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02月28日-03号

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  1. 半田市議会 2020-02-28
    02月28日-03号


    取得元: 半田市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-15
    令和 2年  3月 定例会(第1回)令和2年2月28日 午前9時30分開議1.議事日程(第3号) 日程第1 令和2年度市長施政方針に対する各派代表質問2.出席議員は次のとおりである(21名)   1番  新美保博             2番  嶋崎昌弘   3番  小栗佳仁             4番  小出義一   6番  芳金秀展             7番  沢田 清   8番  水野尚美             9番  鈴木幸彦  10番  伊藤正興            11番  山田清一  12番  坂井美穂            13番  山本半治  14番  加藤美幸            15番  中川健一  16番  竹内功治            17番  澤田 勝  18番  岩田玲子            19番  渡辺昭司  20番  久世孝宏            21番  石川英之  22番  榊原伸行3.欠席議員は次のとおりである(1名)   5番  鈴木健一4.地方自治法第121条により説明のため出席した者の職氏名(26名)  市長         榊原純夫   副市長        堀嵜敬雄  企画部長       竹部益世   総務部長       山本卓美  市民経済部長     滝本 均   福祉部長       新村 隆  健康子ども部長    笠井厚伸   建設部長       大山仁志  水道部長       斉藤清勝   病院事務局長     竹内甲司  防災監        柘植信彦   企画課長       山田 宰  市民協働課長     長谷川信和  財政課長       河合信二  観光課長       竹内 正   国保年金課長     早川直樹  子育て支援課長    伊藤奈美   幼児保育課長     高浪浅夫  保健センター事務長  山口知行   都市計画課長     田中秀則  市街地整備課長    奥田陽一   下水道課長      森下雅仁  病院管理課長     坂元照幸   教育長        鈴川慶光  教育部長       岩橋平武   学校教育課長     沼田昌明5.職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名(6名)  議会事務局長     小野田靖   議事課長       関 正樹  同主査        鳥居高宏   同主査        村上裕子  同書記        小池 淳   同書記        石原義士---------------------------------------     午前9時30分 開議 ○議長(石川英之議員) 皆さん、おはようございます。 ただいま出席議員21名です。 直ちに本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元にお配りしたとおりですので、よろしくお願いします。--------------------------------------- △日程第1 令和2年度市長施政方針に対する各派代表質問 ○議長(石川英之議員) 日程第1、令和2年度市長施政方針に対する各派代表質問を行います。 お手元にお配りした通告一覧の順に行います。 公明党代表、山本半治議員の発言を許します。     〔13番 山本半治議員 登壇〕(拍手) ◆13番(山本半治議員) 議長のお許しをいただきましたので、公明党半田市議団を代表して、令和2年度市長施政方針について質問いたします。 新たな時代の幕開けとも言うべき2020年代が始まりました。激動する世界情勢や相次ぐ災害、少子高齢化など、日本を取り巻く環境や課題が厳しさを増す中にあって、安心と活力に満ちた未来をどう開いていくかが問われています。 世界に目を向ければ、地球温暖化対策の国際的な枠組みであるパリ協定の目標達成期限が10年後の2030年と迫っており、日本は温室効果ガスの排出量を2013年度の水準から26%削減する目標となっています。また、未来への責任として、国連の持続可能な開発目標、SDGsも10年後の2030年が達成期間となっています。 これからの10年、国際社会にあっては自国中心主義の動きがある中で、安定した政治を行う日本がパリ協定やSDGsの目標達成に向けた積極的な取組と、世界をリードする役割が求められています。 国内においては、人口減少や少子高齢化など社会の構造変化に対応するために、若者から高齢者まで全ての世代が安心できる全世代型社会保障制度の構築をはじめ、防災・減災・復興、活力ある経済など、社会のニーズに対し具体的に対策を示しながら、その実現に取り組むスタートの年となっています。 半田市におかれましては、榊原純夫市長3期目の最終年度となります。所信表明で市長は、1期、2期で種をまき、育てた木から、この4年間では、実りある果実として市民の皆様に成果をもたらすことができるよう努力してまいる所存ですと述べられていました。実りある果実を市民の皆様にお届けするための重要な1年となります。 それでは、施政方針に沿って質問いたします。 要旨1、新型コロナウイルス感染症についてお尋ねします。 この質問につきましては、通告時より日々状況が変化していますので、御理解をいただきたいと思います。 それでは、質問に入ります。 愛知県内におきましても、新型コロナウイルスによる感染が確認されています。最初に確認された感染者は、セントレア空港と名鉄電車を利用してハワイ旅行をされた60代の夫婦で、帰国後、接触があった知人へと感染が日々広がっています。現在、県内の感染地域は名古屋、尾張地域ですが、半田市民の皆様もウイルス感染に対して不安を抱いている方が多くみえると思います。 そこで質問いたします。 質問1、新型コロナウイルス感染に対し、市民へどのように予防対策をされているか、お伺いします。 質問2、新型コロナウイルス感染に対し心配のある方への相談窓口対応はどのようになっているか、お伺いします。 質問3、新型コロナウイルス感染に対する医療体制はどのようになっているか、お伺いします。 質問4、新型コロナウイルス感染予防のために、イベントなどの開催中止の判断をどのように考えているか、お伺いします。 続きまして、要旨2、地球温暖化対策家庭系ごみの有料化についてお尋ねします。 2050年をめどにCO2排出量を実質ゼロにする目標を掲げ、地球温暖化対策に取り組んでまいりますと述べられています。CO2排出量を実質ゼロにするためには、思い切った新たな取組が必要になると思います。 そこで質問いたします。 質問1、CO2排出量を実質ゼロにするための新たな取組をどのように考えているか、お伺いします。 続きまして、家庭系ごみの有料化について、令和3年4月からの実施に向け、市民の皆様に理解と実践をいただけるよう、市内の各地域において丁寧に説明会を開催しますと述べられています。大変に重要な取組だと思います。 実は、1月に市民の方40名ほどの方に集まっていただき、クリーンセンター職員によるごみの現状と課題についての説明会を行いました。大変に分かりやすい説明をしていただき、参加者からも40名と少人数であったことから質問も多く出され、終了後には、ごみの分別の重要性と家庭系ごみ有料化への理解を深めるきっかけとなりましたとの声を多く頂きました。 説明会に参加していただくことができれば、多くの方に家庭系ごみの有料化への理解を深めていただけることを確信しました。そのためには小単位で行う説明会に、いかに参加者を募ることができるかが重要となります。 そこで質問いたします。 質問2、家庭系ごみ有料化についての説明会への参加者をどのように増やしていかれようとしているか、お伺いします。 また、1月に行われた説明会終了後にクリーンセンター所長より、今日参加された方1人が5人の友人に今日理解していただいた話をしていただければ、半田市のごみの減量は進みますので、御協力をよろしくお願いいたしますとのメッセージがありました。理解した人の輪を広げていくことで、ごみ減量は大きく進みます。今後実施される説明会でも、このメッセージの継続をお願いしたいと思います。 続きまして、重点分野の取組について質問いたします。 要旨3、防災・減災についてお尋ねします。 昨年、東日本を中心に甚大な被害をもたらした台風19号、令和元年東日本台風では、4日間での総降雨量が1,000ミリに達する地域がありました。また、多くの地点で時間ごとの降水量が観測史上を更新する大雨となっていました。 半田市では、ゲリラ豪雨への備えとしてため池や排水ポンプ場の整備を進めていただいていますが、多くの市民の方から、19号台風のようなゲリラ豪雨が襲った場合、本当に半田市の浸水対策は大丈夫なのかとの不安の声を頂いています。 そこで質問いたします。 質問1、台風19号のようなゲリラ豪雨が襲った場合の浸水対策は、現状の対策で大丈夫なのか、お伺いします。 続きまして、半田市では昨年12月より、災害備蓄品に新たに開発された乳児用液体ミルクの備蓄を始めていただきました。粉ミルクのようにお湯で溶かす必要がなく、災害時でもすぐに飲むことができることから、乳幼児をお持ちの方には大変に喜んでいただけると思います。 そのような中で、昨年の19号台風で大きな被害を受けた千葉県では、多くの地域が断水となり、水が使えない状態になってしまいました。そのため、各家庭や行政で備蓄されていた水やお湯を入れる保存食を食べることができなかったそうです。しかし、新たに開発された水なしで食べられるおにぎりの非常食を備蓄していた地域は大変に喜ばれたそうです。 災害備蓄品については、現場の貴重な体験や声を受け、新たな製品開発が進んでいます。 そこで質問いたします。 質問2、災害用備蓄品などにつきましては、現場の声を受け、新たな製品開発が進んでいます。情報収集のアンテナを広く掲げ、半田市に合った対応を行うべきと考えますが、市長の見解をお伺いします。 要旨4、教育・子育てについてお尋ねします。 消費税の財源を活用した全世代型社会保障制度が始まりました。昨年10月からは幼児教育・保育の無償化が、今年4月からは愛知県の私立高校の授業料が年収720万円未満の世帯が無償化に、大学など高等教育も、所得が低い世帯への無償化が始まることになりました。 私ども公明党では、幼児教育・保育の無償化が始まった11月から12月にかけて、利用者の方と事業者の方を対象に、無償化に関する実態調査を全議員で行ってまいりました。利用者は1万8,922人、事業者は8,502人の方から回答を頂きました。 その結果、利用者からは、今後取り組んでほしい政策として、保育の質の向上が50.1%と最も高く、事業者では、安定的な経営を続ける上で期待する政策として、人材の育成、確保への支援が87.8%と高い数字になっていました。半田市で頂いた調査でも、同じような結果となっていました。 保育の質の向上のためには、保育人材の育成と確保は大変に重要な政策だと思います。ぜひ半田市におかれましても、この調査結果を参考に、幼児教育・保育の充実につなげていただきたいと思います。 そこで質問いたします。 質問1、幼児教育・保育の充実に向けて、保育人材の育成と確保に努めていただきたいと思いますが、市長の見解をお伺いします。 続きまして、学校における働き方改革が問題となっています。平成28年度の文部科学省教員勤務実態調査の結果によれば、小学校の教師は年間800時間、中学校では1,100時間程度の時間外勤務を行っています。子供に関することは全て学校で対応してほしいといった保護者や地域の意識に教師が応える中で、今、学校はブラック職場などと言われています。 このような声を受け、昨年の第200回臨時国会において、公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法が改正され、時間外勤務を月45時間、年360時間以内とする上限ガイドラインが法的な根拠のある指針となりました。 また、文部科学省取組状況調査によれば、全国の教育委員会が在校時間等の縮減に効果が高いと考えている上位5項目を示しています。1つ目が部活動ガイドラインの実効性の担保、2つ目が学校閉庁日の設定、3つ目がICTを活用した事務作業の負担軽減、4つ目が留守番電話の設置やメールによる連絡対応の体制の整備、5つ目が部活動への外部人材の参加となっています。 半田市におかれましても、教師の時間外勤務は大きな問題となっていると思います。ぜひ参考にしていただきたいと思います。 そこで質問いたします。 質問2、来年度、学校における働き方改革を具体的にどのように進められるか、お伺いします。 続きまして、要旨5、観光振興についてお尋ねします。 毎月行われる赤レンガマルシェでは多くの人が訪れるようになった半田赤レンガ建物ですが、市長が目指されている知多半島のランドマークとなるような観光拠点にはまだなっていないと思います。 そのような中で、今年の4月より5年間の契約で、指定管理者株式会社豊田エンタプライズに決まりました。事業計画などが高く評価され、決定されたようですので、赤レンガ建物の魅力をさらに高めていただき、知多半島のランドマークとなることが期待されます。 そこで質問いたします。 質問1、半田赤レンガ建物の魅力を高めるために、新たな指定管理者がどのような事業を計画されているか、お伺いします。 続きまして、現在、半田空の科学館で上映中のストップモーションアニメごん」は、八代健志監督新美南吉童話の「ごんぎつね」をモデルに、手作りの人形などを一こま一こま動かしては写真を撮り、その写真をつなげてアニメーションにした映像となっています。監督は制作中、何度も半田市に足を運び、2年の歳月をかけて完成されたそうです。 私は昨年、ストップモーションアニメごん」を見てきましたが、約28分と短い映像でしたが、手作りの子ギツネごんが途中から擬人化した子供になり、いたずらをしながらも優しい心で人と接する姿など、昔読んだ「ごん狐」とは違った感動を覚え、南吉童話の深さとすばらしさを再発見することができました。多くの市民の方や全国、全世界の方に見ていただくことで、新たな新美南吉の魅力の発見につながると思います。 半田市では、ストップモーションアニメごん」の今後の全国展開と提携し、上演館に半田市をPRするパンフレットを置いてもらい、半田市の知名度の向上と来訪促進を計画されていますが、市民の方へもストップモーションアニメごん」を見ていただき、新たな新美南吉の魅力発見につなげていただければ、市長施政方針で述べられている、「まちへの愛着」も深まると思います。 そこで質問いたします。 質問2、ストップモーションアニメごん」の映像を小・中学生だけでだけでなく、市民の皆様に鑑賞していただき、半田が生んだ童話作家、新美南吉の魅力を再発見していただくことで、半田市への愛着も深まると思いますが、市長の見解をお伺いします。 続きまして、要旨6、その他の重要施策、高齢ドライバーによる交通事故防止策についてお尋ねします。 警察庁が発表した2019年度の75歳以上の運転者の死亡事故のうち、最も多かった人的要因は、ペダルの踏み間違いやハンドル操作ミスなどの運転操作の誤りでした。 高齢ドライバーによる痛ましい事故が多発する中にあって、国はその対策として、65歳以上の高齢者を対象に、衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い急発進等抑制装置などを装着する新車や既存の車に対しての安全運転サポート車補助金を予定しております。 半田市におかれましても、高齢ドライバーによる交通事故防止策として、安全運転支援装置の設置を促す補助金制度の創設が予定されています。 この制度は高齢運転者に対し、後付けのペダル踏み間違い急発進抑制装置などを取り付けるための費用を補助する制度ですが、国と県、半田市と協調をして助成する制度となっていますので、情報共有をしっかりしていただきたいと思います。そして、半田市の高齢ドライバーの事故をなくすために、多くの高齢ドライバーの方に活用していただきたいと思います。 そこで質問いたします。 質問1、どのような後付けの安全装置を予定され、幾らの補助金制度が予定されているか、また、市民の皆様への広報はどのように進められるのかをお伺いし、質問席からの質問を終わります。     (拍手・降壇)     〔市長 榊原純夫君 登壇〕 ◎市長(榊原純夫君) それでは、公明党を代表されての山本半治議員の御質問の主題1、市長施政方針についての要旨1、新型コロナウイルス感染症についての御質問の1点目、市民の予防対策はについてお答えをさせていただきます。 新型コロナウイルスによる感染症の予防対策は、季節性インフルエンザと同様、手洗い、うがい、アルコール消毒、人混みを避けることが有効な予防対策と言われております。また、ほかの人にうつさないために、せきやくしゃみが出る場合はマスクを着用するか、ティッシュなどで鼻、口を覆うせきエチケットの励行が大切であります。 市民の皆様に対しましては、ホームページ、回覧板による全戸回覧、公共施設へのポスター掲示小・中学校、幼稚園、保育園、障がいのある方や高齢の方が利用される施設へのチラシ配布により周知を図っております。 御質問の2点目、心配のある方への窓口相談対応はと、御質問の3点目、医療体制はどのようになっているかにつきましては、関連がありますので、一括でお答えをさせていただきます。 せきや37.5度以上の発熱が続いている方など、感染の心配がある方につきましては、感染拡大を防止するため、近くの診療所やかかりつけ医に行くことは避けていただくとともに、保健所に設置をされました帰国者・接触者相談センターに電話で御相談をいただき、新型コロナウイルス感染症の疑いがあると認められた場合には、帰国者・接触者相談センターが診療体制の整った病院への受診を御案内することになっております。 