半田市議会 > 2020-03-02 >
03月02日-04号

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  1. 半田市議会 2020-03-02
    03月02日-04号


    取得元: 半田市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-15
    令和 2年  3月 定例会(第1回)          令和2年3月2日 午前9時30分開議1.議事日程(第4号) 日程第1 市政に関する一般質問2.出席議員は次のとおりである(21名)   1番  新美保博             2番  嶋崎昌弘   3番  小栗佳仁             4番  小出義一   6番  芳金秀展             7番  沢田 清   8番  水野尚美             9番  鈴木幸彦  10番  伊藤正興            11番  山田清一  12番  坂井美穂            13番  山本半治  14番  加藤美幸            15番  中川健一  16番  竹内功治            17番  澤田 勝  18番  岩田玲子            19番  渡辺昭司  20番  久世孝宏            21番  石川英之  22番  榊原伸行3.欠席議員は次のとおりである(1名)   5番  鈴木健一4.地方自治法第121条により説明のため出席した者の職氏名(28名)  市長         榊原純夫   副市長        堀嵜敬雄  企画部長       竹部益世   総務部長       山本卓美  市民経済部長     滝本 均   福祉部長       新村 隆  健康子ども部長    笠井厚伸   建設部長       大山仁志  水道部長       斉藤清勝   病院事務局長     竹内甲司  防災監        柘植信彦   秘書課長       小林 徹  税務課長       杉江慎二   収納課長       加藤計志  市民課長       間瀬恒幸   観光課長       竹内 正  高齢介護課長     倉本裕士   国保年金課長     早川直樹  子育て支援課長    伊藤奈美   幼児保育課長     高浪浅夫  保健センター事務長  山口知行   都市計画課長     田中秀則  上水道課長      大松季也   下水道課長      森下雅仁  教育長        鈴川慶光   教育部長       岩橋平武  学校教育課長     沼田昌明   生涯学習課長     鈴村貴司5.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名(6名)  議会事務局長     小野田靖   議事課長       関 正樹  同主査        鳥居高宏   同主査        村上裕子  同書記        小池 淳   同書記        石原義士---------------------------------------     午前9時30分 開議 ○議長(石川英之議員) 皆さん、おはようございます。 ただいま出席議員21名です。 直ちに本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元にお配りしたとおりですので、よろしくお願いします。--------------------------------------- △日程第1 市政に関する一般質問 ○議長(石川英之議員) 日程第1、市政に関する一般質問を行います。 お手元にお配りした通告一覧の順に行います。 伊藤正興議員の発言を許します。     〔10番 伊藤正興議員 登壇〕(拍手) ◆10番(伊藤正興議員) おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、さきに通告してありますとおり質問をさせていただきます。 主題1、観光振興について問う。 要旨1、観光の現状について。 平成28年度半田市まち・ひと・しごと創生総合戦略評価表の庁内全体評価には、平成27年度を観光元年として、半田赤レンガ建物ミツカンミュージアムなどの観光施設がオープンした。本市の観光における求心力が高まっており、誘客促進に向け、情報発信の強化やグルメ推進、おもてなし体制整備などを着実に進めていると記載があります。 平成26年度以降、半田市を訪れる観光客はどのように変化しているのでしょうか。 私が地域の皆さんからお話を聞いたり、私自身が見る限り、まちの中で観光客が大幅に増加しているようには感じられません。また情報発信やグルメ推進、施設の拡充等も特別強化しているようには見えません。様々なことに取り組んでいることは分かりますが、市民の皆さんが納得いくような結果は出ているのでしょうか。 質問1、平成27年度に観光元年を宣言してから、半田市の観光はどのように変化したかお尋ねします。具体的に教えてください。 半田市内の観光は、年間を通して見学できるミツカンミュージアムや、半田赤レンガ建物などの常設の施設見学や、半田の春祭りや矢勝川の彼岸花などの不定期開催のイベントまで様々です。観光の内容によって、集客力も異なります。 そこで、伺います。 質問2、半田の観光は大型イベントの集客力はありますが、通年で観光客が呼び込めていません。その要因をどのように分析していますか。 半田市に来てもらうには、半田の魅力を知ってもらうことが重要です。そのためには、新聞やテレビ、ラジオ、雑誌等のマスメディアに取り上げてもらうことが必要です。また、ほかにも様々な方法があります。映像をお願いいたします。 名鉄の駅に掲示してあった1枚のポスターです。よく見ると、犬山の観光ポスターでした。おいしそうにおすしを食べる女性、思わず足が止まり見入ってしまいました。犬山はすしもPRしていることが分かりました。このようにポスター1枚でも興味を持たせることができます。映像ありがとうございました。 また、近年では、フェイスブックやインスタグラム、ツイッター等のSNSで拡散することも有効と言われています。しかし、これらのPRもただやみくもに行っていては、120%の効果を期待することはできません。ターゲットを絞り、メディアを選び、必要な媒体に必要な情報を載せることが重要です。また、SNSでは毎日情報更新することが必須だと言われています。週に一度しか更新されないSNSには多くの人に興味を持ってもらえません。 いずれにしても、計画的かつ戦略的に情報発信していかなければ、半田のまちに行きたい、半田の観光イベントに参加しようとは思ってもらえません。 それでは、伺います。 質問3、観光PRにはメディアやSNSを活用した広報活動が重要と認識していますが、半田市としてはどのような戦略を立てて実施していますか。 半田市は平成27年度を観光元年とし、これまで様々な施策に取り組み、観光客の誘致を図ってきました。 観光客の状況を知る上で、統計資料として観光入り込み客数があります。これまで都道府県をはじめとする各自治体は、観光客の人数をそれぞれ独自の手法により調査集計していました。しかし、年度集計、暦度集計の違いや、実人数と延べ人数の違いがあるなど、異なる自治体間の総合データの比較ができませんでした。この統計の整備を行うべく、平成21年12月に観光入り込み客統計に関する共通基準が官公庁より策定され、翌年の4月より調査が開始されました。 それでは伺います。 質問4、平成27年度以降、観光入り込み客数の推移を教えてください。また、観光客による経済効果は具体的に幾らと試算しているかお答えください。 今後もたくさんの人に半田市に来てもらうには、新たな切り口が必要です。これまで半田市の観光の象徴であった山車・蔵・南吉・赤レンガだけでは、この先マンネリ化してしまう可能性があります。観光で人を集めるためには、常に行ってみたい、見てみたい、食べてみたいというような仕掛けと刺激が必要だと思います。これまでのものは継続しつつ、新たな観光の象徴も必要だと考えます。半田市にはまだまだ観光資源が埋もれています。新たな観光資源を発掘して、スポットライトを当てるときが来ていると思います。 質問5、今後、半田の観光をさらに充実するには新たな起爆剤が必要と考えます。山車・蔵・南吉・赤レンガの次に何を考えていますか。 続きまして、要旨2、インバウンド事業の取組について。 2013年に訪日外国人客数が1,000万人を突破した頃から、インバウンド需要という言葉をテレビやインターネット上で頻繁に見聞きするようになりました。2018年に日本を訪れた訪日外国人観光客の数は、3,000万人を超え過去最高を記録しました。 また、2020年開催の東京オリンピックに向けて、政府は明日の日本を支える観光ビジョン構想会議にて、2020年までに訪日外国人観光客数を4,000万人に伸ばすことを目標に掲げています。 政府は2003年に、ビジット・ジャパン・キャンペーンを策定してから、ビザ緩和などのインバウンド促進策を行ってきました。近年は、円高の解消やLCCと呼ばれる格安航空の就航などもあり、訪日外国人数が急速に増加しています。中国人による爆買いは一時期社会現象になり、2015年のユーキャン新語・流行語大賞の年間大賞にも選ばれました。 直近の状況を見ると、日本政府観光局によると、2019年9月の訪日外国人旅行者数は前年同月比5.2%増の227万3,000人を記録しています。 それでは伺います。 質問1、半田市を訪れる外国人観光客の状況を教えてください。 先ほども、観光PRにはマスメディアやSNSを活用した広報活動が重要と半田市の戦略を伺いましたが、外国人観光客に半田市へ来てもらうには情報発信がさらに重要と考えます。 観光庁の訪日外国人消費動向調査2019年7月から9月期によると、日本の旅行前に得た情報源で役立ったものの1位はSNS23.6%、2位は個人のブログ22.6%でした。個人や団体等が日々情報発信しているものが、参考にされていることが分かります。 国や地域により、主に使用されているSNSの媒体も異なりますので、こちらも調査することで、より効果が高められます。ちなみに、地方観光協会ホームページは5.6%でした。更新頻度の低いホームページは苦戦していることが分かります。 それでは伺います。 質問2、外国人への観光に関する情報発信やPR活動はどのように行っているかお答えください。 半田市の西側にある中部国際空港セントレアは、2018年の国内の全空港、港湾の中で、入出国者数は6位となっています。2019年度上期の利用実績を見ると、698万8,265人と、開港当時の2005年度を超えて過去最高を記録しました。また、外国人旅客者数は183万7,673人で、前年から23%増えました。セントレアには年々外国からたくさんの方がお見えになっていることが分かります。 それでは伺います。 質問3、外国人観光客に半田の町へ立ち寄ってもらうため、半田市が取り組んでいることをお尋ねします。 現状、セントレアに降り立った外国人観光客の大半は貸切りバスや名鉄で名古屋方面に移動していますが、ほかにもタクシーや空港バス、路線バスの移動手段もあります。その中で今回は、知多バス半田常滑線の活用について伺います。 知多バス半田常滑線は、セントレアと知多半田駅間の間を1日8本運行されています。現状は地域住民の足として通勤や通学、買物、通院に利用されていますが、この路線を最大限に活用するには、外国人観光客の方にも乗っていただくことが重要と考えます。半田のまちに来て、観光施設を回り、食事をして、土産を買って、ゴールデンルートと言われる、東京、箱根、富士山、名古屋、京都、大阪に移動してもらう。少し発想を変えれば、取り組むことができると思います。 それでは伺います。 質問4、セントレアの外国人観光客を半田に誘致するには、知多バス半田常滑線の活用が必須だと思いますが、どのようにお考えですか。 外国人観光客知多バス半田常滑線に乗ってもらうには、課題もあります。映像をお願いします。 市内のバス停やバスの車内の案内表示は日本語表記のみです。車内放送も日本語の放送のみです。 こちらは知多半田駅で撮影しました。バスの停留所の看板は、このような日本語表記のみとなっています。 続いてはバスの車内の写真です。細かい部分は見にくいかもしれませんが、日本語表記のみです。 一方、セントレア内のバスの乗換案内の表記には英語も併せて記載があります。この表記には英語のみの表記ですけれども、ほかにも中国語や韓国語、ハングルの表記もある看板もあり、多言語表記がされております。 現状では、外国人観光客が利用できる状況ではありません。インバウンド需要の取組には、多言語対応が必要です。映像ありがとうございました。 現在、この路線の存在は、外国人観光客にはほとんど知られていません。セントレアから半田市に外国人観光客に来てもらうためには、知多バス半田常滑線をPRすることが必要です。現在の状況を改善するには何らかの特典をつけて、まずは知多バス半田常滑線を知ってもらうことが必要だと考えます。その中で今回提案をします。 質問5、今回新たな取組として、セントレアから知多半田駅までのバス利用者への割引制度を提案しますが、見解を伺います。 要旨3、今後の観光戦略について。 平成27年度に観光元年を宣言してから様々な施策を行い、観光客の誘致に取り組んできました。観光入り込み客数は現状増加しているというふうに認識をしております。令和元年度はさらに増加していると思われます。 しかし、市民の皆さんが半田のまちにたくさんの観光客が来てくれていると実感するほどにはなっていません。そのためにはまだまだ改善と努力が必要だと思います。観光のまち半田市を名実ともに実現するための取組が必要と感じています。 それでは、最後に伺います。 質問1、来月4月には、観光元年から6年目を迎えます。これまでの状況を踏まえ、今後の半田の目指す観光についてお尋ねいたします。具体的な計画や目標等があれば教えてください。 今回の市政に関する一般質問では、半田市の観光振興について伺いました。 2019年12月に中国の武漢に端を発した新型コロナウイルス感染症は急激な勢いで感染者数が増加し、現時点ではまだ感染が拡大する傾向にあります。その影響で、セントレアにおいても、1月時点では週211便の中国便が195便減り、3月1日時点で16便のみの運行となりました。今後の状況次第では、さらなる欠航も懸念されます。 今回のインバウンド需要の取組では、外国人観光客が日本に来てもらえることが前提の質問でした。今後、新型コロナウイルス感染症が早期に終息に向かい、たくさんの外国人観光客が日本に、そして半田市に来てもらえることを切に願い、質問席からの質問を終わらせていただきます。地域の思いを半田市政に。     (拍手・降壇)     〔市民経済部長 滝本 均君 登壇〕 ◎市民経済部長(滝本均君) 伊藤正興議員の御質問の主題1、観光振興についての要旨1、観光の現状について、お答えいたします。 御質問の1点目、観光元年を宣言した平成27年度以降、半田市の観光はどのように変化したかでありますが、観光スポットである半田赤レンガ建物ミツカンミュージアムがオープンした平成27年度を挟んで、平成26年度の観光入り込み客数が93万人だったものが、平成28年度は154万人と大きく増加し、その後も右肩上がりで推移しています。また、知名度向上につながるマスメディア等での露出回数も増加しております。 さらに、半田赤レンガ建物オープンを機に、民間事業者によるお土産品などの新商品開発や、半田運河の魅力を発信するHOTORIイベントの開催、すし店と連携した新たな食の観光への取組など、観光振興は地域経済の活性化につながっております。 続きまして、2点目の通年での観光客の呼び込みについてお答えいたします。 半田赤レンガ建物ミツカンミュージアムなど、個々の施設においては館内見学や季節ごとの催物を行うなど、年間を通じ観光客にお越しいただいております。一方で、町なかでの観光客の散策や回遊については、半田運河のこいのぼりの時期やごんの秋まつりの時期に増えてきている感触はありますが、年間を通じたまち全体のにぎわいの創出にはまだ至っておりません。 これは、各観光施設が離れていることや、立ち寄れる飲食店や土産物店のPRが、これまで不足していたことも要因の一端であるという分析しております。このため、半田赤レンガ建物ミツカンミュージアム、國盛酒の文化館の3館同時イベントの開催や、すし店のスタンプラリーや特典付めぐりんチケットで飲食店をはしごする企画など、各施設や飲食店同士の連携による回遊性向上や、市内での滞在時間を延ばす取組を始めております。 続きまして、3点目の観光PRと戦略についてお答えいたします。 本市ではこれまで、新聞、テレビ、ラジオの各社や、雑誌社に情報提供を行うとともに、観光課や半田市観光協会のSNSによる情報発信を行ってまいりました。戦略としましては、観光イベントにおいてはできるだけ来場者アンケートを取ることとしており、年齢、性別、イベントをどこで知ったか、どこから来たか、満足度などについて集計しております。その結果を分析することで、次の企画におけるターゲットの設定や内容の改善に役立てるだけでなく、効果的なPRにもフィードバックしております。 続きまして、4点目の平成27年度以降の観光入り込み客数と経済効果についてお答えいたします。 観光入り込み客数については、平成27年度132万人、平成28年度154万人、平成29年度162万人、平成30年度168万人であります。経済効果については、市内全体では把握は行っておりません。なお、一部でありますが参考までに、半田赤レンガ建物来館者に対するアンケートで伺った市内消費による経済波及効果としては、平成27年度11億円、平成28年度15億円、平成29年度22億円、平成30年度25億円と推計しております。 続きまして、5点目の新たな観光素材についてお答えいたします。 山車・蔵・南吉・赤レンガは、半田市観光の核ともいえる資源であり、引き続きさらなる魅力向上を図っていくことは言うまでもありませんが、すしや知多牛にスポットを当てた食の観光については、今後の本市観光の重要コンテンツとして拡充実施してまいります。 また、近代日本の発展を牽引した東海道本線の建設のために県内で初めて造られたJR武豊線は、本市のこれまでの発展を支えてきた歴史資産であります。今後のJR半田駅周辺での鉄道高架や土地区画整理事業において、跨線橋や蒸気機関車、鉄道資料館などの活用を計画しており、新たな本市の象徴、観光資源としても大きな可能性を秘めていると考えております。 続きまして、要旨2、インバウンド需要の取組についての御質問の1点目、外国人観光客の現状についてお答えいたします。 毎年、市内の主な宿泊施設に対して行っております宿泊者統計調査における平成30年度外国人宿泊者数は1万1,801人で、全宿泊者数の約6%となっております。国別では中国が最も多く、続いて台湾、タイ、韓国の順で、アジア圏が全体の約93%を占めている状況であります。 宿泊施設からの聞き取りでは、宿泊者の多くは団体客であり、セントレアからバスで夕刻に来半し、翌朝にはバスで他の目的地に移動しているとのことです。なお、人数のカウントはしておりませんが、ミツカンミュージアム半田赤レンガ建物、ごんの秋まつりでも、年々外国人観光客が増えてきていると感じております。 続きまして、2点目、外国人への観光情報の発信やPRについてと、3点目、外国人観光客誘客の取組については、関連がありますので一括してお答えいたします。 インバウンド向けの情報発信として、本市や半田市観光協会、知多半島観光圏協議会、竜の子街道広域観光推進協議会ホームページに、多言語化した半田市観光ガイドなどの観光情報を掲載しておりますが、現物の観光ガイドもセントレアへの到着ロビーにおいてPRしております。また、台湾、セントレア便を運行するエアアジアの機内誌への記事掲載や、愛知県等と連携してマレーシアのテレビ局や有名ブロガーなどを招聘し、半田赤レンガ建物ミツカンミュージアムを見学するモニターツアーも行っており、海外への情報発信として、アジア圏を中心にPRを行っております。 受入環境の整備として、ストレスなく観光を楽しんでいただけるよう、観光施設等における無料Wi-Fiの設置や、観光サインの多言語化、また、半田赤レンガ建物新美南吉記念館半田市立博物館、半田市観光協会では、愛知県多言語コールセンターに登録をし、旅行中の困り事や各種の問合せに多言語対応する体制を整えております。 続きまして、4点目、外国人観光客の誘客において、知多バス半田常滑線をどう考えているかについてお答えいたします。 半田常滑線のセントレア知多半田駅間は、現在1日に8本のバスが運行されていますが、セントレアからの観光客の移動手段の一つとして、大切な路線であると認識しております。 続きまして、5点目、セントレアからの知多半田駅までのバス利用者への割引制度についてお答えします。 セントレアからの誘客策として、例えば、バス利用の観光客に対し、観光施設や飲食店などでの割引や片道運賃負担といった特典を付与する仕組みなどが考えられますが、こうした仕組みの構築に当たっては、特典等に係る経費負担や精算方法、バス利用者で観光客であることの確認などの課題や、どれくらいの需要が見込めるかといった問題があります。 このため、まずは、バス事業者や観光施設、飲食店などの関連事業者と意見交換し、可能性について研究してまいります。 続きまして、要旨3、今後の観光戦略についての御質問、今後の半田市の目指す観光についてお答えします。 本市には、歴史と文化に根差した全国に誇ることができる観光資源があります。これら半田市ならではの観光資源を生かし、いつ訪れても楽しんでいただける満足度の高い観光の実現を目指してまいります。 また、これらの観光資源はこれまで受け継いできた先人たちの心意気を感じることができる伝統文化でもあり、その魅力を市民にも伝え、自分たちの住むまちへの愛着と誇りの醸成を図ってまいります。 なお、今後の計画や目標についてでありますが、半田市産業観光振興計画が令和3年度末で期間終了となるため、令和2年度中に策定する第7次総合計画を踏まえ、次期産業観光振興計画の策定作業を行ってまいります。その際に、本市観光の中長期的目標や、具体的な施策を取りまとめてまいります。 以上で、伊藤正興議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。     (降壇) ◆10番(伊藤正興議員) ありがとうございます。再質問に移らせていただきます。 一番初めに質問をさせていただきました観光元年を宣言した平成27年度以降、半田市の観光はどのように変化したかというところで御回答いただいたわけですけれども、いろんな形で27年度以降現状まで変わってきているというふうにお答えを頂いているわけでありますけれども、これ、市民の方がなかなか実感が得られないというような状況の中で、数字だけはこのような形で出てきたり、取組の内容というものがこのような形で取り組みましたというふうにあるんですけれども、具体的にやはり市民が感じられるようなふうに取り組むにはどのような形で、この部分というのは解釈をしたらいいのか、もう少し詳しく教えていただけるとありがたいんですけれども。 ◎観光課長(竹内正君) 市民の方がなかなかにぎわいを実感できないということでございますが、参考までに、半田市の観光協会が昨年度観光協会の会員さん向けに実施したアンケートがありまして、これ感覚的な話にはなってしまいますが、その中では観光客が近年増えていると思うかという質問に対しては65%が増えていると感じている。観光客の増加による影響については42%が効果があった。観光客増加はどのような効果につながるかという質問には、50%の方が地域やまちづくり全般に貢献する、43%が集客数・売上げの向上、37%が文化振興というような形でお答えいただいております。 これは観光協会に加盟されている会員さんなものですから、一般の方よりかはそれは多少感じるところあるのかなと思いますが、普通の方はやはり町なかに観光客の方がそぞろ歩きされておるような状況を、多分にぎわいというふうに感じていられるのかなと思っています。 例えば、有名な神社等の門前町だとか、犬山の城下町の通りだとか、そういったところは確かに1つの核の施設の前に歩くような機能、飲食機能だとか、時間を過ごせる機能が備わっている、そういったところを非常ににぎわっているなというような感じと思いますけど、半田市はなかなかそこまでできてないというのが、現状だと思います。 ですが、できる限り回遊性だとか、滞留性というのは、見た感じのイメージもありますし、重要だと思っていますので、答弁でもありましたが、最近は回遊性を高めるためのすし店を巡るラリーだとか、市内の飲食店を巡ってもらうような仕組み、それの何らかの集計も取れるような形をやりながら、数字的なものも拾っていけるようにしたいと。1つには半田市の観光資源が離れているというのがあって、車で移動しているというのがありますけど、その中でも半田運河というような散策ができるようなスポットを整備していくことによって、そぞろ歩きがもっと増えるような形にしていくことは目指しております。 ◆10番(伊藤正興議員) ありがとうございます。そのような形でやっぱり市民の方はそぞろ歩きと言われるような、観光客の方がまちの中をうろうろしているところを見ると、やはり観光客たくさん来ているんじゃないかなというふうに想定されます。 ただ、今、課長が言われたように、たくさんの観光客が来ているというデータ上の数字があるというのも1つの事実ではあるとは思いますので、そういったことも踏まえて半田の観光が今こういうふうになっているんだということも併せてPRしていただきますと、市民の方にも半田に実際これだけ観光客が来ているということが分かるんじゃないかなというふうに思いますので、その点もお願いをさせていただきたいと思います。 続きまして、通年での観光の取組ということで、いろんな形で取組もされて、分析もされて、先ほどの御答弁の中に各施設が離れていることや、立ち寄れる飲食店、土産物店のPRがこれまで不足していたことも要因の一端であるというふうに認識をされているということなんですけれども、これを基に今また新たに取り組まれていると思いますが、実際に今取り組まれてみて、今の現状の状況ってどのような感じでしょうか。 ◎観光課長(竹内正君) ソフト事業として飲食店やらすし店を巡るというような取組については、これまで、以前はまちづくり会社が一部やっていたんですけど、最近はそういった取組が全くないという状態の中で、今年度から徐々に取り組み始めたということでございますけど、参加店に関して言わせてもらえば、すし店に関して言わせていただきますと、今までにないお客さんが、例えば若い女性だとかがパンフレットを持って入ってくれるだとか、パンフレット載せていたメニューが、これ、金額の表示をして内容も写真で分かりますので安心されると思いますけど、それを注文される数が非常に多くなっただとか、こうやってたくさんのお客さん来てくれるともうちょっと年齢も高いけれどもちょっと頑張ってやらないかんかなみたいな、お店の意欲につながってもらうだとか、そういった点がちょっとお聞きしております。 そういった意味ではこういった食の文化のまち巡りについては、手応えを感じておりますので、これは今後も進めていくということでございますが、あと、そぞろ歩きするというようなところでいきますと、半田運河周辺はまだまだ飲食だとか物販機能の集積が弱いというふうに考えております。これは市役所が考えているだけでもなかなか進みませんが、何らか、いろんな商工会議所、地域の企業、または、市民の皆さんと知恵を出し合いながら、どうしたらそぞろ歩きが楽しめるような空間をつくっていけるかというのは考えていく必要があるかと思います。 ◆10番(伊藤正興議員) ありがとうございます。行政だけの部分で取り組めるものばかりではないと思います。民間事業者であったりとか、そのほかの団体とともに取り組んでいくことが必要だというふうに思いますので、そういったこともしっかり分析したデータもまた情報共有していただいて、共に半田の観光振興の部分でつなげていただければなというふうに思っております。 それでは次に移ります。 先ほど、経済効果の部分をお伺いしました。平成27年度以降の観光入り込み客数と経済効果ということで、一部ではありますがということで参考の結果を教えていただきました。 平成27年度に11億円というものが平成30年度25億円ということで、半田赤レンガ建物来館者アンケートで出てきたということなんですけれども、これは11億円から25億円って、ある意味、倍以上の経済効果がこの数年間の間にあったというふうで解釈してもよろしいんでしょうか。 ◎観光課長(竹内正君) アンケートに基づく結果なんですが、結果的にはそういうような形にはなっております。ただ、アンケートの件数、その他アンケートを取ったときのタイミングだとか、その辺でばらつきが実際あるのかなというようなことは、結果を見ながら考えてはおります。 ただ、計算上はこうなっているということでありますので、増加傾向にはあるのかなと思いながら、この2倍になったのかなというのは、正直ちょっとこちらとしてもどうかなというような感じは持っております。 ◆10番(伊藤正興議員) ありがとうございます。これ、本当に倍になっているようであれば、半田市内の経済効果はかなり大きなものがあったというふうに思われますので、実際の数字が一部のサンプルということだものですから、実数にはなかなかならない部分だというふうには思いますけれども、やはりこういった数字もより細かく分析をまたしていただきますと、本当にこの半田市内の経済効果がどれぐらいあるのかというところもまた見えてくる部分があるんじゃないかなというふうに思います。 データを取るというのは非常に難しい部分と、お金がかかるという2つの要因があるものですから、すぐにすぐにできることばかりではないというふうに思いますけれども、この部分に関しても、やはり1つの指標になる部分ではあると思いますので、また今後検討していただきたいなというふうに思いますので、お願いいたします。 続きまして、新たな観光素材を、これから何を考えていますかというような質問をさせていただいたんですけれども、先ほど、すしの話はよく分かりました。これまでも、すし、取り組まれておりますし、私もすしのマークを見てすし店にお邪魔したこともありますのでよく分かるパンフレットだなと思いますので、今後もこの部分に関しては一層力を入れて取り組んでいただきたいなというふうに思います。 もう一つお答えいただいた武豊線の歴史資産というふうに表現をしていただきましたが、いわゆる鉄道遺産の活用ということだというふうに認識をしておりますが、この部分、今回、JR半田駅の高架事業に伴って、いろんな意味で新たな転機を迎えるというふうに思いますけれども、この部分に関してはまだまだ具体的に検討の余地があるところだとは思うんですけれども、現状もう少し詳しくこの部分どのようにお考えか教えていただけますか。 ◎観光課長(竹内正君) 半田の観光資源といいますのは、歴史と文化に根差したものというふうな中で、そういった意味では、JRの武豊線また半田駅、亀崎駅といった資産は、それに沿うようなものでございますので、今までそんなに日の目を見ていなかったというような状況はあろうかなと思っておりますが、JR半田駅前を整備するというようなときに合わせて、これを機にもう少しPRを強化していけば、半田の新たな観光資源に育っていくのかなというふうには考えております。 ただ、今のところそんなに深掘りして半田市が関与してなかったので、どうやってPRしていくのかとか、その辺は今後のことだと思いますし、どういう形で市が、どこのセクションが担当するのかとかということも含めながら、これは今後詰めていく話なのかなというふうに考えております。 ◆10番(伊藤正興議員) ありがとうございます。この鉄道遺産と言われるものに関しては半田市内、半田駅の跨線橋から油庫、そして蒸気機関車、亀崎駅の駅舎等々たくさんの遺産が残されております。今まで何で日の目は浴びなかったのかなというのは不思議に思っておりました。私自身はもうずっと以前から、これをある意味観光の起爆剤、地域活性化の起爆剤になるんじゃないかなというふうに思っておりましたので、ぜひともこの部分を活用していただきたいと思いますし、現状、民間の事業者が持っている施設もございますので、なかなか行政が踏み込めない領域もあるかとは思いますけれども、その部分を今回しっかり高架化に伴って話をしていただいて譲渡していただくものは譲渡していただくとか、監理団体に委託をするとか、いろんな方法があると思いますし、いろんな施設もございますので、そういったものを活用していただきたいと思いますし、こういった貴重な歴史のある遺産に関しましては、教育上もすごく重要なものがあると思います。教科書でいろんなものを勉強するよりも実際に本物を見て、それをどう感じるかというふうに子供たちに訴えかけてもいいんじゃないかというふうにも思いますので、これ、観光課だけで考えてくれということを言っているわけではなくて、もう全庁横断的に半田の資産として、遺産をどういうふうに活用するのかということを考えていただきたいなというふうに思っております。 今回、この鉄道遺産、私もいろんなものがあるなと思って見ておったんですけれども、その中でやっぱり一番私がこれからしっかり取り組まなきゃいけないのが、蒸気機関車の保存だというふうに思います。実際、今、これ、半田市のほうが管理をしているような機関車ではあるんですけれども、その中で、今、鉄道の蒸気機関車の保存会の方たちが一生懸命整備をしていただいております。 実際、皆さんがどれぐらい御存じか分かりませんけれども、開館日にはこの蒸気機関車はヘッドライトも点灯して、足回りのロットを見ても、もう本当にきれいにさび一つないような形で整備されて磨き上げられております。もうここまで整備されている機関車というのは、全国見ても本当に現役で動いているもの以外はそんなに多くないんじゃないかなというふうに思うぐらいすばらしい保存状態になっておりますので、ぜひともこちらのほうにも力をこれから入れていただきたいなと思いますが、市長にお伺いしたいんですけれども、この蒸気機関車、市長、実際行かれたことがございますか。 ◎市長(榊原純夫君) 保存会の総会にも何度か出席をさせていただいていますし、現物を見ています。 御指摘がありました半田市の歴史の生き証人でございますので、新しいJRの半田駅前を造るときには、どこの町にもあるような駅前ではなく、さすが半田市の歴史のある駅前だなということで、駅前にもぜひC11機関車を陳列して、もちろん博物資料館も近隣に置いて、そういった知多半島のみならず、日本を支えてきた鉄道のルーツがここにあるということ、そういう駅前にしたいというふうに思っています。 これに関しても、周辺の皆様や市民の皆様の御意見をお聞きする中で、モアベターな形で実施してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆10番(伊藤正興議員) ありがとうございます。蒸気機関車、本当に今、これから、活用の仕方次第では大きく観光資源になるものだと思います。 この蒸気機関車、汽笛も鳴るんですけれども、市長御存じですか、その部分、実際鳴らしたことありますか。 ◎市長(榊原純夫君) 鳴ったところは見たことありますが、自分で引っ張ってぴゅっと、ぽーっという音を出したことはございません。 以上です。 ◆10番(伊藤正興議員) ありがとうございます。ぜひ鳴らしていただきたいなというふうに思うんですけれども、現地のほうにお越しいただくことは可能でしょうかね。 ◎市長(榊原純夫君) 今後も大事な資産でございますので、私自身、これからも足を運ばせていただいて、保存会の皆さんと共に大切にしていきたいというふうに思います。
    ◆10番(伊藤正興議員) ありがとうございます。じゃ、また、秘書課と調整させていただいて、その部分はぜひお願いをしたいと思います。 それでは次に移ります。 先ほどインバウンド需要の取組についてということでお伺いをさせていただきました。最後にお伝えをさせていただきましたが、今の新型コロナウイルスの状況もありまして、セントレアのほう、大変外国人観光客のほうが今少なくなっているという状況ではあるんですけれども、そういう状況の中でも半田市としてもしっかり取り組まなきゃいけないものがあるというふうに思っております。 そのような中で、先ほど、路線バスの件をお伺いをいたしました。この部分について、現状、先ほどお伝えしたとおりですね、知多バス半田常滑線のいろんな、いわゆるバス停の表記ですとか時刻表ですとか、そういった部分がまだまだ半田市内に関しては多言語対応がされていないという状況なんですけれども、この部分というのは、実際、半田市としては、やる予定、もしくはやる気はあるのか、お伺いしたいと思います。 ◎防災監(柘植信彦君) 半田常滑線に限らず半田市内のごんくるにつきましても、当初、運行するときから、外国人の対応についてのお話が出ておりまして、ごんくるにつきましては、現在ですけれども、バス停の表記につきましてはローマ字表記させていただいているところであります。また、半田常滑線につきましては、知多バスの運営にはなりますけれども、我々も半田市としましても知多バスと協議する中で、半田市としてお手伝いできることがあれば、できるだけお手伝いをさせていただいて、速やかにバス停のほうのローマ字表記のほう進めていきたいと考えておりますし、路線図、バス時刻表につきましても4月から亀崎・有脇線が改正されることに伴いまして新しく刷り直す予定をしておるんですけれども、それには今までローマ字表記なかったんですけれども、バス停につきましてはローマ字表記をさせていただく予定で今進めております。 ですので、これからもそういった多文化共生について半田市としても取り組む現状もございまして、できる限り外国人の方にとっても分かりやすい、乗りやすいバスにしていきたいというふうに考えております。 ◆10番(伊藤正興議員) ありがとうございます。外国の方にも優しい表記というのが必要だというふうに思います。セントレアのバス停というんですかね、セントレア内の表記に関しては、多言語表記がされておられますので、飛行機を降りて、じゃ、例えば、半田に行こうかなと思った方は、そのまま案内どおり行けばバスに乗ることはできます。ただ、バスに乗ってから、じゃ、どこでどういうふうに降りたらいいのかというのが現状分からないという状況だと思います。セントレアからずっと来ますと、半田市内に入りますと、駅でいくと知多半田よりも前に青山の駅に止まるんですね。駅に着いたと思って、例えば、外国人の方が降りられてしまいますと、1駅手前で降りてしまうような状況にもなるものですから、そこが知多半田ではなく青山だというような、やはり分かるような表記というのが必要だと思いますので、この部分に関しては、ほかにもいろんな議員の方が言われていることもあるのかもしれないですけれども、ぜひとも今回を機にお願いをしたいと思いますけれども、具体的にこれからどのような形でやられるのかというのは、現状検討されておられますか。 ◎防災監(柘植信彦君) セントレアで乗られた方がバス停を間違いなく御利用できるようにという意味合いでは車内の中での案内というのが非常に重要になってまいりますので、今、現在ですと電光掲示板でバス停が日本語表記しかされておりません。そこにローマ字表記を追加したりですとか、車内案内も日本語でしかやっておりませんので、そういったところでも外国語のアナウンスができるかどうかについて、知多バスと協議を進めてまいります。 ◆10番(伊藤正興議員) ありがとうございます。ぜひともお願いをしたいというふうに思います。 今、外国人観光客の対応についてお伺いしているわけですけれども、先ほどの御答弁の中でどのような形で外国人観光客向けにPRしているかということもお伺いをさせていただきました。この部分で、今、エアアジアの機内誌ですとか、いろんなブロガーの方にお願いをしているというような形ではあるんですけれども、実際にその効果というのは具体的に何か感じられていることはございますか。 ◎観光課長(竹内正君) これをやったことによってどの程度効果が出たか、ちょっと数字的なものというのは具体的につかんでおりません。 ただ、答弁でも申し上げましたとおり、各施設、これも人数は集計しているわけじゃないですけど、外国人の方、イベント等でも増えてきておるというような実感というか感触はあるというようなところであります。 1つ一例申し上げますと、昨年度の春、運河の上流で十ヶ川というところがございまして、そこが桜並木になっているよというところなんですが、こちら、私ちょっと見に行きましたら、中国のグループの方とか韓国のグループ、これ、見た感じの判断ですけど、それと東南アジア、南米系の方のグループがかなりいました。南米系の方はひょっとしたらこちらで働いてみえる方なのかもしれませんけど、中国、韓国の方は何らか、ブロガーの発信だとか、ツイッターみたいなところのものを受けて見に来られた可能性はあるのかなあというふうには考えています。 具体的にどうこうというのはございませんけど、何がどう影響したかまではちょっと分析はできておりませんけど、いろんなことをやってみるのが大切なのかなというふうには考えています。 ◆10番(伊藤正興議員) ありがとうございます。様々な形で先ほども申しましたけれども、戦略的にいろんな情報を発信していくことが必要だというふうに思います。SNSもしかり、マスメディアを使うのもしかり、ポスターを使うのもしかり、いろんな形での広報活動というのが重要だと思いますので、日本人の観光客、外国人の観光客、たくさんの方に半田のほうに来ていただくことが必要じゃないかなというふうに思います。 最後にお伺いをしたいと思います。 今後の観光戦略についてということで、今、先ほど御答弁を頂きました。令和2年度中に策定する第7次総合計画を踏まえ、次期産業観光振興計画の策定を行いますということではありますけれども、市長として、今、どのようにお考えかということをお伺いして質問を終わらせていただきます。お願いいたします。 ◎市長(榊原純夫君) いろいろ御指摘を頂きました。いずれにしても何か半田に一度行ってみようということを思っていただけるまちにしていくことが必要かなと思います。 周年記念のときに実はNHKのブラタモリを半田にぜひ呼びたいということで、NHKに大分アタックしたんですけど、まだまだ十分ではないということでございましたので、ブラタモリなどが率先して半田に来てくれるようなブラッシュアップをしていく必要があろうかと思いますので、そういった面、市内でいろんな事業をやっていらっしゃる方、市民の方のお声を聞きながら、より効果的な施策を実現化してまいります。 以上です。 ○議長(石川英之議員) 伊藤正興議員の質問を終わります。 しばらく休憩します。---------------------------------------     午前10時24分 休憩     午前10時39分 再開--------------------------------------- ○議長(石川英之議員) 会議を再開します。 坂井美穂議員の発言を許します。     〔12番 坂井美穂議員 登壇〕(拍手) ◆12番(坂井美穂議員) おはようございます。公明党の坂井美穂でございます。 まず、初めに新型コロナウイルス感染拡大について、一日も早い収束を祈っております。職員の皆様におかれましては、連日にわたり感染拡大防止のために御尽力いただいており、心より感謝を申し上げます。 議長のお許しを頂きましたので、さきの通告に従いまして質問いたします。 主題1、家族が亡くなられた際の手続の、ワンストップ化による遺族の体力的時間的な負担を減らす取組についてお尋ねいたします。 家族が亡くなられた際の手続は亡くなった方により必要な手続が異なり、その内容は多岐にわたります。慌ただしく葬儀や法要などの手配や準備を行うのと併せて、遺族は様々な手続や届出を行わなければならないことになります。中には期限が定められているものもあり、これらの申請や届出を行わずに放置しておいた場合、遺族が不利益を被ることもあります。誰もが当事者になる可能性のあるこれらの手続や届出にもかかわらず、あまり積極的に考えたくなかったり、後回しにしたい内容であることから、いざというときになって初めてその種類の多さ、煩雑さに頭を悩ませ、途方に暮れるということになってしまいます。 遺族は市役所の各窓口で申請書や、届出書に亡くなられた方の名前や住所、生年月日、振込口座情報など、同じことを何度も記入しなければなりません。また、市役所に不慣れな方にとっては、各担当窓口を回ることが不安になるなど、結果的に1日を費やしてしまうこともあります。高齢化の進展により配偶者が高齢となる場合も増え、遺族が行う死亡の手続の負担は一層増加することが想定されます。 こうした問題を解決するために、2016年に大分県別府市の若手職員が、窓口のたらい回しによる遺族の体力的時間的な負担を減らそうとお悔やみコーナーの開設を発案し、その後、ほかの自治体にも広がり、三重県松阪市、神戸市、兵庫県三田市なども同様の窓口を開設しています。 今年1月21日に視察させていただいた松阪市では、松阪市長の親族が亡くなり、市長自らが手続の大変さを実感されたこともあり、死亡に伴う多数の手続のうち市役所関連の手続について御遺族の方の負担軽減と所要時間の短縮を実現するとともに、市役所以外で必要な手続もできる限り紹介するなど、死亡に伴う手続等を総合的に案内する専用窓口、お悔やみコーナーを平成29年11月1日に開設しました。 お悔やみコーナーとは、御遺族の方が行わなければならない市役所の手続について説明するとともに、複数の申請書の作成など手続のお手伝いをする窓口のことです。映像をお願いします。 こちらは、松阪市役所1階の戸籍住民課に設置されたお悔やみコーナーの写真です。遺族は椅子に座って対面式でお悔やみコーナー担当者から話を聞くことができます。 こちらは、御遺族のためのお悔やみハンドブックです。持ち物やどのような手続が必要なのかは、死亡届出時に配付されるこのお悔やみハンドブックで事前に確認をすることができます。映像ありがとうございました。 お悔やみコーナーの設置に当たっては、大分県別府市が先行実施していたことから、資料請求、現地視察により、手作りのエクセル共有ファイルによる申請書一括作成補助の仕組みと、お客様をお迎えし手続が円滑に進められるよう、各窓口へ誘導するおもてなしの心を学ばれました。そして、松阪市長の思いを含む6つの松阪市オリジナル要素である、1、来庁回数の最少化、2、ワンストップ化、3、事前予約制、4、情報入力の簡素化、5、お悔やみハンドブックの発行、6、市役所以外の手続についてもできる限り御案内を織り込ませた事務フロー3本柱である、1、受付・相談、2、申請書案内、3、コンシェルジュを確立しました。 開設から3か月間の時点で行ったお客様210件へのアンケート調査結果では、お悔やみコーナーの対応、分かりやすさは満足度93%、お悔やみハンドブックの内容の満足度は81%、市役所の手続全体に要した時間の長さの満足度は69%、お悔やみコーナーによる申請書作成補助の満足度は92%、市役所以外で必要となる証明書類の御案内の満足度は75%と好評を得ています。映像をお願いいたします。 こちらはお悔やみコーナーにおける手続の流れです。お悔やみコーナーの運営は、1、受付・相談、2、申請書案内、3、コンシェルジュの3本柱で構成をしています。 1本目の柱は、1、受付・相談です。まず、来庁されたお客様にお客様シートへ亡くなられた方、お悔やみコーナーに来られた方、相続人代表者及び喪主の方の情報を御記入していただきます。このお客様シートの情報をコーナー担当職員が、各担当窓口が閲覧可能な共有ファイルに入力し、各担当窓口への照会と2の申請書案内につなげる準備をします。お客様シートの入力はあらかじめ住基端末からCSV形式でエクスポートした死亡者リストから宛名番号入力するだけで、死亡者の基本情報が自動入力できるようにし、入力内容をお客様と一緒に確認するようにするなど、入力ミスを防止する工夫を加えています。次に、お客様に応じて該当する手続を抽出します。各担当窓口へ内線電話にて照会し、各担当窓口はお客様シートを参照し、必要な手続等を調査してから、手続種類、ワンストップ可否、その他の指示事項などを回答します。回答内容は、エクセルファイルを通じてテキストによるコミュニケーションを図っており、この担当窓口からの回答内容に基づいてお客様に各手続の概要などの案内をお悔やみコーナーで行えるよう努めています。 また、金融機関での相続手続や生命保険、証券会社、自動車、不動産の相続または相続放棄の申立てなど、市役所以外での手続の案内も行っており、戸籍謄抄本や住民票の取得が必要と考えられる場合は、少しでも来庁いただく回数を減らすため、お悔やみコーナーを御利用された際に同時に取得いただく証明書類がないかを確認しています。 2本目の柱である、2、申請書案内では、1の受付相談で入力したお客様シートのデータを担当窓口に提出する各種申請書類、これは全てエクセルファイルで作成をされたものです、に反映させる仕組みを構築することで、各種申請書類にお客様が記入することなく、印刷された申請書類を確認の上、押印をしていただくだけで申請書類が作成できます。さらに、担当窓口からの回答に基づき、お悔やみコーナーでワンストップ対応が可能な手続はお悔やみコーナーで申請書類をお預かりしますので、お客様が担当窓口へ来訪する必要がなくなり、お客様の負担軽減と所要時間の短縮を実現しています。 3番目の柱は、コンシェルジュです。こちらは松阪市お悔やみコーナーの担当窓口対応シートです。2の申請書案内で作成した申請書類のうち、担当窓口で対応すると回答のあった手続は、この担当窓口対応シートに記載します。そして、持参された国民健康保険証や年金手帳などの有資格者証などと一緒にまとめたビニールケースをお客様にお渡しし、できる限りお悔やみコーナー担当職員が一緒に担当窓口まで付き添います。お客様が市外からお越しいただいている場合や市役所内に不慣れな場合など、お客様が不安を感じる要因は様々ですが、できる限り担当窓口まで御案内することで、担当窓口への確実な引継ぎや手続漏れの防止をするとともに、何よりもお客様が最後まで安心して手続いただけるようサポートしたいと考えているとのことでした。 こちらは、半田市役所の市民課の窓口で遺族の方にお渡ししている窓口の御案内配置図です。下から市役所の1階、2階、3階にある各課の窓口が掲載されており、赤い丸で囲ったところが、遺族が回ることになる最大11課の窓口です。 こちらは、同じく半田市役所の市民課の窓口で遺族の方にお渡ししている窓口の御案内シートです。全ての該当の課の窓口が記載されますが、全て窓口までお越しくださいとの案内となっています。 こちらは、別府市がホームページ上で公開している転入、転出、転居、出生、死亡の申請をサポートする別府市申請サポートツールです。死亡に関する手続については、30問の質問に、はい、いいえで答えるだけで、必要な持ち物と手続が分かる仕組みになっています。これを基に市役所のお悔やみコーナーを訪問すれば、松阪市と同様のサポートを受けることができます。映像ありがとうございます。 松阪市の取組内容は、全国初でお悔やみコーナーを発案した別府方式をさらにアレンジしたものであり、エクセルの共有ファイルなど仕組みがしっかりと出来上がっており、そうしたファイルも無償で提供してくださるため、仕組みをそのまま導入できると思われます。また、市民サービスの向上と職員の業務効率化を同時にかなえており、さらには導入コストやランニングコストがかからない仕組みであり、半田市においてもぜひとも取り入れたい取組です。 そこで質問をいたします。 要旨1、家族が亡くなられた際の手続について。 質問1、家族が亡くなられた際の手続は、亡くなった方により必要な手続が異なりその内容は多岐にわたりますが、現状、遺族が市役所で行う手続にはどのような手続が必要で、それぞれの窓口はどこになりますか。 質問2、半田市における死亡届では、年間約1,100件で、毎月100件ほどの手続が発生していますが、遺族の体力的時間的負担は軽減されていない状況です。現状、遺族が市役所で行う手続にかかる時間はどれくらいですか。 要旨2、遺族の体力的時間的な負担を減らす取組について。 質問1、松阪市では、死亡に伴う手続を包括的に受付・案内・相談できる窓口、お悔やみコーナーを設置することで、市民の満足度が向上しています。半田市においても、市民サービス向上のためお悔やみコーナーを設置するべきであると思いますが、この点についてどのように考えますか。 