一宮市議会 > 2020-12-07 >
12月07日-03号

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  1. 一宮市議会 2020-12-07
    12月07日-03号


    取得元: 一宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    令和 2年 12月 定例会               議事日程(第3号)                   12月7日(月曜日)午前9時29分 開議 1 一般質問について 2 報告第27号 専決処分の報告について 3 議案第74号 令和2年度愛知県一宮一般会計補正予算 4 議案第75号 令和2年度愛知県一宮国民健康保険事業特別会計補正予算 5 議案第76号 令和2年度愛知県一宮後期高齢者医療事業特別会計補正予算 6 議案第77号 令和2年度愛知県一宮介護保険事業特別会計補正予算 7 議案第78号 令和2年度愛知県一宮公共駐車場事業特別会計補正予算 8 議案第79号 令和2年度愛知県一宮外崎土地区画整理事業特別会計補正予算 9 議案第80号 令和2年度愛知県一宮病院事業会計補正予算10 議案第81号 令和2年度愛知県一宮水道事業会計補正予算11 議案第82号 令和2年度愛知県一宮下水道事業会計補正予算12 議案第83号 一宮外部監査契約に基づく監査に関する条例の制定について13 議案第84号 一宮食品衛生条例の制定について14 議案第85号 一宮興行場法施行条例の制定について15 議案第86号 一宮旅館業法施行条例の制定について16 議案第87号 一宮公衆浴場法施行条例の制定について17 議案第88号 一宮感染症診査協議会条例の制定について18 議案第89号 一宮保健所等設置条例の制定について19 議案第90号 一宮理容師法施行条例の制定について20 議案第91号 一宮化製場等に関する法律施行条例の制定について21 議案第92号 一宮医療法施行条例の制定について22 議案第93号 一宮クリーニング業法施行条例の制定について23 議案第94号 一宮一般と畜場の構造設備の基準に関する条例の制定について24 議案第95号 一宮美容師法施行条例の制定について25 議案第96号 一宮動物の愛護及び管理に関する条例の制定について26 議案第97号 一宮指定通所支援の事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の制定について27 議案第98号 一宮社会福祉審議会条例の制定について28 議案第99号 一宮指定障害福祉サービスの事業等の設備、運営等に関する基準等を定める条例の制定について29 議案第100号 一宮民生委員定数条例の制定について30 議案第101号 一宮保護施設等の設備及び運営の基準に関する条例の制定について31 議案第102号 一宮無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について32 議案第103号 一宮養護老人ホーム等の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について33 議案第104号 一宮指定居宅サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の制定について34 議案第105号 一宮子ども・子育て審議会条例の制定について35 議案第106号 一宮児童福祉施設の設備及び運営の基準に関する条例の制定について36 議案第107号 一宮幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営の基準に関する条例の制定について37 議案第108号 一宮幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の認定の要件を定める条例の制定について38 議案第109号 一宮空き地の不良状態の解消に関する条例の制定について39 議案第110号 一宮産業廃棄物処理施設の設置に係る紛争の予防及び調整に関する条例の制定について40 議案第111号 一宮浄化槽保守点検業者の登録に関する条例の制定について41 議案第112号 一宮屋外広告物条例の制定について42 議案第113号 地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律等の施行に関する条例等の一部改正について43 議案第114号 一宮職員の給与に関する条例の一部改正について44 議案第115号 一宮職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について45 議案第116号 一宮保健センターの設置及び管理に関する条例の廃止について46 議案第117号 一宮市部等の設置に関する条例等の一部改正について47 議案第118号 一宮青少年問題協議会条例の廃止について48 議案第119号 一宮パートタイム会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例及び一宮フルタイム会計年度任用職員の給与に関する条例の一部改正について49 議案第120号 一宮社会福祉センターの設置及び管理に関する条例の一部改正について50 議案第121号 一宮保育所条例の一部改正について51 議案第122号 一宮心身障害児母子通園施設の設置及び管理に関する条例の一部改正について52 議案第123号 一宮放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について53 議案第124号 一宮遺児手当支給条例の一部改正について54 議案第125号 一宮休日・夜間急病診療所の設置及び管理に関する条例の一部改正について55 議案第126号 一宮景観条例の制定について56 議案第127号 地方教育行政の組織及び運営に関する法律第23条第1項の規定により教育委員会の職務権限に係る事務のうち市長が管理し、及び執行する事務に関する条例の制定について57 議案第128号 一宮火災予防条例の一部改正について58 議案第129号 一宮社会福祉センター思いやり会館の管理に係る指定管理者の指定について59 議案第130号 一宮障害者福祉施設(一宮市立はぎわら生活介護センターを除く。)の管理に係る指定管理者の指定について60 議案第131号 一宮はとぽっぽの管理に係る指定管理者の指定について61 議案第132号 一宮チューリップ教室の管理に係る指定管理者の指定について62 議案第133号 一宮市立はぎわら生活介護センター及び一宮萩原いきいきセンターの管理に係る指定管理者の指定について63 議案第134号 一宮いきいきセンター等の管理に係る指定管理者の指定について64 議案第135号 一宮高齢者作業センターの管理に係る指定管理者の指定について65 議案第136号 一宮つどいの里の管理に係る指定管理者の指定について66 議案第137号 一宮高齢者生きがいセンターの管理に係る指定管理者の指定について67 議案第138号 一宮萩の里特別養護老人ホームの管理に係る指定管理者の指定について68 議案第139号 一宮市立児童館の管理に係る指定管理者の指定について69 議案第140号 一宮ポプラ児童クラブの管理に係る指定管理者の指定について70 議案第141号 一宮けやき児童クラブの管理に係る指定管理者の指定について71 議案第142号 一宮尾張一宮駅前ビルの管理に係る指定管理者の指定について72 議案第143号 大野極楽寺公園等の管理に係る指定管理者の指定について73 議案第144号 一宮テニス場等の管理に係る指定管理者の指定について74 議案第145号 一宮市民会館等の管理に係る指定管理者の指定について75 議案第146号 愛知県中核小児慢性特定疾病審査会共同設置規約に関する協議について76 議案第147号 市道路線の廃止及び認定について77 議案第148号 令和元年度愛知県一宮水道事業会計利益の処分について78 議案第149号 令和元年度愛知県一宮下水道事業会計利益の処分について79 請願書(第13号、第14号)について出席議員(38名) 1番  木村健太   2番  尾関さとる  3番  本山廣次 4番  東渕正人   5番  大津乃里予  6番  鵜飼和司 7番  市川智明   8番  小林けいめい 9番  後藤美由紀 10番  宇山祥子   11番  渡部晃久   12番  島津秀典 13番  長谷川八十  14番  井上文男   15番  森 ひとみ 16番  河村弘保   17番  水谷千恵子  18番  中村かずひと 19番  高橋 一   20番  彦坂和子   21番  八木丈之 22番  竹山 聡   23番  岡本将嗣   24番  森 利明 25番  則竹安郎   26番  高木宏昌   27番  柴田雄二 28番  平松邦江   29番  西脇保廣   30番  伊藤裕通 31番  花谷昌章   32番  横井忠史   33番  渡辺之良 34番  浅井俊彦   35番  京極扶美子  36番  太田文人 37番  松井哲朗   38番  服部修寛欠席議員(なし)地方自治法第121条の規定により出席した者   市長        中野正康   副市長       福井 斉   総合政策部長    皆元洋司   総合政策部参事(危機管理監)                              小島久佳   総務部長      長谷川伸二  財務部長      大宮恒紀   市民健康部長    前里秀成   福祉部長      石原秀雄   こども部長     野村雅昭   環境部長      佐藤裕昭   経済部長      服部宙史   まちづくり部長   山田芳久   建設部長      内藤正仁   建設部参事(管理担当部長)                              佐藤知久   教育長       高橋信哉   教育文化部長    野中裕介事務局職員出席者   議会事務局長    岩田貞二   議会事務局次長(兼庶務課長)                              神谷真吾   議事調査課長    川口郁晃   議事調査課専任課長 石井宏美   議事調査課課長補佐 中野栄治   議事調査課課長補佐 岩田直仁   議事調査課主査   鈴木章平   議事調査課主任   牧 健太---------------------------------------                             午前9時29分 開議 ○議長(横井忠史君) 出席議員が定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりでありますので、これをもって御報告に代えます。 これより日程に入ります。 日程第1、一般質問を行います。 通告順により発言を許します。 22番、竹山聡君。     (22番 竹山 聡君 登壇 拍手) ◆22番(竹山聡君) 議長にお許しをいただきましたので、ただいまから私の一般質問を始めさせていただきたいと思います。 新型コロナウイルスによる感染は、今もなお収束することもなく、世界中で拡大をしているという状況でございます。日本国内でも第3波と呼ばれる今まで以上に大きな感染拡大が続いており、社会や経済に大きな影響を与えています。 この一宮も例外ではなく、地域の経済も大きなダメージを受けており、当然、来年度のの税収が落ち込むことは間違いないと予想されております。 新型コロナウイルスに対する対策もしっかり行っていく必要がございますが、市民の生活を守るための様々な施策についても着実に実施していかなければなりません。 このような厳しい状況の中、もただ手をこまねいているわけでなく、支出の削減はもちろん、新たな歳入の確保にも取り組んでいく必要があると考えます。 そうした中、今年9月に、企業版ふるさと納税を活用した寄附の募集を開始いたしました。 初めにお尋ねします。 この企業版のふるさと納税は、企業からの一般的な寄附と何がどのように違うのかを御説明お願いいたします。 ◎総合政策部長(皆元洋司君) 企業版ふるさと納税は、企業の皆様が地方公共団体の行う地方創生の取組を応援するために創設された制度でございまして、より多くの企業から積極的に寄附を行っていただけるよう、税制面での優遇措置が設けられております。 企業からの一般的な寄附の場合、税の軽減効果は寄附額の約3割相当額となりますが、企業版ふるさと納税による寄附の場合、これに加え、法人税関連の税額控除が受けられ、最大で寄附額の約9割が軽減されますので、実質的な企業の負担は約1割まで圧縮されることになります。 対象となる寄附は1回当たり10万円以上となり、寄附の代償として経済的な利益を受けることは禁止されております。また、一宮市内に本社が所在する企業からの寄附は、対象外となっております。 ◆22番(竹山聡君) この企業版ふるさと納税は、いつから始まったものでしょうか。全国的にもこの制度を活用して、どれだけの寄附が集まったのかを教えてください。 ◎総合政策部長(皆元洋司君) この制度は、地方創生に向けた取組である第1期のまち・ひと・しごと創生総合戦略に合わせ創設されたもので、平成28年度から運用されているものでございます。 また、この制度は、地域再生計画を策定し、認定を受けた地方公共団体のみが活用できるものでございまして、平成28年度から令和元年度までの4年間に全国で4,457件、約100億円弱の寄附がございました。 なお、愛知県内に限りますと、9件、2,200万円弱の寄附にとどまっている状況でございます。 ◆22番(竹山聡君) 愛知県では、余り活用を残念ながらされなかったということも分かりましたが、そのような余り活用されていない状況であったとは思いますけれども、一宮で今年度に入って、この企業版ふるさと納税の導入をすることを決め、募集を始めたのはどういった理由なのかを教えてください。 ◎総合政策部長(皆元洋司君) 当初、この制度は第1期の総合戦略が終了する令和元年度までとされておりました。 しかしながら、地方創生のさらなる充実・強化に向け、令和2年度から6年度までを期間とする第2期の総合戦略の策定に合わせ、令和6年度まで延長されるとともに、税制上の優遇措置が大幅に拡充され、より使いやすい仕組みとなりました。 また、制度を活用するために必要となる地域再生計画の認定手続も緩和されましたことから、企業版ふるさと納税を積極的に活用することとし、募集を開始したところでございます。 ◆22番(竹山聡君) 一宮でも制度を活用するための条件が整い、メリットも大きいということから制度を導入することになったという御説明がありました。 一方で、このコロナ禍にあって、多くの企業が寄附するどころではないという状況もあろうかと思います。 そういったことを踏まえて、9月の募集の状況はどうだったのかを教えてください。 ◎総合政策部長(皆元洋司君) 議員御発言のとおり、コロナ禍により各企業も大変厳しい状況でございますので、手を挙げていただける企業が現れるのか否か不安な面もございました。 しかしながら、募集を開始した直後に、防犯交通安全推進事業に対し、寄附のお申出をいただき、大変ありがたく思っているところでございます。その後も、幾つかの企業からお問合せをいただいている状況でございます。 ◆22番(竹山聡君) 先ほど説明にもありましたが、法人税の税額控除は、企業にとって大きなメリットがあることは分かりましたが、法人税の税額控除以外に企業にとってのメリットというのは何でしょうか、教えてください。 ◎総合政策部長(皆元洋司君) 企業版ふるさと納税では、税制上の優遇措置以外に、企業の社会貢献によるイメージアップ、地方公共団体との新たなパートナーシップの構築、地域資源などを生かした新たな事業の展開など、こういったメリットがあると言われております。 ◆22番(竹山聡君) この制度を活用して、今後一宮としては、どういった事業に対して寄附を想定しているのか、教えてください。 ◎総合政策部長(皆元洋司君) 令和2年度は、第2期のまち・ひと・しごと創生総合戦略に掲載している56の事業に対し、寄附の募集を行っております。 その中には、市制施行100周年の記念事業、木曽川沿線の遊歩道や自転車道の整備事業のほか、尾州モノづくり・プロモーション支援事業など、幅広い分野の事業が含まれております。 今後もこうした地方創生に向けた様々な事業に対し、活用させていただきたいと考えております。 ◆22番(竹山聡君) 新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、かつてないほどの税収の落ち込みが想定されますが、来年度中核に移行し、そして100周年を迎える年でもあり、様々な事業に取り組んでいかなければなりません。 地方創生の実現には、民間企業の参画と協力が不可欠というふうに言われております。一宮に寄附していただけるのは、本社が市外にある企業ということになりますが、一宮と何らかの関わりのある企業はたくさんあると思います。 財源を獲得するためにも、今後、一宮企業版ふるさと納税について、さらに認知度を上げていただくよう積極的にアピールしていっていただきたいと思います。 次の項の市制施行100周年記念事業について質問をさせていただきます。 いよいよ2021年、令和3年の市制施行100周年が目前に迫ってきました。100周年に向けキャッチフレーズやロゴマークも決まり、市内のいろいろな場所でポスターを見かけるようになりました。 現在コロナ禍で大変な時期であり、来年もどのような状況になっているのかは分りませんが、そのような中でも、節目を迎える100周年。市民の皆さんもどんなことが待っているのか楽しみにしているところだと思います。 そこで、お伺いいたします。 今年度も残り4か月を切りました。コロナの影響により、事業も大きく見直されたとは思いますが、100周年に向け、今年度はどのような事業を予定しているのかを教えてください。 ◎総合政策部長(皆元洋司君) 今年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けまして、大幅に事業を縮小しておりますが、来年度の100周年を広く周知し、機運を盛り上げるため、来年1月に100周年シンポジウムの開催を予定しております。 このシンポジウムでは、テレビでもおなじみの東進ハイスクールの講師、林修先生をお招きし、次の100年を担う子供たちへの思いを込めて、「教え『育つ』教育を考える」、これをテーマに講演をお願いする予定でございます。 コロナ禍で大変厳しい状況ではございますが、このような機会を通じまして、100年に一度という節目に向け、地域をさらに盛り上げるきっかけになればというふうに考えております。 ◆22番(竹山聡君) 教育現場の最前線で活躍されてきた、そしてまたテレビでも活躍しておられます林先生の講演、ぜひテレビでは聞けないような、一宮の未来を担う子供たちに対するすばらしいメッセージが聞けるのではないかと期待しております。 次に、既に10月からは、市民参加の事業として市民チャレンジ事業の募集が始まっていると思います。この市民チャレンジ事業について教えてください。 また、市民参加と言えば、従来の市民活動支援とどういうふうに違うのかも御説明をお願いいたします。 ◎総合政策部長(皆元洋司君) この市民チャレンジ事業では、100周年記念事業の一つとして実施するもので、100周年を機に何かを始める、これからの100周年に向かって活動を開始するなど、市民の皆様の新たなチャレンジを後押しするため、支援金を交付し、サポートする事業でございます。 従来の市民活動支援とは異なり、2人以上のグループや団体であれば活用いただくことが可能で、100周年記念事業の基本方針である「健康・元気」をテーマに、新たに取り組む事業や、既存の事業に新しい要素をプラスして行う事業が対象となります。また、一般市民の方が誰でも参加できる事業を対象としておりますので、特定のエリアや参加者を限定するような事業は対象となりません。 といたしましては、この事業をきっかけに活動を始められた団体が100周年を盛り上げるとともに、翌年度以降も継続し、活動していただくことを期待しているところでございます。 ◆22番(竹山聡君) 翌年度以降も活用していただくようにというお言葉もございましたが、多くの皆さんに御活用いただき、まずは100周年を盛り上げていっていただきたいというふうに思いますし、そして次の110周年、120周年、200周年と残っていくような地域の活動がここから生まれていくことを私も期待したいと思います。 次に、ちょうど今月号の広報いちのみやの表紙には、記念切手の写真を募集するということでありましたが、どのように活用するのか、具体的に教えていただけますでしょうか。 ◎総合政策部長(皆元洋司君) 100周年の記念切手は、令和3年の一宮市制施行100周年を記念いたしまして日本郵便から発行されるもので、10種類の84円切手で構成された記念シートを1,000枚販売される予定であるとお聞きをしております。 現在、この記念切手のデザインとして、一宮の風景・建物・季節の行事などの写真を皆様から募集しているところでございまして、御応募いただいた中から選ばれた10点の写真がこの記念切手に使用されることになります。
    ◆22番(竹山聡君) 多くの皆さんから応募があることを期待しております。 これ以外に、100周年記念事業でとして予定している事業があれば、言える範囲で教えてください。 ◎総合政策部長(皆元洋司君) これまでにお話しした事業以外にも、いちのみや100周年実行委員会や専門委員会において検討をしていただいております。 具体的には、謎解きを楽しみながら、一宮の文化や歴史に触れていただく謎解きウォークラリーの開催、皆様からお寄せいただく、「自分のいちばん大好きな一宮を書いた写真」によるカウントダウンの実施、集まった写真を使ったモザイクアートの展示などを予定しております。また、このほかにも特別なイベントや、毎年開催されている行事・イベントなどに100周年記念としての付加価値をつけるなど、検討しているところでございます。 ◆22番(竹山聡君) 様々なアイデアで100周年記念事業を盛り上げることを考えているということが分かりました。 確認ですが、それらの財源の一部として、もしあればですけれども、先ほどの企業版ふるさと納税も活用するというお考えについても教えてください。 ◎総合政策部長(皆元洋司君) 100周年記念事業に対し、企業版ふるさと納税による御寄附がございましたら、有効に活用させていただきたいと考えております。 企業版ふるさと納税の活用は、本社が市外の企業に限られてまいりますが、一緒に盛り上げていただくため、市内の企業の皆様からも御寄附をお寄せいただければというふうに考えております。また、一部の事業につきましては、スポンサーという形での協賛も募集したいと考えております。 こうした寄附や協賛に対しましては、「いちのみや100周年パートナー」として認定させていただき、広く周知させていただきたいと考えております。 ◆22番(竹山聡君) 話は少し変わりますが、これまで周年記念の際には、テレビ公開番組の収録が一宮でも行われていたように記憶しています。 過去の周年記念の際には、どんな番組が行われていたのかを教えてください。 ◎総合政策部長(皆元洋司君) 市制施行70周年の際には「NHKのど自慢」、80周年では「ふたりのビッグショー」、「開運なんでも鑑定団」の出張鑑定、90周年では「BS日本のうた」、95周年では「みいつけた!」、「ネイチャーコンサート」など、様々な公開番組の収録が行われております。 ◆22番(竹山聡君) 過去の周年事業では、NHKや民放の公開番組が行われていたことが分かりました。 当然100周年の節目となる2021年にも期待しているのは、私だけではないと思います。 ぜひ、来年の100周年には、例えば民放ですと、「出張なんでも鑑定団」や「NHKのど自慢」等の公開番組をぜひ誘致していただきたいというふうに思っております。 ◎総合政策部長(皆元洋司君) 令和元年に市民の皆様に100周年記念事業に関するアイデアを募集いたしましたところ、「NHKのど自慢」をはじめ、公開番組の誘致を希望される御意見をいただいております。 過去の周年事業として大変好評でございましたので、100周年の記念事業として、公開番組の誘致にも取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ◆22番(竹山聡君) 2021年の100周年記念事業がより多くの皆さんに関わっていただき、一宮全体で盛り上がり、皆さんの思い出に残る100周年になることを期待いたしまして、私の今回の一般質問を閉じさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(横井忠史君) 5番、大津乃里予さん。     (5番 大津乃里予君 登壇 拍手) ◆5番(大津乃里予君) 議長より発言のお許しをいただきましたので、通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 今回は、キソガワフユユスリカ対策と木曽川大堰について、お尋ねいたします。 前回の一般質問において様々な書籍を読み、また地域住民から伺った話など多くを学んだ中で、木曽川についても歴史を知ることができました。 昔は砂浜が広がっており、まるで海水浴のような川遊びができ、多くの人が遊泳に訪れ、大変にぎわっていたそうです。 その木曽川から300メートルほど東に位置する場所で私は育ちました。 幼い頃はさほど気にしたことはありませんでしたが、高校への通学で自転車を使用するようになった頃、必ずといっていいほど口の中に入り、また、車の運転をするようになった頃、ドアを開けると中に入ってきて、ダッシュボードの上には死骸がたまり、そして、洗濯をするようになった頃、タオルに引っかかり、取り除こうとすれば潰れてタオルが汚れたりなどなど、毎年冬はキソガワフユユスリカに悩まされ続けております。地域住民からもこのような声が上がっており、何とかしてほしいという御相談を多々受けます。 まさに今12月のこの時期に大量発生が始まり、住民を困らせておりますこの環境問題についてお聞きいたします。 初めに、キソガワフユユスリカの種類と生態についてお尋ねします。 ◎環境部長(佐藤裕昭君) キソガワフユユスリカの種類につきましては、フユユスリカ属に分類される体長4ミリから5ミリメートルの色が黒いキソガワフユユスリカと、その同属でキソガワフユユスリカよりやや小さいコキソガワフユユスリカの2種類が主に確認されています。 