一宮市議会 2018-12-03
12月03日-03号
平成30年 12月 定例会 議事日程(第3号) 12月3日(月曜日)午前9時29分 開議 1 一般質問について出席議員(37名) 1番 渡部晃久 2番 佐藤英俊 3番 井田吉彦 4番 島津秀典 5番 鵜飼和司 6番 森 ひとみ 7番 河村弘保 9番 中村一仁 10番 高橋 一 11番 長谷川八十 12番 則竹安郎 13番 井上文男 14番 竹山 聡 15番 森 利明 16番 高木宏昌 17番 水谷千恵子 18番 彦坂和子 19番 西脇保廣 20番 伊藤裕通 21番 岡本将嗣 22番 花谷昌章 23番 横井忠史 24番 和田彌一郎 25番 大津 純 26番 京極扶美子 27番 柴田雄二 28番 尾関宗夫 29番 服部修寛 30番 谷 祝夫 31番 渡辺之良 32番 日比野友治 33番 浅井俊彦 34番 太田文人 35番 松井哲朗 36番 平松邦江 37番 渡辺宣之 38番
末松光生欠席議員(なし)地方自治法第121条の規定により出席した者 市長 中野正康 副市長 福井 斉 総合政策部長 熊沢裕司 総務部長 和家 淳 市民健康部長 前里秀成 福祉部長 真野克彦 こども部長 伊藤祐幸 環境部長 波多野富泰 経済部長 児嶋幸治
まちづくり部長 寺澤一成
まちづくり部参事(建築担当部長) 建設部長 今井浩策 松川貴広 会計管理者 加藤滋記 教育長 中野和雄 教育文化部長 野田眞吾
水道事業等管理者 小塚重男 上下水道部長 森島久雄 病院事業部長 古田幸康 消防長
西尾欣孝事務局職員出席者 議会事務局長 岩田貞二 議会事務局次長(兼庶務課長) 山田 均 議事調査課長 脇田佳彦
議事調査課専任課長 神谷真吾
議事調査課課長補佐 片岡 崇
議事調査課課長補佐 高橋篤人 議事調査課主査 鈴木章平 議事調査課主事 牧
健太--------------------------------------- 午前9時29分 開議
○議長(渡辺宣之君) 出席議員が定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元に配付したとおりでありますので、これをもって御報告にかえます。 これより日程に入ります。 日程第1、一般質問を行います。 通告順により、順次発言を許します。 5番、鵜飼和司君。 (5番 鵜飼和司君 登壇 拍手)
◆5番(鵜飼和司君) 議長より発言のお許しをいただきましたので、早速一般質問を進めてまいります。 初めに、一宮市内の公園の種類につきまして教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 市内にございます公園の種類といたしましては、住区基幹公園、都市基幹公園、国営公園、緩衝緑地等に分けられます。 住区基幹公園は、街区等の徒歩圏内に居住する者の利用に供することを目的とした公園で、誘致距離や面積の少ないものから順に、街区公園、近隣公園、地区公園がございます。 都市基幹公園は、都市住民全般を対象とした公園で、休息、観賞、遊戯等の総合的な利用に供することを目的とした総合公園、運動の用に供することを目的とした運動公園がございます。 国営公園は、都道府県を超えるような広域的な利用に供することを目的とした公園で、138タワーパークがこれに当たります。 最後に、緩衝緑地等といたしまして、特殊公園、緑地、緑道がございます。
◆5番(鵜飼和司君) 続きまして、一宮市が管理する都市公園を種類ごとに公園数や面積を教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 初めに、身近な公園といたしまして、街区公園は92カ所、約27ヘクタール、近隣公園は12カ所、約18ヘクタール、地区公園は4カ所、約22ヘクタールとなっております。次に、都市の代表的な公園といたしまして、総合公園は1カ所、38.4ヘクタール、運動公園は1カ所、27.9ヘクタールがあります。また、特殊公園は7カ所、約36ヘクタール、緑道は6カ所、約2ヘクタール、緑地は14カ所、約9ヘクタール、都市公園に準ずる施設が29カ所、約23ヘクタールあります。
国営木曽三川公園三派川地区センター138タワーパーク26.70ヘクタールを加え、全てを合計いたしますと167カ所、約229ヘクタールとなります。
◆5番(鵜飼和司君) その公園の中で、一宮市を代表する公園はどのような公園があるのか教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 一宮市を代表する公園といたしましては、市北部の木曽川沿いに観光や
レクリエーションの起点となっております
大野極楽寺公園、光明寺公園、国の管理となっておりますが138タワーパーク、旧尾西地区には再整備を検討中の冨田山公園がございます。また、これらの公園を結び、自転車道、遊歩道等の整備を行っております。
◆5番(鵜飼和司君) 続きまして、それら公園の管理方法や特色、活用、利用者数等を教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 初めに、国営公園の138タワーパークにつきましてお答えいたします。 これらの公園は、
国土交通省中部地方整備局木曽川上流河川事務所が
国営木曽三川公園運営維持管理業務といたしまして公園の管理運営を民間事業者に委託しております。また、園内にございますツインアーチ138につきましては、一宮市の管理物であり、市が選定した指定管理者に管理運営をお願いしております。また、この公園は、約3,200株のバラの咲き誇る
ローズストリームや子供たちに大人気のふわふわドーム、わくわくスライダー等がありいろいろな楽しみ方ができる公園となっております。平成29年度の利用者は168万人余となっております。 次に、総合公園の
大野極楽寺公園、運動公園の光明寺公園につきましては、隣接しております木曽川沿川緑地とあわせて市が選定した指定管理者に管理運営をお願いしております。なお、光明寺公園の総合体育館、競技場につきましては、別の指定管理者の管理となっております。
大野極楽寺公園は、
バーベキュー広場や多目的広場、グランドゴルフの認定コース、仮設ではございますが、ドッグラン等を備えた公園で、お子様、ファミリーからお年寄りまで幅広い方々に御利用されております。 光明寺公園は、球技場や総合体育館等を備えた公園で、ラグビーやサッカー、バスケット等の競技に御利用されております。 最後に、冨田山公園につきましても尾西プールや体育館、
パークゴルフ場等のスポーツ施設を備えており、幅広い方々に御利用されております。なお、現在、この冨田山公園の再整備について民間活力導入を含めた検討を行っているところでございます。 いずれの公園も公園全体での利用者数はカウントしておりません。
◆5番(鵜飼和司君) ツインアーチ138に関しましては、平成29年度で168万人余ということで、その他の公園も、もし可能であれば利用者数等カウントしていただき、現状把握していただきたいなとお願い申し上げます。 また、冨田山公園については、現在、民間活力の導入を検討しているとのことです。初めに、冨田山公園再整備における現状と課題をお聞かせください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 愛知県から平成28年4月1日に譲渡を受けた
尾西グリーンプラザは、耐震基準等の関係から建物の一部が取り壊されました。取り壊した箇所は都市公園内にあるため、都市公園法で認められる施設とした利用に限られており、その利用方法についてはこれまで議論がなされてまいりました。 今年度、取り壊された跡地部分及び周辺施設を含め、冨田山公園の立地特性を生かした
スポーツレクリエーションの施設を中心に民間事業者の皆様から意見を聞き、民間活力導入の検討を業務委託にて行っております。 再整備に関する課題といたしましては、木曽川の護岸整備がなされていないため木曽川に近づける箇所が限定されてしまっていること、木曽川尾西緑地におきましては堤防より川側に位置しておりますので、建物を建てることができない等の制限があるといったことが挙げられます。
◆5番(鵜飼和司君) 昨年の改正都市公園法で可能となった
Park-PFIと呼ばれる新たな手法、こちらをその導入についてはどのようにお考えか教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 現在、
Park-PFIの導入を含めて検討しております。
Park-PFIは、飲食店、売店等の
公募対象公園施設の設置とその施設から生ずる収益を活用してその周辺の園路、広場等の一般の公園利用者が利用できる公園施設の整備、改修等を一体的に行う者を公募により選定する制度でございます。
社会資本整備総合交付金も活用でき、民間活力導入において非常に有効な手段の一つであると考えております。 また、事業者側におきましては、収益が得られることが大前提となるため、設置しようとする公園の魅力づくりが重要となってくると考えております。
◆5番(鵜飼和司君)
Park-PFIの導入も視野に入れ検討していただいているとのことです。
まちづくり部長の御答弁から、
Park-PFIは、国の交付金を活用できるとのことで、非常に有効な手段です。また、収益が見込まれなければ当然事業者との連携は難しくなってくるかと思います。 そういった点で1つ、一宮市からもどんな構想でどんな空間にできるかなどの
グランドデザイン、これをできる限りの協力体制でこの事業に取り組んでいただきたく期待申し上げます。 質問を続けてまいります。続きまして、地域に親しまれる特色のある公園について教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 地域に親しまれるということで、徒歩圏内に居住する者の利用に供する街区公園、近隣公園に限定し、幾つか御紹介させていただきます。 初めに、街区公園では、市役所すぐ西側にあります葵公園がございます。この公園では、来庁者の休憩場所として、また市役所夢織り広場や本町通が主として行われる催しのイベント会場としても市民の方々に利用されています。 次に、昭和二丁目にございます柳下公園がございます。この公園は、公園の中心にある芝生広場には約40メートルのローラー滑り台が設置されており、子供に人気がございます。また、ソメイヨシノやカワヅザクラなどが植栽され、四季を通じて市民の方々に親しまれております。 また、近隣公園では、一宮駅の北へ約300メートルのところにある稲荷公園がございます。この公園は、多目的広場やテニス場、野外ステージなどが整備され、地域の方々がスポーツや
グラウンドゴルフ、地域イベントなどの場として多様な利用がされております。 次に、一宮市民会館のすぐ西にあります大平島公園がございます。この公園は、多目的広場やSL展示館があります。市民活動によるイベントも毎年盛大に開催され、広く市民の方々の憩いの場として親しまれております。 最後に、一宮駅の南へ約300メートルのところにあります梅ケ枝公園を御紹介させていただきます。この公園は、JR東海道本線、名鉄尾西線、
都市計画道路冨田一宮線によって囲まれた公園でございます。蒸気機関車をモチーフにした遊具や実物のレールが設置してあり、展望台からは間近に鉄道を見ることができます。また、園内にはいろいろな品種の梅の木が植栽されており、市民の方々からも四季を通じて親しまれております。
◆5番(鵜飼和司君) 特色ある公園の御紹介、まことにありがとうございました。一宮市には魅力的な公園が数多くあることがただいまの御答弁でわかりました。 御紹介いただいた梅ケ枝公園ですが、非常に魅力的な公園でございますが、1点、樹木が大きくなり過ぎて、園内に暗い園路があり、地元からもこれまで数多くの御指摘や御要望を受けてまいりました。また、樹木の剪定は定期的に行っていただいておりますが、どうしても見通しが悪くなっております。 スライドをお願いします。 こちら、ごらんいただけるとおり、左右、日中と夜間の同じ場所から撮影したものでございます。見ていただいたとおり、右側は真っ暗で、左上の夜間という文字のところに照明もついているんですが、こんなに暗いということになっております。続きまして、これもほかの角度から同じ園路を撮った写真でございます。もうこちらも一目瞭然、夜間は真っ暗になっております。梅ケ枝公園を御利用の地域の子供たちから大人の皆さんを初め、通勤や通学で公園を通行する皆さんの安心と安全なまちづくりに向けて、早期の安全予防対策を切に願いますが、いかがでしょうか。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 現地を確認させていただきまして、樹木の枝などで照明の明かりを遮る箇所があれば枝の剪定をさせていただきます。なお、どうしても明かりの確保が困難な場所は、照明灯の増設や樹木の撤去等を検討してまいりたいと考えております。
◆5番(鵜飼和司君) これまでは、何度か御要望させていただいたところなんですけれども、予算等の関係から難しいというのは十分理解できることで、整備が進んでいないということでございますが、犯罪に巻き込まれてしまうリスク、これを最小限に抑えられるよう早期に進めていただき、さらに魅力的な公園になるよう、ぜひともお願い申し上げます。 質問を続けてまいります。続きまして、公園は世代ごとに求められるニーズがありますが、一宮市としましては、どのような公園が求められているか、お考えを教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 公園利用者にとっては、除草、清掃、芝刈りなど管理が行き届き、緑あふれ、地域の方々が集い、憩いの場となる公園が求められていると考えております。
◆5番(鵜飼和司君) 次に、公園関連予算について順を追って具体的にお聞きしていきたいと思います。初めに、都市公園の
公園新設改良費の金額の推移について教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 直近3年間の推移でお答えいたしますと、
公園新設改良費の当初予算につきましては、平成28年度は5億1,100万円余、平成29年度は4億2,400万円余、平成30年度は3億900万円余と減少傾向にございます。
◆5番(鵜飼和司君) より具体的に、比較的規模の大きい公園と地域に親しまれる街区公園等に分けて教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 初めに、規模の大きい公園の整備を行う特殊公園及び運動・
総合公園新設改良工事請負費では、平成28年度は2億5,100万円、平成29年度は2億3,400万円、平成30年度は1億6,500万円となっております。 次に、街区公園の整備を行う街区
公園新設改良工事請負費では、平成28年度2,900万円、平成29年度2,400万円余、平成30年度750万円となっております。 なお、そのほか市の単独費で、市内各公園のフェンス、看板等の施設更新や遊具等の設置を行います
各種公園整備事業の工事請負費につきましては、平成28年度が5,000万円、平成29年度3,400万円余、平成30年度2,500万円余となっております。
◆5番(鵜飼和司君) では、
公園新設改良費の現状と課題について教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 現状といたしましては、木曽川沿川緑地等の自転車道等の整備や青木川河川敷における遊歩道の整備、一宮市
公園施設長寿命化計画に基づく公園施設の更新等の
社会資本整備総合交付金を活用した事業が中心となっております。
社会資本整備総合交付金の活用につきまして、今年度より国が補助対象事業の見直しを行い、補助対象から除外された事業もございます。市の財政負担がふえることにより事業進捗がおくれるケースが出てくるものと考えられます。 なお、平成30年度より効果促進事業である
鞆江緑地公園整備工事が補助対象外とされてしまいました。
◆5番(鵜飼和司君) さらに続けます。
公園新設改良費のピーク時における費用の内訳はどのようになっているか教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 過去10年間をさかのぼりまして見ましたところ、平成28年度がピークとなっております。
社会資本整備総合交付金を活用した事業につきましては3億7,600万円、町内要望に基づく公園施設の設置、更新である
各種公園工事整備請負費は5,000万円、そのほかの公園工事費等も8,500万円余となっております。
◆5番(鵜飼和司君) ピーク時から考えると平成30年度は6割程度となり、また、町内要望に充てられる予算、こちらは半分になっていることがわかりました。 公園は、全世代にわたり私たちの生活に潤いを与えてくれる憩いの場であり、また、活力を与えてくれる場ともなっています。
公園新設改良費が減少してきている現状、どうか市民サービスの低下にはつながらないようお願いいたします。 続きまして、今度は都市公園の維持管理費の金額の推移について教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) こちらも直近3年間の推移でお答えいたします。
公園維持管理費の当初予算につきましては、平成28年度は7億600万円余、平成29年度は7億700万円余、平成30年度は7億3,400万円余と微増傾向になっております。
◆5番(鵜飼和司君) さらに具体的に、今年度の維持管理費の委託管理料等の内訳も教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 平成30年度当初予算の
公園維持管理費の委託料の内訳につきましては、
浄化槽保守委託料360万円余、
公園管理委託料2億9,800万円余、
街路緑化管理委託料1億3,700万円余、
大野極楽寺公園外2公園指定管理料1億3,300万円余、ツインアーチ138指定管理料900万円余となっております。また、
公園管理委託料2億9,800万円余のうち、身近な公園でございます街区公園、近隣公園、地区公園の除草清掃等の委託料は1億3,500万円余となっております。
◆5番(鵜飼和司君) 予算、
公園維持管理費の現状をただいまお聞かせいただきました。 最近、公園の花壇に花が植えられていない箇所が見受けられます。ここ数年、
公園維持管理費はどのような経費削減を進めていらっしゃるのか教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 平成29年度は、一部の花壇を除き、花苗の植えかえを取りやめております。これに加え、平成30年度には、公園施設の保守点検回数や樹木の剪定本数を減らすことで経費削減に努めております。
◆5番(鵜飼和司君) 経費削減を進められ、財政負担を少しでも減らす努力ということであろうと思いますが、花苗の植えかえが削減された公園の花壇は、現在どのような状態になっているか教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) ほとんどが植えかえをしていないままの状況となっております。その中でも、地域から花壇をどうしても継続してほしいとの御希望があった公園におきましては、市が花苗を提供する花いっぱい運動を紹介させていただきまして、地域の方々による花壇づくりをお願いしております。
◆5番(鵜飼和司君) 花壇づくりにつきましては、一旦ここではとどめて、次の項の民間活力の導入の現状の項で質問等を進めていきます。 それでは、維持管理の課題についてどのような状況であるとお考えか教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 都市公園の管理は、造園業者等の専門業者による管理、それから
シルバー人材センターによる管理、地域の公園愛護団体による管理、最後に指定管理者による管理というものがございます。 市といたしましては、街区公園等の身近な公園については、地域の公園愛護団体による管理をお願いしておりますが、後継者不足から、管理を辞退する団体がふえてきております。また、
シルバー人材センターについても人材が不足しているため、コストのかかる造園業者など専門業者による管理となり、これまでの管理水準を維持することが大変難しくなってきております。
◆5番(鵜飼和司君) 続きまして、(5)の民間活力導入の現状の項に移ります。
公園維持管理費については、経費削減によりカットしている事業があるにもかかわらず、公園数の増加、また管理に係るコスト高騰に伴い、これからも増加傾向で推移することがわかりました。ちょうど10年前の平成20年度の
公園維持管理費は約5億4,000万円で、今年度当初予算と比較としますと約2億円予算が膨らんでいる状況でございます。特に、今後、全国的にも同じような状況に陥り、また、もちろん一宮市にとっても解決しなければならない重要課題の1つであるといえます。 質問を進めます。現在、一宮市の公園で民間活力の導入を行っている事例を教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 管理におきまして、民間活力として行っているものについては、地域に密着した公園愛護団体による都市公園の管理がございます。 また、施設の整備といたしましては、公共の福祉の増進に資する目的で、個人や企業から公園施設の寄附を受けております。記念プレートをつけたベンチの寄附をいただくi-ベンチ事業や、事業ではございませんが、寄附により健康器具等を設置した例もございます。
◆5番(鵜飼和司君) ただいま御答弁いただきました公園愛護団体につきまして、管理している公園の箇所数と団体数を教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 平成30年10月1日現在の公園愛護団体による管理の公園の箇所数は61カ所、68団体となっております。今後もこの制度の活用をしていただけるよう、市ウエブサイトなどでPRしていきたいと思っております。