御質問の4点目、イベントなどの開催中止の判断をどのように考えているかにつきましては、2月25日に半田市新型コロナウイルス感染症対策本部を設置し、市が主催するイベント等は3月までの間、原則、中止または延期することを決定させていただきました。 なお、昨日、安倍総理の感染拡大を防止するための強い要望、指示を受け、大村知事もそれに協力する旨、述べられましたことを受けまして、昨晩、各担当部長に対し、それぞれ各部の対応を検討させ、本日8時35分から第2回目の対策本部会を開催したところでございます。 基本的には、3月2日から小・中学校を休校すること、あるいは、幼稚園、保育園をはじめ、お子様たちに関する施設の利用や行事について対策を決定し、その内容につきましては市民の皆様への周知を図るよう指示したところでございます。 なお、詳細は議員の皆様にも議長さんを通じ報告をさせていただきますし、ホームページにもアップをしてまいります。よろしく御理解のほどお願いを申し上げます。 続きまして、要旨2、地球温暖化対策家庭系ごみの有料化についての御質問の1点目、CO2排出量を実質ゼロにするための新たな取組についてお答えいたします。 地球温暖化を防止する脱炭素社会の実現に向け、2050年までにCO2の排出量実質ゼロを目指す動きが全国の自治体に広がっており、本市も施政方針におきまして、CO2排出ゼロに取り組むことを表明させていただきました。まずは、令和2年度における第2次半田市環境基本計画の策定に当たり、この高い目標に対する長期戦略を明確化してまいります。 目標の実現に向けましては、バイオマスなどの再生可能エネルギーや、水素などクリーンエネルギーの利用拡大が大きなかぎを握っております。 現在、半田市内にはCO2の増減に影響しないカーボンニュートラルと言われる木質バイオマスによる発電所が2か所稼働しており、さらに、令和3年の秋には、食品残渣や畜産ふん尿を原料として発電を行うメタン発酵バイオガス発電所が稼働予定であります。これら3つの発電所の発電能力は合計約12万6,000キロワット、年間発電電力量に換算をいたしますと、一般家庭約27万2,000世帯分の電力量に相当いたします。さらには、新たなバイオガス発電所も構想されております。 こうした環境に配慮した企業が複数立地いたします本市の長所を市民の皆様や市内事業者の皆様に知っていただき、本市がCO2排出ゼロを目指すことの意義を御理解いただくことは大変重要でございます。CO2などの温室効果ガスは気候変動の要因となり、昨年、国内各所に甚大な被害をもたらしました巨大台風などが将来、頻発化、激甚化することも予想されます。地球温暖化対策は今取組をはじめなければ手遅れになると言われているほど待ったなしの状況にございます。 そこで、本市は国際社会の一員として、また、環境に優しく災害に強いまちづくりを目指すバイオマス産業都市という地域の特色を生かし、市民や市内事業者の皆様とともに、2050年までに市内のCO2排出量を実質ゼロにする都市の実現に挑戦してまいる所存でございます。 市民の皆様に、特にこれからの時代を担われるお子さんにこうした半田市の取組を理解していただくことは、シビックプライドにもつながるものと考えておりますし、御質問の中にありましたSDGsの達成にもつながる施策であると自負をいたしておるところでございます。ぜひ議員の皆様方にも御協力をお願いいたします。 続きまして、御質問の2点目、家庭系ごみ有料化説明会への参加者をどのように増やしていくのかについてお答えいたします。 令和3年4月からの家庭系ごみ有料化に当たりましては、広く市民の皆様にごみ減量と資源化の必要性を御理解いただくことが重要であります。そのため、令和2年度は、周知期間として制度説明会を開催するほか、様々な機会を捉え周知を図ります。 過去にも指定ごみ袋制度の導入や容器包装の分別方法の変更の際には、自治区の御協力をいただき、説明会を開催してまいりました。今回も同様に自治区と連携し、きめ細く開催をしてまいります。平日の昼間だけではなく、夜間や休日も含め、できる限り多くの方に御参加をいただける時間設定に配慮いたします。それから、先ほどの御質問でも言及していただきましたグループ単位での集まりに職員が出向いて説明をする出前講座につきましても、積極的に実施をさせていただきます。 説明会では有料化の制度説明のみならず、具体的なごみ減量方法について紹介をするなど、市民の皆様がごみ減量への意欲を高め、実践をしていただけるような内容といたします。ごみ有料化を機に市民の皆様のごみへの関心がこれまで以上に高まり、ごみ減量と資源化が推進されるよう努めます。 続きまして、要旨3、防災・減災についての御質問の1点目、ゲリラ豪雨が襲った場合の浸水対策についてお答えをいたします。 現在、半田市では、時間雨量70ミリの降雨に対応できるよう雨水整備を進めておりますが、国内で発生をしておりますゲリラ豪雨のような排水能力を超える降雨に対しましては、河川の氾濫をはじめ路面冠水や低地への浸水など、市街地の浸水リスクをゼロにすることはできません。 そのため、被害の軽減を図る対策といたしまして、過去の浸水被害を検証し、効果的な雨水管渠を整備することで、短時間に下流域に排水を集中させない管路網を整備してまいります。 また、市内8か所の配水ポンプ場におきましては、複数あるポンプを稼働させる水位を見直し、効率的なポンプの運用を図ってまいります。 あわせて、ストックマネジメント計画による排水ポンプ場の改築・更新事業にも着手しておりますが、排水ポンプを更新するに際しましては、排水能力に優れたポンプを採用いたします。 このほか、ため池の改修により排水の貯留能力を高めるなど、総合的な排水対策を行ってまいります。 次に、御質問の2点目、災害用備蓄品についてお答えをいたします。 半田市の災害用備蓄品につきましては、過去の災害実績や最新の情報を取り入れ、有効性や機能性、費用対効果に優れたものを購入しております。 これまで食料品目の多様化やアレルギー対応、避難所運営に必要となる資機材など、随時備蓄計画の見直しを行っており、令和2年度には新たに、公衆衛生や要配慮者支援に必要となる資機材の強化を図ります。 今後も、最新の情報収集に努め、地域の訓練などの機会には参加される方の御意見をお聞きしながら、実情に合った有効な備蓄品を整備してまいります。 続きまして、要旨4、教育・子育てについての御質問の1点目、幼児教育・保育の充実に向けた保育人材の育成と確保に関する見解についてお答えをいたします。 まず、保育人材の育成につきまして、本市では保育士の資質及び専門性の向上を目的とし、新任から園長職までの職務経験に応じた研修を実施いたしております。研修には私立の園も参加しており、公と民、官と民が一体となって保育人材の育成に取り組んでおります。 今後も、研修内容の見直し、充実を図り、さらなる保育の質の向上を図ってまいります。 また、保育人材の確保につきましては、ハローワークや新聞の折り込みチラシなど、様々な媒体を利用し募集しているほか、保育士養成大学の就職説明会などにおきまして半田市で働くことの魅力をアピールしたり、潜在保育士向けの研修を開催し復職を支援するなど、人材の確保に向け幅広く取り組んでおります。 また、私立園に対しましては、園の運営に対する委託料におきまして、職員の処遇を改善するための加算を行っているほか、半田市独自に人件費等に対する補助を行うなど、保育人材の確保につながる支援を行っております。 このような施策を継続実施することで、一人でも多くの保育人材が確保できるよう取り組んでまいります。     (降壇)     〔教育長 鈴川慶光君 登壇〕 ◎教育長(鈴川慶光君) 続きまして、要旨4、教育・子育てについての御質問の2点目、学校における働き方改革の進め方についてお答えいたします。 本市では、愛知県教育委員会策定の多忙化解消プランに基づき、部活動の活動時間等について定めたガイドラインを策定しますとともに、夏季休業中に閉校日を設定するなど見直しを図ってきております。また、学校生活支援員やスクールカウンセラーなどを年々拡充しますとともに、学校だけでは解決困難な諸問題に対しましては、スクールソーシャルワーカーなどの専門家を派遣することで教員の負担軽減を図っています。 これらの取組によりまして、小・中学校における教員の在校時間は減少してきております。令和2年度につきましては、各小・中学校の電話機に留守番電話機能を追加するための改修を行いまして、勤務時間外には自動音声により対応することで、勤務時間の適正化を進めてまいります。     (降壇)     〔市長 榊原純夫君 登壇〕 ◎市長(榊原純夫君) 続きまして、要旨5、観光振興についての御質問、半田赤レンガ建物の新たな指定管理者の事業計画についてお答えをいたします。 本年4月から半田赤レンガ建物指定管理者が株式会社トヨタエンタプライズに変更になります。 事業計画では、案内機能を充実し、全スタッフが館内ガイドを行えるよう、人材育成に取り組むことといたしております。訪れていただく全ての方に半田赤レンガ建物に来てよかったと感じていただくため、おもてなし体制を強化いたします。 カフェにつきましては、夜間でもカブトビールを楽しんでいただけるよう、カフェ・アンド・ビアホールとして、21時、午後9時まで営業時間を拡大いたします。 ショップにつきましては、新たに赤レンガ建物やカブトビールにちなんだオリジナル商品を開発するとともに、ショップ全体でお土産品の販売品目数をこれまでの倍以上に増やします。 自主事業といたしましては、これまでのカブトビールフェスタなどのイベントを引き続き実施いたしますほか、トヨタ博物館など、トヨタエンタプライズが管理をしている施設と物づくりの視点での事業連携を図り、誘客を促進する計画となっております。 また、運営に当たりましては、トヨタ流改善マインドを取り入れ、全スタッフから吸い上げたアイデアを基に絶えず問題点の改善を進めることで、来場者の満足度とスタッフのモチベーションの向上を目指していくといたしております。 本市といたしましても、この事業計画は大いに期待をするところであり、指定管理者とともに魅力を高める取組を推進し、半田赤レンガ建物を市内外にこれまで以上にPRしてまいります。 次に、御質問の2点目、ストップモーションアニメごん」の活用についてお答えをいたします。 ストップモーションアニメーション「ごん」は、私も光栄にも完成披露の場にお招きをいただき、鑑賞をさせていただきましたが、実にすばらしい感動的な作品でございます。議員御指摘のとおり、私たち半田市民が南吉文学の新たな魅力を再発見し、ふるさとへの愛着を深めていただくには最適な素材であります。 半田空の科学館では、9月までプラネタリウム番組として毎週上映をしておりますし、金曜日には耳の御不自由な方向けに字幕入り映像の上映も始めたところでございます。空の科学館、新美南吉記念館、観光課が連携して、多くの方に御覧いただけるよう、さらに周知をしてまいります。 また、上映終了後も、新美南吉記念館が中心となり、特別上映会などで活用していくよう指示をしているところでございます。 要旨6、その他の重要施策、高齢ドライバーによる交通事故防止策についての御質問、どのような後付けの安全運転支援装置で、補助金額は幾らを予定しているかについてお答えいたします。 この事業は、愛知県との協調により実施をさせていただきます。内容の細かな変更の可能性はございますが、基本的には、国が認定した装置で、指定販売事業者により取り付けられた装置が対象となります。事業者が間に入りますのは、購入者に使用上の注意点の説明を確実に行うためであります。 補助金額につきましては、補助率80%、5分の4でありまして、金額の上限は、障害物検知機能がついている装置は3万2,000円、障害物検知機能がついていない装置は1万6,000円であります。 実施時期につきましては、補助金の適用が本年4月1日となるよう、早急に予算を確保し進めてまいります。 広報につきましては、市報やホームページをはじめ、自治区や老人クラブと連携し、対象となります高齢者の皆様に情報をお届けさせていただきます。 以上で、公明党を代表されての山本半治議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。     (降壇) ◆13番(山本半治議員) それでは、再質問させていただきます。 まず、コロナウイルスの関係ですけれども、市長からホームページ、それから回覧板、その他いろいろ配布をしておりますというようなお話を頂きましたけれども、具体的にはもうこれは進んでいるのかどうかということと、もう一つ、この問題、市民の方が心配するのは、半田市で相談をする窓口というのはどこなのかというところがなかなかはっきりしていないというのを私、感じていますので、そのところをやっぱりしっかり話していただきたいというのと。あと、ホームページを見ましても、ホームページの中の注目情報というところを見ますと、これらの関係が出ているんですけれども、本当にこれは緊急情報の中にやはり入れて、市民の方にも広報していくべきではないかと思いますので、そのところの少し御回答をいただきたいと思います。 次に、地球温暖化でございますけれども、市長の答弁にありました、本当に半田市はバイオマスシティーとして他市町にない、今、バイオマスのものが進んでおります。これはすばらしいことだと思いますけれども、私、少し残念だなと思うのは、市民に対してのもっと具体的な対策も進めていくべきではないかなと思いますので、そのところを市長はどのように考えてみえるのかということをよろしくお願いいたします。 あと、次の家庭ごみの有料化でございますけれども、しっかりこれからも進めていっていただけるということです。私も本当に何度かお話を聞きましたけれども、大変に説明が分かりやすいもんですから、この説明を聞いていただければ、多くの市民の方が納得をしていただけるということと、あと、この具体的な減量の方法を紹介しますとおっしゃってみえますけれども、これはもちろん、私、重要やと思うんですけれども、具体的に市民の方々が減量に取り組んだ成功した例なのかも、そういうのも紹介をしていただければ、やはり市民の方は、これは非常に取り組みやすいと思いますので、そのところのお考えはどうかということをひとつよろしくお願いいたします。 次、防災・減災でございますけれども、降雨量70ミリではやはり心配だということで、今後、しっかりやっていただけるということですね。 あと、私、半田市はそれこそ、昔はもっとたくさんのため池があったということと、あと、それこそ田んぼというんですかね、田がたくさんあったもんですから、保水力がしっかりあった状況の中で、なるべく費用をかけずにやっていけるのは、ため池を増やすというんですかね、まだまだそういうことができると思うんですけれども、そのような対策を市長はどのように考えてみえるのかということをよろしくお願いいたします。 あと、災害備蓄品については、今後とも取り組んでいかれるということですけれども、私が提案をした具体的なものというのはいいものでしたら、やはり私は少しでも早く取り入れていただきたいと思うんですけれども、毎年、予算のときにしか入れないのではなくて、いいものならば、半田市に合うものならば、早く入れていただけると。そしてなおかつ、そのことも市民の方にもしっかり。市だけで私は備蓄するのではなくて、市民の方にも、その備蓄をしていただくことの広報をしていただきたいと思いますけれども、その辺の考え方をお願いいたします。 あとは、次、教育・子育てでございますけれども、質の向上、いろいろな研修をされておりますというお話をいただきました。当然、重要なことだと思いますけれども、やはり使ってみえる方々は今の現状よりももっとよくしてほしいというのが現場からの声でございますので、そのことを考えますと、さらに内容の濃い、そういう研修を実施していただきたいと思いますけれども、そのことに関しての答弁を頂きたいと思います。 あと、それから、学校の働き方改革でございますけれども、今後、いろいろやっていきますということですけれども、半田市の今の残業の上限というんですかね、たしか月80時間じゃないかと思うんですよね。今、国が求めているのは45時間という数字が出てきておりますけれども、そこのこのギャップの問題というのはどのように考えてみえるのか、また、それを何とか国の指針のほうを進めるべきことを取り組んでいくのかどうかの、1つこの質問をさせていただきます。 以上でございます。 ◎市長(榊原純夫君) それでは、御質問に順次お答えをいたします。 まず、コロナウイルス対策につきまして、ホームページ、簡単にはアクセスできない状況になっているということは御指摘のとおりでございまして、今朝の8時半からの会議の中でも、ホームページの一番頭に、市民の皆さんにすぐアクセスしていただけるようなところに掲示するようにという指示をさせていただきました。 それから、具体的な相談窓口につきましては、後刻、担当部長から説明させます。 それから、2点目の地球温暖化バイオマス、CO2の削減、市民に具体的にということでございます。 これはお正月明けにバイオマス発電をされる事業者さんが年始の挨拶にいらっしゃいましたので、そういったところとタイアップするほか、市内で事業を展開しておられる皆さんで、ぜひCO2発生の抑制に協力していただくことを要望させていただいて、その率先してやっていただける取組などについては市報ですとか、ホームページでぜひ紹介をさせていただいて、あるいは、お子さんたちにもそういったことがやっていただけるなら、そういったことも周知をさせていただいて、こういうことをやっているいいまちだということは冒頭の答弁でもさせていただきましたが、半田市の取組は恐らく日本の中でもかなり先駆的な取組になると思いますので、そういった誇らしいまちであるということをお子さんたちにも理解していただいて、そういうことが半田に住んでみたいということの1つの大きな要因にもなるのかなというふうに思いますので、そういったことをどんどんPRしていきたいと思っております。 それから、ごみの有料化、しっかり説明をということでございます。 