生態については、卵から幼虫、さなぎ、成虫へと成長しますが、水温が高い時期は幼虫が繭をつくって川底で休眠し、水温が低くなると繭から幼虫が出てきて、さなぎになり、羽化して成虫になります。そのため、秋の終わり頃から春の初め頃まで成虫が発生します。 また、年2回、一冬に2回羽化して成虫が発生するという特徴があります。最初の羽化は例年11月から12月にかけて木曽川の水温が10度以下になった頃で、この時期に成虫となったものがまた産卵し、それが今度は1月から3月にかけて羽化し、2回目の成虫の発生となります。2度目に発生した成虫が産卵したものは、また幼虫となり、繭をつくって、次の夏場を休眠状態で過ごし、再度11月頃になって翌シーズンの発生時期を迎えるというのがキソガワフユユスリカの生態でございます。 ◆5番(大津乃里予君) 昨年の冬、地域住民から、今年は大きいユスリカもいると伺いました。私自身も大きい個体を目にした記憶がございます。 御答弁されましたキソガワフユユスリカ及びコキソガワフユユスリカは、フユユスリカ属に分類されるとのことですが、それとは別に、ユスリカ属に分類するオオユスリカという種類もあります。 体長が1センチを超える最大サイズのユスリカですが、主な生息域は、冒頭私が述べましたように、砂地の木曽川ではなく沼地の湖、例えば琵琶湖などであります。しかしながら、過去に市内で見つかった事例もあると聞いております。 オオユスリカに関して、令和元年度の調査ではどうだったのでしょうか。また、木曽川から大量発生しているほかの種類のユスリカはいますでしょうか。 ◎環境部長(佐藤裕昭君) フユユスリカ類の種類別の発生状況につきましては、平成24年度から稲沢と共同でユスリカの研究者に調査をお願いしております。 調査地点として、稲沢側が稲沢ふれあいの郷の1地点、一宮側が尾西グリーンプラザと尾西歴史民俗資料館の2地点の合計3地点で、どの種類のユスリカが発生するかといった調査や発生原因などの分析をしていただいております。 オオユスリカの発生については、平成26年度から令和元年度まで発生が確認されていますがごくわずかでございます。このオオユスリカの幼虫の生息環境は泥地--泥の中のことですが、ということでございますので、木曽川の河床--川底の川の流れに接する地面部分のことなんですが、こちらが砂地であることを考えますと、木曽川全体に広がる可能性は低いと思われます。 体長の大きいほかの種類のユスリカでは、体長が6ミリメートルから8ミリメートル程度のアシマダラユスリカ属に分類されるアキヅキユスリカというユスリカがいます。このアキヅキユスリカにつきましては、令和2年3月に非常に多くの個体が捕獲され、大量発生であったという報告を受けております。 ◆5番(大津乃里予君) アキヅキユスリカの発生原因として、どのようにお考えでしょうか。 ◎環境部長(佐藤裕昭君) ユスリカの研究者からは、アキヅキユスリカについて、小型のフユユスリカ類のように繭で休眠するのではなく、水温の高い夏場に河底の泥の中に深くもぐって休眠し、フユユスリカと同様、ある環境条件下で一斉に覚醒し、大量発生が起こったものと考えられますが、その生態は、よく分かっていないとの報告を受けており、発生原因までは把握できておりません。 ◆5番(大津乃里予君) アキヅキユスリカも大量発生しているとのことですので、引き続きの調査研究をよろしくお願いいたします。 それでは、ユスリカによる苦情はどのくらいありますでしょうか。また、具体的にどのような内容であったのか、お尋ねいたします。 ◎環境部長(佐藤裕昭君) 過去5年間の市民からの苦情の件数は、平成27年度に1件、平成28年度から平成30年度には苦情はございませんでしたが、令和元年度には4件の苦情がございました。 苦情内容につきましては、「洗濯物にキソガワフユユスリカが付着するため、外に干すことができない」、「部屋の換気をしたいが、窓を開けることもできない」、「事業所等の製品や商品に付着して事業活動に影響が出ている」などの相談でございました。 ◆5番(大津乃里予君) 私のところにも住民から、「新型コロナウイルス感染症対策として換気をするために窓を開けなければならないのに、網戸をくぐり抜けてユスリカが入ってくる」、「玄関の扉を開け放しにできない」などの声が届いております。 今年2月、木曽川近くの公共施設の窓を室内から撮影し、網戸についたユスリカの数を数えましたところ、1枚の網戸に対して100匹を超えるユスリカがとどまっておりました。 昨年度の冬は体感、体で感じる度合い、不快感として非常に多くのユスリカが発生したと私自身感じました。 その裏づけとしては、毎年が行っておりますキソガワフユユスリカ対策事業報告書において、調査地点6か所、玉ノ井、奥町、小信中島、起、祐久、西中野地点で粘着トラップを設置してのユスリカ個体数調査の総捕獲数は、平成30年度は平成29年度の約4倍に増加し、令和元年度は平成30年度の約2.5倍にさらに増加しました。 平成30年度に引き続き、令和元年度の大量発生をとしてどう捉えていますでしょうか。 ◎環境部長(佐藤裕昭君) キソガワフユユスリカの発生量は、年度の変動はあるものの、平成29年度までは減少傾向にありましたが、平成30年度、令和元年度には2年連続して増加しております。 明確な原因は把握できておりませんが、国土交通省中部地方整備局木曽川上流河川事務所は、「11月下旬から12月に多くの降雨があり、大きな出水があった年には、キソガワフユユスリカの発生量が減少する傾向があると推測される」、こちらのように見解を示しており、平成30年度と令和元年度は、11月、12月の出水が少なかったことが増加の要因の一つではないかと考えております。 ◆5番(大津乃里予君) キソガワフユユスリカの発生場所であります木曽川の管理者は、国である国土交通省中部地方整備局木曽川上流河川事務所です。そちらでの見解では、増加の原因は、出水の少なさではないかとの御答弁でした。 木曽川の下流、愛知県稲沢、岐阜県羽島の県境に1970年代に建設された木曽川大堰という堰があります。別名、馬飼頭首工でございますが、愛知県、三重県の農業用水、工業用水、また名古屋へは上水道として供給するなど、安定供給を目的とした利水用施設として建設されたものであります。 しかしながら、この大堰が造られたことによって、木曽川の川の流れがせき止められ、上流から流れてくる有機物が大堰上流にとどまり、また、流れのない湖のような場所ができ、湛水エリアが広がったことにより、キソガワフユユスリカが大量発生するようになったのだと認識しております。 木曽川大堰は、通常オーバーフロー、いわゆる大雨で川の水が増え、あふれた分を下流に流すという放流が行われております。出水時で下流放水量が一定量以上になった場合には、堰が上がって、下から水が流れるアンダーフローが行われます。 先ほどの御答弁は、ユスリカは河床の表層で過ごす幼虫期、11月下旬から12月にかけて大雨による出水が少なく、木曽川大堰のゲートを開放することが余りなかったということでよろしいでしょうか。 ◎環境部長(佐藤裕昭君) 木曽川上流河川事務所では、笠松地点の出水状況とユスリカの発生量との関係を分析しており、11月下旬から12月の最大流量と発生量に相関性が認められる。そして11月から12月は繭が覚醒し、河床で幼虫・さなぎとして生息する期間に相当し、この期間に出水が生じると発生量が抑制されると推測をしております。 この時期のユスリカは、幼虫やさなぎで砂状の河床に生息するため、出水があると生存に影響が生じます。平成30年度と令和元年度は、11月下旬から12月の流量が少なく、木曽川大堰のゲートを開放することは少なくなりました。 ◆5番(大津乃里予君) キソガワフユユスリカの発生量には、大堰のゲート操作が大きく関わってくるとのことであります。 それでは、現在、国やが行っているユスリカ対策とその効果について、お尋ねします。 ◎環境部長(佐藤裕昭君) 広域的かつ大量に飛んでくるユスリカを人為的に捕獲することは極めて困難であるため、河床に生息する卵や幼虫を死滅させ、成虫になる前に発生を抑制する対策が効果的であると考えられます。 国土交通省は、キソガワフユユスリカの発生抑制の主な対策として、平成23年度から木曽川大堰上流で河床に流れを生じさせるため、11月から3月という長期間にわたり、大堰のゲートの下から放流を行う長期アンダーフロー操作を開始し、平成24年度からは、平常時の木曽川大堰地点の水位を通常より10センチ低下させ、水際付近の河床のユスリカを干し上げて死滅させる木曽川水位低下操作、こちらを行っております。また、平成27年度からは、水中トラクターなどを用いて河床を撹拌し、幼虫を下流に流す対策を行っています。 一方、は、既存のフェンスを利用して、防虫ネットと粘着トラップを設置する駆除対策を行っております。また、抜本的な対策を国土交通省に求めていくため、その資料となる調査研究をユスリカ研究者に依頼しております。 ができる対策は成虫になった後の対策となるため、国の対策と比較すると効果は小さいと考えております。 ◆5番(大津乃里予君) 国、そしてがあらゆる対策を行ってみえることが分かりました。 が行ってみえますキソガワフユユスリカ対策ですが、令和元年度決算では52万8,532円の事業費でありました。 令和2年度予算では57万6,000円を計上しております。受益者、この場合の受益者とは、予算編成過程によりますと、起、小信中島、大徳、朝日連区を指すとのことですが、対象1人当たり15円であります。 市民の税金で成り立っている事業費をやみくもに増額させるのは問題ではあると存じますが、ただいま申し上げました4万人にも上る当事者の住民は、本当に大量発生するユスリカに悩まされております。実際に被害も出ております。 何とか、もう少しさらなる対策をお考えいただくことはできないのでしょうか。 ◎環境部長(佐藤裕昭君) ユスリカの発生源は木曽川であり、基本的に河川管理者である国が抜本的対策を実施しない限り、解決はできない問題であると考えております。 キソガワフユユスリカ対策については、大量発生の抑制を実現するため、国土交通省中部地方整備局木曽川上流河川事務所長をはじめ、一宮市長、稲沢市長がキソガワフユユスリカ対策協議会で一同に会し、具体的な対策について毎年協議を行っております。 また、木曽川上流河川事務所が主催する木曽川ユスリカ対策連絡会議においても、国土交通省中部地方整備局河川部河川環境課、愛知県建設局河川課、愛知県一宮保健所生活環境安全課などの関係機関が対策などについて毎年検討しております。 は、キソガワフユユスリカ対策協議会や木曽川ユスリカ対策連絡会議を通じて、国土交通省に対し、発生抑制対策の継続と新たな抜本的対策の実施を要望しております。 今後も国や県など関係機関と協議し、キソガワフユユスリカによる被害のない、よりよい生活環境を実現するため、引き続き国への対策の実施を要望していきたいと考えております。 ◆5番(大津乃里予君) 今後とも国への働きかけを含め、さらなる対策をよろしくお願いいたします。 では、毎年、町会長会の場でユスリカ対策取組状況の説明会を行ってみえますが、どのような御意見が上がりましたでしょうか。 ◎環境部長(佐藤裕昭君) 木曽川沿川の起、小信中島、大徳及び朝日の4連区にて町内会でお時間を頂戴いたしまして、町会長をはじめ、町内会役員たちがお集まりいただいた際に、の職員が出向きまして、国やが行ったキソガワフユススリカの発生状況調査や対策などについて説明をさせていただいております。 令和2年度につきましては、新型コロナの影響もあり、連区長と協議して各町会長への資料配布とさせていただきましたが、令和元年度に寄せられた質問や意見としましては、各連区で共通しているものが多く、「キソガワフユススリカの発生状況は、最近は減少傾向にあったが、平成30年度は増加しているのでその原因を教えてほしい」という御質問や「キソガワフユユスリカの発生量が増加しているので、国に対して新たな対策を要望してほしい」といった御意見などをいただいております。 ◆5番(大津乃里予君) ただいまの御答弁で4つの連区を挙げられましたが、キソガワフユユスリカが発生する範囲をお尋ねいたします。 ◎環境部長(佐藤裕昭君) 年度により発生場所の範囲が変わることもございますが、一宮、稲沢、木曽川上流河川事務所が行っている発生状況調査結果から見ますと、稲沢にある木曽川大堰から一宮木曽川町にあります尾濃大橋あたりまでの範囲が発生場所と考えております。 ◆5番(大津乃里予君) キソガワフユユスリカは、広範囲に及んでいることが分かりました。 平成20年に策定されました木曽川水系河川整備計画というものがございます。 これに関し、キソガワフユユスリカ対策として、国に対する要望等は何か行っていますでしょうか。 ◎環境部長(佐藤裕昭君) 木曽川水系河川整備計画を策定するときに、キソガワフユスリカ対策について明記してほしいという意見を国へ要望しております。国は、キソガワフユユスリカ対策等については、関係機関と連携を図りつつ調査研究を行い、必要に応じて対策に努めていくという一宮の意見に対する考え方を示しています。 その結果、計画の中では、河川環境の状況と課題といたしまして、冬期においてキソガワフユユスリカの発生が見られることや、河川環境の整備と保全に関する事項では、木曽川大堰上流の緩流域--流れの緩い区域のことなんですが、こちらにおける河川環境についても調査・研究を行い、必要に応じて保全・再生に努めるという内容となっております。 ◆5番(大津乃里予君) 平成28年での一般質問において、木曽川左岸の堤防改修工事について触れられており、「ユスリカ対策用として、植栽用の盛土が可能かどうか検討してもらうように建設部を通じて木曽川上流河川事務所へ依頼している」との環境部の御答弁がございました。その後どうなったのでしょうか。 ◎環境部長(佐藤裕昭君) 木曽川上流河川事務所は、木曽川左岸の起・小信中島地区におきまして、令和2年3月に変更された木曽川水系河川整備計画に基づき、堤防や護岸の整備を行うとともに、川の本流とつながっていますが、河川構造物などに囲まれて池のようになっている場所、こちらのことをワンドと言いますが、こうした場所の水際湿地の再生に取り組んでおります。 木曽川上流河川事務所からは「ユスリカ対策として植栽用の盛土については、もともと木曽川水系河川整備計画に位置づけられていない。しかし、から要望があったため、別途検討を重ねたが、現状の用地の中で植栽用の盛土をするのは難しい」との回答を得ております。 今後も国と連携しながら、適切に対応してまいりたいと考えております。 ◆5番(大津乃里予君) 今の御答弁でワンドとございました。 このワンドをつくることによって、キソガワフユユスリカが生息しやすい場所、水流がない、もしくは緩やかになるため、キソガワフユユスリカにとって好条件がそろった場所が生まれるのではないかとの懸念を抱いてしまいます。 このことに関し、の見解をお聞かせください。 ◎環境部長(佐藤裕昭君) ワンドをつくることによって流れの緩やかな区域が増加しますが、木曽川上流河川事務所やが行っている発生状況調査では、ワンドが多い区域でキソガワフユユスリカの発生が多いという結果は出ておりません。 したがいまして、キソガワフユユスリカは、木曽川の水際部分だけでなく、深くて水量の多い中央部分からも発生していると考えております。 ◆5番(大津乃里予君) キソガワフユユスリカとワンドには関連性がないとのこと理解いたしました。 ワンドをつくることによってキソガワフユユスリカが生息しやすい場所が生まれるのではないかとの私の不安も今の御答弁で解消し、安心いたしました。 さて、平成23年10月28日の記者発表によりますと、平成23年度から大堰のゲートを平水時及び出水時のアンダーフロー、下から流す操作、利水へ影響を与えないよう木曽川大堰のゲート操作を実施したとのことですが、来年度で調査運用から10年が経過します。 木曽川大堰上流で低層部の流れを生じさせ、これによる流速の変化、水質、河床状況等の河川環境の変化を調査されたことと存じます。 この効果の検証を行った結果をお聞かせください。 ◎環境部長(佐藤裕昭君) 木曽川上流河川事務所の調査による流速につきましては、ゲートの上から放流するオーバーフローで放流した場合より、アンダーフローにより放流した場合のほうが流速は増加するという結果が出ております。 水質につきましては、起の濃尾大橋の地点で水質調査を行っておりまして、生活環境項目、健康項目のいずれも環境基準に適合している良好な状況で10年前と変化はございません。 また、アンダーフローによりユスリカ類の幼虫が流される調査も行っており、木曽川左岸の稲沢側に接するゲート上流側では、ユスリカ類が流されているということが確認されております。 ◆5番(大津乃里予君) それでは最後の質問とさせていただきます。 木曽川大堰のゲートを操作することによって、木曽川の河床は攪拌されるという認識で間違いないでしょうか。 ◎環境部長(佐藤裕昭君) 木曽川大堰のゲートをアンダーフロー操作することにより、木曽川大堰上流で木曽川の河床に流れを生じさせ、攪拌されると考えております。 ◆5番(大津乃里予君) キソガワフユユスリカに関し、詳しく質問させていただきました。 ユスリカは、水質の改善や保全、ほかの動物の餌となる益虫という側面もありますが、やはり、直に被害を受ける住民にとっては害虫でもございます。 生物の生態系を崩すようなこと、撲滅等は好ましくはありませんが、住民が暮らしやすく感じることができるよう、発生量を少しでも抑えることが重要かと考えます。 また、この環境問題を語るに当たっては、木曽川大堰の運用が大変深く関わってまいります。大堰があることによって川の水が止められ、それを利用する利水者の方々もお見えである一方、上流域では毎年キソガワフユユスリカに悩まされております。 今行ってみえます対策でよしとせず、より効果的な対策があったならば、手を替え品を替え取り組んでいかれますことをお願い申し上げます。 最後になりますが、一宮の市民憲章の前文を一部、読み上げさせていただきます。「わたしたちのまち一宮は、木曽の清流と豊かな濃尾平野にはぐくまれ、先人のたゆまぬ努力により、繊維を中心として発展してきました」。 木曽の清流を絶やすことなく、木曽川流域の環境の一層の保全を心よりお願い申し上げ、私の今回の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(横井忠史君) 暫時、休憩いたします。                            午前10時16分 休憩                            午前10時25分 再開 ○議長(横井忠史君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 3番、本山廣次君。     (3番 本山廣次君 登壇 拍手) ◆3番(本山廣次君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、一般質問をさせていただきます。 「木曽川沿川サイクリングロード」と「西中野渡船場(中野の渡し)」の今後について、一般質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 愛知県内には、大府と武豊町を結び、知多半島を縦断する全長約31キロメートルの知多半島サイクリングロード、渥美半島の美しいシーサイドビューを眺めながら走ることができ、自転車・歩行者専用道と国道42号とを重複間によって構成される全長約58キロメートルの渥美サイクリングロード、そして、豊田と安城を結ぶ全長約36キロメートルの豊田安城サイクリングロードの3か所が特に延長が長く、人気のサイクリングロードとのことです。 サイクリングは、通勤や通学のための交通手段として、また途中でカフェや買物に立ち寄るなど、自転車で散歩をするイメージのポタリング、バイクでもおなじみで、観光などの目的のために長距離を走行するツーリング、自転車で走ること自体が目的で長距離走行を楽しむロングライド、長距離の丘を上るレースイベントのヒルクライング、舗装されていないオフロードをマウンテンバイクで走るアクティビティのトレイルライドなど、いろいろ楽しみ方があり、健康にもよい人気のスポーツであります。 さて、一宮のサイクリングロードにつきましては、御存じのとおり、日本を代表する河川であります木曽川の沿川に、現在整備中であります木曽川沿川サイクリングロードがございます。 このサイクリングロードが完成し、犬山から稲沢までつながれば、先ほど述べました3つのサイクリングロードに匹敵するようなものになると思いますが、現在の進捗状況について、教えていただけますでしょうか。 ◎まちづくり部長(山田芳久君) 木曽川沿川サイクリングロードは、沿川市町と連携し、整備を進めております。 愛知県側につきましては、犬山の木曽川犬山緑地を起点として、扶桑町、江南を経て一宮、そして稲沢のサリオパーク祖父江までの開通を目指しております。 犬山から稲沢までの総延長は約30キロメートルでございまして、このうち、現在のところ、犬山から一宮木曽川町里小牧地区までのおよそ18キロメートルがつながっております。 一方、一宮市内の進捗率を説明させていただきますと、計画延長は約17.9キロメートルでございまして、令和2年3月末時点でございますが、このうち約13.5キロメートルが整備済みとなっており、進捗率といたしましては約75%となっております。 現在は、木曽川町玉ノ井地区において整備を進めておりますが、河川管理者である国土交通省との河川法に関する協議が整わず、なかなか進んでいない状況でございます。 また、同じく未整備地区でございます、尾西地区の名神高速道路の南から現在建設中の新濃尾大橋(仮称)の南までの約1.1キロメートルにつきましては、今年度測量とルート選定の業務を行っており、関係機関との協議を進めているところでございます。 ◆3番(本山廣次君) 河川敷の中で行う事業ですので、どうしても様々な制約がついてくるのだとは思いますが、完成すれば、木曽川の雄大な景色を楽しみながら、本格的なサイクリングができる有名なスポットになり得る施設だと思いますので、頑張って進めていただきたいと思います。 スライドをお願いします。 国土交通省との河川法に関する協議が整わず、なかなか進んでいない状況と言われました木曽川町玉ノ井地区は、このスライドに映っていますように、現在、車の通行が多く、道幅の狭い堤防を走行・歩行しなければならないため、かなり危険であります。早く整備できるようよろしくお願いいたします。 スライド、ありがとうございます。 車で公園に来た人などがサイクリングを楽しむ場合、現在、どこで自転車をレンタルすることができますでしょうか。 ◎まちづくり部長(山田芳久君) 木曽川沿川サイクリングロード周辺では、一宮市内は、国営木曽三川公園138タワーパークと大野極楽寺公園でございます。 江南では、すいとぴあ江南と、同じく木曽三川公園のフラワーパーク江南でレンタルすることができます。 ◆3番(本山廣次君) では、市内のその2か所においてのレンタサイクルの実績を教えてください。ちなみに利用料金はお幾らでしょうか。 ◎まちづくり部長(山田芳久君) 例年の実績で申しますと、138タワーパークでは年間で約1万5,000台、大野極楽寺公園では年間で約6,000台となっております。 なお、利用料金につきましては、1日1回200円でございますが、電動アシスト付自転車は300円となっております。 ◆3番(本山廣次君) 多くの人が自転車を借りて、サイクリングを楽しんでいることが分かりました。 市民の健康増進を図るためには、自転車利用促進は大切なことだと思いますが、利用促進を図るために、何かサイクリングロードを活用したイベントなどは行っているのでしょうか。 ◎まちづくり部長(山田芳久君) 大野極楽寺公園等の指定管理者であります、一般財団法人 公園財団が実施しているイベントがございます。 愛知県サイクリング協会などとの共催ですが、大野極楽寺公園を出発し、木曽川沿いのサイクリングロードや一般道を通り、国営木曽三川公園の各スポットをスタンプを集めながらサイクリングを行う「ぐるっと木曽川サイクリング」でございます。そのほか、春、秋にも国営木曽三川公園138タワーパークなどと共催のサイクリングスタンプラリーなどを実施しております。 しかしながら、今年度は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、中止となってしまいました。 なお、サイクリングロードの活用ではごさいませんが、大野極楽寺公園にて親子で参加していただく自転車乗り方教室を実施しております。こちらは先月11月の28日、29日に実施し、大変盛況だったと聞いております。 ◆3番(本山廣次君) 令和2年度につきましては、新型コロナウイルスの関係から中止もやむを得ないと思いますが、屋外でのイベントですので、しっかり感染対策を実施していただき、自転車利用促進のために、今後もいろいろなイベントを実施していただきたいと思います。 最近は本格的にサイクリングを楽しむ方が増えておりますが、季節や天気などによりますが、汗をかいた後、シャワーを浴びてさっぱりしたいと思っている方も多くいると思います。 そういう人たちのために、有料で更衣室やシャワーを利用できるような施設を設置してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎まちづくり部長(山田芳久君) 河川区域内での建築や工作物を設置する場合には、河川管理者との協議、そして河川法の許可が必要となります。 なお、大雨などによる河川水位の上昇状況によっては、これら施設は一時的に撤去する必要が生じる場合もございます。 今後のサイクリングロードの利用状況やサイクリングロードの整備の推進状況、またサイクリングロード利用者のニーズなどを踏まえ、沿川他市町と連携しながら研究してまいりたいと思っております。 ちなみに、更衣室は併設しておりませんが、主にウォータースポーツを楽しんでいただく利用者を対象とした屋外のシャワー施設が奥町地内の木曽川緑地に現在2基あり、無料で利用していただくことができます。 ◆3番(本山廣次君) 今後前向きに検討していただきたいと思います。 サイクリングを楽しめば、当然、喉が渇いたり、お腹がすいたりという方も多くいると思います。サイクリングロードの沿川にキッチンカーなどで飲食物を販売すれば、にぎわいを創出できるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎まちづくり部長(山田芳久君) 現在、一宮市内ではサイクリングロード沿いの拠点施設の一つであります国営公園木曽三川公園138タワーパークには、レストハウスや展望階のレストランがございます。