ですね。管理が不十分で、放置することが不適切な空き家であります。これについてお伺いいたします。  先ほど、るる検討委員会それが発展して、空き家等対策協議会が設置されたと。この構成メンバーやら特定空家に関する判定基準といったものもお聞きしました。法に基づく措置といいますか、こういったものは最終的に市長が判断されるわけですけど、この辺について見解がありましたら、お答えください。 71: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 153頁]  委員会の内容も含めまして説明させていただきます。  当市の空き家に関する組織は、平成28年度に建築士、司法書士、宅建業者、土地家屋調査士、副市長の5名で津島市空家等対策検討委員会を設置し、津島市空家等対策計画を策定しました。  平成29年度からはさらに大学教授、市議会議員、市民代表を加えた総勢8名で、名称も新たに、「検討委員会」から「津島市空家等対策協議会」に変更いたしました。現在は、倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある空き家や、著しく衛生上有害となるおそれのある空き家、あるいは著しく景観を損なっている空き家など、いわゆる特定空家等の判定基準について検討いただいております。  この判定基準は、空き家の危険性や衛生あるいは景観に与える影響度などをチェックするもので、今後はこの判定基準に基づきまして市長が特定空家等と認定し、指導等を行ってまいります。以上でございます。 72: ◯2番(西山良夫君)[ 153頁]  私が再度申し上げたいのは、今の津島市の今の防災・減災あるいは環境美化、こういった観点から市長を先頭に率先してこの協議会を充実させて、空き家対策の強化、こういったものになお一層取り組んでいただきたいと、これは私からの要望であります。  そこで、例えば隣が空き家であると民間が確認したとします。ただ、これは所有者の許可なしに立ち入ることはできません。住居不法侵入に該当いたします。相談もしくは依頼が市に寄せられたとき、即座に対応していただけるのか、私の手元にも参りましたけど、特に危害を及ぼすおそれが生じた場合、切迫した状況に置かれた場合、市は敷地内に立ち入り調査する権限を持ってみえるのか、先ほども質問にございましたけど、これは強制力というんですかね、この辺のことについてもし見解があればお答えください。 73: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 154頁]  市民等から相談、苦情を受けました空き家につきましては、市において速やかに現地調査を実施するとともに、登記簿その他の資料によりまして所有者等を特定し、指導を行っております。  特措法の施行により職員の立入調査は可能となりましたが、立ち入る前には事前に所有者等に通知する必要がございまして、実施までに相応の期間を要します。  なお、台風等により、空き家の一部が損壊し、道路の通行に危険を及ぼすと判断される場合は、緊急避難的にトラ柵などで道路の安全確保を行っております。以上でございます。 74: ◯2番(西山良夫君)[ 154頁]  今、全国的に問題になっているのが、所有者不在、あるいは特定困難なケースの土地家屋、要は誰の家屋かわからない物件、市内にどれだけの件数があるのかと、この辺は多分把握してみえないと思いますけど、これは要するに相続人も行政も、手をつけることができない、そのまま放置されてしまうケースがあるわけです。今後、これを行政はどう対処していくおつもりであるのか、空き家の管理、要綱ですね、この辺も再度お聞きしたいと思います。 75: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 154頁]  市内全域におきまして、所有者等が不在あるいは相続されていない空き家数については把握はしておりません。  ただし、そうした空き家について問題が発生した場合には、関係機関や専門家と連携をとりながら所有者等を把握するように努めてまいります。以上でございます。 76: ◯2番(西山良夫君)[ 154頁]  今、不動産を持っていても、所有権を放棄したいという方も見えるかもわかりません。現状では、相続を放棄すれば、国庫に帰属するわけですね。どう対応していくかというのが一つの課題であろうかと思います。  今後、関連法規で所有者不明不動産もふえていく、こんなことも予想されるんではないかなと。所有者探しに悩むよりは、最初から放棄を認めろと。国の所有に移しておくシステムをつくると、よりスムーズに相続放棄ができる条例も必要ではないかと、利活用できるメリットがあると私は考えております。これは提案にしておきます。  次に、要旨2、空き家等の利活用の促進について。  これは、私の身近なところから質問がありました。旧市街地、これは町家等の伝統的な家屋が残っております。ただし、高齢者一人で住まわれておりますが、今は手放すことも考えてみえます。これ以上、お金をかけて修繕する気持ちはありません。放っておけば、朽ち果てる可能性もあります。所有者の財産でありますが、それ以上に貴重な文化財的な価値のあるものであります。ところが老朽化が著しい家屋は、流通性の低い資産とみなされると、評価、価値も下がっていき、今後、逆に負債となってしまうおそれもあります。  こうした所有者の不安や心配を取り除く必要がありますが、市としまして利活用の促進を図る、これに適切に対処することができるかという問題であります。利活用を希望される方をあっせんできる相談窓口は、まず今どこに設置されてみえますか。 77: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 155頁]  町家等の施策もあわせて御答弁させていただきます。  市では、国の都市再生整備事業を活用しながら名鉄津島駅西側を中心といたしました歴史・文化ゾーンにおいて、空き家を店舗などに利活用される方に対しまして、改修費の一部120万円を限度とする改修費補助を行っております。この補助制度は、市内業者による施行の場合は10万円、市外の方の転入では10万円の加算があります。  また今年度、地方創生推進交付金を活用して、空き家等を利活用して出店を希望する人と、貸し主を結びつけるマッチングシステムの構築を進めると同時に、複数の空き家、空き店舗の所有者に所有物件を貸し出すことが可能であるか、順次聞き取りを行っているところであります。  相談窓口というお話がございましたが、来年度はこのマッチングシステムと補助制度との相乗効果が上げられるように努めてまいります。以上でございます。 78: ◯2番(西山良夫君)[ 155頁]  今、当然空き家の問題点、これが指摘されております。建物の劣化が進んで、例えば柱や床が腐っていたり、壁が一部崩落していたりして断熱性も損なわれ、リフォーム工事してもすぐに住める状態ではないのが実情ではないかと思います。  それだけ傷んでいるということであり、老朽化とともにライフラインの復旧といった問題も絡みまして、今、部長の答弁もありましたけど、それをマッチングさせるにはハードルはかなり高いということを指摘させていただきます。と同時に、よりきめの細かいサービスをお願いしたいと思います。  続きまして、空き家対策計画に基づき実施する空き家の活用や除去などを地域のまちづくりの柱として実施する、国が自治体に対して社会資本整備総合交付金とは別枠で空き家対策等総合支援事業があると聞いております。再度、その補助対象事業の内容と補助率をお伺いいたします。 79: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 155頁]  空き家対策総合支援事業とは、空家等対策計画に基づき、市町村等が実施する空き家の活用や除却などに対して、国が社会資本整備総合交付金とは別枠で重点的かつ効率的に支援する事業であります。  この補助制度を受けるには、空家等対策計画の策定と、法に基づく協議会の設置が必要で、例えば空き家を観光交流施設に活用する場合や、その跡地をポケットパークに利用するための空き家の解体など、空き家の利活用または除却が補助の対象となります。  補助率につきましては、地方公共団体が実施する事業に対しては、利活用であれば2分の1、除却であれば5分の2となります。以上でございます。 80: ◯2番(西山良夫君)[ 156頁]  たまたまきのう、ふるさと納税の話も出ておりましたですね。稲沢市、あと江南市、ふるさと納税の返礼品事業の中に、例えば市外に住んでいる人を対象に、市内に空き家を所有していれば、その空き家の管理、例えば庭の草刈りから清掃まで含めてやっていただける代行サービス、これを取り入れております。これは、周りの住民にとっても遠方で空き家の維持管理に困っている人にも非常に大きなメリットがあると考えております。津島市ではこういったサービスを取り入れると、ふるさと納税の中にこういうお考えはないか、その辺もお聞きします。 81: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 156頁]  空き家の管理を補助する代行サービスにつきましては、市外にお住まいの方にはもちろん市内にお住まいの方でも御高齢で管理が行き届かない方にとって有効なサービスであると考えております。  ふるさと納税の返礼品に限らず、空き家の適正な管理ができるさまざまな施策について市と協議会に諮りながら、そのニーズや効果を検討してまいります。以上でございます。 82: ◯2番(西山良夫君)[ 156頁]  件名2、防災対策に関する件のほうに移らせていただきます。  要旨1、ハザードマップづくりにおける問題点についてお尋ねしたいと思います。  防災対策については、前回も質問させていただきました。それ以降、私たち自分たちのまちは、要するに西小学校区ですけど、いざというときの大規模災害に備えて、これは県事業の一環ですね、ハザードマップづくりに取り組みました。9月より11月にかけて校区を東西南北、それと中地区、トータルで5分割して防災リーダーの方たちの協力も得まして、それぞれウオーキングを実施して危険箇所、地域の把握などを踏まえマップに落とし込む作業に取り組んできました。  ちょうど先日、こういったマップです。これはたたき台です。これは先日、私の手元に届きました。今から5年前にも、町内独自で作成したものも残っております。5年前です。今回は規模を大きくしまして、小学校区のマップとして地域の防災・減災に役立て、協同作業により、まずは備え、事前の対策であり、そして次に初動対応のあり方、これを周知していただくこと、こういうことを願ってマップをつくっております。  そして、その作業における過程の中で大きな課題、問題点が指摘されました。この作業に当たりまして、まず参加された方というのは地域の防災を初め、コミュニティには関心がある、積極的に発言もされておりましたが、この参加者のほとんどが高齢者であったということであります。積極的に発言はされますけど、とても周りの方を支えられるほどのパワーもありません。とにかく若者の参加が少なく、地域の問題に関心が低い。一部の出てみえた方には御無礼ですけど、お年寄りがほとんど多かったんじゃないかなと。子育て世代など、まち歩きを通じてコミュニティ活動にも参加していただく、マップづくりを通してお互い顔見知りになる、それとともに子供さんの安全ルートの把握、そして防災教育には欠かせない有意義な時間を共有できるのではないかと感じました。  要するに、住民全員参加型の防災マップづくりが理想ではありますが、そのためには防災に関心を高めるための工夫が必要と考えております。  そこで、現在ハザードマップづくり以外にも、災害情報の共有と若者の防災意識の向上に向けて、今取り組んでいる事業は市として何かやってみえるかということをまず1点お聞きしたいと思います。 83: ◯市長公室長(安井賢悟君)[ 157頁]  津島市では地域における防災リーダーの養成に向けて津島市防災リーダー養成講座と、海部の7市町村合同によります海部地方防災リーダー養成講座をそれぞれ年1回開催しております。そのうち、海部地方防災リーダー養成講座につきましては、今年度より受講年齢要件を満18歳以上としていたものから、満15歳以上へと引き下げ、受講者の拡大による若い世代の防災意識の向上が図られるよう進めております。  また、今年度津島市総合防災訓練におきましては、神守中学校区の小・中学生と地域住民の方々が一緒になった先行避難所である小学校までの避難訓練や各種防災・減災学習を実施するなど、学校と地域が連携した防災訓練を行う中で、小・中学生を初めとした若い世代に対する防災意識の向上及び災害対応力の向上を目指しました。  引き続き、若い世代の防災意識の向上を念頭に置きながら、各小学校区の自主防災組織の育成及び活性化による地域防災力の向上が図られるよう取り組んでまいります。以上でございます。 84: ◯2番(西山良夫君)[ 157頁]  今回、住民みずからの手でハザードマップづくり、これは協働作業、協働で進めるということで、まず地域の特性を知ってお互いに情報が共有できたと、すばらしいことであります。これを1回で終わるんじゃなくて、何度も何度も回を重ねる、これによって防災に対する連帯意識の高まりを感じたわけです。特に先頭に立ってやっていただく、この点から防災リーダーの方には非常に頭の下がる思いがいたしました。今後ともこういった防災リーダー育成のための講習、こういったものに力を注いでいただきたいと、このように思っております。  特に、私たちゼロメーター以下地域、そこは水没や液状化の被害が想定され、道路や下水道の整備等、特に排水状況の悪さ、これは後藤議員からもありました。非常に社会資本の未整備、こういった点が指摘されました。また、側溝にごみが詰まっており、ふたがかかっておらず冠水時は危険であると、フェンスをつけてほしいという要望も多くありました。  特に、旧市街地、私たちのほうは住宅密集地であり、しかも老朽化していて前回も指摘しましたけど、屋根瓦が崩れかかって、危険きわまりない家があると。ほかにも市営住宅のトタンが強風であおられておりました。これも、非常に危険であったと。応急処置はしていただいたんですが、今後こういった改修はともかく、取り壊す予定、こういったものの予定はないのかと、私が大変危惧しているところであります。  今後、予算的なこともあろうかと思いますが、近隣の苦情に適切に対処をお願いしたいと。そしてマップづくりをする中で、歩いていく中で、個人の方でも十分注意していただく。家の前の側溝の上に植木鉢が置かれておる。明らかに道路を占有しておる。緊急車両の通行の妨げになりそうな工作物や自動車、自転車等が当たり前のように置かれている状況でありました。これについては、行政の指導、勧告というのも難しいかと思いますが、さらになお一層の注意喚起をお願いしたいと、このように思います。  続きまして、マップづくりの検討会、これは高齢者の避難誘導、タイミング、情報収集、緊急連絡網等々多くの要望も出ておりました。いわゆる災害弱者であります。そのうち、やはり多かったのは防災無線、この設置を考えてほしいということでありました。これは前にも聞かれたかと思いますが、スマホやななみといった文明の利器を知らない、何も知らないお年寄りが孤立しないような方法を検討してほしいということであります。改めて、防災無線の設置、できないとすれば、理由は何なのかその辺もお聞きしたいと思います。 85: ◯市長公室長(安井賢悟君)[ 158頁]  同報系防災行政無線による屋外スピーカーは、多くの人へ一斉に情報を伝達するに際しましては有効な媒体ではありますが、その性質上、風雨等により天候が悪いときや雨戸や窓を閉めている状態のときは聞こえにくいという課題が指摘されておりますことや、またその整備に当たっては多額の費用がかかること等から、現段階においては整備する予定はございません。  災害時等におきましては、携帯電話のメール機能を利用した津島市防災ほっとメール、広報車の巡回、サイレン、無線による自主防災組織への周知のほかクローバーテレビ、エフエムななみを初めとした各テレビ、ラジオ放送局、各新聞社等の報道機関に対する情報提供等さまざまな手段を活用することにより、迅速な情報の伝達に努めてまいります。以上でございます。 86: ◯2番(西山良夫君)[ 158頁]  情報収集というところでは、いろいろな方法も考えられると思いますけど、やはり防災無線ですね、これはネックはやっぱり多額の費用がかかる点だと思います。有効ではありますが、こういった防災無線の費用、これも積算された部分はございますでしょうか。その辺だけお答えください。 87: ◯市長公室長(安井賢悟君)[ 158頁]  少し前ではございますが、同報系防災無線の費用に関しても積算見積もりのほうはしておることはございます。以上でございます。 88: ◯2番(西山良夫君)[ 158頁]  これは情報がかなり出ておりましたもんで、ちょっと御無理を言ってお聞きしたわけです。  次に、要旨2、大雨による冠水の事後処理、衛生対策、特に環境衛生についてお尋ねしたいと思います。  先ほどの台風21号による大雨による被災状況は、お聞きしたとおりであります。当地域にも少なからず苦情が寄せられました。台風通過後の翌日、現場へ出かけ、被害状況を見て回りました。前日の豪雨により天王川公園の池の水も満水状態、それどころか周囲の散策コースにまであふれ出ておりました。自分たちの町内でも、職員から報告があったかと思いますが、確かに床下浸水が数件ありまして、その中でも、環境面から衛生問題で大変不安に感じ、今回重ねて質問をするものであります。  まず、市の地域防災計画のうち、防疫・保健衛生対策として、その組織や活動がうたわれております。組織の構成や具体的な事務内容等について、取り組みがどのようにされているかをお聞かせください。 89: ◯市長公室長(安井賢悟君)[ 159頁]  災害時におけます防疫活動につきましては、津島市災害対策本部分掌任務において環境・輸送班が行うことになっており、避難所のごみの収集運搬、災害廃棄物の除去、防疫作業の実施等に関する事務を、また保健活動につきましては、救護班が担うことになっており、感染症の予防対策、被災者の健康支援等に関する事務を行う中で、それぞれが連携しながら避難所の生活環境や衛生状態の保持に努め、有効、実行性のある防疫・保健衛生活動を進めてまいります。以上でございます。 90: ◯2番(西山良夫君)[ 159頁]  この地域の特性というよりも、私が今日一番申し上げたかったのは、大雨による冠水後の実態、私は現場を見て回りましたが、例えば浄化槽というのはふたがきっちりかかっているもんだと思っておりました。それが、水圧によって吹き上がって、あふれ出たティッシュ、それと汚物これが道路一面に散乱しておった。翌日、そこを自動車が踏みつけていく。におい、悪臭もさることながら、衛生上、好ましくない光景を目の当たりにしました。道路一面にあふれた汚物は当然、民家の低いところ、ガレージの中まで及んでおりました。今後、このような事態が起こらないように、市としてはどのような対策が打てるのか、考えておりましたらお答えください。 91: ◯市民生活部長(加藤正喜君)[ 159頁]
     台風21号の大雨被害で、浄化槽のふたが水圧によりまして吹き上がったということでございますけれども、通常は固定されておりますふたが何らかの原因で外れたものと考えられます。市の対応といたしましては、浄化槽の適正管理の観点から浄化槽の法定検査や保守点検の実施、また定期的な浄化槽汚泥のくみ取りなどにつきまして、広報やホームページ等でより一層の周知を図っていきたいと考えております。  また、今回のような冠水によります被害を未然に防止するために、台風シーズンにおける各御家庭での自己点検等につきましても、定期的に広報等に掲載してまいりたいと考えております。以上でございます。 92: ◯2番(西山良夫君)[ 160頁]  職員が、皆さんそれぞれ手分けして現地調査を行って、こういった被災状況を確認した場合、どこまで踏み込んだ対応が可能なのか。住民の方は翌日私に朝一番で言ってみえたんですけど、こういったことを住民の要望にすぐ、即座に対応していただけるのか、この辺も1点お聞きしたいと思います。 93: ◯市民生活部長(加藤正喜君)[ 160頁]  衛生対策といたしまして、環境・輸送班によります防疫業務は災害発生後の調査班によります被害状況報告に基づきまして、浸水家屋への消毒液配付や噴霧器による消毒液散布でございます。  災害の規模や被害の状況によりまして、市ができる対応も変わってまいりますことから、地域住民の皆様の協力が必要になってくる場合も想定されます。小規模な被害状況であれば、浸水家屋への消毒液の配付につきましては、迅速に対応できるよう調査班と連携し、被害を確認した時点で、消毒液をお渡しすることができます。  また、噴霧器によります消毒液の散布につきましても、住民から要望があれば、環境・輸送班が現場確認を行い、噴霧器による消毒液の散布を行うことができるものと考えております。以上でございます。 94: ◯2番(西山良夫君)[ 160頁]  本来なら、民家の敷地、こういったところまではごみや汚物こういったものを除去できないということでありましたが、そこに見えた近隣住民や家主さんの苦情、要望を何とか職員の機転により、おおむね除去することもできました。要するに、最前線、現場の作業に取り組んでみえた職員には大変御迷惑をおかけしました。職員の作業姿勢に、後で大変喜ばれたわけでありますが、やはり住民に信頼、感謝される、これが行政の仕事だと思っております。  後処理として、消毒液の配付、それから汚物が侵入しないように土のう袋が支給されておりました。トータルで5軒ほどに配付できたと思います。ちなみに、今回の台風21号の冠水被害のうち、環境衛生問題上、これが問題となってどのぐらいの消毒液を配付されたか、その辺についてもちょっとお聞きしたいと思います。 95: ◯市民生活部長(加藤正喜君)[ 160頁]  台風21号によります浸水被害に対しましては15本の消毒液を配付させていただきました。以上でございます。 96: ◯2番(西山良夫君)[ 160頁]  消毒液もさることながら、職員が作業に取り組んでおるんですけど、清掃道具類が余りにもちょっとお粗末だったなという部分も拝見させてもらいました。定期的にこういった道具類は確認してみえると思いますが、新たに例えばゴム製の水切りだったり、はけやブラシだったり、清掃道具の更新時期も、管理の把握、こういったことも常日ごろから管理を徹底してほしいと、清掃車に至っては20年も前の古びた車も使っておるというような状態です。現場の職員の働きやすい環境を整える、こういったのが上司の仕事でもあります。先ほど、冒頭にも申し上げましたけど、防災・減災モデル都市、つしま、誰が見てもきれいなまちを目指していただきたい。以上のことを申し添えて私の質問を終わりたいと思います。 97: ◯議長(垣見信夫君)[ 161頁]  次に、伊藤恵子さんの発言を許します。        