御指摘のとおり、具体的な減量事例、こういったところではこういうことをやっている、市民の皆さんの中での取組でこういういいものがあるということであれば、これも積極的にPRをさせていただきたいと思いますので、また御承知のところがあれば、ぜひ御紹介もいただきたいと思います。 それから、ため池は保水力、特に水田などについては一旦そこへ降った雨を保水して、ワンクッションを置いて流している機能があったんですが、半田市内では農地が徐々に減少しておりますが、直接のその効果とは言えませんが、いわゆる耕作放棄地の解消にも改めて経済課あるいはJAさんなどとしっかりタイアップしてやりたいと思いますし、それからため池などにつきましては、個人所有の池などについてはあまり介入できない部分もありますが、売買等とされる情報があれば、そういったことも含めて、いわゆる洪水調整機能があるということも含めて、市役所の中で十分検討させていただきたいというふうに思います。 それから備蓄品、御指摘をいただきましたそのまま食べられるおにぎり、実はまだ一社しか作られていないそうで、かなり費用対効果といいますか、コストが高いもんですから、一度ほかの事業者にもそういった動きがあればと思いますので、これは費用の面を勘案しながら、また検討させていただきますが、市民の皆様にもこういういいものがあるのでということもPRさせていただきます。 また、さきに東松島市さんが保有する大きな備蓄倉庫を見に行きましたときに、水だけで食べられるようになる食品もあるというふうにお聞きをさせていただきました。そういうことにつきましてもしっかりと市民の皆さんにPRをさせていただいて、なるべく長期間といいますか、必要最小限な備蓄品の確保について、改めてお願いすることをさせていただきたいと思っております。 それから、教育・子育て、研修の質の向上、これは御指摘のとおり、大変重要でございますので、今ある研修のみでよしとするのではなく、保育士さん、いわゆる幼稚園の幼児教育士さんの質の向上は、これはそのまま半田市で子育てをしたい、半田でお子さんをもうけたいと思われる方の数の向上にもつながりますので、これはしっかりと、さらに進めるようしてまいります。 最後の学校の働き方改革については、教育長さんからお答えをいただきます。 以上です。 ◎健康子ども部長(笠井厚伸君) 御質問の中で、私のほうから相談窓口についてお答えをさせていただきます。 まず、御相談される方が実際に発熱をされて、それが4日以上続くような場合、まさに新型コロナウイルスの感染が疑われる場合につきましては、これは県の保健所に設置しております帰国者・接触者相談センターのほうへ御相談をいただきたいと思います。 ただ、それに至る前の段階で、一般的な健康状態についての御質問であれば、本市の保健センターにお問い合わせいただいても結構でございます。 ◎教育長(鈴川慶光君) 働き方改革に関することでございますが、月80時間というのは愛知県のほうが取り組んできた数字でありまして、これにつきましては今年度、県としては80時間オーバーをゼロにしたいというような目標で取り組んでまいりました。 半田市としましては、小学校につきましてはおおむね80時間を超える教員はゼロになっておりますが、中学校についてはまだそこまで至っていないというのが現状です。 新たに国のほうが月45時間、年360時間という数値を出してきておりますので、半田市としましても、そちらに向けて今後取り組んでいこうというふうに考えております。 ◆13番(山本半治議員) 今、健康子ども部長のお話の中で、私は相談窓口を市民の方に、ここが窓口ですよというのをしっかり示していただきたいというのが。なかなかまだそこがはっきりしないもので、その辺のところをひとつよろしくお願いしますということをお願いします。 それから、1つ質問を忘れていたんですけれども、アニメーションの「ごん」、見るのはお金がかかるんですよね。ですから、私はできれば、小・中学校の全学年は無理なのにしても、全学年のある学年の年代だけの方にはぜひ見ていただきたいと思うんですけれども、このところを少しどうかなというところを聞かせていただけますか。 それから、最後、もう一つ、半田市には災害備蓄品にマスクというのがあると思うんですけれども、市内でやはりいろいろな施設だとか、それこそ心疾患を持った方だとか、そういう方々はマスクを買うのが今は非常に困ってみえると思うんですよね。そういう備蓄品のマスクがもし半田市に設置してあるならば、そういう方々に優先的にお配りしていただけないかと思いますけれども、その3点をちょっとお願いいたします。 ◎市長(榊原純夫君) 先ほど、相談窓口についてはこれも分かりやすいものにするように、直ちにホームページの一番頭のところに御相談するならここということで掲示をさせていただきますし、それのみじゃなくて、新聞などにも、プレスにも流しますし、また、回覧板などにもきちんとその旨お伝えさせていただきますし、行政協力員の皆様などにもきちんと周知をしてまいります。 それから、アニメーションの「ごん」、これは教育委員会とまた相談せないかんですけど、個人的には、それこそ学校で上映するような機会を設けて、全学年にぜひ見ていただきたいなというふうに思います。 それから、備蓄品のマスクについては、1万4,000ぐらいだったっけ。     〔「2万3,000ぐらい」と呼ぶ者あり〕 2万3,000ぐらいまだあるそうですが、ただ、今、半田病院でも大変入手困難な状況となっておりますし、そういった場合への供給もありますので、いろんなケースを聞いて、必要なところには適切な数をと思っておりますが、それを今すぐ出してしまうことに関しては、先ほど申し上げました半田病院の関係ですとか、いろんな関係がありますので、またケース・バイ・ケースで対応させていただきます。 以上です。 ○議長(石川英之議員) 山本半治議員の質問を終わります。 しばらく休憩します。---------------------------------------     午前10時29分 休憩     午前10時44分 再開--------------------------------------- ○議長(石川英之議員) 会議を再開します。 創造みらい半田代表、久世孝宏議員の発言を許します。     〔20番 久世孝宏議員 登壇〕(拍手) ◆20番(久世孝宏議員) 議長のお許しをいただきましたので、令和2年度市長施政方針について、創造みらい半田11名を代表し、質問をいたします。 市長施政方針の中で榊原純夫市長は、半田市ならではの強みを認識し、長所を生かし伸ばしていけるよう、市民とともにチャレンジを続けていくことが真に魅力的なまちづくりにつながる唯一の道であると述べています。私たちも、長所を伸ばすこと、そしてチャレンジをしていくことは、まさに同意をするところであります。 一方で、人口減少時代に突入し、大きな経済成長が見込みにくい現在において、地方自治においてはあれもこれもが望めない状況にあります。長所を効果的に伸ばすこと、そしてチャレンジをすることにおいても取捨選択が必要であり、大切になってくるのは何を選択し、どのように成果を上げるのかを明確に示し、そのことを市民に説明することであると考えています。 このような方針の下、大きく3つの要素に分け、質問をいたします。 要旨1、繰り返し述べられている「チャレンジを続ける」ことをどのように実現するのか。 今回の市長施政方針では、明るいまちづくり、魅力的なまちづくりを実現するためにチャレンジを続けることを方針と掲げていると読み取れます。これが唯一の方法と言い切っていることから、今後も半田市政においてキーワードになることが予想できるわけでわけですが、唯一という割には昨年度の施政方針では一言も述べられておらず、また、榊原純夫市長就任以降の10年間の半田市政を見ても、チャレンジという言葉に結びつくような事柄が思い返せません。 チャレンジを続ける市政運営に対するものとして堅実な市政運営とでも申しましょうか、堅実路線がよいと言っているわけではありませんが、それも悪いと言い切れないと思う中で、質問1として、どのような背景や理由によって、チャレンジを続けることが明るいまちづくりにつながる唯一の方法と結論づけたのでしょうか。 また、質問2、現在、職員はチャレンジを続けているか否か、市長自身はどのように判断されていますか。 そして、施政方針の終わりでは、「市の職員と市民の皆様が」、「ともにチャレンジを続けていくことが」、「真に魅力的なまちづくりにつながる唯一の道」と述べられています。 そこで、質問3、市民の皆様がチャレンジを続けているかどうか、どのように判断をされていますか。 ここで、私たちは、市の職員がチャレンジを続けているとは感じておりません。実際、皆様から頂く税金で事業を行う性質上、失敗は許されない。だから、チャレンジをしない。これが性質になっていると考えております。そんな中、市長は、市の職員だけではなく、市民の皆様とともにチャレンジを続けていかなければ、魅力的なまちづくりはあり得ないとまで言い切りましたが、何かを変えなければ、これは実現は難しいと感じています。 質問4、何をどのようにして、市の職員と市民の皆様がチャレンジを続けていく環境にしていくのでしょうか。 そして、質問5、令和2年度の半田市政において、チャレンジをすることは何でしょうか。チャレンジすることは日常業務や日々の生活で頻繁に訪れるものと思われますが、これというものがあればお伺いをいたします。 続きまして、要旨2として、令和2年度予算における事業の取捨選択と推進体制についてお伺いをします。 昨年に引き続き防災・減災、教育・子育て、観光振興を重点課題として取り組み、そのほか、重要施策は分かりました。 一方で、何かに重点を置いたということは、何かに重点を置くことができない。さらには、平均以下になったのではないかと推測するものであります。 そこで、質問1、重点を置いた施策がある反面、重点を置くことができなかった施策は何ですか。 また、質問2、重点施策としたものに対し、どのように成果を出そうとしていますか。 口頭では重要だと言うことは幾らでもできます。予算の何割増額、庁内の体制を変えたなど、重点施策に対する特別なしつらえを具体的に教えてください。 続きまして、要旨3、令和2年度の主要課題についてお伺いをします。 まず、子育て支援についてお伺いします。 市長は重点分野の1つ、教育・子育てを掲げていますが、なぜ教育・子育てを重点分野とするのでしょうか。 私たちも子育て支援の充実は重要政策と位置づけています。急激な少子化、人口減少が進む現在、少子化の進みを緩やかにすること、少子化だからこそ生まれてきた子供たち全てが健やかに育つこと、そして何より、自治体間の市民獲得競争にも大いに寄与すると考えております。 そのことを考えると、子育て支援、教育の環境が年々充実していることは理解をしていますが、半田市らしい、これといった支援策が見当たらないゆえに、子育てしやすいまちというイメージがつかず、選ばれるまちになり切れていないと考えています。 そこで、質問1、自治体間の競争に勝つべく、また、市民に対し子育てしやすいまちであるというメッセージを明確に送るためにも、インパクトのある事業を実施すべきと考えるが、どのように考えますか。 続いて、工業団地造成事業についてお伺いします。 施政方針の中で、令和2年度の法人市民税の減収が見込まれております。様々な事業、とりわけ福祉の事業を行うにも、収入がなければどうしようもありません。 経済の活性化を行い、そのことが市税の増収につながることは、重要施策の1つであると考えております。また、住む場所の選定に働く場所の影響は非常に大きいと考え、雇用の確保は人口増加に寄与する1つの要因であります。 その中で、懸念は工業団地造成事業であります。既に6年の歳月をかけていますが、一向に事業の完了が見えません。 質問2として、現在の進捗はどのようになっているでしょうか。 続いて、新病院の経営統合についてお伺いします。 新半田病院の開院に向けて、常滑市との協議が続いているとのことですが、非常に珍しいケースであり、今決めなくてはならないことも多く、また、相手があることであり、スムーズにはいかないのは当たり前です。 しかしながら、令和7年度春の開院という目標がある中で、いつまでも協議を続けることもできません。 そこで、質問3、常滑市民病院との経営統合は、場合によっては経営統合の解消もあるのでしょうか。 以上、代表質問の冒頭とさせていただきますが、今回、私たちの会派では、市長施政方針に対する代表質問とは何なのか、一般質問との違いは何かを考えながら組立てをしました。今回が完成形とは思っていませんが、今後とも市政発展のための各派代表質問であるよう取り組んでまいりますので、よろしくお願いをします。 最後に、分かりやすいはっきりとした御回答をお願いし、冒頭の質問を終わります。     (拍手・降壇)     〔市長 榊原純夫君 登壇〕 ◎市長(榊原純夫君) それでは、創造みらい半田を代表されての久世孝宏議員の御質問の主題1、令和2年度市長施政方針についての要旨1、チャレンジについてお答えをいたします。 まず、1点目の背景や理由につきまして、本市は古くから海運業、醸造業などで栄え、知多地域の政治、経済、文化の中心都市として発展してまいりました。今日の半田市に至ります過程におきましては、先人たちが努力と情熱を持って、常に果敢にチャレンジし続けてきた歴史がございます。 人口減少をはじめとする社会情勢が目まぐるしく変化する中においては、現状維持や今のやり方を変えずに減らすだけといった単なる縮小の論理に陥らないことが重要であり、本市に根づく歴史や精神性を継承しつつ、本市の長所をさらに生かし、変革を起こそうというチャレンジのマインドと行動により、新たな価値を見いだしていくことが求められると認識し、市政の方針として取り上げたものであります。 次に、御質問の2点目及び3点目の職員や市民がチャレンジを続けているかどうかについてお答えいたします。 本市は、第6次総合計画におきまして、市民協働の旗印の下、地域担当職員の配置、半田赤レンガ建物のリニューアルオープン、シティプロモーション事業など、大小様々なレベルでチャレンジと言える事業に取り組んでまいりました。まさに市民の皆様と職員が共に協働のまちづくりにチャレンジし続けてきたものと認識をしております。 次に、御質問の4点目のチャレンジを続けていく環境につきましては、この先の10年はさらに様々な分野でチャレンジしていくことが必要になってくると確信をしておりますが、誰もが一歩を踏み出し、チャレンジできるような環境とするには、あらゆる世代にわたる学びや教育の充実が必要であります。 御質問の5点目の令和2年度におけるチャレンジについては、第6次総合計画の最終年度として、個々の事業においてチャレンジしていく意識を持って取り組むとともに、2050年を目途にCO2排出量を実質ゼロとする地球温暖化対策にチャレンジしてまいります。 また、次の10年に向けたまちづくりの指針となります第7次総合計画に、まちを育むマインドとしてチャレンジを盛り込み、職員の意識づけを図ってまいります。 次に、要旨2、令和2年度予算における施策の取捨選択と推進体制についての御質問の1点目、重点を置いた施策がある反面、重点を置くことができなかった施策はあるのかについてお答えいたします。 堅調な市税収入に支えられ、重点施策充実のために本来実施すべき事業を取りやめることなく予算計上をいたしており、重点を置くことができなかった施策はございません。 続きまして、御質問の2点目、予算の増額、庁内体制の変更など、重点項目としたものに対する特別な対応はについてお答えをいたします。 これまでの取組といたしましては、平成27年4月に、乳幼児から就学児までの子育て支援体制を強化するため、子育て支援部を健康子ども部に変更し、また、観光課、防災・減災担当を新設する機構改革を実施し、重点施策の推進体制の強化を図り、現在もこの体制で取り組んでおります。 令和2年度予算におきましては、新半田病院建設やJR武豊線連続立体交差化事業など大型事業がある中、子ども医療費の対象拡大、乙川中学校の改築や、避難所資機材の充実など、3つの重点施策に対し重点的に予算を配分いたしております。その結果といたしまして、3つの重点施策の予算額は、対前年度7.7%増といたしております。 続きまして、要旨3点目の御質問、令和2年度の主要課題についての御質問の1点目、インパクトのある事業を実施すべきと考えるがどうかについてお答えをいたします。 インパクトのある事業は、自治体間競争に勝つための一助となるものと考えておりますが、多くの自治体が子育て支援を重点施策と位置づけている中、費用対効果や公平性を確保しつつ、他市に類を見ないインパクトのある事業を見いだすことは容易ではありませんが、例えば、第4子への優遇措置など、他市町にまだ取り上げられていないインパクトのある事業も、議会の皆様と相談しながら、ぜひ具体化に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 愛知県が平成30年10月に若い世代を対象に実施いたしました少子化に関する県民意識調査の結果におきましても、安心して子どもを産み育てられる社会の実現や、理想とする数の子供を持つために重要と考えられておりますのは、経済的負担の軽減であることが顕著であります。 そのような中、自治体間の競争に打ち勝ち、若い世代に選ばれるまちとなるためには、経済的な負担軽減が最も効果的であると判断し、本市では令和2年度から県内でも先駆的に、子ども医療費助成の対象を高校生等まで拡大し、子育て世代の経済的負担の軽減を図ることといたしました。また、若い子育て世帯の声に耳を傾け、子育て支援センター利用者の駐車料金の無料時間を拡大いたします。 今後も、限られた財源の中で、どのような事業が市民から望まれているのかを適切に判断して事業化してまいります。 次に、御質問の2点目、工業団地整備に係る現在の進捗についてお答えいたします。 平成26年度に中奥田地区を工業団地の候補地とし、地権者67名に対する土地売買の意向確認と土壌調査などを行う一方、造成地からの雨水排水による周辺土地や河川への影響など、クリアすべき技術的な課題などについて、事業主体となります県企業庁をはじめ、県の所管部局と協議をしてまいりました。 