同じく大野極楽寺公園では自販機もございますし、手ぶらでバーベキューを楽しんでいただくことも可能となっております。 議員御提案のキッチンカーにつきましては、コロナ禍で、3密を避けた屋外での飲食、そしてテイクアウト販売で、感染リスクを軽減しつつ、購入・飲食ができる出店・営業方法として注目を集めていると聞いております。 当市もそうした状況を踏まえて、公園利用者へのさらなるサービス向上、にぎわいの創出を図るため、冨田山公園等において先月の4日間、社会実験を行ったところでございます。 11月3日の休日には、民間団体がそれに合わせてイベントを実施していただいたこともあり、大変にぎわっておりました。このような社会実験の結果を踏まえ、今後も引き続き研究してまいりたいと考えております。 ◆3番(本山廣次君) コロナ渦の中でキッチンカーへの注目や需要がどんどん高まっていますので、ぜひとも検討をお願いしたいと思います。 先日、尾関議員と冨田山公園から犬山緑地を越えて、犬山城までの往復約54キロメートルを自転車で走ってきました。私にとって初めての本格的なサイクリングでした。 スライドをお願いします。 走ってみて気づいたのですが、木曽川緑地公園から国営木曽三川公園138タワーパークへ向かう途中、国道22号名岐バイパスを越えた北方渡し跡のあたりでスライドに映っていますように分岐しています。 右側の堤防に上がっていくほうがサイクリングロードにつながる道路なのですが、路面標示が左側道路にしてあるため、どちらに行っていいのか分かりづらいと感じました。実際、間違えて左側に行ってしまいました。その翌日、公園緑地課のほうへ尋ねましたところ、既に検討していただいていて、左右どちらに行っていいのか分かりやすいよう道路標示をすることになっているとのことで、発注もしてあるとのことでした。ありがとうございます。 スライド、ありがとうございました。 あと、感じたことですが、自転車道と歩道の区別をする路面標示が少ないように思います。本格的にサイクリングをされる方は、かなりスピードが出ています。歩行者対自転車の事故等は発生していないのでしょうか。 ◎まちづくり部長(山田芳久君) が把握している歩行者対自転車の事故につきましては、平成25年3月及び平成26年9月に発生した2件ございます。どちらも自転車が歩行者に接触した事故となっております。 ◆3番(本山廣次君) 最近は歩行者と自転車の事故はないようですが、自転車と歩行者がそれぞれ利用区分を守った通行をすれば、事故はもっと減少すると思います。 スライドをお願いします。 このように歩道と自転車道の路面標示がされています。事故が起きてからでは遅いと思いますので、このような路面標示をもう少し増やしてはいかがでしょうか。 ◎まちづくり部長(山田芳久君) 現在、路面標示は歩行者の多い公園内を通過する区間やその出入口など、危険性が特に高いと判断される箇所等に設置しております。 そのうち令和元年度には利用者からの御要望を受け、4か所路面標示を増やした箇所がございます。 今後も安全対策を進めていく中で、御利用の皆様からの御要望や利用状況等を勘案し、必要に応じて設置してまいりたいと考えております。 ◆3番(本山廣次君) スライドをお願いいたします。 この画像は、木曽川扶桑緑地公園あたりに設置されている看板であります。路面標示よりとても分かりやすかったです。 路面標示を増やすだけでなく、このような看板も設置していただくと、より利用者には分かりやすいと思いますので、看板の設置も含めて、ぜひとも検討していただきたいと思います。 スライド、ありがとうございます。 トイレや休憩所の位置についてですが、木曽川沿川サイクリングコースマップに記載されていますが、市内では、トイレにつきましては仮設も含めて30か所余り、休憩所についても10か所余りございます。サイクリングをしている皆さんにとっては大変ありがたいこととは思います。 しかし、その都度マップを広げて確認するわけにはいかないですし、記憶しておくのも大変かと思います。高速道路の案内標示のように、トイレや休憩所までの距離表示をしていただくと大変便利になるかと思います。 また、サイクリングなどをする皆さんがどれだけ走ったかを知るための距離表示についてですが、現在、整備されている区間には設置していただいていると思いますが、距離表示や路面標示、看板などを沿川市町で統一したものを設置していただくと大変覚えやすいし、分かりやすいと思います。 スライドをお願いします。 これは、国営木曽三川公園138タワーパークを見た景色でございます。それから、これは木曽川扶桑緑地公園あたりから木曽川を眺めた景色です。大変きれいでありました。続きまして、犬山城でございます。 スライド、ありがとうございました。 私たちが走行した日は天気もよく、景色もすばらしく、本当に気持ちのいいサイクリングでありました。そして、新たなサイクリストが誕生した日でもありました。 また、今回走行してみて、サイクリングロードの整備としては、沿川市町の中では一宮が一番よかったと思っております。 河川法の許可等課題があることは重々承知しておりますが、今後も沿川市町と連携し、更衣室・シャワーの設置、そして路面標示、距離表示、看板など、サイクリングロードが全線完成するまでに順次進めていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 続いてですが、木曽川沿川サイクリングロード沿いには、愛知県営西中野渡船場、通称中野の渡しがございます。この中野の渡しは、1586年天正14年から始まり、県道羽島稲沢線として一宮の西中野から岐阜県羽島下中町石田をつなぐ木曽川を渡ることができる渡船です。 愛知県管理の道路となっていますが、現在建設中の新濃尾大橋(仮称)が完成後は廃止されるのでしょうか。 ◎建設部長(内藤正仁君) 西中野渡船は、新濃尾大橋完成後には道路としての役目はなくなります。その後の西中野渡船をどうするのかは、現時点では決まっておりません。 ◆3番(本山廣次君) 中野の渡しの運行状況と令和元年度の利用者数を教えてください。 ◎建設部長(内藤正仁君) 運航は年中無休で、毎日午前8時30分から午前11時30分、午後0時30分から2時30分、3時30分から4時30分の合計6時間、無料で運航されております。 また、令和元年度の利用者数は、愛知県一宮建設事務所によりますと2,178人とのことです。 ◆3番(本山廣次君) 思ったより多くの方が利用されていることが分かりました。 スライドをお願いいたします。 去年の11月、中野の渡しに乗ってきました。たしか大垣と瀬戸の方だったとの覚えですが、一度乗ってみたいということで、家族連れでお見えになっていました。 続きまして、これは船に乗ったところから見た景色でございます。最後に、これは羽島側の渡船場でございます。 スライド、ありがとうございました。 新濃尾大橋(仮称)が完成、開通すれば、中野の渡しは道路の役目がなくなるということであるならば、この渡し船を遊覧船として運営していただけないかという思いであります。川の遊覧船としては広島県広島の元安川、高知県四万十の四万十川、新潟県新潟の阿賀野川、島根県隠岐島の八尾川、大阪府大阪中央区の道頓堀川などがあります。いろいろな形式で、全て有料で運航されています。 41町からなる木曽川沿川サイクリングロード沿いには、一宮市内では再整備が期待される冨田山公園、その近隣である起付近には美濃路やその宿場である起宿、旧林家住宅や起渡船場跡、尾西歴史民俗資料館や三岸節子記念美術館、木曽川町にある木曽川緑地公園、北方にある北方代官所跡や北方渡し跡、マス釣り場である北方川釣り体験場、光明寺にある国営木曽三川公園138タワーパーク、浅井町にある大野極楽寺公園などがあり、稲沢には国営木曽三川公園、サリオパーク祖父江、江南には、国営木曽三川公園、フラワーパーク江南やすいとぴあ江南、扶桑町には木曽川扶桑緑地公園、犬山には犬山城、犬山城下町などがあります。子供たちが遊べる公園や歴史・文化・芸術・スポーツと楽しめるスポットが満載であります。また、岐阜県側には、国営木曽三川公園河川環境楽園とかさだ広場があります。 遊覧船がこの中で主要となる施設や公園付近など、数か所に止まれるよう渡船場を設け、複数のサイクルポートで利用・返却ができ、ICTカードやスマホだけで借りることができるシェアサイクルを設置すれば、遊覧船で行って自転車で帰ってくる、または、行きはジョギングして、自転車に乗り継ぎ、帰りは遊覧船で帰ってくるなど、ウオーキング、ジョギング、サイクリング、遊覧船といろいろな組み合わせでの楽しみ方もできると思います。 遊覧船は期間限定の運航や土日・祭日のみの運航、イベント開催時の運航というのもいかがでしょうか。 いろいろな問題、課題をクリアしなければならないこととは思いますが、41町が協力して、できれば岐阜県側にも協力していただき、また民間活力を導入しながら、木曽川沿いを盛り上げていただければと思います。 新濃尾大橋(仮称)の完成に合わせて冨田山公園の再整備、木曽川沿川サイクリングロードの完成で楽しめる一宮、人が集まる一宮になりますことを願いまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(横井忠史君) 暫時、休憩いたします。                            午前10時50分 休憩                            午前10時51分 再開 ○議長(横井忠史君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 29番、西脇保廣君。     (29番 西脇保廣君 登壇 拍手) ◆29番(西脇保廣君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、一般質問をさせていただきます。 今日は市内公共スポーツ施設について、お尋ねいたします。 最初に、尾西運動場グラウンドについて、質問させていただきます。 この尾西運動場グラウンドは、昭和43年7月に完成し、以来52年の長きにわたり多くの市民に利用されてきました。最近では人工芝も張られ、そして今年7月から有料となりました。 まず、本年度の利用状況をお知らせください。 ◎教育文化部長(野中裕介君) 尾西運動場グラウンドは、高齢者からお子さんまで、幅広い年齢層の皆さんに御使用いただいております。直近で申し上げますと、令和2年度の4月から10月までの月平均使用率は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあるかと思いますが、50.32%でございました。 ◆29番(西脇保廣君) 新型コロナウイルス感染症で利用者が減る中、本年7月から施設の使用が有料化されましたが、料金が無料のときに比べると使用率に変化があったと思いますが、現状を教えてください。 ◎教育文化部長(野中裕介君) 令和元年度の月平均使用率は64.31%でございました。令和2年度との差、約14ポイントございますが、それが新型コロナウイルスの影響による活動自粛によるものが大きく、有料化が直接的な原因ではないというふうに認識しております。 ◆29番(西脇保廣君) 地元の老人クラブでは、主にグラウンドゴルフに使ってまいりましたが、有料になったため金銭的に苦しくなり、最近では余り使わなくなり、運動ができない、ストレスがたまったとも聞いています。 子供や高齢者の使用料の減免の配慮はありますでしょうか、お尋ねいたします。 ◎教育文化部長(野中裕介君) 使用料につきましては、使用者が子供や高齢者であることを理由とした減免はございません。 ◆29番(西脇保廣君) 中学生や高校生でも部活で使用すると思いますが、今後使用料の減免を検討されるお考えはありますか、お尋ねいたします。 ◎教育文化部長(野中裕介君) グラウンドを管理・運営していくためには、多額の費用が必要となります。 施設を利用されない方が不公平感を持つことがないよう、他の施設と同様、年齢にかかわらず、御利用される方に使用料として施設に係る費用に対して相応の負担をしていただくということが望ましいと考えております。 なお、尾西運動場グラウンド使用料につきましては、が令和元年8月に公表いたしました使用料・手数料の見直しに関する基本方針に基づき、見直したものでございます。 現状にて御理解いただきますようお願い申し上げます。 ◆29番(西脇保廣君) 地元では今まで無料であったものが、なぜ2時間で2,000円と高くなったのかという不信感を強く持っています。 学校の部活や老人クラブの利用に何らかの減免を検討していただくことをお願いしておきまして、この質問を終わらせていただきます。 次に、尾西スポーツセンターについて、お尋ねいたします。 市内には総合体育館、尾西スポーツセンター、木曽川体育館、ほかにもスポーツ文化センターの体育室など、数多くの屋内体育施設があります。 今回は昭和55年6月に建設されました尾西スポーツセンターについて、お尋ねいたします。 まず、施設の利用状況をお聞かせください。 ◎教育文化部長(野中裕介君) 利用状況ですが、令和元年度の各施設の延べ利用人数は、主競技室が4万8,000人余、卓球・剣道場が2万1,000人余、柔道場が1万8,000人余、会議室は1万人余、トレーニングルームは5万人余でございました。 ◆29番(西脇保廣君) 尾西スポーツセンターは、昨年度は施設全体で14万7,000人を超える方が利用されております。地元住民などのスポーツ活動の拠点の一つであることが分かりました。 次に、老若男女を問わず、利用者が自ら都合のいい時間に合わせて利用できるトレーニングルームについて、利用できる時間、料金をお聞かせください。 ◎教育文化部長(野中裕介君) トレーニングルームは、高校生以上の方が開館時間の午前9時から午後9時まで、1回160円で御利用いただけます。なお、3,780円で、1年間何度も御利用できる会員券もございます。 ◆29番(西脇保廣君) トレーニングルームを利用する際の時間制限はありますか。 それと、中学生は利用できないようですが、なぜ利用できないのかをお尋ねしたいと思います。 ◎教育文化部長(野中裕介君) より多くの方が御利用になれるよう、おおむね2時間での御利用をお願いしておりますが、厳密な時間管理は行っておりません。 なお、現在、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、トレーニング機器を間引いて、密集・密接状態にならないように運営しておりますが、利用者を制限しなければならない状況には至っておりません。 御利用の方の年齢については、高校生以上の方でお願いをしております。 ◆29番(西脇保廣君) トレーニング機器は備品ですか、それともリースですか、お尋ねいたします。 ◎教育文化部長(野中裕介君) 尾西スポーツセンターのトレーニング機器は、備品を御利用していただいております。 ◆29番(西脇保廣君) 備品であるならば、トレーニング機器に不具合が生じた場合、あるいは指定管理者、いずれかが修理するのですか、お尋ねいたします。 ◎教育文化部長(野中裕介君) 指定管理者との協定によりまして、修繕費が130万円以下であれば指定管理者が、130万円を超える場合にはが行うこととなっております。 ◆29番(西脇保廣君) 一般的にトレーニングルーム機器の修理費が130万円を超えるならば買換えを検討すると思いますが、通常に生ずる修理は指定管理者が行っていると思いますが、利用者の方から私のもとに、一向に修理されないことがあったとの声が届いておりますが、実際の状況をお聞かせください。 ◎教育文化部長(野中裕介君) 指定管理者に昨年からの修理状況を確認しましたところ、昨年は、腹筋を鍛える機器が7月中旬に故障し、8月7日に修理が完了、また自転車をこぐ動作を行う機器が8月中旬に故障して、9月4日に修理が完了したとのことでした。 今年につきましては、10月に経年劣化によりベルトを交換したトレーニング機器はございましたが、使用停止期間というものはございませんでした。 ◆29番(西脇保廣君) 1か月以上修理がされないとも聞いておりますが、修理期間中、利用者にはどのように周知しておられますか、お尋ねいたします。 ◎教育文化部長(野中裕介君) 使用できない機器につきましては、「原因を調査中」、「業者対応中」、また具体的に「何月何日に修理完了予定」などと修理の進捗状況に合わせて表示し、周知を図っております。 ◆29番(西脇保廣君) この尾西スポーツセンターのトレーニングルームは、年間5万人以上の方が利用し、1日平均しますと170人もの利用者となり、大変好評いただいている施設であります。 利用者にあっては満遍なくトレーニングするため、トレーニング機器へのこだわりがない方もありますが、頻繁に利用される方は、好みのトレーニング機器があると聞いています。全てのトレーニング機器が複数あれば、故障した場合であっても、待ち時間が長くなるだけですが、その機器が1台しかない場合、鍛えたい場所を効果的にトレーニングできなく、トレーニングを控える方もあると思います。 修理が必要となった場合、その間の表示は適切に行われていると考えておりますが、年間に5万人以上の方が利用されている地域住民にとってなくてはならない施設であります。指定管理者に対し、日頃の機器のメンテナンスについても今まで以上に気を配り、利用者に迷惑がかからないように指導することをお願いし、この項の質問を終わらせていただきます。 最後に、尾西プールについて、お尋ねいたします。 風光明媚な場所に立地する尾西プールは、平成29年度の開場を最後に、老朽化に伴う施設故障により開場されておらず、以来、何人もの議員が一般質問で取り上げておりますが、確認と要望の意味合いを込めて、現在の状況をお聞かせください。 ◎教育文化部長(野中裕介君) 従来の答弁と同じとなりますが、冨田山公園の再整備計画の中で、今後のプールのあり方を含めて関係部署と検討しているところでございます。 ◆29番(西脇保廣君) 今年は新型コロナウイルス感染症の影響により、学校開放プールなどが開設されませんでしたが、尾西プールは3年連続で開設されておりません。 これまで尾西プールを利用していた住民にとって、プールの形状に変化がないため、今年こそは開場するのではないかと期待を抱く方があるように思われます。 の冨田山公園の再整備計画は承知しておりますが、尾西プールがなくなるということは到底容認できません。プールを含め、また再生計画を検討していただくように強く要望いたしますが、最後に、幼い頃からよく利用されてみえました市長の考えをお聞かせください。 ◎市長(中野正康君) 今、西脇議員から尾西プールについて御質問がございました。 市内に多くの公共施設がありまして、スクラップ・アンド・ビルド、新しくつくるものあれば、どうしても畳まざるを得ないものいろいろある中で総合的に検討しているところでございます。 尾西プールにつきましても、そうした全体的・総合的な視点の中でしっかりと考えていきたいと考えております。 ◆29番(西脇保廣君) 以上で、今回の私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(横井忠史君) 暫時、休憩いたします。                             午前11時6分 休憩                            午前11時16分 再開 ○議長(横井忠史君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 28番、平松邦江さん。     (28番 平松邦江君 登壇 拍手) ◆28番(平松邦江君) 議長よりお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。 今回は、市民の健康を守る取組ということで通告を出させていただきました。 最初に、子宮頸がんワクチンについて、質問させていただきます。 子宮頸がんについては、毎年のように取り上げさせていただいておりまして、今回ちょっと数えてみましたら、12回目の質問となります。いつも同じ繰り返しをさせていただいて済みません。よろしくお願いいたします。 今回質問させていただくことにしたのは、10月9日付で各都道府県知事宛てに厚生労働省健康局健康課長より「ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種の対象者への周知に関する具体的な内容等について」という通知が出されたからです。 その通知は、平成25年6月に積極的勧奨差止めについて出された通知の一部を改正されたものです。 そもそもヒトパピローマウイルス感染症はA類疾病であり、接種の努力義務があり、勧奨ありとなっている中、国が積極的勧奨をしないと決めたために、ほとんどの自治体は、個別の周知も積極的勧奨に当たるとして控えてきました。 一宮におきましては、のウェブページで子宮頸がんとそのワクチン接種の解説を上げてくれております。また、情報は小学6年生の親に複数の書類と一緒に子宮頸がんの説明文を個別送付しております。 ここで確認させていただきますが、ワクチン接種の対象者は小学6年生から高校1年生までです。接種は3回、ワクチンの種類は2種類。どちらのワクチンにしても、6か月という短い間に3回接種することになります。3回目の接種ができるようにするには、高校1年生の9月頃までには1回目の初回の接種を受けなければ完結いたしません。この時期を遅れると自費になってしまいます。 一宮が令和2年度から小学6年生の親に対して、子宮頸がんワクチンについての周知を始められたいきさつを教えてください。 ◎市民健康部長(前里秀成君) 子宮頸がんワクチン予防接種につきましては、平成25年4月の定期接種開始後すぐに接種者に副反応が出たことから、国は、平成25年6月から積極的な勧奨は差し控えることとなり、本もそのように対応してまいりました。 本市では、毎年、一宮医師会との保健事業予算について協議の場を設けておりますが、昨年の秋、医師会側から、子宮頸がんを予防するためには検診と予防接種を推進していく必要があるが、予防接種については、対象者に接種についての検討・判断するために必要な情報が届いていないのではないかとの御意見をいただきました。それを受け、令和2年4月から最も若い対象年齢となる小学6年生の親に対して個別通知を送ることとしております。 ◆28番(平松邦江君) 先ほど紹介をいたしました厚生労働省からの通知では、毎年一定の年齢の対象者に個別に通知を出すように求めております。 そのことについてのお考えをお聞かせください。 ◎市民健康部長(前里秀成君) 議員から御紹介いただいた令和2年10月の厚生労働省から各都道府県知事宛てにあった通知につきましては、子宮頸がんを予防するために公費で接種できるワクチンとして、ヒトパピローマウイルスワクチン、略してHPVワクチンがありますが、HPVワクチン接種について検討・判断するための有効性・安全性に関する情報等や、接種を希望した場合の円滑な接種のために必要な情報などを対象者やその保護者に届けることを目的としたものでございます。 質問の個別通知については、HPVワクチンに限らず、対象者等へ予防接種に関する正確な情報を提供することは重要と考えております。 本市の場合、最も若い対象年齢となる小学6年生の親に対して今年度から既に個別通知を送っていることから、対象者に必要な情報が全く届いていないという状況ではないと、かように考えております。 ◆28番(平松邦江君) さらに、厚生労働省はリーフレットを改訂しております。 これがリーフレットでございますが、こちらが概要版で、こちらが詳細版になっております。 各自治体の情報を入れ込めるようにもしています。このリーフレットを個別送付することと言っておりますが、いかがでしょうか。