◆5番(鵜飼和司君) 公園愛護を辞退される団体があるとお聞きしております。ここ数年でどういった状況か教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 平成28年度は1団体、平成29年度も1団体、平成30年度は4団体が管理を辞退しております。なお、新しく整備する公園は、整備計画を立てる段階から、町内会など地元の方々に管理していただくようお願いしているところでございます。
◆5番(鵜飼和司君) 公園が新設されるタイミングで担当職員が、地域の方に営業活動のようなことを行っていただき、協力していただく御努力をされていることがわかりました。これからも担当職員には御負担があろうかと思いますが、少数精鋭でできる限りの地道な営業活動を続けていただくことをお願いいたします。 もう1点が、公園に御協力くださる愛護団体が毎年のように活動の辞退をされているとのことです。おのおの理由はあろうかと思います。ここ数年、私も感じることですが、こういった市民の皆さんの
ボランティア的活動への意識、これが薄れていっているんじゃないかなということです。これは、一宮市に愛着が減ったとかどうかということではなく、子ども会や町内会、老人クラブなど、年齢層にかかわらず、申しわけないが辞退したいとなってきているということでございます。 現在、一宮市としましては、共働きと子育ての両立に尽力されているかと思います。例えば子育てと共働きの両立によって、おじいちゃん、おばあちゃんに子供を預ける、おじいちゃん、おばあちゃんにとっては大変なこともあろうかと思いますが、新たな楽しみや生きがいにもつながっているかもしれません。それ以外でも全世代型で複雑かつ多忙な時代で、持論を申しますと、こういった愛護団体が減少している現状は当然であり、行政として受けとめるべき現実であると考えます。 スライドをお願いします。 こちらは、先ほどの古宮公園の花壇の写真でございます。 複合遊具や健康遊具も整備されており、地域の方に喜ばれておりますが、昨年から花の咲かない花壇となり、見てのとおりみすぼらしく、寂しくなりました。 花壇づくりは、確かに地域の方が取り組んでいただけたとしたら、財政負担もなく、よりよいものとなるのかもしれません。これまでは、シーズンごとに変化を楽しんでいただくことができ、親しまれていた花壇が、何の前触れもなく事業費カットにより急に花の咲かない花壇となってしまいました。花を咲かせたければ地域の方でやってくださいというのはいかがなものでしょうか。花壇づくりをお願いできるまでは維持するとか、かわりに遊具を設置するだとか、いま一度地域の皆さんの思いを受けとめていただきたい、柔軟に検討していただきたいと御要望を申し上げます。 続きまして、ネーミングライツ事業の自主財源確保の状況について質問を進めてまいります。 現在、一宮市では、公共施設を利用してネーミングライツ事業などに取り組み、新たな自主財源の確保に努めてられていますが、どの公共施設でいつから取り組んでいるのか、また、こうした取り組みによりこの3カ年でそれぞれ幾ら財源が確保できているのか。また、旧産業体育館、いちのみや中央プラザにつきましても検討されていると存じますのであわせて教えてください。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 教育文化部では、総合体育館の3つのアリーナと木曽川文化会館のホールにおきましてネーミングライツ事業に取り組んでおります。 総合体育館のアリーナでは、平成23年度の開館当初から実施をしておりまして、現在のネーミングライツ料は、3つのアリーナを合計しますと年間400万円でございます。 次に、木曽川文化会館のホールでは、平成28年10月の開館から実施をしており、現在のネーミングライツ料は年間216万円でございます。 両者をあわせますと、木曽川文化会館が半年分だった平成28年度は508万円、平成29年度以降は616万円となっております。なお、建設中のいちのみや中央プラザのネーミングライツ事業につきましては、現在検討中でございます。
◎建設部長(今井浩策君) 建設部では、平成29年度から横断歩道橋においてネーミングライツ事業に取り組んでおり、現在、1橋当たり年間21万6,000円、月当たり1万8,000円で契約をいたしております。平成29年度は、三条横断歩道橋で12月に表示を行いましたので、4カ月分の7万2,000円となっております。平成30年度は、三条横断歩道橋のほか起にあります銀座通り横断歩道橋にて4月に表示しましたので1年分、さらに、奥町横断歩道橋では6月に表示しましたので10カ月分で、合計61万2,000円の見込みとなっております。
◎総務部長(和家淳君) ネーミングライツ事業というわけではございませんが、総務部関係では、この市役所本庁舎エレベーター内の壁面広告を平成30年5月、ことしの5月から実施をしております。現在、5枠分の目的外使用料及び広告掲出料を月額1万6,000円で契約しており、平成30年度は17万6,000円の収入を見込んでおります。また、平成30年度から行財政改革の取り組み事業として、市ウエブサイトバナー広告の拡大にも努めておるところでございます。
◆5番(鵜飼和司君) それぞれの部局で新たな取り組みが行われていることがよくわかりました。こういった事業により自主財源は、平成23年度からは400万円、平成28年度では508万円、平成29年度は623万2,000円、平成30年度は694万8,000円と増加しています。それに加え、建設中の旧産業体育館、いちのみや中央プラザについてもネーミングライツ事業を検討されているとのことで、自主財源の確保に努められていることがわかりました。 質問を続けてまいります。初めに、ウエブサイト内の公園一覧についてお聞きします。一覧表の有無、また、どのぐらいの頻度で見直されるか教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 市ウエブサイト内に一宮市都市公園一覧表を掲載しております。掲載の更新は、都市公園の供用告示にあわせて行っておりますので、おおむね年度末に更新をしております。
◆5番(鵜飼和司君) 次に、公園マップについてお聞きします。一覧表とその内容、どのぐらいの頻度で見直されているか教えてください。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 市民の皆様に市内の都市公園を紹介するため、都市公園マップを作成しており、現在、平成28年4月に発行した都市公園マップを使用しております。過去のマップの更新は10年ごとでございましたが、毎年、都市公園の供用区域が変更され、市民の皆様に最新の情報をお伝えする必要がございますので、できる限り早目に更新したいと考えております。
◆5番(鵜飼和司君) スライドをお願いします。 こちらは、現在ウエブページで公開されている公園一覧です。続きまして、こちらは、公園マップです。真ん中に一宮市全域の地図があり、右の欄には公園の一覧が掲載されておりました。これを見て、果たして市民の方や近隣市町の方が一宮市に来たいと思うかどうかということでございます。 冒頭でいただいた御答弁の特色ある公園の説明からもよくわかるとおり、せっかく進められている魅力的な公園整備でございます。 ここで1つ御提案させていただきます。こちらは、公園マップの番号16番の柳下公園を例に進めてまいります。こちらをタッチすると、一目でわかる公園の写真が出てきます。このように公園の状況が一目でわかる。済みません。ちょっと滑り台に特化した写真になっております。こんな柳下公園のイメージがわかるのではないでしょうか。 スライドありがとうございました。 ただいまは、ほんの一例でございますが、このようなウエブページをパソコンやスマホからワンタッチ、簡単に伝えることができることで、交流人口の増加や公園の利用促進を図ることができるのではないでしょうか。ウエブサイト内で公園マップの掲載と選んだ公園をクリックするとイメージ写真が映し出せるような、このようなシステムの導入で、一宮市民、市内外の皆さんへ、改めて単純ですけれども、簡単にお伝えできる一宮市内公園の魅力をぜひ発信していただきたく御提案申し上げます。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 市内外の皆様への情報発信を伝わりやすくすることは、議員の御発言のとおり、一宮市にとっても有意義なことと考えております。公園マップやその他の情報等の発信の仕方等につきましては、ウエブサイトを管理運営しております情報推進課と調整を図ってまいりたいと考えております。
◆5番(鵜飼和司君) ぜひともよろしくお願いします。 続きまして、最後の項、(8)の新しい民間活力の導入について質問を進めてまいります。 初めに1つ岡山市の事例を御紹介いたします。岡山市の西川緑道公園というところ、こちら公園のトイレをきれいに保ちたいとの思いから、公衆トイレにネーミングライツを設定し、企業と市で週5日ずつ見回り清掃をして、それによりトイレットペーパーを設置できるようになったことに加え、御利用者様からは清潔であるとの感想をいただけるようになったとのことです。御説明した事例のネーミングライツではございませんが、ここは一宮市独自の手法で、年間パートナーシップ協定を御提案いたします。 具体的な例としましては、1つ目が市内167の公園のうち約半数83カ所で年間10万円の締結を行うことができた場合、年間830万円の自主財源を確保することができる。また、これとは似ているんですけれども、年間10万円ほどの維持管理や、また、フェンス等施設整備や遊具の新設、更新に御協力いただくことで、行政の枠を超えた民間のアイデアにより、公園ごとに特色が生まれることや、御利用者様にとっては毎年少しずつ変化していく公園が楽しみになっていく。 もう1つは、担当課と話し合い、どんな整備、どういうふうに進めていきたいかなんていうことを話し合いながら進めていただければなと思います。まずは、(7)、先ほど御提案しましたウエブサイト内の公園マップと公園一覧の一新を進め、御協力を募ることのできるような水準まで持っていきまして、そして、公園の近隣にある民間企業などと年間パートナーシップ協定を締結できるよう営業活動を進めていただき、
公園維持管理費の一部を捻出していただくようなことはできるのでしょうか。その取り組みを紹介した大々的な看板、まちにある大きな看板のようなものを締結できた公園に設置するということで、地域に密着した親しまれている民間企業にとっては広告宣伝にもつながり、協力してもらえる可能性があるかと考えますが、いかがでしょうか。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 興味深い御提案をいただきありがとうございます。市と民間企業等とが公園を媒介にし、パートナーシップを結ぶといった、民間活力導入の新しい形かと思います。しかしながら、御提案の手法が公園の維持運営手法の一つとして成立するのかどうか、また、成立するための条件等、解決しなければならないことが多いため、御紹介いただきました他市の事例等を参考にして、研究してまいりたいと考えております。
◆5番(鵜飼和司君) できれば研究と言わず、検討していただきたいところでございますが、まずは研究を公園マップや公園一覧の一新と並行して進めていただけることをお願いいたします。 今回は、公園の管理に特化して質問を進めてまいりました。提案につきましてはほんの一例に過ぎません。当局職員の時代に即した豊富なアイデアでもっとすてきな公園づくりになりますことを心より期待申し上げます。 私の市議としての1期目は、偶然にも中野市長の1期目とも重なったこともあり、4年間で魅力的な一宮市づくりが確かに進んでいることを実感しております。行財政改革、保育、教育分野の充実、防災や災害時の備え、観光インバウンド戦略、医療福祉分野、豊かな自然の活用、企業誘致、地場産業のPR、そして2021年の中核市移行に向けてかじを切られました。 話は戻り、公園の維持管理費等関連予算の財政負担など課題解決にはスピーディに取り組まなければなりません。公園の数と市内コンビニの数は大体同じくらいみたいです。140ほどコンビニはあります。私としましては、魅力的なまちづくりを促進し、市民の満足度や市内外に向けての次の一手は公園、中でも地域に親しまれる公園には可能性が大いにあると考えます。 全市的な視点で、これまで確かな取り組みを進めてこられています中野市長におかれましては、この新しい一手、公園の可能性につきましてどのような考えをお持ちか、ぜひお聞かせ願えればと思います。
◎市長(中野正康君) 鵜飼議員から公園に関する熱い思いをお聞かせいただきました。私も大いに賛同するところでございます。 一宮市を魅力あるまちづくり、これを進めていく上で緑のある、潤いのあるまちということで、公園の果たす役割は非常に大きいものがあるんだろうと受けとめております。ただ、部長からもるる答弁申し上げたとおり、いろんな課題もあるわけでございます。これを解決していくために民間活力の導入ということでいろんな手を尽くすといういろんな御指摘をいただきましたので、こちらもしっかりと参考にさせていただきたいと思っております。 少し前の話になりますけれども、いちのみや夢サミットで各中学校の皆さんが発表されておりました。たしか浅井中学校か、葉栗中学校の男の子だったと思うんですけれども、木曽川沿いに河川敷、すばらしい自然があるので、そこにぜひUFJをつくってほしいと言うんです。何で銀行が要るのかなと聞いていたんですけれども、よくよく聞いたらユニバーサル・スタジオ・ジャパンだったという、USJを引っ張ってきてほしいということだったんですけれども、USJ、ユニバーサル・スタジオが来てくれるかどうかは別として、冨田山公園、グリーンプラザ跡なんかも何かホテルかキャンプ場か、
レクリエーション、スポーツ、民間でどんと来てくれたらいいなということで、今いろんな対話を民間企業の皆様、コンサルタントも入れながら進めております。 ただ、大きい公園は、そういった大きな仕掛けが要るんでしょうけれども、町なかにある、先ほど部長が言ったような街区公園や近隣公園と呼ばれるもの、こういったものは、またそれぞれ公園が置かれている状況、環境、利用者、違うわけでございます。地域の皆様とキャッチボールしながらどういう形が一番喜んでいただけるのかということを実現するためには、やはり地道にこつこつやらなければいけないと思いますので、きょうのような形でまた引き続き、鵜飼議員初め皆様の御意見を伺いながらしっかりと前に進めていきたいと考えているところでございます。
◆5番(鵜飼和司君) 公園の可能性と多様化するニーズ、これへの対応によって公園活用の幅をいかに広げていくことができるか、そして、膨らみ続ける維持管理費、これをどのように確保していくか、ぜひともいま一度公園改革への御尽力に期待し、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○議長(渡辺宣之君) 暫時、休憩いたします。 午前10時17分 休憩 午前10時27分 再開
○議長(渡辺宣之君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 2番、佐藤英俊君。 (2番 佐藤英俊君 登壇 拍手)
◆2番(佐藤英俊君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。 本日の私の一般質問ですけれども、一宮市の文化芸術に関して質問をさせていただきます。 それでは、いきなりでございますけれども、スライドをよろしくお願いいたします。 ことし8月12日、私の地元の朝日連区において、有志が中心となりまして朝日盆踊りを開催いたしました。当日は、夕方から稲光がして一宮市にも大雨洪水警報が出る状況でございました。しかし、なぜか朝日連区だけは雨雲が避けて通り、難なく開催をさせていただきました。盆踊りには、主催者発表2,000人ほどの地域の方々が参加されまして、本当に大盛り上がりでございました。 スライドありがとうございます。 この朝日盆踊りを開催しようと思ったのに、主に2つの理由がございます。1つ目には、その昔は各地域で、朝日連区の中で盆踊りはたくさんございました。しかし、今現在、たった1カ所だけになってしまいました。そんなこともありまして、地域の活気とか地域のつながりが何か希薄になったような感じに思われることが多々ありました。 また、朝日連区には、朝日音頭というものがございまして、小学校で地域のものだということで踊りの先生に来ていただいて、踊りを教えていただくという授業もございます。子供たちが踊る機会が、実は運動会の種目だったり、市民体育祭の種目であるときに踊るということでございまして、盆踊りというのは、やぐらの周りをぐるぐる回りながら楽しく踊るんだよということを体験させたいと思ったようなこともあります。 2つ目には、この朝日盆踊りを機会に、朝日連区の郷土芸能の維持をしたいと思っておりました。朝日連区には、上祖父江本郷地区のドンカチ太鼓と玉野地区の道行囃子というのがございます。ドンカチ太鼓のほうは奉賛会組織がございまして、次世代につなげていく形ができ上がっております。しかし、道行囃子においては、中心になってやっておられた方々が御高齢になったり、既にもうお亡くなりになったりということで、もう存在すらもございませんでした。小学校のときにならったことがあるよという50代ぐらいの方々が多少見つかったということでございます。中野市長も当時ならわれたということを聞いております。 しかし、朝日連区には、40年ほど前より毎年厄年の人たちが国府宮神社へ鏡餅を奉納するという行事があります。そのときに使われる音楽が道行囃子でございます。脈々と道行囃子の録音を流しながらその鏡餅の奉納をやっておりました。 その道行囃子の生演奏を今回朝日盆踊りに披露していただきたい、そして、保存していけたらということを思ったわけでございます。 それでは、質問に移りたいと思います。 一宮市の中で現在どれくらいの郷土芸能が存在しているのでしょうか。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 郷土芸能の定義はさまざまでございますので、確実な数はお示しできませんが、例えば現在市の無形文化財となっているのが、島文楽などの2件、県の無形民俗文化財が、ばしょう踊など2件、市の無形民俗文化財は、甘酒祭など7件でございます。
◆2番(佐藤英俊君) 今お聞きしました郷土芸能の団体ですが、一宮市が認める登録制度などには登録されているという状況なのでしょうか。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 郷土芸能としての登録制度というのは特にございません。ただ、民俗芸能等の保存、振興を目的としまして一宮民俗芸能連盟という組織がございまして、現在10の団体が加盟していらっしゃいます。
◆2番(佐藤英俊君) 一宮市は、郷土芸能に関してどのように維持保存を進めておみえでしょうか。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 補助金を交付するほか、民俗芸能伝承推進事業につきまして、申請があった公演に対して謝礼を支出しております。
◆2番(佐藤英俊君) それでは、一宮市には、文化財保護事業補助金と民俗芸能伝承保存事業補助金というのがございます。この補助金について御説明をよろしくお願いいたします。
◎教育文化部長(野田眞吾君) いずれの補助金も伝承保存に要する修繕料や、あるいは備品の購入費などの経費を初めまして、記録の作成、またはその刊行に要する経費などについて、上限はございますが一部補助をしております。 議員御質問の補助金の違いにつきましては、文化財保護事業補助金は、県や市の文化財に指定をされておる民俗芸能を対象としています。一方、民俗芸能伝承保存事業補助金は、文化財に指定されていない民俗芸能を対象としております。かつ、要件がございまして、一宮民俗芸能連盟加盟団体を対象としておるところです。
◆2番(佐藤英俊君) よくわかりました。 旧尾西市時代、本郷地区の先ほど言いましたドンカチ太鼓や玉野地区の道行囃子は郷土芸能と認められていたということを聞いております。現在は、補助金や指定に関してどのようになっているのでしょうか。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 上祖父江のドンカチ太鼓や玉野の道行囃子につきましては、現在は、ともに文化財とはなっておりません。また、民俗芸能連盟にも加盟していらっしゃいませんので、現在は補助金は支給していない状況です。
◆2番(佐藤英俊君) 合併の時期にそういうことがちょっとうまくつながっていなかったのかなということも思います。 上祖父江のドンカチ太鼓は、本郷地蔵尊で8月24日に盛大に行われる地蔵盆で奉納され、地域の人々に代々伝えられてきました。起源は定かではありませんが、地蔵の台座には江戸時代の享保年間の刻字があり、かつて吉藤村、今の明地の吉藤地区の旧家で子供が無事に成長することを願ってつくられ、その後地蔵を守る者がいなくなって今の場所に移されたということです。 玉野の道行囃子は、江戸時代から八剱神社の秋祭りで奉納され、豊作への感謝を込めて奏でられて練り歩きました。戦時中に中断しましたが、戦後復活し昭和30年代半ばに中断、昭和40年代後半から再び復活して10年ほど続いた後、長らく途絶えておりました。冒頭にも紹介しましたとおり、ことし朝日盆踊りを開催するのをきっかけに復活されました。 郷土芸能は、地域の文化であり、過去から現在、そして未来へ伝承すべきすばらしい文化的財産であると思います。郷土芸能の伝承に対して今後も積極的に取り組んでいただくことを期待しております。 それでは、続きまして、(2)学校教育と文化芸術についてお尋ねいたします。 ただいま紹介いたしました朝日音頭、ドンカチ太鼓は、小学校の教育の場でも取り上げられております。朝日東小学校では朝日音頭、そして、朝日西小学校の学習発表会ではドンカチ太鼓を盛り込んだ演目を披露しております。郷土芸能を取り上げていただき、郷土愛を育んでいただいております。 郷土芸能の維持保存の一つには、子供への教育が大切なことであります。文化庁文化芸術推進基本計画では、文化芸術の多様な価値を生かして文化芸術立国の実現を目指す4つの目標と6つの戦略の施策として、学校教育において伝統や文化に関する教育の充実を図るとあり、我が国や郷土の音楽に関する教育については、和楽器を用いたり、長い間親しまれている唱歌、わらべ歌、民謡など日本の歌を取り上げたりするよう配慮すると記述されております。 そこで、現在、一宮市の小・中学校では地域文化、郷土芸能をどのように取り組んでいるのかをお聞かせください。
