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12月08日-04号

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  1. 一宮市議会 2023-12-08
    12月08日-04号


    取得元: 一宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-14
    令和 5年 12月 定例会               議事日程(第4号)                   12月8日(金曜日)午前9時29分 開議 1 一般質問について 2 報告第24号 専決処分の報告について 3 議案第72号 令和5年度愛知県一宮市一般会計補正予算 4 議案第73号 令和5年度愛知県一宮市国民健康保険事業特別会計補正予算 5 議案第74号 令和5年度愛知県一宮市後期高齢者医療事業特別会計補正予算 6 議案第75号 令和5年度愛知県一宮市介護保険事業特別会計補正予算 7 議案第76号 令和5年度愛知県一宮市公共駐車場事業特別会計補正予算 8 議案第77号 令和5年度愛知県一宮市外崎土地区画整理事業特別会計補正予算 9 議案第78号 令和5年度愛知県一宮市病院事業会計補正予算10 議案第79号 令和5年度愛知県一宮市水道事業会計補正予算11 議案第80号 令和5年度愛知県一宮市下水道事業会計補正予算12 議案第81号 一宮市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部改正について13 議案第82号 特別職員の給与に関する条例の一部改正について14 議案第83号 一宮市職員の給与に関する条例及び一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部改正について15 議案第84号 一宮市パートタイム会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例及び一宮市職員の給与に関する条例の一部改正について16 議案第85号 一宮市退職手当支給条例等の一部を改正する条例の一部改正について17 議案第86号 一宮市犯罪被害者等支援条例の制定について18 議案第87号 一宮市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正について19 議案第88号 一宮市国民健康保険税条例の一部改正について20 議案第89号 一宮市学校給食共同調理場設置条例の一部改正について21 議案第90号 一宮市水道事業給水条例の一部改正について22 議案第91号 一宮市下水道条例の一部改正について23 議案第92号 大平島公園流域貯留施設築造工事の請負契約の締結に係る議決内容の変更について24 議案第93号 多加木公園流域貯留施設築造工事の請負契約の締結に係る議決内容の変更について25 議案第94号 小型動力ポンプ付積載車(B2級)の売買契約の締結について26 議案第95号 一宮市尾張一宮駅前ビルの管理に係る指定管理者の指定について27 議案第96号 一宮地域文化広場及び尾西文化広場の管理に係る指定管理者の指定について28 議案第97号 市道路線の廃止及び認定について29 議案第98号 損害賠償の額の決定について30 議案第99号 令和4年度愛知県一宮市水道事業会計利益の処分について31 議案第100号 令和4年度愛知県一宮市下水道事業会計利益の処分について32 議案第101号 令和5年度愛知県一宮市一般会計補正予算33 議案第102号 一宮市手数料条例の一部改正について34 請願書(第3号、第4号)について出席議員(36名) 1番  野村悠介   2番  木村健太   4番  尾関さとる 5番  佐々のりな  6番  京極ふみか  7番  市川智明 8番  臼井弓賀   9番  渡辺さとし  10番  宇山祥子 11番  本山廣次   12番  東渕正人   13番  井田吉彦 14番  中村かずひと 15番  渡部晃久   16番  鵜飼和司 17番  森 ひとみ  18番  河村弘保   19番  後藤みゆき 20番  高橋 一   21番  島津秀典   22番  井上文男 23番  竹山 聡   24番  岡本将嗣   25番  則竹安郎 26番  高木宏昌   27番  水谷千恵子  28番  柴田雄二 29番  平松邦江   30番  彦坂和子   31番  八木丈之 32番  花谷昌章   33番  横井忠史   34番  渡辺之良 36番  松井哲朗   37番  服部修寛   38番  伊藤裕通欠席議員(2名) 3番  大津乃里予  35番  浅井俊彦地方自治法第121条の規定により出席した者   市長        中野正康   副市長       福井 斉   副市長       山田芳久   総合政策部長    長谷川賢治   総合政策部参事(危機管理監)   総務部長      滝野弘巳             堀 尚志   財務部長      善治正直   市民健康部長    田中朋一   保健所長      子安春樹   福祉部長      坂野貴子   子ども家庭部長   松岡健二   環境部長      岸 哲宜   活力創造部長    岡本哲也   まちづくり部長   中川哲也   まちづくり部参事  谷  聖   建築部長      勝野直樹   建設部長      田中雅光   教育長       高橋信哉   教育部長      森 敬一   水道事業等管理者  小塚重男   上下水道部長    多和田雅也  病院事業部長    平松幹啓   消防長       帖佐義文事務局職員出席者   議会事務局長    神谷真吾   議会事務局次長(兼庶務課長)                              中村高規   議事調査課長    白木伸幸   議事調査課専任課長 加藤正樹   議事調査課課長補佐 中野栄治   議事調査課主査   奥田訓代   議事調査課主査   鈴木章平   議事調査課主事   伊藤吉則---------------------------------------                             午前9時29分 開議 ○議長(岡本将嗣君) 出席議員が定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元に配付したとおりでありますので、これをもって御報告に代えます。 これより日程に入ります。 日程第1、一般質問を行います。 通告順により、発言を許します。 19番、後藤みゆき議員。     (19番 後藤みゆき 登壇 拍手) ◆19番(後藤みゆき君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。 皆さん、おはようございます。 先日、シン学校プロジェクトキックオフミーティングに参加させていただきました。一宮の新しい教育の形をどうしていくか地域の皆さんと考えられたことは、本当にすばらしい機会だったなと思います。 しかし一方で、子供たちを取り巻く環境、課題はたくさんあると思います。先日、竹山議員もシン学校プロジェクトについて一般質問されておりましたけれども、私のほうでは、不登校の支援を含めたこれからの学校の在り方について議論を深めていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。 まず、1項目めですが、キャリアパスポートについてですけれども、皆さん、キャリアパスポートは御存じでしょうか。私も子供を持つ母親ですけれども、割とまだ、子を持つ母親でも知らない方が多いかと思います。 そこでまず、キャリアパスポートとはどういうものなのか、教えていただけますでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) 御質問のキャリアパスポートでございますが、子供たちが自分自身を見つめ、これからの生き方や将来の職業について考えるための教材でございます。平成28年の中央教育審議会における提案をきっかけといたしまして、令和2年度から小・中学校及び高等学校での本格的な活用が始まっているものでございます。 愛知県では「夢を見つけ夢をかなえる航海」、そうしたノートを作りまして、子供たちが1人1冊ずつ自分のノートを持ち、学校行事や体験活動などの後に自分の成長を振り返り、記録を残していきます。ノートは、小学校から中学校、高等学校へと引き継いでいくようになっております。 ◆19番(後藤みゆき君) 小・中学校では愛知県が作成したノートを活用しているということですが、具体的にはどのような活用をされているのでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) 運動会や修学旅行、入学式、卒業式といった節目となる機会に自分の目標を記したり、行事や活動の後には成果や感想を記録したりするなど、自分の成長を残していきます。また、総合的な学習の時間や特別活動のキャリア教育の際には、ノートを活用して、自分に合った職業は何かを考える学習にも使うようにしております。 ◆19番(後藤みゆき君) 実は先日、愛知県の教育課にヒアリングに行きました。そこで、名古屋市では、愛知県が作成したキャリアパスポートのノートを活用し、ファイリングしたものを小・中・高と、先生と子供で引き継がれていて、保護者はあまり内容を知りません。 今年、他市の中学校に通い始めたお子さんの保護者の方から、キャリアパスポートについて相談がありました。他市の中学校でノートの提出を求められた際に、一宮市の通っていた小学校に問合せをしましたら、キャリアパスポートが活用されていなかったため、提出ができなかったとのことでした。 私も小学生の娘がいますが、キャリアパスポートというものを初めて聞き、娘に聞いてもよく分かっていませんでした。 この活用が始まって2年半ということですが、学校によって取組にばらつきはないでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) キャリア教育は各学年年間70時間、週にしますと2時間ということでございますが、それを目安に指導しております。総合的な学習の時間を中心に、社会で活躍する方の講演、あるいは様々な困難を乗り越えて活躍される方々のお話を聞いたり、職業体験に出かけたりするなどして、社会を積極的に形成しようとする力や、自分の成長のために進んで学ぼうとする力、課題に向かい自ら解決しようとする力、いわゆる生きる力、あるいは生き抜く力ということでございますが、そうした力の育成を目指して進めております。 学校は、児童・生徒の実態や願いに合わせ、育てたいテーマを決めまして、キャリア教育を進めるようにいたしております。その取組はそれぞれでございまして、70時間の配分や取組方も各学校で決めて、どの学校も特色ある活動となるよう、工夫を凝らしているところでございます。 一つ例を出させていただきますと、全仏オープンで優勝しました小田選手でございますが、その全仏オープン優勝前の3月でございますが、瀬部小学校がお願いをいたしまして、学校へ来ていただいて子供たちの前でお話をしていただいたり、実際のプレーを見せていただくというような、そんな機会も、この総合的な学習の時間、キャリア教育の一つとして取り組んでおります。 ただいま御質問の中で議員から御指摘いただきました活用についてでございますが、私どもも把握をいたしまして、再度キャリアパスポートの活用、記録の積上げと次の学年への引継ぎ、そうしたことについて、校長会議や教務主任者会議において指導したところでございます。 ◆19番(後藤みゆき君) キャリア教育というのは多分何年も前からされているんじゃないかと思うのですね。ただ、統一して学校が引き継ぐものとしてのファイリングというものが多分できていないと思いますので、一宮市ではやっていないということが、他市の中学校、高校行って、そのときに初めて気づくお子さんもみえますので、ぜひ統一してやっていただけるようよろしくお願いいたします。 スライドをお願いします。 先ほど言われていた公開ノートというのはこういった感じで、私も現物見せていただいたのですが、2センチメートルぐらい、すごい分厚いノートでした。それを全部使うわけではなく、その中から抜粋して使ってみえる学校が結構多かったのですけれども、多分大変な作業かなと思いますので、一宮市独自で学校の先生たちが困らないようにやっていただけたらなと思います。 スライドありがとうございます。 また、キャリアパスポートは高等学校までの12年間を通じて利用されるものですから、途中での紛失などが心配です。紙媒体のファイリングだけでなく、電子データによる保管などをお考えいただくことはできないでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) キャリアパスポートは子供たちの大切な財産だと思いますので、御提案のような電子データでの保管については、大切な視点であると受け止めております。 県教育委員会は、紙媒体の代わりとなる電子ファイルを既に用意しておりますが、本市の子供たちが使っておりますタブレット端末では利用しにくいファイル形式でございますので、市内小・中学校では独自に電子ファイルを用意するなどしているところでございます。こうした電子ファイルの活用も含めまして、保管のよりよい在り方については、引き続き模索していきたいと思っております。 ◆19番(後藤みゆき君) 引き続きよろしくお願いいたします。 スライドをお願いいたします。 例として、こんな感じでキャリアパスポート、どういったことを書いてあるのかというのは、振り返ったこととか1年間の目標を決めようなど、いろんな項目があるかと思います。このキャリアパスポートはまだ始めたばかりですので、紙媒体自体は今のところ少ないですが、今後12年間子供たちや先生が保管するには、膨大な量になると思います。ぜひとも電子ファイルの活用、保管方法についても検討をよろしくお願いいたします。 スライドありがとうございます。 また、不登校のお子さんや特別支援学級のお子さんは、キャリアパスポートを活用できているのでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) キャリアパスポートは、全ての子供たちに関わるものでございますので、発達段階や状況に応じて活用されることになります。 学校への登校が難しいお子さんにつきましても、市内の教育支援センターや学校内のサポートルームなどにおいて、社会的自立に向け、支援の一つとして実際に活用を進めております。 ◆19番(後藤みゆき君) 教育支援センターやサポートルームに来られるお子さんにはサポートがしやすいかと思いますけれども、学校に来られない不登校の子供たちにも同じように活用されるよう、よろしくお願いいたします。 また、全体に書式も統一されていないということもありまして、先生方個々に任せて負担とならないよう、共通情報として他市のやり方を研究し、伝達・指導していただき、きちんと活用されますようお願い申し上げて、この項目を終わります。 次に、不登校問題も含めたこれからの学校の在り方についてですが、かねて報道がありましたように、不登校の子供たちの数はさらに増え、現在全国で30万人にも上ります。 不登校にはいろいろな原因が含まれておりますが、ほとんどの子は学校に行きたいけれども、何らかの原因を抱え、本人が一番行かなければと思っていますが、行けないまま何日か経過すると不安が大きくなり、ますます行けなくなるものです。教育支援センターなどの居場所もありますが、全ての子が通えているわけではありません。 そこで、学校から置いていかれてしまっているのではないかという子供たちやその保護者の方の不安を少しでも取り除いてあげられる対応が、絶対に必要です。 初めに、市内の不登校の状況について伺います。 令和3年9月の一般質問の際に、令和2年度末時点の一宮市の不登校児童・生徒の数は小学生が2万979人中267人、中学生が1万704人中530人だと伺いました。 現時点で把握されている不登校の数を教えてください。 ◎教育長(高橋信哉君) 令和4年度末でお答えをさせていただきます。 年間30日以上欠席した児童・生徒数でございます。病気による長期療養などを除いた数でございますが、小学生が児童数2万64人の中、30日以上欠席した児童が547人、中学生が生徒数1万573人、30日以上欠席した生徒が918人でございました。 ◆19番(後藤みゆき君) 小学生はこの2年間で267人から547人に、中学生は530人から918人と、約2倍になったということですね。それだけ、不登校となり不安な思いをしている子供たちや保護者の方が増えたのではないかと思います。 誤解のないように申し上げますが、不登校の数や不登校であることを問題にしているわけではありません。そうではなくて、不登校に苦しむ子供たちや保護者の方がおり、より充実した支援が必要だということです。不登校となることで、学校とのつながりは減りがちです。それは子供たちや保護者の方の孤立感にもつながります。 以前質問させていただいたときは、不登校の子供たちに対し、コロナ濃厚接触者と同じようにオンライン授業が受けられるよう対応しますとの回答をいただきました。実際、私の娘が通う小学校でインフルエンザが流行した際に、オンライン授業が実施されていました。学校からは、1人1台の端末を持ち帰りたい場合は申し出るよう案内があり、端末を持ち帰った子もいたようです。 しかし、現場の声を聞く限り、不登校の子供たちがオンライン授業に参加しているという話はあまり聞いていません。不登校の子供がオンライン授業を受けられるようになったらますます学校に来なくなるという懸念が学校の先生方にあるのだとすれば、それはむしろ反対だと思います。自宅にいても学校からサポートしてもらえることは孤立を防ぐことにもなりますし、オンライン授業を受けることで、これなら勉強にもついていけそうだと安心できる子供も出てくるかと思います。 改めてお尋ねいたしますが、不登校の子供たちがオンライン授業に参加できるようにするなど、不登校の子供たちへの様々な支援について、教育委員会の考えをお聞かせください。 ◎教育長(高橋信哉君) 不登校の児童・生徒やその保護者がいかに不安な思いをされているか、議員御指摘のとおりだと感じております。特に、学校とのつながりが少なくなるということにつきましては、そうならないよう学校が最も気遣うべきことだと思っております。 不登校児童・生徒への対応では、学校の都合や価値観を押しつけるのではなく、いかに児童・生徒に寄り添えるかが大切になってまいります。寄り添うというのは、具体的に申し上げるなら、会う機会や話す機会を減らさないということ、そして、児童・生徒とその保護者の心をしっかり受け止めることではないかと考えます。 そういった意味では、議員のおっしゃるオンライン授業は、一つの有効な手段だと思います。実際にある中学校では、学校に通うことが難しい生徒のうち10人近くが、オンライン授業を受けております。本市では全児童・生徒が個人のアカウントを持っておりますので、オンライン授業だけでなくクラスルーム、そうしたアプリも使いまして、自宅から担任の先生とやり取りをしたり、オンラインで個別に面談をしたりする児童・生徒も数多くおります。 ただし、オンラインでのやり取りが学校の都合で行われるということは好ましくありません。どうすれば児童・生徒が孤立せず不安が解消できるか、児童・生徒の思いをよく聞いて、保護者とも相談をしながら進めていく必要があると考えております。 ◆19番(後藤みゆき君) 2年前は全くオンラインの活用ができていなかったかと思いますので、そういったオンライン授業が活用されている学校もあるというのは少し安心しました。 しかし、一部の学校で行われているかと思いますので、全体で今後学校によって差が出ないように、対応をよろしくお願いいたします。 また、オンライン以外の不登校に関する支援策についてはいかがでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) これまで、教育支援センター4か所の設置、スクールカウンセラースクールソーシャルワーカーの配置、またその拡充のほか、心の教室相談員の配置、不登校親の会の開催、教職員への不登校支援に係る年間を通じた研修など、様々な取組を進めてまいりました。 教育支援センターが主催します遠足や、そこに通う児童・生徒同士の交流の時間、あるいはスクールソーシャルワーカーによる支援の例などを見聞きしますと、子供たちには生きるエネルギーを貯める場所が必要なのだということを強く感じるところでございます。 教育委員会としましては、そうしたエネルギーを貯められるような学校づくり、学校以外の居場所づくりなど、学校に登校するという結果のみを目標にするのではなく、将来的に児童・生徒が社会的に自立できるよう、また、児童・生徒や保護者に寄り添った支援ができるよう、今後も様々な施策に取り組んでまいりたいと思います。 ◆19番(後藤みゆき君) ぜひとも、お子さん、保護者の方に寄り添った支援を、さらによろしくお願いいたします。 特にお母様のケアをしっかりしていただきたい。例えばですけれども、父親にはお前の育て方が悪いと言われたり、自分を責め、本当は相談したくてもきっかけがないとなかなか先生に聞けず、一人で抱えている方がたくさんいらっしゃいます。もっと日頃からサポートルームや支援センターの場所など、情報を発信していただきたいと思います。先生によっては、こちらから聞かないと教えてくれなかったりで、孤立したままどんどん時が過ぎてしまいます。毎年学期が始まるときに、支援センター、サポートルームなどの居場所があることをあらかじめ案内を出してくれるよう、各学校への御指導もよろしくお願いいたします。 また、文部科学省が作成した今年度9月の補正予算案の中で、誰一人取り残されない学びの保障のために、校内教育支援センターの設置促進や、教育支援センターにおけるICT環境の整備についての予算などが計上されておりました。一宮市では、既に中学校5校にサポートルームと呼ばれる校内支援センターが設置されておりますが、これは文部科学省も後押しするよい取組ではないかと思います。 今後設置を拡大する予定はないでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) 先ほど、エネルギーを貯めると申し上げましたが、サポートルームはそのような場所として設置を進めてまいりました。本市の特徴といたしましては、不登校支援の経験値が高い者が、担任として、あるいは指導員として支援に当たっているというところでございます。加えまして、スクールソーシャルワーカーの支援を受けている学校もございます。ある学校の例で申しますと、3学年合わせて40人ほどがサポートルームに登録するなど、潜在的な需要は高いと思っております。 議員御指摘のように、現在は5校でございますので、今後も設置の拡大を目指していきたいと思います。
    ◆19番(後藤みゆき君) ぜひお願いしたいと思います。このサポートルームに限らず、不登校の子供たちや保護者の方に、学校全体で、また教育委員会を挙げて支援をしていただきたいと思います。 特に、保護者の方のケアが一番大事かと思います。不登校を経験した親御さんからの声で、学校に行けない自分の子が悪いのですが、親としては、もしかしたら明日は行けるかもしれない、また修学旅行も、もしかしたら行くと言うかもしれないと希望を持ちたいので、給食を止めることもできず、修学旅行もキャンセルできず、結局小学校、中学校と給食費を払い、修学旅行も全額返ってこない。さらに、安心のためフリースクールに通うと、毎月5万円ぐらいの費用が必要です。支援センターに通えばオンラインの教材が無料で学べるのですが、支援センターに行けない子は自己負担のため、オンラインアプリの料金も必要。義務教育無償化と言いながらお金がかかるのに、親御さんは子供が気になって仕事にも就けない、負のスパイラル。不平等さを感じると言われます。 東京都は、今年からフリースクールに通う家庭に月2万円の補助金、草津市は月4万円の補助金を導入されました。また茨城県では、フリースクール運営補助金として上限100万円という独自の支援を行っております。また、学校に行けなくてもオンラインで単位取得したことになり、出席扱いにできるように取り組んでいる自治体もあります。こういった出席扱い制度も今後考えていくべき課題でございます。 国では、誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策COCOLOプランを掲げていますが、不登校により学びにアクセスできない子供たちをゼロにすることを目指し、一宮市でもさらに取り組んでいただきたい。特に、ICTなどを活用した教育活動の効果やカリキュラムの開発、自宅における学習活動の把握方法と評価への反映の在り方、不登校児童・生徒の社会的自立を目指した地域との連携の在り方について、さらに考えていただきたい。 国の報告によりますと、不登校児童・生徒は9年連続増加しており、憂慮すべき状況であり国でも重要な課題であると、令和5年、さらに不登校特例校の設置について、自治体に設置検討・準備に関する支援、補助金の予算が上がっております。以前、不登校特例校である草潤中学校に視察に行ったことがあり、令和3年に一般質問で取り上げたこともありますが、その頃よりさらに深刻になってきている不登校問題です。 一宮市としては、今回シン学校プロジェクトを立ち上げたこともあり、地域と連携して考えていく今後の学校の在り方ですが、今後例えば、廃校になった尾西高校や中央看護専門学校などを利用した不登校特例校設置という考え方もありますが、私個人としては不登校と特定するのではなく、選択肢として、学校そのものをもっと楽しく特色ある学校があってもよいのではと思います。 昔と違って、全体的に満遍なくできる子が当たり前になっていまして、少し変わった発想の子は、ちょっと人と違う、おかしいと感じてしまうと、自信をなくしてしまう子もいます。また、発達障害の子も増えていますが、みんなと同じでなくても、一つのことに特化してできる子が多いのも特徴です。また、私たちのときは土曜日に学校がありましたが、週休2日になったこともあり、授業数が足りず詰め込む教育。また、危険なことはやらない、やらせない、自由な発想、体験の場が減ってきていると感じます。 みんな同じでなくていい、その子の良い所を伸ばせる、そんな教育の場をつくりたいと、これは国でも考える課題ですが、一宮市ではシン学校プロジェクトを立ち上げたこと、とても期待しております。私は、以前から学校の在り方を今後変えていくべきだと思っておりまして、先日、シン学校プロジェクトキックオフミーティングでは、市長の思いと重なり、うれしく思いました。 そこで、改めてこれからの学校の在り方について、お考えをお聞かせください。 ◎教育長(高橋信哉君) 議員の御質問の中にございました、選択肢として学校そのものをもっと楽しく、あるいはその子の良い所を伸ばせる教育の場をという御提案は、未来の学校教育を考える上で、極めて大切な視点であると思います。 一人一人に合った個別最適な学習、そして、児童・生徒が集う場だからこそできる協働的な学び。ICTを活用し、学校が進めている新しい学びをより充実させていくことが、児童・生徒の未来に、また未来の児童・生徒のためになるものと思っております。 以前、文部科学省の審議官が、これからの学校は、学校が全てを担い、学年が順繰りに上がる垂直統合型、縦型ということでございますが、そうした垂直統合型ではなくて、地域や企業など、横のつながりを活用する水平分業型であるべきではないかというような提言をしたことがございました。本市のシン学校プロジェクトとこのコンセプトは、重なるものがあると感じます。 シン学校プロジェクトは始まったばかりでございますが、ぜひ皆様のお力をいただき、共に進めていきたいと思っております。よろしくお願いをいたします。 ◆19番(後藤みゆき君) シン学校プロジェクトについてはこれから考えていくと思いますが、その前にできることとして、子供たちの居場所づくり、遊び場をつくってあげたい。昔と違って、けがや不審者対応のためか、学校の運動場で気軽に遊べず、子供たちが遊べる公園も少なくなってきています。よく子供たちに、学校では怒られるし、遊ぶところがないと言われたものですけれども、最近では、地域の方に見守り委託をして開放している自治体もあります。地域の方と連携するなど、学校運動場の開放について、どうお考えでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) 放課後の運動場を指導員が見守る仕組みは、東京都などで一部事例があるということは承知しております。 本市の小学校においても、放課後運動場で子供たちが楽しそうに遊んでおりますが、勤務時間外の教職員に見守りなさいというようなことは、なかなか言いにくいところがございます。あくまでも近隣の施設や地域、保護者の皆様の御協力や御理解があっての現状でございます。 今後、運動場利用の在り方については、学校運営協議会を含む様々な場において議論や研究を進めていく必要があると考えているところでございます。 ◆19番(後藤みゆき君) ぜひとも、運動場の利用の在り方、子供の遊び場、居場所づくりを早急に議論して、進めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 木曽川地区のある地域では、今年の夏から公民館を毎日開放しております。本を集めて本棚を作り地域の図書館として、また、ピアノも寄附してくれる方がいたり、Wi-Fiも完備し、裏には公園もあり、子供たちの居場所をつくって、地域の方で毎日当番制みたいなものをつくっておりまして、公民館の留守番をしてくださる地域の方がいて、子供たちを見守ってくれるというすばらしい地域もあります。 スライドをお願いします。 これはちょっと夏休みの様子ですけれども、お子さんたち、保護者の方、地域の方が公民館を利用されておりました。まだ夏休み終わっても、平日も毎日開放しておりまして、学校終わったら遊びに来るお子さんがみえたり、これ図書館みたいに本棚も地域の方で作っておられました。これは外にちょっと運動場みたいな広場があるのですけれども、そこで元気に遊んでいるお子さん、砂場で遊んでいるお子さんなど、地域の方が見守りながら、そういった環境づくりをしているところもあります。 スライドありがとうございます。 本当に思いのある方たちの行動、できること、ぜひ行政でも考えていただきたいと思います。子供の成長は早いです。あっという間に大事な時期を見過ごしてしまわないように、よろしくお願いいたします。 私は、以前から学校の在り方を見直すべきだと思っていたので、今回一宮市で立ち上げたシン学校プロジェクトについて期待いたします。まだまだこれから議論していくことですので、今回は私の思いとして述べさせていただきます。 一宮市内の小・中学校のうち9割が築40年以上であり、その中でも築60年以上の学校は4割とのことで、木曽川地区に関して言えば、4校とも40年以上の建物であり、その中でも60年以上の建物が含まれている学校は、東小学校以外、木曽川中学校、黒田小学校、西小学校、どれも今後議論が必要な学校ばかりです。 スライドをお願いします。 ちょっと見にくいですが、これは木曽川中学校の一番上のオレンジ色のところが、築61年となっております。その下の黄色いところは50年、下が44年と、校舎によって築年数が違っております。木曽川東小学校は一番新しく、と言っても築47年たっております。木曽川西小学校は、築64年を超えるところが、濃いオレンジ色のところが65年となっております。増築したところに関しては、築58年、44年と、少しずつ年数が変わってきておりますが、黒田小学校が木曽川町では一番古い学校となりまして、築60年、66年、65年と、濃いオレンジ色のところが、もう築60年を過ぎた建物となっております。ほかの黄色いところは50年以上たっているところとなります。 スライドありがとうございます。 今後、年数だけでなく地域の声を聞き、総合的に考えなければいけないと思いますが、また、何より大切なのは現場の声、先生や子供たちの声もぜひとも聞いていただきたい。 これまで地域の方の相談を聞いてきた中で、例えば木曽川中学校に関しては、近隣の青木町の公民館がない。また、南新開町の公民館が、今借りている場所をいずれ返さなければいけないからどうしたらよいかなど、そういった問題を抱えておりました。それを総合して考えられるのではないかと思います。 また、黒田小学校に関しては、児童館との複合施設も視野に入れ、近くにあるコパンスイミングスクールとの連携により、プールについて考える問題です。 また、西小学校には近隣に小規模保育が建ち、将来的に保育園、児童館、高齢者施設の複合施設を造りたいという声も上がっております。 東小学校も、神明保育園と病児保育、児童館と総合的に考えていく課題であります。 民間施設、病院や医療的ケア、発達障害も対応できる児童発達支援センターや放課後デイサービス、包括的な相談窓口、子ども食堂、子供の遊び場も取り入れたり、大まかなことは地域の特性で考えられるかと思いますが、学校の中身は、もっと現場の声と民間の声を聞く必要があるかと思います。学校や地域でアンケートを取るなど、幅広く周知していただきたい。 単に建物の老朽化、財政面、少子化だけでなく、子供たちが学校に行きたいと思うような新しい学校づくり、また、インクルーシブ教育を取り入れた、今までと違った特色ある学校づくりを目指していただきたい。なかなか私たちより上の世代は、学校に当たり前の固定観念があるため、柔軟な発想ができる民間の声やこれからの世代の人たちの意見を、ぜひとも取り入れていただきたいと思います。 最後に、不登校問題を含めた今後の学校の在り方と、子供たちの居場所づくりについて、市長の御意見をお聞かせください。 ◎市長(中野正康君) 後藤議員から、学校の在り方ということで様々な課題を御提示いただきました。 シン学校プロジェクトということでこれから議論していく中で、当然今日御提案いただいた項目も含めて議論が進んでいくのだろうと考えております。 私の基本スタンスとしては、これまでは学校に何でも背負わせ過ぎていたと。何かあると教育委員会と、何かあれば高橋教育長ということで、頑張ってもらってきていたわけですけれども、ただ、子供が育つ環境を整えるということで、総合的に見たらどうなのだろうと。後藤議員からもお話ありましたけれども、教育・学校だけに全てを背負わせるのではなくて、福祉であったり地域ということで、児童館や放課後児童クラブや公民館や、いろんなところと有機的に連携することで、より良い環境が整えられるのではないかといった観点から、今回シン学校プロジェクト、議論が進んでいくのだろうと期待をしております。 ただ、今回の一般質問、昨日、おとといと含めて、シン学校プロジェクトに対して数々の議員の皆様から御言及があり、好意的な発言があって大変うれしく聞いておりました。予算の制約はありますので、第1期10年間でせいぜい10校ぐらいなのですね。そうしますと、今は皆さん好意的ですけれども、だんだん絞り込みに入ってくるときに、雰囲気がぎすぎすと悪くなるのではないかと今から心配をしているところでございます。 そうしたときに、引き続き前向き、建設的な議論ができるように、来年3月で基本的考え方、私どもの基本方針というものを示させていただきます。ここでしっかり何を重視するのか、何を求めるのかということ、もちろん高橋教育長はじめ、教育界、専門家の皆様の意見を尊重しつつ、我々行政としても必要なことをしっかりお示しすることで、それぞれの地域での議論が前向きに進むことを期待するというのが、私の現状認識でございます。 ◆19番(後藤みゆき君) 市長、本当にありがとうございます。市長の思いが、シン学校プロジェクト立ち上げによっていろんな形に変わってくるかと思いますが、本当に私も期待しております。 誰もが学べる環境を、追い詰める環境でなく、ちょっと行けない時期があっても、不登校の子なんかに大丈夫だよと言ってあげられる環境づくりを目指して、そこも視野に入れながら、シン学校プロジェクトを進めていただけたらと思います。 切に願いまして、私の今回の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(岡本将嗣君) 暫時、休憩をいたします。                             午前10時7分 休憩                            午前10時16分 再開 ○議長(岡本将嗣君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 5番、佐々のりな議員。     (5番 佐々のりな 登壇 拍手) ◆5番(佐々のりな君) 議員になって約半年となり、3回目の議会ですが、市の課題の共通事項として、何においても成り手不足があると感じましたので、今回はこちらの質問をさせていただきます。 子ども会や自治会長などの役員の担い手不足。ほかにも、保育士、介護士、多岐にわたり、さらに農家、伝統や文化の継承者なども、3年先、5年先には危ないと言われているものがあるような危機的状況です。 ですが、補助、負担軽減と、出てくるものはどれも対症的療法のものになり、抜本的改善にはならないと感じるものが多く、私は根本の治療として、地元を愛する心を育むことが地域を守る気持ちにつながるのではと確信しております。 スライドをお願いします。 まず、こちら御覧ください。 こちらは、第7次一宮市総合計画策定時の基礎資料とするための、市民が期待する10年後のまちの姿に対しての現状の満足度、将来の重要度を市民アンケートしたもので、回収率56.9%という市政に御協力くださった方の結果です。 自分のまちに誇りや愛着があるかどうかという問いに対しては、僅か6.3%しか満足していない状況で、68.4%の方が誇りや愛着を持てていないという数字です。そして、重要度としても約60%の方が重要だと感じている項目となります。 スライドありがとうございます。 10年後の一宮市の姿に対してのアンケートでした。 それから8年がたち、市民の皆様の声に結果を出していかなければならないと思っております。 コロナ禍で余計に育めなかった部分もあるかと思いますが、今回はそういった課題に向けた他市町などの事例を基に、一宮市を愛する地域の担い手不足の課題として、今回提案型の質問をさせていただきます。 今回だけでは取り上げきれませんので、まずは、地域を守る大人について質問をさせていただきます。 消防団員についても成り手が少ないと聞いておりますので、まず初めに、一宮市消防団の現状について教えてください。 ◎消防長(帖佐義文君) 一宮市消防団の現状でございますが、消防団は、1本部、4方面隊25分団、定員605名の体制で、火災・風水害等の災害防御に当たっております。また、地元の防災訓練をはじめ、行催事の警備、予防広報等の活動も行っております。 消防団員の現有数でございますが、令和5年12月1日現在、14名の女性団員を含む503名が在籍しており、充足率は83.1%でございます。5年前、これは平成31年4月1日現在になりますが、消防団員数531名と比較しますと、28名減少している状況でございます。 ◆5番(佐々のりな君) 充足率は83.1%からしましても、人手不足の事情が分かりました。 消防団員の募集を一宮市では現状どのように行っているか、教えてください。 ◎消防長(帖佐義文君) 消防団員の募集でございますが、市民の皆様に消防団活動に対する理解と加入促進を図るため、一宮市の広報紙やウェブサイト、消防公式SNS、ユーチューブチャンネルにて情報発信を行っております。また、市内の消防庁舎や分団庁舎等に、消防団員募集のポスターを掲示しております。 そのほかでは、七夕まつり、消防団観閲式などの行催事、大型店舗などでのぼりを立てたブースを設け、リーフレットや啓発グッズの配布によりPR活動を行っております。 ◆5番(佐々のりな君) 消防団活動や募集について、様々なPRを行っていただいていることがよく分かりました。 消防団員を増やすために取り組んでいただいていることがあればお聞かせください。 ◎消防長(帖佐義文君) 令和4年度から、消防団員の士気を高めるため、報酬等に関する見直しを行い、処遇改善を図りました。 令和5年度には、消防団員が災害時に着用する防火衣、防火服とも言いますが、これの仕様を見直し、活動時の安全性や快適性の向上、さらにデザインも一新し、消防団員の意欲の向上を図りました。 また、消防団員や家族に割引などの独自の特典サービスを提供する一宮市消防団応援事業所として、現在市内で95件の事業所を登録するなど、地域住民の消防団員への関心が高まるような取組を行っております。 ◆5番(佐々のりな君) 子供たちから見れば、消防士や消防自動車はかっこいいというイメージがあるかと思いますが、ブースで会う姿だけではなく、実際の活動を見る機会を増やすことが大切かと考えております。 スライドをお願いします。 熊本県八代市では、保育園や幼稚園の中に30団体、幼年消防団として、幼年期からの正しい火の取扱いや消防の仕事に関する理解を深め、将来社会人として必要な防災知識を養うことを目的として行われており、市の消防団のイベントにも幼年消防団として参加されているそうです。親御さんへの周知としても良き機会となっているそうです。 一宮市内でも、行事で消防車とお子さんとの撮影やはしご車体験などしていただいるかと思いますが、こうした本物の消防団の方と参列する機会ができれば、大きくなって消防団に入りたいという気持ちもさらに高まるのではと思い、紹介させていただきました。 続きましてこちら、全国水防管理団体連合会のホームページで、国土交通省より広報事例として掲載されていた中に、一宮市消防団でも生かせそうな事例として、フォトコンテストを紹介させていただきます。広報にも大いにつながると思っております。総合防災訓練など、市で既に行われております行事に撮影に来ていただくという形です。審査方法も、SNSにアップし、いいねなど高評価や視聴回数の点数での評価ということで、より拡散され、たくさんの方に見ていただける呼びかけの効果も考えられます。写真だけでなく動画でも開催されているところもありました。また、コンテストという形でなくても、ハッシュタグで投稿を呼びかけるだけでも、参加と周知につながるかと思いました。 スライドありがとうございます。 こういった実際の活動姿を御覧いただく機会を増やしていただくことにより、お子様や若い世代にも興味を持っていただけるきっかけとなると思います。 今後も消防団員が不足することがないよう、ぜひ取り組んでいただきたいと思いますが、いかがお考えでしょうか。 ◎消防長(帖佐義文君) 議員おっしゃるとおり、実際に活動を直に見ることで、消防団をより身近に感じてもらえると思います。 一般の方が御覧いただける消防団関係の行催事として、消防団観閲式や消防出初式などがございます。一人でも多くの方に見ていただけるよう、引き続きPRしてまいります。 今後も消防団の活動写真や報酬等に関する情報などを広く発信し、その存在意義や役割、やりがいについて多くの市民の方に伝え、理解していただき、消防団員の確保に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 ◆5番(佐々のりな君) かっこいい消防団の姿を今まで以上に身近に感じられる機会で、防災や災害時に必要不可欠な地域コミュニティーの柱として大変重要な存在でありますので、引き続きお願いいたします。 次に、自衛隊についてお伺いします。 昨今、災害時だけに限らず、ミサイル情報や、近隣の国と近い北海道や沖縄など、日本を守れるか心配になるような緊迫する状況が多々あり、より自衛隊の必要性を感じます。 自衛隊自体の成り手不足が本当に深刻だと、一宮市の所長よりお伺いしました。