    ◎市民健康部長(前里秀成君) 最新の情報が記載されておりますので、情報提供の際には活用したいと考えております。 ◆28番(平松邦江君) このリーフレットは、既にのウェブページでもアップしていただいております。できることなら、対象期間の最後となる高校1年生にもう1回送付をしていただきたいと思います。 毎年一定の年齢の対象者が小学6年生のみだとしたら、今年度で定期接種の対象者でなくなってしまう高校1年生に対しての対応は不平等になり、不利益です。今回の通知では、当初は当該年齢より上の対象者にも送付する等の工夫をすることが望ましいと記載されています。 今年度の現高校1年生への対応と、新年度の新高校1年生への対応を外れることのないようにしていただきたいですが、お考えをお聞きします。 ◎市民健康部長(前里秀成君) HPVワクチンの予防接種は、6か月間で3回の接種となります。全て定期接種とするためには、1回目を遅くとも高校1年生の9月までに接種が必要となってまいります。 情報提供をするタイミングとして、対象者等が情報を受け取った後、接種について検討して判断する時間が必要となることも考えますと、高校受験の終わる頃から高校入学後のできるだけ早い時期が適当と考えます。 今回、国が現状の情報を正確に提供するよう通知がありましたので、特に定期接種期間の残り短い対象者には不利益にならないよう配慮が必要と考えます。 また、現在もHPVワクチン薬害訴訟において係争中であることから、他市町村の動向も踏まえて、個別通知については検討してまいります。 ◆28番(平松邦江君) 対象者のうち、初年度の小学6年生に個別通知を始められましたが、中学生や現高校1年生には通知をされずに今年度は終わってしまいます。必要な情報が届いていない人のほうが圧倒的に多い状況です。特にぎりぎり対象期間に間に合うようにぜひともお願いをいたします。 続きまして、女性の健診について、質問を移らせていただきます。 金曜日にうちの会派の柴田議員の質問でも紹介をされておりましたけれども、女性は実に多くの役割を担っています。 コロナ禍の今の時期、社会的にも追い詰められている女性が多いとの報道も、しばしば見聞きいたします。だからこそ健康と命を大事にしてほしい。支援制度を大いに利用して元気に過ごしてほしいとの思いから質問をいたします。 以前、健康まつりのイベントで骨粗鬆症のチェックや血管年齢判定を実施されていたと思います。女性に人気で行列ができていましたが、今、どこで受けることができるのでしょうか。 ◎市民健康部長(前里秀成君) 令和2年度から健康まつりは休止としており、他のイベントにおいても新型コロナウイルス感染症の影響で、骨粗鬆症検診や血管年齢測定などは実施しておりません。 今年度は保健センターにおいて20歳から70歳の間で、5歳刻みの節目年齢の女性を対象に女性のための骨粗鬆症検診を令和3年2月に実施を予定しております。 ◆28番(平松邦江君) 女性のための骨粗鬆症検診を令和3年、年明けてからですね、2月に実施予定ということで、それは大変いい取組だと思います。 こういった女性に関心の高い検査と併せて、女性特有のがん検診を推進できないものでしょうか。まず、女性特有のがん検診について、の状況を教えてください。 ◎市民健康部長(前里秀成君) 女性特有のがん検診といたしましては、二十歳以上の女性を対象に子宮頸がん検診を、40歳以上の女性を対象に乳がん検診をそれぞれ市内協力医療機関で実施しております。また、国のがん検診推進事業として、一定の年齢の方に無料クーポン券を送っております。 ◆28番(平松邦江君) 乳がん検診、子宮頸がん検診の昨年度、令和元年度の実績を教えてください。また、その中で、無料クーポン券利用者の実績を教えてください。 ◎市民健康部長(前里秀成君) 乳がん検診の受診率は16.4%となっており、無料クーポン券の受診率は28.2%でございます。また、子宮頸がん検診の受診率は14.7%、無料クーポン券の受診率は8.2%でございました。 ◆28番(平松邦江君) せっかくの無料クーポン券の受診率がおもわしくありませんので、今後、よりよい工夫をして推進をしていただきたいと思います。 国民生活基礎調査によりますと、2019年の乳がん検診の受診率は47.4%、子宮頸がん検診は43.7%とありました。 一宮は、先ほど16.4%ということと子宮頸がん検診は14.7%と報告がございましたが、大変乖離しております。平成30年度の愛知県のデータを見ますと、県においても女性のがん検診は、全国平均よりも低い受診率です。 一宮においては、無料クーポン券を使っても、さらに低い状況です。数字は何らかの意味を示していると思います。対象者に受診のお知らせがその気になるように届いているのかということにあるのではないでしょうか。 当局もいろいろと御苦労していただいておりまして、今回はお得感があるかどうかという点で新しい角度で紹介をさせていただきます。 女性のがん検診の受診者が増えるように、受けてよかったと思えるようなお得ポイントを付与してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 例えば2つの検診をセットとして、レディース検診として、女性のがん検診を受けると漏れなく骨粗鬆症の検査がついてくるとか、血管年齢を調べてもらえるなど、お得感があれば受診勧奨になるのではないでしょうか。 ◎市民健康部長(前里秀成君) 女性のがん検診の受診率が低いことに関しましては、本市にとって数年来の課題となっており、お得感で女性の心理をくすぐることは非常に有用だと考えております。 しかしながら、現状の乳がん検診や子宮頸がん検診は、市内協力医療機関での個別検診となっておりまして、そのため、2つ合わせて受診できる医療機関も限られております。 また、骨粗鬆症の検査や血管年齢測定が実施できる医療機関も限られていますので、まとめて受診ができて、お得な検診の体制を確保することは医師会とも協議をしながら、今後研究してまいりたいと考えております。 ◆28番(平松邦江君) 課題や壁はあると思います。対象者の立場に立って、知恵を出して推進していただきたいと思います。 参考事例といたしまして、愛知県内の蒲郡市の取組を紹介いたします。 レディースミニドックという事業を令和2年度から始めております。検査内容は、30歳代で増えるがんの検診や生活習慣病などを調べるための健康診断等がまとめて受けられる忙しい女性必見のお得な検診で、1回の受診で5つの検診が受けられます。ヤングエイジ検診、子宮頸がん検診、HPV検診、乳がん検診、骨粗鬆症検診の5つです。ただし、対象者を蒲郡市内在住の35歳から39歳の女性としております。 広報の御案内の言葉も大変目を引くもので、「オトクポイント」、「1回の受診で5つの検診が受けられる」とか、「お財布にやさしい!約3万2,000円相当の検診が2,300円で受けられる(2万9,700円もお得)」とか、思わず目を留めてしまうキャッチコピーです。また、約1時間でまとめて受けられるとか、託児所ありとくれば受け入れやすいなと思いました。 残念なことに、コロナで一時中止となっているともお聞きをしております。 女性が思わず行きたくなるような内容を工夫して検討していただきたいと要望いたします。2つのがん検診が同時に受けられなくても、それぞれのがん検診と抱き合わせで何かお得になる、何かもらって、食べてなくなってしまうものよりも、このお得がさらに自分の健康によくなるためのその一つのものであるならば、またそういうこともお考えいただいて、女性検診の受診率が女性の方たちの体の健康をいたわることへの意識の向上をさらに促進していただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 続きまして、特定健診について。 今までは女性に限っておりましたけれども、次は、市民全体にわたる健診でございます。 コロナ禍でがん検診や国保の特定健診の受診率が下がっていると言われております。 一宮での集計はこれからだと思いますが、今現在分かっていることがありますか。 ◎市民健康部長(前里秀成君) 国保の特定健診についてお答えいたしますと、10月5日時点での特定健診受診者は1万4,647人で受診率は25.2%でございます。昨年同時期の受診者数は1万6,977人、受診率は28.7%でございました。 新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年度より3ポイントほど低くなっておりますが、今年度はコロナの関係で、受診期間を従来の10月末から12月末までと延長しております。 ◆28番(平松邦江君) 受診期間を12月末まで延長していただいております。残すところあと3週間です。この場をおかりいたしまして、まだ受診されていない市民の皆様におかれましては、御検討いただきますようにお願いをいたします。 特定健診の受診率について、一宮は県内でも高いレベルにあると聞いております。受診率はどれくらいでしょうか。 ◎市民健康部長(前里秀成君) 令和元年度の一宮国保の国に報告している特定健診の受診率は46.9%でございます。愛知県の市町村国保の平均受診率は39.5%でございますので、一宮はそれよりも7.4ポイントほど高くなっております。 ◆28番(平松邦江君) コロナが拡大しているこの時期、受診控えの影響で、高齢者や持病を持っている方が重症化すると言われております。重症化が心配される持病の一つに糖尿病があると思います。 一宮市民は、糖尿病の方が大変多いとお聞きをしております。糖尿病が重症化するのを予防するため、何か行っていることはあるのでしょうか。 ◎市民健康部長(前里秀成君) 糖尿病が重症化した場合、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害といった三大合併症を引き起こすおそれがございます。この三大合併症の中では、特に糖尿病性腎症の割合が高く、重症化すると人工透析が必要となってまいります。 この重症化を予防するため、一宮国保では、一宮医師会と糖尿病重症化予防プログラムを平成31年1月に策定し、糖尿病性腎症の重症化予防に取り組んでおります。 このプログラムでは、糖尿病が重症化するリスクの高い方で、医療機関未受診者に対し、適切な受診勧奨を行うことによって治療に結びつけるとともに、医療機関と連携して、その指示の下、適切な保健指導を行うこととしております。また、糖尿病で治療中の方に対しても、継続受診の必要性から重症化予防講座の案内を送付しております。 ◆28番(平松邦江君) では、糖尿病と診断された方の人数、またその中で、三大合併症を引き起こしている方はどれくらいいるのでしょうか。 ◎市民健康部長(前里秀成君) 直近の令和2年9月診療分のレセプトデータから糖尿病の方を抽出いたしますと、一宮国保の被保険者のうち糖尿病がある方は9,099人で、全体のおよそ11.8%でございます。そのうち糖尿病性腎症の方の割合は12.3%、糖尿病性網膜症の方の割合は11.6%、糖尿病性神経障害の方の割合は3.9%となっております。 ◆28番(平松邦江君) では、特定健診受診後に、保健指導が必要とされた方の人数と受診率を教えてください。 ◎市民健康部長(前里秀成君) 特定健診後の受診結果から、生活習慣病のリスクを保有している方を対象にして、生活習慣や健康状態を改善するために特定保健指導を行っております。 令和元年度の特定健診受診者数は2万5,624人で、そのうち特定保健指導に該当する方は2,834人で、全体の11.1%となっております。その2,834人うち、特定保健指導を受けた方は412人、受診率は14.5%で、前年から1.8ポイント上昇しております。 ただ、愛知県の市町村国保の平均受診率は18.9%となっており、県平均より4.4%ほど低い状況となっております。 ◆28番(平松邦江君) 県の平均よりも4.4ポイント低いということで、どうしても一宮の課題が以前からもありますが、なかなか難しいものもあるようですが、何か改善をされているのでしょうか。 ◎市民健康部長(前里秀成君) 特定保健指導は、基本的には特定健診を受診した医療機関で受けることになっております。医師から特定健診結果の説明を聞くとき、つまり健康意識が高い時点で保健指導を受けることができるのがベストであり、そのためには、何よりも医療機関の協力が必要となってまいります。 令和元年度は、一宮医師会から各医療機関に個別に保健指導の協力要請を行ったことにより、受診率は向上いたしました。 今後も一宮医師会の協力を得ながら、受診率向上のための方策を考えてまいります。 ◆28番(平松邦江君) 医師会、また医療機関の協力は大変ありがたいことと思います。この取組を継続していただきたいと強く思うところでございます。 ところで、愛知県国保連合会には、特定健診や医療の受診状況が分かるAICubeというシステムがあるとお聞きをしております。 このシステムを特定健診の受診率向上などに活用することはできないでしょうか。 ◎市民健康部長(前里秀成君) 愛知県国保連合が開発したAICubeでは、特定健診の情報やレセプトデータを活用し、作成された統計情報を見ることができます。 一宮国保では、この統計情報を活用して、特定健診をしばらく受けていない人や中断している方を抽出し、個別に受診を勧奨するはがきを送付し、受診率の向上を図っております。 ◆28番(平松邦江君) 一宮では、平成28年度から糖尿病重症化予防事業を行い、生活習慣病予防に取り組んでおられます。さらに平成30年度からは、第2期一宮国民健康保険データヘルス計画で、先ほど部長の答弁にございましたが、重症化を予防するため、一宮医師会と糖尿病重症化予防プログラムを平成31年1月に策定し、糖尿病性腎性の重症化予防に取り組まれております。また、県のAICubeを活用した受診勧奨のはがきも送付していただいております。 低い受診率の特定健診指導においても、医師会の協力において少し改善の兆しが見られました。多くの取組を進めておられることがよく分かりました。 今、収束の糸口が見えない新型コロナウイルスの感染症ですが、この流行の中で糖尿病の方の重症化リスクが注目されております。そもそも糖尿病の人は、免疫に関わる細胞の働きが弱いため、新型コロナウイルスに限らず、様々な感染症にかかりやすいそうです。 一宮は、特に糖尿病を有する方が多いという実態がデータに出ております。本当に心配をするところでございます。糖尿病は、放置すると合併症を併発し、さらに人工透析となりますと、生活に支障を来したり、医療費も年間に500万円から600万円もかかるという負担が大きくなってまいります。 まずは、特定健診の充実、その後の特定保健指導の推進、重症化予防につながる、より一層適切な受診勧奨をこれからも進めていただきますように、そしてコロナ禍に押し負けない市民の健康を守る効果的な取組をお願いしまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(横井忠史君) 暫時、休憩いたします。                            午前11時42分 休憩                             午後0時59分 再開 ○議長(横井忠史君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 20番、彦坂和子さん。     (20番 彦坂和子君 登壇 拍手) ◆20番(彦坂和子君) では、通告に従いまして、質問をさせていただきます。 最初の項目、コロナ対策と中核移行についてです。 私は、6月議会で、でドライブスルー方式のPCR検査所の設置を、9月議会では、一宮に検体採取後の検査センターを設置することを県に求めてほしいと取り上げました。 今回は新型コロナ感染がさらに広がる中でのコロナ対策と中核について取り上げさせていただきます。 まず、最初の質問、介護施設はクラスターが発生すると多大な影響が出ます。高齢者施設の職員や利用者に対して、でPCR検査を行う考えはありませんか。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 高齢者の施設の関係者につきましては、症状があり、感染が疑われる方や施設で感染者が出た場合などにおいては、保健所においてPCR検査等を実施しています。 さらに、令和2年11月19日の厚生労働省からの県への事務連絡では、高齢者施設等の入所者または介護従事者等で発熱等の症状がある方については、必ず検査すること。検査の結果、陽性が判明した場合には、当該施設の入所者及び従業者の全員に対して、原則として検査を実施することと要請がありました。 高齢者施設等の職員や利用者に対しては、保健所により検査を行うもので、で行う考えはありません。 ◆20番(彦坂和子君) この厚労省の事務連絡は、高齢者施設等でのクラスター対策として検査の徹底を求めるもので、保健所業務の多忙化の中での対応に心から感謝を申し上げます。 そして、第3波と言われる新型コロナウイルス感染拡大が市内でも広がっています。ある新聞、本日付一面で「一宮の高齢者施設30人クラスター」との記事もございます。 改めてお伺いをいたします。 コロナ対策として今求められるのは、特に介護施設の入所者・職員を定期的に検査する社会的検査で、高齢者の重症者の発生を予防することが大切と考えますが、いかがでしょうか。 大規模な介護保険施設に新規入所予定の高齢者にPCR検査を実施する、今回、の事業がございますが、私、日本共産党は大変評価をしています。これをさらに進めてほしいということで質問させていただきます。お願いします。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 新型コロナウイルス感染症に対するPCR検査は、検査時点での判定しかできず、仮に陰性だったとしても、その後陽性になる可能性もあります。 一定規模の特別養護老人ホーム、介護老人保健施設等の入所定員は合計で2,000名を超えており、職員を含めた施設に関わる方々を定期的に検査し続けるということは、現実的ではなく、で検査を行う考えはございません。 ◆20番(彦坂和子君) 社会的検査のためには、検査体制や人員確保、そして予算が伴いますが、感染防止、市民の安心確保や医療機関の逼迫を防止するためにも必要と考えます。 全国では高齢者施設等の利用者、職員などを対象にした定期的な検査を実施する自治体が広がっています。市内では身近な医療機関でコロナとインフルエンザ両方の診察や検査を行うことも広げられています。さらなる検査体制の拡充について関係機関と検討をお願いいたします。 そして、コロナ感染者の情報についてですが、のウェブページでは、感染者の行動履歴の調査等は愛知県が行っているため、一宮では、県が公表している内容以外の情報は把握していませんとあり、報道発表日、年代、性別、備考等の公表のみですが、県内の中核では年齢、性別、職業、現在の症状、入院や自宅療養等が公表されています。 9月議会の井上議員の質問、「中核移行後の感染者の発表内容についての考えは」で、「中核に移行した際には、個人情報に配慮しながら、市民の皆さんがより安心できますよう、可能な限り詳細な提供を検討してまいります」と答弁されています。公表される内容により感染者の特定で、犯人探しや誹謗中傷などにつながることはいけないとは思いますが、市民の方々が安心できるように詳細な情報の公開も必要ではないかと考えます。 9月議会以降で第3波の襲来や市内でのクラスター発生など、状況が大きく変わっています。 その後、一宮として検討されていることはないのでしょうか、お聞かせください。 ◎総合政策部参事[危機管理監](小島久佳君) 基本的な考え方といたしましては、変わっておりません。 中核へ移行後は、把握する感染者に関する情報につきまして、県と連携を取る中、個人情報を最大限に配慮しながら、市民の皆様がより安心できますよう可能な限り詳細な情報の提供を検討してまいります。 ◆20番(彦坂和子君) ぜひさらなる検討をよろしくお願いします。 そして、コロナ患者の搬送についてですが、検査で陽性と判定された方は入院等により隔離されるということですが、移動中の感染対策は、どのようになっているのでしょうか。 ◎市民健康部長(前里秀成君) 新型コロナウイルス感染症の検査で陽性と判定され、入院が必要な方については、保健所が受入先を決定すると、自宅からの場合、自力で受入先の医療機関等へ行っていただくこととなります。 移動の際は、感染拡大防止のため、自家用車や家族などに送ってもらうなどし、タクシーや公共交通機関は使用しないようお願いしております。 ◆20番(彦坂和子君) そこで、それぞれ事情があって自力では医療機関へ行けない人もいるかと思いますが、そうした方々への対応はどのようになっているのでしょうか。そして、その際の感染対策はどうなっているのでしょうか、教えてください。 ◎市民健康部長(前里秀成君) 自動車をお持ちでない方や自力で移動する手段がない高齢の方などから相談を受けた場合は、保健所の職員が送迎することもございます。また、一般の医療機関から指定医療機関までの送迎については、保健所の業務となっております。 患者の送迎に当たっては、職員の感染予防のため、自動車メーカーから貸与されている車内の前の席と後ろの席の間に飛沫感染防止用の間仕切りをした車両を使用しております。車両を使用した後は、車内を消毒し、車両を介した感染拡大が起こらないようにしていると聞いております。 ◆20番(彦坂和子君) その搬送用車両ですが、中核移行後、一宮保健所になってからも使用することができるのでしょうか。もし使用できないと、感染した市民の送迎はどうなっていくのか心配もありますが、いかがでしょうか。 ◎市民健康部長(前里秀成君) 感染予防を施した車両は、自動車メーカーが愛知県に複数台無償で貸与し、県内の各保健所に分散して配置されているものでございます。 一宮保健所の開設後は、県一宮保健所の車両については県が引き揚げ、他の県保健所等に移動すると聞いており、一宮で使用することはできません。 保健所でも患者の移送用に必要なものですので、購入を検討しております。 愛知県や県内の中核、また他県でも自動車メーカーや販売店などから無償で提供されているところがありますので、本が保健所の運営を始めることを機会に協力を申し出ていただける企業等があれば、喜んで活用させていただきたいと考えております。 ◆20番(彦坂和子君) 患者の搬送用車両について自動車メーカーに提案されてはいかがでしょうか。 ここで最後に、中野市長にお尋ねをいたします。 新型コロナの感染拡大が進み、市内でクラスターも発生するなど、出口が見えない状況の中で市民の方々の不安が広がっているのではないでしょうか。 その中で、は2021年4月、中核となります。直接保健所業務を担うことになり、公衆衛生に責任を持つことになります。中核移行後の感染防止対策も含め、の取組について、考えをお聞かせください。 ◎総合政策部参事[危機管理監](小島久佳君) 一宮としての考え方を述べさせていただきます。 10月下旬からの感染拡大によりまして、現在、一宮保健所の業務は多忙を極めていると聞き及んでおります。 中核移行後の新型コロナウイルス感染への対応につきましては、混乱が生じませんよう業務マニュアルの作成や執務体制の確認など、スムーズな移行に向けまして準備を進めているところでございます。 中核移行後は、感染者が発生した場合、県と連携を取りながら、の保健所が感染経路や濃厚接触者の調査をし、必要に応じPCR検査の受診指示や健康観察などを行うことになろうかと存じます。こうした中で、様々な情報がリアルタイムで集積されることになりますので、迅速な感染防止の対応に努め、市民の皆様が少しでも安心していただけるように万全を期してまいります。 ◎市長(中野正康君) 今危機管理監から答弁申し上げたとおりでございますけれども、補足させていただきます。 やはり私ども市役所の職員が去年からは7名、また今年度4月からは延べ30名ほど行ったり来たり、期間はそれぞれありますけれども、実務研修性という形で、現在、一宮保健所また県庁関係機関で実務に当たっているわけでございます。 この百年に一度の未曾有の時期、感染症拡大という本当にこれまでなかったことをそれぞれの職員が県の施設で頑張って経験を積んできてくれていると。これが大きな財産となって、また来年4月から中核に移行したときは、市民の皆様に対してメリットを実感していただける中核に移行するべく今全力で当たっていると、こういう状況でございます。 ◆20番(彦坂和子君) 今市長自身のお考えも聞かせていただきました。期待も不安もある中での中核移行となります。ぜひの職員におかれましては、多忙の中でございますが、引き続き全力を挙げていただきたいというふうに思います。 続きまして、2つ目の項目、子どものインフルエンザ予防接種に補助を。 まず、今シーズンのインフルエンザの流行状況と予防接種についてのの考えをお聞かせください。 ◎市民健康部長(前里秀成君) 今年のインフルエンザは、静かな幕開けとも言われ、国立感染症研究所などによりますと、例年の同時期と比較すると、かなり少ない状況であるということでございます。昨年、厚生労働省がインフルエンザの流行シーズン入りを発表したのは11月15日でございましたが、現時点ではインフルエンザの流行には至っておりません。 新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行が懸念される中、早い段階からこの冬を見据えた対策が講じられた結果だと感じております。 しかしながら、インフルエンザが全国的な流行に入る時期は毎年11月から12月頃でございまして、年によって大きく違うことから、国立感染症研究所では今後も引き続き、流行状況に注意するよう呼びかけております。 予防接種につきましては、感染自体を完全に防ぐことはできませんが、発症をある程度抑えたり、重症化を防いだりする効果があることから、有効な予防の手段であると考えております。 ◆20番(彦坂和子君) ところで、今年度は65歳以上の高齢者などのインフルエンザ予防接種について県が補助をするようになりました。 現在、一宮が行っているインフルエンザ予防接種の助成の仕組みと今年の接種状況はどのようになっているのか、お聞かせください。 ◎市民健康部長(前里秀成君) コロナ禍において自身や周囲を守るためには、予防接種でインフルエンザの発病や重症化のリスクを抑えることが重要でございます。このため、今年度、本市では65歳以上の方を対象にしたインフルエンザの定期予防接種の開始を前倒しし、10月12日から実施しております。 議員おっしゃるとおり、令和2年度は接種費用の自己負担相当分を愛知県が補助することとなり、自己負担なしで接種できることになりました。こうした理由から例年より接種希望者が増え、ワクチン供給が追いつかず、インフルエンザ予防接種の予約が取りづらい状況であるということでございます。 ◆20番(彦坂和子君) 実は、市内のある病院のインフルエンザ接種の料金ですが、2歳以下は2,600円、12歳以下は3,100円、13歳から64歳以下は3,700円、高校3年生までの子供が3人いる世帯では約1万円ともなり、子育て世代にとっては大きな負担となってまいります。 2019年12月議会で、私は「子供のインフルエンザ予防接種に補助を」を取り上げ、その2019年度の県内での助成は54市町村のうち14で約26%でした。しかし、今年度はコロナとインフルエンザの同時流行を避けるため、県内では既に約5割の自治体が子供や妊婦への助成を行っていると聞いています。 そこで、質問をさせていただきます。 子供や妊婦のインフルエンザ予防接種に対する助成事業を一宮でも検討できないのでしょうか。 例えば対象者を中学3年生と高校3年生の受験生に絞って助成額を1回1,000円にするとか、段階的な施策として来年度には実施するなど、子供たちの命と健康を守る立場として検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎市民健康部長(前里秀成君) 県内の他市町において、子供や妊婦へのインフルエンザ予防接種に対する助成が広がっていることは承知しております。この広がりは、コロナ禍におけるインフルエンザとの同時流行を避けるための施策でもあることから、今年度限りの自治体もあると聞いております。 が任意接種である予防接種に対し助成を行うことは、がその予防接種を積極的に勧奨することになり、助成開始に当たっては、医師など専門家を交えて十分な検討を行う必要があると考えます。 予防接種を公費で負担し、推奨していくためには、予防接種法に基づき、実施すべき定期接種に位置づけられるかどうか、引き続き国の動向を注視していく必要があり、現時点では、インフルエンザ予防接種の助成対象者の拡大は難しいと考えております。 ◆20番(彦坂和子君) 子供や市民の命と健康を守るということは、の施策の重要な内容だと考えます。ぜひ検討をよろしくお願いいたします。 では、最後の質問、スズメバチの巣の駆除に補助をです。 先日、80歳代の男性Aさんが我が家に見えて、家の裏の木にスズメバチの巣があるので見に来てほしいと言われ、見に行きました。2階建ての窓ぐらいの高さの枝に直径25センチぐらいの巣がはっきり見え、私もびっくりいたしました。Aさんに我が家に来てもらい、担当課に巣の駆除について聞きました。 