質問2、市役所で行う手続だけでなく、市役所以外で行う手続についても遺族に案内を行うべきであると思いますが、この点についてどのように考えますか。 以上で、演台からの質問を終了させていただきます。     (拍手・降壇)     〔市民経済部長 滝本 均君 登壇〕 ◎市民経済部長(滝本均君) 坂井美穂議員の御質問の主題1、家族が亡くなられた際の手続のワンストップ化についての要旨1、家族が亡くなられた際の手続についての御質問の1点目、市役所ではどんな手続が必要で、それぞれの窓口はどこかについてお答えいたします。 死亡時の手続につきましては、まず市民課に死亡届の提出と火葬許可の申請が必要になります。その後の窓口や手続の内容は、お亡くなりになった方の年齢や所有していた資産、家族構成などの状況により異なります。例えば、75歳以上の方は高齢介護課や国保年金課で介護保険や後期高齢者医療等に関する手続、土地や建物を所有していた方は税務課で固定資産税の納税通知書等の送付先の変更、児童手当を受給されていた方は子育て支援課で受給者の変更など、最大で10課での手続が必要になり、内容も様々です。 続きまして御質問の2点目、市役所で行う手続にかかる時間についてお答えいたします。 死亡届が出された場合、市民課での事務処理に約40分の時間を要しています。その後の関係各課での手続の時間につきましては、例えば、年齢が75歳以上で土地や建物をお持ちの方は、高齢介護課での介護保険の手続に約20分、国保年金課で、後期高齢者医療や年金の手続に約40分、税務課で送付先の変更などに約10分の時間がかかりますので、合計で約1時間50分が必要となります。 続きまして要旨の2、遺族の体力的時間的な負担を減らす取組についての御質問の1点目、お悔やみコーナーの設置についてお答えいたします。 現在、市民から死亡届が出された場合、お亡くなりになった方の状況に応じて必要とする手続や各課窓口を記載した窓口の御案内という用紙を市民課でお渡しして、手続漏れがないように御案内しています。また、お亡くなりになった方への通知書等の送付先を変更する手続は、税務課や国保年金課、高齢介護課、収納課で共通の届出書を使っており、最初に受け付けた窓口でコピーをし、関係課で共有することにより負担軽減を図っております。 死亡時の手続には御遺族の方への確認を必要とする場合が多く、全てを1つの窓口に集約する方式のお悔やみコーナーにつきましては、今のところ設置する考えはありません。ただし、今後、御遺族のさらなる負担軽減のため、亡くなった方や届出者の情報を各課で共有し、申請書への記載や手続を最小限にする仕組みを構築してまいります。 続きまして御質問の2点目、市役所以外で行う手続の遺族への案内についてお答えいたします。 市役所以外の手続のうち厚生年金受給者の方がお亡くなりになった場合には、国保年金課において、年金事務所での手続や必要な書類などを御案内しております。 相続税や不動産登記など、その他の手続に関しましては、手続の場所や申請に必要な添付書類が随時変更となることもあり、現在のところ御遺族の方からの質問があっても、直接関係機関へ相談いただくよう御案内しております。 今後、関係機関の情報を随時収集するとともに、問合せ先を取りまとめた一覧表を作成し、お渡しすることで、御遺族の負担の軽減に努めてまいります。 以上で坂井美穂議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。     (降壇) ◆12番(坂井美穂議員) 今の御答弁の中で、お悔やみコーナー今のところ設置する考えはないということでありまして、大変に驚きましたけれども、まず、御答弁の中でございましたお亡くなりになった方への通知書等の送付先を変更する手続については、関連部署、共通の届出書を使っているということで、最初に受け付けた窓口でコピーをして、関係課で共用することにより負担軽減を図っていますということなんですが、これは職員の方の負担軽減についてという理解で、正しいでしょうか。 ◎市民課長(間瀬恒幸君) 届出書につきましては、最初に記入していただいた用紙をコピーして、次の課と情報共有するということになりますので、職員の負担軽減というよりも、次の課に行って、市民の方がもう一度同じことを書かないような取組となっております。 ◆12番(坂井美穂議員) 遺族の方が課をまたぐ、様々な申請書がある中で、今、現在のこの現状で、遺族の方は様々な申請書に死亡した人の名前ですとか、相続人の名前ですとか、そういったことを1回しか書かなくていいような仕組みが既にあるというふうに聞こえたんですが、そういう認識でよろしいでしょうか。 ◎市民課長(間瀬恒幸君) 全ての申請書がそのような仕組みができているというものではなくて、送付先の変更という各課共通のものにつきましては、共通の用紙を使わせていただいて、もう一度御遺族の方が書くことがないように努めさせていただいております。 ◆12番(坂井美穂議員) 私が今回、一般質問としてこうしたらいいんじゃないかというふうに申し上げた、一番の目的というところは、遺族の方が悲しみが癒えない中で亡くなった方の名前、そういったことを何回も書かなければならないというような、そういう事態を本当になくしてもらいたいという、そういうことが一番の思いとして持っております。 今、お聞きした部分ですと、あくまでもほんの一部分というところで、業務の効率化、負担軽減ということが図られているということなんですが、そこだけでは全く足りないというふうに感じでおります。その辺りについてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ◎市民課長(間瀬恒幸君) 答弁の中で申し上げさせていただいたのは、全ての手続を1か所でするということは今のところ考えておりませんが、御遺族の方に同じことを何度も書いていただくようなことがないような仕組みは、今後つくらせていただきたいというふうに思っております。 御遺族の方、亡くなられた方であったりだとか、届出者の情報を各課で共有することで、共有したデータを各課が、それを分かるような仕組み、松阪市さんのようなそんな仕組みになるかもしれませんが、そういったことを各課と少し協議検討する中で、少しでも御遺族の方に書いていただかないような、そんな仕組みはつくってまいりたいと考えております。 ◆12番(坂井美穂議員) 今の御答弁ですと、今、私が演台のほうで御紹介をさせていただきました松阪市の取組の1の受付・案内はやらない。2の申請書作成のところ、そこのところはやる。3の一緒に窓口のほうまでついて行きますよという、そのコンシェルジュのところはやらないという、そういうふうに聞こえたんですが、その理解でよろしいでしょうか。 ◎市民課長(間瀬恒幸君) 1番目の受付のところになるんですけれども、受付に関しましては今、死亡届を出していただいた際に、市民課のほうで窓口の御案内というものをお出しさせていただいております。 こちらには、亡くなられた方の状況であったりだとか、所有の資産等で回らなきゃいけない部署、そしてその回った部署でどういった手続ありますよというようなことを書かせていただいた窓口の御案内をお配りさせていただいております。 またその裏面には、議員も資料映像を出していただきましたが、各課の配置図等を表した紙をお渡しさせていただいております。最も窓口が多い国保年金課であったりだとか、高齢介護課等は市民課からとても近い距離にありますので、その図面を見ていただくことで行っていただけるかなというふうに思っております。 ◆12番(坂井美穂議員) 松阪市さんのほうでお悔やみコーナーを開設されてから市民の方に、お悔やみコーナーを実際に利用された方にアンケートを取られたんですね。そのアンケートの中でこのようなお言葉がございます。お悔やみコーナーへの意見ということですね。すごく助かりました。松阪市役所は皆さん優しく、私が津市に住んでいると知ると窓口まで案内してくれたり、本当に手続がスムーズに終えることができました。心身ともに疲れている状態だったので、このコーナーがあってとてもよかったです。ありがとうございましたですとか、そのほかにもたくさんありまして全部紹介したいぐらいなんですけれども、息子に手続の全てをしてもらいました。最初にお悔やみコーナーに行き、段取りを教えてもらいました。親切やな、どこもかもと感心をしておりました。お悔やみコーナー、本当に便利でしたですとか、とても分かりやすく教えていただき満足しています。ありがとうございました。数年前に母を亡くしたときより所要時間を今回、父の手続、半分で済みましたなどなど、本当にその最初の段階で、御家族を亡くすということはあまり回数も人生の中であることではないものですから、何をどう行ったらよいか分からないという、そういう状況の中で、まず最初に訪れる窓口が、半田市役所でいいますと市民課になります。そこで、お悔やみコーナーがもしあって、本当に対面式で、不安なことなども含めながらお話を聞いていただけるようなそんな場所があったら、どれほど半田市民の遺族の方は安心することだろうというふうに、心から思っております。 今のお言葉を、実際の利用者さんのお声というものを聞いて、何か感じられることはありませんでしょうか。 ◎市民経済部長(滝本均君) 私も家族がもう父親がもう亡くなって、その際に手続、役所が行う手続あるいは役所以外で、県、国の機関とかで行う手続も行ってきました。確かに時間がかかることもありますし、教えていただかないと手続漏れになるということのおそれも確かに経験をしておりますので、そういったことがない、少なくとも手続漏れがない、あるいは手続に関して、できるだけ短時間で負担を軽減するようにということについては、全く同感ではあります。 ただ、今、市役所の中の各窓口に分散をしている死亡時における手続に関しましては、今言ったように、まずもって手続漏れがないようにということと、そこはどこで行われているかということについては、今でも窓口の御案内という処理でもって御案内させていただいてますけれども、さらに松阪市あるいは別府市などをこれから研究させていただく中で、書類に書くことをなるべく省けるようなデータの共有化、ファイルの共有化というかということを今持っている資産、ネットワーク、パソコン等がありますので、その資産の中で行うことは行っていきます。 ただ、今回の御質問いただいた中で、国保年金課ですとか高齢介護課等々で、協議をさせていただく中で、どうしてもそこの課の職員が聞きたいことが出てきます。松阪市さんの場合はそれを予約を頂いた上で、そこの職員が市民課窓口にその予約の時間に来て対応するという形、幾つかの課の職員が来て対応するという形でワンストップ化が図られておるんですけれども、今の時点ではちょっと半田市の場合ですと、各課の職員の窓口の配置等を考えますと、予約でもってその職員をあるとき抜けるかどうかということが断言がちょっとできないものですから、ですので今のところは、できるだけ各課のデータの共有でもって申請者の方の手間を減らすことはしますけれども、1か所の窓口に職員を全部集めるというワンストップ窓口については、今のところは当面できないというふうに考えております。 ◆12番(坂井美穂議員) 今、御説明いただいた内容なんですが、少し私の認識と異なっていることがございまして、松阪市さんにおいても、窓口、お悔やみコーナーの担当の職員の方が処理できる業務というものは100%ではなくて、ワンストップ率も47.8%でしたということで、半分未満なんですね。しかもその高齢介護課ですとか、国保年金課ですとか、そういうところにおいては、ワンストップはできないというふうに判断をしておりまして、なぜかと申し上げますと、本当に専門的な知識も必要ですし、また人によって、亡くなった方のその状況によりましてあらゆるケースが発生しますということで、そこはワンストップにせずに必ず担当課を回っていただくという、そういうことで運営をされております。 ですので、半田市で今、認識されている仕組みというものが、少し認識が違っているので、そこの部分がネックになっているのではないかなというふうに今感じたのですが、そういう認識であればいかがでございましょうか。 ◎市民経済部長(滝本均君) 先ほど答弁をしましたとおり、国保年金課ですとか高齢介護課でそれぞれ高齢者医療ですとか年金の手続に関しましては、そこの課の職員が直接遺族の方にお伺いしなきゃいけない項目があるというのは、先ほど申し上げたとおりですので、そこの職員まで市民課に予約のたびに動員をして、年間1,000以上、1,300件のうち半田市に住民票がある方たちの分を、毎日予約を受けて全員、国保年金課、高齢介護課の職員を市民課の窓口に呼ぶということでは、今考えておりませんので、はい、そういうふうに私どもそういうふうに考えています。その上で、データの共有を図った上で、申請者の方のお手間をできるだけ省いていくようなことを考えてまいります。 ◆12番(坂井美穂議員) 今、もう一度お話を伺いまして、ちょっと認識にずれがあるなということを感じております。 国保年金課ですとか高齢介護課の窓口については、お悔やみコーナーでは担当ができないということで、松阪市でも認識をしていらっしゃって、それがゆえに必ず遺族の方には国保年金課の窓口に出向いていただく、高齢介護課の窓口に出向いていただくということをしていただいています。 ですので、今おっしゃった内容ですと職員がお悔やみコーナーの窓口まで行かなきゃいけなくなっちゃうから、ちょっとそれはできないということだったんですが、それは違います。その上で取り組まれるお考えはございますでしょうか。 ◎市民経済部長(滝本均君) 申請書の記載等の手続を簡素化して、効率化して、負担を減らすという方向ではさせていただきます。 今、言われたように、固有の課で聞き取りしなきゃいけない事務については、それぞれの課の事務として残したままやっていくという意味では、市民課でお悔やみの入り口として御案内をさせていただく手続をこれからも行ってまいります。そういう形で、お悔やみコーナーがそういう形というふうでしたら、そういう形でやらせていただきます。 ◆12番(坂井美穂議員) お悔やみコーナー、松阪市さんのやり方が一番コストもかからないですし、かなり市民の満足度も高いということで、これがいいんじゃないかということで提案させていただいておりますが、まず、今までのお聞きしたお話をまとめてみますと、まず、お悔やみコーナー自体は作らないと。ただし、申請書、たくさんある、その亡くなられた方々の属性による様々な種類の申請書がありますが、それについては一括作成ができるようにする。そして、最後の窓口まで御一緒するということはやらない。そういうふうに認識をしたのですが、それで間違いありませんでしょうか。 ◎市民経済部長(滝本均君) 様々な種類の書類のうち共有化できる、データが共有化できるものは極力省力化をさせていただきます。コンシェルジュに関しましては、今も市民課のほうで配置図をお渡しして御案内させていただいています。近いか同じフロアでもって番号が付いているような課についてはそこで位置を示させていただきますけれども、ついていくという形のコンシェルジュでは、今、考えておりません。 ◆12番(坂井美穂議員) 松阪市さんから今回、視察に伺ったときに、全てのそういったデータなどの入手をしてまいりました。御好意で、そのままCD-ROMの形で、そういったエクセルの仕組みなども頂きまして、それを事前に市民課の課長さんにもお渡しさせていただいております。それは私も見させていただきまして、本当に、亡くなった方の属性によって様々な書類があるということが確認できました。ただ、松阪市さんでは、そういった様々な書類、そういったものを全て一括作成できるような仕組みを構築しておられます。そしてこの仕組みというのは、半田市に仕組みとしてそのまま導入できるものと私は認識をしております。 まず、この仕組み、松阪さんから頂いたCD-ROMの中身、これで全部お渡しさせていただいておりますが、こちらは中身確認していただけていますでしょうか。 ◎市民課長(間瀬恒幸君) 議員のほうから頂きました松阪市のファイルにつきましては、死亡後の様々な手続に係る申請書等の様式があります。ただ、半田市の様式と若干異なる部分はありますので、今後、関係各課と協議する中、活用できるものについては活用させていただき、申請書等への記入を最小限にさせていただくことで御遺族の負担軽減を図ってまいりたいというふうに考えております。 松阪市さんの場合、そういったファイルを職員さんが自前で作成しておりまして、そうした作成の導入コストについてはかかっていないというふうにお聞きいたしておりますが、お悔やみコーナーにつきましては専任の職員を数名配置しており、その分の経費が発生しているというふうにはお聞きいたしております。 ○議長(石川英之議員) 市民課長、坂井議員はCD-ROMの中身を全て見たか見ないかということをお聞きしますので、お答えください。 ◎市民課長(間瀬恒幸君) CD-ROMの中身は確認させていただいて、活用できるものはさせていただきたいというふうに思っております。 ◆12番(坂井美穂議員) CD-ROMの中身、見ていただいたということで、分かりました。CD-ROMのエクセルの中身なんですが、難しいことは何ひとつありませんでして、エクセル関数を駆使して作られている、そういう内容でございました。 私は中身の専門的な知識が全くないのに難しいことは何もないと今言いましたことは、その業務の内容について申し上げているわけではございません。エクセルに詳しい人であれば、様式が違ったとしても、実際によってその申請書の様式など異なると思いますので、そういったものがたとえ違うとしても、すぐに組んで活用することできるものであるなというふうに思っております。 難しいことということは何なのか。教えていただきたいと思います。 ◎副市長(堀嵜敬雄君) 今の議論の中で少し我々のほうの答弁調整の中でも議論になったことなんですけれども、お悔やみコーナーのイメージ、先ほど写真で見せていただいたように職員が対面で座っておるような大きな窓口を設けるというお悔やみコーナーであるのか、例えば、今のうちが御説明しておる仕掛けの中で、市民課にたくさん来られる方の中で、お悔やみ、死亡届の関係の方はこの窓口に来てくださいという程度のものなのか。少しそのお悔やみコーナーのイメージの差も、この議論の大前提にはあろうかというふうにまず思っております。 それから少し大事なところなんですけれども、負担軽減ですとか時間短縮について同じ思いを我々も思っておりますので、ぜひその方向に進めたいと思ってますけれども、1つはハード的な庁舎の状況というものもあろうかと思っています。 今、半田市は非常に便利な、ある意味、庁舎設計になっておりますけれども、例えば旧庁舎のときですと、ほかの窓口、高齢介護課の窓口を御案内するにもとても分かりにくいような構図であったり、市町村によっては支所が機能しておるような状況があったりする中で、半田市役所については5年ほど前にこの庁舎を整備させていただいて、先ほどの説明の中でも申し上げましたけれども、ワンストップではありませんけれども、向かいのカウンターに行っていただければ、十分御相談していただける環境、庁舎の状況というものも背景にあるということを御理解いただきたいということであります。 それともう一つ、数年前に実は私ども行政の世界では、ワンストップ窓口というものが、これ、静岡県浜松市なんかがやられたんですけれども、1か所に行っていただければ全部事が済みますよというフレームで事業が始まったんですけれども、残念ながら、今、この窓口が機能しておる自治体というのは、ほとんどないというふうに伺っております。 何が原因かといいますと、これも先ほど議論の中で出たんですけれども、そこに来られた方は、そのことについてさらに深掘りして御質問ですとか、専門的な知識を求めてくるケースというのが多々ございます。そういったときに、担当の職員でないと答えられないような質問というものもたくさんあって、ワンストップ窓口というのが機能しなくなったというふうにお聞きしております。 市がストップ窓口を検討したときにも、そういったことがあるので、ワンストップ窓口の整備よりもやっぱり庁舎を分かりやすい形で造るということが何よりの市民サービスにつながるのであろうという判断でおりましたので、このお悔やみコーナーも冒頭申し上げたようにどこまでのイメージで御提案いただいておるか分かりませんけれども、高齢化社会ですので、死亡届の数当然増えてくると思いますので、市民課の窓口にお悔やみの方はこちらですよというようなものを掲示して、その方たちをなるべく短時間で動いてもらえるような、今の仕組みが十分ではないかもしれませんのでそこの検討は加えさせていただきますので、そういったことではお悔やみコーナー何が何でも設置しないよという意味ではなく、ただ職員をそこに配置してまでのお悔やみコーナーというのは、今、半田市としては考えておりませんということで御理解が頂ければと思います。 ◆12番(坂井美穂議員) 今回のワンストップ化につきましては、死亡に関わるというところでございます。死亡につきましては、ほかのライフステージとはまた異なって、本当に何も分からない状態の御遺族の方が来られるということになりますので、分からないことを教えてほしいという、そういう御質問はたくさんあると思うんですが、そこからさらに深掘りをして、これはどうなってる、ああなってるという、そういうことはあまり発生しないのではないかなというふうに感じております。 ですので、本当に心、お悔やみの心というところで、まず、窓口に来ていただいた方、実際に行っていただいた方にお話を聞きましたら、立った状態でそこで死亡に関わる手続を書いて、そして用紙を出したら、結局先ほど画面で紹介させていただいたような窓口の御案内という紙を渡される。そういったことではなくて、本当に遺族の方をお悔やみの心で対応するといいますか、そういった窓口をぜひ設けていただきたいなというふうに思って御質問させていただきました。 質問に入ります。まずお悔やみコーナー、松阪市方式のように丸ごとやっていただけるということではないということであったんですが、検討はしていただけるということでありまして、まず、いつまでに、いつ頃をめどに、そういったやっていただけると言っていただいたその申請書の簡素化など、そういうことをしていただけるのか、教えていただきたいと思います。 ◎市民経済部長(滝本均君) 御質問、御提案を頂きましたので直ちに検討というか研究を始めまして、松阪市さんですとか別府市さんですとか、県内ですと西尾市さんですとか、先進でやってみるところがございますので、早速、調査させていただきまして、なるべく早いうち、新年度もうじき始まってしまいますけれども、新年度の早い時期に市報等で御紹介する中で始めさせていただきたいと思います。 ◆12番(坂井美穂議員) ぜひ、毎月、そういった対象になる方、御遺族の方、発生しておりますので、御対応を1日でも早くお願いしたいと思っております。 質問に移ります。今回、遺族として半田市役所において死亡の手続を実際に経験した方々の声を複数伺ってきました。 最大、先ほど10でしたね。10の窓口を回り、1日がかりで手続をする現状について、30代、40代、50代といった若い方でも、書かなければならない書類が何種類もあり、この窓口の次はこっちの窓口と移動しなければならず本当に大変だったとか、若いからまだできたけど高齢になったら無理といった声でした。いずれも、家族を亡くされた悲しみが癒えない中で複数の窓口に足を運び、住所や名前や銀行口座情報など、同じことを何度も書かなければならない不条理に対する悲痛な叫びでした。 また、当時89歳のおばあちゃんが御主人を亡くされたんですが、おばあちゃんは耳が遠く、自分で手続ができないため息子さんとお嫁さんと一緒に手続に半田市役所に来られました。しかし、息子さん夫婦と別居だったということで、委任状を持ち合わせていなかったため、89歳のおばあちゃんが窓口に足を運ばなければなりませんでした。市民課でもらった窓口案内の紙を頼りにエレベーターを上がったり下りたり、幾つもの窓口を息子夫婦と一緒に回り、長時間待たなければなりませんでした。おばあちゃんは、やることがようけあるんだね、まだあるのかねと、悲しみの癒えない中、非常に不安な時間を過ごさなければならなかったと述懐をされていました。 誰もが大切な人を亡くした悲しみの中で、何度も死亡者の欄にその名前を書きたくなどありません。また、たらい回しをされているかのような手続などしたくはありません。 最後に平成29年6月27日の第3回半田市議会定例会において、市長は次のとおり所信表明をされました。 私はこれまでも市民が主役のまちづくりを推進してまいりましたが、3期目では改めて市民ファーストを念頭に、市民の幸せを第1に考えた行政運営を図るよう、職員一同一丸となって取り組んでまいりますと。婚姻や出生といった喜びのライフステージと同じように、大切な家族の人生の最終章、死亡のライフステージを迎えたときにも、遺族に対してお悔やみの気持ちで言葉をかけ、可能な限り寄り添う市民ファーストの半田市であっていただきたいと思います。 お悔やみコーナーの開設は、遺族の体力的時間的負担を減らすだけでなく、心の負担をも軽くするものであり、まさに半田市に一人一人の幸せを第一に考えた行政運営であると確信しますが、最後に市長、いかがでございましょうか。 ◎市長(榊原純夫君) 御指摘のとおりだと思います。先ほど来、市民課長、市民経済部長がお答えをしていますが、半田市でも、従来いろんな届出をするときの数が大変多うございまして、それらをなるべく簡素化するということで様式の統一化などを図っておりますが、死亡届に関してのことに関しましては、まだまだ十分ではないということ認識いたしております。 コンシェルジュのことについても言及していただきましたが、例えば、お年を召された方にお話を聞かせていただいて、次は、向かい側のあの窓口にというときに、十分理解ができない方もあろうかと思いますので、そういったときには一様の対応ではなくて、きちんとその方を必要な窓口に御案内するだとか、そういう市民に寄り添った対応も必要だと思いますので、必ずしもその図面でここの窓口にということについても、直ちに改めたいと思いますし、それからお悔やみコーナーについては先ほど副市長からも答弁がありましたが、できる限りのことを一度検討させていただき、早急に対応はさせていただきたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(石川英之議員) 坂井美穂議員の質問を終わります。 