さらに、造成地の完売を必須条件としております県企業庁からは、半田市から津波、液状化など地形上の弱点と空襲による不発弾の存在のおそれがあることをあらかじめ説明した上で、進出を希望する企業を探すよう求められました。それにかなう企業リストを提出いたしました。 昨年11月には、県企業庁と本市が合同で企業面談を行いましたが、本年1月、県企業庁から企業側の用地取得希望単価では採算が取れないとの回答があり、対応に苦慮いたしているのが現状でございます。 次に、要旨3、令和2年度の主要課題についての御質問の3点目、常滑市民病院との経営統合の解消はあり得るのか、あるとすればどのようなケースが想定されるのかについてお答えをいたします。 平成31年2月に締結をいたしました半田市と常滑市の病院連携協議に関する合意書では、将来にわたって病院の健全な経営を維持するための費用については、両市が適切に負担すると規定しております。財務の健全性につきましては、それを支えるそれぞれの市が担保しておくことが重要であり、合意書で定められた両市の責務でございます。 両病院の財務状況、経営収支シミュレーションの結果、いずれかの病院に債務超過、資金不足などが見込まれ、その病院の設置市で支えることができなければ、統合相手の市民が過度な負担を強いられることになります。これは合意書の解除事項であります不測の事態に当たり、経営統合の解消もやむを得ない事態に該当するものと考えております。 これまで進めてまいりました統合に関する協議結果を踏まえ、市民の皆様にも納得していただけるよう統合条件を整理した上で、結論を両市で導き出してまいります。 以上で、創造みらい半田を代表されての、久世孝宏議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。     (降壇) ◆20番(久世孝宏議員) それでは、大まかなところで、内容の確認とか市長の意見をもっと聞きたい部分もありますので、質問をさせていただきます。 まず、チャレンジという言葉が今回、施政方針の中のキーワードであるのかなというふうにこちらでは判断をしております。 その中で、チャレンジという言葉で象徴されるように、これからの縮小社会に対してやっぱり打って、いろいろチャレンジをしていかなきゃ駄目なんだという思いというのは、考えは分かったんですけれども、私たちとしてはやっぱり急に出てきた言葉であるというふうに感じたわけなんですよね。 ここでこういう判断をしたというのは分かりましたので、これ、確認になると思います。総合計画との絡みのこともちょっと表現があるんですけど、つまり、しばらくはこのチャレンジを目指していくという環境を市長がつくっていくということでいいのかということの確認をまずさせていただきます。 続いて、チャレンジをつくっていく、じゃ、環境をどうつくっていくかというところでよく分からないところが。あらゆる世代にわたる学びや教育の充実が必要なんだと。環境をつくるためには、そういった学びや教育の充実が必要だというふうにあるんですけれども、これ、直接つながらないように感じます。チャレンジができるということと、何の学びや教育なのかなとか、ちょっとそんなふうに感じるところがあるので。ここに関して、本当、市長の考えでいいです。どんなような教育なのか、どんなような学びなのかとか、そのようなことをもうちょっと教えていただけたらというふうに思っています。 それとですね。要旨1については、その程度にし、まず、そのことを確認したいのと、要旨2のところですね、今は多分税収がいいので、特に重点を置かなかった、平均どおり今まで以上にやれたものがあって、さらに、この重点に置くものに対しては、予算の上積みであったり、そういう体制が取れたよということだと思います。 最後に3つの重点施策の予算額が対前年度7.7%増ということが言っていただきましたので、そういうことがすごく分かると、私たちにも、ああ、これには力を入れているんだなということが分かります。予算全体の額が対前年度比、予算全体で1.9%の伸びという中での7.7%ということは、これは確かに、ここに対しては少し力を入れたんだなということがよく分かるので、そういったことを。 ここ、これは要望なんですけど、今後、施政方針の中で言っていただけると大変分かりやすいなというふうに思いますので、今後の対応としてどのように考えているかをお伺いするのと、これだけ予算が増えたということは、実際にそういったものには予算がつきやすいと、予算がつくよというような指示が出ていたという理解でよかったということをお伺いします。 続きまして、要旨3のほうで、主要課題のところでインパクトのある事業ということで、例えばという例でも言っていただきました。いろんな財政状況だとか、そういったことを今後考えていかないといけないんですけれども、まさにチャレンジをしていくためには、そういったことが必要だと思いますので、ぜひ、その例にこだわるつもりはありませんけれども、進めていただきたいと思います。 そこら辺の進捗のイメージなど、市長の中でありましたら。例えば、来年度には何かそういったことを打ち出せるようなことで考えていきたいというふうに思っているのか、もうちょっと慎重にいくのかというようなことがあれば、お伺いをしたいというふうに思っております。 続いて、工業団地整備の事業なんですけれども、これを見ていると、なかなか進まない。あれを言われてこう返したら、また次の全然違う課題が出てきてという部分とかがあって、率直な感想として、これを進めるのもいいんですけれども、もう別の場所のことも考え出したらいいんじゃないかというふうに私たちの会派では考えているところであります。その辺りのそういった考えがあるのかどうかとか、そのことに対してどう思うのかということを、市長の考えをお伺いができたらというふうに思っています。 あと、最後、病院の件ですけれども、これもなかなかな進まない理由も分かるんですけれども、どこかで決断する時期が来てしまうのかなというのも正直感じているところであります。その辺りのことで補足するようなことがあれば、そういったこともあるかもしれないけれどもということで答えをいただいたわけなんですけれども、やっぱりどこかで決断しなきゃいかんなと市長が思っているようなことがあれば、そのお気持ちをお伝えいただけたらというふうに思います。 以上になります。 ◎市長(榊原純夫君) それでは、順にお答えをさせていただきます。 チャレンジという言葉が急に出てきたというのは、文字として出すのは確かにおっしゃるとおりですが、もともと職員には、現在やっている仕事を現在でよしとするのではなくて、切り口を変えたり、新たなことができないかについては、常にチャレンジ精神を持って上げてこいという話をしておりましたので、それを顕在化させたというふうに思っております。 それから、従来の施政方針がどちらかというと事業を並べているだけで、夢や意気込みがないという御指摘もいただきましたので、そういうことの反省を踏まえて、チャレンジという文言を使わせていただきました。当然、次期総合計画の中にもそういったものを盛り込むべく、策定をしてまいります。 それから、学びや教育の充実、どんな教育ということでございますが、直接、具体的な答えではないかもしれませんが、この前もBSの番組、2時間の番組だったかな、学習院高校で講演された塩野七生さんの講演される模様をテレビで見せていただきましたが、塩見七生さんの本、結構好きで読んでいまして、塩野七生さんがなぜローマ帝国は何世紀にもわたって続いたか。ヨーロッパの国ではおよそ考えられないと。 ローマというのはいろんなことに挑戦をし続けて、例えば、一度失敗しても、その一度失敗した将軍はもう一遍、再チャレンジをする機会が与えられたと。ほかのヨーロッパの国では、一度失敗すると、その将軍はすぱっと首を斬られて、再チャレンジをすることができなかったと、そういうことでありますので、お子さんたちにもたとえ一度失敗しても二度失敗しても、次に成功に向けて努力をすることで人生はリカバリーできるし、いろんな人生の目標も達成できるというふうに思っていまして、そういうことを子供さんたちに意識を持ってもらうような教育を教育委員会でしていただければというふうに思っておりますので、それが学びや教育の充実につながるのかなというふうに思っております。 それから、税収については確かにアップしておりまして、そういったものを活用させていただいて、重点施策により多くの予算を計上させていただいております。ただ、昨日今日の新聞やテレビの報道を見ておりますと、コロナウイルスによる世界経済の落ち込みも大きいということで、3年度予算に向けては少し事業の取捨選択などもしなければならないのかなということを今から思っております。 それから、3点目のインパクトのある事業、これはやはり単なる予算の多い少ないのではなくて、市民の皆さんからもインパクトがあるいい事業だな、あるいは、市外あるいは全国の人から見てもインパクトのある事業だなと思うようなものもやっていく必要があろうかと思いますので、先ほど答弁席で答弁させていただきましたようなこともぜひ具体化に向けて、議員の皆様と協議をさせていただきたいと思っております。 それから、工業団地につきましては、確かに今行き詰まっておる状態でございまして、これから半田市として、次、どうするのかを方向転換する必要があろうかと思いますが、個人的には、リニアの開通に向けて西知多道路も開通をいたしますし、セントレアの2本目の滑走路もきっと具体化するものと思っておりますので、知多半島の西側からのインパクトをきっちり受け止めていく必要があろうかと思っております。 候補地としては、例えば、岩滑新田の辺りですとか、板山の西側ですとか、そういったところに新たな工業団地を早急に計画していく必要があろうと思います。これも議員の皆様の御理解を得ながら、今後の半田市としての工業用地の確保に向けて取り組んでまいります。 それから、病院につきましては、現在、半田病院と常滑市民病院の資産状況ですとか、財務状況について、専門のところに調査を依頼しております。そういったものの結果が間もなく出てくるものと思っておりますので、そういったものを踏まえながら、なるべく早い段階で決断をする必要がありますし、早い段階で決断することが今後のどのような病院にしていくかを左右しますので、これにつきましても現在調査中の数字を見て、判断をさせていただきたいというふうに思います。 以上でございます。
    ◆20番(久世孝宏議員) すみません。やっぱり総括でいくと、僕も質問がはっきりしないもので、ちょっと申し訳なかったと思います。少し細かく個別で確認をしたいと思います。 チャレンジをするということに対してはまさに僕も思っていたし、次の再質問の機会があれば言おうと思っていたところで、やっぱり失敗は絶対付き物だというふうに思います。それを失敗というのかどうかはちょっと置いておいて、やっぱりうまくいかないということが絶対付き物だと。それがなきゃ、チャレンジじゃないというふうに思っています。10個チャレンジしました、10個うまくいきましたといったら、それは絶対チャレンジじゃ、僕はないというふうに思っています。 これは個人的にいろいろ考えがあるので、本当にそれが10個ともみんなが頑張って頑張ってやってうまくいったのかもしれないけれども、チャレンジという言葉に込められている意味というのは、やっぱりそのレベルじゃないというふうには思っています。 そうやって考えると、やっぱり職員の方がチャレンジをしてきたかどうかということは、これは多分、個々の日々、いろいろ見えない部分で頑張っている部分というのはありますけれども、チャレンジをしたかということに関しては、我々としてはずーっとチャレンジをしていないという認識でいます。その辺りについてはそういう認識でいるということは、ぜひ認識をしておいてほしいなと思います。 私たちも、このチャレンジをしていくという。これで、総合計画で、10年間は多分。総合計画にうたうとすれば、10年間、少なくとも今のここで掲げられた市長のいる間も絶対にチャレンジという言葉がキーワードになってくるということなので、チャレンジというものが何なのかということは、私たちもちょっと勉強をしていかなきゃいけないというふうに感じていますので、よろしくお願いをします。 その中で、やっぱり教育でそういったことを伝えていくことも大事だと思うんですけれども、僕は上司の腹のくくり方だというふうに思っております。部下かをどれだけ守れるか。チャレンジをしてうまくいかなかった部下をどれだけ上司が守ってやれるかというところに尽きると思うんですよね。そこの認識をもぜひ広めてほしいというふうに思っています。 今、正直、そういうふうにできているのかどうかというのが、先ほども繰り返しました、僕らから見ていてのチャレンジというものがあまり見られていないので、そういったケースにあまり出くわしていないので、上司がどのような気持ちでいるのかということは分かりません。ですけれども、多分、なかった分、そういうところの認識というのは薄いんじゃないかなというふうに思っております。 ぜひそこはやっぱりここにおられる課長、部長の方たちの意識をそういうふうに持っていくことが必要だというふうに思うんですけれども、そのことについて、市長の考えをお伺いします。 ◎市長(榊原純夫君) 御指摘のとおりだと思います。職員にもチャレンジせよと、責任は上司が取るということは言っておるんですが、まだまだそういった風土が十分醸成されていないことは認識しております。 副市長の口癖で、背中の傷はいかんけれども、正面の傷は幾らでも負えということを言っていますので、職員にもそのぐらいの気持ちで仕事にチャレンジするように、さらに、今日の御指摘につきましては、次の幹部会で改めて、部長を含め徹底させていただきたいと思います。 以上です。 ◆20番(久世孝宏議員) ぜひお願いします。背中の傷はいいけど、正面はいいって、逃げて斬られちゃ駄目だということですかね。でも、ぜひそういったことで。 でも、本当にトップとか上司は、そういうことを口にすることで風土って変えていかなきゃいけないと思いますのでお願いをします。 続いて、要旨2のところで、先ほどの質問の中でお願いしました、ぜひ前年度比幾らだった、対前年度に対してどう変わったかとか、重点を得たしつらえという部分をこれからの施政方針に織り込んでほしいなというふうに思うので、そのことについての見解をお伺いしたいのと、今回の件は、これはもう事前に予算、ここの部分はつけられるよというか、そんなような指示が出ていたのかどうかということについて確認をさせてください。 ◎市長(榊原純夫君) 重点施策については、しっかりと予算を配慮するようにということは伝えてあります。 それから、前年度比何%ということは、御指摘の点も理解しないわけではないんですが、言い訳するわけじゃないんですけど、例えば、建設事業などで、その年、大きなものがどんと出てくると当然増えますし、じゃ、その事業事業によって違ってきますけれども、特に私どもが政策的にこういうものを対前年比何%増やしたというような施策につきましては、来年度の施政方針の中に盛り込ませていただきます。 以上です。 ◆20番(久世孝宏議員) ぜひお願いをします。前年度比何%というのは、表現の一例だというふうに思っています。とにかく僕たちが知りたいのは、どう力を入れたんだというのが分かりたいという部分でありますので。 額でそれが表現ができる額ですし、人の配置で表現ができるならそうだと思いますし、あるいは、先ほど言った予算のときにそういう指示を出して、こういう予算になりましたというのもそうだと思いますので、そういった観点での売り込みをぜひお願いしたいというふうに思いますけど、ちょっと最後の質問で、何かぜひそういうふうにお願いをしたいんですが、どうでしょうか。 ◎市長(榊原純夫君) そのようにさせていただきます。 ○議長(石川英之議員) 久世孝宏議員の質問を終わります。 しばらく休憩します。---------------------------------------     午前11時21分 休憩     午後1時00分 再開--------------------------------------- ○議長(石川英之議員) 会議を再開します。 志民ネット代表、小栗佳仁議員の発言を許します。     〔3番 小栗佳仁議員 登壇〕(拍手) ◆3番(小栗佳仁議員) 議長のお許しをいただきましたので、さきに通告してあります令和2年度市長施政方針について、志民ネットを代表し、質問させていただきます。 政府経済見通しによりますと、令和2年度は、「安心と成長の未来を拓く総合経済対策」(令和元年12月5日閣議決定)を円滑かつ着実に実施するなど、各種政策の効果も相まって、我が国経済は、雇用・所得環境の改善が続き、経済の好循環が進展する中で、内需を中心とした景気回復が見込まれるとして、実質GDP成長率1.4%程度、名目GDP成長率は2.1%と見込まれるとしています。 しかし、社会保険料等の増加が可処分所得の下押しに作用し、加えて、将来的一層の負担増に対する生活防衛意識の高まりも、消費を下押ししている可能性があります。特に、将来不安が強い若年層で、所得のうちどれだけを消費に充てるかを示す割合の低下の傾向が鮮明に現れ、個人消費は低空飛行が持続するものと思われます。 さらに、新型コロナウイルスの影響や、アメリカのインフルエンザの影響、世界中で起こっている自然災害などにより、経済活動に少なからず影響があるのではないでしょうか。 半田市では、市長施政方針で述べられました、当初予算は一般会計規模が395億6,000万円増で、対前年度比7億4,000万円、1.9%増の予算ですとのことでした。また、市税収入では、個人所得の増収、企業の設備投資による増収が見込まれます。海外経済の減速や令和元年度の納付実績から法人市民税の減収となりますが、市税収入は6億4,349万円ほどの増収としています。 まず、1点目、当市の税制についてから質問させていただきます。 市税収入は6億4,349万円ほどの増収としていますが、確実な増収見込みがなければ、支出に当たる歳出の予算化はできないと考えます。