一宮市でも、令和5年3月の入隊予定者激励会への参加が26名で、次年度、半数近くに減ってしまうという予測とのことです。 日本は戦後70年間アメリカに守られており、自国を守る技術はあるのに、自国だけで守ることができない国だと感じている方も多い現状です。 自衛隊の募集の事務を市が担っているということですが、一宮市の現状について教えてください。 ◎総合政策部長(長谷川賢治君) 自衛官の募集事務につきましては、自衛隊法第97条第1項で「都道府県知事及び市町村長は、政令で定めるところにより、自衛官及び自衛官候補生の募集に関する事務の一部を行う」と規定されており、市町村の法定受託事務と定められております。また、自衛隊法施行令第120条では「防衛大臣は、自衛官又は自衛官候補生の募集に関し必要があると認めるときは、都道府県知事又は市町村長に対し、必要な報告又は資料の提出を求めることができる」と規定されております。 一宮市ではそれらの各法令の規定に基づき、令和5年度から、募集対象となる市民の情報を自衛隊愛知地方協力本部一宮地域事務所へ提供しております。また、防衛省の依頼に基づき、募集について広報一宮等で協力をしております。 ◆5番(佐々のりな君) 情報提供の法的根拠に基づき、広報の協力をしていただいているということが分かりました。 我が国の現状としては、10年間で26%の応募者数の減少で、2023年3月時点では充足率は92.2%ではありますが、年間に43%が離隊という状況だそうです。 成り手不足の中、自衛隊募集に賛成の立場で質問させていただきますが、この市から自衛隊への情報提供という法律の下、市の自衛隊協力体制が行われておりますが、そのこと自体が市民の皆さんが知らない間に行われていることもあり、心配されている親御さんの声が春に新人議員の私にも幾つも届きました。自衛官募集の案内を赤紙のように報道されているメディアもあり、自衛隊や受託事務に対し不信感を抱くような情報が市民の方の不安となり、その思いを払拭できればと思い、質問させてください。 市から提供された情報を利用して、自衛隊が実際どのように募集しているか、教えてください。 ◎総合政策部長(長谷川賢治君) 市は、募集対象となる市民の住所と氏名を記載した宛名シールを、情報として自衛隊愛知地方協力本部一宮地域事務所に提供しますが、同事務所は提供された宛名シールの一部を使用して、自衛官等の募集案内を送付しております。 ◆5番(佐々のりな君) 募集対象となる市民全員に案内が送付されているわけではないということですね。 募集対象者はどのような方になっておりますか。 ◎総合政策部長(長谷川賢治君) 募集対象となる市民は、一宮市内に住民登録がある日本国籍を有する方のうち、情報提供を行う年度に18歳に到達する方ですが、提供に当たりましては、募集事務以外の用途では使用しないこと、複製をしないことなどについて、本市と自衛隊愛知地方協力本部との間で覚書を取り交わし、個人情報の厳正な管理を行っております。 ◆5番(佐々のりな君) 近年は個人情報やDV被害などの問題もあり、除外申出をすれば送付されないという制度に今年度から取り組まれている自治体もあると聞きました。一宮市の状況はどのようにされておりますか。 ◎総合政策部長(長谷川賢治君) 議員御発言の除外申出でございますが、法令上に規定されている制度ではございませんで、各自治体の判断で実施をしているところでございます。 一宮市も除外申出の制度を設けており、情報提供の対象者に該当する方で、情報提供を希望されない方は、あらかじめ申出をいただくことにより、提供する情報から除外をしています。 なお、情報提供がなされ、自衛隊愛知地方協力本部から募集案内が届いても、自衛隊に入隊する義務が生ずるなどといったことは一切ございません。 ◆5番(佐々のりな君) 私が調べたところ、令和5年度は13自治体のうち5か所のみが除外申出を行っているという状況です。一宮市は先進的に取り組んでいただいていることで、ありがとうございます。 情報提供の除外申出をしたい方は、どのように手続をする形でしょうか。 ◎総合政策部長(長谷川賢治君) 令和5年度の例で申し上げますが、4月1日から5月15日まで、郵送または電子申請により、対象者本人または法定代理人からの申出を政策課にて受け付けておりました。申出には除外申出書と対象者本人の本人確認書類の写しの提出が必要で、法定代理人からの申出の場合は、法定代理人の本人確認書類の写しも必要となります。 ◆5番(佐々のりな君) 私の調査では、13分の2市のみがHPでの除外申出告知を広報で行っているのみで、特に申出ページにアクセスしない方には知られていない状況かと感じました。それが、かえって市民の方の不安の要素になっている部分もあるかと思います。せっかく先進的に取り入れてくださっているのであれば、市独自で取り入れているということを周知することも、結果として自衛隊の信頼につながるかと思います。 一宮市では、今年度どのように周知され、また今後どのようにお考えか、お聞かせいただけますか。 ◎総合政策部長(長谷川賢治君) 今年度につきましては、市の公式ウェブサイトでお知らせしておりました。 今後につきましては、広く市民の皆様にお知らせできるよう、市の広報も含めて、周知方法について検討してまいりたいと思います。 ◆5番(佐々のりな君) お願いいたします。 ぜひそれに合わせ、災害時に必要な自衛隊の現状の成り手不足の状況などとともに周知をお願いし、引き続き広報事務の御協力をお願いいたします。自衛官の募集に対し、市が独自で個人情報に配慮しつつ協力していただいていることで、本当に感謝を申し上げます。 消防団と同じく、報道で目にする機会が不祥事やセクハラ、事件などで、子供たちに見せる大人の背中としては、とてもいいものとは言えない状況が続いてしまっている現状かと思います。 ですので、ここにいる私たち議員も含めた市の中核として、大人の背中、消防団、自衛隊など、地域を守る大人の背中、それにふさわしい判断を常に選択していけるような大人の学びも必要だと感じております。 パンデミックと呼ばれる世界流行として新型コロナが流行しだしたとき、市としての決断を迫られた皆さんの御苦労は、本当に大変なものであったかと思います。5月より感染症法上の位置づけが5類に移行されましたが、私たちは地域を守る大人として、常に振り返り、次に生かす教訓を残さなければいけません。このコロナ禍での影響として、一宮市民であることの価値、地元を守る意義を共有したり継承したりする機会さえもなくしてしまい、そのいろんな意味での後遺症が、今出だしたところだと思っております。 そういった目線も踏まえ、コロナ禍に行ってきた対策や政策の総括を一宮市として向き合い、次のパンデミックに備えていくことが必要だと思い、要望させていただきます。 何を言い出すのだと皆さん思っている方もいらっしゃるかと思いますが、私も一医療関係者としても疑問や不安を感じておりますし、市民の中でも、情報の取り方の違いで意見や価値観が分かれてしまっており、その原因としても正しい情報の不足を感じます。 12年前、新型コロナワクチンではありませんが、うちの娘もゼロ歳のときにワクチンを打った翌日に、けいれんで運ばれました。打った病院も運ばれた病院も、どこの病院も因果関係を認められないと。そのとき、親として、自分の子は自分で守らなければと思い、そこから自分で情報収集を始めるようになりました。 厚労省が公表しているにもかかわらず、公で公開しなかったりメディアなどで取り上げられない事実について、本当に皆さんの命を守りたい思いで市政に関わる皆さん、そして市民の皆さんに向け、勇気を出し、ここで皆さんにお伝えしたいと思います。 市独自でできることはたくさんあると、先日、中野市長と対談された元明石市長の泉房穂氏もおっしゃっておりました。国を待つのではなく、地方から声を上げることの重要性。国の方針や世界の動きに任せるのではなく、この場にいる私たち、市の中核を担うお仕事をさせていただいている者として、今世界で次のパンデミックへの大きな動きに備え、考えなければいけない状況を御存じでしょうか。 スライドお願いします。 こちらは、厚生労働大臣の武見大臣の記者会見ですが、11月7日と11月14日にも取り上げられております。いわゆるパンデミック条約と世界保健規則、以降IHRと申します、の改定のWHOの動きがあるのは御存じでしょうか。 ○議長(岡本将嗣君) 佐々議員に申し上げます。 通告外の質問になっておりますので。 ◆5番(佐々のりな君) 地域を守る大人の目線ということで入れさせていただきましたが…… ○議長(岡本将嗣君) 整理をしてください。 ◆5番(佐々のりな君) 申し訳ございません。 地域を守るのは私たちだということで、ヒーローにならなければいけないときです。そういった大人の姿勢を見て、一宮市役所で働きたい、一宮市の発展に寄与したいという次の世代へのよきバトンがつながるかと思っております。 スライドありがとうございます。 地元愛を育む教育。 様々な担い手不足の問題がありますが、全てにおいて共通しているのは、地元愛を育む教育が解決に不可欠だと感じております。小・中学校も先生方も、今の授業にプラスにするのは大変だと思われるかもしれませんが、長い目で見て貴重な市の財産となる教育こそが大切だと思っております。特に、学校教育においては、地元を誇れる教育と、一宮市を守ってくださる地域の皆様との接点の中に生まれる学びが大切だと思っております。 一宮市の小・中学校では、地元愛を育むためにどのような教育をされているのか、現状を教えていただけますでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) 小・中学校では、社会科の授業を中心に、市で作成しています副読本「わたしたちのまち一宮」「のびゆく一宮」を使いまして、地域の学習を行っております。 小学校3・4年生の2年間では、先ほどお話ししました副読本「わたしたちのまち一宮」を活用いたしまして、一宮市で働く人々の様子や、文化・産業の発展に尽くした偉人の功績などを学習します。このほか、地域ならではのお祭りや伝統芸能について、総合的な学習の時間で詳しく内容を調べたり、体験活動を行っている取組をする学校もございます。 中学校では「のびゆく一宮」を活用し、本市の産業や歴史、市政の現状などについて学習します。具体的に学習内容を申しますと、1年生の歴史の授業では、古墳時代の学習の中で、一宮市にも多くあります古墳、そして鏡や勾玉などの副葬品、そうしたものが現在も残っているというようなことを学習いたします。また、3年生の公民の授業では、社会保障制度についての学習をした後、本市の社会保険制度や社会福祉の現状などについて学習をいたします。 いずれにしましても、小・中学校ともに社会科の授業を中心に、一宮市には誇るべき歴史、産業、文化、そして、それらを支えてくださる地域の方々がいらっしゃることを子供たちに伝えております。 ◆5番(佐々のりな君) 一宮市の誇りの学習の機会をいただいているということで、ありがとうございます。 市内にはすばらしい施設がたくさんあり、学芸員も大変分かりやすく展示などの工夫をいただいております。小学校の社会科で、コロナ禍以前は実際子供たちが一宮市博物館に足を運んで、実物を見たり、施設の方からお話を聞いたりする機会があったと思います。学校の先生方のお話ではなく、市の施設を利用して、実際に子供たちの郷土愛を育むこと、理解や認識が一層深まるのではないかと思っております。 今は市の施設を利用した取組はありますでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) 小学校の社会科「かわってきた人々のくらし」の授業の中で、3年生の子供たちが一宮市博物館を見学し、郷土の歴史や文化遺産などに関して理解を深めるようにしております。コロナ禍によりオンラインによる見学が可能になりました。現在も継続してオンラインで見学を実施している学校もございますし、以前のように実際に子供たちが博物館に足を運んで見学をする学校も出てまいりました。 ◆5番(佐々のりな君) 我が子もオンラインでの見学の世代となってしまい、残念でなりませんが、親としてそのときできなかった経験をさせてあげたいと、夏休みに博物館の「妖怪ぞろぞろ」を見に行ったら、本当に素敵な展示で、2回行きました。良い経験となりました。 引き続き、できるだけリアルな体験をお願いいたします。 乳幼児期は家という一番小さなコミュニティーで育ち、幼児期は町単位、学童期は学区単位、そして段々と広い世界で生きていく中で、必ず地元について聞かれる機会が増えていきます。日本のすばらしさを紹介する機会も増えていくことでしょう。 私は、ハワイに1か月留学したことがありますが、自分より若い10代のアメリカ人の子供が、自分より詳しく日本の歴史を知っていたり、日本の未来について考えていたりして、本当に恥ずかしかった思いをしたことがあります。 日本のこと、一宮市であれば、尾州や真清田神社、モーニング文化、木曽川桜堤について成り立ちを知り、語ることができれば、地元を誇れると思える機会も増えるかと思います。 人に伝えられる学びの機会を、今後ともより一層お願いいたします。 スライドをお願いします。 こちら、クリエイターの会社Yuinchuと熱海市の小・中学校のコラボで実現したものです。クリエイターが先生となり、まちの魅力をPR動画で発信しようというテーマで、地域の方へインタビューを行い、それを自分たちで動画作成をし、アウトプットをし、文化祭で発表したという取組です。 授業の一環として、一宮市でも地域を調べる機会は既に持っていただいているかと思いますが、市全体でユーチューブチャンネルなどに残すプロジェクトなど、ぜひ少し大掛かりにしていただけたら、市の発展にもつながり、子供たちにとって貴重な経験になるかなと感じ、紹介させていただきました。 スライドありがとうございます。 地域の良さや人々の温かさを、実際に地域の方と関わり合う中で子供たちが感じることや学ぶこともあるのではないかと思いますが、そのあたり、一宮市の現状はいかがでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) 小学校では、2年生の生活科の授業で、事前に準備をしました質問を地域の方にインタビューし、地域の施設や設備を調べたりする町探検というものを行っております。また、3年生の社会科の授業では、消防署やスーパーマーケット、工場、農家を訪問し、それぞれの場所で働いている方から直接お話を聞き、仕事の大切さについて学んでおります。コロナ禍で実施が難しくなりましたが、中学校2年生では、地域の企業や商店、医療機関などで仕事を体験させていただく職場体験も実施しておりました。 