◎教育長(中野和雄君) 現在、一宮市の小・中学校におきましては、総合的な学習の時間や学校行事、音楽の授業の中で地域文化、郷土芸能に取り組んでいる学校が幾つかございます。具体的には、西成東小学校の春明太鼓や奥小学校の奥風太鼓、葉栗中学校の島文楽など、全部で17校の実践がございます。そのほかにも琴や和太鼓などの和楽器の体験や鑑賞を取り入れている学校が61校中37校ございます。
◆2番(佐藤英俊君) 次に、学校と美術館、博物館との連携についてお聞きいたします。 文化庁文化芸術推進計画では学校と地域の美術館、博物館との連携による先進的な取り組みや、地域の関係者との協働による子供や若者たちを対象とした参加型プログラムの展開を促進するとしています。 一宮市において、学校と美術館、博物館との連携による取り組みなどはあるのでしょうか。また、参加型プログラムなどは展開されていますでしょうか。
◎教育長(中野和雄君) 学校が美術館、博物館と連携した取り組みとしましては、平成29年度に千秋東小学校と木曽川東小学校であいちトリエンナーレ地域展開事業の一環として、美術作家から児童たちが指導を受け、作品制作に取り組むワークショップを開催いたしました。 また、参加型プログラムとしましては、小学校3年生が社会科で実際に博物館を見学して、地域の人々の生活がどのように変わってきたかを見る、聞く、調べるといった具体的な活動や体験を通して考えさせる学習を毎年展開しております。 これは、私自身も関係した事業でございますが、平成4年度から始まり、さまざまな指導法の工夫、改善を加え、現在に至っております。 今後も子供たちにこのような文化施設との連携を大切にして、文化体験を充実させていきたいというふうに考えております。
◆2番(佐藤英俊君) 私もあいちトリエンナーレのときの子供たちと作家とのかかわりというのは、本当に興味深く見ておりました。本当にありがとうございます。 学校と美術館、博物館の関係は、ふだんより密であるべきだと私も思います。美術館、博物館には、本物があるわけです。学校で幾らプロジェクターや3D画像をそれだけ勉強しようと本物に勝てるわけがございません。絵画一つ例にとっても、写真や映像では感じられないことが本物の前に行けば感じられます。その作品の大きさ、たたずまい、色合い、絵肌の触れるような感じとか、ざらざらという感じとか、筆の動き、形などでいろんな感じ方をさせてくれます。色のすごさに圧倒されたり、リズム感を感じられたり、楽しい気分にさせてもらったり、勢いを感じたり、とても切ない気持ちになったり、とても落ちついた気持ちにもなったりします。写真、映像では感じられないものがそこにはあるというわけでございます。 それを与えてくれるのが美術館、博物館という場所でございます。特に感性の高い子供のころには、大切な体験だと思います。今後とも学校と美術館、博物館の連携を密によろしくお願いいたします。 学校教育と芸術文化といいますと、音楽もございます。一宮市では、毎年小学校合唱祭というのが開催されておりますが、その歴史を教えていただきたいと思います。
◎教育長(中野和雄君) 小学校合唱祭につきましては、平成13年に一宮市の市制施行80周年を記念しまして開催されたのが始まりで、本年度で18回目となりました。作曲家の新実徳英先生の一宮市に合唱文化を根づかせたい、子供たちに美しい日本語に触れさせたいという考えのもと、合唱曲の持つ意味や美しさを体感させ、合唱の楽しさを体験させることにより、豊かな感性や情操を育むことを目的に開催しております。
◆2番(佐藤英俊君) 一宮市小学校合唱祭なんですけれども、何か全小学校が参加していないということですが、参加校はどのように決められているのでしょうか。
◎教育長(中野和雄君) 合唱祭の参加につきましては、各小学校の自主的な判断によって決められています。毎年、市内の全小学校に参加希望を募っておりますが、合唱祭は例年夏休みに開催しておりますので、各学校におきましてはキャンプなど自分の学校の行事など総合的に判断をして、参加するかどうかを決めているところでございます。
◆2番(佐藤英俊君) なるべくたくさんの小学校が参加してほしいということは思うわけでございますけれども、この一宮市合唱祭、市制施行80周年記念事業の一つで始まったということでございます。もうすぐ市制施行100周年というのがまいります。市制施行100周年には全小学校参加で開催してみてはどうでしょうか。
◎教育長(中野和雄君) これまでも、70周年、80周年、90周年と、子ども市議会や小学校合唱祭、また中学生ディベート大会などを行ってまいりました。そうした節目の折の記念行事が必要かどうかも含めまして検討したいというふうに考えております。
◆2番(佐藤英俊君) 合唱を行うということは、子供たちの成長の一助になると考えております。そこで、中学校合唱祭というのを開催してみてはいかがでしょうか。
◎教育長(中野和雄君) 一宮市におきましては、現在、全中学校におきまして校内合唱コンクールを開催しております。この取り組みを通じまして、生徒たちは歌のすばらしさを学び、団結力や感性を育んでいるというふうに考えております。しかし、授業時間数の確保などの観点からも、これ以上新しい行事を加えることは困難であるため、限られた時間の中で今取り組んでいる活動を充実していくことが大切であるというふうに考えております。そのため、中学校合唱祭の開催については考えておりません。
◆2番(佐藤英俊君) なかなか厳しい時間内容になっているということでございます。 私も地元の尾西第二中学校の合唱コンクールを鑑賞させていただいております。また、思い起こせば、遠い昔、尾西第二中学校生として歌った覚えもあります。そして、ことしは、おやじの会の一員として尾西第二中学校合唱コンクールに参加もいたしました。 今教育長の答弁のとおり、多感な年代の中学生の時期に合唱を通してクラスの団結力と感性を育み、歌の力、歌のすばらしさを学ぶ意義のある行事だと思っております。 一宮市は、文化や芸術を学校教育の中に取り込んでみえることはよくわかりました。そのほかに子供たちに文化、芸術に触れさせている学校教育での取り組みがあれば御紹介いただければと思います。
◎教育長(中野和雄君) 一宮市では、一宮市で生まれた泥かぶらという演劇の鑑賞を市内全中学生対象に3年に1回実施をしております。 泥かぶらの初演は昭和27年10月の一宮市であり、繊維工場で働く、いわゆる女性工員たちの心に届く舞台を目指して演出されております。また、現在の社会問題となっているいじめも取り上げられており、友人や仲間や家族の中で人の身になって思うことがそのテーマになっております。 これらの取り組みを通しまして、一宮市では、子供たちの文化や芸術に対する感性を磨き、創造力を高めるとともに豊かな情操を育んでおります。
◆2番(佐藤英俊君) 文化や芸術は豊かな人間性を涵養し、創造力と感性を育むほか、人間が人間らしく生きるための糧となるものであります。また、地域文化、郷土芸能は大切な宝として地域住民の理解を深め、確実に保存、継承していくべきものであると私も考えます。 そのためにも小学生や中学生の時代にふだん身近にあってもなかなか触れることのない、いろいろな文化活動に触れ、体験し、新しい発見を見出す機会となることは、豊かな人間性と多様な個性を育むためにも大切なことであるのではないかと考えます。 今後も学校教育の中で子供たちが我が国や郷土の音楽や芸能、文化や芸術に触れる取り組みを充実していただくことを要望し、この項目を終わります。 続きまして、創造都市一宮についてということで質問させていただきます。 創造都市、クリエイティブシティとは、グローバリゼーションと知識情報経済化が急速に進展した21世紀初頭にふさわしい都市のあり方の一つであり、文化芸術と産業経済との創造性に富んだ都市です。 ユネスコも文化の多様性を保持するとともに、世界各国の文化、産業が潜在的に有している可能性を都市間の戦略的連携により最大限に発揮するための枠組みとして、2004年より創造都市ネットワーク事業を開始しております。文化庁では、芸術文化の持つ創造性の地域振興、環境、産業振興等に領域横断的に活用し、地域課題の解決に取り組む地方自治体を文化芸術創造都市と位置づけて、創造都市推進事業、創造都市モデル事業など、創造都市への取り組みを支援しております。 さて、一宮市にも他市町にはない文化芸術的素材が豊富であると私は思います。世界的に有名な分業化された毛織物文化、テキスタイルデザイン、世界中がアニメで知っているドラゴンボールと鳥山明、そしてコスプレなど特異的な文化芸術的素材がございます。 ここで、例えば鳥取県境港市の水木しげるロードのような、例えば鳥山明ロード、鳥山明タウンなどそういう展開はいかがかでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) 御指摘いただきました境港市の水木しげるロードは、妖怪漫画の第一人者水木しげるが、同市で幼少期を過ごした縁を生かし、1993年に水木先生の協力を得ながら、境港市に町おこしとして建設されました。名実ともに日本を代表する観光地であるとともに、キャラクターを使った商店街活性化の成功例でもあります。 また、ほかにも東京都世田谷区のサザエさんを活用した事例や、最近では、静岡市のちびまる子ちゃんを活用する事例など各地で地域活性化のツールとして活用した取り組みが行われております。 議員御提案の鳥山明は、地元の起工業高校出身であり一宮市にゆかりのある世界的に有名な漫画家の先生でございますが、ほかにも、漫画家では、種村有菜や、著名な芸術家では三岸節子画伯、川合玉堂画伯などなどたくさんの方々がおられます。今後、地域の商店街の活性化や観光資源の発掘、さらには一宮市の活性化に向けて、他市のこうした取り組みを研究するとともに、こういった地元とゆかりのある著名人の方々の活用には、第一に御本人やその関係機関の御協力などが不可欠でありますので、まずはそういった点からその可能性を研究してまいりたいというふうに思っております。
◆2番(佐藤英俊君) よろしくお願いいたします。 それでは、現在、一宮市のコスプレの状況はいかがかでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) コスプレにつきましては、一宮商工会議所を中心とする一宮コスチュームタウンプロジェクトが主催となりまして、毎年七夕まつりにおいてコスプレパレードを開催していただいております。ことしで7回目となり、年々盛大に開催され、全国から約800人のコスプレーヤーなどが集結しており、七夕まつりを大いに盛り上げてもらっています。 そのほかにも、10月に開催される一宮だいだいフェスタ大集合for Halloweenでは、一宮青年会議所が中心となって、全国的に盛り上がりを見せているハロウィンでの仮装パレードがございます。これも一種のコスプレでございまして、1,000人以上の参加がございます。そのほかびさいまつりでも尾西商工会が中心となって開催をされておるところでございます。
◆2番(佐藤英俊君) ことしのだいだいフェスタでのハロウィンの仮装パレード、私も見せていただきましたけれども、本当にすごい方々がおみえで、ちょっとこちらも圧倒された感じがあってとてもいいなということを思いました。 今後ですが、この一宮市はコスプレを応援していくのでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) これらのパレードは、参加型イベントとしてすっかり定着して、大変好評でもあります。各主催団体が開催に向けて積極的に活動していただいておりまして、各種イベントのにぎわいや地域の活性化に大いに貢献していただいておりますことから、今後も引き続き支援、協力をしてまいりたいと考えております。
◆2番(佐藤英俊君) 先ほどの文化庁の文化芸術創造拠点形成事業やユネスコの創造都市ネットワーク事業を活用されてはいかがでしょうか。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 最初に、文化庁文化芸術創造拠点形成事業につきましては、地方公共団体が、現代アートやメディア芸術、工芸、障害者芸術などの地域の文化芸術資源を活用して、芸術団体や大学及び産業界等と連携して実施する持続的な地域経済の活性化につながる取り組みなどに対する文化庁の補助事業でございます。つまり、地域の文化芸術資源を活用しまして、地域経済の活性化につなげようという補助制度でございます。つきましては、経済部と教育文化部が相互に連携、協力することが鍵となってまいります。新たな事業、施策の方向性の一つとして研究してまいりたいと考えます。 次に、ユネスコ創造都市ネットワークでございますが、創造的、文化的な産業の育成、強化によって活性化を目指す都市が、国際的な連携や相互交流を行うことを支援することを目的にユネスコが創設したものでございます。その対象は、文学、映画、音楽、工芸、デザイン、メディアアーツ、それから食文化の7つの分野がございます。ただ、このネットワークへの加盟には、ユネスコの審査認定が必要でございます。現在は、国内ではまだ8都市だけが認定を受けておる状態ですので、少しハードルが高いのではないかと考えます。
◆2番(佐藤英俊君) 今後ともよろしくお願い申し上げます。 この項の冒頭にも申しましたとおり、一宮市にはかねてよりシステム構築された毛織物文化の歴史がございます。現在においても世界より買いつけに来るテキスタイルデザイン等を有しております。 市の中心には真清田神社、毛織物の神様の服織神社、七夕まつり、日本のアニメの中でも代表的な、先ほど言いましたドラゴンボール、そして、コスプレなどにいにしえから現代まで十分過ぎる文化芸術的素材があると思います。ぜひとも想像力を発揮していただきまして、ユネスコの創造都市ネットワーク事業や文化庁の文化芸術創造拠点形成事業に参加できたらなと、そして、文化の香る一宮市の構築に向けてさらなる研究を進めていただきたいと要望してこの項を終わりたいと思います。ありがとうございます。 最後の項目の一宮市美術館について御質問させていただきます。 ことしも一宮市美術展が開催されました。一宮市美術展の歴史について、これまでどのような会場を使用していたかを含めて教えてください。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 一宮市美術展は、昭和18年に、当時の旧一宮商工会議所を会場としまして、市民対象の展覧会として始まっております。第6回までは市民展覧会、第7回からは一宮市美術展と名称を変えながら、一宮市公会堂や大志小学校、神山小学校で開催されました。第8回から第33回までは、一宮市体育館を会場として開催しましたが、体育館の解体によりまして、一時一宮市民会館でも開催をされております。その後、昭和53年の第36回以降は、現在の一宮スポーツ文化センターで開催しております。ことしで76回目を迎えておりまして、当地域における最大規模の地方公募展として、市内はもとより、市外・県外からもレベルの高い作品を出品いただいております。
◆2番(佐藤英俊君) たくさんの作品がこの地域最大ということで、もう伝統のある一宮美術展でございます。 ことし第76回一宮市美術展の状況はいかがだったでしょうか。毎年私も見させていただくんでございますけれども、会場がやっぱりスポーツ文化センターということもございまして、出展作品はすばらしいですが、会議室の壁に展示してある部屋も多く、ちょっと寂しいなと感じられることもあります。出展者から展示作品がもっと際立つような会場でという要望はないのでしょうか、お尋ねします。
◎教育文化部長(野田眞吾君) ことしの市の美術展でありますけれども、日本画、洋画、彫刻・立体、工芸、デザイン、書、写真の7部門で作品を募集しまして、11月15日から18日にかけまして、一宮スポーツ文化センターで開催をしております。展示作品数は、無鑑査を含む入選作品が509点、地元作家への依頼出品が55点ございまして、合計しますと564点でした。また、来場者数は4日間で4,727人でございます。 議員お尋ねの会場についての要望でございますが、特に聞いておりません。ただ、500点を超える作品を展示するために、本当に職員苦労しておるんですが、展示専用ではない1階のスポーツフロア等も使用して開催している状況でございます。一方、これだけの作品を一堂に展示できる施設は、現在のところ市内にはございませんので、開催ができる唯一の会場と考えております。
◆2番(佐藤英俊君) 大変苦慮してたくさんの作品を展示していただいておるという状況がよくわかりました。 スライドをお願いいたします。 一宮市美術展第76回でございます。こうやってとても見やすい部屋もございます。ここら辺になりますと奥のところは壁のように見えますけれども、本来は窓です。窓を封鎖してつい立をしてこのように展示をしているということでございます。そして、つい立、パーテーション、どうしてもパーテーションの縦の柱の線が気になって、なかなか作品が見づらいなということもございます。立体の部屋です。ここも工芸の部門ですけれども、窓のほうは縦の線がちょっと気になって見にくいかなということもございます。また、天井もちょっと低いかなということも感じられます。デザイン部門、そして、ここですよね。書の部分ですけれども、一番奥のところを見ていただきますと、作品の下のほうがパーテーションより下に出ておるという、こういう状況というのは、ちょっと作品には失礼じゃないかということは思います。多分上に上げると間仕切りのパーテーションの高さとちょっと違うということで、作品の高さを全部同じにしようと思って下のほうが出ているということでございますけれども、毎年苦慮してみえるんだなということは思いますけれども、ちょっと作品に失礼で、とても見にくい違和感のあるというのがいつも思うわけでございます。 ありがとうございました。 今言いましたとおり、パーテーションに展示される様子は、毎年見るに忍びなく、作品に申しわけないなという気持ちが拭えません。やっぱり壁にしても、天井が展示用にはつくっていない部屋ばかりでございますので、大きな作品を持っていくと、やっぱり天井が低いという感じがあります。 やはり一宮市スポーツ文化センターでの一宮市美術展というのは、ちょっと無理があるんではないかということが、本当に近年そうやって思われるところでございます。38万都市の一宮市に一宮市美術館がないこと自体が本来の問題なのではないでしょうか。 過去に一宮市美術館及びギャラリーの創設に関する要望書などが一宮市議会に諮られたことがあると聞いております。そのときの状況、結果はいかがだったでしょうか。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 一宮市美術館及び美術ギャラリー建設、このような請願書が平成12年2月18日に、合併前でございますけれども、一宮市議会へ提出をされ、受理されております。 この請願書は、当時の一宮市議会の総務文教委員会において審査いただき、平成12年3月27日付の請願書審査結果報告書では、4の意見及び審査結果の中で趣旨を妥当と認め趣旨採択とされております。
◆2番(佐藤英俊君) 平成12年当時の一宮市議会総務文教委員会で、趣旨を妥当と認め趣旨採択ということとされております。議会としては請願の願意については、十分に理解できますが、現実性の面で確信が持てないという請願に対して決定がされているということで私は理解しますけれども、とりあえず一宮市美術館及び美術ギャラリー建設には、議会も妥当と認めたというわけでございます。 ぜひ次の段階にそろそろ進めていただきまして、一宮市美術館、美術ギャラリーでもよろしいです。建設の実現に向けてこれからも調査研究を進めていただきたいと切に、切に望みます。ありがとうございました。 本日は、一宮市の文化芸術に関して一般質問をさせていただきました。文化庁が示す文化芸術振興の意義という中にこんな記述がございます。この記述を読みまして私の一般質問を終わりたいと思います。 「文化芸術は、人々が真にゆとりと潤いを実感できる心豊かな生活を実現していく上で不可欠なものであると同時に、個人としての、またいろいろなコミュニティーの構成員としての誇りやアイデンティティを形成する、何物にもかえ難い心のよりどころとなるものであって、国民全体の社会的財産である。また、文化芸術は、創造的な経済活動の源泉であるとともに、人々を惹きつける魅力や社会への影響力を持つソフトパワーであり、持続的な経済発展や国際協力の円滑化の基盤となることから、我が国の国力を高めるものとして位置づけておかなければならない」 以上であります。本日はまことにありがとうございました。(拍手)
○議長(渡辺宣之君) 暫時、休憩いたします。 午前11時11分 休憩 午前11時21分 再開
○議長(渡辺宣之君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 4番、島津秀典君。 (4番 島津秀典君 登壇 拍手)