しばらく休憩します。---------------------------------------     午前11時32分 休憩     午後1時00分 再開--------------------------------------- ○副議長(沢田清議員) 会議を再開します。 小出義一議員の発言を許します。     〔4番 小出義一議員 登壇〕(拍手) ◆4番(小出義一議員) 議長のお許しをいただきましたので、子ども・子育て支援事業計画に基づく施策について質問をさせていただきます。 平成27年4月から、子ども・子育て支援新制度がスタートし今年で5年目です。この間、様々な施策によって子育て支援への充実が図られてまいりました。 本日3月2日より、子育て支援拠点が新たに2か所、開設されております。本市の子育て関係はますます充実が図られている状況にあると思っております。 一方、第2期支援事業計画のパブリックコメントが先週27日に締め切られており、市民の皆様からどのようなコメントが寄せられているか、大変気になるところでございます。様々な立場の声に耳を傾け、よりよい環境づくりに努めていただきたいと思います。 私からも、第2期計画をスタートするに当たって、御一考いただきたいところがあり、この質問をさせていただきます。 まず、最初に第1期事業計画でどのような支援が確立され、どのような成果が得られたか、そして、第2期に向け、どのような課題が残されたかを確認させていただきたいと思います。 第1期計画では新たな支援事業の推進に当たり、認定区域ごとに利用定数を設定し、提供体制を確保していただいてまいりました。施設整備ばかりでなく、ファミリーサポートは援助会員を強化するなど、細かな体制づくりをも描いていただいています。目標値や推計値に対し、実績に大きな乖離はなかったか、そこにどのような課題が残ったかを検証すべきであると思います。補足映像をお願いします。 第1期ニーズ調査の子育て家庭の生活実態の中で、サービスの利用状況について報告があります。ここでは、サービスの認知度、利用度、利用意向を尋ねた結果として、認知度が高くても利用度や利用意向の低い事業も多く、利用の意向の低い事業が多いと分析し、利用促進を図ることが重要ですと課題を明確にしていただいています。そして、今回の第2期も同様の項目があります。前回の調査と比較して、乳児健診、予防接種事業、保育や幼稚園の園庭などの開放、子育て支援センターでの実施する育児や遊びに関する講座、はんだっこネット、子育て応援ハンドブックなど、複数のサービスにおいて利用度が伸びる評価の結果が示されています。全般的な伸びはありましたが、事業によっては利用度が十分でなかった事業もあります。この点についても、どのような課題が残ったかは検証しておくべきであると思います。補足映像を終わってください。 そのような趣旨で、要旨1、第1期事業計画を振り返ってについて、以下2つの質問をいたします。 質問1、施設整備の成果と課題をどのように捉えているか。 質問2、子育てに関するサービスの成果と課題について、どのように捉えているか、以上を伺います。 子ども・子育て支援事業計画の子育て世帯の状況、子育て家庭の状況の中で、子育て環境の変化について触れています。この中で注視していただきたい点が幾つかあります。再び補足映像をお願いします。 まず、母子父子家庭の世帯数です。最近の国勢調査で、母子家庭が1,115世帯、父子家庭が122世帯という数字が出ております。続いて、子育てを手助けする親戚・友人の状況について、いずれもないと答えている家庭が10%程度もいるということです。 また、親の就労の中でもフルタイムで働く母親の割合が、就学前児童、小学生児童のいずれも増加しています。加えて、昨年秋から施行された幼児教育と保育の無償化によって、大きく子育て環境に変化が見られているのではないかと考えています。補足映像を終わってください。 そのような趣旨で、要旨2、第2期事業計画策定に当たってについて、以下3つの質問をいたします。 質問1、女性の社会進出の現状と子育て支援のニーズをどのように捉えているか。 質問2、子育てを手助けする親族・友人の減少など社会環境の変化をどのように捉えているか。 質問3、保育の無償化に伴うニーズの変化をどのように捉えているか。 以上、伺います。 続いて、事業計画の課題と対策について述べる前に、市民の転入転出について確認する必要があると考えています。企画課で2つの資料提供を受けました。補足映像をお願いします。 1つ目は、昨年6月に市民課の窓口で行ったアンケートの結果です。転入した世帯の人数は、1人世帯が70%、2人世帯が15%、3人世帯が9%、4人以上が6%ということでした。 転入の理由は、仕事の都合、就職の都合ということでしたが、単身者の転入があまりにも多いことにびっくりしております。県外からの転入が63%、仕事の都合が50%という結果でございました。住んでよかった、住み続けたい、住むなら半田と言っていただけるよう様々な施策を打ち出していますが、残念ながら選ばれるまちにはなっていないのではないかと考えます。 2つ目は、総務省がまとめている住民基本台帳に基づく都道府県及び市町村別詳細分析表の2018年分データから整理したものです。このデータから半田市民の転入転出について整理しました。2018年は、5,008人の転入があり4,384人の転出がありました。移動の70%が県内であったことは分かりました。そして、県内から半田へ転入された方は3,435人、半田から県内へ転出された方が2,933人でした。そしてまたこの転入者の年代を調べてみますと、保育のニーズの高い25歳から39歳の方々の割合が44%を占めているところでございます。先ほど申し上げたように、転入者の70%は単身ということと合わせて考えると、本市の子育て環境の充実ということをもう一度考える必要があるのではないかという数字が出ております。この25歳から39歳までの方々が、どの自治体から転入があったかを調べてみました。1位から5位までが知多半島の自治体ですが、6位からは西三河からの転入が多いことが分かります。知多半島の自治体は青い色になっており、西三河の自治体は緑色で表記しております。対象となっている自治体との施策の違いを意識し、半田市のポリシーを打ち出すことができれば、定住促進にもつながるのではないかと考えます。補足映像を終わってください。 今回のニーズ調査の中で、周りに頼られる方がいない環境での子育てをなさっている方が増えていました。手厚い支援をお願いしたいと思います。対象者が1割に満たないニーズですが、本当に困っておられる方にどのような支援が用意されているかが最も大切なことだと思います。場合によっては、双子、三つ子を抱えているお母さんもおいでじゃないかと思います。 今回の第2期支援計画では、これに対する方策として利用者支援事業、地域子育て支援拠点事業、乳児家庭全戸訪問事業を用意していただいています。一人一人のニーズにどのように寄り添っていただけるか、半田市のポリシーの部分をお聞かせいただきたいと思います。 続いて、休日保育について触れさせていただきます。補足映像をお願いします。 総務省の労働力調査を基にした日本全体の女性の産業別就業者数の資料を御紹介します。女性の就業者総数は2,946万人です。上位から、医療福祉分野に従事される方が627万人、続いて、卸売小売業に従事される方が554万人、続いて、製造業で従事される方が322万人、宿泊業・飲食業で働かれる方が260万人と続いています。ここまででおよそ60%を占めています。製造業や卸売業を除く多くの職場では、休日出勤が求められることが多いと推察されます。 ちなみに転入者の多い自治体の中で休日保育を行っている自治体は、刈谷市、岡崎市、高浜市、名古屋市緑区、大府市、豊田市、知立市です。既に休日保育を行っている自治体でございます。刈谷市のニーズ調査では、休日保育の利用規模が10ないし30%程度あり、市内の5つの園で受入れを実施しています。5つの園の定数合計は、415となっています。 半田市におきましても休日保育のニーズ調査を実施していただき、必要な対応をお願いしたいと思います。 最後に、放課後児童健全育成事業、放課後児童クラブについて申し上げます。 西三河も含めた近隣自治体の放課後児童クラブについて、通常月の保育料を比較しました。半田市は、放課後児童クラブの保育料は民営が主体ですので、利用料はそれぞれが独自に設定しておられますが、平均的な保育、半田市からの補助を差し引いておよそ9,000円として表示させていただいております。半田市よりも高い保育料などは知多市と阿久比市という状況で、西三河のどの自治体と比較しても高い保育料となっている状況です。 利用料のみを比較することはいかがかなといった思いもありますが、利用者の立場からすれば、この保育料はまだまだ検討する余地があるかと考えます。補足映像を終わってください。 以上の趣旨で、要旨3、第2期事業計画の課題と対策について、以下4つの質問をいたします。 質問1、子育てを手助けする親族・友人の減少への対策はどのように考えているのか。 質問2、ゼロ、2歳児保育のニーズ把握と対策はどのようですか。 質問3、休日保育のニーズ把握と対策はどのようですか。 質問4、放課後児童健全育成事業へのニーズ把握と対策はどのようですか。 以上、伺います。 子育てをなさってみえる方々からも、住んでよかった、住み続けたい、住むなら半田と言っていただけるような子育て支援をお願いして、質問席からの質問を終わります。     (拍手・降壇)     〔健康子ども部長 笠井厚伸君 登壇〕 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) それでは、小出義一議員の御質問、主題1、子ども・子育て支援事業計画に基づく施策についての要旨1、第1期事業計画を振り返っての御質問の1点目、施設整備の成果と課題及び御質問の2点目、子育てに関するサービスの成果と課題につきましては、関連がありますので一括してお答えをいたします。 第1期計画に基づき整備した施設は、病児保育施設と4小学校内の放課後児童クラブ施設、小規模保育施設であります。病児保育施設げんきの芽では、病気治療中または回復期にある生後6か月から小学校3年生までの児童を対象として、平成29年度から保育を実施いたしております。平成30年度の利用実績は246名であったところ、今年度は1月末現在で既に400名を超えており、施設の周知が進んだものと分析をしております。 また、小学校内に設置した放課後児童クラブ施設では利用児童数が伸びており、より安心して預けられる環境との評価を得ているものと考えております。さらに、保護者の負担軽減のため、保育料に対する補助を拡充したことにより、令和元年度の当初の利用児童数は平成30年度と比べ、12.4%増加いたしました。また、年度途中で待機児童が発生する低年齢児の保育の受皿として、民間事業者と連携して、ニーズが特に高い地域へ小規模保育事業所を4か所開設するとともに、既存の保育園の定員の見直しを行うことで、5年間の合計で定員を143人拡大いたしました。加えて、保護者が適切な支援を受けられるよう、サービス提供の調整などを行う利用者支援事業を子育て支援課と保健センターの2か所で実施することとし、子育てに不安を持つ保護者へのサポートを強化しております。 いずれの事業におきましても、保護者の就労等の支援にも効果が大きかったものと考えております。 また、乙川中学校区と亀崎中学校区で地域子育て支援拠点事業を開始いたしました。これにより、地域の身近な場所で子供を遊ばせながら気軽に子育ての相談ができる環境を整え、子育ての不安や負担感の軽減に資する保護者同士の交流の場を提供してまいります。なお、第1期計画の各事業の目標値や推計値につきましては、利用実績等に応じ中間見直しを実施いたしましたので、大きな乖離は生じておりません。 一方、残された課題として、ハード面では保護者の働き方の変化に伴い、いまだ年度途中で低年齢児の保育で待機児童が発生することや、地域によっては放課後児童クラブの利用ニーズが想像以上に高まっており、さらなる対応が必要となっております。また、ソフト面では、子供の人口が減少する一方で、子育て支援の各事業のニーズが高まっていることや、多様化が進むニーズへの対応が課題であると認識しております。加えて、医療的ケアが必要な児童や、より重い障がいのある児童に対する適正な療育や保育の提供も今後取り組むべき課題として捉えております。 次に要旨2、第2期事業計画策定に当たっての御質問1点目、女性の社会進出の現状と子育て支援のニーズをどのように捉えているかについてお答えいたします。 平成30年度に行ったニーズ調査の結果を平成25年度の調査結果と比較すると、フルタイムで働く母親の割合は、就学前事業の児童の母親と小学生の母親のいずれも5%程度増加しており、女性の社会進出がさらに進んでいるものと捉えております。また、こうした母親の就労の変化から、子育て支援のニーズは保育や放課後児童クラブなどの児童の預かり事業全般で高くなっております。 次に御質問の2点目、子育てを手助けする親族、友人の減少など、社会環境の変化をどのように捉えているかについてお答えいたします。 アンケート結果の比較では、子供を見てもらえる方が全くいないと回答した割合が、就学前児童の保護者、小学生の保護者ともに1割近くまで増加しております。これは、核家族化が進展していることや、外国籍の子育て家庭が増加していることなども要因の1つであるものと捉えています。 続きまして御質問の3点目、保育の無償化に伴うニーズの変化をどのように捉えているかについてお答えいたします。 令和元年10月から、保育園に通う3から5歳児の保育料が無料となったことから、ニーズの大幅な増加を予想していましたが、無償化以降において、入園申込状況に特段の変化は見られず、令和2年度の新入園一斉申込みの状況についても前年度までとほぼ同様であり、大きな変化はなかったものと判断しております。 次に要旨3、第2期事業計画の課題と対策についての御質問の1点目、子育てを手助けする親族、友人の減少への対策はどのように考えているかについてお答えいたします。 子育てを手助けする親族、友人の減少に対応するため、身近な地域で子供を遊ばせながら、気軽に子育ての悩みなどを相談できる地域子育て支援拠点の整備を進めております。地域子育て支援拠点は、子育て親子が交流する場の提供も目的の一つとしており、ママ友をつくっていただくことにより、子育て環境の孤立を防ぐ効果があります。また、この拠点を地域に開かれた施設とすることで、地域の皆様とともに子育て家庭を見守り支援する体制づくりを進めてまいります。さらに、ファミリーサポートの援助会員の増加や、専門の相談員が保護者のニーズに応じて適切な子育て支援サービスの情報提供を行う利用者支援事業の拡充を図るなど、様々な手段により、子育てを助けてくれる方が身近にいない御家庭を支援してまいります。 次に御質問の2点目、ゼロから2歳児保育のニーズ把握と対策についてお答えいたします。 ゼロから2歳児の保育ニーズはニーズ調査の結果から算出した見込みに、現在の利用状況や待機児童の発生状況等を勘案して算定しており、計画初年度となる令和2年度は、各年齢の合計で806人と算定しております。このニーズを満たすための方策として、小規模保育事業の整備や既存園の定員見直し、また、企業主導型保育事業の地域枠の活用等により受入枠を確保してまいります。 続きまして御質問の3点目、休日保育のニーズ把握と対策についてお答えいたします。 休日保育のニーズ調査の結果は前回調査とほぼ同様の結果であり、大きな増加は見られませんでした。このことから、休日保育につきましては、引き続き子育て支援センターで実施している幼児一時預かり事業や、ファミリーサポート事業により対応してまいります。 次に御質問の4点目、放課後児童健全育成事業のニーズ把握と対策についてお答えいたします。 放課後児童健全育成事業のニーズは、国の新放課後子ども総合プランを踏まえた上で、ニーズ調査の結果に、保育料の保護者負担軽減措置の拡充後の実際の利用状況を勘案し算定しております。今後は増加するニーズに対応するため、小学校の余裕教室等の活用を基本に、学校施設の更新や長寿命化工事に合わせ、小学校内に公設で施設を整備する予定であります。また、夏休みなど長期休暇中のみの利用ニーズも高いことから、長期休暇期間のみの預かり事業を早期に実現していくことで、今後さらに増加が見込まれるニーズに対応してまいります。 以上で、小出義一議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。     (降壇) ◆4番(小出義一議員) それでは、確認も含めて、再質問をさせていただきます。 まず、計画があって5年間進めていただいてきたことで、きめ細かくいろんな整備が進んできたなという印象を受けております。特に先ほど映像で紹介させていただきましたように、いかに認知していただくかという点が非常にうまくかみ合っているのかなというふうに思っておりますが、その中で妊娠期からの切れ目のない保育がうまくかみ合ったのかなというふうな印象を受けておりますが、その辺りのこと、部長はどのようにお考えか少しお聞かせください。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 私どもも子育て支援をする中で、大切な点は切れ目のない支援も重要なポイントの1つであると考えております。そういったことから、妊娠期から継続して相談できる体制であるとか、そういったものを整備していくということで進めてまいりましたし、今後もそのように進めてまいりたいと考えております。 ◆4番(小出義一議員) その点で2つ確認させてください。 まず、以前も気になっていたので伺ったことがあるんですけど。以前、民生委員の方をこんにちは赤ちゃん事業にお手伝いいただいてというようなことで、民生委員の方の男性であったり、少し子育て時代から遠のいた方もみえて、なかなか現実味の帯びていない答えしかできないような状況もあろうかということで少し危惧しておりましたが、現在どんな体制を組んでみえるか教えてください。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 体制といいますか、大きくは変わっておりませんけれども、特に心配、実際に訪問していただいて心配な家庭、もし子育てに不安を持ってますよとか、そういったことをおっしゃるような家庭をもし見つけた場合には、直ちに専門職であります保健師等が連絡を取りまして、適切なサポートに努めるということで、現在は行っております。 ◆4番(小出義一議員) 本来なら専門職を用意していただいて、そういうような体制を組んでいただくということが望ましいかなと思います。目指す方向として、そのようにお考えいただけるかどうかお聞かせいただきたいと思います。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 確かに御指摘のとおり、全ての御家庭において保健師が全て対応できるような状況であれば、専門職の目で判断ができるということでありますけれども、現実に保健師の数も限られていることから、特に妊娠期ですとか、検診時には保健師がしっかりと把握をしておりますので、そのお子さんについてはほぼ市内全員のお子さんの把握をしておりますので、その場合、必要な支援はできる限りそういった形で把握をし、支援につなげていくように努めております。 ◆4番(小出義一議員) 大きく方向性について異論を唱えているわけじゃないです。 もう一点気になるところは、妊娠期から御相談させていただいて人間関係もできつつという中で、それはそれでうまく功を奏しているんだろうなと思うんですけど、新たに転入された方との人間関係の構築、そういった点で御配慮いただいているようなことがあったらぜひお願いします。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 答弁の中でも申し上げましたけれども、子育て支援拠点事業等いろんな事業を行っております。そういった中で、新たに転入された御家庭についてもできるだけPRをして、こういったところにぜひ参加をしてくださいねということで、働きかけをしてまいります。そういった中で、もし困り事であるとか、子育てに関する質問等あれば、それぞれの施設が窓口となりますので、速やかに必要であれば専門職に引き継いでいくという体制はしっかりと構築をしていきたいと考えております。 ◆4番(小出義一議員) 漏れのない仕組みというところが一番大事かなと思うんですけど、まず妊娠期というのはもう既に妊娠しました検診から、いろいろそこから何回も通って相談していただいているということを聞いておるわけですけど、出産して何か月健診とかそういうようなときぐらいしかお会いする機会がないのかなと思いますが、漏れのない仕組みということでどんな配慮してみえるのかお聞かせください。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) これが漏れのない仕組みといいますか、検診とかそういったときにお子さんですとか、親御さんの状況を、例えば保健師が確認をして、この家庭については継続して支援が必要だという判断をした場合には、顔を合わすことがなくてもこちらからアウトリーチをして、直接そちらの家庭に働きかけをして訪問するなど、そういった対応に努めております。 ◆4番(小出義一議員) なかなか全てにというのは難しいし、常にアンテナを張っていただいてということかなと思います。 今日から始まっているのは子育て支援拠点、そういったところでアドバイスしていただいて情報提供していただくなどしながら、密接に継続して切れ目ない支援ができるような体制構築をぜひともお願いしたいと思います。 この件は加藤議員もまた次の時間で質問を予定してみえますので、お譲りして、休日保育のことを少し伺ってまいりたいと思うんですけど、まず答弁の中で、前回の調査とほぼ同様の結果ということでお答えいただきましたけど、前回の調査、どこにどのように行ったのか、少しそこを教えてください。 ◎幼児保育課長(高浪浅夫君) 休日保育の利用希望について、設問を設けましてお聞きしています。それの結果が、25年度に行ったニーズ調査の結果と30年度の調査の結果がほぼ同じ、同様だったと、増加が見られなかったというような判断しております。 ◆4番(小出義一議員) 誰を対象にして質問をしたのか、そこが一番肝腎かなと思うんですけど、まず、それを教えてください。 ◎幼児保育課長(高浪浅夫君) 就学前のお子さんをお持ちの世帯、1,000世帯を対象に調査を行っています。 ◆4番(小出義一議員) 刈谷市が子育て支援制度ニーズ調査という、通常行っている調査票のニーズ報告の中で、親の就労について、これをまとめております。本市も同様の調査をしているわけですけど、本市の場合は、親の就労のところの、平日の保育希望については調査があるんですけど。土日については調査が載っていないんですね。これはどこの調査なのか、どういった色合いの調査なのか、教えていただけますか。 ◎幼児保育課長(高浪浅夫君) 議員御覧になってみえるニーズ調査分析報告書、こちらのほうには調査結果の概要が載っておるものでして、調査項目それぞれ全ての結果を載せているわけじゃないです。 同じニーズ調査、30年度と25年度に行っておる、ここで休日保育の利用を希望するかどうか、こういうのをダイレクトに聞きました。それを問いかけて回答いただいておるんです。それの結果がニーズ調査の結果として、希望20%程度なんですけれども、そういった結果となっておるというようなことです。 ◆4番(小出義一議員) 20%あったんですか。前回と同様少ない数字だったので、少ない数字だったというふうに答弁でしたけど、20%の希望あったということでよろしかったですか。 ◎幼児保育課長(高浪浅夫君) 問いかけが、休日保育を利用したいかどうかということをお尋ねさせていただいて、月に1回か2回程度あるいはほぼ毎週だとか、そういったことを希望された方を合わせて20%、正確には20.7%なんですけれども、前回は20.4%というような状況でした。 ◆4番(小出義一議員) 少し勘違いしていたのは、刈谷市の場合は無作為抽出2,000名を対象にしてというふうに書いてありました。半田市の場合も無作為で抽出された同等規模の、2,000人かどうか分かりませんけど、調査の中でこの項目には載っていないけど、同様の調査をして20%の結果が出ておると、こういうことでよかったですか。 ◎幼児保育課長(高浪浅夫君) そのとおりです。 ◆4番(小出義一議員) 同様の調査を刈谷市だけでなくて安城市だったかな、ほかの自治体もやっております。いずれも20%前後の結果が出ておって、刈谷市さんの場合は人口17万ぐらいですかね、1.5倍ぐらいです。そこで5つの園で休日保育を実施するようにしている。定員が400人も超えておると、こういう対応しようとしてみえるわけですけど、半田市でニーズがない、少なかったので休日保育は考えていませんという答弁だったと思いますけど、そういった結論に至った理由というのは何なのか、教えてください。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 実は保育園でも同様の聞き取りを行っております。その中では、祖父母などに子供を見てもらえるという回答もございますので、実際に休日に勤務のある世帯というのが、これは令和元年度の調査ですけれども全体で27世帯、今、保育園に通わせている親御さんの中では27世帯ということで、数としては全体の1.6%ということで少ないということが1つ把握できましたので、そういう判断をさせていただきました。 また、刈谷市等では、特にトヨタ系の企業でお勤めの方が、両親ともトヨタ系の企業でお勤めの保護者の方が多いということがあります。トヨタ系の場合は、休日、日曜日休みですけれども休日は通常に勤務という状況のシフトが組まれておりますので、そういったことから休日の保育ニーズが高いものだというふうに考えております。 本市におきましては、トヨタ系の方もいらっしゃいますけれども、必ずしもそればかりじゃないと。非常にその企業の城下町ということでありませんので、そういった部分では、豊田あるいは岡崎などと比べまして、そういった本当に困っている状況というのは、比較的少ないのかなというふうに判断をしたものであります。 ◆4番(小出義一議員) 感性の問題なのかなという気持ちもせんではないですが、まず希望者を募って、全員がまた入所されるかどうかというところはこれは別ですけど、刈谷市の場合は、400人以上の定数を設けてやっている。豊田市も休日保育をやって、先ほどグラフで並べて御紹介したように、ほとんどの市町で休日保育をやってみえて、刈谷市ほどの大きな定員数でやっているところは少ないですね。それでも市内の2か所、3か所で決めて、休日に保育をする、新たに休日のみを保育する園児を募集するのではなくて、休日ニーズのある人をそこに行っていただいて、保護者が家庭にいるときは代替のお休みということで、新たに場所は設ける必要があるわけですけど、受皿として要るんだけど、全てに対応するんじゃなくて、そういったニーズにもきめ細かく対応することが必要で、既にそうやって対応している自治体が多くあるということを御紹介させていただいたわけですけど、その点どのように受け止めてみえますか。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 申し訳ございません、先ほど答弁をさせていただいた中で、保育園で調査したのは27世帯と申し上げましたけれども、これ実は平成28年のときの調査でして、令和2年度に行きますと、父母ともに毎週休日勤務の世帯は3世帯、シフト勤務等で毎週ではないけれども休日勤務のある世帯が8世帯、合計11世帯という結果でありました。そういったことから、開設をしてもニーズは低いだろうということで、休日の開設をしないという判断をしたものであります。 今後、そのようなそのニーズが非常に高まってくれば、その段階で改めて休日保育についても実施を検討していくことになろうかと思います。 ◆4番(小出義一議員) 希望者が少なかったということですけど、先ほど女性の働く職場ということで、紹介させていただいております。これは、どんぴしゃり求める数字を集計したものでないので、そういうような実態かどうかということはあくまで臆測のようなことになってしまって大変心もとない数字、適切な数字じゃないかもしれないですけど、全体的な傾向としては、私は食品会社に勤めておったことがありまして、働いていただいていた方の大半が女性でパートタイマーでということで、なかなか子育てをある程度終えられて就職しようと思っても、そういった勤務先が非常に多いというのが実情じゃないかなと思うことが、先ほどの数字から読み取れるなと思って御紹介させていただいたんですけど、現実はほとんどそういったニーズがないというふうですけど、何かちょっと違うところで調査しているような気もせんでもないです。 豊田市の場合は、全てが同じようにトヨタだからそうだったんじゃないかということも、これも臆測ですよね。少し半田市となぜどれだけ違うのかというところを、もう少し踏み込んで調べていただく必要があろうかと思うんですけど、その点はどのようにお考えでしょうか。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 確かに新しい施策を打っていく場合には、ニーズの調査、実態把握というのは欠かせないものだと思っております。そういった意味では、できるだけその実際に働いてらっしゃる方の、実際に子供を預けてらっしゃる方の声も聞いてまいりますし、そのような中で、適切な判断をしていきたいというふうに考えております。 先ほどから申し上げておりますけれども、この件に関しましては決してやらないと言ってるわけではないんです。ニーズが高まってきて、必要があればこれはやりますと、やっていく方向で検討をしていきます。しかしながら、今の現状でいきますと、これ、実際に公立保育園に通っている保護者の方からのアンケート調査の結果でありますので、からすると非常に数が少ないものですから、現行の制度の中で対応していただけるものだというふうに考えております。 ◆4番(小出義一議員) 今通ってみえるというふうにおっしゃいました。通ってみえる方は、そのような勤務先があって預けてみえて、それでない方の中に休日保育を求めてみえる方が大勢いるんじゃないかな、少しアンケートの取り方、対象者が、私、先ほど無作為抽出だったのかというようなところにこだわりました。そういった点が適切な対象者を、対象者を選ぶというのは無作為に調べていただいた結果として、ニーズがある程度、一定程度、先ほど20%というのをお聞きしましたけど、確認したらどんどん減っていってしまいましたが、それも何か意図的に、意図的という言い方は失礼かもしれんですけど、何か調べ方が違うのかなというふうに思いますが、どのような方法で調べているのか、もう一度確認させてください。 ◎幼児保育課長(高浪浅夫君) 先ほど就労状況のほうを各保育園、園児の親御さんに対して調査をしておる、これはアンケートではなくて、実際に、日曜日だとか、祝日に就労しておるかどうかということを調査をしております。それの結果、お父さんお母さん、両方とも毎週は休日に勤務しておるよという世帯が3世帯、これ、全体で1,660世帯程度なんですが、毎週ではないけれどもシフト勤務、そういったことで休日に勤務のある世帯が8世帯ということで、合計で11世帯ということになったということです。 ただし、これについては、おじいちゃんおばあちゃんが、親御さんが働いておるときに見てもらえるという、保育ができる状況の世帯は除いた数字というふうになってます。これ、ニーズ調査とか別で、園で独自に調査、アンケートではなくて調査をしていると。 ニーズ調査については、就学前児童のおる世帯で無作為にやっております。先ほど休日保育の利用希望ですか、そういった部分をアンケートでこれは利用したいかどうかというアンケートについてはニーズ調査に入りますので、これは無作為で選んだ世帯です。 ◆4番(小出義一議員) 無作為で調べた結果が20%あったけど、園に通っている人の御家庭に問い合わせたところ少なかったと、こういうことなんですね。もう一度確認させてください。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) はい、そのとおりでございます。 ◆4番(小出義一議員) 無作為で回答された方々の声が一番大事だったかなと私は思います。既に園に通ってみえる方は、一定の保育の環境を整えながら、平日に預けることで成り立っている。 でも、ほかには大勢の方が聞いていない方が大勢見えたわけですよね。休日保育の必要性について、その方たちの意向というのはどこへ行ってしまったのか。聞かずに放ってしまっているのか。代わりに園に通っている人たちに聞いたことで、それが調査できたのか。私はどうもそこが腑に落ちないですけど。どのようにお考えになったかお聞かせください。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) ニーズ調査といいますのは統計調査でありますので、全ての方に御意見を伺うということは行っておりません。ですから、統計的に、ニーズ調査の結果では全体の約2割ぐらいの方が休日保育をやれば利用する希望があるという御回答を頂いたものだと理解をしております。 ◆4番(小出義一議員) であるなら、そういったニーズに応えるために、刈谷市ほどの400人規模ということまでは望みませんけど、市内の北に1か所、南に1か所ぐらい、土日に預けられますよというような保育園を設けていただいて、そこへ預けていただくような制度を考えていただいてもいいんじゃないかと思うんですけど。 刈谷市と岡崎市と、その他常設やってみるところ大体そんなたくさんの園でやっているわけではないですね。刈谷市だけですね、5つ設けているのは。本市においても、少なからずニーズがあったという中で、ひょっとするとこの2割ぐらいの方が希望されてみえるかもしれない。刈谷の数字見れば、一度実験的に、そういったことを取り組んでいただく必要があろうかと思うんですけど、その点どのようにお考えかお聞かせください。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 実は岡崎市さんの状況をちょっと聞いておりまして、岡崎市さんですと、保育所の利用者の休日利用希望については、大体25%を超えているという回答いただいております。 ◆4番(小出義一議員) 刈谷市さんと本市が、とてつもなく環境が違うというふうには私も思いませんし、先ほど御紹介したように、刈谷市さんから転入してみえる方も大勢みえます。既に転入してみえた方があれだけみえるということは、その背景に、転入を考えたけど決断できなかった人も大勢いるんじゃないかなというふうにあの数字を見ました。私は、そういう数字であろうというふうに捉えていただけると、まだニーズになっていないところまで掘り起こせと言うつもりはないですけど、もっと想像力を膨らませながら、施策を考えていかないと、言われたからやりましたということだけではなかなか自治体間の競争には勝てないんじゃないか。競争だけのためにやってるわけないですけど、本当に半田市の行き届いてるねというふうに言っていただくようなレベルになっていかないじゃないかなと思っております。 そういった意味で、実験的にも取り組んでいただくようなことを前向きに御検討いただけないかどうか、お答えいただけますでしょうか。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 実験的に取り組むというのはなかなか難しいかなと実は思っています。一旦始めますと、これ、やめることができませんので、継続してやることに意味がありますので、なかなか難しいかな、途中でやめることはできませんので、難しいかなと思っております。そういった意味では、しっかりと市民ニーズといいますか、利用者がどれぐらい必要あって、どの程度の規模で開設すべきだということは、しっかりと調べた上で判断をしていきたいと考えております。 ◆4番(小出義一議員) 無作為抽出2,000人の調査をしていただいた、次の段階として、もう一度実施に向けたニーズ調査をしていただきたいと思いますが、いかがですか。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 実際にそういった声がたくさん私どものほうに寄せられるかすれば、そのときにまた調査をすることがありますけれども、現状ですと、次のニーズ調査のときに改めてより詳細な調査をさせていただくということになろうかと思います。 ◆4番(小出義一議員) 5年も待っておってええのかなと、せっかく雇用が生まれて大勢の人が半田市に住まおうかなというふうに思ってみえるときに、5年先だよと言っておって間に合うかどうか、そんな悠長なことでいいのかなと、そんなふうに今お聞きしております。 これだけで時間ほとんどなくなってしまいますので、あと、放課後子供クラブのことも少し伺いたいなと思っています。 放課後子供クラブ、一昨年、補助制度をつくっていただいて、一定の補助がつくようになったんですけど、これでよかったというふうに思ってみえるのか、まだまだ、先ほどお見せしたように、随分まだ格差があります。このことについて現状どう思ってみえるか、お聞かせください。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 一昨年、そのように補助制度の拡充をさせていただきまして、それについては一定の成果があったものだというふうに理解をしております。ただ、これで全て終わったかというと、なかなかそう、それでよしとするところまではいってないのかなというのは、担当している者としては思っております。 何かといいますと、これ、以前にもお話をしていますけれども、半田市の場合は民営で運営をされているところが全てですので、それぞれの事業者ごとの価格差というのがどうしても生じております。こういったものについては利用する側からすると非常に分かりにくいといいますか、使いづらいというところは私どもも考えておりますので、そういった意味では、今の料金の統一化ということを、今、進めておりますので、そういったことをする中で、皆さんに公平に使っていただけるような施設にしていきたいなというふうに考えているところであります。 ◆4番(小出義一議員) 多分そういった御予定があってということなんでしょうけど、学校施設内の更新計画長寿命化計画に合わせて、このことを進めていく、公設でやっていくようにしながら、料金をそろえていくというような方向を描いてみえるかと思うんですけど、この長寿命化計画に合わせてやりますということになると、先ほどの5か年待っていますよりも、もうちょっと長いような気がします。これ、10年先になってしまうか分からないようなことを、対策として言っておって間に合うかどうか、私はとんでもないなと思っておるんですけどいかがですか。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 例えば、その料金の統一化については、私どもの腹づもりとしては、令和3年度から実施をしたいなということで、事業者と今調整をしているところであります。 全て公設化が済んでからというのでは遅過ぎると思っていますので、できることは速やかに行うというスタンスで今後も取り組んでまいります。 ◆4番(小出義一議員) すみません、ちょっと一緒だなと思っていましたが、それとは別で一刻も早く統一化をしながら進めていただきたいと思います。 今、ホームページがどうなっておるか、部長御存じですか。 今、事業所、クラブごとの価格表が1枚、そしてまた補助金の一覧表が1枚、2つを見ないと利用者の、今幾らで預かってもらうのか分からないような表示をしておるんですけど、非常に利用者にとっては、立場に立ってないじゃないかなというふうに常々思っておるんだけど、その辺り、早急に改善してほしいと思いますが、いかがですか。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 確かに分かりづらいことは承知をしております。しかしながら、その世帯、家庭によって、料金が変わってくるということもありますので、なかなか分かりやすくすることができません。これも課題の1つだと思っておりますので、料金の統一化ができたときには、より分かりやすいものがお示しできるのではないかなと考えております。 ◆4番(小出義一議員) 少なくとも同じページの中で、2つを見比べてくださいと言っていただくぐらいのことはやれるはずです。今でもできるわけです。その点、どう思ってみえますか。 ◎子育て支援課長(伊藤奈美君) 料金の説明ですけれども、基準の保育料のほかに、例えば、土日の加算料金でありますとか、あとは、お休みの日の昼食だとか、あとは超勤のときの追加の預かり料だとかいろんな項目がございます。まとめてしまうと誤解を生じるおそれがありますので、それぞれのところで、ページで表記をさせていただいております。 お子様が通える児童クラブは小学校区によって限られております。1つないしは2つという形になっておりますので、そこの個別のところで見てもらうということで今対応させていただいておるところでございます。 以上です。 ◆4番(小出義一議員) 2年前に、当局の提案のように料金改定しておれば、こういう議論はなかったのかもしれんですけど、私は間違ってないと思っておりますが、あれ、見やすいようにするということを一度工夫していただくようにお願いをしておきたいと思います。 最後に、これ、市長にお聞きしたいと思います。補足映像をお願いします。 市長は先ほど、転入者の割合を見ていただきました。1人世帯が70%、これは何かあってのことだろうと思うんですけど、普通ならもっと単身者世帯は少ないじゃないかと思いますが、仕事の都合の人でしか来ていないような結果にしかなっていない、そんなふうにしてなりません。特にこの人たちは、子育て、特に保育のニーズのある世帯の人たちが転入してきているということは分かっておりますが、70しか来ていないこの現実についてどのようにお考えか、お聞かせください。 ◎市長(榊原純夫君) まず、若い独身の方の転入が多いことも1つの事実です。それからもう一つは、それぞれの方が前の居住地で世帯を構え、お子さんなどは一定の学校の中に通っていらっしゃってなかなか転居しにくい事情もあるかもしれませんが、御指摘の点も踏まえて、そういった方たちにもやっぱり半田に一緒に来たいよねというふうに思わせるようなことをしていくことが必要だと思いますので、その点、今後の私どもの課題だと思っています。 以上です。 ◆4番(小出義一議員) 本当に転入者が仕事の都合だけで来ている人が多いなということが分かったわけですけど、企業のほうも独身者だけを選んで採用しておるのかということは、少し気になったもんですから、私、独自に確かめてみました。関係者に伺ってみましたところ、そういう事実はないと、独身寮を設けて転居を求めているようなこともないということで、本市の政策の結果というふうに捉える、100%そうだとはいえませんけど、そういう確率は非常に高いというふうに感じております。 先ほど、多くの自治体からの転入があるというふうで紹介させていただきましたけど、それも、今、転入があった人たちが、それだけの人数があるということですけど、この背景にはまだまだ転入を考え、先ほど市長もおっしゃったように、様々な状況の中で、クリアせずにクリアしないで、踏みとどまろうということで転入は断念した方たちも大勢みえるというふうに推察しておるわけです。そういう人たちが思い切って転入していただけるように、積極的に子育て支援策を充実させていただきたいというふうに考えますが、市長、どのようにその点はお考えか、最後にお聞きして終わりたいと思います。 ◎市長(榊原純夫君) 言い訳するわけではないんですが、私どもでは企業の新しい工場ができたりするとき、経済課などを含めまして企業にお邪魔して、そうすると企業のほうから独身の方が多いので、独身寮適当なところはないか紹介してほしいということで、私ども会議所ですとか、いろんな金融機関を通じて、既に独身寮何棟も紹介させていただいて、紹介した例もございます。ただし、それのみでよしとするのではなく、やはり一定の家庭を持ってらっしゃる方が安心して半田に来たいと思うような環境づくりが大事でございますので、御指摘の点踏まえて、いろんな費用対効果あるいは転入していらっしゃる方のニーズも踏まえる中で、努力したいと思います。 以上です。 ○副議長(沢田清議員) 小出義一議員の質問を終わります。 しばらく休憩します。---------------------------------------     午後1時59分 休憩     午後2時14分 再開--------------------------------------- ○副議長(沢田清議員) 会議を再開します。 加藤美幸議員の発言を許します。     〔14番 加藤美幸議員 登壇〕(拍手) ◆14番(加藤美幸議員) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い質問いたします。 平成29年4月の法律改正により、子育て世代包括支援センターの設置努力義務が法定化されました。児童虐待と母子保健事業との連携強化が明確化されるなど、妊娠期から子育て期までの切れ目のない支援の全国的な実現に向けて、国の施策が展開されています。 半田市においても、おおむね中学校区に子育て支援拠点が設置されて、既に今日からスタートしています。乳幼児期を対象とした、また、切れ目のない子育て支援、それは18歳までを対象とされています。 産後鬱、子育てへの不安や虐待、貧困、不登校、ひきこもりなどを未然に、あるいは早期に防ぐことが、半田市が目指す全ての子供が心身ともに健やかに成長できるまちのために重要な課題と考えます。 御近所や行政とのつながりが不十分な家庭も多くなり、スマホなど電子機器の多様な情報から必要性のある、そして安全で確かな情報を選択する困難さや、初めての場所や人とのコミュニケーションに戸惑いを感じる母親も少なくないなど、育児の孤立化が進んでいます。また、当事者からのアプローチがなければ支援に結びつかないことは、現在の半田市の課題と考えます。 フィンランド発祥のネウボラとは、相談する場を意味し、身近な地域の保健師が、妊娠中から子育て期までの成長や家族全体の健康を相談し、寄り添ってくれる担当保健師制度です。日本国内でも和光市が先進的に取り入れ、その後、多くの市町に広がっています。 広島県では、県全体での、ひろしま版ネウボラを目指し、県下の3市3町がモデル市として取組をスタートしています。全ての子育て家庭を対象に、妊娠期から子育て期まで切れ目のなくワンストップで、地区担当保健師を中心に、面談や訪問による相談、アドバイスを送る取組です。 特に、産前産後の関わりは、育児不安や産後鬱の予防に大きく影響すると報告がされています。また、母親だけでなく、父親も等しく子育てに関わることが重要と啓発しています。 先日、視察させていただきましたのは、広島県の三次市です。三次市の取組として、市役所内の妊娠・出産・子育て相談支援センター、ネウボラみよしに保健師、助産師、看護師、保育士、栄養士、家庭児童相談員が配置され、18歳までを対応しています。 また、三次市には、市内7か所に地域子育て支援センターがあり、そのうち3か所をネウボラみよしサテライトと位置づけて、毎週1回はそこに地域担当保健師が巡回し、同じ地域担当保健師が、母子の健康や栄養など様々な相談に対応しています。 また、三次市では、妊娠8か月に保健師や助産師、看護師の資格を持つ母子保健推進員が全戸家庭訪問し、面談しているのが特色です。 また、産後1か月には電話をして相談を受けたり、そして、何より、産後2か月に、保健師と母子保健推進員が全戸家庭訪問をしています。 保健センターでの4か月乳児健診時、ブックスタートで読み聞かせ指導と絵本をプレゼントしています。 また、6か月、11か月、1歳半健診時、2歳、3歳児健診時には、保健師がゆっくりと個別面談を行っているそうです。保健師や母子保健推進員による家庭訪問は、随時行われているそうです。 実際に母子手帳交付時には、4人に1人の割合で支援の必要性が分かり、個別支援計画を策定し、産前産後ヘルパー派遣事業や産後ケア事業など、関係機関との連携や支援につなげているとのことです。 広島県のほかの市では、子育て支援拠点に保健師と保育士がセットで常時されている市もありますが、三次市では保健師が巡回するなど市町ごとにその取組に違いはありますが、専門職の配置、巡回、面談を重視しています。 では、半田市の現在の子供たちに関わる状況でございますが、半田市に、平成30年度、半田市の児童虐待通告の件数は77件、適応教室やフリースクールを除く不登校の小学生が61人、中学生は145人、経済的に支援の必要な要保護児童が26人、準要保護児童は1,053人、生活保護の母子世帯が30世帯あります。 この数字は、行政や福祉につながった人数とするならば、実際には、把握されず困難を抱えたままの家庭がもう少しあるのではないかと推測いたします。 それはなぜかというと、平成28年に行ったはんだ子ども調査において、小1の子供を持つ親へのアンケートでは、子供が生まれてから経済的に困ったとする人が、困ったと感じている人は18.8%、子供を預けるところがなかったと言われた人は11.1%、そして何より、子育ての相談する人がいなかったとする人は4.2%と集計されています。 弱い立場の母親や子供たちが頼るすべもなく、声を上げられぬまま、じっと我慢を続けているのかもしれません。困っていますの声を上げられる社会、SOSのサインに気づいてあげられる取組があれば、事態が逼迫する前の早い段階で食い止められ、親にとっても子供にとっても、つらさ、苦しさを軽減できるのではないかと考えます。 半田市において、身近な地域の子育て支援拠点の役割や権限を拡充し、地区担当保健師を配置し、妊娠期から子育て期の母親及び家族へ顔の見える継続的な相談体制をつくり、生き生きと半田で暮らせるための心強いサポートをすることが、豊かな子育て支援と思います。 現在、半田市では、産後2か月児の一部の家庭には助産師が訪問し、母乳の推進、いろいろな母体、お母さんの産後の体の状態ですとか、また、夫の育児参加なども把握して育児不安の軽減や虐待予防に努める事業が行われています。 厚労省の定めた乳幼児全戸訪問事業、こんにちは赤ちゃん訪問と呼んでいるところもありますが、地域とのつながり、孤立を防ぐという目的から、現在半田市では、民生児童委員と主任児童委員が、おおむね2か月の子育て家庭を訪問しています。訪問員による対応の差があるとお聞きしています。産婦の不安や心配事をキャッチできるか懸念されます。 私は、多くの他市町のように、保健師による全戸訪問をすべきと考えています。地域とのつながりももちろん大切であるので、民生児童委員、主任児童委員の訪問は、産後4か月か別の機会に設けるべきと考えます。 半田市も、子ども・子育て計画が改変されるこの時期に、真に全ての子育て家庭に身近な、はんだ版ネウボラに取り組み、全ての子育て家庭から不安をなくす取組がなされなければなりません。 そのために質問させていただきます。 主題1、妊娠期から18歳まで身近な地域で安心と信頼の子育て支援体制づくりを。 要旨1、全ての子育て家庭を包括的に見守り、状況把握から早期に適切な支援へつなぐ「半田市版ネウボラ」である子育て世代包括支援センターがより身近になるよう改善すべきである。 質問1、第2期半田市子ども・子育て支援事業計画案で、中学校区に設置される子育て支援拠点の役割は何ですか。また、子育て世代包括支援センターとの違いは何ですか。 質問2、子育て世代包括支援センターの機能を身近な地域子育て支援拠点に持たせることが、産後鬱や虐待の発見・予防につながると考えますが、半田市の見解はいかがですか。 質問3、18歳までの全ての子育て世帯への公平な支援として、丁寧な面談や訪問相談の機会が必要と考えますが、見解を伺います。 質問4、乳児期の支援として、母子の健康や子育て環境を専門的な目で確認し、相談や支援する体制を整えるべきと考えますが、見解を伺います。 質問5、地域と子育て支援拠点が連携協力し、子供の成長を見守る体制をつくるべきと考えますがいかがでしょう。 質問6、母子健康手帳交付は初めて専門職員と接することができる貴重な機会です。現在の交付時の面談内容や時間などはどのようですか。お聞かせください。 質問7、妊娠中から出産後の仕事復帰や保育相談などの対応窓口はどこですか。 