△日程第19 議案第84号 半田市
印鑑条例の一部改正について
○議長(
渡辺昭司議員) 日程第1、議案第66号から日程第19、議案第84号までの19議案を
一括議題とします。 以上の案件については、各委員会に付託し、御審査をお願いしてありますので、その経過と結果について各委員長から報告をお願いします。 初めに、
総務委員長からお願いします。 〔
総務委員長 鈴木幸彦議員 退場〕 〔総務副委員長 山本半治議員 演台へ移動〕
◆総務副委員長(山本半治議員) 当
総務委員会に付託された案件については、12月11日午前9時30分から、
委員会室において、
委員全員出席のもと慎重審査しましたので、その経過と結果を御報告申し上げます。 初めに、議案第66号中、当委員会に分割付託された案件については、
補足説明の後、質疑に入り、主な質疑として、ICTを活用した
まちづくり推進事業について、
マイレポはんだのアプリをどのように変更するのか。とに対し、一番の変更は、動画の投稿ができるようになることです。災害時に地域の方から現場の動画を投稿していただくことで、
災害対策本部はリアルタイムに情報を得ることができるため、迅速な避難行動や
災害対策を図ることが可能となります。とのこと。
バス路線対策事業について、この時期に
地域公共交通会議の
委員報酬を予算計上した理由は何か。とに対し、7月27日開催の愛知県
バス対策協議会において、
知多バスが市内の一部路線の撤退を申し出ました。
中部運輸局と
知多バスとの協議を続けてまいりましたが、
中部運輸局から
公共交通のあり方について、
地域公共交通会議を立ち上げ調整するべきであるとの意見もいただいています。
関係団体と利用者が意見調整を行う唯一の場である
地域公共交通会議の速やかな設置に向け、
補正予算を計上したものです。とのことでした。 その後、討論を省略し、採決した結果、
委員全員をもって原案のとおり可と認めることに決定しました。 次に、議案第72号については、
補足説明の後、慎重審査し、討論を省略し、採決した結果、
委員全員をもって原案のとおり可と認めることに決定しました。 次に、議案第73号については、
補足説明の後、質疑に入り、主な質疑として、
行政不服審査会を他市との共同や組合で設置することもできると思うが、半田市単独で設置する理由は何か。また、過去に
異議申し立てのあった件数はどのくらいあるのか。とに対し、
情報公開・
個人情報保護審査会と
審査内容が似ているため、多くの自治体において、同委員会の委員が兼務し、単独で設置する予定であり、半田市においても委員の兼任を考えているため、単独で設置するものです。また、
異議申し立て件数は、平成23年度は2件、24年度も2件、平成25年度、26年度はゼロ件、平成27年度は今現在2件となっております。とのこと。 市の職員が審理員になり、住民と
処分担当課の双方の主張を公平に審理となっているが、市の職員が公平に審査できるのか。とに対し、改正前は、総務課が審理し採決をしていましたが、行政側の意見に偏る危惧があるため、
第三者機関を設置し、審理員の審査した結果について第三者の目で判断することにより、公正性を担保する制度となっています。とのことでした。 その後、討論を省略し、採決した結果、
委員全員をもって原案のとおり可と認めることに決定しました。 次に、議案第74号については、
補足説明の後、慎重審査し、討論を省略し、採決した結果、
委員全員をもって原案のとおり可と認めることに決定しました。 次に、議案第75号については、
補足説明の後、質疑に入り、主な質疑として、
情報漏えいが起きないようにチェックできるシステムや条文となっているのか。また、
個人情報を取り扱う職員に細かい規定はあるのか。とに対し、制度面については、罰則の強化や、
第三者機関として
特定個人情報保護委員会を国が設置し、チェックを行います。
システム面についても、
個人番号制度は
法定受託事務のため、国の求める
セキュリティー基準に沿った運用となっており、
マイナンバーを扱う部署はインターネットから切り離す処置も行っていますし、必要があれば今後もさらに高度な対策をしていきます。また、
マイナンバー制度に特化した規定はありませんが、庁内の連携も含め、関係する課から全部署に向けて確認を行う機会を設ける予定です。とのことでした。 その後、討論を省略し、採決した結果、
委員全員をもって原案のとおり可と認めることに決定しました。 次に、議案第76号については、
補足説明の後、慎重審査し、討論を省略し、採決した結果、
委員全員をもって原案のとおり可と認めることに決定しました。 次に、議案第77号については、
補足説明の後、質疑に入り、主な質疑として、半田市
公共施設更新計画に入っていない道路や橋梁を含めた理由は何か。とに対し、国から、
公共施設更新計画には道路、橋梁も含めた計画の作成をするよう指針が出ております。半田市においても、今後、
公共施設更新計画を見直し、道路、橋梁も含めた
更新計画とする予定となっており、
公共施設の整備の上では大きなウエートを占めるものとなってくるため、これに対応した基金とするよう、道路、橋梁等の
インフラ整備を含めたものです。とのことでした。 その後、討論を省略し、採決した結果、
委員全員をもって原案のとおり可と認めることに決定しました。 次に、議案第78号、議案第79号及び議案第83号の3議案については、それぞれ
補足説明の後、慎重審査し、討論を省略し、それぞれ採決した結果、3議案とも
委員全員をもって原案のとおり可と認めることに決定しました。 以上、御報告申し上げます。 (自席へ移動) 〔
総務委員長 鈴木幸彦議員 入場〕
○議長(
渡辺昭司議員) 次に、
文教厚生委員長からお願いします。 〔
文教厚生委員長 沢田 清議員 演台へ移動〕
◆
文教厚生委員長(
沢田清議員) 当
文教厚生委員会に付託された案件については、12月11日は午後1時から、15日は午前9時30分から、いずれも
委員会室において、
委員全員出席のもと慎重審査しましたので、その経過と結果を御報告申し上げます。 初めに、議案第66号中、当委員会に分割付託された案件については、
補足説明の後、質疑に入り、主な質疑として、
生活保護扶助事業について、
生活保護世帯が増加したことをどのように分析しているか。とに対し、今年度から始まった
生活困窮者自立支援相談事業によって、今まで最低基準を下回っていたにもかかわらず、
生活保護を受けずに生活されていた方の申請につながり増加したと考えています。とのこと。
子ども医療費助成事業について、
全額給付を行っている他の自治体がある中、どのような経過、議論を経て今回の提案となったのか。とに対し、
市長マニフェストに基づき、平成26年4月診療分から3分の2の助成を行うこととし、まずは
償還払いという形でスタートしました。平成27年6月議会において、3名の方から御質問をいただきましたとおり、