◆4番(島津秀典君) 議長から発言を許されましたので、12月議会、私の一般質問を始めさせていただきます。 その前に、先ほど佐藤議員が一宮市美術展のことに触れられました。私は、ことしは触れずにおこうかなと思っておったんですけれども、毎回12月には、私出品いたしました一宮市美術展の結果報告をしておりますが、ことしは残念ながら選外という結果に陥りまして、これも前回市長賞をいただきたいなどと大口を叩いた報いではないかと思っております。自分の努力が本当に足らなかったということで反省をいたしております。ただ、6月議会で市長は続投を表明されました。まだまだ中野市長から市長賞をいただくチャンスは続いていると、そういうことでひたすらこれからも頑張っていきたいと思っております。 では、一般質問1項目め、免震装置データ改ざん問題と本庁舎の安全性についてお尋ねしていきたいと思っております。 本年10月に油圧機器メーカーによる免震・制震装置の検査データ改ざん問題が発生いたしました。問題の製品は、油の粘性による抵抗を利用して建物の揺れを吸収するオイルダンパーで、国土交通大臣が定めた基準、あるいは顧客との契約に基づく顧客基準の範囲内におさまるように検査の数値が改ざんされていたというものです。データ偽装の手口としては、検査の際に基準に合わない数値が出た場合、改ざん用の係数をパソコンに入力し、基準におさまった検査成績書が作成されてきたものです。 今回のこの問題は、社員の告発をきっかけに9月中旬から社内調査を行ったことで発覚したものと伝えられています。同社のオイルダンパーについては、全国各地のさまざまな施設で使われており、国土交通省は、同社の不正な装置が使われた建物の強度について、サンプル的に構造安全性を検証した結果、第三者機関から震度7程度の地震でも倒壊のおそれはないとの見解が得られていると発表しておりますが、当市の本庁舎においても使用されていることから、来庁者の皆さん、また市民の皆さんに安心していただくために、現在までの経過をお尋ねしたいと思います。 まず、全体的な質問から入ります。一宮市が所有する公共施設において、データ改ざんされたオイルダンパーが使用された事例は把握されているでしょうか。
◎
まちづくり部参事(建築担当部長) 松川貴広 君) 一宮市が所有します公共施設では、本庁舎においてデータが改ざんされたオイルダンパーが使用されております。
◆4番(島津秀典君) 今の短い答弁で、本庁舎のみ、当市のほかの公共施設では使用されていないと理解をさせていただきました。それでは、本庁舎ですが、建物を地震に強い構造とする手法には、免震構造、制震構造、耐震構造などがある中で、免震構造が採用された経緯としてどのような検討がなされたのでしょうか、お尋ねいたします。
◎総務部長(和家淳君) この本庁舎につきましては、災害時には防災対策や災害復興の拠点としての機能を発揮するため、新庁舎建設等基本構想におきまして、免震構造、制震構造など十分な耐震性能を備えるものとすることが検討されております。これを受けまして、職員で構成された新庁舎建設専門部会で検討を進め、南海トラフ地震を想定し基礎免震構造を採用したものであります。
◆4番(島津秀典君) 免震構造は、建物本体と地面を切り離した部分にゴムと金属の板を積み重ねた積層ゴムを挟み込み、鋼製ダンパーやオイルダンパーで揺れを吸収することで地震の揺れが建物に直接伝わらない構造ということです。 スライドをお願いいたします。 これは、この庁舎の建設当時、基礎工事のときに私が現場で撮影させていただいたものです。この丸で囲んだ部分、これが免震ゴムということです。これが、免震ゴムの拡大した部分です。下の地面の揺れに対して逆方向にゴムの揺れで地震の揺れを抑える、そういうことです。中にはこういった鋼製ダンパーといってずれたゴムを鋼製のバネの力でもとに戻すという装置も使われております。そして、これが問題のオイルダンパーということです。ベージュ色のシリンダーの中にオイルが入っておりまして、これが中で伸び縮みをするということで地震の揺れをまた軽減するという働きをしております。 この庁舎全体がゴムの上に乗っているということが皆さん信じられないことでありますけれども、この工法が最も適しているということで採用されたということです。 スライドありがとうございました。 防災対策や災害復興の拠点ということで、この庁舎に免震工法を採用されたということであれば、今回はこの主要装置であるオイルダンパー納品時におけるデータ改ざんの問題は深刻だと思います。このままの状態では安全性に問題があると思いますけれども、今後の取りかえ工事やそれまでの対応についてどのように考えておられるのかお尋ねします。
◎総務部長(和家淳君) 本庁舎の免震装置には、議員の御紹介がございましたオイルダンパーが4基設置されております。4基とも国土交通大臣が認定した基準は満たしておりますが、より安全を見込んで設計段階で求めた基準値については満たしておりません。 今回のデータ改ざん問題について、国土交通省は油圧機器メーカーに対して、書面により構造安全性の確認と迅速な交換の実施を指示しており、同社は指示に従い対応するものと考えております。 同社からは当市に対して、今回の不適切行為のおわびとともに、国土交通省の指示した構造安全確認と顧客基準を満たした正規の製品と、こちらへの交換を行うとの提示がございました。当市といたしましては、早期に実施を求めたところであります。
◆4番(島津秀典君) 大臣基準については十分に対応しており、より安全性を求めた設計であったとの説明でした。正規品との交換も速やかに行っていただけるものと考え、ひとまず安心をいたしました。 さて、今回のデータ改ざんに伴う対応に限らず、庁舎を末永く利用していくためには、経年劣化するゴムやオイルが使われたこの免震装置の取りかえも計画的に対応していかなければなりません。免震装置の耐用年数、取りかえの工法、工事費はどれくらいかかるのかをお尋ねいたします。
◎
まちづくり部参事(建築担当部長) 松川貴広 君) 本庁舎の免震装置は、免震ゴムの装置が32基、このほか、議員からも御紹介がございましたように鋼製ダンパー、オイルダンパーなどから構成されております。 耐用年数につきましては、免震ゴムのメーカーからは60年以上と伺っております。取りかえ方法につきましては、本庁舎では免震装置がございます地下へ直接通じる機械搬入口が設置されております。そちらからいずれの装置も搬出入を行い、ジャッキで固定をしながら取りかえをすることができます。取りかえに係る工事費につきましては、免震装置の機器費が総額で約2億円、この機器費に加えまして、取りかえ施工費、仮設費、撤去処分費や諸経費などが別途必要となってまいります。
◆4番(島津秀典君) 免震構造を採用するということは、地震に対する安全性の確保という面において強い思い入れがあってのことでありますし、今後末永く利用される市民の財産であることも心に置いて、油圧機器メーカーに対して提案内容が確実に履行されるよう御尽力をいただきますようお願いいたします。あわせて、今回、データ改ざんを発端に免震装置が注目されているわけですが、本庁舎のライフサイクルの中で免震装置の部品交換は将来的にあり得ることですので、この機会を捉えてローコストな交換工法を研究していただくことを要望し、その質問の項を閉じさせていただきます。 それでは、2項目め、台風接近時における避難所の運用についてを質問していきます。 本年9月に日本に上陸した台風21号と台風24号は、一宮市にも大きな被害をもたらしました。災害対策本部でも自主避難に備え、市内の全小学校42校を避難所として開設いたしましたが、避難の状況を教えていただけますか。
◎総務部長(和家淳君) まず、避難者数でございます。台風21号では、24の小学校に46世帯61名の方、台風24号では、37の小学校に118世帯181名の方が自主避難をされております。 次に、避難者が多かった避難所を御紹介いたします。台風21号では、大和西で9名、台風24号では宮西、富士、木曽川西がそれぞれ11名でございました。また、避難者が少なかった避難所につきましては、台風21号では、大志ほか13校が1名、台風24号では、浅井中ほか3校が1名という状況でございました。
◆4番(島津秀典君) 私も2つ台風が通過するとき、地元の避難所、両日とも訪れました。不安そうな方の話し相手になったりしておりましたが、その折、避難をした方からは、屋内運動場は広過ぎる、暑い、薄暗い、風雨の音がすごく怖い、また、情報を得るためのテレビやラジオもないと言った意見を聞きましたが、これについてはいかがでしょうか。
◎総務部長(和家淳君) 避難所につきましては、災害時には徒歩での避難が想定されることから、市全域にバランスよく配置をしております。大人数が収容でき、子供から大人まで地域でよく知られているなどの理由から、小学校の屋内運動場と中学校の屋内運動場、武道場をそれぞれ指定避難所としております。 ことし9月の台風では、自主避難者への対応として、小学校42校を避難所として開設をいたしました。避難所として屋内運動場を利用することから、避難者の御自宅のように冷房設備はございませんが、暑さ対策といたしまして、学校備品である扇風機を施設管理者の配慮により利用させていただきました。また、照明は、基本的に全て点灯いたしますが、就寝のタイミングなどで一部消灯する場合もございます。情報源としてテレビはございませんが、ラジオは各避難所に1台備蓄をしております。不自由とは存じますが、避難の際に時間的余裕がある場合につきましては、個別に必要なものを避難者御自身で御準備いただければというふうに思います。
◆4番(島津秀典君) 学校の管理者の学校長や教頭先生、また、担当職員の方もずっと避難所に詰めていただき、大変お疲れさまであったと思っております。 ラジオがあるとのことでしたが、ノートパソコンなどを利用して画像で情報を知らせてもよいのかなと思っております。 一部の避難所では、空調を備えた屋内運動場に併設された控室を使用できたということも聞きましたが、これについてはどういうことでしょうか。
◎総務部長(和家淳君) 避難所といたしました42の小学校のうち、4校には屋内運動場に併設する空調設備を備えた控室がございますが、中にはこのたびの台風で、学校長など施設管理者による現場の判断で使用されたというふうに聞いております。
◆4番(島津秀典君) 4校と聞いておりました。避難された方たちは快適であったということです。 小・中学校の教室には、今年度空調の設置が完了いたしました。避難する施設を屋内運動場ではなく教室を使用できないものでしょうか。
◎総務部長(和家淳君) 避難場所としての教室の使用につきましては、空調の設置以前から川の氾濫や大雨による浸水の状況や避難者数などの状況により、避難場所とする場合もございますが、警報解除後の授業再開の支障となることも想定されるため、原則屋内運動場とさせていただいておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
◆4番(島津秀典君) よくわかりましたが、自主避難される方の中には、高齢者も多いと思います。ひとり暮らしの高齢者にとって自宅で台風の通過を待つのは、非常に心細いのではないでしょうか。避難所においでになるのは、よほど怖い目を過去に経験されていてのことだと思っております。せめて避難所は、明るく安心できる場所として迎え入れてあげてほしいと思います。今後、この御検討もお願いいたしまして、この項目を閉じさせていただきます。 まだ2項目残っておりますけれども、ここの辺でお昼休みにかかるといけませんので、休憩の後に2項目やらせていただいてよろしいでしょうか。
○議長(渡辺宣之君) 暫時、休憩いたします。 午前11時40分 休憩 午後0時59分 再開
○議長(渡辺宣之君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 4番、島津秀典君。
◆4番(島津秀典君) それでは、3項目めに入らせていただきます。 狭隘道路対策について伺ってまいりたいと思います。 狭隘道路と呼ばれている幅員が狭い道路が住宅地の中に非常にたくさん存在しています。この問題については、過去にも多くの議員が質問されておりますが、いま一度取り上げさせていただき、提案などをさせていただきたいと思います。 スライドをお願いいたします。 狭隘道路は人と自転車、車の接触事故の危険性が高いばかりでなく、災害時にはコンクリートブロック塀や空き家が倒壊し道をふさぎ、避難路の確保も困難となります。また、火災等の緊急時における消防活動や救命活動において、消防車、救急車が現場までたどり着けずに被害が甚大となってしまうこともあります。日常においても要介護者が福祉・介護用車両への乗りおりにも支障も来しています。住居が密集する地域において、道路の拡幅は非常に重要であると考えております。 スライドありがとうございました。 そこで、質問させていただきますが、狭隘道路と呼ばれる道路の定義はあるのでしょうか。また、一宮市内において狭隘道路はどれくらい存在するのでしょうか。
◎建設部長(今井浩策君) 狭隘道路につきましての法律上などの定義はございません。このため、防災安全上の観点から、建築基準法第42条第2項の規定で、4メートル未満の道路についてはセットバックが必要となりますので、市道認定しております道路幅員が4メートル未満の道路についてお答えをさせていただきます。 認定道路の全延長は約2,330キロメートルで、そのうち約804キロメートルが4メートル未満の道路となっており、約35%となっております。
◆4番(島津秀典君) 一宮市ではこの狭隘道路解消の対策としてどのような手法が考えられておりますか。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) まず初めに、市街化区域内においては、面的に都市施設の整備と住宅の開発を進め、一体的に市街地を整備していく土地区画整理事業がございます。本市におきましては、市街化区域の約29%をこの手法によって整備してきました。 次に、面的な整備が困難な場合は、地区計画の手法がございます。この制度は、建築物の用途や高さ、容積率の制限など、地区単位でのきめ細かなまちづくりを進めるものでございます。この地区計画の中で道路幅員を位置づけることで、建築物等の建かえの際にセットバックを行い、道路空間を確保することができます。いずれの手法についても地区内の地権者等の同意を初め、都市計画の手続が必要となります。 また、道水路管理課では、建築基準法第42条第2項によるセットバックに該当する部分、いわゆる道路後退部分に関し寄附の申請があった場合には、寄附を受けております。
◆4番(島津秀典君) ことしの3月議会で高橋議員が質問され、その答弁でも地区計画の手法が紹介をされていたと記憶しております。地区計画を利用する場合は地区単位で地域住民の同意や都市計画法などさまざまな手続が必要となってきます。一朝一夕では実現できないように思えます。それよりも前面道路の幅員4メートルを確保するためには、住宅を新築する場合のセットバック部分を寄附またはその隣地等にも寄附を呼びかけることで徐々に拡幅が可能になるのではないでしょうか。 スライドをお願いいたします。 これは、このように新築の折にこの部分は後退部分として、このようなコンクリートのたたきにして道路用途としていただけるのが理想であります。でも、管理を持ち主に任せると、例えばこういう草木の処理を行わなかったり、将来カーポートや工作物の設置、あるいは家庭菜園などに利用されてしまいます。後退部分を市に寄附してもらい、さらにこの前方部分も寄附をしていただければこの道路はずっと広く使いやすい道路として拡幅されることになります。 スライドありがとうございました。 そこで、道路後退部分の寄附を受ける場合には、寄附に当たって用地測量、分筆等の費用負担が必要となりますが、この費用負担はどのようになっているのでしょうか。また、寄附を受けられない場合での道路後退部分については、市が無償使用できる条件等をつけて管理を行っているのでしょうか。
◎建設部長(今井浩策君) 道路後退部分の寄附を受けるに当たり、測量と分筆に係る費用負担を寄附申請者にお願いしております。また、寄附を受けていない道路後退部分に関しましては、土地所有者に管理をしていただいている状況であります。
◆4番(島津秀典君) 道路後退部分の寄附に当たり、諸費用を寄附者負担にしたり、管理を所有者に任せておいては道路が整備されるまでに、先ほど申し上げましたように工作物をつくられてしまうことも懸念されます。ぜひとも道路後退部分に市の管理が及ぶような施策を考えていただきたいものであります。 ここで岡崎市の例を紹介させていただきます。岡崎市は、道路後退部分の寄附を受けるに当たって、用地測量や分筆等の費用について補助制度を設けています。このようなリーフレットを作成して、住民に意識を促しております。 スライドをお願いいたします。 今、こういうスライドです。中に地域住民の皆様と協働で行う狭隘道路の拡幅を推進していますというように呼びかけております。それで、非常に特筆すべきことは、寄附者にとって手厚い対応をしているということでございます。ちょっと読みにくいですけれども、測量、分筆登記などは、全て市が負担しております。そして、後退用地、隅切り等の部分に工作物やら樹木、こういったものがあると木1本幾ら、また、ブロック塀何メートル幾らというような細かい補助金を算出されるようになっております。そして、奨励金というものもありまして、後退部分と後退部分の角地、ここに隅切り部分をまたさらに提供していただきますと、その面積に応じて報奨金というものまでいただけるという、本当に放っておいても寄附したくなるような施策を設けてもらっております。そして、その寄附された用地は、市のほうで形態に合わせた舗装工事までとり行って、道路として使用しております。 スライドありがとうございました。 以上、岡崎市の取り組みを紹介させていただきました。一宮市としても、このような施策を設けるお考えはありませんか。
◎
まちづくり部長(寺澤一成君) 一宮市が民間の敷地の用地測量や分筆等に係る費用を補助することにつきましては、現下の厳しい財政状況の中において費用面を含めさまざまな問題があると考えておりますが、今後他市の状況を参考として、関係各課で連携を図りながら研究してまいりたいと考えております。
◆4番(島津秀典君) 今後、狭隘道路解消のため積極的に後退用地、隅切り用地の寄附、管理を受け入れる施策を考えていただきたいと思います。そして、子供や高齢者にとって安全で住みよい環境と災害に強いまちづくりを目指していただきたいと思っております。 以上、3項目めをこれで閉じさせていただきます。 最後の項目になりました。五輪開催機運の高まりを契機にスポーツによる地域活性化をということで質問をさせていただきたいと思います。 東京2020オリンピック・パラリンピック開催に向けて、オリンピック・パラリンピックフラッグが全国を巡回する東京2020オリンピック・パラリンピックフラッグツアーというものが行われています。 スライドをお願いいたします。 当一宮市にも11月27日に巡回をしてまいりました。市役所1階のロビーに展示され、機運醸成に努められたところであります。たった1日でしたのでごらんになっていない方もいらっしゃると思いましたので、このようにスライドを用意させていただきました。 スライドを終了してください。 オリンピック・パラリンピックは、スポーツにおける世界最大の祭典でありますので、できる限り多くの方にかかわっていただいて、心も体も活性化していただき、ひいては元気な一宮市となるようつながっていけばと思っております。 オリンピック・パラリンピックへのかかわりとして、会場での案内や清掃等のボランティアなどさまざまな形があろうと思いますが、一宮市にいながらかかわれるものとして、開催前に実施される聖火リレーがあります。 既に報道されておりますが、2020年3月26日に福島県をスタートして47都道府県を回り、7月24日に東京都のオリンピック競技会場にゴールするということであります。この聖火リレーについて、愛知県を通過する日程、どこから入ってきて、どこへ出ていくのか、大まかなルート等もあわせて初めにお伺いをいたします。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 聖火リレーはオリンピックとパラリンピックとでは別々で行われますので、オリンピックの聖火リレーを例にしてお答えいたします。 公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会からは、愛知県ルートの日程としましては、2020年4月6日月曜日、また7日火曜日の2日間で予定がされております。また、大まかなルートは、岐阜県側から入りまして愛知県を通過し、三重県へ行く予定となっております。
◆4番(島津秀典君) 愛知県は2日間の割り当てということですので、ルートに入る自治体はそんなに多くはないかと思われます。愛知県内のルートの選定はどのようになるのでしょうか。
◎教育文化部長(野田眞吾君) ことし7月に東京2020オリンピック聖火リレー愛知県実行委員会が設立されております。この組織委員会が示した聖火リレー都道府県向けガイドラインに沿う形で実施方針が決められております。その方針の3つの柱を申し上げますと、1つ目は、できるだけ多くの県民の皆様が見に行くことができるルート、2つ目としまして、地域の歴史、文化、産業、グルメなど、魅力を国内外に発信できるルート、3つ目につきましては、聖火リレーの実施が今後の地域活性化につながるようなルートとなっております。 この実施方針をもとにしまして、県内の各自治体に対して聖火リレーを実施するかどうか、この意向調査がございました。一宮市としましても実施の意向がある旨を回答しております。この意向調査に基づいて、現在、愛知県が調整しているところでございます。
◆4番(島津秀典君) 一宮市としても実施意向ありは当然のことだと思いますが、案としてどのようなコースを走るのかを教えてください。また、1つの自治体内でのルートの距離はどのくらいで、1走者が走る距離、こういったものはどれくらいと示されているのでしょうか、あわせてお伺いをいたします。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 先ほどの県の実施方針の柱の1つ目、2つ目にございます多くの方に見ていただけるルート、また、地域の歴史や文化を発信できるルート案を検討しているところでございます。 また、1つの自治体内での距離は2キロメートルぐらいとされておりますので、1人の走者が走られる距離は200メートル程度になるのではないかと考えております。