当市はどのような判断、現状分析をして、税収見込みをしているのかをお伺いします。 2点目、人口減少について。 半田市の日本人人口は、直近の平成31年2月1日で11万5,869人で、日本人世帯数は4万8,928世帯で1世帯当たり2.37人でしたが、令和2年2月1日現在は11万5,576人、4万9,478世帯で1世帯当たり2.34人と単身世帯が増加し、日本人人口は減少しております。 人口動態から見て、半田市は住み続けたいまちになっているのでしょうか。人口を持続していくための施策が必要ではないでしょうか。当市の人口減少施策の課題は何かをお伺いします。 3点目、教育・子育てについて。 施政方針では、子育て支援センターの利用促進、児童センターや児童館などの猛暑対策、学校支援員の増員など、必要不可欠な施策について述べられていました。また、学級全体が落ち着いて学習できる支援員の増員なども重要だと思いますが、学校の役割についての新たな方針、教育そのものを変える市長のリーダーシップが必要ではないでしょうか。半田市のキャリア教育に加え、文科省の新学習指導要領に従った準備をしていただいてきたものと思っております。アクティブ・ラーニングにより、それに対応することができるかと思います。 このアクティブ・ラーニングは、主体的・対話的で深い学びの視点に立った授業が行われる学び合いは、学力を身につけるだけではなく、生徒間、先生と生徒、男女間など、お互いが総合理解し、尊重し合うことで、いじめや不登校などを未然に防止になると思います。今後は、半田市のキャリア教育とアクティブ・ラーニングをマッチングさせ、学力向上や相互理解、尊重し合える人間関係を形成できる教育にかじを切るときではないのかと思っていますが、見解をお伺いします。 次に、学校給食センターの建設について、「みなと公園内を建設予定地とし、令和6年9月の供用開始を目指し、基本計画の策定に着手」してまいりますとのことでした。 学校給食センター基本計画の策定の段階から、日本一安全でおいしい学校給食を目指していただきたいと思っております。食材生産から仕入れ、加工、出荷、学校に届き、食べていただくまでのコンセプトをしっかり醸成していただいた計画にしていただきたいと思いますが、見解をお伺いします。 4点目、防災・減災について。 施政方針では、新たな取組として、避難行動を取るためのマイ・タイムラインの作成をまずは小学生や中学生への指導から始め、各家庭へ広めていくとのことに加え、ゲリラ豪雨への備えとして、新居池ほか7か所のため池のはけ口に改良を加え、雨水調整機能を高めることで浸水被害の軽減を図るなど、行政としてできる限りのことは全力で行うとのことでした。 昨年度は地域の自主防災組織において、運営をはじめとした総合的な防災訓練に取り組んでいただいているところが増えております。本市としては関係機関と連携し、訓練や計画の実施について支援をしていくとのことでした。また、ゲリラ豪雨による浸水被害の軽減を目指し、市内のため池を雨水調整池として活用するため、既存の貯留能力等の検証を行い、対策を検討していくと述べられておりました。 昨年度の防災・減災の取組に対し、本年度は実行の年になると期待しております。ただし、近年の豪雨からすると、想定している雨量が心配ですが、今回の施策で得られる成果はどのようにお考えかをお伺いします。また、排水ポンプ場の対策やため池の排水口改良を進めるだけではなく、排水能力の向上を図るべきだと考えますが、見解をお伺いします。 次に、避難行動を取るためのマイ・タイムラインについては、マイ・タイムラインを避難訓練などの、どのように活用していくのでしょうか、見解をお伺いします。 5点目、観光振興について。 昨年度は、発展のルーツである酢と、その代表的な料理、すしにスポットを当て、すし店を巡る仕掛けづくりに取り組むとともに、民間事業者と連携した半田市ならではの体験プランを造成し、誘客を図ってまいりますとのことでした。 昨年度に続き、市内のすし店を巡ってもらう施策の拡大や、新たな半田運河周辺においてすしを楽しむイベントを開催しますとのことで、令和元年度の進捗をどのように評価し、その課題の整理はどのようになっているのでしょうか。また、その課題を令和2年度にどう生かされていくのかをお伺いします。 また、尾州早ずしのPRも必要だと思っておりますが、現代に求められているすしは何かを分析し、イベントなどにしていくことも重要ではないかと思いますが、見解をお伺いします。 観光振興については、「半田運河や半田赤レンガ建物など、本市ならではの歴史と文化を市内外へアピールし、誘客を図るだけでなく、市民にもその価値をさらに知っていただき、まちへの愛着につなげて」いくことですが、観光振興の目的は何か、そして得られる成果は何かをお伺いします。 6点目、重要施策の高齢ドライバーによる交通事故防止とバス運行について。 高齢ドライバーによる交通事故防止は喫緊の課題であり、運転免許の自主返納や安全サポート車への乗り替えが難しい高齢者への対策として、安全運転支援装置の設置を促す補助金制度の創設に直ちに取り組んでまいります。また、コミュニティバスをこれまで以上に利用しやすくする環境づくりや、これまでの運用実績を踏まえ、路線改善などをしていくとしていますが、コミュニティバスの利用者数をさらに増やすことを考えますと、高齢者にバス無料パスを配布して、乗車率の改善に努めるなどが必要ではないかと思います。 安全運転支援装置の設置を促す補助金制度に何を期待されているのでしょうか、お伺いします。また、高齢者バス無料パス実験による利用者数向上やバス停増設など各種実験運行を実施し、その有意差を見極めてはどうかと思いますが、見解をお伺いします。 7点目、快適な住環境の整備について。 「JR半田駅周辺では、中心市街地としてのまちの一体化や活性化を促進し、快適で利便性が高く、歴史・文化を活かした『半田市の玄関口』にふさわしい魅力あるまちづくり」を目指してまいります。 景観だけではないまちづくり、文化や歴史など、具体的に何を伝えようとお考えか、見解をお伺いします。 8点目、半田病院について。 現在の半田病院において、手術支援ロボット、通称ダヴィンチを知多半島医療圏の半田病院で初めて導入していくとのことで、安全で精度の高い手術が身近な病院で受けられることは、市民にとっても大きな安心につながるものであると確信していますとのことでした。操作できる医師の確保や患者数増を見込んでの導入かと思いますが、その見込みについてお伺いします。 市長は施政方針の冒頭で、本市の人口は近年、若干増加はしているものの、主な要因は外国人の方の転入によるもので、出生数はやはり国と同様、減少傾向であります。人口減少という問題は、我が国が有史以来初めて経験する問題であり、その対策についてまだ誰も解を見いだせていない問題ですと述べていました。 また、結びでは、「渋沢栄一の言葉に、『長所はこれを発揮するに努力すれば、短所は自然に消滅する。』というものがあります」と述べていましたが、短所は自然に消滅するはずもなく、長所の陰に隠れているだけだと思っています。短所は改善しなければ消滅しないと思っています。今後の行政課題改善にチャレンジし続けていただけますよう、この場をお借りしてお願い申し上げます。 今後の第7次半田市総合計画の策定に期待いたしますとともに、半田市に住みたい、住み続けたいまちづくり予算であると信じて市長施政方針の推進に御期待申し上げ、志民ネットを代表しての質問とさせていただきます。     (拍手・降壇)     〔市長 榊原純夫君 登壇〕 ◎市長(榊原純夫君) それでは、志民ネットを代表されての小栗佳仁議員の御質問、主題1、令和2年度市長施政方針についての要旨1、市税収入についての御質問、市税収入の見込みにつきましてお答えをさせていただきます。 政府は日本経済の動向について、海外経済の減速など、下振れリスクはあるものの、引き続き、内需を中心に緩やかに回復していると見ております。本市といたしましても、同様の傾向にあるものと考えておりまして、来年度の税収見込みについて増収を見込んだものであります。 主な税目といたしまして、法人市民税につきましては令和元年度の納付実績により減収を見込むものの、個人市民税は雇用・所得環境の改善により給与所得者の令和元年中の所得が増加していることから増収を見込んでおります。 固定資産税につきましては家屋の新増築分の増収を見込み、償却資産においても令和元年中に行われた企業の設備投資の増加により増収を見込むなど、市税全体として来年度の増収を見込んだものであります。 しかしながら、新型コロナウイルス感染症の世界経済あるいは日本経済への影響が必至な状況となってきており、今後の法人市民税のさらなる減収につながることも懸念をされます。 今後の世界経済、我が国の経済動向にも注視しながら、税収の確保に努めてまいります。 続きまして、要旨2の御質問、人口動態から見た本市の課題についてお答えをいたします。 人口の動態につきまして、既に我が国は人口減少社会に突入しており、本市におきましても将来的な人口減少は免れないものと認識をいたしております。 しかしながら、そういった状況にあっても、人口を確保するための施策に全力を尽くしてまいる所存でございます。 平成27年度策定の半田市人口ビジョンでは、2060年の人口として10万人を確保することといたしておりますが、この4年間の実績は人口ビジョンを上回る数値で推移してまいりました。 これは、合計特殊出生率では期待した上昇が見られなかったものの、人口の移動については企業誘致などの施策が功を奏し、転入者数よりも転出者数のほうが多い転出超過の状況から早々に転入超過に転じ、それが年々拡大していることが要因であります。 したがいまして、人口の確保に向けた本市の一番の課題は、出生率の向上であると考えております。 本市には商業、農業、工業の専門科や特別支援学校など8つの高校が立地していたり、公立と私立でそれぞれ幼稚園、保育園、こども園を備えているなど、多様性のある優れた教育・子育て環境があります。 こうした本市の強みを生かしつつ、引き続き子育て支援策の充実に取り組み、安心して子供を産み育てることができる環境を整えてまいります。そして、子育て世代に半田市で子供を育てたいと感じていただき、希望する子供の数を産んでいただけるよう努めてまいります。     (降壇)     〔教育長 鈴川慶光君 登壇〕 ◎教育長(鈴川慶光君) 続きまして、要旨3、教育・子育てについての御質問の1点目、キャリア教育とアクティブ・ラーニングの推進についてお答えいたします。 本年度は、半田市の教育重点目標として、これまで取り組んでまいりましたキャリア教育を土台としながら、コミュニティ・スクールの推進を図り、地域の特色を生かした学校づくりを行ってまいりました。 地域の方に外部講師として子供たちの支援のために教育活動に参加していただいたり、職場見学、職場体験など、子供たちのために学習の場を御提供いただいたりしました。地域の方、多くの大人に関わっていただくことで、子供同士だけでは得ることのできない対話が生まれ、学びを深めることができました。 また、例えば、道徳の授業では意見が対立した場合でも、自分の思いや考えを述べるのみではなく、相手の考えを聞いて、対話をするといった指導も行っております。 今後も、地域の教材や講師等を積極的に活用した地域との連携や、アクティブ・ラーニングの手法による学び合いにより、議員のおっしゃるような学力向上や相互理解と尊重し合える人間関係の形成につながる教育活動を展開してまいります。 次に、御質問の2点目、新学校給食センター建設の基本計画の策定についてお答えいたします。 新学校給食センターの施設、設備につきましては、最新の衛生管理基準に基づき、食の安全に関する万全の体制を行います。また、食材の選定から給食が子供たちに届くまで全ての過程を通して再検討し、より安心・安全でおいしい給食を安定的に提供できるよう、基本計画を策定してまいります。     (降壇)     〔市長 榊原純夫君 登壇〕 ◎市長(榊原純夫君) 続きまして、要旨4、防災・減災についての御質問の1点目、豪雨対策施策の成果についてお答えをいたします。 昨年の災害対応では、台風の接近に伴い時々刻々と変化する状況を判断する中、避難所開設や防災行政無線をはじめ、複数の情報伝達手段に加え、新たに学校メルマガを活用し、登録者約2万人への避難情報の提供を行いました。今後は、情報の多言語化など、より多くの方に分かりやすい内容で、避難情報を提供できるよう取り組んでまいります。 そのほか、令和2年度には阿久比川水系の洪水浸水想定区域が公表されることから、速やかにハザードマップを作成し、マイ・タイムラインや、高齢者、障がい者、乳幼児など要配慮者の方が利用される施設の避難計画の作成に役立てます。また、ハザードマップを地域の避難訓練に活用することで、市民の皆様の避難意識の向上や要配慮者の避難支援の強化を図り、逃げ遅れのない避難誘導を行ってまいります。 また、ハード面の令和2年度に実施する対策といたしましては、新居池のほか7か所のため池について、はけ口を改良し、池からの流出を調整することで貯留能力を増加させ、下流の河川、水路への負担を減らす対策や、北浜田ポンプ場の耐震化、東成岩ポンプ場では高潮による浸水防止対策など、浸水被害のリスクを軽減してまいります。 続きまして、御質問の2点目、排水能力の向上を図るべき対策についてお答えいたします。 平成12年の東海豪雨は、神戸川や平地川流域をはじめとして、市内に大きな浸水被害をもたらしました。 その後、神戸川の改修や、平地川へのリスクを大きく低減させるため、七本木池から亀崎港に至る雨水幹線を整備するとともに、乙川地区では新居排水ポンプ場を建設するなど、豪雨への備えを高めてまいりました。 今後の対策につきましては、さきの公明党、山本半治議員の御質問にもお答えいたしましたとおり、過去の浸水被害を検証し、効果的な雨水管渠の整備を継続いたしますとともに、より能力の高い排水ポンプを導入してまいります。 あわせて、河川の流下能力を維持するため、愛知県に対しても河川の堆積土のしゅんせつを強く要望いたします。 市内の排水能力の向上を図るため、下水道施設をはじめ、河川、ため池による総合的な排水対策を進めてまいります。 次に、御質問の3点目、マイ・タイムラインの活用についてお答えいたします。 マイ・タイムラインにつきましては、令和3年度までに全ての小・中学校で作成できるよう進めており、我が家の災害リスクや自分や家族が避難をするタイミングなどを各家庭で話合いをして作成していただくものとなっております。作成した後は各御家庭に掲示をしていただき、避難行動を取る意識を持っていただくことや、地域の避難訓練の中で、避難行動の指標として御活用していただけるよう取り組んでまいります。 まずはマイ・タイムラインを作成していただき、逃げ遅れることなく確実に避難できるよう、市民の皆様それぞれの判断で避難行動を起こしていただくことが重要であるため、家庭の備えとして啓発してまいります。 続きまして、要旨5、観光振興についての御質問、1点目、すし店を巡る仕掛けづくりの評価と課題についてお答えいたします。 令和元年度実施いたしましたすし店を巡るスタンプラリーにつきましては、マスメディアでいろいろ取り上げられ、問合せも多く、大きな話題となりました。 参加していただきました店舗からは、パンフレット掲載メニューの注文が大幅に増加した、今までにない客層が来店をした、今後も同様の企画に参加したいというような御意見を頂戴しており、今後の展開に手応えを得ております。 令和2年度は、スタンプラリーの期間をさらに長くするとともに内容を充実させることで、食の観光による観光客のさらなる誘客と地域経済の活性化を図ってまいります。 続きまして、2点目、現代に求められているすしは何かについてお答えをいたします。 食の観光では、その地域ならではの食材や、メニューにまつわる歴史などのオリジナリティーが重要であります。尾州早ずしには半田の酢造りとの関連や見た目の大きさといった他の地域にない特徴があるため、本市の食の観光にとって非常に重要なコンテンツであります。 さらに、幅広い観光客のニーズに応えることも大切であり、例えば、知多半島産のアナゴずしなどバリエーション豊かに紹介をすることで、すしといえば半田と思っていただけるようPRを展開し、食の観光による誘客を推進してまいります。 続きまして、3点目、観光振興の目的と成果についてお答えをいたします。 観光振興は内外からの交流人口の拡大、そして、それに伴う消費による地域経済の活性化が第一義的な目標と成果でありますが、本市が進めております観光振興はそれだけではありません。山車、蔵、南吉、赤レンガに代表される観光資源は本市の個性であり、それを活用した観光振興は、自分たちが住むまちへの愛着や誇りといった市民意識を高めていくことにもつながります。すなわち、市民お一人お一人が半田市を好きになっていただく、このことが、先人より受け継いできた伝統や文化、資産を保存、継承、発展させていく原動力となるものであります。 要旨6、高齢ドライバーによる交通事故防止とバス運行についての御質問の1点目、安全運転支援装置の設置を促す補助金制度に何を期待するかについてお答えいたします。 御高齢の運転者による重大事故が報道などでも数多く取り上げられております。こうした事故はペダルの踏み間違いなどの操作誤りに起因する割合が高いため、急発進などを抑制する安全運転支援装置の設置は事故の未然防止につながります。 このため、補助金制度を創設することは、安全装置の設置を促進するとともに、その存在を御存じなかった方にも関心を持っていただき、設置を検討するきっかけとなり、先々の事故の低減をもたらすものと期待しております。 次に、御質問の2点目、各種実験運行を実施し、有意差を見極める考えはについてお答えいたします。 御提案をいただきました高齢者向け無料パスについてでございますが、平成30年10月の市バス路線再編に向けた地域公共交通会議におきまして、応分負担の観点から運賃は有料とする一方、市内運賃を最大200円という低料金に設定することが決定されております。このため、現在のところ実施する予定はございません。 