申請手続に時間がかかることや、仕事等で申請になかなか来られず給付が受けられない方がいるなどを考慮して、
医師会関係者の協力を得る中、
償還払いを改め
現物給付にしたいとするものです。また、
全額給付についての協議も行いましたが、真に必要な医療にかかるという観点からも、一定の
受益者負担をいただくことは必要であると考えております。とのこと。
子ども医療は、半田市が他市町と比較しておくれていないか。とに対し、半田市は、2子目以降の
保育料無料化も行っており、
子ども医療だけではなく、
子育て支援全体で
制度設計を行うものであると考えております。しかしながら、今では、市民の方へのPRや周知が十分でなかったと感じており、今後はさまざまな方法でPRを行い、市民の理解に努めていきます。とのこと。
放課後児童クラブ施設整備事業について、いつごろから議論が行われたのか。とに対し、平成27年度の
入所実績の増加を見る中で、
受け入れ態勢について検討を始め、まずは、著しい増加があった
花園小学校区において対応することが急務であると判断し、平成28年度での増築を検討しておりました。しかし、夏休みにおいてニーズが増したため、
アンケート調査を行ったところ、当初想定していたニーズを上回る結果となったため、今回の
補正予算提案となり、平成28年度開始から受け入れを行うための整備を行いたいとするものです。とのこと。
花園小学校区において、今後のニーズが高い理由は何か。とに対し、平成24年10月から
花園小学校の校庭内で現クラブが始まり、
地域ぐるみで
子育て支援を行う体制となり、保護者からの評判もよく、安心して預けることができるという声を多くいただいております。また、共働きの家庭が多い地域という点も加わり、ニーズが著しく高いと考えております。とのこと。 今後の
放課後児童クラブのあり方についてはどのように考えているか。とに対し、平成21年度
文教厚生委員会の閉会中の
調査事項において、
公設民営について御提言をいただき、民営の方につきましては、半田市独自での
施設整備補助、
家賃補助等の
施設支援を可能な限り行ってきました。平成27年の4月から国の新制度が始まり、
補助制度や仕組みが具体化され、半田市においても基本的には
公設民営を進めていきたいと考えております。とのこと。 今回、他の地区において
放課後児童クラブを運営されている
NPO法人が活動拠点を新設されたが、それに対し、行政としての補助はなぜ行われないのか。公設と民設とで
不公平感があるのではないのか。とに対し、平成22年度の3か年
実施計画において、新設ではなく、
既存インフラの活用による公設を優先していくという方針を立てました。この
NPO法人の新設の施設につきましては、財団の補助金を活用されるとのことでありました。しかしながら、国の新制度の開始により財団の補助金が廃止され、また、新制度による対応も困難であり、行政としての補助ができませんでした。
不公平感が生じていることは認めます。とのことでした。 その後、委員より本案に対する修正案が提出され、
提案説明の後、慎重審査し、討論を省略し、採決しましたが、本修正案が他の
常任委員会の
付託内容に影響を与えるものであることが判明したため、修正案を撤回した上で審議をやり直しました。 その際、当局から改めて
補足説明をした後、再度質疑に入り、主な質疑として、
放課後児童クラブ施設整備について、平成22年度の3か年
実施計画による
庁内会議において、
公設民営の方針を決定されたとのことであるが、
運営団体には趣旨が伝わっていたのか。とに対し、当時に既存の
インフラを活用しながら公設を進めていくことはお伝えしております。その後の補助に関しましても、それぞれのクラブの実情に応じて対応を行ってきました。補助金を活用する団体や、自己資金で実施する団体もあり、
運営団体によって思いがさまざまであります。市として、現行の制度の中で支援可能な部分については説明を行っております。とのこと。 今後の
公設民営のあり方について、どのように考えているか。現在、
民設民営において運営されているクラブにはどのような対応を行うのか。とに対し、この事業は、市が実施すべき事業であり、今後の
ニーズ対応についても市が責任を持って行う必要があると考えております。
民設民営についても、格差是正を基本として考え、補助の見直しを行い、新たなニーズに対応すべきものについては、市として整備する必要があります。公設の格差解消に向けて取り組み、年度内には一定の方向性を定めてまいります。とのことでした。 その後、討論を省略し、原案について挙手により採決した結果、
挙手全員により原案のとおり可と認めることに決定しました。 次に、議案第69号、議案第70号、議案第71号、議案第80号及び議案第81号の5議案については、それぞれ
補足説明の後、慎重審査し、討論を省略し、それぞれ採決した結果、5議案とも
委員全員をもって原案のとおり可と認めることに決定しました。 以上、御報告申し上げます。 (自席へ移動)
○議長(
渡辺昭司議員) 次に、
建設産業委員長からお願いします。 〔
建設産業委員長 成田吉毅議員 演台へ移動〕
◆
建設産業委員長(
成田吉毅議員) 当
建設産業委員会に付託された案件については、12月14日午前9時30分から、
委員会室において、委員6名出席のもと慎重審査しましたので、その経過と結果を御報告申し上げます。 初めに、議案第66号中、当委員会に分割付託された案件及び議案第67号については、
一括議題とし、それぞれ
補足説明の後、質疑に入り、主な質疑として、
児童遊園整備工事について、今回どのような遊具が修繕の対象となっているのか。とに対し、遊具点検の結果に基づき、
緊急修繕が必要と判定された遊具を対象としております。今後も、修繕が必要な遊具に関しては、予算の確保に努め早急に対応していきます。とのこと。
道路維持修繕事業、
道路舗装事業及び用悪
水路改修事業について、
補正金額算定の根拠は。とに対し、昨年度の実績額から今年度の必要額を算定しております。今年度上半期の
修繕工事費の実績額及び要望件数は、昨年度上半期の約1.4倍となっているため、平成26年度の実績額を1.4倍とした金額を今年度の必要な修繕費として算定いたしました。とのこと。 老朽化建築物取壊事業及び
民間住宅耐震事業について、
国庫補助金が減額となったが、この影響をどのように認識しているか。とに対し、
民間住宅耐震事業などの
国庫補助金が国の内示により減額となりましたが、現在、相談をいただいている案件については、今年度中に実施する必要があると考えております。そのため、国費の不足分について市費を充当することで、市民の要望に応えるとともに、
民間住宅の耐震化を進めてまいります。とのこと。
プラスチック製容器包装処理委託事業について、
債務負担行為補正とした理由は何か。とに対し、平成28年度以降の施工業者を1月末までに環境省へ報告することとなっており、今年度中に契約を行う必要があるため、今回、