14番 伊藤恵子君〔登 壇〕(拍手) 98: ◯14番(伊藤恵子君)[ 161頁]  それでは、早速通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  初めに、海部地区環境事務組合に関する件として、入札問題と、この間報道がされておりますので、皆さんもよく御存じかと思いますけれども、11月21日海部地区環境事務組合議会がありました。この中で問題とされ、24日の毎日新聞、中日新聞、それ以降も中日新聞等で報道されております。  海部地区環境事務組合が昨年度、平成28年度に実施した指名競争入札で落札率が100%、これが6件もあったということであります。前年度の落札額をそのまま予定価格に流用していことがわかったわけでありますけれども、資料が残る2007年度から昨年度まで同じ4業者が落札。2013年度以降は、4年連続で同一金額で落札していたと11月25日の中日新聞に報道されております。  この中日新聞の中で全国市民オンブズマン連絡会議事務局長 新海弁護士さんがコメントを出しております。前年の落札額に合わせるのは信じられないと。これでは予定価格を公表しているのと同じで、談合できる環境を提供している。前と同じということが漏れていたという可能性もあり、談合の疑いが出ても仕方がないとコメントを寄せられているわけであります。  日比市長も、この21日の組合議会に管理者側として出席されておりました。議会でのやりとりもお聞きになっていたと思いますけれども、このような入札が行われていたことについて、まずどう思われるかお考えをお聞かせください。 99: ◯市長(日比一昭君)[ 161頁]  新聞報道で管理者がコメントしております。過去の落札額をそのまま予定価格とするのはおかしい。一円でも安く入札結果を出さなければいけないと言っております。そのとおりだと思います。公正でかつ適正な入札を実施していかなくてはならないと、そのように考えております。 100: ◯14番(伊藤恵子君)[ 161頁]  この新聞報道でも、あま市の村上市長が今、管理者でありますけれども、この中で事務局に改善をするようにという指示をしたと。この改善というのはどのような内容か、御存じですか。 101: ◯市長(日比一昭君)[ 161頁]  管理者から指示された内容といたしましては、以前から適正に執行するよう指示されており、今後も適正に執行されるよう再度指示されたとのことでありました。 102: ◯14番(伊藤恵子君)[ 162頁]  適正というのが、どう適正だったのか、詳細について確かめたんでしょうか。  今、このことについては住民訴訟も提訴されたということですけれども、来年度、市長は今度も市長選に出馬されると表明されましたけれども、もし来年度も引き続き、市長をやっていただけると、この海部地区環境事務組合の今度は管理者に、最高責任者になるわけですよね。そういうところで、やはりもう一度、この入札のあり方、きちんとどういう形でやっているのかということをきちんと責任を持って示していただきたいと思います。  一層と疑惑を持たれないようにするべきだと思いますけれども、この辺もう少し詳しく委員会などで説明していただけるということですので、この入札問題については、ぜひもう少し調べていただきたいということです。  そんな疑惑が持たれる中で、八穂クリーンセンターの第2期基幹的設備改良工事、これが来年度、平成30年から4年間で50億円をかけるという、こういった大工事を行おうとしているということがわかってまいりました。管理者会または市町村の担当者会で内容の説明がされているのかどうか。説明されていれば、この50億円の工事がどういった工事なのかお聞かせいただきたいと思います。 103: ◯市長(日比一昭君)[ 162頁]  工事の内容が説明されているのかということでございます。  適正かつ安定したごみ処理を継続するため、ごみの焼却処理施設を構成する重要な施設や機器について、おおむね10年から15年ごとに実施する大規模な改良工事であります。この間に、延命化だけではなく、省エネや焼却の効率の改善によりCO2の削減に資する機能を向上するというものであるというふうに聞いております。 104: ◯14番(伊藤恵子君)[ 162頁]  今、環境事務組合のホームページを見ますと、平成22年3月に作成された海部地区環境事務組合中長期計画、これが出てまいります。ここでは、平成22年度から10年間の中長期計画を立てられているわけでありますけれども、今言われている八穂クリーンセンターの基幹整備というのは、この黄色い枠で示しましたけれども、この計画では、7年目、平成28年度に10億円、それから平成29年8年目に10億円と20億円の工事として計画が立てられているわけであります。  いろいろ年数もたってまいりますと、違ってくるとは思いますけれども、最初の7年目の10億円ですね、これが多分第1期計画で、実際は平成27年、28、29年の3カ年で11億4,660万円として第1基幹工事が今年度終わるということで、来年度2期目の工事が始まるんですけれども、この中長期計画では10億円、10億円と、1期目は10億円が11億4,660万円ですけど、2期目の基幹工事で10億円が50億円に膨らむという、この内容について何か説明がありましたか。 105: ◯市民生活部長(加藤正喜君)[ 163頁]  中長期計画でございますが、平成22年3月に10年間の計画を策定したものでございまして、新開センターや八穂クリーンセンターの施設だけではなく、環境事務組合全体の計画でございます。その計画の中で平成28年、29年度に10億円ずつ、合計約20億円で八穂クリーンセンター基幹改修が記載されておりますが、平成32年の中長期計画更新時にその後の大規模改修を掲載する予定であったようであります。  第2期基幹的工事で50億円程度まで事業費が膨らんだ理由といたしましては、当初の計画策定時には支障なしとされておりまして、更新を計画していなかった大型機械類の更新が必要であることが判明したことによりまして追加すべき設備がふえたことによるものであると聞いております。以上でございます。 106: ◯14番(伊藤恵子君)[ 163頁]  大型の工事をしなきゃいけないと。それとともに、この計画が多分変わったのかなと思うんですけど、国の環境省による廃棄物処理施設長寿命化総合計画というものが平成27年3月に改定をされました。そこの中で、長寿命化と施設の整備、こういったことの作成の手引きがされております。この中には、長寿命化総合計画というのは施設の保全計画と延命化計画だということでありますけれども、この施設、八穂クリーンセンターの延命化については、この計画の中にあるんでしょうか。 107: ◯市民生活部長(加藤正喜君)[ 163頁]  今回の第2期基幹的工事でございますが、この長寿命化計画に基づきまして行われます。この工事でございますけれども、あくまでこの基幹工事は経年劣化した機器等の更新のための工事でございまして、残りのその操業期間を円滑に運営するための工事であるというふうに聞いております。以上でございます。 108: ◯14番(伊藤恵子君)[ 163頁]  実は今までもそういう答弁がされておりました。ちょっとややこしいんですけど、延命化計画をするには、新設する工事、これをできるだけ長くしようというこの延命化目標というのがあるんですね。ですが、これまでの前回9月議会で太田議員も質問いたしましたけれど、今、八穂のクリーンセンターというのが平成14年から始まりまして、協定では30年間の操業期間だということでありますけれども、この30年間、平成44年、2032年までということで、9月議会でも回答ありましたし、組合議会でも延命しないよと、ここまでだよという返事がありましたけれども、実はこの八穂クリーンセンターの長寿命化計画書、これ市長、お持ちですか。この計画書を持ってみえますか。 109: ◯市長(日比一昭君)[ 163頁]  持ち合わせておりません。 110: ◯14番(伊藤恵子君)[ 163頁]  この平成22年3月に策定された中長期計画が変更され、国の長寿命化総合計画というものに合わせた計画があるんですけれども、これは管理者側でありますね、副管理者である日比市長が持ってみえない。担当課も実は持っていませんでした。どこで決まったんですか。誰が決めたんですか。  議長。 111: ◯議長(垣見信夫君)[ 164頁]  ちょっと待ってください。今、ちょっと整理しておるようですので、しばらくお待ちください。 112: ◯市民生活部長(加藤正喜君)[ 164頁]  ちょっと今の御質問の答弁とずれるかもしれませんが、組合議会等でも話はされていないということでございます。以上でございます。 113: ◯14番(伊藤恵子君)[ 164頁]  この大きな事業にかかわる計画が、管理者会でも、議会でも話し合われずに計画が立っていること自体、今度管理者になられる日比市長、どう思われますか。 114: ◯市長(日比一昭君)[ 164頁]  大きな計画ということで、長寿命化計画ということでありますので、これを説明を受けていかなければいけないと考えています。 115: ◯14番(伊藤恵子君)[ 164頁]  実はこの中で、延命化はありませんと、これまでずうっと答弁をされておりました。お尻は2032年ですよと。  しかし、この計画の中に延命化目標、これは5年延長の平成49年、2037年までという明確に書いてあるんですね。どちらが正しいんですか。この延命化計画、この50億円の基幹工事をするに当たっての延命化目標は2037年とここに明記してあるんですけど、これまでの答弁はこの工事はあくまでも操業期間30年であります2032年までということでお伺いしているんですが、どちらが正しいんですか。 116: ◯市民生活部長(加藤正喜君)[ 164頁]  先ほどの答弁の繰り返しになりますけれども、今回の基幹工事につきましては、経年劣化した機器の更新工事ということで、残りの操業期間を円滑に運営するための工事であるということでございます。以上でございます。 117: ◯14番(伊藤恵子君)[ 164頁]  この長寿命化計画は、多分国に申請をして補助金をいただくというもので計画を立てられたと思うんですね。答弁が32年までと37年までということで、非常にどちらが正しいかわからない計画、50億円かける内容がどういったものかということで、この期間もそうなんですけれども、CO2削減をするということも一つの目的にあって、ちょっと工事が大きくなったのかなと思うですけど、CO2削減にしても、これ3%削減目標で申請しますということをお聞きしているんですけど、パリ協定で国は2030年までですか、26%のCO2を削減すると言っておりまして、そこでなぜ3%かということがありますよね。  それから、津島市が9月議会で、補正予算を組みました地球温暖化対策促進事業、これは2030年までに温室効果ガスを削減するのは40%に取り組むというんですけど、この辺の海部地区環境事務組合の長寿命化計画とこの市町村のCO2削減の目標とどうやって整合性を持ったらいいのかわかんないんですけど、この辺はどうお考えでしょうか。 118: ◯市民生活部長(加藤正喜君)[ 165頁]  CO2の3%の削減でございますけれども、こちらにつきましては、あくまで補助金候補の要件に当たるものでございまして、3%という数字になっておるわけでございます。以上でございます。 119: ◯14番(伊藤恵子君)[ 165頁]  これ20%削減すれば、3%だと3分の1補助、20%の目標だと3分の2が補助金で来るんですね。そういう20%できないという消極姿勢なのか、私どもはこの補助金がとれればいいということじゃなくて、この予算獲得のためにこの大工事の予算を使うことが果たしていいのか。改修工事で間に合うところを、こういったエネルギー対策の強化のためですよとか、高効率発電施設のために大型で過大なごみ処理のためにこういった大型改修を押しつけられてくるのもあるんじゃないかと、こういうこともあって、やっぱりこの計画というのは各参加自治体、組合、協議会などでこういう目標についても各自治体の出している目標と、それに合わせて自治体、住民の皆さんと一緒になって削減しようということがCO2の削減につながるわけでありますから、計画にもそこが反映されなきゃいけないと思うんですけど、この計画書を見てみますと、CO2削減についても排出量、焼却量、全く一緒の量で、ただこの大型の機械で削減するよという計画になっているんですね。こういう計画でいいと思われますか。まず、CO2の削減についてお聞かせください。 120: ◯市民生活部長(加藤正喜君)[ 165頁]  先ほど御答弁申し上げましたけれども、3%の削減というのはあくまで補助金の交付の要件というお話をさせていただきました。  交付率につきましては、現在のところ3%、それ以上であっても交付率は変わらないというふうに伺っております。この3%につきましては、機器の更新をするに当たりまして、積算をした結果、3%という数字になったというふうに伺っております。以上でございます。 121: ◯14番(伊藤恵子君)[ 165頁]  積算根拠はそうなるんですけど、自治体のいろんな取り組みが全く反映されていない計画でいいんですかということなんですね。  これは焼却施設の長寿命化総合計画の中で、長寿命化させるためには各自治体がごみの量を減らし、努力し、そうすることが一番の長寿命化だと思うんですけど、この市町村の声が全く反映されていない、先ほどどこで決まったのかということになるんですけど、副管理者の日比市長も知らないんですよ。こんな計画で、今後この計画がどのように進められていくのか、今後の計画を教えてください。 122: ◯市民生活部長(加藤正喜君)[ 165頁]  この第2期の基幹的設備改良工事でございますけれども、環境事務組合に確認いたしましたところ、平成30年の2月に説明をする予定であるというふうに聞いております。以上でございます。 123: ◯14番(伊藤恵子君)[ 166頁]  国の補助金をとるためには、この12月に申請しなきゃいけないんですよね。申請してとれるかどうかということだと思うんですけど、組合議会は年2回しか開かれないんです。予算議会と決算議会、今度2月議会は予算議会になると思うんですけど、2時間程度でこの50億円の審議をされるということなんでしょうかね。この50億円の基幹工事を進めるために今、これを補助金として国へ申請もう既にしているんですかね。 124: ◯市民生活部長(加藤正喜君)[ 166頁]  議員がおっしゃられましたとおり、12月中に実計画のほうを国に提出するということを聞いておりまして、平成29年度末か、平成30年度当初に内示があると、そのようなスケジュールだと聞いております。以上でございます。 125: ◯14番(伊藤恵子君)[ 166頁]  このような大きな工事が、住民、議会そして組合議会も管理者も知らないままに進められていくことについて日比市長、どう思われますか。 126: ◯議長(垣見信夫君)[ 166頁]  日比市長、答弁を求められていますが、いいですか。 127: ◯市長(日比一昭君)[ 166頁]  これ、もう一度内容を確認してみる必要があるというふうに考えておりますが、次期管理者としては、私の聞く範囲では第1期の工事で更新を検討していたということでありまして、現在も使用しておって、早急に対応すべきものであるというようなことであるということで、これをよしとしておるわけですが、もう一度それは確認してみる必要があるとは考えております。以上であります。 128: ◯14番(伊藤恵子君)[ 166頁]  この計画は、先ほど言いました新設するか、長寿命化でできるだけコストを安くして、新設よりは今の機械を大事に工事をして延ばそうというものなんですけど、これまでの答弁では、これが平成32年当初の操業期間である30年で終わりですと、こう断言されていたわけですね。だけどこの計画書では、5年延長した平成49年までということが国に申請されようとしている。ここをまず解明していただきたいんですけど。  もう一つは、地元の皆さんと交わした清掃工場操業協定書なんですね。この協定書によりますと、操業期間は30年とする。操業期間の延長はない。操業期間終了の10年前、これは2022年です。2022年に建設予定地を決め、操業終了後は直ちにその工場において操業できるようにすることと。この土地から出ていってほしいという協定書があるんですね。  これに違反した場合は、この地元の皆さんに違約金として1日につき1戸当たり1万円を支払わなければならないと、1日1戸当たり1万円ですよ。この30年で終わりだというところを5年延長するとすれば、この操業協定を見直さない限り、この5年間にわたって、地元の皆さん1戸当たり1日1万円払っていくと、大変なことが起こるわけですよね。この辺の地元の皆さんの心情を逆なでするわけではないですけれども、やはりこの辺はきちんと協定書を組みかえる。そして計画を皆さんにお知らせするということが必要だと思うんです。  50億円かける来年からの工事については、まさに今度の津島市長さん、続投される場合は日比市長さん、ここが管理者として受けて立つ事業なんですね。本当に一部事務組合とかはとてもわかりにくくて、ですが、例えば以前庁舎の耐震問題で、別棟をつくると10億円で、その必要があるのかと10億円で大問題になりました。日比市長も多分、その当時、議員さんで反対されたと思うんですけど、10億円ですごく紛争したんですね。愛西市とか弥富市が合併したことによる新庁舎の問題でも、40億円、50億円そのぐらいのお金で本当にそれが必要なのかと大議論になる問題が管理者も知らない、担当者も知らない、こういったところで決められて進められていくこと自体が大変な問題になると思うんですけれども、もう一度日比市長、この辺のあり方についてどう考えられるかお答えいただきたいと思います。 129: ◯市長(日比一昭君)[ 167頁]  工事の内容については、精査する必要があるとは思いますが、今、ごみを八穂のほうで処理をしておると、これはどうしてもこの地域のごみをそこで処理しておるわけですので必要な施設であります。その施設を古くなっておる部分といいますか、これをそういう部分を改修していくというような工事は必要であります。
     私が聞く限りでは、その工事が当初20億円だったものが、やはりもう少し予定外の施設の改修が大がかりに必要であるということでもって、これを対応していくというようなことであるので、そういう内容が正しいということになってこれば、これはどうしてもこの施設を有効に活用していくということが必要ではないかということでございます。以上であります。 130: ◯14番(伊藤恵子君)[ 167頁]  正しいとわかれば私もぜひやっていただきたいと思うんですよ。正しいですかというところなんですね。八穂のクリーンセンターは大事です。本当に私たちのごみを焼却していただける施設ですので。でも、これだけの事業を計画もわからないまま進めていいのかということなんですね。とりあえず、計画をストップさせるべきだと思うんですけど、どうですか。 131: ◯市長(日比一昭君)[ 167頁]  先ほどお話をいたしましたこの工事は第1期工事で更新を検討したということで現在も使用しておるということでありまして、この八穂のセンターのごみ処理の適正かつ安定的に行われているので、確認、内容的なものは再度確認はいたしますが、必要不可欠な施設であるというふうに考えております。以上です。 132: ◯14番(伊藤恵子君)[ 168頁]  きのうから一般質問の中でも、市民病院の問題、市の財政の問題、本当に厳しいと言われている中で、このように私から言わせればずさんな計画が「はい」という一言でまかり通っていくと。今度の議会で2時間で報告されて、賛成者が多ければそれで進むんですよ。50億円の工事、50億円使うこのものが、中身が、内容がどうかということはきちんと精査しなきゃいけないと考えるんですね。  本当に来年度から始めなきゃいけない工事なのかどうか、このことも含めてストップをさせるべきだと思うんですね。それと、今度入札問題で委員会へ報告がありますけれども、この第2期基幹的工事、この改良工事についてもぜひ説明をしていただきたいし、委員会だけではなく、全議員にきちんとこの辺の説明をしていただきたいということを要望したいと思いますが、いかがですか。 133: ◯市長(日比一昭君)[ 168頁]  委員会でもお約束いたしましたので、しっかりと対応していきたいというふうに思っています。 134: ◯14番(伊藤恵子君)[ 168頁]  それと、間違ったのか虚偽説明なのか、この辺もちゃんとただしていただきますようにお願いします。  それで、CO2削減のこともそうなんですけど、ごみの問題、本当に遠い八穂まで持っていくと、なかなか我々の目に入りませんけれども、ごみ委員会の方々も一生懸命、今、活動してみえますし、やはり自治体の中でごみの減量化を進めていくということが一番重要ですので、それを含めて今後のこの焼却施設の計画にも自治体の声が反映できるような体制にぜひしていただかなきゃいけないし、この第2期基幹的改良工事にはこの2月を待たず、しっかりと議会、住民に説明していただきたいと思います。  1問目でかなり時間をとりましたので、2問目、3問目がちょっと割愛させてもらう点もあるかと思いますが、2問目に入っていきたいと思います。  2問目は高齢者福祉に関する件であります。  高齢者福祉計画と介護保険事業計画ということで、第7期の計画が今、まさに立てられようとしております。私が、今回聞きたいのは一般高齢者福祉事業と、介護保険事業の予算の推移について、介護保険制度が始まった平成12年度以降、この2つの事業がどのような推移になっているのかお聞かせください。 135: ◯健康福祉部長(水谷勝彦君)[ 168頁]  高齢者福祉事業につきましては、老人福祉事業費で見ますと、平成12年度では人件費及び繰出金を除いた決算額といたしまして、約1億6,422万円でありました。施設整備に要する費用により一時的に増加する年度はあるものの、おおむね1億円程度を推移しており、平成28年度では約9,144万円となっております。  また、介護保険特別会計では、平成12年度の介護保険制度開始時期の決算が約15億8,781万円でありました。その後、各年度ばらつきはございますが、決算額は右肩上がりで推移し、平成28年度の決算額は約45億4,285万円となっております。以上でございます。 136: ◯14番(伊藤恵子君)[ 169頁]  この介護保険事業が本当に右肩上がりで、平成12年度から昨年度まで、開始から昨年度まで29億5,504万円増だと、2.86倍になっているんですね。これは介護保険事業が充実したというか、私は複雑化したんじゃないかなと思っていますけど、65歳以上の方、40歳以上の方全てから介護保険料が徴収されるわけですけど、特に65歳以上の方の介護保険料にこれがかかってくるんですね。  いつも申していますように、当初、介護保険事業というのは、介護が必要になった方が家族の負担なく、安心して介護が受けられるようにと始まった介護保険制度が、いつの間にか予防、保健、健康志向、こういったところまで全てこの特別会計に入れ込まれていくということになりまして、会計がどんどん膨らんでいったんじゃないかなと、なったんだと思っているんですけど、例えば、途中でひとり暮らしの高齢者の見守りでありました高齢者の配食サービス事業とか、こういったものも負担を介護保険制度の保険の会計からということで、皆さんには割安でお配りするという配食サービスを使っていただくということで入れたわけですけれども、これみんな介護保険料にかかってくるんですね。  