◆4番(島津秀典君) 1つの自治体で2キロメートル程度、1走者の走行距離は200メートルということになると、市内10区間ほどということになります。 ルートについては、まだ詳しいルートは公表できないような様子でございますので、地域の歴史と文化を発信できるということであれば、真清田神社や三八市広場は外すことができないのではないでしょうか。さらに本町商店街、市役所本庁舎、i-ビルなども候補となるのではないでしょうか。 走者につきましては、私は、市のPRのためにぜひとも中野市長に走っていただきたいと思います。そして、我々市議会議員有志も伴走者として盛り上げたいと思っておりますが、現段階で走者の選定について何か示されているものはあるのでしょうか。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 愛知県の実行委員会の資料では、ランナーの選定におきましては、全ての人が対象でございます。地域で活動している人を中心に選定するとしております。ただ、先ほども御質問ございますが、聖火ランナーとして走ることを宗教的、あるいは政治的な目的には利用しないと、このようなIOCの国際オリンピック委員会の聖火ランナー選定ルールがございますので紹介させていただきます。今後、具体的な選定内容が示されると聞いております。
◆4番(島津秀典君) 政治的な目的の利用不可ということですが、私たち議員はランナーの候補にはなれないということなんでしょうか。そうであれば少し残念ですけれども、実際に走る走者の方々、セレモニーなどがございましたら、それも含めて大いに盛り上げてまいりたいと思います。 まずは一宮市がルートに入ることを祈念するとともに、少しでも多くの方に聖火リレーなど東京2020オリンピック・パラリンピックにかかわっていただいて、元気な活力ある一宮市へつながっていくよう祈っております。 さて、師走に入りまして、朝晩めっきり寒くなってまいりました。屋外でウオーキングなど運動しようと思っても寒くて尻込みするこのごろでございます。オリンピックやラグビーワールドカップなど国際的なスポーツイベントの開催機運に触発され、私も健康増進のためにエコハウスや総合体育館のトレーニングルームを利用するようになってきました。 トレーニングルームに行きますと、私と同様健康を気にする多くのシニア世代が汗を流していらっしゃいます。時間帯によっては、利用者が多く混雑しているときが見られますが、そこで、昨年度の総合体育館全体の利用人数とトレーニングルームの利用人数についてそれぞれ教えてください。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 平成29年度の総合体育館全体の利用人数につきましては27万5,164人でございます。そのうちトレーニングルームを利用された方は6万5,833人でございました。
◆4番(島津秀典君) 総合体育館以外でもトレーニングルームがある体育館はほかにどこがあるんでしょうか。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 教育委員会の所管施設の中では、尾西スポーツセンター、木曽川体育館、スポーツ文化センターがございます。
◆4番(島津秀典君) 昨年度の尾西スポーツセンター、木曽川体育館、スポーツ文化センター、それぞれの施設全体の利用人数とトレーニングルームの利用人数についても教えてください。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 平成29年度の尾西スポーツセンター全体の利用人数でございますが15万6,087人でございます。そのうちトレーニングルームの利用は5万1,133人でした。次に、木曽川体育館につきましては全体で13万8,154人、トレーニングルームは3万770人でございます。スポーツ文化センターは全体で62万4,952人、トレーニングルームは2万3,469人が利用していただきました。総合体育館も含めました市営のトレーニングルーム4施設の平成29年度の合計では17万1,205人の方に御利用をいただいております。
◆4番(島津秀典君) 大変多くの方がトレーニングルームを利用していることがわかりました。人数についてもう少し詳しく教えていただきたいと思います。平成29年度利用人数は平成28年度利用人数と比較して、各施設がどのくらい増加または減少しているのかも教えてください。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 平成28年度と平成29年度のトレーニングルームの利用人数を比較しますと、全ての施設で増加をしております。総合体育館につきましては4,546人の増加、尾西スポーツセンターは3,229人、木曽川体育館は2,086人、スポーツ文化センターは1,558人増加をしております。合計いたしますと、平成28年度と比べまして1万1,419人の利用がふえており、率にしますと7.1%の増加となっております。
◆4番(島津秀典君) 各施設とも前年度に比べて本当に利用者が増加していることがわかりました。トレーニングルームの利用人数が増加している理由についてわかれば教えてください。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 確かな理由まではちょっとわかりかねますが、健康志向の高まりを受けまして、公営、民営を問わず、トレーニングルーム、あるいはスポーツジムの需要が伸びておるようです。また、市営のトレーニングルームは、利用料金が比較的低い料金設定でございますこと、また、民間の料金設定では月単位が多いようですが、市では1回券のようなものもございますので、これが利用しやすい要因ではないかと思います。
◆4番(島津秀典君) 私は回数券を利用しております。 利用者は、今後さらに五輪開催機運が高まるにつれて増加するのではないかと思われます。 次に、トレーニングルームの利用料金についてお尋ねします。各施設のトレーニングルーム利用料金を教えてください。また、年間パスポートや回数券などについてもあれば教えてください。
◎教育文化部長(野田眞吾君) トレーニングルームの利用料金でございますが、総合体育館では、1回券500円、11枚綴りの回数券が5,000円、年間会員券が1万2,000円でございます。尾西スポーツセンターでは、1回券が160円、年間会員券が3,780円でございます。木曽川体育館につきましては、昼と夜でちょっと区分が変わっておりまして、昼間の利用の1回券の場合、中学生50円、高校生以上100円で、夜間になりますと、中学生100円、高校生以上210円でございます。最後に、スポーツ文化センターでは、ジムだけを利用する場合は、1回券350円、12枚綴りの回数券が3,500円です。ジム、浴室、サウナ、これらを利用される場合は、1回券が700円、6枚綴りの回数券が3,500円でございます。
◆4番(島津秀典君) 改めて利用料金が安く設定されていることがわかりました。これなら多くの方が利用されるのも理解できます。しかしながら、各施設において利用券の単価や種類において大きな差がある気がします。これはどうしてこのようなことになっているでしょうか、わかる範囲で結構ですので理由を教えてください。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 各施設の建設年度の違いがまずございます。施設の新しさ、古さ、あるいはトレーニングルームの広さ、機器の種類や台数などさまざまでございます。また、施設の成り立ちが1つの原因となっております。 平成23年4月開館の総合体育館では、近隣の体育館や全国の同規模の施設の利用料金を参考として料金を設定しております。 次に、尾西スポーツセンターは昭和55年に、木曽川体育館は昭和58年に開館しており、その当時の旧尾西市と旧木曽川町が条例で規定しました利用料金を平成17年の合併時にそのまま引き継いでおります。 昭和53年開館のスポーツ文化センターにおきましても、平成25年4月に財団法人から市が管理を引き継ぎましたが、その際の利用料金を同様に引き継いでおります。利用券の種類についても同様でございます。
◆4番(島津秀典君) 2市1町の合併前から利用料金は、施設利用者への配慮で据え置きにおいていた、各施設の利用料金が異なる理由がよくわかりました。各施設のトレーニングルームの整備状況が異なるため、利用料金を同じにすることは難しいことも理解できました。 では、4施設のトレーニングルームを1枚の共通利用券で利用できるような共通パスポートの発行などは可能でしょうか。そうなれば、利用者の利便性も向上して、各施設の利用者もさらに増加するのではないでしょうか。先ほど答弁いただきましたように現在は各施設のトレーニングルーム利用料金がまちまちであるため、料金の設定についてがネックになるとは思いますが、一度検討していただきますようお願いをいたします。 定年後外出することもなく、家にこもる方も多いと聞いております。高齢者も健康増進の意識を持って、みずから体を鍛えるため、近くで手軽にトレーニングできる環境が整えば、介護予防の手段としてもうってつけではないでしょうか。 現在、市ウエブページにある行政視察の御案内の中でも総合体育館のことをアリーナ総面積は全国でも有数の規模と紹介をしています。総合体育館は一宮市をシティプロモーションしていく上でも中心となる施設であると思います。さらに来年の秋ごろには、旧産業体育館が新たな複合施設として生まれ変わります。これで市内に4カ所の体育館が整備されることになります。これを一宮市の大きな特色と考えて、インドアスポーツのまち一宮市としてシティプロモーションの戦略の1つになるのではないでしょうか。 近年、バトミントン、卓球、バスケットボール、フットサル、体操などインドアスポーツどれもが大変な人気となっています。名古屋市から鉄道で10分の位置にある地の利と多くの体育館があれば、主要な大会等の招致も可能となってきます。市内からも有力な選手が登場する可能性も多くなります。 そのためにも引き続き市民の方に身近で利用しやすい施設として管理運営していただき、トレーニングルームも含めまして、今まで以上に稼働率を高めていただくようお願いをいたしまして、今回、この4項目めの質問を閉じさせていただきます。 以上をもちまして私の今回の一般質問、全て終了いたしました。どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(渡辺宣之君) 暫時、休憩いたします。 午後1時27分 休憩 午後1時37分 再開
○議長(渡辺宣之君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 14番、竹山聡君。 (14番 竹山 聡君 登壇 拍手)
◆14番(竹山聡君) 議長にお許しをいただきましたので、私の一般質問を始めさせていただきたいと思います。 まず、ことしは、大変な災害や猛暑に見舞われた年でございました。その中で今回の質問は、猛暑にまつわる質問ということになろうかと思いますけれども、以前、平成28年12月の定例会のときに、私が市長に今のはやりに先駆けて設置をしたエアコンの質問をさせていただいた折に、夏季休業、要するに夏休みの短縮、そして、冬休み、春休みを含めた長期の休業についての、夏休みに関して言えば、短縮を含めた質問をさせていただきました。 しかし、状況は変わりまして、ことしの大変な猛暑で、たしか8月7日の文科大臣の記者会見で話されておりましたけれども、政府としては、児童・生徒の健康を第一にして夏季休業の延長を含めた柔軟な対応をしてほしいというような各自治体への指導もございました。 そういったことで、自分は、夏休みを短縮、平成28年にしたんですけれども、状況によって、今、中野市長が先駆けたエアコン設置も、政府もどんどん推奨して、近隣市町、または全国にそのエアコン設置の機運が高まって、今、業者のほうも全国で必死になっているというようなニュースもきょう目にしたところでございます。 そういった中でも、政治家としては、個人的な主張、市民の皆様からいただいた意見、そういったことを胸に自分でも自分の主張を判断して、皆さんに表明しないといけないということでございます。 そんな中で、私としましては、やっぱり社会全体が今、政府でもそうですけれども、働き方改革、こういったことも言われておりますし、また、連日取り上げられております教職員の皆さんの多忙化、そういった社会が取り巻く状況によっていろいろと変化がある。そんな中においては、まず、変わらないことは、経済においては、所得がふえている一因として、女性の方々が社会進出で企業も全国民も努力して、それを支えているという状況、こういった中で、働きながらお子さんを持っている方々は、自分よりも早く帰ってくるお子さんについては、非常に心配になることも多いというふうに思いますし、また、保育園についても、幼稚園についても、働いている方々からしたら、そういったことをしっかりと政府、自治体が取り組んでほしいという要望は非常に多いというふうに思います。そういったことも踏まえながら自分の考えもちょっと皆さんに御披露しながら質問を始めさせていただきたいというふうに思います。 そして、今回の一宮市の学校教育については、多忙化と夏季休業の変更、これはもう一体のこととして取り組まないといけない問題ですので、またこの質問で議論を深めていきたいというふうに思っております。 今現在、全国や愛知県内の各市町では、教育計画の立案ということで、例えば教育基本計画ですとか、教育ビジョンですとか、一宮市だったら教育プランですとか、さまざまな名称や形式でそういったことが施行されております。一宮市で核となるのは一宮市学校教育推進プランということであります。まずそれが策定された経緯を教えていただきたいのと、また、国の法改正もあって、中野市長名で一宮市教育大綱が作成されました。これが、例えば岡崎市で言いますと、岡崎市教育ビジョンというもので位置づけられておって、最上位計画、これは各自治体の最上位計画である総合計画と関連づけて具現化をしているというのが岡崎市の状況であります。 それで、一宮市に置きかえた場合、一宮市の教育大綱、学校教育推進プランというのはどのような位置づけになっているのかを教えてください。
◎教育長(中野和雄君) 一宮市の学校教育のあり方を検討するために、平成14年度に学校教育推進会議の設置をいたしました。そして、平成14年度の推進会議の中で学校教育の根幹となる指標が必要であるという意見をいただき、平成15年度に一宮市学校教育推進プランを策定いたしました。そして、平成16年度より実施をいたしました。このプランにつきましては、毎年進捗状況を確認し、改訂協議を行い、見直しを図り、現在のプランになっております。 また、一宮市の教育大綱についてでございますが、総合教育会議における委員の意見や従来から計画されている一宮市学校教育推進プラン、そしていちのみや生涯学習推進計画、そして一宮市スポーツ振興計画など個別計画と、また、新たな計画でありますまち・ひと・しごと創生総合戦略、そして市長マニフェスト事業などを勘案しまして、一宮市の教育の方向性を示したものというふうになっております。
◆14番(竹山聡君) 一宮市学校教育推進プランを推進するために学校教育推進会議というものが開かれているとお聞きましたが、最近ではこの会議ではどのような内容が話し合われて、どのようなことが決められているのかを教えてください。
◎教育長(中野和雄君) 昨年度第1回、第2回の推進会議では、4つの学校教育推進プランのうち、確かな学力育成プランと豊かな心育成プランの具体的な取り組みにつきまして、また、教員のハラスメント防止や教員の多忙化解消が議題に上がりました。 そして、そこでいただいた意見をもとに、算数・数学、国語の学力向上に重点を置くこと、また、各校の要請に応じて指導主事を派遣し、教職員の授業力、指導力向上の取り組みを支援すること、そして、共感的な人間関係でつながる集団づくりを目指して、ピア・サポート活動に取り組むことなどが確認されました。
◆14番(竹山聡君) 今の御答弁の中でも教員の多忙化解消というのも議題に上がったということでありますし、また、私もいろんなこの各自治体の計画をいろいろと勉強させていただきましたけれども、岡崎市みたいに総合計画とは位置づけられないにしても、一宮市は的を射て、非常に見やすい、わかりやすいプランになっているというふうに思いました。それは、まずは内容、質をよくするためなんだろうというふうに理解するところであります。 そして、ここからがちょっと本題に入るんですけれども、教員の多忙化については、議会において毎回議題に上がっております。とりわけ愛知県の教育委員会は、あいちの教育ビジョン2020で教員の多忙化解消に向けて取り組むこととし、平成29年3月に教員の多忙化解消プランを策定しました。 これは、先日の服部議員の質問の中でも小・中合わせて、平成29年には479名、そして、平成30年には791名の方が月80時間以上を超過しているということが明らかになったところでありますけれども、このプランによると、この在校時間が月80時間を超過している教員の割合を平成31年までに全校ゼロ%を目指すということであります。 こういった中で、先生方は、会計帳簿などの事務処理、部活動の指導、授業の準備などで時間を費やすということも既に認識をされているところであります。一宮市で時間外労働を踏まえた多忙と言われることがどういったことなのか、その実情を改めてお聞きしたいと思います。
◎教育長(中野和雄君) 先ほど議員の指摘の中にもございましたが、本年度6月の在校時間等の状況調査の集計によりますと、在校時間が月80時間を超過した主な理由につきましては、小学校では教材研究、そして準備、点検、採点、そして成績処理などの授業関係が最も多くございます。次に、学級事務、学年事務関係、そして校務分掌や係の仕事が挙げられていました。中学校におきましては、小学校と同じく教材研究、準備、点検、採点、成績処理などの授業関係が最も多く、次に部活動関係、生徒指導関係の仕事が挙げられております。
◆14番(竹山聡君) 多忙化解消に向けては、これまでの議会の答弁の中で、今年度、一宮市教職員多忙化解消検討協議会というのを立ち上げて、多忙化解消に向けて検討していくということをお聞きしました。この委員会はどのような方々がメンバーで、年にどのくらいの頻度で開催されているのか、どんなことが話し合われて、また、その話し合いの結果がどのように反映しているのかの位置づけを教えてください。
◎教育長(中野和雄君) 本年度立ち上げました一宮市教職員多忙化解消検討協議会は、会長を一宮市教育委員会事務局教育文化部次長とし、一宮市校長会の代表者2名、県費事務職員の代表者1名、保護者の代表者2名、一般企業事業経営者1名、そして教員代表者として教務主任2名、そして主任養護教諭1名の計10名で構成されております。 これまでに4回の委員会を開催いたしました。主に学校閉校日の実施に向けての検討をし、さまざまな御意見、御提言をいただきました。そして、そこでそれらの意見や提言をもとに校長会とも協議し、教育委員会で最終決定をして、いわゆる夏季休業中の学校閉校日を実現いたしました。現在は、ICTの活用とそれらを踏まえた事務の標準化、外部人材の活用、タイムレコーダ等の導入による勤務時間の管理などについても協議を進めているところでございます。
◆14番(竹山聡君) 教職員多忙化解消検討協議会では、教員の多忙化解消に向けてICTの活用、それらを踏まえた事務の標準化、外部人材の活用、タイムレコーダ等の導入による勤務時間の管理などを検討しているということであります。 議会の中でもこれまでこのような答弁がございましたが、今回ちょっと詳しく、例を挙げてお聞きしていきます。 ICTの活用についてはどのような意見があり、何を想定しているのかを教えてください。
◎教育長(中野和雄君) まず、ICTの活用についてでございますが、例えば実物投影機を使うことによって教師の手元を写し、実習のお手本を見せたり、児童・生徒のレポートやノートを画面に提示して説明をしたり、また書き込んだりして児童・生徒の視覚に訴える授業を展開することができます。また、授業中にデジタル教科書を使うことによって教科書と同じ文章、資料、写真、そして動画等を簡単に提示して説明をすることができます。 このように、ICTを効果的に活用することで、これまでに時間をかけていた授業準備を大幅に削減することができます。授業のどの場面で、どのように使用すると効果があるかという研究を進めていき、わかる授業の展開とともに教員の授業準備の削減にもつなげていけばよいというふうに考えております。
◆14番(竹山聡君) それでは、事務の標準化というふうに御発言がありましたけれども、これについてはどのような意見があって、何を想定しているのかを教えてください。
◎教育長(中野和雄君) 今までは手書きや手作業が多かった学校現場にICTが導入されることで、事務の標準化を達成することができます。例えば現在一宮市の小・中学校には、同じ校務支援ソフトが入っておりますが、この校務支援ソフトを有効に活用していくことで、成績データを通知表や指導要録に自動的に転記することが可能になるため、転記にかかる時間や転記ミス等も減少させることができます。 今年度は、この校務支援ソフトを活用しまして、市内の全小・中学校が同じやり方で通知表の所見の打ち出しが可能になりました。このように今後も事務を標準化していくことで教員の作業負担だけではなく、精神的負担も軽減することができ、子供たちと向き合う時間の確保につながると考えております。
◆14番(竹山聡君) 今でも既に検討協議会ではなくて、既に始められているということがよくわかりました。 それでは、次に、外部人材の活用ということで、部活動についてよく耳にしますが、部活動の指導のために希望者を募集したけれども人が集まらないというような自治体の例も聞いたことがございます。一宮市の実態はどうなっているのかを教えてください。
◎教育長(中野和雄君) 今年度、一宮市におきましても市内小・中学校における学校体育の振興を図ることを目的に、地域の方を中心とする43名の方に部活動外部指導者をお願いしております。指導回数につきましては1部活動当たり1回2時間以上、年間30回の指導をお願いすることになっております。この43名の方は、技術指導を中心に行っておりますが、部活動顧問の教諭も一緒に指導することが必要でございます。今後は、子供たちにとってよりよい指導ができ、けがや事故の際にも的確な対応ができるなど、安全面も保障される人材を確保するため、条件整備を進める必要があるというふうに考えております。