債務負担行為補正を行うこととしたものです。とのことでした。 その後、討論を省略し、まず、議案第66号中、当委員会に分割付託された案件について、挙手により採決した結果、賛成多数をもって原案のとおり可と認めることに決定しました。 続く、議案第67号について、採決した結果、
出席委員全員をもって原案のとおり可と認めることに決定しました。 次に、議案第68号については、
補足説明の後、慎重審査し、討論を省略し、採決した結果、
出席委員全員をもって原案のとおり可と認めることに決定しました。 次に、議案第82号については、
補足説明の後、質疑に入り、主な質疑として、
消費生活センターを1市5町の広域で設置することによる本市のメリットは何か。とに対し、現行と比較し、開設日は週3日から週5日、開設時間は1時間拡充いたします。また、相談員の体制については、2名増員となりますが、本市の
費用負担は減る予定です。とのことでした。 その後、討論を省略し、採決した結果、
出席委員全員をもって原案のとおり可と認めることに決定しました。 次に、議案第84号については、
補足説明の後、慎重審査し、討論を省略し、挙手により採決した結果、賛成多数をもって原案のとおり可と認めることに決定しました。 以上、御報告申し上げます。 (自席へ移動)
○議長(
渡辺昭司議員) 以上で各委員長の報告は終わりました。 ただいまから質疑に入ります。 御質疑ありませんか。
◆14番(
中川健一議員)
文教委員会の御報告のところで、
1つ内容を確認させていただきたいと思います。 中で、平成22年度の3か年
実施計画で学童保育について
公設民営でいく方針ということを打ち出していたという御説明がありましたが、そのことについては、書面でそういうふうにきちっと3か年
実施計画に書かれていた内容かどうかということだけ、ちょっと教えていただければと思います。
◆
文教厚生委員長(
沢田清議員) 今の御質問に対しましては、先ほどの御報告のとおりというふうに申し上げます。
○議長(
渡辺昭司議員) 沢田委員長、そういった書面のことの報告はなかった、そのやりとりはなかったということでいいわけですよね。そこの内容の質疑があったかということの範囲内での質疑しか多分できないものですから、委員会内の。そういったことが、もう提示はなかったということですね。じゃ、それをちょっと挙手でだけ伝えていただければ。
◆
文教厚生委員長(
沢田清議員) 提示はございませんでした。
○議長(
渡辺昭司議員) ほかにございませんでしょうか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 御質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 議案第66号に対しては、
榊原伸行議員外2名から修正の動議が提出されました。 この際、提出者の説明を求めます。
◆21番(
榊原伸行議員) 議案第66号平成27年度半田市
一般会計補正予算第5号に対する修正案について、提出者として御説明申し上げます。 今日、働く女性や核家族が増加している中で、学童保育は、そこに通う子供たちにとって、家庭で過ごすのと同じように、放課後の生活の場そのものであります。子供たちが安全で楽しい生活を送ることができて、初めて親も安心して仕事に出かけることができます。学童保育には、親の働く権利と家族の生活を守るという役割もあります。 さて、今回、修正案として提案申し上げるのは、
放課後児童クラブ施設整備事業について、当局に対し、1、公設と民設の格差是正、2、地域間の公平感、3、利用者の公平感、4、ニーズの対応など、将来の学童保育の方針を確立することを求めるものであります。 それでは、修正の内容を申し上げます。 歳出から申し上げます。第3款 民生費 第2項 児童福祉費 第2目 児童福祉費 第12節 役務費76万5,000円を7万7,000円減額し、68万8,000円とします。 同15節 工事請負費3,503万8,000円を2,648万3,000円減額し、855万5,000円とします。 これにあわせ、歳入の第19款 繰越金 第1項 繰越金 第1目 繰越金5億4,730万8,000円を2,656万円減額し、5億2,074万8,000円とします。 これにより、歳入歳出予算とも総額を367億9,847万9,000円とし、収支の均衡を図っております。 以上、御説明申し上げます。
○議長(
渡辺昭司議員)
提案説明は終わりました。 ただいまから質疑に入ります。 御質疑ありませんか。
◆2番(山内悟議員) ただいま上程されました
補正予算第5号の修正案ですけれども、
放課後児童クラブ花園小学校の中にある学童保育の施設整備についての減額の修正案であります。 私も委員会の審議の中で参加しておりましたけれども、今
提案説明があった、公平でないという点でありますけれども、当局側からは、委員会審議を通じて、空き教室や公共用施設、民間施設の借り上げなど、格差是正に取り組むという明言で約束されていることを私は聞いておりますけれども、その点についてはどうなんでしょうか。
◆21番(
榊原伸行議員)
花園小学校地域の学童保育の早急な対応については認めるところでございますが、半田市全体として、やっぱり市の方針がきちんと出ていない限り、口約束ではない、きちんとした方針をペーパー上で出されてこそ、また、我々がそれに関して議論してこそ、本物の安心して安全な学童保育につなげていくんじゃないかということを申し上げております。
◆2番(山内悟議員) その点でも、部長の言葉は市長の言葉でありますし、市長にも確認してあるということで、
公設民営を基本に今後するということを約束されていると私は認識していますけれども、その点はどうでしょうか。
◆21番(
榊原伸行議員) 若干違いがあると思いますけど、やっぱりきちんと、確約という言葉は部長のほうからいただいておりますけど、きちんとしたペーパーで出していただいて、先ほど申し上げたみたいに、きちんと我々議員の中で議論してこそ、また子供たちの安心・安全な学童保育につなげるというふうに思っておりますので、きちんとした方針を出してからということでございます。
○議長(
渡辺昭司議員) ほかにございませんでしょうか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 御質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 しばらく休憩します。--------------------------------------- 午後2時33分 休憩 午後2時43分 再開---------------------------------------
○議長(
渡辺昭司議員) 会議を再開します。 これより討論に入ります。 議案第66号、第75号、第79号、第84号について、討論の通告があります。