ですから、こういうものを一度見直して、集いの場もそうなんですけど、一般介護予防など国から言ってきているものの、こういったものをできるだけ介護保険事業ではなく、高齢者の皆さんが健康で過ごしていただく施策、高齢者福祉事業として一般会計で実施するべきではないかと思うですけど、どうでしょうか。 137: ◯健康福祉部長(水谷勝彦君)[ 169頁]  介護保険事業につきましては、これまで主に家族が担ってきた認知症などの介護が必要な高齢者に対して、社会保険の仕組みによって社会全体で支える制度でございます。超高齢社会の中、高齢者の皆さんが安心・安全に過ごしていただけるよう引き続き、制度に基づいて実施してまいりたいと考えております。 138: ◯14番(伊藤恵子君)[ 169頁]  認知症や介護が必要な高齢者を全体で進めるのはいいんです。介護が必要じゃない、まだお元気な人までこの保険事業として、例えば集いの場ですとか、今度総合事業で行われますけど、そういう人まで介護保険会計の中でやるので、今、予防とかそういうものを外してくださいと言っているので、今度介護保険料がこれ以上、上がったらとても年金で暮らしていけないという声がいっぱい出ていますので、この辺はぜひ今後精査していただきたいと思っております。  要旨2のほうですけど、介護ボランティア制度についてお尋ねします。  介護ボランティア制度が始まったときには、各全国から視察に来ていただくようなよい制度だと言われておりましたけれども、なかなか広がっておりません。課題はどんなものがあるとお考えですか。 139: ◯健康福祉部長(水谷勝彦君)[ 170頁]  介護ボランティア制度における課題といたしましては、ボランティア活動により付与されるポイントによる地域振興券の活用の幅が市内小売店に限定されていることや、ボランティアに従事されている方の高齢化に伴いまして、従事者数が伸び悩んでいることが課題となっております。以上でございます。 140: ◯14番(伊藤恵子君)[ 170頁]  ボランティアさんが「つしまげんきボランティア」とスタンプ帳で本当にボランティアとして活動していただいております。地域振興券のことですけれども、子育て応援券で予防接種とかああいうことがかなり好評ですので、このボランティアさんも本当にお元気で活動していただくということで、ポイントで健康診断や予防接種にも使えるようなこういった制度を設けてはどうかと思うんですけど、どうでしょうか。 141: ◯健康福祉部長(水谷勝彦君)[ 170頁]  介護ボランティア制度は高齢者の方がボランティア活動を通じて健康増進や介護予防につなげていただくことを目的としております。  したがいまして、議員お示しのとおり、ポイントによる地域振興券につきましては、地域振興の観点を含め、健康増進につながるよう活用できないか研究してまいります。 142: ◯14番(伊藤恵子君)[ 170頁]  本当に健康でいただくということが一番ですけど、国保の都道府県化ですとか、後期高齢者のほうでも受診率向上というものが一つの目安になってまいりますので、こういうことにもつながっていくかと思いますので、ぜひお願いしたいと思っております。  あと、今年から総合事業が始まりまして、いろんなボランティアさん、家事サポーターさんでありますとか、今度の集いの場でも住民の方、皆さんに活躍していただく機会があると思うんですけど、今、制度が複雑過ぎてわからないという声があちこちから出ているんですね。この介護ボランティア制度を一つの基盤にして、こういう事業、市民の皆さんに活躍していただく事業をもう少しスリムに組織化して、系統立てて、統合するところは統合したりしていくべきだと思うんですけど、どうでしょうか。 143: ◯健康福祉部長(水谷勝彦君)[ 170頁]  議員お示しの各事業につきましては、平成29年4月から介護予防・日常生活支援総合事業として開始している事業でございます。  多様な介護予防・日常生活のニーズに対して、ボランティア、市民団体等の多様な主体がサービス提供を行っており、また元気な高齢者の皆様がサービスの担い手として社会参画である生きがいづくりや介護予防、健康増進を図っております。  地域の皆様を担い手とするつしま家事サポーター、ふれあいサロン、集いの場につきましては、事業内容や対象者が複雑であると感じておりますので、今後よりわかりやすい事業となるよう事業内容の整理を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。 144: ◯14番(伊藤恵子君)[ 170頁]  今、皆さん活躍していることも言われましたけれど、要旨3の高齢者の居場所づくりについてお尋ねします。  今、津島市の公共施設等総合管理計画、これもきのうのやりとりでは、できるだけ少なくして、負担を少なくすると、財政を何とか削減したいというようなお話もあったかと思いますけれども、今、本当に健康で元気で健康寿命を延ばして頑張っていただく高齢者の皆さん、あちこちで活躍してみえるんですけど、お聞きするのは、場所がないということなんですね。集まる場、これがなかなかなくて、今まで憩いの家というのもコミュニティや地元移管になりまして、有料化になりました。コミュニティの皆さんもその運営に大変でしょうから、そういうところを補助するとか、例えば先ほどありました空き家を集まり場にするとか、集いの場にするとか、こういう場所提供というのは非常に大切になってくると思うんですけれども、この辺の場所提供、居場所づくりについて高齢者の皆さんの声をどう聞いているか、どのようにしていくのかお聞かせください。 145: ◯健康福祉部長(水谷勝彦君)[ 171頁]  高齢者福祉施設は、老朽化した施設となっておりまして津島市公共施設等総合管理計画に基づいた施設検討部会におきましてあり方の検討を行ってまいります。高齢者の集いの場の確保は、介護予防を推進していくためにも重要であると考えております。引き続き、趣味やお茶会などを通じて気軽に集まることができるような場を提供している団体の活動に対し、介護予防・日常生活支援総合事業の中で支援してまいりたいと考えております。以上でございます。 146: ◯14番(伊藤恵子君)[ 171頁]  これについては、市長にもお聞きしようと思いましたが、予算のほうで一緒にお聞きしたいと思います。  では、3件目の来年度予算に関する件でお尋ねいたします。  国では、来年度予算の概算要求が各省庁から出されておりまして、それによりますと、地方交付税を全体で4,034億円削減するという内容が出されているわけであります。津島市にも大変大きく影響するものと考えますけれども、現時点で地方交付税と国庫支出金の見通し、また地方交付税の算定に影響してくるトップランナー方式の影響について御説明ください。 147: ◯総務部長(渕上晴弘君)[ 171頁]  国の来年度予算の概算要求におけます地方交付税の状況につきましては、前年度比4,034億円、2.5%減の15兆9,264億円となっておりますが、地方交付税の振りかえ措置であります臨時財政対策債が前年度比5,222億円、12.9%増の4兆5,674億円となっており、総額を適切に確保するとしております。  津島市の平成30年度の地方交付税の見込みにつきましては、今年度に引き続き算定誤りによる影響がありますので、今年度と同額程度を見込んでおります。また、臨時財政対策債につきましては、今年度よりわずかに増額するのではないかと考えております。  また、平成28年度から導入された地方交付税算定におけるトップランナー方式による津島市への影響額は、平成29年度の算定で約1,700万円の減額となっていると試算しております。以上でございます。 148: ◯14番(伊藤恵子君)[ 172頁]  地方交付税が減って、そのかわり臨時財政対策債がアップするということなんですけど、これちょっと小さいですけど、市の市債、借金なんですね。本当に借金を一生懸命返しているんです。大きくなっているのが臨時財政対策債ということで、これは本来ならば国が地方交付税として出さなきゃいけないけれども、今お金がないから、かわりに借金しておいてよという、こういったものだと考えますけれど、本当にこれが戻ってきているのかということも含めてあるんですが、七、八億円また今度限度額がそのぐらいだとおっしゃるんですけど、実はいつも出される市の1人当たりの借金はこれも含めた借金なんですね。  ですから、この臨時対策債についても、もう少し国の動向を本当に借金として見るのか見ないのか、いろいろ議論されているところなんですけれども、精査をしながら予算立てをしていただきたいなと思っております。  それでは、今回税制改革とか幼児教育の無償化等いろいろ取り沙汰されている国の施策ですね、これによって来年度、市の予算に影響があるものは何かありますか。 149: ◯総務部長(渕上晴弘君)[ 172頁]  まだ国のほうから詳細のほうが出ておりませんので、今のところ大きな影響があるものはないのではないかと考えております。 150: ◯14番(伊藤恵子君)[ 172頁]  まだ、なかなか今、国の予算立てが非常に遅くなっておりますので、本当に3月ぎりぎりしかわからない状況だと思いますけれども、一方使い方についても、来年、市長選がありますので、骨格予算となると思いますけれども、一番心配なのは、日比市長もこういう津島に頑張るということだったんですけど、地方創生交付金の使い道、これも全ての交付金を利用しながら津島市はやっているんですけれども、この先行型と加速化交付金というのは1年こっきりの事業で既に終わっていると思います。  平成28年からの推進交付金は3年間という事業になっていくかと思うんですけど、検証について時間がありませんので、市長、地方創生交付金としての検証と、今度、平成30年度には新たな交付金事業を実施する予定があるのかどうかお伺いしたいと思います。 151: ◯市長(日比一昭君)[ 172頁]  検証ということでございます。地方交付金事業につきましては、毎年度学識経験者、そしてまた各種団体の代表などにより構成されている津島市まち・ひと・しごと創生総合戦略の推進委員会に報告をさせていただいておるところであります。そして、各事業の事業実績その実施状況に関する客観的な指標、KPIの達成状況について検証していくということで進めております。  なお、地方創生推進交付金事業につきましては、先ほど委員、お示しされましたが、3年間の事業計画に基づき実施されるため、中間年度の終了する来年度以降に事業の進捗状況、中間目標値等の実施状況、今後の更新等について中間報告をすることになっております。  なお、平成30年度は、地方創生推進交付金を受けた5つの事業、これを引き続き実施することとしており、新たな交付金の事業は今のところ予定をしておりません。以上です。 152: ◯14番(伊藤恵子君)[ 173頁]  本当に厳しい、厳しいばっかりで夢も希望もないなというのがきのうからの財政の問題ですけど、厳しいところほどやっぱり今全体の自治体を見ていますと、子育て応援でも、高校までの医療費無料化でありますとか、給食費の無料化でありますとか、若い人たちに住んでいただくための投資でありますとか、こういうことをやりながら頑張っているわけですね。地方創生事業も、まちづくり、人口ビジョン、人をどう津島市に住んでいただくかというところが目標で行われた事業だと思うんですね。それが実際にどうだったのか、本当に観光だけではなく、津島市に住んでいただく、こういったことが必要だと思っております。  きのうも子供の医療費無料化について言われましたけれども、お金をどこかから捻出するということじゃなくて、この投資と言ったらちょっと語弊があるかもしれませんけど、これが若い世代の子育て応援になって津島に住んでいただく、この出資金というかそういうものだと思うんですね、私は。医療費も軽減すれば、早く医療にかかって重症化をしないと、計画では出ているんですよ。先ほど高齢者の居場所づくりのことも言いましたけれど、高齢介護課が今進めているのも、高齢者の皆さんをいかに社会で活躍していただくかということを検討しているのに、それに逆行して、施設をどんどんなくしていく、居場所をなくしていく、高い負担でなかなか病院に行けないということが今の状況じゃないかなと思うんですね。  ですから、これだけ厳しいと言われるなら、この厳しいことをどうやって前向きに展開できるか、発想を転換していただきたいと思うんです。子供の医療費無料化、高齢者の皆さんの居場所づくり、地方創生事業は本当に地元の人たちが頑張っているところに喚起をしてその方たちが活発に活躍していただくと私は思いますが、最後に市長の見解をお聞かせいただきたいと思います。 153: ◯議長(垣見信夫君)[ 173頁]  この際申し上げます。  正午を経過しようとしていますが、議事の都合上、続いて会議を続行したいと思いますので、御了承願います。 154: ◯市長(日比一昭君)[ 173頁]  私もつしま成長戦略の中の第一番に「子ども・子育て応援都市つしま」ということを掲げさせていただいております。本当に、将来を担う子供たちをいかに見据えた投資をしていくか、投資といいますか、そういうことではないかということでございます。大変重要なことであると、そう考えております。  そのためには、つしま成長戦略5つの項目について実施していくことが将来につながってくる投資であるというふうに考えております。限られた財政状況ではありますが、厳しい状況であります。市に必要な分野に配分をして将来にわたって、市民の皆様がこのまちに住んでよかったと、住んでみたいと思われるような市政に取り組んでいきたいと、こういうふうに考えております。以上です。 155: ◯14番(伊藤恵子君)[ 174頁]  済みません。時間がありますので、確認しておきたいと思いますけれど、1番目の海部地区環境事務組合の50億円の第2期工事について、先ほど聞いて精査するとおっしゃいましたけど、どのようなタイムスケジュールできちんと管理者会で話し合うこと、事務局に問い合わせること、この津島の議会に報告すること、そういうことをちょっと時間的に、もう時間がありませんので、これ来年の2月に組合議会で賛成多数になればこのまま進んじゃうんですね。どのようにこの内容を確認していただけるか、再度確認、お知らせしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 156: ◯市長(日比一昭君)[ 174頁]  スケジュール等につきましては、現管理者と御相談して決めていくことになろうかと思いますが、そのような内容になってくると思います。以上です。 157: ◯議長(垣見信夫君)[ 174頁]  ここで、午後1時まで休憩いたします。        午後 0時03分 休憩  ──────────────── ◇ ◎ ◇ ────────────────        午後 1時00分 開議 158: ◯議長(垣見信夫君)[ 174頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  太田幸江さんの発言を許します。        15番 太田幸江君〔登 壇〕(拍手) 159: ◯15番(太田幸江君)[ 174頁]  通告に従いまして一般質問をいたします。  今回、子育て支援に関する件、教育予算に関する件、名鉄津島駅東口整備に関する件の3点について質問いたしますが、件名1、要旨4は、今回は質問から外させていただきますので、よろしくお願いいたします。  それではまず初めに、子供医療費無料化についてお尋ねします。  9月議会に出された中学卒業までの医療費無料化を求める請願は、議会において全会一致で採択されました。あとは、市長の判断のみと、市民の皆さんは市長の判断に注目しています。日比市長は、中学卒業までの医療費の完全無料化を来年度の予算に計上いたすかどうかお答えください。 160: ◯市長(日比一昭君)[ 175頁]
     子供医療費につきましては、従来からお答えをしておりますように、本来は国の責任において対応すべき問題であると考えておるわけでございます。  私の現在の任期は来年の4月ということであります。それ以降には選挙がありますので、明確な答えはいたしかねます。  しかしながら子供医療費の拡大につきましては、そろそろかじを切っていく時期ではないかというふうに考えておるところであります。それにはまず病院の改革、経営安定化を図るとともに、さまざまな行政合理化を進めていくことで財源を捻出していく必要があると考えております。以上であります。 161: ◯15番(太田幸江君)[ 175頁]  任期は今年度までだと言われましたが、予算を立てるのは市長だと思います。  骨格予算ということですが、そこに予算を盛り込むのかどうかお聞かせください。 162: ◯市長(日比一昭君)[ 175頁]  御存じのように来年度予算、当初は骨格予算でありますので、そのような骨格予算に対応するということであります。以上です。 163: ◯15番(太田幸江君)[ 175頁]  先日の服部議員の質問にも、かじを切る時期が来たとおっしゃられました。このことがどのような意味を持つのか、多分聞いていた皆さんわからなかったと思うんですね。私自身も、本当にこれで喜んでいいのかどうなのか本当に疑問でした。  ぜひここで予算に入れますという返事をいただきたいと思っていましたが、その様子では本当に信じていいのかどうか、皆さん今戸惑っているのではないかと思います。  なぜこのように市長が前向きにと言われても、なかなか信じられないというのは、津島市の子供医療費無料化の流れにあると私は思っています。  伊藤文郎市長のときも、高校卒業まで医療費は無料化だというお話が流れました。私もその当時学童保育の指導員をしておりましたが、お迎えのお母さんたちが、高校卒業まで医療費無料化だということで大変喜んで、お迎えのときに喜んで立ち話をしてみえました。しかし、その下に書いてある所得制限つきということを私は伝えました。そうしたら、本当にがっかりしていた様子がまだ目に浮かびます。  そして日比市長が当選されたとき、子供医療費無料化小学6年生までの請願に賛成した方が日比市長、その方が市長になられるということで、小学6年生まで無料かなという、そういう声もまちにはあふれたんですね。しかし、ふたを開ければ、小学校3年生までと、本当にお母さんたちはがっかりしました。このように津島市の子供医療費はなかなか、少しずつは進んでいるとは思うんですが、他の自治体と比べて本当におくれています。  先ほどの伊藤議員のお話にもありましたように、安心してここで暮らす、そういう土台をつくることが若い人々を津島市に安心してここに住み続けるという、そういう思いを起こさせる大きな大きな課題だと思っています。  ぜひ津島市に住んでよかった、子供たちが本当に大切だというその思い、ぜひそれを実現させて、この大きな問題子供医療費無料化、もはや県下では54自治体中49自治体が中学卒業まで医療費無料化になっているわけです。小学校卒業までの愛西市、そして小学校3年生までの津島市、残すは5市です。その中で、ぜひ英断を下していただきたい。そして70周年、今年万歳をしてみたい、若いお母さんたちはそう言っています。中学卒業まででなくても構いません。高校卒業でもいいと私は思っております。ぜひ実現していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  津島市が本当に昨日から厳しい厳しいという財政状況のお話ばかりですが、今その原因は、国が福祉、教育、暮らし、その予算をばっさり削り軍事費をふやし、大金持ちや大企業を優遇するような政治をしているからです。しかし、そんな国の悪政の防波堤となるために、地方自治体は知恵を出し住民の暮らしを守らなければなりません。  先ほどのお話で、海部地区環境事務組合の負担金、本当に適切なのか、地方交付税、地創生交付金の使い方は本当に適切なのか、まだまだ市としては見直す事業が見えてきたと思います。  若い世代が津島市に住みたい、そう思える第1の施策である子供医療費中学卒業まで無料化を実現してほしいと強く要望いたします。よろしくお願いします。何しろ9月議会では、議会が全会一致で採択したものです。あとは市長の決断のみです。ぜひお願いいたします。  それでは次の件名1、要旨2の子育て応援券事業についてお尋ねします。  この事業も子供医療費無料化が実現していれば霧がさっと晴れ、市長さんのやっている子育て支援が市民の皆さんにはっきり見える、そう思います。私もこの誇るべき子育て応援券、ぜひもっとしっかりと皆さんにわかっていただきたいと思います。  12月の市の「市政のひろば」笑顔が本当にはじけている津島市の皆さんの表紙でした。とてもうれしくなるような表紙です。その後ろには、市長が肝いりでやっている子育て応援券、本当にうれしい事業が真ん中に載っています。1ページに載っていました。この子育て応援券ですが、これも質問に出たと思うんですが、この事業は第1子、第2子の出生時に2万円、第3子以降出生時には4万円の応援券が支給される津島市独自の事業です。応援券は、予防注射やおむつの購入などに使うことができ、子育て期の保護者の皆さんには大変喜ばれています。  そしてまた、その配付方法も私は感動いたしました。生後4カ月までに主任児童委員、保健師さん、看護師さんが、赤ちゃん訪問時にそれを持ってそのお宅を訪問して、それを交付されるわけです。そういってひとりぼっちのお母さんをなくす、子供たちを健やかに育てたいという思いがこの応援券を持っていく、交付のときから見られるという、本当に温かい事業だと思います。いろいろ心配りされているこの事業、この実施に当たってどのようなことに配慮し、またこれはどのような自治体を参考にしたのかお聞かせください。 164: ◯健康福祉部長(水谷勝彦君)[ 177頁]  子育て応援券事業を始める際に参考とした自治体並びに配慮した点について御答弁申し上げます。  子育て応援券事業は、子育て世帯の保護者に対して育児の心理的不安や身体的及び経済的負担の軽減を図るとともに、安心して子供を産み育てるため、乳幼児に対しての各種の子育て支援サービスを利用しやすくすることを目的としております。  制度を構築するに当たり、同種の事業を実施しております東京都杉並区や、富山県氷見市を初め複数の自治体を参考といたしました。  次に、配慮したことといたしましては、保護者に一時預かりやファミリーサポートセンター事業等の子育て支援サービスを利用していただくことにより、育児の心理的不安や身体的負担が軽減され、その後も子育て支援サービスを利用するきっかけとなること。あわせまして保護者のサービス利用を促すことにより、それぞれの地域での民間主体の子育て支援サービスの掘り起こしとなるよう配慮いたしたものでございます。以上でございます。 165: ◯15番(太田幸江君)[ 177頁]  応援券の配付体制として、子育て中のお母さんやお父さんの相談窓口、子育て支援サービス利用をするきっかけとなるような保健師さんや看護師さん、そういう専門家が訪問して行政と若いお母さんたちをつないでいく大変いい事業だと思います。  