そのほかにも、小・中学校において、地域で働いている人を学校に招いて、働く意義ややりがい、苦労などの話を聞く機会を設けております。 ◆5番(佐々のりな君) コロナ禍でそういった機会も減ってしまったかと思いますが、コロナ禍で経験できなかった学年の皆さんも取り戻せるような機会をぜひ増やしていただき、これからも大切にしていただけたらと思います。 今後、地元愛を育む教育はどのようにお考えか、教えていただけますでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) 少しずつではございますが、子供たちが地域の方と触れ合う機会は増えてきていると思っております。具体的に申しますと、学校サポーターや学校ボランティアの皆さんには、以前から、本の読み聞かせや校外学習の支援など様々な場面で、子供たちの豊かな心や社会性を育むために御協力をいただいてまいりました。 コロナ禍で思うようにできないところもございましたが、日々の授業や様々な学校行事、体験活動などの中で、子供たちが地域に関わる機会を大切にし、今後も地域の誇りや感謝の気持ちを育んでまいりたいと思います。 ◆5番(佐々のりな君) ぜひお願いいたします。 スライドをお願いします。 こちら、皆様御存じかと思いますが、一宮市の起小学校のジャブジャブ池の取組です。これは、本当に地域の方とのつながり、そして地元愛を育む学びとして、全国に誇れる取組だと思っております。授業でも環境や生物として学べる池をということで作り出したそうですが、今もなお、様々な波及を起こしております。 こちらは国交省に掲載いただきました記事ですが、こちらにありますとおり、小・中・高、尾西歴史民俗資料館、博物館、国交省、環境省、文化庁、アクア・トトぎふ館長、岐阜大学、そして最近では、イタセンパラの残る全国の3地域のうちの氷見市とも交流が始まったそうです。 イタセンパラは、先日も他議員の質問で紹介されておりましたとおり、二枚貝がいてこそ産卵でき、生息できる。人も同じように、一人では生きていけないという学びとしても、とてもすばらしいと感じました。 こちらは、広島県三原市児童館ラフラフです。児童館は、現在小学生の利用がメインですが、実は高校生まで利用できます。そこで、児童館の建て替えに合わせ、中高生と一緒に児童館について意見を出し合い造った事例です。館内には、児童館としての施設以外にも学習室や多目的に利用できるスペースなど、ティーンズでも使いやすいようにされており、また、開設以降も、施設を利用する小学生から大学生、さらに保護者も含め186人が、運営ボランティアとして活動しているということで、若い世代を中心とした、交流と学びの事例でした。 スライドありがとうございます。 さて、先日、私の娘の学校から、部活動地域移行だよりのtetoruでの配信がありました。長年、学校の先生方が担ってこられた部活が地域に委ねられようとしており、今こちらの仕組みづくりに奮闘されているかと思います。親目線でも大変な取組だと思いましたが、これがまた今後の地域コミュニティーのかけ橋になるといいなと思っております。 文科省は令和8年度に完全移行と示されておりますが、一宮市では現状どのような状況になっていますでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) 昨年度、本市の部活動地域移行に関わって検討会を設けまして、昨年度は3回、今年度はこれまでに4回開催をいたしまして、中学校部活動の地域移行の在り方について検討、協議を重ねているところでございます。 特に今年度は、本市に合った地域移行の形を模索するため、11月から5つの種目でいちのみやモデル事業を実施しております。バレーボールはプロチーム、剣道は総合型地域スポーツクラブ、サッカーは一宮サッカー連盟に、吹奏楽は県立高校、柔道は私立中学校といったように、5つの団体に協力をお願いし、事業を実施しております。その実施の中で課題を見つけ、改善しながら進めていきたいと考えております。 来年度は、今年度行っておりますモデル事業の成果と課題を踏まえまして、何とか種目を増やしていきたいと思っております。 また、教職員の中にもやってみたいという教職員もございますので、教職員が運営主体となるモデル事業も実施していく予定でございます。 試行錯誤を重ねながら、令和8年度の休日部活動の地域移行を目標に、事業を進めてまいりたいと思います。 ◆5番(佐々のりな君) 協議会の会議録なども各学校のホームページなどからリンクを貼っていただいており、最新の情報が知れるということで、私も注目していきたいと思います。 一宮市としては、シン学校プロジェクトとしてさらに大きく変化していくかと思いますが、先日キックオフミーティングで伊藤教授も話されていたとおり、どんな校舎を造りたいかでなく、どんな学校をつくりたいか、どういう教育がしたいかという視点でとおっしゃっていたのが、まさにそのとおりだと思いました。 様々なプロジェクトがあり、大変な大仕事の中核になっていただいておりますが、今後の子供たち、宝物を育む大きなかじ取りになるかと思いますので、引き続きお願いいたします。 さて、学校だけに限らず、地元愛を育む教育に市としても取り組んでいただいているかと思いますが、どのようなものがありますでしょうか。 ◎総合政策部長(長谷川賢治君) 政策課では、子供たちが自らのまちに愛着を持ち、まちをよくしていこうと思ってもらえるよう、市内の小学6年生を対象に、まちづくりのアイデアを募集しております。応募されたアイデアは、テーマ別に選別され、啓発用のパネルにまとめ、中央図書館のほうで展示会を開催しております。また、これらのアイデアは、市の公式ウェブサイトでも公開をしております。 ◆5番(佐々のりな君) 子供たちによるまちづくりのアイデアを募集、展示しているということですが、募集の内容や展示について詳しく教えてください。 ◎総合政策部長(長谷川賢治君) まちづくりを分かりやすく説明した子供向けのまちづくりパンフレットを政策課にて作成しておりますが、そのパンフレットを利用して、夏休み期間中にまちづくりのアイデアを政策課に提出していただいております。提出されたアイデア作品の中から、思いやりのあるまち、災害に備えるまちなど8つの分野において、代表的なアイデア48作品を中央図書館のほうで紹介をしております。令和5年度の展示会は、今月12月16日から年明けの1月11日の期間で開催をいたします。子供たちが考えたまちづくりのアイデアを広く市民に公開することで、子供たちのみならず、多くの市民の方にまちづくりへの関心を持っていただくことを目的としております。 ◆5番(佐々のりな君) ぜひ今後とも、こういった子供たちも含めた市民の皆さんと地域を考える視点にも力を入れていただきますよう、御要望申し上げます。 最後になりますが、いろんな事例を御紹介させていただきましたが、市長、もしよければ、気になるものありましたら御答弁お願いできますでしょうか。 ◎市長(中野正康君) 佐々議員から、地元愛をテーマに様々なお話をいただきました。 私自身としては、この地元愛、郷土愛、ふるさとを愛する、大変重要なテーマだと思いますけれども、言葉の使い方としては控えめにこれまでしてきたところでございます。 なぜかと言うと、地元を愛しましょうと、ふるさとを愛しましょうと私が言ったときに、きっと言われた市民にしてみると、じゃ、お前、誇れる地域にしてくれよと、好きになれる地域にしてくれよと自分に返ってくるのだろうなと思いましたので、自分から発するときは控えめに、そして、あまり地元だ、ふるさとだと言っていると、じゃ、ふるさとの市長の名前と顔知っていますかと言い出しかねないような、そんな押しつけがましい雰囲気を出さないようにと考えておりました。 私自身は、いろんな政策に取り組む中で、結果としてこの地域がより元気に魅力的になれば、皆さん誇りに思ってくれる、好きになってくれるのではないかと考えております。尾州フェス、繊維産業でということでやらせていただきましたけれども、中学生の制服にも採用されておりますし、今回のTGC、東京ガールズコレクションでも多くの高校生や若者たちが携わってくれました。こうした思い出があれば、もう否が応でも一宮市に対する熱い思いというものを持って成長していってもらえると期待をしております。 そうしたことから、今でしたら木曽川沿い、タワーパークでイルミネーション、もう本当にきれいなきらびやかなところに親子で出かけてもらえば、私はまだ見ておりませんけれども、きっとすてきな思い出づくりにもなると思いますし、ここにいる当局各部でいろいろ頑張る中で、結果として地域が元気に魅力的になれば、自然に地元愛というものも広がっていくという姿を期待しているところでございます。 ◆5番(佐々のりな君) 本当に尾州フェスにおいても、大変いい機会をいただきましたと思っております。私も今こちら、尾州のストラップしておりますが、今後も一宮市のよりよい未来のために、さらなる調査研究を進めてまいるお約束をし、私の質問を閉じさせていただきます。 ○議長(岡本将嗣君) 暫時、休憩をいたします。                            午前10時56分 休憩                             午前11時4分 再開 ○副議長(井上文男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 7番、市川智明議員。     (7番 市川智明 登壇 拍手) ◆7番(市川智明君) 議長のお許しをいただきましたので、私のほうから最後の一般質問をさせていただきます。 先ほど、後藤議員からもありましたが、私からも不登校について今回質問させていただきたいと思います。 先ほどの話にもありましたけれども、今全国で不登校の児童・生徒が急増しております。この一宮市でも増えているという現状がございました。 文部科学省が10月に発表した問題行動・不登校調査の結果では、不登校の小・中学生は過去最多の29万9,048人に上っていると。小学校では1,000人当たり17人、中学校では59.8人にも上っております。コロナ禍の2020年度から10万人以上増えた結果となっております。このうち、各地の教育支援センタースクールカウンセラーら専門職に相談・指導を受けていないなど、学校内外の専門機関とつながっていない児童・生徒も、過去最多の11万4,217人で、38.2%を占める結果となりました。 政府はこの深刻な実態を受け、誰一人取り残されない学びの保障に向けた取組を強化するため、緊急対策パッケージを策定し、来年度予算に盛り込んだ対策ですが、この状況を鑑み、前倒して実施をするということになりました。 今回は、この政府から出された不登校・いじめ緊急対策の内容に沿って、私のほうからは質問をさせていただきたいと思います。 まずは、不登校の児童・生徒全ての学びの場の確保という観点で質問をしていきます。 政府の緊急対策でも、落ち着いた空間で学習・生活できる環境を学校内に設置する校内教育支援センターの設置促進が挙げられています。校内教育支援センターについて、一宮市では今年度、中学校5校にサポートルームが設置をされていることは承知しています。どのような環境でどのようなことが行われているのか、教えてください。 ◎教育長(高橋信哉君) サポートルームでございますが、子供たち一人一人のニーズに応じた多様な学びができる居場所となっていると考えております。一般的な学級の雰囲気とは違いまして、机にテーブルクロスをかけたり、明るい色のソファーや椅子を使用したりするなど、生徒が安心できる教室づくりをいたしております。また、個別の学習と協働での学習の両立が可能なレイアウトにするような工夫もいたしております。 活動といたしましては、学習のほかにも読書をしたり卓球などの運動をしたり、日記を書いたりするなど、個々で考えた1日の計画に沿ってサポートルームで生活しております。 ◆7番(市川智明君) 学校の授業についていけなくて、勉強ができないから学校に行くことができないという生徒も少なからずいると考えます。アプリやドリル学習など個別最適化した学習への取組として、ICT機器の活用もされているのでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) サポートルームにおける学習でございますが、児童・生徒の自主性を尊重し、自分で学習する内容を決めたり、自分のペースで学習に取り組んだりすることができるようにしております。また、担当の教員のほかに常時、支援員がおりますので、分からないところを質問するなど、個別に指導を受けることもできます。さらに希望者には、児童・生徒一人一人の学習状況に応じて進めることができるドリル形式の教材を活用したり、教室の授業をオンラインで受けたりするなど、ICT機器の活用も進めております。 ◆7番(市川智明君) 分かりました。お話を伺っていると、子供たちが穏やかに毎日を過ごしているのが伝わってまいりました。 サポートルームを設置して、生徒の声や評判については入ってきていますでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) 現在入室している生徒の声でございますが、「サポートルームの先生や友達と過ごすことで、安心して登校できるようになった」とか、「居心地がよい。自分の居場所ができた」という声を生徒たちから聞いております。また保護者からも「入室してから表情が明るくなった」「楽しく交流できるようになり嬉しい」という声をいただいており、サポートルームが悩みを抱える子供たちにとって大切な居場所になりつつあるのだなと感じております。 担当教員からも、サポートルームに入室後、登校日数や滞在時間が増えた生徒が複数いることや、夕方登校していた生徒が入室して以降、朝から登校できるようになったというようなことも聞いております。自分の居場所があるということを認識した生徒が、少し自信を持って生活できるようになったのではないかと思っております。 ◆7番(市川智明君) サポートルームの非常に良い評判があるということがよく分かりました。 また、先ほどの質問でも、このサポートルームについては拡大を目指しているという答弁がありましたけれども、そこで私からは、拡大に当たっての課題があれば教えていただきたいと思います。 ◎教育長(高橋信哉君) 課題でございますが、サポートルームに常駐する支援員は、現在、市の会計年度任用職員として雇用しております。今後、設置校の拡大となりますと、人件費の増加が大きな課題になってくると思っております。現状、市の予算で賄っておりますが、人的配置に関わる予算措置、これは国や県にしていただきたいと思っておりますので、しっかり要望してまいりたいと思っております。 ◆7番(市川智明君) よく分かりました。 