山本佳代子議員の発言を許します。 〔1番
山本佳代子議員 演台へ移動〕(拍手)
◆1番(
山本佳代子議員) 私は、日本共産党半田市議員団を代表して、以下4つの議案について反対を申し上げます。 議案第66号平成27年度半田市
一般会計補正予算第5号と、議案第75号半田市
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく
個人番号の利用に関する条例の制定について、そして、議案第79号半田市
市税条例等の一部改正について及び議案第84号半田市
印鑑条例の一部改正についてであります。 この4つの議案は、いわゆる
マイナンバー制度導入に伴う
補正予算及び条例の一部改正ですので、一括して反対討論といたします。
マイナンバー制度は、日本に住民票を持つ人全員に12桁の番号を割り振り、国がさまざまな
個人情報を管理する仕組みですが、1枚の個人カードに入る情報の量は、これまでの住基ネットカードと比較にならないほどのものであり、当面は今回の条例改正にある、税の申告、社会保障の手続、災害時の情報の提供とはいえ、今後の運用拡大では、
個人情報が丸裸になるおそれがあります。まさにプライバシーの侵害と言えるものです。 そうした中で、自治体に対しては、
個人番号の付番と通知、
個人番号カードの発行が法定受託義務と認定されたことです。
個人番号カードを持つことは任意ですから、事務作業はこれまで以上に大変になり、事務の簡素化とはとても言えない状態になることは間違いありません。 まだ通知書の届いていない人、施設入所などで住民票や住所が変更されており受け取れない人など、一人一人の生活状況を考慮せず、大切な管理は個人や事業者任せで一方的に送りつける、こうした政府の乱暴なやり方が問われます。 大企業などは数兆円規模の
マイナンバー市場に沸き立っており、過日の厚生労働省の担当職員の
収賄、利権、癒着まみれの構造は、大企業のもうけのために国民のプライバシーを危機にさらすなど、国民に不利益をもたらすもの以外の何物でもありません。 以上で反対討論といたします。議員各位の御賛同を期待いたします。 (拍手・自席へ移動)
○議長(
渡辺昭司議員)
石川英之議員の発言を許します。 〔19番
石川英之議員 演台へ移動〕(拍手)
◆19番(
石川英之議員) 議長のお許しをいただきましたので、ただいま上程されております議案第66号平成27年度半田市
一般会計補正予算第5号に対する修正案に対し、創造みらい半田を代表し、賛成の立場から討論をいたします。 半田市の市内各地域で活動されております
放課後児童クラブは、これまでも推進している
子育て支援施策の一環として必要不可欠であり、半田市として、これからも拡充すべき事業の1つと考えます。 今まで半田市としては、
公設民営と
民設民営の
補助制度の格差があると認識しつつ、
放課後児童クラブの運営を推進していたのが現状であります。加えて、半田市としての
放課後児童クラブの方針は、平成22年から
公設民営を軸に運営を行うとしながら、大きく転換した方針を打ち出さないまま、また、
放課後児童クラブを運営する全ての
民設民営の事業者にもこれまで十分に伝わっていない状態で、半田市は運営補助をしてまいりました。 今般、当初上程されました議案第66号
補正予算のうち、
放課後児童クラブ施設整備事業は、
花園小学校区内の新年度入所希望者が定員を上回るとのことで、早急な対応が必要であることについては十分理解をしているものであります。しかしながら、
公設民営である
放課後児童クラブの施設整備として、
花園小学校の校庭に建物を増設するに当たり、100%の半田市の補助、2,656万円の市税をこれに投入することについては、施設整備に市費の補助が少ない
民設民営の同じ
放課後児童クラブの事業者と比較し、公平性に欠けることと考えます。 こうした観点から総合的に判断し、半田市の
放課後児童クラブの
公設民営の定義の曖昧さと、公設と民設との格差などを是正するとともに、今後は半田市の方針としての
放課後児童クラブの方向性や、公設の定義をしっかり確立すべきであります。 そして、もう既に定員を上回り、4月よりさらに増員が見込まれている
花園小学校児童の安心・安全な放課後を確保するため、一日も早く課題解決されることを望みます。 ぜひとも議員各位の御賛同をお願い申し上げ、修正案に対する賛成討論といたします。 (拍手・自席へ移動)
○議長(
渡辺昭司議員) 以上で通告による討論は終わりました。 これで討論を終了します。 これより日程の順序に従って採決します。 議案第66号を採決します。 まず、本案に対する
榊原伸行議員外2名から提出された修正案について採決します。 本修正案に賛成の議員の挙手をお願いします。 〔賛成者挙手〕 ありがとうございました。賛成議員多数です。よって、
榊原伸行議員外2名から提出された修正案は可決しました。 次に、ただいま修正議決した部分を除く原案についてを採決します。 修正部分を除くその他の部分については、原案のとおり決定することに賛成議員の挙手をお願いします。 〔賛成者挙手〕 ありがとうございました。賛成議員多数です。よって、修正議決した部分を除くその他の部分は原案のとおり可決しました。 次に、議案第67号、第68号、第69号、第70号、第71号、第72号、以上の6議案を一括採決します。 各議案については、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、議案第67号から議案第72号までの6議案は原案のとおり可決しました。 次に、議案第73号及び第74号の2議案を一括採決します。 各議案については、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、議案第73号及び議案第74号の2議案は原案のとおり可決しました。 次に、議案第75号を採決します。 本案は、原案のとおり決定することに賛成の議員の挙手をお願いします。 〔賛成者挙手〕 ありがとうございました。賛成議員多数です。よって、議案第75号は原案のとおり可決しました。 次に、議案第76号、第77号、第78号、以上の3議案を一括採決します。 各議案については、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、議案第76号から議案第78号までの3議案は原案のとおり可決しました。 次に、議案第79号を採決します。 本案は、原案のとおり決定することに賛成の議員の挙手をお願いします。 〔賛成者挙手〕 ありがとうございました。賛成議員多数です。よって、議案第79号は原案のとおり可決しました。 次に、議案第80号、第81号、第82号、第83号、以上の4議案を一括採決します。 各議案については、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、議案第80号から議案第83号までの4議案は原案のとおり可決しました。 次に、議案第84号を採決します。 本案は、原案のとおり決定することに賛成の議員の挙手をお願いします。 〔賛成者挙手〕 ありがとうございました。賛成議員多数です。よって、議案第84号は原案のとおり可決しました。---------------------------------------