そしてまた、おむつの購入やタクシーの利用など、子育てのために経済的な支援も加味されていることは若い世代にとって本当に助かることです。利用者さんの声を聞き、なお一層充実していくことを期待します。  そして私からも、もう一つ、より一層充実という点から一つ要望をしたいと思います。  この配付対象を読んでみますと、児童の出生時から津島市に住民票を継続して記載登録された方とあります。生まれたときから津島市に住民票がないとこれは支給されないということになっているわけです。配付対象に引っ越ししてきた児童、保護者が入っていません。  そういうことで、この間の選挙のときですけれども、小さなお子さんを連れた子供連れの御夫婦が市役所不在者投票に来て、館内の子育て応援券のポスターを見て寂しそうにね、私たちはもらえないんだよねえと言っていました。この方たちは他の地区から引っ越してきた方たちです。引っ越してきた子育て世代にも配付することをぜひ考えていただきたいと、より一層の充実という点で提案させていただきますがどうでしょうか。 166: ◯健康福祉部長(水谷勝彦君)[ 177頁]  子育て応援券の支給対象範囲について御答弁申し上げます。  子育て応援券事業を開始するに当たりまして、交付対象の範囲についても検討をしたところでございます。  津島市で安心して子供を産み育てるという目的を達成するため、また対象者を正確に把握するため対象児の出生時から、引き続き住民基本台帳法に規定する津島市の住民票に継続して記録、搭載されている者といたしたところでございます。以上でございます。 167: ◯15番(太田幸江君)[ 178頁]  津島市に引っ越してきた方が専門家の訪問を受けて子育て応援券を届けてもらうことは、津島に来て本当によかったな、安心して子育てができるなという、そういう思いが募ることだと思うんです。  ぜひこの観光の方にもおもてなしということで今津島市は頑張っていると思うんですが、津島市に引っ越してきて、ここに住もうという方へ、やはりおもてなしではないですが、歓迎の意味も込めてぜひこの事業、引っ越してきた方にも配付されるような、そんなもっと温かい、今も温かいですが、今以上の温かいそういう応援券にしていただきたいと思うんですが、市長、どのようにお考えでしょうか。 168: ◯市長(日比一昭君)[ 178頁]  子育て応援券をより使いやすくというようなことも含まれておるのではないかと思っております。  子育て支援に役立つさらなるサービスの育成、支援を行うことで、子育て支援サービスの拡充、登録事業者の増加等、地域で子育て支援をしていく環境づくりをまずは育てて、つなげていくと、まずはそういうことをしていくことが大事だと考えております。以上です。 169: ◯15番(太田幸江君)[ 178頁]  ぜひ流出人口を食いとめるためには子育ての充実なんですが、子供医療費無料化、流出を食いとめます、多分。そして次に新しい流入の方、子育て応援券を受けられますよと言ったら、本当にうれしくて引っ越してくるんではないかという、そういうことも考えられます。是非この提案、真剣に考えていただきたいと思います。  次に要旨3、こどもの家の建設について質問させていただきます。  北小学校区にあります学童保育北こどもの家の移転に関する件についてお尋ねします。  まず、北こどもの家の建設予定場所はどこでしょうか。 170: ◯健康福祉部長(水谷勝彦君)[ 178頁]  北こどもの家の建設予定場所について御答弁申し上げます。  建設予定場所は、北小学校敷地内の旧プールを解体した跡地を想定しておるところでございます。以上でございます。 171: ◯15番(太田幸江君)[ 178頁]  北小学校の敷地内にある旧プールというのはどのようなものかお答えください。 172: ◯健康福祉部長(水谷勝彦君)[ 178頁]  北小学校の旧プールは、昭和49年度まで使用されておりましたが、現在使用しているプールの建設により、その後使用されることなくそのままになっており、雑草やプール内に雨水等がたまっている状態でございます。この旧プールを解体し、その敷地に北こどもの家の整備を想定しておるところでございます。以上でございます。 173: ◯15番(太田幸江君)[ 179頁]  これで北こどもの家の建設予定場所は、旧プール解体した跡地ということが確かめられました。これで関係者の方々も安堵されたと思います。  なぜ今さらと思えるほどのことを私は質問したのかといいますと、4年ほど前、西こどもの家と北こどもの家は耐震基準が満たしていないということで、移設の方針が出されました。そんな中で、北こどもの家は北小学校区の校庭に建てられるという、そのときに旧プールという言葉があったかどうかは定かではありませんが、そのように市と保護者とは合意して進んでいました。  しかしこの2017年、つい最近11月2日の市の担当者が、移転先を北小学校内にあります教室の4階の視聴覚室にということを保護者会に提示したということです。  昨日の垣見議員の質問と重なりますが、再度お聞きしたいです。なぜこのような変更案が提示されたのか、その経緯をお聞かせください。 174: ◯健康福祉部長(水谷勝彦君)[ 179頁]  北小学校の校舎内のほうに移転する案を候補とした経緯につきまして御答弁申し上げます。  かねてより耐震基準の満たされていない施設で放課後児童健全育成事業を行っているこどもの家につきましては、児童にとってより安心・安全な施設において授業を実施できるよう計画的に整備を進めてまいりました。  今年度西こどもの家の整備をし終えることから、残る北こどもの家につきまして、北小学校敷地内への早期移転を前提条件とし、学校敷地内での新築、校舎の増築、校舎内改修案等につきまして、工程、事業費等を関係各課と協議、検討してまいりました。公共施設等総合管理計画における公共施設のあり方及び財政状況を考慮した結果、既存施設の活用が有効であることから、教室、給食調理室を改修し、学童施設とする案としたものでございます。  しかし、給食調理室を学童施設に改修するためには、新たに配膳室等の整備を行う必要があり、その場所を確保するためには、今後の学級数の減少を考慮しても約3年程度期間が必要と想定されました。その間の学童施設の暫定的な移設場所を検討した結果、耐震性能も有しており、施設に求められている面積基準等を満たす教室等として、校舎内4階視聴覚室及び準備室を改修して利用する案を候補案としたところでございます。以上でございます。 175: ◯15番(太田幸江君)[ 179頁]  この経緯を聞いて、いろいろな問題点が私はあると思います。  まず1点目、懸念されることは、学校内に移設する提案がされたとき、子ども教室と学童保育を一体化しようとしているのではないかという、そういう心配の声が上げられました。この案の中に話されたときには、学童保育と子ども教室の一体化についてのことは考えていなかったのかお聞かせください。 176: ◯健康福祉部長(水谷勝彦君)[ 180頁]  先ほども御答弁させていただきましたが、給食調理室を改修して学童保育とする案としましたのは、既存施設の活用が有効であるとの観点からであります。  暫定施設を校舎内としたことにつきましても、耐震基準を満たす建物での学童保育を考慮したためであり、放課後子ども教室との一体化を目的としたものではございません。以上でございます。 177: ◯15番(太田幸江君)[ 180頁]  学童保育と子ども教室は全然別なものですので、その答えを聞いて安心しました。  2点目は、学童保育を市はどのように捉えているのかということです。学童保育を4階に移設し、4階にある子ども教室を1階におろし、1階にある支援教室を2階に上げると、このようにパズルを組み立てるような案を示されたわけですが、そのパズルの中にはそれぞれ子供たちがいるわけです。その子供たちの生活は、これで本当に保障されるのか、検討されたのか、大変疑問です。今回私はこの問題、いろいろ子ども教室のことや支援学級のこともありますが、学童保育のことについて質問します。  4階に追いやられた学童保育の子供たち、この生活はどんな風に保障されるのか。長期休みの間は、朝から夕方まで過ごす場所です。学童保育は子供たちにとってただいまと言って帰ってくる第2の家庭であり、遊びが中心、仲間とともに成長し合う場所です。  今回の4階視聴覚室の提案は、学童保育の内容をしっかりと理解しているとは思えない措置だと思います。市として学童保育をどのように考えているのかお聞かせください。 178: ◯健康福祉部長(水谷勝彦君)[ 180頁]  学童保育は、昼間保護者の方が就労等により家庭にいない就学している児童の皆さんが、安全に安心して過ごすことのできる第2の生活の場として大きな役割を持っていると考えております。以上でございます。 179: ◯15番(太田幸江君)[ 180頁]  今の答弁で、子供たちにとっては第2の生活の場所と言われて大きな役割を持っているということです。安全に安心して過ごせる、それがなぜ4階の教室になったのか、甚だ疑問です。これは私が思うに、公共施設等総合管理計画の中の削減ありきの発想が、このような行き当たりばったりの案を生み出したのではないかと推測します。関係各課が協議して、保育室の移設場所が北小学校の旧プールから4階視聴覚室に変えたのは、学童保育の本質を抜きにして財政状況のみで話が進められ、学童保育とは、子供たちに豊かな心をというような、私たち大人たちが大事にしてきた、学童関係者が大事にしてきた理念を考慮されずに財政状況が第一に進められた結果ではないかと考えます。  また、11月2日に保護者にこのように説明され、そして何と1週間過ぎ11月2日にこの4階移設の案を提示し、そして1週間後の11月9日には、これを白紙撤回したというこの流れには、本当に関係者を不安にさせました。保護者とそれまでの約束は学校内につくるというものでした。それをほごにして、説明もせずにこのような案を出してきた。そして新たに出した案を、1週間で覆すこの市の対応に対して、市民は大変不信感を持っています。このことに対して市長さんはどのようにお考えか、なぜこのようなことが起きたのか、お考えをお聞かせください。 180: ◯市長(日比一昭君)[ 181頁]  北こどもの家につきましては、先ほど担当からもお話をしておりますように、耐震性のないところに今までずうっとお世話になったわけでございます。これを一刻も早く修正をしなければいけないというようなことで、担当課のほうでもんでいただいた。そして、いろんな諸条件の中で変更がなったということであります。  いずれにいたしましても、しっかりと安全・安心を守りながら子供たちが健やかに成長していくと、そういう学童を実現していくということで決断をさせていただきました。以上です。 181: ◯15番(太田幸江君)[ 181頁]  西こどもの家が西小学校の施設に入るときも、長い間学童とは何ぞやということで担当課の方、市長さんも交えて話し合われたと思うんですね。子供たちが健やかに育つ、自然が大事である、地域の人々とのふれあいが大事である、そんなことを何回も話し合いをしたと思うんですね。西のこどもの家の父母の方たちは、今回西小学校の施設に入るわけです。  これから公共施設等総合管理計画があちこちでも進められると思いますが、建物は箱ではありません。市民の皆さん、そこで暮らしています。どのように過ごしていたのか、どんなふうにここで何をされていたのか、その生活をしっかり検証して関係者の皆さんのお話を聞いて、そこから計画を立てていただきたい。削減ありきではなく、やはり市民の皆さんが津島に住んでよかった、この建物があってよかったと思える、そういうこと。どうしてもこれを減らすとか、統合するというときには、やはり丁寧な話し合い、説明ではなく話し合いをしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  次に、教育予算に関する件に入らせていただきます。  件名2、要旨1、英語の教科化についてについてお聞きします。  文部科学省が学習指導要領を改定したことにより、学校の英語教育が来年から大きく変わります。3・4年生に外国語活動、5・6年生には外国語科が導入されます。平成30年、平成31年の学習指導要領移行期を経て、平成32年度からは全面的に実施されます。英語の教科化、今までは必須科であり楽しんで英語を身につける、そういうものでしたが、これからは、5・6年生は教科として、勉強として評価が伴うわけです。こういう行政がそれに対してどのような対応が必要なのか考えていきたいと思い質問します。  現在、小学校5・6年生の英語の授業時間はどのようになっているのか、その時間数はどうなのか、そしてこの子供たちが今どのぐらいの授業を行っているのかお聞かせください。 182: ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君)[ 182頁]  現在の授業時間数について御答弁いたします。  小学校5・6年生の英語の授業時数は、現在、外国語活動として小学校5年生、6年生とも1週間当たり1授業時数で、年間35授業時数が標準数となっております。以上でございます。 183: ◯15番(太田幸江君)[ 182頁]  他の教科の授業数もどれぐらいかというのをあわせて質問させていただきましたが、よろしくお願いします。 184: ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君)[ 182頁]  答弁漏れがございまして申しわけございませんでした。  学校教育施行規則では、小学校の標準時間数は国語と算数が最も多く年間175授業時数となっております。
     外国語活動の年間35授業時数も含め、全教科では年間で980授業時数になっておりますが、実際にはそれ以上の授業が実施されております。以上でございます。 185: ◯15番(太田幸江君)[ 182頁]  5・6年生は6時間授業が多分3日間、5時間授業が2日間で、4時ごろに学校を出る毎日です。部活動に参加している児童は、もっと遅い下校になっています。そういう時間の中にこれからは英語教育が入ってくるという状況です。  それでは、今行われている外国語指導ですが、ALTと言われる外国語指導助手の実態はどうなっているのかお聞かせください。 186: ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君)[ 182頁]  現在津島市では、英語の授業で教師を補助する外国語指導助手に、一般財団法人自治体国際化協会が実施するJETプログラムを利用し、小学校、中学校で合わせてALTを現在6名雇用しております。1人2校ずつ担当しており、12小・中学校において英語及び外国語活動の授業支援を行っております。以上でございます。 187: ◯15番(太田幸江君)[ 182頁]  外国語授業がこの後ふえるわけですが、授業数としてはどのぐらいふえ、年間ではどのぐらいになっていくのか、それをどのように今の過密な授業の中で確保していくのかということをお聞かせください。 188: ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君)[ 182頁]  外国語活動として年間35授業時数だったものが、移行期間を超えて平成32年度からは教科の外国語科となり、5・6年生では年間70授業時数となります。これにより5・6年生では、総授業時間は35授業時数ふえ1,015授業時数となります。  ふえる授業数についてどのように確保するかということにつきましては、指導要領の改定を提言した中央教育審議会の答申では、年間を通じて弾力的な時間割編成を行うことが必要だとしております。  またこの答申では、5・6年生では10分から15分程度の短時間学習を取り入れたり、現行の45分に15分を加えた60分授業を行ったりすることなどを合わせて提案しております。以上でございます。 189: ◯15番(太田幸江君)[ 183頁]  このように英語教育が入ってくるということは、今の子供たちにもっともっと学校にいる時間がふえ、授業数がふえるということです。年間70時間の授業数で35時間ふえるということなので、あるところでは夏休みが少なくなってしまったりというような事態が起きているわけでありますが、その上に学習指導要領では、小学生で600字から700字、中学校では1,600から1,800の単語を習得することになり、現在の中学生が接している英語の単語は1,200字なので、約倍化するということです。  今まで5・6年生は英語が必修科として存在していましたが、それでも現場の先生は大変だったという声を、この間11月26日の津島・愛西母親大会の講演で現場の先生からお聞きしました。特に授業においては、英語塾に通っている子の一人舞台になってしまうとか、塾に行っている子と行っていない子の差が大きくなるとか、中学校に来る前に英語嫌いの子をつくっている、自信をなくす子がふえているなど子供たちの様子が報告されました。また、英語の授業を1時間ふやして2時間にするなんて無理、教える自信がない、英語を教えるなら英語の先生を雇ってくださいという先生たちの悲鳴とも言えるそんな声も紹介されました。  あわせて和歌山大学の英語教育学教授の江利川先生という方のお話を入れていただいたんですが、英語教育の専門家として、小学校英語の早期化は百害あって一利なしと断言できますと、この先生はおっしゃられていました。このような中、進められるわけであります。  この教育委員会としては、津島市の教職員の方にその現場の声は聞こえてきているのか、聞いたことがあるのかお答えください。 190: ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君)[ 183頁]  学校の現場のほうからは、これまでに外国語授業を行ってきていないこと、経験値がないため自信がないといった声も聞こえております。そのため教職員との情報共有を図り、研修を実施して英語指導力の向上を図ってまいりたいと考えております。以上でございます。 191: ◯15番(太田幸江君)[ 183頁]  現場の教職員の先生たち、不安で敬遠されるように、外国語指導助手や補助教員の増員を行うことが必要だと思いますが、津島市の教育委員会ではその予定はありますか。 192: ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君)[ 183頁]  人員配置の増員につきましては、現在のところ予定をしておりませんが、移行期間における取り組みの中で、学校現場から要望等がございましたら検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 193: ◯15番(太田幸江君)[ 184頁]  ぜひこの津島市の姿勢を小学校にお伝えください。その要望があれば増員する、検討するというこのお答え、ぜひ届けていただきたいと思います。  文部科学省の教員勤務実態調査、その結果が発表されました。教職員の1日当たりの勤務は、小学校で11時間15分、中学校で11時間32分、これが毎日です。1日8時間労働というものはもう吹っ飛んで、約1.5倍を毎日勤務しているわけです。これも教職員の方は残業手当も何もない中でやっているわけであります。大変命と健康にかかわる大問題です。これ以上の負荷を与えるということは大変なことだと思います。  このことについて教職員の多忙化に拍車をかけるような英語の3・4年生の必修化、そして5・6年生の教科化について、教育長さんはどのようにお考えかお尋ねします。 194: ◯教育長(武藤育雄君)[ 184頁]  小学校に英語科が教科として導入されます。以前にも生活科が新設されたり、それから総合的な学習、そういったものが新設されたことがありますが、そういった新しいことが取り入れられるときには、先生方はやはり努力をしないといけないと思います。  英語の導入につきましては、先生方にこの夏休みもどんなことが入って、どういう指導をしていくかということについて、各学校の英語のリーダーの先生を中心に、また希望の先生方も来ていただいて研修をしたところであります。  12月に入りまして、文科省のほうから新しい小学校の指導のカリキュラムが今示されました。それから、デジタル教材もダウンロードすれば取り入れることができるようになります。そのデジタル教材の中には、英語の発音やら、あるいは指導の仕方等が入っておるわけでありますが、そういったことで、何を目指して指導していくかということがはっきりしてきました。先生方が、例えば今度冬休みなり、また春休みなりで、そういったものを事前に勉強していただいたりして気持ちの整理をしていただくことも大事かなと思っております。  今、議員のお示しがありましたような教員の多忙化につきましては、学校の中で、例えば会議の時間を短縮して能率よくやる、あるいはいろいろ学校行事等も見直しをしておるわけでありますが、できるところはもう少し見直しをして、学校の勤務時間内の中で研修の対応ができるような、そんな仕組みをこしらえていくことが大事かなと。先生方にこれ以上過重な負担をかけないようにということは配慮していきたいと思っております。  先ほどのALTのことも局長が答えましたが、今のところ移行期間中は、全ての小学校の3年生以上6年生までの授業にALTの先生が補助で入っていただける、そういうシミュレーションができました。それ以後については、また先ほど答えましたが、先生方のお声があればまた検討していかなければいけないなと、こんなことを思っている。結論といたしましては、先生方できるだけ在校時間が長くならないような、勤務時間内で研修ができるような、そんなことをまた校長先生方にもお願いをしたい、こんなふうに考えております。以上です。 195: ◯15番(太田幸江君)[ 185頁]  ありがとうございました。  ぜひこれ以上の子供も先生たちも学校で潰されないよう、本当に生き生きとして楽しく学校に通える、そんな学校にしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  次に、要旨2の平成30年度学校予算要望についてお尋ねします。  学校予算要望とは、津島市小・中学校教職員会学校予算委員会において、市内12校の修繕等に係る要望を取りまとめ市内の小・中学校の校長先生で検討し、市に提出するものであります。学校施設の設備、教育、健康安全、その他の3つの項目に関して、小・中学校の共通の要望項目と、各学校の独自の要望に分けて要望されています。  私たちも議員で学校訪問いたしました。それで、先生たちが言われているような内容を目の前で見てきたわけであります。このプールの要望の中には、いろいろあります。例えばコンクリートや接続部ですりむく児童がいる。プールのことですね。掃除や水質管理をしていても毎年プール内に藻が生え衛生的でない。プール内の内装をどうにか改装してほしいというような、そういうプールの実態も見てまいりました。今、写真で撮ってまいりましたので、こういう状況になっています。