次に、バス停の増設をはじめとする各種実験についてでございますが、実証運行期間の満了を待たず、亀崎・有脇線の改善に取り組んだり、交通空白地域の解消に向け、市民の皆様が主体的に関わるバス路線の新規導入に取り組むなど、試行錯誤を重ねながら進めておりまして、そうしたバス路線の充実によりまして、高齢者をはじめ利用者を拡大してまいります。 次に、要旨7、快適な住環境の整備についての御質問の1点目、文化や歴史など、何を伝えたいと考えているのかについてお答えいたします。 JR半田駅周辺には、江戸時代から醸造業や海運業で栄えた本市の歴史を今に伝える風情が様々な形で残っております。また、日本の経済発展に大きく寄与してきた東海道本線を建設するために県内で初めて建設された武豊線の存在も、半田の歴史を語る上で欠かせないものでございます。 このため、JR半田駅から運河までのエリアにおいて、地域の方や商工業者の方々などと一体となって、半田の歴史を今に伝える景観と調和した町並み形成を進め、ミツカンミュージアムや半六庭園、現存する日本最古の跨線橋などの鉄道遺産も活用し、地域の文化や歴史、そしてその魅力を一人でも多くの人に伝えていきたいと考えております。 次に、要旨8、半田病院についての御質問、ダヴィンチを操作できる医師の確保及び導入に伴う患者数の増加見込みについてお答えいたします。 当面、ダヴィンチを使用する泌尿器科に在籍をいたします常勤医師は4名でございますが、診療報酬上の加算を取得するには手術の実績数や専門医として一定の経験年数が必要となりまして、現在では2名の医師がそれに該当いたしております。 今後、手術の経験を積むことで操作できる医師も増え、診療報酬改定により適用範囲が広がれば、他科の医師も積極的に活用することになります。また、最新医療機器の導入効果により、新たな医師の確保にもつながるものと期待をいたしております。 次に、患者数の見込みにつきましては、年間約20人の前立腺がん全摘手術の患者が導入により40人にまで増加するものと想定をいたしております。長い治療機関とリスクを伴う開腹式手術を避け、市外の病院を選択されてきた患者が半田病院を再び選んでいただけるものと予測したものでありますが、前立腺がん以外の患者の皆様にも高度医療機器を整備している安全で信頼のできる病院であることを改めて認識していただくことで、より多くの患者の確保につながるものと考えております。 以上で、志民ネットを代表されての小栗佳仁議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。     (降壇) ◆3番(小栗佳仁議員) 答弁ありがとうございます。 市長が施政方針の中で、冒頭で述べていました人口減少について、いまだ解を見いだせていないとすることを申し上げていたんですが、市長の先ほどの人口減少についての答弁の中で、出生数の向上が課題であるという課題、しっかり見られているというところでひとつ安心したところなんですが、この出生数に関わるいろんな問題点がまだほかに隠れているわけですね。どうしなければいけない。例えば、結婚する年代の女性が半田市には少ないよと。 そういった分析のほうをやっぱり市の職員さんにしっかり指示していただくのか、市の職員さん自体が認識していただいて、それに対してどういう女性が半田市を訪れていただく施策を打っていただくとか、観光で、何かそういったものと結びつけながら男女間が結びつく、こういったことをしっかり手がけなければならないのかなということを思っていまして、そうしたことにつきまして、市長、まず、見解をいただきたいなと思います。 このほかに市長がおっしゃられた1つ例でいきますと、長所を伸ばせば短所は消えるんだと、消滅するんだという内容でいきますと、例えば、先ほど教育長のほうからお話がありましたキャリア教育とコミュニティ・スクール、大変いい取組だなと私も常々思っているところなんですが、その陰に隠れてしまう問題は何かというと、いじめだったり、不登校、こういったものが見えなくなってくるのではないかな。そこが強調され過ぎてしまって、その問題が陰に隠れてしまうと、教育について今後いろいろな課題を残してくるのかな。 やはりコミュニティ・スクールは大人との関わりを持つということで非常に重要なんですが、生徒間、または生徒と教師の関わりという部分をさらに増やす教育というのを考えていかないと、キャリア教育とコミュニティ・スクールだけでは、今後伸びていかないのかと。 夢のような話をするんですが、こうした人との関わりを重要視することによって、今後の半田市を背負う子供たちがしっかり人と話し合ったり学び合うことによって、半田市全体がかなり高いレベルのところまで構築できるような気がしているんですね。 こういった教育をぜひとも半田市、取り組んでいただきたいと思いますが、このアクティブ・ラーニングについてどう結びつけていただけるのか、もう一度、見解をお伺いしたいと思います。 以上です。 ◎市長(榊原純夫君) それでは、まず、最初の人口減少、出生数に関する御質問にお答えをいたします。 出生数が我が国で年々低くなっていることの理由の1つに、マスコミや報道の中でも取り上げられておりますが、実質の可処分所得がなかなか増えていなくて、子供を育てるだけのそれぞれの御家庭の可処分所得が以前に比べると減ってきていて、子供を育てるのにはやはりお金がかかるので、そういった心配もあるという声もお聞きをいたしております。 また、労働人口が人口減少とともに減ってきておりまして、これから我が国の労働環境といいますか、そういったものを改善していくには、これまでの男性中心の働く環境ではなく、女性にも社会で活躍していただくような環境を整備することが必要だと思っております。 そういった意味で、半田に住んでいただき、半田で結婚をして、安心してお子さんをつくり、育てていただくには、女性の方が安心して働けるベースがなければならないというふうに思います。 それに関しまして、子育て環境をさらにこれまで以上に充実していくことや、今は核家族化が進んでおりますので、昔のように多世代が同居していて、いろんなことを相談できる環境にないことも御質問などの中でよく取り沙汰されるわけでございますが、そういったことにも的確に対応できる、あるいは、半田で子育てをすると、半田のお子さんたちはこんな夢や目標を持つ子供になるということを広く認識していただくことで、そういった施策をトータルとして、半田で住み、半田で結婚をし、半田で働く、そして半田でお子さんをつくっていただく女性の数を増やしていくことも、これからの必須の課題でございますので、そういったことに注視をしながら、これからの施策展開をしていきたいというふうに考えております。 以上です。 ◎教育長(鈴川慶光君) コミュニティ・スクール、キャリア教育等についてですが、先ほども申しましたように、コミュニティ・スクールは主に地域の大人の人たちとの関わりで人間関係の構築、そして、キャリア教育、アクティブ・ラーニングも含めてですけれども、やっぱり基本となるのは、今までの学校で教員が一斉授業で教えるというところから、対話を重視した教育の在り方というものが基本になっております。 そのため、現在も進めてきておりますが、キャリア教育を含めた人間関係形成ですとか、アクティブ・ラーニングによる、自分の考えを持ち、そしてそれを友達と自分の考えを出し合って、お互いに意見交換をし、自分の考えをまたさらに深めていくといった、そういった対話を重視した教育活動は、今後もますます深めていこうというふうに考えております。 ○議長(石川英之議員) 小栗佳仁議員の質問を終わります。 しばらく休憩します。---------------------------------------     午後1時41分 休憩     午後1時56分 再開--------------------------------------- ○議長(石川英之議員) 会議を再開します。 維新・半田市民の会代表、中川健一議員の発言を許します。     〔15番 中川健一議員 登壇〕(拍手) ◆15番(中川健一議員) 令和2年度市長施政方針について、維新・半田市民の会を代表して質問いたしますが、この質問を通じて、榊原純夫市長のまちづくりに対する対案も示してまいる所存です。 まず、我がまち半田の立ち位置について申し上げます。 2019年6月発表の週刊東洋経済住みよさランキング愛知県では、町村を除いた市だけの順位は、大府市が4位、東海市が9位、常滑市は15位、半田市は13位ということでした。 2018年1月発表の週刊ダイヤモンド伸びる街ランキング中京圏では、阿久比町は3位、大府市は11位、常滑市は14位、東海市は16位、武豊町は40位、東浦町は48位、半田市は圏外ということでありました。 知多半島における現時点での半田市の立ち位置は、おおむねこんな位置なんだろうと思います。 乾坤一擲の280億円もの巨額の税金を使ってチャレンジした知多半田駅前の不動産事業、知多半田駅前土地区画整理事業は大失敗に終わり、知多半田駅前は昼のみならず、夜も閑古鳥が鳴いているのが実態です。 バレンタインデーだった金曜日の夜8時30分頃に知多半田駅周辺を散歩しましたが、人通りは少なく、閑散とした雰囲気でありました。また、青山駅近くにある半田コロナからは映画館が撤退し、ラーメン幸楽苑も先月閉店をし、空き店舗となっています。私が高校生の頃や土地区画整理事業をやる前の知多半田駅前には不二家があり、ミスタードーナツがあり、映画館やユニーもあって、今よりはにぎわっていた印象があります。 一方で、東海市といえば知多半田駅前の区画整理の大失敗を教訓に、太田川駅前の名鉄線高架化と土地区画整理事業を行いました。その結果、日本福祉大学看護学部などが駅前に校舎を建設し、徒歩5分圏内に多くの飲食店が集まり、連日にぎわっています。 そして、常滑駅周辺は、セントレア空港はもちろんのこと、フライト・オブ・ドリームズにコストコ、イオン、めんたいパーク、多くの居酒屋、ここも週末は特ににぎわいを見せています。 知多半島の中心だった半田は、その地位を東海市に奪われ、常滑市にも後塵を拝する状況となりつつあります。なぜこのようなことになってしまったのか。知多半島で一番に市となった半田市がなぜここまで地盤沈下をしてしまったのか。 答えは簡単です。これまで半田市役所の主流派が進めてきたやり方、まちづくりの方向性が失敗だった、間違いであった。それだけです。そして、市役所主流派の今の親分が榊原純夫市長です。 しかし、私は悲観もしておりませんし、諦めてもいません。我が半田市にはすばらしい歴史と文化があります。そして、何よりも、勤勉で情熱あふれる市民がいます。半田市民にはまだまだ可能性とモチベーションがあります。だから、今までやってきた失敗したやり方を変えればいいだけです。私には処方箋、半田市をすてきなまちへ再生させる対案があります。 以下、榊原純夫市長に対する対案に触れながら、16項目にわたり市長の所見を伺います。 初めに、要旨1、住みたい、住み続けたいまちとして選ばれるための競争戦略がないのは問題であることについてです。 施政方針演説では、住みたい、住み続けたいまちとして選ばれたいとの市長の思いがありました。また、昨年度の施政方針演では、都市間競争において半田市が選ばれるまちとしての力をつけていかなければならないとも述べられていました。 ところが、施政方針演を幾ら聞いても、どこの自治体と比較をして、競争優位を築くのかの説明が全くありません。競争戦略がないのです。その結果、施政方針の内容は、これもやっている、あれもやっているという市長発の自己満足のオンパレードになっています。 市民の皆様から給料を頂いて仕事をしているわけですので、頑張って当たり前です。問題は、やっているやっているといっても、競争相手よりレベルが低い、質が低い内容であれば、何の意味もないということです。 そこで、質問の1点目は、施政方針には教育分野における公民両面における環境の優位性とありますが、東海市や大府市と比較をしてどこに優位性があるのか、具体的にお答えください。 質問の2点目は、知多半島内など、近隣市町のどこと比較をして、選ばれるまちになろうとしているのか、お尋ねします。 質問の3点目、都市間競争に勝つため、競争相手に対し、どのような比較優位を築こうとしていますか。市長の所見を伺います。 次に、要旨2、「健康で明るく豊かなまち」という普遍的都市像は、そもそもピントがずれている。第7次総合計画では見直すべきについてです。 施政方針演説の最後に書かれています本市ならではのまちの強みを生かすという考えに異論はありません。ところが、第6次総合計画では、半田市の普遍的な都市像を健康で明るく豊かなまちとしてあります。このようなのっぺらぼうな普遍的都市像を掲げて何の意味があるのか、大いに疑問に感じました。 そこで、質問の1点目、施政方針では長所を伸ばすことが重要とありましたが、健康で明るく豊かなまちという普遍的都市像は、半田市のどのような長所を伸ばそうとしてつくられた都市像か、説明をお願いします。 質問の2点目、現状の都市像で、健康のまちという観点で大府市より比較優位があるところ、豊かなまちという点で東海市より比較優位があるところはどこと考えていますか、お尋ねします。 質問の3点目、第7次総合計画における半田市の目指す普遍的な都市像は、半田市の長所を生かして、「歴史と文化の薫る都市」へ変更すべきと考えますが、市長の所見を伺います。 次に、要旨3、多様性を認め合う考えはすばらしいが、今回も口先だけではないかについてです。 言うはやすし行うはかたしという有名な故事成語があります。この言葉は中国の前漢時代の学者、桓寛による「塩鉄論」が語彙の元だそうです。 原文の日本語訳は次のとおりです。 立派なことを言う人が必ずしも徳があるとは限らない。それはなぜか。言うことは簡単であるが、実行することは難しいからだ。 市長には多様性を認め合うことでぜひ実行していただきたいと思いますが、過去の問題を検証し、未来へつなげたいと考えております。 質問の1点目、市民の多様性を認め合うとは、少数意見に耳を傾け、少数者の権利をも守るということを理解していますか、お尋ねします。 質問の2点目、令和元年12月議会で、堀嵜副市長はほとんどの議員には◯◯議員と官職名で呼んでいるにもかかわらず、共産党の鈴木議員に対しては鈴木さんと議場で呼びかけました。市議会における慣習から考えると、これは一人しかいない少数者である共産党の議員に対する不適切発言でありました。 公の場である議場で、しかも日本国籍の議員に対してさえ差別的な発言をする榊原純夫執行部は、少数の外国籍の住民に対し、多様性を認め合い、相手を尊重する行政ができるとは到底思えません。施政方針で多様性を認め合うと発言しているのは、格好をつけて言ってみただけか必ず実行することかどちらか、明確な答弁をお願いします。 質問の3点目、2017年3月開催の総務委員会でも指摘をしましたが、半田病院の移転先案について職員駐車場とする市長の考えとは異なる市民団体、高台移転派の、クラシティ市民活動支援センターへの団体登録を当時の企画部長は拒否をした事案がありました。今後は、このような職権濫用による誤った考えを改め、市長の考えとは異なる市民団体であっても、法に認められた範囲で市民活動センターへの登録を認めることでよいか、市長の見解を伺います。 要旨4、市民がまちづくりで新たなチャレンジをしないのは、市役所主導のまちづくり、市民下請の市民協働だからであり、市民が主役のまちづくりになれば、市民は自ら考えるについてです。 今回の議案にあります乙川中学校の更新計画をつくるに当たり、施政方針に書いてあるように、市民や民間事業者が新たなチャレンジをできるようになっていたでしょうか。残念ながら、市役所主導の決定事項を市民へ押しつけるまちづくりでありました。 その後、乙川地域の住民から異論が噴出し、取りあえずまちづくり勉強会を数回開催しました。その勉強会ですら、市民、民間のチャレンジを応援するものとは程遠く、このままではガス抜きで終わってしまいかねないのが実態と思います。 このようなことばかりをやっているから、市民は笛吹けど踊らない状況が続くということです。 そこで、質問の1点目、紺屋海道のまちづくりが失敗しているのは、ほぼ地元無視の市役所主導であったからだと考えますが、見解をお尋ねします。 質問の2点目、平成22年に指定した3つある景観形成重点地区のうち、特に亀崎地区、岩滑地区の町並みの形成が遅々として進みません。これは市役所が当初から地域に景観まちづくりを押しつけているだけで、地域住民の賛同どころか、納得すらないからと考えますが、所見を伺います。 質問の3点目、多くの市民は自腹でまちづくり、市民活動にチャレンジをしています。例えば、動物の保護活動、古民家の保存活動などです。市長が給料をもらってやっているのではなく、市民同様、自腹でやっているまちづくりのチャレンジは何かあるのか、具体的に教えてください。 質問の4点目、市民へチャレンジを促すのであれば、市役所としてそれを応援する具体策が必要です。半田市は年間800万円の市民活動助成金を予算化しています。ところが、お隣の阿久比町は、人口は半田市の4分で1であるにもかかわらず、町民活動助成金は同様の約800万円です。要するに半田市の市民活動助成金は、阿久比町の4分の1しかありません。これで市民活動の分野で阿久比町よりも選ばれるまちになれると思いますか、所見を伺います。 要旨5、半田病院と常滑市民病院の経営統合を機に2市4町が合併し、人口30万人の中核市を目指すべきについてです。 2市4町合併で、大体30万人の人口になります。実は、人口30万人が都市生き残りのボーダーラインであるのが経済学者たちの見解です。30万人といると、FM局が食べていけるようになります。ちなみに50万人いると、地元の文化人や地元タレントが生きていけるようになるそうです。 1937年の半田市制から83年が過ぎ、半田市の市域、行政の範囲、と私たちの生活圏のずれが大きくなっているのが実情です。既に消防や救急車は武豊町、阿久比町、東浦町と一緒に行い、し尿の処理は常滑市と武豊町と行い、ごみの処理も令和4年度からは常滑、武豊、美浜、南知多と一緒に行い、観光協会は既に5市5町で一緒に進んでいます。看護学校は常滑市と一緒に経営し、病院経営も今後常滑市と統合する話を進めているのが現状です。