△日程第20
意見書案第9号 子ども・
子育て支援新制度に対する意見書の提出について
○議長(
渡辺昭司議員) 日程第20、
意見書案第9号を議題とします。 提出者の山内悟議員に
提案説明を求めます。
◆2番(山内悟議員) ただいま上程されています子ども・
子育て支援新制度に対する
意見書案について、提案者を代表して
提案説明を行います。 世界に例のない高齢化社会を迎えている日本において、人口減少・少子化対策が喫緊の課題となっているもとで、
子育て支援を実施する自治体への支援を、国を挙げての支援を求めるものです。 政府も、
子育て支援の充実に取り組み始めています。この数日間の動きの中でも、第3子の無料化や企業内保育所の充実の方針を打ち出しています。 この
意見書案は、子ども・
子育て支援法の趣旨を踏まえ、新制度の実施主体である地方自治体が十分にその役割を果たし、取り組みの一層の推進を図るよう求める内容です。 以上で
提案説明とさせていただきます。
○議長(
渡辺昭司議員)
提案説明は終わりました。 ただいまから質疑に入ります。 御質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 御質疑なしと認めます。 これで質疑を終わります。 お諮りします。 ただいま議題となっている
意見書案第9号については、委員会への付託を省略したいと思います。 御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、本案は委員会への付託を省略することに決定しました。 これより討論に入るのでありますが、ただいまのところ通告はありませんので、討論を省略し、直ちに採決します。
意見書案第9号を採決します。 本案は、原案のとおり決定することに賛成の議員の挙手をお願いします。 〔賛成者挙手〕 ありがとうございました。賛成議員少数です。よって、
意見書案第9号は否決しました。---------------------------------------
△日程第21
常任委員会の
中間報告について
○議長(
渡辺昭司議員) 日程第21、
常任委員会の
中間報告についてを行います。 会議規則第44条第2項の規定により、
総務委員会から閉会中の継続
調査事項について
中間報告を行いたい旨の申し出がありましたので、これを許可します。 〔
総務委員長 鈴木幸彦議員 演台へ移動〕
◆
総務委員長(
鈴木幸彦議員) 議長のお許しをいただきましたので、
総務委員会が平成27年度に、閉会中の調査テーマを半田病院についてとし、サブテーマを今後の地域医療ネットについてと定め、鋭意調査研究してまいりました結果を御報告申し上げます。 現在の半田病院は、背景人口約60万人の知多半島医療圏の中核病院であり、急性期病院として、心臓疾患や脳疾患など、ほぼ全ての救急疾患に24時間対応可能な機能を備え、地域医療支援病院、災害拠点病院などの指定や、平成27年4月からは、地域がん診療連携拠点病院の国指定も受けています。 このような高度で質の高い医療が受けられる病院が身近にあるということは、市民にとって安心して暮らせる恵まれた環境であると考えます。しかしながら、半田病院に対する市民感情は、温かさが感じられない、完治する前に転院を求められる、半田市民の税金でなぜ近隣市町の人を支えなければいけないのかなどとよく耳にします。地域の皆さんに信頼される病院を目指しますという半田病院の理念からはかけ離れた姿になっているのではないかと危惧するところです。 このような状況の中、半田病院としても、患者アンケートによるニーズの把握、職員の資質向上のための計画的な接遇研修等の実施、地域医療連携システムの導入や情報発信など、さまざまな取り組みを行っているところでありますが、回復期、慢性期の患者を受け入れる施設が少ないこともあり、半田病院の理念や急性期病院としての役割、地域連携の必要性が市民に理解され、浸透しているとは言えません。 また、昭和57年に現在の東洋町へ移転してから33年が経過しており、施設の老朽化を初め、最新の医療機器を導入するためのスペースの確保やプライバシー確保等の問題がある中、新病院建設を見据えた協議も必要な時期となっています。 そこで、当委員会として、今、置かれている半田病院の役割と市民感情とのギャップを埋めるための方策について、新病院を開設した東海市の公立西知多総合病院、常滑市民病院、地域医療連携システムの先進地である長崎県の長崎みなとメディカルセンター市民病院及び地域医療連携ネットワークシステムあじさいネットについて、視察し調査してまいりましたので御報告いたします。 初めに、公立西知多総合病院は、東海市と知多市との医療連携によって平成27年5月に新たに開設された、病床数468床、診療科30科の病院です。知多半島医療圏の北西部地域における中核病院としての使命を果たすことを理念として掲げていました。 施設の特徴として、災害時でも機能する病院であるため、病院全体が免震構造であり、屋上にはヘリポートも整備されておりました。 病院までのアクセスについては、最寄り駅から距離があるため、東海市、知多市のコミュニティーバスの敷地内への乗り入れのほか、病院独自にシャトルバスも運行させるなど、利便性の確保にも力を入れていました。 また、独立した患者サポートセンターの設置や医療従事者確保のため、委託による院内保育所を開設しており、病児、病後児の受け入れも行っていました。 地域医療連携については、さくらねっとというネットワークを構築し、患者の診療情報のリアルタイムな共有と、患者紹介、医療機器等の共同利用に関連した業務の効率化を図っていました。 次に、常滑市民病院は、平成27年5月に新病院として移転開院した病床数267床、診療科22科の病院です。ケアミックス型の病院として、急性期から在宅までを見据えた途切れのない医療を目指しており、救急患者の受け入れや日々進歩する新しい医療技術に対する急性期病棟に加え、回復期リハビリテーション病棟も備えていました。 施設の特徴としては、4床病室の各ベッドに窓を配置した個室的な空間の確保や、セントレアから直近の病院であることから、特定感染症病棟を整備しておりました。また、院内に住民の利用できるホールの整備や健康管理センターと保健センターを併設し、予防と医療の連携を図っていました。また、民間病院経営の経験を持つ人材を採用したことで、新たな経営姿勢を確立しようとしていました。 