◆14番(竹山聡君) 今の御答弁でありましたけれども、外部指導者は活用しているけれども、結局のところ外部指導者に全部任せるんではなくて、学校の教職員の人もいなきゃいけないというようなことがわかりました。これについても、なかなか難しいと思いますけれども、外部指導者の方にお願いしているけれども、安全面の配慮で多分教職員の方も部活動があるからといって、外部に任せているからといって休めない状況ということがよくわかりました。 外部人材の活用ということでは、部活動にとどまらず、学校での通常の日課においても活用できると思われます。勤務する時間数や業務については、法令で定められているところではありますが、教職員OBを何らかの形で活用することについて、どんな場面で、何ができるのかを含めて、どこまで教職員のOBの方々を雇用することを市で認められているのか教えてください。
◎教育長(中野和雄君) 教職員につきましては、60歳定年を迎えても本人が希望すれば5年間は再任用教職員として学校で勤務することができます。再任用教職員は一日勤務と半日勤務の2種類があり、これは本人の希望により決まります。 また、仕事内容につきましては、授業や校務分掌の仕事など退職する前と同じ内容の仕事ができます。一日勤務の場合は学級担任もすることができますが、半日勤務の場合は時間的制約がございます。 また、再任用教職員とは別に、退職した教職員24人を訪問研修アドバイザーとして採用し、学校に赴いて若手教員の指導助言をしてもらっております。
◆14番(竹山聡君) いずれにしても、この問題は、やはり教師の多忙化で人数をふやすという面においては、やっぱり一宮市ではなくて、人事権とかそういう法令を握っている県がちょっと緩和しなければいけないのかなと。どんなことを考えても、人手不足を解消しようとしたら、やっぱり今の法律を改正するか、県が考え方をふやす考えのほうに至っていただかないと教職員のOBの方を使うにしても、今の現職の方々をふやすにしても、なかなか難しいということがよくわかりました。 県の多忙化解消プランでは、市町村教育委員会にも多忙化解消の計画を立てるように促しています。現に豊田市ではプランを策定していますが、まだ一宮市においてはそのプランは立てられておりませんので、一宮市においても、先ほど御答弁していただいた内容を踏まえてぜひ具体的な計画を示してほしいというふうに思っておりますけれども、どのようにお考えでしょうか。
◎教育長(中野和雄君) 多忙化解消に向けてできるところから順次進めていく予定でございますが、プランの作成につきましても多忙化解消検討協議会で検討していきたいというふうに考えております。
◆14番(竹山聡君) プランの作成も前向きに検討していただけるということですので、その話し合いの結果を待ちたいというふうに思います。 それでは、次にエアコン設置後の状況についてでございますけれども、一宮市では、冒頭で申し上げましたとおり、中野市長のマニフェストにおいてもそうですけれども、他の市町村に先駆けて中学校にまずはエアコンが設置されて、小学校にもその後設置されたところでございますけれども、実際に、今まで使った使用日数や光熱費はどうなっているのかを教えてください。
◎教育長(中野和雄君) 中学校の空調設備は平成29年11月27日から使用しております。稼働日数につきましては、学校によって使用状況が異なるため調べておりません。 使用にかかわる光熱水費に関してでございますが、平成29年12月から平成30年3月までの冬季の期間につきましては、前年度の同時期に比べましてガス料金及び電気料金の合計で、おおむね800万円の増加がございます。夏季につきましては、平成30年7月から10月までの期間で、ガス料金及び電気料金合計で、おおむね490万円の増加でございました。 ただし、ガス、電気ともエアコン用の単独メーターが設置されていないため、あくまで設置前の前年度との比較で算出した数字であることを申し添えます。
◆14番(竹山聡君) それでは、エアコンの設置について教職員の方や生徒の方々からは、どのような意見が、声が届いているのか、状況も踏まえて教えてください。
◎教育長(中野和雄君) 中学校で設置後の状況を調査しましたところ、体調不良を訴え保健室に行く生徒が減少した、給食の時間が快適になり、食べ残しが減った、教室開放日をふやし、より多くの生徒が学習できる環境を整えられた、また、熱中症対策として、部活動の休憩時等のクールダウンに利用できるようになったといった意見が多く届いております。 また、平成29年7月と平成30年7月を比較した調査によりますと、市内61校で保健室に来室した児童・生徒の総数は、エアコンが設置されていない小学校では、ことしの猛暑で3,899名から827人ふえて4,726名となり、割合では21.1%の増加でございます。それに対し、エアコンが設置された中学校では、2,058名から223名減り1,835名となり、割合では10.8%の減少でございます。南部共同調理場の残菜量の調査におきましても、小学校では1%増加したのに対し、中学校では21.8%も減少したという結果が出ております。 そのほかには学力補充のための学習会や自習教室の開設などの日数をふやし、子供たちの学力向上に取り組んでおります。
◆14番(竹山聡君) それでは、長期休業の変更についてということで、エアコンの設置により学習環境が整ったことを考えると、教員の多忙化解消という面も考慮し、夏休みのあり方について検討してはどうかというふうに思います。 冒頭、これは意見が二分しておりますし、私もことし以上の例えば猛暑になったということがあれば、また少し考えなければいけないというふうには思っております。もちろん健康も考慮しないといけないということも十分に考慮をしておりますけれども、そこで、夏休みの期間を調整し、冬休みや春休みを長くするということも考えられます。教員の多忙化解消につながるのでないかというふうに考えておりますし、また、今の夏季休業の短縮化というのは、教職員の方々の時間をとるという目的も含めて、今短縮化をしている自治体はそのような目的で変更しているということがニュースでも、メディアでもやっておりました。 教員の多忙化解消につながるということでありますけれども、長期休業の期間の変更は可能かどうか、改めてお考えをお聞かせください。
◎教育長(中野和雄君) エアコン設置の目的は、申すまでもなく児童・生徒の学習環境の改善でございます。前に述べたように、中学校では学習意欲のみではなく、健康面でも環境が大きく改善されました。本年度工事が完了した小学校でも、同様な学習環境の大幅改善や学力向上に向けての取り組みが期待されるところでございます。 長期休業中の教職員の状況についてでございますが、学校教育課で行っています集中研修の参加のほか、各学校で行っています学習会の準備や部活動、そして開放プール、キャンプなど校外活動の準備、実施など、夏休みだからこそできる内容の勤務が数多くございます。また、2学期以降に行われます運動会などの体育的行事や学芸会などの文化的行事の準備、秋の校外学習の下見、そして、2学期の授業の準備などを行っております。これに出校日で提出された作品の整理や校内会議などが加わるわけでございます。与えられた休暇も、お盆期間のみ何とかとれるだけという教職員もいます。 また、子供たちにとっても長期休業は、日ごろできない貴重な体験ができる意義深い期間でもございます。今後、多忙化解消検討協議会で検討をしてまいりますが、教職員の現状から考えますと、長期休業を変更することにつきましては、今のところ簡単なことではないというふうに考えております。
◆14番(竹山聡君) 長期休業中も教職員の皆様は取り組むべき内容が多くあり、長期休業の期間の変更はなかなか難しいということがよくわかりました。では、多忙化解消の面から考えて本年度、新たにお盆期間に学校閉校日を設定したという報道がありました。実施した結果どうであったか、またこの期間をさらに変更していくことは考えているかどうかをお聞かせください。
◎教育長(中野和雄君) 本年度初めて8月10日から8月16日の7日間を学校閉校日といたしました。この期間は行事、部活動の業務や来校者、電話対応などの対外的業務を行わないこととし、保護者等からの緊急の連絡の窓口を学校教育課として対応いたしました。実施した結果としましては、学校教育課に直接の問い合わせは合計5件でございました。そして、全て学校教育課より校長のほうへ連絡し対応をいたしました。教職員からも「今までに比べ、落ちついて休むことができた」というふうに好評でございました。 今後、学校閉校日につきましては、来年度以降も継続して同時期に実施していく予定でございます。また、冬休みなど他の長期休業中にも実施できないか、多忙化解消検討協議会で検討を進めていきたいというふうに考えております。
◆14番(竹山聡君) さらに変更していくことは考えられないかという問いに対して、学校閉校日をもう少し変更できるように検討していくという御答弁をいただきました。 私も決して、例えば働き方改革とかでどうなるか、今後数年でわからないですけれども、例えば子供だけが、お子さんだけが、特に中学生は小学生よりも自立しているということを勘案しても、小学生においては、例えば日本の企業がヨーロッパみたいにもうずっと長い休みがあるというふうで親も子供も家族でずっと休めるというのでしたら、多分私ももうちょっと考え方を変えているんだろうというふうに思いますけれども、今、お盆の時間でも休める方々、なかなかお盆だと難しい方々もいらっしゃいますし、この市職員においても、交代で休暇をとっているというぐらいですので、ここはひとつ考えなければいけないことですし、例えば私が会社員のときで、ヨーロッパのところに電子部品を-フィリップだったと思いますけれども-発注しようとしたら、もうロングバケーションだと、一切発注しても、もう休み明けにしかだめだよと、日本もこうなれば、子供たちと一緒に休めるぐらいの期間があれば、もう少し有意義な時間が過ごせるんだろうというふうに思いますけれども、今の現状からしますと、エアコンを設置して、しかも登下校も含めてそういう熱中症対策をしっかりと自己管理、そして、周りの環境管理も含めて行えば、私は夏休みの短縮というのは、教職員の多忙化の解消にもつながりますし、または、児童・生徒の学習環境の改善ということでエアコンを設置したということなので、その夏休みを調整、私は夏休みだけとは申しませんけれども、夏休みや冬休み、春休みを調整することによって、子供たちの学習能力の向上にさらに役立てていただきたいというふうに思います。 私も家族全員で時を過ごす時間、長いほうがいいというのは、十分承知している上での発言だということを御理解いただきたいというふうに思っております。 今まで教育長は、学校内の放課後児童クラブの拡充ですとか、さまざまな局面に臨んできたと、そして、解決へ向けて奮闘されたというふうに思っております。多忙化解消についても、ぜひ教育長のこれまでどおりのリーダーシップで臨んでいただいて、なかなか休業は難しいかもしれないですけれども、変更は難しいかもしれないですけれども、学校閉校日といろんなことを踏まえながらそういったことを議論していただきたいなというふうに思っております。 本日は、一宮市の学校教育の根幹となっている学校教育推進プランが策定された経緯や、その学校教育推進プラン推進のためにどのような検討がなされているのかを質問し、答弁をしていただきました。 そういったプランの推進のために、学校の先生方がさまざまな努力をされる反面、多忙化が深刻化していくのではないかと心配し、多忙化の現状とその解消のための取り組みについて質問をさせていただきました。 これは、多忙化になるということは、子供に向き合う時間も減るということですので、その分、そういった教職員の多忙化を解消するということは、子供たちのためにもなるということであります。 そして、教育委員会や学校が多忙化解消のために協議を重ね、話し合った意見や提言をもとに多忙化解消の手だてを考えて順次実現させてみえることもわかりました。 一宮市では昨年度、他の市町に先駆けて中学校の各教室にエアコンが入り、子供たちが快適な環境の中で学校生活を送ることができ、大きな効果があったこともよくわかりました。これからも、少しでも多忙化が解消され、先生方が授業に専念したり子供たちに向き合ったりする時間が確保されるように検討を積み重ねていっていただきたいと思います。 一宮市の教育がさらに充実し、教職員の皆さんが本来の仕事に専念できるように、教育環境をさらに整えていくことを切にお願いいたしまして今回の質問を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。(拍手)
○議長(渡辺宣之君) 暫時、休憩いたします。 午後2時14分 休憩 午後2時23分 再開
○副議長(岡本将嗣君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 19番、西脇保廣君。 (19番 西脇保廣君 登壇 拍手)
◆19番(西脇保廣君) お許しをいただきましたので、最初にⅰ-バスについてお尋ねいたします。 私の住んでいる北今地区にはⅰ-バスの尾西南コースが走っています。ⅰ-バスには余り人が乗っていないということをよく耳にしますが、初めに、このⅰ-バスの尾西南コースの運行がいつから始まったのか、また、途中で何度か運行内容も変更されているかと思いますので、運行開始から現在までの経緯を簡単で結構ですのでお聞かせください。
◎総合政策部長(熊沢裕司君) ⅰ-バス尾西南コースにつきましては、旧尾西市の公共施設の巡回バスを前身といたしまして、平成19年7月に公共施設の利便性を向上させることを目的にⅰ-バスとして運行を開始いたしました。そして、2年後の平成21年7月には、その利用状況、つまり利用者が余り伸びなかったということのために運行地域の皆さんと協議を行いまして、コースの見直しをすると同時に、運行方法を循環運行から往復運行へと変更いたしました。その後、平成27年10月にも運行コースやダイヤの見直しを行いまして、この変更につきましては、それまで公共施設の利便性の向上を目的として運行していたi-バスを、公共施設に限らず地域の皆さんが使いやすいものとするために行ったものでございまして、地域の皆さんに運行コースやダイヤなどについて約2年間にわたって協議をしていただいた結果に基づいて行ったものでございます。
◆19番(西脇保廣君) 運行開始以降、何度か見直しが行われてきたということですが、その変更によって多少なりとも利用者がふえたり、あるいは減ったりすることも考えられます。平成27年度の変更は、i-バスを公共施設の利便性向上の目的で運行していたものを、公共施設に限らず地域の皆さんが使いやすいバスとして運行できるように見直しを行ったとのことですので、バスの利用状況がどのように推移したのか気になりますので、簡単で結構ですのでお聞かせください。
◎総合政策部長(熊沢裕司君) ⅰ-バス尾西南コースの利用状況につきましては、運行を開始しました平成19年度は1万4,475人の御利用がございました。運行開始以降、徐々に増加をしまして、平成24年度には2万480人と2万人を超えまして、先ほど説明しました平成27年度には大きなコース変更を行いまして、そのときは2万9,194人と、前年度、平成26年度と比べて約120%と大きく利用者がふえました。平成29年度の利用者は3万5,481人でございまして、この利用者数は、運行開始時の平成20年度当時、平成19年度につきましては9カ月間の運行でございますので、平成20年度当時と比較しますと約2.3倍となっております。
◆19番(西脇保廣君) だんだん利用者がふえているということは、運行開始後、何度かの運行内容の見直しがなされ、結果として利用者が減ることなく、むしろ増加傾向にあるということは、より多く方が便利に使っていただけるような気がいたします。 私の周りでもだんだんと高齢化が進み、お子さんも自立し家を出て行かれ、最近では高齢者夫婦だけがお住まいという世帯がふえてきました。今後、さらにこういった世帯がふえていくことが見込まれ、ちょっとした外出、例えば買物、病院への通院などの送迎をお願いすることのできる御家族が近くに住んでいらっしゃればまだしも、そうでなければ、車の運転ができなくなってからの移動手段をどうするのかが問題となります。運転免許証の自主返納者には、ⅰ-バスの回数券か一定額が使えるマナカがもらえるといった特典もあるようですが、あくまでも一時的なものと言わざるを得ません。 実は先日も知り合いの方から、「以前はⅰ-バスのバス停が家の近くにあり、ⅰ-バスを利用することができたが、運行コースが見直しされるたびにだんだんとバス停が遠くなってしまい、歩いていくには遠くてバスに乗れなくなってしまった」といったことを聞かされました。その方は、年齢を重ねるごとに体力的にバス停まで歩いていくことがつらく、乗りたくても乗ることができず、困っているとのことでした。 その方は、「以前のようにバスを近くに走らせてほしい」と言ってこられましたが、以前は使えていたが、見直しによって使えなくなってしまった、こういった方を救うため、コース変更を行うことはできないものかお尋ねします。また、コース変更は定期的に行っているのでしょうか、お尋ねいたします。
◎総合政策部長(熊沢裕司君) 先ほどの答弁でも説明させていただきましたように、現在、尾西地域で運行しておりますi-バスにつきましては、コースや停留所の位置などを運行地域の皆さんによる協議によって決定していただいております。 平成27年10月にコース変更を行いましたが、変更する前までは尾西地区を運行するi-バス尾西北コースと尾西南コースは、コースの一部を重複して運行しておりました。そのため、平成27年10月の変更では、この重複していたところを見直すコース案が地域で協議され、その協議に沿って変更を行い、現在のコースとなったものでございます。コース変更後は、利用者が増加してきていまして、地域全体としてバスの利便性が向上したものと分析しております。 このようにⅰ-バスのコースの見直しにつきましては、実際の利用状況や地域のニーズなどを見ながら、運行地域全体の皆さんが使いやすいように地域での協議で決めていただくこととしておりまして、定期的にコース変更を行うというものではございません。
◆19番(西脇保廣君) 誰かが便利になれば、反面不便になるという人が出てくる、ⅰ-バスのコースの変更に当たっては、どこかの地域や特定の方の要望を聞くのではなく、地域全体としてのバランスを見ながら利用する方がより使いやすいものとなるように考えていただきたいと思います。 ところで、見方を変えて、コース変更ではなく、例えば停留所の間隔を短くして、たくさん設置するというようなことで、先ほど申し上げたようなバス停まで歩いていく距離を短くすることができれば、より多くの方が利用しやすくなると考えられますが、そういった方法は考えられないのでしょうか。
◎総合政策部長(熊沢裕司君) 今、議員の御提案のとおり、バス停をふやすことによって、今まで不便に感じていた方が利用しやすくなるということも考えられると思います。しかしながら、バス停の数がふえれば、乗りおりのためのバスの停車回数がふえてしまって、運行時間が延びてしまいます。最近は、バス事業者からは、乗務員の不足によってバスの新規運行や増便は非常に困難であるということも聞いておりますので、運行時間が延びてしまいますと、現在のダイヤで運行することができなくなり、バスの便数を減らさざるを得ないというおそれもございます。 このようにいろいろなメリットやデメリットを含めて、利用状況や地域のニーズなども見ながら、地域全体で便利に使えるバスのコースやダイヤ、バス停の場所などを協議していく必要があると考えております。
◆19番(西脇保廣君) 一口にコース変更やバス停をふやすといっても、いろいろなことを考えなければならず、簡単なことではなく、また、変更に当たっては地域での協議を経てその中で検討されていくということがわかりました。 ところで、以前に北陸地方の自治体へ視察に出かけた際、バスではなくタクシーを使って路線を運行する交通対策について話を伺う機会がありました。バスとは違って、小回りがきき、経費もバスよりも安く済むといったことをお聞きしました。最近では、愛知県内でもワンボックスカーやタクシーを使っていろいろな交通対策をしている市町もあります。また、最近、地域の敬老会でも、それまで会場への送迎用にバスを借り上げて使っていたものをタクシーに変えたら経費がずいぶん安く済んだということも聞きます。i-バスでバスを使っていろいろなコースを運行していますが、ワンボックスカーやタクシーを使えば、金額だけでなく、細かなところに行くことができ、もう少したくさんの停留所をつくれるように思います。市のバスもバスに限らずタクシーを使った手法を取り入れることはできないのでしょうか。
◎総合政策部長(熊沢裕司君) タクシーを使った交通対策につきましては、人口規模だとか地形などさまざまな条件の中で、自治体ごとにどういった形態のものが適しているのかということを検討すべきではないかと考えております。当一宮市におきましても、バスでは効率の悪い地域の交通対策といたしまして、タクシーを使ったⅰ-バスミニというものを運行しております。 先ほどもお答えをさせていただきました乗務員不足につきましては、バス事業者だけではなくてタクシー事業者も同様で、タクシーも現状を維持するのに精いっぱいというような話も聞いております。現在運行を行なっているⅰ-バスミニは、タクシー事業者が本来のタクシー業務に支障のない範囲で運行できるように、事業者と協議を重ねて実施しているものでございます。 こうした課題がございますので、議員御提案のタクシーを使った交通対策を実施するためには、事業者と十分な協議が必要となってきます。引き続きバスやタクシーの運行事業者と情報交換をしながら、可能性を検討してまいりたいと考えております。