サポートルーム、国のほうでは校内教育支援センターとうたっておりますけれども、こちらのほうの拡大、設置については、国としても緊急対策パッケージの中でも進めている事業でございますので、私たち議員としてもしっかりと支援をしていきたい、要望もしていきたいというふうに思っております。 また、先ほどの質問でも、学校のサポートルームや教育支援センターにも通うことができない児童・生徒について、一宮市でもオンラインで授業を受けている児童・生徒がいるという話がありました。 ここで一歩進んで、さらにオンラインを活用した事例を紹介させていただきたいと思います。 さいたま市では、病気や不登校が原因で学校を長期欠席している児童・生徒にオンラインを活用した学びの場を提供する不登校等児童生徒支援センターGrowthを開設し、効果を上げているそうです。 スライドをお願いします。 インターネット上のメタバース(仮想空間)に教室を開設し、学校に行けない子供の居場所としても活用をされています。 子供たちは、自宅などから仮想空間のメタバース教室に登校をします。ホームルーム後、それぞれの時間に基づき教室に移動し、オンライン授業に参加する子もいれば、自習ブースに行ったり、懇談スペースで友人と話したりして時間を過ごす子もいるそうです。 昼休みには、子供たちが懇談スペースに集まり、端末のカメラ機能を使い、顔を見合わせてにこやかな会話が生まれているといい、メタバース、仮想空間ですけれども、子供の居場所になっているということです。 Growthは、病気や不登校により、原則30日以上学校に通えていない小学1年生から中学3年生が対象です。オンライン授業を通じて学ぶ喜びや人とのつながりを実感し、社会的自立を身につけるため、昨年4月に開設されています。教師経験者心理士や社会福祉士などが専門職として常駐し、学習と相談の両面を支援しています。 Growthでの学びは、各学校長が認めることで、指導要録上の出席扱いになります。また、子供が所属している学校の教師と学習の進捗などを細かく共有し、こうした工夫により、昨年登録した34人の中学3年生は、全員が高校などへ進学を果たしたということです。 オンラインの強みを生かし、体験学習の充実にも力を入れています。昨年度は同様の学習支援事業を実施する広島県や三重県と連携し、実際の映像を見ながら子供たちが地元を紹介し合う交流を開催したそうです。Growthで学ぶ子供の中で、実際に外で会える人が集まって交流するオフ会も実施をしています。 今年は、11月2日現在で、小学校1年生から中学校3年生の合計265人が登録をしているということです。 スライドありがとうございます。 一宮市でも、不登校対策として、オンライン仮想空間メタバースを活用した事例を研究していっていただきたいと思います。 また、一宮市でも愛知県によって設置が進められていますが、夜間中学で不登校生の受入れをしている自治体も増えてきています。 福岡県大牟田市では、来年4月に開設する公立中学校の夜間学級で、不登校の中学生の受入れを目指しています。起立性調節障害などにより朝起きられず、日中に学校へ通うことが難しい生徒に、学びの場を提供することが目的です。 夜間学級は、交通の便が良い市内中心部の中学校の空き教室に設けています。原則として、毎日通えることが入学の条件ですが、不登校の生徒には柔軟に対応ができるよう、学びの多様化学校(不登校特例校)の指定を受けることを目指しています。市民アンケートの結果を踏まえ、2クラスの編成を検討しており、最長で6年間の在籍が可能となっております。夜間中学として学びの多様化学校の指定を受けると、全国で2例目となる見込みだそうです。 ここ一宮市でも、愛知県で夜間中学として、県立一宮中学校の2026年4月の開校予定が発表をされました。全国の先進事例を研究しながら、ぜひ連携を進めていってほしいと思います。 次に、早期発見の取組について質問をさせていただきます。 政府の対策にも、児童・生徒の心の小さなSOSに早期に気づくことができるようにするとあります。不登校・いじめについては、早期発見、早期支援が重要となります。そこで、早期発見の観点で質問をしていきます。 子供たちから発せられるSOSのサインについて、学校ではどのようにつかもうと取り組まれているのか、また、いじめに関わることについて、学校で相談できる人はいるのでしょうか、教えてください。 ◎教育長(高橋信哉君) 子供たちにとって最も身近な存在である学級担任や教科担任が、子供たちから発せられているどんな小さなサインも見逃すことのないよう、日々の観察を心がけております。また、全ての小・中学校には相談箱を設置したり、中学校には1人1台端末にいちみん相談室を開設し、子供たちが気軽に相談できるようにしているところでございます。さらに、毎月実施しております生活アンケートや個別の面談、日記や生活ノートの記述などから子供たちのサインを見つけ、気になる子には声をかけ、相談につなげるようにいたしております。 各学校では、学級担任や養護教諭だけでなく、教科担任、部活動の顧問、さらには心の教室相談員やスクールカウンセラースクールソーシャルワーカー、様々な人がおります。学校で勤務する全ての職員が、子供たちが気軽に相談できる存在でいられるよう努力しなければならないと思っております。 ◆7番(市川智明君) いちみん相談室について、導入して2年近くがたとうとしていますが、導入してよかったと思われることについて教えてください。 ◎教育長(高橋信哉君) いちみん相談室は、中学校で使っております1人1台端末のトップ画面にいちみん相談室のアイコンを設けまして、そのアイコンをクリックするだけで相談サイトにアクセスできるようになっております。自宅のパソコンからも相談が申し込めることから、子供たちにとってほかの子供たちに分からないように相談の申込みができること、教職員にとって子供たちのサインに気づく場が増えたということがよかった点であろうと思っています。 ◆7番(市川智明君) よく分かりました。 では、子供たちのサインに気づいたり、いじめが発覚したりした場合の対応や支援体制について教えてください。 ◎教育長(高橋信哉君) 担任がいじめなどに気づいたとき、学年主任や生徒指導担当、管理職に報告をし、いじめの解消に向けた対応を協議いたします。そして、子供たちへの聞き取りや指導、保護者への連絡など、必ず複数で行い、担任が1人で抱え込まないよう、組織的に対応するようにいたしております。 また、管理職、各学年のいじめ等対策担当者が集まる校内委員会や、管理職と各学年主任で組織します企画会議を定期的に持ち、子供間のトラブルや、いじめ事案として継続的に見守り指導をしている事例について、対応の経過、解消に向けた取組を協議するようにいたしております。 さらに、職員会議では、校内で起きた案件について記録と情報共有を行い、全職員で見守りと支援をしていくことができるようにしているところでございます。 ◆7番(市川智明君) 子供にとって、毎日の身体の健康観察はとても大切であると思います。毎日の心の健康観察も重要であると考えております。一宮市の学校では、何か取り組まれていることはあるでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) 一番大切なことは、私は子供をよく見ることだというふうに思っております。子供たちと一緒にいる時間の長い学級担任や教科担任が、子供の表情や行動をしっかりと観察し、ふだんと違うところがないか、SOSのサインを出していないか、注意深く観察をすることだと思います。 また、朝の登校後の心の状態を子供自身で記録し、教員が確認できる心の天気というアプリを活用する学校もございます。晴れ、曇り、雨、雷の4つの天気マークの中から、そのときの気分に最も近いものを直感的に選ぶものでございます。活用している学校からは、「児童・生徒のその日の状態が把握でき、とても良い」「面談につなげている」という声を聞いております。来年度も積極的に活用するよう学校に働きかけを行い、希望のある学校に導入をしてまいりたいと思います。 ◆7番(市川智明君) 政府の対策でも、アプリ等による心の健康観察の推進が挙げられています。心の天気のようなアプリ活用について、今後も研究をしていっていただきたいと思います。 また、不登校とはいかないまでも、子供が学校に行きたくないと言っているが、休ませるべきか迷ってしまうという保護者の声は多くあります。そこで、NPO法人全国不登校新聞社など支援団体は、学校休んだほうがいいよチェックリストを作成し、今年8月から公開をしています。登録者は、11月19日時点で約5万6,000人を超えています。作成団体は、無理に登校させる必要はないとして、適切に休息させるため、チェックリストの活用を呼びかけています。 スライドをお願いします。 こちらがそのチェックリストです。ちょっと私もやってみました。 チェックリストは精神科医が監修しており、全国不登校新聞社とキズキ共育塾、Branchの3団体が作成をしています。LINE登録すると無料で利用できます。1週間以上欠席が続いている、学校でトラブルに遭っている、すぐにいらいらするようだ、過度に甘える、わがままになることがあるといった20項目の質問にはい、いいえで答えると、休ませましょう、対話の機会をつくりましょうなどと返事が来る仕組みです。 全国不登校新聞社の代表理事らは、10月18日、文部科学省で記者会見をし、不登校に至るいじめが学校で見過ごされている可能性に言及し、いじめは見過ごされやすいとの認識に立ち、子供の安全確保を最優先に、チェックリストの活用を訴えています。 このような気軽に使えるツールを活用し、担任の先生はもちろん、様々な相談先につながり、早期に支援、問題解決に取り組むことが必要だと思います。複雑化し、先生方、保護者の方が気をつけていても、目に見えづらくなっているいじめが見過ごされ、追い詰められてしまう子供が少しでも早く救われるよう、活用をしていただきたいと思います。 スライドありがとうございます。 続いて、文科省は、子供たちの心のSOSを見過ごさず、不登校になる前にチーム学校で支援を実施することを掲げています。組織として対応するということを掲げています。教師やスクールカウンセラースクールソーシャルワーカー、養護教諭等が専門性を発揮して、連携して対応することが挙げられていますが、一宮市では現状どのような体制が取られているのか教えてください。 ◎教育長(高橋信哉君) 教員のほかにも、小学校を中心に特別支援協力員を配置しておりますし、中学校には心の教室相談員を配置しております。子供たちの気になる様子や相談事を、教員と情報共有しながら対応しております。 日常の相談活動においては、児童・生徒から不登校やいじめにつながる内容について相談がございます。各学校におきましては、スクールカウンセラースクールソーシャルワーカーとともに連携をいたしまして、児童・生徒に寄り添った対応ができるように努めております。 ◆7番(市川智明君) スクールカウンセラースクールソーシャルワーカーの配置状況、運用状況はどのようになっていますでしょうか。不足などはないのでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) スクールカウンセラーは、市の雇用でございますが7名、県から配置されていますが22名でございます。中学校へ週1回、小学校へは月2回程度の配置となっております。これとは別に、学校からの要請に応じて、派遣をするようにいたしております。 スクールソーシャルワーカーは7名配置をしております。担当拠点校や要請のあった学校を訪問し、児童・生徒、保護者の生活課題の解消に向けた支援を行っております。 面談や派遣の要望が多い小・中学校の現状を考えますと、今後はスクールカウンセラースクールソーシャルワーカーも、配置人数、日数を増やしていく必要はあると考えております。 ◆7番(市川智明君) ぜひ増やしていっていただきたいと思います。 これからは、学校以外の相談先としてどのようなものがあるのか、それを教えてください。 ◎子ども家庭部長(松岡健二君) 子ども家庭部では、子ども家庭相談課におきまして、18歳未満の児童やその家族を対象にした子ども悩みごと相談を実施しております。 また、青少年課では、39歳以下の方を対象に子ども若者総合相談窓口を設置し、本人や御家族からの相談を受け付けております。 ◆7番(市川智明君) 小学生や中学生の不登校やいじめに関する相談件数は、年間どれぐらいですか。 ◎子ども家庭部長(松岡健二君) 令和4年度の実績でございますが、子ども悩みごと相談と子ども若者総合相談を合わせて、不登校の相談が53件、いじめの相談が15件ございました。そのうち、小学生や中学生が対象の相談は、不登校が36件、いじめが14件でございました。 ◆7番(市川智明君) 相談があった場合、相談窓口と学校とはどのような連携をしていますか。 ◎子ども家庭部長(松岡健二君) 児童・生徒の相談があった場合は、速やかに在籍する小・中学校に連絡を入れ、情報共有をしております。 ◆7番(市川智明君) 子供の不登校の背景には、発達障害や精神障害等が関係している場合もあると思いますが、何か対応はしているのでしょうか。 ◎子ども家庭部長(松岡健二君) 子ども若者総合相談では、通常の相談員3名のほかに、月に2回、臨床心理士も相談に当たっていますので、御本人からの希望があれば臨床心理士との面談も実施しております。 ◆7番(市川智明君) 家庭環境に問題がある場合、学校だけでは対応が難しいと思います。例えば、ネグレクト傾向の家庭など、必要に応じて子ども家庭相談課との連携はあるのでしょうか。また、何か支援はあるのでしょうか。 ◎子ども家庭部長(松岡健二君) ネグレクトなどの児童虐待のほか、家庭環境が心配される場合は、学校や学校教育課から子ども家庭相談課へ情報が入ります。そういった場合の家庭への支援についてでございますが、養育について不安があり、特に支援が必要であると判断した場合は、育児支援家庭訪問事業により、ヘルパーの派遣や保健師の派遣を行っております。 ◆7番(市川智明君) 政府の対策では、いじめの重大事態調査について、第三者性の確保の観点から、委員の人選に関する助言等を行ういじめ調査アドバイザーの活用が挙げられています。一宮市でもそのような体制はあるのでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) 本市でございますが、いじめ防止対策推進法の規定に基づきまして、一宮市いじめ問題対策連絡協議会等条例を定めております。重大事態が発生した場合には、教育委員会はいじめ問題対策調査委員会を設置いたしまして調査を行います。市長は必要に応じてその調査結果の再調査・審議を行うため、いじめ問題再調査委員会を設置できることを定めております。