以上で、演壇からの質問を終わります。     (拍手・降壇)     〔健康子ども部長 笠井厚伸君 登壇〕 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) それでは、加藤美幸議員の御質問、主題1、妊娠期から18歳まで身近な地域で安心と信頼の子育て支援体制づくりの要旨1、子育て世代包括支援センターが身近になるよう改善すべきの御質問の1点目、子育て支援拠点の役割は何か、また、子育て世代包括支援センターとの違いは何かについてお答えいたします。 地域子育て支援拠点は、近年、核家族化の進展等により、身近に相談相手がいない家庭が増えていることから、子育てが孤立しないよう支援するために設置した施設です。 施設では、3歳までの親子を対象に、愛知県の子育て支援員研修を修了した専任の職員が、子育て親子の交流の場の提供と交流の促進、子育て等に関する相談、援助の実施、地域の子育て関連情報の提供、子育て及び子育て支援に関する講習等の実施の4つの事業を実施することで、子育てに関する様々な不安や負担感を軽減する役割を担っています。 一方、子育て世代包括支援センターは、医療機関等と連携しながら保健師等の専門職が必要な支援を行うほか、家庭の状況に応じた情報提供や必要なサービスを円滑に利用できるよう、きめ細やかな支援を行っており、地域子育て支援拠点に比べ、より専門的な対応を行うとともに、対象とする児童の年齢の幅も18歳までと広くなっています。 次に、御質問の2点目、子育て世代包括支援センターの機能を身近な地域子育て支援拠点に持たせることが、産後鬱や虐待の発見・予防につながるについてお答えいたします。 本市では、地域子育て支援拠点のみならず、児童センター等子育て関連施設が、包括支援センターの地域での窓口としての機能を備えています。それぞれの窓口で、産後鬱や児童虐待などの兆候を捉えた際には、遅滞なく包括支援センターへつなぎ、専門の職員が速やかに対応する体制を整えております。 次に、御質問の3点目、18歳までの全ての子育て世帯への公平な支援としての丁寧な面談や訪問相談の機会の必要性についてお答えいたします。 本市では、全ての子育て世代が相談しやすい体制づくりが必要との考えから、子育て中の方がいつでも保健師等の専門職や家庭児童相談員などによる面談や訪問相談を受けていただける体制を整備しており、母子健康手帳を配付する際には、各種相談窓口を記載した子育て応援ハンドブックをお渡しし、PRしております。 次に、御質問の4点目、乳児期の支援として、専門的な目で母子の健康や子育て環境を確認し、相談や支援をする体制を整えるべきについてお答えいたします。 乳児期の支援に専門的な視点は特に重要であり、保健師が対応することで、出産と同時に医療機関と連携し、退院前から専門的な支援が提供できる体制を整えております。 また、産後の健康診査や乳幼児健康診査においても、小児科医をはじめ、専門的な視点で親子の健康状況等を確認し、必要な相談や支援を実施しています。 次に、御質問の5点目、地域と子育て支援拠点が連携協力し、子どもの成長を見守る体制をつくるべきについてお答えいたします。 子育て支援拠点の整備は、本市が推進する、地域の子どもは地域で育てる取組の1つでもあります。そのため、地域に開かれた施設としつつ、ほかの子育て支援施設や団体とのネットワークづくりを進めています。 次に、御質問の6点目、母子健康手帳交付時の面談内容や時間についてお答えいたします。 面談では、出産、育児に対する不安や体調、家族の協力体制などを確認する中で、安心して出産できるよう、保健師が状況に応じた助言や支援を行っております。面談時間は、特に不安や悩みの訴えがない場合で20分程度、不安や悩みを抱えている様子が認められる場合には、1時間程度の時間をかけて丁寧に対応しています。 次に、御質問の7点目、妊娠中から出産後の仕事復帰や保育相談などの対応窓口についてお答えいたします。 本市では、子育て支援課を子育て総合相談窓口としており、保健センターや幼児保育課などの関係課とともに、出産後の仕事復帰に備えた各種子育て支援サービスの利用相談や保育相談など、広範な相談に応じています。 今後とも、電話やメールなどいつでも気軽に相談できる体制を整え、子育て中の保護者に寄り添った対応を行ってまいります。 以上で、加藤美幸議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。     (降壇) ◆14番(加藤美幸議員) では、幾つか再質問させていただきます。 まず、質問1に対して、子育て支援事業計画の中で、中学校区ごとに設置するといった拠点ですが、そこの今の半田市における拠点の中学校区の場所を教えてください。そして、その対象区域とか、教えてくださいますか、どこのところがどこのところというふうに。 ◎子育て支援課長(伊藤奈美君) 今、地域子育て支援事業を実施しておりますのは6か所ございます。1か所は、半田子育て支援センターのはんだっこの中で実施しております。それから、あとは板山ふれあいセンター、そして青山児童センター花・はな、それから、岩滑の岩滑こども園の中の子育て支援室、それから、新たに本日から開設でございますけれども、横川小学校区の中に、社会福祉法人太陽さんが開設をいたしました子育て相談センター、たいようの家、それから亀崎中学校区では、NPO法人のプレママクラブさんが運営していただくKORO*KORO*はうすがございます。 それぞれ中学校区に1か所ということで開設をさせていただいておりますが、成岩中学校区には現在のところございませんが、半田の子育て支援センターと非常に近距離ということで、そこでカバーをしておるという考えでございます。 以上です。 ◆14番(加藤美幸議員) その地域の子供たちはそこへ行かなければいけないということですか。そこが把握するということですか。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 必ずしもそこの地域の方のみを対象にしているわけではございません。
    ◆14番(加藤美幸議員) そこのところ、専門職の配置とか、どういった運営の内容などを具体的に教えていただきますでしょうか。また、質問を、相談を受けたときの、どういうふうに対応されるかというようなことも教えてください。 ◎子育て支援課長(伊藤奈美君) 配置する職員につきましては、保育士等が配置されているところもございますが、基本的にはこちらの委託といたしましては、愛知県の主催いたします子育て支援員の研修を受講した専任の職員、これが1日5時間、週5日という体制で相談事業に当たっております。 事業内容につきましては、先ほど健康子ども部長が答弁の中で申し上げました4つの事業を実施いたしております。 相談をそちらの職員のほうで受け付けた内容について、もし職員のほうで答えができないことだとか、もっと専門的なところにつないだほうがいいということになりましたら、包括支援センターのほうにつないでいただくということになっております。 以上です。 ◆14番(加藤美幸議員) 昨日、私もKORO*KORO*はうすさんと横川にあるたいようクラブさんにお邪魔させていただきまして、もう本当に立派な施設を造っていただいたなというふうに思っておりますが、でも、そこでは、地域のところのその目的は親子の交流の場ということじゃない、ママ友をつくるとか、そういうようなことだったと思いますけれども、相談を受けるというようなこともあるんですね。確認です。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) そこは相談の場として私どもも考えております。それは重要な役割の1つでございます。 ◆14番(加藤美幸議員) それでは、個別に相談された人たちの、本当に名前を書いたりとか、情報だったりとか、把握して、それを保管したりとかして、例えばそこの親子さんの成長を見守るとか、そういうような役割も担うわけですか。 ◎子育て支援課長(伊藤奈美君) そちらの拠点で受け付ける相談内容について、そのようにずっと追っていかないといけない心配な状況であれば、包括支援センターにつながりますので、そちらのほうできちんと把握をいたします。 拠点のほうで、基本的には気軽な相談のところということでございますので、それぞれにおいて、名前だとかを聞かずに相談を受ける場合もございますし、それぞれ個別に、きちんとした個別の個人ごとの記録を作っておるということは求めておりません。 以上です。 ◆14番(加藤美幸議員) それでは、とてもきれいな施設であったりとか、広くあったりとか、おもちゃも充実していたりとかしているんですけれども、ほかに地域拠点は、その新しい2か所以外に、既にある児童センター、板山ふれあいセンターですとか、青山児童センター花・はなさんとか、あとは、岩滑のこども園の中にあるとか、事業所ごとのやっている内容というのはそれぞれ特色があるんですか。同じように公平なような施設なんでしょうか。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) やっていただく、最低限これだけはやってくださいということはお願いをさせていただいておりますが、プラスアルファで、それぞれの施設の個性を生かした活動はしていただいております。 ◆14番(加藤美幸議員) 実際、子育て支援拠点事業というのは、新しいところが加わったということなんですけれども、例えば板山であるとか、青山であるとか、今までやっていたところはそのまま継続して行うということですか。継続した事業内容というのは、今までどおりに子供たちに来てもらってみたいな。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) はい。事業内容については、私どもからお願いしているものについては変わりはございません。 ◆14番(加藤美幸議員) というのは、この計画ですね、それが様々な、例えば子育て世代包括支援センターであったりとか、拠点事業であったりとか、支援センターであったりとか、名前が分かりにくい、利用されるお母さん方とか、御家庭にとってはちょっと分かりにくいんじゃないかと思っているんです。 例えば利用する人、例えば誰でも来ていいよというような、遊べる、遊んだりとか、誰でも来ていいよ、お母さんたちのお友達をつくってくださいよみたいなようなことなんですけれども、そこが分かりづらいというふうに、名前も名称もなんですけれども、どなたも来ていただけるような配慮というのはされていますかね。 というのは、実は、先日お邪魔した板山のふれあいセンターなんか、看板、表示だとか、そういうのも分かりづらいし、そこが何なのか、新しくよそから来られた方とか、赤ちゃん出産された方とか、見えにくいんですよという、誰でも来てくださいみたいなような、そういう配慮とかがされているのかということで、いかがでしょう。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 確かにこれまで半田市が設置をしてきました子育ての関連施設が、外から見て分かりやすいかということを言われると、必ずしも分かりやすいわけではございません。色も普通の公共施設のような色をしておりますし、入り口も、普通の公共施設の建物でありますので、そういった意味では次、例えば改修をするとかという際には、よりこれが子育ての支援拠点なんだよ、そのための施設なんだよということが分かるような、少し看板にパステルカラーを使ってみたりですとか、そういった工夫は今後していきたいなと考えています。 ◆14番(加藤美幸議員) ありがとうございます。ぜひ本当に何も知らない人が来たみたいなその視点に立って、分かるように表示であったりとか、例えば外部の施設であれば看板であるとか、そういうことです。 ここの市役所に来てでも、例えば、市役所の中の子育て支援課のところが地域包括の総合窓口であるというようなことというのは分からないと思うんですけれども、本当に入り口のところで表示を見ていて、きょろきょろしている人もいっぱいおいでですので、ぜひ分かるようにしてください。いかがでしょう。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 今、例えば子育て支援課の窓口ですとか、幼児保育課の窓口、その向かい側にはプレイランドが設置してあります。非常にこれについてはお子さんから好評でして、いつまでもお子さんがそこで遊んでいたいというような場所になっています。 そういったことから、ここは子育ての関係の窓口だなということが分かるような配慮はしているつもりです。 ◆14番(加藤美幸議員) 先ほども、相談があればもう何でもいろいろ相談しますよということなんですけれども、今、子育て支援、特にネウボラなんかですと、ポピュレーションアプローチということが言われていますが、そのことについて認識されていますか。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 申し訳ございません。不勉強で、その言葉は存じ上げておりません。 ◆14番(加藤美幸議員) 今、半田市、いろんな施策があります。それこそ子育てのガイドブック、ハンドブックには本当にいろんな施策があるんですけれども、困ったとき、相談があればこういうのがありますよ、こういうのがありますよって言いますけれども、実際、いろいろ現場の声を聞いてみますと、そこにたどり着けない、このたくさんある施策、相談窓口から、もう手の指の間から漏れてしまうような、そういう人たちを本当に探し出す、もうSOSを見つけてあげるとか、それが予防として、もう全ての人に面談したりとか、そういうことが大事というのが広島のネウボラでも教えてもらったことなんですけれども。 実際今、半田市全戸に面談するとか、そういう機会というのは、例えば先ほども申しましたが、民生委員さんの全戸訪問はありますけれども、実際に私が伺ったところによると、民生委員さん全戸、100%把握はしていますけれども、聞いたところによると、来てくださって1分もたたずに帰っていったとか、話もせずに玄関先で帰っていったというようなお声もよく聞きますけれども、例えば全戸訪問の状況なんかについてはどうお考えですか。 ◎保健センター事務長(山口知行君) 民生委員、児童委員の皆様にお願いを、半田市については基本的にお願いをしておりますけれども、この民生委員さん、児童委員さんで訪問していただく趣旨といたしましては、地域の一員となることを認識していただくということが、まずその親子にとっての意義でありまして、民生委員さん、児童委員さんにつきましては、赤ちゃんのいる家庭を把握してもらって、ふだんから注意、見守っていただくことで災害や虐待などのときに助けてもらえるということの地域で育てるという安心感、これが一番の目的となっております。 なかなか専門的な育児に対する相談というのはできかねるところがありますけれども、その点については、アンケート等、それから電話質問等で保健センターのほうがすぐに対応する仕組みになっておりますので、そちらを生かしていきたいと思っております。 ◆14番(加藤美幸議員) ネウボラ、広島のネウボラが、本当にもう全ての家庭、全ての親、全ての子供を把握するということを重視している、それはほかの地域でもそうなんですけれども、今のお聞きした全戸訪問の機会なんですけれども、半田市の全戸訪問の機会は、民生委員さんがやる赤ちゃん訪問以外に、2か月のところで助産師さんが行く訪問もあるんですけれども、それは全戸じゃなくて、希望される方だけなんでしょうか。そこが子供たちとか親さんの把握というのが公平じゃないかと思うんですけれども、その辺というのはどうなんでしょうか。 ◎保健センター事務長(山口知行君) 助産師訪問は、母乳育児に関する相談や発達の確認、それから、心配や不安に対する相談支援ということが目的になっておりますけれども、希望される方に行っております。大体年間で90件程度ということで、おおむね10%程度の、対象者の10%程度ということになっております。 ◆14番(加藤美幸議員) 希望する時点というのは、いつの段階で希望するというふうにお願いするんですか。 ◎保健センター事務長(山口知行君) おおむね2か月程度のところでの訪問でございますので、それより前、生まれて、おうちに帰ってというような状況の中で心配なことがあれば、申込みをいただくという形になります。 ◆14番(加藤美幸議員) 先ほども言いましたけど、それこそ出産後に産後鬱とか、相談する場所がないとか、出てくるのというのは本当に相談できない。今何、もう朝だか昼だか分からない寝不足のような状態、子供の状態というのは、本当にここに相談してもいいような、電話をすることすらできないような問題というのは、こちらのほうから言ってあげるという形、寄り添ってあげるということがすごく大事じゃないかと思いますし、ほかの全国で、全国的に見ても、保健師さんとか専門職の人が必ず行って対応しています。 この愛知県下でも、近隣のところはもとより、多くの自治体が保健師さんとかが行っておられるんですけれども、半田市がそうしない理由は何ですか。民生委員さんが悪いというわけではないんですけれども、2か月という段階というのはね、やっぱり私はふさわしくはないんじゃないかなと思うんですけれども、それはなぜでしょうか。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 私ども、子供さんの状況ですとか、お母さんの状況を決して把握していないわけではございません。これは健診のときに、全てのお子さんの状況は確認をしております。仮に健診に来られなかった場合、これは保健センターのほうで、ずっとその追跡調査も行っておりまして、全数把握に努めております。 その中で、この御家庭は支援が必要だ、あるいは育児に非常に不安感を持っているという判断がされれば、こちらからアウトリーチをしていくと、そちらの御家庭に対して専門職である保健師がアプローチをしてお話を聞く、相談に当たるというような体制で進めております。 ◆14番(加藤美幸議員) 支援が判断した場合、こちらが必要だという場合、それは、それを先ほどのポピュレーションアプローチと対比してハイリスクアプローチというふうに言われるかと思うんですけれども、お母さん方にとっても出産した後にね、何が出てくるか、何の状態が出てくるかというのは本当に寄り添うということというのは大事かと思うんです。 それこそいろんなサロンに私も携わっておりますけれども、そこに出てこられない方たちという人が、今コミュニケーションがなかなか取れない親さんたちもおられるということは、苦手というふうにお聞きしています。 今回、すごい立派ないい施設も造っていただいたんですけれども、そこまでたどり着けない、そこに引っ張ってこられないというか、こういういいところがあるよというか、教えてあげられないとか、そういう場合も、そういう場合こそ、そういう人こそ問題じゃない、その後が不安じゃないかと思うんですけれども、その辺りどう思いますか。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 私ども、まさにそこが大変なときで、そこで手を差し伸べていかないと漏れてしまうという心配を持っております。 そういったことから、健診のときにしっかりと状況をお伺いして、もし孤立しているなと思われれば、そういった施設を御紹介して、そちらに顔を出してくださいねということもさせていただいておりますし、この方は、この家庭は支援が必要だと思えば、私どものほうから電話をする、訪問をするなどしまして、そういった方が抱えている課題の解決に努めているということでございます。それがまさに私どもが進めているやり方であります。 ◆14番(加藤美幸議員) 今いろんな地域がネウボラ事業を始めているんですけれども、本当に地域のところで保健師さんとかを配置して、地域の身近なところで母子手帳を交付する、場合によってはそこで健診も行う、そういう事業が進められているんですけれども、今、保健、半田市のいろんな地域から公共交通機関もあんまりそんなに便利じゃないところから保健センターに来るとか、半田市役所に来るとか、そういう状態なんですけれども、先ほどから言われていますけど、地域で育てるということにおいて、地域にそういう子育て拠点のところにそういう権限を移譲するということについてはどうお考えですか。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 私どもは、身近な場所に相談できる窓口はしっかりと整備すべきだと思っていますので、それは進めておりますけれども、地域にそういった拠点を全部整備して、必要な職員を配置して運営できるかというと、費用対効果等の問題もありますので、なかなかそれはできない。 その代わり、できる限り多くの場所にそういった窓口を置いて、何かあったときにはすぐ対応できる体制を整えるということが、今現在、半田市が進めている方法でございます。 ◆14番(加藤美幸議員) 先ほど乳幼児全戸訪問事業の赤ちゃん訪問で、何かあったらすぐ対応すると言っていましたけれども、民生委員の会議で、1か月ごとにあるんですけれども、例えばお母さん方からアンケートをもらってきたときに、訪問した人が何にも、中を開封してみなければ、1か月後、その対応が、保健センターさんにつながる対応が即時ということではないかと思うんですけれども、本当に対応というのができているんですかって。 ◎保健センター事務長(山口知行君) 民生委員、児童委員さんの頂いてきていただくアンケートでございますけれども、アンケートに限らず、そのおうちの状況とか様子を見ていただいて、心配なところはすぐにお伝えいただけるように、研修等、訪問マニュアルなどで民生委員さん、児童委員さんにはお伝えをさせていただいております。 ◆14番(加藤美幸議員) 私、何年も前から、一番、議員になったときのしょっぱなのときにもこういう質問をさせていただいたんですけれども、民生委員の現場の人の声を聞きますと、特に男性の人がもう本当に入りにくいと。行ってみたところがもう本当に警戒されてしまって、もちろんお話を伺うこともままならない、御主人がもう警戒してしまっているとか、それこそ信頼関係とか、地域との信頼関係とか相談とか、そういうことを受け入れる前の段階でもう帰ってきてしまうというようなことがあると聞いています。 本当に民生委員さんが、その研修というのはちゃんと受けられているかというような、そういうことは把握していますか。 ◎保健センター事務長(山口知行君) はい。そのような御意見がありますので、しっかりとの研修内容は確認をいたしまして、民生委員さん、児童委員さんの御意見も伺った上で、研修もさらに改良をいたしております。 ◆14番(加藤美幸議員) 東海市の子育て支援拠点に伺って、いろんな相談のことだったりとか、支援センターの在り方とか、赤ちゃん訪問の在り方なんかも聞いてきましたけれども、かつては東海市さんも民生委員さんが行っていたそうなんですけれども、それがやっぱり様々、行く側も、それから来てもらう側の子育て家庭からも意見が出て、実際には、今はもう赤ちゃん訪問は全戸保健師さんと助産師さんが行っているそうです。 それで、その後で、家庭訪問を民生委員さんは3か月から4か月の間に行っているということなんですけれども、そういうふうなことというのはできないんでしょうか。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) できるかできないかといえばできますけれども、今具体的には、民生委員さんたちとそういったお話もさせていただいておりますので、もし民生委員さんたちとお話をする中で、そういったふうにしてくれという御要望が強ければ、それはまた検討していきますけれども、今のところ、そういう状況にはないということでございます。 ◆14番(加藤美幸議員) 民生委員さんが主体になるんじゃなくて、受け手側の子育て家庭に対して、そのお母さん、不安があるのかないのか情報も分からないような産後2か月のお母さんたちにとって、その専門職の人が行くのか、そうではない地域の方が行くのかというサービスというんですか、支援の在り方が違うんじゃないですか。公平性じゃないんじゃないでしょうか。 例えばその中に、民生委員さんが行ったところで、本当に気づいてもらえなかった人たちがいたとしたら、それは本当の、真の意味での子育て支援ではないんじゃないでしょうか。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 私どもは、その家庭の把握を必ずしもこんにちは赤ちゃん訪問だけで把握しようとは考えておりません。いろいろな機会を通じて、その家庭の状況の把握に努めております。 そういった意味でいきますと、専門職は健診のとき、あるいは民生委員さんから、近所のお母さんからこういう悩みがあるようだとか、そういった情報があれば、直ちにこちらからアプローチをするというような進め方で把握に努めているということでございます。 ◆14番(加藤美幸議員) それがやっぱり切れ目のない支援ですか。子育て支援ですかね。切れ目のないということでしょうかね、本当に。そこにたどり着けない、SOSと言えない、例えば外国人の人だったりとか。そういうことでしょうか。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 必ずしもこんにちは赤ちゃん訪問を変えることによって、把握が進むものだとは考えておりません。いろいろな機会で、いろんな機会を通じて把握することがより正確で、困った御家庭に支援をするその糸口になるものだと考えています。 ◆14番(加藤美幸議員) それでは、地域の子育て拠点ができたわけなんですけれども、そこには、拠点には様々な地域の方が来て、地域で子育てする人たちとの連携、顔合わせだったりとか、連携だったりとか、つながりだったりとか持てるような、そういうようなことはお考えでしょうか。 ◎子育て支援課長(伊藤奈美君) 地元地域子育て支援、民間、地域の方にお願いしているところは2か所ございまして、板山ふれあいセンターと、青山児童センターです。それぞれ児童センターの運営も地域の方がやっていただいていますので、地域の方が連携して子育て支援拠点事業もやっていただいております。 今回、新たに2か所、乙川地区と亀崎地区で開設をいたしました。