次に、長崎みなとメディカルセンター市民病院は、病床数364床、診療科33科の急性期病院で、平成26年2月に名称を変更して一部開院をしました。平成28年度には513床となり、全面開院を迎える予定となっています。 地域医療支援病院、地域がん診療連携拠点病院及び災害拠点病院などの指定も受けており、施設の特徴としては、院内壁面等の色分けによるわかりやすい患者の誘導、病院らしくない4床室を目指した機器の見えないベッド周りスペースの確保、新病院建設に当たっては、多くの職員の意見を聞き取り、検討を重ね、病室、トイレ、廊下など、さまざまな場所において、機能的でこだわりのある施設となっていました。 また、独立行政法人化したことで、経営改善などがタイムリーに行えるようになったとのことでした。 地域医療連携については、全国最大規模のネットワークを誇る長崎県のあじさいネットに加入しており、地域医療連携の推進を図っていました。 次に、あじさいネットについては、市民病院での説明のほか、別途長崎大学病院を訪れ、詳しい説明を受けました。 あじさいネットとは、暗号化したインターネットを使って医療機関同士や薬局などをつなぎ、患者さんの同意のもと、地域の医師、薬剤師、看護師などが診療情報を密に把握し共有することで、安全で高品質な医療を提供し、地域医療の質の向上を目指す地域医療連携ネットワークです。 現在、情報閲覧施設数は249施設、情報提供病院(中核病院)数は30施設となっています。 開業医は、患者の同意後約15分で中核病院の電子カルテを見ることができるため、過去の病名、病歴、服薬、検査結果などの診療情報を初診から利用でき、診断に役立てることができます。また、中核病院への紹介後もカルテを見ることができるため、紹介した患者のその後の状態も把握し、経過を見守ることができるとのことでした。 さらに、地域医療連携を実践することにより、カルテ情報が閲覧される中核病院は、内容をより充実させることが必要となり、かかりつけ医をサポートすることで、地域全体の医療の質の向上につながり、患者の負担軽減や医療費削減にもつながるとのことでした。 このように、先進地の視察を行った状況を踏まえ、委員から次のような意見がありました。 1、半田病院は急性期病院だという共通認識を医師、看護師、行政、議会、市民が持つことと、それを啓蒙する活動を地道に丁寧に行うことが必要である。 1、何より大切なものは、市民、患者からの信頼と安心であり、黒字化とかランキングとか言う前に、半田病院関係者がいま一度、半田病院をどんな病院にしたいか検討する必要がある。 1、あじさいネットを参考に導入した地域医療連携システムの仕組みを地域の医療機関に十分説明し、連携、活用することで、お互いにメリットがあることを理解してもらい、お互いの教育効果を高める必要がある。 1、病院と診療所の連携のみならず、介護施設、薬局や訪問介護などを含めたネットワークの構築が必要である。 1、地域医療連携システムを活用し、病院医師とかかりつけ医が診療情報を共有することで、連携を強化し、かかりつけ医制度の重要性を市民に浸透させていくことが必要である。 1、入院から治療、退院、在宅に至るまでの道筋を総合的に管理できる相談体制を充実させ、安心と信頼に応えられる地域医療との連携を図るべきである。 1、地域連携を定着させるためには、ネットワークの必要性、重要性を熱く語れる人材の確保が必要である。 1、半田市は、在宅で最期を迎える方の割合が高いため、入院診療と在宅療養の切れ目のない連携を、ICTを活用して行うべきである。 1、特別に高度な医療を施す病院を目指すのではなく、地域医療の中核病院として必要な病院を目指すべきである。 1、医師会などに夜間・休日専用の診療所をつくってもらうなどの検討が必要である。 また、新病院建設に関する意見として、1、院内のわかりやすい場所に、各種専門スタッフをワンフロアに集約した患者・家族サポートセンターの設置は必須である。 1、西知多総合病院のリハビリ施設、常滑市民病院の透析や睡眠時無呼吸症候群の診療など、これだけはどこにも負けないという特化したものが必要である。 1、病院に来ていること、待たされていることを忘れさせてくれるような、ゆったりとした空間づくりが必要である。 1、新病院設計段階で設計会社に任せるのではなく、十分なバックヤードの確保を含めた現場の声を設計に反映させるべきであり、多くの職員が建設に携わることで、開院後のモチベーションアップにもつながると考える。 1、新病院は病院機能単独ではなく、地域住民の交流や保健、介護などとの連携を考慮した複合機能施設の検討が必要であり、保健センターの併設についても検討すべきである。 1、超高齢化社会を迎えていることから、病院までのアクセス方法に十分配慮する必要がある。 1、自衛隊ヘリも着陸できる飛行場外離発着場や、災害時にも病院機能が維持できる施設が必要である。 1、専門性や発想力のある民間、キャリア採用の登用が必要であることから、公営企業法全部適用や、独立行政法人化も検討すべきであり、病院建てかえ時にはPFI方式を活用するなど、経費の削減も図るべきである。 以上が視察を終えて各委員から出された主な意見であります。 病院を取り巻く現状でありますが、国は、団塊の世代が後期高齢者となる2025年に向け、医療・介護サービス提供体制改革として、入院医療の機能分化、急性期入院医療の強化、施設療養から在宅・地域療養への転換などを推進しています。 病院完結型から地域完結型へと転換が進められている中、半田病院においては、第3次救急医療を提供する急性期病院として、知多半島医療圏の中核病院としての役割を担っていくことが求められており、提供する医療を病院が自由に選択できる状況ではありませんが、少しでも市民の皆様に親しまれる、市民の望む病院の姿に近づいていけるよう、当委員会として以下のとおり提言します。 1つ、半田病院は第3次救急医療を提供する急性期病院であり、その役割と仕組みについて市民の方に理解していただくこと。 急性期病院であり、その役割と仕組みについて市民の方に理解していただくためには、まずは医師、看護師、行政、議会、医師会など関係機関が十分に理解を深め、共通の認識を持って市民に対し説明を行うことが重要です。簡単に理解を得られるものではありませんが、地域医療の仕組みやかかりつけ医の必要性など、関係機関が一丸となり、さまざまなメディアによる啓蒙や、地道に丁寧に説明を続けることが必要と考えます。 1つ、地域医療連携システムを有効に活用すること。 患者の同意を得ることで、かかりつけ医が、急性期病院が行った治療内容、画像を含む検査データなどの情報をリアルタイムで把握できる地域医療連携システムは、既に半田病院と半田市医師会の間で確立されているものの、その運用は十分とは言えない状況であります。国の進める医療制度改革でも、今後は在宅での療養が基本となり、かかりつけ医の役割がより重要な位置づけとなる中で、知多半島医療圏における基幹病院とかかりつけ医、民間も含めた基幹病院同士の地域医療連携システムの構築と運用を、半田病院が中心となって推進する必要があると考えます。 