委員につきましては、専門的な知識または経験を有する者のうちから教育委員会が任命することとなっております。 ◆7番(市川智明君) 一宮市でも、第三者によるいじめ問題調査の体制があることが確認できました。 さらに一歩進んで、いつでもいじめ等子供の人権に係る相談ができる第三者機関の設置も検討いただきたいと思います。 昨年12月の一般質問でも取り上げさせていただきましたが、いじめ、子供の人権を守る第三者機関として、子どもコミッショナーを設置する自治体も増えてきています。 東京都世田谷区は、区独自の子ども条例に基づき、2013年度からせたがやホッと子どもサポート、愛称せたホッとを開設しており、電話やメールなどで寄せられた子供らの相談に応じています。せたホッとは、弁護士や大学教員が子供サポート委員となり、社会福祉士や臨床心理士などの資格を持つ相談調査専門員とともに、その専門性を生かしながら解決に当たっています。必要に応じて学校や保護者らに調査を行い、対応策を調整します。 NPO法人子どもの権利条約総合研究所の調査によれば、子ども条例に基づき、相談・救済に当たる公的な第三者機関を設置する自治体は、2022年10月末時点で44団体にも及びます。いじめの問題は複雑化しており、外部から実情を把握しにくく、行政内部でも対応し切れないケースが多々あります。こうした問題に第三者性、専門性という立場で解決に取り組む仕組みは有効であると考えます。一宮市でも、このような機関の設置を検討いただきたいと思います。 続きまして、保護者への支援。 先ほどの後藤議員の質問の中にもありましたけれども、小・中学校の不登校児が過去最多を更新する中、その子供たちを支える親を支援していく必要性も高まっています。 不登校児の家庭が直面する課題に関して、不登校を経験した子供を持つ保護者に対し、NPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワークが昨年10から11月に行ったアンケート調査があります。 スライドをお願いします。 このアンケート結果では、不登校の原因が自分にあるかもと自分を責めた親が66.7%、孤独感、孤立感を抱いた親が53.1%にも上りました。 スライドありがとうございます。 学校では、保護者が相談できるような方、また場所、そういったものはありますでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) 保護者が日頃抱えている課題や悩みについての相談でございますが、教員のほかスクールカウンセラー、心の教室相談員が対応するようにいたしております。 また、御家庭の御事情で学校へなかなか足を運べない保護者には、スクールソーシャルワーカー教育支援センターの支援員が家庭訪問をするアウトリーチの仕組みもございます。 顔を合わせながら困りごとや悩みごとをお聞きし、できることを一緒になって考えたり、できそうなことを助言したり、他の関係機関の支援につなげたりいたしております。 ◆7番(市川智明君) スライドをお願いします。 さきに紹介した不登校児の親へのアンケートの中で、必要な支援としては、学校以外で安心できる居場所・人とつながれる、80.5%、学校の柔軟な対応、76.9%、経済的な支援、68%などが挙がりました。 また、不登校児の親が助けになったと感じた相談先としては、学校や行政の窓口よりも、不登校児の親の相互交流の場である親の会やフリースクールを挙げる回答が多くありました。 スライドありがとうございます。 悩んでいる保護者が孤立して子育てを行うことがないように、交流する場があるとよいと思いますが、一宮市ではいかがでしょうか。 ◎教育長(高橋信哉君) 教育支援センターにおいて、年2回、不登校のお子さんをお持ちの保護者の方にお集まりをいただきまして、懇談をするような親の会を開催いたしております。親の会は、学校に登校できずにいたり、登校渋りがあったりするお子さんをお持ちの保護者の方の会ということ。その場には市のスクールカウンセラーも出席をいたしまして、保護者の困りごとを聞いたり、子供の接し方などの助言をしたりしております。 ◆7番(市川智明君) 親の会の意義については、NPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワークの調査結果でも、孤立感、不安、ストレスの低減、子供の理解、親子関係の改善などに貢献していることが明らかとなっています。不登校児を抱え、日々子供と向き合い奮闘する親の精神状態が子供へ与える影響が大きいことは、想像に難くありません。悩む保護者の方々へは、皆さんに親の会の存在をお知らせいただき、支援していただきたいと思います。 次に、サポートルームや教育支援センターのほかにも、一宮市には有料施設であるフリースクールがあると聞いていますが、学校との連携について教えてください。 ◎教育長(高橋信哉君) 本市の小・中学生も、民間の幾つかのフリースクールに通っていることを把握しております。フリースクールでの様子などは、学校が施設の方々と情報交換をさせていただきながら、本人や保護者とも連絡を取り合い、信頼関係の構築に努めております。 また、愛知県の教育委員会が主催をいたしますフリースクール等連絡協議会に本市の教育支援センターの指導員が参加をし、情報交換を行うなど、連携を密にするようにいたしております。 ◆7番(市川智明君) 学校とフリースクールの連携の状況がよく分かりました。 さきのアンケートでは、不登校児の親の経済的負担についても調査をしています。 子供の不登校をきっかけに「家計の支出が増えた」が、全体の9割を占めた結果となりました。その要因としては、複数回答ですが、68.1%が食費、39.8%がフリースクールなどの会費のほか、通院、カウンセリング費も35.5%に上っています。子供が不登校になったことから、パートの時間が減った、休職、転職したなど働き方の変化を余儀なくされ、収入が減少した世帯は、全体の3割に上っています。不登校児の親に、精神、経済の両面で大きな負担がのしかかっている実態が浮き彫りとなった結果です。 先ほどの後藤議員の質問の中にもありましたけれども、独自のフリースクールの助成、こういったものを行っている自治体も増えてきています。 鎌倉市の補助制度は、市が認定する施設に通う児童・生徒1人につき、月々に支払う利用料の3分の1を助成し、1万円を上限としています。認定施設は、11月1日時点で、市内外の21施設となっています。 補助対象に関してですが、ここが注目すべきポイントなんですけれども、通学が困難な子供を初期の段階から支援をするため、不登校の定義とされている在籍校での年間30日以上の欠席を条件として求めない、これが特徴です。 利用する保護者の声では、手厚いサポートのある施設だからこそ息子は通うことができているという声があり、費用が高額でも、子供と相性が合う施設を選ぶ大事さを感じます。 どうしても学校や支援センターへ通うことができない子供の居場所、また未来を支える場としてのフリースクールの補助制度について、私からも検討いただきたいとお願いをさせていただきます。 不登校が過去最多を更新する深刻な状況の今、私の心に響いた言葉があります。どんな子供にも使命がある。才能の芽がある。その芽を伸ばす最高の養分は、信じてあげることだという言葉です。 今まさに必要とされているのは、教育のための社会です。社会全体で子供たちを育てていく。子供たちを応援していく。そして、子供たちの生活の基盤である家庭、保護者を支えていく。そんな取組が必要なときです。子供たちが誰一人取り残されることなく、自分の可能性を伸ばすことができるよう、希望を持って成長していくことができる、そんな一宮市になっていくよう願って、私の一般質問を閉じさせていただきます。(拍手) ○副議長(井上文男君) 質問も尽きたようでありますので、これをもって一般質問を終結いたします。 暫時、休憩いたします。                            午前11時42分 休憩                            午前11時50分 再開 ○議長(岡本将嗣君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2、すなわち報告第24号を議題といたします。 ただいま議題といたしました議案については、去る11月30日の本会議において既に報告の説明がなされておりますので、これより質疑に入るのでありますが、ただいまのところ通告はありませんので、これをもって報告を終わります。 日程第3から日程第31まで、すなわち議案第72号から議案第100号までを一括議題とします。 ただいま議題としました各議案については、去る11月30日の本会議において既に提案理由の説明がなされておりますので、これより質疑に入ります。 通告により発言を許します。 30番、彦坂和子議員。     (30番 彦坂和子 登壇 拍手) ◆30番(彦坂和子君) では、議案質疑を行わせていただきます。よろしくお願いします。 まず最初に、議案第72号、一般会計補正予算からです。 冊子1-1、令和5年度愛知県一宮市補正予算書(案)及び補正予算説明書の96、97ページ、2つ目の段、3款3項2目子ども医療費、右側5つ目の段、19節扶助費の医療給付費についてお尋ねします。 子ども医療費について、受診件数が増加したとのことですが、通院分と入院分、それぞれの上半期の件数と金額を確認させてください。 ◎市民健康部長(田中朋一君) 子ども医療費の上半期ですが、通院分が44万件余りで約9億円、入院分につきましては2,000件余りで約1億円となっております。 ◆30番(彦坂和子君) 続きまして、98、99ページ、3款3項4目乳幼児期教育保育費、100、101ページ、右側1つ目の段、12節委託料の2つ目の保育士派遣業務委託料についてお尋ねをします。 延長保育時間に配置する保育士を確保するとのことですが、対象となる園の数、配置する期間、延べ時間数を確認させてください。 ◎子ども家庭部長(松岡健二君) 対象となる園の数は4園、配置する期間は12月から3月までの4か月で、延べ時間数は936時間でございます。 ◆30番(彦坂和子君) 続きまして、108、109ページ、下段の表、4款1項1目保健衛生総務費、110、111ページ、右側、下から2つ目の段、12節委託料の4つ目の新保健所建設工事監理業務委託料(継続費分)についてお尋ねします。 新保健所建設工事に係る委託料とのことですが、建設工事監理業務委託の具体的な委託内容を教えてください。 ◎保健所長(子安春樹君) 建設工事を円滑に進めるためには、工事施工者の優れた施工技術と工事監理者による適切な監理業務が重要となります。 建設工事監理業務委託の主な内容としましては、建築物の品質を確保するために、設計図面と施工者から提出される施工計画書を照合し、計画書の内容が現場で確実に施工されているかの立会い確認や、その他、発注者、施工者、設計者等関係者間の連絡調整などでございます。 ◆30番(彦坂和子君) 134、135ページ、下から2つ目の段、7款1項5目金融対策費、18節負担金、補助及び交付金の1つ目の中小企業振興融資補助金についてお尋ねします。 2,000万円の大きな増額を予定されていることから、中小企業が融資を活用する件数が大幅に増えていると思われます。当初の見込みの件数に対して、どれくらい増加すると想定しているのか教えてください。
    ◎活力創造部長(岡本哲也君) 令和5年度当初予算では、緩やかに経済活動が活発化するとの見込みから、前年度の補助件数より100件増加の予想をして、補助対象件数を470件と予算計上しておりましたが、予想以上に経済活動がコロナ禍以前に戻る速度が速く、決算の見込みが620件となりますので、増額するものでございます。 ◆30番(彦坂和子君) 続きまして、議案第76号、公共駐車場事業特別会計補正予算に移ります。 冊子1-2、令和5年度愛知県一宮市補正予算書(案)及び補正予算説明書(特別会計)の82ページ、第2表債務負担行為の当年度分、泡消火設備取替工事についてお尋ねします。 まず、対象となる駐車場について教えてください。また、泡消火設備とはどのような設備で、全体の箇所数と更新の対象となる箇所数はそれぞれ幾つあるか、教えてください。 ◎まちづくり部長(中川哲也君) 対象となる駐車場は、一宮駅東地下駐車場及び銀座通公共駐車場でございます。 泡消火設備は、地下駐車場内で火災発生を検知すると、自動的に泡を放射し、消火するものです。 今回、泡消火設備のうち更新するものは、泡消火薬剤の入った泡消火薬剤貯蔵槽と、泡消火薬剤を送り出すための一斉開放弁でございます。 全体の箇所数としては、泡消火貯蔵槽は2基、一斉開放弁は102基で、更新の対象は全箇所でございます。 ◆30番(彦坂和子君) 続きまして、単行議案に移ります。 冊子2、一宮市議会定例会議案単行、47ページ、議案第90号、一宮市水道事業給水条例の一部改正についてお尋ねします。 今回、水道料金を改正するに至った背景について教えてください。また、改正内容の料金改定の基本的な考え方についても教えてください。 ◎上下水道部長(多和田雅也君) 人口減少や節水型機器の普及により水需要は減少傾向にあり、料金収入の増加が見込めない一方、水道施設の老朽化対策や自然災害への備えなどの費用が増加し、今後さらに厳しい経営状況となる見込みから、水道料金の改定をお願いするものでございます。 今回の改正の基本的な考え方ですが、基本水量制の廃止を行い、御利用いただきます水量に応じた御負担をお願いするものでございます。 また、水道料金で賄うべき費用をその性質によって整理をし、基本料金と従量料金に配分を行い、基本料金を定率7%、従量料金を1立方メートル当たり一律15円増額とする改正内容となっております。 ◆30番(彦坂和子君) 続きまして、51ページ、議案第91号、一宮市下水道条例の一部改正についてお尋ねします。 先ほどの水道料金と同様に、改正に至った背景と、改正内容の使用料改定の基本的な考え方について教えてください。 ◎上下水道部長(多和田雅也君) 水道事業同様に下水道使用料による収入の増加が見込めず、下水道施設の老朽化対策、地震対策に加えまして、汚水処理の広域化に伴う事業費や、企業債の償還により資金が減少傾向にあり、事業継続が不可能となる見込みから、下水道使用料の改定をお願いするものです。 また、下水道使用料につきましては、前回の改定時に基本水量制を廃止済みでございますが、基本使用料と従量使用料の配分につきましては、水道事業と同様に費用の性質により整理し、改正の基本的な考え方は水道事業と同様でございます。一般用では基本使用料を25%、従量使用料を1立法メートル当たり一律18円増額とする改正内容となっております。 ◆30番(彦坂和子君) 続きまして、55ページ、議案第92号、大平島公園流域貯留施設築造工事の請負契約の締結に係る議決内容の変更についてお尋ねします。 変更の理由を確認させてください。 ◎建設部長(田中雅光君) 主な変更理由は、公園利用者の利便性を確保し、工事車両の転回や道路からの出入りを円滑にするため、仮設ヤードを拡張するものでございます。 ◆30番(彦坂和子君) 最後の質問になります。 56ページ、議案第93号、多加木公園流域貯留施設築造工事の請負契約の締結に係る議決内容の変更についてお尋ねします。 変更の理由を確認させてください。 ◎建設部長(田中雅光君) 主な変更理由は、グラウンド内に埋設されていた想定外の産業廃棄物の処理に関するものでございます。 ◆30番(彦坂和子君) これで私の議案質疑を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(岡本将嗣君) 質疑も尽きたようでありますので、これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております各議案は、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の委員会に付託します。 日程第32及び日程第33、すなわち議案第101号及び議案第102号を一括議題といたします。 当局より提案理由の説明を求めます。 ◎市長(中野正康君) 激動する国際情勢と併せて物価高騰がとどまりませんが、11月29日、国会で物価高騰対策などを実施するための補正予算が成立いたしました。一宮市でも、それに併せて様々な取組を進めてまいりますが、中でも価格高騰重点支援給付金、価格高騰の影響が大きい低所得世帯を支援するため、住民税非課税世帯1世帯当たり7万円を給付する予算、当市で26億円余ですけれども、こうした早急な対応が必要なものがございますので、本日追加提案をさせていただくことにしております。 具体的な内容は、これから財務部長から御説明いたしますけれども、よろしくお願いいたします。 ◎財務部長(善治正直君) それでは、追加議案の内容につきまして、補正予算案から説明を申し上げます。 右上に冊子3と表示がございます令和5年度愛知県一宮市補正予算書(案)及び補正予算説明書(一般会計追加分)の1ページ、議案第101号、一般会計補正予算につきましては、第1条で歳入支出それぞれ27億6,642万4,000円を増額させていただきまして、補正後は1,350億8,148万6,000円となるものでございます。 4ページ、第2表繰越明許費補正、3款民生費の電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金(追加分)支給事業につきましては、給付金の申請期間を令和6年5月末までとするため、繰越明許費を設定しております。 8、9ページ、歳入について説明させていただきます。 上段の表、15款国庫支出金、2項国庫補助金、1目総務費国庫補助金、1節総務管理費補助金の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金につきましては、国のデフレ完全脱却のための総合経済対策として、令和5年度補正予算に盛り込まれたもので、地方において実施する低所得者支援に加えまして、エネルギーや食料品価格の高騰などの取組に対して交付されるものでございます。今回の追加提案は、この交付金を活用した事業に関連した予算を計上しております。 下段の表、16款県支出金、2項県補助金、2目民生費県補助金、3節児童福祉費補助金の保育所等給食費軽減対策支援金補助金につきましては、給食食材費の高騰対策として、保育所などへの支援に対して県から補助金が交付されるものでございます。 10、11ページ、ここからは歳出について説明をさせていただきます。 上段の表、3款民生費、1項社会福祉費、2目障害者援護費、18節負担金、補助及び交付金の障害福祉サービス事業所(訪問等)光熱費高騰対策支援金につきましては、こちら9月補正予算でも計上いたしました愛知県の支援金の対象外となります訪問系・相談系事業所に対しまして、市の独自施策として交付する支援金の対象期間を延長するものでございます。 なお、この費用に関しましては、事業費の全額に対し、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を充当させていただくものでございます。 左側、その下の段、6目臨時特別給付金支給事業費、右側1つ目の段、3節職員手当等の時間外勤務手当から、最下段、18節負担金、補助及び交付金の価格高騰重点支援給付金(追加分)につきましては、物価高騰の影響が大きい所得の低い世帯を支援するため、住民税非課税世帯に対しまして、1世帯当たり7万円の給付金を支給するものでございます。こちらも、全て国からの交付金を充当して実施するものでございます。 下段の表、2項老人福祉費、4目高齢者の生きがいと健康づくり推進事業費、18節負担金、補助及び交付金の介護サービス事業所(訪問等)光熱費高騰対策支援金につきましては、先ほどの障害福祉サービス事業所と同様に、愛知県の支援金の対象外となる訪問系・相談系事業所に対しまして、市の独自施策として交付する支援金の対象期間を延長するものでございます。こちらも、全て国からの交付金を充当して実施するものでございます。 12ページ、3項児童福祉費、4目乳幼児期教育保育費、18節負担金、補助及び交付金の1つ目の認可外保育施設運営補助金の一部につきましては、愛知県の光熱費高騰の影響を受ける保育施設への支援金の対象外となっております認可外保育施設に対しまして、市として県支援金の条件と同様の補助を期間延長するものでございます。こちらも、全て国からの交付金を充当して実施するものでございます。 同じく18節負担金、補助及び交付金の1つ目の認可外保育施設運営補助金の一部から、一番下の小規模保育事業運営補助金までの4つの補助金につきましては、給食食材等の高騰に伴う保護者の負担を軽減するため、私立保育園、認定こども園などに対する食材購入費の補助期間を延長するものでございます。こちらは、県補助金及び物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を充当して実施するものでございます。 追加提案の説明は以上でございます。 次に、単行議案につきまして、総務部長から説明いたします。 ◎総務部長(滝野弘巳君) それでは、追加でお願いをいたします単行議案について御説明申し上げます。 右上に冊子4と書かれました一宮市議会定例会議案単行(追加)を御覧ください。 1ページ、議案第102号、一宮市手数料条例の一部改正については、戸籍法の一部改正によりまして、本籍地の市区町村以外で戸籍証明書の交付請求などができるようになることに伴い、本籍地が一宮市以外の方に、戸籍証明書を発行する手数料などを新設するものでございます。 以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(岡本将嗣君) ただいま、当局より提案理由の説明がありましたが、これに対し何か御質疑はありませんか。     (「ありません」と呼ぶ者あり) 質疑もないようでありますので、これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております各議案は、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の委員会に付託をいたします。 日程第34、請願書第3号及び請願書第4号を議題といたします。 お手元に配付してあります文書表のとおり、請願書が提出されましたので御報告いたします。 各請願書はそれぞれ所管の委員会に付託をいたします。 委員会審査のため、明日から20日までは休会とし、21日午前9時30分から会議を開きます。 本日はこれをもって散会いたします。                             午後0時14分 散会---------------------------------------            令和5年12月定例会議案付託表◯総務委員会 議案第72号 令和5年度愛知県一宮市一般会計補正予算 第1表 歳入歳出予算補正   1款 議会費   2款 総務費(うち、1項14目、15目、3項を除く)   9款 消防費  11款 公債費  12款 諸支出金 …………………………………………関係歳入……………………………………………… 第3表 債務負担行為補正(関係分) 第4表 地方債補正(関係分) 議案第81号 一宮市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部改正について 議案第82号 特別職員の給与に関する条例の一部改正について 議案第83号 一宮市職員の給与に関する条例及び一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部改正について 議案第84号 一宮市パートタイム会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例及び一宮市職員の給与に関する条例の一部改正について 議案第85号 一宮市退職手当支給条例等の一部を改正する条例の一部改正について 議案第86号 一宮市犯罪被害者等支援条例の制定について 議案第94号 小型動力ポンプ付積載車(B2級)の売買契約の締結について◯福祉健康委員会 議案第72号 令和5年度愛知県一宮市一般会計補正予算 第1表 歳入歳出予算補正   2款 総務費    1項 総務管理費     14目 尾西庁舎費     15目 木曽川庁舎費    3項 戸籍住民登録費   3款 民生費   4款 衛生費    1項 保健衛生費 …………………………………………関係歳入……………………………………………… 第2表 継続費補正(関係分) 第4表 地方債補正(関係分) 議案第73号 令和5年度愛知県一宮市国民健康保険事業特別会計補正予算 議案第74号 令和5年度愛知県一宮市後期高齢者医療事業特別会計補正予算 議案第75号 令和5年度愛知県一宮市介護保険事業特別会計補正予算 議案第78号 令和5年度愛知県一宮市病院事業会計補正予算 議案第87号 一宮市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正について 議案第88号 一宮市国民健康保険税条例の一部改正について 議案第98号 損害賠償の額の決定について 議案第101号 令和5年度愛知県一宮市一般会計補正予算 議案第102号 一宮市手数料条例の一部改正について◯経済教育委員会 議案第72号 令和5年度愛知県一宮市一般会計補正予算 第1表 歳入歳出予算補正   4款 衛生費(うち、1項を除く)   5款 労働費   6款 農林水産業費   7款 商工費  10款 教育費 …………………………………………関係歳入……………………………………………… 第4表 地方債補正(関係分) 議案第89号 一宮市学校給食共同調理場設置条例の一部改正について 議案第95号 一宮市尾張一宮駅前ビルの管理に係る指定管理者の指定について 議案第96号 一宮地域文化広場及び尾西文化広場の管理に係る指定管理者の指定について◯建設水道委員会 議案第72号 令和5年度愛知県一宮市一般会計補正予算 第1表 歳入歳出予算補正   8款 土木費 …………………………………………関係歳入……………………………………………… 第2表 継続費補正(関係分) 第3表 債務負担行為補正(関係分) 第4表 地方債補正(関係分) 議案第76号 令和5年度愛知県一宮市公共駐車場事業特別会計補正予算 議案第77号 令和5年度愛知県一宮市外崎土地区画整理事業特別会計補正予算 議案第79号 令和5年度愛知県一宮市水道事業会計補正予算 議案第80号 令和5年度愛知県一宮市下水道事業会計補正予算 議案第90号 一宮市水道事業給水条例の一部改正について 議案第91号 一宮市下水道条例の一部改正について 議案第92号 大平島公園流域貯留施設築造工事の請負契約の締結に係る議決内容の変更について 議案第93号 多加木公園流域貯留施設築造工事の請負契約の締結に係る議決内容の変更について 議案第97号 市道路線の廃止及び認定について 議案第99号 令和4年度愛知県一宮市水道事業会計利益の処分について 議案第100号 令和4年度愛知県一宮市下水道事業会計利益の処分について---------------------------------------                 請願文書表1 受理番号  第3号  (件名)  小中学校給食費の補助を求める件2 受理年月日    令和5年11月30日3 提出者住所氏名  一宮市奥町剣光寺8-3           一宮の学校給食を考える会            代表 杉江道子 外1,578名4 紹介議員     渡辺さとし,彦坂和子5 要旨       2024年4月からの給食費14%値上げ分を、2023年度と同様に市で補助されたい。6 付託委員会    経済教育委員会---------------------------------------                 請願文書表1 受理番号  第4号  (件名)  一宮市動物愛護センターの設置を求める件2 受理年月日    令和5年11月30日3 提出者住所氏名  一宮市小信中島郷北44           いちのみや地域猫の会            代表 浅井 恵           一宮市浅井町小日比野字平野64-1            福住正子4 紹介議員     竹山 聡,鵜飼和司           河村弘保5 要旨       以下の要件を満たす施設を設置されたい。           1 一宮市独自の動物愛護センターの設置            (1) 殺処分をなくす社会のために必要な対応のできる施設            (2) 飼い主のいない猫問題への柔軟な対応を行うことができる施設            (3) 「命の教育」により、子どもたちをはじめとする市民への啓発活動を行うことができる施設            (4) ペットを通じた市民の交流の場として活用できる施設            (5) ボランティア人材の育成や獣医師等との連携・協働のために活用できる施設           2 災害時における種々のペット問題に対応する施設の建築            (1) 有事に対応できる能力を備えた施設6 付託委員会    福祉健康委員会...