◆19番(西脇保廣君) バスだけではなく、タクシー事業者も人手不足になり、大変なため今すぐにということは難しいかもしれませんが、状況が改善した際にはぜひ前向きに検討をお願いします。 高齢化が進み、自力で外に出るのが難しくなれば、高齢者にとって一番身近なⅰ-バスが頼りになってきます。より多くの方が便利に使えるようなバスにしていただくことをお願いしまして、この項の質問を終わります。 次に、公共施設についてお尋ねいたします。 最初に、尾西プールについてお尋ねいたします。ことしは例年にない猛暑でした。テレビなどでも不要不急の外出を控えるよう報道が目立ちました。全国の遊園地やプールなどさまざまな行楽地においても、その人出に大きな影響があったと思います。 当市にも、夏期限定の施設に尾西プールがありますが、ことしは施設の故障のため休場してしまいました。私の周りの方も、子供を連れて尾西プールに遊びに出かけたら休場になっていたと言って残念がって話をしてくれました。尾西プールは、木曽川を望む冨田山公園のすばらしい景色の中にあり、尾西地区の住民にとっては昔からなじみが深く思い入れのある施設です。 改めてお聞きしますが、尾西プールの施設の竣工、利用内容、昨年度の利用人数を教えていただきたいと思います。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 尾西プールでございますが、冨田山公園内に昭和48年6月に竣工した施設でございます。50メートルと25メートルのプール、また徒歩プールの3つのプールを備えております。開場日は毎年7月1日から8月31日までの2カ月間でございます。開場時間は午前9時から午後4時30分までとなっております。利用料金は1人1回につき、大人が320円、中学生以下が110円でございます。平成29年度の利用人数は1万4,300人でございました。
◆19番(西脇保廣君) 尾西プールは周辺の景色がよいというとの評判で、毎年遠くから利用者も多いと聞いています。ことし尾西プール休場に当たり市民の方にはどのような休場の周知をされましたか、教えてください。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 施設の故障で休場に至ったわけでございますけれども、休場に当たりましては、市の広報、それから市のウエブサイト、また指定管理者の施設でございますので、ウエブサイトでの御案内のほか、尾西プール正面玄関に掲示をしました。また、尾西プール専用電話よる音声ガイダンス、これでも休場の御案内をさせていただいたところです。
◆19番(西脇保廣君) ことしの尾西プール休場の原因は、新聞報道によると給水管の漏水が確認され、修繕が7月1日の開場日に間に合わないとされていました。急な故障のため、やむを得ないことは理解できますが、残念がる声は多く私にも聞こえてきました。今後尾西プールはどのようにしていくお考えなのかを教えていただきたいと思います。来年度の夏は利用ができるのかお尋ねいたします。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 尾西プールは、冨田山公園内にございますところ、現在、市では、今後のこの公園全体のあり方を検討するために、今年度から公園緑地課が冨田山公園再整備手法検討業務の委託を進めているところでございます。 今回の検討業務委託では、民間活力を導入した手法を検討しておりますので、さまざまな企業にヒヤリングを実施した提案がされておると聞いております。その中には、尾西プールの敷地も含めた提案もあると聞いておりますので、尾西プールの改修の可否につきましては、この検討業務委員会の結果を見ながら総合的に判断していくこととなると考えております。
◆19番(西脇保廣君) 尾西プールは、冒頭にも申し上げましたが、木曽川を望む松林に囲まれたすばらしい景観の中にあり、多くの市民の方も利用されておりました。オープン当初は、入場制限をされるほどの状況でした。中野市長も幼少のころは、この尾西プールで体を鍛えられたということも伺っております。 いずれにしましても、冨田山公園のあり方を検討する際には、ぜひ松林に囲まれた自然景観を残して、尾西プールのさらなるリニューアルを期待して次の質問に移らせていただきます。 尾西、木曽川図書館についてでございます。 図書館の開館状況についてお尋ねいたします。尾西、木曽川図書館の休館日と開館時間について教えていただきたいと思います。また、中央図書館の休館日と開館時間もあわせて教えてください。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 最初に、尾西図書館と玉堂記念木曽川図書館でございますが、毎週月曜日と祝休日の翌日、また月1回の整理休館日を休館としております。開館の時間は午前10時から午後6時まででございます。 次に、中央図書館につきましては、毎月第1と第3の月曜日、また祝休日の翌日が休館日でございますけれども、開館時間は午前9時から午後9時までとなっております。 また、各図書館とも年1回、約1週間ほどでございますけれども、特別整理期間と、また年末年始の休館がございます。
◆19番(西脇保廣君) こうして改めて伺いますと、中央図書館は尾西、木曽川図書館と比べて休館日が少なく、開館時間が長いということがわかります。 それでは、本の返却方法についてお尋ねします。尾西、木曽川図書館で借りた本を返却するときに借りた図書館が休館日や閉館時間である場合はどのような返却方法がありますか。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 借りていただいた本につきましては、大型絵本、あるいは大型の紙芝居、これはちょっと除いておりますが、一般的な本につきましては、どこの図書館でも返却いただけることとなっております。ですので、開館しているほかの図書館で返していただくことが可能でございます。 また、各図書館には、図書の返却ポストを設置しておりますので、夜間であったり、あるいは休館日等々での返却も可能でございます。そのほか尾西庁舎の窓口課、それから木曽川庁舎の総務窓口課や各出張所でも返却いただくことが可能でございます。
◆19番(西脇保廣君) 借りた本をどこの図書館でも返却できるということは、図書館の利用者にとってはありがたいサービスだと思います。一方、コスト面でも気になります。また、図書館の休館日や開館時間にばらつきがあることは、利用者が混乱するおそれがありますので、例えば尾西、木曽川図書館の休館日や開館時間を中央図書館に合わせて第1、3月曜日にすることはできませんか。そうすることで、借りた図書館で本を返すのがふえれば、図書の回送費の削減にもなると思いますが、いかがですか、お答えください。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 尾西と木曽川図書館の休館日や開館時間を中央図書館に合わせられないかという御質問でございます。尾西、木曽川図書館につきましては、現在、市が直営で運営業務を行っておりますので、そのためには人員の増員が必要となってまいります。コストの増加が懸念されるところでございます。 また、中央図書館は、駅に立地をしておりますので、通勤、通学の方が多く利用されております。そのため、開館時間が先ほどのように午後9時までとするなど、時間等の設定に特殊性がございます。 一方、議員が御心配いただいたように、どの図書館でも本を返却できるサービスを維持するためには、各図書館などで返却される本の各図書館へ戻していく回送費、これを抑える必要がございます。総合的な観点から図書館についてのあり方を研究していきたいと考えます。
◆19番(西脇保廣君) 中央図書館は指定管理者が運営業務を行っており、一方、尾西、木曽川図書館は、市が直営で運営業務を行っている。指定管理者に運営業務を委託すると休館日は少なく、開館時間は長くなっている。コスト的に判断するのがよいのか、市民サービスの観点から判断するのがよいのか、非常に難しい判断だと思います。 いずれにしましても、3つある図書館の運営業務の統一が必要だと思いますので、ぜひ検討していただくことをお願いいたしまして次の質問に移らせていただきます。 市内には、総合体育館と尾西スポーツセンターと木曽川体育館があり、多くの方に利用されていると思います。そこで、この3つの体育館の昨年度の利用人数をそれぞれ教えていただきたいと思います。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 平成29年度の総合体育館の利用人数でございますが、年間で27万5,164人でございます。尾西スポーツセンターは15万6,087人、木曽川体育館が13万8,154人でございます。
◆19番(西脇保廣君) 次に、昨年度の3つの体育館のアリーナの稼働率をそれぞれ教えてください。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 3つの体育館の平成29年度全ての開館日における平均稼働率でございますけれども、総合体育館が63%、尾西スポーツセンターが90%、木曽川体育館が86%でございました。なお、総合体育館の土曜、日曜日、祝日の稼働率につきましては大変高く、92%でございます。先ほど平日を含む全体が63%でしたので、土日、祝日に大変多く利用をいただいているところです。
◆19番(西脇保廣君) 総合体育館の平均稼働率は63%で、そのうち土日、祝日の稼働率は92%であるということは、平日の利用者の数は極めて少ないという実態だと思います。総合体育館では、稼働率向上のためにスポーツ以外のイベントや催事の誘致が行われているようですが、利用規約上問題がないのかをお尋ねいたします。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 総合体育館につきましては、スポーツ以外のイベント、あるいは催事でも御利用がいただけます。ただし、総合体育館につきましては、建設のときに市民の健康増進と生涯スポーツの普及、振興に役立つ施設として建設がされておりますので、スポーツ以外の利用、また、入場料を徴収する利用では利用料金が4倍となっております。
◆19番(西脇保廣君) 昨年度、総合体育館でスポーツ以外のイベントや催事、入場料を徴収した利用がありましたら、具体的にイベントや催事名などを教えてください。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 最初に、平成29年度に行われましたスポーツ以外のイベントや催事についてお答えいたします。大規模なものは、第9回いちい信金お菓子フェア、またジャパン・ヤーン・フェア&総合展「THE尾州」でございます。 次に、入場料を徴収して開催されて規模が大きかった例としましては、大相撲一宮場所、またプロバスケットボールのB3リーグの試合でございます。平成30年度も第10回目となりますいちい信金お菓子フェアを初め、さまざまなイベントや催事が開催をされております。
◆19番(西脇保廣君) 敬老会も開催されていると聞いておりますので、スポーツ以外のイベントや催事がたくさん開催されていることがよくわかりました。 しかしながら、市民の健康増進と生涯スポーツの普及、振興に役立つ施設として建設されたことからも考えますと、スポーツ以外のイベントや催事の利用がふえると基本理念から外れるおそれがあります。尾西スポーツセンターでは、多数の個人の方やグループが平日昼間から夜にかけて、御自分の体力増進のためにトレーニングに励んでみえます。しかしながら、総合体育館は、場所的に交通の便も悪く、夜になると怖いというイメージから、トレーニングに来る市民はほとんどなく、利用者の声は聞こえず、閑古鳥の鳴く声だけが聞こえてくるという人がいます。スポーツ大会などのビッグイベントの誘致も必要ですが、市民1人1人が利用できる施設であるということも必要です。 この場所につくられた総合体育が将来的に負担にならないように利用促進策を考えていただくことをお願いして、公共施設の質問を終わらせていただきます。 次に、都市計画道路についてお尋ねいたします。 最初に、木曽川玉野線についてお尋ねします。起街道から起墓地にかけての整備が平成29年度に完成し、県道大垣一宮線から尾西スポーツセンター前の交差点で新一宮尾西線と接続し、起街道に加えて一宮駅までの新たなルートができることになりました。交通分散による渋滞の緩和や、駅まで所定の時間で到達できる移動の確実性が向上し地域住民も大変喜んでいます。 木曽川玉野線は南へ延伸しますと、尾西工業団地とつなぐことになります。そこで、今後南へ事業を進める計画があるのかをお尋ねいたします。
◎建設部長(今井浩策君) 木曽川玉野線の南進の整備につきましては、現在のところ計画はございません。尾西工業団地へのアクセスにつきましては、木曽川玉野線と東側に並行する五城森上線が完成しております。この五城森上線と現在愛知県において整備中の北尾張中央道と新濃尾大橋に接続する萩原祐久線の整備により、一宮市南西部の交通機能がさらに強化され、尾西工業団地へのアクセス機能も充実するものと考えております。
◆19番(西脇保廣君) 次いで、現在、三条地区で整備が進められている北尾張中央道について、整備の進捗状況についてお尋ねいたします。
◎建設部長(今井浩策君) 北尾張中央道につきましては、愛知県により整備が進められております。お尋ねの三条地区の整備につきましては、平成8年度より事業に着手し、南側から順次整備を進め、平成20年度に三条保育園までの区間、平成25年度には起街道までの区間が完了しているところでございます。現在は、起街道から県道大垣一宮線までの区間の事業を行っており、用地の取得、工事を鋭意進めていると聞いております。
◆19番(西脇保廣君) 現在、事業中の三条地区、北今、朝宮地区の区間が開通すれば、県道大垣一宮線と国道155号、萩原祐久線が接続し、広域的なネットワークが完成することになります。私どもの地区にとっても、安全な、快適な生活に寄与する重要な路線であると認識しております。先ほどの三条地区が完了すると南への北今、朝宮地区の事業着手の見通しはどのようになっているかをお尋ねいたします。
◎建設部長(今井浩策君) 北今、朝宮地区の整備につきましては、現在進めている三条地区の完了後、事業着手を目指していると愛知県から聞いております。その準備としまして、平成29年2月に現在の基準に合った道路幅員を20メートルから23メートルに都市計画の変更を行っております。平成29年度からは、北今、朝宮地区で区間を分けて路線測量と道路予備設計を行っていると聞いております。
◆19番(西脇保廣君) 次に、新濃尾大橋架橋についてお尋ねします。新濃尾大橋は、地域、特に旧尾西市にとって念願の橋であります。また、地域の一層の発展と活性化のために欠くことのできない橋であります。上流にかかる濃尾大橋は、朝夕の通勤時間だけではなく、休日においても大変な渋滞となっています。新濃尾大橋の建設は、濃尾大橋の渋滞緩和のためにも、一刻も早い完成が強く望まれています。現場を通ってみますと、木曽川の堤防には橋台が2基完成しています。そこで、最初に、川の中の工事の進捗状況をお尋ねいたします。
◎建設部長(今井浩策君) 新濃尾大橋につきましては、愛知県、岐阜県により整備が進められております。川の中には橋脚8基が建設されますが、愛知県側の4基が完成しており、現在、3基の工事を進めていただいております。さらに、最後の1基の橋脚工事も今年度内の発注を予定されております。
◆19番(西脇保廣君) 川の中の工事が進み、上流側にある新幹線や名神高速道路から橋脚も確認できるようになりました。川の中の工事は、10月から翌年5月までの渇水期しか工事を行うことができないため、1つの橋脚をつくるのに2年かかるということでしたが、今後の上部工整備は、そういった制約がなく順調に進むことを期待しています。 この新濃尾大橋の取付道路になります萩原祐久線についても進捗状況をお尋ねいたします。
◎建設部長(今井浩策君) 取付道路となります萩原祐久線は、県道一宮津島線から東に960メートルの区間を平成28年度に工事着手し、新濃尾大橋の完成に間に合うよう鋭意整備を進めていただいているところでございます。
◆19番(西脇保廣君) 新濃尾大橋、萩原祐久線と北尾張中央道がつながることにより国道155号ともつながり広域的なネットワークが完成します。この地域、特に旧尾西市にとって一層の発展と活性化のために欠くことのできない念願の道路網であります。 それでは、一宮市では、北尾張中央道や新濃尾大橋の早期完成を図るため、どのような取り組みを行われておられますかをお尋ねいたします。
◎建設部長(今井浩策君) 北尾張中央道につきましては、一宮市、江南市、大口町、小牧市、春日井市、犬山市の5市1町で北尾張中央道整備促進期成同盟会を組織しており、また新濃尾大橋架橋につきましては、一宮市、羽島市、稲沢市で新濃尾大橋架橋促進期成同盟会を組織しております。それぞれの同盟会で10月から11月にかけて国土交通省、財務省、その他地元国会議員や愛知県、岐阜県などに必要な財源の確保と早期完成をするよう要望活動を行っているところでございます。
◆19番(西脇保廣君) 北尾張中央道や新濃尾大橋架橋事業は、近隣市町で同盟会が組織され、国や県への陳情、要望活動に鋭意努力されてきたと思います。いずれにしましても、事業の促進には、国の予算がどれほどつくかにかかっております。関係各位に引き続き御尽力をいただきまして、この項の質問を終わり、きょうの私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○副議長(岡本将嗣君) 暫時、休憩いたします。 午後3時6分 休憩 午後3時15分 再開
○副議長(岡本将嗣君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 15番、森利明君。 (15番 森 利明君 登壇 拍手)
◆15番(森利明君) 議長の発言のお許しをいただきましたので、一般質問させていただきます。 12月3日、最後の質問者となりました。皆さんもお疲れでしょうからなるべく早目に切り上げようと思っています。 先ほどは、西脇議員のほうから公共施設についてということでいろいろとお尋ねがありましたんですが、私は、公共施設のあり方についてということで、ひょっとして同じようなことが重なるのかなということで、はらはらどきどきはしておったんですが、そういうこともなかったかなというような形でほっとしております。 私の場合は、一宮市のテニス場と、一宮地域文化広場についてということ、この2点について少しお尋ねをしていきたいというふうに思っております。 まず、(1)の一宮市テニス場についてからお尋ねをいたします。 ことしも早いもので師走に入り、めっきり寒くなってまいりました。つい先日まで職員の方々もノーネクタイでお仕事に従事をされていましたが、既にコートが必要な季節になってまいりました。ことしの夏は、中国地方を中心とした7月豪雨に始まり、その後の記録的な猛暑、9月には大型台風や北海道胆振地方の地震などの災害も続きました。昨今の異常気象により、1年で最もすごしやすい秋という季節が本当に短くなったように感じられます。昔から、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋などと秋という季節の過ごしやすさがたとえられてきました。皆さんもそれぞれの趣味や好みに合わせて楽しんでおみえになると思います。 私も本当は何かスポーツを堪能したいんですが、スポーツを観戦することしかできません。テレビをつけるとテニスの錦織選手や大坂なおみ選手の活躍が連日放映されています。そんな光景を孫たちが見て「テニスをしたい」と言えば、何とかしてあげたいと思って、ネットで教室を探し電話をしましたのが一宮テニス場でした。大変親切に「お孫さんに体験入学をさせてあげてはどうですか」と勧められ、早速2人の孫を連れて一宮テニス場に行き、体験をさせていただきました。そしてすぐその場でジュニアテニススクールに入会しました。ジュニアテニススクールは4面のコートを使用して行われていますが、それ以外にもソフトテニスも4面使用して行われていました。 この立派な一宮市テニス場の施設の概要と昨年度の利用者についてお尋ねいたします。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 一宮市テニス場でございますが、平成6年に開催されました第49回国民体育大会わかしゃち国体、このソフトテニスの競技会場として使用されるのを機に従来のテニス場を拡張する形で整備をされました。現在のテニスコートは、透水性砂入り人工芝で、16面あり、2,300席の観覧席も備えております。また、夜間照明設備も整備されており、午後9時までのナイター利用が可能でございます。 国体の終了後は、市民の皆様の体力と健康の増進、生涯スポーツなどの場として活用いただいており、平成29年度は年間11万1,873人の方に御利用いただきました。
◆15番(森利明君) ただいま部長よりテニスコートが16面あるとのことでしたが、私が見ているテニスコートは8面でしたが、それ以外にも8面あるということです。利用者も平成29年度で年間11万1,873人とのことですが、テニススクールや大きな大会などの出場人数は数えることができますが、午後7時以降のコート貸しはどのように数えていますか、お尋ねいたします。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 一宮市テニス場では、利用の直前に利用料金をいただいております。その際に、使用許可書を交付しておりますので、利用人数もあわせて確認をしております。
◆15番(森利明君) 年間利用者が11万1,873人は正確な人数であることがわかりました。 先日たまたま孫のテニス教室を見学していたときに気づいたことがあります。そのテニス教室は午後6時から午後7時までの教室でした。ジュニアテニススクールの参加者は、タオルや飲み物などを持参してきますが、コート内には持ち込めないため、それぞれのコートに隣接する観覧スタンドに置いて練習をしています。コーチの指導のもと2年生から6年生までのテニススクールの生徒たちは楽しそうに練習に励んでいます。たまに水分補給のためにコーチの指示でスタンドに戻り、水筒からおいしそうに水を飲んでいました。お母さんたちはそんな子供たちのしぐさやプレーを観覧席で見守っていました。 先ほどの答弁にもございましたように、テニス場は多くの方々が御利用されます。そのため、次の時間帯にコートを利用される方々が観覧スタンドで待機して自分たちの使用開始時間を待っています。最初のうちは中学生が数人で待っていましたが、利用開始時間が近づくにつれ人数も多くなり、それとともに私語も多くなりました。中学生たちの私語は、ジュニアテニススクールで練習している子供たちがコーチの指示も聞き取れないほど大きく騒がしくなりました。また、ジュニアテニススクールの子供たちが持参したタオルや持ち物の周りを占拠していますので、子供たちが自分の荷物を取りにいくのも容易でないような状態でした。 もちろん、次のテニス教室の指導者の指導方法の問題だとは思いますが、余りにもひどい状態でしたのでお尋ねいたします。テニスコートの使用時間中は、その使用関係者以外スタンドへの出入りを禁止することは可能でしょうか。また、次の利用者は、観覧席以外で待機してもらうことは可能でしょうか、お尋ねいたします。