また、かかりつけ医、ケアマネジャーや薬剤師など、在宅医療・介護分野でインターネットを利用し、患者の情報を共有できる半田市在宅医療連携システムも運用を開始しました。地域医療連携システムとの両輪として、地域医療を推進することこそが転院等における患者の不満や不安を軽減させ、半田病院の役割と市民ニーズのギャップを埋めることにつながると確信します。 1つ、さまざまな医療ニーズに対応できる人材や、病院経営に精通した人材の確保に向けた独立行政法人化等の経営形態の見直し及び知多半島医療圏における病床再編を推進すること。 よい病院としてすぐれた医師の確保は言うまでもありませんが、経営面についても、民間の手法を取り入れていくことが重要です。公立病院ではありますが、柔軟な経営体制が図れるよう、独立行政法人等も視野に入れ、市民に信頼される病院を目指す必要があると考えます。 また、急性期後の回復期、慢性期の病床が不足しているため、地域医療構想を協議する際には、知多半島医療圏の統廃合を含めた病床再編についても、リーダーシップを発揮し、推進していく必要があると考えます。 次に、新病院建設に関して、現在、新病院建設基本構想の策定も進んでいます。その際には、施設面において、設計段階から以下のことについて考慮いただくよう提言いたします。 1つ、医療スタッフの動線を十分に考慮し、迅速かつ的確な治療ができるよう設計すること。 救急患者受け入れから初期の処置、検査、手術など、医療スタッフの無駄のない動線の確保や、移動による患者の負担を少しでもなくすような配慮が必要と考えます。スタッフ専用のスペースや医療機器収納スペース、バックヤードを広くとり、一般通路の妨げにならないような設計が必要です。 また、多くの現場の職員から課題や意見を聞き、個々の職員が設計の段階からかかわることで、よりよい施設となり、モチベーション向上にもつながると考えます。 1つ、患者へのプライバシーの配慮と院内生活での安心を得られるような工夫をすること。 入院は、病気による体調不良や痛みなど身体的な疲弊はもちろんですが、入院するというだけで、患者は多くの不安やストレスを抱えてしまうものです。院内でのプライバシーの確保や、病院とは感じさせない開放的な空間、安心して治療に専念できる環境を整えることは、患者をリラックスさせ、病気に対しても少なからずよい影響を与えるものと考えます。そのためには、病室、トイレ、廊下や案内表示など、患者の立場に立った、患者目線での細かな気配りが必要です。患者の多様なニーズを把握し、機能性や利便性も考慮し、患者の安心・安全につながるような設計が必要と考えます。 1つ、多様なニーズにも対応できる施設整備を図ること。 遠方からの救急搬送や災害時における救急搬送など、より早い迅速な治療が行えるよう、屋上に大型の自衛隊のヘリ等も着陸できるヘリポートの設置や免震構造など、災害時にも対応できる機能を備えた施設の整備も必要と考えます。また、患者や家族の不安を解消するための患者・家族サポートセンターの設置、外来の待ち時間等に利用できるコンビニエンスストア等の設置や、病院敷地内へのバスの乗り入れなども検討すべきと考えます。 さらに、建設に当たっては、メンテナンス・ランニングコストも含め、必要な機能を確保しつつも創意工夫により、できる限りのコスト削減に努めることが重要と考えます。 以上の提言につきまして、積極的な取り組みを図っていただくよう要望し、当委員会からの報告といたします。 (自席へ移動)
○議長(
渡辺昭司議員) 以上で
常任委員会の
中間報告は終わりました。 御質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 御質疑なしと認めます。 以上で
常任委員会の
中間報告についてを終わります。---------------------------------------
△日程第22
議員派遣について
○議長(
渡辺昭司議員) 日程第22、
議員派遣についてを議題とします。 本件については、お手元にお配りしたとおり、
地方自治法第100条及び会議規則第159条の規定により議員を派遣したいと思います。 なお、内容に変更が生じた場合は議長に一任いただきたいと思います。御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 御異議なしと認めます。よって、本件については、お手元にお配りしたとおり議員を派遣することに決定しました。---------------------------------------
△日程第23
監査報告第2号
定例監査(企画部、総務部、
市民経済部、福祉部、
健康子ども部、建設部)
○議長(
渡辺昭司議員) 日程第23、
監査報告第2号を議題とします。 久世孝宏監査委員の報告をお願いします。 〔監査委員 久世孝宏議員 演台へ移動〕
◆監査委員(久世孝宏議員) ただいま議題となりました平成27年
監査報告第2号、
定例監査について御報告申し上げます。
地方自治法第199条第4項の規定に基づき、企画部、総務部、
市民経済部、福祉部、
健康子ども部、建設部について、
定例監査を実施いたしました。この結果は、同条第9項の規定により既に議長のお手元へ提出いたしておりますが、その写しが議員各位に配付されていますので、その概要を申し上げます。 平成27年度の財務に関する事務の執行全般にわたり、関係法令等に基づき適正かつ効率的に執行されているかどうかを主眼として、監査を実施いたしました。また、前回の
定例監査及び7月に実施しました26年度決算審査において指摘した課題の進捗状況等についても、重要なテーマとして監査を実施いたしました。結果、事務処理状況はおおむね適正かつ効率的に執行されていると認められました。しかしながら、一部の財務事務において、実務上の軽易な誤りが見受けられましたので、検討、改善を求めました。今後とも細心の注意を払い、財務事務の執行に努められますようお願いいたします。 以下、要望事項を要約して申し上げます。 初めに、企画部企画課、市民協働課について申し上げます。 企画課においては、平成29年7月から本格稼働する社会保障・税番号制度の導入に向けたシステム改修に取り組んでいました。今後は、電算業務について、委託先企業への運用やセキュリティー等の管理強化と再委託先への外注管理体制の報告を求めるなどの定期的な検証に努めてください。 次に、市民協働課においては、自治区のあり方検討会議、地域担当職員制度など、自治区との調整や市民の皆さんと一緒にまちづくりを進める市政懇談会などに取り組んでいました。今後は、開設から10年を経過する市民交流センターの使用料について、当初とのコストパフォーマンスの違いや稼働率も含めて見直しを検討してください。 続きまして、総務部総務課、財政課、防災交通課について申し上げます。 総務課においては、庁内の管理や、来年1月の完成を目指し新庁舎駐車場整備工事などを実施していました。今後は、