本当に随分古いプールが並んでいるものですから子供たちが水着で入るわけですので、接すると大変体に傷がついてしまうようなざらざらしたものになっている状況です。  それと、いつも話題になっている雨漏りの問題ですね。私たちも外から見ても雨漏りの跡が壁についていたりしていました。その中でも、心に残ったと言ったら変ですが、こういう状況、これは何だかわからないような写真ですが、これは雨漏りがするので、どこから落ちてくるのかなと調べて、そのまま雨漏りの道をたどるためにくりぬいたという理科室の天井です。下でバケツで水を受けているという状況です。  それと、なぜかわからないけれどもということで犬走り、これが盛り上がってきていると。それで危険箇所であるということで、回りに赤い柵を建てたりして近づかないようにと、そういう場所がだんだんふえてきているという状況です。  もっとびっくりしたのは、この危ないベランダじゃないですが、ここはもう中からは入れないことにはなっていますが、外はまだあるわけですね、このちょっと出ているところ。中からは何もないんですけれども、1回上から何か落ちてきて、誰も下にいなかったもんですからけがはなかったという、そういう状態だったわけです。そういうところも学校にあります。このように本当に学校の老朽化が目に余るものがあります。  今回もこのように小学校の校長先生たちがまとめた冊子で、ここを直してほしい、あそこを直してほしい、ここは危険だということを毎年のように出していただいているわけですが、平成29年度においては、どのようなこの要望書に対しての回答というか、実現ができたのか教えてください。 196: ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君)[ 185頁]  学校からの要望で実施させていただいた部分ですが、平成29年度におきましては、中学校の吹奏楽部で使用する楽器の更新としまして、総額150万円の予算を認めていただき、4中学校において楽器5種類を約145万円で購入しております。  また、校務支援システムについて今年度9月より導入いたしました。この導入経費につきましては5年契約で約3,000万円となっております。  加えて人的支援においては、予算の範囲内において特別支援学級などへの支援員の配置を手厚くするなど、部分的ではありますが要望に応えているところでございます。以上でございます。 197: ◯15番(太田幸江君)[ 186頁]  それじゃあちょっと1つ質問を飛ばしまして、この安全・安心の学校にするために、子供たちの安全を考えてやはり修理していかなければいけないと思いますね。300人から700人の子供たちと教職員が毎日通う場所で、公共施設としては市内で一番高い利用率ではないかと思います。  しかし手のかけ方やお金のかけ方が、他の公共施設と比べて余りにも少な過ぎるのではないかと思います。でも、もう安心・安全を思えば、ぜひ早くやらないかんこともいっぱいあると思います。子供たちの安全を考えて、修繕、改善が必要と思われますが、修繕、改善の計画は立てているのか、お答えください。 198: ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君)[ 186頁]  学校施設の修繕計画などにつきましては、公共施設等総合管理計画に基づき公共施設の統合・複合化などを検討しており、その上で、今後の活用と維持管理経費や改修費などを考慮しながら検討してまいります。以上でございます。 199: ◯15番(太田幸江君)[ 186頁]  公共施設等総合管理計画に基づき公共施設の統合・複合化を検討し、その上で考慮するとの回答ですが、今、子供たちの生活は今でも続いているわけです。こういうものを待っていて立てていたんでは間に合わないと思いますが、独自に今必要だと思われるものはしっかりと立てないといけないと思いますが、どう思いますか。 200: ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君)[ 186頁]  現在、施設検討部会において、各施設のあり方、方向性等について検討しており、施設の統合・複合化などの枠組みや個別の施設計画を一、二年程度で作成していく予定で動き始めているところであります。統合・複合化による施設維持管理費の縮減分を更新に転用することを考え、あわせて学校施設の修繕計画を作成してまいります。  なお、学校施設の修繕につきましては、緊急性等を考慮しながら実施しております。以上でございます。 201: ◯15番(太田幸江君)[ 186頁]  ぜひ学校の施設の修繕については、緊急性を考慮しながら実施していくとありますが、緊急性がいっぱいありますので、ぜひ各学校に行っていただいて点検していただきたいと思います。本当に命にかかわることだと思います。  今回の西こどもの家が西小学校に移るということで、長年放置されてきた西小学校校庭にある旧トイレが解体され、老朽化を心配していた遊具も撤去、新設になりました。予算要望書の中にも、西小学校の個別の要望として遊具が腐食しつつある。少しでも直したほうがよいと記載されています。  北こどもの家でも、北小学校に北こどもの家が移設されることにより、昭和50年から使われていない旧プールも解体されます。このことに関しても、北小学校の独自の要望書に旧プールの撤去、住民からの苦情が多い、入り口のドアやフェンスが老朽化し危ない、児童が使うブランコがすぐそばにあるので危険である、蚊の発生も深刻であると、撤去の要望がこの要望書にも書かれていたわけであります。本来ならば、教育委員会が率先してこのような危険なものを改修工事をするべきでありますが、この学童保育移設により、ようやく動きました。この場合、先ほどの学童保育のときの答弁でありましたが、各課で検討するという言葉がありましたが、これは本当にメリットがここで出たなあと思います。  このように、本当に必要なものを各課で頭をつきあわせて公共施設等管理計画、削減ではなく住民にとってこれこそいいというような計画を立てることこそが、私は公共施設等管理計画の真髄ではないかと思います。ぜひこういうことを、今回の成功例じゃないですが、旧プールが撤去する、50年来、50年から40年以上住民の皆さんが何とかしてくれと言ったものが動いたわけであります。こういうふうにこの施設管理計画で一つ一つの施設を見直して、どうしたらいいのか各課で頭をつきあわせ知恵を出してよいほうに、住民が願うほうに行ってほしいと思っています。  それではまた、教育長さんにお聞きします。  子供たちの安全・安心のために、大人たちは最善の対応をしなくてはならないと私は考えています。津島市の学校施設の老朽化は、早急に対応が必要と考えますが、見解をお聞かせください。 202: ◯教育長(武藤育雄君)[ 187頁]  議員お示しのとおり、予算が許せば本当にすぐにでも手をつけてあげたいものばかりであります。  先ほど局長のほうが答えました公共施設等総合管理計画を早急に完成させまして、できるだけ早く子供たちをすばらしい環境のもとで教育をしてあげたいな、こういうふうに考えております。なかなか思うとおりにいきませんが、気持ちは伝えたいと思っております。以上です。 203: ◯15番(太田幸江君)[ 187頁]  それでは件名3、要旨1、名鉄津島駅東口整備に関する件ついて、1点だけ質問させていただきます。  現在、名鉄津島駅の東側を取り壊し、そして今平らになりました。市民の皆さんから、この後ここはどうなるのかという問い合わせを受けております。津島駅の東口における市の整備計画、道路計画というんでしょうか、を教えてください。 204: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 188頁]  津島駅の東口、東側におけます道路計画、整備計画について御答弁申し上げます。  津島駅東側につきましては、北側への一方通行の交差点から北へ約250メートルの信号交差点までの道路、市道藤里今市場1号線でございますが、こちらにつきましては、地権者の御協力を得まして一部歩道が整備されております。しかしながら、駅の近くには歩道がなく、車の待避場所もありませんので、駅利用者の安全の確保と、駅東側の交通の円滑化を図るため、平成27年度より社会資本整備総合交付金を活用いたしまして歩道整備を進めるため用地取得を行っております。  こうした中、本年6月には津島駅東口に隣接する地権者の御協力が得られまして、現在建物の取り壊し工事が行われております。  市といたしましては、津島駅東側の玄関口として将来の整備に当たって重要な場所でもありますので、まずは津島駅を安全に安心して利用していただけるよう、暫定的に待避場所や車両が転回できる乗降場所の整備を進める予定でございます。以上です。 205: ◯15番(太田幸江君)[ 188頁]  津島駅のあそこがロータリーになるということで、大変あそこまで送ってきた人がバックで入るとか大変混雑する朝の風景を見ておりますので、スムーズにいくようになるのはよかったなと思います。  ただ、関係者のお話では、どうしてもあそこら辺に違法駐輪をする方が多く、大体同じ方がということですね。その人一人一人のモラルとは思うんでありますが、その人にも関係者の皆様は丁寧に何回もお話に行かれて、ここはいけないよということを言ってみえるそうですがなかなかだめなんですね。シルバーさんもあそこを朝整理しながらやっているんですが、シルバーさんたちがいるうちはいいのに、その後また違法駐輪が並ぶわけです。これは本当にモラルだとは思うんですが、もう一つは、やはり前はあそこに有料駐車場があったわけです。それがなくなったことや、駐輪場に入る入り口が大変狭いという要因もありますので、ぜひ東口の駐輪場、今度きちんときれいにされるときには頭に置いていただきたいと思います。  市民の皆さん、やはり先ほども何回も出ていますが環境美化ということで、美しい津島というか、津島をきれいにしたいと思っておりますので、一人一人のモラルに働きかけると同時に、市としても駐輪場についてのぜひ計画を立てていただきたいと思います。そうすることによって、大変大人として若者が置いていくときに注意もするんですが、なかなかぱっと見るともういなくなっている状態でできないことも多々あります。そういう面ではやはりとめやすい駐輪場をつくるということも一つの大切なことではないかと思います。  また、津島駅の東側は、そちらから出れば市民病院もあり、市役所もあるという、西側も顔かもしれませんが、東も観光地につながる大切な場所でありますので、ぜひそちらのほうの整備もお願いしたいと思います。ぜひ東側の駅東をきれいにするときには駐輪場も設置していただきたいという要望、市長さんに伝えたいと思います。市長どのように受けとめていただけますか。返事をいただいて終わらせていただきます。 206: ◯市長(日比一昭君)[ 189頁]  このたびは津島の駅の東、これが将来の肝になるということで、土地を買わせていただいて暫定的に整備をするということであります。  違法駐輪につきましては、まずはそのあたりのところを、モラルをしっかり守っていただくということをまずは優先してやっていきたいということでございます。以上です。 207: ◯議長(垣見信夫君)[ 189頁]  次に、加藤則之君の発言を許します。        8番 加藤則之君〔登 壇〕(拍手) 208: ◯8番(加藤則之君)[ 189頁]  それでは早速、通告書に従いまして順次質問をさせていただきます。  今回の件名は、財政改革行動計画が終了し、引き続き行財政改革の必要性から策定されました津島市行財政改革推進大綱、あわせて推進計画が出されましたので、今後の行財政改革の必要性や、持続可能な行財政運営に向けての考え方や計画などをお聞きしていきたいというふうに思っております。  そして2件目は、そのことにつながる今後の津島市について魅力あるまちづくりをどう考えていくのか、あわせて現状での課題、そして今後の津島市政の課題についてお尋ねをしていきたいというふうに思います。どうかよろしくお願いをいたします。  まず最初の行財政改革推進計画についてお尋ねをしてまいります。  昨日来の各議員の質問とも重複するところがあるかもしれませんけれども、御容赦いただきたいというふうに思います。  津島市は、平成18年度より10年にわたり財政改革行動計画を策定し、徹底した行財政の効率化を目指し、当時の危機的な状況からの脱却を図ってまいりました。引き続いて、昨年3月には、津島市行財政改革の指針として財政改革推進大綱がまとめられました。平成18年当時、財政改革行動計画の実行や、聖域なき事業の見直しが始まり、そのことが結果として市民協働のまちづくりを進めていく原動力にもなってきたというふうに思っております。そして、各小学校区にはコミュニティ推進協議会が設置され、その市民協働のまちづくりが現在の津島市の市政運営のベースにもなってきていると、こんなふうに思っております。  しかしながら、計画当初からの10年の歳月は社会構造、行財政運営にも大きな変化をもたらしています。当面する人口減少問題、そして超少子・高齢化社会、あわせて2025年問題など、社会構造の大きな変化に現実的な問題の対応を迫られてきているというふうに思っております。当時は、人件費比率が扶助費を大きく上回り、結果として医療、福祉、介護などの社会保障費の比率は今ほどではありませんでした。  また、当時からも懸案とはなっていましたが、市民病院の運営につきましても地域医療を取り巻く環境も変化し、さらに厳しい局面を迎えてきております。福祉、医療、介護、さらには生活支援のかなめとしても市民病院の役割はさらに大きくなってきております。  そういった意味でも、危機的な財政状況から脱却をし、将来にわたり持続可能な行財政基盤を確立していくためにも、これまでも取り組んできた行財政改革の経緯と実績を踏まえ、これからの津島市の進むべき方向性を見きわめて、引き続き行財政改革に取り組んでいくことが求められてくるというふうに思っております。  そこで最初の質問ですが、市当局としても財政改革行動計画に引き続きまして、平成28年度に津島市行財政改革推進大綱を策定し、それに従い10年間の行財政改革推進計画を中間年の5年までの計画として策定されました。財政改革行動計画に引き続き今後の行財政改革の必要性についてあえてお聞きをしますが、見解をお聞かせください。 209: ◯総務部長(渕上晴弘君)[ 190頁]  平成27年度までを期間とした津島市財政改革行動計画については目標額を上回る効果を上げました。  しかしながら議員お示しのとおり、今後は人口減少社会の進展や、社会構造の変化などにより引き続き厳しい環境に置かれることが予想されますので、さらなる行財政改革を進め、持続可能な強い行財政基盤と先進的で開かれた行政体制を確立していくことが必要であると考えております。
    210: ◯8番(加藤則之君)[ 190頁]  今の答弁にもありましたが、先ほど財政改革行動計画の10年間の社会情勢の変化や、社会構造の大きな変化などを考えていくと、重要なことは、これから10年先、あるいはさらにその先を見据えたときに、津島市が目指していかなければならない方向性がどうなっていくのかということを考えていくことが大事だと思います。  そこで、財政改革は10年計画ですが、これから10年先までも想定をした場合、今後はどのように変化し、そしてどのような対応が必要であると考えられますでしょうか。 211: ◯総務部長(渕上晴弘君)[ 190頁]  人口減少、少子・高齢化の進展により、歳入全般について増加が見込めない状況にある一方、歳出については扶助費等の増加が見込まれ、行政の持つ経営資源を今までどおりの水準で維持していくことには限界があるのではないかと考えております。  このため、持続可能なまちづくりを進めるためには、行政の資源と民間の資源を効果的に組み合わせることが重要であり、行政には行政として対応しなければならない領域で役割を果たすとともに、地域のさまざまな主体がそれぞれの特徴を生かして連携し合うことにより互いの力を発揮する協働のまちづくり、これを進めていくことが必要であると考えております。 212: ◯8番(加藤則之君)[ 190頁]  それでは、このことが津島市行財政推進計画においてはどういった取り組みとしてあらわれているのでしょうか。 213: ◯総務部長(渕上晴弘君)[ 190頁]  津島市行財政改革推進計画では、持続可能な財政運営の推進、効率的・効果的な行政運営の推進、適正な人事管理の推進及び良好な職場環境の実現の3つを基本目標として、必要となる取り組みを計画的に進めていくこととしております。  協働や連携につきましては、効率的・効果的な行政運営の推進におきまして民間活力の活用など、効果的な行政経営の推進、地域コミュニティ市民活動の活性化などの連携、協働事業の推進などの取り組みを進めることとしております。以上です。 214: ◯8番(加藤則之君)[ 191頁]  それでは、行政としてより効率的・効果的な行財政運営を考えていくならば、先ほどから話が出ておりました市民協働の意識の高まりと同時に民間活力の導入、さらには近隣海部地区の市町村との地域間の連携、あるいは広域行政が重要になってくるというふうに思います。  民間との取り組みや地域での市民協働の現状での取り組み状況はどのようになっているのでしょうか。  また、現状での近隣市町との連携での取り組みなど、具体的な事例があればお聞かせいただきたいと思います。 215: ◯市長公室長(安井賢悟君)[ 191頁]  まず、民間活力の導入といたしましては、公共施設の管理運営に指定管理制度を導入し、民間企業のノウハウを生かした市民サービスの向上に努めているほか、災害時協定を78事業所と締結し、災害時において官民で協力できるよう体制を整備しております。  また、市民協働の一例といたしまして、昨日11月22日、東小学校区安全安心な住みよいまちづくり推進委員会から、安全・安心なまちづくりに貢献することを目的に街頭防犯カメラの寄贈をいただき今市場町4丁目交差点に設置いたしました。こうした民間活力の導入や市民協働といった取り組みは、効率的・効果的な行政のためだけでなく、市民生活をより充実させるものとして今後も引き続き重要なものになると考えております。  また、近隣海部地区の市町村との連携につきましては、行政需要の中には、市単独で対応することが困難な課題も多く、また財政負担を減らし効率的な行政運営を行うためには、近隣市町村と共同で対処することも必要であると考えております。  海部地域の市町村間における広域行政の取り組みといたしましては、海部地域の7市町村長で組織する海部地域広域行政連絡調整会議を毎年4回開催しております。こうした中で、本年4月からは海部地域の市町村共同による海部地域消費生活センターの運用が始まりました。また、来年度からの在宅医療・介護連携推進事業の共同実施に向けて協議を行っているところでございます。  今後もこの地域における共通の行政需要には、近隣市町村と連携を密にして共同で対処することも視野に入れ、効率的・効果的な行政運営の推進に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。 216: ◯8番(加藤則之君)[ 191頁]  今回の行財政改革推進計画におきましては、あらゆる分野の事業について行財政改革に取り組むということであります。平成27年までの財政改革行動計画と比較をしまして、どのような違いがあるのでしょうか。 217: ◯総務部長(渕上晴弘君)[ 192頁]  平成18年度から平成27年度までを期間といたしました津島市財政改革行動計画では、人件費の総額抑制などの支出削減の部分が大きい計画でありました。  新たに策定いたしました津島市行財政改革推進大綱及び津島市行財政改革推進計画では、当然支出削減等の視点はあるわけでございますが、先ほど御説明いたしました協働や連携の視点など、行政運営のやり方、あり方を変えていく視点を重視しております。財政改革ではなく、行財政改革であることが大きな違いであると考えております。 218: ◯8番(加藤則之君)[ 192頁]  では、行政運営のやり方、あり方を変えていくという視点ということでありますが、昨日も質問に出ておりましたが、今年の3月に津島市公共施設等総合管理計画が策定をされました。今後は、行政運営のあり方を変えていくということですので、今まで以上に公共施設の縮減、あるいは統廃合にも取り組んでいくことになると思いますが、この計画は津島市財政改革推進計画とどのように関連していくのでしょうか。 219: ◯総務部長(渕上晴弘君)[ 192頁]  今後迎える人口減少等による影響から、行政の持つ経営資源を今までどおりの水準で維持していくことには限界がございます。  公共施設等におきましても、大規模修繕や更新時期を迎えることにより多額の費用が必要となってくることから、全ての公共施設等を維持していくことは困難であると考えております。  公共施設等のあり方につきましては、津島市公共施設等総合管理計画を策定し、公共施設等の縮減、統廃合等に取り組んでおりますが、津島市行財政改革推進計画におきましても、歳出削減策といたしまして公共施設にかかるコストの縮減、また歳入の確保策として、市有財産の有効活用を掲げて取り組んでいるところでございます。以上でございます。 220: ◯8番(加藤則之君)[ 192頁]  まだまだこれからだというふうに思いますが、古いまちがゆえ長期的な取り組みとしての更新、統廃合、あるいは長寿命化など、避けては通れない重要な案件だというふうに思っております。  また、もう一点、同じく今年の3月に策定をされました津島市定員適正化計画、こちらにつきましても、以前の財政改革行動計画と違い人件費の総額抑制の問題としてだけではない計画だというふうに思いますが、この件についても御説明いただけますでしょうか。 221: ◯市長公室長(安井賢悟君)[ 192頁]  平成29年3月に作成しました津島市定員適正化計画は、人口減少、少子・高齢化の進展などにより厳しい財政状況が続く中、市民ニーズの高度化、多様化に一層適切に対応するため、財政状況も踏まえながら効率的な行政運営を目指すことを目的としております。  今後における行政需要の動向、退職職員の推移等を考慮し、計画的な職員採用により定員の適正化を図るものでございます。  定員の数値目標につきましては、類似団体との比較、職員数の試算及び定員適正化に関するヒアリングを実施した結果、平成32年度の数値目標を平成28年度並みに設定しております。平成32年度までの職員数は、平成29年度が470人、平成30年度が467人、平成31年度が463人、平成32年度が461人としております。  定員適正化に向けた具体的な取り組み内容としましては、窓口業務等の民間委託の検討、事務事業の見直し、人事考課制度を活用した効果的な職員配置、人材育成のさらなる推進に取り組んでまいります。  また、事務処理方法の改善、事務の平準化、効率化を図るなど、働き方改革にも取り組むことで時間外勤務を削減し、ワーク・ライフ・バランスの実現や良好な職場環境を構築していきたいと考えております。以上でございます。 