この体験を踏まえて取り上げをさせていただきます。 まず、直近3年間にスズメバチの巣を撤去した件数、そして費用はどれくらいだったのか、教えてください。 ◎経済部長(服部宙史君) 一宮では令和2年度より当該事業を廃止してございますので、その前の直近3年間の実績についてお答えさせていただきます。 スズメバチの巣などの駆除処理につきましては、専門業者に処理を委託しておりましたが、その処理件数及び委託金額につきましては、平成29年度343件、委託金額275万円余、平成30年度297件、委託金額271万円余、令和元年度は371件で、委託金額は376万円余でございました。 ◆20番(彦坂和子君) では、でスズメバチの巣の駆除事業を廃止した理由をお聞かせください。 ◎経済部長(服部宙史君) スズメバチの巣の駆除処理事業につきましては、養蜂業者の飼育するミツバチの保護を目的として始まった農業政策としての事業でございますが、効果の実証が難しく費用対効果に疑問がございました。 また、市民の方から害虫駆除に係る相談があった場合、農業政策につながらない、スズメバチ以外の害虫駆除については、御自身での処理をお願いしており、そのことが理解されないという面がございました。そうしたことを総合的に判断して事業廃止したものでございます。 ◆20番(彦坂和子君) 私もインターネットで調べてみました。スズメバチは攻撃的で大変危険、刺されるとアナフィラキシーショックによって、場合により命を脅かす危険な状態になり、年間平均30人から40人の死者が出ていますとの情報もあります。 先ほどのAさんの話の続きですが、担当課職員は、去年まではスズメバチの巣の駆除はで行っていましたが、公共施設以外は市民自身で行っていただくことになりましたと言われ、業者を紹介され、業者は駆除費用は約2万円と言われました。Aさんは考えると言い、帰られました。後日Aさんから電話があり、脚立に乗って自分で巣を落としたと。数センチのハチが何匹も飛んでいて、本当に怖かった。去年までが駆除をしていたのなら、が補助をしてくれたら一番いいと話されました。 ここでお尋ねします。 危険なスズメバチの巣の撤去に補助の検討をしてほしいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎経済部長(服部宙史君) スズメバチの巣の処理につきましては、土地の所有者あるいは管理者の責任において対応していただくということになりますが、御指摘のとおり、スズメバチは他の害虫に比べて危険性が高い、そういった側面も有してございます。 今回、農業施策としては事業として廃止をさせていただきましたが、安全性に考慮し、では、市民の方から問い合わせがあった場合は、相談者がその後に迅速対応できるよう、愛知県の駆除処理業者の加入協会を御紹介申し上げております。 また、例えば通学路の集合場所にスズメバチの巣があって、当該土地所有者と連絡が取れないなど、必要にもかかわらず、早急対応が難しい場合は、町内会長の御依頼に基づき、業者の依頼を代行してございます。さらに、被害が発生するなど一刻を争う対応が求められると判断すれば、が直接関係業者に処理全般を依頼してございます。 限られた市費財源を有効活用できるよう、市民の皆様に費用負担をお願いする形にしましたが、安全性にもこのように配慮してございますので、御理解いただきますようよろしくお願いいたします。 ◆20番(彦坂和子君) 私は、このスズメバチの巣の駆除の問題は、市民の命と健康にかかわる問題だと考えています。先ほど撤去の件数は3年間で年間約300件以上という報告もありました。 改めて、少なくても巣の駆除への補助の検討をぜひお願いしたいと思っています。よろしくお願いいたします。 本日の私の一般質問は、これで終わらせていただきます。ありがとうございました。                                   (拍手) ○議長(横井忠史君) 暫時、休憩いたします。                             午後1時25分 休憩                             午後1時33分 再開 ○議長(横井忠史君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 7番、市川智明君。     (7番 市川智明君 登壇 拍手) ◆7番(市川智明君) 議長のお許しをいただきましたので、私のほうから一般質問をさせていただきます。 今後、日本は急速な高齢化を伴いながら人口減少を迎えます。高齢者人口が2040年頃にピークを迎えるという2040年問題について、人口構造の変化に対応した自治体行政のあり方の検討が必要です。今後、自治体においては、労働力の厳しい供給体制を共通認識として、2040年頃からのバックキャスティングに自らのあり方を捉え直し、将来の住民と自治体職員のために、現時点から業務のあり方を検討していかなければなりません。 その第1とされるのが行政のデジタル化です。全国的に深刻化する人手不足への対応に加え、新型コロナウイルス感染症への対応も契機として、今後、デジタル技術の活用が一層進み、社会全体に普及すると考えられます。これに対応して、行政サービスの提供体制をSociety5.0における技術の進展を最大限活用したスマートなものへと変革し、従来の技術や慣習を前提とした行政体制を変革し、住民がスピーディーに、正確で効率的な行政サービスを受けることができるよう変革していかなければなりません。これは、前向きに捉えれば、新たな飛躍の絶好の機会であり、自治体が新たな局面を開く好機でもあると思います。 デジタル化の中で、業務効率化の技術として注目されているのが、人間が行ってきた定型的なパソコン操作をソフトウエアのロボットにより自動化するRPAです。 スライドをお願いします。 RPAについては、全国の自治体での導入が始まってきており、2018年のデータですが、RPAを1業務でも導入している自治体は、都道府県で約30%、指定都市で約40%、その他の市区町村で約3%という状況となっています。 スライド、ありがとうございます。 一宮でも先駆けて取り組んでおり、実証実験も行われました。総務省が出している、「地方自治体におけるAI・ロボティクスの活用事例」でも一宮のRPAの取組が紹介されております。大変すばらしい取組だと思います。 そこで、一宮におけるRPAについて、現時点での状況を教えてください。 ◎総務部長(長谷川伸二君) パソコン上の操作をソフトウエアで自動化するRPAにつきましては、平成30年度に市民税課の税業務でRPA実証実験を行いましたところ、業務時間の削減に効果があるということを確認できました。 この実証実験では、民間の事業者が作成したプログラムで行いましたが、プログラム作成を事業者に委託しますと、どうしても製作費の費用が発生して、割高になってしまいます。 そこで、昨年度からは職員から参加者を募り、RPAプログラム作成に係る職員研修を実施しております。この研修では最終日に受講した職員が作成したプログラムの成果発表会を行い、お互いの成果や技術の情報共有を行うことで、職員自らの力でプログラムを作成できる、そういった職員の育成を行っているところでございます。 昨年度の研修では28人の職員が参加し、9つのRPAプログラムを作成いたしました。 具体的な実績といたしましては、軽自動車税や住民税の申告書の入力作業の自動化であるとか、手数料の納付書作成業務の自動化など、作業時間が1年間で1,000時間余りの削減ができるとの報告を受けているところでございます。 ◆7番(市川智明君) RPAについて現在の状況が分かりました。 それでは、今後の展望については、どのように考えていますでしょうか。 ◎総務部長(長谷川伸二君) 今年度も引き続き職員研修会を実施いたしまして、35人が参加し、17個のプログラムを作成しております。 今後もこうした技能を身につけた職員の育成を行い、多くの職員が業務効率化のための1つの手段としてRPAを利用できるよう体制の整備をしてまいりたいというふうに考えております。 ◆7番(市川智明君) へ提出される申請書類は、いまだに大半のものが紙であると思います。申請内容はデータとして管理しているはずですので、様々な紙ベースの情報を電子化するために、多くの労力が割かれている現状があるかと思います。 当然、RPAを利用するためには、紙の情報を電子化されたテキストデータにする必要があります。その点については、どのように考えていますでしょうか。 ◎総務部長(長谷川伸二君) 議員御指摘のとおり、届出される申請書の多くは、窓口で必要事項を記入していただいた紙ベースのものでございます。 そこで、当市では市民の皆さんの手書きによるお骨折りを軽減し、コロナ禍の中での市役所内での滞在時間を少しでも短縮できるように、ウェブサイトに申請書等をPDFファイル形式だけではなく、エクセルやワードといった編集可能な様式も掲載しております。この様式に自宅などで必要事項を記入して作成した紙ベースの申請書を窓口で提出いただくだけで済むような取組も行っているところでございます。 こうして届出された関係の書類の記載内容をデータベース化し、RPAで自動入力できるよう、先月11月からAI-OCRを県内42市町村で共同導入したところでございます。 このOCRと申しますのは、紙の書類をスキャナーで読み取り、そこに書かれた文字をデジタル化・データベース化する技術でございますが、ここにAIが組み込まれますと、手書きのくずし字などを学習機能により高精度で読み取ることができるようになります。 今回、共同導入したAI-OCRは、手書き文字を90%以上の精度で読み取ることができるものになっておりまして、先ほど申し上げましたのウェブサイト上に掲載している申請書に入力し、提出いただいたものであれば、さらに高い精度で読み取れることになります。このAI-OCRを導入することにより、RPAと併用で、一層業務の効率化が進むものと期待しているところでございます。 ◆7番(市川智明君) 今AIの話題が出ましたが、RPAと並んで活用が進んでいるのが人工知能(AI)です。 スライドをお願いします。 2018年のデータでは、AIを1業務でも利用している自治体は、都道府県で約40%、指定都市で約60%、その他の市区町村で約4%という状況となっております。RPAよりも導入が多くなっています。 スライド、ありがとうございます。 他の議員からも質問がありましたけれども、一宮でもAIを活用したチャットボットによる問い合わせの自動応答サービスが始まっています。 そこで今後に向けて、さらなるAIの活用について、質問をさせていただきます。 AIを活用した道路管理について質問したいと思いますが、まずは、道路舗装の点検や診断方法についてお聞きをします。 現在一宮では、道路不備などの要望や不具合の情報などをどのような方法で集めているのでしょうか。 ◎建設部参事[管理担当部長](佐藤知久君) 道路の情報につきましては、市内を29地区に分けた道路パトロール業務で、委託している業者からパトロールの際に発見した不具合の状況などの報告を受けております。また、庁内システムにより職員からの情報も得ております。 さらに、郵便局との協定により、局員の皆様からの通報もいただけるようになっております。そのほか、市民の方々からの電話やメールなどにより情報をいただいております。 ◆7番(市川智明君) AIの実用化の一つの事例として、千葉が取り組むAIによる道路管理があります。 スライドをお願いします。 具体的には、過去から運用を開始している市民の方がスマートフォンを使って舗装劣化個所を通報してもらう「ちばレポ」に比べ、AIを活用した道路管理者向けのMy City Reportの運用を開始しています。 これは、公用車にスマートフォンを搭載し、カメラで道路路面を撮影すると、スマホアプリにより損傷範囲と程度がサーバーに自動送信されます。AIに機械学習させることで管理水準を定めると、記録されたデータから修繕箇所の優先順位を自動抽出し、取得画像の位置情報が表示されるもので、損傷程度の判定や補修の優先順位づけの作業が短時間で実施できるものです。 このようなシステムについて、一宮ではどのようにお考えでしょうか。 ◎建設部長(内藤正仁君) まず、本における特に交通量の多い幹線道路の舗装管理計画について説明させていただきます。 幹線道路の点検・診断内容につきましては、まず、路面性状測定車により舗装のひび割れやわだち掘れなどの損傷個所を特定します。その調査結果を基に、詳細調査として舗装構造診断車により舗装構成を調査し、舗装断面が変化する点や舗装の健全度を評価しています。この舗装点検・診断結果を基礎資料とし、道路舗装の長寿命化や舗装の維持修繕費のライフサイクルコストの縮減を目指し、舗装管理計画を立て、計画的に舗装修繕を実施しております。 千葉が取り組むAIによる道路管理については、新たな技術として参考とし、本市において実用可能か研究してまいります。 ◆7番(市川智明君) 幹線道路については、詳細な調査を行っていることがよく分かりました。 今回提案させていただいたAIによる道路管理システムは、特別な車両や装置は必要なく、スマートフォンのアプリとカメラを使って比較的安価に道路管理を行えることが大きなメリットです。特別な車両による詳細な調査は必要でしょうが、数年に1回と聞いています。日々の道路パトロールについては、委託業者により車を走らせ、目視での点検が行われているかと思います。 例えば千葉のAIによる道路管理のアプリを利用すれば、目視点検より効率が上がるほか、広範に道路の状況を把握できるようになるそうです。また、参加自治体が増加すればするほどAIの精度が高まり、システムの運用費が抑えられます。千葉市長は「社会の維持コストを軽減し、浮いた費用により必要性の高い福祉に充てられる」とコメントをしています。一宮においても経費削減につながるのではないでしょうか。兵庫県加古川で行われた別のプロジェクトでは、保有の道路保全課7台の車で日常的に搭載した際、9か月で自治体内道路の70%程度をカバーできるというデータもあります。 毎年多くの人手と予算を使って行っている道路管理も、スマホカメラを搭載した車を日常的に運転させるだけで道路の点検が可能となるかもしれません。今後の動向を注視いただき、導入について検討いただきたいと思います。 続いては、特定健診の受診率向上の取組です。 全国の自治体では、国保特定健診受診率向上のため、郵送、電話、訪問など、様々な勧奨を実施していますが、どこも受診率の向上には伸び悩んでいる現状です。一宮においても同様ではないでしょうか。 そこで、AIを活用した特定健診受診勧奨の実証実験が沖縄県那覇で行われています。 スライドをお願いします。 過去の特定健診受診者の問診結果、受診履歴、通院歴等のデータを用いてAIによる統計解析を行い、勧奨通知を最も効果的に送る、かつ分類分けにより最も効果的なメッセージを届けるというものです。那覇では対象者のうち、不定期に受診している被保険者を抽出し、頑張り屋さん、心配性さん、甘えん坊さん、面倒くさがり屋さんの4種類の通知内容に分類し、分析結果から最も効果の見込まれる月に案内を送付しています。 年度途中の1月時点で勧奨者の受診率は、昨年度同時期比で約1.9%増、全体で約0.6%増。昨年度受診率37.7%を上回る見込みで、が実施している健診の予約が送付後、例年より多い状況が続いているということです。 AIを活用した受診勧奨について、一宮ではどのようにお考えでしょうか。 ◎市民健康部長(前里秀成君) まず、一宮国保の特定健診受診率は県内平均・全国平均ともに上回っておりますが、最近は伸び悩んでいるという状況でございます。 AIを活用することによって受診率を飛躍的に向上させることができるのであれば、本市でも導入することを検討してもよいのですが、この事例はまだ実証実験の段階であり、どれくらい実績を上げられるのかは未知数でございます。 また、この事業に係る費用は被保険者が負担する国民健康保険税で賄うことになりますので、累積赤字を抱える本といたしましては、被保険者にとって過度な税負担とならないよう、累積赤字の解消と保健事業の向上を考えながら事業運営を行う必要がございます。 ◆7番(市川智明君) 特定健診の受診率向上は、早期発見・早期治療により市民の健康と命を守ることはもちろん、生活習慣病の予防及び重症化や合併症への進行の予防に重点を置いた取組がなされることにより、住民の生活の質の維持及び向上を図りながら、医療費の伸びの抑制を実現することが期待されます。 AIを使った受診勧奨は、現在自治体での導入が広がっています。多くの自治体で利用されるようになれば、それだけ費用も安くなると考えられますし、島根県などでは共同事業で実施することにより、市町村単独で実施するより安価でサービス享受が可能となったという事例もあります。他の自治体や県にも働きかけ、導入を検討していっていただきたいと思います。 また、AIを活用した国民健康保険レセプト内容点検業務支援の実証実験も福岡県糸島で行われています。 スライドをお願いします。 国民健康保険レセプトの内容点検業務にレセプト内容点検システム、AIですね、を活用し、これまでの点検職員による目視点検と併用することにより点検業務の効率化、点検効果の向上を目指すものです。 糸島では、点検職員5人で年間約49万枚ものレセプトの内容点検を実施しているそうです。また、レセプト点検業務には専門的知識の習得や経験が求められるほか、点検職員によって知識・経験に差があります。しかしながら、点検技能向上や平準化のための十分な研修が実施できていないという現状があり、レセプト内容点検財政効果率が減少しているという課題がありました。 そこで、レセプト内容点検システム(AI)を導入し、点検職員による目視点検と併用し点検を実施しました。システム導入及びシステムの点検観点向上により、点検業務のコスト削減、効果向上が期待され、毎月、システムの学習機能更新により点検水準が向上する。診療報酬改定にも速やかな対応が可能であるという効果があったそうです。 一宮においては、国民健康保険レセプト内容点検業務のAI活用については、どのように考えますでしょうか。 ◎市民健康部長(前里秀成君) AIを活用した国民健康保険レセプト内容点検業務支援についてでございますが、本市のレセプト点検は1次点検として愛知県国保団体連合会に委託するとともに、2次点検として資格を持った会計年度任用職員を配置しており、かなり精度を高めて実施している状況でございます。現状に加え、さらにAIを導入するということは、先ほどの費用面から見ましても、すぐに検討する段階ではないと考えております。 いずれにせよ、AIを活用した先進的な取組については、他の状況を見ながら今後の研究課題とさせていただきたいと存じます。 ◆7番(市川智明君) 続きまして、AIを活用した介護保険要介護認定事務について、質問させていただきます。 2019年3月末日現在の要介護認定者数は658万人で、介護保険制度が開始された2000年の256万人と比較をすると、およそ2.6倍にも増加しています。要介護認定者数の増加に伴い、保険者である市区町村にとっては事務作業が増加し、担当職員の負担が大きくなっています。その中でも、要介護認定調査票と介護認定審査会資料の確認作業は特に人手を介していることから時間を要しており、ほとんど効率化できていないと言われています。 そこで、郡山ではAIを活用した介護保険要介護認定事務の実証実験を行っているようです。郡山でも要介護認定は年々増加傾向にあり、事務量の増加で通知まで四十数日の期間を要しているということです。 まず、要介護認定事務の流れについて教えてください。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 介護保険の要介護・要支援認定についてですが、介護認定の申請をされますと、から主治医に対して医師の意見書を依頼するとともに、申請された高齢者等の状況を認定調査員が調査を行います。それら資料を職員が内容確認を行った上で、コンピューターによる1次判定を行います。その結果を基に、医師等専門職による介護認定審査会で要支援1から要介護5の要介護状態区分、いわゆる要介護度と有効期間の認定を行います。一宮におきましても認定者数は増加している状況で、申請から認定までの期間は平均で約40日を要しております。 ◆7番(市川智明君) 今回の実証実験では、認定調査票の各調査項目の調査結果と結果の根拠となっている調査票の記述内容をAIに学習させ、各調査票の調査内容で矛盾が生じていないかなどの整合性確認をAIにより実施し、精度検証を行っています。 郡山の実証実験では、最大70%の人的コストの削減が期待できる見込みとのことですが、一宮での導入は考えられていますでしょうか。 ◎福祉部長(石原秀雄君) AIを活用することによって職員の確認作業を大幅に短縮でき、人的コストの削減につながるのであれば、一宮でも導入を検討する必要があると考えておりますが、まだ実証実験の段階であり、作業の精度や時間の削減効果、導入に当たっての課題や費用等についても未知数でございますので、他の状況を見ながら今後の研究課題とさせていただきたいと考えております。 ◆7番(市川智明君) では、続きまして、AIを活用したケアプランの作成支援について。 愛知県内では豊橋で実証実験の後、本格導入が行われていますが、まずは、ケアプランとAIによるケアプラン作成支援の内容について、教えてください。 ◎福祉部長(石原秀雄君) まず、ケアプランとは、介護サービス計画のことで、介護保険サービス等の利用についての方針を定めた計画でございます。基本的には、介護支援専門員のケアマネジャーが、利用者の身体状況等を把握し、課題分析の結果に基づき最も適切なサービスの組合せについて検討し、作成しています。 豊橋で採用されたAIのケアプラン作成支援は、サービス対象者の介護度や年齢等の基本情報及び身体状況等の項目をAIに入力すると、AIの学習結果に基づき、過去のケースから対象者の身体状況が改善する確率の高いケアプランが提示される仕組みとなっております。 ◆7番(市川智明君) スライドをお願いします。 AIを活用したケアプランの作成支援については、経験の浅いケアマネジャーでも質の高いケアプランを作成しやすくなることから、労働環境が改善され、人材不足の解消につなげることができ、さらに、AIを活用したケアプランの作成により、要支援・要介護度者の効率的・効果的な状況改善を目指すことにより自立支援を促し、介護給付費の削減にもつながると期待されますが、一宮では導入について、どのように考えていますでしょうか。 ◎福祉部長(石原秀雄君) こうしたAIによるケアプラン作成支援につきましては、ほかでも実証実験が行われており、製品化に向けて準備が進んでいるところですが、先進的に導入したにおいての効果を把握できず、今しばらくは、他の状況や国の支援の動向等も注視しつつ、今後の研究課題とさせていただきたいと考えております。 ◆7番(市川智明君) 2018年8月の愛知県内の介護関係職種の有効求人倍率は6倍を超え、全業種平均の3倍以上となっています。介護関係職種の業務負担の軽減を図り、人材を確保することは急務となっています。AIがケアプランを提案することにより、利用者の身体状況の改善や介護給付費抑制のほか、ケアマネジャーが新たな気づきを得ることが期待できるという成果も出ています。介護現場の人材不足解消のためにも、今後研究をしていっていただきたいと思います。 ここまでAIの活用について質問をしてきましたが、デジタル化に伴ってその恩恵を誰もが受けることができる社会づくり、つまりデジタル化についていけず、恩恵を受けることができないデジタル弱者をつくらない取組も重要であると考えます。 冒頭に2040年に高齢化率がピークを迎えるという話をしましたが、その進展に高齢者が取り残されないための取組というのも必要になってきます。 実際に高齢者のスマートフォンの保有率、今インターネット機器の中で、最も利用されているのはスマートフォンだと思いますけれども、その保有率はどのくらいでしょうか。 ◎福祉部長(石原秀雄君) ではスマートフォンの個人保有率は把握しておりませんが、平成30年版総務省の情報通信白書によりますと、スマートフォン個人所有率は60歳代で44.6%、70歳代で18.8%、80歳代で6.1%でございます。 ◆7番(市川智明君) 私もこのコロナ禍の中で何人かの高齢の事業者から相談を受けました。皆さんスマホは持っていても、多くの方が使い方が分からない、申請がスマホとかではできないという方がほとんどでした。今後は高齢者の中でもICTに抵抗がない方も増えてくるとは思いますが、また、ICTはコロナ禍における情報収集や発信の手段としても有効であると思います。 現在、高齢者に対して、はデジタル化に向けた取組を何か行っているでしょうか。 ◎福祉部長(石原秀雄君) が高齢者の方に特化した取組は、現在のところ行っておりません。 しかしながら、柴田議員の一般質問でも御答弁させていただきましたが、高齢者の方が参加するおでかけ広場やふれあい・いきいきサロンの主催者に対して、オンラインによるサロンの開催に向けた研修を12月24日に実施する予定でございます。 当日は講師を招いて、主催者の方に対して実際に研修の場でスマートフォンを操作して学んでいただき、コロナ禍で自宅にいてもつながりを持つことができるよう支援したいと考えております。 また、ある老人クラブでは、講師を招いてスマートフォンの使い方を学ぶスマホ教室を開催していると聞いております。 ◆7番(市川智明君) 高齢者や障害者の方がデジタル化の恩恵を受け、生き生きと、より豊かな生活を送ることができるようにするために、国は10月からデジタル活用支援員推進事業の地域実証事業を開始しました。 国のデジタル活用支援員推進事業について全国11か所で実証実験が行われ、地元IT企業や自治体、シルバー人材センター、携帯電話ショップなど、幅広い実施主体が選ばれています。 ぜひ、高齢者向けのデジタル活用支援員推進事業を一宮に導入していただきたいと思いますが、のお考えをお聞かせください。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 先ほども御答弁いたしましたが、ではサロンの交流会を通じた研修会や老人クラブのスマホ教室など、ICTの環境が少しずつですが、始まった状況でございます。 議員がおっしゃるとおり、デジタル活用支援員推進事業は、今年の10月から全国の11か所で地域実証事業を開始したところでございます。 高齢者向けのデジタル活用支援員の導入につきましては、実証実験の動向を注視しながら、今後研究してまいります。 ◆7番(市川智明君) 今後は行政だけではなく、医療や教育など、あらゆる分野でデジタル化が進むと予想されます。デジタル機器やサービスをうまく活用できないと日常生活で不便を被りかねません。デジタルデバイド(情報格差)が経済的な格差につながり、ひいては社会の分断を招くおそれもあります。 誰がどこにいても会話や連絡ができ、天気予報や緊急情報まで簡単に得られる、こういったデジタル技術、オンラインで気軽に働くことも可能になります。高齢化率が高い地方でも労働市場の活性化、新産業創出が起こり、経済の再生、地方創生にもつながっていきます。 一宮においても今後のデジタル化に向け、誰もが使えるようにデジタルミニマムの考え方を基本にしていただき、SDGsの誰も取り残さないためのICT活用を進めていっていただきたいとお願いし、私の一般質問を閉じさせていただきます。(拍手) ○議長(横井忠史君) 暫時、休憩いたします。                              午後2時3分 休憩                              午後2時4分 再開 ○議長(横井忠史君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 1番、木村健太君。     (1番 木村健太君 登壇 拍手) ◆1番(木村健太君) 議長から発言を許されましたので、通告に従い、令和2年12月議会一般質問をさせていただきます。感染拡大の観点から、マスク着用のまま質問させていただきます。 本年の地域活動を振り返りますと、COVID-19、通称新型コロナウイルスの影響を受けて、ほとんどの活動がやむなく中止・休止されたことだと思います。そんな中でも、地域の清掃活動や小学生の見守り隊活動など、外での活動は行われている団体が一定数いることだと思います。 特に今回テーマに挙げました老人クラブの皆様方も地域の様々なところで奉仕活動をしてくださっております。地域としても老人クラブの皆様の奉仕活動は、大変大きな役割を果たしていると私も感じております。 そんな老人クラブですが、老人クラブの役員様からクラブの運営に対する相談は年々増えてきております。解散や休止という声まで聞こえてきましたので、今回はこの点について質問させていただきます。 初めに、老人クラブの目的と役割は何か、お尋ねします。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 議員お尋ねの老人クラブは、老人福祉法において老人福祉の増進のための事業として位置づけられております。 国の老人クラブ運営方針では、老人クラブの目的を3つ掲げています。1つ目が、仲間づくりを通して、生きがいと健康づくり、生活を豊かにする楽しい活動を行うこと、2つ目は、知識や経験を生かして、地域の諸団体と共同し、地域を豊かにする社会活動に取り組むこと、そして3つ目が、明るい長寿社会づくり、保健福祉の向上に努めることです。この他にも高齢化社会を迎え、地域を基盤とする高齢者の組織である老人クラブは、高齢者を主体とする介護予防と相互の生活支援という観点からも、その活動及び役割は、今後ますます期待されているところと考えております。 ◆1番(木村健太君) 最近、老人クラブの会員数が減っていると思いますが、一宮の会員数や加入率の状況について、10年前と5年前との比較で教えてください。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 老人クラブは、おおむね60歳以上の方に御加入いただいていますが、令和2年4月1日現在、会員数は2万6,300人余です。60歳以上の人口は12万3,000人余ですので、老人クラブへの加入率は21.4%になります。 10年前の平成22年は会員数が3万9,800人余、加入率は36%であり、5年前の平成27年は会員数が3万4,100人余、加入率は28.6%となっており、減少傾向にあります。 ◆1番(木村健太君) やはり数字を見ますと、減少していることが分かります。 それでは、県下では加入率はどうなっていますか。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 令和2年4月1日現在では、名古屋を除いた愛知県の加入率が17.3%、豊田が18.2%、豊橋12%、岡崎17.2%、春日井が6.6%となっており、いずれも一宮の加入率21.4%のほうが上回っており、一宮は高い水準にあると考えています。 ◆1番(木村健太君) 他に比べて一宮は少し高いということですが、県下で見ても、まだまだ低いように思います。 次に、私の住んでいる神山連区ではどうでしょうか。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 神山連区の加入率は22.0%で、全体の21.4%より若干高くなっています。 ◆1番(木村健太君) 老人クラブの会員数や加入率が減少している原因は、当局としては、どこにあると考えてみえますか。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 全国的に見ても、会員数や加入率は減少しております。 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律が改正され、定年が延長となり、60歳を過ぎても働いている方が増えていることや、趣味やレジャーの多様化、60歳代の方はまだ若いという意識が強いことなど、社会情勢の変化や60歳代の方の意識の変化が要因ではないかと考えております。 ◆1番(木村健太君) 老人クラブのクラブ数は、どのようになっていますか。
    ◎福祉部長(石原秀雄君) 令和2年4月1日現在、430クラブございますが、10年前は544クラブ、5年前が504クラブであり、会員数や加入率と同様に減少しています。 ◆1番(木村健太君) クラブ数もかなり減少していることが分かりましたが、その理由は会員数が減少しているからでしょうか。また、クラブの会長など、役員の担い手が不足しているとも聞いておりますが、どうなのでしょうか。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 議員のおっしゃるとおり、会員数が減少して活動ができなくなったり、クラブの役員の方が高齢や病気などにより退任して、後任の方が見つからないなどの理由により、クラブを解散したというお話を聞いています。 また、から老人クラブに補助金をお支払いしていますが、補助対象となるクラブの会員数が30人以上となっていることも減少している理由の一つと考えています。 ◆1番(木村健太君) それでは、老人クラブ活動に対する補助金について、教えてください。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 老人クラブの補助金につきましては、一宮老人クラブ事業運営費補助金交付要綱により、事業費補助金と育成費補助金の2種類をお支払いしています。 1種類目の事業費補助金は、6つの事業の実施状況により補助金額を決定しています。6つ申し上げますと、1つ目の事業は、近隣の高齢者を訪問して話し相手となる友愛訪問活動、2つ目は、高齢者の家事などを手助けする生活支援活動、3つ目は、公園や道路などの清掃やリサイクル活動などの清掃・奉仕・環境活動、4つ目が文化や学習サークル活動、5つ目がスポーツサークル活動、6つ目は、小学生の下校時の見守りなどの安全活動になります。 これら6つの事業全てを実施する場合は月額4,000円、4つまたは5つの事業を実施する場合は月額3,700円に活動月数を乗じた金額をお支払いしています。 2種類目の育成費補助金は、4月1日現在の会員数に応じて、会員数50人以上の場合は1人当たり180円、50人未満の場合は1人当たり100円をお支払いしております。 ◆1番(木村健太君) 先ほど補助対象となる老人クラブの会員は30人以上と聞きましたが、会員が50人以上かどうかでも補助金が変わってくるんですね。 50人で金額に差を設けている理由としては、何があるのでしょうか。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 老人クラブの活動は会員皆さんで協力し合って活動していただくことから、ある程度まとまった人数が必要であると考えています。 そのため、では1クラブ当たり50人程度の会員が適当であると考えており、50人を基準として補助金額に差を設けています。50人以上を目標として会員数を増やしていただきたいと考えています。 ◆1番(木村健太君) 50人以上のクラブと50人未満のクラブがどのぐらいあるかを教えてください。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 令和2年4月1日現在で、50人以上のクラブが310クラブ、50人未満は120クラブございます。 ◆1番(木村健太君) 50人以上のクラブが多いですが、50人未満のクラブもそれなりにあります。 会員数の減少により、50人以上のクラブも減少しているのでしょうか。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 5年前は50人以上のクラブが414クラブ、50人未満は90クラブであり、令和2年度と比べると50人以上が104クラブ減少し、50人未満は、逆に30クラブ増加しています。 なお、クラブ人数により補助金額に差を設けたのは平成28年度からになりますので、それ以前は影響ありません。 ◆1番(木村健太君) なぜ平成28年度から人数による補助金の差を設けたのでしょうか。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 少し前の話になりますが、月額4,000円もしくは月額3,700円の事業費補助金について、平成25年度から27年度までの3年間、会員数が前年度より減少した場合において2割の減額を実施いたしました。これは、事業費補助金が県から3分の2の補助金を受けており、県の補助基準が変更されたことに準じて変更したものでございます。 しかしながら、老人クラブの皆様から会員減少に伴う2割減額は、クラブ活動の意欲をそぐので廃止してほしいとの強い要望があり、平成28年に2割減額を廃止いたしました。 ただし、先ほども申し上げたとおり、クラブの適正人数を50人程度としているため、育成費補助金の1人当たり180円につきましては、50人未満のクラブを1人当たり100円に変更いたしました。これは、会員増を目指していただくための方針であり、御理解いただきたいと思います。 なお、2割減額による影響が1クラブ当たり9,600円もしくは8,800円の減であったのに対し、会員1人当たり180円から100円へ変更したことによる影響は、3,920円から2,400円の減となり、その結果、補助金の減額は縮小しております。 ◆1番(木村健太君) クラブ会員数を少しでも増やすための方針ということは理解できました。会員数を増やして、老人クラブ活動の活性化につなげていただきたいと私は思いますが、現状、会員数が減少する傾向であることについて、何か対策は取られているのでしょうか。 ◎福祉部長(石原秀雄君) では、ことぶき作品展などのイベントで入会案内チラシを配置するとともに、いきいきセンターやいこいの広場などの市内21か所にある高齢者福祉施設にも案内チラシを配置しています。また、今年度から広報8月号にも会員募集の記事を掲載いたしました。 老人クラブの取りまとめ団体である一宮老人クラブ連合会においては、毎年1月頃に入会案内チラシを各クラブに配布し、会員の勧誘を行っており、老人クラブ連合会主催の囲碁や将棋、演芸大会においても、入会案内チラシの配布や勧誘を行っています。 また、今年度から各連区の老人クラブ会長の集まりにおいて、老人クラブ連合会と老人クラブ会長の意見交換を行い、クラブ会長の悩みや希望などの意見を集約し、会員増に向けての対策を検討しています。 ◆1番(木村健太君) や老人クラブ連合会においても様々な対策が取られていることが分かりました。 また、老人クラブの「老人」という言葉は、私にとっても、高齢者の立場に立てば敬遠されがちな言葉だと思いますが、私が住んでいる神山の場合では、老人クラブを長く生きる会と書いて「長生クラブ」と呼んでいます。クラブの名称は、各クラブで決めることは可能なのでしょうか。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 老人クラブという名称につきましては、老人福祉法に明記されているため、では老人クラブという名称を使用していますが、各クラブで自由に名称をつけていただくことは可能でございます。 ◆1番(木村健太君) 例えば市内の老人クラブではどのような名称が使われているのか、教えてください。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 例えばでございますが、長寿クラブや、親しむに昭和の和と書く親和会、重陽の節句の重陽から名づけた重陽クラブ、あと、英語になりますが、シルバークラブ、ゴールドクラブなど個性的な名称の老人クラブもございます。 ◆1番(木村健太君) ユニークなネーミングとなっています。皆さんが気軽に入会できるよう工夫されていることを感じます。 また、先ほどの補助金についてですが、申請書類などの手続が煩雑で大変であると聞いております。そうした書類手続を簡素化することはできないのでしょうか。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 補助金の書類手続につきましては、できるだけ簡単に記入できるよう様式を変更したり、手続方法を分かりやすく理解していただけるよう「補助金事務の手引」を今年度作成いたしました。各クラブに配布し、手続方法の確認や役員交代の引継書類に役立てていただきたいと考えております。 しかしながら、補助金という性質上、目的に沿って使われたか確認する必要があるため、必要最低限の書類の記入や領収書の添付をお願いしていますので、御理解いただきたいと考えております。 ◆1番(木村健太君) 補助金という性質上、最低限の書類の提出はやむを得ないことや、手引の作成など手続をしやすいように工夫されていることが分かりました。今後も引き続き、書類の簡素化を進めてもらいたいと思います。 話は少し変わりますが、現在、新型コロナウイルスが感染拡大していますが、老人クラブの活動にも影響が出ているのでしょうか。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 高齢者の方は、新型コロナウイルスに感染すると重篤化するおそれがあるため、新しい生活様式に対応したクラブ活動を実施していただくようお願いしています。 新しい生活様式を記載したリーフレットを各クラブに配布し、マスクの着用や3密を避け、検温、消毒など対策して活動していただいていますが、登下校の見守りや教養講座、研修旅行など、中止した活動も多くあると聞いております。 ◆1番(木村健太君) コロナ対策の施策を行っておられますが、高齢者が集まる団体老人クラブにおいても感染症防止用品を配布したり、クラブの中には、活動方法を悩んでおられる団体もおられます。ウィズコロナの観点を含みながら、少しずつでも活動が行えるよう老人クラブ連合会や高年福祉課の方からサポートするようなガイダンスなどを独自でつくっていただくことなどはできないのでしょうか。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 老人クラブの皆さんが活動する公民館や高齢者福祉施設であるいきいきセンター等には消毒液を配置しておりますので、設置された感染症対策用品を御利用ください。老人クラブで購入された場合は、からお支払いする補助金の補助対象となりますので、御活用いただければと思います。 また、コロナ禍における活動方法をサポートするガイダンスにつきましては、厚生労働省が高齢者の通いの場における活動の留意点を記載したチラシを作成しておりますので、そのチラシを活用し、老人クラブ連合会と協議しながら検討していきたいと考えております。 ◆1番(木村健太君) 私が調べたところ、老人クラブの会員を獲得するための支援として、愛知県の豊田では協力店を募集し、老人クラブの会員特典として、協力店で割引やサービスが受けられるようにされているそうです。 一宮でも、このような会員特典などの施策はあるのでしょうか。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 一宮では老人クラブ連合会と葬祭業者1社が契約を結び、老人クラブの会員であれば、葬儀代金の割引が受けられると伺っております。 ◆1番(木村健太君) 他市町村でも会員証を交付して様々な業種へ協力店を集い、会員になる特典を設けているようです。会員数を増やす点、また、高齢者の方に普段から外出をしてもらい、閉じ籠もり対策や健康増進としても、また、協力店には利用してもらうことにより経済効果が生まれると思います。 このような対策を一宮でも取り入れてもらうことはできないのでしょうか。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 老人クラブ会員証の交付や協力店の募集等につきましては、実施主体が老人クラブ連合会となるため、老人クラブ連合会へこの事業について提案し、実施することとなった場合は、広報による協力店の募集など協力して進めていきたいと考えております。 ◆1番(木村健太君) 今後老人会の活動を活発させるために、様々な点から試行錯誤していただき、今後老人会が少しでも減少傾向を食い止めるために頑張っていただきたいと思います。 まとめます。未曾有の新型コロナウイルス禍の中で、様々な問題、障害があろうと思いますが、市民の方々がネガティブでマイナーな心持ちで過ごしておられることだと思います。一宮行政としましては、少しでもポジティブに諸問題に寄与すべく取り組んでもらいたいと思います。 老人クラブの活性化のために質疑し、答弁いただきましたが、かかる状況下でこそ行政のあり方を見詰め直し、取り組んでいただきたく思います。 以上をもちまして、令和2年12月議会の一般質問を終わります。ありがとうございました。                                   (拍手) ○議長(横井忠史君) 暫時、休憩いたします。                             午後2時29分 休憩                             午後2時37分 再開 ○議長(横井忠史君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 9番、後藤美由紀さん。     (9番 後藤美由紀君 登壇 拍手) ◆9番(後藤美由紀君) それでは、議長にお許しをいただきましたので、通告に従い、一般質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 まず、第3波に向けた保育士の在宅勤務について。 新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にあり、予断を許さない状況が続いております。全国各地で感染予防対策の徹底など警戒態勢にある中で、一宮におきましても、より一層の感染予防対策が必要になってきています。 今年の4月から5月にかけて全国で緊急事態宣言が発令された際に、一宮の保育園では、できるだけ過密な状態にならないよう登園の自粛を呼びかける中で、家庭内保育の困難な家庭の子供を保育する限定保育が行われてきました。 今後、新型コロナウイルスの感染状況が少しでも落ち着くことを願っておりますが、緊急事態宣言など、国や県からの働きかけがあった場合、市内の保育園において限定保育を行う考えはあるのでしょうか。 ◎こども部長(野村雅昭君) 現在、保育園では新型コロナウイルスの感染状況を踏まえながら、手洗いや換気などを徹底し、感染防止に努めています。 原則休園に近い限定保育の実施につきましては、仕事の関係などで、どうしてもお子さんを預けなければならない御家庭のことを考えますと、慎重に検討する必要があると考えていますが、新型コロナウイルスの感染状況や国や県の対応も注視し、今後も、保育園での必要な対策について、迅速かつ適切に行ってまいりたいと考えております。 ◆9番(後藤美由紀君) では、以前、私から、新型コロナウイルス感染防止の観点で、保育園でも在宅勤務を取り入れたらどうかと提案させていただきました。 一宮でも限定保育の期間中に在宅勤務が行われましたが、現在の状況を教えてください。 ◎こども部長(野村雅昭君) 一宮の公立保育園では、保育士を対象に5月11日から31日までの間、在宅勤務の制度を取り入れましたが、その後は行っておりません。 ◆9番(後藤美由紀君) 市役所の事務職員の一部では、緊急事態宣言中でなくてもテレワークが実施されていると聞いております。 保育園では、日によって園児数が少ないときには、保育士にも休暇の取得が可能となることがあります。名古屋の保育園では、現在、登園自粛の要請には至っていない中、感染拡大防止の観点から、一部の保育士で在宅勤務を行っていると聞きますが、一宮でも現時点から在宅勤務を行うことはできないのでしょうか。 ◎こども部長(野村雅昭君) 登園する園児の割合が限定保育の期間中は平均で3割程度でしたが、11月末現在では9割程度となり、登園する園児も増えております。 現状では限定保育の期間中とは事情が異なって、登園する園児数を事前に把握することができません。保育に支障を来さないように現場で働く保育士を適正に配置する必要があると考えております。 ◆9番(後藤美由紀君) 限定保育の期間中は3割の登園で、現在は9割ということですが、最初の緊急事態宣言から経済にも影響があるため、ウィズコロナと対応が難しいかと思いますが、今後感染者拡大の状況によっては自主的に休まれる方も出てくるかと思います。 大切なお子様を預かる保育園での保育士の配置も、臨機応変に在宅ワークを利用していただくようお願いしたいです。 前回行われた在宅勤務では、準備の関係上だとは思いますが、開始時期が遅くなり、実施期間が短かったように思います。 今後、万が一新型コロナウイルスの感染者数がさらに増加するような状況になれば、保育園では限定保育の実施について再度検討されると思いますが、保育士の在宅勤務についても速やかに取り組んでいただきたいと思います。 また、これまで在宅勤務では、保育課で作成した研修資料を基にした学習や、手作りおもちゃなどの保育教材の作成に取り組まれたことを6月議会で当局から説明していただきました。 その際、私から提案させていただきましたが、自分で選んだ保育などに関わる本を読むことやピアノの練習など、保育士が各自で取り組んでいる自己研さんの内容を在宅勤務として取り入れることはできないのでしょうか。 ◎こども部長(野村雅昭君) 保育士の在宅勤務につきましては、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえつつ、速やかに必要性を判断して適切に対応したいと考えております。 また、在宅勤務を行う場合には、議員からも御提案をいただいた内容や前回実施後に行った検証内容を基に取り組む内容を判断していきたいと考えています。 ◆9番(後藤美由紀君) ぜひ取り組んでいただきたいです。 保育士の在宅勤務は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から導入されたかと思いますが、保育士などの専門職の方がスキルアップを図るための有効な手段としていただけるよう、有意義で実りある内容にしていただきたいと思います。 そして、これを機に、保育士の負担軽減のためにも今までピアノの練習や、特に療育、いわゆる発達障害児に対しての対応に戸惑い、加配に対する勉強を自ら休暇のときもやらざるを得ないのが現状です。 休暇の取り方も在宅ワークとして選択できるものとし、保育士の負担軽減とスキルアップにつなげていただきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。 それでは続きまして、一宮の障害児保育について、お尋ねいたします。 昨年の9月議会で取り上げさせていただきましたが、一宮の公立保育園では、障害児保育の職員体制について、原則、園児4人に対し1人の保育士がつく体制となっております。4対1という職員配置では、1人の園児が重度な子だと、とても4人は見られなかったり、また年少と年長に障害児が2人ずついる場合、クラスをまたいで1人の保育士が子供を見ることになりますが、子供を見続けていることが難しい状態となります。そのようなクラスをまたぐ加配の配置をなくしていただくためにも職員体制の見直しを昨年お願いいたしました。 当局からは、必要に応じて柔軟に配置を見直していきたいと答弁いただきましたが、その後、クラスをまたがなくていいように何か体制の見直しをされたのか、教えてください。 ◎こども部長(野村雅昭君) 障害児担当の保育士がクラスを掛け持つことは現在でもございますが、令和2年4月から園児の障害の内容や状態に柔軟に対応できるよう、園児3人に対して保育士1人、もしくは園児2人に対して保育士1人を配置できるよう体制の見直しを行いました。 ◆9番(後藤美由紀君) 園児の障害の内容や状態に応じて、保育士の配置体制を4対1から柔軟に3対1や2対1と手厚くしていただき、ありがとうございます。 しかし、まだクラスをまたぐことがあるという現状、またがない配置体制となるようお願いいたします。 加配保育士をつけてほしいとお願いする保護者からすると、クラスをまたぐ保育士の配置では不平等が生じてしまいます。また、双子問題もよくありますが、加配対象で双子を1人の保育士が見る場合、兄弟のため、行動しやすいときもあるんですけれども、けんかやもめごとが生じることが多く、引き離したほうがいいときもあります。そんなときも柔軟に対応し、時には1対1も必要な場合は対応していただきたいです。 今後、できるだけ保育士がクラスをまたいで担当しない体制となりますように、さらに充実していただくことをお願いいたします。 そして、体制の充実として、もう1点気になる点があります。 保育園では入園面接や通常の保育の中で、医師の診断がないものの、発達に偏りがあると思われる子供もいると認識しておりますが、保護者が子供の障害を受け止められなく、障害児保育を希望されないことが少なくないと聞きます。このような場合には、保育士の加配はついていないと思いますが、現場ではクラス担任が大変になります。 