個人情報管理について、各課に運用マニュアル作成のためのガイドラインを示し、その進捗状況の管理を図るとともに、市全体としての
個人情報管理の強化を図ってください。 次に、財政課においては、計画的な地方債残高の削減に努めており、中長期的な視野を持って計画的な財政運営に取り組んでいました。今後は、財政調整基金の最低必要額の適正額を算出し、基金の中長期的な運用実施に向けた検討を図ってください。 次に、防災交通課においては、長年の懸案だった半田口駅の駐輪場整備や、昨年の防犯灯に引き続き、道路照明灯のLED化を実施していました。今後は、デザインなどにより今回できなかった道路照明灯についても、LED化の可能性を探ってください。 続きまして、
市民経済部市民課、観光課について申し上げます。 市民課においては、受付業務の委託や
個人番号カードの普及など、市民サービスの向上を図っていました。今後は、発見事項や留意点、
個人情報管理などを追記して、業務マニュアルの補強に努めてください。 次に、観光課においては、半田赤レンガ建物や半六庭園などの観光施設や、観光情報発信拠点であるアイプラザ半田の管理運営等を行っており、観光客の集客を図っていました。新しい取り組みとして、今年度からアイプラザ半田を観光情報発信拠点として、半田市観光協会へ管理運営を委託しているので、初年度からモニタリングや評価に対する取り組みを開始してください。 続きまして、福祉部生活援護課、高齢介護課について申し上げます。 生活援護課においては、4月から生活困窮者自立支援法が施行され、保護に至る前段階の生活困窮者に対する相談等を行っていました。今後は、
生活保護費の不正受給対策について、未申告の収入があったために返還金が生じることがないよう、制度の周知と意識づけを図ってください。 次に、高齢介護課においては、医療、介護、予防、住まい、生活支援のサービスが包括的に確保される体制の構築を実現するための地域包括ケアシステムの推進を図っていました。今後は、社会福祉協議会への委託事業や補助事業について、地域福祉課と協力して、常に検証と見直しを図ってください。 続きまして、
健康子ども部、保健センター、保育園について申し上げます。 保健センターにおいては、各種がん検診の受診環境を整備して、受診率向上を図っていました。今後は、青年期の自殺予防対策の心理相談委託について、実際に現場へ赴き確認した事項については記録に残し、支出の適正性を証明する資料として保管してください。 次に、保育園においては、今年度は岩滑こども園、板山こども園、修農保育園、清城保育園の監査を実施いたしました。聞き取りを行った園では、各園とも、地域と連携のもと特色を生かして、保育を学ぶ楽しさ、充実感を得られるような工夫を図られ、子供たちのよりよい保育環境づくりを図っていると感じました。その中でも、現金管理の強化、備品の棚卸しの実施と不要物の配置等の推進、給食における異物混入時の対応マニュアルの作成について要望し、安心して子供を任せられる施設づくりを期待いたします。 続きまして、建設部都市計画課、市街地整備課について申し上げます。 都市計画課においては、雁宿公園北エリアの散策路等の整備や、半田運河周辺道路の整備などを行っていました。今後は、樹木管理委託について、区域や入札方法も含め、契約のあり方について検討してください。 次に、市街地整備課においては、今年度で完了予定の知多半田駅前や、33年度で完了予定の乙川中部など、各区画整理事業の早期完了を目指していました。今後は、売れ残っている保留地処分について、PR方法、PR地域の拡大など、完売に向けた改善努力を図ってください。 最後に、今回の
定例監査の総括でありますが、前回の
定例監査や26年度決算審査で出てきた課題への対応が遅いと感じるケースがありました。対応がおくれると問題が大きくなっていくことを認識し、迅速な対応に当たってください。 また、我々監査委員の提言は、監査の立場からの視点であり、ぜひともメリット、デメリットの比較を行い、そこから新たな可能性を探っていただくことを期待いたします。 以上が監査の概要であります。 また、各要望事項については、積極的に対応されるよう切に望むものであり、議長におかれましてもよろしくお取り計らいくださいますようお願い申し上げ、
監査報告といたします。 (自席へ移動)
○議長(
渡辺昭司議員) 監査委員の報告は終わりました。 御質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 御質疑なしと認めます。 これで本報告を終わります。 以上で今期定例会に付議された事件の議事は全て終了しました。 市長から発言の申し出がありますので、これを許します。
◎市長(
榊原純夫君) それでは、議長のお許しをいただきましたので、平成27年第5回
半田市議会定例会の閉会に当たりまして、一言御挨拶をさせていただきます。 去る12月8日から始まりました今定例会では、本日までの11日間にわたり、本会議、委員会等におきまして、
補正予算案を初め、条例改正等の数多くの議案に対し、慎重審議を賜りました。また、
放課後児童クラブ、いわゆる学童保育に関しまして賜りました御意見につきましては、真摯に受けとめをさせていただきまして、適正な対応をしてまいりますので、何とぞ御理解、御協力をお願い申し上げるものでございます。 さて、本年1月に、命を守る新庁舎として現庁舎を開庁し、引き続き外構工事等を実施してまいりましたが、年明けの1月30日には、駐車場や広場を含めた新しい市役所としてグランドオープンできる見込みとなりました。来庁される皆様におかれましては、グランドオープンまでの間、いましばらく御不便をおかけいたしますが、御理解よろしくお願いを申し上げます。 今後も、市民の皆様に末永く愛され、新たな歴史を刻む市役所として、職員一同、市民サービスの一層の向上に努め、市民協働の理念のもと、さまざまな施策を着実に実施してまいります。議員各位を初め、市民の皆様には、変わらぬ御支援、御協力をお願い申し上げます。 結びに、来る年が本市にとって、そして市民の皆様、さらには議員の皆様にとって、さらにすばらしい年となりますよう、心から祈念申し上げ、平成27年の締めくくりの定例会閉会に当たっての御挨拶とさせていただきます。
○議長(
渡辺昭司議員) これにて平成27年第5回
半田市議会定例会を閉会します。--------------------------------------- 午後3時36分 閉会
地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。 平成27年 月 日
半田市議会議長
渡辺昭司 半田市議会副議長 澤田 勝 会議録署名議員
鈴木好美 会議録署名議員
石川英之 会議録署名議員 嶋崎昌弘...