222: ◯8番(加藤則之君)[ 193頁]  先ほどからよく出ております以前の財政改革行動計画が一定の成果があり、結果として市民協働の仕組みができる一歩となったことのように、今回のこれもさらなる成果が得られるような計画となることをよろしくお願いをしたいというふうに思います。  そのことが持続可能な次の2点目の、これからの津島市につながっていくというふうに思っております。  そこで次に、これからの津島市についてを考えて行きたいというふうに思います。  昨日、市長の2期目の続投宣言を聞かせていただきました。市長の出身会派といいますか、改革クラブとしても大いに期待をさせていただいておりますが、少し3年半余りの市政を振り返って、これからの津島市の方向性について伺っていきたいというふうに思っておりましたが、昨日も日比野議員から、市長の3年半について振り返って、今後の4年間の市政運営についての思いを質問されましたので、その部分は省かせていただきますが、平成26年度からの市政運営は、昨日来話に出ております5項目のマニフェストは別にいたしましても、津島市、あるいはこの地域がさらに住みよい、安心・安全なまちとして継続性を持って運営されていくことが一番重要なことだというふうに思っております。  当然、事業といたしましては、津島市の総合計画の実施計画に基づき進められているわけでありますが、日比市政で引き続き今後さらに進めていっていただきたい事項としては、まずは企業誘致、このことは企業誘致基本計画を作成し、許可基準の緩和を図り、宇治、白浜、鹿伏兎地区への企業誘致を推し進め、誘致企業も、昨日からの質問での答弁もありましたが一部決まっており、着実な成果につながっているところまで来ているというふうに思っております。このことは、雇用、ひいては税収増につながる最も重要な事項だというふうに思っております。  そしてもう一点、私が一般質問でよく取り上げさせていただきますが、今までは構想どまりでなかなか前に進めることが難しかった歴史・文化ゾーンのまちづくりとして、まちなか歴史文化地区都市再生整備計画が進められていることであります。同時に地方創生交付金や、県の市町村まちづくり補助金などを活用して町なかの活性化に向けた取り組みも進められてきております。この事業は、国の社会資本整備総合交付金を活用した事業でありますが、市長が就任し2年目の平成27年度からの5カ年間を実施計画とした事業であります。計画どおり全て遂行することは難しい面もあるというふうに思っておりますが、土台づくりと合意形成のものにぜひさらに推し進めていっていただきたい、こんなふうに思っております。  この件について、あるいはマニフェストなどでコメントや思い入れがあれば改めてぜひお答えいただきたいというふうに思います。 223: ◯市長(日比一昭君)[ 194頁]  議員から、企業誘致、そして歴史・文化ゾーンのまちづくりについての評価をいただきました。今後さらに推進しということで、力強い言葉をいただきまして、本当にありがとうございます。  この2つの事業は、私にとりましても、津島市が今後発展的に継続していくためには不可欠な事業であるというふうに考えておりますし、取り組んでいかなければいけないというふうに考えております。  これは事業に対しましてのお尋ねでありますが、まずは企業誘致につきましては、津島市内に企業を誘致し、雇用を創出する必要があることから、津島市都市計画法に基づく開発行為などの許可の基準に関する条例を制定させていただきました。そして宇治地区、白浜地区、鹿伏兎地区の区域指定をしたところでございます。さらに、津島市企業誘致基本計画を策定し、企業誘致促進のための補助制度も創設をいたしました。そして、先ほど来お話がありますように、白浜地区には、現在製造業2社が進出しました。2社とも工事中であります。鹿伏兎地区におきましても、製造業1社が許可手続を終え、工事着手の準備を進めておるというところでございます。企業の進出が順調に進んでおるわけでございます。  次に、歴史・文化ゾーンのまちづくりといたしましては、小路の整備、山車蔵などの修景への助成、そしてポケットパークの整備などのほか、つしま歴史・文化のまちづくりの提案事業や、寺院と町屋を活用した滞在型観光による地域再生プロジェクトという新たな人の流れをつくり出す仕掛けにより、楽しみながらまちを歩き回っていただく環境を整えてまいりました。そして津島市の魅力アップを図ってきたところであります。  そのほか私のマニフェストでありますつしま成長戦略の取り組みについての思いということでございますが、やはり強く印象に残りますのは、尾張津島天王祭ユネスコ無形文化遺産登録であります。このユネスコ無形文化遺産登録を絶好の機会として、津島の町なかににぎわいを戻したい、津島にぎわい創出プロジェクトという形、そしてまた市民有志による小路マップをつくっていただきました。その支援、そしてそれを発展するような形で津島まち歩きツアーの企画、実施などの取り組んでまいったところでございます。  また、津島の魅力を発信することが必要でありますので、津島のOSHIに登録をしていただきました。津島を知っていただき、津島を訪れていただく方がふえていると私も実感をしているところであります。以上であります。 224: ◯8番(加藤則之君)[ 195頁]  それでは次に、津島らしいまちの魅力についてということで、尾張津島天王祭や歴史ある古い町並みや文化を守り、まちに誇りを持ち大切にしていくこと、これと同時に、いつまでも安心して住み続けることができるまちづくりをしていくこと、この両面はこれからのまちづくりを考えていく上でとても大切なことであるというふうに思っております。そういた意味では、今後あらゆる世代の人々が暮らしていくことができる支え合いの仕組みが大切になってくるというふうに思っております。  歴史や文化を大切に誇りを持ってまちづくりを目指していくことと同時に、いつまでも生まれ育ったまちで、例え健康状態が万全でなくても住み続けることができる、このようなまちづくりを進めていくことが大切なまちづくりの両輪ではないなかあというふうに思っております。その後者のかなめとなりますのが市民病院の存在だというふうに思っております。  これからの津島市に求められるまちの魅力についてどのように考えておられるのか、市長にお尋ねしたいと思います。 225: ◯市長(日比一昭君)[ 195頁]  津島市のまちの魅力はどのように考えておるかということでございます。  津島市の魅力、これは何といっても歴史がある、それに裏打ちされた文化がある、町並みがすばらしいということであります。中でも四季折々祭りがあります。夏の尾張津島天王祭だけではなく、春は藤まつり、秋は秋まつり、冬は開扉祭ということですが、私もバッジをつけさせていただいておりますが、いずれも魅力あるすばらしい祭りであり、こうした祭りを柱に、一つとっても柱として観光客を誘致し、まちににぎわいをもたらす仕掛けを今後とも展開していきたいと考えておる次第であります。  また、市民の皆様が津島市で安全・安心に暮らしていくためには、議員が御指摘のとおり、津島市民病院の存在は重要であります。市民病院は市民の命を守るとりでとして、また津島市ではなく海部圏域全体の地域医療の拠点として、なくてはならない病院であると考えております。市民の皆様に、津島市民病院があるから大丈夫だと思っていただけるような経営の安定化とともに医療の質、サービスの向上を図っていくと。そして市民の皆様が本当に安心して、信頼して、この市民病院に必要なときに通っていただいて、津島市で安心して暮らしていただけるというようなことを考えております。以上であります。 226: ◯8番(加藤則之君)[ 195頁]  今、市長のほうから歴史文化を誇るまちづくりと同時に、安心していつまでも暮らせるまちづくり、この中に市民病院が非常に大事であると、こんな御答弁もいただきました。  昨日も、質問に対して任期中でやり切れていない市政の最大の課題は、やはり市民病院という発言もございました。安心・安全のまちづくりのかなめとして、なくてならない市民病院は、病院改革と病床機能の再編などの効率運営は避けて通れません。市民病院を守っていくには、市民には理解いただき、市民と一体となって市民病院を身を切る改革で守る、もうこれしかない、こんなふうに思っております。  昨日市長の答弁でも、一番大きな課題は市民病院の問題であると、こういう発言も出ました。何を言っても、まず、市民病院新改革プランの確実な実行、そして医療職によるプロジェクトチームによる病床、診療科の再編を行うことですが、確実な実施と改革を行うためにも、今議会でも市より病院のほうに6億円の出資をするという補正予算が上がっておりましたが、市からの財政支援策が強く求められております。ぜひ今まで以上に一歩も二歩も踏み出した課題解決に向かって進んでいっていただきたいと思いますが、再度これに対しての決意なども含めてお答えいただきたいというふうに思います。 227: ◯市長(日比一昭君)[ 196頁]  魅力あるまちづくりには、市民が健康で暮らしていけることが本当に大切であります。市民の健康を守る市民病院は重要な役割を担っていると考えております。この市民病院を、また地域医療を守るためには、病院の継続的かつ安定的な経営が不可欠であることから、現状の医療需要に見合った病床、診療科の再編を順次進めていくところであります。  また、市民病院の一時借入金、そして資金不足も早期に解消していかなければならないわけであります。今回の補正予算で御提案させていただきました出資金による6億円の追加支援につきましても、病院建設等により積み上がった資金不足を、市全体の責任において解消していくための最大限の財政支援の第一歩であります。  こうした取り組みを確実に成果を上げていくためには、市と病院がどちらも覚悟が必要であると認識をしております。市民病院では最適な診療体制を整えていく、さらなる収益の向上に努めていくとともに、市全体では、あらゆる視点で見直しを行って歳出抑制と財源確保策を進めていく所存であります。 228: ◯8番(加藤則之君)[ 196頁]  昨日来、病院のことは皆さん方から多くの意見が出ております。同じことは余り申し上げることは必要ないかと思いますけれども、ただ市役所本体も市民病院みずからも、病床、診療科の再編には、昨日の答弁にもありましたように、合意形成をしていくことは本当に容易なことではないというふうに思っております。しかしそこは、市長が設置者、管理責任者としての強いリーダーシップをもって推し進めていっていただくしかないというふうに思っております。  例えば地域包括ケア病棟を48床設置し、急性期病棟を削減したことは、今まで急性期病院として運営してきた病床をみずから減らすということ、これはある面では本当に決断だったというふうに思っております。急性期病棟の稼働率の問題があってこうせざるを得なかったという結果はあるかもしれませんけれども、せっかく急性期の病床として許可病床を取ったのに、ケア病床にするということは、もうそれは後戻りができないわけであります。急性期病床からの患者の受け皿として48床も設置して、さらにこれから海部医療圏からも受け入れ、もっとこれから必要になってしまうということであれば、果たしてこのことは税金を投入してまでも行う自治体病院としての役割かと、こんなことも問われる問題になってくることもあります。実際問題として、そんな心配の声も私は耳に入ってきました。  しかし、結果として将来を見据えて方向転換していったことは、これからの地域医療の一翼を担っていく役割としても正しい選択であったというふうにも思っております。苦労と努力をして今でこそ言えることだと思いますが、当時は多くの議論が実際、医療関係者にもありました。医療事情に関してもここ数年で大きく変わってきたように感じます。当時は、医療の充実からすると、これは明らかにマイナスの要素であったことが、結果としてこれからの地域医療にプラスに向かうことができる第一歩となったように思います。同様に、病床の再編、あるいは病棟の転換、さらには診療科の再編も先を見据えて、今はマイナスと思われることでも、結果としてそこからの頑張りでマイナスをプラスに変えていく努力が必要だと思います。そういったことを考えることがまだまだあると思っております。マイナスをプラスに変える、こうした考えで決断してやっていかなければならないと思いますがいかがでしょうか、お答えください。 229: ◯市長(日比一昭君)[ 197頁]  地域包括ケア病棟の設置といたしましては、市民病院としては避けられない課題であったと認識をしております。検討を行いました。そして設置をさせていただきました。急性期病棟からの転換というのは、医療職の理解、そして診療収入への影響なども懸念いたしましたが、急性期と在宅とをつなぐ仕組みづくりができ、地域医療への貢献ができたものと考えております。  今回の病床、診療科の再編につきましても、運用病床を減らすことで看護師の大幅な採用抑制が必要となること、厳しい財政状況の中で一次借入金、資金不足を確実に減らすために、6億円の出資を行うことも覚悟を持って決断をしたものであります。  病床の再編では、運用病床を減らすかわりにHCU病棟を設置し、重症患者さんにはよりよい環境を提供することになったと考えております。  議員お示しのとおり、この地域の医療を守っていくためには、まさにマイナスをプラスに変えていくという視点での覚悟で取り組んでいきたいと考えておる次第であります。以上です。 230: ◯8番(加藤則之君)[ 197頁]  簡単なことではありませんが、ぜひこのことは市長の決断と、そのことを市役所あるいは病院職員全員が共有をし、さらにその現実を市民の多くが受けとめ、後押しする体制をつくっていくことが非常に重要だと思っています。どうかその部分、よろしくお願いしたいと思います。  そして、4年1期として実際に運営に当たり、同時には軌道修正も必要になってくるものあると思いますが、今後長期ビジョンを持って持続可能なまちづくりを考えていくと、どのようなまちづくりを目指していくかを明確に打ち出していくことが求められてくるというふうに思います。そういった意味では、2期目の市政がとても重要になってくるというふうに思います。まちの魅力と同時に、これからの市政の課題についてもお答えください。 231: ◯市長(日比一昭君)[ 198頁]  まちの魅力、そして市政の課題についてのお尋ねでありました。  さきの御質問でもお答えいたしましたように、他の市町村にはない津島の魅力は、歴史であり文化であります。こうした財産を生かして津島の魅力をさらに引き出してブランド化したい、これが重要な課題だと考えております。  そしてそれと同時に、この津島市を持続させていくための取り組みも強く求められておるところでございます。すなわち持続性、これが今後の市政における何よりも重要な課題であるわけでございます。この課題に対しまして議員からもお話がありましたように、協働の取り組みをさらに発展させることが必要であると考えております。市内に8つの小学校区、それぞれコミュニティの拠点施設が整備されております。地域の特性に応じた活動が今広がりつつあるわけであります。今後も地域の皆様が地域のために自発的に考えて行う、行動する、さまざまな取り組みについて行政はそれをしっかりと専門的な立場でサポートしていくと、ともに進んでいくというまさに協働の精神が今まさに試されているということであります。  しかしながら、地域の持続性について深刻な課題といたしましては、人口の減少であります。津島市で生まれ、そして育つ子供が減少している傾向があります。地域の未来を担う貴重な人材である子供たちが夢を持って津島市で暮らし続けられる社会、そういう社会を実現していかなければなりません。今以上に必要な取り組みが数多くあると考えております。こうした方への取り組みにおきまして、津島市ならではの津島市らしいまちづくりにつなげていきたいと考えております。以上であります。 232: ◯8番(加藤則之君)[ 198頁]  まちの魅力をさらに引き出していくことと同時に、津島市を持続させる取り組みが重要であり課題であるというお話でありますが、さらに大きな市政の問題として人口減少、とりわけ津島で生まれ育つ子供が減少傾向にあるという、そういう今の御指摘もありました。  市長のマニフェストに話を戻しますが、一丁目一番地の政策である「子ども・子育て応援都市、つしま」これで言えば市長は多くの子育て支援策を打ち出しています。  私が前の議会でも質問で指摘をさせていただきましたが、子育て支援策については、先駆的な多くの事業も積極的に行っていただいております。さらには、きょう病院でも出てまいりましたが、小児救急医療体制も整い、病院診療所は実に津島市内に57施設もあります。あま市や愛西市よりもかなり充実しております。子育て前の若者は、それに対して60%以上が住みやすいと回答をしているにもかかわらず、子育て世代はその割合が大きく減少し逆転をしております。40%に大きく低下しているということであります。つまり、子育て世代にとってプラスの面を有しながらも、一部のサービスの低さによって津島市の子育てサービスに対するイメージが悪くなり、結果として子育て世代の女性の転出原因となっているという指摘があります。まさにこのことは、先ほど来も話が出ておりますが、子供医療費助成の拡大が進んでいないがためであるという、こういう指摘がありました。  前伊藤市長の時代には、子供の医療費無料化は、子育て支援策ではなく社会保障政策だから国に要望していく、こんな話も実はありました。もう既に次の段階に入っております。さらには今は、もうコンビニ受診などの話もなく医療崩壊にもつながりません。国は既に幼児教育や高等教育の無償化の議論が進んでおります。このことは、もはや子供の医療費無料化拡大は基礎自治体の基本的な役割になってきておるというふうに考えます。財政が云々ではなく、最低限の行政としての役割であるというふうにも思っております。  結果として、子育て世代や若者の流出を防ぐ、そして流入を呼び込むには、減税政策と、同様とは申しませんが、子供の医療費無料化政策が結果として税収増、あるいは人口減少対策にもつながってくる、こんなふうに思っております。せっかく充実した子育て支援策などが津島市の魅力の一つになっているということをもっと大切にしていかなければならないと思います。  そんなことで昨日の質疑にも重なる部分がありますけれども、次期改選といいますか、できるだけ早い時期に拡大を実現していただきたいと私は要望するわけですが、改めて市長の見解をお尋ねしまして、これで質問を終わらせていただきます。 233: ◯市長(日比一昭君)[ 199頁]  子供医療費につきましては、従来からお答えをしておりますように、本来であれば国のレベルで国民全員が平等であるべきであるというふうに考えております。  しかしながら現在、県内の他の市町村が対象年齢を拡大していく中で、津島市がおくれている状況というのは否定できません。市の財政は非常に厳しい状況でありますが、津島市で子供を産み育てようという若い世代を支援することは重要な施策ではないかと考えております。そのためには、これまでも申し上げましたように、さまざまな行政の合理化を進めることにより財源を捻出していかなければ実現がかなわないとの認識でおりますが、そろそろ実現に向けて一歩を踏み出すべきころ合いではないかと考えております。以上であります。 234: ◯議長(垣見信夫君)[ 199頁]
     ここで15分間休憩いたします。        午後 2時44分 休憩  ──────────────── ◇ ◎ ◇ ────────────────        午後 2時59分 開議 235: ◯議長(垣見信夫君)[ 200頁]  休憩前に引き続き会議を開きます。  長尾日出男君の発言を許します。        3番 長尾日出男君〔登 壇〕(拍手) 236: ◯3番(長尾日出男君)[ 200頁]  議長のお許しをいただきましたので、質問をさせていただきます。  今回は、2件の質問を通告させていただいておりまして、項目がこんなにあるので時間に終われるのかと、今仲間から忠告がございました。なるべくなら時間に終わるように努めたいと思います。  件名1です。過去の質問に対して当局はどのように取り組まれたか、現在どういう状況なのかについてお伺いをいたします。  少し前になりますが、テレビを見ておりましたら、政治番組で解説者の1人が地方議会の現状について、議員は言いっ放し、行政は聞きっ放し、市民は任せっ放しということをおっしゃっていました。私もある部分感じるところもあり、過去に質問をさせていただいた分について、整理整頓も含めて、今どうなっているかなあということでお聞きをしたいと思います。  早速、質問に入りたいと思います。  要旨1、藤まつりのバスの降車場についてお伺いします。  この3月議会と6月議会に、藤まつりのときの国道155号線の渋滞問題についてお伺いしました。これは渋滞が起きて、観光会社が津島市は渋滞が起きるので時間の調整がつかないので、あそこを回るのはやめようかという話が入ってきましたので、その対策として当局にお伺いしましたが、その後どのようになっているか、お聞かせください。 237: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 200頁]  これまで議員からの御質問がありました藤まつりの観光バスの降車場について御答弁を申し上げます。  藤まつり会場に近い市営宮川住宅の敷地の一部や、道路の緑地帯を観光バスの降車場とする御提案でございます。その後の対応について御答弁申し上げます。  藤まつりの観光バスを議員御提案の降車場まで誘導するために、通常、大型車両の通行が規制されている道路で通行許可の検討を行いました。津島警察署に、各観光バス個別に通行許可を出せるのかということを御相談いたしましたところ、観光バスを降車場まで誘導するためだけの個別の通行許可は出せないとのことでございました。  また、観光バスを国道155号から、議員から御提案のありました降車場に誘導する方法といたしまして、南側からのアクセスとして1つ目の案は、愛西市内の津島高校グラウンド東側の道路から市道公園東線を通る方法がございますが、津島警察署からは、一部愛西市内の道路を通行しなければならないため、愛西市内の市道の幅が狭い場所の道路改良を行い、愛西市とさらに地域住民の理解を得なければならないということでございました。  2つ目の案といたしまして、西側からのアクセスといたしまして、県道津島蟹江線を通り天王川公園南側の中地町交差点を右折させる方法がございますが、津島警察署からは、中地町の県道交差点に右折帯の設置が必要であるとのことでありました。現状、これら多くの問題があるため、議員御提案の観光バスの降車場の設置につきましては、実施に至らないと考えております。以上でございます。 238: ◯3番(長尾日出男君)[ 201頁]  それでは、そのほかに答弁をお聞きすると手の打ちようがないなあというお話だと思いますが、ほかに方策はないか、当局はどのように思っておみえになりますか。 239: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 201頁]  これらは道路構造のみならず、交通規制の問題、また地域住民の理解等、さまざまな課題があることから、現状、観光バスが藤まつり会場の近くで降車できるような具体の方策は、現在持ち合わせておりません。