そういったとき、以前はすぐに加配の保育士をつけたくても次年度までつけられないシステムとなっており、保育士確保も難しいが、子供の成長が早いため、今加配の保育士をつければ、その子の成長を伸ばしてあげられるのに、つけられない状況に何とかならないものかと以前に当局にも相談しましたが、現在はどのような対応をされていますでしょうか。 ◎こども部長(野村雅昭君) 障害児保育における保育士の追加の配置につきましては、保護者の理解の下で行っていますので、議員御紹介のような場合には、原則保育士の追加の配置は行っておりません。ただし、園児数が多いなど現場の実態を踏まえ、必要に応じて担任・担当を持たないフリー保育士を配置するなど、年度途中であっても、できるだけ柔軟な対応に努めています。 今後も柔軟な対応に努めていくとともに、保護者の方とは障害児保育に関する相談を引き続き丁寧に進めていきたいと考えています。 ◆9番(後藤美由紀君) 障害児保育に関わる保育士の体制について、前向きに検討を進めていただいていることは分かりました。 特に3歳前後の子供の成長は、生まれた月によってもかなりの差が出てきます。加配イコール障害児ではなく、保護者の方にも丁寧に説明をし、加配保育士をつけたほうが子供の成長を早く促し、またクラス全体にもよい影響を与え、担任保育士の負担軽減にもつながり、全体に園児を見てあげることができます。 加配をつけることは決して悪いことではないという認識を保護者の方にも理解してもらい、今後も各保育園の実情に踏まえた柔軟な対応をお願いいたします。 次に、学生と潜在保育士の活用方法と年少副担任制度についてですが、保育士の職員体制に関してもう1点お尋ねします。 昨年の6月議会で、保育士の資格を持たない方を活用した他の事例を紹介させていただき、一宮での導入について提案させていただきました。 その後、何か新しく取り組まれたことがありましたら、教えてください。 ◎こども部長(野村雅昭君) 保育士の資格を持たない方の活用につきましては、これまでにも、幼稚園教諭や小学校教諭などの雇用を進めてまいりましたが、令和2年4月からは、新たに朝・夕の延長保育の時間帯における保育士の補助業務を行ってもらうために、保育士を目指す学生の雇用を始めております。 ◆9番(後藤美由紀君) 保育士の補助業務に携わる学生は現在何名いるのでしょうか。 ◎こども部長(野村雅昭君) 11月末現在で12名雇用しています。 ◆9番(後藤美由紀君) 一宮でも、保育士を目指す学生の雇用に取り組まれたことは、とてもうれしく思います。延長保育の時間帯だけでも補助の方がいるだけでも、保育士にとっては事務処理もでき、ありがたいと思います。今後も充実していただきたいと思います。 ここで、安城のワークスチューデントについて紹介させていただきます。 ワークスチューデントというのは、保育の専門学校などの学生が幼稚園などの実習に参加し、実践力を高めるだけでなく、働いた分の給料が支給される仕組みで、昼間の通常保育の時間帯でも活躍しております。 保育士を目指す学生の中には、安城のように昼間の通常保育の時間帯でも働いて、たくさんの経験を積みたいと考える意欲の高い方がいるかと思われます。 一宮では、修文大学に保育学科があり、保育士を目指す学生がたくさんおります。先日、修文大学に伺い、理事長と総務課の方と話をする中で、学生が保育園で働くことの橋渡しについて協力していただけるということをお話しできました。 一宮でも学生の雇用を始めたということですので、修文大学とともに連携して、安城のように昼間の時間帯での勤務も含め、幅広い学生の受入れについて検討してみてはどうでしょうか。 ◎こども部長(野村雅昭君) 学生の雇用に関しましては、公立保育園での保育補助業務の紹介など、修文大学の協力をいただいているところです。 現在、雇用している学生には、朝・夕の延長保育の時間帯を中心に勤務していただいていますが、学生の都合を聞きながら、昼間の時間帯にも勤務していただくなど柔軟な雇用に努めております。 今後とも修文大学との連携をさらに深め、学生の勤務の拡充について研究していきたいと考えています。 ◆9番(後藤美由紀君) 一宮が保育士の勤務体制の充実について前向きに取り組んでいただいていることがよく分かりました。今後もさらに充実していただくことを望みます。 また、以前お話したこともありますけれども、保育士資格は持っているが復帰していない潜在保育士というのが全国に80万人いると言われております。そういった潜在保育士の方を一宮でも、あらかじめ登録できるようにして、必要なときにその名簿の中から呼びかけるなどして、人材確保を行っていただいてはどうでしょうか。 ◎こども部長(野村雅昭君) 一宮では、これまでにも保育園で働くことを希望する保育士の資格を持った方の登録を行っており、その中でお勤めいただける方は、全て保育園で雇用しております。また、愛知県社会福祉協議会の運営する福祉人材センターでは、登録する保育士と求人側の事業所との仲介を行っており、この制度を活用した保育士の雇用も行っています。さらに、令和元年度では、福祉人材センターと連携した就職支援セミナーを一宮で開催し、保育士の就労支援を行いました。 今後も登録制度の周知や外部の関係機関との連携に努め、保育士の人材確保に努めていきたいと考えています。 ◆9番(後藤美由紀君) 人材確保に努めていただいていることは分かりました。しかし、まだまだ保育士資格を持っているが、登録できていない方はたくさんいると思います。今後、潜在保育士の方が登録に当たって、保育園で働くイメージが伝わるように周知していただくといいのではないかと思います。 最後に、もう1点お尋ねいたします。 ある調査では、保育士の退職する理由として3つ挙げられておりますが、1つ目、職場の人間関係、2、給料の安さ、3つ目に仕事量の多さといった結果が出ておりました。また、復帰したいけれども、できない理由としまして3つ。1つ目が労働条件が一致せず家庭との両立が不安、2つ目、担任を任されるのが不安、3つ目が体力の不安といった結果も出ております。 こういった内容も踏まえ、私は昨年からお伝えしていますが、副担任制度をぜひ推進していただきたいと思います。 卒業後間もない新規採用の保育士の中には、担任を持たされることで負担になり辞める人もいると聞きます。経験豊かな保育士が副担任となってサポートすることで、担任も自信をつけていくことができます。 その一方で、結婚・出産・転勤などにより一旦保育園を辞めた方にとっては、復帰後いきなり担任を任せられても負担となりますし、手遊びや保育のやり方が毎年のように変わる中で、なかなか自信がないという方にとっても、まずは副担任として様子を見ながら現場の感覚を戻していくことで職場に入りやすいと思います。そんな職場環境をつくれば人材も増え、子供たちの成長にもつながります。 また、おむつ率の高さや加配の配置が不安定な年少クラスだけでも副担任制度を取り入れることで、小学校に行っても困らない子供たちへと育てることにもつながりますし、学生や潜在保育士を起用することで人材育成にもつながります。 保育士を目指す学生や潜在保育士を活用していただき、全ての年少クラスに副担任をつけていただくことについて検討していただけないでしょうか。 ◎こども部長(野村雅昭君) 保育士の補助的な役割を担う保育士として、担任・担当を持たないフリーの会計年度任用職員を各園の状況に応じて配置しています。 このフリーの保育士については、これまで定員200人以上の園に配置していましたが、令和2年度から定員180人以上の園に対象を見直しました。さらに、令和元年度から定員規模にかかわらず、短時間の会計年度任用職員の配置を始めており、配置する職員の数も拡充させています。 また、一旦保育園での仕事から離れた方がまた保育園で働く際には、できるだけ本人の希望に合わせた勤務時間にするなど、柔軟な対応を行っております。 今後も様々な人材を幅広く活用して、保育園における職員体制の充実に努めていきたいと考えています。 ◆9番(後藤美由紀君) フリーの保育士を以前より多く配置していただいていること、本当に少しずつですけれども、改善していただいていることが本当によく分かりました。ありがとうございます。 本当に安心・安全な環境をつくり、未来の宝でもある子供たちを育てるためには、三つ子の魂百までというように、この3歳年少のときの教育は、かなり後々響いてきます。特に最近は乳児から保育園に預ける世帯も増え、1日のほとんどを保育士が育てていることになります。そういった重大な責任を任される職業、保育士の対応をもっと重要に考えるべきかと思います。昔、国家試験が要らなかった保母の時代とは、かなり変わってきております。ただ子守りをしているだけではありません。毎日子供の成長につながるよう、また小学校につなげるために計画を立てて、毎日、日々先生たちは頑張っております。 質のよい保育士を育てることが将来日本の宝となる子供たちの成長にもつながります。そのためには、保育現場の体制の充実が大切だと思います。 来年度には一宮も中核になります。一宮独自の試みとして、せめて人数の多い園や指定園、モデル園でもよいので副担任制度を導入していただきたい。子育てが一段落して復帰したいと思っても、担任を持つのは無理という声をよく聞きます。また、大学卒業して、すぐ担任を任され、大変で辞めていく人が多い現状。副担任制度をつくれば、人材育成しながら人員の確保をすることができます。 フリー保育士とは別に、さらに保育現場の体制の充実に向けて取り組んでいただくことをお願いしまして、私からの質問を閉じさせていただきます。ありがとうございました。                                   (拍手) ○議長(横井忠史君) 10番、宇山祥子さん。     (10番 宇山祥子君 登壇 拍手) ◆10番(宇山祥子君) 令和2年12月定例市議会、私が最後となりましたので、よろしくお願いいたします。 まず、高齢者の方の大切な財産を守るために。 一宮は愛知県下特殊詐欺被害件数ワースト1。一宮警察署管内では特殊詐欺が多発。今年に入ってからの被害総額は、何と5,300万円超え。令和2年9月時点で既に昨年1年の発生数を超えています。 警察によりますと一宮は増え方が突出している。犯人側の心理として1人成功すると「一宮は甘いぞ!」と犯罪組織の中で広がる。ワースト1の汚名は、市民の皆様の協力で何としても返上せねばいけません。 そこで、一宮の消費生活相談体制について、教えてください。 ◎経済部長(服部宙史君) では、商品やサービスの契約トラブルなど、消費生活に関する相談窓口として消費生活相談室を設けてございます。 対象者は市内在住の全ての方でございますが、事業者の方は対象外となってございます。また、相談は祝日と休日、年末年始を除く毎週月曜日から金曜日の午前9時から午後4時半まで一宮役所本庁舎9階の消費生活相談室にて受け付けており、相談料は無料でございます。 ◆10番(宇山祥子君) 相談料無料で、市役所本庁舎内に受付窓口があるということですね。それは安心で気軽に相談に行けますね。 相談件数、相談内容はどのようになっていますか。 ◎経済部長(服部宙史君) 消費生活相談室に寄せられる相談は、2019年度で1,894件でございました。 内容別では、契約に関する相談が1,416件と最も多く、全体の4分の3程度を占めてございました。 また、年代別に見ると60歳以上の高齢者層は683件で全体の36%を占めており、そのうち契約に関する相談については478件で、この層全体の70%を占め、やはり多くなってございます。 高齢者層の相談をさらに細かく分析すると、例えば健康食品を定期購入が条件と認識しないまま購入してしまったなどといった商品購入に関する相談が2018年度に比べて約2倍に増加してございます。 また、突然届いたメールにアクセスし、やり取りした結果、高額な料金を請求されたといったデジタルコンテンツに関するトラブルや、料金が安くなると言われて、認識のないまま別の業者と新たな契約をさせられたといったインターネット接続回線に関するトラブルなど、情報通信に関する内容も多くなってございます。 一方、80歳以上になると、工事、建築や新聞購読などに関する相談が多く寄せられるほか、訪問販売や電話の勧誘販売に伴うトラブルの相談も多くなってございます。 ◆10番(宇山祥子君) 不安な気持ちで相談に見えた高齢者の方に対して、どのような対応をされていますか。 ◎経済部長(服部宙史君) 消費生活相談室では専門の相談員が自らの知識、経験を生かし、あるいは全国の消費生活センターに寄せられた相談内容、こういったものを参考にしながら相談者と一緒に考え、解決に向けたアドバイスやお手伝いをしてございます。そうしたやり取りの結果、相談者から「ありがとう」、「助かりました」などとお礼を言われることもあり、それが励みになってございます。 近年、消費生活相談の内容は多岐の分野にわたるようになり、悪質商法の手口も巧妙になってございますが、引き続き、多くの方に相談してよかったと思われるよう、相談員は日々研さんを積んでいるところでございます。 ◆10番(宇山祥子君) そうなんですね。実は私も母のことで相談に伺ったことがあるんですが、恥ずかしながら。窓口の方は、とても親身に相談に乗っていただけました。警察に相談に行けばいいと思われるかもしれませんが、一般に言って、私たちは警察は怖い。何も悪いことしていないんですけれども、言いにくいんですよね。にこういった窓口があるのは、とても心強いですね。これからも市民の方の安心のために頑張ってくださいますよう、心からお願い申し上げます。 は、高齢者の財産を守るため、高齢者の特殊詐欺被害防止に関する協定を締結されましたが、協定の経緯、目的を教えてください。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 高齢者が安全で安心できるまちづくりを目指す一宮と、特殊詐欺被害を防止したい警察、被害者支援に携わる弁護士会、預金者保護が必要な金融機関の四者で官民一体となり、平成30年7月に高齢者の特殊詐欺被害防止に関する協定を締結しました。、警察、弁護士会、金融機関の四者での協定は全国で初めてとなります。 また、と弁護士会は協定に加えて、特殊詐欺に限らず、押しつけ商法等の消費者問題や、親族などによる経済的虐待にも対応する高齢者の消費者保護支援に関する確認書を取り交わしております。 ◆10番(宇山祥子君) 全国で初の協定ということです。 この協定や確認書で具体的にどんなことをしているのか、教えてください。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 弁護士や警察などが講師となる特殊詐欺の被害防止講演会をはじめ、高齢者宅を訪問しているヘルパーやケアマネジャーなど介護関係者の研修会を開催し、被害防止の啓発を行っています。 また、これにより介護事業者・ケアマネジャーが、詐欺被害を疑う事例について、を通じて無料で弁護士に相談できる体制が整いました。法的な対応も含めて弁護士から助言をもらうことができるため、関係者が安心して高齢者支援に取り組めるようになりました。同時に、弁護士会には、関係者向けの「高齢者の特殊詐欺被害・消費者被害防止のマニュアル」を作成していただいております。 ◆10番(宇山祥子君) 無料で弁護士の方に相談できる体制ということで、こんなに心強いことはないですよね。 全国で初の協定ということで、一宮は高齢者のことを本当によく考えてくださっているなと思うのですが、講演会について、もう少し詳しく聞かせてください。参加者の感想もあれば教えてください。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 令和元年7月に特殊詐欺の被害防止講演会を、市民、民生委員、介護サービスや医療に携わる関係者を対象にi-ビルで開催し、100名の方が参加されました。 内容は、協定先の愛知県弁護士会の弁護士による、被害に遭いやすい方の特徴についての講演と愛知県警察防犯活動チーム「のぞみ」による演劇、また、金融機関の講師からは、詐欺被害の実例紹介がございました。 参加者の中には、自分は特殊詐欺にだまされないと考えている人も多く、講師の親族がだまされそうになったという実例に対して、会場内の多くの方がうなずいていました。特殊詐欺は他人事でなく、危険はいつもそばに潜んでいるということを認識していただいたと考えております。 ◆10番(宇山祥子君) 本当にそうですよね。これは警察の方に伺ったのですが、講演会等でお話を聞いている間は、「自分は大丈夫!」と皆さん思っていらっしゃるようです。御自宅に帰り、独りになると被害に遭われるといったケースが多いようです。 先ほど経済部長から消費生活に関するの窓口の説明を受けました。高齢者の方について、このような被害の相談先はあるのでしょうか。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 特殊詐欺被害の直接の相談先は警察ですが、高齢者の方が不審な電話や手紙、訪問等について分からない場合には、市内に7か所ある地域包括支援センターに御相談ください。 センターでは、詐欺被害のことだけではなく、高齢者のよろず相談所として様々な相談に対応しております。相談を受けたセンターは、警察に連絡して情報提供するとともに、その後の対応について相談をしていきます。 ◆10番(宇山祥子君) 市内7か所ある地域包括支援センターでは、本当に様々な高齢者のお困り事に対応いただけていて、地域の皆様からは本当に信頼されていると私も認識しております。もっともっと包括支援センターのことを知っていただくことも必要ですよね。相談先については、よく分かりました。 それでは、高齢者の方についてのほうではどのような対策をお取りでしょうか。総合政策部の取組を教えてください。 ◎総合政策部長(皆元洋司君) 総合政策部では特殊詐欺の被害に遭いやすい高齢者の方を対象として、防犯・交通安全指導員が戸別訪問を行い、指導や注意喚起を行うほか、特殊詐欺をテーマとした出前講座や犯行手口を紹介した動画を作成し、ウェブサイトで公開するなど注意喚起を行っております。 また、地域の防犯活動にお役立ていただくため、防犯委員や自主防犯パトロール隊の方々に対し、直近の犯罪の発生状況をお知らせするなど、啓発活動に努めているところでございます。 今後も犯罪の防止に向け、こうした活動を継続していくとともに、現在の犯罪状況や被害を未然に防ぐための対策などにつきまして、回覧板や広報なども活用しながら、広く市民の皆様に周知・啓発をしてまいりたいと考えております。 ◆10番(宇山祥子君) 文字の羅列だけではなく、漫画等で分かりやすくしたものを配るのも訴求効果を期待できると思います。 それでは、福祉部について、教えてください。 ◎福祉部長(石原秀雄君) 福祉部では、市内で特殊詐欺が発生または兆候がある場合は、警察からへ特殊詐欺についての情報が入ります。その情報を市内のケアマネジャーがいる居宅介護支援事業所へ一斉にファクスを送信し、情報共有しております。 また、今月は社会福祉協議会が民生委員を通じて、70歳以上の独り暮らし高齢者に対して歳末訪問を実施しております。その際に、特殊詐欺被害防止の啓発チラシを渡してもらうとともに、注意喚起の声がけをしていただくよう依頼し、現在、民生委員が配付していただいているところでございます。 ◆10番(宇山祥子君) そうですね。まず、高齢者の方お1人お1人が相談する窓口があることを知っていただくことがとても大切なことだと思います。 被害の拡大の大多数が家族の人、例えば息子や娘に相談すると怒られちゃうから、言えずにひとりで抱え込んでしまう。これが一番怖いんです。「独りじゃないよ。大丈夫だよ。無料で相談窓口があるんだよ」と安心させてあげること、これが被害拡大を防ぐ一番じゃないかと私は思います。そして、御本人が気づいていないような場合には、高齢者の方と接する機会がある民生委員、地域包括支援センターなど、周りの人たちの関わりも大切だと思います。 そこで、私からの提案といたしまして、この地域の多くの高齢者の方は、喫茶店へモーニングサービスに出かけられます。一宮の方は、情報は喫茶店のモーニングで取得し、その後拡散され、夕方には浸透します。簡単に言えば、朝喫茶店で聞いたことが夕方にはもうみんな知っている状態であります。このコミュニティーの力を活用しない手はありません。 例えば喫茶店に啓発資料を配布し、目につくところへ掲出いただいてはどうでしょうか。そうすることによって、地域みんなでお互いを守り合う、気遣い合うことができると思いますが、いかがでしょうか。 ◎経済部長(服部宙史君) 御指摘のとおり、高齢者が特殊詐欺や消費者トラブル、こういったものに巻き込まれないためには、本人はもとより、周りの人々を含めた周知・啓発活動というものが大切になってきます。そのことを意識しつつ、今後も警察や商工会議所、商工会などの関係機関と連携し、広く啓発活動を行ってまいりたいというふうに考えてございます。 また、啓発資料についてでございますが、現在、商工観光課には高齢者向けのリーフレットを設置してございます。御依頼いただければ、いつでもお渡しできますので、当面、お声がけ等について御協力いただきますようよろしくお願いいたします。 ◆10番(宇山祥子君) これまで質問させていただきまして、各担当部局皆さんが総力を挙げて取り組んでいらっしゃることはよく分かりました。 しかし、それでもワースト1なんです。今までやってきたこと以外に、何かもっと効果的な訴求の仕方がもしかしてあるかもしれません。私も、もちろん考えていきます。 まずは、これから歳末へ向け、さらにはコロナ禍の中失業率が上がっているということもあり、こういった犯罪がもっと増えるとも考えられます。今まで以上に危機感をお持ちいただき、市民の方の財産を守るという強い気持ちで新しい取組、今までと違うアプローチの仕方を考えていく必要があると思います。 特殊詐欺被害を未然に防ぐ特効薬は、1円でも知らない人にお金を渡すことについて抵抗を持つ、疑問を抱くこと、自分でもだまされると認識を持つ、留守番電話をセットし、相手の声を確認してから出るようにする、即答しない、家族に相談する。疑うことが大切。特殊詐欺は他人事ではなく、その危機はいつもそばに潜んでいることを認識していただく。 今まで一生懸命生きていらっしゃって、築き上げられた財産を犯罪グループにだまし取られることほど悔しいことはありません。 高齢者が安全で安心できるまちづくりは、働く世代にも安全・安心なんです。一宮市民の皆さんで協力し合っていただくことを私からのお願いとしまして、この質問を閉じさせていただきます。 続きまして、公共施設の有効活用ということで、まず初めに、宮西公民館についてお尋ねします。 宮西公民館は、建設からある程度年数がたっているため老朽化してきています。以前にの建物の耐震の調査があったと思いますが、宮西公民館の診断結果を教えてください。 また、宮西公民館の建て替えについて、どのようなお考えなのか、お尋ねします。 ◎教育文化部長(野中裕介君) 平成19年度に実施いたしました宮西公民館の耐震診断の評価は、A判定の「耐震性が確保されている」でございました。 また、宮西公民館は、昭和54年3月の建設で老朽化してきていることは承知をしております。そのため、施設や設備が老朽化等に伴い不具合が発生した場合は、できる限り早急に修繕等を行い、利用者の方に極力御迷惑、御不便をおかけしないようにしております。 議員お尋ねの建て替えにつきましては、平成29年度から計画がスタートした一宮公共施設等総合管理計画の下、の公共施設全体とのバランスも考慮しながら整備を進めていく必要がありますので、現時点で建設の時期や場所などをお示しすることは難しいと考えております。 ◆10番(宇山祥子君) ただいまの部長の御答弁にありましたとおり、耐震性は確保されている、建て替えも現時点では未定であるとなれば、現在の宮西公民館を当面の間使用していただくことになるということですよね。ただ、建物に不具合が発生した場合は、速やかに対応いただけるということですので納得するところでございます。 ただ、現在2階建てである宮西公民館にはエレベーターがなく、利用者の方は階段で上がるわけですが、利用者のお声の中には、2階へ向かう階段が滑りやすく、スリッパで上るのに気を使う、危険だとおっしゃる方もみえます。 滑らない対策、例えば土足のまま上がっていけるようにしてもらうとか、そういった策を要望したいが、いかがでしょうか。 ◎教育文化部長(野中裕介君) ただいま議員御提案の土足のまま利用できるようにするとなれば、現在の宮西公民館の使用形態を変えるということになりますので、対策の方法も含めて、各種利用団体の皆様の御意見をお聞きしながら、総合的に判断してまいりたいと考えております。 ◆10番(宇山祥子君) 宮西公民館はコロナ禍の中、スペースが狭くて、仲間づくり・生きがいづくりを行う地域の皆さんの交流の場であるふれあいサロン等が今現在開催されていません。 今後、高齢化を迎える中、様々な問題も出てまいります。そういった現状も御理解いただき、の公共施設全体とのバランスも考慮しながら、整備を進めていただくようお願いいたします。 続きまして、ききょう会館の3階から5階にあります働く婦人の家については、さきの令和2年9月議会にて廃止とする条例が提案、可決され、令和3年3月末で廃止となることになりました。 働く婦人の家については、これまでも各種教養講座を開設されるとともに、レクリエーションの場を提供する施設として、勤労女性等に対して家庭と仕事との両立を支援されてきました。 しかしながら、設置から30年が経過し、男女雇用機会均等法等の改正をはじめとし、その主旨に沿って実施された国や自治体の様々な施策により、女性の地位や職場における待遇は大きく改善されてきており、また利用者全般が高齢化し、開催講座に勤労女性の参加がほとんど見られず、当初の趣旨に合わなくなっている実態であり、稲沢や他の都市でも働く婦人の家が廃止されることから、やむを得ないことと思います。 一方で、利用者の半数以上が60代以上と高齢化してきているとしても、年間に延べ約3万人の利用がある施設であり、地域の居場所として広く親しまれており、廃止するという話が出てから、利用者の方より、いきなりの話に驚きと怒り、不安の声、利用代を支払ってもいいから使わせてほしいとの要望があります。令和2年9月の経済教育委員会にて、多くの議員から据え置き期間を設ける等、慎重に進めてほしいとの要望があったことは記憶に新しいのですが、当局の御回答として、公共施設としての利用を中心に有効活用を検討するとの話でしたが、現在、同館は有志グループが自主活動の場として使用していることもあり、急に廃止と言われても行き先に困ることも想定され、配意できないか、今後どう運営していくのかをお尋ねします。 