こちらのところでも、乙川と亀崎につきましては、もともと子育てネットワーク連絡協議会というのがございますので、そちらの中で連携を十分にしていただきながら進めていただきたいと考えております。 以上です。 ◆14番(加藤美幸議員) 半田についてなんですけれども、半田については、はんだっこと、岩滑こども園ということですね。あと、成岩も近いということで、はんだっこに来るということなんですけれども、はんだっこは本当に広く一般の方が来る、施設なんかも、おもちゃなんかも充実しているんですけれども、地域の子供というような認識があるんですかね。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 子育て支援拠点は、必ずしも地域の子供のみを対象にしているわけではございません。 できるだけ身近な場所に必要だということで設置はしておりますけれども、ほかの地区の子は来ちゃいかんとか、そういうことはありませんし、自分の行きたいところに行っていただければ結構ですので、広く受入れができるように進めております。 ◆14番(加藤美幸議員) 例えば乳幼児期を過ぎた後の、例えば子育て期に要保護ですとか、準要保護ですとか、例えば不登校ですとか、保育園、3歳未満から保育園に入って、その後の学校とか拠点、中学校区ということですので学校に入ってからの見守り、子供たちが成長していくときの地域の子育てとかというのも大事かと思うんですけれども、そこのところを切れ目なくというのであれば、例えばコミュニティ・スクールですとか、そういう地域との連携とか、そういうことというのはお考えですか。というか、切れ目なくというか。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 必要な情報は、そういったところへもお伝えをしておりますし、連携してその子の見守りといいますか、支援は行っております。 ◆14番(加藤美幸議員) そうですね。でも、あくまでやっぱり何かあったら地域で、地域にそういう拠点がありますけれども、この市役所のところまで、2階まで来てね、何か問題があったら来てねというような立ち位置ですか、相談窓口というのは。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 必ずしも窓口に来てくださいということは要求しておりません。相談の窓口は置きますので、そこに来ていただければいつでも相談に乗りますよ、相談受け付けますよ、支援をさせていただきますよということをお伝えしておりますけれども、実際に、この方は支援が必要だということで関わっている方については、こちらから直接アプローチもしておりますので、必ずその窓口に来ないと駄目ですよって、そういうことはございません。 ◆14番(加藤美幸議員) それでは、それこそ子供さん、子供というのが18歳までということですけれども、今現在、半田市において18歳まで若者たちの支援というか、家族もそうですけれども、本人の方たちが相談できる場所というか、支援していく場所というのはどこになるんですか。どこに来たらいいんでしょう。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 大きくなったお子さんといいますか、18歳近くなったお子さんに関しては、その抱えている課題に応じて相談場所が異なりますので、それぞれお問合せを頂ければ、適切な相談窓口を御紹介させていただくということになろうかと思います。 ◆14番(加藤美幸議員) じゃ、それこそ先ほどの坂井議員のワンストップじゃないんですけれども、本当に信頼を置いて相談できる、苦しい状況を相談できるというところは、まずどこに最初に来たらいいんですか。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) これについては、先ほどの答弁の中でも申し上げましたけれども、18歳までは子育て支援課のほうにお越しをいただければ結構です。 ◆14番(加藤美幸議員) 私、いろんな子育て拠点とか、いろんな市町の子育て支援センターとかを見せてもらったんですけれども、その中で、例えば大垣市なんかだと、妊娠中か、7の質問にも関係するんですけど、妊娠中から出産後の仕事復帰とか保育相談とかの、そういう仕事の相談なんかの出張相談とか、そういうのもあったりとかするんですけれども、今回のコロナウイルスのことで、もうお母さんたちが働きながら子育てをするところって本当に顕著になったかと思うんですけれども、そういう仕事と子育ての相談窓口というのはどこにしたらいいんですか。 ◎子育て支援課長(伊藤奈美君) ケースによって違うと思います。現状、そのお仕事を、お仕事、勤め先があって、お仕事を休みされている方、産休だとか育児休業だとか取られている方について、その方々が職場復帰を果たす際に、果たしてどんなサービスが利用できるのかとか、いろんなことがございます。 そういったことについては、私ども子育て支援課のほうの子育て相談を総合相談窓口のほうでお伺いをいたします。そして、幼児保育課だとかいろんなところと連携して、その方に一番合った支援の仕方を考えてまいります。 ただ、出産する際にもうお仕事を辞めてしまわれた方につきまして、育児が一段落したのでお仕事、再就職したいわと言われる方につきましては、これは職業安定所のほうが専門でございますので、そちらのほうを御紹介し、おつなぎをさせていただいております。 以上です。 ◆14番(加藤美幸議員) 先ほどの小出議員のところの質問の中で、例えば年度半ばで、例えば子供を預けたいとか、待機児童が発生するとか、そういう問題も出ておりましたけれども、仕事と、仕事復帰するときのキャリア計画、そういうようなことというのって大事かと思うんですけれども、相談だったり、いつのぐらいに出産後に仕事に復帰するとか、そういうようなことというの、そういうようなところの相談というのが、既にほかの自治体なんかですと、ママ・ジョブ・あいちですとか、お母さんたちに対する仕事の相談とか、そういうことですが、もう進められているんですけれども、半田市においては遅れているかと思うんですけれども。 実際にハローワークとかですとか、出張相談というのもやっていて、ほかの市町ですと、子育て支援拠点にそこで、そこでの出張相談の講座が何回も開かれたりとかするんですけれども、半田市はそういうような拠点というのがすごく、視点というのが薄いかと思うんですけれども、それはなぜでしょう。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 私どもも決してそういうのをないがしろにしているつもりはございませんけれども、1つには、そういったニーズが高ければ、それが頻繁に、例えば講座ですとか、そういったものを開催することになりますし、そういった状況を見ながら、私どもとしては適切に開催等していきたいなと考えております。 ◆14番(加藤美幸議員) 先ほどからニーズ、ニーズって言われていますけれども、ニーズがあったら、言われたからやるということは、もう先進的な子育ての支援として、そういうことを今の時代、働く女性、フルタイムで働く女性も増えていますし、子育て、今回のコロナウイルスで本当に困ってみえるお母さんたちもたくさんいるぐらいに、本当に女性が子育てと仕事を両立しているんですけれども、そこの、そういうところの視点に子育て支援というのが、仕事の部分ももっと取り入れていただけるように、そういう視点が必要かと思いますけれども、見解をお願いします。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 確かに子育て支援という部分でいきますと、就労支援も1つの大きなファクターといいますか、要因になりますので、そういったものも我々ともしっかりと考えていきたいと思います。 ◆14番(加藤美幸議員) 最後にしますが、今回、子ども・子育て支援計画が、パブコメの受付が終了して、見直す段階にあるかと思いますけれども、私は、この計画の中で、やはり働くことの視点だったりとか、全ての子供を子育て家庭に対して取りこぼすことのなくというような、先ほど申しましたけれども、そういう視点というのが欠けているかと思います。 それと、もっと言いますと、本当に子育てを女性も男性も一緒にやるということが必要かと思いますけれども、この計画のさらなる見直しというのはあるかどうか、ちょっと聞かせてください。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) また中間見直しがございますので、その際には、必要な部分は改定をしてまいります。 ○副議長(沢田清議員) 加藤美幸議員の質問を終わります。 しばらく休憩します。---------------------------------------     午後3時14分 休憩     午後3時29分 再開--------------------------------------- ○議長(石川英之議員) 会議を再開します。 水野尚美議員の発言を許します。     〔8番 水野尚美議員 登壇〕(拍手) ◆8番(水野尚美議員) 議長のお許しをいただきましたので、さきの通告に従い質問いたします。 今年1月12日、半田市の成人式が挙行され、私も会場で新成人の皆さんをお祝いした1人です。はんだ市報2月1日号の表紙も、新成人のすてきな笑顔で飾られており、この市報を手にされた皆さんもきっと笑顔になられたことと思います。 市報の「表紙のことば」に、成人式は厳粛に行われた式典の後、実行委員によるクイズなどの企画が行われ、大いに盛り上がりましたと記載されています。 実行委員の方々によるクイズなどの企画は大変盛り上がっていましたが、本当に厳粛な式典だったでしょうか。式典が行われた15分間、会場内が静まることはありませんでした。ステージ上で榊原市長はじめ、石川議長や来賓の皆様が祝辞を述べている間、新成人の皆さんは静かに聞くことができたでしょうか。もちろん真剣に聞き入るすばらしい新成人の方もいました。 半田市内の小学校、中学校の入学式や卒業式で挙行されている式典は厳粛であり、児童・生徒の皆さんが立派な態度で臨んでいる姿を知っているだけに、とても残念でした。それと同時に、公費で開催している成人式に対して、半田市はこのままでよいと判断されているのか疑問です。 今回質問するに当たり、本年度も含め、これまで実行委員を経験された方々に感想を聞かせていただきました。ほかの中学校区の人と知り合い、仲よくなれた、思い出に残るよい経験ができた、責任感が強くなったなど、好意的な意見が多い中、実行委員会への参加が正直負担だった、本当は仲のよい友達と一緒に座って楽しみたかったという意見もありました。 かつてテレビで報道された半田市の成人式を見た19歳の若者が、報道で取り上げられている状況を危惧し、その状況を変えたいと自分たちで成人式を企画、運営することを希望し、実行委員を有志で集め、成人式を執り行いました。 その成人式にかける意気込みとやり切ったすばらしさは、当時とても評価され、その後も引き続き実行委員会方式で運営され、現在まで続いています。新成人が主体となって成人式を執り行うことはとてもよいことだと思います。 前段で申し上げたとおり、成人式の在り方について、現状のままでいいのか、主催者としてどのようにお考えですか。毎年開催されている成人式ですが、令和4年4月1日に民法改正の施行により、成人年齢が引き下げられることを機に、半田市の成人式が本来どうあるべきかを明確にするために質問いたします。 主題1、成人式について問う。 要旨1、成人式の開催・運営について。 質問1、成人式を開催している目的は何ですか。 質問2、新成人が主体となって実行委員会を立ち上げ、運営をしているメリットは何ですか。 質問3、現在行われている成人式の開催・運営について、課題はあるとお考えですか。 全国各地で開催される成人式ですが、式典を厳粛に、かつ心に響く成人式を開催するよう、様々な工夫をしている自治体もあります。例えば和太鼓やゴスペルなど、地域で活動をされている団体の方々によるオープニングがあったり、また、新成人がこれまで受けたことへの感謝や将来に対する思いを述べたり、親が大切に産み育てた我が子への思いを伝えるなど様々な企画があります。 成人式は、大人たちが若者たちに向けて、大切なメッセージを伝える最後でかつ大切な機会だと思うため、行政が主体となり、成人式全体の企画内容を考えることも大切だと思います。 そこで質問いたします。 質問4、行政が主体となって開催する考えはありますか。 次に、要旨2、今後の在り方について。 半田市は、令和元年7月に、成人年齢が18歳に引き上げられる令和4年度以降も祝う対象年齢は二十歳のまま変更せず、名称は二十歳の集いなどを検討していると発表しました。18歳の多くが、高校生で受験シーズンと重なるため、成人式への出席が時間的にも経済的にも困難と考えたとのこと。令和4年4月以降の成人は18歳ですが、新成人となる18歳を祝う行事は行うのでしょうか。 また、開催規模については、全国的に市や区単位で成人式を開催している自治体が多い中、豊橋市や伊賀市のように、小学校区別や中学校区別で開催することにより、細やかで身近に感じられる内容で開催できるよさもあると思います。 これまで開催してきた成人式を振り返り、また新成人の方やこれから成人となる中学生や高校生、そして保護者の方など広く様々な声を聞き、半田市としてよりよい成人式を開催することが望ましいと考えます。 そこで質問いたします。 質問1、祝う対象年齢を今後も変更する予定はありませんか。 質問2、中学校区別の開催を希望する声がありますが、いかがお考えですか。 質問3、今後の開催について、検討会を設置するなど見直しが必要だと思いますが、いかがお考えですか。 次に、下水道事業の中で、特に子供に重点を置いた事業について質問をいたします。 昭和49年、51年の豪雨により、半田市においても大規模な水害に見舞われた記憶があります。その後、雨水対策とともに汚水処理についても整備され、現在、安心・安全な暮らしができていることを子供たちに伝えるのは大切なことだと思います。 半田市では、小学校の4年生を対象に出前授業を行っていますが、ふだんの暮らしにつながる下水道について、子供たちに伝えることは重要だと考えます。 そこで質問いたします。 主題2、下水道事業について問う。 要旨1、子供に関わる事業について。 質問1、下水道事業を子供たちにどのように伝えていますか。 知多5市5町のホームページで、子供たちに向けて下水道事業を取り上げているのは半田市のみです。子供たちを大切に思う気持ちが感じられ、とてもうれしい反面、疑問に感じる点があるので、質問いたします。 質問2、半田市のホームページ、「下水道キッズ」の掲載目的は何ですか。 半田市がこれまで推進してきた協働のまちづくりで大切なことは、自分たちが暮らすまちに興味関心を持ち、半田市を好きだという市民が増えることだと思います。 大人になって、何かをきっかけに好きになることもあると思いますが、子供の頃からまちづくりや半田市が行っている事業に関わることで、より一層半田市のことが好きになる子供が増え、同時に、その御家族や周りの大人たちも半田市への興味関心が高まると考えます。 半田市のマンホールの蓋のデザインは、昭和61年に市民に親しまれる下水道を目指し、広く公募され、1,897点の中から汚水用と雨水用の蓋のデザインが選ばれ、設置されました。 マンホールのデザインについては、時代の流れとともに変えること、そして子供たちが興味関心を持つ視点は大切であり、将来半田市を担う子供たちが事業に関わることは重要と考え、質問いたします。 質問3、半田市への愛着を高めるためにも、マンホールの蓋に子供のデザインを使う考えはありますか。 質問は以上です。実現に結びつく回答がなされることを大いに期待し、質問席からの質問を終わります。     (拍手・降壇)     〔教育部長 岩橋平武君 登壇〕 ◎教育部長(岩橋平武君) 水野尚美議員の御質問、主題1、成人式についての要旨1、成人式の開催・運営についての御質問の1点目、成人式開催の目的についてお答えします。 成人式は、新成人の門出を祝い激励することで大人となり、社会の一員であることを自覚し、義務と責任を持って社会に参加できるようにすることを目的として開催しております。 次に、御質問の2点目、新成人主体の実行委員会方式のメリットについてお答えします。 新成人にとって同級生である仲間が実行委員として企画運営することで、誰かに祝ってもらうという受け身ではなく、主体的に成人式に参加する意識が生まれています。 また、同じ半田市民であっても出身学校が違うことから、今まで面識のなかった新成人同士が実行委員として集まり、一緒になって企画運営することで、半田市全体の同級生が1つになったという一体感と達成感を味わうことができます。 次に、御質問の3点目、現在行われている成人式の開催・運営における課題についてお答えします。 過去には、新成人が会場内で大騒ぎをしたり、施設や備品を傷つけたりするなど、式典が成り立たないほどマナーの悪い状況がありました。しかし、新成人が主体となって企画運営するようになって以来、大きなトラブルもなく、落ち着いてきています。 しかし、第2部のアトラクションでの盛り上がりを別にすると、第1部の式典は、多くの方から成人への門出を祝ってもらう場であることへの新成人自身の自覚不足により、騒がしい状況が続いていることが課題です。 次に、御質問の4点目、行政が主体となった開催についてお答えします。 過去には、一部の報道機関から、半田市の荒れる成人式と言われたことなどから、成人式を取りやめることまでも検討しました。しかし、新成人が声を上げ、自分たちが主体となってでも成人式を行いたいと強い思いで実行委員会を立ち上げ、現在の成人式の形態が始まりました。 今後も、新成人による実行委員会が主体となって企画運営する現在の形態を継続してまいります。 続きまして、要旨の2、今後の在り方についての御質問の1点目、対象年齢変更の予定はないかについてお答えします。 令和4年の民法改正による成人年齢の引下げに伴い、成人をどのようには祝うのか、また、成人式の開催をどうするのか、教育委員会や社会教育審議会、成人式実行委員会などで御意見をお聞きしたり、近隣市町の状況を参考にしたりして検討してまいりました。 その結果、18歳での成人式開催は、そのほとんどが高校在学中であり、実行委員会等での準備時間が取りにくいこと、また、進学や就職などの時期と重なることなどから、今までどおり二十歳のときに開催し、大人の自覚と地元半田市への愛着と誇りを再認識してもらう機会とすることに決定し、令和元年7月に公表しております。 しかし、今後一定期間を経て、成人年齢18歳が定着してきた段階では、成人をどのように祝うのか、改めて検討いたします。 次に、御質問の2点目、中学校区別の開催についてお答えします。 これまでも中学校区別など市内数箇所に分かれての分散開催については、何度か検討してまいりました。しかし、各地区ごとに、それぞれの企画段階での細やかな調整や事務手続、当日の会場設営や受付、進行、場内整理などに多くの人員が必要であること、また、新成人が一堂に会して成人式を迎えることのほうが、より半田市民としての意識を実感することができること、さらには、市内に多くの高校があることから、出身中学校は違っていても懐かしい友人たちとの再会の場にもなっていることなどから、集中開催が適当だと判断しております。 次に、御質問の3点目、今後の開催について、検討会の設置など見直しの必要についてお答えします。 新たに見直しのための検討会を立ち上げることは想定しておりませんが、多くの方の御意見をお聞きすることは必要だと考えています。今後も、教育委員会や社会教育審議会、また実行委員会の経験者など様々な機会を捉え、広く御意見を伺って、よりよい成人式にしてまいります。     〔水道部長 斉藤清勝君 登壇〕 ◎水道部長(斉藤清勝君) 続きまして、主題2、下水道事業に問うの要旨1、子供に関わる事業についての御質問の1点目、下水道事業を子供たちにどのように伝えているのかについてお答えします。 下水道課では毎年、市内全ての小学校4年生を対象に、上水道課と共同で出前講座を行っています。 授業では、下水道の目的と仕組みを説明するとともに、下水道が整備された結果、雨による浸水被害の減少や河川、海の水質が大幅に向上し、安全で快適な暮らしを支えていることを伝えています。 また、下水道管が詰まってしまう現象を再現する実験や汚水を浄化する微生物の観察などを通じて、下水道の正しい使い方や環境を守るために家庭や地域で取り組めることを学んでいただいています。 さらに、夏休みに衣浦西部浄化センターで開催される親子下水道教室や、はんだふれあい産業まつりの会場では、汚水を浄化する工程や災害時の対応を伝えております。 昨年度には、下水道への接続をお願いするため、職員自らが出演したPR動画を作成しており、日本下水道協会の行政部門賞を受賞しています。この動画は、寺子屋での授業風景をイメージしていることから、子供たちにも理解していただける内容となっています。 次に、御質問の2点目、半田市ホームページへの「下水道キッズ」の掲載目的についてお答えします。 下水道キッズは、下水道に興味を持っていただくだけでなく、子供たちの学習意欲を支援したいとの思いから、掲載したものです。子供たちの興味の高まりを支援することにより、家族や地域の方々の関心が高まり、地域を支える下水道への役割への理解が深まってまいります。 次に、御質問の3点目、半田市への愛着を高めるためにも、マンホールの蓋に子どものデザインを使う考えはあるかについてお答えします。 マンホール蓋は、維持管理上に必要不可欠なものであるばかりでなく、市民にとっても一番身近な下水道施設であり、全国に様々にデザインされたマンホール蓋が製作されています。 本市においても、今後、マンホール蓋の更新時期を迎えることから、子供たちの視点でマンホール蓋のデザインに参画いただくことも選択肢の1つであると考えます。また近年では、デザインされた絵を鉄蓋の上から貼り付け、コーティングを施したマンホール蓋も製作されています。 更新に当たっては、半田市の持つ資源や地域の魅力が分かりやすく伝わるデザインとすることが重要であり、マンホール蓋の新しい製作手法も含め、子供たちが関わる新たなデザインの選定方法について検討してまいります。 以上で、水野尚美議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。     (降壇) ◆8番(水野尚美議員) 御答弁ありがとうございます。再質問させていただきます。 まず、課題のところで、一部の式典は多くの方から成人への祝ってもらう場であるのに、新成人の自身の自覚不足により騒がしい状況というふうにお答えいただいたんですけれども、私は、実はこれは、先ほど質問の中でも最初お話ししたとおり、小学校、中学校、強いて言えば、本当に保育園児、幼稚園児も本当にすばらしい姿勢で、式に、式典というものに臨んでおるという。 そこから、子供たちだけというか、新成人だけの問題ではなく、どちらかといえば、本当に大人がそこでどういうふうに、新成人の方たちは成人式に来て、久しぶりに友達と会って、高揚している状況の気持ちのまま会場に入って、そのまま式典に臨んでおられると思うので、そこを一旦冷静になっていただくためには、やはり大人がそこを少し落ち着いていただくような、そういう手法というものは私は必要だと思うので、そこは大人の責任だと思うんですけれども、そこに関してはいかがお考えでしょうか。 ◎教育部長(岩橋平武君) 御質問者が言ってくださった和太鼓だとかゴスペルというのも、実は半田市がもう取り入れたものでした。かつて非常に成人式が荒れていた頃に、いかにして静かな形で迎えていただこうかということを考える中で、まさにこの和太鼓、ゴスペルも半田市が取り入れたものでした。と同時に、一時期は、お子さんを使って花を渡すなどして、スタートのところが特に騒がしいということもあったので、そこのところの改革も考えたりいたしました。 今回、小・中学校、幼稚園の式のことを出してくださったんですけれども、例えば教育委員会表彰式だとか、もうちょっと別の機会の式というものを行う大人の段階でも、子供の段階でもそうですが、これほどの騒がしい状況というのは、今ほかの式では、私の知っている中では、ない状況です。 これは久しぶりに会うということの懐かしさもあったりして、新成人が、楽しいのは分かるんですけれども、それが、いわゆる式典の静かに聞くということにつながっていないことが私どもも問題があると思っておりますので、スタートの15分間、これをいかに、今年も私も見ておりまして、騒々しいということは感じておりますので、また、来年のやり方については、きちっともう一度検討して考えていきたいとは思っております。 ◆8番(水野尚美議員) 今の御答弁で、大人の責任というところを私は聞かせていただきたかったんですけれども、そこについては、主催者側としてそこを静かに一旦なってもらう、ここは今後考えていくということでしたけれども、今具体的にすぐ何をどうこうということは難しいかもしれませんけれども、大人の責任ということではいかがでしょうか。もう一度すみません。 ◎教育部長(岩橋平武君) 式典を運営する大人の責任ということと、御家庭で、地域によってはそういった、そこで盛り上がるということをちょっと助長しておるような地域もあったりするのも事実です。 いろんなところで、いろんな方が式典というものはどういうことかということを、二十歳のこれから大人になっていく子たちにきちっと伝えるということは、式典のやり方も私どもの責任かもしれませんけれども、様々な地区、ところ、社会教育だとか学校教育の中でも伝えていかなければいけないなとは思っております。 ◆8番(水野尚美議員) くどいようですけれども、最初の成人式の目的のところでお答えいただいている、門出を祝い激励することで大人になり、社会の一員であることを自覚し、義務と責任を持って社会参加できるようにすることを目的として開催されているということなので、やはり成人式というところがもう本当に最終段階かなというふうに思います。 なので、そこできちっと御家庭でのということも回答の中にございましたけれども、やはりそこは主催者側として、15分間の式典を静かにその場で祝っていただけるように持っていくということは、私は本当に大切だと思います。 これで最後にしますけれども、そこのところを主催者側として何か案があるかどうか、すみません、お答えいただきたいんですけれども。 ◎教育部長(岩橋平武君) 今の第1部の15分間のあの式典の状況が私どもも決していいとは思っておりません。ただ、15分だけをきちっとすることがまた全てではありませんので、そういったことも含めまして、また式典のやり方も考えていきたいと思います。 ◆8番(水野尚美議員) 課題のところで、回答の中にはなかったので確認をさせていただきたいんですけれども、後方のほうで結構立っておられた新成人の方たちもいらっしゃっていて、座られていないのをすごく、あのまま立ったまま成人式最後まで、2部も過ごされるのかなというふうに思っていたんですけれども。 今回、大ホールの改修が、今年度の令和2年の10月から令和3年の3月までということで、ホームページ上にも載っております。それをやはり見られた来年度の新成人の保護者の方たちも、それを見て、雁宿ホールで実際にできるのかどうかというお問合せもありますが、そこは課題として捉えているかどうかというところをお聞かせ願いますか。 ◎生涯学習課長(鈴村貴司君) 来年度の成人式なんですが、議員おっしゃるとおり、大ホールで工事のほうを予定しておりまして、舞台の上は少し使えない状況が発生すると思いますが、客席のほうについてはおおむね使える予定をしておりますので、その関係で雁宿ホールで現在のところは開催できるように検討しております。 ◆8番(水野尚美議員) それであれば、やはり市民の方、来年度の新年度の保護者の方がそのように不安に思っておられるのであれば、ホームページ1行、本当に成人式は予定どおり雁宿ホールで行いますという、そういうふうに本当に1行なんですけれども、入れることが、それが保護者の方への不安を取り除くことにもなりますし、それが行政としての市民を思う大切な気持ちかと、そういうところに本当に少しの思いやりというところで表れるかと思いますが、そこはいかがお考えでしょうか。 ◎生涯学習課長(鈴村貴司君) なるべく早い段階で、まだ工事等の契約等がございますので、確認が取れ次第、ホームページ等で掲載させていただきます。 ◆8番(水野尚美議員) では、確認ですが、先ほどステージ上が使えないということで、座席のほうを少し検討されるということです。 先ほど私が立っていらっしゃる方がいたということで、多かったということで、それについては座席数というのは、本年度のお呼びした来賓の方も含め、全て集客できるというか、そのように算段されているかどうか、すみませんがお答え願えますでしょうか。 ◎生涯学習課長(鈴村貴司君) 収容できる座席については、若干減少するのは分かっておりますので、来賓の方等の招待される、する方の数については、若干調整は必要だと思っておりますが、新成人については席に座れるような形で考えていきたいと思っております。 ◆8番(水野尚美議員) では、次の質問です。 実行委員会のところでお答えいただいたんですけれども、強い思いで実行委員会をというところ、確かに本当に、先ほども申し上げましたけれども、最初に自分たちでやりたいというふうに言っていただいた方たちのところの強い思いが、今もなお、実行委員会の方たちがその思いのところも継続して受け継がれているかというところで少しお尋ねしたいんですけれども。 実行委員会制度を、今来年度のところで募集が始まっています、実行委員のですね。ここ数年のところで自主的に手が挙がってきて、こちらから特に声かけもせず、自主的に手が挙がってぜひやりたいんだという強い意志を持って御自分から募集を、応募をされてきた方というのはどのぐらいいらっしゃるんでしょうか。 ◎生涯学習課長(鈴村貴司君) 例年2月1日号の市報に開催しました報告のところに、翌年の実行委員の募集も併せてさせていただいております。 おおむねそれを見てすぐに、毎年1名から2名程度の方は声が上がってきます。ただ、その後は少し時間がたってしまう。実際の活動は4月、5月からになるんですが、その段階ではなかなかすぐに、今のところ、各中学校、5中学校ありますので、2名ずつ10名程度で実行委員会のほうを組織させていただいておりますが、なかなかすぐに集まらない場合もありますので、その場合は手を挙げていただいた方に声をかけていただいたり、中学校のほうに相談をさせていただいて、推薦をしていただいた方にお声がけをしていただく、そういった形で、おおむね毎年10名から12名の方に集まっていただいております。 ◆8番(水野尚美議員) では、それでは、次の質問をさせていただきます。 行政主体では今後も行わず、今の手が挙がった実行委員の方たちで運営されていくということですが、全てが、実行委員の方たちが1から10まで全てやられているとは思いません。行政の側でのサポートがあるかと思いますが、どんなことをサポートされているのか具体的に教えてください。 ◎生涯学習課長(鈴村貴司君) サポートについては、担当の職員1名ないし2名ついて、まず、当初はまず、前年の成人式の様子をビデオ等で撮ったものを見ていただいて、全体の流れを確認していただく。それから、基本的に2部のアトラクションについては、新成人の実行委員の方たちにアイデアを出しながら考えていただいておりますが、全体的なスケジュール等については、こちらから説明して、その都度都度、実際に進捗状況等はサポートしながら、主体は成人式の実行委員会の方々にやっていただいております。 ◆8番(水野尚美議員) ありがとうございます。今そういうふうにスケジュール等も職員の方が主体に進められているということですが、アドバイス、企画、後半のところも特にそうなんですけど、アドバイスを、何かこういうことをしているというアドバイスを何か具体的にしていることってありますか。 ◎生涯学習課長(鈴村貴司君) 毎年、成人式が終わると、実行委員の方々にアンケート等を取らせていただきます。その中で、翌年の子たちに何かメッセージとか、注意したことがあったところが実際にやっていただいたところであれば、そういったこともアンケートでお答えしていただいておりますので、そういったものを新しい実行委員の方々にお示ししながら、特にそういったことでサポートはさせていただいております。 ◆8番(水野尚美議員) ありがとうございます。アドバイス、今お聞きした中で、例えばですけれども、私がちょっと残念だなと思ったのが、アドバイスの中で、新成人の方たちに半田らしさ、半田らしさを成人式の中で伝えるということとかは、アドバイスの中でなかったんでしょうか。 ◎生涯学習課長(鈴村貴司君) 特に今年についてはそういったことは、半田市らしさというような言葉を出してのアドバイスはしておりません。 ◆8番(水野尚美議員) これからもその辺りは、半田らしさ、半田のよさを、例えば伝えるとか、そういうことをアドバイスされるという予定はございませんか。 ◎生涯学習課長(鈴村貴司君) 今回、そのような御意見を頂きましたので、来年の実行委員の方々には、そういったこともアドバイスをさせていただきたいと思っております。 ◆8番(水野尚美議員) よろしくお願いします。 では、半田らしさとは何でしょう。 ◎生涯学習課長(鈴村貴司君) それにつきましては、それぞれの年代によって違うかと思います。半田の誇れるものについては、私たちのほうからある程度提示はさせていただきますが、やはり押しつけではいけないと思います。新成人の方々に自ら考えていただいて、自分たちの思う半田らしさ、そういったものを出していただけたらと思っております。 ◆8番(水野尚美議員) 今、押しつけはいけないっておっしゃられたんですけれども、押しつけではなくって、半田市として行政が公費を使っている成人式なので、半田市としてやはりアドバイスをされるときに、半田市らしさ、半田のよさというところを新成人の方たちに本当に伝えていただくということは、非常に私は大事な視点かと思います。 半田といえば、私はもう今、山車・蔵・南吉・赤レンガというふうに言える。それが、半田はもうすばらしいプロモーションビデオ、映像を作られている。それも視察にいらっしゃった方、県外からいらっしゃった方に必ず見せて、半田のよさはこういうふうですよというふうにお伝えをしているにもかかわらず、半田市の新成人の方たちがどれだけそれを語れるか。自分たちが本当に大学を卒業し、社会人になったときに、半田ってどういうところって言われたときにそれが語れるかというところが非常に私は課題かと思っていて、成人式で本当にプロモーションビデオも流されず、半田のよさも半田の半田らしさも伝えられずに今あることが、私はもったいないと思うんですけれども、それに関してはいかがお考えでしょうか。 ◎教育部長(岩橋平武君) 成人式につきましては、全体の時間の中で今、初めの15分が式典で、そこは半田市が主体となってやっております。その後の第2部のところは、運営委員会が主体となってやってくださっております。 今現在80%ぐらい、全成人の80%ぐらい、おおよそ900人ぐらいが参加してくださいます。その子たちが2部というところでやることが、半田らしさを出すことをお願いすることがベストなのか、私どもが15分の式典の中でそれをやっていくことがいいかは、これからきちっと検討して、来年につなげてまいります。 ◆8番(水野尚美議員) それでは、次の質問をさせていただきます。 年齢が18歳になって、当分このままでいくということだったんですけれども。ということは、成人は18歳に令和4年からなるんですけれども、成人式というものは、何も、今後考えられるということでしたけど、成人式としての何か行事というものを、その先で考えていかれるということでしょうか。それはいかがでしょうか。 ◎教育部長(岩橋平武君) 18歳が成人になるということは、もちろん法改正があってやるんですけれども、18歳ということが、御答弁させていただいたとおり、もうちょっと定着してから、どんな形で18歳のときのお祝いをするかは改めて検討します。 ◆8番(水野尚美議員) 先ほど御答弁の中で、近隣市町の状況を参考にしたりして検討されてきたということなんですけれども、私は、半田市が先駆的に本当に近隣市町の動きを見て何かいろいろ決めていくのではなく、本当に半田市が先に走っていっていただきたいというふうに思うので、できる限り早めにそこは取り組んでいただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎教育部長(岩橋平武君) 現実には令和5年の1月がそのときになります。令和4年の4月が18歳になるタイミングですので、早い段階では決めていきますけれども、まだ4年先ということもあります。今しっかりまた考えて、いろんな方の声を聞きながら考えていきます。 ◆8番(水野尚美議員) 今回、令和元年の7月に二十歳、名称は二十歳を祝う集いというふうに変えるということで、このまま現状のまま行かれるということでした。 その結論を出されるまでのことを少しお伺いしたいんですけれども、アンケートとか、中学生とかに向けて、何かそういう意見を聞くということってされましたでしょうか。 ◎生涯学習課長(鈴村貴司君) 対象となる中学生等のアンケートは行っておりませんが、成人式の実行委員をされた子供たちに、どう思うかということは意見を聞かせていただきました。 ◆8番(水野尚美議員) 実は、大府市さんが、平成の31年に中学生向け、そして新成人向けのアンケートを取っておられます。18歳の成人というところに関してのアンケートなんですけれども、結果は一緒かもしれません。18歳というのは、自分たちが18歳になったときに成人式を行うことはどうだって聞かれたときに、結果として同じように、受験と重なるので今のままがいいという結果だと思うんです。私もそういう結果になるかなというふうに思います。 ただ、大事なのは、大人たちが勝手に決めるのではなく、自分たちの意見をきちっと聞いてくれるというその姿勢を示すためにも、中学生とかに意見を聞くということは、私はできなくはない、できると思うんです。それをやられていないことが非常に残念ですし、今後のところでそれをもしやっていただけるのであれば、大人たちはきちんとあなたたちの意見も聞くというところを示していただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。 ◎教育部長(岩橋平武君) 御答弁もさせていただいたとおり、広く意見を伺っていきたいと思いますので、今後のやり方につきましては、またそういった方たちも含めて意見を広く伺っていきます。 ◆8番(水野尚美議員) それでは、成人式のほうは最後の質問にさせていただきます。 今後も、雁宿ホールの1か所で集中でやっていかれるということですけれども、それがよいであろうというお答えだったんですけれども、適当である、集中開催が適当であるということでしたが、集中開催でなければいけないということではないですか。どちらでしょう。 ◎教育部長(岩橋平武君) 必ずしも集中開催でなければいけないとは思っておりません。いろんな声を聞く中でやっていきます。現実には54、愛知県には54の自治体があるんですが、各中学校区だとかコミュニティーでやっておる自治体が3つだけです。それは物理的に会館が、大きい会館がなかったりするのが理由のところもあります。 そういった現状も含めて、できればどこも1か所でやりたいという気持ちが強いということは、我々は担当者同士では話しておりますので、必ずしも私どももそこにこだわってはおりませんけれども、きちっと意見を聞きながら、それについても詰めてまいります。 ◆8番(水野尚美議員) それでは、下水道のほうの質問のほうに、主題2のほうですね、移らせていただきます。 様々な取組を子供たちにきちっと伝えていただいていて、本当にうれしいなというふうに思います。子供たちが、学んでいるところで、下水道キッズですね、下水道キッズの掲載目的のところも、非常にこういうふうな思いで載せていただいているなというふうに思っているんですけれども、これは何歳ぐらいのお子さんを対象に決められた内容なんでしょうか。
    ◎下水道課長(森下雅仁君) 下水道キッズにつきましては、小学校4年生の社会の時間で水環境とか、そういうことを学ぶ機会がございます。キッズを掲載しているのは、小学校4年生以上に分かるような内容で記載しております。 以上です。 ◆8番(水野尚美議員) 小学校4年生以上を対象にというお答えだったんですけれども、見させていただきましたが、もう少し、言いづらいんですけれども、見やすく、子供たちに分かりやすく、例えば漢字がルビが振ってあって、平仮名になっているとか、そういうふうにはしていただいているんですけれども、もう少し内容が、先ほども申し上げました、5市5町の中で半田市だけが子供たちを思い、下水道キッズを掲載されているというのは、私は本当に誇りに思っているんです。 だからこそ力が入るんですけれども、なので、もう少し内容のところを考えていただきたいなというふうに思いますけれども、今後のところ、今までに、すみません、この内容の見直しとかというのは、今までされましたでしょうか。 ◎下水道課長(森下雅仁君) 大きな見直しというのはあんまり行っておりません。ただ、数字などにつきましては、年度ごとに変えております。 以上です。 ◆8番(水野尚美議員) 例えばその担当の職員の方たちがおられると思うんですね、それを作る。担当の職員の方の視点がすばらしいということと、一生懸命取り組んで子供たちを思ってやってくださったって、それを、例えば担当の方がおられなくなっても、その思いを引き継いでいくということは非常に大事だと思うんですが、一番最初に下水道キッズを掲載された担当職員の方って今でも、今もなおおられますか。 ◎下水道課長(森下雅仁君) 上水道課におります。 以上です。 ◆8番(水野尚美議員) では、おられるということなので、じゃ、その方が引き続き見直しとかもされていくのかなというふうに思いますので、先ほど御答弁にありましたように、中身のほうをもう少し分かりやすくしていただければというふうに思います。 出前授業もされていて、これはもう下水道課だけではなく、全庁全て学校とかに出前授業に行っていたり、施設見学を受け入れているところは全てそうだと思うんですけれども、子供たちは前後のところで、授業の前後のところでの調べ学習というのをすごく頑張ってやっておられるので、そのときにホームページを見たり子供たちがしているので私は今回質問させていただいたんですね。 ですから、子供向けにそういうところを充実させていくというのは、私は非常に大事だと思っていて、参考になるかと思いますが、知多市のホームページはもう子供向けに、知多市とはどういうところだ、どんな仕事をしていて、どういうところだという発信をされているので、もうそれは本当に子供向けに、端的に色もきれいに使ってあって、本当に子供が引かれるような内容なんですね。それはやはりやっていただきたい。 ですから、下水道に限ってではないんですけれども、調べ学習のためにも、頑張ってそこをやっていただきたいと思いますが、今後のところでもう少し色、絵ですね。質問のところも、例えば男の子ばっかりが答えていたり、今この時代に、男の子、女の子が出てこないのはおかしいなと思いますし、答えるのが下水道の職員の方たちになっているんですけれども、ごん吉くんやだし丸くんが答えてもいいのかなというふうに、半田らしいのかなというふうに思いますが、その辺の見直しはいかがでしょうか。 ◎下水道課長(森下雅仁君) 私も改めて読ませていただきまして、読んでみたんですけれども、ちょっと文字が多いといいますか、文章が多いな、子供にはちょっとどうだろうかと思うところもあります。議員のおっしゃるとおり、例えば絵とか、そういったことにも工夫しながら、これはリニューアルしていきたいと思っております。 以上です。 ◆8番(水野尚美議員) お願いします。 下水道キッズの中に、下水道の事業の中に、例えばマンホールカードのこととか、下水道のPR動画のことも載っているんですね。下水道PRは、動画なんて、本当に何度見ても本当に面白いというか、しかも、面白いだけではないです。分かりやすいです。しかも賞を取られている。 ここ、重複しますけれども、下水道キッズの中にもそれを、マンホールカードのこと、子供たちはいろんなカードを集めますので、そこにも興味を持っていただくことってすごく大事だと思うので、下水道キッズの中に、重複してもマンホールカードとその動画を入れたほうが私はいいかと思いますが、それに関してはいかがでしょうか。 ◎下水道課長(森下雅仁君) 私もそのように考えておりまして、リンクできるようにしたいと思います。 以上です。 ◆8番(水野尚美議員) それでは、質問3のマンホールの蓋について、子供のデザインを使う考えはあるかということでお答えいただきました。 考えはおありになるというところで私は受け取っておりますけれども、いつマンホールの蓋を今後変えようかなというその予定とかというのは、例えばざっくり何年後とかでも結構なんですけれども、ありますか、その辺はちょっとお答えいただきたいんです。 ◎水道部長(斉藤清勝君) もう既に長期にわたってマンホールを使用してまいりまして、今いろんな道路環境の中で、鉄蓋の敷設替えはもう実は進捗がありますので、こういった進捗に遅れないように、私どもとしては、子供のデザインをマンホールに採用していくという考えの下に、更新を図ってまいりたいと思っていますので、デザイン更新に至る工程を速やかに立ち上げていきたいと思っております。 ◆8番(水野尚美議員) そうしますと、先ほどの質問で、どのぐらい先とかその辺は、計画の中に、マンホールの蓋を替えていくのに計画でもうどのぐらいとかっておありになるかと思うんですけれども、その辺に関しては、具体的にはまだ何も決まっていらっしゃいませんか、何年後くらいにという。 ◎水道部長(斉藤清勝君) もう今、断定的なことは申し上げられませんけれども、既にもう更新時期を迎えている蓋もございますものですから、そういったスケジュールに遅れないように考えていきたいと。 ただし、ここから先は少し慎重に考えていかなければいけない部分がございまして、デザイン化に当たりましては、子供の地域への思いとか、愛着のようなものが表現された絵であっても、これは実際に鋳型を起こして、黒一色で成型されて商品化になってまいりますものですから、そういった子供たちの絵が商品化された際に、どなたが見ても半田市への思いが伝わるようなデザインであることが大事ですので、そこは少し慎重にデザイン募集をしていかなくてはいけませんし、また、昭和61年の採用に当たっての要綱に鑑みても、採用された方の御了解なり、御理解なりも併せて取っていかなくてはいけないので、そういったこともありますので。 ただ、下水道課としては、今度は、大人の責任で子供たちのデザインを表現していくということについては問題ございませんので、議会にお約束したことは速やかに検討しろということで、今日の朝の幹部会でも市長から御指示いただいていますので、速やかに工程を出していきたいと思っておりますので。それほど遅くならないタイミングで新しいデザインが決まるように図ってまいりたいと思っています。 ◆8番(水野尚美議員) よろしくお願いいたします。 いろんな市で、市町でマンホールの蓋を子供のデザインをもう使っておられて、非常に効果的な意見がたくさん聞かされているんです。例えば名古屋なんかでも、名古屋らしさとかって言って、もう子供たちに、小・中学生の部門と一般の部門と2つの部門で、そこから5点ずつ選んでいます。 瀬戸内が、私は瀬戸内のところがすごくすてきだなと思ったんですけれども、今日ちょっと映像で見ていただけなくて申し訳ないんですが、小・中学生だけ、小・中学生だけに募集しているんですね。136点の中で、中学2年生の女の子がもう本当に明るく美しい、瀬戸内がオリーブの木が市の木なんですけれども、それとレモン、特産物のレモンを使って、もう本当にそれが駅の付近とか、市役所や駅付近の8か所に設置、カラーで設置されたんですけれども、駅を降りた方たちが、毎日通勤通学で使われる方ももちろん、観光で訪れた方ももちろん、中学2年生の作品がまちを明るくするということで非常にいいというふうにお聞きして、私もこの絵はすばらしいなというふうに思ったんです。中学生ぐらいになるともう本当に作品の質も高いので、本当に小学生、中学生を対象に募集をされているというのはすばらしいなというふうに思いました。 あと、所沢市は、マンホールのデザインというよりも、どちらかというと9月10日の下水道の日のポスター、それを募集して、それをポスターをそのまま使っているところもあるので、やり方はいろいろあるかと思いますが、1点ちょっとここだけは聞いておきたいんですけれども、募集をかけるときに、前は、61年のときは子供から大人まで、しかも県外も含め広く募集をされているんです。 私は、できれば半田市内限定で、しかも子供、もう小・中学生というところで、高校生の部もあっていいかもしれませんが、義務教育課程の子に教育委員会のほうの、瀬戸内市なんかは教育委員会とバッティングして、本当に教育委員会の協力もあってそれが成し遂げられているので、その辺も協力をしてできないかなというふうに思うんですけれども、それはいかがでしょうか。 ◎水道部長(斉藤清勝君) 昭和61年当時の募集につきましては、当時、半田市にとって普遍的であったクロマツ、サツキが非常にうまくデザインをされまして、しかも、どの方向から見ても、それが視認できるという形のものが貴ばれて、採用されました。その考え方は全く否定するつもりもありませんし、1つの考え方であるなというふうには思っています。 ただ、汚水と雨水、2つの蓋がございますものですから、どちらかを子供たち限定でデザインを募集して考えていくということについては、全く異存のないところでありますので、今度は、子供たちの寄せられたデザインを大人たちの責任で支援をして、製品化に向けて動いていくということは必要ではないかなと思います。 先ほどのカラーのマンホールについては、少し御答弁の中でも、新しい製作手法の中で御紹介申し上げましたが、カラーで、これは車道にはできないんですけれども、子供たちが書かれたカラーのデザインをそのままシールに転写して、それを鉄蓋の上に貼り付けてコーティングするということで、こういった手法もありますものですから、そうした手法であれば、幾人かの子供たちのそういった夢が、道路環境にもよりますけれども、学校周辺であったり、観光拠点の動線上であったり、支障のないところに設置は可能でございますので、そういったことも併せて考えていけばいいかなというふうに思います。 ◆8番(水野尚美議員) もうこれはお約束と私は捉えておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。 それでは、最後に、市長と副市長とお2人にお伺いしたいんですけれども、私が本来、今回質問させていただきました成人式の見直しであったりとか、マンホールの蓋に子供たちのデザインを使うこと、このことに関して御意見を、すみません、聞かせていただきたいんですけれども、よろしくお願いいたします。 ◎市長(榊原純夫君) 私どもが成人式を迎えたときはまだ雁宿ホールはなくて、やむを得ず中学校の分散開催でございまして、それこそ、個人的なことですけど、例えば高校のとき好きだった子に会えんかったりして、残念に思ったこともありますので、やはり一堂に会するということのいい部分もありますので、これは今後の実行委員会などに委ねたいと思います。 マンホールの蓋は、御指摘のとおり、お子さんたちの夢ですとか、環境に対する思いが表れるものになると思いますので、先ほど水道部長が答弁申し上げましたように、そういったことをまちの中にどんどん広げていきたいというふうに思います。 以上です。 ◎副市長(堀嵜敬雄君) 私も水野議員と全く同じ考えだと思います。思いをやっぱりきちっと持った市民の方を育てることが、半田のまちをよくしていくこと、それは成人式であろうと、マンホールの蓋であろうと、何だって一緒だと思うんです。 やっぱり自分の住んでいるまちに対してしっかりとした思いを、子供のうちから醸成することが、この先、半田をいいまちにしていくことだと思っておりますので、一緒に頑張りましょう。 ○議長(石川英之議員) 水野尚美議員の質問を終わります。 お諮りします。 本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決定しました。 本日はこれにて延会します。---------------------------------------     午後4時28分 延会...