◎教育文化部長(野田眞吾君) テニス場では、たいへん多くの方の利用がございます。次の時間帯の利用者が、利用時間が近づきますと観覧スタンドで待機しておる状態でございます。 議員御質問のスタンドへの出入りを制限することにつきましては、現在の施設では、16面あるコート全ての次の利用者を待機させるだけの場所とかスペースがございませんので、施設面での対応は難しいと言わざるを得ません。また、スタンドにいる方が利用関係者なのか、次の待機者なのか、この判別も難しいところでございます。 議員御指摘の問題は、利用者のマナー、指導者の問題が大きいと考えます。つきましては、待機する時間帯において、他の利用者の迷惑にならないようにする、この当たり前のマナーでございますが、これを張り紙で改めて啓発するとともに、利用許可の際に指導してまいりたいと考えております。
◆15番(森利明君) 確かにこれは利用者のマナーの問題が大きいと思います。しかしながら、ジュニアテニススクールの子供たちの持ち物の紛失や破損などの心配があります。次の利用者に対してマナーを守ってもらうようよろしく御指導をお願いいたします。 次に、テニス場の駐車場についてお尋ねいたします。施設周辺の駐車場の駐車台数について教えてください。
◎教育文化部長(野田眞吾君) テニス場には、敷地内の第1駐車場34台のほかに、市道を挟んだ南側となりますが、第2、第3、第4駐車場として119台、また、西側にも第6、第7駐車場がございまして113台ございます。また、少し離れておりますが、石刀駅の西側にも25台分の第8駐車場があり、全てを合計いたしますと291台が駐車可能となっております。
◆15番(森利明君) 8カ所の駐車場で291台が駐車できることがわかりました。利用される曜日によりこれでも足らないときもあると思います。また、夜のテニス教室の終了時には、駐車場の周辺が大変混雑していました。特に第1駐車場から一旦西へ出て東西に走る市道に合流する際に渋滞が発生しているようです。何か対策は考えておみえでしょうか。例えば直接市道に合流できるように、南側の生垣の一部を壊して出入口を設置してはいかがでしょうか。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 駐車場につきましては、特に大きな大会の際には、周辺の渋滞に加え、駐車場が不足するために利用者の方のみならず、周辺地域の方々にも御不便をおかけして、大変心苦しく思っております。 御指摘のテニス教室終了時の渋滞につきましては、テニスコートに一番近い駐車場が第1駐車場でございます。ここが特に混雑をしておる状況でございます。 御質問の新たに別の出入口をこの第1駐車場に設けることにつきましては、それによりまして駐車台数が減ってしまう可能性が高く、また、予算の確保も必要でございます。 つきましては、当分の間は、施設南側の市道を挟んだ第2、第4駐車場を御案内することにより渋滞の緩和に努めてまいりたいと考えます。
◆15番(森利明君) 修繕工事等ハード面での改修が難しいようでしたら、その時間帯だけでも結構ですので、整理員を配置するなどの対応をしていただけると助かります。よろしく御検討いただきますようにお願いいたします。 次に、テニス場の正面にあります掲揚塔について要望です。わかしゃち国体の際に、47都道府県の旗を掲揚していたようですが、現在はほとんど利用されていないように見えます。噴水施設も同様に感じられます。利用者が有効に活用できる施設、例えば壁打ちなどを実施する施設や、準備運動をする場所への整備が可能でしょうか。こちらにつきましては、一度御検討いただきますように要望いたしまして、テニス場につきましての質問は閉じさせていただきます。 (2)一宮地域文化広場についてをお尋ねいたします。 私の地元時之島には一宮地域文化広場があります。地元では「ちい文」と呼ばれていまして、文化教室等で広く利用されています。この一宮地域文化広場の施設の概要と昨年度の利用者数について教えてください。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 一宮地域文化広場は、地域住民のふれあいと地域文化の振興を目指しまして、愛知県と一宮市の共同事業として建設され、昭和55年9月にオープンしております。自然林に囲まれた緑豊かな環境の中で、憩いの場、学習の場として、誰もが気軽に利用できる施設となっております。 具体的には、美術室、工作室、音楽室、図書室等を備えました有隣会館がございます。またプラネタリウム館や天体観望室を備えた宿泊のできる銀河の家、フィールドアスレチックのほか夏休みの期間につきましてはおやこプールもございます。平成29年度は、年間で14万851人の方に御利用をいただきました。
◆15番(森利明君) 一宮地域文化広場には、尾張地方では数少ないプラネタリウムがあります。現在、プラネタリウム館の利用料金は幾らですか。年間でどれくらいの小・中学生が利用されていますか、あわせてお尋ねいたします。
◎教育文化部長(野田眞吾君) プラネタリウム館の利用料金でございますが、大人60円で子供は中学生以下となりますが30円でございます。プラネタリウム館の平成29年度の利用者数は3万1,669人で、そのうち子供の利用が1万9,056人ございました。なお小・中学生としての利用者数までは把握はしておりません。
◆15番(森利明君) 多くの子供たちが利用していますが、現在、利用料金大人60円、子供または中学生以下が30円はいつからですか。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 昭和55年9月のオープン当時は、大人が50円、中学生以下が30円でございました。その後、昭和60年4月に大人のみ60円に改定され、子供については据え置きで現在に至っております。
◆15番(森利明君) 昭和55年と現在では貨幣価値が1.7倍となっています。しかし、一宮地域文化広場のプラネタリウムの入場料は大人60円、中学生以下30円と大変お値打ち料金となっています。それ以外にも地域文化広場のプラネタリウム館には、そのほかの施設にはない利用料金の減免措置があると伺いましたが、詳しく教えてください。
◎教育文化部長(野田眞吾君) プラネタリウム館の利用料金についての減免でございますが、小・中学校で教育指導の一環として行う学習投映のために利用する場合、また、小・中学校の教員が教育研究会、もしくは各研究会の部会を行う教育研究・研修のために特別投映を行う場合には100%減免となっております。 また、この取り扱いは、一宮市のみならず、他市町村の小・中学生や小・中学校教員についても、現在のところ同様の扱いとしております。
◆15番(森利明君) ただいまの部長の答弁によりますと、一宮地域文化広場のプラネタリウム館については、一宮市のみならず、他市町村の小・中学生や小・中学校教員についても減免対象となっているとのことですが、このような減免措置を活用している実績を、市外の学校からお見えになる利用者の実績と一宮市内の小・中学生の利用実績とを教えてください。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 平成28年度の実績でお答えいたします。市外の学校からの利用者数は、江南市、稲沢市、犬山市、津島市から9校の小学校がございまして、844名の利用がございました。市内の学校からは42校全ての小学校の利用があり3,659名でございます。
◆15番(森利明君) 一宮市内の小・中学生の利用人数が大変多いことがわかりました。これは小学校の課外活動の授業として利用されているのだと思いますが、教えてください。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 議員お尋ねのとおりでございます。市内全ての小学校の4年生児童が送迎バス、あるいは徒歩で地域文化広場を訪れ、理科の授業としてプラネタリウム館を利用しております。
◆15番(森利明君) 一宮市内42校の小学4年生がバスや徒歩でプラネタリウム館に理科の授業で利用されているとのことですが、たしか時期は12月から2月ごろのたいへん寒い時期でした。大型バスの駐車可能な駐車場からプラネタリウム館までグーグルマップで調べましたところ550メートルほどあります。寒い冬場に子供たちが歩くには遠過ぎませんか。また一宮地域文化広場を利用される方々の駐車場が不足しております。もっと近くで駐車場を借り上げして現在の大型バスの駐車場は廃止にしてはどうでしょうか。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 地域文化広場の駐車場でございますけれども、3カ所で106台分が駐車できるようになっております。また、大型バスの駐車場が6台分ございます。大きなイベントなどの混雑時には駐車場が不足することもございますし、プラネタリウム館までの遠さが課題であるとは思っております。 一方、大部分の営業日では、駐車場は不足をしておらず、また、現在の大型バス駐車場の一部につきましては市有地でもございますので、場所の変更は容易ではないと考えております。しばらくは現状のままとさせていただきたいと思います。
◆15番(森利明君) 私の知る限りでは、地域文化広場の付近にも駐車場として利用できる土地があるように感じます。一度検討いただきますようにお願いをいたします。 先ほど、平成28年度実績の他市の小学校から844名の子供たちが利用されているとの答弁がありましたが、減免使用申請書を他の市町村からいただいて受け入れをされていますか。また、今後減免基準の見直しについてはお考えでしょうか。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 他市の小学校からの減免申請では、それぞれの学校長名で減免申請書が提出されますと減免許可証を発行している手続としております。 地域文化広場は、一宮市の公共施設の中でも個性的で、他市には数少ない施設でございます。一宮市民に限らず、学校の遠足などで初めて地域文化広場を訪れ、プラネタリウムやフィールドアスレチックなどで楽しんだ子供たちが家で家族に話せば、リピーターとしての可能性も期待されます。 また、他市町村の子供たちが友だちに宣伝をすれば、他市町村からの利用者増にもつながりますので、減免措置につきましては今後も引き続き継続していくことにしつつ、総合的に研究をしていきたいと考えます。
◆15番(森利明君) 部長答弁では、この制度につきましては、今後も引き続き継続していきたいとのことですが、一宮地域文化広場は、地域住民のふれあいと地域文化の振興を目指し、愛知県と一宮市の共同事業として建設され、昭和55年9月にオープンしています。愛知県との共同事業ならば愛知県に利用料金を補填していただくのが筋だと思いますが、いかがですか。
◎教育文化部長(野田眞吾君) 一宮地域文化広場につきましては、議員御発言のように広域を利用対象とする拠点的な文化施設として県との共同事業で建設をされた経緯がございます。しかしながら、施設全体が昭和61年に市に無償譲渡されておりますので、現時点で県による補填をお願いするのは難しいのではないかと考えます。
◆15番(森利明君) 施設全体が昭和61年に市に無償譲渡され、現在は市の単独施設ということですので、その運営管理につきましては、収支状況といいますか、利用収入と管理費のバランスをしっかりと管理していただきたいと思います。 このような減免措置を継続することは、利用者負担、自主財源の確保の観点から外れるかもしれませんが、先ほどの部長答弁のような形で利用者増につなげることは、ひいては、利用料収入の増にもつながると思います。というよりもぜひつなげていきたいと考えております。 以上、テニス場、一宮地域文化広場の2つ施設についてるる申し上げてきましたが、公共施設の管理運営につきましては、繰り返しになりますが、費用対効果をよく理解し、経費の節減、利用収入の増を図ることは大変重要なことであります。しかしながら、一番に考えなければいけないのは、まずはいかに多くの市民の方々に利用していただくかを考えることであります。 これからも、市民の方々が文化と教養を学び、健康で日々を暮らしていただくための一助となるよう、公共施設の管理運営をお願いいたしまして、この項の質問を終わります。 2つ目の項目、選挙の期日前投票についてということでお尋ねいたします。 きょう12月3日、ことしも残るところ28日となりました。年が明けると我々議員にとっては、4年に一度の市議会議員の改選の選挙がある年です。2019年1月13日に一宮市長選挙、2月3日に愛知県知事選挙、4月には統一地方選挙として愛知県議会議員一般選挙、一宮市議会議員一般選挙が行われ、7月には参議院議員通常選挙が予定されております。 そこで、最初にお尋ねいたしますが、なぜ4年に一度統一地方選挙が行われるのか教えてください。
◎総務部長(和家淳君) 統一地方選挙が行われるようになった経緯でございますが、昭和22年4月に新しい地方自治制度に基づく知事、市町村長、地方議会議員の選挙が行われて以来、4年ごとに3月から4月にかけて多くの地方公共団体において地方選挙が行われることとなりました。このため、選挙の円滑な管理執行と選挙経費の節約を期するとともに、国民の地方選挙に対する関心を高める意味において臨時特例法により地方選挙が統一して行われるようになったということでございます。
◆15番(森利明君) 今、部長から臨時特例法というキーワードが出ましたが、臨時特例法というのはどういう法律ですか、お尋ねいたします。
◎総務部長(和家淳君) お尋ねの臨時特例法とは、地方公共団体の議会の議員及び長の任期満了による選挙等の期日等の臨時特例に関する法律のことでございます。統一地方選挙のたびに国会において制定をされております。 平成31年の第19回統一地方選挙に係る臨時特例法は、10月24日に召集されました臨時国会に法案が提出されております。この法案が成立いたしますと、平成31年3月1日から同年5月31日までの間に任期が満了することとなる議会の議員または長の選挙は、県議会議員及び知事選挙が4月7日に、市議会議員及び市長は4月21日に統一して行うこととなります。
◆15番(森利明君) 一宮市議会議員の任期はわかっているんですけれども、市長の任期がいつまでかということとあわせて一宮市議会議員の任期についてもお尋ねをしたいと思います。
◎総務部長(和家淳君) 一宮市長が平成31年、来年の1月31日でございます。一宮市議会議員が同年4月30日となっております。
◆15番(森利明君) 市長選挙については1月31日が任期満了ということで1月6日告示、1月13日投票日、そして市議会議員選挙については4月30日が任期満了ということで4月14日告示、4月21日投票日の予定とのことです。間近に市長や我々議員の選挙が迫ってきているということです。そこで、選挙の費用についてお尋ねいたします。 市長選挙にどれほどの費用がかかりますか。もし告示日に立候補者が1人だけだと無投票となりますが、それでも費用がかかると思いますが、最低どの程度かかるでしょうか。また、前回、平成27年の市議会議員選挙の費用はどれくらいかかったのかをお尋ねいたします。
◎総務部長(和家淳君) 市長選挙の費用につきましては、予算額になりますが9,000万円ほどかかる見込みでございます。仮に無投票となりましても、告示日までに必ず準備が必要なポスター掲示場設置に係る費用を初め、投票用紙や選挙お知らせ券の作成費など2,000万円ほどかかることとなります。また、前回、平成27年の市議会議員選挙では1億4,700万円ほどかかっております。
◆15番(森利明君) 市議会議員の選挙で1億4,700万円かかっているということですので、市民の方にこのお金を無駄にしないようにしっかりと選んでいただかなくちゃいけないというふうに思っております。 次に、市長選挙及び市議会議員選挙の過去3回の投票率を教えてください。
◎総務部長(和家淳君) まず、市長選挙につきましては、平成18年、平成22年、平成27年に執行しておりますが、投票率は順に37.13%、32.33%、42.49%となっております。 また、市議会議員選挙につきましては、平成19年、平成23年、平成27年に執行し、投票率は順に、平成19年は選挙区を設けて執行しておりますので、平成19年のみ一宮選挙区の投票率となりますが、51.68%、49.24%、46.32%となっております。
◆15番(森利明君) 次に、投票日より前に投票できる方法の中で期日前投票と不在者投票の違いを教えてください。
◎総務部長(和家淳君) 期日前投票とは、投票日当日投票に来られない方が期日前投票期間に期日前投票所で投票する方法を言います。不在者投票とは、名簿登録地以外に滞在する有権者が、あらかじめ投票用紙を選挙管理委員会から取り寄せ、滞在地の選挙管理委員会で投票する場合や不在者投票指定病院や施設などに入院、入所している有権者がそこで投票するという方法でございます。
◆15番(森利明君) 期日前投票ができる場所と直近の選挙で期日前投票をされた人数を教えてください。
◎総務部長(和家淳君) 現在、当市が設置をしております期日前投票所は、一宮市役所本庁舎、大和生涯学習センター、尾西生涯学習センター、木曽川体育館、そしてi-ビルの5カ所となっております。 また、直近の選挙で期日前投票をされた人数につきましては、平成29年に執行された衆議院議員選挙の小選挙区で申し上げますと、愛知第9区で8,662人でございました。これは第9区全体の投票者数の34.20%となります。また、愛知第10区では4万4,922人が投票され、これは第10区全体の32.44%となっております。
◆15番(森利明君) 衆議院議員選挙の時は、市内5カ所の期日前投票所で愛知第9区と第10区を合わせて5万3,584人の方が投票されました。 それでは、平成27年に実施された一宮市議会議員選挙の全有権者数と投票者数、そして期日前投票をされた人数をあわせてお尋ねいたします。
◎総務部長(和家淳君) 平成27年に執行されました市議会議員選挙の当日の有権者数は30万4,052人で投票者数は14万834人でございました。期日前投票をされた人数は、まだ、この時はi-ビルの期日前投票所はございませんでしたが、2万3,194人で全体の16.47%でございました。
◆15番(森利明君) 平成27年の市議会議員選挙のときは、市内4カ所の期日前投票所で2万3,194人の方が投票されました。この数字を見ますと、平成29年の衆議院議員選挙は、市議会議員選挙に比べて期日前投票所の利用率が大きく伸びました。これは、通勤、通学者等の利便性を考慮し、i-ビルに期日前投票所を設置されたことが大きな要因であると考えます。市民が利用しやすい場所に期日前投票所を設置することが投票率向上につながると思います。 i-ビルの期日前投票所を含めて、一宮市内には一宮市役所本庁舎、大和生涯学習センター、尾西生涯学習センター、木曽川体育館の5カ所となりました。市議会議員の選挙が市民に一番近い選挙であるため、期日前投票所をふやすことにより投票率も大きく伸びると思います。今後、期日前投票所を増設する予定はありますか。もしあるとするならば市民の利便性を考え、国道22号線より東部に新しい期日前投票所を設置されてはどうでしょうか。
◎総務部長(和家淳君) 期日前投票所の増設につきましては、本来、市内全体のバランスがとれた場所に設置すべきものと考えております。かねてから調査、検討は行っておりますが、設置場所や設備の問題点などを勘案しますと現段階では実施に至っていないのが実情でございますが、今後検討をしてまいりたいというふうに考えております。
◆15番(森利明君) 一宮市の東部方面に住んでいる有権者にしてみれば、期日前投票を望んでも一番近い期日前投票所は一宮市役所本庁舎になります。 12月1日の中日新聞に路線バスに期日前投票所の記事が掲載されていました。豊田市選管は、若者の投票率を高める狙いで、名鉄バスよりノンステップ路線バスを無償提供してもらい、車椅子スペースに投票箱を設置し、学生ら有権者は中央の入り口より乗り込み、バス後方の名簿を対象係に身分の確認を受けた後に投票用紙を受け取り、候補者名を記入後、投票箱に票を入れます。バス前方からおりるという方法であります。日時を定め、愛知工業大学との3つの大学を巡回し、通票時間は、午前10時から午後4時までが投票できるということです。 この方式を採用するまでには、多分いろいろ大変な御苦労があったと思われますが、今すぐ一宮市の選管で実施することは大変難しいというふうに思っております。 市内全体にバランスよく期日前投票所を設置し、有権者が投票に行っていただけるように引き続き調査、検討をしていただくことを期待いたします。 選挙管理委員会の職員の方々は、これから選挙が続きますので大変だと思いますが、来年7月の参議院議員選挙以降、どんなに遅くても次の2023年統一地方選挙までには市内全体に東西南北と中央という形にバランスよく期日前投票所を設置することによって、選挙全体の投票率を上げることができるように期待いたしまして私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○副議長(岡本将嗣君) お諮りいたします。 議事の都合により本日はこの程度にとどめ、明日、午前9時30分より会議を開きたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 本日はこれをもって散会いたします。 午後3時52分 散会...