以上でございます。 240: ◯3番(長尾日出男君)[ 201頁]  それでは、そういう現状を観光協会さんはどのように考えておみえになりますか。その辺のところをお聞かせください。 241: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 201頁]  藤まつりの観光バスの降車場につきましては、津島神社の南門奥の駐車場を利用しておりますが、観光バスの津島神社への進入と一般車両の駐車場である西小学校への車両の進入で、国道155号の渋滞を引き起こしていると思われます。  観光バスが、乗客の降車のため国道155号や津島神社へ向かう道路が少しでも渋滞緩和できるよう、交通警備員の増員や事前に旅行会社と、お越しいただく日時を調整するなど、その対策を講じていただくよう観光協会に働きかけてまいります。以上でございます。 242: ◯3番(長尾日出男君)[ 201頁]  警備員を配置してスムーズに車が入れるようにする、そして時間を調整してバスの順番を決めてやるという話なんですが、まず警備員を配置することは、今よりはスムーズにいくと思いますけど、時間の配置を観光会社がするということは、そんなにうまくいくかなあというふうに思います。そして、今のこの回答をお聞きされていた市民の方は、納得をされるか、もうちょっと工夫の道があるんじゃないかというふうに思われるんじゃないかと思いますね。  例えば右折帯がだめだったら、あそこに公園がありますね、津島市の。あの公園は、たしか津島市のもので、駐車料金もいただいていないと思いますね、たしか。あそこを左へ曲がって、あそこからUターンをして南のほうに行く。そして、前にもお伺いしました宮川住宅さんは、全部が全部入ってみえませんよね。だから、少し移転というか移動をしていただいて、あそこに空地を設けて、あそこでバスの降車をするというような方法もあると思います。  そしてもう一つ、どうしてもだめだったら、前にも言いましたが、青池を、これはちょっとお金がかかりますけど埋め立てて、あそこをバスの降車場にする方法もあるかと思いますので、まずもうちょっと工夫をいただきたいというふうに思います。答弁は要りません。時間の関係上、次の質問に行きたいと思いますので、よろしくお願いします。  次、老人クラブについての質問をいたしました。老人クラブについて役員のなり手がなくて加入者が増加しない、補助金も少ないというようなお話がありましたが、この老人クラブの加入状況について、市当局はどのような手配をとられたか、その経過をお聞かせいただきたいと思います。 243: ◯健康福祉部長(水谷勝彦君)[ 202頁]  補助金の手続等の事務の煩雑さというものが要因にあるということを、以前お聞きしております。この補助金の手続に関しまして、申請書の記載事項をこれまで全て記載していただいた記述式から、一定の項目を選んでいただく選択式へ変更することについて、検討を進めておるところでございます。また、添付書類の名簿につきましても、パソコンで管理することで容易に加除できるよう、様式の対応もあわせて進めているところであります。  今後、手続に関する簡素化に伴い、役員の方の負担が軽減されると思われます。こうしたことが、老人クラブへの加入促進の一助につながればと考えております。以上でございます。 244: ◯3番(長尾日出男君)[ 202頁]  手続を簡素化するということで、少しは改善されると思います。  関連して、わざ・語り・伝承の館について、老朽化や駐車場の問題があって、他の施設へ移っていただいたらどうだというお話をしたと思いますが、その辺のところはどういうふうになっておりますか。 245: ◯健康福祉部長(水谷勝彦君)[ 202頁]  わざ・語り・伝承の館につきましては、公共施設等管理計画に基づき、施設の統合や廃止も含めて検討を進めておるところでございます。現在、多くの方に御利用いただいており、高齢者の交流の場のあり方は重要な課題と認識しております。議員以前からお示しのとおり、総合保健福祉センターや生涯学習センターなど、他の施設の利活用を含め、高齢者の交流の場について協議してまいりたいと考えております。以上でございます。 246: ◯3番(長尾日出男君)[ 202頁]  とはいっても、やっぱりあそこを今使ってみえる方がありますので、その方たちにいろいろと聞かないといかんと思いますが、その辺のところは当局はどのように考えておみえになりますか。 247: ◯健康福祉部長(水谷勝彦君)[ 202頁]  利用者の声をということでございます。こちらに関しましては、アンケート調査ということで、今後、1カ月程度の期間を設けて施設利用者にアンケート用紙を配付させていただき、利用状況などの実態調査を実施する予定をしております。また、アンケート結果につきましては、今後協議していく上で活用してまいりたいと考えております。以上でございます。 248: ◯3番(長尾日出男君)[ 203頁]  そこで、アンケート調査をどのように行うかでございますけれども、施設の利用者に聞けば、大抵、私の勘でいきますと、全てなくしては困るという答えが返ってくると思います。便利がいいから。だから、やはりアンケート調査も、施設の利用者も含めて全く関係のない方にもアンケート調査をとられるべきだというふうに思います。これは答えは要りません。  次の質問に行きます。  津島神社周辺の、あそこをいわゆる観光拠点にしたらどうかという質問を過去にさせてもらいました。その後はどのようになっておりますか。 249: ◯市長公室長(安井賢悟君)[ 203頁]  津島神社周辺の尾張津島観光センター、天王交番、わざ・語り・伝承の館のあります場所は、神社の南側入り口に当たり、天王川公園にも近接しており、市民や観光客を迎え入れる重要な場所であるというふうに認識しております。  尾張津島観光センターや、わざ・語り・伝承の館など公共施設に関しましては、津島市公共施設等総合管理計画に基づき、統合や機能の再配置を含め施設のあり方を検討していくこととなりますが、あそこの地域一帯の利活用に関しましては、現在進められております津島神社の社務所の建てかえを初めとする津島神社の整備計画及び工事の状況を視野に入れつつ、市の考え方を整理しながら、今後、神社や関係者とも協議、検討してまいります。以上でございます。 250: ◯3番(長尾日出男君)[ 203頁]  次の質問へ行きます。  コミュニティの現状について、8校区に全てコミュニティの拠点ができましたが、現状はどのように活動されておりますか、現状をお聞かせください。 251: ◯市民生活部長(加藤正喜君)[ 203頁]  コミュニティ活動の現状でございますが、6月議会でも御答弁させていただきましたとおり、市内全てのコミュニティに拠点施設が整備されましたことによりまして、イベント時のみではなく、日常的に活動することのできる場、地域の情報が集約される場として活用され始めたところでございます。  また、コミュニティの活動といたしましては、浸水の危険が大きい地域ではコミュニティ独自の避難訓練を行ったり、高齢者が孤独にならないようにとサロンを開設したり、また同じサロンでも、別の地域では子育て中の母親の孤立を防ぐためのサロンが開設されたりしております。そのほかにも、交通、防犯、老人会、町内会代表者など、さまざまな方々と課題を共有し、地域一丸となって課題解決に向けて動き出す組織づくりをするなど、その地域の課題に応じ、地域の方が必要とする取り組みが生み出されておりまして、地域の特性に応じた活動が広まりつつあります。以上でございます。 252: ◯3番(長尾日出男君)[ 204頁]  それぞれに、地域の特性を生かしたやり方で利用されておるということでございますが、それはいいことだとは思います。しかしこれからは、私はコミュニティのこの拠点をもっと活用すべきだということを申し上げておりますが、これからいろいろとお願いをするには、やっぱりある程度、報酬も考える必要があるんじゃないかなあというように思います。  やっぱり、今、無償ボランティアでやっておみえになりますけど、無償ボランティアでは、私は限界があるというふうに思っています。そのため、現在、ボランティアで活躍されている会長さん初めとする役員さんの報酬も視野に入れて検討すべきじゃないかなあというふうに思います。それは、次の役員さんを選ぶときに、あんたもボランティアでやってくださいということは、なかなか言いづらい部分もあるんじゃないかと思います。  そしてまた、次にボランティアでやっていただける方がうまく見つかればいいんですが、なかなか難しいなあというふうに思いますので、ちょっとボランティアについての報酬という部分を考えるべきじゃないかなあというふうに思いますが、当局はどのようにお考えになっておりますか、見解をお聞かせください。 253: ◯市民生活部長(加藤正喜君)[ 204頁]  地域の課題はさまざまでございまして、報酬や選出方法など、考え方や取り組み方も地域で異なるかと思われます。現状のあり方につきましても、地域の皆様で考え、生み出されたものとは思いますが、現状を必ずしもよしとせず、地域コミュニティ情報交換会での情報交換や先進地の事例なども交えまして、常に検討、改善することは必要かと思います。  今後も、地域が必要とするものを地域の皆様自身が考え、つくり上げる活動が活発に行われるよう、ともに考え、ともにつくり上げてまいりたいと考えております。以上でございます。 254: ◯3番(長尾日出男君)[ 204頁]  地域の皆さんと考えて、協働でやっていくというお話でございます。  次に、生涯学習センターの活用についてお伺いします。  あそこは非常に利用率が低い、そして歳費がかかり過ぎるというお話をさせていただきました。生涯学習のもっと拠点化を進めたらどうかという提案をさせていただきましたが、現況はどのようになっておりますか。 255: ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君)[ 204頁]  生涯学習センターは県より移管を受け、平成25年4月に本格的な運用を開始いたしました。現在、大ホール、小ホール、会議室、運動施設としてテニスコート、屋外運動場、体育室がございます。また、地域住民のサービス向上を図るため、図書室を初め市民協働課の市民活動センター、子育て支援課の子育て支援センターなどの活動拠点がございます。  当施設の県との合意された利活用計画では、生涯学習の振興に必要な事業を実施する公の施設として利用することとなっております。また消防法上において、複合用途に施設を活用する場合は、スプリンクラーの設置が義務づけされております。加えて、津島市公共施設等総合管理計画において、津島市の保有する公共建築物の縮減目標が示されておりますので、その受け皿の施設として活用を進めていきたいと考えております。以上でございます。 256: ◯3番(長尾日出男君)[ 205頁]  今、あそこは公共施設等総合管理計画で受け皿として考えていくということは、あそこはこれから使っていくということだと思います。そうしますと、この総合計画で結論を出される前に、今からでもやれることがあると思うんですね。それは何かというと、現在、いろいろ施設をいろんなところを使ってみえる方に、どうかあそこを使ってくださいということはお願いができると思うんですが、その辺はどのように考えておみえになりますか。 257: ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君)[ 205頁]  現在、施設利用者の方にお願いをする前段階といたしまして、学校などの施設を活用した施設の検討部会の中で、施設の利用状況から、中央公民館などの機能を生涯学習センターを含めた他施設へ機能分担をどのように行うかを検討しているところでございます。以上でございます。 258: ◯3番(長尾日出男君)[ 205頁]  次の質問に参ります。  津島市民病院の経営難の対策について、医業収益に対する人件費の割合が高い。中でも看護師さんの給料は、ほかの自治体病院に比べ平均以上であるとの現状から、是正すべきであるという提案をさせていただきました。対策はされているんでしょうか、答弁をお聞きしたいと思います。 259: ◯市民病院事務局長(古田正人君)[ 205頁]  議員御指摘のとおり、津島市民病院では医業収益に対する給与費の比率が高い状況にあります。改善するためには、給与費の抑制と医業収益の向上の2つの視点が必要であります。  本年3月の定例会では、看護師と医療技術職で、役職、職責に見合った給料となるよう給与条例を改正し、病床の再編で病床規模に見合った効率的な人員配置を進めております。  また、HCU病棟の設置や、回復期リハビリテーション病棟における体制強化加算Iの加算取得など収益向上を図り、改善に取り組んでおります。以上でございます。 260: ◯3番(長尾日出男君)[ 205頁]  今お聞きした答弁で、看護師さんの給与は公立病院の平均並みになるのかというふうに疑問に思いますが、そこの辺のところはどのように思っておみえになりますか。 261: ◯市民病院事務局長(古田正人君)[ 205頁]  先ほども述べました給与条例の改正で、すぐに平均値となるわけではございませんが、中期的な視点で平均値に近づけていくものでございます。以上でございます。 262: ◯3番(長尾日出男君)[ 205頁]  答弁をお聞きしますと、効果が出るのに時間がかかるなあというふうに思います。  津島市民病院は、現在、水平飛行ができない状況であると思います。対策としていろいろと取り組んでおみえになりますが、効果が薄い、そしてまた時間がかかるというふうに私は思います。まずは、水平飛行ができる状態にすることが先決だと思います。そのための方法論として申し上げておりまして、その後状態が回復すれば、もとに戻せばいいというふうに思います。前にも申し上げましたが、このままの状況が続きますと失速する、行き詰まると私は思っています。行き詰まれば給与を下げたり、退職金の減額も考えざるを得ないと思いますので、そういう状態になる前に手を打つべきだと思います。  次、病床の再編で、看護師さんに余剰が出るんじゃないかなというふうに私は思いますが、当局の見解をお聞かせください。 263: ◯市民病院事務局長(古田正人君)[ 206頁]  1病棟休止したことで、現在のところ配置基準を超える看護師の配置となっております。今後、退職者に対する採用を抑制していくことで、できるだけ早い時期に適正人員への配置としてまいります。以上でございます。 264: ◯3番(長尾日出男君)[ 206頁]  退職者に対して採用を抑制するということの答弁がありますが、聞くところによりますと、来年の看護専門学校の卒業生の採用はごく少数と聞いております。余りこういうことを言いたくはありませんが、1人の卒業生を生み出すのに約300万円の市税が使われております。この辺のところも、今後考えていただきたいというふうに思います。そして、余剰人員が出た場合は、現在委託に出している受け付け業務などを、そちらに回っていただいたらいいかなあと思いますので、今後、御検討をしてみてください。
     次の質問に行きます。  公共の建物の老朽化について。  過去に、市営住宅は耐震化がされていない、浸水時には水没する危険がある、市営住宅を一極集中させ、跡地利用を若者に開放したらどうかの質問をいたしました。そして、学校の校舎や運動場の劣化問題はどうするか、それから少子・高齢化による生徒数が減少する、空き教室の利活用はどうするかとの質問をいたしました。この中で、学校の関係だけお聞きしようと思っておりまして、先ほど雨漏りの件は、太田議員が尋ねられましたので、運動場の砂ぼこりの件だけについてお伺いしますが、対策は練られたんでしょうか。 265: ◯教育委員会事務局長(長谷川秀敏君)[ 206頁]  学校からの要望により、今年度におきましては、一部の学校において運動場に塩化マグネシウムをまく対策を行っております。塩化マグネシウムをまいた後は、砂じんが飛ぶことがおさまり、効果的であったと伺っております。  今後におきましても、全ての学校までとはいきませんが、予算の範囲内において塩化マグネシウムがまけるようにしていきたいというふうに考えております。以上でございます。 266: ◯3番(長尾日出男君)[ 206頁]  次の質問に参ります。  件名2、日比市政の現時点の考え方と今後について、5つの成長戦略の通告をさせていただいております。  その中で、日比市長は、青塚駅、永和駅、津島駅の周辺整備を公約に上げておみえになります。今回特に、私の地元である永和駅の開発について特化し質問をしたいと思います。そしてその後、全体の公約についての質問をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。  質問に移ります。  まず、津島市が所有する永和駅北側の土地について、購入した経緯、維持管理はどうしいるか、購入した用途の今後の見通しについてお聞かせください。 267: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 207頁]  JR関西線永和駅北側の、市が所有する土地について御答弁申し上げます。  この永和駅の北側には、市が所有する土地が約970平方メートルあります。購入した経緯といたしましては、永和駅の北側には改札口や駅前広場が整備されておらず、駅利用については、西側の県道津島蟹江線にある踏切を南側に渡らなければ駅に行くことができません。朝の通勤時間帯における交通渋滞も相まって、永和駅の北側から駅を利用できるようにするため、平成8年度に、日本国有鉄道清算事業団からの打診もありまして、駅前広場用地として土地が購入されました。現在、維持管理は市で行っておりまして、草刈り等も職員で行っております。また、今後の土地の活用につきましては、現在のところ決まっておりません。以上でございます。 268: ◯3番(長尾日出男君)[ 207頁]  次に、あのちょっと西にあります永和駅の踏切がございます。この踏切は、国土交通省が出されました踏切道改良促進法という法律に基づいて、ちょっと危ないから考えてくださいというような指示が出たと思いますが、津島市はあの踏切についてはどのような見解をお持ちでしょうか、お聞かせください。 269: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 207頁]  永和駅の西側の県道津島蟹江線の踏切の特に渋滞状況につきまして、愛西市内ではありますが国交省が全国の約3万4,000カ所の踏切を対象に調査を行いました。踏切安全通行カルテにあるように、踏切が原因で交通渋滞が発生している状況であります。  カルテには対策方針も記載されており、現在、愛知県が事業中の日光川右岸堤防災道路の整備により、踏切を通過している交通の軽減を図るとされております。市といたしましても、早期に防災道路の整備が完了するよう関係機関と提携し、日光川右岸堤防災道路建設促進期成同盟会を通じて国や愛知県へ要望活動を行っております。以上でございます。 270: ◯3番(長尾日出男君)[ 207頁]  次に、下春日台の団地の南側に、実は小さなトンネルがあるんですが、あのトンネルを利用して、いわゆる向こうへ渡るというか、くぐっていくことも踏切の緩和になると思うんですが、その辺のところは、当局はどのように考えておみえになりますか。 271: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 208頁]  議員御提案の、JR関西線の線路下のトンネルにつきましては、愛西市内にあり、トンネルを拡幅してもその接続する愛西市道の幅員が狭いため、道路の拡幅も必要となってまいります。また防災道路の整備に合わせた、この線路下のトンネルの拡幅には、地元の自治体の相応の負担が必要になりますので、その負担割合など愛西市との協議が必要となってまいります。以上でございます。 272: ◯3番(長尾日出男君)[ 208頁]  次の質問に移ります。  平成27年度に実施した青塚駅・永和駅土地利用基本調査のアンケートで、当局が把握できた地権者の意向はどのようなものですか、お聞かせください。 273: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 208頁]  平成27年度に実施いたしました青塚駅・永和駅土地利用基本調査は、青塚駅及び永和駅周辺の土地の利活用、具体的には、恵まれた立地ポテンシャルを持つ駅周辺、インターチェンジ周辺の地域において、周辺環境との調和を図りながら地域振興に寄与する有効な土地利用を検討することを目的に行ったものであります。  永和駅周辺の開発に当たりましては、地権者の方々の協力なしに進めることはできませんし、地権者の方々の御意向を把握することは重要であるため、この基本調査では、永和駅周辺の農地の地権者の方を対象にアンケートを行いました。結果は、地権者の約9割以上の方が、積極的にあるいは条件次第では売却を考えていきたいと御回答され、売却に前向きであることが確認できました。以上でございます。 274: ◯3番(長尾日出男君)[ 208頁]  今、地権者の意向は売却に前向きであるというお話がありましたが、なぜ開発が進まないか、理由は何かお聞かせください。 275: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 208頁]  この調査対象地区は、優良な一団の農地が広がり、開発に非常に厳しい制限がございます。また、仮に開発が可能な要件が整いましても、民間事業者へのヒアリングによると、海抜ゼロメートル以下であり、そのリスクや売却価格の問題等さまざまな課題があり、企業のニーズに即対応できないことがわかりました。このことから、開発に当たっては地元の合意形成や進出可能な企業の掘り起こしなど、事業手法の検討が必要となってまいります。以上でございます。 276: ◯3番(長尾日出男君)[ 208頁]  今、地元の合意形成ということをおっしゃいました。なぜ合意形成を求められましたか。理由をお聞かせください。 277: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 208頁]  進出を検討している企業の多くは、交渉を極秘裏に進めたいと考えていることから、交渉などは速やかに進める必要があります。また、当地区の開発には相当量の盛り土が必要となることから、他の地域に比べ整備に係る経費が高くなることが予想されますので、その分だけ土地の売却価格は低くなります。このことから、仮に当地区への進出に関心を表明した企業があった場合、その要求に速やかに対応できるよう、地元町内会に対し合意形成の必要性を求めたものであります。 278: ◯3番(長尾日出男君)[ 209頁]  ちょっと話変わりますけれども、今現在、中一色町でパイプラインの工事を行っておりますが、三、四年には鹿伏兎町でも工事が始まると思いますけど、この概要についてお尋ねをいたします。 