市役所は合併をすれば、人事、総務など間接部門の重複部分を市民サービス部門へ回すことができ、市民サービスの充実にもつながります。 質問1点目、2市4町を合併するべきと考えますが、市長の所見を伺います。 質問の2点目、中核市になると、児童相談所を設置することができます。教育・子育てを重点的に取り組んでいる半田市ですので、中核市になることで児童相談所を自前で持つという戦略目標の見解についてお尋ねします。 要旨6、人口が減少するのだから、公共施設の削減方針を打ち出さないことは問題についてです。 令和元年度と比較をして、令和7年度の市内小学1年生は13%減少し、926人になるとの予測です。特に減少が大きい小学校の1年生は、宮池小学校が23%減の94人へ、亀崎小学校が33%の62人へ、さくら小学校が37%減の36人へ、有脇小学校が37%減の19人です。 ところが、平成29年3月に策定された公共施設等総合管理計画では、公共施設床面積について現状維持の方針しか示していません。つい先日の2月26日に開催された公共施設のあり方調査特別委員会でも、公共施設削減の方針をすべきではないかとの委員からの指摘に対し、公共施設等総合管理計画に示した方針の変更の必要性はないとの企画部からの答弁がありました。 そこで、質問の1つ目、新年度予算の編成に当たって、小・中学校の床面積の今後の在り方について、削減か増床、あるいは現状維持か、市長としてどのような指示を出したか、御説明をお願いします。 質問の2点目、宮池小学校、さくら小学校、有脇小学校、亀崎小学校の児童数は大幅に減少、もしくは学年に1クラスのみがあります。この状況が小学校教育として適切であるのかを踏まえ、小学校の統廃合について、市長としてどのような見解か、お聞かせください。 質問の3点目、平成26年半田市民1人当たりの公共施設床面積は3.3平米です。東海市は3平米、知多市は2.97平米、常滑は3.69平米です。公共施設総合管理計画では、具体的な床面積削減の数値目標がありません。一方、総務省より数値目標を設定するように通知があるように、公共施設等総合管理計画に公共施設削減の数値目標をこの予算期に設定すべきと考えますが、市長の所見を伺います。 要旨の7、平成25年の施政方針演説以来、8年間連続で重点分野となっている防災・減災、教育・子育て、観光振興の重点分野は陳腐化していることについてです。 平成25年3月の施政方針演説で喫緊の重点課題として、防災・減災、教育・子育て、観光振興が位置づけられました。喫緊とは、差し迫って大切なことという意味ですが、その後8年間、防災・減災、教育・子育て、観光振興が重点課題となっているのです。半田市には畜産臭気対策やごみ処理など、重要な事業がたくさんありますが、8年間も重点分野が同じとはおかしくないでしょうか。検証が必要と考えます。 質問の1点目、3つの重点分野、防災・減災、教育・子育て、観光振興は、予算編成上、重点分野として優遇されていることは具体的に何か、御説明をお願いします。 質問の2点目、3つの重点分野、防災・減災、教育・子育て、観光振興について、新年度の予算編成に当たって、市長としてどのような指示を出したのか、具体的な説明をお願いします。 質問の3つ目、3つの重点分野、本年度の予算額は、3つの重点分野が設定された平成25年度と比較をして、それぞれ何%増加していますか。御説明をお願いします。 要旨8、災害時の減災対策の改善についてです。 台風19号接近時、2019年10月11日に市庁舎の避難所を視察しました。市庁舎の避難所は1階の多目的ルームという様子で、窓が小さく狭い部屋に多くの市民がひしめき合い、快適とは程遠い状況でありました。市庁舎には4階に和室がありますが、避難者が過ごしやすい和室を避難所として使わないのはなぜか、大変疑問に思いました。 この反省を踏まえ、避難所運営や災害者支援に国際的な基準であるスフィア基準を適用し、今の半田市の基準よりも高い基準で避難所運営や災害者支援を行い、日本中の模範となるべきと考えます。防災・減災を重点分野に掲げている半田市でもあります。 そこで質問ですが、避難所運営や被災者支援に人道支援の国際基準であるスフィア基準の適用をすべきと考えますが、市長の見解をお聞きかせください。 要旨9、令和7年春に半田病院が移転する前に、24時間対応の休日夜間診療所の設置をについてです。 半田病院の高度な救命救急体制を維持するために、また、半田病院移転後の半田市民の利便性を確保するために、軽症の病気を夜間・休日24時間診る医療機関が必要と考えます。 質問として、24時間対応の夜間休日診療所の設置はどのように取り組んでいますか、市長の見解をお尋ねします。 要旨10、市内13小学校中6小学校区に児童センターがないのは問題だについてです。 令和元年9月にございました半田市議会文教厚生委員会による事業評価では、小学校区ごとの児童センターなど拠点整備と、児童センターがない小学校区への対策事業が提案されました。ところが、いまだ何ら対策が市長から打ち出されていません。 東海市も大府市も、全ての小学校区に児童センターがあります。一方で、半田市には、6小学校区に児童センターがありません。加えて、学童保育の月額利用料、半田市はおおむね月額1万円ですが、東海市は4年から6年は月額3,000円、1年から3年は何と無料です。市長は教育・子育てを8年間連続で重点分野に掲げておいでですが、子育て支援に関してこの現状では、東海市よりも半田市が選ばれるまちになれるわけがないと思うのは私だけでしょうか。 質問1点目、8年連続で子育て支援が予算の重点分野でしたが、いまだに6小学校区に児童センターがないのはなぜですか。市長の見解をお尋ねします。 質問の2つ目、現在改定中の第2次子ども・子育て支援事業計画にも、児童センターをどうすべきかの計画がありません。市長はどうすべきと考えているのか、所見を伺います。 質問の3点目、いまだに児童センターの館長は、門外漢の市役所OBが天下り、雨宿っています。一方で、半田市内には教員OBや保育士OBなど、館長の適任者は数多くいるはずです。門外漢の市役所OBを館長に採用する。どこが施政方針に書いてある自己ベストなのか、市長の見解をお聞かせください。 要旨11、広島県三次市の森のポッケのようなプレイランドを子育て支援の目玉にについてです。 クラシティ内の子育て支援センターのプレイランドは、規模が中途半端です。子供のおもちゃは面白くない、育児に役立つ母親向けの書籍もほとんどない、駐車場が使いにくい上、クラシティ内の店舗も、子育て支援とは連動していません。ほとんどの利用者が車で来る中、知多半田駅前に子育て支援施設をつくる必然性は全くありません。 質問の1つ目、設備も場所も中途半端なクラシティ内のプレイランドを廃止して、広島県三次市の森のポッケのようなプレイランドを設置すべしと考えますが、市長の見解を伺います。 質問の2つ目、新しいプレイランドは赤レンガ観光拠点化事業を廃止した上で、赤レンガへ移設、設置すべきと考えますが、市長の所見を伺います。 要旨12、教育の充実、心の中に平和のとりでを築く教育へ向けてについてです。 UNESCO憲章の前文には、こう記されています。「戦争は人の心の中に生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」。 私は半田市内の子供たちが修学旅行でディズニーランドへ行く様子を見るにつけ、子供たちの平和教育の在り方を改善すべきじゃないかと思うようになりました。そして、鹿児島県の知覧特攻平和会館、舞鶴市の引揚記念館を調査してまいりました。その結果、平和国家を目指す我が国の義務教育としては、ディズニーランドへ行くよりも、日本が直面した厳しい歴史をまず学ぶべきじゃないかとの結論に至りました。 そこで質問ですが、小学生の修学旅行を舞鶴市の引揚記念館を見学するルートへ、中学生の修学旅行を広島市の平和祈念館を見学するなどの平和教育をテーマにしたルートへ変更すべきと考えますが、市長の所見を伺います。 要旨13、家庭系ごみ有料化は、半田市長のステルス実質増税作戦、約1.8億円の増収についてです。 ごみの減量化が目標であるならば、阿久比町では、ごみ減量目標である20%削減ができなければ家庭系ごみを有料化すると宣言し、全町民を巻き込んでごみ減量運動に取り組んでいる最中です。 また、東海市のように、ごみ削減目標に合致する一定量のごみ袋は無料で配布をし、それを超えるものは有料で販売するという方法もあります。 ところが、我が半田市は阿久比町や東海市とは異なり、家庭系ごみ有料化と称して、約1億8,000万円ものお金を市民からふんだくろうとしているのです。このような半田市は、家庭系ごみ有料化について選ばれるまちになれるわけがありません。 そこで、質問の1点目、家庭系ごみ有料化事業の市民に対する説明会時に、ごみ袋代を差し引いた市役所の収入が約1億8,000万円も増えるという説明はしたのか、お尋ねします。 質問の2つ目、東海市の家庭系ごみ有料化では、1年分のごみ袋の無料配布があります。一方で、半田市では、ごみ袋代として、ごみ処理代として、市全体で約2億5,000万円を市役所へ支払い、ごみ袋製作費約7,000万円を差し引き、1億8,000万円が実質的な増税となる計画です。家庭ごみ有料化では半田市よりも東海市が選ばれるまちであると考えますが、市長の所見を伺います。 要旨14、観光振興が重点事業とはお門違い、金沢市では観光を目的としたまちづくりはやっていないとのことについてです。 観光とは、光を見に行くことであります。半田運河周辺地域や赤レンガ、そこに住んでいる人たちの光は見えません。地域に住んでいる人たちの光がない活動を見たところで中身は空っぽなのです。基本、市役所主導で、税金でやっているだけです。そもそも半田市のように、市外の人を対象としたまちづくりに巨額の税金を観光事業として投じていること自体に問題があると考えます。 質問の1つ目、まず、一義的には、そこに住んでいる人、関わる人が暮らしをよくするためのまちづくりをすべきと考えますが、市の見解をお聞かせください。 質問の2つ目、金沢市的なまちづくりの考え方、また、費用対効果から考えて、観光を目的とした赤レンガ建物観光拠点化事業やキャナルナイトなど、半田運河関連の観光事業は廃止すべきと考えますが、市長の所見を伺います。 要旨15、新美南吉の顕彰事業から、新美南吉を生かしたまちづくりへの転換について。 質問の1つ目、新美南吉の顕彰をするのみならず、新美南吉を生かしたまちづくりを進めるべきと考えますが、市長の見解をお尋ねします。 質問の2つ目、岩滑地域は新美南吉の思い出がたくさん残っていますが、景観形成重点地区にもなっています。彼岸花の景色はとてもすばらしいものがありますが、新美南吉の思い出に触れることができるような町並みにする取組ができないものか、市長の所見を伺います。 要旨16、中心市街地活性化事業など、今までのやり方であれば、かなわぬ夢ではないかについてです。 質問の1つ目、JR武豊線高架化をしたところで、最大の目的の1つである東西交通の円滑化は、西に横たわる名鉄河和線でボトルネックとなってしまいます。 そこで、名鉄河和線の高架化はいつの予定ですか、費用は幾らと推定していますか、御説明をお願いします。 質問の2つ目、当面、名鉄河和線の線路がボトルネックとして横たわる中、太田川駅前と東海市駅周辺と比較をしてどのような競争優位、特徴のある中心市街地、知多半田駅前からJR半田駅前までのエリアをつくる考えか、市長の所見を伺います。 最後になりますが、冒頭にも申し上げましたように、半田市が知多半島内で地盤沈下を続けてきた理由は簡単です。これまでの半田市役所主流派が進めてきたやり方、まちづくりの方向性が失敗、間違いだったということです。再度申し上げますが、私は悲観もしておりませんし、諦めておりません。 では、どうすればよいのか。失敗してきた今までのやり方を変えればいいだけです。市役所主導のまちづくりを脱却し、市民が主役のまちづくりへ転換すること、まず、ここからスタートです。 私は同じ会派の同志のみならず、今の榊原純夫市政では駄目だと危機感をお持ちの市議会議員の皆様、それから同様の危機感をお持ちの半田市民の皆様と力を合わせて、市民が主役のまちづくりをはじめとする、半田市再浮上の改革実現に向けて取り組んでまいる所存であります。 以上をもちまして、維新・半田市民の会の代表質問といたします。御清聴ありがとうございました。     (拍手・降壇)     〔教育長 鈴川慶光君 登壇〕 ◎教育長(鈴川慶光君) それでは、維新・半田市民の会を代表されての中川研一議員の御質問、主題1、令和2年度市長施政方針についての要旨1、住みたいまちとして選ばれるための戦略についての御質問の1点目、教育分野における公民両面の環境の優位性についてお答えいたします。 本市には、普通科高校2校をはじめ、商業、農業、工業の専門学科や特別支援学校など各種の県立高校が立地しています。また、幼児教育・保育におきましては、公立では、保育園が13園、幼稚園が5園、こども園が3園、また、私立では、保育園が4園、幼稚園が2園、こども園が1園ございます。私立の園でもそれぞれの園が特色のある教育、保育を行っておりますし、公立の園と併せて、市民の皆様の子育てや教育に対する様々なニーズに対応する選択肢が用意されています。 さらに、近隣市町に先駆けて導入したコミュニティ・スクール制度により学校と地域が連携し、地域全体で子供を育む仕組みが整っていることも、他市町にはない大きな魅力でございます。     (降壇)     〔市長 榊原純夫君 登壇〕 ◎市長(榊原純夫君) まず、午前中の創造みらい半田を代表しての久世議員が質問の冒頭で言及されましたが、一般質問と代表質問の在り方について、少し私の考えを述べさせていただきます。 まず、一般質問とは、議員お一人お一人が個人の観点から市政についての質問をされる。一方、代表質問とは、会派の皆さんの思いを1つに取りまとめて質問をされるものだと思っております。 市議会の基本条例第5条によれば、「会派は、政策を中心とした同一の理念を共有する」と記されております。今回の御質問につきましても、会派の3人の御意見が同じであるということを前提に質問されたということを理解する中で、答弁をさせていただきます。 それでは、御質問の2点目、知多半島内など、近隣市町のどこと比較しているのかと、3点目の、競争相手に対し、どのような比較優位性を築こうとしているかについては、関連がありますので、一括でお答えをさせていただきます。 私が考えます選ばれるまちとは、市内の人にこれからも住み続けたい、市外の人には訪れたい、いつかは住みたいと思っていただけるような憧れのまちであり、特定の比較対象となる市町を想定しているものではありません。 また、住みたいまちの判断には、まちのイメージ、基本的な住環境、関係する行政サービスの充実、個人的な事情など、複数の条件が影響すると考えますが、本市といたしましては、子育て環境の充実や、観光・企業誘致をはじめとする産業振興、安心・安全なまちづくりなど、まちの総合力を高め、その魅力を発信することで、本市を選択していただけるよう取り組んでいるところでございます。 続きまして、要旨の2、普遍的都市像、「健康で明るく豊かなまち」についての御質問の1点目、普遍的都市像はと、2点目、現状の都市像での比較優位、3点目、第7次総合計画における普遍的な都市像については、これも関連がありますので、一括してお答えをさせていただきます。 健康で明るく豊かなまちは、本市発展のための市民の道しるべ、日常生活の心構え、そして市政運営の方針として、昭和43年に市議会で決議、制定されたものでありまして、その制定された半田市民憲章に定められ、これまでの総合計画に受け継がれてきたものでございます。 第6次総合計画におきましては、その普遍的な都市像の下、計画期間の10年を展望した都市像を「次代へつなぐ市民協働都市・はんだ」として、まちづくりを進めてきたところでございますが、市町間における都市像の比較には、全く意味がないと考えております。 現在策定中の第7次総合計画の都市像に関する御提案につきましては、御意見の1つとして受け止めさせていただきます。 続きまして、要旨3、多様性を認め合うことについての御質問の1点目、多様性への理解と、2点目、多文化共生の実現についても、関連がありますので、一括でお答えをいたします。 これからの社会は、国籍や民族、性別、言語、宗教、障がいの有無など、あらゆる面での多様性を認め合い、調和を図ることで発展していくものとされております。 本市では、外国籍市民の増加で様々な言語、文化に触れ合う機会が増えてきており、日常生活にも変化が生じてきております。このため、今後は、国籍等に関係なく、お互いが基本的人権を尊重し、多様な価値観を認め合っていくことが重要であると考えております。 本年3月策定の半田市多文化共生プランに基づく施策を推進し、私ども行政、議会、事業所及び市民がそれぞれの責務を果たすことにより、多文化共生社会が形成されるよう図ってまいります。 次に、御質問の3点目、市民活動支援センター、はんだまちづくりひろばの利用登録につきましては、半田市市民活動支援センター管理規則に基づき、本市にとって公益性のある活動を行い、宗教的あるいは政治的な活動に該当しない市民活動団体について、今後も公平公正に利用登録の手続を行ってまいります。 続きまして、要旨4、市民が主役のまちづくりについての御質問の1点目、紺屋海道のまちづくりについてお答えをいたします。 紺屋海道につきましては、当初、その名や存在は広くは認知されておりませんでしたが、地元住民の皆さんを中心に結成されました紺屋海道研究会の活動を端緒として、現在では、運河、蔵のまちエリアと半田赤レンガ建物をつなぐ、本市の歴史、文化が感じられるルートとして定着してきております。 次に、御質問の2点目、亀崎・岩滑地区の町並み形成についてお答えをいたします。 景観形成重点地区の指定に当たっては、区域や規制内容などについて地域の合意形成を図るため、まずは、地元自治区の代表者などの現地確認や意見交換を行っております。それに基づき作成した素案につきまして、地元説明会の開催やパブリックコメントを実施した上で計画を定めており、地域の皆様には指定に対する御理解をいただいております。 