今回の令和2年12月議会の単行議案で、一宮社会福祉センターの設置及び管理に関する条例の一部改正についてとして、令和5年4月から思いやり会館にある一宮社会福祉センターをききょう会館に移転する主旨の議案が提案されておりますので、ここでは令和5年4月までの期間について、質問いたします。 ◎経済部長(服部宙史君) 御説明いただきましたとおり、一宮は9月定例市議会に働く婦人の家の事業を令和2年度をもって廃止する旨を御提案申し上げ、御承認を賜りました。活動本拠となるききょう会館には多くの方が教室を利用されている、そういった実態については承知しており、混乱を防ぐ意味で、期間的に余裕のある9月に事業廃止を御提案した次第でございます。 また、9月の経済教育委員会では、事業廃止後の施設について公用・公共用に供することを基本に検討を進める旨御説明申し上げました。 12月議会の単行議案に、それに関するものが提出されておりますので、コメントについては差し控えさせていただきますが、仮に事業が廃止される令和3年4月以後で、施設の使用が未定の期間がもしもあれば、現状を踏まえつつ、早急にその活用について検討はしてまいりたいというふうに考えてございます。 ◆10番(宇山祥子君) 今回、宮西公民館と働く婦人の家、この2つの質問をさせていただいたのは、この2つを複合化してみてはいかがかという地元の方からの声が多かったからです。コロナ禍の中、自粛要請期間中に通いの場が休館となることが御高齢の方にとっては、認知症、ひきこもり、健康を害する不安材料となりました。行政は、通いの場を推奨しているのに、減らしていくのでは市民が生き生きと健康で楽しく安心して暮らせる一宮になるんでしょうか。 公共施設等総合管理計画には、「新しく造ることから賢く使うことへ意識を転換し、複合化や統廃合等による人口構造の変化に対応した公共施設の最適な配置の実現が必要」とあります。 中野市長のお言葉では「安全性の確保に配慮しつつ、より効果的かつ効率的な運用を図ることが必要、規模の適正化を図り、皆様と知恵を出し合い、そして皆様の御理解を得ながら縮充を図り、将来の世代に安心・安全な公共施設を引き継ぐ」とおっしゃっています。 ここで中野市長のお考えをお聞かせいただきたいと思いますが、お願いできますでしょうか。 ◎市長(中野正康君) 宇山議員から公共施設の有効活用ということでお話ございました。 午前中、西脇議員への質問への回答でも私使いましたが、やはりスクラップ・アンド・ビルドということがキーワードになってきているわけでございます。 これは、この30年間ほど少子高齢化、特に少子化が進みまして、今年もコロナ禍の下で新生児が減っていると。こんな状況の中で、人口が減少していく中で責任ある市政運営ということで新しくつくるだけではなくて、どうしてもスクラップしなければならない施設というものも出てくるわけでございます。 今、個別にどの施設を潰すと、スクラップしているというわけではありませんが、ただ、働く婦人の家の事業につきましては、9月議会でもお認めいただいているところでございます。 そうしたときに、スクラップ・アンド・ビルドと言われますが、どうしてもビルド、新しくつくるほうにばかり日が当たる、脚光を浴びる中で、スクラップ、これも英語では細かく砕いて廃棄するということになってしまうんですけれども、本来は、丁寧に畳む、丁寧にしまっていくということで、先ほど宇山議員が御紹介いただいたように、それまで使っていただいた方々の御理解をできるだけ得られるように努力をするということは必要だろうというふうに変わらず考えているところでございます。 ◆10番(宇山祥子君) 働く婦人の家の廃止については、利用者の方々への説明をきちんとしていただき、他の施設への誘導等を行いながら活動場所を確保していただくようお願いし、12月議会の結果を受け、仮に令和3年度からの活用が未定であれば、現在の状況も踏まえて、現在の使用者等への貸館も一つの選択として御検討いただくことを強く要望させていただくと同時に、中心市街地には、先日の岡本議員の発言の中にもありましたが、老朽化で見直しが必要な建物が点在しています。 どうか幅広く市民の方が活用できるユニバーサルデザインを生かした市内全連区の住民が平等に生涯活動が行えるよう市民皆様の御意見を伺い、話し合いを進めていただくよう強く要望し、私からの今回の質問を閉じさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(横井忠史君) 質問も尽きたようでありますので、これをもって一般質問を終結いたします。 暫時、休憩いたします。                             午後3時30分 休憩                             午後3時39分 再開 ○議長(横井忠史君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2、報告第27号を議題といたします。 ただいま議題といたしました議案については、去る11月30日の本会議において、既に報告の説明がなされておりますので、これより質疑に入るのでありますが、ただいまのところ通告はありませんので、これをもって報告を終わります。 日程第3から日程第78まで、すなわち議案第74号から議案第149号までを一括議題といたします。 ただいま議題といたしました各議案については、去る11月30日の本会議において、既に提案理由の説明がなされておりますので、これより質疑に入ります。 通告により発言を許可します。 20番、彦坂和子さん。     (20番 彦坂和子君 登壇) ◆20番(彦坂和子君) よろしくお願いいたします。 まず、令和2年度愛知県一宮補正予算書(案)及び補正予算説明書の議案第74号、一般会計補正予算で、歳入からよろしくお願いいたします。 12ページ、1款1項2目法人。 12ページのこの市民税の法人について、現年課税分において2億9,000万円の減額補正が計上されていますが、どういった理由によるものなのでしょうか。 ◎財務部長(大宮恒紀君) 法人市民税の減額ですけれども、コロナ禍での企業業績の悪化に加え、徴収猶予の影響もあり減額補正するものでございます。 ◆20番(彦坂和子君) では、歳出に参ります。 52、53ページ、2款1項7目10節、施設修繕料、11節、通信運搬費、17節、庁用備品購入費となります。 52、53ページの2款1項7目庁舎維持費において需用費の施設修繕料、1枚めくっていただきまして、55ページ、役務費の通信運搬費、備品購入費の庁用備品購入費がそれぞれ計上されており、これは新型コロナウイルス対策のほか、中核移行の関係と聞きましたが、それぞれの費目の具体的な内容を教えてください。 ◎財務部長(大宮恒紀君) 庁舎維持費についてでございます。 まず、新型コロナウイルス感染対策としましては、庁用備品購入費のうち、本庁舎の窓口などに設置する飛沫防止ボードなどを計上しており、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を充当するものでございます。 ほかに、中核移行に伴う組織変更、執務室の移動に係る庁舎の改修、引っ越し費用のほか、人員増に加え、職場における日々の自由闊達な議論を促進するため席を固定しない、いわゆるフリーアドレスを一部のフロアで試験導入する備品購入費などを計上させていただいたものでございます。 ◆20番(彦坂和子君) 続きまして、59ページ、2款1項13目18節、i-バス運行負担金、バス路線維持対策補助金ですが、56ページの13目自治振興費、59ページの今回の18節負担金、補助及び交付金のi-バス運行負担金及びバス路線維持対策補助金が増額で計上されていますが、それぞれの路線でどのような内訳なのでしょうか。 ◎総合政策部長(皆元洋司君) i-バス運行負担金につきましては、路線ごとではなく、委託事業者ごとで積算をしております。 内訳といたしましては、名鉄バス株式会社へ委託している一宮、尾西北、尾西南、そして木曽川・北方の4つのコースで約660万円、スイトトラベル株式会社へ委託の大和町・萩原町、そして千秋町の2つのコースで約580万円となっております。 また、バス路線維持対策補助金は、名鉄バス株式会社が運行する路線を維持するためのものでございまして、光明寺線が約990万円、一宮イオン木曽川線が約80万円となっております。 ◆20番(彦坂和子君) では、60から63ページにいきます。 2款1項16目18節、新型コロナウイルスクラスター対策補助金。 60ページのこの16目災害対策費、そして1枚めくっていただきまして、63ページ、新型コロナウイルスクラスター対策補助金についてですが、まず、補助事業の内容と想定件数を教えてください。また、既に一宮市内においてクラスターが2件発生していますけれども、その施設への対応はどうなるのでしょうか。 さらに、今後発生した場合は、どのような対応を取られるのでしょうか。 ◎総合政策部参事[危機管理監](小島久佳君) 新型コロナウイルスクラスター対策補助事業の内容につきまして、支援する対象は、県がクラスターとしまして施設名を発表、または自らが公表の上、感染予防対策を取る事業者となります。 交付対象は、感染予防対策に要する費用、該当する施設の改装、物品購入、消毒作業などの委託に対し、100万円を限度として全額を補助する予定でございます。 想定件数につきましては、1件分をいわゆる頭出しで予算を計上しております。 なお、市内で発生したクラスター2件につきましては、いずれも施設名を公表しておらず、保健所の指導による感染予防対策が既に行われておりますことから、この補助事業には適用いたしません。 今後、制度の周知に努め、市内でクラスターが発生した場合には、この補助事業の活用も検討しながら対応してまいります。 ◆20番(彦坂和子君) 続きまして、130、131ページ、7款1項2目12節、キャッシュレス決済ポイント還元事業委託料でございます。 この130ページの7款1項2目商工業振興費、12節のキャッシュレス決済ポイント還元事業委託料について、まず、この事業はどこに委託し、どういった店舗が対象になりますか。その対象店舗は誰が決めるのでしょうか。また、市民は対象店舗をどういった手段で知ることができるのでしょうか。 さらに、消費の喚起を図る上で高齢者の利用が重要だと考えますが、高齢者への周知はどのように考えてみえるのでしょうか。 ◎経済部長(服部宙史君) 委託先は、キャッシュレス決済を行う事業者で、これから選定を行います。対象店舗は、契約する事業者の市内加盟店舗全てを予定しており、当該キャッシュレス決済のアプリの中で店舗の検索ができます。さらに、対象店舗には、店頭にポスターを掲出することも予定しており、それらにより御確認いただけるというふうに考えてございます。 この事業につきましては、広報2月号、ウェブサイト、店頭のポスター、リーフレットで周知を図り、また一宮商工会議所や尾西・木曽川商工会、商店街振興組合の皆様に御協力いただきながら、高齢者方を含め、市民の皆様や事業者の皆様へ広く周知していきたいというふうに考えてございます。 ◆20番(彦坂和子君) では、167ページとなります。 10款1項3目21節、支障物件移転補償金についてですが、大きく飛んでいただきまして、162ページ、10款1項3目学校給食調理場費、そして2枚めくっていただきまして、167ページの21節、支障物件移転補償金について、具体的な内容を教えてください。 ◎教育文化部長(野中裕介君) こちらにつきましては、(仮称)一宮第1共同調理場整備事業の建設地内にある家屋等の移転補償金について、当初予算要求時は、委託業者より受領した概算積算価格を基に予算要求しておりましたが、その後精査を行い、補償金を修正いたしました。 さらに、令和2年度の単価で再算定し、令和2年度価格が確定したため、今回補正をお願いするものでございます。 ◆20番(彦坂和子君) では次に、単行に参ります。 一宮市議会定例会議案の単行(2分冊の1)、よろしくお願いします。 1ページ、議案第83号、一宮外部監査契約に基づく監査に関する条例についてですが、まず、外部監査制度の基本的な仕組みについて、教えてください。 また、条例案第2条に記載してあります包括外部監査と第3条に記載してあります個別外部監査の違いを教えてください。
    ◎総務部長(長谷川伸二君) まず、外部監査制度と申しますのは、弁護士や公認会計士など、外部の専門的知識を有する方による監査を導入することによりまして、自治体の監査機能を強化し、市民の皆さんの信頼を高めることを目的とするものでございます。 外部監査には、包括外部監査と個別外部監査の2種類がございます。 条例案第2条の包括外部監査は、の財務や経営に係る事務について、外部監査人が大きなテーマを決めて監査するもので、中核におきましては、地方自治法の規定によりまして毎年度実施する必要がございます。 一方、条例案第3条の個別外部監査は、議会や市長、市民から監査の要求がある場合で、外部監査人による監査をすることが適当であると認められたときに行われるものでございます。 ◆20番(彦坂和子君) では次に、委託する監査人は誰がどのような方法で決めるのでしょうか。議決後のスケジュールと併せて教えてください。 ◎総務部長(長谷川伸二君) 委託する監査人の候補者選定につきましては、副市長を委員長とする外部監査人選定委員会を開催いたします。この選定委員会で複数の候補者からお一人を選定し、監査委員の御意見をお伺いした上で、来年3月議会に包括外部監査の契約について御提案申し上げる予定にしております。議会での議決を経た上で、市長が外部監査人と契約を結ぶということとなります。 ◆20番(彦坂和子君) では、監査人からの報告など、議会に対し監査結果の報告はあるのでしょうか。あるとすれば、年に何回でしょうか。また、監査人の報告や意見について、はどのように対応をされるのでしょうか。 ◎総務部長(長谷川伸二君) 外部監査人がの関係部局に対し監査を実施し、その結果を取りまとめて、年に1回、議会、市長、監査委員等へ報告する流れとなります。 監査結果やその結果に対する措置状況につきましては、監査委員から市民の皆さんに公表されることとなります。 ◆20番(彦坂和子君) これで議案質疑終わります。ありがとうございました。 ○議長(横井忠史君) 質疑も尽きたようでありますので、これをもって質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております各議案は、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の委員会に付託いたします。 日程第79、請願書第13号及び請願書第14号を議題といたします。 お手元に配付してあります文書表のとおり請願書が提出されましたので、御報告いたします。 各請願書はそれぞれ所管の委員会に付託いたします。 委員会審査のため、明日から20日までは休会とし、21日午前9時30分から会議を開きます。 本日はこれをもって散会いたします。                             午後3時55分 散会---------------------------------------            令和2年12月定例会議案付託表◯総務委員会 議案第74号 令和2年度愛知県一宮一般会計補正予算  第1表 歳入歳出予算補正    1款 議会費    2款 総務費(うち、1項14目、15目、3項、5項2目を除く)    9款 消防費   11款 公債費   12款 諸支出金(うち、4項2目を除く) …………………………………………関係歳入………………………………………………  第4表 地方債補正(関係分) 議案第78号 令和2年度愛知県一宮公共駐車場事業特別会計補正予算 議案第83号 一宮外部監査契約に基づく監査に関する条例の制定について 議案第114号 一宮職員の給与に関する条例の一部改正について 議案第115号 一宮職員の特殊勤務手当に関する条例の一部改正について 議案第117号 一宮市部等の設置に関する条例等の一部改正について 議案第119号 一宮パートタイム会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例及び一宮フルタイム会計年度任用職員の給与に関する条例の一部改正について 議案第128号 一宮火災予防条例の一部改正について◯福祉健康委員会 議案第74号 令和2年度愛知県一宮一般会計補正予算  第1表 歳入歳出予算補正    2款 総務費     1項 総務管理費      14目 尾西庁舎費      15目 木曽川庁舎費     3項 戸籍住民登録費     5項 統計調査費       2目 人口動態統計調査費    3款 民生費    4款 衛生費     1項 保健衛生費       1目 保健衛生総務費       2目 予防費       3目 保健事業費       6目 口腔衛生センター費       7目 保健センター費       8目 中央看護専門学校費      10目 休日・夜間急病診療所費 …………………………………………関係歳入………………………………………………  第3表 債務負担行為補正(関係分)  第4表 地方債補正(関係分) 議案第75号 令和2年度愛知県一宮国民健康保険事業特別会計補正予算 議案第76号 令和2年度愛知県一宮後期高齢者医療事業特別会計補正予算 議案第77号 令和2年度愛知県一宮介護保険事業特別会計補正予算 議案第80号 令和2年度愛知県一宮病院事業会計補正予算 議案第84号 一宮食品衛生条例の制定について 議案第85号 一宮興行場法施行条例の制定について 議案第86号 一宮旅館業法施行条例の制定について 議案第87号 一宮公衆浴場法施行条例の制定について 議案第88号 一宮感染症診査協議会条例の制定について 議案第89号 一宮保健所等設置条例の制定について 議案第90号 一宮理容師法施行条例の制定について 議案第91号 一宮化製場等に関する法律施行条例の制定について 議案第92号 一宮医療法施行条例の制定について 議案第93号 一宮クリーニング業法施行条例の制定について 議案第94号 一宮一般と畜場の構造設備の基準に関する条例の制定について 議案第95号 一宮美容師法施行条例の制定について 議案第96号 一宮動物の愛護及び管理に関する条例の制定について 議案第97号 一宮指定通所支援の事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の制定について 議案第98号 一宮社会福祉審議会条例の制定について 議案第99号 一宮指定障害福祉サービスの事業等の設備、運営等に関する基準等を定める条例の制定について 議案第100号 一宮民生委員定数条例の制定について 議案第101号 一宮保護施設等の設備及び運営の基準に関する条例の制定について 議案第102号 一宮無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について 議案第103号 一宮養護老人ホーム等の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について 議案第104号 一宮指定居宅サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の制定について 議案第105号 一宮子ども・子育て審議会条例の制定について 議案第106号 一宮児童福祉施設の設備及び運営の基準に関する条例の制定について 議案第107号 一宮幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営の基準に関する条例の制定について 議案第108号 一宮幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の認定の要件を定める条例の制定について 議案第113号 地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律等の施行に関する条例等の一部改正について(関係分) 議案第116号 一宮保健センターの設置及び管理に関する条例の廃止について 議案第118号 一宮青少年問題協議会条例の廃止について 議案第120号 一宮社会福祉センターの設置及び管理に関する条例の一部改正について 議案第121号 一宮保育所条例の一部改正について 議案第122号 一宮心身障害児母子通園施設の設置及び管理に関する条例の一部改正について 議案第123号 一宮放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について 議案第124号 一宮遺児手当支給条例の一部改正について 議案第125号 一宮休日・夜間急病診療所の設置及び管理に関する条例の一部改正について 議案第129号 一宮社会福祉センター思いやり会館の管理に係る指定管理者の指定について 議案第130号 一宮障害者福祉施設(一宮市立はぎわら生活介護センターを除く。)の管理に係る指定管理者の指定について 議案第131号 一宮はとぽっぽの管理に係る指定管理者の指定について 議案第132号 一宮チューリップ教室の管理に係る指定管理者の指定について 議案第133号 一宮市立はぎわら生活介護センター及び一宮萩原いきいきセンターの管理に係る指定管理者の指定について 議案第134号 一宮いきいきセンター等の管理に係る指定管理者の指定について 議案第135号 一宮高齢者作業センターの管理に係る指定管理者の指定について 議案第136号 一宮つどいの里の管理に係る指定管理者の指定について 議案第137号 一宮高齢者生きがいセンターの管理に係る指定管理者の指定について 議案第138号 一宮萩の里特別養護老人ホームの管理に係る指定管理者の指定について 議案第139号 一宮市立児童館の管理に係る指定管理者の指定について 議案第140号 一宮ポプラ児童クラブの管理に係る指定管理者の指定について 議案第141号 一宮けやき児童クラブの管理に係る指定管理者の指定について 議案第146号 愛知県中核小児慢性特定疾病審査会共同設置規約に関する協議について◯経済教育委員会 議案第74号 令和2年度愛知県一宮一般会計補正予算  第1表 歳入歳出予算補正    4款 衛生費     1項 保健衛生費       4目 斎場費       5目 墓地管理費       9目 環境保全費     2項 清掃費    5款 労働費    6款 農林水産業費    7款 商工費   10款 教育費 …………………………………………関係歳入………………………………………………  第2表 繰越明許費補正(関係分)  第3表 債務負担行為補正(関係分)  第4表 地方債補正(関係分) 議案第109号 一宮空き地の不良状態の解消に関する条例の制定について 議案第110号 一宮産業廃棄物処理施設の設置に係る紛争の予防及び調整に関する条例の制定について 議案第111号 一宮浄化槽保守点検業者の登録に関する条例の制定について 議案第113号 地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律等の施行に関する条例等の一部改正について(関係分) 議案第127号 地方教育行政の組織及び運営に関する法律第23条第1項の規定により教育委員会の職務権限に係る事務のうち市長が管理し、及び執行する事務に関する条例の制定について 議案第142号 一宮尾張一宮駅前ビルの管理に係る指定管理者の指定について 議案第144号 一宮テニス場等の管理に係る指定管理者の指定について 議案第145号 一宮市民会館等の管理に係る指定管理者の指定について◯建設水道委員会 議案第74号 令和2年度愛知県一宮一般会計補正予算  第1表 歳入歳出予算補正    8款 土木費   12款 諸支出金     4項 基金費      2目 森林環境譲与税基金費 …………………………………………関係歳入………………………………………………  第2表 繰越明許費補正(関係分)  第4表 地方債補正(関係分) 議案第79号 令和2年度愛知県一宮外崎土地区画整理事業特別会計補正予算 議案第81号 令和2年度愛知県一宮水道事業会計補正予算 議案第82号 令和2年度愛知県一宮下水道事業会計補正予算 議案第112号 一宮屋外広告物条例の制定について 議案第113号 地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律等の施行に関する条例等の一部改正について(関係分) 議案第126号 一宮景観条例の制定について 議案第143号 大野極楽寺公園等の管理に係る指定管理者の指定について 議案第147号 市道路線の廃止及び認定について 議案第148号 令和元年度愛知県一宮水道事業会計利益の処分について 議案第149号 令和元年度愛知県一宮下水道事業会計利益の処分について---------------------------------------                 請願文書表1 受理番号 第13号  (件名)  「全国一律最低賃金制と中小企業支援の拡充を求める意見書」の採択を求める件2 受理年月日    令和2年11月30日3 提出者住所氏名  一宮多加木1-11-18            一宮地区労働組合総連合             代表 北浦孝和4 紹介議員     彦坂和子5 要旨       全国一律最低賃金制への法改正とそれによる最低賃金の改善、そのための中小企業支援の抜本的拡充を求める意見書を国に提出されたい。6 付託委員会    経済教育委員会---------------------------------------                 請願文書表1 受理番号 第14号  (件名)  「一宮働く婦人の家」の利用の継続を求める件2 受理年月日    令和2年11月30日3 提出者住所氏名  一宮大志2丁目4-1            一宮働く婦人の家の利用の存続を求める会             代表 山下玉枝4 紹介議員     彦坂和子5 要旨       1 「一宮働く婦人の家」の廃止について、利用者への説明会を開催されたい。           2 廃止後の「一宮働く婦人の家」を女性のみの利用に限定せず、幅広く市民が活用できるようにされたい。6 付託委員会    経済教育委員会...