279: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 209頁]  中一色町や鹿伏兎町、愛西市や蟹江町などの一部で行われているパイプラインの工事は、県営土地改良事業特定農業用管水路特別対策事業、中一色地区として愛知県が施行しております。  事業内容といたしましては、老朽化した石綿セメント管を塩化ビニール管に更新する工事となります。事業期間は、平成28年度から平成33年度までの6年間で、用水路工22.3キロメートルを予定しております。今年度は、中一色の地内でパイプラインの更新工事が行われております。事業費につきましては約9億4,000万円で、負担割合は国が50%、県が36%、市負担が13%、地元農家の負担が1%で事業が行われております。 280: ◯3番(長尾日出男君)[ 209頁]  このパイプラインの工事をすると、開発に何か影響がありますか。 281: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 209頁]  このパイプラインの工事には国費や県費が入っているため、工事が完了後8年以内に大規模な開発を行うと国費や県費の返還が生じますので、開発は難しくなると考えております。以上でございます。 282: ◯3番(長尾日出男君)[ 209頁]  ところで、今農家の年間経費はどのようにかかっているか、当局はどのようにつかんでおみえになりますか。 283: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 209頁]  農業経営の現状についてでございますが、永和駅周辺の農地はそのほとんどが田でありまして、1,000平米当たり一般的には約1反300坪になりますが、その主な維持管理経費は、固定資産税が約1,500円、土地改良区経常賦課金が、用水費として海部土地改良区の5,280円、排水費として日光川西悪水土地改良区の3,640円で、合計約1万円のほか、さらにオペレーターへの作業委託料がかかります。  この作業委託料は、オペレーターや作業内容によりさまざまでありますが、生産物であります米の販売価格と同等程度となることが多いようであります。以上であります。 284: ◯3番(長尾日出男君)[ 209頁]  今、農家の経営状態は大変だという御答弁でありますが、この負担を軽減する方法はございますか。 285: ◯建設産業部長(早川正美君)[ 210頁]  現在、全国的に農地中間管理機構を通じて担い手農業者や集落営農組織に農地を集積、集約することが推進されております。この農地中間管理事業に御協力いただいた農家さんには、交付要件を満たした場合に農地集積協力交付金が交付されます。この交付金は個人を対象としたもので、新規集積農地1,000平米当たり5万円が目安となりますが、貸し付け面積やその内容により変動いたします。このほかにも地域を対象としたもので、地域でまとまった農地を貸し付けた場合には、新規集積農地1,000平米当たり、最高で2万7,000円が交付されます。  この地域の農地につきましては、農地のほとんどが田であることから、農地中間管理事業を活用して水稲策の担い手農業者への農地の集積、集約をしていくことが重要であると考えております。これにより、担い手農業者の農作業や経理作業の効率化を図ることで経営規模の拡大につながり、相続や高齢等を契機とした耕作放棄地を担い手農業者に貸し付けることにより、その発生防止につなげます。以上でございます。 286: ◯3番(長尾日出男君)[ 210頁]  次の質問へ行きます。  あの辺は海抜ゼロメーター、約2.2メーターあるんですが、それに対して高速道路へ避難ということで過去にありました。その後、現在どのような状況かお聞かせください。 287: ◯市長公室長(安井賢悟君)[ 210頁]  津波避難に係る高速道路施設の活用につきましては、平成26年度以降、海部地域7市町村共同のもと、中日本高速道路株式会社に対し要望活動を行ってきたところでございますが、昨年度、東名阪自動車道インターチェンジ付近におけるのり面部分の活用について、中日本高速道路株式会社との調整等が整ったことから、平成28年8月にインター付近ののり面がございます弥富市及び蟹江町と中日本高速道路株式会社との間において活用に係る協定が締結され、それぞれの市町において、今後、避難施設の整備が進められるものと伺っております。なお、当市にはのり面がないことから、その活用を図るには至りませんが、民間事業者等との協定に基づく一時避難所の拡充に努めること等により、避難施設の確保を図ってまいります。以上でございます。 288: ◯3番(長尾日出男君)[ 210頁]  公有関係の最後の質問に行きます。  愛知県が、ゼロメートル地帯に広域的な防災活動拠点ということの整備を言われていまして、愛西市の旧永和荘跡地に選定をされました。そういう経緯について、津島市はどのように対処なさったか、経緯をお聞かせください。 289: ◯市長公室長(安井賢悟君)[ 210頁]  整備地の選定に係る当市の対応といたしましては、新たな用地取得等の必要がない、津島市等が所管をしております東公園ほか2カ所につきまして、整備候補地として愛知県へ提示を行いました。  しかしながら、学識経験者や自衛隊、警察、第4管区海上保安本部などの救助機関や、関係市町村を構成員とします検討会において適地検討が行われた結果、木曽三川下流域に対する1カ所目の整備地としまして、愛西市の旧永和荘跡地が選定されたものでございます。 290: ◯3番(長尾日出男君)[ 211頁]  今、それぞれ個々に御答弁をいただきました。ありがとうございます。  実は、あそこが津島市にどれだけ貢献をいただいているかというか、税金がどれだけあるかということを税務課にお尋ねをいたしました。そうしましたら、約29ヘクタール、税収が年間で41万円。仮に、あそこがいろんな意味で返されて、全体が返されたらどれぐらいの税収入になるかといったら、4,000万円になるというお話がありましたね。いろいろ問題があるんですが、あそこをあのまま農地で残すか、やはりいろんな利活用を図っていくかによって、随分、津島に対しても貢献度が違ってきますので、プロジェクトチーム等をつくっていただいて、ぜひとも活用という部分で御検討いただきたいというふうに思います。  次の質問に行きます。  件名2、日比市政の現時点の考えについて、5つの成長戦略要旨1から5まで、項目を通告書に上げさせていただきました。それぞれの項目に対してどんなことに取り組んだか、そしてその過程でどんな問題があるのか、達成度、進捗度はどうか、今後どのように取り組まれるかについて、各課にお尋ねをいたしました。公約についての管理をすることは当然でありますが、これほど細かく管理されていると私は思いませんでした。感心をいたしました。年4回の会議があり、項目別に管理表があって、達成できたかできなかったか、問題点は何かの管理がされておりました。さすが設計士の市長さんと思いました。これは皮肉ではありません。  各課にいろいろとお話をさせていただき、1つずつ質問させていただくつもりでございましたが、時間の都合上、一括で質問をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。今までの質問と答弁と重複する部分もあると思いますが、確認の意味もあって、重ねて質問いたします。  日比市長は、新聞報道または今議会で、来年4月の市長選に立候補すると表明をされました。もちろん選挙でありますから、市長の2期目が確約されたものではありません。前にも申し上げましたが、来年度は骨格予算となり、本格的な予算編成は来年4月の市長選に当選された新市長に委ねることになると思います。来年度以降の市政運営に向け、日比市長がマニフェストとして掲げられている5項目について、現時点での市長のお考えをお聞きしたいと思います。  日比市長は、前市長の任期半ばの突然の辞任の後、市長に就任されました。この3年半の間に、いろいろと問題もあったと思います。また、こんなはずではなかったということもあったと思います。そして先ほど、私の過去の質問に対しての答弁をいただきました。市長の公約のほかにも、津島市にはさまざまな課題があります。今日までさまざまな問題、事情は市長が一番よく御存じのはずでございます。今後は、公約に固執することなく、オールマイティーで市政運営に当たってもらいたいと思います。お願いをしておきます。  質問に入らせていただきます。  まず1つ目として、子供、子育ての対策でございます。  津島市で生まれ育つ子供たちが、生き生きと夢を持って暮らせるには、教育環境の整備が欠かせません。その整備には、ハード面とソフト面の問題がありますが、まずハード面については、やっぱり財源確保が必要と思います。現状の津島市では、財政難で十分な対応ができないところだと思います。しかしソフト面では、市長がかねてより取り組んでおられます津島市の特性を生かしたグローバル化が重要と考えます。  ユネスコ無形文化遺産登録を契機に、国際交流を盛んに進められておられます。  この夏の天王祭には、多くの領事館の大使を招待されたと聞いております。またこの間、南小学校にお邪魔したときに、韓国の小学校との交流があるとのお話を聞きました。私は、このチャンスを大いに利用し、国際交流を積極的に小・中学校の教育カリキュラムに取り入れるべきだというふうに思います。  そして一方、子供、子育てに外すことはできない、今日も出ておりました子供医療費無料化の拡大があります。9月議会では、全員の議員が医療費拡大の請願書に賛成いたしました。今議会でも、多くの議員の質問にお答えをされております。財政困難の折、大変とは思いますが、そろそろ決断の時期と思います。そして、私も賛同した議員の一人として再度お願いをしておきます。  2つ目の防災・減災対策に対する安全・安心なまちづくりについて意見を述べさせていただきます。  災害対策は、日ごろの備えとともに災害発生時を想定した訓練を定期的に開催することが重要であると思います。本年度は、神守地区の各小学校区合同で防災訓練が行われました。私ども議員は神守小学校へお邪魔をいたしましたが、津島市の総合訓練か神守小学校区の防災訓練か、区別がつきにくいと感じました。  そこで、津島市としての総合的な防災訓練は別に特化し、企画されたほうがよいのではないかというふうに思います。また地域住民だけでなく、地域の企業、事業者も参加し、さまざまな視点を加えた防災訓練を実施されたらいいかなというふうに思います。  そして3つ目に、地域経済の活性化についてであります。  農業、工業、商業、それぞれについて具体的な取り組みを進めることが必要であるとは思います。工業については、市長が先頭に立って積極的に企業誘致を推進され、着実に効果が出てきているというふうに思います。さらなる誘致の推進に取り組むべきと考えます。  農業、商業についてでありますが、先ほど農業については触れさせていただきましたので、商業について意見を述べさせていただきます。  新たな展開を模索する時期に来ているのではないかと思います。商工会議所と密に連絡をとり、チャレンジ精神で一歩進んだ取り組みが必要ではないかと思います。特に、若い経営者の皆様とともに、津島市の将来について議論し方向性を定め、お互いが協力、協働し取り組んでいただきたいというふうに思います。  4つ目でございますが、地域の特性を生かしたまちづくりでありますが、現在取り組んでおられます歴史・文化ゾーンの整備を引き続き行っていただきたい。また津島市には、歴史的景観や埋もれた歴史埋蔵品がたくさんあります。それを風化させないための法整備や計画づくりが必要ではないかと思います。  また5つ目、最後の健康まちづくりであります。  日比市長が進める、いつまでも健康で暮らせるまちづくりの継続をお願いしたい。そして、充実に努めてもらいたい。そのためには、市民病院の存在は欠かせません。地域医療のかなめとして、市民病院は市民の健康、命を守るとりでであってほしい、そして市民が住みなれたまちで医療や介護を受けながら、人生の最期まで暮らし続けることができるよう、地域包括ケアシステムの仕組みを全市に浸透させることが必要であると思います。  市は今年度、地域包括ケア理論を策定し、市民への周知、啓発を図っていかれる計画であると聞いております。私は、高齢者のみならず、障害のある方や子育て世代など、全ての市民を対象とした取り組みが必要でないかと思います。  そこで、市長にお尋ねをいたします。  日比市政のさらなる進展に大いに期待するものでありますが、ただいま私から提案したさまざまな取り組みを進めていくためには、市の運営が持続していくことが大前提となります。現在の津島市は、財政的に大変厳しい状況であります。政策を遂行することにも人材と財源がなければできません。ひと・もの・ことの徹底した見直しである行財政改革に取り組んでいかなければなりません。  また、地域でできることは地域で自立して行うことができるような協働によるまちづくりを進めていく必要があります。その際には、市主導によるまちづくりではなく、市民、地域が主体となって進めるまちづくりを、市が職員の専門性を生かしつつ支援するといった形が一番望ましいのではないかと思いますので、私はそのように考えますが、そこでお尋ねをいたします。  市長は、ただいま私が述べたさまざまな提案について、どのように考えておられるか、また、これからの市政運営に取り組んでいかれる考えはあるのか、その他、特に今後、重点的に取り組みたいと考えていることはあるか、お聞かせください。そうした取り組みを進めていくため、市運営の持続に向けた徹底した行財政改革や協働の仕組みづくりが必要であると考えるが、市長のお考えをお聞きし、私の質問を終わります。よろしくお願いします。 291: ◯市長(日比一昭君)[ 213頁]  ただいま、津島市として今後進めていくべき政策について、大変貴重な御提案をいただきました。それぞれの御提案につきまして、私の考え方を述べさせていただきたいと思います。  まず、「つしま成長戦略」の1つ目であります「子ども・子育て応援都市、つしま」につきましてでありますが、ここでは教育の環境の整備についてということで、グローバル化の視点を小・中学校の教育カリキュラムに取り入れるという提案であったと思います。
     尾張津島天王祭、ユネスコ無形文化遺産登録をきっかけとして、国際交流は津島市ならではの取り組みであると考えております。これを学校教育に生かさない手はないと考えております。しかしながら、小・中学校のカリキュラムは、ただでさえ内容が盛りだくさんでありますので、今後、教育長そして学校現場とも相談をさせていただきながら、学校教育への導入に向けて検討を進めていきたいと考えております。  御提案いただきました子供医療費の対象拡大でございますが、何度もお答えをしておりますが、子供医療費につきましては従来からお話をしておりますように、本来であれば国が対応すべきでありますが、本当に周りの、県内でも他市町村が年齢対象を拡大しておりますので、津島市がおくれているということは否定できないものであります。市の財政は大変厳しいのでありますが、津島で子供を産み育てようという若い世代を支援していくということは、大変重要な施策ではないかと考えております。津島市の将来を考えると、そろそろ実行に向けて一歩進み出すべき時期であるというふうに考えております。  このほか、子供・子育ての支援につきまして私が今、重点的に取り組みたいと考えておりますのは、子育て世代の包括支援センター、この事業の推進であります。妊娠期から子育て期にわたる総合相談、支援体制をワンストップで提供ができる体制に整えるために、この4月に設置したところでございますが、津島市で暮らす子供や家族が安心して生活ができるというようなことで、このセンターの充実、これが重要であると、今後の大きな取り組みの一つになっていければなあというふうに考えておる次第であります。  2つ目でございます。  「防災・減災のモデル都市、つしま」につきましては、市としての総合的な防災訓練の実施について御提案をいただきました。議員からもお話がありましたように、ことし初めての試みでありますが、11月11日土曜日に、神守中学校、神守小、高台寺小、蛭間小、校区合同による防災訓練を実施したところでございます。地域住民と小・中学生が連携して協力しながら避難訓練、その他の訓練を実施し取り組まれました。訓練の中で、さまざまな課題が見えてきましたので、その対応を検討することにより、今後の改善につなげていきたいと思います。これらの取り組みを一過性とするのではなく、全市を挙げた取り組みに広げていきたい、参加団体をふやすことが必要である、効果的な訓練を実施することに向けて、検討をしていく必要があると考えております。  そのほか、防災対策につきましては、災害時要配慮者対策としまして、現在進めております避難行動要支援者名簿の作成、これを実際に活用しなければいけないということで、避難先への確保について、しっかりと進めていくことが必要であると考えております。  さらに来年度は、愛知県との共催による総合防災訓練を、この津島市で実施するように進めております。この訓練に自主的に参加する中で、さまざまな課題が見えてくると思います。それを検証する、対策を検討することを通じて、津島市としての総合的な防災力を高めていきたいというふうに考えております。  3つ目であります。  「地域経済が活性化する発展都市、つしま」につきましては、企業誘致のさらなる進展ということで御提案をいただきました。企業誘致は「つしま成長戦略」の重要な核であり、これまでの成果にとどまることなく、さらなる企業誘致の推進に取り組んでいきたいと思います。  また、その他の産業に対する新たな展開でありますが、農業については、津島市として農業政策を主体的に進めるため、通常、国や県が行っている農地転用などの許可権限につきまして、津島市に移譲を受けることによって、検討を進めていきたいというふうに考えております。  また商業については、現在行っている創業支援の取り組みにつきまして、引き続き商工会議所と連携をしていくことが必要であると考えておりまして、その成果が津島市での出店につながっていくものと確信をしております。  4つ目でございます。  「地域の特性を活かした交流都市、つしま」につきましては、歴史・文化ゾーンの整備、継続についてお話をいただきました。この取り組みにつきましては、ユネスコ無形文化遺産登録により、盛り上がった機運を閉ざすことなく、引き続き実施していきたいと思います。  そして、さらに歴史的風致維持向上計画、いわゆる歴史まちづくり計画の策定について提案をいただきました。この歴史まちづくり計画、これは国が認定するもので、現在、全国で62都市が認定されております。愛知県では、犬山、名古屋、岡崎が認定を受けております。この認定を受けることは、津島市の歴史的景観を維持し、守っていくためには大変有効な政策と考えておりますので、今後は先行都市の事例を検証しつつ、要件や必要となる対策について調査をし、検討していきたいと考えております。  そのほかにも、私は、天王祭、藤まつり、秋まつりなど、津島市の価値ある祭りを柱とした広域的な連携、この取り組みを進めることにより、観光客の誘致を、積極的に力を入れていきたいというふうに考えております。  最後の5つ目でございますが、「いつまでも健康に暮らす都市、つしま」につきましては、市民病院に対する取り組みと、地域包括ケアの取り組みについてお話をいただいたところでございます。市民病院は議員御指摘のとおり、市民の健康、命を守るとりでであります。この市民病院が地域における役割を果たし、経営の安定化を図り、今後、進めていかなければならない重要な課題であると考えております。  次に、地域包括ケアの推進につきましては、今年度、津島市の地域包括ケアシステムの方向性を示し、関係者で共通認識を持つとともに、市民の皆様にも自分自身が当事者であり、市民が主体であり、地域全体で考えていくものであるというのを認識を持っていただくために、津島市独自で地域包括ケアビジョンを策定することとしております。議員御指摘のように、障害者や子育て世代、全ての市民を対象にした取り組みとしていくことは必要と考えておりますので、来年度からそうした議論を進めていくことといたします。  そのほか、市民の皆様が健康で暮らしていくためには、予防の取り組みが重要と考えております。具体的には、健康診断の受診率を向上させていくことが第一であります。そのため、今年度改定するデータヘルス計画及び特定健診等実施計画においても、特定健診受診率の向上を目標に掲げ、普及啓発などの取り組みを行っていくこととしております。こうした取り組みをしっかりとしていきたいと思います。  以上、議員からの御提案及び今後の取り組みに対する私の考えを述べさせていただきました。そしてもう一つ、大変大切な行政改革等の仕組みについてお話をいただきました。市運営の持続に向けて、行財政改革、そして協働の仕組みづくりについて私の考えをお尋ねいただいたところでございます。議員御指摘のとおり、今後の市政を語る上で、何よりも重要となってまいりますのは、市としての持続性の確保であります。市の持続性のためには、行財政改革の一層の推進により、ひと・もの・ことの徹底した見直しを実行していく必要があるものと考えております。「ひと」につきましては、人材育成を含めた定員適正化計画の確実な実行であり、「もの」につきましては、公共施設等総合管理計画の早期かつ着実な実行が重要であると考えております。「こと」につきましては、協働によるまちづくりが必要であると考えておりまして、津島市に昔からある地域の結びつきを活用し、地域でできることは地域で自立して行うことができるような、協働によるまちづくりを進め、地域の皆様が地域のために自発的に行っていくと、さまざまな取り組みを市がともに考え、支援していく形を考えていくことが必要であると考えております。  私はこうした取り組みを、今後、具体的にしていこうと考えておりまして、市民の皆様が津島市に誇りを持ち住み続けることが喜びを感じるような、そして特に、津島で生まれ育つ子供たちが、このまち津島で夢がかなえられる、そんなまちづくりにしていかなければならないと考えているところであります。  以上、たくさんのお話をさせていただきましたが、市の運営の持続性に向けた私の考えを御説明させていただきました。以上であります。 292: ◯議長(垣見信夫君)[ 216頁]  お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、散会したいと存じます。これに御異議ありませんか。        〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって散会することに決しました。  なお、明日は午前9時より開議し、一般質問を続行いたします。  本日はこれをもって散会といたします。        午後 4時02分 散会  ──────────────── ◇ ◎ ◇ ──────────────── 発言が指定されていません。 Copyright (c) Tsushima City Assembly Minutes, All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...