次に、御質問の3点目、まちづくりへのチャレンジについてお答えをいたします。 本市では、自治区や市民団体など多くの皆様が自主的、自律的に市民活動を行っておられ、これが本市の強みであり、これらの活動に携わっていただいておられる皆様には、改めて敬意を表させていただきます。 中川議員もいろんな活動をされておられることと思いますが、私も週末などの活動につきましては、時間の許す範囲で参加をさせていただいておりまして、半田運河の環境整備、矢勝川のマツバボタンの植付けやため池のかいどりなどでは、地域の皆様と一緒に汗をかかせていただいております。 今後も、こうした市民の皆様とともに活動する時間をつくってまいりたいと考えております。 次に、御質問の4点目、市民活動助成金についてお答えをいたします。 この助成金は、市内で活動をされるNPOや自治区など、市民活動団体の事業を資金面で支援し、自主的、自律的なチャレンジを促進するため、交付をしているものであります。 現在も地域コミュニティーの活性化、お助け隊による地域支えあい活動、町のにぎわい創出、子育て支援など、この助成金を活用した多岐にわたる事業が市内各所で継続的に実施されており、市民活動の裾野は着実に広がってきております。 助成金額にかかわらず、地域の課題解決に市民の皆様が自主的かつ継続的に取り組んでいただくことがまちをよくしていき、住みたいまち、住み続けたいまちにつながるものと考えておりまして、そのための支援を丁寧に行ってまいります。 続きまして、要旨5、2市4町が合併し、中核市を目指すべきについての御質問の1点目、2市4町での合併についてお答えいたします。 市民の生活や行動範囲の拡大、あるいは将来的な人口減少を見据えれば、今後、広域行政の推進はますます必要になってまいります。その中で、市町村合併に対する私の考えといたしましては、知多地域全体で市町村合併の必要性を共有した上で、最適な行政区域を整理し、枠組みを決めていくことがベストであるというものであります。 しかしながら、財政力が豊かな市町が多いこともあり、現在のところ、知多地域で市町合併の機運が高まっているとは言えないのが実情であります。 したがいまして、現時点では、広域による連携、取組の拡大を進め、その先に住民サービスの向上、行政の効率化にもつながる選択肢の1つとして、市町村合併が展望できるものと考えております。 次に、御質問の2点目、中核市となり、児童相談所を自前で持つことについてお答えをいたします。 平成16年の児童福祉法の改正により、中核市は児童相談所を設置することができるようになりましたが、全国中核市市長会によれば、現在、全国に58ある中核市のうち、実際に児童相談所を設置しているのは僅か3市のみという状況であります。 多くの中核市が児童相談所を設置しない理由は、児童福祉司、児童心理司などの専門職の確保、児童相談所や一時保護所の建設・運営財源などが課題であるためとされております。また、多くの中核市で、児童相談所は既に都道府県により設置をされており、重複設置する必要はないとの考えも要因の1つとして挙げられております。 本市におきましても、市内に愛知県知多児童・障害者相談センターが既に設置をされておりまして、児童虐待等の事案に対し緊密に連携し、役割分担をする中で、適切に対応ができていることから、市単独で児童相談所を設置する考えはありません。     (降壇)     〔教育長 鈴川慶光君 登壇〕 ◎教育長(鈴川慶光君) 続きまして、要旨6、人口減少に応じた公共施設の削減についての御質問の1点目、小・中学校の床面積の在り方についてお答えいたします。 小・中学校の床面積を今後増減あるいは現状維持とするかは、その地域の子供の数や、これまでの教室の活用状況、あるいは学校施設に対する社会ニーズなどによって影響を受けますため、一概に言えるものではございません。 しかし、公共施設全体の面積を考慮し、安易に拡大していくことのないよう、市長から指示を受け、進めているところでございます。 次に、御質問の2点目、小学校の統廃合についてお答えいたします。 それぞれの学校には、長い歴史の中で形成された地域文化があります。また、小規模校には児童と教員の距離の近さを生かした指導ができるなど、少人数ならではのよさもございます。 統廃合による効率化や合理化も大切ではございますが、子供の健やかな育ちや地域コミュニティーの形成をしていく上では、統廃合が必ずしも正しい選択肢になるとは限りません。今年度から始まりましたコミュニティ・スクールなど、学校を核とした地域の活性化という面でも、小学校を統廃合することは現在考えておりません。     (降壇)     〔市長 榊原純夫君 登壇〕 ◎市長(榊原純夫君) 続きまして、御質問の3点目、公共施設削減の数値目標についてでございますが、平成28年度策定の半田市公共施設等総合管理計画には、平成27年度末時点で本市が保有する建築物の施設数や延べ床面積を示した上で、今後の基本的な方針として、「原則、施設総量は現状を超えない範囲とする」と定めております。これが具体的な目標数値であり、公共施設等総合管理計画に具体的な数値目標がないという御指摘は当たりません。 なお、御質問の中で、現状維持をするというふうに私どもが言っていると御質問されましたが、私ども、そのようなことは一度も言ったことはございません。仮に現状維持をしていっても十分堪えられるということで、資料を御提出させていただきまして何度も説明をさせていただいておりますが、御理解いただけないのが非常に残念でございます。 次に、要旨7、防災・減災、教育・子育て、観光振興の重点分野についての御質問の1点目、予算編成上、重点分野は具体的に何かと、御質問の2点目、新年度の予算編成に当たって、市長としてどのような指示をしたかについては、関連がありますので、一括してお答えをいたします。 予算編成に当たりましては、半田市は今、何を優先してなすべきかを理解し、積極果敢に責任を持って考えた予算とするよう、私からの言葉として直接指示をいたしました。 重点施策につきましては、例えば、子ども医療費助成事業におきまして高校生等まで対象を拡大させ、これを優先的に事業採択した結果、教育・子育ての分野では、前年度に比べ7億5,000万円余、8.0%増の予算とするなど、重点的な予算配分といたしております。 次に、御質問の3点目、本年度予算額は、3つの重点分野が設定された平成25年度と比較して、それぞれ何%増加しているかについてお答えをいたします。 重点分野に関連する令和2年度予算は、平成25年度と比較して、防災・減災は118%の増、教育・子育ては24%の増、観光振興は295%の増といたしております。 要旨8、災害時の減災対策の改善についての御質問、避難所運営や被災者支援へのスフィア基準の適用についてお答えをいたします。 スフィアとは、災害や紛争の影響を受けた人々には尊厳ある生活と支援を受ける権利があり、苦痛を軽減するために実行可能なあらゆる手段を尽くすことを基本理念とした人道支援であります。 半田市では、この基本理念と同じ考え方で災害対応を進めており、避難所運営や公衆衛生、要配慮者支援に必要となる資機材の整備や、地域で実施されております避難所運営訓練の支援などを実施しております。 今後とも、被災直後から早い段階で、スフィアの基本理念にある生活環境が確保されますよう準備を進めてまいります。 続きまして、要旨9、休日夜間診療所の設置をとの御質問についてお答えいたします。 本市の休日夜間診療は、現在、半田市医師会の協力により、市内各医療機関で実施していただいておりまして、新たに設置する考えはありません。夜間でも緊急に診療が必要な重い病気やけがの方は、これまでどおり、半田病院で対応をいたします。 続きまして、要旨10点目の御質問、市内13小学校中6小学校区に児童センターがないの御質問の1点目、6小学校区に児童センターがないのはなぜかと、御質問の2点目、児童センターをどうすべきかにつきましては、関連がありますので、一括してお答えをいたします。 本市では従来から、おおむね中学校区に1か所の配置としてきた経緯があり、小学校区ごとに配置する考えはありませんでした。 しかしながら、公共施設の在り方を検討する中、今後は学校施設の更新等に合わせ、小学校内に安全・安心に過ごせる放課後の子供の居場所として、児童センターに代わる居場所を整備していくこととし、第2期子ども・子育て支援事業計画におきましても、その方針を盛り込んでおります。 次に、御質問の3点目、児童センター館長についてお答えをいたします。 過去、この問題につきましては何度も御質問をいただき、今回もまた同じ答えになってしまいますが、児童センターの館長は、事業運営、予算執行、施設管理、職員の勤怠管理などを統括的に管理監督する役割を担っており、市全体の職員配置の中で、管理職を務めた再任用職員が最適であると判断し、配置をいたしております。 続きまして、要旨11点目の御質問、プレイランドを子育て支援の目玉にの御質問の1点目、広島県三次市の森のポッケのようなプレイランドを設置すべきについてと、2点目の新しいプレイランドを赤レンガへ移設、設置すべきにつきましては、これも関連がありますので、一括でお答えをいたします。 御紹介のありました広島県三次市のみよし森のポッケは、子ども・子育て支援の目玉施設として、平成29年度にオープンした施設と承知をいたしております。 一方、本市の子育て支援センターは平成18年度に設置をし、当時は先進的な施設として、多くの方が視察に訪れた施設であります。現在でも近隣市町の中では最も充実した施設であると自負をいたしており、市外からも多くの方に御利用をいただいております。 御紹介の施設は、最先端の設備や考え方を取り入れた内容となっており、参考とすべき点もありますが、当面は現施設を維持、活用していく考えであり、新しくプレイランドを設置する考えはありません。 また、現在、赤レンガ建物は、本市を代表する観光施設として運営いたしており、プレイランドを移設、設置する考えはありません。     (降壇)     〔教育長 鈴川慶光君 登壇〕 ◎教育長(鈴川慶光君) 続きまして、要旨12、教育の充実、平和教育へ向けての御質問、修学旅行の見学先を平和をテーマにしたルートに変更することについてお答えいたします。 現在、修学旅行先として、小学校につきましては、6年生の社会科で学習する京都、奈良方面へ、中学校につきましては、3年生の公民で学習する政治、経済の中心である東京方面へ出かけています。 義務教育において平和について学習することは大切なことであり、ふだんの教育活動の中で平和教育に取り組んでいますとともに、平和研修として広島への中学生の派遣も行っております。 修学旅行先は限られた日数や予算の中で学習効果が得られる場所を選定しているため、見学先として特に平和をテーマとしたルートに変更することは考えておりません。     (降壇)     〔市長 榊原純夫君 登壇〕 ◎市長(榊原純夫君) 続きまして、要旨13、家庭系ごみ有料化についての御質問の1点目、家庭系ごみ有料化に伴う収入に関する説明についてお答えいたします。 家庭系ごみ有料化につきましては、本年度開催をいたしました地域意見交換会や市政懇談会において、多くの市民の皆様に御説明し、御理解がいただけたものと考えております。 その中で、有料化に伴う手数料の収入につきましては、ごみ袋の製造費用に充てるほか、ごみ減量に関する施策やごみ処理と資源化に要する費用の財源の一部として活用することで、ごみ処理事業への税の充当を抑えることができることを試算した金額も示し説明しております。 次に、御質問の2点目、東海市の有料化方式についてお答えをいたします。 東海市は有料化の方式として、全市民に対し一定枚数を無償で配布し、それ以上に使用する場合は有料のごみ袋を購入する、一定量無料型を採用しております。 一定量無料型につきましては、配布された枚数まではごみを減量する意識が生まれにくいことや、世帯人数に応じてごみ袋を配布する作業に多くの労力がかかることなどが課題とされております。 そこで、ごみを多く出す人ほど負担が大きくなり、減らした人ほど負担が小さくなるというごみの排出量に手数料がそのまま比例する排出量単純比例型のほうが市民の皆様にとって分かりやすく、また、減量効果が最も期待できることから、本市におきましては排出量単純比例型を導入いたします。 続きまして、要旨14、観光振興についての御質問の1点目、観光振興に対する見解と、2点目、半田赤レンガ建物と半田運河の観光事業につきましては、関連がありますので、一括でお答えをいたします。 観光振興は、観光客の誘客による交流人口の拡大と、それに伴う消費による地域経済の活性化を図ることが第一義的な目的であります。 しかし、それのみではなく、山車、蔵、南吉、赤レンガといった歴史と文化に根差した資源は、いずれも本市の個性、つまり光であり、これらを活用した本市の観光振興は、市民の皆さんのまちへの愛着と誇りを培い、その歴史や文化を理解、継承していただくことで、活力ある魅力的な半田市のまちづくりにつながっていくものであります。 したがいまして、本市の観光資源の魅力向上や環境整備、市内外への観光プロモーションなど、観光によるまちづくりに税金を投入することは必要であり、半田赤レンガ建物や半田運河の観光事業を廃止する考えはありません。 続きまして、要旨15、新美南吉の顕彰事業から、南吉を生かしたまちづくりへの転換についての御質問の1点目、南吉を生かしたまちづくりと、2点目、南吉の思い出に触れることができるような町並みとする取組について、関連がありますので、一括でお答えいたします。 岩滑地区は、南吉の生家のほか、幼い頃の南吉の遊び場であった常夜灯や、南吉ゆかりの八幡社、常福院、光蓮寺などの社寺が点在し、秋には300万本の彼岸花が咲き誇る矢勝川を中心とした自然豊かな田園風景が広がるなど、風情ある景観を有しております。 こうした町並みの魅力を高めるため、地元自治区の代表者などとの意見交換により整備計画を作成し、道路の石張り舗装や岩滑西橋の景観に配慮した改修等を進めてまいりました。 今後も良好な町並みの形成を図るため、地域にお住まいの皆さんの建物等についても景観形成重点地区としての配慮を促し、景観の向上に寄与する建物改修等に対し助成を行いますとともに、地域と連携をして南吉ゆかりの地の景観保全に取り組むことで、まちづくりを進めてまいります。 次に、要旨16、中心市街地活性化の方策についての御質問の1点目、JR武豊線と名鉄河和線の高架化についてお答えをいたします。 名鉄河和線が中心市街地の西の端に位置をしているのに対し、JR武豊線はその中央を分断しております。これを高架化することで、中心市街地のまちづくりに大きな効果が期待できることから、現在は先行してJR武豊線の高架化を進めております。 名鉄河和線の高架化につきましては、JR武豊線の高架化に目途が立った時点で、実現に向けて検討をしてまいります。また、その費用につきましては、施工区間や施工方法などにより事業費も大きく変動するため、その時点に算出をしてまいります。 次に、御質問の2点目、特徴ある中心市街地の形成についてお答えをさせていただきます。 本市の中心市街地にはJR武豊線と名鉄河和線の2つの鉄道が走っており、その中にJR半田駅と名鉄知多半田駅の2つのターミナル駅があることは、近隣の他市にはない特徴であります。 そこで、この特徴を最大限に生かしたまちづくりを進めていくためには、まずは、JR武豊線の高架化事業と土地区画整理事業に取り組み、両駅前をつなげ、一体化することにより、まちの魅力を高めていくことが重要であります。 また、現在、これらの事業とともに、両駅前の商店街や商工会議所と連携し、地域の活性化に必要な施策等について検討を続けており、そこから生み出される施策を併せて実施することで、半田市ならではの魅力とにぎわいのある中心市街地が形成することができます。 以上で、維新・半田市民の会を代表されての中川健一議員の御質問に対する答弁とさせていただきます。 ◆15番(中川健一議員) いろいろ聞き出すと切りがありませんので、簡単に2つだけお尋ねをしたいと思います。 1つ目は、これはよく分からないので、どういう意味かなというのを教えていただきたいと思いますが。 これ、結局、市長は都市間競争はしないといけない、選ばれるまちにならないといけない。じゃ、我々、誰と競争しているんですか、比較するのは誰なんですかということを1番目にお聞きをしたら、特定の対象となる市町村を想定しているものでありませんと、そういうことです。 では、我々、誰と比較をするのかなというのがさっぱり意味が分からない内容でしたので、これについてせっかく都市間競争とか、選ばれるまちに頑張るということを言っているわけですので、だけど、どことも比較も競争もしていないという、そういうことなものですから、やっぱりおっしゃっている意味が全く分からない。ここ、もう一回、ちょっとどういう意味か教えていただきたいなというのが1つ目ですね。 もう一つは、これは要旨3のところで、多様性を認めないというところで明確な答弁がありませんでしたので、今後は市長の考えと違うまちづくりの団体であっても、クラシティ3階の市民活動センターではきちっと登録がされるということでいいのか、あるいは市長の考えと違う市民団体は市民活動センターに登録をしないのか、そこだけ教えていただきたいと思います。 以上です。 ◎市長(榊原純夫君) まず、意味が分かっていただけなくて残念でありますが、要するに特定の町と比べてどうのこうのということではなくて、トータルとして半田市が選ばれるまちになればということで申し述べました。ピンポイントで1点だけ比べて、あの点であそこのまちということは適切ではないと思っております。 それから、市民交流センターの登録につきましては、先ほども答弁の中でお答えをさせていただきましたが、政治活動など特定の半田市として望ましくない活動される団体じゃなければ、全て皆さん、ひとしく登録をしていただいておりますので、御理解いただきますように。 ○議長(石川英之議員) 中川健一議員の質問を終わります。 以上で、本日の日程は全て終了しました。本日はこれにて散会します。---------------------------------------     午後3時00分 散会...